「ナイキ」の米本社で体感した世界1位の“デザイン力” 初公開の新施設やスニーカー“ISPA リンク”も

 国内外問わずさまざまなスポーツメーカーを取材し始めて7年目。派手なPRが得意な企業からコツコツタイプの職人肌なブランドまで、各社の特徴は本当にそれぞれです。中でも、世間的な注目を最も集めている企業の一つが、設立50周年を迎えたナイキ(NIKE)でしょう。同社の2021年5月通期決算の年間売上高は445億3800万ドル(約4兆8546億円)で、アディダス(ADIDAS)の21年12月通期決算が同212億3400万ユーロ(約2兆7179億円)ですから、スポーツ市場では未だに頭一つ抜きん出た状態といえます。

 そんなナイキが、アメリカ・ポートランドの本社で“デザイン”についてのビジョンを発表するイベントを4月20日に行うとのことで、現地まで取材に行ってきました。“デザイン”というと多くの人がスニーカーやアパレルなどの、プロダクトデザインをイメージすると思います。僕もてっきり新作スニーカーの発表がメインのイベントなのだと予想していました。しかし、実際は予想をはるかに超える規模でナイキの“デザイン力”を目の当たりにすることになったのです。

ポートランドはこんな街

 移動当日は成田空港からサンフランシスコを経由し、ポートランド空港へ。空港からダウンタウンまでは車で30分弱で、道中は大きな川や木々の緑が横目に通過していきます。ポートランドは自然に囲まれたコンパクトな街で、現地に詳しい人いわく、街の観光は1日あれば十分とのこと。緯度は日本の北海道と同じで、10月から5月までは雨ばかり。今回の出張では天気に比較的恵まれてはいたものの、青空から急転して小雨が降ってきたり、本降りから一気に晴れたりと、まるで「フジロックフェスティバル(FUJI ROCK FESTIVAL)」にいるような天気でした。

 イベント前日は、ナイキに36年間務めた故サンディ・ボディッカー(Sandy Bodecker)の自宅で開催されたレセプションへ。場所はポートランドの閑静な住宅街です。同氏は1982年に入社し、2018年に死去するまでさまざまな功績を残しました。例えばフットボールカテゴリーを本格始動させたり、フルマラソン2時間切りを目指すプロジェクト“ブレーキング2(BREAKING2)”を考案したり。さらにスケートボードブランド「ナイキ SB」では数々の人気シューズを手掛けており、自宅内にも大きなスケボーのボウルがあります。何てかっこいいんだろうか。こんな家に住んで、「今日雨だし、うちで滑る?」とか言ってみたい。

いよいよナイキ本社へ

 いよいよイベント当日。街の中心から車で約20分ほどかけて本社に移動します。郊外を車でしばらく走り、住宅街を抜け、オフィス街を通過し、時間的にはもう少しで到着するはず。いったいどんな場所なのだろうと期待していると、なんと目的地にはすでに着いていました。オフィス街だと思っていた場所が本社敷地だったのです。ビバートンに構える本社ナイキ ワールド キャンパス(NIKE WORLD CAMPS)の面積は約97万平方メートル。人間の動きや競争の力などに着想したデザインのさまざまなオフィスに加え、大きな池や森もあります。何て広いんだろうか。こんな場所で働いて、「そっちで打ち合わせ?こっちから移動に10分かかるから小走りで行くわ」とか言ってみたい。

新社屋はあのアスリートの名前

 本社敷地に圧倒されながら歩いていくと、今回のメインイベントの一つである新社屋セリーナ・ウィリアムズ ビルの前に到着。そう、“史上最強のテニスプレーヤー”と称されるセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)の名を冠したビルなのです。本社にはほかにもマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)やレブロン・ジェームス(LeBron James)、タイガー・ウッズ(Tiger Woods)、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、マイケル・ジョンソン(Michael Johnson)ら、さまざまなトップアスリートの名を冠した施設があり、選手への深いリスペクトを感じます。
 
 セリーナ・ウィリアムズ ビルの延べ床面積は9万2903平方メートルで、テニスコート140面分の広さだそうです。広すぎてちょっと例えがピンときませんよね。メインタワーを中心に、フェノム、ウォリアー、ミューズという名の3つのウイングがつながります。ポートランドの建築会社スカイラブ・アーキテクチャー(Skylab Architecture)が、ナイキのCEOを約14年間務めたマーク・パーカー(Mark Parker)=エグゼクティブ・チェアマンと共に設計しました。主にクリエーションチームがここを拠点にし、デザイン、コンシューマーインサイト、アパレル&フットウエアプロダクトマーチャンダイジングなどさまざまなチームが仕事を行います。

細部へのこだわりも抜かりなく

 ただアスリートの名前を冠しているだけではありません。ビル全体で、セリーナが歩んできたストーリーをデザインしています。外壁にはイニシャルのSとWを組み合わせたロゴが付き、壁には彼女が好きな色であるパープルを採用し、椅子には好きな花のバラをかたどったエンブレムの番号を振り、ロビーに立つ23本の柱は彼女がメジャー大会での優勝した23回に合わせたもの。併設する4つのフードスペースは、USオープカフェ、ウィンブルドンレストランなどテニスの4大大会にちなんだネーミングです。

 ほかにも、ナイキ創業者のフィル・ナイト(Phil Knight)とビル・バウワーマン(Bill Bowerman)のストーリーや、地元オレゴンの自然への思い、そして所縁の深い日本への敬意も全てビルのデザインで表現しているのです。さらに、目に見えない部分にもナイキらしさが隠されています。建材の20%以上が地域で収穫・製造された再生材料だったり、648枚のソーラーパネルを設置したり、貯水した雨水をビルのトイレに使ったりと、サステナビリティに注力する同社のスタンスをデザインで示していました。

新作シューズはいろいろすごかった

 ビルを巡っているだけで情報量満載なのですが、イベントではデザインに関するセッションが続きます。デザイン部門を率いるジョン・ホーク(John Hoke)をはじめ、サステナビリティと、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの重役が登場し、それぞれのテーマがいかにデザインと深く結びついてるかを話しました。セッションの内容は別の機会にリポートしますね。

 そのサステナビリティセッションで登場したのが、新作スニーカーの“ISPA リンク(ISPA LINK、以下リンク)”と“ISPA リンク アクシス(ISPA LINK AXIS、以下アクシス)”です。“ISPA”は「ナイキ」でも実験的なアプローチが多いカテゴリーなのですが、今回はなんと“分解してリサイクルできるスニーカー”だそうです。新しい。

 6月発売の“リンク”(税込2万7500円)、23年初頭発売の“アクシス”(価格未定)共に、アッパーの穴にソールの突起を差し込んで組み立てます。自分で組み立てるには少し慣れが必要かなと感じましたが、この構造によってのり付けの接着作業が不要になり、既存のシューズ生産の工程で発生する冷却、加熱、ベルトコンベアなどのエネルギー消耗を抑えられるといいます。この分解できる構造により、例えばソールは消耗しているけれどアッパーはきれい、という状態であれば、新しいソールに既存のアッパーを付け替えて使うことができるかもしれません。まさに、サステナビリティを具現化したデザインです。

 また“アクシス”のアッパーは100%再生ポリエステルのフライニットを、ソールに用いたTPU(熱可塑性ポリウレタン)はエアバッグ素材のスクラップを使った100%リサイクル原料です。2モデルは個性的な見た目ですが、40人のアスリートが試作品を200時間着用し、安定感や通気性などの機能性も実証済みです。

“デザインカンパニー”の強さ

 イベント最後は敷地内のクリエイティブスペース、ブルー・リボン・スタジオ(BLUE RIBBON STUDIO)へ。このスペースは、同社に約1000人いるデザイナーたちが、自由な発想で作りたいものを作る図工室のような場所です。ここを作った目的はデザイナーたちのクリエイティビティーを保つためで、内部には遊び心溢れるユニークな作品がたくさん並んでいます。この日は若手スタッフがたくさんいたのですが、みんなかっこよくて生き生きしています。ナイキの未来を担う、若い才能の“デザイン力”にも投資を惜しまない姿勢が伝わってきました。

 今回のイベントで、ナイキがいかに“デザイン”を大切にしているかが十分すぎるほど実感できました。最初はその規模に驚いたものの、本社施設も、新オフィスも、プロダクトも、これ見よがしな感じは一切なく、全てのデザインに背景や意志が分かりやすく表現されているため、“圧倒される”というよりも“納得する”感覚でしょうか。アスリートへの敬意もデザインで、サステナビリティもデザインで、そして社員のモチベーションアップもデザインで――ナイキの強さは、この多角的なクリエイティビティーなのだと確信しました。規模の大小はあれど、デザインに惜しみなく投資するアプローチは、さまざまな業種にもヒントになりそうです。

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「スノーピーク」の新業態「ライフ ビオトープ ストア」が二子玉川にオープ ン 初の家具ブランドも販売

 「スノーピーク(SNOW PEAK)」は、東京・二子玉川の「二子玉川ライズ」テラスマーケット2階に新店舗「スノーピーク ライフ ビオトープ ストア 二子玉川(SNOW PEAK LIFE BIOTOPE STORE 二子玉川)」を4月29日にオープンする。

 店名の“ライフ ビオトープ”とは、同社がオートキャンプ事業で培った“野遊び”の知見を“衣食住働遊”のさまざまな生活シーンに取り入れ、自然に対する新しい価値観を生み出すプロジェクトだ。同店では、キャンプシーン以外も含めたライフスタイル提案を行う。店舗面積は約340平方メートル。

 同店最大の特徴は、スノーピーク初の家具ブランド「ツグナ(TUGUNA」の展示・販売だ。ブランド名は「継ぐ」「接ぐ」に家具を掛け合わせた造語で、“ウオールセット”(税込25万3000円〜)“コーナーセット”(税込38万5000円〜)などの骨組みをベースに、テーブルやシェルフなどさまざまなパーツを組み合わせて自分の生活に合った空間を演出できる。同店では“趣味”“ホームオフィス”“ファミリースペース”の3テーマに分けてサンプルを展示する。

 同エリアはファッションにこだわる客層も多いことから、アパレルも豊富に扱う。「スノーピーク」の定番アパレルに加えて、素材や泥染めなどの加工にこだわった「ヤマイ(YAMAI)」や、ファミリー層に向けたキッズサイズ、ドッグウエアも用意する。ほかにも家で使える折りたたみ式のコンロやLED照明を使ったランタンなどのキャンプ用品、北海道チーズのオイル漬けなどの食物販など、バラエティーに富んだアイテムをそろえる。イベントスペースも設け、トークセッションやギアを活用した体験コンテンツなどを予定する。

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ユニクロ「UT」の新クリエイティブ・ディレクターに河村康輔 NIGO®に続き2人目

 ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」のクリエイティブ・ディレクターに、コラージュアーティストやグラフィックデザイナー、アートディレクターとして活躍する河村康輔が就任した。「UT」は2003年にスタートし、今年は20年目の節目。クリエイティブ・ディレクターは、13〜19年に同職を務めたNIGO®以来2人目。

 河村は19年にコラボレーターとして初めて「UT」に参画し、「ドラゴンボール」のコラージュ作品を提供。その後も協業を続けてきた。河村は就任に際し、「さまざまなジャンルのカルチャーをのせたTシャツを通して、まだ知らないものに触れる入り口や、より知識を広げるきっかけとなるブランドにしていきたい。国内外の若手アーティストにも積極的に声を掛け、『UT』を次世代を担うアーティストのプラットフォームにもしていきたい」とコメントしている。

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10回目を迎える「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2022」リポート 

京都の歴史的建造物や現代建築の空間を利用して、国内外で活動する写真家やアーティストの写真や映像作品等を展示する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2022」が5月8日まで開催している。コロナ禍の影響で2年連続9月に行われた同芸術祭は、今回から従来通り春に開催する。

2013年の開催から記念すべき10回目を迎える今年のテーマは“ONE”。仏教用語の「一即(すなわち)十」から着想を得た。「一が単一性を、十は無限の数をあらわし、ひとつのもの(個)がそのものとして、他のすべて(全体)を自らに含みながら他と縁起の関係にある。個々の存在をCelebrate(祝祭)するとともに、その多様性について讃えたい」という思いが込められている。作品は京都文化博物館 別館や京都市美術館別館、琵琶湖疏水記念館等、京都市内10カ所の会場で展示している。

『10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭』
HOSOO GALLERY
Supported by KERING’S WOMEN IN MOTION

今回のテーマを象徴するような展示が、西陣織の老舗、細尾のフラッグシップストア内の「HOSOO GALLERY」の2階と5階で開催されている「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」。ケリングが2015年に立ち上げたプラットフォーム「ウーマン・イン・モーション」によって支援されている企画で、今回は地蔵ゆかり、林典子、細倉真弓、稲岡亜里子、岩根愛、岡部桃、清水はるみ、鈴木麻弓、殿村任香、吉田多麻希、10人の日本人女性写真家が選ばれ、10分割したような空間に個展が集合する形で展示されている。ジェンダーギャップの大きさで、先進国の中でワーストにランクされる日本。アートやカルチャーの文脈で活動する女性作家に光を当てることを目的としている。

2階から5階にかけては暗い空間から光がのぞくような導線の展示がされている。自然環境やジェンダー、信仰といった多彩なテーマの下、緻密に作り込まれた空間に展示されている写真の力に圧倒される。同展は事前予約制となる。

イサベル・ムニョス×田中泯×山口源兵衛「BORN-ACT-EXIST」
誉田屋源兵衛 黒蔵、奥座敷

1738年創業の誉田屋源兵衛で開催されている「イサベル・ムニョス×田中泯×山口源兵衛|BORN-ACT-EXIST」では、2017年に来日した、スペイン人写真家のイサベル・ムニョス(Isabel Munoz)がダンサーの田中泯と帯匠の10代目の山口源兵衛(誉田屋源兵衛十代目)を撮影した作品が奥座敷と黒蔵に展示されている。今回の撮影は誉田屋の工房がある奄美大島で行われた。密林奥の泥田に潜る山口と着物を身に着け海中を踊る田中泯を写真に収めた。海中で踊る田中泯と奄美大島の雄大な自然によって神秘性や強い生命力が伝わる写真だ。ムニョスが手掛けたプラチナプリントを職人が裁断し糸に織り込んだ素材の帯も展示されている。

ギイ・ブルダン「The Absurd and The Sublime」
京都文化博物館 別館
Presented by CHANEL NEXUS HALL

昨年9月に「シャネル・ネクサス・ホール」で開催されたギイ・ブルダン(Guy Bourdin)の巡回展「The Absurd and The Sublime」では、重要文化財の京都文化博物館 別館に合わせて展示空間が一新。らせん状の構造物が重なるように設計された通路が展示空間となり、初期のモノクロ作品から始まり、壁の隙間からは次の空間がのぞき見られる。山口小夜子をモデルに起用した写真やポラロイド写真、映像作品等も展示されている。作品群がドラマのように演出され、まるで映画の絵コンテを追うような感覚を覚える。

アーヴィング・ペン「Irving Penn: Works 1939–2007. Masterpieces from the MEP Collection in collaboration with The Irving Penn Foundation」
京都市美術館別館
Presented by DIOR

京都市美術館別館ではポートレートの巨匠アーヴィング・ペン(Irving Penn)の展示が行われていて、パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)が所蔵する中から、静物写真や風景、ポートレート、ファッション写真等、貴重なビンテージプリント80点が集結した。アーヴィング・ペンがポートレートを撮影するときに被写体の個性を引き出すために作られたという展示壁の角を強調したV字形のセットも体感できる。特にマイルス・デイビスやパブロ・ピカソ等のポートレートの中でも、三角壁の撮影セットをスタジオに仮設した、マルセル・デュシャンの構図に驚かされる。また、タバコの吸い殻や道端に落ちていた手袋等、日常のありふれたものがモチーフになった晩年の手焼きプリントも見どころの一つだ。

サミュエル・ボレンドルフ「人魚の涙」
琵琶湖疏水記念館
Supported by agnès b.

