イザの恒例チャリティーイベントに草刈民代や元K1チャンピオンらも登場

セレクトショップのイザ(IZA)は12月23日、恒例のチャリティーイベント「イザ ピンク クリスマス2024(IZA PINK CHRISTMAS2024)」をザ・リッツ・カールトン大阪で開催した。同イベントは、2007年に乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを伝える啓蒙活動であるピンクリボン運動のチャリティーイベントとしてスタート。今年で17回目を迎えた。今年は俳優の草刈民代が乾杯の音頭をとり、杉本彩ら豪華ゲストによるファッションショーのほか、元K1チャンピオンの小比類巻貴之による特別試合などが会を盛り上げた。寄付金額は過去最高額の301万2000円となった。

乳がんサバイバーによるファッションショーや
元K1チャンピオン比類巻貴之による特別試合も

会は乳がんを経験した女性たちによる「キャンサーギフトコレクション」で幕を開けた。乳がんを経験したサバイバー16人が「コート(CO|TE)」の衣装をまとい登場し、スターシップの「愛はとまらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」に合わせてランウエイを歩いた。辛い治療を受けたり、体に傷を追ったりした経験を乗り越え、真っ直ぐ前を見据えて笑顔で歩くその力強いウォーキングに、会場は終始感動に包まれた。

参加したサバイバーたちは今年、1年間のウォーキングトレーニングも受けた。ショー後にステージに上がった草刈民代は、「皆さんの歩き方を見てどれだけトレーニングを積んだのかがよく分かった。皆さんのランウエイに心を揺さぶられ、胸に込み上げてくるものがあった」とコメントした。

続いて、イザが取り扱う「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」「パトゥ(PATOU)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「デストレー(DESTREE)」の新作をまとった人気モデルが次々に登場するランウエイショーが観客を魅了した。今年は初めてメンズの回も設けてマットローズやネットフリックス(Netflix)のリアリティシリーズ 「ボーイフレンド」に出演のRYOTA、USAK、IKUOらがモデルとして登場した。ショー後には、同シリーズのプロデューサーを務めたモデルのTAIKIが田中タキとともにLBGTQ+をテーマに語り、同性愛の偏見や差別意識を解消していきたいという思いを語った。そのほかにも、モデルのSUMIREとマットが人気のクリスマスソングを歌い上げるパフォーマンスや、タレントのIMALUと、作家で女性のためのセクシュアルグッズショップ「ラブ ピース クラブ」代表の北原みのり、植物療法士でサンルイ・インターナッショナル代表の森田敦子によるフェムテックをテーマにしたトークショーなども行われた。

また元K1チャンピオンの格闘家小比類巻貴之もゲストに駆けつけた。小比類巻は実の姉を乳がんで亡くした経験から、同イベントの趣旨に賛同。30年前に姉が応援に駆けつけた試合で負けた相手であった格闘家の桜木裕司との特別試合をランウェイ上で行い、会場を盛り上げた。

寄付金は日本対がん協会など3団体へ

イベントで集まった301万2000円は、「公益財団法人日本対がん協会 乳がんをなくすほほえみ基金」「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」「公益財団法人ジョイセフ」の3団体に寄付した。

公益財団法⼈⽇本対がん協会の梅⽥正⾏理事⻑は、「がんを経験した人たちがいきいきと明るく社会復帰できるようにがん征圧に取り組み、寄付金を最大限に支援活動に活用していく」と約束。またジョイセフの⼩野美智代デザイン戦略室⻑は、タリバン政権下でアフガニスタンの女性の教育が制限されていることなどについて触れ、まずは世界の現状を知ってほしいと呼びかけた。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの杉本彩理事長は来年の動物愛護管理法の法改正に向け、厳罰化を求める署名活動を行っている最中だと話し、「動物が幸せに暮らせない国では、人間も幸せにはなれません。社会で弱い立場にある動物を私たち人間の問題として、向き合っていかなければいけません」と訴えた。

主催者の田中は、「皆さんの支援に心より感謝する。自分以外の人たちに役に立てることがあるなら、こんなに素敵なことはない。これからも全力で継続するので、よろしくお願いします」と参加者に投げかけた。

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イザの恒例チャリティーイベントに草刈民代や元K1チャンピオンらも登場

セレクトショップのイザ(IZA)は12月23日、恒例のチャリティーイベント「イザ ピンク クリスマス2024(IZA PINK CHRISTMAS2024)」をザ・リッツ・カールトン大阪で開催した。同イベントは、2007年に乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを伝える啓蒙活動であるピンクリボン運動のチャリティーイベントとしてスタート。今年で17回目を迎えた。今年は俳優の草刈民代が乾杯の音頭をとり、杉本彩ら豪華ゲストによるファッションショーのほか、元K1チャンピオンの小比類巻貴之による特別試合などが会を盛り上げた。寄付金額は過去最高額の301万2000円となった。

乳がんサバイバーによるファッションショーや
元K1チャンピオン比類巻貴之による特別試合も

会は乳がんを経験した女性たちによる「キャンサーギフトコレクション」で幕を開けた。乳がんを経験したサバイバー16人が「コート(CO|TE)」の衣装をまとい登場し、スターシップの「愛はとまらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」に合わせてランウエイを歩いた。辛い治療を受けたり、体に傷を追ったりした経験を乗り越え、真っ直ぐ前を見据えて笑顔で歩くその力強いウォーキングに、会場は終始感動に包まれた。

参加したサバイバーたちは今年、1年間のウォーキングトレーニングも受けた。ショー後にステージに上がった草刈民代は、「皆さんの歩き方を見てどれだけトレーニングを積んだのかがよく分かった。皆さんのランウエイに心を揺さぶられ、胸に込み上げてくるものがあった」とコメントした。

続いて、イザが取り扱う「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」「パトゥ(PATOU)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「デストレー(DESTREE)」の新作をまとった人気モデルが次々に登場するランウエイショーが観客を魅了した。今年は初めてメンズの回も設けてマットローズやネットフリックス(Netflix)のリアリティシリーズ 「ボーイフレンド」に出演のRYOTA、USAK、IKUOらがモデルとして登場した。ショー後には、同シリーズのプロデューサーを務めたモデルのTAIKIが田中タキとともにLBGTQ+をテーマに語り、同性愛の偏見や差別意識を解消していきたいという思いを語った。そのほかにも、モデルのSUMIREとマットが人気のクリスマスソングを歌い上げるパフォーマンスや、タレントのIMALUと、作家で女性のためのセクシュアルグッズショップ「ラブ ピース クラブ」代表の北原みのり、植物療法士でサンルイ・インターナッショナル代表の森田敦子によるフェムテックをテーマにしたトークショーなども行われた。

