「サロン ド パルファン2023」今年も開催! 王道からニッチメゾンまで注目ブランドを紹介

三越伊勢丹グループは、今年で11回目となる香りの祭典「サロン ド パルファン」をメンズ館で10月11日から、本館では13日から開催します(エムアイカード会員は12日に特別招待)。今年のテーマは“その先に待つのは、奥深い香りの世界”で、約50を超えるブランドが集結。フレグランス愛好家の間では“サロパ”の愛称で呼ばれ、SNSなどでも盛り上がりを見せているこのイベント。今年の見どころをご紹介します。

ニッチメゾンが大集結!
流行を先回りし香りをまとう

今年は香り上級者からの要望が多かった、ニッチメゾンの取り扱いを拡大している点が大きな特徴。まだ日本では広く知られていないブランドや、ほかの誰とも被らない香り、流行を先回りしたアイテムなどを一気にチェックできます。

【BRAND PICK-UP】
古代のレシピを元に作られた香水「ス ル マントー」

京都にあるニッチメゾンを中心としたフレグランス専門店・ル シャージュが出展する「ス ル マントー(SOUS LE MANTEAU)」。アートやメディア、フレグランスの世界で活躍するオリビア・プランズブール(Olivia Bransbourg)氏によって立ち上げられたラグジュアリープランド。19世紀の書物に記されていた調合レシピを元に作られた香りが楽しめます。

【BRAND PICK-UP】
「ヴェルサティル パリ」の“二日酔いの香水”って!?

香りのクリエイションスタジオ「フレア」から出展した「ヴェルサティル パリ(VWRSATILE PARIS)」は、人々のリアルな日常生活からインスパイアされたパリ発のフレグランスブランド。軽やかな泡立ちのカプチーノにクロワッサンのバターが香る朝食のシーンや、二日酔いのシーンを想起させる香りなど、人生の7つの嗅覚の瞬間を楽しめる“ディスカバリーボックス”(1mL×7本、4950円)を販売します。

【エディターズチェック】
実際に二日酔いの香り“ギュルドボワ”を試してみました。トップにラム酒のねっとりとした甘い香りを感じ、時間が経つにつれてタバコのようなスモーキーさを感じます。二日酔いがテーマなだけあって、お酒の余韻をしっかり感じました。(戸松)

気になる香りを気軽にチェック!
ディスカバリーセットが豊富

フレグランス初心者に向け、今年はディスカバリーセットの取り扱いが多いのも特徴です。香りの新たな出合いを見つけたい人、気になるブランドの香りを一通り試してみたい人にはピッタリ。初めて出合うブランドが多い“サロパ”だからこその嬉しい取り組みです。

アートも台湾茶も!
五感で楽しむ香水の世界

会場内にはNY在住のアーティスト・ヴェリエ(Verrier)のアート作品を楽しめるコーナーを用意しているほか、初の取り組みとしてフレグランスとワインの香りについてのセミナーを開催(13日開催、人数制限あり先着順。参加費8800円)。嗅覚で堪能する香水に味覚や視覚を掛け合わせ、五感でフルに楽しむことを目的とした取り組みが行われています。

【BRAND PICK-UP】
「ピーセブンチャコウスイ」

「サロン ド パルファン」初出店となる、台湾茶香水発祥のブランド「ピーセブンチャコウスイ(P.SEVEN)」。創立者はティーマスターの資格を取得しているほどのお茶好きで、茶器から儚く消えていくお茶の香りを香水として残したいという思いからブランドを立ち上げたんだそう。会場ではブランドを代表する香りと台湾茶を一緒に紹介するイベントも行います(16日開催、人数制限あり先着順。参加費無料)。

【エディターズチェック】
“台湾名香水“は、爽やかながらも優しい茶葉の甘さを感じる香り。昨今のブラックティーなどの“紅茶フレグランス“が支持されている日本では、とてもウケそう。癖がなく、フレグランス初心者の人でも身につけやすい印象です。三角形のボトルに木材を組み合わせたほかにないボトルデザインも目を引きました。(戸松)

自由に自分の香りを探す
ブランド横断のテイスティングブース

会場入り口にある「セルフ フレグランス テイスティング ブース」は自由に香りを試せる空間。ブランド横断で約40種のフレグランスが置かれています。さまざまな香りに触れているうちに、自分の好みの香りや意外な発見、新たな出合いがあるかも。

■「サロン ド パルファン 2023」
日程:10月13〜17日(エムアイカード会員は12日に特別招待)
時間:10:00~20:00 ※最終日は18:00終了
場所:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

日程:10月11〜24日
時間:10:00~20:00 
場所:伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーション・コスメティクス

取り扱いブランド:

「アクア ディ パルマ(AQUA DI PARMA)」「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」「ヴァルモン(VALMONT)」「ヴェルサティル パリ(VERSATILE PARIS)」「エディット(EDIT(H))」「エラ ケイ(ELLA K)」「オーケストラ パルファム(L'O RCHESTRE PARFUM)」「オブヴィアス(OBVIOUS)」「キャロン(CARON)」「キリアン パリ(KILIAN PARIS)」「キャスウェル・マッセイ(CASWELL-MASSEY)」「クリード(CREED)」「ゲラン(GUERLAIN)」「ケルゾン(KERZON)」「コウシ(KOHSHI)」「コレテルノ(CORETERNO)」「グタール(GOUTAL)」「サウザンドカラーズ(THOUSAND COLOURS)」「サノマ(CANOMA)」「ジバンシイ(GIVENCHY)」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「シロ(CIRO)」「シロ(SHIRO)」「シン ピュルテ(SINN PURETE)」「ス ル マントー(SOUS LE MANTEAU)」「セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)」「ナインティーンシックスティナイン(19-69)」「パルファン サトリ(PARFUM SATORI)」「パンピューリ(PANPURI)」「ピーセブン茶香水(P.SEVEN)」「ヒドニク(HEDONIK)」「ビーディーケーパルファム(BDK PARFUM)」「ブーディカ ザ ヴィクトリアス(BOADICEA THE VICTORIOUS)」「フラパン(FRAPIN)」「フランチェスカビアンキ(FRANCESCA BIANCHI)」「ブルガリ(BVLGARI)」「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」「フローリス(FLORIS)」「ペンハリガン(PENHALIGONS)」「ボンド・ナンバーナイン(BOND NO.9)」「ミラー ハリス(MILLER HARRIS)」「ルーム テン フィフティーン(ROOM 1015)」「ル クヴォン メゾン ド パルファム(LE COUVENT MAISON DE PARFUM)」「ミヤ シンマ パリ(MIYA SHINMA PARIS)」「メジウン(MEZZIUN)」「メゾン クリヴェリ(MAISON CRIVELLI)」「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURDJIAN)」「メンデットローザ(MENDITTOROSA)」「モス アンド ラビット(MOTH AND RABBIT)」「ラニュイ パルファン(LA NUIT PARFUM)」「リキッドイマジネール(LIQUIDES IMAGINAIRES)」「リベルタパフューム(LIBERTA PERFUME)」「レ スール ド ノエ(LES SOEURS DE NOE)」「アイアム(AIAM)」「ジェイセント(J-SCENT)」「トッカ(TOCCA)」「ユーファースト(YOUFIRST)」「フリーシェイプミラノ(FREESHAPE MILANO)」「ラブソルー(LAB SOLUE)」「ノーズショップ(NOSE SHOP)」「イード(EDE)」「ヘトキネン(HETKINEN)」「ノンフィクション(NONFICTION)」「パーム オブ フェロニア(PALM OF FERONIA)」「ウィーナーブルート(WIENERBLUT)」「アトリエ マテリ(ATELIE MATERI)」

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アダストリアが自社EC「ドットエスティ」と連携しフリマサービス開始 将来はCtoCに

アダストリアは10月11日、アダストリアグループのブランドやショップのスタッフが出品者となるネットフリマサービス「ドットシィ」を開始した。同社のECモール「ドットエスティ」と会員情報を連携し、「まずは自社アパレル商品から取り扱いをスタートし、将来的にはお客さまにも出品者として参加いただけるサービスを目指す」(発表リリースから)という。

ファッションとして古着の人気が高まっていることや、サステナビリティ意識やコスパ意識の広がりと共に、二次流通市場にはネットフリマ大手の「メルカリ」を始め、多数のフリマサービスが存在する。ただし、「(フリマサイトでは)情報が多すぎて自分に合うものが見つからない、顔の分からない相手との取り引きは不安といった悩みが生まれている。同時に、好きな人のライフスタイルを真似したいといったニーズもある」と分析、「ドットシィ」開発につなげた。

「ドットシィ」は「ドットエスティ」のスタッフによるスタイリング投稿コンテンツ「スタッフボード」のフォロー情報と連携しており、好みのテーストや体形の近しいスタッフの出品商品が探しやすい仕組みになっている。「ドットエスティ」ポイントも1回の取り引きにつき1000ポイントまで(1ポイント=1円)利用可能。「ドットシィ」での買い物ではポイントは付与されない。

「ドットエスティ」は8月末時点で会員数約1650万人を誇り、アパレル企業によるECの勝ち組と言われることも多い。この会員数を武器に、今後は外部にも開かれたプラットフォームとしていかにサービスを拡大していくかがカギになる。既に2022年から、「ドットエスティ」を外部ブランドにも開放してのオープン化は始めている。「ドットシィ」ではまずスタッフの出品商品を会員が買うという形を採っているが、ゆくゆくは「メルカリ」のようなCtoCのフリマモールを目指し、循環型の仕組みを作っていくと見られる。

競合企業では、インディテックスグループの「ザラ(ZARA)」が、英国でテスト的に自社開発のCtoCフリマサービスを始めている。「ユニクロ(UNIQLO)」は10月11〜22日に、原宿店で自社古着のポップアップイベントを実施。「無印良品」は自社古着に染め直しなどのリメークを施して販売する「ReMUJI」を新宿の店舗などで強化中だ。

