資生堂「花椿」がリニューアル 「グローバル」と「リッチ」へ舵を切る

資生堂は、企業文化誌「花椿」をリニューアルし、11月28日に第1弾となる2024年号を刊行する。無料配布の形式はそのままに、発行部数を3万部から2万5000部に絞る。配布先は、資生堂関連施設、旗艦店、ライフスタイル提案型書店、ライフスタイルショップ、美術館、ギャラリーなどで、新たに欧米やアジアの主要都市での配布も計画する。今後は年1回の刊行とし、次号は25年秋に発行する予定だ。

前身の「資生堂月報」から数えると、「花椿」は今年で100周年となる。周年を迎えてリニューアルした理由を塚田優子編集長は「23年に『資生堂がなぜ花椿を刊行しているか』の役割を考えるタイミングがあった。会社がグローバル化に舵を切る中であらためて創刊当初から掲げる『美しき贈り物』として読者に届ける形を模索し、リニューアルに至った」と説明する。

新クリエイティブディレクターはクラリス・ドゥモリ

リニューアルの大きな方針は「グローバル」と「リッチ」。雑誌からアートブックスタイルへ移行し、24年号は日英バリリンガル版で制作した。クリエイティブ・ディレクションには、パリを拠点に活動するクラリス・ドゥモリ(CLARISSE DEMORY)を迎えた。「彼女が作るクリエイションが『花椿』の目指す世界観と合致する」(塚田編集長)ことと、初来日ということもあり「新しい視点を見つけてくれるのでは」という期待から起用に至った。資生堂と関わりがなかった人物を外部から起用することは、「花椿」にとって初めてだ。

24年号の制作にあたり、クラリスは過去のアーカイブを総覧し、資生堂が持つギャラリーやレストラン、資料館、工場、店舗に足を運んだ。本誌には、過去のアーカイブから写真や文章を再編集したページを盛り込んだが、「内部で慣れているものには気づかない『資生堂』の美しさや価値を再発見してくれた」と塚田編集長は振り返る。

クラリスは「資生堂は日本を代表する企業の1つ。彼らが刊行する『花椿』を任せてもらえる責任感を感じながら仕事をした」とコメント。24年号のテーマに据えた「CARE」については、「日本に来る前から構想を練っていたが、訪れたことでその精度がさらに高まった。日本での安心して過ごせる空間や清潔な環境を通して『CARE』の重要性をあらためて感じた」と話した。

アザーカットを展示

22日、東京・中目黒のギャラリー「LICHT」でメディア関係者向けにお披露目パーティを実施した。誌面に登場する写真を撮影した、ヴィヴィアン・サッセン、オスマ・ハヴィラティ、題府基之、細倉真弓、松本直也などによるアザーカットを展示した。

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「メディア業界は連携を」 ハースト婦人画報社が脱炭素に向け呼びかけ

PROFILE: 池原亜矢子/ハースト婦人画報社・ハースト・デジタル・ジャパン 社長室ジェネラルマネージャー

池原亜矢子/ハースト婦人画報社・ハースト・デジタル・ジャパン 社長室ジェネラルマネージャー
PROFILE: 総合商社、留学、クレジットカード会社広報を経て、2012年にハースト婦人画報社に入社。広報機能の立ち上げを行い、事業がプリントからデジタルへ移行する変革期をコミュニケーションの側面からサポート。17年からは人事にも携わり、最終的には本部長として人事制度の刷新をリード。育休を経て、21年に復帰し現職。企業広報とサステナビリティを統括

「エル(ELLE)」や「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」「ヴァンサンカン(25ans)」などを展開するハースト婦人画報社は、事業全体における温室効果ガス(GHG)排出量を削減する脱炭素に取り組む。2023年には環境省が主催する「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に参加し、イベント開催にかかるカーボンフットプリントを測定した。今年7月からは、同社が手掛ける雑誌全14媒体で雑誌製造にかかるカーボンフットプリント数値の開示も開始している。

カーボンフットプリントとは、製品の原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で排出されるGHGの量を、二酸化炭素に換算して表示する仕組みのこと。雑誌の製造工程においては、紙の調達先から製紙、インクの調達先、印刷工程、輸送といった工程のGHG排出量データを取得する必要がある。メディア業界ではまだまだ実践事例が少ないカーボンフットプリントの算定・開示に、同社はなぜ着手したのか。社内の脱炭素を推進する池原亜矢子・社長室ジェネラルマネージャーに、メディア企業において取り組む意義を聞いた。

社をあげてカーボンフットプリントの測定に取り組む

WWD:ハースト婦人画報社が脱炭素に取り組むようになったきっかけは。

池原亜矢子・社長室ジェネラルマネージャー(以下、池原):大きなきっかけは、ニコラ・フロケ(Nicolas Floquet)が2018年に社長に就任したこと。以前も植物油を含有した印刷インキや「FSC認証」取得済の紙の採用などを進めてきたが、彼が就任時に、経営の根幹にサステナビリティを置くと発信したことで社全体を上げて取り組む優先事項になった。

WWD:池原さんに任されたミッションは?

池原:私がサステナビリティチームに加わったのは22年ごろ。会社全体でカーボンフットプリントを測定するプロジェクトが動き出した時だった。その旗振り役が最初のミッションだった。ただ私自身、GHGの算定に取り組むのは初めて。「スコープ1、2、3」といった知らない専門用語ばかりだったが、本を読んだり、外部のコンサルに教えていただいたりしながら、いちから勉強した。現在はサステナビリティマネージャーの大竹紘子と2人で社全体の取り組みを推進している。

WWD:26年までに広告主に対して、「脱炭素支援広告プラン」を提供する計画と聞いた。

池原:これは広告出稿やイベント実施におけるGHGを算定し、できるだけ減らしていくという広告プランだ。現在実現に向けて、事業部ごとにGHG排出量を算定し削減アクションプランを練っている最中だ。

WWD:実際にクライアントから「脱炭素支援広告」プランへの要望があるのか?

池原:過去に欧米のラグジュアリーブランドから、別冊制作にかかったCO2排出量を報告してほしいと言われたことがあった。多くはないが、こうした声は増えていくはず。ハーストのイギリス支社のサステナビリティ担当者からは、CO2排出量の報告が請求書と一緒に提出が求められるようになる時代も近いだろうというような話も聞く。そうした傾向も踏まえ、少なくとも算定できる状態を整えておくことは急務だろうと考えた。

全社員、サプライヤーまでを巻き込む難しさ

WWD:現在各部署でどんな工夫を?

池原:まずは、社員一人ひとりが理解を深めることが大切。イベントや雑誌製造におけるGHG排出の算定に加え、取材や撮影などのコンテンツ制作における算定も始めている。全編集部において、少なくとも1件の取材やタイアップにかかるカーボンフットプリントの算定を実施してもらった。日々の仕事のどんな部分に、どれだけのGHGが出ているのか、自分の手を動かして測定することでカーボンフットプリントの仕組みが理解できる。こちらから、GHG排出量の高いタクシー利用をなるべく控えてくださいといった呼びかけもするが、仕組みを理解すれば自発的に工夫ができるようになる。また昨年からは、気候変動やグリーンウォッシュについて理解を深める研修を強化している。全社員必修で実施し、当社の社員としての最低限のリテラシーとして身につけてもらうようにしている。

WWD:社員全員の理解を得るのにはハードルもあったのでは?

池原:メディアに携わる人間として、全く興味がない人は少なかったように思う。とはいえ、普段の仕事に加えて、GHG算定の業務や研修を受けてもらったりするには、なかなか時間が取れないといった反応はあったし、直近の売り上げに直結するわけではないなか優先順位を上げてもらうのは難しかった。意識したのは、脱炭素の取り組みが社員にとっても得だと思ってもらえるようコミュニケーションすること。今ではサステナビリティに力を入れていることが、社員の誇りにつながるようになってきた実感があるし、若手の社員からサステナビリティが当社の強みの1つとして自然に上がってくるようになった。

WWD:具体的に脱炭素に向けて工夫している点は?

池原:23年からは「グリーン電力証書」を使い、全14媒体の定期刊行紙における印刷・製本にまつわる電力に再生可能エネルギーを適用している。そのほか、プラスチック素材を使用していた雑誌の表面加工を変えたり、付録のプラスチック梱包を減らしたりして、雑誌事業におけるプラスチック使用量も減らしている。22年には19年度比で80%減らすことができた。国内出張方針も変えた。GHG排出量の高い飛行機の使用は控え、移動時間が4.5時間以内の場合は電車を使ってもらうように呼びかけている。実際に、実務をどう変革していくかは非常に難しい。でもそこで思考停止せず、できるところから1つずつ地道に実践している。

WWD:社外に向けてはどのように協力を仰いだ?

池原:そこは大変であると同時に特に重要な部分。私たちは製造業の側面もあるものの、フットプリントを計ると自社で削減できる部分はわずか1%しかない。残りの99%は製紙会社、印刷会社などのサプライヤーの協力なくしては削減できない。当初サプライヤーの方にGHG排出量のデータを求めると、「重要なのは分かるが、どこから始めればよいかわからない」「社内のコンセンサスをとる事に時間がかかる」といった反応が多かった。雑誌製造に関してのフットプリント算定は、前例がなく分からない部分や不透明な部分も多々あった。各社と協力し一歩進んでは半歩戻り、と互いに学び合いながら進めてきた。今振り返ると、何も分からない地点から諦めずに取り組んできたチームのような意識がある。

WWD:社内では環境負荷の削減とビジネス成長のバランスについて、どのような議論がある?

池原:サステナビリティの概念は、環境面だけではなくビジネスの持続可能性も踏まえて議論すべきだ。そうでなければ極論、雑誌やイベントもいらないのではないかという話になりかねない。両輪で捉えた上で私たちが今注力しているのは、排出してしまう項目をいかに努力で減らせるか。例えばイベントの会場設備も、新しく作るのではなく既存のものを再利用できないか、廃棄物を減らしつつどう魅力的な空間を作れるかを考える。そうした創意工夫ができるチームに育つことが今後社の強みにもなる。

メディア業界に統一規格を

WWD:メディア企業として脱炭素に取り組む意義とは?

池原:一般的な事業会社とメディアの大きな違いは発信力だろう。特に脱炭素は、多くの人の行動変容が求められる。当社のサステナビリティの取り組みの柱の1つとして掲げているのが、「エデュケーティング・ザ・パブリック」。読者にきちんとした情報をお届けし、当社のコンテンツに触れる多くの人たちに気付きのきっかけを作ることが力の発揮どころだと思う。

WWD:メディア業界全体ではどのような連携が必要だと思う?

池原:カーボンフットプリントの算定を実施して感じたのは、統一規格の必要性だ。計る側もいちから情報を集めるのは非常に手間と工数がかかるし、算定値を受け取る消費者の混乱も招きかねない。業界として足並みをそろえる必要性を強く感じた。現在全雑誌で算定数値の開示を始めたが、おそらくその数字の意味まで理解している読者は少ないだろう。それでも雑誌の製造に二酸化炭素が発生していることを知ってもらうことに意味がある。

WWD:理想は?

池原:社長のフロケが掲げている標語は「ビルド・トラスト」。有象無象な情報が錯綜する世の中において、当社は消費者にとって信頼のおける発信拠点でありたい。サステナビリティの分野でもグリーン・ウォッシュをしないよう社員教育に力を入れているところだ。当社としてもできる努力を進めつつ、透明性のある信頼できるメディアからの質の高い情報を発信していきたい。面白いのは、社外向けの勉強会などのイベントを開くと媒体の枠を超えてみんなで力を結集しようという姿勢を感じる。当社としても、積極的にメディア間の連携を生み出していきたい。

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「メディア業界は連携を」 ハースト婦人画報社が脱炭素に向け呼びかけ

PROFILE: 池原亜矢子/ハースト婦人画報社・ハースト・デジタル・ジャパン 社長室ジェネラルマネージャー

池原亜矢子/ハースト婦人画報社・ハースト・デジタル・ジャパン 社長室ジェネラルマネージャー
PROFILE: 総合商社、留学、クレジットカード会社広報を経て、2012年にハースト婦人画報社に入社。広報機能の立ち上げを行い、事業がプリントからデジタルへ移行する変革期をコミュニケーションの側面からサポート。17年からは人事にも携わり、最終的には本部長として人事制度の刷新をリード。育休を経て、21年に復帰し現職。企業広報とサステナビリティを統括

「エル(ELLE)」や「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」「ヴァンサンカン(25ans)」などを展開するハースト婦人画報社は、事業全体における温室効果ガス(GHG)排出量を削減する脱炭素に取り組む。2023年には環境省が主催する「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に参加し、イベント開催にかかるカーボンフットプリントを測定した。今年7月からは、同社が手掛ける雑誌全14媒体で雑誌製造にかかるカーボンフットプリント数値の開示も開始している。

カーボンフットプリントとは、製品の原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で排出されるGHGの量を、二酸化炭素に換算して表示する仕組みのこと。雑誌の製造工程においては、紙の調達先から製紙、インクの調達先、印刷工程、輸送といった工程のGHG排出量データを取得する必要がある。メディア業界ではまだまだ実践事例が少ないカーボンフットプリントの算定・開示に、同社はなぜ着手したのか。社内の脱炭素を推進する池原亜矢子・社長室ジェネラルマネージャーに、メディア企業において取り組む意義を聞いた。

社をあげてカーボンフットプリントの測定に取り組む

WWD:ハースト婦人画報社が脱炭素に取り組むようになったきっかけは。

池原亜矢子・社長室ジェネラルマネージャー(以下、池原):大きなきっかけは、ニコラ・フロケ(Nicolas Floquet)が2018年に社長に就任したこと。以前も植物油を含有した印刷インキや「FSC認証」取得済の紙の採用などを進めてきたが、彼が就任時に、経営の根幹にサステナビリティを置くと発信したことで社全体を上げて取り組む優先事項になった。

WWD:池原さんに任されたミッションは?

池原:私がサステナビリティチームに加わったのは22年ごろ。会社全体でカーボンフットプリントを測定するプロジェクトが動き出した時だった。その旗振り役が最初のミッションだった。ただ私自身、GHGの算定に取り組むのは初めて。「スコープ1、2、3」といった知らない専門用語ばかりだったが、本を読んだり、外部のコンサルに教えていただいたりしながら、いちから勉強した。現在はサステナビリティマネージャーの大竹紘子と2人で社全体の取り組みを推進している。

WWD:26年までに広告主に対して、「脱炭素支援広告プラン」を提供する計画と聞いた。

池原:これは広告出稿やイベント実施におけるGHGを算定し、できるだけ減らしていくという広告プランだ。現在実現に向けて、事業部ごとにGHG排出量を算定し削減アクションプランを練っている最中だ。

WWD:実際にクライアントから「脱炭素支援広告」プランへの要望があるのか?

池原:過去に欧米のラグジュアリーブランドから、別冊制作にかかったCO2排出量を報告してほしいと言われたことがあった。多くはないが、こうした声は増えていくはず。ハーストのイギリス支社のサステナビリティ担当者からは、CO2排出量の報告が請求書と一緒に提出が求められるようになる時代も近いだろうというような話も聞く。そうした傾向も踏まえ、少なくとも算定できる状態を整えておくことは急務だろうと考えた。

全社員、サプライヤーまでを巻き込む難しさ

WWD:現在各部署でどんな工夫を?

池原:まずは、社員一人ひとりが理解を深めることが大切。イベントや雑誌製造におけるGHG排出の算定に加え、取材や撮影などのコンテンツ制作における算定も始めている。全編集部において、少なくとも1件の取材やタイアップにかかるカーボンフットプリントの算定を実施してもらった。日々の仕事のどんな部分に、どれだけのGHGが出ているのか、自分の手を動かして測定することでカーボンフットプリントの仕組みが理解できる。こちらから、GHG排出量の高いタクシー利用をなるべく控えてくださいといった呼びかけもするが、仕組みを理解すれば自発的に工夫ができるようになる。また昨年からは、気候変動やグリーンウォッシュについて理解を深める研修を強化している。全社員必修で実施し、当社の社員としての最低限のリテラシーとして身につけてもらうようにしている。

WWD:社員全員の理解を得るのにはハードルもあったのでは?

