美と健康の要! 猫も人間も「肝活」を習慣に 【ニャンダルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.40。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「肝活」。わが家の長男猫の血液検査をしたところ、肝臓の数値に黄色信号が! 肝臓は健康だけでなく美肌にも関わるお酒好きじゃなくても注視すべきめちゃくちゃ重要な臓器。猫と人間がともに美しく健やかに暮らしていくための意外な盲点、「肝臓」について改めて見つめ直しつつ、「肝活」をサポートする注目アイテムをご紹介します。

猫も人間も、お疲れ感や老け感は「肝臓ダメージ」のせい!?

 先日、長男猫ラッテの血液検査に行ってきた。動物病院のドクターから、「絶対にネットに入れてきてくださいね」と念押しされ、行けば必ず看護助手が2人つくほどの暴れん坊なので(ドクターいわく、この病院にかかっている猫の中で3本の指に入るほど凶暴)、血液検査は大仕事だ。

 「ギニャアアアアアア!!!!(訳:ふっざけんなテメエぶっ○すぞコラァ!!!!)」というラッテの怒りの絶叫がクリニック中に響き渡る中、ネットの上から厚手のタオルを巻きつけ大人が二人がかりで押さえ込み、ファスナーを少し開けて足を引っ張り出し採血。これを毎年年末に行っているのだが、終わった後は心身の消耗がすごい。私たち以上にドクターや助手の皆さんの方がげっそりしている気がする。

 そんな命懸け(?)の血液検査の結果が、先日到着。持病の口内炎に起因する異常は想定内だったが、今回初めて「肝臓」の数値にチェックが入ってしまっていた。

 ドクターの診断によると、肝機能が低下しているとのことだった。肝臓の細胞質内に多く含まれる酵素AST(GOT)とALT(GOT)の数値が基準値より僅かに低い程度だというが、肝臓がダメージを受けた際に数値が高くなるようなので心配だ。肝疾患が起こると、元気がない、食欲不振、痩せる、嘔吐、良く水を飲むといった症状がでるそうだが、確かに、ここのところ食欲が低下していて寝てばかりいた。食べないからかちょっと痩せてしまった気もしていたが、それもこれも口内炎のせいだと思っていたけれど、まさか肝臓に問題が起きていたとは……。

 毎回ドクターに「シャアアアアア!!!(訳:これ以上近づいたらぶっ○すぞコラァ!!!)と威嚇しながらも「かわいいなあ」と言わせるほどラッテはイケメン猫。だけど、肝臓の調子が悪いせいか最近はちょっと生き生き感が薄れてシニア味が増してきた。これはまずい。ラッテはまだ12歳。ギネス猫にするためには(38歳3日)、こんな序盤でヨロヨロさせておくわけにはいかない。なんとかしなくては!

「肝活」で解毒作用を目覚めさせて、美と健康を復活!

 肝臓は自覚症状が出にくいため“沈黙の臓器”と言われるのはご存じのとおり。そのため、お酒を嗜まない人はついスルーしがちだが、実は500以上もの役割をこなすかなり重要な臓器だ。その幅広い働きの中でも、猫にとっても人間にとっても重要になるのが、「胆汁の生成・分泌」、「栄養素の代謝」、「解毒作用」の3つ。特に肝臓の解毒作用は、体に有害な物質を毒性の低い物質に変え、尿や胆汁として体外に排出させる役割があるといい、この解毒機能が低下すると吹き出物など皮膚に症状が現れやすくなるそうだ。

 「猫の場合はどうなんだろう?」とラッテの顔を見てみると、ここ数日であごニキビが増えた気がする……。猫のあごニキビは割とポピュラーな皮膚トラブルで元々少しあったのだが、明らかに最近増えた。これは「ストレス」や「フードが合わない」、「毛繕いが上手にできていない」という一般に良く言われるあごニキビの原因だけでなく、解毒機能が低下していることも関係しているのだろうか?

