ポーラ・オルビスHD23年12月期は営業利益27.8%増 「アンプリチュード」「イトリン」休止の影響なし

ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2023年12月期連結決算は、売上高が前年比4.2%増の1733億円、営業利益が同27.8%増の160億円、経常利益が同23.7%増の184億円だった。純利益は前年に計上した法人税等調整額が減少した影響を受け同15.6%減の96億円となった。創業100周年にあたる2029年に向けた長期経営計画「VISION 2029」のステージ1の最終年度を迎え、重点テーマに掲げた「育成ブランドの利益貢献」「経営基盤の強化」「新ブランド、“美”に関する領域拡張」「国内ダイレクトセリングの進化」「海外事業の利益ある成長」に取り組んだ結果、成果が上がった。

事業別ではビューティケア事業の売上高が同4.2%増の1684億円だった。主力ブランドの「ポーラ(POLA)」は、OMO戦略を推進し、23年4月に新メンバーシッププログラム「ポーラプレミアムパス」を始動。これにより全ての販売チャネルの顧客IDを統合し、国内全ての顧客へ共通のサービス体験を可能とした。商品・サービスでは、泡状乳液“B.Aミルクフォーム”やリニューアル発売した高機能美容液“B.AグランラグゼⅣ”、エステの好調などにより、国内事業全体で前年を上回る実績で推移した。中国は下半期が苦戦したものの、海外事業全体では前年を上回った。

「オルビス(ORBIS)」は直販チャネルで新客が2ケタの増加、既存顧客数も堅調で顧客基盤が安定したほか、リニューアルした“オルビスユードット”シリーズなどが貢献し、売上高が同11.6%増の428億円だった。育成ブランドに掲げていた「アンプリチュード(AMPLITUDE)」「イトリン(ITRIM)」は23年末で終了となったが、「スリー(THREE)」「ディセンシア(DECENCIA)」「フジミ(FUJIMI)」の国内事業が好調で、売上高が同2.8%増の173億円だった。

24年12月期連結決算は、「VISION 2029」のステージ2の初年度となり、4つの事業成長戦略「国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善」「海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立」「育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献」「ブランドポートフォリオ拡充と事業領域拡張」を掲げる。また、それを支える持続的な経営基盤の強化として「新価値創出に向けた研究開発力強化」「社会課題対応と独自性を兼ね備えたサステナビリティ強化」を推進し、売上高が同3.3%増の1790億円、営業利益が同11.3%増の179億円、経常利益が同3.1%減の179億円、純利益が同20%増の116億円を目指す。

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「ザボディショップ」の英国事業が破綻 店舗閉鎖、人員削減により再建目指す

イギリス発の自然派化粧品ブランド「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」の親会社である独投資会社アウレリウス・グループ(AURELIUS GROUP、以下アウレリウス)は13日(現地時間)、同ブランドの英国事業が破産管財人の管理下に入ったと発表した。共同管財人に、企業再編の専門会社FRPアドバイザリー(FRP ADVISORY、以下FRP)を指名した。今後は店舗閉鎖や人員削減を進める方針で、管財人によると事業の全てまたは一部の買い手を探す間、事業は継続されるという。今回の管財手続きは英国事業のみに適用され、グローバル・フランチャイズパートナーには影響しない。

「ザボディショップ」は英国で約200店舗を展開し、2568人の従業員を抱える。FRPによると、同ブランドは「前オーナーの下、長期にわたる財務上の困難に直面していたことに加え、消費マインドの低下やインフレ、高金利など小売業界を取り巻く厳しい環境も重なった」という。「事業の進むべき道を見つけるためにあらゆる選択肢を検討しており、債権者と従業員に追って報告する」と述べた。目的は長期的に競争力のある企業に生まれ変わらせることであり、「より機敏で財務的に安定した英国事業を作ることは重要なステップである」と主張した。

1976年に「ザボディショップ」を設立したアニータ・ロディック(Anita Roddick)は、動物実験に反対し、製造過程とサプライチェーンにおける持続可能性に焦点を当て、同ブランドをエコビューティの象徴的存在にまで育てた。2006年にロレアル(L’OREAL)に売却したが、倫理と商業が両立しうることを証明した最も早い英国の起業家の一人となった。「ボディショップ」の初期の従業員であり、「ラッシュ(LUSH)」の共同設立者兼最高経営責任者(CEO)であるマーク・コンスタンティン(Mark Constantine)は、英メディアにロディック創設者とブランドに寄稿し、「『ザボディショップ』が生み出したものは誰にも奪えない。それがなければ今日の『ラッシュ』はなく、動物実験が人々の関心を引くこともなかっただろう。世界をより良い方向に変えたとさえ言える」と述べた。

その後、17年にロレアルからブラジルの化粧品会社ナチュラ&コー(NATURA & CO)が買収し、昨年11月にアウレリウスがナチュラ&コーから2億700万ポンド(約392億円)で買収したばかりだった。アウレリウスは先月、リストラクチャリングの一環で欧州事業の大半とアジア事業の一部を国際的なファミリーオフィスに売却していた。この売却には実店舗とEC事業を含まれるが、金額など取引条件は明らかにされていない。対象となる事業は「ザボディショップ」全体の売上高の14%に相当する。この売却はグローバル・フランチャイズパートナーには影響を与えないが、一部のサブフランチャイズパートナーは売却に含まれる予定だという。

19年にナチュラ&コー傘下でBコープ認証を取得した「ザボディショップ」は現在、70カ国以上で約2800店舗を展開する。23年第3四半期の売上高は8億2900万ブラジルレアル(約252億円)だった。英国事業の破綻は、過去のオーナーによる過度な拡大と過小投資、ビューティ市場の競争激化の結果による。

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「ザボディショップ」の英国事業が破綻 店舗閉鎖、人員削減により再建目指す

イギリス発の自然派化粧品ブランド「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」の親会社である独投資会社アウレリウス・グループ(AURELIUS GROUP、以下アウレリウス)は13日(現地時間)、同ブランドの英国事業が破産管財人の管理下に入ったと発表した。共同管財人に、企業再編の専門会社FRPアドバイザリー(FRP ADVISORY、以下FRP)を指名した。今後は店舗閉鎖や人員削減を進める方針で、管財人によると事業の全てまたは一部の買い手を探す間、事業は継続されるという。今回の管財手続きは英国事業のみに適用され、グローバル・フランチャイズパートナーには影響しない。

「ザボディショップ」は英国で約200店舗を展開し、2568人の従業員を抱える。FRPによると、同ブランドは「前オーナーの下、長期にわたる財務上の困難に直面していたことに加え、消費マインドの低下やインフレ、高金利など小売業界を取り巻く厳しい環境も重なった」という。「事業の進むべき道を見つけるためにあらゆる選択肢を検討しており、債権者と従業員に追って報告する」と述べた。目的は長期的に競争力のある企業に生まれ変わらせることであり、「より機敏で財務的に安定した英国事業を作ることは重要なステップである」と主張した。

1976年に「ザボディショップ」を設立したアニータ・ロディック(Anita Roddick)は、動物実験に反対し、製造過程とサプライチェーンにおける持続可能性に焦点を当て、同ブランドをエコビューティの象徴的存在にまで育てた。2006年にロレアル(L’OREAL)に売却したが、倫理と商業が両立しうることを証明した最も早い英国の起業家の一人となった。「ボディショップ」の初期の従業員であり、「ラッシュ(LUSH)」の共同設立者兼最高経営責任者(CEO)であるマーク・コンスタンティン(Mark Constantine)は、英メディアにロディック創設者とブランドに寄稿し、「『ザボディショップ』が生み出したものは誰にも奪えない。それがなければ今日の『ラッシュ』はなく、動物実験が人々の関心を引くこともなかっただろう。世界をより良い方向に変えたとさえ言える」と述べた。

その後、17年にロレアルからブラジルの化粧品会社ナチュラ&コー(NATURA & CO)が買収し、昨年11月にアウレリウスがナチュラ&コーから2億700万ポンド(約392億円)で買収したばかりだった。アウレリウスは先月、リストラクチャリングの一環で欧州事業の大半とアジア事業の一部を国際的なファミリーオフィスに売却していた。この売却には実店舗とEC事業を含まれるが、金額など取引条件は明らかにされていない。対象となる事業は「ザボディショップ」全体の売上高の14%に相当する。この売却はグローバル・フランチャイズパートナーには影響を与えないが、一部のサブフランチャイズパートナーは売却に含まれる予定だという。

19年にナチュラ&コー傘下でBコープ認証を取得した「ザボディショップ」は現在、70カ国以上で約2800店舗を展開する。23年第3四半期の売上高は8億2900万ブラジルレアル(約252億円)だった。英国事業の破綻は、過去のオーナーによる過度な拡大と過小投資、ビューティ市場の競争激化の結果による。

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コーセー2023年12月期は中韓不振で増収減益 「コスメデコルテ」が過去最高を記録

コーセーの2023年12月期連結業績は、売上高が前年比3.9%増の3004億円だった。営業利益が同27.7%減の159億円、経常利益が同28.7%減の202億円、純利益が同37.9%減の116億円となった。日本事業は同2ケタ成長し、「タルト(TARTE)」においても過去最高の売り上げを記録したが、中国事業に加え中国・韓国のトラベルリテールの不振が響き、増収減益となった。

主力の化粧品事業は、売上高が同2.3%増の2404億円、営業利益が同29.7%減の178億円だった。ハイプレステージの主力ブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」は、“リポソーム”を中心に日本で好調だったが、中国・韓国のトラベルリテール事業の苦戦や中国の景気回復の遅れなどが影響し、大幅に減収した。アルビオンが展開する「エレガンス(ELEGANCE)」は国内のインバウンド需要が高く、
「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」とともに伸長した。欧米で展開する「タルト」は、主力のコンシーラーや新商品のリップなどが寄与し、好業績となった。プレステージでは、「雪肌精」や「ワンバイコーセー(ONE BY KOSE)」の回復基調が継続し、同カテゴリーの増収に大きく貢献した。

コスメタリー事業の売上高は同10.4%増の576億円、営業利益が同167%増の294億円だった。「ヴィセ(VISEE)」「ファシオ(FASIO)」“メイクキープ”シリーズが好調に推移し全体の売り上げを押し上げた。

小林一俊コーセー社長は、「23年度は、V字回復を期待していた中国市場で、景気減速の影響などを受けてしまった。その結果、目標に対する売上高と利益率の進捗は大きく遅れている。また、韓国免税を含む中国人顧客への売り方に対する課題が顕在化した。従来の中国人バイヤーに頼った販売の仕方をこれから是正する」と、トラベルリテールをテコ入れする。

「コスメデコルテ」は「日本における過去最高売り上げであった18年度の実績を上回る成長を遂げた」と述べ、24年は、ECの顧客開拓に注力し、23年比2ケタ成長を目指す。加えてプレステージ領域も強化し、中でも「雪肌精」の売り上げ拡大を目指す。「『コスメデコルテ』は起用した大谷翔平選手の効果が約50億円だったと聞くが、パブリシティ効果を入れると1.5〜2倍あったと推定している。この機会を一過性に終わらせずに、顧客の固定化に加え若年層客や男性客をつなぎ止める方策を考える。今年は(移籍に伴いユニフォームの色が)赤から青になったので、青がブランドカラーの『雪肌精』でも、もう1度夢を追いかけたい」。

なお、19年に発表した国内生産工場3拠点目となる山梨県南アルプス市の生産拠点は、名称を「南アルプス工場」と決定し、24年7月に着工、26年上期中の稼働を目指す。当初予定していた大量生産型の工場からコンセプトを見直し、需要の変化や生産能力の増強に対応可能な、スキンケア商品を中心とした「多品種生産工場」として稼働する予定だ。敷地面積は約11万1500平方メートルで従業員は300人を予定。工場見学エリアなどを設け、投資額は250〜300億円。

24年12月期連結業績予想は、売上高が前年比3.9%増の3120億円、営業利益が同25.1%増の200億円、経常利益が同2.7%増の208億円、純利益が同8%増の126億円を見込む。

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【2024年猫の日】「アナ スイ」が黒猫モチーフのアクセサリーコレクションを発売

「アナ スイ(ANNA SUI)」は、アイコニックな黒猫のキャラクターの“ティティ(TITI)”のアクセサリーを発売する。ラインアップしたのは、ブローチと(1万3200円)ブレスレット(1万5400円)、リング(1万6500円)、ピアス(イヤリング)(1万6500円)。2月中旬から、全国百貨店の「アナ スイ」アクセサリー売り場と「アナスイ」公式オンラインストアなどで取り扱う。

同コレクションでは、ウィンクしていたり、いちごを抱えていたりと、可愛らしい一面を見せる“ティティ”のモチーフがそろう。きらめく星や蝶などのモチーフと組み合わせ、ブランドらしいポップな世界観を表現している。

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「ドモホルンリンクル」が初のメイクアイテム 美容液のようなフェイスパウダーを発売

再春館製薬所のスキンケアブランド「ドモホルンリンクル(DOMOHORN WRINKLE)」は3月1日、初のメイクアップアイテムとなる“フェイスパウダー(専用パフ付き、11.5g、5940円)”を定番商品として発売する。また、ブランド誕生50周年を記念して“光対策 ドレスクリーム”、“フェイスパウダー”、セット限定のオリジナル化粧筆“フェイスパウダーブラシ”の3アイテムをセットにした“50TH 記念 光対策プレミアセット(1万6500円)”を数量限定で発売する。

今回新たに登場する“フェイスパウダー”は昨冬に会員限定で販売し好評だったことから、寄せられた声をもとに容器や容量を見直し定番化させた。「ドモホルンリンクル」ならではのスキンケア発想のメイクアイテムで、こだわりのエモリエント成分がうるおいバリアを強化。光を味方につけたソフトフォーカス効果で、ナチュラルで活き活きとした毛穴レスの透明艶肌へと導く。

セットに含まれる“光対策 ドレスクリーム(25g、5500円)”は、変わりゆく環境リスクに立ち向かうための“日中ケア”として誕生した。今やその機能性に加え自然なカバー力で素肌の美しさをワンランク上げる、ベースアイテムとしての評価も高い人気商品だ。“フェイスパウダー”とのセット使いで、マルチな“日中ケア”ができる。セット限定の化粧筆はパウダーの仕上がりのバリエーションを豊富に楽しめるよう開発している。

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「ナルシソ ロドリゲス」の“フォーハー”に初のヘアミスト シプレーフローラルのエレガントな香り

「ナルシソ ロドリゲス(NARCISO RODRIGUEZ)」は2月14日、ブランドを代表する“フォーハー”シリーズから初のヘアミストを発売した。シプレーフローラル系のエレガントな香りがふんわり優しく香る。

女性の美しさや強さ、優雅さを香りに込めた“フォーハー”シリーズの特徴であるハートオブムスクを中心に、ヘアミストのためだけに特別に調合した香りは、フローラル、ムスキー、ウッディノートが溶け合う。シリコンとポリマーを組み合わせることでオイリーにならない使いやすいテクスチャーとなり、洗練されたモダンなボトルは細かいミストが出るように設計された。髪の内側につけることで、堪能的な香りの余韻が持続する。

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「ナルシソ ロドリゲス」の“フォーハー”に初のヘアミスト シプレーフローラルのエレガントな香り

「ナルシソ ロドリゲス(NARCISO RODRIGUEZ)」は2月14日、ブランドを代表する“フォーハー”シリーズから初のヘアミストを発売した。シプレーフローラル系のエレガントな香りがふんわり優しく香る。

女性の美しさや強さ、優雅さを香りに込めた“フォーハー”シリーズの特徴であるハートオブムスクを中心に、ヘアミストのためだけに特別に調合した香りは、フローラル、ムスキー、ウッディノートが溶け合う。シリコンとポリマーを組み合わせることでオイリーにならない使いやすいテクスチャーとなり、洗練されたモダンなボトルは細かいミストが出るように設計された。髪の内側につけることで、堪能的な香りの余韻が持続する。

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「サカイ」×「カーハートWIP」の第2弾 2月21日に伊勢丹新宿で先行販売

「サカイ」×「カーハートWIP」のコラボ第2弾

「サカイ(SACAI)」は、「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」とのコラボ第2弾を発売する。

2月21日に伊勢丹新宿本店(本館1階、ザ・ステージ)にオープンするポップアップストアで先行販売し、22日には両ブランドの公式オンラインストアでも扱う。23日からは「サカイ」の青山店と心斎橋パルコでも販売する。

コラボコレクションは18ピースからなる。「サカイ」のスーツ地と「カーハートWIP」を象徴するキャンバスをボンディングし、インサイドアウトで(裏地をあえて表に出して)提案する。「カーハートWIP」の人気モデル“チョアコート”と“シベリアンコールドパーカ”を組み合わせたリバーシブルコートや、同じくアイコンの“デトロイトジャケット”と“チョアコート”をミックスしたジャケットもラインアップする。

キャンペーンビジュアルには、デトロイトを拠点に活動するトリオ、ハイ・テク(Hi Tech)と、ミュージシャンでモデルのパク・スジュ(Soo Joo Park)を起用。撮影はスタス・コマロフスキー(Stas Komarovski)、スジュのスタイリングはカール・テンプラー(Karl Templer)が担当した。

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元BiSHのアユニ・Dが靴ムーンスターのビジュアルモデルに

元BiSHのアユニ・Dが靴ムーンスターのビジュアルモデルに

ムーンスター(福岡、井田祥一社長)は、靴ブランド「ビーエム(B/M)」の2024年春夏シーズンのビジュアルモデルに、元BiSH(ビッシュ)のアユニ・Dを起用した。

同社は、「テイストの異なるスタイリングを見せることで、一人一人の中にも多様性が存在することを表現した」と話す。

「ビーエム」は、2月中旬から“ノマドライド”“ノマドウォーキー”“ノマドヘップ”の新作3商品を順次発売する。

BiSHは“楽器を持たないパンクバンド”をキャッチコピーに、15年から23年6月まで活動した日本のガールズグループ。

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「ギャップ」が春のキャンペーンに土屋アンナ・澄海親子らを起用 リンクコーデがテーマ

「ギャップ(GAP)」は、2024年春コレクションのキャンペーンに、歌手・俳優の土屋アンナ・澄海親子、歌手のyuzuna、ラッパーの環ROYを起用した。

同コレクションは、家族や友人、恋人とのリンクコーデをテーマに、国内限定デザインの“SAKURAコレクション”や、「ギャップ」のキャラクター“ブラナンベア”のリンクアイテム、「ギャップ」ロゴのスエットなどを発売。

