コメ兵が渋谷に旗艦店 数千円から約1億円まで幅広い商品構成

リユース事業大手のコメ兵は、渋谷・スペイン坂下に旗艦店「KOMEHYO SHIBUYA」を11月17日にオープンする。「ベルシュカ(BERSHKA)」の跡地である、レンガ色の鉄骨が目を引く渋谷ゼロゲートの1〜4階に入る。733平方メートルの店内に、約6500点が並ぶ。中心価格は20万〜50万円で、数千円から約1億円の品もある。売上目標は25億円だ。メディア内覧会に登壇した石原卓児社長は、「今までの店舗とは一線を画す店舗になる」と語った。

渋谷に出店する最大の目的は若年層の取り込みだ。同社の利用者は40〜50代が最も多く、20〜30代が少ない。またフリマアプリの浸透によりリユースへの抵抗は少ないものの、店舗での買い取りが習慣化していないという。そこで同店では、他店よりもトレンドを意識した商品を並べるとともに、個室よりも気軽に相談できるオープンカウンターでの買い取りを行う。「リユースでしか実現できない商品との出合いと、“不用品を店舗で売る”という経験を積んでもらいたい。この店を入り口にして、生涯をかけてお付き合いするお客さまを増やせたら」と石原社長は展望する。

フロアごとにテーマが変化
今、過去、未来の価値を提供

売り場はフロアごとにテーマを設けて、全国から集めた商品を厳選して並べる。1階は“トレンド”をテーマに、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「ディオール(DIOR)」「グッチ(GUCCI)」「ロエベ(LOEWE)」などのバッグ、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「モンクレール(MONCLER) 」などのアパレルなど、若年層に人気にブランドが充実する。バッグはミニサイズを多くそろえ、カジュアルなスニーカーやアクセサリーも豊富だ。また、鮮度の高い売り場を目指して、入り口付近にポップアップコーナーを設ける。オープンでは、スタイリストの白幡啓によるポップアップ“Black is the new black”を開催。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の“エピ(EPI)”シリーズのブラックを中心に、それに合うアパレルを集めた。ポップアップのコンセプトは月に一度入れ替える。

2階は“過去”をテーマに掲げて、1980〜2000年代を中心としたビンテージアイテムをそろえる。メンズジュエリーとして人気がある「エルメス(HERMES)」の“シェーヌダンクル(CHAINE D' ANCRE)”や、インバウンド需要も高い「グッチ(GUCCI)」のコスチュームジュエリー、ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)が着用したことで価値が高まった「シャネル(CHANEL)」の“サーフ(SURF)”コレクションなどを扱う。希少性の高い「カルティエ(CARTIR)」の時計“クラッシュ(CRASH)”は9800万円で、同店最高額となる。

3階では“未来”をテーマに、世代を問わない定番品を置く。「セリーヌ」の“バーキン(BIRKIN)”はサイズとカラーを豊富に用意し、「ルイ・ヴィトン」と「シュプリーム(SUPREME)」のコラボバッグなどアイコニックなコラボ商品もそろう。4階は買い取り専門フロアで、カジュアルな相談が行えるようにオープンカウンターとテーブルを設けた。

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若手支援の「LVMHプライズ」にクラフツマンシップの継承を称える賞新設 応募締め切りは2024年1月7日

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が主催する若手ファッションデザイナー支援のためのコンテスト「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」はこのほど、2024年度版の募集を開始した。今回からグランプリとカール・ラガーフェルド審査員特別賞に加えて、クラフツマンシップを称え、技術の継承を促進することを目的としたサヴォアフェール賞を新設。いずれの賞も、書類選考、2024年2月29日と3月1日にパリで開かれるセミファイナルを経て最終選考に残ったデザイナーの中から選ばれる。

応募は「LVMHプライズ」の公式サイトで受け付けており、締め切りは24年1月7日。対象は18歳から40歳までの世界中のファッションデザイナーで、すでにウィメンズウエア、メンズウエアまたはジェンダーレスのプレタポルテコレクションを2つ以上制作していることが条件となる。グランプリには賞金40万ユーロ(約6440万円)に加え、持続可能な開発やコミュニケーション、著作権、企業法務、マーケティング、製造、ブランドの財務管理などの分野において同グループのエキスパートから1年間の指導を受ける権利が授与される。また、カール・ラガーフェルド審査員特別賞とサヴォアフェール賞の受賞者には、賞金20万ユーロ(約3220万円)と、同グループのエキスパートから1年間の指導を受ける権利が贈られる。

13年に同プライズの立ち上げたデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=クリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)会長兼最高経営責任者は、「『LVMHプライズ』は今年で11回目を迎える。そして、クリエイションの核となる価値であるサヴォアフェールへのこだわりを称えられることをうれしく思う。サヴォアフェール賞は、卓越したクラフツマンシップ、デザインと生産における革新性、そしてファッションに対するよりサステナブルなアプローチを称えるもの」と述べた。LVMHは25年、パリ8区にクラフツマンシップに特化した施設メゾン・デ・メティエ・デクセレンス(Maison des Métiers d’Excellence)のオープンを計画するなど、職人技の継承と発信に力を入れている。同施設では、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」から「ドン・ペリニヨン(DOM PERIGNON)」「ティファニー(TIFFANY)」「セフォラ(SEPHORA)」まで傘下75ブランドで用いられる280の熟練した職人技の幅広さに一般来場者が触れられるだけでなく、職人の訓練プログラムの場としても活用されるという。

また、「LVMHプライズ」ではこれまで同様、「LVMHプライズ フォー ヤング ファッション グラジュエイツ(LVMH PRIZE FOR YOUNG FASHION GRADUATES)」としてファッション・スクールの卒業生3人も選出する。それぞれの受賞者は、1万ユーロ(約161万円)を獲得するほか、「ルイ・ヴィトン」「ディオール(DIOR)」「セリーヌ(CELINE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「フェンディ(FENDI)」「ロエベ(LOEWE)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」などLVMH傘下のメゾンのデザインスタジオで1年間働くことができる。同賞の応募締め切りは、24年3月17日。

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若手支援の「LVMHプライズ」にクラフツマンシップの継承を称える賞新設 応募締め切りは2024年1月7日

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が主催する若手ファッションデザイナー支援のためのコンテスト「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」はこのほど、2024年度版の募集を開始した。今回からグランプリとカール・ラガーフェルド審査員特別賞に加えて、クラフツマンシップを称え、技術の継承を促進することを目的としたサヴォアフェール賞を新設。いずれの賞も、書類選考、2024年2月29日と3月1日にパリで開かれるセミファイナルを経て最終選考に残ったデザイナーの中から選ばれる。

応募は「LVMHプライズ」の公式サイトで受け付けており、締め切りは24年1月7日。対象は18歳から40歳までの世界中のファッションデザイナーで、すでにウィメンズウエア、メンズウエアまたはジェンダーレスのプレタポルテコレクションを2つ以上制作していることが条件となる。グランプリには賞金40万ユーロ(約6440万円)に加え、持続可能な開発やコミュニケーション、著作権、企業法務、マーケティング、製造、ブランドの財務管理などの分野において同グループのエキスパートから1年間の指導を受ける権利が授与される。また、カール・ラガーフェルド審査員特別賞とサヴォアフェール賞の受賞者には、賞金20万ユーロ(約3220万円)と、同グループのエキスパートから1年間の指導を受ける権利が贈られる。

13年に同プライズの立ち上げたデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=クリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)会長兼最高経営責任者は、「『LVMHプライズ』は今年で11回目を迎える。そして、クリエイションの核となる価値であるサヴォアフェールへのこだわりを称えられることをうれしく思う。サヴォアフェール賞は、卓越したクラフツマンシップ、デザインと生産における革新性、そしてファッションに対するよりサステナブルなアプローチを称えるもの」と述べた。LVMHは25年、パリ8区にクラフツマンシップに特化した施設メゾン・デ・メティエ・デクセレンス(Maison des Métiers d’Excellence)のオープンを計画するなど、職人技の継承と発信に力を入れている。同施設では、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」から「ドン・ペリニヨン(DOM PERIGNON)」「ティファニー(TIFFANY)」「セフォラ(SEPHORA)」まで傘下75ブランドで用いられる280の熟練した職人技の幅広さに一般来場者が触れられるだけでなく、職人の訓練プログラムの場としても活用されるという。

また、「LVMHプライズ」ではこれまで同様、「LVMHプライズ フォー ヤング ファッション グラジュエイツ(LVMH PRIZE FOR YOUNG FASHION GRADUATES)」としてファッション・スクールの卒業生3人も選出する。それぞれの受賞者は、1万ユーロ(約161万円)を獲得するほか、「ルイ・ヴィトン」「ディオール(DIOR)」「セリーヌ(CELINE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「フェンディ(FENDI)」「ロエベ(LOEWE)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」などLVMH傘下のメゾンのデザインスタジオで1年間働くことができる。同賞の応募締め切りは、24年3月17日。

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日本を代表するテキスタイルデザイナー、須藤玲子が織りなす布づくり【NUNO須藤玲子の見果てぬ布の旅vol.1】

日本を代表するテキスタイルデザイナーであり、テキスタイルデザイナー集団「NUNO」の須藤玲子代表兼ディレクターが、香川県丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館で大規模な個展「NUNOの布づくり」を行っている。同展は、もともと2019年に香港の新進ミュージアム「CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile)」で行われ、欧州を巡回し、日本に「凱旋」したもの。日本の優れたテキスタイルの技術や技法を、デザイナーとして世界に発信し、世界的に高い評価を受ける須藤ディレクターのクリエーションに、ライターで編集者の鈴木里子氏が迫った。連載1回目は須藤ディレクターの軌跡を振り返る。(文中敬称略)

須藤玲子の見果てぬ布の旅

PROFILE:須藤玲子/「NUNO」代表兼ディレクター、東京造形大学名誉教授

(すどう・れいこ)1953年茨城県石岡市生まれ。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術を駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品は、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ロサンゼルスカウンティ美術館、ビクトリア&アルバート博物館、東京国立近代美術館など、世界の名だたるミュージアムに収蔵されている。2022年第11回円空大賞受賞。主な書籍に『日本の布(1〜4)』(MUJI BOOKS 2018, 2019)、『NUNO: Visionary Japanese Textiles』(Thames & Hudson 2021)など PHOTO:YUTA KATO

テキスタイルデザイナーの須藤玲子と、彼女が主宰する「NUNO」の大規模な展覧会「須藤玲子:NUNOの布づくり」が、香川県丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館で開催されている(12月10日まで。その後、水戸芸術館2024年2月17日-5月6日に巡回)。織り、染め、刺繍といった技法、さまざまな素材、機の特性を活かした仕上げ、いまなお日本各地で布づくりを行う産地ごとの特色、最先端技術を巧みに採り入れる工場、確かな腕を持つ職人。それらのすぐれた「点」を集結させて、唯一無二の「面」として布をつくり出すのが須藤であり、NUNOのスタッフである。

ファッション業界に身に置いていれば、テキスタイルは非常に身近な存在だ。それでも須藤が手がける布の数々を目にしたら、テキスタイルが持つ可能性がここまであることに、大きな驚きを抱くのではないだろうか。言い換えると、テキスタイルへの興味と知識を持っていればいるほど、それぞれの布に込められている卓越したアイデアや、実現させる技術の高さが見えるに違いない。連載1回目となる本稿では、須藤とNUNOが歩んできた道程の、節目と言える時機を紹介したい。次回からはそれらの詳細や、須藤の活動とテキスタイルへのアプローチのユニークさ、これからの布づくりの展望などを見据えられればと思う。

設立40周年の「NUNO」、ファッション・建築・インテリア・アートを軽やかに横断

テキスタイルデザイナーの新井淳一氏が中心となってブランドが誕生したのが1983年だから、今年でちょうど40年。大学卒業後、手織り作家として活動していた須藤は、新井本人だけでなく複数の恩人知人からNUNOの設立に誘われ、不思議な縁を感じながら参加した。84年には六本木のアクシスビルにショップをオープン。87年からは須藤が中心となり、ファッション、建築・インテリア、アートといった異なる分野を軽やかに横断しながら、テキスタイルを発表し続けている。

設立当時から変わらぬコンセプトは「つくる人から使う人へ」。布をつくっている人の思いを使う人に伝えること。使う人が店頭の布を見て「シャツに仕立ててみたい」「自宅のカーテンにいいのでは」とイメージしたら、それを実現できるようサポートすること。双方の間にNUNOがあり、最善の橋渡しをすることで、日々の暮らしが豊かになり、日本が培ってきた布づくりの継続につながる。