 私も元々脂性肌でニキビができやすいタイプだが、肝臓に目を向けたことは、そういえばなかった。トレンドに乗ってデトックスめいたことをやってみた時期もあったが習慣にはできていない(そもそもひどい飽き性)。もしかしたら、肝臓ケアに意識を向けた方が、クリニック通いやコスメに頼るよりもスムーズに長年のニキビ顔とおさらばできるのかもしれない。2023年はラッテとともに「肝活」に励むことにする。

猫との幸せな人生を健やかに美しく歩んでゆくための「肝活サプリ」

 ラッテのおかげで長年のニキビ悩み解決への突破口を見出せたところで、今回は美肌へ導く「肝活」を賢く効率良くサポートしてくれるサプリメントをご紹介。

 体内から健康美をベースアップする飲む下地として人気のサプリメントのパワーアップ版。肝臓にうれしいクルクミンを春ウコンの約27倍も自然含有する希少種「蜜ウコン」を、ホールフード設計で丸ごとタブレット化。栄養のピークを逃さずチャージすることが可能に。ビタミン、ミネラル、食物繊維、タンパク質、精油成分など、多彩な栄養素のシナジー作用を引き出して、美と健康を一括ベースアップ!


 プラセンタエキス末1gあたり、エクソソームを1000億個以上含む世界初の原料「エクソソームプラセンタ」を限界量の380mgも配合したパワフルなサプリメント。ビタミン・ミネラル・アミノ酸・たんぱく質など多様な栄養素を含む究極のエイジングケア成分であり、肝機能修復機能が期待されるプラセンタと、コラーゲンなど美容成分をサポートするエクソソーム、さらに桜の花エキスやL-シスチン、ヒアルロン酸、植物混合抽出物、ツバキ種子エキスなどリッチなサポート成分で土台から美と健康を育む。


 美と健康に欠かせない17種類の栄養素を1包4粒に凝縮したオールインワンサプリ。アスタキサンチンやL-シスチン、マルチビタミン、酵母などの厳選された栄養素が互いに働き合い、より大きなパワーを発揮。スキンケアでカバーしきれないお悩みに内側からアプローチして、肝臓の不調による肌トラブルをサポート。酸化を防げる個包装タイプで栄養素をフレッシュなままチャージできるのもうれしい。

 調子が悪いときは老けこんで見えたが、処方してもらった肝臓の薬などを飲んだら食欲が復活し、弟猫たちの尻を猫パンチするほど活動量も増え、目に力が戻り、毛艶も心なしか良くなった気が。指折りの暴れん坊なので、毎日薬を飲ませるのは本当に本当に大変だけれど、肝活って侮れない!

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【スナップ】セレブも“ヨウジ ブラック”に染まる ラウールがパリコレデビューした「ヨウジ」のショー来場者

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、パリで2023-24秋冬メンズ・コレクションを現地時間1月19日に発表した。パリでのメンズショー開催は3年ぶり。突然の悪天候に見舞われたが、ブランドを象徴するブラックの服をまとったゲストが多数訪れた。日本から来場した秋元梢は、2023年春夏シーズンのウィメンズ・コレクションから、流動的なシフォンのドレスをセレクト。会場にはジャニーズ事務所のアイドルグループSnow Man(スノーマン)のメンバー目黒蓮が来場し、同グループのラウールのモデルデビューを見届けた。ほかにもアメリカ人ラッパーのタイガ(Tyga)や、Netflixシリーズ「エミリー、パリへ行く」に出演するフランス人俳優ブリュノ・グエリ(Bruno Gouery)の姿もあった。

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会心の「ジバンシィ」や眼福の「ルメール」タイム 2023-24年秋冬メンズコレ取材24時Vol.5

 2023-24年秋冬コレクションサーキットは、メンズからスタート。「WWDJAPAN」は現地で連日ほぼ丸一日取材をし、コレクションの情報はもちろん、現場のリアルな空気感をお伝えします。担当は、前シーズンのメンズと同様に大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリのコンビ。舞台はいよいよパリ・メンズに移り、若手からビッグメゾンまで強豪ぞろいのラインアップが連日続きます。

