「コスメデコルテ」が主力の“リポソーム”美容液から派生した目もと用美容液発売

 コーセーは3月16日、ハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」から、ブランドを代表する美容液“リポソーム アドバンスト リペアセラム”から派生した目もと用美容液“リポソーム アドバンスト リペアアイセラム” (20mL、税込8250円)を全国の百貨店・化粧品店・公式オンラインショップで発売する。グローバルでは、中国、香港、イギリス、フランスなど14の国と地域で3月1日から展開した。

 “リポソーム アドバンスト リペアセラム”は、39年にわたり研究を重ねてきた多重層のマイクロカプセルを配合したリポソームと新たなカプセルテクノロジー「ナノバイセル」のダブルカプセル処方を採用。乾燥によるくすみ・肌あれ・キメの乱れ・乾燥小ジワなど、複合的な悩みを持つ目もとに働きかけ、滑らかな明るい肌に整える。

 ボトル容器はガラスを使用し、金属製のキャップ上部にマッサージャーとして使える丸い部分を備えた。血行促進やツボ押しに活用できる。香りは、“リポソーム”シリーズ共通のティーグリーンフローラル。

 “リポソーム”シリーズは、1992年に誕生して以来2021年に初めてリニューアルした美容液“リポソーム アドバンスト リペアセラム”のほか、22年に販売したクリーム“リポソーム アドバンスト リペアクリーム”をそろえる。

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【一粒万倍日】2023年発売の新作財布まとめ 「ロエベ」や「ボッテガ・ヴェネタ」「グッチ」など ※随時更新

幸運が何倍にもふくらむ縁起の良い1日とされる「一粒万倍日」。近年は財布を新調するのに適していることでも知られ、この日に向けてブランドの財布を探す人も増えている。この記事では、人気ブランドが2023年に発売した新作財布をまとめて紹介する。

「ボッテガ・ヴェネタ」

「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は3月21日のラッキーデーに向けて、日本と韓国限定カラーの財布を発売した。ラインアップしたのは、ウィメンズ3型・メンズ3型。価格はウィメンズの“カセット ジップアラウンドウォレット”が15万4000円(税込、以下同)、メンズの“カセット コインパース付き二つ折りウォレット”が8万2500円など。

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【一粒万倍日】「ボッテガ・ヴェネタ」が限定色の財布を日本先行販売 3月のラッキーデーに向けて


「ロエベ」

「ロエベ(LOEWE)」は、2023年春夏のウォレットコレクションを発売した。このコレクションでは、マドリードの職人が手仕事で仕上げるウォレットを春らしい淡いカラーパレットでそろえた。ラインアップしたのは“アナグラム バーティカル ウォレット スモール”(8万9100円、全19色)、“アナグラム トライフォールド ウォレット”(8万6900円)、“バーティカル ウォレット スモール(ソフトグレインカーフ)”(8万3600円、全17色)など。

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【一粒万倍日】「ロエベ」が財布の新作コレクションを発売 春らしいカラーをそろえる


「グッチ」

「グッチ(GUCCI)」は春のシーズンに向けて新作財布を発売した。ウィメンズは、ベージュやホワイトなどを基調にパステルのピンクやグリーンなどを内側に配色した“ダブルG ミディアム ウォレット”(7万3700円)や“ダブルG コンチネンタルウォレット”(9万2400円)、“ダブルG ウォレット”(5万8300円)などをラインアップした。

メンズは、モノグラムロゴの「GGスプリーム」などをダークカラーで仕上げた“GUCCIロゴ ミニウォレット”(7万9200円)、“GUCCI ロゴ ジップアラウンドウォレット”(11万2200円)などがそろう。「GUCCI ロゴ」の財布などは日本限定で、ウィメンズとメンズで楽しめるカラーラインアップを用意した。

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【一粒万倍日】幸運、金運、スタート運を同時に招く今年最高のラッキーデーを「グッチ」がお祝い


「フェンディ」

「フェンディ(FENDI)」は、スモールレザーグッズの新シリーズ“FF ダイヤモンド(FF Diamond)”を発売した。ラインアップしたのは長財布(9万4600円)や二つ折り財布(7万2600円)など。同シリーズは、メゾンのアイコンである“FF”ロゴと色彩のコントラストが特徴だ。機能性においては、必要不可欠な機能をミニマムにカバーしている。

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【一粒万倍日】「フェンディ」から財布などのスモールレザーグッズの新シリーズが発売 新しい季節のスタートを彩る


「サンローラン」

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」は3月21日の“スーパーラッキーデー”に向けて、メンズ・ウィメンズの財布をバリエーション豊かに発売した。メンズは、モロッコ・マラケシュで開催された2023年春夏コレクションを受けた、砂漠を連想させるヌーディーなカラーパレットが特徴。ウィメンズは、キルティングとカサンドラロゴがポイントの新作“ギャビー ライダーウォレット”(9万7900円税込)などをラインアップした。

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【一粒万倍日】「サンローラン」がスーパーラッキーデーに合わせて財布を発売


「ルイ・ヴィトン」

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は3月21日の一粒万倍日と寅の日、天赦日が重なる“最強開運日”に合わせて、新作の財布を発売した。パフ感のあるラムレザーにエンボス加工とプリントでモノグラム・パターンを表現した“ジッピー・ウォレット”(17万2700円)と“ポルトフォイユ・ルー”(13万3100円)は日本先行販売で、ほかにも新色のオレンジやライトブルーのエピ・レザー製モデル、“ダミエ・アズール キャンバス”にマリンイメージのロープとチェーンをプリントしたモデルをラインアップした。

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【一粒万倍日】最強開運日まで1週間! 「ルイ・ヴィトン」から日本先行販売の春モードの財布


「ルイ・ヴィトン」

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、3月21日のラッキーデーに向けて新作ウオレットを発売した。長財布“ポルトフォイユ・ブラザ NM”(10万3400円はトーン・オン・トーンのモノグラムパターンが特徴で、“ディスカバリー・コンパクト ウォレット”(7万4800円)は「コンパクトながら、マチによりコインや小物を出し入れしやすい」。“コインカード・ホルダー”(7万8100円)はシボのあるグレインレザー製で、外側の4つのカードスロットに加えてファスナー式コンパートメントを備えた。

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【一粒万倍日】「ルイ・ヴィトン」が3月21日の最強開運日に向けて新作ウオレットを発売


「ブルガリ」 

「ブルガリ(BVLGARI)」は、アリゲーター革を使用した日本限定の“ブルガリ マン”コレクションを発売した。印象的なセルリアントパーズカラーは宝石が着想源で、手作業でスプレーしたという。価格はバックパックが403万7000円、トートバッグが470万8000円、ウオレットが31万3500円〜など。

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「ブルガリ」から日本限定のアリゲーター革コレクション バックパックや財布を用意


「マーク ジェイコブス」

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」はブランドのシグニチャーデザインを取り入れた「ザ J マーク(THE J MARC)」シリーズからスモールレザーグッズを発表した。スマホも収納できるリストレットや長財布、二つ折り財布、三つ折り財布、フラグメントケースの全5型をラインアップした。価格は1万9800〜3万800円。春らしいキャンディーピンクとローズ、オレンジ、レッド、ホワイト、ブラック、キャメルなど、ポップからベーシックな色合いまで取りそろえた。

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【一粒万倍日】「マーク ジェイコブス」のシンボル「J マーク」から春らしい色の財布が登場


「ニコ アンド」

アダストリアが展開する「ニコ アンド(NIKO AND…)」は、占星術師MageC監修の“ラッキーカラーウォレット”を発売した。コレクションは全6型、28色をそろえた。価格はフラグメントキーケースが2750円、3つ折り財布とがま口ミニ財布、2つ折りL字財布が3630円、3つ折りがま口財布が3960円、がま口長財布が4400円。公式オンラインストアのドットエスティでも取り扱う。

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【一粒万倍日】「ニコ アンド」が28色の財布を発売 12星座のエレメント別のラッキーカラーをそろえる


「テルファー」

アメリカを中心にバッグが人気を集める「テルファー(TELFAR)」はブランド初のウオレットを発売した。価格は144ドル(約1万8000円)で、17色で展開。素材はレザーを使用した。同アイテムは発売後、すぐに売り切れとなった。

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「テルファー」の新作ウォレットが即完売 バッグで人気を獲得したブランド


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デイズ×台湾インビンシブル×「アディダス オリジナルス」 ツイードを用いた“キャンパス80S”を発売

 東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」内にあるセレクトショップのデイズ(DAYZ)は3月18日、台湾のセレクトショップ、インビンシブル(INVINCIBLE)、「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」とトリプルコラボしたスニーカー“キャンパス80S”を発売する。価格は2万900円(税込)。

 最大の特徴はツイードを用いる点で、ホワイトとブラックを用意する。

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「ステュディオス」 のTOKYO BASEが最終赤字へ 23年1月期、中国で退店相次ぐ