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渋谷パルコ、3〜8月期の売上高1.6倍 訪日客の取り込みで軌道に

J.フロント リテイリングの2024年3〜8月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する総額売上高が前年同期比16.4%増の5401億円、営業利益が同48.7%増の196億円、純利益が同27.0%増の129億円だった。7月以降に訪日観光客の回復が加速し、都心店の業績を押し上げた。

百貨店事業を運営する大丸松坂屋百貨店の総額売上高は同14.5%増の3199億円、営業利益が同2.2倍の104億円だった。主要店舗の売上高は大丸心斎橋店が同34.9%増、大丸梅田店が同21.2%増、大丸京都店が同15.3%増、大丸東京店が同32.3%増、松坂屋名古屋店が同9.6%増。7〜8月の既存店の売上高合計では、コロナ前の19年を1.8%上回った。

パルコの総額売上高は同17.3%増の1409億円、営業利益が同15.4%増の57億円。渋谷パルコが同63.8%増の159億円、心斎橋パルコが同56.9%増の119億円とけん引した。両店の売上高の約3割が免税売上高という。J.フロント リテイリングの好本達也社長は渋谷パルコについて、「開業当初(2019年10月に建て替え開業)はコロナ禍で苦戦したが、足下の売り上げは事業計画を上回っており、かなり力強さが出てきた」とし、「個々のテナントの魅力に加え、アニメやゲームなど日本の文化に根付いた発信、エンタメ要素が海外のお客さまに響いている」と手応えを話す。

24年2月期通期連結業績予想は、総額売上高が前期比13.2%増の1兆1310億円、営業利益が同109.9%増の400億円、純利益が同89.6%増の270億円を見込む。百貨店事業の免税売上高は上期の249億円に対し、下期は297億円を計画。中国本土との直行便の回復が押し上げ効果になるとみる。

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ミッフィーのキュートな缶入りギフト バスグッズやハンドケアのセットを発売

グローバルプロダクトプランニングは10月12日、人気キャラクター・ミッフィーのバスアイテムを詰め込んだオリジナルギフト缶を自社オンラインショップなどで発売する。

ボックス缶に全4アイテムを詰め込んだ"ミッフィー バスセット(スクエア缶)"(1980円)は、マスカットの香りとライチの香りのバスソルト、フルーツオレの香りがするボディーウォッシュとバススポンジを組み合わせたセット。"ミッフィー ハンドケアセット(エッグ缶)"(全2種、各1540円)はシアバター配合のハンドクリームとスクラブハンドソープを卵型の缶ケースに入れた。香りはフルーツオレとライチの2種類で、それぞれケースの内側にもミッフィーをあしらっている。

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ミッフィーのキュートな缶入りギフト バスグッズやハンドケアのセットを発売

グローバルプロダクトプランニングは10月12日、人気キャラクター・ミッフィーのバスアイテムを詰め込んだオリジナルギフト缶を自社オンラインショップなどで発売する。

ボックス缶に全4アイテムを詰め込んだ"ミッフィー バスセット(スクエア缶)"(1980円)は、マスカットの香りとライチの香りのバスソルト、フルーツオレの香りがするボディーウォッシュとバススポンジを組み合わせたセット。"ミッフィー ハンドケアセット(エッグ缶)"(全2種、各1540円)はシアバター配合のハンドクリームとスクラブハンドソープを卵型の缶ケースに入れた。香りはフルーツオレとライチの2種類で、それぞれケースの内側にもミッフィーをあしらっている。

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「ランコム」の“24時間崩れないファンデーション”からケア効果を高めた新作が登場

「ランコム(LANCOME)」は11月1日、「24時間崩れない」をキャッチコピーに据えた人気ファンデーション“タンイドル ウルトラ ウェア リキッド”から、ケア効果とグロウ効果をプラスした新商品“タンイドル ウルトラ ウェア ケア アンド グロウ”(30mL、7590円)を発売する。10月11日に伊勢丹新宿店・三越伊勢丹オンラインストア「ミーコ」、10月12日に阪急うめだ本店・ハンキュウ ビューティー オンライン、10月27日に同ブランド公式オンラインショップで先行発売する。

新処方には2種類のヒアルロン酸を配合。しっとりと潤いのある仕上がりが持続しつつ、独自の技術でテカリにくく健康的な艶肌を実現する。カラーはアジア人の肌トーンに合わせた6色をそろえる。クリーミーで保湿力のあるフォーミュラでありながら色映りしにくく、”自然な仕上がり”と”カバー力”を両立する。

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4年ぶり開催「第21回 ベストフォーマリスト」に石川佳純&志尊淳 東京ソワール&麻布テーラーをまとい登場

日本フォーマル協会(JAFA)が主催する「第21回 ベストフォーマリスト」授賞式が11日、都内の明治記念館で行われ、女性部門を受賞した元卓球選手の石川佳純、男性部門受賞者の俳優・志尊淳がフォーマルウェア姿で登壇した。同賞はフォーマルウェアの普及を目的とし2000年よりスタート。「高い品格と将来性・話題性」があり、「フォーマルウェアをすてきに着こなせる」男女各1人を、著名人から選出・表彰している。新型コロナウイルスによって19年以降は中止されていたが、今年は4年ぶりに実施した。

石川と志尊は、特注のフォーマルウェアに身を包んだ。石川は、東京ソワールのシャンパンブルーのイブニングドレスで、光のシャワーをまとったようなグリッターが特徴。志尊は麻布テーラーのタキシードで、優れた伸縮性でシワの回復力に優れているという。

人生で初めてフォーマルウェアを着用した石川は「華やかなドレス初めてだからうれしいし、貴重な経験をさせていただきました。背筋がピンと伸びました」とにっこり。同賞受賞の知らせを聞いた時は「えっ私?」と驚いたが、「大変光栄です」と喜んだという。イブニングドレスについては「縦のラメがすごく美しくて華やか。そこが大好きです」とお気に入りポイントを紹介すると、志尊は「石川さんをテレビでずっと応援している立場だった。試合のときとはまったく違う石川さんで、ゴージャスでおきれいです」と称賛した。

シャープなスタイリングとなった志尊は、授賞式で石川をエスコート。「慣れていないので、これから私生活でもエスコートを心がけたい」とタジタジとなったが、石川は「エスコートされてすごくうれしかった。今日初めてお会いして、すごくかっこよくて光栄。タキシード姿はとてもかっこいいです!」と笑顔を浮かべた。また、「フォーマルウェアを着てどこに行ってみたいか?」と聞かれると、志尊が「ゆくゆくは自分の結婚式で着られたらいいな。でも、今のところまったく予定がない(笑)」とし、「それまでは授賞式を呼んでいただけるような人間になって、そこで披露したい」と話す場面もあった。

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4年ぶり開催「第21回 ベストフォーマリスト」に石川佳純&志尊淳 東京ソワール&麻布テーラーをまとい登場

日本フォーマル協会(JAFA)が主催する「第21回 ベストフォーマリスト」授賞式が11日、都内の明治記念館で行われ、女性部門を受賞した元卓球選手の石川佳純、男性部門受賞者の俳優・志尊淳がフォーマルウェア姿で登壇した。同賞はフォーマルウェアの普及を目的とし2000年よりスタート。「高い品格と将来性・話題性」があり、「フォーマルウェアをすてきに着こなせる」男女各1人を、著名人から選出・表彰している。新型コロナウイルスによって19年以降は中止されていたが、今年は4年ぶりに実施した。

石川と志尊は、特注のフォーマルウェアに身を包んだ。石川は、東京ソワールのシャンパンブルーのイブニングドレスで、光のシャワーをまとったようなグリッターが特徴。志尊は麻布テーラーのタキシードで、優れた伸縮性でシワの回復力に優れているという。

人生で初めてフォーマルウェアを着用した石川は「華やかなドレス初めてだからうれしいし、貴重な経験をさせていただきました。背筋がピンと伸びました」とにっこり。同賞受賞の知らせを聞いた時は「えっ私?」と驚いたが、「大変光栄です」と喜んだという。イブニングドレスについては「縦のラメがすごく美しくて華やか。そこが大好きです」とお気に入りポイントを紹介すると、志尊は「石川さんをテレビでずっと応援している立場だった。試合のときとはまったく違う石川さんで、ゴージャスでおきれいです」と称賛した。

シャープなスタイリングとなった志尊は、授賞式で石川をエスコート。「慣れていないので、これから私生活でもエスコートを心がけたい」とタジタジとなったが、石川は「エスコートされてすごくうれしかった。今日初めてお会いして、すごくかっこよくて光栄。タキシード姿はとてもかっこいいです!」と笑顔を浮かべた。また、「フォーマルウェアを着てどこに行ってみたいか?」と聞かれると、志尊が「ゆくゆくは自分の結婚式で着られたらいいな。でも、今のところまったく予定がない(笑)」とし、「それまでは授賞式を呼んでいただけるような人間になって、そこで披露したい」と話す場面もあった。

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オランダ発バッグブランド「ワンドラー」がブルーベルと提携

ブルーベル・グループはこのほど、オランダ発のレザーブランド「ワンドラー(WANDLER)」とパートナーシップを締結した。11月から日本市場におけるブランド運営およびマーケティング活動を担う。また今後はECサイトの運営も予定する。

創業者のエルザ・ワンドラー(Elza Wandler)は、アムステルダム ファッション インスティチュート(AMFI)でファッションを専攻。大手グローバルファッションブランドで経験を積んだのち、デザインやマーチャンダイジング、ブランディングの経験を生かして2017年に自身の名を冠した「ワンドラー」を立ち上げた。カーブしたトップハンドルのラウンドバッグ“ホルテンシア”でデビューして以来、機能性とデザイン性を兼ね備えたレザーアクセサリーに定評がある。2024年春夏コレクションの中心価格帯は10万~15万円を予定する。