10:00 「ビアンカ サンダース」

 パリでの取材がスタートしましたが、とにかく寒い。朝と夜は芯から冷える寒さで、終日の取材は体力がかなり削られます。本日は、ロンドン期待の「ビアンカ サンダース(BIANCA SAUNDERS)」からスタート。パリ・メンズでのショーは3回目です。前シーズンは「面白いけど、もっとひねりを利かせないと個性が分かりづらい」という感想でした。すると今シーズンは“PLAYWORK”をテーマに、まさにひねりを効かせたテーラリングがズラリ。華美な装飾やプリントは極力排し、生地をねじったり、プロポーションのバランスを変えたりして、アイテムを本当に“ひねり”ます。今シーズンはジャマイカで“キング・オブ・コメディ”として知られるコメディアンのオリバー・サミュエルズ(Oliver Samuels)出演のショーからヒントを得たクリエイションで、吉本新喜劇のような舞台セットが個人の魅力によって魅力的な世界に変わることを表現したショーなのだとか。生地のバリエーションはあるし、デザインのアプローチは面白いのですが、玄人好みな分かりづらい服でもあります。「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー」や「おじゃましまんにゃわ」など、あいさつだけで相当数を抱える吉本新喜劇のギャグのように、デザインのバリエーションが増えるとさらに良くなりそうです。

11:00 「アクネ ストゥディオス」

 「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」の展示会場へ向かいました。今季のイメージは“現代の原始人”で、「超男性的なものと超女性的なもののコントラストでコレクションを構築した」とジョニー・ヨハンソン(Jonny Johansson)=クリエイティブ・ディレクターはコメントしています。デニムやジーンズで作ったコルセット風のトップスや、胸下までの超クロップド丈のトップス、レースの下着をチラ見せしたローウエストのバギーで、メンズとウィメンズウエアの境界線を超越します。新作アクセサリーとして、ワックスキャンバスのメッセンジャーバッグや、ウエスタンブーツとフットボールスニーカーを掛け合わせたウェッジヒールのシューズが加わります。コレクションピースはピタピタ&露出系ですが、コマーシャルピースはコンセプチュアルな要素は少なめで、リアルに着られる洋服で構成しました。

11:30 「ルメール」

 「ルメール(LEMAIRE)」のショー会場であるピエール・エ・マリー・キュリー大学に向かうと、オール日陰で、息をするだけで体の芯から冷えるほどの寒さ。こういうときは待ち時間だけでかなり消耗するのですが、さすがは「ルメール」。シートごとにブランケットと湯たんぽを用意する気遣いに、多くのゲストが救われました。ショーがスタートすると、同ブランドらしいブラウントーンのルックをまとったモデルがゲストの前を通り過ぎ、エレベーターのボタンを押して乗り込んでいきます。「うお、そう来たか」。誰かの声が聞こえました。これは一人一人がエレベーターに乗り込んでたら、相当時間がかかるのではないかと。しかし、エレベーターに乗り込んだのはファーストルックのみで、ほかのモデルたちは右から来たり、左から来たり、早足だったり、ゆっくりだったりとバラバラに登場します。

 無機質でただ寒かっただけの空間が、ブラウンやカーキ、深みのあるグリーンという「ルメール」らしいカラーパレットに染まっていく様子はとても美しく、服を凝視するには難しい演出ではあるものの、世界観を伝える手法としてはとてもユニークで好きでした。数あるアイテムの中でも、コートの完成度は特に目を引きました。チェスターやバルマカーン、トレンチなどを、やわらかいものから肉厚なウールまで、多彩なバリエーションで見せます。瞬発的なデザイン勝負のブランドが同じショー演出をしても、きっと散漫に見えてしまうでしょう。シンプルながらムードがある「ルメール」の服だからこそ、日常に近い風景からにじみ出すエレガンスを体感できるいいショーでした。

12:30 「ブルーマーブル」

 「ブルー マーブル(BLUE MARBLE)」は、教会でショーを行いました。2022年LVMHプライズのセミファイナリストであり、23年インターナショナル・ウールマーク・プライズのファイナリストに選出されている、フランス発の新進ブランドです。トラックスーツやフレアジーンズに、ビーズや刺しゅうの装飾をふんだんに施して、今季もストリートウエアがボヘミアン調な仕上がり。ヒッピー風の気楽さと、クオリティの高い装飾が良い意味でミスマッチで、独特の感性が光っています。万人受けはしなくとも、一定の層で熱烈なファンを獲得できそう。好みが細分化されている昨今、ブランドの“個性”は何よりもの強みです。

