百貨店の松屋が人材育成事業を4月にスタートする。 “デザインの松屋”を掲げる同社のデザイナーとのネットワーク、銀座の一等地に本店を構える“場”の価値を掛け合わせ、デザイン感度を持ち合わせたモノ作り産業のリーダーを養成する。事業名は「フラッグ(FLAG)」。“Future Leaders Academy in Ginza”のアルファベットの頭文字を組み合わせて名付けた。
オーバーサイズのフード付トレンチ、スエット、パンツはレーザープリントによるブラウンのコーティングデニム仕様で、エッジィなルックに仕上げた。スエットフーディーとメッシュトップスには、ドラゴンとブランドロゴを融合させた挿絵のようなタトゥープリントをあしらう。各アイテムの首元には“Special Edition Lunar New Year: Year of the Dragon 2024”を示す専用のタグが付く。
レイヤーを重ねたレッグウォーマーとバレエシューズ、クロップトップとチュチュスカートの組み合わせは“バレエコア”の代表的なスタイル。愛らしくエレガントな魅力は、フェミニンさを求める人々の注目を集めた。最も流行させた主人公は、BLACKPINKのジェニー(JENNIE)。ジェニーはワールドツアー中でのソロステージ「You and Me」でさまざまなカラーとコンセプトの“バレエコア”ルックを披露した。
マッシュスタイルラボが手掛ける、物販・カフェ・ワークショップを複合した「セサミストリート(SESAME STREET)」の公式ストア「セサミストリートマーケット(SESAME STREET MARKET)」は、ブランド初となるバレンタインコレクションを発売する。アイテムは1月24日から池袋サンシャインシティ店及び公式オンラインストアで販売する。店舗限定商品、カフェメニューは店舗のみの販売となる。
「エルメス(HERMES)」は、2024-25年秋冬メンズ・コレクションをパリで現地時間1月20日に発表した。ショー会場のイエナ宮には、同ブランドのレザーアイテムを着こなすエレガントな紳士“エレおじ”が多数来場した。ゲストはレザーのブルゾンやムートンジャケット、カシミヤ混のウールのロングコートといった、真冬のパリの寒さに適したアウターは、厚手ながらゆったりとしたボリュームで、軽やかな雰囲気が特徴である。ダークトーンのスタイリングが中心で、ニットウエアやシャツでは、シエルやアズールなどのブルーを貴重としたニュアンスカラーの美しさも目立った。バッグは、ケリー(Kelly)やオータクロア(Haut a Courroies)、バーキン(Birkin)といった、不朽の名作がメンズでも根強い人気のようだ。
「エルメス(HERMES)」は、2024-25年秋冬メンズ・コレクションをパリで現地時間1月20日に発表した。ショー会場のイエナ宮には、同ブランドのレザーアイテムを着こなすエレガントな紳士“エレおじ”が多数来場した。ゲストはレザーのブルゾンやムートンジャケット、カシミヤ混のウールのロングコートといった、真冬のパリの寒さに適したアウターは、厚手ながらゆったりとしたボリュームで、軽やかな雰囲気が特徴である。ダークトーンのスタイリングが中心で、ニットウエアやシャツでは、シエルやアズールなどのブルーを貴重としたニュアンスカラーの美しさも目立った。バッグは、ケリー(Kelly)やオータクロア(Haut a Courroies)、バーキン(Birkin)といった、不朽の名作がメンズでも根強い人気のようだ。
「M A S U」は、2024-25年秋冬コレクションをパリで現地時間1月17日に発表した。パリでの発表は、東京都と繊維ファッション産学協議会が主催するファッションコンペ「ファッション プライズ オブトウキョウ(以下、FPT)」受賞によるサポートを受けてのもの。現在パリ・ファッション・ウイーク公式スケジュールに参加する「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」「オーラリー(AURALEE)」なども同様に、「FPT」の支援で初のパリでの発表を行ってきた。「M A S U」が発表日時に選んだのはパリ・メンズ公式スケジュールではなく、非公式スケジュールの19時。公式予定では、昨今めきめきと実力をつけている「ウェールズ ボナー(WALES BONNER)」とほぼ同じ時間帯で、来場者はほとんど日本人になるか、苦戦する可能性が高いと予想していた。しかし、ふたを開けてみると会場には海外のゲストも多く満員御礼で、東京の熱気そのままの“マス ボーイズ ランド(MASU BOYS LAND)”だった。
コレクション会場はまるでホラー映画のようで、コウモリ傘を吊るしたセットがさらに不気味なムードを助長させる。昨今の「M A S U」は、童心に帰ったような、ピュアでハッピーな世界観が定着しつつあったため、その意外な光景に驚いたゲストも少なくなかっただろう。コレクションの出発点になったのは、後藤愼平デザイナーの“孤独”だったという。「1人残って作業していると、家族や友人にも会えず、孤独で寂しいと感じることもある。でもある意味、すごいぜいたくな時間なのかもと思った」。
