コーセーHD新社長は“コーセーを知り尽くした”澁澤宏一氏 「半分は小林コーセーの血が流れている」会見の一問一答

コーセーは10月31日、持株会社体制移行に伴う社長交代の緊急会見を本社で実施した。2026年3月27日付で澁澤宏一常務がコーセーホールディングス社長グループCOOに昇格し、現社長の小林一俊氏は、代表取締役会長グループCEOに就任する。社長交代は約19年ぶりで、創業家以外からの社長選出は初めてとなる。

澁澤常務は1984年に入社。国内の営業やマーケティング部門で17年を過ごし、当時小林社長がマーケティング本部長を務めていた時期に、直属の部下としてともに働いていた。その後、海外事業に携わり、グローバル展開や経営管理体制の構築において重要な役割を果たしてきた。最近では、ガバナンスやコンプライアンス、リスクマネジメント分野での貢献が評価され、まさに「コーセーを知り尽くした人材」として小林社長から信頼を受け、白羽の矢がたった。

澁澤常務は「(持続的な成長と企業価値向上を目指す)『ビューティーコンソーシアム構想』の具現化に向けて、経営執行の責任者、実行推進役として国内外の各事業を統括し、ガバナンスを効かせていくとともに、一層の連携を図りシナリオ効果を発揮させ、グローバル市場での成長加速、稼ぐ力の再構築、強い事業基盤づくりを指導していくことで、企業価値の向上を目指してまい進する」と力強く述べた。また、「小林社長と両輪となって、創業の精神をしっかりと継承しながら、失敗を恐れずに新たなチャレンジをしていく」と意気込みを語った。

メディアとの一問一答は以下の通り。

――いつからこの考えを固めたのか。

小林一俊コーセー社長(以下、小林):4、5年前から考えていたが、澁澤には今年の4月か5月頃に伝えた。彼は相当びっくりしていた。

澁澤宏一コーセー常務(以下、澁澤):話を持ち出されたとき、まさに晴天の霹靂。稲妻が走り、何度も聞き返した。「俺の気持ちは変わっていない。前から思っていたんだ」と言われ、こんな私でお役に立てるならと思い、その場で決断した。有無を言わさぬ雰囲気だったので(笑)。

――今回、創業家以外で引き継ぐ理由は。

小林:私も社歴が来年で40年となり、社長職は20年経つ。投資家やアナリストから後継者育成について質問されるようになり、常に考えていた。会社の規模が3000億円を超えると、一人の社長がすべてを把握するのは限界があると感じた。グループのガバナンスを強化し、成長を加速させるためには、このような体制が最適だと考えた。

澁澤:私は小林家とは姻戚関係はないが、創業80年のうち、40年以上コーセーで働いているので、半分は“小林コーセー”の血が流れていると感じている。小林社長とは長年の付き合いがあり、アルビオンやコーセーコスメポートなど各企業との関わりも深く、小林家とのつながりも多い。そういった意味では、「創業家」との関係に左右されることなく、自分の仕事を十分に進められると思っている。

――代表2人体制となるが、役割分担はどうなるのか。

小林:私は引き続き代表権があるグループCEOとして最終的な経営責任を担うが、業務執行の最前線では、イベントや行事が多く優先的に時間を費やしている。特にコロナ禍以降、海外に行く機会が減少した。グローバルでの成長に向け、M&Aや業務提携、海外市場の視察に時間を割きたいと考えた。業務執行は澁澤に任せ、私は舵取り役として連携を強化したい。

澁澤:私はグループ全体を見て、各事業会社がシナジーを生み出せるように統括する。「求心力」と「遠心力」のバランスを取り、企業価値を高めることを目標にしている。

持株会社が「求心力」を発揮し、経営の方向性を示す一方で、各事業会社がそれぞれの「遠心力」を生かしていく。「求心力」とは、創業家が80年以上にわたって築き上げてきた強みやオーナーシップによる力であり、これまでの持続的成長やスピーディーな意思決定のスタイルを維持しつつ、ホールディングスとしてのガバナンスを効かせ、シナジーを創出することを目指す。

一方、「遠心力」は、各事業やブランドが持つ独自の個性を指す。その個性をさらに磨き上げていくことが重要だ。過度なガバナンスの強化がブランドの独自性を損なうことのないよう、各ブランドが個性を最大限に発揮できる環境を整えることが最優先課題。ブランド同士が切磋琢磨し、時には競い合いながらも、協力し合うことでシナジーを発揮し、重複する業務の無駄を省き、効率的な運営を進めることが不可欠だ。

――澁澤常務は社長としてどのような変化を求めていくか。

澁澤:まず、グローバル化を進めたい。コーセーは相当立ち遅れている。タルトの買収を契機に海外売上比率が一時50%を超えたが、現在は30〜40%にとどまっている。今後は海外比率50%以上を目指し、グローバルで利益を確保する体制を構築したい。また、グローバル化に向けた体制強化も進めており、10月からは日本ロレアル副社長を歴任した齋藤匡司氏が新たに加わり、力強く、パワフルに取り組んでいくことに期待している

また、グローバル展開に加え、DXも進めていく。特にECの分野を攻めていきたい。コーセーは当初、取引先との関係を考慮し、EC事業の展開を抑制してきたが、今やそういう時代でもない。自社EC「メゾンコーセー」は堅調に売り上げを伸ばしており、アマゾンや楽天市場、アットコスメなどのリテーラーともいい付き合いができている。今後はこれらを有機的に統合し、さらなる成長を目指す。

――グローバル化においてM&Aの比率と既存ブランドを育てていく割合は。

澁澤:M&Aは縁だ。どんな規模のものが、どういう形で手に入るかはなかなか想定がつかない。ある程度、既存事業を伸ばすだけでは少し物足りないとも感じており、M&Aによって実績拡大に寄与させていきたい。

――「VISION2026」で2026年までに売上高5000億円を掲げている。事業成長のスピード感についてはどう見ているか。

小林:海外で成長していこうとすると、これまでのやり方ではなかなか難しいというのは、私自身も常々感じていた。反省点として、少なくとも2〜3年に1ブランドくらいは新たに加わってきているべきだったかなというのが一つ。また、グローバル化についても、日本の化粧品会社がアジアでは通用しても欧米では売り上げ、特に利益を出せない状況を競合を通して見てきたため、われわれも少し臆病になっていた部分があった。積極性が足りなかったと。ECについてももっと早く取り組むべきだった。

もう少し加速させておくべきだったという反省から、どんな体制がふさわしいかを考えた結果、現在の日本市場においてグループ各社がバラバラに動いているのは、無駄・ムラ・無理があると判断した。そこで今回の体制に変更したわけだ。明らかにこれまでよりスピードは上がっていると思うが、来年すぐ成果が出るかはやってみないとわからない。3月以降を楽しみにしてもらいたい。

――M&AやDXの専門チームは拡充する予定か。

澁澤:M&Aのチームはまだそこまでではありませんが、DXについてはこれからかなり強化していく。私は「M&Aありき」ではないと考えている。私たちが目指している「ビューティーコンソーシアム構想」は、M&Aだけでなく、ライセンス提供やODM、販売の移譲、共同研究など、さまざまな形で企業同士が連携する枠組みをつくっていくのが根底にある。

たとえばミルボンとの連携では美容室ルートの開拓、マルホとの協業では医薬品分野の拡充が見込める。つまり、M&Aだけではなく、幅広い提携を通じて「ビューティーコンソーシアム」を築いていくことが重要だと考えている。今後もそうした取り組みを精力的に進めていく。

小林:海外案件の事業提携やM&Aは私が中心に見る。国内案件についても、これからまだまだ多くの可能性があると考えており、そうした取り組みは澁澤を中心に進めてもらう予定だ。

最後に澁澤常務に座右の銘を尋ねると、「渋沢栄一さんが大好きなんです」と微笑みながら、渋沢栄一が座右の銘とした「吾日に吾身を三省す(われひにわがみをさんせいす)」を挙げた。

「毎日、自分自身を振り返り、反省する。本当にいい言葉だと思うのです」と穏やかに語った。

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コーセーHD新社長は“コーセーを知り尽くした”澁澤宏一氏 「半分は小林コーセーの血が流れている」会見の一問一答

コーセーは10月31日、持株会社体制移行に伴う社長交代の緊急会見を本社で実施した。2026年3月27日付で澁澤宏一常務がコーセーホールディングス社長グループCOOに昇格し、現社長の小林一俊氏は、代表取締役会長グループCEOに就任する。社長交代は約19年ぶりで、創業家以外からの社長選出は初めてとなる。

澁澤常務は1984年に入社。国内の営業やマーケティング部門で17年を過ごし、当時小林社長がマーケティング本部長を務めていた時期に、直属の部下としてともに働いていた。その後、海外事業に携わり、グローバル展開や経営管理体制の構築において重要な役割を果たしてきた。最近では、ガバナンスやコンプライアンス、リスクマネジメント分野での貢献が評価され、まさに「コーセーを知り尽くした人材」として小林社長から信頼を受け、白羽の矢がたった。

澁澤常務は「(持続的な成長と企業価値向上を目指す)『ビューティーコンソーシアム構想』の具現化に向けて、経営執行の責任者、実行推進役として国内外の各事業を統括し、ガバナンスを効かせていくとともに、一層の連携を図りシナリオ効果を発揮させ、グローバル市場での成長加速、稼ぐ力の再構築、強い事業基盤づくりを指導していくことで、企業価値の向上を目指してまい進する」と力強く述べた。また、「小林社長と両輪となって、創業の精神をしっかりと継承しながら、失敗を恐れずに新たなチャレンジをしていく」と意気込みを語った。

メディアとの一問一答は以下の通り。

――いつからこの考えを固めたのか。

小林一俊コーセー社長(以下、小林):4、5年前から考えていたが、澁澤には今年の4月か5月頃に伝えた。彼は相当びっくりしていた。

澁澤宏一コーセー常務(以下、澁澤):話を持ち出されたとき、まさに晴天の霹靂。稲妻が走り、何度も聞き返した。「俺の気持ちは変わっていない。前から思っていたんだ」と言われ、こんな私でお役に立てるならと思い、その場で決断した。有無を言わさぬ雰囲気だったので(笑)。

――今回、創業家以外で引き継ぐ理由は。

小林:私も社歴が来年で40年となり、社長職は20年経つ。投資家やアナリストから後継者育成について質問されるようになり、常に考えていた。会社の規模が3000億円を超えると、一人の社長がすべてを把握するのは限界があると感じた。グループのガバナンスを強化し、成長を加速させるためには、このような体制が最適だと考えた。

澁澤:私は小林家とは姻戚関係はないが、創業80年のうち、40年以上コーセーで働いているので、半分は“小林コーセー”の血が流れていると感じている。小林社長とは長年の付き合いがあり、アルビオンやコーセーコスメポートなど各企業との関わりも深く、小林家とのつながりも多い。そういった意味では、「創業家」との関係に左右されることなく、自分の仕事を十分に進められると思っている。

――代表2人体制となるが、役割分担はどうなるのか。

小林:私は引き続き代表権があるグループCEOとして最終的な経営責任を担うが、業務執行の最前線では、イベントや行事が多く優先的に時間を費やしている。特にコロナ禍以降、海外に行く機会が減少した。グローバルでの成長に向け、M&Aや業務提携、海外市場の視察に時間を割きたいと考えた。業務執行は澁澤に任せ、私は舵取り役として連携を強化したい。

澁澤:私はグループ全体を見て、各事業会社がシナジーを生み出せるように統括する。「求心力」と「遠心力」のバランスを取り、企業価値を高めることを目標にしている。

持株会社が「求心力」を発揮し、経営の方向性を示す一方で、各事業会社がそれぞれの「遠心力」を生かしていく。「求心力」とは、創業家が80年以上にわたって築き上げてきた強みやオーナーシップによる力であり、これまでの持続的成長やスピーディーな意思決定のスタイルを維持しつつ、ホールディングスとしてのガバナンスを効かせ、シナジーを創出することを目指す。

一方、「遠心力」は、各事業やブランドが持つ独自の個性を指す。その個性をさらに磨き上げていくことが重要だ。過度なガバナンスの強化がブランドの独自性を損なうことのないよう、各ブランドが個性を最大限に発揮できる環境を整えることが最優先課題。ブランド同士が切磋琢磨し、時には競い合いながらも、協力し合うことでシナジーを発揮し、重複する業務の無駄を省き、効率的な運営を進めることが不可欠だ。

――澁澤常務は社長としてどのような変化を求めていくか。

澁澤:まず、グローバル化を進めたい。コーセーは相当立ち遅れている。タルトの買収を契機に海外売上比率が一時50%を超えたが、現在は30〜40%にとどまっている。今後は海外比率50%以上を目指し、グローバルで利益を確保する体制を構築したい。また、グローバル化に向けた体制強化も進めており、10月からは日本ロレアル副社長を歴任した齋藤匡司氏が新たに加わり、力強く、パワフルに取り組んでいくことに期待している

また、グローバル展開に加え、DXも進めていく。特にECの分野を攻めていきたい。コーセーは当初、取引先との関係を考慮し、EC事業の展開を抑制してきたが、今やそういう時代でもない。自社EC「メゾンコーセー」は堅調に売り上げを伸ばしており、アマゾンや楽天市場、アットコスメなどのリテーラーともいい付き合いができている。今後はこれらを有機的に統合し、さらなる成長を目指す。

――グローバル化においてM&Aの比率と既存ブランドを育てていく割合は。

澁澤:M&Aは縁だ。どんな規模のものが、どういう形で手に入るかはなかなか想定がつかない。ある程度、既存事業を伸ばすだけでは少し物足りないとも感じており、M&Aによって実績拡大に寄与させていきたい。

――「VISION2026」で2026年までに売上高5000億円を掲げている。事業成長のスピード感についてはどう見ているか。

小林:海外で成長していこうとすると、これまでのやり方ではなかなか難しいというのは、私自身も常々感じていた。反省点として、少なくとも2〜3年に1ブランドくらいは新たに加わってきているべきだったかなというのが一つ。また、グローバル化についても、日本の化粧品会社がアジアでは通用しても欧米では売り上げ、特に利益を出せない状況を競合を通して見てきたため、われわれも少し臆病になっていた部分があった。積極性が足りなかったと。ECについてももっと早く取り組むべきだった。

もう少し加速させておくべきだったという反省から、どんな体制がふさわしいかを考えた結果、現在の日本市場においてグループ各社がバラバラに動いているのは、無駄・ムラ・無理があると判断した。そこで今回の体制に変更したわけだ。明らかにこれまでよりスピードは上がっていると思うが、来年すぐ成果が出るかはやってみないとわからない。3月以降を楽しみにしてもらいたい。

――M&AやDXの専門チームは拡充する予定か。

澁澤:M&Aのチームはまだそこまでではありませんが、DXについてはこれからかなり強化していく。私は「M&Aありき」ではないと考えている。私たちが目指している「ビューティーコンソーシアム構想」は、M&Aだけでなく、ライセンス提供やODM、販売の移譲、共同研究など、さまざまな形で企業同士が連携する枠組みをつくっていくのが根底にある。

たとえばミルボンとの連携では美容室ルートの開拓、マルホとの協業では医薬品分野の拡充が見込める。つまり、M&Aだけではなく、幅広い提携を通じて「ビューティーコンソーシアム」を築いていくことが重要だと考えている。今後もそうした取り組みを精力的に進めていく。

小林:海外案件の事業提携やM&Aは私が中心に見る。国内案件についても、これからまだまだ多くの可能性があると考えており、そうした取り組みは澁澤を中心に進めてもらう予定だ。

最後に澁澤常務に座右の銘を尋ねると、「渋沢栄一さんが大好きなんです」と微笑みながら、渋沢栄一が座右の銘とした「吾日に吾身を三省す(われひにわがみをさんせいす)」を挙げた。

「毎日、自分自身を振り返り、反省する。本当にいい言葉だと思うのです」と穏やかに語った。

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「ティンバーランド」と「ミスター・ブラザーズ・カットクラブ」が初コラボ 限定60足のイエローブーツとTシャツを発売

「ティンバーランド(TIMBERLAND)」は11月1日、ファイヤーワークスが運営する理容室、「ミスター・ブラザーズ・カットクラブ(MR.BROTHERS CUTCLUB)」との初のコラボアイテムを発売する。ティンバーランドブティックトウキョウ、葛屋東京店舗/オンライン、ミスターブラザーズカットクラブ店舗で取り扱う。ラインアップは、「ティンバーランド」を象徴するアイコンブーツ“6インチプレミアム ウオータープルーフブーツ”(3万9600円、以下“イエローブーツ”)と、半袖Tシャツ(全2型、各8800円)、ロングスリーブTシャツ(全2型、各1万450円)の全5アイテム。“イエローブーツ”は、「ティンバーランド」ブティックトウキョウと葛屋東京店舗の2店舗限定で、各店限定30足で販売。TシャツとロングスリーブTシャツは各店舗および葛屋東京オンラインストアで各型50枚ずつの計200枚限定で販売する。

「マジカルデザイン」の内山英雄の描き下ろしデザイン

“イエローブーツ”は、アイコニックなシルエットや素材はそのままに、シルバーアクセサリーブランド「マジカルデザイン(MAGICAL DESIGN)」の内山英雄デザイナーが描き下ろしたドクロやツバメなどのオリジナルモチーフを随所に刻印した。TシャツとロングスリーブTシャツは、それぞれ異なるデザインのホワイトとブラックの2カラーを展開。内山デザイナーのモチーフを大胆に引用し、同コラボを記念したスペシャルロゴと合わせてバックスタイルやアーム部分にあしらった。

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1位は、「リーバイス」と「バブアー」が初コラボ 170年以上にわたる両ブランドの伝統を融合|週間アクセスランキング TOP10(10月23〜29日)

1位は、「リーバイス」と「バブアー」が初コラボ 170年以上にわたる両ブランドの伝統を融合|週間アクセスランキング TOP10(10月23〜29日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、10月23日(木)〜10月29日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
「リーバイス」と「バブアー」が初コラボ 170年以上にわたる両ブランドの伝統を融合

10月29日公開 / 文・WWD STAFF

 「リーバイス(LEVI'S)」は10月30日、「バブアー(BARBOUR)」との初のコラボレーションアイテムを発売する。170年以上にわたる両ブランドの伝統、クラフツマンシップ、冒険心を称えたコレクションで、「リーバイス」のデニムと「バブアー」のワックスコットンを融合させたアイテムを展開する。取り扱いは、両ブランドの公式サイトおよび各店舗で行う。

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- 2位 -
「ユニクロ」×「ニードルズ」や「ジーユー」の“パペットスンスン”コラボなど! 来週発売のファッションアイテム9選【10/27〜11/2】

10月25日公開 / 文・WWD STAFF

 ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は10月27〜11月2日に発売するアイテムを紹介します。グッと肌寒くなってきた今日この頃。アウターやあったかアイテムが欲しくなってきました。「ユニクロ(UNIQLO)」は、31日に「ニードルズ(NEEDLES)」とコラボアイテムを発売します。ジャケットやパンツ、カーディガンがフリース素材で登場します。

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- 3位 -
上場を決めたNIGO®の「ヒューマンメイド」とは一体どんな会社なのか? 上位株主にファレル、VERDY

10月27日公開 / 文・本橋 涼介

 ヒューマンメイドが11月27日に東証グロース市場に上場する。NIGO®が2010年に創業した同社は「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」を軸に創業から15年で売上高112億円、営業利益31億円(いずれも2025年1月期)へと成長を遂げた。「ア ベイシング エイプ®︎(A BATHING APE®︎)」に続いてストリートブランドを一大事業に押し上げたNIGO®の辣腕ぶりのみならず、上場資料で明らかになった経営スタイルにも驚くべき点が多い。有価証券報告書と上場目論見書を読み解くと、「ヒューマンメイド」というブランドを支える周到で合理的なビジネスが浮かび上がる。

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- 4位 -
Number_iの岸優太が登場 「バナナ・リパブリック」が京都で撮り下ろしたホリデーキャンペーンを発表

10月29日公開 / 文・WWD STAFF

 「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」は11月1日、ブランドアンバサダーを務めるNumber_iの岸優太を起用したホリデーキャンペーンをローンチするとともに、ホリデー2025最新コレクションを全国の「バナナ・リパブリック」店舗および公式オンラインストアで発売する。

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- 5位 -
レディー・ガガがセレブの間で話題の“凸型”ハイヒールを履いた空港コーデを披露

10月27日公開 / 文・米国版WWD

 10月25日(現地時間、以下同)、歌手で俳優のレディー・ガガ(Lady Gaga)は映画「プラダを着た悪魔2」の2日間の撮影を終えてミラノ空港に登場した。彼女が着用していたシューズは、今シーズン最も知名度の高いシルエットのひとつになりつつある「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」の凸型"プラットフォームシューズ"だった。

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- 6位 -
オアシスは何を歌ってきたのか? 来日公演を前に名曲の歌詞からその魅力を読み解く

10月24日公開 / 文・粉川しの

 昨年奇跡の再結成を果たしたバンド、オアシス(Oasis)。再結成ツアー「Oasis Live‘25」の来日公演がいよいよ今週の土曜日(10月25日)と日曜日(26日)に開催されるのを前に、音楽ライターの粉川しのに、「オアシスは何を歌ってきたのか」というテーマでコラムを依頼。改めてオアシスの魅力について、歌詞から読み解いていきたい。

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- 7位 -
11月1日は紅茶の日 「アフタヌーンティー・ティールーム」が“ティーフェス2025”を開催

10月26日公開 / 文・WWD STAFF

 サザビーリーグのアフタヌーンティー・ティールーム(AFTERNOON TEA TEAROOM)は、11月1日の「紅茶の日」を記念し、11月1〜12日の期間中に“ティーフェス2025”を開催する。“アップルクランブルチャイ”や“焼き芋メープルチャイ”など新作3種ほか、数量限定アイテム、対象ドリンクを1杯注文すると20円が教育支援に回るドネーション企画などを用意した。

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- 8位 -
セカンドストリートが4年ぶりのポップアップ“大リバースウィーブ展”を開催 約900点を販売

10月28日公開 / 文・WWD STAFF

 ゲオホールディングス傘下の総合リユースショップ「セカンドストリート(2ND STREET)」は11月8〜9日の2日間、高円寺のイベントスペース、マテリアル(MATERIAL)で4年ぶりのポップアップイベント“大リバースウィーブ展”を開催する。同イベントでは、幅広いデザイン、サイズ、製造年代の「チャンピオン(CHAMPION)」のスエット“リバースウィーブ(Reverse Weave)”のリユース商品約900点を販売する。

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- 9位 -
「ディーン&デルーカ」がチャリティートートバッグを発売 26日まで先行抽選販売エントリーを受け付け中

10月24日公開 / 文・WWD STAFF

 「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は11月1日、恒例の“チャリティートートバッグ”を発売する。今年の限定カラーはラピスブルーとカフェオレの2色で、サイズはSサイズ(各2750円)とLサイズ(各3300円)の2種類を用意した。公式オンラインストアやマーケット店舗、楽天市場などで取り扱う。なお、1日7~9時には公式オンラインストアで先行抽選販売を実施する。エントリーは10月26日23時59分までで、販売前日までに公式アプリの登録が必要だ。詳細は特設サイトに記載する。

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- 10位 -
「スターバックス」のホリデーアイテムが11月1日に発売 コーヒー類に着想を得たアロマキャンドルやポーチ付きセットも登場

10月29日公開 / 文・WWD STAFF

 「スターバックス(STARBUCKS)」は11月1日、ホリデーシーズン限定のグッズ18種類を全国の店舗で発売する。ジンジャーブレッドマンをモチーフにしたアイテムを中心に、多彩なラインアップが揃う。「スタンレー(STANLEY)」とコラボレーションしたタンブラーやカップなどのほか、店舗で取り扱うコーヒーや紅茶をイメージしたアロマキャンドル、ステーショナリー、「スターバックス」のキャラクター、ベアリスタのミニセットやオーナメント、ポーチ付きのギフトセットなど、さまざまなアイテムをそろえた。

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「アイムドーナツ?」渋谷店がグルテンフリーにリニューアル グルテンフリー&ビーガンの新ブランドも誕生

福岡発祥のベーカリー「アマムダコタン(AMAM DACOTAN)」などを展開するピースプット(PEACE PUT)は11月1日、生ドーナツ専門店「アイムドーナツ?(I’M DONUT?)グルテンフリー渋谷青山通り」「アイムドーナツ?グルテンフリー&ヴィーガン渋谷青山通り」をリニューアルオープンする。旧「アイムドーナツ?渋谷店」を改修しグルテンフリーに、6月にオープンしたグルテンフリー店舗を植物性素材のみで仕上げた新ブランドへ進化させる。

「子どもたちの思い出に残る食体験を届けたい」

「アイムドーナツ?グルテンフリー」は小麦を使用せず、国産米粉を中心に作るグルテンフリー生地を採用し、「小麦を控えている人も気兼ねなく楽しめる新たな選択肢」(平子良太代表・オーナーシェフ)として6月に誕生した。生地にカボチャやバナナを練り込むことで、水分量や甘みのバランスを調整している。

「アイムドーナツ?グルテンフリー」について平子代表・オーナーシェフは、「自分は子どものころ、家に帰りドーナツの箱が置いてあるとうれしかった記憶がある。子どものころの小麦アレルギーは成長と共に症状が軽くなる場合もあるが、幼少期の思い出になるような味と食体験を届けたいという思いで立ち上げた」と話す。

※「アイムドーナツ?グルテンフリー」の製品は小麦を使用せず、通常店舗とは独立した専用の環境で製造しているが、コンタミネーション(微量混入)の可能性があるため小麦アレルギーの人は注意が必要

「アイムドーナツ?グルテンフリー」はよりリッチな生地へ進化

「アイムドーナツ?グルテンフリー渋谷青山通り」では生地に卵とバターを新配合し、より濃厚な味わいに。水分をたっぷり含ませた生地を高温で一気に揚げることで、ふわっと軽やかで優しい口どけに仕上げた。約30種のドーナツを販売する。

新たに登場するフレーバーは7種。“抹茶ホワイトチョコブリュレ”(442円)は抹茶を練り込んだ生地にホワイトチョコを重ね、表面をブリュレした。“グリークチーズ&ハニーグラノーラ”(550円)は水切りヨーグルトとクリームチーズを合わせた濃厚なベースに、グラノーラとハチミツを合わせた。“焼き芋キャラメルホイップ”(527円)はホワイトチョコを合わせた自家製キャラメルと焼き芋をプレーン生地の中に入れ、仕上げにホイップクリームと焼き芋、チョコキャラメルをトッピングした。

店内は、旧「アイムドーナツ?渋谷店」のアンティークを基調としたデザインを引き継ぎつつ、おもちゃの実寸大ブロックが異空間から落ちてきたような、カラフルな陳列台を新設。ポップで遊び心溢れるアクセントを添えた。ドーナツの形もブロックをイメージした四角形を採用し、ゲームの世界に入り込んだようなワクワク感を掻き立てる。

多様な食のスタイルに応えるビーガンブランド誕生

このほど新たに誕生した「アイムドーナツ?グルテンフリー&ヴィーガン」は、チョコレートやクリームを含め、全て植物由来の素材のみで作るビーガン仕様の生ドーナツを展開。食の多様化が進む中で、幅広い食のスタイルに寄り添うことを目指す。平子代表・オーナーシェフは、「4月に海外1号店としてオープンしたニューヨーク店では、ビーガンメニューを販売している。『日本でも出してほしい』という声を受け、新ブランドを立ち上げた」とコメント。

「アイムドーナツ?グルテンフリー&ヴィーガン渋谷青山通り」ではプレーン生地にきび糖をまぶした“アイムフリー?ヴィーガン オリジナル”(345円)や、カカオ生地に抹茶チョコレートをコーティングし、カリッとした食感のカカオニブを散らした“抹茶&チョコレート”(475円)など全10種を販売する。

今後の計画について平子代表・オーナーシェフは、「年内に、『アマムダコタン表参道』の隣に新店舗をオープンする。2階は10月に誕生させた新ブランド『ネオナイスバーガー』で、1階は『アマムダコタン カフェ&ベイク』となる。『ネオナイスバーガー』のメニューは、半分くらいは新たなものを開発している。『アマムダコタン カフェ&ベイク』はカフェを中心とし、朝から夕方ごろまで時間帯によって異なるメニューを提供するほか、焼き菓子を販売する予定だ」と話した。

■I’m donut?グルテンフリー渋谷青山通り
オープン日:11月1日
時間:10:00〜20:00(売り切れ次第閉店)
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区渋谷2-9-1

■I’m donut?グルテンフリー&ヴィーガン渋谷青山通り
オープン日:11月1日
時間:11:00〜19:00(売り切れ次第閉店)
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区神宮前5-53-4

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中国ファッション&ビューティ最前線 WWDCHINAが選ぶ「注目ブランド6選とKOL5人」

中国のファッション&ビューティー市場は、経済減速や消費低迷の影響で大きな変化期を迎えている。ラグジュアリーブランドも例外ではなく、中国市場をはじめグローバルでも成長が鈍化し、厳しい局面に直面している。その一方で、中国発ブランドは東洋文化を取り入れたデザインと現代性を融合させ、強固なサプライチェーンや販売網を駆使しながら、海外ブランドとの協業や国際展開を加速。国内主要商業エリアへの積極出店に加え、アジアや欧米市場への進出も進め、業績と評価の双方で成果を上げている。

さらに、近年のDX(デジタル変革)の推進に伴い、KOL(キー・オピニオン・リーダー)がブランドと消費者をつなぎ、コミュニティ形成に重要なハブとしての役割を果たそうとする。「Weibo(微博)」「RED(小紅書)」「WeChat(微信)」などのプラットフォームを通じ、テキストや画像から、ショート動画へと進化するコンテンツ形式の変化により、中国のファッション&ビューティー領域でKOLの発信内容はますます多様化しつつある。

本記事では、中国で注目されるブランドと、業界を牽引するKOLの顔ぶれを紹介する。

海外展開を加速、注目の中国ブランド&企業6選

チックジョック/CHICJOC

「チックジョック(CHICJOC)」は、Eコマース戦略を活用し、高い購買力を持つ富裕層に的確にリーチする、中国発の新興ブランドの代表格の1つだ。オンラインメンバーシップは400万人を超え、中国のSNSプラットフォーム「RED(小紅書)」でも常に検索ランキングの上位を維持。2024年に開催した「タオバオ・スーパー・ファッション・ショー」では、ライブ配信がわずか6時間で6400万元(約13億4400万円)を売り上げた実績を誇る。さらにこの2年間で、北米や欧州を含む世界各地に40店舗以上をオープンし、グローバル展開を本腰に入れる。

江南布衣(ジャンナン・ブイ)

「江南布衣」は、「ジェイエヌビーワイ(JNBY)」「速写(CROQUIS)」「jnby by JNBY」などのブランドを取り扱う、ミドルからハイエンド顧客をターゲット層にしたファッショングループ。2025年上半期の売上高は前年同期比251.0%増の約123億5400万元(約2594億3400万円)。調整後純利益は前年同期比290.6%の約23億5100万元(493億7100万円)と急伸。現在、2117店舗の実店舗と、急成長中のEC事業を運営しつつ、デザイナーズブランドの影響力をさらに拡大しようとする。

成長のカギは、メンバーシップを軸にしたマルチブランド戦略だ。メンバーシップによる消費は売り上げ全体の8割以上を占めており、中でも「蓬馬(POMME)」や「JNBYHOME」といった新ブランドも急成長しており、グループを牽引している。さらに、同社が運営するセレクトショップ「B1OCK」は、「リック オーエンス(RICK OWENS)や「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」など海外ブランドを中国にいち早く導入したパイオニアとして、業界内で高い評価を獲得している。

アイシクル(ICICLE)/之禾

ICCFグループ(之禾卡纷集团)は、サステナビリティを軸に展開するフルバリューチェーン型のファッショングループ。上質な天然素材、環境に配慮したファッションを提供することを目指す。現在はパリと上海の二拠点体制で展開。

主力ブランドの「アイシクル(ICICLE)」は、中国の伝統思想「天人合一(自然と人間の調和)」をコンセプトに、天然素材の使用にこだわり、環境への責任を意識したデザインを行う。ミニマリズムを軸に、素材そのものの美しさを引き出す。働く人に向けた心地よい通勤スタイルも提案している。アイテムは、ウィメンズ、メンズ、キッズまで幅広く展開し、通勤、ビジネス、カジュアルなど多様なシーンに対応する。スカーフや、帽子、バッグ、シューズなどのアクセサリー類も豊富に取りそろえる。

ソングモント(SONGMONT)/山下有松

「山下有松(SONGMONT)」は、付崧氏と王捷氏により2013年に北京で創業したバッグブランド。ブランド名は“Song(松)+Mountain(山)”に由来し、「自然と向き合い、自分を大切にする」という理念のもと、東洋文化をデザインに落とし込む。細部まで緻密に作り込み、顧客に寄り添うプロダクトを展開する。北京とアメリカに拠点を構える「山下有松」は今年、上海、太原、南京の3都市に新店舗をオープンし、新コレクションも発表。中国国内のみならずグローバル展開も視野に入れ、9月29日〜10月7日にはパリで「遠山有声 Song of Mont」と題した展示会を開催した。

ラオプ・ゴールド(LAOPU GOLD)/老铺黄金

「老舗黄金(LAOPU GOLD)」は、2009年3月に創業した中国の伝統製法で金を製造するジュエリーブランド。富裕層をターゲットに据え、ラグジュアリーブランドと同等の消費シェアを獲得。2025年6月時点で、メンバーシップ数は約48万人に達した。価格設定は、金のグラム単価に連動する従来型ではなく、「定価+定期改定」を採用し、クラフツマンシップやブランド理念、価値の向上に注力する。オムニチャネル戦略を軸に、北京、上海、広州、深センといった中国の政治・経済の中心都市や、同様のハイエンド商業エリアを中心に、16都市・41店舗を展開している(6月30日時点)。

ジュディドール(JUDYDOLL)/橘朵

「ジュディドール(JUDYDOLL)」は、「Play with Practicality(遊び心ある実用主義)」をコンセプトに掲げ、商品に“機能を超えた楽しさと新鮮さ”を提供するビューティーブランド。アイシャドウやフェイスカラーで人気を博す一方、リップやベースメイク分野でも成長を遂げている。2024年のリテール売上が25億元(約525億円)を突破し、ブランド収益も前年比23%増の20億元(約420億円)超を記録した。オムニチャネル戦略にも力を入れており、実店舗は中国国内で80店舗以上を展開。主要商業エリア50カ所以上に、1万5000店以上の卸販売も行う。海外展開も加速しており、現在では30カ国以上で販売し、直近ではシンガポールに初の海外旗艦店をオープンした。

ファッション&ビューティー界を牽引する5人の中国人KOL

ルル(Lulu)

ルル(Lulu)はロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ卒業後、「VOGUE China」や香港発セレクトショップ「Lane Crawford」での勤務を経て、メディアおよびファッション業界で豊富な経験を積んできた。2024年には、サステナビリティに特化したライフスタイルブランド「KHLORIS(クロリス)」を立ち上げ、デザインを通じて環境に配慮したファッションとライフスタイルを発信している。現在、SNS総フォロワー数は360万人超で、中国国内でも影響力の高いKOLのひとり。複数のトップブランドとのコラボレーションを通じ、業界にインサイトを提供し続け、ファッション分野をリードする存在として注目。

ゴゴボイ(Gogoboi)

ゴゴボイ(Gogoboi)は、辛口コメントと的確なコーディネート分析で人気を集めるKOLだ。「Weibo(微博)」、「RED(小紅書)」、「Bilibili(B站)」など複数のプラットフォームでの総フォロワー数は1000万人を超え、中国のファッションKOL影響力ランキングでも上位3位にランクイン。同氏が生み出したハッシュタグ“#who wear what#”では、辛辣かつユーモアあふれる“毒舌”スタイルでセレブの着こなしを解説。ファッションをエンタメ化し、硬い評論型ではなく、わかりやすい言葉で評論する手法は、従来のイメージを一新し、多くのファンを獲得した。

ルック(RUK)/若舒刻

ルック(RUK/若舒刻は)、建設的かつ独自の解釈を加えたファッション評論で人気を集める。“視点を変えてファッションを楽しもう”を理念に掲げ、ブランドやファッションにまつわる課題を多角的に分析し、社会的影響力や価値創造の観点まで発信する。ブランドマーケティングや、ファッションショーの解説、ヒット商品の創出、ブランド力向上、事業戦略の立案など、多岐にわたるコンテンツ制作に携わる。「Weibo(微博)」、「WeChat(微信)」、「RED(小紅書)」を中心に、記事やショートムービーなど多様な形式で情報を発信。さらに「経済観察報」「封面新聞」「新周刊」といった中国の主要メディアにも、ラグジュアリー関連の記事を寄稿する。

アハロロ(Ahalolo)

アハロロ(Ahalolo)は、小紅書で53万人のフォロワーを持つ、ジュエリーデザイナーとファッションアートディレクターによる2人組KOL。専門性を活かし、ファッション評論やレッドカーペットの解析、ファッションショーの深掘り分析、セレブスタイルの解読まで幅広く手がける。独自の評価システム「惹(高評価)/切(低評価)」でアイデンティティを確立する。現在、「RED(小紅書)」や「Bilibili(B站)」など中国主要SNSでのフォロワー数は約200万人に達している。動画コンテンツの制作にも注力し、ファッションクロニクルやデザイナーインタビューなどを展開する。2022年には「Bilibili(B站)」でKOLのランキング100に選出。

エミリー・イェ(Emilie-Ye)

エミリー・イェ(Emilie-Ye)は、ジュエリー鑑賞、グルメ巡り、旅行体験など幅広いジャンルで活動し、特にジュエリー分野で注目を集めている。世界各地のハイジュエリー、なかでも希少性の高い一点物を動画で紹介し、クラフツマンシップやジュエリーの魅力を発信。現時点で、「Weibo(微博)」、「RED(小紅書)」、「Bilibili(B站)」などのSNSでのフォロワー数は約150万人に達する。

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ユナイテッドアローズが“界隈”と共創 松崎社長「UAに対する食わず嫌いを払拭したい」

ユナイテッドアローズは、若年層との新たな接点づくりを目的に新プロジェクト「UAキュレーテッド」を10月に始動した。いま特に若者の間では、趣味嗜好が細分化し、“〇〇界隈”と呼ばれる小規模コミュニティーの中でトレンドが生まれる傾向がある。その動きに着目し、根強いファンコミュニティーを持つクリエイターが自らの感性で同社の商品をキュレートし、オンラインストアで販売するという新たな試みに乗り出す。初回はスタイリストのTEPPEI、完全予約制美容室「フリューリ(FLEURI)」、クリエイティブチーム「マジック アイランド(MAGIC ISLAND)」を起用した。

斬新な企業広告でユナイテッドアローズの多面性を訴求

同社の目下の課題は、40〜50代が中心となった顧客の若返りだ。中期経営計画で掲げる主要戦略「UA CREATIVITY 戦略:企業ブランドのリブランディング」の下、次世代とのタッチポイント創出に取り組んできた。

昨年10月に発信した企業広告第1弾では、中条あやみや原口沙輔、リカちゃんなどを起用し、トラッドな企業イメージを覆す近未来的ビジュアルでアプローチした。今年2月には第2弾として、若手歌舞伎役者の片岡千之助と現代アーティストの森本啓太を起用したビジュアルを発表。ビジュアル表現を通じて、ユナイテッドアローズの多様性を打ち出してきた。

松崎善則社長執行役員CEOは、「狙った層に確実に届いた実感がある。ある意味、ノイズを生み出すことそのものが目的だったので、社内外から『あの広告は何?』という声が上がった点はうれしかった」と話す。

界隈に合わせて丁寧に深く届ける

そこからさらに、ターゲット層の来店や購買につなげようとする施策が今回の第3弾「UAキュレーテッド」だ。「セレクトショップから遠ざかっている次世代層にどう届けるかを、若手メンバーを中心に議論するなかで、出てきたのが“界隈”の存在だ。例えば釣りやキャンプ、美容室など、さまざまなカルチャーの周辺には、ファッションは好きだが当社には触れたことはない潜在顧客が多くいると感じた。だからこそ、セレクトショップという大きな傘の下ではなく、それぞれの界隈に合わせて丁寧に深く届けていく必要があると考えた」と語る。

今回協業したスタイリストのTEPPEIは、ファッションアイコンとして若年層を中心に根強いファンコミュニティーを持つ。彼の「UAの商品には一貫して品がある」という気づきを出発点に、「品」をテーマにタブロイド紙を制作。ユナイテッドアローズ各店や専門学校、美容室などで配布しているほか、11月5日には下北沢のアドリフトで音楽ライブを交えた配布イベントも開催予定。オンラインとオフラインを横断しながら、立体的にコミュニケーションを設計している。

松崎社長は「今、流行を作る人たちの情報の得方は非常に複雑化している。そうした行動を正確に捉えなければ、企業はマス化してしまう。当社に対する“食わず嫌い”を払拭し、選択肢の一つとして捉え直してもらえたらうれしい」と話す。来年にかけても、異なるクリエイターを起用したストアを発表予定だ。

同社は「シテン(CITEN)」「アティセッション(ATTISESSION)」、韓国のライフスタイルセレクトショップ「ナイスウェザー(NICE WEATHER)」など、新規事業を通じて若年層との接点を拡大してきた。松崎社長は、KPIとしているハウスカード会員における20〜30代の比率も徐々に上昇していると手応えを語った。

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ユナイテッドアローズが“界隈”と共創 松崎社長「UAに対する食わず嫌いを払拭したい」