池原:メディアに携わる人間として、全く興味がない人は少なかったように思う。とはいえ、普段の仕事に加えて、GHG算定の業務や研修を受けてもらったりするには、なかなか時間が取れないといった反応はあったし、直近の売り上げに直結するわけではないなか優先順位を上げてもらうのは難しかった。意識したのは、脱炭素の取り組みが社員にとっても得だと思ってもらえるようコミュニケーションすること。今ではサステナビリティに力を入れていることが、社員の誇りにつながるようになってきた実感があるし、若手の社員からサステナビリティが当社の強みの1つとして自然に上がってくるようになった。

WWD:具体的に脱炭素に向けて工夫している点は?

池原:23年からは「グリーン電力証書」を使い、全14媒体の定期刊行紙における印刷・製本にまつわる電力に再生可能エネルギーを適用している。そのほか、プラスチック素材を使用していた雑誌の表面加工を変えたり、付録のプラスチック梱包を減らしたりして、雑誌事業におけるプラスチック使用量も減らしている。22年には19年度比で80%減らすことができた。国内出張方針も変えた。GHG排出量の高い飛行機の使用は控え、移動時間が4.5時間以内の場合は電車を使ってもらうように呼びかけている。実際に、実務をどう変革していくかは非常に難しい。でもそこで思考停止せず、できるところから1つずつ地道に実践している。

WWD:社外に向けてはどのように協力を仰いだ?

池原:そこは大変であると同時に特に重要な部分。私たちは製造業の側面もあるものの、フットプリントを計ると自社で削減できる部分はわずか1%しかない。残りの99%は製紙会社、印刷会社などのサプライヤーの協力なくしては削減できない。当初サプライヤーの方にGHG排出量のデータを求めると、「重要なのは分かるが、どこから始めればよいかわからない」「社内のコンセンサスをとる事に時間がかかる」といった反応が多かった。雑誌製造に関してのフットプリント算定は、前例がなく分からない部分や不透明な部分も多々あった。各社と協力し一歩進んでは半歩戻り、と互いに学び合いながら進めてきた。今振り返ると、何も分からない地点から諦めずに取り組んできたチームのような意識がある。

WWD:社内では環境負荷の削減とビジネス成長のバランスについて、どのような議論がある?

池原:サステナビリティの概念は、環境面だけではなくビジネスの持続可能性も踏まえて議論すべきだ。そうでなければ極論、雑誌やイベントもいらないのではないかという話になりかねない。両輪で捉えた上で私たちが今注力しているのは、排出してしまう項目をいかに努力で減らせるか。例えばイベントの会場設備も、新しく作るのではなく既存のものを再利用できないか、廃棄物を減らしつつどう魅力的な空間を作れるかを考える。そうした創意工夫ができるチームに育つことが今後社の強みにもなる。

メディア業界に統一規格を

WWD:メディア企業として脱炭素に取り組む意義とは?

池原:一般的な事業会社とメディアの大きな違いは発信力だろう。特に脱炭素は、多くの人の行動変容が求められる。当社のサステナビリティの取り組みの柱の1つとして掲げているのが、「エデュケーティング・ザ・パブリック」。読者にきちんとした情報をお届けし、当社のコンテンツに触れる多くの人たちに気付きのきっかけを作ることが力の発揮どころだと思う。

WWD:メディア業界全体ではどのような連携が必要だと思う?

池原:カーボンフットプリントの算定を実施して感じたのは、統一規格の必要性だ。計る側もいちから情報を集めるのは非常に手間と工数がかかるし、算定値を受け取る消費者の混乱も招きかねない。業界として足並みをそろえる必要性を強く感じた。現在全雑誌で算定数値の開示を始めたが、おそらくその数字の意味まで理解している読者は少ないだろう。それでも雑誌の製造に二酸化炭素が発生していることを知ってもらうことに意味がある。

WWD:理想は?

池原:社長のフロケが掲げている標語は「ビルド・トラスト」。有象無象な情報が錯綜する世の中において、当社は消費者にとって信頼のおける発信拠点でありたい。サステナビリティの分野でもグリーン・ウォッシュをしないよう社員教育に力を入れているところだ。当社としてもできる努力を進めつつ、透明性のある信頼できるメディアからの質の高い情報を発信していきたい。面白いのは、社外向けの勉強会などのイベントを開くと媒体の枠を超えてみんなで力を結集しようという姿勢を感じる。当社としても、積極的にメディア間の連携を生み出していきたい。

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「オサジ」肌を花粉から守る“ディフェンスシリーズ”化粧水ミストをリニューアル 新たにスティック型バームを発売

敏感肌向けコスメブランド「オサジ」は2025年2月12日、“ディフェンス”シリーズから“同ミスト シトラスハーブ”(50mL、2750円)をリニューアル発売する。容量は既存品から10mL減らして価格は550円値上げし、処方と容器を刷新。同時に“同バーム”(2.3g、2750円)を発売する。直営店、公式オンラインサイト、一部店舗で扱う。

同社が行った調査によると、花粉症に悩む人の半数以上が花粉時期に肌荒れや肌の揺らぎを感じている。花粉に悩まされる季節は春と秋と言われているが、特に春先は新生活や環境の変化などのストレスも加わり、肌のバリア機能が低下しやすく、肌の不調を感じやすくなるという。

整っている角層では、乾燥を防ぎ、潤いを保つバリア機能が働いている。しかし、乾燥や紫外線、ストレスによる自律神経の乱れなどによってバリア機能が低下すると、花粉や大気汚染物質などが内部に侵入しやすくなり、肌荒れにつながる。「肌に付着した花粉などを落とすケアや肌を潤すケアはできている人が多い」(PR担当)ため、「オサジ」は日中の肌を守るケアを提案する。ミストとバームを日中に使用することで肌の保湿と保護を同時に行い、負のスパイラルに陥ることを防ぐ。

“同ミスト シトラスハーブ”は、配合したプルランが肌の上に薄い膜を作り、花粉や大気汚染物質の付着を防止する。肌表面に吸着し保護膜を形成する吸着型ヒアルロン酸と、角層を保湿し肌本来のバリア機能をサポートする浸透型ヒアルロン酸を配合し、潤いを保ちながら乾燥や大気汚染物質から肌を守る。また、2種の成分が角層を整えて肌の乾燥を防ぎ、肌荒れを予防する。

メイクの上からも使用しやすい細かいミストが広がる容器を採用。シャープで爽やかなレモンと甘くフルーティなオレンジをベースに、すっきりとした印象のセージとスパイシーなブラックペッパーをブレンドしたシトラスハーブの香りを採用した。

“同バーム”は、ミリストイルプルランが肌の上に被膜を作り、花粉や黄砂、PM2.5などが肌に侵入するのを防ぎ、肌荒れを防止する。メイクの上からでも使用しやすいようにベタつきを抑える成分を採用。くすみやテカリを抑える成分も配合し、セミマットな質感に仕上げる。

目元の凹凸や小鼻にも小回りがきいて塗布しやすい、スリムなスティックタイプの容器を採用。日中のケアや化粧直しにも使用しすいように、持ち歩きしやすいサイズに設計した。デリケートな目元や鼻周りに直接手を触れないために摩擦を軽減しながら優しく塗布することができる。香りは無香料だ。

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「オサジ」肌を花粉から守る“ディフェンスシリーズ”化粧水ミストをリニューアル 新たにスティック型バームを発売

敏感肌向けコスメブランド「オサジ」は2025年2月12日、“ディフェンス”シリーズから“同ミスト シトラスハーブ”(50mL、2750円)をリニューアル発売する。容量は既存品から10mL減らして価格は550円値上げし、処方と容器を刷新。同時に“同バーム”(2.3g、2750円)を発売する。直営店、公式オンラインサイト、一部店舗で扱う。

同社が行った調査によると、花粉症に悩む人の半数以上が花粉時期に肌荒れや肌の揺らぎを感じている。花粉に悩まされる季節は春と秋と言われているが、特に春先は新生活や環境の変化などのストレスも加わり、肌のバリア機能が低下しやすく、肌の不調を感じやすくなるという。

整っている角層では、乾燥を防ぎ、潤いを保つバリア機能が働いている。しかし、乾燥や紫外線、ストレスによる自律神経の乱れなどによってバリア機能が低下すると、花粉や大気汚染物質などが内部に侵入しやすくなり、肌荒れにつながる。「肌に付着した花粉などを落とすケアや肌を潤すケアはできている人が多い」(PR担当)ため、「オサジ」は日中の肌を守るケアを提案する。ミストとバームを日中に使用することで肌の保湿と保護を同時に行い、負のスパイラルに陥ることを防ぐ。

“同ミスト シトラスハーブ”は、配合したプルランが肌の上に薄い膜を作り、花粉や大気汚染物質の付着を防止する。肌表面に吸着し保護膜を形成する吸着型ヒアルロン酸と、角層を保湿し肌本来のバリア機能をサポートする浸透型ヒアルロン酸を配合し、潤いを保ちながら乾燥や大気汚染物質から肌を守る。また、2種の成分が角層を整えて肌の乾燥を防ぎ、肌荒れを予防する。

メイクの上からも使用しやすい細かいミストが広がる容器を採用。シャープで爽やかなレモンと甘くフルーティなオレンジをベースに、すっきりとした印象のセージとスパイシーなブラックペッパーをブレンドしたシトラスハーブの香りを採用した。

“同バーム”は、ミリストイルプルランが肌の上に被膜を作り、花粉や黄砂、PM2.5などが肌に侵入するのを防ぎ、肌荒れを防止する。メイクの上からでも使用しやすいようにベタつきを抑える成分を採用。くすみやテカリを抑える成分も配合し、セミマットな質感に仕上げる。

目元の凹凸や小鼻にも小回りがきいて塗布しやすい、スリムなスティックタイプの容器を採用。日中のケアや化粧直しにも使用しすいように、持ち歩きしやすいサイズに設計した。デリケートな目元や鼻周りに直接手を触れないために摩擦を軽減しながら優しく塗布することができる。香りは無香料だ。

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「シンピュルテ」×内田理央 第2弾は発汗と保湿をかなえるオイルインバスソルト

「シンピュルテ(SINN PURETE)」は、俳優の内田理央とコラボレーションした限定アイテムを、11月27日にコスメキッチン公式オンラインストアと一部店舗で発売、12月2日から、全国の百貨店やバラエティーショップ、ヘアサロンなどのブランド取扱店舗で順次販売する。第2弾は、発汗と保湿をかなえるオイルインバスソルト(330g、4400円)とコスメキッチン限定のセット(6380円)を用意する。

同コラボは、内田理央の自然体で飾らない美しさと心の健康を重視したライフスタイルを反映し、香りにこだわったアイテムをラインアップ。第1弾では、“オーガニック プランピングバーム”(全2色、1980円)と “マインドフル フレグランス オードパルファム”(2990円)を発売した。

スキンケア発想のバスソルト

オイルインバスソルト“マインドフル バス エクスペリエンス ニュー チャプター”は天然塩やミネラルオイル、温泉成分のエポソムソルトなどの美容成分を配合で、発汗と保湿をかなえ、しっとり潤いのある肌に導く入浴料。また、「シンピュルテ」ならではのバスソルトに適した香りを開発した。トップは、シトラスとローズマリーのアロマティックな香り、ミドルは、ネロリやジャスミンのフローラルの香り、ベースはムスクやウッディの香りで清々しさを提供する。

“内田理央×シンピュルテ コスメキッチン限定セット”

また、11月27日10時から、コスメキッチンの限定セットを発売する。同セットは、“マインドフル バス エクスペリエンス ニュー チャプター”と“オーガニック プランピングバーム”のシアーレッド、限定コットンバッグの3点を詰めた。コスメキッチン公式オンラインストア、代官山本店、渋谷ヒカリエシンクス店、ルミネ新宿1店、ルミネ有楽町店、ルミネ横浜店、ルミネ池袋店、NEWoMan新宿店で取り扱う。

“オーガニック プランピングバーム”

第1弾で発売した“オーガニック プランピングバーム”は、内田理央のチャームポイントである唇をイメージした。天然香料のみを使用したオーガニック処方で、唇に優しいプランピング成分や保湿成分でぷっくりとした唇に導く。ユニセックスで使えるクリアとシアーレッドの2色を展開する。

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香取慎吾×稲垣吾郎のJ_O CAFE×「八天堂」 クリスマス限定ケーキボックスが登場

「八天堂」は、稲垣吾郎がディレクターを務める「ジョー カフェ(J_O CAFE)」、香取慎吾のアートとコラボレーションし、“カスタード&ショコラ2024 クリスマス スペシャルボックス”(4428円)を発売する。11月26から「八天堂」オンラインストアで数量限定で予約販売を開始している。配達日は、12月20、21、22、23日から選択できる。

4年目のコラボとなる今年は、白とピンクが鮮やかな“カスタード&ショコラケーキ”を用意。表面はラズベリーのグラサージュをマーブル模様にトッピングし、中身は八天堂のカスタードクリームをベースにしたカスタードムースに、甘酸っぱいラズベリーショコラを組み合わせた。

香取慎吾デザインのボックス

ボックスは、香取慎吾が書き下ろしたアートを施したデザインで登場。また、“J_O CAFE×八天堂”のロゴをあしらったオリジナルカトラリー、クリスマスカードもセットした。

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「スノーピーク」初のテイクアウト専門店が長崎スタジアムシティにオープン 九州の特産品を使ったメニューも

「スノーピーク(SNOW PEAK)」は11月27日、新業態となる初のテイクアウト専門店“スノー ピーク BBQ&ピザ 長崎スタジアムシティ”をスノーピーク 長崎スタジアムシティに隣接する場所にオープンする。

フード一覧

10月14日にオープンしたスノーピーク 長崎スタジアムシティは184坪の売り場に、テントやシェルターなどのキャンプギアや家使いできる小物アイテム、アパレル、 リュックやバッグなどのアクセサリーまで幅広いアイテムをそろえる。今回オープンするスノー ピーク BBQ&ピザ 長崎スタジアムシティは、キャンプの焚火で焼いたかのような薪火の香り漂う“トマトとモッツァレラのピザ”(1350円)や、5種類のチーズを使用し濃厚かつ深みのある味わいに仕上げた“5種のチーズのピザ”(1500円)、ポテトチップス付きの“BBQスペアリブ”(1580円)や“BBQチキンレッグ”(1200円)、“アウトドアビーフカレー”(1300円)などアウトドアを感じられる食事を中心に用意。注文を受けてからスライスして揚げる“手作りポテトチップス”(580円)や、新潟の雪室で熟成させた“新潟雪室 黄金豚フランク”(600円)、彩りカップサラダ(580円)など、スタジアムで観戦しながら楽しめるフードを提供する。

ドリンク一覧

ドリンクには、長崎県産の果物を使った“長崎びわソーダ”(600円)や“長崎みかんジュース”(550円)、九州の特産品を使った“日南レモンスカッシュ”や“温州みかんソーダ”のほか、アルコールメニューもラインアップ。ソフトクリームには“あまおうシェイク”(800円)、“日南レモンシェイク”(800円)、“クッキー&クリームシェイク“(800円)など、九州の特産品を一部のメニューに採用した。

■スノーピーク BBQ&ピザ 長崎スタジアムシティ
住所:長崎県長崎市幸町7―1 スタジアム シティ サウス 3階
営業時間:11:00-21:00
定休日:なし

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お騒がせ系デザイナー「アヴァヴァヴ」の意外な素顔 「最後はユーモアが勝つ」

PROFILE: ベアテ・カールソン/「アヴァヴァヴ」創業者兼クリエイティブ・ディレクター

ベアテ・カールソン/「アヴァヴァヴ」創業者兼クリエイティブ・ディレクター
PROFILE: 1995年生まれ、ストックホルム出身。2021年に「アヴァヴァヴ」をイタリアのフィレンツェで立ち上げ、現在はスウェーデン・ストックホルムに拠点を置く。インターネット時代に育ち、エンドカスタマーと直接つながる未来志向のファッションブランドの構築に注力。コレクションでは、フェミニンなラグジュアリーストリートウエアに重きを置いたアパレル、アクセサリー、フットウェアを展開。プロダクトの大半をヨーロッパで製造し、イタリア製高級生地のデッドストックを多く使用する PHOTO:KAZUSHI TOYOTA

スウェーデン・ストックホルムを拠点とする若手ブランド「アヴァヴァヴ(AVAVAV)」は、9月の2025年春夏ミラノ・ファッション・ウイークで「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」と初めてのコラボレーションを披露した。アイテムは、4本指カバー付きの“スーパースター(SUPERSTAR)“やクロップドジャケット、ボリューミーなシルエットのパファージャケットなど。「アディダス オリジナルス」の一部店舗および公式アプリ「CONFIRMEDアプリ」、グレイト(GR8)、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で販売中だ。

「アヴァヴァヴ」はベアテ・カールソン(Beate Karlsson)が21年に立ち上げ、今年で5シーズン目を迎えた。毎シーズンパフォーマティブなショーを続けており、SNSなどを中心に話題を集めている。SNS上の誹謗中傷をテーマにした23-24年秋冬コレクションでは、観客がゴミをモデルに投げつける演出が賛否を呼んだり、“No time to design, no time to explain”と題した24年春夏コレクションでは、着替え途中のモデルがランウエイを全速力で走り抜け、目まぐるしいスピードで回転するファッション産業を皮肉ったりした。

11月には、東京・平和島の「グレイト エンタープライズ」で行われた「アディダス オリジナルス」とのコラボコレクションのローンチイベントに合わせ、カールソン=クリエイティブ・ディレクターが来日した。奇抜なショーとは裏腹に、おとなしく控えめな印象のカールソン=クリエイティブ・ディレクターは“過激”と言われるブランドの信念を静かに語った。

「アヴァヴァヴ」とは“エボリューション”

WWD:ブランドのコンセプトを教えてほしい。

ベアテ・カールソン=クリエイティブ・ディレクター(以下、カールソン):この質問は 1時間以上話せるわ。でも、1つ大事な要素を挙げるとすれば、“エボリューション(進化)”。同じところに止まるのは嫌い。常に進化、発展、変化したいと思っている。着方やシルエットもそうだし、私の興味の矛先もいろんなジャンルに変化し、発展しているの。

WWD:「アディダス」とのコラボが実現した背景は?