海外でも高い評価、MoMAやV&Aにも収蔵

日本はもちろんのこと、アメリカ、イギリス、フランス、スイス、香港、ブラジルなど、これまでも国内外で数多くの展覧会を開催してきた。今回の展覧会も、2019年に香港のCHATで開催され、その後イギリスとスイスに巡回したものに、猪熊弦一郎美術館のための新作などを加えたものだ。海外にはテキスタイルやデザインに特化した美術館があることも相まって、MoMAやヴィクトリア&アルバート博物館をはじめ複数の美術館に作品が収蔵されている。

そのMoMAで1998年から99年にかけて開催された「Structure and Surface: Contemporary Japanese Textiles」は、日本の布づくりの偉大さと特異性を世界に発信した意義ある展覧会だったことに加えて、須藤にとって大きなターニングポイントとなる経験を得た。ショップにやって来て同行を請うたMoMAの担当キュレーターと共に、日本各地の産地、工場、最先端の研究を行う企業、さまざまな場所を訪ねて、リサーチを重ねたのである。その期間は10年に及ぶ。家族だけで経営しているような小規模な工場が脈々と培ってきた技術、大企業が研究開発を重ねて生まれたハイテクな繊維、食品・化学・繊維といった異業種を自由に往き来しながら生まれる日本のテキスタイルを披露した展覧会は、大きな注目を浴びた。「工場や職人と協業し、チームワークでものづくりを進める」ことを信条とした須藤にとっても、産地の特徴や各工場の特徴をより深く理解する機会となり、結果的にNUNOのネットワーク構築にも大きく貢献した。それは須藤にとってだけでなく、産地にとっても財産となっている。世界の名だたるメゾンが、日本の布づくりに着目し、活発な交流が生まれるきっかけとなったのだから。

日本初の「マンダリン オリエンタル」ホテル、「NUNO」クリエーションが日本の顔に

須藤とNUNOにとって、プロジェクトの規模も傾けたエネルギーも桁違いに大きなもののひとつに、「マンダリン オリエンタル 東京」(2005年)がある。エントランス、レセプションからレストラン、ボールルーム、179ある客室まで、空間に使われるすべてのテキスタイルをデザイン。テキスタイルデザイナーとしてこんなに胸躍り栄誉なことはないと同時に、プレッシャーも相応のものだったろうと察する。紆余曲折を経て、テキスタイルはすべて国産となり、ていねいに培ってきた産地との連携がここで遺憾なく発揮された。さらに2015年のホテル全体のリニューアルにも、須藤は産地と一致団結して取り組んだ。

マンダリン オリエンタル 東京だけでなく、数多くの建築やインテリアデザインのプロジェクトに参加してきた。参加という言葉は正しくなくて、建築家やインテリアデザイナーとの協働という表現がふさわしいだろう。伊東豊雄、坂茂、グエナエル・ニコラといったトップランナーたちとの協働でつくり出すのは、仕上げにちょこんと加えるような、お飾りとしてのテキスタイルではない。布という平面の素材の特性を熟知しているからこそ、空間という立体への対峙の仕方も心得ているし、その空間に呼応し、互いの価値が増幅するものに挑戦している。

もちろん、たくさんの課題や困難にぶつかってきた。産地や職人から信頼を得るまでには、時間も労力も必要だった。繊維産業が海外に拠点を移すなか、どうすれば「日本の布」を守り、未来を描くことができるか。課題に押しつぶされず、乗り越えるために、自分たちにできることはなんなのか、常に問い続けてきた。

NUNOの創業から今年でちょうど40年。大いなる好奇心を原動力にリサーチを行い、「できない」という無言のブレーキをかけることなく職人や研究者たちとやりとりを重ね、自分たちだからこそできることをNUNOのスタッフと探り続けている。一点だけのアートピースではなく、暮らしに寄りそうプロダクトとしてのテキスタイルに重きを置く。繊維製品を取り巻く環境問題や社会情勢から目をそらさず、未来を見据えた素材選びと生産工程を見いだしていく。須藤にとってテキスタイルは、終わりのない旅のようなものなのではないだろうか。経糸と緯糸、どんな素材をどのように織るか、どのように染めるか、どのように仕上げるか。一枚の布が無限の表情を見せてくれる。誰に出会うか、誰とつくるか。どこに行くか、そこでなにをするか。点を面にする面白さは、尽きることなく続く。大小さまざまな点に可能性を見いだし面に織り込んでいく須藤の仕事を、この連載でさらに多くの人に知ってもらえれば嬉しい。

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【一粒万倍日】「ルイ・ヴィトン」から日本限定財布 ゴールド色スタッズが黒革に映える

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、ゴールドカラーのスタッズで“LV イニシャル”を表現した新作ウオレットを発売した。

日本限定の“ポルトフォイユ・クレア”(W11×H8.5×D3.5cm、14万8500円)はコンパクトながら、ファスナー付きコインポケットと6つのカードスロットを備える機能派。

ラウンドファスナー式の“ジッピー・ウォレット”(W19.5×H10.5×D2.5cm、16万8300円)は、3つのマチ付きコンパートメントと紙幣用コンパートメント、ファスナー開閉式のコインポケットを持つ。

また「ルイ・ヴィトン」は同シリーズで、バッグ“オンザゴー PM”(50万8200円)や“ネオノエ BB”(43万1200円)も用意する。

11月23日は、ひと粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるとされる“一粒万倍日”で、財布を新調するのに適した日とされる。

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「ミュベール」と「ファミリア」が再コラボ “グランマ”のポシェットなどが初登場

ベビー・子ども関連ブランドの「ファミリア(FAMILIAR)」は、「ミュベール(MUVEIL)」とコラボレーションした限定グッズを発売する。

今回は「ファミリア」の11月のテーマであるスウェーデンのストックホルムにちなみ、北欧を旅するグランマたちをストーリー性溢れるデザインで表現。アイテムは、北欧をイメージした装いのグランマのチャーム(1万7600円)や、グランマと「ファミリア」のキャラクー、クマちゃんがティーパーティーを楽しんでいるシーンを描いたデニムバッグ(2万7500円)など全5種が登場する。中には、コラボレーションでは初めてのポシェット(1万7600円)とタオルハンカチ(3300円)もラインアップする。

販売は11月28日から、「ファミリア」(10時〜)と「ミュベール」のそれぞれの公式オンラインショップで順次取り扱う。12月5日10時からは在庫商品に限り、「ファミリア」の公式オンラインショップ上で対象店舗で受け取れるオムニサービスを開始。店頭販売はオムニサービス開始後、在庫がある商品のみ順次販売する予定だ。

両ブランドが初めて協業したのは2011年。デザインと縫製、素材など細部までのこだわり、ハンドメードの温もりを大切にすることなどモノ作りに対する思いがつながり、これまでに「ミュベール」の“グランマチャーム”や「ファミリア」のデニムバッグといったそれぞれの人気アイテムなどでコラボレーションしてきた。

中山路子「ミュベール」デザイナーは、「『ファミリア』の商品を見ると、絵本を読んでいるかのような気持ちになる。今回は、子どものころに感じた高揚感や毎日の心躍る喜びを大人になっても味わえるように、世代関係なく楽しめる小物やバッグを中心にデザインした。気持ちをほぐしてくれるお守りのような存在になればうれしい」とコメント。

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スノーボードの「バートン」、初心者も挑戦しやすいレンタル実施 「ステップオン」を充実

スノーボード大手「バートン(BURTON)」を運営するバートン ジャパンは、初心者を含め、スノーボードを多くの人が気軽に楽しむための選択肢として、レンタルサービスを強化している。スキー場でギアを貸し出す“リゾートレンタル”と共に、“オンラインレンタル”も実施。趣味のギアや家電などのサブスク&レンタルサービス「カウリル」のプラットフォームを活用することで、よりストレスなく借りられる仕組みを整えた。「豊富なレンタルサービスによって、より賢くカジュアルにスノーボードを楽しむスタイルが浸透し、最新のギアによって確かな上達を感じていただく」(発表資料から)ことが狙い。

“オンラインレンタル”はボード、バインディング、ブーツの3点セットを、15、30、45日間の期間で貸し出す。レンタル開始日は11月21日。スノーボードのバインディングはストラップでブーツを留める仕様が主流だが、それだとリフトに乗る度に雪上に座りこんで板を装着する必要がある。同レンタルではバインディングとブーツ全てを、バートンが開発した「ステップオン」モデルでそろえており、座り込むことなく踏み込むだけで板の装着が可能。ボードも逆エッジで転倒しづらい構造のモデルをそろえる。初心者にとってのストレスを減らし、スノーボードの楽しさを伝える。

15日間のレンタル料はキッズセットが1万6500円、ウィメンズ、メンズセットが2万2000円。「カウリル」で会員登録してレンタルを申し込むと指定の場所に届き、返却は全国のコンビニやヤマト運輸営業所から可能。また、“オンラインレンタル”の特典として、キッズセットをレンタルした客には、東急スノーリゾート系列のスキー場全国5カ所で使えるキッズのリフト1日券をプレゼントする。また、“オンラインレンタル”利用客全員に、「バートン」公式ECで使える10%割引チケットを進呈。さらに12月5日までにレンタル予約した客には、レンタル料金を10%割引する。

スキー場でのレンタルサービスである“リゾートレンタル”でも、「ステップオン」モデルをそろえる。今年は“リゾートレンタル”を全国9のスキー場に拡大した。ハイスペックなモデルを試したい中上級者などに向けては、全国4カ所に構えるテストライドセンターで最新モデルの貸し出しを行い、購入を検討している板の試乗などにも対応する。

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「ステュディオス」のTOKYO BASEがアメリカに子会社 北米事業開始へ

TOKYO BASEは、アメリカ・ニューヨークに子会社を設立すると発表した。同地におけるECを含む小売業を行う。資本金は30万ドル(約4500万円)で、TOKYO BASEが全株を持つ。2024年2月1日に設立予定だ。

TOKYO BASEは“日本発を海外へ”をミッションに掲げ、香港と中国本土に子会社を持つ。海外事業をさらに拡大させるため、北米事業の拠点を設ける構えだ。

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【2023クリスマスコフレ】ネイルブランド「OPI」がホリデーコレクションを発売  鮮やかな14種

米ロサンゼルス発のネイルブランド「OPI」は、ホリデー限定コレクションをアマゾン、楽天、全国のバラエティーショップで発売した。

今回のコレクションでは、誰もが内に秘めている明るく陽気なナイス(nice)な一面と大胆で刺激的なノーティ(naughty)な一面をネイルカラーで表現。ジェル風の仕上がりで色ツヤが長持ちする速乾タイプの“インフィニットシャイン”(全7色、15mL、各2420円)と、鮮やかで美しい発色が特徴の“ネイルラッカー”(全7色、15mL、各1650円)それぞれに、「ナイス」「ノーティ」の限定カラー7色ずつをラインアップした。

カラーは「ナイス」がホワイトライラック、スイートラベンダー、ライラックグリッターのロマンティックなカラーに加え、シャンパンゴールド、テラコッタゴールド、パールフューシャ、メタリックラベンダー。

「ノーティ」は、フォレストグリーン、メタリックゴールド、パールブラウン、ティールグリーンに加え、ホットレッド、グレーゴールド、ブラックグリッターをそろえている。

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ナチュラ&コー、「ザボディショップ」を欧州投資大手に389億円で売却

ブラジルの化粧品会社ナチュラ&コー(NATURA & CO)は、イギリス発の自然派化粧品ブランド「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」を欧州プライベート・エクイティ投資大手のアウレリウス・グループ(AURELIUS GROUP、以外アウレリウス)に2億700万ポンド(約389億円)で売却することを明らかにした。取引は年末にまでに完了する予定。

ナチュラ&コーによると、今回の売却は事業の合理化と簡素化の一環で行うもの。同社は「イソップ(AESOP)」をロレアル(L’OREAL)に売却した後、戦略的優先事項、特に中南米における「ナチュラ(NATURA)」と「エイボン(AVON)」の統合に集中するため事業の簡素化を進めてきた。イアン・ビックリー(Ian Bickly) 最高経営責任者(CEO)は、「『ザボディショップ』はアウレリウスと手を組み、新たな章をスタートさせるという歴史的な瞬間を迎えた。80カ国以上で展開する『ザボディショップ』はビューティブランドであると同時に、世界のほぼ全ての地域で人々の心を捉えてきた象徴的なソーシャル・ビジネスでもある。ナチュラ&コーの揺るぎない支援に感謝するともに、アウレリウスと手を組み、持続可能で収益性の高い成長を念頭に置きながら新たなグローバル小売り環境に適応し繁栄していくことを楽しみにしている」とコメントした。

この動きは、4月にザボディショップインターナショナル(THE BODY SHOP INTERNATIONAL)のCEOを5年半務めたデイビッド・ボイントン(David Boynton)が突然退任してからわずか数カ月後に起きた。ボイントン前CEOは、ナチュラ&コーが「ザボディショップ」をロレアルから買収した2017年からCEOを務めていた。ボイントン氏の後任にはイアン・ビックリー氏が暫定のCEOとして就任し、現在の事業計画と変革の構想を洗練させ、黒字化に向けて加速することを命じられていた。