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オランダ発バッグブランド「ワンドラー」がブルーベルと提携

ブルーベル・グループはこのほど、オランダ発のレザーブランド「ワンドラー(WANDLER)」とパートナーシップを締結した。11月から日本市場におけるブランド運営およびマーケティング活動を担う。また今後はECサイトの運営も予定する。

創業者のエルザ・ワンドラー(Elza Wandler)は、アムステルダム ファッション インスティチュート(AMFI)でファッションを専攻。大手グローバルファッションブランドで経験を積んだのち、デザインやマーチャンダイジング、ブランディングの経験を生かして2017年に自身の名を冠した「ワンドラー」を立ち上げた。カーブしたトップハンドルのラウンドバッグ“ホルテンシア”でデビューして以来、機能性とデザイン性を兼ね備えたレザーアクセサリーに定評がある。2024年春夏コレクションの中心価格帯は10万~15万円を予定する。

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大阪文化服装学院が第2弾アップサイクル企画に参画 阪急うめだ本店で17日まで開催

大阪文化服装学院のスーパーデザイナー学科は、昨年3月に開催されたアップサイクル企画「デニム デ ミライ」の第2弾、「ピース デ ミライ」に参画した。前回に引き続き、阪急うめだ本店とタッグを組み、岡田織物、栄レース、サンコロナ小田の3社から提供された残飯をピースとして制作した商品を10月17日まで取り扱っている。価格は2万2000〜4万4000円。素材はオーガンジーやエコファー、リバーレースを採用。

同プロジェクトは、大手百貨店など小売り6社(三越伊勢丹、阪急阪神百貨店、岩田屋三越、エスティーカンパニー、ファッションコアミッドウエスト、佐藤繊維)が中心となって国内有数の織物産地や生地メーカーが生産過程で生まれる残飯を活用し、デザイナーやクリエイターとの取り組みを通じて、もう一度蘇らせることにチャレンジした。

8月には、楽天ファッション・ウイーク東京の一環として本プロジェクトの先行展示会が渋谷ヒカリエで開催され、アイデアを膨らませた学生10人による、14点のオリジナル商品が完成した。

■「ピース デ ミライ〜Revalue Fashion Project〜」

期間:10月11日〜17日
場所;阪急うめだ本店3階 ディーラボ
住所:大阪府大阪市北区角田町8−7

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大阪文化服装学院が第2弾アップサイクル企画に参画 阪急うめだ本店で17日まで開催

大阪文化服装学院のスーパーデザイナー学科は、昨年3月に開催されたアップサイクル企画「デニム デ ミライ」の第2弾、「ピース デ ミライ」に参画した。前回に引き続き、阪急うめだ本店とタッグを組み、岡田織物、栄レース、サンコロナ小田の3社から提供された残飯をピースとして制作した商品を10月17日まで取り扱っている。価格は2万2000〜4万4000円。素材はオーガンジーやエコファー、リバーレースを採用。

同プロジェクトは、大手百貨店など小売り6社(三越伊勢丹、阪急阪神百貨店、岩田屋三越、エスティーカンパニー、ファッションコアミッドウエスト、佐藤繊維)が中心となって国内有数の織物産地や生地メーカーが生産過程で生まれる残飯を活用し、デザイナーやクリエイターとの取り組みを通じて、もう一度蘇らせることにチャレンジした。

8月には、楽天ファッション・ウイーク東京の一環として本プロジェクトの先行展示会が渋谷ヒカリエで開催され、アイデアを膨らませた学生10人による、14点のオリジナル商品が完成した。

■「ピース デ ミライ〜Revalue Fashion Project〜」

期間:10月11日〜17日
場所;阪急うめだ本店3階 ディーラボ
住所:大阪府大阪市北区角田町8−7

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「コーチ」が米アマゾンに出店 バッグやシューズ、フレグランスなど

「コーチ(COACH)」はこのほど、米アマゾン(AMAZON)に出店した。同ブランドのロゴを掲げたオンラインストアが開設されており、バッグや革小物、フットウエア、ジュエリー、ウオッチ、アイウエア、フレグランスなどが取りそろえられている。また、“タビー(TABBY)”バッグをあらゆる角度から見ることができる機能や、ブランドの歴史やストーリーを伝えるページも設けられている。

アマゾンにとって、ファッション分野の強化は長年の懸案事項だ。下着などの消耗品やベーシックな衣料品をアマゾンで購入する消費者も多いため、アパレル分野でもかなりの売り上げがあると推測されるが、よりファッション性の高い商品やラグジュアリーアイテムでは長年にわたって試行錯誤を繰り返している。2020年9月には、ラグジュアリーブランドを取り扱うアプリ「ラグジュアリーストア(Luxury Stores)」をオープン。その第1弾として「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」が参加しているものの、その後はめぼしいラグジュアリーブランドを獲得できていない。

なお、20年1月の時点で、アマゾンはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の傘下ブランドにも出店を打診したが、すげなく断られたという臆測が広まっていた。これに対し、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOは当時のアナリスト向けの決算説明会で、「そうした大手プラットフォームから何度か打診を受けたが、そのたびに断っている」と話している。

こうした事柄の要因として、模倣品への不安や、ブランドイメージが毀損されることへの懸念などがあると思われるが、アマゾンは近年「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「カルティエ(CARTIER)」などのブランドと共同で模倣品販売業者を提訴したり、AIを駆使して模倣品対策を強化したりと、模倣品の撲滅に本腰を入れて取り組んできた。最近では、ラグジュアリー分野ではないものの、「リーバイス(LEVI'S)」「ギャップ(GAP)」「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」などがアマゾンに出店している。

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「コーチ」が米アマゾンに出店 バッグやシューズ、フレグランスなど

「コーチ(COACH)」はこのほど、米アマゾン(AMAZON)に出店した。同ブランドのロゴを掲げたオンラインストアが開設されており、バッグや革小物、フットウエア、ジュエリー、ウオッチ、アイウエア、フレグランスなどが取りそろえられている。また、“タビー(TABBY)”バッグをあらゆる角度から見ることができる機能や、ブランドの歴史やストーリーを伝えるページも設けられている。

アマゾンにとって、ファッション分野の強化は長年の懸案事項だ。下着などの消耗品やベーシックな衣料品をアマゾンで購入する消費者も多いため、アパレル分野でもかなりの売り上げがあると推測されるが、よりファッション性の高い商品やラグジュアリーアイテムでは長年にわたって試行錯誤を繰り返している。2020年9月には、ラグジュアリーブランドを取り扱うアプリ「ラグジュアリーストア(Luxury Stores)」をオープン。その第1弾として「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」が参加しているものの、その後はめぼしいラグジュアリーブランドを獲得できていない。

なお、20年1月の時点で、アマゾンはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の傘下ブランドにも出店を打診したが、すげなく断られたという臆測が広まっていた。これに対し、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOは当時のアナリスト向けの決算説明会で、「そうした大手プラットフォームから何度か打診を受けたが、そのたびに断っている」と話している。

こうした事柄の要因として、模倣品への不安や、ブランドイメージが毀損されることへの懸念などがあると思われるが、アマゾンは近年「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「カルティエ(CARTIER)」などのブランドと共同で模倣品販売業者を提訴したり、AIを駆使して模倣品対策を強化したりと、模倣品の撲滅に本腰を入れて取り組んできた。最近では、ラグジュアリー分野ではないものの、「リーバイス(LEVI'S)」「ギャップ(GAP)」「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」などがアマゾンに出店している。

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「コム デ ギャルソン」コンセプトストアで服飾芸術家・山崎良太のTシャツを発売

服飾芸術家の山崎良太が手掛けるプロジェクト"ANTI PULL TAB"は10月14日、Tシャツコレクションを発売する。全7型で、価格は1万2100~2万7500円。「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のコンセプトストアであるトレーディング ミュージアム・コム デ ギャルソンで販売する。

Tシャツは、山崎自身が飲んだ缶ビールのプルタブを床に敷き詰めて版型を制作。1点ごとに手刷りの上、ブランドタグも全て手縫いで仕上げた。同アイテムは、かねて親交のあったトレーディング ミュージアム・コム デ ギャルソンのバイヤーの依頼によって誕生した。

山崎良太は、2014年からブランド「アンチ」を手掛け、ハンドメードで制作するパッチワーク作品で知られる。2020年には、洋服で初めて第24回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)に選出された。

トレーディング ミュージアム・コム デ ギャルソンは、トレーディング(販売)とミュージアム(博物館)を融合させたコンセプトストア。「コム デ ギャルソン」ブランドのアーカイブアイテムの展示・販売に加え、川久保玲デザイナーのディレクションのもと買い付けた商品がそろう。

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オーパがスタートアップと協業 古着を再エネ原料に

新興企業のバイオテックワークスエイチツー(BIOTECHWOORKS-H2)は このほど、廃棄衣料を水素化するプロジェクト「バイオテックワークスエイチツー」を発表した。イオ ングループの商業施設オーパがパートナーとなり、 両社は2025年をめどに新たな古着回収プロジェクトを開始する。オーパ主要店舗で回収した古着を、 同社のプラントで水素化し、オーパ施設の再生可能エネルギー源として活用する構想だ。

「ファッションの楽しさを失わず、
無理なく循環させたい」

WWDJAPAN(以下、WWD):オーパは過去にも古着の回収を実施しているが、そこで見えていた課題は?

渡邉祐子オーパ社長(以下、渡邉社長):ファッション業界でビジネスを成長させてきた私たちは、ファッションロスに何らかの形で取り組まなければいけないと思い、数年前から、各店舗での衣料回収を実施してきた。従来回収したあとの対応は他社に任せていたが、本質的なサステナビリティを目指すならば、回収した後も自分たちが責任を持って循環させていくべきではないかと思っていた。そこで出合った1つがバイオテックワークスエイチツーだった。

WWD:バイオテックワークスエイチツー創業のきっかけは?

