記憶の向こう側をくすぐる中毒性のある作品 トレーディングミュージアムで展示中のミナミリョウヘイが語る創造の原点

PROFILE: ミナミリョウヘイ/現代美術家

ミナミリョウヘイ/現代美術家
PROFILE: 美術家。絵画・立体・映像・音・写真・灯体・既製品・ゴミなど多種多様な要素で空間構成した「場」に漂う雰囲気の質感にフォーカスしたインスタレーション作品を軸に活動。ミナミは、作者の意図する内容や付随させた意味よりも、言葉にすると劣化してしまうような「感覚する何かの質感」に興味を持つ。 それは「雰囲気の向こう側をくすぐられるような感覚」の探求でもある。一方、民族 M・DOBUTSU・ナマスコワンツなどの名義で音楽活動をし、複合表現集団 ANTIBODIES Collectiveではコンテンポラリーダンサー・音楽家・インスタレーション作家として所属。またDIYオルタナティブレーベル〈A NiCE FORM〉主宰と、その活動領域は縦横無尽である。主な個展に[PaRoooLe] CALM & PUNK GALLERY(2023、東京)、グループ展に[Art Fair NAKANOJO 2024](2024、旧廣盛酒造, 群馬)、[MUSIC LOVES ART - MICUSRAT] SUMMER SONIC 2024, 幕張メッセ(2024、千葉)などがある。 PHOTO:TAKAO IWASAWA

画家、造形作家、映像作家、写真家、ミュージシャン、ダンサーなどさまざまなジャンルをシームレスに活動するミナミリョウヘイの大型インスタレーションが、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のコンセプトストアであるトレーディング ミュージアム コム デ ギャルソン(以下、トレーディングミュージアム) の2店舗で開催している。期間は11月25日まで。ミナミは、記憶や感覚の質感に注視し、絵画や彫刻、映像、音楽など多様な要素で空間を構成するインスタレーション作品を軸に活動してきた。CDやレコードジャケットのアートワークを手掛けながら、自身もDJやコンテンポラリーダンサー、音楽家としてアンチボディズ・コレクティブ(ANTIBODIES Collective)に所属。さらにはオルタナティブレーベル「ア ナイスフォーム(A NiCE FORM)」を主宰する。今回は最新作のインスターレーションの制作背景から、縦横無尽に活動を続ける思考の軌跡や見据えるこの先を探る。

WWD:ペインティングや映像作品、立体作品、ミュージシャン、ダンサーと幅広く活動されていますが、モノ作りを始めたきっかけを教えていただけますか?

ミナミリョウヘイ(以下、ミナミ):小学校の頃に漫画をトレースするのが好きで、そこから何かを描いたりしていましたね。自主的に何かを作った記憶は中学生の頃。 “作品“という意識はないですけど、岡先生っていう美術の担当に自分で作ったあれこれを見せるのが好きでしたね。ある時、3階の美術室の窓から階下のケント紙に向けて絵の具を適当に垂れ流していたんですけど、ベチャベチャと溜まったものを撮影したり掲げたりして遊んでいた時に「これじゃないか」って思ったことが創作の始まりだと思います。言葉にしづらいですけど自分で感じたことを全部混ぜたジュースみたいな感覚でした。

WWD:意図して何かを作るというより、遊びの延長で出来上がったんですね。

ミナミ:そうですね。「何か変で、何かヤバいもの」。それこそ、段ボールを適当に合体させた変な立体物を作ってはすぐ壊す。それが自分の中で “作品“っていう感覚がありました。

WWD:そこから活動領域はどのように広がっていったんでしょうか?ミナミさんの活動にとって音楽は切り離せないと思いますが。

ミナミ:そうですね。音楽は根本です。僕が小5の頃、中学生の兄が「ニルヴァーナ(Nirvana)」とか「オアシス(Oasis)」とか、いわゆるMTVジャパンで流れているようなアーティストをよく聴いていたんですけど、そこから急に「エイフェックスツイン(Aphex Twin)」とか「スクエアプッシャー(Squarepusher)」とかを聴き出したんですよ。その影響もあって、「エイフェックスツイン」が好きになりました。その頃にはジャンル関係なく聴いていましたね。

WWD:音楽の話ができる同年代の友達はいたんですか?

ミナミ:誰も話が合わないから、兄が唯一の友達みたいな(笑)。そこから自分でも掘るようになって、ミックステープを作ってました。そのジャケを自分で描いてもいましたね。世には出ていないけど、自分のレーベルが始まっていたという感覚があって、勝手に楽しんでいました。

WWD:架空のレーベルのミックステープが意図して作ったものの原体験。

ミナミ:ある意味、自分だけの商品みたいな感じです。

WWD:ミナミさんにとって、音楽がペインティングやドローイング、インスタレーション、立体などの他の作品にもたらす影響についてはどう考えていますか?

ミナミ:僕にとっては基本的に全部同じ素材です。音も視覚表現も身体表現も。制作の基本はコラージュなので、いろいろな素材をカットアップしていくように全部に影響し合いますから。さっきのミックステープを作る感覚が完全に今と一緒ですね。僕は音も映像も絵画も立体作品も作るのですが、録音してからジャケを作るまでの一連の作業は、本当だったらグラフィックデザイナーやイラストレーターとかが関わりますが、全部自分がやりたいことなんですよ。だから結局、絵を描いてもそこに音楽や映像が欲しくなってきて、誰かに頼むよりも自分で作った方が早いし、理想の質感に出来上がるように「カセットテープのジャケットが欲しいから自分で描く」感覚でジャンルが増えていきました。立体物では、空間に対する要素も欲しくなるから、映像も含めたインスタレーションになっていきました。初めの展覧会は絵画だけだったんです。何か経緯があるのではなくて、そもそも必要な素材は自分で集めてきて、自分で合体させるみたいなことを昔から続けていたので。

WWD:ミナミさんが主宰のレーベル「ア ナイスフォーム(A NiCE FORM)」もこれまでDIYで作品を作られてきたことがベースにあるのでしょうか。

ミナミ:そうですね。まだCDしか出してないけど、バイナルもリリースしたいですし。ある意味ジャケありきで音源を作りたいですね。今はサブスクだけでいいというようなレーベルもありますけど、やっぱり印刷物が好きです。そんなきっかけでレーベルをやりだしました。自分のモチベーションに正直にいるだけです。昨年「カーム アンド パンクギャラリー(CALM & PUNK GALLERY、以下、カーム アンド パンク)」の展示でも似たような話になったんですけど、僕にコンセプチュアルなことは一切ないんです。批判するつもりはないですけど、コンセプトに興味がなくて。だから必要もないなと。鑑賞者の記憶をくすぐるような作品を作りたいだけなんです。

WWD:記憶をくすぐるとは?

ミナミ:記憶も触覚のように触るというか。ガラスや布、鉄を触ったりする触覚での質感とは違うけれど、記憶にも“質感“と呼ばざるを得ないものが伴います。それを振り分けてるのが海馬の手前あたりの器官らしいんですね。その質感の異なる個々のクオリアが大切だと思うんです。要するに記憶っていろんな引き出しにしまうじゃないですか。振り分けられる手前で、例えば風景でも“甘い風景“って感じたり、音なのに“黒い音“とか“青い音“とか、いろんな感覚器官が混ざった質感を僕らは記憶で持っているんです。“向こう側“って僕は呼んでるんですけど、そこの記憶をくすぐる時に一番大切なのは雰囲気という概念。雰囲気には日常で常に触れていますが、ノイズとか言葉にしづらい「いいな」という感覚は人ぞれぞれですよね。各々センサーが違うからでしょうけど、雰囲気のちょっと向こう側をくすぐられた感覚にあるんですよね。その“向こう側系“に触れられた時の記憶に新しい質感を覚えてるのだと思います。「何だこれは?」っていう記憶に残る中毒性。

WWD:言葉ではなかなか理解しづらい気もしますね。

ミナミ:理解しなくていいと思うんです。記憶の向こう側に触っていることを言語化してしまうと、どんどん劣化してしまいますから。刺身をレンジでチンした感覚というか。要は生モノなんです。初期衝動とか何かをくらった時の感覚はある種、質感のバグだとも思っています。記憶の質感は全員違っていい。今回の作品も、1つの作品をじっくり鑑賞してもいいですし、でもやっぱり全体のインパクトが強いから、その雰囲気の質感にくらってほしいというこだわりはありますね。

WWD:明確なコンセプトがあって理解を深めてくという展示の仕方ではなく、全体でどんどん沼にハマっていく感覚でしょうか。

ミナミ:そういう意味のコンセプトなのかもしれないです。ただ、コンセプチュアルアートと考えたことはないですけど。

「ギャルソン」からの直接オファーで決まったインスタレーション

WWD:ちなみに今回の展示はどうやって決まったんでしょうか。

ミナミ:2020年に岡本太郎賞に入選した作品を「コム デ ギャルソン」の榎本さんが見にこられていて、気にしてくださっていたそうなんです。そこから今回のタイミングでトレーディング ミュージアムの2店舗で展示したいとお声掛けいただきました。

WWD:話を聞いた時はどういう気持ちでしたか?

ミナミ:「ギャルソン」から連絡がきて、すぐに「やります」とお伝えしました。当時は日本の最高位のブランドという認識くらいしかありませんでした。知れば知るほどすごいことだと感じるようになりましたけど、いつも通りにしようとは思ってました。

WWD:「トレーディングミュージアム」を見てどのように作り上げていったんでしょうか?

ミナミ:構想とかはざっくりとしか決めませんでしたね。円柱の中に世界を作ることでしたが、実はエスキースが苦手で。「ジャイル」の店舗はパイプ椅子のコラージュだけの世界で、ミッドタウンはそこから即興的に作り上げていきました。チェーンソーで切って、ボンドを混ぜた絵の具を垂れ流した木彫りの立体彫刻とそこから空間をコラージュしていくように、即興的に仕上がっていきました。結局、質感が全く異なるものがメイクできました。自分が全開という感覚はあります。

WWD:ちなみに今回の円柱の構成からいうと、木彫の作品を置くことも結果的に作ってからのアイデアだったんですか?

ミナミ:これは「カームアンドパンク」の展示からスタートしたシリーズで、新作を作りたいとは思っていました。これまでは色が入った作品が多かったんですが、今年はほとんどモノクロのドローイングの作品を描いていたのでそのイメージが漠然と頭に浮かんではいました。今回の展示がタイムリーだったと思いますね。

WWD:ブランドの定番でもある黒が偶然のタイミングで合致したということですね。

ミナミ:そう。タイムリー過ぎて驚きました。今、自分ではモノクロがアツいんです。

WWD:川久保(玲)さんとの会話で印象に残っていることは何ですか?

ミナミ:何より打ち合わせで「好きにやってください」という言葉をいただいたことですね。じっくりお話ししてみたいです。

WWD:創作とクライアントワークの違いがあるとすればどういうポイントでしょうか?

ミナミ:今回、自由にさせていただいたので楽しかったです。昔、あるバンドのジャケットのデザインを作った時もボーカルの方が「完全自由に作ってほしい」と言ってくれました。そういう意味でのクライアントワークはあるかもしれませんが、自分の作品と一緒みたいなので。今回の展示でも、入り口の円柱を使う時に間の壁が干渉したのですが、ブランドが自由に作れるようパーテーションを施工してくれたんです。それで入り口から右側に続く作品の流れを作ることができました。初めは、2つの円柱で作り始めたんですけど、作品のフローができなかったんです。

WWD:世界観に没入するためにフローは重要なんですね。

ミナミ:そうです。僕はラップもやるんですけど、フローじゃないですか。僕はパロールって呼んでいます。誰もが思考するときに絶対に縛られてしまう。僕らだったら日本語ですけど、住んでいる環境でつく話す癖がありますよね。声の高さ、スピードとか。ソシュールのスティルという概念で、ロラン・バルトとか後の構造主義者の人たちはパロールと呼びました。パロールは言語学で制度化された体系としての言語で、日常のフロウ。何かしら環境などの影響から出来上がっているわけなんですよね。そもそも自分の中からしか生まれない、変な結晶みたいなものを僕らは芸術と呼んでいると思うんです。その芸術の中にもさらに結晶があって、それがパロールだと思っています。僕はそれだけをピックアップして、パロールだけでやっている感覚があります。ちなみに昨年の個展のタイトルも「PaRoooLE」でしたけど、今回の展示も含めてようやく言葉の輪郭が浮かんできたと感じました。

WWD:冒頭で話していた、ジュースの話にもつながるように思いました。

ミナミ:全部、100%のジュースです。ただ自分がおもしろいと感じたものしか混ぜていない。パロールを出しまくって、それをコラージュしてフロウにしていくのが僕の展覧会のスタイルでもあります。

WWD:展覧会などもある種のフロウになっていくというか、経験がミナミさんのパロールになっているのかなと感じました。

ミナミ:本当にそう思っているし、今後ももっと爆発させていくだけだと思っています。それが音楽やコラージュ、絵画、映像も同じ感覚で、結局全部むき出しでやっていると思います。もっとスケールも大きくしていきたいですね。

イベント概要

◾️ミナミリョウヘイ ミーツ トレーディング ミュージアム コム デ ギャルソン

会期:11月25日まで
会場:トレーディング ミュージアム コム デ ギャルソン ジャイル、トレーディング ミュージアム コム デ ギャルソン ミッドタウン
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1(ジャイル)、東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウンガレリア1階(ミッドタウン)

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1位は、「リファ」が華やかなホリデー限定キャンペーンを実施 銀座ではスペシャルイベントを開催|週間アクセスランキング TOP10(10月31日〜11月6日)

1位は、「リファ」が華やかなホリデー限定キャンペーンを実施 銀座ではスペシャルイベントを開催|週間アクセスランキング TOP10(10月31日〜11月6日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、10月31日(木)〜11月6日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
「リファ」が華やかなホリデー限定キャンペーンを実施 銀座ではスペシャルイベントを開催

11月05日公開 /

 「リファ(REFA)」は11月1日~12月29日、ギフトにぴったりなスペシャルキットの販売や、ホリデーの世界観を存分に体感できるスペシャルイベントを開催するウィンターキャンペーン「ReFa WONDERFUL DAYS Winter 2024」を実施する。

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- 2位 -
「プラダ」青山店でリジー・フィッチとライアン・トレカーティンの個展開催中 &TEAMも来場

11月01日公開 / 文・木村 和花

 「プラダ(PRADA)」は、プラダ財団の企画によりアーティストのリジー・フィッチ(Lizzie Fitch)とライアン・トレカーティン(Ryan Trecartin)の展覧会「LIZZIE FITCH / RYAN TRECARTIN: IT WAIVES BACK」展を1月13日まで青山店で開催中だ。開幕日前日の23日には、青山店で両アーティストを招いたトークセッションを行った。

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- 3位 -
「ヒンス」のスティックハイライトバームに新色 ⾙殻の輝きをイメージしたラベンダーピンクなど3色

11月05日公開 / 文・WWD STAFF

 「ヒンス(HINCE)」は11月21日、定番のハイライトバーム“トゥルーディメンションラディアンスバーム”(各2860円)から、⾙殻の輝きをイメージした涼しげな新3色を発売する。14日には「キューテン(Qoo10)」の「ヒンス」公式ショップや直営店で先行販売を行う。

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- 4位 -
「ルイ・ヴィトン」ついに伊勢丹新宿本館に 「長年の夢がかなった」と担当バイヤー

11月01日公開 / 文・本橋 涼介

伊勢丹新宿本店は1日、本館4階の一部をリフレッシュオープンした。目玉は「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のウィメンズブティックの新設だ。

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- 5位 -
「マスターマインド・ジャパン」×「ニューエラ」 防寒機能素材のボアブルゾンなど計6型

11月06日公開 / 文・WWD STAFF

 「マスターマインド・ジャパン(MASTERMIND JAPAN)」と「ニューエラ(NEW ERA)」は11月8日、秋冬コレクションを発売する。「マスターマインド」の限定ディーラーと「ニューエラ」の公式オンラインストアで販売する。

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- 6位 -
“編み物王子”トム・デイリーの世界初の展覧会が渋谷パルコで開催 本人によるワークショップも

11月03日公開 / 文・WWD STAFF

 “編み物王子”ことトム・デイリー(Tom Daley)の世界初の展覧会 “メード ウィズ ラブ バイ トム・デーリー(Made with Love by Tom Daley)”が11月8〜25日、渋谷パルコで開催する。トム本人によるワークショップやオリジナルアイテムの販売、ノベルティーのプレゼントも行う。

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- 7位 -
「ティルティル」の“ウォーターティント”に新6色 熟したブドウのような青み系カラー

11月01日公開 / 文・WWD STAFF

 「ティルティル(TIRTIR)」は11月15日、発売から約4ヶ月(2024年5月15日~9月12日)で累計販売個数56万個を達成した定番リップ“ウォーターリズムグロウティント”(全15色うち新6色、各1650円)の新色を「キューテン(Qoo10)」先行で発売する。その後、バラエティーショップなどでも販売する。淡い赤みに染まる熟したブドウから着想を得た青み系カラーを用意した。

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- 8位 -
オアシスの「リヴ・フォーエヴァー: Oasis 30周年特別展」が開催 200を超える貴重なアイテムを展示 オリジナルグッズも販売

11月01日公開 / 文・WWD STAFF

 ロックバンド、オアシス(OASIS)のデビュー30周年を記念する特別展「リヴ・フォーエヴァー: Oasis 30周年特別展」が11月 1日から23日まで、東京・六本木ミュージアムで開催される。本展は第一章から第四章で構成され、バンド愛用の楽器や直筆の歌詞、バンド初期のアイコニックなオリジナル・ポスターなど、200を超える英国事務所所蔵の貴重なアイテムが展示される。

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- 9位 -
蜷川実花が関西過去最⼤規模の個展を京都市京セラ美術館で開催 グッズ付き前売り券販売中

11月04日公開 / 文・WWD STAFF

 京都市京セラ美術館は2025年1月11日〜3月30日の期間、絵巻体験のインスタレーション “蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影”を開催する。すでにオンラインサイトで前売り券の販売を開始している。

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- 10位 -
エスティ ローダーは通期見通しを撤回して株価は20%下落 トップ人事と中国やトラベルリテールの不調を踏まえて

11月05日公開 / 文・米国版WWD

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)はこのほど、アジアでの苦戦による2025年度第1四半期の売上不振を踏まえ、通期決算の見通しを撤回、配当を66セント(約100円)から35セント(約53円)へとほぼ半減させた。これにより株価は20.89%下落し、68.94ドル(約1万478円)となった。

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東野幸治「東野デニム」と「ジャーナル スタンダード」のコラボ第2弾が11月9日に発売 

「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」は、タレントの東野幸治のユーチューブチャンネル「東野デニム」とのコラボアイテム第2弾を11月9日に発売する。販売は「ジャーナル スタンダード」各店とオンラインで行う。

今回のコラボでは、オリジナルのワッペンが付属した“MA-1”(4万1800円)や「東野デニム」を表した「HD」「HGDM」ロゴをフロントにデザインした“リバースウィーブフーディー”(2型、各1万6500円)、前回発売と同時に即完売した“バックサテンベイカー”(1万9800円)と“バックサテンジャケット”(2万9700円)のネイビーの新色、“ベースボールキャップ”(7700~8800円)を展開する。“バックサテンジャケット”のデザインは前回から継続でストレスを耐えるときにポケット外側を強く握りしめて色あせたストレス苦し跡加工、また今回ディスカッション中に生まれた「フィーリングなんてない」という東野のメッセージを裏地にデザインした。

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【スナップ】私が古着に“沼る”理由 日本最大級の古着祭典で10人に聞く

「VCM VINTAGE MARKET」は、日本全国各地から150店舗以上の人気ビンテージショップが集結し、毎回1万人以上を動員するイベントだ。同イベントの第5回目が10月に横浜で開催され、現地で来場者と出展者をスナップした。

本動画では、古着好きの来場者にコーディネートのポイントや、古着を好きになった理由などを聞いた。

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「アワー レガシー」の少数株式をLVMH傘下の投資ファンドが取得 旗艦店出店や新規市場参入を推進

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY- LOUIS VUITTON)が擁する投資ファンドのLVMHラグジュアリー・ベンチャーズ(LVMH LUXURY VENTURES、以下LLV)は、スウェーデン発のファッションブランド「アワー レガシー(OUR LEGACY)」の少数株式を取得した。LLVの支援と経験により、これまでブランドがインディペンデントに築き上げてきた人気と事業をより一層強固なものとし、新たな市場への参入や世界の主要都市への旗艦店出店を進めるとともに、ベストな製品とデザインを世界中の人々に提供し続けることを目指す。

「アワー レガシー」は、2005年にヨックム・ハリン(Jockum Hallin)とクリストファー・ニイン(Christopher Nying)がストックホルムで設立。Tシャツ数型のコレクションからスタートし、07年に初めてメンズのフルコレクションを発表した。16年にはサステナビリティにフォーカスした独自の取り組み「アワー レガシー ワークショップ」を始動し、19年には、ブランドの世界観を補完するためにウィメンズ・コレクションもスタート。現在、世界での販売店舗数は250を超え、ストックホルム、英国ロンドン、ドイツ・ベルリン、韓国・ソウルにショップを構えている。