ユナイテッドアローズは、若年層との新たな接点づくりを目的に新プロジェクト「UAキュレーテッド」を10月に始動した。いま特に若者の間では、趣味嗜好が細分化し、“〇〇界隈”と呼ばれる小規模コミュニティーの中でトレンドが生まれる傾向がある。その動きに着目し、根強いファンコミュニティーを持つクリエイターが自らの感性で同社の商品をキュレートし、オンラインストアで販売するという新たな試みに乗り出す。初回はスタイリストのTEPPEI、完全予約制美容室「フリューリ(FLEURI)」、クリエイティブチーム「マジック アイランド(MAGIC ISLAND)」を起用した。

斬新な企業広告でユナイテッドアローズの多面性を訴求

同社の目下の課題は、40〜50代が中心となった顧客の若返りだ。中期経営計画で掲げる主要戦略「UA CREATIVITY 戦略:企業ブランドのリブランディング」の下、次世代とのタッチポイント創出に取り組んできた。

昨年10月に発信した企業広告第1弾では、中条あやみや原口沙輔、リカちゃんなどを起用し、トラッドな企業イメージを覆す近未来的ビジュアルでアプローチした。今年2月には第2弾として、若手歌舞伎役者の片岡千之助と現代アーティストの森本啓太を起用したビジュアルを発表。ビジュアル表現を通じて、ユナイテッドアローズの多様性を打ち出してきた。

松崎善則社長執行役員CEOは、「狙った層に確実に届いた実感がある。ある意味、ノイズを生み出すことそのものが目的だったので、社内外から『あの広告は何?』という声が上がった点はうれしかった」と話す。

界隈に合わせて丁寧に深く届ける

そこからさらに、ターゲット層の来店や購買につなげようとする施策が今回の第3弾「UAキュレーテッド」だ。「セレクトショップから遠ざかっている次世代層にどう届けるかを、若手メンバーを中心に議論するなかで、出てきたのが“界隈”の存在だ。例えば釣りやキャンプ、美容室など、さまざまなカルチャーの周辺には、ファッションは好きだが当社には触れたことはない潜在顧客が多くいると感じた。だからこそ、セレクトショップという大きな傘の下ではなく、それぞれの界隈に合わせて丁寧に深く届けていく必要があると考えた」と語る。

今回協業したスタイリストのTEPPEIは、ファッションアイコンとして若年層を中心に根強いファンコミュニティーを持つ。彼の「UAの商品には一貫して品がある」という気づきを出発点に、「品」をテーマにタブロイド紙を制作。ユナイテッドアローズ各店や専門学校、美容室などで配布しているほか、11月5日には下北沢のアドリフトで音楽ライブを交えた配布イベントも開催予定。オンラインとオフラインを横断しながら、立体的にコミュニケーションを設計している。

松崎社長は「今、流行を作る人たちの情報の得方は非常に複雑化している。そうした行動を正確に捉えなければ、企業はマス化してしまう。当社に対する“食わず嫌い”を払拭し、選択肢の一つとして捉え直してもらえたらうれしい」と話す。来年にかけても、異なるクリエイターを起用したストアを発表予定だ。

同社は「シテン(CITEN)」「アティセッション(ATTISESSION)」、韓国のライフスタイルセレクトショップ「ナイスウェザー(NICE WEATHER)」など、新規事業を通じて若年層との接点を拡大してきた。松崎社長は、KPIとしているハウスカード会員における20〜30代の比率も徐々に上昇していると手応えを語った。

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阪急阪神百貨店社長が総括する“万博効果” 「長い目で見るとプラスが大きい」

大阪観光局によると、2025年上半期(1〜6月)に大阪を訪れた訪日客は847万人と過去最多を記録。その後も単月ベースで記録を更新し続けた。大阪・関西万博は10月13日の閉幕まで、百貨店のインバウンド集客にも少なからず波及をもたらしただろう。

ただ、関西最大の百貨店である阪急うめだ本店などを運営する阪急阪神百貨店では、2025年4〜9月期の免税売上高が491億円となり、期初予想の540億円を約50億円下回った。4〜6月は前年の高水準に対して約4割減と大きく落ち込んだ。その後は持ち直し、7月には“災害予言”の拡散を受けて香港・韓国からの来客が一時的に減少したものの、その影響を除くと前年同月比で12%増。8〜9月は前年同水準まで回復した。

数字だけでは、万博に劇的な集客効果があったとは言い切れない。31日の決算会見に登壇した山口俊比古社長は「万博効果の厳密な立証は難しい。肌感覚としてはプラスとマイナスの両面があったが、プラスの方が大きいのではないか」と分析する。「まずプラス面では、新しいお客さまが確実に増えた。当社では現在166カ国からお客さまに来店いただいており、万博期間中には約30カ国の新規来店客が加わり、国数は1.2倍に拡大した。万博をきっかけに関西を訪れ、阪急阪神で買い物をされた方も多い」と語る。

一方でマイナス面としては、宿泊費の高騰や混雑を理由に、従来のリピーターの一部が来店を控えたこと。「ただ、長期的に見ればやはりプラスの側面が大きい。万博期間中に来店された方々は母国でも一定のざ経済的・社会的な)影響力を持つ層であり、阪急阪神での体験が今後の関係構築につながるからだ」と述べた。

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阪急阪神百貨店4〜9月期、営業利益34%減

エイチ・ツー・オー リテイリングの2026年3月期第2四半期(25年4〜9月)連結業績は、総額売上高(小売売上高)が前年同期比0.5%減の5554億円、営業利益が同21%減の119億円、純利益が同74.5%減の69億円だった。前年計上した特別利益とインバウンド急増の反動、旗艦・阪急うめだ本店の改装による売り場閉鎖の影響などが響き、減収減益となった。

阪急阪神百貨店が中心の百貨店事業は、総額売上高が前年同期比6.0%減の2866億円、営業利益が同34.7%減の82億円。国内売上は堅調に推移し、6〜8月は前年同期比2.8%増だった。阪神梅田本店の改装効果や阪神タイガースのリーグ優勝セールなどが押し上げ要因となった。免税売上高は491億円で、期初予想(540億円)に対して約50億円の下振れとなった。

エイチ・ツー・オー リテイリングはインバウンド売上高の期初予想からの下振れなどを受け、26年3月期通期の連結業績予想を修正する。修正後は総額売上高1兆1630億円(前回予想から50億円下方修正)、営業利益300億円(据え置き)、純利益240億円(60億円上方修正)。純利益の上方修正は、保有する東宝株式の一部売却(149億円相当)による投資有価証券売却益によるもの。

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エスティ ローダーの25年7〜9月期、純利益4700万ドルの黒字 通期予想は据え置き

エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)の2025年7〜9月期決算は、売上高が前年同期比4%増の35億ドル(約5285億円)となり、市場予想の33億8000万ドル(約5103億円)を上回った。純利益は4700万ドル(約70億9700万円)の黒字(前年同期は1億5600万ドル=約235億5600万円の赤字)と大きく改善。売上高、利益の両面で回復の兆しを見せている。ただし、26年6月通期の見通しは据え置いた。売上高は横ばいから3%増を見込み、25年度の8%減からの改善を見込む。また、関税関連の逆風が利益に約1億ドルの影響を及ぼすと予想している。

ステファン・ド・ラ・ファヴリー(Stephane de La Faverie)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「2026会計年度は新戦略『ビューティ・リイマジンド(Beauty Reimagined)』の下、好調なスタートを切った。オーガニック売り上げの回復、戦略的重点分野であるプレステージビューティ市場でのシェア拡大、そして収益性の改善を実現した。組織全体でスピードと柔軟性を高めるための改革が成果を生みつつある。これらの結果は、当社が今年度に掲げる見通しへの自信を裏付けるものだ。今年は既存事業による売り上げ成長の回復と営業利益率の拡大を4年ぶりに達成する重要な年になる」とコメント。

構造改革と人員削減計画を推進

同社は現在、2月に発表した経営ビジョンである「ビューティ・リイマジンド」戦略と「利益回復・成長計画(Profit Recovery and Growth Plan)」を通じて業績回復に向けて立て直しを図っている。2月の決算説明ては再構築プログラムを強化し、5800〜7000人の人員削減を行う計画を発表。10月26日時点で累計8億5200万ドル(約1286億5200万円)の費用計上と4000人超の人員削減を承認している。

同社のアキル・シュリバスタバ(Akhil Shrivastava)最高財務責任者(CFO)は「WWD」の取材に、「現時点で見通しを変更するのは時期尚早だ。第1四半期の結果には満足しており自信が深まりまったが、われわれは長期的な視点で取り組んでいる。社員や投資家を含むすべてのステークホルダーに対して信頼を積み上げており、約束したことを確実に実行することが使命だ。外部環境は依然として厳しいが、われわれがコントロールできる部分に集中し、期待を上回る成果を出している」と述べた。

アナリストも「一過性ではない」と評価

アナリストからも、今回の成長が一時的ではないとの見方が出ている。バークレイズ(BARCLAYS)のローレン・リーバーマン(Lauren Lieberman)=アナリストは「既存事業による売り上げ成長が予想よりも早くプラスに転じた。当初は第3四半期と予想していた。ホリデーシーズン前のタイミング要因があったのか注目しているが、今回の発表内容から見る限り、この成長が短命に終わる兆候はない」と述べた。

部門別・地域別の動向

部門別では、スキンケアの売上高が同3%増加。主に「ラ・メール(LA MER)」と「エスティ ローダー」がけん引した。前年のアジア地域のトラベルリテール事業の低迷の反動や、在庫最適化の取り組みも寄与した。フレグランスは同社のラグジュアリーブランド群による2ケタ成長を背景に同13%増。メイクアップは「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」の減速で同2%減、ヘアケアは同7%減となった。

また、中国本土市場の回復も業績を押し上げた。同地域の売上高は同9%増となり、シュリバスタバCFOは「中国での結果は非常に広範囲にわたるもので、われわれの売り上げは市場平均を上回る2ケタ成長を達成した。特定のブランドだけではなく、カテゴリー、ブランド、販売チャネル全体で勢いがある」と述べた。一方で、北米市場は引き続き苦戦。小売店の破綻による店舗閉鎖や一部ブランドの在庫過多の影響で、わずかに減収となった。

北米はセフォラとの提携など戦略強化

ELCは北米市場でのリテール展開を多様化するため、2026年初頭に美容小売り大手のセフォラ(SEPHORA)で「M·A·C」の販売を開始する計画を発表した。ELCのタラ・サイモン(Tara Simon)=アメリカ地域プレジデントは、「これはグローバル市場でのセフォラとの長年にわたるパートナーシップの成果であり、米国で初めて『M·A·C』を展開できることを誇りに思う」と語った。同社はまた、アマゾン(AMAZON)での販売も拡大しており、直近はメキシコ市場にも進出した。シュリバスタバCFOは「北米の小売部門は成長軌道に戻りつつある。この勢いを維持していくことが目標だ」と述べている。

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SUPER BEAVERが「プーマ」とコラボ ビーバーをあしらった総柄のトラックジャケット&パンツを発売

「プーマ(PUMA)」は、今年結成20周年を迎えたロックバンド、SUPER BEAVERとのコラボアイテムを受注販売する。オリジナルのトラックジャケットとトラックパンツを用意し、受注はマルイのネット通販“マルイウェブチャネル”で受け付ける。受注期間は10月31日18時〜12月7日23時59分までとなる。

SUPER BEAVERのこだわりが詰まった
ファン必携のアイテム

コラボアイテムは、細部のデザインや色味まで、メンバー自身が監修。ボディには「プーマ」の定番である“T7”を採用し、ジャケットは身幅を広めに、パンツはワイドにアレンジした。また、SUPER BEAVERのアイコンであるビーバーと「プーマ」の象徴である“フォームストリップ”を一緒に描いた総柄が特徴的だ。

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「サカイ」のホリデーコレクションはスタッズでアップデートしたウエアやバッグなど

「サカイ(SACAI)」は11月7日、ホリデーシーズンに向けたカプセルコレクションを発売する。アイテムは、レザージャケットやクロスボディーバッグなど全8型を展開する。「サカイ」直営店および公式オンラインストアで取り扱う。

「サカイ」ホリデーコレクション
スタッズでアップデートした定番アイテム

本コレクションのウエアは、袖のワッペンやフライトジャケットのディティールでもある左胸のベルクロパッチをスタッズで表現することで、新たな表情に仕上げた。ブラウンレザーにはシルバーのスタッズをあしらい、ブラックレザーにはマッドブラックのスタッズをあしらったレザージャケット(39万6000円)に加え、ブルゾン(18万7000円)、フーディー(9万9000円)、Tシャツ(3万7400円)をラインアップする。また、アーカイブファブリックを再利用した定番の“Zantan”シリーズからは、クロスボディーポーチ(2万4200円)、クロシェットバッグ(3万7400円)、2種セットのトラベルポーチ(3万5200円)、そして“コロタン”(1万8700〜4万9500円)が新しい柄で登場する。

アイテム一覧

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「ナーズ」が作る“しゃれ顔”の秘密は光にあり 広報が語る人気シリーズの開発秘話と転機

ブランドの顔となるPR担当に、“ロングセラー”や“今シーズンのイチ押し”アイテムを推薦してもらうビューティ連載「PR担当がプレゼン!」。今回は、数々のヒットアイテムを生み出しているメイクアップブランド「ナーズ(NARS)」が登場。木村桂子「ナーズ」PR担当がおすすめする3つのアイテムから、ブランドの哲学を紐解いていく。

「ナーズ」とは?

メイクアップアーティスト、フォトグラファーとして活躍するフランソワ・ナーズ(Francois Nars)が、1994年に創設した「ナーズ」。自分自身の感性を信じ、「大胆な自己表現を楽しんでほしい」という思いを込めてアメリカで誕生。現在は45の国と地域で展開しており、2000年に資生堂グループの傘下になった。日本ではフランソワの哲学を伝えるため、“TRUST YOURSELF/自分の正解を、打ち破れ。”というメッセージを発信している。

WWD:木村さんが考える「ナーズ」の魅力とは?

木村桂子 PRマネージャー(以下、木村):創設者であるフランソワにとって、心ときめくリップがなかったことから、ブランドがスタートしました。そんな背景もあり、全てのアイテムに、“内面の個人美を引き出す”という彼の哲学が色濃く反映されています。メイクアップアーティストとしての優れた感性で作られる色や質感は、どれも革新的で唯一無二。著名なアーティストや、最先端のファッションブランドとコラボレーションすることも多い「ナーズ」のアイテムを使えば、必ずモダンでおしゃれな顔になれると日々実感しています。

1:仕込んで個性を引き立てるリキッドブラッシュ

WWD:多彩なカラーメイクアイテムの中でも、木村さんの偏愛アイテムは?

木村:“アフターグロー リキッドブラッシュ”の人気色“02802 ワンダーラスト(WANDERLUST)”がお気に入り。このライラックカラーをチークの前に塗ると、透明感と潤い、ハリを与えながら、メイクの仕上がりを良くしてくれます。

一見エッジが効いていて個性的に感じられるカラーですが、つけてみると肌本来の血色のように馴染み、驚くほどきれいにとけ込みます。気張りすぎず、程よいおしゃれ感がかなうのはもちろん、肌のくすみのカモフラージュにも役立ちます。とあるメイクアップアーティストの方からは、「みずみずしいリキッドタイプながらもピタッと密着し、ベースメイクが崩れにくい」といった声もいただきました。

WWD:“リフ粉”の愛称で話題を集めた“ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N”をはじめ、ベースアイテムの新作が出るたび、熱視線が注がれている印象です。ベースアイテムの開発において、どんな点にこだわっているのでしょうか?

木村:「どんなにカラーメイクが美しくても、ベースメイクがキマっていないとモダンに仕上がらない。透明感のある肌が全て」――というのがフランソワの考え方で、ベースメイクアイテムに対する思いが非常に強いんです。

そして、そのこだわりは売り上げにも確かに表れていて、ベースアイテムのカテゴリーが売れ筋となっています。中でも、“ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N”、昨年発売したプライマー“ライトリフレクティング トーンアップヴェール”などが人気をけん引し、新たに手に取ってくださる方やリピートしてくださる方もとても多い。発売から時間が経っても勢いは衰えることなく、想定以上の売れ行きを維持しています。

WWD:“ライトリフレクティング”シリーズの人気の高さが伺えます。ヒットの要因は何でしょうか?

木村:“ライトリフレクティング”という名を冠したこのシリーズは、光の反射を用いて肌の凹凸をぼかし、素肌そのものが美しくなったかのような透明感のある仕上がりを目指すというコンセプトで作っています。フォトグラファーでもあるフランソワは、光をどう操れば肌が美しく見えるかを熟知している。彼の知見を生かし、緻密に計算されているからこその仕上がりのよさに、美容感度の高い方から肌へのお悩みを持つ方まで、多くのお客さまに納得していただけている結果なのだと捉えています。

2:“肌そのものが潤う”クッションファンデ

WWD:“ライトリフレクティング”シリーズには10を超える豊富なラインナップがありますね。中でも、イチオシのアイテムは?

木村:25年2月に発売した“ライトリフレクティング セラムクッションファンデーション”。目指したのは、素肌そのものが美しくなったかのような艶肌。一般的に用いられるオイルやパールでは、フランソワが求める繊細な艶が表現できず、試行錯誤が続いたといいます。最終的に開発担当者が辿り着いたのは、潤い成分の「ブリーザブルハイドラヴェール」でした。73%も配合し、肌表面を包み光を柔らかく反射するおかげで、肌そのものの質感を生かした滑らかで美しい仕上がりがかないました。

さらに、このクッションファンデーションはアジア限定商品。そのため、色や質感のよさに加えて、高いSPF値も欠かせませんでした。ただ、SPF値を高めると油分が増え、透明感や素肌感に影響が出てしまう。クリアな発色と高いSPF値の両立はとても難しく、試作を繰り返し、発売時期が後ろ倒しになったことも。最終的に、SPF42に着地し、フランソワも納得する艶感を両立することができました。

3:上品なメリハリが宿るハイライター

WWD:では、今シーズンに登場した製品で、特に反響があったものはどれでしょうか?

木村:“ライトリフレクティング”シリーズから新たに登場したハイライター“ライトリフレクティング ルミナイジングパウダー”です。25年7月に発売したばかりですが、当初の計画の約1.5倍売れています。日本は特に好調で、アジアチームから「なぜそんなに売れているのか」と、ヒアリングがあったほど。

一般的なハイライトは白っぽく発光するものが多く、使いこなすのが難しいと感じる方もいらっしゃるはず。けれど、こちらは肌の内側から艶がほんのりにじむように色づいて、Cゾーンや目頭、鼻筋に塗布するだけで、上品なメリハリが生まれるんです。私が毎日欠かさず持ち歩いているのは、人気No.1カラーの“03960 ヘブンリー(HEAVENLY)”。自然なローズゴールドカラーで、見た目以上に肌なじみがいいんです。眩い輝きと血色感を生かして、チークとしても使えます。

WWD:ハイライトの開発に至ったきっかけは?

木村:「ナーズ」では、そのとき流行っているものを開発するというより、フランソワ自身のムードを映す製品作りに重きを置いています。ブランドの軸である“ライトリフレクティング”シリーズのラインナップを拡充することや、ビジネス上の戦略に基づき、フランソワが納得する素肌のような艶感を演出できるハイライターの開発に至りました。

WWD:最後に、これまでで手応えのあったプロモーションについて、具体的にどんな施策を行い、どんな効果があったかを教えてください。

木村:フランソワは、スーパーモデルや歌手のメイクアップを手掛けていました。バックステージでの写真が世に出て、次第に「ナーズ」が広まっていったのが始まりです。そのため、メイクへの関心が高い知る人ぞ知るブランドという立ち位置で、長年プロモーションを行ってきました。

21年、クッションファンデーションのイメージキャラクターに俳優の横浜流星さんを起用したことは、ブランドとしての転機だったと思います。それ以降、長澤まさみさんや志尊淳さんを起用。タレントとのコラボレーションにより、美容好きや「ナーズ」の世界観に共感してくださる既存ファンのほか、より広くお客さまに知っていただけるようになりました。全国に24店舗と、カウンター数が少ないにも関わらず、新作を出すたびに反響があるのは、アーンドメディアを効果的に活用できているからだと考えます。おかげさまで、20~30代の若いお客さまからも支持をいただいています。

大胆でありながら繊細な色と質感で、まとう人の魅力をさらに引き出す「ナーズ」のアイテム。処方やテクスチャーの一つひとつにまでフランソワの哲学が息づいており、使うほどにその質の高さを実感できる。

近年はクッションファンデーションなどのアジア発のヒット商品も生まれており、日本人の肌に寄り添いながら、ブランドのグローバル戦略においても重要な役割を担いつつある。

連載「PR担当がプレゼン!」とは?

連載 PR担当がプレゼン!

ブランドの顔となるPR担当。新商品やシーズンアイテムなどはスポットライトが当たりやすいが、ロングセラーアイテムはリニューアルなどをしないとどうしても埋もれてしまう。「PR担当がプレゼン!」は、ブランドのPR担当に“ロングセラー”や“今シーズンのイチ押し”アイテムを推薦してもらい、読者に改めて商品の良さを知ってもらう連載だ。

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【2025年クリスマスコフレ】フランス発「ロジェ・ガレ」から色彩豊かで香りとアートが響き合うギフト テーマは“グラン・バザー”

「ロジェ・ガレ(ROGER & GALLET)」は、“グラン・バザー”をテーマにしたホリデーギフトセットを11月5日と19日に発売する。パッケージデザインは、オーストラリアで活動するアーティスト兼彫刻家のペニー・ブルースース(Penny Brooshooth)が手がけた。色彩豊かで遊び心のある同ブランドらしいパリシックなデザインで、心弾むカラフルなボックスにブランドを代表するフレグランスやボディーケアアイテム、ホームフレグランスをセットしたギフトをラインアップする。

11月5日発売

5日には、オードトワレと新作の香り“バニラソレイユ”のハンドクリームをセットした“オ パフュメ&クレームマンコフレ”(全3種、各5170円)と、同ブランド人気の香り“ジンジャールージュ”のオードトワレと固形ソープをセットした“オ パフュメ&サボンコフレ”(5170円)、フローラル系の3種の香りのソープセット“サボン パフュメコフレ フローラル”(4070円)を発売する。“オ パフュメ&クレームマンコフレ”のオードトワレの香りは、“バニラソレイユ”と“フィグ”、“オスマンティウス”の3種を用意。また“サボン パフュメコフレ フローラル”は、“ローズ”と“フィグ”、“ジンジャールージュ”の3種のフローラルフレグランスをそろえる。同セット内のアイテムは全て現品サイズとなる。

11月19日発売

19日には、オードトワレ現品と“バニラソレイユ”のリードディフューザーをセットにした“オ パフュメ&ディフューザーコフレ”(全3種、各8140円)を発売する。オードトワレの香りは、“バニラソレイユ”と“フィグ”、“ジンジャールージュ”の3種類だ。
また、フレグランスショップ「ジャルダン・デ・パルファム」で同ブランドのアイテムを7040円以上購入すると、オリジナルのトートバッグがもらえる。期間は11月26日からで、なくなり次第終了となる。

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美髪賢者4人が本音トーク! 今、本当に求められるヘアケア&スタイリングアイテムとは?

アリミノ,ARIMINO

ヘアカラーやヘアスタイルは自身の個性やセンスを発揮する大切な要素だ。イメージ通りのパーフェクトな仕上がりを追求したり、その日のファッションや気分によってアレンジを加えたりする際に、スタイリング剤や日々のお手入れは欠かせない。その一方で、さまざまな製品が市場に溢れる中、何を選択すればいいのか迷う人も少なくないはずだ。そんなヘアアイテム難民を救済すべく、美髪賢者達に集合してもらい「今、本当に求められるヘアケア&スタイリングアイテムは何か?」を語り尽くしてもらった。

登場するのは、人気ヘアサロンで顧客からの高い支持を得る吉武満里奈「アフロートリノ(AFLOAT Leino)」サロンマネージャー兼トップスタイリストと、小川絢音「デイジー(Daisy)」スタイリスト、そして名だたるアイドルのヘアメイクを手掛ける夢月ヘアメイクアップアーティスト、モデルでインフルエンサーのとみいさんの4人。自身のヘアケア術から昨今のトレンド、メーカーに作ってほしいアイテムまで、熱い本音トークが繰り広げられた。

髪にきちんと手を掛けていることが
自分の自信にもつながる

WWD:まずは自身のヘアケア・スタイリングのこだわりとルーティンを教えてください。

とみい:私は髪にクセがあるので、それを生かすようなスタイリングをしています。朝は濡れた状態でヘアミルクを揉み込んでドライヤーで乾かし、オイルをつけて元々のクセが出るような自然なスタイルに。バームも少し付けて、乾燥しないように気をつけています。

夢月ヘアメイクアップアーティスト(以下、夢月):巻いたりしていないんですか? すごくかわいい!ハイトーンでクセがある人の参考にしたいスタイル。

とみい:ありがとうございます。そう、巻いていないんです。夜はシャンプーしたらダメージ用のアウトバストリートメントを使っています。2回ブリーチしていて頭皮が乾燥しやすいので、2カ月前くらいにこの髪色にしてからは頭皮用化粧水を使うなど、しっかり頭皮ケアをするようになりました。あと、旅行によく行くのですが、シャンプーとトリートメントは持って行かない替わりに、アウトバス用の小さな美容液は必ず持参して夜のケアに使っています。

夢月:私は髪がすごく強くて、どんなシャンプーもスタイリング剤もOKなので、その日の気分で選んだり遊んだり。ただ、脂性肌なのでスカルプケアには気を遣っています。毎朝インバスでスカルプケアアイテムを使いますが、今日のようなメディアに出る時などは、髪もサラッと仕上がってふんわり感もでるような、トリートメント効果もあるものを使いますね。とみいさんは濡れ感がアンニュイな感じで素敵だけれど、脂性肌の人は濡れ感を出し過ぎると、ペッタリ見えてしまうこともあるので注意が必要。ケアアイテムはふんわり仕上がるものを使うことが多く、ウォータートリートメントやヘアミルクを気分で使い分けています。最近、ドラッグストアでもウォータートリートメントの新作がすごく増えて、この2年くらいトレンドですよね。

吉武満里奈「アフロートリノ」サロンマネージャー兼トップスタイリスト(以下、吉武):年齢を重ねるとともに、本当にクセが出やすくなりました。朝はまず丁寧にブラッシングして艶出しスプレー。艶出しスプレーはふんわり感を保ちつつ、面で艶が出しやすいので、どの世代のどんな髪質にも使いやすい。その後ヘアアイロンで巻いて、時間が経っても固まって見えないように、スタイリング剤はバームと美容液を混ぜて使用します。16万円のアイロンを使っているのですが、機能性が高いのはもちろん、それで髪をセットしている自分が好きというか、ちゃんと手を掛けていることが自分の自信にもつながるし、それがお客さまにも伝わると思います。

WWD:夜のお手入れは?

吉武:今日は大切な撮影なので、昨晩はトリートメントの前に導入美容液を使いました。アウトバスは髪全体に手軽に付けられるミストが好きですね。その後、乾燥がひどい時はミルク、紫外線を浴びた時はオイルなど使い分けています。ミストは霧吹きが細かいものを選ぶのもポイントです。あと、枕カバーをシルクにしました。そういう毎日の積み重ねが大切ですよね。

小川絢音「デイジー」スタイリスト(以下、小川):毛量が多くクセ毛で広がりやすいので、スタイリングは内側からオイルをつけます。その後、カサつきやすいところにつけて、前髪はそれで余った分をつけるくらい。縮毛矯正をしていることもあり、ダメージをケアするオイルを使っています。日々のケアはアウトバスミストをつけて補修し、ミルクでまとまりを出す感じ。バームとオイルを混ぜて使うこともあります。カラーした後は乾燥が気になるので頭皮ケアシャンプー、パサつきが気になる時はしっとりするトリートメントにするなど、バランスをとりながら使っています。

スタイリング剤の提案は
ライフスタイルに合わせて。
香りはすごく重要!

WWD:最近はヘアケアとスタイリング剤が一緒になった製品が多いが、使用している?

夢月:私は使っています。仕事柄、深夜までロケをして早朝出発というスケジュールも多いので、なるべく短い時間で“ちゃんとした感”を出したい時は、ヘアケアもできるしスタイリング剤にもなるようなオイルは便利。一体型になっているアイテムは時短の面ですごく助かります。

WWD:最近のヘアスタイリング・ヘアケアのトレンドは?

夢月:ヘアケアは、同じものをずっと使い続けるというよりは、皆さんその日の気分で使い分けていますよね。スタイリングでは、下ろしてちょっと薄めの前髪にしたり、上げてみたり、前髪を2WAYにしている人が最近多いです。薄い前髪をバームでスタイリングしたり、軽い仕上がりのヘアオイルをつけて、スプレーを3種くらい使ってしっかり固めたり、頭を大きく振っても動かないスタイリングだったり、前髪アレンジは色々やっています。

小川:うちのサロンでは、柔らかい質感のほうが人気。ただ、一日スタイリングを持たせたいという希望があるので、前髪はスプレーすることも。

吉武:スタイリング剤は香りで印象づけられるものがフォーカスされているかと思います。さらに肌にも使えて便利ですよ、と説明すると気に入ってくれることが多いですね。汎用性が高く、使いやすくて香りのファーストインプレッションが良ければ最強。同じ質感のスタイリング剤を香り違いでそろえる人も多く、香りがいいとリフレッシュできて自然と会話も広がりますし、共感も生まれやすくなります。

夢月:日本人は強い香りの香水をつける文化がないからこそ、ヘアスタイリング剤で香りをまとうのというのはありそうですね。

WWD:吉武さんの顧客には韓国スタイルを求めて来店される人も多いと思うが、仕上がりに使うスタイリング剤は?

吉武:韓国スタイルはレイヤーと艶がマストなので、艶出しスプレーは必須です。今や韓国風スタイルの定義はさまざまだと思いますが、共通点は根元の立ち上がり。その根元が立ち上がる韓国製ミストを顔周りに使っています。

WWD:お客さまから「いいスタイリング剤を紹介して」と言われた場合の回答は?

吉武:まずは、お客さまのライフスタイルを聞くようにしています。「オイルもミルクも両方買ったけれど、子育て真っ最中で忙しくて結局どちらも使い切れていない」というお客さまには、時短ケアにもなるオイルinミルクの製品を紹介したり。髪のお手入れにあまり時間をかけたくないお客さまと、ヘアケアを“自分へのご褒美”として楽しみながら行いたいお客さまとでは、もちろん提案する内容も変わります。

小川:髪質や髪の長さだけでなく、しっかりめが好きなのか軽めが好きなのかなども見極めて提案することが大切ですよね。

WWD:福岡ならではのヘアスタイルのトレンドってある?

小川:パーマのオーダーが多いかもしれないです。しかも、デジタルパーマよりコールドパーマ。クセ毛の人こそ時短になるからとパーマをかける傾向があります。パーマの人は髪を濡らしてタオルドライして、オイルをしっかり塗って、中にはそのままドライヤーしない人もいます。「絶対のパサつかせたくない」という人には、女性でも使いやすいゆるめのジェルをおすすめすることもあります。

WWD:とみいさんは提案される立場だが、美容師からの提案は参考にしている?

とみい:私は基本面倒くさがりやですが、やはりサロンに行くと美容師さんが何を使っているのかのぞいちゃいますね。私が行っているサロンでは、いろいろな香りのオリジナルスタイリング剤があって、私も香り違いで何本もそろえています。

髪で第一印象はキマる!
だから欲しいのは
高性能なヘアケア美容液

WWD:最後に今後、どんなヘアケア・スタイリングアイテムが欲しい?

とみい:朝、スタイリング剤を使っても時間が経つと乾燥するので、外出先でも艶補給できるコンパクトなオイルなど、化粧ポーチに入れて携帯できるサイズのものが欲しいです。小さなものなら、軽くて旅行にも持って行きやすいですし。

夢月:仕事柄必須だけれど、運命のアイテムにまだ出合えていないのが、巻く前につける軽めのウォーターっぽいスタイリング剤です。すごい猫っ毛で柔らかい髪のモデルは、撮影途中で後れ毛がパヤパヤ出てくることが多いので、それを防げるもの。持ちもすごくいいし、手グシも通って柔らかい仕上がりなのに、パヤパヤ髪が絶対出てこないスタイリング剤に出合いたいとずっと思っています。さらに、最近多いエクステにも、乾燥したブリーチ毛にも使える製品があるといいなと、いつも思っています。かなり切実です! 

吉武:最近は、本当にうねりが気になっているので、高性能なヘアケア美容液が欲しいです。スキンケアは効果のある成分を推したエイジングケア製品があるのに、ヘアケアにはあまりないですよね。うねりをケアして、ハリとコシと艶が出て、ブローだけでまとまるようなもの。髪で第一印象が決まると言われていますから、その効果が体感できるものなら、多少価格が高くてもみんな欲しいはず。

小川:かなりダメージが気になるので、ベタつきは少なく、しっかりケアできるオイルが欲しいです。まとまりも欲しいけれど、それより髪の根元にまでいい成分がしっかり届いて、ハリコシを出してくれるようなオイルがイメージです。乾かすだけでベタつくことなく、しっかりまとまるような、ケアできるオイルがあればうれしいです。

ヘアサロン専売ヘアケア&
スタイリング剤の
リーディングカンパニー、
アリミノの次なる展開に期待

アリミノ,ARIMINO

今回の座談会を企画したのは、ヘアサロン専売ヘアケア&スタイリング剤のリーディングカンパニー、アリミノ。美容師が選ぶベストコスメ「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ」のスタイリング剤部門で1位に輝いた“モダンシマー”などの人気アイテムを有するスタイリングブランド「ダンスデザインチューナー(DANCE DESIGN TUNER)」や、髪をそもそも傷ませない“未傷”という新アプローチに挑んだヘアケアブランド「エクラリティ(ECLARITY)」などを展開している。

また、スキンケア発想の“肌髪成分”にこだわる、髪や頭皮に優しい使い心地のシンプルケア&スタイリングブランドの「スプリナージュ(SPRINAGE)」も人気。同ブランドから今冬、「こんなケア&スタイリングアイテムが欲しかった」と望まれたアイテムが登場する予定で、今から期待が高まっている。

PHOTOS:YOHEI KICHIRAKU
TEXT:YOSHIE KAWAHARA
問い合わせ先
アリミノ お客さま窓口
9:00~17:00(祝日、年末年始を除く月~金曜日)
0120-945-334

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コーセー社長交代、渋澤宏一常務取締役が昇格 創業家以外から初 現社長の小林一俊氏は代表権のある会長に

コーセーは2026年1月1日付で、純粋持株会社体制に移行し、コーセーホールディングスの次期社長兼グループCOOに渋澤宏一常務取締役(65)が就任することを発表した。社長交代は20年ぶりで、創業家以外からの社長選出は初となる。現社長の小林一俊氏は、2026年1月1日付で代表取締役会長グループCEOに就任し、新社長を支える役割を担う。小林氏は引き続き経営の両輪として、グループ全体の発展と企業価値の向上を推進していく方針だ。

渋澤氏は1960年10月31日生まれ、84年にコーセーに入社。営業やマーケティング部門での経験を経て、中国の現地法人董事長としても活躍した。国内外で豊富なマネジメント経験を有し、経営企画部門では中長期戦略の立案や経営管理体制の構築を主導。また、企業基盤部門を統括し、ガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメントの高度化にも尽力してきた。これらの経験を基に、持株会社体制下でのグループ経営を統括し、さらなる成長と企業価値の向上を目指す。

新しいホールディングスでは、2026年3月27日付で、小林章一アルビオン社長が同社取締役副社長に就任。元日本ロレアル副社長、TSIホールディングス社長兼CEOを歴任してきた齋藤匡司氏は、コーセー社長室コーポレートアドバイザーから常務取締役に就任する。また、1月1日付で原谷美典取締役が同社取締役に、1月6日付で小林勇介取締役が常務取締役に就任する。

一方、小林正典常務取締役は3月27日付で退任し、6月下旬にはコーセー小林財団の理事長に就任予定。菊間千乃社外取締役は3月27日付で退任する。

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「リー」が100着限定の“101 大戦モデル”デニムジャケット&パンツを発売 シリアルナンバー付きのスペシャル仕様

「リー(LEE)」は11月1日、大戦モデルをベースにした101ジャケット(3万6300円)とパンツ(2万7500円)を各100本限定で発売する。サイズ展開は、ジャケットがS、M、L、XL、パンツは29、31、33、35インチを用意する。「リー」ルミネエスト新宿店およびルクア大阪店ルクアナイトショッピングで取り扱う。なお、ルクア大阪店では翌日2日から通常販売を行う。

コレクター心をくすぐる限定コレクション

同アイテムは、ビンテージ市場でも希少な大戦モデルをベースに、大戦期特有のディティールを継承。生地には「リー」の象徴である左綾デニムではなく右綾デニムを使用することで、右綾特有の荒々しく立体的な色落ちを実現した。ジャケットは、1940年代初頭までに見られる片ポケット仕様の「リー」カウボーイ型デニムジャケット。パンツは、バックポケットの“レイジーSステッチ”や“ヒップポケットレーベル”を省略した、大戦期特有のミニマルな表情に仕上げた。また、それぞれに鉄製の月桂樹ボタンとリベットを採用。さらに、100着限定を示すシリアルナンバーが付属している。

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尾州から世界へ、「誰の真似もしない」ツイードに挑む カナーレ・ジャパン設立

カナーレ・ジャパン(愛知県一宮市、小塚康弘社長)は10月30日、関係者を招いた設立披露会を行った。同社は尾州の産地企業である小塚毛織と服地卸大手のスタイレム瀧定大阪が共同出資しており、両社はシャトル織機を使ったファンシーツイードを、国内外の有力ブランドに売り込む。瀧隆太スタイレム瀧定大阪社長は「ビジネスの規模は決して大きくならないかもしれない。ここ(カナーレ・ジャパン)でしか作れない付加価値の高いテキスタイルを、スタイレムの国内外のネットワークを駆使して作り、そして販売していく」と語る。

カナーレ・ジャパンの起点は、小塚毛織が2020年に、倉庫になっていた工場スペースに旧式織機のシャトル織機を導入したこと。カナーレ・ジャパンの小塚社長が、50年近く尾州でシャトル織機を使ったファンシーツイード開発を行っていた足立聖カナーレ代表(76)に惚れ込み、「足立さんのシャトル織機を使った持つ卓越した生地作りのノウハウ継承のため、マイスターとして足立さんを招聘し、設備も導入した」という。現在は小塚毛織の「のこぎり屋根」の工場には、シャトル織機9台のほか、準備機やノッター(糸繋ぎ機)などが稼働する。カナーレ・ジャパンには、足立さんをマイスターに20代と30代のテキスタイルデザイナーも参画した。「ずっと『誰の真似もしない』をテーマにシャトル織機を駆使したツイードを織ってきた。若い人と一緒にさらに進化させる」と、足立さんは若手とタッグを組んでの新たな挑戦に意欲を見せる。

小塚毛織と足立さんのこうした取り組みに感銘を受けたのが、当時スタイレムでメード・イン・ジャパンに特化した服地販売を行っていた83課の小川良太課長だった。「失われつつある技術を継承して、進化させたい。その意義にいても立ってもいられなかった」という。服地卸の王者として君臨してきたスタイレムは、今でも国内の仕入れが6〜7割に達する。瀧社長は「国内外に持つ売り先のネットワークはもちろん、糸などの仕入れ面でも協力できる部分は大きかった。ただ、小川課長から上がってきたプロジェクトの詳細を見た瞬間に、これはやろうと決めた」と、同社にとっては異例の産地企業との合弁会社設立を決めた。「当社は商社なので規模や数字も重要だが、それ以上に『創造』を何よりも重視してきた。カナーレ・ジャパンは、圧倒的にユニークで個性的で、ここでしかできないもの。価値あることに関わることができてとてもワクワクしている」という。設立式には瀧社長を筆頭に、主だった幹部も駆けつけた。わずか10人にも満たない会社の式典としては異例のことでもある。

同式典に駆けつけたユナイテッドアローズの牧野達也ウイメンズ商品部部長は、カナーレ・ジャパンに関して「これまでの上代があって仕入れ値を決める、といったやり方を使うつもりはない。生地を見て、その素晴らしさをどう製品として完成させるか。こちら側も発想の転換させた上で、一緒に取り組みたい」とエールを送る。

毛織物の産地である尾州(愛知県一宮市と岐阜県羽鳥市、及びその一帯)では、旧式のシャトル織機を、長らく明治期に導入されたドイツ式の「ションヘル」と呼んできた。現在は尾州で稼働しているシャトル織機は、この「ションヘル機」ではなく、広島や岡山、浜松などでも稼働している織機と同様のシャトル織機に置き換わっている。世界で高い評価を受け、現在世界中から受注の来る広島・岡山の「セルビッジデニム」のように、尾州のシャトル織機から生み出されたファンシーツイードが世界市場を席巻することができるか。大手企業と産地企業、そして職人ががっちりタッグを組んだ新しいプロジェクトに、日本全国のテキスタイル関係者が注目している。

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「メゾン マルジェラ」立体的なメタリックの”タビ”を発売 8000以上のパーツが演出する奥行き

「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は10月30日、“タビ”コレクターズシリーズの第1弾となる“タビ ブロークンミラー エンブロイダリー”を全世界25足限定で発売した。価格は114万4000円で、「メゾン マルジェラ」表参道で取り扱っている。

光の反射とメタリックシルバーの世界観を体現

“タビ”コレクターズシリーズは、メゾンを象徴する“タビ”を讃え、革新的な技術と素材の探求を通じて毎年展開する。第1弾となる本作では、2015年秋冬“アーティザナル”コレクションで初めて登場した“ブロークンミラー”を三次元的に再解釈。1足に8000以上あしらったガラスビーズ、スパンコール、メタリック装飾は手作業で刺しゅうし、メタリックパーツにはレーザーカットを施した。また、シルバーコーティングを施したレザーをひび割れさせ、素材の奥行きを表現した。さらに、エッジに向かって酸化を想起させるグラデーションを描き、透明なガラスビーズを散りばめることで、奥行きと立体感を際立たせた。

