コム デ ギャルソン「CDG」と「ザ・ノース・フェイス」のコラボ再び 9月19日発売

コム デ ギャルソン「CDG」と「ザ・ノース・フェイス」のコラボ再び 9月19日発売

コム デ ギャルソンの「シーディージー(CDG)」は9月19日、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とコラボしたカプセルコレクションを発売する。両者の協業は2回目。

同コレクションの核となるのはジャケット3型(4万5650円〜)で、「ザ・ノース・フェイス」の原点である1980年代のクライミングウエアが原型だ。素材やファスナー、ベンチレーションといったディテールは本格的なアウトドア仕様で、内側に“WEAR YOUR FREEDOM”“MY ENERGY COMES FROM FREEDOM”といったコム デ ギャルソンの普遍的なメッセージを施す。

ほかにフリース(3万7400円)、Tシャツ(1万3200円〜)、バケットハット(1万1000円)もラインアップする。

コラボカプセルコレクションは「シーディージー」の店舗、「ザ・ノース・フェイス」の旗艦店、それぞれの公式オンラインストアで扱う。

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コム デ ギャルソン「CDG」と「ザ・ノース・フェイス」のコラボ再び 9月19日発売

コム デ ギャルソンの「シーディージー(CDG)」は9月19日、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とコラボしたカプセルコレクションを発売する。両者の協業は2回目。

同コレクションの核となるのはジャケット3型(4万5650円〜)で、「ザ・ノース・フェイス」の原点である1980年代のクライミングウエアが原型だ。素材やファスナー、ベンチレーションといったディテールは本格的なアウトドア仕様で、内側に“WEAR YOUR FREEDOM”“MY ENERGY COMES FROM FREEDOM”といったコム デ ギャルソンの普遍的なメッセージを施す。

ほかにフリース(3万7400円)、Tシャツ(1万3200円〜)、バケットハット(1万1000円)もラインアップする。

コラボカプセルコレクションは「シーディージー」の店舗、「ザ・ノース・フェイス」の旗艦店、それぞれの公式オンラインストアで扱う。

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「ファンケル」から朝用のミルク洗顔料が誕生 メイク崩れの原因をオフ

「ファンケル(FANCL)」は10月16日、乳液発想の朝用ミルク状洗顔料“やわ肌ミルク洗顔”(120mL、1650円)を発売する。水分と油分のバランスを整え、泡立て不要。メイク崩れの原因となる“悪玉皮脂”を落とす成分を配合する。直営店舗で取り扱うほか、10月12日にマツモトキヨシとココカラファイン、ECで先行販売を行う。今後、SNSを活用しながら知名度を広げる計画だ。

ファンケルの調査によると、コロナ禍以降に朝洗顔の注目度が高まり、時短で使える泡洗顔料の使用率が高いという。朝の洗顔に関して「あまり洗顔に時間をかけられない」「その後気持ちよく出かけるためのメイクの準備としてやっている」といった実態を受け、「すでに市場にある朝によく使われがちな泡タイプでは満たせていないことが判明した」(幕田美布バイスプレジデント)。そこで、朝の洗顔ニーズに応えるべく、時短ケアや柔軟ケア、メイクのりまで良くなる「理想的な朝洗顔」を開発した。洗顔料の新商品としては3年ぶりの誕生となる。

同商品は、乳液に洗浄成分を入れたような処方設計を採用。「グリセリン」「発酵ヨーグルトエキス」と柔軟オイル成分「バオバブオイル」を配合した角層柔軟処方で、水分と油分のバランスを整え、しっとりとした柔らかい肌に導く。また、朝のテカリ・ベタつきやメイク崩れの原因となる悪玉皮脂(遊離脂肪酸)を選択的に落とす“ベタつきオフ成分”を配合する。泡立てる必要がなく、肌にじか塗りしてすぐに洗い流せる。

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「ファンケル」から朝用のミルク洗顔料が誕生 メイク崩れの原因をオフ

「ファンケル(FANCL)」は10月16日、乳液発想の朝用ミルク状洗顔料“やわ肌ミルク洗顔”(120mL、1650円)を発売する。水分と油分のバランスを整え、泡立て不要。メイク崩れの原因となる“悪玉皮脂”を落とす成分を配合する。直営店舗で取り扱うほか、10月12日にマツモトキヨシとココカラファイン、ECで先行販売を行う。今後、SNSを活用しながら知名度を広げる計画だ。

ファンケルの調査によると、コロナ禍以降に朝洗顔の注目度が高まり、時短で使える泡洗顔料の使用率が高いという。朝の洗顔に関して「あまり洗顔に時間をかけられない」「その後気持ちよく出かけるためのメイクの準備としてやっている」といった実態を受け、「すでに市場にある朝によく使われがちな泡タイプでは満たせていないことが判明した」(幕田美布バイスプレジデント)。そこで、朝の洗顔ニーズに応えるべく、時短ケアや柔軟ケア、メイクのりまで良くなる「理想的な朝洗顔」を開発した。洗顔料の新商品としては3年ぶりの誕生となる。

同商品は、乳液に洗浄成分を入れたような処方設計を採用。「グリセリン」「発酵ヨーグルトエキス」と柔軟オイル成分「バオバブオイル」を配合した角層柔軟処方で、水分と油分のバランスを整え、しっとりとした柔らかい肌に導く。また、朝のテカリ・ベタつきやメイク崩れの原因となる悪玉皮脂(遊離脂肪酸)を選択的に落とす“ベタつきオフ成分”を配合する。泡立てる必要がなく、肌にじか塗りしてすぐに洗い流せる。

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大丸東京店の“売らない店”が4倍に増床 ブームから数年、見えてきた本質と価値

大丸松坂屋百貨店は18日、大丸東京店4階のD2Cブランドのショールーミングスペース「明日見世(あすみせ)」を9階に移設・増床する。展開するのはかつて子供服ブランドの売り場だった区画で、面積は従来の4倍となる約430平方メートルとなる。

ショールーム機能に特化した、いわゆる“売らない店”である「明日見世」は2021年10月にオープン。ファッションやビューティ、雑貨などジャンルレスに小規模ブランドをキュレーションして見本を展示し、大丸松坂屋側はブランドから出店料を徴収する形で運営してきた。優れた商品がありながら商品SKU数が少ない、店舗運営のための資金・人材に乏しいといった理由でリアル出店ができない企業やブランドへのソリューションとして、百貨店が抱える優良顧客とのタッチポイントを提供してきた。

数週間〜数カ月のタームで出品ブランドを入れ替えて、鮮度のある売り場を保つ点も特徴。基本的にはその場で販売はせず、QRコードで出品ブランドのECサイトに誘導するほか、NTTドコモとの協業でAI顔認証カメラによる顧客分析を導入するなど、同社のOMO(オンラインとオフラインの融合)における実験的売り場としても機能してきた。約3年の運営期間で200以上のブランドからの出品実績を重ね、取引先と顧客からの一定の好反応を得て移設増床を決めた。

「売る」「売らない」は重要ではない

「明日見世」が運営を開始した2021年は、“売らない店”が小売業界でバズワード化していた。そのころと比べればブームは落ち着いた印象があるが、「明日見世」の仕掛け人である大丸松坂屋百貨店DX推進部の岡﨑路易部長と和田房枝「明日見世」プロジェクトマネージャーの両人は、これまでの3年の運営で“売らない店”という形態の本質や目指すべき価値が見えてきたと話す。

「“売らない店”が盛んに謳われたころに『明日見世』を作ったため、メディアにもそういった文脈で取り上げられたりもしたが、今となっては『売る』『売らない』はそこまで重要ではなく、お客さまの選択の結果にすぎないと感じている」と和田プロジェクトマネージャー。コロナ禍を経て消費がデジタルシフトする一方、「デジタルでは伝えきれないものを伝える、リアルの場としての必要性」がくっきりしてきた。「そこでショールーミング型ストアならではの、単に商品を買うだけでなく、さまざまな体験を通じた『出合い』ができることがますます重要性を帯びてきたし、まさにそれが本質なのだと思う。今回の改装もそういった方向性をさらに強めるものになる」(岡﨑部長)。

ブランドを深掘るキュレーションエリア
商品だけでなく歴史や製造背景を知る

移設後は、一部商品をその場で購入できる物販コーナーを設ける。ウールTシャツなどを取り扱う「C-ONE」やコスメブランドの「ジブンサロン(JIBUN SALON)」、インテリア雑貨の「スフェラーパワー(SPHELAR POWER)」など20ブランドの展開からスタートする。売り場全体で取り扱うブランドの数はほぼ増やさず、カフェの飲食ゾーンや特定のブランドに光を当てるキュレーションエリアに大きくスペースを割いた。

移設拡大での強化ポイントは「知る、試す、考えるという顧客体験を深める」こと。その考えを象徴するキュレーションスペースは、移設オープンから6カ月間、「デルメッド」「イロイク」などのビューティブランドを展開する三省製薬にフォーカスする。同社ブランドの商品テスターのほか、製薬会社としての出自や歴史、製造背景などに関するコンテンツも展示することで、来店客とブランドの接点をこれまで以上に立体的にする。

出展者のリアルな声
「販路拡大のチャンスにつながった」

三省製薬の陣内宏行社長は、「明日見世」の移設前にすでに複数回出展しており、その価値を実感したという。「これまで当社はEC販売を中心に事業展開してきたが、ネット上の情報が溢れる中で自分たちのブランドや商品の価値を届けることが難しくなったと実感する。そんな中、『明日見世』に出展したことで、一般のお客さまはもとより他の百貨店や専門店のバイヤーともリアルでつながり、販路拡大などのチャンスにつなげることができた」と話す。

改装によって出展の付加価値を高めるとともに、出展料は従来の12週間あたり45万円から90万円へ引き上げる。出店料収入は移設前の2.5倍とする計画だ。

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ジェイミー・xxが語る最新作「In Waves」と「サンプリング」、そしてThe xxについて

ロンドンが生んだ稀代の才能も、気付けば随分とキャリアを重ねていた。私は幸運にも、彼の偉大な始まりに直撃し、彼の音楽と共に過ごしてきたわけだがザ・エックス・エックス(The xx)が2009年に最初のレコードをリリースしてから、15年もの月日が経ったことがいまだに信じられない。

ジェイムズ・スミスというありふれた名前の青年は、バンドでデビューした20歳の頃から、ジェイミー・エックス・エックス(Jamie xx)という奇妙なステージネームを名乗っている。極めてシンプルでありながら、なぜか派手派手しくもあり、とは言いつつも洗練されたその名は、彼の作家性とフィロソフィーそのものを表しているのではないだろうか。

初めてザ・エックス・エックスの「VCR」を聴いた当時14歳の私は、ギターを始めたてで、いとも簡単に演奏できるこの曲のフレーズを繰り返し弾いていた。トイピアノに似たキュートでアイコニックなサウンドと、シンプルなギターフレーズとベースラインが印象的であるが、ただ、その裏で巧みに抜き差しされるビートの妙に気付くのは、かなり後のこと。ミニマルとマキシマムを行き来する、彼の音楽について気付きが増えるたびに、彼のあまりにもオルタナティブな才能に圧倒され、なぜか落ち込んでしまう。

また彼は、弱冠22歳でギル・スコット・ヘロンの遺作のリミックスを買って出る、気骨のある人間だ。そのリミックスアルバムが、ソロキャリアの始まりであることも恐ろしいが、それがまた超エポックメイキングなのである。この「We're New Here」(2011年)と、ソロ1stアルバム「In Colour」(15年)に共通して感じたのは、サンプリングを用いる中で見せる引用元へのリスペクトと音楽への愛。サンプリングは、引用元の楽曲のストーリーテリングを更新することができる特別な表現方法であるが、彼は自身がティーンだった頃にダンスシーンで活躍していたレジェンドたちから、それを学び取った。

最新作「In Waves」は、彼の原点となったサンプリングミュージックと、現行のシーンに新風を吹き込む若い世代の音楽の両方に敬意を払った作品であり、そのぶつかり合う波の中で彼自身にとって最適なものを探求している。ただ、個人的でありながらも、オーディエンスへの目線は欠かさず、私たちにデリバーするそのカリスマ性とバランス感覚には敬服するばかりだ。

そんな敬愛するジェイミーに、約9年ぶりとなるフルアルバム「In Waves」についてのインタビューを敢行した。

「人生とは“波”のようなものだと気付くことができた」

——「In Waves」の“Wave”は、さまざまな比喩表現としても使われる言葉だと思いますが、今作にはどういった意図で用いたのでしょうか?

ジェイミー・エックス・エックス(以下、ジェイミー):広い意味では、僕がアルバムにかけた時間や、それまでに自分が体験したアップダウン、そして世界中の人々が体験したアップダウンを表している。僕はここ数年で、初めて物事を俯瞰して見るということができた。そして、人生とは“波”のようなものだと気付くことができたんだ。それができたから、今回のアルバムを完成させることができた。

——今作のアートワークは、強烈な波模様でかなりサイケデリックな印象があります。似たものだと、メルツバウ(Merzbow)の「Pulse Demon」などが思い出されますが、これはどのような意図がありましたか?

ジェイミー:衝撃的なものにしたいと思ったのと、僕の今までの作品のアートワークと似たようなテーマが感じられるものにしたいと思った。一連のコレクションになるようにね。また、今作のアートワークは、目の錯覚を起こすようなトリッピーなイメージにしたかった。アルバムの後半部分は特に顕著で、深いトンネルに落ちていくような不思議な感じがあると思うんだけど、それをアートワークで表現したかった。

——あなたのソロのアートワークには、共通してミニマリズムとマキシマリズムが共存しているように思えます。

ジェイミー:このアルバムに関しては、そうだと言えると思う。ここ数年リリースされている比較的ポップ寄りのダンスミュージックは結構ミニマルというか、ベーシックな方法で作られていて、僕はあまり心を動かされないんだ。聴いていて、何の感情も湧き起こらないんだよ。僕はそれに対抗して、今、世界的に使われているポピュラーな手法とは違うことを試みた。周りの状況や意見を気にすることなく、自分自身を信じて、自分にとって自然だと感じられることをやろうと思ったんだ。

サンプリングについて

——前作でも用いられていましたが、今作ではサンプリングがより多用されています。ただ、一口にサンプリングといっても、カットアップの手法に90年代以降のクラブミュージックからの直接的な影響を感じました。

ジェイミー:子供の頃に自分がやっていた音楽制作の方法に立ち返ったんだ。その頃は、自分が作った音楽なんて誰も聴いたことがなかったし、誰かに聴いてもらおうとも思っていなかった。その時の作り方が一番楽しかったから、またその方法で音楽を作ろうと思ったんだ。その方法というのが、サンプリングを多用することだった。90年代の音楽もサンプリングを起用したものが多かったと思う。それに、最近のダンスミュージックが聴けない時期とも重なったんだ。というのも、ダンスミュージックを聴くと、仕事のことを悪い方に考えて不安になってしまってね。だから古い音楽を聴いていて、アルバムではそんな時に聴いていた音源をたくさんサンプリングした。この点においても、自分のルーツに立ち返ったと言えるね。

——その時代のレジェンドとして、実際にアヴァランチーズ(The Avalanches)と共演していますが、彼らとの仕事はどうでしたか?