“永遠に生き続けるブランドを築く”ための最適なパートナー

声明の中で、ハリン=創業者兼クリエイティブ・ディレクターは「約20年前に『アワー レガシー』を立ち上げたとき、私たちは永遠に生き続けるブランドを築くことを夢見ていた。その夢を共に実現し続ける上で、LLV以上のパートナーはいない」とコメント。また、07年にチームに加わったリカルドス・クラレン(Richardos Klaren)最高経営責任者(CEO)は「LLVは、知識、経験、そして最も重要なこととして、真にグローバルな革新的ラグジュアリーブランドになるための私たちの旅路を理解し、サポートしてくれるだろう」と述べた。

一方、LVMHラグジュアリー・ベンチャーズ・アドバイザーズのジュリー・ベルコヴィ(Julie Bercovy)CEOは、「『アワー レガシー』は、コンテンポラリーなミニマリズムとクリエイティブのユニークな融合を特徴とした、“クワイエット・クール”と呼ぶべきスタイルの象徴。ワークウエアとストリートウエアの美学からインスピレーションを得て、機能的で実用的な要素をデザインに取り入れながら職人技を駆使した仕上げによって、エレガントで洗練されたスタイルを表現している。そのルーツとアイデンティティーに忠実でありながら、ファンのコミュニティを超え、メンズとウィメンズのファッションの境界線を押し広げるその能力に、私は強い確信を持っている」と話した。

なお、LLVはインディペンデントな人気ブランドへの少数株式投資を目的とし、継続的な成長と拡大を支援している。これまでには「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(L’OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」や「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」「マッドハッピー(MADHAPPY)」「エメ レオン ドレ(AIME LEON DORE)」などに出資してきた。

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この秋冬は進化形バルーンパンツで着こなしに膨らみを【2024-25年秋冬トレンド】

膨らみを帯びたバルーンパンツが、この秋人気を呼んでいます。夏にヒットしたカーゴパンツはタフな印象でしたが、こちらは朗らかでのどかな印象。脚にフィットしない楽なはき心地も魅力です。「ロエベ(LOEWE)」は、バルーンシルエットを2024-25年秋冬コレクションの軸に据えています。ポケットやファスナーなどのディテールをあちこちにあしらってクラフト感を高め、高揚感もプラス。膝周りが張り出したバレルレッグより膨らみが広く、ユーモラスなボリュームに仕上がっているのが今年のバルーンパンツの特徴です。今回はさまざまなタイプのバルーンパンツを、東京ブランドの秋冬コレクションからピックアップしました。

控えめボリュームが優美でマニッシュ

今のバルーンはシルエットも多彩です。新顔バルーンは膨らみが大きすぎないタイプが多いため、着こなしやすいのです。また主張が強すぎないので、幅広いシーンで着用できます。

カッティングに定評のある「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」のパンツは、パターンが秀逸。適度なボリューム感が、優美なスカートをはいているかのよう。ピンストライプがハンサムなムードで、ロマンティックな表情のブラウスとの好コントラストが生まれています。

布を遊ばせて“ミニマル×ユニーク”

膨らみを持たせるだけでなく、布を遊ばせるような演出も見られました。たるみやドレープが朗らかなムードを漂わせ、ボディーラインをぼかす効果が生まれるのもこのタイプのよさです。

腰回りにくしゅくしゅと布を遊ばせたのは、「ピリングス(PILLINGS)」。不規則な布の余り具合がトリッキーで、意外性を引き出しました。トラウザーズの正面にはセンタークリースを入れて、リラックスときちんと感が同居します。色味の近いジャケットを
合わせて“トーン・オン・トーン”にまとめ、上下で素材のコントラストを効かせています。ミニマルとユニークが融合したスタイリングです。

ハンサムなジャケットとも好相性

パンツに適度な主張があると、トップスやジャケットとのコンビネーションが引き立ちます。着こなしのポイントは、引き合わせるアイテムのアイキャッチーさを意識すること。インパクト強めな、玄人感のあるウエアの出番を増やせるコーディネート術です。

鮮やかなグリーンが目を引く「ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)」のバルーンパンツはサルエル風で、アクティブな雰囲気です。一方、上半身にはシャープなピンストライプジャケットを投入し、ウエストシェイプの効いたコンパクトなシルエットが、パンツとのコントラストを際立たせています。インナーにはフリルいっぱいのブラウスを合わせ、エレガンスとハンサムを交差させました。

ベロア素材でシックに演出

ユーモラスな印象を宿すバルーンパンツですが、色や素材次第でシックな装いにも様変わりします。ダークカラーを選べば、ミステリアスな雰囲気にも仕上げられそう。秋冬らしいベロア素材は、落ち着いたスタイルに整えてくれます。

「セヴシグ / アンディサイデッド(SEVESKIG / (UN)DECIDED)」は、カーゴパンツ風のゆったりしたシルエットが印象的。光沢感のあるベロア調の生地が、上品さと妖しさをまとっています。コンパクトなクロップドトップスが立体感を増幅させ、ドレッシーな雰囲気に仕上がりました。

コンパクトトップスを引き立て役に

ほっこりしたバルーンパンツらしい雰囲気をまとうなら、タイトなトップスが好パートナーです。ボディーラインにぴったり沿う“セカンドスキン”系のニットトップスは、まさにうってつけ。メリハリのあるスタイリングに仕上げられます。

「ミキオサカベ(MIKIOSAKABE)」のパンツは、ドット柄のキラキラモチーフを散りばめたリュクスなデザイン。パンツの裾をロールアップして、ふわっとした軽やかなバルーンのフォームを生み出しました。トップスにはぴったりフィットしたコンパクトな長袖ニットを迎え、同系色のソックスのパンツの裾からちらりとのぞかせました。

アウターの印象が強まりがちな秋冬の装いに、バルーンパンツは程よい起伏をもたらしてくれます。上下でボリュームの“強弱”をつけるのが着こなしのポイント。楽な着心地に加え、適度な主張も込められるボトムスを味方につけて、秋冬ルックのバリエーションも自分好みに膨らませてみては。

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この秋冬は進化形バルーンパンツで着こなしに膨らみを【2024-25年秋冬トレンド】

膨らみを帯びたバルーンパンツが、この秋人気を呼んでいます。夏にヒットしたカーゴパンツはタフな印象でしたが、こちらは朗らかでのどかな印象。脚にフィットしない楽なはき心地も魅力です。「ロエベ(LOEWE)」は、バルーンシルエットを2024-25年秋冬コレクションの軸に据えています。ポケットやファスナーなどのディテールをあちこちにあしらってクラフト感を高め、高揚感もプラス。膝周りが張り出したバレルレッグより膨らみが広く、ユーモラスなボリュームに仕上がっているのが今年のバルーンパンツの特徴です。今回はさまざまなタイプのバルーンパンツを、東京ブランドの秋冬コレクションからピックアップしました。

控えめボリュームが優美でマニッシュ

今のバルーンはシルエットも多彩です。新顔バルーンは膨らみが大きすぎないタイプが多いため、着こなしやすいのです。また主張が強すぎないので、幅広いシーンで着用できます。

カッティングに定評のある「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」のパンツは、パターンが秀逸。適度なボリューム感が、優美なスカートをはいているかのよう。ピンストライプがハンサムなムードで、ロマンティックな表情のブラウスとの好コントラストが生まれています。

布を遊ばせて“ミニマル×ユニーク”

膨らみを持たせるだけでなく、布を遊ばせるような演出も見られました。たるみやドレープが朗らかなムードを漂わせ、ボディーラインをぼかす効果が生まれるのもこのタイプのよさです。

腰回りにくしゅくしゅと布を遊ばせたのは、「ピリングス(PILLINGS)」。不規則な布の余り具合がトリッキーで、意外性を引き出しました。トラウザーズの正面にはセンタークリースを入れて、リラックスときちんと感が同居します。色味の近いジャケットを
合わせて“トーン・オン・トーン”にまとめ、上下で素材のコントラストを効かせています。ミニマルとユニークが融合したスタイリングです。

ハンサムなジャケットとも好相性

パンツに適度な主張があると、トップスやジャケットとのコンビネーションが引き立ちます。着こなしのポイントは、引き合わせるアイテムのアイキャッチーさを意識すること。インパクト強めな、玄人感のあるウエアの出番を増やせるコーディネート術です。

鮮やかなグリーンが目を引く「ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)」のバルーンパンツはサルエル風で、アクティブな雰囲気です。一方、上半身にはシャープなピンストライプジャケットを投入し、ウエストシェイプの効いたコンパクトなシルエットが、パンツとのコントラストを際立たせています。インナーにはフリルいっぱいのブラウスを合わせ、エレガンスとハンサムを交差させました。

ベロア素材でシックに演出

ユーモラスな印象を宿すバルーンパンツですが、色や素材次第でシックな装いにも様変わりします。ダークカラーを選べば、ミステリアスな雰囲気にも仕上げられそう。秋冬らしいベロア素材は、落ち着いたスタイルに整えてくれます。

「セヴシグ / アンディサイデッド(SEVESKIG / (UN)DECIDED)」は、カーゴパンツ風のゆったりしたシルエットが印象的。光沢感のあるベロア調の生地が、上品さと妖しさをまとっています。コンパクトなクロップドトップスが立体感を増幅させ、ドレッシーな雰囲気に仕上がりました。

コンパクトトップスを引き立て役に

ほっこりしたバルーンパンツらしい雰囲気をまとうなら、タイトなトップスが好パートナーです。ボディーラインにぴったり沿う“セカンドスキン”系のニットトップスは、まさにうってつけ。メリハリのあるスタイリングに仕上げられます。

「ミキオサカベ(MIKIOSAKABE)」のパンツは、ドット柄のキラキラモチーフを散りばめたリュクスなデザイン。パンツの裾をロールアップして、ふわっとした軽やかなバルーンのフォームを生み出しました。トップスにはぴったりフィットしたコンパクトな長袖ニットを迎え、同系色のソックスのパンツの裾からちらりとのぞかせました。

アウターの印象が強まりがちな秋冬の装いに、バルーンパンツは程よい起伏をもたらしてくれます。上下でボリュームの“強弱”をつけるのが着こなしのポイント。楽な着心地に加え、適度な主張も込められるボトムスを味方につけて、秋冬ルックのバリエーションも自分好みに膨らませてみては。

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渋谷パルコで“劇場”体験 パーティーやライブ、公開収録など40イベントを開催 限定アイテムも

渋谷パルコは11月15〜24日、リニューアルオープン5周年企画“パルコ イズ ア シアター(PARCO IS A THEATER)”を開催する。俳優の森山未來による文化祭企画や小泉今日子らが出演予定の公開収録など40のイベントのほか、各ショップから50種以上の限定・先行販売アイテムを用意する。

同イベントは、渋谷パルコが約50年前劇場と共に始まったことを踏まえ、“パルコとは劇場である”をテーマに、まるで劇場の中に入りこんだかのような非日常体験を提供する。キービジュアルには数々のパルコ・プロデュース公演、広告出演など、パルコと所縁の深い俳優の森山未來を起用し、暗がりの中で激しく踊る姿を躍動的に切り取ったビジュアルで劇場的な世界観を表現した。

カルチャー・音楽イベントを連日開催

オープニングパーティー

初日の15日18時から、オープニングパーティーを開催する。館内各所でDJ陣がプレーするほか、渋谷の人気飲食店6店舗が一夜限りで集結するネイバーズ(Neighbors)では限定コラボメニューを提供、B1階立ち飲みビールボーイでは、渋谷パルコ、立飲みビールボーイ、ディスカバージャパン(Discover Japan)、 ティーンネイジブルーイング(Teenage Brewing)がコラボレーションしたビールのローンチパーティーなどを実施する。また、KPOPバンドバーミングタイガー(BALMING TIGER)が登場するスペシャルライブも実施する。同日19時30分〜24時には、J-WAVE「TOKYO M.A.A.D SPIN」とライブストリーミングチャンネル「ドミューン(DOMMUNE」が一夜限りの公開収録イベントを開催。ゲストに小泉今日子や小山田圭吾らを迎え、パルコのこれまでの思い出を振り返る。

文化祭や公開収録など豪華ゲストも多数登場

15日19時30分〜24時には、J-WAVE「TOKYO M.A.A.D SPIN」とライブストリーミングチャンネル「ドミューン(DOMMUNE」が一夜限りの公開収録イベントを開催。ゲストに小泉今日子や小山田圭吾らを迎え、パルコのこれまでの思い出を振り返る。また、11月15〜17日には、森山未來と映像ディレクター大根仁による文化祭企画を実施。3日間で16組のアーティストや俳優、ミュージシャンが出演する。さらに、17日には設立50周年のパルコ出版と動画メディア、マクガフィン(McGuffin)がコラボし、トークセッション&マーケットイベントを開催する。元乃木坂46メンバーの伊藤万理華らが出演予定。

ほか、DJ・クラブ、フリマイベントなどを開催する。

渋谷パルコ限定・先行販売アイテム

5周年を記念した限定・先行販売アイテムは、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」のアクセサリーライン、“ディスコード ヨウジヤマモト(DISCORD YOHJI YAMAMOTO)”から、バッグ“TULIPS(S)”(9万9000円)、「トーガ(TOGA)」のレザーカードケース(2万5000円)、「アレキサンダーワン(ALEXANDERWANG)」のベスト(11万9900円)、「キジマ タカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)」のハット(15万4000円)など多数ラインアップする。

商品ラインアップ

また11月22〜24日、1万2000円以上購入のレシート提示かつ渋谷パルコ公式インスタグラムフォローで「ブリジット・タナカ(BRIGITTE TANAKA)」のオリジナルミニポシェットプレゼントを先着300人にプレゼントする。

公式サイト

イベント概要

◾️“渋谷パルコ 5th アニバーサリー パルコ イズ ア シアター”

日程:11月15〜24日
場所:渋谷パルコ館内・外
住所:東京都渋谷区宇田川町15−1

◾️オープニングパーティー

日程:11月15日
時間:18:00〜21:00
場所:B1、1、2、3、4、5、10階など

◾️ネイバーズ(Neighbors)フードポップアップ/キオスク

日程:11月15日
時間:12:00〜23:00/18:00〜21:00
場所:10階 コミューン(ComMunE)/4階 特設会場

◾️コラボレーションビール ローンチ パーティー

日程:11月15日
時間:18:00〜22:30
場所:B1階 立ち飲みビールボーイ

◾️“渋谷パルコ 5th アニバーサリー スペシャルライブ feat. バーミングタイガー”

日程:11月15日
時間:10階 コミューン(ComMunE)

◾️森山未來&大根仁プレゼンツ “パルコ文化祭”

日程:11月15〜17日
場所:8階 パルコ劇場

◾️J-WAVE「TOKYO M.A.A.D SPIN」×「DOMMUNE」公開収録

日程:11月15日
時間:19:00オープン 19:30〜24:00
場所:9階 ドミューン(DOMMUNE)

◾️パルコ パブリッシング 50th アニバーサリー カルチャートーク&マーケット コラボレート ウィズ マクガフィン

日程:11月17日
時間:12:00〜21:00
場所:10階 コミューン(ComMunE)

◾️“パス(PASS)”

日程:11月19日
時間:18:00〜23:00
場所:10階 コミューン(ComMunE)

◾️“エレベーション(ELEVATION)Vol.2”

日程:11月21日
時間:18:00〜/23:30〜
場所:B1階クアトロラボ/10階 コミューン(ComMunE)/渋谷クラブクアトロ
住所:東京都渋谷区宇田川町32-13 4・5階(渋谷クラブクアトロ)

◾️ピックユー(Pickyou)×パルコ コラボレーションパーティー

日程:11月22日
時間:16:00〜22:00
場所:10階 コミューン(ComMunE)

◾️“フィールド ゾディアック テイクオーバー パルコ”

日程:11月23日
時間:11:00〜28:30
場所:9階 ドミューン(DOMMUNE)/10階 コミューン(ComMunE)

◾️「ブリジット・タナカ」オリジナルミニポシェットプレゼント

日程:11月22〜24日
場所:対象店舗:渋谷パルコ全店/引換会場:5階 サービスカウンター
対象:1万2000円以上購入&渋谷パルコ公式インスタグラムフォローの先着300人

ポップアップストア

◾️“フェテ アン エルメス(Fete En Hermes)”/ホリデーエキシビション

日程:11月15〜24日
場所:1階 ポップアップスペース ゲート/公園通り広場

◾️“シロ ウィズ パスト”

日程:11月15〜27日
場所:1階 ポップアップスペース ザ ウィンドー

◾️パストアーカイブファクション

日程:11月15〜25日
場所:2階 ポップアップスペース

◾️FW24 カナダグース

日程:11月1日〜2025年2月11日
場所:2階 ポップアップスペース

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亀梨和也と業界人御用達バー「カスバ」、「トリプルエックス」がコラボ 11月10日に原宿で限定販売

恵比寿の会員制バーによるファッションレーベル「カスバ(CASBA)」は、亀梨和也がセルフプロデュースする「インサイド ミー(INSIDE 23)」「ゴッドセレクショントリプルエックス(GOD SELECTION XXX)」とトリプルコラボしたTシャツを11月10日18時に発売する。東京・原宿の商業施設「東急プラザ原宿」グランドフロアの「カスバ」のコーナーショップで限定販売する。

デザインは、「カスバ」のコーナーショップに訪れた亀梨の映像と「ゴッドセレクショントリプルエックス」のロゴを施した。カラーはブラックとホワイトで、価格は1万6500円。

バー「カスバ」はオーナーの増田令子が1996年にオープン。店名はフランス語で「危険地帯」を意味する単語。著名人や国内外のファッションデザイナーが世界中から集う場所として知られている。

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「コミティア」第150回に過去最高の約6900組が出店 40周年を迎えビッグサイトで開催

自主制作漫画誌展示即売会「コミティア」は11月17日、「コミティア150」を東京ビッグサイトで開催する。40周年を迎えた今年、過去最大規模の約6900サークルが参加する。入場証を兼ねたカタログ「ティアズマガジン150」の表紙イラストは、永田医院午前0時の永田礼路が手掛けた。カタログ内では「モーニング」「アフタヌーン」(講談社)創刊編集長の栗原良幸と、「楽園 Le Paradis」(白泉社)編集の飯田孝を迎えた座談会や、初代共同代表の土屋真志、熊田昌弘、コミティア実行委員会会長の中村公彦、現代表の吉田雄平による座談会を収録する。

同イベントは1984年にスタートした二次創作を含まないオリジナル作品だけの自主制作漫画誌の即売会。オリジナル作品であればマンガ以外の表現やイラスト、小説、評論、音楽、グッズなどの販売も可能だ。2、5、8、11月の年に4回、東京ビッグサイトで開催する。各回数千サークルが出店し、出店者と来場者合計1万5000〜2万5000人が参加する。

■コミティア150
日程:11月17日
時間:11:00~16:00
場所:東京ビッグサイト 東3・4・5・6・7ホール
住所:東京都江東区有明3-11-1
※一般参加者はカタログ「ティアズマガジン」(書店前売価格1300円/当日会場価格1500円)の購入が必須。12歳以下は入場無料

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「ザ・マッカラン」が200周年イベント 原宿で没入型プログラムや特別なカクテルを用意

ウイスキーブランドの「ザ・マッカラン(MACALLAN)」は11月8〜24日の期間、200周年を記念したイベント「ザ ハート オブ ザ スピリット 東京 エクスペリエンス(THE HEART OF THE SPIRIT TOKYO EXPERIENCE)」を原宿で開催する。

ウイスキー生産開始から200年
過去と現在、未来をテーマに各種催し

本イベントは、1824年に「ザ・マッカラン」の創業者、アレクサンダー・リード(Alexander Reid)が、スコットランドでウイスキーの生産開始から200年を記念したもの。“過去”“現在”“未来”の3部門に分け、ウイスキーづくりにまつわる各種企画を用意する。

“現在”部門は、没入型プログラム“ザ ハート オブ ザ スピリット イマーシブ エクスペリエンス”を実施。スペイン人アーティスト、ハビ・アズナレス(Javi Aznarez)とイギリスの詩人、ジェニ・フェイガン(Jenni Fagan)が制作した詩集「The Heart of The Spirit」に、クリエーティブスタジオ“ピクセル アートワークス(PIXEL ARTWORKS)”による3Dプロジェクションを組み合わせ、壮大な物語を表現した。また“ザ・マッカラン ダブルカスク12年”をベースとしたウェルカムドリンク“メッセンジャー”や、最後に“ザ・マッカラン シェリーオーク 18年”を楽しめる趣向も。“過去”部門は、ブランド設立に関わった5人のパイオニアを紹介する。また“未来”部門では、「ザ・マッカラン」の“シェリーオーク”シリーズや“ダブルカスク”シリーズ、海外のゲストバーテンダーによるカクテルのほか、“過去”“現在”“未来”をテーマに3種類の限定カクテルを用意した。

そのほか本イベントでは、200周年記念ボトルの特別展示や、AR・VRコンテンツ、アーティストのディ・ヒンクレイ(D.Hinklay)とコラボした折り紙作品の展示、フォトブースの設置、テイスティングセミナー(3000円〜)なども実施する。各詳細は、特設サイトに記載する。