  TOKYO BASE(谷正人CEO)の2023年1月期の通期連結業績は、新型コロナウイルス感染拡大による厳しい行動規制があった中国での業績が回復におよばず、純損益が5億3900万円の赤字(11カ月の変則決算だった22年1月期は7億6200万円の黒字)だった。現地の一部地域および商業施設からの退店などを主な理由とし、特別損失4億7400万円を計上した。売上高は191億円(同176億円)、営業利益は2億1500万円(同9億4600万円)だった。

 海外初進出となった「ステュディオス(STUDIOUS)」香港店を19年に移転増床した「ステュディオス トウキョウ 香港店」をはじめ、中国本土初進出となった「ステュディオス トウキョウ 上海店」、中国で初めてのEC展開となった得物店を退店したほか、「ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO)」や「パブリックトウキョウ(PUBLIC TOKYO)」の業態でも北京ラッフルズ店、中国最大のECモール「Tモール」店を退店した。期末の実店舗数は国内58店舗、海外28店舗となる。

 24年1月期は、売上高で前期比4.3%増の200億円、営業利益で約7倍の15億円、純損益で10億円の黒字転換を見込む。

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「イッセイ ミヤケ ウオッチ」の人気シリーズに新作登場 バングルを太くした“オーボルド”

 セイコーウオッチによる「イッセイ ミヤケ ウオッチ(ISSEY MIYAKE WATCH)」は、吉岡徳仁デザイナーが手掛ける人気シリーズ“オー(O)”の新作“オーボールド(O-Bold)”を4月21日に発売する。価格は税込2万2000円。

 新作は“ボールド&フィット”をキーワードに、バングル幅をワイドにし、より透明感を強調した。腕周りの径を既存シリーズより小さくし、腕の細い人にもフィットするフォームを実現したという。クオーツムーブメントを搭載し、日常生活用防水の機能を備える。カラーはクリアの“NYAS001”とブラックの“NYAS002”の2つ。水に溶かした紙繊維でできたボックスは、糊を使用せず微生物によって分解される素材を採用した。

 フランス語で水(eau)と重なる名を持つ“O”シリーズは、2011年に誕生。“水のかたち 透明な時を刻む時計”をコンセプトに、発売以来、さまざまな色やバリエーションを広げている。

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「マリメッコ」が新バッグシリーズ“モノフォーム バッグス”発売 トートなど全4型

 フィンランドブランドの「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、ブランドの新定番バッグシリーズ“モノフォーム バッグス(Monoform bags)”を全国直営店とオンラインストアで3月17日から順次販売する。

 新作は存在感のある“mロゴ”をプリントしたキャンバス地のバッグで、金属部分を可能な限り減らし、サステナビリティを意識した。2つのハンドルにドロストコードがついたシティトートバッグ(税込3万7400〜3万9600円)、ランチバッグやちょっとした外出に使えるミニトートバッグ(同1万7600〜1万8700円)、スマートフォンや財布の収納に便利なミニショルダーバッグ(同2万5300〜2万6400円)、スナップボタンで異なるシルエットを楽しめる大容量のバッグパック(同4万700〜4万2900円)の4型を用意する。

 カラーは無地ベースのシンプルな“ソリッド(Solid)”、ブランドのアイコンプリント“ウニッコ(Unikko)”柄、マイヤ・イソラ(Maija Isola)デザイナーが地中海のクレタ島から着想を得た“プッロポスティ(Pulloposti)”の3色をそろえる。

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「ワイズ」と「G-SHOCK」が初コラボ 3月24日に特製バンド&バッグ付き時計を発売

 「ワイズ(Y'S)」は、「G-SHOCK」とコラボした時計を発売する。価格は4万4000円(税込)で、両者の協業は初めて。「ワイズ」の一部店舗および公式オンラインストアで3月20日から予約を受け付け、24日に発売する。

 ベースとしたのは「G-SHOCK」のスクエアモデル“GM-S5600”で、本体はもちろんパッケージまで「ワイズ」らしいオールブラックとした。「気分やコーディネートによって着せ替えられる」オリジナルクロスバンドと、外した時計の収納もできるドローストリングバッグを付属し、バンドは時計を保護するカバーも備える。

 ビジュアルにはダンサーのアオイヤマダ、スケーターの吉岡賢人、ミュージシャンのメイリン(ゾンビーチャング)を起用した。

 さらに24日からは、「ワイズ」表参道にポップアップスペースも設ける。「コラボ時計をイメージしたブラックな空間」で、期間は「4月中旬ごろまで」だという。

■「ワイズ」×「G-SHOCK」ポップアップ
日程:3月24日〜4月中旬ごろ
場所:「ワイズ」表参道
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館1階、地下1階

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ヤーマンが4月期業績予想を下方修正 中国売り上げのペースダウンなどが影響

 ヤーマンは2023年4月期業績予想を下方修正する。高価格帯商品の需要低迷が見られはじめたほか、中国売り上げがペースダウンしつつあること、新カテゴリー(ヘアケア・シェーバーほか)への先行投資などにより、売上高を430億円(修正前は500億円)、営業利益を62億円(同100億円)、経常利益を62億円(同96億円)、純利益を40億円(66億円)に見直した。

 上半期における中国国内向けの販売が好調であったことなどから、22年5月〜23年1月期の売上高は前年同期比11.7%増の353億円と過去最高を記録したが、国内外問わず不明確・不安定な要因が多く、業績を修正する。今期は、中期経営計画の最終年度で、「売上高500億円、営業利益率20%」を目標に掲げたが達成が難しい状況となった。しかし、将来の業績拡大に向け、新カテゴリーであるヘアケア・シェーバーへの広告宣伝、さらなる新カテゴリー創出に向けた技術開発、グローバル展開強化のための各種認証取得への対応については、積極的に投資する。

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Z世代大学生が語る「私たちがレザーを選ぶ理由」【革製品のサステナビリティを考える Vol.1】

 ファッションアイテムを手に取る際に、「素材がサステナブルかどうか」を意識する消費者は増えている。あふれる情報の中から取捨選択し、自らの選ぶ基準を持つことが必要だ。本連載では大学生、セレクトショップ社員、ファッションデザイナーといった、業界のさまざまな立場にある人々にインタビュー。ファッションの定番素材である「レザー」との関わりやイメージを聞いた。第1回はファッションサークルに所属する大学生2人。Z世代の目にレザーという素材はどう映っているのか。

長く使えて、古くさくならない

橋本圭史さん(以下、橋本):今日着ているレザーコート、かっこいいね。

関日真里さん(以下、関):これ、実は祖母のお下がりなんだ。自分で何度も修理しながら着てる。母のお下がりでもらったレザージャケットもお気に入り。

橋本:かっこいいお母さん、おばあちゃんでうらやましい!昔のものなのに、全然古臭くない。

関:いつかこれを自分の子供にも着てもらえたら、なんて思って大切にしてる。橋本くんが着ている革ジャンはまだ結構新しいみたいだけど、自分で買ったの?

橋本:二次流通で購入した「ブラックミーンズ」で、7万円だった。レザーって流行に流されないし、いつになっても着られる“保証”があるから、後悔もない。ただ、新品で買うなら清水から飛び降りる覚悟は必要だね。

革のムードやカルチャーは
他の素材では「代えがきかない」

WWDJAPAN(以下、WWD):革の魅力とは?

橋本:初めて革製品を買ったのは高校1年生の時で、財布だったと思います。そこから汚したり、傷つけたりしてかっこよくしていく、革独特の魅力にのめり込んでいきました。この革ジャンも着倒しながら、自分の人生の一部にしていけたらなって思います。

関:私はどちらかというとモードな服装が好きなんですが、そういうテイストの服装に合わせても艶っぽく見せてくれるのはレザーならでは。(レザーは)ファッションアイテムとして、懐が広い素材だと感じます。ただやっぱり、高い.....!自分でも気に入ったら買おうかなと思うんだけれど、なかなか価格もあって勇気が出ずに、そのままずるずるきてしまって。

橋本:ファッションサークルに所属している僕らでさえこうなんだから、一般の若者が革製品を手に取ることは、めちゃくちゃハードルが高いだろうね。実際に着てみてどれだけテンションが上がるかとか、どうやって手入れしたら長く使えるのかみたいな、革の面白みや付き合い方を身近に感じられたら、興味を持つ若い人も増えそう。

革にまつわるさまざまな言説
最も信用できる情報は“人”

WWD:近頃は環境への配慮をうたった代替素材も出てきている。

橋本:知っています。植物由来の素材を使っていたり、リアルレザーよりも安価に手に入ったりするようですね。SNSを見ていても、そういった素材を使った服をカッコいいビジュアルで見せているブランドを目にすることも増えていて、「おっ」と思うことはありますね。

関:ただ、それを革の代わりとして買うかと言われると・・・・・・どう?