キャンペーンビジュアルでは、土屋アンナ・澄海親子が“SAKURAコレクション”から、桜と「ギャップ」ロゴを重ねたパーカのリンクコーデで登場する。またyuzuna親子は“ブラナンベア”、環ROY親子は「ギャップ」ロゴアイテムをそれぞれ合わせて着用している。

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全国に美容室を展開する田谷 エステティックのTBCグループと業務提携

美容室「タヤ(TAYA)」を運営する田谷は、TBCグループおよび関連会社との間で、包括業務提携基本契約を締結した。内容は両社顧客の相互送客、キャリアパスの充実化・教育支援・採用活動支援、田谷の美容室内におけるトータルビューティサービスの提供支援、その他の幅広い事業提携。

田谷は「すべての人に夢と希望を与え社会に貢献する」を企業理念に、美容室を全国に展開。美容施術サービスの提供、ヘアケア商品などを販売する事業を行っている。TBCグループは、エステティック業界のリーディングカンパニーとして1976年に創業。「お客様の美しさと健康の追求」をテーマに、エステティック、メンズエステティック、美容室、アイビューティサロンの運営及び化粧品の開発・販売を中心に、多岐に渡る事業を展開している。

今回の務提携では、「タヤ」の高い技術力と人財開発力、好立地かつ上質な美容室店舗網と、TBCグループの持つエステティックを主力とした多彩な美容サービスや高い商品開発力などの、双方の強みがシナジーを生むことで、顧客満足度・収益性・付加価値の向上を図っていく。また、採用・人材育成面での提携による競合他社との差別化戦略を推し進めていくことで、両社の美容ビジネスの持続的な発展へとつなげていく狙いだ。

“ワンストップ”で美容サービスを受けることができるトータルビューティサロンが求められる中、ともに店舗を全国に展開する両社の提携により、トータルビューティ化はさらに進化していきそうだ。

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トッズが上場廃止に向けて公開買付 LVMH系の投資会社が株式取得

トッズ・グループ(TOD’S GROUP以下、トッズ)は、株式の非公開化を進める方針を明らかにした。ディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)会長兼最高経営責任者(CEO)ら創業家との合意に基づき、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)は、保有するプライベートファンドが設立した新会社クラウン・ビッドコー(CROWN BIDCO)を通じてトッズの株式の公開買付を実施する。

買付価格は1株あたり43ユーロ(約6880円)で、本件を発表した前日の終値と比べて17.6%のプレミアムとなっている。クラウン・ビッドコーはおよそ1300万株の買付を目指し、総額は5億5900万ユーロ(約894億円)。これにより、デッラ・ヴァッレ一族は引き続き筆頭株主として株式の54%を、クラウン・ビッドコーは36%を保有することとなる。残り10%は、現在の少数株主であるLVMHの完全子会社デルフィーヌS.A.S.(DELPHINE S.A.S.)が保有し続ける。

トッズはミラノ証券取引所に上場しているが、非公開化が規制当局などによって承認されなかった場合、合併を検討する可能性もあるという。非公開化が実現すれば、四半期ごとに決算を発表する必要がなくなるため、傘下ブランドへの投資といった中長期的な戦略を一般株主や市場の評価を気にすることなく行うことができる。同社は、声明文の中で、「非公開化は当社の将来的な成長計画や統合を確実に実行するための前提条件」とし、「より柔軟性の高い組織で、より迅速に意思決定をして行動に移すことができるようになる」とコメントしている。なお、同社は2022年にも非公開化を試みているが、その際は株式の90%以上を取得という条件を満たせなかったため実現しなかった。

市場は非公開化の動きを好感し、本件発表の翌営業日、トッズの株価は前日比18.3%高の43.04ユーロ(約6886円)を付けた。

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「ルドヴィック デ サン サーナン」2024-25年秋冬コレクション

「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」が2024-25年秋冬コレクションを発表した。

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【2024年猫の日】「メゾン ド フルール」がディズニー映画「おしゃれキャット」マリーとコラボ

ストライプインターナショナルの「メゾン ド フルール(MAISON DE FLEUR)」は2月22日、ディズニー映画「おしゃれキャット」に登場する子猫マリーを主役にしたコレクションを発売する。マリーをイメージしたピンクとホワイトを基調とした可愛らしいアイテムを全4型そろえる。

注目のアイテムは、マリーをイメージしたふわふわな手触りが魅力的なポーチ(4400円)とティッシュケース(4400円)。ポーチはマリーのフェイス型を採用し、立体的な耳やリボンがポイントだ。部分使いで使用したファーは、まるで本物の猫のよう。ティッシュケースは微起毛生地にすやすやと眠るマリーの姿を刺しゅうした。小さなリボンとレースを組み合わせ、可愛らしさをプラスした。

作中の舞台、パリを連想させるトートバッグ(6600円)とチャーム(3300円)も。パリのスイーツ、マカロンを表現したチャームにはキャラクターを箔プリントし、大きなリボンを組み合わせた。キャンバス地のスクエアトートバッグは、マリーを中央に刺しゅうし、ピンクとブラックの細リボンで縁取り、パリの洗練された雰囲気に仕上げた。全国の「メゾン ド フルール」店舗で販売する。オンラインショップでは「ストライプ クラブ」「ゾゾタウン」で2月21日20時に発売する。

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「ケイタ マルヤマ」30周年 「ファセッタズム」や「フミカ ウチダ」デザイナーらとコラボでポップアップ開催

「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」は、30周年のアニバーサリーイヤーに先駆け、2月14日から20日まで、伊勢丹新宿本店で2024年春夏コレクションの新作をはじめ、豪華コラボレーションアイテムが並ぶスペシャルポップアップを開催する。

本コラボレーションは、東京の今を感じるデザイナーに丸山敬太が自ら依頼して実現した。参加クリエイターは、アンナ チョイ「ヘンネ(HAENGNAE)」デザイナー、内田文郁「フミカ ウチダ(FUMIKA_UCHIDA)」デザイナー、落合 宏理「ファセッタズム(FACETASM)」デザイナー、寺田典夫「ヨーク(YOKE)」デザイナー、長野 剛識「セヴシグ / アンディサイデッド(SEVESKIG / (UN)DECIDED)」デザイナー、ビアンカ「テンダーパーソン(TENDER PERSON)」デザイナーらだ。「ケイタ マルヤマ」のアーカイブをベースに、それぞれのクリエイターのイマジネーションが加わり、個性あふれるリメイクアイテムが完成した。すべて一点もので全14アイテムをそろえる。

また、さまざまなシーズンの残反や半端をミックスして、新しい“何か”を生むプロジェクト“ファブリック(FABRIQUE)”をスタイリスト三宅陽子と立ち上げ、本ポップアップで初披露する。ワンピースやスカート、ブラウスなどが登場する。

さらに、平本ジョニー率いるプロジェクト“ザ フラワーズ(THE FLWRS)”とコラボレーションし、「ケイタマルヤマ」のオリジナル生地の残反や半端を使った、アーティフィシャルフラワーが会場を彩る。アーティフィシャルフラワーはその場で購入可能だ。

■30TH アニバーサリー「イセタン ポップアップストア」
日程:2月14〜20日
場所:伊勢丹新宿本店 本館3階 センターパーク/ザ・ステージ3
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「ケイタ マルヤマ」30周年 「ファセッタズム」や「フミカ ウチダ」デザイナーらとコラボでポップアップ開催

「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」は、30周年のアニバーサリーイヤーに先駆け、2月14日から20日まで、伊勢丹新宿本店で2024年春夏コレクションの新作をはじめ、豪華コラボレーションアイテムが並ぶスペシャルポップアップを開催する。

本コラボレーションは、東京の今を感じるデザイナーに丸山敬太が自ら依頼して実現した。参加クリエイターは、アンナ チョイ「ヘンネ(HAENGNAE)」デザイナー、内田文郁「フミカ ウチダ(FUMIKA_UCHIDA)」デザイナー、落合 宏理「ファセッタズム(FACETASM)」デザイナー、寺田典夫「ヨーク(YOKE)」デザイナー、長野 剛識「セヴシグ / アンディサイデッド(SEVESKIG / (UN)DECIDED)」デザイナー、ビアンカ「テンダーパーソン(TENDER PERSON)」デザイナーらだ。「ケイタ マルヤマ」のアーカイブをベースに、それぞれのクリエイターのイマジネーションが加わり、個性あふれるリメイクアイテムが完成した。すべて一点もので全14アイテムをそろえる。

また、さまざまなシーズンの残反や半端をミックスして、新しい“何か”を生むプロジェクト“ファブリック(FABRIQUE)”をスタイリスト三宅陽子と立ち上げ、本ポップアップで初披露する。ワンピースやスカート、ブラウスなどが登場する。

さらに、平本ジョニー率いるプロジェクト“ザ フラワーズ(THE FLWRS)”とコラボレーションし、「ケイタマルヤマ」のオリジナル生地の残反や半端を使った、アーティフィシャルフラワーが会場を彩る。アーティフィシャルフラワーはその場で購入可能だ。

■30TH アニバーサリー「イセタン ポップアップストア」
日程:2月14〜20日
場所:伊勢丹新宿本店 本館3階 センターパーク/ザ・ステージ3
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「アーカー」が新シリーズ“ディア ミューズ”を発売 中世ヨーロッパのモザイク画に着想

「アーカー(AHKAH)」は2月21日、新たなジュエリー“ディア ミューズ(DEAR MUSE)”シリーズを発売する。 「アーカー」の直営店舗および公式オンラインで販売する。

同シリーズは、カットやサイズの異なるダイヤモンドを、中世ヨーロッパのモザイク画に見立てたファインジュエリー。“ディア ミューズ”は、モザイク画にたびたび描かれた“ミューズ(女神)”に由来し、透明度を表すクラリティはVS以上、カラーはH以上のダイヤモンドをあしらった。ラインアップは、透明度が際立つバゲットカットと、輝きの強いプリンセスカット、ラウンドブリリアントカットの3種のカット手法のダイヤを配した“モザイク ノヴァ”のリング(33万円)やイヤーカフ(25万3000円)、ネックレス(26万4000円)。バゲットカットと、プリンセスカットのダイヤをあしらった“モザイク フープ”のピアス(44万円〜)、また“モザイク エクラ”のチョーカー(36万3000円)を発売する。

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「マーク ジェイコブス」が40周年を記念した豪華コラボ ファレルや村上隆、アナ・スイら仲間と

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は、1984年の設立から40周年を記念し、仲間との特別なコラボレーションを実施する。今月から順次発表し、2024年末まで継続する。

コラボレーションは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)やアーティストの村上隆、ファッション・カルチャー誌「i-D」編集長のアラステア・マッキム(Alastair McKimm)、「デニム・ティアーズ(DENIM TEARS)」デザイナーのトレマイン・エモリー(Tremaine Emory)、「アナ スイ(ANNA SUI)」デザイナーのアナ・スイ(Anna Sui)、「ヴァケラ(VAQUERA)」、メイクアップアーティストのパット・マクグラス(Pat McGrath)、デザイナーのNIGO®らが、「マーク ジェイコブス」のアーカイブアイテムを新たに生まれ変わらせる。キャンペーン写真は、ニック・ニューボールド(Nick Newbold)が撮影を行った。

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「トミー ヒルフィガー」は1年ぶりにホームのNYでショー 永遠のプレッピースタイルをモダンにアップデート

アメリカンプレッピーを代表するブランドとして長年ニューヨークのファッションシーンを牽引してきた「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」がニューヨーク・ファッション・ウイークの公式スケジュールにカムバックし、ニューヨーク現地時間の2月9日に2024-25年秋冬コレクションを発表した。

ショー開始前からゲストでにぎわう会場

会場はニューヨークを象徴するレストラン「グランドセントラル オイスター・バー」。ノスタルジックな雰囲気の会場では、ショー開始前から参加者たちがトミーが好きなクラシックなマティーニを片手に歓談を楽しんだ。ダイナーの椅子には「トミー ヒルフィガー」らしいトリコロールカラーのチェアシートを被せ、テーブルには特製コースターを並べるなどの装飾。ウィメンズアンバサダーに就任したソフィア・リッチー・グレインジ(Sofia Richie Grainge)や女優のケリー・ルースフォード(Kelly Rutherford)、韓国ボーイズバンド「2PM」のイ・ジュノ(Lee Junho)も姿を見せ、終始にぎわった。

「A New York Moment」と題したコレクションは、クラシックなアメリカンスタイルの本場であるニューヨークへのオマージュ。ニューヨークという街のレンズを通してモダナイズしたプレッピースタイルが出そろった。同ブランドの真髄ともいえるラグビーシャツやブレザー、スタジャンにチノパンツなど、クラシックなスタイルはそのままに、表情豊かなコーデュロイやヘリンボーン、チョークストライプを用いることでモダンにアップデートしている。ルックごとに異なる素材やパターンを組み合わせるなど、スタイリングも新鮮。マイナーなアップデートでブランド設立から約40年、タイムレスなスタイルを提案し続けている。

ニューヨークへのカムバックを祝う一夜に

メンズのスラックスは今気分のワイドなサイジングに生まれ変わり、ステンカラーのコートやパフィーコートもオーバーサイズに仕立て、モダンなテイストを加えた。ウィメンズもオーバーサイズのケーブルニットにプリーツのロングスカート、ゆったりとしたジャケットとワイドパンツの組み合わせなど、永遠のトミースタイルとモダナイズされたフレッシュなスタイルが交差した。

ニューヨークのファッションシーンをリードしてきた「トミー ヒルフィガー」は巧みなセンスで軸のブレないスタイルを提案し続けている。ショーのフィナーレにはジョン・バティステ(Jon Batiste)が登場し、ヒット曲を口ずさみながら会場を闊歩した。最後はトミー本人が現れ、多くの喝采を浴び、ホーム・ニューヨークへのカムバックを皆で祝う一夜となった。

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ビームス×「クラークス」の“ワラビーブーツ ゴアテックス”から新色のサンドスエード

ビームス×「クラークス オリジナルズ」の“ワラビーブーツ ゴアテックス”の新色(3万5200円)

ビームスと「クラークス オリジナルズ(CLARKS ORIGINALS)」は2月24日、コラボシューズ“ワラビーブーツ ゴアテックス”の最新作を発売する。価格は3万5200円で、現在、予約を受付中だ。

「クラークス オリジナルズ」の定番“ワラビーブーツ”をベースとし、カラーはもう1つの代表モデルである“デザートブーツ”を象徴するサンドスエードを採用。ビームスは、「アイコン2足を掛け合わせた、ありそうでなかった1足だ」と話す。

アッパー素材は防水・透湿性が特徴のゴアテックス ファブリック、ソールは防滑性に富むビブラム製で、「まさに全天候型」と述べる。

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ビームス×「クラークス」の“ワラビーブーツ ゴアテックス”から新色のサンドスエード

ビームス×「クラークス オリジナルズ」の“ワラビーブーツ ゴアテックス”の新色(3万5200円)

ビームスと「クラークス オリジナルズ(CLARKS ORIGINALS)」は2月24日、コラボシューズ“ワラビーブーツ ゴアテックス”の最新作を発売する。価格は3万5200円で、現在、予約を受付中だ。

「クラークス オリジナルズ」の定番“ワラビーブーツ”をベースとし、カラーはもう1つの代表モデルである“デザートブーツ”を象徴するサンドスエードを採用。ビームスは、「アイコン2足を掛け合わせた、ありそうでなかった1足だ」と話す。

アッパー素材は防水・透湿性が特徴のゴアテックス ファブリック、ソールは防滑性に富むビブラム製で、「まさに全天候型」と述べる。

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アッシャーのハーフタイムショー衣装は「ドルチェ&ガッバーナ」と「オフ-ホワイト」が制作 特注“エア ジョーダン 4”も

アメリカンフットボールの頂点を決める米最大のスポーツイベント「第58回スーパーボウル(Super Bowl 2024)」が現地時間2月11日、ネバダ州のアレジアント・スタジアムで開催された。「スーパーボウル」は毎年、試合前の国歌斉唱と前後半の間に行われるハーフタイムショーにも注目が集まり、今年は国歌斉唱にカントリー歌手のリーバ・マッキンタイア(Reba McEntire)が、ハーフタイムショーにR&B歌手のアッシャー(Usher)が登場した。

アッシャーは、代表作の4thアルバム「Confessions」に収録している「Caught Up」でパフォーマンスをスタートした。オープニング時から着用していたきらびやかなファーコートやセットアップ、スニーカーなどは、全て「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」によるオーダーメードで、レザーグローブは彼が敬愛する故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)へのトリビュートとおぼしきデザインだった。また、中盤にサプライズ登場したアリシア・キーズ(Alicia Keys)のキャットスーツも、同ブランドが手掛けたという。

その後、「オフ-ホワイト(OFF-WHITE)」によるブルーとブラックのオーダーメード衣装に早着替えして再び登場した。衣装は「オフ-ホワイト」2023年春夏メンズ・コレクションをベースに、バイカーカルチャーを融合させたデザインで、ジャケットとパンツ、タートルネック、シャツ、グローブの5アイテムに、合計39万4000個のクリスタルを使用したという。15人のバックダンサーたちの衣装も同ブランドが手掛けており、メンズ用に3ルックを、ウィメンズ用に4ルックを制作。全て23年春夏から24年春夏までのレディ・トゥ・ウエアコレクションに着想しており、ブラック、ブルー、ホワイトのカラーで表現した。

ショー終盤にはアッシャーの足元を“エア ジョーダン 4(AIR JORDAN 4)”が飾った。「ナイキ(NIKE)」および「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は、22年のエミネム(Eminem)や19年のトラヴィス・スコット(Travis Scott)、18年のジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)らの「スーパーボウル」の出演にあわせ、コラボスニーカーをゲリラドロップしたり、初披露したりしてきた。今回の“エア ジョーダン 4”はスニーカーカスタマイズのザ・シュー・サージョン(The Shoe Surgeon)による特注品で、「オフ-ホワイト」の衣装に合わせたカラーリングを採用し、ヒールにはアッシャーを表す“U”をあしらった。

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マンU × ストーン・ローゼズ ×「アディダス」のトリプルコラボユニホームが誕生

「アディダス(ADIDAS)」は、イングランド・マンチェスターを拠点とするフットボールクラブのマンチェスター・ユナイテッドFC(Manchester United FC)と、1983年にマンチェスターで結成されたロックバンド、ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)とのトリプルコラボレーションアイテムを発表した。現在、一部コレクションをマンチェスター・ユナイテッドFCと「アディダス」の公式オンラインストア、セレクトショップなどで販売している。

