1位は、パリ五輪 女子マラソン6位入賞の鈴木優花選手と優勝のハッサン選手は「ナイキ」を着用 「オン」や「アンダーアーマー」も躍進|週間アクセスランキング TOP10(8月8〜14日)

1位は、パリ五輪 女子マラソン6位入賞の鈴木優花選手と優勝のハッサン選手は「ナイキ」を着用 「オン」や「アンダーアーマー」も躍進|週間アクセスランキング TOP10(8月8〜14日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、8月8日(木)〜8月14日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
パリ五輪 女子マラソン6位入賞の鈴木優花選手と優勝のハッサン選手は「ナイキ」を着用 「オン」や「アンダーアーマー」も躍進

08月11日公開 / 文・WWD STAFF

 2024年パリオリンピックで、8月11日に開催された女子マラソンで、日本代表の鈴木優花選手が自己新記録となる2時間24分2秒で6位に入賞した。また、トラック競技の5000メートル、1万メートルでそれぞれ銅メダルを獲得しているオランダのシファン・ハッサンがマラソンにも出場し、優勝したことも大きな話題となった。

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- 2位 -
「ア ベイシング エイプ®」が初のLINEスタンプを無料配布中 “ベビーマイロ”が題材

08月13日公開 / 文・WWD STAFF

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は、ブランド初の公式LINEスタンプを配布中だ。

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- 3位 -
キャサリン妃やエリザベス女王もランクイン! 「ウエディングドレスの検索数が多い英王室メンバー」トップ10

08月14日公開 / 文・米国版WWD

 英国王室メンバーの動向は常に話題を集めるが、中でも結婚式は世界中の注目の的だ。豪華なウエディングドレスは著名なデザイナーが手掛けることも多く、2018年5月にヘンリー王子(Prince Henry, Duke of Sussex)との結婚式を挙げたメーガン・マークル(Meghan Markle)=サセックス公爵夫人(以下、メーガン妃)のドレスは、当時「ジバンシィ(GIVENCHY)」のアーティスティック・ディレクターを務めていたクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)がデザイン。ドレス、ベール、シューズ、ブライズメイドのドレスを手掛けるのに総勢50人が携わり、ドレスの制作だけでおよそ3900時間かかったという。

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- 4位 -
“つけまのり不要”のつけまつげ誕生 簡単装着&繰り返し使用可能

08月13日公開 / 文・WWD STAFF

 まつげエクステンション事業を展開するHISTORICのアイラッシュブランド「ミスアイドール(MISS EYE D'ORS)」は8月9日、接着剤不要で簡単にまつげエクステを付けたような仕上がりがかなうつけまつげ“クイックロイヤルアイラッシュ”(全4種、各2750円)を発売した。

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- 5位 -
小栗旬らがイメージ映像に出演 「フルラ」がアーティスト2人とのコラボバッグを発売

08月08日公開 / 文・WWD STAFF

「フルラ(FURLA)」は、アイコンバッグ“フルラ ジョべ(FURLA GIOVE)”の1周年を記念し、イラストレーターのSHOGO SEKINEとグラフィックデザイナーのLETTERBOYとコラボしたバッグ“フルラ ジョべ”を数量限定で発売する。また8月14〜20日の期間、伊勢丹新宿本店1階と阪急うめだ本店1階で、ポップアップ“マイ ジョべ(MY GIOVE)”を同時オープンする。

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- 6位 -
ユナイテッドアローズ35周年で「コンバース」「ブルックス ブラザーズ」との別注アイテム発売

08月08日公開 / 文・WWD STAFF

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は8月8日、35周年を記念し、「コンバース(CONVERSE)」と「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」に別注したアイテムを発売する。ユナイテッドアローズ一部店舗および公式オンラインなどで販売する。

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- 7位 -
パリ五輪閉会式 レッチリ、ビリー・アイリッシュ、スヌープ・ドッグが登場

08月11日公開 / 文・WWD STAFF

 2028年ロサンゼルスオリンピックの公式サイトで、現地時間8月11日21時(日本時間8月12日4時)に開催されるパリオリンピックの閉会式中で行われる五輪旗を引き継ぐ“フラッグハンドオーバーセレモニー”でロサンゼルスに縁のあるビリー・アイリッシュ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、スヌープ・ドッグがパフォーマンスを行うことが発表された。また、グラミー賞歌手のH.E.R.がアメリカの国家斉唱を行う。

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- 8位 -
「ニューバランス」から“メイド イン USA”秋冬シーズン 新色“990”が勢ぞろい

08月08日公開 / 文・WWD STAFF

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は8月15日から、“メイド イン USA(MADE IN USA)”秋冬コレクションを順次発売する。「ニューバランス」一部店舗および公式オンライン、ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)、その他一部の取扱店で販売する。

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- 9位 -
ジャーナル スタンダードが「リーバイス」に別注したリジッドデニムを発売 ビジュアルをMargtが担当

08月14日公開 / 文・WWD STAFF

 ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)とジャーナル スタンダード レリューム(JOURNAL STANDARD RELUME)が「リーバイス(LEVI'S)」に別注したセカンド ジャケットと“501”を発売した。両各店舗、公式オンラインショップで取り扱い中だ。

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- 10位 -
「アー・ペー・セー」がミリタリーウエアに着想した新バッグラインを発売

08月08日公開 / 文・WWD STAFF

 「アー・ペー・セー(A.P.C.)」は、ミリタリーウエアに着想したコットンキャンバス製のバッグライン“リクーパレーション”を発売した。

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「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、8月8日(木)〜8月14日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
パリ五輪 女子マラソン6位入賞の鈴木優花選手と優勝のハッサン選手は「ナイキ」を着用 「オン」や「アンダーアーマー」も躍進

08月11日公開 / 文・WWD STAFF

 2024年パリオリンピックで、8月11日に開催された女子マラソンで、日本代表の鈴木優花選手が自己新記録となる2時間24分2秒で6位に入賞した。また、トラック競技の5000メートル、1万メートルでそれぞれ銅メダルを獲得しているオランダのシファン・ハッサンがマラソンにも出場し、優勝したことも大きな話題となった。

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- 2位 -
「ア ベイシング エイプ®」が初のLINEスタンプを無料配布中 “ベビーマイロ”が題材

08月13日公開 / 文・WWD STAFF

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は、ブランド初の公式LINEスタンプを配布中だ。

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- 3位 -
キャサリン妃やエリザベス女王もランクイン! 「ウエディングドレスの検索数が多い英王室メンバー」トップ10

08月14日公開 / 文・米国版WWD

 英国王室メンバーの動向は常に話題を集めるが、中でも結婚式は世界中の注目の的だ。豪華なウエディングドレスは著名なデザイナーが手掛けることも多く、2018年5月にヘンリー王子(Prince Henry, Duke of Sussex)との結婚式を挙げたメーガン・マークル(Meghan Markle)=サセックス公爵夫人(以下、メーガン妃)のドレスは、当時「ジバンシィ(GIVENCHY)」のアーティスティック・ディレクターを務めていたクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)がデザイン。ドレス、ベール、シューズ、ブライズメイドのドレスを手掛けるのに総勢50人が携わり、ドレスの制作だけでおよそ3900時間かかったという。

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- 4位 -
“つけまのり不要”のつけまつげ誕生 簡単装着&繰り返し使用可能

08月13日公開 / 文・WWD STAFF

 まつげエクステンション事業を展開するHISTORICのアイラッシュブランド「ミスアイドール(MISS EYE D'ORS)」は8月9日、接着剤不要で簡単にまつげエクステを付けたような仕上がりがかなうつけまつげ“クイックロイヤルアイラッシュ”(全4種、各2750円)を発売した。

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- 5位 -
小栗旬らがイメージ映像に出演 「フルラ」がアーティスト2人とのコラボバッグを発売

08月08日公開 / 文・WWD STAFF

「フルラ(FURLA)」は、アイコンバッグ“フルラ ジョべ(FURLA GIOVE)”の1周年を記念し、イラストレーターのSHOGO SEKINEとグラフィックデザイナーのLETTERBOYとコラボしたバッグ“フルラ ジョべ”を数量限定で発売する。また8月14〜20日の期間、伊勢丹新宿本店1階と阪急うめだ本店1階で、ポップアップ“マイ ジョべ(MY GIOVE)”を同時オープンする。

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- 6位 -
ユナイテッドアローズ35周年で「コンバース」「ブルックス ブラザーズ」との別注アイテム発売

08月08日公開 / 文・WWD STAFF

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は8月8日、35周年を記念し、「コンバース(CONVERSE)」と「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」に別注したアイテムを発売する。ユナイテッドアローズ一部店舗および公式オンラインなどで販売する。

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- 7位 -
パリ五輪閉会式 レッチリ、ビリー・アイリッシュ、スヌープ・ドッグが登場

08月11日公開 / 文・WWD STAFF

 2028年ロサンゼルスオリンピックの公式サイトで、現地時間8月11日21時(日本時間8月12日4時)に開催されるパリオリンピックの閉会式中で行われる五輪旗を引き継ぐ“フラッグハンドオーバーセレモニー”でロサンゼルスに縁のあるビリー・アイリッシュ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、スヌープ・ドッグがパフォーマンスを行うことが発表された。また、グラミー賞歌手のH.E.R.がアメリカの国家斉唱を行う。

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- 8位 -
「ニューバランス」から“メイド イン USA”秋冬シーズン 新色“990”が勢ぞろい

08月08日公開 / 文・WWD STAFF

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は8月15日から、“メイド イン USA(MADE IN USA)”秋冬コレクションを順次発売する。「ニューバランス」一部店舗および公式オンライン、ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)、その他一部の取扱店で販売する。

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- 9位 -
ジャーナル スタンダードが「リーバイス」に別注したリジッドデニムを発売 ビジュアルをMargtが担当

08月14日公開 / 文・WWD STAFF

 ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)とジャーナル スタンダード レリューム(JOURNAL STANDARD RELUME)が「リーバイス(LEVI'S)」に別注したセカンド ジャケットと“501”を発売した。両各店舗、公式オンラインショップで取り扱い中だ。

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- 10位 -
「アー・ペー・セー」がミリタリーウエアに着想した新バッグラインを発売

08月08日公開 / 文・WWD STAFF

 「アー・ペー・セー(A.P.C.)」は、ミリタリーウエアに着想したコットンキャンバス製のバッグライン“リクーパレーション”を発売した。

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元「パープル」「ル・フィガロ」クリエイティブ・ディレクター、クリストフ・ブルンケルが実践するクリエイティブのテクニック

PROFILE: クリストフ・ブルンケル/クリエイティブ・ディレクター

クリストフ・ブルンケル/クリエイティブ・ディレクター
PROFILE: 表現活動はアーティスト、クリエイティブ・ディレクターとして多岐にわたる。23年9月にピカソ美術館で開催されたピカソ没後50周年記念展のアーティスティックディレクタに就任。自身のアート作品を「Le Consortium」等多数のギャラリーで毎年発表。ソフィ・カルなどアーティストのアート・ディレクションも手掛ける。24年7月にアートブック「ラ・ギャー・ドゥ・フ(LA GUERRE DU FEU)」を発表した

パリを拠点とする現代アーティストのクリストフ・ブルンケル(Christophe Brunnquell)が、KOMIYAMA TOKYO Gにての日本初となる個展「フレンチ:メ・ウィ(French: Mai Oui)」を開催し、最新アートブック「ラ・ギャー・ドゥ・フ(LA GUERRE DU FEU)」を発表した。

クリストフはフランスのカルト的ファッション・カルチャー誌「パープル(PURPLE)」と「ル・フィガロ(LE FIGARO)」の全ラグジュアリー部門という、一見アンビバレントな立ち位置でクリエイティブディレクターを15年ずつ務めた人物である。さらにクリエイティブディレクションと並行し、絶えず自らの実験的な創作活動を継続しており、コラージュ、絵画、彫刻、家具デザインなど、ジャンルレスに展開される作品群は膨大な数に上る。

今回はその一部、2008年から23年の15年間にわたって、身体をキャンバスの延長として捉え肌にペイントしたグラフィティーとインスタレーションを組み合わせた作品をフランス人フォトグラファーのエステル・ハナニア(Estelle Hanania)が撮り下ろしたコラボレーション写真集をKOMIYAMA TOKYOより出版した。

個展の開催に際して来日したクリストフに超現実的な表現の背景や最新プロジェクト、若い世代へのメッセージなどを聞いた。

ディレクション経験とイメージの蓄積によってスピードを増し、一層研ぎ澄まされる即興表現

――前衛的ファッション・カルチャー誌「パープル」と伝統ある全国紙「ル・フィガロ」、いずれもフランスを代表するメディアで各15年ずつクリエイティブディレクションに従事されていました。環境や読者層が異なる媒体での経験を踏まえ、アートやファッションをジャーナリズムとして発信するにあたり、重視されていたことを聞かせてください。

クリストフ・ブルンケル(以下、ブルンケル):創作活動、特に雑誌や写真集の制作にはライブ感が重要です。通常、本やアートブックの制作にはもっと時間をかけますが、私の場合は雑誌のようにスピーディに作るんです。そのために必要なイメージの蓄積として、長年ポートフォリオを作り続けてきました。

メディアの特色として「パープル」はパンクでクリエイティブ、「ル・フィガロ」はクラシックだと思われがちですが、実際両者の間にそれほど違いはありません。あえて言えば「ル・フィガロ」の方が多少表現がストレートでしょうか。

ただし、メディアを取り巻く環境の違いはあります。「フィガロ」は“現実“を扱い、クライアントや広告が存在し、記事の内容や写真撮影についてコントロールしなければならない点もあります。メディアの規模が大きいため、プロジェクトはスローペースで進みます。

一方「パープル」は“白紙委任状“のようなもの。アーティストと協働し、彼らに自由な創作の場にしてもらうことを楽しみながら、スケートボードのようにスムーズな疾走感を伴って進行します。

私の場合「パープル」からキャリアが始まりましたが、アンダーグラウンドは10代の若さのエネルギーがなし得ること。一生このフィールドにいることはできません。イギー・ポップ(Iggy Pop)のようにアンダーグラウンドから始まって商業のフィールドに進んでいくのは普通のことでしょう。

自分自身のアート表現は常にアンダーグラウンド的ですが、クリエイティブディレクターという仕事の性質は違います。「ル・フィガロ」で働けば働くほど、このバランスを保つために自らのアート表現を発展させてきました。

――コラージュ作品は「不快感」がテーマでした。今回発表されたフォトプリントも、現実から乖離したような不穏さやグロテスクに近い強烈なインパクトが脳裏に焼き付けられますが、どのようなテーマで創作されたのでしょうか。また、肉体をキャンバスの延長として捉えることをはじめ、写真家やモデルとのコラボレーションによって、コラージュ作品とは異なる表現に挑戦した点を教えてください。

ブルンケル:今回展示しているコラージュ作品は私がこれまで「フィガロ」のオフィスで制作したものです。パリのオフィスでは、机上に毎日置かれるたくさんの新聞の中に豊富な素材があるので、コラージュを作っていたんです。普段は昼食を取らず、ランチタイムを制作の時間に充て、毎日3、4枚のコラージュを制作していました。

フォトプリントのシリーズは、ファッション写真家のエステル・ハナニアと15年ほど継続して取り組んできたプロジェクトで、今回その作品をまとめて「ラ・ギャー・ドゥ・フ」という作品集を作りました。「ギャー・ドゥ・フ」(邦題「人類創生」)という先史時代を描いた残虐で滑稽な映画からインスピレーションを受けたものです。

ベースはコラージュと同様の考え方で、そこに身体表現を組み合わせることでどのような効果が生まれるか、実験的に取り組みました。

私は「メイクアップ」に非常に興味があります。肌に絵を描き、顔を創る行為がとても楽しいんです。紙に絵を描く行為は非生命を扱うこと。紙からのフィードバックはありません。対して身体や顔はよりインタラクティブな存在です。

作品はすべて即興で作っています。私はファッション、アート、コラージュを一種のレクリエーションであると考えていて、この作品でもエステルやモデルのエルガとのコラボレーションを心の底から楽しみました。

――アート創作やディレクションにおいて、自分自身を「不快な状態」に置き、自動書記的に思考するより前に手を動かすスタイルを実践していると伺いました。この姿勢はどのように構築されたのでしょうか。

ブルンケル:フランソワ・トリュフォーの「ランファン・ソヴァージュ(L’Enfant Sauvage)」(邦題「野性の少年」)という映画が大好きで、主人公の少年の精神や感覚にアイデアを得ています。彼は野生味にあふれ、汚れていて、自由です。私自身いつも散らかったカオスな場所で仕事をしているので、この少年の感覚に近いと思います(笑)。

ドローイングを描くときは自分の思考よりも速く手を動かす。年齢を重ねる毎に仕事が速くなり、表現も即興に近付いていきます。若い時は比較的頭も使って仕事をしていましたが、40歳を過ぎてからはより体を使って仕事をしていると感じています。

写真家のグレゴワール・アレキサンドル(Gregoire Alexandre)と制作した作品集「>°GuΣ」も即興表現です。「ヴォーグ(VOGUE)」の20年分のアーカイブを使用したイメージを作り、それを撮影したフォトプリント作品によって構成されています。表現手法はコラージュに近いですが、イメージは全て撮影中にその場で作りました。何も事前準備しない。私はこういう手法やそこで発揮されるエネルギーが大好きなんです。

現在進行形のプロジェクト、機能を有するアートとしての家具デザイン

――あなたが「パープル」で活動していた時期と現在では、雑誌やアート、ファッションを取り巻く環境が変化しています。今、カルチャーやアートに携わる若い世代に伝えたいことはありますか?