橋本:やっぱり実際にものを見てみると全然違うかな。僕は元々バイクとかパンクみたいな文脈から興味を持って革製品に触れた。時代遅れな感覚かもしれないれど、レザーにしか感じられない土くさくて、男くさいムードが好き。革が持つムードやカルチャーは、他の素材では取って代われないものだと思う。

WWD:レザーの製造工程などに関する知識は?

関:革を作るために動物を殺めることはなく、食肉用の副産物である皮を使っていることは聞いたことがありました。私は大学の家政学部服飾美術学科でファッションのことを主に学んでいて、授業の中ではサステナビリティに触れることもあります。

橋本:僕の専攻は国際経済関連で、サステナビリティやSDGsは必ず触れるテーマ。だから周りの学生よりは“意識が高い”のかも。

関:私たちのように、比較的サステナビリティと結びつきやすい領域を勉強している学生と、そうでない学生の知識や意識の差はどんどん開いていると感じます。興味がある人は積極的に発信までするから目立つし、興味を全く持たない人もいる。大学の授業では、革について「環境に悪い」という言説を紹介されることもあるし、一方で「サステナブル」な方向に世の中が傾きすぎて、その歪みも生まれているということを耳にする。そういう知識も蓄えながら、自分なりの判断軸を持ちたいと思うな。

橋本:ネット記事にもいろんな言説があふれているし、インスタグラムではいろんな情報が流れ込んでくる。目の前の情報を鵜呑みにすることなく、一旦自分の中で腹落ちするまで解釈することが大事だと思ってる。

関:私は服に関することであれば、一番信頼できる情報源は、周りにいる人の話。ブランドや素材なら、それを着ている友達やセレクトショップの人に聞くのが1番いいと思っているし、そういう人が薦めるものを手に取りたい。私は個人的には、価格がリーズナブルというだけで安易に手を伸ばすこと自体に、抵抗を感じる。世の中にはすでにいい素材や思いを持って作られた服があるのだから、それを大切に長く使ってあげることが一番サステナブル。革製品もそういう理由で手に取る。それが私の持論かな。

革にまつわる4つの“誤解”
解消へ取り組みを加速

 革のタンナーや革製品の製造、卸業などでつくる日本皮革産業連合会は、皮革や革製品のサステナビリティを発信するステートメント「Thinking Leather Action」を策定した。事業の座長を務める川善商店社長の川北芳弘氏は、皮革と革製品に関しては近年、4つの“誤解”が生まれているとする。「皮革/革製品のために動物を殺しているという誤解」「革製品を作るのをやめれば、畜産でのCO2が減るという誤解」「天然皮革は石油素材に比べて環境負荷が高いという誤解」「革の代替素材は天然皮革よりサステナブルであるという誤解」を挙げる。正しい理解促進のため、企業や学生向けの出張講演やプロモーションなど、組織としてさまざまな取り組みを進める。

問い合わせ先
日本皮革産業連合会
03-3847-1451

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キム・ジョーンズが「ヘネシー」とコラボしてボトルデザイン コニャックブランド初のスニーカーも

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)という社名にも含まれている、同グループ傘下の名門コニャックブランドの「ヘネシー」は6月2日、同じグループ内の「ディオール(DIOR)」のメンズや「フェンディ(FENDI)」のアーティスティック・ディレクターを務めるキム・ジョーンズ(Kim Jones)による限定デザインボトル「ヘネシー X.O by キム・ジョーンズ」を全国の主要百貨店で発売する。価格は700mLで3万4330円(税込)。1765年の創業以来、「ヘネシー」がファッションデザイナーとコラボレーションするのは、今回が初めて。またキム・ジョーンズにとっても、スピリッツブランドとタッグを組むのは、初めてだ。

 また今回のコラボレーションを記念して、両者はコニャックの色を再現したヌバックレザーのスニーカー“HNY ロウ バイ キム・ジョーンズ”もリリースする。バスケットボールシューズにインスプレーションを得たデザインで、コニャック同様、時間が経過するほどに味わいを増すように仕上げている。

 キムによるボトルケースは、アルミニウムのケースがまるでセカンドスキンのように「ヘネシー」のボトルを包んでいるデザイン。波のような模様は、クチュールのシルエットを想起させる。キムは「『ヘネシー』のヴィンテージボトルが紙に包まれているのを見た時、すぐにクチュールドレスが思い浮かんだ」と話す。また、職人の手作業により仕上げた世界限定200本のデザインボトルは、波打つデザインがボトルの全てを覆ったもの。キムがデザインしたフュージルを使ってコニャックを抽出するという。

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キム・ジョーンズが「ヘネシー」とコラボしてボトルデザイン コニャックブランド初のスニーカーも

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)という社名にも含まれている、同グループ傘下の名門コニャックブランドの「ヘネシー」は6月2日、同じグループ内の「ディオール(DIOR)」のメンズや「フェンディ(FENDI)」のアーティスティック・ディレクターを務めるキム・ジョーンズ(Kim Jones)による限定デザインボトル「ヘネシー X.O by キム・ジョーンズ」を全国の主要百貨店で発売する。価格は700mLで3万4330円(税込)。1765年の創業以来、「ヘネシー」がファッションデザイナーとコラボレーションするのは、今回が初めて。またキム・ジョーンズにとっても、スピリッツブランドとタッグを組むのは、初めてだ。

 また今回のコラボレーションを記念して、両者はコニャックの色を再現したヌバックレザーのスニーカー“HNY ロウ バイ キム・ジョーンズ”もリリースする。バスケットボールシューズにインスプレーションを得たデザインで、コニャック同様、時間が経過するほどに味わいを増すように仕上げている。

 キムによるボトルケースは、アルミニウムのケースがまるでセカンドスキンのように「ヘネシー」のボトルを包んでいるデザイン。波のような模様は、クチュールのシルエットを想起させる。キムは「『ヘネシー』のヴィンテージボトルが紙に包まれているのを見た時、すぐにクチュールドレスが思い浮かんだ」と話す。また、職人の手作業により仕上げた世界限定200本のデザインボトルは、波打つデザインがボトルの全てを覆ったもの。キムがデザインしたフュージルを使ってコニャックを抽出するという。

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展示会のデジタル化を促進 「ターミナル」がフリープラン始動

 ファッション業界における展示会のデジタル化を支援するターミナル(TERMINAL)が、フリープランの提供を開始した。「ラインシート作成機能」と「オーダーシート作成機能」、そして「来場者のアポイント管理機能」の3つを無償で提供する。これらの機能により、展示会における業務負担の軽減はもちろん、システムの導入やデジタルツールの活用におけるトライハードルを下げることを狙う。今後も、納品書や請求書の発行機能やコミュニケーションツールなどの機能拡充を行う予定だ。

 コロナ禍を通じてファッション業界全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)が重視されたものの、デジタル化が大きく進んだ主な領域はBtoC ECであり、BtoB領域である展示会のデジタル化は一定程度に留まっていた。しかし、卸売をおこなう企業にとって展示会はビジネスにおけるインパクトが大きく、デジタル化による効率性や生産性向上、データを活用した分析と連携が重要となる。展示会の準備で必ず発生する業務をサポートするべくスタートした今回のフリープランは、そうした背景から展示会のデジタル化における入門編的役割としてスタートしているようだ。

 ターミナルは2015年にサービス提供を開始。展示会のオンライン上の開催や業務効率化、データ活用など、展示会に関わる各種業務を支援しており、現在導入ブランドは700以上、サービス利用バイヤーは3万人以上、累計流通総額は3000億円以上を記録している。

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「パレス スケートボード」が「ポーター」とコラボ 取り外し可能なバッグを付けたジャケットなどを発売

 「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」は3月18日11時、「ポーター(PORTER)」とコラボしたコレクションを発売する。「パレス スケートボード」東京店と同ブランドの公式オンラインストアで扱う。価格は発売日まで非公開。

 タイダイ染めのコットンキャンバスを使用したジャケットには取り外し可能なショルダーバッグが付属し、同素材のバッグや帽子もラインアップする。また、Tシャツには両ブランドのアイコンをアレンジしたアートワークをプリントする。

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EU、使用済み繊維製品の輸出量が20年間で3倍 受け入れ国では多くの場合が廃棄に

 欧州環境機関(European Environment Agency)はこのほど、衣類やフットウエアを含む使用済み繊維製品の輸出量が、20年間で3倍に増加したことを報告した。2000年にはEU加盟国の27カ国で55万トンだった輸出量は、19年に170万トンに増加した。

 輸出量を一人当たりに換算すると、年間8.4ポンド(約3.8kg)の廃棄に相当する。EUでは一人当たり年間約15ポンド(約6.8kg)の繊維製品が消費されており、その半分以上が廃棄物として輸出されていることになる。

 主な輸出先はアジアとアフリカだ。一部は中古市場で再販されるが、多くの場合は埋立地に埋め立てられるなどの廃棄処理に回されているという。報告書は「寄付した古着がそうした地域で有効活用されているという一般的な認識は事実とは異なる」と強調する。

