「キングセイコー」初のグローバルアンバサダー鈴木亮平がバンコクの新作発表イベントに登壇

セイコーウオッチは7月18日、「キングセイコー(KING SEIKO)」初のグローバルアンバサダーに俳優の鈴木亮平を迎えたことを記念し、タイ・バンコクでプレミアイベントを開催し、同ブランドの最新シリーズ“ヴァナック(VANAC)”もお披露目した。鈴木は国内外の多彩な作品に出演し、特に映画「シティーハンター」などは世界的なストリーミングサービスが配信、アジアを中心に知名度は高い。セイコーウオッチは今後、国内は大谷翔平、そして海外では鈴木を活用して「キングセイコー」の知名度アップを図る。アジアのハブで、経済成長著しく、多くのメディアが集うとの理由でバンコクでの開催を決めた。奇しくもキング、王が統率するタイでの開催となった。

イベントには同社の内藤昭男社長が登壇し、鈴木のグローバルアンバサダー起用について改めて「国内外のさまざまな作品と真摯に向き合い、常にベストを尽くしているインターナショナルヒーロー。『キングセイコー』のブランドフィロソフィーである、伝統とイノベーションを盛り込んで最も新しいクラシックを目指す『The Newest Classic』の世界観を体現している」と説明。合わせて1972年に初登場したシリーズの復活版として、鮮やかなカラーリングや多面形のケースデザインなど、先鋭的なスタイルを打ち出した“ヴァナック”復活の経緯を説明した。“ヴァナック”のレギュラーモデル3種は、東京の現代の景色、「夕暮れ時」「真夜中」「日の出」を表現したパープル、ネイビー、シルバーのダイヤルが特徴だ。時計は既に販売しており、価格はいずれも39万6000円。

鈴木は、「1960年代のヴィンテージ『キングセイコー』を愛用している。時計づくりに対する一切の妥協を許さない姿勢に強く惹かれている」とブランドの姿勢に共感。「俳優として、先人が積み上げてきたクラシックな演技をリスペクトし学んだ上で、自分ならではの新しいスタイルを作っていきたい」と「The Newest Classic」への思いも語った。初めて見た“ヴァナック”は、「大胆で斬新。個性的な色にも驚いた」というが、「数多くのモデルの中から“ヴァナック”を選んだ、セイコーの挑戦にも感銘を受けた。本物でありながら、挑戦的で大胆なところも気に入っている」と続ける。歴史遺産好きの鈴木は、「バンコクの大都会にも、アユタヤの遺跡にも、もちろん東京のような大都会でも、(『キングセイコー』が誕生した工場がある)亀戸のような下町でも、どんなスタイルにも、オケージョンにも合う時計」と話した。

「WWDJAPAN」はイベントの直後、鈴木に話を聞いた。

「大胆、でも中身は本物という精神性」を表現したい

「WWD」:大事な時間、時とは、どんな瞬間か?

鈴木亮平(以下、鈴木):仕事が忙しい時は、車での移動中も大事な時間。誰かに運転してもらいながらリラックスしたり、自分が運転していてもセリフのことを考えたり、動く景色を楽しみながら移動する時も、今は大事な時間だと思っている。

「WWD」:そんなとき、腕にあってほしい腕時計とは?

鈴木:全てはTPOだが、元々ビンテージの時計が好き。「キングセイコー」は2本のビンテージを持っていて、いい意味で控えめなので、時計に目立って欲しくない時に身につける。一方、新作の“ヴァナック”は、自己主張のある時計。いずれも国産で、日本で生まれ育った自分のアイデンティティやルーツとのつながりも感じている。

「WWD」:時計を選ぶ時の基準や考え方は?

鈴木:まず、哲学や歴史が知りたい。自分の生き方と合うかどうか?を考えている。デザインや市場価値ではなく、「それが自分に合うかどうか?」。「どう生きるか?」「どう生きていきたいか?」を考えている自分にふさわしい時計を選びたい。

「WWD」:どう生きていきたいと思っている?

鈴木:まずは俳優として本物でありたいので、やはり歴史ある本物なブランドのモデルを選びたい。「キングセイコー」にはいろんなモデルがあり、(腕に付けている)パープルの“ヴァナック”のようになかなか人と被らない時計もある。職人たちが真面目に作りながら、“それだけじゃない何か”にも挑戦しているところは、割と自分に近いと思っていて、共鳴している。だから実は「キングセイコー」が復活すると聞いた時は、最初は少し寂しい気持ちもあった(笑)。「俺だけの」から「みんなの」になっちゃうの!?という気持ち。そんな自分が、今はグローバルアンバサダーとして、「みんなの『キングセイコー』になるため」の活動をするんだから面白い。特に“ヴァナック”は、人によっても、国によっても、受け止められ方はさまざまだと思っている。いい意味で「置きにいってないから」。保守的なだけでは、「キングセイコー」もきっと“ヴァナック”を復活させていない。でも、あえて今は“ヴァナック”に挑んでいる。そんな精神性と、「でも、中身は本物」という根幹を表現していきたい。

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「キングセイコー」初のグローバルアンバサダー鈴木亮平がバンコクの新作発表イベントに登壇

セイコーウオッチは7月18日、「キングセイコー(KING SEIKO)」初のグローバルアンバサダーに俳優の鈴木亮平を迎えたことを記念し、タイ・バンコクでプレミアイベントを開催し、同ブランドの最新シリーズ“ヴァナック(VANAC)”もお披露目した。鈴木は国内外の多彩な作品に出演し、特に映画「シティーハンター」などは世界的なストリーミングサービスが配信、アジアを中心に知名度は高い。セイコーウオッチは今後、国内は大谷翔平、そして海外では鈴木を活用して「キングセイコー」の知名度アップを図る。アジアのハブで、経済成長著しく、多くのメディアが集うとの理由でバンコクでの開催を決めた。奇しくもキング、王が統率するタイでの開催となった。

イベントには同社の内藤昭男社長が登壇し、鈴木のグローバルアンバサダー起用について改めて「国内外のさまざまな作品と真摯に向き合い、常にベストを尽くしているインターナショナルヒーロー。『キングセイコー』のブランドフィロソフィーである、伝統とイノベーションを盛り込んで最も新しいクラシックを目指す『The Newest Classic』の世界観を体現している」と説明。合わせて1972年に初登場したシリーズの復活版として、鮮やかなカラーリングや多面形のケースデザインなど、先鋭的なスタイルを打ち出した“ヴァナック”復活の経緯を説明した。“ヴァナック”のレギュラーモデル3種は、東京の現代の景色、「夕暮れ時」「真夜中」「日の出」を表現したパープル、ネイビー、シルバーのダイヤルが特徴だ。時計は既に販売しており、価格はいずれも39万6000円。

鈴木は、「1960年代のヴィンテージ『キングセイコー』を愛用している。時計づくりに対する一切の妥協を許さない姿勢に強く惹かれている」とブランドの姿勢に共感。「俳優として、先人が積み上げてきたクラシックな演技をリスペクトし学んだ上で、自分ならではの新しいスタイルを作っていきたい」と「The Newest Classic」への思いも語った。初めて見た“ヴァナック”は、「大胆で斬新。個性的な色にも驚いた」というが、「数多くのモデルの中から“ヴァナック”を選んだ、セイコーの挑戦にも感銘を受けた。本物でありながら、挑戦的で大胆なところも気に入っている」と続ける。歴史遺産好きの鈴木は、「バンコクの大都会にも、アユタヤの遺跡にも、もちろん東京のような大都会でも、(『キングセイコー』が誕生した工場がある)亀戸のような下町でも、どんなスタイルにも、オケージョンにも合う時計」と話した。

「WWDJAPAN」はイベントの直後、鈴木に話を聞いた。

「大胆、でも中身は本物という精神性」を表現したい

「WWD」:大事な時間、時とは、どんな瞬間か?

鈴木亮平(以下、鈴木):仕事が忙しい時は、車での移動中も大事な時間。誰かに運転してもらいながらリラックスしたり、自分が運転していてもセリフのことを考えたり、動く景色を楽しみながら移動する時も、今は大事な時間だと思っている。

「WWD」:そんなとき、腕にあってほしい腕時計とは?

鈴木:全てはTPOだが、元々ビンテージの時計が好き。「キングセイコー」は2本のビンテージを持っていて、いい意味で控えめなので、時計に目立って欲しくない時に身につける。一方、新作の“ヴァナック”は、自己主張のある時計。いずれも国産で、日本で生まれ育った自分のアイデンティティやルーツとのつながりも感じている。

「WWD」:時計を選ぶ時の基準や考え方は?