カールソン:「アディダス」からコンタクトしてくれた。とても貴重な機会ですごくうれしかった。スポーツとは全く無縁の私たちが(笑)、スポーツを解釈するとしたら?というのがコンセプトの出発点。ドイツの本社に行って、アーカイブやブランドの歴史を改めて学んだの。そこから「アディダス」のクラシックな要素であるトラックスーツやエアライナーバッグを、「アヴァヴァヴ」風に“進化”させてできたのが今回のコレクションよ。

WWD:東京でイベントを開催した意図は?

カールソン:「アディダス」の日本チームからの提案だった。私は日本の文化が大好きだから、これは絶好のチャンスと思って飛びついた。ミニゴルフのセットにしたのは、私たちに身近なスポーツといえばミニゴルフくらいだったから(笑)。

ショーは認知療法のようなもの

WWD:毎シーズン話題を呼ぶショーの演出はどのように企画している?

カールソン:ショーは私たちにとってすごく大切な場。大抵は私がパートナーのダニエルに相談しながらいろんなアイデアを練るの。ダニエルは映像監督でコメディアン。彼が私のアイデアをチームに伝えて、全員でそれを形にするから、ショーの制作期間はファッションブランドというより制作会社みたい。私たちにとってショーは、観客を巻き込んだ認知行動療法みたいなもの。人が無意識に恐れているものや避けているものを意図的にテーマにして、凝り固まった考え方をほぐすセラピーね。たとえば最初のショーは、「ランウエイで起こりうる最悪な出来事」からイメージを膨らませて、モデルのドレスが壊れたり、ランウエイ上で転んだりする演出にしたの。

WWD:競技場で開催した2025年春夏のファッションショーは、モデルが歩いたり、転んだりの短距離走形式だった。

カールソン:「最後は必ずユーモアが勝つ」が私の信条。ファッションもスポーツもシリアスになりすぎで、ユーモアが足りていないと思うの。ショー前には毎回モデルたちと入念に打ち合わせをして、彼らがショーのコンセプトについてどう思うか、パフォーマンスに本当に参加したいかどうか、演出に違和感を感じる部分はないかを確認する。その上で今回は、スポーツのコンセプトに入り込んで、とにかく全力を出し切ってとお願いした。でもアイコンシューズのフィンガーシューズはめちゃくちゃ走りづらいから、結果ああいう形になったの(笑)。

WWD:コンセプチュアルなショーは賛否を呼ぶこともある。

カールソン:他の人の受け止め方は絶対にコントロールできない。私たちにとって重要なのは、「アヴァヴァヴ」の視点を提示すること。私たちが信じているものを明確にできさえすれば、それをどう解釈するかは受け手次第だから。いろんな人の受け止め方が、また新しいアイデアにつながることもあるしね。とはいえ、たまにムカつく時もあるけど(笑)。

WWD:毎シーズン、ファッション産業へのアンチテーゼが込められているが、特にどんな部分にストレスを感じる?

カールソン:一番はスピードが早すぎること。パートナーや妹しかり、私のまわりには映像業界にいる人たちが多くて、彼らは1つの作品を作り上げるのに1年くらいかけるの。もちろん、映像業界や音楽業界にはそれぞれの難しさがたくさんあるだろうけど、単純に時間をかけて作品作りができるという点ではすごくうらやましい。

WWD:それでもファッションが好きな理由は?

カールソン:進化の余地がたくさんあるからかな。ファッションの前進する勢いに魅了される。それに、ファッションビジネスもゲームみたいで面白いから。例えばこの業界には、常に新しさを求める“ルール”みたいなものがあるでしょう。まず学ぶべきルールがたくさんあって、ルールを知ると、アレンジを加えて自分たちなりの遊び方ができる。私たちみたいな若いデザイナーは、ルールばかりに従いすぎると振り回されて、遊び方や面白さを見失ってしまう。自分が本当に愛せるデザインに価値を置くことが重要で、そこから何か新しさを生み出すことが勝ち筋なんだと考えるの。今まさに、自分たちらしいファッションビジネスの楽しみ方を学んでいる最中よ。

WWD:そもそもファッションデザイナーを目指したきっかけは?

カールソン:昔から音楽かデザインかどちらかの道に進もうと思っていた。スウェーデンの音楽学校に6年間通い、自分の曲もたくさん作ったわ。音楽の周りにあるカルチャーもすごく好きで、ファッションは音楽とカルチャーの交差点のようなものだった。それでファッションに興味を持ち始めて、ファッションビジネスの複雑な仕組みにも引き込まれていった。もともと多ジャンルのクリエイティブなフィールドには興味があって、「アヴァヴァヴ」のショーでも、音楽の制作にも関わったり、ショーの記録映像をドキュメンタリー作品にしたりもしている。「アヴァヴァヴ」はファッションデザインだけのブランドではなく、多彩なクリエイティブが発揮できるプラットホームであるのが理想ね。

WWD:コレクション会場には、若者を中心に熱狂的なブランドのファンが集まり、「アヴァヴァヴ」コミュニティーが広がっている印象を受ける。ブランドのファンから何を期待されていると思う?

カールソン:ユーモアかな。それから、クールでアイロニックなアティチュード。カッコつけていながら、そんな自分をどこかで面白がっているようなアティチュード。毎回ショーが終わると、みんなでショーの感想を言い合ったり、TikTokに投稿したりして、楽しんでくれている姿がすごくかわいくて、そういう光景を見られることがとてもうれしいの。

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お騒がせ系デザイナー「アヴァヴァヴ」の意外な素顔 「最後はユーモアが勝つ」

PROFILE: ベアテ・カールソン/「アヴァヴァヴ」創業者兼クリエイティブ・ディレクター

ベアテ・カールソン/「アヴァヴァヴ」創業者兼クリエイティブ・ディレクター
PROFILE: 1995年生まれ、ストックホルム出身。2021年に「アヴァヴァヴ」をイタリアのフィレンツェで立ち上げ、現在はスウェーデン・ストックホルムに拠点を置く。インターネット時代に育ち、エンドカスタマーと直接つながる未来志向のファッションブランドの構築に注力。コレクションでは、フェミニンなラグジュアリーストリートウエアに重きを置いたアパレル、アクセサリー、フットウェアを展開。プロダクトの大半をヨーロッパで製造し、イタリア製高級生地のデッドストックを多く使用する PHOTO:KAZUSHI TOYOTA

スウェーデン・ストックホルムを拠点とする若手ブランド「アヴァヴァヴ(AVAVAV)」は、9月の2025年春夏ミラノ・ファッション・ウイークで「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」と初めてのコラボレーションを披露した。アイテムは、4本指カバー付きの“スーパースター(SUPERSTAR)“やクロップドジャケット、ボリューミーなシルエットのパファージャケットなど。「アディダス オリジナルス」の一部店舗および公式アプリ「CONFIRMEDアプリ」、グレイト(GR8)、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で販売中だ。

「アヴァヴァヴ」はベアテ・カールソン(Beate Karlsson)が21年に立ち上げ、今年で5シーズン目を迎えた。毎シーズンパフォーマティブなショーを続けており、SNSなどを中心に話題を集めている。SNS上の誹謗中傷をテーマにした23-24年秋冬コレクションでは、観客がゴミをモデルに投げつける演出が賛否を呼んだり、“No time to design, no time to explain”と題した24年春夏コレクションでは、着替え途中のモデルがランウエイを全速力で走り抜け、目まぐるしいスピードで回転するファッション産業を皮肉ったりした。

11月には、東京・平和島の「グレイト エンタープライズ」で行われた「アディダス オリジナルス」とのコラボコレクションのローンチイベントに合わせ、カールソン=クリエイティブ・ディレクターが来日した。奇抜なショーとは裏腹に、おとなしく控えめな印象のカールソン=クリエイティブ・ディレクターは“過激”と言われるブランドの信念を静かに語った。

「アヴァヴァヴ」とは“エボリューション”

WWD:ブランドのコンセプトを教えてほしい。

ベアテ・カールソン=クリエイティブ・ディレクター(以下、カールソン):この質問は 1時間以上話せるわ。でも、1つ大事な要素を挙げるとすれば、“エボリューション(進化)”。同じところに止まるのは嫌い。常に進化、発展、変化したいと思っている。着方やシルエットもそうだし、私の興味の矛先もいろんなジャンルに変化し、発展しているの。

WWD:「アディダス」とのコラボが実現した背景は?

カールソン:「アディダス」からコンタクトしてくれた。とても貴重な機会ですごくうれしかった。スポーツとは全く無縁の私たちが(笑)、スポーツを解釈するとしたら?というのがコンセプトの出発点。ドイツの本社に行って、アーカイブやブランドの歴史を改めて学んだの。そこから「アディダス」のクラシックな要素であるトラックスーツやエアライナーバッグを、「アヴァヴァヴ」風に“進化”させてできたのが今回のコレクションよ。

WWD:東京でイベントを開催した意図は?

カールソン:「アディダス」の日本チームからの提案だった。私は日本の文化が大好きだから、これは絶好のチャンスと思って飛びついた。ミニゴルフのセットにしたのは、私たちに身近なスポーツといえばミニゴルフくらいだったから(笑)。

ショーは認知療法のようなもの

WWD:毎シーズン話題を呼ぶショーの演出はどのように企画している?

カールソン:ショーは私たちにとってすごく大切な場。大抵は私がパートナーのダニエルに相談しながらいろんなアイデアを練るの。ダニエルは映像監督でコメディアン。彼が私のアイデアをチームに伝えて、全員でそれを形にするから、ショーの制作期間はファッションブランドというより制作会社みたい。私たちにとってショーは、観客を巻き込んだ認知行動療法みたいなもの。人が無意識に恐れているものや避けているものを意図的にテーマにして、凝り固まった考え方をほぐすセラピーね。たとえば最初のショーは、「ランウエイで起こりうる最悪な出来事」からイメージを膨らませて、モデルのドレスが壊れたり、ランウエイ上で転んだりする演出にしたの。

WWD:競技場で開催した2025年春夏のファッションショーは、モデルが歩いたり、転んだりの短距離走形式だった。

カールソン:「最後は必ずユーモアが勝つ」が私の信条。ファッションもスポーツもシリアスになりすぎで、ユーモアが足りていないと思うの。ショー前には毎回モデルたちと入念に打ち合わせをして、彼らがショーのコンセプトについてどう思うか、パフォーマンスに本当に参加したいかどうか、演出に違和感を感じる部分はないかを確認する。その上で今回は、スポーツのコンセプトに入り込んで、とにかく全力を出し切ってとお願いした。でもアイコンシューズのフィンガーシューズはめちゃくちゃ走りづらいから、結果ああいう形になったの(笑)。

WWD:コンセプチュアルなショーは賛否を呼ぶこともある。

カールソン:他の人の受け止め方は絶対にコントロールできない。私たちにとって重要なのは、「アヴァヴァヴ」の視点を提示すること。私たちが信じているものを明確にできさえすれば、それをどう解釈するかは受け手次第だから。いろんな人の受け止め方が、また新しいアイデアにつながることもあるしね。とはいえ、たまにムカつく時もあるけど(笑)。

WWD:毎シーズン、ファッション産業へのアンチテーゼが込められているが、特にどんな部分にストレスを感じる?

カールソン:一番はスピードが早すぎること。パートナーや妹しかり、私のまわりには映像業界にいる人たちが多くて、彼らは1つの作品を作り上げるのに1年くらいかけるの。もちろん、映像業界や音楽業界にはそれぞれの難しさがたくさんあるだろうけど、単純に時間をかけて作品作りができるという点ではすごくうらやましい。

WWD:それでもファッションが好きな理由は?

カールソン:進化の余地がたくさんあるからかな。ファッションの前進する勢いに魅了される。それに、ファッションビジネスもゲームみたいで面白いから。例えばこの業界には、常に新しさを求める“ルール”みたいなものがあるでしょう。まず学ぶべきルールがたくさんあって、ルールを知ると、アレンジを加えて自分たちなりの遊び方ができる。私たちみたいな若いデザイナーは、ルールばかりに従いすぎると振り回されて、遊び方や面白さを見失ってしまう。自分が本当に愛せるデザインに価値を置くことが重要で、そこから何か新しさを生み出すことが勝ち筋なんだと考えるの。今まさに、自分たちらしいファッションビジネスの楽しみ方を学んでいる最中よ。

WWD:そもそもファッションデザイナーを目指したきっかけは?

カールソン:昔から音楽かデザインかどちらかの道に進もうと思っていた。スウェーデンの音楽学校に6年間通い、自分の曲もたくさん作ったわ。音楽の周りにあるカルチャーもすごく好きで、ファッションは音楽とカルチャーの交差点のようなものだった。それでファッションに興味を持ち始めて、ファッションビジネスの複雑な仕組みにも引き込まれていった。もともと多ジャンルのクリエイティブなフィールドには興味があって、「アヴァヴァヴ」のショーでも、音楽の制作にも関わったり、ショーの記録映像をドキュメンタリー作品にしたりもしている。「アヴァヴァヴ」はファッションデザインだけのブランドではなく、多彩なクリエイティブが発揮できるプラットホームであるのが理想ね。

WWD:コレクション会場には、若者を中心に熱狂的なブランドのファンが集まり、「アヴァヴァヴ」コミュニティーが広がっている印象を受ける。ブランドのファンから何を期待されていると思う?

