キャサリン妃の2025年春夏コーデを振り返り お気に入りは「ジャンヴィト ロッシ」のパンプス

英国王室のケイト・ミドルトン=キャサリン皇太子妃(Kate Middleton, Catherine Princess of Wales、以下キャサリン妃)は、今年も鮮やかなファッションで世界中から注目を浴びている。2025年の春夏シーズンは、これまで通り英国発ブランドを好んで着用したほか、イタリアの高級シューズブランド「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」のパンプスを履いた姿が多く見られた。エレガントなドレスにハットという定番スタイルからパンツスーツスタイルまで、各イベントに合わせた着こなしを振り返る。

「ディオール」で仏大統領夫妻をお出迎え

キャサリン妃は7月8日(現地時間、以下同)、ウィンザー城でエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領とブリジット・マクロン(Brigitte Macron)夫人を迎えた。この日は、「ディオール(DIOR)」の“ローズ デ ヴァン”というピンクカラーの“30 モンテーニュ バー ジャケット”とチュール素材のプリーツスカート、「ジャンヴィト ロッシ」のスエードパンプスでフェミニンなルックを披露した。ハットは、帽子ブランド「ジェス・コレット・ミリナー(JESS COLLETT MILLINER)」と「セフィン(CEFINN)」のコラボレーションによるもので、ダイアナ・フランセス(Diana Frances)元皇太子妃(以下、ダイアナ妃)の3連パールネックレスと、“コリングウッド ダイヤモンド&パール イヤリング”も身につけていた。

 

同日に開催された公式晩餐会では、サラ・バートン(Sarah Burton)がデザインした「ジバンシィ(GIVENCHY)」のエレガントなドレスを着用。ドレスと同色のスズランの刺しゅうが施されたクラッチバッグも「ジバンシィ」のもので、足元には「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のバーガンディのベルベットパンプスを合わせた。アクセサリーには、推定130万ドル(約1億8800万円)の“ラバーズ ノット ティアラ”と、“グレヴィル シャンデリア イヤリング”、ダイアナ妃の3連パールブレスレットをチョイスした。

カジュアルなスーツ姿も披露

7月2日には、イングランド南東部コルチェスターにある病院のウェルビーングガーデンを訪れた。「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」のコットンポプリン地のストライプシャツに、「ブレーズ・ミラノ(BLAZE MILANO)」のピンストライプ柄のダブルブレストブレザーを羽織り、チョコレートブラウンカラーのパンツとベルト、「ヴェジャ(VEJA)」のレザースニーカーでコーデをまとめた。アクセサリーは、「カルティエ(CARTIER)」のブレスレットとホワイトゴールドのイヤリング、ロンドンを拠点とするジュエリーブランド「オーリー ジュエリー(AUREE JEWELRY)」のネックレスを身につけた。

ブレザードレス×ビンテージジュエリー

6月16日、ウィンザー城の聖ジョージ教会で「ガーター勲章」授与式に出席したキャサリン妃は「セルフ-ポートレート(SELF-PORTRAIT)」から、ブレザースタイルの上半身に、裾がレースになったミディ丈のスカートがついたドレスを着用。「ジャンヴィト ロッシ」のニュートラルカラーのスエードパンプス、「スーザン・カプラン(SUSAN CAPLAN)」の5連フェイクパールネックレスとビンテージフェイクパールのイヤリングを合わせてコーディネートした。

「マックイーン」で“パワー・ドレッシング”

6月10日には、「マックイーン(McQUEEN)」に身を包んでロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館を訪問。エレクトリックブルーのクレープジャケットに同色のシガレットウールのパンツ、「ラルフローレン」の白いパフスリーブのトップス、「プラダ(PRADA)」のネイビーのスエードパンプスという“パワー・ドレッシング”なスーツスタイルを披露した。アクセサリーには、ロンドンのジュエリーブランド「カルーセル ジュエルズ(CAROUSEL JEWELS)」による瑠璃と月長石のイヤリング、ニューヨークのジュエリーブランド「ローラ ロンバルディ(LAURA LOMBARDI)」のイエローゴールドのネックレスを合わせた。

艦艇命名式にはマリンルックで

キャサリン妃は5月22日、スコットランドのグラスゴーで英国海軍のフリゲート艦“HMS グラスゴー”の命名式に参加。「スザンナ ロンドン(SUZANNAH LONDON)」のネイビーのコートドレスを身にまとい、「フィリップ・トレーシー(PHILIP TREACY)」のソーサーハット、「ジャンヴィト ロッシ」のスエードパンプスでスタリングした。クラッチバッグは「エミー ロンドン(EMMY LONDON)」のもので、ダイアナ妃のサファイアとダイヤモンドのイヤリングも身につけた。

トレンドのバターイエローを取り入れたルック

5月20日には、バッキンガム宮殿のガーデンパーティーに姿を見せた。ウエストの位置でクロスされた生地が印象的な「エミリア ウィックステッド(EMILIA WICKSTEAD)」のバターイエローのドレスを着用し、「ジャンヴィト ロッシ」のスエードパンプス、「ロビンソン ペラム(ROBINSON PELHAM)」のイヤリング、「フォーエバー ニュー(FOREVER NEW)」のクラッチバッグを合わせた。コーデを仕上げたのは「フィリップ・トレーシー」によるファシネーターと呼ばれるヘッドドレスで、ブーケの花が目を引くデザインだった。

「ヴィクトリア ベッカム」のスーツも着用

5月13日には、「エリザベス2世英国デザイン賞」授賞式に出席。「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」2025年春夏コレクションからオリーブグリーンのブレザーと同色のパンツというスーツスタイルで登場した。

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キャサリン妃の2025年春夏コーデを振り返り お気に入りは「ジャンヴィト ロッシ」のパンプス

英国王室のケイト・ミドルトン=キャサリン皇太子妃(Kate Middleton, Catherine Princess of Wales、以下キャサリン妃)は、今年も鮮やかなファッションで世界中から注目を浴びている。2025年の春夏シーズンは、これまで通り英国発ブランドを好んで着用したほか、イタリアの高級シューズブランド「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」のパンプスを履いた姿が多く見られた。エレガントなドレスにハットという定番スタイルからパンツスーツスタイルまで、各イベントに合わせた着こなしを振り返る。

「ディオール」で仏大統領夫妻をお出迎え

キャサリン妃は7月8日(現地時間、以下同)、ウィンザー城でエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領とブリジット・マクロン(Brigitte Macron)夫人を迎えた。この日は、「ディオール(DIOR)」の“ローズ デ ヴァン”というピンクカラーの“30 モンテーニュ バー ジャケット”とチュール素材のプリーツスカート、「ジャンヴィト ロッシ」のスエードパンプスでフェミニンなルックを披露した。ハットは、帽子ブランド「ジェス・コレット・ミリナー(JESS COLLETT MILLINER)」と「セフィン(CEFINN)」のコラボレーションによるもので、ダイアナ・フランセス(Diana Frances)元皇太子妃(以下、ダイアナ妃)の3連パールネックレスと、“コリングウッド ダイヤモンド&パール イヤリング”も身につけていた。

 

同日に開催された公式晩餐会では、サラ・バートン(Sarah Burton)がデザインした「ジバンシィ(GIVENCHY)」のエレガントなドレスを着用。ドレスと同色のスズランの刺しゅうが施されたクラッチバッグも「ジバンシィ」のもので、足元には「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のバーガンディのベルベットパンプスを合わせた。アクセサリーには、推定130万ドル(約1億8800万円)の“ラバーズ ノット ティアラ”と、“グレヴィル シャンデリア イヤリング”、ダイアナ妃の3連パールブレスレットをチョイスした。

カジュアルなスーツ姿も披露

7月2日には、イングランド南東部コルチェスターにある病院のウェルビーングガーデンを訪れた。「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」のコットンポプリン地のストライプシャツに、「ブレーズ・ミラノ(BLAZE MILANO)」のピンストライプ柄のダブルブレストブレザーを羽織り、チョコレートブラウンカラーのパンツとベルト、「ヴェジャ(VEJA)」のレザースニーカーでコーデをまとめた。アクセサリーは、「カルティエ(CARTIER)」のブレスレットとホワイトゴールドのイヤリング、ロンドンを拠点とするジュエリーブランド「オーリー ジュエリー(AUREE JEWELRY)」のネックレスを身につけた。

ブレザードレス×ビンテージジュエリー

6月16日、ウィンザー城の聖ジョージ教会で「ガーター勲章」授与式に出席したキャサリン妃は「セルフ-ポートレート(SELF-PORTRAIT)」から、ブレザースタイルの上半身に、裾がレースになったミディ丈のスカートがついたドレスを着用。「ジャンヴィト ロッシ」のニュートラルカラーのスエードパンプス、「スーザン・カプラン(SUSAN CAPLAN)」の5連フェイクパールネックレスとビンテージフェイクパールのイヤリングを合わせてコーディネートした。

「マックイーン」で“パワー・ドレッシング”

6月10日には、「マックイーン(McQUEEN)」に身を包んでロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館を訪問。エレクトリックブルーのクレープジャケットに同色のシガレットウールのパンツ、「ラルフローレン」の白いパフスリーブのトップス、「プラダ(PRADA)」のネイビーのスエードパンプスという“パワー・ドレッシング”なスーツスタイルを披露した。アクセサリーには、ロンドンのジュエリーブランド「カルーセル ジュエルズ(CAROUSEL JEWELS)」による瑠璃と月長石のイヤリング、ニューヨークのジュエリーブランド「ローラ ロンバルディ(LAURA LOMBARDI)」のイエローゴールドのネックレスを合わせた。

艦艇命名式にはマリンルックで

キャサリン妃は5月22日、スコットランドのグラスゴーで英国海軍のフリゲート艦“HMS グラスゴー”の命名式に参加。「スザンナ ロンドン(SUZANNAH LONDON)」のネイビーのコートドレスを身にまとい、「フィリップ・トレーシー(PHILIP TREACY)」のソーサーハット、「ジャンヴィト ロッシ」のスエードパンプスでスタリングした。クラッチバッグは「エミー ロンドン(EMMY LONDON)」のもので、ダイアナ妃のサファイアとダイヤモンドのイヤリングも身につけた。

トレンドのバターイエローを取り入れたルック

5月20日には、バッキンガム宮殿のガーデンパーティーに姿を見せた。ウエストの位置でクロスされた生地が印象的な「エミリア ウィックステッド(EMILIA WICKSTEAD)」のバターイエローのドレスを着用し、「ジャンヴィト ロッシ」のスエードパンプス、「ロビンソン ペラム(ROBINSON PELHAM)」のイヤリング、「フォーエバー ニュー(FOREVER NEW)」のクラッチバッグを合わせた。コーデを仕上げたのは「フィリップ・トレーシー」によるファシネーターと呼ばれるヘッドドレスで、ブーケの花が目を引くデザインだった。

「ヴィクトリア ベッカム」のスーツも着用

5月13日には、「エリザベス2世英国デザイン賞」授賞式に出席。「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」2025年春夏コレクションからオリーブグリーンのブレザーと同色のパンツというスーツスタイルで登場した。

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【スナップ】大谷翔平・真美子夫人、山本由伸、菊池雄星らが登場 「MLBオールスターゲーム2025」

 

「MLBオールスターゲーム2025」が7月15日(現地時間)、アトランタのトゥルーイスト・パークで開催され、レッドカーペットに大谷翔平、真美子夫人、山本由伸、菊池雄星、瑠美夫人らが登場した。大谷は、「ボス(BOSS)」のオールホワイトの“Gary スニーカー グレインレザー コンシールシューレース”(8万6680円)を着用していた。

レッドカーペットスナップ

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【スナップ】大谷翔平・真美子夫人、山本由伸、菊池雄星らが登場 「MLBオールスターゲーム2025」

 

「MLBオールスターゲーム2025」が7月15日(現地時間)、アトランタのトゥルーイスト・パークで開催され、レッドカーペットに大谷翔平、真美子夫人、山本由伸、菊池雄星、瑠美夫人らが登場した。大谷は、「ボス(BOSS)」のオールホワイトの“Gary スニーカー グレインレザー コンシールシューレース”(8万6680円)を着用していた。

レッドカーペットスナップ

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ラブブのウェディングドレスが登場 米ブライダルブランドがカスタムオーダーを受注

アメリカのブライダルブランド「デイビッズ ブライダル(DAVID’S BRIDAL)」は、中国発玩具メーカー、ポップマートのキャラクター“ラブブ”のウェディングドレスを発売する。オーダーは、同ブランドの実店舗のみで受け付ける。

同アイテムは、花嫁本人のドレスを再現するなど様々なスタイルにカスタムできる。ドレスに合わせ、ブライダルアクセサリーやブライズメイドに合う手作りの衣装も注文可能だ。また、「デイビッズ ブライダル」でクチュール・デザイン部門の責任者を務めるヴィオラ・チャン(Viola Chan)のデザイン2点をラブブサイズに再構築したドレスも登場する。

クチュールやウェディングドレスなど、カスタマイズ可能な衣装は50ドル(約7000円)から、ブライズメイドのドレスやその他の衣装は35ドル(約5000円)から用意する。

 

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カーディ・B、デュア・リパの圧倒的な存在感! 「スキャパレリ」2025-26年秋冬オートクチュール・コレクション

「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」は7月7日(現地時間)、2025-26年秋冬オートクチュール・コレクションをパリで発表した。会場には、歌手のカーディ・B(Cardi B)とデュア・リパ(Dua Lipa)が来場。それぞれ同ブランド24年春夏オートクチュール・コレクションから、前衛的で存在感のあるルックを身にまとって登場した。

カーディ・B

 

カーディ・Bのドレスは、丸みを帯びた大きく開いたネックライン、細長く引き伸ばしたような構造の強調されたショルダーライン、そして、パールをあしらったフリンジを全体に施した額縁のようなシルエットが特徴的だった。

 

アクセサリーはミニマルに留め、パールのストリングを引き立てるティアドロップのパールのステートメントイヤリングをつけた。ヘアは、1920年代に流行したスタイルを彷ふつとさせる波打ったサイドパートをつけ、毛先をそろえたブラントボブにまとめた。メイクアップは、太めの眉、ドラマチックなアイライン、グロッシーなリップで仕上げた。

カーディ・Bはショーが始まる前、プチ・パレの階段でカラスと一緒に写真撮影。米「WWD」にカラスと一緒にポーズをとった気分について尋ねられると、「あの鳥は怖くないわ。友達なの!コントロールできたわ、私たちは親友よ」と答えた。

デュア・リパ

 

デュア・リパは、羽に似せた生地を全体にあしらった白の長袖のドレスを着用した。床に届く丈のこのドレスは、丸みを帯びたネックラインと体にフィットするシルエット、太ももの高さまで入ったスリットが目を引く。中央には、1930年代から「スキャパレリ」のデザインに度々登場してきたシグネチャーモチーフである鍵穴のカットアウトをあしらった。

 

リパは、ステートメントイヤリング、ブラックのヒールを合わせてルックを完成させた。ヘアはナチュラルなウェーブスタイル、メイクアップは太めの眉と軽く引いたアイライン、艶やかなリップで仕上げた。

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フランス長者番付、LVMHのアルノー家が首位陥落 トップは「エルメス」創業家

仏経済誌「シャランジュ(Challenges)」が7月10日に発表した2025年版“フランスの大富豪トップ500ランキング”で、2017年から首位を維持してきたLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)一族が2位に陥落し、話題を呼んでいる。

同誌は1996年から同ランキングを発表。株式や金融資産を中心に資産額を推定しており、個人所有の不動産や高級車、美術品などは含まれていないという。なお、LVMHは「シャランジュ」の大株主。

トップ3はラグジュアリー企業が独占

今年首位の座に着いたのは、「エルメス(HERMES)」のアクセル・デュマ(Axel Dumas)CEOら創業家一族で、その資産額は前年比5%増の1634億ユーロ(約28兆円)。なお、首位となったのは今回が初めて。ラグジュアリーセクターは23年から需要が世界的に“正常化”し、24年には減速しているが、そうした中でもエルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL以下、エルメス)は2024年12月期を増収増益で終えるなど圧倒的な強さを見せている。同誌は、「エルメス」の強みは「値上げしても顧客を失うことのないプライシングパワー」だと分析した。

2位となったアルノー一族は、同38%減の1167億ユーロ(約20兆円)。これは20年以来、最低レベルだという。前述の理由に加えて、中国市場の停滞でLVMHの業績が芳しくないところに、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領政権の二転三転する関税政策による先行き不透明感も加わり、株価が下落していることが響いた。

なお、25年4月15日にはエルメスの時価総額が2464億ユーロ(約42兆円)となり、LVMHの2441億ユーロ(約41兆円)を抜いて首位に。7月15日現在も、エルメスは2547億ユーロ(約43兆円)、LVMHは2407億ユーロ(約41兆円)とその順位は変わっていない。

3位は「シャネル(CHANEL)」を長年にわたって保有するヴェルタイマー(Wertheimer)一族の950億ユーロ(約16兆円)となっており、トップ3をラグジュアリーセクターが独占している。

LVMHの競合ケリングの創業家は?

4位はロレアル(L’OREAL)を創業したマイヤーズ(Meyers)一族の738億ユーロ(約12兆円)、5位は航空機メーカーやソフトウエア企業などを擁する仏コングロマリット、グループ・ダッソー(GROUPE DASSAULT)創業家一族の356億ユーロ(約6兆円)だった。

なお、LVMHの競合であるケリング(KERING)のフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOとその一族は、9位の150億ユーロ(約2兆円)だった。

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キャサリン妃は家族そろって登場 シンシア・エリヴォやニコール・キッドマンも「ウィンブルドン選手権2025」

「ウィンブルドン選手権2025」が6月30日〜7月13日(現地時間)、英ロンドンで開催された。会場には連日、ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)やシンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)ら多数の豪華俳優やロイヤルファミリーが来場し、夏らしい爽やかなファッションを披露していた。

セレブの観戦ファッションをチェック!