ジェンダーや東日本大震災からの復興等の社会的メッセージのほかに、海洋汚染をテーマにしたフォトジャーナリストのサミュエル・ボレンドルフ(Samuel Bollendorff
)の作品が琵琶湖疏水記念館で展示されている。撮影のきっかけは、アニエスベー(Agnes b)が設立した海洋問題に特化したタラ オセアン財団が所有する海洋探査を目的としたタラ号に乗船したこと。航海のテーマは「マイクロプラスチック」で、ボレンドルフは、世界中の海を巡り、マイクロプラスチックで汚染されていない海がないことを目の当たりにし、一見普通に見える海にもマイクロプラスチックの問題が潜んでいる現況をシリーズ「Contaminations」としてまとめた。

プリンス・ジャスィ「いろのまこと」
ASPHODEL
Supported by Cheerio Corporation Co., LTD.

「いろいろアクラ—キョウト」
出町桝形商店街、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space

今回2会場で作品を展示しているガーナのビジュアルアーティスト、プリンス・ジャスィ(Prince Gyasi)。祇園のギャラリーASPHODELの壁面を覆う作品が印象的な個展「いろのまこと」では、iPhoneで撮影しアプリで加工している作品が中心に展示されている。緑やピンクの空、背景の大地にも映えるグリーンやイエローの色鮮やかな衣装等、スマートフォンのカメラとは思えないビビッドでグラフィカルな世界の中では、ガーナの人たちの存在感が際立っている。

出町桝形商店街のアーケードの垂れ幕を利用した展示作品もジャスィによる「いろいろアクラ—キョウト」。コロナ禍で来日がかなわなかったジャスィに、出町桝形商店街からのぼり旗やTシャツ、ビール箱等さまざまなアイテムを送り遠隔で撮影を行った。実際に市場で働く人たちをモデルとして撮影したのだが、よく見ると、のぼり旗の日本語が逆さになっているなど、現地撮影のリアリティーも伝わってくる。

マイムーナ・ゲレージ「Ruh|Spirito」
嶋臺ギャラリー

イタリア系セネガル人アーティストのマイムーナ・ゲレージ(Maimouna Guerresi)による「Ruh|Spirito」は、「霊」「魂」を意味するアラビア語とイタリア語の単語を展示タイトルにした。ゲレージが目指しているのは、文化・社会・言語・民族・宗教にまつわる障壁の超越。作品では人間の体を魂が入る器と考え、象徴的なドアのイメージを衣装に用いている。背景の色の組み合わせや植物を手にした人物のシルエット等、写真の持つ神秘性と蔵の厳かさが融合している。

奈良原一高「ジャパネスク〈禅〉」
両足院(建仁寺山内)
Supported by LOEWE FOUNDATION

祇園の両足院(建仁寺山内)では2020年に逝去した奈良原一高による「ジャパネスク〈禅〉」が展示されている。同作は奈良原が1962年から1965年のヨーロッパ滞在から帰国後、1969年に「カメラ毎日」で連載していたシリーズ。
堅固な石造りの建物に代表されるヨーロッパの文化や風土に漬かって帰ってきた奈良原が、そのフィルターを通して再構築しようとした「日本」イメージの集積で、日本の伝統文化を再解釈したような作品群からはインパクトに加えて静ひつさも感じられる。また、京都最古の禅寺というロケーションで日本文化の奥深さを感じながら、作品を鑑賞することができる。

鷹巣由佳「予期せぬ予期」
y gion

グラフィック・デザイナーの鷹巣由佳とシャンパーニュ・メゾン「ルイナール(Ruinart)」のコラボ作品「予期せぬ予期」がy gionで展示されている。鷹巣は2021年に創設された「Ruinart Japan Award」を受賞後、「ルイナール」の招待でフランスのパリ・ランスを訪問。同作は、「多くのチェキを使用した街並みの融合」「Google Photosを使用したカラーウォール」「mirage glareの透明感のある立体アクリル作品」「カーヴの中のような没入感のある展示」「メゾン ルイナールを独自の視点で描いた作品」の5つのシリーズで構成されている。会場では、新作となる「RED」「YELLOW」「BLUE」「GREEN」の4つのカラーブックや今までのアートブックも展示している。

殿村任⾹「SHINING WOMAN PROJECT at KYOTOGRAPHIE 2022」
Sfera

「10/10 現代⽇本⼥性写真家たちの祝祭」に参加している殿村任⾹によるアソシエイテッドプログラムとして、がんと闘い向き合う⼥性のポートレートの展示「SHINING WOMAN PROJECT at KYOTOGRAPHIE 2022」がSferaで開催している。会期初日には、ポートレイト写真を施したプラカードを掲げた参加者たちと共にデモンストレーションを実施した。

世界報道写真展「民衆の力」──1957年から現在までの抗議行動のドキュメント
堀川御池ギャラリー

堀川御池ギャラリーで開催している世界報道写真展「民衆の力」では、1957年から現在までの抗議行動のドキュメント」として、世界報道写真財団が主催する世界報道写真コンテストで発表された「プロテスト」をテーマとする作品を展示している。ニュースで目にしたことのある有名な写真を通じて各国のプロテストの力を感じ取れる。

「KG+ SELECT」
くろちく万蔵ビル

毎年開催される公募プログラム「KG+」より8名を選出した「KG+ SELECT」がくろちく万蔵ビルで開催されている。参加作家の一人、松村和彦による「心の糸」は「認知症の人と認知症でない人は見える景色が違う」という当事者の言葉が作品制作のきっかけとなった。ほかにも、中国山西省出身の写真家・王露による「家」、福島の人と土地の関係や福島の人の心に刻まれた見えない被害を捉えた岩波友紀の「Blue Persimmons」等も展示されている。

京都の街を歩きながら写真に潜在する影響力を考える

10回目という節目を迎えた今回、改めて写真を通じて新たな価値観や世の中の見方を知ることができた。写真には作品に裏付けられた、美しさや楽しさから喜びや怒り等の感情まで、あらゆるメッセージが込められている。京都の街を歩きながらその意義を考えてみてはいかがだろうか。

■KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022
日程:5月8日まで
場所:京都市内

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発売直前!ユニクロと「マメ」のコラボ第3弾 ヒット請負人MDに聞くこだわりの商品開発

 ユニクロは4月29日、黒河内真衣子によるファッションブランド「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI以下、マメ)」との3シーズン目となるコラボレーションコレクション「ユニクロ アンド マメ クロゴウチ(UNIQLO AND MAME KUROGOUCHI)」を発売する。過去2シーズンも好評だった同コラボをユニクロ側で指揮するのは、炬口佳乃子グローバル商品本部ウィメンズMD部部長。ブラトップやワイヤレスブラ、エアリズムマスクなど、主にウィメンズインナーで数々のヒットを導いてきた敏腕MDだ。炬口部長に、同コラボの狙いや第3弾のポイントを聞いた。

WWD:第3弾商品のラインアップを見ると、第1弾である2021年春夏商品からの微細な“アップデート”という印象が強い。分かりやすく目新しいものを投入して、注目を集めるというやり方をあえて採らないのはなぜか。

炬口佳乃子グローバル商品本部ウィメンズMD部部長(以下、炬口):初めてお会いした時から、黒河内さんは「インナーウエアという肌に直接身に付けるものだし、パッと売り切って終わるのではなく、長く愛されるものを作りたい」というお話をされていた。それに私たちも非常に共感した。インナーウエアは、シーズンごとにどんどん新しいものを作るというやり方は難しい。それだとフィット感や着心地の改善が進められない。コラボ第3弾は、パッと見た時にすごく新しさを感じるコレクションではないかもしれないが、過去に売った商品を長く温めながら、シーズンごとにお客さまの声を聞いてアップデートして、改善された商品を作ることができている。過去と同じように見える商品も、実は1つ1つアップデートされている。そうした考え方は、デザイナーコラボの中でもこのコラボ独特のものではないかと思う。

WWD:21年春夏の第1弾、21-22年秋冬の第2弾の手応えはどうだったか。

炬口:第1弾は国内だけでなく、シンガポールやタイなどでも反響が大きかった。第2弾は発売が冬だったこともあって、第1弾のように爆発的に売るということはタイミングとして難しかった部分もあるが、グレーを基調にしたコレクションが新鮮だという声を多数いただいた。

WWD:今回、シルク混のエアリズム素材をタンクトップやブラキャミソールに採用している。このコラボのために新たに開発した素材だ。

炬口:既存のエアリズムとは異なる、天然素材ならではの光沢感を黒河内さんは求めていた。われわれの取引先の素材工場の力を生かしながら、素材開発から外部デザイナーと一緒に取り組めていることに手応えを感じているし、それはお客さまにとっても大きな付加価値になる。実はエアリズムというのは、一つの定まった合繊の糸があるわけではない。生地表面の平滑性やドライ性など、さまざまな社内基準を総合的にクリアした生地のことをエアリズムと呼んでいるため、さまざまなアプローチがある。シルク混エアリズムも、エアリズムの定まった糸にシルクを混ぜればできるというものではなく、シルクと合繊をちょうどいいバランスで生地にすることがとても難しかった。黒河内さんの求めるハードルは非常に高かったが、諦めずにそれを形にしていくことで従来のユニクロの考え方では生まれないものができた。

「ユニクロっぽくないからいい」ではダメ

WWD:第1弾から引き続き、「下着と洋服の境界線を超える」をコンセプトにしている。

炬口:ちょうどそのコンセプトに着地できるような商品企画が、素材開発の段階から黒河内さんと共にできていることがとても嬉しい。下着の素材メーカーからは、どうしても下着の境界を超えられないものしか出てこないことが多い。そこに黒河内さんの感性や要求が加わることで、われわれユニクロチームも素材メーカーの目線もぐっと上がって、新しいものを目指すことができている。

WWD:このコラボで得た知見で、既存のインナーウエアラインの企画にも生かせるものはどんなことか。

炬口:カッティング1つ取っても、黒河内さんには非常に細かなこだわりや絶妙なバランスの取り方がある。デザイナーやパタンナーは、恐らくMDである私以上にさまざまなことを吸収している。第1弾や第2弾の商品を購入したお客さまからは、繊細な作りの金具や光沢感のある素材が「ユニクロっぽくなくていい」といったコメントもいただいた。好評で嬉しい半面、そう言われてしまうのはやはり残念だ。普段からユニクロの商品を支持してくださっているお客さまも、実はそういう(より洗練された)商品を求めているということの表れであり、それは素直に受け止められる。「ユニクロのインナーはコスパがよくて便利だね」「洗っても頑丈だね」といった軸ではなく、純粋に女性に「すてきだな」と思って手に取っていただける商品を既存ラインでも増やしていきたい。「コラボコレクションだからできがいい」というのでは違う。コラボで得た知見が既存商品にもいい影響を及ぼし、ユニクロのインナー全体がさらにグレードアップしていけばと思っている。

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「ケイト」に聞いた絶好調の理由 “リップモンスター”やSNS世代に刺さる商品誕生の裏側

 カネボウ化粧品のメイクブランド「ケイト(KATE)」は、1997年に誕生した当初から“no more rules”を掲げ、ルールに縛られないメイクを提唱すると同時にクールでシャープなブランドイメージを確立してきた。ここ数年は、ユーザーの変身欲に着目したユニークなアプローチのものも多い。例えば、たれ目や涙袋を強調できる“マンガジェニックライナー”や、フェイクのふたえを描くことができる“トリプルグラデエキスパート”、白目の幅を自然に大きく見せるアイライナー“リアルアイズプロデューサー”などだ。

 また、コロナ禍で大ヒットを記録した“リップモンスター”は累計300万本を出荷し、2021年度は46部門のベスコスを受賞。“欲望の塊”や“ラスボス”といったユニークなカラー名も話題になった。今年3月にはイラストレーターの米山舞とのコラボビジュアルと共に“欲コレクション(YOKU COLLECTION)”をリリース。同時に、歌手のEveによるオリジナル楽曲「YOKU」のミュージックビデオを公開すると、2カ月足らずで650万回以上再生(4月28日現在)されている。

 このような商品は、どのように開発しているのだろうか。「ケイト」の変化について岩田有弘ブランドマネジャーとPRの若井麻衣に話を聞いた。

WWD:「ケイト」はなぜ変化したのか?

岩田有弘(以下、岩田):2019年ごろから「ケイト」を進化させようと頑張ってきた。これまでも安定した売り上げのあるブランドだったが、イメージが固定化した上に売り上げの成長も鈍くなり、飽和状態になっていた。さらに、業界内でもデジタルシフトするブランドが多くなり、マスブランドとしてのお客さまとのつながり方を考えなくてはいけなかった。

WWD:方向性をどう改めた?

岩田: まずは、当初から唱えてきた“no more rules”のパーパスに、ブランドの意志をいっそう強めて発信していこうと決めた。さらに“no more rules”を通して戦うべきものが、時代と共に変化していることにも注目した。

 これまではハイヒールや制服など、誰かに押し付けられた美の基準が戦うべき“ルール"だった。しかし、ソーシャルが発達した現代は画像の加工技術が発達し、SNS上はきれいな人ばかりになった。その周囲からの“ソーシャルプレッシャー”が不安や自信喪失につながっているのではないかと考えた。そこでわれわれは、同調圧力や固定観念をといったある種の“ルール"に従うのではなく、お客さまと一緒に取り組むスタンスを大切にしようと話し合った。

SNS世代に刺さる商品はどうやって生まれている?

WWD:消費者のリアルなニーズをつかみ、商品化するまでが早いイメージだ。

若井麻衣(以下、岩井): チームのメンバーは美容への愛が本当に強いため、リサーチ力がものすごい。私から見ていても、お客さまのちょっとした発信から、ニーズを汲み取る早さと感性が素晴らしいと感じる。定期的に実施しているアイデア出し会では若いスタッフもどんどんアイデアを出している。みんな、とんでもなく積極的だ。

岩田: たしかに要所要所にジャッジが必要な場面はあるが、そこまではみんな自由な発想で楽しくやっている。そういう雰囲気のおかげで、今は発案とリリースのサイクルがすごくよく回っているなと感じる。ただ、スピード感を保ったままリリースするのはやっぱり大変で、現場は体力勝負だ。

WWD:大ヒットした“リップモンスター”はどうやって生まれた?

岩田: コロナ禍でリップ市場が縮小する中、われわれが注目したのは「マスクをするからってメイクをしないのはありえない!」と思っている、メイクが生きがいの若年層。落ちにくいのは大前提として、コロナ禍でも楽しめるリップを作ろうと企画したのがきっかけだ。

 ネーミングは、唇を起点に“欲”を考えたときに、色落ちを気にせず食べ物を食べたかったり、写真や動画に映る自分をかわいいくキープしたかったり、楽しくおしゃべりをしたかったりして、まるで怪物みたいだなと想像した。そこから“リップモンスター”という商品名が生まれた。

WWD:商品名だけでなく、ユニークな色の名前も特徴だ。

岩田: “思わず誰かに話したくなる商品”を目指して、“欲望の塊”や“ラスボス”など気になる色名を付けた。色の名前も候補が100案ほどあって、その中から厳選した。

若井: 色名だけでなく、カラーバリエーションも評価されたポイントだと思っている。SNSを見ていると、絶妙な色の違いを楽しみたい人が多そうだったので、普通はピンク、ブラウン、レッドと幅広くそろえるのが定石のところ、既存色はあえてブラウンベースのみのカラーに絞った。絶妙な色味の違いだからこそ似合う色が必ず見つかるし、集めてくれる人も多かったようだ。

WWD:3月にリリースした“欲コレクション”のような、イラストレーターや歌手との協業も好調を後押ししている。他ジャンルへのアプローチは一歩間違えるとイメージを左右することもあるはずだが、コラボの際に気をつけていることは?