14:30 「ジバンシィ」

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」は、マシュー・ウィリアムズ(Matthew Williams)がクリエイティブ・ディレクター就任後、2回目となるメンズ単独のショーです。前シーズンは、得意のメンズだったはずなのに、賛否両論ある評価を覆すまでには至らない意見も少なくなかったのですが、今シーズンは名誉挽回を果たした会心のコレクション。冒頭にはオートクチュールのアトリエで作った4着のブラックスーツが登場し、シャープなラインの美しさやムードに「これはいいコレクションかも」という直感が働きます。

 前シーズンは、自身が得意とするプロテクティブなストリートウエアに軸足を置いた印象ですが、今回は「ジバンシィ」らしいシェイプのテーラリングにワークウエアを上手くなじませました。素材も面白く、日本のつぎはぎ“ボロ”の技術を用いたデニムや、ウレタンコーティングしたナイロンにはガーメントダイを施したり、ハリスツイードのヘリンボーンのコートにはパープルのエフェクトをあしらったりと、機能をデザインに転換するアプローチが印象的でした。またエレガントなコートのスタイルは秀逸で、トップスと裾から覗くインナー、ショーツ、タイツ、ロングブーツとハイパーミックスなレイヤードでドレスの概念をスタイリングで再構築。同じく、レイヤードを打ち出したカジュアルウエアのパートはもう少し洗練させる伸び代を残しながらも、全体的には自身の強みを生かしてうまくまとめた素晴らしいショーでした。

 会場にはSnow Manのラウールさんが来場し、パリコレを初鑑賞。フォトコールでは大勢の屈強なカメラマンに囲まれながらも「ハーイ」と物怖じせず挨拶し、堂々とポージングしている姿がたくましかったです。

16:00 「オーラリー」

 次は、今季もパリで発表する「オーラリー(AURALEE)」です。3回行われるミニショーの、1回目に私井上が参加しました。岩井良太デザイナーのステージ裏での奮闘ぶりをリポートすべく、ショー開始前に現場入りして取材を敢行。デザイナーによってはピリピリとした空気を漂わせ、声を掛けるタイミングに細心の注意を払わなければならない時もあります。気を引き締めて会場に到着するも、リラックスムードの岩井デザイナーの姿を見てすぐに緊張が解けました。コレクションは、「オーラリー」らしい美しいカラーパレットに、彼の空気感と同じくリラックスして飾り気のないエフォートレスな内容です。毎シーズンほしいと思いながら、まだ手に入れていない「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボレーションスニーカーを今季は絶対購入したい!進化したスニーカーの概要やショーの様子、岩井デザイナーへの取材は別記事でリポートをお届けします。スタイリングが秀逸すぎるので。ソックスや袖口など、細かい部分にもぜひ注目してください。

16:00 「ウォルター ヴァン ベイレンドンク」

 前シーズンは大遅刻だった「ウォルター ヴァン ベイレンドンク(WALTER VAN BEIRENDONCK)」先生、今シーズンは信じてます、会場となったパリの歴史的講堂に到着すると入場はすでに開始しており、(お、今回は大丈夫かも)と安心した自分が間違いでした。座って待てども待てどもショーは始まらず、しばらくしてBGMの音量が徐々に小さくなり、ゲストが会話を止めて“いよいよ感”が場内を包んでも、また音量元通りでBGMが復活。この駆け引きいる?40分以上押してようやく場内が暗転すると、フォトグラファーたちからは「オォ」と安堵の声が漏れます。その後は吸盤のようなエアバッグを外付けしたり、ウエアの内側に仕込んで奇天烈なフォームを作ったり、仮面ライダーが敵として現れそうな未来的なコスチュームが続々すぎるぐらい登場します。結局、スケジュールを一つ飛ばすハメになりました。ショーには“私たちには未来を見据える新しい視点が必要だ”というメッセージを込めたそうですが、その未来の時間を奪う段取りも意図的なのでしょうか。