シンシア・エリヴォ

 

シンシア・エリヴォは、「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」から、ドロップウエストのシルエットに長袖、長めのカフという1960年代風のミニドレスを着用。クリームトーンに入ったダークなストライプが特徴で、ポルカドット柄のネクタイとブラックのプラットホームヒールを合わせた。

リリー・コリンズ

 

リリー・コリンズ(Lily Collins)は、「ステラ ジャン(STELLA JEAN)」のブルーとホワイトのストライプ柄のミディドレスで登場。マクラメ編みのようなハチドリの刺しゅうで胸元を飾った。足元には、ゴールドイエローのメッシュ地のバレエシューズを合わせた。

ニコール・キッドマン

ニコール・キッドマンは、先日米「Vogue」編集長を退任することを発表したアナ・ウィンター(Anna Winter)と並んで観戦。黒のボタンを2列並べた爽やかな白のダブルブレストブレザーでクラシックなメンズウエアスタイルの装いを披露した。さらに、オフホワイトのストロー素材に黒のグログランリボンで飾った「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」のパナマハットと同ブランドの黒のサングラス、「オメガ(OMEGA)」の“コンステレーション”25mmでコーディネートした。

キャサリン妃

ケイト・ミドルトン=キャサリン皇太子妃(Kate Middleton, Catherine Princess of Wales、以下キャサリン妃)は、ウィリアム皇太子(Prince William)、シャーロット王女(Princess Charlotte)、ジョージ王子(Prince George)と一緒に来場。キャサリン妃のコバルトブルーのラップスタイルのドレスは「ロクサンダ(ROKSANDA)」のもので、半袖とフィットする上半身とフレアスカートのシルエットが特徴だ。ミディ丈のドレスには「ラルフ ローレン」のポインテッドトゥパンプスを合わせ、「LK ベネット( LK BENNETT)」のハットを被り、「ダニエラ・ドレイパー(DANIELLA DRAPER)」のチェーンネックレスを含むゴールドのジュエリーを重ね付けした。また、2014年の結婚記念でウィリアム皇太子からプレゼントされた「カルティエ(CARTIER)」の“バロン ブルー ドゥ”ウオッチも身につけていた。

ウィリアム皇太子は、金ボタンのダブルブレストのネイビーブレザー、ジョージ王子は、ネイビーのジャケットとパンツにそれぞれ身を包んだ。シャーロット王女は、ネックラインにフリルをあしらい、ネイビーのパイピングを施したノースリーブの白のミディドレスを着用し、白のメリージェーンシューズを合わせた。

カミラ王妃

カミラ王妃(Queen Camilla)は、お気に入りデザイナーのフィオナ・クレア(Fiona Clare)によるシャツドレスを身にまとった。ドレスには、像や豹、ヌーなどの動物がブルー、グレー、イエロー、ピーチなどの色合いでプリントされていた。シューズには「シャネル(CHANEL)」のブラックとベージュのキャップトゥのスエードサテンローヒールパンプスをチョイスし、カミラ王妃定番の「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」のブレスレットとパリ発のアイウエアブランド「イジピジ(IZIPIZI)」のサングラスでコーデを仕上げた。

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キャサリン妃は家族そろって登場 シンシア・エリヴォやニコール・キッドマンも「ウィンブルドン選手権2025」

「ウィンブルドン選手権2025」が6月30日〜7月13日(現地時間)、英ロンドンで開催された。会場には連日、ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)やシンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)ら多数の豪華俳優やロイヤルファミリーが来場し、夏らしい爽やかなファッションを披露していた。

セレブの観戦ファッションをチェック!

シンシア・エリヴォ

 

シンシア・エリヴォは、「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」から、ドロップウエストのシルエットに長袖、長めのカフという1960年代風のミニドレスを着用。クリームトーンに入ったダークなストライプが特徴で、ポルカドット柄のネクタイとブラックのプラットホームヒールを合わせた。

リリー・コリンズ

 

リリー・コリンズ(Lily Collins)は、「ステラ ジャン(STELLA JEAN)」のブルーとホワイトのストライプ柄のミディドレスで登場。マクラメ編みのようなハチドリの刺しゅうで胸元を飾った。足元には、ゴールドイエローのメッシュ地のバレエシューズを合わせた。

ニコール・キッドマン

ニコール・キッドマンは、先日米「Vogue」編集長を退任することを発表したアナ・ウィンター(Anna Winter)と並んで観戦。黒のボタンを2列並べた爽やかな白のダブルブレストブレザーでクラシックなメンズウエアスタイルの装いを披露した。さらに、オフホワイトのストロー素材に黒のグログランリボンで飾った「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」のパナマハットと同ブランドの黒のサングラス、「オメガ(OMEGA)」の“コンステレーション”25mmでコーディネートした。

キャサリン妃

ケイト・ミドルトン=キャサリン皇太子妃(Kate Middleton, Catherine Princess of Wales、以下キャサリン妃)は、ウィリアム皇太子(Prince William)、シャーロット王女(Princess Charlotte)、ジョージ王子(Prince George)と一緒に来場。キャサリン妃のコバルトブルーのラップスタイルのドレスは「ロクサンダ(ROKSANDA)」のもので、半袖とフィットする上半身とフレアスカートのシルエットが特徴だ。ミディ丈のドレスには「ラルフ ローレン」のポインテッドトゥパンプスを合わせ、「LK ベネット( LK BENNETT)」のハットを被り、「ダニエラ・ドレイパー(DANIELLA DRAPER)」のチェーンネックレスを含むゴールドのジュエリーを重ね付けした。また、2014年の結婚記念でウィリアム皇太子からプレゼントされた「カルティエ(CARTIER)」の“バロン ブルー ドゥ”ウオッチも身につけていた。

ウィリアム皇太子は、金ボタンのダブルブレストのネイビーブレザー、ジョージ王子は、ネイビーのジャケットとパンツにそれぞれ身を包んだ。シャーロット王女は、ネックラインにフリルをあしらい、ネイビーのパイピングを施したノースリーブの白のミディドレスを着用し、白のメリージェーンシューズを合わせた。

カミラ王妃

カミラ王妃(Queen Camilla)は、お気に入りデザイナーのフィオナ・クレア(Fiona Clare)によるシャツドレスを身にまとった。ドレスには、像や豹、ヌーなどの動物がブルー、グレー、イエロー、ピーチなどの色合いでプリントされていた。シューズには「シャネル(CHANEL)」のブラックとベージュのキャップトゥのスエードサテンローヒールパンプスをチョイスし、カミラ王妃定番の「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」のブレスレットとパリ発のアイウエアブランド「イジピジ(IZIPIZI)」のサングラスでコーデを仕上げた。

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初代“バーキン”を14.7億円でバリュエンスジャパンが落札 史上最高額のバッグに

7月10日、フランス・パリで開催されたサザビーズ(SOTHEBY’S)主催のオークションで、俳優ジェーン・バーキン(Jane Birkin)が所有していたオリジナルの「エルメス(HERMES)」の“バーキン”が1010万ドル(約14億7000万円)で落札された。サザビーズは、ヨーロッパのオークションで落札された最も価値のあるファッションアイテムであり、サザビーズ・パリにおけるラグジュアリーアイテム全体の中でも過去最高額を記録したという。

オークションに先立ち、パリと香港で同バッグの展示が行われ、数千人が来場。オークションには38カ国から270人が登録し、初代“バーキン”は出品リストの中でも特に注目を集めていた。

開始価格は100万ユーロ(約1億7000万円)。会場からは驚きの声が上がり、その後、会場内・オンライン・電話を通じて9人のコレクターによる激しい入札合戦が繰り広げられた。“ファッションの歴史を変えた”と評されるこのバッグは、最終的にブランド買取専門店「なんぼや」や中古ブランド品・ブランド古着の通販サイト「アリュー」などを運営するバリュエンスジャパンが落札。サザビーズ・ジャパンの市川真依子ディレクター・カントリーヘッドが電話を通じての入札をサポートした。

嵜本晋輔バリュエンスジャパン代表取締役は発表リリースで、「ジェーン・バーキン本人が使用した、唯一無二の初代試作モデルを落札したことは、単なる資産取得にとどまらず、世界的な文化遺産を守り、広く社会に共有するという大きな意義があると考えている。今後は、展示などを通じて、地域社会や若い世代に文化や歴史の価値を伝える教育的な役割も果たしていく。また、世界中のメディアで注目されることで、私たちが大切にする“循環”や“持続可能な豊かさ”という価値観を、より多くの方々に発信できると考えている。さらに、ジェーン・バーキンが体現してきた“自由”や“自立した美しさ”は、女性の活躍や多様性を応援する当社グループの理念とも深く響き合うものだ。このバッグを通じて、より多くの人が自分らしく輝ける社会の実現に貢献したい――そんな思いを背景に、今回の落札に至った」とコメントした。 なお、今回落札したオリジナル・バーキンは、本バッグが日本に到着次第、報道関係者やメディア向けの発表会を実施する予定だという。

“史上最もアイコニックなファッションアイテムのひとつ”と称されるこの“バーキン”は、1984年にジェーン・バーキンのために製作されたオールブラックレザーのプロトタイプ。世界で最も認知され、憧れの的となるハンドバッグのスタイルを生み出し、英国出身の俳優・歌手であったバーキンをスタイルアイコンから“時代の象徴”へと押し上げた。

サザビーズでハンドバッグ&ファッション部門のグローバル責任者を務めるモルガン・ハリミ(Morgane Halimi)は、「今回の破格の落札額は、伝説の力をまざまざと示すもの。唯一無二の来歴を持つアイテムを求めるコレクターの情熱と欲望の証しだ。そのミューズであるジェーン・バーキンの永続する魅力と精神を称えたい」とコメントしている。

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初代“バーキン”を14.7億円でバリュエンスジャパンが落札 史上最高額のバッグに

7月10日、フランス・パリで開催されたサザビーズ(SOTHEBY’S)主催のオークションで、俳優ジェーン・バーキン(Jane Birkin)が所有していたオリジナルの「エルメス(HERMES)」の“バーキン”が1010万ドル(約14億7000万円)で落札された。サザビーズは、ヨーロッパのオークションで落札された最も価値のあるファッションアイテムであり、サザビーズ・パリにおけるラグジュアリーアイテム全体の中でも過去最高額を記録したという。

オークションに先立ち、パリと香港で同バッグの展示が行われ、数千人が来場。オークションには38カ国から270人が登録し、初代“バーキン”は出品リストの中でも特に注目を集めていた。

開始価格は100万ユーロ(約1億7000万円)。会場からは驚きの声が上がり、その後、会場内・オンライン・電話を通じて9人のコレクターによる激しい入札合戦が繰り広げられた。“ファッションの歴史を変えた”と評されるこのバッグは、最終的にブランド買取専門店「なんぼや」や中古ブランド品・ブランド古着の通販サイト「アリュー」などを運営するバリュエンスジャパンが落札。サザビーズ・ジャパンの市川真依子ディレクター・カントリーヘッドが電話を通じての入札をサポートした。

嵜本晋輔バリュエンスジャパン代表取締役は発表リリースで、「ジェーン・バーキン本人が使用した、唯一無二の初代試作モデルを落札したことは、単なる資産取得にとどまらず、世界的な文化遺産を守り、広く社会に共有するという大きな意義があると考えている。今後は、展示などを通じて、地域社会や若い世代に文化や歴史の価値を伝える教育的な役割も果たしていく。また、世界中のメディアで注目されることで、私たちが大切にする“循環”や“持続可能な豊かさ”という価値観を、より多くの方々に発信できると考えている。さらに、ジェーン・バーキンが体現してきた“自由”や“自立した美しさ”は、女性の活躍や多様性を応援する当社グループの理念とも深く響き合うものだ。このバッグを通じて、より多くの人が自分らしく輝ける社会の実現に貢献したい――そんな思いを背景に、今回の落札に至った」とコメントした。 なお、今回落札したオリジナル・バーキンは、本バッグが日本に到着次第、報道関係者やメディア向けの発表会を実施する予定だという。

“史上最もアイコニックなファッションアイテムのひとつ”と称されるこの“バーキン”は、1984年にジェーン・バーキンのために製作されたオールブラックレザーのプロトタイプ。世界で最も認知され、憧れの的となるハンドバッグのスタイルを生み出し、英国出身の俳優・歌手であったバーキンをスタイルアイコンから“時代の象徴”へと押し上げた。

サザビーズでハンドバッグ&ファッション部門のグローバル責任者を務めるモルガン・ハリミ(Morgane Halimi)は、「今回の破格の落札額は、伝説の力をまざまざと示すもの。唯一無二の来歴を持つアイテムを求めるコレクターの情熱と欲望の証しだ。そのミューズであるジェーン・バーキンの永続する魅力と精神を称えたい」とコメントしている。

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「マルニ」新デザイナー候補にメリル・ロッゲの名前も ANDAM賞グランプリの新鋭

OTBが擁する「マルニ(MARNI)」の新たなクリエイティブ・ディレクターの有力候補として、ベルギーを拠点とする「メリル ロッゲ(MERYLL ROGGE)」のメリル・ロッゲ創業デザイナーの名前が挙がっているようだ。本件に関し、OTBはコメントを差し控えるとした。

なお、同ブランドを2016年11月から率いていたフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)前クリエイティブ・ディレクターは、6月18日に退任を発表。その数日後には、スウェーデン・ストックホルムを拠点とする「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のエレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)創業デザイナーが後任候補として有力なのではないかという情報筋の話を複数の海外メディアが報じている。

ロッゲは25年「ANDAM賞」グランプリ受賞

ロッゲはベルギー・ヘント出身。08年にアントワープ王立芸術アカデミーを卒業した後、ニューヨークに移った。「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」でおよそ7年にわたって経験を積み、リードデザイナーに就任。14年にアントワープに戻り、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」でウィメンズデザインの責任者を務めた後、19年に自身のブランドを立ち上げた。コロナ禍の影響もあり、21年からプレゼンテーション形式でコレクションを発表していたが、25年3月には、25-26年秋冬コレクションをショー形式で披露した。

24年には、ベルギー・ファッション・アワード(BELGIAN FASHION AWARD)で、女性として初めて「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。フランス国立モード芸術開発協会が主催する「ANDAMファッション・アワード(ANDAM FASHION AWARD)」では、やはり24年にファイナリストに選出され、25年にはグランプリを受賞。25年のインターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)でもファイナリストに選ばれている。また、デュア・リパ(Dua Lipa)やクロエ・セヴィニー(Chloe Sevigny)、リアーナ(Rihanna)らセレブリティーも着用するなど、今注目の新進ブランドだ。

OTBと「マルニ」について

OTBは、「マルニ」のほかに「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などを傘下に持つ。なお、「マルニ」は24年5月、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長の息子であるステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)を最高経営責任者に迎えている。

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「マルニ」新デザイナー候補にメリル・ロッゲの名前も ANDAM賞グランプリの新鋭

OTBが擁する「マルニ(MARNI)」の新たなクリエイティブ・ディレクターの有力候補として、ベルギーを拠点とする「メリル ロッゲ(MERYLL ROGGE)」のメリル・ロッゲ創業デザイナーの名前が挙がっているようだ。本件に関し、OTBはコメントを差し控えるとした。

なお、同ブランドを2016年11月から率いていたフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)前クリエイティブ・ディレクターは、6月18日に退任を発表。その数日後には、スウェーデン・ストックホルムを拠点とする「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のエレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)創業デザイナーが後任候補として有力なのではないかという情報筋の話を複数の海外メディアが報じている。

ロッゲは25年「ANDAM賞」グランプリ受賞

ロッゲはベルギー・ヘント出身。08年にアントワープ王立芸術アカデミーを卒業した後、ニューヨークに移った。「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」でおよそ7年にわたって経験を積み、リードデザイナーに就任。14年にアントワープに戻り、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」でウィメンズデザインの責任者を務めた後、19年に自身のブランドを立ち上げた。コロナ禍の影響もあり、21年からプレゼンテーション形式でコレクションを発表していたが、25年3月には、25-26年秋冬コレクションをショー形式で披露した。

24年には、ベルギー・ファッション・アワード(BELGIAN FASHION AWARD)で、女性として初めて「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。フランス国立モード芸術開発協会が主催する「ANDAMファッション・アワード(ANDAM FASHION AWARD)」では、やはり24年にファイナリストに選出され、25年にはグランプリを受賞。25年のインターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)でもファイナリストに選ばれている。また、デュア・リパ(Dua Lipa)やクロエ・セヴィニー(Chloe Sevigny)、リアーナ(Rihanna)らセレブリティーも着用するなど、今注目の新進ブランドだ。

OTBと「マルニ」について

OTBは、「マルニ」のほかに「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などを傘下に持つ。なお、「マルニ」は24年5月、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長の息子であるステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)を最高経営責任者に迎えている。

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ファレル・ウィリアムスが仏レジオンドヌール勲章シュヴァリエを受章 ナイトの称号に輝く

アーティスト、俳優、ミュージシャンとマルチに活躍するファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は、フランス政府による民間人最高位の勲章、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ(ナイト)を受章した。この発表は7月14日のパリ祭(バスティーユ・デー)に向けて公開され、公共的・文化的奉仕に献身した全589人が表彰された。

ウィリアムスは2023年に「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズ・クリエイティブ・ディレクターに就任して以来、ストリートウエア、ラグジュアリー、エンターテイメント、そしてセレブリティーパワーを融合させ、ブランドのメンズウエアを再定義し、ファッション界に世界的な影響力を持つようになった。

また、「モエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)」の限定ボトルや「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のジュエリーなど、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン傘下の他のブランドとのコラボレーションも手掛けてきた。

これまでには、キム・ジョーンズ(Kim Jones)やジャン・ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)、クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)、ピエール・カルダン(Pierre Cardin)らが同勲章を授与されている。

レジオン・ドヌール勲章について

同勲章は、1802年にナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)が創設。軍人や、文化・科学・産業・商業・創作活動などの分野における民間人の卓越した功績を表彰することを目的とした、フランスで最も権威のある国家勲章だ。功績などにより上から順にグランクロワ(1等)、グラントフィシエ(2等)、コマンドール(3等)、オフィシエ(4等)、シュヴァリエ(5等)と5つの等級がある。外国人の場合、1〜3等は主に国家元首や首相、大臣クラスの人物に授与されるという。

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「ウェンズデー」最新シーズン目前!ハンター・ドゥーハンが語る“ハイド”再演と「サンローラン」ショーへの出席

ウェンズデー(Wednesday)」は、「アダムス・ファミリー(The Addams Family)」を原作とするスピンオフシリーズ。2022年にNetflixで配信されるや大ヒットを記録し、約3年を経て、待望のシーズン2が今年8月に配信される。

シーズン1では、ティム・バートン(Tim Burton)の世界観の中、名門校「ネヴァーモア・アカデミー」を舞台に、特異な能力を持つ主人公ウェンズデー・アダムス(Wednesday Addams)が学園内で起こる怪事件の真相に迫っていく。ウェンズデーの恋愛対象として描かれ、物語後半では“ハイド”という怪物であり黒幕の1人だったことが明らかになるのが、タイラー・ギャルピン(Tyler Galpin)だ。タイラーを演じるのは、米アーカンソー州出身の俳優ハンター・ドゥーハン(Hunter Doohan)。シーズン1の話題性と確かな演技力で注目を集めた31歳のドゥーハンは、今年「サンローラン(SAINT LAURENT)」の26年春夏メンズ・コレクションに出席したことでも話題を集めた。

米「WWD」はそんなドゥーハンにインタビューを実施。注目のシーズン2の見どころや、ファッションとの関わり、自身のキャリアについて語ってくれた。

WWD:「ウェンズデー」シーズン2の配信がいよいよ近づいていますね。まずはファンへの一言を

ハンター・ドゥーハン(以下、ドゥーハン):まずは、シーズン2の制作に3年もかかってしまってごめんなさい!