鈴木:まず、哲学や歴史が知りたい。自分の生き方と合うかどうか?を考えている。デザインや市場価値ではなく、「それが自分に合うかどうか?」。「どう生きるか?」「どう生きていきたいか?」を考えている自分にふさわしい時計を選びたい。

「WWD」:どう生きていきたいと思っている?

鈴木:まずは俳優として本物でありたいので、やはり歴史ある本物なブランドのモデルを選びたい。「キングセイコー」にはいろんなモデルがあり、(腕に付けている)パープルの“ヴァナック”のようになかなか人と被らない時計もある。職人たちが真面目に作りながら、“それだけじゃない何か”にも挑戦しているところは、割と自分に近いと思っていて、共鳴している。だから実は「キングセイコー」が復活すると聞いた時は、最初は少し寂しい気持ちもあった(笑)。「俺だけの」から「みんなの」になっちゃうの!?という気持ち。そんな自分が、今はグローバルアンバサダーとして、「みんなの『キングセイコー』になるため」の活動をするんだから面白い。特に“ヴァナック”は、人によっても、国によっても、受け止められ方はさまざまだと思っている。いい意味で「置きにいってないから」。保守的なだけでは、「キングセイコー」もきっと“ヴァナック”を復活させていない。でも、あえて今は“ヴァナック”に挑んでいる。そんな精神性と、「でも、中身は本物」という根幹を表現していきたい。

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モデル歴半年でパリコレ 「ヴァレンティノ」を歩いた日本人モデル板倉源にインタビュー

PROFILE: (いたくら・げん)2003年生まれ、愛知県出身。身長188センチ。小学5年生の頃にアメリカで半年、続いてスペインで約4カ月を過ごす。高校卒業後はロンドンの大学へ進学し、現在は大学1年生。ロンドンのモデル事務所XDIRECTNに所属している

モデル歴わずか半年でパリコレのランウエイを歩き、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のショーやキャンペーンに起用された日本人モデル、板倉源をご存知だろうか。ロンドンの大学で経営学を学びながらモデルとして活動する23歳の彼は、TikTokに投稿している動画でも注目を集めている。「大学休んで『ヴァレンティノ』の撮影に行った2日間」や「バイトを1カ月でクビになったブランドのモデルの仕事が決まった話」、「パリコレ初挑戦日記」など、モデルのリアルな裏側を映した動画が人気だ。再生回数が200万回を超えるものもある。

ビッグメゾンを歩き、順風満帆に見える彼だが、自身のTikTokに投稿した「パリコレ撃沈した1週間」という動画では、「ファッション・ウイークの大半は、事務所からの連絡をまだかまだかとスマホを見つめる時間。良いこともあれば、悔しいこともある」とリアルな本音を明かしている。そんな成功も挫折も、飾らない言葉で発信してきた彼に、モデルを始めてからの1年半を振り返ってもらった。2026年春夏パリ・ファッション・ウイークのオーディションを回る合間、滞在先のパリのホテルからオンラインでインタビューに応じてくれた。

WWD:モデルを目指すようになったきっかけは?

板倉源(以下、板倉):母が昔、ショールームのモデルみたいなのをしていたんです。その影響もあって、小さい頃からファッションには興味がありました。特にファッションショーを見るのが好きで、服そのものよりもショーの雰囲気に引かれました。自分はたまたま身長にも恵まれていたので、自然とモデルを目指すようになりました。

日本のモデル事務所には1つも受からなかった

WWD:日本でのモデルの経験は?

板倉:実は日本のモデル事務所には1つも受からなかったんです。高校卒業後にロンドンの大学に行くことは決まっていたんですけど、海外で活動するなら日本にマザー事務所があったほうがいいと思って、いくつか日本の事務所を受けたんです。でも全部落ちました。

それでもどうしてもモデルをやってみたくて、東コレのサイトに載っていたブランドの連絡先に片っ端から直接メールを送りました。結果的に「メゾンオルタナティブ(MAISON ALTERNATIVE)」というブランドのショーに出られることになって、名古屋から行きました。日本でモデルとして活動したのは、その一度だけです。

WWD:日本での経験がほとんどないなか、ロンドンに行った後はどのように動いたのか?

板倉:日本では事務所に受からなかったので、ロンドンに行ってからは自分で動くしかないと思って、すぐに事務所探しを始めました。

ロンドンではウォークインといって、事務所に直接行ってオーディションを受けられるスタイルがあったので、1日3〜4社くらい回りました。その場で「ごめんなさい」って断られることも多かったし、結局20社以上に応募した。でも返信が返ってきたのは4件ぐらいで、運よく今の事務所に決まった感じです。

WWD:事務所を決めるうえで、一番大変だったことは?

板倉:やっぱり一番きつかったのはメンタルですね。モデルズドットコムっていうサイトがあって、ロンドンやパリの事務所が全部載っているんですけど、それを上から順にどんどん受けていきました。でも、落ちるたびにチャンスがどんどん減っていく感覚で、「このままどこにも受からなかったら、俺、ファッション嫌いになっちゃうんじゃないかな」って思うくらい、けっこう落ち込んだりもしました。

でも、やっぱりファッションが好きだし、もしモデルになれなかったら、これからショーを見ても、素直に楽しめなくなるんじゃないかって思って。きっと羨ましさが勝ってしまうだろうなって、不安はすごくありましたけど、無事に事務所が決まったときは、本当に嬉しかったです。

WWD:事務所に入ってからは?

板倉:僕の事務所はけっこう放任主義というか、「これをやって」と指示されることがあまりなくて、基本は“待ち”なんです。最初の数カ月はずっと何もなくて焦りました。

11月に事務所と契約して、最初の仕事が入ったのは翌年の1月。その次が2月で、その後は6月のパリのファッションウイークまで何もありませんでした。最初の半年で仕事は2件だけ。「こんなもんかって」とちょっと落胆しました、正直。

WWD:ロンドンでモデルとしての初仕事は?

板倉:ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの卒業生によるプロジェクトの撮影でした。いわゆる学生のコレクションです。次の仕事は、ロンドン・ファッション・ウイークで、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins)の院生による卒業コレクションのランウエイで歩きました。

初のパリコレは「リック・オウエンス」

WWD:そして次の仕事がパリコレだった?

板倉:そうです。2025年春夏の「リック・オウエンス(RICK OWENS)」のショーでした。

WWD:初のパリコレ歩いてみてどうだった?

板倉:リハーサルに行ってみたらモデルがものすごい人数いて、「あれ?なんだこれ?」って思ってたら、20人くらいが並んで歩く形式のショーだと分かって、「うわ、そっち系か」って(笑)。モデルとしての露出は少なくなるので、少し残念だったんですけど、でもショーとしては本当にかっこよくて、出られてよかったなって思います。

WWD:初のパリコレでは何件くらいオーディションを受けたのか?

板倉:正確な数は覚えてないけど、20件くらいは行ったと思います。“ニューフェイス”と呼ばれる、初めてファッション・ウイークに出る新人モデルは、キャスティングが一番多いんです。まだ誰にも知られていない“新しい顔”だからこそ、キャスティングディレクターもまずは一度見ておきたいという感じ。逆に、何シーズンか経験を重ねて「この子はもう知ってる」ってなると、オーディションに呼ばれなくなることもあるんです。

だから、最初のシーズンが一番オーディションの数は多かったし、すごく重要なんです。僕は「リック・オウエンス」の後に、公式スケジュールではないけど「ロンバート(ROMBAUT)」を歩いたりしました。

「目の前にミケーレがいて。もう、意味分からなかったです」

WWD:その後「ヴァレンティノ」に起用された?

板倉:アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が就任してから初めてのショーで、事務所から急に電話がかかってきて「明日、『ヴァレンティノ』のオーディションでパリ行ける?」って言われて、2日後くらいにパリに行ってオーディションを受けました。

WWD:「ヴァレンティノ」のショーが決まった時は、どう感じた?

板倉:あんまり覚えてないんですけど、でもモデルってファーストシーズンが一番大事だから、有名なモデルってだいたいファーストシーズンで大きいブランドにドカンと出るんです。「プラダ(PRADA)」でデビューとか、「グッチ(GUCCI)」でデビューとか。でそのままビッグメゾンを総なめして、トップモデルになる。

僕のファーストシーズンは、完全にダメってほどじゃないけど、正直有名なブランドにはほぼ出られなかったので「あ、俺はそのレベルまではいけないんだな」って、うっすら自覚してました。だから、「ヴァレンティノ」が決まったときは、ちょっと希望が見えたというか、純粋にすごく嬉しかったです。

WWD:ショーの現場はどうだった?