カールソン:ユーモアかな。それから、クールでアイロニックなアティチュード。カッコつけていながら、そんな自分をどこかで面白がっているようなアティチュード。毎回ショーが終わると、みんなでショーの感想を言い合ったり、TikTokに投稿したりして、楽しんでくれている姿がすごくかわいくて、そういう光景を見られることがとてもうれしいの。

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「ディーゼル」2025年プレ・フォール・コレクション

「ディーゼル(DIESEL)」が2025年プレ・フォール・コレクションを発表した。

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「トム ブラウン」の2024年ホリデーコレクション ギフトに嬉しいカシミア製マフラー、手袋など

「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は、クリスマスシーズンの高揚感をウエアや小物、テーブルウエアなどで表現した2024年ホリデーコレクションを発売した。

遊び心あるニットや小物

同コレクションでは、一枚仕立てで精密な配色の柄表現をかなえるインターシャ技法を用いてフェアアイル柄に編み上げた“クリスマスセーター”(14万3000円)やカシミア製のグローブ(4万9500円)、ニットキャップ(5万600円)、スカーフ(9万3500円)のほか、トム・ブラウン(Thom Browne)の愛犬、ヘクターをかたどったデザインのレザー製バッグチャーム(9万6800円)などをラインアップ。

またアパレルのほか、フランス・リモージュの食器ブランド「アビランド(HAVILAND)」とコラボした4BARのティータイムセット(16万7200円)もそろえる。

ホリデーコレクションページ

アイテム一覧

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「ローラ メルシエ」が人気のコンシーラーとプライマーの新作を発売

「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」は2025年2月7日、今年2月に発売した“リアル フローレス ウェイトレス パーフェクティング コンシーラー”(各5.4mL、各4730円)の新2色と“ピュア キャンバス プライマー ブラーリング”(30mL/15mL、5610円/2970円)の新1種を発売する。

発売1周年を記念して人気コンシーラーから新2色が登場

“リアル フローレス ウェイトレス パーフェクティング コンシーラー”(各5.4mL、各4730円)は、美容成分を約90%配合したスキンケアコンシーラーで“もはや肌”な自然な仕上がりが人気の商品だ。ユーザーの「もっと明るい色を使ってみたい」、「深みのあるイエローの色が欲しい」という要望のもと、発売1周年を機に新2色が登場する。新色“0N1”はイエローとピンクのバランスが取れた明るいカラーでハイライトとしても使用できる。一方、“3W1”はイエローが強めのベージュオークルで肌トーンに馴染みやすく、シェーディング使いも可能だ。

プライマーシリーズから毛穴やテカリを抑える“ブラーリング”がリニューアル

“ピュア キャンバス プライマー”シリーズは、ベースメイクの仕上がりとスキンケア効果の両立を目指し、化粧のりと化粧もちを最大限に高めるのに必要な成分だけを厳選配合した。88%以上の美容成分とともに、肌のきめを整えて素肌美へと導く。“ピュア キャンバス プライマー ブラーリング”(30mL/15mL、5610円/2970円)は、リニューアル前とは違った処方を採用し、ソフトフォーカスで毛穴を目立ちにくくぼかし、肌の潤いを保ちながらテカリレスな肌表面に仕上げる。

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「ドリス ヴァン ノッテン」の新デザイナーは内部昇格か 情報筋の話

情報筋によれば、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は新たにクリエイティブの指揮を執る人物の有力候補として、2018年から同ブランドでウィメンズを手掛けるデザイナーのジュリアン・クラウスナー(Julian Klausner)を選定したようだ。

ブランドの創業者であり、40年近くクリエイションを率いてきたドリス・ヴァン・ノッテンは6月に退任。その際、ドリスは「ブランドのストーリーを引き継ぐデザイナーはいずれ発表する」としていた。

前述の情報筋によると、同ブランドは数カ月にわたり欧州のさまざまなブランドのクリエイティブ部門における“2番手”を中心にインタビューを進めていたが、最近それを中止したという。昇格のタイミングや正式な肩書き、職務の範囲などの詳細は明らかになっていない。

米「WWD」の取材に対し、「ドリス ヴァン ノッテン」の広報担当者はコメントを差し控えるとした。

なお、25年春夏メンズ・コレクションは、9月に披露した25年春夏ウィメンズに続き、デザインチームが担当すると見られている。

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「グッチ」の新店舗が大阪・梅田ハービスプラザエントにオープン 世界で2つ目のバーも

「グッチ(GUCCI)」は11月23日、梅田ハービスプラザエントに、サロンを併設する「グッチ大阪」とイタリア・フィレンツェに続く世界で2店舗目のバー「グッチ ジャルディーノ」をオープンした。

サロン併設の「グッチ大阪」

「グッチ大阪」は、総床面積780平方メートルの空間に、メンズ・ウィメンズの最新ウエアから、バッグ、ジュエリー、ウオッチまでさまざまなアイテムを取りそろえる。ファサードには硬質なマットシルバーのウォールと、ホワイトの光で日本の伝統模様を描き出すウォールを組み合わせ、「グッチ」のコレクションの世界を象徴する。店内では、シルバーとホワイトを基調としたシェルフや硬質なウォールと、グリーンのカーペットのソフトな質感のコントラストをホワイトの光が照らし出す。

同店舗の2階には完全予約制で、ラグジュアリー体験を提供する「グッチサロン大阪」を併設。東京の「グッチサロン並木」に続く日本で2店目のサロンとなる。ハイエンドスペシャリストが厳選したアイテムを紹介するほか、メイド・トゥ・メジャーやメイド・トゥ・オーダーを提供する。

世界で2つ目のバー
「グッチ ジャルディーノ」

「グッチ」のバー、「グッチ ジャルディーノ」は、イタリアのエレガンスと現代的な日本の感性を融合した空間で、サバト・デ・サルノ(Sabato de Sarno)=クリエイティブ・ディレクターによるイタリアンデザインの黄金時代にトリビュートを捧げるプロジェクト“DESIGN ANCORA(デザイン アンコーラ)”で復刻された“Le Mura”のソファなどを設置した。

カクテル・フード

ドリンクは、ミクソロジストのセバスチャン・ヴィゲラ(Sebastian Viguera)の監修による、野菜や果物、ハーブ、スパイスなどを組み合わせて作るオリジナルカクテル、“ミクソロジー”などを提供する。シグネチャーカクテルは、日本酒“月の桂”をベースに桜、北海道産クリーム、金木犀でイタリアの文化と日本の食材への愛を表現した “大阪アモーレ”や、アンデス山脈産マスカット、アマルフィ海岸のリモンチェッロを使用した“セバからみたアマルフィ”、ウイスキー“響”に宇治抹茶を合わせた“生きがいニート”、「グッチ ジャルディーノ」限定の“月の桂 30年ビンテージ”などを用意。フードは、“そばカルボナーラ”や、“餃子 ボロネーゼ”をはじめ、日本とイタリアのカジュアルフードをアレンジした料理やスイーツをそろえる。

さらに、独自の実験室のような空間、“ラボラトリー”(完全予約制、1人1万8000円)では、イタリアと日本の味わいを融合するミクソロジーとフードのペアリングコースを楽しむことができる。ほか、ミクソロジストがパーソナライズしたカクテルを振る舞うパフォーマンスのサービスなども行う。

◾️グッチ大阪/グッチサロン大阪

住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-22 ハービスプラザエント 1・2階
営業時間:11:00〜20:00

◾️グッチジャルディーノ

住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-22 ハービスプラザエント 2階(エントランスは1階)
営業時間:17:00〜24:00(L.O. 23:00)

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「ジーユー」がアニメ「葬送のフリーレン」とコラボ フリーレンの過去と現在の記憶をテーマに

「ジーユー(GU)」は12月13日、アニメ「葬送のフリーレン」とのコラボアイテムを発売する。ジーユー各店舗と公式オンラインストアで取り扱う。価格は390~3990円。

「葬送のフリーレン」は勇者一行のひとりである魔法使いフリーレンが、魔王を倒したあとの世界で人の想いを理解していくファンタジーストーリー。初めてとなる本コラボは、フリーレンの過去の記憶と現在の記憶をテーマに、フリーレンにとってのかけがえのない思い出のシーンを切り取ったコレクションに仕上げた。勇者ヒンメル一行やフリーレン一行をモチーフにしたデザインや、フリーレンのトランクと花畑を出す魔法をイメージしたデザイン、ヒンメルの故郷に咲く蒼月草やフェルンへの贈り物をモチーフにしたデザイン、断頭台のアウラとの戦闘シーンやミミックの罠に引っかかるフリーレンのシーンをモチーフにしたデザインを用意。ユニセックスのスエットやラウンジウエア、トランク型のポーチ、バッグやソックスなどのグッズをラインアップする。

アイテム一覧

11月29日から期間限定で、フリーレンの旅の記憶をたどる特別装飾や商品を事前に見られる先行展示を行う。ジーユー マロニエゲート銀座店、渋谷店ではウィンドウ特別装飾を、両店舗に加え、ビックカメラ新宿東口店、名古屋ゲートタワー店、天神店、札幌清田店では先行展示を実施する。

「葬送のフリーレン」は「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中、山田鐘人(作)とアベツカサ(画)による漫画。勇者とそのパーティーによって魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、勇者と共に魔王を打倒した千年以上生きる魔法使い・フリーレンと、彼女が新たに出会う人々の旅路が描かれていく。“魔王討伐後”という斬新な時系列で展開する胸に刺さるドラマやセリフ、魔法や剣による戦い、思わず笑ってしまうユーモアなど、キャラクターたちが織り成す物語で、多くの読者を獲得。TVアニメは2023年9月から24年3月まで放送される。第2期の制作も決定した。24年6月時点でコミックスの累計発行部数は2200万部を突破している。

©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
©Kanehito Yamada, Tsukasa Abe/Shogakukan/ “Frieren”Project

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【2024年クリスマスコフレ】「ユンス」が“使用期限30秒”生ビタミンC配合の美容液と薬用リップのセットを発売

スキンケアブランドの「ユンス(YUNTH)」は12月2日、非売品の“薬用リップセラム”【医薬部外品】と、生ビタミンCを配合した “使用期限30秒”の “生VC美白美容液”【医薬部外品】(1mL×28包入り)をセットにした“ユンス 薬用保湿スペシャルセット”(3960円)を数量限定で発売する。ロフト、プラザ、ハンズなど全国のバラエティーストアで取り扱う。

個包装の美容液と薬用リップ

“生VC美白美容液”【医薬部外品】

“生VC美白美容液”【医薬部外品】は、生ビタミンCのアスコルビン酸を独自に処方した導入美容液。推奨使用期限は30秒で、新鮮な状態で使える個包装パッケージが特徴だ。テクスチャーは高保湿ながらもベタつかず、有効成分アスコルビン酸がメラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ。

“薬用リップセラム”【医薬部外品】

“薬用リップセラム”【医薬部外品】は、生ビタミンCをはじめ、有効成分グリチルレチン酸ステアリルなど保湿成分を93パーセント配合した。唇荒れを防止し乾燥を防ぎながら、保湿ケアをかなえる。口紅を塗る前の下地、ナイトパックとしての使用もできる。

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障がい者との交流を通して「ファッション」の新しいカタチを知る「ファッション・フォームズ」

11月16日に茨城県つくば市の福祉機器展で、ファッションディレクターの山口壮大がプロデュースした映像作品「ファッション・フォームズ(Fashion Forms.)」が上映された。障がいを持つ当事者と、「ポト(POTTO)」「ヒダカ(HIDAKHA)」「エタブルオブメニーオーダーズ(Eatable of Many Orders)」「ハイドサイン(HIDESIGN)」、山口ディレクターの5組のデザイナーが、当事者のための「1着の服」を作り、その過程を記録したドキュメンタリー作品になる。昨年に引き続き2回目となる本プロジェクトは、前回同様、山口ディレクターと障がい者の子どもを持つ五十嵐純子さんの2人が共同でプロデュースした。車椅子のファッションジャーナリスト徳永啓太が取材した。

錦織陽茉里(ひまり)×山本哲也「ポト」デザイナー

岡山を拠点に自らデザインし、縫製し売る「ポト(POTTO)」の山本哲也デザイナーは、体が弱く1人で歩くのが困難な錦織陽茉里(ひまり以下、ひまりちゃん)のためにスタイリスト山本モナ氏と始まった「ポトショー(POTTO show)で展開しているツナギを提案。ひまりちゃんは家で両足とお尻を上手く使いながら移動するためデニム生地でも破けてしまうほど。女の子らしい服装はしたことのないひまりちゃんに着心地と摩擦の耐久性を優先し人工のスエード生地を採用。シワになりづらく家庭で洗えるという実用性も兼ね備えている。その日の気分でひばりちゃんが自分の意思で選べるように5色、5パターンのフリルやギャザーのついたツナギにより、着心地と耐久性を両立しながらも外でも自信を持って着られる一張羅が完成した。

山田流斗(りゅうと)×日高俊「ヒダガ」デザイナー

「既知への発見」をコンセプトにアクセサリーやバックを中心にものづくりをする「ヒダガ(HIDAKA)」の日高俊デザイナーは、外出する際に吸入器や着替えなど荷物が多くなってしまう山田流斗(りゅうと)さんの車椅子に掛けられるバックを提案。毎日流斗さんの介助をしている母・佳子さんは日々必要に応じた大きさのバックなどを購入するものの、吸入器が入るちょうど良いサイズがないことや見た目のばらつきに悩み抱えていた。一つ一つ悩みのポイントを解決するために対話を重ねながらも既存で販売しているものの中からリメイクする形で「ヒダカ」のアイデアを加えて、出かける際に必要なものがぴったり入りつつも全体を黒で統一し見栄えも整えた。

川島映利奈×新居洋子「エタブルオブメニーオーダーズ」デザイナー

熱海を拠点とし「食べられるような素材選び」をコンセプトにした「エタブルオブメニーオーダーズ(Eatable of Many Orders)」の新居洋子デザイナーは、重度障がいを患っていても自立して生活を送れるようサポートする、「つくば自立生活センターほにゃら」の代表である川島映利奈さんが着てみたいワンピースを製作した。既成のワンピースだと車椅子に座った際に丈が上がってしまうため長さを調整する必要があった。そして日常的に解除を必要とするため専属のヘルパーが着させやすくて年齢にあった大人の気品あるものを希望していた。川島さんの好みを伺いつつも肌触りの良い天然の染物を採用し人前でお話しするイベントでも堂々と着られるワンピースが完成し、サポート団体の代表としての身なりを整えることができた。

板垣春希×山口壮大

「ファッション・フォームズ」のプロデューサーでありファッションディレクターの山口壮大氏は、普段から車椅子に乗り、親元を離れ大学の寮で生活を始めた板垣春希さんがファッションに対して奥手になっていることをキャッチし一緒に古着屋に出向き彼に似合うスタイリングを提案した。特別支援学校では服装に気にかけることがなかったため、大学生活が始まるとこれまでにない華やかさに動揺を隠しきれない様子だった。そんな春希さんのファッションへの恐れをほぐしつつも実際に試着してもらいながらスタイリングを考案。発起人の五十嵐さんを含む5名の女性に春希さんの新しいスタイルに対する客観的な印象を答えてもらうことでファッションで自分を表現することを育み、自己肯定感を後押しした。最終的に春希さんはその後、自ら購入する際にウイメンズのパンツを買うこともあるほど、「上級者テク」を使いこなすようになった。

池延一瑳×吉井秀雄「ハイドサイン」代表兼デザイナー

作業服から飲食店の制服など企業向けのユニフォームをデザインしている「ハイドサイン(HIDESIGN)」吉井秀雄・代表兼デザイナーはパタンナー笹田英和氏、縫製チームリーダー小出涼子氏とともに、池延一瑳さんの母・光代さんの希望である寝たっきりの息子に成人式でも着られるハレ着・スーツを製作した。「誰1人として着れない人を作らない」を企業理念としているハイドサイン。気管切開チューブを邪魔しないようにシャツは襟とボディをセパレート、ジャケットは前見頃だけにして左右をセパレートし首元に施したマジックテープでドッキングできるような設計を考案。寝たっきりで肩の可動域が狭くても一生で一度の「ハレの日」に着れるスーツが完成したことでご本人のみならずご家族の顔が晴れやかになった。

約5カ月間、月2〜3回つくばを訪れ、服と映像作品を制作

山口ディレクターは約5カ月間、映像ディレクターとアシスタント、時にはデザイナーも一緒に月2〜3回のペースでつくばを訪れ、作品と服を完成させた。「ファッションに向き合うことは、姿形だけではなく相対する方の環境や人生に眼差しを向けることができる行為。美しさの有り様は多様だからこそ、当事者のために作る1着に深く納得したい気持ちがあった。自然と密なコミュニケーションになり、結果的に当事者やご家族の置かれている環境と向き合うことになった」と山口ファッションディレクター。

2023年から始まった本プロジェクトを私は2年続けて取材をしたが、作品からは前回より当事者とその家庭の環境、福祉の制度などさまざまな事情が垣間見れた。マジョリティが決めた常識が、マイノリティな身体を持った人を社会の隔てていることに、僕らの身近なファッションを通じて気付かされる映像作品になっている。

特に今回は、パーソナルなファッションの問題から当事者が持つ背景や社会との問題にまで触れているように感じた。作中で「エタブルオブメニーオーダーズ」の新居デザイナーが「『薬を服用する』という言葉の中には、『服』という文字が入っている。それには意味がある」と触れていたことが印象深い。服が、「当事者のメンタルヘルスをケアする」ということもファッションの役割と力であり、その後の人生を設計し生活をリ・デザインする力すらあるのだと、改めて考えさせられた。山口ディレクターの「ファッションはツール」であるというスタンスは、山口ディレクターが担当した春希さんの口からも出て、その考え方が伝承されてた。「たかがファッション、されどファッション」だ。ファッションは人生を変える力がある。表層的な問題解決で終わらせず、当事者と社会との問題まで広げられたことが、この作品の真価であり、奥行きの深さだと感じた。