また元K1チャンピオンの格闘家小比類巻貴之もゲストに駆けつけた。小比類巻は実の姉を乳がんで亡くした経験から、同イベントの趣旨に賛同。30年前に姉が応援に駆けつけた試合で負けた相手であった格闘家の桜木裕司との特別試合をランウェイ上で行い、会場を盛り上げた。

寄付金は日本対がん協会など3団体へ

イベントで集まった301万2000円は、「公益財団法人日本対がん協会 乳がんをなくすほほえみ基金」「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」「公益財団法人ジョイセフ」の3団体に寄付した。

公益財団法⼈⽇本対がん協会の梅⽥正⾏理事⻑は、「がんを経験した人たちがいきいきと明るく社会復帰できるようにがん征圧に取り組み、寄付金を最大限に支援活動に活用していく」と約束。またジョイセフの⼩野美智代デザイン戦略室⻑は、タリバン政権下でアフガニスタンの女性の教育が制限されていることなどについて触れ、まずは世界の現状を知ってほしいと呼びかけた。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの杉本彩理事長は来年の動物愛護管理法の法改正に向け、厳罰化を求める署名活動を行っている最中だと話し、「動物が幸せに暮らせない国では、人間も幸せにはなれません。社会で弱い立場にある動物を私たち人間の問題として、向き合っていかなければいけません」と訴えた。

主催者の田中は、「皆さんの支援に心より感謝する。自分以外の人たちに役に立てることがあるなら、こんなに素敵なことはない。これからも全力で継続するので、よろしくお願いします」と参加者に投げかけた。

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「ア ベイシング エイプ®」と「クロット」が20年ぶりのコラボ “チャイニーズ・ジャケット”や“シャークフーディー”など

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」(以下、「ベイプ®」)」は2025年1月3日、20年ぶりとなる「クロット(CLOT)」とのコラボコレクションを発売する。

今回のコラボでは、中国の伝統的なモチーフとモダンなデザインを調和させた特別なアイテムを展開する。ラインアップは、“チャイニーズ・ジャケット”(6万500円)や“シャーク フルジップフーディー”(4万9500円)、“クルーネックスエット”(3万6300円)、“スエットパンツ”(3万3000円)、Tシャツ2型(1万3200円、1万6500円)、スニーカー“シャークスタ”(4万1800円)。「ベイプ ストア®」各店やオンラインストアなどで販売する。

コラボアイテム

“チャイニーズ・ジャケット”は1st カモ(グリーン)とカラーカモ(レッド)のユニークなブレンドが特徴で、「クロット」のシグネチャーである「シルク ロワイヤル」パターンをナイロン素材で表現した。

“シャーク フルジップ フーディー”は、「ベイプ®」のアイコニックなシャークのデザインを再構築し、ドラゴンにアレンジ。フードと袖には「クロット」のワッペンをあしらい、ユニークな要素を加えている。

“クルーネックスエット”は、シャークとドラゴンのグラフィックを組み合わせ、袖にはカラーブロッキングを施している。“スエットパンツ”には、ボールに見立てた「クロット」のロゴをつかむドラゴンの爪が描かれ、遊び心がありながらも洗練された要素を取り入れた。

Tシャツは、コラボレーションオリジナルのカモ柄を全面に配したデザインと、ビッグエイプヘッドの2型を展開する。

“シャークスタ”は、「ベイプ®」のアイコニックなデザインと「クロット」のセンスが調和した特徴的なデザイン。アッパーにはカモと「クロット」のパターンを、タグにはドラゴンの爪を配した。透明なソールにはシャークとドラゴンのグラフィックがあしらわれている。

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「ア ベイシング エイプ®」と「クロット」が20年ぶりのコラボ “チャイニーズ・ジャケット”や“シャークフーディー”など

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」(以下、「ベイプ®」)」は2025年1月3日、20年ぶりとなる「クロット(CLOT)」とのコラボコレクションを発売する。

今回のコラボでは、中国の伝統的なモチーフとモダンなデザインを調和させた特別なアイテムを展開する。ラインアップは、“チャイニーズ・ジャケット”(6万500円)や“シャーク フルジップフーディー”(4万9500円)、“クルーネックスエット”(3万6300円)、“スエットパンツ”(3万3000円)、Tシャツ2型(1万3200円、1万6500円)、スニーカー“シャークスタ”(4万1800円)。「ベイプ ストア®」各店やオンラインストアなどで販売する。

コラボアイテム

“チャイニーズ・ジャケット”は1st カモ(グリーン)とカラーカモ(レッド)のユニークなブレンドが特徴で、「クロット」のシグネチャーである「シルク ロワイヤル」パターンをナイロン素材で表現した。

“シャーク フルジップ フーディー”は、「ベイプ®」のアイコニックなシャークのデザインを再構築し、ドラゴンにアレンジ。フードと袖には「クロット」のワッペンをあしらい、ユニークな要素を加えている。

“クルーネックスエット”は、シャークとドラゴンのグラフィックを組み合わせ、袖にはカラーブロッキングを施している。“スエットパンツ”には、ボールに見立てた「クロット」のロゴをつかむドラゴンの爪が描かれ、遊び心がありながらも洗練された要素を取り入れた。

Tシャツは、コラボレーションオリジナルのカモ柄を全面に配したデザインと、ビッグエイプヘッドの2型を展開する。

“シャークスタ”は、「ベイプ®」のアイコニックなデザインと「クロット」のセンスが調和した特徴的なデザイン。アッパーにはカモと「クロット」のパターンを、タグにはドラゴンの爪を配した。透明なソールにはシャークとドラゴンのグラフィックがあしらわれている。

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「ラッシュ」ロンドン製造工場で手作りの工程を見学&体験 発祥地の1号店も訪問 

先月、「ラッシュ(LUSH)」誕生の地であるイギリスに行ってきました。2007年から行うチャリティープログラム「ラッシュギビング」の寄付金額が1億ポンド(約200億円)を達成したイベント取材(詳しくは12月23日号「WWDBEAUTY」をご覧ください)や、ロンドンのオックスフォードストリートにある3層構造の旗艦店の見学などが目的だったのですが、ロンドンから電車で2時間30分ほど離れたドーセット州プールにある製造工場にも訪れ、徹底してハンドメイドにこだわる製造工程を見学&体験してきました。

プールの製造工場は17の建物(ユニット)で構成し、各ユニットでパリをはじめヨーロッパで販売する商品などをハンドメイドで製造しています。訪れた11月下旬はクリスマス前の繁忙期とのことで1300人程度が働いていましたが、通常は700人前後のスタッフによって商品やサービスなどを生み出しています。