今回のコラボは、マンチェスター・ユナイテッドFCの本拠地「オールド・トラッフォード(Old Trafford)」で試合が行われる際、サポーターがザ・ストーン・ローゼズの名曲「This Is The One」を合唱するなど、クラブとバンドの間に強い絆があることから実現した。デザインには、バンドのギタリストであり、クラブのサポーターでもあるジョン・スクワイア(John Squire)が参加。「This Is The One」が収録されている1stアルバム「The Stone Roses」(1989年)のアートワークを落とし込んだユニホームやリバーシブル仕様のトラックジャケット、バケットハットを中心に、ロングスリーブTシャツやマフラーなどを用意した。

先日のアストン・ヴィラFCとのホームゲーム前には、選手たちは本コラボアイテムを着用してウォーミングアップを行った。

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「ユニクロ ユー」24年春夏物は3月8日発売 ユーティリティーディテールのランニングベストなど登場

「ユニクロ(UNIQLO)」は3月8日、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いるパリデザインチームによる「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」の2024年春夏コレクションを発売する。ウィメンズ20型、メンズ24型、雑貨5型の計49型で、国内では75店と公式ECでフルランアップを販売し、一部商品は全店で展開する。

今季も独特のくすんだカラートーンが特徴で、「湖から着想を得たセージグリーン」「青磁色のセラドン」「落ち着いたパープル」「明るいカーキ」「クリームホワイト」「チェスナットブラウン」などで構成する。春夏の「ユニクロ ユー」といえばTシャツが主力商品の1つだが、定番となっている“エアリズムコットンクルーネックTシャツ”に長袖が登場。また、ウィメンズはスーピマコットンを使ったすっきりとしたネックラインのクルーネックTシャツがラインアップに加わる。日常とスポーツを境界なくつなぐユーティリティーディテールもポイントで、ポケット容量の大きなランニングベストなどが象徴的なアイテムの1つだ。

価格はアウターが3990〜1万2900円、パンツ・スカートが2990〜4990円、ニットが3990円、シャツが2990〜4990円、ワンピースが3990円、カットソーが1500〜3990円、バッグなどの雑貨が1990〜3990円。2月14日の20時から、「ユニクロ」アプリのライブ配信で全アイテムレビューも予定している。

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「ユニクロ ユー」24年春夏物は3月8日発売 ユーティリティーディテールのランニングベストなど登場

「ユニクロ(UNIQLO)」は3月8日、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いるパリデザインチームによる「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」の2024年春夏コレクションを発売する。ウィメンズ20型、メンズ24型、雑貨5型の計49型で、国内では75店と公式ECでフルランアップを販売し、一部商品は全店で展開する。

今季も独特のくすんだカラートーンが特徴で、「湖から着想を得たセージグリーン」「青磁色のセラドン」「落ち着いたパープル」「明るいカーキ」「クリームホワイト」「チェスナットブラウン」などで構成する。春夏の「ユニクロ ユー」といえばTシャツが主力商品の1つだが、定番となっている“エアリズムコットンクルーネックTシャツ”に長袖が登場。また、ウィメンズはスーピマコットンを使ったすっきりとしたネックラインのクルーネックTシャツがラインアップに加わる。日常とスポーツを境界なくつなぐユーティリティーディテールもポイントで、ポケット容量の大きなランニングベストなどが象徴的なアイテムの1つだ。

価格はアウターが3990〜1万2900円、パンツ・スカートが2990〜4990円、ニットが3990円、シャツが2990〜4990円、ワンピースが3990円、カットソーが1500〜3990円、バッグなどの雑貨が1990〜3990円。2月14日の20時から、「ユニクロ」アプリのライブ配信で全アイテムレビューも予定している。

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「ケイト・スペード」が新キャンペーン公開 アカデミー賞ノミネート女優ステファニー・スーを起用

「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」はこのほど、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』に出演しアカデミー助演女優賞にノミネートされた女優のステファニー・スー(Stephanie Hsu)を起用した2024年春のグローバルキャンペーンを発表した。

キャンペーンムービーでは、マンハッタンを舞台に人々が冬のワードローブを脱ぎ、春の訪れを喜ぶ様子を描いた。スーはオーバーサイズのパッファーコートをまとった群衆の中で街をさまよう。次第に春の暖かな光が街中に広がり希望を感じるムードが高まると、スー自身も重たいコートを脱ぎ、春の装いを示唆するように全身で花を咲かせるというストーリーだ。

スーは、「『ケイト・スペード ニューヨーク』は、お客さまやブランドのファンとの間に感情的なつながりを生み出すことに長けている。そこには、とても魅力的な魔法がある。パーソナルなスタイルだけでなく、カラーや巧みなニュアンス、楽しさを取り入れた人生の生き方においても、遊び心のある表現にいつも魅了されている。きっと誰もが共感する、春の訪れがもたらす大きなJoy(喜び)と希望的な感覚を表現しているこのキャンペーンに参加できて光栄だ」とコメント。

リズ・フレイザー=ケイト・ スペード ニューヨーク最高経営責任者兼ブランドプレジデントは、「ステファニーは、『ケイト・スペード ニューヨーク』の理念を完璧に体現している。演劇、映画、コメディーの分野で豊富なキャリアを持つ彼女だからこそ、私たちが、世界中のお客さまにお届けし、それによってJoy(喜び)を喚起できるよう目指している、前向きな感覚や斬新さを表現してくれた」と続けた。

24年春コレクションは、ビビッドな色使いやグラフィックなパターンを通してブランドのコアメッセージであるJoy(喜び)を表現した。アイコンバッグ“ケイト・スペード ダコタ”は春らしいカラフルなツイード素材や日本先行発売となるオークモスカラーで登場する。

問い合わせ先
ケイト・スペード カスタマーサービス
050-5578-9152

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「キャロリーナ ヘレラ」2024-25年秋冬コレクション

「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」が2024-25年秋冬コレクションを発表した。

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「ビオレ」が猛暑に見出す商機 大ヒットUVミストの次は“汗ケア”で攻める

花王の「ビオレ」は、「湿度・温度ストレス」に着目した汗ケアの新シリーズ“ビオレ ゼロ(BIORE ZERO)”を3月2日に発売する。24年には台湾、香港、シンガポールで発売する。

同社の調べによると、夏のベタベタとした不快感は、塩分などの汗に含まれる成分、皮脂の蓄積、過剰な汗の水分などにより引き起こされることが分かった。そこで“ビオレ ゼロ”は、汗、皮脂を吸い込む微細な穴が開いた多孔質シリカの粒子が肌上にベールを形成し、汗腺から出た汗をすぐに蒸散させることで、1日中快適な状態を保つ新技術として「持続型パウダーヴェール」を採用した。

大判(230mm×200mm)の拭き取りシートタイプ(20枚入り、想定価格530円前後)と入浴中に使うローションタイプ(200mL、想定価格1080円前後)の2種。想定価格はいずれも編集部調べ。新技術として「持続型パウダーヴェール」を採用し、一日中汗をかいてもさらさらな状態を保つ。シートタイプについては、同社従来品の1.2倍の価格だが、小林達郎ブランドマネジャーは「相応の効果を感じていただけるはず」と自信を見せる。

UVミストは670万本販売の大ヒットに

「ビオレ」は近年、猛暑に対応する製品開発に力を入れている。昨年2月に発売した日焼け止めミスト“ビオレ UV アクアリッチ アクアハイライトローション”は1年間で670万本以上を販売する大ヒット商品となった。霧状のミストは汗で日焼け止めが落ちやすくムレが気になる夏に、手軽に塗り直せる点、さらっとした使用感が消費者ニーズを捉えた。 今年3月にはミストUVの第2弾として、さらに汗・ムレ・擦れなどに強い“アスリズム プロテクトミスト”を発売する。今夏はミストUV商品全体で前年比20%増の販売計画を立てる。

「ビオレ」はブランドがスタートした1980年以降、主に洗顔料やボディー洗浄料が主力商品となっていたが、近年注力する日焼け止めなどの「UV」と汗ケアなど「肌プロテクション」の両分野の合計が、ブランドの売り上げ構成の3割を占めるまで成長した。「温暖化と共に今後もますますニーズは高まっていくはず」(小林ブランドマネジャー)との考えの下、両分野がけん引する形で2027年の「ビオレ」ブランドの売上高を23年比20%増とする目標を掲げる。

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歴代スーパーボウル・ハーフタイムショーでの着用シューズ振り返り マイケル・ジャクソンからリアーナ、アッシャーまで

現地時間2月11日に米ラスベガスで「2024年スーパーボウル(2024 Super Bowl)」が開催された。例年に続き注目を集めるハーフタイムショーのヘッドライナーを、今年はアッシャー(Usher)が務め、豪華なパフォーマンスで盛り上げた。

パフォーマンスと同じく話題を呼んだのは、アッシャーが履いていたカスタムモデル“エア ジョーダン 4”。大胆なシルバーメタリックのアッパーに、鮮やかなブルーのミッドソール、かかと部分にあしらったアッシャーの "U "のロゴが目を引いた。カスタムを手掛けたのは“スニーカーの外科医”ことクリエイター、ドミニク・シャブロン(Dominic Ciambrone)だ。また、アッシャーが「フリッパーズ ローラー ブギー パレス(FLIPPER‘S Roller Boogie Palace)」と手掛けたローラースケートシューズ、“フリッパーズ・クアッズ バイ アッシャー(Flipper’s Quadz by Usher)”も披露された。プレミアムレザーとスエードを使用し、アッパーにブルーのアクセントを効かせたブラックカラーをスケートパフォーマーが着用。現在公式オンラインから購入可能だ。
ここでは、歴代のハーフタイムショー・ヘッドライナーと共に、着用シューズを振り返る。

マイケル・ジャクソン、1993年

1993年のスーパーボウルに出演したマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)は、クラシックな黒のローファーに白いソックスを合わせてステージに登場した。ジャクソンは、「フローシャイム(FLORSHEIM)」のローファーをよく履いていたことで知られている。

グウェン・ステファニー、1993年

グウェン・ステファニー(Gwen Stefani)は93年のスーパーボウルで、「アディダス(ADIDAS)」のボクシングブーツを履いてグランジのムードを披露した。

シャナイア・トゥワイン、1993年

シャナイア・トゥエイン(Shania Twain)は、93年のスーパーボウルで、目がくらむほど装飾された衣装に黒のニーハイブーツを合わせた。

ダイアナ・ロス、1996年

ダイアナ・ロス(Diana Ross)は96年のスーパーボウルのハーフタイム・ショーで、ショートヒールの赤いパンプスを履いて、頭からつま先まで真っ赤で登場した。

ブリトニー・スピアーズ、2001年

2001年のスーパーボウルでエアロスミス(Aero Smith)、「イン・シンク(NSYNC)」と共演したブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)は、スティーヴン・タイラー(Steven Tyler)に合わせて黒のヒールブーツを履いていた。

マドンナ、2012年

「ジバンシィ(GIVENCHY)」を着用したマドンナ(Madonna)は、12年のスーパーボウルでゴールドのアクセントがついたレザーのニーハイブーツを履いてパフォーマンスを行なった。

ビヨンセ、2013年

ビヨンセ(Beyonce)は13年のスーパーボウルで、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」のレースアップブーツを履いて登場した。

ケイティー・ペリー、2015年

ケイティ・ペリー(Katy Perry)はジェレミー・スコット(Jeremy Scott)が手掛けた衣装で15年のスーパーボウルに出演。何千個もの「スワロフスキー(SWAROVSKI)」のクリスタルでカスタマイズされた彼女のシューズは、「ラドゥーカ・ダンスシューズ(LADUCA DANCE SHOES)」のもの。

ブルーノ・マーズ、2016年

ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)とダンサーたちは、「ナイキ(NIKE)」のスニーカー“コルテッツ”を履いてステージに登場した。

コールドプレイ、2016年

「コールドプレイ(Coldplay)」のボーカリスト、クリス・マーティン(Chris Martin)は、カスタムした“エア ジョーダン4”を履いて登場。このシューズは、グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)との間にもうけた息子のモーゼス・マーティン(Moses Martin)がデザインした。

レディー・ガガ、2017年

レディー・ガガ(Lady Gaga)が17年のスーパーボウルで着用したのは、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のきらめくニーハイブーツだった。

シャキーラ、2020年

20年のスーパーボウルでシャキーラ(Shakira)は、ゴールドにカスタムした「アディダス」の“スーパースター(Super star)”を着用した。

ジェニファー・ロペス、2020年

ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)は、特注の「ヴェルサーチェ」のボディースーツ、ベージュとシルバーのブーツでシャキーラとステージを共にした。

エミネム、2022年

エミネム(Eminem)は、22年のスーパーボウルで“エア ジョーダン スリム・シェイディ 3(Air Jordan Slim Shady 3)”を着用して登場した。

メアリー・J・ブライジ、2022年

22年のスーパーボウルでメアリー・J・ブライジ(Mary J. Blige)は、「デュンダス(DUNDAS)」特注の、太ももまであるブーツを履いてパフォーマンスを行った。

スヌープ・ドッグ、2022年

スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)が22年のスーパーボウルのステージに選んだのは、黄色のシューレースを通した、白の「コンバース(CONVERSE)」だった。

リアーナ、2023年

リアーナ(Rihanna)は23年のスーパーボウルで、「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」×「サロモン(SALOMON)」の赤いシューズを履いてパフォーマンスを行った。

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「マイケル・コース」2024-25年秋冬コレクション

「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」が2024-25年秋冬コレクションを発表した。

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ロレアル、23年12月通期は増収増益 中国の政策変更など響き営業利益の伸び鈍化

ロレアル

ロレアル(L’OREAL)の2023年12月期決算は売上高が前期比11.0%増の411億8000万ユーロ(約6兆5888億円)、営業利益が同9.2%増の81億4330万ユーロ(約1兆3029億円)、純利益は同7.1%増の64億8660万ユーロ(約1兆378億円)だった。大衆向け化粧品を扱うコンシュマープロダクツ事業本部と皮膚医学に基づく化粧品を扱うダーマトロジカル ビューティ(旧・アクティブコスメティックス)事業本部の成長が顕著だったほか、リュクス事業本部の売上高が同カテゴリーで競うエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)を抜き世界トップとなった。

事業部別で見ると、リュクス事業本部の売上高は同4.5%増の149億2400万ユーロ(約2兆3878億円)で、トラベルリテールにおける代購(代理購買、ソーシャルバイヤー)に関する政策変更と中国本土の市場軟化の影響を受けた北アジアを除き、各国で2ケタ成長を達成した。補完的なブランドポートフォリオへの継続的な投資と、米国におけるアマゾン(AMAZON)への展開などに見られる積極的なオムニチャネル戦略、中国での抖音(Douyin、ドウイン)への早期対応が奏功した。フレグランスは世界的にヒットした「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の“リブレ”や“マイセルフ”、「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」の“ボーン イン ローマ”、「プラダ(PRADA)」の“パラドックス”などがけん引し引き続き好調に推移。スキンケアは「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」が売上高10億ユーロ(約1600億円)の大台を突破したほか、「タカミ(TAKAMI)」が成長に貢献した。8月30日に買収が完了した「イソップ(AESOP)」も好調なスタートを切った。

コンシューマープロダクツ事業本部は同12.6%増の151億7270万ユーロ(約2兆4276億円)と過去30年で最高の伸びを記録した。デモクラタイジング(民主化、一般化)とプレミアム化を同時に推進する戦略を継続し、主要4ブランドで2ケタ成長を達成。主な成長要因となった欧州と新興市場、特にメキシコ、ブラジル、インドが顕著な伸びを示した。「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」は売上高70億ユーロ(約1兆1200億円)の大台を超えた。メイクアップでは、「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」の“ザ ファルシーズ シュール エクステンション マスカラ”のほか「ロレアル パリ」「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」のリップなど新商品がけん引。スキンケアは「ロレアル パリ」のブライトニング新商品が成功した。

臨床皮膚医学の知見に基づく化粧品を扱うダーマトロジカル ビューティ事業本部は、同28.4%増の64億3200万ユーロ(約1兆291億円)と大きく伸長し6年連続の2ケタ成長を達成した。売上高は3年で2倍以上となった。同事業本部が擁するブランドで最も成長率が高い「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」は、紫外線ケアにおける画期的なイノベーションを備えたモイスチャライジングクリーム“アンテリオリス UVmune400”と、肌ダメージをケアする“シカプラスト”がけん引した。「セラヴィ(CERAVE)」や「ヴィシー(VICHY)」も力強い成長を維持した。

サロン向けヘアケア商材を展開するプロフェッショナルプロダクツ事業本部は、同7.6%増の46億5390万ユーロ(約7446億円)で、同事業本部にとって第2位の市場である中国本土と第5位のインドがけん引した。ブランドでは「ケラスターゼ(KERASTASE)」の最高峰ライン“クロノロジスト”や頭皮と毛髪の2方向へのアプローチを訴求する“ジェネシス”が好調で、「ロレアル プロフェッショナル(L'OREAL PROFESSIONNEL)」は 金属ストレスに着目したライン“メタルデトックス”などの画期的なイノベーションが成長を支えた。

地域別で見ると、ヨーロッパが同16.0%増の130億780万ユーロ(約2兆812億円)、北米が同11.8%増の111億4720万ユーロ(約1兆7835億円)、北アジアが同0.9%減の106億6290万ユーロ(約1兆7060億円)、SAPMENA-SSA(南アジア太平洋・中東・北アフリカ・サブサハラアフリカ)が同23.2%増の34億4770万ユーロ(約5516億円)、ラテンアメリカが同24.4%増の29億1690万ユーロ(約4667億円)だった。ヨーロッパは西欧と中央ヨロッパの全ての国で業績を伸ばし、2年連続でグループ最大の成長ドライバーとなった。特に、コンシューマープロダクツ事業がけん引。引き続きドラッグストアやeコマースの強化を図った。北米はリュクス事業とダーマとロジカル ビューティ事業が全体の成長に貢献した。北アジアは中国の代購に関する規則変更によるトラベルリテール事業へのシワ寄せが響いた。SAPMENA-SSAはオーストラリア、ニュージーランド、インドが20%増以上の成長を示し、ラテンアメリカはブラジルとメキシコが30%増を超えて伸長した。

ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)最高経営責任者(CEO)は、「地政学的緊張やインフレ圧力、中国のビューティ市場の停滞といった厳しい環境の中、2023年は21年を除いた過去20年以上で最高の成長率を達成した。これは多極化モデルの成功を証明するものだ。われわれはこれまで以上に未来に目を向けている。ビューティテックがロレアルのリーダーシップをさらに強化するだろう。ビューティテックによりこれまで以上にインパクトがあり持続可能な商品とサービスを提供できる」と述べた。

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「ジバンシイ」が新ハイライター発売キャンペーン実施 SEVENTEENジョシュアのミニポストカードをプレゼント

「ジバンシイ(GIVENCHY)」は2月14日、ブランドを象徴する“プリズム・リーブル”シリーズ拡充に伴うキャンペーンをスタートした。百貨店カウンター、ジバンシイ ビューティー GINZA SIX、公式オンラインショップで7480円以上購入した人を対象に、希望者へK-POPグループSEVENTEENのジョシュア(JOSHUA)を起用したミニポストカードを先着順でプレゼントする。

2024年春のキャンペーンでは、ジョシュアが新しいクッションファンデーション“プリズム・リーブル・スキンケアリング・グロウ・クッション”やフェイスパウダー“プリズム・リーブル”の仕上がりを体感。ヘルシーな艶肌に“スキンケアリップバーム“ローズ・パーフェクト”を合わせたジョシュアのキービジュアルが公開されている。

新たに登場した新ハイライターはルースタイプとリキッドタイプを用意。微細なパールがたっぷり入った“プリズム・リーブル・ハイライター No.10”(6600円)は2色のパウダーのソフトフォーカス効果により、厚ぼったさを感じさせることなく美しい立体的な肌に仕上げる。No.10の“ゴールド・オーガンザ”は、イエローゴールドとローズゴールドのピグメントが光を捕らえて反射させ、エレガントな印象を演出する。

リキッドタイプの“プリズム・リーブル・スキンケアリング・ハイライター”(11mL、4620円)は、スキンケア成分を90%配合。なめらかに伸びるテクスチャーが肌に潤いを与える。カラーは“ローズ エクストラヴァガンザ”で、血色感のある明るい肌に仕上げる。

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2000年生まれの動物診療助手が足元でひそかにするファッション的愛情表現

「WWDJAPAN」の連載「1000円で何する?」

連載「1000円で何する?」19回目の登場は、動物診療助手の松田凪生さん(23歳)。動物とファッションをこよなく愛する彼女が、勤務中も足元でひそかにする愛情表現とは?