■ザ ハート オブ ザ スピリット 東京 エクスペリエンス
日程:11月8〜24日
時間13:00〜21:00(最終入場20:00)
場所:ヨドバシJ6ビル
住所:東京都渋谷区神宮前6-35-6
入場料:無料
※“ザ ハート オブ ザ スピリット イマーシブ エクスペリエンス”(没入型映像プログラムとテイスティング)は5000円
特設サイト

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総額70億円 TWICE SANAが「グラフ」のダイヤモンドジュエリーをまとい銀座本店3周年を祝う

イギリス発ジュエラー「グラフ(GRAFF)」が11月8日開催したハイジュエリーイベントに、アンバサダーを務めるTWICEのSANAが登場した。同イベントは、グラフ銀座店オープン3周年を記念するものだ。SANAは、205カラットのダイヤモンドジュエリーを着用。ネックレスの中央に輝くのは、476カラットの歴史的ダイヤモンドの原石“メヤ プロスペリティ”からカットされた102カラッとのペアシェイプのダイヤモンドだ。彼女が着用したジュエリーの総額は70億円。フランソワ・グラフ=グラフ最高経営責任者は、「銀座本店3周年という節目に、この特別なダイヤモンドを披露できて嬉しい」とコメントしている。

イベントに登場したSANAは、「『グラフ』のジュエリーを日常的につけているが、背筋が伸びて自信が持てる。中でも、シグネチャーのジュエリーが使いやすい。日々心掛けていることは、メンタルケアと筋肉をほぐすこと」と語った。

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ラルフ ローレンの「ダブル アール エル」がナバホ族アーティストと再タッグ 伝統と文化を讃えるアイテム8型

ラルフ ローレンの「ダブル アール エル(RRL)」は、多様な技術を持つ職人とのコラボレーションを通して伝統工芸の保護を目指す“アーティスト イン レジデンス プログラム”の第2弾として、ナバホ族のアーティスト、ゼフレン・エム(Zefren-M)とのコラボカプセルコレクションを発売した。現在、ラルフローレン 表参道 ダブル アール エルで販売中で、公式オンラインストアでは18日から販売を開始する。

時代を超えたスタイルを発信するアーティスト

ゼフレン・エムは、ナバホ族の物語を伝えるために古代の技法とそれの現代への応用を融合させた作品を制作するマルチアーティスト、歴史家、そして LGBTQIA+の擁護者として活動している。

ゼフレンは今回のコラボについて「過去を振り返ることは、私にとって常に深いインスピレーションの源であり、アートや個人的なスタイルを通して表現してきたものだ。『ダブル アール エル』チームとのコラボレーションにより、私たちが共有する文化的遺産や伝統への愛をユニークな形で、しかもナバホ族の物語を完全に尊重しながら表現することができた」とコメントした。

ゼフレンの人生、芸術、そしてカプセルコレクションのインスピレーションの源をテーマに、ナバホ ネイション(フォー コーナーズのニューメキシコ側にあるナバホ族の土地でゼフレンが育った場所)で撮影したショートフィルムを、ブランド公式ユーチューブで公開中だ。今後も新たなムービーを「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」と「ダブル アール エル」の一部のチャンネルで紡いでいく。

“ダブル アール エル × ゼフレン・エム”

今回のコラボは、新しいものと古いものを融合させたデザインによってナバホ族の伝統と文化を讃えたコレクションとなっている。ライアップは、「ダブル アール エル」のワークシャツや手編みのショールカーディガンのシルエットを生かしたトップス4型と、ソフトアクセサリーやフロアラグなどの小物4型の全8アイテム。

高品質の素材とノスタルジーに満ちた伝統的な技法を多く用いた「ダブル アール エル」のアイテムに、ナバホ ネイションの風景を反映したカラーパレットや、ゼフレンと彼の曾祖母が織った過去の織物に着想したパターンなどを落とし込むことで、美しさと実用性を融合させた。アーティストが本コレクションのためにデザインしたスパイダーウーマンのモチーフを刻印したコンチョシリーズは、ナバホ族の文化における織物の伝統の創始者であり師である存在に敬意を表している。

本カプセルコレクションの売り上げの一部は、文化遺産や工芸の保存に努め、ネイティブの若者たちが芸術の分野でキャリアを築く機会を提供しているネイティブ主導の組織リンドン財団に寄付する。さらに財団創設者であり銀細工師で、ゼフレンの元指導者のリンドン・ツォーシー(Lyndon Tsosie)のシルバーとターコイズ作品を、ニューヨーク市ウェストブロードウェイにある「ダブル アール エル」旗艦店で販売する。

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ミズノ、サッカーシューズが部活生に強い支持 24年4〜9月期業績も過去最高更新 

ミズノの2024年4〜9月期連結業績は、売上高が前年同期比4.5%増の1196億円、営業利益が同20.0%増の111億円、純利益が同4.1%増の80億円だった。売上高、利益の各段階で同期間として過去最高を更新し、営業利益率9.5%も過去最高と引き続き好調を保っている。成長をけん引しているのは、フットボール(サッカー)カテゴリーだ。

フットボールカテゴリーの全売上高に占める割合は8.4%ほど。野球(18.3%)、ゴルフ(15.4%)、ランニング(9.6%)に比べれば小さいが、「特別な販促や有力選手との契約などはない中、草の根活動や製品力が支持され、国内中高の部活生や大学サッカーの選手権でシェア1位になっている」と水野明人社長。フットボール成熟市場である欧州、市場成長中の東南アジアを中心に、「海外でも2ケタ伸長している」という。主力の野球カテゴリーは昨年のWBC特需の反動で減収だった。

ほか、バレーボールやラケットスポーツなどのインドアスポーツや、ファッション用途のライフスタイルシューズ、ワーキングシューズといったカテゴリーが好調だった。ライフスタイルシューズはランニングシューズ由来のデザインがファッションの潮流として全般的にトレンドとなる中で、外部ブランドとのコラボレーションなどを積極的に仕掛けており、直販が主軸ながらセレクトショップへの卸などでも支持を集めた。

25年3月期の連結業績は売上高が前期比8.8%増の2500億円、営業利益が同10.0%増の190億円、純利益が同4.8%増の150億円で着地する見込み。

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ミズノ、サッカーシューズが部活生に強い支持 24年4〜9月期業績も過去最高更新 

ミズノの2024年4〜9月期連結業績は、売上高が前年同期比4.5%増の1196億円、営業利益が同20.0%増の111億円、純利益が同4.1%増の80億円だった。売上高、利益の各段階で同期間として過去最高を更新し、営業利益率9.5%も過去最高と引き続き好調を保っている。成長をけん引しているのは、フットボール(サッカー)カテゴリーだ。

フットボールカテゴリーの全売上高に占める割合は8.4%ほど。野球(18.3%)、ゴルフ(15.4%)、ランニング(9.6%)に比べれば小さいが、「特別な販促や有力選手との契約などはない中、草の根活動や製品力が支持され、国内中高の部活生や大学サッカーの選手権でシェア1位になっている」と水野明人社長。フットボール成熟市場である欧州、市場成長中の東南アジアを中心に、「海外でも2ケタ伸長している」という。主力の野球カテゴリーは昨年のWBC特需の反動で減収だった。

ほか、バレーボールやラケットスポーツなどのインドアスポーツや、ファッション用途のライフスタイルシューズ、ワーキングシューズといったカテゴリーが好調だった。ライフスタイルシューズはランニングシューズ由来のデザインがファッションの潮流として全般的にトレンドとなる中で、外部ブランドとのコラボレーションなどを積極的に仕掛けており、直販が主軸ながらセレクトショップへの卸などでも支持を集めた。

25年3月期の連結業績は売上高が前期比8.8%増の2500億円、営業利益が同10.0%増の190億円、純利益が同4.8%増の150億円で着地する見込み。

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「バレンシアガ」が「アンダーアーマー」と協業 ウエアやスニーカー、バッグなど発売

「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」と協業したアイテムを発売した。「バレンシアガ」一部店舗および公式オンラインで取り扱う。

「アンダーアーマー」と協業
ウエアからアクセサリーまでラインアップ

ラインアップは、ウインドブレーカーやクォータージッププルオーバー、トラックスーツ、ジップアップパーカ、ベースレイヤートップ、ショートパンツ、スエットパンツ、バギーデニムなどのウエアをはじめ、「バレンシアガ」を代表するスニーカー“ランナー(RUNNER)や“3XL”、またチョーカーネックレスやイヤリング、サングラスなどのアクセサリーのほか、ダッフルバッグやバックパック、クロスボディーメッセンジャーバッグ、パーカをショルダーバッグへ変化させた“フーディトート”などを制作。アイテムには、両ブランドの協業ロゴをあしらう。本シリーズは、「バレンシアガ」2025年スプリング・コレクションのランウエイで発表され、キャンペーンはフォトグラファーのジョセフ・カードフ(Joseph Kadow)が撮影を手掛けた。

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ケリング、24年7~9月期は15%減収 主力「グッチ」は26%減収と引き続き不調

ケリング(KERING)の2024年7~9月期(第3四半期)決算は、売上高が前年同期比15.2%減の37億8600万ユーロ(約6246億円)だった。

ブランド別に見ると、主力の「グッチ(GUCCI)」は同26.0%減の16億4100万ユーロ(約2707億円)、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は同12.8%減の6億7000万ユーロ(約1105億円)と大幅に減収。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、米国、欧州、中東市場で好調で、同4.2%増の3億9700万ユーロ(約655億円)と堅調だった。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が属するその他のメゾン部門は、同14.8%減の6億8600万ユーロ(約1131億円)だった。

地域別の売上高では、西欧が同11%減、北米は同15%減だった。日本は円安によるインバウンドの増加で第2四半期には同27%増を記録したものの、第3四半期は同3%増と急激に減少した。日本を除くアジア太平洋地域は、客足が大幅に減少したことが響いて同30%減に。なお、中国市場の景気減速などにより、中国人客の売り上げは同35%減となっている。これを受け、ケリングは大中華圏における直営店の統廃合を含む販売網の最適化に着手するほか、アジア太平洋地域を中心にアウトレットをさらに減らしつつ、全体としては引き続き卸を縮小して小売りへのシフトを加速するという。

なお、販売チャネル別で見ると、売り上げの約75%を占める直営店(ECを含む)の売上高は同17%減、卸は同12%減といずれも減収となっている。

24年度の営業利益は前年度の半分の見込み

フランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング会長兼CEOは、「ラグジュアリーセクター全体が減速する中、当社は断固たる決意をもって大幅な変革に取り組んでいる。これは短期的な業績に大きく影響するが、私たちの絶対的な優先事項は、設備投資先の厳選やいっそうのコスト削減などを行いつつ、安定的かつ持続的な成長軌道に戻るための条件を整えることだ。私たちには、この目標を達成するための正しい戦略、組織、人材がそろっていると確信している」と語った。

アルメル・プールー(Armelle Poulou)最高財務責任者(CFO)はアナリスト向けの決算説明会で、9~10月には業績がやや上向きになったものの、10~12月期(第4四半期)に大幅な改善は期待できないと説明。このため、24年度の営業利益はおよそ25億ユーロ(約4125億円)と、前年度の約47億ユーロ(約7755億円)の半分程度になる見込みだと述べた。

なお、同社は効率性と生産性の改善のため、人員削減、サプライヤーとの契約条件の再交渉、物流の見直し、設備投資や企業支出の抑制などのコスト削減策を実施。また、投資家にニューヨークやパリの一等地にある店舗に投資してもらい、主要オーナーとする契約を年末までに締結する予定で、これによりおよそ14億ユーロ(約2310億円)のキャッシュを獲得する見込みだという。

急務である「グッチ」復活はまだ遠く

ケリングが成長軌道に戻るためには、売り上げの半分程度を占める「グッチ」の復活が急務だ。ちなみに、同社の上半期における営業利益の64%近くを「グッチ」が担っている。

しかし、回復の道のりは簡単なものではない。「グッチ」はもともと中国市場への依存度が高いブランドで、9月30日の時点で西欧における直営店数が103店なのに対し、日本を除くアジア太平洋地域では183店を構えている。なお、第3四半期における地域別での売上高は、西欧が同19%減、北米は同20%減、日本は同5%減、日本を除くアジア太平洋地域は38%減だった。

23年1月に就任したサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)=クリエイティブ・ディレクターによるコレクションは、24年2月後半から販売を開始。同氏による新作が売り上げに占める割合は、第1四半期には7%以下、第2四半期には25%程度だったが、第3四半期はおよそ35%となっている。

なお、かねてより明らかにしていた通り、9月には新作バッグとして2490ドル(約37万円)の“GGエンブレム(GG Emblem)”、4100ドル(約67万円)の“グッチ B(GUCCI B)”、4200ドル(約69万円)の“グッチ ブロンディ(GUCCI Blondie)”などを発売。売り上げへの貢献に期待がかかるが、プールーCFOによれば、いずれも「既存の顧客から非常に好評」ではあるものの、やはり客足の減少が響いているという。

同ブランドは人事面でも再編に取り組んでいる。ジャン・フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)社長兼CEOは、今年1月にチーフ・インダストリアル兼サプライチェーン・オフィサーを、8月に最高商務責任者を、9月にグローバル・コミュニケーション・ディレクターを任命。10月には、自身の後任となる新たなCEOとして、ステファノ・カンティーノ(Stefano Cantino)=グッチ副CEOを任命した。同氏は25年1月1日付で就任する。

ケリングの株価は今年のピーク時の半分に

プールーCFOはこうした取り組みについて、「コストの最適化や、健全かつ持続的な成長を実現するための努力は、一朝一夕に実を結ぶものではない。しかし、当社および傘下ブランドは正しい方向に向かって進んでおり、いずれよい結果となるものと確信している」と述べた。

しかし、ケリングの24年における株価は2月22日の434.50ユーロ(約7万1692円)をピークに下落し続けており、11月6日の終値230.60ユーロ(約3万8049円)はそれと比較して46.9%安とおよそ半分に。これを受け、米シティ・グループの証券部門は最近、ケリング株を「買い」から「中立」に格下げしている。

なお、ラグジュアリーセクターをけん引する競合のLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)も、中国市場の景気減速が響き、24年7~9月期(第3四半期)決算の売上高は同4.4%減の190億7600万ユーロ(約3兆1475億円)だった。

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ケリング、24年7~9月期は15%減収 主力「グッチ」は26%減収と引き続き不調

ケリング(KERING)の2024年7~9月期(第3四半期)決算は、売上高が前年同期比15.2%減の37億8600万ユーロ(約6246億円)だった。

ブランド別に見ると、主力の「グッチ(GUCCI)」は同26.0%減の16億4100万ユーロ(約2707億円)、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は同12.8%減の6億7000万ユーロ(約1105億円)と大幅に減収。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、米国、欧州、中東市場で好調で、同4.2%増の3億9700万ユーロ(約655億円)と堅調だった。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が属するその他のメゾン部門は、同14.8%減の6億8600万ユーロ(約1131億円)だった。

地域別の売上高では、西欧が同11%減、北米は同15%減だった。日本は円安によるインバウンドの増加で第2四半期には同27%増を記録したものの、第3四半期は同3%増と急激に減少した。日本を除くアジア太平洋地域は、客足が大幅に減少したことが響いて同30%減に。なお、中国市場の景気減速などにより、中国人客の売り上げは同35%減となっている。これを受け、ケリングは大中華圏における直営店の統廃合を含む販売網の最適化に着手するほか、アジア太平洋地域を中心にアウトレットをさらに減らしつつ、全体としては引き続き卸を縮小して小売りへのシフトを加速するという。

なお、販売チャネル別で見ると、売り上げの約75%を占める直営店(ECを含む)の売上高は同17%減、卸は同12%減といずれも減収となっている。

24年度の営業利益は前年度の半分の見込み

フランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング会長兼CEOは、「ラグジュアリーセクター全体が減速する中、当社は断固たる決意をもって大幅な変革に取り組んでいる。これは短期的な業績に大きく影響するが、私たちの絶対的な優先事項は、設備投資先の厳選やいっそうのコスト削減などを行いつつ、安定的かつ持続的な成長軌道に戻るための条件を整えることだ。私たちには、この目標を達成するための正しい戦略、組織、人材がそろっていると確信している」と語った。

アルメル・プールー(Armelle Poulou)最高財務責任者(CFO)はアナリスト向けの決算説明会で、9~10月には業績がやや上向きになったものの、10~12月期(第4四半期)に大幅な改善は期待できないと説明。このため、24年度の営業利益はおよそ25億ユーロ(約4125億円)と、前年度の約47億ユーロ(約7755億円)の半分程度になる見込みだと述べた。

なお、同社は効率性と生産性の改善のため、人員削減、サプライヤーとの契約条件の再交渉、物流の見直し、設備投資や企業支出の抑制などのコスト削減策を実施。また、投資家にニューヨークやパリの一等地にある店舗に投資してもらい、主要オーナーとする契約を年末までに締結する予定で、これによりおよそ14億ユーロ(約2310億円)のキャッシュを獲得する見込みだという。

急務である「グッチ」復活はまだ遠く

ケリングが成長軌道に戻るためには、売り上げの半分程度を占める「グッチ」の復活が急務だ。ちなみに、同社の上半期における営業利益の64%近くを「グッチ」が担っている。

しかし、回復の道のりは簡単なものではない。「グッチ」はもともと中国市場への依存度が高いブランドで、9月30日の時点で西欧における直営店数が103店なのに対し、日本を除くアジア太平洋地域では183店を構えている。なお、第3四半期における地域別での売上高は、西欧が同19%減、北米は同20%減、日本は同5%減、日本を除くアジア太平洋地域は38%減だった。

23年1月に就任したサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)=クリエイティブ・ディレクターによるコレクションは、24年2月後半から販売を開始。同氏による新作が売り上げに占める割合は、第1四半期には7%以下、第2四半期には25%程度だったが、第3四半期はおよそ35%となっている。

なお、かねてより明らかにしていた通り、9月には新作バッグとして2490ドル(約37万円)の“GGエンブレム(GG Emblem)”、4100ドル(約67万円)の“グッチ B(GUCCI B)”、4200ドル(約69万円)の“グッチ ブロンディ(GUCCI Blondie)”などを発売。売り上げへの貢献に期待がかかるが、プールーCFOによれば、いずれも「既存の顧客から非常に好評」ではあるものの、やはり客足の減少が響いているという。

同ブランドは人事面でも再編に取り組んでいる。ジャン・フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)社長兼CEOは、今年1月にチーフ・インダストリアル兼サプライチェーン・オフィサーを、8月に最高商務責任者を、9月にグローバル・コミュニケーション・ディレクターを任命。10月には、自身の後任となる新たなCEOとして、ステファノ・カンティーノ(Stefano Cantino)=グッチ副CEOを任命した。同氏は25年1月1日付で就任する。

ケリングの株価は今年のピーク時の半分に

プールーCFOはこうした取り組みについて、「コストの最適化や、健全かつ持続的な成長を実現するための努力は、一朝一夕に実を結ぶものではない。しかし、当社および傘下ブランドは正しい方向に向かって進んでおり、いずれよい結果となるものと確信している」と述べた。

しかし、ケリングの24年における株価は2月22日の434.50ユーロ(約7万1692円)をピークに下落し続けており、11月6日の終値230.60ユーロ(約3万8049円)はそれと比較して46.9%安とおよそ半分に。これを受け、米シティ・グループの証券部門は最近、ケリング株を「買い」から「中立」に格下げしている。

なお、ラグジュアリーセクターをけん引する競合のLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)も、中国市場の景気減速が響き、24年7~9月期(第3四半期)決算の売上高は同4.4%減の190億7600万ユーロ(約3兆1475億円)だった。

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ケリング、24年7~9月期は15%減収 主力「グッチ」は26%減収と引き続き不調

ケリング(KERING)の2024年7~9月期(第3四半期)決算は、売上高が前年同期比15.2%減の37億8600万ユーロ(約6246億円)だった。

ブランド別に見ると、主力の「グッチ(GUCCI)」は同26.0%減の16億4100万ユーロ(約2707億円)、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は同12.8%減の6億7000万ユーロ(約1105億円)と大幅に減収。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、米国、欧州、中東市場で好調で、同4.2%増の3億9700万ユーロ(約655億円)と堅調だった。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が属するその他のメゾン部門は、同14.8%減の6億8600万ユーロ(約1131億円)だった。

地域別の売上高では、西欧が同11%減、北米は同15%減だった。日本は円安によるインバウンドの増加で第2四半期には同27%増を記録したものの、第3四半期は同3%増と急激に減少した。日本を除くアジア太平洋地域は、客足が大幅に減少したことが響いて同30%減に。なお、中国市場の景気減速などにより、中国人客の売り上げは同35%減となっている。これを受け、ケリングは大中華圏における直営店の統廃合を含む販売網の最適化に着手するほか、アジア太平洋地域を中心にアウトレットをさらに減らしつつ、全体としては引き続き卸を縮小して小売りへのシフトを加速するという。

