赤木:ビューティ感度の高い人にも刺さるラインアップを意識しています。ギフトとなると、新作よりも定番商品の需要が高く、定番商品のLINE限定誕生日カスタマイズアイテムがヒットしています。たとえば、「キールズ(KIEHL’S SINCE 1851)」の名品クリーム“キールズ クリーム UFC”はもともと売れ筋でしたが、誕生日限定パッケージを用意したことで売り上げが倍増しました。その後、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」や「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT以下、YSL)」なども誕生日セットを販売しました。限定商品の数を増やすごとに、売り上げが順調に伸びています。
12月5日には、情報筋の話として、ファーフェッチが傘下の英セレクトショップ、ブラウンズ(BROWNS)の売却を検討していると複数の海外メディアが報じた。また、同日に世界最大手の格付け機関S&Pグローバル・レーティング(S&P GLOBAL RATINGS)がファーフェッチの発行体格付けを“Bマイナス”から“CCCプラス”に引き下げたことに続き、12日には格付け会社ムーディーズ(MOODY'S)も同じく“B3”から“Caa2”に格下げした。
6日には、アリババのジョン・マイケル・エヴァンズ(John Michael Evans)=ディレクター兼社長が、ファーフェッチの取締役を辞任したと海外メディアが報じた。これはファーフェッチが規制当局に提出した書類から明らかになったもので、イギリスのファッションメディア「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」によれば、同氏はファーフェッチが非公開化を検討していると報じられた2日後の11月30日付で同社の取締役を辞任したという。同氏は、前述の通り、20年にファーフェッチがリシュモンおよびアリババと提携した際にファーフェッチの取締役に就任している。
「マークス」直営店と公式オンラインストアで取り扱うステーショナリーライン「ポール & ジョー ラ・パペトリー(PAUL & JOE La PAPETERIE)」のアイテムは、春らしいカラーのPVCポーチ“丸ポーチ”(2420円)と猫モチーフ、ブランドロゴ、フラワーモチーフのチャームが付いた“キャットデーのキーリング”(3960円)が2月1日に登場。ポーチのサイズは縦135mm、横100mm、奥行き30mmで、バッグなどに装着できるようカラビナも付いている。
「ポール & ジョー ルームウェア(PAUL & JOE ROOM WEAR)」公式サイトで取り扱うアイテムは“猫の日7分袖Tシャツ”(7150円)、“猫の日パジャマ”(1万3200円)、“猫の日パフスリーブトップス”(7150円)、“猫の日ストレートボトムス”(7150円)の全4種類8アイテム。サイズはMとLを用意している。
「スワッグ」は“So What, All Good. Goodbye, BAD BREATH.(それがどうした!?問題ないよ!!グッバイ、バッドブレス!)”をコンセプトに、昨年12月に誕生したオーラルケアブランドだ。取り扱うアイテムは歯ブラシ(990円)、舌クリーナー(990円)、歯磨き粉(1430円)、マウスウォッシュ(1650円)などに加え、公式オンラインストアではオリジナルのTシャツなども販売。西海岸をイメージしたおしゃれなデザインが特徴で、歯磨き粉にはFSC認証紙のパッケージを導入するなど環境にも配慮している。
「フェンディ×フラグメント×ポケモン」では、2024年の辰年に合わせてドラゴンタイプのポケモンにフォーカスし、“FF”ロゴとカイリューやハクリュー、ミニリュウを融合した。“ピーカブー(PEEKABOO)”“バゲット”“ミニ バイ ザ ウェイ(MINI BY THE WAY)”に加え、“FF”ロゴキャンバスを背景にしたインレイやプリント、ポケモンを立体的に表現したフルブラウンレザーなどでそろえる。ほかにもキーチャームやテキスタイルアクセサリーをそろえる。ブレスレットやネックレスは、モンスターボールを開くと中から“FF”ロゴが現れる。
ジョー・フレッシュグッズは、アメリカ・シカゴ出身のデザイナー。ブランドの物語や歴史、文化を独自に織り交ぜるスタイルで知られ、2013年にシカゴにクリエイティブ・ハブ兼ショップの“FAT TIGER WORKS”をオープンした。また22年の“Black History Month(黒人歴史月間)”には、「ニューバランス」のアメリカ・ボストン本社の黒人のスタッフによるプロダクトチーム“THE BLACK SOLES”とのコラボも行なっている。