「タビオ」の“クロシェハートソックス”(1100円)

「タビオ」の“クロシェハートソックス”(1100円)

「オフホワイト地に赤いハートを総柄で表現した『タビオ(TABIO)』のローゲージ靴下です。ハートの縁には穴が開いていて、カラータイツとのレイヤードも楽しいです。

病院は制服なので、おしゃれができず……、靴下やヘアアクセで気分をアゲています。

それとハートには、公私ともに大好きな動物への愛をほんのり込めています。だから、ネイルをハート柄にすることも」。

動物診療助手の松田凪生

松田凪生/動物診療助手 プロフィール

(まつだ・なぎ)2000年12月27日生まれ、埼玉県出身。21年に専門学校を卒業し、埼玉県内の動物病院に就職。自身も犬2匹、猫1匹を飼う。ファッションの世界に憧れ、「ネイス」や「ポピー」、古着が好き

連載「1000円で何する?」とは?

原宿での隠れ家ランチや、朝の気分をあげるスターバックスのオプション、週末の美術館の入館料など、ファッション&ビューティ業界人に1000円(税込1100円)で日常をキラキラさせるコト・モノを紹介してもらいます。ファミリーマートの靴下や古着のバンダナなど、アパレル商品もあったり?

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藤田ニコルが着こなす「ピーチ・ジョン」の高評価3大推しブラ 2つのシリーズに新色が登場

「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」から、高評価2大ブラの新色が登場する。昨年のベストセラー“ナイスバディブラ”は、体形問わず、バストとウエストの厚みの比率1.5対1を実現しスタイルアップを叶える商品として人気が高い。サイズに応じて厚みを変えたカップが最適なボリュームをプラスし、バストの形を整える。春の新色は、“フラワーミント”と“ミモザホワイト”の2色。レースにフラワー柄をプリントした華やかなデザインが特徴だ。
 
すっきり“やせ見え効果”で人気の“スマートブラ”は、バストを内側へプッシュすることで、サイドに幅広の影を作ることで着やせして見えるのが特徴。脇高のサイドベルトで脇や背中のはみ肉をカバーする。大輪の花柄レースをあしらったフェミニンなデザインに、新色の“アッシュラベンダー”が登場する。

価格は、ブラジャーが各3900円、ショーツが各1800円、サニタリーショーツが各2100円、ソング(“ナイスバディ”シリーズのみ)が1800円。“ナイスバディブラ”と“スマートブラ”、そして「ピーチ・ジョン」創業30周年を記念し登場した“ハートブラ”が同ブランド3大推しブラだ。

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渡邉明シェフの去った旧イートウォーク迷走。名物「農園バーニャカウダ」がメニューから消えた、まるで「温野菜」な「やさい家めい」なんて。

【記事のポイント】 ●コロナ禍で大きく業績を落とした、クリエイト・レストランツ・ホールディングスのグループ再編で、傘下のイートウォークとルモンデグルメを合併。LG&EWという会社が誕生した。
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未来に向けて「突き抜ける」【プラザスタイル 鈴木努カンパニーエグゼクティブ プレジデント】

PROFILE: 鈴木努/スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー カンパニーエグゼクティブ プレジデント

鈴木努/スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー カンパニーエグゼクティブ プレジデント
PROFILE: (すずき・つとむ)大手ファッション企業でブランド責任者や支店長、マッシュスタイルラボで執行役員などを歴任。2022年8月にプラザスタイル カンパニーに入社し、23年6月から現職 PHOTO : SHUNICHI ODA

スタイリングライフ・ホールディングスの社内カンパニーであるプラザスタイルは、ライフスタイルストア「プラザ」を展開し、世代を超えてファンを獲得している。2023年6月から舵取りを始めた鈴木努カンパニーエグゼクティブ プレジデントの下、増収増益と安定した業績を残すが、24年は攻めのフェーズとして「突き抜ける」とさらなる飛躍を宣言する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

守りの姿勢から脱却し
24年は新事業領域を拡張

WWDJAPAN(以下、WWD):昨年6月にトップに就任して第一に取り組んだ課題は。

鈴木努カンパニーエグゼクティブ プレジデント(以下、鈴木):プラザは安定した売り上げが続いていたがゆえ、社内全体が守りの姿勢になっていた。そこで最初に社内の雰囲気を変えることに着手した。「失敗してもいい」「挑戦してもいい」というムードを作ることに力を注いだ1年だった。これまでの「プラザ」の枠を取っ払い、ただ商品を売るだけではなく、人々の暮らしをもっと楽しくハッピーにするお手伝いをするのが、われわれの役目であると社員には伝え続けている。もちろん一方通行に伝えるだけでは意味がないので、朝は全部署を回って笑顔で挨拶するなど基本的なことを大切に社員とコミュニケーションを頻繁に取るようにしている。また、働きやすい環境作りの1つとして日本ロレアルの「#髪色自由化プロジェクト」に賛同。昨春から販売員スタッフのヘアカラールールを見直した結果、スタッフの職場満足度が上がった。現在は満足度76%と高水準を記録しており、これは今の当社を物語る数字といってもいいだろう。

WWD:その中で23年の商況は?

鈴木:外出機会の増加で、メイクアップアイテムを中心に化粧品の売り上げが伸長した。また、記録的な猛暑の影響も後押しし、これまで外出自粛の影響で買い控えがあった日傘をはじめ、キャップやサングラスなどファッション雑貨の動きが顕著だった。その結果、プラザスタイル全体で23年4〜9月期の売上高は前年同期比12%増と伸長し増収増益で、コロナ禍前の水準までほぼ回復した。

WWD:23年は消費者の需要に変化があったか。

鈴木:プラザの強みはファッション雑貨からコスメ、フードまでライフスタイル全般に対応していることだ。その時々のニーズに合わせてMDを変えているが、いまは売り上げ全体の3分の2を占める化粧品の売り場を広げている。プラザでは化粧品の先行販売や限定品を多く扱っており、自分用に加え友人の分も購入する傾向が強い。また、再会する友人への手土産として選ぶ人も多く、プチギフトのニーズが高まっている。

WWD:時流が変わった中で24年に注力することは。

鈴木:23年は意識改革の土台作りを行ったが、24年は攻めのフェーズとして「突き抜ける」宣言をする。スタイリングライフグループは、成長戦略として新事業領域への挑戦を掲げている。プラザは一言でいうと仕入れビジネス。どこでも買える商品なら、消費者は1円でも安く他店舗やECで購入する。ならば、プラザでしか買えない商品を増やせば、おのずと足が向いてくれる。そこで、今年はプライベートブランド(PB)の開発に本腰を入れる。秋には初のPBとして化粧品とルームウエアのブランドをローンチする予定だ。ゆくゆくはブランド単体で商業施設などへの出店を狙うべく、ブランドネームには「プラザ」の冠を付けずに育成していく。もう1つの成長戦略の柱として、ライセンス事業を強化する。「バーバパパ」「スポンジ・ボブ」「ケアベア」「スージー・ズー」など10種のキャラクターライセンスを保有しているが、キャラクタービジネスはさらなる成長の可能性が期待できる。キャラクターの魅力を伝え、さらにはファンのタッチポイント創出のために各キャラクターのオフィシャルストアを構想している。年内にトライアルでキャラクターショップをオープンする予定だ。

WWD:事業ポートフォリオを再構築する。

鈴木:現在の売り上げ構成は、プラザの直営店事業とフランチャイズ事業で大半を占め、残りをライセンス事業と大きく偏っている。全体売り上げの30%をプラザ以外で賄うためにライセンス事業の強化に加え、海外ブランドのM&Aも積極的に挑戦したい。また、プラザの売り上げ構成比も30%はPBにしたい。さらに海外展開にも再度挑戦し、プラザスタイル カンパニーの10%を海外売り上げにするのが目標だ。

WWD:具体的な施策は。

鈴木:従来のプラザの売り場面積は約264〜330㎡というフォーマットがあったが、昨年10月に赤坂Bizタワー1階にオープンした新業態「プラザ ニューススタンド」は約83㎡とコンパクトながらも成功している。同様の広さであれば、地方百貨店や駅ナカなどあらゆる場所に出店のチャンスがある。また、送料のネックもありEC化率が低いという課題もあったが、「プラザ ニューススタンド」ではECで注文した商品を同店で受け取ることができる“クリック アンド コレクト”を導入した。この新サービスの普及にも努めていく。2月にはプラザのリブランディングを行い、新ミッションも発表する。社長就任2年目はPBとライセンスを軸に、10年先の未来に向けて突き抜けていく。

会社概要

スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー
PLAZASTYLE

1966年創立。スタイリングライフ グループの雑貨小売事業を展開する。同年、米国スタイルのドラッグストアとして、東京・銀座のソニービルに日本初の輸入生活雑貨店「プラザ」(当時ソニープラザ)第1号店をオープン。「たのしさ 探そう 手渡そう。Always News」をスローガンに掲げ、買い物体験を通して消費者の楽しさをシェアするサポートを行う。現在は直営店事業、フランチャイズ事業、ライセンス事業を展開

問い合わせ先
スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー
お問い合わせフォーム

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未来に向けて「突き抜ける」【プラザスタイル 鈴木努カンパニーエグゼクティブ プレジデント】

PROFILE: 鈴木努/スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー カンパニーエグゼクティブ プレジデント

鈴木努/スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー カンパニーエグゼクティブ プレジデント
PROFILE: (すずき・つとむ)大手ファッション企業でブランド責任者や支店長、マッシュスタイルラボで執行役員などを歴任。2022年8月にプラザスタイル カンパニーに入社し、23年6月から現職 PHOTO : SHUNICHI ODA

スタイリングライフ・ホールディングスの社内カンパニーであるプラザスタイルは、ライフスタイルストア「プラザ」を展開し、世代を超えてファンを獲得している。2023年6月から舵取りを始めた鈴木努カンパニーエグゼクティブ プレジデントの下、増収増益と安定した業績を残すが、24年は攻めのフェーズとして「突き抜ける」とさらなる飛躍を宣言する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

守りの姿勢から脱却し
24年は新事業領域を拡張

WWDJAPAN(以下、WWD):昨年6月にトップに就任して第一に取り組んだ課題は。

鈴木努カンパニーエグゼクティブ プレジデント(以下、鈴木):プラザは安定した売り上げが続いていたがゆえ、社内全体が守りの姿勢になっていた。そこで最初に社内の雰囲気を変えることに着手した。「失敗してもいい」「挑戦してもいい」というムードを作ることに力を注いだ1年だった。これまでの「プラザ」の枠を取っ払い、ただ商品を売るだけではなく、人々の暮らしをもっと楽しくハッピーにするお手伝いをするのが、われわれの役目であると社員には伝え続けている。もちろん一方通行に伝えるだけでは意味がないので、朝は全部署を回って笑顔で挨拶するなど基本的なことを大切に社員とコミュニケーションを頻繁に取るようにしている。また、働きやすい環境作りの1つとして日本ロレアルの「#髪色自由化プロジェクト」に賛同。昨春から販売員スタッフのヘアカラールールを見直した結果、スタッフの職場満足度が上がった。現在は満足度76%と高水準を記録しており、これは今の当社を物語る数字といってもいいだろう。

WWD:その中で23年の商況は?

鈴木:外出機会の増加で、メイクアップアイテムを中心に化粧品の売り上げが伸長した。また、記録的な猛暑の影響も後押しし、これまで外出自粛の影響で買い控えがあった日傘をはじめ、キャップやサングラスなどファッション雑貨の動きが顕著だった。その結果、プラザスタイル全体で23年4〜9月期の売上高は前年同期比12%増と伸長し増収増益で、コロナ禍前の水準までほぼ回復した。

WWD:23年は消費者の需要に変化があったか。

鈴木:プラザの強みはファッション雑貨からコスメ、フードまでライフスタイル全般に対応していることだ。その時々のニーズに合わせてMDを変えているが、いまは売り上げ全体の3分の2を占める化粧品の売り場を広げている。プラザでは化粧品の先行販売や限定品を多く扱っており、自分用に加え友人の分も購入する傾向が強い。また、再会する友人への手土産として選ぶ人も多く、プチギフトのニーズが高まっている。

WWD:時流が変わった中で24年に注力することは。

鈴木:23年は意識改革の土台作りを行ったが、24年は攻めのフェーズとして「突き抜ける」宣言をする。スタイリングライフグループは、成長戦略として新事業領域への挑戦を掲げている。プラザは一言でいうと仕入れビジネス。どこでも買える商品なら、消費者は1円でも安く他店舗やECで購入する。ならば、プラザでしか買えない商品を増やせば、おのずと足が向いてくれる。そこで、今年はプライベートブランド(PB)の開発に本腰を入れる。秋には初のPBとして化粧品とルームウエアのブランドをローンチする予定だ。ゆくゆくはブランド単体で商業施設などへの出店を狙うべく、ブランドネームには「プラザ」の冠を付けずに育成していく。もう1つの成長戦略の柱として、ライセンス事業を強化する。「バーバパパ」「スポンジ・ボブ」「ケアベア」「スージー・ズー」など10種のキャラクターライセンスを保有しているが、キャラクタービジネスはさらなる成長の可能性が期待できる。キャラクターの魅力を伝え、さらにはファンのタッチポイント創出のために各キャラクターのオフィシャルストアを構想している。年内にトライアルでキャラクターショップをオープンする予定だ。

WWD:事業ポートフォリオを再構築する。

鈴木:現在の売り上げ構成は、プラザの直営店事業とフランチャイズ事業で大半を占め、残りをライセンス事業と大きく偏っている。全体売り上げの30%をプラザ以外で賄うためにライセンス事業の強化に加え、海外ブランドのM&Aも積極的に挑戦したい。また、プラザの売り上げ構成比も30%はPBにしたい。さらに海外展開にも再度挑戦し、プラザスタイル カンパニーの10%を海外売り上げにするのが目標だ。

WWD:具体的な施策は。

鈴木:従来のプラザの売り場面積は約264〜330㎡というフォーマットがあったが、昨年10月に赤坂Bizタワー1階にオープンした新業態「プラザ ニューススタンド」は約83㎡とコンパクトながらも成功している。同様の広さであれば、地方百貨店や駅ナカなどあらゆる場所に出店のチャンスがある。また、送料のネックもありEC化率が低いという課題もあったが、「プラザ ニューススタンド」ではECで注文した商品を同店で受け取ることができる“クリック アンド コレクト”を導入した。この新サービスの普及にも努めていく。2月にはプラザのリブランディングを行い、新ミッションも発表する。社長就任2年目はPBとライセンスを軸に、10年先の未来に向けて突き抜けていく。

会社概要

スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー
PLAZASTYLE

1966年創立。スタイリングライフ グループの雑貨小売事業を展開する。同年、米国スタイルのドラッグストアとして、東京・銀座のソニービルに日本初の輸入生活雑貨店「プラザ」(当時ソニープラザ)第1号店をオープン。「たのしさ 探そう 手渡そう。Always News」をスローガンに掲げ、買い物体験を通して消費者の楽しさをシェアするサポートを行う。現在は直営店事業、フランチャイズ事業、ライセンス事業を展開

問い合わせ先
スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー
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美容師に寄り添うDXでサロンの価値を高める【ミルボン 坂下秀憲社長】

PROFILE: 坂下秀憲/ミルボン社長

坂下秀憲/ミルボン社長
PROFILE: (さかした・ひでのり)1976年2月3日生まれ、千葉県出身。2001年に中央大学大学院の理工学研究科修士課程を修了後、同年にミルボンに入社。マーケティング部商品企画課や経営企画室マネージャーなどを経て、10年にミルボンUSAの社長に。帰国後18年に経営戦略部長に就任し「milbon:iD」の立ち上げに関わる。22年に取締役 経営戦略部長・コスメティクス企画・情報企画担当に就任、24年1月1日より現職 PHOTO : YOHEI KICHIRAKU

ミルボンは美容室向け化粧品メーカーの最大手であり、グローバル展開や化粧品事業への進出をいち早く遂行するなどヘア業界をけん引する存在だ。1月1日に、BtoBtoC型のオンラインストア「milbon:iD」を立ち上げた坂下秀憲氏が社長に就任。デジタルを活用し、美容師に寄り添った次世代サロンの提案に力を注ぐ。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

美容室とともに
新しい経済圏を作っていく

WWDJAPAN(以下、WWD):社長就任で変えること、変えないことは?

坂下秀憲社長(以下、坂下):23年10月に社長就任を発表した時は美容業界内外から多くのメッセージをいただいた。その一つ一つに意気込みなどを添えて返信したが、共通して記した言葉が「ミルボンをミルボンらしく」だった。その言葉に多くの社員が賛同してくれること、好業績の中でバトンを渡されることに感謝している。新社長になったから変わるのではなく、時代の変化に合わせて変わっていく。ミルボンは創業以来、そうして成長してきた。

WWD:今のヘア市場をどう見ている?