18:30 「LGN ルイ ガブリエル ヌーチ」

 本日の最後は、パリで3回目となるショーを行う「LGN ルイ ガブリエル ヌーチ(LGN LOUIS GABRIEL NOUCHI)」です。昨シーズン、全裸にバスローブを羽織って、股間を手で隠したモデルがランウエイに登場した瞬間を鮮明に記憶しています……。会場に向かう足が重かったものの、今季は全裸はなし。ほっ。着想源となったのは、2000年公開のホラー映画「アメリカン・サイコ (American Psycho)」です。殺人鬼へと化したウォール街の若きエリートの主人公を彷彿とさせる、かっちりとしたスーツセットアップにネクタイ、肩幅広めで威圧感のあるマキシ丈のトレンチコートで強面な男性像を描きました。モデルの顔は血しぶきを浴びたようなメイクが施され、手にはライフルカバーや斧、チェンソーなど凶器を持ち、ホラー映画さながらのショー演出です。そして、演出かどうか定かではないですが、モデルの一人が“STOP EXECUTIONS IN IRAN”と手書きで書いた紙を持ってランウエイを歩きました。イラン女性の権利に関するメッセージです。殺人鬼を想起させるショーの内容だっただけに、強く印象に残るものでした。

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小嶋陽菜の「ハーリップトゥ」初のチョコレートボックス いちごやライチの4種類がセット

 小嶋陽菜が手掛けるライフスタイルブランド「ハーリップトゥ(HER LIP TO)」は、ブランド初のチョコレートボックスを発売する。価格は税込2500円、オリジナルのトートバッグ付きは同8300円。1月28日からブティックホテルをテーマにしたコンセプトストア「ハウス オブ エルメ(HOUSE OF HERME)」の特設サイトで予約販売を開始し、2月2日から同ブランドの公式オンラインストアでも取り扱う。

 チョコレートボックスには、ブランドをイメージしたフルーツと花を組み合わせたガナッシュ入りのボンボンショコラ4種類を詰め込んだ。ライチ、チェリー、カシス、いちごの味を楽しみながら、ラベンダー、ローズ、ジャスミン、スミレの香りも堪能することができる。旅先でもチョコレートの店に行くという小嶋が、パリと東京を拠点に活動するフードスタイリストのいわさあやかと協業して製作した。

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リアル店舗は不定期開催のポップアップだけ ベルリンのパンクな古着店「アウトオブユーズベルリン」

 ベルリンの街を歩いていると、私なら到底思い付かない、常軌を逸した(!?)独創的なスタイルの人と遭遇することがある。ほとんどはビンテージを駆使し、自分に似合うものを熟知したスタイルだ。ベルリンには昔から、オールブラックに身を包んだミニマルなクラブファッションが存在するが、ビンテージにおいても世界的なファッションシティーとは異なる独自の文化がある。

 「アウトオブユーズベルリン(outofuseberlin)」は、良質でハイエンドなビンテージを扱うだけでなく、毎回テーマを設定し、それに合わせた架空の空間をポップアップという形で作り出し、その世界観は期間限定でしか体感できない希少価値を生み出している。実店舗は持たない。洋服やアクセサリーだけでなく、インテリアやアート、食器、菓子など、全てのアイテムで完璧な架空の空間を作り出している。さらには買い付けたアイテム全てをリメイク・手入れし、その価値を上げ、ずっと大事にしたくなる特別な一点モノとして提供している。ベルリンにおける、新しいポップアップのあり方を表現している。

 テーマは、世界各地を旅しながら蚤の市で買い付ける時のインスピレーションから浮かぶという。その着眼点は、どう培われたのだろうか?創設者のシシー・ポール(SISSI POHLE)とパット・シェルツァー(PATRICK SCHERZER)をインタビューした。

WWDJAPAN:「アウトオブユーズベルリン」をスタートしたきっかけは?