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「イヴ・サンローラン」が平野紫耀起用のスペシャルムービーを公開

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」(以下、YSL)は10月31日、ブランドの公式サイトとSNSで「イヴ・サンローラン・ボーテ アンバサダー」を務めるNumber_iの平野紫耀が出演する“リブレ オーデパルファム”のスペシャルムービーやビジュアルを公開した。

スペシャルムービーでは、平野が長年愛用するフレグランス“リブレ オーデパルファム”との付き合い方や、彼が思う“自由”の意味をひも解いた。また、「仕事には全力で向き合いたい」と語る毎日のルーティンを捉えている。

フランス語で”自由”を表す”リブレ”

フランス語で、“自由”という意味の“リブレ”の オーデパルファム(30mL、1万3970円/50mL、1万9910円)は、マスキュリンなラベンダーのストラクチャーとフェミニンなオレンジブロッサムを調和させた。

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「メイベリン ニューヨーク」が明治「アポロ」とコラボ オリジナルミラーやシールのノベルティー企画も実施

「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は、明治のロングセラー製品「アポロチョコレート」(以下、アポロ)とのコラボレーションキャンペーンを2025年11月11日から開始する。店頭や公式サイトで「アポロ」の世界観を表現したメイクルックを展開するほか、対象製品の購入で「アポロ」のデザインに「メイベリン ニューヨーク」のアイテムが描かれたオリジナルミラーやシールを先着順で進呈する。

「アポロ」の世界観を表現した2つのメイクルックを提案

今回のコラボは「いつもとチョコっと違う自分」がテーマ。近年SNSでトレンドになっているイチゴやチョコレートにインスパイアされたメイクアップに着目し、“アポロチョコレートメイク”を作り上げた。

ノベルティープレゼントは全国のバラエティーストア、ドラッグストア、オンラインショッピングサイトで実施。対象製品は“スカイハイ”(全2色、各1694円)、“SPステイ ヴィニルインク”(全2色、各1991円)、“ハイパーシャープ ライナーR”(全2色、各1419円)、“グローキッサー チークブラッシュ”(全2色、各1969円)の4アイテムになる。

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「アシックス」がミラノ冬季五輪の日本代表公式ウエアを発表 流水文様に着想したグラフィックを採用

「アシックス(ASICS)」は10月29日、ミラノ・コルティナ 2026オリンピック・パラリンピック冬季競技大会(以下、ミラノ冬季五輪)で日本代表選手団が着用する公式スポーツウエアを都内で発表した。

“パフォーマンスとサステナビリティの両立”

「アシックス」が冬季五輪のウエアを手掛けるのは、今大会が8年ぶりだ。コンセプトは、パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、パリ五輪)に引き続き“パフォーマンスとサステナビリティの両立”で、夏季大会から冬季大会にかけて“感動”や“熱狂”がつなげることをイメージし、コンディショニングとサステナビリティ、ダイバーシティという3つのテーマで開発した。また、メインカラーは前回大会と同じく“チームジャパン レッド”と“サンライズレッド”を組み合わせたグラデーションで、日本の伝統的な流水文様をベースに選手の芯の強さを表現したオリジナルグラフィック“RYUSUI”を落とし込んでいる。

コンディショニング面は、選手のパフォーマンスを最大化することを最優先し、開催地が室内外の寒暖差と環境の変化が大きいことから、アウトドア用とインドア用の2種類のコーディネートパターンを用意。サステナビリティ面は、国際的な環境認証であるGRS(GLOBAL RECYCLE STANDARD)を受けたリサイクルダウンや廃材を再利用したファスナーの引き手パーツを使用し、一部のアイテムには製品ライフサイクルで排出される温室効果ガス排出量をプリントしているという。そして、ダイバーシティ面は大会と競技の枠を越えたひとつのチームであることを意識し、“RYUSUI”を落とし込んだ1枚の生地から複数の型取りを行うことで一つひとつの見え方が異なり、アスリートの個性を表現できるデザインに仕上げた。さらに、冬季環境下でも操作しやすく扱いやすい構造に加え、車いすアスリートのニーズに合わせたアームカバーなども用意している。

公式スポーツウエアは全14型

メインアイテムのアウトドア用ポディウムジャケットは、防水・透湿素材を採用しながら縫い目内側にシームテープ加工も施すことで防水機能を高め、内側にはアシックススポーツ工学研究所の“アシックスボディサーモマッピング”をもとにバッフル構造を取り入れることで、動きの妨げやオーバーヒートを抑制して衣服内を快適に保つ設計に。また、フードと裾部分は一体型の調整システムとすることで、引っ掛かりやぶらつきを軽減し、グローブを着用したままでも優れた操作性を提供する。一方インドア用ポディウムジャケットは、適度な保温性と通気性を実現するマルチレイヤー仕様で、過去大会の製品から生地を厚くしつつ通気性を改善。また、開催地であるアルプス山脈東部地域の民族衣装に施されるチロルテープに着想し、“RYUSUI”のグラフィックテープをあしらうことでミラノ・コルティナへの道のりを表現したそうだ。

公式スポーツウエアは全14型をそろえ、10月30日から11月12日まで「アシックス」の公式オンラインストアと原宿店で先行販売後、1月上旬から一般発売する。価格は、アウトドア用ポディウムジャケットが13万4200円、インドア用ポディウムジャケットが7万7000円など。

会見に登壇した甲田知子アシックス常務執行役員は、「ミラノ冬季五輪の開幕100日前のタイミングで、この発表ができることを非常に嬉しく思う。厳しい環境下でのコンディショニングを求められるアスリートに、適切な機能性を提供しながら統一されたユニバーサルなデザインで、地球環境への配慮にも取り組んだウエアを開発した。夢の舞台への盛り上がりに貢献できれば」と語った。

また、スピードスケートの森重航選手をはじめ、アイスホッケーの浮田留衣選手と細山田茜選手、パラクロスカントリースキーの森宏明選手、パラアルペンスキーの鈴木猛史選手ら、ミラノ冬季五輪に挑む選手たちが公式ウエアを着用して登場した。森選手は、「しっかり暖かく、イベント前から着ているが着心地が良すぎて、そのまま着て帰りそうなくらい。また冬は荷物が多いが、バッグの必要がないくらいポケットの機能性が高い」と絶賛。続けて鈴木選手は、「車椅子ユーザーは、袖を気にしながら移動をしているため、お気に入りの洋服やポディウムジャケットのような正装の場合、汚さないようにしないといけない緊張感の中で動いている。だが、今回はアームカバーのおかげで気にせず、急いで選手村の食堂に行けます(笑)」とコメントした。

さらに、スペシャルゲストとしてパリ五輪に出場したフェンシング・サーブルの江村美咲選手とゴールボールの宮食行次選手が、応援メッセージと共に登壇。江村選手は、「大きな大会が近づくにつれて心が敏感になっていき、自分のやり方が正しいかどうかなど、いろいろなことを考えてしまうが、正解はないと思う。それぞれにそれぞれの強みがあるはずなので、自分らしさを信じて最高の舞台で一番輝いてほしい」とコメント。また、宮食選手はお笑い芸人・ゆってぃのギャグを引用し、「“チッチャイことは気にするな! それ、ワカチコ! ワカチコ!”の精神でがんばってほしい。これはゴールボール男子チームのキーフレーズで、国際大会では思いがけないトラブルがたくさん起きるが、そういうものにメンタルが左右されてしまうと結果がついてこない。何かトラブルが起きても、みんなで“ワカチコ! ワカチコ!”としたらチームが笑顔になり、それが金メダルにつながったと思っている。なので、みなさんもトラブルが起きたときは、芸人さんの顔を思い出しながら乗り越えてほしい」とエールを送った。

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ファミリーマートが「ザ・シンプソンズ」とのオリジナルアイテムを発売 ラインソックスには子ども用サイズも

ファミリーマートのオリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は10月31日、米国のアニメーションシリーズ「ザ・シンプソンズ」のオリジナルアイテムを数量限定で発売した。取り扱いは、一部店舗を除く全国の店舗で行う。ラインアップには、スエット(全2サイズ、各3990円)やタオルインポーチ(2000円)ほか、シンプソン家をイメージした色合いのラインソックス(600円)は子ども用サイズを用意した。

また、11月4〜17日の期間中には、公式オンラインサイトで予約受け付けを行う。受け取り期間は、11月27日~12月10日。なお、アイテムによって取り扱い店舗が異なるため詳細は公式サイトに記載する。

ファンも楽しめるオリジナルデザイン

「ザ・シンプソンズ」は、マット・グレイニング(Matt Groening)原案のアメリカ史上最長のテレビアニメだ。ソックスのデザインにはブランド名と「ザ・シンプソンズ」のロゴをプリントし、同アニメのファンも楽しめるアイテムに仕上げた。足底はパイル編みの肉厚で、抗菌防臭加工を採用している。

スエットにはシンプソン一家のデザインをあしらった。素材には、毛羽立ちが少なく、肌触りの良い、ヘビーウエイトなUSAコットンを使用した。サイズはM〜Lの2サイズを用意した。ポーチは、ポーチ、タオル、タオル付ポーチの3ウエイで使えて、コンパクトに持ち運ぶことができる。

「コンビニエンスウェア」を手掛ける落合宏理デザイナーは同コレクションについて、「世界中から愛されているシンプソンズファミリーが全国のファミリーマートで展開されることで、さまざまな方々がアニメを観ているように笑顔になっていただきたい」とコメントしている。

アイテム一覧

>公式サイト

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「UGGの森」に息づくデッカーズジャパンの精神 多様性のある森づくりで目指す未来

「UGGの森」に息づくデッカーズジャパンの精神 多様性のある森づくりで目指す未来

奈良県南部、天川村の豊かな森の山あいで、デッカーズジャパンの社員たちが汗を流し、土を掘り、苗木を植えていく。「UGGの森」プロジェクトは、“多様性のある森づくりを継続的に支援し、森林だけでなく地域コミュニティも育む”ことを目指す植林活動だ。音楽家・坂本龍一が創設した森林保全団体「モア・トゥリーズ(more trees)」とのパートナーシップを通じて、2021年8月から活動を開始し、今年で5年目を迎えた。これまでに延べ120人を超える社員が参加し、約4ヘクタールの土地に累計2000本を植樹。自然と触れ、人とつながる体験を通じて、”People and Planet”、そして“Do Good and Do Great”という理念を行動で示している。

地域とともに育てる「UGGの森」

土に触れ、人とつながる
5年目の植樹活動

植樹エリアを目指し、チーム全員で山を登る。今回は標高1200メートルのところに植樹した

紀伊山地の奥深く、熊野川の源流に抱く天川村は、森林面積が村土の97%を占める。同村の洞川(どろがわ)地区は、修験道の聖地・大峯山の宿場町として開山以来1300年以上の歴史があり、当時の修験者が常備した和漢の生薬「陀羅尼助丸(だらにすけがん)」は、今もこの地の特産品として製造販売されている。そんな太古の姿をとどめる天川村では近年、林業の担い手不足や獣害など、森林資源の活用と保続が課題となっている。

こうした中で始まったのが、デッカーズジャパンによる「UGGの森」プロジェクトだ。“自然と共にあるライフスタイル”を掲げる「アグ(UGG)」の理念と、天川村の豊かな環境を未来につなげたいという思いが共鳴したことをきっかけに、「モア・トゥリーズ」と共に、地域と企業が協働する森づくりを推進。多様な植生を育みながら、持続可能な森づくりを目指している。

9月下旬に行われた5年目の植樹活動には、全国の「アグ」のストアスタッフ、本社メンバーに加え、デッカーズジャパン髙桑真ジェネラルマネージャーも参加。計17人のメンバーが、水谷伸吉「モア・トゥリーズ」事務局長、杉本和也・天川村の地域林政アドバイザー、村の林業関係者らと共に、2日間にわたり、2つのエリアに植樹した。

今回の植樹では、天川村のアイデンティティーであるキハダの苗木をメーンに植えた。地域では2019年から地元の情熱によって苗づくりが始まり、21年に本格的な植栽がスタートした。戦後復興期の木材需要を背景に植えられたスギやヒノキと異なり、広葉樹の森づくりには確立された技術がない。地域と企業が協働し、時間をかけて森を育てている。

体験が育む“Do Good”の精神

上:今回の植樹では、キハダに加え、ミズナラやウリハダカエデ、ケヤキなどの苗を植えた
下:杉本和也・天川村地域林政アドバイザー

杉本アドバイザーは「この活動は、自然に近い地域性豊かな森を人の手で再現しようという、従来の林業の枠を超えた大胆な挑戦だ。だが、単に木を植えるだけでなく、人と地域を育むことにもつながる」と語る。「『アグ』のような“カッコイイ会社”が泥臭い森づくりに真剣に取り組む姿が、若い世代に森林や地域への関心を芽生えさせるきっかけになっている」と続け、天川村ではデッカーズジャパンがプロジェクトに参加して以来、地域でも忘れかけていたキハダや森林資源への関心が再び高まっているという。「『UGGの森』の活動のおかげで、この村にも『アグ』や『ホカ』のファンが多いことを知った。高齢者も“アグゥ〜”と口にして、親しみを持ってくれている」と笑う。

植え終わった苗にはリボンをつけ、下刈りの際の目印に

鹿の食害や天候の影響など課題は多い。それでも、社員と村の人々が山の斜面で土を掘り、苗木を植え、鹿よけネットを張る。互いに声を掛け合いながら作業を進める姿が、自然と人との関係を新たに結び直している。その現場にこそ、デッカーズジャパンの社会活動の原点がある。参加した社員からは「自然と関わることで、ブランドの背景をより深く理解できた」「どの工程も木のことを一番に考えた方法で、“木を愛する気持ち”が伝わってくる植樹だった」との声が上がる。体験を通じて生まれた実感が企業文化の中に息づき、日々の仕事にも反映されていく。「UGGの森」は、その理念を形にする象徴的な場となっている。

5年目の植樹に参加したデッカーズジャパンチーム

行動でつなぐ
デッカーズジャパンの社会貢献

INTERVIEW

自然の力にリスペクトを
髙桑GMが語る、人が育つ森づくり

髙桑真デッカーズジャパン バイスプレジデント/ジェネラルマネージャー
PROFILE:(たかくわ・まこと)1972年生まれ、大阪府出身。大学卒業後、ファッション、ライフスタイル分野のインターナショナルブランドで経験を積み、2014年7月にバリー・ジャパンCEO兼プレジデントに就任。21年8月からゼニアジャパン プレジデントを務める。24年10月にデッカーズジャパンに入社し、現職

天川村での「UGGの森」植樹プロジェクトは、デッカーズジャパンにとって単なるCSR活動ではない。社員が自らの手で自然と向き合い、地域とつながる象徴的な取り組みだ。希望制で始まった活動は年々広がり、ブランドや役職を超えて多くの社員が参加するようになった。現場での体験を通じて育まれるのは、数字では測れない誇りとチームの絆、そして“Do Good and Do Great”という理念を行動で示す力だ。その取り組みに込めた思いを、髙桑真ジェネラルマネージャーに聞いた。

WWD:初めて「UGGの森」の植樹活動に参加した感想は?

髙桑真バイスプレジデント/ジェネラルマネージャー(以下、髙桑):土に触れるのは久しぶりだったが、千葉の山間部に住んでいることもあり、自然の中で過ごすことはとても心地よかった。林業や行政の方々と現場で話をすると、人としての温かさや自然へのリスペクトが強く伝わってきた。そして何より、実際に山の斜面で土を掘り、鹿よけネットを張る作業を通じて、森づくりがどれほど根気がいるかを実感した。ネット1枚を張るにも力と工夫が必要。写真で見る“森の再生”とは全く違うリアリティーがあり、足を運んでよかった。

WWD:社員の皆さんも生き生きと作業していたのが印象的だった。

髙桑:初対面同士が多いので最初は少し緊張していたようだったが、体を動かすうちに自然とチームワークが生まれていた。「アグ(UGG)」の社員は明るくポジティブで、ムードメーカーが多い。部署を超えて助け合いながら作業する姿に、「これこそデッカーズのカルチャーだ」と感じた。

「UGGの森」への参加は希望制。オフィス、ストアそれぞれから行きたい人を募り、ブランドを超えて協働することが当たり前になっている。ストアマネージャーから始まり、今はアシスタントマネージャーやスタッフへと広がっていて、年々参加希望者が増えている。今年は「アグ」と「ホカ」のメンバーが参加した。ブランドによって社員の“色”も違うが、互いの視点を持ち寄ることで新しい発想が生まれているようだ。年齢や役職を超えて本音で語り合える時間になっている。

“知ること、触れること”の大切さ
「UGGの森」はその象徴

WWD:“Do Good and Do Great”といった理念が社員に浸透している印象を受けた。

髙桑:私たちの評価制度には理念が明確に組み込まれていて、マンスリーミーティングでは必ず「今月どんな社会活動をしたか」を共有する。数字よりも“人の行動”から会議を始める。その積み重ねがカルチャーを作っている。また、“AOK(Art of Kindness)ウイーク”というボランティア週間があり、社員が自主的にアクションを起こす仕組みがある。例えば、「アグ」原宿店の副店長が中心になって街のゴミ拾いを企画したり、チーム単位で河川敷を清掃したり。これらは上からの指示ではなく、社員の意思から自然に生まれた活動だ。活動時間はシステム上で管理でき、寄付先を選べる仕組みも整っている。ボランティアを“評価のための活動”ではなく、“自分のための行動”として続けられる環境がある。それがデッカーズらしさだ。

WWD:こうしたカルチャーが自然と根付く背景には、どんな仕組みや風土があるのか。

髙桑:組織全体にフラットな文化があり、役職や年齢に関係なく意見を交わせる風土がある。経営層と現場の距離を縮めることが、組織を健康に保つ第一歩だと考えているので、私自身もマーケティングやHRなどの他部署と定期的にランチ会を開いて直接話を聞くようにしている。年に2回実施する社内意識調査も大切な指標だ。結果をもとに改善策をリーダーシップチームで話し合い、次の行動に結びつける。回答して終わりではなく、リアクションまでが一連のサイクルになっている。

WWD:「UGGの森」以外にも、幅広い社会活動を展開している。

髙桑:NPO法人アキレス・インターナショナル・ジャパン(視覚障がいランナー支援)や、認定NPO法人フローレンス(子育て支援)、環境保全のリーブノートレイスなどが主な活動だ。デッカーズにとってCRは、責任ではなく“社会に良い変化を生み出す行動”。地域に根ざし、より多様な世代とつながるブランドとして、社会に還元していくことの大切さを実感している。

WWD:今後、注力したい領域を教えてほしい。

髙桑:透明性と柔軟性の向上に取り組んでいきたい。新入社員がスムーズに企業カルチャーに馴染めるよう、オンボーディングを強化していく。私たちは外部から採用するよりも、社内で人材を育てるスタイルを重視しており、社員が“デッカーズの一員である誇り”を持てるよう支援している。また、私たちのビジネスは地域に根ざして生活するお客さまによって成り立っている。「UGGの森」などの現場体験は、ブランド理解や社会活動への意識を高める貴重な機会だ。お客さまと向き合うことは、すなわち社会と向き合うことだから。

WWD:最後に、「UGGの森」の活動を通じて伝えたいメッセージは?

髙桑:大げさなことではなく、“知ること、触れること”の大切さを伝えたい。人や自然と向き合う体験を通じて、相手を理解し、尊重する気持ちが育まれる。「UGGの森」は、その象徴のような存在だ。

PHOTOS : KAZUSHI TOYOTA
VIDEOGRAPHER : TAKERU YATSUSHIRO
問い合わせ先
デッカーズジャパン
0120-710-844

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「パレス スケートボード」が「ナイキ」とコラボ 2000年代初頭のサッカーカルチャーをテーマに

「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」は11月1日、「ナイキ(NIKE)」とのコラボアイテムを発売する。「パレス スケートボード」東京店および大阪店、福岡店、同公式オンライン、ドーバー ストリート マーケット ギンザで取り扱う。なお価格は発売まで非公開。

“トータル 90”に着想を得た
“P90”コレクション

コラボアイテムは、“P90”コレクションと題し、2000年代初頭のサッカーカルチャーをテーマとし、サッカーシューズ“トータル 90(TOTAl 90)”をイメージ。“P90”のグラフィックをあしらったシェルスーツとジャージ、トレーナーや、「パレス スケートボード」の“トライファーグ(TRI-FERG)”ロゴと、「ナイキ」の“スウッシュ”ロゴを重ねたトラックスーツとセーター、パーカ、Tシャツ、ショートパンツなどをラインアップ。キャンペーン映像は、アラスデア・マクレラン(Alasdair McLellan)が撮影した。

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オーダースーツ好調の「カシヤマ」が新業態で“ライフスタイル提案”に踏み込むワケ

オンワードパーソナルスタイル(関口猛社長)が展開するオーダーメイドブランドの「カシヤマ(KASHIYAMA)」はこのほど、関東エリア初となる“ライフスタイル一体型”の新業態店舗「カシヤマ 流山おおたかの森S・C店」をオープンした。ブランドの主力であるスーツのオーダーサービスに加え、カジュアル、アウトドア、ゴルフといった幅広いアイテムを扱う複合ブランド店舗となる。

店舗面積は191平方メートル。メンズ・ウィメンズのオーダースーツをはじめ、フォーマルスーツ、日本製オーダーシャツやブラウスなど、多様なニーズに対応するラインアップを展開し、仕上がりイメージを直感的に確認できる豊富なサンプルを揃える。

その他のゾーンでは、オンワード樫山傘下の「J.プレス オリジナルズ(J.PRESS ORIGINALS)」「ジョセフ アブード マウンテン(JOSEPH ABBOUD MOUNTAIN)」「ピー ダブリュー サーキュラス(PW CIRCULUS)」の3ブランドを取り扱う。ビジネスから休日、アウトドアやゴルフなど趣味の時間まで、オンとオフを横断してトータルなライフスタイルを提案する。

「カシヤマ」は2017年10月、オーダースーツ業態として事業を開始。中国・大連の自社工場を軸にしたSPAモデルで、企画から製造・販売までを一貫管理し、体型に合わせたスーツを3万円台から提供してきた。店頭ではデジタルによる顧客管理と1時間の密な接客を組み合わせ、きめ細やかなサービスを実現。コロナ禍以降も2ケタ成長を継続し、25年2月期の売上高は前期比37%増の62億円に達した。さらに今年8月には、大連工場と同規模の第2工場を新設し、生産能力を拡大。26年2月期は同21.5%増の75億円を見込む。

なぜライフスタイル業態?

現在、全国に約70店舗を展開し、オーダースーツ業態としての基盤を築いてきた同ブランドが、なぜ“ライフスタイル型”へチャレンジするのか。その背景には、現場で蓄積してきた顧客の声がある。

「カシヤマは比較的手の届きやすい価格帯ながら、平均1時間を超える接客を強みとしている。その中で、オン(仕事)の相談だけでなく、オフ(プライベート)に関する悩みも多く寄せられる。『ゴルフやアウトドアが趣味だが、どこで服を買えば良いか』『自分の体型に合うカジュアル服が少ない』といった声だ。お客様から得たパーソナリティーや体型、趣味などの情報をビジネスにつなげたいと考えた」(関口猛社長)。

「J.プレス」や「ジョセフ アブード マウンテン」は既に百貨店チャネルで展開しているが、新業態ではショッピングセンター(SC)の客層に合わせて商品構成を再構築。よりリアルな生活圏に近い場で、日常に寄り添うウエアを提案する。

SC事業拡大の布石、男性を取り込む

オンワードグループは近年、百貨店依存から脱却し、SCチャネルの拡充に注力している。郊外型の大型業態「オンワード・クローゼット・セレクト」は、ブランド集積と利便性を兼ね備え、都心へのアクセスが難しい層や短時間で買い物を済ませたい女性に支持を得て成功を収めている。今回の「カシヤマ 流山おおたかの森S・C店」は、こうした成功モデルを男性顧客に拡張する試みでもあるだろう。忙しく働く男性に向けて、オーダーを軸とした日常のスタイル提案を深化させる。

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イケてる中国ブランドを知りたい

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年10月27日号からの抜粋です)

横山:中国専門ジャーナリストの高口康太さんと上海在住のヒキタミワさんの連載を担当していて、ファッション&ビューティからビジネス、テック系、ライフスタイルまで、アグレッシブでときに面白い中国のネタが飛んでくるんですよ。その一方で日本で話題になるのはインバウンド消費としての切り口が多くて、さらに中国のファッションやブランドってあまり入ってこないな、と。そんな「新しい中国」をもっと知ってほしいというのが中国特集企画のきっかけでした。

黄:上海発の「シュシュトン(SHUSHU/TONG)」や、中国出身でアメリカ育ちのデザイナー、ヴィヴィアーノ・スー(Viviano Sue)が手掛ける「ヴィヴィアーノ(VIVIANO)」などは、いわゆる“ザ 中国ブランド”とは異なるので、皆さんに新しい知見や視点を与えられる特集になればうれしいです。

横山:先行して日本市場に進出したブランドとしては「アイシクル(ICICLE)」や「JNBY(ジェイエヌビーワイ)」があるけど、あまりうまくいかず、実質撤退しています。今ラフォーレ原宿で長期のポップアップをしている「ウーヤー」も含め、質も価格もアフォーダブル・ラグジュアリーにハマる。その意味で今こそ可能性がありそう。ただ、中国ってECがめちゃくちゃ進んでいて、逆に日本の店舗先行型の市場だと相性が良くないブランドも多いかも。

個人ブランドこそ、まさに中国らしい

黄:そのあたりのブランドは高額で、若い世代が身にまとうイメージではないです。逆に僕にとっては、タオバオで売っている個人ブランドこそ、まさに中国らしいです。今っぽさがありつつ、価格も安い。中国では誰もが知っている「シンプルプロジェクト」や「クライングセンター」は、インスタでも発信していて、多分、言われなければ中国発とは分からないんじゃないですかね。

横山:オシャレだし、すごく面白いよね。ストリート系の中国ブランドを扱う都内の店もコミュニティー感があるし、特集第2弾をやろうよ!

黄:キム・ジョーンズ(Kim Jones)が「波司登(ボシデン)」の新ラインのクリエイティブ・ディレクターを務めるというニュースも飛び込んできました。中国ファッションはこれからさらに面白くなると思います。

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やぶそば一門で唯一、商業施設にチェーン展開する「杉並藪蕎麥」  2代目は、リクルートとルイ・ヴィトンで学んだ異色のキャリアを活かして、全店で月商1000万円超え

【記事のポイント】 ●リクルートで起業家精神、ルイ・ヴィトン ジャパンで老舗の誇りを学んだ、登坂氏は、これまでのキャリアが今の仕事に活かされている。
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「ゾフ」と「マキアージュ」がアイウエアを共同企画 血色感&中顔面短縮効果を宿す“メイクフレーム”

「ゾフ(ZOFF)」は、資生堂のメイクアップブランド「マキアージュ(MAQUILLAGE)」と共同開発したコラボレーションアイウエア“Zoff SMART with MAQuillAGE”を11月13日に発売する。「ゾフ・スマート(ZOFF SMART)」シリーズから全3型を用意し、価格は各1万2200円でセットレンズ代込み。詳細は発売日に公式サイトで公開する予定だ。

コラボコレクションの最大の特徴は、フレームにメイク効果を取り入れた点。中顔面短縮効果や小顔効果が期待できる形状に加え、グラデーションカラーによるチーク効果で血色感を演出する。他社で展開しているカラーレンズではなく、フレームによってこれらをかなえる新発想の“メイク効果のあるメガネ”だ。

ラインアップは、逆グラデーションで血色感&中顔面短縮効果を得られるピンク系とコーラル系の2型と、「ゾフ」で人気のべっこう柄“ピンクデミ”をピンク感強めにアップデートした1型。各型3色ずつをそろえ、肌トーンに合ったカラーを選べる。

「メインターゲットは女性ですが、“ピンクデミ”は肌を自然に明るく見せてくれるので、男女問わず使いやすいと思います」と、商品企画を担当したフレーム・雑貨MD部 SMARTグループ チーフの種田智佳さん。確かに“メイク効果のあるメガネ”と聞くと女性向けの印象が強いが、近年は美容意識の高い男性も増えている。そうした背景を踏まえると、この“ピンクデミ”はさりげないピンクトーンが魅力で、性別を問わず顔なじみがよい。ナチュラルに印象をアップデートしたい男性にも、ぜひ試してほしい1本だ。

「目が小さく見える」を二人三脚で解決

今回のコラボレーションは第2弾となる。2025年4月に公開した第1弾では“運命のブラウン×メガネメイク”をテーマに、メガネとメイクの相乗効果で瞳の印象を引き立てるメイクキャンペーンを展開。この好評を受け、今回はより踏み込んでアイウエアそのものを共同開発するに至った。開発には「マキアージュ」をはじめとする資生堂の広告や商品開発に携わるヘアメイクアップアーティスト、阿保麻都香さんのアイデアを採用。阿保さんは逆グラデーションの発想やピンクの発色具合、割合などを提案したそうだ。

ベースとなる「ゾフ・スマート」シリーズは、累計販売本数約900万本を誇るブランドの基幹モデル(2025年1月末時点)。軽さ・柔軟さ・壊れにくさを徹底的に追求し、幅広い世代から支持を得ている一方で、度入りレンズ特有の「目が小さく見える」「メイクが映えない」といった悩みもあった。種田さんは「そんな悩みを解消すべく、目元ぱっちりをかなえる『マキアージュ』の“運命のブラウン”に共感し、『ゾフ』からオファーしました」と話す。

販促にも力を入れる。ゴールデンゾーンとなる売り場の一角をこのコラボ製品で構成し、通常はメガネを並べるスペースも大きなポップアップに。店頭にはリール動画を流すモニターも導入予定だ。オンライン・店舗・SNSの全てを連動し、訴求効果を最大化させる。

「ゾフ」は、このコラボアイテムをきっかけにZ世代の若年層の獲得を狙う。「20代女性の取り込みが会社全体としての課題です。若い世代には、メガネをメイクの一部として取り入れてほしい。『メガネは視力を補うだけではない』というメッセージも伝えていきたく、今回の取り組みに力を入れました」と種田さんは意気込む。25年2月にリブランディングした「マキアージュ」のブランド若返りの目標とも重なり、両ブランドは二人三脚でメイクとアイウエアの新しい関係性を提案していく考えだ。

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「ゾフ」と「マキアージュ」がアイウエアを共同企画 血色感&中顔面短縮効果を宿す“メイクフレーム”

「ゾフ(ZOFF)」は、資生堂のメイクアップブランド「マキアージュ(MAQUILLAGE)」と共同開発したコラボレーションアイウエア“Zoff SMART with MAQuillAGE”を11月13日に発売する。「ゾフ・スマート(ZOFF SMART)」シリーズから全3型を用意し、価格は各1万2200円でセットレンズ代込み。詳細は発売日に公式サイトで公開する予定だ。

コラボコレクションの最大の特徴は、フレームにメイク効果を取り入れた点。中顔面短縮効果や小顔効果が期待できる形状に加え、グラデーションカラーによるチーク効果で血色感を演出する。他社で展開しているカラーレンズではなく、フレームによってこれらをかなえる新発想の“メイク効果のあるメガネ”だ。

ラインアップは、逆グラデーションで血色感&中顔面短縮効果を得られるピンク系とコーラル系の2型と、「ゾフ」で人気のべっこう柄“ピンクデミ”をピンク感強めにアップデートした1型。各型3色ずつをそろえ、肌トーンに合ったカラーを選べる。

「メインターゲットは女性ですが、“ピンクデミ”は肌を自然に明るく見せてくれるので、男女問わず使いやすいと思います」と、商品企画を担当したフレーム・雑貨MD部 SMARTグループ チーフの種田智佳さん。確かに“メイク効果のあるメガネ”と聞くと女性向けの印象が強いが、近年は美容意識の高い男性も増えている。そうした背景を踏まえると、この“ピンクデミ”はさりげないピンクトーンが魅力で、性別を問わず顔なじみがよい。ナチュラルに印象をアップデートしたい男性にも、ぜひ試してほしい1本だ。

「目が小さく見える」を二人三脚で解決

今回のコラボレーションは第2弾となる。2025年4月に公開した第1弾では“運命のブラウン×メガネメイク”をテーマに、メガネとメイクの相乗効果で瞳の印象を引き立てるメイクキャンペーンを展開。この好評を受け、今回はより踏み込んでアイウエアそのものを共同開発するに至った。開発には「マキアージュ」をはじめとする資生堂の広告や商品開発に携わるヘアメイクアップアーティスト、阿保麻都香さんのアイデアを採用。阿保さんは逆グラデーションの発想やピンクの発色具合、割合などを提案したそうだ。

ベースとなる「ゾフ・スマート」シリーズは、累計販売本数約900万本を誇るブランドの基幹モデル(2025年1月末時点)。軽さ・柔軟さ・壊れにくさを徹底的に追求し、幅広い世代から支持を得ている一方で、度入りレンズ特有の「目が小さく見える」「メイクが映えない」といった悩みもあった。種田さんは「そんな悩みを解消すべく、目元ぱっちりをかなえる『マキアージュ』の“運命のブラウン”に共感し、『ゾフ』からオファーしました」と話す。

販促にも力を入れる。ゴールデンゾーンとなる売り場の一角をこのコラボ製品で構成し、通常はメガネを並べるスペースも大きなポップアップに。店頭にはリール動画を流すモニターも導入予定だ。オンライン・店舗・SNSの全てを連動し、訴求効果を最大化させる。

「ゾフ」は、このコラボアイテムをきっかけにZ世代の若年層の獲得を狙う。「20代女性の取り込みが会社全体としての課題です。若い世代には、メガネをメイクの一部として取り入れてほしい。『メガネは視力を補うだけではない』というメッセージも伝えていきたく、今回の取り組みに力を入れました」と種田さんは意気込む。25年2月にリブランディングした「マキアージュ」のブランド若返りの目標とも重なり、両ブランドは二人三脚でメイクとアイウエアの新しい関係性を提案していく考えだ。

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“ミー ジョンマスターオーガニック”から炭酸泡が弾けて香るピンクのバスボムが登場

「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は11月13日、オーガニックケアライン“ミー ジョンマスターオーガニック”から、ピンクの泡が弾けて香る“バスボム フローラル”(990円)を数量限定で発売する。

同製品は、炭酸泡と甘い香りで包み込むピンクのバスボム。お湯に入れると肌あたりが柔らかな炭酸ガスの泡が立ち、ほぐれるような心地良さのリラックスタイムをかなえる。香りは、ラベンダーやベルガモット、シダーウッドの精油をブレンドしたフローラル。バスボムのピンク色には自然由来の色素を使用した。保湿成分のローズヒップが潤いを与え、しっとり滑らかな肌に導く。

パッケージは、夕暮れの空をイメージした“ドリーミー チル”と、ワクワクする楽しい気分をイメージした“ジョイフル チル”の2種から選択可能だ。

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「リトルサニーバイト」が韓国の⼈気スニーカーブランド「EPT」とコラボ チャームやロンTも発売

今年で11周年を迎えるYOPPYがデザイナーを務める東京発のブランド「リトルサニーバイト(LITTLE SUNNY BITE)」が韓国の⼈気スニーカーブランド「イーストパシフィックトレード(EAST PACIFIC TRADE)」(以下、「EPT」)とのコラボレーションアイテムを発売する。

今回のコラボでは、スニーカー(Santos、Boston 、各1万9800円)、チャーム(4つセットで6820円、1つで1760円)、キーチェーン(3520円)、ロングTシャツ(1万5180円)を展開。スニーカーは、YOPPYが「EPT」の⼈気のスニーカーモデルの中から2種類を選び、同ブランドらしいカラーデザインに仕上げた。

同コラボアイテムは、11月6日から韓国ソウル・ソンスドンにある⼈気の⼤型セレクトショップ「EQL」で1週間開催されるポップアップストアで販売。その後、11月21日からラフォーレ原宿にある「リトルサニーバイト」のフラッグシップストア、「EPT」オンラインショップで販売する。韓国、⽇本での販売時には、シューズのオリジナルカスタマイズイベントも開催する予定だ。

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TWICEナヨンがミューズの韓国発ネイルチップブランド「フィンガースーツ」から冬の新デザイン10種

韓国発のネイルチップブランド「フィンガースーツ(FINGER SUIT)」は11月10日、冬の新作ネイルチップ(全10種、各1958円)を発売する。10月30日からブランド公式ECで先行販売を開始している。

ネイルチップは、冬の光のようなきらめきや温かさのあるデザイン10種をそろえた。指先を細長く見せるバレリーナの形から、ピンクレッドのマグネットが円を描く“ストロベリームーン”をはじめ、グレートーンにカーキのマグネットを合わせた“センターピース”やヌードトーンにグリッターを重ねた“ウィッシュ”、チャコールネイビーにハートのドローイングが浮かぶ“フラート”など8種が登場。

加えて、自然になじむオーバルの形から、小さな星がポイントの“フリッカー”、ココアカラーにゴールドのマグネットを組み合わせた“シエナ”の2種をラインアップする。

「フィンガースーツ」とは

「フィンガースーツ」は2021年、韓国で誕生。スタイリッシュなデザインと高いクオリティーのネイルチップが高評価を得ており、スタイリストやKポップアイドルの愛用者も多い。日本には23年5月に上陸した。バラエティーショップを中心にオフライン展開を開始し2年で約1000店舗まで販売網を拡大。今年4月には、TWICEのナヨンがミューズに就任した。

デザイン一覧

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ローファー人気が止まらない! 「おじさん靴」と言わせない垢抜けコーデ6選

ローファーがウィメンズの新定番靴として定着して来ました。もはやトレンドを超えて、オールマイティーな“毎日履き”へ。オフィスでもカジュアルでも自在に履きこなせるのは、トラッド由来のきちんと感を備えているからでしょう。ヒールより歩きやすく、スニーカーよりおしゃれ見えするというオンリーワンの立ち位置が人気の理由。ブランドが提案するコーディネートの広がりもファンの裾野を広げています。今回は人気ショップが打ち出す最旬ルックから、履きこなしの新メソッドをご案内します。

落ち着きと強さを叶える
スタッズローファー

トラッドの流れを受け継ぐローファーには、正統派イメージが備わっています。軸がしっかりしている分、ウエアで遊ぶ余地が大きくなります。服のフォルムや色柄が少し大胆でも、足元のローファーが落ち着きをもたらしてくれます。ローファーに裾が重なるボトムスは格好の“遊びどころ“です。

「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」のスタッフコーデでは、穏やかな濃色のニットカーディガンに、マルチカラーのゆったり幅パンツを合わせています。上下のテイストミックスが動きを生んでいますね。ローファーが全体を落ち着かせつつ、スタッズが控えめなスパイスを加味。テイストミックスがトレンドの今、重宝しそうなアイテムです。

快適さとデザイン性の両立で
シゴデキコーデを完成

人気ユーチューバーの“かんだま”こと神田麻衣さんがディレクションする「マルゥ ユナイテッドアローズ(MARU UNITED ARROWS)」と「オデット エ オディール(ODETTE E ODILE)」がコラボレーションしたチロリアン ローファーは、きちんと感を引き立てます。こちらのコーデは、かわいらしさよりも強さを示したいという、今のおしゃれマインドを映すかのような装いです。白系のジレでシャープなシルエットを強調。ネイビー系の長袖トップスとパンツがジレとの間でモノトーンのコントラストを際立たせています。袖コンシャスなトップスを活かすジレはレイヤードの切り札アイテムです。ローファーがメンズライクな雰囲気を足元に呼び込み、お仕事ムードをアップ。小脇に抱えたショルダーバッグもシゴデキ感を寄り添わせています。

「オデット エ オディール」渋谷シンクス店スタッフのTERAOさんによると「今期のローファーは“快適さとデザイン性の両立"がキーワード。機能性を重視する方が増えている印象です」とコメント。「快適な履き心地」「スニーカーライクに履きたい」「かかとが脱げにくい」など、履き心地へのこだわりを叶えるローファーが支持を集めているそうです。

ドレッシーなローファーは
白ソックスとの合わせでプレッピーに

ドレッシーなローファーが増えてきたのは、近ごろの新傾向です。つやめきレザーやメタリック金具などで格上ムードを演出。高めのヒールはレディー感をまとわせます。ロングトレンドになってきたクラシカルやタイムレスになじみやすいタイプです。

印象的なチェック柄のスカートに、トレンドが続くポロ襟のニットカーディガンをウエストインしてコンパクトに見せています。足元のローファーは、足の甲を飾るビット飾りが品格を醸し出しています。あえて白ソックスを添えて、プレッピーに通じるカレッジ風味をプラス。ガーリー感を盛り込んだアレンジがすてきです。

マニッシュな面構えの足元は
フェミニンな合わせで“ずれ感“演出

もともとメンズから始まったローファーは、マニッシュな表情が持ち味です。ウィメンズの着こなしではそこを逆手に取って、フェミニンなワンピースやスカートと引き合わせあえて“ずれ感”を目立たせるような掛け算が効果的です。

こちらのルックのローファーも先の写真とアイテムは同じですが、印象は大きく異なっています。トップスは異なる編み地のレイヤード。リブ編みのポロシャツに、メッシュのような編み地のベストがセットになっています。ベルベット地のスカートは優美なつやめきを帯びていて、ローファーとのジェンダーミックスが印象的です。

ビームスのスタッフさんは「以前のようにトラッドな靴としてよりも、もっと気軽に、デイリーなスタイリングの中で取り入れられている印象。厚底やボリュームソールのタイプは“革靴っぽく見えすぎない”“ヒールとスニーカーの間のような感覚で履ける”という理由で選ぶ方も多い」とコメント。

シルエットもさまざまに
シンプルコーデにボリュームソールも◎

シルエットもバリエーションが広がってきました。ポイントはソール。厚底タイプやスニーカー風など、履き心地を兼ねた提案が相次いでいます。地面からの衝撃をやわらげる構造が見た目にも量感を加える仕組みです。

「ジーユー(GU)」のボリュームソールビットローファーはソールに異なる2層素材の低反発クッションを取り入れました。ルックでは白いフリルネックブラウスに黒のナローロングスカートをセット。モノトーン系でまとめたおかげで、ローファーの量感がくっきり。靴のボリュームが目立って、足首周りのきゃしゃ感が引き立つスタイリングです。

普段着コーデを“きれカジ“に

きちんと感のあるローファーを普段着ルックに持ち込むと、きれいめカジュアルに整えられます。いつものデイリーコーディネートに加えるだけのお手軽アレンジです。適度なこなれ感が備わるのも、このスタイリングのよさ。デニムパンツとも好相性です。

「ジーユー」で毎年人気のリブクロップドTに、タックワイドパンツを合わせた、シンプルな装い。上下でトーンをずらしたツートーンコーデに、ボリュームソールのビットローファーを合わせて、マニッシュで端正な雰囲気に仕上げています。ひじに掛けたハンドバッグにスカーフを巻いてエレガンスもまとわせています。

厚底のローファーは合皮素材なので、ソフトな履き心地です。背が高く見える効果も発揮。売り場からは「中敷きがふわふわして履きやすい」「厚底なのでスタイルアップして見えてどんなアイテムでも合わせやすい」といった声が届いているそうです。

長いトレンドが続くトラッドやプレッピーを試す上で、ローファーは失敗しにくいアイテムです。ちょっとずれても、かえって味が出るのに加え、縦長イメージが手に入るメリットも見逃せません。シーンフリーでシーズンフリーの“ダブルフリー”はローファーならではの魅力です。

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ジャクソン・ワンの「チームワンデザイン」が新コレクションや日本限定Tシャツを発売

アーティストのジャクソン・ワン(Jackson Wang)がクリエイティブ・ディレクターを務める「チームワンデザイン(TEAM WANG DESIGN)」は11月1日、“アクセプタンス(ACCEPTANCE)”コレクションと、日本限定Tシャツを発売する。東京・原宿のセレクトショップ、グレイト(GR8)などで取り扱う。

“アクセプタンス”コレクションと
日本限定Tシャツ

“アクセプタンス”コレクションは、ブランド初のオールホワイトのデニムジャケットやジーンズをはじめ、コーデュロイのジャケット、スタンドカラーのジャケット、ジップアップのジャケット、フェイクレザーのベスト、ジップアップのカーディガン、タートルネックのニットトップス、フェイクレザーのシャツ、スタンドカラーシャツ、Tシャツ、タンクトップ、フェイクレザーのパンツ、プリーツ入りのパンツ、バギーシルエットのスエットパンツ、耳付きのニット帽、レザーグローブ、ヘアクリップ、ベルトなど各種ウエアやアクセサリーを販売する。また日本限定Tシャツは、背面に大きく“TEAM TOKYO”の文字を、前面の左胸部分にワンポイントロゴをあしらい、首元にハトメを付したほか、ビンテージ感あるディストレス加工を施している。

グレイトは、“アクセプタンス”コレクションと日本限定Tシャツの購入者を対象に、11月上旬に開催する、ジャクソン・ワンとの交流イベント“ミート&グリート”の参加抽選を実施、詳細は10月30日に同店公式インスタグラムで発表する。ジャクソン・ワンは11月6日、自身最大規模となるワールドツアー「マジックマン 2 ワールドツアー 2025-2026(MAGICMAN 2 WORLD TOUR 2025–2026)」の日本公演を開催する。

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窪塚洋介 × 松田龍平 × 豊田利晃監督が語る映画「次元を超える」——7年ぶり長編劇映画で挑んだ過酷な撮影の裏側

鬼才・豊田利晃監督の7年ぶりとなる長編劇映画「次元を超える」が10月17日に公開された。2019年に発表した短編「狼煙が呼ぶ」を皮切りとした「狼蘇山(おおかみよみがえりやま)シリーズ」の集大成であり、新章とも位置付けられる本作が描くのは、孤高の修行者・山中狼介と謎の暗殺者・新野風が次元すらも超えて繰り広げる壮大な人間の物語。「破壊の日」(20)以来、5年ぶりの共演となる山中狼介演じる窪塚洋介と新野風を演じる松田龍平がW主演を務めるほか、千原ジュニア、芋生悠、渋川清彦、東出昌大など豊田監督映画ではおなじみのキャストが脇を固める。第54回ロッテルダム国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭で賞賛を浴びる本作はどのようにしてつくられたのか。豊田利晃監督と窪塚洋介、そして松田龍平の3人に本作の制作秘話や見どころ、お互いの魅力などについてたっぷり語ってもらった。

正反対の2人をW主演に

——本作は既に海外の映画祭でも上映されているそうですが、その反響はいかがですか?