WWD:ドラマのヒット後、ファッション業界でも注目を集めていますね

ドゥーハン:そうですね。配信後、何度かファッションショーに招待される機会がありました。アーカンソー育ちの僕からすると、15歳のときバックルのジーンズを履いていた自分が、「サンローラン」のショーに出席するなんて、信じられません。いまだに新鮮な体験です。

WWD:「サンローラン」のショーで着用したスーツについて教えてください

ドゥーハン:最初に試着したセパレートのスーツがすごくしっくりきて、気に入っていました。レザーパンツも試してみたけど、すぐに『あ、違うな』と思って。チームの誰かも「君、レザー系のキャラじゃないかも」って言ったんです。そのとき「プラダを着た悪魔」の「『シャネル』のブーツ履いているの?」ってセリフが頭に浮かびました。

WWD:ショーに出席して印象的だったことは?

ドゥーハン:もちろん最新コレクションを見れたことが一番のハイライトですが、ロンドンから来ていた友人と再会できたのもうれしかったです。あと、アフターパーティーで(歌手で俳優の)クリスティン・ミリオティ(Cristin Milioti)に会えたのも最高でした。彼女のこと大好きなんです。

WWD:シーズン2の見どころを少しだけ教えてもらえますか?

ドゥーハン:“ネタバレ王子” トム・ホランド(Tom Holland)のようにはなりたくないので、あまりお話しはできません(笑)。ただ、前作よりもスケールが大きくて、より面白くなっているのは確かです。

WWD:今回も“ハイド”として登場するタイラーですが、どんな心境で演じましたか?

ドゥーハン:今回はさらにティム・バートンの世界にどっぷり浸かっている感覚がありました。もう“優しい彼氏のバリスタ”じゃなくて、本格的にダークファンタジーの住人になった感覚ですね。すごく楽しかったです。

WWD:俳優を志すきっかけは何だったのでしょう?

ドゥーハン:アーカンソー州フォートスミスで育って、高校2年のときに学校のミュージカルのオーディションを受けたのがきっかけです。それまでは映画やテレビが好きだったけど、自分がそういう仕事をするとは思っていませんでした。でも舞台は、地域の劇場があったから、“手が届く夢”に感じられたんです。その後、音楽劇の学位を取るというよりは、「とりあえずロサンゼルスに行って挑戦してみよう」と思って移住しました。以来ずっとロサンゼルスに住んでいます。

WWD:今後の出演作やチャレンジしたいことがあれば教えてください

ドゥーハン:「ウェンズデー」や「死霊のはらわた」に続いて、今年の秋にはインディーズ映画「ザ・ウィルダーネス」にも出演します。その後は、新しいジャンルにも挑戦したいですね。そろそろ殺人犯役は卒業したいですね(笑)。次はコメディーにも挑戦してみたいと思っています。

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英「ザボディショップ」が新CEOを任命 経営再建へ加速

英国発の自然派化粧品ブランド「ザボディショップ(THE BODYSHOP)」は10日、新たな最高経営責任者(CEO)として、英投資会社アウレアグループ(AUREA GROUP)の共同創業者であるマイク・ジャタニア(Mike Jatania)氏を任命した。ジャタニア新CEOは昨年、エグゼクティブ・チェアマンの職に就いており、今回の就任によりCEO職を兼務する。

同ブランドの英国法人であるザボディショップインターナショナルは昨年2月、破産管財人の管理下に入り店舗閉鎖や人員削減を進めながら買い手を探していた。同年9月、アウレアグループに買収され、新経営陣の下で経営再建を進めてきた。翌10月には、本社を創業の地である英ブライトンに移転。「新体制による文化的リセットの始まり」と位置付けていた。「ザボディショップ」は1976年に同地で1号店をオープンしている。

ジャタニア新CEOは、「『ザボディショップ』は先駆者としての卓越した伝統と驚くべき可能性を持っている。50周年を迎えるにあたり、業界の変革者としてブランドが築いてきた遺産に誇りを持ち、次のステージへ歩みを進める。(前CEOの)チャールズのリーダーシップの下、事業は安定し、強固な基盤から次章をスタートできる。今後はさらなる成長を目指しチームとより密に連携し、これからの世代にも愛されるブランドであり続けるよう全力を尽くす」と意欲を見せた。

チャールズ・デントン(Charles Denton)前CEOは、「ブランドの再生を支援し、その歩みの一端を担えたことは大きな喜びだった。チームの並はずれた献身に心から感謝する。これからもビジネスは良い方向に進むと確信している」と述べた。

アウレアグループは、パーソナルケア企業ローナメッド(LORNAMEAD)の元CEOであるジャタニア氏と金融業界出身のポール・ラファエル(Paul Raphael)氏が2021年に共同設立。ビューティ、ウェルネス、ライフスタイル領域に特化した投資会社として、多くののビューティおよびパーソナルケアブランドを手掛けている。

アウレアグループのヴィンディ・バンガ(Vindi Banga)広報担当は、「今回の人事は、事業が次の成長段階に進む転換点だ。チャールズの下で予定より早くビジネスの基盤が整った。マイクはビジネス成長の実績がずば抜けており、ブランド理解や経営手腕から見ても、今後の舵取りに最適な人材だ」とコメントした

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LVMH、子会社を通じて仏メディアグループを買収 金額は非公開

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、フランスの日刊紙「ロピニオン(L'OPINION)」や経済紙「ラジェフィ(L'AGEFI)」を擁するメディアグループ、ベイメディア(BEY MEDIAS)を買収した。金額は非公開。

情報筋によれば、買収はLVMHの子会社で、フランスの日刊紙「ル パリジャン(LE PARISIEN)」や経済紙「レゼコー(LES ECHOS)」の持株会社であるユフィパル(UFIPAR)を通じて実施。LVMHは以前からベイメディアの少数株主で、今回残りの全株式をベイメディアおよび「ロピニオン」の創設者であるニコラ・ベイトー(Nicolas Beytout)社長や、その他の株主から取得した。ベイメディアはユフィパルの傘下となるが、今後も各組織や編集体制は独立性を維持し、ベイトー社長は引き続き同職および「ロピニオン」の社長兼出版ディレクターを務める。また、両紙の編集長や編集ディレクターらも続投する。

ベイトー社長は、2013年にベイメディアと「ロピニオン」を設立。それ以前には、「レゼコー」の社長や、やはりフランスの日刊紙「ル・フィガロ(LE FIGARO)」の出版ディレクターを務めていた。なお、「レゼコー」は07年にLVMHが買収している。また、ベイメディアは19年、LVMHの競合ケリング(KERING)を率いるフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼最高経営責任者(CEO)一族の持株会社アルテミス(ARTEMIS)から、「ラジェフィ」を買収した。

LVMHは、メディア分野ではほかにフランスの写真週刊誌「パリ・マッチ(PARIS MATCH)」や、資産運用に関する専門誌「アンヴェスティール(INVESTIR)」を保有している。

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「シーイン」、虚偽の値引き表示で過去最高額の約68億円の制裁金 フランス競争当局が指摘

フランスの競争・消費・不正防止総局(DGCCRF)は、ファストファッション大手の「シーイン(SHEIN)」に対して、過去最高額となる4000万ユーロ(約68億円)の制裁金を科した。同局は、「シーイン」が消費者に対して存在しない“値引き”を表示するなど、欺瞞的な価格設定を行っていたと主張している。具体的には、「シーイン」が販売価格を一時的に引き上げた後に値下げを行い、あたかも大幅な割引が提供されているかのように装っていたという。

同局は2022年10月から23年8月にかけて調査を実施し、「シーイン」が顧客を欺いたと結論づけている。調査結果によれば、プロモーション表示のうち、57%は実際には値下げが行われておらず、19%は広告よりも小幅な値下げだったという。さらに、11%は値上げされていたにもかかわらず、“セール”として表示していた不正が確認された。

フランスでは、値引き表示に関する法律によって「過去30日間の販売価格の最安値」を基準に割引価格を表示することが義務付けられている。しかし、同局によれば、「シーイン」はこのルールを度々破り、実在しない“通常価格”を基にした割引を行ったという。

「シーイン」の広報担当者はフランス通信社(AFP)に対して、「当社のフランス法人は、23年3月に是正勧告を受け、その後2カ月以内にすべての問題を修正した」とコメントしている。また、「すべての指摘事項は1年以上前に対応済みであり、フランスにおける法令遵守に引き続き取り組んでいる」と強調した。

今年6月にはフランス上院が「シーイン」や「テム(TEMU)」などの“ウルトラ・ファストファッション”事業者を規制する「ファストファッション法案」をほぼ全会一致で可決した。この法案では、EU圏外から発送される小型荷物に対して2~4ユーロ(約340~680円)の課税を行うほか、製品および企業の広告を全面的に禁止する。

同法案は、「シーイン」や「テム」など実店舗を構えないファストファッションブランドを“ウルトラ・ファストファッション”と定義して規制対象としているが、「シーイン」のドナルド・タン(Donald Tang)エグゼクティブチェアは、パリで開催されたカンファレンスに登壇した際に、「当社はファストファッションではなく、“オンデマンド・ファッション”である」と反論し、「市場の需要に応じてのみ生産を行っている」と自社のビジネスモデルを擁護した。

同法案はEUレベルでの承認が必要となるため、フランス政府はまず欧州委員会への通知を行う。その後、最終調整が行われる予定で、成立は早くても9月末から10月と予想される。

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「シーイン」、虚偽の値引き表示で過去最高額の約68億円の制裁金 フランス競争当局が指摘

フランスの競争・消費・不正防止総局(DGCCRF)は、ファストファッション大手の「シーイン(SHEIN)」に対して、過去最高額となる4000万ユーロ(約68億円)の制裁金を科した。同局は、「シーイン」が消費者に対して存在しない“値引き”を表示するなど、欺瞞的な価格設定を行っていたと主張している。具体的には、「シーイン」が販売価格を一時的に引き上げた後に値下げを行い、あたかも大幅な割引が提供されているかのように装っていたという。

同局は2022年10月から23年8月にかけて調査を実施し、「シーイン」が顧客を欺いたと結論づけている。調査結果によれば、プロモーション表示のうち、57%は実際には値下げが行われておらず、19%は広告よりも小幅な値下げだったという。さらに、11%は値上げされていたにもかかわらず、“セール”として表示していた不正が確認された。

フランスでは、値引き表示に関する法律によって「過去30日間の販売価格の最安値」を基準に割引価格を表示することが義務付けられている。しかし、同局によれば、「シーイン」はこのルールを度々破り、実在しない“通常価格”を基にした割引を行ったという。

「シーイン」の広報担当者はフランス通信社(AFP)に対して、「当社のフランス法人は、23年3月に是正勧告を受け、その後2カ月以内にすべての問題を修正した」とコメントしている。また、「すべての指摘事項は1年以上前に対応済みであり、フランスにおける法令遵守に引き続き取り組んでいる」と強調した。

今年6月にはフランス上院が「シーイン」や「テム(TEMU)」などの“ウルトラ・ファストファッション”事業者を規制する「ファストファッション法案」をほぼ全会一致で可決した。この法案では、EU圏外から発送される小型荷物に対して2~4ユーロ(約340~680円)の課税を行うほか、製品および企業の広告を全面的に禁止する。

同法案は、「シーイン」や「テム」など実店舗を構えないファストファッションブランドを“ウルトラ・ファストファッション”と定義して規制対象としているが、「シーイン」のドナルド・タン(Donald Tang)エグゼクティブチェアは、パリで開催されたカンファレンスに登壇した際に、「当社はファストファッションではなく、“オンデマンド・ファッション”である」と反論し、「市場の需要に応じてのみ生産を行っている」と自社のビジネスモデルを擁護した。

同法案はEUレベルでの承認が必要となるため、フランス政府はまず欧州委員会への通知を行う。その後、最終調整が行われる予定で、成立は早くても9月末から10月と予想される。

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パリ発アイウエア「ジミー フェアリー」の共同創設者がビューティブランドを設立 ビューティ界の「ポレーヌ」「セザンヌ」を目指す

パリを拠点とし、6月に日本へ上陸したアイウエアブランド「ジミー フェアリー(JIMMY FAIRLY)」の共同創設者サシャ・ボストニ(Sacha Bostoni)はこのほど、ビューティブランド「ファーン(FIRN)」を立ち上げた。スキンケアからスタートし、年内に他カテゴリーへの展開や直営店のオープンも予定している。

「“良いプロダクト”“良いブランド”“適正価格”という3つを満たせば、何だってできる」。そう語るボストニ「ファーン」最高経営責任者(CEO)は、「ジミー フェアリー」の創設から15年を経て、再びD2Cモデルでの挑戦に乗り出した。

氷河の微生物と高山植物から独自成分を開発

「ファーン」は、ボストニCEOが南フランスでの農場生活を通じて出合った化粧品原料から着想した。ブランド名は、「氷河で再結晶化した雪」を意味するスイス・ドイツ語に由来する。

開発にあたり、アルプスの幹細胞研究で知られるフレッド・ズュリ(Fred Zulli)博士とタッグを組み、「サーティ・デイズ・ステムセル・コンプレックス(Thirty Days Stem Cell Complex以下、STM30)」という成分を生み出した。アルペンローズとスイスの氷河に生息する微生物由来の幹細胞培養液を組み合わせ、シワやくま、乾燥などにアプローチする。肌細胞のエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)の生成を促す効果も期待されている。

高性能な製品を手に取りやすい価格で販売

第1弾は、“マルチコレクティブ クリーム”(50mL、55ユーロ=約9300円)と5種のセラム(15mL、25〜29ユーロ=約4200〜4900円)を発売。全製品にSTM30を配合している。ロレアル(L’OREAL)やパリ発スキンケアブランド「ティポロジー(TYPOLOGY)」で経験を積んだクレマンス・ドゥ・スタバンラート(Clemence de Stabenrath)がプロダクトディレクターを務め、自然由来成分を85〜99.9%配合する処方設計にこだわった。売り上げの1%は農業支援の非営利団体に寄付する。

ボストニCEOは、「本当に高性能でありながら、手ごろな価格の製品には可能性がある」と語る。「バッグでいえば『ポレーヌ(POLENE)』、ファッションなら『セザンヌ(SEZANE)』、アイウエアでは『ジミー フェアリー』が良い例だ。コスメでは、『ファーン』がその座を狙う」。「ファーン」は、仲介業者を挟まないことで価格を抑えた。ボストニCEOは、化粧品業界を“マーケティング”ではなく“プロダクト”の産業として捉えており、「『ファーン』はマーケティングに頼らない」と話す。

ブランディングを手掛けるのは、ランジェリーブランド「ガールズ イン パリ(GIRLS IN PARIS)」のラファエル・フール(Raphaele Four)創業者。クリームの容器は、1970年代のランプに着想を得たベークライト風のドーム型を採用した。

年内に直営2店舗をパリにオープン予定

「ファーン」はまず、クリーンビューティのコンセプトストア「オー マイ クリーム(OH MY CREAM)」のオンラインストアで独占販売を開始し、9月には自社ECサイトもローンチ。11月にはパリ市内に2つの直営店をオープンする予定だ。

「『ジミー フェアリー』で学んだ“唯一無二のリテール体験”を、ビューティの世界でも実現したい。今のビューティ市場には、それが圧倒的に欠けている」とボストニCEOは語る。スキンケアのほか、ヘアケアやボディーケアなど複数のカテゴリーへ展開予定で、ブランドとしての長期的成長を見据えている。

