「ディースクエアード」とスタッフインターナショナル、法的対立を解消

「ディースクエアード(DSQUARED2)」と同ブランドの生産および流通を担うスタッフインターナショナル(STAFF INTERNATIONAL)が契約を巡って争っていた件について、両社は法的対立が解決に至ったことを発表した。2027年のライセンス契約満了時まで、スタッフインターナショナルは「ディースクエアード(DSQUARED2)」の生産及び流通を継続する。また、両社はOTBグループ傘下の「ブレイブ キッド(BRAVE KID)」が手がける子供服コレクションについても、30年まで協業を継続することで合意した。

スタッフインターナショナルは、「ディーゼル(DIESEL)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR & ROLF)などを傘下に持つOTBの製造部門であり、「ディースクエアード」のウィメンズコレクションの生産や流通を手掛けている。

「ディースクエアード」の創業デザイナーであるディーン・ケイティン(Dean Caten)とダン・ケイティン(Dan Caten)兄弟は、27年に満了予定のライセンス契約を前倒しで終了させる意向を示していた。この際、ケイティン兄弟は、「契約違反があった」とスタッフインターナショナル側を非難したが、同社はこれを否定していた。「ディースクエアード」がライセンス契約終了の意向を示した後、スタッフインターナショナルはミラノの裁判所に対して訴訟を提起。「27年までのライセンス契約を完全に履行する意志がある」ことを明言し、「契約関係の早期終了は一切認められず、その法的根拠も存在しない」と主張していた。

和解後の両社の共同声明では、「今回の措置は、両グループ間の歴史的な協業およびブランド成功を強化するための、共有された未来志向のビジョンを反映したものだ」と述べている。また、「透明性と相乗効果に基づいたアプローチを採用することで、ノウハウ・技術・流通資源の積極的な共有を促進し、コレクションの進化と成長を牽引する。さらに、安定した協業体制を維持しつつ、内製化に向けた『ディースクエアード』の変革を支援する。この変革は、透明性・敬意・相互信頼に基づいた構造的な引継ぎプランの下、共同で運営される」と説明している。

両社は初めて2000年に契約を締結し、10年には10年更新のライセンス契約を締結。この契約は27年まで延長されていた。

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米国フレグランス財団、アワード2025を開催 ラルフ・ローレンが殿堂入り

米フレグランス財団(FRAGRANCE FOUNDATION)はこのほど、ニューヨークのリンカーン・センターで「フレグランス・ファンデーション・アワード2025」の授賞式を開催した。フレグランスは今、ビューティ業界で最も注目されるカテゴリーの一つとなっている。同財団のジェリー・ヴィットリア(Jerry Vittoria)会長は授賞式で、「これは、米国のフレグランス市場が驚異的な成長を遂げていることによるものだ」と述べた。リンダ・レヴィ(Linda Levy)代表も、「24年はフレグランスにとって驚くべき年だった。新製品の発売や新ブランドの数が過去最多を記録した。非常に喜ばしいことは、フレグランスに初めて触れる若い世代がフレグランス業界の成長を後押ししていることだ」と続けた。

ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)には、ファッションデザイナーのラルフ・ローレン(Ralph Lauren)が選出された。授賞式には「ラルフ ローレン」のフレグランスライセンスを持つロレアル(L’OREAL)の面々が多数出席し、その栄誉は息子であるデビッド・ローレン(David Lauren)が受け取った。「ここで話すのは非常に感動的だ。なぜなら、ここには人生を懸けて素晴らしいフレグランスブランドを築いてきた人々がいるからだ。父が表彰されるのを見るということは、彼が人生で物語を語ることに成功したことを知るということだ。それは決してフレグランスやネクタイ、ドレスに関することではなかった」とコメントした。

ライフタイム・アチーブメント・パフューマー(功労賞)は、香料メーカー大手ジボダン(GIVAUDAN)のマスターパフューマーであるダニエラ・アンドリエール(Daniela Andrier)が受賞した。アンドリエールはそのキャリアの中で、歴史に残る数々の名香を生み出してきた。アンドリエール=マスターパフューマーは、10代の頃に愛用していた香りを嗅いだ時を振り返って、「突然、30歳若返ったような感覚だった。場所、人々、そして服まで、世界が記憶の中に蘇ってきた。この世界は美しく、私たちもその一部だ」と語った。

米ロレアルのラムジー・バーンズ(Ramzy Burns)=ランコム ゼネラル マネージャーは、長年のアンバサダーであるジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)を起用した最新のキャンペーンで、メディア・キャンペーン・オブ・ザ・イヤーを受賞した。「(受賞した製品の)“ラヴィエベル(La Vie est Belle)”は、幸せと美しい人生を表している。それは、自分にとって幸せは何かという、より個人的なものだ。我々はこのことがが現在のフレグランス業界で起きていることと非常に関係があるということを知っていた」と述べた。

米ロレアルで 40 年間にわたるキャリアで要職を歴任し、最近引退したキャロル・ハミルトン(Carol Hamilton)氏は、「この業界の進化を理解するため必死に勉強している。 今夜、受賞しなかった大物たちもいたが、新しい人材が世界は変化しているということをフレグランス業界に訴えていた。それが、今日のこの業界の素晴らしいところだ」と述べた。同社のシルビア・ガルフォ(Silvia Galfo)=リュクス事業本部プレジデントは、「若年層の間でコレクション行為が広まっているのは、それがステータスシンボルと見なされているか、知性の象徴だと考えているからだ。フレグランスをコレクションすることは、彼らをより大きなコミュニティーの一員だと感じさせるのだ」と付け加えた。

フレグランス・ファンデーション・アワード2025 受賞一覧

【ライフタイム・アチーブメント・パフューマー(功労賞)】

ダニエラ・アンドリエ(Daniela Andrier)/ジボダン マスター調香師

【ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)】

ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)

【フレグランス・オブ・ザ・イヤー】

■ウィメンズ・ラグジュアリー
「キリアン パリ(KILIAN PARIS)」“サンキッスド ゴッデス(Sunkissed Goddess)”

■ウィメンズ・プレステージ
「カヤリ(KAYARI)」“バニラ キャンディ ロックシュガーVanilla Candy Rock Sugar”

■メンズ・ラグジュアリー
「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」“ボア パシフィーク(Bois Pacifique)”

■メンズ・プレステージ
「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」“ポロ 67 オー ド トワレ(Polo 67 EDT)”

■ユニバーサル・ラグジュアリー
「バイレード(BYREDO)」“デザート ドーン(Desert Dawn)”

■ユニバーサル・プレステージ
「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」“レプリカ アフタヌーン デライト(Replica Afternoon Delight)”

■ウルトラ・ラグジュアリー
「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」“ブラック ラッカー(Black Lacquer)”

■ポピュラー
「バケーション(VACATION®︎)」“アフター サン(After Sun)”

【フレグランス・ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)】

「ラバンヌ(RABANNE)」“ワン ミリオン オー ド トワレ(1 Million EAU DE TOILETE)”

【コンシューマー・チョイス(一般投票)】

■プレステージ
「バーバリー(BURBERRY)」“ハー インテンス(Her Intense)”

■ポピュラー
「バス&ボディ ワークス(BATH & BODY WORKS)」“プラチナム(Platinum)

【メディア・キャンペーン・オブ・ザ・イヤー】

「ランコム(LANCOME)」“ラヴィエベル レリクシール(La Vie est Belle L’elixir)”

【キャンドル & ホーム コレクション・オブ・ザ・イヤー】

「ネスト ニューヨーク(NEST NEW YORK)」“サンリット ユズ & ネロリ ウェルネス コレクション(Sunlit Yuzu & Neroli Wellness Collection)”

【パフューム・エクストラオーディネール・オブ・ザ・イヤー】

「バルマン(BALMAIN)」“エベーヌ(Ebene)”

【イノベイティブ・フレグランス・プロダクト・オブ・ザ・イヤー】

「ディーエス&ダーガ(D.S. & DURGA)」“マーダー ミステリー セット(Murder Mystery Set)”

【インディー・フレグランス・オブ・ザ・イヤー】

「ヴェロニク ガバイ(VERONIQUE GABAI)」“デリス デ ボワ(Delices des Bois)”

【パッケージング・オブ・ザ・イヤー】

■ウルトラ・ラグジュアリー/ラグジュアリー
「ディプティック(DIPTYQUE)」“フルールドゥポー ホリデイ エディション(Fleur De Peau Holiday Edition)”

■プレステージ/ポピュラー
「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」“デイジー ワイルド(Daisy Wild)”

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人魚、ヤシの木など夏を彩るモチーフが多数登場 米「WWD」から注目水着をピックアップ!

日差しが一気に強まり、いよいよ水着の季節が近づいてきた。米「WWD」では、ロサンゼルス発ブランドをはじめ、太陽が燦々と降り注ぐビーチにぴったりのスイムウエアを多数紹介している。ここでは、鮮やかなフローラルプリントやジューシーなフルーツをあしらったウエア、1990年代風のハイレグカット、マーメイド気分を味わえるビキニなど、注目のアイテムを厳選。更なる猛暑が予想される今夏こそ、開放的で大胆なビーチスタイルに挑戦してみては。

2025年発売水着をチェック!

「ストーニー クレーバー レーン」× 「ローラー ラビット」

 

ニューヨークのライフスタイルブランド「ストーニー クレーバー レーン(STONEY CLOVER LANE)」 は、インド発のファブリックブランド「ローラー ラビット(ROLLER RABBIT)」とコラボレーションした水着を発売。ヤシの木とハートのモチーフをレインボーカラーでプリントした。

「エルスペース」×「アロハコレクション」

 

ロサンゼルスを拠点とする水着ブランドの「エルスペース(LSPACE)」は、ウオータープルーフのバッグなどを取り扱う「アロハコレクション(ALOHA COLLECTION)」とコラボ。大胆なフローラル柄をあしらった水着をトラベルアクセサリーとともに販売している。

「レスリー・アモン」×コイバード

 

水着やアパレルを展開する「レスリーアモン(LESLIE AMON)」は、ロンドンにあるセレクトショップのコイバード(Koibird)とコラボし、バナナやマルガリータにインスアピアされたコレクションを発表。フルーツをあしらったクロシェット編みのビーチウエアなどが登場した。

「スキムス」

キム・カーダシアン(Kim Kardashian)の補正下着ブランド「スキムス(SKIMS)」からは4ウエイ仕様のビキニが登場。バンドゥ、クロップトップ、チューブトップ、タンクトップと4スタイルに丈の長さを変えて使用可能だ。水着としてだけでなく、ライトウオッシュジーンズやカットオフパンツに合わせてスタイリングを楽しむこともできる。

「オーブリー・スウィムス」

 

ロサンゼルスの水着ブランド「オーブリー・スウィムス(AUBERY SWIMS)」がコラボしたのは、ウエスト・ハリウッドにあるヨガスタジオ、シルバースプリングス(Silver Springs)だ。フランスの画家、アンリ・マティス(Henri Matisse)に着想を得たデザインで、90年代風のハイレグカットのスタイルを採用。リサイクルマイクロファイバー製の柔らかい素材を使用し、青いビーズをあしらった鮮やかなオレンジのビキニを制作した。

「カップシー」

 

サンタモニカのビーチから誕生した水着ブランド「カップシー(CUPSHE)」からは、恋愛リアリティショー「バチェラー」シーズン28に出演し、優勝したケルシー・アンダーソン(Kelsey Anderson)とコラボした、“夏のポストカード”がテーマのコレクションを発売。ロマンスとエレガンスを強調し、どんな人でも自信を持てるようなさまざまなシルエットの水着をそろえる。

「エルスペース」×「レイルズ」

 

「エルスペース」と、ロサンゼルスとヨーロッパのスタイルを融合させたワードローブを提案する「レイルズ(RAILS)」のコラボ水着は、地中海とカルフォルニアのビーチにインスピレーションを得た。スパイラル状の装飾を加えたビキニや、ステッチを施したボディースーツタイプなどをラインアップした。

「ビタミンA」

 

エコフレンドリーを意識するカルフォルニアの水着ブランド「ビタミンA(VITAMIN A)」は、大型スーパーマーケットのターゲット(TARGET)限定のコレクションを発売した。太陽や海をイメージした温かい色合いに、サンゴや海藻、シーグラス、ラグーンのプリントを施している。

「エルスペース」

 

「エルスペース」は、人魚にインスパイアされたコレクションも販売している。カップが貝殻のデザインになったビキニや小さな貝殻のアップリケをあしらったスイムスーツなど、海や人魚のモチーフを散りばめた。

水着一覧

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人魚、ヤシの木など夏を彩るモチーフが多数登場 米「WWD」から注目水着をピックアップ!

日差しが一気に強まり、いよいよ水着の季節が近づいてきた。米「WWD」では、ロサンゼルス発ブランドをはじめ、太陽が燦々と降り注ぐビーチにぴったりのスイムウエアを多数紹介している。ここでは、鮮やかなフローラルプリントやジューシーなフルーツをあしらったウエア、1990年代風のハイレグカット、マーメイド気分を味わえるビキニなど、注目のアイテムを厳選。更なる猛暑が予想される今夏こそ、開放的で大胆なビーチスタイルに挑戦してみては。

2025年発売水着をチェック!

「ストーニー クレーバー レーン」× 「ローラー ラビット」

 

ニューヨークのライフスタイルブランド「ストーニー クレーバー レーン(STONEY CLOVER LANE)」 は、インド発のファブリックブランド「ローラー ラビット(ROLLER RABBIT)」とコラボレーションした水着を発売。ヤシの木とハートのモチーフをレインボーカラーでプリントした。

「エルスペース」×「アロハコレクション」

 

ロサンゼルスを拠点とする水着ブランドの「エルスペース(LSPACE)」は、ウオータープルーフのバッグなどを取り扱う「アロハコレクション(ALOHA COLLECTION)」とコラボ。大胆なフローラル柄をあしらった水着をトラベルアクセサリーとともに販売している。

「レスリー・アモン」×コイバード

 

水着やアパレルを展開する「レスリーアモン(LESLIE AMON)」は、ロンドンにあるセレクトショップのコイバード(Koibird)とコラボし、バナナやマルガリータにインスアピアされたコレクションを発表。フルーツをあしらったクロシェット編みのビーチウエアなどが登場した。

「スキムス」

キム・カーダシアン(Kim Kardashian)の補正下着ブランド「スキムス(SKIMS)」からは4ウエイ仕様のビキニが登場。バンドゥ、クロップトップ、チューブトップ、タンクトップと4スタイルに丈の長さを変えて使用可能だ。水着としてだけでなく、ライトウオッシュジーンズやカットオフパンツに合わせてスタイリングを楽しむこともできる。

「オーブリー・スウィムス」

 

ロサンゼルスの水着ブランド「オーブリー・スウィムス(AUBERY SWIMS)」がコラボしたのは、ウエスト・ハリウッドにあるヨガスタジオ、シルバースプリングス(Silver Springs)だ。フランスの画家、アンリ・マティス(Henri Matisse)に着想を得たデザインで、90年代風のハイレグカットのスタイルを採用。リサイクルマイクロファイバー製の柔らかい素材を使用し、青いビーズをあしらった鮮やかなオレンジのビキニを制作した。

「カップシー」

 

サンタモニカのビーチから誕生した水着ブランド「カップシー(CUPSHE)」からは、恋愛リアリティショー「バチェラー」シーズン28に出演し、優勝したケルシー・アンダーソン(Kelsey Anderson)とコラボした、“夏のポストカード”がテーマのコレクションを発売。ロマンスとエレガンスを強調し、どんな人でも自信を持てるようなさまざまなシルエットの水着をそろえる。

「エルスペース」×「レイルズ」

 

「エルスペース」と、ロサンゼルスとヨーロッパのスタイルを融合させたワードローブを提案する「レイルズ(RAILS)」のコラボ水着は、地中海とカルフォルニアのビーチにインスピレーションを得た。スパイラル状の装飾を加えたビキニや、ステッチを施したボディースーツタイプなどをラインアップした。

「ビタミンA」

 

エコフレンドリーを意識するカルフォルニアの水着ブランド「ビタミンA(VITAMIN A)」は、大型スーパーマーケットのターゲット(TARGET)限定のコレクションを発売した。太陽や海をイメージした温かい色合いに、サンゴや海藻、シーグラス、ラグーンのプリントを施している。

「エルスペース」

 

「エルスペース」は、人魚にインスパイアされたコレクションも販売している。カップが貝殻のデザインになったビキニや小さな貝殻のアップリケをあしらったスイムスーツなど、海や人魚のモチーフを散りばめた。

水着一覧

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「“デュープ(模倣品)文化”が詐欺経済の成長要因」 真贋鑑定ビジネスのエントルピーが模倣品リポートを発表


同社のAI技術による鑑定では、過去1年間で91.6%が真正品、8.4%が鑑定不能と判定された。同社の調査によると、偽造被害が大きかったブランドの上位は「ルイ ヴィトン(LOUIS VUITTN)」「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」「シャネル(CHANEL)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」で、とりわけ、「グッチ」の偽造バッグは1219万ドル(約17億円)相当、「シャネル」に関しては5億4740万ドル(約788億円)相当の偽造品が検出された。

エントルピーは、“デュープ(模倣品)文化”が詐欺経済の成長要因になっていると指摘する。24年には、TikTok上の「#dupe」ハッシュタグが63億回再生されており、「デュープ探し」が模倣品を正当化し、模倣行為そのものを創造的なものとする風潮が生まれているという。同社の最高経営責任者は、「これは一種の反抗だ」と語る。「消費者は『この価格では買えない。この経済では無理。でも、欲しいものは欲しい』というメッセージを発している」。

さらに、同社は象徴的なできごととして、ウォルマート(WALMART)が販売した30ドル(約4320円)の“バーキン風バッグ“を挙げ、「ウォルマート製の“バーキン”がSNSで話題になったことで、『本物と偽物』『高級と模倣』の境界が一気に崩れた」と言及。「大手小売業者ですら模倣品を売っているのではないかという疑念が高まり、消費者の信頼は大きく揺らいでいる」と述べた。

エントルピーは、“デュープ品”と“偽造品”の法的区分が曖昧であることが、法的措置の難しさにつながっていると指摘する。さらに、偽造の背後にあるオペレーションは、ますます組織的・取引的かつ大規模化しており、チャットボットを利用した偽造取引も増加しているという。

模倣品の問題は販売だけにとどまらず、「返品詐欺」という形でも被害が広がっている。よくある手口は、購入した正規品の代わりに模倣品を返品するというもの。米国の小売業界における返品詐欺の被害額は24年に1030億ドル(約1兆4800億円)に達し、全返品の15%以上を占めた。

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「“デュープ(模倣品)文化”が詐欺経済の成長要因」 真贋鑑定ビジネスのエントルピーが模倣品リポートを発表


同社のAI技術による鑑定では、過去1年間で91.6%が真正品、8.4%が鑑定不能と判定された。同社の調査によると、偽造被害が大きかったブランドの上位は「ルイ ヴィトン(LOUIS VUITTN)」「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」「シャネル(CHANEL)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」で、とりわけ、「グッチ」の偽造バッグは1219万ドル(約17億円)相当、「シャネル」に関しては5億4740万ドル(約788億円)相当の偽造品が検出された。

エントルピーは、“デュープ(模倣品)文化”が詐欺経済の成長要因になっていると指摘する。24年には、TikTok上の「#dupe」ハッシュタグが63億回再生されており、「デュープ探し」が模倣品を正当化し、模倣行為そのものを創造的なものとする風潮が生まれているという。同社の最高経営責任者は、「これは一種の反抗だ」と語る。「消費者は『この価格では買えない。この経済では無理。でも、欲しいものは欲しい』というメッセージを発している」。

さらに、同社は象徴的なできごととして、ウォルマート(WALMART)が販売した30ドル(約4320円)の“バーキン風バッグ“を挙げ、「ウォルマート製の“バーキン”がSNSで話題になったことで、『本物と偽物』『高級と模倣』の境界が一気に崩れた」と言及。「大手小売業者ですら模倣品を売っているのではないかという疑念が高まり、消費者の信頼は大きく揺らいでいる」と述べた。

エントルピーは、“デュープ品”と“偽造品”の法的区分が曖昧であることが、法的措置の難しさにつながっていると指摘する。さらに、偽造の背後にあるオペレーションは、ますます組織的・取引的かつ大規模化しており、チャットボットを利用した偽造取引も増加しているという。

模倣品の問題は販売だけにとどまらず、「返品詐欺」という形でも被害が広がっている。よくある手口は、購入した正規品の代わりに模倣品を返品するというもの。米国の小売業界における返品詐欺の被害額は24年に1030億ドル(約1兆4800億円)に達し、全返品の15%以上を占めた。

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「マルニ」新デザイナーの有力候補に新鋭エレン・ホダコヴァ・ラーソンが浮上 LVMHプライズのグランプリ受賞者

OTBが擁する「マルニ(MARNI)」の新たなクリエイティブ・ディレクターの有力候補として、スウェーデン・ストックホルムを拠点とする「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のエレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)創業デザイナーの名前が挙がっているようだ。複数の海外メディアが情報筋の話として報じた。本件に関し、OTBからのコメントは得られなかった。

なお、同ブランドを2016年11月から率いていたフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)前クリエイティブ・ディレクターは、6月18日に退任を発表している。

エレン・ホダコヴァ・ラーソンの経歴は?

ラーソンは、「ホダコヴァ」を21年に立ち上げた。24年には、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のグランプリを受賞。同氏は「世界初の完全にサステナブルなファッションブランド」を目指しているという。最近では、24年8月6日に開催された映画「ボーダーランズ(BORDERLANDS)」のイベントに主演俳優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)が「ホダコヴァ」による102本のアンティークスプーンを飾ったカスタムメイドのトップスを着用して登場し、大きな話題に。ブランシェットは、同年9月のトロント国際映画祭でも、スプーンをあしらった同ブランドのスーツを着用している。

OTBと「マルニ」について

OTBは、「マルニ」のほかに「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などを傘下に持つ。なお、「マルニ」は24年5月、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長の息子であるステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)を最高経営責任者に迎えている。

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「マルニ」新デザイナーの有力候補に新鋭エレン・ホダコヴァ・ラーソンが浮上 LVMHプライズのグランプリ受賞者

OTBが擁する「マルニ(MARNI)」の新たなクリエイティブ・ディレクターの有力候補として、スウェーデン・ストックホルムを拠点とする「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のエレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)創業デザイナーの名前が挙がっているようだ。複数の海外メディアが情報筋の話として報じた。本件に関し、OTBからのコメントは得られなかった。

なお、同ブランドを2016年11月から率いていたフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)前クリエイティブ・ディレクターは、6月18日に退任を発表している。

エレン・ホダコヴァ・ラーソンの経歴は?

ラーソンは、「ホダコヴァ」を21年に立ち上げた。24年には、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のグランプリを受賞。同氏は「世界初の完全にサステナブルなファッションブランド」を目指しているという。最近では、24年8月6日に開催された映画「ボーダーランズ(BORDERLANDS)」のイベントに主演俳優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)が「ホダコヴァ」による102本のアンティークスプーンを飾ったカスタムメイドのトップスを着用して登場し、大きな話題に。ブランシェットは、同年9月のトロント国際映画祭でも、スプーンをあしらった同ブランドのスーツを着用している。

OTBと「マルニ」について

OTBは、「マルニ」のほかに「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などを傘下に持つ。なお、「マルニ」は24年5月、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長の息子であるステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)を最高経営責任者に迎えている。

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SEVENTEENが「サカイ」とコラボした“ラブブ”が450万円で落札 

「サカイ(SACAI)」とボーイズグループSEVENTEEN(セブンティーン)のコラボレーションによる“ラブブ”フィギュア全14体が、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立したジュピター(JOOPITER)のオンラインオークションで落札された。手数料25%を除いた最終落札価格は、1万8750〜3万1250ドル(約270〜450万円)だった。

限定“ラブブ”は、中国発玩具メーカーのポップマート(POP MART)と「ハウトゥワーク(HOW2WORK)」が手掛けたグリーンエディションで、開封するまでどの個体が当たるかわからない“ブラインドボックス”形式で販売された。SEVENTEENのメンバー13人を象徴する13体は、「サカイ」と「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」のコラボによる特別デザインの衣装を着用し、もう1体のシークレットバージョンは、ウィリアムスが個人的に好む「サカイ」のアイテムにちなんだカラーだ。

 

また、ウィリアムスがプロデュースしたSEVENTEENの新曲「Bad Influence」のMVに登場する「サカイ」デザインによるジャケットと、メンバー11人のサイン入りTシャツも出品され、それぞれ4500ドル(約64万円)と9500ドル(約136万円)で落札された。

 

同プロジェクトは、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)のユース親善大使を務めるSEVENTEENと芸術教育および起業家精神親善大使を務めるウィリアムスがタッグを組み実現した。販売による純収益は、ユネスコに寄付される。

販売元の時価総額はケリングの2倍以上に

“ラブブ”は、香港を拠点とするアーティスト、カシン・ロン(Kasing Lung)が手掛ける「ザ・モンスターズ」シリーズに登場する人気急上昇中のキャラクターで、ウサギのような耳と不敵な笑みを浮かべたシニカルな表情が特徴だ。

販売元のポップマートの2024年の売上高は、106.9%増の130.4億人民元(約2608億円)だった。純利益は185.9%増の34億人民元(約680億円)で、国外からの売上高は375.2%増の50.7億人民元(約1014億円)となり、総売上高の38.9%を占めた。“ラブブ”と「ザ・モンスターズ」シリーズの売り上げは、前年比726.6%増で、同社の知的財産の中でトップの業績を上げた。

香港上場の同社の株価は過去1年で4倍以上に上昇し、現在の時価総額は3660億香港ドル(466億3000万ドル、約6兆7123億2000万円)を超え、ケリング(KERING)の2倍以上となっている。

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SEVENTEENが「サカイ」とコラボした“ラブブ”が450万円で落札 

「サカイ(SACAI)」とボーイズグループSEVENTEEN(セブンティーン)のコラボレーションによる“ラブブ”フィギュア全14体が、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立したジュピター(JOOPITER)のオンラインオークションで落札された。手数料25%を除いた最終落札価格は、1万8750〜3万1250ドル(約270〜450万円)だった。

限定“ラブブ”は、中国発玩具メーカーのポップマート(POP MART)と「ハウトゥワーク(HOW2WORK)」が手掛けたグリーンエディションで、開封するまでどの個体が当たるかわからない“ブラインドボックス”形式で販売された。SEVENTEENのメンバー13人を象徴する13体は、「サカイ」と「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」のコラボによる特別デザインの衣装を着用し、もう1体のシークレットバージョンは、ウィリアムスが個人的に好む「サカイ」のアイテムにちなんだカラーだ。

 

また、ウィリアムスがプロデュースしたSEVENTEENの新曲「Bad Influence」のMVに登場する「サカイ」デザインによるジャケットと、メンバー11人のサイン入りTシャツも出品され、それぞれ4500ドル(約64万円)と9500ドル(約136万円)で落札された。

 

同プロジェクトは、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)のユース親善大使を務めるSEVENTEENと芸術教育および起業家精神親善大使を務めるウィリアムスがタッグを組み実現した。販売による純収益は、ユネスコに寄付される。

販売元の時価総額はケリングの2倍以上に

“ラブブ”は、香港を拠点とするアーティスト、カシン・ロン(Kasing Lung)が手掛ける「ザ・モンスターズ」シリーズに登場する人気急上昇中のキャラクターで、ウサギのような耳と不敵な笑みを浮かべたシニカルな表情が特徴だ。

販売元のポップマートの2024年の売上高は、106.9%増の130.4億人民元(約2608億円)だった。純利益は185.9%増の34億人民元(約680億円)で、国外からの売上高は375.2%増の50.7億人民元(約1014億円)となり、総売上高の38.9%を占めた。“ラブブ”と「ザ・モンスターズ」シリーズの売り上げは、前年比726.6%増で、同社の知的財産の中でトップの業績を上げた。

香港上場の同社の株価は過去1年で4倍以上に上昇し、現在の時価総額は3660億香港ドル(466億3000万ドル、約6兆7123億2000万円)を超え、ケリング(KERING)の2倍以上となっている。

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「バイレード」のベン・ゴーラム=チーフ・クリエイティブ・オフィサーが退任へ

「バイレード(BYREDO)」のベン・ゴーラム(Ben Gorham)創業者兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーが、今月末で退任する。

スウェーデン・ストックホルム発のフレグランスブランド「バイレード」は、プロのバスケットボール選手だったゴーラム創業者が2006年に設立。ミニマリスティックなパッケージとシンプルながらもユニークな香りが人気で、ファッション業界の愛用者が多いことでも知られる。13年に、同じくフレグランスの「ディプティック(DYPTIQUE)」などを保有する投資会社マンザニータ・キャピタル(MANZANITA CAPITAL以下、マンザニータ)の傘下となり、近年はホームフレグランス、カラーコスメ、レザーグッズ、ジュエリー、アイウエア、スリープウェアとカテゴリーを拡大している。

ラグジュアリーファッション・フレグランス企業のプーチ(PUIG)が、22年にマンザニータ・キャピタルから「バイレード」の過半数株式を取得し、「バイレード」はプーチの傘下に入った。当時、「バイレード」の企業価値は10億ユーロ(約1640億円)を超えると報じられた。プーチによると、この買収条件の一部として、ゴーラム創業者が25年6月までチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めることで両者は合意していた。その後、プーチは24年5月にスペインの証券取引所に上場を果たし、それと並行して「バイレード」の株式100%を取得。プーチはその目的を、「バイレード」の可能性を多様な製品カテゴリーに拡張し、ラグジュアリーフレグランスやビューティ分野におけるプーチの地位を強固なものにするとしていた。

ゴーラム創業者は、「プーチのビューティとファッションにおけるノウハウは、ブランドの将来的な成長に不可欠であり、『バイレード』が複数のカテゴリーで潜在能力を発揮する助けになるだろう。20年におよぶ旅で成し遂げた成果を誇りに思い、『バイレード』の明るい未来に自信を持っている。『バイレード』には強いアイデンティティーがあり、新たな機会を追求する中でプーチにこのアイデンティティーを完全に委ねる」と述べた。

マーク・プーチ(Marc Puig)=プーチ会長兼最高経営責任者(CEO)は、「このような高いレベルの創業者と協業できたことは大きな栄誉だ。過去3年間にわたるベン・ゴーラムとのパートナーシップを誇りに思う。プーチは、ブランドの創業者から受け継いだ遺産を尊重している。ブランドのルーツと存在意義を大切にしながら、次の成長段階を育むことに実績がある。ベンは、『バイレード』においてユニークで特別な価値を創造する素晴らしい仕事をしてきた。私たちはそのアイデンティティーを守りつつ、未来の途方もない可能性を解き放つために尽力する」と述べた。

「バイレード」とプーチは、共にラグジュアリーにおけるデザインの役割に高い価値を置いている点で共通しておりマッチした。プーチはファッションとビューティの分野をまたいでブランドを擁し、「バイレード」は多彩なカテゴリーで製品を展開している。例えば「バイレード」は、20年にイギリス人メイクアップアーティストのイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)とコラボレーションした革新的なコレクション「ゴラム」を発表し、メイクアップシーンに衝撃を与えた。感情を喚起する非伝統的な色合い、クリーンなフォーミュラ、パッケージング、製品ラインアップ、イメージングなど、従来の枠組みを超えるデザインが注目を集めた。22年には、「シャネル(CHANEL)」のクリエイティブメイクアップ&カラーデザイナーを務めたイタリア・ナポリ出身のメイクアップアーティスト、ルチア・ピカ(Lucia Pica)をクリエイティブイメージ&メイクアップパートナーに迎えていた。

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“ジェリーシューズ”は今年も夏のトレンドに 「スキムス」の透明サンダルがTikTokで話題

「ザ・ロウ(THE ROW)」が復活させ、2024年のサマートレンドとして注目を集めた“ジェリーシューズ”が、今年も流行中だ。 キム・カーダシアンによる「スキムス(SKIMS)」のシューズが完売し、TikTokで盛り上がりを見せるなど、1980〜90年代からのリバイバルフットウエアは、25年夏のトレンドとしても存在感を示している。

「スキムス」のジェリーシューズは、通気孔のある“クレイ(Clay)”と呼ばれるヌードカラーが特徴で、価格は58ドル(約8500円)。公式オンラインストアでは現在売り切れている。

このトレンドについて、マリカ・アンドリュース(Malika Andrews)らセレブリティーのスタイリングを手掛けるレオン・グレイ(Leon Gray)は、「ジェリーシューズの復活の大きな要因は、ヘルシーで楽しいアクセントをファッションに与えるからだと思う。特に、ありったけの楽しいものを必要としている今の時代には!“ミレニアル世代のアイデンティティー”が再びクールなものになっていることと、『スキムス』による発売も相まって、TikTokで旋風を巻き起こし、ジェリーシューズの夏の定番アイテムとしての地位は確固たるものになった」と話した。また、「このトレンドで興味深いのは多様なブランドがジェリーシューズの個性をそれぞれに解釈し、遊び心溢れる本質をキープしながらも洗練されたデザインに仕上げていることだ。『ベロニカ・ビアード(VERONICA BEARD)』が最たる例で、ヒールタイプもフラットタイプも、あらゆるカラーで展開している」とコメントした。

実際、リバイバルトレンドに乗るのは「スキムス」だけではない。リアーナ(Rihanna) による“フェンティ×プーマ(FENTY×PUMA)”シリーズからは、ネオンカラーの”キャットクリートジェリーサンダル”、パリ発のシューズブランド「ノダレト(NODALETO)」からは、「メリッサ(MELISSA)」とコラボしたPVC素材のサンダルとバレエシューズが登場した。ビーチサンダルなどを取り扱う「ティキーズ(TKEES)」は、「Jクルー(J.CREW)」とコラボレーションしたカラフルなTストラップサンダルを発表した。

 

また、「クロエ(CHLOE)」や「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」が25年春夏コレクションで発表したように、ラグジュアリーブランドもジェリーシューズを発表。「スティーブマデン(STEVE MADDEN)」や「オールドネイビー(OLD NAVY)」のようなブランドは、より安価で類似のスタイルを展開している。

マリッサ・ガランテ・フランク(Marissa Galante Frank)=ブルーミングデールアクセサリー・ファッション・ビューティ・ディレクターは去年、25年春夏コレクションの最もホットなアクセサリーとして「クロエ」のシューズを挙げていた。フランクによると、「『クロエ』のジェリーシューズは、25年春夏ランウェイの若々しいスピリットを完璧に捉えた。シェミナ・カマリ(Chemena Kamali)のフェミニンでボヘミアン・ルックに合わせたスタイリングがとても新鮮で、同シーズンの2大テーマと完璧に合致していた」という。