アウレリウスのパートナーであるトリスタン・ナグラー(Tristan Nagler)は、「ビューティ・ウエルネス市場においてクルエルティフリー(動物実験を行わない)および自然由来成分ムーブメントのパイオニアであり、英国を代表するブランドの買収を引き受けられることをうれしく思う。われわれはビックリーCEOと彼のチームと協力して経営改善を推進し、事業を再活性化する。次の成功を手助けすることを楽しみにしている」と述べた。

「ザボディショップ」は、1976年にアニータ・ロディック(Anita Roddick)が英ブライトンの小さな店舗で創業。ビジョンの中心には、ビジネスに対する倫理的なアプローチがあった。動物実験を行わず、農家やサプライヤーとの公平な仕事に努めるなどのビジネスアプローチを貫くことで、企業の社会的責任におけるパイオニアとなっている。

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髪の金属ストレス※1に着目。「メタルDX」からヘアクリーム発売 トップスタイリストが認める真価とは

金属ストレス※1に着目した先進的なヘアケアシリーズとして、ロレアル プロフェッショナルが日本で展開している「メタルDX(METAL DX)」。発売直後から話題となり、カラー・バレイヤージュ・ブリーチメニューを行う美容師から多くの支持を得ている。

ロレアル プロフェッショナルは、毎日のシャワーなど日々の生活習慣のほか、さまざまな外的要因で金属が髪に蓄積することを解明。10年にも及ぶ研究の末に「メタルDX」を開発した。同社は、髪に最も影響を与えるのは、“髪表面”の金属ではなく、“髪内部”に潜む金属であるとし、その金属の中でも“銅”が最も影響を与えるという結論にたどり着く。

サロン用はもちろん、ホームケア製品も人気で、“メタルDX コンセントレイティッド オイル”は「WWDBEAUTY 2023 ヘアサロン版ベストコスメ」のカラーケア部門で1位を獲得。それに続き、来年1月には“メタルDX コンセントレイティッド クリーム”の発売を予定しており、今から注目を集めている。

「WWDBEAUTY 2023
ヘアサロン版ベストコスメ」
カラーケア部門1位受賞!
“メタルDX コンセントレイティッド オイル”

「メタルDX」から、シャンプー・マスクに次ぐホームケアアイテムとして今年1月に発売したのが “メタルDX コンセントレイティッド オイル”だ。8月に発表した、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師155人によって選出された「WWDBEAUTY 2023 ヘアサロン版ベストコスメ」のカラーケア部門で1位を受賞し、その実力を示した。

艶を与えて、1日中まとまる髪※2へと導くほか、ヘアアイロンやドライヤーの熱、さまざまな外的要因にアプローチし、マルチな機能を発揮するアウトバス用ヘアオイルだ。手に取った瞬間は、ハチミツのようにねっとりとまとわりつくような濃厚なテクスチャー。なのに髪に伸ばすとさらりとして髪1本1本をコーティングし、べたつき感のない軽い仕上がりで、美容師からは「新感覚オイル」との声も。その使用実感からリピーター続出の人気アイテムだ。

毛先からダメージ髪に潤いを与える
“メタルDX コンセントレイティッド
クリーム”が新登場

24年1月31日に発売予定の “メタルDX コンセントレイティッド クリーム”は、金属ストレス※1に着目した、唯一無二※3のヘアクリーム。既存商品と同様、美容師の協力を得て生み出された新商品だ。さまざまな髪質に対応する洗い流さないヘアクリームで、乳液タイプの軽いテクスチャー。切れ毛を防ぎ、美しいカラーヘアをキープするのはもちろん、髪の表面にしっかりとくっついて保湿するのが最大の特徴だ。

ほかにも、紫外線や熱等によるダメージから髪を守り、形状記憶テクノロジーで約6倍※4のまとまり感が継続するなどの優れた機能を備える。香りも「メタルDX」の他商品と共通で、トップノートはレモンやベルガモットのシトラス系、ミドルノートはグレープフルーツフラワー、ラストノートは温かみのあるガイアックウッドとアンバー。ライン使いすることで、その奥行きのある香りをより楽しめる。

人気美容師5人が「メタルDX」の
オイルとクリームの
魅力と実力を徹底解説!

「メタルDX」ホームケア
全商品ラインアップ

「メタルDX」は、サロントリートメントとホームケアの両方で使用することで、日常生活で蓄積するリスクがある金属ストレス※1に着目。サロンでは、プレトリートメント、シャンプー、ケア・マスクの4ステップトリートメントで髪をピュアな状態※5へ。傷んだ髪を補修・保護し、よりしっかりとした艶やかな美しい髪へと導く。

ホームケアでは、カラーやブリーチ直後のセンシティブな髪に対し、まずシャンプーで金属を含む汚れを洗い流し、さらにマスクによって髪表面を潤いでコーティング。オイルやクリームを併用することで、美しいカラーヘアを最大限にキープし、サロンのデザインをより長く楽しむことができる。

※1:髪に潜む金属(銅)が、毛髪内部及び表面に与える影響。ロレアル プロフェッショナル調べ
※2:ロレアル プロフェッショナルにおいて
※3:ロレアル調べ
※4:ロレアル調べ。個人差があります
※5:金属を含む汚れを落とすこと
問い合わせ先
ロレアル プロフェッショナル
03-6911-8321

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「カラー」が渋谷パルコでスエットのカスタマイズイベント アイテムの先行発売も

「カラー(KOLOR)」は11月17〜26日の期間、渋谷パルコの開業50周年を記念し、「カラー」渋谷パルコ店限定でカスタマイズイベントを行う。また同日から、「カラー ビーコン(KOLOR BEACON)」の店舗限定アイテムを、「カラー」渋谷パルコ店で先行発売する。

カスタマイズイベントは、グレーまたはブラックの裏毛プルオーバーに、「カラー」2022-23年秋冬コレクションのロゴグラフィックを好みのアルファベットとプリント色に変更できる。価格は2万7500円で、2月上旬に発送予定の受注オーダー制。「カラー」は今年4月にもTシャツのカスタマイズイベントを行なっている。

また「カラー」渋谷パルコ店の先行発売アイテムは、「カラー ビーコン」2022-23年秋冬シーズンで登場したコーデュロイのブルゾン(9万5700円)とパンツ(4万9500円)を発売する。ブルゾンはブラウンとレッド、ネイビー、パンツはブラウンとネイビーを販売する。

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「日本は海外ラグジュアリーに頼りすぎ」 元三越伊勢丹社長・大西氏が問題提起

日本製の工芸品やファッション製品、雑貨などを集めたセレクトショップ「ジャパン マスタリー コレクション(JMC)」が12月22日、羽田空港第3ターミナルの出国エリアにオープンする。「日本発の地方創生型ラグジュアリーブランド」をうたい、国内各地からセレクトした数万円から数百万円の高級品を販売する。運営は羽田未来総合研究所。きょう15日、記者会見が行われた。

「日本の小売業はあまりにも海外のラグジュアリーに頼り過ぎじゃないか」。記者会見に登壇した羽田未来総合研究所の大西洋社長は、日本の小売り・ファッション業界の現状への危機感をあらわにした。コロナ明けから訪日客が順調に回復する中、円安でお得感のあるラグジュアリーブランドがよく売れている。「日本の百貨店に限らず商業施設は一等地を海外ブランドに使っていただき、あえて『使っていただき』と言うが、利益率はわずか。かたや、営業利益率が25%を超えているような海外ラグジュアリーの企業もある。私たちの(羽田)空港も出国エリアを見渡してみれば、海外ブランドの売り場ばかりだ。本当にそれでいいのか」。

大西社長は17年に三越伊勢丹ホールディングスの社長を退任するまで、「ミスター百貨店」と呼ばれ、日本の百貨店業界の顔として活躍してきた。古巣の三越伊勢丹をはじめ、大都市の百貨店はラグジュアリーブランドがけん引し、過去最高レベルの好業績に沸く。だが、どこも海外ブランド頼みで本当に良いのかというのが大西社長の問題意識だ。

「JMC」の目的は、優れた技術やクリエーションを持ちながらも資金難や後継者不足に陥る地場産業に海外マーケット拡大のチャンスを提供することにある。「地方では優れた技術を持ちながら、埋もれている生産者が多くある。ここから世界で戦えるブランドを育てなければ、地方創生、ひいては国力にもつながっていかない」と大西社長。「ヨーロッパのブランドの価値は歴史的に長い時間をかけて歴史と共に培われたもの。何年かかるかは分からないが、世界に認められるような『メード・イン・ジャパン』のラグジュアリーブランドを作っていかなければならない」。

「JMC」羽田空港店の展開面積は188平方メートル。ファッションや雑貨の“トラベル”、陶器や器などを集めた“上質な日常”、アート作品などの“趣味”、日本の著名デザイナーやクリエイターとのコラボ商品などを展開する「ジャパンラグジュアリー」、プロモーションエリアの計5つのゾーンで構成。客単価は7万円前後を想定する。日本の約30エリアからセレクトした約400点取り扱い商品のうち、6割程度を占めるのがアパレル、雑貨などのファッション関連だ。目玉の“ジャパンラグジュアリー”のゾーンでは、「カンサイ ヤマモト」が姫路でなめしたレザーに金沢の職人が金箔を手作業でデザインした「オニツカタイガー」の別注スニーカー(想定価格12〜13万円)を販売。岡山デニムを使用したオリジナルブランド「ムニ(MUNI)」の商品も並べる。

羽田空港店を旗艦店と位置付けた上で、欧米の百貨店やセレクトショップに卸販売。一定の成果を得た段階で、国内の店舗を拡大する。「まずは海外の評判で箔を付けた後に“逆輸入”したい」と大西所長。24年春以降にはECを立ち上げ、越境販売もスタートする。

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「マーク ジェイコブス」がkemioとのコラボバッグを発売 阪急うめだで開催中のポップアップで

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は11月1〜28日の期間、阪急うめだ本店3階モードポップアップサーカスで、“MARC JACOBS HOLIDAY COLLECTION POP UP CIRCUS(マーク ジェイコブス ホリデー コレクション ポップ アップ サーカス)”を開催している。

国内外で活躍する4人のアーティストとのコラボレーションバッグを4週にわたり限定数量展開するポップアップの最終週の提携アーティストは、クリエイターのkemio。

23日に“I love Marc Jacobs more than kemio”と題した5点のバッグ“kemio ザ セント マーク ミニ トップ ハンドル”(各27万6100円)を抽選入場で発売する。15日10時から、阪急うめだ本店公式ホームページで抽選予約を開始している。また発売日の15時にローンチイベントも開催する。

今回が初となるkemioとのアートコラボレーションでは、過去のコレクションのデザインに幾度となく採用されているアイコニックなデイジーモチーフをポップに解釈し、センターシームの“M”字シェイプと洗練されたディテールが美しいセント マークへと落とし込み、ハンドペイントで仕上げた。

kemioは「特別なコラボレーションの意味合いを込めて、色んなデザインのデイジーのお花をベースに描いてみました」と、その想いを話す。また、身につけているだけでも気分の上がるようなバッグにしたいという願いから、色鮮やかなイラストを施した。

◼️“マーク ジェイコブス ホリデー コレクション ポップ アップ サーカス”
期間:11月1〜28日
場所:阪急うめだ本店 3階モード ポップアップサーカス
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7 3階
営業時間:阪急うめだ本店ホームページで確認

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「マーク ジェイコブス」がkemioとのコラボバッグを発売 阪急うめだで開催中のポップアップで

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は11月1〜28日の期間、阪急うめだ本店3階モードポップアップサーカスで、“MARC JACOBS HOLIDAY COLLECTION POP UP CIRCUS(マーク ジェイコブス ホリデー コレクション ポップ アップ サーカス)”を開催している。

国内外で活躍する4人のアーティストとのコラボレーションバッグを4週にわたり限定数量展開するポップアップの最終週の提携アーティストは、クリエイターのkemio。

23日に“I love Marc Jacobs more than kemio”と題した5点のバッグ“kemio ザ セント マーク ミニ トップ ハンドル”(各27万6100円)を抽選入場で発売する。15日10時から、阪急うめだ本店公式ホームページで抽選予約を開始している。また発売日の15時にローンチイベントも開催する。

今回が初となるkemioとのアートコラボレーションでは、過去のコレクションのデザインに幾度となく採用されているアイコニックなデイジーモチーフをポップに解釈し、センターシームの“M”字シェイプと洗練されたディテールが美しいセント マークへと落とし込み、ハンドペイントで仕上げた。

kemioは「特別なコラボレーションの意味合いを込めて、色んなデザインのデイジーのお花をベースに描いてみました」と、その想いを話す。また、身につけているだけでも気分の上がるようなバッグにしたいという願いから、色鮮やかなイラストを施した。