なお、販売チャネル別で見ると、売り上げの約75%を占める直営店(ECを含む)の売上高は同17%減、卸は同12%減といずれも減収となっている。

24年度の営業利益は前年度の半分の見込み

フランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング会長兼CEOは、「ラグジュアリーセクター全体が減速する中、当社は断固たる決意をもって大幅な変革に取り組んでいる。これは短期的な業績に大きく影響するが、私たちの絶対的な優先事項は、設備投資先の厳選やいっそうのコスト削減などを行いつつ、安定的かつ持続的な成長軌道に戻るための条件を整えることだ。私たちには、この目標を達成するための正しい戦略、組織、人材がそろっていると確信している」と語った。

アルメル・プールー(Armelle Poulou)最高財務責任者(CFO)はアナリスト向けの決算説明会で、9~10月には業績がやや上向きになったものの、10~12月期(第4四半期)に大幅な改善は期待できないと説明。このため、24年度の営業利益はおよそ25億ユーロ(約4125億円)と、前年度の約47億ユーロ(約7755億円)の半分程度になる見込みだと述べた。

なお、同社は効率性と生産性の改善のため、人員削減、サプライヤーとの契約条件の再交渉、物流の見直し、設備投資や企業支出の抑制などのコスト削減策を実施。また、投資家にニューヨークやパリの一等地にある店舗に投資してもらい、主要オーナーとする契約を年末までに締結する予定で、これによりおよそ14億ユーロ(約2310億円)のキャッシュを獲得する見込みだという。

急務である「グッチ」復活はまだ遠く

ケリングが成長軌道に戻るためには、売り上げの半分程度を占める「グッチ」の復活が急務だ。ちなみに、同社の上半期における営業利益の64%近くを「グッチ」が担っている。

しかし、回復の道のりは簡単なものではない。「グッチ」はもともと中国市場への依存度が高いブランドで、9月30日の時点で西欧における直営店数が103店なのに対し、日本を除くアジア太平洋地域では183店を構えている。なお、第3四半期における地域別での売上高は、西欧が同19%減、北米は同20%減、日本は同5%減、日本を除くアジア太平洋地域は38%減だった。

23年1月に就任したサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)=クリエイティブ・ディレクターによるコレクションは、24年2月後半から販売を開始。同氏による新作が売り上げに占める割合は、第1四半期には7%以下、第2四半期には25%程度だったが、第3四半期はおよそ35%となっている。

なお、かねてより明らかにしていた通り、9月には新作バッグとして2490ドル(約37万円)の“GGエンブレム(GG Emblem)”、4100ドル(約67万円)の“グッチ B(GUCCI B)”、4200ドル(約69万円)の“グッチ ブロンディ(GUCCI Blondie)”などを発売。売り上げへの貢献に期待がかかるが、プールーCFOによれば、いずれも「既存の顧客から非常に好評」ではあるものの、やはり客足の減少が響いているという。

同ブランドは人事面でも再編に取り組んでいる。ジャン・フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)社長兼CEOは、今年1月にチーフ・インダストリアル兼サプライチェーン・オフィサーを、8月に最高商務責任者を、9月にグローバル・コミュニケーション・ディレクターを任命。10月には、自身の後任となる新たなCEOとして、ステファノ・カンティーノ(Stefano Cantino)=グッチ副CEOを任命した。同氏は25年1月1日付で就任する。

ケリングの株価は今年のピーク時の半分に

プールーCFOはこうした取り組みについて、「コストの最適化や、健全かつ持続的な成長を実現するための努力は、一朝一夕に実を結ぶものではない。しかし、当社および傘下ブランドは正しい方向に向かって進んでおり、いずれよい結果となるものと確信している」と述べた。

しかし、ケリングの24年における株価は2月22日の434.50ユーロ(約7万1692円)をピークに下落し続けており、11月6日の終値230.60ユーロ(約3万8049円)はそれと比較して46.9%安とおよそ半分に。これを受け、米シティ・グループの証券部門は最近、ケリング株を「買い」から「中立」に格下げしている。

なお、ラグジュアリーセクターをけん引する競合のLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)も、中国市場の景気減速が響き、24年7~9月期(第3四半期)決算の売上高は同4.4%減の190億7600万ユーロ(約3兆1475億円)だった。

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アーバンリサーチが京都の旗艦店を大規模刷新 「シーシー」湯本がディレクション

アーバンリサーチは、京都・寺町京極商店街沿いの路面店を大規模リニューアルし、11月8日に再オープンした。寺町京極商店街は、京都中心地の三条と四条を結ぶ商店街で飲食やファッション、雑貨店などが連なり観光客でにぎわう通り。アーバンリサーチは同店を“グローバルフラッグシップストア“と位置づけ、インバウンドを含めた新規客の開拓を狙う。内装および取り扱いブランドも総入れ替えし、各店舗から店長クラスの先鋭スタッフを集めた。3フロアで構成し、面積776平方メートル。リニューアル以前は売り場だった地下1階はオフィスとして運営する。

京都の名物店目指す

昨年就任した竹村圭祐社長は、社をあげて「アーバンリサーチらしい付加価値の提供」を再考している。その一つの解となるのが同店だ。竹村社長は、「地元の人にとどまらず、国内外のお客さまに響く京都の名物店になることを目指す」と意気込む。

ディレクションは、「アーバンリサーチ」の取り扱いブランドの中でも人気の「シーシー(SEE SEE)」ディレクターの湯本弘通が担当。「ニュー・ベーシック」を新たなストアコンセプトに掲げ、ファッションの新たなスタンダードとなるブランドを集積した。

内装は長田篤が率いるMILESTONEが手掛けた。店内は無機質なコンクリートをベースに、盆栽アーティストの小島鉄平による作品をファサードに配置したり、石積みで外壁を囲ったりと日本の伝統を感じる要素を取り入れ、現代建築と融合させている。

メインフロア中央には、同店オープンに合わせてデビューする新たなオリジナルブランド「デー(DDDDDDD)」が並ぶ。同ブランドは、「シーシー」の湯本がクリエイティブ・ディレクターを務め、無地のスエットやTシャツなど普遍的な日常着をテーマに企画する。サイズレンジは通常の3サイズから5サイズに広げ、インバウンドにも対応する。同フロアでは「デー」のほか、「アーバンリサーチ」レーベルのバイヤーが厳選したウィメンズとメンズのセレクト商品なども並べる。

2階は6つのブースに分け、ポップアップ形式で自社ブランドを含めた異なるブランドが出店する。オープン時は、クリエイティブファームのロウワーケース(LOWERCASE)を率いる梶原由景によるオリジナルブランド「ホテル:ロウワーケース・ザ・ショップ (HOTEL:LOWERCASE THE SHOP)」や、ラグジュアリーのビンテージ品などを扱うセレクトショップ「ザ ボックス(THE BOX)」、ストリートブランドの「ブラックマグ(BLACKMAG)」「シーシー」、「アーバンリサーチ バイヤーズ セレクト(URBAN RESEARCH BUYERS SELECT)」、アーバンリサーチの日本の地域に根付く工芸に特化した「ジャパン メード プロジェクト」などが並ぶ。同フロアにはカフェスペースも併設し、京都の飲食店が順次出店予定だ。また階段の踊り場は、イベントスペースとして活用する。

竹村社長は、「コロナを機にアーバンリサーチらしい付加価値を考え直した。2009年に旗艦店としてオープンした同店も、本当に付加価値を提供できているのか、100%生かしきれていないのではないかという反省があった。そこであらためて安心感や物量に頼らずに、社員が本当に面白いと思うブランドを並べた」と話す。

竹村社長は昨年、縦割りだった組織を改変し、社内での活発な交流やノウハウ共有を推進している。以前は販売スペースだった地下1階をオフィスとしたのは、さまざまな部署の社員が集まるスペースを設けることで、同社の第二のハブとして機能させる狙いだという。

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アーバンリサーチが京都の旗艦店を大規模刷新 「シーシー」湯本がディレクション

アーバンリサーチは、京都・寺町京極商店街沿いの路面店を大規模リニューアルし、11月8日に再オープンした。寺町京極商店街は、京都中心地の三条と四条を結ぶ商店街で飲食やファッション、雑貨店などが連なり観光客でにぎわう通り。アーバンリサーチは同店を“グローバルフラッグシップストア“と位置づけ、インバウンドを含めた新規客の開拓を狙う。内装および取り扱いブランドも総入れ替えし、各店舗から店長クラスの先鋭スタッフを集めた。3フロアで構成し、面積776平方メートル。リニューアル以前は売り場だった地下1階はオフィスとして運営する。

京都の名物店目指す

昨年就任した竹村圭祐社長は、社をあげて「アーバンリサーチらしい付加価値の提供」を再考している。その一つの解となるのが同店だ。竹村社長は、「地元の人にとどまらず、国内外のお客さまに響く京都の名物店になることを目指す」と意気込む。

ディレクションは、「アーバンリサーチ」の取り扱いブランドの中でも人気の「シーシー(SEE SEE)」ディレクターの湯本弘通が担当。「ニュー・ベーシック」を新たなストアコンセプトに掲げ、ファッションの新たなスタンダードとなるブランドを集積した。

内装は長田篤が率いるMILESTONEが手掛けた。店内は無機質なコンクリートをベースに、盆栽アーティストの小島鉄平による作品をファサードに配置したり、石積みで外壁を囲ったりと日本の伝統を感じる要素を取り入れ、現代建築と融合させている。

メインフロア中央には、同店オープンに合わせてデビューする新たなオリジナルブランド「デー(DDDDDDD)」が並ぶ。同ブランドは、「シーシー」の湯本がクリエイティブ・ディレクターを務め、無地のスエットやTシャツなど普遍的な日常着をテーマに企画する。サイズレンジは通常の3サイズから5サイズに広げ、インバウンドにも対応する。同フロアでは「デー」のほか、「アーバンリサーチ」レーベルのバイヤーが厳選したウィメンズとメンズのセレクト商品なども並べる。

2階は6つのブースに分け、ポップアップ形式で自社ブランドを含めた異なるブランドが出店する。オープン時は、クリエイティブファームのロウワーケース(LOWERCASE)を率いる梶原由景によるオリジナルブランド「ホテル:ロウワーケース・ザ・ショップ (HOTEL:LOWERCASE THE SHOP)」や、ラグジュアリーのビンテージ品などを扱うセレクトショップ「ザ ボックス(THE BOX)」、ストリートブランドの「ブラックマグ(BLACKMAG)」「シーシー」、「アーバンリサーチ バイヤーズ セレクト(URBAN RESEARCH BUYERS SELECT)」、アーバンリサーチの日本の地域に根付く工芸に特化した「ジャパン メード プロジェクト」などが並ぶ。同フロアにはカフェスペースも併設し、京都の飲食店が順次出店予定だ。また階段の踊り場は、イベントスペースとして活用する。

竹村社長は、「コロナを機にアーバンリサーチらしい付加価値を考え直した。2009年に旗艦店としてオープンした同店も、本当に付加価値を提供できているのか、100%生かしきれていないのではないかという反省があった。そこであらためて安心感や物量に頼らずに、社員が本当に面白いと思うブランドを並べた」と話す。

竹村社長は昨年、縦割りだった組織を改変し、社内での活発な交流やノウハウ共有を推進している。以前は販売スペースだった地下1階をオフィスとしたのは、さまざまな部署の社員が集まるスペースを設けることで、同社の第二のハブとして機能させる狙いだという。

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好調アシックス、24年12月期営業利益1000億円へ 今期2度目の業績上方修正

アシックスは足元業績の好調を踏まえ、2024年12月期連結業績予想を上方修正した。今期の上方修正は7月12日に続き2回目。修正後の業績予想は、売上高が前期比19.2%増の6800億円(修正前は6600億円)、営業利益が同84.4%増の1000億円(同950億円)、純利益が同78.6%増の630億円(同580億円)となり、いずれも過去最高を更新する予定。

11月8日に発表した24年1〜9月期連結決算は、売上高が前年同期比17.3%増の5254億円、営業利益が同64.0%増の915億円、純利益が同61.2%増の649億円と、第2四半期に続き同期間で過去最高となった。続く10月も、売上高が前年同月比で35.4%増と、「きわめて好調」(富永満之社長COO)。これを受け、上方修正に至った。

パフォーマンスランニング、ファッション&ライフスタイルのスポーツスタイル、アジアで強い人気を誇る「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」の3カテゴリーが引き続き成長ドライバーとなっている。エリア別では日本、北米、欧州が特に順調だったが、全エリアで継続成長した。

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TSI「ローズバッド」手放す 「エクストララージ」を展開するビーズインターナショナルへ

TSIホールディングスの中核会社であるTSIは、ウィメンズブランド「ローズバッド(ROSE BUD)」の事業をビーズインターナショナル(東京都、西方雄作社長)に来年2月1日付で譲渡する。譲渡価格は非公開。

「ローズバッド」は1993年に渋谷の明治通りに1号店をオープン。当時としては珍しい、個性的な買い付け商品を武器にするセレクトショップとして名を馳せた。ただ競合激化による集客力の低下により、仕入れ主体のビジネスモデルが構造的に利益を生み出しづらくなったことに加え、コロナ禍が打撃となった。店舗数はコロナ前の30から12(24年2月期末)まで縮小。19年にはシンボルだった渋谷本店を閉店した。15年2月に108億円に達した売上高は、22年2月期には34億円まで落ち込んでいた。

近年はTSIグループにおける「デジタルジェネレーション領域」に事業を移管し、SNSマーケティングやトレンド・需要予測などのノウハウを取り込んで再生を図り、「ブランドの中身自体は良化傾向だった」(同社広報)という。ただTSIホールディングスの24年3〜8月期連結業績が7億9100万円の最終赤字となるなど浮上が急がれる中、「投資の選択と集中を念頭に置いた上で(『ローズバッド』の)事業譲渡を決めた」としている。

譲渡先のビーズインターナショナルは「エクストララージ(XLARGE®︎)」「エックスガール(XGIRL)」「ミルクフェド(MILKFED.)」などストリート・カジュアルブランドを主力に、アートやライフスタイルグッズなども広く手掛ける。同社の企業風土が「ローズバッド」との親和性が高く、シナジーも見込めることから合意に至った。

なお、今回の事業譲渡によるTSIホールディングスの25年2月期通期決算に与える影響は「軽微」であり、すでに発表している業績予想には織り込み済みであるとしている。

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デサント最終利益で過去最高 直販が伸びる

デサントの2024年4〜9月期連結業績は、最終利益が前期比10.0%増の62億円だった。同期間として過去最高を更新した。増収に加えて、中国の持分法適用会社の好業績によって投資利益が増加した。

売上高は同4.7%増の628億円。日本は同1.4%減の236億円だったものの、韓国が同12.1%増の311億円だった。日本はプレミアムスポーツブランドとして直販中心に展開する「デサント(DESCENTE)」が伸長した一方で、卸流通の「ルコックスポルティフ」「ムーブスポーツ」が減収だった。韓国では「デサント」「アンブロ」の成長が継続し、為替要因もプラスに働いた。

営業利益は同24.5%減の31億円だった。日本での直販の増加や値引きの抑制によって粗利益率は1.3ポイント低下したが、グローバルでの広告販促費の増加に伴って販管費率が3.2ポイント上昇した。

25年3月期の通期業績予想は、売上高が前期比2.4%増の1300億円、営業利益が同3.0%増の90億円、純利益が同4.0%増の125億円。同社の親会社である伊藤忠商事は10月29日にデサントの公開買い付け(TOB)を終了した。デサントは所定の手続きを経て、上場廃止となる見通し。

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【2024年クリスマスコフレ】「スナイデル ビューティ」からラッキーチャームモチーフのパレットやチークが登場

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は、ラッキーチャームをモチーフにした“ウィッシュ ミー ラック(Wish Me Luck)”コレクションを発売する。11月22日に新宿ルミネ2店、阪急うめだ本店で先行発売、29日に全国発売する。同コレクションは、3色アイシャドウパレット(限定2色、各4950円)や、パウダーチーク(限定1色、各3300円)、マルチバーム(限定2色、3300円)を展開する。

ラッキーチャームのモチーフを描いた限定コスメ

“テイラード カラー アイズ”

3色アイシャドウパレット“テイラード カラー アイズ”からは限定2色を用意。“ステイ ラッキー(Stay Lucky)”には、淡く透けるブルーと肌に溶け込むスキンベージュ、まろやかな温もりを与えるオレンジベージュの3色をイン。“ステイ チャーミング(Stay Charming)”には、クリアに艶めくアイシーピンク、トーンアップをかなえるオーキッドピンク、キラキラを散りばめたシャイニーピンクをセットした。

“スキン グロウ ブラッシュ”

パウダーチークの“スキン グロウ ブラッシュ”、限定色の“グッドラック(Good Luck)”は、どんな肌の色に溶け込むピンクグロウカラー。偏光パール配合で光を頰に集め、毛穴もカバーする。

“マルチ カラー バーム”

頰と唇どちらにも使用できる“マルチ カラー バーム”は、ベリーピンクの“イット ウィル ビー オーケー(It Will Be Ok)”と、キャメルレッドの“フォーチューン クローバー(Fortune Clover)”をそろえる。ペールパープルのパクトにはクローバーを描いた。

招き猫を描いたスペシャルパッケージ

イラストレーターのショウゴセキネが手が手掛けたスペシャルパッケージには、招き猫をセンターに、虹、クローバー、馬蹄(ばてい)など世界各国のラッキーチャームをデザインした。

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【スナップ】G-DRAGONや宮沢氷魚らが来場 「シャネル」が2024-25年クルーズ・コレクションを再演

「シャネル(CHANEL)」は11月5日、今年5月に南フランスで発表した2024-25年クルーズ・コレクションを香港知専設計学院(HKDI)で再演した。会場にはメゾンのアンバサダーであるG-DRAGONや宮沢氷魚、ペネロペ・クルス(Penelope Cruz)、アンジェラ・ユン(ANGELA YUEN)らが来場した。

G-DRAGON

ブランドアンバサダーを務めるG-DRAGONは2025年春夏プレコレクションから、ピンクとエクリュのツイードジャケットに、ブラック、パープル、エクリュ、イエローのプリントが印象的なブラウス、ネイビーのツイードパンツをコーディネート。

宮沢氷魚

フレグランス&ビューティ、ウォッチ&ファインジュエリー部門のアンバサダーを務める宮沢氷魚は、2025年春夏プレコレクションからブラックとエクリュのカシミアカーディガンを着用。時計はJ12コレクションから“J12 キャリバー 12.1”。

ペネロペ・クルス

ブランドアンバサダーのペネロペは2025年春夏プレタポルテ・コレクションから、コットン素材のホワイトツイードジャケットとスカートに、ジャージー素材のトップスを着用。アクセサリー、バッグ、シューズもすべて「シャネル」。

アンジェラ・ユン

香港の俳優アンジェラは2025年春夏プレコレクションから、レッド、グリーン、イエローのプリントが印象的なレースのトップスとパンツを着用。メイクアップも「シャネル」によるもの。

来場者スナップ

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King & Princeの髙橋海人が登場する「エトロ」のスペシャルコンテンツが公開 初のミラノ旅に密着

「エトロ(ETRO)」は、King & Prince の髙橋海人がブランドのヘリテージと伝統に触れる旅に密着したスペシャルコンテンツを公開した。

今回、髙橋は、「エトロ」2025年春夏ウィメンズコレクションのファッションショーに参加するため、初めてミラノを訪れた。動画ではこの旅で、高橋がエトロ本社にある貴重なドローイングやテキスタイル、ファブリックのヘリテージが収められたライブラリーを訪れ、世界各国の歴史的なアンティークファブリックのスワッチが格納された本やデザインやテキスタイルに関する蔵書、ハンドドローイングされているエトロペイズリーの原画などを通じて、ブランドに息づくヘリテージや伝統、職人のクラフツマンシップに触れる様子が収録されている。また、髙橋とマルコ・デ・ヴィンチェンツォ=クリエイティブ・ディレクターとの対話も収められている。

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「ルイ・ヴィトン」から犬を愛するコミュニティーに捧ぐバッグコレクション

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、ペットと飼い主の垣根を超えた多様性溢れるアイテムをそろえる2025年春夏メンズ・コレクションから、モノグラム・ヘリテージ キャンバスの新作バッグ11型とトランク2型を発売した。

色鮮やかなバッグコレクション

すべてのアイテムに、ブランドシグネチャーのモノグラムフラワーモチーフと“Marque L.Vuitton Deposee”のペイントをあしらった。さらに一部アイテムを除き、犬の肉球を象った取り外し可能なチャームが付属する。

日々のお出かけに

フロントにファスナー付きポケットをあしらい、実用性とスタイルを兼ね備えた“ボスフォール・ウェアラブル ウォレット”(29万4800円)やコーナー部分とロックにシルバーカラーを施したクロスボディーバッグ“ソウル・トランク”(60万5000円)、調節可能なハンドルや内ポケットを備える“ロッカー ドップ・キット”(23万7600円)、ハンドキャリー可能な2本のショートハンドルと2本のロングショルダーストラップを備える“サックプラ 24H”(57万2000円)などプレイフルなアイテムをそろえた。

