1階の中央には、スクリーンを設置したスペース“フォーラム”を設け、さまざまなジャンルのクリエイターたちを招いたワークショップ「Today at Apple」を毎日実施。アートや写真、音楽、フィットネスの各分野で活躍する日本人クリエイターたちが創作のプロセスを参加者に伝える「トウキョウ クリエイティブ ギルド」や、AR(拡張現実)のインスタレーションを体感できる「[AR]T」などが行われる。1階にはそのほか、事業としてアプリケーション開発に取り組む企業にアップル丸の内専任のビジネスチームがアドバイスを行う“ボードルーム”も用意する。
「ポルタス」は初期段階では、仕入れる側の店舗は年商2500万円前後、卸す側のブランドは年間売り上げ2億円前後を対象としている。初回取引に関してはパークアンドポートが保証するため、店舗側は初めてのブランドを来店客に紹介してみて試すことがリスクフリーで可能だ。一方メーカーやブランド側は認知拡大や在庫を持っている商材の拡販、新商品のテストマーケティングができる。メーカー・ブランドには追加の業務は発生しないよう、店舗への商材の提案や配送管理、決済も同社が請け負う。「店舗は美容院やカフェとショップの併設店なども考えている。また、インフルエンサーが手掛けるD2C(Direct to Consumer)ブランドが増えているが、『ポルタス』がサービスとして浸透すれば、インフルエンサーが手掛けるセレクトショップなども増えるはずだ」と櫟山代表。
ヌーヌーリが生み出されたのは2017年末で、作成者はドイツのミュンヘンをベースに活動するグラフィックデザイナー、ヨルグ・ツバー(Joerg Zuber)だ。ヌーヌーリは19年のプレ・スプリング・コレクションショーで「ディオール(DIOR)」のインスタグラムに登場したり、「フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI)」の19年プレ・フォール・ルックブックにも登場。「ヴォーグ・ミー・チャイナ(VOGUE ME CHINA)」やブラジル版「グラムール(GLAMOUR)」の表紙も飾るなど、幅広いブランドのクリエイティブプロジェクトに参加している。
店舗面積が約2倍に広がり、40ブランド以上を販売する同店の最大の注目点は、世界最大の眼鏡企業であるイタリアのルックスオティカ(LUXOTTICA)が開発したデジタルプラットフォーム“バーチャルオプティカルストア”をアジアで初めて導入したことだ。これは「シャネル(CHANEL)」「プラダ(PRADA)」「レイバン(RAY-BAN)」などルックスオティカが手掛ける商品をiPadで閲覧でき、バーチャル上で試着・オーダーができるというもの。バーチャル試着機能は、バーチャルミラーリング技術による高解像度のリアルタイムレンダリングによってAR(拡張現実)で眼鏡フレームが表示され、実際に顔に掛けているかのようにリアルな着用感をさまざまな角度から確認することができる。また、店頭にないモデルも取り寄せることが可能だ。同サービスは現在、イタリア、フランス、スペインの眼鏡店のみで導入されている。レオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)=エシロールルックスオティカ エグゼクティブ・チェアマンは「デジタルイノベーションはルックスオティカおよびアイウエア業界全体にとって重要なコンテンツの一つだ。顧客のニーズに合わせて”カスタマイズ”した商品やサービスを提供するために、さらなるイノベーションやツールの開発に向け、今後も投資を続けていく」とコメントした。日本法人ルックスオティカジャパンは今後、“バーチャルオプティカルストア”導入を他の眼鏡店にも広めていく計画だ。
「インスタグラム」のアイコン VALENTIN WOLF / IMAGE BROKER / REX / SHUTTERSTOCK (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
フェイスブック(FACEBOOK)は、傘下の人気アプリ「インスタグラム(Instagram)」と「ワッツアップ(WhatsApp)」の名称をそれぞれ「インスタグラム フロム フェイスブック(Instagram from Facebook)」「ワッツアップ フロム フェイスブック(WhatsApp from Facebook)」と変更して傘下であることを明確にし、ブランドを再構築するようだ。
独EC大手のオットーグループ(OTTO GROUP以下、オットー)と独広告会社のストロア(STROER)が提携し、新たなデータ会社オットーストロア・データソリューションズ(OTTO STROER DATA SOLUTIONS以下、OSDS)を設立する。顧客データを活用したマーケティング分野で、アマゾン(AMAZON)、フェイスブック(FACEBOOK)、グーグル(GOOGLE)などの米国勢に対抗するのが狙いだ。
近年はメンズスーツ市場が縮小する中、オンワードホールディングスの「カシヤマ ザ・スマートテーラー(KASHIYAMA THE SMART TAILOR)」をはじめ、多くのオーダーメードスーツ業態が業績を伸ばしている。「競合も多い中での参入になるが、デジタル技術とプロの販売員の採寸を組み合わせたカウンセリング、国内工場の丁寧な製造により、ワンランク上の仕上がりで差別化する」(三陽商会広報担当者)。