岩田: 私たちも本気でやるという姿勢は大前提だ。「エヴァンゲリオン(EVANGELION)」と昨年コラボしたときもそうだったが、コンセプトをきちんと持ちながら、パロディにしないのは当然のこと、メイクの世界に元のコンテンツをいかに引き込んでいくかを意識している。

WWD:「ケイト」がものづくりで大切にしていることは?

岩田: 売れている商品の真似をせず、自分たちの感性を大切にすること。また、ニーズはシーズンではなくターゲットで捉える。「ケイト」のターゲットである若年層や、美容好きで感度の高い人が次に欲しいものは何だろうとメンバー全員が常に考えている。そのニーズを一番いいタイミングでキャッチすることが結果につながるはずだ。

WWD:ここ2〜3年の施策は成功と言える?

岩田: 成功だと思っている。今までもセルフメイクブランド部門では売り上げシェア1位だったが、去年は全メイク市場でナンバーワンのブランドになった。一つの通過点だが、方向性が定まって取り組むべき方向が見えてきたのは成長といえるだろう。今後はいかに継続しながら進化していくかが大事だと考えている。

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「ケイト」に聞いた絶好調の理由 “リップモンスター”やSNS世代に刺さる商品誕生の裏側

 カネボウ化粧品のメイクブランド「ケイト(KATE)」は、1997年に誕生した当初から“no more rules”を掲げ、ルールに縛られないメイクを提唱すると同時にクールでシャープなブランドイメージを確立してきた。ここ数年は、ユーザーの変身欲に着目したユニークなアプローチのものも多い。例えば、たれ目や涙袋を強調できる“マンガジェニックライナー”や、フェイクのふたえを描くことができる“トリプルグラデエキスパート”、白目の幅を自然に大きく見せるアイライナー“リアルアイズプロデューサー”などだ。

 また、コロナ禍で大ヒットを記録した“リップモンスター”は累計300万本を出荷し、2021年度は46部門のベスコスを受賞。“欲望の塊”や“ラスボス”といったユニークなカラー名も話題になった。今年3月にはイラストレーターの米山舞とのコラボビジュアルと共に“欲コレクション(YOKU COLLECTION)”をリリース。同時に、歌手のEveによるオリジナル楽曲「YOKU」のミュージックビデオを公開すると、2カ月足らずで650万回以上再生(4月28日現在)されている。

 このような商品は、どのように開発しているのだろうか。「ケイト」の変化について岩田有弘ブランドマネジャーとPRの若井麻衣に話を聞いた。

WWD:「ケイト」はなぜ変化したのか?

岩田有弘(以下、岩田):2019年ごろから「ケイト」を進化させようと頑張ってきた。これまでも安定した売り上げのあるブランドだったが、イメージが固定化した上に売り上げの成長も鈍くなり、飽和状態になっていた。さらに、業界内でもデジタルシフトするブランドが多くなり、マスブランドとしてのお客さまとのつながり方を考えなくてはいけなかった。

WWD:方向性をどう改めた?

岩田: まずは、当初から唱えてきた“no more rules”のパーパスに、ブランドの意志をいっそう強めて発信していこうと決めた。さらに“no more rules”を通して戦うべきものが、時代と共に変化していることにも注目した。

 これまではハイヒールや制服など、誰かに押し付けられた美の基準が戦うべき“ルール"だった。しかし、ソーシャルが発達した現代は画像の加工技術が発達し、SNS上はきれいな人ばかりになった。その周囲からの“ソーシャルプレッシャー”が不安や自信喪失につながっているのではないかと考えた。そこでわれわれは、同調圧力や固定観念をといったある種の“ルール"に従うのではなく、お客さまと一緒に取り組むスタンスを大切にしようと話し合った。

SNS世代に刺さる商品はどうやって生まれている?

WWD:消費者のリアルなニーズをつかみ、商品化するまでが早いイメージだ。

若井麻衣(以下、岩井): チームのメンバーは美容への愛が本当に強いため、リサーチ力がものすごい。私から見ていても、お客さまのちょっとした発信から、ニーズを汲み取る早さと感性が素晴らしいと感じる。定期的に実施しているアイデア出し会では若いスタッフもどんどんアイデアを出している。みんな、とんでもなく積極的だ。

岩田: たしかに要所要所にジャッジが必要な場面はあるが、そこまではみんな自由な発想で楽しくやっている。そういう雰囲気のおかげで、今は発案とリリースのサイクルがすごくよく回っているなと感じる。ただ、スピード感を保ったままリリースするのはやっぱり大変で、現場は体力勝負だ。

WWD:大ヒットした“リップモンスター”はどうやって生まれた?

岩田: コロナ禍でリップ市場が縮小する中、われわれが注目したのは「マスクをするからってメイクをしないのはありえない!」と思っている、メイクが生きがいの若年層。落ちにくいのは大前提として、コロナ禍でも楽しめるリップを作ろうと企画したのがきっかけだ。

 ネーミングは、唇を起点に“欲”を考えたときに、色落ちを気にせず食べ物を食べたかったり、写真や動画に映る自分をかわいいくキープしたかったり、楽しくおしゃべりをしたかったりして、まるで怪物みたいだなと想像した。そこから“リップモンスター”という商品名が生まれた。

WWD:商品名だけでなく、ユニークな色の名前も特徴だ。

岩田: “思わず誰かに話したくなる商品”を目指して、“欲望の塊”や“ラスボス”など気になる色名を付けた。色の名前も候補が100案ほどあって、その中から厳選した。

若井: 色名だけでなく、カラーバリエーションも評価されたポイントだと思っている。SNSを見ていると、絶妙な色の違いを楽しみたい人が多そうだったので、普通はピンク、ブラウン、レッドと幅広くそろえるのが定石のところ、既存色はあえてブラウンベースのみのカラーに絞った。絶妙な色味の違いだからこそ似合う色が必ず見つかるし、集めてくれる人も多かったようだ。

WWD:3月にリリースした“欲コレクション”のような、イラストレーターや歌手との協業も好調を後押ししている。他ジャンルへのアプローチは一歩間違えるとイメージを左右することもあるはずだが、コラボの際に気をつけていることは?

岩田: 私たちも本気でやるという姿勢は大前提だ。「エヴァンゲリオン(EVANGELION)」と昨年コラボしたときもそうだったが、コンセプトをきちんと持ちながら、パロディにしないのは当然のこと、メイクの世界に元のコンテンツをいかに引き込んでいくかを意識している。

WWD:「ケイト」がものづくりで大切にしていることは?

岩田: 売れている商品の真似をせず、自分たちの感性を大切にすること。また、ニーズはシーズンではなくターゲットで捉える。「ケイト」のターゲットである若年層や、美容好きで感度の高い人が次に欲しいものは何だろうとメンバー全員が常に考えている。そのニーズを一番いいタイミングでキャッチすることが結果につながるはずだ。

WWD:ここ2〜3年の施策は成功と言える?

岩田: 成功だと思っている。今までもセルフメイクブランド部門では売り上げシェア1位だったが、去年は全メイク市場でナンバーワンのブランドになった。一つの通過点だが、方向性が定まって取り組むべき方向が見えてきたのは成長といえるだろう。今後はいかに継続しながら進化していくかが大事だと考えている。

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ユーチューバー、モデルのそわんわんが「ガールズ バイ ピーチ・ジョン」に登場 “みんなそのままで素敵”SNS世代に投げかける自己肯定感のあり方

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」の若年層向けブランド「ガールズ バイ ピーチ・ジョン(GiRLS by PEACH JOHN)」が運営する公式PRクラブ “ガーリスタ(GiRLISTA)”のメンバーにチャンネル登録者数63万人以上を抱える人気ユーチューバーのそわんわんが加入する。1年の活動期間中にコラムの執筆やブランドと自身のSNSを通してブランドメッセージや下着の魅力を発信するほか、下着の着用モデルも務める。

 そわんわんは親しみやすいキャラクターとポジティブなマインドで10〜20代を中心に支持を集める人気ユーチューバーで、20年からはファッション雑誌「ラファーファ(la farfa)」の専属モデルを務め、ライフスタイルやファッションなどを中心に発信している。今回の“ガーリスタ”の加入はブランドからのオファーではなく、そわんわん自らが「ピーチ・ジョン」にコンタクトをとり、出演を希望したことから始まったという。行動に至ったきっかけや今後の活動について聞いた。

WWD:自ら「ピーチ・ジョン」のインスタグラムにダイレクトメッセージを送ったと聞いた。

そわんわん:私は見た目が理由でできないことはないと信じて自分の悩みに関する発信も行っています。もちろん、発信するだけでなく行動で示さなければ説得力がありません。だから、可愛い服を着てファッションを楽しんでいる私の姿を見て「自分も楽しんでいいんだ!」と思ってもらえるように発信をしています。そういった思いから、年齢や体型を問わず魅力を発信し、「リアルサイズモデル™」の取り組みをしている「ピーチ・ジョン」と一緒に活動したい!やらせてほしい!と強く思いコンタクトを取りました。下着のモデルに挑戦することで、体型や外見に自信が持てない人でも1歩踏み出す勇気を持って行動を起こすことで、色んな可能性があることをもっとたくさんの人に伝えたいです。

WWD:外見をポジティブに捉えた発信が増えたきっかけは?

そわんわん:最近は自己肯定感という言葉をよく聞きますが、私は3〜4年前にユーチューブのコメントで「自己肯定感高いね」と言われて初めてその言葉を知りました。そして、世の中には自分の外見について悩んでいる人、他人の否定的な意見ばかり気にして生きている人が多いと感じました。私も昔は動画で自虐ネタをよくしていたのですが、「好きな洋服を着て楽しもう」と発信しているのに、「自分ブスやねん」と自虐していたら説得力ないですよね。その気づきがあって、自虐ネタは一切やめました。そして自己肯定感に悩む人が自分を好きになれるように、“みんなそのままで素敵”ということを積極的に発信しています。

WWD:発信する際に意識していることや大切にしていることは?

そわんわん: “誰かを否定していないか”をすごく考えます。自分の体型をポジティブに捉えて肯定する内容を発信していますが、やっぱり長い間“細い女性が美しい”という価値観があったし、人それぞれに価値観があって、どれも間違いじゃない。だから自分が発信するときは誰かを否定する言い方になっていないか?自分の価値観を押し付けていないか?と見直すようにしています。

WWD:ネットの世界は感情をむき出しでぶつけられることもある。発信することに怖さやためらいはなかった?

そわんわん:「どうしてこんな事が言えるんだろう」と怖く感じることもありますが、ネットとリアルの世界は分けて考えています。スマートフォンのこんな小さな世界の中で言われていることを気にするよりも、リアルを大切にしたいからです。悪口や批判など、どんな意見でも「そういう考え方もあるよね」といったん受け止めますが、否定的な意見に振り回されることはありません。誰かの否定的な意見で自分を変えるのって楽しくないし、自分のために生きていないと思うからです。

 人にとやかく言う人って自分に対しても厳しいんじゃないかな。だから人にも厳しく言ってしまう。もっと自分に甘くてもいいんです。でも、世の中には「美はこういうもの」という価値観の押し付けがまだ沢山あるのかな?と思ったり……。

WWD:今後“ガーリスタ”として発信したいことは?

そわんわん:サイズや体型で可愛い下着を諦めていた人って多いと思うんです。でも、手持ちのブラジャーのホックにセットしてアンダーを調整できる“ブラバックエクステンダーズ”というアイテムがあって、「こんな便利なものあるんだ!」と感動しました。私も最近まで知らなかったのですが、同じように知らなかった人に便利なアイテムがあることや、可愛い下着を楽しむ方法を発信したい。こういったアイテムを使うことは恥ずかしいと思う人もいるかもしれません。でも、可能性や選択肢が広がるとポジティブに捉えてほしい。製品だけじゃなくて身につける人のマインドも変えていきたいです。

WWD:やってみたいことや目標は?

そわんわん:大きな看板に出ることが目標です。多くの人の目に触れる場所で、私がファッションや自分自身を楽しんでいる姿を見せることで、今のあなたも十分素敵で、ファッションは楽しいものだと伝えたい。痩せていないからとか、なりたい自分になれていないからと今の自分を否定しないでほしい。発信していく中で傷つくような意見も出てくるかもしれません。でも、そこで自分を諦めずに“今の自分が楽しい”ことを伝え続けたいです。

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歴代「メットガラ」のアイコニックなルック60選 1996年から振り返るセレブたちのレッドカーペットルック

 毎年5月にニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)で開催されるファッション展覧会のオープニングイベント「メットガラ(MET GALA)」では、テーマに合わせたセレブたちの斬新で奇抜なファッションが注目を集める。5月2日に開催を控える2022年度の「メットガラ」を前に、米「WWD」による歴代のアイコニックなベストルック60選をテーマと合わせて紹介する。

1996年/「クリスチャン・ディオール」

2003年/「女神:クラシカル・モード」

2004年/「デンジャラス・リエゾン:18世紀のファッションと家具」

2005年/「ザ・ハウス・オブ・シャネル」

2006年/「アングロマニア:英国ファッションの伝統とトランスグレッション」

2007年/「ポワレ:キング・オブ・ファッション」

2008年/「スーパーヒーロー:ファッションとファンタジー」

2009年/「ミューズとしてのモデル:ファッションを体現する」

2011年/「アレキサンダー・マックイーン:サヴェージ・ビューティ」

2012年/「スキャパレリとプラダ:不可能な対話」

2013年/「パンク:カオスとクチュール」

2014年/「チャールズ・ジェームズ:ファッションを超えて」

2015年/「鏡の中の中国」

2016年/「マヌス×マシーナ:テクノロジー時代のファッション」

2017年/「川久保玲/コム デ ギャルソン:間の枝」

2018年/「天国のボディ:ファッションとカトリックのイマジネーション」

2019年/「キャンプ:ファッションについてのノート」

2021年/「イン・アメリカ:ファッションの辞書」

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花王が就業時間に休息を取り入れる働き方を推進 パフォーマンスアップなど効果を実感

 花王は社員の働きやすい環境作りの一環として、昨年9月から東京・茅場町の本社勤務社員を対象に、就業時間内に積極的な休息や休憩を取り入れた働き方「休み休みWork Style」を進めてきた。このほど本社以外の事業所に向けて「日中の休息でGENKIチャレンジ」と称し、事前公募した社員を対象に日中の休息や休憩時間(10〜15分)の確保と心身のリフレッシュを促す企画を行った。

 現在、花王は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、出社勤務と在宅勤務を併用したフレキシブルな就業体制を継続中だ。「日中の休息でGENKIチャレンジ」は、事前に公募した1257人の社員が昨年11月8日〜12月10日の期間に取り組んだ。対象社員はアイマスクなどを活用しながら「リフレッシュタイム」を取り入れたほか、期間中は社内コミュニティーサイトを活用して参加者同士で感想を共有・共感し合い、自身と異なる休息スタイルに“気付く”機会も設けた。

 その結果、出社・在宅に関わらず日中の休息・休憩時間を確保できるようになった社員が増加。また、パフォーマンスおよびワークエンゲージメントの向上がみられ、参加した社員は、「リラックスして業務に取り組めた」「午後からの集中力がアップした」など、積極的に休息を取り入れることへの効果を実感したという。このことから同社では、「『日中の休息でGENKIチャレンジ』でパフォーマンスがアップしたことから、今後は『休み休みWork Style』を本社以外の事業所にも拡大することを検討していく」(同社PR担当者)と話し、これまで以上に働きやすい環境作りの推進や心身の健康維持と業務の生産性向上に努めていく。