優しきダークヒーロー
「M A S U」2024-25年秋冬コレクションより PHOTO:KO TSUCHIYA「M A S U」2024-25年秋冬コレクションより PHOTO:KO TSUCHIYA「M A S U」2024-25年秋冬コレクションより PHOTO:KO TSUCHIYA「M A S U」2024-25年秋冬コレクションより PHOTO:KO TSUCHIYA
「M A S U」2024-25年秋冬コレクション PHOTO:KO TSUCHIYA「M A S U」2024-25年秋冬コレクション PHOTO:KO TSUCHIYA「M A S U」2024-25年秋冬コレクション PHOTO:KO TSUCHIYA「M A S U」2024-25年秋冬コレクション PHOTO:KO TSUCHIYA
クラシックでもストリートウエアでもなく、ジェンダーの既成概念にもとらわれない多ジャンルを横断するスタイルに、シグネチャーのレーザーカットやボリュームのあるボトム、機能素材で表現するフリル、パーカ全面に施したスパンコールなど、昨今の「M A S U」で培ってきたアイデアを投入する。逆さに飛ぶスターやハートの風船のグラフィックは、アーティストのVERDYとのコラボレーションだ。「力や知恵ではなくて、優しさが武器のダークヒーローを描きたかった。だからハートのモチーフもあるし、キラキラもある。一見シリアスに見えるけれど、いつもと違う雰囲気で楽しんでもらえるのではないかと思った」と後藤デザイナー。スタジャンの背中には、23年春夏シーズンでテーマにしたマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の言葉“ALL OF US ARE PRODUCTS OF OUR CHILDHOOD(僕らはみんな幼少期の産物なんだ)”を刻んだ。「23年春夏シーズンの制作過程で知り、自分の中で大切な言葉になったから」。定番を嫌う後藤デザイナーは、かつてジェンダーについて再考したり、未来への希望を服に託したり、ステレオタイプなアメカジに中指を立てたり、キング・オブ・ポップに思いを馳せたり、ピュアな愛のかたちを探求したりとスタイルを多彩に変化させてきた。それらの総集編であり、新境地を見せたパリデビューだった。
大舞台を終えて
後藤愼平「M A S U」デザイナー PHOTO:KO TSUCHIYA
これまでパリでショーを披露してきた多くのブランドは、初陣では慣れない土地での試行錯誤や、力んだクリエイションによって、本来の力を発揮できないことも少なくなかった。集客面でも苦戦を強いられた。東京では勢いのある「M A S U」も、現状は海外での知名度はほとんどなく、2回目からが本当の勝負だと思っていた。しかし、そんな懸念は不要だった。シャボン玉が飛ぶ中、フィナーレに勢いよく現れた後藤デザイナーはいつも通りの堂々とした姿で、大きな拍手で迎えられた。「楽しかった。もう本当に楽しかった。今日来てくれた人の心をキャッチし、何だこのブランド!て思ってくれたらいいなって。いろいろな人のサポートがあって、楽しく楽しく服作りができた」。
予想以上のインパクトを残した「M A S U」だが、強豪ぞろいのパリで戦うならば、相応のビジネス的な結果を残さないと意味がない。客観力の高い後藤デザイナーはきっと誰よりもそのことを理解しており、決して浮き足立つことはないだろう。ブランドを運営するソウキ(SOHKI)の陳晨社長も「まだスタート地点に立ったばかり」と、いつになく険しい表情だった。しかし1月17日の19時40分、パリのパルマンティエ通りの一角を多くの人の笑顔や涙、達成感の“キラキラ”で輝かせたのは揺るぎない事実。「M A S U」は、まだまだいける。
コレクションにアクセントを添えるのは、手仕事を感じる繊細なイラストや英語のフレーズだ。冒頭のテーラリングやアウターに見られたセンシュアルな女性たちのイラストは、山本自身が描いたものだという。ジャケットやコートからパンツやシャツまでの随所にアップリケや刺しゅうであしらわれたフレーズは、「TALE OF THE UNEXPECTED(思いがけない物語)」や「DON’T BELIEVE ANYONE(誰も信じないで)」から「I LOVE YOJI BUT HE IS FOR SALE(耀司が好きだけど、彼は売り物)」「YOYO LOVES BLACK. IS YOUR UNDERWEAR BLACK??? TRANSPARENT??(ヨーヨーは黒が好き。下着は黒???透明??)」「CHOTTO LOVE(ちょっとラブ)」など意味深。ただ、その真意を知るのは、山本本人のみかもしれない。