本文中の円換算レート:1ユーロ=170円

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メーガン妃が自身のライフスタイルブランド「アズ エバー」からロゼワインを発売

メーガン・マークル=サセックス公爵夫人(Meghan Markle, Duchess of Sussex 以下、メーガン妃)が7月1日(現地時間)、“2023ナパ・バレー ロゼ(NAPA VALLEY ROSE)”を解禁し、自身のライフスタイルブランド「アズ エバー(AS EVER)」初となるアルコール飲料を発表した。

価格は1本30ドル(約4320円)、3本セットは90ドル(約1万2950円)、6本入りハーフケースは159ドル(約2万2880円)、12本入りフルケースは300ドル(約4万3000円)で「アズ エバー」公式サイトで販売している。7月1日はダイアナ・フランセス(Diana Frances)元英国皇太子妃(以下ダイアナ妃)の誕生日として知られ、メーガン妃とサセックス公爵ヘンリー王子(Prince Henry, Duke of Sussex、以下、ヘンリー王子)の交際記念日でもある。

プロバンススタイルのブレンドロゼ

同商品は、ブランド事業拡大の第一歩であり、“メトード・シャンパーニュ ナパ・バレー スパークリングワイン”の販売も計画している。プロバンススタイルに着想を得たナパ・バレー産で、穏やかなミネラル感とストーンフルーツの香りが特徴で、カベルネ・ソーヴィニヨン、ムールヴェードル、グルナッシュ、シラー品種をブレンドした。

さらに、花と柑橘系の香りが特徴のロゼ、アプリコットスプレッドを9ドル(約1295円)で、オレンジ ブロッサム ハニーを28ドル(約4030円)で紹介した。

メーガン妃は当初設立した自身のブランド「アメリカン リビエラ オーチャード」を2月に再構成し、「アズ エバー」が誕生した。

「“アズ エバー(AS EVER)」は“いつも通り”を意味し、“いつもと同じように”と言う人もいます」、「私がライフスタイルサイト“ザ ティグ(THE TIG)”を始めた頃から知ってくださっている方は、それがこれ以上ないほどに私にとって真実であることをご存知でしょう。この新章は、私がこれまで愛情表現としてきたものの延長で、食べ物、ガーデニング、娯楽、思慮深い生活、日常の中に喜びを探すことなど、私が大切にしてきた全てを美しく織り合わせています」とメーガン妃は自身のインスタグラムにつづった。

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2025年「ANDAM賞」に「メリル ロッゲ」 「グラウンズ」コラボも発表予定

フランス国立モード芸術開発協会が主催する2025年「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM賞)」のグランプリに、メリル・ロッゲ(Meryll Rogge)が手掛ける「メリル ロッゲ(MERYLL ROGGE)」が輝いた。また、準優勝に位置付ける特別賞には、アラン・ポール(Alain Paul)による「アランポール(ALAINPAUL)」を選出した。

グランプリのロッゲには賞金30万ユーロ(約4320万円)、特別賞のポールには同10万ユーロ(約1440万円)が授与される。また、二人には、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者の相談役で、今年度の審査員長となったシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)による1年間のメンターシップを受ける権利が贈られる。トレダノ相談役は、ANDAMの創設メンバーの一人であり、フランス・モード研究所(Institut Francais de la Mode)のプレジデントを務めている。メンターシップはクリエイティブとビジネスの両方について学べる内容を予定している。

また同10万ユーロ(約1440万円)を獲得するピエール・ベルジェ(Pierre Berge)賞は、ブルク・アクヨル(Burc Akyol)によるジェンダーレスブランドの「ブルク アクヨル(BURC AKYOL)」が受賞した。13年にグランプリに輝いた「アミ(AMI)」のアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)=創設者兼クリエイティブ・ディレクターのメンターシップを受ける予定だ。

アクセサリー賞は、ベルギー出身のサラ・レヴィ(Sarah Levy)による自身のブランド「サラレヴィ(SARAHLEVY)」が獲得。レヴィは「パトゥ(PATOU)」のレザーグッズも手掛けている。賞金10万ユーロ(約1440万円)と「ロンシャン(LONGCHAMP)」のソフィ・ドゥラフォンテーヌ(Sophie Delafontaine)=クリエイティブ・ディレクターによるメンターシップを受ける。

イノベーション賞は、フランス・ネール市を拠点とするファッションテック企業のロザンジュ(Losanje)が5月に受賞。同社は、ブランドの循環型テキスタイル活用の推進を支援している。

上位2ブランドは賞金で念願のD2Cに注力

グランプリ受賞のロッゲはベルギーのヘント出身。幼少期にイラストレーターの夢を持っていた彼女は、アントワープ王立美術アカデミーのファインアート科に進学し、2008年に卒業。ニューヨークに移住後、ファッションの道を志した。「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」ではリードデザイナーを務め、7年間のキャリアを積んだ。14年にアントワープに戻り、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」でウィメンズデザインの責任者を務めた後、20年に独立。21年以降は、プレゼンテーション形式でコレクションを発表していたが、25-26年秋冬シーズンの今年3月に初めてショー形式で披露した。ロッゲ自身、「最も完成度の高いコレクション」と語り、今回の審査にもその一部を提出した。

「ANDAM賞」では昨年ファイナリストに選出され、24年度のベルギー・ファッション・アワード(Belgian Fashion Awards)では、女性として初めて「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。さらに、25年度のインターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)でもファイナリストに選ばれている。また、いくつかの作品が「モードミュージアム・アントワープ(MoMu Antwerp)」やブリュッセルにある「ファッションとレースのミュージアム(Fashion & Lace Museum)」に収蔵された。デュア・リパ(Dua Lipa)やクロエ・セヴィニー(Chloe Sevigny)、リアーナ(Rihanna)らセレブリティーも着用し、その実力は広く認めれている。

ロッゲは「正直なところ、昨年から大きく変えたところはない。ただ、昨年に比べると進化し、成長したと感じている。私たちは毎年ステップアップしている。きっとこれから大きな飛躍につながるだろう」とコメントした。賞金の使い道については、「すでに決まっている」と念願だったECの立ち上げについて話した。「ウェブサイトへの閲覧数やDMの数は多くあったが、対応しきれていなかった。大きなチャンスになる」。さらに、同じアントワープ王立美術アカデミー出身の坂部三樹郎ディレクターによるシューズブランド「グラウンズ(GROUNDS)」とのコラボレーションも控えているとし、アクセサリーの開拓も進めている。

特別賞を受賞したポールも消費者と直接つながるD2Cへの開拓を考える。「ヴェトモン(VETEMENTS)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」で10年間キャリアを積んだ経験を経て、23年に夫のルイス・フィリップ(Luis Philippe)と自身のブランドを設立した。フィリップは、「(ECでのフィードバックがあれば)顧客が求めるコレクションに計画的にフォーカスすることができる」とし、資金難のため保留となっていたEC事業に9月にも着手したいと話した。ポールはLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による25年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」のファイナリスト8組にも選出されている一人で、9月のグランプリ発表にも注目が集まる。

授賞式に登壇したアクヨルは、ピエール・ベルジェ賞の受賞に驚きを隠せない。「予想外だった。審査時に、職人技の重要性について話したことが響いたようだ。いまの業界では、“プロダクト(製品)”について忘れがちで、その言葉を使用することを醜いと考える人もいるが、私は違う。“プロダクト”は私たちの仕事の核心だから、その思いで勝てたことをとてもうれしく思う。今回、メンターを受ける『アミ』はビジネスで成功したブランドであり、“プロダクト”のための場所があるという事例をつくってくれたブランドだ」。

LVMHで長年にわたってさまざまな要職を務めてきたトレダノ相談役は、グループブランドの「マーク ジェイコブス」で働いていたロッゲや、「パトゥ」に携わるレヴィの活躍ぶりを見ていたと話す。一方で、「LVMHプライズ」を通じて、昨年度のファイナリストに選ばれたアクヨルと今年度のファイナリストのポールについて知ったという。「今回受賞した4つのブランドは、すでに一定の規模に達しているものの、私たちの支援を必要としている。これまで自分たちの力で成長してきたが、さらなるステップアップを考えている。その力添えになれるだろう」。

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LVMHアルノー会長の“腹心”がアメリカ事業のトップに 重要市場のかじ取りを担う

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は7月7日、マイケル・バーク(Michael Burke)LVMHファッショングループ会長兼最高経営責任者(CEO)を、LVMHアメリカ(LVMH AMERICAS)の会長兼CEOに任命した。同日付で着任している。

同社によれば、これは北米および南米事業を統括する新たなポジションで、「地政学的な状況が複雑さを増し、進化し続ける中、当社の南北アメリカにおける最大利益を考え、促進する」ことが期待されるという。なお、今回の人事に伴い、アニッシュ・メルワニ(Anish Melwani)LVMH北米会長兼CEOと、ダビデ・マルコビッチ(Davide Marcovitch)LVMHラテンアメリカ社長は、バーク新会長兼CEOの直属となる。

ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOは、「長年にわたって共に仕事をし、大きな成果を上げているマイケルは、当社の価値観を完璧に具現化してきた。また、その比類のないリーダーシップにより、業界全体の魅力と技能を新たな高みへと導くことに貢献している。彼の長期的なビジョンやユニークな起業家精神は、戦略的に取り組むべき時期にある南北アメリカ市場において、かけがえのない財産になるものと確信している」と語った。

アルノー会長兼CEOの“腹心”として長年活躍

バーク新会長兼CEOは、フランスの名門ビジネススクールとして知られるEDHEC経営大学院(EDHEC Business School)を卒業。アルノー会長兼CEO一族の持株会社グループ アルノー(GROUPE ARNAULT)に入社後、1980年代半ばから2010年代にかけて「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ブルガリ(BVLGARI)」とLVMHが擁するブランドの要職を歴任。13年から23年1月まで「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の会長兼CEOを務めた。LVMHはブランド別での業績を開示していないが、情報筋によれば、バーク会長兼CEOの任期中、同ブランドの売り上げは約3倍に、利益率は約4倍に成長したという。同年2月には、アルノー会長兼CEOの顧問に就任。また、21年には、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の取締役会の非業務執行会長にも就任している。

24年2月には、「セリーヌ(CELINE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「ロエベ(LOEWE)」「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」「ケンゾー(KENZO)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「パトゥ(PATOU)」などのブランドを統括するLVMHファッショングループを率いるシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)会長兼CEO(当時)がアルノー会長兼CEOの相談役に就任したことに伴い、その後任に就任。しかし同年5月、バーク会長兼CEOはファッショングループを統括する職務を離れており、再びトレダノ新相談役がその役割を担っているようだと複数の海外メディアが報じていた。

売り上げ全体の4分の1を占める米国市場

LVMHの24年12月期決算は、売上高が前期比1.7%減の846億8300万ユーロ(約14兆3961億円)、営業利益は同16.2%減の189億700万ユーロ(約3兆2141億円)、純利益は同17.3%減の125億5000万ユーロ(約2兆1335億円)と減収減益だった。なお、売り上げ全体のおよそ4分の1を占めている米国市場は、同1.0%減の215億5400万ユーロ(約3兆6641億円)と微減。米国内の店舗数の合計は、24年12月末の時点で1193店だった。

中国市場が停滞する中、回復基調にある米国市場はラグジュアリー企業にとってさらに重要性を増している。一方で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領政権による関税政策が二転三転している影響で複雑さも増しており、バーク新会長兼CEOは難しいかじ取りを担うこととなる。

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ケイト・モスがビューティブランドの設立から3年で清算手続きへ セレブブランド台頭の中で

モデルのケイト・モス(Kate Moss)が設立したビューティブランド「コスモス(COSMOSS)」は全事業の終了手続きを正式に開始し、6月24日付で清算手続きに入った。「コスモス」は約300万ドル(約4億3200万円)の負債を抱えており、その大半はモスが設立したモデル事務所であるケイト・モス・エージェンシー(KATE MOSS AGENCY)に対するものだった。同社は、2023年に英企業登記局へ財務記録を提出したのが最後だ。モスは「コスモス」の大株主であり、ビューティ・ウェルネス業界に特化したブティックブランドインキュベーターのワルシャワ・ラブズ(WARSAW LABS)と3人の個人投資家がそれに続く。米「WWD」は、モスの代理人にコメントを求めている。

「コスモス」について

モスは22年に「コスモス」を設立し、ビューティ業界に進出。フレグランス“セイクリッドミスト”、プロコラーゲンを配合したマルチオイル“ゴールデン ネクター”、“フェイスクリーム”、洗顔料“フェイスクレンザー”、朝用の紅茶“ドーン ティー”、夜用の紅茶“ダスク ティー”という6つの製品を発表した。それ以来、無香料のフェイスクリームや洗顔料、150個のポジティブなメッセージを詰め込んだブックレット“ラブレターズ”など、ビューティとウェルネスに寄り添う製品を拡充。ブランド設立から数年のうちに国際展開も進め、アイルランドやフランス、ドイツ、アメリカの小売店やリゾート、スパに出店した。

モスは23年、「『コスモス』は私にとってとてもパーソナルなもの。自分が信じているものや、分かち合えるものを作りたかった。可能な限り自然由来の原料を採用し、精神や魂に語りかける製品を追求した。『コスモス』はルールではなく、リチュアル(儀式)を伴うブランド。私は私のやり方で、魂と感覚のためのウェルネスを創造した」と米「WWD」に語った。

「コスモス」がアメリカ市場へ進出した際、モスはアメリカとの“運命的な結びつき”について言及した。「私のキャリアはジョン・F・ケネディ国際空港で始まった。『コスモス』がアメリカに上陸し、アメリカの皆さんに手に取ってもらえることがうれしい」。モスは1990年代にアメリカで、モデルエージェンシーのストーム・モデル・マネジメント(STORM MODEL MANAGEMENT)」のサラ・デュカス(Sarah Doukas)創業者にスカウトされ、モデル業をスタートさせた。

生き残るセレブリティーブランドは?

セレブリティーブランドの成功は、本人の物語や思いによる説得力が重要だ。セルフラブ(自分自身を大切にし、愛すること)とウェルビーイングを追求するモスの姿勢は、ブランド設立当時から一貫して事業展開や製品開発に現れていた。そんな「コスモス」の清算は、多くのセレブリティーがビューティ業界に参入し、活況を呈している時に行われた。6月にはシンガーソングライターのシャキーラ(Shakira)がヘアケアブランド「イシマ(ISIMA)」を設立。5月末にはヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)のスキンケアブランド「ロード(RHODE)」が10億ドル(約1440億円)と推定される取引で米コスメ企業エルフ ビューティ(E.L.F. BEAUTY)に買収された。これは、19年以降で最大規模のM&A取引の一つとなった。

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「ルイ・ヴィトン」がStray Kidsフィリックスとコラボした新作チャリティージュエリーを発売

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、K-POPグループStray Kidsのフィリックス(Felix)とコラボレーションした“シルバー・ロックイット”の2025年コレクションを、7月18日に全世界の店舗で発売する。同コレクションは、国際連合児童基金(以下、ユニセフ)への寄付を目的として16年から毎年発表されており、リサイクルシルバーを使用したイヤリング、ブレスレット、ペンダントをラインアップ。コードタイプのブレスレットとペンダントは、今季はイエロー、ブルー、ピンク、ブラックの4色をそろえる。オンライン限定で販売するイエローコードタイプを除き、全アイテムが店頭で購入可能だ。“シルバー・ロックイット”の販売を通じて、コードブレスレットとイヤリングの売り上げ1点につき100ドル(約1万4000円)、シルバーブレスレットとペンダントの売り上げ1点につき200ドル(約2万8000円)がユニセフに寄付される。

「ルイ・ヴィトン」のブランドアンバサダーであり、韓国のユニセフ親善大使でもあるフィリックスがデザインにも携わった2025年コレクションは、ブルーのハートと“Dream”の文字が象徴的だ。「ハートには“愛”や“共感”を込め、ブルーは支援する子どもたちにとっての“平和”と“安心”を表現している。より明るい未来を自由に夢見る力を持ってほしいという想いを込めた。また、ブルーは穏やかさと希望を呼び起こす、癒しの色でもある」とフィリックスは語る。

「ルイ・ヴィトン」は16年にユニセフとのパートナーシップを締結し、これまでに“シルバー・ロックイット”コレクションの販売を通じて累計2400万ドル(約34億5000万円)を寄付。24年はマダガスカル、グアテマラ、ハイチ、ベトナムで実施されたユニセフの支援プログラムを支えた。

フィリックスは「『ルイ・ヴィトン』が、世界でもっとも弱い立場にある子どもたちのために、その影響力を活かして意識の向上と資金調達に取り組んでいることはとても感動的だ。ユニセフは子どもたちの権利を守り、必要な支援を届けるために重要な活動を行っている。すべての子どもが教育、医療、保護を受け、安全で健やかな環境で成長する機会を持つべき」とインタビューで語っている。

これまでにも、ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、クロエ・グレース・モレッツ(Chloë Grace Moretz)、レア・セドゥ(Léa Seydoux)、ジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)、ミリー・ボビー・ブラウン(Millie Bobby Brown)らのセレブリティーが本プロジェクトを支持してきた。

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【スナップ】BTSのV、パク・ボゴム、ナオミ・ワッツらが来場 「セリーヌ」2026年春コレクション

「セリーヌ(CELINE)」は7月6日、新たにアーティスティック・ディレクターに就任したマイケル・ライダー(Michael Rider)によるデビューコレクションをパリで発表した。会場には、BTSのV、俳優のパク・ボゴム(Park Bo-gum)、ナオミ・ワッツ(Naomi Watts)らが来場した。