◼️“マーク ジェイコブス ホリデー コレクション ポップ アップ サーカス”
期間:11月1〜28日
場所:阪急うめだ本店 3階モード ポップアップサーカス
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7 3階
営業時間:阪急うめだ本店ホームページで確認

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「マーク ジェイコブス」がkemioとのコラボバッグを発売 阪急うめだで開催中のポップアップで

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は11月1〜28日の期間、阪急うめだ本店3階モードポップアップサーカスで、“MARC JACOBS HOLIDAY COLLECTION POP UP CIRCUS(マーク ジェイコブス ホリデー コレクション ポップ アップ サーカス)”を開催している。

国内外で活躍する4人のアーティストとのコラボレーションバッグを4週にわたり限定数量展開するポップアップの最終週の提携アーティストは、クリエイターのkemio。

23日に“I love Marc Jacobs more than kemio”と題した5点のバッグ“kemio ザ セント マーク ミニ トップ ハンドル”(各27万6100円)を抽選入場で発売する。15日10時から、阪急うめだ本店公式ホームページで抽選予約を開始している。また発売日の15時にローンチイベントも開催する。

今回が初となるkemioとのアートコラボレーションでは、過去のコレクションのデザインに幾度となく採用されているアイコニックなデイジーモチーフをポップに解釈し、センターシームの“M”字シェイプと洗練されたディテールが美しいセント マークへと落とし込み、ハンドペイントで仕上げた。

kemioは「特別なコラボレーションの意味合いを込めて、色んなデザインのデイジーのお花をベースに描いてみました」と、その想いを話す。また、身につけているだけでも気分の上がるようなバッグにしたいという願いから、色鮮やかなイラストを施した。

◼️“マーク ジェイコブス ホリデー コレクション ポップ アップ サーカス”
期間:11月1〜28日
場所:阪急うめだ本店 3階モード ポップアップサーカス
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7 3階
営業時間:阪急うめだ本店ホームページで確認

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【2023年クリスマス】三越伊勢丹は皆川明によるビジュアルとフィンランド作家を集めた企画展開催

三越伊勢丹グループは12月25日までの期間、クリスマスキャンペーンを実施する。昨年に引き続き、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」の皆川明デザイナーが、「One」をテーマにメーンビジュアルを手掛けた。また、伊勢丹新宿本店本館のウインドウと正面玄関には、メーンビジュアルの要素を落とし込んだ期間限定の装飾を施している。

伊勢丹新宿本店3階の自主編集売り場「リ・スタイル」では、英国のテキスタイルブランド「リバティ(LIBERTY)」と「ミナ ペルホネン」の新しいテキスタイル“フォレスト ウェーブ”を採用したアイテムや小物が並ぶ。同じく3階で、11月21日までの期間は、皆川がキュレーターとしてフォーカスした、フィンランドを拠点に活躍する6人の作家の企画展を開催している。店頭では、それぞれの作品の展示販売や紹介を行う。

さらに、今回のキャンペーンに際して製作したオリジナルのトートバッグ(各3300円)やクッキー型やマスキングテープ、メッセージカードが入ったギフトボックス(7150円)を販売する。トートバッグは、伊勢丹新宿店本店、日本橋三越本店、銀座三越ほか5店舗とオンラインストア限定。三越伊勢丹会員限定で、対象ショップで8800円以上、エムアイカードで購入した人に、木製オーナメントをプレゼントする。

皆川デザイナーと3人のフィンランド出身作家

今回のキャンペーンに際して、皆川デザイナーと、企画展でキュレーションされたフィンランドを拠点に活躍する作家、アヌ・ペンティネン(Anu Penttinen)、アルミ・テヴァ(Armi Teva)、フィンランド在住のテキスタイルデザイナーの島塚絵里がメディア関係者の前に登場した。皆川は、自身がキュレーションした企画展の作家について説明した。皿をキャンバスにドローイングするアルミについては、「フィンランドで彼女の皿をたまたま見かけて購入した。フィンランドの森にいる妖精のような雰囲気が魅力的」。ガラスでカラフルなアートピースを作るアヌについては、「お店で知って引かれた。今回はより複雑で多色のものを作ってきてくれた」と話した。

アルミは皆川の作品について、「心が安らぐ、魔法にかかったような素敵なデザインだ。装飾的であるが、統一感やハーモニーがあってよく調和している。北欧のデザインに通ずるものを感じる」と話した。

また近年の日本での北欧デザインの人気について、その理由がどこにあると思うかと聞かれるとアヌは「フィンランドではデザインにおいて、正直であることや質がいいことが大切とされている。それが日本のムードともマッチして評価されるようになったのではないか」と話した。

島塚デザイナーは「日本でもフィンランドでも、“勿体ない”という考えは大切にされている。また、フィンランドにはサウナがあり、日本にお風呂がある。文化や価値観において、共通点も相違点もあるから惹かれ合うのではないか」と考察した。

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【2023年クリスマス】三越伊勢丹は皆川明によるビジュアルとフィンランド作家を集めた企画展開催

三越伊勢丹グループは12月25日までの期間、クリスマスキャンペーンを実施する。昨年に引き続き、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」の皆川明デザイナーが、「One」をテーマにメーンビジュアルを手掛けた。また、伊勢丹新宿本店本館のウインドウと正面玄関には、メーンビジュアルの要素を落とし込んだ期間限定の装飾を施している。

伊勢丹新宿本店3階の自主編集売り場「リ・スタイル」では、英国のテキスタイルブランド「リバティ(LIBERTY)」と「ミナ ペルホネン」の新しいテキスタイル“フォレスト ウェーブ”を採用したアイテムや小物が並ぶ。同じく3階で、11月21日までの期間は、皆川がキュレーターとしてフォーカスした、フィンランドを拠点に活躍する6人の作家の企画展を開催している。店頭では、それぞれの作品の展示販売や紹介を行う。

さらに、今回のキャンペーンに際して製作したオリジナルのトートバッグ(各3300円)やクッキー型やマスキングテープ、メッセージカードが入ったギフトボックス(7150円)を販売する。トートバッグは、伊勢丹新宿店本店、日本橋三越本店、銀座三越ほか5店舗とオンラインストア限定。三越伊勢丹会員限定で、対象ショップで8800円以上、エムアイカードで購入した人に、木製オーナメントをプレゼントする。

皆川デザイナーと3人のフィンランド出身作家

今回のキャンペーンに際して、皆川デザイナーと、企画展でキュレーションされたフィンランドを拠点に活躍する作家、アヌ・ペンティネン(Anu Penttinen)、アルミ・テヴァ(Armi Teva)、フィンランド在住のテキスタイルデザイナーの島塚絵里がメディア関係者の前に登場した。皆川は、自身がキュレーションした企画展の作家について説明した。皿をキャンバスにドローイングするアルミについては、「フィンランドで彼女の皿をたまたま見かけて購入した。フィンランドの森にいる妖精のような雰囲気が魅力的」。ガラスでカラフルなアートピースを作るアヌについては、「お店で知って引かれた。今回はより複雑で多色のものを作ってきてくれた」と話した。

アルミは皆川の作品について、「心が安らぐ、魔法にかかったような素敵なデザインだ。装飾的であるが、統一感やハーモニーがあってよく調和している。北欧のデザインに通ずるものを感じる」と話した。

また近年の日本での北欧デザインの人気について、その理由がどこにあると思うかと聞かれるとアヌは「フィンランドではデザインにおいて、正直であることや質がいいことが大切とされている。それが日本のムードともマッチして評価されるようになったのではないか」と話した。

島塚デザイナーは「日本でもフィンランドでも、“勿体ない”という考えは大切にされている。また、フィンランドにはサウナがあり、日本にお風呂がある。文化や価値観において、共通点も相違点もあるから惹かれ合うのではないか」と考察した。

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「ランコム」新商品発表会に戸田恵梨香が登場 二層式化粧水がリニューアルし透明感&保湿が強化

「ランコム(LANCOME)」は11月15日、ブランドを代表する化粧水“クラリフィック デュアル エッセンス ローション”の4年ぶりのリニューアルを記念し、新商品発表会を開催した。同発表会では新商品の紹介に加え、ジャパンミューズを務める戸田恵梨香をゲストに招きトークセッションなどを実施した。

戸田は美肌の秘訣について「よく水分を摂り、よく寝ること。そして自分に合うものを食べることも大切だと思う。当たり前だけど、毎日続けるってすごく難しいことだが意識している」と話し、忙しい中でも心身共に健康でいられる理由について「最近、“朝カフェ”にハマっている。サラダとコーヒーをいただいたり、朝日を浴びながら散歩する時間がとても豊かで心地良い。私にとっては特別で、家族と過ごせる大切な時間だ」とコメントした。

戸田は一足先にリニューアルした化粧水“クラリフィック デュアル エッセンス ローション EX”(150mL、1万3530円)を使用。「進化して、より透明感と保湿を感じられた。使い続けることで、より実感できると思うのでこれからの肌がとても楽しみ」と感想を述べた。

フランスから来日した「ランコム」の研究者であるアニー・ブラック博士(Dr. Annie Black)も登壇。美しい肌を保つために「美しい肌は、健康な体から生まれてくるものだ。自分で気持ち良い、心地良いと思うことが第一歩。戸田さんのように、自分を大切にすることがとても重要だ」とレクチャーした。

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「ランコム」新商品発表会に戸田恵梨香が登場 二層式化粧水がリニューアルし透明感&保湿が強化

「ランコム(LANCOME)」は11月15日、ブランドを代表する化粧水“クラリフィック デュアル エッセンス ローション”の4年ぶりのリニューアルを記念し、新商品発表会を開催した。同発表会では新商品の紹介に加え、ジャパンミューズを務める戸田恵梨香をゲストに招きトークセッションなどを実施した。

戸田は美肌の秘訣について「よく水分を摂り、よく寝ること。そして自分に合うものを食べることも大切だと思う。当たり前だけど、毎日続けるってすごく難しいことだが意識している」と話し、忙しい中でも心身共に健康でいられる理由について「最近、“朝カフェ”にハマっている。サラダとコーヒーをいただいたり、朝日を浴びながら散歩する時間がとても豊かで心地良い。私にとっては特別で、家族と過ごせる大切な時間だ」とコメントした。

戸田は一足先にリニューアルした化粧水“クラリフィック デュアル エッセンス ローション EX”(150mL、1万3530円)を使用。「進化して、より透明感と保湿を感じられた。使い続けることで、より実感できると思うのでこれからの肌がとても楽しみ」と感想を述べた。

フランスから来日した「ランコム」の研究者であるアニー・ブラック博士(Dr. Annie Black)も登壇。美しい肌を保つために「美しい肌は、健康な体から生まれてくるものだ。自分で気持ち良い、心地良いと思うことが第一歩。戸田さんのように、自分を大切にすることがとても重要だ」とレクチャーした。

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「アディダス オリジナルス」×「ア ベイシング エイプ®」の“スタンスミス ベイプ”

「アディダス オリジナルス」×「ア ベイシング エイプ®」の“スタンスミス ベイプ”(2万7500円)

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は11月18日、「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」とコラボしたスニーカー“スタンスミス ベイプ”を発売する。ホワイトとブラックの2色展開で、価格は各2万7500円。両ブランドの店舗および公式オンラインストア、アトモスやキス トウキョウなどの一部卸先で扱う。現在、「アディダス オリジナルス」の公式アプリ「コンファームド(CONFIRMED)」で抽選を受付中だ。

同コラボは「ア ベイシング エイプ®」の30周年と、両ブランドのパートナーシップ20周年を記念したもので、両ブランドが“スタンスミス”を題材に協業するのは初めて。「アディダス オリジナルス」は、「1年にわたってコラボプロジェクトを展開中だ」と話す。

アッパーはリサイクル素材を用いたシンセティックレザー(合成皮革)製で、“ベイプカモ”をエンボス加工で表現する。また、ヒールパッチとソックライナーカバーには“エービーシーカモ”を採用する。シュータンは左足にスタン・スミス(Stan Smith)の肖像、右足に“エイプヘッド”を金箔プリントする。さらに、“30”をかたどったシュージュエルや替えひもが付属する。

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「トムウッド」海外初の旗艦店が南青山にオープン 限定リングも発売

ノルウェー発のジュエリーブランド「トムウッド(TOMWOOD)」は11月25日、海外初の旗艦店を東京・南青山にオープンする。同店は本拠地オスロにある旗艦店に続く、2店舗目になる。