世界6カ国7つある製造拠点「フレッシュ キッチン」の中で、“フレッシュ”と呼ばれる2〜3週間で使い切る商品を製造する工場は限られています。作りたてを届けるため、約20人がフレッシュゾーンで勤務しています。冷蔵庫にはパパイヤやパイナップル、キウイフルーツ、オレンジ、ニンジンなど食べられる果実や野菜が保管されています。ドライフラワーやハーブなどの抽出もフレッシュゾーンの担当者が行います。ちなみに昨年は204kgのアロエベラ、908 kgレモンジュースを使用したそうです。

ハンドメイドによって作られた商品は手で充填します。手で充填する理由は、輸出の場合はラベルに記載されている重量に達しないと輸出できないため容量が合っているか確認するため、原材料が高価なため使用された原料をスタッフが把握するためだといいます。もちろん、ラベル貼りも全て手作業です。充填した商品は消費期限が短いこともあり最小単位で各店舗に発送されます。

「ラッシュ」は砂糖やはちみつ、塩、植物由来のグリセリンなどを用いて合成保存料は使用しません。ラベルに記載されている成分は緑の文字が自然由来成分、グレーが化学成分とラベルにおいても透明性を追求しています。ちなみに日本では薬機法上、単色にする必要があるそうです。

世界で年間3200万個のバスボムを製造

「ラッシュ」を代表する商品の“バスボム”などを製造するユニットは広大な空間が広がっていました。ここではバブルバーやファン(粘土タイプの石けん)なども作られます。昨年バスボムは世界で約3200万個(うち日本は約400万個)を製造。イギリスではバスボムや入浴剤などがセットになったギフト商品は約200万個(日本は約80万個)を製造したそう。各テーブルごとに製造する種類が決められ手作業で形成していきます。

このユニットでバスボム作りを体験できました。雪の結晶を容器に入れ、濃紺の粉体を詰めて完成です。位置がずれないか気をつけながら作るので5分程度かかりましたが、スタッフは1個に1分もかけずに作っていました。作らせてもらったバスボムは店舗で実際に売られるそうで、誰かが手にしてくれるのかと思うと商品が一層愛おしく思えました。

材料をリユース・転用・修理・リサイクルする施設

これまで廃棄物として処理してきた材料を循環する施設「グリーンハブ」を2022年に開設しました。商品や製造、店舗運営で不要となった全てのものを管理、循環しています。例えば、店舗で使用しなくなったタイルや什器を保管したり、製造過程で使用した水を浄化して排水したり、スパで使用するタオルを洗浄するランドリー室を設けたり、フレッシュネスポリシー(製造してから3カ月以内に発送する約束)を外れた商品を保管し、病院や学校、難民などに寄付したりと廃棄しない取り組みを徹底しています。

倫理的行動の責任者が24年の成果を語る

PROFILE: ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター

ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター
PROFILE:  約20年前はキャンペーン活動家として活動。ラッシュに入社後は製造工場で石けん製造を担当した後、発送部門でフォークリフトなども運転。現在は人権や動物の権利擁護、環境保護などラッシュが取り組む全ての倫理的な行動に責任を持つ

ラッシュは動物実験廃止やパッケージレス商品開発、容器リサイクル、倫理的かつ持続可能を越え新たな価値を作っていく方法での原料調達などさまざまな取り組みを徹する中で、ブランドを継承する社員が常にラッシュらしい行動を取り続け、ラッシュがラッシュらしくあり続けるために2018年にエシカル憲章を制定しました。エシカル憲章は動物実験反対、100%ベジタリアン、納税ポリシー、キャンペーンカンパニー、公平な給与、誰もを受け入れる多様性、透明性と外部監査の7つの核で構成しています。その中で2024年は動物実験反対にフォーカスしてきました。科学が発達して代替実験ができるようになり、今こそ動物実験を終わらせる時期だと感じたからです。政治家への働きかけやロビー活動で一定の手応えを得ていいます。25年は気候変動への取り組みにも注力していきます。

「ラッシュ」1号店

「ラッシュ」1号店は、イギリス・ドーセット州プールのハイストリート29番地に今もあります。大型旗艦店と比べるとかなり小規模な店舗ですが、趣がありアットホームな雰囲気。スパも併設されており、ゆったりとした時間を過ごせました。

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「ラッシュ」ロンドン製造工場で手作りの工程を見学&体験 発祥地の1号店も訪問 

先月、「ラッシュ(LUSH)」誕生の地であるイギリスに行ってきました。2007年から行うチャリティープログラム「ラッシュギビング」の寄付金額が1億ポンド(約200億円)を達成したイベント取材(詳しくは12月23日号「WWDBEAUTY」をご覧ください)や、ロンドンのオックスフォードストリートにある3層構造の旗艦店の見学などが目的だったのですが、ロンドンから電車で2時間30分ほど離れたドーセット州プールにある製造工場にも訪れ、徹底してハンドメイドにこだわる製造工程を見学&体験してきました。

プールの製造工場は17の建物(ユニット)で構成し、各ユニットでパリをはじめヨーロッパで販売する商品などをハンドメイドで製造しています。訪れた11月下旬はクリスマス前の繁忙期とのことで1300人程度が働いていましたが、通常は700人前後のスタッフによって商品やサービスなどを生み出しています。

世界6カ国7つある製造拠点「フレッシュ キッチン」の中で、“フレッシュ”と呼ばれる2〜3週間で使い切る商品を製造する工場は限られています。作りたてを届けるため、約20人がフレッシュゾーンで勤務しています。冷蔵庫にはパパイヤやパイナップル、キウイフルーツ、オレンジ、ニンジンなど食べられる果実や野菜が保管されています。ドライフラワーやハーブなどの抽出もフレッシュゾーンの担当者が行います。ちなみに昨年は204kgのアロエベラ、908 kgレモンジュースを使用したそうです。

ハンドメイドによって作られた商品は手で充填します。手で充填する理由は、輸出の場合はラベルに記載されている重量に達しないと輸出できないため容量が合っているか確認するため、原材料が高価なため使用された原料をスタッフが把握するためだといいます。もちろん、ラベル貼りも全て手作業です。充填した商品は消費期限が短いこともあり最小単位で各店舗に発送されます。

「ラッシュ」は砂糖やはちみつ、塩、植物由来のグリセリンなどを用いて合成保存料は使用しません。ラベルに記載されている成分は緑の文字が自然由来成分、グレーが化学成分とラベルにおいても透明性を追求しています。ちなみに日本では薬機法上、単色にする必要があるそうです。