>「セリーヌ」2026年春コレクション

先月兵役を終えてから初めての公式イベントに参加したVは、自転車に乗って早めに会場に到着。同ブランドの本社がある史跡、コルベール・ド・トルシー館(Hôtel Colbert de Torcy)からゲストが到着するのを眺めていた。その後、「セリーヌ」のアンバサダーを務めるパク・ボゴムやペ・スジ(Suzy Bae)と合流した。

マイケル・ライダーは、「『セリーヌ』に、パリに、ヴィヴィエンヌ通り16番地に、変化を遂げた世界の中で戻ってきたことは、非常に感慨深く、大きな喜びです。『セリーヌ』を象徴する品質、タイムレスであること、スタイルといった理想は、世の中で語られることが多くなっているにもかかわらず、正しく捉え、保ち、定義することは困難です。私たちは、それらを服の着こなし方に置き換えることに取り組みました。私たちが何者であり、何を象徴しているかという姿勢の表現です。私は、服が着る人の人生の一部となり、一瞬を切り取るだけでなく、何年にもわたる仕草や出来事、変化、過去、現在、未来、思い出、実用性、ファンタジー、人生そのものを語る存在になる、という考え方を常に大切にしています」とコメントした。

来場者スナップ

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「クリスチャン ラクロワ」を20年率いたCEOが退任 1月にスペインのテキスタイル大手が買収

フランスのメゾン、クリスチャン ラクロワ(CHRISTIAN LACROIX)を20年にわたって率いたニコラ・トピオル(Nicolas Topiol)最高経営責任者(CEO)は、退任することをビジネスSNSの「リンクトイン(LinkedIn)」で明らかにした。同ブランドは1月7日、スペインのテキスタイル企業ソシエダ・テクスティル・ロニア(SOCIEDAD TEXTIL LONIA以下、STL)に買収されており、同氏はこれを機に退任を検討し始めたという。現時点で後任は発表されていない。

民事再生法の適用後はライセンス事業に注力

「クリスチャン ラクロワ」は、「エルメス(HERMES)」や「パトゥ(PATOU)」などで経験を積んだデザイナーのクリスチャン・ラクロワと、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼CEOが、1987年に共同で設立した。歴史劇の衣装のように華やかでファンタジックな作風で人気を博したものの、よりミニマルなスタイルが主流となるにつれて失速し、2005年には米小売り企業ファリック・グループ(FALIC GROUP以下、ファリック)が買収。トピオル前CEOは、このタイミングでクリスチャン ラクロワに加わっている。09年には、創業から累積でおよそ1億5000万ドル(約216億円)の損失となっていることが響き、経営破綻の危機に。民事再生法が適用されたが、ラクロワ創業デザイナーはブランドを離れた。その後、ファリックによる再建案が裁判所に受理され、同ブランドはトピオル前CEOの指揮の下、莫大な費用がかかるオートクチュール部門とウエア部門を終了。アクセサリーやライフスタイルカテゴリーのライセンス事業を軸とする方向にかじを切った。

トピオル前CEOの今後は?

なお、STLの広報担当者によれば、クリスチャン ラクロワ側の人員が少ないこともあり、経営に関する責任は全てSTL側に移っているという。トピオル前CEOは今後、M&Aや戦略的投資に関するアドバイザリーであるベッヘルト・コーポレーション(BECHERT CORPORATION)の社長職に注力する。

ラクロワ創業デザイナーは、主に欧州のオペラやバレエ作品の衣装デザインを手掛けているほか、「デシグアル(DESIGUAL)」と複数シーズンにわたって協業している。

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「ラブブ」旋風はビューティ業界にも広がるか? コラボの行方に注目集まる

中国発の玩具メーカー、ポップマート(POP MART)が手掛けるキャラクター「ラブブ(LABUBU)」が世界中で熱狂的な支持を得ている。エミリー・ブラフ(Emily Brough)=ポップマート 米州IP部門責任者によれば、最も急成長している市場の一つが米国。24年度の通期売上高は前期比106.9%増を記録したが、その勢いは「需要が上昇し続けている米国で特に顕著」(同)だという。美容トレンド予測会社スペート(SPATE)によれば、「ラブブ」は米国で週平均43万回以上グーグル検索されており、週平均約1億8080万回TikTokで閲覧されている。

「ラブブ」は15年に、香港出身のアーティストであるカシン・ロン(龍家昇)によって誕生した。多くのポップマートのキャラクターと同様、ランダムでボックスに入った状態で販売され、消費者は箱を開けるまでどのフィギュアが手に入るか分からない。スタンダードのボックスは27.99ドル(約4000円)で、近年急増しているコラボレーション製品はもっと高額だ。「コカ・コーラ(COCA-COLA)」シリーズは46.99ドル(約6700円)で販売され、K-POPボーイズグループのセブンティーン(SEVENTEEN)と「サカイ(SACAI)」がコラボレーションしたフィギュア全14体は、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立したジュピター(JOOPITER)のオンラインオークションで1万8750〜3万1250ドル(約270〜450万円※手数料25%を除く)で落札された。

「ラブブ」の台頭は、バッグチャームのトレンドと連動している。この傾向は、ビューティ業界で特に顕著だ。ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)の「ロード(RHODE)」が昨年発売した、リップを収納できるスマホケースはたちまち話題になり、多くの“デュープ(模倣品)”が生まれた。チャームコスメも注目を集めており、リアーナ(Rihana)の「フェンティ ビューティ バイ リアーナ(FENTY BEAUTY BY RIHANNA以下、フェンティ ビューティ)」や韓国発「フィー(FWEE)」「ブレイ(BRAYE)」などが同カテゴリーの製品を拡充している。

ビューティブランドとのコラボレーションも近い?

ポップマートはこれまでにもほかのキャラクターでビューティブランドと協業したことがある。22年に「スカルパンダ(SKULLPANDA)」は「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」と、21年に「ディムー(DIMOO)」は「キールズ(KIEHL'S SINCE 1851)」とコラボレーションした。「ラブブ」はまだビューティブランドとのパートナーシップを結んでいないが、関心は高まっているだろう。

先月、ニューヨーク近代美術館「モマ(MoMA)」で開催されたトニー賞(Tony Awards)のアフターパーティでスポンサーを務めた「ティルティル(TIRTIR)」は、「ラブブ」のフィギュアが取れるクレーンゲームを設置した。TikTokでは「ラブブ」に緻密なつけ爪のセットを作るユーザーもいる。ビューティ業界で最も有名なセレブリティーの一人であるリアーナも最近、「ラブブ」のフィギュアをバッグに着けているところを目撃された。

ブラフ=米州IP部門責任者は、「ラブブ」とビューティブランドの具体的なコラボレーションには言及しなかったが、「ファッションやファンダム、ライフスタイルに至るまで各分野で当社のIPが勢いを増し続ける中、ビューティへの拡大は自然」とし、「ポップマートのいくつかのキャラクターのパートナーを積極的に探している」と述べる。

業界筋やクリエイターらがコラボ相手を予想

コンテンツクリエイターのブレットマン・ロック(Bretman Rock)は、「『フェンティ ビューティ』とのコラボが見たい。『コカ・コーラ』とのコラボでコーラのボトルを持っていたように、リップグロスを持てたら面白い」と話す。ユナイテッド・タレント・エージェンシー(UNITED TALENT AGENCY)のZ世代特化型コンサルティングサービス「ネクスト・ジェン・プラクティス(NEXT GEN PRACTICE)」でマーケティングディレクターを務めるマイア・アーヴィン(Maia Ervin)も、この意見に同意。「『フェンティ ビューティ』と『ラブブ』のコラボレーションには、ミニサイズのメイクアップツールやコレクション可能なメイクアップシールなどが含まれ、カスタマイズを次のレベルに引き上げるのではと想像している」と話す。

ブランド・ストラテジストのジェマ・ウー(Jemma Wu)は、ニキビパッチで知られる米スキンケアブランド「スターフェイス(STARCAFE)」とのコラボレーションの可能性を指摘。「『スターフェイス』はニキビケアに遊び心とコレクション要素を持ち込んでおり、『ラブブ』とは相性がいいだろう」と分析する。一方、美容インフルエンサーのエロイーズ・デュフカ(Eloise Dufka)は「M・A・C」の名前を挙げ、「『ラブブ』は境界線を押し広げ、大胆で遊び心のある表現を受け入れるブランドと手を組むのではないか」と予想した。

本文中の円換算レート:1ドル=144円

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「ラブブ」旋風はビューティ業界にも広がるか? コラボの行方に注目集まる

中国発の玩具メーカー、ポップマート(POP MART)が手掛けるキャラクター「ラブブ(LABUBU)」が世界中で熱狂的な支持を得ている。エミリー・ブラフ(Emily Brough)=ポップマート 米州IP部門責任者によれば、最も急成長している市場の一つが米国。24年度の通期売上高は前期比106.9%増を記録したが、その勢いは「需要が上昇し続けている米国で特に顕著」(同)だという。美容トレンド予測会社スペート(SPATE)によれば、「ラブブ」は米国で週平均43万回以上グーグル検索されており、週平均約1億8080万回TikTokで閲覧されている。

「ラブブ」は15年に、香港出身のアーティストであるカシン・ロン(龍家昇)によって誕生した。多くのポップマートのキャラクターと同様、ランダムでボックスに入った状態で販売され、消費者は箱を開けるまでどのフィギュアが手に入るか分からない。スタンダードのボックスは27.99ドル(約4000円)で、近年急増しているコラボレーション製品はもっと高額だ。「コカ・コーラ(COCA-COLA)」シリーズは46.99ドル(約6700円)で販売され、K-POPボーイズグループのセブンティーン(SEVENTEEN)と「サカイ(SACAI)」がコラボレーションしたフィギュア全14体は、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立したジュピター(JOOPITER)のオンラインオークションで1万8750〜3万1250ドル(約270〜450万円※手数料25%を除く)で落札された。

「ラブブ」の台頭は、バッグチャームのトレンドと連動している。この傾向は、ビューティ業界で特に顕著だ。ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)の「ロード(RHODE)」が昨年発売した、リップを収納できるスマホケースはたちまち話題になり、多くの“デュープ(模倣品)”が生まれた。チャームコスメも注目を集めており、リアーナ(Rihana)の「フェンティ ビューティ バイ リアーナ(FENTY BEAUTY BY RIHANNA以下、フェンティ ビューティ)」や韓国発「フィー(FWEE)」「ブレイ(BRAYE)」などが同カテゴリーの製品を拡充している。

ビューティブランドとのコラボレーションも近い?

ポップマートはこれまでにもほかのキャラクターでビューティブランドと協業したことがある。22年に「スカルパンダ(SKULLPANDA)」は「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」と、21年に「ディムー(DIMOO)」は「キールズ(KIEHL'S SINCE 1851)」とコラボレーションした。「ラブブ」はまだビューティブランドとのパートナーシップを結んでいないが、関心は高まっているだろう。

先月、ニューヨーク近代美術館「モマ(MoMA)」で開催されたトニー賞(Tony Awards)のアフターパーティでスポンサーを務めた「ティルティル(TIRTIR)」は、「ラブブ」のフィギュアが取れるクレーンゲームを設置した。TikTokでは「ラブブ」に緻密なつけ爪のセットを作るユーザーもいる。ビューティ業界で最も有名なセレブリティーの一人であるリアーナも最近、「ラブブ」のフィギュアをバッグに着けているところを目撃された。

ブラフ=米州IP部門責任者は、「ラブブ」とビューティブランドの具体的なコラボレーションには言及しなかったが、「ファッションやファンダム、ライフスタイルに至るまで各分野で当社のIPが勢いを増し続ける中、ビューティへの拡大は自然」とし、「ポップマートのいくつかのキャラクターのパートナーを積極的に探している」と述べる。

業界筋やクリエイターらがコラボ相手を予想

コンテンツクリエイターのブレットマン・ロック(Bretman Rock)は、「『フェンティ ビューティ』とのコラボが見たい。『コカ・コーラ』とのコラボでコーラのボトルを持っていたように、リップグロスを持てたら面白い」と話す。ユナイテッド・タレント・エージェンシー(UNITED TALENT AGENCY)のZ世代特化型コンサルティングサービス「ネクスト・ジェン・プラクティス(NEXT GEN PRACTICE)」でマーケティングディレクターを務めるマイア・アーヴィン(Maia Ervin)も、この意見に同意。「『フェンティ ビューティ』と『ラブブ』のコラボレーションには、ミニサイズのメイクアップツールやコレクション可能なメイクアップシールなどが含まれ、カスタマイズを次のレベルに引き上げるのではと想像している」と話す。

ブランド・ストラテジストのジェマ・ウー(Jemma Wu)は、ニキビパッチで知られる米スキンケアブランド「スターフェイス(STARCAFE)」とのコラボレーションの可能性を指摘。「『スターフェイス』はニキビケアに遊び心とコレクション要素を持ち込んでおり、『ラブブ』とは相性がいいだろう」と分析する。一方、美容インフルエンサーのエロイーズ・デュフカ(Eloise Dufka)は「M・A・C」の名前を挙げ、「『ラブブ』は境界線を押し広げ、大胆で遊び心のある表現を受け入れるブランドと手を組むのではないか」と予想した。

本文中の円換算レート:1ドル=144円

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村上隆と「レディメイド」の細川雄太がコラボコレクションを発表 「モノノケ・メイド」がテーマ

 

細川雄太=「レディメイド(READYMADE)」デザイナーは、アーティストの村上隆とコラボレーションしたカプセルコレクションを発表しパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中に披露した。「モノノケ・メイド(mononoke・made)をテーマに、アパレルやアクセサリーを含む30アイテムを発売する。また、ラッパーのJP THE WAVYによるユニット、MNNK Bro.(Takashi Murakami & JP THE WAVY)とコラボした楽曲とミュージックビデオもリリースした。

 

同コレクションは、Tシャツ、サッカーシャツ、バーシティーブルゾン、スーベニアジャケット、ベストなどをラインアップする。アクセサリーには、村上によるお花やパンダ、さくらんぼのキャラクターをあしらったウオレットチェーンやベルト、キャップを用意する。価格は未定だが、Tシャツは300ドル(約4万3000円)から、アウターは1000ドル(約14万4000円)程度になる予定だ。

MNNK Bro.の新MVに「モノノケ・メイド」のコレクションが登場

細川は、コラボ楽曲「RROSE SELAVY / BESIDES, IT'S ALWAYS THE OTHERS WHO DIE / MNNK MADE(ローズ・セラヴィ さりながら、死ぬのはいつも他⼈なり MNNK MADE)」のミュージックビデオに合わせて衣装を制作した。“村上隆のライフスタイル”にフィットし、村上が着たいと思うようなワードローブを考案したという。

細川を「天才だ」と認める村上は、「雄太さんはたくさんのインスピレーションを与えてくれる。彼とコラボするのはまるで新鮮な空気を吸っているようだ」と話した。細川の芸術との天性のつながりと、豊富なアイデアに感銘を受けたという。

 

また自身をオタクだと公言する村上は、「(細川は)『エヴァンゲリオン』や『ガンダム』といったオタクコンテンツに詳しいので、深い繋がりを感じている。だってファッションの世界はファッションの世界でしょ?でも彼は、オタクの世界にもファッションの世界にも明るい。これは唯一無二だし、だから僕は彼と親しいのだ」とコメントした。

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「コム デ ギャルソン」の川久保玲とヴィヴィアン・ウエストウッドの展覧会が豪メルボルンで開催

 

川久保玲とヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の2人の女性デザイナーを同時に特集する展覧会、“ウエストウッド | カワクボ(Westwood | Kawakubo)”が12月7日〜2026年4月19日、豪メルボルンのヴィクトリア国立美術館で開催される。

同展は、共に刺激的なテイストを持ち、1981年にそれぞれパリとロンドンで画期的なモーメントを残した同年代の川久保とウエストウッドの作品を140点以上展示する。メンズウエアとテーラリング、歴史的な衣装、女性の身体というテーマで構成され、2人の挑発的な手法に焦点を当てていく。また、彼女らがデザインを通して政治や環境問題について発信してきた点にも着目する。

展示品は、ヴィクトリア国立美術館が所有するコレクションやロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、パリのガリエラ美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館から収集した。また、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」から寄贈された40点以上の最新作品も展示する。

両デザイナーの反骨精神と美学をフィーチャー

注目の展示品は、ウエストウッドが1970年代後半に手掛け、ロック・パンクバンドのセックス・ピストルズ(Sex Pistols)やシンガーソングライターのスージー・スー(Siouxsie Sioux)らにより人気を博したパンクなアンサンブルだ。また、ケイト・モス(Kate Moss)が1990年代初頭にランウエイで着用した「ヴィヴィアン・ウエストウッド アングロマニア( VIVIENNE WESTWOOD ANGLOMANIA)」のロマンチックなタータンチェックのドレスや、サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)が映画「セックス・アンド・ザ・シティ」で着用したウェディングドレスのオリジナルなども展示する。

 

川久保の作品からは、リアーナ(Rihanna)が2017年の「メットガラ」で着用した「コム デ ギャルソン」の立体的に花びらをあしらったドレスや、同ブランド1997年春夏コレクション、“ボディーミーツドレス ドレスミーツボディー(body meets dress, dress meets body)”の構造的なギンガムチェックドレスなど、服と身体の関係性にアプローチしたドラマチックで抽象的なデザインを紹介する。

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「コム デ ギャルソン」の川久保玲とヴィヴィアン・ウエストウッドの展覧会が豪メルボルンで開催

 

川久保玲とヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の2人の女性デザイナーを同時に特集する展覧会、“ウエストウッド | カワクボ(Westwood | Kawakubo)”が12月7日〜2026年4月19日、豪メルボルンのヴィクトリア国立美術館で開催される。