ジェイミー:素晴らしかったよ!彼らの1stアルバム「Since I Left You」(2000年)が出た時、僕はあのアルバムをループして、それから何年も聴いていたんだ。その経験によって、自分の音楽制作の基礎が形成されたと思う。あのアルバムが出た時、僕は11歳だったから、ちょうど自分で音楽を作る方法を学び始めていた頃だったんだ。アヴァランチーズに実際に会って、彼らの1stアルバムについて話したり、彼らがどうやって音楽を作っているのかについて聞いたりして仲を深めていった。今では、彼らがロサンゼルスに来る時は、僕の自宅に泊まることもある。逆に、僕がオーストラリアに行く時は、彼らと一緒に遊んだりする。自分が尊敬するヒーローに会うことができて、しかも自然な関係性を築くことができたのは、すごく特別なことだと思う。僕と彼らの音楽の作り方は上手くフィットしたんだけど、それは彼らの音楽をたくさん聴いて、彼らから学んできたから当然のことだよね。

——「All You Children」に続く「Every Single Weekend」も特徴的な子供の声のサンプルが使われていますが、あれは何かの曲からサンプリングしたものですか?

ジェイミー:あれも実はアヴァランチーズとコラボレーションした曲なんだ。最初に作ったバージョンはもっと尺の長いものだったんだけど、そっちのバージョンは今後、アヴァランチーズ名義でリリースできたらと思っている。僕たちは、子供の歌声が入ったサンプルをたくさんお互いに送り合っていた。彼らの得意とする分野だよね(笑)。
そして、僕たちはこの曲のバージョンをいくつも作った。だからアルバムに収録されているのは、長いバージョンを切り取ってつなげたものなんだよ。

——アルバムからの最初のシングル「Baddy On the Floor」のカットアップの部分で、ダフト・パンクの「One More Time」を思い出す人は多いかもしれません。

ジェイミー:その曲自体を意識したわけではないんだけど、僕はあの時代のダンスミュージック全般に大きな影響を受けてきた。ちょうど「Discovery」(01年)がリリースされていた頃に、音楽の作り方を勉強していたからね。彼らの音楽は、当時最もヒットしたポップソングだったけれど、それと同時にとても品があり、僕の幼少時代から大好きだった音源をサンプリングしていたり、参考にしたりしている上に、プロダクションが洗練されていた。そういった部分に影響を受けているから、自分の音楽においても、同じような感覚を呼び起こすものを作りたいと常に思っているんだ。

——サンプリングを用いるとなれば、一番苦労するのが権利のクリアランスかと思います。そこでのエピソードを聞かせてください。

ジェイミー:許諾を得るのは大変なものばかりだったよ。最近ではサンプリングをするのがさらに難しくなったからね。今回は自分のルーツに立ち返りたいという思いがあったから、サンプリングの許諾を得るのが大変でも、それをする必要があった。実は1曲だけ、どの部分もクリアランスが下りず、アルバムに収録できなかった曲があるんだ。いつかこの曲を完成させて、クリアランスが必要ないDJセットなんかでプレイできればいいけどね。

——オープニングトラック「Wanna」は、興奮を目前にした静けさをキャプチャしたかのようなアンビエントトラックですが、なぜこのような静かな幕開けにしたのでしょうか?

ジェイミー:そもそも、「Wanna」をアルバムの最初に持ってこようとは意図していなかったんだ。このアルバムのトラックリストを考えるのには、すごく時間をかけていて、この曲はアルバムの中盤に置いてあるパターンが多かった。もともとは自分のDJセットで、観客に静かな瞬間を与えて、リセットさせるために作った曲なんだよ。だけど、「Wanna」をアルバムの中盤に置いたバージョントラックリストで、アルバムをフォー・テット(Four Tet)に聞いてもらったら、彼の主な指摘は「『Wanna』を冒頭に持ってこい」ということだった。最初は彼の指摘はクレイジーだと思ったよ。でもそれを取り入れることにした。フォー・テットはいつも素晴らしいアドバイスをくれる。それがピッタリとハマったんだ。

「Dafodil」「Still Summer」「Life」「Breather」のこだわり

——「Dafodil」は、J.J.バーンズ(J.J. Barnes)の「I Just Make Believe (I’m Touching You)」と、アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)による同曲のカバーがサンプリングされていますよね。あの2曲がつながった瞬間は最高でした!これにはどのような狙いがあったのでしょうか?

ジェイミー:この曲ができた時に、「自分はまたソロアルバムを作れるのかもしれない」という段階だったんだ。この曲でも、自分が昔やっていたようなサンプリングの手法を使っている。ただ、今まで自分がやってきたサンプリングよりも面白い方法で使いたいとも思った。

それから、客演してくれているケルシー・ルー(Kelsey Lu)との関係が形になった曲でもあるんだ。彼女とは仲が良くて、一緒に時間を過ごしていた時期もあったんだけど、この曲は、僕とケルシーが出会った最初の夜について歌っている。アルバムの要所要所に、このような深い繋がりを表現したいと思ったんだ。

——「Dafodil」に関してもう1つ聞きたいのが、ケルシーのほかに、ヴィーガンとの仕事でも知られるジョン・グレイシャー(John Glacier)も参加していて、2人の声にはビットクラッシュのような特徴的なフィルターがかかっています。一方で(アニマル・コレクティヴの)パンダ・ベア(Panda Bear)の声にはボコーダーが使われていて、サンプルも含め、出自やシーンもバラバラな5人の声がカオスに混ざり合っています。このプロダクションにはどのような意図があったのでしょうか?

ジェイミー:もともとこの曲はケルシーだけが参加していたものだった。その後に、たくさんの人に「ロンドンでの楽しい夏の一夜」というテーマで、ヴァースを送ってもらうように頼んだんだ。だから、別のバージョンには30人くらいの人が参加しているものもあるんだよ。こっちのバージョンも、いつか完成させたいと思っている。アルバムのバージョンに起用したヴァースは、特に異質なものを選んだんだ。1つの曲でも、リスナーを壮大な旅に連れて行くことができて、なおかつ一貫性のあるものを作ることができるということを表したかった。

——「Still Summer」のグリッチエフェクトに衝撃を受けました。あれは具体的にどのような処理を施しているのでしょうか?

ジェイミー:あれは、間違いが重なってできたものなんだ。フロー状態に入って作っていたんだけど、特に何も考えずに、適当に、自由に制作をしていた。すべてが上手くいく最高な一日だった。技術的には、比較的シンプルなシンセのコードプログレッションを作っていて、それをリサンプリングして、引き伸ばして、逆再生してみたんだ。最終的にできた音はオーガニックな響きになったと思う。ノートパソコンから音を出しているというよりも、誰かがギターをかき鳴らしている音みたいだよね。

——「Life」での、ロビンとの仕事はいかがでしたか?

ジェイミー:とてもすてきな時間だったよ。いつでもそう。実は、彼女ともう何年も一緒に仕事をしてきているし、友人としても一緒に時間を過ごしてきた。彼女はキャリアが長いから、僕にとってはすごく良い刺激になるし、彼女と一緒に仕事すると、彼女から多くのことを学べるんだ。僕たちが今まで一緒に作ってきた音楽は、これまで正式に公開されることがなかったから、「Life」がリリースされてすごくうれしいよ。

——もともとつながりがあったんですね!この曲にはフランスのディスコグループ、リベラシオンによる「The House Of The Rising Sun」のカバーがサンプリングされていますが、それをロビンの歌と組み合わせるのは、とても素晴らしいアイデアだと思いました。

ジェイミー:サンプルを聴いた瞬間に、それをどうやって自分の曲に仕上げればいいのかというのがすぐにひらめいたという稀なケースだった。曲の仕上がりも実際に良かった。そして、ポップなメロディーを乗せるのが上手な人とコラボレーションするのが当然だと思ったし、僕が作ったトラックのテンションに負けない人とコラボレーションしたいと思ったんだ。ロビンとは既に仲良くなっていたし、僕たちはサウンドについての感性が似ているから、彼女なら僕が作曲したこのトラックを気に入ってくれると思った。僕が彼女にトラックを送ったら、彼女はすごく感激してくれて、ボーカルのパートを1日くらいで作って送り返してくれた。彼女のパートも完璧だった。

——「Breather」は、かなりアクロバティックというか、ダブステップやブレイクビーツといった複雑なリファレンスがある楽曲だと思うんですが、この曲にはどのようなバックボーンがありますか?

ジェイミー:「Idontknow」という曲を作って、パンデミックの最中にリリースしたんだけど、この曲は130BPMから160BPMに変わるんだ。

この切り替えは、比較的スローなダンスミュージックからジャングルにスイッチする時に便利なんだ。僕は自分のDJセットで、(早いテンポから)ハウスのテンポに戻るトラックを探していて、その時にこの方法を思いついた。それはシンコペーションされたシンセラインを使うというアイデアで、シンセラインは同じテンポでキープして、他の要素のテンポを変えるというものだった。「Breather」もこれが基本的なアイデアとして作られている。それに、さっきも話したような、大勢の観客の前でプレイする時に、冷静になれる瞬間を作って、観客が落ち着ける瞬間を作りたいという思いもあった。「Breather」は、パンデミックの中で作った曲なんだけど、この曲が完成した時に強く感じたのは、パンデミックが終わって世界がまた開けたら、この曲をみんなの前で早くプレイしたいなということだった。

「シャネル」とのコラボ

——今年の初めには「シャネル(CHANEL)」とのコラボレーションで「It's So Good」をリリースしましたね。この曲はUKファンキーとハウスが混在していますが、あなたのこのセンスは、サイエンティストというより、パヒューマーに近いと思います。なぜ、複雑なものを美しくまとめ上げることができるのですか?

ジェイミー:すてきなコメントをありがとう。どうやってできるのかは分からないけれど、この曲に関しては、あまりプレッシャーを感じることなく、自由に表現できる機会だったからかもしれない。「シャネル」が僕にアプローチしてきて、「あなたの自由にして良いですよ」と言ってくれたんだ。素晴らしい会社の支援があって、自由に音楽制作ができるというのは本当に最高だった。「シャネル」というブランドも、このプロジェクトに携わっていたクリエイターの人たちもみんな寛容だったから、プレッシャーをあまり感じることなく、少し変わったことをやってみてもいいんだ、という気持ちにさせてくれた。

——では、経緯としては「シャネル」から連絡があり、「自由に音楽を作ってください」という感じだったんですね?

ジェイミー:そうだよ。「シャネル」という大企業がここまで自由にやらせてくれるのは、とても稀なことだと思う。だからあの機会を与えてもらったことにはとても感謝しているよ。

The xxについて

——先日のグラストンベリーのステージでも、(ザ・エックス・エックスの)ロミー(Romy)とオリヴァー・シム(Oliver Sim)が登場した瞬間は特に盛り上がっていましたが、今作の「Waited All Night」を聴いた瞬間も同じような高揚感を覚えました。やはり、3人が集まった瞬間のマジックは存在しますか?

ジェイミー:確かに存在するね。それを言葉にするのは難しい。彼らとはもう長い付き合いになるけれど、今でも、そういうマジカルな瞬間があるんだ。僕たちは、普通に友達としてもよく一緒に遊んでいて、しょっちゅう会っているんだけどね!(笑)。

でも3人で音楽を作ると、言葉では言い表せない何かが起きる。この前のグラストンベリーでもそうだった。BBCの撮影が入っているのも知っていたし、その映像を大勢の人が見ることも分かっていたけれど、彼らと一緒にいることがうれしすぎて、僕は笑顔を隠しきれなかった。野暮ったく見えてないといいんだけど、僕にとっては最高に楽しい瞬間だったよ。

——たくさんの人が感動している瞬間でしたよ! 今年は「The xx」(09年)のリリースから15周年のアニバーサリーでもありますね。遠くないうちにまた3人の音楽も聴けるのでしょうか?

ジェイミー:遠くないうちかどうかは分からないけれど、僕たちは3人でまた音楽を作り始めている。まだ初期段階だけど、僕たちから今後、音楽がリリースされることは間違いないよ。

■Jamie xx ニューアルバム「In Waves」
2024年9月18日リリース
※デジタル/ストリーミング配信は9月20日から。
CD 国内盤 (解説書・ボーナストラック追加収録):2860円
CD 輸入盤: 2420円
LP 限定盤 (数量限定/ホワイト・ヴァイナル): 5280円
LP 国内盤 (数量限定/ホワイト・ヴァイナル/日本語帯付き): 5610円
LP 輸入盤:4950円
CD 国内盤 + T-Shirts(Black):8360円
LP 国内盤 + T-Shirts(White):1万1550円
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14157

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ジェイミー・xxが語る最新作「In Waves」と「サンプリング」、そしてThe xxについて

ロンドンが生んだ稀代の才能も、気付けば随分とキャリアを重ねていた。私は幸運にも、彼の偉大な始まりに直撃し、彼の音楽と共に過ごしてきたわけだがザ・エックス・エックス(The xx)が2009年に最初のレコードをリリースしてから、15年もの月日が経ったことがいまだに信じられない。

ジェイムズ・スミスというありふれた名前の青年は、バンドでデビューした20歳の頃から、ジェイミー・エックス・エックス(Jamie xx)という奇妙なステージネームを名乗っている。極めてシンプルでありながら、なぜか派手派手しくもあり、とは言いつつも洗練されたその名は、彼の作家性とフィロソフィーそのものを表しているのではないだろうか。

初めてザ・エックス・エックスの「VCR」を聴いた当時14歳の私は、ギターを始めたてで、いとも簡単に演奏できるこの曲のフレーズを繰り返し弾いていた。トイピアノに似たキュートでアイコニックなサウンドと、シンプルなギターフレーズとベースラインが印象的であるが、ただ、その裏で巧みに抜き差しされるビートの妙に気付くのは、かなり後のこと。ミニマルとマキシマムを行き来する、彼の音楽について気付きが増えるたびに、彼のあまりにもオルタナティブな才能に圧倒され、なぜか落ち込んでしまう。

また彼は、弱冠22歳でギル・スコット・ヘロンの遺作のリミックスを買って出る、気骨のある人間だ。そのリミックスアルバムが、ソロキャリアの始まりであることも恐ろしいが、それがまた超エポックメイキングなのである。この「We're New Here」(2011年)と、ソロ1stアルバム「In Colour」(15年)に共通して感じたのは、サンプリングを用いる中で見せる引用元へのリスペクトと音楽への愛。サンプリングは、引用元の楽曲のストーリーテリングを更新することができる特別な表現方法であるが、彼は自身がティーンだった頃にダンスシーンで活躍していたレジェンドたちから、それを学び取った。

最新作「In Waves」は、彼の原点となったサンプリングミュージックと、現行のシーンに新風を吹き込む若い世代の音楽の両方に敬意を払った作品であり、そのぶつかり合う波の中で彼自身にとって最適なものを探求している。ただ、個人的でありながらも、オーディエンスへの目線は欠かさず、私たちにデリバーするそのカリスマ性とバランス感覚には敬服するばかりだ。

そんな敬愛するジェイミーに、約9年ぶりとなるフルアルバム「In Waves」についてのインタビューを敢行した。

「人生とは“波”のようなものだと気付くことができた」

——「In Waves」の“Wave”は、さまざまな比喩表現としても使われる言葉だと思いますが、今作にはどういった意図で用いたのでしょうか?