板倉:いやもう、ビッグメゾンはレベルが違いました。まずオーディションからして、モデルを世界中から呼んで、交通費も宿泊費も全部出して。フィッティング会場でキャスティングするんですけど、その時点で目の前にミケーレがいるんですよ。高校生のとき、彼のグッチのショーをひたすら見て「すげえ世界観だな」って思ってた人が、目の前にいて。もう意味分からなかった(笑)。

周りを見渡せば有名なモデルばかりだし、バックステージのカオス感、ゲストの豪華さ、会場の空気感、音楽、セット、全部が異次元でした。ショーが始まると、バックステージにあるモニターで見られるんですけど、音楽と空気と自分がそこにいる実感が一気に押し寄せてきて、感情が込み上げてきて。泣きそうになって「ダメだ」って押し込めました(笑)。ほんと感動しました。

WWD:夢がかなった瞬間だった。

板倉:そうですね。モデルを始めたときに掲げてた目標が、「誰もが知ってるブランドで歩くこと」と「ワールドワイドキャンペーンに出ること」そして「雑誌の表紙を飾ること」だったんですよ。そのうちの1個がかなった瞬間で、信じられなかったですね。

WWD:歩いてる最中はどんな感情だった?

板倉:めちゃくちゃ緊張しました。実はそれまで、ファッションショーってそこまで緊張しないなって思ってたんです。でも「ヴァレンティノ」のときは違いました。ショーが始まる前から、足ガクガク(笑)。最初のコーナー曲がるまで、ずっと震えてました。

WWD:そこまで緊張した理由は?

板倉:「ヴァレンティノ」のショーって、ランウエイがめっちゃ複雑で。それを絶対間違えちゃダメっていうプレッシャーが一番大きかったです(笑)あと「絶対に転ばないように」って思ってました。実際はそんなに転ぶことなんてないのに、なぜかすごく転んでる姿を思い浮かべてしまうんですよね。

WWD:ゲストの豪華さにも圧倒された?

板倉:ショーが始まる前、バックステージにアナ・ウィンター(Anna Wintour)が服を見に来たり、モニターでもゲストが来る様子が映ってるから、「あ、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)来てる」とか。実際にランウェイ歩いてるとき、エルトン・ジョン(Elton John)が目の前に座ってて、「やば!」って思いながら、歩いてました(笑)。

WWD:歩き終わったあとはどんな気持ちだった?

板倉:「もう終わっちゃった」って感覚のほうが強かったです。楽しかったけど、あっけなく終わっちゃって。「もっと味わいたかったな」って。準備から含めるとすごい時間かけてるのに、ショー自体は意外とすぐに終わっちゃうじゃないですか。でもそれまでには、自分の中で「ここ歩いたら人生変わる」くらいの思いがありました。

WWD:その後も「ヴァレンティノ」に呼ばれた?

板倉:はい。キャンペーンにの前にも、世には出ない「ヴァレンティノ」のルックブックを作るフィッティングの仕事が入りました。ローマのオフィスに呼ばれて、飛行機もホテルも全部手配してくれて、2日間ミケーレと一緒に服を着て、写真を撮ってルックを作りました。

WWD:そのフィッティングは、ショーに出た全員が呼ばれるわけではない?

板倉:だと思いますね。僕が行った時は、他に4人くらい呼ばれていて、全員ショーを歩いたモデルでした。1人あたり1日8時間くらい、ずっと着替えては撮って、着替えては撮っての繰り返しで。めちゃくちゃ濃い時間でした。

WWD:日本人が選ばれるのはなかなか難しい?

板倉:今回のショーは80ルックくらいあって、そのうち20くらいがメンズ。その中でアジア人は僕を含めて3人だけ。日本人1人、中国人1人、韓国人1人っていう感じでした。

WWD:そして広告キャンペーンにも出ることになったと。

板倉:そうです。1週間ローマでモデル数人で撮影をしました。自分が写った広告を街中で見かけた時はなんとも言えない嬉しさがありましたね。

WWD:パリコレに挑戦してみて、今何を思うのか?

板倉:やっぱり昔から憧れていた世界だったし、「パリコレ」って世界一大きいファッション・ウイークの中で、モデルとして挑戦できること自体が、すごくありがたいことなんだろうなって、いつも思ってます。

ただ、やっぱり他のモデルと比べちゃいます。1シーズンで10本以上ショーに出る人もいる。でも逆に、遠くから来て、1つもショーに出られずに帰る人もいる。その狭間で、自分はいつもメンタルと戦いながらやっています。

WWD:ショーに出られるのはごくひと握り、厳しい世界だ

板倉:まずモデルを目指している人が沢山いることに驚きました。今まではモデルってもっと限られた人だけがなるものだと思ってたから、こんなにたくさんモデルになりたい人がいるんだって、ちょっと衝撃でした。

モデルの数も多いけど、ショーに出られる枠は本当に少ない。たとえばアジア人モデルって、80ルック中20がメンズだとしても、アジア人は3人とか。しかもその数枠を、世界的に有名なモデルたちが当然のように獲得していく。残りの1枠、2枠って感じです。

WWD:そうした中で、「ヴァレンティノ」のショーにもキャンペーンにも起用された。自分自身ではなぜ選ばれたと思う?

板倉:ほんとに分かんないです(笑)。モデル業界って「なんでこの人が活躍して、あの人は活躍できないのか」って、正直よく分からないと思います。時代の流れや流行の顔もあるし、正直『ヴァレンティノ』に自分が合っていた」っていうことしか理由が見つからない。たまたまです本当に。

WWD:ブランドがどんなモデルを求めてるか、モデル側には分からない?

板倉:そう。だから自分で努力して掴むっていうより、もう事務所から来たオーディションを淡々と受け続けるしかない。最低限できるのは、体のメンテナンスくらい。スタイルとか身長とか骨格とか、正直「生まれ持ったもの」によるのがほとんど。だから舞い上がることもないし、ただ運が良かったんだなって。

WWD:ちなみに、「ヴァレンティノ」のオーディションの時、なにか言葉をかけられた?

板倉:いや、本当に何も言われないんですよ(笑)。「遠くからありがとう」って受付の方に言われたくらいで。

WWD:オーディションはどれくらいの時間?

板倉:オーディションだけだったら30秒とかですね(笑)。3時間並んで、10秒で「Thank you」って返される世界です。何も言われないし、反応もない。でもそれが毎日何件もあって、どんどん選択肢が狭まっていく。けっこうメンタルにきます。

WWD:メンタルを保つのが大変そうだ

板倉:本当にそうですね。僕の周りにも、日本人でかっこいいモデルの友だちがたくさんいて「この人絶対売れるだろうな」って思ってた人が、ファーストシーズンで1本もショー出られなかったり。その逆もある。なんでこんなに売れてるか分からないって思うこともあるし、だからこそ自分も「何を目指せばいいか分かんない」っていうのが正直なところです。今は、モデルのために何かを頑張るっていうより、「自分の人生をちゃんと歩むこと」の中にモデルがある、くらいのバランスでやっています。

WWD:TikTokでは素直でリアルな発信が人気を集めている。反響も大きかったのでは?

板倉:そうですね。最初はけっこう気軽な気持ちだったんです。「ロンドンの大学生」と「パリコレのモデル」っていう、2つのワードを組み合わせたらバズるんじゃないかなっていう、ほんとに軽いノリで。

「ヴァレンティノ」のオーディションのことを投稿して、100万回ぐらい再生されました。でも最近は仕事が少なくて、上げるネタがなくなってきてるんですよ。だから今はちょっと厳しい状況です(笑)。

いずれは動画コンテンツにも力を入れたいと思っていて、海外だとモデルがTikTokで注目を集めて、インフルエンサーとしてファッション業界に関わっているんですけど、そういう存在って日本にはまだ少ない気がしていて。

WWD:これからモデルを目指す人や、パリコレを目指す人に向けて、経験者として伝えたいことは?

板倉:これは言ってもしょうがないのかもしれないんですけど、モデルだけに夢中になるのはあまりおすすめしません。生まれ持った身体に左右される部分が大きくて、自分の努力だけではどうにもならないことも多い。僕のTikTokにも「身長160センチだけどパリコレ目指してます」とか「170センチでもいけますか?」というコメントが来ますが、正直かなり厳しいと思います。悲しいけどこれが現実です。努力や気合いで乗り越えられる世界じゃないからこそ、モデル1本にこだわりすぎないことが大事だと思います。

WWD:今後の目標は?