同展は、共に刺激的なテイストを持ち、1981年にそれぞれパリとロンドンで画期的なモーメントを残した同年代の川久保とウエストウッドの作品を140点以上展示する。メンズウエアとテーラリング、歴史的な衣装、女性の身体というテーマで構成され、2人の挑発的な手法に焦点を当てていく。また、彼女らがデザインを通して政治や環境問題について発信してきた点にも着目する。

展示品は、ヴィクトリア国立美術館が所有するコレクションやロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、パリのガリエラ美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館から収集した。また、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」から寄贈された40点以上の最新作品も展示する。

両デザイナーの反骨精神と美学をフィーチャー

注目の展示品は、ウエストウッドが1970年代後半に手掛け、ロック・パンクバンドのセックス・ピストルズ(Sex Pistols)やシンガーソングライターのスージー・スー(Siouxsie Sioux)らにより人気を博したパンクなアンサンブルだ。また、ケイト・モス(Kate Moss)が1990年代初頭にランウエイで着用した「ヴィヴィアン・ウエストウッド アングロマニア( VIVIENNE WESTWOOD ANGLOMANIA)」のロマンチックなタータンチェックのドレスや、サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)が映画「セックス・アンド・ザ・シティ」で着用したウェディングドレスのオリジナルなども展示する。

 

川久保の作品からは、リアーナ(Rihanna)が2017年の「メットガラ」で着用した「コム デ ギャルソン」の立体的に花びらをあしらったドレスや、同ブランド1997年春夏コレクション、“ボディーミーツドレス ドレスミーツボディー(body meets dress, dress meets body)”の構造的なギンガムチェックドレスなど、服と身体の関係性にアプローチしたドラマチックで抽象的なデザインを紹介する。

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「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」がファーフェッチとのライセンス契約を終了

「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」は、高級ECファーフェッチ(FARFETCH)とのライセンス契約を終了し、代わりに伊アパレル企業ダダト・ネクスト(DADDATO NEXT)と契約を締結した。今後、同社は「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」のグローバルでのデザイン、製造、販売を担う。

“ラグジュアリー・ストリート”ブームをけん引

同ブランドのマルセロ・ブロン(Marcelo Burlon)創業者は、アルゼンチン・パタゴニア地域生まれ。ティーンエイジャーの頃にイタリアに移り、1990年代後半にミラノのクラブでドアマンとして働き始めたことを機会に、ファッション関連の業界人と顔見知りになった。友人らのために制作したTシャツが話題を集めたことから、2012年に「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」を設立。ルーツである南米のカルチャーとテクノを融合した作風で人気を博し、“ラグジュアリー・ストリート”ブームをけん引した。15年には、人気セレクトショップのアントニオーリ(ANTONIOLI)を運営するクラウディオ・アントニオーリ(Claudio Antonioli)と、ミラノ発のカジュアルブランド「ヴィンテージ55(VINTAGE 55)」の創業者ダヴィデ・ドゥ・ジーリオ(Davide De Giglio)と共同で出資し、伊アパレル企業ニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP以下、NGG)を立ち上げた。

瓦解が進むNGG

NGGは「アンブッシュ(AMBUSH)」「パーム エンジェルス(PALM ANGELS)」「ヘロン・プレストン(HERON PRESTON)」「アラヌイ(ALANUI)」などのブランドを擁し、ブロン創業者が保有する「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」や故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)による「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」のライセンス生産を行っていたが、19年8月にファーフェッチがNGGを6億7500万ドル(約972億円)で買収。しかし、23年12月にはファーフェッチが経営破綻に陥っていることが明らかになり、韓国の大手EC企業クーパン(COUPANG)に買収された。

なお、NGGは「リーボック(REEBOK)」を保有する米ブランドマネジメント会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)と22年3月に提携し、23年5月には同ブランドの欧州における販売代理店業務などを手掛けるNGG++部門を立ち上げている。しかし、新たな契約条件で合意に至らなかったことから、ABGは24年11月初旬に同契約を終了。情報筋によれば、これに伴い、NGGはABGに対しておよそ3億ドル(約432億円)のロイヤルティーを支払う義務があるという。

それに加えて、24年4月には「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」のクリエイティブ・ディレクターを務めていたブロン創業者がブランドを離脱。こうしたさまざまな要因が重なり、NGGは同年11月、日本の民事再生法にあたるイタリア倒産法(Composizione Negoziata della Crisi、CNC)の適用を申請した。25年2月には、米ブランド管理会社ブルースター・アライアンス(BLUESTAR ALLIANCE)が「パーム エンジェルス」を買収。また、3月には「アラヌイ」が、4月には「アンブッシュ」がNGGから過半数株式などを取得してブランドの所有権を取り戻している。

現在、NGGは「アンラベル プロジェクト(UNRAVEL PROJECT)」「ヘロン プレストン」「キリン ペギー グー(KIRIN PEGGY GOU)」などを擁しているが、瓦解が進んでいることは否めないだろう。

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ロレアル、英国発プロフェッショナルヘアケアブランド「カラー ワウ」の買収で合意

ロレアル(L’OREAL)は6月30日、英国発のプロフェッショナルヘアケアブランド「カラー ワウ(COLOR WOW)」を買収することに合意したと発表した。これにより、同ブランドは「ロレアル プロフェッショナル(L'OREAL PROFESSIONNEL)」や「ケラスターゼ(KERASTASE)」を擁するロレアルのプロフェッショナルプロダクツ事業本部傘下に入ることになる。ロレアルと「カラー ワウ」のゲイル・フェデリッチ(Gail Federici)創業者兼最高経営責任者(CEO)は買収額についてコメントを拒否したが、同ブランドの売上高は3億ドル(約432億円)を上回ると推定されており、関係筋によると、評価額10億ドル(約1440億円)を目標にしていたという。統合後の去就に関してフェデリッチCEOは、「少なくとも当面」はブランドに深く関与すると述べ、具体的な期間については明言を避けた。

「カラー ワウ」は、シリアルアントレプレナー(連続起業家)として知られるフェデリッチCEOが2013年にロンドンで設立。ブランドによると、主力製品“ドリームコート スーパーナチュラル スプレー”(28ドル=約4000円)は4.4秒に1本売れているという。米「WWD」のインタビューでフェデリッチCEOは、過去3年間で「カラー ワウ」の売上高が4倍に成長したと説明し、「現在の規模から次のステップへ進むために、われわれにはより専門的な知識が必要だと分かっていた。同時に、われわれには成功の鍵となる独自の理念と文化がある。ロレアルと時間を過ごす中で、もしホームとなる場所があるなら、ここが最適な場所だと確信した」と述べ、「われわれはグローバル展開の大きな可能性を持っている」と付け加えた。同ブランドは現在、米国ではヘアサロンやセフォラ(SEPHORA)、アマゾン(AMAZON)、アルタビューティ(ULTA BEAUTY)で展開する。そのほか、英国、欧州、ドバイのセフォラでも販売している。

フェデリッチCEOは、02年にプレミアムヘアケアブランド「ジョン フリーダ(JOHN FRIEDA)」を花王ブランズに4億5000万ドル(約648億円)で売却したチームの主要メンバーだった。その約10年後、同氏は自身の姉妹の白髪が増えたことに気付いたが、白髪の染め直しまでに白髪を隠す効果的な方法がなかった。そこで、「ジョン フリーダ」の開発に携わった化学者のジョー・シンコッタ(Joe Cincotta)博士と協働で、白髪の根元をタッチアップする“カラー ワウ ルート カバー アップ パウダー”を開発した。この製品は現在もブランドのベストセラーとなっている。

ロレアルのオマール・ハジェリ(Omar Hajeri)=プロフェッショナルプロダクツ事業本部プレジデントは「われわれは、『カラー ワウ』を当社のポートフォリオに迎えることを大変うれしく誇りに思う。このブランドは独自の製品を提供し、ヘアスタイリストやメディア、消費者から絶大な支持を得ている。この革新的で高性能なブランドの加入は、ヘアケア市場およびスタイリングカテゴリーにおける当社のポジションをさらに強化する戦略的な節目となる。『カラー ワウ』は独自の専門知識と卓越した成長ポテンシャルを兼ね備えている。われわれは、そのグローバルな可能性を最大限に発揮することを楽しみにしている」とコメントした。

ロレアルは6月初旬、同じく英国のスキンケアブランド「メディケイト(MEDIK8)」の過半数株式を取得する契約を締結したと発表した。報道によると、取引額は10億ドル(約1440億円)規模といわれている。ロレアルのプロフェショナルプロダクツ事業本部の24年の売上高は、前年同期比5%増の48億9000万ユーロ(約7041億円)だった。

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ロレアル、英国発プロフェッショナルヘアケアブランド「カラー ワウ」の買収で合意

ロレアル(L’OREAL)は6月30日、英国発のプロフェッショナルヘアケアブランド「カラー ワウ(COLOR WOW)」を買収することに合意したと発表した。これにより、同ブランドは「ロレアル プロフェッショナル(L'OREAL PROFESSIONNEL)」や「ケラスターゼ(KERASTASE)」を擁するロレアルのプロフェッショナルプロダクツ事業本部傘下に入ることになる。ロレアルと「カラー ワウ」のゲイル・フェデリッチ(Gail Federici)創業者兼最高経営責任者(CEO)は買収額についてコメントを拒否したが、同ブランドの売上高は3億ドル(約432億円)を上回ると推定されており、関係筋によると、評価額10億ドル(約1440億円)を目標にしていたという。統合後の去就に関してフェデリッチCEOは、「少なくとも当面」はブランドに深く関与すると述べ、具体的な期間については明言を避けた。

「カラー ワウ」は、シリアルアントレプレナー(連続起業家)として知られるフェデリッチCEOが2013年にロンドンで設立。ブランドによると、主力製品“ドリームコート スーパーナチュラル スプレー”(28ドル=約4000円)は4.4秒に1本売れているという。米「WWD」のインタビューでフェデリッチCEOは、過去3年間で「カラー ワウ」の売上高が4倍に成長したと説明し、「現在の規模から次のステップへ進むために、われわれにはより専門的な知識が必要だと分かっていた。同時に、われわれには成功の鍵となる独自の理念と文化がある。ロレアルと時間を過ごす中で、もしホームとなる場所があるなら、ここが最適な場所だと確信した」と述べ、「われわれはグローバル展開の大きな可能性を持っている」と付け加えた。同ブランドは現在、米国ではヘアサロンやセフォラ(SEPHORA)、アマゾン(AMAZON)、アルタビューティ(ULTA BEAUTY)で展開する。そのほか、英国、欧州、ドバイのセフォラでも販売している。

フェデリッチCEOは、02年にプレミアムヘアケアブランド「ジョン フリーダ(JOHN FRIEDA)」を花王ブランズに4億5000万ドル(約648億円)で売却したチームの主要メンバーだった。その約10年後、同氏は自身の姉妹の白髪が増えたことに気付いたが、白髪の染め直しまでに白髪を隠す効果的な方法がなかった。そこで、「ジョン フリーダ」の開発に携わった化学者のジョー・シンコッタ(Joe Cincotta)博士と協働で、白髪の根元をタッチアップする“カラー ワウ ルート カバー アップ パウダー”を開発した。この製品は現在もブランドのベストセラーとなっている。

ロレアルのオマール・ハジェリ(Omar Hajeri)=プロフェッショナルプロダクツ事業本部プレジデントは「われわれは、『カラー ワウ』を当社のポートフォリオに迎えることを大変うれしく誇りに思う。このブランドは独自の製品を提供し、ヘアスタイリストやメディア、消費者から絶大な支持を得ている。この革新的で高性能なブランドの加入は、ヘアケア市場およびスタイリングカテゴリーにおける当社のポジションをさらに強化する戦略的な節目となる。『カラー ワウ』は独自の専門知識と卓越した成長ポテンシャルを兼ね備えている。われわれは、そのグローバルな可能性を最大限に発揮することを楽しみにしている」とコメントした。

ロレアルは6月初旬、同じく英国のスキンケアブランド「メディケイト(MEDIK8)」の過半数株式を取得する契約を締結したと発表した。報道によると、取引額は10億ドル(約1440億円)規模といわれている。ロレアルのプロフェショナルプロダクツ事業本部の24年の売上高は、前年同期比5%増の48億9000万ユーロ(約7041億円)だった。

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「グラストンベリー・フェスティバル」にオリヴィア・ロドリゴ、チャーリー・XCXが登場

イギリス最大級の野外音楽フェス、「グラストンベリー・フェスティバル2025」が6月26〜30日(現地時間、以下同)、サマセット州のピルトンで開催された。今年は、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)やチャーリー・XCX(Charlie XCX)らが登場し、特異なスタイルとファッションセンスを見せつけた。

チャーリー・XCX

 

チャーリー・XCXは28日、「マックイーン(McQUEEN)」のカスタムルックでパフォーマンスを行った。シルクシフォンジョーゼットに骸骨をプリントした黒のスカーフをトップスにまとい、同じく黒のレザーのショートパンツを合わせた。さらに、ライラックとバーガンディーカラーの骸骨のシルクシフォンスカーフとレザーのブーツでルックを仕上げた。

オリヴィア・ロドリゴ

 

オリヴィア・ロドリゴは29日、自身のアルバム「ガッツ」と「サワー」からメドレーを披露。胸元とスカートにレースがついた白のコルセットミニドレスを着用し、お気に入りの黒の網タイツ、ニーハイブーツを合わせた。

 

メイクアップは、パンクな印象を与えた濃いレッドリップに彼女のシグネチャーである跳ね上げラインで仕上げた。

フェススナップ

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「フェンディ」、キム・ジョーンズの後任候補としてウィリー・チャヴァリアと面談か

情報筋の話によれば、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の傘下ブランドである「フェンディ(FENDI)」は、ウィメンズの新たなアーティスティック・ディレクターの候補として、「ウィリー チャヴァリア(WILLY CHAVARRIA)」のウィリー・チャヴァリア創業デザイナーと面談を行ったようだ。

2020年9月から「フェンディ」のオートクチュール、ウィメンズ、ファーコレクションを手掛けていたキム・ジョーンズ(Kim Jones)前アーティスティック・ディレクターは、24年10月に退任。これに伴い、同ブランドは後任を探すため、24年12月に「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を去ったジョン・ガリアーノ(John Galliano)や、やはりLVMHが擁する「ディオール(DIOR)」のウィメンズを25年5月まで率いたマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)、6月に「マルニ(MARNI)」を離れたばかりのフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)らさまざまなデザイナーと面談をしているといわれている。「フェンディ」に10年在籍し、その後「ヴァレンティノ(VALENTINO)」を長年にわたって率いたピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)も候補の一人として名前が挙がっていたようだが、同氏はケリング(KERING)が擁する「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の新たなクリエイティブ・ディレクターに7月10日付で就任する。

なお、後任の選定はまだ予備的な段階にあると見られている。本件に関し、チャヴァリア創業デザイナーからのコメントは得られなかった。

「フェンディ」は創業100周年

1925年創業の「フェンディ」は、今年100周年を迎えた。2月に発表した25-26年秋冬コレクションでは、フェンディ家の3代目で現在はメンズとアクセサリーを手掛けるシルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)=アーティスティック・ディレクターがウィメンズも担当し、合同ショーを開催。6月の26年春夏ミラノ・メンズ・ファッション・ウイークへの参加は見送ったものの、9月には再びメンズとウィメンズの合同ショーを行う予定となっている。

チャヴァリア創業デザイナーについて

チャヴァリア創業デザイナーは、1967年カリフォリニア州フレズノ郡生まれ。メキシコ系アメリカ人の父を持ち、農業に従事する移民の多い地域で育ったという。20代でサンフランシスコに移り、アカデミー・オブ・アート大学(Academy of Art University)でグラフィックデザインを学んだ。99年に「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」で働き始め、その後「アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS)」のデザイン・ディレクターに。2015年、自身の名を冠したブランド「ウィリー チャヴァリア」を立ち上げた。21年には、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」のデザイン部門シニア・バイス・プレジデントに就任している。

メキシコ系アメリカ人としてのルーツやそのカルチャーを表現した大胆なスーツや、洗練されたワークウエアに定評があり、22年にはアメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA、CFDA)による「CFDAアワード(CFDA Awards)」のメンズウエア・デザイナー部門のファイナリストに選ばれ、23年と24年には同部門のグランプリを受賞する栄誉に輝いた。また、フランス国立モード芸術開発協会が主催する25年の「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award)」ではファイナリストに選出されている。

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アマゾン創業者の豪華結婚式でセレブは何を着た? カーダシアン一家やイヴァンカのドレスをチェック

アマゾン共同創業者で取締役会長を務めるジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)と元ニュースキャスターで実業家のローレン・サンチェス(Lauren Sanchez)の結婚式が伊ベネチアで6月26〜28日(現地時間、以下同)の3日間にわたって行われた。会場には、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)やキム・カーダシアン(Kim Kardashian)、イヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump)、ケイティ・ペリー(Katy Perry)ら多数のセレブリティーが駆けつけた。

25日にベネチアに到着したサンチェスは、「マックイーン(McQUEEN)」の2003年春夏コレクションから、ビーズのストライプが入ったブラックのワンショルダードレスで登場した。

26日には、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」25年春夏オートクチュール・コレクションから、ゴールドのストラップドレスを着用。このドレスは、バルコネットブラに着想を得たネックラインが特徴で、バスト部分とスカートに、同ブランドのアイコニックな目のモチーフを含むブルーとグリーンの刺しゅうを施した。また、ウエストはぎゅっと絞り、砂時計のようなフォームを強調させた。