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カエルムが新メンズビューティ誌「シアン マン」創刊 表紙はSixTONESの京本大我

 「ナイロン ジャパン(NYLON JAPAN)」や「ハイスノバイエティ ジャパン(HIGHSNOBIETY JAPAN)」などを運営するカエルムは、8周年を迎えるビューティ誌「シアン(CYAN)」から、メンズビューティ&ファッション誌「シアン マン(CYAN man)」を5月30日に発行する。第1号の表紙にはSixTONESの京本大我を起用した。

 「シアン マン」は、20〜30代の“カルチャーにこだわりを持つ男性たちに向けた、新しいビューティ誌”として、リアリティのあるメンズビューティを発信する。ビューティ、ヘア、読み物、連載企画を核に誌面を構成し、ビューティでは“明日から真似できる”ような、日常に溶け込むメンズビューティを提案。ヘアでは、トップヘアデザイナーによるトレンドのヘア情報を人気サロン情報と合わせて伝える。読み物企画では、ビューティアイテムの新作や季節にあった最新情報を掲載し、連載ではブランドの成り立ちや背景に迫る企画のほか、香水にフォーカスするコンテンツを用意する。ウェブサイトとソーシャルメディアでも最新情報を配信し、本誌との連動企画はもちろん、ウェブのみのオリジナル記事を配信する。

 また、8周年を迎えるビューティ誌「シアン」は4月25日発売号でリニューアルした。話題のモデルやインフルエンサーとタッグを組み、よりビューティに特化したコンテンツを増やした。「シアン」は1、4、7、10月の各30日、「シアン マン」は2、5、8、11月の各30日に発売し、価格はそれぞれ税込1320円。全国書店、美容室、ウェブ書店で販売する。

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「マルニ」がポップアップ「マルニ マーケット」を開催 猫や犬がモチーフのアニマルバスケットなど新作を先行販売

 「マルニ(MARNI)」はポップアップストア「マルニ マーケット(MARNI MARKET)」を表参道ヒルズと阪急うめだ本店で開催する。表参道ヒルズは5月10日から、阪急うめだ本店では5月18日から。ポップアップでは新商品のほか、定番バッグの新色を先行販売する。バッグはそれぞれ発売日が異なり、一部商品はオンライン販売も実施する。詳細は表参道ヒルズ MARNI MARKET ONLINE 特設サイトと阪急百貨店公式通販 HANKYU E-STORES 特設サイトに記載している。

 表参道ヒルズでは、猫や犬などのアニマルモチーフをあしらった“アニマルバスケット”(税込1万9800円)や畳を用いた“タタミトート”(同1万4300円)を他店に先立って販売する。また“ストライプ バッグ ミニ”(同1万8700円)と“ハンモックバッグ”(同2万4200円)、“バンダナトート”の新色も登場する。

 阪急うめだ本店では、花や蝶がモチーフのバスケットバッグ(同1万9800円〜2万900円)や夏らしい“ジュルタバッグ”(同2万5300円)、ラージサイズの“テープバスケット”(同2万3100円)を販売。さらに“ストライプバッグ”(同2万900円)と“ハンモックバッグ”(同2万4200円)、“ジャージーハンドルピクニックバッグミニ”(同2万4200円)、“バンダナトート”(同1万9800円)の新色を先行販売する。

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2022年ウールマーク・プライズ、大賞はイギリスを拠点とする「サウル ナッシュ」

 若手デザイナーの登竜門「2022 インターナショナル・ウールマーク・プライズ(2022 INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE 以下、IWP)」の受賞者が26日、ロンドンで発表された。

 大賞に輝いたのは、ガイアナ系イギリス人のサウル・ナッシュ(Saul Nash)による「サウル ナッシュ」。受賞に際して20万豪ドル(約1800万円)の賞金のほか、ビジネス運営に関するメンターシップやIWPのリテールパートナーである小売店で販売する機会が授与される。ダンサーとしての経歴も持つナッシュは、「ヒップホップバトルにも出場してきたので、落選することには慣れているが、自分のしてきたことが認められて光栄だ」と述べた。

 故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)を讃えて20年に設立されたイノベーション部門のカール・ラガーフェルド・アワード(KARL LAGERFELD AWARD)には、「ムソマックスウェル(MMUSOMAXWELL)」が選出された。ブランドを手掛けるデザイナーデュオのマックスウェル・ボコ(Maxwell Boko)とムソ・ポッツェーン(Mmuso Potsane)には、10万豪ドル(約900万円)が贈られる。

 IWPを主催するザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)は、非営利団体オーストラリアン・ウール・イノベーション(AUSTRALIAN WOOL INNOVATION)の傘下。資金協力している約6万の牧羊業者を代表して、オーストラリア産ウールの研究開発やマーケティングを行い、世界的なサプライチェーンをサポートしている。ファイナリストに選出された7組は、2022-23年秋冬コレクション向けのメリノウールコレクションを披露して審査にのぞんだ。

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2022年ウールマーク・プライズ、大賞はイギリスを拠点とする「サウル ナッシュ」

 若手デザイナーの登竜門「2022 インターナショナル・ウールマーク・プライズ(2022 INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE 以下、IWP)」の受賞者が26日、ロンドンで発表された。

 大賞に輝いたのは、ガイアナ系イギリス人のサウル・ナッシュ(Saul Nash)による「サウル ナッシュ」。受賞に際して20万豪ドル(約1800万円)の賞金のほか、ビジネス運営に関するメンターシップやIWPのリテールパートナーである小売店で販売する機会が授与される。ダンサーとしての経歴も持つナッシュは、「ヒップホップバトルにも出場してきたので、落選することには慣れているが、自分のしてきたことが認められて光栄だ」と述べた。

 故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)を讃えて20年に設立されたイノベーション部門のカール・ラガーフェルド・アワード(KARL LAGERFELD AWARD)には、「ムソマックスウェル(MMUSOMAXWELL)」が選出された。ブランドを手掛けるデザイナーデュオのマックスウェル・ボコ(Maxwell Boko)とムソ・ポッツェーン(Mmuso Potsane)には、10万豪ドル(約900万円)が贈られる。

 IWPを主催するザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)は、非営利団体オーストラリアン・ウール・イノベーション(AUSTRALIAN WOOL INNOVATION)の傘下。資金協力している約6万の牧羊業者を代表して、オーストラリア産ウールの研究開発やマーケティングを行い、世界的なサプライチェーンをサポートしている。ファイナリストに選出された7組は、2022-23年秋冬コレクション向けのメリノウールコレクションを披露して審査にのぞんだ。

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GW(ゴールデンウイーク)お出かけスポット&イベント11選 ミヤシタパークの屋上で楽しむ映画、アップカミングなアートギャラリーなど

 「WWDJAPAN」がオススメする、GW(ゴールデンウイーク)にオシャレして出掛けたい東京のスポットをお届け。宮下パークの屋上で楽しむ映画、アップカミングなアートギャラリー、移転オープンの「アートアクアリウム」、話題のポップアップなどの11スポットを紹介する。

 一昨年や昨年よりも多くのイベントの開催が見込まれているが、新型コロナウイルスの影響による事前予約の必要の有無、人数制限や急な予定の変更には引き続き注意が必要だ。今一度、感染対策にも気を配りながら、春の大型連休を存分に楽しもう。

「グッチ」のコレクションの世界観をインスタレーションや期間限定ショップ、カフェの3つのロケーションで表現

「グッチ(GUCCI)」が、渋谷のミヤシタパークで、最新のコレクション「グッチ ラブ パレード(GUCCI LOVE PARADE)」をテーマにした体験型イベント“グッチ ラブ パレード トーキョー(GUCCI LOVE PARADE TOKYO)”を開催。コレクションを発表したアメリカ・ハリウッドをイメージし、ハリウッド大通りにいるような写真を撮影できるコーナーや、映画のバックステージを思わせるスペースやレトロなゲームルームも設置する。

■“グッチ ラブ パレード トーキョー”

日程:~5月31日
場所:「グッチ」渋谷 ミヤシタパーク、「シークエンス ミヤシタパーク」
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10
入場方法:事前予約制 ※予約の詳細はイベント公式サイトをご覧ください。
>>詳細はこちら

人気アニメ「呪術廻戦」と「ドルチェ&ガッバーナ」コラボの
ポップアップストアは、GW前半にチェック

「呪術廻戦」と「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のコラボを記念したポップアップストアは、アイテムだけでなく店内のインスタレーションにも注目。虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、禪院真希、狗巻棘、パンダ、七海建人、五条悟ら8人が空中に浮かび上がるようにホログラムディスプレイに映し出される。GW前半の5月1日までなので、早めに足を運びたい。

■「ドルチェ&ガッバーナ × 呪術廻戦」ポップアップストア in 渋谷

開催期間:~5月1日
場所:ゼロベース 渋谷(ZeroBase 渋谷)
住所:東京都渋谷区道玄坂2-5-8
入場方法:事前予約制 ※予約の詳細はイベント公式サイトをご覧ください。
>>>詳細はこちら

約60の店舗と80を超える企画が集まるライフスタイルイベント、
「生活のたのしみ展」

食べ物、衣服、アートなどジャンルを問わず暮らしのあらゆる“たのしみ”を集めた「ほぼ日」による“生活のたのしみ展”が3年ぶりに開催。NIGO®と「ほぼ日」がコラボしたチノパンツなど見逃せないコラボアイテムも登場する。

■生活のたのしみ展2022

場所:新宿住友ビル 三角広場(東京都新宿区西新宿2-6-1)
日程:2022年4月29日~5月4日
時間:11:00~20:00(最終日は18:00まで)
場所:新宿住友ビル 三角広場
住所:東京都新宿区西新宿2-6-1
料金:入場無料

能、オペラ、バレエからポップスまで
パフォーマンスが目白押しの「日比谷フェスティバル」

劇場が多くある日比谷・銀座の街にちなみ、多様なジャンルのパフォーマンスをミッドタウン日比谷にて無料で上演する「日比谷フェスティバル」が3年ぶりに開催。能や狂言、オペラ、バレエからポップスに加え、劇団四季の登場するパフォーマンスなど充実したプログラムを用意した。

■日比谷フェスティバル

日程:4月29日~5月8日
時間:11:00~20:00(ショップ営業時間)※各プログラムの詳細はイベント公式サイトをご覧ください。
場所:東京ミッドタウン日比谷
住所:東京都千代田区有楽町1丁目1
入場方法:入場自由、イベントによって事前予約制 ※予約の詳細はイベント公式サイトをご覧ください。

「逗子海岸映画祭」がミヤシタパークに上陸!
宮下公園の屋上で映画とクラフトビールを楽しもう

湘南エリアの初夏の風物詩となった人気イベント「逗子海岸映画祭」が、都市型の新イベント「宮下公園映画祭」を同時開催。「チョコーレートドーナツ(Any Day Now)」や「万引き家族」など話題作を上映する。映画以外にも、DJセットやメリーゴーラウンド、クラフトビールなどを販売するキッチンカーなどを用意し、ロマンチックな時間を過ごしたい人にオススメ。

■宮下公園映画祭(MIYASHITA PARK FILM FESTIVAL)

日程: 4月29日~ 5月8日
時間:11:00~22:00 ※上映スケジュールの詳細はイベント公式サイトをご覧ください。
場所:渋谷区立宮下公園
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10
料金:1000円(一般)※チケットの詳細はイベント公式サイトをご覧ください。

日本橋にあった「アートアクアリウム」がGW中に銀座三越に移転オープン!
15年目を迎えさらに豪華絢爛に

夏の人気イベントとして始まり、日本橋にあった「アートアクアリウム美術館」が「アートアクアリウム美術館 GINZA」として銀座三越に移転オープン。銀座三越の8階の全フロアを使い、これまでの人気作品に加え、新作も多く発表する。

■アートアクアリウム美術館 GINZA(ART AQUARIUM MUSEUM GINZA)

オープン:5月3日
時間:10:00~19:00
場所:銀座三越新館8階
住所:東京都中央区銀座4-6-16
料金:2300円(WEBチケット)、2400円(当日券)※チケットの詳細はイベント公式サイトをご覧ください。

公募展形式のアートフェスティバル「SICF」で気鋭の若手作家のアートに触れる

公募で集まった絵画、立体、メディアアートなどジャンルにとらわれない計100のアーティストが2つの日程に分かれ展示を行う。マーケットも同時に開催し、アクセサリーやアパレル、クラフトの販売もする。昨年は1万人以上が来場した若手の発掘と支援を目的としたアートフェスだ。

■SICF (Spiral Independent Creators Festival)

日程:5月3~8日
時間:11:00~20:00 (3日と6日は12:00~、5日と8日は~18:00)
場所:スパイラルホール(スパイラル3F)
住所:東京都港区南青山5-6-23
料金:800円(一般予約)、学生無料 ※チケットの詳細はイベント公式サイトをご覧ください。

男性の視点に偏っているアニメカルチャーなどテーマにしたフェミニズムアート、
“フー・セッド・イット・ワズ・シンプル?(Who said it was simple?)”展

10代で渡米し、日米の文化間のギャップをテーマとして活動する山本れいらが、フェミニズム視点でアニメカルチャーを解釈した作品を発表。個展の名前は白人中心的なフェミニズムに疑問を持った詩人オードリー・ロード(Audre Lorde)の作品から引用している。ポップなビジュアルとその強いメッセージ性に注目だ。

■山本れいら 個展 “フー・セッド・イット・ワズ・シンプル?”