ブルンケル:カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は、「理想的な人生とは自分の世界を作り、その中心になることだ」と言っています。自分で雑誌を制作することもその1つです。

編集長が自らコンテンツを作り、少人数のチームで運営されている雑誌は、クリエイションに集中できるので理想的だと思います。ギリシャを拠点とする「ケネディ マガジン(Kennedy Magazine)」という非常に優れた雑誌がありますが、編集長のクリス・コントス(Chris Kontos)がすべての写真を撮影しています。「パープル」の創始者オリヴィエ・ザーム(Olivier Zahm)も、現在同誌の写真の多くを自ら撮影しています。

現代の雑誌はより社会に近づいていて、クリエイティブでもあり、以前よりも人々にとって魅力的なものになっています。新しい世代がファッションに夢中になるのもそのためです。

私は若い人たちに、インターネットを使ったメディア制作が主流の時代にあっても、紙媒体のアイデアを持ち続けることが大切だと伝えたいです。

雑誌を出版することと、インターネットやSNSで発表することとの違いは何か。雑誌を印刷するのであれば、細心の注意を払い、非常にレアでオリジナリティーにあふれたものを作らなければなりません。

例えば半年に1度、600ページの雑誌を作るには、毎日3枚の写真をストックしなければならない。毎日小さな奇跡を起こすんです。そうすれば半年後には特別な雑誌を印刷することができる。若い人たちには、ぜひこの方法で何かしら創ってみてほしいです。

――今後の展開として、自身の家具ブランド、「クリストフ・ブルンケル・モビリエ(Christophe Brunnquell Mobilier)」を設立される予定とのことです。すでに発表されているデザインはキュビズム彫刻を彷彿とさせるような質量とフォルムで、巷にあるプロダクトデザインとは一線を画する存在感です。家具デザインはあなたの創造活動においてどのような立ち位置にあるか教えてください。

ブルンケル:家具とは“何かに機能を与えるもの“だと思います。ファッションデザインも同様で、服のデザインは服以上のものを表現しなければならない。アート作品のようでありながら、服としての機能も備えている。そして機能を与えれば与えるほど意味を得る。

私にとって家具のデザインは彫刻のイメージに近いですね。自身のドローイングや抽象画にボリュームを与えて具現化する。家具と彫刻の境界で遊んでいるようなものです。

ブロンズを使って制作し、あるスイッチを押すと、その彫刻がコーヒーテーブルになったり、サイドテーブルになったり、ベンチになったりします。アンティークのような美的かつ歴史的な価値のある質感やフォルムが重要で、モダンという発想はありません。

コラージュのような即興とは正反対で、家具の製作には6〜9カ月ほどの長期間を要します。200枚ほどスケッチを描くこともあります。

家具の仕事は続けるつもりで、今後は日本の職人たちと木彫りの家具を作るプロジェクトも予定しています。

PHOTOS:KAZUO YOSHIDA
INTERVIEW:AKIO KUNISAWA

The post 元「パープル」「ル・フィガロ」クリエイティブ・ディレクター、クリストフ・ブルンケルが実践するクリエイティブのテクニック appeared first on WWDJAPAN.

元「パープル」「ル・フィガロ」クリエイティブ・ディレクター、クリストフ・ブルンケルが実践するクリエイティブのテクニック

PROFILE: クリストフ・ブルンケル/クリエイティブ・ディレクター

クリストフ・ブルンケル/クリエイティブ・ディレクター
PROFILE: 表現活動はアーティスト、クリエイティブ・ディレクターとして多岐にわたる。23年9月にピカソ美術館で開催されたピカソ没後50周年記念展のアーティスティックディレクタに就任。自身のアート作品を「Le Consortium」等多数のギャラリーで毎年発表。ソフィ・カルなどアーティストのアート・ディレクションも手掛ける。24年7月にアートブック「ラ・ギャー・ドゥ・フ(LA GUERRE DU FEU)」を発表した

パリを拠点とする現代アーティストのクリストフ・ブルンケル(Christophe Brunnquell)が、KOMIYAMA TOKYO Gにての日本初となる個展「フレンチ:メ・ウィ(French: Mai Oui)」を開催し、最新アートブック「ラ・ギャー・ドゥ・フ(LA GUERRE DU FEU)」を発表した。

クリストフはフランスのカルト的ファッション・カルチャー誌「パープル(PURPLE)」と「ル・フィガロ(LE FIGARO)」の全ラグジュアリー部門という、一見アンビバレントな立ち位置でクリエイティブディレクターを15年ずつ務めた人物である。さらにクリエイティブディレクションと並行し、絶えず自らの実験的な創作活動を継続しており、コラージュ、絵画、彫刻、家具デザインなど、ジャンルレスに展開される作品群は膨大な数に上る。

今回はその一部、2008年から23年の15年間にわたって、身体をキャンバスの延長として捉え肌にペイントしたグラフィティーとインスタレーションを組み合わせた作品をフランス人フォトグラファーのエステル・ハナニア(Estelle Hanania)が撮り下ろしたコラボレーション写真集をKOMIYAMA TOKYOより出版した。

個展の開催に際して来日したクリストフに超現実的な表現の背景や最新プロジェクト、若い世代へのメッセージなどを聞いた。

ディレクション経験とイメージの蓄積によってスピードを増し、一層研ぎ澄まされる即興表現

――前衛的ファッション・カルチャー誌「パープル」と伝統ある全国紙「ル・フィガロ」、いずれもフランスを代表するメディアで各15年ずつクリエイティブディレクションに従事されていました。環境や読者層が異なる媒体での経験を踏まえ、アートやファッションをジャーナリズムとして発信するにあたり、重視されていたことを聞かせてください。

クリストフ・ブルンケル(以下、ブルンケル):創作活動、特に雑誌や写真集の制作にはライブ感が重要です。通常、本やアートブックの制作にはもっと時間をかけますが、私の場合は雑誌のようにスピーディに作るんです。そのために必要なイメージの蓄積として、長年ポートフォリオを作り続けてきました。

メディアの特色として「パープル」はパンクでクリエイティブ、「ル・フィガロ」はクラシックだと思われがちですが、実際両者の間にそれほど違いはありません。あえて言えば「ル・フィガロ」の方が多少表現がストレートでしょうか。

ただし、メディアを取り巻く環境の違いはあります。「フィガロ」は“現実“を扱い、クライアントや広告が存在し、記事の内容や写真撮影についてコントロールしなければならない点もあります。メディアの規模が大きいため、プロジェクトはスローペースで進みます。

一方「パープル」は“白紙委任状“のようなもの。アーティストと協働し、彼らに自由な創作の場にしてもらうことを楽しみながら、スケートボードのようにスムーズな疾走感を伴って進行します。

私の場合「パープル」からキャリアが始まりましたが、アンダーグラウンドは10代の若さのエネルギーがなし得ること。一生このフィールドにいることはできません。イギー・ポップ(Iggy Pop)のようにアンダーグラウンドから始まって商業のフィールドに進んでいくのは普通のことでしょう。

自分自身のアート表現は常にアンダーグラウンド的ですが、クリエイティブディレクターという仕事の性質は違います。「ル・フィガロ」で働けば働くほど、このバランスを保つために自らのアート表現を発展させてきました。

――コラージュ作品は「不快感」がテーマでした。今回発表されたフォトプリントも、現実から乖離したような不穏さやグロテスクに近い強烈なインパクトが脳裏に焼き付けられますが、どのようなテーマで創作されたのでしょうか。また、肉体をキャンバスの延長として捉えることをはじめ、写真家やモデルとのコラボレーションによって、コラージュ作品とは異なる表現に挑戦した点を教えてください。

ブルンケル:今回展示しているコラージュ作品は私がこれまで「フィガロ」のオフィスで制作したものです。パリのオフィスでは、机上に毎日置かれるたくさんの新聞の中に豊富な素材があるので、コラージュを作っていたんです。普段は昼食を取らず、ランチタイムを制作の時間に充て、毎日3、4枚のコラージュを制作していました。

フォトプリントのシリーズは、ファッション写真家のエステル・ハナニアと15年ほど継続して取り組んできたプロジェクトで、今回その作品をまとめて「ラ・ギャー・ドゥ・フ」という作品集を作りました。「ギャー・ドゥ・フ」(邦題「人類創生」)という先史時代を描いた残虐で滑稽な映画からインスピレーションを受けたものです。

ベースはコラージュと同様の考え方で、そこに身体表現を組み合わせることでどのような効果が生まれるか、実験的に取り組みました。

私は「メイクアップ」に非常に興味があります。肌に絵を描き、顔を創る行為がとても楽しいんです。紙に絵を描く行為は非生命を扱うこと。紙からのフィードバックはありません。対して身体や顔はよりインタラクティブな存在です。

作品はすべて即興で作っています。私はファッション、アート、コラージュを一種のレクリエーションであると考えていて、この作品でもエステルやモデルのエルガとのコラボレーションを心の底から楽しみました。

――アート創作やディレクションにおいて、自分自身を「不快な状態」に置き、自動書記的に思考するより前に手を動かすスタイルを実践していると伺いました。この姿勢はどのように構築されたのでしょうか。

ブルンケル:フランソワ・トリュフォーの「ランファン・ソヴァージュ(L’Enfant Sauvage)」(邦題「野性の少年」)という映画が大好きで、主人公の少年の精神や感覚にアイデアを得ています。彼は野生味にあふれ、汚れていて、自由です。私自身いつも散らかったカオスな場所で仕事をしているので、この少年の感覚に近いと思います(笑)。

ドローイングを描くときは自分の思考よりも速く手を動かす。年齢を重ねる毎に仕事が速くなり、表現も即興に近付いていきます。若い時は比較的頭も使って仕事をしていましたが、40歳を過ぎてからはより体を使って仕事をしていると感じています。

写真家のグレゴワール・アレキサンドル(Gregoire Alexandre)と制作した作品集「>°GuΣ」も即興表現です。「ヴォーグ(VOGUE)」の20年分のアーカイブを使用したイメージを作り、それを撮影したフォトプリント作品によって構成されています。表現手法はコラージュに近いですが、イメージは全て撮影中にその場で作りました。何も事前準備しない。私はこういう手法やそこで発揮されるエネルギーが大好きなんです。

現在進行形のプロジェクト、機能を有するアートとしての家具デザイン

――あなたが「パープル」で活動していた時期と現在では、雑誌やアート、ファッションを取り巻く環境が変化しています。今、カルチャーやアートに携わる若い世代に伝えたいことはありますか?

ブルンケル:カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は、「理想的な人生とは自分の世界を作り、その中心になることだ」と言っています。自分で雑誌を制作することもその1つです。

編集長が自らコンテンツを作り、少人数のチームで運営されている雑誌は、クリエイションに集中できるので理想的だと思います。ギリシャを拠点とする「ケネディ マガジン(Kennedy Magazine)」という非常に優れた雑誌がありますが、編集長のクリス・コントス(Chris Kontos)がすべての写真を撮影しています。「パープル」の創始者オリヴィエ・ザーム(Olivier Zahm)も、現在同誌の写真の多くを自ら撮影しています。

現代の雑誌はより社会に近づいていて、クリエイティブでもあり、以前よりも人々にとって魅力的なものになっています。新しい世代がファッションに夢中になるのもそのためです。

私は若い人たちに、インターネットを使ったメディア制作が主流の時代にあっても、紙媒体のアイデアを持ち続けることが大切だと伝えたいです。

雑誌を出版することと、インターネットやSNSで発表することとの違いは何か。雑誌を印刷するのであれば、細心の注意を払い、非常にレアでオリジナリティーにあふれたものを作らなければなりません。

例えば半年に1度、600ページの雑誌を作るには、毎日3枚の写真をストックしなければならない。毎日小さな奇跡を起こすんです。そうすれば半年後には特別な雑誌を印刷することができる。若い人たちには、ぜひこの方法で何かしら創ってみてほしいです。

――今後の展開として、自身の家具ブランド、「クリストフ・ブルンケル・モビリエ(Christophe Brunnquell Mobilier)」を設立される予定とのことです。すでに発表されているデザインはキュビズム彫刻を彷彿とさせるような質量とフォルムで、巷にあるプロダクトデザインとは一線を画する存在感です。家具デザインはあなたの創造活動においてどのような立ち位置にあるか教えてください。

ブルンケル:家具とは“何かに機能を与えるもの“だと思います。ファッションデザインも同様で、服のデザインは服以上のものを表現しなければならない。アート作品のようでありながら、服としての機能も備えている。そして機能を与えれば与えるほど意味を得る。

私にとって家具のデザインは彫刻のイメージに近いですね。自身のドローイングや抽象画にボリュームを与えて具現化する。家具と彫刻の境界で遊んでいるようなものです。

ブロンズを使って制作し、あるスイッチを押すと、その彫刻がコーヒーテーブルになったり、サイドテーブルになったり、ベンチになったりします。アンティークのような美的かつ歴史的な価値のある質感やフォルムが重要で、モダンという発想はありません。

コラージュのような即興とは正反対で、家具の製作には6〜9カ月ほどの長期間を要します。200枚ほどスケッチを描くこともあります。

家具の仕事は続けるつもりで、今後は日本の職人たちと木彫りの家具を作るプロジェクトも予定しています。

PHOTOS:KAZUO YOSHIDA
INTERVIEW:AKIO KUNISAWA

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ファレルの「ヒューマンレース」が「エビアン」とコラボ テニスが着想源のアパレルなどを発売

ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)のスキンケアブランド「ヒューマンレース(HUMAN RACE)」は、「エビアン(EVIAN)」とコラボし、テニスが着想源のアパレルなどを8月26日開幕の全米オープンテニス(U.S.オープン)に合わせて発売する。

米「WWD」の電話取材でファレルは「水が大好きだ。私の人生は水が全て。シャワーを浴びながらでも風呂で書く。プールでも書く。水の近くならいつでもどこでも書く。水があると、すごくインスピレーションが湧くんだ。暖かい雨も大好きだ」と話し、人生において、そして音楽プロデューサーとしての仕事にも水は欠かせない要素だという。

今回のコレクションは“JOY(喜び)”というコンセプトのもと、テニス・ファッションにインスパイアされたものでTシャツ、ハーフジップアップのスエット、バッグなど、ユニセックスのアスレジャー・スタイルのアイテムをそろえる。価格は70ドル(約1万220円)から195ドル(約2万8400円)。「エビアン」のクラシックなピンクにちなんだライラップのカラーなどでコラボレーションを表現した。

テニスファンであるウィリアムズは、ジョーク混じりに「テニスが好きなのは、実は(テニスが)下手だからなんだけど......笑。ウエア、特に1970年代後半から80年代にかけてのウエアが大好きで、それにインスパイアされている。(元テニス選手の)アーサー・アッシュ(Arthur Ashe)はヴァージニア州出身なんだ(米ヴァージニア州はファレルの故郷)。彼のファッションを参考にしている」とコメントした。

ウィリアムズはまた、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とも「ティファニー タイタン バイ ファレル・ウィリアムス(Tiffany Titan by Pharrell Williams)」でコラボしたが、このコレクションも水に大きくインスパイアされたものだった。以前のインタビューでも「私は水にとてもインスピレーションを受けていて、コレクションの名前である“タイタン”は、海の支配者であり、アトランティスの王であるポセイドンに由来する。アトランティスについては、僕が育ったバージニア・ビーチにあるコミュニティーの名前でもある」とコメントしていた。