板倉:ファーストシーズンがあまりうまくいかなくて、一度は自分の限界を認めてたんです。でも「ヴァレンティノ」のショーを歩かせてもらって、「あれ、自分いけるかも」と思えて、そこから仕事も増えてきました。だからと言って、ビッグメゾンを次々に歩けるかといえばそうでもなくて、最近はもう「ヴァレンティノ」にも呼ばれなくなって。結局、自分の限界をもう一度認めざるを得ないというか、トップのトップにはいけないんだろうなって実感しています。

だから今は、モデルとしての気持ちの入れ方を少しゆるめて、大学のことや、将来的にファッション業界の別の仕事ができたらと思っています。もともとバックステージに憧れてモデルを始めたところがあるので、いずれは自分の意思でバックステージを動かせるような立場、たとえばプロダクションやクリエイティブの仕事で、ファッション業界に関われたらうれしいです。

WWD:日本でもモデルとして活動したい?

板倉:もちろんしたいです。「日本で有名になりたい」という気持ちもあって、TikTokも日本語で発信してますし、日本のファッション業界に対しては、どこか心残りというか、憧れがありますね。

高校卒業前に日本の事務所に入りたくていくつか受けたんですけど、結局どこにも受からなくて。だからこそ、今も日本の事務所を探しています。東コレにはまた絶対出たいです。日本のファッション業界に少しでも関われたら、すごくうれしいです。

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モデル歴半年でパリコレ 「ヴァレンティノ」を歩いた日本人モデル板倉源にインタビュー

PROFILE: (いたくら・げん)2003年生まれ、愛知県出身。身長188センチ。小学5年生の頃にアメリカで半年、続いてスペインで約4カ月を過ごす。高校卒業後はロンドンの大学へ進学し、現在は大学1年生。ロンドンのモデル事務所XDIRECTNに所属している

モデル歴わずか半年でパリコレのランウエイを歩き、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のショーやキャンペーンに起用された日本人モデル、板倉源をご存知だろうか。ロンドンの大学で経営学を学びながらモデルとして活動する23歳の彼は、TikTokに投稿している動画でも注目を集めている。「大学休んで『ヴァレンティノ』の撮影に行った2日間」や「バイトを1カ月でクビになったブランドのモデルの仕事が決まった話」、「パリコレ初挑戦日記」など、モデルのリアルな裏側を映した動画が人気だ。再生回数が200万回を超えるものもある。

ビッグメゾンを歩き、順風満帆に見える彼だが、自身のTikTokに投稿した「パリコレ撃沈した1週間」という動画では、「ファッション・ウイークの大半は、事務所からの連絡をまだかまだかとスマホを見つめる時間。良いこともあれば、悔しいこともある」とリアルな本音を明かしている。そんな成功も挫折も、飾らない言葉で発信してきた彼に、モデルを始めてからの1年半を振り返ってもらった。2026年春夏パリ・ファッション・ウイークのオーディションを回る合間、滞在先のパリのホテルからオンラインでインタビューに応じてくれた。

WWD:モデルを目指すようになったきっかけは?

板倉源(以下、板倉):母が昔、ショールームのモデルみたいなのをしていたんです。その影響もあって、小さい頃からファッションには興味がありました。特にファッションショーを見るのが好きで、服そのものよりもショーの雰囲気に引かれました。自分はたまたま身長にも恵まれていたので、自然とモデルを目指すようになりました。

日本のモデル事務所には1つも受からなかった

WWD:日本でのモデルの経験は?

板倉:実は日本のモデル事務所には1つも受からなかったんです。高校卒業後にロンドンの大学に行くことは決まっていたんですけど、海外で活動するなら日本にマザー事務所があったほうがいいと思って、いくつか日本の事務所を受けたんです。でも全部落ちました。

それでもどうしてもモデルをやってみたくて、東コレのサイトに載っていたブランドの連絡先に片っ端から直接メールを送りました。結果的に「メゾンオルタナティブ(MAISON ALTERNATIVE)」というブランドのショーに出られることになって、名古屋から行きました。日本でモデルとして活動したのは、その一度だけです。

WWD:日本での経験がほとんどないなか、ロンドンに行った後はどのように動いたのか?

板倉:日本では事務所に受からなかったので、ロンドンに行ってからは自分で動くしかないと思って、すぐに事務所探しを始めました。

ロンドンではウォークインといって、事務所に直接行ってオーディションを受けられるスタイルがあったので、1日3〜4社くらい回りました。その場で「ごめんなさい」って断られることも多かったし、結局20社以上に応募した。でも返信が返ってきたのは4件ぐらいで、運よく今の事務所に決まった感じです。

WWD:事務所を決めるうえで、一番大変だったことは?

板倉:やっぱり一番きつかったのはメンタルですね。モデルズドットコムっていうサイトがあって、ロンドンやパリの事務所が全部載っているんですけど、それを上から順にどんどん受けていきました。でも、落ちるたびにチャンスがどんどん減っていく感覚で、「このままどこにも受からなかったら、俺、ファッション嫌いになっちゃうんじゃないかな」って思うくらい、けっこう落ち込んだりもしました。

でも、やっぱりファッションが好きだし、もしモデルになれなかったら、これからショーを見ても、素直に楽しめなくなるんじゃないかって思って。きっと羨ましさが勝ってしまうだろうなって、不安はすごくありましたけど、無事に事務所が決まったときは、本当に嬉しかったです。

WWD:事務所に入ってからは?

板倉:僕の事務所はけっこう放任主義というか、「これをやって」と指示されることがあまりなくて、基本は“待ち”なんです。最初の数カ月はずっと何もなくて焦りました。

11月に事務所と契約して、最初の仕事が入ったのは翌年の1月。その次が2月で、その後は6月のパリのファッションウイークまで何もありませんでした。最初の半年で仕事は2件だけ。「こんなもんかって」とちょっと落胆しました、正直。

WWD:ロンドンでモデルとしての初仕事は?

板倉:ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの卒業生によるプロジェクトの撮影でした。いわゆる学生のコレクションです。次の仕事は、ロンドン・ファッション・ウイークで、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins)の院生による卒業コレクションのランウエイで歩きました。

初のパリコレは「リック・オウエンス」

WWD:そして次の仕事がパリコレだった?

板倉:そうです。2025年春夏の「リック・オウエンス(RICK OWENS)」のショーでした。

WWD:初のパリコレ歩いてみてどうだった?

板倉:リハーサルに行ってみたらモデルがものすごい人数いて、「あれ?なんだこれ?」って思ってたら、20人くらいが並んで歩く形式のショーだと分かって、「うわ、そっち系か」って(笑)。モデルとしての露出は少なくなるので、少し残念だったんですけど、でもショーとしては本当にかっこよくて、出られてよかったなって思います。

WWD:初のパリコレでは何件くらいオーディションを受けたのか?

板倉:正確な数は覚えてないけど、20件くらいは行ったと思います。“ニューフェイス”と呼ばれる、初めてファッション・ウイークに出る新人モデルは、キャスティングが一番多いんです。まだ誰にも知られていない“新しい顔”だからこそ、キャスティングディレクターもまずは一度見ておきたいという感じ。逆に、何シーズンか経験を重ねて「この子はもう知ってる」ってなると、オーディションに呼ばれなくなることもあるんです。

だから、最初のシーズンが一番オーディションの数は多かったし、すごく重要なんです。僕は「リック・オウエンス」の後に、公式スケジュールではないけど「ロンバート(ROMBAUT)」を歩いたりしました。

「目の前にミケーレがいて。もう、意味分からなかったです」

WWD:その後「ヴァレンティノ」に起用された?

板倉:アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が就任してから初めてのショーで、事務所から急に電話がかかってきて「明日、『ヴァレンティノ』のオーディションでパリ行ける?」って言われて、2日後くらいにパリに行ってオーディションを受けました。

WWD:「ヴァレンティノ」のショーが決まった時は、どう感じた?

板倉:あんまり覚えてないんですけど、でもモデルってファーストシーズンが一番大事だから、有名なモデルってだいたいファーストシーズンで大きいブランドにドカンと出るんです。「プラダ(PRADA)」でデビューとか、「グッチ(GUCCI)」でデビューとか。でそのままビッグメゾンを総なめして、トップモデルになる。

僕のファーストシーズンは、完全にダメってほどじゃないけど、正直有名なブランドにはほぼ出られなかったので「あ、俺はそのレベルまではいけないんだな」って、うっすら自覚してました。だから、「ヴァレンティノ」が決まったときは、ちょっと希望が見えたというか、純粋にすごく嬉しかったです。

WWD:ショーの現場はどうだった?