旅行のお供に

さらにトラベルバッグとして、取外し可能なショルダーのストラップと2本のロール仕上げのレザーハンドルを備える“キーポル·バンドリエール 45”(50万4900円)と“キーポル・バンドリエール 50”(51万8100円)、キャリーハンドルを外付けした独創的なデザインのローリングスーツケース“スーツケース ホライゾン 55”(59万9500円)とビンテージトランクに着想した“スーツケース ローリング トランク”(165万5500円)をラインアップする。

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【スナップ】土屋太鳳や桜田通らが来場 「トム ブラウン」が伊勢丹新宿店でポップアップを開催

「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は11月6から19日まで、伊勢丹新宿本店でポップアップストア“トム ブラウン ブラック ダウン カプセル ポップアップ”をオープン中だ。同ポップアップでは、「トム ブラウン」の定番アイテムに加えて、日本・韓国・中国限定のダウンと日本限定のバッグを先行発売する。

来場者スナップ

会場には、俳優の土屋太鳳や桜田通、モデルのヨンアらが来場。日本限定のバッグを身につけ、イベントを楽しんだ。

アイテム一覧

ポップアップ詳細

◾️トム ブラウン ブラック ダウン カプセル ポップアップ

日程:11月6〜19日
場所:伊勢丹新宿本店 本館1階 プロモーション
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「SHISEIDO」銀座・旗艦店が閉店 「体験価値を十分に提供できなかった」

資生堂は、グローバルブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」の旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」(東京・銀座)を10月31日で閉店した。テクノロジーを融合した体験型店舗と位置付けていたが、コロナ禍の影響で「国内外のお客さまに体験価値を十分に提供できなかった。当初の計画よりも時間がかかってしまった」(広報担当)ことから、閉店を決めた。

同店は2020年7月にオープン。「シセイドウ」の最大規模の店舗として3フロア構成の店舗面積621平方メートルで展開していた。五感に訴求する日本初導入のメディテーションカプセルをはじめ、非接触型で実施する美容カウンセリングや、商品を自動で試せるオートテスターなどを用意。ブランドの世界観と“ジャパニーズビューティ”が体験できる空間を提供していた。

今後、移転の予定はない。「別の形で、新しい価値提供を模索する」としており、さらなる発展に向けた取り組みが注目される。

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アトモスが「アシックス」に別注 “光るキノコ”に着想の“ゲルカヤノ14”

スニーカーショップのアトモス(ATOMOS)は11月14日、「アシックス(ASICS)」に別注したスニーカー“ゲルカヤノ14 ヤコウタケ(GEL-KAYANO14 Yakoutake)”を発売する。サイズは23.0~29.5、30.5cmをそろえ、価格は2万6400円。アトモス、アトモスピンク(ATMOS PINK)各店および公式オンラインストアで扱うほか、8日12時〜13日8時59分まで公式オンラインストアで事前抽選を受け付ける。

最も強く発光するキノコ“夜光茸”に着想

同シューズは、実際に日本にも生息する最も強く光る発光キノコ“夜光茸(ヤコウタケ)”がテーマ。2008年に登場した「アシックス」の人気モデル“ゲルカヤノ14(GEL-KAYANO14)”をベースに採用し“アシックスストライプ”やミッド、アウト、インナーソールなどディテールの随所に蓄光を施し、ヒール部分のパーツには“夜光茸”が生育する土を連想させるブラウンを採用した。

アイテム詳細

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茶目っ気たっぷりの“編み物王子”トム・デイリーが贈る、カラフルなニット展覧会をリポート!

“編み物王子”の愛称で親しまれているトム・デイリー(Tom Daley)は、世界初の展覧会“メード ウィズ ラブ バイ トム・デイリー(Made with Love by Tom Daley)”を11月8〜25日、渋谷パルコで開催している。入場料は1000円で、デイリー本人によるワークショップの実施やオリジナルアイテムの販売、ノベルティーのプレゼントなどを行う。

デイリーは1994年生まれの元イギリス男子飛込競技選手であり、2020年の東京オリンピックで金メダルを、24年のパリオリンピックで銀メダルを取るなどして計5つものメダルを獲得した。東京オリンピック競技会場のプールサイドでニットを編む姿が注目され、日本で“編み物王子”として話題になった。

今回は、そんな彼が表現する展覧会を体験してきたのでリポートする。

キュートなデイリーが表現する編み物の旅

まずは、デイリーが手掛けるブランドネーム「MADE WITH LOVE」のオブジェがお出迎え。その横には、プールサイドで編み物をするデイリーの大きな写真と、24年8月のパリオリンピックをテーマにしたセーターも展示されている。

ブースは大きく分けて3つ。最初に飛び込んだ編み物コミュニティーをイメージしたカラフルな空間、コロナ禍の不安な日々を表現した空間、競技場の飛び込み台を模した空間だ。デイリーが歩んできた編み物の旅を表現している。

会場内には、デイリーお気に入りのニット作品20点が散りばめられており、インスタグラムで制作過程を発信していたものも並ぶ。一つとして同じものはなく、編み物の魅力や彼の愛情がギュッと詰まっている。また、ニット作品以外の上から垂れ下がっている装飾は、村上亮太「ピリングス(PILLINGS)」デザイナーが手掛けたという。

記者が特に気に入ったのはハートのカーディガンで、デイリーの愛情深くキュートな人柄がにじみ出ている作品だ。ボーダーやブロックチェックなどのさまざまな柄を組み合わせた手編みならではのデザインで、垂れている毛糸がアクセントになっている。これを羽織るだけでハッピーな気持ちになれそう。

目玉は東京オリンピックのカーディガンとデイリー持参のメダル

目玉は、東京オリンピックの競技会場で制作していたカーディガン。胸元のゆるっとした「東京」の漢字に愛おしさを感じる。さらに、トルソーには本人が獲得したオリンピックメダルが5つも!本物のメダルはなかなか見ることができないので、これには記者もテンション爆上がり。時間制限がある中でも、じっくりと鑑賞してしまった。

デイリーはこの作品について「僕の編み物ライフの原点であり、一番のお気に入りだ」と話し、プールに飛び込む茶目っけたっぷりのポーズと、満面の笑みでフォトセッションに応じてくれた。また、この日着用している赤色のニットは、日本に来るまでの飛行機の中で編んだものだという。

受注販売のボーダーニットも展示

物販コーナーでは、トートバッグ(2500円)や巾着袋(1200円)、コンパクトミラー(1000円)などのオリジナルグッズを販売する。中でも競技会場で編み物をするデイリーの名シーンが印刷されたキーホルダー(1000円)は、ファンにはたまらないだろう。レジ横には、渋谷パルコのオンラインストアで受注販売をするデイリーのニット作品のレプリカ品(フリーサイズ、2万8000円)も展示されている。

イベント概要
▪️“メード ウィズ ラブ バイ トム・デイリー(Made with Love by Tom Daley)”
日程:11月8〜25日
時間:11:00〜21:00(最終入場:20:30)
場所:渋谷パルコ 4階 パルコミュージアム東京
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
入場料:1000円

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マッシュの通期営業利益が100億円突破 24年8月期は「ジェラピケ」けん引「バブアー」飛躍


マッシュホールディングス(HD)が束ねるマッシュグループの2024年8月期連結売上高は、前期比6%増の1202億円だった。営業利益については上場準備の観点から実数は非公開としたが、同社としては初めて100億円を突破した。

景況感が悪化する中国事業などが足を引っ張り、期初目標に掲げた売上高1230億円には届かなかった。国内事業が前期比6%増の1087億円で、内訳はファッションが同8%増の866億円、ビューティが同2%増の176億円。海外事業は同5%増の115億円だった。

コラボだけで売り上げ60億円超

ファッションブランドでけん引したのは「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」。売上高は前期比9%増の331億円だった 。大きな話題を呼んだ「ポケモンスリープ」コラボなど大型企画がヒットし、コラボ商品だけで60億円以上の売り上げを作った。同12%増と伸長したメンズライン“ジェラート ピケ オム”も伸び代になった。海外でも同15%増と伸ばした。

「スナイデル(SNIDEL)」は横ばいで昨年に続き200億超。国内は前年並みも、中国事業が不振だった。 派生ブランドの「スナイデル ホーム」は同35%増と健闘した。「リリー ブラウン(LILY BROWN)」は同5%増、「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」は同1%減。中〜小規模ブランドの中では「エミ(EMMI)」が好調だった。仕入れを除くオリジナル商品の売上高が同20%増とよく売れ、スニーカー業態の「スニーカーズ バイ エミ」との合算で53億円まで成長した。

西武池袋本店からの撤退は傷深し

「フレイアイディー(FRAY I.D)」(同2%減)「セルフォード(CELFORD)」(4%減)など、西武池袋本店の改装撤退が大きく影を落としたブランドもある。同店の改装前、地下1階にはマッシュがトータルプロデュースする区画「セイブ ビーワン(SEIBU BEONE)」があった。マッシュはこのゾーンを含めて西武池袋本店に11ブランドを出店しており、合計売上高は約14億に達していたが、すべて 撤退を余儀なくされた。「トップクラスの優良店舗も多くあっただけに、すぐに補填できるレベルのダメージではない」と近藤広幸マッシュHD社長。

ビューティ事業は“中身”の良化に手応え

ビューティ領域では、「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」が同57%増と絶好調だったが、主力業態の「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」は同1%増、「ビープル(BIOPLE)」が2%増と足踏みが続く。昨年4月にビューティ事業会社マッシュビューティラボのトップに就いた豊山YAMU陽子社長の下、原価構造の見直しなどの改革が進んでおり、「中身は確実によくなっている。お客さまを楽しませるさまざまなアイデアを形にできるかが今期の勝負どころ」と近藤社長は前を向く。両ブランドとも、足下の7〜9月については前年の2ケタ増ペースで推移している。「コスメキッチン」はEC催事「ザ オーガニック デイズ(THE ORGANIC DAYS) 」が集客につながり、「ビープル」はインナーケア強化が響いている。「トーン(TO/ONE)」「セルヴォーク(CELVOKE)」も業績が上向きつつあるという。

新規3領域の拡大を成長ドライブに

成長領域に据える「メンズ」「キッズ&ベビー」「ライセンス」の3事業は、売上高合計が前期比36%増の155億円となり、強化方針を打ち出した22年8月期末の時点(76億円)から約2倍の規模に成長した。中でも「バブアー(BARBOUR)」はアウター以外のMD拡充やコーディネート提案により女性客の取り込みが進み、同72%増の42億円と飛躍した。「現在は女性比率が3割まで高まってきたが、さらに伸ばせる余地がある」(近藤社長)と手応えをつかむ。昨年11月に池袋サンシャインシティにオープンした「セサミストリートマーケット」1号店の売上高は5億円とすべり出しは順調で、今期の新規出店もすでに決まっている。

グループ連結での25年8月期売上高は1300億円を計画する。期中の大きなトピックスは基幹ブランド「スナイデル」の20周年。直近でもニュージーランド発のキッズ&ベビー服「ジェイミーケイ(JAMIE KAY)」 (10月〜)、サロン向けヘアケアの「インナーセンス(INNERSENSE)」(11月〜)、を始動し、米国発バッグブランド「レスポートサック(LESPORTSAC)」の国内販売会社の全株式を伊藤忠商事と共同取得(10月)するなど、積極的な新規事業開拓で攻勢をかける。

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マッシュの通期営業利益が100億円突破 24年8月期は「ジェラピケ」けん引「バブアー」飛躍


マッシュホールディングス(HD)が束ねるマッシュグループの2024年8月期連結売上高は、前期比6%増の1202億円だった。営業利益については上場準備の観点から実数は非公開としたが、同社としては初めて100億円を突破した。

景況感が悪化する中国事業などが足を引っ張り、期初目標に掲げた売上高1230億円には届かなかった。国内事業が前期比6%増の1087億円で、内訳はファッションが同8%増の866億円、ビューティが同2%増の176億円。海外事業は同5%増の115億円だった。

コラボだけで売り上げ60億円超

ファッションブランドでけん引したのは「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」。売上高は前期比9%増の331億円だった 。大きな話題を呼んだ「ポケモンスリープ」コラボなど大型企画がヒットし、コラボ商品だけで60億円以上の売り上げを作った。同12%増と伸長したメンズライン“ジェラート ピケ オム”も伸び代になった。海外でも同15%増と伸ばした。

「スナイデル(SNIDEL)」は横ばいで昨年に続き200億超。国内は前年並みも、中国事業が不振だった。 派生ブランドの「スナイデル ホーム」は同35%増と健闘した。「リリー ブラウン(LILY BROWN)」は同5%増、「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」は同1%減。中〜小規模ブランドの中では「エミ(EMMI)」が好調だった。仕入れを除くオリジナル商品の売上高が同20%増とよく売れ、スニーカー業態の「スニーカーズ バイ エミ」との合算で53億円まで成長した。

西武池袋本店からの撤退は傷深し

「フレイアイディー(FRAY I.D)」(同2%減)「セルフォード(CELFORD)」(4%減)など、西武池袋本店の改装撤退が大きく影を落としたブランドもある。同店の改装前、地下1階にはマッシュがトータルプロデュースする区画「セイブ ビーワン(SEIBU BEONE)」があった。マッシュはこのゾーンを含めて西武池袋本店に11ブランドを出店しており、合計売上高は約14億に達していたが、すべて 撤退を余儀なくされた。「トップクラスの優良店舗も多くあっただけに、すぐに補填できるレベルのダメージではない」と近藤広幸マッシュHD社長。

ビューティ事業は“中身”の良化に手応え

ビューティ領域では、「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」が同57%増と絶好調だったが、主力業態の「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」は同1%増、「ビープル(BIOPLE)」が2%増と足踏みが続く。昨年4月にビューティ事業会社マッシュビューティラボのトップに就いた豊山YAMU陽子社長の下、原価構造の見直しなどの改革が進んでおり、「中身は確実によくなっている。お客さまを楽しませるさまざまなアイデアを形にできるかが今期の勝負どころ」と近藤社長は前を向く。両ブランドとも、足下の7〜9月については前年の2ケタ増ペースで推移している。「コスメキッチン」はEC催事「ザ オーガニック デイズ(THE ORGANIC DAYS) 」が集客につながり、「ビープル」はインナーケア強化が響いている。「トーン(TO/ONE)」「セルヴォーク(CELVOKE)」も業績が上向きつつあるという。

新規3領域の拡大を成長ドライブに

成長領域に据える「メンズ」「キッズ&ベビー」「ライセンス」の3事業は、売上高合計が前期比36%増の155億円となり、強化方針を打ち出した22年8月期末の時点(76億円)から約2倍の規模に成長した。中でも「バブアー(BARBOUR)」はアウター以外のMD拡充やコーディネート提案により女性客の取り込みが進み、同72%増の42億円と飛躍した。「現在は女性比率が3割まで高まってきたが、さらに伸ばせる余地がある」(近藤社長)と手応えをつかむ。昨年11月に池袋サンシャインシティにオープンした「セサミストリートマーケット」1号店の売上高は5億円とすべり出しは順調で、今期の新規出店もすでに決まっている。

グループ連結での25年8月期売上高は1300億円を計画する。期中の大きなトピックスは基幹ブランド「スナイデル」の20周年。直近でもニュージーランド発のキッズ&ベビー服「ジェイミーケイ(JAMIE KAY)」 (10月〜)、サロン向けヘアケアの「インナーセンス(INNERSENSE)」(11月〜)、を始動し、米国発バッグブランド「レスポートサック(LESPORTSAC)」の国内販売会社の全株式を伊藤忠商事と共同取得(10月)するなど、積極的な新規事業開拓で攻勢をかける。

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現存する世界最古のジュエラー「メレリオ」 15代目が語るメゾンの歴史の継承と未来への覚悟

PROFILE: コーム・メレリオ / メレリオ インターナショナル・ビジネス・ディベロップメント・ディレクター

コーム・メレリオ / メレリオ インターナショナル・ビジネス・ディベロップメント・ディレクター
PROFILE: 1994年フランス生まれ。メレリオ家15代目。ISG経営大学院で経営学を学んだ後、カリフォルニア大学サンタバーバラ校でMBAを取得。メレリオでインターナショナル・ビジネス・デベロップメント・ディレクターとして指揮を取る PHOTO:SHUHEI SHINE

現存する世界最古のジュエラー「メレリオ(MELLERIO)」のコーム・メレリオ=メレリオ インターナショナル・ビジネス・デベロップメント・ディレクターがイベントために来日した。同ブランドは1613年にフランス・パリで創業。顧客には、マリー・アントワネット(Marie Antoinette)に始まり、ジョゼフィーヌ皇后(Joséphine de Beauharnais)やウジェニー皇后(Eugenie de Montijo)が名を連ねる王室御用達の宝石商としてフランスの歴史と共に歩んできた。4世紀以上を経ても創業一族が運営に携わる稀有なジュエラーであり、多くのジュエラーが軒を連ねるヴァンドーム広場界隈のラ・ペ通りに1815年に構えた店舗でジュエリーを生み出している。15代目当主であるメレリオ・ディレクターに話を聞いた。

最先端のジュエリーを4世紀以上にわたり提供

WWD:「メレリオ」はイタリアにルーツがあるが、創業のきっかけは?

コーム・メレリオ=メレリオ インターナショナル・ビジネス・デベロップメント・ディレクター(以下、メレリオ):先祖はフランス国境に近いイタリア北部の出身。1515年にフランスに渡り、1613年にフランスに嫁いだマリー・ド・メディシス(Marie de Medicis)王妃の子、ルイ13世の暗殺計画を未然に防いだ功績によりフランス国内で自由に商いをする特権を与えられ、王室御用達宝石商として歩み始めた。ルイ13世の戴冠式の王冠で使用された歴史的なダイヤモンドは「メレリオ」によるものだ。今でもそのモチーフは、メゾンのアイコンとして“リビエラ”コレクションや時計の文字盤に使用されている。イタリアの太陽やドルチェ・ビータというイメージとフランス・パリのシックな部分を融合した「メレリオ」だけが提案できる独自のスタイルのジュエリーを提供している。

WWD:「メレリオ」の一番の強みは?

メレリオ:現存する世界最古のジュエラーで創業家が経営を担っている点。4世紀以上の激動の歴史をその時代と共に歩んできたし、今後もそうしていく。われわれの看板には貴金属商、ビジュー、ジュエリーという表記がある。創業当時、ジュエリーはティアラなど権力の象徴であり、ビジューとは日常のおしゃれや侍女が楽しむ小さなジュエリーのことを指し、それら全てを制作していた。ラ・ペの店舗には50万点ものアーカイブ作品や台帳などがある。台帳を見れば、フランス革命直前もジュエリーを受注していたことがわかる。「メレリオ」は、その時代のコンテンポラリーを提案するジュエラーとしてモードの最先端を彩ってきた。

WWD:時代を彩ってきた象徴的なジュエリーとは?

メレリオ:18世紀にはアンティークカメオが流行り、当時マリー・アントワネットが侍女のためにオーダーしたジュエリーがある。それを買い戻したものがわれわれのアーカイブに残っている。19世紀、王政の崩壊後、1日に何度も着替えるのが貴族のファッションだった。ところが、フランス革命で貴族たちの財力が弱まり、装いに合わせてアレンジのできるジュエリーが生まれた。第二帝政時代には、ウジェニー皇后とナポレオン3世(NapoleonⅢ)の従妹がサロンを開き、ファッションやジュエリーを競うようになった。その時代を代表するジュエラーが「メレリオ」だった。このように、フランスにおけるジュエリーの歴史の最先端にいたのが「メレリオ」だ。

WWD:「メレリオ」にとってのコンテンポラリーとは?

メレリオ:グローバル化が進み、今ではファッショントレンドに時差はあまりない。だから、よりパーソナルな提案が重要だと考える。「メレリオ」では17~19世紀のスタイルへオマージュを寄せて現代風にアレンジしたジュエリーを提案している。 “ピエーリー”は19世紀のファッションを現代の装いにマッチするようにアップデートしたもので、“キャビネ ド キュリオジテ”は、さまざまなアイテムをパーソナライズして重ね付けするスタイルを提案。歴史のあるブランドだが、Tシャツやファーにハイジュエリーを合わせるなど、ビジュアルでもインパクトのあるコンテンポラリーな発信を行っている。

グランサンクで唯一の独立系ジュエラーとしての誇り

WWD:ビジネス戦略は?

メレリオ:昔から、権力を表すものであったジュエリーと、よりカジュアルなビジューがあったように、ハイジュエリーからエントリー価格のジュエリーまで、全ての価格帯でバランスの良いラインアップを提案する。また、ラグジュアリー=高額という概念になりがちだが、購入してもらえなければ意味がない。購入してもらえる価格で提供するのが大切だ。歴史に培われたクラフツマンシップと品質、「メレリオ」として永遠の価値を持ち続けるジュエリーを提供する。

WWD:15代当主として歴史をどのように継承して伝えていくか?