世界で年間3200万個のバスボムを製造

「ラッシュ」を代表する商品の“バスボム”などを製造するユニットは広大な空間が広がっていました。ここではバブルバーやファン(粘土タイプの石けん)なども作られます。昨年バスボムは世界で約3200万個(うち日本は約400万個)を製造。イギリスではバスボムや入浴剤などがセットになったギフト商品は約200万個(日本は約80万個)を製造したそう。各テーブルごとに製造する種類が決められ手作業で形成していきます。

このユニットでバスボム作りを体験できました。雪の結晶を容器に入れ、濃紺の粉体を詰めて完成です。位置がずれないか気をつけながら作るので5分程度かかりましたが、スタッフは1個に1分もかけずに作っていました。作らせてもらったバスボムは店舗で実際に売られるそうで、誰かが手にしてくれるのかと思うと商品が一層愛おしく思えました。

材料をリユース・転用・修理・リサイクルする施設

これまで廃棄物として処理してきた材料を循環する施設「グリーンハブ」を2022年に開設しました。商品や製造、店舗運営で不要となった全てのものを管理、循環しています。例えば、店舗で使用しなくなったタイルや什器を保管したり、製造過程で使用した水を浄化して排水したり、スパで使用するタオルを洗浄するランドリー室を設けたり、フレッシュネスポリシー(製造してから3カ月以内に発送する約束)を外れた商品を保管し、病院や学校、難民などに寄付したりと廃棄しない取り組みを徹底しています。

倫理的行動の責任者が24年の成果を語る

PROFILE: ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター

ヒラリー・ジョーンズ/ラッシュ エシックス・ディレクター
PROFILE:  約20年前はキャンペーン活動家として活動。ラッシュに入社後は製造工場で石けん製造を担当した後、発送部門でフォークリフトなども運転。現在は人権や動物の権利擁護、環境保護などラッシュが取り組む全ての倫理的な行動に責任を持つ

ラッシュは動物実験廃止やパッケージレス商品開発、容器リサイクル、倫理的かつ持続可能を越え新たな価値を作っていく方法での原料調達などさまざまな取り組みを徹する中で、ブランドを継承する社員が常にラッシュらしい行動を取り続け、ラッシュがラッシュらしくあり続けるために2018年にエシカル憲章を制定しました。エシカル憲章は動物実験反対、100%ベジタリアン、納税ポリシー、キャンペーンカンパニー、公平な給与、誰もを受け入れる多様性、透明性と外部監査の7つの核で構成しています。その中で2024年は動物実験反対にフォーカスしてきました。科学が発達して代替実験ができるようになり、今こそ動物実験を終わらせる時期だと感じたからです。政治家への働きかけやロビー活動で一定の手応えを得ていいます。25年は気候変動への取り組みにも注力していきます。

「ラッシュ」1号店

「ラッシュ」1号店は、イギリス・ドーセット州プールのハイストリート29番地に今もあります。大型旗艦店と比べるとかなり小規模な店舗ですが、趣がありアットホームな雰囲気。スパも併設されており、ゆったりとした時間を過ごせました。

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2025年の注目ファッションはアジアの純真【前編】 カザフスタンの“フォークロア×ストリート”

中央アジアに位置するカザフスタン・アルマトイで今秋開催された「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ(Visa Fashion Week Almaty)」に参加してきました。2019年に中央アジア最大の国際的なイベントというコンセプトを掲げてスタートしてから、今回で10シーズンの節目を迎えます。過去5年間にわたり、国内の才能を海外のバイヤーやメディアに紹介し、新興市場を国際的なトレンドと結びつけるクリエイティブなビジネスプラットフォームとして成長してきました。

今回はイベントスペース「ラックスホール(LuxHall)」をメイン会場に、カザフスタン発の14ブランドと隣国ウズベキスタンとジョージアが拠点の4ブランドが加わり、3日間の会期中に計18ブランドが25年春夏コレクションをショー形式で披露しました。私が初参加した19年と比べると、ブランド数に加えてクリエーションとプレゼンテーションのクオリティーも上がり、一般参加の観客をより多く迎えていました。この成功例をもって、同イベントの主催者であるバウイルジャン・シャディベコフ(Bauyrzhan Shadibekov)=CEO兼プロデューサーは、2年前にウズベキスタンの首都タシケントでもファッション・ウイークをスタートし、アゼルバイジャンでの開催準備も進めています。

芽生え始めた野心と才能

とはいえ、カザフスタンから国際的なスターデザイナーはまだ出ていません。私が参加するのは6回目となりますが、これまでコレクションを披露するブランドのほとんどがDtoCビジネスもしくは、メード・トゥ・オーダーのイヴニングドレスを提供するビジネスモデルを基本としており、そもそも海外販路を開拓する野心さえ持っていなかったように記憶しています。それが昨年「ビザ(Visa)」と「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ」の共同プロジェクトである若手デザイナーのコンテスト「ネクスト・デザイナー・フォワード(Next Designer Forward)」が始動してから良い変化を感じます。同コンテストの優勝者とファイナリストによるショーは、他のブランドとは一線を画してコレクションに物語があり、特に社会問題に対する若者の意見も隠喩的に表現しているのです。カザフスタンの神話や伝統衣装に着想しつつ、デイリーウエアとして着用可能なアイテムを織り交ぜ、シワやグランジといった加工とスタイリングは国際的なトレンドともリンクしています。2000年代から時間が止まったようなコンサバティブかつクラシックな世界観のベテランデザイナーとは違い、明らかに視線が世界へと向けられているのが分かります。

個人的注目ブランド3選

その好例が「ネクスト・デザイナー・フォワード」の優勝者である「キミン(KIMMIN)」と、ファイナリストの一人「マリコ(MARIKO)」です。「キミン」のデビューコレクションは、廃棄布やデッドストックの古着をアップサイクルして、カザフスタンの文化である遊牧の精神をストリートスタイルに落とし込みました。一方、アルメニアにルーツを持つマリー・ハイラペティアン(Marie Hayrapetyan)が手掛ける「マリコ」は、アルメニア・シュニク地方を象徴する花をモチーフに、この国の伝統的な編み物と織物、そして自然風景をスーツやシャツといった現代的なウエアに反映させています。

また、ロシアと韓国出身のクリエイティブ集団による「フズ(FUZZZ)」は、今季のアルマトイで最も評価を得たブランドです。わずか80gのウィンドブレーカーや、ツバが折りたたみ式のキャップなど、スポーツウエアから引用したテクニカルな高機能素材を多用し、ストリートとミリタリーを交差させた日常着で構成。モデルが怒ったように闊歩したり、互いにぶつかり合ったりする印象的なショー演出に加え、デザイナーの友人で韓国のアイドルグループWINNER元メンバーの歌手ナム・テヒョン(Nam Tae-hyun)が来場するなど、セレブリティーゲストを巻き込んだ話題作りにも国際的なブランドを目指す野心を感じました。

