ロレアルは声明で、「本提携により当社とパートナー企業群は、AIプラットフォーム“エヌビディア AI エンタープライズ(NVIDIA AI Enterprise)”を活用し、ロレアル製品の3Dレンダリング(3Dデータを2D画像や映像として表現する)のスケーリング(大規模展開)をはじめとするAIの迅速な開発と導入を推進する。物理的AI(ロボットなど現実の世界で動くAI)と生成AI(画像や文章などを作り出すAI)の融合により、クリエイティブの可能性をさらに広げる」と述べた。アスミタ・デュバイ(Asmita Dubey)=ロレアルグループ チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、「生成AIやエージェンティックAI(自律的に目標を持って行動するAI)といった革新的なテクノロジーが消費者の期待を再定義する中、創造性とテクノロジーの両面で、比類ない消費者エンゲージメントを推進することに注力する」と語った。
一方、エヌビディアのアジータ・マーティン(Azita Martin)小売・消費財部門担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーは、AIが企業にデジタルインテリジェンスと俊敏性をもたらすことを強調した。「ロレアルは“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用することで、迅速なイノベーション、スケーラビリティ、パーソナライズされたマーケティングと広告を実現し、消費者のエンゲージメントとCVR(コンバージョンレート)を向上させている。協業により、美容におけるAIの可能性を最大限に引き出し、消費者の美容体験をよりシームレスでやりがいのある楽しいものにしている」と述べた。
もう一つは、ロレアルが設立し支援するAI搭載型マルチブランド・マーケットプレイスのスタートアップ「ノリ(Noli )」だ。名前の由来は、「No one like I(私のような人はいない)」。ロレアルは同マーケットプレイスについて、「消費者を溢れる情報から遮断するAI美容マッチメーカーとしての役割を果たす。100万件以上の肌データと数千件の製品処方分析に基づく強力なAI肌診断機能を用い、ユーザーの美容プロフィールを解読して最適な製品を提案し自宅に届ける」と説明する。
さらに最新の取り組みとして、ロレアルはエヌビディアとアクセンチュア(ACCENTURE)と共同で、“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用した“AIリファイナリー(AI Refinery)”を開発した。これはマイクロソフト アジュール(Microsoft Azure)上で利用できる。“AIリファイナリー”は、AIが個々のニーズに応じた製品を選定し、科学的な根拠に基づく製品を推奨する。ロレアルは同プラットフォームを「“ノリ”にとって急速に変化するAI環境と消費者の期待に対応しながら、迅速な実験と責任あるAIの開発や展開を可能にするもの」だとして、「消費者にとっての美容における発見や購買体験を大きく変革することを目指す」と述べた。
ロレアルは声明で、「本提携により当社とパートナー企業群は、AIプラットフォーム“エヌビディア AI エンタープライズ(NVIDIA AI Enterprise)”を活用し、ロレアル製品の3Dレンダリング(3Dデータを2D画像や映像として表現する)のスケーリング(大規模展開)をはじめとするAIの迅速な開発と導入を推進する。物理的AI(ロボットなど現実の世界で動くAI)と生成AI(画像や文章などを作り出すAI)の融合により、クリエイティブの可能性をさらに広げる」と述べた。アスミタ・デュバイ(Asmita Dubey)=ロレアルグループ チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、「生成AIやエージェンティックAI(自律的に目標を持って行動するAI)といった革新的なテクノロジーが消費者の期待を再定義する中、創造性とテクノロジーの両面で、比類ない消費者エンゲージメントを推進することに注力する」と語った。
一方、エヌビディアのアジータ・マーティン(Azita Martin)小売・消費財部門担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーは、AIが企業にデジタルインテリジェンスと俊敏性をもたらすことを強調した。「ロレアルは“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用することで、迅速なイノベーション、スケーラビリティ、パーソナライズされたマーケティングと広告を実現し、消費者のエンゲージメントとCVR(コンバージョンレート)を向上させている。協業により、美容におけるAIの可能性を最大限に引き出し、消費者の美容体験をよりシームレスでやりがいのある楽しいものにしている」と述べた。
もう一つは、ロレアルが設立し支援するAI搭載型マルチブランド・マーケットプレイスのスタートアップ「ノリ(Noli )」だ。名前の由来は、「No one like I(私のような人はいない)」。ロレアルは同マーケットプレイスについて、「消費者を溢れる情報から遮断するAI美容マッチメーカーとしての役割を果たす。100万件以上の肌データと数千件の製品処方分析に基づく強力なAI肌診断機能を用い、ユーザーの美容プロフィールを解読して最適な製品を提案し自宅に届ける」と説明する。