メレリオ:「メレリオ」をはじめ、「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」「ブシュロン(BOUCHERON)」「ショーメ(CHAUMET)」「モーブッサン(MAUBUSSIN)」から構成されるグランサンク(パリを代表する5大ジュエラー)のうち4社は全てグループ企業の傘下だが、「メレリオ」は独立企業だ。400 年以上、同族で経営してきて、将来的にも一族で役割を分担して質の高いジュエリーを生み出していく。そのためには、市場に飲み込まれない覚悟が必要だ。ラ・ペの店舗はアーカイブがあるだけでなく、そこでジュエリーを作り続けてきた場所。その空気感を守り続けるのが私の使命だ。「メレリオ」には、歴史とノウハウがあり、それを元に新しい世代に訴えかける魅力的なジュエラーにしたい。

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草彅剛のビンテージデニム展示会から公式グッズ 書籍やリンガーT、トートバッグなど

草彅剛が所有するビンテージデニムの展示会“STAY BRAVE”は、書籍「STAY BRAVE BOOK Vintage Levi's 501XX Collection」と公式グッズを販売する。

展示会公式グッズを発売
書籍やウエア、バッジセットなど

書籍「STAY BRAVE BOOK Vintage Levi's 501XX Collection」(1万3500円) は、草彅剛所有の84本に及ぶコレクションを掲載、同氏のエッセイも加え320ページにまとめた。また公式グッズは、前面に“STAY BRAVE”と大胆にあしらったリンガーTシャツ(1万1000円)、デニム地のトートバッグ(7500円)、バンダナ(4000円)、缶バッジとピンバッジのセット(3300円)のほか、会場数限定でフリーホイーラーズ(FREEWHEELERS&Co.)別注のタートルネックスエット(5万円)も販売する。

展示会“STAY BRAVE”は、11月9〜17日の期間、原宿で開催。すでに入場チケットの販売を開始している。

公式サイト
チケット販売サイト

■“STAY BRAVE”
日程:11月9〜17日
時間:月〜木・日曜日11:00~19:00/金・土曜日 11:00~20:00
場所:6142
住所:東京都渋谷区神宮前6-14-2

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「ニューバランス」×「ダブルタップス」 “998”をベースにしたコラボシューズを発売

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、「ダブルタップス(WTAPS)」とコラボレーションした“メイド イン USA 998(MADE in USA 998)” (サイズ: D/23.0〜30.0cm、4万6200円)を発売する。11月8日に「ダブルタップス」で先行発売、15日に「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)」、「ニューバランス」六本木店、公式オンラインストア、一部取り扱い店舗で発売する。

同コラボは、“990”シリーズの5代目として発表された“998”をベースにしており、メーンカラーは、「ニューバランス」のアイデンティティーであるグレーで差し色にネイビーをプラスした。ヒール部分には、“WTAPSR VISUAL UPARMORED”のプリント、インソールにはダブルネームロゴを施し、あらゆるコーディネートに順応しながらも少しのアクセントを主張する「ダブルタップ」らしさをディティールのデザインで表現した。特別仕様のカスタムシューズボックスも付属する。

「ニューバランス」を代表する“990”シリーズは、オンロード用のランニングシューズとして1982年に誕生した。当時の広告で「1000点満点中990点」と自らうたったことで話題となり、その後14代にわたり発表されている。1993年に発表された“998”には、衝撃吸収性能を高める “アブゾーブ(ABZORB)”を初めて搭載した。

アイテム詳細

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コロネットが「カラー」買収で変わること 阿部潤一デザイナーは継続

伊藤忠商事の100%子会社コロネット(東京、七宮信幸社長)による、「カラー(KOLOR)」を手掛ける有限会社カラーの事業継承は、伊藤忠商事が「カラー」ブランドの国内外における商標を取得し、コロネットが有限会社及び国内の小売9店舗や国内外の卸80件などの組織と事業、スタッフを継承する。伊藤忠商事による商標、コロネットによる事業や店舗、スタッフなどの取得額は非公表。これに伴い、コロネットは「カラー」の阿部潤一デザイナーと業務委託契約を締結。阿部デザイナーは今後も、従来通り「カラー」のクリエイションを手掛ける。

コロネットは、社内でカラー部門を新設。コロネットで新規事業を手掛けていた松原玄太郎氏がカラーの部門長に就任した。同部門は、コロネットと、有限会社カラーのスタッフで構成。海外を中心に「カラー」のビジネスを強化する。

コロネットの七宮社長と「カラー」の阿部デザイナーは、伊藤忠商事と「カラー」が2011年に共催したチャリーティーイベントを機に交流を深めた。カラーは事業譲渡に至った理由について「ブランドとして今後さらにいろいろな取り組みを行い、事業拡大を目指すため」としている。25年1月のパリ・メンズ・ファッション・ウイークにも継続して参加する予定だ。

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人気の「エルエルビーン」×「サロン アダム エ ロペ」から限定カラーの“グローサリーミドルトート”

ジュンが運営する「サロン アダム エ ロペ(SALON ADAM ET ROPE」は、大人気の「エルエルビーン(L.L.BEAN)」の別注シリーズの25年春夏の新作“グローサリーミドルトート”(7920円)を2025年1月から「サロン アダム エ ロペ」各店で販売する。現在、ジャドール ジュン オンライン(J'ADORE JUN ONLINE)で予約を受け付けている。

本アイテムは、“グローサリートート”よりもやや小さめなサイズ感の“グローサリーミドルトート”で、中と外にポケットのある仕様。ポケットはスマホを入れても落ちにくい深さの設計になっている。

ハンドルは、アウターの上からの肩掛けでも手持ちでもバランス良く持てるこだわりの長さ。カラーは花々からインスピレーションをうけたピンクのグラデーションカラー、カーネーションピンク、チェリーブロッサムピンク、ピーチピンク、ピオニーピンクの4色を展開する。

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「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」がロナン・ブルレックとのプロジェクトから新作を発売 マフラーやスヌードなど

「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」はフランスのデザイナー兼アーティストのロナン・ブルレック(Ronan Bouroullec)とのプロジェクトを経て制作されたマフラー、スヌード、ビーニーのシリーズを11月8日に発売する。

発売する“RB ドローイング スカーフ”と“RB ドローイング ビーニー”は、「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」とブルレックのプロジェクト“クリエイティブ・セッション”によって生まれた。ブレリックは2000年にパリの「A- POC」の店舗設計を弟とともに手掛けるなど「イッセイ ミヤケ」との関わりが深いデザイナーであるとともに、ドローイング作品を制作するアーティストでもある。本シリーズはブレリックの作品“ドローイング(Drawing)”に着想を得ている。“RB ドローイング スカーフ”はマフラー(4万1800円)とスヌード(2万4200円)の2型を用意。どちらのアイテムも所々に穴が空いており、頭や腕を通すことでさまざまなスタイリングを楽しむことができる。“RB ドローイング ビーニー”(1万6500円)はスカーフと同様に複数色の糸で編まれた暖かみのある色合いになっている。

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アリアナ・グランデとシンシア・エリヴォのプレミアルック 映画「ウィキッド ふたりの魔女」

歌手で俳優のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)と俳優のシンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)は、W主演を務める映画「ウィキッド ふたりの魔女」のシドニープレミアとフォトコールイベントで“メソッドドレッシング(俳優が映画やドラマのプロモーションイベントなどでその作品で演じた役柄のイメージに落とし込んだ服装をすること)”を披露した。2人は、4月にロサンゼルスで開催されたシネマコン(CinemaCon)でも、映画の役柄とリンクしたスタイリングを披露している。

アリアナ・グランデ

アリアナはプレミアに設置された“黄色いレンガの道“に、ボリューミーなチュールスカートとパフスリーブ、ふんだんにあしらわれたビジューが印象的な「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」のカスタムドレスで登場。

このドレスは、1939年公開の映画「オズの魔法使い」で同じくグリンダを演じた俳優ビリー・バーク(Billie Burke)の衣装をオマージュしたもの。首元で輝く「ロレイン・シュワルツ(LORRAINE SCHWARTZ)」の蝶のダイヤモンドチョーカーもオリジナルルックの要素のひとつだ。

フォトコールイベントには、「ボーディ(BODE)」のツーピースアンサンブルで登場。リボンがあしらわれたストラップレストップスに、ハイウエストスカートを合わせた柔らかな雰囲気のスタイリングはグリンダを想起させる。トップスと同色のパンプスは「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」、シルバーで統一したジュエリーは「スワロフスキー(SWAROVSKI)」のもの。

シンシア・エリヴォ

エルファバを演じるシンシアは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」がカスタムしたビスチェスタイルのガウンを着用しプレミアに登場。ダークな雰囲気の役に合わせブラックで統一し、ペプラムスカートのシルエットでアクセントを加えた。

フォトコールには、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」2011-12年秋冬コレクションから、エメラルドとブラックの華やかな刺しゅうが施されたラウンドネックトップスと、ブラックペンシルスカートに身を包み登場。複数のバックルがあしらわれたアイコニックなプラットフォームシューズと「MÈRENOR JEWELRY BY AMIE SATCHU」の大ぶりなジュエリーを合わせ、役柄の雰囲気をスタイリングに落とし込んだ。

映画「ウィキッド ふたりの魔女」は、誰も知らないもう一つの「オズの魔法使い」の物語を描いたエンターテインメント作品。日本では2025年春の公開予定だ。

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「ラブ・ライナー」から大粒ラメや多色パール配合の限定グリッターマスカラが登場

「ラブ・ライナー(LOVE LINER)」は11月11日、グリッターマスカラ“リキッドアイライナー オールラッシュ グリッター”(全2色、各1760円)を数量限定で発売する。ブランド公式ECや楽天、全国のバラエティーショップやドラッグストアで取り扱う。

同商品は、大粒のシルバーラメや多色パールを配合したグリッターマスカラ。まつ毛や涙袋、アイシャドウにも使用でき、目元に存在感のある輝きと繊細なきらめきを演出する。カラーは、ピンクグリッター“ピンキースノウ”とベージュグリッター“フローズンヌード”の2色展開。溝入りのフロッキーチップを採用し、細かい部分まで自在にラメを付けることができる。ラメがまつ毛に密着しやすく落ちにくい、とろみのあるテクスチャーのウォーターベース処方を採用した。

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「ラブ・ライナー」から大粒ラメや多色パール配合の限定グリッターマスカラが登場

「ラブ・ライナー(LOVE LINER)」は11月11日、グリッターマスカラ“リキッドアイライナー オールラッシュ グリッター”(全2色、各1760円)を数量限定で発売する。ブランド公式ECや楽天、全国のバラエティーショップやドラッグストアで取り扱う。

同商品は、大粒のシルバーラメや多色パールを配合したグリッターマスカラ。まつ毛や涙袋、アイシャドウにも使用でき、目元に存在感のある輝きと繊細なきらめきを演出する。カラーは、ピンクグリッター“ピンキースノウ”とベージュグリッター“フローズンヌード”の2色展開。溝入りのフロッキーチップを採用し、細かい部分まで自在にラメを付けることができる。ラメがまつ毛に密着しやすく落ちにくい、とろみのあるテクスチャーのウォーターベース処方を採用した。

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(G)I-DLEのウギ が「トリー バーチ」のアンバサダーに就任

「トリー バーチ(TORY BURCH)」は11月4日、韓国のアイドルグループ(G)I-DLEのソン・ウギ (Song Yuqi) がアンバサダーに就任すると発表した。

トリー・バーチ(Tory Burch) エグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーは、「ウギは世界中の女性にインスピレーションを与える素晴らしいアーティスト。彼女は歌手、作詞作曲家、ダンサー、プロデューサーとしても多才で、独自のスタイルと存在感を確立している点を私は尊敬しています」と述べている。

一方ウギは「私はトリーのコレクションのファンで、彼女のユニークなデザインはいつも女性の魅力を引き出してくれます。また、彼女が女性たちに夢を追うよう励ましている姿勢にも感銘を受けています。今回のパートナーシップと、今後の有意義な会話を楽しみにしています」とコメントした。

ウギは、2024年のホリデーキャンペーンを皮切りにさまざまな媒体でアンバサダーとして活動する。また、このキャンペーンでは“ロードトリップ”をテーマに、自身のソロシングル“Radio (Dum-Dum)”を使用したビデオにも登場する。さらに「トリー バーチ」の新店舗・渋谷スクランブルスクエア店で実施されるオープニングパーティーにも登場する予定だ。

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菊地凛子と磯村勇斗、ネットフリックスプロデューサーが登壇 ケリングと考える映画業界の女性の働きやすさ

「グッチ(GUCCI)」などを擁するケリングはこのほど、10月28日~11月6日に開催された東京国際映画祭の公式プログラムの一環で、映画界における男女平等をテーマにした特別トークショー「ウーマン・イン・モーション」を開催した。俳優の菊地凛子、磯村勇斗、ネットフリックス(NETFLIX)の岡野真紀子プロデューサーをゲストに迎え、映像業界の女性を取り巻く環境や課題などについて意見を交わした。

インティマシー・コディネーターやリスペクト・トレーニングで進む現場の改革

映画業界では、ハリウッドの映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)による性暴力の被害を受けた女性たちが次々に告発し、大きな社会運動に発展した#MeToo運動をきっかけに、さまざまな改革が進められている。

その1つが、国際的に導入が進むインティマシー・コーディネーターの存在だ。インティマシー・コーディネーターとは、ラブシーンなどセンシティブと思われる場面で俳優と監督・プロデューサーなどの間に入ってコミュニケーションの仲介役を担う。

ネットフリックスは、日本で初めてインティマシー・コーディネーターを採用した。映画「クレイジークルーズ」やドラマシリーズ「さよならのつづき」などエグゼクティブプロデューサーとして日本発のオリジナル作品を多数手掛けてきた岡野プロデューサーは、ネットフリックス入社以降、全ての作品においてインティマシー・コーディネーターを採用しているという。

岡野プロデューサーは、「私がインティマシーなシーンだと思わなくても、俳優は思うかもしれない。コーディネーターの方に台本を全て読んでいただいて、『こういったシーンは、インティマシー・シーンだと考えてもいいのでは』とアドバイスをもらうようにしている」と話し、俳優が演技に集中しやすい環境づくりの具体例を示した。

磯村は、演者としても「インティマシー・コーディネーターが介在する現場では安心感が違う」と話した。加えて男性を取り巻く配慮の欠如についても実体験をもとに言及し、男性のインティマシー・コーディネーターの必要性について訴えた。

スタッフや演者など立場の異なる人同士が円滑なコミュニケーションが取れるように指導する「リスペクト・トレーニング」も普及している。このトレーニングは、演者やスタッフら制作に関わる全ての人が参加し、ハラスメントについて学びを深めるというもの。

過去に「リスペクト・トレーニング」を受けた菊池は、「自分の目線だけでは気付かないようなハラスメントのリスクについて知り、それまで気付いていなかった自分にショックを受けると同時に大事な学びになった。こうした互いを尊重するための環境づくりに意義を感じる」とコメントした。

世代間のコミュニケーションの取りづらさに話題が及ぶと、岡野プロデューサーは「ケータリングに美味しいお菓子やコーヒーを用意すれば、みんなが自然に集まって会話が始まる。制作費を握っている立場として、それもある意味クリエイティブな場の一つと捉えて投資している。飲み会などあらたまった場所を設定しなくても、日常的にコミュニケーションがとりやすい環境が大事なのでは」と意見した。

最後に今後さらに女性が働きやすい業界を目指していくために必要なことを聞かれると、磯村は当事者以外のアライアンシップの重要性を踏まえ、「男性もしっかりと理解を深め、自分が発信できることがあれば声をあげていきたい。僕の周りには同じ問題意識を持った俳優仲間がたくさんいて心強い。先輩と若い世代をつなげて、ムーブメントを広げていきたい」とコメント。菊池は、「こうしたイベントが現状を知るきっかけになる。(違和感や不平等を)言葉にしていくには、時間も勇気も必要だが、一人一人が意識改革できたら」と締め括った。

ケリングは2015年のカンヌ国際映画祭をきっかけに、映画業界で働く女性たちに光を当てる「ウーマン・イン・モーション」プロジェクトを発足。アート、デザイン、音楽、ダンスなど、さまざまな分野で才能を発揮する女性を表彰するアワードやトークイベントなどを継続的に実施する。東京国際映画祭での同トークイベントの開催は、19年を皮切りに今年で4回目を迎えた。

オープニング・スピーチを行った映画監督の是枝裕和は、「数年前にカンヌ国際映画祭で『「ウーマン・イン・モーション』のイベントに参加し、プロジェクトの本気度を感じた。今は日本に限らず、映画の文化を豊かに発展させていくためのかけがえのないパートナーだ」と語った。

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「ラブクロム」プロ用が優しさと強度をアップデート ビームス特別モデルも用意

ヘアケアブランド「ラブクロム」(LOVE CHROME)」のプロフェッショナル用シリーズがリニューアルし、11月14日に新たに発売する。使用素材やパッケージを変更したほか、ビームス(BEAMS)公式サイトと駒ケ根市ふるさと寄付返礼品の特別モデルも登場する。

“カットコーム”の取替刃も用意

プロ用の美髪コームとして2011年に誕生した「ラブクロム」は、くしの表面を特殊加工により滑らかに仕上げて摩擦を抑え、静電気を吸着拡散させる点が特徴。素材は純金使用のゴールド、ミネラル含んだ深みのあるディープブラック、基本性能を高めたシルバーの3タイプで、形状はハイブリッド構造の“カットコーム”(7920〜1万4190円)とテールの先端を細かく仕上げた“リングコーム”(6050〜1万2100円)のほか、ディープブラック素材のカッサ付きコーム“スカルプカッサ”(1万1000円)、家庭用ヘアケア用“テツキ”(8800円)、外出時用“ツキ”(8580円)をそろえる。

今回のリニューアルでは強度を考慮しチタニウム被膜を採用。“カットコーム”は金属とのハイブリット構造により強度を飛躍的に向上させつつ細やかな柔軟性を実現させた。誤ってシザーでコームを挟むとコームが折れ、シザーの刃こぼれを防ぐ。また、“カットコーム”は専用の取替刃(4950〜1万890円)を用意し、常にコームをフレッシュな状態を保つ新システムを導入している。

「ビームスジャパン」監修の特別モデル

新たに採用したチタニウム被膜の中でも青みが強い特別モデル“ラブクロム B3 IP レインボー”も登場する。ラブクロムの製造を担う塚田理研工業が「ビームスジャパン(BEAMS JAPAN)」と2024年の駒ヶ根市の事業に参加し、監修を受けて誕生したもので、駒ヶ根市の青い空と澄んだ水に反射する色鮮やかさにインスピレーションを受けた虹色グラデーションカラーが魅力だ。11月14日から駒ケ根市ふるさと寄付返礼品として取り扱いを開始するほか、11月21日からはビームス公式オンラインでも販売する。価格は“ツキ”が9570円、“テツキ”が9790円。

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「ラブクロム」プロ用が優しさと強度をアップデート ビームス特別モデルも用意

ヘアケアブランド「ラブクロム」(LOVE CHROME)」のプロフェッショナル用シリーズがリニューアルし、11月14日に新たに発売する。使用素材やパッケージを変更したほか、ビームス(BEAMS)公式サイトと駒ケ根市ふるさと寄付返礼品の特別モデルも登場する。

“カットコーム”の取替刃も用意

プロ用の美髪コームとして2011年に誕生した「ラブクロム」は、くしの表面を特殊加工により滑らかに仕上げて摩擦を抑え、静電気を吸着拡散させる点が特徴。素材は純金使用のゴールド、ミネラル含んだ深みのあるディープブラック、基本性能を高めたシルバーの3タイプで、形状はハイブリッド構造の“カットコーム”(7920〜1万4190円)とテールの先端を細かく仕上げた“リングコーム”(6050〜1万2100円)のほか、ディープブラック素材のカッサ付きコーム“スカルプカッサ”(1万1000円)、家庭用ヘアケア用“テツキ”(8800円)、外出時用“ツキ”(8580円)をそろえる。

今回のリニューアルでは強度を考慮しチタニウム被膜を採用。“カットコーム”は金属とのハイブリット構造により強度を飛躍的に向上させつつ細やかな柔軟性を実現させた。誤ってシザーでコームを挟むとコームが折れ、シザーの刃こぼれを防ぐ。また、“カットコーム”は専用の取替刃(4950〜1万890円)を用意し、常にコームをフレッシュな状態を保つ新システムを導入している。

「ビームスジャパン」監修の特別モデル

新たに採用したチタニウム被膜の中でも青みが強い特別モデル“ラブクロム B3 IP レインボー”も登場する。ラブクロムの製造を担う塚田理研工業が「ビームスジャパン(BEAMS JAPAN)」と2024年の駒ヶ根市の事業に参加し、監修を受けて誕生したもので、駒ヶ根市の青い空と澄んだ水に反射する色鮮やかさにインスピレーションを受けた虹色グラデーションカラーが魅力だ。11月14日から駒ケ根市ふるさと寄付返礼品として取り扱いを開始するほか、11月21日からはビームス公式オンラインでも販売する。価格は“ツキ”が9570円、“テツキ”が9790円。

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「サカイ」のホリデーコレクション 切り替えのニットやバッグ、ヘアクリップなどを発売