時間:13:00~20:00
休廊日:火曜日、水曜日、木曜日(祝日を除く)
場所:リツキ・フジサキ・ギャラリー(Ritsuki Fujisaki Gallery )
住所:東京都中央区東日本橋 2-2-10
料金:入場無料

トランスジェンダー男性にフォーカスした展示会

LGBTQ+の中でも特にトランスジェンダー男性(出生時に割り当てられた性別が女性で、性自認が男性の人)にフォーカスしたイベント。写真展のほか、雑誌、アパレル商品やアンダーウエアの販売も行う。当事者はもちろん、LGBTQ+の中でも光が当たりにくいトランスジェンダー男性についての理解を深めたい人も楽しめる展示会を目指したという。

■新宿ダイアログ企画「トランスジェンダー展」

日程:~5/1
時間:11:00~23:00
場所:新宿ダイアログ
住所:東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル1号館 2階、3階
料金:入場無料

ラシード・ジョンソンによる植物とスチールの美しいインスタレーション

アメリカ人アーティスト、ラシード・ジョンソンの作品「Plateaus」をルイ・ヴィトン表参道で展示する。黒人アーティストとひとくくりにされることを拒む“ポスト・ブラック”運動の一翼を担ったアーティストの作品は、日本での公開は初めて。スチールと植物の美しいインスタレーションには本やアフリカのシアバターなどを置き、アイデンティティの複雑さを表現している。

■ラシード・ジョンソン 「Plateaus」

日程:~9月25日
時間:12:00~20:00
場所:エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7F
料金:入場無料

「ヒステリックグラマー」が出版していた森山大道の写真集がテーマの写真展

プレミアが付くほどの人気を誇る、「ヒステリックグラマー」が出版していた森山大道による同名の写真集がテーマ。未公開のアーカイブ作品が見られる貴重なチャンスだ。同時開催で、「ヒステリックグラマー」渋谷店でも森山の作品を展示する。

■森山大道 「DAIDO HYSTERIC」

日程:4月29日~5月22日
時間:12:00~19:00
休館日:月曜日、火曜日
場所:ギャラリー・コモン(Gallery COMMON)
住所:東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
料金:入場無料

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フェムテック市場創出を行うフェルマータが2億1000万円の資金調達を実施

 女性のウエルネス課題の解決や支援事業を行うフェルマータ(FERMATA)はこのほど、シリーズAラウンドにおいて第三者割当増資により総額2億1000万円の資金調達を実施した。引受先は、リードインベスターである東京大学エッジキャピタルパートナーズ(以下、UTEC)のほか、DEEPCORE、iSGSインベストメントワークス、伊藤忠商事。本調達によって、市場全体から必要とされるグローバルプラットフォーマーとして、全てのステークホルダーから信頼されるキュレーターとしての存在価値の確立を目指す。

 フェルマータは現在のアジア・日本のフェムテック市場を黎明期を抜けて過渡期となったと捉え、膨大な選択肢や情報があふ れている一方で、まだまだフェムテック製品・サービスにアクセスするのに物理的・心理的障壁を感じる人が多く存在するなど、これまでにないアクセスギャップが生じ始めているとしている。また、フェムテックを含むヘルステック業界の急速な成長に対し、個々人のヘルスケアデータを企業および社会全体で利活用する際に、プライバシーをどのように保護していくかといった点において、十分な議論やルール整備が追いついていない状況にあるという。

 そこで同社は今後その需要に応えるキュレーションおよびレコメンデーション機能をはじめとしたシステムを提供する予定ため、今回調達した資金はこれらのシステム開発および既存事業を含む採用の強化に充てる。

 UTECはプラットフォーム開発や各事業の拡大、アカデミア、行政との連携においてサポート。DEEPCOREはプラットフォームの技術支援を、iSGSインベストメントワークスはプラットフォームにおける個人向けのサービス構築において支援する。また、伊藤忠商事とは資本・業務提携を行い、流通面におけるアジア・日本市場の拡大および参入支援、法人向けサービスの展開をともに行う予定だ。

 なおUTECから、片田江舞子パートナーが社外取締役に、郷治友孝代表取締役CEO マネージングパートナーが監査役に就任する。

 フェルマータは「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」をビジョンに掲げ、2019年に創業。アジア・日本でのフェムテック市場創出に寄与する多様な事業を展開する。900社を超える世界各国のフェムテック企業とのネットワークや、9つのフェムテック主要国際ハブとのパートナーシップ、国際色豊かなメンバーが公衆衛生やコミュニティ育成など各分野の専門性を武器に成長を遂げている。昨年は創業2周年を記念して「フェムテック ・フェス(Femtech Fes!)」をリアルイベントで開催。世界6地域、27カ国から、157ものプロダクトやサービスをキュレーションした。

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渋谷パルコに新名所爆誕!? 超ハイクオリティーな等身大フィギュアを展示&販売

 渋谷パルコは4月27日、新たな自主編集スペースとしてアートフィギュアギャラリー「ワンスラッシュ(1/ONE SLASH)」を5階にオープンした。フィギュア界の重鎮であるデザインココとタッグを組み、約9坪のスペースで等身大フィギュアを展示・販売する。第一弾として7月18日まで、コーエーテクモゲームの「ソフィーのアトリエ2」の主人公ソフィーの等身大フィギュアを展示・販売する。高さと幅が2mの等身大フィギュアで台座付きの特別バージョン(1個限定)が605万円、通常バージョンが429万円、1/7スケールの高さ26cmのフィギュアが2万3980円で、フィギュアは全商品がパルコのオンラインストア「カエルパルコ」経由での完全受注生産&販売になる。

 デザインココと同社を率いる千賀淳哉・代表取締役は、フィギュア界ではよく知られた存在だ。同社はフィギュアを、デザインから3Dデータ作成、製造、彩色までの一貫生産しており、これまで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催された「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展」や「エヴァンゲリオン」「初音ミク」の等身大フィギュアなど、数多くのプロジェクトも手がけてきた。千賀代表に聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):なぜ渋谷パルコに?

千賀淳哉デザインココ社長(以下、千賀):これまでも数多くの企業から出店要請や共同プロジェクトを持ちかけられてきたが、ほとんど断ってきた。ただ、フィギュアを売ることだけが目的のプロジェクトなら、パルコでも断っていただろう。最大の目的は、フィギュア、それ自体の付加価値をもっと高めたかったからだ。漫画やアニメ、ゲームは大ヒットした作品ばかりに目が行きがちだが、実際にはヒットするのは本当に少ない。それでも作者から出版社、ゲーム会社などと一体になって全員で夢を追い求めてきて、今がある。加えて、フィギュアにする場合は、それぞれのキャラクターや原作の世界観を生かしながら、2次元のものを3次元にするわけだから当然難易度も高い。評価を受けているのは、常に全力で取り組んできた結果だが、このフィギュア自体の価値を高めるためには、単独では難しい。フィギュアの歴史に新たな価値を付け加えたいと考えたときに、パルコからオファーがあった。

WWD:特別バージョンは605万円、通常バージョンでも429万円とかなり高いですね。

千賀:フィギュアに馴染みのない人には高いと思うかもしれないが、それは違う。これまでもアート作品なども数多く手がけてきたが、この「ソフィー」に関しては、手間や細部のこだわり、クオリティーの高さを考えれば10倍の価格で販売してもいいくらいだ。ただ、価格や売り上げよりもこれまでECのみで売ることが多かったフィギュアを、リアルな場所で、国内外のいろいろな人が行き交う「渋谷パルコ」という場所で見せられることに意義を感じている。

WWD:今後は?

千賀:当社の工場は宮城県登米市にあって、最先端の機械も使うし、丹念な手作業も行っているが、そうした社員のほとんどは、最近は美大出身者も増えてきたが、地元雇用の女性だ。我々が漫画やアニメが原作のキャラクターをフィギュア化するときは、誇張でもなんでもなく、原画1枚から最終的にフィギュアにまで仕上げることだって少なくない。実際に当の漫画の作家本人からフィギュアを見て「ようやく本当に漫画の中から出てきてもらえた!」と言われることだって少なくない。それくらい心血を注いでフィギュア作りに取り組んできた。フィギュアはまだ現時点ではポップカルチャーの一種と取られられているが、最終的なゴールは現代アートを目指している。そのためにはこれからはパルコと組み、ファッションやアート、カルチャーとった分野の企業やクリエイター、アーティストとのコラボレーションを積極的に進めたい。

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渋谷パルコに新名所爆誕!? 超ハイクオリティーな等身大フィギュアを展示&販売

 渋谷パルコは4月27日、新たな自主編集スペースとしてアートフィギュアギャラリー「ワンスラッシュ(1/ONE SLASH)」を5階にオープンした。フィギュア界の重鎮であるデザインココとタッグを組み、約9坪のスペースで等身大フィギュアを展示・販売する。第一弾として7月18日まで、コーエーテクモゲームの「ソフィーのアトリエ2」の主人公ソフィーの等身大フィギュアを展示・販売する。高さと幅が2mの等身大フィギュアで台座付きの特別バージョン(1個限定)が605万円、通常バージョンが429万円、1/7スケールの高さ26cmのフィギュアが2万3980円で、フィギュアは全商品がパルコのオンラインストア「カエルパルコ」経由での完全受注生産&販売になる。

 デザインココと同社を率いる千賀淳哉・代表取締役は、フィギュア界ではよく知られた存在だ。同社はフィギュアを、デザインから3Dデータ作成、製造、彩色までの一貫生産しており、これまで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催された「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展」や「エヴァンゲリオン」「初音ミク」の等身大フィギュアなど、数多くのプロジェクトも手がけてきた。千賀代表に聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):なぜ渋谷パルコに?

千賀淳哉デザインココ社長(以下、千賀):これまでも数多くの企業から出店要請や共同プロジェクトを持ちかけられてきたが、ほとんど断ってきた。ただ、フィギュアを売ることだけが目的のプロジェクトなら、パルコでも断っていただろう。最大の目的は、フィギュア、それ自体の付加価値をもっと高めたかったからだ。漫画やアニメ、ゲームは大ヒットした作品ばかりに目が行きがちだが、実際にはヒットするのは本当に少ない。それでも作者から出版社、ゲーム会社などと一体になって全員で夢を追い求めてきて、今がある。加えて、フィギュアにする場合は、それぞれのキャラクターや原作の世界観を生かしながら、2次元のものを3次元にするわけだから当然難易度も高い。評価を受けているのは、常に全力で取り組んできた結果だが、このフィギュア自体の価値を高めるためには、単独では難しい。フィギュアの歴史に新たな価値を付け加えたいと考えたときに、パルコからオファーがあった。

WWD:特別バージョンは605万円、通常バージョンでも429万円とかなり高いですね。

千賀:フィギュアに馴染みのない人には高いと思うかもしれないが、それは違う。これまでもアート作品なども数多く手がけてきたが、この「ソフィー」に関しては、手間や細部のこだわり、クオリティーの高さを考えれば10倍の価格で販売してもいいくらいだ。ただ、価格や売り上げよりもこれまでECのみで売ることが多かったフィギュアを、リアルな場所で、国内外のいろいろな人が行き交う「渋谷パルコ」という場所で見せられることに意義を感じている。

WWD:今後は?

千賀:当社の工場は宮城県登米市にあって、最先端の機械も使うし、丹念な手作業も行っているが、そうした社員のほとんどは、最近は美大出身者も増えてきたが、地元雇用の女性だ。我々が漫画やアニメが原作のキャラクターをフィギュア化するときは、誇張でもなんでもなく、原画1枚から最終的にフィギュアにまで仕上げることだって少なくない。実際に当の漫画の作家本人からフィギュアを見て「ようやく本当に漫画の中から出てきてもらえた!」と言われることだって少なくない。それくらい心血を注いでフィギュア作りに取り組んできた。フィギュアはまだ現時点ではポップカルチャーの一種と取られられているが、最終的なゴールは現代アートを目指している。そのためにはこれからはパルコと組み、ファッションやアート、カルチャーとった分野の企業やクリエイター、アーティストとのコラボレーションを積極的に進めたい。

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渋谷パルコに新名所爆誕!? 超ハイクオリティーな等身大フィギュアを展示&販売

 渋谷パルコは4月27日、新たな自主編集スペースとしてアートフィギュアギャラリー「ワンスラッシュ(1/ONE SLASH)」を5階にオープンした。フィギュア界の重鎮であるデザインココとタッグを組み、約9坪のスペースで等身大フィギュアを展示・販売する。第一弾として7月18日まで、コーエーテクモゲームの「ソフィーのアトリエ2」の主人公ソフィーの等身大フィギュアを展示・販売する。高さと幅が2mの等身大フィギュアで台座付きの特別バージョン(1個限定)が605万円、通常バージョンが429万円、1/7スケールの高さ26cmのフィギュアが2万3980円で、フィギュアは全商品がパルコのオンラインストア「カエルパルコ」経由での完全受注生産&販売になる。

 デザインココと同社を率いる千賀淳哉・代表取締役は、フィギュア界ではよく知られた存在だ。同社はフィギュアを、デザインから3Dデータ作成、製造、彩色までの一貫生産しており、これまで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催された「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展」や「エヴァンゲリオン」「初音ミク」の等身大フィギュアなど、数多くのプロジェクトも手がけてきた。千賀代表に聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):なぜ渋谷パルコに?

千賀淳哉デザインココ社長(以下、千賀):これまでも数多くの企業から出店要請や共同プロジェクトを持ちかけられてきたが、ほとんど断ってきた。ただ、フィギュアを売ることだけが目的のプロジェクトなら、パルコでも断っていただろう。最大の目的は、フィギュア、それ自体の付加価値をもっと高めたかったからだ。漫画やアニメ、ゲームは大ヒットした作品ばかりに目が行きがちだが、実際にはヒットするのは本当に少ない。それでも作者から出版社、ゲーム会社などと一体になって全員で夢を追い求めてきて、今がある。加えて、フィギュアにする場合は、それぞれのキャラクターや原作の世界観を生かしながら、2次元のものを3次元にするわけだから当然難易度も高い。評価を受けているのは、常に全力で取り組んできた結果だが、このフィギュア自体の価値を高めるためには、単独では難しい。フィギュアの歴史に新たな価値を付け加えたいと考えたときに、パルコからオファーがあった。

WWD:特別バージョンは605万円、通常バージョンでも429万円とかなり高いですね。

千賀:フィギュアに馴染みのない人には高いと思うかもしれないが、それは違う。これまでもアート作品なども数多く手がけてきたが、この「ソフィー」に関しては、手間や細部のこだわり、クオリティーの高さを考えれば10倍の価格で販売してもいいくらいだ。ただ、価格や売り上げよりもこれまでECのみで売ることが多かったフィギュアを、リアルな場所で、国内外のいろいろな人が行き交う「渋谷パルコ」という場所で見せられることに意義を感じている。

WWD:今後は?

千賀:当社の工場は宮城県登米市にあって、最先端の機械も使うし、丹念な手作業も行っているが、そうした社員のほとんどは、最近は美大出身者も増えてきたが、地元雇用の女性だ。我々が漫画やアニメが原作のキャラクターをフィギュア化するときは、誇張でもなんでもなく、原画1枚から最終的にフィギュアにまで仕上げることだって少なくない。実際に当の漫画の作家本人からフィギュアを見て「ようやく本当に漫画の中から出てきてもらえた!」と言われることだって少なくない。それくらい心血を注いでフィギュア作りに取り組んできた。フィギュアはまだ現時点ではポップカルチャーの一種と取られられているが、最終的なゴールは現代アートを目指している。そのためにはこれからはパルコと組み、ファッションやアート、カルチャーとった分野の企業やクリエイター、アーティストとのコラボレーションを積極的に進めたい。

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「GU」と「ポケモン」がコラボ ベビー&キッズウエアから新作を発売

 「ジーユー(GU)」は、ベビー&キッズウエアから「ポケモン」と協業した新作コレクションを4月29日に発売する。「ジーユー ベビー(GU BABY)」と「ジーユー キッズ(GU KIDS)」の取り扱い店舗と公式オンラインストアで販売する。

 ベビーアイテムは、キャラクターのピカチュウやポッチャマ、モンスターボールをプリントした愛らしいグラフィックTシャツ(各税込990円)の3種類で、サイズは80cm、90㎝、100㎝を用意する。キッズアイテムは、モノクロで手描き風のピカチュウをあしらったTシャツ(同990円)や、カラフルな“POKEMON”の文字を配したTシャツ(同990円)など6種類で、サイズは100〜160cmをラインアップ。またピカチュウやカビゴンなどをデザインに落とし込んだラウンジウエアのセット(同1690円)も4種類そろえる。

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ポーラ・オルビスHDが米子会社H2O PLUSを解散

 ポーラ・オルビスホールディングス(HD)は28日付で、米国の子会社H2O PLUS HOLDINGS(エイチツーオープラス ホールディングス、以下H2O PLUS)を解散および清算すると発表した。

 H2O PLUSの業績は計画を下回っており、回復のための施策を実施したが今後の事業継続に利点を見出すことは困難と判断した。精算の終了は、取り引き先との契約に伴う商品供給義務などを果たしたのち、2023年下期以降に清算結了となる見込み。なお、解散に伴う損失は約2億円、税金費用の減少による約45億円を計上する予定で、22年12月期通期の純利益は期初発表予想から約43億円増加する見込み。

 同社は11年に米国のスキンケアメーカーH2O PLUSを買収。米国を中心に化粧品を製造・販売していた。H2O PLUS解散により、同社グループが取り扱う海外ブランドは「ジュリーク(JURLIQUE)」のみとなる。

 ポーラ・オルビスHDの22年1〜3月(第1四半期)決算は、売上高が376億円(前年同期比13.5%減)、営業利益が19億円(同55.6%減)、経常利益が41億円(同28.2%減)、純利益が71億円(同82.3%増)だった。

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「ルイ・ヴィトン」から女性向けダイバーズウオッチ 白地にピンクゴールドが映える