27日には、構造的なシルエットにノッチドラペル、ブラックのボタンをつけた砂時計のようなフォームのブレザーに、膝丈のクリーム色のペンシルスカートを合わせた。アクセサリーには「トム フォード(TOM FORD)」の大きなサングラスとシルクのヘッドスカーフをチョイスし、ビンテージ風にコーディネートした。

カーダシアン一家も勢ぞろい

カーダシアン一家は、アニマル柄のドレスなどでスタイリングし、そろっていつものように大胆な装いを見せた。

母親のクリス・ジェンナー(Kris Jenner)はパートナーのコーリー・ギャンブル(Corey Gamble)とともに来場。スクエアネックとメッシュ地のバルーンネックが特徴のドレスにパールのイヤリングを合わせ、ヘアスタイルは前髪を作りアップでまとめ、映画「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)を彷ふつとさせるルックを披露した。

一方、26日の夜には、髪はクラシックな外ハネのボブスタイルにまとめ、オールブラックのパフスリーブドレスに身を包んだ。

キム・カーダシアンは、木曜日の朝、自身がアンバサダーを務める「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のチューブトップにミディ丈のスカート、「アミナ・モアディ(AMINA MUADDI)」のスネークスキンブーツを身につけていた。

その後、蛇柄プリントを施したグレー、ブラック、メタリックなトーンのボディコンドレスに着替えた。このドレスは、大きく開いた胸元のラインと、デコラティブなチェーンが目を引いた。

クロエ・カーダシアン(Khloe kardashian)は、キム・カーダシアンがプロデュースする「スキムス(SKIMS)」と「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のコラボレーションコレクションから、豹柄のドレスを着用。その後、全体的にカットアウトを施したメタリックなシルバーとブラックのボディコンドレスに着替えた。

ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)は、「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」01年春夏コレクションから、ロマンチックなピンクの薔薇と緑の葉をプリントしたホルターネックのドレスをチョイスした。カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)は、レースを全面にあしらったゴールドイエローのストラップレスドレスを身にまとった。

イヴァンカ・トランプは、「トニー ワード クチュール(TONY WARD COUTURE)」のペールピンクのドレスで登場した。

来場者スナップ

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【スナップ】アナ・ウィンターとファッション界の39年間を58枚の写真で振り返る

アナ・ウィンター(Anna Wintour)=米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長は6月26日、1988年以来務めてきた同誌における編集トップの座を退任することを発表した。ファッション界の重鎮として君臨してきた彼女の37年間をアイコニックなモーメントを押さえた全58枚の写真で振り返る。

なお、ウィンターは、兼務しているコンデナスト(CONDE NAST)のチーフ・コンテンツ・オフィサーと「ヴォーグ」のグローバル・エディトリアル・ディレクターとしての職務は今後も継続する。

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【スナップ】アナ・ウィンターとファッション界の39年間を58枚の写真で振り返る

アナ・ウィンター(Anna Wintour)=米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長は6月26日、1988年以来務めてきた同誌における編集トップの座を退任することを発表した。ファッション界の重鎮として君臨してきた彼女の37年間をアイコニックなモーメントを押さえた全58枚の写真で振り返る。

なお、ウィンターは、兼務しているコンデナスト(CONDE NAST)のチーフ・コンテンツ・オフィサーと「ヴォーグ」のグローバル・エディトリアル・ディレクターとしての職務は今後も継続する。

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デンマークのバイオ企業がEUから約13億円調達 化粧品向け石油代替素材の商業化で

デンマーク発のバイオベンチャー企業セルジー(CELLUGY)はこのほど、欧州委員会から環境・気候変動対策を支援するためのLIFEプログラムを通じて810万ユーロ(約13億円)の助成金を受領した。対象となったのは同社の「バイオケア・フォー・ライフ(BIOCARE4LIFE)」プロジェクトで、今回の資金調達により、石油代替原料となる新素材“エコフレクシー(EcoFLEXY)”の生産体制を増強し、商業化を本格化させる。

バイオ由来の新素材
“エコフレクシー”の革新性

セルジーが開発した新素材“エコフレクシー”は、セルロースをベースとしたレオロジー調整材(質感の調整や安定化のために添加する成分)で、化粧品業界で広く使用されるマイクロプラスチックと石油由来原料に代わるサステナブルな選択肢を提供する。完全バイオベースの同素材は、生分解性と競争力のある価格を持つ高性能なレオロジー調整材として開発した。

同社は声明で、「“エコフレクシー”は、有害なマイクロプラスチックとして知られる合成高分子ポリマーのカルボマーを置き換えられるように設計した。化粧品産業における有害化学物質使用と環境負荷を大幅に減らすことができる。優れた性能と質感により、サステナビリティとイノベーションの観点で急速に変化するニーズに対応し、大量生産可能で高効率の製造プロセスを実現している」とコメントした。

マイクロプラスチックに広がる懸念
調整材市場の約70%が石油由来に依存

同社は続けて、「フェイシャルスクラブや液体石けんなどパーソナルケア製品の多くは、マイクロプラスチックを放出する可能性があり、環境汚染に悪影響を及ぼしている。最近の研究では、マイクロプラスチックが吸入や経口摂取、皮膚接触を通じて人体に侵入する可能性が示唆されており、その影響について懸念が広がっている」と説明した。しかし同社は、全てのパーソナルケア製品にレオロジー調整剤が不可欠だといい、28億ユーロ(約4731億円)規模のレオロジー調整剤市場で、約70%が欧州連合(EU)の化学物質管理規制であるリーチ(REACH)規則が指定する石油由来のカルボマーとアクリレートに依存していると指摘した。

“エコフレクシー”は、「バイオケア・フォー・ライフ」プロジェクトの完了までに年間259トンのマイクロプラスチック放出を防止し、34年までに同1289トンの削減まで拡大する見込みだという。セルジーは、EUのマイクロプラスチック添加製品の販売禁止措置と米国のPFAS(永久に残る化学物質)規制により、ビューティ業界が約120億ユーロ(約2兆277億円)の損失を受ける可能性があるとの報告を踏まえ、(代替原料に切り替える)タイミングが重要だと述べた。

化粧品業界の変革には
石油由来を上回る性能が課題

セルジーのイザベル・アルヴァレス・マルトス(Isabel Alvarez-Martos)共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「単に持続可能性を追求するだけでは不十分だ。真の課題はテクスチャーや機能性、ユーザー体験などの性能において石油化学製品を上回るソリューションを提供し、同時に大量生産可能で運用効率の高いものを実現しなければならない。意図が良いだけでは業界の変革は起こらない。“エコフレクシー”のような高品質な代替品が必要で、化粧品ブランドが持続可能性を選択するのを容易にすることが重要だ。バイオベース素材が伝統的な原料の性能と経済性を同等か上回るまで、人間の健康と地球を守るための変革は実現しない」と語った。

「バイオケア・フォー・ライフ」プロジェクトは、専門家からなるコンソーシアムが“エコフレクシー”の商業化を目的に運営する。参画企業には、循環型経済ソリューションと環境影響評価に特化したコンサルティング会社のザ・フットプリント・ファーム(THE FOOTPRINT FIRM)や、データ管理と機械学習、AI駆動型プロセス最適化を手掛けるスタートアップのサイ・トゥー・サイ(SCI2SCI)が名を連ねる。

ザ・フットプリント・ファームのウィル・ナーン(Will Nunn)=マネージャーは、「このプロジェクトは、パーソナルケア業界におけるよりサステナブルな製造への真の進展を示している。プロジェクトの技術革新と持続可能性の検証を組み合わせたアプローチは、“エコフレクシー”の市場参入における優位性を強固にし、EUのより資源効率の高い経済への移行を支後押しする」と述べた。サイ・トゥー・サイのアンジェリーナ・レスニコワ(Angelina Lesnikova)CEOは、「バイオテクノロジーソリューションのスケールアップは簡単ではないが、そこに真の価値が生まれる。われわれは、サステナブルな“化学”を、経済的に魅力があり環境的に不可欠なものにする可能性を持っている」と述べた。

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「ラコステ」、新たなCEOを任命 仏酒類大手レミー コアントローの前CEO

スイスのアパレル企業MFブランズ・グループ(MF BRANDS GROUP以下、MFブランズ)は6月27日、傘下に持つラコステ(LACOSTE)の新たな最高経営責任者(CEO)として、仏酒類メーカー、レミー コアントロー(REMY COINTREAU)のエリック・ヴァラ(Eric Vallat)前CEOを任命した。9月1日付で着任する。

これに伴い、2015年からMFブランズおよびラコステを率いてきたティエリー・ギベール(Thierry Guibert)CEOは、MFブランズのCEOとして続投する。なお、同氏はMFブランズを擁するモウス・フレール・グループ(MAUS FRERES GROUP)のCEOも21年から務めている。

ヴァラ新CEOの経歴

ヴァラ新CEOは、1970年フランス生まれ。パリの名門校HECビジネススクール(HEC Business School)を卒業後、投資銀行でキャリアをスタートした。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁するルイ・ヴィトンの欧州事業やクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)の日本事業に加えて、キッズウエアのボンポワン(BONPOINT)やシューズブランドのジェイエムウエストン(J.M. WESTON)で要職を歴任。14年から18年まで、レミー コアントローが擁するレミーマルタンのCEOを務めた。その後、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)のファッションおよびアクセサリーメゾン部門ヘッドを務め、19年12月にレミー コアントローのCEOに就任。25年4月に退任した。

MFブランズについて

MFブランズは、12年に「ラコステ」を買収。ほかに仏ライフスタイルブランド「エーグル(AIGLE)」、米カジュアルウエアブランド「ガント(GANT)」、仏スポーツ用品ブランド「テクニファイバー(TECNIFIBRE)」などを擁している。なお、情報筋によれば、「ラコステ」はここ10年で売上高が3倍程度に成長しており、30億ユーロ(約5070億円)に迫る勢いだという。

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【スナップ】SEVENTEENミンギュ、サブリナ・カーペンター、TXTらが来場 「ディオール」2026年春夏メンズ・コレクション

「ディオール(DIOR)」は6月27日、パリでジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)による2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。日本から俳優の加瀬亮が参加したほか、ロバート・パティンソン(Robert Pattinson)、エイサップ・ロッキー(ASAP Rocky)、リアーナ(Rihanna)、サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)、SEVENTEENミンギュ(Mingyu)、TOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)のスビン(Soobin)、ヨンジュン(Yeonjun)、テヒョン(Taehyun)、ボムギュ(Beomgyu)ら豪華セレブリティーが集結した。

カーペンターはグレーウールの“バー”ジャケットとプリーツスカートに、ヌードカラーの「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のピープトゥパンプスを合わせ、クラシックな装いで登場した。

 

加瀬はネイビーのウールオーバーシャツ、ホワイトのカラーシャツ、ワインレッドのシルクタイにホワイトのデニムパンツを合わせ、ベージュのスエードスニーカーを着用した。

 

TXTのメンバー4人は、そろってブラウンとベージュのスエードスニーカーを履いて来場。スビンはブルーのポロシャツにグレーウールのジャケット、ネイビーのカーゴパンツ、ヨンジュンはレッドのケーブルウールセーターにブルーのコットンシャツ、ネイビーのカーゴパンツ、テヒョンはグレーとブラックのジャケット、ピンクのポロシャツ、ブラックのデニムパンツを着用した。 ボムギュは、ベージュのシャツにネイビーのカーゴパンツでコーディネートし、“ディオール オブリーク”レザーを使用したメッセンジャーバッグを身につけた。

 

ミンギュはホワイトのコットンポロシャツに、ホワイトのシルクタイとデニムショートパンツを着用し、ブラウンのレザーベルトでルックを完成させた。

来場者スナップ

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「ルイ・ヴィトン」が上海にクルーズ船型の店舗をオープン カフェと展覧会スペースを併設

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」(以下、「LV」)は6月28日、上海・南京西路のラグジュアリーショッピングモール、興業太古滙(HKRI Taikoo Hui)に新店舗をオープンする。同店舗は、“ザ・ルイ(The Louis)”と呼ばれる実物大のクルーズ船型で、ショップに加え、カフェ、展覧会スペースを併設する。

3階建ての同店舗は、メタリックなモノグラムの外装や、輝くデッキ、メッキ加工を施したトランクを積み重ねた上層部などが目を引く近未来的な建造で、総面積は1万7850平方フィート(約1658平方メートル)だ。

“ビジョナリー・ジャーニー”展を開催する体験型の店舗

計1万3000平方フィート(約1207平方メートル)に渡る1・2階では、国際的建築設計集団OMAの重松象平が演出する“ビジョナリー・ジャーニー”の展示を行う。同展は、7月15日〜9月17日に大阪中之島美術館でも開催予定だ。

展覧会内部は、“トランクスケープ”、“起源”、“旅”、“香水”、“本”、“スポーツ”、“ファッションの変遷”、“ワークショップ”、“検査”の全10部屋に分けられ、「LV」と海洋のつながり、そして同ブランドの歴史を紹介する。

2階のギフトショップと小売スペースでは、ウィメンズ・メンズのレザーグッズやアクセサリー、フットウエア、トラベルアイテムなどをそろえる。“ヴィヴィエンヌ・ファッショニスタ”のバッグチャーム8個セットや新しい“スピーディ”、ラゲージタグに名入れができる機械などのアイテムやサービスは太古店で最初に取り扱う。

3階には、同ブランドが上海に初めて設けるダイニングスペース、ル・カフェ・ルイ・ヴィトンを設置する。シェフは、四川省成都にあるレストラン、ザ・ホール バイ ルイ・ヴィトンでミシュラン1つ星を獲得したレオナルド・ザンブリノ(Leonardo Zambrino)が務め、上海風の料理と伝統的な西洋料理を融合したメニューを提供する。

ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=ルイ・ヴィトン会長兼CEOは、「“ザ・ルイ”は、『LV』の文化的な旅へのさらなる一歩となる。上海は、ショップ、展覧会、カフェの大胆な融合を実現するのに最適な港であり、クリエイティビティーと卓越性が出会う体験を提供する場所になる。単に国境を越えるだけでなく、アイデア、感情、インスピレーションを通じて、快活な旅をするという我々の精神を体現する」とコメントした。

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アナ・ウィンターが米国版「ヴォーグ」編集長を退任へ コンデナストのチーフ・コンテンツ・オフィサーなどの職務は継続

アナ・ウィンター(Anna Wintour)米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長は6月26日、社内のスタッフに向けて、米「ヴォーグ」のヘッド・オブ・コンテントを探す旨を伝えた。37年間務めてきた同誌における編集トップの役割は後進に譲ることになるが、兼務しているコンデナスト(CONDE NAST)のチーフ・コンテンツ・オフィサーと「ヴォーグ」のグローバル・エディトリアル・ディレクターとしての職務は今後も継続する。

75歳のウィンターは、1988年に米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長に就任。現在は「ヴォーグ」のみならず、「ワイアード(WIRED)」「ヴァニティ・フェア(VANITY FAIR)」「GQ」「アーキテクチュラル ダイジェスト(ARCHITECTURAL DIGEST)」「コンデナスト トラベラー(CONDENAST TRAVELER)」「グラマー(GLAMOUR)」「ボナペティ(BON APPETIT)」「タトラー(TATLER)」「アルーア(ALLURE)」など、「ザ・ニューヨーカー(THE NEW YORKER)」を除くコンデナストが運営するほぼ全てのブランドをグローバルに統括している。

また4年前にコンデナストは編集構造を改革し、世界中の編集チームを統合。同社が事業展開する全市場の各誌にヘッド・オブ・コンテントを配し、グローバル・エディトリアル・ディレクターが率いる形をとっている。米「ヴォーグ」における新たな役職もその組織設計の一環であり、日本や中国、インド、台湾、英国、フランス、スペイン、ドイツ、イタリア、中東のヘッド・オブ・コンテントと並ぶ役割になる。

この間、米「ヴォーグ」の日常的な編集業務に加え、全てのブランドにおけるグローバルな責任を担うまでに職務の範囲を拡げてきた。米「ヴォーグ」チームに編集面における新たなリーダーが加わることで、ウィンターは全市場をより均等にサポートする時間を確保できるようになると期待されている。

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D2Cコスメの先駆け「グロシエ」、V字回復率いたCEOが年内退任 後任人選開始

米コスメブランド「グロシエ(GLOSSIER)」のカイル・リーヒー(Kyle Leahy)最高経営責任者(CEO)が年内で退任する。米「WWD」が入手した社内メモで明らかになった。同氏は移行期間中、現職を継続して務める。創設者であり前CEOのエミリー・ワイス(Emily Weiss)=エグゼクティブ・チェアマンは現職を継続する予定で、CEOに就くことはないという。

セフォラ進出で
D2Cからの脱却に成功

リーヒーCEOは、21年に同社初のチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)として入社。翌22年5月にワイス前CEOから引き継ぐ形で就任した。同氏の指揮下、「グロシエ」は23年2月にセフォラ(SEPHORA)での展開を開始。それまでのD2Cモデルから一転、オムニチャネル戦略への転換を図った。セフォラとの提携前、業界筋は同ブランドの売り上げと話題性が低迷していると指摘していた。セフォラへの展開後、同社の23年の売上高は約2億7500万ドル(約396億円)と過去最高の売り上げを記録したと推定されている。今月、英国、中東、メキシコに続き、仏セフォラへも進出する予定だ。また、同社はコロナ禍の大幅な人員削減以降、戦略転換を進める中で、組織構造や人員配置の見直しを行った。

同氏は、「グロシエ」のフレグランス事業の拡大も指揮した。フレグランスは現在、同社で最も速く成長しているカテゴリーとなっている。昨秋、ヒット製品“ユー(You)”のシリーズとして、“ユー ドゥー(You Doux)”、“ユー レーヴ(You Reve)”の2種を各78ドル(各約1万1000円)で発売した。同氏は、フレグランスの売上高が1億ドル(約144億円)を超え、ブランド最大のカテゴリーであることを明かしている。さらに今月、トレンドのボディーケアカテゴリーにも参入した。既存のデオドラント製品の香り“サンドストーン(Sandstone)”を使ったボディーローションやボディーウォッシュ、ボディースプレーを発売した。