 輸入量が6位のガーナでは中古市場が栄えているものの、超低価格の「ウルトラ・ファストファッション」の台頭で「修繕不可能なものや、状態が良くないために再販ができないものが届いている」。その結果、埋立地や川、海などに廃棄された製品が大気や土壌、水質の汚染を引き起こしている。

 アジア最大の輸入国はパキスタンで、約半分は産業用のウエスなどにダウンサイクルされ、残りはアフリカやほかの発展途上国に再輸出されている。加えて、繊維製品はガスや石炭よりも安価なため、ほかの産業の燃料として燃やされることも多い。

 EUでは25年までに、衣類の分別回収を義務付ける予定だ。また発展途上国への使用済み繊維製品の輸出を規制する方針を示しており、「ヨーロッパは自国で排出されるゴミをどのように処理していくかという課題に直面している」と報告書は結論付けた。

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「ピガール」デザイナーが2024年パリ五輪フランスチームの公式服をデザイン 「ルコック」と共同制作

 「ピガール(PIGALLE)」創設者兼デザイナーのステファン・アシュプール(Stephane Ashpool)は、2024年にパリで開催する夏季オリンピック・パラリンピックの、フランスチームのアーティスティック・ディレター兼シニア・デザイナーに就任した。アシュプールは、同大会のパートナー企業「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」と共に、30以上のオリンピックおよびパラリンピック用のスポーツウエアのほか、公式訪問やメディアパフォーマンス、メダル授与式、選手村でのユニホームなど全ての公式スポーツウエアを手掛ける。

 アシュプールは、フランス・パリ出身。08年にパリ・ピガール地区のストリートコートのリノベーションを手掛けたことをきっかけに、バスケットボールアイテムを取りそろえたセレクトショップ「ピガール」をオープンした。翌年、スポーツとストリートウエアを掛け合わせた同名のファッションブランドを立ち上げる。バスケットボール選手を目指してパリのクラブチームで長年プレーしていた経験から、中学生のバスケットボールチームのコーチを務めたり、自身のブランドでは「ナイキ(NIKE)」をはじめとした大手スポーツブランドと協業したりし、さらに安全にプレーできるストリートコートを世界各国に設置するなど、スポーツカルチャーの発展に尽力してきた。

 アシュプールは、パリ・メンズ・ファッション・ウィーク期間中の1月中旬に、限られたメディア関係者を自身のアトリエに招待し、制作中のパリ夏季オリンピック・パラリンピックの公式スポーツウエアを披露した。デザインで最もこだわっているのは、「国境を超えたつながりを生むスポーツと、多文化主義のフランスの多様性を表現すること」と語る。

 ユニホームは、フランスの国旗カラーをグラデーションで彩り、国鳥であるコック(おんどり)のフェザーを想起させるデザインが特徴だ。国際的な規模の競技大会であることから、デザインにおいての制限は多く、試行錯誤の繰り返しだったという。「スポーツウエアで重視されるのは機能性だ。各競技の専門家との対話を通して、吸汗速乾性や通気性、抗菌防臭性、UVカット機能など、あらゆる機能を革新的な技術で実現することを目指した。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるウエアを考慮すると、デザインにおいては非常に制限が多くなる。でも、ファッション性においても妥協したくはなかった。制限下で創造性を豊かにし、フランスを象徴するウエアを作れるよう取り組んでいる。またとない大きな挑戦なので、スポーツ選手の勇姿を励みにし、私も自分自身の限界を超えていきたい」と話した。

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「ジバンシイ」からロゴを刻印した白と黒のリップバームが登場 “女優口紅”の新色も発売

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は4月1日、クチュール仕立てのリップバーム“ルージュ・アンテルディ・バーム”(全2色、税込各5060円)と、“女優口紅”として知られる“ルージュ・ジバンシイ・シアー・ベルベット”の新色(全3色、税込各5060円)を発売する。

 “ルージュ・アンテルディ・バーム”は、96%自然由来成分でヒアルロン酸やホホバエステルなどの有用成分を配合。ケアアイテムとしてもメイクアイテムとしても使え、使うたびにキメの整ったふっくらとした唇へ導く。日中はもちろん、就寝前のナイトパックとしても使える無色のユニバーサルカラー“No.00”と、唇のpHで色が変化するシアーブラックカラー“No.10”をラインアップ。リップバームならではの透明感のあるシアーな発色と自然な艶のある仕上がりをかなえる。パッケージにはトレーサビリティーの取れた本革のブラックラムレザーを使用。キャップのトップと中身の側面にブランドの象徴である4Gロゴを刻印し、ジェンダーを問わず使えるエッジィなデザインとなっている。

 日常にモードに演出する“カジュアルな女優口紅”として人気の“ルージュ・ジバンシイ・シアー・ベルベット”からは、トレンドをおさえたヌードカラーの新色が登場。素の唇のように美しく補整するヌードベージュ“No.09 ベージュ・サブル”、豊かな深みを持つマホガニーのようなブラウンレッド“No.50 ブラン・アカジュー”、奥行きがあり濃厚なカカオを思わせるスパイシーレッド“No.52 ブラン・エピセ”のシアーでソフトマットな仕上がりの3色をそろえた。保湿効果とロングラスティング効果を備え、淡く柔らかな印象に唇を装いシックな色気を漂わす「ジバンシイ」の新たなアイコンとして注目だ。

 なお、伊勢丹新宿本店で3月22~27日に開催される「イセタン メイクアップ パーティ2023」では新作リップを先行販売するほか、好きな文字を箔押しする刻印サービスも実施する。

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「ラルフ ローレン」が映画「クリード」最新作とコラボ メイド・トゥ・メジャーサービスを提供

 「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」と映画スタジオのMGMはこのほど、マイケル・B・ジョーダン(Michael Bakari Jordan)監督・製作・主演の映画「クリード 過去の逆襲」とコラボレーションした。劇中でマイケル・B・ジョーダン演じる主人公のアドニス・クリード(Adonis Creed)が着用する6つのルックで構成されたメイド・トゥ・メジャーサービスを表参道、うめだ阪急、伊勢丹新宿、岩田屋の各店で提供する。

 同サービスでは、ピンストライプのグレーとネイビーのダブルブレストスーツ、カスタム染めのスエットシャツなどのリラックスアイテム、クラシックなブラックトレンチコートなどを用意する。アイテムには“Custom Tailored for Adonis Creed”のブランドラベルを施す。

 「クリード」シリーズの第3弾となる「クリード 過去の逆襲」は、マイケル・B・ジョーダンの初監督作品。国内では5月26日に公開予定だ。

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ユニクロが打ち出す「新しいタイプのロードサイド店舗」 4月21日に前橋にオープン

 「ユニクロ(UNIQLO)」は4月21日、「新しいタイプのロードサイド店舗」として打ち出す「ユニクロ 前橋南インター店」をオープンする。店舗の両サイドに設置した巨大なボックスロゴが「新しいタイプのロードサイド店舗の象徴」で、「腰を下ろしてくつろげるエリアや子どもが遊べるエリア」も備えている。

 売り場面積は約2475平方メートルで、ウィメンズ、メンズ、キッズ、ベビーを扱う。北関東道の前橋南インターチェンジから車で5分で、北関東広域からの集客を狙う。

 近隣には、「イケア前橋」が2024年に開業予定であるほか、コストコやカインズ、ツタヤなどの大型店舗も並ぶ。コロナ禍を経て、都心での消費に対して足元商圏での消費が注目を集めたこともあり、カジュアルチェーンでは改めて足元商圏での新出店戦略を打ち出すケースが目立っている。

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ユニクロが打ち出す「新しいタイプのロードサイド店舗」 4月21日に前橋にオープン

 「ユニクロ(UNIQLO)」は4月21日、「新しいタイプのロードサイド店舗」として打ち出す「ユニクロ 前橋南インター店」をオープンする。店舗の両サイドに設置した巨大なボックスロゴが「新しいタイプのロードサイド店舗の象徴」で、「腰を下ろしてくつろげるエリアや子どもが遊べるエリア」も備えている。

 売り場面積は約2475平方メートルで、ウィメンズ、メンズ、キッズ、ベビーを扱う。北関東道の前橋南インターチェンジから車で5分で、北関東広域からの集客を狙う。

 近隣には、「イケア前橋」が2024年に開業予定であるほか、コストコやカインズ、ツタヤなどの大型店舗も並ぶ。コロナ禍を経て、都心での消費に対して足元商圏での消費が注目を集めたこともあり、カジュアルチェーンでは改めて足元商圏での新出店戦略を打ち出すケースが目立っている。

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大谷翔平がアンバサダーを務める独「ボス」がイセタン羽田ストアにメンズのポップアップ

 プロ野球選手の大谷翔平がアンバサダーを務めるドイツブランドの「ボス(BOSS)」は3月15日、イセタン羽田ストアにメンズウエアのポップアップストアをオープンした。期間は4月3日まで。