最後にウィリアムズによれば、「エビアン」との提携にはさらなる展望があるとし「これは序章の始まり」とだけ述べた。これからいくつかのプロジェクトが始まりそうだ。

「ヒューマンレース」×「エビアン」アイテム一覧

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現地でしか買えない日本未上陸の韓国コスメ3選 “まるでアクセサリー”なリップ&チークなど

韓国には、日本未上陸のコスメがまだまだたくさんあります。キューテン(Qoo10)などのサイトで購入できるブランドも増えてきましたが、旅先で実際にタッチアップして購入する商品はまた違ったうれしさを味わえます。今回は、現地でしか買えない気になった日本未上陸の韓国コスメを3つ紹介します。

ファッション感覚で楽しめる
「ブレイ」のリップ&チーク

まず最初に「さすが韓国!発想が面白い」と思ったのは、「ブレイ(BRAYE)」の“リップスリックリップアンドチーク”です。コスメを持ち歩くとなると、ポーチにしまってしまうので見せる機会は少ないと思いますが、この商品はあえて見せびらかして、ファッションの一部にしちゃおうというコスメです。

カラーは全10色で、ピンク系やレッド系、ブラウン系などトレンド感のあるカラーラインアップがそろいます。私が選んだ色味“04 セヴィー”は、ピンクレッドに黒を1滴垂らしたようなローズカラー。軽やかな艶が生まれるセミグロウタイプの質感で、発色も穏やかなため、メイク初心者でも挑戦しやすそうです。

スライド式のケースにチェーンを取り付けて、ネックレスや斜めがけにしたり、ベルトループに巻き付けて腰から垂らしたり、バッグに付けてキーホルダーのようにしたりと、楽しみ方はさまざま。アクセサリー感覚で取り入れることができます。

便利だと感じた点は、いつでもどこでも、気軽にリップやチークの塗り直しができるというところ。鏡が付いているわけではないのですが、ケースがミラーのようになっているので、ささっとお直しできちゃいます。私はリップではなく、チークとして使用する方がお気に入り。内側から滲み出るようなじゅわっとした血色感を簡単に演出できます。

個人的には、国産ブランドからもこういった“ファッションコスメ”が登場しないかな、と少し期待しています。

“まるでホイップクリーム”な「ホイップド」の洗顔料

2つ目は、「ホイップド(WHIPPED)」の“ヴィーガン パッククレンザー”。泡立てて洗顔料として使用できるほか、塗って1分で洗い流すパックとしても使えます。ホイップクリームのようなかわいらしい見た目ですが、日本でもなじみのある人気の成分ナイアシンアミドやセラミドなどを配合しており効果も期待できそう。スパチュラが内蔵されているので、衛生面も安心です。

肌悩みから選べる5種類を展開しているのですが、私は透明感のある肌に導く“タルバ”をチョイスしました。ビタミン豊富な韓国産のイチゴをフリーズドライ粉末にして配合したほか、バーボンバニラビーンズエキスやベルガモットオイルなどをイン。イチゴのラムネ菓子のような甘い香りがするので、強い香りが苦手な方は要注意です。

テクスチャーはホイップクリームのような柔らかさを想像していたのですが、どちらかといえばシャーベットのよう。摩擦を感じない豊かな泡立ちで、肌を包み込むようにしっとりと洗い上げることができます。約1カ月継続使用してみたのですが、トーンアップしたというよりかは、肌がつるっと滑らかに整った実感がありました。

名刺ケースにもイン!ハサミで切って使う
「ペサドゥ」のフレグランスタブレット

先日、編集部の記者と「ネクストブレイクしそうな韓国コスメは?」と会話をしていたところ、最初に出てきたブランドが「ペサドゥ(PESADE)」でした。2022年に誕生した韓国のニッチフレグランスブランドで、現地の若者から注目を集めています。

店内を見回していると、“フレグランスタブレット”という珍しい商品を見つけて即購入。ハサミで好きな大きさに切り、バッグやポーチ、たんすなどに忍ばせて使うフレグランスアイテムです。インテリアにもなじむ、本のようなパッケージがとってもおしゃれ。

香りは3種ありますが、私はネロリとムスクが合わさった洗練された香り“An Unseen”を選びました。森林浴を思わせるすっきりとした香りで、ユニセックスで使えます。私はポーチやバッグ、名刺ケースに1つずつ忍ばせているのですが、バッグを開けるたびに良い香りが漂います。名刺交換をした際に「名刺からいい匂いがします」と言われたことがあり、“フレグランスタブレット”を紹介したところ、日本では珍しいアイテムなので驚かれました。

自分では買わないけれど、もらってうれしい韓国土産としてギフトするのはいかがでしょうか。ちなみに、同ブランドは日本での展開も視野に入れているそう。日本に上陸する日が待ち遠しいです。

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タペストリー、24年6月期は12%減益 第4四半期は減収減益なるも予想を上回り株価上昇

「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」を傘下に持つタペストリー(TAPESTRY)の2024年6月期決算は、売上高が前期比0.1%増の66億7120万ドル(約9739億円)、営業利益は同2.7%減の11億4010万ドル(約1664億円)、純利益は同12.8%減の8億1600万ドル(約1191億円)だった。

なお、輸送費がやや低下したことや業務改善などにより、粗利益率は250ベーシスポイント(0.025%)上昇して73.3%だった。

ブランド別の売上高では、主力の「コーチ」が同2.7%増の50億9530万ドル(約7439億円)と微増を維持したが、「ケイト・スペード ニューヨーク」は同5.9%減の13億3440万ドル(約1948億円)、「スチュアート・ワイツマン」は同14.2%減の2億4150万ドル(約352億円)と減収だった。なお、いずれのブランドも引き続き北米市場への依存度が高く、売り上げに占める割合は「コーチ」が60%、「ケイト・スペード ニューヨーク」は81%、「スチュアート・ワイツマン」は67%となっており、米国の景気減速やそれに伴う国内需要の低下が業績に響いた。

地域別の売上高では、欧州が同14%増(現地通貨ベース、以下同)、アジア太平洋地域(日本と中国を除く)は同9%増、日本は同5%増、中国は同3%増だったものの、主要市場である北米は同1%減だった。

なお、四半期ベースで見ると、24年4~6月(第4四半期)の売上高は前年同期比1.7%減の15億9110万ドル(約2323億円)、営業利益は同14.1%減の2億3500万ドル(約343億円)、純利益は同28.9%減の1億5930万ドル(約232億円)と減収減益だった。しかし、いずれもアナリスト予想をやや上回ったことを好感し、決算を発表した8月15日の株価は前日比3.2%高の39.20ドル(約5723円)となった。

ジョアン・クレヴォイセラ(Joanne Crevoiserat)最高経営責任者(CEO)は、「イノベーションの推進や消費者とのつながりの強化といった事業戦略を揺るぐことなく進めたことにより、変化の激しい小売環境の中でも、第4四半期は予想を上回る結果となった。大胆なビジョンの下、今後も成長を続け、株主価値を拡大していく」と語った。

停滞中のカプリ買収について質問が相次ぐ

タペストリーは23年8月、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」を擁するカプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS以下、カプリ)の買収に合意しており、24年末までに取引が完了する予定だった。しかし、米連邦取引委員会(FTC)は24年4月、本件を停止する仮処分を求めて訴訟。“アクセシブル ラグジュアリー(Accessible luxury)”市場の独占に関する懸念が一つの争点となっている同裁判は現在も進行中のため、取引は保留となっている。

今回の決算発表でも、アナリスト向けの説明会では本件に関する質問が相次いだ。金融大手ウェルズ ファーゴ(WELLS FARGO)のアイク・ボルーチョウ(Ike Boruchow)=アナリストは、「当初の買収案である“プランA”が成立しなかった場合、代案となる“プランB”はあるのか」と質問。これに対し、クレヴォイセラCEOは「そうした二択の状況と捉えるべきかは疑問が残る」と前置きした上で、「取引の利点に自信を持っており、引き続きその完了に向けて尽力していく。しかし、当社は本業においても力強く成長しているし、付加価値の創出には複数の方法がある」と回答した。

カプリは24年第1四半期も苦戦

なお、カプリの24年3月期決算は、売上高が前期比8.0%減の51億7000万ドル(約7548億円)、営業損益は前年の6億7900万ドル(約991億円)の黒字から2億4100万ドル(約351億円)の赤字に、純損益も6億1900万ドル(約903億円)の黒字から2億2900万ドル(約334億円)の赤字となった。

直近の24年4〜6月期(第1四半期)では、売上高が前年同期比13.1%減の10億6700万ドル(約1557億円)、営業損益は前年同期の8000万ドル(約116億円)の黒字から800万ドル(約11億円)の赤字に、純損益も4800万ドル(約70億円)の黒字から1400万ドル(約20億円)の赤字となり、引き続き苦戦している。

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一流シェフが生み出す持続可能な美食 「サステイナブル テーブル」が「ザ・キャピトルホテル 東急」で開催

「ザ・キャピトルホテル 東急(THE CAPITOL HOTEL TOKYO)」(以下、キャピトルホテル)は7月28日、食に関するサステイナブルな活動の一環である美食イベント「サステイナブル テーブル」を開催した。同イベントは、「キャピトルホテル」の曽我部俊典・総料理長が日本サステイナブル・レストラン協会の杉浦仁志プロジェクト・アドバイザー・シェフがタッグを組んで行っているもので、今までも、“プラントベース”“食品ロス””サステナブルシーフード&ベターミート““ウェルビーイング”をテーマにしたイベントを開催。5回目を迎えた今回は、“ネイチャーポジティブ(自然再興)”をテーマに「キャピトルホテル」の曽我部料理長をはじめ、日本料理「水簾」、中国料理「星ヶ丘」、オールデーダイニング「オリガミ」のシェフが集結して腕を振るった。

規格外品で自然生態系に優しい美食を

イベントでは、日本サステイナブル・レストラン協会の下田屋毅・代表理事や杉浦シェフがテーマの“ネイチャーポジティブ”をはじめ、サステイナビリティの観点から見た世界の食事情について語った。畜産や農業目的の森林伐採による環境破壊をはじめ、海洋環境の変化や水産物の乱獲による“海の砂漠化”が進み、食を取り巻く地球環境はここ数十年で激変している。現在、われわれは地球の1.75個分に相当する生態系資源を消費しており、この流れを変えなければ自然環境と生物多様性は失われてしまう。“ネイチャーポジティブ”とは、このような自然生態系の損失を食い止め、回復させていくことを目的にしている。同イベントでは、害獣とされるシカをはじめ、高級レストランでは採用されにくい牛のスネ肉、規格外品の野菜や果物などを使用。各シェフの感性により、これらの素材がクリエイティビティー溢れる美食コースに。各料理には、ソムリエが選りすぐったワインがペアリングされた。

オールスターシェフによる創意工夫をこらしたオリジナルメニュー

さまざまな食感と味わいが楽しい色とりどりのアミューズでコースはスタートした。前菜は、日本の里山文化の持続への願いを込めた“夏の山菜を使った冷たい炊き合わせ”と害獣であるエゾシカのアキレス腱を使用した“鳥取県産キノコとエゾシカコラーゲンの饗宴”。ユズが香る炊き合わせの上品な味わいは格別で山菜の味を最大限に生かしている。出汁の引き方から、食感を引き出す炊き方、さっぱりとした餡にサンショウを添えた仕上げまで、完璧。炊き合わせというと、決して派手な料理ではないが、一流の料理人の手にかかると洗練された味わいに仕上がるものだ。

“エゾシカコラーゲンの饗宴”はその名の通り、害獣であるエゾシカのアキレス腱を使用した中華風スープ仕立ての料理で、キノコとコラーゲンのエキスが融合した滋味深い味。小さなバゲットを浸すと、また違う味わい方を楽しめる。さっぱりとした冷たい日本の前菜とコクのある温かい中華の前菜、コントラストを効かせた粋なメニュー構成だ。

シェフのクリエイティビティーが光る美しい一皿

「オリガミ」で人気の冷静スープをもとに考案されたのが“和歌山産あら川モモとトマトのガスパチョ”だ。素材には、食品ロス削減や食料自給率アップにつながる規格外品のモモとトマトを使用した、まるでデザートのように美しい一皿。ガスパチョというとニンニクのパンチのあるスープを想像するが、トマトの酸味とモモのフルーティな甘みがバランスよく組み合わさった優しい味わい。ゼリーとハニカム状のスパイシーなチュイルが食感と味わいに変化を加えている。規格外の食材も、シェフのイマジネーション次第で手間をかければ特別な一皿に生まれ変わる。

メーンの魚料理は、杉浦シェフによるタイを余すことなく使用した“白寿真ダイとそのエキスのソース”。これも、デザートのように美しい凝った料理で、タイにマッシュポテト、夏野菜のバチュー(コンソメ煮)、カツオだしと醤油で味付けした野菜のゼリーにタイのアラから取ったソースが添えられ、王冠のようなチュイルがのせられている。アラからとったソースは正に“海の幸”を凝縮した濃厚な味は白身魚にぴったり。ゼリーやバチューなど異なる調理法で仕上げられた野菜がソースの濃厚さを軽やかに中和してくれる。

肉料理は、曽我部料理長が手掛けた“土佐あかうしのジャレ(煮込み) 小夏の香り 土佐の有機野菜を添えて”。高級レストランで提供される肉料理の多くはヒレかサーロインだが、ここで使用しているのはスネ肉。しかも、肉だけでなく、脂身とスジも使う。このような主役に程遠い部位にどれだけプロが価値を与えられるか、料理長の腕の見せ所だ。うしのジャレの周りに野菜がリズミカルに置かれ、軽やかな印象。濃厚な味わいのジャレには、高知特産の小夏の佃煮を添えることで、肉の旨味をさっぱり爽やかに引き立てている。肉料理に果物を加えることで、味わいに広がりを持たせる技はさすがだ。

夏の情緒を感じる絵画のようなデザート

締めくくりのデザートは、“信州大実のコンポート 杏仁アイス”。アンズの皮、身、種全てを使用し、果実、アイスクリーム、メレンゲで夏の風物詩である花火を描いている。食材を余すことなく使用するだけでなく、皿の上にまるで絵画のように花火を咲かせた一皿には感動した。日本の夏の情緒が細やかに表現され、目に楽しく、口の中には優しいアンズの味わいが広がる。一流パティシエの感性が隅々までに生かされた素晴らしいデザートだった。

今回のイベントで実感したのは、規格外や本来破棄されるような食材であっても、
一流シェフの想像力と手腕で美食に生まれ変わるということ。自分が手掛けたメニューについて生き生きとプレゼンするシェフの姿を見て、どんな食材でも美味しく仕上げる料理人としてのチャレンジ精神とプロ意識を感じた。日本サステイナブル・レストラン協会では、外食産業のサステイナビリティを推進するコミュニティーを運営しており、サステイナブルなアプローチのケータリング業者などの紹介も行っている。

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Number_i神宮寺勇太がファッション誌「ハーパーズ バザー」特別版の表紙に登場

Number_i神宮寺勇太がファッション誌「ハーパーズ バザー」特別版の表紙に登場

ファッション誌「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」(ハースト婦人画報社)は、8月20日発売の10月号特別版の表紙にNumber_iの神宮寺勇太を起用する。

神宮寺は中面でも、リボンをモチーフにしたパールやダイヤモンドのジュエリーをスーツやシャツに合わせたスタイルを8ページにわたって披露する。また、インタビューでは初めて訪れたパリでの過ごし方や、9月23日にリリースする初のフルアルバム「No.I」に込めた思いなどを語る。

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意見の相違はあって当然。議論を止めずにGO! TSI、JSFA、自治体展、ダブレット【向千鶴サステナDが行く】


サステナビリティを切り口にした取材ではエネルギッシュな出会いが多く、刺激的です。同時にこの新しい世界では「誰がリードを取るか」の覇権争いも強まりつつあります。サステナビリティを前提としたビジネスという、新しい価値創造の過程では利害関係に基づく意見の相違はあって当然。ビジネスだし、正解も一つじゃないから。同時に「誰かを否定することで自分が上に立つ」マウンティングが通じない、通じさせてはいけない世界だとも思います。最終的に問われるのは、本気の継続。どんな局面でも議論を止めずに前へGO!です。

何から始める?への答は「まずは1型」

TSIの社内セミナー「WWFジャパンが考えるアパレル生産」(6/24)

TSIホールディングスが赤坂の本社で開催した社内セミナーに参加しました。まず、テーマが本気です。「生物多様性&水とアパレル生産の関係(負の影響とプラスへの還元に向けた再生ができる事業モデルの重要性)と、原材料調達の課題(トルコ/インドの生産現場の取り組み事例、コットンの問題と調達)」。講師を務めるのは、パンダのマークでおなじみの環境保全団体WWF(世界自然保護基金)ジャパンの方たちで、TSIのデザイナーやMDとのディスカッションも行われました。

サステナビリティに取り組もうと決めた全アパレル産業人が最初にぶつかる問い「何から始めたら?」はここでも浮かびあがりました。WWFのアドバイスは「まずベーシックなアイテムを一品作って動き始めることで見えてくる。その中でサプライヤーと出会い実現したりすることも」と、アクションを促します。それを受けてTSIのスタッフからは「そうだな、と思う。そして使い続けることが大事なのだろう。定着すればコストの課題も解決できるかもしれない」と現実的かつポジティブなアンサー。コスト、価格、売り上げといった課題を背負うものづくりの現場でこういったディスカッションが始まっていること、下地毅TSI社長が自ら旗を振っていることが頼もしいです。

自治体はカーボンニュートラルと循環を接続せよ!