坂下:人口は2008年にピークアウトしているのに、ヘア市場は今も緩やかに伸びている。なぜなら就業人口は増え、この10年でヘアカラーが一気に広がったからだ。弊社が取引先約1000店舗を対象に調査したサロン経営指数を見ると、美容室のカラー客比率は50%近い。カラーをすれば、トリートメントなどのサロンケアサービスが伸びる。弊社は店販のことを、知識や知見をともなっているから“知販”と呼ぶが、サロンケアが伸びると知販が伸びる。ただ、就業人口がピークアウトする今後、これまでと同じ成長は見込めない。

WWD:その時代の変化に対する施策は?

坂下:これまでヘアカラーやサロンケアは普及の時代だったが、これからは価値を高めていく時代。付加価値の高い提案をすることで、美容室でのサロンカラーの概念を変えていきたい。弊社の調べでは、ファッションカラーをしたお客さまの約66%は「メイクを変えたい」と思っており、実際に変えた人の約60%は「アイブロウを変えた」と答えている。サロンカラーをヘアカラーに限定せず、ヘアカラーから眉、そしてメイクへとつなげていく提案は、美容室でしかできない。

WWD:そこまでやり切れる美容室は、まだ少ない。

坂下:忙しい美容師は、既存のオペレーションを変えることが難しい。われわれの提案を全部やろうとすると、どうしてもカウンセリングの時間が長くなる。それをどう短縮して、サロンワークをスムーズに進めながら、価値のあるサービスを提供できるか。今カウンセリングの研究を進めている。

WWD:23年は、ヘアドライヤー「エルミスタ(ELMISTA)」やサプリメント「アラナス(ALANOUS)」など、新カテゴリーの商品発売も続いた。

坂下:今後も新ジャンルへの挑戦は継続する。10年先・20年先に幾つの成長ドライバーを持っているかが重要で、これが将来的に美容室での新たな売り上げを作っていくことになる。新しい事業全てが大成功とはならないかもしれないが、それはミルボンがやらなければ作れない市場であり、やるべき挑戦だ。

WWD:公式オンラインストア「milbon:iD」の進捗は?

坂下:20年6月にスタートし、登録者数が21年は17万人、22年は45万人、23年は67万人となった。スタート時の予想より1年半前倒しで、25年には100万人を突破しそうだ。「milbon:iD」が一般的なオンラインストアと違うのは、契約美容室がストア内にECサイトを出店し、ミルボン商品をお客さまに販売。売り上げは美容室に計上され、サイト運営や物流業務を弊社が受託するもの。そのため、美容師がお客さま一人一人に購入するためのIDを手渡している。導入した美容室は知販の売り上げが確実に上がっており、1回の購入数は2.9品、平均客単価は約1万3000円にもなる。「milbon:iD」を立ち上げたときの調査では、美容室のお客さまの知販購入率は約15%、そしてリピート率は約40%だった。低めの数字の理由は「シャンプーを買うタイミングが美容室に行くときではなかったから」。つまり、60%のお客さまを、底に穴が空いているバケツのごとく取り逃していたということ。その60%を小さくする役割を「milbon:iD」が担う。

WWD:全体的に好調のようだが、課題は?

坂下:「milbon:iD」含め業界全体のデジタルシフトを進めていく必要がまだまだあると感じている。弊社では全国の300人からなる営業部隊“フィールドパーソン”がそれぞれ担当する美容室に出向き、デジタル活用をサポートしている。美容室と共にDXを進めていきたい。

WWD:サロンカラーの価値を高め、知販の購入を上げる中心となるのは、ミルボンと美容室が協働展開する“スマートサロン”だ。

坂下:その通り。昨年スタートした、お客さまが手軽にサロン専売品を手に取り体験できるスマートサロンは、現在23店舗。美容室の賛同あっての話だが、24年は100店舗を目指している。店内の“DAGASHI(ダガシ)”と呼ぶコーナーでは、サンプルサイズの商品をトライアル価格で購入することができるが、それを入れると知販購入率は50%に上る店もあるなど、成果は確実に出ている。今後、全国100都市くらいに広がっていけば、美容室がお客さまにも新しい購入チャネルだと認識され、美容室の楽しみ方が変わり、ここを柱にいろいろな活動ができる。先々、美容室とともに新しい経済圏を作っていければと思う。

会社概要

ミルボン
MILBON

1960年、業務用ヘア化粧品の専売メーカーとしてユタカ美容化学が創立。65年、社名をミルボンに変更。2001年、東証一部に指定。04年にはニューヨークに連結子会社を設立するなど、積極的なグローバル展開を行う。17年にはコーセーとの合弁会社コーセー ミルボン コスメティクスを設立。23年12月期第3四半期の売上高は前期比5.4%増の341億5000万円となった

問い合わせ先
ミルボンお客様窓口
0120-658-894

TEXT:YOSHIE KAWAHARA

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美容師に寄り添うDXでサロンの価値を高める【ミルボン 坂下秀憲社長】

PROFILE: 坂下秀憲/ミルボン社長

坂下秀憲/ミルボン社長
PROFILE: (さかした・ひでのり)1976年2月3日生まれ、千葉県出身。2001年に中央大学大学院の理工学研究科修士課程を修了後、同年にミルボンに入社。マーケティング部商品企画課や経営企画室マネージャーなどを経て、10年にミルボンUSAの社長に。帰国後18年に経営戦略部長に就任し「milbon:iD」の立ち上げに関わる。22年に取締役 経営戦略部長・コスメティクス企画・情報企画担当に就任、24年1月1日より現職 PHOTO : YOHEI KICHIRAKU

ミルボンは美容室向け化粧品メーカーの最大手であり、グローバル展開や化粧品事業への進出をいち早く遂行するなどヘア業界をけん引する存在だ。1月1日に、BtoBtoC型のオンラインストア「milbon:iD」を立ち上げた坂下秀憲氏が社長に就任。デジタルを活用し、美容師に寄り添った次世代サロンの提案に力を注ぐ。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

美容室とともに
新しい経済圏を作っていく

WWDJAPAN(以下、WWD):社長就任で変えること、変えないことは?

坂下秀憲社長(以下、坂下):23年10月に社長就任を発表した時は美容業界内外から多くのメッセージをいただいた。その一つ一つに意気込みなどを添えて返信したが、共通して記した言葉が「ミルボンをミルボンらしく」だった。その言葉に多くの社員が賛同してくれること、好業績の中でバトンを渡されることに感謝している。新社長になったから変わるのではなく、時代の変化に合わせて変わっていく。ミルボンは創業以来、そうして成長してきた。

WWD:今のヘア市場をどう見ている?

坂下:人口は2008年にピークアウトしているのに、ヘア市場は今も緩やかに伸びている。なぜなら就業人口は増え、この10年でヘアカラーが一気に広がったからだ。弊社が取引先約1000店舗を対象に調査したサロン経営指数を見ると、美容室のカラー客比率は50%近い。カラーをすれば、トリートメントなどのサロンケアサービスが伸びる。弊社は店販のことを、知識や知見をともなっているから“知販”と呼ぶが、サロンケアが伸びると知販が伸びる。ただ、就業人口がピークアウトする今後、これまでと同じ成長は見込めない。

WWD:その時代の変化に対する施策は?

坂下:これまでヘアカラーやサロンケアは普及の時代だったが、これからは価値を高めていく時代。付加価値の高い提案をすることで、美容室でのサロンカラーの概念を変えていきたい。弊社の調べでは、ファッションカラーをしたお客さまの約66%は「メイクを変えたい」と思っており、実際に変えた人の約60%は「アイブロウを変えた」と答えている。サロンカラーをヘアカラーに限定せず、ヘアカラーから眉、そしてメイクへとつなげていく提案は、美容室でしかできない。

WWD:そこまでやり切れる美容室は、まだ少ない。

坂下:忙しい美容師は、既存のオペレーションを変えることが難しい。われわれの提案を全部やろうとすると、どうしてもカウンセリングの時間が長くなる。それをどう短縮して、サロンワークをスムーズに進めながら、価値のあるサービスを提供できるか。今カウンセリングの研究を進めている。

WWD:23年は、ヘアドライヤー「エルミスタ(ELMISTA)」やサプリメント「アラナス(ALANOUS)」など、新カテゴリーの商品発売も続いた。

坂下:今後も新ジャンルへの挑戦は継続する。10年先・20年先に幾つの成長ドライバーを持っているかが重要で、これが将来的に美容室での新たな売り上げを作っていくことになる。新しい事業全てが大成功とはならないかもしれないが、それはミルボンがやらなければ作れない市場であり、やるべき挑戦だ。

WWD:公式オンラインストア「milbon:iD」の進捗は?

坂下:20年6月にスタートし、登録者数が21年は17万人、22年は45万人、23年は67万人となった。スタート時の予想より1年半前倒しで、25年には100万人を突破しそうだ。「milbon:iD」が一般的なオンラインストアと違うのは、契約美容室がストア内にECサイトを出店し、ミルボン商品をお客さまに販売。売り上げは美容室に計上され、サイト運営や物流業務を弊社が受託するもの。そのため、美容師がお客さま一人一人に購入するためのIDを手渡している。導入した美容室は知販の売り上げが確実に上がっており、1回の購入数は2.9品、平均客単価は約1万3000円にもなる。「milbon:iD」を立ち上げたときの調査では、美容室のお客さまの知販購入率は約15%、そしてリピート率は約40%だった。低めの数字の理由は「シャンプーを買うタイミングが美容室に行くときではなかったから」。つまり、60%のお客さまを、底に穴が空いているバケツのごとく取り逃していたということ。その60%を小さくする役割を「milbon:iD」が担う。

WWD:全体的に好調のようだが、課題は?

坂下:「milbon:iD」含め業界全体のデジタルシフトを進めていく必要がまだまだあると感じている。弊社では全国の300人からなる営業部隊“フィールドパーソン”がそれぞれ担当する美容室に出向き、デジタル活用をサポートしている。美容室と共にDXを進めていきたい。

WWD:サロンカラーの価値を高め、知販の購入を上げる中心となるのは、ミルボンと美容室が協働展開する“スマートサロン”だ。

坂下:その通り。昨年スタートした、お客さまが手軽にサロン専売品を手に取り体験できるスマートサロンは、現在23店舗。美容室の賛同あっての話だが、24年は100店舗を目指している。店内の“DAGASHI(ダガシ)”と呼ぶコーナーでは、サンプルサイズの商品をトライアル価格で購入することができるが、それを入れると知販購入率は50%に上る店もあるなど、成果は確実に出ている。今後、全国100都市くらいに広がっていけば、美容室がお客さまにも新しい購入チャネルだと認識され、美容室の楽しみ方が変わり、ここを柱にいろいろな活動ができる。先々、美容室とともに新しい経済圏を作っていければと思う。

会社概要

ミルボン
MILBON

1960年、業務用ヘア化粧品の専売メーカーとしてユタカ美容化学が創立。65年、社名をミルボンに変更。2001年、東証一部に指定。04年にはニューヨークに連結子会社を設立するなど、積極的なグローバル展開を行う。17年にはコーセーとの合弁会社コーセー ミルボン コスメティクスを設立。23年12月期第3四半期の売上高は前期比5.4%増の341億5000万円となった

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ミルボンお客様窓口
0120-658-894

TEXT:YOSHIE KAWAHARA

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マーケティング力と商品力を武器に、海外事業へも本腰【msh 藤田智美社長】

PROFILE: 藤田智美/msh社長

藤田智美/msh社長
PROFILE: (ふじた・ともみ)東京理科大学薬学部卒業後、1999年に住商リテイルストアーズ(現トモズ)に入社。調剤、店舗を経て化粧品バイヤーを務める。化粧品全般のMD業務に加え、プライベートブランドの企画開発、ラグジュアリーコスメセレクトショップ「インクローバー」などの新規業態開発・運営、マネジメントと幅広い経験を積む。2020年4月にmshに入社し、同年7月から現職 PHOTO : SHUNICHI ODA

主力アイメイクブランド「ラブ・ライナー(LOVE LINER)」が2023年に15周年を迎えたmshは、藤田智美社長が就任した20年から売上高は順調に伸長する。23年は同ブランドと「ポケモン」のコラボ商品完売や、ニューヨーク発スキンケアブランド「スーパーエッグ(SUPEREGG)」の日本展開スタートなどニュースも続いた。24年は海外進出にも野心的に取り組む。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

真面目なモノ作りを続け、
日本のビューティ業界を盛り上げて世界へ

WWDJAPAN(以下、WWD):23年は「ラブ・ライナー」が話題を呼んだ年だった。

藤田智美社長(以下、藤田):全社の売上高は2年連続前年比15%増で成長を続けている。売り上げをけん引する「ラブ・ライナー」が15周年を迎え、シリーズ累計2200万本を突破(08年9月~23年5月末のシリーズ出荷実績)し、mshのマイルストーンとしても意義深い年だった。また、7月の「ポケモン」とのコラボレーションは2カ月足らずで23万本が完売するという驚きの結果となった。21年のリニューアルでリフィル対応になったことで、顧客が気に入った限定パッケージのまま中身を入れ替えられることも人気の後押しになったと分析する。ヘアメイクアップアーティストの河北裕介氏や、「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」ともタッグを組み、好調だった。今後もファッションブランドや異業種と積極的に協業し、「ラブ・ライナー」のプレゼンスを高めていく。

WWD:日本のアイメイク市場をどのように分析するか。

藤田:各社、真面目にモノ作りをしていても、海外ブランドと競争力で負けてしまうことがある。特に韓国コスメの勢いが増しているが、負けずに日本のビューティ業界を盛り上げていきたい。「ラブ・ライナー」のアイライナーは職人が筆を作っており、まつ毛美容液もこだわりの設計だ。海外の人にも刺さる商品開発をしているので、世界に目を向けてプロモーションを行う。

WWD:ほかの好調ブランドは?

藤田:ベースメイクとスキンケアを展開するミネラルコスメブランド「タイムシークレット」も売り上げは好調で、「ラブ・ライナー」と同じく前年比10%増だった。

WWD:日本上陸した「スーパーエッグ」の立ち上がりはどうか。

藤田:発売してから半年以上経過して、ファッション系セレクトショップなど新たな販路にも挑戦し、知見がたまってきた。日本での認知獲得までに時間はかかるが、今年からさらに成長させていきたい。特に価格と効果のバランスが良い集中保湿美容液は日本市場で戦えるという自信がある。

WWD:今後も海外ブランドの輸入代理業務を拡大するのか。

藤田:日本にはないような発想で、市場にもマッチしているものがあれば積極的に取り入れる。世界各国にネットワークを構築中で、仲間ができれば弊社のブランドの海外進出の足がかりにもなる。15年かけて成長した「ラブ・ライナー」のような商品開発の時間軸は、スピード感が勝負の現在ではなかなか難しい。既存のブランドと並行して、海外ブランドを日本市場で育てて拡大させていく。前職ではMDをしたり新業態を始めたりと幅広い経験とノウハウを蓄積できた。それを生かしながら化粧品に限らず、雑貨や食品にもカテゴリーを広げていきたい。

WWD:SNSマーケティングではどのような成果が生まれているか。

藤田:従来からの得意領域だ。毎月100人規模でインフルエンサーを起用している。特に頻度が高いここ1年は、エンゲージメントの高い投稿や施策が蓄積できている。AIにバズを生む投稿を学習させて検証する仕組みも進めており、属人的な仕組みから少しでも業務効率を改善していきたい。オーガニック投稿では八田エミリさんが「タイムシークレット」の“スティックファンデーション”を紹介した動画が400万回以上再生された。突然、売れ行きに異常値が出て調べて発覚した。さまざまな要因があるので完璧に需要を予測することは難しいが、少しずつチャレンジしていきたい。

WWD:サステナビリティの具体的施策は?

藤田:「ラブ・ライナー」のリフィルは外装を小さくしたり、パッケージもFSC認証を取得した紙に変更したりするなど環境負荷を軽減する取り組みを続けている。22年3月〜23年11月はリフィルにより15トンのごみが削減(同社調べ)できた。売り上げも想定以上に伸び、リニューアルの目的も果たせている。「タイムシークレット(TIME SECRET)」もリフィル対応にし、リサイクルペットボトルを使った容器に変更した。このような取り組みは若年層や欧米の人たちにも受け入れられるだろう。小さなことから対応して環境を軸にしたハッピーを循環させたい。

WWD:24年、ビジネスで注力することは?

藤田:「ラブ・ライナー」の海外進出のため、まずは欧米展開の準備を進める。また、愛用者を増やしながらマスカラなどアイライナー以外のアイテムも育てる。コロナ禍でも成長できたのは、前職では競合関係だったバイヤーの知人や流通先が協力してくれたことや、多くのお客さまに支持してもらったおかげだ。今後も期待に応えられるような商品やブランドを発売し、売上高は2ケタ成長を続けていく。

※炭酸水素Na

会社概要

エムエスエイチ
msh

2008年にアイメイクブランド「ラブ・ライナー」を立ち上げ、化粧品や雑貨の企画・販売、輸出入、海外ブランドの輸入代理を手掛ける。ミネラルコスメブランド「タイムシークレット」やニューヨーク発のスキンケアブランド「スーパーエッグ」など、現在7ブランドを展開。社名は「make someone happy(いつも誰かをハッピーに)」の頭文字から取り、幸せが循環する社会の実現を目指す

問い合わせ先
msh
0120-131-370

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マーケティング力と商品力を武器に、海外事業へも本腰【msh 藤田智美社長】

PROFILE: 藤田智美/msh社長

藤田智美/msh社長
PROFILE: (ふじた・ともみ)東京理科大学薬学部卒業後、1999年に住商リテイルストアーズ(現トモズ)に入社。調剤、店舗を経て化粧品バイヤーを務める。化粧品全般のMD業務に加え、プライベートブランドの企画開発、ラグジュアリーコスメセレクトショップ「インクローバー」などの新規業態開発・運営、マネジメントと幅広い経験を積む。2020年4月にmshに入社し、同年7月から現職 PHOTO : SHUNICHI ODA

主力アイメイクブランド「ラブ・ライナー(LOVE LINER)」が2023年に15周年を迎えたmshは、藤田智美社長が就任した20年から売上高は順調に伸長する。23年は同ブランドと「ポケモン」のコラボ商品完売や、ニューヨーク発スキンケアブランド「スーパーエッグ(SUPEREGG)」の日本展開スタートなどニュースも続いた。24年は海外進出にも野心的に取り組む。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

真面目なモノ作りを続け、
日本のビューティ業界を盛り上げて世界へ

WWDJAPAN(以下、WWD):23年は「ラブ・ライナー」が話題を呼んだ年だった。

藤田智美社長(以下、藤田):全社の売上高は2年連続前年比15%増で成長を続けている。売り上げをけん引する「ラブ・ライナー」が15周年を迎え、シリーズ累計2200万本を突破(08年9月~23年5月末のシリーズ出荷実績)し、mshのマイルストーンとしても意義深い年だった。また、7月の「ポケモン」とのコラボレーションは2カ月足らずで23万本が完売するという驚きの結果となった。21年のリニューアルでリフィル対応になったことで、顧客が気に入った限定パッケージのまま中身を入れ替えられることも人気の後押しになったと分析する。ヘアメイクアップアーティストの河北裕介氏や、「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」ともタッグを組み、好調だった。今後もファッションブランドや異業種と積極的に協業し、「ラブ・ライナー」のプレゼンスを高めていく。

WWD:日本のアイメイク市場をどのように分析するか。

藤田:各社、真面目にモノ作りをしていても、海外ブランドと競争力で負けてしまうことがある。特に韓国コスメの勢いが増しているが、負けずに日本のビューティ業界を盛り上げていきたい。「ラブ・ライナー」のアイライナーは職人が筆を作っており、まつ毛美容液もこだわりの設計だ。海外の人にも刺さる商品開発をしているので、世界に目を向けてプロモーションを行う。

WWD:ほかの好調ブランドは?