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韓国発のアクセサリー型コスメ「ブレイ」が日本上陸 バラエティーショップを中心に販売

韓国発のコスメブランド「ブレイ(BRAYE)」が日本に上陸する。アクセサリーのように楽しむことができる定番のリップ&チーク“リップスリーク ロングストラップセット”(全10色、各2990円)を、11月29日からバラエティーショップで順次販売する。同ブランドの国内販売権は、韓国コスメの輸入などを行っているフードコスメが取得した。

“リップスリーク”はスタイリッシュなスライド式のリップ&チークで、唇や頬になじむ柔らかなテクスチャーが特徴だ。カラーはレッド系やローズ系などの全10色で、艶のある仕上がりをかなえて自然な血色感を演出する。ケースは見た目の高級感は損なわずに、持ち運びやすさを考慮した軽い素材を採用。付属するロングストラップを取り付けることで、ネックレスや肩掛けなどにしてファッションアイテムの一部として使用することが可能だ。

「ブレイ」は時代を超えたかっこ良さを提案するメイクアップブランドで、2024年5月に韓国で誕生した。アクセサリー感覚で持ち歩ける新しいデザインと実用性が評価され、SNSを中心に注目を集めている。

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「バーバリー」が公式LINEアカウントで石井ゆかり執筆の2025年12星座占いを配信

「バーバリー(BURBERRY)」は11月22日〜12月25日の間、ライター石井ゆかり執筆の“バーバリー2025年12星座占い”をLINEコンテンツで配信する。

期間中、バーバリーLINE公式アカウントでアンケートに答えると、2025年の星の動きから読み解いた12星座別のメッセージ、注目アイテムの紹介とともに、オリジナル壁紙をプレゼントする。また、バーバリーストアでは配信期間中に対象アイテムの購入者には石井ゆかり選定イメージカラーのキーチャームのプレゼントも行う。

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「モスコット」が関西初の直営店を大阪にオープン 日本限定モデルの先行販売も

「モスコット(MOSCOT)」は11月29日に関西エリア初の直営店を大阪・新町にオープンする。同店では、定番の“レムトッシュ(Lemtosh)“をはじめ世界中で愛されているモデルを取り揃える。

店内はアーカイブ写真が飾られ、ブランドの世界観を体感できる空間に仕上げた。オープニングに合わせて、日本限定モデル“17th”を先行販売する。また、期間中の購入者にはスペシャルピンバッジを数量限定でプレゼントする。

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「モスコット」が関西初の直営店を大阪にオープン 日本限定モデルの先行販売も

「モスコット(MOSCOT)」は11月29日に関西エリア初の直営店を大阪・新町にオープンする。同店では、定番の“レムトッシュ(Lemtosh)“をはじめ世界中で愛されているモデルを取り揃える。

店内はアーカイブ写真が飾られ、ブランドの世界観を体感できる空間に仕上げた。オープニングに合わせて、日本限定モデル“17th”を先行販売する。また、期間中の購入者にはスペシャルピンバッジを数量限定でプレゼントする。

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ユニクロの「アニヤ・ハインドマーチ」コラボバッグ、色移りの指摘受けお詫び&販売停止

「ユニクロ(UNIQLO)」は、11月22日に発売した「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HIDMARCH)」とのコラボレーション商品のうち、“パッカブルバッグ”の“69 NAVY”カラー(1990円)の販売を停止した。購入者の一部から、色移りを指摘する声が上がっているのを受けたもの。

公式ECサイトでお詫びを掲出すると共に、購入者に対して返品を呼びかけている。実店舗購入者は購入店舗や近隣店舗への持ち込み、ECサイト購入者には、登録アドレスに対し11月24日に対応方法についての案内をメール済みという。公式アプリ上でも返品方法を告知している。レシートやタグがない場合や、使用済みの場合でも返品を受け付ける。

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ユニクロの「アニヤ・ハインドマーチ」コラボバッグ、色移りの指摘受けお詫び&販売停止

「ユニクロ(UNIQLO)」は、11月22日に発売した「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HIDMARCH)」とのコラボレーション商品のうち、“パッカブルバッグ”の“69 NAVY”カラー(1990円)の販売を停止した。購入者の一部から、色移りを指摘する声が上がっているのを受けたもの。

公式ECサイトでお詫びを掲出すると共に、購入者に対して返品を呼びかけている。実店舗購入者は購入店舗や近隣店舗への持ち込み、ECサイト購入者には、登録アドレスに対し11月24日に対応方法についての案内をメール済みという。公式アプリ上でも返品方法を告知している。レシートやタグがない場合や、使用済みの場合でも返品を受け付ける。

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「シセイドウ」からシミ・そばかすを防ぐ新薬用美白シリーズが登場

「シセイドウ(SHISEIDO)」は2025年2月1日、“ベネフィアンス”からメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ新ブライトニングケアシリーズの美容液、クリーム、パウダーを発売する。資生堂オンラインストアや全国のデパートなどで取り扱う。

30年以上の研究で進化 
独自の美白有効成分アクティブ4MSK

同シリーズは、肌にメラニンが溜まる前に、メラニン生成の引き金となる酵素チロシナーゼの働きを複数ステップでブロックする独自の美白有効成分、アクティブ4MSKを全商品に配合。4MSKが肌に浸透し、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ。

“ベネフィアンス ブライトニングケア マイクロS セラム” 【医薬部外品】

薬用美白美容液“ベネフィアンス ブライトニングケア マイクロS セラム” 【医薬部外品】(30mL、1万4850円/50mL、1万9250円)は、“フリュイドアブソープションF.A.S.T.テクノロジー”を初めて搭載し、アクティブ4MSKの浸透性を向上させた。また、乾燥によるくすみに潤いを与え、キメの整った透明感のある肌へ導く。

“ベネフィアンス ブライトニング ジェル クリーム”【医薬部外品】

薬用美白クリーム“ベネフィアンス ブライトニング ジェル クリーム”【医薬部外品】(50g、1万450円/50gレフィル、9350円)は、軽くなめらかなテクスチャーで、みずみずしい潤いに満ちた肌が持続し、明るさと透明感をもたらす。アシタバ葉・茎エキスやナツメ果実エキスなどを配合した独自のレニュラREDテクノロジーも搭載した。

“ベネフィアンス ブライトニング スキンケアパウダー”【医薬部外品】

“ベネフィアンス ブライトニング スキンケアパウダー”【医薬部外品】(25g、5280円)は、透明感と明るさ、均一さが印象的な肌に仕上げる薬用美白美容パウダーで、保湿成分ハイドロシナジーコンプレックスpを配合。さらさらとしたなめらかな感触で、仕上がりが持続する。

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シューズブランド「オッフェン」がリユース品を販売開始、店舗と郵送で回収受付

シューズブランド「オッフェン(OFFEN)」はこのほど、リユース品を販売するサイト「プレラブドストア」をオープンした。

サイズが合わなかった、新しい靴を新調したために不要になった、など本来なら廃棄される「オッフェン」の靴を店頭や郵送で回収。リセールサービスを展開する委託先のキッシュ(KISH)で洗浄や修繕を行い、同ストアで販売する。価格帯は品番によって異なるが、販売価格のおよそ50~70%。同ブランドの靴はペットボトルから生まれたリサイクル糸など環境に配慮した素材を使用している。

店舗での回収は、代官山店、北野店、西宮阪急店で受け付ける。郵送回収は、プレラブドサイト内の回収申込フォームへ入力後、元払いで発送されたものが対象となる。いずれも事前に手洗いしてからの持ち込み・郵送が必要。また、回収プログラムに参加するとそれぞれ、店舗とオンラインで使用できる2000円分のギフトカード/クーポンコードが発行され、次回以降の買い物に使用できる。

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「バウム」が樹木の香りに合わせた癒しのサウンド演出 プレイリストを公開

“樹木との共生”をテーマに掲げるスキン&マインドブランド「バウム(BAUM)」は、音楽配信サービスのスポティファイ(SPOTIFY)で、オリジナルプレイリストを公開した。

「バウム」オリジナルプレイリスト
樹木の香りに合わせて

同プレイリストは、「バウム」の樹木が香る商品と合わせて楽しむもの。森林浴を彷彿とさせる、穏やかで清々しい香りの“ウッドランド ウインズ(WOODLAND WINDS)”と“フォレスト エンブレイス(FOREST EMBRACE)”“シンフォニー オブ ツリー(SYMPHONY OF TREES)”の3種をテーマとしたプレイリストや、森林浴美容“アロマティック スリーピングマスク”とともに、心地良い眠りの時間を提供するプレイリスト、新たに発売した限定香調“ヒノキ フォレスト(HINOKI FOREST)”とともに、ヒノキの森に包まれるプレイリストなどが並ぶ。「バウム」店頭では11月23日〜12月21日に、ギフト購入者に向けて、プレイリストのQPコード付きメッセージカードの配布も実施、なくなり次第終了する。

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息ぴったりの2人、ゼロベースワンのギュビンとゴヌクが語る、ミニアルバム「シネマ・パラダイス」への情熱とファンへの想い

オーディション番組、「ボーイ プラネット(BOY PLANET)」から誕生した韓国や中国、カナダなどグローバルなメンバーで構成された9人組ボーイズグループ、ゼロベースワン(ZEROBASEONE)。世界を舞台に活躍するグループの中でも実の兄弟のように似ているようで違う2人、ギュビンとゴヌク。彼らの目標は1つだ。ミニ4thアルバム「シネマ・パラダイス(CinemA ParadisE)』でゼロベースワンの新しいチャプターを一緒に描いていく2人の抱負、そして情熱を聞いた。

韓国版WWD(以下、WWD):ユニット・グラビアは初めてですが、今日の撮影はいかがでしたか?

ゴヌク:僕たち2人ともファッションにとても興味があるので、いつか一緒に撮影をしてみたいと思っていたのですが、このような良い機会を与えてくれて本当に嬉しいですし、次にまたこのような機会があれば、今日よりももっと頑張りたいです。

ギュビン:9人のメンバーと全員で撮影した時とはまた違った感じでした。写真もとても気に入りましたし、ゴヌクとファンの皆さんにきれいな姿をお見せすることができそうで、カムバックを控えて個人的にとても気分がいいです。

WWD:今日の写真撮影のコンセプトは似ているようで違う兄弟でしたが、2人には実際の兄弟のような雰囲気がありますね

ゴヌク:不思議なことに、周りのスタッフさんが僕たちの身長が似ているせいか、ギュビンと僕を間違えることが多いんです。 今までなんでなんだろうと思っていましたが、今日の撮影を見て、その理由が分かったような気がします。

ギュビン:考えてみたら私やゴヌクは外見も似ていますが、性格も似ているところがあるようです。インタビューの時にゴヌクと同じ言葉を同時に話すことがよくあるんです。

WWD:さっきのビデオインタビューの際も、質問に答えるのではなく、2人で会話をするようになりましたね。そんな様子を見て、2人の相性がいいなと感じました

ゴヌク:たぶん、笑いのツボが似ているからだと思います。他のメンバーとも仲がいいんですけど、ギュビンとは普段から会話が弾むんです。

ギュビン:そうですね、服、買い物、サッカー、自転車まで趣味や関心が似ています。今日2人だけで撮影して、他のメンバーが嫉妬しちゃうかもしれませんね。

ゴヌク:全然しなさそうですけど(笑)

WWD:ニューアルバムのポスターが公開されましたが、カムバックステージを控えた感想は?

ゴヌク:ドキドキしながらも、ファンの皆さんの反応が楽しみです。

ギュビン:以前より実力が上がったと言われたいので、一生懸命準備しています。

WWD:「シネマ・パラダイス」はどんなコンセプトのアルバムですか?

ギュビン:アルバムを聴くとき、トラックごとに違う感情を感じてほしいという願いを込めたアルバムです。

ゴヌク: ロマンチックコメディーからアクション、青春まで。トラックごとに雰囲気がどんどん変わっていくので、一味違う楽しさを感じていただけると思います。

WWD:今回のアルバム活動を通じて、それぞれが見せたい新しい姿は何ですか?

ゴヌク:個人的にはもう少し熟練した姿をお見せしたいですね。今まではすごく速いテンポの曲を消化して、休む間もなく動くパフォーマンスをしていましたが、今回はステージで少し余裕を持ってビートを感じ、メンバー同士でコミュニケーションする姿をお見せしたいです。 ゼロベースワンがステージ上でどれだけ遊べるかのか、楽しめるのかをお見せするのが目標です。

ギュビン:幸いなことに最近、海外公演に行くことが増えて、メンバーと一緒にモニタリングをするのですが、僕ら自身も以前より息が合ってきたのを感じています。 実力が向上するのは当然ですが、今度はファンの皆さんにステージの支配力という部分でもアピールしたいですね。

WWD:ニューアルバムのタイトル通り、2人で映画を撮るとしたら、どんなストーリーの作品を作ってみたいですか?

ゴヌク:うーん…僕はネットフリックスの映画「20世紀のキミ」みたいな作品ですね

ギュビン:僕はウェブドラマですが「恋愛プレイリスト」!

WWD: 意外と穏やかなコンテンツですね。 私はフィルム・ノワールのようなストーリーを想像していたので(笑)。ところで、もうすぐソウルを皮切りに、シンガポール、バンコク、横浜、愛知まで計8都市を訪れ、初のワールドツアーでグローバルファンに会いますが、準備は順調ですか?

ゴヌク:はい、本当に頑張っています。海外ツアーは初めてなので、僕もメンバーもやる気に燃えています。質の高いステージをお見せしたいので、演出からセットリストまで、僕らも積極的に意見をたくさん出しています。

ギュビン:新しい姿をお見せしたいので、今までやらなかった曲もやってみたり、既存の曲の構成を変えたり、振り付けを新しくしたり、いろいろチャレンジしています。

WWD:どうしても海外のファンはなかなか会える機会がないので、現場で感じる熱量も格別だと思います

ゴヌク:そうですね。先日、LAでも感じたのですが、言語が違うのに、私たちだけの応援方法を全部覚えてくれて元気をもらえました。とてもありがたくて涙が出ました。もっと頑張ろうという気持ちも芽生えました。

ギュビン:いつも遠くから応援を送ってくださって、サポートをしてくださるのが簡単なことではないことをよく知っているので、感謝の気持ちと同時に申し訳ない気持ちもあります。海外だけでなく、国内でも音楽放送をするたびに、いつも夜明けから僕たちより早く出てきて待ってくださるファンが多いんです。 そのたびに、もっと頑張らなければならないというモチベーションを得られ、自分自身を引き締めることができます。

WWD:今回のワールドツアーで個人的に一番楽しみにしている都市はどこですか?

ゴヌク:すでに行ったことがあるところもあるし、海外ツアーを通じて初めて行く都市もありますが、本当にすべての都市が特別で楽しみです。 それよりも、8つの都市ごとにすべてのステージができるだけばらつきがないように、コンディションをうまく調整して完璧なパフォーマンスですべてのファンを満足させてあげたいですね。

WWD:インタビューの間中、2人とも話す姿から真面目な普段の性格が垣間見えますね。毅然としているというか....。最近デビュー1周年を迎えましたが、メンバーとはどのように記念日を過ごしましたか?

ゴヌク:僕たちをデビューさせてくれたのはファンの皆さんなので、一緒に記念日を過ごしたいと思い、ライブ放送をしました。トルチャンチ(韓国で赤ちゃんの満1歳の誕生日をお祝いするお祝いの事)だから「ロックフェスティバル」と(笑)(トルチャンチの発音のトルには石という意味もある為)。

ギュビン: 1周年の頃、僕らが日本でスケジュールを組んだときに、みんなで会食をしたんですけど、すき焼きを本当に無我夢中で食べました(笑) 器で塔を作るくらい!

WWD:デビュー以来、息もつかせぬほど走り続けてきましたが、その中でも最も記憶に残るゼロベースワンのハイライトだった瞬間を挙げるとしたら?

ギュビン&ゴヌク:(同時に)今回のカムバックです!