地域に根ざした、ユニークな作り手が数多く存在するのがカザフスタンです。遊牧民族の伝統と、若者らしい視点で捉えたストリートウエアがミックスした新感覚のスタイルに刺激を受けました。一方で、イベント会場では“自然体”や“ノンシャラン”といったムードとは無縁のゲストが集い、一張羅にメイクもヘアもしっかり決め込んだの気合いの入りっぷりを眺めるのが楽しみの一つ。自己表現する喜びが全身から溢れ出るゲストたちから、ファッションが英気を養い自信をもまとわせる、その力を思い知りました。カザフスタンはまだまだ発展途上ではあるものの、デザイナーも市場も経験を積んで成熟し、引き算を学んで洗練されてくれば、フォークロアとストリートを掛け合わせた新世代のスタイルが世界へと広がる可能性を秘めています。少し時間はかかるかもしれませんが、今後の発展に期待しています。

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2025年の注目ファッションはアジアの純真【前編】 カザフスタンの“フォークロア×ストリート”

中央アジアに位置するカザフスタン・アルマトイで今秋開催された「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ(Visa Fashion Week Almaty)」に参加してきました。2019年に中央アジア最大の国際的なイベントというコンセプトを掲げてスタートしてから、今回で10シーズンの節目を迎えます。過去5年間にわたり、国内の才能を海外のバイヤーやメディアに紹介し、新興市場を国際的なトレンドと結びつけるクリエイティブなビジネスプラットフォームとして成長してきました。

今回はイベントスペース「ラックスホール(LuxHall)」をメイン会場に、カザフスタン発の14ブランドと隣国ウズベキスタンとジョージアが拠点の4ブランドが加わり、3日間の会期中に計18ブランドが25年春夏コレクションをショー形式で披露しました。私が初参加した19年と比べると、ブランド数に加えてクリエーションとプレゼンテーションのクオリティーも上がり、一般参加の観客をより多く迎えていました。この成功例をもって、同イベントの主催者であるバウイルジャン・シャディベコフ(Bauyrzhan Shadibekov)=CEO兼プロデューサーは、2年前にウズベキスタンの首都タシケントでもファッション・ウイークをスタートし、アゼルバイジャンでの開催準備も進めています。

芽生え始めた野心と才能

とはいえ、カザフスタンから国際的なスターデザイナーはまだ出ていません。私が参加するのは6回目となりますが、これまでコレクションを披露するブランドのほとんどがDtoCビジネスもしくは、メード・トゥ・オーダーのイヴニングドレスを提供するビジネスモデルを基本としており、そもそも海外販路を開拓する野心さえ持っていなかったように記憶しています。それが昨年「ビザ(Visa)」と「ビザ・ファッション・ウイーク・アルマトイ」の共同プロジェクトである若手デザイナーのコンテスト「ネクスト・デザイナー・フォワード(Next Designer Forward)」が始動してから良い変化を感じます。同コンテストの優勝者とファイナリストによるショーは、他のブランドとは一線を画してコレクションに物語があり、特に社会問題に対する若者の意見も隠喩的に表現しているのです。カザフスタンの神話や伝統衣装に着想しつつ、デイリーウエアとして着用可能なアイテムを織り交ぜ、シワやグランジといった加工とスタイリングは国際的なトレンドともリンクしています。2000年代から時間が止まったようなコンサバティブかつクラシックな世界観のベテランデザイナーとは違い、明らかに視線が世界へと向けられているのが分かります。

個人的注目ブランド3選

その好例が「ネクスト・デザイナー・フォワード」の優勝者である「キミン(KIMMIN)」と、ファイナリストの一人「マリコ(MARIKO)」です。「キミン」のデビューコレクションは、廃棄布やデッドストックの古着をアップサイクルして、カザフスタンの文化である遊牧の精神をストリートスタイルに落とし込みました。一方、アルメニアにルーツを持つマリー・ハイラペティアン(Marie Hayrapetyan)が手掛ける「マリコ」は、アルメニア・シュニク地方を象徴する花をモチーフに、この国の伝統的な編み物と織物、そして自然風景をスーツやシャツといった現代的なウエアに反映させています。

また、ロシアと韓国出身のクリエイティブ集団による「フズ(FUZZZ)」は、今季のアルマトイで最も評価を得たブランドです。わずか80gのウィンドブレーカーや、ツバが折りたたみ式のキャップなど、スポーツウエアから引用したテクニカルな高機能素材を多用し、ストリートとミリタリーを交差させた日常着で構成。モデルが怒ったように闊歩したり、互いにぶつかり合ったりする印象的なショー演出に加え、デザイナーの友人で韓国のアイドルグループWINNER元メンバーの歌手ナム・テヒョン(Nam Tae-hyun)が来場するなど、セレブリティーゲストを巻き込んだ話題作りにも国際的なブランドを目指す野心を感じました。

地域に根ざした、ユニークな作り手が数多く存在するのがカザフスタンです。遊牧民族の伝統と、若者らしい視点で捉えたストリートウエアがミックスした新感覚のスタイルに刺激を受けました。一方で、イベント会場では“自然体”や“ノンシャラン”といったムードとは無縁のゲストが集い、一張羅にメイクもヘアもしっかり決め込んだの気合いの入りっぷりを眺めるのが楽しみの一つ。自己表現する喜びが全身から溢れ出るゲストたちから、ファッションが英気を養い自信をもまとわせる、その力を思い知りました。カザフスタンはまだまだ発展途上ではあるものの、デザイナーも市場も経験を積んで成熟し、引き算を学んで洗練されてくれば、フォークロアとストリートを掛け合わせた新世代のスタイルが世界へと広がる可能性を秘めています。少し時間はかかるかもしれませんが、今後の発展に期待しています。

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英王室一家が恒例のクリスマス礼拝へ キャサリン妃は今年も「アレキサンダー・マックイーン」で出席

チャールズ国王(King Charles III)をはじめとするイギリスのロイヤルファミリーは12月25日(現地時間)、イングランド東部のノーフォーク・サンドリンガムにあるセント・メアリー・マグダレン教会で行われる恒例のクリスマス礼拝に出席した。

キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)は、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のフォレストグリーンのコートを主役に、同色の「ジーナ・フォスター(GINA FOSTER)」の帽子、タータンチェックの一種である“ブラック・ウオッチ”のスカーフをコーディネート。「アレキサンダー・マックイーン」は、ここ数年のクリスマスでセレクトするなど、同妃のお気に入りブランドだ。今月6日に主催したキャロルサービス“Together at Christmas”での、鮮やかな赤のダブルブレストコートも注目を集めたばかり。また、“ブラック・ウオッチ”もクリスマスに選ぶことが多く、過去にはダークブルーとグリーンのチェック柄の「アレキサンダー・マックイーン」のコートドレスを着用したこともある。