スウェーデンのデザインエージェンシー、スペシフィック・ジェネリック(Specific Generic)との協業によりデザインされた店舗の広さは、2フロアの320平方メートル。ブランドのベースとする伝統的な北欧のタッチに、日本文化へのオマージュを掛け合わせた雰囲気を醸し出す。1階は、空間を仕切る床から天井までのスライド式ガラスディスプレーや長さ9mの木製のレジカウンターを設置し、異素材が共存する独特のバランス感を演出する。

アーカイブウオールには、日本の国旗にオマージュしデザインされた青山店限定のリング“マインド・リング・レッド・ガーネット(Mined Ring Red Garnet)”を含む、旗艦店限定のジュエリーをラインアップ。アルミニウムやスチールなどリサイクル可能で長持ちする素材を積極的に採用する他、デンマークのテキスタイルメーカー、クヴァドラ(Kvadrat)による古いテキスタイルをアップサイクルした循環型素材、リアリー(REALLY)を使ったアイテムの展示も行う。

2階は、“アパートメント”と名付ける招待者限定のプライベートギャラリーを設置。ブランドの創始者であるモナ・ヤンセン(Mona Jensen)=クリエイティブ・ディレクターがキュレーションした空間には、ノルウェーの家具デザイナーらによるレザーソファーやロングベンチなどを所々に置き、「トムウッド」の日本進出の背景にある人々やストーリー、インスピレーションを視覚的に表現しているという。また、石巻工房で製作されたダイニングテーブルとベンチ、1789年創業の小嶋商店が京都で繊細に作った京地張の提灯など、日本のデザインとのコンビネーションを楽しむことができる。

ヤンセン=クリエイティブ・ディレクターの夫であるモーテン・イサクセン(Morten Isachsen)最高経営責任者(CEO)は、「この店舗はわれわれのブランドやアイテム、そして取り巻く人々の交流点となる。お客さまと距離を置くのではなく、私たちなりの方法で心を開いてつながり、文化やエネルギーを分かち合いたい。今は伝統的な小売業だけで満足してもらえる時代ではない。人々はさらなるものを期待しており、それを提供していくことが重要だ」とコメント。

「トムウッド」は2013年にヤンセン=クリエイティブ・ディレクターが設立。定番のシグネットリングを現代的に解釈した小さなジュエリーコレクションが人気を集めた。またブランドは、環境に与える影響をできる限り減らすというコミットメントのもと、カーボンコンシャスなアプローチでデザインに取り組む。宝飾業界の持続可能性基準の権威である「責任ある宝飾品業のための協議会(Responsible Jewellery Council)の公式認定を受け、ケリング(KERING)と「カルティエ(CARTIER)」がジュエリー業界のサステナビリティを推進するパートナーシップ「ウォッチ&ジュエリー イニシアティブ 2030」のメンバーでもある。

オープン当日の11月25日12-14時の間、ヤンセン=クリエイティブ・ディレクターが店頭に立つ予定だ。

■ トムウッド 青山店
開業日:11月11日
営業時間:12:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区南青山3-14-20

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【2023年クリスマス】スタバの中目黒旗艦店がホリデー色に 白みそティーラテやホットカクテルなど限定メニューを発売

スターバックス コーヒー ジャパンは、東京・中目黒の旗艦店、スターバックス リザーブ ロースタリーで、ホリデーに向けたインスタレーションと限定メニュー、雑貨コレクションを用意するキャンペーンを実施中だ。

新作としてラインアップしたのは、“白みそ ルイボス ティーラテ” (1050円/店内利用、1031円/テイクアウト)と“メリー クリーム クラフトキャラメル ラテ”(1050円/店内利用、1031円/テイクアウト)、ホットカクテル“ジョイフル メドレー ハート ウォーマー”(2200円/店内利用のみ)。

また、イタリアンベーカリーのプリンチでもホリデーシーズンに毎年登場する“パネトーネ”の新作も用意した。フルーツの甘さが広がる“パネトーネ クラッシコ”(7090円/直径20cm)とビターなチョコレートの生地にマロンやヘーゼルナッツを混ぜ込んだ“パネトーネ チョコラート マローネ”(7810円/直径20cm)も販売する。

グッズにおいては、クリスマスツリーを飾るオーナメント(2300円〜)や、プレゼントにも適した12のアルファベットを刻んだデミタスカップ(1800円)、キーホルダー(2500円)のほか、ステンレスボトル(4800円)などを用意。また、クリスマスまでのカウントダウンをしながら自分で作るギフトボックスキット(3500円)などをラインアップした。

インスタレーションにおいては、1階のエントランス付近に高さ4.5mのステンドグラス風ホリデーツリーを展示した。さらに、3階の人気フォトスポット“カード ウォール”を限定のホリデーカラーに変更し、4階にはステンドグラス風ツリーの中に入ったような体験ができる、ツリーハウスを用意した。ツリーハウスの壁面の柄の中には、同社のアイコンの一つである“サイレン"が隠れている。

白みそティーラテやホットカクテル
新作ドリンクに込められたこだわり

全3種類の新作ドリンクの中で、担当者が「特にリザーブ ロースタリーらしいイノベーティブなメニュー」と説明したのが、“白みそ ルイボス ティーラテ”。ルイボスティーのミルクティーに、白みそと和からしのクリームを合わせたティーラテだ。ルイボスティーの自然な甘みにまろやかさとほどよい塩味のある白みそが重なる、甘じょっぱい味わいが魅力。アクセントにバニラシロップを加えているため、クリームを溶かすと柔らかい甘さのミルクティーを楽しめる。

ホットカクテルの“ジョイフル メドレー ハート ウォーマー”は、「クリスマスマーケットのアップルサイダーやホットワインに着想した」という冬を彩る1杯。ノンアルコールと併せて用意し、2月14日まで販売する予定だ。カクテルは、3つのテイストが異なる茶葉にマンゴーやパパイヤをブレンドした、スターバックスのホリデーでおなじみのティー“ジョイフル メドレー”をベースにした。アーモンドやアプリコットのような風味が際立つリキュール、アマレットと梅酒をブレンドし、優しい甘みに仕上げている。ガーニッシュには、炙ったリンゴとローズマリーを添えている。担当者いわく度数は「ワインと同程度」で、度数を調節してオーダーすることもできる。

“メリー クリーム クラフトキャラメル ラテ”は、豊かな香りとほどよい塩味、焦がしのほろ苦さを感じるキャラメルが主役の定番“クラフトキャラメル ラテ”に、マスカルポーネチーズを使った、コク深い“メリークリーム”をトッピングしたドリンクだ。窯で熱を入れたキャラメルに、マスカルポーネチーズのコク深い味わいが重なる。また、今年のホリデーは、“メリー クリーム”を好きなドリンクメニューにトッピングできる“メリー クリーム カスタマイズ”(165円/店内利用、162円/テイクアウト)も実施する。

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「シャネル」がアイデア&クリエイティブ戦略の役職を新設

「シャネル(CHANEL)」はこのほど、新設したインフルエンス・アンド・ブランドエンゲージメント部門の責任者となる新たな役職としてアイディエーション・アンド・クリエイティブ・インフルエンス・ストラテジーズ・ディレクターを設け、ナデージュ・ウィンター(Nadege Winter)を任命した。

同ブランドは約1年半前、ブランドの影響力とエンゲージメントに関するビジョンを再定義した。「シャネル」のブランディーヌ・ヴェラン(Blandine Velin)=インターナショナル・ヘッド・オブ・インフルエンス・アンド・ブランドエンゲージメントは、「大幅な成長と変革が進むビューティ業界において、影響力とエンゲージメントに特化したチームを設立する目的は、フレグランスとビューティの長期的なビジョンにポジティブでユニークな価値観を吹き込み新たな次元に引き上げることだ」とコメント。

ウィンター新ディレクターは9月初旬にシャネルに入社。直近15年は独立系コンサルタントや起業家として活動した。それ以前は、パレ・ド・トーキョーのコミュニケーション・ディレクターを経て、パリのセレクトショップ、コレット(COLETTE)のコミュニケーション部門を7年間指揮した後、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」のブランドエクスペリエンスを率いた。シャネルではヴェラン=インターナショナル・ヘッド・オブ・インフルエンス・アンド・ブランドエンゲージメントの直属となり、ブランドエンゲージメントのマネジメントチームをはじめアーティスティック部門、コーポレートチームなどと連携する。また、世界中の社内外のパートナーとの“インフルエンス・カウンシル(影響力に関する評議会)”を立ち上げリードすることになる。

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カーリー・クロス、英誌「i-D」を買収 取引額は非公開

モデルで実業家のカーリー・クロス(Karlie Kloss)は、新会社ベッドフォード・メディア(BEDFORD MEDIA)を設立し、同社を通じて英国のファッション・カルチャー誌「i-D」を買収することを発表した。取引額は非公開。取引の成立後、クロスは「i-D」の最高経営責任者に就任。2019年からグローバル編集長を務めるアラステア・マッキム(Alastair McKimm)は、チーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)兼グローバル編集長に就任する。

「i-D」は、英「ヴォーグ(VOGUE)」のアート・ディレクターを務めていたテリー・ジョーンズ(Terry Jones)が1980年に創刊。パンク全盛期のロンドンのストリートファッションやカルチャーを取り扱い、カルト的な人気を博した。2012年にヴァイス・メディア・グループ(VICE MEDIA GROUP)の傘下となったが、同社は経営不振のため、今年5月に日本の民事再生法に相当する米国連邦破産法第11章を申請。6月には、投資会社から成る債権団によって3億5000万ドル(約528億円)で買収された。

クロスはトップモデルとして活躍すると同時に、実業家の顔も持つ。15年には、性別による経済格差の是正に取り組むべく、13〜18歳の女性(ノンバイナリーやジェンダークィアを含む)に無料でコーディングを教えるサマーキャンプを運営する非営利団体コード・ウィズ・クロッシー(KODE WITH KLOSSY)を設立。また、テック系のスタートアップなどに投資しているほか、20年には投資家のコンソーシアムを率いて米国のファッション誌「Wマガジン(W MAGAZINE)」を買収している。

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「YSL」がアイコンフレグランス“リブレ”の香りを体験できるポップアップを表参道で開催

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は11月20日から26日の期間、ブランドのアイコンフレグランス“リブレ(LIBRE)”シリーズの香りを体験できるポップアップスタンド“YSL LIBRE STAND”を開催する。場所は表参道ヒルズ本館1階メインエントランス。

気軽に立ち寄れる会場では“リブレ”製品の全ラインアップのテスターが試すことができるほか、表参道フラッグシップ ブティック限定のオリジナルデザインや名前がプリントできる“アトリエ ブリンティング”、“リブレ”製品購入者限定でフレグランスケースやオリジナルポーチなどを進呈する購入特典ギフト(数量限定)も用意。また、“リブレ オーデパルファム”のサンプルもプレゼントする。

◼️“イヴ・サンローラン リブレ スタンド”
場所:表参道ヒルズ本館1階メインエントランス
期間:11月20〜26日
時間:11〜19時

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「YSL」がアイコンフレグランス“リブレ”の香りを体験できるポップアップを表参道で開催

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は11月20日から26日の期間、ブランドのアイコンフレグランス“リブレ(LIBRE)”シリーズの香りを体験できるポップアップスタンド“YSL LIBRE STAND”を開催する。場所は表参道ヒルズ本館1階メインエントランス。

気軽に立ち寄れる会場では“リブレ”製品の全ラインアップのテスターが試すことができるほか、表参道フラッグシップ ブティック限定のオリジナルデザインや名前がプリントできる“アトリエ ブリンティング”、“リブレ”製品購入者限定でフレグランスケースやオリジナルポーチなどを進呈する購入特典ギフト(数量限定)も用意。また、“リブレ オーデパルファム”のサンプルもプレゼントする。

◼️“イヴ・サンローラン リブレ スタンド”
場所:表参道ヒルズ本館1階メインエントランス
期間:11月20〜26日
時間:11〜19時

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よーじやの新スキンケアブランド「すーは」は肌悩みに合わせたカスタマイズが可能

よーじやグループは12月15日、新たなフェイシャルケアブランド「すーは(SU-HA)」発売する。第1弾は2001年発売のスキンケア“うるおいぷらす”シリーズから続く低刺激処方はそのままに、クレンジングから洗顔、化粧水・美容液・乳液まで8アイテムを用意。好みの使用感や肌悩みにあわせて必要なアイテムをカスタマイズできる。

ラインアップは、米ぬか由来のイノシトールが皮脂バランスを調整する美容液“マルチピースフル”(30mL、7920円)、オイル並みのクレンジング力とミルクの保湿力で落ちると潤うを両立するメイク落とし“ディープクレンジングジェル”(145mL、4400円)、きめ細やかな弾力泡とアミノ酸ベースで優しい肌当たりの“スムースアップホイップ”(140mL、3960円)、皮脂や古い角質を取り去る化粧水“角質クリアローション”(150mL、4950円)など。