さらに最新の取り組みとして、ロレアルはエヌビディアとアクセンチュア(ACCENTURE)と共同で、“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用した“AIリファイナリー(AI Refinery)”を開発した。これはマイクロソフト アジュール(Microsoft Azure)上で利用できる。“AIリファイナリー”は、AIが個々のニーズに応じた製品を選定し、科学的な根拠に基づく製品を推奨する。ロレアルは同プラットフォームを「“ノリ”にとって急速に変化するAI環境と消費者の期待に対応しながら、迅速な実験と責任あるAIの開発や展開を可能にするもの」だとして、「消費者にとっての美容における発見や購買体験を大きく変革することを目指す」と述べた。
PROFILE:1985年生まれ、東京都出身。文化ファッション大学院大学修了後、2010年三宅デザイン事務所入社。13年に「イッセイミヤケ メン」のデザイナーに就任し、6年にわたりチームを率いる。20年同社を退社後、CFCLを設立。21年、第39回毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞及びFASHION PRIZE OF TOKYO 2022を受賞。2022年よりパリ・ファッションウィークに参加。2024年、Vogue Business 100 Innovators: Sustainability thought leaders の1人に選出された。
「ウールリッチ」は、1830年に米ペンシルバニアで創業。1980年代からは、伊アパレル会社WPラヴォリ・イン・コルソ(WP LAVORI IN CORSO以下、WP)が欧州とアジアにおけるライセンスを保有し、2015年にウールリッチ ヨーロッパ(WOOLRICH EUROPE)を設立。16年に米国事業と合併し、ウールリッチ インターナショナルとなった。17年、ゴールドウインが少数株式を取得し、持分法適用関連会社化。18年にはWPが持分を全て売却し、ルクセンブルクの投資会社L-GAMがその大半を取得したほか、ゴールドウインも持分を増やしている。24年12月には、中国のアパレル会社バオシーニアオ・ホールディング(BAOXINIAO HOLDING)が「ウールリッチ」の欧州以外の地域におけるIP(知的財産)を取得した。なお、欧州におけるIPは引き続きL-GAMが保有し、事業運営も継続する。
ゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と、スノーピークの「スノーピーク(SNOW PEAK)」は9月6、7日、北海道・知床で、大自然の中でのアウトドアアクティビティーや現地の食などを楽しむイベント「シレトコ アドベンチャー フェスティバル 2025(SHIRETOKO Adventure Festival 2025)」を開催する。知床の国立公園指定60周年を記念して、昨年9月14、15日に行なったイベントに続く2回目。今年は知床の世界自然遺産登録20周年にあたり、「次の世代へ、つなぐ」をテーマに掲げる。
ゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と、スノーピークの「スノーピーク(SNOW PEAK)」は9月6、7日、北海道・知床で、大自然の中でのアウトドアアクティビティーや現地の食などを楽しむイベント「シレトコ アドベンチャー フェスティバル 2025(SHIRETOKO Adventure Festival 2025)」を開催する。知床の国立公園指定60周年を記念して、昨年9月14、15日に行なったイベントに続く2回目。今年は知床の世界自然遺産登録20周年にあたり、「次の世代へ、つなぐ」をテーマに掲げる。
石倉:だからこそ、われわれが注力しているのが、スタートアップと大企業との橋渡し。たとえばテンシャルとANAとの連携、 GREEN SPOONとファミリーマートとの連携、繊維素材を開発するamphicoと繊維商社との連携など、大企業が持つアセットとスタートアップの情熱と勢いを接続することで、価値創出の幅を一気に広げることできる。
石倉:だからこそ、われわれが注力しているのが、スタートアップと大企業との橋渡し。たとえばテンシャルとANAとの連携、 GREEN SPOONとファミリーマートとの連携、繊維素材を開発するamphicoと繊維商社との連携など、大企業が持つアセットとスタートアップの情熱と勢いを接続することで、価値創出の幅を一気に広げることできる。
GCC諸国のZ世代の間ではKビューティの浸透が進んでおり、シャルーブ・グループの調査では「ビューティ オブ ジョソン(BEAUTY OF JOSEON)」「ミクスン(MIXSOON)」「ラネージュ(LANEIGE)」の3ブランドがZ世代の人気ブランドトップ10にランクインしているという。「これらの製品に対する認知度は非常に高く、購買意欲にもつながっている。GCCはアジアビューティにとって非常に有望な市場だ」と展望を語った。
「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」などを擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)の2025年3月期決算は、売上高が前期比4.1%減の95億469万ドル(約1兆3591億円)、営業損益は前年の1億4393万ドル(約205億円)の赤字から3億377万ドル(約434億円)の黒字に、純損失は9億6888万ドル(約1385億円)から1億8971万ドル(約271億円)に縮小した。