ジェイミー・エックス・エックス(以下、ジェイミー):広い意味では、僕がアルバムにかけた時間や、それまでに自分が体験したアップダウン、そして世界中の人々が体験したアップダウンを表している。僕はここ数年で、初めて物事を俯瞰して見るということができた。そして、人生とは“波”のようなものだと気付くことができたんだ。それができたから、今回のアルバムを完成させることができた。

——今作のアートワークは、強烈な波模様でかなりサイケデリックな印象があります。似たものだと、メルツバウ(Merzbow)の「Pulse Demon」などが思い出されますが、これはどのような意図がありましたか?

ジェイミー:衝撃的なものにしたいと思ったのと、僕の今までの作品のアートワークと似たようなテーマが感じられるものにしたいと思った。一連のコレクションになるようにね。また、今作のアートワークは、目の錯覚を起こすようなトリッピーなイメージにしたかった。アルバムの後半部分は特に顕著で、深いトンネルに落ちていくような不思議な感じがあると思うんだけど、それをアートワークで表現したかった。

——あなたのソロのアートワークには、共通してミニマリズムとマキシマリズムが共存しているように思えます。

ジェイミー:このアルバムに関しては、そうだと言えると思う。ここ数年リリースされている比較的ポップ寄りのダンスミュージックは結構ミニマルというか、ベーシックな方法で作られていて、僕はあまり心を動かされないんだ。聴いていて、何の感情も湧き起こらないんだよ。僕はそれに対抗して、今、世界的に使われているポピュラーな手法とは違うことを試みた。周りの状況や意見を気にすることなく、自分自身を信じて、自分にとって自然だと感じられることをやろうと思ったんだ。

サンプリングについて

——前作でも用いられていましたが、今作ではサンプリングがより多用されています。ただ、一口にサンプリングといっても、カットアップの手法に90年代以降のクラブミュージックからの直接的な影響を感じました。

ジェイミー:子供の頃に自分がやっていた音楽制作の方法に立ち返ったんだ。その頃は、自分が作った音楽なんて誰も聴いたことがなかったし、誰かに聴いてもらおうとも思っていなかった。その時の作り方が一番楽しかったから、またその方法で音楽を作ろうと思ったんだ。その方法というのが、サンプリングを多用することだった。90年代の音楽もサンプリングを起用したものが多かったと思う。それに、最近のダンスミュージックが聴けない時期とも重なったんだ。というのも、ダンスミュージックを聴くと、仕事のことを悪い方に考えて不安になってしまってね。だから古い音楽を聴いていて、アルバムではそんな時に聴いていた音源をたくさんサンプリングした。この点においても、自分のルーツに立ち返ったと言えるね。

——その時代のレジェンドとして、実際にアヴァランチーズ(The Avalanches)と共演していますが、彼らとの仕事はどうでしたか?

ジェイミー:素晴らしかったよ!彼らの1stアルバム「Since I Left You」(2000年)が出た時、僕はあのアルバムをループして、それから何年も聴いていたんだ。その経験によって、自分の音楽制作の基礎が形成されたと思う。あのアルバムが出た時、僕は11歳だったから、ちょうど自分で音楽を作る方法を学び始めていた頃だったんだ。アヴァランチーズに実際に会って、彼らの1stアルバムについて話したり、彼らがどうやって音楽を作っているのかについて聞いたりして仲を深めていった。今では、彼らがロサンゼルスに来る時は、僕の自宅に泊まることもある。逆に、僕がオーストラリアに行く時は、彼らと一緒に遊んだりする。自分が尊敬するヒーローに会うことができて、しかも自然な関係性を築くことができたのは、すごく特別なことだと思う。僕と彼らの音楽の作り方は上手くフィットしたんだけど、それは彼らの音楽をたくさん聴いて、彼らから学んできたから当然のことだよね。

——「All You Children」に続く「Every Single Weekend」も特徴的な子供の声のサンプルが使われていますが、あれは何かの曲からサンプリングしたものですか?

ジェイミー:あれも実はアヴァランチーズとコラボレーションした曲なんだ。最初に作ったバージョンはもっと尺の長いものだったんだけど、そっちのバージョンは今後、アヴァランチーズ名義でリリースできたらと思っている。僕たちは、子供の歌声が入ったサンプルをたくさんお互いに送り合っていた。彼らの得意とする分野だよね(笑)。
そして、僕たちはこの曲のバージョンをいくつも作った。だからアルバムに収録されているのは、長いバージョンを切り取ってつなげたものなんだよ。

——アルバムからの最初のシングル「Baddy On the Floor」のカットアップの部分で、ダフト・パンクの「One More Time」を思い出す人は多いかもしれません。

ジェイミー:その曲自体を意識したわけではないんだけど、僕はあの時代のダンスミュージック全般に大きな影響を受けてきた。ちょうど「Discovery」(01年)がリリースされていた頃に、音楽の作り方を勉強していたからね。彼らの音楽は、当時最もヒットしたポップソングだったけれど、それと同時にとても品があり、僕の幼少時代から大好きだった音源をサンプリングしていたり、参考にしたりしている上に、プロダクションが洗練されていた。そういった部分に影響を受けているから、自分の音楽においても、同じような感覚を呼び起こすものを作りたいと常に思っているんだ。

——サンプリングを用いるとなれば、一番苦労するのが権利のクリアランスかと思います。そこでのエピソードを聞かせてください。

ジェイミー:許諾を得るのは大変なものばかりだったよ。最近ではサンプリングをするのがさらに難しくなったからね。今回は自分のルーツに立ち返りたいという思いがあったから、サンプリングの許諾を得るのが大変でも、それをする必要があった。実は1曲だけ、どの部分もクリアランスが下りず、アルバムに収録できなかった曲があるんだ。いつかこの曲を完成させて、クリアランスが必要ないDJセットなんかでプレイできればいいけどね。

——オープニングトラック「Wanna」は、興奮を目前にした静けさをキャプチャしたかのようなアンビエントトラックですが、なぜこのような静かな幕開けにしたのでしょうか?

ジェイミー:そもそも、「Wanna」をアルバムの最初に持ってこようとは意図していなかったんだ。このアルバムのトラックリストを考えるのには、すごく時間をかけていて、この曲はアルバムの中盤に置いてあるパターンが多かった。もともとは自分のDJセットで、観客に静かな瞬間を与えて、リセットさせるために作った曲なんだよ。だけど、「Wanna」をアルバムの中盤に置いたバージョントラックリストで、アルバムをフォー・テット(Four Tet)に聞いてもらったら、彼の主な指摘は「『Wanna』を冒頭に持ってこい」ということだった。最初は彼の指摘はクレイジーだと思ったよ。でもそれを取り入れることにした。フォー・テットはいつも素晴らしいアドバイスをくれる。それがピッタリとハマったんだ。

「Dafodil」「Still Summer」「Life」「Breather」のこだわり

——「Dafodil」は、J.J.バーンズ(J.J. Barnes)の「I Just Make Believe (I’m Touching You)」と、アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)による同曲のカバーがサンプリングされていますよね。あの2曲がつながった瞬間は最高でした!これにはどのような狙いがあったのでしょうか?

ジェイミー:この曲ができた時に、「自分はまたソロアルバムを作れるのかもしれない」という段階だったんだ。この曲でも、自分が昔やっていたようなサンプリングの手法を使っている。ただ、今まで自分がやってきたサンプリングよりも面白い方法で使いたいとも思った。

それから、客演してくれているケルシー・ルー(Kelsey Lu)との関係が形になった曲でもあるんだ。彼女とは仲が良くて、一緒に時間を過ごしていた時期もあったんだけど、この曲は、僕とケルシーが出会った最初の夜について歌っている。アルバムの要所要所に、このような深い繋がりを表現したいと思ったんだ。

——「Dafodil」に関してもう1つ聞きたいのが、ケルシーのほかに、ヴィーガンとの仕事でも知られるジョン・グレイシャー(John Glacier)も参加していて、2人の声にはビットクラッシュのような特徴的なフィルターがかかっています。一方で(アニマル・コレクティヴの)パンダ・ベア(Panda Bear)の声にはボコーダーが使われていて、サンプルも含め、出自やシーンもバラバラな5人の声がカオスに混ざり合っています。このプロダクションにはどのような意図があったのでしょうか?

ジェイミー:もともとこの曲はケルシーだけが参加していたものだった。その後に、たくさんの人に「ロンドンでの楽しい夏の一夜」というテーマで、ヴァースを送ってもらうように頼んだんだ。だから、別のバージョンには30人くらいの人が参加しているものもあるんだよ。こっちのバージョンも、いつか完成させたいと思っている。アルバムのバージョンに起用したヴァースは、特に異質なものを選んだんだ。1つの曲でも、リスナーを壮大な旅に連れて行くことができて、なおかつ一貫性のあるものを作ることができるということを表したかった。

——「Still Summer」のグリッチエフェクトに衝撃を受けました。あれは具体的にどのような処理を施しているのでしょうか?

ジェイミー:あれは、間違いが重なってできたものなんだ。フロー状態に入って作っていたんだけど、特に何も考えずに、適当に、自由に制作をしていた。すべてが上手くいく最高な一日だった。技術的には、比較的シンプルなシンセのコードプログレッションを作っていて、それをリサンプリングして、引き伸ばして、逆再生してみたんだ。最終的にできた音はオーガニックな響きになったと思う。ノートパソコンから音を出しているというよりも、誰かがギターをかき鳴らしている音みたいだよね。

——「Life」での、ロビンとの仕事はいかがでしたか?

ジェイミー:とてもすてきな時間だったよ。いつでもそう。実は、彼女ともう何年も一緒に仕事をしてきているし、友人としても一緒に時間を過ごしてきた。彼女はキャリアが長いから、僕にとってはすごく良い刺激になるし、彼女と一緒に仕事すると、彼女から多くのことを学べるんだ。僕たちが今まで一緒に作ってきた音楽は、これまで正式に公開されることがなかったから、「Life」がリリースされてすごくうれしいよ。

——もともとつながりがあったんですね!この曲にはフランスのディスコグループ、リベラシオンによる「The House Of The Rising Sun」のカバーがサンプリングされていますが、それをロビンの歌と組み合わせるのは、とても素晴らしいアイデアだと思いました。

ジェイミー:サンプルを聴いた瞬間に、それをどうやって自分の曲に仕上げればいいのかというのがすぐにひらめいたという稀なケースだった。曲の仕上がりも実際に良かった。そして、ポップなメロディーを乗せるのが上手な人とコラボレーションするのが当然だと思ったし、僕が作ったトラックのテンションに負けない人とコラボレーションしたいと思ったんだ。ロビンとは既に仲良くなっていたし、僕たちはサウンドについての感性が似ているから、彼女なら僕が作曲したこのトラックを気に入ってくれると思った。僕が彼女にトラックを送ったら、彼女はすごく感激してくれて、ボーカルのパートを1日くらいで作って送り返してくれた。彼女のパートも完璧だった。

——「Breather」は、かなりアクロバティックというか、ダブステップやブレイクビーツといった複雑なリファレンスがある楽曲だと思うんですが、この曲にはどのようなバックボーンがありますか?

ジェイミー:「Idontknow」という曲を作って、パンデミックの最中にリリースしたんだけど、この曲は130BPMから160BPMに変わるんだ。

この切り替えは、比較的スローなダンスミュージックからジャングルにスイッチする時に便利なんだ。僕は自分のDJセットで、(早いテンポから)ハウスのテンポに戻るトラックを探していて、その時にこの方法を思いついた。それはシンコペーションされたシンセラインを使うというアイデアで、シンセラインは同じテンポでキープして、他の要素のテンポを変えるというものだった。「Breather」もこれが基本的なアイデアとして作られている。それに、さっきも話したような、大勢の観客の前でプレイする時に、冷静になれる瞬間を作って、観客が落ち着ける瞬間を作りたいという思いもあった。「Breather」は、パンデミックの中で作った曲なんだけど、この曲が完成した時に強く感じたのは、パンデミックが終わって世界がまた開けたら、この曲をみんなの前で早くプレイしたいなということだった。

「シャネル」とのコラボ

——今年の初めには「シャネル(CHANEL)」とのコラボレーションで「It's So Good」をリリースしましたね。この曲はUKファンキーとハウスが混在していますが、あなたのこのセンスは、サイエンティストというより、パヒューマーに近いと思います。なぜ、複雑なものを美しくまとめ上げることができるのですか?

ジェイミー:すてきなコメントをありがとう。どうやってできるのかは分からないけれど、この曲に関しては、あまりプレッシャーを感じることなく、自由に表現できる機会だったからかもしれない。「シャネル」が僕にアプローチしてきて、「あなたの自由にして良いですよ」と言ってくれたんだ。素晴らしい会社の支援があって、自由に音楽制作ができるというのは本当に最高だった。「シャネル」というブランドも、このプロジェクトに携わっていたクリエイターの人たちもみんな寛容だったから、プレッシャーをあまり感じることなく、少し変わったことをやってみてもいいんだ、という気持ちにさせてくれた。

——では、経緯としては「シャネル」から連絡があり、「自由に音楽を作ってください」という感じだったんですね?

ジェイミー:そうだよ。「シャネル」という大企業がここまで自由にやらせてくれるのは、とても稀なことだと思う。だからあの機会を与えてもらったことにはとても感謝しているよ。

The xxについて

——先日のグラストンベリーのステージでも、(ザ・エックス・エックスの)ロミー(Romy)とオリヴァー・シム(Oliver Sim)が登場した瞬間は特に盛り上がっていましたが、今作の「Waited All Night」を聴いた瞬間も同じような高揚感を覚えました。やはり、3人が集まった瞬間のマジックは存在しますか?

ジェイミー:確かに存在するね。それを言葉にするのは難しい。彼らとはもう長い付き合いになるけれど、今でも、そういうマジカルな瞬間があるんだ。僕たちは、普通に友達としてもよく一緒に遊んでいて、しょっちゅう会っているんだけどね!(笑)。

でも3人で音楽を作ると、言葉では言い表せない何かが起きる。この前のグラストンベリーでもそうだった。BBCの撮影が入っているのも知っていたし、その映像を大勢の人が見ることも分かっていたけれど、彼らと一緒にいることがうれしすぎて、僕は笑顔を隠しきれなかった。野暮ったく見えてないといいんだけど、僕にとっては最高に楽しい瞬間だったよ。

——たくさんの人が感動している瞬間でしたよ! 今年は「The xx」(09年)のリリースから15周年のアニバーサリーでもありますね。遠くないうちにまた3人の音楽も聴けるのでしょうか?