ゴヌク:9人のメンバー全員が一チームで一心同体で動いていますが、アルバムの準備をしていると、たまに意見が分かれることがあるじゃないですか? でも今回はそんなことが全くなく、全メンバーの意思が満場一致で一つになったので、今回のステージはおそらく今まで見せたどのステージよりも輝くと思いますし、私たちもまたどんな感情を感じるのかが楽しみです。

WWD:初めてアイドルを夢見た瞬間を覚えていますか? その頃の自分に一番伝えたいことがあれば教えてください。

ゴヌク:「自分をもっと愛しましょう、ゴヌク君」。最近、愛を受ければ受けるほど、その愛を全部入れられるくらい自分の器が大きくならなければならないと思うんです。 そのためには、まず自分自身を愛せるようにならなければならないと思います。 自分の中心をもっとしっかり固めることで、たくさんいただいた愛をもっと多くの人に分け与えられるようになるはずですから。

ギュビン: 「小さな枠にとらわれずに、高い夢を見よう」。言ったとおりに、思ったとおりになるという歌の歌詞もありますよね。 練習生時代から自分自身に疑問符が多かったんです。「 果たしてデビューできるのか」というのが自分自身に投げかけた最初の疑問符でした。今思えば、その疑問符を消すのは自分の努力次第だったんですね。だから、小さな枠に閉じ込められて悩んでいる時間に、それを実現できる方法を一生懸命探してからやるんだ!と言ってあげたいです。

WWD:歌って踊るのがどうして好きなんですか?

ゴヌク:練習生時代に新人開発チームのチームリーダーが言ってくれた言葉が印象的で、「舞台も中毒になる」という言葉でした。 舞台も中毒だから、舞台に立ちたいなら精進しないといけないんじゃないか、だから頑張れよという意味でのアドバイスだったんですけど、最近、その言葉が身にしみるんです。 疲れているときは3日だけ休みたいと思っていても、いざ宿舎で休む時間ができると、早くスケジュールをこなしたいという気持ちしか浮かばないんです。 何とも言えないくらい強い中毒性があるんです。

ギュビン:僕は実は幼い頃から、これほど自分の適性に合った仕事はないと思いました。ある意味盲目的なんですけど、歌とダンスほど執着して愛を注いだものはないと思います。メンバーと一緒に一緒にいることで得られるエネルギーも好きですし幸せです。

WWD:華やかな反面、過酷な試練もあるのが舞台ですよね。 チーム活動はそんな時にお互いに頼り合えるからいいんだと思います。9人のメンバーがこれだけ結束力のあるチームワークを維持できる秘訣は何ですか?

ゴヌク:僕らのチームは恵まれていて、本当にトラブルがないんです。 僕も宿舎に入る前は、男9人が同じ空間に住んでいて、ずっとくっついているのは大変なんじゃないかと思っていたんですけど、お互いに思いやりがあって、会話が多いから平和にやっていけるんだと思います。

ギュビン:本当にみんな優しくていい人たちばかりで、スケジュールが大変な時でもメンバーと一緒に話したり笑ったりすると元気が出るし、昔から知っている地元の友達のような感じです。

WWD:メンバー同士がお互いに言った言葉の中で、一番印象に残っている言葉があれば教えてください。

ギュビン:ゴヌクが僕に言った言葉で、「一切唯心造」です。すべてのことは考え次第という意味の漢字の言葉です。

ゴヌク:(笑)僕はそのことでギュビンと喧嘩したんです。

WWD: どうして?

ギュビン:海外スケジュールの時、私が体調を崩したことがあったんです。 その時、ゴヌクがそっと近づいてきて、「ギュビン、起きろ。 一切唯心造だ」と言ったんです。 もちろん、いい意味で言ったのは分かっているのですが、その瞬間、とても悔しくて怒りました。 でも、本当に面白いのは、それが効いたのか、すぐに体調が良くなったんです。それ以来、体調が悪い時にその言葉を思い出すと、克服できるようになったんです。

WWD:話を聞けば聞くほど、2人は本当に実の兄弟のようでいいですね。 最後にこれから活動していく上で大切にしていきたいことは何ですか?

ゴヌク:デビュー当時から今までずっと心に決めていることですが、絶対に初心を失わないことです。根の深い木はどんなに強い台風が吹いても抜けないと信じています。

ギュビン:最善を尽くそう。本当に最善を尽くしたかどうかは、自分自身に聞けば答えが出ます。 後悔が残ったら最善を尽くしたわけではないと思います。気楽になった瞬間を警戒し、自分自身を奮い立たせ続けなければと思います。

EDITOR:RUBY KIM
PHOTO:KYUNGYOON RYU
HAIR:HAJUN JANG
MAKE-UP:JEONGHWAN PARK
STYLIST:HANWOOK LEE

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息ぴったりの2人、ゼロベースワンのギュビンとゴヌクが語る、ミニアルバム「シネマ・パラダイス」への情熱とファンへの想い

オーディション番組、「ボーイ プラネット(BOY PLANET)」から誕生した韓国や中国、カナダなどグローバルなメンバーで構成された9人組ボーイズグループ、ゼロベースワン(ZEROBASEONE)。世界を舞台に活躍するグループの中でも実の兄弟のように似ているようで違う2人、ギュビンとゴヌク。彼らの目標は1つだ。ミニ4thアルバム「シネマ・パラダイス(CinemA ParadisE)』でゼロベースワンの新しいチャプターを一緒に描いていく2人の抱負、そして情熱を聞いた。

韓国版WWD(以下、WWD):ユニット・グラビアは初めてですが、今日の撮影はいかがでしたか?

ゴヌク:僕たち2人ともファッションにとても興味があるので、いつか一緒に撮影をしてみたいと思っていたのですが、このような良い機会を与えてくれて本当に嬉しいですし、次にまたこのような機会があれば、今日よりももっと頑張りたいです。

ギュビン:9人のメンバーと全員で撮影した時とはまた違った感じでした。写真もとても気に入りましたし、ゴヌクとファンの皆さんにきれいな姿をお見せすることができそうで、カムバックを控えて個人的にとても気分がいいです。

WWD:今日の写真撮影のコンセプトは似ているようで違う兄弟でしたが、2人には実際の兄弟のような雰囲気がありますね

ゴヌク:不思議なことに、周りのスタッフさんが僕たちの身長が似ているせいか、ギュビンと僕を間違えることが多いんです。 今までなんでなんだろうと思っていましたが、今日の撮影を見て、その理由が分かったような気がします。

ギュビン:考えてみたら私やゴヌクは外見も似ていますが、性格も似ているところがあるようです。インタビューの時にゴヌクと同じ言葉を同時に話すことがよくあるんです。

WWD:さっきのビデオインタビューの際も、質問に答えるのではなく、2人で会話をするようになりましたね。そんな様子を見て、2人の相性がいいなと感じました

ゴヌク:たぶん、笑いのツボが似ているからだと思います。他のメンバーとも仲がいいんですけど、ギュビンとは普段から会話が弾むんです。

ギュビン:そうですね、服、買い物、サッカー、自転車まで趣味や関心が似ています。今日2人だけで撮影して、他のメンバーが嫉妬しちゃうかもしれませんね。

ゴヌク:全然しなさそうですけど(笑)

WWD:ニューアルバムのポスターが公開されましたが、カムバックステージを控えた感想は?

ゴヌク:ドキドキしながらも、ファンの皆さんの反応が楽しみです。

ギュビン:以前より実力が上がったと言われたいので、一生懸命準備しています。

WWD:「シネマ・パラダイス」はどんなコンセプトのアルバムですか?

ギュビン:アルバムを聴くとき、トラックごとに違う感情を感じてほしいという願いを込めたアルバムです。

ゴヌク: ロマンチックコメディーからアクション、青春まで。トラックごとに雰囲気がどんどん変わっていくので、一味違う楽しさを感じていただけると思います。

WWD:今回のアルバム活動を通じて、それぞれが見せたい新しい姿は何ですか?

ゴヌク:個人的にはもう少し熟練した姿をお見せしたいですね。今まではすごく速いテンポの曲を消化して、休む間もなく動くパフォーマンスをしていましたが、今回はステージで少し余裕を持ってビートを感じ、メンバー同士でコミュニケーションする姿をお見せしたいです。 ゼロベースワンがステージ上でどれだけ遊べるかのか、楽しめるのかをお見せするのが目標です。

ギュビン:幸いなことに最近、海外公演に行くことが増えて、メンバーと一緒にモニタリングをするのですが、僕ら自身も以前より息が合ってきたのを感じています。 実力が向上するのは当然ですが、今度はファンの皆さんにステージの支配力という部分でもアピールしたいですね。

WWD:ニューアルバムのタイトル通り、2人で映画を撮るとしたら、どんなストーリーの作品を作ってみたいですか?

ゴヌク:うーん…僕はネットフリックスの映画「20世紀のキミ」みたいな作品ですね

ギュビン:僕はウェブドラマですが「恋愛プレイリスト」!

WWD: 意外と穏やかなコンテンツですね。 私はフィルム・ノワールのようなストーリーを想像していたので(笑)。ところで、もうすぐソウルを皮切りに、シンガポール、バンコク、横浜、愛知まで計8都市を訪れ、初のワールドツアーでグローバルファンに会いますが、準備は順調ですか?

ゴヌク:はい、本当に頑張っています。海外ツアーは初めてなので、僕もメンバーもやる気に燃えています。質の高いステージをお見せしたいので、演出からセットリストまで、僕らも積極的に意見をたくさん出しています。

ギュビン:新しい姿をお見せしたいので、今までやらなかった曲もやってみたり、既存の曲の構成を変えたり、振り付けを新しくしたり、いろいろチャレンジしています。

WWD:どうしても海外のファンはなかなか会える機会がないので、現場で感じる熱量も格別だと思います

ゴヌク:そうですね。先日、LAでも感じたのですが、言語が違うのに、私たちだけの応援方法を全部覚えてくれて元気をもらえました。とてもありがたくて涙が出ました。もっと頑張ろうという気持ちも芽生えました。

ギュビン:いつも遠くから応援を送ってくださって、サポートをしてくださるのが簡単なことではないことをよく知っているので、感謝の気持ちと同時に申し訳ない気持ちもあります。海外だけでなく、国内でも音楽放送をするたびに、いつも夜明けから僕たちより早く出てきて待ってくださるファンが多いんです。 そのたびに、もっと頑張らなければならないというモチベーションを得られ、自分自身を引き締めることができます。

WWD:今回のワールドツアーで個人的に一番楽しみにしている都市はどこですか?

ゴヌク:すでに行ったことがあるところもあるし、海外ツアーを通じて初めて行く都市もありますが、本当にすべての都市が特別で楽しみです。 それよりも、8つの都市ごとにすべてのステージができるだけばらつきがないように、コンディションをうまく調整して完璧なパフォーマンスですべてのファンを満足させてあげたいですね。

WWD:インタビューの間中、2人とも話す姿から真面目な普段の性格が垣間見えますね。毅然としているというか....。最近デビュー1周年を迎えましたが、メンバーとはどのように記念日を過ごしましたか?

ゴヌク:僕たちをデビューさせてくれたのはファンの皆さんなので、一緒に記念日を過ごしたいと思い、ライブ放送をしました。トルチャンチ(韓国で赤ちゃんの満1歳の誕生日をお祝いするお祝いの事)だから「ロックフェスティバル」と(笑)(トルチャンチの発音のトルには石という意味もある為)。

ギュビン: 1周年の頃、僕らが日本でスケジュールを組んだときに、みんなで会食をしたんですけど、すき焼きを本当に無我夢中で食べました(笑) 器で塔を作るくらい!

WWD:デビュー以来、息もつかせぬほど走り続けてきましたが、その中でも最も記憶に残るゼロベースワンのハイライトだった瞬間を挙げるとしたら?

ギュビン&ゴヌク:(同時に)今回のカムバックです!

ゴヌク:9人のメンバー全員が一チームで一心同体で動いていますが、アルバムの準備をしていると、たまに意見が分かれることがあるじゃないですか? でも今回はそんなことが全くなく、全メンバーの意思が満場一致で一つになったので、今回のステージはおそらく今まで見せたどのステージよりも輝くと思いますし、私たちもまたどんな感情を感じるのかが楽しみです。

WWD:初めてアイドルを夢見た瞬間を覚えていますか? その頃の自分に一番伝えたいことがあれば教えてください。

ゴヌク:「自分をもっと愛しましょう、ゴヌク君」。最近、愛を受ければ受けるほど、その愛を全部入れられるくらい自分の器が大きくならなければならないと思うんです。 そのためには、まず自分自身を愛せるようにならなければならないと思います。 自分の中心をもっとしっかり固めることで、たくさんいただいた愛をもっと多くの人に分け与えられるようになるはずですから。

ギュビン: 「小さな枠にとらわれずに、高い夢を見よう」。言ったとおりに、思ったとおりになるという歌の歌詞もありますよね。 練習生時代から自分自身に疑問符が多かったんです。「 果たしてデビューできるのか」というのが自分自身に投げかけた最初の疑問符でした。今思えば、その疑問符を消すのは自分の努力次第だったんですね。だから、小さな枠に閉じ込められて悩んでいる時間に、それを実現できる方法を一生懸命探してからやるんだ!と言ってあげたいです。

WWD:歌って踊るのがどうして好きなんですか?

ゴヌク:練習生時代に新人開発チームのチームリーダーが言ってくれた言葉が印象的で、「舞台も中毒になる」という言葉でした。 舞台も中毒だから、舞台に立ちたいなら精進しないといけないんじゃないか、だから頑張れよという意味でのアドバイスだったんですけど、最近、その言葉が身にしみるんです。 疲れているときは3日だけ休みたいと思っていても、いざ宿舎で休む時間ができると、早くスケジュールをこなしたいという気持ちしか浮かばないんです。 何とも言えないくらい強い中毒性があるんです。

ギュビン:僕は実は幼い頃から、これほど自分の適性に合った仕事はないと思いました。ある意味盲目的なんですけど、歌とダンスほど執着して愛を注いだものはないと思います。メンバーと一緒に一緒にいることで得られるエネルギーも好きですし幸せです。

WWD:華やかな反面、過酷な試練もあるのが舞台ですよね。 チーム活動はそんな時にお互いに頼り合えるからいいんだと思います。9人のメンバーがこれだけ結束力のあるチームワークを維持できる秘訣は何ですか?

ゴヌク:僕らのチームは恵まれていて、本当にトラブルがないんです。 僕も宿舎に入る前は、男9人が同じ空間に住んでいて、ずっとくっついているのは大変なんじゃないかと思っていたんですけど、お互いに思いやりがあって、会話が多いから平和にやっていけるんだと思います。

ギュビン:本当にみんな優しくていい人たちばかりで、スケジュールが大変な時でもメンバーと一緒に話したり笑ったりすると元気が出るし、昔から知っている地元の友達のような感じです。

WWD:メンバー同士がお互いに言った言葉の中で、一番印象に残っている言葉があれば教えてください。

ギュビン:ゴヌクが僕に言った言葉で、「一切唯心造」です。すべてのことは考え次第という意味の漢字の言葉です。

ゴヌク:(笑)僕はそのことでギュビンと喧嘩したんです。

WWD: どうして?

ギュビン:海外スケジュールの時、私が体調を崩したことがあったんです。 その時、ゴヌクがそっと近づいてきて、「ギュビン、起きろ。 一切唯心造だ」と言ったんです。 もちろん、いい意味で言ったのは分かっているのですが、その瞬間、とても悔しくて怒りました。 でも、本当に面白いのは、それが効いたのか、すぐに体調が良くなったんです。それ以来、体調が悪い時にその言葉を思い出すと、克服できるようになったんです。

WWD:話を聞けば聞くほど、2人は本当に実の兄弟のようでいいですね。 最後にこれから活動していく上で大切にしていきたいことは何ですか?