 「ボス」は、「ジェットセッター向けのセットアップを中心に、ビジネス着からカジュアルスタイルまでラインアップする。『ボス』を象徴するブラック・ホワイト・キャメルの3色を使ったり、モノグラムを採用したりした商品もそろえる」と話す。

 なお、大谷は日本代表として、16日に行われる「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2023」の準々決勝イタリア戦に先発予定だ。

■「ボス」イセタン羽田ストア ポップアップ
日程:3月15日〜4月3日
時間:8:00〜20:00
場所:イセタン羽田ストア 羽田空港第1ターミナル2階 ゲートラウンジ(北)搭乗ゲート15番付近

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ビューティ業界が新色を積極的に打ち出さない!? 代わりに連呼する「血色感を引き出す」に込める想い

 最近、ビューティブランドの新製品発表会で明らかな変化が起きている。

 「この春は、この色です!」「春の新色は、こちらです!」ーー。シーズンごとに繰り返し聞いてきた、カラーコスメの新色を伝えるための決まり文句が聞こえなくなってきたのだ。代わりに飛び込んでくるフレーズは、「血色感を引き出す」や「輪郭を強調する」。使い手の個性や「らしさ」に寄り添おうとする姿勢は消費者からの支持を広げ、こうした新しいフレーズを聞く機会は増えるばかりだ。

 時代を映し出すメイク業界では今、何が起こっているのだろう?いち早く「血色感を引き出す」というフレーズを使い始めた人物に話を聞いた。

目指すのは「透き通る」カラーコスメ

  「血色感を引き出す」は、リップやチークの色を紹介する時に使われる。「血が通っている感じ」な唇や頬を手に入れるためのピンクやレッド、オレンジを紹介する時の言葉だ。一方の「輪郭を強調する」は、アイブロウやコントゥアリング(光と影の部分を生み出し、顔を立体的に見せるメイクテクニック)を紹介する時に聞く言葉だ。コスメブランドは「血色感を引き出す」ことでメイクをする人の生き生きとした魅力を表現しようと試みて、「輪郭を強調する」ことでその人ならではの個性を際立たせようとしているのだ。

 その根底にはいずれも、作り手が一方的に提案する色で個性を奪うのではなく、使い手の魅力を引き出すことでむしろ個性を楽しんでほしいというブランドの思い、もしくは、そうしなければ消費者に支持されないという危機意識が見え隠れする。多様性の時代だからこそ、勝手に決めた色の一方的な発信を避けているのだ。

 新製品の発表会で「血色感を引き出す」という言葉を最初に連呼したのは、ビューティクリエイターの吉川康雄が手がける新メイクアップブランド「アンミックス(UNMIX)」だ。吉川は1983年にヘア&メイクアップアーティストとして活動を開始し、ファッションや広告制作などの現場で幅広く活躍。その後はカネボウと共にコスメブランド「キッカ(CHICCA)」を立ち上げたが、2020年に終了した。「アンミックス」は、独立独歩のブランドとして翌21年にスタート。製品の第一弾は、“血の赤”にこだわった“モイスチャーリップスティック”だ。

「メイクで表情を隠すのは、正しいのだろうか?」

 吉川は、ヘア&メイクアップアーティストの頃から、「メーンはアーティストではなく、モデル。個性をいかに生かしつつ、ストーリーに溶け込ませるか?」を考え、多くのアーティストによる「メイクをモデルに被せてしまう」表現方法に疑問を抱き続けてきた。「メイクで表情を隠すのは、正しいのだろうか?『メイクをしているから、顔が赤いのが見えなくなった』ではなく、『メイクをしているのに、顔が赤くなっちゃった』の方が人間らしい。顔が赤くなるのは、人間らしく、いろんな感情が溢れている証拠。モデルの個性を生かす方が、より遠くまで到達できる」と当時を振り返る。

 だからこそ「アンミックス」では、「メイクで表情を隠すのではなく、個性や特性をどうやって表現・再現するか?」にこだわり、「どれだけ透き通るのか?」を追求するカラーアイテムを作り続けている。彼は、「ストーリーを語って、そのムードを表現する色を売るのは、作り手には楽しいこと。でも、そのムードと同調できない人には、どうなのだろう?ブランドの『今年はコレ』や『こうなりましょう』という強い発信は、必要なのだろうか?」と一石を投じる。

 とはいえ、色を強く打ち出さないカラーコスメは売れるのか?そう吉川に聞くと、「コロナ禍でリップは苦戦したが、(アイシャドウの)“アイリッドニュアンス”は3カ月分の在庫が数日でなくなった。『何も隠れない』メイクを売るには、確固たるメッセージと丁寧な説明が必要だが、支えてくれるお客さまは広がっている」と話す。

打ち出すのは、色ではなく、“うるみ”。

 吉川は「大きな会社に身を置いていたら、個性を引き出す製品づくりには転換しきれなかったかもしれない。(『アンミックス』のように)歩みを進めるのは、手間のかかる仕事だったのでは?」と振り返るが、古巣の大手、カネボウ化粧品のブランド「カネボウ(KANEBO)」もまた個性を際立たせるアイテムの拡充を進めている。同ブランドが最近打ち出すのは、色ではなく、“うるみ”。昨夏には、ぷっくりとした“うるみ膜”をまとうティントタイプのリップコートや、立体感を引き立てる“うるみ艶”を仕込むマルチジェリーなどを発売した。新しいカラーコスメに関するコミュニケーションでは、「透明感」「生命感」「血色感」「上気したような艶」などの言葉が並ぶ。いずれも元来、人間に備わっているものだ。

 「カネボウ」を含む花王の化粧品事業は「Celebrity of Indivisuality. 一人ひとりの人間を、その生き方を、讃える」をコンセプトに定めている。その中で「カネボウ」は商品コンセプトを「Unlock Your Energy」と定め、一人ひとりが元来持っているエネルギーを最大化することを目指し、「憧れの均一なビューティルックは提唱せず、一人ひとりのパーツを際立てる商品設計を心がけている」という。同ブランドはリブランディング以降、20~30代の若い世代や男性のユーザーが増えた。そして、研究員から店頭の美容部員までが「驚くほど元気になった」という。

噴出した批判を、可視化されなかった声と捉える

 実は「カネボウ」は2020年、「生きるために化粧をする」というブランドCMを展開し、大きな批判を浴びたことがあった。「カネボウ」は、「生きる上で、化粧は大事な営み」という思いを発信したかったのだろうが、「女性は化粧をしなければ、生きてはいけないのか?」「化粧を強制しないでほしい」などの批判を浴び、SNSは炎上した。だが「カネボウ」は、一気に噴出した批判を、これまで可視化されてこなかった声と捉え、真摯に向き合う。

 そして翌年には「ポジティブなムードを表現したい。でも、それを勝手に押し付けてはいけない。そのバランスやメッセージ、放映時期については状況も鑑みながら、考え抜いた」という「希望よ、動き出せ。」というメッセージを発信している。「押し付けてはいけない」という考え方は、「透明感」や「生命感」「血色感」「上気したような艶」を引き出すことに集中する昨今の製品コンセプトにも通じている。

廃止したのは、「標準色」

  ビューティ業界の多様性に関する配慮は、数多い。例えば「スック(SUQQU)」は21年、“諭吉ファンデ”と呼ばれた1万円台の看板ファンデーションの進化版“ザ クリーム ファンデーション”のカラーバリエーションを拡充。12色を追加する一方で1色を廃止し、全23色とした。カラーバリエーションを増やしたのは、多様な肌色に対応するため。一方廃止した1色は、それまでブランド側が最も多くの日本人女性の肌に馴染むであろうと定めていた「標準色」。「標準色を選ばない=自分は普通じゃない」と捉えてしまうかもしれない人の存在に目を向け、この色を廃盤としたのだ。カラーコスメの新色とは異なるが、これもまた「憧れの均一なビューティルック」から女性を解放するための一助だろう。近年ビューティ業界で「標準色」という呼称を改めるブランドは多いが、その色ごと廃盤にするのは珍しい。おそらく「最も多くの日本人女性の肌に馴染むであろうと定めていた」色だけあって、「標準色」の売り上げは、“ザ クリーム ファンデーション”の中でトップクラスだっただろう。その取り扱いをやめてまで、一方的な決めつけと捉えられかねないコミュニケーションを改めた「スック」には拍手を贈りたい。

コーセー社長は、「私は女性用、男性用をうたわない」

 コーセーの「雪肌精」は、女優の新垣結衣とスケーターの羽生結弦を起用したビジュアルと共に、年代・性別を問わないブランドとしてコミュニケーションを刷新した。小林一俊社長は、「私は女性用、男性用をうたわないポリシーを一貫している。多様な価値観や嗜好を持つ人がおり、女性、もしくは男性向けという訴求は意味を持たない」と訴える。同社はグローバル(Global)、ジェネレーション(Generation)、ジェンダー(Gender)の「3G」をキーワードに新客の獲得を図る 。