「自治体・公共Week2025」展(6/26)


地域、自治体に関心があります。循環はその規模が小さければ小さいほど実現がしやすいと思うからです。自宅で行なっているコンポストでは、晩ご飯の野菜クズが数日後には土に還り、それを実感します。ファッションも街や自治体との取り組みでできることがきっとあるはずです。

という期待を胸に合同展「自治体・公共Week2025」に初めて行ってきました。この展示会の「お客さん」は自治体関係者で、出展者は自治体の課題解決につながるソリューションや製品を提案する企業です。これがとても面白い。課題解決のために知恵を絞ったアイデアは目からウロコなものがたくさんありますし、ファッション産業が接続できる箇所も多そうです。ちなみに「セイコー」は大きなブースを出しており、時計の技術を生かしたデジタルサイネージを提案。すでに全国の庁舎を中心に300以上導入されているそうです。
 

電気を生かした環境ソリューションを提案するINEC(アイネック)のブースでは、スタッフがリサイクルコットンのTシャツを着用しており、展示の傍らのパネルではTシャツの生産時の水の使用量を削減していることや、資料を入れる配布バッグは不織布の端切れなどを回収し再生原料を採用していることが説明されていました。手掛けたのは三栄コーポレーションです。実は縁あって私、両社をおつなぎしました。ご紹介しただけですが、業界を超えて理念が共有され、Tシャツという形になったのを見るのは嬉しいですね。

他のブースでは環境問題をうたいつつスタッフが身につけている服には気を配っていないのが残念。水使用の削減をうたうソリューションを提案するなら、ぜひ水使用を削減したデニムとTシャツを制服にしてほしい。その方がきっと説得力があります。ファッション業界の皆さん、ここに商機ありですよ。

ところで、自治体の動きを見ると、カーボンニュートラルと循環の施策は別々で進行しているところが多くてもったいない。JSFAが両方を同時進行しているように、この2つは一つになって進むべし、です。その架け橋にもファッションやビューティの世界はなれると思います。

モチベーションが上がるオフィスの内装

日本ロレアルの新宿本社オフィスを訪問(7/1)


日本ロレアルの新宿本社オフィスを訪問したら、その内装が素晴らかった。そもそもオフィスに「ビューティーバレー」という呼称をつけているところがユニークです。「ハイブリッド勤務を前提に、地球環境と社員の持続可能性に配慮した美の創造拠点」なんてコンセプトを聞いたら惚れちゃいますね。オフィスは企業のビジョンの鏡です。
塗料や照明のシェード、タイルなどには、同社のアイシャドウやファンデーション、リップなど約60種類・約4400個の廃棄前の自社製品を使用したそうです。これぞアップサイクル!

あなたのアイドルは誰?

「ダブレット」2025年春夏展示会(7/12)


 
「ダブレット(DOUBLET)」の2025年春夏コレクションのテーマは「推し」。その意味は、何はともあれインビテーションの言葉を読んでいただきたいので一部を抜粋しますね。
「資源をリサイクルして循環させたり、何もないところから資源を生み出したりする人たちがいる。奪い合いや戦争のない未来を目指して。そんな人たちに憧れる。彼らは僕らのアイドルです」。

いや~もう、これ、私の心を代弁してくれたんじゃないか、と勘違いするくらい激しく同意です。私もそういう人たちが自分のアイドルであり、その仕事を世に伝えていきたいと思っています。リリースの下には、アイドルである企業名がずらりと並んでいます。私はそのなかの一つ「スパイバー(SPIBER)」のニットをオーダーしました。シリアスな話にユーモアのフィルターを通して、服として届けてくれるデザイナーの井野将之さんこそ、私のアイドルです。リスペクト!

同時多発のWG=ワーキンググループに期待

ジャパンサステナブルファッションアライアンス|第4回記者発表(7/12)

JSFAの進捗報告の記者会見が開かれ、次年度の共同代表を務める3社(ゴールドウイン、JEPLAN、帝人フロンティア)が臨みました。JSFAではたくさんのことが同時進行で進んでいますが、要点は下記の通り。加えて人権に関する活動も活発になってきています。

進捗のポイント

【カーボンニュートラル】GHG排出量把握について「簡易」には、会員65社中39社が完了。商業施設に向けて再エネ切り替え提案。ファッション産業に向けたスコープ3算定共通ルールの策定
【ファッションロスゼロ】回収実証実験などのWG、回収拠点マップ作成

今後の方針のポイント

【カーボンニュートラル】GHG排出量把握について、「簡易」は2025年3月までに次戦会員が算定完了。「精緻」は27年までに会員企業の50%が算定完了。そのためにも環境省事業に一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)と連動(ここ重要)して参画
【ファッションロスゼロ】衣料回収事業の認知拡大などを目的に回収拠点マップ作成WG、同時に回収後の循環に向けた課題把握などのWG

多出する「WG」はワーキングループの意味。これは企業の枠を超えて議論を行う場がたくさん創出されていることを意味します。多くの企業がそれぞれの理想と課題を持ち寄っているJSFA。反省と希望と利権と葛藤が詰まった議論を止めずに頑張ってほしい。

ところで、私の肩書きも大概「長い」と言われてきたのですが、JSFAの日本語名(ジャパンサステナビリティファッションアライアンス)も24文字と非常に長い。ニュース記事などで伝える際、言葉は短いほうが伝わりやすいので扱いにいつも悩みます。JSFA(ジャスファ)は定着してきたから良いですが、今後登場する新組織やプロジェクトのためにもサステナビリティとファッションを組み合わせた短くインパクトのある造語を生み出せたら最高です。思いついた方はぜひお寄せください!

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意見の相違はあって当然。議論を止めずにGO! TSI、JSFA、自治体展、ダブレット【向千鶴サステナDが行く】


サステナビリティを切り口にした取材ではエネルギッシュな出会いが多く、刺激的です。同時にこの新しい世界では「誰がリードを取るか」の覇権争いも強まりつつあります。サステナビリティを前提としたビジネスという、新しい価値創造の過程では利害関係に基づく意見の相違はあって当然。ビジネスだし、正解も一つじゃないから。同時に「誰かを否定することで自分が上に立つ」マウンティングが通じない、通じさせてはいけない世界だとも思います。最終的に問われるのは、本気の継続。どんな局面でも議論を止めずに前へGO!です。

何から始める?への答は「まずは1型」

TSIの社内セミナー「WWFジャパンが考えるアパレル生産」(6/24)

TSIホールディングスが赤坂の本社で開催した社内セミナーに参加しました。まず、テーマが本気です。「生物多様性&水とアパレル生産の関係(負の影響とプラスへの還元に向けた再生ができる事業モデルの重要性)と、原材料調達の課題(トルコ/インドの生産現場の取り組み事例、コットンの問題と調達)」。講師を務めるのは、パンダのマークでおなじみの環境保全団体WWF(世界自然保護基金)ジャパンの方たちで、TSIのデザイナーやMDとのディスカッションも行われました。

サステナビリティに取り組もうと決めた全アパレル産業人が最初にぶつかる問い「何から始めたら?」はここでも浮かびあがりました。WWFのアドバイスは「まずベーシックなアイテムを一品作って動き始めることで見えてくる。その中でサプライヤーと出会い実現したりすることも」と、アクションを促します。それを受けてTSIのスタッフからは「そうだな、と思う。そして使い続けることが大事なのだろう。定着すればコストの課題も解決できるかもしれない」と現実的かつポジティブなアンサー。コスト、価格、売り上げといった課題を背負うものづくりの現場でこういったディスカッションが始まっていること、下地毅TSI社長が自ら旗を振っていることが頼もしいです。

自治体はカーボンニュートラルと循環を接続せよ!

「自治体・公共Week2025」展(6/26)


地域、自治体に関心があります。循環はその規模が小さければ小さいほど実現がしやすいと思うからです。自宅で行なっているコンポストでは、晩ご飯の野菜クズが数日後には土に還り、それを実感します。ファッションも街や自治体との取り組みでできることがきっとあるはずです。

という期待を胸に合同展「自治体・公共Week2025」に初めて行ってきました。この展示会の「お客さん」は自治体関係者で、出展者は自治体の課題解決につながるソリューションや製品を提案する企業です。これがとても面白い。課題解決のために知恵を絞ったアイデアは目からウロコなものがたくさんありますし、ファッション産業が接続できる箇所も多そうです。ちなみに「セイコー」は大きなブースを出しており、時計の技術を生かしたデジタルサイネージを提案。すでに全国の庁舎を中心に300以上導入されているそうです。
 

電気を生かした環境ソリューションを提案するINEC(アイネック)のブースでは、スタッフがリサイクルコットンのTシャツを着用しており、展示の傍らのパネルではTシャツの生産時の水の使用量を削減していることや、資料を入れる配布バッグは不織布の端切れなどを回収し再生原料を採用していることが説明されていました。手掛けたのは三栄コーポレーションです。実は縁あって私、両社をおつなぎしました。ご紹介しただけですが、業界を超えて理念が共有され、Tシャツという形になったのを見るのは嬉しいですね。

他のブースでは環境問題をうたいつつスタッフが身につけている服には気を配っていないのが残念。水使用の削減をうたうソリューションを提案するなら、ぜひ水使用を削減したデニムとTシャツを制服にしてほしい。その方がきっと説得力があります。ファッション業界の皆さん、ここに商機ありですよ。

ところで、自治体の動きを見ると、カーボンニュートラルと循環の施策は別々で進行しているところが多くてもったいない。JSFAが両方を同時進行しているように、この2つは一つになって進むべし、です。その架け橋にもファッションやビューティの世界はなれると思います。

モチベーションが上がるオフィスの内装

日本ロレアルの新宿本社オフィスを訪問(7/1)


日本ロレアルの新宿本社オフィスを訪問したら、その内装が素晴らかった。そもそもオフィスに「ビューティーバレー」という呼称をつけているところがユニークです。「ハイブリッド勤務を前提に、地球環境と社員の持続可能性に配慮した美の創造拠点」なんてコンセプトを聞いたら惚れちゃいますね。オフィスは企業のビジョンの鏡です。
塗料や照明のシェード、タイルなどには、同社のアイシャドウやファンデーション、リップなど約60種類・約4400個の廃棄前の自社製品を使用したそうです。これぞアップサイクル!

あなたのアイドルは誰?

「ダブレット」2025年春夏展示会(7/12)


 
「ダブレット(DOUBLET)」の2025年春夏コレクションのテーマは「推し」。その意味は、何はともあれインビテーションの言葉を読んでいただきたいので一部を抜粋しますね。
「資源をリサイクルして循環させたり、何もないところから資源を生み出したりする人たちがいる。奪い合いや戦争のない未来を目指して。そんな人たちに憧れる。彼らは僕らのアイドルです」。

いや~もう、これ、私の心を代弁してくれたんじゃないか、と勘違いするくらい激しく同意です。私もそういう人たちが自分のアイドルであり、その仕事を世に伝えていきたいと思っています。リリースの下には、アイドルである企業名がずらりと並んでいます。私はそのなかの一つ「スパイバー(SPIBER)」のニットをオーダーしました。シリアスな話にユーモアのフィルターを通して、服として届けてくれるデザイナーの井野将之さんこそ、私のアイドルです。リスペクト!

同時多発のWG=ワーキンググループに期待

ジャパンサステナブルファッションアライアンス|第4回記者発表(7/12)

JSFAの進捗報告の記者会見が開かれ、次年度の共同代表を務める3社(ゴールドウイン、JEPLAN、帝人フロンティア)が臨みました。JSFAではたくさんのことが同時進行で進んでいますが、要点は下記の通り。加えて人権に関する活動も活発になってきています。

進捗のポイント

【カーボンニュートラル】GHG排出量把握について「簡易」には、会員65社中39社が完了。商業施設に向けて再エネ切り替え提案。ファッション産業に向けたスコープ3算定共通ルールの策定
【ファッションロスゼロ】回収実証実験などのWG、回収拠点マップ作成

今後の方針のポイント

【カーボンニュートラル】GHG排出量把握について、「簡易」は2025年3月までに次戦会員が算定完了。「精緻」は27年までに会員企業の50%が算定完了。そのためにも環境省事業に一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)と連動(ここ重要)して参画
【ファッションロスゼロ】衣料回収事業の認知拡大などを目的に回収拠点マップ作成WG、同時に回収後の循環に向けた課題把握などのWG

多出する「WG」はワーキングループの意味。これは企業の枠を超えて議論を行う場がたくさん創出されていることを意味します。多くの企業がそれぞれの理想と課題を持ち寄っているJSFA。反省と希望と利権と葛藤が詰まった議論を止めずに頑張ってほしい。

ところで、私の肩書きも大概「長い」と言われてきたのですが、JSFAの日本語名(ジャパンサステナビリティファッションアライアンス)も24文字と非常に長い。ニュース記事などで伝える際、言葉は短いほうが伝わりやすいので扱いにいつも悩みます。JSFA(ジャスファ)は定着してきたから良いですが、今後登場する新組織やプロジェクトのためにもサステナビリティとファッションを組み合わせた短くインパクトのある造語を生み出せたら最高です。思いついた方はぜひお寄せください!

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BTSが「ミニオン」とコラボ 8月23日からのポップアップでアイテムを販売

「ラインフレンズ(LINE FRIENDS)」は、映画「怪盗グルー/ミニオン」シリーズ最新作「怪盗グルーのミニオン超変身」の公開を記念して、世界的アーティストBTSとミニオンたちのコラボグッズを販売するポップアップストアを、8月23日から9月1日まで「ラインフレンズ スクエア シブヤ(LINE FRIENDS SQUARE SHIBUYA)」で開催する。

今回のコラボは、「怪盗グルーのミニオン超変身」に登場する新キャラクターで、悪党を夢見る女の子「ポピー」が、「BTS」を愛するARMY(BTSのファン名)だったことをきっかけとして実現。2021年にリリースされ大ヒットした「BTS」のシングル「Permission to Dance」に登場した印象的な衣装からインスピレーションを受けて、BTSに扮した「ミニオン」たちのコラボレーションデザインとなっている。

ポップアップストアではパジャマやエコバッグ、コースター、アクリルキーリングなど、日常で使いやすいアイテムが登場。また、同期間「ラインフレンズ」オンラインストア限定で、ぬいぐるみ(7種)とぬいぐるみキーリング(7種)の受注販売も行う。

アイテム(一部)

■ BTS X DM4 POPUP 」
期間:8月23日~9月1日
時間:11:00〜20:00)
場所:LINE FRIENDS SQUARE SHIBUYA 1F

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「ソニックマニア」は通常通り開催予定 来場できない場合は払い戻しにも対応

都市型音楽フェス「サマーソニック 2024(SUMMER SONIC 2024)」の前夜祭として16日の夜から17日朝にかけて幕張メッセで開催される「ソニックマニア(SONICMANIA)」(以下、「ソニマニ」)。台風の影響が心配されるが、公式サイトの発表によると、現状は出演アーティストのキャンセルなどは現状出ておらず、会場内の施工・準備も予定通り進行しており、予定通り開催予定とのこと(16日14時時点)。

ただ、台風により来場ができなかったお客や来場を取りやめたお客には開催後、払い戻し(チケットの額面のみ)の案内をするとのこと。

また、台風の接近による悪天候のため、電車など交通機関の遅れが予想され、会場最寄りの海浜幕張駅に停車する京葉線は本数を減らしての運行となる見込みだという。台風の状況によっては、開催状況が変更になる可能性もあるので、公式SNSや公式サイトで要確認。

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「トム フォード ビューティ」の4色アイシャドウからランウエイ着想の限定2種を発売 “官能的な濡れ艶質感”