藤田:ベースメイクとスキンケアを展開するミネラルコスメブランド「タイムシークレット」も売り上げは好調で、「ラブ・ライナー」と同じく前年比10%増だった。

WWD:日本上陸した「スーパーエッグ」の立ち上がりはどうか。

藤田:発売してから半年以上経過して、ファッション系セレクトショップなど新たな販路にも挑戦し、知見がたまってきた。日本での認知獲得までに時間はかかるが、今年からさらに成長させていきたい。特に価格と効果のバランスが良い集中保湿美容液は日本市場で戦えるという自信がある。

WWD:今後も海外ブランドの輸入代理業務を拡大するのか。

藤田:日本にはないような発想で、市場にもマッチしているものがあれば積極的に取り入れる。世界各国にネットワークを構築中で、仲間ができれば弊社のブランドの海外進出の足がかりにもなる。15年かけて成長した「ラブ・ライナー」のような商品開発の時間軸は、スピード感が勝負の現在ではなかなか難しい。既存のブランドと並行して、海外ブランドを日本市場で育てて拡大させていく。前職ではMDをしたり新業態を始めたりと幅広い経験とノウハウを蓄積できた。それを生かしながら化粧品に限らず、雑貨や食品にもカテゴリーを広げていきたい。

WWD:SNSマーケティングではどのような成果が生まれているか。

藤田:従来からの得意領域だ。毎月100人規模でインフルエンサーを起用している。特に頻度が高いここ1年は、エンゲージメントの高い投稿や施策が蓄積できている。AIにバズを生む投稿を学習させて検証する仕組みも進めており、属人的な仕組みから少しでも業務効率を改善していきたい。オーガニック投稿では八田エミリさんが「タイムシークレット」の“スティックファンデーション”を紹介した動画が400万回以上再生された。突然、売れ行きに異常値が出て調べて発覚した。さまざまな要因があるので完璧に需要を予測することは難しいが、少しずつチャレンジしていきたい。

WWD:サステナビリティの具体的施策は?

藤田:「ラブ・ライナー」のリフィルは外装を小さくしたり、パッケージもFSC認証を取得した紙に変更したりするなど環境負荷を軽減する取り組みを続けている。22年3月〜23年11月はリフィルにより15トンのごみが削減(同社調べ)できた。売り上げも想定以上に伸び、リニューアルの目的も果たせている。「タイムシークレット(TIME SECRET)」もリフィル対応にし、リサイクルペットボトルを使った容器に変更した。このような取り組みは若年層や欧米の人たちにも受け入れられるだろう。小さなことから対応して環境を軸にしたハッピーを循環させたい。

WWD:24年、ビジネスで注力することは?

藤田:「ラブ・ライナー」の海外進出のため、まずは欧米展開の準備を進める。また、愛用者を増やしながらマスカラなどアイライナー以外のアイテムも育てる。コロナ禍でも成長できたのは、前職では競合関係だったバイヤーの知人や流通先が協力してくれたことや、多くのお客さまに支持してもらったおかげだ。今後も期待に応えられるような商品やブランドを発売し、売上高は2ケタ成長を続けていく。

※炭酸水素Na

会社概要

エムエスエイチ
msh

2008年にアイメイクブランド「ラブ・ライナー」を立ち上げ、化粧品や雑貨の企画・販売、輸出入、海外ブランドの輸入代理を手掛ける。ミネラルコスメブランド「タイムシークレット」やニューヨーク発のスキンケアブランド「スーパーエッグ」など、現在7ブランドを展開。社名は「make someone happy(いつも誰かをハッピーに)」の頭文字から取り、幸せが循環する社会の実現を目指す

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目元に特化したニッチ商品を開発し、全世代の悩みに応える 【コージー本舗 小林義典社長】

PROFILE: 小林義典/コージー本舗社長

小林義典/コージー本舗社長
PROFILE: (こばやし・よしのり)1996年入社、副社長に就任。2009年より現職 PHOTO : YUKIE SUGANO

1927年創業のコージー本舗は、47年に日本初のつけまつ毛を商品化して以来、目元に特化した数々のニッチアイテムを世に出し成長を続けてきた。また国内外に自社工場を保有するため、OEM事業、ブランド事業、キャラクター事業の三本柱でビジネスを展開する。他メーカーには真似できない技術開発力を武器に2024年も飛躍を狙う。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

得意の目元アイテムをベースに
指原プロデュース「リリミュウ」も大きく伸長

WWDJAPAN(以下、WWD):23年の商況はどうだったか。

小林義典社長(以下、小林):コロナ禍で流通とのパイプ作りをさらに強化し、23年は各流通に合わせて先行販売や期間限定商品などを展開した。コロナが落ち着いた後の消費者ニーズの変化に対応した商品作りも行い、つけまつ毛や化粧雑貨、ネイルアイテムなどがバランス良く売れて24年3月期は前期比5%増で着地予定だ。中でもブランド誕生3年目を迎えた指原莉乃さんプロデュースのコスメブランド「リリミュウ(RIRIMEW)」が売り上げをけん引する。アイシャドウは幅広い年代に人気で、リップはブランドのアイコンといえるまで成長した。クリスマスコフレは毎年即完売し、「リリミュウ」単体では22年は前年比70%増、23年は同40%増と好調を維持している。

WWD:「リリミュウ」が支持される要因は?

小林:販売店にブランドやわれわれの思いに共感していただいたことが大きい。「プラザ(PLAZA)」と「ロフト(LOFT)」をはじめ、東京と大阪の「アットコスメストア(@COSME STORE)」のフラッグシップショップ、そして直近でスタートした「アインズ&トルペ」数店舗を含めた約300店舗での展開だ。これまでの当社は「誰もが目に届く場所で売る」ことを信条にした商材が多く、多店舗展開が主だった。しかし一方で、ブランド意図を伝えづらいというデメリットもあった。意図しない棚割りや売り場になることもあり、そのため「リリミュウ」は自分たちでしっかりとブランドの世界観を表現できる範囲での展開にした。

WWD:強みである目元商材の商況はどうか。

小林:目はマスクに隠れない部位のため、コロナ禍でもつけまつ毛の売り上げは落ちていない。中でも、理想的な二重まぶたを作ることができるブランド「アイトーク(EYE TALK)」から6月に登場した夜用目元美容液“アイトークセラム”は、保湿美容液成分を配合し、ステンレス製トリプルローラーで心地良くケアができると消費者から好評だ。1980年からのロングセラーを誇り認知度も高い「アイトーク」から登場した初の目元美容液ということで注目も大きかった。

WWD:消費者の目元悩みは変化している?

小林:ある調査によると、日本人は遺伝による二重まぶたや奥二重まぶたが多く、一重まぶたの人は3割ほどといわれている。そのため、当社商品で「一重まぶたを二重まぶたにする」というより、「なりたいまぶたの形に整える」という方向にモノ作りをシフトしている。そして目元の悩みは年代によって異なるため、それぞれの悩みに対応できる商品を展開する。例えば、若年層向けには二重の幅をはっきりさせられて、汗や涙などに強いウォータープルーフ処方など接着力に優れたアイテムを販売している。また年齢が上がるにつれて気になるまぶたの重みやたるみ、くぼみをリフトアップしてエイジングケアもかなうアイテムもそろえる。2月には大人世代に向けた新商品“大人のリフトアップアイテープ”を発売予定で、パッケージには目元の写真を大きく採用するなどまぶた全体をリフトアップする訴求をし、これまで「アイトーク」で獲得できていなかった層を狙う。

WWD:今のアイメイクのトレンドをどう見るか。

小林:ここ数年は韓流アイドルの影響が大きく、つけまつ毛に関しては束感のある商品が支持されている。これにより、当社の主戦場であるバラエティーショップでも韓国ブランドが棚を占める割合が増加した。日本ブランドが店舗奥に配置されていたりと今後の日本メーカーの生き残りにも関わっていると感じる。そんな海外ブランドの露出が高まっている状況で老舗メーカーがアピールするには、タッチポイントを増やすことが大切である。当社は実際に使わないと良さが伝わりにくいニッチ商品が多いため、SNSだけではなくリアルでのタッチポイント増加が重要。そのため、小売店とタッグを組み、店内の目立つ場所でのプロモーションや美容部員を配置して説明するなど協力が大事になる。

WWD:2024年の抱負やコージー本舗を物語る数字は?

小林:24年は、益若つばささんが手掛けるアイメイクブランド「ドーリーウインク(DOLLY WINK)」が15周年を迎えるほか、25年に「アイトーク」45周年、26年にオサムグッズ50周年、そして27年は当社100周年と周年記念が目白押し。これらを盛り上げていくことに加え、商品面では引き続き目元、そしてネイル周りも注力していく。また、トレンド感を取り入れた目元以外のアイテムを展開するブランド「スキューズミー(SQUSE ME)」のサブネームとして23年3月に「シェアロユー(SHARELOU)」を立ち上げ、ヘッドスクラブを販売してヘアケア市場に参入した。当社としても未開拓のカテゴリーであるため、ヘアケア商材にも力を入れていく。海外の売り上げは、現在は全体の1割ほど。海外は質の良い化粧雑貨の取り扱いが少ないため、当社の強みが活かせて伸び代があると考えている。来期の売り上げ目標は2ケタ増だが、まずはアイテムの質を高める点や販売機会損失を防ぐことを重視していく。

会社概要

コージー本舗
KOJI HONPO

1927年に小林幸司氏が頭飾品製造業として創業。47年に日本初のつけまつ毛を商品化したほか、49年に日本初のペンシル型眉墨を発売。54年にコージー本舗に社名を変更。72年に世界初となる人工毛を先細加工したアイラッシュを開発した。化粧品やアイラッシュ、アイメイク用品、ネイルケア用品、ファッション用品の製造販売・輸出入に加え、イラストレーターの原田治氏と共同制作で誕生したキャラクター商品・オサムグッズの版権事業を行う

問い合わせ先
コージー本舗
03-3842-0226

TEXT:WAKANA NAKADE

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目元に特化したニッチ商品を開発し、全世代の悩みに応える 【コージー本舗 小林義典社長】

PROFILE: 小林義典/コージー本舗社長

小林義典/コージー本舗社長
PROFILE: (こばやし・よしのり)1996年入社、副社長に就任。2009年より現職 PHOTO : YUKIE SUGANO

1927年創業のコージー本舗は、47年に日本初のつけまつ毛を商品化して以来、目元に特化した数々のニッチアイテムを世に出し成長を続けてきた。また国内外に自社工場を保有するため、OEM事業、ブランド事業、キャラクター事業の三本柱でビジネスを展開する。他メーカーには真似できない技術開発力を武器に2024年も飛躍を狙う。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

得意の目元アイテムをベースに
指原プロデュース「リリミュウ」も大きく伸長

WWDJAPAN(以下、WWD):23年の商況はどうだったか。

小林義典社長(以下、小林):コロナ禍で流通とのパイプ作りをさらに強化し、23年は各流通に合わせて先行販売や期間限定商品などを展開した。コロナが落ち着いた後の消費者ニーズの変化に対応した商品作りも行い、つけまつ毛や化粧雑貨、ネイルアイテムなどがバランス良く売れて24年3月期は前期比5%増で着地予定だ。中でもブランド誕生3年目を迎えた指原莉乃さんプロデュースのコスメブランド「リリミュウ(RIRIMEW)」が売り上げをけん引する。アイシャドウは幅広い年代に人気で、リップはブランドのアイコンといえるまで成長した。クリスマスコフレは毎年即完売し、「リリミュウ」単体では22年は前年比70%増、23年は同40%増と好調を維持している。

WWD:「リリミュウ」が支持される要因は?

小林:販売店にブランドやわれわれの思いに共感していただいたことが大きい。「プラザ(PLAZA)」と「ロフト(LOFT)」をはじめ、東京と大阪の「アットコスメストア(@COSME STORE)」のフラッグシップショップ、そして直近でスタートした「アインズ&トルペ」数店舗を含めた約300店舗での展開だ。これまでの当社は「誰もが目に届く場所で売る」ことを信条にした商材が多く、多店舗展開が主だった。しかし一方で、ブランド意図を伝えづらいというデメリットもあった。意図しない棚割りや売り場になることもあり、そのため「リリミュウ」は自分たちでしっかりとブランドの世界観を表現できる範囲での展開にした。

WWD:強みである目元商材の商況はどうか。

小林:目はマスクに隠れない部位のため、コロナ禍でもつけまつ毛の売り上げは落ちていない。中でも、理想的な二重まぶたを作ることができるブランド「アイトーク(EYE TALK)」から6月に登場した夜用目元美容液“アイトークセラム”は、保湿美容液成分を配合し、ステンレス製トリプルローラーで心地良くケアができると消費者から好評だ。1980年からのロングセラーを誇り認知度も高い「アイトーク」から登場した初の目元美容液ということで注目も大きかった。

WWD:消費者の目元悩みは変化している?

小林:ある調査によると、日本人は遺伝による二重まぶたや奥二重まぶたが多く、一重まぶたの人は3割ほどといわれている。そのため、当社商品で「一重まぶたを二重まぶたにする」というより、「なりたいまぶたの形に整える」という方向にモノ作りをシフトしている。そして目元の悩みは年代によって異なるため、それぞれの悩みに対応できる商品を展開する。例えば、若年層向けには二重の幅をはっきりさせられて、汗や涙などに強いウォータープルーフ処方など接着力に優れたアイテムを販売している。また年齢が上がるにつれて気になるまぶたの重みやたるみ、くぼみをリフトアップしてエイジングケアもかなうアイテムもそろえる。2月には大人世代に向けた新商品“大人のリフトアップアイテープ”を発売予定で、パッケージには目元の写真を大きく採用するなどまぶた全体をリフトアップする訴求をし、これまで「アイトーク」で獲得できていなかった層を狙う。

WWD:今のアイメイクのトレンドをどう見るか。

小林:ここ数年は韓流アイドルの影響が大きく、つけまつ毛に関しては束感のある商品が支持されている。これにより、当社の主戦場であるバラエティーショップでも韓国ブランドが棚を占める割合が増加した。日本ブランドが店舗奥に配置されていたりと今後の日本メーカーの生き残りにも関わっていると感じる。そんな海外ブランドの露出が高まっている状況で老舗メーカーがアピールするには、タッチポイントを増やすことが大切である。当社は実際に使わないと良さが伝わりにくいニッチ商品が多いため、SNSだけではなくリアルでのタッチポイント増加が重要。そのため、小売店とタッグを組み、店内の目立つ場所でのプロモーションや美容部員を配置して説明するなど協力が大事になる。

WWD:2024年の抱負やコージー本舗を物語る数字は?

小林:24年は、益若つばささんが手掛けるアイメイクブランド「ドーリーウインク(DOLLY WINK)」が15周年を迎えるほか、25年に「アイトーク」45周年、26年にオサムグッズ50周年、そして27年は当社100周年と周年記念が目白押し。これらを盛り上げていくことに加え、商品面では引き続き目元、そしてネイル周りも注力していく。また、トレンド感を取り入れた目元以外のアイテムを展開するブランド「スキューズミー(SQUSE ME)」のサブネームとして23年3月に「シェアロユー(SHARELOU)」を立ち上げ、ヘッドスクラブを販売してヘアケア市場に参入した。当社としても未開拓のカテゴリーであるため、ヘアケア商材にも力を入れていく。海外の売り上げは、現在は全体の1割ほど。海外は質の良い化粧雑貨の取り扱いが少ないため、当社の強みが活かせて伸び代があると考えている。来期の売り上げ目標は2ケタ増だが、まずはアイテムの質を高める点や販売機会損失を防ぐことを重視していく。

会社概要

コージー本舗
KOJI HONPO

1927年に小林幸司氏が頭飾品製造業として創業。47年に日本初のつけまつ毛を商品化したほか、49年に日本初のペンシル型眉墨を発売。54年にコージー本舗に社名を変更。72年に世界初となる人工毛を先細加工したアイラッシュを開発した。化粧品やアイラッシュ、アイメイク用品、ネイルケア用品、ファッション用品の製造販売・輸出入に加え、イラストレーターの原田治氏と共同制作で誕生したキャラクター商品・オサムグッズの版権事業を行う

問い合わせ先
コージー本舗
03-3842-0226

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トライアルから実購買へ、香りのカルチャー創造に挑戦【High Link 南木将宏CEO】

PROFILE: 南木将宏/High Link 最高経営責任者(CEO)

南木将宏/High Link 最高経営責任者(CEO)
PROFILE: (なんき・まさひろ)2019年に早稲田大学創造理工学部経営システム工学科を卒業。大学在学中にビジネスに興味を持ち、ベンチャー企業2社のインターンを経験。17年にHigh Linkを創業し、19年1月からカラリアを運営する。購買行動データの解析を強みに、香り領域における新たな価値創造と新事業開拓を進める

フレグランスのサブスクリプションサービス「カラリア(COLORIA)」を運営するHigh Link(ハイリンク)は、2019年にサービス開始以来、気軽に香水を試せる場を提供している。会員は累計60万人を超え、フレグランスブランドと消費者をつなぐ“香りのプラットフォーム”として存在感を増している。23年には、“理想の香りと出合う場所”にコンセプトをリニューアルし、より幅広い層にアピールし、市場の活性化を図っている。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

取引先と手を取りながら
香りのプラットフォームへと進化

WWDJAPAN(以下、WWD):23年度は、ブランドへ価値を提供する年だった。

南木将宏High Link最高経営責任者(以下、南木):以前の取引先は商社や卸業者が多かったが、ブランドと直接の取り引きを増やし、取扱いブランド数が22年の3倍になった。ブランドの認知度アップや、香りを知ってもらうきっかけづくりを目的とする国内のニッチや新興ブランドが増えた。

WWD:23年にリニューアルした理由と目的は?