板倉:いやもう、ビッグメゾンはレベルが違いました。まずオーディションからして、モデルを世界中から呼んで、交通費も宿泊費も全部出して。フィッティング会場でキャスティングするんですけど、その時点で目の前にミケーレがいるんですよ。高校生のとき、彼のグッチのショーをひたすら見て「すげえ世界観だな」って思ってた人が、目の前にいて。もう意味分からなかった(笑)。

周りを見渡せば有名なモデルばかりだし、バックステージのカオス感、ゲストの豪華さ、会場の空気感、音楽、セット、全部が異次元でした。ショーが始まると、バックステージにあるモニターで見られるんですけど、音楽と空気と自分がそこにいる実感が一気に押し寄せてきて、感情が込み上げてきて。泣きそうになって「ダメだ」って押し込めました(笑)。ほんと感動しました。

WWD:夢がかなった瞬間だった。

板倉:そうですね。モデルを始めたときに掲げてた目標が、「誰もが知ってるブランドで歩くこと」と「ワールドワイドキャンペーンに出ること」そして「雑誌の表紙を飾ること」だったんですよ。そのうちの1個がかなった瞬間で、信じられなかったですね。

WWD:歩いてる最中はどんな感情だった?

板倉:めちゃくちゃ緊張しました。実はそれまで、ファッションショーってそこまで緊張しないなって思ってたんです。でも「ヴァレンティノ」のときは違いました。ショーが始まる前から、足ガクガク(笑)。最初のコーナー曲がるまで、ずっと震えてました。

WWD:そこまで緊張した理由は?

板倉:「ヴァレンティノ」のショーって、ランウエイがめっちゃ複雑で。それを絶対間違えちゃダメっていうプレッシャーが一番大きかったです(笑)あと「絶対に転ばないように」って思ってました。実際はそんなに転ぶことなんてないのに、なぜかすごく転んでる姿を思い浮かべてしまうんですよね。

WWD:ゲストの豪華さにも圧倒された?

板倉:ショーが始まる前、バックステージにアナ・ウィンター(Anna Wintour)が服を見に来たり、モニターでもゲストが来る様子が映ってるから、「あ、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)来てる」とか。実際にランウェイ歩いてるとき、エルトン・ジョン(Elton John)が目の前に座ってて、「やば!」って思いながら、歩いてました(笑)。

WWD:歩き終わったあとはどんな気持ちだった?

板倉:「もう終わっちゃった」って感覚のほうが強かったです。楽しかったけど、あっけなく終わっちゃって。「もっと味わいたかったな」って。準備から含めるとすごい時間かけてるのに、ショー自体は意外とすぐに終わっちゃうじゃないですか。でもそれまでには、自分の中で「ここ歩いたら人生変わる」くらいの思いがありました。

WWD:その後も「ヴァレンティノ」に呼ばれた?

板倉:はい。キャンペーンにの前にも、世には出ない「ヴァレンティノ」のルックブックを作るフィッティングの仕事が入りました。ローマのオフィスに呼ばれて、飛行機もホテルも全部手配してくれて、2日間ミケーレと一緒に服を着て、写真を撮ってルックを作りました。

WWD:そのフィッティングは、ショーに出た全員が呼ばれるわけではない?

板倉:だと思いますね。僕が行った時は、他に4人くらい呼ばれていて、全員ショーを歩いたモデルでした。1人あたり1日8時間くらい、ずっと着替えては撮って、着替えては撮っての繰り返しで。めちゃくちゃ濃い時間でした。

WWD:日本人が選ばれるのはなかなか難しい?

板倉:今回のショーは80ルックくらいあって、そのうち20くらいがメンズ。その中でアジア人は僕を含めて3人だけ。日本人1人、中国人1人、韓国人1人っていう感じでした。

WWD:そして広告キャンペーンにも出ることになったと。

板倉:そうです。1週間ローマでモデル数人で撮影をしました。自分が写った広告を街中で見かけた時はなんとも言えない嬉しさがありましたね。

WWD:パリコレに挑戦してみて、今何を思うのか?

板倉:やっぱり昔から憧れていた世界だったし、「パリコレ」って世界一大きいファッション・ウイークの中で、モデルとして挑戦できること自体が、すごくありがたいことなんだろうなって、いつも思ってます。

ただ、やっぱり他のモデルと比べちゃいます。1シーズンで10本以上ショーに出る人もいる。でも逆に、遠くから来て、1つもショーに出られずに帰る人もいる。その狭間で、自分はいつもメンタルと戦いながらやっています。

WWD:ショーに出られるのはごくひと握り、厳しい世界だ

板倉:まずモデルを目指している人が沢山いることに驚きました。今まではモデルってもっと限られた人だけがなるものだと思ってたから、こんなにたくさんモデルになりたい人がいるんだって、ちょっと衝撃でした。

モデルの数も多いけど、ショーに出られる枠は本当に少ない。たとえばアジア人モデルって、80ルック中20がメンズだとしても、アジア人は3人とか。しかもその数枠を、世界的に有名なモデルたちが当然のように獲得していく。残りの1枠、2枠って感じです。

WWD:そうした中で、「ヴァレンティノ」のショーにもキャンペーンにも起用された。自分自身ではなぜ選ばれたと思う?

板倉:ほんとに分かんないです(笑)。モデル業界って「なんでこの人が活躍して、あの人は活躍できないのか」って、正直よく分からないと思います。時代の流れや流行の顔もあるし、正直『ヴァレンティノ』に自分が合っていた」っていうことしか理由が見つからない。たまたまです本当に。

WWD:ブランドがどんなモデルを求めてるか、モデル側には分からない?

板倉:そう。だから自分で努力して掴むっていうより、もう事務所から来たオーディションを淡々と受け続けるしかない。最低限できるのは、体のメンテナンスくらい。スタイルとか身長とか骨格とか、正直「生まれ持ったもの」によるのがほとんど。だから舞い上がることもないし、ただ運が良かったんだなって。

WWD:ちなみに、「ヴァレンティノ」のオーディションの時、なにか言葉をかけられた?

板倉:いや、本当に何も言われないんですよ(笑)。「遠くからありがとう」って受付の方に言われたくらいで。

WWD:オーディションはどれくらいの時間?

板倉:オーディションだけだったら30秒とかですね(笑)。3時間並んで、10秒で「Thank you」って返される世界です。何も言われないし、反応もない。でもそれが毎日何件もあって、どんどん選択肢が狭まっていく。けっこうメンタルにきます。

WWD:メンタルを保つのが大変そうだ

板倉:本当にそうですね。僕の周りにも、日本人でかっこいいモデルの友だちがたくさんいて「この人絶対売れるだろうな」って思ってた人が、ファーストシーズンで1本もショー出られなかったり。その逆もある。なんでこんなに売れてるか分からないって思うこともあるし、だからこそ自分も「何を目指せばいいか分かんない」っていうのが正直なところです。今は、モデルのために何かを頑張るっていうより、「自分の人生をちゃんと歩むこと」の中にモデルがある、くらいのバランスでやっています。

WWD:TikTokでは素直でリアルな発信が人気を集めている。反響も大きかったのでは?

板倉:そうですね。最初はけっこう気軽な気持ちだったんです。「ロンドンの大学生」と「パリコレのモデル」っていう、2つのワードを組み合わせたらバズるんじゃないかなっていう、ほんとに軽いノリで。

「ヴァレンティノ」のオーディションのことを投稿して、100万回ぐらい再生されました。でも最近は仕事が少なくて、上げるネタがなくなってきてるんですよ。だから今はちょっと厳しい状況です(笑)。

いずれは動画コンテンツにも力を入れたいと思っていて、海外だとモデルがTikTokで注目を集めて、インフルエンサーとしてファッション業界に関わっているんですけど、そういう存在って日本にはまだ少ない気がしていて。

WWD:これからモデルを目指す人や、パリコレを目指す人に向けて、経験者として伝えたいことは?

板倉:これは言ってもしょうがないのかもしれないんですけど、モデルだけに夢中になるのはあまりおすすめしません。生まれ持った身体に左右される部分が大きくて、自分の努力だけではどうにもならないことも多い。僕のTikTokにも「身長160センチだけどパリコレ目指してます」とか「170センチでもいけますか?」というコメントが来ますが、正直かなり厳しいと思います。悲しいけどこれが現実です。努力や気合いで乗り越えられる世界じゃないからこそ、モデル1本にこだわりすぎないことが大事だと思います。

WWD:今後の目標は?