また、カミラ王妃(Queen Camilla)もフォレストグリーンのルックをセレクトし、カラフルな鳥の羽のブローチをつけたピーグリーンの帽子でコーディネートを完成させた。手には、「シャネル(CHANEL)」の黒いハンドバッグを合わせた。

今年は、1月にチャールズ国王ががんの一種に罹患していると診断されたことを発表。そして3月には、キャサリン皇太子妃ががんと診断され化学療法を受けていることを公表し、大きな話題となった。現在2人は公務に復帰しているものの、今年はファミリーにとって心配の絶えない一年となり、クリスマスの集まりはいつにも増してハートフルなイベントとなった。

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2024年に登場した“カプセルトイコスメ”を振り返り! ミニチュアチャーム、本当に使えるコスメまで

カプセルトイとコスメブランドのコラボレーションにより、定番アイテムをミニチュア化したカプセルトイが多数登場した2024年。特にバンダイの“ガシャポン”が積極的にタッグを組んでいた。

カプセルトイ市場に参入したコスメブランドは、「キャンメイク(CANMAKE)」や「マジョリカ マジョルカ(MAJOLICA MAJORCA)」、韓国発の「ブイティー(VT)」などの人気ブランド。この記事では、24年に販売していた“カプセルトイコスメ”を一挙に振り返る。

あのブランドの人気商品がミニチュア化!

まずは、バンダイで展開した“ガシャポン”を紹介。ブランドロゴやふたが開くなどのギミックも細かく再現されており、美容好きな人のハートをガッチリと掴んだ。

「キャンメイク」は再販するほどの人気ぶり

発売日:2024年2月第4週〜
料金:1回300円

「WWDJAPAN」の編集部内でまず最初に話題に上がったのは、「キャンメイク」だ。“マシュマロフィニッシュパウダー”や“グロウフルールチークス(ブレンドタイプ)”などのアイコニックな商品をミニチュアチャームにした。あまりの人気ぶりで、7月に再販。リップのキャップやチークのふたを開けることができるなど、本格的なギミックも注目を集めた。

「マジョリカ マジョルカ」はマスカラコームまで完全再現

発売日:2024年12月第3週〜
料金:1回300円

「マジョリカ マジョルカ」も登場。アイコニックなデザインのアイシャドウは本物同様ケースから取り出すことができ、チークは蓋を開いて中のパフを、 “マジョロマンティカ”は中のスパチュラを取り出せる。“ラッシュエキスパンダー”の取り出せるコームは特徴的な形状まで再現した。

「ブイティー」のトライアルキットは本物さながら

発売日:2024年10月第3週〜
料金:1回300円

グリーンのパッケージに、虎の絵が特徴的な韓国のコスメブランド「ブイティー」。23〜24年に話題となった天然のマイクロニードルを配合した美容液“リードルショット”はもちろんのこと、本物さながらのパウチ仕様の“シカ トライアルキット”もお目見えする。

絵本の世界観をそのまま落とし込んだ「ロレッタ」

発売日:2024年5月第3週〜
料金:1回300円

絵本のような世界観のかわいらしいパッケージに定評があるヘアケアブランド「ロレッタ(LORETTA)」からも、ミニチュアコレクションが登場。ブランドらしい温かみあるデザインを表現する為に、“ベースケアオイル”やグロススプレーの“キラキラシュー”は実際のパッケージ同様に、イラスト部分の淵を手でちぎったような質感になるよう、ギザギザに仕上げた。

「ボタニスト」「ヨル」のミニチュアシャンコン

発売日:2024年9月15日
料金:1回300円

ヘアケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」と「ヨル(YOLU)」のシャンプーボトルもミニサイズに。ポンプ部分は実際にプッシュできるギミック付きで、高クオリティーだ。

ブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を発売

バンダイのほか、グッズの企画、製造、販売を行っているブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を販売した。

本物と見比べたい「シピシピ」の“ガラスプランパー”

発売日:2024年8月22日
料金:1回500円

ふくれながプロデュースしているコスメブランド「シピシピ(CIPICIPI)」。クッションファンデーションやリップなど全5種の中でも、目を引いたのはきらめくパッケージの“ガラスプランパー”だ。水面のようなデザインはそのままで、本物のコスメと並べて楽しめそう。

「アンドビー」はINIのファンも注目

発売日:2024年7月26日
料金:1回500円

「アンドビー(&BE)」は化粧下地やリップ、メイクスポンジなどの5種類を用意。ロゴの部分など細かい部分まで再現している。SNSでは、ブランドのアンバサダーを務めているINIのファン“MINI”も販売機を探し求める様子が見られた。

バンダイは「本当に使える」マルチカラーパウダーを発売

“ガシャポンコスメ”の中でも異彩を放っていたのは、バンダイのガシャポンシリーズ「ポンデクルール(PON DE COULEUR)」だ。実際に使えるコスメが出てくるもので、現在はアイシャドウやチーク、ハイライターとして使えるマルチカラーパウダーを展開している。

コラボレーションするアニメやキャラクターに合わせて、天面のデザインから色味まで全てオリジナルで制作しているという。

「サンリオキャラクターズ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

サンリオの人気シリーズ「甘えんぼナミダ」デザインのサンリオキャラクターズが描かれている。それぞれのキャラクターに合ったカラーパウダーをセットしており、中でもシナモロールのデザインはブルー系の色味でハイライターとしても使用可能だ。見た目もかわいいが、意外と使い勝手が良い。

「おジャ魔女どれみ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

アニメ「おジャ魔女どれみ」といえばの変身アイテムや衣装をパッケージ天面に施した。暖色系の5色を用意し、ピンク系はチークとしても、ブラウンはアイブロウパウダーやシェーディングとしても使用できそうだ。

「星のカービィ」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

丸いフォルムが特徴のカービィにぴったりのデザインと色味を採用。使いやすいピンク系だけでなく、オレンジやラベンダーも用意し、「普段手に取らない新しい色と出合ってほしい」という思いも込めている。

「モフサンド」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

キャラクターうさにゃんらが登場する「モフサンド」は、華やかなピンクやオレンジなどのカラー5色をそろえた。

「たまごっち」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

平成レトロブームの再燃を象徴する「たまごっち」もお目見え。「たまごっち」本体をイメージしたデザインやドット絵のデザインで、ピンクレッドやコーラルオレンジなどを用意している。

「クレヨンしんちゃん」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

グレープカラーやソーダブルー、アニメに出てくるお菓子「チョコビ」カラーのビターブラウンもなどを含む全5色。天面には、主人公しんちゃんや愛犬シロなどのキャラクターが描かれている。

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2024年に登場した“カプセルトイコスメ”を振り返り! ミニチュアチャーム、本当に使えるコスメまで

カプセルトイとコスメブランドのコラボレーションにより、定番アイテムをミニチュア化したカプセルトイが多数登場した2024年。特にバンダイの“ガシャポン”が積極的にタッグを組んでいた。

カプセルトイ市場に参入したコスメブランドは、「キャンメイク(CANMAKE)」や「マジョリカ マジョルカ(MAJOLICA MAJORCA)」、韓国発の「ブイティー(VT)」などの人気ブランド。この記事では、24年に販売していた“カプセルトイコスメ”を一挙に振り返る。

あのブランドの人気商品がミニチュア化!