TikTokでは、ジェリーシューズのノスタルジックな要素について活発な議論が交わされている。ビニル製のシューズを履いたことでまめができたり、蒸れたりしたネガティブな側面を思い出す人もいるようだ。

また、PVC素材の有毒性についての懸念も持ち出され、よりサステナブルな選択を模索するブランドも見られる。アパレルやハウスウエアを展開するブルックリン発の「ソルターハウス(SALTERHOUSE)」は、植物繊維から作るヘンププラスチックを使用したジェリーサンダルを制作するなどしている。

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“ジェリーシューズ”は今年も夏のトレンドに 「スキムス」の透明サンダルがTikTokで話題

「ザ・ロウ(THE ROW)」が復活させ、2024年のサマートレンドとして注目を集めた“ジェリーシューズ”が、今年も流行中だ。 キム・カーダシアンによる「スキムス(SKIMS)」のシューズが完売し、TikTokで盛り上がりを見せるなど、1980〜90年代からのリバイバルフットウエアは、25年夏のトレンドとしても存在感を示している。

「スキムス」のジェリーシューズは、通気孔のある“クレイ(Clay)”と呼ばれるヌードカラーが特徴で、価格は58ドル(約8500円)。公式オンラインストアでは現在売り切れている。

このトレンドについて、マリカ・アンドリュース(Malika Andrews)らセレブリティーのスタイリングを手掛けるレオン・グレイ(Leon Gray)は、「ジェリーシューズの復活の大きな要因は、ヘルシーで楽しいアクセントをファッションに与えるからだと思う。特に、ありったけの楽しいものを必要としている今の時代には!“ミレニアル世代のアイデンティティー”が再びクールなものになっていることと、『スキムス』による発売も相まって、TikTokで旋風を巻き起こし、ジェリーシューズの夏の定番アイテムとしての地位は確固たるものになった」と話した。また、「このトレンドで興味深いのは多様なブランドがジェリーシューズの個性をそれぞれに解釈し、遊び心溢れる本質をキープしながらも洗練されたデザインに仕上げていることだ。『ベロニカ・ビアード(VERONICA BEARD)』が最たる例で、ヒールタイプもフラットタイプも、あらゆるカラーで展開している」とコメントした。

実際、リバイバルトレンドに乗るのは「スキムス」だけではない。リアーナ(Rihanna) による“フェンティ×プーマ(FENTY×PUMA)”シリーズからは、ネオンカラーの”キャットクリートジェリーサンダル”、パリ発のシューズブランド「ノダレト(NODALETO)」からは、「メリッサ(MELISSA)」とコラボしたPVC素材のサンダルとバレエシューズが登場した。ビーチサンダルなどを取り扱う「ティキーズ(TKEES)」は、「Jクルー(J.CREW)」とコラボレーションしたカラフルなTストラップサンダルを発表した。

 

また、「クロエ(CHLOE)」や「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」が25年春夏コレクションで発表したように、ラグジュアリーブランドもジェリーシューズを発表。「スティーブマデン(STEVE MADDEN)」や「オールドネイビー(OLD NAVY)」のようなブランドは、より安価で類似のスタイルを展開している。

マリッサ・ガランテ・フランク(Marissa Galante Frank)=ブルーミングデールアクセサリー・ファッション・ビューティ・ディレクターは去年、25年春夏コレクションの最もホットなアクセサリーとして「クロエ」のシューズを挙げていた。フランクによると、「『クロエ』のジェリーシューズは、25年春夏ランウェイの若々しいスピリットを完璧に捉えた。シェミナ・カマリ(Chemena Kamali)のフェミニンでボヘミアン・ルックに合わせたスタイリングがとても新鮮で、同シーズンの2大テーマと完璧に合致していた」という。

TikTokでは、ジェリーシューズのノスタルジックな要素について活発な議論が交わされている。ビニル製のシューズを履いたことでまめができたり、蒸れたりしたネガティブな側面を思い出す人もいるようだ。

また、PVC素材の有毒性についての懸念も持ち出され、よりサステナブルな選択を模索するブランドも見られる。アパレルやハウスウエアを展開するブルックリン発の「ソルターハウス(SALTERHOUSE)」は、植物繊維から作るヘンププラスチックを使用したジェリーサンダルを制作するなどしている。

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米コティ、プレステージとマス部門を分割売却検討か 「グッチ」「バーバリー」など展開

複数の情報筋によれば、米化粧品大手コティ(COTY)はプレステージ部門とコンシューマービューティー部門を分割して売却することを検討しているようだ。交渉は初期段階にあるとされるが、同社の広報担当者は本件について「噂や憶測にはコメントしない」としている。

コティのプレステージ部門は、「グッチ ビューティ(GUCCI BEAUTY)」「バーバリー ビューティ(BURBERRY BEAUTY)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」などを傘下に持ち、多くのブランドがフレグランスを中心に展開するが、一部のブランドでカラーコスメやスキンケアも取り扱う。コンシューマービューティー部門は、メイクアップブランドの「カバーガール(COVERGIRL)」「リンメル(RIMMEL)」「マックスファクター(MAX FACTOR)」など、マス市場向けのブランドを擁する。

香水中心のプレステージ部門
売却先にインターパルファムの名も

関係者によると、同社はプレステージ部門に関してインターパルファム(INTERPARFUMS)と交渉中だというが、インターパルファムの関心は「バーバリー ビューティ」と「ヒューゴ ボス」だけにあると推測されている。ただし、2023年にコティが発売した香水“バーバリー ゴッデス”は同社史上最大規模の新製品であり、「ヒューゴ ボス」も昨年欧州で下半期の男性用フレグランス売り上げの2位に浮上した。そのため関係者は、完全買収ではなく戦略的提携や合併の形態を取る可能性があると指摘する。インターパルファムは過去にも、1993年から2013年末まで「バーバリー ビューティ」のライセンスを保有していた。既に再契約を申し出ているともいわれているが、インターパルファムの広報担当者は「機会があれば常に検討する」と述べるに留めた。

「グッチ」はライセンス終了で
ケリングに統合の可能性

一方で、プレステージ部門の要である「グッチ ビューティ」もコティとのライセンス契約期限が迫っている。しかし、業界内では「グッチ」の親会社であるケリング(KERING)の下以外では短命に終わる可能性が高いといわれている。ケリングは近年ビューティ部門の拡大を進めており、「グッチ ビューティ」のライセンス契約終了後は、自社に統合する計画だと長年噂されてきた。「グッチ ビューティ」のライセンス契約の有効期間は50年とされ、28年にその契約が切れるといわれている。コティのスー・ナビ(Sue Nabi)最高経営責任者(CEO)は、23年に行われた記者会見で、ライセンス更新に関する議論は今後少なくとも5年は行わないと示唆していた。

マスブランド部門は減収
買い手探しが難航か

業界筋によると、コティ売却に関する最大の障壁はマス向けブランドを扱うコンシューマー ビューティー部門の買い手を探せるかどうかにあるという。同社の25年2025年1〜3月期(第3四半期)の売上高は、前年同期比6%減の12億9910万ドル(約1870億円)で、コンシューマービューティー部門の売上高は同9%減の4億6970万ドル(約676億円)の減収だった。これは、マスビューティ市場全体の需要鈍化を反映している。別の情報筋は、コティがアジアでコンシューマー ビューティー部門の買い手を見つけることを希望していたが、アジア地域の景気減速と米国との関税摩擦の影響により、この可能性はますます低くなっているとの見方を示した。

さらに、コンシューマー ビューティ部門はいくつかの課題に直面している。マスブランド市場はD2Cブランドとの競争が激化しており、投資家はマスブランドをラグジュアリーブランドほど魅力的ではないとみている傾向がある。それでも、コンシューマー ビューティー部門がプライベートエクイティの関心対象になる可能性があると指摘する情報筋もいる。しかし、全ての関係者が独占禁止法上の問題をはじめとするさまざまな要因から、コティの事業全体を単一の企業に売却するのは不可能だと考えている。ある関係者は、「コンシューマー ビューティー部門の買い手が見つかれば、フレグランス事業(プレステージ部門)は明日でにも売却されるだろう」と述べた。

ウエラの保有株売却の計画進まず
スー・ナビCEO退任の噂も

コティはまた、保有するヘアケア大手ウエラカンパニー(WELLA COMPANY以下、ウエラ)の残りの株式の売却も試みている。投資会社IGFウェルス マネジメント(IGF WEALTH MANAGEMENT)への売却提案で合意寸前まで進んだものの、23年10月に最終的に破談となった。コティは25年までにウエラの株式を完全に売却すると計画していた。

一方、コティのナビCEOの任期に関する業界の憶測も高まっている。一部の情報筋は、同氏が今夏にも退任する可能性があると推測している。ナビCEOはロレアル(L’OREAL)に20年間在籍した後、ビーガンスキンケアブランド「オルヴェーダ(ORVEDA)」を設立。20年にピーター・ハーフ(Peter Harf)前CEOの後任としてコティのCEOに就任した。

売却の可能性が高まる理由
背景に株価の急落、提携失敗も

複数の要因が重なり、コティが売却される可能性が高まっている。まず、同社の株価は大幅に下落している。年初来、コティの株価は30.7%下落しており、9.9%上昇したロレアルや、2.4%下落したエスティ ローダー カンパニーズ(ESTTEE LAUDER COMPANIES)とは対照的だ。さらに、「グッチ」のライセンス問題も懸念材料だ。このライセンス契約の終了は、コティにとって大きな打撃となる可能性がある。

また、5月には第3四半期の売上収益が減収となる中、保有していたキム・カーダシアン(Kim Kardashian)のビューティブランド「スキンバイキム(SKKN BY KIM)」の少数株式20%を手放し、7110万ドル(約102億円)の損失を計上した。 コティは22年に2億ドル(約288億円)を投じてカーダシアンのコスメブランド「KKW ビューティ(KKW BEAUTY)」の株式20%を取得し、共同でスキンケアとカラーコスメのブランド「スキンバイキム」を立ち上げた。しかし、これらの取り組みは以前ほどの成功を収めていないようだ。その後、3月にカーダシアンは自身の補正下着とアパレルの会社であるスキムス(SKIMS)を通じてコティが保有する株式を買い戻し過半数株式を保有するに至った。

もう一つの要因は、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)がプロデュースする「カイリー・コスメティクス(KYLIE COSMETICS)」も期待通りに伸びていないといわれている点だ。コティは19年11月に、約6億ドル(約864億円)で同ブランドの過半数株式を取得していた。ただし、同ブランドは昨年、香水事業への参入で好調な成績を上げている。

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【スナップ】シェールや海外セレブも虜に 大バズり中の“ラブブ”コーデをチェック!

中国発玩具メーカー、ポップマートが生み出した“ラブブ”が世界中で人気急上昇中だ。香港を拠点とするアーティスト、カシン・ロン(Kasing Lung)が手掛ける「ザ・モンスターズ」シリーズに登場する同キャラクターは、 SNSを起爆剤に注目を集め、BLACKPINKリサ(Lisa)やリアーナ(Rihanna)、デュア・リパ(Dua Lipa)らのセレブリティーも虜にしている。最近の“バッグチャームじゃら付け”のトレンドに乗り、“ラブブ”チャームを取り入れたコーデも話題だ。

歌手のシェール(Cher)は13日(現地時間)、米ニューヨークで開催された「2025年トライベッカ映画祭」で映画「マイ・マム・ジェーン(原題)」のプレミアに、ブルーの“ラブブ”と一緒に出席。漫画のイラストが描かれたトップスにレザーのベスト、ワイドパンツを合わせたバイク乗り風のコーデに、“ラブブ”チャームをつけた黒のバッグを持って登場した。

“ぶさカワ”チャームを「ミュウミュウ」「エルメス」とミックス

 

今年3月のパリ・ファッション・ウイークや、5月の「第78回カンヌ国際映画祭」でも、多数のゲストが“ラブブ”を身につけたスタイリングを披露。「エルメス(HERMES)」のショーに出席したクリスティン・サン(Cristine Sun)は、ダークオレンジのレザーの“ケリー”バッグにダークブラウンの“ラブブ”を合わせた。

「カンヌ国際映画祭」では、バッグデザイナーのズフィ・アレクサンダー(Zufi Alexander)が、「ミュウミュウ(MIU MIU)」のストローバッグに“ラブブ”を3体、インフルエンサーのファリーナ・オポーク(Farina Opoku)が、「エルメス」のブラウンレザーの“ケリー”バッグにピンクの“ラブブ”をつけていた。

ファッショニスタたちの“ラブブ”スタイリング

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中国発玩具メーカー、ポップマートが生み出した“ラブブ”が世界中で人気急上昇中だ。香港を拠点とするアーティスト、カシン・ロン(Kasing Lung)が手掛ける「ザ・モンスターズ」シリーズに登場する同キャラクターは、 SNSを起爆剤に注目を集め、BLACKPINKリサ(Lisa)やリアーナ(Rihanna)、デュア・リパ(Dua Lipa)らのセレブリティーも虜にしている。最近の“バッグチャームじゃら付け”のトレンドに乗り、“ラブブ”チャームを取り入れたコーデも話題だ。

歌手のシェール(Cher)は13日(現地時間)、米ニューヨークで開催された「2025年トライベッカ映画祭」で映画「マイ・マム・ジェーン(原題)」のプレミアに、ブルーの“ラブブ”と一緒に出席。漫画のイラストが描かれたトップスにレザーのベスト、ワイドパンツを合わせたバイク乗り風のコーデに、“ラブブ”チャームをつけた黒のバッグを持って登場した。

“ぶさカワ”チャームを「ミュウミュウ」「エルメス」とミックス

 

今年3月のパリ・ファッション・ウイークや、5月の「第78回カンヌ国際映画祭」でも、多数のゲストが“ラブブ”を身につけたスタイリングを披露。「エルメス(HERMES)」のショーに出席したクリスティン・サン(Cristine Sun)は、ダークオレンジのレザーの“ケリー”バッグにダークブラウンの“ラブブ”を合わせた。

「カンヌ国際映画祭」では、バッグデザイナーのズフィ・アレクサンダー(Zufi Alexander)が、「ミュウミュウ(MIU MIU)」のストローバッグに“ラブブ”を3体、インフルエンサーのファリーナ・オポーク(Farina Opoku)が、「エルメス」のブラウンレザーの“ケリー”バッグにピンクの“ラブブ”をつけていた。

ファッショニスタたちの“ラブブ”スタイリング

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ケリング次期CEOにルノーのデメオCEO就任が決定 低迷続くラグジュアリーグループにもたらす「新たな視点」に期待

「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などを擁するケリング(KERING)は6月16日、次期最高経営責任者(CEO)に仏自動車メーカー、ルノー・グループ(RENAULT GROUP)のルカ・デメオ(Luca de Meo)CEOが就任することを認めた。自動車業界で約30年以上キャリアを積んできたデメオ次期CEOは、取締役会の最終承認を経て、9月15日付で着任予定。さまざまな逆風と「構造変化」に直面しているラグジュアリー業界に、新鮮なビジョンをもたらすことが期待される。

また、2005年から数々の変革に取り組み、絶頂期も困難期もファミリーが所有する同社を率いてきたフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOは、会長職に専念することになる。16日夕方に行われた電話会議でピノー会長兼CEOは、「彼は新たな視点をもたらしてくれるだろう」とコメントし、CEO交代を発表。そして、「会長としてグループの戦略的方向性に全面的に関与していくが、グループの優先事項、組織、重要な人事に関するCEOの権限に介入したり、それを妨害したりすることは一切ない」と話した。

今回の人事に関する声明の中で、ケリングは「フランソワ・アンリ・ピノーが主導したこの決定は、ケリングのガバナンスの進化における決定的な一歩であり、新たな発展段階に入ったグループのリーダーシップを強化するものだ」と説明。ピノー会長兼CEOは「私たちの相性が良いことは、ものの数分もしないうちに明らかだった」とし、デメオ次期CEOを「市場と成長に関するグローバルな視点を持ち、製品面への親和性とブランドを活性化させる才能を備えた開発者」と称賛した。

そんなデメオ次期CEOに求められるのは、主力ブランド「グッチ」の急激な減速や「サンローラン」と「マックイーン(McQUEEN)」の不安定な状況により、苦境に陥っているラグジュアリーグループの立て直しを指揮することだ。声明の中で、彼は「グループのブランド力と社員の専門性に触発され、熱意と自信を持ってこの新たなプロフェッショナルとしての挑戦に臨む。皆と共にケリングをラグジュアリー業界において引き続き必要不可欠な存在にしていくことができると確信している」と述べた。

なお、ケリングの株価は経営継承への期待から16日に11.8%急騰。複数の株式アナリストが好意的な反応を示した。

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テイラー&ケルシーがNHLスタンリー杯決勝を観戦 チームカラーでカップルコーデを披露

テイラー・スウィフト(Taylor Swift)とプロアメリカンフットボール選手で恋人のトラビス・ケルシー(Travid Kelce)は6月21日、米フロリダでスタンリー・カップ・ファイナル、パンサーズ対オイラーズの第4試合を観戦。ケルシーの所属するカンザスシティ・チーフスのカラーであり、パンサーズのユニホームの色合いを彷ふつとさせるコーデで登場した。

スウィフトは、お気に入りブランドである「エリア(AREA)」のニュートラルなベージュのトラックジャケットに同色のトラックショーツを合わせた。ハイウエストのショーツとジャケットにはクリスタルがあしらわれており、「プラダ(PRADA)」のベージュのアンクルヒールブーツと「シャネル(CHANEL)」の黒のバッグ、「デビアス(DE BEERS)」や「ティファニー(TIFFANY & CO.)」、「ウォーブ × ミシェル ウィ(WOVE × MICHELLE WI)」のジュエリーを合わせた。

 

メイクアップは、跳ね上げたブラックのアイラインに、彼女のシグネチャーである濃いレッドリップで仕上げ、パートナーの服装にマッチさせた。

ケルシーは、赤のスエットシャツ、ショーツ、ベースボールキャップでスポーティーにコーディネートした。

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リーナ・ネアー「シャネル」CEOが大英帝国勲章を受賞 ウィリアム皇太子から

リーナ・ネアー(Leena Nair)=「シャネル(CHANEL)」グローバル最高経営責任者(CEO)は、小売と消費者部門における功績を称えられ、ウィリアム皇太子から大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受賞した。

ネアーは、「このような素晴らしい賞をいただけるなんて光栄だ。家族の無条件のサポートとユニリーバと『シャネル』で働く全ての人々の聡明さと寛大さに深く感謝している。この名誉は、私のキャリアと併走し、私の価値観を形成してくれた全ての素晴らしい人々と分かち合うものだ。特に、私にこの賞を受賞させてくれた「シャネル」の素晴らしいチームに感謝する。この賞を励みに、今後も『シャネル』を大胆さと誠実さを持ってリードし続け、そして世界にポジティブな影響を与えられるよう努力したい」とコメントした。

 

ネアーは、「シャネル」オートクチュールを着用。バイオレットのツイードのドレスコートに、シューメーカーの「メゾン マサロ(MAISON MASSARO)」のサンダル、「メゾン ミッシェル(MAISON MICHEL)」のバイオレットのフェルトの帽子を合わせた。両ブランドは、「シェネル」が傘下に持つアトリエだ。

アクセサリーには、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドをあしらった“エターナル シャネル N°5 イヤリング”、“リュバン ドゥ シャネル リング”と、ステンレススティールケースをダイヤモンドで囲ったブラックダイヤルの“プルミエールメタルチェーン”を身につけた。

ネアーは、ユニリーバで30年以上のキャリアを持つ。1992年に同社のインド法人に入社し、2006年にはインド法人の人事部を統括するマネジャーに就任。ユニリーバではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をけん引してきた。2016年に同社初の女性チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサー(CHRO)に抜擢。22年からシャネルのグローバル最高経営責任者(CEO)を務めている。

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リーナ・ネアー「シャネル」CEOが大英帝国勲章を受賞 ウィリアム皇太子から

リーナ・ネアー(Leena Nair)=「シャネル(CHANEL)」グローバル最高経営責任者(CEO)は、小売と消費者部門における功績を称えられ、ウィリアム皇太子から大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受賞した。

ネアーは、「このような素晴らしい賞をいただけるなんて光栄だ。家族の無条件のサポートとユニリーバと『シャネル』で働く全ての人々の聡明さと寛大さに深く感謝している。この名誉は、私のキャリアと併走し、私の価値観を形成してくれた全ての素晴らしい人々と分かち合うものだ。特に、私にこの賞を受賞させてくれた「シャネル」の素晴らしいチームに感謝する。この賞を励みに、今後も『シャネル』を大胆さと誠実さを持ってリードし続け、そして世界にポジティブな影響を与えられるよう努力したい」とコメントした。

 

ネアーは、「シャネル」オートクチュールを着用。バイオレットのツイードのドレスコートに、シューメーカーの「メゾン マサロ(MAISON MASSARO)」のサンダル、「メゾン ミッシェル(MAISON MICHEL)」のバイオレットのフェルトの帽子を合わせた。両ブランドは、「シェネル」が傘下に持つアトリエだ。

アクセサリーには、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドをあしらった“エターナル シャネル N°5 イヤリング”、“リュバン ドゥ シャネル リング”と、ステンレススティールケースをダイヤモンドで囲ったブラックダイヤルの“プルミエールメタルチェーン”を身につけた。

ネアーは、ユニリーバで30年以上のキャリアを持つ。1992年に同社のインド法人に入社し、2006年にはインド法人の人事部を統括するマネジャーに就任。ユニリーバではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をけん引してきた。2016年に同社初の女性チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサー(CHRO)に抜擢。22年からシャネルのグローバル最高経営責任者(CEO)を務めている。

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ケリング、テコ入れのため新CEOを任命か ルノーのCEOを起用と仏紙が報道

仏紙ル・フィガロ(LE FIGARO)は6月15日、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)が、次期最高経営責任者(CEO)として仏自動車メーカー、ルノー・グループ(RENAULT GROUP)のルカ・デメオ(Luca de Meo)CEOの任命を検討していると報じた。本件について、ケリングはコメントを差し控えるとしている。

デメオCEOは自動車業界で30年以上の経験を有し、ルノーを5年間にわたって率いた。同社は15日、同氏が「自動車業界以外の分野で新たな挑戦に取り組みたい」として、7月15日付で退任することを発表した。

業績不振が続くケリング

ケリングはここ数年、業績の低迷に苦しんでおり、2024年12月通期決算は売上高が前期比12.1%減の171億9400万ユーロ(約2兆8542億円)、純利益は同62.0%減の11億3300万ユーロ(約1880億円)と大幅な減収減益に。株価も下落していることから、売り上げ全体の半分程度を占める「グッチ」の立て直しが急務となっており、3月にはやはり同社が擁する「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターが「グッチ」に移籍することを発表した。

なお、ケリングは05年から、創業者の息子であるフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOが率いているが、先週には同社が会長職とCEO職の分離を検討していると複数の海外メディアが報じた。このため、新たなCEOを迎えた場合は、ピノー会長兼CEOは会長職に専念するのではないかと見られている。

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カール・ラガーフェルドによる「クロエ」のドレスが競売に 1974〜83年製の約80着が出品

競売会社のボナムズ(BONHAMS)は6月26〜7月9日、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が1974〜83年にデザインした「クロエ(CHLOE)」のドレス約80着を出品するオンラインオークションを行う。また7月3日から、パリ・オートクチュール・ウィークに合わせ、オッシュ通りで展覧会を開催する。

ボナムズは同ドレスの所有者を明かしていないが、全て単一のオーナーによる出品だという。落札価格は、700〜1500ユーロ(約11万5000〜24万5000円)からスタートする予定だ。

 

オークションには、「クロエ」1984年春夏コレクションから、ゴールドのスパンコールの刺しゅうと、アンティークなドレープを施したアイボリーのシルク製イブニングドレスも出品される。このドレスの予想落札スタート価格は、1200〜1500ユーロ(約20万〜24万5000円)だ。

 

1963年に「クロエ」に入ったラガーフェルドは、当初は同ブランド創設者のギャビー・アギオン(Gaby Aghion)が招いたグラツィエラ・フォンターナ(Graziella Fontana)やタン・ジュディチェリ(Tan Giudicelli)、ミシェル・ロジエ(Michèle Rosier)らのデザイナーと共に働いていた。その後1966〜83年、同ブランドのクリエイティブを全面的に担当した。

1992年に再び「クロエ」に戻ると、モデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)を起用した印象的な広告キャンペーンを制作するなど、97年に完全に離れるまで活躍した。

ユベール・フェルバック(Hubert Felbacq)=ボナムズファッション・アクセサリー部門ディレクターは「このオークションはカール・ラガーフェルドへのオマージュであり、彼の『クロエ』での初期の代表的なコレクションと、彼が最後に手掛けた1984年春夏コレクションの画期的なルックがそろっている」とコメントした。また、ラガーフェルドが在籍していた当時について、「『クロエ』は黄金期を迎え、プレタポルテの境界線を押し広げる大胆で物語性の高いコレクションを発表していた。優美なドレスやロマンティックなシルエットから、大胆でシュルレアリスティックなプリントのルックまで、ラガーフェルドの優雅さと革新性を融合させる比類ない能力が証明されていた」と話した。

なお、イヴ サンローラン(Yves Saint Laurent)やギイ・ラロッシュ(Guy Laroche)、ルイ・フェロー(Louis Feraud)、エルヴェ・レジェ(Hervé Léger)、エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)、ピエール・バルマン(Pierre Balmain)などによるオートクチュールも70点ほど出品される予定だ。

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カール・ラガーフェルドによる「クロエ」のドレスが競売に 1974〜83年製の約80着が出品

競売会社のボナムズ(BONHAMS)は6月26〜7月9日、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が1974〜83年にデザインした「クロエ(CHLOE)」のドレス約80着を出品するオンラインオークションを行う。また7月3日から、パリ・オートクチュール・ウィークに合わせ、オッシュ通りで展覧会を開催する。

ボナムズは同ドレスの所有者を明かしていないが、全て単一のオーナーによる出品だという。落札価格は、700〜1500ユーロ(約11万5000〜24万5000円)からスタートする予定だ。

 

オークションには、「クロエ」1984年春夏コレクションから、ゴールドのスパンコールの刺しゅうと、アンティークなドレープを施したアイボリーのシルク製イブニングドレスも出品される。このドレスの予想落札スタート価格は、1200〜1500ユーロ(約20万〜24万5000円)だ。

 

1963年に「クロエ」に入ったラガーフェルドは、当初は同ブランド創設者のギャビー・アギオン(Gaby Aghion)が招いたグラツィエラ・フォンターナ(Graziella Fontana)やタン・ジュディチェリ(Tan Giudicelli)、ミシェル・ロジエ(Michèle Rosier)らのデザイナーと共に働いていた。その後1966〜83年、同ブランドのクリエイティブを全面的に担当した。

1992年に再び「クロエ」に戻ると、モデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)を起用した印象的な広告キャンペーンを制作するなど、97年に完全に離れるまで活躍した。

ユベール・フェルバック(Hubert Felbacq)=ボナムズファッション・アクセサリー部門ディレクターは「このオークションはカール・ラガーフェルドへのオマージュであり、彼の『クロエ』での初期の代表的なコレクションと、彼が最後に手掛けた1984年春夏コレクションの画期的なルックがそろっている」とコメントした。また、ラガーフェルドが在籍していた当時について、「『クロエ』は黄金期を迎え、プレタポルテの境界線を押し広げる大胆で物語性の高いコレクションを発表していた。優美なドレスやロマンティックなシルエットから、大胆でシュルレアリスティックなプリントのルックまで、ラガーフェルドの優雅さと革新性を融合させる比類ない能力が証明されていた」と話した。

なお、イヴ サンローラン(Yves Saint Laurent)やギイ・ラロッシュ(Guy Laroche)、ルイ・フェロー(Louis Feraud)、エルヴェ・レジェ(Hervé Léger)、エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)、ピエール・バルマン(Pierre Balmain)などによるオートクチュールも70点ほど出品される予定だ。

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ヤフーメールがアプリ上でAI機能を公開し「アンチ ソーシャル ソーシャルクラブ」とコラボ

ヤフーメールはアップルとアンドロイド向けのアプリ限定でAI機能「キャッチアップ(Catch Up)」を公開した。この機能のリリースを記念し、同社はストリートウエアブランド「アンチ ソーシャル ソ―シャルクラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)」と協業。Tシャツとスエットシャツの2型からなる限定カプセルコレクション“アンチ イーメール イーメールクラブ(Anti Email Email Club)”を発表した。価格はTシャツが8200円、フーディーが14700円で、同ブランドのオンラインショップで予約注文ができる。

さらにキャンペーンの一環として「アンチ ソーシャル ソーシャルクラブ」は米国の人気コメディアン、モーガン・ジェイ(Morgan Jay)と協業し、ジェイが新機能を使ってEメールを管理する動画を公開した。


このAI機能は、同社がメールの受信ボックスを簡素化させるために開発したもの。これによって利用者は瞬時に未読メールを確認できる。AIによる要約機能を駆使したメールのプレビューは、ゲームのような使用感が特徴だ。このようなAI機能の搭載は、メールプロバイダーとしては初めての試み。

ヤフーメールは、この機能を「人々のメール利用のあり方を反映したもの」と説明する。同社の内部データによれば、現在のヤフーメール利用者のほぼ半数がZ世代またはミレニアル世代だという。また同社の依頼を受けて市場調査プラットフォーム「ポルフィッシュ」は、米国在住のミレニアル世代500人とZ世代500人を対象にアンケートを実施。回答者の70%が個人用メールを1日複数回確認すると回答し、半数は受信ボックスが整理されていなかったために重要なイベントを逃した経験があると答えた。

同社のカイル・ミラー(Kyle Miller)=ゼネラルマネージャーは「『ヤフーメール』の受信ボックスで生じるストレスを軽減し、メールを仕事のような感覚から解放する最高のメールサービスに進化させる」と語った。「メールが疲れるタスクになると、私たちは皆『メール嫌い』になってしまう。この機能によってEメールは迅速かつ簡単に整理・管理できるようになり、モバイルゲームのような使用感と、AI搭載の関連ツールが統合されている。Eメールの仕組みに不満を感じているなら——どうぞ私たちのクラブへ」。

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ヤフーメールがアプリ上でAI機能を公開し「アンチ ソーシャル ソーシャルクラブ」とコラボ

ヤフーメールはアップルとアンドロイド向けのアプリ限定でAI機能「キャッチアップ(Catch Up)」を公開した。この機能のリリースを記念し、同社はストリートウエアブランド「アンチ ソーシャル ソ―シャルクラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)」と協業。Tシャツとスエットシャツの2型からなる限定カプセルコレクション“アンチ イーメール イーメールクラブ(Anti Email Email Club)”を発表した。価格はTシャツが8200円、フーディーが14700円で、同ブランドのオンラインショップで予約注文ができる。

さらにキャンペーンの一環として「アンチ ソーシャル ソーシャルクラブ」は米国の人気コメディアン、モーガン・ジェイ(Morgan Jay)と協業し、ジェイが新機能を使ってEメールを管理する動画を公開した。


このAI機能は、同社がメールの受信ボックスを簡素化させるために開発したもの。これによって利用者は瞬時に未読メールを確認できる。AIによる要約機能を駆使したメールのプレビューは、ゲームのような使用感が特徴だ。このようなAI機能の搭載は、メールプロバイダーとしては初めての試み。

ヤフーメールは、この機能を「人々のメール利用のあり方を反映したもの」と説明する。同社の内部データによれば、現在のヤフーメール利用者のほぼ半数がZ世代またはミレニアル世代だという。また同社の依頼を受けて市場調査プラットフォーム「ポルフィッシュ」は、米国在住のミレニアル世代500人とZ世代500人を対象にアンケートを実施。回答者の70%が個人用メールを1日複数回確認すると回答し、半数は受信ボックスが整理されていなかったために重要なイベントを逃した経験があると答えた。

同社のカイル・ミラー(Kyle Miller)=ゼネラルマネージャーは「『ヤフーメール』の受信ボックスで生じるストレスを軽減し、メールを仕事のような感覚から解放する最高のメールサービスに進化させる」と語った。「メールが疲れるタスクになると、私たちは皆『メール嫌い』になってしまう。この機能によってEメールは迅速かつ簡単に整理・管理できるようになり、モバイルゲームのような使用感と、AI搭載の関連ツールが統合されている。Eメールの仕組みに不満を感じているなら——どうぞ私たちのクラブへ」。

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ロレアルが米AI半導体大手エヌビディアと提携 「想像を超える」ビューティ体験を共創へ

ロレアル(L’OREAL)は12日(現地時間)、仏パリで開催されている世界最大級のテックイベント「ビバ・テクノロジー(VIVA TECHNOLOGY)」で、米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)と提携することを発表した。共同声明によると、今回の提携により創造性とスケール性を高めて「これまでに想像したことのない革新的なビューティ体験」の創出を目指す。

AIで進化する3Dレンダリングと
ビューティ体験

ロレアルは声明で、「本提携により当社とパートナー企業群は、AIプラットフォーム“エヌビディア AI エンタープライズ(NVIDIA AI Enterprise)”を活用し、ロレアル製品の3Dレンダリング(3Dデータを2D画像や映像として表現する)のスケーリング(大規模展開)をはじめとするAIの迅速な開発と導入を推進する。物理的AI(ロボットなど現実の世界で動くAI)と生成AI(画像や文章などを作り出すAI)の融合により、クリエイティブの可能性をさらに広げる」と述べた。アスミタ・デュバイ(Asmita Dubey)=ロレアルグループ チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、「生成AIやエージェンティックAI(自律的に目標を持って行動するAI)といった革新的なテクノロジーが消費者の期待を再定義する中、創造性とテクノロジーの両面で、比類ない消費者エンゲージメントを推進することに注力する」と語った。

一方、エヌビディアのアジータ・マーティン(Azita Martin)小売・消費財部門担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーは、AIが企業にデジタルインテリジェンスと俊敏性をもたらすことを強調した。「ロレアルは“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用することで、迅速なイノベーション、スケーラビリティ、パーソナライズされたマーケティングと広告を実現し、消費者のエンゲージメントとCVR(コンバージョンレート)を向上させている。協業により、美容におけるAIの可能性を最大限に引き出し、消費者の美容体験をよりシームレスでやりがいのある楽しいものにしている」と述べた。