「サカイ(SACAI)」は11月8日、国内直営店および公式オンラインサイトでホリデーコレクションを発売する。

アイコニックな切り替えニットやカラフルなバッグをラインアップ

今年のホリデーコレクションは、ローゲージとハイゲージのニットを切り替えて組み合わせたウエアをメンズ、ウィメンズで3型ずつ用意するほか、紙のような質感でありながら、耐久性・耐水性をあわせもつ“コール(Coal)”ファブリックシリーズのトートバッグや、「サカイ」のアーカイブファブリックを再利用した“ザンタン(Zantan)”シリーズのクロシェットバッグに加えて、2022-23年秋冬コレクションで発売したスモールポシェットの新素材としてフェイクファーが初登場する。

またこれらのアイテムに加えて、15日からレザージャケット2型をベースとしたレザーアイテムも「サカイ」青山店とドーバーストリートマーケットギンザの限定アイテムとして発売する。

温かみを感じるビジュアル

今回のビジュアルは、「サカイ」と親交の深い人物をポラロイドカメラで撮影し、コラージュしたものを採用した。さまざまな人たちが自身のパーソナリティーを表現するアイテムを身につけ、ホリデーシーズンらしいムードを表現した。

また、11月8、9日に「サカイ」青山店で同コレクションを購入した人は、ポラロイドカメラで撮影したフィルムをその場でプレゼントする。

アイテム一覧

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【2025年新春コスメ】「ベアミネラル」のベスコス受賞マルチクリームチークと美容液シロップリップから新色が登場

「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は2025年1月8日、美容誌やウェブメディアでベストコスメを受賞した“マルチ クリーム チーク ブロンザー/ハイライター”と、美容液シロップリップ“ミネラリスト デューイー リップバーム”から新色を発売する。

“マルチ クリーム チーク ブロンザー/ハイライター”(新2色、各15mL、各3960円)から登場するのは、“CR ブロンザー キス オブ ローズ”と“CR ハイライター モーヴ グロー”。ミネラル由来の透明感のあるシアーな発色で、自然に色づいたような血色感と、にじみ出るような艶を演出する。どんな肌トーンにもマッチし、濃淡の調節も簡単。均一で美しい仕上がりを長時間保つ。小ジワや毛穴などの凹凸をぼかして目立ちにくくする補正効果に優れたハイドラブラー コンプレックスを配合することで、素肌がきれいになったような滑らかな質感をかなえる。ヒアルロン酸やスクワランなどの保湿成分を高配合し、つけている間中、肌を潤いで満たす。“キス オブ ローズ”は、蒸気したように艶やかな肌に仕上げるディープローズ。“モーヴ グロー”は、透き通るような儚さを演出するモーブピンク。

“ミネラリスト デューイー リップバーム”(3g、3850円)は、「奇跡の果実」とも呼ばれるシーバックソーン オイルを含む5種の天然由来成分が長時間の保湿をかなえる美容液のようなリップ。唇にのせた瞬間に体温でとろけるシロップテクスチャーで、唇の縦ジワをカモフラージュしてぷっくりハリ感のある立体的な唇を演出する。新色“ディヴォーション”は、深みのあるローズウッド。

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新進気鋭の韓国ブランドが続々と日本上陸 グレース代表に聞く日韓ビジネス拡大戦略

1991年に韓国で設立したグローバルヘルス&ビューティ企業、グレース(GRACE)は、韓国内外のブランドを250以上取り扱う。2023年にジャパン社を立ち上げ、日本市場では現在25ブランドを2000店舗以上で展開するなど、事業拡大を図る。日本展開するブランドは、韓国の伝統茶に着想したバス&ボディーケアブランド「ティーコレクティブ(TEA COLLECTIVE)」や、トレンドの産毛スタイリングができるヘアマスカラを展開する「ナルカ(NARKA)」など、独自性の高いものが多い。来日したチョ・アブラハムソン代表に、日韓でのビジネスを拡大する戦略を聞いた。

WWD:日本法人を設立した狙いは?

チョ・アブラハムソン代表(以下、アブラハムソン代表):創業時は海外のブランドを韓国に輸入するのが主流で、輸入業が9割を占めていた。その中で、韓国と日本のビジネスを組み合わせたらもっと相乗効果があるのではないかと考えたのがきっかけだ。日本の強みは先進的な製造力とノウハウ、韓国の強みはグローバルマーケティング力だ。Kビューティの人気の高まりにも後押しを受け、将来的には日本市場が大きくなり、日本と韓国、台湾を基盤にグローバル展開していく狙いだ。現在すでに約29カ国に輸出を行っている。例えばドバイでは、韓国の化粧品も日本の化粧品も人気だ。日韓の人材が力を合わせてグローバルな組織を作りたい。

WWD:独自性の高いブランドが多い中、日本展開するブランドはどのように選定した?

アブラハムソン代表:ローカライズが可能なユニークなブランドを選んだ。「ティーコレクティブ」では韓国の伝統茶だけでなく、日本のお茶も取り入れたボディーケアアイテムを発売したいと考えている。また、日本にすでにあるカテゴリーだけでなく、ラグジュアリーオーラルケアなど新しいカテゴリーも取り入れた。来春日本上陸予定のスウェーデン発「セラハティン(SELAHATIN)」は、非日常感のあるラグジュアリーなマウスウォッシュや歯磨き粉をそろえる。日本オリジナル商品も開発したい。共通するのは、東アジアで最も重要な日本市場で挑戦したいという思いがあるブランドだ。

WWD:メイクアップカテゴリーでの戦略は?

アブラハムソン代表:トレンディーで刺激的なブランドを強化していく。「オッドタイプ(ODDTYPE)」は韓国のファッションEC「ムシンサ(MUSINSA)」がプロデュースしている。トレンドの服に合わせた新商品を提案できるのが魅力だ。

WWD:特に好調なブランドは?

アブラハムソン代表:韓国と日本で同時に発売したヘアケアブランド「ナルカ」だ。韓国人と日本人のモデルを起用し、インフルエンサーマーケティングが成功した。韓国の化粧品専門店オリーブヤング(OLIVE YOUNG)でも好評で、感度が高い人に支持されている。現在2500〜3500円の価格帯だが、11月から価格を下げて販路拡大し、既存のECのほかドラッグストアでの展開も見据えている。韓国で有名になってから日本上陸する流れではない、日韓で一緒に成長していくブランドだ。クリーンインナービューティブランド「オニスト(OWNIST)」も好調だ。コラーゲンやビタミンをメインに、内側からの美しさをサポートする。アプリケーターが特徴的で、ゼリータイプやジュースで割るものなど新しい飲み方を提案している。

WWD:日本でのKビューティの盛り上がりをどのように見ている?

アブラハムソン代表:肌で熱気を感じている。十数年前、BBクリームがきっかけとなり韓国コスメブームがあった。当時は高い年齢層から支持を得ていたが、若年層へ移行している。ブームを持続させるためにはローカライズの注力と、現地クリエイターとの協力が不可欠。また、韓国ブランドの強みはOEMだ。それぞれのOEM工場の強みを生かし、マーケティングと連動して生産していることで機敏にトレンドに対応できる。

WWD:今後のミッションは?

アブラハムソン代表:日本ではドラッグ・バラエティーショップや卸売り企業などパートナーとの信頼関係を築いていく。いかに日本に受け入れられていくか、ブランドの独自性は保ちながらローカライズしていくことが課題。日本はとても厳しい市場だが、一定の成果を出しAPACに広げるきっかけになったら。ビューティ業界は美容機器やインナービューティなどカテゴリーが拡張しており、韓国はスピーディーに動いている。体感が良いものが求められ、見た目より中身の美しさが重視され始めている中、内面の美しさにこだわるブランドも増やしていきたい。

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新進気鋭の韓国ブランドが続々と日本上陸 グレース代表に聞く日韓ビジネス拡大戦略

1991年に韓国で設立したグローバルヘルス&ビューティ企業、グレース(GRACE)は、韓国内外のブランドを250以上取り扱う。2023年にジャパン社を立ち上げ、日本市場では現在25ブランドを2000店舗以上で展開するなど、事業拡大を図る。日本展開するブランドは、韓国の伝統茶に着想したバス&ボディーケアブランド「ティーコレクティブ(TEA COLLECTIVE)」や、トレンドの産毛スタイリングができるヘアマスカラを展開する「ナルカ(NARKA)」など、独自性の高いものが多い。来日したチョ・アブラハムソン代表に、日韓でのビジネスを拡大する戦略を聞いた。

WWD:日本法人を設立した狙いは?

チョ・アブラハムソン代表(以下、アブラハムソン代表):創業時は海外のブランドを韓国に輸入するのが主流で、輸入業が9割を占めていた。その中で、韓国と日本のビジネスを組み合わせたらもっと相乗効果があるのではないかと考えたのがきっかけだ。日本の強みは先進的な製造力とノウハウ、韓国の強みはグローバルマーケティング力だ。Kビューティの人気の高まりにも後押しを受け、将来的には日本市場が大きくなり、日本と韓国、台湾を基盤にグローバル展開していく狙いだ。現在すでに約29カ国に輸出を行っている。例えばドバイでは、韓国の化粧品も日本の化粧品も人気だ。日韓の人材が力を合わせてグローバルな組織を作りたい。

WWD:独自性の高いブランドが多い中、日本展開するブランドはどのように選定した?

アブラハムソン代表:ローカライズが可能なユニークなブランドを選んだ。「ティーコレクティブ」では韓国の伝統茶だけでなく、日本のお茶も取り入れたボディーケアアイテムを発売したいと考えている。また、日本にすでにあるカテゴリーだけでなく、ラグジュアリーオーラルケアなど新しいカテゴリーも取り入れた。来春日本上陸予定のスウェーデン発「セラハティン(SELAHATIN)」は、非日常感のあるラグジュアリーなマウスウォッシュや歯磨き粉をそろえる。日本オリジナル商品も開発したい。共通するのは、東アジアで最も重要な日本市場で挑戦したいという思いがあるブランドだ。

WWD:メイクアップカテゴリーでの戦略は?

アブラハムソン代表:トレンディーで刺激的なブランドを強化していく。「オッドタイプ(ODDTYPE)」は韓国のファッションEC「ムシンサ(MUSINSA)」がプロデュースしている。トレンドの服に合わせた新商品を提案できるのが魅力だ。

WWD:特に好調なブランドは?

アブラハムソン代表:韓国と日本で同時に発売したヘアケアブランド「ナルカ」だ。韓国人と日本人のモデルを起用し、インフルエンサーマーケティングが成功した。韓国の化粧品専門店オリーブヤング(OLIVE YOUNG)でも好評で、感度が高い人に支持されている。現在2500〜3500円の価格帯だが、11月から価格を下げて販路拡大し、既存のECのほかドラッグストアでの展開も見据えている。韓国で有名になってから日本上陸する流れではない、日韓で一緒に成長していくブランドだ。クリーンインナービューティブランド「オニスト(OWNIST)」も好調だ。コラーゲンやビタミンをメインに、内側からの美しさをサポートする。アプリケーターが特徴的で、ゼリータイプやジュースで割るものなど新しい飲み方を提案している。

WWD:日本でのKビューティの盛り上がりをどのように見ている?

アブラハムソン代表:肌で熱気を感じている。十数年前、BBクリームがきっかけとなり韓国コスメブームがあった。当時は高い年齢層から支持を得ていたが、若年層へ移行している。ブームを持続させるためにはローカライズの注力と、現地クリエイターとの協力が不可欠。また、韓国ブランドの強みはOEMだ。それぞれのOEM工場の強みを生かし、マーケティングと連動して生産していることで機敏にトレンドに対応できる。

WWD:今後のミッションは?

アブラハムソン代表:日本ではドラッグ・バラエティーショップや卸売り企業などパートナーとの信頼関係を築いていく。いかに日本に受け入れられていくか、ブランドの独自性は保ちながらローカライズしていくことが課題。日本はとても厳しい市場だが、一定の成果を出しAPACに広げるきっかけになったら。ビューティ業界は美容機器やインナービューティなどカテゴリーが拡張しており、韓国はスピーディーに動いている。体感が良いものが求められ、見た目より中身の美しさが重視され始めている中、内面の美しさにこだわるブランドも増やしていきたい。

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学生服を来客用スリッパにアップサイクル 山形の工場×オンワードコーポレートデザイン


オンワードコーポレートデザインは、山形県米沢市の九里学園高等学校の不要になった学生服を、来校者用スリッパにアップサイクルした。

九里学園では、これまでの卒業生の学生服を、サイズが合わなくなったり破れや汚れで着られなくなったりして新たな学生服を必要とする生徒のために“制服バンク”で保管してきた。2023 年春に実施した学生服リニューアルにともない、現在保管している旧学生服が不要になるため、活用方法について新制服を製作した同社に相談。同じ山形県内の河北が日本有数のスリッパ産地なことから地元工場でのスリッパへのアップサイクルにいたった。

山形県河北町には、かつては20社以上のスリッパ工場があったが、海外工場への切り替えや担い手の高齢化で減少し、今では 4~5軒になっている。今回のアップサイクルを製作した後藤は、熟練した職人による丁寧なモノづくりと、時代に合わせた商品開発で付加価値を高めてきた。その技術を生かして学生服からスリッパへのアップサイクルという難易度の高い取り組みを実現したという。

九里学園高等学校の髙木ユキエ教員は「学生服をスリッパにできることに驚いた。これまで大切に着用してきた学生服がこのように生まれ変わるのはとてもいいと思う。長く学校で活用していきたい」とコメント。後藤の後藤重美社長は「一針一針、懇切丁寧に気持ちを込めて縫製しているので、履いていただく方に温もりが伝われば嬉しい」と話している。

オンワードコーポレートデザインは、法人向けのユニフォームやセールスプロモーション、空間づくりを手がけており、学生服をアップサイクルするのは初めてだという。

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学生服を来客用スリッパにアップサイクル 山形の工場×オンワードコーポレートデザイン


オンワードコーポレートデザインは、山形県米沢市の九里学園高等学校の不要になった学生服を、来校者用スリッパにアップサイクルした。

九里学園では、これまでの卒業生の学生服を、サイズが合わなくなったり破れや汚れで着られなくなったりして新たな学生服を必要とする生徒のために“制服バンク”で保管してきた。2023 年春に実施した学生服リニューアルにともない、現在保管している旧学生服が不要になるため、活用方法について新制服を製作した同社に相談。同じ山形県内の河北が日本有数のスリッパ産地なことから地元工場でのスリッパへのアップサイクルにいたった。

山形県河北町には、かつては20社以上のスリッパ工場があったが、海外工場への切り替えや担い手の高齢化で減少し、今では 4~5軒になっている。今回のアップサイクルを製作した後藤は、熟練した職人による丁寧なモノづくりと、時代に合わせた商品開発で付加価値を高めてきた。その技術を生かして学生服からスリッパへのアップサイクルという難易度の高い取り組みを実現したという。

九里学園高等学校の髙木ユキエ教員は「学生服をスリッパにできることに驚いた。これまで大切に着用してきた学生服がこのように生まれ変わるのはとてもいいと思う。長く学校で活用していきたい」とコメント。後藤の後藤重美社長は「一針一針、懇切丁寧に気持ちを込めて縫製しているので、履いていただく方に温もりが伝われば嬉しい」と話している。

オンワードコーポレートデザインは、法人向けのユニフォームやセールスプロモーション、空間づくりを手がけており、学生服をアップサイクルするのは初めてだという。

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「コヒナ」がサザビーリーグに合流した理由 “D2C”の枠を超え「小柄女性の一生に寄り添う」

小柄女性向けアパレルブランド「コヒナ(COHINA)」が9月、サザビーリーグに加わった。起業家の中川綾太郎が社長を務めるnewnからの事業譲渡(取引金額は非公開)。2018年、自身も148cmと小柄だった田中絢子ディレクターは、自分と同じように低身長で服装選びに悩む女性に向けて、小柄だからこそ似合う服を提案する「コヒナ」を立ち上げた。EC主販ながらSNSでファンを広げ、立ち上げから3年で月商は1億円を超えるほどに成長。そして成長のネクストステップを踏むべくnewnを巣立ち、サザビーリーグに加わる決断をした。田中ディレクターと、今回の買収を主導し、「コヒナ」を運営する新会社EGBAのトップに就任した帰山元成サザビーリーグ執行役員に、これから見据える先を聞いた。

WWD :まず、サザビーリーグに加わった経緯について。

田中絢子「コヒナ」ディレクター(以下、田中):報道が出てからは「中川(綾太郎)さんと何かあったのか」「喧嘩別れか」などと聞かれる。円満でポジティブな別れ方なので、どうかご安心を(笑)。最終意思決定以外のプロセスでは中川もそこまでコミットしているわけでなく、私自身の決断による部分が大きい。ブランドを立ち上げたときから「ずっとnewnに留まるかは分からない」と思っていたし、今の「コヒナ」がさらなる成長を目指していく上では、次のパートナー探しをしないといけないと考えていた。帰山さんも、かなり早い段階から「コヒナ」を気にかけていただいていた。

帰山元成サザビーリーグ執行役員 EGBA社長(以下、帰山):「コヒナ」は立ち上げのときからずっとウオッチしていた。僕はサザビーリーグの新規事業全体を管轄する立場として、ジュエリーブランドの「アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)」をはじめとしたブランドの成長に携わってきた。その点で、D2Cブランドのビジネスモデルの理解度や新規事業立ち上げ、ガバナンスにおいても、当社の中では自分が適任だと自負する部分もあり、自分が新会社EGBAの社長として「コヒナ」の責任者を務めることになった。

WWD:「コヒナ」は小柄女性向けに特化した、SNSでコアなマーケティングとファン作りに特徴があるブランド。サザビーリーグのノウハウは生きるのか。

帰山:確かに「コヒナ」は、これまでわれわれが作ってきたブランドとは少し毛色が異なる。われわれの全ての事業の根幹にあるのは「エモーション」だが、「コヒナ」は「ソリューション」の側面も強いブランドだと思う。心がときめくようなデザインとともに、小柄な女性を幸せにするという、明確な意思が服から伝わってくる。D2Cブランドが雨後の筍のように出てきた時期を経ても生き残っているというのは、ブランドのパーパスや提供する価値がしっかりしている証拠。ファンもしっかりとついてきている。われわれが得意とする「エモーション」、つまりは服のデザインやビジュアルのムードを磨いていくことで、「コヒナ」のポテンシャルをもっと引き出せるはず。

WWD:「コヒナ」の強みと課題をそれぞれどう捉えるか。

田中:私たちはオンライン主体の運営でも、お客さまとの密度のあるつながりを大切にしてきた。特にインスタライブは毎日欠かさず続け、連続配信5周年を達成することができた。節目の回は公開生収録として、オフィスでの配信の様子をお客さまにも見ていただけるようにしたところ、予想を超えてたくさんの視聴者がいらっしゃった。ライブ配信をきっかけに購入した服を着てきてくださり、服にまつわるエピソードをうれしそうに話してくださる方、岐阜や三重など遠方からいらっしゃる方もいた。改めて、「コヒナ」はお客さまの熱量に支えていただけているブランドだと実感した。

SNSのフォロワー(24年11月現在で22.7万人)は順調に伸びているが、それ以上に、お客さま1人あたりの年間購入頻度が高い。世の中にこれだけたくさんの選択肢がある中で、「コヒナ」でしか買いたくないというお客さま、目移りしてもまた戻ってきてくださるお客さまに、もっと信頼していただきたいという思いがある。これまで月に2回ほどポップアップストアを実施してきたが、特定のスタッフに深いエンゲージメントのあるファンがついてきた。期間中は、スタッフのシフトに合わせて何度も来店いただくようなお客さまもいるほど。やはりファンの皆さまの期待に応えていくには、リアルの場は不可欠だと感じる。

ただリアルの接点形成はnewnの得意分野ではないし、初期費用がガツンとかかってしまう。店頭でブランドの価値を伝える販売員のリソースや育成ノウハウもない。これまで培ってきた「コヒナ」らしさを大切にしながら、リアルビジネスのノウハウがあり、しかもスピード感を持って成長を実現できそうなパートナーとして、サザビーリーグはベストな選択だと直感した。

WWD:サザビーリーグで活用できるリソースとは、具体的に?