板倉:ファーストシーズンがあまりうまくいかなくて、一度は自分の限界を認めてたんです。でも「ヴァレンティノ」のショーを歩かせてもらって、「あれ、自分いけるかも」と思えて、そこから仕事も増えてきました。だからと言って、ビッグメゾンを次々に歩けるかといえばそうでもなくて、最近はもう「ヴァレンティノ」にも呼ばれなくなって。結局、自分の限界をもう一度認めざるを得ないというか、トップのトップにはいけないんだろうなって実感しています。

だから今は、モデルとしての気持ちの入れ方を少しゆるめて、大学のことや、将来的にファッション業界の別の仕事ができたらと思っています。もともとバックステージに憧れてモデルを始めたところがあるので、いずれは自分の意思でバックステージを動かせるような立場、たとえばプロダクションやクリエイティブの仕事で、ファッション業界に関われたらうれしいです。

WWD:日本でもモデルとして活動したい?

板倉:もちろんしたいです。「日本で有名になりたい」という気持ちもあって、TikTokも日本語で発信してますし、日本のファッション業界に対しては、どこか心残りというか、憧れがありますね。

高校卒業前に日本の事務所に入りたくていくつか受けたんですけど、結局どこにも受からなくて。だからこそ、今も日本の事務所を探しています。東コレにはまた絶対出たいです。日本のファッション業界に少しでも関われたら、すごくうれしいです。

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「フジロック」に何を着て行く? 過去のファッションスナップをプレイバック

7月25〜27日の3日間、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される国内最大級の音楽フェス「フジロック フェスティバル’25(FUJI ROCK FESTIVAL'25)」。開幕まで1週間を切り、準備を進めている参加予定者も多いのではないだろうか。そんな中、どんな服装を着ていくのか、コーディネートを考えるのも楽しみの一つ。今回、「WWDJAPAN」が行った過去のファッションスナップをプレイバック。ぜひ、コーディネートの参考にしてみてほしい。

「フジロック 2024」

2024年7月26〜28日に開催された「フジロック 2024」。スカーフを使った“ほっかむり”や、バンダナやタオルを頭に当てハットやキャップで“サンド”するスタイルはデフォルト化し、山での紫外線から目を守るサングラスも必須。足元は通気性&水はけ重視のサンダル派と、足もプロテクトする防水ブーツ派に人気が二分していた。総柄セットアップや好きなチームのユニホームを主役にコーディネートしたり、“透け透けサンダル”から派手な色・柄のソックスをのぞかせたり、ファッションを楽しむ人が多かった。

「フジロック 2023」

23年7月28〜30日に開催された「フジロック 2023」。カーゴパンツやスリムなサングラスを取り入れたY2Kスタイルが定着しているほか、好きなスポーツチームのユニホームなどでスポーティーな要素を取り入れたスタイルも多くみられた。また、スカーフやバンダナでおしゃれと熱中症対策を両立する人も。そのほか大判のスカーフを肩からかけたり、上半身に巻き付けてベアトップのようにしたりと思い思いのアレンジを楽しんでいた。他にもデザイナーズブランドのアイテムやブーツ、ジーンズなどを取り入れた人も多く見られた。

「フジロック 2022」

22年7月29〜31日に開催された「フジロック 2022」。来場者は、Tシャツにショーツ、トレッキングシューズなど山道の移動やアクティブな動きを想定した機能的な装いが目立った。鮮やかな色や柄も多く、モノトーンやアースカラーなどの落ち着いた色味のウエアに、ハットやリュックなどで華やかさを加えたスタイルが印象的だった。機能性を前提に、インパクトのあるアクセサリー使いやヘアスタイル、インナーとのレイヤードなどで自分のスタイルを主張していた。

「フジロック 2019」

コロナ禍前の19年7月26〜28日に開催された「フジロック 2019」。この年は1日目、2日目と雨が強かったこともあり、ポンチョスタイルが多く見られた。足元は定番の「ハンター(HUNTER)」と「日本野鳥の会」のレインブーツが例年通りの人気を見せる一方、トレッキングシューズも人気だった。3日目は、天気にも恵まれ、フェスファッションを楽しむ人が多かった。

「フジロック 2018」

18年7月27〜29日に開催された「フジロック 2018」。定番アイテムの「ハンター」や「日本野鳥の会」のレインブーツと比べ、身軽さを求めたサンダルやスニーカー派が多く見られた。高いデザイン性と機能性からデイリーユースでも使えるアイテムとして人気が高まっている「サロモン(SALOMON)」のトレッキングシューズの台頭も著しかった。トップスでは、ファッションアイテムとしての需要が高まっているフィッシングベストの他、“W杯イヤー”ということもあってか、日本代表をはじめとしたサッカーのユニホームを着用した来場者が多かった。また、ヒップホップ色の強いアーティストが多数ラインアップされていることもあり、ストリートスタイルの装いも目立った。

野外フェスを快適に過ごす
6つの道具

「フジロック」をはじめ、野外フェスを快適に過ごすためのアウターからシューズ、バッグ、モバイルバッテリーなど6つの道具を紹介する。

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「スノービューティー」や「ナーズ」「ジバンシイ」など限定アイテムが続々! 今週発売のビューティアイテム11選【7/21〜7/27】

ビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月21〜27日に発売するアイテムを紹介します。今週は人気ブランドの限定アイテムが続々と登場。資生堂の人気薬用美白シリーズ「スノービューティー(SNOW BEAUTY)」2025年の製品は“氷の羽のスノーレイク(Snow Lake)”がテーマ。白鳥の繊細な羽が凍りついた湖面に落ちる幻想的なデザインに注目です。デニム×ピンクのロマンチックな「ジバンシイ」秋コレクション、「ナーズ(NARS)」の“アフターグロー”シリーズのスターシェイドをセレクトしたお得な限定セットもぜひチェックを!

【7月21日発売】
スノービューティー
(SNOW BEAUTY)

「スノービューティー」のスキンケアパウダーが今年も登場

資生堂は、人気の薬用美白シリーズ「スノービューティー(SNOW BEAUTY)」から、“ブライトニング スキンケアパウダー A”【医薬部外品】と、“ブライトニング ハンドクリーム A”【医薬部外品】を数量限定で発売する。今年は“氷の羽のスノーレイク(Snow Lake)”をテーマに、白鳥の繊細な羽が凍りついた湖面に落ちる幻想的な様子を描いた。

■商品詳細

“ブライトニング スキンケアパウダー A”【医薬部外品】(本体、7370円※編集部調べ、以下同)
“ブライトニング ハンドクリーム A”【医薬部外品】(2200円)

【7月22日発売】
ドクターケイ
(DR.K)

ブースター美容液を刷新 ビタミンC誘導体約1.5倍配合の新処方を採用

ドクターズコスメ「ドクターケイ(DR.K)」は、ブースター美容液“コントロールエッセンス”をリニューアル発売する。名称を新たに、“Cコントロールリペアセラム”として登場。処方を見直し、ビタミンC美容液として生まれ変わる。容量は10mL増量し、価格は1100円値上げする。

■商品詳細

“Cコントロールリペアセラム”(30mL、9350円)

【7月22日発売】
レブロン
(REVLON)

フルーツジュレのようなジューシーなリップオイル 

「レブロン(REVLON)」は、“レブロン スーパー ラストラス グリマー リップ オイル”を数量限定で発売する。とろけるような潤いとぽってりとしたジュレのような質感が特徴のリップオイルで、カラーは全5色を用意した。

■商品詳細

“レブロン スーパー ラストラス グリマー リップ オイル”(全5色、各1430円)

【7月23日発売】
スキンリメド
(SKN REMED)

高濃度水素パックを発売 肌の上で水素を発生させる特殊構造

I-neの子会社エンデバー(ENDEAVOUR)が展開するドクターズスキンケアブランド「スキンリメド(SKN REMED)」は、高濃度水素パック“H2 マイクロバブルパック P”を発売する。韓国の皮膚科学の専門家ファン・ジョンイルが監修し、年齢肌によるくすみやハリ・弾力不足、肌荒れなどさまざまな肌悩みの解決を目指す。

■商品詳細

“H2 マイクロバブルパック P”(4回分、6980円)

【7月23日発売】
セラティス
(THERATIS)

うねりケアにアプローチする新ヘアケアシリーズ

ナイトケアブランド「セラティス(THERATIS)」は、うねりケアの新シリーズ“テラナイトコントロール”を発売する。シャンプーとトリートメント、ヘアオイル、ヘアマスク、ヘアミルクの5品が登場。美容液成分90%以上、石油系洗浄成分不使用で無添加、フリーの処方はそのままに、水分バランスや摩擦ダメージをケアし指通りのよくまとまりのある髪に導く。

■商品詳細

“テラ プレミアム EX ナイト コントロール シャンプー”(435mL、1650円)
“同ヘアトリートメント”(435g、1650円)
“テラ ナイト カプセル ヘアマスク”(50g、1320円)
“テラ ナイト コントロール ヘアミルク”(180g、1650円)
“同ヘアオイル”(100mL、1650円)