「イプサ」は1986年に誕生。スキンケア、メイクアップ、バランスケアをそろえ、日本含むアジアの5つの国と地域で展開している。小田淳社長は「『イプサ』は現在、転換期にある」とした上で、「今は誰もが揺らぎやすい時代。1人1人の個性が輝き続ける今を共に作るというミッションのもと、肌だけでなく心にも寄り添う“Fullness of skin and mind”を実現するブランドを目指す」と、今夏からブランドマーケティングを刷新する方針を示した。
東レと産地企業が互いに有機的な連携を目指して設立した「東レ合繊クラスター」は、昨年で20周年を迎えた。直近では北陸の産地企業を中心に83社が加盟しており、「人材育成」「マーケティング」「技術・素材開発」などの部会ごとに分かれ、「ほぼ毎週のように何らかの会合が実施されている」(事務局を務める東レの石毛正幸北陸支店長)ほど精力的に活動している。年に1度の総合展の開催のほか、さまざまな展示会への会員同士による出展や「合繊クラスター」発のテキスタイル開発、さらには産地に共通した経営課題に産官学で取り組むハブのような役割を果たすようにもなりつつある。「クラスター」はもともと米国の経営学者マイケル・E・ポーター(Michael E. Porter)が提唱したコンセプトだ。石川、福井、富山にまたがる北陸は歴史的に糸や織物、ニット、染色加工、およびその周辺の撚糸や縫製などの企業群が集積していた。「東レ合繊クラスター」の発足で、それまで「系列」と呼ばれ大手素材メーカーごとに連なっていた北陸の企業群を、有機的に結びつけ、産地企業の自主・自立を促すことになった。
東レと産地企業が互いに有機的な連携を目指して設立した「東レ合繊クラスター」は、昨年で20周年を迎えた。直近では北陸の産地企業を中心に83社が加盟しており、「人材育成」「マーケティング」「技術・素材開発」などの部会ごとに分かれ、「ほぼ毎週のように何らかの会合が実施されている」(事務局を務める東レの石毛正幸北陸支店長)ほど精力的に活動している。年に1度の総合展の開催のほか、さまざまな展示会への会員同士による出展や「合繊クラスター」発のテキスタイル開発、さらには産地に共通した経営課題に産官学で取り組むハブのような役割を果たすようにもなりつつある。「クラスター」はもともと米国の経営学者マイケル・E・ポーター(Michael E. Porter)が提唱したコンセプトだ。石川、福井、富山にまたがる北陸は歴史的に糸や織物、ニット、染色加工、およびその周辺の撚糸や縫製などの企業群が集積していた。「東レ合繊クラスター」の発足で、それまで「系列」と呼ばれ大手素材メーカーごとに連なっていた北陸の企業群を、有機的に結びつけ、産地企業の自主・自立を促すことになった。
米アマゾン(AMAZON)がビューティ市場で存在感をさらに強めている。米国内だけで月間1億人超がビューティカテゴリーで買い物をしており、その影響力は拡大の一途をたどる。米「WWD」が毎年開催している「ビューティCEOサミット」に、アマゾンのメリス・デル・レイ(Melis del Rey)=ヘルス&ビューティ担当ゼネラルマネージャーが登壇。同社の構想について語った。
美容と健康を包括する
ショッピング体験を構築
デル・レイ=ゼネラルマネージャーは、「アマゾンが目指すのは、革新的かつアクセシブルな“ヘルス・デスティネーション”の実現だ。ビューティ領域とヘルスケア領域を包括的に捉えたショッピング体験の構築が進んでいる」という。その一例として、新しいスキンケアプログラム「スキンケア プラス(Skin Care Plus)」を挙げた。同プログラムは皮膚科医が推奨するスキンケア商品を迅速に、かつ必要に応じて処方や医療につなげられる設計になっているという。「『スキンケア プラス』は信頼できるワンストップ・ショッピングの場であり、今後さらに拡張していく予定だ」。
米アマゾン(AMAZON)がビューティ市場で存在感をさらに強めている。米国内だけで月間1億人超がビューティカテゴリーで買い物をしており、その影響力は拡大の一途をたどる。米「WWD」が毎年開催している「ビューティCEOサミット」に、アマゾンのメリス・デル・レイ(Melis del Rey)=ヘルス&ビューティ担当ゼネラルマネージャーが登壇。同社の構想について語った。
美容と健康を包括する
ショッピング体験を構築
デル・レイ=ゼネラルマネージャーは、「アマゾンが目指すのは、革新的かつアクセシブルな“ヘルス・デスティネーション”の実現だ。ビューティ領域とヘルスケア領域を包括的に捉えたショッピング体験の構築が進んでいる」という。その一例として、新しいスキンケアプログラム「スキンケア プラス(Skin Care Plus)」を挙げた。同プログラムは皮膚科医が推奨するスキンケア商品を迅速に、かつ必要に応じて処方や医療につなげられる設計になっているという。「『スキンケア プラス』は信頼できるワンストップ・ショッピングの場であり、今後さらに拡張していく予定だ」。
(左)本橋涼介/ヘッドリポーター:新卒のころ御殿場でボーナスを使い果たし、当時の彼女から「デートにはお金を使ってくれないクセに」と言われ気まずいムードに。その後、関係はアウトレット(出口)を迎えた (右)伊藤花笑/編集部記者:アウトレットモールは大好きだが、車の運転が大の苦手。特に、長島に向かう堤防の道は肩がガチガチに上がる。行きたいときは、家族や親友をその気にさせるところから始まる ILLUSTRATION : UCA