豊田利晃(以下、豊田):それがどこへ行ってもソールドアウトのバカ受けなんです。この2人(窪塚&松田)も海外で人気があるみたいで。ただ観終わった後に「分からない」という意見もあって、そこはアジアとヨーロッパの文化的な溝のようなものがあるのかな、とも感じました。上映された場所はキリスト教の人が大半なんで。

——豊田監督の「破壊の日」でも共演した窪塚洋介さんと松田龍平さんを再度ぶつかり合わせたということは、お二人の組み合わせに何かを感じてのことだと思います。お二人の間にどういうものを感じてW主演としてキャスティングしたのか教えてもらえますか?

豊田:2人ともキャラクターや個性がまったく違うじゃないですか。どっちが水でどっちが油かは分かりませんが、そんな正反対の2人が一つの画面に収まったときにどんな化学反応を起こすかっていうのはみんな知りたいですよね。それは僕自身も見たかったことだったので出演をオファーしました。

——今回、実際にお二人と撮影してみていかがでしたか?

豊田:面白かったですね。僕も観客の一部のようなもので、現場に入って実際にやってみるまでどうなるか分からない。で、いざ本番となると「そう来るんだ」とか「そうするんだ」みたいな部分がたくさんあってとにかく飽きなかったですね。本人たちを前にこんなこと言うのは恥ずかしいんだけど(笑)。

豊田監督の印象は?

——豊田監督とは数度目のタッグとなるお二人からして、豊田監督とはどういう監督でしょうか?

窪塚洋介(以下、窪塚):俺が豊田監督と一番最初にした仕事ってCMなんですよ。ただそれは結構前だった上にCMの現場だったこともあり、印象としてはそれ以降に仕事をさせてもらうようになってからのものになるんですが。ともかく豊田監督は会うとすごく柔和な印象がある一方で、内面に燃えている怒りや祈りの炎がある。そして生きることの意味を問い続けているともすごく感じていて、それが生々しいほどに作品に現れる人だなと思います。

我々はそれを代弁させてもらっていると言いますか。ただいつも演じていて思うのは、放っているのが自分の言葉なのか、監督の言葉なのか、もしくはそれ以外のモノの言葉なのか……という境界線がとても曖昧になるんですよ。それがとても楽しく魅力的な部分でもあって、演じるときは「ジョジョ」のスタンドのように、豊田監督のスタンドとしてちゃんと代弁するように仕事したいなと思わせてくれる。そんな監督ですね。

松田龍平(以下、松田):だったら俺は豊田さんのポケモンとして、ちゃんと代弁するように……。

窪塚:じゃあもう「ジョジョ」でいいじゃん! なんでちょっと変えてんの(笑)。

松田:あ……そんなこと言ってたら何言おうと思ってたのか忘れちゃった。

豊田&窪塚:あはは!

松田:豊田さんは俺が17歳くらいのときに初めて仕事をさせてもらったんですけど、あのときの印象と変わらないですね。ゆるい感じでつまらないギャグ言ったりして……。

豊田:つまんなくないよ!(笑)。

松田:それで意外とフワフワしてて、ヘラヘラ笑っててね。いやハッピーな感じなんですけどね(笑)。監督やってるときとのギャップがあって。

豊田さんの映画にはいつもワクワクさせてもらっていて。現場では自分なりに自由にやらせてもらっているんですけど、気がついたら「大きな鍋の具になってた」っていう感じで。豊田さんはそういう監督なんです。演出も細かくあるわけではなくて、役者を見て、その役者がどう言う役割なのか豊田さんは分かっているから、素直に演じていれば結果的にうまくはまってっていくっていう安心感みたいなものがあって。完成した映画を観て俺は野菜だなって気持ちになったりして。特に今回は、台詞が多いわけじゃないから、一つの会話でも見ている人に感覚的に訴えるところが大きかったから、どんな映画になるのか楽しみにしていました。

——ほとんどのシーンを栃木で撮影されたんですよね。

松田:パワースポットでしたね。そう思わせるのはそこに住んでいる人の力なのか、土地なのか、季節かもしれないけど、パワーが溢れている清々しいところで、この映画の舞台にぴったりでした。

豊田:現地の村の人も全員参加で(笑)。みなさんにスタッフとして協力してもらいました。

窪塚:豊田監督のみんなを巻き込む引力が半端ないんですよね。

豊田:いろんなところで窪塚がシャワー浴びたから、もう伝説になってるんですよ。もちろん制作部が事前に許可を取って入らせてもらうんですが、「うちで窪塚さんがシャワー浴びていった」「うちでも浴びていった!」って感じで(笑)。

窪塚:俺があちこちでシャワー浴びたがったみたいじゃん(笑)。「浴びろ」って言われたから浴びたんですよ!

松田:俺は一度村の人の家に泊まったんだけど、そこでも「窪塚がシャワーを浴びにきたことがある」って言ってて(笑)。そこの人と長いこと酒飲みながら話してたら、途中から俺のことを「窪塚君」って言いだしたんですよね。最後の方は俺も抵抗しなくなって「窪塚です」って顔してました(笑)。

窪塚&豊田:あはは!

大変だった惑星・ケルマンの撮影

——本作は7年ぶりの長編劇映画ですが、その間に毎年のように作り続けた「狼蘇山シリーズ」の集大成と銘打たれていますよね。

豊田:その「狼蘇山シリーズ」って実はあるようでないんですよ。一本ずつは違うんですが、短編映画を重ねていたこともあり「なにか括りが必要だな」と思って付けた冠で。狼信仰で狼の狛犬がある神社が舞台になっているというだけのこと。ただ手塚治虫さんの「火の鳥」のように、それぞれは違う作品だけど何か共通点があったり、どこかつながっているような見え方があればいいなとは思っています。

——先ほど松田さんは「感覚的な部分が大きかった」と語っていた本作ですが、お二人はこの脚本を読まれたときにどのように感じたのでしょうか?

窪塚:「これ、できるのか?」でしたね(笑)。

豊田:それ初っ端から言ってたね。最初の脚本はもっとすごかったんですよ。

窪塚:それで心配な点をいくつか投げた記憶はあります。

松田:台本に、宇宙に行く、ってしれっと書いてるんですよ。「銃口の中に入って宇宙へ飛んでいく」みたいな感じで。それがどう映像になるのか想像がつかなくて。

窪塚:だから仕上がりを見てびっくりしました。VFXと特撮の融合の仕方とか世界観がすごくて「こんなふうにつくったのか」って。YOSHIROTTEN(惑星・ケルマンデザイン)や美術の佐々木(尚)さん、特殊相談役の樋口(真嗣)さんをはじめとするみんなの力の結集がそこには込もってますよね。みんなで観終わった後、煙草吸いながら「次元を超えてたね」っていう感想しかでなかったですもん。

松田:いつか豊田さんに宇宙の話やってほしいな。SFもの。豊田さんが持ってる世界観みたいなものって、どんな話の設定でも活きると思うし、観たいです。

窪塚:ずっと俺ら鏡だらけのところで演技するの? 吐いちゃう可能性あるよ(笑)。

——窪塚さんが名前を挙げた樋口真嗣さんの名前がエンドロールで出てきて私も驚いたのですが、どのような相談をされたのでしょうか?

豊田:いろいろ紹介してくれてかなり助けてもらいました。現場での特殊効果は円谷プロダクションの人が来てくれたんですが、その人たちとつなげてくれてチームをつくってくれただけでなく、「こうやって撮れ」とか「これを使え」とかって教えてくれたり、スタジオの手配までやってくれて。でもいざそれをやるってときに、樋口さんがNteflixの「新幹線大爆破」で忙しくなっちゃって現場にはいなかったんですが、「ここまでやってくれたし、もういいか」って(笑)。

——特殊効果もですが、惑星・ケルマンのセットもこだわりを感じました。

豊田:あれは僕と美術の佐々木さんでつくりあげました。

松田:あれはセット狭かったな(笑)。鏡の反射で広く見えるけど。

豊田:実はケルマンの撮影は人生で初めて追い込まれた現場で、気が狂いそうになってたんですよ。鏡張りだからどうすればカメラが映らないか、反射をひたすら気にする必要がある上に、どのようにカットを撮ってもつながるから。みんな頭がおかしくなってカメラマンとかスタッフも変なこと言い出すから朝までやっちゃったよね。

窪塚:ちょっと揉めてましたよね(笑)。体力的にも限界が近づいてたってこともあり。こっちはこっちで宇宙服が暑くて大変でしたし。

豊田監督の演出

——役柄については、それぞれ監督とどのようなお話をされたのでしょうか?

窪塚:狼介は修行者で、社会的には事実上失踪しているという設定。ただその人となりの部分は監督から特に説明を受けたりはなかったと思います。

豊田:窪塚洋介は神社仏閣が好きだし、もともとそのような心を持っているんじゃないかという想定のもと「分かるでしょ?」という気持ちで狼介を任せたんです。

窪塚:豊田監督は芝居もそうですけど、そのバックグラウンドごとすごく委ねてくれるんですよ。それは龍平やほかの役者さんに関してもそう。だから現場であまり演出もしないんですが、さっき話を聞いていたら「監督もそれを楽しんでるのか」って肚落ちしたんですよね。

松田:実は、新野風という役は豊田さんの映画「I'M FLASH!」(12)で演じた役なんですけど、あのときから自分もいろいろと変化があったし、きっと新野もいろいろあっただろうな、とか思って。自分と重ねながら演じていたような気がしています。台本の段階でどこか、僕に当てて書いてくれたような。読んで僕もいろいろと思うところがあって、うれしかったんです。撮影中、法螺貝(ほらがい)を吹くところまで撮って、そのあと1年くらい撮影が出来なくて空いちゃったんですけど、それも自分的にはありがたくて。法螺貝を吹くことで浄化されて、また戦いに向かう新野をそのまま演じられて。役だけじゃなく、映画そのものが自分自身と重なってくる。それは豊田さんの作品の面白さだなと思いました。

——演技はお二人に委ねたとのことですが、本作ですさまじい存在感を放っていた千原ジュニアさんもそこは同様だったのですか?

豊田:もちろん役者全員に演技を委ねるということはしませんが、ジュニアに関してはジュニアそのままですね。少しやりすぎだから抑えてとか出してとか、もうちょっと右とか左とか、気色のポイントはつくります。でもそれで十分なんですよ。

阿闍梨役を演じた千原ジュニア

——先ほど法螺貝の話が出てきましたが、かなり練習されたのではないですか?

松田:法螺貝を買ったから家で練習はしてたんですけど、音が大きいし、なかなか聞き慣れない音だから、ご近所さんも不安がるんじゃないかって。練習する場所がなくて……。なんか、法螺貝持って1人でカラオケいくのも嫌だったし(笑)。だから、撮影の合間に山で吹いて。

豊田:俺は栃木で吹いてる。夜中の12時くらいに吹いても近隣に人もいないので怒られないんですよ。

窪塚:でも豊田監督が狛江駅前の居酒屋で法螺貝を吹いてたって噂を聞きましたよ。

松田:俺は(六本木の)ミッドタウンの広場で吹いてたって聞いたな。

豊田:なんで知ってんの。どこでも吹いてるんですよ。ミッドタウンはものすごい響きが良くって(笑)

窪塚&松田:あはは!

撮影現場で印象に残っていること

——みなさんを見ていると撮影中の雰囲気が良かったんだろうなと思うのですが、それぞれ印象に残っている出来事はありますか?

豊田:ある日、窪塚が「昨日ジュニアさんと飲みましたけど大丈夫ですかね。あの人台詞なにも覚えてないのに遅い時間まで飲んでましたけど」って言ってたんです。それを聞いて、俺は「全部あいつの仕掛けやから」って言ったらその通りやったんですよ。嘘ばっかりついてる(笑)。

窪塚:深夜12時くらいに「台詞覚えてないねん」って言って、ジュニアさんが居酒屋で寝ちゃってたんですよ。それで「えぇ……」と思いつつ、マネージャーと部屋まで送っていって。あの状態で台詞入るのかな……と心配してたら翌日完璧なんですよ。それを見てすごいなと。

豊田:芸人だから。演技でも食いにくるよね。

松田:俺が印象に残っていることは……なんかありましたかね?

豊田:岩山での撮影のとき、そのままだと危ない場所だったので山岳部の人がロープを貼ってくれて登れるようにしてくれたんです。衣装合わせのときに龍平は「俺はスーツ姿だし、革靴で大丈夫ですよ」って、革靴のまま現場に入ったんですよね。で、いざ撮影が始まったら「俺、間違えたな……」ってなってた。手を使いながら登らないといけないようなところで、結構危なかったよね。

松田:法螺貝を吹くところですよね。けっこう険しかったけど、登ったときは達成感あったし、気持ちの良い所でしたね。でも、俺は自分のことだけ考えてれば良かったけど、大人数だから、スタッフの方が心配だった。

豊田:みんな重いもの持ってるしね。本当に村の人がいないと成立しなかった(笑)。その場所を熟知している村人たち十数人の協力のもと、何往復も行き来してもらってね。俺より年上の人もいましたよ。

——本作は「歩く」シーンがとても印象的ですよね。スローモーションも使い歩くお二人の姿がとても格好良くて。

豊田:立ち姿が美しい役者が好きなんですよ。それは窪塚洋介も松田龍平も、千原ジュニアだってそう。そして立ち姿が美しいと歩かせたくなる。向こうからカメラに向かって歩いてくるだけで何かを感じさせることができるのが、良い役者だと思うんですよね。

——窪塚さんと松田さんは今回、改めてお互いと共演されていかがでしたか?

豊田:そういえば打ち上げをやってないから、そういう話もしてないよね。打ち上げをやらねば……。

窪塚:豊田監督の作品自体がそうではあるんですが、龍平には「得体の知れなさ」が具現化したような存在感があって。それは演じる上での迫力にもなるし、一緒に演じていても楽しいんですよね。

松田:窪塚君は物知りだし話していて面白いです。いつもハッピーでフラットな感じで。でも今回の撮影現場で初めて会ったときは、けっこう日焼けしてて、髪もめちゃ長くて。役作りなのか、バカンス行ってたからなのか分からない感じで。すごく修行者っぽかった(笑)。

——確かに修行者の姿がものすごくお似合いでした。

窪塚:自分でもしっくりきた感じがあったので、先ほど監督が言っていたように、自分がもともと持っているものと役がシンクロしていたんだと思いますね。

——本作では窪塚さんの息子である愛流さんも声で出演されていますよね。直接的ではないにせよ、共演するにあたってなにかお話はされたんですか?

窪塚:そもそも愛流がデビューするきっかけとなったのが、豊田さんの「プラネティスト」(20)というドキュメンタリー作品なんです。その撮影で愛流と一緒に小笠原諸島へ行ったときに、豊田監督が愛流を認識してくれて。そこから「泣き虫しょったんの奇跡」(18)で使ってくれて、彼の役者人生が始まったんです。だから豊田監督がいなかったらあいつが今この仕事をしていたか分からない。そして今回改めて声というかたちだけど共演できてうれしいですね。愛流からは「この作品に出る」と言われましたが、「声だけだし大丈夫かな……」と思いつつそこは委ねるしかないなと。

豊田:でも「泣き虫しょったんの奇跡」のときとは違って役者っぽくなっててびっくりしたよ。俺はもうお父さんの気分だから。「見ない間に大きくなったな〜」って(笑)。

窪塚:前は声変わりしてなかったですもんね。

豊田:若い声がほしくてね。それで愛流がいいんじゃないかって思ったんですよ。

体感する映画

——改めて本作の見どころを教えてもらえますか?

豊田:今って映画は全て「コンテンツ」のように扱われていると感じるんです。でもこの映画は体験してほしい。可能であれば映画館まで来てもらって、音と映像を浴びて、体感して。これは多分、答えをそれぞれが発見するような映画だと思うんですよ。冒頭に千原ジュニアが「自分の物語を作り直せ」と言うんですが、この映画自体が「自分の物語をつくりだす体験ができる」作品になっている。それを楽しんでもらいたいですね。

窪塚:一本一本がパラレルワールドである「狼蘇山シリーズ」の中で、本作は豊田版「火の鳥」のSF編なのか、はたまた完結篇なのかどうかを見届けてほしいですね。監督は「これが最後の映画」と言ってましたが、個人的にそれは閉店しない店の閉店セールと同じような売り方だと思っていて(笑)

豊田:やっぱりつくり続けるしかないんだよね。やめられない。

窪塚:それを聞けて良かったです。先ほど「コンテンツ」の話をしていた監督の発言とは逆になっちゃうかもしれないけど、本作の公開を機にこれまでの「狼蘇山シリーズ」をサブスクで解禁するのも良いと思うんですよね。そしたら「このキャラクターはこういうつながりがあって、これの生まれ変わりなんじゃないか」とかってお客さんが自由に想像して楽しんでくれたり。こっちから明確に提示しないことで無限に広がる可能性があるシリーズだと思うんです。

最近流行っているアニメって過度に説明していないじゃないですか。それぞれのキャラクターや背景にしたって、ファンが勝手に相関図をつくったり掘り下げることで盛り上げて、自分のものにして、それぞれが宣伝したりして。それの映画版のようなものを生む力のある作品だと思うので、そういうムーブメントも密かに期待しています。

豊田:実は10月にサブスク解禁予定だよ。(注:解禁済み

窪塚:そうなんですね。じゃあ改めて楽しみにしてます。

松田:でも、この映画は長いこと豊田さんがやってきた作品の完結って……。

窪塚:さっき言ったことを覆してきた(笑)。

豊田:俺、これで終わりなの⁉︎

松田:いや、豊田さんは終わらないですけど。豊田さんが短編や「狼蘇山シリーズ」でやってきた映画の区切りなのかな、とは感じてました。だって一旦終わらないとずっと撮ってそうだから(笑)。

——窪塚さんもお話されたように、監督は制作前のコメントで「次元を超えた視点に辿り着くために、この映画を作らねばならぬと思った。最後の映画になる気がしている」と書かれていましたよね。先ほど監督の口から「つくり続けるしかない」と聞いて安心したのですが、次回作の構想などはしているのでしょうか?

豊田:いや、この映画をつくり終わってから、完全に止まりましたね。

松田:恋愛ものはどうですか?

窪塚:急だな! さっきはSFって言ってたじゃん(笑)。

豊田:これまでは常に頭の中にあったんですよ。映画をつくっている最中にも次の作品のことを考えていたし、つくり終えたらまた2、3本のアイデアがパーっと出てきたんですが、そういうのが一旦消えたんです。

松田:ほら、フィナーレだ!

窪塚:中締めだよ!

豊田:でも今日の朝、ちらっと出てきた(笑)。しかも3本くらいね。ともかく、撮り続けないといけないんだなというのはなんとなく認識しています。

——「今後こういう豊田監督の作品が観たい」というお二人の希望はありますか?

松田:やっぱりSFかな。SFの恋愛もの。ダンスありのやつ。

豊田:あはは。それウケるかな。でも龍平はダンスできるもんね。

松田:小躍りしかできない。

窪塚:あはは! 俺はまた舞台もやりたいですね。

豊田:スケジュールを押さえてくれるならぜひやりましょう!

PHOTOS:MASASHI URA
STYLING:[RYUHEI MATSUDA]SHOHEI KASHIMA(W)
HAIR & MAKEUP:[YOSUKE KUBOZUKA]SHUJI SATO(botanica make hair)、[RYUHEI MATSUDA]MOTOKO SUGA

映画「次元を超える」

◾️映画「次元を超える」
ユーロスペース他で絶賛公開中
監督・脚本・エグゼクティブプロデューサー:豊田利晃
エンディングテーマ:「抱きしめたい」The Birthday(UNIVERSAL SIGMA)
音楽:Sons of Kemet Mars89 中込健太(鼓童) 住吉佑太(鼓童) ヤマジカズヒデ
出演:窪塚洋介 松田龍平
千原ジュニア 芋生悠 / 渋川清彦 東出昌大
撮影:槇 憲治
美術:佐々木 尚
衣装デザイン・キャラクターデザイン:澤田石和寛
編集:村上雅樹
VFX スーパーバイザー:道木伸隆
惑星ケルマンデザイン:YOSHIROTTEN
惑星ケルマンCG:敷山未来(YAR)
宇宙船デザイン:マイケル・アリアス
特殊相談役:樋口真嗣
製作:豊田組
配給:スターサンズ
©️次元超越体/DIMENSIONS
2025年/日本/96分/ビスタサイズ/5.1ch/PG12
https://starsands.com/jigen/

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窪塚洋介 × 松田龍平 × 豊田利晃監督が語る映画「次元を超える」——7年ぶり長編劇映画で挑んだ過酷な撮影の裏側

鬼才・豊田利晃監督の7年ぶりとなる長編劇映画「次元を超える」が10月17日に公開された。2019年に発表した短編「狼煙が呼ぶ」を皮切りとした「狼蘇山(おおかみよみがえりやま)シリーズ」の集大成であり、新章とも位置付けられる本作が描くのは、孤高の修行者・山中狼介と謎の暗殺者・新野風が次元すらも超えて繰り広げる壮大な人間の物語。「破壊の日」(20)以来、5年ぶりの共演となる山中狼介演じる窪塚洋介と新野風を演じる松田龍平がW主演を務めるほか、千原ジュニア、芋生悠、渋川清彦、東出昌大など豊田監督映画ではおなじみのキャストが脇を固める。第54回ロッテルダム国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭で賞賛を浴びる本作はどのようにしてつくられたのか。豊田利晃監督と窪塚洋介、そして松田龍平の3人に本作の制作秘話や見どころ、お互いの魅力などについてたっぷり語ってもらった。

正反対の2人をW主演に

——本作は既に海外の映画祭でも上映されているそうですが、その反響はいかがですか?

豊田利晃(以下、豊田):それがどこへ行ってもソールドアウトのバカ受けなんです。この2人(窪塚&松田)も海外で人気があるみたいで。ただ観終わった後に「分からない」という意見もあって、そこはアジアとヨーロッパの文化的な溝のようなものがあるのかな、とも感じました。上映された場所はキリスト教の人が大半なんで。

——豊田監督の「破壊の日」でも共演した窪塚洋介さんと松田龍平さんを再度ぶつかり合わせたということは、お二人の組み合わせに何かを感じてのことだと思います。お二人の間にどういうものを感じてW主演としてキャスティングしたのか教えてもらえますか?

豊田:2人ともキャラクターや個性がまったく違うじゃないですか。どっちが水でどっちが油かは分かりませんが、そんな正反対の2人が一つの画面に収まったときにどんな化学反応を起こすかっていうのはみんな知りたいですよね。それは僕自身も見たかったことだったので出演をオファーしました。

——今回、実際にお二人と撮影してみていかがでしたか?

豊田:面白かったですね。僕も観客の一部のようなもので、現場に入って実際にやってみるまでどうなるか分からない。で、いざ本番となると「そう来るんだ」とか「そうするんだ」みたいな部分がたくさんあってとにかく飽きなかったですね。本人たちを前にこんなこと言うのは恥ずかしいんだけど(笑)。

豊田監督の印象は?

——豊田監督とは数度目のタッグとなるお二人からして、豊田監督とはどういう監督でしょうか?

窪塚洋介(以下、窪塚):俺が豊田監督と一番最初にした仕事ってCMなんですよ。ただそれは結構前だった上にCMの現場だったこともあり、印象としてはそれ以降に仕事をさせてもらうようになってからのものになるんですが。ともかく豊田監督は会うとすごく柔和な印象がある一方で、内面に燃えている怒りや祈りの炎がある。そして生きることの意味を問い続けているともすごく感じていて、それが生々しいほどに作品に現れる人だなと思います。

我々はそれを代弁させてもらっていると言いますか。ただいつも演じていて思うのは、放っているのが自分の言葉なのか、監督の言葉なのか、もしくはそれ以外のモノの言葉なのか……という境界線がとても曖昧になるんですよ。それがとても楽しく魅力的な部分でもあって、演じるときは「ジョジョ」のスタンドのように、豊田監督のスタンドとしてちゃんと代弁するように仕事したいなと思わせてくれる。そんな監督ですね。

松田龍平(以下、松田):だったら俺は豊田さんのポケモンとして、ちゃんと代弁するように……。

窪塚:じゃあもう「ジョジョ」でいいじゃん! なんでちょっと変えてんの(笑)。

松田:あ……そんなこと言ってたら何言おうと思ってたのか忘れちゃった。

豊田&窪塚:あはは!

松田:豊田さんは俺が17歳くらいのときに初めて仕事をさせてもらったんですけど、あのときの印象と変わらないですね。ゆるい感じでつまらないギャグ言ったりして……。

豊田:つまんなくないよ!(笑)。

松田:それで意外とフワフワしてて、ヘラヘラ笑っててね。いやハッピーな感じなんですけどね(笑)。監督やってるときとのギャップがあって。

豊田さんの映画にはいつもワクワクさせてもらっていて。現場では自分なりに自由にやらせてもらっているんですけど、気がついたら「大きな鍋の具になってた」っていう感じで。豊田さんはそういう監督なんです。演出も細かくあるわけではなくて、役者を見て、その役者がどう言う役割なのか豊田さんは分かっているから、素直に演じていれば結果的にうまくはまってっていくっていう安心感みたいなものがあって。完成した映画を観て俺は野菜だなって気持ちになったりして。特に今回は、台詞が多いわけじゃないから、一つの会話でも見ている人に感覚的に訴えるところが大きかったから、どんな映画になるのか楽しみにしていました。

——ほとんどのシーンを栃木で撮影されたんですよね。

松田:パワースポットでしたね。そう思わせるのはそこに住んでいる人の力なのか、土地なのか、季節かもしれないけど、パワーが溢れている清々しいところで、この映画の舞台にぴったりでした。

豊田:現地の村の人も全員参加で(笑)。みなさんにスタッフとして協力してもらいました。

窪塚:豊田監督のみんなを巻き込む引力が半端ないんですよね。

豊田:いろんなところで窪塚がシャワー浴びたから、もう伝説になってるんですよ。もちろん制作部が事前に許可を取って入らせてもらうんですが、「うちで窪塚さんがシャワー浴びていった」「うちでも浴びていった!」って感じで(笑)。

窪塚:俺があちこちでシャワー浴びたがったみたいじゃん(笑)。「浴びろ」って言われたから浴びたんですよ!

松田:俺は一度村の人の家に泊まったんだけど、そこでも「窪塚がシャワーを浴びにきたことがある」って言ってて(笑)。そこの人と長いこと酒飲みながら話してたら、途中から俺のことを「窪塚君」って言いだしたんですよね。最後の方は俺も抵抗しなくなって「窪塚です」って顔してました(笑)。

窪塚&豊田:あはは!

大変だった惑星・ケルマンの撮影

——本作は7年ぶりの長編劇映画ですが、その間に毎年のように作り続けた「狼蘇山シリーズ」の集大成と銘打たれていますよね。

豊田:その「狼蘇山シリーズ」って実はあるようでないんですよ。一本ずつは違うんですが、短編映画を重ねていたこともあり「なにか括りが必要だな」と思って付けた冠で。狼信仰で狼の狛犬がある神社が舞台になっているというだけのこと。ただ手塚治虫さんの「火の鳥」のように、それぞれは違う作品だけど何か共通点があったり、どこかつながっているような見え方があればいいなとは思っています。

——先ほど松田さんは「感覚的な部分が大きかった」と語っていた本作ですが、お二人はこの脚本を読まれたときにどのように感じたのでしょうか?

窪塚:「これ、できるのか?」でしたね(笑)。

豊田:それ初っ端から言ってたね。最初の脚本はもっとすごかったんですよ。

窪塚:それで心配な点をいくつか投げた記憶はあります。

松田:台本に、宇宙に行く、ってしれっと書いてるんですよ。「銃口の中に入って宇宙へ飛んでいく」みたいな感じで。それがどう映像になるのか想像がつかなくて。

窪塚:だから仕上がりを見てびっくりしました。VFXと特撮の融合の仕方とか世界観がすごくて「こんなふうにつくったのか」って。YOSHIROTTEN(惑星・ケルマンデザイン)や美術の佐々木(尚)さん、特殊相談役の樋口(真嗣)さんをはじめとするみんなの力の結集がそこには込もってますよね。みんなで観終わった後、煙草吸いながら「次元を超えてたね」っていう感想しかでなかったですもん。

松田:いつか豊田さんに宇宙の話やってほしいな。SFもの。豊田さんが持ってる世界観みたいなものって、どんな話の設定でも活きると思うし、観たいです。

窪塚:ずっと俺ら鏡だらけのところで演技するの? 吐いちゃう可能性あるよ(笑)。

——窪塚さんが名前を挙げた樋口真嗣さんの名前がエンドロールで出てきて私も驚いたのですが、どのような相談をされたのでしょうか?

豊田:いろいろ紹介してくれてかなり助けてもらいました。現場での特殊効果は円谷プロダクションの人が来てくれたんですが、その人たちとつなげてくれてチームをつくってくれただけでなく、「こうやって撮れ」とか「これを使え」とかって教えてくれたり、スタジオの手配までやってくれて。でもいざそれをやるってときに、樋口さんがNteflixの「新幹線大爆破」で忙しくなっちゃって現場にはいなかったんですが、「ここまでやってくれたし、もういいか」って(笑)。

——特殊効果もですが、惑星・ケルマンのセットもこだわりを感じました。

豊田:あれは僕と美術の佐々木さんでつくりあげました。

松田:あれはセット狭かったな(笑)。鏡の反射で広く見えるけど。

豊田:実はケルマンの撮影は人生で初めて追い込まれた現場で、気が狂いそうになってたんですよ。鏡張りだからどうすればカメラが映らないか、反射をひたすら気にする必要がある上に、どのようにカットを撮ってもつながるから。みんな頭がおかしくなってカメラマンとかスタッフも変なこと言い出すから朝までやっちゃったよね。

窪塚:ちょっと揉めてましたよね(笑)。体力的にも限界が近づいてたってこともあり。こっちはこっちで宇宙服が暑くて大変でしたし。

豊田監督の演出

——役柄については、それぞれ監督とどのようなお話をされたのでしょうか?

窪塚:狼介は修行者で、社会的には事実上失踪しているという設定。ただその人となりの部分は監督から特に説明を受けたりはなかったと思います。

豊田:窪塚洋介は神社仏閣が好きだし、もともとそのような心を持っているんじゃないかという想定のもと「分かるでしょ?」という気持ちで狼介を任せたんです。

窪塚:豊田監督は芝居もそうですけど、そのバックグラウンドごとすごく委ねてくれるんですよ。それは龍平やほかの役者さんに関してもそう。だから現場であまり演出もしないんですが、さっき話を聞いていたら「監督もそれを楽しんでるのか」って肚落ちしたんですよね。

松田:実は、新野風という役は豊田さんの映画「I'M FLASH!」(12)で演じた役なんですけど、あのときから自分もいろいろと変化があったし、きっと新野もいろいろあっただろうな、とか思って。自分と重ねながら演じていたような気がしています。台本の段階でどこか、僕に当てて書いてくれたような。読んで僕もいろいろと思うところがあって、うれしかったんです。撮影中、法螺貝(ほらがい)を吹くところまで撮って、そのあと1年くらい撮影が出来なくて空いちゃったんですけど、それも自分的にはありがたくて。法螺貝を吹くことで浄化されて、また戦いに向かう新野をそのまま演じられて。役だけじゃなく、映画そのものが自分自身と重なってくる。それは豊田さんの作品の面白さだなと思いました。

——演技はお二人に委ねたとのことですが、本作ですさまじい存在感を放っていた千原ジュニアさんもそこは同様だったのですか?

豊田:もちろん役者全員に演技を委ねるということはしませんが、ジュニアに関してはジュニアそのままですね。少しやりすぎだから抑えてとか出してとか、もうちょっと右とか左とか、気色のポイントはつくります。でもそれで十分なんですよ。

阿闍梨役を演じた千原ジュニア

——先ほど法螺貝の話が出てきましたが、かなり練習されたのではないですか?

松田:法螺貝を買ったから家で練習はしてたんですけど、音が大きいし、なかなか聞き慣れない音だから、ご近所さんも不安がるんじゃないかって。練習する場所がなくて……。なんか、法螺貝持って1人でカラオケいくのも嫌だったし(笑)。だから、撮影の合間に山で吹いて。

豊田:俺は栃木で吹いてる。夜中の12時くらいに吹いても近隣に人もいないので怒られないんですよ。

窪塚:でも豊田監督が狛江駅前の居酒屋で法螺貝を吹いてたって噂を聞きましたよ。

松田:俺は(六本木の)ミッドタウンの広場で吹いてたって聞いたな。

豊田:なんで知ってんの。どこでも吹いてるんですよ。ミッドタウンはものすごい響きが良くって(笑)

窪塚&松田:あはは!

撮影現場で印象に残っていること

——みなさんを見ていると撮影中の雰囲気が良かったんだろうなと思うのですが、それぞれ印象に残っている出来事はありますか?

豊田:ある日、窪塚が「昨日ジュニアさんと飲みましたけど大丈夫ですかね。あの人台詞なにも覚えてないのに遅い時間まで飲んでましたけど」って言ってたんです。それを聞いて、俺は「全部あいつの仕掛けやから」って言ったらその通りやったんですよ。嘘ばっかりついてる(笑)。

窪塚:深夜12時くらいに「台詞覚えてないねん」って言って、ジュニアさんが居酒屋で寝ちゃってたんですよ。それで「えぇ……」と思いつつ、マネージャーと部屋まで送っていって。あの状態で台詞入るのかな……と心配してたら翌日完璧なんですよ。それを見てすごいなと。

豊田:芸人だから。演技でも食いにくるよね。

松田:俺が印象に残っていることは……なんかありましたかね?

豊田:岩山での撮影のとき、そのままだと危ない場所だったので山岳部の人がロープを貼ってくれて登れるようにしてくれたんです。衣装合わせのときに龍平は「俺はスーツ姿だし、革靴で大丈夫ですよ」って、革靴のまま現場に入ったんですよね。で、いざ撮影が始まったら「俺、間違えたな……」ってなってた。手を使いながら登らないといけないようなところで、結構危なかったよね。

松田:法螺貝を吹くところですよね。けっこう険しかったけど、登ったときは達成感あったし、気持ちの良い所でしたね。でも、俺は自分のことだけ考えてれば良かったけど、大人数だから、スタッフの方が心配だった。

豊田:みんな重いもの持ってるしね。本当に村の人がいないと成立しなかった(笑)。その場所を熟知している村人たち十数人の協力のもと、何往復も行き来してもらってね。俺より年上の人もいましたよ。

——本作は「歩く」シーンがとても印象的ですよね。スローモーションも使い歩くお二人の姿がとても格好良くて。

豊田:立ち姿が美しい役者が好きなんですよ。それは窪塚洋介も松田龍平も、千原ジュニアだってそう。そして立ち姿が美しいと歩かせたくなる。向こうからカメラに向かって歩いてくるだけで何かを感じさせることができるのが、良い役者だと思うんですよね。

——窪塚さんと松田さんは今回、改めてお互いと共演されていかがでしたか?

豊田:そういえば打ち上げをやってないから、そういう話もしてないよね。打ち上げをやらねば……。

窪塚:豊田監督の作品自体がそうではあるんですが、龍平には「得体の知れなさ」が具現化したような存在感があって。それは演じる上での迫力にもなるし、一緒に演じていても楽しいんですよね。

松田:窪塚君は物知りだし話していて面白いです。いつもハッピーでフラットな感じで。でも今回の撮影現場で初めて会ったときは、けっこう日焼けしてて、髪もめちゃ長くて。役作りなのか、バカンス行ってたからなのか分からない感じで。すごく修行者っぽかった(笑)。

——確かに修行者の姿がものすごくお似合いでした。

窪塚:自分でもしっくりきた感じがあったので、先ほど監督が言っていたように、自分がもともと持っているものと役がシンクロしていたんだと思いますね。

——本作では窪塚さんの息子である愛流さんも声で出演されていますよね。直接的ではないにせよ、共演するにあたってなにかお話はされたんですか?

窪塚:そもそも愛流がデビューするきっかけとなったのが、豊田さんの「プラネティスト」(20)というドキュメンタリー作品なんです。その撮影で愛流と一緒に小笠原諸島へ行ったときに、豊田監督が愛流を認識してくれて。そこから「泣き虫しょったんの奇跡」(18)で使ってくれて、彼の役者人生が始まったんです。だから豊田監督がいなかったらあいつが今この仕事をしていたか分からない。そして今回改めて声というかたちだけど共演できてうれしいですね。愛流からは「この作品に出る」と言われましたが、「声だけだし大丈夫かな……」と思いつつそこは委ねるしかないなと。

豊田:でも「泣き虫しょったんの奇跡」のときとは違って役者っぽくなっててびっくりしたよ。俺はもうお父さんの気分だから。「見ない間に大きくなったな〜」って(笑)。

窪塚:前は声変わりしてなかったですもんね。

豊田:若い声がほしくてね。それで愛流がいいんじゃないかって思ったんですよ。

体感する映画

——改めて本作の見どころを教えてもらえますか?