マーケティングや広告で活用
次世代のマーケットプレイスでも

両社はすでに2つのプロジェクトで協業している。ロレアルのAIコンテンツ開発プラットフォームである“クリエイテック(CREAITECH)”は、ロレアル製品を3Dでデジタルレンダリングし、マーケティングや広告キャンペーンの開発に活用している。「“クリエイティック”は、“エヌビディアAI エンタープライズ”を使用して3D機能を拡張し、より高い創造性と品質管理、生産スケーラビリティを実現することを目指している」とロレアルは説明する。

もう一つは、ロレアルが設立し支援するAI搭載型マルチブランド・マーケットプレイスのスタートアップ「ノリ(Noli )」だ。名前の由来は、「No one like I(私のような人はいない)」。ロレアルは同マーケットプレイスについて、「消費者を溢れる情報から遮断するAI美容マッチメーカーとしての役割を果たす。100万件以上の肌データと数千件の製品処方分析に基づく強力なAI肌診断機能を用い、ユーザーの美容プロフィールを解読して最適な製品を提案し自宅に届ける」と説明する。

さらに最新の取り組みとして、ロレアルはエヌビディアとアクセンチュア(ACCENTURE)と共同で、“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用した“AIリファイナリー(AI Refinery)”を開発した。これはマイクロソフト アジュール(Microsoft Azure)上で利用できる。“AIリファイナリー”は、AIが個々のニーズに応じた製品を選定し、科学的な根拠に基づく製品を推奨する。ロレアルは同プラットフォームを「“ノリ”にとって急速に変化するAI環境と消費者の期待に対応しながら、迅速な実験と責任あるAIの開発や展開を可能にするもの」だとして、「消費者にとっての美容における発見や購買体験を大きく変革することを目指す」と述べた。

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ロレアルが米AI半導体大手エヌビディアと提携 「想像を超える」ビューティ体験を共創へ

ロレアル(L’OREAL)は12日(現地時間)、仏パリで開催されている世界最大級のテックイベント「ビバ・テクノロジー(VIVA TECHNOLOGY)」で、米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)と提携することを発表した。共同声明によると、今回の提携により創造性とスケール性を高めて「これまでに想像したことのない革新的なビューティ体験」の創出を目指す。

AIで進化する3Dレンダリングと
ビューティ体験

ロレアルは声明で、「本提携により当社とパートナー企業群は、AIプラットフォーム“エヌビディア AI エンタープライズ(NVIDIA AI Enterprise)”を活用し、ロレアル製品の3Dレンダリング(3Dデータを2D画像や映像として表現する)のスケーリング(大規模展開)をはじめとするAIの迅速な開発と導入を推進する。物理的AI(ロボットなど現実の世界で動くAI)と生成AI(画像や文章などを作り出すAI)の融合により、クリエイティブの可能性をさらに広げる」と述べた。アスミタ・デュバイ(Asmita Dubey)=ロレアルグループ チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、「生成AIやエージェンティックAI(自律的に目標を持って行動するAI)といった革新的なテクノロジーが消費者の期待を再定義する中、創造性とテクノロジーの両面で、比類ない消費者エンゲージメントを推進することに注力する」と語った。

一方、エヌビディアのアジータ・マーティン(Azita Martin)小売・消費財部門担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーは、AIが企業にデジタルインテリジェンスと俊敏性をもたらすことを強調した。「ロレアルは“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用することで、迅速なイノベーション、スケーラビリティ、パーソナライズされたマーケティングと広告を実現し、消費者のエンゲージメントとCVR(コンバージョンレート)を向上させている。協業により、美容におけるAIの可能性を最大限に引き出し、消費者の美容体験をよりシームレスでやりがいのある楽しいものにしている」と述べた。

マーケティングや広告で活用
次世代のマーケットプレイスでも

両社はすでに2つのプロジェクトで協業している。ロレアルのAIコンテンツ開発プラットフォームである“クリエイテック(CREAITECH)”は、ロレアル製品を3Dでデジタルレンダリングし、マーケティングや広告キャンペーンの開発に活用している。「“クリエイティック”は、“エヌビディアAI エンタープライズ”を使用して3D機能を拡張し、より高い創造性と品質管理、生産スケーラビリティを実現することを目指している」とロレアルは説明する。

もう一つは、ロレアルが設立し支援するAI搭載型マルチブランド・マーケットプレイスのスタートアップ「ノリ(Noli )」だ。名前の由来は、「No one like I(私のような人はいない)」。ロレアルは同マーケットプレイスについて、「消費者を溢れる情報から遮断するAI美容マッチメーカーとしての役割を果たす。100万件以上の肌データと数千件の製品処方分析に基づく強力なAI肌診断機能を用い、ユーザーの美容プロフィールを解読して最適な製品を提案し自宅に届ける」と説明する。

さらに最新の取り組みとして、ロレアルはエヌビディアとアクセンチュア(ACCENTURE)と共同で、“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用した“AIリファイナリー(AI Refinery)”を開発した。これはマイクロソフト アジュール(Microsoft Azure)上で利用できる。“AIリファイナリー”は、AIが個々のニーズに応じた製品を選定し、科学的な根拠に基づく製品を推奨する。ロレアルは同プラットフォームを「“ノリ”にとって急速に変化するAI環境と消費者の期待に対応しながら、迅速な実験と責任あるAIの開発や展開を可能にするもの」だとして、「消費者にとっての美容における発見や購買体験を大きく変革することを目指す」と述べた。

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ファーフェッチが韓国市場で事業拡大 親会社クーパン傘下のショッピングアプリと提携

韓国の大手EC企業クーパン(COUPANG)が保有する高級ECのファーフェッチ(FARFETCH)は、クーパンが運営する高級ショッピングアプリ、アラックス(R.LUX)と提携し、韓国市場での事業拡大を目指す。

アラックスアプリで「ファッション」タブを選択すると、ファーフェッチの取り扱いブランドが表示される。海外でのフルフィルメント業務はクーパンが、韓国国内での配送はアラックスが担い、送料無料で商品を届ける。また、商品の代金に関税などをあらかじめ含めておくことで海外通販の障壁を取り除き、ユーザーの利便性を高めるという。

ファーフェッチのスティーブン・エグルストン(Stephen Eggleston)最高商務責任者は、「これはファーフェッチと提携しているブランドにとって、韓国のラグジュアリー購入層と直接アクセスできるユニークな機会だ」と話す。また、提携ブランドの1つである「ミッソーニ(MISSONI)」の広報担当者は、「ファーフェッチとのパートナーシップがさらに進化し、とてもうれしく思う。今回の提携は、当ブランドの商品を(韓国にいる)多くの熱心な消費者や顧客に迅速に届けられる素晴らしい機会だと考えている」と述べた。

ファーフェッチとクーパンについて

現在、ファーフェッチは1400のブランド、ブティック、百貨店を取り扱っており、190カ国以上の顧客にサービスを提供している。アラックスは2024年10月、ラグジュアリービューティECとして設立。現在はファッション分野の強化を図っており、韓国のデザイナーズブランドなども取り扱っている。

クーパンは、“韓国のアマゾン”とも呼ばれるeコマース企業。本社は米シアトルにあるが、韓国やアジア各地にもオフィスを構えており、韓国語サイトで家電や生活雑貨、消費財、衣類、食品などを扱っている。同社は23年12月、経営破綻の瀬戸際にあったファーフェッチを買収。24年8月には、ファーフェッチの企業向けECプラットフォーム事業、ファーフェッチ・プラットフォーム・ソリューション(Farfetch Platform Solutions)を終了することを明らかにした。これは主軸のマーケットプレイス事業に注力するためだという。

ファーフェッチが買収される前、最後に行った決算発表は23年4~6月期(第2四半期)で、通期で最後に発表した22年12月期の売上高は前期比3%増の23億ドル(約3312億円)だった。クーパンによれば、24年12月期におけるファーフェッチの売上高は16億5800万ドル(約2387億円)となっており、回復基調にあるという。

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レディー・ガガやセレーナ セレブ発ビューティブランド、次なる大型M&A候補は?

エルフ ビューティ(E.L.F. BEAUTY)によるヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)のコスメブランド「ロード(RHODE)」買収を受けて、次なる大型M&Aはどのセレブリティ発のビューティブランドかに注目が集まっている。「ロード」は、2022年にモデルのヘイリー・ビーバーが立ち上げてからわずか3年で10億ドル(約1430億円)の買収案件へと成長した。買い手は急成長中のコスメ企業のエルフ ビューティで、同社史上最大のM&A(合併・買収)となり、これまでにない大型投資に踏み切った。この買収劇は、冷え込んでいたビューティ業界のM&A市場が再び活性化する兆しとして捉えられている。

再始動後の成長が期待される
レディー・ガガの「ハウス ラボ」

18年にアマゾン(AMAZON)の独占販売でスタートしたレディー・ガガ(LADY GAGA)の「ハウス ラボ(HAUS LABS)」は、立ち上げ当初の低迷を経て22年にブランドを刷新。パッケージや処方を一新してセフォラ(SEPHORA)と提携し再スタートした。リローンチ後の売上高は4500万〜5000万ドル(約64億〜71億円)と推定されていた。

4億ドル企業に成長した
セレーナ・ゴメスの「レア ビューティ」

セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)が19年に立ち上げた「レア ビューティ(RARE BEAUTY)」は、リキッドチークやクリームブロンザーなどが人気を博し、24年の売上高は前年比14%増の約4億ドル(約572億円)を記録した。昨年3月、セレーナが米投資銀行のゴールドマン・サックス(GOLDMAN SACHS)とレイモンド・ジェームズ(RAYMOND JAMES)に売却オプションの評価を依頼しているという話もあったが、情報筋は当時、正式な売却手続きには至っていないと説明していた。

ヘアケアで異例の規模を記録
ビヨンセの「セクレド」

24年にビヨンセ(Beyonce)が立ち上げたヘアケアブランド「セクレド(CECRED)は、臨床的エビデンスに基づき製品開発を行う。発売から1年で化粧品小売大手のアルタビューティ(ULTA BEAUTY)と提携し、同社史上最大規模の導入案件としてウェブサイトに加えて全米1400店舗以上で取り扱いがスタートした。

発売初週で爆発的な反響を呼んだ
ブレイク・ライブリーの「ブレイク ブラウン」

俳優のブレイク・ライブリー(Blake Lively)が手掛けるヘアケアブランド「ブレイク ブラウン(BLAKE BROWN)」は、24年に量販店のターゲット(TARGET)限定で発売した。初日にターゲットのヘアケア製品の売り上げトップ5を独占し、データテクノロジー企業のローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)によると、初週だけで1600万ドル(約22億円)相当のメディアインパクトを記録した。

ウェルネス分野で急成長する
コートニー・カーダシアンの「レミー」

サプリブランド「レミー(LEMME)」は、コートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)と実業家でありビジネスパートナーのサイモン・ハック(Simon Huck)が22年9月に共同設立した。腟用プロバイオティクスグミをはじめセクシャルウェルネスのためのサプリなどをウェブサイトやアマゾンでオンライン販売する。24年にはターゲットとの提携を決め、オンラインと実店舗共に販路を拡大している。

収益構造の見直しを図る
グウィネス・パルトロウの「グープ」

08年に俳優のグウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)が自宅のキッチンから配信するニュースレターとして始まった「グープ(GOOP)」は、今やライフスタイルやウェルネス分野を代表するブランドに成長し、オンライン上でカルト的な人気を誇っている。ビューティ部門を16年に立ち上げ、スキンケアやメイクアップ製品を発売。24年の売上高は前年比40%増を記録した。ウェルネスやホーム、トラベルなどを含め複数のカテゴリーで製品を展開してきたが、昨年9月、ビジネスをビューティ、ファッション、フードに絞る事業再編を行った。

ブランドを買い戻し再スタートした
アリアナ・グランデの「R.E.M ビューティ」

アリアナ・グランデ(Ariana Grande)のメイクアップコスメ「R.E.M. ビューティ(R.E.M. BEAUTY)」は、動物愛護団体PETAが認証するクルエルティフリーブランドだ。21年にインキュベーター企業のフォーマ ブランズ(FORMA BRANDS)とのライセンス契約でスタートし、同社のウェブサイトで独占販売した。その後、セフォラやアルタビューティ、英百貨店セルフリッジ(SELFRIDGES)などの大手小売店にも並んだ。しかし、23年にフォーマ ブランズが破綻。それを受けてグランデはブランドを買い戻し、残在庫を1500万ドル(約21億円)で取得した。

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ピンタレストが2025年サマー・トレンド・リポートを発表 今夏のテーマは“デジタルデトックス”

ピンタレスト(Pinterest)は、2025年1〜3月のグローバルデータを基に「2025年サマー・トレンド・リポート」を発表した。今夏は、“デジタルデトックス”がテーマで、スローで有意義なライフスタイルに関心が寄せられた。皮肉なことにも、“デジタルデトックスビジョンボード”の検索数が273%、“デジタルデトックスアイデア”が72%上昇した。

Z世代は、自然の中を旅したり、素朴な風合いのホームデコレーションを楽しんだりする夏を過ごそうとしているようだ。リポートによると、Z世代は“クロニカリー・オンライン”(慢性的にネット上で過ごすこと)の状態を断ち、実世界との繋がりを持とうとする傾向にあるという。

スクリーンタイムを減らして、自然に触れる夏に

ピンタレストユーザーたちは、ライフスタイルコーディネーターのマーサ・スチュアート(Martha Stewart)のように、園芸や料理、畑仕事に勤しむ夏を過ごそうとしており、“マーサ・スチュアートの美学”は検索数が2889%アップした。

また、自然に触れるだけでなく、フレッシュな食材を使って作る、斬新でリフレッシュできるレシピも探しているようだ。“サマーデトックスドリンクは566%、“ハーベストレシピ”は680%、“庭からテーブルへ”は117%、“フレッシュサマーレシピ”は33%、“小さい家庭菜園”は246%、“フラワーガーデン”は259%それぞれ検索数が上昇した。

夏のホームデコレーションのトレンドは、自然にヒントを得て、素朴な農家のコテージのインテリアが人気だ。Z世代は特に、ユニークな中古のアイテムに興味があるようで、“中古デコレーション”、“中古アパート”、“中古デコーレーションアイデア”、“中古ルームデコレーション”などが注目された。さらに、“ホームステディング”(自給自足)の検索数は201%増加し、田舎暮らし的なライフスタイルにも惹かれているようだ。

最新の旅行トレンドもデジタルデトックスを加速させるもので、Z世代は、森林浴や良質な読書で今夏のバケーションを過ごそうとしている。検索数は、“スイスの田舎”が177%、“アイルランドの森”が33%、“キリマンジャロ山”が221%上昇した。読書は、精神的なリラクゼーションのための文学的な逃避として、夏の旅行者達の間で再びスポットライトを浴びている。デュア・リパ(Dua Lipa)のキュレーション・サービス「サービス95(Service95)」やダコタ・ジョンソン(Dacota Johnson)の「ティータイム(TeaTime)」、リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)の「ブック・クラブ」など、近年セレブリティーが読書活動を広めていることもあって、読書は再び“クール”になっている。ピンタレスト検索は、“ブック・クラブクラフト”が558%、“ブック・クラブ招待状”が173%、“ブック・クラブシール”が243%上昇した。

“ボーホー・トレンド”に注目

 

2000年代初頭のファッションに回顧するトレンドは顕在で、「クロエ(CHLOE)」24-25年秋冬コレクションで復帰したシェミナ・カマリ(Chemena Kamali)のボーホー・スタイルは、“ボーホー・シック”として、シエナ・ミラー(Sienna Miler)やケイト・モス(Kate Moss)が人気を確立させた。クロシェットのアイテムや、ミニドレス、ショートパンツなどが必見だ。

今夏のトレンドカラーはディルのようなグリーンだ。アーシーでミュートなディルグリーンの色合いは、ビンテージスタイルを思わせる。“グリーンのウィメンズジーンズ”は1627%、“クロシェットショートドレス”は2030%の伸びを見せた。

ビューティー分野では、牡羊座には元気なカラー、蟹座には穏やかなカラー、獅子座にはビビッドなスタイルなど星座を取り入れたルックが話題だ。最も検索されたのは“乙女座メイク”で検索数は2006%アップ。ネイルアートでは、“トロピカルフルーツ”が142%、“ハイビスカス・フローラルが103%、“ラ・ドルチェ・ビータ(イタリア語で甘い生活)なイタリアの夏”が258%増加した。

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「ウールリッチ」が新たなCEOを任命 CFOが内部昇格

「ウールリッチ(WOOLRICH)」を擁するウールリッチ インターナショナル(WOOLRICH INTERNATIONAL以下、ウールリッチ)は、新たな最高経営責任者(CEO)として、ロレンツォ・フラミニ(Lorenzo Flamini)最高財務責任者を任命した。

フラミニ新CEOは、監査法人デロイト(DELOITTE)で長年コンサルティング業務に携わった後、2017年にウールリッチに入社した。なお、19年に加わったステファノ・サッコーネ(Stefano Saccone)前CEOは、フィンランドを拠点とするアメアスポーツ(AMER SPORTS)の傘下ブランド、ピークパフォーマンス(PEAK PERFORMANCE)の社長に4月1日付で就任している。

「ウールリッチ」について

「ウールリッチ」は、1830年に米ペンシルバニアで創業。1980年代からは、伊アパレル会社WPラヴォリ・イン・コルソ(WP LAVORI IN CORSO以下、WP)が欧州とアジアにおけるライセンスを保有し、2015年にウールリッチ ヨーロッパ(WOOLRICH EUROPE)を設立。16年に米国事業と合併し、ウールリッチ インターナショナルとなった。17年、ゴールドウインが少数株式を取得し、持分法適用関連会社化。18年にはWPが持分を全て売却し、ルクセンブルクの投資会社L-GAMがその大半を取得したほか、ゴールドウインも持分を増やしている。24年12月には、中国のアパレル会社バオシーニアオ・ホールディング(BAOXINIAO HOLDING)が「ウールリッチ」の欧州以外の地域におけるIP(知的財産)を取得した。なお、欧州におけるIPは引き続きL-GAMが保有し、事業運営も継続する。

「ウールリッチ」は現在、欧州と日本で35店を構えるほか、百貨店などで販売。23年11月には、米メンズブランド「トッド スナイダー(TODD SNYDER)」創設者のトッド・スナイダー(Todd Snyder)をクリエイティブ・ディレクターに迎え、新コレクション「ウールリッチ ブラック レーベル(WOOLRICH BLACK LABEL)」を立ち上げている。

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「ルイ・ヴィトン」のアンバサダーに俳優のジェレミー・アレン・ホワイトが就任

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、俳優のジェレミー・アレン・ホワイト(Jeremy Allen White)をブランドアンバサダーに起用した。

「ルイ・ヴィトン」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は、ジェレミーの就任について「ジェレミーには、作り物ではない“静かな自信”と“本物らしさ”がある。それが自然ににじみ出ている。『ルイ・ヴィトン』が大切にしているのは、カルチャーを前に進める“リアルな人々”。ジェレミーはまさにそれを体現している。彼をファミリーに迎えられることを誇りに思う」とコメント。

ジェレミーは、コメディードラマシリーズ「一流シェフのファミリーレストラン(原題 The Bear)」で主演を務め、一躍脚光を浴びる。昨年には「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の広告に起用され、引き締まった肉体を披露したビジュアルが大きな話題となった。

同氏は、5月に開催された「メットガラ2025」に「ルイ・ヴィトン」の黒のピンストライプのスリーピーススーツにフレアパンツ、白シャツ、ネクタイを合わせたスタイルで出席していた。

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SEVENTEENと「サカイ」がコラボ 限定“ラブブ”や新曲MV衣装、サイン入りTシャツが競売に

「サカイ(SACAI)」は、ボーイズグループSEVENTEEN(セブンティーン)とファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立したオークションプラットフォーム、ジュピター(JOOPITER)とのコラボレーションを発表した。6月18日まで、サイン入りTシャツや限定エディションの“ラブブ(Labubu)”フィギュアなどのオークションをジュピター(JOOPITER)で行う。また、限定アイテム全3種各2色をジュピター、「サカイ」ソウル・清潭店などで発売する。なお、「サカイ」国内店舗および公式オンラインストアでの販売は行わない。

同オークションは、SEVENTEENの最新アルバム「HAPPY BURSTDAY」のリリースとウィリアムスがプロデュースした新曲「Bad Influence」のミュージックビデオ公開に合わせて行う。

出品されるアイテムは、「Bad Influence」のMVで登場した「サカイ」デザインによるジャケットと、ジュピター・SEVENTEEN・「サカイ」のロゴを融合した“J–17–S”エンブレムをあしらったメンバー11人のサイン入りTシャツ。また、「サカイ」が特別にデザインしたベージュのワンジーを着用し、ユニークなアクセサリーで装飾した「ポップマート(POP MART)」x「ハウトゥワーク(HOW2WORK)」グリーンエディションの限定“ラブブ”フィギュアも出品する。同フィギュアは、ランダムで当たる“ブラインドボックス”形式でのみ入手可能だ。13体はSEVENTEENのメンバー13人を象徴し、ベージュのワンジーを着用しており、もう1体のシークレットバージョンは、ウィリアムスが個人的に好む「サカイ」のアイテムにちなんだ特別なカラーリングを施した。販売による純収益は、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)に寄付される。出品アイテムは6月10日〜12日、韓国・ソウル清潭にある「サカイ」店舗で展示する。

同プロジェクトは、ユネスコのユース親善大使を務めるSEVENTEENと芸術教育および起業家精神親善大使を務めるウィリアムスの両者がタッグを組み、ユネスコの使命と活動を支援する特別な取り組みとして実現した。

“ラブブ”は、香港を拠点とするアーティスト、カシン・ルーン(KasingLung)による「The Monsters」シリーズのキャラクターで、今回初めてファッションブランドとコラボする。

“J–17–S”エンブレムをあしらったアイテムも

限定アイテムは、阿部千登勢=「サカイ」クリエイティブ・ディレクターがデザインした。ラインアップは、“J–17–S”エンブレムをフィーチャーしたフーディー(全2色、各340ドル、約4万8000円)、Tシャツ(全2色、各200ドル、約2万8000円)、キャップ(全2色、各200ドル、約2万8000円)をそろえる。同アイテムは、ジュピターから注文可能だ。Tシャツは、6月10日から「サカイ」清潭店でも販売する。

ウィリアムスは、「SEVENTEENと新曲の『Bad Influence』でコラボするのは楽しかったし、素晴らしい友人である阿部と共にジュピターの世界に来てくれてワクワクする。このコラボは、共通のクリエイティブなエネルギーから実現したので、ファンと、世界中の人がそれを体験することを心待ちにしている」とコメントした。

阿部は、SEVENTEENとのコラボはただ服をデザインする以上のものだったといい、「個性と結束力、エネルギーを一度に表現できるものを作り上げることだった。それぞれのメンバーが、それぞれの存在感を発揮していたので、「サカイ」のフィロソフィーに沿ったコントラストを織り交ぜた衣装に、それを反映させようとした」と話した。

オークション出品アイテム一覧

限定アイテム

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【スナップ】「第78回トニー賞授賞式」 ホストのシンシア・エリヴォは「スキャパレリ」のクチュールで登場

「第78回トニー賞(Tony Awards)授賞式」が6月8日(現地時間)、米ニューヨークで行われた。今年は、シンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)がホストを務め、レッドカーペッドには、衣装デザイナーのポール・タゼウェル(Paul Tazewell)や俳優のジョージ・クルーニー(George Clooney)やキアヌ・リーブス(Keanu Reeves)らが来場した。

 

エリヴォは、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」2025年春夏オートクチュール・コレクションから、ビーズをふんだんにあしらったシャンパンカラーのオフショルダードレスを着用した。シアーのファブリックでできたボディースには、フローラルか円形の模様にクリスタルとシルバーの装飾が施してある。

アクセサリーには、ダイヤモンドのステートメントイヤリングとそれに合わせたチョーカーネックレスをチョイス。シア・オセイ(Shea Osei)による、立体的な紫や白の小さな花をあしらったネイルアートでコーデを仕上げた。

 

「カルティエ(CARTIER)」のアンバサダーであるアマル・クルーニー(Amal Clooney)は、夫のジョージ・クルーニーと共に来場。同ブランドのジュエリーを身につけた。

来場者スナップ

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【スナップ】「第78回トニー賞授賞式」 ホストのシンシア・エリヴォは「スキャパレリ」のクチュールで登場

「第78回トニー賞(Tony Awards)授賞式」が6月8日(現地時間)、米ニューヨークで行われた。今年は、シンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)がホストを務め、レッドカーペッドには、衣装デザイナーのポール・タゼウェル(Paul Tazewell)や俳優のジョージ・クルーニー(George Clooney)やキアヌ・リーブス(Keanu Reeves)らが来場した。

 

エリヴォは、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」2025年春夏オートクチュール・コレクションから、ビーズをふんだんにあしらったシャンパンカラーのオフショルダードレスを着用した。シアーのファブリックでできたボディースには、フローラルか円形の模様にクリスタルとシルバーの装飾が施してある。

アクセサリーには、ダイヤモンドのステートメントイヤリングとそれに合わせたチョーカーネックレスをチョイス。シア・オセイ(Shea Osei)による、立体的な紫や白の小さな花をあしらったネイルアートでコーデを仕上げた。

 

「カルティエ(CARTIER)」のアンバサダーであるアマル・クルーニー(Amal Clooney)は、夫のジョージ・クルーニーと共に来場。同ブランドのジュエリーを身につけた。

来場者スナップ

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ロレアル、英スキンケア「メディケイト」の過半数株式を取得

ロレアル(L’OREAL)は9日、英国発のスキンケアブランド「メディケイト(MEDIK8)」の過半数株式を取得することで合意したと発表した。買収後も欧州の中堅PEファンドであるインフレクション(INFLEXION)が少数株主として残るほか、「メディケイト」のエリオット・アイザックス(Eliot Isaacs)創業者は取締役会に留まり、経営委員会も現体制を維持する。なお、ロレアルは将来的に少数株主の持ち分の全株を取得できる権利も保持する。金額など契約条件の詳細は非公開。

ロレアルは声明で、「当社のラグジュアリーポートフォリオに、科学的裏付けと実績のあるプレミアムスキンケアブランドを加えることで、グローバルな成長をさらに加速させる」とコメント。シリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)=ロレアル リュクス事業本部プレジデントは、「高い効果を手に取りやすい価格で提供する『メディケイト』は、当社の既存ポートフォリオを理想的に補完する」と述べた。さらに、「『メディケイト』のグローバル市場におけるポテンシャルを確信している。世界的なブランドへと共に成長していけることを楽しみにしている」と期待を寄せた。

「メディケイト」のサイモン・コーブル(Simon Coble)最高経営責任者(CEO)は、「われわれのビジョンと価値観を共有し、科学とイノベーション、そして結果重視の理念を共にする企業と力を合わせられることに大きな意義を感じている。今後はより多くの人々に革新的な製品を届けたい」と述べた。

ペプチド美容液が急成長をけん引

『メディケイト』は2009年に設立。世界の7000以上のクリニックで製品を展開している。ブランドの主力製品である“クリスタル レチナール ”は、ビタミンCと日焼け止めを朝に、ビタミンAを夜に使うという独自の“CSAフィロソフィー”を提唱する。23年に米国市場に進出し、“リキッド ペプチド アドバンスト MP セラム”をはじめとするペプチド製品が成長の原動力となった。25年の売上高は約1億1500万ドル(約164億4500万円)に達すると推定されている。

ロレアルは声明で「メディケイト」について、「プロフェッショナルブランドの原点に忠実でありながら、欧州で最も有力なECおよび実店舗でオムニチャネル戦略を推進し進化している。米国でも存在感を高めている」と評価している。

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英セント・マーチンズBA卒業制作コレクション 日本人含む注目の6デザイナーをピックアップ

ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins)BAの卒業制作コレクションが6月4日(現地時間)に発表された。米「WWD」は、アサノ・ユウラ(Yuura Asano)、イゾベル・ディケンズ(Isobel Dickens)、ルーク・ヘミングウェイ、(Luke Hemingway)、ティミ・シャサンヤ(Timi Shasanya)、フィービー・ボア(Phoebe Bor)そして今年の「ロレアル・プロフェッショル・ヤング・タレント・アワード」を受賞したマヤ・ハスバニー(Myah Hasbany)をフィーチャーした。

6人のデザイナーは、幼少時代にインスピレーションを受け、ファッションの未来を少し明るくするようなコレクションを制作した。彼らは、“思春期”を題材にしたものの、“ピーターパン症候群”の表現ではなく、若々しいオプティミズム(楽観主義)を取り入れていた。こうした表現は、不穏な時代の今だからこそ、世界が必要としているものなのかもしれない。

アサノ・ユウラ

プリントデザイナーのアサノ・ユウラのコレクションは、“‘女性’になることと‘少女’になることはどちらがよりエンパワーメントになるのか?”を問うものだった。女性になるということは、どう立ち振る舞うか、着飾るか、そしてどうあるべきかという社会的制約が付きまとう。一方で、少女時代は、子どもらしい不思議と無限のイマジネーションで満ち、もっと自由で解放的だ。

アサノのコレクションは、チャーミングで無邪気なパターンや、ひらひらしたスカートのドロップウエストのドレスで、大人の女性と少女時代の間の地続きの緊張関係を捉え、女性らしさの中にある過小評価されがちな強さを強調した。

アサノは、「私は抑圧的だと見なされるガーリーなものを着るのが大好き。女性を力強く見せるために、男性的な服を着せる必要はないと思う」と説明した。可愛らしく、誰もが欲しがるような服を着たアサノのコレクションの女性達は、否応なしに“少女”に後戻りさせられたのではない。彼女らがそれを選び、“成人した女性性”に反旗を翻したのだ。

イゾベル・ディケンズ

ウィメンズウエアをデザインするディケンズは、モールで手編みされたフェアアイル柄のセーターから、ペールピンクのドレス、クラフトフォームで作られたコート、落書きされたダンボールのトップスなど、幼少期の思い出を再現した。アイデアは、ディケンズが故郷の街を旅をしたことから生まれたという。

ディケンズは、「私が覚えている建物は全て取り壊されていて、子どもの頃にあったものはもうほとんどない。建物はもうどこにもないが、そのスピリットはまだそこに漂っているように感じた」と話した。故郷に帰った彼女は、自分の子ども時代の思い出がなくなっていることに気がついたのだ。

解けているように見えるモールのニットから、歪んだ形のコートに至るまで、彼女の構造的なシルエットは、子どもが大人に対して抱く、気まぐれで移り気な考え、そしてまたその逆も表現した。

ルーク・ヘミングウェイ

マンチェスター出身のヘミングウェイのコレクションは、夢に対して、より現実的なアプローチをとった。ヘミングウェイは、「自分の出身地と、経済的な理由から夢をかなえられなかった全ての友人を表現したかった。夢がかなわなかったとしても、その願望や過程の中に喜びや美しさを見つけることで、救いになるものを見つけてほしいと思った」と話した。

コレクションには思い出と意味が詰まっており、それぞれのルックは、それ1つでコレクションを作れるほどだった。ツイードのセットアップは、マンチェスターのパンク・バンドのメンバー、クリス・シーヴィー(Chris Sievey)によるコメディキャラクター、フランク・サイドボトム(Frank Sidebottom)に着想を得た。ツイードのセットアップは、縫い目にテープを貼り、ヘリンボーン柄に見えるようにスクリーンプリントを施した。このルックは、商業的な成功のためにアイデンティティーを失うことをテーマにしており、大きなダンボール製の人形を連れて登場したが、最初はこの人形のために仕立てられたものだった。“後回しにされた夢”の中に美があるのかもしれない。

ティミ・シャサンヤ

メンズウエアをデザインするシャサンヤのコレクションは、トップスやアクセサリーから激しく噴き出すようなツル状の繊維、穏やかにたなびく帆などで構成され、彼女が移住で感じた感情の重みを形あるものにした。彼女は、育ったナイジェリアのラゴスと北部のカノを訪れ、テキスタイルとレザーを選んだ。

シャサンヤは、「生地の処理や手染め、織り、型にはまらない素材で、私は精神的・肉体的な移住にまつわる感情を、体に宿る記憶を運ぶ衣装で表現した」と言う。ハイジ・ブッハー(Heidi Bucher)の彫刻にインスピレーションを得て、生のコットンやリネンを、金属製の棒や箒といった彼女が見つけた物体と掛け合わせた。その結果、無機物に命と感情が宿ったのだ。

フィービー・ボア

ニットウエアをデザインするボアは、「父は森林警備員だったので、私はライオンやゾウのいる南アフリカの田舎で生まれた。私たちが子どもの頃、ある植物から歯ブラシを作る方法を教わった。私はいつも自然の力と自然がもたらしてくれるものに魅了されてきた」と話した。彼女の卒業制作は、彼女の自然への愛とロンドンで過ごしたティーン時代を融合したもので、まさに、“テキスタイルの魔法”のようだった。

ライオンのたてがみのようなジャケットとオープンニットのトップスには、フェザーのような装飾がついているが、それらは草をシルクモヘアで手作業で巻いたもの。サステナブルで、自然に抜け落ちるためにクルエリティフリーのヤマアラシの針が飛び出すドレスや、レジンでコーティングされた種のさやが編み込まれたニットなどが登場した。

マヤ・ハスバニー

ハスバニーの遊び心溢れるコレクションは、彼女の故郷、テキサスにある小さな街に墜落したUFOの話から誕生した。ハスバニーは、「私のコレクションは、いかにこの街が理解できない異質なものであった宇宙人を葬り、そして住民が異世界の生物に変身したか、いかに異質なものを排除することが、本当は役に立たないことであるかを物語る。これは、私が育ったテキサスでの経験そのものだ」と話した。ハスバニーの愉快なコレクションは、ハンドメードのニットウエアをメーンに使用し、宇宙人のような構造的なシルエットを採用した。

あるルックは、ハスバニーと度々コラボレーションしてきたエリカ・バドゥ(Erykah Badu)のためにデザインされたものだ。「彼女とは、私が16歳の時からコラボしている。彼女は、私にとって偉大な母のような存在だから、彼女をコレクションに取り込むのは正しいことだと感じた」とハスバニーは語った。

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V字回復の「グロシエ」、ボディーケア市場に参入 ボディーミストを発売しフレグランスカテゴリーを強化

米コスメブランド「グロシエ(GLOSSIER)」がボディーケア市場に参入する。デオドラント製品の“サンドストーン”と“オレンジブロッサム・ネロリ”の香りを生かし、ボディーローションとボディーウォッシュ、ボディーミストを6月に発売。価格は28〜35ドル(約4000〜5000円)で、ECと直営店、化粧品小売のセフォラ(SEPHORA)で取り扱う。