 「アンミックス」の吉川は、「青や赤が顔にのって、似合う人はそんなに多くない。だからこそ『どれだけ透けさせるか?』をテーマに、色がはっきり出ない仕上がりを追求したい」と話す。色をはっきり打ち出さず、はっきりしない色を積極的に問いかける。色をはっきり伝えないという決意は、はっきりしている。そんなブランドが増えていくのかもしれない。

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ビューティ業界が新色を積極的に打ち出さない!? 代わりに連呼する「血色感を引き出す」に込める想い

 最近、ビューティブランドの新製品発表会で明らかな変化が起きている。

 「この春は、この色です!」「春の新色は、こちらです!」ーー。シーズンごとに繰り返し聞いてきた、カラーコスメの新色を伝えるための決まり文句が聞こえなくなってきたのだ。代わりに飛び込んでくるフレーズは、「血色感を引き出す」や「輪郭を強調する」。使い手の個性や「らしさ」に寄り添おうとする姿勢は消費者からの支持を広げ、こうした新しいフレーズを聞く機会は増えるばかりだ。

 時代を映し出すメイク業界では今、何が起こっているのだろう?いち早く「血色感を引き出す」というフレーズを使い始めた人物に話を聞いた。

目指すのは「透き通る」カラーコスメ

  「血色感を引き出す」は、リップやチークの色を紹介する時に使われる。「血が通っている感じ」な唇や頬を手に入れるためのピンクやレッド、オレンジを紹介する時の言葉だ。一方の「輪郭を強調する」は、アイブロウやコントゥアリング(光と影の部分を生み出し、顔を立体的に見せるメイクテクニック)を紹介する時に聞く言葉だ。コスメブランドは「血色感を引き出す」ことでメイクをする人の生き生きとした魅力を表現しようと試みて、「輪郭を強調する」ことでその人ならではの個性を際立たせようとしているのだ。

 その根底にはいずれも、作り手が一方的に提案する色で個性を奪うのではなく、使い手の魅力を引き出すことでむしろ個性を楽しんでほしいというブランドの思い、もしくは、そうしなければ消費者に支持されないという危機意識が見え隠れする。多様性の時代だからこそ、勝手に決めた色の一方的な発信を避けているのだ。

 新製品の発表会で「血色感を引き出す」という言葉を最初に連呼したのは、ビューティクリエイターの吉川康雄が手がける新メイクアップブランド「アンミックス(UNMIX)」だ。吉川は1983年にヘア&メイクアップアーティストとして活動を開始し、ファッションや広告制作などの現場で幅広く活躍。その後はカネボウと共にコスメブランド「キッカ(CHICCA)」を立ち上げたが、2020年に終了した。「アンミックス」は、独立独歩のブランドとして翌21年にスタート。製品の第一弾は、“血の赤”にこだわった“モイスチャーリップスティック”だ。

「メイクで表情を隠すのは、正しいのだろうか?」

 吉川は、ヘア&メイクアップアーティストの頃から、「メーンはアーティストではなく、モデル。個性をいかに生かしつつ、ストーリーに溶け込ませるか?」を考え、多くのアーティストによる「メイクをモデルに被せてしまう」表現方法に疑問を抱き続けてきた。「メイクで表情を隠すのは、正しいのだろうか?『メイクをしているから、顔が赤いのが見えなくなった』ではなく、『メイクをしているのに、顔が赤くなっちゃった』の方が人間らしい。顔が赤くなるのは、人間らしく、いろんな感情が溢れている証拠。モデルの個性を生かす方が、より遠くまで到達できる」と当時を振り返る。

 だからこそ「アンミックス」では、「メイクで表情を隠すのではなく、個性や特性をどうやって表現・再現するか?」にこだわり、「どれだけ透き通るのか?」を追求するカラーアイテムを作り続けている。彼は、「ストーリーを語って、そのムードを表現する色を売るのは、作り手には楽しいこと。でも、そのムードと同調できない人には、どうなのだろう?ブランドの『今年はコレ』や『こうなりましょう』という強い発信は、必要なのだろうか?」と一石を投じる。

 とはいえ、色を強く打ち出さないカラーコスメは売れるのか?そう吉川に聞くと、「コロナ禍でリップは苦戦したが、(アイシャドウの)“アイリッドニュアンス”は3カ月分の在庫が数日でなくなった。『何も隠れない』メイクを売るには、確固たるメッセージと丁寧な説明が必要だが、支えてくれるお客さまは広がっている」と話す。

打ち出すのは、色ではなく、“うるみ”。

 吉川は「大きな会社に身を置いていたら、個性を引き出す製品づくりには転換しきれなかったかもしれない。(『アンミックス』のように)歩みを進めるのは、手間のかかる仕事だったのでは?」と振り返るが、古巣の大手、カネボウ化粧品のブランド「カネボウ(KANEBO)」もまた個性を際立たせるアイテムの拡充を進めている。同ブランドが最近打ち出すのは、色ではなく、“うるみ”。昨夏には、ぷっくりとした“うるみ膜”をまとうティントタイプのリップコートや、立体感を引き立てる“うるみ艶”を仕込むマルチジェリーなどを発売した。新しいカラーコスメに関するコミュニケーションでは、「透明感」「生命感」「血色感」「上気したような艶」などの言葉が並ぶ。いずれも元来、人間に備わっているものだ。

 「カネボウ」を含む花王の化粧品事業は「Celebrity of Indivisuality. 一人ひとりの人間を、その生き方を、讃える」をコンセプトに定めている。その中で「カネボウ」は商品コンセプトを「Unlock Your Energy」と定め、一人ひとりが元来持っているエネルギーを最大化することを目指し、「憧れの均一なビューティルックは提唱せず、一人ひとりのパーツを際立てる商品設計を心がけている」という。同ブランドはリブランディング以降、20~30代の若い世代や男性のユーザーが増えた。そして、研究員から店頭の美容部員までが「驚くほど元気になった」という。

噴出した批判を、可視化されなかった声と捉える

 実は「カネボウ」は2020年、「生きるために化粧をする」というブランドCMを展開し、大きな批判を浴びたことがあった。「カネボウ」は、「生きる上で、化粧は大事な営み」という思いを発信したかったのだろうが、「女性は化粧をしなければ、生きてはいけないのか?」「化粧を強制しないでほしい」などの批判を浴び、SNSは炎上した。だが「カネボウ」は、一気に噴出した批判を、これまで可視化されてこなかった声と捉え、真摯に向き合う。

 そして翌年には「ポジティブなムードを表現したい。でも、それを勝手に押し付けてはいけない。そのバランスやメッセージ、放映時期については状況も鑑みながら、考え抜いた」という「希望よ、動き出せ。」というメッセージを発信している。「押し付けてはいけない」という考え方は、「透明感」や「生命感」「血色感」「上気したような艶」を引き出すことに集中する昨今の製品コンセプトにも通じている。

廃止したのは、「標準色」

  ビューティ業界の多様性に関する配慮は、数多い。例えば「スック(SUQQU)」は21年、“諭吉ファンデ”と呼ばれた1万円台の看板ファンデーションの進化版“ザ クリーム ファンデーション”のカラーバリエーションを拡充。12色を追加する一方で1色を廃止し、全23色とした。カラーバリエーションを増やしたのは、多様な肌色に対応するため。一方廃止した1色は、それまでブランド側が最も多くの日本人女性の肌に馴染むであろうと定めていた「標準色」。「標準色を選ばない=自分は普通じゃない」と捉えてしまうかもしれない人の存在に目を向け、この色を廃盤としたのだ。カラーコスメの新色とは異なるが、これもまた「憧れの均一なビューティルック」から女性を解放するための一助だろう。近年ビューティ業界で「標準色」という呼称を改めるブランドは多いが、その色ごと廃盤にするのは珍しい。おそらく「最も多くの日本人女性の肌に馴染むであろうと定めていた」色だけあって、「標準色」の売り上げは、“ザ クリーム ファンデーション”の中でトップクラスだっただろう。その取り扱いをやめてまで、一方的な決めつけと捉えられかねないコミュニケーションを改めた「スック」には拍手を贈りたい。

コーセー社長は、「私は女性用、男性用をうたわない」

 コーセーの「雪肌精」は、女優の新垣結衣とスケーターの羽生結弦を起用したビジュアルと共に、年代・性別を問わないブランドとしてコミュニケーションを刷新した。小林一俊社長は、「私は女性用、男性用をうたわないポリシーを一貫している。多様な価値観や嗜好を持つ人がおり、女性、もしくは男性向けという訴求は意味を持たない」と訴える。同社はグローバル(Global)、ジェネレーション(Generation)、ジェンダー(Gender)の「3G」をキーワードに新客の獲得を図る 。

 「アンミックス」の吉川は、「青や赤が顔にのって、似合う人はそんなに多くない。だからこそ『どれだけ透けさせるか?』をテーマに、色がはっきり出ない仕上がりを追求したい」と話す。色をはっきり打ち出さず、はっきりしない色を積極的に問いかける。色をはっきり伝えないという決意は、はっきりしている。そんなブランドが増えていくのかもしれない。