「we+(ウィープラス)」はリサーチと実験に立脚した手法を駆使するコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也(左)と安藤北斗(右)により2013年に設立。日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表しており、そこから得られた知見を生かしてさまざまな企業や組織のプロジェクトを手がける。主な受賞に、Dezeen Awards / Emerging Design Studio of the Year Public Vote(英)、EDIDA / Young Designer of the Year Nominee(伊)、日本空間デザイン賞金賞など多数。ドイツのVitra Design Museumなどに作品が収蔵されている
連載3回目となる本稿は、開業間もない麻布台ヒルズの大垣書店で開催中の「KYOTO ITO ITO Exploring Tango Threads―理想の糸を求めて(以下KYOTO ITO ITOと略)」展のディレクターをつとめるコンテンポラリーデザインスタジオ「we+(ウィープラス)」の林登志也氏と安藤北斗氏に話を聞く。 1回目はこちら 2回目はこちら
「KYOTO ITO ITO」展は、10月5日から30日まで京都・堀川新文化ビルヂングで開催されたものの巡回展。この建物を運営するのは、京都を中心に数多くの店舗を展開している大垣書店だ。大垣書店は書店を「本と人が出会う空間」と捉え、東京初となる麻布台ヒルズ店にはギャラリーも併設。杮落としがこの展覧会となった。
we+はプロダクトをはじめ、インスタレーションやグラフィックなど、多角的な領域でディレクションとデザインを行う。今回のKYOTO ITO ITO展でもディレクションのほか、グラフィックデザイン、会場構成、テキスト作成を担当。そのwe+が得意とするのが、テクノロジーや特殊素材を活用した実験的なアプローチだ。ユニークな活用法を見いだすためには、微細かつ徹底的なリサーチが欠かせない。対象となるものにピントをどう合わせて、近づいていくか。ふたりの異なる「眼」があることで、最適解を探っていく過程も深みが増す。この「複眼的であること」が、彼らの大きな魅力だと須藤も言う。
10月5日から30日まで京都・堀川新文化ビルヂングで開催された「KYOTO ITO ITO」展 PHOTO:KENICHI MURASE
10月5日から30日まで京都・堀川新文化ビルヂングで開催された「KYOTO ITO ITO」展 PHOTO:KENICHI MURASE10月5日から30日まで京都・堀川新文化ビルヂングで開催された「KYOTO ITO ITO」展 PHOTO:KENICHI MURASE10月5日から30日まで京都・堀川新文化ビルヂングで開催された「KYOTO ITO ITO」展 PHOTO:KENICHI MURASE10月5日から30日まで京都・堀川新文化ビルヂングで開催された「KYOTO ITO ITO」展 PHOTO:KENICHI MURASE10月5日から30日まで京都・堀川新文化ビルヂングで開催された「KYOTO ITO ITO」展 PHOTO:KENICHI MURASE10月5日から30日まで京都・堀川新文化ビルヂングで開催された「KYOTO ITO ITO」展 PHOTO:KENICHI MURASE
(左)大塚千践/副編集長:昨今のメンズスタイルの傾向の一つとして、シャツの復活を地味に喜んでいるメンズコレクション担当。ネクタイメーカーも一時期より活気を取り戻しており、うれしい限り (右)美濃島匡/編集部記者:セレクトショップ取材2年目。各店の関係者と徐々に顔なじみとなり、展示会取材が楽しくなってきた。来年はパリ五輪もあり、スポーツミックスが来る気がする ILLUSTRATION : UCA
(左)大塚千践/副編集長:昨今のメンズスタイルの傾向の一つとして、シャツの復活を地味に喜んでいるメンズコレクション担当。ネクタイメーカーも一時期より活気を取り戻しており、うれしい限り (右)美濃島匡/編集部記者:セレクトショップ取材2年目。各店の関係者と徐々に顔なじみとなり、展示会取材が楽しくなってきた。来年はパリ五輪もあり、スポーツミックスが来る気がする ILLUSTRATION : UCA