西川明秀バイオテックワークスエイチツー 代表取締役CEO(以下、西川CEO):私はテキスタイルメーカーのやまぎんで、環境配慮型素材の開発に注力してきたが、サステナブルな産業に転換していくためには作る側としてできることには限界がある。作った後に出るゴミを正しく処理する方法も同時に考えていかなければいけないと思ったのが始まりだ。特に繊維商品は、繊維の種類が多く分別ができず廃棄が非常に難しい。ファッションの楽しさを失わず、無理なく循環させる方法を考えたいと思った。

各テナントから出る
ごみ全てを再エネ化

WWD:具体的には?

西川CEO:プロジェクトの参加者には、食品トレーをスーパーに持参する感覚で着なくなった衣類を回収拠点に持ってきてもらう。回収後は当社で仕分けをしたのち、リサイクルが難しいものは専用プラントで水素化する。アパレル商品はボタンやファスナーなど、付属品が多く分解する作業が手間だったが、私たちはそれらをそのまま裁断機にかけて1 0 c m ×10 c m程度の大きさにしたのち、プラントでガス化する。ガス化とは、燃やさずに燻製のような手法で煙を抽出する手法だ。煙は一酸化炭素と水素で構成されるため、そこから水素を取り出すという仕組みだ。水素は再生可能エネル ギーとして協力企業に活用してもらう。一方の一酸化炭素は二酸化炭素にして、ドライアイスなどに使用する。今回であればオーパの飲食テナントにも炭酸ガスとして使ってもらうこともできる。古着の回収量から、どれだけ再エネ化できたか、焼却処分した場合と比較してどれだけ CO 2排出量 に削減したかといったエビデンスも提供で きる。来年の4月からは、プロジェクトの協 力企業に向けて環境貢献度が見える事前サービスを開始する予定だ。

WWD:これまでのゴミ処理のスキームを大きく変える技術だ。

西川CEO:私たちの強みの1つは、どんな商品でも再資源化できること。オーパのお客さまには好きな商品を購入してもらって、あとはオーパを通して私たちに任せてもらえば正しくリサイクルできる。オーパとお客さまの信頼関係構築にもつながるのではないかと思っている。まずは衣類から始めるが、ゆくゆくはオーパの各テナントから出るごみ全てを再エネ化できる。

渡邉社長:初めて聞いたときは、本当にできるの?と思ったのが正直なところだ。それでも、話を聞けば聞くほど興味深い。ファッションの課題を解決していくために一緒に踏み込んでいこうと思わせてくれるパートナーだった。

2025年度に日本での
プラント建設開始を目指す

WWD:今後の展開は?

西川CEO:すでにオーパのインフォメーションカウンターの制服に関してはシーズンの切り替えのタイミングで回収しているが、2025年度に日本でのプラント建設開始を目指しており、建設開始後に回収を本格的に進める。

渡邉社長:主要7店舗で回収を始める。当社の顧客層は若い世代が中心だ。環境に意識の高い彼らとアクションを起こし、実績を積めれば、イオングループや地域全体にも広げられ、業界の未来に貢献できる。

西川CEO:ゆくゆくは、日本全体を変えて いきたいし、日本のファッション企業のカー ボンニュートラル化を後押ししたい。

横浜ビブレの制服から協業始まる

オーパが運営する横浜ビブレでは今年4 月から、インフォメーションカウンターで働く従業員の制服にやまぎんが開発した機能素材「ゼロテックス」を採用している。秋冬の制服のデザインは、ファッションを学ぶ学生から案を募った。従業員とお客さまの投票の中から横浜fカレッジに在籍する長沼綺星(ながぬま・きらら)さん(写真・左)の制服が選ばれた。着なくなった制服は、バイオテックワークスエイチツーの回収スキームに乗せる。

PHOTO:SHUHEI SHINE
問い合わせ先
株式会社BIOTECHWORKS-H2
広報担当 仁谷
03-5422-9701

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オーパがスタートアップと協業 古着を再エネ原料に

新興企業のバイオテックワークスエイチツー(BIOTECHWOORKS-H2)は このほど、廃棄衣料を水素化するプロジェクト「バイオテックワークスエイチツー」を発表した。イオ ングループの商業施設オーパがパートナーとなり、 両社は2025年をめどに新たな古着回収プロジェクトを開始する。オーパ主要店舗で回収した古着を、 同社のプラントで水素化し、オーパ施設の再生可能エネルギー源として活用する構想だ。

「ファッションの楽しさを失わず、
無理なく循環させたい」

WWDJAPAN(以下、WWD):オーパは過去にも古着の回収を実施しているが、そこで見えていた課題は?

渡邉祐子オーパ社長(以下、渡邉社長):ファッション業界でビジネスを成長させてきた私たちは、ファッションロスに何らかの形で取り組まなければいけないと思い、数年前から、各店舗での衣料回収を実施してきた。従来回収したあとの対応は他社に任せていたが、本質的なサステナビリティを目指すならば、回収した後も自分たちが責任を持って循環させていくべきではないかと思っていた。そこで出合った1つがバイオテックワークスエイチツーだった。

WWD:バイオテックワークスエイチツー創業のきっかけは?

西川明秀バイオテックワークスエイチツー 代表取締役CEO(以下、西川CEO):私はテキスタイルメーカーのやまぎんで、環境配慮型素材の開発に注力してきたが、サステナブルな産業に転換していくためには作る側としてできることには限界がある。作った後に出るゴミを正しく処理する方法も同時に考えていかなければいけないと思ったのが始まりだ。特に繊維商品は、繊維の種類が多く分別ができず廃棄が非常に難しい。ファッションの楽しさを失わず、無理なく循環させる方法を考えたいと思った。

各テナントから出る
ごみ全てを再エネ化

WWD:具体的には?

西川CEO:プロジェクトの参加者には、食品トレーをスーパーに持参する感覚で着なくなった衣類を回収拠点に持ってきてもらう。回収後は当社で仕分けをしたのち、リサイクルが難しいものは専用プラントで水素化する。アパレル商品はボタンやファスナーなど、付属品が多く分解する作業が手間だったが、私たちはそれらをそのまま裁断機にかけて1 0 c m ×10 c m程度の大きさにしたのち、プラントでガス化する。ガス化とは、燃やさずに燻製のような手法で煙を抽出する手法だ。煙は一酸化炭素と水素で構成されるため、そこから水素を取り出すという仕組みだ。水素は再生可能エネル ギーとして協力企業に活用してもらう。一方の一酸化炭素は二酸化炭素にして、ドライアイスなどに使用する。今回であればオーパの飲食テナントにも炭酸ガスとして使ってもらうこともできる。古着の回収量から、どれだけ再エネ化できたか、焼却処分した場合と比較してどれだけ CO 2排出量 に削減したかといったエビデンスも提供で きる。来年の4月からは、プロジェクトの協 力企業に向けて環境貢献度が見える事前サービスを開始する予定だ。

WWD:これまでのゴミ処理のスキームを大きく変える技術だ。

西川CEO:私たちの強みの1つは、どんな商品でも再資源化できること。オーパのお客さまには好きな商品を購入してもらって、あとはオーパを通して私たちに任せてもらえば正しくリサイクルできる。オーパとお客さまの信頼関係構築にもつながるのではないかと思っている。まずは衣類から始めるが、ゆくゆくはオーパの各テナントから出るごみ全てを再エネ化できる。

渡邉社長:初めて聞いたときは、本当にできるの?と思ったのが正直なところだ。それでも、話を聞けば聞くほど興味深い。ファッションの課題を解決していくために一緒に踏み込んでいこうと思わせてくれるパートナーだった。

2025年度に日本での
プラント建設開始を目指す

WWD:今後の展開は?

西川CEO:すでにオーパのインフォメーションカウンターの制服に関してはシーズンの切り替えのタイミングで回収しているが、2025年度に日本でのプラント建設開始を目指しており、建設開始後に回収を本格的に進める。

渡邉社長:主要7店舗で回収を始める。当社の顧客層は若い世代が中心だ。環境に意識の高い彼らとアクションを起こし、実績を積めれば、イオングループや地域全体にも広げられ、業界の未来に貢献できる。

西川CEO:ゆくゆくは、日本全体を変えて いきたいし、日本のファッション企業のカー ボンニュートラル化を後押ししたい。

横浜ビブレの制服から協業始まる

オーパが運営する横浜ビブレでは今年4 月から、インフォメーションカウンターで働く従業員の制服にやまぎんが開発した機能素材「ゼロテックス」を採用している。秋冬の制服のデザインは、ファッションを学ぶ学生から案を募った。従業員とお客さまの投票の中から横浜fカレッジに在籍する長沼綺星(ながぬま・きらら)さん(写真・左)の制服が選ばれた。着なくなった制服は、バイオテックワークスエイチツーの回収スキームに乗せる。

PHOTO:SHUHEI SHINE
問い合わせ先
株式会社BIOTECHWORKS-H2
広報担当 仁谷
03-5422-9701

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「ユニクロ」×「JWアンダーソン」23年秋冬コレクション 英国の伝統とクラシックな学生スタイルをイメージ

「ユニクロ(UNIQLO)」は11月3日から、英国発のブランド「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」とのコラボレーションラインである「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」の2023年秋冬コレクションを順次販売する。ウィメンズ11型、メンズ9型、グッズ4型の計24型で、一部商品は国内全店舗で取り扱う。フルラインアップは70店舗と「ユニクロ」オンラインストアで販売予定。

価格はアウターが9900〜1万2900円、ドレスが4990〜5990円、スエット・フリースが3990〜5990円、ボトムスが3990〜4990円、ニット・シャツが2990〜3990円、グッズが590〜2990円。