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は9月13日、定番の4色アイシャドウパレット“アイ カラー クォード”(各1万2980円)から、ランウエイに着想を得た限定2種を発売する。予約は、6日に店頭で受け付けを開始する。

限定色は、モダンなモーブ系“01S メテオリック モーブ”と、虹色に輝くピンクトパーズを主役にしたローズ系“02S ローズ ベール”の2種で、目元に官能的な濡れ艶質感を表現。滑らかなテクスチャーのパウダーがよれにくく、美しい仕上がりを長時間持続する。

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快進撃「マルディメクルディ」 韓国から日本、世界へ花開く

日本の若者の間で今、大人気の韓国ブランド「マルディメクルディ(MARDI MERCREDI)」を知っているだろうか?大きな花のグラフィックと“Mardi”のロゴのTシャツやスエットを思い浮かべてもらえば、ピンとくる人も多いはずだ。2018年にスタートすると、韓国のセレブリティーやインフルエンサーがこぞって着用して人気に火がつき、その勢いは瞬く間に海を越えた。この6月には満を持して東京・代官山に初の日本旗艦店をオープンした。ブランドの世界観が詰まった代官山旗艦店の魅力やこだわり、日本を端緒にしたグローバル戦略について、来日したブランドの創業者パク・ファモク=ピースピーススタジオ最高経営責任者(CEO)に聞いた。

韓国のリアルトレンド市場をけん引
日本でもポップアップストア開催&
「ゾゾ」出店で反響

「マルディメクルディ(以下、マルディ)」は、韓国国内に6店舗を持ち、2023年の年間売上高は718億ウォン(約82億円)を記録。フレンチカジュアルにストリート要素をミックスしたスタイルで韓国の最先端を走り、今や同国のリアルトレンド市場をけん引するブランドに成長した。

ブランドを立ち上げたのは、西京大学の衣装学科を卒業して自身のメンズブランドを営んでいたパク・ファモク最高経営責任者(CEO)と、アパレル企業でバイヤーを務めていたイ・スヒョン監査役の夫婦だ。パクCEOがコンテンツ全般をディレクションする一方で、イ監査役がMDを担当してきた。23年には、ムシンサパートナーズの前代表であるソ・スンワンが共同CEOとして、「マルディ」を運営するピースピーススタジオに参画。社内システムの構築やマネジメントを行っている。

オンラインの購買習慣が浸透している韓国では、 EC専業ブランドの市場はレッドオーシャンと化し、差別化が難しくなっている。「マルディ」はECプラットフォームで認知を着実に獲得しながらも、店舗をブランドの独自性を表現する「最も重要なショーケース」として重きを置いてきた。6つの実店舗はパクCEOが一つ一つの設計に深く関わり、ブランドの世界観を深く植え付けた。

グローバル展開において、日本は最重要マーケットの一つ。代官山店の出店以前には、日本で複数回ポップアップストアを実施した。「韓国と異なり、日本人の間にブランドの信頼を高めるためには、オンラインよりもフィジカルなショッピング体験を充実させる必要がある」。23年6月に伊勢丹新宿本店、同10月には阪急うめだ本店で開催し、いずれも大盛況を博し、期待値の高さをうかがわせた。今年3月に「ゾゾタウン」にショップをオープンした際には、2カ月という短期間で年間予算を達成。売り上げは好調に推移している。ZOZOの白石雄大ブランド営業本部出店営業部ディレクターによれば、10〜20代の若者を中心に支持を集めており、「マルディ」の商品は「ゾゾタウン」の人気アイテムランキングで常に上位にランクインしている。中でも「シグニチャーの“フラワーマルディ”シリーズは、カラーを問わず入荷後すぐに完売してしまう」と驚く。

若者が行列を作る代官山店
加速するグローバル戦略

代官山店のオープンから約2カ月が経過したが、いまだに週末は若者が店外に列を作る姿が見られ、その人気を裏付ける。2層約300平方メートルの店舗は、代官山エリアの落ち着いたムードと調和する空間だ。1階は、コンクリート打ちっぱなしの内壁に、オーダーメードしたというシルバーの什器が映えるインダストリアルな内装で、韓国の店舗が打ち出してきたムードを踏襲する。2階は、パクCEOが考える日本を表現し、木々があふれる代官山の景観に合うように、爽やかなグリーンを基調としている。

日本事業の今後の展望について、まずは代官山ストアに集中し、軌道に乗れば大阪、名古屋など他の都市への出店も視野に入れる。グローバル、ハイファッション市場で戦うための準備も進める。ECは大手プラットフォームから自社販売へ比重をシフトし、ブランドの世界観をより強固にする。すでに自社ECではスタイル提案などのコンテンツ増強に動いている。

また、現状は若者向けのウィメンズブランドの印象が強いが、「性別・世代を問わず愛されるブランドになりたい」と展望を描く。これまで製品カテゴリーを徐々に拡張しており、スポーツラインの「マルディメクルディ アクティフ」、キッズラインの「マルディメクルディ レプティ」、ペットラインの「マルディメクルディ ジュディ」もラインアップする。

すでに日本以外のアジア圏にも進出しており、中国や香港、台湾、マカオ、タイに実店舗を構える。今後もグローバル出店を加速させ、タイに新たに2店舗、インドネシアにも初の旗艦店を設ける計画だ。

創業者に聞く、
ブランドのルーツや日本進出への思い

PROFILE: パク・ファモク=ピースピーススタジオ最高経営責任者

パク・ファモク=ピースピーススタジオ最高経営責任者
PROFILE: 西京大学衣装学科卒業。韓国メンズブランドのデザインチームでの勤務を経て、独立。2018年に妻のイ・スヒョン監査役と「マルディメクルディ」を立ち上げる。20年にピースピーススタジオを設立し、事業の拡張を続けているPHOTO : TAMEKI OSHIRO

WWD:ブランドの始まりは?

パク・ファモク=ピースピーススタジオCEO(以下、パク):現在、監査役であり妻のイ・スヒョンと、「トレンドを追わずに自分たちが好きなものを、それを好きだと言ってくれる人に向けて届けよう」という思いから立ち上げたのが「マルディメクルディ」(以下、「マルディ」)だ。実は私はそれ以前に、2011年から自身のメンズ向けストリートブランドを運営していた。メンズ市場の限界を感じてい
たうえ、トレンドや売り上げばかりを意識することに疲弊していたため、その経験を踏まえたウィメンズブランドを作ることに。当時、私と妻は30代半ばだったため、「同世代の人たちならわれわれの好きなものを理解してくれるのでは」と考え、同世代をターゲットに洋服のデザインをし始めた。

WWD:花のグラフィックである“フラワーマルディ”によって、ブランドの名が広まった。その誕生秘話は?

パク:19年のシーズンコンセプトに「花」を掲げたことから、デザイナーの私がメイングラフィックとして考案した。次シーズンでは新たなグラフィックを作るつもりだったが、MDを担当する妻から「継続して使用しよう」と提案された。「マルディ」人気に火がついたのが20年なので、“フラワーマルディ”の使用を延長していなければ、今のようなブランドの立ち位置は築けなかったかもしれない。

ただ、元々「マルディ」にはしっかりとしたマーケティングチームがなかったので、インフルエンサーにギフティングなどをしたことがなかった。だから正直、何がきっかけでブランドの人気が出たのかは分からない。周囲の人から「他のブランドからも『マルディ』に似た花モチーフのアイテムが多く出始めた」と言われるようになって、認知度の高まりを実感した。以降、“フラワーマルディ”以外にもグラフィックのバリエーションを増やすため、ドッグプリントやエンブレム風モチーフ、クローバーモチーフを発表してきた。

WWD:「マルディ」の強みは?

パク:2つある。1つ目は、僕と妻のファッションの好みが正反対であることを利用して、バランスの取れたMDを組んでいることだ。僕は以前のブランド運営の経験から、ストリートテイストなデザインが得意。一方で、妻はアパレル企業でラグジュアリーブランドを対象にバイヤーをしていた経験があるため、エレガントなデザインに長けている。

2つ目の強みは、インハウスの開発室を持っていること。生地を専門業者と組んでオーダーメードで作る他、社内の縫製士やパタンナーに依頼して、シルエットの調整などをしながらサンプルを完成させる。それを、「マルディ」を専門で製造してくれる外部の工場で製品化してもらう。この工場は、「マルディ」立ち上げ当初、別ラインで他のブランドも生産していたが、「マルディ」の成長があまりにも著しかったため、現在では全リソースを割いてうちのアイテムだけを手掛けるようになった。

WWD:今回、なぜ代官山に旗艦店を?

パク:ソウル市内にある漢南洞の街並みに似ており、「この場所に溶け込むお店を作りたい」と思ったからだ。以前、自分のブランドの事務所を同地に構えていたのだが、その当時の雰囲気が、スタイリッシュで高級感のある代官山と重なった。また、表参道や渋谷のような喧騒がないというのも決め手の一つ。漢南洞には「マルディ」の店舗もあり、日本からもたくさんのお客さまが来てくれているが、買い物を済ませたらすぐに退店しなくてはならないほど店内が混雑している。ショッピング体験をもっと充実させるために、人が集まり過ぎないエリアで広い店舗をオープンしたかった。

また、私には「日本で認められたい」という思いがある。日本は著名なブランドやデザイナーを輩出してきた国で、ストリートカルチャーの文脈にも巨匠とされる人が多い。「マルディ」がグローバル進
出するに当たり、日本市場に本格参入することは重要なステップと考えている。

WWD:今後の展望は?

パク:まずは代官山店を軌道に乗せる。手応えを得られたら、名古屋や大阪などの主要都市にも出店したい。現時点ではウィメンズラインに特化した商品を並べているが、実は「マルディ」にはスポーツライン、キッズラインなどもある。それらも順次、披露したい。

ブランドを起点にしたイベントを、代官山店で開催するのも目標だ。「マルディ」は文化空間を作るため、漢南洞に「ノワール マルディメクルディ」という複合施設を持っており、その3階はイベントスペースになっている。音楽ライブやアートの展示など、ファッションだけにとらわれない企画を実施してきた。日本でも日韓の交流になるような、同様のイベントを行いたい。

ライフスタイル領域に進出
「マルディメクルディ」を
起点に広がる関連ビジネス

ピースピーススタジオは、ブランドを一過性のブームで終わらせないための戦略として、「マルディメクルディ」を起点にしたカルチャーの醸成に挑んでいる。ファッションやジュエリーにとどまらず、フレグランスやインテリア、音楽などのライフスタイル領域にも進出し、10の事業を手掛けている。ここでは代表的な4つを紹介したい。

問い合わせ先
マルディメクルディ ジャパン
info@mardimercredi.com

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「無印良品」がリーボックと共同開発したスニーカーを8月26日に発売 価格は8990円

「無印良品」は、リーボックと共同開発した“紳士 コートスニーカー”と“婦人 コートスニーカー”を8月26日に「無印良品」の一部店舗とネットストアで発売する。オフホワイトとブラックの2色展開で価格は8990円。サイズはメンズが25.5〜29.0cm(28.5/29.0cmはネットストアのみの取り扱い)、ウィメンズは22.0〜25.0cm(22.0cmはネットストアのみの取り扱い)。

“コートスニーカー”は、リーボックを代表する“クラブ C 85”をベースモデルとし、リーボックの独自技術であるDMX マイクロバブル テクノロジーを採用、カップソールの中に気泡を入れることで反発力を高め、一日中快適な履き心地を目指した。さらに足がすべりこみやすいかかと内側や靴を履く際に指を掛けられるタブなどの工夫をデザインにとりいれることで、履きやすさにこだわった。

良品計画は“長く使い続けられる定番品”のシューズとして、スニーカーの品ぞろえの拡充を目的にコットン素材以外のスニーカーの開発を進めてきた。「リーボック(REEBOK)」の“クラブ C”モデルはミニマルでシンプルなデザインかつ、幅広いシーンで年代や性別を問わず長く愛されていることから親和性を感じ、共同開発に至ったという。

アイテム一覧

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「無印良品」がリーボックと共同開発したスニーカーを8月26日に発売 価格は8990円

「無印良品」は、リーボックと共同開発した“紳士 コートスニーカー”と“婦人 コートスニーカー”を8月26日に「無印良品」の一部店舗とネットストアで発売する。オフホワイトとブラックの2色展開で価格は8990円。サイズはメンズが25.5〜29.0cm(28.5/29.0cmはネットストアのみの取り扱い)、ウィメンズは22.0〜25.0cm(22.0cmはネットストアのみの取り扱い)。

“コートスニーカー”は、リーボックを代表する“クラブ C 85”をベースモデルとし、リーボックの独自技術であるDMX マイクロバブル テクノロジーを採用、カップソールの中に気泡を入れることで反発力を高め、一日中快適な履き心地を目指した。さらに足がすべりこみやすいかかと内側や靴を履く際に指を掛けられるタブなどの工夫をデザインにとりいれることで、履きやすさにこだわった。

良品計画は“長く使い続けられる定番品”のシューズとして、スニーカーの品ぞろえの拡充を目的にコットン素材以外のスニーカーの開発を進めてきた。「リーボック(REEBOK)」の“クラブ C”モデルはミニマルでシンプルなデザインかつ、幅広いシーンで年代や性別を問わず長く愛されていることから親和性を感じ、共同開発に至ったという。

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「サマソニ 2024」で観ておきたい注目アーティスト22組

8月17、18日に千葉県の海浜幕張と大阪・万博記念公園で行われる日本最大級の都市型音楽フェス「サマーソニック 2024(SUMMER SONIC 2024)」(以下、「サマソニ」)。今年はマネスキン(MÅNESKIN)とブリング・ミー・ザ・ホライズン(Bring Me the Horizon)がヘッドライナーを務めるほか、クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、リル・ヨッティ(Lil Yachty)、BE:FIRST(ビーファースト)、Number_i、(ナンバーアイ)BABYMONSTER(ベイビーモンスター)、IVE(アイヴ)、タイラ(TYLA)、など多彩なジャンルのアーティストが登場する。

今回、音楽ライターの和田信一郎(s.h.i)&編集部が2日間(ミッドナイトソニックも含めて)、今観ておきたいアーティスト22組をピックアップ。おすすめポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

※出演者や出演時間は8月16日正午時点のものです。台風7月の影響により変更の可能性があるので、最終の出演時間などは公式SNSや公式サイトで要確認。

東京1日目/8月17日

Number_i
11:00〜11:40@MARINE STAGE

Number_iは平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人からなるグループ。変幻自在なビートの格好良さで押しきる曲(「GOAT」「BON」etc.)、オーセンティックなソウルミュージックの滋味を捉えた曲(「Blow Your Cover」「i」etc.)、それらの間をつなぐ曲(PUNPEEが参加した「SQUARE_ONE」etc.)など、伝統と革新の両立ぶりが素晴らしい。「最初からマスにいる人は行くところがコアであればあるほど良かったりする」という話を見事に体現するアーティスト。間違いなく良いパフォーマンスをみせてくれるはずだ。

RIIZE
12:30〜13:10@MOUNTAIN STAGE

RIIZE(ライズ)はK-POP第5世代(2023年以降デビュー)で最も勢いがあるグループの一つ。韓国人・日本人・韓国系アメリカ人からなる7人組で、卓越した歌唱力とダンススキルを持ち、メンバー自身が振付や作曲にも関与している。パフォーマンスの素晴らしさはMVを観れば一目瞭然、6月にリリースされた1stミニアルバム「RIIZING」も多彩な音楽スタイルと統一感を両立する見事な内容だった。現在開催されている日本ツアーはファンクラブ限定ながらチケット入手困難。今回の「サマソニ」は確実に観られる貴重な機会だろう。

離婚伝説
16:05〜16:35@Spotify RADAR: Early Noise Stage

「プロが選ぶ年間マイベスト」企画にもたびたび選出、今年3月にリリースされたアルバム「離婚伝説」も大好評の2人組。バンド名の由来はマーヴィン・ゲイ(アルバム「Hear My Dear」の邦題)で、ソウルとフュージョンが交差する70年代後半の感じが土台になっていると思われるのだが、そこにロック的なガッツと日本ならではの歌メロの抜け感が加わるからか、全体的な印象は不思議と現代的。KIRINJIのファンにもSuchmosのファンにも刺さるだろう極上のポップスだ。