【7月23日発売】
タッチャ
(TATCHA)

高保湿ケアシリーズからブランド初の乳液

サンフランシスコ発のスキンケアブランド「タッチャ(TATCHA)」は、高保湿ケアシリーズ“デューイー コレクション”から、外的ストレスによる乾燥トラブルに対応するブランド初の乳液“デューイー ミルク”を発売する。

■商品詳細

“デューイー ミルク”(50mL、7920円)

【7月25日発売】
シロ
(SHIRO)

初のグラデーションボトルで夏の限定香水が登場 

「シロ(SHIRO)」は、限定フレグランス“レイヤー オブ ブルーム(LAYERS OF BLOOM)”のオードパルファン(50mL、1万1220円)とハンドソープ(280mL、4950円)を発売する。青いイチジクの実やスイレン、ジャスミンなど夏を彩る香りを層状に重ね合わせた、フルーティーフローラルの香りが特徴だ。

■商品詳細

オードパルファン(50mL、1万1220円)
ハンドソープ(280mL、4950円)

【7月25日発売】
ジバンシイ
(GIVENCHY)

デニム×ピンクのロマンチックなフォール コレクションが登場 

「ジバンシイ(GIVENCHY)」は、ワードローブの定番であるデニムとピンクが特徴的な秋のメイクアップコレクション“フォール コレクション 2025”を発売する。エッジィなストリート感を感じさせるウォッシュドデニムに「ジバンシイ」を象徴する4Gのオーナメントを施した、シンプルでありながら存在感を際立たせる限定パッケージで用意する。

■商品詳細

“プリズム リーブル ハイライター”(6930円)
“ローズ・パーフェクト”(全2色、各2.8g、各4950円)

【7月25日発売】
チャコット・コスメティクス
(CHACOTT COSMETICS)

夏の汗にも負けない!フィニッシングパウダーの限定ミニサイズ 

「チャコット・コスメティクス(CHACOTT COSMETICS)」は、“フィニッシングパウダー マット クリア”のミニサイズを限定発売する。通常版の約3分の1サイズで価格は880円(パフ付き)。外出先にも手軽に持ち歩くことができるほか、1000円を切る手軽な価格でトライアルニーズにも応える。

■商品詳細

“フィニッシングパウダー マット クリア”ミニサイズ(880円)

【7月25日発売】
ナーズ
(NARS)

“アフターグロー”の人気色セットが登場 

「ナーズ(NARS)」は、“アフターグロー”シリーズのスターシェイドをセレクトした限定セット2種を公式サイト限定で数量限定発売する。“アフターグロー リップバーム”と“アフターグロー リキッドブラッシュ”の2アイテムで、いずれも人気色の現品サイズを組み合わせた特別仕様だ。

■商品詳細

“アフターグロー リップバーム デュオ”(5830円)
“アフターグロー リキッドブラッシュ デュオ”(7260円)

【7月26日発売】
ハーリップトゥ ビューティ
(HER LIP TO BEAUTY)

素肌にラメと香りをまとう限定パフュームオイル

「ハーリップトゥ ビューティ(HER LIP TO BEAUTY)」は、素肌に輝きと香りをまとわせ保湿ケアも行う“パフュームオイル フル オブ ラブ”を数量限定で発売する。昨年12月に発売したオードパルファム“アワ ストーリー”シリーズで人気No.1の香り"フル オブ ラブ"をベースにし、ホワイトティーとガーデニアが描くエレガントフローラルな香調だ。

■商品詳細

“パフュームオイル フル オブ ラブ”(50mL、6490円)

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かき氷もパフェもステーキも!東京ミッドタウンがひんやりスイーツ&スタミナメニューのフェアを開催

東京ミッドタウンは8月31日まで、夏の定番スイーツ"かき氷"や旬のフルーツを使用したパフェなどが味わえるスイーツフェア「ひんやりスイーツ」と、うなぎやステーキなどのスタミナメニューやサラダや冷製パスタなどのヘルシーメニューを用意したグルメフェア「夏のパワーグルメ」を開催している。両フェアにはウカフェやザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ、トリュフ専門店のアルティザンドゥラトリュフなどが参加。旬の食材やアーティスティックな盛り付けで、夏のグルメの表現している。

多彩なかき氷とフルーツパフェが登場

各店舗が独自の特色を生かしたメニューがそろう「ひんやりスイーツ」フェアは、バラエティ豊かなかき氷が楽しめる。ウカフェはふわふわに削ったいちご入りの氷に、甜菜糖を使った練乳シロップをかけた“ウカキ氷”(イートイン1320円/テイクアウト1296円)を提供。8月1日からは新しいフレーバーに変更する。

ハルヤマシタ トウキョウはマンゴーの濃厚な甘さとレモンの爽やかな酸味が特徴の“生氷和三盆蜜マンゴー”(イートイン1680円/テイクアウト1620円)を、とらやでは白餡を敷いた氷に日向夏と温州みかんをブレンドした蜜をかけ、みかんの寒天を添えた“日向夏と温州みかんの氷”(1760円)を販売。ル・パン・コティディアンはシチリア産レモンの爽やかな香りと、オーガニックアガベシロップを使ったクリームチーズを組み合わせた“松月氷室の天然水を使ったシチリア産レモンとクリームチーズのかき氷”(1500円)を用意した。

パフェ類では、濃厚なマンゴーアイスにジューシーな果実とブラウニーを重ね、シャンパンを注いだニルヴァーナ ニューヨークの“シャンパーニュ マンゴー マリッジ”(1800円)、完熟桃をたっぷり使用し、ひんやりしたムースや自家製グラノーラを合わせたフルーツイン ライフの“たっぷり桃のフルーツパフェ”(1595円)などが登場。ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリではみずみずしいメロンを贅沢に使い、シャンティクリーム、ココナッツパルフェ、ダイスカットのメロンとメロンゼリーを組み合わせた“メロンパフェ”(3800円)、トシヨロイヅカは夏の風物詩でありひまわりをイメージした“フルール ドゥ ソレイユ”(2300円、数量限定)を提供。パイナップルとココナッツで夏の味を表現し、ライムとミントで爽やかな香りを添えている。

多彩なスタミナ&ヘルシーメニュー

「夏のパワーグルメ」では、スタミナメニューとヘルシーメニューをラインアップ。スタミナメニューでは、牛すじをたっぷり使ったブイヨンに10種類のスパイスを効かせたカレールーに、脂身の少ない牛サガリ肉120gをトッピングしたオランジェの“スパイスビーフステーキカレー”(2450円、数量限定)、自慢のミニひつまぶしに、う巻き、お造り2種、ミニサラダ、ミニデザートを付けたまるや本店の昼限定メニュー“昼御膳くさかえ”(5250円、各自20食限定)などが楽しめる。

ヘルシーメニューでは、夏野菜とトマトを使ったパスタにサマートリュフを贅沢に使用したアルティザンドゥラトリュフ パリの“サマートリュフと夏野菜の地中海風冷製トマトパスタ”(平日2970円〜)、有機野菜をたっぷり使った彩り豊かなサラダに鶏胸肉を合わせ、自家製の野菜ドレッシングで仕上げたウカフェの“夏野菜のポーチドチキンサラダ”(イートインSサイズ1100円/Mサイズ1540円、テイクアウトSサイズ1080円/Mサイズ1512円)などが楽しめる。

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かき氷もパフェもステーキも!東京ミッドタウンがひんやりスイーツ&スタミナメニューのフェアを開催

東京ミッドタウンは8月31日まで、夏の定番スイーツ"かき氷"や旬のフルーツを使用したパフェなどが味わえるスイーツフェア「ひんやりスイーツ」と、うなぎやステーキなどのスタミナメニューやサラダや冷製パスタなどのヘルシーメニューを用意したグルメフェア「夏のパワーグルメ」を開催している。両フェアにはウカフェやザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ、トリュフ専門店のアルティザンドゥラトリュフなどが参加。旬の食材やアーティスティックな盛り付けで、夏のグルメの表現している。

多彩なかき氷とフルーツパフェが登場

各店舗が独自の特色を生かしたメニューがそろう「ひんやりスイーツ」フェアは、バラエティ豊かなかき氷が楽しめる。ウカフェはふわふわに削ったいちご入りの氷に、甜菜糖を使った練乳シロップをかけた“ウカキ氷”(イートイン1320円/テイクアウト1296円)を提供。8月1日からは新しいフレーバーに変更する。