今季は、英国の伝統と、クラシックな学生スタイルをイメージした、情感豊かなコレクション。「ジェイ ダブリュー アンダーソン」らしい個性的なデザインをアクセントとして加え、ストリートの日常着としてアップデートした。ダッフルコートやトレンチコート、オックスフォードシャツなど日々の生活で着られる伝統的なプレッピーアイテムがそろう。またボアフリースパーカやヒットテックソックスなど冬に欠かせないアイテムも用意し、服を着る喜びと機能性を両立したコレクションに仕上がっている。

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ユニクロ、自社古着の販売に乗り出し 原宿店のポップアップで検証、事業化めざす

ユニクロが、回収した自社古着の販売に乗り出した。10月11〜22日に「ユニクロ原宿店」地下1階でポップアップストアを実施。同社は2006年に店頭での衣料品回収をスタートし、難民支援や被災地支援などに充ててきた。「20年近く活動を続けてきた中で、支援に充てる量以上の古着の在庫がある」(広報担当者)ことから、ポップアップ開催に至ったが、1回きりのイベントでは終わらせず、循環型社会を目指す取り組み「リ・ユニクロ(RE.UNIQLO)」の一環として事業化を目指す。競合の「ザラ(ZARA)」「H&M」なども、二次流通の事業化に向けてさまざまな検証を目下行っている。ユニクロでサステナビリティを推進するシェルバ英子グローバルマーケティング部部長に、ポップアップの狙いや「リ・ユニクロ」プロジェクトの手応えを聞いた。

WWD:古着販売に乗り出す意図は。

シェルバ英子ユニクログローバルマーケティング部部長(以下、シェルバ):ファーストリテイリングとして、2021年にビジネスモデルを循環型にすることを経営目標として掲げた。そのときから、古着販売にトライすることは1つの構想として持っていた。若い世代を中心に、古着の人気が高まって古着への抵抗感は薄まっている。また、欧米のスタッフからは二次流通のマーケットがどんどん大きくなっていると報告を受けていた。ではわれわれも挑戦してみようとなったときに、大きな規模で始めるのは違う。社風として、何事も大きく始めがちな会社ではあるが、サステナビリティの取り組みは一度始めたら継続しなければならない。大きく始めるよりも小さく始めて、お客さまや社会と対話しながら反応を見て検証していくことが重要と考え、若い世代の客も多い原宿でのポップアップ実施に至った。

WWD:古着を扱う上で苦労したポイントは。

シェルバ:ユニクロが販売する以上、古着であっても一定のクオリティーでなければ販売できない。1点1点検品し、補修が必要なものは補修し、販売基準に満たないものははじいている。ニットは東京・有明のユニクロ本部の近隣、東雲(しののめ)にある子会社のニット工場で洗浄し、手作業で毛玉まで取っている。通常の古着は、洗浄のみで毛玉はそのままということが多いのではないか。単に古着を売るのではなく、いかに付加価値を高めるかという考えのもと、スエットやTシャツなどでは製品染めを施した商品もある。もとの色や素材によって、異なる染まり具合や風合いを楽しめる点が魅力だ。ネルシャツなどはビンテージ風の加工を施した。製品染めは小松マテーレで行っているが、有力な取引先があるからこそ、さまざまな加工もできる。今では使用していない、昔のロゴタグの商品を探すことなども、楽しんでいただけるのではないか。

「サステナビリティは継続が前提」

WWD:「ザラ」は英国でCtoCの二次流通プラットフォームを立ち上げたり、「H&M」はリセール企業を買収したりといった動きがある。そういった構想はユニクロにもあるか。

シェルバ:古着販売に乗り出す際に、外部の二次流通プラットフォームに乗っていくなど、さまざまなやり方は考えられるだろう。ただ、ユニクロとしては“LifeWear”の価値観の中で古着を販売していく。(自社プラットフォームの立ち上げなども)視野に入れつつ、そのための初のトライアルの場がこのポップアップストアだ。ここでお客さまの生の声を集める必要がある。常時スタッフが売り場に張り付いて、お客さまのニーズを聞いていく。私自身も週末は店頭に立つ予定だ。今では13の国・地域の25店に広がったリペアやリメークサービスを提供する「リ・ユニクロ スタジオ」も、もともとはドイツの店舗で行った小さなワークショップが出発点だった。06年に開始した店頭での衣料品回収も、当初は時期を絞って回収していたのを、10年から通年回収に切り替えて規模を拡大した経緯がある。古着販売のポップアップも、原宿を皮切りに国内何カ所かで実施し、検証する。繰り返しになるが、サステナビリティの取り組みはやり続けることが前提だ。とはいえ、何事もやってみなければ分からない。他社も実際にやるまでには迷いがあるのだろうが、小さく始めて検証していくことが重要だと思っている。

WWD:拡大中の「リ・ユニクロ スタジオ」に対する客からの反応や手応えは。

シェルバ:国内は「リ・ユニクロ スタジオ」導入店舗が今秋6店増え、全9店となった。リペアと刺しゅうのサービスは9店全店で提供し、余力がある店舗では刺し子も提供する形にしている。リペアは30〜50代の男性が持ち込むケースが多い。女性はリペアというよりも、刺しゅうなどで自分だけのデザインを楽しむという傾向が強い。全店で(リペアよりも)刺しゅうサービスが人気だ。循環型社会を目指すうえでは、お客さまの行動変容につなげる必要がある。いかに世の中に良いことであっても、企業の独りよがりでは伝わらない。楽しく参加していただけるかどうかがカギだ。だからこそ、今回のポップアップでもキャッチーなワッペンを用意したり、アオイヤマダさんを起用してビジュアルを作り込んだりと、ファッションとして楽しいと感じていただくための要素を盛り込んでいる。

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「ビズビム」が東京・銀座に直営店をオープン 戦前の建物をリノベーション

「ビズビム(VISVIM)」は、直営店「エフアイエル 銀座(F.I.L. GINZA)」をオープンした。同業態としては表参道に続く都内2店舗目となる。昭和通り沿いの1932年竣工のビルを一棟使ったもので、地上1〜3階の3フロア構成だ。

「ビズビム」は、内外装について「戦前としては非常に珍しく、また空襲も逃れた民間のコンクリート建築の魅力を生かしたかった。そのためVIPルームである3階の天井や2、3階の床材は流用し、窓枠は改修中に壁の中から現れたオリジナルを金属加工職人が忠実に復元した」と話す。

■エフアイエル 銀座
オープン日:10月8日
時間:11:00〜20:00
定休日:無休
住所:東京都中央区銀座1-20-17

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新生「GQ JAPAN」始動 TOKYO NEW GENTLEMENに捧ぐアート特集号の表紙はBTSのRM

GQ

コンデナスト・ジャパンの「GQ JAPAN」は9月29日、石田潤「GQ JAPAN」ヘッド・オブ・エディトリアル・コンテントが就任し、コンテンツをリニューアルした2023年11月号を発売した。本号は「ART TALK アートの話をしよう」と題し、表紙にはアートに造詣の深いBTSリーダーのRMを起用。現代芸術作家の杉本博司との対談などを届け、TOKYO NEW GENTLEMENの知的好奇心の喚起を狙う。新生「GQ JAPAN」は、ファッションやビューティをどう伝え、拡大するトピックスや発信手段にどう向き合うのか?また、TOKYO NEW GENTLEMENとはどんな男性像なのか?石田ヘッド・オブ・エディトリアル・コンテントに聞いた。

メンズ誌の王道の責任者が
女性というのも、
「今の時代らしい」

WWDJAPAN(以下、WWD):「GQ JAPAN」の編集トップに就任した経緯は?

石田潤「GQ JAPAN」ヘッド・オブ・エディトリアル・コンテント(以下、石田):昨年秋に、(コンデナスト・ジャパンの)北田(淳)社長と久しぶりにゆっくり話す機会があり、このポジションにふさわしい人物を探されていることを知りました。正直最初は、「女性の私に、メンズメディアのトップが務まるのだろうか?」とも思ったんです。その後「GQ JAPAN」が開催する「GQ MEN OF THE YEAR 2022」で、「GQ」のウィル・ウェルチ(Will Welch)=グローバル・エディトリアル・ディレクターに会って、「新しい『GQ JAPAN』を作ってみない?」と誘われたんです。以降、「これまでと違うものを目指しているなら」と考えるようになりました。「GQ JAPAN」は、メンズ誌の王道。その責任者が女性というのも、「今の時代らしい」と思えるようになって決断しました。

WWD:新しい「GQ JAPAN」とは?

石田:まずは「GQ」の原点に立ち返り、それをアップデートしたいとシンプルに考えています。「GQ」とは元来「Gentlemen’s Quarterly(ジェントルマンの季刊誌)」という意味。ジェントルマンに向けたメディアだから、「新しいジェントルマンって、どんな人だろう?」「そんなジェントルマンは、何を求めているんだろう?」と考え、ルーツを踏まえつつ、今の東京にふさわしいジェントルマン像を提案していきたいという意味を込め、「TOKYO NEW GENTLEMEN」というコンセプトを定めました。

「TOKYO NEW GENTLEMEN」は、
世界のどの国の男性よりも多様

WWD:「TOKYO NEW GENTLEMEN」とは?