LAUFEY
16:20〜17:05@SONIC STAGE

レイヴェイ(Laufey)は、中国系アイスランド人のシンガーソングライター(バークリー音楽大学卒)。エラ・フィッツジェラルドやビリー・ホリデイといった名ジャズボーカリストの系譜にある音楽性だが、2021年のデビューEP収録曲「Like the Movies」がTikTokで爆発的にヒット。昨年のアルバム「Bewitched」でグラミー賞も受賞し、満員のコンサートで10代の女の子たちがジャズ・スタンダードを合唱するような状況が生まれている。演奏や楽曲の良さは折り紙付き。今回の「サマソニ」も素晴らしいステージになるに違いない。

BLEACHERS
17:35〜18:20@SONIC STAGE

ブリーチャーズ(Bleachers)は、ラナ・デル・レイやテイラー・スウィフト、The 1975などの傑作群をプロデュースしてきたジャック・アントノフのバンド(ジャックはマルチ楽器奏者でもあり、23年にツアーメンバーたちが加入して現在の編成に)。インディポップ/オルタナティブロックの精髄を抽出したような楽曲は粒揃いで、バンドアンサンブルも強力。今年4月の「コーチェラ」配信でも見事なパフォーマンスが話題になっていた。予備知識なしで観ても問題なく楽しめると思われる。

星野源
17:40〜18:40@MARINE STAGE

星野源は、メジャーフィールドにおける音楽的挑戦という点で日本を代表する存在だろう。細野晴臣やクレイジーキャッツのような国内ポップスの系譜(“芸能”的なものも疎かにしない)と世界各地の先鋭的なビートミュージックをつなぐ姿勢は、自身の作品においても、昨年と今年の「サマソニ」におけるキュレーション企画“so sad so happy”においても発揮されている。石橋英子らがサポートを務めるライブパフォーマンスも素晴らしい。観たことのない方はこの機会にぜひ。

GLAY
18:35〜19:35@MOUNTAIN STAGE

GLAYは最高のライブ巧者だ。90年代以降の日本で最も有名な曲を多数持っているバンドであり(そうした名曲は初めて聴く人々も一発で惹き込む力がある)、TERUの驚異的な歌唱表現力を筆頭に演奏も素晴らしい。歌謡ロックの系譜を体現する存在としても、サマソニならではの“J-POPの大物”枠(過去には郷ひろみやTRFなどが出演し初見の観客から絶賛されてきた)としても申し分ないアクト。この日一番の盛り上がりになる可能性も大だ。

BELLE & SEBASTIAN
18:50〜19:40@SONIC STAGE

ベル・アンド・セバスチャン(Belle & Sebastian)はネオアコ〜インディポップの至宝と謳われるスコットランド/グラスゴーのバンド。繊細で美しいサウンドと内省的ながら親しみ深い歌詞表現は、曲の素晴らしさもあって根強い支持を得ている。なお、リーダーのスチュアート・マードックはNHKの連続テレビ小説「虎に翼」の劇中歌「You are so amazing」を担当。本人も「ベル・セバスチャンの表現の核でもある、女性の解放をテーマにした作品に関わることができて嬉しく思います。感謝しています。夏に日本に行きます。そこでこの曲を歌えたらいいな」というコメントを出している。この編成で聴けるのが楽しみだ。

MÅNESKIN
19:25〜20:55@MARINE STAGE

マネスキンが22年の伝説的パフォーマンスを受けてのヘッドライナー凱旋。ヒップホップやクラブミュージック、地中海周辺の民俗音楽要素など、多彩な要素をシンプルなロックバンド編成に落とし込むマネスキンのサウンドは、会場が大きくなればなるほどよく映える(実際、22年も3000人規模の単独公演よりマリンスタジアムのほうがはるかにすごかった)。アルバム「Rush!」のリリースも経た今回は持ち曲も大幅に増加。前回を上回るパフォーマンスをみせてくれるに違いない。

LIL YACHTY
20:10〜21:20@MOUNTAIN STAGE

マンブルラップの代表格とみなされ、ゲーム音楽などをサンプリングするスタイルでも語られるリル・ヨッティは、ジャンルの枠を超えて音楽探求を続けるアーティストでもある。ピンク・フロイドやサイケデリックロックに接近した23年作「Let’s Start Here」や、ジェイムス・ブレイクとともに仄暗い音響を探求した24年作「Bad Cameo」は、ヒップホップ以外の音楽ファンからも大きな支持を集めている。昨今のライブはそうした作風を網羅するベストヒット的構成の模様。「サマソニ」ではどんな感じになるか楽しみだ。

ミッドナイトソニック 東京1日目深夜/8月17日

TERRACE MARTIN
26:00〜26:40@MOUNTAIN STAGE

サックスをはじめとした複数の楽器を操り、ボーカリストとしても優れているテラス・マーティン(Terrace Martin)は、現代ジャズを代表するプレイヤーの1人にして、ケンドリック・ラマー「To Pimp A Butterfly」など数々の名作を担当してきた重要プロデューサーでもある。ディナー・パーティーでの同僚であるロバート・グラスパーに勝るとも劣らない総合音楽家であり、今回のステージはその豊かな表現力に接する貴重な機会になるだろう。なお、テラスは同日出演のAnswer to Rememberのリーダーである石若駿(くるりや椎名林檎、君島大空とも共演する新世代のトップドラマー)との共演を熱望している。この日のステージで実現する可能性も高そうだ。

ROBER GLASPER WITH SPECIAL GUEST YEBBA
27:40〜28:30@ MOUNTAIN STAGE

昨年は東京初日のビーチステージで行われた星野源のトータル・キュレーション企画“so sad so happy”(世界各地のポップスターをぜいたくに招聘)が、今年は“so sad so happy 真夜中”として東京深夜のミッドナイトソニック(「サマソニ」の入場券いずれかがあれば参加可能)に登場。今回のテーマはおそらく現代ジャズで、国内外の超一流が集結している。ロバート・グラスパー(Robert Glasper)はそうした文脈における最重要人物(ピアニスト/プロデューサー)で、ヒップホップやR&Bなど多様なジャンルを横断接続する名作を連発してきた。そこに今回はゴスペル出身の卓越したシンガーであるイエバ(Yebba)が客演。最高のコンビネーションを期待していいだろう。

東京2日目/8月18日

Paledusk
13:45〜14:15@BEACH STAGE

Paledusk(ペイルダスク)は、世界的にみても現在最も勢いのあるヘヴィロックバンドの一つだろう。ギタリストのDAIDAIはブリング・ミー・ザ・ホライズンの最新作で半数以上の曲を共作、その上でPaleduskが最優先のバンドだと明言。メタルやハードコアをはじめとした数多のジャンルを1曲のなかで高速で横断する作風は、複雑ながら超キャッチーで底抜けに楽しい。昨今のポストジャンル的なポピュラー音楽の在り方をここまで体現するアーティストは稀。同じビーチステージで次に出演するCVLTE(カルト)とあわせ、今こそ目撃すべきバンドだ。

新しい学校のリーダーズ
14:50〜15:30@MOUNTAIN STAGE

2020年には「88rising」とも契約し、名実ともにアジアを代表するグループになりつつある新しい学校のリーダーズは、メンバー全員が20年近くのダンス歴を持つ強靭なパフォーマーだ。スタイリッシュさと泥臭さを兼ね備えたステージングには良くも悪くも“戦う日本人”的なオーラが漂うが、70~80年代の歌謡曲と現行のビートを融合する音楽性にはよく合っているし、圧倒的な勢いは初見の人を巻き込む魅力に満ちている。4月のコーチェラも6月のプリマヴェーラもすさまじい盛り上がりだった模様。「サマソニ」でも間違いなく期待に応えてくれるだろう。

YVES TUMOR

15:10〜15:50@SONIC STAGE

ノイズ/エクスペリメンタル寄りの電子音楽から出発しグラムロックに急接近、ブラックロック(P-FUNKやプリンスの系譜)の新たな地平を切り拓き続ける新世代のロックスター、イヴ・トゥモア(Yves Tumor)。どちらかと言えば「フジロック」(昨年出演し絶賛された)や「ソニックマニア」向けのアーティストだが、不思議なポップさのある音楽性は「サマソニ」にも確かに親和性がある。60年代のサイケ/アシッドフォークがサイバーパンク化したようなサウンドは聴くほどにクセになるはずだ。

GRETA VAN FLEET

16:00〜16:50@MARINE STAGE

グレタ・ヴァン・フリート(Greta Van Fleet)は、60〜70年代ロックの徹底的な研究から出発し、レッド・ツェッペリンを介してブルースとプログレッシブ・ハードをつなぐような音楽性を確立。そうした作風が災いしてかツェッペリンのクローンと見做されることも多いのだが、似た要素を持ちながらもその使い方は別物で(出音の良さは受け継ぎつつ格段に整ったリズムアンサンブルなど)、クラシックロックを血肉化し現代的に再構築するバンドと捉えるほうが適切かと。その上でライブパフォーマンスは見事の一言。偏見のある人も観れば惹き込まれるはずだ。

BABYMONSTER
17:20〜18:40@MOUNTAIN STAGE

YGエンターテインメントからBLACKPINK以来7年ぶりにデビューした7人組ガールズグループ(韓国人3人、日本人2人、タイ人2人)、BABYMONSTER。現在のK-POP界ベストとも言われるボーカルコンビネーションに加え、ラップやダンスも一流で、 デビューから間もないのにYouTubeでのMV再生数は1〜2億回に到達。現状ではライブは数えるほどしか開催されていないだけに、「サマソニ」東京への出演はとても貴重な機会。BABYMONSTERとタイラを続けて観れるこの時間帯は今年のハイライトの一つだろう。

CHRISTINA AGUILERA
17:25〜18:25@MARINE STAGE

99年の1stアルバムと02年の2ndアルバムはいずれも1000万枚以上の売上を記録。グラミー賞も5回受賞、21世紀を代表するポップアイコンの一人であるクリスティーナ・アギレラは、とにかく歌がうまい。パワフルなイメージを保ちつつ各々の曲の雰囲気に合わせる加減が素晴らしく、この人の歌唱表現力があるからこそ成り立っている名曲も多い。今回の来日は実に17年ぶり。ラテンポップ方面のレパートリーも含め、アメリカならではの“芸能”的エンタメの真髄を堪能できる貴重なステージだ。

TYLA
18:35〜19:20@MOUNTAIN STAGE

タイラは南アフリカ出身のアーティストとしては55年ぶりのグラミー賞受賞者で、その対象となった「Water」は世界的に大ヒット。アマピアノやアフロビーツをはじめとしたルーツ(現行最先端のビートでもある)を軸に据えつつUSのヒップホップやR&Bに繋がる音楽性が素晴らしく、タイラ自身の圧倒的なスター性もあって今最も注目されている存在だ。今年は過密スケジュールのため多くのフェス参加を中止してきたが、渋谷タワレコでのサイン会実現も鑑みれば「サマソニ」出演は無事実現しそう。必見だ。

IVE
19:10〜19:40@PACIFIC STAGE

韓国人5人・日本人1人からなる6人組K-POPグループ。IVEは「I have」を略した造語で、実力と魅力を兼ね備えた“完成型”アイドル(2017年以後デビュー組=第4世代に共通する傾向)を最初から標榜。優雅さと力強さを兼ね備えたパフォーマンスは初見の人も惹き込む訴求力に満ちている。9月には東京ドーム2daysが決まっているが、今回は1万人規模のパシフィックステージに登場。間違いなく入場規制になるので、観たい方は早めに待機しておくことをおすすめする。

BRING ME THE HORIZON
19:10〜20:50@MARINE STAGE

昨年11月の革新的メタルフェス「NEX_FEST」に続いてのヘッドライナーとして来日するブリング・ミー・ザ・ホライズン。最新作「POST HUMAN: NeX Gen」は今年のポピュラー音楽全体を代表する傑作で、Y2Kリバイバル的なエモと現行のエモを融合し未到の境地を拓く作風が素晴らしい成果をあげていた。その新作のモードをスタジアム規模で堪能できる今回のライブは、2024年の空気とサウンドを体感できる場としても、理屈抜きに盛り上がれる場としても、理想的な機会と言えるだろう。ジャンル越境フェスのトリにBMTHを据えることができた今年の「サマソニ」は最高に“持っている”と思う。

BE:FIRST
20:00〜21:00@MOUNTAIN STAGE

今年の春には東京ドーム・京セラドーム大阪での単独公演を開催、名実ともに日本を代表するダンス&ボーカルグループとなった7人組、BE:FIRST。世界大会での優勝歴が多数あるダンサーSOTAを筆頭に、メンバーはいずれも卓越したスキルを持っている。昨年はマウンテンステージの序盤での出演だったが、今年は同ステージのトリを担当。気迫に満ちたパフォーマンスをみせてくれるはずだ。ちなみに、「Hush-Hush」でコラボしたATEEZ(エイティーズ)も同日に出演予定。共演が期待される。

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「サマソニ 2024」で観ておきたい注目アーティスト22組

8月17、18日に千葉県の海浜幕張と大阪・万博記念公園で行われる日本最大級の都市型音楽フェス「サマーソニック 2024(SUMMER SONIC 2024)」(以下、「サマソニ」)。今年はマネスキン(MÅNESKIN)とブリング・ミー・ザ・ホライズン(Bring Me the Horizon)がヘッドライナーを務めるほか、クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、リル・ヨッティ(Lil Yachty)、BE:FIRST(ビーファースト)、Number_i、(ナンバーアイ)BABYMONSTER(ベイビーモンスター)、IVE(アイヴ)、タイラ(TYLA)、など多彩なジャンルのアーティストが登場する。

今回、音楽ライターの和田信一郎(s.h.i)&編集部が2日間(ミッドナイトソニックも含めて)、今観ておきたいアーティスト22組をピックアップ。おすすめポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

※出演者や出演時間は8月16日正午時点のものです。台風7月の影響により変更の可能性があるので、最終の出演時間などは公式SNSや公式サイトで要確認。

東京1日目/8月17日

Number_i
11:00〜11:40@MARINE STAGE

Number_iは平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人からなるグループ。変幻自在なビートの格好良さで押しきる曲(「GOAT」「BON」etc.)、オーセンティックなソウルミュージックの滋味を捉えた曲(「Blow Your Cover」「i」etc.)、それらの間をつなぐ曲(PUNPEEが参加した「SQUARE_ONE」etc.)など、伝統と革新の両立ぶりが素晴らしい。「最初からマスにいる人は行くところがコアであればあるほど良かったりする」という話を見事に体現するアーティスト。間違いなく良いパフォーマンスをみせてくれるはずだ。

RIIZE
12:30〜13:10@MOUNTAIN STAGE

RIIZE(ライズ)はK-POP第5世代(2023年以降デビュー)で最も勢いがあるグループの一つ。韓国人・日本人・韓国系アメリカ人からなる7人組で、卓越した歌唱力とダンススキルを持ち、メンバー自身が振付や作曲にも関与している。パフォーマンスの素晴らしさはMVを観れば一目瞭然、6月にリリースされた1stミニアルバム「RIIZING」も多彩な音楽スタイルと統一感を両立する見事な内容だった。現在開催されている日本ツアーはファンクラブ限定ながらチケット入手困難。今回の「サマソニ」は確実に観られる貴重な機会だろう。

離婚伝説
16:05〜16:35@Spotify RADAR: Early Noise Stage

「プロが選ぶ年間マイベスト」企画にもたびたび選出、今年3月にリリースされたアルバム「離婚伝説」も大好評の2人組。バンド名の由来はマーヴィン・ゲイ(アルバム「Hear My Dear」の邦題)で、ソウルとフュージョンが交差する70年代後半の感じが土台になっていると思われるのだが、そこにロック的なガッツと日本ならではの歌メロの抜け感が加わるからか、全体的な印象は不思議と現代的。KIRINJIのファンにもSuchmosのファンにも刺さるだろう極上のポップスだ。

LAUFEY
16:20〜17:05@SONIC STAGE

レイヴェイ(Laufey)は、中国系アイスランド人のシンガーソングライター(バークリー音楽大学卒)。エラ・フィッツジェラルドやビリー・ホリデイといった名ジャズボーカリストの系譜にある音楽性だが、2021年のデビューEP収録曲「Like the Movies」がTikTokで爆発的にヒット。昨年のアルバム「Bewitched」でグラミー賞も受賞し、満員のコンサートで10代の女の子たちがジャズ・スタンダードを合唱するような状況が生まれている。演奏や楽曲の良さは折り紙付き。今回の「サマソニ」も素晴らしいステージになるに違いない。