ジェイミー:遠くないうちかどうかは分からないけれど、僕たちは3人でまた音楽を作り始めている。まだ初期段階だけど、僕たちから今後、音楽がリリースされることは間違いないよ。

■Jamie xx ニューアルバム「In Waves」
2024年9月18日リリース
※デジタル/ストリーミング配信は9月20日から。
CD 国内盤 (解説書・ボーナストラック追加収録):2860円
CD 輸入盤: 2420円
LP 限定盤 (数量限定/ホワイト・ヴァイナル): 5280円
LP 国内盤 (数量限定/ホワイト・ヴァイナル/日本語帯付き): 5610円
LP 輸入盤:4950円
CD 国内盤 + T-Shirts(Black):8360円
LP 国内盤 + T-Shirts(White):1万1550円
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14157

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ファンケルが和栗のアフタヌーンティーを提供 秋の訪れを感じる栗尽くしのスイーツ

ファンケルは、ファンケル銀座スクエア9階にあるレストラン「創作料理ファンケル 令和本善」で “和栗のアフタヌーンティー”を提供する。期間は9月17日〜11月17日で、価格は5300円。

同アフタヌーンティーは、栗の渋皮煮を1粒丸ごと使用した“栗の渋皮煮大福”や、白餡を使用した“栗と白餡のモンブラン”、メープルが優しい甘さを引き立てる“栗のメープルプリン”など秋の味覚の栗をふんだんに使用した甘味5種や、“栗の白和え”、“菊花と松茸お浸し”など和食店ならではのセイボリー、スープ、稲荷、たい焼きなどを用意。ドリンクは抹茶を含む日本茶5種と、カフェインレスティー13種をそろえる。

「ファンケル」アフタヌーンティー詳細

■和栗のアフタヌーンティー

日程:9月17日〜11月17日
時間:14:00〜17:00
場所:創作料理ファンケル 令和本善
住所:東京都中央区銀座5-8-16 ファンケル銀座スクエア9階
料金:5300円
※完全予約制
予約サイト

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ファンケルが和栗のアフタヌーンティーを提供 秋の訪れを感じる栗尽くしのスイーツ

ファンケルは、ファンケル銀座スクエア9階にあるレストラン「創作料理ファンケル 令和本善」で “和栗のアフタヌーンティー”を提供する。期間は9月17日〜11月17日で、価格は5300円。

同アフタヌーンティーは、栗の渋皮煮を1粒丸ごと使用した“栗の渋皮煮大福”や、白餡を使用した“栗と白餡のモンブラン”、メープルが優しい甘さを引き立てる“栗のメープルプリン”など秋の味覚の栗をふんだんに使用した甘味5種や、“栗の白和え”、“菊花と松茸お浸し”など和食店ならではのセイボリー、スープ、稲荷、たい焼きなどを用意。ドリンクは抹茶を含む日本茶5種と、カフェインレスティー13種をそろえる。

「ファンケル」アフタヌーンティー詳細

■和栗のアフタヌーンティー

日程:9月17日〜11月17日
時間:14:00〜17:00
場所:創作料理ファンケル 令和本善
住所:東京都中央区銀座5-8-16 ファンケル銀座スクエア9階
料金:5300円
※完全予約制
予約サイト

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【2024年クリスマスコフレ】「MIMC」が星読み係yujiと初コラボ 限定コフレを発売

「エムアイエムシー(MIMC)」は11月1日、“デュアリティー(DUALITY)”をテーマにしたコフレ“2024 ホリデーコレクション”(9540円)を数量限定で発売する。同商品は、星読み係のyujiとコラボレーションした2色アイシャドウとプレストパウダーに加え、再生ポリエステルポーチを付属したセットだ。

2色アイシャドウ“シームレスカラーズ”の限定色は、繊細なパールが艶めくクリームタイプのラベンダーと、立体感のある目元を演出するパウダータイプのスペースグレーを組み合わせた。月と太陽が空で出会う夜明け前のように美しく、透明感のあるミステリアスな目元に導く。

“クリアフィクシングサンダルウッド”は、くすみや毛穴、色むらなどの肌悩みを自然にカバーするプレストパウダー。肌になじむベージュカラーで、肌色を問わずに使用することができる。気品あふれるリッチで温かみのあるウッディーな香りが特徴だ。

yujiは星読み係、ヒーラー。毎日星読みを行い、星々からのメッセージをブログやSNSで発信している。今回のコラボレーションについて、「今回のコフレは、時代の色を表現したものです。時代と皆さんがシンクロするための架け橋となる、時代の風を追い風に使えるための一助となれたら幸いです」とコメントしている。

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【スナップ】桜田通や国木田彩良らが来場 「ジョルジオ アルマーニ」が表参道店オープン

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は9月6日、カフェを併設した路面店を表参道にオープンした。また9月13日には、同オープンを記念した同店舗にてレセプションパーティーが開かれた。

「ジョルジオ アルマーニ」表参道店が日本初カフェ併設の路面店をオープン

同店舗は2階建て、総面積450平方メートルと国内最大級の大きさとなる。1階は、メンズウエアやアイウエア、フレグランスなどをそろえ、2階はウィメンズウエアやアクセサリー、時計、愛犬と一緒に楽しめるドッグアイテムなどを用意する。オーダーメードサービス“メード トゥ メジャー”が体験できるエリアや、人目を気にせずにゆっくりとショッピングを楽しめる個室も完備する。

また、1階には日本初上陸のアルマーニカフェを併設する。座席数は34席で、メニューは表参道店限定で旬の食材を使用した月替わりのパフェや、アフタヌーンティーなど豊富なメニューを提供する。

来場者スナップ

同店のオープンを記念して行われたレセプションパーティーでは、桜田通をはじめ、国木田彩良、曽田陵介らが来場し、オープンを祝した。

◾️ジョルジオ アルマーニ 表参道店 
営業時間:11:00〜20:00
住所:東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道1、2階

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【スナップ】要注目アイテムは“カラビナスカート” ロンドン「チョポヴァ ロウェナ」の存在感

「チョポヴァ ロウェナ(CHOPOVA LOWENA)」は、ロンドンで2025年春夏コレクションを9月13日(現地時間)に発表した。同ブランドは、ブルガリア生まれアメリカ育ちのエマ・チョポヴァ(Emma Chopova)と、イギリス・サマセット出身のローラ・ロウェナ(Laura Lowena)のデザイナーデュオが手掛ける。ブルガリアのルーツを生かしたフォークロアと、イギリスらしいパンク精神を融合させたデザインで人気を博している。

5回目となるロンドン・ファッション・ウイークでのショーには、アイコニックな“カラビナスカート“を着用した現地の業界人やインフルエンサーが集結。手仕事で作り上げる、一点モノのスカートが主役のスタイリングが目立った。着こなしは、シンプルにTシャツやボタンダウンシャツと合わせたり、パンツやドレスとのレイヤリングでボリュームを強調したり。“カラビナスカート“を、パンキッシュからロマンティック、ストリートまで、多様なスタイルで モードに着こなした。世代や性別を問わず、他ブランドや古着とミックスした来場者のリアルなスタイリングからは、ロンドンでの「チョポヴァ ロウェナ」の存在感の大きさが分かる。

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「コンバース」が「ニューエラ」とコラボ “オールスター”の厚底モデル2型

「コンバース(CONVERSE)」は9月27日10時から、「ニューエラ(NEW ERA)」とコラボした“オールスター”の厚底モデル2型を販売する。「コンバース」直営店および公式オンラインストアと正規ディーラー、「ニューエラ」のオンラインストアで取り扱う。

ラインアップは“オールスター HI / NE”(1万3200円)と“オールスター サージトレーナー HI / NE”(1万7600円)の2型。“オールスター HI / NE”は「ニューエラ」が誇るベースボールキャップの “59フィフティー(59FIFTY)”に多く用いるブラックのコットン生地をアッパーに、インソールとアウトソールには同モデルのアンダーバイザーを想起させるグリーンを採用した。“オールスター サージトレーナー HI / NE”には「ニューエラ」のボックスロゴを総柄化したデザインのプリントを施し、アッパーにラバーの仮底をつけない設計でボリュームのあるデザインながら軽量化を実現。ソールは流線的でレトロスポーティーな印象に仕上げ、クッション性に優れたインジェクションE .V.A.を採用して履き心地も向上させた。ともにヘッドウエアとリンクするよう、左足の外側踵部分には刺しゅうでフラッグロゴ、タンにはボックスロゴをデザインしたラベルを配した。

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「コンバース」が「ニューエラ」とコラボ “オールスター”の厚底モデル2型

「コンバース(CONVERSE)」は9月27日10時から、「ニューエラ(NEW ERA)」とコラボした“オールスター”の厚底モデル2型を販売する。「コンバース」直営店および公式オンラインストアと正規ディーラー、「ニューエラ」のオンラインストアで取り扱う。

ラインアップは“オールスター HI / NE”(1万3200円)と“オールスター サージトレーナー HI / NE”(1万7600円)の2型。“オールスター HI / NE”は「ニューエラ」が誇るベースボールキャップの “59フィフティー(59FIFTY)”に多く用いるブラックのコットン生地をアッパーに、インソールとアウトソールには同モデルのアンダーバイザーを想起させるグリーンを採用した。“オールスター サージトレーナー HI / NE”には「ニューエラ」のボックスロゴを総柄化したデザインのプリントを施し、アッパーにラバーの仮底をつけない設計でボリュームのあるデザインながら軽量化を実現。ソールは流線的でレトロスポーティーな印象に仕上げ、クッション性に優れたインジェクションE .V.A.を採用して履き心地も向上させた。ともにヘッドウエアとリンクするよう、左足の外側踵部分には刺しゅうでフラッグロゴ、タンにはボックスロゴをデザインしたラベルを配した。

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「マリメッコ」×「カレワラ」注目のフィンランドコラボ 60周年を迎えたウニッコ柄がジュエリーに

フィンランド発「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、アイコニックなウニッコ柄誕生60周年を記念し、同じくフィンランド発ジュエリー「カレワラ(KALEVALA)」とコラボレーションした。「マリメッコ」はプリントで、「カレワラ」は彫刻的なジュエリーで知られるフィンランドを代表するブランドだ。

彫刻のようにまとうウニッコ柄ジュエリー

今回のコラボレーションでは、長年にわたり愛され続けているウニッコ柄が、シルバージュエリーとして登場。ペンダントやブローチ、イヤーカフなどバリエーション豊かにそろう。プリントとして愛されるウニッコ柄の表情を立体的に表現するのは至難の技。リサイクルシルバーを使用したこれらジュエリーは、ヘルシンキの「カレワラ」のアトリエで職人が一つ一つハンドメードで仕上げている。大小さまざまなサイズのウニッコ柄のジュエリーはインパクトたっぷりだ。

ペンダントの購入者にウニッコ柄ストリングをプレゼント

コラボジュエリーの参考価格は、3万2000〜12万8000円。10月1日に、ニュウマン新宿の「カレワラ」のポップアップショップ、伊勢丹新宿本店内の「マリメッコ」の店舗および一部店舗、「カレワラ」のオンラインショップで発売する。ニュウマン新宿とオンラインショップで、コラボのスモールペンダントまたは、ラージペンダントを購入するとウニッコ柄のテキスタイルを使用したストリングのプレゼントがある。

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「マリメッコ」×「カレワラ」注目のフィンランドコラボ 60周年を迎えたウニッコ柄がジュエリーに

フィンランド発「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、アイコニックなウニッコ柄誕生60周年を記念し、同じくフィンランド発ジュエリー「カレワラ(KALEVALA)」とコラボレーションした。「マリメッコ」はプリントで、「カレワラ」は彫刻的なジュエリーで知られるフィンランドを代表するブランドだ。

彫刻のようにまとうウニッコ柄ジュエリー

今回のコラボレーションでは、長年にわたり愛され続けているウニッコ柄が、シルバージュエリーとして登場。ペンダントやブローチ、イヤーカフなどバリエーション豊かにそろう。プリントとして愛されるウニッコ柄の表情を立体的に表現するのは至難の技。リサイクルシルバーを使用したこれらジュエリーは、ヘルシンキの「カレワラ」のアトリエで職人が一つ一つハンドメードで仕上げている。大小さまざまなサイズのウニッコ柄のジュエリーはインパクトたっぷりだ。

ペンダントの購入者にウニッコ柄ストリングをプレゼント

コラボジュエリーの参考価格は、3万2000〜12万8000円。10月1日に、ニュウマン新宿の「カレワラ」のポップアップショップ、伊勢丹新宿本店内の「マリメッコ」の店舗および一部店舗、「カレワラ」のオンラインショップで発売する。ニュウマン新宿とオンラインショップで、コラボのスモールペンダントまたは、ラージペンダントを購入するとウニッコ柄のテキスタイルを使用したストリングのプレゼントがある。

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「MTV ビデオ ミュージック・アワード 2024」でのテイラーやリサ、タイラのスタイルをチェック!  

9月11日(現地時間)に、ニューヨークのUBSアリーナで「MTV ビデオ・ミュージック・アワード2024(MTV Video Music Awards、以下VMA)」が開催された。

音楽界のグラミー賞であるとともに、毎年アイコニックなファッションモーメントの数々が生み出されることでも有名な「VMA」。リル・キム(Lil’ Kim)の“パープル・ルック”や、レディー・ガガ(Lady Gaga)の“生肉ドレス”(2010年)などのルックは今もなお語り継がれている。今年40周年を迎えた「VMA」で新進気鋭のアーティストたちは何を着たのか、レッドカーペットルックを一挙紹介する。

テイラー・スウィフト

“年間最優秀ビデオ賞”を含む7つの賞を受賞したテイラー・スウィフト(Taylor Swift)は、「ディオール(DIOR)」の2025年クルーズ・コレクションから、テクニカルタフタのビスチェとスカートをチョイス。ブラックのベルベットショーツと同色のグローブ、「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」のサイハイブーツを合わせ、コーディネートを引き締めた。30カラットのイエローダイヤモンドと翡翠のイヤリングは「ロレイン シュワルツ(LORRAINE SCHWARTZ)」のもの。

授賞式では、「モンス(MONSE)」の2025年クルーズ・コレクションのミニドレスに衣装チェンジ。前面にスパンコールで施されたUFOは、授賞式のシンボル“ムーンマン像“を彷ふつとさせる。

リサ

ブラックピンク(BLACKPINK)のリサ(LISA)がレッドカーペットで着用したのは、「ミュグレー(MUGLER)」のロングガウン。ドレスと一体となった手袋や、ドレープされたフードが幻想的な雰囲気を演出している。アクセサリーは全て「ブルガリ(BVLGARI)」。

タイラ

タイラ(Tyla)は、「エリア(AREA)」の2024-25年秋冬コレクションから、イエローのスパゲッティフリンジのコルセットトップスとミニスカートを選択。ターコイズブルーのネックレスとコーラルピンクのストラップサンダルで、カラフルなルックを完成させた。

ミーガン・ジー・スタリオン

ホストを務めたミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)は、裾に立体的なシアーパネルが付いたストラップレスのボディースーツを着用。まるでマーメイドドレスの中から出てきたような、アーティスティックなルックを披露した。

ケイティ・ペリー

ケイティ・ペリー(Katy Perry)は、ヴィクトリア朝時代のファッションを彷ふつとさせる、退廃的なアイボリーのセットアップで登場。歪んだ生地、アシンメトリーなドレープ、ボロボロのディテールが印象的だ。ウェットヘアーとシルバーのアイメイクで、モダンで幻想的なルックに昇華した。

