中でも「クローン X(CLONE X)」は「RTFKT」を代表する人気プロジェクトで、アバターを主体としているのが特徴だ。海外セレブリティーにもファンが多く、一時はジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)やスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)も保有していた。最近ではスニーカーNFT“RTFKT x Nike Air Force 1”を発売し、期間中に参加することでフィジカルスニーカーが入手できるフォージングイベントも開催。バスケットボール選手のレブロン・ジェームズ(LeBron James)が着用したことでも注目された。
ホルダーならではのコミュニティー体験ができるのも、「クローン X」が支持される理由の1つだろう。SNS上のコミュニケーションにとどまらず、昨年末に渋谷でホルダー向けの有志イベント「クローン X トーキョー(Clone X Tokyo)」が開催されたように、世界中でコミュニティーイベントが実施されている。
4月30日に開催された村上隆主催のGEISAIに、特別審査員として参加した「RTFKT」の共同創始者3人。GEISAIに連動し、「RTFKT」も大型展示を実施した。左から、クリス・リー、スティーブン・ヴァジリー、ブノワ・パゴット PHOTOS:KAZUSHI TOYOTA
ブノワ・パゴット(右)/フランス出身。eスポーツチーム“FNATIC”やパリのラグジュアリーコレクトショップ・コレット(Colette)のブランディングやマーケティングを担当した経歴を持つ。クリス、スティーブンとともに2020年に「RTFKT」を設立 Twitter:@benoitpagottoGEISAIに連動し行われた「RTFKT」の展示。会場はビュロー・べタック(BUREAU BETAK)が手がけた PHOTO:BUREAU BETAKPHOTO:BUREAU BETAKPHOTO:BUREAU BETAKGEISAIの様子。左から、スティーブン・ヴァジリー、ブノワ・パゴット、クリス・リー、村上隆スヌープ・ドッグのツイッター(@SnoopDogg)から。スヌープ・ドッグが保有した2体の「クローン X」スニーカーブティック「ナイスキックス」のツイッター(@nicekicks)から。レブロン・ジェームズが着用した“RTFKT x Nike Air Force 1”
特に香水はラグジュアリーブランドにとってキープロダクトです。なぜならバッグを買えない人でも香水は買いやすいし、香りを嗅ぐといった体験も得られます。もし香りをNFTで伝えるなら、アルケミー(錬金術)にヒントを得るのが良いでしょう。まずコレクターがNFTでデジタル材料を売って、それを混ぜると本物の香りになる、という仕組み。こうすることで、NFTを購入した人に共同創作の感覚を持たせることーーつまり自分たちが参加していると感じられる体験を与えることができるのです。このアイデアは、実は私が大ファンである「ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings)」にインスピレーションを受けています。多くのアイデアは、私たちが愛するビデオゲームや映画などから生まれたものなのです。
ブノワ:「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA)」の大ファンです。彼らの取り組みや雇っている人材は従来のブランドと比較し、とても新鮮だと思います。ファッションやブランドに対するコンセプチュアルなアプローチが好きです。マルタンがブランドを去ったのはずいぶん前のことですが、現在の方向性もとても気に入っています。
“NIKE WMNS AIR JORDAN 1 LOW SE”(1万5950円)“NIKE WMNS AIR JORDAN 1 LOW SE”(1万5950円)“NIKE WMNS AIR JORDAN 1 LOW SE”(1万5950円)“NIKE WMNS AIR JORDAN 1 LOW SE”(1万5950円)“NIKE WMNS AIR JORDAN 1 LOW SE”(1万5950円)
マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)のシグネチャーモデルのブランドで「ナイキ(NIKE)」の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」から新作の“ナイキ ウィメンズ エア ジョーダン 1 ロウ SE(NIKE WMNS AIR JORDAN 1 LOW SE)”が発売する。
ニューヨーク近代美術館(以下、MoMA)が手掛ける「モマ デザインストア(MoMA DESIGN STORE)」は、メディコム・トイとの協業により、MoMAが所蔵するサルバドール・ダリ(Salvador Dali)の作品「The Persistence of Memory(記憶の固執)」を再現した“ベアブリック(BE@RBRICK)” を発売する。ラインアップしたのは100%(全高約70mm)と400%(同280mm)の2体セット(1万9800円)と大型フィギュア(同700mm)(8万8000円)の2種類。アメリカと日本、香港のモマ デザインストアとメディコム・トイの店舗および公式オンラインサイトで、アメリカでは6月23日に、日本と香港では24日に発売する。
同コレクションでは、“ベアブリック”の頭部に「記憶の固執」の遠くの金色の崖を描き、その他のパーツ全体でシュルレアリスムを表現した。MoMAのビジネス部門のディレクターであるロビン・サイエッタは今回の協業が実現した喜びを次のように語った。「フィンセント・ファン・ゴッホ(Willem van Gogh)の “スターリーナイト ベアブリック(Starry Night BE@RBRICK)”の成功に続き、メディコム・トイと 2 度目のパートナーシップを組み、サルバドール・ダリの最も象徴的な作品にインスピレーションを得た“ベアブリック”を発表できることを嬉しく思う。メディコム・トイは、トイとコレクタブルにおける最高のメーカーとして、『記憶の固執』をそれぞれの“ベアブリック”でできる限り正確に表現することに成功した。この特別なグッドデザインを通じて、MoMA のコレクションから模範的な作品をご自宅に持ち込む機会をお客様に提供できることを嬉しく思う」。
ポーチ入りスキンケアセットは、ポーチ、タオル、洗顔料、オールインワンローションがセットとなる。アイテムは「カーキ」のブランドカラーであるカーキ色を採用し、パッケージは中村竜が世界中をサーフトリップするなかで生み出されたタイポグラフィー「SEE YOU IN THE WATER」がプリントされている。「またいつもの海で会おう」というポジティブなメッセージは、「マジックナンバー」のアパレルアイテムでも人気を博す。
ラインアップは半袖シャツ(2万4200円)、パンツ(2万4200円)、ドレス(2万9700円〜)、スカート(2万6400円)の5商品。「アメリ」の今季のテーマである“BE UNDER CONSTRUCTION”に則り、丸山敬太デザイナーの直筆コメントが書かれた制作過程のラフ画や鉛筆による下書きの花柄を用いるのが特徴だ。