帰山:「コヒナ」の若さと情熱で突き進んできたエネルギーをそのままに、商品自体のクオリティーの底上げと緻密なCRM(顧客関係管理)でより満足度を高めていく。当社には10年、20年、50年近く続いているブランドもあるが、いかにお客さまのLTV(顧客生涯価値)を高め、長く愛していただくかという視点を忘れたことはない。われわれのスピリットを注入し、「コヒナ」を末長く愛していただけるブランドにしていきたい。

WWD:モデルケースとなるブランドは。

帰山:やはり、「アルティーダ ウード」。今年4月にニュウマン新宿にリアル店舗を出した。D2Cブランドがリアルの接点を持つことでどう(成長の天井を)ブレイクスルーしていくかが理解できてきてきたところだ。モノ作りや顧客体験の設計などの面で言えば、「アナイ(ANAYI)」や「エストネーション(ESTNATION)」「ロンハーマン(RON HERMAN)」といったブランドの蓄積は確実に生きてくるだろう。

田中:これまでスタートアップよろしく、良くも悪くもユニークな運営をしてきた自覚がある(笑)。熱量の高い人材の集まりでやってきた分、個々のオペレーションは属人的になってきている面は否めない。そういったところでベターな組織運営や仕事の回し方があればどんどん改善していきたいと考えている。

帰山:ロジスティクスや在庫管理などの面でも、合理化によって利益の改善余地があると見ている。事業を引き受けるにあたって、すでにデューデリジェンス(投資前の調査)はさせてもらっているものの、これから深く入り込んで侃侃諤諤やっていくつもりだ。

WWD:改善余地の一方で、「コヒナ」ならではユニークネスもあるはず。大手のサザビーリーグに参画することで、そういった「尖り」が失われてしまう可能性もあるのではないか。

帰山:ブランドの“個”を立たせることにおいては、僕たちの右に出るものはないという自負がある。熱意を持った現場の人間が花開く土壌は、鈴木陸三(創業社長)の時代から耕してきた。店の看板を外して、商品のタグを取ってみた。そうしたら、どこの服から分からないというようなブランドにしてしまったら、(「コヒナ」)が当社の仲間になった意味がない。感覚的なニュアンスではあるが、中で働く人も作るモノも、「コヒナっぽさ」が常にあるようにしたい。

「コヒナ」は“小柄女性のため”というパーパスに向き合い、研究を重ねてきていることがよく分かる。パターンやデザインについて技術者と話していると「なるほど」と思う部分が多い。通常のアパレルの、S、M、Lとサイズをグレーディングして対応するのとは一味違う、小柄女性のための気遣いやディテールが息づいている。これは絶対に殺しちゃいけない部分。当社のアパレル経験値の豊かな人間から見て、「コヒナ」の役に立ち、“らしさ”と折り合いがつけられる仕組みがあるなら取り入れればいい。ただ、「郷に入ったら郷に従え」というつもりは全くない。熱量の矛先や進むべき道に向かってハンドリングし、応援するのがわれわれの役目だ。

田中:今回パートナー探しをするにあたって手を挙げてくださった会社はたくさんあった。だが、サザビーリーグがいい意味で一番“ブランド任せ”だった。これからも、私たちが進みたい方向に進んでいけると感じた。

WWD:サザビーリーグ加入に際し、「コヒナ」のメンバーからの反応は?

田中:もちろんびっくりしたとは思うが、ポジティブな反応が大きかった。メンバーにはサザビーリーグのブランドのファンも多く、10年後、30年後と続いていくブランドのビジョンはより鮮明になったのではないかと思う。私たち低身長は、ずっと低身長として生きていく。だからこそ、自分たちと同じ個性と悩みを持ったお客さまに、一生寄り添い続けることが大事だと思っている。たとえ歳を重ねておばあちゃんになったとしても、「コヒナ」があれば一生困らないと思ってもらえるブランドにしたい。だから、(サザビーリーグへの加入で)ブランドの足腰をしっかりさせることは、お客さまへの誠意であるとも感じている。

WWD:実店舗の出店に関しては。

帰山:例えば(「アナイ」のように全国に数十店舗を出していくようなビジネスモデルは描いていない。「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」のように、「EC」「ハイトラフィックな立地重視の店舗」「世界観を発信する路面店」という役割を明確化した販路戦略はモデルケースになりうる。まだ会社のボードメンバーで話している最中ではあるが、数でいえば「10店舗」は1つの指標になる。常設店という形にとらわれず、小さな面積でもお客さまと接する場を積極的に設けていく。

田中:まだコロナ禍の最中の21年に、在庫を持たない試着専門店を表参道で運営していた。毎週のように通ってくださるお客さまもいて、最終日は雨の中だったが長い並び列ができた。スタッフと手を取り合って泣いているようなお客さまもいた。実店舗は、お客さまとのつながりを感じられる場にしたい。商品ラインアップも再構築の必要がある。常設店を構えるなら、在庫を最小限にしてキャッシュアウトを抑えるという、ECベースのやり方では通用しない部分がある。これまでも在庫を抑えたがゆえに人気商品が不足し、お客さまの元に届けきれないということもあった。現在は渋谷ヒカリエで半年間のポップアップストアを実施しており、そこでの店頭動向も参考にしたい。

WWD:D2Cブランドのブームは一巡したとも言われているが。

田中:D2Cという画一的な呼び方は、その必要性とともになくなっていくのではないだろうか。ECを含め、ブランドがお客さまに「何をどう届けるか?」という形が多様化していく過程で、無理やりカテゴライズするためのワードだったのだろう。店舗を持たずオンライン専業でやるという意味が“D2C”なら、私たちはこれを機にそうじゃなくなる。

帰山:お客さまの満足を維持するため、ブランドは時代に合わせた変化も必要になる。逆に「ロンハーマン」はネット販売をしない姿勢をずっと保ってきたが、コロナ禍で環境が変化する中で自社ECを始めるという決断をした。

田中:「小柄女性のための」というところは絶対にぶれないが、それ以外は固定観念なく変えていいと思っている。特に、デザインや質のアップグレードは絶対にやりたい。やはりサザビーリーグはクリエイティブでモノ作りに強い会社で、そういう部分は私たちがまだまだ至らないところ。目の肥えたお客さまに向けた、これまでオンラインだけでは伝えきれなかったモノ作りにも、リミッターを外して挑戦していきたい。

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「コヒナ」がサザビーリーグに合流した理由 “D2C”の枠を超え「小柄女性の一生に寄り添う」

小柄女性向けアパレルブランド「コヒナ(COHINA)」が9月、サザビーリーグに加わった。起業家の中川綾太郎が社長を務めるnewnからの事業譲渡(取引金額は非公開)。2018年、自身も148cmと小柄だった田中絢子ディレクターは、自分と同じように低身長で服装選びに悩む女性に向けて、小柄だからこそ似合う服を提案する「コヒナ」を立ち上げた。EC主販ながらSNSでファンを広げ、立ち上げから3年で月商は1億円を超えるほどに成長。そして成長のネクストステップを踏むべくnewnを巣立ち、サザビーリーグに加わる決断をした。田中ディレクターと、今回の買収を主導し、「コヒナ」を運営する新会社EGBAのトップに就任した帰山元成サザビーリーグ執行役員に、これから見据える先を聞いた。

WWD :まず、サザビーリーグに加わった経緯について。

田中絢子「コヒナ」ディレクター(以下、田中):報道が出てからは「中川(綾太郎)さんと何かあったのか」「喧嘩別れか」などと聞かれる。円満でポジティブな別れ方なので、どうかご安心を(笑)。最終意思決定以外のプロセスでは中川もそこまでコミットしているわけでなく、私自身の決断による部分が大きい。ブランドを立ち上げたときから「ずっとnewnに留まるかは分からない」と思っていたし、今の「コヒナ」がさらなる成長を目指していく上では、次のパートナー探しをしないといけないと考えていた。帰山さんも、かなり早い段階から「コヒナ」を気にかけていただいていた。

帰山元成サザビーリーグ執行役員 EGBA社長(以下、帰山):「コヒナ」は立ち上げのときからずっとウオッチしていた。僕はサザビーリーグの新規事業全体を管轄する立場として、ジュエリーブランドの「アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)」をはじめとしたブランドの成長に携わってきた。その点で、D2Cブランドのビジネスモデルの理解度や新規事業立ち上げ、ガバナンスにおいても、当社の中では自分が適任だと自負する部分もあり、自分が新会社EGBAの社長として「コヒナ」の責任者を務めることになった。

WWD:「コヒナ」は小柄女性向けに特化した、SNSでコアなマーケティングとファン作りに特徴があるブランド。サザビーリーグのノウハウは生きるのか。

帰山:確かに「コヒナ」は、これまでわれわれが作ってきたブランドとは少し毛色が異なる。われわれの全ての事業の根幹にあるのは「エモーション」だが、「コヒナ」は「ソリューション」の側面も強いブランドだと思う。心がときめくようなデザインとともに、小柄な女性を幸せにするという、明確な意思が服から伝わってくる。D2Cブランドが雨後の筍のように出てきた時期を経ても生き残っているというのは、ブランドのパーパスや提供する価値がしっかりしている証拠。ファンもしっかりとついてきている。われわれが得意とする「エモーション」、つまりは服のデザインやビジュアルのムードを磨いていくことで、「コヒナ」のポテンシャルをもっと引き出せるはず。

WWD:「コヒナ」の強みと課題をそれぞれどう捉えるか。

田中:私たちはオンライン主体の運営でも、お客さまとの密度のあるつながりを大切にしてきた。特にインスタライブは毎日欠かさず続け、連続配信5周年を達成することができた。節目の回は公開生収録として、オフィスでの配信の様子をお客さまにも見ていただけるようにしたところ、予想を超えてたくさんの視聴者がいらっしゃった。ライブ配信をきっかけに購入した服を着てきてくださり、服にまつわるエピソードをうれしそうに話してくださる方、岐阜や三重など遠方からいらっしゃる方もいた。改めて、「コヒナ」はお客さまの熱量に支えていただけているブランドだと実感した。

SNSのフォロワー(24年11月現在で22.7万人)は順調に伸びているが、それ以上に、お客さま1人あたりの年間購入頻度が高い。世の中にこれだけたくさんの選択肢がある中で、「コヒナ」でしか買いたくないというお客さま、目移りしてもまた戻ってきてくださるお客さまに、もっと信頼していただきたいという思いがある。これまで月に2回ほどポップアップストアを実施してきたが、特定のスタッフに深いエンゲージメントのあるファンがついてきた。期間中は、スタッフのシフトに合わせて何度も来店いただくようなお客さまもいるほど。やはりファンの皆さまの期待に応えていくには、リアルの場は不可欠だと感じる。

ただリアルの接点形成はnewnの得意分野ではないし、初期費用がガツンとかかってしまう。店頭でブランドの価値を伝える販売員のリソースや育成ノウハウもない。これまで培ってきた「コヒナ」らしさを大切にしながら、リアルビジネスのノウハウがあり、しかもスピード感を持って成長を実現できそうなパートナーとして、サザビーリーグはベストな選択だと直感した。

WWD:サザビーリーグで活用できるリソースとは、具体的に?

帰山:「コヒナ」の若さと情熱で突き進んできたエネルギーをそのままに、商品自体のクオリティーの底上げと緻密なCRM(顧客関係管理)でより満足度を高めていく。当社には10年、20年、50年近く続いているブランドもあるが、いかにお客さまのLTV(顧客生涯価値)を高め、長く愛していただくかという視点を忘れたことはない。われわれのスピリットを注入し、「コヒナ」を末長く愛していただけるブランドにしていきたい。

WWD:モデルケースとなるブランドは。

帰山:やはり、「アルティーダ ウード」。今年4月にニュウマン新宿にリアル店舗を出した。D2Cブランドがリアルの接点を持つことでどう(成長の天井を)ブレイクスルーしていくかが理解できてきてきたところだ。モノ作りや顧客体験の設計などの面で言えば、「アナイ(ANAYI)」や「エストネーション(ESTNATION)」「ロンハーマン(RON HERMAN)」といったブランドの蓄積は確実に生きてくるだろう。

田中:これまでスタートアップよろしく、良くも悪くもユニークな運営をしてきた自覚がある(笑)。熱量の高い人材の集まりでやってきた分、個々のオペレーションは属人的になってきている面は否めない。そういったところでベターな組織運営や仕事の回し方があればどんどん改善していきたいと考えている。

帰山:ロジスティクスや在庫管理などの面でも、合理化によって利益の改善余地があると見ている。事業を引き受けるにあたって、すでにデューデリジェンス(投資前の調査)はさせてもらっているものの、これから深く入り込んで侃侃諤諤やっていくつもりだ。

WWD:改善余地の一方で、「コヒナ」ならではユニークネスもあるはず。大手のサザビーリーグに参画することで、そういった「尖り」が失われてしまう可能性もあるのではないか。

帰山:ブランドの“個”を立たせることにおいては、僕たちの右に出るものはないという自負がある。熱意を持った現場の人間が花開く土壌は、鈴木陸三(創業社長)の時代から耕してきた。店の看板を外して、商品のタグを取ってみた。そうしたら、どこの服から分からないというようなブランドにしてしまったら、(「コヒナ」)が当社の仲間になった意味がない。感覚的なニュアンスではあるが、中で働く人も作るモノも、「コヒナっぽさ」が常にあるようにしたい。

「コヒナ」は“小柄女性のため”というパーパスに向き合い、研究を重ねてきていることがよく分かる。パターンやデザインについて技術者と話していると「なるほど」と思う部分が多い。通常のアパレルの、S、M、Lとサイズをグレーディングして対応するのとは一味違う、小柄女性のための気遣いやディテールが息づいている。これは絶対に殺しちゃいけない部分。当社のアパレル経験値の豊かな人間から見て、「コヒナ」の役に立ち、“らしさ”と折り合いがつけられる仕組みがあるなら取り入れればいい。ただ、「郷に入ったら郷に従え」というつもりは全くない。熱量の矛先や進むべき道に向かってハンドリングし、応援するのがわれわれの役目だ。

田中:今回パートナー探しをするにあたって手を挙げてくださった会社はたくさんあった。だが、サザビーリーグがいい意味で一番“ブランド任せ”だった。これからも、私たちが進みたい方向に進んでいけると感じた。

WWD:サザビーリーグ加入に際し、「コヒナ」のメンバーからの反応は?

田中:もちろんびっくりしたとは思うが、ポジティブな反応が大きかった。メンバーにはサザビーリーグのブランドのファンも多く、10年後、30年後と続いていくブランドのビジョンはより鮮明になったのではないかと思う。私たち低身長は、ずっと低身長として生きていく。だからこそ、自分たちと同じ個性と悩みを持ったお客さまに、一生寄り添い続けることが大事だと思っている。たとえ歳を重ねておばあちゃんになったとしても、「コヒナ」があれば一生困らないと思ってもらえるブランドにしたい。だから、(サザビーリーグへの加入で)ブランドの足腰をしっかりさせることは、お客さまへの誠意であるとも感じている。

WWD:実店舗の出店に関しては。

帰山:例えば(「アナイ」のように全国に数十店舗を出していくようなビジネスモデルは描いていない。「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」のように、「EC」「ハイトラフィックな立地重視の店舗」「世界観を発信する路面店」という役割を明確化した販路戦略はモデルケースになりうる。まだ会社のボードメンバーで話している最中ではあるが、数でいえば「10店舗」は1つの指標になる。常設店という形にとらわれず、小さな面積でもお客さまと接する場を積極的に設けていく。

田中:まだコロナ禍の最中の21年に、在庫を持たない試着専門店を表参道で運営していた。毎週のように通ってくださるお客さまもいて、最終日は雨の中だったが長い並び列ができた。スタッフと手を取り合って泣いているようなお客さまもいた。実店舗は、お客さまとのつながりを感じられる場にしたい。商品ラインアップも再構築の必要がある。常設店を構えるなら、在庫を最小限にしてキャッシュアウトを抑えるという、ECベースのやり方では通用しない部分がある。これまでも在庫を抑えたがゆえに人気商品が不足し、お客さまの元に届けきれないということもあった。現在は渋谷ヒカリエで半年間のポップアップストアを実施しており、そこでの店頭動向も参考にしたい。

WWD:D2Cブランドのブームは一巡したとも言われているが。

田中:D2Cという画一的な呼び方は、その必要性とともになくなっていくのではないだろうか。ECを含め、ブランドがお客さまに「何をどう届けるか?」という形が多様化していく過程で、無理やりカテゴライズするためのワードだったのだろう。店舗を持たずオンライン専業でやるという意味が“D2C”なら、私たちはこれを機にそうじゃなくなる。

帰山:お客さまの満足を維持するため、ブランドは時代に合わせた変化も必要になる。逆に「ロンハーマン」はネット販売をしない姿勢をずっと保ってきたが、コロナ禍で環境が変化する中で自社ECを始めるという決断をした。

田中:「小柄女性のための」というところは絶対にぶれないが、それ以外は固定観念なく変えていいと思っている。特に、デザインや質のアップグレードは絶対にやりたい。やはりサザビーリーグはクリエイティブでモノ作りに強い会社で、そういう部分は私たちがまだまだ至らないところ。目の肥えたお客さまに向けた、これまでオンラインだけでは伝えきれなかったモノ作りにも、リミッターを外して挑戦していきたい。

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「アー・ペー・セー」×「カシオ」によるコラボ時計 華やかなゴールドとシルバーの2色

「アー・ペー・セー(A.P.C.)」は、スタイリッシュなデザインで人気の「カシオ(CASIO)」“クラシック A1000(CLASSIC A1000)”に独自のエッセンスを組み合わせたコラボレーションモデルを11月8日11時に発売する。カラーはシルバーとゴールドの2モデルを展開。価格は、ゴールドが2万4200円、シルバーが2万2000円で、「アー・ペー・セー」ストアと両ブランドの公式オンラインストアで販売する。

本アイテムは洗練されたダイアルとクラシカルなラインのユニセックスデザインに、アラーム、ストップウォッチ、LEDバックライトなど便利な機能を搭載。1970年代を思わせるレトロな美しさが目を引く。ミラー効果のあるダイアルとマットな質感のメタルバンドが織りなすエレガントな雰囲気を演出。バンドは工具なしで長さの調整が可能となっている。

ミニマルなデザインを極めるために、各ボタンの機能表示は、「アー・ペー・セー」のシグネチャーである剣とギターのロゴとともに裏ぶたに刻印した。

ゴールド

シルバー

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絶好調のアシックスに死角はあるか?

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年11 月4日号からの抜粋です)

林:売上高が20年で4倍。時価総額も2兆円を突破していて、圧倒的に勢いがある「アシックス(ASICS)」を特集しました。売上高の8割が海外のグローバル企業で、パリ五輪の日本選手団の赤いジャージの公式ウエアをはじめ、「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」や “ゲルカヤノ 14”など、街でもはやっていて話題性も高い。取り上げるべき企業だと考えました。

五十君:日米のIT企業を経て2018年に入社した富永満之社長COOが、「世界各国のシステムを統一し、グローバルで同じデータをもとに判断できるようにした」と話していましたが、各国に販売子会社も多くかなり大変だろうにサラッと語るので驚きました。米国にテニス留学した経験もあるそうで、そんな背景も快進撃の要因の1つかもしれません。会員サービス「ワンアシックス」なども含めて、デジタルに精通したリーダーがビジョンに向けて設計できるのは強いと感じました。

競技とファッションの2軸がうまく回っている

林:富永社長をはじめ、異業種から優秀な人材が加わって世界で勝つためのプロジェクトをグローバルで展開するようになってきていますね。かつて日本では部活動用シューズとしてなじみがありましたが、海外では圧倒的にランニングシューズメーカーとして認知されています。日本の売上高の中ではランニングは2割程度。24年1〜6月期では、「オニツカタイガー」がシェア1位になりました。

五十君:私はファッション分野のスポーツスタイルカテゴリーを取材しましたが、今本当に多くの若い人が街ではいています。19年のカテゴリー再編からたった5年。日常着にもスポーツウエアの機能を求める流れとY2Kトレンドをつかんだというのが大きいと思っていましたが、取材をすると、芽をいち早く見つけて、育て、刈り取るところまで綿密に計算していたのだと気付きました。

林:近年の成長は、主力のランニングに加えて「スポーツスタイル」カテゴリーと「オニツカタイガー」がけん引していますね。でもスポーツメーカーとしては、まだ世界で10位くらい。ランニングシューズで強みを磨くのはもちろんですが、次の芽はどこにあるのか。Y2Kも含めてトレンドが去った時に、取り残されないようにするのが課題だと思います。“定番”として不動の人気を誇るほどの看板アイテムがあるかというと疑問。追い風が止まっても売れ続ける商品が生まれるとさらに盤石でしょう。

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【2025年春コスメ】「フローラノーティス ジルスチュアート」から限定フレグランスと新作ネイルオイル

「フローラノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」は2025年1月10日、限定フレグランスコレクション(全3種、各10mL、各3300円)と植物ブレンドネイルオイル美容液(全2種、各7mL、各2970円)を発売する。12月13日から公式オンラインストアと店舗で先行予約を受け付ける。

限定フレグランスコレクション

世界各地の花景色に着想した、持ち運びのしやすいロールオンタイプのオードパルファン。すべての商品に天然香料を使用している。

香りのラインアップはひたち海浜公園の空、海、ネモフィラの広がる丘が織りなす淡いブルーの世界を表現した“アクアネモフィラ”、みずみずしいマグノリアと桜で彩られたニューヨークのセントラルパークをイメージした“エアリーマグノリア”、夕日に染められたイギリスのポピー畑の幻想的な世界へといざなう“サンセットポピー”の全3種。

2層のネイルオイル美容液

ボタニカル層と軽やかなウォーター層からなる、2層タイプのネイルオイル。混ぜてから塗布することで、水分と油分を同時に与えることができる。5種のオーガニック植物由来成分を配合し、保湿力がありながらもさらりとした使い心地で、花々の恵みを余すことなく指先へともたらす。

春に咲く満開の桜をイメージした“チェリーブロッサム”と知的な爽やかさとうちに潜む艶やかさを表現した“センシュアル ジャスミン”の2種類の香りで用意した。

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