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は5月6日、ダイバーズウオッチコレクションの“タンブール ストリート ダイバー”から、新作のレディス時計“タンブール ストリート ダイバー ゴールド ラグーン スティール & ゴールド”を発売する。100m防水で、価格は税込136万7300円。

 白を基調とし、そこにピンクゴールドを組み合わせる。これは、「“朝日が昇る瞬間の、水面に映る美しい金色”から着想したもの」だという。また同ブランドは、「スポーティーさは残しつつ、フェミニンな魅力を強調した」と説明する。

 “タンブール ストリート ダイバー”コレクションは2021年に発売。同年、「ジュネーブ・ウオッチメーキング・グランプリ(GPHG)」で、自動巻きモデルが「ダイバーズウオッチ賞」を受賞した。

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ビームス ウィメン 原宿で古着1000点を集めたポップアップ開催

 ビームスは、約1000点の古着を集めたポップアップイベントを4月29日〜5月29日にビームス ウィメン 原宿で開催する。

 商品は、ビンテージバイヤーの栗原道彦が手掛ける古着店ミスタークリーン トミガヤと、1930〜80年代のビンテージ古着などを扱うピグスティ(PIGSTY)からセレクトした。春夏シーズンに向けたスエットアイテムやTシャツ、カットソー、プリントワンピースなどを中心にバリエーション豊富にそろえた。

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ビームス ウィメン 原宿で古着1000点を集めたポップアップ開催

 ビームスは、約1000点の古着を集めたポップアップイベントを4月29日〜5月29日にビームス ウィメン 原宿で開催する。

 商品は、ビンテージバイヤーの栗原道彦が手掛ける古着店ミスタークリーン トミガヤと、1930〜80年代のビンテージ古着などを扱うピグスティ(PIGSTY)からセレクトした。春夏シーズンに向けたスエットアイテムやTシャツ、カットソー、プリントワンピースなどを中心にバリエーション豊富にそろえた。

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バンクシーの壁画がある建物を売却か 保有する米アクセサリーブランドが破産申請

 ロサンゼルスを拠点とするアクセサリーブランド「タリナ タランティーノ(TARINA TARANTINO)」を運営するタリナ・タランティーノ・マネジメント(TARINA TARANTINO MANAGEMENT)が、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用を破産裁判所に申請したことが一部で注目を集めている。同社が保有する建物の壁に、覆面アーティストのバンクシー(Banksy)による作品が描かれているためだ。

 “ザ・スパークル・ファクトリー(The Sparkle Factory)”と呼ばれるこの建物は、1914年に建てられた。ロサンゼルスのアパレル卸問屋街であるファッション・ディストリクトにあり、広さはおよそ2400平方メートル。23年に公開されたサイレント映画の名作「ロイドの要心無用(原題:Safety Last!)」の撮影が行われたことでも知られている。また、ハリウッド映画の衣装を専門に取り扱うウェスタン・コスチューム・カンパニー(WESTERN COSTUME COMPANY)が長年にわたって入居していた。2007年に、「タリナ タランティーノ」の創業デザイナーであるタリナ・タランティーノと夫のアルフォンソ・カンポス(Alfonso Campos)ほか数人が同建物を400万ドル(約5億円)で購入。その後、10年にバンクシーが“ガール・オン・ア・スイング(Girl on a Swing)”として知られる作品を壁に描いた。なお、これはバンクシーが自身の作品だと認めているものの一つ。14年には、メルローズ・アベニューにあった「タリナ タランティーノ」の店舗が同建物に移転。現在は、ほかに複数のテナントが入っている。

 ファッション・ディストリクトは、14年に米シアトル発のライフスタイル型ホテル「エースホテル(ACE HOTEL)」がオープンした頃から人気が高まり、「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」「イソップ(AESOP)」「アー・ペー・セー(A.P.C.)」「ガニー(GANNI)」「ポール・スミス(PAUL SMITH)」などのブランドが相次いで出店した。

 「タリナ タランティーノ」は1995年創業。色鮮やかなビーズや「スワロフスキー(SWAROVSKI)」のクリスタルを使用したアクセサリーを手掛けており、ハローキティや米マテル(MATTEL)のバービー人形などともコラボレーションしている。タリナ・タランティーノ・マネジメントは、タランティーノとカンポスが株式を41.5%ずつ保有しており、800万ドル(約10億円)の抵当貸付などの返済を迫られている。同社が破産裁判所に提出した書類によれば、建物自体の価値は1600万ドル(約20億円)、バンクシーの壁画は別途1000万ドル(約12億円)程度と見積もられているようだ。カンポスは、「コロナ禍の影響により苦難に直面しているが、破産裁判所の支援の下、事業再建を目指したい。“ザ・スパークル・ファクトリー”には多大な労力と資金を注ぎ込んでおり、これからも価値のある素晴らしい建物として維持してロサンゼルス市に貢献したいと考えている」とコメントした。

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「サマンサタバサ」が「ちびまる子ちゃん」&「コジコジ」とコラボ リュックやポロシャツを発売

 サマンサタバサジャパンリミテッド(東京、門田剛社長)は「サマンサタバサプチチョイス(SAMANTHA THAVASA PETIT CHOICE)」と「アンダー25サマンサタバサ(UNDER25 SAMANTHA THAVASA)」から、さくらももこ作品の「ちびまる子ちゃん」「コジコジ」とコラボした“モモコ サクラ コレクション”を発売する。価格はリュックが税込1万7600円、財布が1万8700円、ポロシャツが1万9800円など。4月27日から、公式オンラインショップと実店舗で予約を受け付けている。

 リュックのかぶせや財布のボディーに猫や花を型押ししたり、金具部分に星のステッキを持って空を飛ぶまる子をあしらったり、ディテールでも物語の世界観にこだわる。

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「サマンサタバサ」が「ちびまる子ちゃん」&「コジコジ」とコラボ リュックやポロシャツを発売

 サマンサタバサジャパンリミテッド(東京、門田剛社長)は「サマンサタバサプチチョイス(SAMANTHA THAVASA PETIT CHOICE)」と「アンダー25サマンサタバサ(UNDER25 SAMANTHA THAVASA)」から、さくらももこ作品の「ちびまる子ちゃん」「コジコジ」とコラボした“モモコ サクラ コレクション”を発売する。価格はリュックが税込1万7600円、財布が1万8700円、ポロシャツが1万9800円など。4月27日から、公式オンラインショップと実店舗で予約を受け付けている。

 リュックのかぶせや財布のボディーに猫や花を型押ししたり、金具部分に星のステッキを持って空を飛ぶまる子をあしらったり、ディテールでも物語の世界観にこだわる。

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ワークマン銀座店、入場規制で40分待ち オープン初日

 ワークマンは28日、東京都心初出店となる「#ワークマン女子」銀座イグジットメルサ店をオープンした。売り場での密を避けるために整理券を配布。「(混雑が)いったん落ち着いた」(同社スタッフ)という12時半時点で40分ほどの入店待ちだった。メディアでもたくさん紹介された話題の店舗のため、午後から夕方にかけてさらに人が集まることが予想される。

 平日の正午ということもあって、40〜60代くらいの女性客が多かった。大半の人が買い物カゴに数点の服を入れていた。アウトドアウエアだけでなく、暑い日に活躍しそうな吸汗速乾のTシャツ(税込780円)や雨を弾く撥水機能のスカート(同1900円)などタウンウエアが人気だった。都内在住という30代の女性は「初めてワークマンに入った。安くてかわいい服が多くて迷う」と話していた。

 11時から20時までの営業で、入場制限をしながら1200〜1300人の入店客を見込み、初日売り上げ500万円を見込む。ゴールデンウイーク中も同様の入店客と売り上げを想定する。

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「イケア」が全国の店舗でアウトドアショップ GW中には各種イベントも開催

 「イケア(IKEA)」は、初夏を楽しく過ごすための商品やアイデアを紹介するアウトドアショップを4月18日から順次開催する。対象は都市型店舗を除く全国の店舗で、1階のセルフサービスエリアで展開する予定だ。公式オンラインストアでも、アウトドアの商品やアイデアを公開する。また、ゴールデンウイーク期間中は、各種イベントを開催。詳細は公式ホームページに記載している。

 アウトドアショップでは、新商品のテーブルと折り畳みチェア2脚がセットになった“フェヤン(FEJAN)”(税込4999円)やクッションカバー“グルベルソ(GULLBERGSÖ)(同799円)、ブロックキャンドルの“エーデロヴスコグ(ÄDELLÖVSKO)”(同1299円)などもラインアップする。

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藤原ヒロシや滝沢伸介、オカモトレイジらが出演 「ドクターマーチン」の裏原宿カルチャーに着目したドキュメンタリームービー

 「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、裏原宿カルチャーに着目したドキュメンタリームービー“ドクターマーチン ジュークボックス ジョインツ(Dr. Martens JUKEVOX JOINTS)”を特設サイトで公開した。

 ムービーは、これまでのコラボレーションカルチャーや東京のストリートに焦点を当て、各界のレジェンドたちのインタビューをもとに原宿カルチャーのはじまりと今をひも解いていく。藤原ヒロシや「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」の滝沢伸介、「ダブルタップス(WTAPS)」などを手掛ける西山徹らが語るほか、OKAMOTO'Sのオカモトレイジやグラフィックアーティストのヴェルディ(VERDY)らも出演する。

 またアートワークは「C.E」のデザイナーであるスケートシング(SKATE THING)、ナビゲーターはミュージシャンの高木完、構成は「アウトスタンディングM(OUT STANDING M)」の編集長兼クリエイティブ・ディレクターのデッツ松田、総合監督は映像作家のタケイ・グッドマン(TAKEI GOODMAN)がそれぞれ担当した。

 ムービーの公開を記念し、同ブランドのロンドン本社から集めたコラボレーションアイテムを展示する、世界初となるミュージアム展“ドクターマーチン コラボレーション ミュージアム(Dr. Martens COLLABORATION MUSEUM)”を開催中だ。会場は東京・表参道のドクターマーチン ショールーム ティーワイオー(Dr. Mrartens SHOWROOM TYO)で、5月23日まで行う。

■Dr. Martens COLLABORATION MUSEUM
会期: 4月28日〜5月23日
場所:Dr. Mrartens SHOWROOM TYO
住所:東京都渋谷区神宮前5-2-28 1階
時間:12:00〜19:00(火曜日と水曜日は定休)

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藤原ヒロシや滝沢伸介、オカモトレイジらが出演 「ドクターマーチン」の裏原宿カルチャーに着目したドキュメンタリームービー

 「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、裏原宿カルチャーに着目したドキュメンタリームービー“ドクターマーチン ジュークボックス ジョインツ(Dr. Martens JUKEVOX JOINTS)”を特設サイトで公開した。

 ムービーは、これまでのコラボレーションカルチャーや東京のストリートに焦点を当て、各界のレジェンドたちのインタビューをもとに原宿カルチャーのはじまりと今をひも解いていく。藤原ヒロシや「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」の滝沢伸介、「ダブルタップス(WTAPS)」などを手掛ける西山徹らが語るほか、OKAMOTO'Sのオカモトレイジやグラフィックアーティストのヴェルディ(VERDY)らも出演する。

 またアートワークは「C.E」のデザイナーであるスケートシング(SKATE THING)、ナビゲーターはミュージシャンの高木完、構成は「アウトスタンディングM(OUT STANDING M)」の編集長兼クリエイティブ・ディレクターのデッツ松田、総合監督は映像作家のタケイ・グッドマン(TAKEI GOODMAN)がそれぞれ担当した。

 ムービーの公開を記念し、同ブランドのロンドン本社から集めたコラボレーションアイテムを展示する、世界初となるミュージアム展“ドクターマーチン コラボレーション ミュージアム(Dr. Martens COLLABORATION MUSEUM)”を開催中だ。会場は東京・表参道のドクターマーチン ショールーム ティーワイオー(Dr. Mrartens SHOWROOM TYO)で、5月23日まで行う。

■Dr. Martens COLLABORATION MUSEUM
会期: 4月28日〜5月23日
場所:Dr. Mrartens SHOWROOM TYO
住所:東京都渋谷区神宮前5-2-28 1階
時間:12:00〜19:00(火曜日と水曜日は定休)

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EUが「グリーンウォッシング」への規制を強化 「環境にやさしい」「エコ」はブラックリスト入り

 欧州委員会は、「循環型経済行動計画(Circular Economy Action Plan)」に基づきサステナブルな製品を標準化するための新たな政策パッケージを発表した。消費者が買い物をする時に、十分な情報を得た上で環境に配慮した選択ができるよう既存の指令を見直し、サステナブルな商品と見せかける「グリーンウォッシング」につながる行動規制を強化する。

 消費者の権利に関する指令では、商品の耐久性や修理のしやすさに関する情報公開を求める。生産者や販売者には、そうした情報をウェブサイトやパッケージ上の商品説明で「明確に、分かりやすく表記する」ことを呼びかける。

 また「グリーンウォッシング」を規制するため、根拠のない主張は認めない方針だ。耐久性を制限する要素について言及しないことや、「環境にやさしい」「エコ」「グリーン」といった曖昧で検証不可能な言葉を用いた訴求、実際には商品の一部にしか関係していない環境配慮の取り組みによって商品全体をサステナブルだとうたうこと、第三者機関や公的機関による検証を行っていない任意のサステナブルラベルを付けることなどを“ブラックリスト”にあげた。

 ディディエ・レンデルス(Didier Reynders)欧州委員会司法委員は、「サステナブルな消費活動をしないことには、委員会が立てた気候変動対策『欧州グリーンディール(European Green Deal)』の目標は達成できないだろう。消費者の環境意識が高まっている一方で、最近では“グリーンウォッシング”や、早いスピードで商品の買い替えを促す商習慣が見られる。消費者はサステナブルな選択をするために十分な情報を得る権利があり、環境に良いものを選びたいと思う気持ちを悪用しようとする不公平な商習慣から守られるべきである」とコメントした。

 持続可能な製品のためのエコデザイン規則案では、トレーサビリティを可能にするデジタルパスポートの導入や「繊維製品からの意図しないマイクロプラスチックの放出」に対する措置、環境にまつわる主張の正確さ、再利用や修理などを含む循環型ビジネスモデルの促進などを要件にあげた。委員会の声明では、「ファストファッションへの対策として、年間のコレクションの回数を減らすことや温室効果ガスの排出などの環境への影響を最小限に抑えるよう責任を持って行動すること、加盟国に対し再利用や修理部門に有利な税制措置を行うことなどを呼びかける」と述べている。

 EUは2050年までに気候中立(カーボンニュートラル)の達成を目指す。そのためにEU市場の衣料品は2030年までに「耐久性があり、リサイクル可能であること」「有害物質を使用しないこと」「人権や環境に配慮していること」を条件に生産されたもののみを扱う方針だ。これらの指令案は今後、理事会および欧州議会で審議される予定。採択されれば、加盟国内の国内法に反映される。

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EUが「グリーンウォッシング」への規制を強化 「環境にやさしい」「エコ」はブラックリスト入り

 欧州委員会は、「循環型経済行動計画(Circular Economy Action Plan)」に基づきサステナブルな製品を標準化するための新たな政策パッケージを発表した。消費者が買い物をする時に、十分な情報を得た上で環境に配慮した選択ができるよう既存の指令を見直し、サステナブルな商品と見せかける「グリーンウォッシング」につながる行動規制を強化する。

 消費者の権利に関する指令では、商品の耐久性や修理のしやすさに関する情報公開を求める。生産者や販売者には、そうした情報をウェブサイトやパッケージ上の商品説明で「明確に、分かりやすく表記する」ことを呼びかける。