豊田:今って映画は全て「コンテンツ」のように扱われていると感じるんです。でもこの映画は体験してほしい。可能であれば映画館まで来てもらって、音と映像を浴びて、体感して。これは多分、答えをそれぞれが発見するような映画だと思うんですよ。冒頭に千原ジュニアが「自分の物語を作り直せ」と言うんですが、この映画自体が「自分の物語をつくりだす体験ができる」作品になっている。それを楽しんでもらいたいですね。

窪塚:一本一本がパラレルワールドである「狼蘇山シリーズ」の中で、本作は豊田版「火の鳥」のSF編なのか、はたまた完結篇なのかどうかを見届けてほしいですね。監督は「これが最後の映画」と言ってましたが、個人的にそれは閉店しない店の閉店セールと同じような売り方だと思っていて(笑)

豊田:やっぱりつくり続けるしかないんだよね。やめられない。

窪塚:それを聞けて良かったです。先ほど「コンテンツ」の話をしていた監督の発言とは逆になっちゃうかもしれないけど、本作の公開を機にこれまでの「狼蘇山シリーズ」をサブスクで解禁するのも良いと思うんですよね。そしたら「このキャラクターはこういうつながりがあって、これの生まれ変わりなんじゃないか」とかってお客さんが自由に想像して楽しんでくれたり。こっちから明確に提示しないことで無限に広がる可能性があるシリーズだと思うんです。

最近流行っているアニメって過度に説明していないじゃないですか。それぞれのキャラクターや背景にしたって、ファンが勝手に相関図をつくったり掘り下げることで盛り上げて、自分のものにして、それぞれが宣伝したりして。それの映画版のようなものを生む力のある作品だと思うので、そういうムーブメントも密かに期待しています。

豊田:実は10月にサブスク解禁予定だよ。(注:解禁済み

窪塚:そうなんですね。じゃあ改めて楽しみにしてます。

松田:でも、この映画は長いこと豊田さんがやってきた作品の完結って……。

窪塚:さっき言ったことを覆してきた(笑)。

豊田:俺、これで終わりなの⁉︎

松田:いや、豊田さんは終わらないですけど。豊田さんが短編や「狼蘇山シリーズ」でやってきた映画の区切りなのかな、とは感じてました。だって一旦終わらないとずっと撮ってそうだから(笑)。

——窪塚さんもお話されたように、監督は制作前のコメントで「次元を超えた視点に辿り着くために、この映画を作らねばならぬと思った。最後の映画になる気がしている」と書かれていましたよね。先ほど監督の口から「つくり続けるしかない」と聞いて安心したのですが、次回作の構想などはしているのでしょうか?

豊田:いや、この映画をつくり終わってから、完全に止まりましたね。

松田:恋愛ものはどうですか?

窪塚:急だな! さっきはSFって言ってたじゃん(笑)。

豊田:これまでは常に頭の中にあったんですよ。映画をつくっている最中にも次の作品のことを考えていたし、つくり終えたらまた2、3本のアイデアがパーっと出てきたんですが、そういうのが一旦消えたんです。

松田:ほら、フィナーレだ!

窪塚:中締めだよ!

豊田:でも今日の朝、ちらっと出てきた(笑)。しかも3本くらいね。ともかく、撮り続けないといけないんだなというのはなんとなく認識しています。

——「今後こういう豊田監督の作品が観たい」というお二人の希望はありますか?

松田:やっぱりSFかな。SFの恋愛もの。ダンスありのやつ。

豊田:あはは。それウケるかな。でも龍平はダンスできるもんね。

松田:小躍りしかできない。

窪塚:あはは! 俺はまた舞台もやりたいですね。

豊田:スケジュールを押さえてくれるならぜひやりましょう!

PHOTOS:MASASHI URA
STYLING:[RYUHEI MATSUDA]SHOHEI KASHIMA(W)
HAIR & MAKEUP:[YOSUKE KUBOZUKA]SHUJI SATO(botanica make hair)、[RYUHEI MATSUDA]MOTOKO SUGA

映画「次元を超える」

◾️映画「次元を超える」
ユーロスペース他で絶賛公開中
監督・脚本・エグゼクティブプロデューサー:豊田利晃
エンディングテーマ:「抱きしめたい」The Birthday(UNIVERSAL SIGMA)
音楽:Sons of Kemet Mars89 中込健太(鼓童) 住吉佑太(鼓童) ヤマジカズヒデ
出演:窪塚洋介 松田龍平
千原ジュニア 芋生悠 / 渋川清彦 東出昌大
撮影:槇 憲治
美術:佐々木 尚
衣装デザイン・キャラクターデザイン:澤田石和寛
編集:村上雅樹
VFX スーパーバイザー:道木伸隆
惑星ケルマンデザイン:YOSHIROTTEN
惑星ケルマンCG:敷山未来(YAR)
宇宙船デザイン:マイケル・アリアス
特殊相談役:樋口真嗣
製作:豊田組
配給:スターサンズ
©️次元超越体/DIMENSIONS
2025年/日本/96分/ビスタサイズ/5.1ch/PG12
https://starsands.com/jigen/

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「ヴァレクストラ」と「ミナ ペルホネン」がコラボ 可憐な新作バッグとメガネケースが登場

イタリア・ミラノ発のレザーブランド「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」は11月25日、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」とのコラボアイテムを発売する。アイテムは、“バケットバッグ マイクロ”(各31万9000円)とメガネケース(各10万100円)をラインアップ。バッグは2色、メガネケースは3種類のデザインで展開する。「ヴァレクストラ」ミッドタウン店、カーサ「ヴァレクストラ」、「ヴァレクストラ」福岡および公式オンラインブティックで発売予定だ。

洗練と遊び心が共存するコラボアイテム

本コレクションでは、イタリアと日本という異なる文化を背景に持つ両ブランドが、 “日常を豊かにするデザイン”と“ものづくりへの情熱”という共通点を掛け合わせた。“バケットバッグ マイクロ”は、「ヴァレクストラ」のバッグに「ミナ ペルホネン」のテキスタイルを用いたポーチをセットした。このテキスタイルは、「ミナ ペルホネン」の皆川明デザイナーが「小さな花が太陽の光を浴び、風に揺れながら穏やかに咲く姿」を想い描き、刺しゅうで表現したもの。メガネケースには、同氏が描いたロンディーネ(ツバメ)、コリッリョ(ウサギ)、フォレスタ(森)のプリントを施し、“生命の循環”や“物語の広がり”を表現した。

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「タトラス」からYOSHIROTTEN監修の“輪島塗”着想グラデーションダウンが登場

「タトラス(TATRAS)」は10月31日、石川県・輪島市の伝統⼯芸と現代の感性を融合させた新プロジェクト「レイヤーズ オブ ジャパニーズ クラフト(Layers of Japanese Craft)」を⽴ち上げる。これに伴い、同日にはYOSHIROTTEN(ヨシロットン)がアートディレクションを担当した限定カプセルコレクションを発売する。

本コレクションでは、ダウンジャケット、ダウンパンツ、バッグの3型を展開。いずれも日本の伝統技術「輪島塗」から着想を得た、繊細なグラデーションが目を引くオレンジとグリーンの2色が登場する。漆特有の深みのある色彩表現をテキスタイルへと昇華し、視覚的なレイヤーと奥行きを生み出した。まるで“アート作品をまとう”ような唯一無二のデザインに仕上がっている。

アートディレクションを手掛けたのは、光や時間、文化などを“レイヤー”して表現するアートで、国内外から高い評価を得ているYOSHIROTTEN。「タトラス」が掲げる“伝統の現代的再構築”というテーマと深く共鳴し、漆芸作家の桐本滉平との3者による協業が実現した。

「レイヤーズ オブ ジャパニーズ クラフト」のプロジェクト名に含まれている“レイヤーズ(Layers)”には「伝統と現代」「素材と技法」「記憶と未来」といった、時代や⽂化が幾重にも重なる日本独自の多層的な美意識を象徴する意味が込められている。その中心にあるのは、日本の漆塗りの伝統的な技法である「ぼかし塗り」の色彩表現。漆が重なり合うことで生まれる奥行きと艶の移ろいに着目し、核となるビジュアルアイデンティティーを構築した。

「タトラス」は、そのグラデーションの美しさをテキスタイルと立体的なフォルムに置き換え、ファッションアイテムとして再構築。これまでも日本の伝統工芸と現代的な感性を融合させる取り組みを継続的に行ってきた。2024年には、京都府が誇る伝統工芸品の「朝日焼」とコラボレーションし、銀座旗艦店のオープンを記念した特別なプロダクトを発表。そうした伝統工芸品へのリスペクトをさらに進化させる形で、日本文化の“今”をまとうことを目指したのが、今回のカプセルコレクションだ。


問い合わせ先
タトラス カスタマーセンター
03-6277-1766

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小松マテーレが営業利益16.4%増も特損で12億円を計上 25年4〜9月期

染色大手の小松マテーレは2026年3月期の純利益の見通しを14億円(従来は25億5000万円)に修正する。以前に取得した非上場企業の投資有価証券の評価額を切り下げ、本日発表した25年4〜9月期決算で特別損失として12億3200万円を計上した。中山大輔・小松マテーレ社長は、出資先について「必要に迫られて会計上の処理はしたものの、中長期的に経営戦略上の重要なパートナーであることに変わりはなく、今後はさらに取り組みを加速させる」考え。

純利益以外では好調を維持しており、小松マテーレの25年4〜9月期決算は、売上高が前年同期比6.5%増の203億円、営業利益が同16.4%増の13億5300万円、経常利益が同10.4%増の16億9300万円、純利益は14億4000万円減の1億8900万円だった。主力の欧州ラグジュアリーブランド向け及び中東の民族衣装向けのテキスタイル販売が好調で、全体を押し上げた。

同社は「ワークライフバランス」の向上を掲げ、年間休日の増加や休日出勤の削減など福利厚生の充実を進めており、今期に入って年間休日を116日から120日に引き上げたほか、前年までは10〜18日ほどあった休日出勤も「ゼロかそれに近い数字にまで削減している」(中山社長)という。こうした取り組みに伴って工場も稼働時間は5〜6%減少しているものの、数量ベースは3%減にとどめており、生産性の向上で稼働時間の減少を補っている。

26年3月期通期では売上高が前期比3.7%増の410億円、営業利益が同21.5%増の26億5000万円、経常利益が同12.7%増の32億円と、純利益を除く項目で5期連続の増収増益を計画している。

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「ゲス ジーンズ」がNBAのレジェンド、アレン・アイバーソンとのカプセルコレクションを発売

デニムブランド「ゲス ジーンズ(GUESS JEANS)」は10月31日、バスケットボール界のレジェンドとして知られるアレン・アイバーソン(Allen Iverson)との限定カプセルコレクションを発売する。同コレクションは、「ゲス ジーンズ」直営店舗および公式オンラインストア、一部取扱店舗で順次販売する。

今回のコラボコレクションは、彼の才能と情熱、そして1990年代のストリートスタイルへの敬意を込めて制作。アイバーソンが93年に「Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)」誌で披露した伝説的なフォトシュートに着想を得て、5種類の限定Tシャツ(各7590円)を展開する。Tシャツは当時18歳だった彼が着用していた「ゲス(GUESS)」のTシャツ姿をフィーチャーし、若き日の情熱と可能性を切り取ったポートレートをデザイン。それぞれのTシャツには、“彼本来の自分らしさ”と“スタイル”を象徴する1枚の写真がプリントされ、スポーツとファッションをつなぐ新しい物語を表現している。

アレン・アイバーソンは、「当時、みんな『ゲス』を着たがっていたんだ。高校時代は一番クールなブランドだったけど、その頃の自分には買えなかった。ある時、良い成績を取ったご褒美に父が『ゲス』をプレゼントしてくれてね。それ以来、『ゲス』には特別な思いがあるんだ。着ると自分にしかない“スワッグ(クールさ)”を感じられた。ただ、自分が着たい服を買えるようになりたかっただけ。NBAに入ってから、ようやく好きなだけ『ゲス』を買えるようになった。それが俺のスタイルなんだ」とコメントする。

アイテム一覧

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【2025年クリスマスコフレ】「ザボディショップ」から限定フレーバー3種を含むアドベントカレンダーとギフトセットが登場

「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」は10月30日、“WRAPPED IN LOVE”がテーマのホリデーコレクションを数量限定で発売した。ラインアップは、アドベントカレンダー全3種とギフトセット全29種で、全国の「ザボディショップ」店舗およびECサイトで取り扱っている。パッケージデザインは、ブランドパーパスである「使う方を応援し、社会を向上させる」という思いのもと、フルーツや花、平和の象徴である鳩やハートなどの様々なモチーフで構成した。

アドベントカレンダー3種

“アドベントカレンダー ビックラブ”

“アドベントカレンダー ビックラブ”(2万9700円)は、レギュラーサイズを中心としたバリエーション豊富な25種をセット。

“アドベントカレンダー ラブ”

“アドベントカレンダー ラブ”(1万3750円)には、ボディーケアアイテムのミニサイズをはじめ、現品サイズのシートマスクなどのスペシャルケアアイテムも含んだラインアップを用意する。

ホリデーギフト

ホリデーギフトは、1000円台のカジュアルギフトから1万円台のご褒美ギフトまで幅広く展開。ホリデー限定フレーバーの“シュガープラムパッション”のミニサイズを専用ポーチにセットしたミニギフト(3190円)や、ホリデーデザインパッケージのハンドケアコレクション(5500円)、シリーズごとのフェイスケア3点を合わせたコフレ(9900〜1万7270円)など、全29種をそろえる。

ホリデー限定フレーバー

“シュガープラムパッション”

プラムソルベのような豊かな香りと咲き誇るピオニー、柔らかなムスクが肌の上で舞うように広がる“シュガープラムパッション”は、バス&シャワージェル(250mL/2200円)からフレグランススプレー(100mL/3080円)まで全5種をラインアップする。

“クランベリークラッシュ”

フレッシュなクランベリーの甘酸っぱさ、シロップ漬けのジンジャーとミントの香りが肌にさわやかさをもたらす“クランベリークラッシュ”も、バス&シャワージェル(250mL/2200円)からフレグランススプレー(100mL/3080円)まで全5種をそろえる。

“キャラメルカドル”

濃厚なドルチェ、ソルトブロッサム、クリーミーなバニラの香りが肌になじみ、甘く柔らかでシルクのようななめらかな潤いが肌を包み込む“キャラメルカドル”は、バス&シャワージェル(250mL/2200円)、ボディークリーム(200mL/4070円)、ボディーローション(200mL/3300円)、ハンドクリーム(30mL/1430円)の全4種を用意する。

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「ギャップ」がビンテージアイテムを常設スペースで販売 ショーン・ウォザースプーンが仕掛ける“ALWAYS ON”を発表

「ギャップ(GAP)」は、ショーン・ウォザースプーン(Sean Wotherspoon)がキュレーションする“ギャップ ヴィンテージ”を常設スペースで継続的に販売し、シーズナルテーマに沿ったラインアップを定期的にリフレッシュする“ALWAYS ON”を発表した。同プロジェクトは日本で期間限定展開し、10月31日の午前11時から「ギャップ」新宿フラッグス店で、午前10時から「ギャップ」心斎橋店で販売を開始する。

1990年代〜2000年代の
選りすぐりのアイテムが登場

“ALWAYS ON”として初めて発売する今回のコレクションは、90年代初頭のブラウンレザージャケット、2000年春のウィメンズ レッドレザートラッカージャケット、バックに“Summer Sports”パッチをあしらった90年代初頭のアノラック、2000年代初頭の“Gap BLUE JEANS” ロゴフーディー、鮮やかなカラーが特徴のアークティックライトフリースなどがラインアップする。また、各アイテムにはショーン・ウォザースプーンのシグネチャーロゴ”SW“の刺しゅうを施した。同氏は本プロジェクトについて、「今回のコレクションはとても特別。なぜなら、これが私たちの“ALWAYS ON”プログラムの始まりを意味するから。今後も私のお気に入りのアーカイブピースや、世界中から厳選したアイテムを継続的に追加していく予定だ」と語った。

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「ギャップ」がビンテージアイテムを常設スペースで販売 ショーン・ウォザースプーンが仕掛ける“ALWAYS ON”を発表

「ギャップ(GAP)」は、ショーン・ウォザースプーン(Sean Wotherspoon)がキュレーションする“ギャップ ヴィンテージ”を常設スペースで継続的に販売し、シーズナルテーマに沿ったラインアップを定期的にリフレッシュする“ALWAYS ON”を発表した。同プロジェクトは日本で期間限定展開し、10月31日の午前11時から「ギャップ」新宿フラッグス店で、午前10時から「ギャップ」心斎橋店で販売を開始する。

1990年代〜2000年代の
選りすぐりのアイテムが登場

“ALWAYS ON”として初めて発売する今回のコレクションは、90年代初頭のブラウンレザージャケット、2000年春のウィメンズ レッドレザートラッカージャケット、バックに“Summer Sports”パッチをあしらった90年代初頭のアノラック、2000年代初頭の“Gap BLUE JEANS” ロゴフーディー、鮮やかなカラーが特徴のアークティックライトフリースなどがラインアップする。また、各アイテムにはショーン・ウォザースプーンのシグネチャーロゴ”SW“の刺しゅうを施した。同氏は本プロジェクトについて、「今回のコレクションはとても特別。なぜなら、これが私たちの“ALWAYS ON”プログラムの始まりを意味するから。今後も私のお気に入りのアーカイブピースや、世界中から厳選したアイテムを継続的に追加していく予定だ」と語った。

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藤原ヒロシのスノーボード愛を詰め込んだ「バートン」と「フラグメント」のコラボコレクションが発売

「バートン(BURTON)」は11月13日11時から、長年パートナーシップを続けている藤原ヒロシ率いる「フラグメント(FRAGMENT)」とのコラボレーションコレクションを発売する。同コレクションは、原宿、札幌、長野、大阪の「バートン」フラッグシップストア、全国の「バートン」ストア、及びオンラインで販売する。

今回のコレクションは、藤原ヒロシのスノーボードに対する想いと、「バートン」と共に培ってきたプロダクトへのこだわりを詰め込んだ、スノーボードからバインディング、ジャケット、ビブパンツ、アノン(ANON)”のゴーグル、ヘルメットを展開する。

ハードグッズに描かれているオリジナルのモノグラムデザインは、機能性を引き立てつつ、個性的でありながらシンプルなラグジュアリー感を演出する。一方のソフトグッズは、グレーを基調としながら、雪山とストリートの双方に溶け込めるデザインをコンセプトに、バックカントリーの過酷な環境にも耐えうる機能性を備えつつ、洗練された都会感を取り入れたデザインとなっている。

藤原ヒロシは今回のコラボに関して、「大好きなスノーボードを楽しむために、常に申し分のない機能性を備えたプロダクトを『バートン』がつくってくれることに、本当に感謝しています。街着として普段から愛用しているウエアに加え、ギアも含めてトータルでコラボレーションできたことをうれしく思います」とコメントする。

アイテム一覧

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Snow Man岩本照が「ドルチェ&ガッバーナ」のジャパンアンバサダーに就任

「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」は、アイドルグループ、スノーマン(SNOW MAN)の岩本照をジャパンアンバサダーに起用した。

アンバサダー就任の岩本
「一緒に取り組めることを楽しみにしています」

アンバサダー就任に際し取り下ろしたビジュアルは、「ドルチェ&ガッバーナ」2025-26年秋冬コレクションを着用し撮影した。岩本は同ブランドの2025年春夏コレクションで初めてフロントローを飾り、25年9月に開催のショーにも出席している。

岩本は「このたび『ドルチェ&ガッバーナ』ファミリーの一員として迎えていただいたことをとても光栄に思います。これから一緒に取り組めることを楽しみにしています」とコメントしている。

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【2025年クリスマスコフレ】「ミキモト」がハイジュエラーの視点を取り入れたスキンケアコフレを発売 オリジナルポーチ付き 

「ミキモト(MIKIMOTO)」は11月1日、“ミキモト ホリデー デラックスセット”(3万9600円)を数量限定で発売する。真珠をイメージしたスキンケアアイテム3製品とオリジナルポーチをセットにした。ミキモト直営店やオンラインショップのほか、ミキモト コスメティックス カウンターで取り扱う。

セット内容は、肌の多面的な美しさを呼び起こすエッセンス“パールエッセンスカプセル”(0.2g×15個)、ジュエリーを身に着ける胸もとを輝かせる特製サイズのクリーム“ネック・デコルテ ハンドクリーム”(50g)、真珠のような光に満ちた艶のある肌へと導くシートマスク“アドバンストマスク”(7枚)の3製品。グラフィカルな「M」パターンをあしらったオリジナルポーチを付属する。

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若き才能が花開く「イエール賞」  財政再建に直面する団体は、若手の才能支援に回帰

「イエール国際モードフェスティバル(Festival International de Mode, de Photographie et d’Accessoires de Hyeres、以下イエール賞)」がこのほど閉幕した。1986年に南仏イエールで創設されたフェスティバルは、これまで数多くの国際的才能を輩出し、若手デザイナーにとっての登竜門として知られている。しかし財政面ではここ数年、難局に直面してきた。 運営団体ヴィラ・ノアイユ(Villa Noailles)は昨年度に約65万ユーロ(約1億400万円)の赤字を抱え、複数の未払い請求が報じられた。しかし40回目を迎えた今年は約100万ユーロ(約1億6000万円)相当の支払いを優先的に処理し、財務の立て直しに着手。さらに創設者ジャン=ピエール・ブラン(Jean-Pierre Blanc)の退任を経て、今年から新ディレクターにウーゴ・リュッキーノ(Hugo Lucchino)が就任した。ウーゴ新ディレクターは、「40周年は単なる記念ではなく、原点に立ち返るためのタイミング。創造を支えることが私たちの存在理由だ」と開会式で語ったように、フェスティバルの焦点は若手デザイナーの創作そのものへと回帰した。

今年の審査員は、フェスティバル史上初めて現役デザイナーで構成した。審査員長を務めたのは、鮮烈な色彩とポップアート的感性で知られるジャン=シャルル・ド・カステルバジャック(Jean-Charles de Castelbajac)。1993年のグランプリ受賞者でもある「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」のデザイナーデュオ、2006年に特別賞を受賞したジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)「ラバンヌ(RABANNE)」クリエイティブ・ディレクター、クリステル・コシェール(Christelle Kocher)「コシェ(KOCHE)」設立者兼クリエイティブ・ディレクター、ペラギア・コロトゥロス(Pelagia Kolotouros)「ラコステ(LACOSTE)」クリエイティブ・ディレクター、アレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)「アミ パリス(AMI PARIS)」設立者兼クリエイティブ・ディレクター、マリーン・セル(Marine Serre)「マリーン セル(MARINE SERRE)」設立者兼クリエイティブ・ディレクターといった、現代ファッションを牽引する顔ぶれが並んだ。

ファッション部門のグランプリを制したのは、スイスとチリにルーツを持つルーカス・エミリオ・ブルナー(Lucas Emilio Brunner)。ベルギー・ブリュッセルの名門ラ・カンブル(La Cambre)卒業後、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のアーティザナル部門で経験を積んだ26歳だ。受賞コレクション“À bout de souffle(息が切れて)”は、風船をモチーフに呼吸・空気・再生という抽象的なテーマを服の構造へと落とし込んだ。膨らみと萎みを繰り返すフォルム、ラテックスやデニム、チェック地の上に施したバルーンの意匠による軽やかで遊び心に満ちた造形は、若手らしい実験性と高い完成度を兼ね備えている。

「シャネル(CHANEL)」が支援するLe 19Mメティエダール賞(Le 19M Metiers d’Art)には、テクニカルなマウンテンウエアの構造とクラフトの技を融合したフランス出身のアドリアン・ミシェル(Adrien Michel)が受賞した。素材再利用プロジェクトであるアトリエ・デ・マティエール賞(Atelier des Matieres)には、ジェンダーの境界を軽やかに越える作品が評価された、パレスチナとポーランドで生まれ育ったレイラ・アル・タワヤ(Layla Al Tawaya)が選ばれた。アメリカの高級コットン団体スーピマ(Supima) が授与する新設のスーピマ賞には、スイス出身のノア・アルモンテ(Noah Almonte)を選出。AI時代のアイデンティティをテーマに、現実とデジタルの曖昧な接点を探る構成で注目を集めた。観客投票によるイエール市民賞は、「エルメス(エルメス)」と「ディオール(DIOR)」で経験を積んだレバノン出身のユセフ・ゾゲイブ(Youssef Zogheib)が受賞した。第二次世界大戦中に仮装して戦場に向かった兵士たちをモチーフに、ユニホームの規範を解体するコレクションを披露した。

アクセサリー部門のグランプリは、木材を素材にした彫刻的アクセサリーを発表したアモリー・ダラス(Amaury Darras)が受賞。木工職人としての経歴を持つ彼は、「木という生きた素材が持つ呼吸を、身体の延長として形にしたい」と語る。また、「エルメス(HERMES)」が主催するグローブ賞では、ホンジュラス出身のルイサ・オリヴェラ(Luisa Olivera)が選ばれた。花のように開閉する布製ジュエリーに、ラテンの有機的な感性とフランス的なエレガンスを融合させる。写真部門の7Lグランプリは、フランスのノエミ・ニノ(Noémie Ninot)が受賞。10代の少女たちが社会的規範をどう受け継ぐかをドキュメンタリー的に描き出した作品で、社会と個人の境界を問い直した。パレスチナやホンジュラスといった政治的に不安定な地域や、経済的困難を抱える国からも受賞者が登場したことは、クリエイティビティとそこにかける情熱は、国や環境を超えて人々を結ぶ共通言語であることを物語っているようだった。

最後にウーゴ新ディレクターは、「創造の場として存続させるためには、経済モデルを見直すことが不可欠」と語った。今後はフェスティバル期間の短縮や新しいパートナーシップの構築を進めつつ、若手育成というミッションを強化する方針だという。長年支援を続ける「シャネル」や「エルメス」、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)、ケリング(KERING)、新たに今年から加わったスーピマ(SUPIMA)といった各社も、変化の只中にある同フェスティバルを“未来のための投資”として位置づけている。多様な出自と背景を持つ若者たちが集い、共通言語としてのクリエイションで語り合うイエール賞は、今後もなお世界のファッションが生まれ変わる現場であり続けるだろう。

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「ドクターマーチン」から東京限定ブーツ発売 世界8都市がテーマの“シティー パック”シリーズから

「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、東京限定モデルのブーツ“シティー パック フォー トーキョー(CITY PACK FOR TOKYO)”を発売した。価格は5万5000円で、サイズは22〜30cm。都内の「ドクターマーチン」一部店舗と、公式オンラインで取り扱う。

“シティー パック フォー トーキョー”
“TOKYO”の刻印をあしらう

“シティー パック”シリーズは、東京をはじめ、ロンドンとパリ、ミラノ、ベルリン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ソウルの8都市をテーマにそれぞれシューズを制作する。ブーツ“シティー パック フォー トーキョー”は、“ザ 1460 ブーツ(THE 1460 BOOT)を土台とし、タンナー、C.F.ステッド(C.F.STEAD)社のバッキンガムレザーのアッパーを、「ドクターマーチン」を象徴するイエローステッチで縫製、かかとのヒールループや、シューレースのタブをレザーで手掛け、“TOKYO”の文字を刻印した。イギリス・ノーサンプトンシャーの工場で手作業で仕上げている。

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「ドクターマーチン」から東京限定ブーツ発売 世界8都市がテーマの“シティー パック”シリーズから

「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、東京限定モデルのブーツ“シティー パック フォー トーキョー(CITY PACK FOR TOKYO)”を発売した。価格は5万5000円で、サイズは22〜30cm。都内の「ドクターマーチン」一部店舗と、公式オンラインで取り扱う。

“シティー パック フォー トーキョー”
“TOKYO”の刻印をあしらう

“シティー パック”シリーズは、東京をはじめ、ロンドンとパリ、ミラノ、ベルリン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ソウルの8都市をテーマにそれぞれシューズを制作する。ブーツ“シティー パック フォー トーキョー”は、“ザ 1460 ブーツ(THE 1460 BOOT)を土台とし、タンナー、C.F.ステッド(C.F.STEAD)社のバッキンガムレザーのアッパーを、「ドクターマーチン」を象徴するイエローステッチで縫製、かかとのヒールループや、シューレースのタブをレザーで手掛け、“TOKYO”の文字を刻印した。イギリス・ノーサンプトンシャーの工場で手作業で仕上げている。

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「リファ」がコーム4点セットを銀座店で限定発売 髪も心も艶やかに整える

「リファ(REFA)」は11月15日、コーム4点セット“リファ マーキスリュクスコレクション”(11万円)を「リファ」銀座店限定で発売する。セット内容は、“リファ マーキスリュクス”のウィズ、ツイン、アレンジ、ディープの4本で、カラーは全てローズゴールド。軽やかなアルミニウム素材を型鍛造で仕上げ、洗練された造形美を体現したコームは、髪も心も美しく艶と輝きを放ち、上質な触り心地と梳かし心地を実現する。

髪に優しいコーミングと美しいフォーム

同アイテムには、歯1本1本を特殊な流線形状に加工した独自のマーキス構造を採用。コーミング時にかかる髪への負担を軽減することで、髪あたりを柔らかくし、優しい使い心地をかなえる。また軽やかながら使いやすいアルミニウム製で、1体成型が可能な型鍛造を採用し、歯の間隔や先端部分まで精密かつなめらかに仕上げた。

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「リファ」がコーム4点セットを銀座店で限定発売 髪も心も艶やかに整える

「リファ(REFA)」は11月15日、コーム4点セット“リファ マーキスリュクスコレクション”(11万円)を「リファ」銀座店限定で発売する。セット内容は、“リファ マーキスリュクス”のウィズ、ツイン、アレンジ、ディープの4本で、カラーは全てローズゴールド。軽やかなアルミニウム素材を型鍛造で仕上げ、洗練された造形美を体現したコームは、髪も心も美しく艶と輝きを放ち、上質な触り心地と梳かし心地を実現する。

髪に優しいコーミングと美しいフォーム

同アイテムには、歯1本1本を特殊な流線形状に加工した独自のマーキス構造を採用。コーミング時にかかる髪への負担を軽減することで、髪あたりを柔らかくし、優しい使い心地をかなえる。また軽やかながら使いやすいアルミニウム製で、1体成型が可能な型鍛造を採用し、歯の間隔や先端部分まで精密かつなめらかに仕上げた。

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「ザラ」の旗艦店が大阪・心斎橋にオープン 日本初のカフェも併設

創業50年を迎える「ザラ(ZARA)」は10月30日、新しい旗艦店を大阪・心斎橋にオープンした。同店には、日本初となるブランドコンセプトカフェ「ザカフェ(ZACAFFE)」を併設する。最新のブランドコンセプトを体現した店舗デザインや新たな商品ディスプレイエリア、最新のテクノロジーを導入する同店は、特別に設計された家具やブティックスペースを展開することで、ブランドのコレクションを際立たせるとともに、より快適で効率的なショッピング体験を提供する。

デジタルとリアルを融合した次世代型ストア体験

約1900平方メートル、4フロアにわたる広大な空間のデザインは、「ザラ」アーキテクチャースタジオが手がけた。畳や日本の土壁、暖簾などの伝統的で上質な素材と要素を取り入れながら、ハンマード加工を施した黒金属やスチール仕上げを組み合わせることで、歴史とモダニティーが調和する印象的なコントラストを生み出す。新たに設置する、レザーアイテムをはじめとした特別なコレクションを厳選して展示するシューズ&バッグエリア専用エリアでは、質感やデザインの美しさを際立たせる空間でパーソナルな接客サービスを提供する。

また同店では、オンラインとオフラインをシームレスに統合した最新のテクノロジーを導入。独自のオンラインプラットフォームを通じて、商品位置の確認や他店舗の在庫検索、最短2時間でオンライン注文商品の受け取りを行うことができる。さらに、返品専用のチェックアウトエリアやカスタマーサービスデスク、注文商品の受け取りカウンター、スムーズな会計をサポートするスマートチェックアウトエリアなど、快適さと利便性を追求した設備を完備する。

日本初のブランドコンセプトカフェ

同店の大きな特徴は、日本初上陸となるコンセプトカフェ「ザカフェ」の併設だ。カウンターには奈良県産の木製タイルを使用し、フロアには天然の小石を敷き詰めた印象的な空間は、穏やかで力強い美しさを演出。壁面照明やカフェ専用ユニホーム、器のディテールに至るまで、世界観を細部まで表現する。

「ザラ」心斎橋店

▪️「ザラ」心斎橋店
オープン日:10月30日
時間:10:00〜22:00
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-9-1

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2026年1月の「ピッティ」、ゲストデザイナーに「ヘド メイナー」を招へい

イタリア・フィレンツェで行われる世界最大規模のメンズウエア見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO以下、ピッティ)」は、2026年1月13~16日に開催する第109回のゲストデザイナーとして、「ヘド メイナー(HED MAYNER)」を率いるヘド・メイナーを招へいすることを発表した。同氏は26-27年秋冬コレクションをショー形式で披露するが、日付や会場などの詳細は未定。

ヘド・メイナーの経歴

メイナーは、1986年イスラエル生まれ。エルサレムのベツァルエル美術デザイン学院とパリのIFMでファッションを学んだ後、2015年に自身のブランドを立ち上げた。メンズウエアのベーシックアイテムをベースに、シルエットや構造を再解釈したユニセックスなアイテムを提案。18年春夏シーズンからは、パリ・メンズ・ファッション・ウイークでコレクションを発表している。19年には、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」で特別賞である「カール・ラガーフェルド賞」を受賞した。

同氏は、「クリエイティビティーを真にサポートするピッティに参加できることをとても光栄に思う。フィレンツェという豊かな歴史を持つ街で作品を披露することを楽しみにしているし、こうした新たな文脈は新たなことを試してみようと思わせてくれる」とコメントした。

「ソウシオオツキ」の大月壮士も参加

ピッティはこれまで、ゲストデザイナーとして、マーティン・ローズ(Martine Rose)、マリーン・セル(Marine Serre)、グレース・ウェールズ・ボナー(Grace Wales Bonner)、桑田悟史らのほか、「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」などを招へい。また、第108回には「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」が“名誉招待ブランド”として参加している。

第109回のゲストデザイナーとしては、「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」の大月壮士の招へいが一足先に発表されていたが、全体のスケジュールは11月5日に発表の予定。

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2026年1月の「ピッティ」、ゲストデザイナーに「ヘド メイナー」を招へい

イタリア・フィレンツェで行われる世界最大規模のメンズウエア見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO以下、ピッティ)」は、2026年1月13~16日に開催する第109回のゲストデザイナーとして、「ヘド メイナー(HED MAYNER)」を率いるヘド・メイナーを招へいすることを発表した。同氏は26-27年秋冬コレクションをショー形式で披露するが、日付や会場などの詳細は未定。

ヘド・メイナーの経歴

メイナーは、1986年イスラエル生まれ。エルサレムのベツァルエル美術デザイン学院とパリのIFMでファッションを学んだ後、2015年に自身のブランドを立ち上げた。メンズウエアのベーシックアイテムをベースに、シルエットや構造を再解釈したユニセックスなアイテムを提案。18年春夏シーズンからは、パリ・メンズ・ファッション・ウイークでコレクションを発表している。19年には、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」で特別賞である「カール・ラガーフェルド賞」を受賞した。

同氏は、「クリエイティビティーを真にサポートするピッティに参加できることをとても光栄に思う。フィレンツェという豊かな歴史を持つ街で作品を披露することを楽しみにしているし、こうした新たな文脈は新たなことを試してみようと思わせてくれる」とコメントした。

「ソウシオオツキ」の大月壮士も参加

ピッティはこれまで、ゲストデザイナーとして、マーティン・ローズ(Martine Rose)、マリーン・セル(Marine Serre)、グレース・ウェールズ・ボナー(Grace Wales Bonner)、桑田悟史らのほか、「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」などを招へい。また、第108回には「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」が“名誉招待ブランド”として参加している。

第109回のゲストデザイナーとしては、「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」の大月壮士の招へいが一足先に発表されていたが、全体のスケジュールは11月5日に発表の予定。

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「アニヤ・ハインドマーチ」が“スヌーピー”と第2弾コラボ 銀座のポップアップで先行発売

「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は、キャラクター“スヌーピー”で知られる漫画作品「ピーナッツ(PEANUTS)」との第2弾コラボアイテムを発売する。11月6〜9日の期間、銀座の文房具専門店、伊東屋でオープンするポップアップ「アニヤズ ワールド 2025(ANYA’S WORLD 2025)」で先行発売し、「アニヤ・ハインドマーチ」神戸店や公式オンラインなどで順次取り扱う。

テーマは「ビーグル・スカウト」
バッグやポーチ、ウオレットなど

第2弾コラボアイテムは、“スヌーピー”や“ウッドストック”たちキャラクターが、隊列を組み、カヌーを漕ぎ、アウトドアを舞台に展開する「ビーグル・スカウト」がテーマ。バッグ“モティマー(MORTIMER)”のスペシャルモデルや、“ラベルド(LABELLED)”シリーズのトートバッグとバックパック、またペンケースやポーチ、ウオレット、チャーム、キーリングなどを販売する。

■アニヤズ ワールド 2025
日程:11月6日〜9日
時間:6日10:00〜19:00/7・8日11:00〜19:00/9日11:00〜17:00
場所:銀座伊東屋 本館10階
住所:東京都中央区銀座2-7-15
公式サイト

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「アニヤ・ハインドマーチ」が“スヌーピー”と第2弾コラボ 銀座のポップアップで先行発売

「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は、キャラクター“スヌーピー”で知られる漫画作品「ピーナッツ(PEANUTS)」との第2弾コラボアイテムを発売する。11月6〜9日の期間、銀座の文房具専門店、伊東屋でオープンするポップアップ「アニヤズ ワールド 2025(ANYA’S WORLD 2025)」で先行発売し、「アニヤ・ハインドマーチ」神戸店や公式オンラインなどで順次取り扱う。

テーマは「ビーグル・スカウト」
バッグやポーチ、ウオレットなど

第2弾コラボアイテムは、“スヌーピー”や“ウッドストック”たちキャラクターが、隊列を組み、カヌーを漕ぎ、アウトドアを舞台に展開する「ビーグル・スカウト」がテーマ。バッグ“モティマー(MORTIMER)”のスペシャルモデルや、“ラベルド(LABELLED)”シリーズのトートバッグとバックパック、またペンケースやポーチ、ウオレット、チャーム、キーリングなどを販売する。

■アニヤズ ワールド 2025
日程:11月6日〜9日
時間:6日10:00〜19:00/7・8日11:00〜19:00/9日11:00〜17:00
場所:銀座伊東屋 本館10階
住所:東京都中央区銀座2-7-15
公式サイト

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「カルティエ財団現代美術館」がパリ中心部に移転 開幕展には日本人作家の作品も多数

カルティエ財団現代美術館(Fondation Cartier pour l’art contemporain)の新施設が2025年10月25日、パリ1区パレ・ロワイヤル広場に開館した。ルーヴル美術館の向かいという象徴的な立地に誕生する拠点は、世界的建築家ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)が設計を手掛けた。パリ左岸のモンパルナスにある現財団本館は年内で閉館し、新施設への移転で役割を引き継ぐ。「カルティエ(CARTIER)」の会長だったアラン=ドミニク・ペラン(Alain Dominique Perrin)が1984年に設立したカルティエ財団は、現代美術の振興を目的に、創造と展示の関係性を芸術機関の中心に据えて多分野のアーティストと協働してきた。新施設は、財団の創造と展示の対話を都市の中心で開く記念碑的プロジェクトとして位置づけられている。

新施設は1855年竣工の歴史的建物をリノベーションしたもので、かつてはデパートやホテルとして使用されていた建物。約8500平方メートルの文化施設へと生まれ変わった。総面積のうち約6500平方メートルを展示空間が占め、ガラス天井や大きなベイウィンドウ(建物の外壁から外側に張り出した窓)を通して自然光が降り注ぐ。リヴォリ通りとサントノーレ通りに面するアーケードと連続性を持たせ、街を行き交う人々の視線が自然に内部へと誘われる設計だ。都市と美術館の間に境界を設けない建築は、カルティエ財団現代美術館の“開かれた文化”という理念を体現する。

最大の特徴は、5つの可動式プラットフォームによる可変空間。床面は高さや構成を11段階に調整可能で、展示内容に応じて会場全体の形を変えることができる。映像、パフォーマンス、音楽、科学展示など、多様なプログラムを柔軟に受け入れることで、美術館の静的な枠組みを超え、呼吸する建築を実現する。ヌーヴェルは1994年に竣工したモンパルナスの現財団本館も手がけており、新拠点はその進化版にあたる。彼は、「建築は時間と光の変化を測る装置。カルティエ財団現代美術館は、その理念をアートとともに体現する」とコメントを寄せている。

開館を記念する展覧会「エクスポジション・ジェネラル(Exposition Generale)」では、財団の40年にわたる活動を総覧する約600点の作品が展示される。1980年代から現在までに財団が協働した100人以上のアーティストの作品が出品される予定で、建築家・石上純也や美術家・横尾忠則、写真家・森山大道といった日本人の作品も含まれる。アーティストとの直接的な対話から生まれた作品が多く、本展は単なる回顧展ではなく、財団の理念「生き続ける創造」を示す現在進行形のアーカイブとして示される。展示ではファッション、ダンス、音楽など異分野とのコラボレーションも展開し、アートを”体験”する空間を目指す。建物の可動式プラットフォームを活かして、作品ごとに異なる高さ・光量・距離を設定するなど、建築と展示が呼応する構成も見どころだ。教育やリサーチ機能も拡充させ、子どもから大人まで幅広く対応する教育施設「ラ・マニュファクチュール(La Manufacture)」を新設し、手仕事を中心とした創作ワークショップやアートプログラムを展開する。カフェ・バーや書店、小劇場などの公共スペースも整備し、展示を中心としながらも滞在型の文化拠点として機能する。

カルティエ財団現代美術館の活動は、ラグジュアリーブランドが企業文化を超えて社会的価値を創出するモデルとしても注目されている。「カルティエ」は世界的ブランドの知名度や資金力を活かしながらも、財団の運営はアートの自由と独立性を最優先しており、広告目的ではなく文化活動を支える基盤として機能させる姿勢を一貫して守ってきた。ビジネスとカルチャーを繋ぐ長年の取り組みの成果として誕生した新施設は、「企業が文化のために何をすべきか」という問いに対する「カルティエ」の新しい答えを示す存在だ。

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「カルティエ財団現代美術館」がパリ中心部に移転 開幕展には日本人作家の作品も多数

カルティエ財団現代美術館(Fondation Cartier pour l’art contemporain)の新施設が2025年10月25日、パリ1区パレ・ロワイヤル広場に開館した。ルーヴル美術館の向かいという象徴的な立地に誕生する拠点は、世界的建築家ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)が設計を手掛けた。パリ左岸のモンパルナスにある現財団本館は年内で閉館し、新施設への移転で役割を引き継ぐ。「カルティエ(CARTIER)」の会長だったアラン=ドミニク・ペラン(Alain Dominique Perrin)が1984年に設立したカルティエ財団は、現代美術の振興を目的に、創造と展示の関係性を芸術機関の中心に据えて多分野のアーティストと協働してきた。新施設は、財団の創造と展示の対話を都市の中心で開く記念碑的プロジェクトとして位置づけられている。

新施設は1855年竣工の歴史的建物をリノベーションしたもので、かつてはデパートやホテルとして使用されていた建物。約8500平方メートルの文化施設へと生まれ変わった。総面積のうち約6500平方メートルを展示空間が占め、ガラス天井や大きなベイウィンドウ(建物の外壁から外側に張り出した窓)を通して自然光が降り注ぐ。リヴォリ通りとサントノーレ通りに面するアーケードと連続性を持たせ、街を行き交う人々の視線が自然に内部へと誘われる設計だ。都市と美術館の間に境界を設けない建築は、カルティエ財団現代美術館の“開かれた文化”という理念を体現する。

最大の特徴は、5つの可動式プラットフォームによる可変空間。床面は高さや構成を11段階に調整可能で、展示内容に応じて会場全体の形を変えることができる。映像、パフォーマンス、音楽、科学展示など、多様なプログラムを柔軟に受け入れることで、美術館の静的な枠組みを超え、呼吸する建築を実現する。ヌーヴェルは1994年に竣工したモンパルナスの現財団本館も手がけており、新拠点はその進化版にあたる。彼は、「建築は時間と光の変化を測る装置。カルティエ財団現代美術館は、その理念をアートとともに体現する」とコメントを寄せている。

開館を記念する展覧会「エクスポジション・ジェネラル(Exposition Generale)」では、財団の40年にわたる活動を総覧する約600点の作品が展示される。1980年代から現在までに財団が協働した100人以上のアーティストの作品が出品される予定で、建築家・石上純也や美術家・横尾忠則、写真家・森山大道といった日本人の作品も含まれる。アーティストとの直接的な対話から生まれた作品が多く、本展は単なる回顧展ではなく、財団の理念「生き続ける創造」を示す現在進行形のアーカイブとして示される。展示ではファッション、ダンス、音楽など異分野とのコラボレーションも展開し、アートを”体験”する空間を目指す。建物の可動式プラットフォームを活かして、作品ごとに異なる高さ・光量・距離を設定するなど、建築と展示が呼応する構成も見どころだ。教育やリサーチ機能も拡充させ、子どもから大人まで幅広く対応する教育施設「ラ・マニュファクチュール(La Manufacture)」を新設し、手仕事を中心とした創作ワークショップやアートプログラムを展開する。カフェ・バーや書店、小劇場などの公共スペースも整備し、展示を中心としながらも滞在型の文化拠点として機能する。

カルティエ財団現代美術館の活動は、ラグジュアリーブランドが企業文化を超えて社会的価値を創出するモデルとしても注目されている。「カルティエ」は世界的ブランドの知名度や資金力を活かしながらも、財団の運営はアートの自由と独立性を最優先しており、広告目的ではなく文化活動を支える基盤として機能させる姿勢を一貫して守ってきた。ビジネスとカルチャーを繋ぐ長年の取り組みの成果として誕生した新施設は、「企業が文化のために何をすべきか」という問いに対する「カルティエ」の新しい答えを示す存在だ。

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「サカイ」が現代アーティストのマンゴ・トムソンとのコラボコレクションを限定発売 代表作のグラフィックを大胆にデザイン

「サカイ(SACAI)」は11月5日、ロサンゼルスを拠点に活動する現代アーティストであるマンゴ・トムソン(Mungo Thomson)とのコラボコレクションを発売する。アイテムは、ブルゾン(15万4000円)、レザージャケット(42万9000円)、フーディー(4万6200円)、Tシャツ(2万6400円〜4万9500円)を用意し、それぞれユニセックスで展開する。11月5〜11日は伊勢丹新宿本店1階のザ・ステージで販売し、11月12〜25日は同店本館5階のホームエッセンスで販売する。さらに、11月15日10時からは三越伊勢丹オンラインストアでも取り扱う。なお、発売初日の11月5日は入場抽選となる。

「サカイ」のプロダクトとアートを融合
マンゴ・トムソンとの限定コレクション

本コレクションは、マンゴ・トムソンの個展“ウォーキング ピクチャーズ”の開催に合わせて展開する。各アイテムのバックには、「TIME」誌をモチーフにした彼の代表作、“TIMEミラー”をプリント。同グラフィックの右上には、マンゴ・トムソンのコラージュ作品や「サカイ」のブランドロゴが覗く。また、ジャケットやブルゾンの裏地、さらにTシャツ1型にもこのコラージュ作品を使用した。

マンゴ・トムソンとは?