石田:「ONE GQ」を説くウィル=グローバル・エディトリアル・ディレクターは、「NEW GENTLEMEN」を「旧来の男らしさにとらわれない、自由な男性らしさ」と考えています。私も全く同感ですが、元来ジェントルマンというのは、時代は変われど、知的で高潔、信念と独自のスタイルを持ち、常に未知の世界を探求しようとする冒険心に溢れた人物を指すと思います。そしてそれは、今も昔も各国の「GQ」が共有する男性像でもあります。

その上で東京のジェントルマンは、世界中の男性よりも「旧来の男らしさにとらわれない」多様性を持っています。私は「ヴォーグオム ジャパン(VOGUE HOMME JAPAN)」(2008年9月に創刊)の立ち上げに関わりましたが、当時から東京のジェントルマンは、「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」で川久保玲さんが提案したようなメンズのスカートを違和感なく受け入れていました。ことにファッションにおいては、東京のジェントルマンが体現するスタイルは常に開かれていて、だからこそマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)やキム・ジョーンズ(Kim Jones)ら数多くのクリエイターは幾度となく来日し、東京のストリートを歩くメンズのスタイルに影響を受けクリエイションを進化させてきたと思います。ハイ&ローの組み合わせや、ファッションとカルチャーの融合もいち早く、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)らフロントランナーは、その先進性を面白がっている。そして興味の範囲はファッション、時計や車のみならず、アート、デザイン、食、旅行、ビューティへと広がっている。こうして常に未知の世界を知ろうとし続ける「TOKYO NEW GENTLEMEN」に世界各国の「GQ」が生み出すコンテンツを届けたいと思っています。

ウィル・ウェルチからの要望は
「日本からも発信してほしい」

WWD:他のインターナショナル・メディア同様、各国の「GQ」との連携は進んでいく?

石田:グローバル化はさらに進んでいます。今は各国のヘッドがオンラインでつながる企画会議が頻繁です。米英のコンテンツをリフトするだけでなく、各国の「GQ」のコンテンツはテーマに見合えば積極的に取り入れます。もちろん、「GQ JAPAN」のコンテンツも世界に広がっていきます。ウィルも日本に注目しており、「日本から、どんどん発信してほしい」とも言われます。企画段階から「どこが?」「何を?」を共有し、コンテンツの相互提供を加速させています。例えば各国の「GQ」チームが新たに取り組む、「GQ HYPE」というデジタルに特化したプロジェクトでは、「GQ JAPAN」は8月、米津玄師さんを取り上げました。すでに台湾やインドとコンテンツをシェアしています。バイリンガルの「GQ HYPE」の記事は、読者の1割以上、多いときは2割以上が海外からのアクセスです。ローカルコンテンツを深掘りすることでグローバルに楽しまれる「Local could be global.」のムードを感じています。一方、私が「GQ JAPAN」編集部に参加して初めて手掛けた10月号では、グローバルカバーのファレル・ウィリアムス、各国の「GQ」が推薦する若手デザイナーの紹介ページに続けて、「GQ JAPAN」が取材した日本人デザイナーを掲載しました。テーマに応じて、グローバルとローカルを上手く融合させていきます。

WWD:ファッションやビューティとはどう向き合う?

石田:ファッションビジュアルに関しては、新しいジェントルマン像にふさわしいと思われる方を、セレブリティーからクリエイターまで、さまざまなジャンルから選び、被写体に起用していきたいと思います。アップカミングな才能にも注目したいですね。ビューティは、「GQ JAPAN」読者の関心が高いコンテンツの一つです。誌面だけでなく、デジタルやSNS、イベントなど多角的に取り組んでいきたい。

今一番の話題は、アート。
最も話題だから
取り上げる使命がある

WWD:現職に就任して最初のリニューアル号は、「ART TALK アートの話をしよう」と題した。アートを取り上げた理由は?TOKYO NEW GENTLEMENの間で、アートが盛り上がっていると感じる?

石田:日本で開かれるアートフェアやアートフェスティバル、展覧会を見ていて、これまでとは異なる幅広い客層の来場などの勢いを感じていました。メディアには、その時、最も人々の話題になっているもの、こと、ひとを取り上げる使命がありますが、アートは今、その一つだと思います。

著名人との繋がりは「GQ JAPAN」の特徴でもあるので、音楽からファッションまで、さまざまなジャンルのアートに造詣の深い方々に登場していただき、いろんな話を伺っています。読者にはアートに関心はあるけれど、一方で「どう接して良いのか、分からない」という人たちもいるでしょう。そんな方々が奥深い世界を知るきっかけになってくれたらうれしいし、今まで「GQ JAPAN」を意識してこなかった方々にも届けばと願っています。

WWD:著名人との深い繋がりを活用し、表紙にはBTSリーダーのRMを起用した。

石田:表紙は、あくまでテーマに沿ったビジュアルを打ち出していこうと考えています。RMさんが世界的なスーパースターであることだけが起用の理由ではないんです。彼はアート界のパワーパーソンの一人でもある。そんなRMさんにアプローチしたら、「杉本博司(写真から彫刻、インスタレーション、建築、古典芸能まで多岐に渡り活躍する現代美術作家。2010年に紫綬褒章、13年にフランス芸術文化勲章を受章)さんに直接お話が伺えるなら来日する」と前向きなお返事をいただき、江之浦測候所(杉本が設計した壮大な文化施設)での撮影が実現しました。RMさんは、韓国で入手できる限りの杉本さんにまつわる文献を読んだ上で、対談に臨んでくれました。

こうしたスペシャルな企画は、「GQ JAPAN」だからこそ実現できたのだと思います。クロスカルチャーで、ユニークなビジュアルとストーリーを発信していきたいですね。

WWD:表紙を含む紙媒体、ウェブ、そしてSNSはどう使い分ける?

石田:紙媒体は、メディアの顔であり心臓部。コンセプトが一番凝縮したものです。各種デジタルプラットフォームはそれぞれの特性を活かしたコンテンツを作っていきますが、中でもインスタグラムは、紙媒体と並ぶメディアのもう一つの顔。フィードを見ると特徴がわかるように、新たなコンセプトに沿って刷新する予定です。これまではセレブリティーを中心に構成してきましたが、さらにカルチャーやライフスタイルのトピックスもプラスし、グラフィカルに見せていきたいと思っています。日本デザインセンターの色部義昭さんにもご協力いただいて、見ているだけでも楽しいものにしたいと思っています。YouTubeでも、扱うジャンルの拡大に伴い、新しいシリーズをスタート予定です。雑誌の発行は年に8回なので、ウェブでは雑誌同様に編集したコンテンツをどんどん発信したいと思います。

問い合わせ先
コンデナスト広報部

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「ウォンジョンヨ」の部分用パックに旅行にもぴったりなお試しサイズが登場

「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」は10月25日、定番の部分用シートパック“モイストアップレディスキンパック”(全2種)から旅行などの持ち運びにも便利なトライアルサイズ(各550円)を発売する。

同商品はベースメイクの前に使用することで適度な保湿ができ、肌をひんやりと整える部分用のシートパック。肌にぴったりとフィットする使いやすいスクエア型が特徴だ。通常のタイプ“モイストアップレディスキンパック”は12枚入りを、高保湿のタイプの“モイストアップレディスキンパックDM”は10枚入りを用意した。

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「ザラ」や「H&M」などがイスラエルの店舗を一時休業 戦争状態にあることを受けて

パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは10月7日、イスラエルへの攻撃を開始した。イスラエルも空爆で応酬するなど、事態は深刻さを増している。

そうした中、複数の海外メディアによれば、「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」などを運営するインディテックス(INDITEX)は、イスラエル国内にある約80店を一時休業しているという。従業員の安否も現時点では不明のようだ。また、H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)やイケア(IKEA)の店舗も、やはり一時休業しているという。

デルタ航空(DELTA AIR LINES)やユナイテッド航空(UNITED AIRLINES)など米国の主要な航空会社や、欧州のルフトハンザドイツ航空(LUFTHANSA)やエールフランス航空(AIR FRANCE)なども、イスラエル発着便の運航を停止している。

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“パンクな材木屋”が勝手に応援する「しまむら」の靴下

「WWDJAPAN」の連載「1000円で何する?」

連載「1000円で何する?」6回目に登場いただくのは、生まれ育った長野で材木店・工務店を経営しつつ、ブランドも手掛ける竹内利充「テイクプロダクト」ディレクター。“リピート買い”するほど熱烈に支持するソックスとは?

しまむらの靴下(各319円)

しまむらの靴下(各319円)

「個人的に“田舎のビームス”と呼んでいる『しまむら』の靴下です。1年ほど前に出張先の大阪で、替えの靴下を忘れて購入。赤×ピンクのメンズソックスって案外見かけないし、差し色としてかわいいなと。そんな折、近所のしまむらで“再会”して買い足しました。

世間的に、この手のソックスってファミリーマート一強。しまむらもファミリーマートをおおいに意識したと思うんですけど、ほぼ誰も知らないっていう(笑)。そんな、おちゃめな感じもしまむらファンとしては愛おしくて、勝手に応援させてもらってます!」。

竹内利充「テイクプロダクト」ディレクター

竹内利充/「テイクプロダクト」ディレクター プロフィール

(たけうち・としみち)長野県出身。建築系の専門学校を卒業後、セレクトショップやコレクションブランドなどでVMD、デザイナーを務め、2012年に実家の材木店・工務店を継ぐ。18年に、“生活から民藝、ときどきパンク”をテーマにしたブランド「テイクプロダクト」を立ち上げる。刺しゅう作家として、「フリーダ」などとコラボを行う一面も持つ

連載「1000円で何する?」とは?

原宿での隠れ家ランチや、朝の気分をあげるスターバックスのオプション、週末の美術館の入館料など、ファッション&ビューティ業界人に1000円(税込1100円)で日常をキラキラさせるコト・モノを紹介してもらいます。ファミリーマートの靴下や古着のバンダナなど、アパレル商品もあったり?