 また「グリーンウォッシング」を規制するため、根拠のない主張は認めない方針だ。耐久性を制限する要素について言及しないことや、「環境にやさしい」「エコ」「グリーン」といった曖昧で検証不可能な言葉を用いた訴求、実際には商品の一部にしか関係していない環境配慮の取り組みによって商品全体をサステナブルだとうたうこと、第三者機関や公的機関による検証を行っていない任意のサステナブルラベルを付けることなどを“ブラックリスト”にあげた。

 ディディエ・レンデルス(Didier Reynders)欧州委員会司法委員は、「サステナブルな消費活動をしないことには、委員会が立てた気候変動対策『欧州グリーンディール(European Green Deal)』の目標は達成できないだろう。消費者の環境意識が高まっている一方で、最近では“グリーンウォッシング”や、早いスピードで商品の買い替えを促す商習慣が見られる。消費者はサステナブルな選択をするために十分な情報を得る権利があり、環境に良いものを選びたいと思う気持ちを悪用しようとする不公平な商習慣から守られるべきである」とコメントした。

 持続可能な製品のためのエコデザイン規則案では、トレーサビリティを可能にするデジタルパスポートの導入や「繊維製品からの意図しないマイクロプラスチックの放出」に対する措置、環境にまつわる主張の正確さ、再利用や修理などを含む循環型ビジネスモデルの促進などを要件にあげた。委員会の声明では、「ファストファッションへの対策として、年間のコレクションの回数を減らすことや温室効果ガスの排出などの環境への影響を最小限に抑えるよう責任を持って行動すること、加盟国に対し再利用や修理部門に有利な税制措置を行うことなどを呼びかける」と述べている。

 EUは2050年までに気候中立(カーボンニュートラル)の達成を目指す。そのためにEU市場の衣料品は2030年までに「耐久性があり、リサイクル可能であること」「有害物質を使用しないこと」「人権や環境に配慮していること」を条件に生産されたもののみを扱う方針だ。これらの指令案は今後、理事会および欧州議会で審議される予定。採択されれば、加盟国内の国内法に反映される。

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アイウエアブランド「ブラン」が原宿に初の直営店をオープン

 アイウエアブランド「ブラン(BLANC)」は、東京・原宿に初の直営店「ライト(LHITE)」を4月29日にオープンする。

 店舗名「ライト」は、フランス語の“BLANC”(白)と英語の“WHITE”(白)、“LIGHT”(光)を組み合わせた造語だ。ブランドのアイウエアをフルラインアップでそろえるほか、オリジナルのアイウエアアクセサリーを用意し、視力測定やフレームの調整・メンテナンスも実施する。内装デザインは、二俣公一が主宰するケース・リアルが手掛けた。手前から奥に広がるカーテン使いが特徴で、什器も淡いグレーを基調とした明るく気持ちの良い空間を目指した。

 オープンを記念し、2型の限定アイテムを発売する。それぞれ既存のコレクションにはない新しいフレームを使い、紫外線にあたることで薄いカラーから濃いカラーレンズに変化する調光レンズを採用した。

 「ブラン」は渡辺利幸デザイナーが2012年にスタートし、今年で設立10周年を迎えた。“ファッションアイテムとしての空気感”を大切にしている。2014年1月に「ケイスリー ヘイフォード(CASELY HAYFORD)」のランウエイショーで使用され、20年1月には「ダブレット(DOUBLET)」とのコラボレーションを発表。20年にはグローバルライン「ブラン(817 BLANC LNT)」をスタートしている。渡辺デザイナーは直営店について「訪れるたびに新しい発見があり、『あのお店に行けば何か面白いものがありそう』と、お客さまにわくわくしてもらえるような場所」を目指すとコメントした。

■LHITE
オープン日:4月29日
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-59-4
時間:11:00〜20:00(水曜定休)

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「イコーランド」と「アキコアオキ」が余剰在庫をリメイクしたコラボ イベントにはデザイナー⻘木明子も来店

 「イコーランド トラスト アンド インティメイト(EQUALAND -TRUST AND INTIMATE-)」は、「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」とコラボレーションし、服の在庫をリメイクするプロジェクト“The Upcycled Collection by Akiko Aoki, bringing new life to surplus stock.”のコレクションを発売した。販売は「イコーランド」公式オンラインストアに加え、イコーランド渋谷(EQUALAND SHIBUYA)ではポップアップイベントも開催中だ。4月30日には、デザイナーの⻘木明子が来店。本人による接客やスタイリング提案を行う。

 同コレクションでは、「イコーランド」の服に「アキコアオキ」らしい立体感や、自由なフェミニンさを加え、新たに生まれ変わったウエアを提案。既存品のリメイクやアップサイクルを通じて、環境配慮へのメッセージを消費者の日常に届けることを目指す。

■The Upcycled Collection by Akiko Aoki, bringing new life to surplus stock. POP-UP SHOP
日程:〜5月4日
時間:11:00〜21:00
場所:EQUALAND SHIBUYA
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3階
※デザイナー⻘木氏の来店は、4月30日14:00〜17:00

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「フェンディ」×「ヴェルサーチェ」の「フェンダーチェ」が発売 東京と大阪でポップアップを開催

 「フェンディ(FENDI)」と「ヴェルサーチェ(VERSACE)」がタッグを組んだ「フェンダーチェ(FENDACE)」コレクションが、5月12日に発売する。世界の主要都市でポップアップを開催し、日本では伊勢丹新宿本店でメンズとウィメンズを、阪急うめだ本店ではウィメンズを、阪急メンズ大阪ではメンズを取り扱う。12日のみ入場整理券が必要で、「フェンディ」と「ヴェルサーチェ」の公式LINEアカウント内の特設ページで4月29日10時から5月5日まで応募を受け付けている。

 ほかにも「フェンディ」の店舗では“ヴェルサーチェ バイ フェンディ(Versace by Fendi)”を、「ヴェルサーチェ」の店舗では“フェンディ バイ ヴェルサーチェ(Fendi by Versace)”を、両ブランドの公式オンラインストアと一部店舗ではカプセルコレクション“フェンダーチェ ロゴ(Fendace Logo)”を販売する。

 今回のコレクションについて、キム・ジョーンズ(Kim Jones)「フェンディ」クチュール&ウイメンズウエア・アーティスティック・ディレクターは、「これはコラボレーションというより、互いの役割の交換で、友情から始まった。それは、離ればなれになったあとに再び協力できることの素晴らしさ、そしてこれまで私に多くのインスピレーションを授けてくれた女性への賛美だ」とコメント。

 ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)「ヴェルサーチェ」チーフ・クリエイティブ・ディレクターは、「キムやシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)、『フェンディ』チームと共に、このプロジェクトを手掛けたときに感じた友情と楽しさを表現している。私にとって『フェンダーチェ』は、これからもずっと愛を意味するでしょう」と語っている。

 キャンペーンビジュアルは写真家スティーヴン・マイゼル(STEVEN MEISEL)が撮影し、ビデオは映画監督アレックス・マックスウェル(Alex Maxwell)が撮り下ろした。

■「フェンダーチェ」ポップアップイベント
日程:5月12〜31日
場所:伊勢丹新宿本店 本館2階 イセタン ザ・スペース
住所:東京都新宿区新宿3丁目14番1号

日程:5月12〜17日
場所:阪急うめだ本店 1階 コトコトステージ11
住所:大阪府大阪市北区角田町8番7号

日程:5月12日〜17日
場所:阪急メンズ大阪 1階 メインステージ
住所:大阪府大阪市北区角田町7番10号

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佐々木希が語る、かわいさも機能性も詰めこんだ“アンティミテ バイ アイヴァン”のこだわり

 アイヴァンは、佐々木希が手掛ける「アンティミテ(INTIMITE)」と協業した新レーベル“アンティミテ バイ アイヴァン(INTIMITE BY EYEVAN)”を発表した。5月4〜10日に「シープ アイヴァン」のニュウマン新宿店と横浜店、伊勢丹新宿本店で開催する「アンティミテ」のポップアップストアで先行予約を受け付け、「アンティミテ」のオンラインストアなどでは5月中旬以降に一般販売を開始する。

 コラボでは、着心地の良い上質な素材のワンマイルウエアを生み出す「アンティミテ」のデザインと、1972年の設立以降培ってきた「アイヴァン」の技術が融合した7型をラインアップする。いずれも、プライベートでもアイウエアを愛用している佐々木が、着用時に気になった点を反映しつつ、手に取りやすいデザインを意識したバランス感のあるモデルばかりだ。新ラインの発表に合わせて、コラボの制作背景について語ってもらった。

愛用者から見た
「アイヴァン」の魅力は?

 以前から「アイヴァン」を愛用している佐々木にブランドの魅力について尋ねると、「掛け心地も良いし、お店に行くと丁寧にフィッティングしてくださるから、細やかな心遣いをされている印象です。デザインの種類もたくさんありますし、あれもこれも欲しくなってしまいます」と話すほど思い入れがある。そもそもアイウエア愛が強く「最近ノーズパッドにシェルを使ったモデルを購入したのですが、オーロラみたいな輝きがかわいいし、掛け心地もいいんです。ほかの人からはあまり見えない部分ですけど、細部へのこだわりに感動します」とディテールに引かれたモデルについて話してくれた。

デザインと機能性を
追求した7型

 「アンティミテ」は佐々木がプライベートや仕事を通じて、洋服に対して感じた理想を具現化したブランドだ。リラックス感がありながらも上品な印象のワンマイルウエアは全て日本製で、デザインはもちろん、着心地にもこだわっている。「若い時はデザインのかわいさが最優先でしたが、ある時からニットなどのチクチクする不快感にストレスを感じるようになったんです。1日のほとんどは服を着て過ごすわけですから、着心地は大事ですよね。あとは機能性。洗濯しやすくて乾きやすいことや、シワになりにくいことなども考えています」。

 今回のコラボでも、「アンティミテ」らしい柔らかな雰囲気をまとったデザイン性、そして1日中掛けても疲れない機能性を両立させた。「かわいくて疲れないというのが大事なんです。いくらデザインが良くても、身につけていて少しでも頭が痛くなると出番が少なくなりますよね」。

 こうした考えから生まれたコラボモデルは、「アンティミテ」の上品さに加えて、細部のパーツまで、ディテールに対するこだわりが反映されている。七宝のリムとゴールド系のメタルテンプルが調和した“INE-1000”と“INE-1001”は、斜めや横からでもきれいに見えるようなシルエットで制作。“INE-2000”と“INE-2001”は、掛け心地の良さを追求したオリジナルの板バネを取り入れた。“INE-3000”と“INE-4000”は、「一番テンションが上がるパーツ」だというヨロイ部分の飾りが美しい。“INE-5000”は、βチタンテンプルに施した模様がアクセントになっている。「品のある大人の抜け感が生まれた」と語るフェミニンなデザイン性と「アイヴァン」のクラフツマンシップが融合したアイウエアに仕上げた。

ファッションやヘアメイクを
意識したカラー展開

 カラーリングはベージュやグレージュ、ダスティピンクといったニュアンスカラーを基調にしているが、これは佐々木が普段からメイクにも合わせてアイウエアを選び、トータルコーディネートを意識しているため。「ニュアンスカラーのアイウエアは肌なじみが良いので、さまざまなスタイリングに合わせやすいです。ナチュラルなピンクベージュとの相性はもちろん、ビビッドな赤いリップにもアイウエアがコーディネートのアクセントになる。ニュアンスカラーは今回のコラボのポイントです」。

 また、アイウエアのケースも日常生活における“気付き”から着想を得た「アンティミテ」のコンセプトが落とし込まれている。見た目が豪華なケースではなく、軽くてコンパクトな、使い勝手の良さを意識した。

「アンティミテ」5周年を
記念したムック本が誕生

 2017年に誕生した「アンティミテ」は、今年で5周年を迎えた。これを記念して、初となる公式ブランドブック(税込2915円)が宝島社から5月2日に発売する。誌面では、新作コレクションのほか、制作現場やものづくりへのこだわりに迫る佐々木のインタビューも掲載。また特典として、500mLのペットボトルや長財布が入るサイズのレザー調トートバッグと、バッグインバッグの2点セットを用意する。いずれも、付属のストラップによってショルダーバッグとしても使うことができる。

問い合わせ先
アイヴァン カスタマーセンター
0120-117-120

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ラフォーレ原宿に気鋭クリエイターが集まる売り場がオープン 軍地彩弓がデイレクション

 ファッションクリエイティブディレクターの軍地彩弓がディレクションする常設の自主編集売り場「愛と狂気のマーケット~“おもしろい”才能の出会い系~」が、4月28日にラフォーレ原宿の地下0.5階にオープンした。222平方メートルの売り場で、ファッションやビューティ、アート、飲食、工芸など多岐にわたるジャンルの最大80の出品者の作品・商品を販売する。

 オープン時には、脳外科医兼ファッションデザイナーのDr.まあやや、モデル・タレントとして活動するアーティスト、アダムス亜里咲、米原康正がキュレーションする+DA.YO.NE、金沢市長最優秀賞に選ばれた若手漆芸作家の五月女晴佳ら約70のアーティストやクリエイターらが出品した。

 軍地ディレクターは、「原宿はかつて雑多な人々が集まり交流する場があったが、今はそうした才能を持つ人々の活躍の場がSNSになり、偶然の出会いが生まれにくくなっている。原宿を再び個人が輝く場にし、裏原カルチャーが生まれた頃のようなカオスを再び作りたくて企画した。売らない店的なアプローチも見てきたが、ここではもっとカオスな人を集めて熱量のある場所にしたい」と話す。

 出品者は随時募集する。「原宿に店を出すハードルを下げたい」という思いから、出品スペースを大・中・小にわけ、小スペースには1ヶ月2万円から出店できる。(25歳未満の出品者には割引設定あり。)ラフォーレの販売スタッフが常駐しているため、展示のみの出店も受け付ける。軍地ディレクターは、「愛と、何かを超越する狂気を感じる才能に集まってほしい」という。

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未体験の肌感!超絶本気の原液美容液【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回はスキンケアの時短がかなう原液美容液について。

 健康美容オタクとして普段からスキンケアに気合いは入れているものの、ある日気づいた。「あかん、これじゃ追いつかない(汗)」。これまでの生活に育児が加わり、睡眠不足と疲れがすでにMAX。いや、常にMAX!幸せな笑いじわは増えてもいいけど、疲れきったシワシワ感は避けたいもの。エステにさくっと行きたいところだけど、なかなかそれもかなわないドタバタした日々。だからこそ、これまで以上に毎日のケアの重要さを痛感しているところ。お手入れが楽で、時短で、取り急ぎ実感できる(これ大事)という三拍子そろったスキンケアはないものか。そうしてたどり着いたのが、原液美容液だった。

足さない・混ぜない・薄めない

 無添加のスキンケアを展開する長寿乃里の新しいブランド「ユニト(UNITO)」。“スペシャリティスキンケア”と銘打っているだけあって、こだわりが恐ろしいほどすさまじい。美容液に使用する素材は旬や産地、品種に加え、栽培や育成方法にまでこだわって厳選したものを採用。その素材の持つ栄養価やパワーを余すことなく、生のまま原液でボトリングしたという原料美容液なのだ。と、ここまではこれまでにもありそうな内容。だが、ユニトはひと味もふた味も違う。驚くのは、畑の土質や収穫時期にまで目を凝らし、素材に合わせて抽出方法まで徹底していること。「え?そこまでやるの?もう最高やん!」と健康美容オタクが泣いて喜ぶレベルなのだ。これだけでなく、エタノールなどの添加物はもちろん、希釈するための水は一切使わないという“足さない・混ぜない・薄めない”を実現。石油系の界面活性剤や防腐剤なども使用しておらず、ピュアで濃厚なエキスがそのまま1本にぎゅぎゅっ。1滴1滴に魂がこもった、まさに“スペシャリティ”な美容液なのだ。