まずは、バンダイで展開した“ガシャポン”を紹介。ブランドロゴやふたが開くなどのギミックも細かく再現されており、美容好きな人のハートをガッチリと掴んだ。

「キャンメイク」は再販するほどの人気ぶり

発売日:2024年2月第4週〜
料金:1回300円

「WWDJAPAN」の編集部内でまず最初に話題に上がったのは、「キャンメイク」だ。“マシュマロフィニッシュパウダー”や“グロウフルールチークス(ブレンドタイプ)”などのアイコニックな商品をミニチュアチャームにした。あまりの人気ぶりで、7月に再販。リップのキャップやチークのふたを開けることができるなど、本格的なギミックも注目を集めた。

「マジョリカ マジョルカ」はマスカラコームまで完全再現

発売日:2024年12月第3週〜
料金:1回300円

「マジョリカ マジョルカ」も登場。アイコニックなデザインのアイシャドウは本物同様ケースから取り出すことができ、チークは蓋を開いて中のパフを、 “マジョロマンティカ”は中のスパチュラを取り出せる。“ラッシュエキスパンダー”の取り出せるコームは特徴的な形状まで再現した。

「ブイティー」のトライアルキットは本物さながら

発売日:2024年10月第3週〜
料金:1回300円

グリーンのパッケージに、虎の絵が特徴的な韓国のコスメブランド「ブイティー」。23〜24年に話題となった天然のマイクロニードルを配合した美容液“リードルショット”はもちろんのこと、本物さながらのパウチ仕様の“シカ トライアルキット”もお目見えする。

絵本の世界観をそのまま落とし込んだ「ロレッタ」

発売日:2024年5月第3週〜
料金:1回300円

絵本のような世界観のかわいらしいパッケージに定評があるヘアケアブランド「ロレッタ(LORETTA)」からも、ミニチュアコレクションが登場。ブランドらしい温かみあるデザインを表現する為に、“ベースケアオイル”やグロススプレーの“キラキラシュー”は実際のパッケージ同様に、イラスト部分の淵を手でちぎったような質感になるよう、ギザギザに仕上げた。

「ボタニスト」「ヨル」のミニチュアシャンコン

発売日:2024年9月15日
料金:1回300円

ヘアケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」と「ヨル(YOLU)」のシャンプーボトルもミニサイズに。ポンプ部分は実際にプッシュできるギミック付きで、高クオリティーだ。

ブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を発売

バンダイのほか、グッズの企画、製造、販売を行っているブシロードクリエイティブも“カプセルトイコスメ”を販売した。

本物と見比べたい「シピシピ」の“ガラスプランパー”

発売日:2024年8月22日
料金:1回500円

ふくれながプロデュースしているコスメブランド「シピシピ(CIPICIPI)」。クッションファンデーションやリップなど全5種の中でも、目を引いたのはきらめくパッケージの“ガラスプランパー”だ。水面のようなデザインはそのままで、本物のコスメと並べて楽しめそう。

「アンドビー」はINIのファンも注目

発売日:2024年7月26日
料金:1回500円

「アンドビー(&BE)」は化粧下地やリップ、メイクスポンジなどの5種類を用意。ロゴの部分など細かい部分まで再現している。SNSでは、ブランドのアンバサダーを務めているINIのファン“MINI”も販売機を探し求める様子が見られた。

バンダイは「本当に使える」マルチカラーパウダーを発売

“ガシャポンコスメ”の中でも異彩を放っていたのは、バンダイのガシャポンシリーズ「ポンデクルール(PON DE COULEUR)」だ。実際に使えるコスメが出てくるもので、現在はアイシャドウやチーク、ハイライターとして使えるマルチカラーパウダーを展開している。

コラボレーションするアニメやキャラクターに合わせて、天面のデザインから色味まで全てオリジナルで制作しているという。

「サンリオキャラクターズ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

サンリオの人気シリーズ「甘えんぼナミダ」デザインのサンリオキャラクターズが描かれている。それぞれのキャラクターに合ったカラーパウダーをセットしており、中でもシナモロールのデザインはブルー系の色味でハイライターとしても使用可能だ。見た目もかわいいが、意外と使い勝手が良い。

「おジャ魔女どれみ」

発売日:2024年3月第3週〜
料金:1回500円

アニメ「おジャ魔女どれみ」といえばの変身アイテムや衣装をパッケージ天面に施した。暖色系の5色を用意し、ピンク系はチークとしても、ブラウンはアイブロウパウダーやシェーディングとしても使用できそうだ。

「星のカービィ」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

丸いフォルムが特徴のカービィにぴったりのデザインと色味を採用。使いやすいピンク系だけでなく、オレンジやラベンダーも用意し、「普段手に取らない新しい色と出合ってほしい」という思いも込めている。

「モフサンド」

発売日:2024年4月〜
料金:1回500円

キャラクターうさにゃんらが登場する「モフサンド」は、華やかなピンクやオレンジなどのカラー5色をそろえた。

「たまごっち」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

平成レトロブームの再燃を象徴する「たまごっち」もお目見え。「たまごっち」本体をイメージしたデザインやドット絵のデザインで、ピンクレッドやコーラルオレンジなどを用意している。

「クレヨンしんちゃん」

発売日:2024年11月〜
料金:1回500円

グレープカラーやソーダブルー、アニメに出てくるお菓子「チョコビ」カラーのビターブラウンもなどを含む全5色。天面には、主人公しんちゃんや愛犬シロなどのキャラクターが描かれている。

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「キス」と「ニューマニュアル」が初タッグ ビジュアルには俳優の笠松将を起用