南木:顧客基盤の拡大が目的だ。20~30代の女性がターゲットだったが、より幅広い層の消費者に楽しんでもらえるようにした。女性的なイメージから中性的なイメージに変更し、顧客ターゲットの拡大を狙った。また、取り扱いブランドの世界観が伝わるように品のあるデザインにし、コンセプトを“理想の香りと出合う場所”と定義し直した。

WWD:目に見えない香りをどのようにウェブメディアやSNSで発信し、サービス利用に結びつけているか?

南木:香りをインターネットで伝えるのは難しい。社内にフレグランススペシャリストがいるので、勉強会を開催して香りを伝える精度を上げている。スペシャリスト監修の元、自分の言葉で香りを表現している点がユーザーに刺さっている。SNSは、消費者が求めているものに高確率でヒットするように、データを元に運用している。

WWD:現在の会員数は?会員数を増やすために行っていることは?

南木:昨年3月に累計50万人を超えて、12月に60万人以上になった。強みであるSNS、メディアでの発信とプラットフォーム上での香りとの出合いを最適化させている。独自のレビューや香りのデータと掛け合わせて、ChatGPTを活用したAI香り選びコンシェルジュの機能開発などが代表例だ。データを活用した香りの体験が「カラリア」の強みなので引き続き注力するつもりだ。長く使い続けてもらえるようにホームフレグランスなどのラインアップも増やしている。取引先との共同販促などの新たな施策も会員数の増加に貢献している。

WWD:コロナ前後における売上高の推移は?

南木:創業時から継続的に成長している。会員数も伸び、継続率、客単価も伸長しているので、順調に推移している。

WWD:現在の課題と戦略は?

南木:香水との接点をつくるトライアルのポジショニングは確立できた。トライアルからフルボトル商品の購入をどのように実現するかに挑戦している。また、香水のサブスクから香りのプラットフォームとしての進化をどう実現するかも課題だ。もっと香りが身近なものになるように、香りを楽しむことで日常が彩られるような香りのカルチャーを作っていきたい。香水=「カラリア」から、香り=「カラリア」に進化していくことに注力していく。これらを実現するためには、ブランドと手を取り合っていくことが重要で、引き続きその取り組みを強化していきたい。

WWD:香りのDXをどのように実現するか?

南木:データとAIの活用をしながら、オンラインで香りの最適化を図る。顧客のデータを多く集め、どう活用するか、香りをどう表現するかが肝。香りのデータに関しては、最も多く、質の高いデータを保持していると思う。データとAIを掛け合わせて、さまざまなサービスを提供する。一方で、香りはリアルの体験も大事で、「カラリア」がリアルの香り体験に貢献できているかも重要だ。人流データを活用したOMOの実現に向けたプロジェクトを構想しており、それにより「カラリア」のフレグランス市場への貢献が見えやすくなるのではないかと考える。

WWD:日本のフレグランス市場をどのように分析するか?

南木:20代の女性のユーザーが以前と比べて増加しており、新たな消費者市場に流れてきている。こだわりのある消費者が増えてニッチフレグランスが盛り上がっている。ただ、このトレンドはコロナの影響などもあり一時的である可能性もあるので、根本的にフレグランスを楽しむというカルチャーを作っていく必要がある。

WWD:日本のフレグランス市場が成長するために必要なことは?

南木:香り文化が根付いていないので、消費者が香りを楽しむハードルを下げて、習慣として根付かせる必要がある。

WWD:今後の展望は?

南木:香水のサブスクから、香りのプラットフォームへと進化する。トライアルからフルボトルの購入まで楽しんでもらえるサービスに成長し、市場を盛り上げたい。データの提供や認知獲得など、取引先への価値提供も強化していく。

会社概要

ハイリンク
HIGH LINK

2017年設立。「わくわくで、あらゆる枠を超えていく」をフィロソフィーに掲げ、フレグランスのサブスクリプションサービス「カラリア」を19年にスタート。事業の中核である「香りの定期便」は約130ブランド1000アイテムを取り扱う。現在の会員数は60万人以上と、ユーザーを多く抱えるプラットフォームに成長している

問い合わせ先
High Link
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トライアルから実購買へ、香りのカルチャー創造に挑戦【High Link 南木将宏CEO】

PROFILE: 南木将宏/High Link 最高経営責任者(CEO)

南木将宏/High Link 最高経営責任者(CEO)
PROFILE: (なんき・まさひろ)2019年に早稲田大学創造理工学部経営システム工学科を卒業。大学在学中にビジネスに興味を持ち、ベンチャー企業2社のインターンを経験。17年にHigh Linkを創業し、19年1月からカラリアを運営する。購買行動データの解析を強みに、香り領域における新たな価値創造と新事業開拓を進める

フレグランスのサブスクリプションサービス「カラリア(COLORIA)」を運営するHigh Link(ハイリンク)は、2019年にサービス開始以来、気軽に香水を試せる場を提供している。会員は累計60万人を超え、フレグランスブランドと消費者をつなぐ“香りのプラットフォーム”として存在感を増している。23年には、“理想の香りと出合う場所”にコンセプトをリニューアルし、より幅広い層にアピールし、市場の活性化を図っている。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

取引先と手を取りながら
香りのプラットフォームへと進化

WWDJAPAN(以下、WWD):23年度は、ブランドへ価値を提供する年だった。

南木将宏High Link最高経営責任者(以下、南木):以前の取引先は商社や卸業者が多かったが、ブランドと直接の取り引きを増やし、取扱いブランド数が22年の3倍になった。ブランドの認知度アップや、香りを知ってもらうきっかけづくりを目的とする国内のニッチや新興ブランドが増えた。

WWD:23年にリニューアルした理由と目的は?

南木:顧客基盤の拡大が目的だ。20~30代の女性がターゲットだったが、より幅広い層の消費者に楽しんでもらえるようにした。女性的なイメージから中性的なイメージに変更し、顧客ターゲットの拡大を狙った。また、取り扱いブランドの世界観が伝わるように品のあるデザインにし、コンセプトを“理想の香りと出合う場所”と定義し直した。

WWD:目に見えない香りをどのようにウェブメディアやSNSで発信し、サービス利用に結びつけているか?

南木:香りをインターネットで伝えるのは難しい。社内にフレグランススペシャリストがいるので、勉強会を開催して香りを伝える精度を上げている。スペシャリスト監修の元、自分の言葉で香りを表現している点がユーザーに刺さっている。SNSは、消費者が求めているものに高確率でヒットするように、データを元に運用している。

WWD:現在の会員数は?会員数を増やすために行っていることは?

南木:昨年3月に累計50万人を超えて、12月に60万人以上になった。強みであるSNS、メディアでの発信とプラットフォーム上での香りとの出合いを最適化させている。独自のレビューや香りのデータと掛け合わせて、ChatGPTを活用したAI香り選びコンシェルジュの機能開発などが代表例だ。データを活用した香りの体験が「カラリア」の強みなので引き続き注力するつもりだ。長く使い続けてもらえるようにホームフレグランスなどのラインアップも増やしている。取引先との共同販促などの新たな施策も会員数の増加に貢献している。

WWD:コロナ前後における売上高の推移は?

南木:創業時から継続的に成長している。会員数も伸び、継続率、客単価も伸長しているので、順調に推移している。

WWD:現在の課題と戦略は?

南木:香水との接点をつくるトライアルのポジショニングは確立できた。トライアルからフルボトル商品の購入をどのように実現するかに挑戦している。また、香水のサブスクから香りのプラットフォームとしての進化をどう実現するかも課題だ。もっと香りが身近なものになるように、香りを楽しむことで日常が彩られるような香りのカルチャーを作っていきたい。香水=「カラリア」から、香り=「カラリア」に進化していくことに注力していく。これらを実現するためには、ブランドと手を取り合っていくことが重要で、引き続きその取り組みを強化していきたい。

WWD:香りのDXをどのように実現するか?

南木:データとAIの活用をしながら、オンラインで香りの最適化を図る。顧客のデータを多く集め、どう活用するか、香りをどう表現するかが肝。香りのデータに関しては、最も多く、質の高いデータを保持していると思う。データとAIを掛け合わせて、さまざまなサービスを提供する。一方で、香りはリアルの体験も大事で、「カラリア」がリアルの香り体験に貢献できているかも重要だ。人流データを活用したOMOの実現に向けたプロジェクトを構想しており、それにより「カラリア」のフレグランス市場への貢献が見えやすくなるのではないかと考える。

WWD:日本のフレグランス市場をどのように分析するか?

南木:20代の女性のユーザーが以前と比べて増加しており、新たな消費者市場に流れてきている。こだわりのある消費者が増えてニッチフレグランスが盛り上がっている。ただ、このトレンドはコロナの影響などもあり一時的である可能性もあるので、根本的にフレグランスを楽しむというカルチャーを作っていく必要がある。

WWD:日本のフレグランス市場が成長するために必要なことは?

南木:香り文化が根付いていないので、消費者が香りを楽しむハードルを下げて、習慣として根付かせる必要がある。

WWD:今後の展望は?

南木:香水のサブスクから、香りのプラットフォームへと進化する。トライアルからフルボトルの購入まで楽しんでもらえるサービスに成長し、市場を盛り上げたい。データの提供や認知獲得など、取引先への価値提供も強化していく。

会社概要

ハイリンク
HIGH LINK

2017年設立。「わくわくで、あらゆる枠を超えていく」をフィロソフィーに掲げ、フレグランスのサブスクリプションサービス「カラリア」を19年にスタート。事業の中核である「香りの定期便」は約130ブランド1000アイテムを取り扱う。現在の会員数は60万人以上と、ユーザーを多く抱えるプラットフォームに成長している

問い合わせ先
High Link
問い合わせフォーム

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ツバメの巣で再生・循環ブランド発信【エムスタイルホールディングス 稲冨幹也社長】

PROFILE: 稲冨幹也/エムスタイルホールディングス社長

稲冨幹也/エムスタイルホールディングス社長
PROFILE: (いなとみ・みきや)1974年生まれ、福岡県出身。19歳で起業し多角経営にて社長業を行うも「金を追って夢を追っていない自分」に気づき、世界15カ国以上を巡る自分探しの旅に出る。36歳のときマレーシアでツバメの巣に出合い未知なる成分と無限の可能性に気づき、自らの人生を捧げてツバメの巣で世界を変えようと決意。2011年から「ビース」ブランドを立ち上げ、ツバメの巣ハンターとしても活躍する PHOTO:YUKIE SUGANO

ツバメの巣で世界中に驚きと幸せを生み出すことを企業理念としているエムスタイルホールディングスは、100%天然アナツバメの巣を活用した健康食品、コスメブランド「ビース(BI-SU)」を展開する。希少なツバメの巣の品質保持はもちろん、地球温暖化、熱帯雨林の減少、絶滅危惧種の増加、これら環境問題の解決や自然保護活動にも積極的に取り組んでいる。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

循環だけでなく再生も考した
全人類のためのブランドを育成

WWDJAPAN(以下、WWD):2023年はどんな年だったか。

稲冨幹也社長(以下、稲冨):ブランドを続ける中で、ジャングルの危機を伝えられ天然アナツバメの巣に触れられる体験型店舗が欲しいという思いがあった。そこで、23年3月にブランド初の直営店をギンザ シックスにオープン。当初は1年間限定オープンの予定だったが反響も良く延長が決定。ブランドコンセプトを世界に向けて発信する場としての地位も確立し、ブランディングとしても非常に飛躍できた。24年中にはアジアの旗艦店として京都・祇園店がオープンする予定だ。また、私の半生が描かれたルポルタージュ「ツバメの巣で世界を変える 命がけのツバメの巣ハンター 稲冨幹也」が発売された。中高生からの反響も大きく、気候変動など地球環境の危機に対して大人が果たす責任の重さを改めて実感した。環境問題の重大さに対し改めて自分を律する年でもあった。

WWD:マレーシアでは「国の宝」として保護されているツバメの巣の研究はマレーシア元首相マハティール・ビン・モハマド氏も注目する。

稲冨:世界的にもツバメの巣に関する研究は珍しく、原産国のマレーシアでも行っていない。22年に来日したマハティール氏に企業理念を賛同いただけたことは、日本国内で「ビース」に興味を持ってもらえる大きな転機となった。当社は売り上げ確保は二の次で社会循環型のモデルを作りたいとブランドを展開するが、ジャングルの危機的状況などの訴えに耳を傾ける人も増えたように感じる。例えば毛皮やダイヤモンドなどを求めるほどに地球が壊れてしまうことを人々は望んでいない。しかしそれらをあたかもいいモノのように見せるブランドも多いのが現実だ。商品を買うほどに環境が良くなったり動物が助かったりするという循環が必要であり、それを日本から発信できる世界を作り上げたい。

WWD:循環型社会のために手掛けることは?

稲冨:循環するだけではなく再生も考慮したリジェネラティブを加速する鍵は米国・ハリウッドにある。すでに現地に会社を設立し準備を進めている。ハリウッドは色褪せない名作など数多の“憧れ”を創造する場であり、商品を売ると同時にブランドの哲学も伝わりやすい。ただし、唾液を原料とするツバメの巣はすぐには受け入れられないため、まずはペット用ツバメの巣ブランド「ミラネスト(MIRANEST)」から攻めていく。今年はラスベガスやドイツなどの展示会に出展予定で、「ミラネスト」からツバメの巣を広め、そこから「ビース」につなげるという戦略を立てている。

WWD:「人・動物・自然」が共存する世界を目指し、10年以上前から、リジェネラティブの考えを持ち環境保全活動を行っている。

稲冨:ツバメの巣は一度使った巣は二度と使わないという習性があるため、天然アナツバメの巣は何も傷つけないサステナブルな食材であると同時に、人々に健康や美をもたらす素晴らしい原料だ。しかし原産地であるボルネオ島は乱獲や密猟問題、ジャングルの森林を切り開いてパーム油の原料となるパームヤシを植樹するなど生態系が崩れている。ツバメの巣を守るには健康なツバメが必要で、そのためには健康な自然が必要。21年から商品を1品購入するごとにボルネオ島に苗1株分の金額を寄付する活動を行っており、「ビース」を使えば使うほど地球が良くなるという循環を作っている。全てのブランドが原価率や売り上げを追い求め、犠牲の上に成り立つ社会であってはいけない。

WWD:17年に設立したツバメの巣研究所では大学と共同研究を行い多くのエビデンスを取得していることも同社の特徴だ。

稲冨:天然アナツバメの巣および、それに含まれるシアル酸(N-アセチルノイラミン酸)に関する研究を行い、その潜在的な能力を引き出している。これまで九州大学、麻布大学、熊本大学とタッグを組み、免疫やエイジングケアなど10以上のエビデンスを取ってきた。直近では、ツバメの巣によるミトコンドリアの機能向上に関する特許出願に至った。これはツバメの巣を食べると長寿遺伝子が増強する可能性が判明したことからで、皮膚のエイジングケアや疲労回復のサポートなどが期待でき、今後はプロテインに加えるなど幅広い展開も可能になる。すでに米国での試作も進めており、今秋までには商品を発売したい。このミトコンドリアの機能向上を生かし、宇宙食の開発を宇宙航空研究開発機構(JAXA)とも話を進めている。これらが実現すれば、「ビース」は美と健康だけではなく全人類のためのブランドに進化するだろう。

WWD:24年を象徴する数字はあるか?

稲冨:私の干支である寅年の10年に創業し、11年に「ビース」を立ち上げ、23年で12年が経過した。日本でツバメの巣市場を12年かけて創造してきた。改めて原点回帰し、これからの12年の方向性を昨年12月末から70日間マレーシアに滞在して考えようと思う。業績については、23年の売上高は27億円で24年は35億円を最低ラインに伸ばしていく。

会社概要

エムスタイルホールディングス
M-STYLE HOLDINGS

2010年設立、本社は福岡県。自然環境に一切負担をかけないサステナブルな理念を掲げ、稲冨代表自らマレーシア・ボルネオ島で採取した100%天然アナツバメの巣のみを活用した健康食品や美容コスメ「ビース」の製造・販売を行う。14年、香港に支社エムスタイルアジアを設立。16年にはペット用栄養補助食品を提供するブランド「ミラネスト」も立ち上げた

問い合わせ先
エムスタイルホールディングス
0120-128-213

TEXT:WAKANA NAKADE

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日本製の高品質とサービスを武器にグローバル化を加速 【エーグローバル 金松月代表】

PROFILE: 金松月/エーグローバル代表

金松月/エーグローバル代表
PROFILE: (きん・しょうげつ)中国・吉林省出身。中国で高校を卒業後、日本に留学。2007年に再来日し、通訳や経理・営業事務に従事。15年にアーティスティックアンドシーオーに入社し、経理部長を務める。その後海外事業を任され、17年に海外向け事業会社アーティスティックアンドシーオーグローバルを設立。取締役として2年で年商150億円を達成し、21年3月に代表取締役就任。23年9月、エーグローバルの代表取締役となる PHOTO :TAMEKI OSHIRO

岐阜県羽島市を拠点に、独自技術を搭載した美容機器の製造・販売を手掛けるエーグローバル。2023年9月にアーティスティックアンドシーオーグローバルからエーグローバルに社名を変更し、全世界へ向けてのさらなる販売拡大に向けてまい進する。10万円以上の高級美顔器を主力に、27年までに売上高200億円を目指す。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

基盤を固め次のステップに踏み出す

WWDJAPAN(以下、WWD):あらためて社名変更の経緯は?

金松月代表(以下、金):エーグローバル(A. GLOBAL)のAはスタートを意味する。初心に戻り、あらためてグローバル企業としての展開を目指そうと社名変更した。もともとアーティスティックアンドシーオーという会社の中で、グローバル化を目指す事業会社としてアーティスティックアンドシーオーグローバルを設立した。今まで築いてきたものもあるので、もったいないという気持ちもあったが、すでに2年前に同グループから独立して資本関係も解消。23年8月には生産工場の買収も終え、新たな体制の下、7期目からリスタートすることにした。エンドユーザーは商品で判断するため、社名が変わっても問題はなく、皆さまに応援していただいている。

WWD:変化の多かった23年をどう振り返る?

金:メインの市場が中国であることに変わりはない一方で、23年は処理水を発端とする国際問題に影響を受けていることを痛感した。だからこそ新しいことに取り組む姿勢は今まで以上に必要だと感じた。

WWD:国際問題は美顔器の販売にも影響している?