同商品の発売を記念し、イメージムービーやブランドコンセプトなどを紹介する特設サイトを公開したほか、おすすめの「すーは」の組み合わせを提案するツールも用意。スマートフォンや「よーじや」の各店舗に設置したタブレット端末などで簡単な質問に答えると、8つのアイテムから肌悩みに合わせた「すーは」の組み合わせを紹介する。また「よーじや」各店舗では同アイテムを購入した人を対象に、限定デザインのショッパーを用意している。

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パタゴニアの気張らないコミュニティの作り方 北極先住民族を撮る写真家遠藤励と協働

「パタゴニア(PATAGONIA)」は環境危機と闘うためのコミュニティを広げるために、さまざまなイベントを開催している。京都店(11月3日)、福岡店(11月11日)、軽井沢店(11月24日)で行う「北極先住民族のいま」もその一つ。ただし、イベント自体は直接環境危機を訴えかけるものではない。

今回のイベントは写真家の遠藤励を招き、遠藤が撮影したグリーンランドのイヌイットの狩猟の様子を紹介したり、地元バンドのライブ演奏やビール販売を行ったりした。今回はこれまでのパタゴニアのイベントとは異なる方法を採り、間口を広げて来場者を募った。イベントを担当するパタゴニア日本支社の内野宗一郎カテゴリーマーケティング アシスタントマネージャーは「われわれが環境問題をテーマにしたイベントを考えるとどうしても真面目な着席形式の講演のような形になり、伝えたいメッセージを一方的に発信しがちだった。ご来場いただく方もすでに関心が高い方が多く、同じ顔触れになることもある。地球環境は待ったなしの状況で、スピード感を上げて環境・社会問題解決につなげていくには、すでにつながっている仲間だけでは社会に変化をもたらすことはできないと考えた」と話す。加えて、「これまでは伝えたいことをなるべくたくさん持ち帰っていただくためのどうしたらいいかと考えていたが、今回は10伝えたとしたら何か1つでも持ち帰ってもらえればいいと考えた」と内野。

店頭で掲示された遠藤の作品は、グリーンランドの今を写したもので、ナイロンジャケットとアザラシの毛のパンツをまとうイヌイットの少女や、一部がえぐられた氷床、ごみだらけのグリーンランドの海岸線などだ。美しいだけではなく、見る者に危機感を訴えかけてくる。「北極圏で暮らす人々に気候危機と資本主義のしわ寄せがきていることを伝えたいと考えた」。

京都店で行ったイベントには60人以上が参加し(通常は着席で行うので35人程度)、顧客だけではなく新規で来店する人がとても多かったという。「来場者が食い入るように遠藤さんの写真(スライドショー)を見つめながら、話に耳を傾ける姿が印象的だった。今回のイベントの形式は遠藤さんからの提案によるところがあったが、われわれにとっても大きな気づきになった」。

気候変動と資本主義の影響を強く受ける先住民の暮らし

もともと遠藤は雪をテーマに撮り続けてきた写真家で、中でも大きなテーマはスノーボードカルチャーだった。遠藤は「温暖化が深刻化し、エクストリームスポーツとしてのスノーボードだけではなく、自然と社会とのつながりを、雪や氷河を通じて表現していきたいと考えた。そうした活動の延長線上に北極と先住民文化があった」と話す。北極圏の先住民にフォーカスしたのは「自然のサイクルと直結した先住民の暮らしが最もサステナブルなのではないかと思った」から。リサーチの結果、最も先住民族の暮らしが残っていると言われている「地球上最後ともいえる大型哺乳類の狩猟生活を営むグリーンランドの先住民の狩猟の撮影に挑んだ」と遠藤。しかし、実際に訪れてみると予想以上に資本主義に侵食されている現実を知る。先住民族の文化の継承が難しくなっていることや、暮らし自体が変化していた。「人々が安定を求め始めたことや資本が入ることで狩りをする必要がなくなってきている。数年でなくなるか、あるいは観光としてのビジネスになっていくかどちらかではないか」と遠藤。記録を残すという意味もあった。

撮影を通じて自身の気づきも多かったという。「獲物を捕って解体して食べるーー一連の作業を目の当たりにして、複雑な気持ちになった。彼らはホッキョクグマなど絶滅危惧種も狩るし、『やめて』と思う自分がいたりして胸が苦しくなった。命をいただくことに責任を持つとはどういうことかを考えると、普段僕たちが口にする牛や豚の命の重さも同じではないか。僕自身、解体される動物や血を見たことがなかっただけで、彼らの狩猟を本当はどこか好奇な目で見ていたことにも気付いた。そして、日本での暮らしは、都合が悪いことが見えない仕組みになっていることに気付かされた。切り身になったものが提供され、食べるときも罪悪感や感謝の気持ちを持ちづらい。解体を手伝うと命の重みを体感するし、食べるときは感謝していただく。こうした気持ちが自分の生活に抜け落ちていたし、その社会や状態が怖いと感じた」。

「人と自然をつなぐ中間に存在したい」

気候変動の影響で狩猟自体にも変化があるという。「海氷が張らない期間が延びることで狩猟期間が変化しているし、ホッキョクグマの個体自体も20年前に比べると平均で40kg程度軽く小さくなっているという報告がある」。先住民の生活の変化も著しい。「グリーンランドはかつてアルコールの持ち込みが禁止されていたのに、ここ数年で簡単に買えるようになった。そもそもグリーンランドには発酵文化がないからアルコールもなかったし、そこに住む人々は、アルコールを分解する能力が弱い。だから、アルコール中毒や酒乱が増えていることが社会問題になっている。また、アルコールをはじめとした輸入品を購入するためや、外貨獲得のため狩猟という認識が変わり始めた猟師もいる」。

「資本主義代表の僕らが発展するな、というのも違う。僕らが辿ってきたことを辿っていて、生活や選択、需要やニーズがそこに表れている」。それでも写真を撮り続けるのは、「人と自然をつなぐ中間に存在したいから」だ。「関心を高めるきっかけになれば」と語った。

■プロフィール

PROFILE:遠藤励

(えんどう・つとむ)長野県出身、写真家。スノーボードカルチャーに精通。90年代から地元白馬のバックカントリーシーンの開拓に携わり、現在まで日本や世界各地の雪山・コミュニティを訪れ専門誌やメディアに作品を寄与。また、雪にまつわる作品表現に傾倒し、「snow meditation」や「水の記憶」などのシリーズを発表。近年は「雪の民族」を撮影するプロジェクトに注力し、北極圏に通いながら、変容する自然環境や先住民族の暮らしを撮影している。 作品集に「inner focus」(小学館)、「Vision quest」(自主制作)がある

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パタゴニアの気張らないコミュニティの作り方 北極先住民族を撮る写真家遠藤励と協働

「パタゴニア(PATAGONIA)」は環境危機と闘うためのコミュニティを広げるために、さまざまなイベントを開催している。京都店(11月3日)、福岡店(11月11日)、軽井沢店(11月24日)で行う「北極先住民族のいま」もその一つ。ただし、イベント自体は直接環境危機を訴えかけるものではない。

今回のイベントは写真家の遠藤励を招き、遠藤が撮影したグリーンランドのイヌイットの狩猟の様子を紹介したり、地元バンドのライブ演奏やビール販売を行ったりした。今回はこれまでのパタゴニアのイベントとは異なる方法を採り、間口を広げて来場者を募った。イベントを担当するパタゴニア日本支社の内野宗一郎カテゴリーマーケティング アシスタントマネージャーは「われわれが環境問題をテーマにしたイベントを考えるとどうしても真面目な着席形式の講演のような形になり、伝えたいメッセージを一方的に発信しがちだった。ご来場いただく方もすでに関心が高い方が多く、同じ顔触れになることもある。地球環境は待ったなしの状況で、スピード感を上げて環境・社会問題解決につなげていくには、すでにつながっている仲間だけでは社会に変化をもたらすことはできないと考えた」と話す。加えて、「これまでは伝えたいことをなるべくたくさん持ち帰っていただくためのどうしたらいいかと考えていたが、今回は10伝えたとしたら何か1つでも持ち帰ってもらえればいいと考えた」と内野。

店頭で掲示された遠藤の作品は、グリーンランドの今を写したもので、ナイロンジャケットとアザラシの毛のパンツをまとうイヌイットの少女や、一部がえぐられた氷床、ごみだらけのグリーンランドの海岸線などだ。美しいだけではなく、見る者に危機感を訴えかけてくる。「北極圏で暮らす人々に気候危機と資本主義のしわ寄せがきていることを伝えたいと考えた」。

京都店で行ったイベントには60人以上が参加し(通常は着席で行うので35人程度)、顧客だけではなく新規で来店する人がとても多かったという。「来場者が食い入るように遠藤さんの写真(スライドショー)を見つめながら、話に耳を傾ける姿が印象的だった。今回のイベントの形式は遠藤さんからの提案によるところがあったが、われわれにとっても大きな気づきになった」。

気候変動と資本主義の影響を強く受ける先住民の暮らし

もともと遠藤は雪をテーマに撮り続けてきた写真家で、中でも大きなテーマはスノーボードカルチャーだった。遠藤は「温暖化が深刻化し、エクストリームスポーツとしてのスノーボードだけではなく、自然と社会とのつながりを、雪や氷河を通じて表現していきたいと考えた。そうした活動の延長線上に北極と先住民文化があった」と話す。北極圏の先住民にフォーカスしたのは「自然のサイクルと直結した先住民の暮らしが最もサステナブルなのではないかと思った」から。リサーチの結果、最も先住民族の暮らしが残っていると言われている「地球上最後ともいえる大型哺乳類の狩猟生活を営むグリーンランドの先住民の狩猟の撮影に挑んだ」と遠藤。しかし、実際に訪れてみると予想以上に資本主義に侵食されている現実を知る。先住民族の文化の継承が難しくなっていることや、暮らし自体が変化していた。「人々が安定を求め始めたことや資本が入ることで狩りをする必要がなくなってきている。数年でなくなるか、あるいは観光としてのビジネスになっていくかどちらかではないか」と遠藤。記録を残すという意味もあった。

撮影を通じて自身の気づきも多かったという。「獲物を捕って解体して食べるーー一連の作業を目の当たりにして、複雑な気持ちになった。彼らはホッキョクグマなど絶滅危惧種も狩るし、『やめて』と思う自分がいたりして胸が苦しくなった。命をいただくことに責任を持つとはどういうことかを考えると、普段僕たちが口にする牛や豚の命の重さも同じではないか。僕自身、解体される動物や血を見たことがなかっただけで、彼らの狩猟を本当はどこか好奇な目で見ていたことにも気付いた。そして、日本での暮らしは、都合が悪いことが見えない仕組みになっていることに気付かされた。切り身になったものが提供され、食べるときも罪悪感や感謝の気持ちを持ちづらい。解体を手伝うと命の重みを体感するし、食べるときは感謝していただく。こうした気持ちが自分の生活に抜け落ちていたし、その社会や状態が怖いと感じた」。

「人と自然をつなぐ中間に存在したい」

気候変動の影響で狩猟自体にも変化があるという。「海氷が張らない期間が延びることで狩猟期間が変化しているし、ホッキョクグマの個体自体も20年前に比べると平均で40kg程度軽く小さくなっているという報告がある」。先住民の生活の変化も著しい。「グリーンランドはかつてアルコールの持ち込みが禁止されていたのに、ここ数年で簡単に買えるようになった。そもそもグリーンランドには発酵文化がないからアルコールもなかったし、そこに住む人々は、アルコールを分解する能力が弱い。だから、アルコール中毒や酒乱が増えていることが社会問題になっている。また、アルコールをはじめとした輸入品を購入するためや、外貨獲得のため狩猟という認識が変わり始めた猟師もいる」。

「資本主義代表の僕らが発展するな、というのも違う。僕らが辿ってきたことを辿っていて、生活や選択、需要やニーズがそこに表れている」。それでも写真を撮り続けるのは、「人と自然をつなぐ中間に存在したいから」だ。「関心を高めるきっかけになれば」と語った。

■プロフィール

PROFILE:遠藤励

(えんどう・つとむ)長野県出身、写真家。スノーボードカルチャーに精通。90年代から地元白馬のバックカントリーシーンの開拓に携わり、現在まで日本や世界各地の雪山・コミュニティを訪れ専門誌やメディアに作品を寄与。また、雪にまつわる作品表現に傾倒し、「snow meditation」や「水の記憶」などのシリーズを発表。近年は「雪の民族」を撮影するプロジェクトに注力し、北極圏に通いながら、変容する自然環境や先住民族の暮らしを撮影している。 作品集に「inner focus」(小学館)、「Vision quest」(自主制作)がある