「グロシエ」は、エミリー・ワイス(Emily Weiss)創設者(現エグゼクティブ・チェアマン)が2014年に創業。ピンクを基調としたメイクアイテムがミレニアム世代を中心に支持されたが、ここ数年人気が低下。21年の売り上げは前年比26%減と低迷していた。ところが23年には同73%増とV字回復を遂げた。

カイル・レイヒー(Kyle Leahy)最高経営責任者(CEO)は、「私たちのビジネスで最も勢いのあるカテゴリーはフレグランスだ。次世代のフレグランスメゾンとして、どのようなイノベーションを生み出し、市場をけん引できるかが問われている。引き続きフレグランスカテゴリーに注力し、流通拠点をさらに拡大する」と述べる。「グロシエ」は昨年、当時ベストセラー製品だった“ユー(You)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円/100mL、112ドル=約1万6100円)の新コレクションとして“ユー レーヴ(You Rêve)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円)と“ユー ドゥ(You Doux)”(同)を発売。業界筋は、2製品の初年度の合計売上高は4000万ドル(約57億6000万円)に達すると予想していた。

成長するフレグランス市場

レイヒーCEOは、「『グロシエ』は、比較的高価格帯に位置する“ユー”のようなアイテムから、リップバーム“バーム ドットコム(Balm Dotcom)”(全11色、各16ドル=約2300円)のような手頃な製品までそろえる。ブランドとしての多面性や、ライフスタイルブランドとしての打ち出し方は非常に重要」といい、「顧客のことを考え、ボディーケア市場には手頃な製品群で参入する」と強調する。消費者行動の調査会社サカーナ(CIRCANA)によれば、米国においてフレグランスはプレステージビューティの中で最も急成長しているカテゴリーだ。フレグランスは2025年第1四半期にプレステージ市場で前年同期比4%、マス市場で同8%成長した。

「グロシエ」は23年、デオドラントカテゴリーへ進出。“サンドストーン”と無香料の2タイプを市場に投入し、ほぼ即座に人気を博した。レイヒーCEOは、「48時間で1万8000人の予約待ちが出た」と振り返る。「“サンドストーン”の香りの人気は継続すると見ており、“オレンジブロッサム・ネロリ”とともにボディーケア製品に採用した」と続ける。

レイヒーCEOはさまざまな方法でブランドの拡大に着手しており、今月フランスのセフォラで販売を開始する予定だ。

本文中の円換算レート:1ドル=144円

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V字回復の「グロシエ」、ボディーケア市場に参入 ボディーミストを発売しフレグランスカテゴリーを強化

米コスメブランド「グロシエ(GLOSSIER)」がボディーケア市場に参入する。デオドラント製品の“サンドストーン”と“オレンジブロッサム・ネロリ”の香りを生かし、ボディーローションとボディーウォッシュ、ボディーミストを6月に発売。価格は28〜35ドル(約4000〜5000円)で、ECと直営店、化粧品小売のセフォラ(SEPHORA)で取り扱う。

「グロシエ」は、エミリー・ワイス(Emily Weiss)創設者(現エグゼクティブ・チェアマン)が2014年に創業。ピンクを基調としたメイクアイテムがミレニアム世代を中心に支持されたが、ここ数年人気が低下。21年の売り上げは前年比26%減と低迷していた。ところが23年には同73%増とV字回復を遂げた。

カイル・レイヒー(Kyle Leahy)最高経営責任者(CEO)は、「私たちのビジネスで最も勢いのあるカテゴリーはフレグランスだ。次世代のフレグランスメゾンとして、どのようなイノベーションを生み出し、市場をけん引できるかが問われている。引き続きフレグランスカテゴリーに注力し、流通拠点をさらに拡大する」と述べる。「グロシエ」は昨年、当時ベストセラー製品だった“ユー(You)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円/100mL、112ドル=約1万6100円)の新コレクションとして“ユー レーヴ(You Rêve)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円)と“ユー ドゥ(You Doux)”(同)を発売。業界筋は、2製品の初年度の合計売上高は4000万ドル(約57億6000万円)に達すると予想していた。

成長するフレグランス市場

レイヒーCEOは、「『グロシエ』は、比較的高価格帯に位置する“ユー”のようなアイテムから、リップバーム“バーム ドットコム(Balm Dotcom)”(全11色、各16ドル=約2300円)のような手頃な製品までそろえる。ブランドとしての多面性や、ライフスタイルブランドとしての打ち出し方は非常に重要」といい、「顧客のことを考え、ボディーケア市場には手頃な製品群で参入する」と強調する。消費者行動の調査会社サカーナ(CIRCANA)によれば、米国においてフレグランスはプレステージビューティの中で最も急成長しているカテゴリーだ。フレグランスは2025年第1四半期にプレステージ市場で前年同期比4%、マス市場で同8%成長した。

「グロシエ」は23年、デオドラントカテゴリーへ進出。“サンドストーン”と無香料の2タイプを市場に投入し、ほぼ即座に人気を博した。レイヒーCEOは、「48時間で1万8000人の予約待ちが出た」と振り返る。「“サンドストーン”の香りの人気は継続すると見ており、“オレンジブロッサム・ネロリ”とともにボディーケア製品に採用した」と続ける。

レイヒーCEOはさまざまな方法でブランドの拡大に着手しており、今月フランスのセフォラで販売を開始する予定だ。

本文中の円換算レート:1ドル=144円

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V字回復の「グロシエ」、ボディーケア市場に参入 ボディーミストを発売しフレグランスカテゴリーを強化

米コスメブランド「グロシエ(GLOSSIER)」がボディーケア市場に参入する。デオドラント製品の“サンドストーン”と“オレンジブロッサム・ネロリ”の香りを生かし、ボディーローションとボディーウォッシュ、ボディーミストを6月に発売。価格は28〜35ドル(約4000〜5000円)で、ECと直営店、化粧品小売のセフォラ(SEPHORA)で取り扱う。

「グロシエ」は、エミリー・ワイス(Emily Weiss)創設者(現エグゼクティブ・チェアマン)が2014年に創業。ピンクを基調としたメイクアイテムがミレニアム世代を中心に支持されたが、ここ数年人気が低下。21年の売り上げは前年比26%減と低迷していた。ところが23年には同73%増とV字回復を遂げた。

カイル・レイヒー(Kyle Leahy)最高経営責任者(CEO)は、「私たちのビジネスで最も勢いのあるカテゴリーはフレグランスだ。次世代のフレグランスメゾンとして、どのようなイノベーションを生み出し、市場をけん引できるかが問われている。引き続きフレグランスカテゴリーに注力し、流通拠点をさらに拡大する」と述べる。「グロシエ」は昨年、当時ベストセラー製品だった“ユー(You)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円/100mL、112ドル=約1万6100円)の新コレクションとして“ユー レーヴ(You Rêve)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円)と“ユー ドゥ(You Doux)”(同)を発売。業界筋は、2製品の初年度の合計売上高は4000万ドル(約57億6000万円)に達すると予想していた。

成長するフレグランス市場

レイヒーCEOは、「『グロシエ』は、比較的高価格帯に位置する“ユー”のようなアイテムから、リップバーム“バーム ドットコム(Balm Dotcom)”(全11色、各16ドル=約2300円)のような手頃な製品までそろえる。ブランドとしての多面性や、ライフスタイルブランドとしての打ち出し方は非常に重要」といい、「顧客のことを考え、ボディーケア市場には手頃な製品群で参入する」と強調する。消費者行動の調査会社サカーナ(CIRCANA)によれば、米国においてフレグランスはプレステージビューティの中で最も急成長しているカテゴリーだ。フレグランスは2025年第1四半期にプレステージ市場で前年同期比4%、マス市場で同8%成長した。

「グロシエ」は23年、デオドラントカテゴリーへ進出。“サンドストーン”と無香料の2タイプを市場に投入し、ほぼ即座に人気を博した。レイヒーCEOは、「48時間で1万8000人の予約待ちが出た」と振り返る。「“サンドストーン”の香りの人気は継続すると見ており、“オレンジブロッサム・ネロリ”とともにボディーケア製品に採用した」と続ける。

レイヒーCEOはさまざまな方法でブランドの拡大に着手しており、今月フランスのセフォラで販売を開始する予定だ。

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カナダグース、24年は増収増益 ハイダー・アッカーマンのコレクションも好発進

「カナダグース(CANADA GOOSE)」の親会社であるカナダグース ホールディングス(CANADA GOOSE HOLDINGS以下、カナダグース)の2025年3月期決算は、売上高が前期比1.1%増の13億4840万カナダドル(約1415億円)、営業利益は同31.8%増の1億6410万カナダドル(約172億円)、純利益は同78.3%増の1億360万カナダドル(約108億円)の増収増益だった。

地域別での売上高は、本拠地であるカナダが同2.3%減の2億4060万カナダドル(約252億円)、米国は同4.4%増の3億3890万カナダドル(約355億円)だった。景気停滞が続く中華圏は同1.0%増の4億2650万カナダドル(約447億円)と微増だったものの、アジア太平洋地域(中華圏を除く)は同31.4%増の1億1130万カナダドル(約116億円)と好調。EMEASA(欧州・中東・アフリカ・南米)は同9.7%減の2億3110万カナダドル(約242億円)だった。

トランプ関税の影響は?

ダニー・リース(Dani Reiss)会長兼最高経営責任者は、「プロダクト開発や小売りの強化、ブランド力のさらなる向上、効率性の改善などを軸とした戦略が奏功し、24年度も素晴らしい業績となった。25年度も引き続き製品カテゴリーを拡大し、顧客体験をいっそう充実させることで、長期的かつ持続的に成長していく」と語った。

なお、同社によれば、製品の75%はカナダ国内で、残り25%は欧州で製造しているため、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領政権による関税の引き上げによる影響は「ほとんどないか、あっても最小限で済む」見込みだという。一方で、不安定な社会情勢やマクロ経済の先行き不透明感が続いていることから、25年度の業績の見通しは発表しなかった。

ハイダー・アッカーマン=クリエイティブ・ディレクターについて

「カナダグース」は24年5月、ブランド初のクリエイティブ・ディレクターとしてハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)を迎えた。同氏が初めて手掛けたカプセルコレクションは、ブランドが1990年代まで展開していた伝統的なレーベル“スノーグース(SNOW GOOSE)”の下、2024年11月下旬に発売。アウターのほか、フーディーやジョガーパンツ、Tシャツなど通年着用できるアイテムもあり、ホリデーシーズンの売り上げに大きく貢献した。なお、26年春夏シーズンからは、“スノーグース”に加えてメインコレクションにもハイダーのビジョンを拡大しているという。

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マリー・アントワネットのピンクダイヤモンドが競売に 推定額は7億円

競売会社のクリスティーズ(Christie's)は6月17日(現地時間)、米ニューヨークのロックフェラーセンターで、“マグニフィセント・ジュエルズ(Magnificent Jewels)”オークションを行う。マリー・アントワネット(Marie Antoinette)が所有していた“マリー・テレーズ・ピンクダイヤモンド”を含む歴史的なアイテムを取り上げる。

パープルピンクのモディファイドカイトブリリアントカットの同ダイヤモンドは、10.38カラットで、18世紀中頃のものとされる。予想落札価格は、300〜500万ドル(4億3000万〜77億1000万円)だ。

クリスティーズによると、アントワネットは、1791年にパリからの逃亡に失敗する前夜、いつか取り戻すことを望みながらも、忠実な美容師に高価な宝石達を託したという。革命から逃亡できなかったアンントワネットは、2度と宝石を目にすることはかなわなかった。

 

アントワネットのコレクションは、唯一存命した娘のマリー=テレーズ・シャルロット(Marie-Therese Charlotte )に受け継がれ、その後、彼女の姪のマリー=テレーズ・ド・シャンボール(Marie-Therese de Chambord)に渡された。詳細については不明だが、 “マリー・テレーズ・ピンクダイヤモンド”も遺産の一部だったとされている。

その後、バイエルンのマリア・テレジア(Maria Theresa)がピンクダイヤモンドの2番目の所有者だと示す遺書が発見された。遺言には、“シャンボールおばさんから贈られたピンクのソリティアダイヤモンド”と書かれ、1868年頃のヘアピンと共にオーストリア帝国御用達の紋章が入ったベルベットのケースに収められていた。

 

1996年、ピンクダイヤモンドはスイスのジュネーブでヨーロッパの王家の一族により提供され、現在まで公開されていなかった。同宝石は、パリのジュエラー、ジョエル・アーサー・ローゼンタール(Joel Arthur Rosenthal)により、現代的なデザインの指輪にセットされた。

マリー・アントワネットのジュエリーコレクション

フランス革命でほとんどが行方不明になったとされるアントワネットのジュエリーだが、いくつかは2世紀近くに渡って引き継がれている。その多くは現在、民間人が所有しているが、ワシントンの国立自然史博物館でイヤリングなどを見学できる。

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マリー・アントワネットのピンクダイヤモンドが競売に 推定額は7億円

競売会社のクリスティーズ(Christie's)は6月17日(現地時間)、米ニューヨークのロックフェラーセンターで、“マグニフィセント・ジュエルズ(Magnificent Jewels)”オークションを行う。マリー・アントワネット(Marie Antoinette)が所有していた“マリー・テレーズ・ピンクダイヤモンド”を含む歴史的なアイテムを取り上げる。

パープルピンクのモディファイドカイトブリリアントカットの同ダイヤモンドは、10.38カラットで、18世紀中頃のものとされる。予想落札価格は、300〜500万ドル(4億3000万〜77億1000万円)だ。

クリスティーズによると、アントワネットは、1791年にパリからの逃亡に失敗する前夜、いつか取り戻すことを望みながらも、忠実な美容師に高価な宝石達を託したという。革命から逃亡できなかったアンントワネットは、2度と宝石を目にすることはかなわなかった。

 

アントワネットのコレクションは、唯一存命した娘のマリー=テレーズ・シャルロット(Marie-Therese Charlotte )に受け継がれ、その後、彼女の姪のマリー=テレーズ・ド・シャンボール(Marie-Therese de Chambord)に渡された。詳細については不明だが、 “マリー・テレーズ・ピンクダイヤモンド”も遺産の一部だったとされている。

その後、バイエルンのマリア・テレジア(Maria Theresa)がピンクダイヤモンドの2番目の所有者だと示す遺書が発見された。遺言には、“シャンボールおばさんから贈られたピンクのソリティアダイヤモンド”と書かれ、1868年頃のヘアピンと共にオーストリア帝国御用達の紋章が入ったベルベットのケースに収められていた。

 

1996年、ピンクダイヤモンドはスイスのジュネーブでヨーロッパの王家の一族により提供され、現在まで公開されていなかった。同宝石は、パリのジュエラー、ジョエル・アーサー・ローゼンタール(Joel Arthur Rosenthal)により、現代的なデザインの指輪にセットされた。

マリー・アントワネットのジュエリーコレクション

フランス革命でほとんどが行方不明になったとされるアントワネットのジュエリーだが、いくつかは2世紀近くに渡って引き継がれている。その多くは現在、民間人が所有しているが、ワシントンの国立自然史博物館でイヤリングなどを見学できる。

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「ベルルッティ」後の沈黙を破る クリス・ヴァン・アッシュの新作は花瓶

クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)前「ベルルッティ(BERLUTI)」アーティスティック・ディレクターはこのほど、ベルギーのホームウエアブランド「セラックス(SERAX)」と協業し、“ジョセフィーヌ コレクション”を発表した。2007〜18年まで「ディオール オム(DIOR HOMME)」(当時)、18〜21年まで「ベルルッティ」でメンズウエアのデザインを手掛けた際に印象的だったトライバルタトゥーのモチーフや、パンクな缶バッジといった意外性のある要素を花瓶にも応用。ガラス製のポピーやチューリップ、コンクリートや大理石、銀メッキの磁器といった珍しい素材の花瓶をそろえる。

撮影は、アントワープを拠点に活動するフラワーアーティスト、マーク・コール(Mark Colle)と協業。同氏は、12年にラフ・シモンズ(Raf Simons)による「ディオール(DIOR)」のファーストコレクションで、ショー会場の壁を数十万本の花で覆ったことでも知られる。

祖母ジョセフィーヌへのオマージュ

祖母ジョセフィーヌに敬意を表して名付けた同コレクションは、祖母が持っていた花瓶やキャンディーディッシュ(キャンディーやチョコレートなどを入れるために使われるガラスや陶磁器のボウル)から着想を得た。「祖母はそれほど裕福ではなかったがハイセンスで、身だしなみを整えるのが好きだった。帽子を被らずに外出することはなかったし、ちょっとしたランチでも、いつもすてきなテーブルセッティングをしていた。祖母にとってそれらは、礼儀の一つだったのだろう」とクリスは振り返る。

同コレクションについては、「これまでに私がデザインした中で恐らく最も古風なアイテムで、モダンに再解釈することでその美しさを強調することができた。花瓶やキャンディーディッシュをモダンにしたり、アップデートしたりするのはほとんど不可能だと思っていたが、コンクリートや銀メッキの磁器といった素材を採用することで、うまく再解釈できたと思う」と話す。

全ての花瓶の底面を四角形にすることで、安定感を増すだけでなく、よりモダンでミニマルな感性を表現した。花瓶から斜めに突き出た長いガラスチューブは、花束の最後の一輪を飾るのに使うことができる。ガラス製の造花は、“生きた花に混ざる人工物”という表情を持ち、不穏な要素を加える。

一輪挿しは49ユーロ(約7900円)、背の高い黒い大理石の円柱型の花瓶は560ユーロ(約9万1200円)、ガラス製のポピーとチューリップは42〜69ユーロ(約6800〜1万1200円)、キャンディーディッシュは95〜260ユーロ(約1万5400〜4万2300円)だ。「セラックス」の公式サイトでは、すでにほとんどの製品が在庫切れとなっている。

「セラックス」と協業に至った経緯

クリスのInstagramのフォロワーであれば、彼の前腕のタトゥー(左腕に蘭の花、右腕にチューリップ)や、アパルトマンの玄関で花束を抱いている姿の自撮りなど、同氏の生活に花がよく登場することは知っているだろう。「食料品の買い物と併せて、ご褒美としてよくマルシェで花束を買う。また『ルイ・ジェロー・カストール(LOUIS GERAUD CASTOR)』というパリの花屋の、花束に何かしらのコントラストや不安定な要素を加え、緊張感を持たせる手法が気に入っている」と話す。

クリスは、アン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)が「セラックス」で発表したテーブルウエアの愛用者で、「セラックス」については以前から知っていた。21年に「ベルルッティ」のアーティスティック・ディレクターを退任して以来ファッション業界から離れ、職人たちとの交流を求めた同氏は、「セラックス」に直接連絡を取ったという。最高経営責任者(CEO)との面会を取り付け、“ジョセフィーヌ コレクション”を実現するための1年にわたるプロジェクトに着手した。

クリスはたくさんの花瓶を所有しているようだが、「奇妙なことに、自分が本当に好きで必要と思う花瓶は一つも持っていなかった」と明かす。最初のアイデアは、花瓶と同様のガラスやコンクリート、大理石で造花を作ることだったが、技術的に可能なのはガラスだけだったという。「花瓶は、花束を飾ると美しい花々に隠れてしまい、何も入っていないとクローゼットにしまうかのどちらかだといつも感じている。花瓶をオブジェとして見ることはない。花があってもなくても使えるような、それ自体が魅力的な花瓶を作ることに挑戦した。一つの花瓶に複数の機能を持たせるというアイデアも気に入っている。これらの花瓶は全てチューブが付属するので、花束の最後の1輪まで美しく飾ることができるんだ」と語った。

本文中の円換算レート:1ユーロ=163円

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「ベルルッティ」後の沈黙を破る クリス・ヴァン・アッシュの新作は花瓶

クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)前「ベルルッティ(BERLUTI)」アーティスティック・ディレクターはこのほど、ベルギーのホームウエアブランド「セラックス(SERAX)」と協業し、“ジョセフィーヌ コレクション”を発表した。2007〜18年まで「ディオール オム(DIOR HOMME)」(当時)、18〜21年まで「ベルルッティ」でメンズウエアのデザインを手掛けた際に印象的だったトライバルタトゥーのモチーフや、パンクな缶バッジといった意外性のある要素を花瓶にも応用。ガラス製のポピーやチューリップ、コンクリートや大理石、銀メッキの磁器といった珍しい素材の花瓶をそろえる。

撮影は、アントワープを拠点に活動するフラワーアーティスト、マーク・コール(Mark Colle)と協業。同氏は、12年にラフ・シモンズ(Raf Simons)による「ディオール(DIOR)」のファーストコレクションで、ショー会場の壁を数十万本の花で覆ったことでも知られる。

祖母ジョセフィーヌへのオマージュ

祖母ジョセフィーヌに敬意を表して名付けた同コレクションは、祖母が持っていた花瓶やキャンディーディッシュ(キャンディーやチョコレートなどを入れるために使われるガラスや陶磁器のボウル)から着想を得た。「祖母はそれほど裕福ではなかったがハイセンスで、身だしなみを整えるのが好きだった。帽子を被らずに外出することはなかったし、ちょっとしたランチでも、いつもすてきなテーブルセッティングをしていた。祖母にとってそれらは、礼儀の一つだったのだろう」とクリスは振り返る。

同コレクションについては、「これまでに私がデザインした中で恐らく最も古風なアイテムで、モダンに再解釈することでその美しさを強調することができた。花瓶やキャンディーディッシュをモダンにしたり、アップデートしたりするのはほとんど不可能だと思っていたが、コンクリートや銀メッキの磁器といった素材を採用することで、うまく再解釈できたと思う」と話す。

全ての花瓶の底面を四角形にすることで、安定感を増すだけでなく、よりモダンでミニマルな感性を表現した。花瓶から斜めに突き出た長いガラスチューブは、花束の最後の一輪を飾るのに使うことができる。ガラス製の造花は、“生きた花に混ざる人工物”という表情を持ち、不穏な要素を加える。

一輪挿しは49ユーロ(約7900円)、背の高い黒い大理石の円柱型の花瓶は560ユーロ(約9万1200円)、ガラス製のポピーとチューリップは42〜69ユーロ(約6800〜1万1200円)、キャンディーディッシュは95〜260ユーロ(約1万5400〜4万2300円)だ。「セラックス」の公式サイトでは、すでにほとんどの製品が在庫切れとなっている。

「セラックス」と協業に至った経緯

クリスのInstagramのフォロワーであれば、彼の前腕のタトゥー(左腕に蘭の花、右腕にチューリップ)や、アパルトマンの玄関で花束を抱いている姿の自撮りなど、同氏の生活に花がよく登場することは知っているだろう。「食料品の買い物と併せて、ご褒美としてよくマルシェで花束を買う。また『ルイ・ジェロー・カストール(LOUIS GERAUD CASTOR)』というパリの花屋の、花束に何かしらのコントラストや不安定な要素を加え、緊張感を持たせる手法が気に入っている」と話す。

クリスは、アン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)が「セラックス」で発表したテーブルウエアの愛用者で、「セラックス」については以前から知っていた。21年に「ベルルッティ」のアーティスティック・ディレクターを退任して以来ファッション業界から離れ、職人たちとの交流を求めた同氏は、「セラックス」に直接連絡を取ったという。最高経営責任者(CEO)との面会を取り付け、“ジョセフィーヌ コレクション”を実現するための1年にわたるプロジェクトに着手した。

クリスはたくさんの花瓶を所有しているようだが、「奇妙なことに、自分が本当に好きで必要と思う花瓶は一つも持っていなかった」と明かす。最初のアイデアは、花瓶と同様のガラスやコンクリート、大理石で造花を作ることだったが、技術的に可能なのはガラスだけだったという。「花瓶は、花束を飾ると美しい花々に隠れてしまい、何も入っていないとクローゼットにしまうかのどちらかだといつも感じている。花瓶をオブジェとして見ることはない。花があってもなくても使えるような、それ自体が魅力的な花瓶を作ることに挑戦した。一つの花瓶に複数の機能を持たせるというアイデアも気に入っている。これらの花瓶は全てチューブが付属するので、花束の最後の1輪まで美しく飾ることができるんだ」と語った。

本文中の円換算レート:1ユーロ=163円

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「ベルルッティ」後の沈黙を破る クリス・ヴァン・アッシュの新作は花瓶

クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)前「ベルルッティ(BERLUTI)」アーティスティック・ディレクターはこのほど、ベルギーのホームウエアブランド「セラックス(SERAX)」と協業し、“ジョセフィーヌ コレクション”を発表した。2007〜18年まで「ディオール オム(DIOR HOMME)」(当時)、18〜21年まで「ベルルッティ」でメンズウエアのデザインを手掛けた際に印象的だったトライバルタトゥーのモチーフや、パンクな缶バッジといった意外性のある要素を花瓶にも応用。ガラス製のポピーやチューリップ、コンクリートや大理石、銀メッキの磁器といった珍しい素材の花瓶をそろえる。

撮影は、アントワープを拠点に活動するフラワーアーティスト、マーク・コール(Mark Colle)と協業。同氏は、12年にラフ・シモンズ(Raf Simons)による「ディオール(DIOR)」のファーストコレクションで、ショー会場の壁を数十万本の花で覆ったことでも知られる。

祖母ジョセフィーヌへのオマージュ

祖母ジョセフィーヌに敬意を表して名付けた同コレクションは、祖母が持っていた花瓶やキャンディーディッシュ(キャンディーやチョコレートなどを入れるために使われるガラスや陶磁器のボウル)から着想を得た。「祖母はそれほど裕福ではなかったがハイセンスで、身だしなみを整えるのが好きだった。帽子を被らずに外出することはなかったし、ちょっとしたランチでも、いつもすてきなテーブルセッティングをしていた。祖母にとってそれらは、礼儀の一つだったのだろう」とクリスは振り返る。

同コレクションについては、「これまでに私がデザインした中で恐らく最も古風なアイテムで、モダンに再解釈することでその美しさを強調することができた。花瓶やキャンディーディッシュをモダンにしたり、アップデートしたりするのはほとんど不可能だと思っていたが、コンクリートや銀メッキの磁器といった素材を採用することで、うまく再解釈できたと思う」と話す。

全ての花瓶の底面を四角形にすることで、安定感を増すだけでなく、よりモダンでミニマルな感性を表現した。花瓶から斜めに突き出た長いガラスチューブは、花束の最後の一輪を飾るのに使うことができる。ガラス製の造花は、“生きた花に混ざる人工物”という表情を持ち、不穏な要素を加える。

一輪挿しは49ユーロ(約7900円)、背の高い黒い大理石の円柱型の花瓶は560ユーロ(約9万1200円)、ガラス製のポピーとチューリップは42〜69ユーロ(約6800〜1万1200円)、キャンディーディッシュは95〜260ユーロ(約1万5400〜4万2300円)だ。「セラックス」の公式サイトでは、すでにほとんどの製品が在庫切れとなっている。

「セラックス」と協業に至った経緯

クリスのInstagramのフォロワーであれば、彼の前腕のタトゥー(左腕に蘭の花、右腕にチューリップ)や、アパルトマンの玄関で花束を抱いている姿の自撮りなど、同氏の生活に花がよく登場することは知っているだろう。「食料品の買い物と併せて、ご褒美としてよくマルシェで花束を買う。また『ルイ・ジェロー・カストール(LOUIS GERAUD CASTOR)』というパリの花屋の、花束に何かしらのコントラストや不安定な要素を加え、緊張感を持たせる手法が気に入っている」と話す。

クリスは、アン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)が「セラックス」で発表したテーブルウエアの愛用者で、「セラックス」については以前から知っていた。21年に「ベルルッティ」のアーティスティック・ディレクターを退任して以来ファッション業界から離れ、職人たちとの交流を求めた同氏は、「セラックス」に直接連絡を取ったという。最高経営責任者(CEO)との面会を取り付け、“ジョセフィーヌ コレクション”を実現するための1年にわたるプロジェクトに着手した。

クリスはたくさんの花瓶を所有しているようだが、「奇妙なことに、自分が本当に好きで必要と思う花瓶は一つも持っていなかった」と明かす。最初のアイデアは、花瓶と同様のガラスやコンクリート、大理石で造花を作ることだったが、技術的に可能なのはガラスだけだったという。「花瓶は、花束を飾ると美しい花々に隠れてしまい、何も入っていないとクローゼットにしまうかのどちらかだといつも感じている。花瓶をオブジェとして見ることはない。花があってもなくても使えるような、それ自体が魅力的な花瓶を作ることに挑戦した。一つの花瓶に複数の機能を持たせるというアイデアも気に入っている。これらの花瓶は全てチューブが付属するので、花束の最後の1輪まで美しく飾ることができるんだ」と語った。

本文中の円換算レート:1ユーロ=163円

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韓国のK、中国のCに続き、Aビューティが台頭 アラブ発ビューティブランドが世界進出

韓国発のKビューティや中国発のCビューティに続き、アラブビューティを意味するAビューティが近年中東全域で盛り上がっている。150万人以上のInstagramフォロワーを持ち、サウジアラビアの首都リヤドを拠点に活動するメイクアップアーティストのヤラ・アルナムラ(Yara Alnamlah)が創設したコスメブランド「ムーングレイズ(MOONGLAZE)」は昨年12月、サウジアラビアのブランドとして初めて英百貨店セルフリッジ(SELFRIDGES)で販売を開始し、直後に完売した。

アルナムラ「ムーングレイズ」創設者は、「Aビューティは自信に満ち、表現力が高く大胆だ」と述べる。ブランド名は、アラビア語で月を意味する「カマル(qamar)」が美しい人を呼ぶ愛称として使われることに由来する。「ブランド名には、外見だけでなく内面も輝くようにというビジョンを反映した。私たちは、人々がそれぞれのアイデンティティーを受け入れ、高められる化粧品を開発している」といい、40ドル(約5700円)以下のチークやハイライトスティックなどを販売する。

文化と多様性を融合しつつアラブ女性のための美を追求

一方でサラ・アルラシド(Sara Alrashed)も同様のビジョンを掲げ、2023年に「アステリ ビューティ(ASTERI BEAUTY以下、アステリ)」を創設。18〜40歳の顧客層を持ち、現在はサウジアラビアやクウェート、バーレーンなどに10店舗を展開している。「この国で生まれ育ったが、アラブ女性の肌質や土地の気候に合うブランドは見たことがなかった。グローバル基準に対応しながら、私たちの多様な文化に語りかけ、それを受け入れるブランドを目指した」。“デザート(砂漠)プルーフ”をうたい、高性能のマスカラやチーク、セッティングスプレー、リップなどをそろえる。「アラブ人は多人種であり、さまざまな見た目の人がいるので、『アステリ』は包括性を大切にしている」といい、「インスピレーションを得るためにサウジアラビアの伝統にもよく目を向ける」と付け加えた。モリンガオイルやナツメヤシ種子オイルといった地元の原料や古い儀式から着想を得ており、パッケージや店舗デザインは同地の多様な自然からインスピレーションを受けている。

「私たちは『星空の下の姉妹』をモットーとし、全ての製品にアラビア語のカリフラフィーでこの文言を刻んでいる。リップスティックのカラーシェードは全て、パワフルなアラブ女性から取っている」。先月リヤドに10店舗目をオープンした同ブランドは海外進出とカテゴリーの拡充を視野に入れており、来年スキンケア製品を発売する予定だ。

アラブのクリエイションが世界へ

アルナムラ「ムーングレイズ」創設者はセルフリッジでの展開を受けて、「サウジアラビアのクリエイティビティーやイノベーションが世界的な舞台で認められた。Aビューティが単なるニッチではなく、必要とされていることを証明したのだ」と語った。Aビューティの多用途性や核となるフィロソフィーを紹介することで、さらに多くの市場と顧客にアプローチすることは、同氏にとって重要な優先事項だ。「ほかの大手ブランドと競合し、出店を推し進めるのは大変なことだが、プライドもある。高品質の製品作りに焦点を置くことで、戦っていく」とし、「サウジアラビア人は教育水準が高く、意識の高い消費者だ。ECであれ実店舗であれ、ブランドのコンセプトやフォーミュラの質感、ストーリーなどを体験することを好み、コミュニティーを形成する」と言及した。

本文中の円換算レート:1ドル=143円

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トランプ関税の波乱がビューティ業界のM&Aに影響 米国企業の取引に懸念

昨年のビューティ業界は、アジア市場における節約志向の高まり、米国での需要減退、また業界全体で相次いだ経営陣交代といった要因からM&Aは特に低調な年となった。今年は、米国の関税政策という新たな問題に直面している。

4月9日にドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領による約60カ国を対象とした大規模な相互関税措置が発動すると、市場は急速に冷え込んだ。だが同日、トランプ米大統領は直ちに措置の適用を90日間停止することを発表。一方で、中国製品への輸入関税は即時125%に引き上げられたが、のちに両国は追加関税を115%引き下げ、市場の混乱は続く。

日々絶えず状況が変化する中で、買い手と売り手は依然として極めて慎重な姿勢を見せている。特にビューティ業界は中国から輸入する包装材や原材料の量が膨大であることから、中国製品に課される関税の影響は大きい。ある業界関係者は、「関税政策は大きな混乱を招いている。この問題の影響でいくつかのプロジェクトが中止になったと聞く。関税とコストの問題があるが、最も恐れているのは今後長期的な経済不況に陥るのかということだ。われわれは事態の進展を見守るしかない」と述べる。

投資家は不確実性を懸念 多くの買収が停滞

過去12カ月間に上場が報じられたものの、いまだ買収が実現していないブランドには、「レア ビューティ(RARE BEAUTY)」「メイクアップ バイ マリオ(MAKEUP BY MARIO)」「メリット(MERIT)」「コーサス(KOSAS)」「ジェーン・アイルデール(JANE IREDALE)」などが挙げられる。

投資銀行セージ・グループ(SAGE GROUP)のマリッサ・レポール(Marissa Lepor)=マネジングディレクター兼ビューティ&パーソナルケア部門責任者は、「不確実性は過去最高水準に達しており、M&A市場を脅かしている」といい、「企業の成績や長期的な業績、顧客の行動について不確実性が生じると投資家は一層神経質になる。M&Aに興味を示さなくなるわけではないが、取引の進捗が遅れる可能性は高まるだろう」と懸念する。

欧州企業のM&Aは引き続き活発

一方で、トランプ関税の影響を受けない欧州企業間ではいくつかの取引が成立しつつあるようだ。相互関税措置発表前に成立した取引には、ユニリーバ(UNILEVER)による英デオドラントブランド「ワイルド(WILD)」の買収があるが(価格は非公開)、情報筋によれば英スキンケアブランドの「メディック8(MEDIK8)」や「バイオマ(BYOMA)」の買収も水面化で提案されていると見られる。

2009年に誕生した「メディック8」は25年の売上高が1億ドル(約143億円)に達する見込みで、米「WWD」は同ブランドが買収の可能性を探るためにJ.P.モルガンを雇ったことをすでに報じている。戦略的投資家やプライベートエクイティが同ブランドに注目する中で、ある情報筋は、「戦略的投資家は今後、売り上げの大部分や製造拠点がどこにあるのかといった地域的な視点からブランドを検討するようになるだろう。『メディック8』のように売り上げの大部分を欧州が占め、製造拠点も同地にあるブランドはリスクが少ない」と指摘。ロレアル(L’OREAL)が買収するのではとの噂もある。

「バイオマ」もプライベートエクイティの関心を集めており、複数の情報筋によれば「トリニー ロンドン(TRINNY LONDON)」は米国での事業拡大計画に向けた資金調達オプションを模索するため、投資銀行家を雇ったという噂もある。

レポール=マネジングディレクター兼ビューティ&パーソナルケア部門責任者は、「投資家は5年から10年以上先を見据えた事業の将来性に投資する。もし投資家が関税を一時的な障害としているのであれば、取引の妨げになることはないだろう。ただ、投資家は短期的な影響のみならず、長期的な影響やキャッシュフローへの懸念を理解し、企業の見通しに何らかの見直しが必要かどうかを見極めている。もしも今年の見通しが変更された場合、現在行われている取引の評価に影響を与える可能性があるだろう」と述べた。

本文中の円換算レート:1ドル=143円

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アジアビューティが中東で急成長  「K」「J」「C」、グローバル展開ブランドの違いは?