金:新商品の発表会で現地の俳優やインフルエンサーを起用しにくかったり、情報を拡散しにくかったりした。中国では、国産品の流通を強化する流れがあるなど、今はいろんな要素が重なっている。ただ消費者は一時的に波に流されることはあっても、冷静になれば本当に良いものに戻る。高価格帯であっても選ばれる価値があることが重要だ。また、23年8月には中国で子会社を設立し、サービスの強化にも取り組んでいる。

WWD:中国で強化するサービスとは?

金:品質の高さだけでなく、サービスの面でもきめ細かな日本らしさを打ち出していく。当社の主力は10万円以上の高額美容機器であり、その価値をしっかり伝えるためにもアフターサービスを重視する。何かトラブルがあった時の対応だけでなく、自分たちからお客さまにアプローチするサービスを展開したい。中国ではこれまで100万台以上を販売しているが、主な販路が代理店経由のため、取得している購入者データはまだ7万人ほど。今後はそれらのデータを集積・分析し、下取りサービスなどもできるようにしたい。

WWD:10月には初めて中期経営計画を作成した。

金:17年の創業時はインバウンドが盛んな頃で、いろいろとタイミングも良く急成長してきた。今後は、基盤を固めながら、次のステップに踏み出す時と考え、中期経営計画作成に至った。

WWD:今後、注力する商品やサービスは?

金:まずは、サブスクリプションを充実させる。これまでもやってはいたが、一部の機種に限られていた。今年はいろんな機種から選べる本当の意味のサブスクを展開する。必要とする美容機器は季節でも変わるし、今の時代、所有するだけがいいとは限らない。SDGsの観点からも求められている。次にテレビショッピング。今年は社内にスタジオ設備を構え、そこから通販番組を生放送できる体制を整える。スタート時は地元のテレビ局とBSで放映する予定で、3月8日の国際女性デーに間に合わせたい。世の中の変化は激しい。時代の変化に対応するためにも、露出するツールやチャネルは多く持っていた方がいい。

WWD:貴社は「化粧品は食品、美容機器はサプリ」と表現するが、サプリである美容機器を毎日使ってもらうための施策は?

金:サブスクを充実させると同時に、IoTのバージョンアップを目指して開発を続けている。IoTの活用でよりお客さまの需要に合った提案ができ、満足度も上がる。忙しい現代人は1カ月先のエステの予約を決めるのは難しい。優れた美容機器は、いつもそばにエステティシャンがいるようなものだ。

WWD:EコマースやSNS関連での新しい動きは?

金:ライブコマースにさらに力を入れる。これまで、インスタライブが中心だったが、17LIVEでもモノが売れ始めるなど状況は少しずつ変わっており、若い世代向けの商品を中心に取り組みを行っていく。もちろん、TikTokも強化する。また、弊社は高価格帯商品が主力となるため、日本でも中国でも、百貨店を中心にリアル店舗を増やしていく。オンラインでしか問い合わせができないのではなく、何かあったら行ける場所があるのはとても重要。それが一番の信用になる。

WWD:23年は中期経営計画の初年度となる。その道筋は?

金:現在は売り上げの約8割を中国が占めるが、積極的に海外へ展開しながら全体の売り上げを伸ばしつつ、日本の売り上げを4割程度にまで引き上げたい。商品面では、ニキビケアなど若い世代向けのスキンケアシリーズを増やし、インナービューティ商品も年内に発売する計画で開発を進めている。美容というカテゴリーの中、美容機器を軸に、美容機器を使う人たちの生活の質を向上させるラインアップを増やしていく。それを実現するには、人にフォーカスすることが大切だ。私自身、自分で限界を決めずにやってきて今に至っている。社内メンバー全員がチャレンジし、可能性を見出してほしい。

会社概要

エーグローバル
A. GLOBAL

業務用美容機器製造・販売メーカーであるアーティスティックアンドシーオーの海外向け事業会社として、2017年にアーティスティックアンドシーオーグローバルを設立。日本国内だけでなく、中国や韓国でも日本発美容機器ブランドとして高い支持を得る。23年9月、社名をエーグローバルに変更すると共に、同グループからも独立。これまで通り美容機器の製造と販売を主軸に、全世界に向けて販売を拡大。新しいことに挑戦していく企業としてリスタートした

問い合わせ先
エーグローバル
058-325-9788

TEXT:YOSHIE KAWAHARA

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同僚には秘密!開発担当が自社製品を匿名レビュー、コレってセーフ?アウト?【マンガで学ぶステマ規制】

実際は広告なのに一般消費者には広告ではないように見える表示「ステルスマーケティング」については、ファッション&ビューティ企業も正しく理解し、対策を講じることが必要です。そこで「WWDJAPAN」は、企業のSNSやインフルエンサー・マーケティングを担うLIDDELL(リデル)に協力を依頼して毎週、業界あるあるな「ステマかも!?」クイズを出題。ステマ規制に該当するポイントを明らかにしながら、講じるべき対策を伝授します。

ケーススタディ18

今回の事業者
人気ゲームメーカー
投稿者
会社の商品開発担当者

人気ゲームメーカーの商品開発担当は、もともとこのメーカーの熱狂的ファンです。動画共有サービスで匿名アカウントでゲームレビューを続けるうちに、多くのフォロワー数を持つ有名人になりました。商品開発の職を得た現在も、正体は隠したまま自社メーカーのプレー動画を投稿しています。社内の人は、Aの活動を知りません。
 これは、ステマ?それともセーフ?


ステマに該当します。

組織の取り組みではないものの、自身が開発に関わっているため、宣伝や販売促進を担当していると見なされます。

そのメーカーの社員であるとアカウントのプロフィールに記載するか、投稿内で言及する必要があります。

※状況や前後関係、関係性において判断が異なります。

室木おすし/イラストレーター・漫画家 プロフィール

(むろき・おすし)建築家という響きに憧れ建築の大学に入学するも、直線がうまく引けないため挫折。卒業後、渋谷アートスクールに入学。24歳の時、フリーのイラストレーターに。3児の父で、著書に「貴重な棒を持つネコ」「君たちが子供であるのと同じく」「悲しみゴリラ川柳」がある。オモコロライターとしても活躍

LIDDELL

COMPANY PROFILE:SNS・インフルエンサーマーケティングのパイオニアとして、インフルエンサー3.5万人と共に、7000社を超える企業との取引実績を誇り、多くのSNSトレンドを創出。「個人の影響力を、人々の未来のために。」をミッションとして掲げ、企業と個人が対等に取引できる社会の実現を目指す

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技・生・販の一貫体制で効率化と売り上げ拡大を実現【ファイントゥデイホールディングス 小森哲郎社長】

PROFILE: 小森哲郎/ファイントゥデイホールディングス社長

小森哲郎/ファイントゥデイホールディングス社長
PROFILE: こもり・てつお)大学院卒業後、外資系コンサルファームを経て、40代で「日本企業の経営革新に携わりたい」という思いを胸に経営者の道へ。その後は経営のプロとしてさまざまな業界でCEOを歴任。数々の会社の社外取締役も務める。21年よりファイントゥデイ社長兼CEO。23年の持株会社制移行に伴い、ホールディングスの代表取締役CEOも兼任 PHOTO : YOHEI KICHIRAKU

誰もが毎日を心豊かに、前向きに過ごすための日用美品の提供を目指すファイントゥデイホールディングス。2021年に資生堂のパーソナルケア事業を引き継いでファイントゥデイ資生堂を設立し、23年に社名から資生堂の冠を外して生産拠点や研究所の営業を開始。技術開発から生産、販売までの一貫したビジネスシステムで飛躍を目指す。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

日本の美意識で育んだブランドを
地域のニーズや風土に合わせて展開

WWDJAPAN(以下、WWD):社名変更後は活発な動きがあった。

小森哲郎社長(以下、小森):23年1月1日付で持株会社制に移行し、ファイントゥデイホールディングスが事業開始した。同年4月に資生堂の久喜工場を前身とするファイントゥデイインダストリーズが当社の完全子会社となり、7月にグループ初となる研究所“ファイントゥデイ ビューティーイノベーションセンター”を豊洲に開所、12月に資生堂の子会社でありベトナム工場を運営するShiseido Vietnam Inc.を取得した。これにより、創業以来推進してきた技術開発から生産・販売に至るまでの一貫したビジネスシステムが整ったことになる。21年の会社設立当初は300人程度だった従業員も、今や3000人近くまでになっている。

WWD:パーソナルケア領域を手掛けるが、その概念とは?

小森:われわれがパーソナルケアと呼んでいる分野は、世の中ではトイレタリーと言われる。元々の事業の名前が資生堂ファイントイレタリーで、トイレタリーにファインがついていることからも分かるように、単なる消耗品ではなくちょっと高級感がある化粧品に限りなく近いコンセプトを掲げていた。われわれが提供しているのは、機能性を超え、情緒的価値まで含めた商品、使うことで前向きになるなどの行動変容まで起こさせるような商品だ。当社には、資生堂で育まれた美意識を持ち、長年化粧品に携わってきた人材が豊富だ。その力を発揮した化粧品的なアプローチやコミュニケーションができるのは強みだ。

WWD:今後、目指すところは?

小森:「世界中の誰もが、素晴らしい一日を紡ぎ、いつまでも美しく、豊かな人生を送れるようにすること」をパーパスに掲げている。その実現に向け歩んでいくと同時に、100年続く企業を目指している。化粧品企業における一事業から、1000億円以上の売り上げと高収益を出すパーソナルケアカンパニーとして、生産ラインの効率化やITの仕組みの変革、海外拠点の再編成など一つ一つ手掛けてきた。事業運営と組織づくりを、全員の力でコツコツ、スピード感をもって同時並行させてきたので、社内では自分たちの会社を“ビッグベンチャー”と捉えている。

WWD:小森社長自身、ファイントゥデイは社長として4社目。これまでの経験が生きている?

小森:業界が違っても、いい会社というのは「早く課題を見つけて早く手を動かす」という共通点がある。当社はそれを「自律的な課題解決のガバナンス」と呼んでおり、その方針を就任初日に全社員に伝えた。それぞれの問題は1人で解決できることではなく、部門を超え、国・地域を超えて解決する必要がある。普通、特別なことをやらないと社内の一体感は生まれないものだが、当社は乗り越えるべき課題がたくさんあり、日々それを共有し、チームを組み、知恵を出し合って全員で解決していく土壌ができている。それを支えているのが、日用品・化粧品企業をはじめ、自動車や航空、製薬業界など、あらゆる産業から来た豊かな人材で、それは財産でもある。人材の多様性が企業文化となり、事業面以外のESGも進みやすい。TCFDレポートの作成やエコバディス社のサステナビリティ評価で“ゴールド”を獲得したのはいい例だ。パーパス実現のためには、事業とESGを両輪で回すのが非常に重要であり、それが構造的にできているのが当社の特徴でもある。

WWD:新ブランド「プラストゥモロー(+tmr)」も発売する。

小森:ファイントゥデイとして初となるオリジナル新ブランドで、高価格帯のプレミアムヘアケア市場へ参入する。11月に全国のアットコスメストアで先行販売し、2月には一気に全国展開する。品質やパッケージデザインにこだわったのはもちろんだが、本体ボトルにリサイクルPETを採用したり詰め替え用パッケージに植物由来のプラスチックを使用したりするなど、事業とESGを両輪とするパーパス経営を体現する商品だ。

WWD:今後の海外戦略をどう考える?

小森:現在、中国、アジア太平洋地域で11の拠点があり、売り上げの半分以上を海外が占める。韓国や台湾など成熟した市場がある一方で、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどもプレミアム商品人気が急速に進み、今伸び盛りだ。“パーフェクトホイップ”の「専科(SENKA)」とヘアケアブランドの「ツバキ(TSUBAKI)」は成長著しく、日本で大人気の「フィーノ(FINO)」も各市場に展開している。商品の良さをどのように伝えていくか、現地できっちりプランニングしていくことと、グローバルにモノを考える思考と体制が重要だ。「プラストゥモロー」をはじめ、新ブランドを海外で販売する可能性もあるが、いずれも日本でしっかり基盤を固めることが先決。日本の美意識で育んだブランドを、地域のニーズや風土等に合わせて展開するというのが、われわれの勝利の方程式だ。

会社概要

ファイントゥデイホールディングス
FINETODAY HOLDINGS

資生堂から「ツバキ」や「専科」、「ウーノ(UNO)」などのパーソナルケア事業(日用品事業)を引き継ぎ、21年7月に“ファイントゥデイ資生堂”として事業開始。23年1月1日付で社名を“ファイントゥデイ”に変更すると共に、持株会社制に移行。海外も含む全拠点、および技術開発・生産・販売の各機能がより一体となり、自律したメーカーとしていっそうの企業価値の向上を加速させる

問い合わせ先
ファイントゥデイお客さま窓口
0120-202-166

TEXT : YOSHIE KAWAHARA

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「ダイソン」史上最軽量・最小・高機能なプロ向けドライヤー誕生 NYコレクションでお披露目

 

「ダイソン(DYSON)」はこのほど、ブランド史上最軽量、最小、高機能な美容師・ヘアスタイリスト向けのヘアドライヤー“スーパーソニックrヘアドライヤー プロモデル”を発表した。2月8日(現地時間)に開催されたニューヨーク ファッションウィークのバックステージでいち早く使われた。同商品の日本での発売時期は未定。

同ブランドは、696人のスタイリストを調査・インタビューを実施し、彼らの環境、習慣、ニーズを把握した。その中でスタイリストは1日に約4~16 人の顧客を担当し、1人あたり平均30~60分のスタイリングを行うことが分かった。さらに手根管症候群のように歪みによる怪我が多いことから、軽量で過度な熱によるダメージを与えずに、速乾性とスタイリング効果を提供する“スーパーソニックrヘアドライヤー プロモデル”を開発した。

同商品は、アルファベット小文字の“r”を彷彿とする形状が特徴。重量はヘアスプレー1 本分以下の325gで、既存品と比較し30%小型化、20%軽量化を実現した。操作性も向上し、新たに開発した流線形のヒーターを搭載し、過度に熱ダメージを与えず、均一に加熱し髪を素早く乾かすことをかなえた。同ブランドのヘアドライヤーの特徴であるインテリジェント・ヒートコントロール機能も付与し、1 秒間に最大 30 回、風の温度を測定し、熱によるダメージを防ぎ髪本来の艶をキープする。5つ(日本モデルは3つの予定)のアタッチメントを用意し、各アタッチメントに搭載された RFIDセンサーがヘアドライヤーと通信し、取り付けたアタッチメントを瞬時に認識して最適な風速と風温に自動的に調節し、パフォーマンスを最適化する。

ギャビン・ギャリガン=ダイソン ビューティー シニアデザイン&ディベロップメントマネージャーは、「私たちが培ってきた技術と知識を基に開発され、あらゆる髪質の人に、過度な熱によるダメージを与えずに、速乾性とスタイリング効果を提供する。同商品のために開発した新しい流線形ヒーターテクノロジーは世界初(同社調べ)であり、高速モーターと組み合わせることで、軽量なフォームファクターと高速で正確なエアフローを実現した」とコメントした。

イギリスに世界各国のヘアスタイリストが集結

なお、同商品は1月下旬にイギリスのダイソン本社でお披露目され、各国からヘアスタイリストが集まり、商品開発の背景を聞いたほか、商品をいち早く体験した。日本からはヘアサロン「NNN」のヘアスタイリストで日本の「ダイソン」アンバサダーを務めるNOBU氏が参加し、ジェームズ・ダイソン=ダイソン創業者兼チーフエンジニアの氏らと直接対話した。

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「ダイソン」史上最軽量・最小・高機能なプロ向けドライヤー誕生 NYコレクションでお披露目

 

「ダイソン(DYSON)」はこのほど、ブランド史上最軽量、最小、高機能な美容師・ヘアスタイリスト向けのヘアドライヤー“スーパーソニックrヘアドライヤー プロモデル”を発表した。2月8日(現地時間)に開催されたニューヨーク ファッションウィークのバックステージでいち早く使われた。同商品の日本での発売時期は未定。

同ブランドは、696人のスタイリストを調査・インタビューを実施し、彼らの環境、習慣、ニーズを把握した。その中でスタイリストは1日に約4~16 人の顧客を担当し、1人あたり平均30~60分のスタイリングを行うことが分かった。さらに手根管症候群のように歪みによる怪我が多いことから、軽量で過度な熱によるダメージを与えずに、速乾性とスタイリング効果を提供する“スーパーソニックrヘアドライヤー プロモデル”を開発した。

同商品は、アルファベット小文字の“r”を彷彿とする形状が特徴。重量はヘアスプレー1 本分以下の325gで、既存品と比較し30%小型化、20%軽量化を実現した。操作性も向上し、新たに開発した流線形のヒーターを搭載し、過度に熱ダメージを与えず、均一に加熱し髪を素早く乾かすことをかなえた。同ブランドのヘアドライヤーの特徴であるインテリジェント・ヒートコントロール機能も付与し、1 秒間に最大 30 回、風の温度を測定し、熱によるダメージを防ぎ髪本来の艶をキープする。5つ(日本モデルは3つの予定)のアタッチメントを用意し、各アタッチメントに搭載された RFIDセンサーがヘアドライヤーと通信し、取り付けたアタッチメントを瞬時に認識して最適な風速と風温に自動的に調節し、パフォーマンスを最適化する。

ギャビン・ギャリガン=ダイソン ビューティー シニアデザイン&ディベロップメントマネージャーは、「私たちが培ってきた技術と知識を基に開発され、あらゆる髪質の人に、過度な熱によるダメージを与えずに、速乾性とスタイリング効果を提供する。同商品のために開発した新しい流線形ヒーターテクノロジーは世界初(同社調べ)であり、高速モーターと組み合わせることで、軽量なフォームファクターと高速で正確なエアフローを実現した」とコメントした。

イギリスに世界各国のヘアスタイリストが集結

なお、同商品は1月下旬にイギリスのダイソン本社でお披露目され、各国からヘアスタイリストが集まり、商品開発の背景を聞いたほか、商品をいち早く体験した。日本からはヘアサロン「NNN」のヘアスタイリストで日本の「ダイソン」アンバサダーを務めるNOBU氏が参加し、ジェームズ・ダイソン=ダイソン創業者兼チーフエンジニアの氏らと直接対話した。

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大阪発、東京でアッパー焼鳥業態を連続ヒット中の「野乃鳥」。その強みは●●と△△だ。

【記事のポイント】 ●関西発の焼鳥業態で東京進出に成功している業態は「大吉」「鳥貴族」など、数えるくらいしかない。近年の注目株は、1998年創業ながら、東京進出は2022年。東京でも4店舗を展開する「野乃鳥」だろう。その強みを分析した。
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