マンゴ・トムソンは、1969年カルフォルニア州デイビス生まれ。現在ロサンゼルスを拠点に活動するマンゴ・トムソンは、映像や音、彫刻、インスタレーションなどを通して慣例や一般的な認識を覆すコンセプチュアルな作品で知られる。雑誌、広告、壁掛けカレンダー、宅配便のダンボール箱をはじめとする印刷物やアーカイブ資料を扱いながら表現する。

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ららぽーとTOKYO-BAY、グルメが目玉の北館一部を建て替えオープン 全面開業後は売上高1100億円計画

三井不動産が運営する「ららぽーとTOKYO-BAY」は、2023年1月から建て替えを進めてきた北館1期エリアを10月31日にオープンする。29日にメディアと一部の招待客に公開した。北館は2つのエリアを順次建て替えており、先にオープンするのは「ビビット南船橋」から名称変更した「ららぽーと TOKYO-BAY North Gate」の向かいに位置する東側。グルメやファッションを中心に、関東初出店3店舗、千葉県初出店26店舗を含む全96店舗が並ぶ。

“体験価値”を高める話題のフードが充実

新たにオープンする北館エリアの目玉は、3階に設けた大型のフードゾーン。フードコートとレストランエリアを併設し、関地方の行列店やミシュラン店の派生業態や体験型のエンタメ性のあるレストランなど、フードコート20店舗とレストラン18店舗の計38店舗が集まる。これにより「ららぽーと TOKYO-BAY」全体にある飲食店の席数が約2500席になり、店舗数、席数ともに日本最大級の規模になる。

フードゾーンの注目は、ラーメン店「博多一双」による「ハカタ ラーメン イッソウ ノッシ(Hakata Ramen Issou nossi)」や、牛タン専門店「利久」の新業態「焼肉利久」といった新業態。また、店内の生簀で釣った魚を味わえる体験型レストラン「釣船茶屋ざうお」、ミシュランを獲得した香港点心専門店「ティム・ホー・ワン(Tim Ho Wan)」など、幅広い層の体験価値を高める多彩な店舗がそろう。1階には、「RHC ロンハーマン(RHC Ron Herman)」が「RHCカフェ(RHC CAFE)」併設で千葉初登場。店外には小規模ながらスケートパークも備える。

プレオープン初日には、「ゴディバクレープ(GODIVA CREPE)」やハンバーグの「極味や」、北九州発「資さんうどん」などに長蛇の列ができた。

ファッション店舗には、「H&M」や「ジーユー(GU)」といった低価格ブランドに加え、「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」や「ナイキ(NIKE)」「ラコステ(LACOSTE)」「リーバイス(LEVI’S)」などのインポートブランドも大型店を構える。また、ワールドの「ギャレスト(GALLEST)」やパルの「ラウンジドレス(LOUNGEDRESS)」、マッシュスタイルラボの「エミ(EMMI)」といった国内ブランドに加え、フランスのスポーツブランド「サロモン」がららぽーと初出店となる。

スポーツとエンタメの融合で若年層を開拓

1981年に1号店として開業した「ららぽーとTOKYO-BAY」は、南船橋エリアの街づくりとともに成長し、これまでに19回のリニューアルを実施。今回は昨年開業した多目的アリーナ「ららアリーナ TOKYO-BAY」との施設連携を強化し、スポーツとエンターテインメントの相乗効果を狙う。すでにライブ鑑賞やスポーツ観戦後の来場者の約4割が「ららぽーとTOKYO-BAY」を利用しており、両館を結ぶ連絡橋も新設された。

今後、北館西側エリアには屋内型スタジアムコートを備えた中央広場を設置する。「ハーバー通り」も従来の2倍の広さに拡張される予定だ。これにより店舗数は約600店となり、年間来場者数3000万人、売上高1100億円を目指す。実現すれば、同じく三井不動産が運営するラゾーナ川崎プラザなどを抜いてショッピングセンター業態(アウトレットモールを除く)としては日本一の売上高になる。

今回のリニューアルでは引き続きファミリー層を軸に据えつつ、若年層へのアプローチを強化。SNSを活用した施策に加え、「ららアリーナ TOKYO-BAY」との連携によるアーティストやスポーツチームの関連ショップの設置など、新たな客層の獲得を狙う。

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阪急うめだ本店が7階婦人服売り場を改装オープン 「暮らしの芸術」がテーマ

阪急うめだ本店の婦人服売り場「プレミアムワールド」が6階から7階に移転し、10月29日リニューアルオープンした。テーマは「アール・ド・ヴィーヴル(日常を美しく彩る暮らしの芸術)」。知性と感性を大切にし、暮らしやファッション表現を自分の美意識から追求する洗練された大人の女性に向けたフロアへと進化した。「本物志向」「品性」「現代性」の3つのキーワードを柱に、内装や品揃えを展開する。

改装の見どころの一つが売り場へのアートの導入だ。店内には絵画やアートピース、ビンテージ家具などを展示する。絵画は2000年生まれの注目の画家・真田将太朗氏と各ブランドとのコラボレーションによるもので、ブランドの世界観や思想が具現化された作品が各ショップの壁面や柱周りに飾られる。真田氏の作品は、落ち着いた筆致ながらも存在感や動きがある作品で、フロア全体を質の高い空間へと押し上げている。

同店婦人ファッション商品部MDの南野哲哉氏は「絵画の額縁のように日常の一瞬を額装するという考え方で、アートに囲まれた豊かな暮らしを感じてもらう空間を作った。これまでにない新たな体験価値を提供していきたい」と話す。

新規5ブランドの見どころ

既存ブランドに新規の5ブランドを加え、計34ブランドでプレミアムワールドを構成する。中でも注目はビギが展開する「デパリエ(DÉPAREILLÉ)」と、イトキンが2024年春から販売する「オーヴィル(EAUVIRE)」、「ロンハーマン」などを展開するリトルリーグが手掛ける「エブール(EBURE)」。いずれも現代女性の“上質な日常”に寄り添うブランドだ。

イトキンの「オーヴィル」は今回、常設店の1号店となる。「リラグジュアリー=ラグジュアリーの再解釈」をコンセプトに、高品質の素材とミニマルなデザインを追求するジャパンラグジュアリーなブランドとして位置づけられる。クリエイティブディレクターの川﨑瑶子氏が自ら産地に出向き、職人と協働して一からテキスタイルを作り上げるなど徹底した素材へのこだわりが特徴だ。また、日本人女性の体に合った着心地の良さなど、海外のハイブランドにも引けを取らないものモノ作りも好評だ。

これまで伊勢丹新宿本店などでポップアップを展開してきたが、初の常設店が阪急うめだ本店になった経緯について川﨑氏は振り返る。「デビューしてまもなく、阪急うめだ本店のコトコトステージ(ポップアップスペース)に出店したときの反響がとてもよく、今回の改装の話も早くから声をかけてもらった。ファッション感度の高い阪急の外商客やインターナショナルな感度を持つ新富裕層、外国人客がまさに求めているブランドだという評価をいただいている」。

デビューして4年目のビギの「デパリエ」は、ツイードのジレやジャケットがヴェリィ世代ママを中心に受け、大人の女性のデイリーユースとして支持を得たブランド。伊勢丹新宿本店、ニュウマン新宿、三越日本橋本店に直営店を持ち、今回が関西初出店となる。「4年目でようやく認知度も上がってきたところ。広域からの集客ができ、ファッション感度の高い顧客が多い阪急うめだ本店への出店で、さらに弾みをつけていきたい」とビギの販売マネージャーである島西美樹氏は話す。

リトルリーグが全国で10店舗展開する「エブール」は、長く愛用できる品質でミニマルなデザインを追求する大人の女性のためのブランド。ラグジュアリーな素材を使用しながらも、デイリーに着られるアイテムを多数そろえている。

大阪では大丸心斎橋店とグランフロント大阪店に続く3店舗目。「今回は阪急の顧客からの要望で出店することになった。やや高価格帯の限定商品をシーズンごとに投入しているが、阪急うめだ店で取り扱うことで近隣店舗と棲み分けを図っている。フロア全体がラグジュアリーなテイストを一つの軸にしているので、その世界観に沿ったアイテムを提案していきたい」(PR担当の澤田清美氏)。

アートを散りばめた新しい試み

今回の改装では、器やインテリアを扱うリビングの売り場に隣接してフロア構成しているのも新たな試みだ。

ライフスタイル感度の高い顧客が多いリビングフロアは、もともとプレミアムワールドとの親和性が高く、買い回りが期待できると判断した。店頭のVP(ビジュアルプレゼンテーション)にインテリア用品を展示するなどライフスタイル提案を重視し、これまでにない店舗づくりに挑戦する。

「ギャルリー・ヴィー(GALERIE VIE)」では、トゥモローランドホームのルームアイテムが初めて登場。また「45R(フォーティファイブ・アール)」では、茨城県・笠間で活動する陶芸家・阿部慎太朗氏とのコラボレーションによって製作された器を提案する。「食器などの日用品を取り扱う常設店は今回が初めて。阪急うめだ本店はリビングフロアのほうが圧倒的に客数も富裕層も多いので、45を知らない新規客にも訴求できると期待している」(45rpmスタジオの中島正樹氏)。

同店婦人ファッション営業統括部の武藤千香子ゼネラルマネージャーによると、繁忙期の異なるリビングフロアとファッションフロアを融合することで通年での来店が期待できるという。ライフスタイル提案を軸とした百貨店の売り場再編の模索は続くが、アートを活用した売り場空間演出がどんな効果をもたらすか注目していきたい。

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【2025年クリスマス】「ブルーボトルコーヒー」からスパイス香る“ウィンターラテ”や“ようかんシュトーレン”などが登場

「ブルーボトルコーヒー(BLUE BOTTLE COFFEE)」は11月1日、ホリデーギフトコレクションを全国のカフェと公式ECで限定発売する。今年のテーマは、“アート オブ ギフティング(THE ART OF GIFTING)”。洗練されたデザインと上質なコーヒー体験を通じて、“贈る”という行為そのものの美しさを表現する。

ホリデー限定メニュー

カフェでは、限定メニューを多数用意。“ウィンターシングルオリジン エチオピア・ハンベラ・メタド・ナチュラル”(750円/200g、2700円)は、ベリーやストーンフルーツを思わせる華やかな香りとシロップのようなボディー、紅茶のような余韻が広がるコーヒーだ。“ウィンターブレンド”(750円/200g、2550円)は、エチオピア・ハンベラ・メタド・ナチュラルを3種の方法で焙煎し、チョコレートのような甘さを感じられるメキシコ産のコーヒーを重ねた。ブラックベリーのような果実味とモラセスやダークチョコレートのような重厚感のある味わいが特徴。“ウィンターラテ ジュニパーベリー ピンクペッパー”(850円)は、柑橘を思わせる爽やかな香りと松のような深みのある風味を持つジュニパーベリーを、エスプレッソとスチームミルクに合わせた。仕上げに削りたてのピンクペッパーを散らすことで明るくフローラルな香りを加え、華やかで奥行きのある味わいに仕上げた。

12月1日には、「ブルーボトルコーヒー」が年に数回数量限定で提供している“XRコーヒー(極めて希少なコーヒー)”として“パナマ・フィンカ デボラ インターステラー・ゲシャ”(価格未定)も発売。イチゴジャムのような濃密な甘さが広がり、熟したピーチやシトラスを思わせる酸味が余韻を引き締める。ドライフルーツやジャスミン、バラのような華やかで複雑なアロマも特徴だ。

ホリデー気分を盛り上げる華やかなデザートや、セイボリー(甘くない軽食)メニューも登場する。“ホリデー ジャンドゥーヤ ケーキ”(720円)は、ヘーゼルナッツやナッツペーストとチョコレートを合わせたジャンドゥーヤを生地にたっぷりと練り込んだケーキ。一口ごとにナッツとチョコレートの香りが広がる。カカオニブやヘーゼルナッツ、オーガニックシュガーをトッピングして焼き上げることで、食感のアクセントを加えた。“シーズナルパフェ ラズベリー”(990円)は、サクサクのパイにラズベリーとイチゴの甘酸っぱいソースを重ね、ふんわり香るバニラホイップと合わせた。自由が丘にアトリエを構える「ヒオアイスクリーム(HIO ICE CREAM)」の“美瑛シングルオリジンミルクアイス”を採用。雪を思わせる粉糖やメレンゲをあしらい、軽やかな食感と優しい口溶けが広がる一品に仕上げた。提供するメニューは店舗によって異なる。

※1店舗限定で販売するメニューのみキャプションに明記

自宅でのコーヒー時間を彩るアイテム

“ホリデーマグ”(容量340mL、3300円)は、「ブルーボトルコーヒー」の定番製品“清澄マグ”のホリデーシーズン限定デザイン。毎年恒例で用意しているが、今年は深みのある小豆レッドカラーを採用した。12月1日には、サンフランシスコを拠点とするコーヒープロダクトのデザインメーカー「フェロー(FELLOW)」とコラボレーションした真空断熱構造のタンブラー“カータームーブマグ 12oz サンドデューン”(容量350mL、7370円)なども販売する。

また、自宅でコーヒーとのペアリングを楽しめる焼き菓子もラインアップ。カルダモンやシナモンを練り込んだほろほろ食感のクッキー“スノーボール クッキー”(6個入り、980円)や、シナモンとカルダモン、ジンジャーパウダー、オールスパイスの4種のスパイスが華やかに香る“スパイスクッキー”(10枚入り、980円)、シュトーレンに着想を得て、白あんをベースにカレンツやオレンジ、イチジクをたっぷりと練り込みスパイスと合わせた“羊羹 シュトーレン”(466円)をそろえる。

プレゼントキャンペーン

今年のテーマ“アート オブ ギフティング”に合わせ、「大切な人と過ごすひとときに、贈る楽しみと味わう喜びを、コーヒーと共に体験してほしい」という思いから、ホリデーギフトコレクションのアイテムや「ブルーボトルコーヒー」で使えるギフトチケットが抽選で当たるキャンペーンを公式Instagramで実施する。応募期間は11月1〜30日。

>公式Instagram

「ブルーボトルコーヒー」について

「ブルーボトルコーヒー」は、ジェームス・フリーマン(James Freeman)がアメリカ・カリフォルニア州オークランドで2002年に創業したコーヒーブランド。クラリネット奏者だった同氏はコーヒーマニアで、自宅のガレージでコーヒー豆を焙煎しファーマーズマーケットで販売するようになったことがブランド設立のきっかけとなった。

おいしさを徹底的に追求し、世界中のコーヒー農園から仕入れた高品質で新鮮なコーヒーを国内の自社焙煎所で焙煎し、注文を受けてから丁寧に淹れたスペシャルティコーヒーを提供する。品質へのこだわりとサステナビリティへのコミットメントを原動力として、「おいしいコーヒーは人生をより美しくする」という信念の下、おいしいコーヒーで世界をつなぐことを目指す。現在はアメリカとアジア(日本、韓国、上海、香港、シンガポール)に100店舗以上のカフェを展開している。

日本へは15年2月に上陸。海外1号店として、清澄白河にカフェを構えた。今年の9月に、日本国内30店舗目となる心斎橋店をオープンした。上陸10周年となる今年は、日本で開発した“10周年ブレンド”(200g、2900円)などを限定販売している(なくなり次第終了)。

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韓国コスメ「デイジーク」が儚げピンクな“バレエコア”コレクションを発売

韓国コスメブランド「デイジーク(DASIQU)」は11月1日、バレリーナの舞いや繊細な美しさをテーマにした新コレクション“バレエコアコレクション”を発売する。ラインアップはアイメイクアイテム2種、チーク1種、リップ2種の全5アイテム。バレリーナの舞台衣装のようにロマンティックで透明感のある色合いが特徴で、日常使いから特別な日の華やかなメイクまで幅広く活躍するアイテムをそろえる。「キューテン(QOO10)」公式ショップと東京フラッグシップストアで取り扱い、発売を記念した期間限定の特別キャンペーンも実施する。

優雅なピンクを詰めた9色アイパレット

“シャドウパレット”(4180円)はシマーやマット、パールなどのさまざまなテクスチャーの9色をセットにしたアイシャドウパレット。柔らかいピンクカラーから深みのあるシェードまでそろい、1つのパレットで幅広いシーンに使える。粉飛びせず軽やかにまぶたにフィットし、指先で簡単に美しい仕上がりがかなう。

ラインアップは2種類。純粋なバレリーナのかれんさを詰め込んだ愛らしいニュートラルピンク“ラブエンジェル”と、妖艶なブラックスワンの大胆な美しさを閉じ込めたクールピンク“ダークエンジェル”を用意する。

ロマンティックな4色アイパレット

“マルチクアッドシャドウ”(2640円)は、まぶたに溶け込むような滑らかなテクスチャーと、ロマンティックなムードのピンクカラーが特徴の4色アイシャドウパレット。涙袋や目元のポイントメイクはもちろん、ハイライトやチークにも使える万能パレットで、気分やシーンに合わせて多彩なメイクを演出する。手のひらに収まるコンパクトなサイズで持ち運びにも便利だ。カラーは“コットンキス”、“アングルクラッシュ”、“ソフトチュチュ”、“ピンクコア”の4種類を用意した。

バレリーナの頬に宿るピンクチーク

“シルキーベールブラッシュ”(1980円)は、優しいクリームテクスチャーのリキッドチークで、保湿成分を含んだみずみずしいリキッドが肌にすっと溶け込み、水彩画のような透明感と自然な血色感を添える。軽やかなウォームトーンのピンクカラーが肌になじみ、落ち着きのある華やかさと繊細な艶をプラス。“ソフトシフォン”、“スウィーティリボン”の2色は肌色問わずなじむ色味で、重ねるたびに奥行きのある立体感を演出する。

“ぷるんぷるん×うるちゅる”ティントから新色

ふっくらとした唇をかなえる人気のティントリップ“ジューシーデューイグロウティント”(本品5.5g、1760円/ミニ1.5g、990円)から、新2色を発売する。新色は、シュガーパウダーをひとさじ加えたようなやわらかなピンク“シュガーエンジェル”と、赤みを一滴プラスしたような鮮やかでクールなピンク“コールドピンク”を用意した。

同アイテムは、ティントとグロスを重ねたような透明感のある艶で、ぷるんと澄んだ唇をかなえるリップ。クリアな果実のようなカラーが重ねるたびに深まり、ピュアな輝きを放つ。保湿オイルをたっぷり配合し、乾燥を防いで1日中しっとりとした潤いをキープする。

バレリーナのターンを思わせるスワール模様のリップポット

“キャンディローリングポット”(1980円)は、ピンクとホワイトのスワール模様が特徴のグロウリップ。とろけるようなテクスチャーにザクロ種子油やアボカド油などの保湿成分を配合し、軽やかに密着してしっとりとした唇に仕上げる。ホワイト部分にはスクワランやホホバ種子油などが加わり、リップケア効果も高めた。カラーは、ピーチのように明るいニュートラルピンク“ピンクフリル”と、いちごミルクを思わせるライトクールピンク“ピンクパフ”を用意。愛らしいハート型のパッケージには、専用のミニシリコンブラシが付属する。

期間限定の発売記念キャンペーンも開催

同コレクションの発売を記念して、「キューテン」公式ショップと東京の旗艦店では期間限定の特別キャンペーンを開催する。最大19%の割引に加え、対象商品の購入者には、持つだけで心ときめくデザインのノベルティーをプレゼントする。

「キューテン」公式ショップでは、“シャドウパレット”は18%割引と“バレエブックミラーキーリング”のプレゼント、“シルキーベールブラッシュ”は13%割引と“バレリーナリボンキーリング”のプレゼント、“マルチクアッドシャドウ”は13%割引と“バレエブックミラーキーリング”のプレゼントを用意する。“キャンディローリングポット”と“ジューシーデューイグロウティント”は、対象商品に追加で10%割引となる。

東京のフラッグシップストアでは、商品ごとに異なる限定ノベルティーを進呈する店頭イベントを実施する。“シャドウパレット”または“マルチクアッドシャドウ”購入で“バレエブックミラーキーリング”を、“シルキーベールブラッシュ”購入で“バレリーナリボンキーリング”をプレゼント。さらに購入金額に応じた特典もあり、税込3000円以上で“ハートキーリング”を、税込5000円以上で“ミニハートハンドミラー”を、税込1万円以上で“ホットフィックスポーチ作り体験参加”の特典を用意する。

商品一覧

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写真家の磯部昭子が個展「世(よ)」、台東区のギャラリー「229」で

フォトグラファーの磯部昭子は11月1〜17日まで、東京・台東区にある新御徒町のギャラリー「229.4242」で個展「世(よ)」を開催する。ダンサーの高村月を被写体に迎え、ギャラリー「229」で撮影した作品などを展示する。会期中は無休。

◼︎「世(よ)」
日程:11月1日〜17日
時間:12:00〜19:00(平日) 12:00-20:00(土日祝)
場所:229.4242ギャラリー
住所:東京都台東区台頭4-24-2 B1

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フランス発ジュエラー「フレッド」 ラグジュアリーのプロ、新CEOが語る“モダンジュエラー”の強みとブランドの”鮮度”の重要性

PROFILE: ヴィンセント・ライネス / 「フレッド」最高経営責任者

ヴィンセント・ライネス / 「フレッド」最高経営責任者
PROFILE: フランス生まれ。米マルチメディア企業のグレイ・メディアでキャリアをスタート。広告代理店BBHの要職を経て、2001年LVMHグループ入社。ブルガリの香水・化粧品のマーケティング部門統括、アクセサリー部門のマーケティングおよび製造責任者、ワールドワイドのセールスマーケティングディレクターなどを歴任。ブルガリの英国法人のマネジングディレクターとMEA(中東・アフリカ)の責任者を経て、22年ブルガリ・ジャパンの社長兼CEOに就任。24年6月から現職 PHOTO:TSUKASA NAKAGAWA

フランス発ジュエラー「フレッド(FRED)」は、アイコニックな“フォース10”をはじめ日本市場で売り上げを伸ばしている。同ブランドは1936年、フレッド・サミュエル(Fred Sammuel)が創業。“太陽のジュエラー”としてモダンでデイリーに楽しめるジュエリーを提案し続けている。「フレッド」のヴィンセント・ライネス最高経営責任者(CEO)が就任して約1年が経過した。ライネスCEOは、「ブルガリ(BVLGARI)」で20年以上に渡り要職を務めてきた人物。「フレッド」のCEOに就任するまではブルガリ・ジャパンのトップを務めた。来日したライネスCEOに話を聞いた。

ブランド継続のために必要な歴史と革新性の融合

WWD:来日の目的は?

ヴィンセント・ライネス「フレッド」CEO(以下ライネス):日本は「フレッド」にとって非常に重要な市場。同様に、私にとっても第二の故郷とも言える国だ。妻が日本人で、ビジネスだけでなく私自身にとって日本はとても大切な場所。日本の顧客やチームに会うために来日した。

WWD:「フレッド」のCEOに就任して約1年が経過したが、戦略の変化は?

ライネス:大きな変化はない。「フレッド」は来年、創業90周年を迎える。私の役割は、このブランドの90年後を思い描いてチームを率いていくこと。「フレッド」は、ジュエラーが集まるヴァンドーム広場にブティックがあるが、他のジュエラーとは違う。創業者であるサミュエルの独立した起業家精神と価値をジュエリーを通して軽やかに表現するモダンジュエラーだ。サミュエルは、カリスマがあり社交的で、顧客だけでなくスタッフや彼を取り巻く全ての人をインスパイアした。それらが「フレッド」のDNAやジュエラーとしての価値であり、それを大切に育んでいくだけ。「フレッド」は“太陽のジュエラー”として、多くの人々へ幸福感や満足感をもたらしてきた。“日出る国”と呼ばれる日本でも大きな可能性を持っている。

WWD:「ブルガリ」における長年の経験をどのように「フレッド」で生かしているか?

ライネス:24年間「ブルガリ」に勤務した。長い年月だと思うかもしれないが、ラグジュアリー・ビジネスには必要なこと。まず、そのブランドの個性を理解しなければならない、そして、それを製品に落とし込むには長い時間がかかる。時間をかけなければブランドのことを理解もできないし、ちゃんとした関係性を築くことはできない。基本「フレッド」でも、「ブルガリ」でやってきたことを続ける。どのブランドにとってもクリエイティビティーが最重要だ。ブランドの歴史やアイコンなどをきちんと理解して、クリエイションに落とし込むだけ。私の仕事は、優れたチームがいなければ成立しない。彼らと共に、ブランドが持つ価値を大切に育てて、誰が見ても「フレッド」を嘘のない完璧なラグジュアリー・ブランドにすること。そして、常に革新的な考えを持ち、ブランドの鮮度を保ち続けることだ。

親しみやすいジュエラーとして女性&若年層へアピール

WWD:改めて「フレッド」の魅力とは?

ライネス:「フレッド」のジュエリーは、手に取りやすいものからハイジュエリーまで幅広いが、どれも1日中着用できるのが魅力だ。いろいろな着け方できるし、カジュアルからフォーマルまでさまざまなシーンで活躍する。ジュエラーというと敷居が高く、近寄りがたいイメージがあるが、「フレッド」はカジュアルで親しみやすいブランド。顧客とのつながりをとても大切にしている。ブティックは、まるで友人宅を訪れたかのように居心地のよい場所であるべきだ。このようなオープンでカジュアルな面は、より多くの若い世代に支持されると思う。また、ジュエラーとしては珍しく男性にアピールする点。これからは女性向けの商品を強化するつもりだ。

WWD:「フレッド」の商況は?売れ筋や価格帯は?

ライネス:全ての市場で好調。中国を含むアジア市場は絶好調だ。中東でも市場を拡大しつつある。売れ筋は、アイコンの“フォース10”ブレスレットや“シャンス アン フィニ”。“フォース10ライズ”という女性向けのラインを通して女性にもアピールしていきたい。幅広い価格帯のものがあるが、売れ筋はエントリーの20万〜70万円程度。1番売れるのはブレスレット、その次がリング、ネックレスだ。今後は、現在の顧客層が求める70万〜250万円の価格帯の商品を拡充させる。なぜなら、その価格帯の商材が市場にあまりないから。“シャンス アン フィニ”の新作ジュエリーが代表的だ。

WWD:日本市場における課題と戦略は?

ライネス:銀座にブティックをオープンしたのは、1994年。当時の銀座にジュエラーの店舗はまだ少なかった。日本の消費者は商品知識が豊富で、ブランドや商品への期待値が非常に高い。あらゆるラグジュアリー・ブランドにとって日本は、重要で指針となる市場だ。現在の課題は、インバウンド客が増える中で、バランスをとりながら日本人客に対して店頭での体験やサービスをちゃんと届けるということ。また、ブランドの認知を上げていくことが重要だと考える。

WWD:金高騰がビジネスに与える影響は?

ライネス:さまざまなモノの価格が上がっている。ジュエリーは、その中でも、最も影響を受けにくい商材だ。バッグなどは信じられない上昇率だ。金高騰でジュエリーの価格が上がったとしても、バッグに比べれば妥当だと感じる。消費者は、投資や誰かに引き継ぐ目的でバッグなどファッションアイテムの代わりにジュエリーを購入している。例えば、数千年前の文明で現在も残っているものは、建築やジュエリーだ。時代を超えて残るという意味でも、ジュエリーには永遠の価値がある。価格は、それに対する単なる指標の一つでしかない。

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長谷川京子の「エス バイ」がリニューアルでアパレルをスタート ポップアップも開催

俳優の長谷川京子がディレクションを手掛ける「エス バイ(ESS BY)」は、ランジェリーブランドからライフスタイルブランドへとリニューアルする。ブランド初となるアパレルラインを発表し、11月8、9日に新コレクション「MOOD.1」をいち早く注文・体験できるポップアップイベントをSPACE R 代官山で開催する。各コレクションは「MOOD」と表現し、今後はゲストデザイナーを招いて発表していくという。

ポップアップにディレクターの長谷川京子が登場

「エス バイ」の新しいコンセプトは「Reason? It’s me.」。自分自身の価値基準を起点に選択を積み重ねることで、自由に、自分らしい生き方を築くという意志を込めた。期間中には、長谷川本人が登壇し、ブランドの新章と商品の魅力を発信するイベントも行う。本コレクションは11月20日から「エス バイ」公式オンラインサイトで販売する。

■「エス バイ」 2025 ポップアップ イベント MOOD.1

日程:11月8、9日
時間:11:00〜19:00最終入場18:00
場所:SPACE R 代官山
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-35-3
入場は事前抽選予約制、応募方法は「エス バイ」公式オンラインサイトに記載
公式サイト

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香取慎吾と祐真朋樹のヤンチェ_オンテンバールが7周年 限定パッケージのチーズケーキを発売

香取慎吾とスタイリストの祐真朋樹がディレクションするセレクトショップ、ヤンチェ_オンテンバール(JANTJE_ONTEMBAAR)は11月8〜11日の期間、オープン7周年を記念し、ユートピアアグリカルチャー社のチーズケーキ“チーズ ワンダー(CHEESE WONDER)”とコラボした限定パッケージを数量限定発売する。価格は3480円、クール便で送料が1300円。“チーズ ワンダー”公式オンラインで各日10時から受け付ける。

限定パッケージの“チーズ ワンダー”
コラージュ作品「J_O7」がモチーフ

限定パッケージのチーズケーキ“チーズ ワンダー”は、“2025 NEW ART COLLECTION”のコラージュ作品「J_O7」をモチーフとした特製ボックス入りで、クリアファイルが付属する。“チーズ ワンダー”は、たっぷりと空気を含ませ、とろける食感の生チーズムースと、加熱せず生のまま用い、よりなめらかで濃厚な味わいの生チーズスフレ、ザクザク食感のプレスドアーモンドクッキーの3層構造が楽しめる生チーズケーキ。作りたてを急速冷凍するため、解凍時間によって食感が変化する。北海道日高町にある自社の放牧酪農場で育てた放牧牛乳と平飼い卵を使用している。

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デサント「水沢ダウン」の新工場 面積1.5倍でも生産量を増やさない理由

デサントは29日、今年7月から新建屋での稼働を始めた水沢工場(岩手県奥州市)を報道陣に公開した。人気商品「水沢ダウン」の専用工場。最新鋭の機械やシステムを取り入れ、モノ作りの背景を生かしたブランディングも強化する。小関秀一社長は「世界のスポーツアパレルの先頭を走る工場ができた。武器として最大限に活用する」と意気込む。

1970年から操業してきた水沢工場を約30億円投じて建て替えた。旧工場で8棟に分かれていたものを1棟1フロアにまとめた。工場面積は建て替え前の1.5倍の5098平方メートル。ここで働く118人(10月末時点)の従業員が作業効率を高め、クリエイティブで高度なモノ作りが行えるよう隅々まで配慮した。

水沢ダウンは手間暇がかかる商品だ。工場長の杉浦剛氏は「55年の歳月をかけて紡いできた技術は、他の工場では真似できない」と胸を張り、「1着の水沢ダウンを作るのに163の裁断パーツ、90の副資材、280の工程を要し、完成までに50人が携わる」と説明する。工程だけでも通常のアウターの4倍近いという。

従業員の働きやすさをとことん追求

原材料が入荷されて製品となって出荷されるまでの導線を「原反や副資材の入荷」「ダウン(羽毛)の入荷」、そして完成した「製品の出荷」の3つにきっちり分ける。それぞれの出入り口を含めた導線を分けることで、無駄をなくし、効率を最大限に高めた。

明るく開放感のあるフロアの上部には、2m間隔で木枠のレールのような構造物が何本も走る。これは電源およびエアコンプレッサー配管で、各オペレーターが自在にミシンの配置や調整を行えるようにした。オペレータはほとんど女性。背の低い人でも無理なく手が届く高さに設計した。生産ラインの組み替えが簡単なため、アイテムや納期に応じて柔軟な対応が可能になる。

フランスから届く良質な羽毛は、品質検査を経た後、ダウンパックの工程に移る。袋状に縫われた袖や身頃の部位に羽毛を詰める作業だ。最新鋭の機器を用いて、ノズルを通じて部位ごとに決められた量の羽毛がダウンパックに収められ、手際よく縫われる。

工場内の冷暖房もダウンジャケットの工場に適したものにした。一般的な空調機では羽毛が飛散する恐れがあり、暖気や冷気の風に直接あたり続けるのはオペレーターの健康にも良くない。地下水を利用した輻射熱による冷暖房システムによって、風も起こさずに安定した気温を維持できる。また一度に140人が着席できる大食堂、1人になりたいときや横になりたいときに利用できる休憩ラウンジ、体調が悪くなった際に利用できるベッドルームを男性1室・女性3室設けた。

水沢工場で働く118人は全員が岩手県内の人たちで、年齢層は新卒の18歳から大ベテランの70代まで幅広い。親子2代で働く従業員もいる。かつて祖父・祖母が働いていて孫が入社するケースもある。人手不足で海外の技能実習生に頼らざるを得ない縫製工場が多い中、水沢工場には技能実習生も派遣社員もいない。

水沢ダウンは「デサント」の象徴

工場の面積を1.5倍に拡大し、最新鋭の設備を入れたにもかかわらず、水沢ダウンの生産量は増やさない。10年ほど前から年間生産量は約2万5000点で変えていない。人気商品のため店頭からは増産の要望も届くが、あえて供給量をコントロールして希少性を守ってきた。新工場で生産効率を高めた分は、一点一点のクオリティの更なる向上や、付加価値の高いアイテムを作り出すエネルギーに充てる。

小関社長は水沢ダウンを「『デサント』ブランドのトップ商品であり、象徴である」と強調する。「国内に流通するアパレル製品のうち、日本で縫製されたものの割合は今や1.4%(数量ベース、24年度)しかない。なのに何で30億円もの大金を新工場に費やしたかといえば、水沢ダウンがこれからも当社の象徴であり続けるために、世界最高の工場が必要だと覚悟を決めたからだ」と述べる。

水沢ダウンの中心価格は14万〜15万円。2008年の誕生以降、じわじわと人気を集め、「デサント」ブランドがファッション領域で認められる機運を作った。日本発のダウンウエアとしては抜群の存在感がある。半世紀以上にわたってスキーウエアやダウンウエアを作ってきた水沢工場の歴史や技術力が認められるかたちで、「ディオール」のような高級ブランドとのコラボレーションも実現した。

年間を通じてダウンウエアを作る水沢工場では10月末現在、26-27年秋冬用の商品が作られている。原則として年間2万5000点の計画生産で、店頭の売れ行きが良くても期中の追加生産は行わない。例年1月末にはほぼ完売するため、翌シーズンに在庫を持ち越さない。生産量が決まっているため水沢ダウン自体の売上高は上限がほぼ決まっているが、ここで培われた高いブランドイメージは「デサント」ブランドの他の製品に波及する。結果として「デサント」ブランドの売り上げ拡大につながる。

水沢ダウンの水沢工場で確立された生産背景のブランド化は、「マンシングウェア」などのポロシャツを作る吉野工場(奈良県)、「アリーナ」の水着を作る西都工場(宮崎県)にも採用され始めた。機能性やデザイン性だけでなく、工場の生産背景や歴史も含めたブランディングでデサント製品の価値を高めていく。

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デサント「水沢ダウン」の新工場 面積1.5倍でも生産量を増やさない理由

デサントは29日、今年7月から新建屋での稼働を始めた水沢工場(岩手県奥州市)を報道陣に公開した。人気商品「水沢ダウン」の専用工場。最新鋭の機械やシステムを取り入れ、モノ作りの背景を生かしたブランディングも強化する。小関秀一社長は「世界のスポーツアパレルの先頭を走る工場ができた。武器として最大限に活用する」と意気込む。

1970年から操業してきた水沢工場を約30億円投じて建て替えた。旧工場で8棟に分かれていたものを1棟1フロアにまとめた。工場面積は建て替え前の1.5倍の5098平方メートル。ここで働く118人(10月末時点)の従業員が作業効率を高め、クリエイティブで高度なモノ作りが行えるよう隅々まで配慮した。

水沢ダウンは手間暇がかかる商品だ。工場長の杉浦剛氏は「55年の歳月をかけて紡いできた技術は、他の工場では真似できない」と胸を張り、「1着の水沢ダウンを作るのに163の裁断パーツ、90の副資材、280の工程を要し、完成までに50人が携わる」と説明する。工程だけでも通常のアウターの4倍近いという。

従業員の働きやすさをとことん追求

原材料が入荷されて製品となって出荷されるまでの導線を「原反や副資材の入荷」「ダウン(羽毛)の入荷」、そして完成した「製品の出荷」の3つにきっちり分ける。それぞれの出入り口を含めた導線を分けることで、無駄をなくし、効率を最大限に高めた。