パリス・ヒルトン

パリス・ヒルトン(Paris Hilton)の全身シルバールックは「セリア クリスアリオティ(CELIA KRITHARIOTI)」によるカスタムメード。煌びやかなチョーカーを重ね付けし、華やかさに磨きをかけた。

カミラ・カベロ

カミラ・カベロ(Camila Cabello)は、「トニー ワード クチュール(TONY WARD COUTURE)」のシアーブラックレースドレスと同素材のベールを着用した。ブロンドヘアをダークブルネットに染め、エッジの効いた“ゴシック花嫁”ルックを完成させた。

サブリナ・カーペンター

サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)は、ボブ・マッキー(Bob Mackie)のビンテージドレスを着用。オールドハリウッドの雰囲気を醸し出すこのストラップレスドレスは、1991年のアカデミー賞でマドンナが着用したもの。ネックラインとボディーには、シルバーのグリッター装飾が施されている。

ジョーダン・チャイルズ

オリンピック体操選手のジョーダン・チャイルズ(Jordan Chiles)は、「OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH(オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー)」の2024-25年秋冬コレクションから、ハイウエストのショートパンツと流れるようなシルバーのトップスをスポーティーにコーディネート。

ハリー・ベイリー

ハリー・ベイリー(Halle Bailey)は「ソフィー クチュール(SOPHIE COUTURE)」のストラップレス“包帯ドレス”を着用。「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のヒールを合わせ、オールレッドルックを完成させた。

ホールジー

ホールジー(HALSEY)は、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」の1996-97年秋冬コレクションから、赤のアニマル柄のロングドレスをセレクト。同色のヘアカラーとリップで、アイコニックなルックに仕上げた。

チャペル・ローン

チャペル・ローン(Chappell Roan)は、「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」のダークレッドのシアードレスに、チェーンのフィンガーレスグローブをスタイリング。ロングのメタルネイルで、アクセントを加えた。

ココ・ジョーンズ

ココ・ジョーンズ(Coco Jones)は「レバークチュール(LEVER COUTURE)」のシアードレスを着用。同色のストラップヒールとブレスレットを合わせ、彫刻のようなルックに仕上げた。

スキ・ウォーターハウス

スキ・ウォーターハウス(Suki Waterhouse)は、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のアンクル丈のブラックシアードレスに、クロップド丈のフェザージャケットを合わせたルックで登場。同色のポインテッドトウヒールを合わせ、オールブラックでまとめた。

アディソン・レイ

アディソン・レイ(Addison Rae)は「MISS CLAIRE SULLIVAN」の白のサテンランジェリーセットをチョイス。腰にボリューミーなチュールを追加しドラマチックさを加えた。

アニッタ

アニッタ(Annita)は、ヴィンテージのランジェリーを彷彿とさせるコルセットトップスに、スリット加工が施されたドレープスカートをスタイリング。「スザンヌ・カラン(SUZANNE KALAN)」のシルバーのチョーカーとバングルで、官能的なスタイリングにエッジを効かせた。

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「MTV ビデオ ミュージック・アワード 2024」でのテイラーやリサ、タイラのスタイルをチェック!  

9月11日(現地時間)に、ニューヨークのUBSアリーナで「MTV ビデオ・ミュージック・アワード2024(MTV Video Music Awards、以下VMA)」が開催された。

音楽界のグラミー賞であるとともに、毎年アイコニックなファッションモーメントの数々が生み出されることでも有名な「VMA」。リル・キム(Lil’ Kim)の“パープル・ルック”や、レディー・ガガ(Lady Gaga)の“生肉ドレス”(2010年)などのルックは今もなお語り継がれている。今年40周年を迎えた「VMA」で新進気鋭のアーティストたちは何を着たのか、レッドカーペットルックを一挙紹介する。

テイラー・スウィフト

“年間最優秀ビデオ賞”を含む7つの賞を受賞したテイラー・スウィフト(Taylor Swift)は、「ディオール(DIOR)」の2025年クルーズ・コレクションから、テクニカルタフタのビスチェとスカートをチョイス。ブラックのベルベットショーツと同色のグローブ、「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」のサイハイブーツを合わせ、コーディネートを引き締めた。30カラットのイエローダイヤモンドと翡翠のイヤリングは「ロレイン シュワルツ(LORRAINE SCHWARTZ)」のもの。

授賞式では、「モンス(MONSE)」の2025年クルーズ・コレクションのミニドレスに衣装チェンジ。前面にスパンコールで施されたUFOは、授賞式のシンボル“ムーンマン像“を彷ふつとさせる。

リサ

ブラックピンク(BLACKPINK)のリサ(LISA)がレッドカーペットで着用したのは、「ミュグレー(MUGLER)」のロングガウン。ドレスと一体となった手袋や、ドレープされたフードが幻想的な雰囲気を演出している。アクセサリーは全て「ブルガリ(BVLGARI)」。

タイラ

タイラ(Tyla)は、「エリア(AREA)」の2024-25年秋冬コレクションから、イエローのスパゲッティフリンジのコルセットトップスとミニスカートを選択。ターコイズブルーのネックレスとコーラルピンクのストラップサンダルで、カラフルなルックを完成させた。

ミーガン・ジー・スタリオン

ホストを務めたミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)は、裾に立体的なシアーパネルが付いたストラップレスのボディースーツを着用。まるでマーメイドドレスの中から出てきたような、アーティスティックなルックを披露した。

ケイティ・ペリー

ケイティ・ペリー(Katy Perry)は、ヴィクトリア朝時代のファッションを彷ふつとさせる、退廃的なアイボリーのセットアップで登場。歪んだ生地、アシンメトリーなドレープ、ボロボロのディテールが印象的だ。ウェットヘアーとシルバーのアイメイクで、モダンで幻想的なルックに昇華した。

パリス・ヒルトン

パリス・ヒルトン(Paris Hilton)の全身シルバールックは「セリア クリスアリオティ(CELIA KRITHARIOTI)」によるカスタムメード。煌びやかなチョーカーを重ね付けし、華やかさに磨きをかけた。

カミラ・カベロ

カミラ・カベロ(Camila Cabello)は、「トニー ワード クチュール(TONY WARD COUTURE)」のシアーブラックレースドレスと同素材のベールを着用した。ブロンドヘアをダークブルネットに染め、エッジの効いた“ゴシック花嫁”ルックを完成させた。

サブリナ・カーペンター

サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)は、ボブ・マッキー(Bob Mackie)のビンテージドレスを着用。オールドハリウッドの雰囲気を醸し出すこのストラップレスドレスは、1991年のアカデミー賞でマドンナが着用したもの。ネックラインとボディーには、シルバーのグリッター装飾が施されている。

ジョーダン・チャイルズ

オリンピック体操選手のジョーダン・チャイルズ(Jordan Chiles)は、「OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH(オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー)」の2024-25年秋冬コレクションから、ハイウエストのショートパンツと流れるようなシルバーのトップスをスポーティーにコーディネート。

ハリー・ベイリー

ハリー・ベイリー(Halle Bailey)は「ソフィー クチュール(SOPHIE COUTURE)」のストラップレス“包帯ドレス”を着用。「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のヒールを合わせ、オールレッドルックを完成させた。

ホールジー

ホールジー(HALSEY)は、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」の1996-97年秋冬コレクションから、赤のアニマル柄のロングドレスをセレクト。同色のヘアカラーとリップで、アイコニックなルックに仕上げた。

チャペル・ローン

チャペル・ローン(Chappell Roan)は、「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」のダークレッドのシアードレスに、チェーンのフィンガーレスグローブをスタイリング。ロングのメタルネイルで、アクセントを加えた。

ココ・ジョーンズ

ココ・ジョーンズ(Coco Jones)は「レバークチュール(LEVER COUTURE)」のシアードレスを着用。同色のストラップヒールとブレスレットを合わせ、彫刻のようなルックに仕上げた。

スキ・ウォーターハウス

スキ・ウォーターハウス(Suki Waterhouse)は、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のアンクル丈のブラックシアードレスに、クロップド丈のフェザージャケットを合わせたルックで登場。同色のポインテッドトウヒールを合わせ、オールブラックでまとめた。

アディソン・レイ

アディソン・レイ(Addison Rae)は「MISS CLAIRE SULLIVAN」の白のサテンランジェリーセットをチョイス。腰にボリューミーなチュールを追加しドラマチックさを加えた。

アニッタ

アニッタ(Annita)は、ヴィンテージのランジェリーを彷彿とさせるコルセットトップスに、スリット加工が施されたドレープスカートをスタイリング。「スザンヌ・カラン(SUZANNE KALAN)」のシルバーのチョーカーとバングルで、官能的なスタイリングにエッジを効かせた。

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ネイルアーティストの地位向上! レディー•ガガやビヨンセを顧客に持つ日本人セレブリティーネイルアーティストが語る業界改革

PROFILE: MIHO/ネイルアーティスト

MIHO/ネイルアーティスト
PROFILE: 専門学校卒業後、東京のネイルサロンに勤務。同サロンの海外進出に伴い渡米、ロサンゼルスで店舗立ち上げに携わる。その後、そのままロサンゼルスで独立。現在はレディー•ガガやビヨンセを顧客に持つセレブリティネイルアーティストとして活動する。 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
ロサンゼルスを拠点に活動する日本人ネイルアーティストのMIHO。レディー•ガガやビヨンセをはじめとする一流アーティストのネイルを手がける。東京で勤めていたネイルサロンの海外進出に伴い渡米、その後そのままロサンゼルスで独立した。独立後は、セレブの急な依頼にも答えられる体制を整え、多くのセレブを顧客に抱える。雑誌や広告撮影は”ギャラ0”で数をこなした下積み時代を経て、今では撮影で「MIHOに言ったらなんとかなる」と言われるポジションになりつつある。そんな彼女がロサンゼルスを拠点に挑戦を続けてきた中で目指した “ネイルアーティストの地位向上”とは何か。

WWD:ロサンゼルスでネイルアーティストとなったきっかけを教えてください。

MIHO:専門学校卒業後は東京のネイルサロンに勤めていたのですが、そのサロンの海外出店がきっかけです。元々、海外でネイルアーティストになるのを志していた訳ではないのですが、ロサンゼルス店の立ち上げメンバーに指名された時に勢いで挑戦することにしました。東京のサロンに勤めていて自分の伸びしろの限界を感じていたし、「ロサンゼルスでオープンって超未知じゃん!」と思って飛び込みました。その立ち上げたサロンが目立つストリートに出店したことや、当時日本のネイルアートが注目され始めていたことが追い風となって口コミが広がり、セレブリティーたちが来店してくれるようになりました。最初はケシャ(Ke$ha)やカイリー•ジェンナー(Kylie Jenner)等が来てくれたかな。そこで2年ほど働いた後に、「人生1回しかないし、自分の実力を試してみたい!」と思ってそのままロサンゼルスで独立したのですが、引き続き自分の店に来てくれるお客さまがいて嬉しかったのを覚えています。

ギャラ“0”から積み上げたキャリアでレディー•ガガのMV撮影に携わる


WWD:雑誌や広告撮影などの仕事にはどのように結びついていったのですか?

MIHO:最初、お金は出せないけれど雑誌の表紙撮影のネイルをやってくれないかと言われて、フリーで数をこなしていました。それをインスタグラムに投稿していったら、履歴が積み上がって、仕事が広がっていったという感じです。今では撮影で「MIHOに言ったらなんとかなる」っていうポジションになりつつあって、ありがたいことに「MIHOを呼ぼう」みたいな安心感を持ってもらっていると思います。

WWD:広告撮影の中で現場での印象的なエピソードはありますか?

MIHO:レディー•ガガ(Lady Gaga)とアリアナ・グランデ(Ariana Grande)がコラボした”rain on me”という曲があるんですけど、そのMV撮影ですね。衣装がピンクでガチャガチャして派手な感じだったんですけど、ネイルは黒でめっちゃシンプルがいいって言われてたんですよ。でも、「ゴリゴリだからゴリゴリじゃね? こんな派手な衣装なのにネイルが黒だけかよ!」と思ったので、3パターンぐらい作って「第一本命は派手なピンクのネイルなんだけど……」という感じで派手なネイルを見せると「これにする!」って一番ガチャガチャなネイルを選んでくれました。この衣装とセットと音楽だったらと思って提案したら、めちゃくちゃ映えてよかったこともありました。

セレブからリピートされるMIHOさんのクリエイティブのポイントはどこにあると思いますか。

MIHO:みんなに驚かれるのは、どんな撮影でもネイルを“現場”で作ることです。他のネイルアーティストは前もって準備していく人が多いんですけど、色や素材の見え方は現場でないと分からないし、何を使うかも当日に変わるので、撮影に行ったらまずスタイリストのところに行ってその日の衣装候補を見て、ヘアメイクにはどんな色が使われるのか確認します。現場でありったけのインプットをして、超スピーディーに作っています。そのほうがクリエイションの面で効率的だし、インスピレーションをそのまま落とし込んだフレッシュな作品を作れます。撮影は生ものなので臨機応変に対応できる能力と、瞬発的にデザインを起こせる能力が他の人よりも長けているのを評価されているのかもしれません。

目指してきたのは「ネイルアーティストの地位向上」

WWD:元々セレブリティーのネイルを担当する目標があったのですか?

MIHO:全然なかったです。むしろそういう海外セレブやアーティストに疎い方で。でも、海外でネイルアーティストとして活動するにあたって“ネイルアーティストの地位向上”を目標に仕事をしていたので、影響力が大きくて、評価が直結しやすい彼女たちに必要と思ってもらえる存在になればなるほど、必然的に目標になっていきました。彼女たちと関わることで、“ネイル”がかっこいい武器になるんだっていうのを見せることができると思っています。

WWD:ネイルアーティストの地位向上とは具体的にはどういうことですか?

MIHO:ネイル業界全体のボトムアップです。ネイルアーティストの収入やイメージを上げることで業界を変えたい。そのためのアイコンが必要なので自分がその役割を担おうと思いました。だから独立後は、お店に出向くレベルではないセレブ層に向けたネイルとより尖った表現が必要なことに気付きました。そのニーズを考えた時に、「今からネイルをしたい」というセレブたちの急なオーダーにも対応できるよう、時間をコントロールする必要がありました。いつでも対応可能な時間を確保する代わりに客単価を上げる方針に変えたんです。それがハマり、客層が変わっていきました。

WWD:撮影現場などで地位が向上したと感じることはありますか?