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「ロエベ」×「オン」第3弾が発売 動きにフォーカスした全10色の“クラウドティルト”

「ロエベ(LOEWE)」はスイス発のスポーツブランド「オン(ON)」とのコラボコレクション第3弾を発売する。10月11日15時から「ロエベ」の公式オンラインストアで先行販売を行い、12日から両ブランドの一部店舗と「オン」の公式オンラインストアで取り扱う。全10色のカラーが2度のドロップで発売され、次回は2024年1月を予定している。

人間の動きにフォーカスして作られたライフスタイルシューズ、“クラウドティルト”は、履く人の動きに合わせて順に圧縮されていく“クラウド”と呼ばれるミッドソール構造を備えているため、かかとからつま先までシームレスに体重移動ができる。また「オン」のライフスタイルシリーズで初めて、超軽量でスムーズな履き心地を実現する“クラウドテック フェーズ”を採用。歩行ストレスをシミュレートする、有限要素解析(FEA)ソフトウェアを使って微調整され、長時間の歩行にも優れたクッション性を発揮する。

10月12日に発売するカラーは、オールホワイト、オールブラック、ライムグリーン、カーキグリーン(メンズ)、フォーエバーブルー(メンズ)、パープルローズ(ウィメンズ)、オールネイビー(ウィメンズ)。2024年1月にはサンド、ワイルドローズ、スレートグレー(メンズ)、ビートレッド(ウィメンズ)を販売予定だ。

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【2023クリスマスコフレ】“雪肌精みやび”が羽生結弦とのコラボコフレ発売 特別デザインの缶ボックス付き

「雪肌精」の最高峰ライン“雪肌精みやび“は11月1日、グローバルミューズを務める羽生結弦選手とコラボレーションしたホリデーコフレを「高島屋オンラインストア」、「ハンキュウ ビューティー オンライン」、「メゾン コーセー オンラインサイト」などの各オンラインストアで数量限定発売する。店頭で受け取りたい場合は事前予約が必須になり、10月11〜31日で「雪肌精」公式オンラインストアで受け付ける。商品の受け取りは11月1日以降で、配送受け取りを選択することもできる。

“クリーム ネクタル コフレ(羽生選手コットンボックス付き)”(5万5000円)は、化粧水(75mL)、フェイスクリーム(現品)、クレンジングクリーム(30g)、美容液(20mL)などのスキンケアアイテム7種を詰め込んだ。さらに、プロ転向後初の単独アイスショー「プロローグ」の羽生の姿をプリントした特別デザインの缶ボックス付きのコットン90枚も付属する。また、同コフレの購入者にはオリジナルのA4クリアファイルを贈呈する。

“サイクレイターBキット I”(6600円)は、透明感のある肌に導く美容液“サイクレイター B”の現品サイズと、リッチな使用感の化粧水“アルティメイト ローション”のミニサイズをお試しできる限定キット。購入者に羽生のビジュアルがデザインされたオリジナルチケットケースをプレゼントする。

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ヤーマンが目元のリフトアップに着目した美顔器を発売 伸縮性と通電性を両立した新素材を採用

ヤーマンは11月13日、美容機器ブランド「ヤーマン トウキョウ ジャパン(YA-MAN TOKYO JAPAN)」から目元のリフトアップに着目した美顔器“デザインリフト”(2万5300円)を発売する。

同社は、エイジングサインが出やすい目元に位置する眼輪筋に着目。新知見として、「引き上げるようにシートを装着することで理想の状態をキープしながらEMSで眼輪筋を直接ケアする」方法にたどり着いたという。

“デザインリフト”は、高い伸縮性と通電性を両立した新素材「ストレッチフィットシート」を採用し、EMSで眼輪筋や側頭筋にアプローチする。ストレッチフィットシートは、最大50%まで伸ばすことができ、顔の造形や年齢を問わず、デリケートな目元にフィットする。約11gの軽量・小型本体に複数のEMSパターンを搭載し、“ハンズフリー美顔器”として手軽に目元ケアをかなえる。

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“殿堂入りサウナ”から、ジャングルサウナまで! 沖縄サウナ最前線 【美容ジャーナリスト加藤智一の『沖縄ビューティNEWS』Vol.2】

全国でサウナブームが止まらない。そのブームのきっかけは、サウナをテーマとしたドラマ「サ道」にあるだろう。2019年に放映された「サ道」では、登場人物の「ととのったー!」というセリフと同時に、世界がきらきらと輝くような演出が印象的で、そのシーンから“サウナでととのう”というフレーズがじわじわと普及。それが時を経て、空前のサウナブームへとつながっていく。

そして今年、全国各地で宿泊施設や商業施設をともなった大規模なサウナがオープンしているが、沖縄にもそのサウナブームは飛び火。ユニークなサウナ施設が続々と誕生している。

森を開拓して作った、野趣あふれる「亜熱帯サウナ」

最近話題を呼んでいるのが、亜熱帯気候である沖縄の雄大な自然を生かしたサウナ、その名も「亜熱帯サウナ」だ。

こちらは那覇から高速道路を使って約90分、本島北部に22年12月にグランドオープンしたサウナで、エリア面積は約2000坪と広大。まるでジャンブルにいるかのような気分に浸れるのが特長だ。

施設は森の中にある。亜熱帯特有の7~8mはあろうかというヘゴの木が生い茂る中に、約15人が入れるロウリュ式サウナを含めたサウナ施設が2棟と水風呂を配置。その周辺には“東屋”のように外気浴スペースが点在しており、さらに山道を少し下った先には、水風呂代わりに使える渓流が。まさに、沖縄の大自然と一体になるような、特別な体感ができる施設だ。

「亜熱帯サウナ」を主宰する、神奈川県出身の坂本哲治さんは、このサウナを作る前に、近くでカフェレストランの「亜熱帯茶屋」をオープンさせている。

「サウナをオープンさせたきっかけは、25年以上前に、タイのコサムイ島で体験した、ジャンブルの中にある自然派スパでした。そのスパリゾートに感銘を受けて、似たような気候の沖縄でスパを作りたいと。ただ、まずはそれまでに培ってきた飲食経営のノウハウを生かし『亜熱帯カフェ』をオープンさせて、それが軌道にのったところで、満を持して、22年12月に『亜熱帯サウナ』をオープンさせました」。

ただ、沖縄は入浴というとシャワー浴が一般的で、浴槽浴はもちろん、サウナに入る機会が少ないことで知られている。しかし、「蓋を開けたら、オープン当初は沖縄県民が9割ほど(笑)。当初は珍しさから来られていたのかもしれませんが、現在も地元のゲストが6割を占めていて、沖縄の人にも“ととのう体験”を楽しんでいただいています」と話す。

今後は2000坪の敷地を使って、スパトリートメント施設や飲食店もオープン予定という。沖縄県内最大級の“複合型サウナ施設”の完成にむけて、着実に歩みを進めている。

■亜熱帯サウナ
住所:沖縄県国頭郡本部町伊豆味2599
TEL:050-8885-0691
電話受付時間: 9:00~18:00 ※完全予約制・約2時間制
営業時間などの詳細はInstagramの公式アカウントを参照 anettai_sauna

サウナシュラン2019に選出された、沖縄サウナの雄「琉球温泉 龍神の湯」

一方、沖縄を代表するサウナといえば、那覇空港からほど近い、瀬長島に位置する「琉球温泉 龍神の湯」だ。こちらは“サウナ業界のミシュラン”といわれる、サウナシュラン2019において、全国のサウナTOP11に選出されたこともある人気施設。

施設内には県内初として設置された約20人が入れるロウリュ式サウナがあるほか、日によって塩の種類が変わる塩サウナの2種を常設。また、水風呂は屋外にあり、ベンチ4席、イス4席の“ととのい椅子”を配置。

サウナから水風呂に入り、その後、イスに座り、海を眺めながら外気浴を堪能するという、沖縄ならではの“ととのい体験”ができるのは、まさに唯一無二の魅力。

加えて、沖縄では珍しく、瀬長島の地下1000mから湧き出る天然温泉も併設。1.2mの立ち湯と壺湯がある露天スペースからは那覇空港の第二滑走路が見え、さまざまな航空機がジェット音とともに着陸するダイナミックな光景を楽しむことができる。

このサウナと開放感ある天然温泉の組み合わせも格別で、ここでリフレッシュするためだけに、沖縄に日帰りで来るというゲストもいるという。

ちなみに、こちらは“日本のアマルフィ”として人気を集める観光スポット「瀬長島ウミカジテラス」に隣接しているため、サウナを楽しんだ後には、ワンストップで沖縄のリゾート感を堪能できるのも嬉しい。

■琉球温泉 龍神の湯
住所:沖縄県豊見城市瀬長174-5
TEL:0120-996-941
営業時間:6~24時(最終受付23時)
詳細はInstagramの公式アカウントを参照 ryujinnoyu

今回は、日本とは思えない、大自然でサウナを体験できる「亜熱帯サウナ」と、サウナから観光まで沖縄のアクティビティをぎゅっと凝縮させた「琉球温泉 龍神の湯」を紹介したが、沖縄に誕生しているサウナには、このような明確なコンセプトをもつ施設が多い。

たとえば、キャンプ場でオプションとして利用できる“テントサウナ”や、ビーチ沿いにある“島サウナ”などが誕生している。この多様性に富んだ“ととのう体験”ができるのも、離島ならではの魅力といえるだろう。今後、どんな目新しい施設がオープンするのか。“沖縄の島サウナ”から目が離せない。

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合同展示会「ファッションワールド 東京」、「レザーはサステナブル」の主張が目立つ

合同展示会「ファッションワールド 東京(FaW TOKYO)2023 秋」が10月10日に、東京ビッグサイト・東展示棟で開幕した。出展社数は昨年から400社増え、約1150社だった。目玉の「サステナブルファッションEXPO」ブースには、昨年から微減の約200社が出展。今回から新たに健康や美容にまつわる「ウェルネスファッションEXPO」ブースを隣に設けることで、課題だったサスナビリティの解釈の多様化を整理する工夫も見られた。

「サステナブルファッションEXPO」の傾向として際立ったのは、皮革産業関連企業の増加だ。“アップルレザー”や“サボテンレザー”などの代替え素材の打ち出しも目立つが、共通して聞かれたのは「サステナビリティの流れでレザーへの懸念が広まっていることから、レザーの需要と魅力をあらためて強調したい」という声だ。