明るく開放感のあるフロアの上部には、2m間隔で木枠のレールのような構造物が何本も走る。これは電源およびエアコンプレッサー配管で、各オペレーターが自在にミシンの配置や調整を行えるようにした。オペレータはほとんど女性。背の低い人でも無理なく手が届く高さに設計した。生産ラインの組み替えが簡単なため、アイテムや納期に応じて柔軟な対応が可能になる。

フランスから届く良質な羽毛は、品質検査を経た後、ダウンパックの工程に移る。袋状に縫われた袖や身頃の部位に羽毛を詰める作業だ。最新鋭の機器を用いて、ノズルを通じて部位ごとに決められた量の羽毛がダウンパックに収められ、手際よく縫われる。

工場内の冷暖房もダウンジャケットの工場に適したものにした。一般的な空調機では羽毛が飛散する恐れがあり、暖気や冷気の風に直接あたり続けるのはオペレーターの健康にも良くない。地下水を利用した輻射熱による冷暖房システムによって、風も起こさずに安定した気温を維持できる。また一度に140人が着席できる大食堂、1人になりたいときや横になりたいときに利用できる休憩ラウンジ、体調が悪くなった際に利用できるベッドルームを男性1室・女性3室設けた。

水沢工場で働く118人は全員が岩手県内の人たちで、年齢層は新卒の18歳から大ベテランの70代まで幅広い。親子2代で働く従業員もいる。かつて祖父・祖母が働いていて孫が入社するケースもある。人手不足で海外の技能実習生に頼らざるを得ない縫製工場が多い中、水沢工場には技能実習生も派遣社員もいない。

水沢ダウンは「デサント」の象徴

工場の面積を1.5倍に拡大し、最新鋭の設備を入れたにもかかわらず、水沢ダウンの生産量は増やさない。10年ほど前から年間生産量は約2万5000点で変えていない。人気商品のため店頭からは増産の要望も届くが、あえて供給量をコントロールして希少性を守ってきた。新工場で生産効率を高めた分は、一点一点のクオリティの更なる向上や、付加価値の高いアイテムを作り出すエネルギーに充てる。

小関社長は水沢ダウンを「『デサント』ブランドのトップ商品であり、象徴である」と強調する。「国内に流通するアパレル製品のうち、日本で縫製されたものの割合は今や1.4%(数量ベース、24年度)しかない。なのに何で30億円もの大金を新工場に費やしたかといえば、水沢ダウンがこれからも当社の象徴であり続けるために、世界最高の工場が必要だと覚悟を決めたからだ」と述べる。

水沢ダウンの中心価格は14万〜15万円。2008年の誕生以降、じわじわと人気を集め、「デサント」ブランドがファッション領域で認められる機運を作った。日本発のダウンウエアとしては抜群の存在感がある。半世紀以上にわたってスキーウエアやダウンウエアを作ってきた水沢工場の歴史や技術力が認められるかたちで、「ディオール」のような高級ブランドとのコラボレーションも実現した。

年間を通じてダウンウエアを作る水沢工場では10月末現在、26-27年秋冬用の商品が作られている。原則として年間2万5000点の計画生産で、店頭の売れ行きが良くても期中の追加生産は行わない。例年1月末にはほぼ完売するため、翌シーズンに在庫を持ち越さない。生産量が決まっているため水沢ダウン自体の売上高は上限がほぼ決まっているが、ここで培われた高いブランドイメージは「デサント」ブランドの他の製品に波及する。結果として「デサント」ブランドの売り上げ拡大につながる。

水沢ダウンの水沢工場で確立された生産背景のブランド化は、「マンシングウェア」などのポロシャツを作る吉野工場(奈良県)、「アリーナ」の水着を作る西都工場(宮崎県)にも採用され始めた。機能性やデザイン性だけでなく、工場の生産背景や歴史も含めたブランディングでデサント製品の価値を高めていく。

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「キャンメイク」から限定の香りのハンドクリーム2種 “ももウーロン”が今年も登場

「キャンメイク(CANMAKE)」は10月31日、フレグランスシリーズ“メイクミーハッピー”から、限定の香りのハンドクリーム2種(各30g、各550円)を発売する。

優しい香りとハンドケアをかなえる“ハンドクリーム”は、白い花束を思わせる香り“ホワイト”、白桃ウーロン茶の香り“ももウーロン”の2種をそろえた。“ホワイト”にはホワイトピーチやグリーンアップル、ジャスミン、アンバーを、“ももウーロン”にはピーチやウーロン茶、ゼラニウムやムスクをブレンド。天然由来成分配合で、サラサラとした仕上がりが特徴だ。

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「キャンメイク」から限定の香りのハンドクリーム2種 “ももウーロン”が今年も登場

「キャンメイク(CANMAKE)」は10月31日、フレグランスシリーズ“メイクミーハッピー”から、限定の香りのハンドクリーム2種(各30g、各550円)を発売する。

優しい香りとハンドケアをかなえる“ハンドクリーム”は、白い花束を思わせる香り“ホワイト”、白桃ウーロン茶の香り“ももウーロン”の2種をそろえた。“ホワイト”にはホワイトピーチやグリーンアップル、ジャスミン、アンバーを、“ももウーロン”にはピーチやウーロン茶、ゼラニウムやムスクをブレンド。天然由来成分配合で、サラサラとした仕上がりが特徴だ。

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来日公演は完売 ロンドン発の8人組バンド、キャロライン その音楽哲学と“らしさ”に迫る

PROFILE: キャロライン(caroline)

PROFILE: キャロライン(caroline)はロンドンを拠点に活動する8人組バンド。2017年に3人編成のバンド(ジャスパー・ルウェリン、マイク・オマリー、キャスパー・ヒューズ)としてスタート。現在は、ジャスパー、マイク、キャスパーに加えて、マグダレーナ(・マクリーン)、フレディ(・ワーズワース)、アレックス(・マッケンジー)、ヒュー(・エインスリー)、オリバー(・ハミルトン)の5人を加えた8人で活動。22年に1stアルバム「caroline」を、25年5月に2ndアルバム「caroline 2」をリリース。9月には初の来日ツアーを行った。

ロンドンを拠点に活動する8人組の音楽グループ、キャロライン(caroline)。当初はギターとドラムのみのミニマルなロック・バンドとしてスタートし、やがてさまざまなバックボーンを持つメンバーを迎え入れて再編を繰り返し現在のラインアップに至った彼らは、その過程でフォークやクラシック、IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)、アンビエント、エモ、ポスト・ロック……といった要素を複雑に織り込み、さらに抽出しながら独自のサウンドを築き上げてきた。そしてそれは、かたや即興を含んだ大人数による生演奏のアンサンブルと、かたやフィールド・レコーディングも取り入れた編集作業やポスト・プロダクションという、相対するプロセスの共存から成り立っていて、その奇妙にして繊細なバランスが、実験的かつ叙情的、エレクトロニックでありながらオーガニックというキャロラインの音楽の美的外観を形づくっている。

キャロライン・ポラチェックのゲスト参加も話題を呼んだ今年5月リリースの最新作「caroline 2」では、異なる部屋で行われた2つの演奏をつなぎ合わせるといったアクロバティックな手法や、ドキュメンタリー的な演奏の記録そのものを楽曲化するようなアプローチが試みられた野心的な作品。アレックスGからチャーリー・XCX、さらにはハイパーポップまで多様なインスピレーションを吸収した音の断片が端々に息づき、「同時多発的な状態」や「異なる要素の共存」というテーマを反映した奥行きのあるサウンドスケープがそこには提示されていた。

9月に東京と大阪で行われたキャロラインのジャパン・ツアーはチケットが完売するほどの人気。ステージ上には8人のメンバーが半円状に並び、各々がお互いの演奏と呼応しながら音を重ね、あるいは見えない中心に向けてぶつけ合っていく。そこにはライブ・ミュージックならでは無骨さ、爆発的なエネルギーがあり、作品で尽くされた創造性やアイデアがその場限りのひらめきやフィーリングへと還元されていくダイナミクスが強く感じられた。特に東京公演の最後に披露された「Total Euphoria」では、横隔膜を震わす轟音が場内を満たし、彼らの音楽が持つ叙情性と狂騒の両極が極限まで引き延ばされる瞬間が刻まれたハイライトだったように思う。

キャロラインの音楽、そしてさまざまな場面で見せるその振る舞いには、彼らのどんな哲学や美学が映し出されているのか。東京公演の前日、グループ創設メンバーの一人であるマイク・オマリー、マグダレーナ・マクリーンの2人に話を聞いた。※撮影にはジャスパー・ルウェリンも参加

音楽制作とビジュアルの関係

——キャロラインの音楽はとても“映像喚起的”ですが、逆に景色や環境といったビジュアル的な要素から音楽制作のインスピレーションを得ることはありますか。

マイク・オマリー(以下、マイク):僕の感覚で言うと、音楽をつくるときは常に聴覚的な要素に焦点を当てていて、視覚的なイメージを直接参照することはあまりない。強いて言えば、コンセプトを図式化するような抽象的な使い方をするくらいで、具体的な物理的な空間を思い浮かべることはほとんどなくて。ただ、その“空間に由来する音の質感”というのは確かにあって、それが作曲の大きな要素にはなっている。でも、その空間の“見た目”自体はあまり重要じゃない。もちろん音楽から視覚的なイメージが喚起されることはあるけど、それはとても主観的で、人によって違う。結局のところ、僕はやっぱり“音”に集中しているんだと思う。どうかな?

マグダレーナ・マクリーン(以下、マグダレーナ):うん、その通りだと思う。長い時間をかけて“キャロラインらしい”視覚的な美学みたいなものが自然と育ってきた感じはあるけど、私にとっては順序が逆なんです。まず音楽をつくってから“撮りたい”と思う対象が現れる。日常の風景だったり、後になって「これはキャロラインっぽいな」と感じるイメージだったり。だから私にとっても、音楽が直接的に特定の空間を呼び起こすことはなくて。むしろ抽象的なコンセプトとして立ち現れて、時間が経って振り返ったときに「この音楽に合っているな」と気づく、そんな関係なんです。

マイク:そうだね。それに、音と映像を結びつけるときって、最初は「本当に合うのかな?」と半信半疑になることも多い。でも時間をかけてなじませていくうちに、不思議と融合していく。今回のジャケットもそう。たくさんの候補の中からこの写真を気に入って選んだんだけど、同時に「本当にこの作品のアートワークとしてしっくりくるのかな?」という迷いもあった。最初は「これだ!」という完璧なイメージが見つからない気がしていて。でも今では、これ以外にあり得ないと感じている。この作品にとっての最適なビジュアルだったんだと。やっぱり、イメージと音楽が自然に結びつくには時間が必要なんだと思う。

ロンドンだから生まれた音楽

——唐突な質問になりますが、キャロラインの音楽に“ロンドンのサウンドトラック”という側面はあると思いますか。というのも、キャロラインの音楽にはある種の牧歌性や叙情的な魅力がある一方、特に新作の「caroline 2」のテーマに挙げられていた「同時多発的」で「異なる要素が同時に存在する」状態というのは、とても“都市的”だなと感じたんです。

マグダレーナ:そうかもしれない。ただそれは、“このアルバムは他の場所では生まれなかった”という意味に近い気がします。結局、ロンドンに行かなければ私たちは出会っていなかったし、出会えたからこそこのアルバムが生まれたわけで。

マイク:僕らが出会った場所だからこそ、というのは確かにあると思う。でもそれは“場所そのもの”に閉じられた話ではなくて、違う街や国から来たアーティスト同士が別の都市に移っても共鳴できる部分はあると思う。とはいえ、この作品にはやっぱり、ロンドン特有の何かがあるんじゃないかな。すごくロンドンらしいアルバムだと思うけど、それを具体的に言葉で説明するのは難しいんだよね。

マグダレーナ:そうだね。私にとっても、この作品はロンドンで触れてきた音楽全体から自然に生まれたものだと思う。あの街には“音楽をつくりたくてやって来る人”が多くいて、独自の音楽的なエコシステムがある。だからこそ自然に、多くの人が音楽をつくり続けられる環境なんです。

マイク:そうそう。僕たちの周りにも音楽をやっている友人がたくさんいて、お互いのアイデアや関心に刺激を与え合っている。若い頃に「いつか音楽仲間とそういう関係を築けたらいいな」と夢見ることがあるけど、それが実際に現実としてあるのは本当にかけがえのないことだと思うよ。

録音と編集のバランス

——その“同時多発性”や“異なる要素が共存する”状態というのは、新作だけでなく初期から一貫してキャロラインの音楽にある要素ですよね。それはキャロラインの音楽において「編集」や「コラージュ」的な手法が重要な核をなしていることとつながっているように思います。

マイク:そうだね。最初のアルバム(「caroline」、2022年)をつくったときに、ポスト・プロダクションでアイデアを形にできる可能性がたくさんあることを発見して。でも同時に、「録音の時点でこうしておけばよかったのに」と後悔する部分も多くて、あとから少し“人工的に”再現するような形になってしまったところもあった。そうした経験から多くを学んだので、2枚目では全ての音のアイデアを事前にかなり細かく計画したんだ。まるでスプレッドシートのように「この音はこういう質感で、この場所やスタジオでこう録るべき」、「これは後で断片を組み合わせる必要がある」と整理して。だから実際にレコーディングに入ったときには、制作中に大きな発見をすることは少なくて、プロセス自体はあまり即興的ではなかった。編集作業は制作の後半を占めていて、”曲を書く”というより、構想したものを忠実に実行に移す段階だったというか。もちろん予想外のこともあったけど、ほとんどは事前に準備してきたものを形にするような作業だったんだよね。

——ちなみに、そうした「編集」やポスト・プロダクションの面白さに気づかせてくれたアーティスト、作品はありますか。

マイク:こういう質問をされると毎回、いろんなことが頭に浮かぶんだけど、いつも何て答えたらいいか分からないんだよね。普段から音楽を聴いて「これは美しい!」と思うたびに「次に聞かれたらこれを挙げよう」と思うのに、いざとなると忘れてしまう(笑)。でもやっぱり、多くのプロデューサーに刺激を受けているかな。ありきたりかもしれないけど、A.G.・クックのプロダクションはいつもワクワクさせられるし、常に斬新さを感じるよ。

マグダレーナ:私は1枚目をつくっていた頃、よくザ・ブックスを聴いていて。特に「The Lemon of Pink」ですね。1枚目と2枚目ではプロダクションの方法が全然違っていて、2枚目はもっとチョッピー(断片的)で、いろんな要素を並べたり組み合わせたりする制作方法だった。「The Lemon of Pink」も断片を組み合わせ、不均一で対比的な構成の曲が多いアルバムで、「キャロラインの音楽もこういう方向に進めたらいいんじゃないかな」って感じたんです。当時はそれを口に出して提案したり、進化を促したりはしなかったけど、「ローファイだけど、すごく重要な要素になり得る」と思ったのを覚えています。録音方法や構成の具体的なイメージはなかったけれど、「断片的で対比的な組み合わせが大事なんだ」という感覚が強く残っていて。それは完全にプロダクション的な発想で、今の自分たちにつながる大きな転機だったと思います。

マイク:そういう意味では、共有しているコンセプトのようなものがあったよね。僕にもひとり挙げたいアーティストがいて、ここ数年で一番刺激を受けているのはチュキママニ=コンドリ(Chuquimamani-Condori)で。

——へえ。

マイク:アメリカを拠点に活動しているんだけど、僕たちがやっていることとは全然違うアプローチを追求しているように思う。音楽への姿勢や表現の出どころが自分たちとはまったく別の場所から来ている感じで、そこにとても惹かれるんだ。彼らの音楽は、極めて組織化されたカオスのような感覚で、あり得る全ての音が鳴っているようでもあり、同時に鳴っていないようでもある。周波数というより“音そのもの”のフルスペクトラムに触れている感覚というか。しかも最近のリリースは特に刺激的で、ここ数作は大きなインスピレーションを受けたよ。アメリカ育ちだと思うけど、多くの作品がスペイン語で歌われているのも面白いと思う。

オートチューンの面白さ

——その「編集」やポスト・プロダクションと紐づいた“同時多発的”で“異なる要素が同時に存在する状態”というテーマは、新作におけるオートチューンの使い方にも通じているように思います。つまり、声という本来一つのアイデンティーを持つものに、異なる人格や複数の響きを同時に宿すという在り方です。実際、それはキャロラインの音楽制作においてどのような関係にあるのでしょうか。

マグダレーナ:私にとってオートチューンは “別の楽器を弾いているようなもの”なんです。もともと私の声はあまりポップな響きではなく、少し頼りなく繊細なニュアンスがある。そこにオートチューンをかけると、その脆さと加工された質感が並置されるのが面白いんです。私がオートチューンを好きな理由の一つは、声にまったく異なるテクスチャーを与えてくれるところ。オートチューンでは音程のグラデーションが滑らかではなく必ず段階的(ステップ)になるので、その境界で遊べるのが楽しい。ピアノが楽器として独自の質感を持つように、オートチューンも声を”別の楽器”のように変えてくれるんです。

マイク:最初にデモをつくっていた頃、自然な流れでそういう加工を試すようになったのを覚えている。もともとは特定の用途のために置いていたボーカルプロセッサーを遊びながら試していたら、「これは面白い」と思う瞬間があって。アルバム全体にさまざまな“声のキャラクター”が登場して、それ自体が新鮮で刺激的なテーマに感じられたんだ。まるで一つの世界を探検しているようで、とても理にかなっていた。さらに、オートチューンには“匿名性”を生み出す側面もある。もちろん声の匿名化を目的にしているわけじゃないけど、複数の声が重なり合うことで、個性やパーソナリティーがそれほど重要ではなくなる。その結果、声は人格的なものというより純粋に“楽器”として機能するようになるんだよね。

マグダレーナ:そうそう、その感覚は1枚目のアルバムからずっとあって、キャロラインの音楽に一貫している特徴のようなものだと思います。ただ2枚目では歌の比重が大きくなり、歌詞も増えた。その分、曲の構造がより伝統的なソングライティングに寄っていったので、その流れを相殺する要素としてオートチューンが自然に導入されたのかもしれない。

マイク:確かに。1枚目のときは、ボーカルはギターやドラムの下に埋もれていたり、グループで複数の人の声を重ねて“匿名化”したりしていた。意識していなかったけれど、振り返ると確かにそうした特徴ははっきり見て取れると思う。

——ちなみに、新作でオートチューンを使ったのは、クレア・ラウジーのカバーを制作したのがきっかけだったそうですね。

マイク:クレアの「Peak Chroma」って曲をカバーしたんだ。ただ、あれにはちょっと事情があって……原曲でクレアがオートチューンを使っていたから、僕たちも同じようにオートチューンをかけて歌ったら、彼女のバージョンにそっくりになってしまって(笑)。それで「別の加工を試そう」ということになり、フォルマント・シフト、つまり声のフォルマント(声道の共鳴周波数)をずらす処理を使ったんだ。これは昔から好きなエフェクトで、アレックス・Gや多くのダンス・ミュージックでもよく使われている。声の個性を変形させる効果があって、このアルバムでも多用しているんだ。で、気に入ったので「もっと使っていこう」となって、ライブ用にボーカル・プロセッシング・ボックスも購入した。そしたら偶然、その機材にオートチューンのボタンがあることを見つけて(笑)、そこからまたオートチューンも使うようになったんだ。B面曲の「BRJ」(2020年)では、ライブでよく長尺バージョンを演奏するんだけど、そのときマグダレーナがオートチューンを使っていたんだよね。

マグダレーナ:そうそう。私はいつも即興で歌っていたから、毎回違う感じで、その場のアドリブだったんです。だからあのボックスを使ってたんだと思う。うん、そうだった(笑)。

マイク:そのボックスを持っていたのも、カバーでいろんなエフェクトを試していたからなんだよね。それで気づいたんだ。特に君とジャスパー(・ルウェリン)は、自分の声にハードなオートチューンをかけたときの響きをすごく気に入っていた。もしあのカバーをやっていなかったら、このボーカルプロセッシング・ボックスを手に入れることもなかったと思う。だから、ある意味とても偶然的な流れだったんだ。

——去年、クレア・ラウジーにインタビューする機会があって、その際に彼女はオートチューンについて「社会の規範から外れた人たちが集まって、自分たちの居場所をつくる手段」と話していて。あなたたちの言う「オートチューンで複数の人格を与える」というアプローチは、このクレアの考え方と深い部分で共鳴しているように思うのですが、いかがでしょうか。

マイク:うん、なるほどね。すごくよく分かるよ。そういえばこの前、フォルマント・シフトについての面白い記事を読んだのを思い出したよ。フォルマント・シフティングって、声に全然違うキャラクターを与えられるんだよね。よく「低い声」とか「高い声」とかって言われるけど、実際の声ってそんな単純じゃなくて、もっと柔軟で可塑的なものだと思うんだ。既成のイメージに縛られず、声をさまざまな方向に操ることで“音のアイデンティティー”を探求できる。それはまさに、新しい世界が開けていく感覚なんだよね。

——キャロラインの音楽にも“社会の規範から外れた人たちの居場所”という側面がどこかにあると思いますか。

マイク:どうだろう? 僕らの音楽って、決して聴きやすいものじゃないと思うし、主流のオーディエンスにとってすぐに理解できるタイプのものでもない。そういう意味では、大衆向けに分かりやすく届く音楽じゃないんだよね。

マグダレーナ:実際、プロジェクトの”内側”にいる私たちからはなかなか見えにくい部分もあると思うんですけど。でも、このバンド自体が、いろんな背景を持つ人たちが集まってできている場でもある。いわゆるコミュニティーというよりも、むしろいろんな場所から来た友達の大きなグループ——そんな雰囲気に近いんです。

“キャロライン”らしさ

——特に新作に顕著ですが、例えばアーティスト写真に写るバンドの佇まいからは、衣装のテイストだったり、メンバー同士が何かを共有しているような統一感や、どこかリチュアル(儀式的)なムードも感じられるように思います。

マグダレーナ:“統一感”って言われるのは面白いですね。というのも、私たちは一度もそういう“コンセプト”を考えたことがないから。人数も多いし、それぞれ美的感覚も違う。結局は、みんなが「これいいな」と思うものを持ち寄っているだけで。

マイク:そうだね。ライブ前にみんなで並んでるときなんか、ほんと笑っちゃうんだよね。だって、みんなまったく違う方向を目指しているから(笑)。でも、それって大事な要素だと思う。ただ確かに、写真を撮るときだけは色合いを合わせたり、ちょっとした“振り付け”を考えたりはするけどね。

——“グループ”としての美的感覚を演出している?

マグダレーナ:写真撮影も回数を重ねると、“どう写るか”について少しずつ共通の感覚ができてくるんだと思います。それでお互いの服装も結果的に寄っていく部分があるし。それに“キャロラインのフォトシュート”って考えると、普段なら絶対着ないような服を選ぶこともある。そう意味ではちょっと特別なものになるんです。

マイク:みんながどんな服を着るかを想像して、それに合わせたりもするよね。

マグダレーナ:うん。でも実際には、5、6回やって初めて「ああ、こういう方向なのか」って分かってくる。話し合わなくても自然にそういう雰囲気になるんだと思います。

——そういえば、最新のアーティスト写真の中には、アルバムにゲストで参加したキャロライン・ポラチェックと一緒に写っているものがありますよね。

マイク:あれはほんと楽しかったな。アルバムのアナウンスと同時に公開した曲があって、その曲をテーマに撮影したんだ。だから彼女と一緒に写るのは自然な流れだった。しかも彼女が着る予定の服を事前に教えてくれて、それなら僕たちも“一つのグループ”に見えるようにって服を合わせたんだ。

——でも、ゲストと一緒に写るアーティスト写真って、珍しいですよね(笑)。

マイク:そうだね(笑)。あの撮影場所は、ちょうどリハーサルをしていたスタジオだった。僕らは人数も多くて、それぞれ忙しいから全員が同じ部屋に集まるのはすごく稀なんだ。だからリハーサル自体がすごく貴重でね。その時は最初のショーに向けたリハーサルで、レコードが出る直前のフェスに出演する予定だったんだよね。それでランチ休憩中に「じゃあ写真を撮ろうか」ってなって、ロンドン南東部のニュークロスにあるリハーサル・スタジオの屋上に上がったんだ。個人的に面白かったのは、その屋上が僕らがバンドを結成したパブのすぐ向かいにあったこと。なんだか不思議な気分だったね。

マグダレーナ:私にとっても、すごくリラックスできた撮影でした。彼女は明確なアイデアを持っていて、例えば「みんなの前を走って」とか積極的にディレクションしてくれたんです。そのおかげで無駄に突っ立っているようなこともなくて、撮影自体もとても良かったよね。

マイク:そうそう。実は庭でもたくさん撮ったんだけど、最終的に採用されたのは屋上の写真だけだった。でもあの屋上は変わっていてさ。古い大きな図書館の上にあって、その上に普通のフラット(住宅)が乗っている。屋根の上に家があるなんて奇妙だけど、でもすごくクールで楽しかったよ。

——ところで、先ほど「ロンドン」の話が出ましたが、以前にブラック・ミディのメンバーと6時間を超える即興ライブをやられていましたよね。他にもスクイッドやシェイムのメンバーと共演したりと、いわゆる“ウィンドミル”のバンド・シーンともつながりがあるように見えます。一見すると音楽性は異なりますが、そうしたバンド・シーンとの関係性、また彼らの音楽に共感する部分などぜひ伺いたいです。

マイク:実は僕ら、“ウィンドミル”では一度も演奏したことがないんだ。正直に言うと、あの界隈のバンドには友人もいるし、みんな素敵な人たちなんだけど、同じイベントで共演したことはほとんどなくて。ブラック・ミディのメンバーとセッションをやったのもその一度きりなんだよね。

南ロンドンでギターを使った音楽をやっていると、外からはなんとなく“あのシーンの一部”って見られることはあると思う。でも実際には、僕ら自身はその“シーン”に属してきたわけじゃないんだ。

マグダレーナ:私はシェイムと一緒に演奏したことがあるし、個人的なつながりもある。でも音楽的に見れば、やっぱり同じ“シーン”にはいないと思う。あのバンドたちはそれぞれ全然違うことをやっているし。ただもちろん、お互い近い場所にいるのは確かだと思うけど。

マイク:うん、間違いなくそうだね。みんな素晴らしい人たちで、それぞれが素晴らしい音楽をつくっている。フェスなんかで顔を合わせることもよくあるし、うん、そんな感じだね(笑)。

PHOTOS:TAKUROH TOYAMA

キャロライン「caroline 2」

◾️キャロライン「caroline 2」
label: Rough Trade Records / Beat Records
Tracklist
01. Total euphoria
02. Song two
03. Tell me I never knew that (ft. Caroline Polachek)
04. When I get home
05. U R UR ONLY ACHING
06. Coldplay cover
07. Two riders down
08. Beautiful ending
09. _you never really get that far_
(Bonus Track for Japan)
10. Before you get home from the club bathroom (Bonus Track for Japan)
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14915

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来日公演は完売 ロンドン発の8人組バンド、キャロライン その音楽哲学と“らしさ”に迫る

PROFILE: キャロライン(caroline)

PROFILE: キャロライン(caroline)はロンドンを拠点に活動する8人組バンド。2017年に3人編成のバンド(ジャスパー・ルウェリン、マイク・オマリー、キャスパー・ヒューズ)としてスタート。現在は、ジャスパー、マイク、キャスパーに加えて、マグダレーナ(・マクリーン)、フレディ(・ワーズワース)、アレックス(・マッケンジー)、ヒュー(・エインスリー)、オリバー(・ハミルトン)の5人を加えた8人で活動。22年に1stアルバム「caroline」を、25年5月に2ndアルバム「caroline 2」をリリース。9月には初の来日ツアーを行った。

ロンドンを拠点に活動する8人組の音楽グループ、キャロライン(caroline)。当初はギターとドラムのみのミニマルなロック・バンドとしてスタートし、やがてさまざまなバックボーンを持つメンバーを迎え入れて再編を繰り返し現在のラインアップに至った彼らは、その過程でフォークやクラシック、IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)、アンビエント、エモ、ポスト・ロック……といった要素を複雑に織り込み、さらに抽出しながら独自のサウンドを築き上げてきた。そしてそれは、かたや即興を含んだ大人数による生演奏のアンサンブルと、かたやフィールド・レコーディングも取り入れた編集作業やポスト・プロダクションという、相対するプロセスの共存から成り立っていて、その奇妙にして繊細なバランスが、実験的かつ叙情的、エレクトロニックでありながらオーガニックというキャロラインの音楽の美的外観を形づくっている。

キャロライン・ポラチェックのゲスト参加も話題を呼んだ今年5月リリースの最新作「caroline 2」では、異なる部屋で行われた2つの演奏をつなぎ合わせるといったアクロバティックな手法や、ドキュメンタリー的な演奏の記録そのものを楽曲化するようなアプローチが試みられた野心的な作品。アレックスGからチャーリー・XCX、さらにはハイパーポップまで多様なインスピレーションを吸収した音の断片が端々に息づき、「同時多発的な状態」や「異なる要素の共存」というテーマを反映した奥行きのあるサウンドスケープがそこには提示されていた。

9月に東京と大阪で行われたキャロラインのジャパン・ツアーはチケットが完売するほどの人気。ステージ上には8人のメンバーが半円状に並び、各々がお互いの演奏と呼応しながら音を重ね、あるいは見えない中心に向けてぶつけ合っていく。そこにはライブ・ミュージックならでは無骨さ、爆発的なエネルギーがあり、作品で尽くされた創造性やアイデアがその場限りのひらめきやフィーリングへと還元されていくダイナミクスが強く感じられた。特に東京公演の最後に披露された「Total Euphoria」では、横隔膜を震わす轟音が場内を満たし、彼らの音楽が持つ叙情性と狂騒の両極が極限まで引き延ばされる瞬間が刻まれたハイライトだったように思う。

キャロラインの音楽、そしてさまざまな場面で見せるその振る舞いには、彼らのどんな哲学や美学が映し出されているのか。東京公演の前日、グループ創設メンバーの一人であるマイク・オマリー、マグダレーナ・マクリーンの2人に話を聞いた。※撮影にはジャスパー・ルウェリンも参加

音楽制作とビジュアルの関係

——キャロラインの音楽はとても“映像喚起的”ですが、逆に景色や環境といったビジュアル的な要素から音楽制作のインスピレーションを得ることはありますか。

マイク・オマリー(以下、マイク):僕の感覚で言うと、音楽をつくるときは常に聴覚的な要素に焦点を当てていて、視覚的なイメージを直接参照することはあまりない。強いて言えば、コンセプトを図式化するような抽象的な使い方をするくらいで、具体的な物理的な空間を思い浮かべることはほとんどなくて。ただ、その“空間に由来する音の質感”というのは確かにあって、それが作曲の大きな要素にはなっている。でも、その空間の“見た目”自体はあまり重要じゃない。もちろん音楽から視覚的なイメージが喚起されることはあるけど、それはとても主観的で、人によって違う。結局のところ、僕はやっぱり“音”に集中しているんだと思う。どうかな?

マグダレーナ・マクリーン(以下、マグダレーナ):うん、その通りだと思う。長い時間をかけて“キャロラインらしい”視覚的な美学みたいなものが自然と育ってきた感じはあるけど、私にとっては順序が逆なんです。まず音楽をつくってから“撮りたい”と思う対象が現れる。日常の風景だったり、後になって「これはキャロラインっぽいな」と感じるイメージだったり。だから私にとっても、音楽が直接的に特定の空間を呼び起こすことはなくて。むしろ抽象的なコンセプトとして立ち現れて、時間が経って振り返ったときに「この音楽に合っているな」と気づく、そんな関係なんです。

マイク:そうだね。それに、音と映像を結びつけるときって、最初は「本当に合うのかな?」と半信半疑になることも多い。でも時間をかけてなじませていくうちに、不思議と融合していく。今回のジャケットもそう。たくさんの候補の中からこの写真を気に入って選んだんだけど、同時に「本当にこの作品のアートワークとしてしっくりくるのかな?」という迷いもあった。最初は「これだ!」という完璧なイメージが見つからない気がしていて。でも今では、これ以外にあり得ないと感じている。この作品にとっての最適なビジュアルだったんだと。やっぱり、イメージと音楽が自然に結びつくには時間が必要なんだと思う。

ロンドンだから生まれた音楽

——唐突な質問になりますが、キャロラインの音楽に“ロンドンのサウンドトラック”という側面はあると思いますか。というのも、キャロラインの音楽にはある種の牧歌性や叙情的な魅力がある一方、特に新作の「caroline 2」のテーマに挙げられていた「同時多発的」で「異なる要素が同時に存在する」状態というのは、とても“都市的”だなと感じたんです。

マグダレーナ:そうかもしれない。ただそれは、“このアルバムは他の場所では生まれなかった”という意味に近い気がします。結局、ロンドンに行かなければ私たちは出会っていなかったし、出会えたからこそこのアルバムが生まれたわけで。

マイク:僕らが出会った場所だからこそ、というのは確かにあると思う。でもそれは“場所そのもの”に閉じられた話ではなくて、違う街や国から来たアーティスト同士が別の都市に移っても共鳴できる部分はあると思う。とはいえ、この作品にはやっぱり、ロンドン特有の何かがあるんじゃないかな。すごくロンドンらしいアルバムだと思うけど、それを具体的に言葉で説明するのは難しいんだよね。

マグダレーナ:そうだね。私にとっても、この作品はロンドンで触れてきた音楽全体から自然に生まれたものだと思う。あの街には“音楽をつくりたくてやって来る人”が多くいて、独自の音楽的なエコシステムがある。だからこそ自然に、多くの人が音楽をつくり続けられる環境なんです。

マイク:そうそう。僕たちの周りにも音楽をやっている友人がたくさんいて、お互いのアイデアや関心に刺激を与え合っている。若い頃に「いつか音楽仲間とそういう関係を築けたらいいな」と夢見ることがあるけど、それが実際に現実としてあるのは本当にかけがえのないことだと思うよ。

録音と編集のバランス

——その“同時多発性”や“異なる要素が共存する”状態というのは、新作だけでなく初期から一貫してキャロラインの音楽にある要素ですよね。それはキャロラインの音楽において「編集」や「コラージュ」的な手法が重要な核をなしていることとつながっているように思います。

マイク:そうだね。最初のアルバム(「caroline」、2022年)をつくったときに、ポスト・プロダクションでアイデアを形にできる可能性がたくさんあることを発見して。でも同時に、「録音の時点でこうしておけばよかったのに」と後悔する部分も多くて、あとから少し“人工的に”再現するような形になってしまったところもあった。そうした経験から多くを学んだので、2枚目では全ての音のアイデアを事前にかなり細かく計画したんだ。まるでスプレッドシートのように「この音はこういう質感で、この場所やスタジオでこう録るべき」、「これは後で断片を組み合わせる必要がある」と整理して。だから実際にレコーディングに入ったときには、制作中に大きな発見をすることは少なくて、プロセス自体はあまり即興的ではなかった。編集作業は制作の後半を占めていて、”曲を書く”というより、構想したものを忠実に実行に移す段階だったというか。もちろん予想外のこともあったけど、ほとんどは事前に準備してきたものを形にするような作業だったんだよね。

——ちなみに、そうした「編集」やポスト・プロダクションの面白さに気づかせてくれたアーティスト、作品はありますか。

マイク:こういう質問をされると毎回、いろんなことが頭に浮かぶんだけど、いつも何て答えたらいいか分からないんだよね。普段から音楽を聴いて「これは美しい!」と思うたびに「次に聞かれたらこれを挙げよう」と思うのに、いざとなると忘れてしまう(笑)。でもやっぱり、多くのプロデューサーに刺激を受けているかな。ありきたりかもしれないけど、A.G.・クックのプロダクションはいつもワクワクさせられるし、常に斬新さを感じるよ。

マグダレーナ:私は1枚目をつくっていた頃、よくザ・ブックスを聴いていて。特に「The Lemon of Pink」ですね。1枚目と2枚目ではプロダクションの方法が全然違っていて、2枚目はもっとチョッピー(断片的)で、いろんな要素を並べたり組み合わせたりする制作方法だった。「The Lemon of Pink」も断片を組み合わせ、不均一で対比的な構成の曲が多いアルバムで、「キャロラインの音楽もこういう方向に進めたらいいんじゃないかな」って感じたんです。当時はそれを口に出して提案したり、進化を促したりはしなかったけど、「ローファイだけど、すごく重要な要素になり得る」と思ったのを覚えています。録音方法や構成の具体的なイメージはなかったけれど、「断片的で対比的な組み合わせが大事なんだ」という感覚が強く残っていて。それは完全にプロダクション的な発想で、今の自分たちにつながる大きな転機だったと思います。

マイク:そういう意味では、共有しているコンセプトのようなものがあったよね。僕にもひとり挙げたいアーティストがいて、ここ数年で一番刺激を受けているのはチュキママニ=コンドリ(Chuquimamani-Condori)で。

——へえ。

マイク:アメリカを拠点に活動しているんだけど、僕たちがやっていることとは全然違うアプローチを追求しているように思う。音楽への姿勢や表現の出どころが自分たちとはまったく別の場所から来ている感じで、そこにとても惹かれるんだ。彼らの音楽は、極めて組織化されたカオスのような感覚で、あり得る全ての音が鳴っているようでもあり、同時に鳴っていないようでもある。周波数というより“音そのもの”のフルスペクトラムに触れている感覚というか。しかも最近のリリースは特に刺激的で、ここ数作は大きなインスピレーションを受けたよ。アメリカ育ちだと思うけど、多くの作品がスペイン語で歌われているのも面白いと思う。

オートチューンの面白さ

——その「編集」やポスト・プロダクションと紐づいた“同時多発的”で“異なる要素が同時に存在する状態”というテーマは、新作におけるオートチューンの使い方にも通じているように思います。つまり、声という本来一つのアイデンティーを持つものに、異なる人格や複数の響きを同時に宿すという在り方です。実際、それはキャロラインの音楽制作においてどのような関係にあるのでしょうか。

マグダレーナ:私にとってオートチューンは “別の楽器を弾いているようなもの”なんです。もともと私の声はあまりポップな響きではなく、少し頼りなく繊細なニュアンスがある。そこにオートチューンをかけると、その脆さと加工された質感が並置されるのが面白いんです。私がオートチューンを好きな理由の一つは、声にまったく異なるテクスチャーを与えてくれるところ。オートチューンでは音程のグラデーションが滑らかではなく必ず段階的(ステップ)になるので、その境界で遊べるのが楽しい。ピアノが楽器として独自の質感を持つように、オートチューンも声を”別の楽器”のように変えてくれるんです。

マイク:最初にデモをつくっていた頃、自然な流れでそういう加工を試すようになったのを覚えている。もともとは特定の用途のために置いていたボーカルプロセッサーを遊びながら試していたら、「これは面白い」と思う瞬間があって。アルバム全体にさまざまな“声のキャラクター”が登場して、それ自体が新鮮で刺激的なテーマに感じられたんだ。まるで一つの世界を探検しているようで、とても理にかなっていた。さらに、オートチューンには“匿名性”を生み出す側面もある。もちろん声の匿名化を目的にしているわけじゃないけど、複数の声が重なり合うことで、個性やパーソナリティーがそれほど重要ではなくなる。その結果、声は人格的なものというより純粋に“楽器”として機能するようになるんだよね。

マグダレーナ:そうそう、その感覚は1枚目のアルバムからずっとあって、キャロラインの音楽に一貫している特徴のようなものだと思います。ただ2枚目では歌の比重が大きくなり、歌詞も増えた。その分、曲の構造がより伝統的なソングライティングに寄っていったので、その流れを相殺する要素としてオートチューンが自然に導入されたのかもしれない。

マイク:確かに。1枚目のときは、ボーカルはギターやドラムの下に埋もれていたり、グループで複数の人の声を重ねて“匿名化”したりしていた。意識していなかったけれど、振り返ると確かにそうした特徴ははっきり見て取れると思う。

——ちなみに、新作でオートチューンを使ったのは、クレア・ラウジーのカバーを制作したのがきっかけだったそうですね。

マイク:クレアの「Peak Chroma」って曲をカバーしたんだ。ただ、あれにはちょっと事情があって……原曲でクレアがオートチューンを使っていたから、僕たちも同じようにオートチューンをかけて歌ったら、彼女のバージョンにそっくりになってしまって(笑)。それで「別の加工を試そう」ということになり、フォルマント・シフト、つまり声のフォルマント(声道の共鳴周波数)をずらす処理を使ったんだ。これは昔から好きなエフェクトで、アレックス・Gや多くのダンス・ミュージックでもよく使われている。声の個性を変形させる効果があって、このアルバムでも多用しているんだ。で、気に入ったので「もっと使っていこう」となって、ライブ用にボーカル・プロセッシング・ボックスも購入した。そしたら偶然、その機材にオートチューンのボタンがあることを見つけて(笑)、そこからまたオートチューンも使うようになったんだ。B面曲の「BRJ」(2020年)では、ライブでよく長尺バージョンを演奏するんだけど、そのときマグダレーナがオートチューンを使っていたんだよね。

マグダレーナ:そうそう。私はいつも即興で歌っていたから、毎回違う感じで、その場のアドリブだったんです。だからあのボックスを使ってたんだと思う。うん、そうだった(笑)。

マイク:そのボックスを持っていたのも、カバーでいろんなエフェクトを試していたからなんだよね。それで気づいたんだ。特に君とジャスパー(・ルウェリン)は、自分の声にハードなオートチューンをかけたときの響きをすごく気に入っていた。もしあのカバーをやっていなかったら、このボーカルプロセッシング・ボックスを手に入れることもなかったと思う。だから、ある意味とても偶然的な流れだったんだ。

——去年、クレア・ラウジーにインタビューする機会があって、その際に彼女はオートチューンについて「社会の規範から外れた人たちが集まって、自分たちの居場所をつくる手段」と話していて。あなたたちの言う「オートチューンで複数の人格を与える」というアプローチは、このクレアの考え方と深い部分で共鳴しているように思うのですが、いかがでしょうか。

マイク:うん、なるほどね。すごくよく分かるよ。そういえばこの前、フォルマント・シフトについての面白い記事を読んだのを思い出したよ。フォルマント・シフティングって、声に全然違うキャラクターを与えられるんだよね。よく「低い声」とか「高い声」とかって言われるけど、実際の声ってそんな単純じゃなくて、もっと柔軟で可塑的なものだと思うんだ。既成のイメージに縛られず、声をさまざまな方向に操ることで“音のアイデンティティー”を探求できる。それはまさに、新しい世界が開けていく感覚なんだよね。

——キャロラインの音楽にも“社会の規範から外れた人たちの居場所”という側面がどこかにあると思いますか。

マイク:どうだろう? 僕らの音楽って、決して聴きやすいものじゃないと思うし、主流のオーディエンスにとってすぐに理解できるタイプのものでもない。そういう意味では、大衆向けに分かりやすく届く音楽じゃないんだよね。

マグダレーナ:実際、プロジェクトの”内側”にいる私たちからはなかなか見えにくい部分もあると思うんですけど。でも、このバンド自体が、いろんな背景を持つ人たちが集まってできている場でもある。いわゆるコミュニティーというよりも、むしろいろんな場所から来た友達の大きなグループ——そんな雰囲気に近いんです。

“キャロライン”らしさ

——特に新作に顕著ですが、例えばアーティスト写真に写るバンドの佇まいからは、衣装のテイストだったり、メンバー同士が何かを共有しているような統一感や、どこかリチュアル(儀式的)なムードも感じられるように思います。

マグダレーナ:“統一感”って言われるのは面白いですね。というのも、私たちは一度もそういう“コンセプト”を考えたことがないから。人数も多いし、それぞれ美的感覚も違う。結局は、みんなが「これいいな」と思うものを持ち寄っているだけで。

マイク:そうだね。ライブ前にみんなで並んでるときなんか、ほんと笑っちゃうんだよね。だって、みんなまったく違う方向を目指しているから(笑)。でも、それって大事な要素だと思う。ただ確かに、写真を撮るときだけは色合いを合わせたり、ちょっとした“振り付け”を考えたりはするけどね。

——“グループ”としての美的感覚を演出している?