アジア発のビューティブランドやトレンドは、グローバル市場ですでに強い存在感を放っている。しかしその勢いはさらに加速しているという。アジアビューティは、Kビューティ(韓国)、Cビューティ(中国)、Jビューティ(日本)の3つの地域を中心に定義される。グローバル市場におけるアジアビューティへの注目の高まりとともに、成分や処方開発のトレンドにも影響を与えている。サウジアラビア・リヤドで開催された「2025 WWD グローバル ファッション&ビューティ サミット」に、中東で高級ブランドの流通と小売りを手掛けるシャルーブ・グループ(CHALHOUB GROUP)のアンドレア・フェッツァー(Andrea Fetzer)戦略担当バイスプレジデントが登壇し、グローバル化が進むアジアビューティの未来について語った。

「アジア発のビューティブランドは、TikTok上から世界中の消費者のバスルーム、アマゾン(AMAZON)のベストセラーランキングのトップにまで進出している」とフェッツァー=バイスプレジデント。「クレンジングオイルや水光肌といった個別のトレンドはあるものの、アジアビューティの潮流は単なる一過性の流行ではない」と強調する。「以前はアジアビューティといえば流行り廃りの激しい“波”のように語られていた。しかし今では、ブランドがグローバル展開を本格化し、小売戦略やポジショニング、顧客へのアプローチが進化している」。

GCC市場で急成長
トップカテゴリーはスキンケア

サウジアラビア、バーレーン、クウェートなど中東の6カ国からなる湾岸協力会議(GCC)諸国では、アジアビューティ市場が2022年から24年にかけて年平均成長率26%を記録した。これは同期間の欧米市場の成長率15%を大きく上回る。とはいえ、GCC地域におけるアジアビューティの市場浸透率は3%にとどまり、グローバル平均の8%と比較すれば今後さらなる成長余地があることが分かる。

「現在の成長をけん引しているのはスキンケアだ」とフェッツァー=バイスプレジデントは説明する。「中でもKビューティに最も勢いがあり、Cビューティはカラーコスメで特に強く、一部ではスキンケア分野にも貢献している。Jビューティはスキンケア・メイク・ヘアケアがバランスよく成長を遂げている」という。また、国別に見るとサウジアラビアではメイクアップの売り上げがアジアビューティ市場の約3分の1を占め、GCC全体ではスキンケアが優勢な中で独自の傾向を示している。

K・J・Cビューティ
異なる戦略とターゲット

グローバル展開に成功しているブランドの特徴についてフェッツァー=バイスプレジデントは、「Kビューティは製品の革新性がカギ。ゼリー状のテクスチャーや発酵成分、Z世代向けのマーケティングが特徴だ」と指摘。「Jビューティはより洗練され、伝統と高級感の融合が魅力。消費者との信頼関係構築はオンラインではなくオフラインで行われる傾向が強く、顧客層は中高年で成熟している。価格帯も比較的高めだ」と続ける。「Cビューティはスピードとスケール重視で、eコマース発のブランドが中心。次のトレンドを常に探しており、ソーシャルコマースの影響力も非常に大きい。消費者は即効性を求める20代前半が中心」だという。

スキンケアルーティンが変化し
ハイブリッド製品がトレンドに

アジア市場で長らく主流だった10以上のステップを踏むスキンケアルーティンも変化しつつあり、現在はより多機能なハイブリッド製品へのシフトが進んでいる。これは、平均使用アイテム数が4.8個とされるサウジアラビアの消費者の実態とも一致する。

GCC諸国のZ世代の間ではKビューティの浸透が進んでおり、シャルーブ・グループの調査では「ビューティ オブ ジョソン(BEAUTY OF JOSEON)」「ミクスン(MIXSOON)」「ラネージュ(LANEIGE)」の3ブランドがZ世代の人気ブランドトップ10にランクインしているという。「これらの製品に対する認知度は非常に高く、購買意欲にもつながっている。GCCはアジアビューティにとって非常に有望な市場だ」と展望を語った。

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「ロエベ」がブランドアンバサダーにタイの俳優、テイを起用

「ロエベ(LOEWE)」は、テイ(Tay)の愛称で知られるタイの俳優、タワン・ウィホクラット(Tawan Vihokratana)をブランドアンバサダーに起用した。

テイは、米「WWD」に対して「『ロエベ』と密接にコラボレーションすることで、僕の『ロエベ』の芸術性に対する憧憬が深まりますし、新しい自己表現の方法のインスピレーションを与えてくれます。『ロエベ』を定義するアートとクラフトのエッセンスを本当に大切にするようになり、ブランドアンバサダーとしての有意義な旅を続けられることにワクワクしています」とコメントした。

テイは、ドラマシリーズ、「キス・ザ・シリーズ」や「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」のタイ版「チェリー・マジック」への出演で知られる。2020年の「マヤ・アワード(Maya Awards)」ではベストサウンドトラック賞、2023年の「カズ・アワード(Kazz Awards)」では急上昇男優賞、25年の「ジャパン エキスポ タイランド(Japan Expo Thailand)」では、俳優賞を受賞している。今年3月には、パリで行われた「ロエベ」25-26年秋冬コレクションのショーに出席していた。

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「ロエベ」がブランドアンバサダーにタイの俳優、テイを起用

「ロエベ(LOEWE)」は、テイ(Tay)の愛称で知られるタイの俳優、タワン・ウィホクラット(Tawan Vihokratana)をブランドアンバサダーに起用した。

テイは、米「WWD」に対して「『ロエベ』と密接にコラボレーションすることで、僕の『ロエベ』の芸術性に対する憧憬が深まりますし、新しい自己表現の方法のインスピレーションを与えてくれます。『ロエベ』を定義するアートとクラフトのエッセンスを本当に大切にするようになり、ブランドアンバサダーとしての有意義な旅を続けられることにワクワクしています」とコメントした。

テイは、ドラマシリーズ、「キス・ザ・シリーズ」や「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」のタイ版「チェリー・マジック」への出演で知られる。2020年の「マヤ・アワード(Maya Awards)」ではベストサウンドトラック賞、2023年の「カズ・アワード(Kazz Awards)」では急上昇男優賞、25年の「ジャパン エキスポ タイランド(Japan Expo Thailand)」では、俳優賞を受賞している。今年3月には、パリで行われた「ロエベ」25-26年秋冬コレクションのショーに出席していた。

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「バレンシアガ」と「マルジェラ」に注目! 2025-26年秋冬クチュール・コレクション

フランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode)は、7月7~10日(現地時間、以下同)に開催する2025-26年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークの暫定スケジュールを発表した。

期間中には27のショーが行われるが、ハイライトの一つは9日12時の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」だろう。15年に就任したデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターは、このショーを最後にブランドを離れ、同じくケリング(KERING)傘下の「グッチ(GUCCI)」に移籍する。

また、同日19時半の「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」も要注目だ。1月に就任したグレン・マーティンス(Glenn Martens)新クリエイティブ・ディレクターが、同メゾンのクチュールに相当する“アーティザナル”コレクションのショーでデビューを飾る。

また、初日の前日である6日には、今年初めに「セリーヌ(CELINE)」に加わったマイケル・ライダー(Michael Rider)新アーティスティック・ディレクターがデビューコレクションのショーを行う。披露するのがウィメンズなのか、メンズなのか、その両方なのかは明らかになっていない。

「ディオール」と「ジャンポール・ゴルチエ」は欠席

一方、過渡期にある「ディオール(DIOR)」は、今季のクチュール・ファッション・ウイークを欠席する。約9年にわたってメゾンを率いてきたマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターは5月27日、26年クルーズ・コレクションをもって退任。その数日後、4月に同ブランドのメンズ・アーティスティック・ディレクターに任命されたばかりのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が、オートクチュールを含めたウィメンズも手掛けることが明らかとなった。同氏は、まず6月の26年春夏パリ・メンズ・コレクションでデビューを飾り、初のウィメンズ・コレクションは26年春夏パリ・ファッション・ウイーク中の10月に披露する予定。初めて本格的に取り組むこととなるオートクチュール・コレクションは、26年1月に発表する。

また、新進デザイナーのデュラン・ランティンク(Duran Lantink)を新たなクリエイティブ・ディレクターとして迎えたばかりの「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」も、今回は欠席する。9月のパリ・ファッション・ウイーク中にデビューコレクションを、26年1月にクチュールコレクションを披露する予定。

「シャネル」はデザインチームが担当

なお、「シャネル(CHANEL)」は4月にマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)新アーティスティック・ディレクターを迎えているが、デビューコレクションは10月に披露する予定だ。このため、25-26年秋冬コレクションに続き、今季のクチュールもデザインチームが手掛ける。

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レディー・ガガ、ジェナ・オルテガが登場 「ウェンズデー」らしいゴシックスタイルに「Netflix TUDUM 2025」

ネットフリックス(Netflix)のグローバルファンイベント「Netflix TUDUM(トゥドゥム) 2025」が5月31日、米ロサンゼルスのキア・フォーラムで開催された。レッドカーペットにケリー・ワシントン(Kerry Washington)ら多数のゲストが出席したほか、「ウェンズデー」シーズン2のイベントには、同ドラマシリーズに出演するジェナ・オルテガ(Jenna Ortega)とレディー・ガガ(Lady Gaga)が登場した。

ガガは、3月にリリースしたアルバム「メイヘム」から「ゾンビボーイ」と「アブラカダブラ」を含むスペシャルパフォーマンスを行い、ガガらしいシアトリカルなゴシック調の装いを披露。ブラックのドレスの上に、襟元にバラのアップリケをふんだんにあしらったブラックのローブを羽織った。また、襟と袖、左右非対称のヘムラインに華やかな刺しゅうを施したレッドのドレスに、ブラックの網タイツとブーツを合わせたルックも見せた。

メイクアップは、ブラックのアイシャドウとレッドのリップスティックを使用し衣装に合わせてドラマチックに、ブロンドヘアはふっくらとボリューミーに仕上げた。

ガガは「ウェンズデー」シーズン2で、オルテガが演じる主人公の通うネヴァーモア学園の教師、ロザライン・ロットウッド(Rosaline Rotwood)を演じる。

 

オルテガは、「アントニオ マラス(ANTONIO MARRAS)」のドレスに「リリアン シャローム(LILLIAN SHALOM)」のレースの手袋を合わせた。

レッドカーペット

 

レッドカーペットでオルテガは、「マークゴン(MARKGONG)」2025年春夏コレクションから、ベルトとオフショルダーが特徴のグラデーションカラーのトレンチコート風ドレスを着用。足元には「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」の“イザ” パンプスを合わせ、「シェリル・ロウ(SHERYL LOWE)」のジュエリーでスタイリングした。

 

歌手のテヤナ・テイラー(Teyana Taylor)は、全身「アティコ(ATTICO)」のルックで登場。チューブトップに、ダメージ感のあるコート、オーバーサイズのカーゴパンツ、ブラックの“バイパー スリングバック パンプス”でコーディネートした。さらに、ジュエリーを重ね付け、ホワイトのキャップを身につけた。

 

ケリー・ワシントンは、「ジョルジュ オベイカ(GEORGES HOBEIKA)」25-26年秋冬コレクションから、フローラルの刺しゅうとヒップラインにプリーツを施し、ゴールドの装飾をあしらったドレスを着用。「レ・シーラ(LE SILLA)」のブラッシュカラーのサテンの“エヴァ”パンプスでコーデを仕上げた。

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レディー・ガガ、ジェナ・オルテガが登場 「ウェンズデー」らしいゴシックスタイルに「Netflix TUDUM 2025」

ネットフリックス(Netflix)のグローバルファンイベント「Netflix TUDUM(トゥドゥム) 2025」が5月31日、米ロサンゼルスのキア・フォーラムで開催された。レッドカーペットにケリー・ワシントン(Kerry Washington)ら多数のゲストが出席したほか、「ウェンズデー」シーズン2のイベントには、同ドラマシリーズに出演するジェナ・オルテガ(Jenna Ortega)とレディー・ガガ(Lady Gaga)が登場した。

ガガは、3月にリリースしたアルバム「メイヘム」から「ゾンビボーイ」と「アブラカダブラ」を含むスペシャルパフォーマンスを行い、ガガらしいシアトリカルなゴシック調の装いを披露。ブラックのドレスの上に、襟元にバラのアップリケをふんだんにあしらったブラックのローブを羽織った。また、襟と袖、左右非対称のヘムラインに華やかな刺しゅうを施したレッドのドレスに、ブラックの網タイツとブーツを合わせたルックも見せた。

メイクアップは、ブラックのアイシャドウとレッドのリップスティックを使用し衣装に合わせてドラマチックに、ブロンドヘアはふっくらとボリューミーに仕上げた。

ガガは「ウェンズデー」シーズン2で、オルテガが演じる主人公の通うネヴァーモア学園の教師、ロザライン・ロットウッド(Rosaline Rotwood)を演じる。

 

オルテガは、「アントニオ マラス(ANTONIO MARRAS)」のドレスに「リリアン シャローム(LILLIAN SHALOM)」のレースの手袋を合わせた。

レッドカーペット

 

レッドカーペットでオルテガは、「マークゴン(MARKGONG)」2025年春夏コレクションから、ベルトとオフショルダーが特徴のグラデーションカラーのトレンチコート風ドレスを着用。足元には「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」の“イザ” パンプスを合わせ、「シェリル・ロウ(SHERYL LOWE)」のジュエリーでスタイリングした。

 

歌手のテヤナ・テイラー(Teyana Taylor)は、全身「アティコ(ATTICO)」のルックで登場。チューブトップに、ダメージ感のあるコート、オーバーサイズのカーゴパンツ、ブラックの“バイパー スリングバック パンプス”でコーディネートした。さらに、ジュエリーを重ね付け、ホワイトのキャップを身につけた。

 

ケリー・ワシントンは、「ジョルジュ オベイカ(GEORGES HOBEIKA)」25-26年秋冬コレクションから、フローラルの刺しゅうとヒップラインにプリーツを施し、ゴールドの装飾をあしらったドレスを着用。「レ・シーラ(LE SILLA)」のブラッシュカラーのサテンの“エヴァ”パンプスでコーデを仕上げた。

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「アリックス」創設者のマシュー・M・ウィリアムズが新プロジェクト始動 6月のパリ・メンズ期間中にお披露目

マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が、新たに自身の名を冠したファッション・プロジェクトを始動し、6月の2026年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中にお披露目することが米「WWD」の取材で明らかになった。ウィリアムズは、15年に共同創設者として立ち上げた「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM、以下アリックス)」でのインダストリアルなデザインや、「ナイキ(NIKE)」や「モンクレール(MONCLER)」との協業、そして20年6月から23年末までクリエイティブ・ディレクターを務めた「ジバンシィ(GIVENCHY)」での仕事で知られる。ただ、23年11月には「アリックス」の過半数株式を香港の投資家に売却し、24年6月に「アリックス」の新作を披露して以降、表立ったコレクション発表は行っていなかった。

今回発表するのは、ウィリアムズならではの厳格なプロダクト視点のアプローチやクラフトへのフォーカスを反映したメンズとウィメンズのコレクション。彼は詳細についてのコメントは避けたものの、新プロジェクトに出資するとともに、日本のデニム工場やアメリカのジャージー専門企業、スペインのハンドメードシューズメーカーなどお気に入りのサプライヤーと取り組んでいると見られる。

また、セールスはセイヤ ナカムラ2.24(SEIYA NAKAMURA 2.24)が担う。パリで6月26日から7月1日まで開かれるショールームには、同プロジェクトに加え、「クレイグ グリーン(CRAIG GREEN)」や「タイガタイハシ(TAIGA TAKAHASHI)」「アルパ ストゥディオズ(ARPA STUDIOS)」「アモメント(AMOMENTO)」「ソング フォー ザ ミュート(SONG FOR THE MUTE)」「コッキ(KHOKI)」「エドワード カミング(EDWARD CUMING)」のコレクションも並ぶ予定だ。

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Z世代、TikTok、AIがけん引する“次世代マーケティング”の行方

ビューティ&ファッション業界では、パーソナライズされた体験とコミュニティー中心のブランド施策が消費者から支持を得るカギとなっている。クロスチャネルマーケティング・プラットフォーム企業のリストラック(LISTRAK)は、米「WWD」が主催した「ビューティCEOサミット」で「ビューティ&ファッション ベンチマーク レポート2025」を発表した。登壇したジェイミー・エルデン(Jamie Elden)=リストラック チーフ・レベニュー・オフィサーは、Z世代やAI、SNSが中心となる次世代マーケティングの潮流を語った。

「新製品告知を週に2回メールで送り、反応がなければ週4回送る」といった多くのブランドが行う量的アプローチは効果が薄く、“個人やニーズと向き合う”マーケティングが有効だとエルデン=チーフ・レベニュー・オフィサーは語る。リストラックのAI技術では、ユーザーが閲覧したが購入に至らなかった製品をトラッキングし、パーソナライズされたSMSやメールで再提案する。SMS経由の売り上げは、前年比70%増と急伸しており今や主要チャネルの一つになっているという。

注目チャネルはSMSからRCSへ
双方向型コミュニケーションが新常識に

北米では、ヨーロッパやアジアですでに普及しており進化型SMSといわれるRCS(リッチコミュニケーションサービス)の成長も注目されている。RCSは購入リンクや双方向のやり取りが可能で、ECとの連携にも優れる。「わずか5年でメールとSMSの比率は“メール70%:SMS30%”から“メール40%:SMS60%”へと逆転した」という。この変化をけん引しているのは、Z世代とミレニアル世代だ。

同社のレポートによれば、ブランドの新規客獲得数は前年比で80%増を記録。消費者はこれまで以上にSNSを検索・比較・発見の場として活用している。カスタマイズされたブランドコミュニケーションを得るため、ブランドの公式サイトでは自発的に個人データを入力しているという。また、パンデミック後に落ち込んだメイクアップカテゴリーはこの2年で回復傾向にあり、スキンケアは依然として主要カテゴリーを維持。Z世代が新規売り上げの約40%をけん引している。特筆すべきは、今年は13歳以下のα世代が勢いを増しており、月に平均140ドル(約1万9800円)を消費しているという。

TikTokライブは“10代のQVC”
ブランドとの連携も加速

エルデン=チーフ・レベニュー・オフィサーは、「最近、12歳の息子とロンドンのセルフリッジズ(SELFRIDGES)を訪れ、『パコ・ラバンヌ(PACO RABANNE)』のフレグランス“ファントム”を購入した。ロボット型のボトルの90年代に流行った製品だが、息子はTikTokでそれを見て自分で選んで購入した」と紹介。「フレグランスはZ世代やα世代の若い男性の間でブームになっている。彼らは高級ブランドのフレグランスに200〜400ドル(約2万8400〜5万6800円)を費やす」と語った。

Z世代とα世代、ソーシャルメディア、そして新興のマーケットプレイスがブランドの成長を左右する中、TikTokライブはゲームチェンジャーであり続けている。エルデン=チーフ・レベニュー・オフィサーはTikTokライブを「10代のためのQVC」と称し、「視聴者はアラームをセットしてまでライブ配信にアクセスし買い物を楽しんでいる」と指摘した。リストラックはTikTokショップとの連携を開始し、売り上げは急拡大しているという。

製品だけでなくブランドの
“人格”が問われる時代へ

ビューティ製品の消費者がこれまで以上に購買前の情報収集行動をするようになっている今、新鮮で魅力的なコンテンツがより求められている。消費者はスキンケアの効果や成分、人気製品やサステナビリティについて調べているとして、ハウツーコンテンツやソーシャルコンテンツの重要性を強調した。エルデン=チーフ・レベニュー・オフィサーは「今はただ製品を売るだけでは不十分だ。消費者はブランドの信念や社会的責任まで注目している」と締めくくった。

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「ザ・ノース・フェイス」の親会社、24年は4%減収 「ヴァンズ」が引き続き苦戦

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」などを擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)の2025年3月期決算は、売上高が前期比4.1%減の95億469万ドル(約1兆3591億円)、営業損益は前年の1億4393万ドル(約205億円)の赤字から3億377万ドル(約434億円)の黒字に、純損失は9億6888万ドル(約1385億円)から1億8971万ドル(約271億円)に縮小した。

地域別での売上高は、南北アメリカが同6.6%減の48億3350万ドル(約6911億円)、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)は同2.7%減の32億4850万ドル(約4645億円)と減収。アジア太平洋地域は、同1.4%増の14億2270万ドル(約2034億円)だった。

ブランド別では「ヴァンズ」が苦戦

ブランド別での売上高は、南北アメリカが堅調だった「ザ・ノース・フェイス」が同0.8%増の37億340万ドル(約5295億円)、グローバルで小売りが苦戦した「ヴァンズ」は同15.7%減の23億4940万ドル(約3359億円)、小売りと卸の両方が堅調だった「ティンバーランド」は3.3%増の16億770万ドル(約2299億円)だった。

なお、VFCは24年7月、保有していた「シュプリーム(SUPREME)」を伊アイウエア企業エシロールルックスオティカ(ESSILORLUXOTTICA)に15億ドル(約2145億円)で売却し、取引は同年10月に完了した。同ブランドが属していたその他のブランド部門の売り上げは、同1.6%増の13億220万ドル(約1862億円)だった。

CEOのコメント

四半期別に見ると、25年1~3月期(第4四半期)の売上高は前年同期比4.6%減の21億4377万ドル(約3065億円)だった。アナリスト予想の21億5000万~22億3000万ドル(約3074億~3188億円)を下回ったため、決算を発表した5月21日の株価は前日比15.8%安の12.15ドル(約1737円)となった。

ブラッケン・ダレル(Bracken Darrell)社長兼最高経営責任者は、第4四半期の業績は「ほぼ見込み通り」とコメント。「マクロ環境の不安定さが増しているが、コスト削減やその他のさまざまな対策によって傘下ブランドが成長軌道に戻り、力強く持続的な価値創出ができるものと確信している」と語った。なお、25年4〜6月期(第1四半期)は前年同期比3〜5%減収の見込みだという。

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「ディオール」マリア・グラツィア・キウリの9年間を全47枚の写真で振り返る 

「ディオール(DIOR)」は、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターの退任を発表した。2016年から約9年間、同ブランド初の女性クチュリエとしてオートクチュールからウィメンズのプレタポルテやアクセサリーまでを手掛けた彼女のルックを振り返る。

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ジョナサン・アンダーソンが「ディオール」ウィメンズのトップにも就任 ファッションのクリエイションを統括

「ディオール(DIOR)」は6月2日、4月にメンズ・アーティスティック・ディレクターに任命したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がウィメンズも率いることを明らかにした。5月29日に退任が発表されたマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)の後任。アンダーソンはメンズに加え、ウィメンズのオートクチュール、プレタポルテ、アクセサリー・コレクションを手掛けることになる。まずは6月27日に2026年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークで発表するメンズ・コレクションでデビューを飾り、初のウィメンズ・コレクションは26年春夏パリ・ファッション・ウイーク中の10月1日に披露予定。初めて本格的に取り組むことになるオートクチュール・コレクションは、来年1月に発表する。

英国が生んだ才能豊かなスターデザイナー

アンダーソンは、1984年英国・北アイルランド生まれ。俳優を志して18歳で演劇を学ぶために渡米するが、そこで舞台衣装に興味を持ち、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)でメンズウエアを専攻。2005年に卒業後、「プラダ(PRADA)」で働き、08年に自身の名を冠したブランド「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」 を設立した。当初はメンズのみだったが、10年にウィメンズ・コレクションもスタート。ロンドン・ファッション・ウイークでコレクションを発表する傍ら、「トップショップ(TOPSHOP)」とのコラボコレクションや「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のセカンドライン「ヴェルサス ヴェルサーチェ(VERSUS VERSACE)」とのカプセルコレクションも制作した。当時から「シェアド・ワードローブ(男女で共有するワードローブ)」の考えをクリエイションに取り入れるなど、新たな価値観を提案し時代をけん引するスターデザイナーとしての頭角を表していた。

そして13年9月、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)に株式の46%を売却し、29歳の若さで「ロエベ(LOEWE)」のクリエイティブ・ディレクターに就任。遊び心あふれる大胆なアイデアやクラフトとアートへの愛を生かし、レザーグッズで知られるスペインの小規模なブランドだった「ロエベ」をグローバルなラグジュアリーブランドへと飛躍させた。また、17年からは「ジェイ ダブリュー アンダーソン」名義で「ユニクロ(UNIQLO)」と継続的にコラボコレクションを発表。近年は、「チャレンジャーズ(CHALLENGERS)」や「クィア(QUEER)」といった映画の衣装デザインも手掛けている。

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ジョナサン・アンダーソンが「ディオール」ウィメンズのトップにも就任 ファッションのクリエイションを統括

「ディオール(DIOR)」は6月2日、4月にメンズ・アーティスティック・ディレクターに任命したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がウィメンズも率いることを明らかにした。5月29日に退任が発表されたマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)の後任。アンダーソンはメンズに加え、ウィメンズのオートクチュール、プレタポルテ、アクセサリー・コレクションを手掛けることになる。まずは6月27日に2026年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークで発表するメンズ・コレクションでデビューを飾り、初のウィメンズ・コレクションは26年春夏パリ・ファッション・ウイーク中の10月1日に披露予定。初めて本格的に取り組むことになるオートクチュール・コレクションは、来年1月に発表する。

英国が生んだ才能豊かなスターデザイナー

アンダーソンは、1984年英国・北アイルランド生まれ。俳優を志して18歳で演劇を学ぶために渡米するが、そこで舞台衣装に興味を持ち、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)でメンズウエアを専攻。2005年に卒業後、「プラダ(PRADA)」で働き、08年に自身の名を冠したブランド「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」 を設立した。当初はメンズのみだったが、10年にウィメンズ・コレクションもスタート。ロンドン・ファッション・ウイークでコレクションを発表する傍ら、「トップショップ(TOPSHOP)」とのコラボコレクションや「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のセカンドライン「ヴェルサス ヴェルサーチェ(VERSUS VERSACE)」とのカプセルコレクションも制作した。当時から「シェアド・ワードローブ(男女で共有するワードローブ)」の考えをクリエイションに取り入れるなど、新たな価値観を提案し時代をけん引するスターデザイナーとしての頭角を表していた。

そして13年9月、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)に株式の46%を売却し、29歳の若さで「ロエベ(LOEWE)」のクリエイティブ・ディレクターに就任。遊び心あふれる大胆なアイデアやクラフトとアートへの愛を生かし、レザーグッズで知られるスペインの小規模なブランドだった「ロエベ」をグローバルなラグジュアリーブランドへと飛躍させた。また、17年からは「ジェイ ダブリュー アンダーソン」名義で「ユニクロ(UNIQLO)」と継続的にコラボコレクションを発表。近年は、「チャレンジャーズ(CHALLENGERS)」や「クィア(QUEER)」といった映画の衣装デザインも手掛けている。

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ヘイリー・ビーバーのD2Cコスメ「ロード」をE.L.F.ビューティが約1420億円で買収 

米エルフ ビューティ(E.L.F. BEAUTY)は28日(現地時間)、モデルのヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)が手掛けるビューティブランド「ロード(RHODE)」を10億ドル(約1420億円)で買収することに合意したと発表した。8億ドル(約1136億円)を現金と株式で支払い、残りの2億ドル(約284億円)は今後3年間の業績に応じた条件付きの支払いとなる。買収額は、2023年に3億5500万ドル(約504億円)で「ナチュリウム(NATURIUM)」を買収した際を上回り、同社史上最大。ヘイリー・ビーバーは、今後もチーフ・クリエイティブ・オフィサー兼イノベーション責任者として製品開発やマーケティングに携わり、統合後の企業の戦略アドバイザーも務める。

「ロード」は、ヘイリーが提唱しSNSで話題を呼んだ“グレーズドドーナツスキン(健康的で艶やかな肌を表現した言葉)”を基本コンセプトに22年に設立。リップバームやセラム、モイスチャライザーなど、厳選した製品展開でファンを拡大した。その後、カラーコスメやスマホケースなど製品ラインアップを拡張し、今秋に北米セフォラ(SEPHORA)での販売も開始する。タラン・アミン(Tarang Amin)=エルフ ビューティ会長兼最高経営責任者(CEO)は、「米国とカナダのセフォラ全店に加え、年内に英国市場にも展開予定だ」とし、「ロード」が同社にとって初のセフォラ進出ブランドになると明かした。

ヘイリーが語る取引の舞台裏
「コミュニティー重視の姿勢に共感」

ヘイリー・ビーバーは今回の合意について、「エルフ ビューティは、創業者のビジョンを尊重し、後押ししてくれる。ブランドがグローバル展開を含む次のステージに進むために理想的なパートナーだ」と語った。「『ロード』は私の“ベイビー”のような存在。信頼できる“家”を探すのは難しかったが、エルフ ビューティとはコミュニティーを重視する姿勢やチームビルディングの価値観で強く共鳴した」。

アミンCEOは、「3年足らずの間にわずか10種ほどの製品とD2Cだけで2億1200万ドル(約301億円)の売り上げを達成したのは驚異的。ヘイリーの持つ勢いや全てが、ビューティ業界に変革をもたらしたいというわれわれの企業理念と合致する」とコメント。

E.L.F.のM&A戦略は一段落
今後は既存ブランドに注力

エルフ ビューティは昨年上半期、ニューヨーク証券取引でトップクラスの業績を上げ、売上高が10億ドルを突破する大きな節目を迎えた。しかし最近は、関税問題の逆風に直面している。同社は製品の75%を中国で製造する。その結果、株価は1年間で約25%下落した。対応策として同社は先週、全製品で1ドル(約142円)の値上げをする価格改定を発表したばかりだ。一方、「ロード」はイタリアと韓国を主要生産拠点としている。

エルフ ビューティは「ナチュリウム」や歌手のアリシア・キーズ(Alicia Keys)による「キーズ ソウルケア(KEYS SOULCARE)」を大きくした実績がある。これ以上のM&Aを計画しているかどうかについてアミンCEOは「当社は昨年、全ブランドが前年を上回る成長を達成した。特に『ナチュリウム』と『キーズ ソウルケア』は過去最高の売り上げを記録した。今後は既存ブランドの成長に注力する」と強調した。

化粧品M&A市場で
「ロード」は異例の成功例に

M&A市場が冷え込む中、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)の「レア ビューティ(RARE BEAUTY)」やキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の専属メイクアップアーティストが手掛ける「メイクアップ バイ マリオ(MAKEUP BY MARIO)」、「コーサス(KOSAS)」「メリット(MERIT)」「ジェーン・アイルデール(JANE IREDALE)」など、多くの人気ブランドが買い手を見つけられずにいる。その中で、エルフ ビューティによる「ロード」の買収劇は、業界筋から過去最速の“ビリオンダラーディール(10億ドルの取引)”として注目を集めている。

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「ディオール」ウィメンズのマリア・グラツィア・キウリが退任 在任9年、ビジネスの発展に大きく貢献

「ディオール(DIOR)」は、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターの退任を発表した。2016年から約9年間、メゾン初の女性クチュリエとしてオートクチュールからウィメンズのプレタポルテやアクセサリーまでを統括。27日に故郷のイタリア・ローマで発表したオートクチュールのルックも含む26年クルーズ・コレクションが、彼女の手掛けるラストコレクションになった。後任は未定だが、4月に同ブランドのメンズ・アーティスティック・ディレクターに就任したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がウィメンズも率いることになるのではないかという噂が広がっている。

数々のヒットアイテムを生み出した9年間

1964年イタリア・ローマで生まれたキウリは、ヨーロッパ・デザイン学院(Istituto Europeo di Design、IED)のローマ校で学んだ。「フェンディ(FENDI)」で経験を積んだ後、99年に当時から一緒に働いていたピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli、次期「バレンシアガ(BALENCIAGA)」クリエイティブ・ディレクター)と共に「ヴァレンティノ(VALENTINO)」に移籍。二人でアクセサリーデザインを手掛けた後、創業者の引退に伴い2008年にはクリエイティブ・ディレクターに昇格し、キウリが「ディオール」に移るまで長年にわたりタッグを組んでコレクションを手掛けてきた。

また「ディオール」では、フェミニズムの表現と女性アーティストや職人との協業、そしてムッシュ・ディオールのみならず歴代デザイナーの仕事からのインスピレーションを生かしながらクリエイションに取り組み、マスキュリンな力強さと繊細でロマンチックなイメージを織り交ぜたコレクションを発表。“ブックトート”や復刻した“サドルバッグ”、リボンを用いた“ジャディオール”スリングバックパンプス、星座モチーフやラッキーチャームをあしらったファッションジュエリーなど数々のヒットアイテムを生み出し、ビジネスの発展に大きく貢献した。彼女の在任期間に「ディオール」の売上高は3倍に伸長したという。

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BLACKPINKジェニーが「ジャンポール・ゴルチエ」のキャンペーンに登場

 

「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」は、2025年プレ・フォールコレクションのキャンペーンに、BLACKPINKジェニー(Jennie)を起用した。