ハルヤマシタ トウキョウはマンゴーの濃厚な甘さとレモンの爽やかな酸味が特徴の“生氷和三盆蜜マンゴー”(イートイン1680円/テイクアウト1620円)を、とらやでは白餡を敷いた氷に日向夏と温州みかんをブレンドした蜜をかけ、みかんの寒天を添えた“日向夏と温州みかんの氷”(1760円)を販売。ル・パン・コティディアンはシチリア産レモンの爽やかな香りと、オーガニックアガベシロップを使ったクリームチーズを組み合わせた“松月氷室の天然水を使ったシチリア産レモンとクリームチーズのかき氷”(1500円)を用意した。

パフェ類では、濃厚なマンゴーアイスにジューシーな果実とブラウニーを重ね、シャンパンを注いだニルヴァーナ ニューヨークの“シャンパーニュ マンゴー マリッジ”(1800円)、完熟桃をたっぷり使用し、ひんやりしたムースや自家製グラノーラを合わせたフルーツイン ライフの“たっぷり桃のフルーツパフェ”(1595円)などが登場。ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリではみずみずしいメロンを贅沢に使い、シャンティクリーム、ココナッツパルフェ、ダイスカットのメロンとメロンゼリーを組み合わせた“メロンパフェ”(3800円)、トシヨロイヅカは夏の風物詩でありひまわりをイメージした“フルール ドゥ ソレイユ”(2300円、数量限定)を提供。パイナップルとココナッツで夏の味を表現し、ライムとミントで爽やかな香りを添えている。

多彩なスタミナ&ヘルシーメニュー

「夏のパワーグルメ」では、スタミナメニューとヘルシーメニューをラインアップ。スタミナメニューでは、牛すじをたっぷり使ったブイヨンに10種類のスパイスを効かせたカレールーに、脂身の少ない牛サガリ肉120gをトッピングしたオランジェの“スパイスビーフステーキカレー”(2450円、数量限定)、自慢のミニひつまぶしに、う巻き、お造り2種、ミニサラダ、ミニデザートを付けたまるや本店の昼限定メニュー“昼御膳くさかえ”(5250円、各自20食限定)などが楽しめる。

ヘルシーメニューでは、夏野菜とトマトを使ったパスタにサマートリュフを贅沢に使用したアルティザンドゥラトリュフ パリの“サマートリュフと夏野菜の地中海風冷製トマトパスタ”(平日2970円〜)、有機野菜をたっぷり使った彩り豊かなサラダに鶏胸肉を合わせ、自家製の野菜ドレッシングで仕上げたウカフェの“夏野菜のポーチドチキンサラダ”(イートインSサイズ1100円/Mサイズ1540円、テイクアウトSサイズ1080円/Mサイズ1512円)などが楽しめる。

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マイメロディ&クロミがバースデーイヤーで天使と悪魔に 粧美堂から限定パッケージが登場

粧美堂は、サンリオのマイメロディ&クロミをデザインした限定イラストの“てんしとあくまシリーズ”と“マルチパレット”(全6種、各2530円)を発売した。同アイテムはマイメロディ50周年、クロミ20周年のアニバーサリーイヤーを記念したもので、全国のバラエティーストアやディスカウントストア、ドラッグストアのほか、粧美堂公式オンラインストアで取り扱う。

ラインアップは、天使モチーフのマイメロディと、悪魔モチーフのクロミを描いた全11種。前髪クリップやポーチなど日常使いにぴったりのアイテムから、持ち歩くだけで気分が上がるようなトートバッグまで、キュートさと実用性を兼ね備えたアイテムをそろえた。マルチパレットは、4色のアイシャドウにハイライトとアイブロウを加えたもので、ころんとした丸みのあるフォームが特徴だ。

商品一覧

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「ヘリーハンセン」が期間限定で海の家をオープン! 海を感じられるアクティビティーやシークレットライブなど

「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は7月21〜27日の期間、逗子海岸にある海の家「はなれ」とコラボレーションをし、海の家“ヘリーハンセンビーチハウス(HELLY HANSEN BEACH HUS)“をオープンする。期間中は、中目黒の人気バーガーショップ「ゴールデンブラウン」が監修したオリジナルフードの提供や、湘南ビーチFMの公開収録、サンセットを背景にシークレットライブの開催をするほか、カリフォルニア生まれの水辺アクティビティ”ホビー(HOBIE)“など、海とのつながりを感じられる内容を用意した。詳細は公式サイトに掲載する。

同コラボは、近年の海水浴離れが進む中で、“もう一度、海へ”をテーマに実現。海水浴を楽しむだけではなく、環境への配慮も図っている。建物には「ヘリーハンセン」オリジナルの装飾や商品を期間限定で展示し、海の家の正面には商品生産時に排出される余った生地の“ざんたん”を利用して制作した暖簾を掲げる。スタッフウエアにはモリトアパレルと共同開発した廃棄漁網を再生したナイロン素材“ミューロン”を使用したオリジナルウエアを採用した。

イベント詳細

“ヘリーハンセンビーチハウス”

日程:7月21〜27日
場所:逗子海岸「はなれ」
住所:逗子市新宿2丁目逗子海岸「はなれ」
時間:10:00〜20:00 ※営業時間変更の場合あり

ホビー足漕ぎボード体験イベント

日程:7月26日
※「はなれ」で10:00~先着順で体験チケットの配布を開始
料金:無料
体験時間:
10:00-11:00 (2名)・11:00-12:00 (2名)
13:00-14:00 (2名)・15:00-16:00 (2名)
16:00-17:00 (2名)・17:00-18:00 (2名)
18:00-19:00 (2名)
各体験時間:40分程度
※各回2名限定。定員に達し次第終了
※身長130cm以上の方推奨

サンセットアコースティックライブ

日程:7月27日
時間:17:00〜19:00

>公式サイトはこちら

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「マリメッコ」限定ショップが西宮阪急に アジア限定カップの先行販売やノベルティーも

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は7月30日〜8月5日、西宮阪急2階にある「トップステージ」で期間限定ショップをオープンする。

同ショップでは、デニムコレクションの「マリメッコ マリデニム(Marimekko Maridenim)」や国内先行販売するアイテムなどをそろえる。洗練されたデザインとクラシックなカラーリングが特徴の「マリメッコ マリデニム」からは、ブランドのアイコニックなフラワープリント“ウニッコ(Unikko)”デザインのシグネチャーモデルをはじめとする全11型のアイテムをラインアップする。

ホームグッズやトートバッグを先行販売

国内先行販売のアイテムは、アジア限定のホームコレクションやキャンバスバッグシリーズの“ヴァッンカ(Vannka)”の新作コレクションなど。ホームコレクションは、上品なペールトーンで彩られた“ウニッコ”デザインのコーヒーカップセットやマグカップ、プレートなどがそろう。また、“ヴァッンカ”も鮮やかなブルーを基調にしたトートバッグなど、個性的なグッズが並ぶ予定だ。

2万7500円以上の購入者には、ノベルティーとしてブランドロゴのファブリックバッグがプレゼントされる。数量限定で、一人1点限り。

■ 西宮阪急「マリメッコ ポップアップストア」
日程:7月30日~8月5日
時間:10:00~20:00(8月5日は18:00まで)
場所:西宮阪急2階トップステージ
住所:兵庫県西宮市高松町14-1

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「マリメッコ」限定ショップが西宮阪急に アジア限定カップの先行販売やノベルティーも

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は7月30日〜8月5日、西宮阪急2階にある「トップステージ」で期間限定ショップをオープンする。

同ショップでは、デニムコレクションの「マリメッコ マリデニム(Marimekko Maridenim)」や国内先行販売するアイテムなどをそろえる。洗練されたデザインとクラシックなカラーリングが特徴の「マリメッコ マリデニム」からは、ブランドのアイコニックなフラワープリント“ウニッコ(Unikko)”デザインのシグネチャーモデルをはじめとする全11型のアイテムをラインアップする。

ホームグッズやトートバッグを先行販売

国内先行販売のアイテムは、アジア限定のホームコレクションやキャンバスバッグシリーズの“ヴァッンカ(Vannka)”の新作コレクションなど。ホームコレクションは、上品なペールトーンで彩られた“ウニッコ”デザインのコーヒーカップセットやマグカップ、プレートなどがそろう。また、“ヴァッンカ”も鮮やかなブルーを基調にしたトートバッグなど、個性的なグッズが並ぶ予定だ。

2万7500円以上の購入者には、ノベルティーとしてブランドロゴのファブリックバッグがプレゼントされる。数量限定で、一人1点限り。

■ 西宮阪急「マリメッコ ポップアップストア」
日程:7月30日~8月5日
時間:10:00~20:00(8月5日は18:00まで)
場所:西宮阪急2階トップステージ
住所:兵庫県西宮市高松町14-1

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