MIHO:元々アメリカのネイルサロンは爪を切るだけのような場所だったんです。それに、アメリカではネイルアーティストのことを、マニキュリストもしくはネイルテックって呼ぶんですよ。このネーミングが良くないって思って、当初から自分のことを「ジャパニーズネイルアーティスト」って呼んでいたんです。それを続けていたら定着してきて、今では撮影現場の表記が「ネイルアーティスト」に変わりました。この名前は私たちが作ったという自負があるほどです。

印象的なのは、レディー•ガガの「ドン・ペリニヨン(DOM PERIGNON)」のキャンペーン撮影です。YouTubeのメイキング動画で関わったヘアやメイクアップアーティストと共に自分のインタビュー動画も公開されました。それまで、ネイルアーティストが他のスタッフと横並びに語られることは少なかったと思うので、撮影現場でネイルアーティストの地位向上に貢献できて嬉しかったです。

他にも、かつて「マニキュアリスト」だけだった業界が「ネイルアーティスト」の世界になって、ネイルをかっこいいと思って憧れる子たちが増えてきました。ギャラについても有名なネイルアーティストと「うちらがギャラをあげなくてどうすんの!」って話をして、みんなで底上げしようと挑戦しています。アシスタントも潤うという目的を持って続けてきた結果、その輪が広がった感じがあります。この10年でアメリカでのネイルアーティストの地位を上げることができたと思っています。

世界で活躍するネイルアーティストが思う日本のネイル業界の問題点

WWD:MIHOさんからみた日本のネイル業界の課題は何ですか?

MIHO:日本を出て10年が経って、ネイル業界はあまり進化していないと感じます。むしろ価格競争が加速して、ネイルアーティストが以前よりも厳しい状況にあることに驚きました。私は海外でジャパニーズネイルアートが評価されていることや、日本人だから信用された点で得をしたことも多いので、日本のネイルアーティストがこんなに稼げてない状況に危機感を覚えました。客数には限りがあるので、低価格を競い合って……意味が分からない状態になっている。次は、ここから10年をかけて国内のネイルアーティストの地位を上げようと考えています。

WWD:たとえばどんなことを?

MIHO:まず、ネイルを継続する顧客を増やしたい。ヘアメイクは継続的に施術を受けるわりにネイルだけ続かないんです。爪が痛んだり、時間がかかったり、自分でネイルを落とすことが困難だったり。そんな悩みを解決するような商品を開発しています。溶剤にアセトンなどのケミカルな成分も使わず、爪の表面を削る必要もないので、通常30分程度かかってしまうネイルのオフを5分で終わらせることができて、なんなら自分でできるという商品です。

これで施術時間を短縮できて回転率を上げることが可能になります。ただ、ネイルアーティストは客数を増やすことよりも、高い技術を提供しているという自信を持って価格を上げてほしいです。日本のネイルアーティストは予約を埋めることにとらわれすぎていると思います。予約が埋まったからといって技術を評価してくれているわけでも、一人ひとりの悩みを解決しているわけでもない。客数が多いことだけの自己満足です。そういった課題を自分の活動を通して解決したいし、日本のネイル業界の改革につなげていきたいです。

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ネイルアーティストの地位向上! レディー•ガガやビヨンセを顧客に持つ日本人セレブリティーネイルアーティストが語る業界改革

PROFILE: MIHO/ネイルアーティスト

MIHO/ネイルアーティスト
PROFILE: 専門学校卒業後、東京のネイルサロンに勤務。同サロンの海外進出に伴い渡米、ロサンゼルスで店舗立ち上げに携わる。その後、そのままロサンゼルスで独立。現在はレディー•ガガやビヨンセを顧客に持つセレブリティネイルアーティストとして活動する。 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
ロサンゼルスを拠点に活動する日本人ネイルアーティストのMIHO。レディー•ガガやビヨンセをはじめとする一流アーティストのネイルを手がける。東京で勤めていたネイルサロンの海外進出に伴い渡米、その後そのままロサンゼルスで独立した。独立後は、セレブの急な依頼にも答えられる体制を整え、多くのセレブを顧客に抱える。雑誌や広告撮影は”ギャラ0”で数をこなした下積み時代を経て、今では撮影で「MIHOに言ったらなんとかなる」と言われるポジションになりつつある。そんな彼女がロサンゼルスを拠点に挑戦を続けてきた中で目指した “ネイルアーティストの地位向上”とは何か。

WWD:ロサンゼルスでネイルアーティストとなったきっかけを教えてください。

MIHO:専門学校卒業後は東京のネイルサロンに勤めていたのですが、そのサロンの海外出店がきっかけです。元々、海外でネイルアーティストになるのを志していた訳ではないのですが、ロサンゼルス店の立ち上げメンバーに指名された時に勢いで挑戦することにしました。東京のサロンに勤めていて自分の伸びしろの限界を感じていたし、「ロサンゼルスでオープンって超未知じゃん!」と思って飛び込みました。その立ち上げたサロンが目立つストリートに出店したことや、当時日本のネイルアートが注目され始めていたことが追い風となって口コミが広がり、セレブリティーたちが来店してくれるようになりました。最初はケシャ(Ke$ha)やカイリー•ジェンナー(Kylie Jenner)等が来てくれたかな。そこで2年ほど働いた後に、「人生1回しかないし、自分の実力を試してみたい!」と思ってそのままロサンゼルスで独立したのですが、引き続き自分の店に来てくれるお客さまがいて嬉しかったのを覚えています。

ギャラ“0”から積み上げたキャリアでレディー•ガガのMV撮影に携わる


WWD:雑誌や広告撮影などの仕事にはどのように結びついていったのですか?

MIHO:最初、お金は出せないけれど雑誌の表紙撮影のネイルをやってくれないかと言われて、フリーで数をこなしていました。それをインスタグラムに投稿していったら、履歴が積み上がって、仕事が広がっていったという感じです。今では撮影で「MIHOに言ったらなんとかなる」っていうポジションになりつつあって、ありがたいことに「MIHOを呼ぼう」みたいな安心感を持ってもらっていると思います。

WWD:広告撮影の中で現場での印象的なエピソードはありますか?

MIHO:レディー•ガガ(Lady Gaga)とアリアナ・グランデ(Ariana Grande)がコラボした”rain on me”という曲があるんですけど、そのMV撮影ですね。衣装がピンクでガチャガチャして派手な感じだったんですけど、ネイルは黒でめっちゃシンプルがいいって言われてたんですよ。でも、「ゴリゴリだからゴリゴリじゃね? こんな派手な衣装なのにネイルが黒だけかよ!」と思ったので、3パターンぐらい作って「第一本命は派手なピンクのネイルなんだけど……」という感じで派手なネイルを見せると「これにする!」って一番ガチャガチャなネイルを選んでくれました。この衣装とセットと音楽だったらと思って提案したら、めちゃくちゃ映えてよかったこともありました。

セレブからリピートされるMIHOさんのクリエイティブのポイントはどこにあると思いますか。

MIHO:みんなに驚かれるのは、どんな撮影でもネイルを“現場”で作ることです。他のネイルアーティストは前もって準備していく人が多いんですけど、色や素材の見え方は現場でないと分からないし、何を使うかも当日に変わるので、撮影に行ったらまずスタイリストのところに行ってその日の衣装候補を見て、ヘアメイクにはどんな色が使われるのか確認します。現場でありったけのインプットをして、超スピーディーに作っています。そのほうがクリエイションの面で効率的だし、インスピレーションをそのまま落とし込んだフレッシュな作品を作れます。撮影は生ものなので臨機応変に対応できる能力と、瞬発的にデザインを起こせる能力が他の人よりも長けているのを評価されているのかもしれません。

目指してきたのは「ネイルアーティストの地位向上」

WWD:元々セレブリティーのネイルを担当する目標があったのですか?

MIHO:全然なかったです。むしろそういう海外セレブやアーティストに疎い方で。でも、海外でネイルアーティストとして活動するにあたって“ネイルアーティストの地位向上”を目標に仕事をしていたので、影響力が大きくて、評価が直結しやすい彼女たちに必要と思ってもらえる存在になればなるほど、必然的に目標になっていきました。彼女たちと関わることで、“ネイル”がかっこいい武器になるんだっていうのを見せることができると思っています。

WWD:ネイルアーティストの地位向上とは具体的にはどういうことですか?

MIHO:ネイル業界全体のボトムアップです。ネイルアーティストの収入やイメージを上げることで業界を変えたい。そのためのアイコンが必要なので自分がその役割を担おうと思いました。だから独立後は、お店に出向くレベルではないセレブ層に向けたネイルとより尖った表現が必要なことに気付きました。そのニーズを考えた時に、「今からネイルをしたい」というセレブたちの急なオーダーにも対応できるよう、時間をコントロールする必要がありました。いつでも対応可能な時間を確保する代わりに客単価を上げる方針に変えたんです。それがハマり、客層が変わっていきました。

WWD:撮影現場などで地位が向上したと感じることはありますか?

MIHO:元々アメリカのネイルサロンは爪を切るだけのような場所だったんです。それに、アメリカではネイルアーティストのことを、マニキュリストもしくはネイルテックって呼ぶんですよ。このネーミングが良くないって思って、当初から自分のことを「ジャパニーズネイルアーティスト」って呼んでいたんです。それを続けていたら定着してきて、今では撮影現場の表記が「ネイルアーティスト」に変わりました。この名前は私たちが作ったという自負があるほどです。

印象的なのは、レディー•ガガの「ドン・ペリニヨン(DOM PERIGNON)」のキャンペーン撮影です。YouTubeのメイキング動画で関わったヘアやメイクアップアーティストと共に自分のインタビュー動画も公開されました。それまで、ネイルアーティストが他のスタッフと横並びに語られることは少なかったと思うので、撮影現場でネイルアーティストの地位向上に貢献できて嬉しかったです。

他にも、かつて「マニキュアリスト」だけだった業界が「ネイルアーティスト」の世界になって、ネイルをかっこいいと思って憧れる子たちが増えてきました。ギャラについても有名なネイルアーティストと「うちらがギャラをあげなくてどうすんの!」って話をして、みんなで底上げしようと挑戦しています。アシスタントも潤うという目的を持って続けてきた結果、その輪が広がった感じがあります。この10年でアメリカでのネイルアーティストの地位を上げることができたと思っています。

世界で活躍するネイルアーティストが思う日本のネイル業界の問題点

WWD:MIHOさんからみた日本のネイル業界の課題は何ですか?

MIHO:日本を出て10年が経って、ネイル業界はあまり進化していないと感じます。むしろ価格競争が加速して、ネイルアーティストが以前よりも厳しい状況にあることに驚きました。私は海外でジャパニーズネイルアートが評価されていることや、日本人だから信用された点で得をしたことも多いので、日本のネイルアーティストがこんなに稼げてない状況に危機感を覚えました。客数には限りがあるので、低価格を競い合って……意味が分からない状態になっている。次は、ここから10年をかけて国内のネイルアーティストの地位を上げようと考えています。

WWD:たとえばどんなことを?

MIHO:まず、ネイルを継続する顧客を増やしたい。ヘアメイクは継続的に施術を受けるわりにネイルだけ続かないんです。爪が痛んだり、時間がかかったり、自分でネイルを落とすことが困難だったり。そんな悩みを解決するような商品を開発しています。溶剤にアセトンなどのケミカルな成分も使わず、爪の表面を削る必要もないので、通常30分程度かかってしまうネイルのオフを5分で終わらせることができて、なんなら自分でできるという商品です。

これで施術時間を短縮できて回転率を上げることが可能になります。ただ、ネイルアーティストは客数を増やすことよりも、高い技術を提供しているという自信を持って価格を上げてほしいです。日本のネイルアーティストは予約を埋めることにとらわれすぎていると思います。予約が埋まったからといって技術を評価してくれているわけでも、一人ひとりの悩みを解決しているわけでもない。客数が多いことだけの自己満足です。そういった課題を自分の活動を通して解決したいし、日本のネイル業界の改革につなげていきたいです。

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10世紀から続くテクニックと、ネパール山頂の廃プラのアップサイクル アルマーニのラグを代々手掛ける職人とは?

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のラグを手掛けるのは、ミラノ発「イルリアン カーペット(ILLULIAN CARPET)」のベンディス・ロンチェッティ・イルリアン(Bendis Ronchetti Illulian)だ。フレームに張られたキャンバスにウールやシルクの糸を打ち込むという古来からの手法は10世紀前から変わっていないが、顧客は屋内・屋外問わずイルリアンのラグをますます熱望している。屋外用のラグには耐久性が欠かせない。同ブランドはネパールの山頂で地元の業者がプラスチックからアップサイクルするラグジュアリーな糸にその機能を託した。

「イルリアン カーペット」のサステナブルラグには2種類あり、最高級の“プラチナ120”は1㎡あたり18万ノット、“ゴールド100”は同15万2000ノットで製作する。1つのラグを作るには30kgの廃棄プラスチックが必要だ。ベンディスがネパールで見つけたサステナブルな糸は、大気中の物質や紫外線に強いという。全コレクションがサステナブル仕様に調整でき、オーダーメードも可能。「一家の成功は、母親の忍耐力と起業家精神、好奇心のセンスによって築かれたものであり、それがファミリービジネスを現代まで存続させた」と話す。

ブランドの成り立ち

イルリアン一家は1950年代後半にイランを離れた。父親は米ロサンゼルスへ移り新生活を始めたのに対し、娘シャハナーズ(Shahanaz)はミラノに移り、そこで恋に落ちたイタリア人男性とアンティークビジネスを始めた。70年代になると夫妻はビジネスを広げたいと思うようになり、隣人のヨガ愛好家からネパールの伝統的なじゅうたん作りについて聞いたことがきっかけになった。夫妻はカトマンズ旅行を経て人脈を築き、「イルリアン カーペット」を設立した。ベンディスは、「現地の職人たちは、伝統的なデザインからよりモダンなデザインへと創造性を進化させることができた」と話す。

当時まだ起業家だったジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)の目に留まり、彼が自宅のために高級じゅうたんをオーダーしたのは、80年代の話だ。こうして始まったアルマーニとイルリアン一家の関係は、「ジョルジオ アルマーニ」のホームコレクション“アルマーニ / カーザ(ARMANI/CASA)”へと発展した。「イルリアン カーペット」は、ファッション写真家のボブ・クリーガー(Bob Krieger)のためにも特注のじゅうたんを製作している。ベンディスは、「ファッション業界が、私たちが自社生産をしていることや、あらゆるリクエストに応えられること、多くの有名デザイナーたちのためにじゅうたんを作ってきたことを知ったとき、事態は好転した」と振り返る。

「イルリアン カーペット」の新章

今日、シャナーズの息子デイヴィス(Davis)とベンディスは、ファッションやデザイン界の大物たちとのコラボレーションに取り組んでいる。ブラジル人ファッションデザイナーのパウラ・カデマルトーリ(Paula Cademartori)やエジプト人工業デザイナーのカリム・ラシッド(Karim Rashid)、デザインデュオのドラガ&アウレル(Draga & Aurel)、イタリア人デザイナーのパオラ・ナヴォーネ(Paola Navone)、イギリスの建築事務所「ザハ・ハディド・アーキテクト(ZAHA HADID ARCHITECTS)」などとの協業だ。

「イルリアン カーペット」の主要市場は中東で、現在は米国市場での拡大に注力している。ベンディスは、「将来的には、一流ブランドとのコラボレーションをさらに進め、流通を拡大することを目標にしている」と話した。

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10世紀から続くテクニックと、ネパール山頂の廃プラのアップサイクル アルマーニのラグを代々手掛ける職人とは?