同コレクションは、「ジャンポール・ゴルチエ」のシグネチャーであるコルセットや、テーラリング、トロンプルイユ(騙し絵)のモチーフを採用。ルックは、水、火、大地、そして大気の4つの要素を中心に制作した。

ジェニーは、「このキャンペーンは、夢に入り込んだような気分になりました。どのルックにも、流れるような、燃えるような、揺らぎのない、あるいは軽やかなエネルギーがありましたし、素晴らしいデザインを通して私のあらゆる側面を表現できたのが嬉しかったです。『ジャンポール・ゴルチエ』はいつも私を大胆にさせてくれますし、これは本当にその精神を体現するものでした」とコメントした。

ジェニーは“現代のショーガール”

キャンペーンビジュアルは、エミー賞受賞のコンセプチュアルアーティスト、マックス・ジーデントップ(Max Siedentopf)が監督を務め、スタイリングは、パク・ミンヒ(Minhee Park)とレオポルド・ドゥシェマン(Leopold Duchemin)、ヘアは、イ・ソニョン(Seonyeong Lee)、メイクは、ウォン・ジョヨン(Joyoun Won)、ネイルはカム・チャン(Cam Tran)がそれぞれ担当した。

「ジャンポール・ゴルチエによるとジェニーは、「視覚の世界というステージで指揮をとる現代のショーガールだ。力強く、かつ軽やかで優美な彼女の存在は、生まれ持った強さと確固たる存在感を漂わせながら、それぞれのルックに新しい側面をもたらしてくれる」という。

ジェニーは、2017年から「シャネル(CHANEL)」のグローバルアンバサダーとして活動してきたが、「コーチェラ2025」で披露した「ミュグレー(MUGLER)」や「ジョルジュ オベイカ(GEORGES HOBEIKA)」を着用したスタイルなど、エキセントリックなファッションも注目を集めている。

 

今年1月には、パリで行われた「ジャンポール・ゴルチエ」2025年春夏オートクチュールコレクションのショーに出席。同ブランド08年春夏オートクチュールコレクションから、ヌードカラーにビーズを散りばめた幻想的なドレスを身にまとった。

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オードリー・ヘプバーン着用の60年代ドレスが競売に ジバンシィによる「ディオール」のドレスも

競売会社「サザビーズ(SOTHEBY’S)」は6月、オークションイベント「The Art of Glamour: The Collection of Alixandra Fitzwilliam-Tate Baker, Baroness of Gray」を開催する。往年の女優、オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)が着用していたアイコニックなドレスなどを出品する予定で、入札期間は6月2〜16日。6日には、ニューヨークのサザビーズギャラリーで出品アイテムの一般公開も行う。

同イベントは、オートクチュールアイテムのコレクターでもあったグレイ女男爵ことアリクサンドラ・フィッツウィリアム・テート・ベイカー(Alixandra Fitzwilliam-Tate Baker)が所有していた100点以上を出品。1950〜60年代、80年代の「クリスチャン ディオール(CHRISTIAN DIOR)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「マダム・グレ(MADAME GRES)」「シャネル(CHANEL)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などの貴重なアイテムをラインアップする。また、オスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar De La Renta)やジェームズ・ガラノス(James Galanos)、レナート・バレストラ(Renato Balestra)といった名デザイナーの作品も並ぶ。

最も注目されているのが、ヘプバーンが所有していた「ジバンシィ」66-67年秋冬オートクチュール・コレクションのホットピンクのドレス。ウィリアム・クライン(William Klein)による1966年の「ヴォーグ(VOGUE)」撮影時に、ヘプバーンが似たドレスを着用し、鮮やかなピンクとシルククレープ素材の美しい仕立ては一躍有名となった。推定落札価格は4万〜6万ドル(約568万〜852万円)とされている。加えて、ヘプバーンが所有していた「ジバンシィ」のアイボリーのシルクボディスも出品されており、1400〜3000ドル(約19万〜42万円)の落札価格になると見られている。

さらに、推定落札価格9000〜1万5000ドル(約127万〜213万円)とされる「イヴ・サンローラン」74-75年秋冬オートクチュールのきらびやかな刺しゅうが施されたボールガウンドレスや、同2万4000〜3万2000ドル(約340万〜454万円)とされるイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)が手掛けた「クリスチャン・ディオール」59-60年秋冬オートクチュールのイヴニングタフタドレスも見どころになっている。

セレブリティー関連では、「トム フォード(TOM FORD)」2012-13年秋冬コレクションから、グウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)が第84回アカデミー賞で着用したものと同じ、オフホワイトのクレープ素材で作られたイヴニングドレスとケープも登場。推定落札価格は1万〜1万5000ドル(約142万〜213万円)。

サザビーズ・ニューヨークが単独の所有者によるオークションを実施するのは今回が初めて。イギリス出身のグレイ女男爵は、幼少期にオートクチュールの魅力に目覚め、美術の修士号と美術史の学士号を取得後、パリ名門のメゾン ルザージュ刺しゅう学校(Ecole Lesage)で刺しゅうを学んだ。

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【スナップ】ハン・ソヒ、ナタリー・ポートマンらが来場 「ディオール」2026年クルーズ・コレクション

「ディオール(DIOR)」は、伊ローマの“ヴィラ アルバーニ トルロニア(Villa Albani Torlonia)”でマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)による2026年クルーズ・コレクションを発表した。会場にはナタリー・ポートマン(Natalie Portman)やアシュリー・パーク(Ashley Park)、ハン・ソヒ(Han So-hee)らセレブリティーが集結した。

ナタリー・ポートマンは、"女性は白、男性は黒”というドレスコードを尊守した装いで登場。同コレクションから、ホワイトシルクのロングドレスと同色のジャケットを着用した。

キウリは今回、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」15-16年秋冬オートクチュール・コレクション以来10年ぶりに故郷でコレクションを披露した。キウリは、「ローマでプロジェクトを行うことは夢だった。しかし、“ミラビリア”(同『ヴァレンティノ』コレクションのテーマ)が最高の結果だったので、怖くもあった」とコメントした。

来場者スナップ

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【スナップ】ハン・ソヒ、ナタリー・ポートマンらが来場 「ディオール」2026年クルーズ・コレクション

「ディオール(DIOR)」は、伊ローマの“ヴィラ アルバーニ トルロニア(Villa Albani Torlonia)”でマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)による2026年クルーズ・コレクションを発表した。会場にはナタリー・ポートマン(Natalie Portman)やアシュリー・パーク(Ashley Park)、ハン・ソヒ(Han So-hee)らセレブリティーが集結した。

ナタリー・ポートマンは、"女性は白、男性は黒”というドレスコードを尊守した装いで登場。同コレクションから、ホワイトシルクのロングドレスと同色のジャケットを着用した。

キウリは今回、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」15-16年秋冬オートクチュール・コレクション以来10年ぶりに故郷でコレクションを披露した。キウリは、「ローマでプロジェクトを行うことは夢だった。しかし、“ミラビリア”(同『ヴァレンティノ』コレクションのテーマ)が最高の結果だったので、怖くもあった」とコメントした。

来場者スナップ

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ファッションは保守化しているのか? カンヌの“ネイキッドドレス禁止”から見えること

カンヌ国際映画祭は、近年レッドカーペットを席巻してきた露出度の高い衣装、いわゆる“ネイキッドドレス”のトレンドから距離を置く方針を打ち出した。今年開催した第78回から新たなドレスコードを導入した同映画祭は、「品位」を理由にゲストが肌を過度に露出することや、過剰にボリュームのある衣装を着用することを禁止した。ますます大胆になるセレブリティーの衣装に注目が集まる中で下されたこの決定は、ファッション好きの間で続くSNS上での議論に拍車をかけた。今、ファッションは保守的になりつつあるのだろうか?

カンヌでの官能的なドレスのルーツは、レッドカーペットのファッションがより大胆になり、肌を見せたルックを取り入れるようになった1980年代にさかのぼる。85年、現代アーティストのジェフ・クーンズ(Jeff Koons)と結婚する前のイロナ・シュターッレル(Ilona Staller)が、トップレスのピンクのドレスでレッドカーペットに登場し、注目を集めた。さらに同映画祭では、キャメロン・ディアス(Cameron Diaz)、カイリー・ミノーグ(Kylie Minogu)、クラウディア・シファー(Claudia Schiffer)、そして最近ではベラ・ハディッド(Bella Hadid)やナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)などの多くのセレブリティーが“ネイキッドドレス”を着用し、このある種の“伝統”を受け継いできた。

ファッション史を専門とするニューヨーク大学のナンシー・デイル(Nancy Deihl)=芸術・芸術専門職学部長は、カンヌが新たに取り入れたドレスコードは、過度な露出を抑制し、優雅さを強調するための取り組みだと評価する。「カンヌでは、長きにわたって女優たちがセクシーなスタイルで登場してきた。しかしそれは、ハイファッションが設定する一定の基準に沿ったものだ。実際、“ネイキッドドレス”禁止のきっかけになった近年のスタイルと同じくらい、あるいはそれ以上に露出度の高い服が、多くのファッションショーで披露されている。しかし、カンヌの主催者は、たとえ少し独裁的だと見られたとしても、このイベントを他のセレブ中心のスペクタクルとは一線を画すことに重きを置いているのだと思う」と、デイル学部長は語る。

一方で、オリヴィア・ワイルド(Olivia Wilde)やアンナ・サワイ(Anna Sawai)などとの仕事で知られるセレブリティースタイリストのカルラ・ウェルチ(Karla Welch)は、自身のインスタグラムで、今回のカンヌの決定を「退屈で男性中心的でつまらないもの」と批判した。

ランウェイやレッドカーペットでの“ネイキッドドレス”

“ネイキッドドレス”は、2000年代初頭からランウェイで流行と衰退を繰り返してきたが、23年に再ブームを迎えた。最近では「ディオン リー(DION LEE)」「ジェイソン ウー(JASON WU)」「マイケル コース(MICHAEL KORS)」「ブランドン マックスウェル(BRANDON MAXWELL)」「シャネル(CHANEL)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」など多くのファッションブランドが、コレクションでシアー生地を採用する。ハリウッドでは、この1年間だけでも、アカデミー賞、グラミー賞、ゴールデングローブ賞など、ほぼすべてのレッドカーペットイベントにおいてシアーなスタイルが見られた。多くの人がこのようなスタイルを「エンパワーメントや自己表現、ボディーポジティブのツール」と捉える一方で、批評家の間では「過剰な性的演出やデザイン面でのイノベーション不足を助長する」と指摘する向きもある。

アメリカ出身のモデルで俳優のパリス・ジャクソン(Paris Jackson)は、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」の25-26年秋冬コレクションのショーに来場した際に着用した透け感のあるドレスへの批判に対して「なぜ人間の体が、多くの人に不快な感情を引き起こす要因になるのか、私には理解できない」と語った。「それはただの体だし、不快感を抱かないでほしい。体は、あなたも私も、みんな等しく持っているもの。それでいいじゃない。何の問題もない」。

経済不況とファッションは関係がある?

“ネイキッドドレス”に関する議論は、オンライン上のより広範な議論にも燃料を注いでいる。ファッションインフルエンサーたちは、現在の米国の経済状況に関連付けながら、控えめなファッションの台頭を指摘している。TikTokに投稿された動画で、インフルエンサーたちは「クワイエット・ラグジュアリー」や「トラッドワイフ・コア」(控えめなトーンのドレスなど慎ましく“伝統的な妻”を思わせる要素を含むスタイル)といった継続的なトレンドを例に挙げ、人々が服装においてより保守的になっていると指摘する。

TikTokで88万人のフォロワーを抱えるニキータ・レッドカー(Nikita Redkar)は、380万回以上再生された自身の動画の中で「経済が不況になると、人々が保守的になるのは理由がある。リスクを取れるのは、銀行に預金がある人だけ」と語った。続けて「経済が不況だと、私たちは安全を重視する。不確実な中で注目を浴びたくないし、確実な選択をする。伝統よりも確実なものはありますか?自分の居場所に留まることよりも確実なものはありますか?」とフォロワーに問いかける。

このような言説がオンライン上で流布しているものの、前述のデイル学部長は、経済危機時にファッションが保守的になるという考えについて「長く続き、支持もあるが、誤った主張」だと指摘する。「人々は、経済とファッションスタイルの因果関係を信じたいのだろうが、1950年代のファッションは、それを反駁するのに十分な例だ。この時代は、世界の大部分で社会的同調と保守的な態度が支配的だったが、同時に豊かさの時代でもあった」と続ける。

デイル学部長によれば、控えめなスタイルは消費者が選択できる多くの選択肢の一つに過ぎず、ファッション業界全体の変化を反映するものではないという。「もちろん、宗教的に、もしくは文化的に控えめな服装を義務付けられているケースを除いて、レッドカーペットイベントや一般人が楽しむ特別な機会では、露出の多いシルエットやスタイルが、控えめなスタイルよりもはるかに好まれているだろう」と語った。

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大坂なおみが「ナイキ」を着用 桜がテーマのセーラームーンスタイルに 「2025全仏オープン」

女子プロテニス選手の大坂なおみは5月27日(現地時間)、全仏オープン初戦、スペインのポーラ・バドサ(Paula Badosa)との試合に出場し、「ナイキ(NIKE)」との最新コラボレーションを披露した。

大阪は、フローラルにインスパイアされたピンクカラーのユニホームを着用。シューズは、桜にインスピレーションを得たペールピンクカラーの“ナイキ GP チャレンジ 1 ‘ナオミ オオサカ’”を履き、2025年シーズンのグランドスラムで継続しているフローラルテーマを取り入れた。

スリーブレスのユニホームは、ピンクのソフトなシェードと対照的なディープトーンが特徴で、「ナイキ」のピンクのリストバンド、ミュートピンクのバイザー、ジュエリーでコーディネートした。さらに、桜テーマに合わせたピンクの花の飾りをつけたヘアスタイルを披露した。

バドサとの試合に敗れた大坂は、自身のインスタグラムに、「ナイキ」のユニホームデザインについてのメッセージを投稿。初戦敗退については、「モチベーションが上がるようなことは何も言えません。ベストを尽くしましたが、今回は本当に悔しいです。グランドスラム4勝の選手とは言われても、25年全仏オープン初戦敗退選手とは言われないだろうから、それには慰められます笑」と悔しさをあらわにした。

「ナイキ」に対しては、「このユニホームを描かせてくれて、これを実現させられるほど信頼してくれてありがとう。(本当にどうしていつもそんなに優しくしてくれるのか分からないんだけど)」とコメント。また、ヘアスタイリストのマーティー・ハーパー(Marty Harper)には、「セーラームーンに(魔法少女っぽく)してくれてありがとう」とコメントした。

大坂は、25年の全豪オープンでもフローラルモチーフを取り入れ、ひまわりのモチーフがデザインされた“ナイキ ウィメンズ オオサカ GP チャレンジ 1 PRM”を履き、ひまわりのヘアクリップとイヤリングを身につけていた。

「ナイキ」は19年から大坂のアパレルスポンサーを務めている。また大坂は、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「リーバイス(LEVI’S)」、「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」などのファッションブランドともコラボしている。

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大坂なおみが「ナイキ」を着用 桜がテーマのセーラームーンスタイルに 「2025全仏オープン」

女子プロテニス選手の大坂なおみは5月27日(現地時間)、全仏オープン初戦、スペインのポーラ・バドサ(Paula Badosa)との試合に出場し、「ナイキ(NIKE)」との最新コラボレーションを披露した。

大阪は、フローラルにインスパイアされたピンクカラーのユニホームを着用。シューズは、桜にインスピレーションを得たペールピンクカラーの“ナイキ GP チャレンジ 1 ‘ナオミ オオサカ’”を履き、2025年シーズンのグランドスラムで継続しているフローラルテーマを取り入れた。

スリーブレスのユニホームは、ピンクのソフトなシェードと対照的なディープトーンが特徴で、「ナイキ」のピンクのリストバンド、ミュートピンクのバイザー、ジュエリーでコーディネートした。さらに、桜テーマに合わせたピンクの花の飾りをつけたヘアスタイルを披露した。

バドサとの試合に敗れた大坂は、自身のインスタグラムに、「ナイキ」のユニホームデザインについてのメッセージを投稿。初戦敗退については、「モチベーションが上がるようなことは何も言えません。ベストを尽くしましたが、今回は本当に悔しいです。グランドスラム4勝の選手とは言われても、25年全仏オープン初戦敗退選手とは言われないだろうから、それには慰められます笑」と悔しさをあらわにした。

「ナイキ」に対しては、「このユニホームを描かせてくれて、これを実現させられるほど信頼してくれてありがとう。(本当にどうしていつもそんなに優しくしてくれるのか分からないんだけど)」とコメント。また、ヘアスタイリストのマーティー・ハーパー(Marty Harper)には、「セーラームーンに(魔法少女っぽく)してくれてありがとう」とコメントした。

大坂は、25年の全豪オープンでもフローラルモチーフを取り入れ、ひまわりのモチーフがデザインされた“ナイキ ウィメンズ オオサカ GP チャレンジ 1 PRM”を履き、ひまわりのヘアクリップとイヤリングを身につけていた。

「ナイキ」は19年から大坂のアパレルスポンサーを務めている。また大坂は、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「リーバイス(LEVI’S)」、「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」などのファッションブランドともコラボしている。

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注目はジョナサンの「ディオール」デビュー! 2026年春夏パリメンズのスケジュール発表

フランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode)は、6月に開催する2026年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイーク(以下、パリメンズ)の暫定スケジュールを発表した。日程は6月24~29日(現地時間、以下同)で、公式スケジュールとして70ブランドがショーやプレゼンテーションを行う予定。

今季のパリメンズのハイライトは、6月27日に行われる「ディオール(DIOR)」のショーだろう。今年3月にLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ロエベ(LOEWE)」を離れ、4月に同じくLVMHが擁する「ディオール」の新メンズ・アーティスティック・ディレクターに就任したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が、デビューコレクションを披露する。

「サンローラン」が公式カレンダーに復帰

「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、23年1月以降はオフカレンダー(公式スケジュール外)でショーを開催していたが、今季は公式カレンダーに復帰。6月24日にショーを開催する。また、3月にジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)新クリエイティブ・ディレクターによるデビューコレクションを発表した「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、6月26日にメンズを初披露する。

そのほか、ショースケジュールに名を連ねるのは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「エルメス(HERMES)」「リック・オウエンス(RICK OWENS)」「ルメール(LEMAIRE)」など。日本からは「コム デ ギャルソン オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」「ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)」「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」などが参加する。なお、「サカイ(SACAI)」は今回、6月26日にプレゼンテーション形式でコレクションを披露する。

今季のパリメンズを欠席する主なブランド

ジョナサンの後任として、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」の創業者であるジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)を4月に迎えたばかりの「ロエベ」は、今季のパリメンズは欠席。9月のパリ・ファッション・ウイークで初コレクションを発表するという。

ほかにも、パリメンズに先駆けて行われるミラノ・メンズ・ファッション・ウイークに参加する「ポール・スミス(PAUL SMITH)」や、9月のパリコレでコーエド(男女合同)のショーを発表する「ランバン(LANVIN)」も、今回は不参加となる。

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米アマゾン、ビューティ領域で存在感 月間1億人超が利用する巨大市場の次の一手

米アマゾン(AMAZON)がビューティ市場で存在感をさらに強めている。米国内だけで月間1億人超がビューティカテゴリーで買い物をしており、その影響力は拡大の一途をたどる。米「WWD」が毎年開催している「ビューティCEOサミット」に、アマゾンのメリス・デル・レイ(Melis del Rey)=ヘルス&ビューティ担当ゼネラルマネージャーが登壇。同社の構想について語った。

美容と健康を包括する
ショッピング体験を構築

デル・レイ=ゼネラルマネージャーは、「アマゾンが目指すのは、革新的かつアクセシブルな“ヘルス・デスティネーション”の実現だ。ビューティ領域とヘルスケア領域を包括的に捉えたショッピング体験の構築が進んでいる」という。その一例として、新しいスキンケアプログラム「スキンケア プラス(Skin Care Plus)」を挙げた。同プログラムは皮膚科医が推奨するスキンケア商品を迅速に、かつ必要に応じて処方や医療につなげられる設計になっているという。「『スキンケア プラス』は信頼できるワンストップ・ショッピングの場であり、今後さらに拡張していく予定だ」。

アマゾンはスキンケアだけでなくウェルネス分野にも本格的に参入する考えだ。食品やサプリメント、睡眠、フィットネス、ホルモンケアまで、扱うカテゴリーは多岐にわたる。「特に更年期は商品だけでなくショッピング体験そのものにおいても大きなイノベーションの可能性を秘めている。買う側の障壁をいかに取り除き、より包括的なショッピング体験をいかに提供できるかが重要だ」と語った。

アマゾン ビューティの強みは
「スピード」と「発見」

ビューティ市場においてアマゾンが差別化されるポイントについてデル・レイ=ゼネラルマネージャーは、「幅広い品揃えと、消費者に商品が届くまでの圧倒的なスピードが重要な成長エンジンになっている」と説明する。「われわれは顧客やブランドパートナーと関わる時、ショッピング体験を革新し、発見をもたらすようにしている。ブランドを起点に顧客体験を組み立てることで、的確に消費者の心をつかめる」と自信を見せる。

AIによるショッピング体験最適化 
消費者の価値観に変化も

アマゾンはAI投資にも注力する。その考え方は「大胆かつ大規模」だという。その一例が、生成AI搭載の対話型ショッピングアシスタント「ルーファス(Rufus)」だ。約1年前にスタートしたこの機能は、ビューティトレンドの紹介、商品のレコメンドや使い方のナビゲートまで対応する。また、新商品を見つけやすくするAIベースのショッピングガイドも展開している。

デル・レイ=ゼネラルマネージャーは、「現在の市場環境では、ブランドパートナーをサポートしながら日々新たな学びを得ている状況だ。消費者が価値に敏感な時代だからこそ、価格と得られる利点のバランスを見つけてどのように提供するかが問われている」とまとめた。

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米アマゾン、ビューティ領域で存在感 月間1億人超が利用する巨大市場の次の一手

米アマゾン(AMAZON)がビューティ市場で存在感をさらに強めている。米国内だけで月間1億人超がビューティカテゴリーで買い物をしており、その影響力は拡大の一途をたどる。米「WWD」が毎年開催している「ビューティCEOサミット」に、アマゾンのメリス・デル・レイ(Melis del Rey)=ヘルス&ビューティ担当ゼネラルマネージャーが登壇。同社の構想について語った。

美容と健康を包括する
ショッピング体験を構築

デル・レイ=ゼネラルマネージャーは、「アマゾンが目指すのは、革新的かつアクセシブルな“ヘルス・デスティネーション”の実現だ。ビューティ領域とヘルスケア領域を包括的に捉えたショッピング体験の構築が進んでいる」という。その一例として、新しいスキンケアプログラム「スキンケア プラス(Skin Care Plus)」を挙げた。同プログラムは皮膚科医が推奨するスキンケア商品を迅速に、かつ必要に応じて処方や医療につなげられる設計になっているという。「『スキンケア プラス』は信頼できるワンストップ・ショッピングの場であり、今後さらに拡張していく予定だ」。

アマゾンはスキンケアだけでなくウェルネス分野にも本格的に参入する考えだ。食品やサプリメント、睡眠、フィットネス、ホルモンケアまで、扱うカテゴリーは多岐にわたる。「特に更年期は商品だけでなくショッピング体験そのものにおいても大きなイノベーションの可能性を秘めている。買う側の障壁をいかに取り除き、より包括的なショッピング体験をいかに提供できるかが重要だ」と語った。

アマゾン ビューティの強みは
「スピード」と「発見」

ビューティ市場においてアマゾンが差別化されるポイントについてデル・レイ=ゼネラルマネージャーは、「幅広い品揃えと、消費者に商品が届くまでの圧倒的なスピードが重要な成長エンジンになっている」と説明する。「われわれは顧客やブランドパートナーと関わる時、ショッピング体験を革新し、発見をもたらすようにしている。ブランドを起点に顧客体験を組み立てることで、的確に消費者の心をつかめる」と自信を見せる。

AIによるショッピング体験最適化 
消費者の価値観に変化も

アマゾンはAI投資にも注力する。その考え方は「大胆かつ大規模」だという。その一例が、生成AI搭載の対話型ショッピングアシスタント「ルーファス(Rufus)」だ。約1年前にスタートしたこの機能は、ビューティトレンドの紹介、商品のレコメンドや使い方のナビゲートまで対応する。また、新商品を見つけやすくするAIベースのショッピングガイドも展開している。

デル・レイ=ゼネラルマネージャーは、「現在の市場環境では、ブランドパートナーをサポートしながら日々新たな学びを得ている状況だ。消費者が価値に敏感な時代だからこそ、価格と得られる利点のバランスを見つけてどのように提供するかが問われている」とまとめた。

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「カルティエ」が新ハイジュエリーコレクションを発表 ジェンマ・チャンのアンバサダー就任も

「カルティエ(CARTIER)」は、ストックホルムで新作ハイジュエリーコレクション“アン エキリ―ブル”を発表した。また、映画「キャプテン・マーベル」などに出演の俳優、ジェンマ・チャン(Gemma Chan)をアンバサダーに任命した。

ジェンマ・チャンは、「アンバサダーとして、メゾン・カルティエに参加できることを嬉しく思いますし、ストックホルムで披露される並外れたクリエイティビティーとサヴォアフェールの発表の場にいることを光栄に思います。私は長い間、メゾンのクリエイションの美と技巧を素晴らしいと思っていましたので、刺激的なコラボレーションを続けていくことを楽しみにしています」とコメントした。

「カルティエ」のバランス感覚を反映したコレクション

フランス語で、均衡・バランスを意味する“En Equilibre(アン エキリ―ブル)”コレクションは“何事にも節度”という「カルティエ」の精神を表現し、力強いボリュームや色のバランスの調和を目指す同ブランドのスタイルとクリエイションを反映した。

同コレクションは、アルノー・カレズ(Arnaud Carrez)=「カルティエ」チーフ・マーケティング・オフィサーが「意外なものから普遍的なものまで際限の無いボキャブラリーだ」と表現する「カルティエ」のクリエイションにアクセントを加えることになった。またカレズは、「最終的には、常に美と調和の問題なのだ」と語った。

ジャクリーン・カラチ(Jaqueline Karachi)=ハイジュエリー部門「カルティエ」クリエイティブ・ディレクターは、「石を探す段階から製作まで、どの段階においてもバランスが重要だ。視覚的な調和を取り戻し、クリエイションに意味を与え、自然に見せるプロセスには専門性が問われる。完璧に近い印象を作り出すために、われわれは目に見えないものに取り組んでいる」と話した。

カラチのいう“目に見えないもの”とは、細部にまで至る研磨のような、見られることを想定していないディティールのことだろう。あるいは、カラチやハイジュエリーのチームが石と出合うときに感じる「感動と喜びで胸がいっぱいになる魔法のような瞬間」のことかもしれない。

無駄を削ぎ落としたラインのネックレス

“何事にも節度”を体現する“シト”は、一見シンプルに見えるダイヤモンドとエメラルドのラインが前面と背面でクロスし、ドロップ型の49.37カラットの対になったザンビア産エメラルドを垂れ下がるようにあしらった。

ピンクゴールド細工により、ストーンを直接肌に飾ったような印象を与える“ヤラ”には、5.71カラットのオーバルカットのカラーダイヤモンドとサファイアを繊細なグラデーションで配置した。

“パンテール ダントレ”は、274.58カラット相当のコロンビア産エメラルドのビーズをカスケードにし、4カラットのカイトカットダイヤモンドを抱えるパンテール(豹)に向かって、オープンワークでレース状に構成した。

コーラルとアメシストによる力強い構成の“パンテール オルビタル”には、中央のカボションの上にパンテールが佇んでおり、ダイヤモンドとオニキスの毛並みとエメラルドの瞳を持つ。

希少で観測が難しい雪豹にインスパイアされた“ツァガーン”は、カイト、菱形、三角形のカットのダイヤモンドを使用し、見る角度によって雪豹の顔が見え隠れする騙し絵の効果を用いた。

“トラファルト”は、重さとセッティングの向きの異なる八角形のコロンビア産エメラルド3石を中央に配置し、エメラルドとオニキスを全体にあしらった。

孔雀を思わせるデザインの“パヴォセル”は、ブローチとして着用したりチョーカーにつけたりできるよう、取り外し可能な58.08カラットのスリランカ産サファイアのカボションを中央に配置した。また、クラスプのペアシェイプダイヤモンドも取り外してペンダントにつけて使用できる。制作には合計で5700時間を要し、うち4100時間以上はジュエリーの制作だけに費やされた。このネックレスは、シンプルさと複雑に絡み合った隠れた構造のバランスを体現している。

メゾンのハーモニーを映し出すリング

“タテヤ”のデザインは、着物の帯留めの結び目にインスピレーションを得た。6.98カラットのカボションカットのベトナム産ルビーをセットし、包み込むようにリボンを配置した。

“スクド”は、左右対称なダイヤモンドを主役にシールドカットダイヤモンドとオニキスを組み合わせた。

“モトゥ”は、センターの7.8カラットのペアシェイプトルマリンを噴水のようなポートレートダイヤモンドで囲み、ターコイズとクリソプレーズのビーズを配列した。このブルーとグリーンの配色は、“ピーコック・パターン”として知られる、「カルティエ」のシグネチャーなカラーパレットだ。

“ブリオ”は、25.54カラットのルベライトの周りにエメラルドとルベライトのビーズをあしらった。ストーンの上下には、パヴェダイヤモンドを敷き詰めたホワイトゴールドの円形モチーフをデザインし、オニキスのタッチを加えた。

15.35カラットのスリランカ産サファイアをリングの頂点にセットした“アズレホ”は、テーパードカットダイヤモンドとサファイアビーズを交互にあしらった。

アレクサ・アビトボル(Alexa Abitbol)=ハイジュエリー部門 ワークショップ・ディレクターは、約10万時間を同コレクションに費やしたという。アビドボルは米「WWD」に対し、「(同コレクションは、)デザインと技術のバランスという『カルティエ』のビジョンを体現している。ライン、色、密と疎空のバランスを捉えようとしながらも、職人はその熟達した技術とデザイナーのビジョンとを調和させる挑戦をしているのだ」

また、顧客の目には見えなくともジュエリーを制作する上で必要不可欠なのは、伝統的なクラフツマンシップとテクノロジーのバランスだ。

パリにある工房では、石を掘る彫刻師らは、3Dプリンターや高度な精密工具を活用しながら作業をしている。こうしたテクノロジーツールは、デザインのビジョンを起こすのを助けたり、資源が限られている中での反復作業を確実にする。

アビトボルは、「このバランスは、創造性と技術的な実現可能性の限界を押し上げながらも、ハンドクラフトジュエリーの独特な感性を維持する。私が、ハイジュエリーにおける我々のクラフツマンシップは特別で、職人の経験、目、そして感情は代替不可能であると信じているとしても、ここでもまた、バランスの問題になってくるのだ」と話した。

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ロレアル、中国バイオテク企業に出資 AI×サステナブル原料開発を推進

ロレアル グループ(L’OREAL GROUP)は、バイオテクノロジーに関する中国のスタートアップ企業の未名拾光(VEMINSYN)への出資を発表した。今回の出資ラウンドはロレアル中国のCVCである上海美次方投資(SHANGHAI MEICIFANG INVESTMENT)が主導し、グループのベンチャーキャピタルファンドの
ボールド(BOLD)と中国の日用品大手ナイスグループ(NICE GROUP)が参画。規制当局の承認を待つが、出資総額は1億人民元(約19億円)規模でマイノリティ出資となる。本出資は、持続可能なバイオアクティブ原料開発とサプライチェーンのローカル化の推進が狙いとみられる。

未名拾光は、北京大学と清華大学の博士課程で合成生物学と分子設計を専門とする4人の学生が2021年に設立。AIを活用した分子設計プラットフォームと独自のバイオ製造技術を強みに、肌老化に対応するバイオアクティブ成分を開発しており、中国の有力企業プロヤ コスメティクス(PROYA COSMETICS)やシャンハイ ジャワ ユナイテッド(SHANGHAI JAHWA UNITED)、ブルーメイジバイオテクノロジー(BLOOMAGE BIOTECHNOLOGY)などを顧客に持つ。同社のウィーチャット(WeChat)の公式アカウントによれば、調達した資金は「革新的なバイオアクティブ原料の開発、商用生産への展開、低炭素のバイオ製造技術を用いた化粧品原料の開発」に充てられるという。

ヴァンサン・ボワネ(Vincent Boinay)=ロレアル北アジアゾーン プレジデント兼ロレアル中国最高経営責任者(CEO)は、「中国市場の圧倒的なイノベーションポテンシャルを信じている。未名拾光の高度なバイオ技術と中国スタートアップのスピード感は、持続可能な新原料開発に大きな力を与えてくれるだろう」とコメント。

バーバラ・ラヴェルノス(Barbara Lavernos)=ロレアル グループ副CEO兼リサーチ&イノベーション テクノロジー責任者は、「未名拾光のAI設計プラットフォームとバイオ技術、ロレアルの皮膚・毛髪・頭皮に関する科学的知見を組み合わせ、独自の高機能バイオアクティブ原料の迅速な開発とスケール化を実現していく」と述べた。

未名拾光の共同創業者であるヤラン・ジャオ(Yaran Zhao)CEOは、「われわれはサステナブルな資源由来のバイオアクティブ原料が当たり前になる世界を目指している。ロレアルとのパートナーシップは、その実現を加速させるはずだ」と語った。

未名拾光は22年にシティック・キャピタル(CITIC CAPITAL)などからシリーズAで約1億人民元(約19億円)を調達。23年にロレアルが主催するオープンイノベーションプログラム「ビッグバン ビューティーテック イノベーション」で受賞するなど、注目のビューティテック企業として急成長を続けている。

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BLACKPINKリサが「ブルガリ」のパーティーに出席 シチリア島で新コレクションを堪能

「ブルガリ(BVLGARI)」は5月19日(現地時間)、伊シチリア島にあるタオルミナで新ハイジュエリーコレクション“ポリクロマ(POLYCHROMA)”のイベントを開催した。会場のベルモンド グランド ホテル ティメオには、同ブランドアンバサダーを務めるBLACKPINKリサ(Risa)をはじめ、俳優のプリヤンカ・チョープラー(Priyanka Chopra)やリウ・イーフェイ(Liu Tifei)ら多数ゲストが来場。レモンやオレンジ、ブーゲンベリアで満たされた鮮やかな空間でパーティーを楽しんだ。