シシー・ポール&パット・シェルツァー(以下、シシー&パット):私たちは、クローゼットにオリジナリティーを取り入れるため、さまざまな蚤の市でビンテージのお宝を探すことが好きでした。大量に生産されているものでは満足できなかったのです。ストーリー性のある特別なものを常に探し求めていましたが、そういった考えを持っているのは自分たちだけではないことに気付きました。そこでオンラインストアをスタートしました。オープン当初から大成功で、ビンテージコレクションを中心としたクリエイティブなプロジェクトに取り組む機会に恵まれました。

WWD:「サンローラン(SAINT LAURENT)」「バーバリー(BURBERRY)」「プラダ(PRADA)」「マルニ(MARNI)」などのラグジュアリーやデザイナーズブランドのコンディションの良い洋服は、どこでどう買い付ける?

シシー&パット:ヨーロッパ各地のビンテージホールや蚤の市に行き、何時間もかけて、隅から隅まで見て回ります。とても根気のいる作業だし、毎回期待通りの出合いがあるわけではありません。しかし、ここまでして特別なアイテムを探し出すことは、私たちにとっては醍醐味。雑多に積まれた混沌とした商品の中から、宝物を見つけ出すことを楽しんでいます。買い付けで重要なのは、ラグジュアリーやデザイナーズブランドを見つけることではなく、そのアイテムが私たちや顧客にフィットするかどうかです。自分たち自身が着たいもの、家に置きたいものだけを買うようにしています。そこに細かい修理を施し、丁寧に洗濯することで新たな価値を与えるのです。購入したいアイテムが「直接私たちに語りかけてくるかどうか?」「私たちを感動させてくれるかどうか?」を重要視しています。

WWD:ハイエンドとパンクのミックスは、どう生まれた?

シシー&パット:私たちは、音楽やアート、ファッションに興味を持ち、それらとともに成長してきました。「アウトオブユーズベルリン」で表現している世界観は、私たちそのものです。明確なコンセプトはなく、常にインスピレーションを受けながらアーティスティックな一面を全面に打ち出しています。特に、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)やセックス・ピストルズ(Sex Pistols)などのファッションや美学に大きな影響を受けています。色を使うことは大好きで、日々のルックにも自宅にも必ず色を取り入れています。柄の組み合わせも自由です。チェックのパンツにストライプのシャツを合わせるのは、私たちにとってはごく当たり前です。そういった自由な発想は、育ってきた厳しい規範から自らを解放していると言えます。そして私たちは、どんなことに対しても「イエス!」とは言わない反抗的な子どもたちのスピリットを持っています。それが私たちのパンクの思想に近いのかもしれません。

WWDJAPAN:不定期開催のポップアップストアにした理由は?

シシー&パット:私たちのアイデアやストーリーから生まれた空間で、型破りな体験をしてもらいたいと思っています。短期的で、何も感じない無感動なショッピングは避けたい。だからポップアップは毎回違ったテーマで、品揃えやディスプレイを変えています。昨年11月のポップアップは、パリでフランスのビストロを思わせる素敵なアイテムを見つけたので、架空のビストロに作り上げました。私たちは作業着のエプロンを身に付けてゲストを迎え入れ、フランスのワイングラスや食器、パリ近郊の田園風景を彷彿させるファッションや街そのもののシックさを提供しました。こうして生まれるシチュエーションに深い愛情を持っているし、それを「アウトオブユーズベルリン」でも伝えたいんです。

WWDJAPAN:ベルリンのファッションシーンは?

シシー&パット:私たちの顧客は世界各地にいますが、ベルリンにはとてもクールな顧客が集結しています。ポップアップにはローカルのベルリナーだけでなく、ベルリンに遊びに来た人たちも訪れてくれます。ニューヨークやシドニーから、インスタグラムのフォロワーが尋ねてくれたこともありました。世界中から人が訪れるのは、ベルリンがアートとファッションにおいて重要な街であるということ。エキサイティングな人たちに巡り合える街だと思います。

WWDJAPAN:今後の予定は?

シシー&パット:2022年には夢のひとつが実現しました。自然と静寂がある場所を求め、ベルリンを離れてパットの故郷に戻ったんです。自然があって、静かで、クリエイティブな仕事にも最適な場所を見つけました。今後は、これまで以上に複雑なプロジェクトを実現できるよう、新たにチームを組むなど、多くのプランを考えています。

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