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俳優・山﨑賢人が時計「ウブロ」のアンバサダーに就任

「ウブロ」のアンバサダーに就任した俳優の山﨑賢人

スイスの時計ブランド「ウブロ(HUBLOT)」は、俳優の山﨑賢人をアンバサダーに指名した。同ブランドが、俳優をアンバサダーに起用するのは初めて。

山﨑は、「世界的なウオッチメーカーである『ウブロ』ファミリーの一員になれたことを光栄に感じている。『ウブロ』は、機能およびデザイン面で常に進化している。僕もチャレンジを続けていきたい」とコメント。

「ウブロ」は公式インスタグラムで、山﨑のインタビュー動画を公開中だ。

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俳優・山﨑賢人が時計「ウブロ」のアンバサダーに就任

「ウブロ」のアンバサダーに就任した俳優の山﨑賢人

スイスの時計ブランド「ウブロ(HUBLOT)」は、俳優の山﨑賢人をアンバサダーに指名した。同ブランドが、俳優をアンバサダーに起用するのは初めて。

山﨑は、「世界的なウオッチメーカーである『ウブロ』ファミリーの一員になれたことを光栄に感じている。『ウブロ』は、機能およびデザイン面で常に進化している。僕もチャレンジを続けていきたい」とコメント。

「ウブロ」は公式インスタグラムで、山﨑のインタビュー動画を公開中だ。

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「パレス」と「カッパ」がフランスの自動車メーカー「アルピーヌ」とトリプルコラボ レーシングカーやアパレルを制作

「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」は、「カッパ(KAPPA)」とフランスの自動車メーカー「アルピーヌ(ALPINE)」とトリプルコラボレーションしたコレクション“パレス カッパ フォー アルピーヌ”を発表した。価格は非公開で、11月16日(現地時間)にアメリカ・ラスベガスの「ヴェネチアン・ショップ」にオープンするポップアップストアで先行発売後、18日から「パレス スケートボード」東京店および公式オンラインでも取り扱う。

今回のトリプルコラボは、「アルピーヌ」の名を冠したF1コンストラクター「BWT アルピーヌF1チーム」のためにデザインされたものだ。今週末に行われる「F1 ラスベガス・グランプリ」に向けてデザインされたレーシングカー“A523”をはじめ、チームドライバーのピエール・ガスリー(Pierre Gasly)とエステバン・オコン(Esteban Ocon)のオフィシャルスーツ、同チームのキットなどに加え、アパレルコレクションも用意する。アパレルは、ピットショーツやレインジャケット、トラックスーツ、テックポロシャツ、「ニューエラ(NEW ERA)」も加えた“ナインフィフティ カーブド・ブリム・ドライバー・キャップ”などをそろえ、どれもカラフルな仕上がりで、「パレス」や「カッパ」のロゴ、チーム名、スポンサーロゴを落とし込んでいる。

デビッド・ジェンドリー(David Gendry)「アルピーヌ」スポンサー・パートナーシップ・コミュニケーション担当副社長は、コラボについて「パートナーである『カッパ』と共に、『パレス』とのユニークなコラボが発表できて大変嬉しい。ファッションとスポーツが完璧に融合したこのようなプロジェクトは、『アルピーヌ』にとって初めてのことだ。この数カ月のクリエイティブな過程と交流は素晴らしいもので、ラスベガスを取り囲む砂漠にインスパイアされた“A523”のユニークなカラーリングを発表できることを大変誇りに思う。チームは今週末、“パレス カッパ フォー アルピーヌ”のチームキットを誇らしげに着用することだろう」とコメントしている。

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「パレス」と「カッパ」がフランスの自動車メーカー「アルピーヌ」とトリプルコラボ レーシングカーやアパレルを制作

「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」は、「カッパ(KAPPA)」とフランスの自動車メーカー「アルピーヌ(ALPINE)」とトリプルコラボレーションしたコレクション“パレス カッパ フォー アルピーヌ”を発表した。価格は非公開で、11月16日(現地時間)にアメリカ・ラスベガスの「ヴェネチアン・ショップ」にオープンするポップアップストアで先行発売後、18日から「パレス スケートボード」東京店および公式オンラインでも取り扱う。

今回のトリプルコラボは、「アルピーヌ」の名を冠したF1コンストラクター「BWT アルピーヌF1チーム」のためにデザインされたものだ。今週末に行われる「F1 ラスベガス・グランプリ」に向けてデザインされたレーシングカー“A523”をはじめ、チームドライバーのピエール・ガスリー(Pierre Gasly)とエステバン・オコン(Esteban Ocon)のオフィシャルスーツ、同チームのキットなどに加え、アパレルコレクションも用意する。アパレルは、ピットショーツやレインジャケット、トラックスーツ、テックポロシャツ、「ニューエラ(NEW ERA)」も加えた“ナインフィフティ カーブド・ブリム・ドライバー・キャップ”などをそろえ、どれもカラフルな仕上がりで、「パレス」や「カッパ」のロゴ、チーム名、スポンサーロゴを落とし込んでいる。

デビッド・ジェンドリー(David Gendry)「アルピーヌ」スポンサー・パートナーシップ・コミュニケーション担当副社長は、コラボについて「パートナーである『カッパ』と共に、『パレス』とのユニークなコラボが発表できて大変嬉しい。ファッションとスポーツが完璧に融合したこのようなプロジェクトは、『アルピーヌ』にとって初めてのことだ。この数カ月のクリエイティブな過程と交流は素晴らしいもので、ラスベガスを取り囲む砂漠にインスパイアされた“A523”のユニークなカラーリングを発表できることを大変誇りに思う。チームは今週末、“パレス カッパ フォー アルピーヌ”のチームキットを誇らしげに着用することだろう」とコメントしている。

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「ヤーマン」初の旗艦店を銀座にオープン 12月10日まで毎日先着100人に「オンリーミネラル」のコスメをプレゼント

ヤーマンは11月29日、初となるグローバル フラッグシップストア「ヤーマン ザ ストア ギンザ(YA-MAN the store GINZA)」をオープンする。12月10日までの期間限定で美容機器が当たるはずれなしのくじ引きや、ミネラルコスメ「オンリーミネラル(ONLY MINERALS)」のコスメを先着100人に贈呈するなど、オープニングキャンペーンやイベントを多数用意している。

「ヤーマン ザ ストア ギンザ」の1階、正面入り口には5148個のLEDを使用した高さ3mの“美肌光ステーション”を設置。ヤーマンの美顔器に搭載しているLEDの美肌光テクノロジー“美肌光”の疑似体験が可能だ。肌カウンセリングを行い、光テクノロジーで活用されるさまざまな色のLEDを使ったプログラムを用意。全身でLEDを浴びるダイナミックな“光浴”体験ができる。また、同フロアでは基幹ブランド「ヤーマン トウキョウ ジャパン(YA-MAN TOKYO JAPAN)」やサロン推奨ブランド「ヤーマン プロフェッショナル(YA-MAN PROFESSIONAL)」、「ミーゼ(MYSE)」、「オンリーミネラル」などのコスメまで、ヤーマン商品の全ラインアップが体感できる。

2024年1月12日にオープン予定の2階は、顧客の“美人づくり”をサポートする顔専門のトレーニングジム「フェイス・リフト・ジム(FACE LIFT GYM)」を併設。専門のトレーナーが美容機器を使用し、ヤーマンの研究開発拠点「表情筋研究所」での研究成果をいち早く取り入れたさまざまなメニュー(3300〜2万6400円)を提供する。さらに、ヤーマンの業務用フェイシャルマシン“クイーンリフト”を組み込んだ、銀座ならではのぜいたくなお手入れが体験できるVIPコースも用意した。

同店ではサステナブルな取り組みの一環として、他社メーカーを含む使わなくなった美顔器やヘアドライヤーなどの美容機器の回収を実施する。美容機器(3点まで)を持ち込むと、「ヤーマン ザ ストア ギンザ」でのお会計が2000円割引となる。回収対象商品については、11月29日以降に店舗まで電話で問い合わせが必要だ。

■ヤーマン ザ ストア ギンザ
時間:11:00~20:00
住所:東京都中央区銀座8-9-1 銀座中央通りMMビル1F/2F
※2階の「フェイス・リフト・ジム」は2024年1月12日にオープン予定

問い合わせ先
ヤーマン
0120-766-282

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画家ミュシャの子孫が語る「マッシュを選んだ理由」 世界初の公式ブランドで協業

アール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャをテーマにしたマッシュスタイルラボの新ブランド「ミュシャ(MUCHA)」が好調にすべり出している。同社はミュシャの芸術的・知的財産を管理するミュシャ財団とパートナーシップ契約を交わし、9月にルミネ有楽町に1号店をオープン。オープン当日には開店前から30人以上の並び列ができた。

ミュシャ作品の世界観を解釈し、日本のクラフツマンシップと掛け合わせて作ったフレグランスや雑貨を提案する。日本とフランスの調香師で作り上げたフレグランスや、米沢織ジャカード素材を使ったトートバッグは特に人気で、品切れ・入荷を繰り返しているという。

10月には京都高島屋S.Cの新ゾーン「T8」に2店舗目をオープンした。来日したミュシャ本人のひ孫であり、ミュシャ財団のエグゼクティブ・ディレクターを務めるマーカス・ミュシャ氏に、マッシュと組んだ理由と今後の展望を聞いた。

WWD:店内を見て、感想は。

マーカス・ミュシャ(以下、マーカス):曽祖父のアルフォンスがもし生きていたならば、ぜひここに連れてきたい。このようなすばらしい空間を目の当たりにしたら、きっと彼も感激するだろう。

WWD:お気に入りの商品は。

マーカス:どれもすてきだが、オードパルファンだ。個人的に一番好みなのはローズの香り。アルフォンスの作品にとって「花」はとても重要なもの。代表作の“四つの花”をはじめ、彼の作品の多くに花のモチーフが見られる。パリのアトリエには、今も庭一面に薔薇の花が咲く。その風景を思い起こすようなフレッシュなノート(香り)だ。

WWD:世界初のブランドを開発するにあたり、マッシュを協業先に選んだ理由は。

マーカス:1〜2年前にマッシュから(ブランド開発についての)打診をいただいた。私たちはそれ以前の2019年から「ジェラート・ピケ」とのコラボ商品でご一緒してきて、非常にいい関係を築いてきた。(商品の)サンプルを見て驚いたのは、どれもアルフォンスの考えに共感した上で作っているものばかりだということだ。だからマッシュとなら、一緒にいいブランドが作れるだろうという確信があった。

マッシュは、「ミュシャ」ブランドにおいても、私たちの大事にしていることをよく理解し、表現してくれている。最近パリで実施した作品展では、アルフォンスが広告ポスターを手がけた“ロド”という香水の現物を展示した。すでに製造から100年以上が経過しており、劣化が進んでいるため当時の香りを感じることはできない。今回の「ミュシャ」ブランドではこの“ロド”の香水もラインアップされている。オリジナルとは全く異なる香調だが、とてもすてきな香りだ。“ロド”の世界観を忠実に、かつユニークに表現していて感激した。

WWD:日本には多くのミュシャファンがおり、初の公式ブランドを待ちわびた人も多い。

マーカス:個人的な考えだが、アルフォンスの作品には、日本人女性が共感する部分は多いからだと思う。彼の描く女性像は、日本人女性と重なる部分がある。凛とした美しさがあるが、あからさまなセクシーさは強調しない。奥ゆかしく、どこか自立した強さを感じさせる。

アルフォンスは、一部の人に占有されるのではなく、万人のための作品を作るという哲学があった。今は多くの人にとって、彼の作品を手に入れることはそう簡単ではないかもしれない。だからこそ「ミュシャ」というブランドのフレグランスやバッグなどを通じて、彼の世界観を味わっていただけるのはすばらしいことだ。

現在、チェコ・プラハで新たな美術館の建設計画を進めている。すでに市長とは合意書を交わしており、ショッピングモールを併設する構想がある。そこに「ミュシャ」ブランドの店舗を誘致するのが私の夢だ。

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画家ミュシャの子孫が語る「マッシュを選んだ理由」 世界初の公式ブランドで協業

アール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャをテーマにしたマッシュスタイルラボの新ブランド「ミュシャ(MUCHA)」が好調にすべり出している。同社はミュシャの芸術的・知的財産を管理するミュシャ財団とパートナーシップ契約を交わし、9月にルミネ有楽町に1号店をオープン。オープン当日には開店前から30人以上の並び列ができた。

ミュシャ作品の世界観を解釈し、日本のクラフツマンシップと掛け合わせて作ったフレグランスや雑貨を提案する。日本とフランスの調香師で作り上げたフレグランスや、米沢織ジャカード素材を使ったトートバッグは特に人気で、品切れ・入荷を繰り返しているという。