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「ア ベイシング エイプ®」が桜をモチーフとした“サクラ コレクション”を発表 Tシャツやレジャーシートを用意

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®以下、ベイプ®)」は、桜をモチーフとした“サクラ コレクション”を発表した。3月17日に「ベイプ®」の公式オンラインストアで発売したのち、18日から「ベイプ®」の正規取扱店舗でも販売する。

 アイコニックな“エイプヘッド(APE HEAD)”の形に咲き乱れる桜の木を描いた浮世絵風グラフィックをプリントしたTシャツ(税込9900円)をはじめ、“エイプヘッド”とブランドロゴと共に桜の花木をピンクで刺しゅうしたスエット(同2万5300円)とTシャツ(同9900円)、“エイプヘッド”の中に富士山と桜の写真および“ベイプカモ”を落とし込んだフォトTシャツ(同9900円)、ピンクカラーの“エイプヘッド”の形を模したレジャーシート(同1万6500円)をラインアップ。なお、刺しゅうTシャツとフォトTシャツはキッズサイズ(同7150円)もそろえる。

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「ラベンハム」が16通りの着こなしができるジレ 現代美術家ライアン・ガンダーとのコラボ

 「ラベンハム(LAVENHAM)」は、イングランド東部のサフォークを拠点に活動する現代美術家、ライアン・ガンダー(Ryan Gander)とのコラボレーションアイテムを公式ウェブストアと横浜店、グランフロント大阪店で3月18日に発売する。価格は税込6万6000円。

 コラボレーションでは、16通りの着こなしができるモジュール式のジレ“シングス ジャスト ハプン トゥー ミー(Things just happen to me)”を製作した。16面体のサイコロを付属し、出目で決まる16通りの着こなしがQRコードで分かるという。素材はネイビーツイルのパネルと、リサイクルポリエステル100%の生地で、ブランドを代表する2インチダイヤモンドキルティングだ。中綿にも軽量なリサイクルポリエステルを使用し、保温性にも優れている。

 また、コラボレーションを記念してライアン・ガンダーの来日イベントを行う。横浜店でエントランスフリーのパーティーを、発売日の3月18日17:00〜20:00に開催する。

■ライアン・ガンダー×ラベンハム 来日&ローンチパーティー
日程:3月18日
時間:17:00〜20:00
場所:ラベンハム 横浜
住所:神奈川県横浜市海岸通1-1 ジャパンエキスプレスビル1F

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「バカラ」からキュートなピンクカラーのクリスタルが登場

 フランス発「バカラ(BACCARAT)」から、ピンク色のクリスタルのコレクション“シンク ピンク”が登場する。同ブランドのアイコンの一つである赤いクリスタルと同じく、クリスタルの原料に純金を配合し、成形した後に最焼成する製法でつくられるピンクはソフトで優しい印象だ。

 ニコラ・トリブロによるダイナミックな現代建築を彷ふつとさせるベース“アイ”をはじめ、小説「青い鳥」から着想を得てハイメ・アジョンがデザインした “ファウナクリストポリス”、幸運を運ぶと言われるチョウをモチーフにしたエヴェリン・ジュリエンヌによる“ラッキーバタフライ”、ヤン・テサールがデザインした美しく咲き誇る花の姿を表現した“ブルーム ピンク”のオーナメント3種類。

 税込価格は、“アイ”が17万6000円、“ファウナクリストポリス”が3万7400円、“ラッキーバタフライ”が2万3100円、“ブルーム ピンク”が2万900円。5月下旬に発売予定だ。

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コレクション取材について先輩に質問! 「今週の特集お届け隊」2023年3月13日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2023年3月13日号からの抜粋です)

木村:初めてのコレクション取材でしたが、本当に連日30分刻みのスケジュールで驚きました。私はミラノだけでしたが、ロンドンやパリも回って長期間取材するのは、並大抵ではないですね。時差ボケで変な時間に眠くなるのがキツかったです。向さんはどうやって乗り切っていたのですか?

向:時差ボケには基本的に逆らわないようにしています。眠くなったら、どこでも寝ちゃいます。あと、朝ご飯をしっかり食べて、胃から1日のリズムを整えます。コレクション取材はタイムマネジメントが命。移動中の車の中では誰もが、次に向かう先を調べたり、プレスに連絡を取ったりで、真っ先にPCやスマホに食らいつくものですが、木村さんは「気持ち悪くなるから」と一切スマホを開かなかったことに、たくましさを感じました。

木村:車酔いが怖くて……(苦笑)。前日に翌日のスケジュールを復習して、車の運転手さんに伝えるなど、段取りをしておけば大丈夫でした。でも、2日目朝イチの「トッズ(TOD’S)」のショーを15分遅く間違えていて、向さんをショー会場まで500mくらい走らせてしまいました。

向:間に合ってよかったですよね。木村さんは全てが初めてで、「これでいいのかな?」を常に気にしていて、でも逐一私に聞くのも良くないと、常に私の表情を読もうとしていましたよね。

木村:はい。でも向さんは、ちょっと険しい顔をしていると思っていたら、「お腹いっぱいでボーっとしてた」と言ったり、表情からは読めない人なのだと分かりました(笑)。膨大なインビテーションを開けるためのカッターを貸してくれたり、最終日に目の調子が悪いと言ったら、さっと目薬を渡してくれたりと、「さすが!」と思うことが多々ありましたが、1番驚いたのはイタリア人の運転手さんとイタリア語でコミュニケーションしていたことです。

向:実はいくつかの単語しか使えないけれど、問題なし。コツはイタリア語のポップソングを1曲覚えること。そうすると、心を開いてもらいやすい。イタリア人と接するときの必殺技です。

木村:異国でのコミュニケーション術ですね。勉強になります。

向:私も26歳の木村さんのコレクション評がとても新鮮でした。今号は私と木村さんの評価の対比が面白い特集になったと思います。

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「コスメデコルテ」広告モデルに大谷翔平 CM放送&化粧品カウンターをジャック

 コーセーは、1970年から続くハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」の広告モデルに米MLB「ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels」に所属する2023年ワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic、以下WBC)日本代表(侍ジャパン)の大谷翔平選手を起用した。3月16日から全国で放送を開始するCMに登場するほか、全国の「コスメデコルテ」取扱店の化粧品カウンター約780カ所に大谷選手の新ビジュアルを設置。ほか、伊勢丹新宿本店、三越銀座店、岩田屋本店、名古屋三越栄店、高松三越、そごう大宮店で巨大懸垂幕を、JR大阪梅田駅や仙台駅など全国8カ所に巨大屋外広告を期間限定で設置するなど大規模なプロモーションを行う。

 コーセーは2023年から大谷選手とグローバル契約を結んでおり、2月からは「雪肌精(SEKKISEI)」の日焼け止めのビジュアルとCMに登場している。今回の「コスメデコルテ」はコーセーの研究開発力を注ぎ込んだ最高峰ブランドとしての誇りや職人気質、挑戦し続ける姿勢を大谷選手に重ね、起用を決定した。

 新CM「自分が整う」編は、2人の大谷選手が登場。人気美容液“リポソーム アドバンスト リペアセラム”を手に「やることをやってきたか。いい顔ができているか。」と自分自身に問いかける構成となっている。向かい合う自分自身を想定しながらの撮影は正確な動作が必要となるほか、繊細な表情の変化も求められたため、スタジオで撮影に挑んだ大谷選手はカメラの動きから自分の表情、目線なども入念に確認し、撮影前には「1発で(決めます)」と宣言をする場面もあったという。

 2022年には1918年にベーブ・ルース(Babe Ruth)が記録した13勝&11本塁打の記録を更新。23年のWBCでも二刀流を披露したほか、連日安打や本塁打を放つなどチームの原動力となっている大谷選手。CMのテーマやブランドのポリシーに掛けた「プロフェッショナル、または特定の領域でトップになるとはどういうことか」という質問には「ずっとやり続けられるような、何か好きなことがあったらすごく幸せだと思う。何があっても諦めずにやり続けることが、結果的に一番に近づく近道。それが僕にとっては野球だったので、今はすごく感謝してやらせてもらっています」とコメントを寄せている。

 大谷選手を起用した新ビジュアル&CMを記念して、全国約100カ所のカウンターでは“リポソーム アドバンスト リペアセラム”の体感イベントを実施するほか、15日からは特設サイトを公開。ロサンゼルス野球観戦ツアーや商品購入者に抽選で直筆サイン入り賞品が当たるキャンペーンなどを行う。

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「コスメデコルテ」広告モデルに大谷翔平 CM放送&化粧品カウンターをジャック