春展に続き2回目の出展となった日本皮革産業連合会はブース内で、畜産から出る皮を革製品に使うことで廃棄や焼却を減らすことができ、結果として脱炭素につながるといった革製品のアピールポイントを大きく掲示した。製造工程における安全性や環境対策などを厳格な基準で審査するレザーワーキンググループ(LWG)認証を国内で2番目に取得した山陽レザーや、伊藤園と協業し緑茶飲料の製造時に排出される茶殻を染色剤に活用した富田興業の「レッザボタニカ(LEZZA BOTANICA)」、老舗靴工場インターナショナルシューズのオリジナルブランドで、ソールのリペアサービスを打ち出す「ブライトウエイ(BRIGHTWAY)」など、事前審査に通過した16ブランドを紹介した。

初出展の「タンニングプライド」は2022年末に発足した新たな認証団体だ。兵庫県姫路市・高木を拠点に6社の加盟タンナーで構成する。NFTを活用し、「タンニングプライド」認証レザーを使用した製品に付属するQRを読み込むと製造元のタンナーまで辿ることができる。主宰の中島勇ユニタスファーイースト社長は、「これまでレザーは問屋を介して販売していたために、タンナーは自分たちのレザーがどのように使われているのか知ることができなかった。タンナー自らが売る力をつけることで、ショップと直接のつながりができたり、メンテナンスの方法を消費者に伝えたりとコミュニティー形成につなげたいと思った」と発足背景を語る。また、レザーの代替え品の開発がブームになっていることについて、「たとえば有害な6価クロムを使用していたのは4,50年前の話。現在は適切な処理でほとんど環境に負荷を与えないなめし剤が使われている。そうした誤解を解き、本来のレザーの素材としての価値を伝えたい」と話す。

繊維循環の取り組みは異業種との連携に広がる

前回に続き、繊維循環の取り組みはキートピックだ。菊池孝宏・事務局長は、「各社の方向性として、長期的に循環型経済に取り組む企業が増えた」といい、今回から新たに「繊維の資源循環フェア」と題した区画をもうけた。「協業先もアパレルに限らず、多岐に広がっているようだ。来場者の属性もインテリアや宿泊施設などのレジャー関連と広がっている。次回は、そうした異業種に向けた打ち出しを強化したい」と話す。

繊維to繊維以外のソリューションを見せたのは、テキスタイルメーカーやまぎんの子会社バイオテックワークスエイチツーだ。同社は、専用のプラントでガス化という手法を用いて、廃棄衣料から水素を抽出し再生可能エネルギー源として活用する仕組みを提案する。実際の稼働は2025年を予定する。西川明秀代表取締役CEOは、「衣類回収に取り組むなかでも、繊維への再利用のハードルの高さがが見えている企業にぜひ見てもらいたい」と話す。

ロフトやイオンと資源循環に取り組むビーピーラボ(BPLab)は、複数の協業先と合同で展示することで回収した先の活用の幅の広さを見せた。今年9月からはリユース大手、ブックオフとの協業も開始した。これまで繊維製品の回収スキームでは取り扱うことができなかったバッグやシューズといった革製品、雑貨などの回収をはじめ、回収したあとはブックオフのマレーシア店舗などで再販する。

素材面では、旭化成アドバンスが環境配慮型素材群「エコセンサー」として初めて単独出店した。「エコセンサー」はリサイクル糸やオーガニックコットンなどの原材料かつ、完全にトレーサブルなサプライチェーンで第三者認証取得済の製造工程で製造した素材のみを集積したブランドだ。なかでも今回は、海洋生分解性の特徴を持つ「ベンベルグ」、リサイクルポリウレタンの「ロイカEF」、非フッ素撥水加工に焦点を当てて紹介した。担当者は、「4年前にスタートし、既存のお客さまに向けた内見会ベースで訴求していたが、これを機に川下の人たちからの認知を広げたい」と話す。

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合同展示会「ファッションワールド 東京」、「レザーはサステナブル」の主張が目立つ

合同展示会「ファッションワールド 東京(FaW TOKYO)2023 秋」が10月10日に、東京ビッグサイト・東展示棟で開幕した。出展社数は昨年から400社増え、約1150社だった。目玉の「サステナブルファッションEXPO」ブースには、昨年から微減の約200社が出展。今回から新たに健康や美容にまつわる「ウェルネスファッションEXPO」ブースを隣に設けることで、課題だったサスナビリティの解釈の多様化を整理する工夫も見られた。

「サステナブルファッションEXPO」の傾向として際立ったのは、皮革産業関連企業の増加だ。“アップルレザー”や“サボテンレザー”などの代替え素材の打ち出しも目立つが、共通して聞かれたのは「サステナビリティの流れでレザーへの懸念が広まっていることから、レザーの需要と魅力をあらためて強調したい」という声だ。

春展に続き2回目の出展となった日本皮革産業連合会はブース内で、畜産から出る皮を革製品に使うことで廃棄や焼却を減らすことができ、結果として脱炭素につながるといった革製品のアピールポイントを大きく掲示した。製造工程における安全性や環境対策などを厳格な基準で審査するレザーワーキンググループ(LWG)認証を国内で2番目に取得した山陽レザーや、伊藤園と協業し緑茶飲料の製造時に排出される茶殻を染色剤に活用した富田興業の「レッザボタニカ(LEZZA BOTANICA)」、老舗靴工場インターナショナルシューズのオリジナルブランドで、ソールのリペアサービスを打ち出す「ブライトウエイ(BRIGHTWAY)」など、事前審査に通過した16ブランドを紹介した。

初出展の「タンニングプライド」は2022年末に発足した新たな認証団体だ。兵庫県姫路市・高木を拠点に6社の加盟タンナーで構成する。NFTを活用し、「タンニングプライド」認証レザーを使用した製品に付属するQRを読み込むと製造元のタンナーまで辿ることができる。主宰の中島勇ユニタスファーイースト社長は、「これまでレザーは問屋を介して販売していたために、タンナーは自分たちのレザーがどのように使われているのか知ることができなかった。タンナー自らが売る力をつけることで、ショップと直接のつながりができたり、メンテナンスの方法を消費者に伝えたりとコミュニティー形成につなげたいと思った」と発足背景を語る。また、レザーの代替え品の開発がブームになっていることについて、「たとえば有害な6価クロムを使用していたのは4,50年前の話。現在は適切な処理でほとんど環境に負荷を与えないなめし剤が使われている。そうした誤解を解き、本来のレザーの素材としての価値を伝えたい」と話す。

繊維循環の取り組みは異業種との連携に広がる

前回に続き、繊維循環の取り組みはキートピックだ。菊池孝宏・事務局長は、「各社の方向性として、長期的に循環型経済に取り組む企業が増えた」といい、今回から新たに「繊維の資源循環フェア」と題した区画をもうけた。「協業先もアパレルに限らず、多岐に広がっているようだ。来場者の属性もインテリアや宿泊施設などのレジャー関連と広がっている。次回は、そうした異業種に向けた打ち出しを強化したい」と話す。

繊維to繊維以外のソリューションを見せたのは、テキスタイルメーカーやまぎんの子会社バイオテックワークスエイチツーだ。同社は、専用のプラントでガス化という手法を用いて、廃棄衣料から水素を抽出し再生可能エネルギー源として活用する仕組みを提案する。実際の稼働は2025年を予定する。西川明秀代表取締役CEOは、「衣類回収に取り組むなかでも、繊維への再利用のハードルの高さがが見えている企業にぜひ見てもらいたい」と話す。

ロフトやイオンと資源循環に取り組むビーピーラボ(BPLab)は、複数の協業先と合同で展示することで回収した先の活用の幅の広さを見せた。今年9月からはリユース大手、ブックオフとの協業も開始した。これまで繊維製品の回収スキームでは取り扱うことができなかったバッグやシューズといった革製品、雑貨などの回収をはじめ、回収したあとはブックオフのマレーシア店舗などで再販する。

素材面では、旭化成アドバンスが環境配慮型素材群「エコセンサー」として初めて単独出店した。「エコセンサー」はリサイクル糸やオーガニックコットンなどの原材料かつ、完全にトレーサブルなサプライチェーンで第三者認証取得済の製造工程で製造した素材のみを集積したブランドだ。なかでも今回は、海洋生分解性の特徴を持つ「ベンベルグ」、リサイクルポリウレタンの「ロイカEF」、非フッ素撥水加工に焦点を当てて紹介した。担当者は、「4年前にスタートし、既存のお客さまに向けた内見会ベースで訴求していたが、これを機に川下の人たちからの認知を広げたい」と話す。

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ビストロ×焼鳥のハイブリッド「溜息3秒」。アイディア満載、名古屋に凄い店が現れた!

【記事のポイント】 ●今、また名古屋がアツい。中でも注目しているのが、株式会社TAPETUM(タペータム)だ。社長は飲食未経験から脱サラで4年間修業して独立。1号店「THE GOHAN clasticpavilion」、2号店ビストロ「μ」は共に月商1,000万円越えとか。4店舗となる最新店「溜息3秒」がオープンすると知り、プレオープンに訪問した。いや、驚き、ため息...。ヒット間違いなし、工夫が詰まった面白い業態だった。
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新連載、昭和の飲食は色っぽかった!官能ロマン小説 『おやすみミュスカデ』 ④夜明け前

今の飲食店は食事が主役だが、80年代は酒、インテリア、スタッフが醸し出す色気がありました。そんな時代の飲食店を舞台にした昭和の匂いを醸す官能ロマン小説を連載します。飲食業界出身の新人小説家、阿野 流譚氏がフードリンクニュースのために書き下ろしてくれました。ニュースとは異なりますが、ほっと一息入れてお楽しみください。
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