10月には京都高島屋S.Cの新ゾーン「T8」に2店舗目をオープンした。来日したミュシャ本人のひ孫であり、ミュシャ財団のエグゼクティブ・ディレクターを務めるマーカス・ミュシャ氏に、マッシュと組んだ理由と今後の展望を聞いた。

WWD:店内を見て、感想は。

マーカス・ミュシャ(以下、マーカス):曽祖父のアルフォンスがもし生きていたならば、ぜひここに連れてきたい。このようなすばらしい空間を目の当たりにしたら、きっと彼も感激するだろう。

WWD:お気に入りの商品は。

マーカス:どれもすてきだが、オードパルファンだ。個人的に一番好みなのはローズの香り。アルフォンスの作品にとって「花」はとても重要なもの。代表作の“四つの花”をはじめ、彼の作品の多くに花のモチーフが見られる。パリのアトリエには、今も庭一面に薔薇の花が咲く。その風景を思い起こすようなフレッシュなノート(香り)だ。

WWD:世界初のブランドを開発するにあたり、マッシュを協業先に選んだ理由は。

マーカス:1〜2年前にマッシュから(ブランド開発についての)打診をいただいた。私たちはそれ以前の2019年から「ジェラート・ピケ」とのコラボ商品でご一緒してきて、非常にいい関係を築いてきた。(商品の)サンプルを見て驚いたのは、どれもアルフォンスの考えに共感した上で作っているものばかりだということだ。だからマッシュとなら、一緒にいいブランドが作れるだろうという確信があった。

マッシュは、「ミュシャ」ブランドにおいても、私たちの大事にしていることをよく理解し、表現してくれている。最近パリで実施した作品展では、アルフォンスが広告ポスターを手がけた“ロド”という香水の現物を展示した。すでに製造から100年以上が経過しており、劣化が進んでいるため当時の香りを感じることはできない。今回の「ミュシャ」ブランドではこの“ロド”の香水もラインアップされている。オリジナルとは全く異なる香調だが、とてもすてきな香りだ。“ロド”の世界観を忠実に、かつユニークに表現していて感激した。

WWD:日本には多くのミュシャファンがおり、初の公式ブランドを待ちわびた人も多い。

マーカス:個人的な考えだが、アルフォンスの作品には、日本人女性が共感する部分は多いからだと思う。彼の描く女性像は、日本人女性と重なる部分がある。凛とした美しさがあるが、あからさまなセクシーさは強調しない。奥ゆかしく、どこか自立した強さを感じさせる。

アルフォンスは、一部の人に占有されるのではなく、万人のための作品を作るという哲学があった。今は多くの人にとって、彼の作品を手に入れることはそう簡単ではないかもしれない。だからこそ「ミュシャ」というブランドのフレグランスやバッグなどを通じて、彼の世界観を味わっていただけるのはすばらしいことだ。

現在、チェコ・プラハで新たな美術館の建設計画を進めている。すでに市長とは合意書を交わしており、ショッピングモールを併設する構想がある。そこに「ミュシャ」ブランドの店舗を誘致するのが私の夢だ。

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南伊豆に移住したデザイナー夫婦による「ファイブノット」 “生き方”で魅了するブランド運営

今春、青森の八甲田山でスキーをしていたら、同じバックカントリーツアーに「私たち、ファッションデザイナーなんです」と話すスノーボーダーのご夫婦がいました。聞けば、ウィメンズブランド「ファイブノット(5-KNOT)」を手掛けているそう。東京のファッションシーンを熱心に追いかけている方なら、「何度かランウエイショーもしているブランドだ!」とピンとくるはず。実は私も何度かショーを見ていますが、しっかり話すのはこのときが初めて。こんなふうに旅先で会うなんて縁を感じます。その後もインスタグラムをチェックしていたら、今秋ブランド設立10周年のイベントを行うとのこと。いい機会なので訪ねてみると、南伊豆に住んで旅を楽しみつつ服を作っているという2人のライフスタイルを凝縮した場になっていました。「すごく今っぽいブランドのあり方だな」と感じたのでご紹介します。

本題に入る前にまずはブランドのあらましから。「ファイブノット」は鬼澤瑛菜さん、西野岳人さん夫婦が、オンワード樫山の商品企画担当などを経て13年に立ち上げたウィメンズブランド。15年にTOKYO新人デザイナーファッション大賞プロ部門でグランプリを獲得し、17-18年秋冬に「アマゾン ファッション ウィーク東京」でショーデビュー、翌18年春夏シーズンのファッション・ウイークでは、期待の若手ブランドに贈られる「DHLデザイナーアワード」も受賞しています。ブランドを立ち上げる前から他社のデザイン業務も請け負っており、それは今も継続しているといいます。

17-18年秋冬以降、「ファイブノット」は半年に1回ショーを行ってきました。「WWDJAPAN.com」にも各シーズンのショー画像をアップしているのでご覧ください。ただし、コロナもあって20年以降はショーを実施していません。ブランドのビジネス手法もコロナのタイミングで見直し、セレクトショップへの卸ビジネスから、自社ECと地方個店などでのポップアップで販売していく直販手法に切り替えたそうです。コロナで商売が強制的にストップしたことで、あの時期は多くのブランドがビジネスのあり方を再考しました。余剰在庫を極力減らし、働き方としても過度な無理をしないサステナブルなあり方を「ファイブノット」として追求した答えが、卸から直販への転換だったんだと思います。

湘南、西湘暮らしをへて南伊豆へ

さて、ここからが今記事の本題です。鬼澤さんと西野さんが南伊豆に移住したのは22年のこと。それ以前は3年半ほど神奈川の西湘エリアに、さらにその前は11年ほど湘南の辻堂に住んでおり、サーフィンを楽しむライフスタイルを送っていました。「西湘もかなり気に入っていた」そうですが、自然がさらに多く、サーフスポットとしても魅力的な南伊豆の環境に心をつかまれて移住を決めたといいます。

元々西湘に住んでいたとはいえ、伊豆となるとなかなか敷居が高いなというのが話を聞いたときの私の率直な感想。下田駅から東京都心までは電車で2時間半〜3時間ほどかかり、旅行でも日帰りは遠いなと感じます。仕事をする上で不便はないのかと聞くと、「素材メーカーや外部企業とのデザインの打ち合わせなど、東京での仕事はギュッと凝縮しているので、逆に生活にメリハリが効く」という答え。また、下田駅は伊豆急行の終点であり、「電車は必ず座れるから、移動中に仕事もできる。それほど大変ではない」と二人。コロナで世の中がリモートワークに慣れたことで、二人のような働き方はかつてより認知を得るようになりましたね。

南伊豆では畑を借りて農業にも挑戦中だといいます。取材時はイベントのために二人ともしばらく東京に滞在していたので、「野菜がちゃんと育っているかが心配」と子育てのように話していたのが印象的でした。また、もともと“旅とヴィンテージ”をコンセプトにブランドを立ち上げたこともあって、旅も二人にとっては重要なピース。コロナ禍以前は世界各地を旅して、それをインスピレーション源に服作りをしていましたが、コロナが落ち着いてきたことで旅も徐々に再開。八甲田で会ったときも、まさにそうした旅の途中だったそう。レトロなフォルクスワーゲンのバンで、伊豆から青森まで北上してきたと聞いて驚きました。まるでロードムービー、こうした“バンライフ”的暮らしも、コロナでぐっと注目を集めるようになりましたね。

そんな二人が今秋開催したブランド10周年の記念イベントは、東京・三宿の住宅街にある、うっそうと木が茂った中のガラス張りの建物が舞台でした。1階では、これまで旅先で買い集めてきたというガラスの花瓶や陶器類、ビンテージのシルバージュエリーなどを展示販売。モロッコやイギリスなど、それらを買ったという旅先の話を聞いたり、西野さんが撮ったという旅先の写真の展示を見ると、私の頭の中にも旅のイメージが流れこんでくるような気持ちになります。2階は「ファイブノット」の服コーナーになっていて、目立っていたのは真っ白なシーチング生地のワンピースやブラウス類。これらはシーズンを超えて提案しているブランドの定番的なアイテムだといい、好みの型をアーカイブのオリジナルプリント地でオーダーできるという特別企画(ワンピース5万5000円、ブラウス4万1800円)でした。全てフリーサイズですが、丈などはオーダーする人に合わせて微調整可能。「(新しい商品を次々打ち出すよりも)うちらしい商品として育ててきたアイテムを大切にしたい」という考えで行っていた企画です。

「服だけでない表現を見てほしい」

オーダーアイテムの奥のラックに陳列していたのは、古着をリメークした1点物です。「ファイブノット」がポップアップイベントなども行っている香川の古着店「青い羊」と組み、古着のビクトリアンシャツやカフタンドレスに、ザクロなど草花のモチーフを大胆に刺しゅうしていました(各4万5000円前後)。ザクロの刺しゅうはショーデビューした17-18年秋冬に取り入れていたディテール。ほかの刺しゅう柄も同様に、過去シーズンを踏襲しているものだそう。

アーカイブ生地でのオーダー企画も、昔の柄を取り入れた刺しゅうリメークも、どちらもブランド10周年を振り返るのにふさわしい“ベスト版アルバム”のような提案。もちろん、適度に新しい要素も入れていかないとブランドとしてはいつか飽きられてしまいますが、最新トレンドを追いかけることよりも無理なく着続けられる服が求められる昨今は、こういった「定番を程よくパーソナライズする」くらいの感覚が、安心感があって世の中のニーズと合致しやすいのかも。

会場入り口では、南伊豆で自分たちで漬けたというおしゃれな果実酒も多数ラインアップし、来場者にふるまっていました。聞けば、果実酒や地元産品を使ったフードのケータリングも事業化すべく、飲食事業の会社もファッションとは別で興したそう。私は聴き逃してしまいましたが、「ファイブノット」が衣装制作を担当したことのある歌手の小柳ゆきさんによるライブもイベントの中で行われました。「ブランド設立10周年で何かイベントをやると考えたときに、再びランウエイショーを行うという選択肢もあった。でも、自分たちの今のライフスタイルから生まれてくる服だけではないさまざまなものを表現しようと思ったら、ショーよりもこうした形がしっくりくると思った」と二人は話します。

会場では、湘南時代のつながりのサーファーの女性や、鬼澤さんのSNSを見てやって来たというブランドファンの方たちを見かけました。二人の自由なライフスタイルに共感する仲間や、そこに憧れる層によってコミュニティーが少しずつ育っている印象です。「他にはないクリエーションで勝負」「私のデザインした服を見ろ!」というタイプのモノ作りではなく、生き方そのもので共感者やファンを作っていくというブランドのあり方はすごく今の時代っぽい。「ファイブノット」がここからどんなふうにコミュニティーを広げていくのか、楽しみです。

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創業2年半で6店舗。来年度12店舗を目標に急成長中。いちまさグループに注目

【記事のポイント】 ●2021年創業、主力の焼肉業態「ホルモン酒場 鬼に金棒」3店舗など大阪福島と梅田で6店舗を展開するいちまさグループ。11月12日には新業態「肉匠 梅田チャコール」もオープン。来年には直営に加えて、FC展開も控えているという。商品力と組織力を武器に、急成長企業を率いる代表取締役の市來拓郎氏にヴィジョンを聞いた。
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「ロザリームーン」がブランド設立10周年 コラージュアーティストとコラボ


ファッションブランド「ロザリームーン(ROSARYMOON)」は11月22日で、ブランド設立10周年を迎える。これを記念し、コラージュアーティスト・miyamotomanamiとのコラボレーションTシャツ“10th anniversary T-shirt”(2枚セット、1万7380円)を数量限定で発売する。Tシャツにはブランドが築いてきた10年間のシーズンテーマを綴り、これまで発信してきたメッセージを振り返る。

“願いが叶う気持ちになれる服を”コンセプトに掲げる「ロザリームーン」は、ロザリーが運営するウィメンズブランド。昨年10月にはベーシックアイテムに特化した新ライン「ロザリームーンベーシック(ROSARYMOON BASIC)」をローンチした。

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「ロザリームーン」がブランド設立10周年 コラージュアーティストとコラボ


ファッションブランド「ロザリームーン(ROSARYMOON)」は11月22日で、ブランド設立10周年を迎える。これを記念し、コラージュアーティスト・miyamotomanamiとのコラボレーションTシャツ“10th anniversary T-shirt”(2枚セット、1万7380円)を数量限定で発売する。Tシャツにはブランドが築いてきた10年間のシーズンテーマを綴り、これまで発信してきたメッセージを振り返る。

“願いが叶う気持ちになれる服を”コンセプトに掲げる「ロザリームーン」は、ロザリーが運営するウィメンズブランド。昨年10月にはベーシックアイテムに特化した新ライン「ロザリームーンベーシック(ROSARYMOON BASIC)」をローンチした。

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