 コーセーは、1970年から続くハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」の広告モデルに米MLB「ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels」に所属する2023年ワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic、以下WBC)日本代表(侍ジャパン)の大谷翔平選手を起用した。3月16日から全国で放送を開始するCMに登場するほか、全国の「コスメデコルテ」取扱店の化粧品カウンター約780カ所に大谷選手の新ビジュアルを設置。ほか、伊勢丹新宿本店、三越銀座店、岩田屋本店、名古屋三越栄店、高松三越、そごう大宮店で巨大懸垂幕を、JR大阪梅田駅や仙台駅など全国8カ所に巨大屋外広告を期間限定で設置するなど大規模なプロモーションを行う。

 コーセーは2023年から大谷選手とグローバル契約を結んでおり、2月からは「雪肌精(SEKKISEI)」の日焼け止めのビジュアルとCMに登場している。今回の「コスメデコルテ」はコーセーの研究開発力を注ぎ込んだ最高峰ブランドとしての誇りや職人気質、挑戦し続ける姿勢を大谷選手に重ね、起用を決定した。

 新CM「自分が整う」編は、2人の大谷選手が登場。人気美容液“リポソーム アドバンスト リペアセラム”を手に「やることをやってきたか。いい顔ができているか。」と自分自身に問いかける構成となっている。向かい合う自分自身を想定しながらの撮影は正確な動作が必要となるほか、繊細な表情の変化も求められたため、スタジオで撮影に挑んだ大谷選手はカメラの動きから自分の表情、目線なども入念に確認し、撮影前には「1発で(決めます)」と宣言をする場面もあったという。

 2022年には1918年にベーブ・ルース(Babe Ruth)が記録した13勝&11本塁打の記録を更新。23年のWBCでも二刀流を披露したほか、連日安打や本塁打を放つなどチームの原動力となっている大谷選手。CMのテーマやブランドのポリシーに掛けた「プロフェッショナル、または特定の領域でトップになるとはどういうことか」という質問には「ずっとやり続けられるような、何か好きなことがあったらすごく幸せだと思う。何があっても諦めずにやり続けることが、結果的に一番に近づく近道。それが僕にとっては野球だったので、今はすごく感謝してやらせてもらっています」とコメントを寄せている。

 大谷選手を起用した新ビジュアル&CMを記念して、全国約100カ所のカウンターでは“リポソーム アドバンスト リペアセラム”の体感イベントを実施するほか、15日からは特設サイトを公開。ロサンゼルス野球観戦ツアーや商品購入者に抽選で直筆サイン入り賞品が当たるキャンペーンなどを行う。

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集大成の「ソウシオオツキ」や日本流エレガンスの「ハルノブムラタ」、即身仏のウエア?など 東コレ全ショーを総力リポート!2日目

 3月13日に2023-24年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が開幕しました。18日までの6日間で、全58ブランドがコレクションを披露します。ここでは、取材チームの記者2人を中心に、全43ブランドのファッションショーをリポート。2日目は10周年に集大成を見せた「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」や日本ならではの美意識を示した「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」、即身仏に着想した「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」など、王道から個性派まで7ブランドが登場しました。

3月14日(火)
12:00「セイヴソン」

 2日目のトップバッターは台湾出身のヅゥチン・シン=デザイナーによる「セイヴソン(SEIVSON)」。センシュアルなモードストリートを得意とするウィメンズブランドで、東京でのショーは3回目です。今回もボディコンシャスなシルエットや肌見せなどを継続しながらも、カットアウトやツイストのテクニックは控えめ。一方で中心をずらしたショートトレンチや前後に膨らむようなベアトップドレスなど、構造の面白さが目を引きました。メンズも多く登場し、フットボールやベースボールに着想したシャツとショーツのセットアップなどを披露しました。(美濃島)

14:00「ペイデフェ」

 「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」は、サブカルチャーを愛する朝藤りむデザイナーが手掛けるブランド。中野ブロードウェイにアトリエを持ち、ブロードウェイの通路をランウエイにしたり、廃工場を舞台にしたりと独自のショーを行ってきました。今回の会場は大倉山記念館。精神疾患の研究所も併設するこの場所で、皮膚のような風合いに楊柳したベロア生地や、画家のスズキ・エイミによる解剖図をグラフィックに採用したコレクションを披露しました。ウエアのテーマは“即神仏“。即神仏とは、生きたまま仏になる仏教の修行のこと。土の中に僧侶がこもり、祈り続けてそのまま逝去した肉体を実際に見学し、その皮膚の美しさに引きつけられたそうです。コンセプトは攻めているものの、ブルゾンやパンツなどはデイリーでした。ちなみに朝藤デザイナーは岩手出身で、シャーマンとしての血を引いているそうですよ。(大杉)

15:30「ハルノブムラタ」

 「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」は、グランドプリンスホテル高輪 貴賓館という気品溢れる空間でのショーでブランドらしさをアピールしました。コレクションは、写真家であり映画監督のジェリー・シャッツバーグ(Jerry Schatzberg)が、1954~69年に世界中の女性を撮影した写真集「WOMEN THEN」に着想。クラシックなエレガンスのコードに沿いながら、ゆるやかに曲線を描くカッティングなどの繊細なディテールと、毛羽立たせたシルクや、ダウンジャケットに使った膨れ織ジャカードのシルクオーガンジーといった表情豊かな素材感で、日本ならではの美意識を加えました。(大塚)

16:30「UCF」

 「UCF」は、大阪の上田安子服飾専門学校のトップクリエイター学科が手掛けるブランドです。同校はビジネスとしてのファッションを重視しており、「UCF」も実際に展示会で販売しています。毎シーズン特定の産地と連携するのも特徴で、今回は岡山県のリジットデニムをメインの素材に採用しました。シーズンテーマは“Have a good day”。リラックスした休日に友人と遊んでいると、少年のようなピュアな気持ちになる。そんな体験を、デニムを軸としたワークスタイルに込めました。硬いリジットデニムは、腕の関節や肩をリブニットで切り替えるなどの工夫で、快適性を取り入れます。今回は約10人のデザインチームで、ショー後に登壇したのは3年の山内啓伍さん(左、21歳)2年の福山万葉さん(右、20歳)の2人。ブランドは在学生のみで運営するため、山内さんはこれが最後のコレクションでしょうか。慣れない取材にも必死で対応する姿を見て、自分も初心を忘れずに頑張ろう!と思いました。(美濃島)

18:00「マトフ」

 堀畑裕之と関口真希子による「マトフ(MATOHU)」がひさしぶりに東コレに戻ってきました。2018年に産地を巡る動画シリーズ「手のひらの旅」を開始し、しばらくは動画を通してのコレクション発表にシフト。今季はその記念すべき10回目として、島根県松江市の伝統工芸を取材した動画と、リアルショーを発表しました。印象的だったのは、ブランドを代表するアイテムの長着が、宍道湖から見た夕陽の赤に染まっていたこと。職人技と産地の美しい情景があらゆるアイテムに落とし込まれていました。今月末にはブランドの創作を記録したドキュメンタリー映画「うつろいの時をまとう」を公開し、6月には人間国宝の志村ふくみとの協業による、草木染めにフォーカスした新ブランド「光をまとう(HIKARIWOMATOU)」がデビュー予定。日本文化の魅力を追求し、進化を続けています。(大杉)

20:00「アブランクページ / アズ イヤーズ ゴーズ バイズ アブランクページ × エドウィン」

 東京を拠点にするタイ人デザイナーのラロパイブン・プワデト(Larprojpaiboon Phoovadej)による「アブランクページ(ABLANKPAGE)」。オーバーサイズのテーラードをベースに、自作のキャラクターのグラフィックをちりばめたルックが登場します。テーラードとキャラクターの掛け合わせは、大人になる葛藤や反骨精神などを表現しているよう。また今季はエドウイン(EDWIN)と取り組んだSDGsプロジェクト「アズ イヤーズ ゴーズ バイズ アブランクページ × エドウィン(AS YEARS GOES BYS ABLANKPAGE × EDWIN)」もお披露目。デニムをはじめとする同社提供の余剰在庫を、デザイナーの石澤駿と共にアップサイクルしました。フィナーレでは、モデルたちがランウエイに並ぶ机の上に上ってポーズ。疾走感のあるパワフルなショーでした。(大杉)

21:00「ソウシオオツキ」

 2日目のトリは大月壮士による「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」。ブランド10周年のタイミングで、約7年ぶりに東コレにカムバックしました。今季は、学生の頃に制作したデビューコレクション”FINAL HOMME”と同じテーマに挑み、コンセプトである”日本人の精神性とテーラードの掛け合わせ”を極めた集大成のようなショーでした。お金のグラフィックやジュエリーは「コウタ オクダ(KOTA OKUDA)」とのコラボレーションで、足下は紳士靴の「山陽山長」という意外なチョイス。大月デザイナーに、ひさしぶりにショーを行ったきっかけを聞くと「デザインしているときに筆が乗ったから」と回答。デザイナーの自信作っていいですよね。その言葉の通り、10周年の節目に相応しい力強いコレクションに高揚感を得ながら、1日の取材を終えました。

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