BLEACHERS
17:35〜18:20@SONIC STAGE

ブリーチャーズ(Bleachers)は、ラナ・デル・レイやテイラー・スウィフト、The 1975などの傑作群をプロデュースしてきたジャック・アントノフのバンド(ジャックはマルチ楽器奏者でもあり、23年にツアーメンバーたちが加入して現在の編成に)。インディポップ/オルタナティブロックの精髄を抽出したような楽曲は粒揃いで、バンドアンサンブルも強力。今年4月の「コーチェラ」配信でも見事なパフォーマンスが話題になっていた。予備知識なしで観ても問題なく楽しめると思われる。

星野源
17:40〜18:40@MARINE STAGE

星野源は、メジャーフィールドにおける音楽的挑戦という点で日本を代表する存在だろう。細野晴臣やクレイジーキャッツのような国内ポップスの系譜(“芸能”的なものも疎かにしない)と世界各地の先鋭的なビートミュージックをつなぐ姿勢は、自身の作品においても、昨年と今年の「サマソニ」におけるキュレーション企画“so sad so happy”においても発揮されている。石橋英子らがサポートを務めるライブパフォーマンスも素晴らしい。観たことのない方はこの機会にぜひ。

GLAY
18:35〜19:35@MOUNTAIN STAGE

GLAYは最高のライブ巧者だ。90年代以降の日本で最も有名な曲を多数持っているバンドであり(そうした名曲は初めて聴く人々も一発で惹き込む力がある)、TERUの驚異的な歌唱表現力を筆頭に演奏も素晴らしい。歌謡ロックの系譜を体現する存在としても、サマソニならではの“J-POPの大物”枠(過去には郷ひろみやTRFなどが出演し初見の観客から絶賛されてきた)としても申し分ないアクト。この日一番の盛り上がりになる可能性も大だ。

BELLE & SEBASTIAN
18:50〜19:40@SONIC STAGE

ベル・アンド・セバスチャン(Belle & Sebastian)はネオアコ〜インディポップの至宝と謳われるスコットランド/グラスゴーのバンド。繊細で美しいサウンドと内省的ながら親しみ深い歌詞表現は、曲の素晴らしさもあって根強い支持を得ている。なお、リーダーのスチュアート・マードックはNHKの連続テレビ小説「虎に翼」の劇中歌「You are so amazing」を担当。本人も「ベル・セバスチャンの表現の核でもある、女性の解放をテーマにした作品に関わることができて嬉しく思います。感謝しています。夏に日本に行きます。そこでこの曲を歌えたらいいな」というコメントを出している。この編成で聴けるのが楽しみだ。

MÅNESKIN
19:25〜20:55@MARINE STAGE

マネスキンが22年の伝説的パフォーマンスを受けてのヘッドライナー凱旋。ヒップホップやクラブミュージック、地中海周辺の民俗音楽要素など、多彩な要素をシンプルなロックバンド編成に落とし込むマネスキンのサウンドは、会場が大きくなればなるほどよく映える(実際、22年も3000人規模の単独公演よりマリンスタジアムのほうがはるかにすごかった)。アルバム「Rush!」のリリースも経た今回は持ち曲も大幅に増加。前回を上回るパフォーマンスをみせてくれるに違いない。

LIL YACHTY
20:10〜21:20@MOUNTAIN STAGE

マンブルラップの代表格とみなされ、ゲーム音楽などをサンプリングするスタイルでも語られるリル・ヨッティは、ジャンルの枠を超えて音楽探求を続けるアーティストでもある。ピンク・フロイドやサイケデリックロックに接近した23年作「Let’s Start Here」や、ジェイムス・ブレイクとともに仄暗い音響を探求した24年作「Bad Cameo」は、ヒップホップ以外の音楽ファンからも大きな支持を集めている。昨今のライブはそうした作風を網羅するベストヒット的構成の模様。「サマソニ」ではどんな感じになるか楽しみだ。

ミッドナイトソニック 東京1日目深夜/8月17日

TERRACE MARTIN
26:00〜26:40@MOUNTAIN STAGE

サックスをはじめとした複数の楽器を操り、ボーカリストとしても優れているテラス・マーティン(Terrace Martin)は、現代ジャズを代表するプレイヤーの1人にして、ケンドリック・ラマー「To Pimp A Butterfly」など数々の名作を担当してきた重要プロデューサーでもある。ディナー・パーティーでの同僚であるロバート・グラスパーに勝るとも劣らない総合音楽家であり、今回のステージはその豊かな表現力に接する貴重な機会になるだろう。なお、テラスは同日出演のAnswer to Rememberのリーダーである石若駿(くるりや椎名林檎、君島大空とも共演する新世代のトップドラマー)との共演を熱望している。この日のステージで実現する可能性も高そうだ。

ROBER GLASPER WITH SPECIAL GUEST YEBBA
27:40〜28:30@ MOUNTAIN STAGE

昨年は東京初日のビーチステージで行われた星野源のトータル・キュレーション企画“so sad so happy”(世界各地のポップスターをぜいたくに招聘)が、今年は“so sad so happy 真夜中”として東京深夜のミッドナイトソニック(「サマソニ」の入場券いずれかがあれば参加可能)に登場。今回のテーマはおそらく現代ジャズで、国内外の超一流が集結している。ロバート・グラスパー(Robert Glasper)はそうした文脈における最重要人物(ピアニスト/プロデューサー)で、ヒップホップやR&Bなど多様なジャンルを横断接続する名作を連発してきた。そこに今回はゴスペル出身の卓越したシンガーであるイエバ(Yebba)が客演。最高のコンビネーションを期待していいだろう。

東京2日目/8月18日

Paledusk
13:45〜14:15@BEACH STAGE

Paledusk(ペイルダスク)は、世界的にみても現在最も勢いのあるヘヴィロックバンドの一つだろう。ギタリストのDAIDAIはブリング・ミー・ザ・ホライズンの最新作で半数以上の曲を共作、その上でPaleduskが最優先のバンドだと明言。メタルやハードコアをはじめとした数多のジャンルを1曲のなかで高速で横断する作風は、複雑ながら超キャッチーで底抜けに楽しい。昨今のポストジャンル的なポピュラー音楽の在り方をここまで体現するアーティストは稀。同じビーチステージで次に出演するCVLTE(カルト)とあわせ、今こそ目撃すべきバンドだ。

新しい学校のリーダーズ
14:50〜15:30@MOUNTAIN STAGE

2020年には「88rising」とも契約し、名実ともにアジアを代表するグループになりつつある新しい学校のリーダーズは、メンバー全員が20年近くのダンス歴を持つ強靭なパフォーマーだ。スタイリッシュさと泥臭さを兼ね備えたステージングには良くも悪くも“戦う日本人”的なオーラが漂うが、70~80年代の歌謡曲と現行のビートを融合する音楽性にはよく合っているし、圧倒的な勢いは初見の人を巻き込む魅力に満ちている。4月のコーチェラも6月のプリマヴェーラもすさまじい盛り上がりだった模様。「サマソニ」でも間違いなく期待に応えてくれるだろう。

YVES TUMOR

15:10〜15:50@SONIC STAGE

ノイズ/エクスペリメンタル寄りの電子音楽から出発しグラムロックに急接近、ブラックロック(P-FUNKやプリンスの系譜)の新たな地平を切り拓き続ける新世代のロックスター、イヴ・トゥモア(Yves Tumor)。どちらかと言えば「フジロック」(昨年出演し絶賛された)や「ソニックマニア」向けのアーティストだが、不思議なポップさのある音楽性は「サマソニ」にも確かに親和性がある。60年代のサイケ/アシッドフォークがサイバーパンク化したようなサウンドは聴くほどにクセになるはずだ。

GRETA VAN FLEET

16:00〜16:50@MARINE STAGE

グレタ・ヴァン・フリート(Greta Van Fleet)は、60〜70年代ロックの徹底的な研究から出発し、レッド・ツェッペリンを介してブルースとプログレッシブ・ハードをつなぐような音楽性を確立。そうした作風が災いしてかツェッペリンのクローンと見做されることも多いのだが、似た要素を持ちながらもその使い方は別物で(出音の良さは受け継ぎつつ格段に整ったリズムアンサンブルなど)、クラシックロックを血肉化し現代的に再構築するバンドと捉えるほうが適切かと。その上でライブパフォーマンスは見事の一言。偏見のある人も観れば惹き込まれるはずだ。

BABYMONSTER
17:20〜18:40@MOUNTAIN STAGE

YGエンターテインメントからBLACKPINK以来7年ぶりにデビューした7人組ガールズグループ(韓国人3人、日本人2人、タイ人2人)、BABYMONSTER。現在のK-POP界ベストとも言われるボーカルコンビネーションに加え、ラップやダンスも一流で、 デビューから間もないのにYouTubeでのMV再生数は1〜2億回に到達。現状ではライブは数えるほどしか開催されていないだけに、「サマソニ」東京への出演はとても貴重な機会。BABYMONSTERとタイラを続けて観れるこの時間帯は今年のハイライトの一つだろう。

CHRISTINA AGUILERA
17:25〜18:25@MARINE STAGE

99年の1stアルバムと02年の2ndアルバムはいずれも1000万枚以上の売上を記録。グラミー賞も5回受賞、21世紀を代表するポップアイコンの一人であるクリスティーナ・アギレラは、とにかく歌がうまい。パワフルなイメージを保ちつつ各々の曲の雰囲気に合わせる加減が素晴らしく、この人の歌唱表現力があるからこそ成り立っている名曲も多い。今回の来日は実に17年ぶり。ラテンポップ方面のレパートリーも含め、アメリカならではの“芸能”的エンタメの真髄を堪能できる貴重なステージだ。

TYLA
18:35〜19:20@MOUNTAIN STAGE

タイラは南アフリカ出身のアーティストとしては55年ぶりのグラミー賞受賞者で、その対象となった「Water」は世界的に大ヒット。アマピアノやアフロビーツをはじめとしたルーツ(現行最先端のビートでもある)を軸に据えつつUSのヒップホップやR&Bに繋がる音楽性が素晴らしく、タイラ自身の圧倒的なスター性もあって今最も注目されている存在だ。今年は過密スケジュールのため多くのフェス参加を中止してきたが、渋谷タワレコでのサイン会実現も鑑みれば「サマソニ」出演は無事実現しそう。必見だ。

IVE
19:10〜19:40@PACIFIC STAGE

韓国人5人・日本人1人からなる6人組K-POPグループ。IVEは「I have」を略した造語で、実力と魅力を兼ね備えた“完成型”アイドル(2017年以後デビュー組=第4世代に共通する傾向)を最初から標榜。優雅さと力強さを兼ね備えたパフォーマンスは初見の人も惹き込む訴求力に満ちている。9月には東京ドーム2daysが決まっているが、今回は1万人規模のパシフィックステージに登場。間違いなく入場規制になるので、観たい方は早めに待機しておくことをおすすめする。

BRING ME THE HORIZON
19:10〜20:50@MARINE STAGE

昨年11月の革新的メタルフェス「NEX_FEST」に続いてのヘッドライナーとして来日するブリング・ミー・ザ・ホライズン。最新作「POST HUMAN: NeX Gen」は今年のポピュラー音楽全体を代表する傑作で、Y2Kリバイバル的なエモと現行のエモを融合し未到の境地を拓く作風が素晴らしい成果をあげていた。その新作のモードをスタジアム規模で堪能できる今回のライブは、2024年の空気とサウンドを体感できる場としても、理屈抜きに盛り上がれる場としても、理想的な機会と言えるだろう。ジャンル越境フェスのトリにBMTHを据えることができた今年の「サマソニ」は最高に“持っている”と思う。

BE:FIRST
20:00〜21:00@MOUNTAIN STAGE

今年の春には東京ドーム・京セラドーム大阪での単独公演を開催、名実ともに日本を代表するダンス&ボーカルグループとなった7人組、BE:FIRST。世界大会での優勝歴が多数あるダンサーSOTAを筆頭に、メンバーはいずれも卓越したスキルを持っている。昨年はマウンテンステージの序盤での出演だったが、今年は同ステージのトリを担当。気迫に満ちたパフォーマンスをみせてくれるはずだ。ちなみに、「Hush-Hush」でコラボしたATEEZ(エイティーズ)も同日に出演予定。共演が期待される。

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韓国「ウェイクメイク」のコスメをヘアメイクGeorgeが監修 16色アイパレットやチークなど

韓国のコスメブランド「ウェイクメイク(WAKEMAKE)」は8月30日、ヘア&メイクアップアーティストのGeorgeと共同開発したIKKIコレクションをプラザ(PLAZA)やロフト(LOFT)などのバラエティーショップで発売する。定番の16色アイシャドウパレットや2色チーク、グロスの新色がそろう。20日にはキューテン(Qoo10)と楽天の公式オンラインショップで先行販売を行う。

同コレクションの“IKKI”とは、韓国語で「苔」を意味する「イキ」から名づけたもの。メーンアイテムであるアイシャドウパレット“ソフトブラーリングアイパレット”(各3980円)は、モスカラーを使い「ニュアンスモスな“IKKIメイク”」をテーマにGeorgeが監修した。同ブランドが日本人アーティストとのコラボするのは初で、限定の2色、“フォールインフィグブラーリング”はブラウンに透き通るような光彩バームとフィグピンク、セージグリーンを加えた構成。“メロウオータムブラーリング”は落ち着きのあるピーチピンクにディープグリーンをスパイスとして加えた絶妙なブラウンカラーを組み合わせた。

“シアーレイアリングデュアルブラッシャー”(各2000円)は、水彩画のような透明感のある発色が特徴の2色チークで、シマーとマットの2つの質感をセットにした。重ねるほどに艶感が増すピンクベージュ系と、ミュートライラック系の2種を用意している。

光沢をまといながらボリューム感のある唇に仕上げるグロス“デュイジェルマキシグロス”(各1690円)からは、モード感のあるピンク、肌に溶け込むようなベージュ、知的さと色っぽさを兼ね備えたブラウンローズの3色の新色を販売する。

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韓国「ウェイクメイク」のコスメをヘアメイクGeorgeが監修 16色アイパレットやチークなど

韓国のコスメブランド「ウェイクメイク(WAKEMAKE)」は8月30日、ヘア&メイクアップアーティストのGeorgeと共同開発したIKKIコレクションをプラザ(PLAZA)やロフト(LOFT)などのバラエティーショップで発売する。定番の16色アイシャドウパレットや2色チーク、グロスの新色がそろう。20日にはキューテン(Qoo10)と楽天の公式オンラインショップで先行販売を行う。

同コレクションの“IKKI”とは、韓国語で「苔」を意味する「イキ」から名づけたもの。メーンアイテムであるアイシャドウパレット“ソフトブラーリングアイパレット”(各3980円)は、モスカラーを使い「ニュアンスモスな“IKKIメイク”」をテーマにGeorgeが監修した。同ブランドが日本人アーティストとのコラボするのは初で、限定の2色、“フォールインフィグブラーリング”はブラウンに透き通るような光彩バームとフィグピンク、セージグリーンを加えた構成。“メロウオータムブラーリング”は落ち着きのあるピーチピンクにディープグリーンをスパイスとして加えた絶妙なブラウンカラーを組み合わせた。

“シアーレイアリングデュアルブラッシャー”(各2000円)は、水彩画のような透明感のある発色が特徴の2色チークで、シマーとマットの2つの質感をセットにした。重ねるほどに艶感が増すピンクベージュ系と、ミュートライラック系の2種を用意している。

光沢をまといながらボリューム感のある唇に仕上げるグロス“デュイジェルマキシグロス”(各1690円)からは、モード感のあるピンク、肌に溶け込むようなベージュ、知的さと色っぽさを兼ね備えたブラウンローズの3色の新色を販売する。

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「イプサ」 ”ザ・タイム R アクア“の軌跡 大型CMなし、口コミだけで年間累計販売300万本

2009年から続く「WWDBEAUTY」のベストコスメ特集では、バイヤーのアンケートをもとに本当に売れた商品を表彰する。連載「ベスコス歴代名鑑」では、15年以上続く本特集の中でも常にランキングに入賞する“傑作”をピックアップ。時代を超えて愛される理由や商品の魅力について、美容ジャーナリストの加藤智一が深掘りする。今回は「イプサ(IPSA)」の人気化粧水“ザ・タイムR アクア”にフォーカス。

「イプサ」の“ザ・タイムR アクア”が初めて発売されたのが2002年。商品名のRはリセットの意味で、肌をリセットして、水をまとったような肌に導くというコンセプトのもと発売した。その後、バージョンアップを繰り返し、14年5月に現行品である4代目が発売。3代目に採用した肌あれ防止効果は継承しつつ、アルコールフリー、油分フリーをうたってリニューアルした。そして、この“肌あれ防止効果”こそが、その後の爆発的ヒットを呼び込むきっかけになる。