 

リウ・イーフェイは、「エリー サーブ(ELIE SAAB)」の贅沢に刺しゅうを施したドレスを着用。タオルミナを訪れるのは初めてだと言い、「信じられないほど美しいです」と話した。

ジャン・クリストフ・ババン(Jean-Christophe Babin)=ブルガリ・グループCEOのスピーチが終わると、ゲストらは、カルタジロネの陶器、ネオアンティークの彫刻、 “ポリクロマ”コレクションのカラフルな大胆さを強調するような地元のフルーツで飾ったディナーデーブルについた。

同イベントのハイライトは、古代ギリシャの劇場で行われた全3幕のパフォーマンスだった。同パフォーマンスは、ギリシャ悲劇にインスパイアされ、サー・ウェイン・マクレガー(Sir Wayne McGregor)=英国ロイヤル・バレエ団常駐振付師が振り付けをした。

 

ステージでは、2025年「LVMHプライズ」ファイナリストのフランチェスコ・ムラノ(Francesco Murano)によるカスタムドレスを身につけたモデルが“ポリクロマ”のジュエリーを披露した。

パーティースナップ

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BLACKPINKリサが「ブルガリ」のパーティーに出席 シチリア島で新コレクションを堪能

「ブルガリ(BVLGARI)」は5月19日(現地時間)、伊シチリア島にあるタオルミナで新ハイジュエリーコレクション“ポリクロマ(POLYCHROMA)”のイベントを開催した。会場のベルモンド グランド ホテル ティメオには、同ブランドアンバサダーを務めるBLACKPINKリサ(Risa)をはじめ、俳優のプリヤンカ・チョープラー(Priyanka Chopra)やリウ・イーフェイ(Liu Tifei)ら多数ゲストが来場。レモンやオレンジ、ブーゲンベリアで満たされた鮮やかな空間でパーティーを楽しんだ。

 

リウ・イーフェイは、「エリー サーブ(ELIE SAAB)」の贅沢に刺しゅうを施したドレスを着用。タオルミナを訪れるのは初めてだと言い、「信じられないほど美しいです」と話した。

ジャン・クリストフ・ババン(Jean-Christophe Babin)=ブルガリ・グループCEOのスピーチが終わると、ゲストらは、カルタジロネの陶器、ネオアンティークの彫刻、 “ポリクロマ”コレクションのカラフルな大胆さを強調するような地元のフルーツで飾ったディナーデーブルについた。

同イベントのハイライトは、古代ギリシャの劇場で行われた全3幕のパフォーマンスだった。同パフォーマンスは、ギリシャ悲劇にインスパイアされ、サー・ウェイン・マクレガー(Sir Wayne McGregor)=英国ロイヤル・バレエ団常駐振付師が振り付けをした。

 

ステージでは、2025年「LVMHプライズ」ファイナリストのフランチェスコ・ムラノ(Francesco Murano)によるカスタムドレスを身につけたモデルが“ポリクロマ”のジュエリーを披露した。

パーティースナップ

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Stray Kidsフィリックス、広瀬すずが来場 「ルイ・ヴィトン」2026年クルーズ・コレクション

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、仏アヴィニョンでニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターによる2026年クルーズ・コレクションを発表した。

会場には、威厳あるゴシック建築の世界遺産、アヴィニョン教皇庁(Palais des Papes)が選ばれ、同コレクションの“エクスカリバー”な雰囲気を高めていた。今回、「ルイ・ヴィトン」はファッションブランドで初めて同会場でのショーを行った。

フロントローには、広瀬すずや、ボーイズグループStray Kidsのフィリックス(Felix)、チョン・ホヨン(HoYeon Jung)、エマ・ストーン(Emma Stone)、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、ジェイデン・スミス(Jaden Smith)、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)=「ルイ・ヴィトン」メンズ・クリエイティブ・ディレクターらが姿を見せた。

来場者スナップ

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Stray Kidsフィリックス、広瀬すずが来場 「ルイ・ヴィトン」2026年クルーズ・コレクション

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、仏アヴィニョンでニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターによる2026年クルーズ・コレクションを発表した。

会場には、威厳あるゴシック建築の世界遺産、アヴィニョン教皇庁(Palais des Papes)が選ばれ、同コレクションの“エクスカリバー”な雰囲気を高めていた。今回、「ルイ・ヴィトン」はファッションブランドで初めて同会場でのショーを行った。

フロントローには、広瀬すずや、ボーイズグループStray Kidsのフィリックス(Felix)、チョン・ホヨン(HoYeon Jung)、エマ・ストーン(Emma Stone)、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、ジェイデン・スミス(Jaden Smith)、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)=「ルイ・ヴィトン」メンズ・クリエイティブ・ディレクターらが姿を見せた。

来場者スナップ

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米ブランド管理会社ABG、「ドッカーズ」をリーバイスから447億円で買収

米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)は、リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS以下、リーバイス)が擁するカジュアルウエアブランド「ドッカーズ(DOCKERS)」のIP(知的財産)を3億1100万ドル(約447億円)で買収した。なお、取引の完了後、「ドッカーズ」の業績が一定の基準に達した場合には、ABGがリーバイスに追加で8000万ドル(約115億円)を支払うという。

「ドッカーズ」は、リーバイスが1986年に設立。メンズのチノパンツを主力商品とし、当時米国で台頭しつつあった“カジュアルフライデー”など、オフィスウエアのカジュアル化の波に乗って成長した。しかし、他社も参入してきたことから次第に業績が低迷。リーバイスは2004年や21年にも「ドッカーズ」の売却を試みていたと見られるが、いずれも実現しなかった。

現在、「ドッカーズ」は世界50カ国で販売されており、24年度の売上高はおよそ3億1800万ドル(約457億円)。これはリーバイスの売り上げ全体の5%程度にあたる。なお、「ドッカーズ」のナタリー・マクレナン(Natalie MacLennan)社長をはじめとする経営陣の進退については、現時点では明らかになっていない。

リーバイスとABGのCEOのコメント


リーバイスのミシェル・ガス(Michelle Gass)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「『ドッカーズ』の売却は、D2Cを優先し、グローバルでの存在感をいっそう高め、ウィメンズやライフスタイル分野に投資していくという当社の事業戦略に沿ったものだ。ABGは『ドッカーズ』の次章における成長を促す最適なパートナーであり、今回の取引では同ブランドの事業価値を最大化することができたと確信している。『ドッカーズ』のグローバルチームの、これまでの貢献に心から感謝している」と語った。なお、同社は今回の取引で得た利益のうち1億ドル(約144億円)程度を自社株買いに充て、株主に還元するという。


ABGのジェイミー・ソルター(Jamie Salter)会長兼CEOは、「『ドッカーズ』は世界的によく知られているブランドであり、オフィスウエアのカジュアル化に貢献した。そのレガシーを土台に、さまざまなカテゴリーで成長する大きな可能性があり、当社のビジネスモデルにぴったりのブランドだ」と述べた。

先に交渉していたマーキーは経済環境を懸念し撤退

今回の買収は2段階に分けて行われ、「ドッカーズ」のIPおよび米国とカナダにおける事業は7月末までに、その他の地域における事業は26年1月末までに取引が完了する予定。ABGは、「ドッカーズ」の米国とカナダにおけるライセンシーとして、長年のパートナーであるセントリック・ブランズ(CENTRIC BRANDS)と契約を締結。同社は商品デザイン、調達、卸などブランドの運営面を担う。南米、欧州、中東、東南アジアなど他市場でのライセンシーについても、ABGのパートナー企業との交渉が進んでいるという。

なお、4月には、米ブランドマネジメント会社マーキー・ブランズ(MARQUEE BRANDS)が「ドッカーズ」の買収についてリーバイスと独占交渉を進めていると複数の海外メディアが報じた。しかし、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領政権による関税の引き上げなど、経済環境の先行き不透明感を懸念材料として撤退。より資金力のある競合のABGが獲得することとなった。

ABGは、10年の設立。50以上のブランドを保有しており、小売ベースでの年商は320億ドル(約4兆6080億円)に上る。主な保有ブランドは、「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」「フォーエバー21(FOREVER 21)」、米「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」「リーボック(REEBOK)」「テッドベーカー(TED BAKER)」「ハンター(HUNTER)」「チャンピオン(CHAMPION)」など。

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TWICEミナが「カンヌ映画祭」デビュー ニコール・キッドマン受賞の「ウーマン・イン・モーション」アワードにも出席

「第78回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)」が24日(現地時間)まで開催している。「ブシュロン(BOUCHERON)」ジャパンアンバサダーを務めるTWICEのミナは、同映画祭に今年初めて登場した。

ミナは、今年1月に発表されたハイジュエリーコレクション“UNTAMED NATURE (手つかずの自然)”を着用。クエスチョンマークのネックレスは、ペンダントトップを“ロジエ”(バラの木)の6カラットのペアシェイプダイヤモンドをバゲットカットとラウンドカットダイヤモンドで縁取りした。イヤリングには、タイプⅡAのペアシェイプダイヤモンドをバラの花のつぼみのようにセット。さらにミナは、花びらにローズカットのダイヤモンド、葉にラウンドカットダイヤモンドをセットした“シクラメン”のリングも身につけ、煌びやかな「カンヌ」デビューを飾った。

ほか、同ブランドアンバサダーを務める、ハン・ソヒ(Han So-hee)、リアーナ(Rihanna)、ダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)、ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)らもレッドカーペットで「ブシュロン」のジュエリーを披露した。

「ウーマン・イン・モーション」アワード

 

18日には、ケリングと「カンヌ国際映画祭」の共同主催による「ウーマン・イン・モーション」アワードが開催。ミナは、ホワイトのドレス姿で登場した。

2015年に発足した同プログラムは、映画やアート業界に貢献する女性に光を当て、業界内の男女平等を推進することを目的としており、同アワードでは業界にインスピレーションを与えた人物や新たな女性の才能を表彰する。また、トークイベントやポッドキャストでは、著名人がそれぞれの職業における女性の立場について意見を交換する機会を提供している。

今年は、俳優でプロデューサーのニコール・キッドマン(Nicole Kidman)が受賞。また、ブラジル出身の映画監督マリアンナ・ブレナンド(Marianna Brennand)がエマージング・タレント・アワードを受賞した。また、オフィシャル・コンペティション部門に選手された「ルノワール」を監督した早川千絵らがトークに登壇した。

 

キッドマンは、ボタニカルパターンのシアーなレースで全体を構成した「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のスリーブレスドレスで登場。「『カンヌ』が大好きです。今でも感動するし、心動かされるし、教えてくれます。私はあらゆる形の物語や芸術にも心を捧げますし、今、女性の存在が認められ、その声が大きくなり、支持され、広められていることを嬉しく思います。それは必要なことなのです」と米「WWD」に話した。

また、「『カンヌ』は魔法のようです。本当に、今でも招待されることに畏敬の念を感じています。私がこの世界に入ったのは14歳のときでしたから、自分がまだここにいられるなんて素晴らしいことです。とても感謝しています。まだまだこれからです!」とコメントし、謙虚な姿勢も見せた。

さらに、キッドマンは受賞スピーチで、「女性たちに、特に年齢を重ねてから、もっといい役を与えなければなりません。どうかそういった役を(脚本に)書いてください」と業界の有力者たちに訴え、「私たちはここにいますし、あなた方のために利益を生み出すことができると証明できます。私たちを信じて、投資してください。私たちの声には大きな力があるから」と語った。彼女の言葉は、ジェレミー・ストロング(Jeremy Strong)やジュリアン・ムーア、フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=ケリング副CEO 、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)=「サンローラン(SAINT LAURENT)」クリエイティブ・ディレクターらを含む会場の聴衆に共感を呼んだ。

 

2014年から女性として初の同映画祭会長を務めるイリス・ノブロック(Iris Knobloch)は、「バレンシアガ」24-25年秋冬コレクションからブルーのカスタムメイドドレスで登場した。

ノブロックは米「WWD」に対し、「私たちは大きな進歩を遂げてきました。映画祭や映画で活躍する女性が今ではたくさんいますが、私たちは一歩も譲るべきではありません。特に今のような状況では、勢いを上げ続ける必要があります」と業界にプレッシャーをかけ続けることの重要性を強調した。

「ウーマン・イン・モーション」アワード来場者スナップ

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“ネイキッド”ドレス生みの親、ボブ・マッキーが新ドレスコードに賛同 「第78回カンヌ国際映画祭」

「第78回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)」が24日(現地時間)まで開催中だ。今年、同映画祭の運営組織は、ヌードや極端にボリュームのある衣装、長いトレーンを禁止するという新しいドレスコードを発表していた。

“ネイキッド”ドレスのトレンドを生み出したとされるデザイナーのボブ・マッキー(Bob Mackie)は、物議を醸しているこの新ルールについて、「私は『カンヌ国際映画祭』に賛同する。なぜなら、“ネイキッド”ドレスのトレンドは制御不能状態になっているからだ。われわれが最近目にするものは、もう完全に裸だ」と米「WWD」に対しコメントした。

 

マッキーは、著名人が着用するシアーでシースルーなドレスを最初に作ったデザイナーの1人で、歌手のシェール(Cher)が1947年の「メットガラ」で披露したビーズとフェザーをあしらったドレスを制作した。彼の大胆なデザインは、数十年に渡って多くのセレブリティーやスタイリストにインスピレーションを与えており、2024年にはドキュメンタリー映画「ボブ・マッキー:ネイキッド・イリュージョン」が公開された。

マッキーは、「私のドキュメンタリー、『ボブ・マッキー:ネイキッド・イリュージョン』では、ヌードのように見えるというイリュージョンを作り出すドレスの本質を探っている。悲しいことに、そのコンセプトは失われてしまっている」と話した。

“ネイキッド”ドレスは過去20年間、ランウエイやレッドカーペットに再び台頭してきおり、多くのセレブがその限界を超えるルックに挑戦している。2014年の「CFDA アワード」では、リアーナ(Rihanna)が、「アダム セルマン(ADAM SELMAN)」によるクリスタルを施したドレスを着用。また近年は、フローレンス・ピュー(Florence Pugh)やマディソン・ビアー(Madison Beer)、エマ・コリン(Emma Corin)らもトレンドにならった大胆な装いを披露している。昨年の「カンヌ国際映画祭」には、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)が「サンローラン(SAINT LAURENT)」のシアードレスで登場し、話題を呼んだ。

 

新ルールは独裁的?

オリヴィア・ワイルド(Olivia Wilde)やアンナ・サワイ(Anna Sawai)、ガル・ガドット(Gal Gadot)らのスタイリングを手掛けるカーラ・ウェルチ(Karla Welch)は、今年の「カンヌ」の決定を「退屈で家父長制的でダサい」と自身のインスタグラムで非難した。

ファッション歴史学者のナンシー・デイル(Nancy Deihl)=ニューヨーク大学美術学科長は米「WWD」に対し、新しいドレスコードはやりすぎな衣装を抑え、優雅さを強調するための努力と見ることができるとし、「『カンヌ』運営組織は、たとえ多少独裁的な判断と見なされたとしても、セレブばかりに注目が集まる他のイベントとは一線を画すことに重きを置いているのだと感じる」と話した。

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【スナップ】カンヌでリゾートファッションをキャッチ! 夏のエレガンスを体現 「第78回カンヌ国際映画祭」

「第78回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)」が24日(現地時間)まで開催している。米「WWD」は、同映画祭開催中、カンヌの街中でストリートスナップを実施。

爽やかなホワイトのサマードレスやリゾート気分をプラスするスカーフ、明るいカラーのシューズなどを取り入れた、フランス屈指のリゾート地、コート・ダジュール沿いの都市カンヌならではの鮮やかでシックなコーディネートをお届けする。

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新ルールはお構いなし? シアードレスが引き続きトレンドに 「第78回カンヌ国際映画祭」

「第78回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)」が24日(現地時間)まで開催中だ。同映画祭でも、最近のレッドカーペットのトレンドである “シアードレス”は存在感を放っていた。

今年の開催にあたり同イベントの運営組織は、「良識の観点から、レッドカーペットおよび映画祭の全てのエリアにおけるヌードを禁止する。また、通行や劇場内での着席を妨げるようなボリュームのある衣装や長いトレーンも禁止する。これらのルールを尊重していない人物に対し、映画祭のウェルカムチームは、レッドカーペットへのアクセスを禁止する義務を負う」と発表し、ドレスコードに新たなルールを導入していた。

こうした新ルール導入にも関わらず、セレブたちはシアーなファッションをスタイリングに取り入れる方法を模索していたようだ。ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)や、ダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)ら著名人も“シアールック”の装いで登場した。

 

ケリングと「カンヌ国際映画祭」による「ウーマン・イン・モーション・アワード」に出席したダコタ・ジョンソンは、「グッチ(GUCCI)」でシアーな着こなしを披露。全体がキラキラと輝くメッシュ地のスリーブレスドレスの下には、ボディースーツを着用していた。

 

ニコール・キッドマンは、ボタニカルパターンのシアーなレースで全体を構成した「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のスリーブレスドレスで登場した。このドレスは、ハイネックラインと体にフィットするシルエットが特徴だ。

 

ジュリア・ガーナー(Julia Garner)は、上半身に華やかなシアーのレースを取り入れた「グッチ」のドレスを着用した。

 

ステラ・マックスウエル(Stella Maxwell)は、「The Phoenician Scheme」のプレミアで「チーニー・チェン(CHENEY CHEN)」のドレスで登場。ロングスリーブのドレスは人魚をイメージしたシルエットで、シアーな素材に、ボタニカルなディティールとフェザーをあしらった。

 

「ボノ:ストーリーズ・オブ・サレンダー」のプレミアに出席したイモージェン・プーツ(Imogen Poots)は、「ロダルテ(RODARTE)」2023-24年秋冬コレクションから、シアーなひねりを加えたグラマラスなドレスに身を包んだ。アクセサリーには、「メシカ(MESSIKA)」のジュエリーを身につけていた。

シアードレスを着用したセレブ一覧

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リカルド・ティッシが性的暴行か ティッシは「事実無根」と完全否定

デザイナーのリカルド・ティッシ(Ricardo Tisci)に薬物を使用された上で性的暴行を加えられたとして、被害を受けたとされるパトリック・クーパー(Patrick Cooper)は、ニューヨーク州最高裁判所に提訴した。クーパーは訴状の中で、ティッシとは2024年6月に米ニューヨーク州のイースト・ハーレムにあるバーで出会い、会話を交わしたが、目を離した隙にティッシが飲み物に薬物を混入したと主張。また、薬物の効果が現れた後、クーパーをニューヨーク市内にあるティッシのアパートに連れて行き、退去を妨げたうえで性的暴行を加えたと主張している。その際、クーパーは同意能力がなかったとし、ティッシによる「捕食的かつ性的で違法な暴行・傷害行為」を防ぐことも抵抗することもできなかったという。ティッシのスポークスマンは、「これらの申し立ては事実無根である。ティッシはこの虚偽かつ悪意ある告発に対して自身の潔白を証明することを望んでおり、適正な法的手続きを通じて名誉を回復する」と声明を発表した。

クーパーは、補償的および懲罰的損害賠償に加え、「訴訟費用、弁護士費用、その他裁判所が妥当と認めるあらゆる救済措置」を求めている。なお、請求額は「下級裁判所の管轄限度を超える」金額とされている。

ティッシは、過去には「バーバリー(BURBERRY)」や「ジバンシィ(GIVENCHY)」のクリエイティブ・ディレクターを務めた人物。23年に「バーバリー」のチーフ・クリエイティブ・オフィサーを退任した後はデザイナーとしての表立った活動は見られなかった。近年では、アート・フォトグラファーとしてプロジェクトに携わっているとみられ、ライフスタイル系ファッションブランドとのコラボレーションも近日中に発表される見込みだ。

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「ルイ・ヴィトン」×村上隆最終章はチェリーモチーフ ゼンデイヤがビジュアルに登場

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、村上隆とコラボレーションしたリエディション・コレクション“ルイ・ヴイトン×村上隆”第3弾を発売する。新しく公開されたビジュアルは、地中海のリビエラを背景に同ブランドアンバサダーのゼンデイヤ(Zendaya)が登場し、オランダ人フォトグラファーデュオのイネス&ヴィノード(INÈZ & VINOODH)が撮影を行った。

同コラボは、バッグからラゲージ、サマーシューズ、シルクスカーフ、バッグチャーム、自転車まで、村上による笑顔のチェリーをあしらった70以上のアイテムをそろえる。チェリーモチーフは、 “スピーディ”や“アルマ”、“サイドトランク”、“カプシーヌ”などクラシックなバッグをはじめとしたモノグラムの上に散りばめられた。

また、チェリーの3Dヒールがラフィア素材のミュール“チェリー(Cherie)”と、チェリーの刺しゅうを施したデニムシューズ“リリー(Lily)”の2型に初めて登場する。そのほか、モノグラム・デニムの“ロミー・バレリーナ”、“マヤ・プラットフォーム”サンダル、スニーカー、ミュールなどもラインアップする。

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「ルイ・ヴィトン」×村上隆最終章はチェリーモチーフ ゼンデイヤがビジュアルに登場

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、村上隆とコラボレーションしたリエディション・コレクション“ルイ・ヴイトン×村上隆”第3弾を発売する。新しく公開されたビジュアルは、地中海のリビエラを背景に同ブランドアンバサダーのゼンデイヤ(Zendaya)が登場し、オランダ人フォトグラファーデュオのイネス&ヴィノード(INÈZ & VINOODH)が撮影を行った。

同コラボは、バッグからラゲージ、サマーシューズ、シルクスカーフ、バッグチャーム、自転車まで、村上による笑顔のチェリーをあしらった70以上のアイテムをそろえる。チェリーモチーフは、 “スピーディ”や“アルマ”、“サイドトランク”、“カプシーヌ”などクラシックなバッグをはじめとしたモノグラムの上に散りばめられた。

また、チェリーの3Dヒールがラフィア素材のミュール“チェリー(Cherie)”と、チェリーの刺しゅうを施したデニムシューズ“リリー(Lily)”の2型に初めて登場する。そのほか、モノグラム・デニムの“ロミー・バレリーナ”、“マヤ・プラットフォーム”サンダル、スニーカー、ミュールなどもラインアップする。

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「バレンシアガ」、デムナの後任にピエールパオロ・ピッチョーリを指名 10月にデビュー予定

 

ケリング(KERING)傘下の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、新たなクリエイティブ・ディレクターにピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)前「ヴァレンティノ(VALENTINO)」クリエイティブ・ディレクターを指名した。7月のクチュールを最後に同じくケリング傘下の「グッチ(GUCCI)」に移籍するデムナ(Demna)の後任となる。ピッチョーリは7月10日に着任し、10月の2026年春夏パリ・ファッション・ウイークでデビューコレクションを披露する予定だ。

デムナは約10年間の在任期間中、アンダーグラウンドなムードとディストピア的な世界観でラグジュアリーファッションの世界を塗り替え、誇張したシルエットのテーラリングやストリートウエア、加工がふんだんに施されたジーンズ、チャンキーなスニーカー、バッグの“カゴール”や“ロデオ”などヒットアイテムを生み出してきた。また2021年には、創業者の引退以来眠っていたクチュールを復活させた。

一方、ピッチョーリは「フェンディ(FENDI)」で10年間働いた後、「ヴァレンティノ」に25年間在籍。08年から16年までは、「フェンディ」でも共に働き、現在は「ディオール(DIOR)」のウィメンズを手掛けているマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)と共同でクリエイティブ・ディレクターを務め、その後は単独で24年3月まで同職を務めていた。国際的なファッションシーンで愛されるデザイナーであり、特にオートクチュールで見せる大胆なボリュームと色使いに定評がある。また、「ヴァレンティノ」の美学をかつてのジェットセッターのイメージからさらに広げ、若々しく多様なオーディエンスを受け入れてきたことでも知られる。

就任に際して、ピッチョーリは「『バレンシアガ』が今あるのは、クリストバル(・バレンシアガ)、ニコラ(・ジェスキエール)、アレックス(アレキサンダー・ワン)、デムナという、これまで道を切り開いてきた全ての人々のおかげだ。全てのフェーズにおいて、常に進化し変化しながらもメゾンの美的価値を見失うことはなかった」とコメント。そして「クリストバル・バレンシアガの遺産とアーカイブは、おそらく市場最も影響力のあるファッション・ステートメントの一つ。彼は誰よりも早く全てを成し遂げ、彼は文字通り創造性の文化を生み出し、キャリアのあらゆる側面にクチュールのアイデアを取り入れ、そしてクリエイションを通して進化と革新の力を示してきた」と続けた。

また「私が受け取るのは、驚くほど魅力的な可能性に満ちたブランドだ」とし、「私は何よりもまずデムナに感謝せずにはいられない。というのも、彼の才能とビジョンにはいつも感服しているから。これ以上のバトンタッチは望めない。デムナは彼ならではのアプローチでクリストバルにオマージュを捧げ、メゾンの核となるアイデンティティーを保ちながら彼の視点を共有してきた。これは、メゾンの新たなバージョンを形作り、新たなストーリーとともに新たな章を加えるチャンスを私にもたらしてくれた」と説明。「フランソワ・アンリ(ピノー=ケリング会長兼CEO)、フランチェスカ(・ベレッティーニ=ケリング副CEO)、ジャンフランコ(・ジャナンジェリ=バレンシアガCEO)が私に寄せてくれている信頼にも感謝している。私たちはスタート地点から難なく共通認識を持っており、それは新しいことを始めるベストな方法だ。仕事は人によって成されるもの。重要なのは、その仕事の中で人々がどう感じるかということだけだ」と述べた。

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広瀬すず、小松菜奈、二宮和也らの着用ブランドをチェック!「第78回カンヌ国際映画祭」【随時更新】

「第78回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)」が5月13〜24日(現地時間)、開催している。広瀬すずや二宮和也ら日本人俳優をはじめ、多数のセレブリティーが各映画のプレミアやフォトコールに姿を見せた。

「遠い山なみの光」

広瀬すず

 

広瀬すずは、ある視点部門に出品された「遠い山なみの光」プレミアとフォトコールで、アンバサダーを務める「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のドレスを着用した。

プレミアでは、イエローシルクの構築的なドレープスリーブが特徴のロングスリーブのブラックベルベットドレスにブラックサテンのサンダル合わせたコーデを披露。また、同ブランドのハイジュエリーコレクション“アウェイクンド ハンズ アウェイクンド マインズ”の“パーセプション”から、0.51カラットのLV モノグラムスターカットダイヤモンドをあしらったイヤリングと、“フレカンス”から、1.59カラットの同ダイヤモンドがセットされたリングを身につけた。

 

フォトコールでは、3Dジオメトリックモチーフをあしらったシルクウールキャディのアンクル丈ホルターネックドレスに、ブラックのサテンサンダルでコーディネート。同ブランドのファインジュエリーコレクション“ル ダミエ ドゥ ルイ·ヴィトン”から、ホワイトゴールドとダイヤモンドのリングをチョイスした。

「8番出口」

二宮和也

 

ミッドナイト・スクリーン部門に選出された「8番出口」主演の二宮和也は、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のタキシードで「カンヌ」デビューを果たした。

小松菜奈

小松菜奈は、アンバサダーを務める「シャネル(CHANEL)」2025年春夏オートクチュール・コレクションのルックから、ブラックレース、シルクシフォン、ブラックサテンで構成したドレスを着用。袖とベルトの刺しゅうには約5万6300個のパーツ、ラッフルの刺しゅうには約5800個のパーツを使用し、約580時間かけて制作された。ジュエリーは、同ブランドハイジュエリーコレクションから、18Kホワイトゴールドにダイヤモンドの麦の穂をあしらった“ブラン ドゥ ディアマン”イヤリング、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドの“コメット コレクション”イヤリング、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドの“ココ クラッシュ”イヤリング、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドの“カメリア コレクション”リングを身につけ、ルックを完成させた。                             

「エディントン」

エマ・ストーン

オフィシャル・コンペティション部門に出品の「エディントン」に出演したエマ・ストーン(Emma Stone)も、アンバサダーを務める「ルイ・ヴィトン」のカスタムドレスを身にまとった。ホワイトのシルククレープ地のスリーブレスドレスには、ステッチを施し、左右非対称な形にしたライトシルクの掛け襟がついている。アクセサリーは、“アウェイクンド ハンズ アウェイクンド マインズ”の“セデュクション”から、エメラルドのイヤリングとLV モノグラムスターカットダイヤモンドがついた“フェノメナル”からリングを身につけていた。

同映画で共演したペドロ・パスカル(Pedro Pascal)は、短めのトレーンがついたドレスに身を包んだストーンをエスコートしていた。

アンジェリーナ・ジョリー

アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)は、「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」25-26年秋冬コレクションから、シャンパンカラーの輝くドレスを着用。カシミアとシルクに刺しゅうした織物パターンとスパンコールを施した繊細なディティールが光っていた。また、ストラップレスのネックラインとフィットする上半身がエレガントなポプリンスカートに流れるシルエットも特徴だ。アクセサリーはシンプルに、「ショパール(CHOPARD)」のネックレスを合わせた。

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」

トム・クルーズ

アウト・オブ・コンペティション部門でプレミア上映が行われた「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」主演のトム・クルーズ(Tom Cruise)は、ブラックタキシードに、グロッシーなシューズでレッドカーペッドに登場。一方フォトコールでは、バーガンディーのシャツとパンツで姿を見せた。

ハル・ベリー

 

審査員を務めるハル・ベリー(Halle Berry)は、「セリア クリスアリオティ(CELIA KRITHARIOTI)」のドレスでレッドカーペットに出席。コルセットスタイルの上半身に、前面にピンクのギンガムチェック、背面にブラックのもこもこの生地をつけたボリューミーなスカートが目を引いた。シューズには、「アクアズーラ(AQUAZZURA)」から、アンクルストラップにクリスタルを埋め込んだ“コメット”パンプスをチョイスした。

ハイディ・クルム

 

ハイディ・クルム(Heidi Klum)は、ホログラフィックに光るシルバーのスパンコールを全体にあしらい、短めのトレーンをつけた「エリー サーブ(ELIE SAAB)」のドレスを着用した。

ゾーイ・サルダナ

 

ゾーイ・サルダナ(Zoe Saldana)のスリーブレスのブラックドレスは、「サンローラン(SAINT LAURENT)」のもの。オーバーサイズのレザージャケットをカジュアルに羽織り、同ブランドのメタリックゴールドのウェッジヒールサンダルを合わせ、エッジの効いたルックを披露した。

エヴァ・ロンゴリア

 

ハル・ベリーと同じく審査員を務めるエヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria)は、「エリー サーブ」24-25年秋冬コレクションから、ロシアのホフロマ絵画に着想を得たドレスを着用した。

「アルコ」

ナタリー・ポートマン

特別招待作品の「アルコ」で声優を務めたナタリー・ポートマン(Natalie Portman)は、「ディオール(DIOR)」のカスタムドレスで登場。1951-52年秋冬オートクチュール・コレクションに登場した“メキシコ”ドレスにインスパイアされた、チュールとブラックベルベットのイブニングドレスをまとった。シルバーの鱗の刺しゅうを施したこのドレスの制作には700時間を要した。フォトコールでも、「ディオール」を着用。875時間を費やした刺しゅうを施したブラックのケージドレスに身を包んだ。

「ダイ・マイ・ラブ」

ジェニファー・ローレンス

オフィシャル・コンペティション部門に選出された「ダイ・マイ・ラブ」主演のジェニファー・ローレンス(Jennifer Laurence)も「ディオール」のドレスで登場。1949年の“プーランクドレス”にインスポレーションを得た、オフホワイトのシルクタフタのカスタムメイドドレスを着用した。

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「ディオール」がジェナ・オルテガをメイクアップのアンバサダーに起用

「ディオール(DIOR)」は、俳優のジェナ・オルテガ(Jenna Ortega)をインターナショナル ビューティー アンバサダーに起用した。

米カリフォルニア生まれのオルテガは、ティム・バートン(Tim Burton)監督によるネットフリックス(Netflix)ドラマ「ウェンズデー」で、ヒロインのウェンズデー・アダムス役を演じ高い評価を得た。昨年はホラー・コメディー映画「ビートルジュース ビートルジュース」で再びバートン監督とタッグを組み、今秋配信予定の「ウェンズデー」シーズン2にも出演する。さらに今年は、主演と製作総指揮を務める映画「デス・オブ・ア・ユニコーン」や、トレイ・エドワード・シュルツ(Trey Edward Shults)監督の「ハリー・アップ・トゥモロー」でシンガーソングライターのザ・ウィークエンド(The Weekend)との共演を予定するなど、多岐にわたる活躍に注目が集まる。最近では、オスカー俳優ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)と共演の「ギャラリスト」の撮影を終え、タイカ・ワイティティ(Taika Waititi)監督の「クララとお日さま」では主演を務める。

「ディオール」は、「ジェナ・オルテガはブランドの大胆なエレガンスを体現する。彼女の価値観と個性はすでに多くの世代に影響を与えている。そんな次世代スターである彼女は、アンバサダーに最もふさわしい存在だ」としている。

オルテガは米「WWD」のインタビューに、「『ディオール』は人々が元々持つ自然な美しさを肯定し、それを輝かせることを大切にしている。今回のコラボレーションによりメイクアップや美容がいかにシンプルなものか。また、化粧品がいかに自分を表現し、毎日を刺激的なものにしてくれるかを人々に知ってもらえれば」と語った。

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【メットガラ2025】今年バズったデザイナーやブランドは? 「トム ブラウン」や「シャネル」がランクイン

「メットガラ2025」が5月5日(現地時間)、米ニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)で開催された。ファッションブランドにとって特別な夜の同イベントでは、主要なブランドやインディペンデントデザイナーらが、今年のテーマ、“スーパーファイン:テーラリング ブラック スタイル(Superfine: Tailoring Black Style)”に合わせた作品を披露した。レッドカーペットに登場したセレブリティーは、各ブランド・デザイナーの売り上げやSNSの数字を伸ばすのに貢献した。

ポール・タザウェル=衣装デザイナー

「トム ブラウン」とコラボレーションした錯視ドレスが大注目

映画「ウィキッド ふたりの魔女」やブロードウェイミュージカル「カラー・パープル」で知られる衣装デザイナーのポール・タザウェル(Paul Tazawell)は、チャペル・ローン(Chapell Roan)のピンクスーツや「トム ブラウン(THOM BROWNE)」とコラボレーションしたジャネール・モネイ(Jannele Monae)の錯視を利用したドレスをデザインし、ネット上で話題を呼んだ。トレンダリティクス(Trendalytics)のレポートによると、タザウェルのSNSアカウントのエンゲージメントはイベント当日、3万8471%アップしたという。