ゴヌク:デビュー当時から今までずっと心に決めていることですが、絶対に初心を失わないことです。根の深い木はどんなに強い台風が吹いても抜けないと信じています。

ギュビン:最善を尽くそう。本当に最善を尽くしたかどうかは、自分自身に聞けば答えが出ます。 後悔が残ったら最善を尽くしたわけではないと思います。気楽になった瞬間を警戒し、自分自身を奮い立たせ続けなければと思います。

EDITOR:RUBY KIM
PHOTO:KYUNGYOON RYU
HAIR:HAJUN JANG
MAKE-UP:JEONGHWAN PARK
STYLIST:HANWOOK LEE

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「ウェイヴ」がアメリカの「ドリームワークス」とコラボ 象徴的な企業ロゴをプリントしたアイテムが登場

「ウェイヴ(WAVE)」はアメリカのエンターテインメント企業ドリームワークス(DreamWorks)との初のコラボレーションアイテムを11月29日に発売する。今年、設⽴ 30 周年を迎える「ドリームワークス」は「シュレック」や「マダガスカル」「カンフーパンダ」「ボス・ベイビー」などの世界中で愛されている作品を製作してきた。また、テレビ事業でもファミリー向けアニメ番組なども手掛けた。

今回のコラボレーションでは1980、90年代にカルチャー・コンプレックスとしてミニシアター、「シネ・ヴィヴァン(CINE VIVANT)」を併設していた「ウェイヴ」が“音と映像の新しい空間“という当時のコンセプトから“映像にスポット“を当てることでコラボが実現。ドリームワークスの象徴的なロゴを使⽤した、ユニセックスのスエット(1万7600円)、ロングスリーブT(1万2100円)、Tシャツ(1万1000円)の3型をラインアップする。

コラボアイテムは「ウェイヴ」オンラインストア、ソフトハイフン“ザ・ハウス“(SOFTHYPHEN “THE HOUSE”)、ザ・コンテンポラリー・フィックス(THE CONTEMPORARY FIX)京都店などで販売する。

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「アールエムエス ビューティー」日本上陸10周年を祝し限定キットの発売など特別企画を開催

「アールエムエス ビューティー(RMS BEAUTY)」は11月、日本上陸10周年を記念し公式オンラインストアでブランドユーザーやスタッフのお気に入りアイテム紹介や限定キットの発売などを含む5つの特別企画を行う。

ゴージャスなバッグが付いた10周年限定キット

11月25日から発売を開始したのは、日本上陸10周年を祝した限定キットの“10th アニバーサリーキット”(8800円)。限定アイテムの“アイライツ クリームアイシャドウ スーパーノバ”、リップチーク3色と、シャンパンローズルミナイザーが入った復刻アイテム“リップチークグロークワッドミニ”、代表作の“ストレートアップ ボリュームマスカラ”に加え、アニバーサリーにふさわしいシャンパンゴールドのバッグをセットにした。

20%オフセールや創設者のメイクアップ動画公開も

11月25日から29日17時には、公式オンラインストアの全品が20%オフになるイベントを行う(限定キット等一部商品を除く)。同日25日12時からはブランドユーザーやスタッフのお気に入りアイテムの公開を行い、26日19時には、ブランドユーザーからの質問にブランド創設者ローズ・マリー(Rose Marie)が答える動画を、27日は、ローズ・マリーがアニバーサリーキットを使ってメイクアップする動画も公開する。

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「アールエムエス ビューティー」日本上陸10周年を祝し限定キットの発売など特別企画を開催

「アールエムエス ビューティー(RMS BEAUTY)」は11月、日本上陸10周年を記念し公式オンラインストアでブランドユーザーやスタッフのお気に入りアイテム紹介や限定キットの発売などを含む5つの特別企画を行う。

ゴージャスなバッグが付いた10周年限定キット

11月25日から発売を開始したのは、日本上陸10周年を祝した限定キットの“10th アニバーサリーキット”(8800円)。限定アイテムの“アイライツ クリームアイシャドウ スーパーノバ”、リップチーク3色と、シャンパンローズルミナイザーが入った復刻アイテム“リップチークグロークワッドミニ”、代表作の“ストレートアップ ボリュームマスカラ”に加え、アニバーサリーにふさわしいシャンパンゴールドのバッグをセットにした。

20%オフセールや創設者のメイクアップ動画公開も

11月25日から29日17時には、公式オンラインストアの全品が20%オフになるイベントを行う(限定キット等一部商品を除く)。同日25日12時からはブランドユーザーやスタッフのお気に入りアイテムの公開を行い、26日19時には、ブランドユーザーからの質問にブランド創設者ローズ・マリー(Rose Marie)が答える動画を、27日は、ローズ・マリーがアニバーサリーキットを使ってメイクアップする動画も公開する。

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小嶋陽菜「前はアイドル、今は社長」 約10年ぶりの写真集「かもしれない」で魅せた久々の“マシュマロボディ”

PROFILE: 小嶋陽菜/heart relation代表取締役CCO

PROFILE: 1988年4月19日生まれ、埼玉県出身。2005年にAKB48の1期生として活動を開始し、17年4月に卒業。現在は、自身がプロデュースしているライフスタイルブランド「ハーリップトゥ」を運営するheart relationの代表取締役CCOを務める。SNSの総フォロワー数は1000万人を超え、憧れのボディーとファッションセンスで、男性のみならず多くの女性からも支持されている。 PHOTO:SHUHEI SHINE

タレントとしてだけでなく、社長としても活躍する小嶋陽菜は10月28日、写真集「かもしれない」(宝島社、3080円)を出版した。AKB48時代の写真集「どうする?」(宝島社)に続く2作品目となり、今回の写真集がラストになる“かもしれない”そうだ。

小嶋は現在タレントとして活動する一方で、ライフスタイルブランド「ハーリップトゥ(HER LIP TO)」のプロデューサー兼heart relationを経営する社長としても注目されており、2024年8月、yutori(東京、片石貴展社長)との資本提携を発表したことは記憶に新しい。今回は、そんな彼女が写真集の見どころやこだわり、“元祖マシュマロボディ”の体作り、社長業の今後などについて聞いた。

キャッチコピーは
“社長、ときどきマシュマロボディ”

WWD:まずは写真集「かもしれない」の見どころを教えてください。

小嶋陽菜(以下、小嶋):約10年ぶりの写真集となるので、最近は会社の社長というイメージが強いと思うんですけど、こういったグラビアの姿は久しぶりにお披露目します。私にとって写真集の発売は、ファンサービスなんです。10年前はアイドル、今は社長。年齢的にも、立場的にもまた当時とは違った自分が出せているかなと思いますね。

WWD:写真集のタイトル「かもしれない」はどのように決めたのか。

小嶋:「かもしれない」は写真集の撮影中にスタッフみんなでよく使っていた言葉で、まさか本当にこのタイトルになるとは思っていなかった。「どうかしてる」という案も出てきたけど、前作のタイトルが「どうする?」だったので、今回もその先を想像させるような言い切らないタイトルが良いんじゃないかということで、「かもしれない」に決まりました。表紙の写真も自分の案が採用されました。

WWD:帯に書いてある“社長、ときどきマシュマロボディ”というキャッチコピーがすてきです。

小嶋:私もこのフレーズがお気に入りで、社長である私じゃないと記せない、とってもうれしいキャッチコピーを付けてもらいました。

WWD:衣装の選定はどのように関わったのか。

小嶋:ほとんどお任せで、衣装の打ち合わせも参加しませんでした。「ハーリップトゥ」の事業に関しては全て私が管理しているんですけど、この写真集は前作とほぼ同じメンバーで撮影に臨んだので、信頼できるスタッフさんばかりでした。だから、「今の私を自由に料理してください!」みたいな気持ちでお願いしました。

WWD:自身の私物もいくつか持参したと聞いている。

小嶋:ランジェリーを集めるのが好きで、少し変わったデザインや海外のかわいらしいものがあったらよく購入しているのですが、家にどうしたらいいか分からないアイテムがたくさんあるので一部持って行ったんです。スタイリストさんとその場で相談して、ロケーションに合うランジェリーを選んで撮影してもらいました。

あとは、ピンクのミュールのミニワンピースも持参しました。かわいいんだけど、どこに着て行けばいいのか分からないデザインで、ずっとクローゼットに眠っていたんです。この撮影で使ってもらえることになって、この子(服)も喜んでいると思います(笑)。

WWD:撮影はスペインで、3日間にわたり行ったそう。かなりハードな日々が続いたとか。

小嶋:私、人一倍体力があるんです。「ハーリップトゥ」の撮影は自分でディレクションからモデルまで担当し、1日に30カット撮ったりするのですが、今回もそのノリで臨んだらさすがにスタッフのみんなは疲れていましたね(笑)。私はできれば朝から夜までずっと撮ってほしいくらい、写真を撮られるのが好きなんですけど(笑)。

WWD:どんな人に読んでもらいたい?

小嶋:男性はもちろん、女性にもぜひ読んでもらいたい。ファッションやヘアメイク、スペインの美しい景色、おしゃれで“映える”写真の構図など、いろいろな角度からこの写真集を楽しんでもらいたいですね。

頼れる時短スキンケアアイテム2品を紹介

WWD:撮影前の体作りはどのくらい追い込んだ?

小嶋:普段は仕事で忙しいので何もしていなかったんですけど、撮影開始1カ月前は週4回ジムに、週2回エステに通ったりしました。また、食事制限は撮影の2週間ほど前に開始して、夜は豆腐に納豆とキムチをかけたものを食べていました。最近はそんなダイエットのお供になるおいしい納豆を探すのにハマっていて、山形の「塩納豆」という商品があるのですが、これが本当においしいんです!

WWD:疲れた日は暴飲暴食したくなりませんか?

小嶋:頭をよく使った日は、めちゃくちゃラーメンが食べたくなります(笑)。仕事中に口寂しくなったときは、コーヒーやプーアール茶を大きな水筒に入れて飲んで、空腹を紛らわしています。

WWD:帰宅が遅くなると、ケアに時間をかけられない日もあるのでは。

小嶋:少しでも早く体をゆっくり休ませることを優先して、ボディーケアやスキンケアをオールインワンアイテムで済ませたり、本当に疲れた日はお風呂に入らず寝てしまう日もあります……。

WWD:美容に対してストイックなイメージがあったので、少し親近感が湧きました(笑)。そんな小嶋さんの頼れる時短スキンケアアイテムは?

小嶋:何もやる気が起きない日や美容のモチベーションが上がらない日の頼れるアイテムは、「コスメデコルテ(DECORTE)」が9月に発売した“薬用 マイクロバーム ローション”です。私はミストタイプを愛用しているのですが、顔にも体にも使えて、1本で化粧水とクリームの2役を担ってくれるんです。

あとは、同じブランドの“リポソーム アドバンスト リペアクリーム”を信頼しています。“3時間多く眠ったような肌へ”とうたっているフェイスクリームで、睡眠不足の翌日でも肌の調子が良いんです。新作のクリームはどんどん登場していますが、これはもう5回くらいリピートしています。

WWD:“マシュマロボディ”の秘訣は?

小嶋:これといってないのですが……豆乳をよく飲むことかな。エストロゲン(女性ホルモン)を増やすことは、女性らしい体作りに深く関わっているとよく聞くので。あずき豆乳が好きで、ラフォーレ原宿と吉祥寺にある豆乳専門店「豆漿日和(どうじゃんびより)」のドリンクがめっちゃおいしいんです!そして、とにかく水分をしっかりと取ること。外側からも内側からも保湿することを心掛けると、水分が満たされているような艶肌に整う気がします。

yutoriとの協業でheart relationはどう変わる?

WWD:ここからは社長業について少し教えてください。スタッフとのコミュニケーションはどのように取っているか。

小嶋:私が直接指導する場面は最近あまりない分、憧れられる存在でいるというのは常日頃意識しています。社長として、仕事面でも、ビジュアル面でも「すてきだな」と思ってもらえるように努力しています。

WWD:フレグランスの新商品発表会に行った際、スタッフ全員で服装からヘアメイク、たたずまいまで「ハーリップトゥ」の世界観を体現していた。

小嶋:そう言ってもらえてうれしい。私は約19年間、表舞台に立ってきた人間なので“魅せ方”にはかなりこだわりを持っています。その一環として個人面談を定期的に行い、スタッフ一人ひとりに合ったアドバイスをしています。

WWD:自身のメンタルケアは?

小嶋:普段からあまり感情の波がないんですよね。元アイドルが社長って、周囲からするとちょっと不安に思う人もいると思うので、ネガティブな姿は見せたくないし、自分がブレてはいけないと思っています。

WWD:yutoriと協業することが決まり、heart relationは今後どう変わっていくのか。

小嶋:yutoriが「自由にしてください」というスタンスなので、今のところすぐに何かしようとは思っていないです。片石社長と「一緒にブランドを作ったりするのも面白いね」という話をしたりしますが、きっとまだ先の話になるかな。

WWD:個人目標は?

小嶋:自分が面白いと思ったことを積極的に取り入れつつ、みんなが驚くような意外性のある仕事をしたいです。また、今までは自分軸で動いてきましたが、これからは下の世代やスタートアップの企業などを応援することもしていきたい。培ってきた自分の経験を、どこかで生かせたらいいなとは思っています。

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「シセイドウ」の“フューチャーソリューションLX”からスキントリートメントUVクリームが登場

資生堂は2025年1月1日、グローバルブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」の最高峰シリーズ“フューチャーソリューション LX”から“スキントリートメントUVクリーム”(52g、1万1550円)を発売する。全国のデパートを中心とした約120店と「シセイドウ」公式サイト、資生堂オンラインストアで取り扱う。

独自成分を配合した防御効果とみずみずしさが特徴

同商品は、なめらかでみずみずしい使い心地と優れた防御効果を兼ね備えたに日中用プロテクターだ。和の植物の秘めた力に着目し、日本古来の植物であるエンメイソウを含む新たな独自成分“ロンジェネビティ サイエンス”を配合。紫外線ダメージやちり・ほこりなどの空気中の微粒子から素肌を守りながら、ハリと艶のある肌に導く。

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「リモワ」が初のLINEスタンプを無料配布 スーツケースとゆるカワな動物が共演

「リモワ(RIMOWA)」は2024年11月26日〜2025年2月17日の期間、ブランド初のLINEスタンプを配布する。同ブランドのLINE公式アカウントを“友だち追加”することで、無料でダウンロードできる。

クリエイターのmakomoとコラボしたオリジナルスタンプ

今回は、クリエイターのmakomoとコラボし、オリジナルのイラストをスタンプに仕上げた。スタンプには、同ブランドのアイコンスーツケース“オリジナル コレクション(Original Collection)”や、今年発売した新作バッグ“オリジナル バッグ(Original Bag)”を身につける動物たちが登場するほか、すべてのスタンプに「リモワ」の“グルーブ(溝)”デザインを取り入れた。

ダウンロードURL

スタンプ一覧

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「TDS」の2WAYアルティメット・スノーブーツ“ニオビウム コンセプト スリー”から新色が登場

「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE、以下TDS)」は、2WAYアルティメット・スノーブーツ“ニオビウム コンセプト スリー(NIOBIUM CONCEPT 3以下、N_C3)”の新色を12月3日に世界同時発売する。価格は4万9500円で、オリーブ&グリーンとブラックの2カラーを用意。日本では、「ニューバランス」の公式オンラインストアをはじめ、東京・日本橋のティーハウスニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)やニューバランス 六本木 19:06などで取り扱う。

“N_C3”は、2023年に初登場した「TDS」のオリジナルフットウエアだ。アッパーは、防水透湿性素材 「イーベント(EVENT)」を採用したアウターシェルと、保温性と撥水性に優れた軽量な中綿「プリマロフト(PRIMALOFT)」仕様のインナーブーツの2重構造で、インナーブーツをアウターシェルから取り外せばルームシューズとして使用できるのが特徴。また、ソールに1990年代のオフロード用トレイルランニングシューズ“MT580”に着想したソールユニットを用い、アウトソールには「ヴィブラム(VIBRAM)」社製アウトソールを装備することで、高い耐久性とグリップ力を実現している。

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「TDS」の2WAYアルティメット・スノーブーツ“ニオビウム コンセプト スリー”から新色が登場

「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE、以下TDS)」は、2WAYアルティメット・スノーブーツ“ニオビウム コンセプト スリー(NIOBIUM CONCEPT 3以下、N_C3)”の新色を12月3日に世界同時発売する。価格は4万9500円で、オリーブ&グリーンとブラックの2カラーを用意。日本では、「ニューバランス」の公式オンラインストアをはじめ、東京・日本橋のティーハウスニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)やニューバランス 六本木 19:06などで取り扱う。

“N_C3”は、2023年に初登場した「TDS」のオリジナルフットウエアだ。アッパーは、防水透湿性素材 「イーベント(EVENT)」を採用したアウターシェルと、保温性と撥水性に優れた軽量な中綿「プリマロフト(PRIMALOFT)」仕様のインナーブーツの2重構造で、インナーブーツをアウターシェルから取り外せばルームシューズとして使用できるのが特徴。また、ソールに1990年代のオフロード用トレイルランニングシューズ“MT580”に着想したソールユニットを用い、アウトソールには「ヴィブラム(VIBRAM)」社製アウトソールを装備することで、高い耐久性とグリップ力を実現している。