肌あれケアの口コミが広がり“流金水”の異名も

というのも、当時はリポソームや酵母系など機能性タイプや、白濁した高保湿タイプが美容業界を席巻していた時代。その中で、肌への水分補給や肌質問わずに使用できることを一貫して訴求していた“ザ・タイムR アクア”は、化粧水としての堅実なコンセプトからリピーターを獲得。加えて、中国では“ザ・タイムR アクア”が環境汚染による肌あれをケアするという口コミが話題になり、肌をリセットする“流金水”、“アクア神水”と名付けられてヒット。そこへ訪日客による“爆買い”現象で人気が定着。中国の電子商取引大手アリババ・グループによる毎年恒例の「独身の日」セールでは、化粧品ブランドのトップに躍り出るほど飛躍的に認知度を向上させた。

一方、日本国内でも「肌あれ 化粧水」でググると、“ザ・タイムR アクア”がトップに表示されるほど、肌あれに対する効果で認知が高まり、ジェンダーレスコスメ、シェアコスメとして男性にも愛用者が拡大した。肌質を問わずに使えることから、ドラマや映画の撮影時に活用できるとヘアメイクからのファンも獲得。また、コロナ禍では肌がゆらいでいる時でも使える化粧水として、アジア諸国と同様に、国内でも高評価な口コミが波及効果を醸成した。

大型広告を打つことなしにベスコス通算135冠

現在では“ザ・タイムR アクア”初代の愛用者が肌あれに悩む息子やパートナーに手渡すなど、夫婦や2世代にわたるファンも増えており、そんな“家族使い”も浸透しつつある。そんなロイヤリティの高いリピーターに支えられ、“ザ・タイムR アクア”はテレビCMなど大型広告を打つことなく、2024年上半期時点でベストコスメ通算135冠を獲得。さらに、23年度は国内のほか、アジア各国を含めて年間販売個数が約300万本を達成した。ブランド内ではスキンケアの売り上げのおよそ半分を“ザ・タイムR アクア”が占めるという名実ともにアイコニックな存在を確立した。

現行品が発売されて、今年で10年。現在は「近い将来のリニューアルに向けて、鋭意研究に尽力している段階」(菅野麻沙未「イプサ」PR)という。水の層で肌表面を包み込むという現行品のテクノロジーが、どの方向性で進化を遂げるのか。温暖化とともに乾きが悪化していく肌にいかにアプローチするのか。その新たな技術に期待が膨らむ。

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キム・カーダシアン×「ビーツ」のコラボ第2弾 ヘッドホン“ビーツ スタジオ プロ”のスペシャルカラー3色が誕生

「ビーツ(BEATS)」は、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)とのコラボレーション第2弾となるワイヤレスヘッドホンの新作“ビーツ スタジオ プロ(Beats Studio Pro)– キム スペシャルエディション”(4万9800円)を発売した。「アップル ストア」のオンライン、表参道、アマゾンで販売する。

「ビーツ」とキム・カーダシアンは、2022年にワイヤレスイヤホン“ビーツ フィット プロ(Beats Fit Pro)」のスペシャル エディションで初のコラボレーションを行った。

今回のコラボでは、「ビーツ」を代表するヘッドホン“ビーツ スタジオ プロ”をキム・カーダシアンらしく、ライトトーンの「ムーン」、ミディアムトーンの「デューン」、ディープトーンの「アース」の3色に仕上げた。

イメージビジュアル

“ビーツ スタジオ プロ – キム スペシャルエディション”(ムーン)

“ビーツ スタジオ プロ – キム スペシャルエディション”(デューン)

“ビーツ スタジオ プロ – キム スペシャルエディション”(アース)

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「ポロ ラルフ ローレン」がナバホ族のアーティストとコラボ 売り上げの一部を寄付

「ポロ ラルフ ローレン」がナバホ族のアーティストとコラボ 売り上げの一部を寄付

「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」は8月16日、ナバホ族のテキスタイルアーティスト、ナイオミ・グラシズ(Naiomi Glasses)と協業したカプセルコレクション“デニムデイドリーム(Denim Daydream)”を発売した。ラルフ ローレン 表参道、ポロ ラルフ ローレン 伊勢丹新宿、公式オンラインストアで扱う。

さまざまなスキルを持つアルチザン(職人)とラルフ ローレンのクリエイティブチームがコラボする“アーティスト イン レジデンス プログラム”の一環であり、両者のタッグは3回目。

“デニムデイドリーム”はメンズ、ウィメンズ、ユニセックスのウエアとアクセサリーで構成され、ナバホ族の4方向のクロスやくさび織りをモチーフとする。ほかにもコンチョボタンをあしらったシルク製のウエスタンシャツ、スエードヨークのダウンベスト、インディゴカラーのジャケットなどをラインアップする。

なお、同カプセルコレクションの売り上げの一部は、マイノリティーコミュニティーから次世代のクリエイティブリーダーを発掘してサポートする「クリエイティブ フューチャーズ コレクティブ(Creative Futures Collective)」に寄付する。ラルフ ローレンは、「われわれとナイオミの出会いも、クリエイティブ フューチャーズ コレクティブによるものだった」と話す。

「ポロ ラルフ ローレン」がナバホ族のアーティストとコラボ 売り上げの一部を寄付

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ポケモン×グラニフ カーディガンやフーディー、Tシャツなど全19アイテムを発売

グラニフは8月27日、「ポケモン」とのコラボアイテム全19品を発売する。グラニフの国内店舗、公式オンラインストアで取り扱う。また26日まで予約販売も受け付けている。

同アイテムは、ピカチュウやイーブイ、カビゴン、レックウザなど人気のポケモンをデザインに落とし込んだ。メンズ、ウィメンズ、キッズでそれぞれTシャツやスエット、ソックスなど豊富なアイテムをラインアップする。

アイテム一覧

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「レスポートサック」が「マキア」や「リー」など集英社4誌とコラボ ポーチを付録

「レスポートサック(LESPORTSAC)」が、集英社のファッション&ビューティ4誌とコラボする。

「マキア(MAQUIA)」10月号(8月22日発売)を皮切りに、「バイラ(BAILA)」10月号(8月28日発売)、「エクラ(eclat)」10月号(8月30日発売)、「リー(LEE)」10月号(9月6日発売)において、各誌ごとに“Wファスナーポーチ”(15×20.5cm)を特別付録とする。

「マキア」はアイパレットをイメージしたカモフラ柄、「バイラ」はディープグリーン地に猫を総柄描写、「エクラ」は手描き風のフラワープリントで、「リー」はピンクベースのカラフルチェックが特徴だ。

集英社は、「“Wファスナーポーチ”は深さの異なる2つの収納スペースを持ち、コスメやアクセサリーはもちろん、スマホやガジェット、文房具や子どものおやつまで収納可能。マチなしデザインのため、バッグの中でもかさばらない」と話す。

また4誌は、それぞれに「レスポートサック」特集を掲載する。

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「レスポートサック」が「マキア」や「リー」など集英社4誌とコラボ ポーチを付録

「レスポートサック(LESPORTSAC)」が、集英社のファッション&ビューティ4誌とコラボする。

「マキア(MAQUIA)」10月号(8月22日発売)を皮切りに、「バイラ(BAILA)」10月号(8月28日発売)、「エクラ(eclat)」10月号(8月30日発売)、「リー(LEE)」10月号(9月6日発売)において、各誌ごとに“Wファスナーポーチ”(15×20.5cm)を特別付録とする。

「マキア」はアイパレットをイメージしたカモフラ柄、「バイラ」はディープグリーン地に猫を総柄描写、「エクラ」は手描き風のフラワープリントで、「リー」はピンクベースのカラフルチェックが特徴だ。

集英社は、「“Wファスナーポーチ”は深さの異なる2つの収納スペースを持ち、コスメやアクセサリーはもちろん、スマホやガジェット、文房具や子どものおやつまで収納可能。マチなしデザインのため、バッグの中でもかさばらない」と話す。

また4誌は、それぞれに「レスポートサック」特集を掲載する。

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【2024クリスマスコフレ】「アディクション」が特別キットや限定アイシャドウ発売 テーマはパステル&アンティーク

「アディクション(ADDICTION)」は10月4日と25日、2024年ホリデーコレクションを発売する。テーマは、第1弾にメタリックパステルの幻想的な“ファンタジー フリーフォール(FANTASY FREEFALL)”を、第2弾にアンティークグラスを片手に、チルなホリデーを過ごす様子をイメージした“スルー ザ グラス(THROUGH THE GLASS)”を掲げ、限定のキットや定番品の限定色などをラインアップする。

第1弾:10月4日発売

発売日:10月4日
予約開始日:9月20日

“ホリデー アディクション ファンタジー フリーフォール”

価格:各7040円

“ホリデー アディクション ファンタジー フリーフォール”は、ファンタジックなホリデーの世界観を淡い光のヴェールで表現した限定キットだ。定番の単色アイシャドウ“ザ アイシャドウ”は2色構成に、“ザ ブラッシュ”もマットカラー1色とニュアンサー2色をセットした特別仕様に仕上げた。ペールトーンのピンク系とウォームトーンのオレンジ系の2種を用意している。

“ミニ リップ トリオ ファンタジー フリーフォール”

価格:各4950円

ミニサイズのマットリップ1色と、リップオイル2種のトリオセット“ミニ リップ トリオ ファンタジー フリーフォール”も登場する。唇にときめきをもたらすピンクと、モードで自由な表情を唇に生み出すオレンジブラウンの2種類から選べる。

“ホリデー アディクション ベースメイクアップ コレクション 2024”

価格:各8580円

同ブランドのベースメイクアイテムを存分に楽しめる限定キットもお目見え。ルースパウダーや2024年秋に登場したデイクリーム、クレンジングクリームをイン。ピンとした立体感のある艶とハリをもたらすミニサイズのファンデーション“ザ ファンデーション リフトグロウ”は、ピンク系とライトベージュ系の2色から選べる。オリジナルのメイクアップポーチも付属する。

第2弾:10月25日

発売日:10月25日
予約開始日:10月11日

“ザ アイシャドウ パレット + スルー ザ グラス”

価格:各6820円

人気の4色アイシャドウパレット“ザ アイシャドウ パレット +”は、キャンドルに照らされたアンティークグラスの幻想的な色と光のニュアンスを閉じ込めたパールカラーで統一。101はグラスに光がゆらめく瞬間を切り取ったペールカラーのパレットで、102は重厚なグラスから放たれるきらめきのディープカラーのパレットに仕上げた。

“ザ アイグロス スルー ザ グラス”

価格:2750円

ガラスのような艶をアクセントに加える“ザ アイグロス スルー ザ グラス”は、濡れたような質感がメイクの表現に遊び心とモード感をプラスするクリアカラー。目元だけでなく、頬や唇に使用することも可能だ。

“ザ リキッド アイシャドウ ウルトラスパークル”

価格:2750円

“ザ リキッド アイシャドウ”は星くずを詰め込んだような、眩いほどの輝きを放つリキッドアイシャドウで、限定色はホリデーシーズンの気分を高めるピンクシャンパンカラーを用意した。よれにくく、美しい色とぜいたくなきらめきが長時間続く。

“クリーム チーク ティント スルー ザ グラス”

価格:3300円

“クリーム チーク ティント スルー ザ グラス”は、見た目はブラックだが頬に塗布すると血色感のあるピンクに変化するクリームチーク。透明感のある艶を与え、上気したような表情を演出する。

“ザ スパークル マスカラ スルー ザ グラス”

価格:3850円

“ザ スパークル マスカラ”は、複雑なカラーパールを含んだトップコートタイプのマスカラで、瞬きするたびにラメが輝く。限定色は華やかなシャンパンゴールド。

“リップ セラム ティント”

価格:各3520円

色持ち、艶、高発色の全てを兼ね備えた、スキンケア発想の“リップ セラム ティント”から、甘くビターなホリデー限定色を発売する。ほろ苦い甘さのディープベリーと、ゴールドがまばゆいブラウンレッドの2色で、べたつかずにグロスのような豊かな艶が続く。

“リップ オイル ティント”

価格:各3300円

ティントタイプのリップオイル“リップ オイル ティント”からは、ピンクを秘めたリュクスなゴールドと、ピンクレッドを秘めたシルバートープの限定色が登場する。唇の水分に反応して、ピンクカラーに染まりながら、唇にシックな輝きを与える。

商品一覧

第1弾“ファンタジー フリーフォール(FANTASY FREEFALL)”

第2弾“スルー ザ グラス(THROUGH THE GLASS)”

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北川景子出演の「ワンバイコーセー」新CMが公開 “もっちり肌”に導く美容液も発売

コーセーの高効能ブランド「ワンバイコーセー(ONE BY KOSE)」は8月21日、導入美容液“セラムヴェール ディープリペア”【医薬部外品】(60mL、5500円)を発売する。発売に先立ち、16日からブランドミューズである俳優の北川景子を起用した新CM「菌の発酵力」編の放送を全国で開始した。

ブランドを代表する改善導入美容液がパワーアップ

ブランドを代表する “セラムヴェール”は、2001年に日本で初めて「肌の水分保持能改善」の効能が認められた有効成分“ライスパワーNo.11”を配合した改善導入美容液。今回発売する“セラムヴェール ディープリペア”は3代目で、新たにアセチルアミノ酸などの保湿成分や潤い感をさらにアップさせたディープリペア処方を新たに採用。潤いにあふれたふっくら肌へと導く。

新CMでは北川景子の潤密肌を披露! 特別インタビューも公開

そんな同商品をアピールする北川出演の新CMは、北川の潤い密着肌をさまざまなショットで披露し、肌の潤い改善を実現する商品特徴を表現した。

ほか、北川のインタビュー動画も公開し、スキンケアのルーティン、ライフスタイルの変化等について語るほか、同商品のおすすめの使い方を紹介。同ブランドのミューズになって7年経ちライフスタイルも変化した北川は「お仕事をいただいたときは30歳だったんですけれども、そのときは仕事が最優先という感じでしたし、いつも肌は調子がよいという感じだったんですけれども、自分自身も40代が近くなってきて昔ほど手間とか時間をかけられないけど、短時間でガーッと集中して向き合うということがどんどん得意になってきた7年間でもあって、あとはもう自分が信じている化粧品をずっと使い続けることで、自分の変化もわかりやすいと思うようになりました」とコメント。

また、「やっぱり子ども中心とか家庭中心になってくると、自分のことが後回しになっていくんですけれども、だからこそ信頼できるスキンケアをお守りみたいな形で使わせていただいて、だから自信につながっているのかなと思います」と語っている。

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北川景子出演の「ワンバイコーセー」新CMが公開 “もっちり肌”に導く美容液も発売

コーセーの高効能ブランド「ワンバイコーセー(ONE BY KOSE)」は8月21日、導入美容液“セラムヴェール ディープリペア”【医薬部外品】(60mL、5500円)を発売する。発売に先立ち、16日からブランドミューズである俳優の北川景子を起用した新CM「菌の発酵力」編の放送を全国で開始した。

ブランドを代表する改善導入美容液がパワーアップ

ブランドを代表する “セラムヴェール”は、2001年に日本で初めて「肌の水分保持能改善」の効能が認められた有効成分“ライスパワーNo.11”を配合した改善導入美容液。今回発売する“セラムヴェール ディープリペア”は3代目で、新たにアセチルアミノ酸などの保湿成分や潤い感をさらにアップさせたディープリペア処方を新たに採用。潤いにあふれたふっくら肌へと導く。

新CMでは北川景子の潤密肌を披露! 特別インタビューも公開

そんな同商品をアピールする北川出演の新CMは、北川の潤い密着肌をさまざまなショットで披露し、肌の潤い改善を実現する商品特徴を表現した。

ほか、北川のインタビュー動画も公開し、スキンケアのルーティン、ライフスタイルの変化等について語るほか、同商品のおすすめの使い方を紹介。同ブランドのミューズになって7年経ちライフスタイルも変化した北川は「お仕事をいただいたときは30歳だったんですけれども、そのときは仕事が最優先という感じでしたし、いつも肌は調子がよいという感じだったんですけれども、自分自身も40代が近くなってきて昔ほど手間とか時間をかけられないけど、短時間でガーッと集中して向き合うということがどんどん得意になってきた7年間でもあって、あとはもう自分が信じている化粧品をずっと使い続けることで、自分の変化もわかりやすいと思うようになりました」とコメント。

また、「やっぱり子ども中心とか家庭中心になってくると、自分のことが後回しになっていくんですけれども、だからこそ信頼できるスキンケアをお守りみたいな形で使わせていただいて、だから自信につながっているのかなと思います」と語っている。

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