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のラグを手掛けるのは、ミラノ発「イルリアン カーペット(ILLULIAN CARPET)」のベンディス・ロンチェッティ・イルリアン(Bendis Ronchetti Illulian)だ。フレームに張られたキャンバスにウールやシルクの糸を打ち込むという古来からの手法は10世紀前から変わっていないが、顧客は屋内・屋外問わずイルリアンのラグをますます熱望している。屋外用のラグには耐久性が欠かせない。同ブランドはネパールの山頂で地元の業者がプラスチックからアップサイクルするラグジュアリーな糸にその機能を託した。

「イルリアン カーペット」のサステナブルラグには2種類あり、最高級の“プラチナ120”は1㎡あたり18万ノット、“ゴールド100”は同15万2000ノットで製作する。1つのラグを作るには30kgの廃棄プラスチックが必要だ。ベンディスがネパールで見つけたサステナブルな糸は、大気中の物質や紫外線に強いという。全コレクションがサステナブル仕様に調整でき、オーダーメードも可能。「一家の成功は、母親の忍耐力と起業家精神、好奇心のセンスによって築かれたものであり、それがファミリービジネスを現代まで存続させた」と話す。

ブランドの成り立ち

イルリアン一家は1950年代後半にイランを離れた。父親は米ロサンゼルスへ移り新生活を始めたのに対し、娘シャハナーズ(Shahanaz)はミラノに移り、そこで恋に落ちたイタリア人男性とアンティークビジネスを始めた。70年代になると夫妻はビジネスを広げたいと思うようになり、隣人のヨガ愛好家からネパールの伝統的なじゅうたん作りについて聞いたことがきっかけになった。夫妻はカトマンズ旅行を経て人脈を築き、「イルリアン カーペット」を設立した。ベンディスは、「現地の職人たちは、伝統的なデザインからよりモダンなデザインへと創造性を進化させることができた」と話す。

当時まだ起業家だったジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)の目に留まり、彼が自宅のために高級じゅうたんをオーダーしたのは、80年代の話だ。こうして始まったアルマーニとイルリアン一家の関係は、「ジョルジオ アルマーニ」のホームコレクション“アルマーニ / カーザ(ARMANI/CASA)”へと発展した。「イルリアン カーペット」は、ファッション写真家のボブ・クリーガー(Bob Krieger)のためにも特注のじゅうたんを製作している。ベンディスは、「ファッション業界が、私たちが自社生産をしていることや、あらゆるリクエストに応えられること、多くの有名デザイナーたちのためにじゅうたんを作ってきたことを知ったとき、事態は好転した」と振り返る。

「イルリアン カーペット」の新章

今日、シャナーズの息子デイヴィス(Davis)とベンディスは、ファッションやデザイン界の大物たちとのコラボレーションに取り組んでいる。ブラジル人ファッションデザイナーのパウラ・カデマルトーリ(Paula Cademartori)やエジプト人工業デザイナーのカリム・ラシッド(Karim Rashid)、デザインデュオのドラガ&アウレル(Draga & Aurel)、イタリア人デザイナーのパオラ・ナヴォーネ(Paola Navone)、イギリスの建築事務所「ザハ・ハディド・アーキテクト(ZAHA HADID ARCHITECTS)」などとの協業だ。

「イルリアン カーペット」の主要市場は中東で、現在は米国市場での拡大に注力している。ベンディスは、「将来的には、一流ブランドとのコラボレーションをさらに進め、流通を拡大することを目標にしている」と話した。

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Snow Man目黒蓮がスマホブランド「モトローラ」のアンバサダーに アバター“ミニREN”と発表会に登壇

米国のスマートフォンブランド「モトローラ(MOTOROLA)」は9月17日、Snow Man(スノーマン)の目黒蓮をアンバサダーに起用したと発表した。同日には、就任&新CM発表会を開催。登場した目黒は「世界的に知られている『モトローラ』のアンバサダーに選んでいただき、大変光栄です。僕も精一杯ブランドや商品の良さを広めていけるよう、頑張ります」と意気込んだ。

アバター“ミニREN”と自撮り&ハイタッチ

同発表会には、新CMに目黒の相棒として登場するアバター“ミニREN”が登場。9月27日に発売する新型の折り畳みスマートフォン“motorola razr 50”の最大の特徴にアウトディスプレーを挙げ、目黒は「スマホを開かずに操作できるので、ここだけで色々なことができてしまうんですよね」とアピールした。実際に“ミニREN”と自撮りやハイタッチをするシーンも見られ、会場を沸かせた。

最後に「折り畳みスマートフォンを使ったことがない人が多いかと思いますが、僕と一緒に“motorola razr 50”を使ってもらえたらうれしいです。僕なりに、今後も『モトローラ』の良さをたくさんの方に発信できたら良いなと思っています」と話し、発表会を締めくくった。

新型の折り畳みスマホは9月27日に発売

「モトローラ」は9月27日に、大型アウトディスプレーを備えた新型の折り畳みスマートフォン“motorola razr 50”をソフトバンク先行で発売する。予約は9月17日に受付を開始した。閉じたままでも各種操作が行え、高性能カメラやフレックスビュースタイルにより、さまざまな場面で使用が可能だ。

カラーは3色でコアラグレイ、サンドクリーム、スプリッツオレンジを用意した。ルーベン・カスターノ(Ruben Castano)=カスタマーエクスペリエンス&デザイン ヴァイスプレジデントはカラーについて、「パントーン社のグローバルカラーエキスパートの協力を得て選定。ファッションにもなじむ色味を採用し、あらゆるシーンで自分らしさを表現できる」と紹介した。

ソフトバンク協業で日本展開を加速 「日本市場はブルーオーシャン」

仲田正一 モトローラ・モビリティ・ジャパン代表取締役社長は今後について「『モトローラ』として、日本で強化していくことは4つ。ユーザーのさまざまなニーズに応える製品の開発、新しい顧客体験の提供、戦略的なパートナーシップを組む、差別化を図った魅力的なブランドの構築だ。ソフトバンクと強固なパートナーシップに基づき、先進的なデバイスを展開していきたい」と述べ、郷司雅通 ソフトバンク執行役員 コンシューマ事業推進統括 モバイル事業推進本部 本部長は「『モトローラ』のアメリカシェアは日本の約4倍で、日本市場は今後伸びると予想されるブルーオーシャンだ。共にブランドや商品の認知度を広め、売り上げ拡大を目指す」と続いた。

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Snow Man目黒蓮がスマホブランド「モトローラ」のアンバサダーに アバター“ミニREN”と発表会に登壇

米国のスマートフォンブランド「モトローラ(MOTOROLA)」は9月17日、Snow Man(スノーマン)の目黒蓮をアンバサダーに起用したと発表した。同日には、就任&新CM発表会を開催。登場した目黒は「世界的に知られている『モトローラ』のアンバサダーに選んでいただき、大変光栄です。僕も精一杯ブランドや商品の良さを広めていけるよう、頑張ります」と意気込んだ。

アバター“ミニREN”と自撮り&ハイタッチ

同発表会には、新CMに目黒の相棒として登場するアバター“ミニREN”が登場。9月27日に発売する新型の折り畳みスマートフォン“motorola razr 50”の最大の特徴にアウトディスプレーを挙げ、目黒は「スマホを開かずに操作できるので、ここだけで色々なことができてしまうんですよね」とアピールした。実際に“ミニREN”と自撮りやハイタッチをするシーンも見られ、会場を沸かせた。

最後に「折り畳みスマートフォンを使ったことがない人が多いかと思いますが、僕と一緒に“motorola razr 50”を使ってもらえたらうれしいです。僕なりに、今後も『モトローラ』の良さをたくさんの方に発信できたら良いなと思っています」と話し、発表会を締めくくった。

新型の折り畳みスマホは9月27日に発売

「モトローラ」は9月27日に、大型アウトディスプレーを備えた新型の折り畳みスマートフォン“motorola razr 50”をソフトバンク先行で発売する。予約は9月17日に受付を開始した。閉じたままでも各種操作が行え、高性能カメラやフレックスビュースタイルにより、さまざまな場面で使用が可能だ。

カラーは3色でコアラグレイ、サンドクリーム、スプリッツオレンジを用意した。ルーベン・カスターノ(Ruben Castano)=カスタマーエクスペリエンス&デザイン ヴァイスプレジデントはカラーについて、「パントーン社のグローバルカラーエキスパートの協力を得て選定。ファッションにもなじむ色味を採用し、あらゆるシーンで自分らしさを表現できる」と紹介した。

ソフトバンク協業で日本展開を加速 「日本市場はブルーオーシャン」

仲田正一 モトローラ・モビリティ・ジャパン代表取締役社長は今後について「『モトローラ』として、日本で強化していくことは4つ。ユーザーのさまざまなニーズに応える製品の開発、新しい顧客体験の提供、戦略的なパートナーシップを組む、差別化を図った魅力的なブランドの構築だ。ソフトバンクと強固なパートナーシップに基づき、先進的なデバイスを展開していきたい」と述べ、郷司雅通 ソフトバンク執行役員 コンシューマ事業推進統括 モバイル事業推進本部 本部長は「『モトローラ』のアメリカシェアは日本の約4倍で、日本市場は今後伸びると予想されるブルーオーシャンだ。共にブランドや商品の認知度を広め、売り上げ拡大を目指す」と続いた。

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アディダス ジャパン新社長に萩尾孝平氏が就任 元プーマ ジャパン社長

アディダス ジャパンは9月15日付で、新社長に萩尾孝平氏が就任したと発表した。萩尾新社長は2021年からプーマ ジャパン社長を務めていた。

萩尾新社長は1973年生まれ。同志社大学商学部を卒業後、96年にさくら銀行(現 三井住友銀行)に入行。2003年にアディダス ジャパンに入社して以降は、20年以上にわたって、スポーツ用品業界やリテールビジネスにおいてキャリアを築いてきた。

アディダス ジャパンでは“日本人のランナーを速くする”というコンセプトのもと、ランニングシューズ“アディゼロ”の開発を担当。その後、独アディダス本社でブランドマネジメントに携わった後、12年にプーマグループに入社。グローバル本社でランニング・トレーニングカテゴリーのシューズビジネスを統括、18年11月にプーマ ジャパンの取締役営業本部長に就任、ホールセールマーチャンダイジング本部長兼任を経て、21年10月にプーマ ジャパン社長に就いていた。

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アディダス ジャパン新社長に萩尾孝平氏が就任 元プーマ ジャパン社長

アディダス ジャパンは9月15日付で、新社長に萩尾孝平氏が就任したと発表した。萩尾新社長は2021年からプーマ ジャパン社長を務めていた。

萩尾新社長は1973年生まれ。同志社大学商学部を卒業後、96年にさくら銀行(現 三井住友銀行)に入行。2003年にアディダス ジャパンに入社して以降は、20年以上にわたって、スポーツ用品業界やリテールビジネスにおいてキャリアを築いてきた。

アディダス ジャパンでは“日本人のランナーを速くする”というコンセプトのもと、ランニングシューズ“アディゼロ”の開発を担当。その後、独アディダス本社でブランドマネジメントに携わった後、12年にプーマグループに入社。グローバル本社でランニング・トレーニングカテゴリーのシューズビジネスを統括、18年11月にプーマ ジャパンの取締役営業本部長に就任、ホールセールマーチャンダイジング本部長兼任を経て、21年10月にプーマ ジャパン社長に就いていた。

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エミー賞で主演女優賞獲得のアンナ・サワイが「カルティエ」のアンバサダーに就任

エミー賞で主演女優賞獲得のアンナ・サワイが「カルティエ」のアンバサダーに就任

「カルティエ(CARTIER)」は、俳優のアンナ・サワイ(Anna Sawai)をアンバサダーに指名した。サワイは、9月15日(現地時間)にロサンゼルスで行われた第76回エミー賞において、ドラマ「SHOGUN 将軍」でアジア人初となる主演女優賞を獲得した。

「カルティエ」によるとサワイとは、「5月にウィーンで開催した最新ハイジュエリーコレクション“ナチュー ル ソヴァージュ”の発表会から関係性を築いてきた」という。サワイは、エミー賞の授賞式で「カルティエ」のイヤリングとリングを着用した。

サワイは、「『カルティエ』のアンバサダーになれたことを大変誇りに思う。私にとって『カルティエ』はサヴォアフェール(受け継がれる職人技や美意識)を探求し、常に限界を押し広げる存在。『カルティエ』のクリエイションを身につけていると、夢の中に入り込んだような気持ちになる」と話す。

サワイは1992年6月11日生まれ、ニュージーランド出身。映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」(原題「F9」)などに出演している。

エミー賞は、米国で放送されたドラマや番組、同業界の功績に与えられる賞。「SHOGUN 将軍」は、Disney+(ディズニープラス)とHulu(フールー)で歴代1位の初回再生回数を記録し、本年度最多の25の賞にノミネートされた。真田広之が主演とプロデューサーを務め、主演男優賞と作品賞など歴代最多の18冠を手にした。

PHOTO : ANDIE JANE

エミー賞で主演女優賞獲得のアンナ・サワイが「カルティエ」のアンバサダーに就任

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エミー賞で主演女優賞獲得のアンナ・サワイが「カルティエ」のアンバサダーに就任

エミー賞で主演女優賞獲得のアンナ・サワイが「カルティエ」のアンバサダーに就任

「カルティエ(CARTIER)」は、俳優のアンナ・サワイ(Anna Sawai)をアンバサダーに指名した。サワイは、9月15日(現地時間)にロサンゼルスで行われた第76回エミー賞において、ドラマ「SHOGUN 将軍」でアジア人初となる主演女優賞を獲得した。

「カルティエ」によるとサワイとは、「5月にウィーンで開催した最新ハイジュエリーコレクション“ナチュー ル ソヴァージュ”の発表会から関係性を築いてきた」という。サワイは、エミー賞の授賞式で「カルティエ」のイヤリングとリングを着用した。

サワイは、「『カルティエ』のアンバサダーになれたことを大変誇りに思う。私にとって『カルティエ』はサヴォアフェール(受け継がれる職人技や美意識)を探求し、常に限界を押し広げる存在。『カルティエ』のクリエイションを身につけていると、夢の中に入り込んだような気持ちになる」と話す。

サワイは1992年6月11日生まれ、ニュージーランド出身。映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」(原題「F9」)などに出演している。

エミー賞は、米国で放送されたドラマや番組、同業界の功績に与えられる賞。「SHOGUN 将軍」は、Disney+(ディズニープラス)とHulu(フールー)で歴代1位の初回再生回数を記録し、本年度最多の25の賞にノミネートされた。真田広之が主演とプロデューサーを務め、主演男優賞と作品賞など歴代最多の18冠を手にした。

PHOTO : ANDIE JANE

エミー賞で主演女優賞獲得のアンナ・サワイが「カルティエ」のアンバサダーに就任

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デヴィッド・リンチ監修の「マルホランド・ドライブ」のTシャツが72時間限定で受注販売

映画やドラマ、アニメのレビューサービス「フィルマークス(Filmarks)」のリバイバル上映プロジェクトで、9月27日から1週間限定で「マルホランド・ドライブ 4Kレストア版」が全国で上映される。