「キス(KITH)」は1月2日11時、東京・原宿の古着店ベルベルジンの藤原裕がディレクターを務めるブランド「ニューマニュアル(NEW MANUAL)」と初のコラボコレクション“キス フォー ニューマニュアル(Kith for New Manual)”を発売する。同コレクションは、「キス トウキョウ」限定で、抽選販売を行う。なお、各アイテムの販売価格、カラー展開、サイズ等の詳細情報は発売まで非公開。

ビンテージのデニムを上品にアレンジ

同コレクションでは、デニムのジャケットとパンツをラインアップ。ジャケットは、藤原裕が1930年代初期のカウボーイジャケットをベースにアイデアを出したもので、全体にビンテージ加工を施しつつも、襟元にはベージュのディアスキンを使用することで上品に仕上げた。また、左袖には「ニューマニュアル」のボタンをあしらった。

パンツは、「キス トウキョウ」でディレクターを務める俣野純也が長年愛用した1970年代のペインターパンツに着想を得て制作。太めのシルエットをすっきりとアレンジすることで縦落ち感を表現した。

キャンペーンビジュアルには、俳優の笠松将を起用した。

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伊「ブリオーニ」と小さな村の挑戦 テーラリングで文化をつなぎ、未来を仕立てる

「ブリオーニ(BRIONI)」は、イタリア・アブルッツォ州ペンネにテーラリングスクール「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア・ナザレノ・フォンティコリ (Scuola di Alta Sartoria Nazareno Fonticoli Fonticoli)」を今秋開校した。同校設立の背景を現地取材すると、同ブランドが掲げるマニフェスト“スローラグジュアリー”の概念と、テーラリングを通じて描く未来が見えた。

なぜ小村ペンネに開校したのか

ペンネは「ブリオーニ」創設者ナザレノ・フォンティコリ(Nazareno Fonticoli)の出身地であり、有数のテーラーを輩出してきた仕立て屋の村でもある。ローマから車で約3時間の距離に位置する自然豊かな環境で、現在の人口は約1万人。かつては、村で職に就くなら農家か仕立て屋かというほどテーラーが生活に根付いており、仕立て屋の村としての歴史は1000年以上にも及ぶと言われている。フォンティコリ自身も熟練のテーラーで、ビジネスパートナーのガエタノ・サヴィーニ(Gaetano Savini)と共に1945年に「ブリオーニ」をローマで創業すると、59年には故郷ペンネに自社工房を、85年にはテーラーリング学校「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア」を設立した。新スクールの前身となる同校では、テーラリングの技術に加え、歴史や地理、数学といった科目も含み、生徒の年齢は14歳から17歳という、義務教育の一環である教育内容だった。学校を卒業して「ブリオーニ」の工房に就職する生徒もおり、ペンネが長年培ってきた技術の継承や雇用創出にも貢献してきた。

「ブリオーニ」のメディ・ベナバジ (Mehdi Benabadji)CEOは、「本校の再開は、イタリアのクラフツマンシップを支援・保護するためにが長年取り組んできた活動をさらに推進するもの。これらの取り組みは、伝統と職人技、そして“スローラグジュアリー”の精神のもと、製品作りにとどまらない技術や価値を次世代に継承したいという強い思いから生まれている。私たちが追求する全ての活動は、現代ファッションのスピードに抗い、メゾンの基本理念を尊重、遵守することを目指している」と述べている。

文化をつなぐ手厚い支援

同校はコロナ禍の休校を経て、2024年9月に創業者の名を冠した「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア・ナザレノ・フォンティコリ」として再び開校すると、衣服制作にのみ焦点を当てた年間1300時間、週5日の授業内容に変更した。初年度は、2年コースの入学試験を通過した女性10人、男性6人の生徒を迎えている。中にはフランスからの留学生や、「ブリオーニ」勤務の両親の背中を見て自身もテーラーの道を志したという23歳もいた。授業は同ブランドのマスターテーラーや技術講師の指導のもと、縫製からパターンメーキング、裁断までの手仕事の技術や、機械を用いた制作工程も学ぶ。「ブリオーニ」のメソッドや高品質の生地を使いながら学べるものの、卒業後の進路選択は自由だ。生徒は就職先で高待遇を得るために、テーラリングの総合的な技術を身に付ける。

学生への支援も手厚い。初年度の生徒16人には入学金3000ユーロの85%を負担する奨学金を授与し、1 年目の中間試験および2 年目の最終試験に合格した場合は、入学金全額を奨学金で支給して、費用を返還するという。企業としては学校の運営費はもちろん必要ではあるものの、入学金や授業料での利益以上に、文化の継承や雇用創出に長期的な価値を見出しているのだろう。実際、ペンネに構える「ブリオーニ」のファクトリーには前身学校の卒業生も多く、数百人のプロフェッショナルが同ブランドの美しいテーラリングを支えている。現在「ブリオーニ」のチーフマスターテーラーとしてテーラリング部門を率いるアンジェロ・ペトルッチ(Angelo Petrucci)も、同校の一期生である。人から人へ、手から手へ受け継がれた技術と文化が、結果的にブランドの強固な基盤となる――巨大コングロマリッドによる生産拠点の買収合戦とは一線を画す、時間をかけたラグジュアリーの継承だ。

生活を豊かにするテーラリング

「ブリオーニ」のテーラリングを評する“美しい”という抽象的な表現の内側には、歴代テーラーたちのクラフツマンシップと、時代に合わせて進化を遂げてきたミリ単位のディテールがある。180工程を経て完成するジャケット、40工程のスラックス、2cm後ろにずらし可動域を確保したショルダーライン、59種類の輸出国の気候に合わせて変える芯地、73%を表に出さないよう手縫いしたステッチ、15分かけて1つを完成させるボタンホールなど、ペンネと共にゆっくりと時間をかけて積み重ねてきたノウハウと、卓越した技術を一着一着に込めている。

最大の強みであるテーラリングは、「ブリオーニ」のビジネスを1945年の創業以来支えてきた。売り上げの主軸であるビスポークをはじめ、ノルベルト・スタンフル(Norbert Stumpfl)=デザイン・ディレクターによるプレタポルテ、最近ではウィメンズやフレグランス・コレクションの立ち上げなど、商品ラインアップを拡充している。華美なデザインが多くない分、通好みという印象もあるだろう。しかし、実際に袖を通したり、ファッション・ウイークで披露する新作の豊かな表現を目の当たりにしたりすると、幅広い層にとって身近なモノ作りであることが分かる。「ブリオーニ」が小さな村と60年以上にわたってゆっくり培ってきたラグジュアリーは、これからも時代に左右されることなく、次世代へとつながり、世界中の誰かを豊かにする服作りで未来を築いていくのだろう。学校関係者は力強く言い切った。「ペンネはわれわれにとっての心臓である」と。

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