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ユニバーサルでタイムレス 数字がモチーフの新ジュエリー“ナンバードット”がデビュー

新ジュエリーブランド「ナンバードット(No.)」がデビューした。同ブランドは、世界共通の数字がモチーフ。0〜9の数字は、ニューヨークを中心に活躍するタイポグラファーであるモシック・ナダフのオリジナルで、各数字が持つ個性と美しさを際立たせたデザインになっている。数字というと、スポーツ選手の背番号のジュエリーといったイメージを持つ人がいるかもしれないが、全世界のあらゆる人に通じるユニバーサルなもの。誰にでも誕生日はあるし、ラッキーセブンやインフィニティ(8)といったラッキーナンバーを信じる人も多い。

18金とダイヤモンドを使用しながらも値頃感たっぷり

18金(イエロー、ローズ)とプラチナ、ダイヤモンドを使用したピアスやイヤカフ、ネックレス、リング、ブレスレットなどを展開。数字の大きさはさまざまで、ダイヤモンドのパヴェを散りばめたものや1石用いたものなどバリエーション豊かにそろえる。価格は、選ぶ数字により異なるが、ピアス(シングル)が約5万円〜、ネックレスが約10万円〜と上質な素材を使用しているにも関わらず、値頃感たっぷりだ。

性別、年齢、国籍を超える全ての人へ

同ブランドのクリエイティブ・ディレクションは、ブライダル中心のジュエリー「カフェリング(CAFERING)」を手掛け、一般社団法人日本ジュエリー業界の常任理事を務める青木千秋ナンバードット代表が娘でエグゼクティブ・プロデューサーである青木今日子と手掛ける。渡辺三津子「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」元編集長がアドバイザーとして参画。青木代表が同ブランドをスタートしたのは、「性別や年齢、国籍を超えた全ての人の幸せを後押ししたい」という思いから。そのため、ユニバーサルに通用する数字をモチーフに選んだ。同ブランドは、コンゴ民主共和国の性暴力被害者を支援するパンジ財団と世界的問題解決を模索する次世代リーダー育成の場であるノーベル平和賞受賞者世界サミットとパートナーシップを結び、継続的な支援をしていく。

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ユニバーサルでタイムレス 数字がモチーフの新ジュエリー“ナンバードット”がデビュー

新ジュエリーブランド「ナンバードット(No.)」がデビューした。同ブランドは、世界共通の数字がモチーフ。0〜9の数字は、ニューヨークを中心に活躍するタイポグラファーであるモシック・ナダフのオリジナルで、各数字が持つ個性と美しさを際立たせたデザインになっている。数字というと、スポーツ選手の背番号のジュエリーといったイメージを持つ人がいるかもしれないが、全世界のあらゆる人に通じるユニバーサルなもの。誰にでも誕生日はあるし、ラッキーセブンやインフィニティ(8)といったラッキーナンバーを信じる人も多い。

18金とダイヤモンドを使用しながらも値頃感たっぷり

18金(イエロー、ローズ)とプラチナ、ダイヤモンドを使用したピアスやイヤカフ、ネックレス、リング、ブレスレットなどを展開。数字の大きさはさまざまで、ダイヤモンドのパヴェを散りばめたものや1石用いたものなどバリエーション豊かにそろえる。価格は、選ぶ数字により異なるが、ピアス(シングル)が約5万円〜、ネックレスが約10万円〜と上質な素材を使用しているにも関わらず、値頃感たっぷりだ。

性別、年齢、国籍を超える全ての人へ

同ブランドのクリエイティブ・ディレクションは、ブライダル中心のジュエリー「カフェリング(CAFERING)」を手掛け、一般社団法人日本ジュエリー業界の常任理事を務める青木千秋ナンバードット代表が娘でエグゼクティブ・プロデューサーである青木今日子と手掛ける。渡辺三津子「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」元編集長がアドバイザーとして参画。青木代表が同ブランドをスタートしたのは、「性別や年齢、国籍を超えた全ての人の幸せを後押ししたい」という思いから。そのため、ユニバーサルに通用する数字をモチーフに選んだ。同ブランドは、コンゴ民主共和国の性暴力被害者を支援するパンジ財団と世界的問題解決を模索する次世代リーダー育成の場であるノーベル平和賞受賞者世界サミットとパートナーシップを結び、継続的な支援をしていく。

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「乾燥さん」“水分力シリーズ”から美容液とミストを発売 乾燥ケアが遠のく春夏にブランドの存在感を高める

スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニー(以下、BCLカンパニー)のベースメイクブランド「乾燥さん(KANSOSAN)」は来春、“水分力シリーズ“から“薬用水分ブライトニングエッセンス”【医薬部外品】(48mL、2640円)と“水分力バリアミスト”(58mL、1540円)を発売する。“薬用水分ブライトニングエッセンス”は2025年1月14日から自社公式ECサイト、プラザ、ロフトで先行発売し、2月4日からドラッグ・バラエティーストアの一部店舗で順次展開する。“水分力バリアミスト”は1月14日から自社公式ECサイトで数量限定で発売し、プラザ、ロフト、ドラッグ・バラエティーストアの一部店舗などで順次展開する。

「乾燥さん」は、乾燥肌の人に向けて肌の乾燥とバリア機能改善にアプローチする商品をラインアップする。皮脂ケアに注力する傾向にある春夏シーズンに新商品を投入する理由を「3月は生活環境の変化が多いためストレスを感じやすく、気候の変化や花粉がある。夏もエアコン下での湿度は低く、肌の乾燥を加速させているケースも多い。内外からくるストレスはバリア機能の低下につながり、外部の刺激を受けやすくなるために肌荒れを引き起こす。また、バリア機能が低下すると肌が水分を溜め込む力がをなくなるため、肌から水分が奪われる。この悪循環に陥らないようにするため、春夏の時期も乾燥ケアが必要だという啓蒙と、保水力を高めるケアを提案すべく発売に至った」と商品開発担当者は説明する。

“水分力シリーズ”は共通して、ヒアルロン酸、アミノ酸、ナイアシンアミド、セラミドを配合し、肌の保水ケアをかなえる。

“薬用水分ブライトニングエッセンス”は、L-アスコルビン酸2-グルコシド、アルブチン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸シカリウムの4種の有効成分を配合。シミと肌荒れを予防し、肌に透明感を与える。肌に潤いを与えるヒアルロン酸やアミノ酸を配合しながらグリシルグリシンを配合することでベタつかない処方とした。石油系界面活性剤やタール色素、アルコールなどをフリーとし、優しい使い心地を実現する。

“水分力バリアミスト”(58mL、1540円)は、日中の乾燥が気になったり花粉が気になったりするタイミングで使用できるミストだ。肌の上に膜を作って花粉やPM2.5などから肌を守る。水溶性セラミド、ナイアシンアミド、吸着型ヒアルロン酸などを配合し、瑞々しい潤いをキープする。ビタミンC誘導体、グリシルグリシンを配合することでペタつかずに保水ケアをかなえる。

“保湿力UVエッセンス”

25年2月4日、“保湿力シリーズ”から“保湿力UVエッセンス”(50mL、1650円)を限定で発売する。自社公式ECサイトで発売し、プラザ、ロフト、その他のドラッグストア・バラエティーショップの一部店舗で順次展開する。

高い紫外線防御力を持ちながらスキンケアのような瑞々しい使用感を実現した。汗や水に強いが石鹸オフができる処方だ。

「乾燥さん」の成長要因は社会情勢と消費者心理

BCLカンパニーは22年以降、売り上げが右肩上がりに伸長しており、24年度は前年比50%増で着地する見込みだ。21年に誕生した「乾燥さん」の売り上げも右肩上がりに推移し、会社の成長を押し上げている。

「乾燥さん」の成長要因について、新型コロナウイルスのパンデミック、不安定な国際情勢、物価の高騰など、ストレスを感じやすい現代社会情勢に「乾燥さん」のコンセプトがマッチしたとマーケティング担当者は分析する。「ストレスを感じると体や肌に影響が出て不安定になりやすい。『乾燥さん』の不安定な肌に寄り添う処方設計やキャラクターを前面に落とし込んだパッケージなどが心に寄り添うブランドとして受けいれられている」(マーケティング担当者)。リアルなSNS情報の影響が強まる化粧品業界で、口コミが多いことも後押ししているという。

今後についてマーケティング担当者は「乾燥肌の定番ブランドとしてのポジションの確立を目指し、毎日使い続けられてリピートしたくなる商品設計を大切にしたい。キャラクター起点のコミュニケーションを強化し、共感と愛着を感じるブランドにしていきたい」と話す。

25年4月8日には、限定品として発売してきた“水分力スキンケア下地”を定番化する予定だ。 春夏時期の乾燥ケアの啓蒙活動を継続し、秋冬だけでなく春夏の時期もブランドのプレゼンス向上を目指す。

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「ゴアテックス」「パタゴニア」らアウトドア関連各社が製品ケアの取り組み強化 PFAS規制背景に

世界的にPFAS(ピーファス)規制が強まっている。PFASは1万種以上あるとも言われる有機フッ素化合物の総称で、安定性が高く水や油をはじく性質が重宝されて、衣料品のはっ水・防水加工にも長らく使われてきた。しかし、分解されづらく環境残留性が高い点が指摘されており、欧州や米国の一部州で規制が先行している。衣料品の中でも特に、高精度のはっ水・防水性能が求められるのがアウトドア領域だ。PFAS規制によって高山や厳しい天候下での着用を想定したハードシェルの性能が落ちるようなことがあっては、人の命にも関わる。高いパフォーマンス性とPFASフリーを両立するため、アウトドア関連各社が製品ケアの面で取り組みを深めている。

防水・透湿・防風性を備え、アウトドアからライフスタイル領域まで数多くのブランドが使用している素材が「ゴアテックス(GORE-TEX)」だ。よく知られているように同素材は3層構造で、メンブレンと呼ぶ真ん中の膜が防水・透湿・防風性能のキモとなっている。「ゴアテックス」は従来、メンブレンと表面加工のはっ水剤にPFASを使用してきたが、10年以上をかけて従来と同じレベルの機能性とPFASフリーを両立する新素材を研究。PFASに代えて延伸ポリエチレン(EXPANDED POLYETHYLENE、略称ePE)を使うメンブレンを開発した。

「ゴアテックス」では、はっ水剤については先行して2018年からPFASフリーへ順次切り替え。メンブレンについては22年秋冬に一般アウトドア向け製品でePEに切り替え、23年秋冬はより高い性能が求められるパフォーマンス製品で切り替えを開始した。24年秋冬時点では、アウトドアのスペシャリスト向けの最高性能が求められる「ゴアテックス プロ」を除いて切り替えが済んでおり、その「ゴアテックス プロ」も25年秋冬は全てePEになる。これでPFASフリーを達成し、連動して「アークテリクス(ARC’TERYX)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」をはじめ多くのブランドもPFASフリーとなる。

「はつ油性は持ち合わせていない」

「ゴアテックス」はePEメンブレンへの切り替えによって、PFASフリーと共に製造過程におけるCO2排出量削減も実現(使用する表地・裏地によって異なるが、Higg MSI測定で従来製品より12〜42%の削減)。また、ePEメンブレンは従来のメンブレンよりも薄く軽くしなやかという特徴を持ち、「ゴアテックス」特有のゴワゴワした肌触りも軽減される。そのように優れた部分は多いが、1点だけ、「フッ素化合物が分子構造的に持つはつ油性(油をはじく性質)だけは、ePEメンブレンもPFASフリーのはっ水剤も持ち合わせていない」(平井真理子 日本ゴア マーケティングコミュニケーション担当)のだという。

はつ油性が無くても、「ゴアテックス」の防水・透湿・防風性が損なわれることはないが、皮脂などの汚れはつきやすくなる。汚れがつくとはっ水性が低下し生地表面が濡れやすくなり、製品内部に水が侵入していなくても、冷たく湿った感覚が生じやすくなるという。ただし、「ゴアテックス」のはっ水性は、自宅やランドリーでの中性洗剤での洗濯と熱処理(乾燥機またはアイロンなど)というケアで回復させることが可能。「ゴアテックス」製品は「洗ってはいけない」「洗うと防水性が落ちる」と思い込んでいる消費者も多いが、実は洗濯を含む日々のケアこそ重要。「ケアが大切と従来から伝えてきたが、はつ油性のないePEではさらに重要」と平井担当。

正しいケアを行えばはっ水性が回復すると共に、汚れの侵入によるシームテープのはがれや3層構造生地のはがれも防ぐことができ、結果的に製品が長持ちする。長持ちさせて使い続けることで、製品のライフサイクル全体としての環境負荷も下がる。

PFASフリーに向けたこうした「ゴアテックス」の変化を消費者に適切に伝えていくために、日本ゴアは今、これまで以上に啓蒙活動にも力を注いでいる。公式サイトなどでももちろん正しいケア方法については発信しているが、10月末に「パタゴニア(PATAGONIA)」「アークテリクス」「ザ・ノース・フェイス」とブランド横断で、報道関係者に向けた「ゴアテックス」の生地構造やケア方法を伝えるイベントを開催。「なるべく多くのブランドと連携し、業界として正しいケアで製品をなるべく長く使ってもらえるよう、ユーザーにしっかり声を届けていくべき」と、阿部功 日本ゴア アカウントマーケティングスペシャリストは開催意図について話す。アウトドアブランドだけでなく、“はっ水回復コース”というメニューを備えたドラム式洗濯機を販売している、パナソニックも巻き込んでいた点もユニークだ。

「パタゴニア」は25年1月に
PFASフリー達成

合同イベントだけでなく、アウトドアブランド各社もユーザーに正しいケアを伝えるためのコミュニケーションをそれぞれで強めている。例えば「パタゴニア」は9月、東京・清澄白河のランドリーを会場に、「ゴアテックス」を含む防水シェルの正しいケア方法をメディア関係者らに伝えるイベントを開催した。検証の結果、ブランドとして最もおすすめできると判断した「ストーム」の中性洗剤やはっ水剤も紹介。「アンケートを行うと防水シェルは洗濯してはだめと思っている人が一定数いる。洗って適切にケアすることで長持ちすることを伝え、洗うことが当たり前なカルチャーにしていきたい」と担当者。「パタゴニア」は10年ほど模索してきたというPFASフリーを、25年1月に達成予定。現時点でPFAS使用製品が残っているのは、フィッシングカテゴリーの一部のみだ。

「アークテリクス(ARC’TERYX)」も9月に、「ゴアテックス」と共にシェルのケア方法を伝える消費者向けのイベントを10日間にわたって実施した。原宿のレンタルスペースに洗濯機や乾燥機を設置し、アドバイスを受けながらユーザー自身で「ゴアテックス」製品を洗濯・乾燥できるというもの。両社タッグでの「ゴアテックス」の機能を伝えるイベントは既に5年目というが、実際にその場で製品を洗える形式にしたのは昨年に続き2回目。「アークテリクス」は11月30日にオープンする新宿の日本最大店舗には常設で洗濯機・乾燥機を設置し、客から製品を預かってのケアも行っていく。


【一括規制には批判の声も】

PFASについて、一括しての規制には疑問の声も上がっている。基本的に規制はしつつも、限定的に使用可能とするのが現実的といった意見もあり、今後規制がどんな方向に進むのかは見えない部分もある。とは言え、例えば国内外で発信力の大きな「ユニクロ(UNIQLO)」は今秋配布のフリーペーパーや公式サイトで、「17年にPFASフリーを達成」と掲出。日本の消費者の間でも「PFAS=避けるべきもの」という認識がここからより深まっていくことは恐らく間違いなく、アウトドアだけでなく日常用衣料も含め、メーカー各社で対応が進む。

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25年春夏トレンドを超薄口で解説!:記者談話室vol.154

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

第154回目となる今回のテーマは、2025年春夏のウィメンズファッショントレンドについて。コロナ禍以降、シーズンごとでの変化が薄らぎ、長期化する傾向のトレンドについて語ります。ファッション&ビューティを主領域とするメディア「WWDJAPAN」記者3人にとっては本丸とも言えるテーマのはずですが、なんだか雲行きが怪しく……。トレンドブックをお読みいただくと理解がより深まります!

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