今回のリバイバル上映にあわせて、監督・脚本をつとめたデヴィッド・リンチ(David Lynch)が監修した「マルホランド・ドライブ」オフィシャルTシャツ(5940円)が9月20日正午から9月23日正午まで72時間限定で「フィルマークス」のECサイトで受注販売される。

サイズはM〜XLで、公開当時のポスタービジュアルをベースに、当時の質感をナチュラルに表現でいるようにインクジェットでプリント。バックには監督の名前が配置。ボディーは7.1オンス生地を使用している。

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「ヴァンズ」から90年代の原宿スタイルとロンドン・パンクを融合したコレクションが発売

「ヴァンズ(VANS)」は、ビームス(BEAMS)のサーフ&スケート部門のバイヤーでブランド「エス エス ズィー(SSZ)」を手掛ける加藤忠幸と、ビームスの元クリエイティブ・ディレクターでブランド「アンライクリー(UNLIKELY)」を手掛ける中田慎介をゲストデザイナーに迎えた 「ヴァンズ トーキョー デザイン コレクティブ バイ タダユキ カトウ & シンスケ ナカダ(VANS TOKYO DESIGN COLLECTIVE BY TADAYUKI KATO & SHINSUKE NAKADA)」コレクション第3弾の“HARAJUKU PUNK”を9月21日に発売する。本コレクションは、「ヴァンズ」公式オンラインストアをはじめ、「ビームス ジャパン 新宿」、「ビームス」公式オンラインショップなどで展開する。

今回は1990年代の原宿スタイルとロンドン・パンクの融合をテーマに、ネイビーとグレーで統一したフットウエアとアパレルを展開。フットウエアでは「ヴァンズ プレミアム」シリーズの“プレミアム スリップオン”(1万2100円)をベースに、パッド入りのグレンチェックのアッパーに、安全ピンやスタッドを使ってカスタマイズをするパンクファッションのDIY精神に敬意を表し、アイレットをモチーフにした刺しゅうでドット柄を表現した2モデルが登場する。

アパレルは、都会的な実用性を提供するマルチ・インナーポケット・デザインを採用。リバーシブルのパフコーチジャケット(1万は9250円)、片面はクラシックな色合いの伝統的グレンチェック柄を全面に施し、もう片面はグレー、ネイビーの単色で落ち着いた雰囲気を演出する。

スエット素材を採用した“MA-1”(2万9150円)は、グレンチェックの裏地と、伝統的なブリティッシュチェックをアレンジした複数のユーティリティーポケットを組み合わせている。その他、グレンチェックシャツ(1万5400円)、ハーフジップスエット(1万4850円)、スエットパンツ(1万3750円)など、全身でコーディネート を楽しめるアイテムがラインアップ。また、デザイナーのシグネチャーピースでもあるオレンジのタグとリングループのアクセントが、各アイテムに施されている。

加藤は今回のコレクションについて、「ストリートファッションの根底にあるドレスダウン。王道のスタイルのルールにとらわれず、パンクスピリットを1つのキーワードにカタチにしたコレクション。その流れのベースとなっているのは、やはり、90年代の東京ストリートにあり、本来ならナイロン素材で作られているMA-1フライトジャケットをスエット素材に、いろいろなディテールや柄をMIXし、グレンチェクやネイビーやグレーという落ち着いた外観とは裏腹に、そのスタイルの背景にあるカルチャーを 感じてもらえたらという内に秘めた願いが、デザインで表現した」とコメント。一方の中田は、「今回は90年代東京ストリートに一つのエッセンスとして存在したロンドンパンクを、表面ではなく、内面に反映させてデザインした。トラディショナルな柄や素材を不規則にさまざま組み合わせオリジナリティー、多様性を表現した。型にハマらなくてよい、各々が自由に表現するストリートを感じていただけたらうれしい」と話す。

アイテム

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「ミノトール インスト」20周年記念 「テクニクス」コラボのTシャツとレコードをプレゼント

「ミノトール インスト(MINOTAUR INST.)」は、ブランド20周年を記念し、パナソニックのオーディオブランド「テクニクス(TECHNICS)」とコラボした非売品アイテムのプレゼントキャンペーンを実施する。

ブランド20周年記念
Tシャツと7インチレコードを用意

コラボアイテムは、前面に両ブランドのロゴを配し、背面にクラブでターンテーブルが回るグラフィックを施したTシャツと、「ミノトール インスト」の泉栄一デザイナーが、水をテーマにディレクション、デザインを手掛けた透明盤7インチレコードをラインアップ。同レコードには、Kaoru Inoueの制作音源「MIZUKUMI」と「NAGARERU」の「ミノトール インスト」エディションを収録した。9月14〜30日の期間、「ミノトール インスト」直営店舗および公式オンラインでの購入者を対象に、抽選で各20人にプレゼントする。

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【バックステージ】「ジェイ ダブリュー アンダーソン」2025年春夏コレクション

「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」が2025年春夏コレクションを発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「ユニクロ」がビックロの跡地にグローバル旗艦店をオープン

「ユニクロ(UNIQLO)」は10月25日、ビックロの跡地にユニクロ 新宿本店をグローバル旗艦店としてオープンする。同店舗は現在営業中の新宿西口店をはじめとする4店舗に続き、新宿エリアでは5店舗目のオープンとなる。1200坪(地上1〜3階)の同店舗には、ウィメンズ、メンズはもちろんキッズやベビー商品も取り扱う。

◾️ユニクロ 新宿本店

オープン日:10月25日
営業時間:10:00〜22:00
住所:東京都新宿区新宿3-29-1

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減量薬オゼンピックブームで副作用抑制サプリなどの売上増 一方、スナック菓子の売り上げは減少

米非営利団体カイザーファミリー財団(KAISER FAMILY FOUNDATION)によると、成人したアメリカ人の8人に1人がオゼンピック(OZEMPIC)に代表されるGLP-1減量薬を試したことがあるという。オゼンピックブームを受けて、GLP-1減量薬の副作用の抑制効果が期待できる食物繊維やプロテイン、プロバイオティクスなどの需要が高まっており、小売店はアプローチ方法の改革を迫られている。

米サプリメント専門店ビタミン ショップ(VITAMIN SHOPPE)など一部の専門チャネルは、GLP-1ユーザー向け商品に特化したコーナーを設置し、筋肉減少や、腸や消化器系の問題などに対処する商品をそろえている。ミュリエル・ゴンザレス(Muriel Gonzalez)=ビタミン ショップ社長は、「10月上旬から、店舗正面のエリアにプロテインとマルチビタミン、プロバイオティクス、食物繊維の商品を集める」と話す。

GLP-1減量薬ユーザーに特化した商品を開発する企業も出てきている。内科と肥満症の認定医であるアレクサンドラ・ソーワ(Alexandra Sowa)が設立した米サプリメントブランド「ソーウェル(SOWELL)」は8月、副作用対策を目的としたサプリメント“GLP-1 サポートシステム”(105ドル=約1万5300円)を発売。スイスに本社を置く世界最大の食品飲料企業「ネスレ(NESTLE)」も最近、GLP-1減量薬ユーザー向けの食品ライン“バイタル・パースート”をローンチした。

専門家は、GLP-1減量薬ユーザー向けの専用コーナーは、今後小売店全体のトレンドになると予測。米マーケティングコンサルタントWSLストラテジックリテール(WSL STRATEGIC RETAIL)のウェンディー・リーブマン(Wendy Liebmann)最高経営責任者(CEO)は、「食品小売業者によると、店舗全体で消費者の購買行動に変化が見られる。特に、スナック菓子やソーダ飲料の売り上げが減少している」と話す。「直接的なカテゴリーはヘルス&ビューティであろうと、店舗全体でアプローチ方法の再検討は急務だ」と続ける。業界筋は、3〜5年以内に多くの食料品店や健康食品店でGLP-1減量薬関連商品の専用コーナーが設けられると予測している。

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【バックステージ】「ヴィヴィアーノ」2025年春夏コレクション

「ヴィヴィアーノ(VIVIANO)」が2025年春夏メンズ・コレクションを発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「ヴィヴィアーノ(VIVIANO)」が2025年春夏メンズ・コレクションを発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「マイケル・コース」は永遠に愛したくなるリゾートウェアを提案 「それは特別でありながら、実用的なもの」

マイケル・コース(MICHAEL KORS)が手がける「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」が現地時間の9月10日に2025年春夏コレクションを発表した。会場に選んだのはハドソンヤードにあるTHE SHED。「地中海のロマンス」をテーマに、会場内にはイタリアの海岸線を彷彿とさせる切り立つような岩のオブジェが飾られていた。

手にとって分かる贅沢な素材使い

ショーの数日前、ミッドタウンのオフィスでコースは今回のコレクションについてこう語った。「今シーズンは1950年代のロマンティシズムと1990年代の洗練されたシンプルさを融合させました。35年間、一緒にものづくりをしてきたイタリアの職人たちと作り上げたコレクションは、ディテールの細部にまで気を配っています。それは一度だけではない、何度でも着たくなる服です」。コレクションのムードボードには最近旅行をしたイスキア島など、イタリアのリゾートで目にした景色や素材、ビーチで寝そべる人たちがモノクロの写真で飾られていた。「今回のリゾートウエアは地中海のようにのんびりしているけれど贅沢で、素朴な豪華さがあります。それでいて、レッドカーペットにも行けるような洗練されたムードを共存しています」。

ファーストルックから数体はオールブラックのシックで都会的なスタイルが続くが、テーラードを基調にしながらも、スイムスーツを合わせたり、カゴバックやラフィア素材を取り入れるなど、リゾート感は忘れない。コースがイタリア職人との長きにわたるコラボレーションについて前述していたように、カットアウトしたレザーをレースのように刺しゅうしたスカート、オーガンジーを手作業で花柄にあしらったドレス、ラフィアを刺しゅうしたレザースカートなど、これまでのシーズンよりも凝った素材が多く見られた。クラフトマンシップが息づくこれらのアイテムは、永続的に所有したくなるものだ。

一度着て終わりではない
持続可能なファッションを

「私はいつも陰と陽を見るのが好きだと言っています。それは特別でありながら実用的なもの。ベーシックすぎても退屈だし、奇抜すぎるとその服は一度で終わってしまう。そのバランスを見つけたいと思っています」。ベーシックでありながら退屈しない、洗練されたファッションを提案し続けてきたコース。時代とともにファッションの価値観が変化する中で、「あなたにとって変わらないものとは何か?」と尋ねた。

「すばらしいファッションとは、年齢、国籍、サイズに関係なく、誰にでも似合うものだと思っています。ショーでもスリムなモデルや背の高いモデル、色々なモデルが世界中から集まっています。ファッションがもっと民主的になっていくのは素晴らしいことだと思っています。快適で汎用性があり、一度着て終わりではない、持続可能なファッションを念頭に置いてデザインしています」。

そうファッションの民主化の素晴らしさについて語ったコースは、プレスプレビューでは若い世代に向け、来たる米大統領選挙に足を運ぶよう促していたのも印象的だった。

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「マイケル・コース」は永遠に愛したくなるリゾートウェアを提案 「それは特別でありながら、実用的なもの」

マイケル・コース(MICHAEL KORS)が手がける「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」が現地時間の9月10日に2025年春夏コレクションを発表した。会場に選んだのはハドソンヤードにあるTHE SHED。「地中海のロマンス」をテーマに、会場内にはイタリアの海岸線を彷彿とさせる切り立つような岩のオブジェが飾られていた。

手にとって分かる贅沢な素材使い

ショーの数日前、ミッドタウンのオフィスでコースは今回のコレクションについてこう語った。「今シーズンは1950年代のロマンティシズムと1990年代の洗練されたシンプルさを融合させました。35年間、一緒にものづくりをしてきたイタリアの職人たちと作り上げたコレクションは、ディテールの細部にまで気を配っています。それは一度だけではない、何度でも着たくなる服です」。コレクションのムードボードには最近旅行をしたイスキア島など、イタリアのリゾートで目にした景色や素材、ビーチで寝そべる人たちがモノクロの写真で飾られていた。「今回のリゾートウエアは地中海のようにのんびりしているけれど贅沢で、素朴な豪華さがあります。それでいて、レッドカーペットにも行けるような洗練されたムードを共存しています」。

ファーストルックから数体はオールブラックのシックで都会的なスタイルが続くが、テーラードを基調にしながらも、スイムスーツを合わせたり、カゴバックやラフィア素材を取り入れるなど、リゾート感は忘れない。コースがイタリア職人との長きにわたるコラボレーションについて前述していたように、カットアウトしたレザーをレースのように刺しゅうしたスカート、オーガンジーを手作業で花柄にあしらったドレス、ラフィアを刺しゅうしたレザースカートなど、これまでのシーズンよりも凝った素材が多く見られた。クラフトマンシップが息づくこれらのアイテムは、永続的に所有したくなるものだ。

一度着て終わりではない
持続可能なファッションを

「私はいつも陰と陽を見るのが好きだと言っています。それは特別でありながら実用的なもの。ベーシックすぎても退屈だし、奇抜すぎるとその服は一度で終わってしまう。そのバランスを見つけたいと思っています」。ベーシックでありながら退屈しない、洗練されたファッションを提案し続けてきたコース。時代とともにファッションの価値観が変化する中で、「あなたにとって変わらないものとは何か?」と尋ねた。

「すばらしいファッションとは、年齢、国籍、サイズに関係なく、誰にでも似合うものだと思っています。ショーでもスリムなモデルや背の高いモデル、色々なモデルが世界中から集まっています。ファッションがもっと民主的になっていくのは素晴らしいことだと思っています。快適で汎用性があり、一度着て終わりではない、持続可能なファッションを念頭に置いてデザインしています」。

そうファッションの民主化の素晴らしさについて語ったコースは、プレスプレビューでは若い世代に向け、来たる米大統領選挙に足を運ぶよう促していたのも印象的だった。

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シーインの模倣疑惑とクリエイター そしてメイカーズムーブメントの誤謬:記者談話室vol.144

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

144回目となる今回は、「シーイン」の模倣疑惑について語り合いました。ファンタジー作家の星野夜さんは9月1日、X(旧ツイッター)に「シーイン」で販売されている指輪が、自分の制作した指輪と酷似していると「告発」したのです。「シーイン」で販売していた指輪は、「本物」の100分の1以下でした。個人や中小規模のクリエイターは、どう立ち向かえばいいのか。また、その背景のビジネスモデルを突き詰めて見えてきた、2010年に米国西海岸発の「メイカーズムーブメント」との類似性とは?

この配信は以下のアプリでもご利用いただけます。
Apple Podcast
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144回目となる今回は、「シーイン」の模倣疑惑について語り合いました。ファンタジー作家の星野夜さんは9月1日、X(旧ツイッター)に「シーイン」で販売されている指輪が、自分の制作した指輪と酷似していると「告発」したのです。「シーイン」で販売していた指輪は、「本物」の100分の1以下でした。個人や中小規模のクリエイターは、どう立ち向かえばいいのか。また、その背景のビジネスモデルを突き詰めて見えてきた、2010年に米国西海岸発の「メイカーズムーブメント」との類似性とは?

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