オーダーメードなスキンケア

 馬プラセンタ、新芽アロエベラ、発酵米コウジなど10種類以上の素材を原料単位で選べるユニト。乾燥やくすみ、毛穴など悩みに合わせて自由に組み合わせることができるので、肌の悩みにダイレクトにアプローチできるのがとってもうれしい。色々な成分が入っている化粧品は手軽だけど、肌に合わなかった場合に何の成分がダメだったのかが発見しづらいもの。季節によっても肌に合う・合わないは変わってくるから、その都度オーダーメードにできるのが原料単位の良さ。今回、名越がチョイスしたのはエイジングケアにアプローチしてくれそうな“馬プラセンタ200”と“発酵米コウジ”、“発芽ハトムギ”。リズムの乱れたお疲れ肌に、大きな声でセイグッバイ!では、早速使ってみよう。

 こちらは“発酵米コウジ”。原料素材そのままだということが分かる、独特の香りと色合いにびっくり。この原液を洗顔後に5、6滴ほど肌にオン。まじりっ気のない濃厚なエキスがじんわり肌に届いてうれしいもっちり感。バシャバシャつけなくても、ほんの数滴で「あ、これいい」が実感できるのが原料勝負の実力なのね。


 原液をそのまま使うのはもちろんのこと、おすすめなのは、原液の美容成分の浸透性を高めてくれるというブースタエッセンスと混ぜること。自分の肌の状態に合わせてカスタムすれば、オーダーメードの美容液が完成。いつでも新鮮な、“私”のための1本に。うん、これ、最高じゃないか。

いつでも、最適な1滴を

 肌トラブルがあるとついついあれこれ足したくなってしまうけど、本当はもっとシンプルでいいのかも。超絶レベルのこだわりが詰まった原料美容液だからこそ実現できる、引き算のスキンケア。いつでも最適な1滴で、美肌づくりへの近道を、ぜひ。

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ローソン全店舗で「無印良品」を販売 5月2日からまずは関東甲信越5000店で

 良品計画とローソンは5月2日から、ローソン店舗に「無印良品」の商品を本格導入する。今後約半年間で、関東甲信越地区約5000店のローソンに専用什器を導入して商品を展開。その後、「2023年中を目処に全店へ拡大する」(発表資料から)。ゆくゆくは、共同でのPB商品開発やサービス開発なども目指しているという。

 導入商品は「無印良品」が“生活の基本”と位置付ける約200型で、靴下(税込230円)、化粧水(携帯用250円〜)、レトルトカレー(250円〜)ノート(70円〜)、菓子類など。ローソン各店の立地や客の声に合わせて、品ぞろえは協議していく。

 良品計画とローソンは20年6月から、実験的に一部のローソン店舗で「無印良品」商品を販売していた。実験時の展開店舗は東京、千葉、埼玉の約110店。良品計画はローソンという生活導線の中に売り場を組み込むことで、より幅広い層に商品を届け、生活者の利便性を高める狙い。

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ローソン全店舗で「無印良品」を販売 5月2日からまずは関東甲信越5000店で

 良品計画とローソンは5月2日から、ローソン店舗に「無印良品」の商品を本格導入する。今後約半年間で、関東甲信越地区約5000店のローソンに専用什器を導入して商品を展開。その後、「2023年中を目処に全店へ拡大する」(発表資料から)。ゆくゆくは、共同でのPB商品開発やサービス開発なども目指しているという。

 導入商品は「無印良品」が“生活の基本”と位置付ける約200型で、靴下(税込230円)、化粧水(携帯用250円〜)、レトルトカレー(250円〜)ノート(70円〜)、菓子類など。ローソン各店の立地や客の声に合わせて、品ぞろえは協議していく。

 良品計画とローソンは20年6月から、実験的に一部のローソン店舗で「無印良品」商品を販売していた。実験時の展開店舗は東京、千葉、埼玉の約110店。良品計画はローソンという生活導線の中に売り場を組み込むことで、より幅広い層に商品を届け、生活者の利便性を高める狙い。

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「デュオ」からメンズライン誕生 毛穴・皮脂・炎症に着目

 プレミアアンチエイジングのエイジングスキンケアブランド「デュオ(DUO)」から5月10日、メンズスキンケアライン“デュオメン(DUO MEN)”がデビューする。男性ホルモンの影響を受けている男性の肌悩みに着目し、バーム状の洗顔料とオールインワン化粧水の2品をそろえる。

 「デュオ」は、男性ホルモンの影響を受けている男性の肌悩みには専用のコスメが必要だと考え、“デュオメン”を立ち上げた。毛穴や皮脂など、もともと持ち合わせている肌の特徴にも日々のシェービングやストレス、加齢などによる後天的な影響にも男性ホルモンは複雑に絡み合っているという。そこで、男性が抱える肌悩みの根本原因に迫り、触覚、嗅覚、視覚にもアプローチするアイテムを開発した。

 洗顔料“ザ ウォッシュバーム”(90g、税込3960円)は、固まってしまった皮脂や古くなった角質を落とす力が強いバームを採用。ピート由来の炭と国産のクレイを配合し、男性ホルモン由来の角質肥厚や活発な皮脂腺などが影響する毛穴汚れを落とす。また、無意識に強い力で肌の摩擦を起こしてしまわないように、指の力を吸収する摩擦軽減テクスチャーが特徴。環境にも配慮し、捨てられる素材を原料化した「ひえぬかオイル」や生分解性ワックスを使っている。

 化粧水“ザ オールインワンローション”(130mL、税込3630円)は、男性の肌の炎症に着目。シカ成分や和漢成分、グリチルリチン酸ジカリウムなどの複合成分で抗炎症にアプローチ。さらに不足しがちな栄養素であるミネラルMIXやビタミンMIX、肌に必要なアミノ酸のタウリンなどを黄金比率で配合する。2アイテムとも6種の精油をブレンドしたナチュラルノーブル調の香り。

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「デュオ」からメンズライン誕生 毛穴・皮脂・炎症に着目

 プレミアアンチエイジングのエイジングスキンケアブランド「デュオ(DUO)」から5月10日、メンズスキンケアライン“デュオメン(DUO MEN)”がデビューする。男性ホルモンの影響を受けている男性の肌悩みに着目し、バーム状の洗顔料とオールインワン化粧水の2品をそろえる。

 「デュオ」は、男性ホルモンの影響を受けている男性の肌悩みには専用のコスメが必要だと考え、“デュオメン”を立ち上げた。毛穴や皮脂など、もともと持ち合わせている肌の特徴にも日々のシェービングやストレス、加齢などによる後天的な影響にも男性ホルモンは複雑に絡み合っているという。そこで、男性が抱える肌悩みの根本原因に迫り、触覚、嗅覚、視覚にもアプローチするアイテムを開発した。

 洗顔料“ザ ウォッシュバーム”(90g、税込3960円)は、固まってしまった皮脂や古くなった角質を落とす力が強いバームを採用。ピート由来の炭と国産のクレイを配合し、男性ホルモン由来の角質肥厚や活発な皮脂腺などが影響する毛穴汚れを落とす。また、無意識に強い力で肌の摩擦を起こしてしまわないように、指の力を吸収する摩擦軽減テクスチャーが特徴。環境にも配慮し、捨てられる素材を原料化した「ひえぬかオイル」や生分解性ワックスを使っている。

 化粧水“ザ オールインワンローション”(130mL、税込3630円)は、男性の肌の炎症に着目。シカ成分や和漢成分、グリチルリチン酸ジカリウムなどの複合成分で抗炎症にアプローチ。さらに不足しがちな栄養素であるミネラルMIXやビタミンMIX、肌に必要なアミノ酸のタウリンなどを黄金比率で配合する。2アイテムとも6種の精油をブレンドしたナチュラルノーブル調の香り。

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フリークス ストアがGWに茨城でキャンプフェス! 古着の販売やスケボー&サップ体験も

 セレクトショップのフリークス ストアなどを展開するデイトナ・インターナショナルは4月29日から5月1日まで、茨城県のザ キャンプ フリークス ストアで「ザ キャンプ フェス」を行う。

 古着を含む服の販売イベントやプロライダーによるスケートボードスクール、プールでのサップ体験、アーティスト下本美紅による展示などを行う。

 ザ キャンプ フリークス ストアは、フリークス ストアの1号店である旧古河本店を“Life Share Park~豊かさを見つける店~”をコンセプトに2020年にリニューアルしたもの。

■ザ キャンプ フェス
日程:4月29日〜5月1日
場所:ザ キャンプ フリークス ストア
住所:茨城県古河市中田2268

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「サムソナイト」が“旅の再開”を記念した新キャンペーンをアジア地域で限定公開

 「サムソナイト(SAMSONITE)」は、“世界各国での旅の再開”を記念した新たなキャンペーンを日本や中国、シンガポールなどのアジア地域でスタートする。同キャンペーンは、新型コロナウイルスで長く制限されていた旅の規制緩和を祝い、3つの施策を2022年末まで継続的に打ち出していく。

 第1弾は「HELLO AGAIN」キャンペーンと題して、ストーリー性のあるムービーとビジュアルを5月1日~6月30日の期間限定で公開。“reconnect(再びつながること)”をテーマに、家族や友人、ビジネスパートナー、クラスメートと再会する喜びや大切さを公式サイトやSNS、店頭などで発信していく。

 4つのムービーでは、息子の帰郷を喜ぶ母、いつもの学校生活が戻ってきた子ども、カフェでの新たな出会いに心弾む女性、リアルな商談でクライアントと心通わせる男性、と異なる境遇の4人にフォーカス。コロナ禍で、SNSやビデオ通話でつながる“便利さ”の恩恵を受ける一方、オンラインならではのコミュニケーションのもどかしさ、リアルに顔を合わせることの重要性を心温まるストーリーで描き出している。

 また、期間中は直営店で「GWP」キャンペーンも実施。「サムソナイト」の対象のスーツケースやバッグ購入者にはオリジナルノベルティーをプレゼントする。

問い合わせ先
サムソナイト・ジャパン
0800-12-36910

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高島屋横浜店の“サウナー”向けイベント 地元温浴施設のグッズや“サウナパン”を販売

 高島屋横浜店は4月27日から、サウナの魅力を発信するイベント「サウナはぜんぶ違って、ぜんぶいい『横浜高島屋×サウナランド SAUNA GRADATION~サウナグラデーション~』」を開催中だ。会期は5月9日まで。箕輪厚介が創刊したサウナ専門誌「サウナランド」の協力の受け、コンセプトに“偏愛・混沌・丸裸”を掲げる。

 昨年11月に開催した「横浜高島屋×サウナランド サウナに人生を奪われた人展」に続くもので、前回好評だったTシャツやサウナハット、タオルといったサウナグッズに加え、地元横浜の温浴施設の紹介コーナーを設置してオリジナルグッズを販売する。

 サウナで大量に汗をかいた後は塩味や甘味に敏感になり、食べるものが一段とおいといわれ注目の“サウナ飯”ならぬ“サウナパン”もラインアップする。

■「サウナはぜんぶ違って、ぜんぶいい『横浜高島屋×サウナランド SAUNA GRADATION~サウナグラデーション~』」
日程:4月27日〜5月9日
場所:高島屋横浜店8階催会場
住所:神奈川県横浜市西区南幸1-6-31

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ファーフェッチの出資で分かった「バーグドルフ・グッドマン」の価値 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。ラグジュアリーブランドのEC(ネット通販)を展開するファーフェッチが、米老舗百貨店ニーマン・マーカス グループと資本提携を結んだ。オンラインの急成長企業が、なぜオフラインの古い小売企業と組むのだろうか。

 ロンドンに本社を置くラグジュアリーブランドのマーケットプレイス、ファーフェッチ(FARFETCH)が米国のニーマン・マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)に2億ドルを投資する資本関係を結ぶことが発表された。

 ニーマン・マーカスは全米に44店舗を展開する高級百貨店で、ニーマン マーカス37店舗、バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)2店舗、オフプライスストアのラストコール(LAST CALL)と3つの業態を傘下に持っている。競合するブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)が55店舗で、アメリカの高級百貨店はこの2社に収斂されている。

 今回の資本提携は投資だけではなく、ファーフェッチによるバーグドルフのECのオーバーホールが含まれており、さらにこれが一段落したらニーマンマーカス本体のECにも取り組むとしている。

 ニーマン・マーカスは1900年代初頭に創業した老舗で、長い歴史の中で資本が変遷した。現在のオーナーは複数の投資企業である。2020年にはパンデミックによる営業停止で運転資金が枯渇し、いったん破綻し、負債を整理して再スタートするというエピソードもあり、ここ数年は決して業績順調とはいえない状態が続いている。

 投資企業には出口が必要である。ファーフェッチによるデジタル技術で営業を立て直し、上場して投資を回収するという絵を描いていると推測することに無理はないだろう。またファーフェッチによるデジタルインフラの提供からは、ファーフェッチによる買収という可能性も感じる。つまり今後をいろいろ臆測できるディールなのである。

富裕層をがっちりつかむ百貨店

 この戦略的提携のブリーフィング資料を読んで私が気づいたのは、1899年の創業でニーマン・マーカスよりも歴史が長いバーグドルフの価値である。ニューヨークの店舗は私にとって、良くいえば古式ゆかしく、悪くいえば古くさく、昔の百貨店はこういうデザインだったんだなということを見ることができるレガシーのような存在である。

 ところがこれは単に店を歩いて見て回るだけの私のような庶民の視点に過ぎないようだ。超富裕層をクライアントとして持っていて、典型的な顧客は年間に1万ドル以上を買い、店員の3分の2は年間に100万ドル以上を売り上げるという。NYマンハッタンの五番街というプレミアムなロケーションに長く立地し、アッパーサイドに住む超富裕層との関係をしっかり維持しているというわけである。

 例えばマーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)のランウェイはリアル店舗チャネルとしてバーグドルフでしか売っていないという。バーグドルフでしか販売していないラグジュアリーブランドはそれ以外にも多数存在するそうだ。バーグドルフでまず売って超富裕層の反応を見るといったラグジュアリーブランドの実験の場としても利用されているという。

 つまり高級ブランドにとってバーグドルフは依然価値のある存在で、ファーフェッチはここに目を付けたのだ。

 ファーフェッチは自ら開発したエンドツーエンドのECシステム、ファーフェッチ・プラットフォーム・システム(FPS)をSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として販売しており、これをバーグドルフに導入しウェブサイトとアプリを刷新し、マーケットプレイスを通してグローバルへの露出を高めるとしている。米国内にとどまっているバーグドルフの価値を米国外に売り込もうというわけである。

 発表されているのはECのテコ入れだけだが、リアル店舗にも手を入れるのではないかと見られている。その参考になるのが、ファーフェッチが2015年に買収したイギリスのブラウンズである。バーチャルやリアルでのアポやウィッシュリストといった顧客向けシステム、在庫管理や特定顧客向けの推奨商品の提案といった店員向けシステム、また試着室には双方型のスマートミラーを設置といった最先端のデジタル技術が導入されていて、これをバーグドルフに適用する可能性は高いだろう。

リアルにはEC、ECにはリアルが必要

 ファーフェッチの流通総額は2018年の12億ドルから2021年の42億ドルへと急増し、昨年は黒字化も果たしている。資料によるとパーソナル・ラグジュアリーEC市場(680億ドル)の6%を占めているという。

 また21年のパーソナル・ラグジュアリー市場におけるEC比率は22%で、2025年には28~30%となって販売チャネルとして最大になると見込まれている。ラグジュアリー市場も順調にデジタル化していて、その先端を走っているのがファーフェッチである。

 D2Cにもリアル(店舗かホールセール)が必要で、リアルにもECが必要で、両者はいずれにしてもクロスオーバーすることが最近は分かってきている。今回のニーマン・マーカスとの提携によってラグジュアリーECのプラットフォーマーも同じ戦略を取り始めているということが明らかになった。

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