グレース・ウェールズ・ボナーや「シャネル」がランクイン

共同ホストを務めたルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)や、タイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)、レジーナ・キング(Regina King)らのルックを担当したファッションデザイナー、グレース・ウェールズ・ボナー(Grace Wales Bonner)のSNSエンゲージメントはタザウェルに続いて2番目に高く、2万5143%増加した。また、デュア・リパ(Dua Lipa)やBLACKPINKジェニー(Jennie)らが着用した「シャネル(CHANEL)」は3位にランクインし、1万317%アップした。

「トム ブラウン」「アライア」「ミュウミュウ」

デミ・ムーアら15人以上が着用した「トム ブラウン」

デミ・ムーア(Demi Moore)やロード(Lorde)を含む15人以上のカスタムルックを製作した「トム ブラウン」は、ラグジュアリーブランドを取り扱うECサイトザ・リアルリアル(The RealReal)において85%までオンラインリセールの需要を伸ばした。同サイトレポートによると、「メットガラ」終了後、マイリー・サイラス(Miley Cyrus)が着用した「アライア(ALAIA)」は55%アップ、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)が着用した「ミュウミュウ(MIU MIU)」は45%のアップが見られた。

「プラバル グルン」

スターによる多大な恩恵を受け大躍進

スターによる多大な恩恵を受けたのは「プラバル グルン(PRABAL GURUNG)」。同ブランドは、歌手のディルジット・ドサンジ(Diljit Dosanjh)やシャキーラ(Shakira)を担当し、高いスコアを記録した。データテクノロジー企業ローンチメトリックス(Launchmetrics)によると、48時間以内に、ドサンジは280万ドル(約4億円)、シャキーラは209万ドル(約3億円)のメディアインパクトバリューを記録した。

「セルジオ・ハドソン」「ルイ・ヴィトン」「ティファニー」

「セルジオ・ハドソン」は19人以上が着用

そのほか、スティーブ・ワンダー(Stieve Wonder)やレイチェル・ブロズナハン(Rachel Brosnahan)ら19人以上が着用した「セルジオ・ハドソン(SERGIO HUDSON)」や、サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)、BLACKPINKリサ(Lisa)、ゼンデイヤ(Zendaya)の衣装を手がけたファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)=メンズ・クリエイティブ・ディレクターによる「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」も注目を集めた。ジュエリーブランドでは、ハイリー・ビーバー(Hailey Bieber)やドーチ(Doechii)、BLACKPINKロゼ(Rose)ら15人以上のゲストが身につけていた「ティファニー(TIFFANY & CO.)」に関心が寄せられた。

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バーバリー、24年度は赤字転落 1700人の解雇などコスト削減策を打ち出す

バーバリー(BURBERRY)の2025年3月期決算は、売上高が前期比17.1%減の24億6100万ポンド(約4749億円)だった。営業損益は前年の4億1800万ポンド(約806億円)の黒字から300万ポンド(約5億7900万円)の赤字に、純損益は前年の2億7100万ポンド(約523億円)の黒字から7500万ポンド(約144億円)の赤字となった。なお、営業損失には事業再建用の特別費用として2億9000万ポンド(約559億円)が含まれており、これを除いた調整後営業利益は同93.8%減の2600万ポンド(約50億円)だった。

部門別での売上高は、バッグなどのアクセサリーが同20.3%減の8億4100万ポンド(約1623億円)、ウィメンズは同16.5%減の7億1800万ポンド(約1385億円)、メンズは同13.1%減の7億3200万ポンド(約1412億円)、子ども服を含むその他の部門は同30.2%減の1億400万ポンド(約200億円)と全ての部門で2ケタ減収。

地域別で見ると、アジア太平洋地域が同18.9%減の10億4300万ポンド(約2012億円)、EMEIA(欧州・中東・インド・アフリカ)は同17.2%減の8億4200万ポンド(約1625億円)、南北アメリカは同15.4%減の5億1000万ポンド(約984億円)と、やはり全ての市場で減収となった。

なお、24年度における既存店ベースでの小売りの売上高は同12%減で、24年4~9月期(上半期)で見ると前年同期比20%減だったが、24年10月~25年3月期(下半期)は同5%減と回復基調にあるという。

1700人の人員整理などコスト削減を推進

ここ数年、バーバリーは一段階上のラグジュアリーブランドへの転身を図りつつも、マクロ経済の悪化や社会情勢の変化などもあり、24年3月期決算は減収減益となるなど苦戦。22年4月から同社を率いていたジョナサン・エイクロイド(Jonathan Akeroyd)前最高経営責任者(CEO)は24年7月に退任し、コーチ(COACH)やマイケル・コース(MICHAEL KORS)のトップを務めていたジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)CEOが同7月、現職に就任した。

同氏は11月、ブランドの魅力を再燃させ、長期的な価値創出や成長を促す事業戦略“バーバリー・フォワード(Burberry Forward)”を策定。“タイムレスな英国ラグジュアリー”への注力や、さらなるコスト削減策などが盛り込まれている。同社は24年に4000万ポンド(約77億円)のコスト削減計画を打ち出しているが、今回それをさらに拡大し、27年までに1億ポンド(約193億円)の削減を目指すことを明らかにした。その一環として、本社を中心にグローバルでおよそ1700人の人員整理を発表。これは全従業員の約20%に当たる。同社はまた、英北部のヨークシャー地方カッスルフォードにある、トレンチコートなどを製造している工場の夜勤シフトを廃止する。これは過剰生産の防止とコスト削減の両方を目的としているが、工場の従業員の約25%が影響を受けるという。

こうした事業戦略やコスト削減策などを市場は好感し、バーバリーの14日の株価は前日終値比17.0%高の9.67ポンド(約1866円)をつけた。

ダニエル・リー=チーフ・クリエイティブ・オフィサーの進退は?

さまざまな変化が起きているバーバリーだが、クリエイティブ面での変更は予定しておらず、22年10月に就任したダニエル・リー(Daniel Lee)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーは続投する。シュルマンCEOは、「ダニエルと私は、共に『バーバリー』を前進させることにコミットしている。彼は就任以来、タイムレスな英国ラグジュアリーを比類のない表現で提供し続けている」と高く評価した。

同氏はまた、アナリスト向けの説明会で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領政権による関税の引き上げに関して「米国市場が当社の売り上げ全体に占める割合は約19%なので、競合と比べると影響は少ない」としながらも、「価格調整の意味もあり、1ケタ台半ば程度の値上げを行った」と説明。また、売り上げの30%程度を占めるアジア太平洋地域により依存しているとの見方を示した。

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バーバリー、24年度は赤字転落 1700人の解雇などコスト削減策を打ち出す

バーバリー(BURBERRY)の2025年3月期決算は、売上高が前期比17.1%減の24億6100万ポンド(約4749億円)だった。営業損益は前年の4億1800万ポンド(約806億円)の黒字から300万ポンド(約5億7900万円)の赤字に、純損益は前年の2億7100万ポンド(約523億円)の黒字から7500万ポンド(約144億円)の赤字となった。なお、営業損失には事業再建用の特別費用として2億9000万ポンド(約559億円)が含まれており、これを除いた調整後営業利益は同93.8%減の2600万ポンド(約50億円)だった。

部門別での売上高は、バッグなどのアクセサリーが同20.3%減の8億4100万ポンド(約1623億円)、ウィメンズは同16.5%減の7億1800万ポンド(約1385億円)、メンズは同13.1%減の7億3200万ポンド(約1412億円)、子ども服を含むその他の部門は同30.2%減の1億400万ポンド(約200億円)と全ての部門で2ケタ減収。

地域別で見ると、アジア太平洋地域が同18.9%減の10億4300万ポンド(約2012億円)、EMEIA(欧州・中東・インド・アフリカ)は同17.2%減の8億4200万ポンド(約1625億円)、南北アメリカは同15.4%減の5億1000万ポンド(約984億円)と、やはり全ての市場で減収となった。

なお、24年度における既存店ベースでの小売りの売上高は同12%減で、24年4~9月期(上半期)で見ると前年同期比20%減だったが、24年10月~25年3月期(下半期)は同5%減と回復基調にあるという。

1700人の人員整理などコスト削減を推進

ここ数年、バーバリーは一段階上のラグジュアリーブランドへの転身を図りつつも、マクロ経済の悪化や社会情勢の変化などもあり、24年3月期決算は減収減益となるなど苦戦。22年4月から同社を率いていたジョナサン・エイクロイド(Jonathan Akeroyd)前最高経営責任者(CEO)は24年7月に退任し、コーチ(COACH)やマイケル・コース(MICHAEL KORS)のトップを務めていたジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)CEOが同7月、現職に就任した。

同氏は11月、ブランドの魅力を再燃させ、長期的な価値創出や成長を促す事業戦略“バーバリー・フォワード(Burberry Forward)”を策定。“タイムレスな英国ラグジュアリー”への注力や、さらなるコスト削減策などが盛り込まれている。同社は24年に4000万ポンド(約77億円)のコスト削減計画を打ち出しているが、今回それをさらに拡大し、27年までに1億ポンド(約193億円)の削減を目指すことを明らかにした。その一環として、本社を中心にグローバルでおよそ1700人の人員整理を発表。これは全従業員の約20%に当たる。同社はまた、英北部のヨークシャー地方カッスルフォードにある、トレンチコートなどを製造している工場の夜勤シフトを廃止する。これは過剰生産の防止とコスト削減の両方を目的としているが、工場の従業員の約25%が影響を受けるという。

こうした事業戦略やコスト削減策などを市場は好感し、バーバリーの14日の株価は前日終値比17.0%高の9.67ポンド(約1866円)をつけた。

ダニエル・リー=チーフ・クリエイティブ・オフィサーの進退は?

さまざまな変化が起きているバーバリーだが、クリエイティブ面での変更は予定しておらず、22年10月に就任したダニエル・リー(Daniel Lee)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーは続投する。シュルマンCEOは、「ダニエルと私は、共に『バーバリー』を前進させることにコミットしている。彼は就任以来、タイムレスな英国ラグジュアリーを比類のない表現で提供し続けている」と高く評価した。

同氏はまた、アナリスト向けの説明会で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領政権による関税の引き上げに関して「米国市場が当社の売り上げ全体に占める割合は約19%なので、競合と比べると影響は少ない」としながらも、「価格調整の意味もあり、1ケタ台半ば程度の値上げを行った」と説明。また、売り上げの30%程度を占めるアジア太平洋地域により依存しているとの見方を示した。

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「フジロック 2025」の第5弾アーティストが発表 リトル・シムズやジンジャー・ルートなどが登場

7月25〜27日に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される日本最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル’25(FUJI ROCK FESTIVAL'25)」の第5弾アーティストが出演日と合わせて発表された。合わせてチケットの一般販売もスタートした。

7月25日には、ロンドンを拠点とするダンス・デュオ、ジョイ・アノニマス(Joy(Anonymous))の出演が決定。さらに、昨年の単独公演が話題となったUS(アス)が2年連続で登場。また、毎年豪華ゲストが集う「ルート17 ロックンロール・オーケストラ(ROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRA)」では、山下久美子、甲本ヒロト、釘屋玄、US、リアム・オ・メンライ(Liam Ó Maonlai)らが参加予定だ。

7月26日には、LAのジンジャー・ルート(GINGER ROOT)」が2年ぶりに苗場へ戻ってくるほか、シカゴの気鋭シンガー、ジェーン・リムーバー(JANE REMOVER)、そして3月にデビューアルバムをリリースし世界を驚かせたYHWH NAILGUNの出演が決定した。

最終日の7月27日は、マーキュリー・プライズやブリット・アワードの最優秀新人賞を受賞し、俳優としても活躍するUK出身のアーティスト、リトル・シムズ(LITTLE SIMZ)のが新たに追加された。

加えて、THE PALACE OF WONDER、苗場食堂、Gypsy Avalon、PYRAMID GARDEN、GAN-BAN SQUAREに出演するアーティストも発表された。

7月24日には前夜祭も実施

7月24日は、恒例の入場無料の前夜祭も実施。イエロー・クリフ(YELLOW CLIFF)、オアシスエリア、レッド・マーキーが開放され、盆踊り大会や花火、抽選会、スペシャルライブなど、多彩なコンテンツが行われる。

公式グッズ第5弾も発売

合わせて、公式グッズ第5弾も登場。注目は、「鉄腕アトム」との限定コラボTシャツや、VIDEOユニット、最後の手段(SAIGO NO SHUDAN)がデザインしたオフィシャルTシャツ、アイコン柄の手ぬぐいなど、個性あふれるフェスファッションアイテム。さらに「サーモス(THERMOS)」とのコラボマグボトル&カップも登場し、日常でもアウトドアでも活躍するプロダクトがそろう。

詳しいラインアップはこちらから
https://www.fujirockfestival.com/artist/index

■FUJI ROCK FESTIVAL'25
日程:2025年7月25〜27日
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
https://www.fujirockfestival.com

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「M・A・C」、グローバル・クリエイティブ・ディレクターにニコラ・フォルミケッティを起用

「M・A・C」は新たなグローバル・クリエイティブ・ディレクターにクリエイターのニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)を任命すると発表した。5月19 日付で就任する。

イタリア人の父と日本人の母を持つフォルミケッティ氏は、静岡県出身。英ロンドンでファッションを学んだ。ファッションデザイナーとして、10年に「ミュグレー(MUGLER)」のクリエイティブディレクターに任命された。退任後の13〜17年に「ディーゼル(DIESEL)」のアーティスティック・ディレクターを務め、「ユニクロ(UNIQLO)」のファッションディレクターとしても活躍している。その間、自身のブランド「ニコパンダ(NICOPANDA)」を設立し、精力的にビジネスを拡大している。
また、日本版「ヴォーグ オム(VOGUE HOMME)」で08年にディレクターを務めたのをはじめ、「アナザーマガジン(AnOther Magazine)」「ハーパース バザー(Harper’s BAZAAR)」米国版など多くの雑誌で作品を手がけ、最近では3月に「Vマガジン(V Magazine)」のファッション・ディレクターに就任した。そのほか、レディー・ガガ(Lady Gaga)のクリエイティブ・ディレクターとしてスタイリングやMVのディレクションを担当。MTVビデオ・ミュージック・アワードでの生肉ドレスやロブスターの帽子は大きな話題を集めた。

フォルミケッティ新グローバル・クリエイティブ・ディレクターは声明で、「『M・A・C』は常に文化を前に進める人々やコミュニティーを支持してきた象徴的なブランドだ。これまで“ニコパンダ”コレクションや“ビバ グラム”キャンペーンでコラボしてきた。戻ってくることができて、私のビジョンをブランドの次の章に注げることに興奮している。世界は創造性と美、つながりを求めている。魔法のような方法でそれを実現するのを待ちきれない」とコメントした。

エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES、以下ELC)のジェーン・ハーマーク・ハディス(Jane Hrtzmark Hudis)=チーフ・ブランド・オフィサーは起用について、「ニコラの就任はブランドと企業にとって大きな前進だ。『M・A・C』が次の成長フェーズへ進むにあたり、さらなる高みへ導くビジョンと大胆な創造性をもたらしてくれるだろう。われわれは彼のようなハイレベルなクリエイティブの才能を迎えることに興奮している」と述べた。

ELCの2025年1〜3(第3四半期)のメイクアップカテゴリーの売上高は、前年同期9.1%減の10億3500万ドル(約1500億円)だった。また、4月に投資銀行パイパー・サンドラー(PIPER SANDLER)が発表した 第49回ティーン調査(半期)によると、メイクアップカテゴリーで「M・A・C」はトップ20から完全に脱落するなど低迷している。

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「M・A・C」、グローバル・クリエイティブ・ディレクターにニコラ・フォルミケッティを起用

「M・A・C」は新たなグローバル・クリエイティブ・ディレクターにクリエイターのニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)を任命すると発表した。5月19 日付で就任する。

イタリア人の父と日本人の母を持つフォルミケッティ氏は、静岡県出身。英ロンドンでファッションを学んだ。ファッションデザイナーとして、10年に「ミュグレー(MUGLER)」のクリエイティブディレクターに任命された。退任後の13〜17年に「ディーゼル(DIESEL)」のアーティスティック・ディレクターを務め、「ユニクロ(UNIQLO)」のファッションディレクターとしても活躍している。その間、自身のブランド「ニコパンダ(NICOPANDA)」を設立し、精力的にビジネスを拡大している。
また、日本版「ヴォーグ オム(VOGUE HOMME)」で08年にディレクターを務めたのをはじめ、「アナザーマガジン(AnOther Magazine)」「ハーパース バザー(Harper’s BAZAAR)」米国版など多くの雑誌で作品を手がけ、最近では3月に「Vマガジン(V Magazine)」のファッション・ディレクターに就任した。そのほか、レディー・ガガ(Lady Gaga)のクリエイティブ・ディレクターとしてスタイリングやMVのディレクションを担当。MTVビデオ・ミュージック・アワードでの生肉ドレスやロブスターの帽子は大きな話題を集めた。

フォルミケッティ新グローバル・クリエイティブ・ディレクターは声明で、「『M・A・C』は常に文化を前に進める人々やコミュニティーを支持してきた象徴的なブランドだ。これまで“ニコパンダ”コレクションや“ビバ グラム”キャンペーンでコラボしてきた。戻ってくることができて、私のビジョンをブランドの次の章に注げることに興奮している。世界は創造性と美、つながりを求めている。魔法のような方法でそれを実現するのを待ちきれない」とコメントした。

エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES、以下ELC)のジェーン・ハーマーク・ハディス(Jane Hrtzmark Hudis)=チーフ・ブランド・オフィサーは起用について、「ニコラの就任はブランドと企業にとって大きな前進だ。『M・A・C』が次の成長フェーズへ進むにあたり、さらなる高みへ導くビジョンと大胆な創造性をもたらしてくれるだろう。われわれは彼のようなハイレベルなクリエイティブの才能を迎えることに興奮している」と述べた。

ELCの2025年1〜3(第3四半期)のメイクアップカテゴリーの売上高は、前年同期9.1%減の10億3500万ドル(約1500億円)だった。また、4月に投資銀行パイパー・サンドラー(PIPER SANDLER)が発表した 第49回ティーン調査(半期)によると、メイクアップカテゴリーで「M・A・C」はトップ20から完全に脱落するなど低迷している。

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ティモシー&カイリーがレッドカーペットに初めて一緒に登場 2人のカップルコーデを振り返り

ティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)とカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)は5月7日(現地時間、以下同)、「第70回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(David Di Donatello)」の授賞式に出席した。2人がそろって公式のレッドカーペットに姿を見せるのは今回が初めてだった。

シャラメは、ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)が手掛けた「トム フォード(TOM FORD)」のルックで登場。ベルベット地のブラックのダブルブレストブレザースーツに、クレープデシンのシャツ、ブラックのレザーブーツを合わせた。

 

ジェンナーは、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」2025-26年秋冬コレクションから、背中でストラップをクロスさせ、メゾンの象徴的なコードをプリントしたブラックのロングドレスに身を包んだ。

アクセサリーには、左右異なるイヤリングをチョイス。左耳には、凹凸のあるハンマード加工を施した真鍮製のゴールドの指の形に、パールがついたイヤリングとラインストーンのピアス、右耳には、クリスタルをセットした爪とパールペンダントをつけた手の形のイヤリングをつけた。

ジェンナーは、「スキャパレリ」のシグネチャーなキーホールビジューのプレートとゴールドの刺しゅうをあしらったクラッチバッグ、ブラックベルベットのミュールでコーデを完成させた。

スポーツ観戦からパーティまで一緒に
ゴージャスなカップルコーデをおさらい!

白黒コーデ

4月30日に行われた「NBA レイカーズ対ティンバーウルブズ戦」をそろって観戦した2人は、白黒コーデで来場。シャラメは、故レイカーズ選手、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)の写真をプリントしたモノクロTシャツに、「シャネル(CHANEL)」25年春夏コレクションから、フェイクパールがついたコットンツイードのジャケット、ダークトーンのバギーデニム、「ティンバーランド(TIMBERLAND)」のブーツを合わせた。

 

ジェンナーは、クロップド丈のホワイトのトップスに、全体的に切れ込みを入れたブラックのレザーパンツ、蛇革プリントのブーツ、「カルティエ(CARTIER)」のウオッチ、“パンテール ドゥ カルティエ”を着用。このウオッチには、18カラットのイエローゴールドのブレスレットとダイヤモンドをセットした王冠があしらわれている。

“バターイエロー”でカラーリンクコーデ

4月11日、「Revolve × Sprinter プールパーティ」に登場したジェンナーは、シャラメが「第97回アカデミー賞」で着用して注目を集めた“バターイエロー”のカラーを身にまとった。ジェンナーは、ラテックス製でロウカットのネックラインのボディコンドレスに、ビーチサンダルを合わせ、夏の準備万端なスタイリングを見せた。

レトロ×スポーティコーデ

3月9日には、カリフォルニア・インディアンウェルズで開催された「BNP パリバ・オープン」を2人そろって観戦。

ジェンナーは、「セリーヌ(CELINE)」の半袖プリントシャツをウエストで結び、1950〜60年代のトレンドを彷ふつとさせるスタイルに。ボトムスには、ホワイトのパンツ、「クレージュ(COURREGES)」のサングラスを合わせた。一方シャラメは、フランスのサッカーチーム、サンテティエンヌのエンブレムを施した「アディダス(ADIDAS)」のトラックジャケットでスポーティにスタイリングした。

シックなブラックコーデ

2月16日にロンドンで開催された「第78回英国アカデミー賞」では、シャラメは、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のブラックスーツに「カルティエ」のダイヤモンドペンダントを身につけ、映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」で自身が演じたボブ・ディラン(Bob Dylan)にインスパイアされた衣装を披露した。また、カイリーは「ジョン・ガリアーノ(JOHN GALLIANO)」95年春夏コレクションからブラックドレスを着用。胸元が大きく開いたネックラインのセクシーなドレスにはスパンコールがあしらわれ、クリスタルのオープントゥヒールとダイヤモンドリングでスタイリングした。

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【スナップ】「第78回カンヌ国際映画祭」が開幕 レッドカーペットではドレスコード違反も?

「第78回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)」が5月13日(現地時間、以下同)に開幕した。レッドカーペットには、9人の審査員をはじめとした豪華セレブリティーらが来場し、開会式が行われた。

今年は新ルールが導入
過激な衣装は禁止に

 

今年審査員を務めるハル・ベリー(Halle Berry)は、「ジャックムス(JACQUEMUS)」2025年春夏コレクション“La Croisiere”からスリーブレスのドレスで登場。同ドレスは、白黒のストライプが入ったシルクオーガンザの生地を裾に向かって広がる台形のシルエットに仕立て、“ロンド カレ(Rond Carre)”のブローチで背中にギャザーを寄せた。

12日、ヌードやボリュームのある衣装、長いトレーンを禁止する新しいドレスコードが発表されたため、ベリーは衣装の変更を余儀なくされ、「ジャックムス」のルックを選んだという。

13日朝の記者会見でベリーは、「『ガウラヴ グプタ(GAURAV GUPTA)』の素晴らしいドレスを着る予定だったのですが、トレーンが大きすぎるので、今夜は着られません」とコメント。また、「ルールを破るつもりはありません。ヌードが禁止という部分も、多分、理にかなった制約だと思います」と付け加えた。

一方、ハイディ・クルム(Heidi Klum)は、数フィートにおよぶ長いトレーンのドレスで運営組織に挑んだようだ。クルムが着用したのは、「エリー サーブ(ELIE SAAB)」“1001シーズンズ”コレクションのストラップレスドレスで、胸元の大きなピンクの花飾りと花びらのようなフリルが目を引いた。また、「ロレイン・シュワルツ(LORRAINE SCHWARTZ)」のジュエリーとローズゴールドのサテンポインテッドミュールを合わせてコーディネートした。

 

審査員長のジュリエット・ビノシュ(Juliette Binoche)は、「ディオール(DIOR)」オート・クチュール・コレクションから、オフホワイトのシルククレープでできたフード付きトップスとパンツに、「ショパール(CHOPARD)」のイヤリングを合わせた。

ビノシュは、地球温暖化、女性差別、そして戦争の問題について触れ、「アーティストには証言者になるチャンスがあります。苦しみが大きくなるほど、より結束が重要になります。今、すぐにでも、暴力ではなく決意と情熱を持って行動しなければなりません。自由を愛する皆が協力し、抗議する時が来ました。そして、選挙があったら、投票すべき時が来たのです」と情熱的なスピーチを行った。

写真嫌いで有名なレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)は、レッドカーペットは欠席。「セリーヌ(CELINE)」のタキシードで、パレ・デ・フェスティバルのステージに登壇し、名誉パルムドールを授与したロバート・デニーロ(Robert De Niro)を祝福した。

デニーロのスピーチは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領による芸術と教育の予算を削減する製作を非難。「トランプは、米国外で製作された映画に100%の関税をかけようとしています。これは受け入れられることではありません。アメリカだけの問題ではなく、グローバル規模での問題なのです」と「カンヌ映画祭」で話題になっている問題について言及し、「芸術は包括的で、自由を追求する手段で、多様性を守ります。だからこそ、芸術は脅威であり、私達はこの世の独裁者とファシストに脅かされるのです」と語った。

審査員のジェレミー・ストロング(Jeremy Strong)は、「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」から“ローズウッド”と呼ばれるダスティピンクカラーのカスタムタキシードを着用した。

レッドカーペットの着用ブランドをチェック!

エヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria) は、「タマラ・ラルフ(TAMARA RALPH)」25年春夏オート・クチュール・コレクションから、ローズゴールドのストラップレスのビーズドレスに身を包んだ。同ドレスは、ブラックベルベットのコルセットと長いリボンが特徴だ。アクセサリーには「パスクワーレ・ブルーニ(PASQUALE BRUNI)」の18K ローズゴールドにダイヤモンドをあしらった“Aleluiá Collier”のネックレスとイヤリングをチョイスした。

ベラ・ハディッド(Bella Hadid)は、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)による「サンローラン(SAINT LAURENT)」のルックを披露。背中でクロスした、スリットの入ったシルクサテンドレスにラインストーンでつま先のストラップを覆ったサテンクレープのサンダルでコーデを完成させた。

イリーナ・シェイク(Irina Shayk)は、「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」19-20年秋冬コレクションからポルカドット柄のドレスを着用。ブラックのシアーな生地を重ね、背中に取り外しできるブラックのリボンをつけたオフショルダーデザインで、ゴールドとブラックのスリングバックヒールと合わせた。

来場者スナップ

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ロレアルが経営陣に新役職を設置 「ロレアル パリ」初の女性トップを任命

ロレアル(L’OREAL)はこのほど、新たな役職としてチーフ・イノベーション・アンド・プロスペクティブ・オフィサーを設置すると発表した。現在「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」のグローバル・ブランド・プレジデントを務めるデルフィーヌ・ヴィギュイエ・オヴァス(Delphine Vivuier-Hovasse)氏が7月1日付で就任する。同氏は、バーバラ・ラヴェルノス(Barbara Lavernos)副最高経営責任者(CEO)兼リサーチ&イノベーション テクノロジー責任者の直属となり、執行委員会にも加わる。

ロレアルは新役職について声明で、「ダイナミックかつ急速に進化するビューティ業界におけるリーダーシップのさらなる強化が目的だ。同ポジションは、イノベーションチームと戦略的展望の策定部門を掌管し、未来に焦点を当てたアプローチを確実なものにする」としている。

ヴィギュイエ・オヴァス新チーフ・イノベーション・アンド・プロスペクティブ・オフィサーは、1997年、ロレアルに入社。2019年に「ロレアル パリ」初の女性トップに就任した。

同社によると、「ロレアル パリ」は同氏の下、世界をリードするビューティブランドとしての地位を確固たるものにした。この成功は、“エルセーヴ グリコール グロス”や“パノラマ マスカラ”など革新的な新製品を市場に送り出す手腕に後押しされたもので、同氏の製品開発能力の高さの証明だという。

ヴィギュイエ・オヴァス氏はブランド在任中、女性をインスパイアするアクティベーションやプログラムを打ち立て推進。「ロレアル パリ」は、パリ・ファッション・ウイーク中にランウェイショー「ル・デフィレ・ロレアル・パリ」を開催してきたほか、カンヌ国際映画祭の公式スポンサーを毎年務めている。映画界の女性に光を当てる「Lights on Woman’s Worth Award」は、今年5回目を迎える。

同氏のリーダーシップにより、ロレアルは女性のエンパワーメントへのコミットも強化。公共の場での性的いやがらせ、ストリートハラスメントを減らすことを目的としたトレーニングプログラムを立ち上げ、世界で300万人以上に提供した。同社は「ビジネスの成長を促進しただけでなく、卓越した文化を育み、社内における新世代の才能を鼓舞した」と評価する。

ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)=ロレアルCEOは、「彼女の卓越したイノベーションの実績と戦略的ビジョンは、当社のイノベーションをさらなる高みへと押し上げるものだ。先進的なアプローチと進化するビューティ業界に対する深い理解が、ロレアルの冒険の次の章を書き上げる助けになると確信している」とコメントしている。

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ロレアルが経営陣に新役職を設置 「ロレアル パリ」初の女性トップを任命

ロレアル(L’OREAL)はこのほど、新たな役職としてチーフ・イノベーション・アンド・プロスペクティブ・オフィサーを設置すると発表した。現在「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」のグローバル・ブランド・プレジデントを務めるデルフィーヌ・ヴィギュイエ・オヴァス(Delphine Vivuier-Hovasse)氏が7月1日付で就任する。同氏は、バーバラ・ラヴェルノス(Barbara Lavernos)副最高経営責任者(CEO)兼リサーチ&イノベーション テクノロジー責任者の直属となり、執行委員会にも加わる。

ロレアルは新役職について声明で、「ダイナミックかつ急速に進化するビューティ業界におけるリーダーシップのさらなる強化が目的だ。同ポジションは、イノベーションチームと戦略的展望の策定部門を掌管し、未来に焦点を当てたアプローチを確実なものにする」としている。

ヴィギュイエ・オヴァス新チーフ・イノベーション・アンド・プロスペクティブ・オフィサーは、1997年、ロレアルに入社。2019年に「ロレアル パリ」初の女性トップに就任した。

同社によると、「ロレアル パリ」は同氏の下、世界をリードするビューティブランドとしての地位を確固たるものにした。この成功は、“エルセーヴ グリコール グロス”や“パノラマ マスカラ”など革新的な新製品を市場に送り出す手腕に後押しされたもので、同氏の製品開発能力の高さの証明だという。

ヴィギュイエ・オヴァス氏はブランド在任中、女性をインスパイアするアクティベーションやプログラムを打ち立て推進。「ロレアル パリ」は、パリ・ファッション・ウイーク中にランウェイショー「ル・デフィレ・ロレアル・パリ」を開催してきたほか、カンヌ国際映画祭の公式スポンサーを毎年務めている。映画界の女性に光を当てる「Lights on Woman’s Worth Award」は、今年5回目を迎える。

同氏のリーダーシップにより、ロレアルは女性のエンパワーメントへのコミットも強化。公共の場での性的いやがらせ、ストリートハラスメントを減らすことを目的としたトレーニングプログラムを立ち上げ、世界で300万人以上に提供した。同社は「ビジネスの成長を促進しただけでなく、卓越した文化を育み、社内における新世代の才能を鼓舞した」と評価する。

ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)=ロレアルCEOは、「彼女の卓越したイノベーションの実績と戦略的ビジョンは、当社のイノベーションをさらなる高みへと押し上げるものだ。先進的なアプローチと進化するビューティ業界に対する深い理解が、ロレアルの冒険の次の章を書き上げる助けになると確信している」とコメントしている。

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「バレンシアガ」に新副CEO レザーグッズ躍進の立役者

ケリング(KERING)は5月13日、傘下に持つバレンシアガ(BALENCIAGA)の新たな副最高経営責任者(CEO)として、ナタリー・レイノー(Nathalie Raynaud)最高製品責任者を任命した。同氏は昨年ブランドを離れたローラ・デュ・リュスケック(Laura du Rusquec)前副CEOの後任として同日付で着任し、ジャンフランコ・ジャナンジェリ(Gianfranco Gianangeli)=バレンシアガCEOの直属となる。

レイノー新副CEOの経歴は?

レイノー新副CEOは、2006年にLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)に入社。ウオッチ部門で活躍した後、08年にルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)に移り、ウィメンズのレザーグッズやアクセサリーのプロダクトマネジメントやマーケティングに従事。16年には、「サンドロ(SANDRO)」「マージュ(MAJE)」「クローディ ピエルロ(CLAUDIE PIERLOT)」などのブランドを擁するSMCPに加わり、アクセサリー事業を立ち上げた。19年から21年はランバン(LANVIN)でアクセサリーおよびライセンス担当ディレクターを務め、21年にバレンシアガに入社。デムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターと密接に連携し、“ル カゴール(Le Cagole)”“ロデオ(Rodeo)”“ベル エアー(Bel Air)”などの新作バッグのローンチや、アイコンバッグ“ル シティ(Le City)”の復活を成功裏に導いた。

CEOとデムナのコメント

ジャナンジェリCEOは、「ナタリーは、『バレンシアガ』のプロダクト戦略の策定におけるキーパーソンとしてレザーグッズ部門の成功に大きく貢献し、当社が進むべき方向を明確にしてくれた。副CEOとして、引き続きプロダクトを中心とした戦略的かつクリエイティブなビジョンを持ち、事業の成長と市場でのポジショニングの強化を推進しつつ、新たなクリエイティブ・ディレクターのビジョンをサポートする準備を整えてくれるものと確信している」と語った。

7月9日に行うオートクチュールのショーをもって「バレンシアガ」を離れ、同じくケリングが擁する「グッチ(GUCCI)」に移籍するデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターは、「ナタリーと4年にわたって共に働いてきたが、素晴らしいパートナーシップだった。彼女の緻密な仕事ぶりと『バレンシアガ』への献身は、ブランドの成功に大いに貢献してくれた」とコメントした。

レイノー新副CEOは、「新たな役職に任命され、とても光栄に思う。『バレンシアガ』の全てのプロダクトおよび部門をさらに成功させることを楽しみにしている」と述べた。

デムナの後任について

なお、注目を集めるデムナの後任について、今回の人事では明らかにされなかった。情報筋によれば、「アライア(ALAIA)」を率いるピーター・ミュリエ(Pieter Mulier)=クリエイティブ・ディレクターを含め、さまざまなデザイナーと話し合いを行っているという。

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