マグダレーナ:写真撮影も回数を重ねると、“どう写るか”について少しずつ共通の感覚ができてくるんだと思います。それでお互いの服装も結果的に寄っていく部分があるし。それに“キャロラインのフォトシュート”って考えると、普段なら絶対着ないような服を選ぶこともある。そう意味ではちょっと特別なものになるんです。

マイク:みんながどんな服を着るかを想像して、それに合わせたりもするよね。

マグダレーナ:うん。でも実際には、5、6回やって初めて「ああ、こういう方向なのか」って分かってくる。話し合わなくても自然にそういう雰囲気になるんだと思います。

——そういえば、最新のアーティスト写真の中には、アルバムにゲストで参加したキャロライン・ポラチェックと一緒に写っているものがありますよね。

マイク:あれはほんと楽しかったな。アルバムのアナウンスと同時に公開した曲があって、その曲をテーマに撮影したんだ。だから彼女と一緒に写るのは自然な流れだった。しかも彼女が着る予定の服を事前に教えてくれて、それなら僕たちも“一つのグループ”に見えるようにって服を合わせたんだ。

——でも、ゲストと一緒に写るアーティスト写真って、珍しいですよね(笑)。

マイク:そうだね(笑)。あの撮影場所は、ちょうどリハーサルをしていたスタジオだった。僕らは人数も多くて、それぞれ忙しいから全員が同じ部屋に集まるのはすごく稀なんだ。だからリハーサル自体がすごく貴重でね。その時は最初のショーに向けたリハーサルで、レコードが出る直前のフェスに出演する予定だったんだよね。それでランチ休憩中に「じゃあ写真を撮ろうか」ってなって、ロンドン南東部のニュークロスにあるリハーサル・スタジオの屋上に上がったんだ。個人的に面白かったのは、その屋上が僕らがバンドを結成したパブのすぐ向かいにあったこと。なんだか不思議な気分だったね。

マグダレーナ:私にとっても、すごくリラックスできた撮影でした。彼女は明確なアイデアを持っていて、例えば「みんなの前を走って」とか積極的にディレクションしてくれたんです。そのおかげで無駄に突っ立っているようなこともなくて、撮影自体もとても良かったよね。

マイク:そうそう。実は庭でもたくさん撮ったんだけど、最終的に採用されたのは屋上の写真だけだった。でもあの屋上は変わっていてさ。古い大きな図書館の上にあって、その上に普通のフラット(住宅)が乗っている。屋根の上に家があるなんて奇妙だけど、でもすごくクールで楽しかったよ。

——ところで、先ほど「ロンドン」の話が出ましたが、以前にブラック・ミディのメンバーと6時間を超える即興ライブをやられていましたよね。他にもスクイッドやシェイムのメンバーと共演したりと、いわゆる“ウィンドミル”のバンド・シーンともつながりがあるように見えます。一見すると音楽性は異なりますが、そうしたバンド・シーンとの関係性、また彼らの音楽に共感する部分などぜひ伺いたいです。

マイク:実は僕ら、“ウィンドミル”では一度も演奏したことがないんだ。正直に言うと、あの界隈のバンドには友人もいるし、みんな素敵な人たちなんだけど、同じイベントで共演したことはほとんどなくて。ブラック・ミディのメンバーとセッションをやったのもその一度きりなんだよね。

南ロンドンでギターを使った音楽をやっていると、外からはなんとなく“あのシーンの一部”って見られることはあると思う。でも実際には、僕ら自身はその“シーン”に属してきたわけじゃないんだ。

マグダレーナ:私はシェイムと一緒に演奏したことがあるし、個人的なつながりもある。でも音楽的に見れば、やっぱり同じ“シーン”にはいないと思う。あのバンドたちはそれぞれ全然違うことをやっているし。ただもちろん、お互い近い場所にいるのは確かだと思うけど。

マイク:うん、間違いなくそうだね。みんな素晴らしい人たちで、それぞれが素晴らしい音楽をつくっている。フェスなんかで顔を合わせることもよくあるし、うん、そんな感じだね(笑)。

PHOTOS:TAKUROH TOYAMA

キャロライン「caroline 2」

◾️キャロライン「caroline 2」
label: Rough Trade Records / Beat Records
Tracklist
01. Total euphoria
02. Song two
03. Tell me I never knew that (ft. Caroline Polachek)
04. When I get home
05. U R UR ONLY ACHING
06. Coldplay cover
07. Two riders down
08. Beautiful ending
09. _you never really get that far_
(Bonus Track for Japan)
10. Before you get home from the club bathroom (Bonus Track for Japan)
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14915

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「ディオール」がキャンドルコレクション刷新 黒の装いにアップデート&香りを追加

「ディオール(DIOR)」は10月31日、フレグランスコレクション“ラ コレクシオンプリヴェ”から、フレグランスキャンドルをリニューアル発売する。装いを新たに、“ラ コレクシオン プリヴェ キャンドル”(全10種、各250g、2万240円)として生まれ変わる。2種の香りが仲間入りするほか、カスタム可能なベースやアクセサリー、ミニキャンドルセットが登場。28日から「ハウス オブ ディオール ビューティー」丸の内とそごう横浜、ブランド公式ECで、29日から伊勢丹新宿本店と西武池袋本店、大丸心斎橋店で先行販売を行っている。

“ラ コレクシオン プリヴェ キャンドル”は、ホルダー部分を刷新。“ラ コレクシオンプリヴェ”のフレグランスキャップに着想し、ブラックガラスを採用した。新しい香りは、ウッディフローラル“ミリー ラ フォレ”と、華やかなフローラル“シャトー ラ コル ノワール”の2種。既存の香りを含め、全10種展開となった。

ほか、キャンドルベースをカスタマイズできる“クチュール ベース”(全5色、各7920〜1万1660円)が登場。幾何学模様やロゴの型押し、千鳥格子など5色のパターンから好きなデザインを選択可能だ。インテリアにアクセントを加え、キャンドルを長持ちさせる“キャンドルアクセサリー(各8140円)”もラインアップ。キャンドルの炎を消す“キャンドル スナッファー”、芯切りハサミ“ウィック トリマー”、キャンドルを保護し、香りを保つ蓋“キャンドル リッド”の3品をそろえた。

さらに、キャンドル3種セット“キャンドル コレクション”(3万7180円)を用意。アンバーとフローラルの香り“アンブル ニュイ”と、スパイシーなアンバーの香り“30 モンテーニュ”、甘く優しい金木犀の香り“テ オスマンサス”をミニサイズ(85g)で詰め合わせた。

なお、“30 モンテーニュ”“アンブル ニュイ”“エデン ロック”“テ オスマンサス”“サントノレ”のキャンドル5種とキャンドルの蓋“キャンドル リッド”は12月上旬に発売予定だ。

“ラ コレクシオン プリヴェ キャンドル”一覧

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「ディオール」がキャンドルコレクション刷新 黒の装いにアップデート&香りを追加

「ディオール(DIOR)」は10月31日、フレグランスコレクション“ラ コレクシオンプリヴェ”から、フレグランスキャンドルをリニューアル発売する。装いを新たに、“ラ コレクシオン プリヴェ キャンドル”(全10種、各250g、2万240円)として生まれ変わる。2種の香りが仲間入りするほか、カスタム可能なベースやアクセサリー、ミニキャンドルセットが登場。28日から「ハウス オブ ディオール ビューティー」丸の内とそごう横浜、ブランド公式ECで、29日から伊勢丹新宿本店と西武池袋本店、大丸心斎橋店で先行販売を行っている。

“ラ コレクシオン プリヴェ キャンドル”は、ホルダー部分を刷新。“ラ コレクシオンプリヴェ”のフレグランスキャップに着想し、ブラックガラスを採用した。新しい香りは、ウッディフローラル“ミリー ラ フォレ”と、華やかなフローラル“シャトー ラ コル ノワール”の2種。既存の香りを含め、全10種展開となった。

ほか、キャンドルベースをカスタマイズできる“クチュール ベース”(全5色、各7920〜1万1660円)が登場。幾何学模様やロゴの型押し、千鳥格子など5色のパターンから好きなデザインを選択可能だ。インテリアにアクセントを加え、キャンドルを長持ちさせる“キャンドルアクセサリー(各8140円)”もラインアップ。キャンドルの炎を消す“キャンドル スナッファー”、芯切りハサミ“ウィック トリマー”、キャンドルを保護し、香りを保つ蓋“キャンドル リッド”の3品をそろえた。

さらに、キャンドル3種セット“キャンドル コレクション”(3万7180円)を用意。アンバーとフローラルの香り“アンブル ニュイ”と、スパイシーなアンバーの香り“30 モンテーニュ”、甘く優しい金木犀の香り“テ オスマンサス”をミニサイズ(85g)で詰め合わせた。

なお、“30 モンテーニュ”“アンブル ニュイ”“エデン ロック”“テ オスマンサス”“サントノレ”のキャンドル5種とキャンドルの蓋“キャンドル リッド”は12月上旬に発売予定だ。

“ラ コレクシオン プリヴェ キャンドル”一覧

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上海の「巨艦ルイ・ヴィトン」店舗に潜入【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は上海に出現した巨大な船形の「ルイ・ヴィトン」店舗である「ザ・ルイ」について。上海っ子でもなかなか予約が取れない同店舗の中をリポートしちゃいます。

上海に突如降臨した「巨艦店舗」

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月、上海・南京西路の複合施設「興業太古匯」に、世界でも類を見ない船形の旗艦店「ザ・ルイ(The Louis)」をオープンした。高さ約30m、延べ床面積1600㎡の船体は、外観全体を金属製のモノグラム装飾で覆い、まるで街の真ん中に巨大な船が停泊しているような姿を見せている。船首を思わせるシャープなフォルムは、19世紀に航海用トランクの製造から始まったブランドの伝統に敬意を払い、港町として発展してきた上海の歴史とも重なる。建物そのものが「旅」を象徴し、新しいランドマークとして街に強い存在感を放っている。

実際に現地を訪れると、外には船を背景に記念撮影をする人々が絶え間なく集まっていた。私はある週末の午後、予約が難しい「ル・カフェ ルイ・ヴィトン」に、ようやく入ることができた(娘と友人と一緒に)。カフェのエントランスを入ると、席へと続く通路の壁全体にトランクが並び、歩くだけでブランドの歴史をたどる旅が始まるようだった。席に着くと、テーブルには「LV」の刻印が入ったプレートや整えられたテーブルウェアが置かれ、特別な時間の始まりを感じさせた。

大人たちはワインやカクテル、娘はアフタヌーンティーセットを注文した。小さなケーキやサンドイッチにはルイ・ヴィトンのシグネチャーが丁寧に施され、見ているだけでワクワク、味わう前から幸せが溢れ出すその演出に、ため息さえこぼれた。さらにバルコニー席に出ると、白と青を基調にした空間が広がり、ギリシャのリゾートを思わせる開放感に包まれた。そこで口にしたカクテルは、まるで旅先にいるような気分を味わわせてくれた。

カフェの後に向かったのが、《非凡之旅(Visionary Journeys)》と題された「ルイ・ヴィトン」の精神を直接体験できるよう企画された特別な展覧会場だ。1835年、14歳のルイ・ヴィトンが生まれ故郷ジュラを離れ、徒歩でパリを目指した旅に始まる物語。1854年の創業を経て、旅行鞄からスポーツ、ファッションへと広がり、卓越した技術と革新の精神を守り続けてきた歩み。そのすべてを一つの空間でたどれる構成になっている。

展覧会の入口は狭い回廊から始まる。その先に現れたのは鏡を使ったインスタレーションで、進むと無数のトランクに囲まれているような感覚に包まれた。さらに進むとライブラリーやパフュームルームが続き、ブランドが培ってきた知識や香りの世界が広がっていた。歴代のトランク展示では、クラシックなデザインから最新のものまでが並び、その変遷から技術と美意識の積み重ねを実感できる。職人が実際に作業する工程を紹介するコーナーもあり、手仕事の正確さと緻密さに驚かされた。加えて、過去に限定販売されたユニークな形のバッグも展示され、進むごとに目を引く発見があった。足を止める暇もなく展示を巡り、ブランドの歴史と革新を一度に体験することができた。

やがて航海の終着点に着いたかのように階段を上がると、その先にはバッグやトランクをはじめ、ウィメンズやメンズのウェア、レザーグッズ、シューズ、アクセサリー、トラベル製品まで幅広いコレクションが並ぶショップ空間が広がっていた。上海限定アイテムやラゲージタグの刻印サービスも用意され、訪れる人はブランドの物語を実際に手に取れる形で持ち帰ることができる。

「ザ・ルイ」は、展覧会・ショップ・カフェを一体化した世界唯一の船形旗艦店である。上海の航運史とルイ・ヴィトンの伝統が重なり、都市の中心で世界観を丸ごと感じられる新しいランドマークとなっている。巨大な船体そのものを上海という街に持ち込んだ建築は、ブランドと都市、過去と未来を結びつけ、ルイ・ヴィトンの物語をさらに広げている。
最後に、展覧会及びカフェの予約方法はWeChatのミニプログラム「MY LV」より予約可能。カフェは満席と出ることが多いものの、時として空いているタイミングがあるので、こまめにチェックすることをお勧めする。

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上海の「巨艦ルイ・ヴィトン」店舗に潜入【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は上海に出現した巨大な船形の「ルイ・ヴィトン」店舗である「ザ・ルイ」について。上海っ子でもなかなか予約が取れない同店舗の中をリポートしちゃいます。

上海に突如降臨した「巨艦店舗」

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は6月、上海・南京西路の複合施設「興業太古匯」に、世界でも類を見ない船形の旗艦店「ザ・ルイ(The Louis)」をオープンした。高さ約30m、延べ床面積1600㎡の船体は、外観全体を金属製のモノグラム装飾で覆い、まるで街の真ん中に巨大な船が停泊しているような姿を見せている。船首を思わせるシャープなフォルムは、19世紀に航海用トランクの製造から始まったブランドの伝統に敬意を払い、港町として発展してきた上海の歴史とも重なる。建物そのものが「旅」を象徴し、新しいランドマークとして街に強い存在感を放っている。

実際に現地を訪れると、外には船を背景に記念撮影をする人々が絶え間なく集まっていた。私はある週末の午後、予約が難しい「ル・カフェ ルイ・ヴィトン」に、ようやく入ることができた(娘と友人と一緒に)。カフェのエントランスを入ると、席へと続く通路の壁全体にトランクが並び、歩くだけでブランドの歴史をたどる旅が始まるようだった。席に着くと、テーブルには「LV」の刻印が入ったプレートや整えられたテーブルウェアが置かれ、特別な時間の始まりを感じさせた。

大人たちはワインやカクテル、娘はアフタヌーンティーセットを注文した。小さなケーキやサンドイッチにはルイ・ヴィトンのシグネチャーが丁寧に施され、見ているだけでワクワク、味わう前から幸せが溢れ出すその演出に、ため息さえこぼれた。さらにバルコニー席に出ると、白と青を基調にした空間が広がり、ギリシャのリゾートを思わせる開放感に包まれた。そこで口にしたカクテルは、まるで旅先にいるような気分を味わわせてくれた。

カフェの後に向かったのが、《非凡之旅(Visionary Journeys)》と題された「ルイ・ヴィトン」の精神を直接体験できるよう企画された特別な展覧会場だ。1835年、14歳のルイ・ヴィトンが生まれ故郷ジュラを離れ、徒歩でパリを目指した旅に始まる物語。1854年の創業を経て、旅行鞄からスポーツ、ファッションへと広がり、卓越した技術と革新の精神を守り続けてきた歩み。そのすべてを一つの空間でたどれる構成になっている。

展覧会の入口は狭い回廊から始まる。その先に現れたのは鏡を使ったインスタレーションで、進むと無数のトランクに囲まれているような感覚に包まれた。さらに進むとライブラリーやパフュームルームが続き、ブランドが培ってきた知識や香りの世界が広がっていた。歴代のトランク展示では、クラシックなデザインから最新のものまでが並び、その変遷から技術と美意識の積み重ねを実感できる。職人が実際に作業する工程を紹介するコーナーもあり、手仕事の正確さと緻密さに驚かされた。加えて、過去に限定販売されたユニークな形のバッグも展示され、進むごとに目を引く発見があった。足を止める暇もなく展示を巡り、ブランドの歴史と革新を一度に体験することができた。

やがて航海の終着点に着いたかのように階段を上がると、その先にはバッグやトランクをはじめ、ウィメンズやメンズのウェア、レザーグッズ、シューズ、アクセサリー、トラベル製品まで幅広いコレクションが並ぶショップ空間が広がっていた。上海限定アイテムやラゲージタグの刻印サービスも用意され、訪れる人はブランドの物語を実際に手に取れる形で持ち帰ることができる。

「ザ・ルイ」は、展覧会・ショップ・カフェを一体化した世界唯一の船形旗艦店である。上海の航運史とルイ・ヴィトンの伝統が重なり、都市の中心で世界観を丸ごと感じられる新しいランドマークとなっている。巨大な船体そのものを上海という街に持ち込んだ建築は、ブランドと都市、過去と未来を結びつけ、ルイ・ヴィトンの物語をさらに広げている。
最後に、展覧会及びカフェの予約方法はWeChatのミニプログラム「MY LV」より予約可能。カフェは満席と出ることが多いものの、時として空いているタイミングがあるので、こまめにチェックすることをお勧めする。

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「ユニクロ」のサステナビリティを大解剖する冊子を制作 編集者的伝わりやすさのコツとは

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「サステナブルファッション・トーク」は、ファッション業界のサステナビリティに関する最新ニュースやトレンドをざっくばらんにお話しする番組です。本番組では、サステナビリティ担当記者木村和花がホストを務め、「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター向千鶴とともにお届けします。

「WWDJAPAN」はこのほど、「ユニクロ(UNIQLO)」のサステナビリティの取り組みを大解剖する特別冊子を制作しました。今回はこちらの編集を担当した弊社の津布久光平さんがゲストに登場。ともすると難しくなりがちなサステナビリティの情報を、伝わりやすくするための編集のコツや印象に残った取材について聞きました。当該号は全国の「ユニクロ」店舗で無料配布されています。



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「ユニクロ」のサステナビリティを大解剖する冊子を制作 編集者的伝わりやすさのコツとは

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「サステナブルファッション・トーク」は、ファッション業界のサステナビリティに関する最新ニュースやトレンドをざっくばらんにお話しする番組です。本番組では、サステナビリティ担当記者木村和花がホストを務め、「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター向千鶴とともにお届けします。

「WWDJAPAN」はこのほど、「ユニクロ(UNIQLO)」のサステナビリティの取り組みを大解剖する特別冊子を制作しました。今回はこちらの編集を担当した弊社の津布久光平さんがゲストに登場。ともすると難しくなりがちなサステナビリティの情報を、伝わりやすくするための編集のコツや印象に残った取材について聞きました。当該号は全国の「ユニクロ」店舗で無料配布されています。



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「ナイキ」と「マーティン ローズ」の最新コラボが発売 “ショックス MR4 ”を再解釈しミュール仕上げに

 「ナイキ(NIKE)」は10月30日、英国発メンズブランド「マーティン ローズ(MARTINE ROSE)」とのコラボスニーカー、“ショックス MR4”(全2色、各2万9700円)を発売する。同アイテムのコラボは2023年以来2度目で、今回は“ショックス MR4”を再解釈し、より高いヒールを施したミュール形状に仕上げた。取り扱いは、「ナイキ」公式オンラインサイトおよび各店舗で行う。

シルエットには、正統派ドレスシューズを象徴するスクエアトゥを採用した。カラーは、ホワイト&バーシティレッドとオールレッドカラーを用意した。

同コレクションは、8年間にわたる両者のパートナーシップの精神を継承し、“ゲームの民主性——誰もが競い合い、つながり、帰属できる空間を活かし、スポーツの可能性を映し出すこと”を目指している。

マーティン・ローズ(Martine Rose)デザイナーは、「ゲーマーにインスピレーションを得つつ、彼らの競技スタイルに合わせてデザインされた、リラックスした雰囲気をコレクション全体に反映させたかった」とコメントしている。

キャンペーンには“スポーツ”、“アイデンティティ”、“文化”の交差点をテーマに、エリートゲーマーたちを起用した。「ナイキ」がこれまでトップアスリートを起用してきた広告へのオマージュを込めている。なお、コレクションにはフットウエアのほか、アパレルやアクセサリーなどもそろえる。

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「ナイキ」と「マーティン ローズ」の最新コラボが発売 “ショックス MR4 ”を再解釈しミュール仕上げに

 「ナイキ(NIKE)」は10月30日、英国発メンズブランド「マーティン ローズ(MARTINE ROSE)」とのコラボスニーカー、“ショックス MR4”(全2色、各2万9700円)を発売する。同アイテムのコラボは2023年以来2度目で、今回は“ショックス MR4”を再解釈し、より高いヒールを施したミュール形状に仕上げた。取り扱いは、「ナイキ」公式オンラインサイトおよび各店舗で行う。

シルエットには、正統派ドレスシューズを象徴するスクエアトゥを採用した。カラーは、ホワイト&バーシティレッドとオールレッドカラーを用意した。

同コレクションは、8年間にわたる両者のパートナーシップの精神を継承し、“ゲームの民主性——誰もが競い合い、つながり、帰属できる空間を活かし、スポーツの可能性を映し出すこと”を目指している。

マーティン・ローズ(Martine Rose)デザイナーは、「ゲーマーにインスピレーションを得つつ、彼らの競技スタイルに合わせてデザインされた、リラックスした雰囲気をコレクション全体に反映させたかった」とコメントしている。

キャンペーンには“スポーツ”、“アイデンティティ”、“文化”の交差点をテーマに、エリートゲーマーたちを起用した。「ナイキ」がこれまでトップアスリートを起用してきた広告へのオマージュを込めている。なお、コレクションにはフットウエアのほか、アパレルやアクセサリーなどもそろえる。

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「フレッドペリー」×「クレイグ・グリーン」の初のフルコレクションが発売 英国の伝統と現代的ユニフォームデザインが融合

「フレッドペリー(FRED PERRY)」は、「クレイグ・グリーン(CRAIG GREEN)」とのコラボレーションによる初のフルコレクションを10月17日に発売した。同作は2026年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークで発表。これまで2度のコラボレーションを経て、今回初のフルコレクションが完成した。両ブランドに共通する「機能性」と「クラフトマンシップ」への探究心を軸に、異なる2つのスタイルが1つに融合したビジョンを表現。コレクションはフレッドペリー東京、大阪、名古屋店と公式オンラインストアで販売している。

今季のコレクションでは、積み木のように重なり合うレイヤー構造を特徴とし、アーカイブからの要素を再構築。象徴的なポロシャツ“M3600”には“ユニフォームホワイト”と“インダストリアルグリーン”のピケパネルを組み合わせ、両ブランドのロゴを縦に並べて配置した。

また、ビンテージのスポーツウエアを想起させるストライプやシェブロンのモチーフを随所にあしらい、軽快で個性的なレイヤードスタイルを提案。アウターでは、「クレイグ・グリーン」の代名詞でもある1インチ幅のキルティングを施したハリントンジャケットが登場。ストラップ付きの襟や大容量のポケットなど、機能性と造形美が融合する。さらに、クラシックな英国のアウトドアウエアを再解釈したワックスジャケットも展開する。軽量なコットンとナイロン素材とコーデュロイのオープンカラーが、モダンな表情を生み出す。全アイテムはブラックで統一し汎用性を備える。

デザイナーのクレイグ・グリーンはコラボについて「第2弾の“FRED PERRY SHIRT”のプロジェクトではクラシックシャツのみにフォーカスしたが、それを経てフルコレクションへと拡張するのは自然な流れだった。これまでのコラボレーションを通じてお互いの共通点を見つけることができたので、今回は“ユニフォーム”“ユーティリティ”“ブリティッシュデザイン”というテーマをさらに発展させることができた」と経緯を語った。

コレクションでは「アーカイブ」という言葉が重要なキーワードとして登場するが、過去のアイテムやディテールからインスピレーションを得たのだと言う。

「“アーカイブ”を探求することは、単なるノスタルジーではなく、すでに存在するものを尊重しながら新しい解釈を見出すことだ。今回は、『フレッドペリー』のクラシックなポロシャツやハリントンジャケットといったヘリテージアイコンに注目し、ディテールや構造、プロポーションを再検討した。同時に、自分たちのアーカイブも立ち返り、特にユニフォームや組み立て構造、キルティングなどを再解釈し、これらを組み合わせることで、新しいレイヤリングや構造的ディテールを探求した。象徴的なアイテムを再解釈するには、アイデンティティーを尊重しながら変化を加えることが重要。クラシックな“M3600”には、ロウエッジのピケパネルや構造的なディテールを取り入れ、従来のクリーンなイメージに変化を与えた。これはユニフォームのシンプルなグラフィックにインスピレーションを得たもので、ボディのブロッキングに反映されている」。ハリントンジャケットに代表されるアウターでもタイムレスなデザインを維持しつつ、現代的な機能性を加え、伝統と実用性を両立させている。「クラシックなディテールや構造をどのようにアップデートするかを考えた。ハリントンやワックスジャケットでは、襟の再構築やファブリックにキルティングを追加したり、ディテールの調整によって適応力を高めている。アウターでは“機能”が最も重要で耐久性、レイヤリング、柔軟性を設計の核に据えた」。

「クレイグ グリーン」らしい“ユニフォーム”をほうふつさせるグラフィックについては、「コレクションで使用しているストライプやシェブロンなどのグラフィックは、伝統的なスポーツウエア、特にチームユニフォームのアイコンにインスパイアされている。これらのモチーフを全体に使用することで、視覚的に一貫性を生み出し、『フレッドペリー』のスポーツと、私たちのアプローチをつなげている」と締め括った。


問い合わせ先
フレッドペリーショップ東京
03-5778-4930

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「フレッドペリー」×「クレイグ・グリーン」の初のフルコレクションが発売 英国の伝統と現代的ユニフォームデザインが融合

「フレッドペリー(FRED PERRY)」は、「クレイグ・グリーン(CRAIG GREEN)」とのコラボレーションによる初のフルコレクションを10月17日に発売した。同作は2026年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークで発表。これまで2度のコラボレーションを経て、今回初のフルコレクションが完成した。両ブランドに共通する「機能性」と「クラフトマンシップ」への探究心を軸に、異なる2つのスタイルが1つに融合したビジョンを表現。コレクションはフレッドペリー東京、大阪、名古屋店と公式オンラインストアで販売している。

今季のコレクションでは、積み木のように重なり合うレイヤー構造を特徴とし、アーカイブからの要素を再構築。象徴的なポロシャツ“M3600”には“ユニフォームホワイト”と“インダストリアルグリーン”のピケパネルを組み合わせ、両ブランドのロゴを縦に並べて配置した。

また、ビンテージのスポーツウエアを想起させるストライプやシェブロンのモチーフを随所にあしらい、軽快で個性的なレイヤードスタイルを提案。アウターでは、「クレイグ・グリーン」の代名詞でもある1インチ幅のキルティングを施したハリントンジャケットが登場。ストラップ付きの襟や大容量のポケットなど、機能性と造形美が融合する。さらに、クラシックな英国のアウトドアウエアを再解釈したワックスジャケットも展開する。軽量なコットンとナイロン素材とコーデュロイのオープンカラーが、モダンな表情を生み出す。全アイテムはブラックで統一し汎用性を備える。

デザイナーのクレイグ・グリーンはコラボについて「第2弾の“FRED PERRY SHIRT”のプロジェクトではクラシックシャツのみにフォーカスしたが、それを経てフルコレクションへと拡張するのは自然な流れだった。これまでのコラボレーションを通じてお互いの共通点を見つけることができたので、今回は“ユニフォーム”“ユーティリティ”“ブリティッシュデザイン”というテーマをさらに発展させることができた」と経緯を語った。

コレクションでは「アーカイブ」という言葉が重要なキーワードとして登場するが、過去のアイテムやディテールからインスピレーションを得たのだと言う。

「“アーカイブ”を探求することは、単なるノスタルジーではなく、すでに存在するものを尊重しながら新しい解釈を見出すことだ。今回は、『フレッドペリー』のクラシックなポロシャツやハリントンジャケットといったヘリテージアイコンに注目し、ディテールや構造、プロポーションを再検討した。同時に、自分たちのアーカイブも立ち返り、特にユニフォームや組み立て構造、キルティングなどを再解釈し、これらを組み合わせることで、新しいレイヤリングや構造的ディテールを探求した。象徴的なアイテムを再解釈するには、アイデンティティーを尊重しながら変化を加えることが重要。クラシックな“M3600”には、ロウエッジのピケパネルや構造的なディテールを取り入れ、従来のクリーンなイメージに変化を与えた。これはユニフォームのシンプルなグラフィックにインスピレーションを得たもので、ボディのブロッキングに反映されている」。ハリントンジャケットに代表されるアウターでもタイムレスなデザインを維持しつつ、現代的な機能性を加え、伝統と実用性を両立させている。「クラシックなディテールや構造をどのようにアップデートするかを考えた。ハリントンやワックスジャケットでは、襟の再構築やファブリックにキルティングを追加したり、ディテールの調整によって適応力を高めている。アウターでは“機能”が最も重要で耐久性、レイヤリング、柔軟性を設計の核に据えた」。

「クレイグ グリーン」らしい“ユニフォーム”をほうふつさせるグラフィックについては、「コレクションで使用しているストライプやシェブロンなどのグラフィックは、伝統的なスポーツウエア、特にチームユニフォームのアイコンにインスパイアされている。これらのモチーフを全体に使用することで、視覚的に一貫性を生み出し、『フレッドペリー』のスポーツと、私たちのアプローチをつなげている」と締め括った。


問い合わせ先
フレッドペリーショップ東京
03-5778-4930

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「スターバックス」のホリデーアイテムが11月1日に発売 コーヒー類に着想を得たアロマキャンドルやポーチ付きセットも登場

「スターバックス(STARBUCKS)」は11月1日、ホリデーシーズン限定のグッズ18種類を全国の店舗で発売する。ジンジャーブレッドマンをモチーフにしたアイテムを中心に、多彩なラインアップが揃う。「スタンレー(STANLEY)」とコラボレーションしたタンブラーやカップなどのほか、店舗で取り扱うコーヒーや紅茶をイメージしたアロマキャンドル、ステーショナリー、「スターバックス」のキャラクター、ベアリスタのミニセットやオーナメント、ポーチ付きのギフトセットなど、さまざまなアイテムをそろえた。

充実のタンブラーやマグ類

ボトルやタンブラー、マグなど、ドリンクタイムを豊かにするアイテムの数々は、星型のガラスチャームと星型コンフェッティを内側にデザインした”ホリデー2025ダブルウォール耐熱グラススター”(355mL、3300円)や、スターバックス1号店パイクプレイスストアのホリデーの様子を描いた“ホリデー2025リユーザブルカップレッド”(473mL、500円)などホリデームードを盛り上げるデザインアイテムのほか、“ハンドルリッドステンレスボトルマットブラック”(680mL、5750円)や“ステンレスボトルグリッターシャンパンゴールド”(355mL、4550円)など、シンプルなデザインでギフトにも適した製品も用意した。「スタンレー(STANLEY)」ブランドとのコラボアイテム“3WAYステンレスタンブラー スタンレー シャンパンゴールド”(414mL、5000円)は、リッドのカバーパーツを回転させることで直接飲む、ストローで飲む、飲み口を閉じるの3通りの使い方ができる。

ジンジャーブレッドマンがお菓子作りをする姿やプレゼントを運ぶ様子を描いたステンレスマグ“ホリデー2025ステンレスマグジンジャーブレッドマンミアー”(473mL、6250円)は、収益の一部を環境保護やコミュニティ支援に充てる米国「ミアー(MIIR)」のもの。清潔な水や教育支援などのギブプロジェクトに収益の一部を使用し、ボトル底面のギブコードで支援先を追跡できる仕組みを採用している。

「スターバックス」ならではのアロマキャンドルは3種類

アロマキャンドルは3種類を用意し、本体にはサイレンロゴ、木製の蓋にはワードロゴの刻印して特別感あるデザインに仕上げた。「スターバックス」の店内にいるかのようなリラックス感のある香りに仕上げた“スターバックスモーメント リラックスインスパイアドバイコーヒー&スパイス”(3800円)は、焙煎したてのような芳ばしいコーヒーに、アンバーやバニラの甘さと、ほんのり華やぐフローラルとカシス、やわらかなムスクとウッディを重ねた甘く深みのある芳香が特徴だ。“スターバックスモーメント ジョイインスパイアドバイジョイフルメドレー”(3800円)は甘い果実がはじける明るくフルーティーな香りに、華やかな紅茶のニュアンスを添えた。“スターバックスモーメント リフレッシュインスパイアドバイゆずシトラス&ティー”(3800円)はドリンクメニューの“ゆずシトラス&ティー”をイメージしている。

日常を彩るアクセサリー&ステーショナリー

クリップパーツでバッグなどに取り付けできる“ホリデー2025ベアリスタ ミニセット”(4400円)は、冬らしいニットを着たベアリスタに着脱可能なアウター2種類をセットした。ジンジャーブレッドマンをイメージしたボアジャケットと暖かみのあるニットケープを付属した。ステーショナリーでは、店舗で使用したミルクパックの再生紙を表紙と裏表紙に使用した“ホリデー2025スターバックスキャンパスリングノートレッド”(650円)、柔らかい手触りで汚れが付きにくい表紙で、ゴムバンドとしおりも付属する“ホリデー2025ノートブックゴールド”(1950円)を展開する。

オーナメントは“ホリデー2025オーナメント レッドカップ ベアリスタ”(1600円)と”ホリデー2025オーナメント レッドカップ ジンジャーブレッドマン”(1600円)、”ホリデー2025オーナメントコールドカップタンブラー”(2000円)の3種類をラインアップ。ベアリスタやジンジャーブレッドマン、ゴールドカラーのタンブラーをデザイン。ほか、オンラインストアではオンライン限定品の“ホリデー2025ベアリスタジンジャーブレッドマン”(5600円)なども取り扱う。

もこもこポーチ付きも用意したギフトアイテム

ギフト向けには、ドリンクチケット付きメッセージカードの“ホリデー2025ビバレッジカード レッドカップ”(750円)や”ホリデー2025フード&ビバレッジカード”(1100円)のほか、ドリンクチケットとメッセージが書けるスリーブ、もこもこ素材のポーチが付いた“ホリデー2025スターバックスミニカップギフト レッドカップ”(1150円)、もこもこのサンタ服を着たベアリスタが付いたドリンクチケット月メッセージカードギフト“ホリデー2025べアリスタメッセージギフト”(1650円)をそろえている。

「スターバックス」2025年ホリデー全ラインナップ

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「スターバックス」のホリデーアイテムが11月1日に発売 コーヒー類に着想を得たアロマキャンドルやポーチ付きセットも登場

「スターバックス(STARBUCKS)」は11月1日、ホリデーシーズン限定のグッズ18種類を全国の店舗で発売する。ジンジャーブレッドマンをモチーフにしたアイテムを中心に、多彩なラインアップが揃う。「スタンレー(STANLEY)」とコラボレーションしたタンブラーやカップなどのほか、店舗で取り扱うコーヒーや紅茶をイメージしたアロマキャンドル、ステーショナリー、「スターバックス」のキャラクター、ベアリスタのミニセットやオーナメント、ポーチ付きのギフトセットなど、さまざまなアイテムをそろえた。

充実のタンブラーやマグ類

ボトルやタンブラー、マグなど、ドリンクタイムを豊かにするアイテムの数々は、星型のガラスチャームと星型コンフェッティを内側にデザインした”ホリデー2025ダブルウォール耐熱グラススター”(355mL、3300円)や、スターバックス1号店パイクプレイスストアのホリデーの様子を描いた“ホリデー2025リユーザブルカップレッド”(473mL、500円)などホリデームードを盛り上げるデザインアイテムのほか、“ハンドルリッドステンレスボトルマットブラック”(680mL、5750円)や“ステンレスボトルグリッターシャンパンゴールド”(355mL、4550円)など、シンプルなデザインでギフトにも適した製品も用意した。「スタンレー(STANLEY)」ブランドとのコラボアイテム“3WAYステンレスタンブラー スタンレー シャンパンゴールド”(414mL、5000円)は、リッドのカバーパーツを回転させることで直接飲む、ストローで飲む、飲み口を閉じるの3通りの使い方ができる。

ジンジャーブレッドマンがお菓子作りをする姿やプレゼントを運ぶ様子を描いたステンレスマグ“ホリデー2025ステンレスマグジンジャーブレッドマンミアー”(473mL、6250円)は、収益の一部を環境保護やコミュニティ支援に充てる米国「ミアー(MIIR)」のもの。清潔な水や教育支援などのギブプロジェクトに収益の一部を使用し、ボトル底面のギブコードで支援先を追跡できる仕組みを採用している。

「スターバックス」ならではのアロマキャンドルは3種類

アロマキャンドルは3種類を用意し、本体にはサイレンロゴ、木製の蓋にはワードロゴの刻印して特別感あるデザインに仕上げた。「スターバックス」の店内にいるかのようなリラックス感のある香りに仕上げた“スターバックスモーメント リラックスインスパイアドバイコーヒー&スパイス”(3800円)は、焙煎したてのような芳ばしいコーヒーに、アンバーやバニラの甘さと、ほんのり華やぐフローラルとカシス、やわらかなムスクとウッディを重ねた甘く深みのある芳香が特徴だ。“スターバックスモーメント ジョイインスパイアドバイジョイフルメドレー”(3800円)は甘い果実がはじける明るくフルーティーな香りに、華やかな紅茶のニュアンスを添えた。“スターバックスモーメント リフレッシュインスパイアドバイゆずシトラス&ティー”(3800円)はドリンクメニューの“ゆずシトラス&ティー”をイメージしている。

日常を彩るアクセサリー&ステーショナリー

クリップパーツでバッグなどに取り付けできる“ホリデー2025ベアリスタ ミニセット”(4400円)は、冬らしいニットを着たベアリスタに着脱可能なアウター2種類をセットした。ジンジャーブレッドマンをイメージしたボアジャケットと暖かみのあるニットケープを付属した。ステーショナリーでは、店舗で使用したミルクパックの再生紙を表紙と裏表紙に使用した“ホリデー2025スターバックスキャンパスリングノートレッド”(650円)、柔らかい手触りで汚れが付きにくい表紙で、ゴムバンドとしおりも付属する“ホリデー2025ノートブックゴールド”(1950円)を展開する。

オーナメントは“ホリデー2025オーナメント レッドカップ ベアリスタ”(1600円)と”ホリデー2025オーナメント レッドカップ ジンジャーブレッドマン”(1600円)、”ホリデー2025オーナメントコールドカップタンブラー”(2000円)の3種類をラインアップ。ベアリスタやジンジャーブレッドマン、ゴールドカラーのタンブラーをデザイン。ほか、オンラインストアではオンライン限定品の“ホリデー2025ベアリスタジンジャーブレッドマン”(5600円)なども取り扱う。

もこもこポーチ付きも用意したギフトアイテム

ギフト向けには、ドリンクチケット付きメッセージカードの“ホリデー2025ビバレッジカード レッドカップ”(750円)や”ホリデー2025フード&ビバレッジカード”(1100円)のほか、ドリンクチケットとメッセージが書けるスリーブ、もこもこ素材のポーチが付いた“ホリデー2025スターバックスミニカップギフト レッドカップ”(1150円)、もこもこのサンタ服を着たベアリスタが付いたドリンクチケット月メッセージカードギフト“ホリデー2025べアリスタメッセージギフト”(1650円)をそろえている。

「スターバックス」2025年ホリデー全ラインナップ

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