リーヒーCEOは従業員に宛てたメモの中で、「3年前、エミリーと私は『グロシエ』の次の章に関して気持ちが高ぶるニュースを共有し、エミリーが築いたこの会社のCEOを引き受けることを光栄に思った。今日、我々はビジネス規模、収益性、ブランド力の3つで定義される新たな章に到達した。この基盤を築いた今、取締役会と私は、この新たな成長フェーズを率いる新CEOを迎える適切なタイミングだと信じている」と述べた。

ワイス=エグゼクティブ・チェアマンは、「彼女の過去3年半にわたるリーダーシップと誠実な企業運営に心から感謝している。彼女は『グロシエ』の唯一無二の価値を深く理解している。持続可能性と利益追求のためビジネスモデルを進化させブランドの拡大を目指す中で、CEOとして最適な人物だった。次なるリーダーを彼女と協力して探すことを楽しみにしている」と述べた。

グロシエに出資する投資会社フォアランナーベンチャーズ(FORERUNNER VENTURES )のキルステン・グリーン(Kirsten Green)創業者兼パートナーは、「カイルは明確なビジョンと創造性、そして価値観と顧客への深いコミットメントを持って、会社の重要な転換期を導いてきた。 彼女のリーダーシップにより、『グロシエ』はこれまで以上に強固で野心的な企業となった。持続的な成長と文化的影響力の基盤は整っており、チームが次にどこへ向かうのか非常に楽しみにしている」とコメントした。

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ドーバー ストリート マーケットがプライベートブランド「DSM」をローンチ 二宮啓が最初のデザイナーに

ラグジュアリーブランドからストリートウエアまでを取り扱うセレクトショップ、ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)は、プライベートブランド「DSM」をローンチする。最初のデザイナーには「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」(以下、「ノワール」)の二宮啓が参加する。同ブランドは、卸売顧客を対象にし、6月28日〜7月1日、ドーバー ストリート マーケット パリのショールームで、「ESL」「フィレロ(PHILEO)」「ラスベート(RASSVET)」「ウェストフォール(WESTFALL)」2026年春夏コレクションとともに披露する。

エイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)=コム デ ギャルソン インターナショナルCEO兼ドーバー ストリート マーケットCEO は、米「WWD」の独占インタビューで、「オリジナルブランドは、ビジネスとしてもイメージとしても、新しい形で作りたかった。デザイナーが“ゲスト”として参加するのではなくむしろその逆で、二宮は『DSM』の最初のデザイナーとして可能な限り長くその職を担っていく予定だ。その後、『DSM』傘下に、それぞれ異なるアイデア、コンセプト、名前を持って他のクリエイターも参加する予定だ」と話した。続くレーベルは2026年にデビューする予定だという。第一期の売り上げ目標については、「我々の野望は尽きないが、ゆっくり着実に始めていく。最初のブランドは手頃な価格で、人気なものにしたい」と話した。

 

またジョフィは、ドーバー ストリート マーケットが、20年以上もの間主要な大都市で展開してきたこと、“多くの人にとってそれぞれ多様な価値を持っていること”を踏まえ、「各クリエイターは、デザイン、カテゴリー、イメージ、サイズ、ポジショニング、アティチュードのいずれか、あるいはその全てにおいて本質的に異なるものを打ち出していく」という。

さらに「そこには境界も分類もない」と続け、「DSM」レーベルに今後参加するデザイナーについては、「著名な人物かもしれないし、全く無名の人物かもしれない」と答えた。

“全く新しく”“身近”なデザインを目指す

自身のブランド外で活動することを嬉しいと語った二宮は、ブランドの方向性について、若い人には手の届きにくいラグジュアリーブランドよりも安価な価格設定になることを考慮し、幅広い人にとって“全く新しい”ものを作りたいという。

二宮が“無名のチームウエア”と表現する『DSM』のコンセプトは、ドーバー ストリート マーケットを中心に形成されたユニークなコミュニティーにインスパイアされた。二宮は、「ビジュアルのアイデンティティーを共有し、繊細で象徴的なアイテムを通して、そのスピリットを表現したい」と語った。

二宮の「ノワール」は、コンセプチュアルで複雑な構造、技術的な実験を多く含み、異世界的なシルエットを生み出すコレクションを発表してきた。一方「DSM」では、日常の衣服やジャージ、身近なシルエットといった、より地に足のついたものに取り組んでいく。“意味のある作品を作る”ために、デザインは先鋭的ではなく、よりシンプルに、かつ主張を持ったものにしていくという。

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米国で若者に人気の“デュープ(模倣品)”香水ブランド「ドシエ」がNYに初の常設店

米国発のフレグランスブランド「ドシエ(DOSSIER)」は27日、ニューヨークのノリータ地区エリザベス・ストリートに初の常設旗艦店をオープンする。店舗面積は1300平方フィート(約36坪)で、主力の”インプレッションズ”シリーズや独自の香りをそろえる“オリジナルズ”シリーズを取り扱う。同地は香水専門店の「セント バー(SCENT BAR)」やフレグランスブランドの「イソップ(AESOP)」「ル ラボ(LE LABO)」「ザ ナクソス アポセカリー(THE NAXOS APOTHEKARY)」などが軒を連ね、“セント ロウ(Scent Row、香りの通り)”とも呼ばれる。

TikTokで話題に
拡大する“デュープ”市場

高級フレグランスの“デュープ(模倣品)”として知られる「ドシエ」は、2019年にオンラインで販売をスタート。デザイナーやニッチフレグランスブランドからインスパイアされた“インプレッションズ”シリーズがTikTokで話題を集め、人気を確立した。22年には、小売最大手のウォルマート(WALMART)で販売を開始。その翌年、オリジナルライン(各50mL、各39ドル=約5600円)を発売して製品カテゴリーを拡張した。今年初めには、ドラッグストアのCVSファーマシー(CVS PHARMACHY)にも進出している。

「ドシエ」のセルジオ・タッシュ(Sergio Tache)創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「人々はこのブティックを長年待ち望んでいた。我々は環境をコントロールしながら製品について伝え、消費者が『ドシエ』を発見する手伝いができる独自のスペースを求めていた。『ドシエ』はブランド立ち上げ時から大成功を収めていた。我々はデートで良い香りをまといたいのに、150ドル(約2万1600円)以上を支払って高級フレグランスを購入しなければならない状況が理解できなかった。これが解決したい問題だった」と述べた。

ベストセラーは
「メゾン フランシス クルジャン」の再現

“インプレッションズ”シリーズのベストセラーは、「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJAN)」の“バカラ ルージュ 540”を模した”アンバリー サフラン(Ambery Saffron)”で、49ドル(約7000円)で販売する。一方、「メゾン フランシス クルジャン」の“バカラ ルージュ 540”の価格は335ドル(約4万8000円)だ。“インプレッションズ”シリーズはそのほか、「ディオール(DIOR)」の“ソヴァージュ”や「シャネル(CHANEL)」の“ココ マドモアゼル”、“ブルー ドゥ シャネル”などをインスピレーション源にした約20種類のフレグランスをラインアップする。

タッシュCEOは、ビューティ業界において“デュープ”トレンドが続き、消費者が香りのレイヤードやフレグランス・ワードローブを充実させる中、「ドシエ」の予算重視のアプローチは市場優位性をさらに高めていると説明する。「人々は新しい香りを発見し、香りのワードローブを築きたいと願っている。高級フレグランスの平均的な価格である150ドル以上ではそれが難しい。『ドシエ』はそれを可能にする」。タッシュCEOは同社の業績についてコメントしなかったが、業界筋は『ドシエ』の年間売上高を約8000万ドル(約115億円)と推定している。

情報サービス企業のチャームIO(CHARM.IO)のデータによると、「ドシエ」の24年のTikTokショップの売り上げは440万ドル(約6億3300万円)を記録し、今年は現在までに240万ドル(約3億4500万円)を売り上げている。タッシュCEOは、「時期によってはTikTokショップがアマゾン(AMAZON)より大きな推進力となっている。TikTokは当社の成長において非常に重要な役割を果たしており、オリジナル商品が花開く場でもある」と述べ、5月のTikTokショップ売り上げの26%を“オリジナルズ”シリーズが占め、オンライン全体では約10%を同シリーズが占めたと付け加えた。

オリジナルの香りで
次のステージへ

「ドシエ」のイネス・グイエン(Ines Guien)最高執行責任者(COO)は、「25年は“オリジナルズ”の年だ」と述べ、新店舗が“オリジナルズ”シリーズの魅力を高める鍵になると強調した。店舗内には“オリジナルズ”シリーズ専用のスペースを設けるほか、フローラル、アロマティック、フレッシュ、スパイシー、フルーティー、ムスキーの6つの香りに分けたセクションで、“インプレッションズ”シリーズと並べて展開する。デュープ製品であることについては、「“インプレッションズ”は常に当社の強みであり恥ずかしく思ったことはない」と述べ、他のデュープブランドとの差別化要因として、既存のフレグランスの処方の再現における精度を挙げた。「多くのブランドはトップノートをうまく再現するが、真の挑戦は数時間経っても同じ品質と香りを維持させることだ。我々はここに全ての努力を注いでいる」と語った。

同ブランドは今夏後半、エルムハーストのクイーンズ センターに2号店となる800平方フィート(約22坪)の店舗をオープンする予定だ。 タッシュCEOは、「都市部とショッピングモールという両方の環境を理解するために選択した。これらの店舗の成功を確認した後、他のブティックを展開していく計画だ。私が常に念頭に置いているビジネスモデルは(アイウエアブランドの)『ワービー パーカー(WARBY PARKER)』だ。彼らはオンラインからスタートした後に実店舗展開へ転換し、現在では実店舗が売上高の60〜70%を占めている」と指摘した。

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米国で若者に人気の“デュープ(模倣品)”香水ブランド「ドシエ」がNYに初の常設店

米国発のフレグランスブランド「ドシエ(DOSSIER)」は27日、ニューヨークのノリータ地区エリザベス・ストリートに初の常設旗艦店をオープンする。店舗面積は1300平方フィート(約36坪)で、主力の”インプレッションズ”シリーズや独自の香りをそろえる“オリジナルズ”シリーズを取り扱う。同地は香水専門店の「セント バー(SCENT BAR)」やフレグランスブランドの「イソップ(AESOP)」「ル ラボ(LE LABO)」「ザ ナクソス アポセカリー(THE NAXOS APOTHEKARY)」などが軒を連ね、“セント ロウ(Scent Row、香りの通り)”とも呼ばれる。

TikTokで話題に
拡大する“デュープ”市場

高級フレグランスの“デュープ(模倣品)”として知られる「ドシエ」は、2019年にオンラインで販売をスタート。デザイナーやニッチフレグランスブランドからインスパイアされた“インプレッションズ”シリーズがTikTokで話題を集め、人気を確立した。22年には、小売最大手のウォルマート(WALMART)で販売を開始。その翌年、オリジナルライン(各50mL、各39ドル=約5600円)を発売して製品カテゴリーを拡張した。今年初めには、ドラッグストアのCVSファーマシー(CVS PHARMACHY)にも進出している。

「ドシエ」のセルジオ・タッシュ(Sergio Tache)創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「人々はこのブティックを長年待ち望んでいた。我々は環境をコントロールしながら製品について伝え、消費者が『ドシエ』を発見する手伝いができる独自のスペースを求めていた。『ドシエ』はブランド立ち上げ時から大成功を収めていた。我々はデートで良い香りをまといたいのに、150ドル(約2万1600円)以上を支払って高級フレグランスを購入しなければならない状況が理解できなかった。これが解決したい問題だった」と述べた。

ベストセラーは
「メゾン フランシス クルジャン」の再現

“インプレッションズ”シリーズのベストセラーは、「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJAN)」の“バカラ ルージュ 540”を模した”アンバリー サフラン(Ambery Saffron)”で、49ドル(約7000円)で販売する。一方、「メゾン フランシス クルジャン」の“バカラ ルージュ 540”の価格は335ドル(約4万8000円)だ。“インプレッションズ”シリーズはそのほか、「ディオール(DIOR)」の“ソヴァージュ”や「シャネル(CHANEL)」の“ココ マドモアゼル”、“ブルー ドゥ シャネル”などをインスピレーション源にした約20種類のフレグランスをラインアップする。

タッシュCEOは、ビューティ業界において“デュープ”トレンドが続き、消費者が香りのレイヤードやフレグランス・ワードローブを充実させる中、「ドシエ」の予算重視のアプローチは市場優位性をさらに高めていると説明する。「人々は新しい香りを発見し、香りのワードローブを築きたいと願っている。高級フレグランスの平均的な価格である150ドル以上ではそれが難しい。『ドシエ』はそれを可能にする」。タッシュCEOは同社の業績についてコメントしなかったが、業界筋は『ドシエ』の年間売上高を約8000万ドル(約115億円)と推定している。

情報サービス企業のチャームIO(CHARM.IO)のデータによると、「ドシエ」の24年のTikTokショップの売り上げは440万ドル(約6億3300万円)を記録し、今年は現在までに240万ドル(約3億4500万円)を売り上げている。タッシュCEOは、「時期によってはTikTokショップがアマゾン(AMAZON)より大きな推進力となっている。TikTokは当社の成長において非常に重要な役割を果たしており、オリジナル商品が花開く場でもある」と述べ、5月のTikTokショップ売り上げの26%を“オリジナルズ”シリーズが占め、オンライン全体では約10%を同シリーズが占めたと付け加えた。

オリジナルの香りで
次のステージへ

「ドシエ」のイネス・グイエン(Ines Guien)最高執行責任者(COO)は、「25年は“オリジナルズ”の年だ」と述べ、新店舗が“オリジナルズ”シリーズの魅力を高める鍵になると強調した。店舗内には“オリジナルズ”シリーズ専用のスペースを設けるほか、フローラル、アロマティック、フレッシュ、スパイシー、フルーティー、ムスキーの6つの香りに分けたセクションで、“インプレッションズ”シリーズと並べて展開する。デュープ製品であることについては、「“インプレッションズ”は常に当社の強みであり恥ずかしく思ったことはない」と述べ、他のデュープブランドとの差別化要因として、既存のフレグランスの処方の再現における精度を挙げた。「多くのブランドはトップノートをうまく再現するが、真の挑戦は数時間経っても同じ品質と香りを維持させることだ。我々はここに全ての努力を注いでいる」と語った。

同ブランドは今夏後半、エルムハーストのクイーンズ センターに2号店となる800平方フィート(約22坪)の店舗をオープンする予定だ。 タッシュCEOは、「都市部とショッピングモールという両方の環境を理解するために選択した。これらの店舗の成功を確認した後、他のブティックを展開していく計画だ。私が常に念頭に置いているビジネスモデルは(アイウエアブランドの)『ワービー パーカー(WARBY PARKER)』だ。彼らはオンラインからスタートした後に実店舗展開へ転換し、現在では実店舗が売上高の60〜70%を占めている」と指摘した。

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トラヴィス・スコットが「オークリー」のチーフ・ビジョナリーに就任 複数年のパートナーシップ契約

「オークリー(OAKLEY)」は、ラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)をチーフ・ビジョナリーに任命した。同ブランドは今後複数年に渡って、スコットと彼の手掛けるファッションブランド「カクタスジャック(CACTUS JACK)」とタッグを組む。

また、今後の展開を予感させる3つのアイテムのリリースも発表した。この限定アイテムは、クラシックなサングラスの広告を参照した、ポスターセ3枚セットとアパレル2種を含む。

スコットは、「私は、人々が私にはできないだろうと思うことに挑戦したい。カルチャーを押し上げ、アイデアを再構築し、そのアイデアがどこまで行けるかを確かめるのだ。『オークリー』の設計するデザインはネクストレベルに達しており、私はその一員になる。われわれは過去の遺産と未来を融合するものを作ろうとしている。まだまだ始まったばかりだ」とコメントした。

カイオ・アマート(Caio Amato)=「オークリー」グローバルプレジデントは、「トラヴィス・スコットを迎え、『オークリー』の全く新しいチャプターが幕を開けた。チーフ・ビジョナリーは、クリエイティビティーと信念、目的を表現し、ただ他と違うというだけでなく、象徴的なものを築き上げるための役職だ」と述べた。

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キム・カーダシアンの「スキムス」が「ロベルト カヴァリ」とコラボ アニマル柄の水着を母娘で着用

キム・カーダシアン(Kim Kardashian)がプロデュースする「スキムス(SKIMS)」は、イタリアのラグジュアリーブランド「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」とコラボレーションした水着コレクションを発売する。同コレクションは、レトロなイタリア風のグラマラスでセクシーなシルエットの水着をそろえ、キャンペーンビジュアルには、カーダシアンと母親のクリス・ジェンナー(Kris Jenner)が登場する。6月27日9時(EST)から「スキムス」公式オンラインストアで販売する。

コラボアイテムは、「ロベルト カヴァリ」のエキゾチックで大胆なプリントと「スキムス」のスイムウエアデザインを融合した。トラの顔やキジ、しまうまや、フローラル柄をデザインしたワンピース、ビキニ、シフォンのカバーアップ、シルクのヘッドスカーフなどをラインアップする。サイズはXXSから4Xまで用意する。

カーダシアンとジェンナーが出演するビジュアルは、1970〜80年代のビンテージスタイルにインスパイアされた。トラの顔をプリントしたワンピースに赤のヘッドバンドを合わせたカーダシアンのルックは、80年代に流行したエキササイズビデオを彷ふつとさせる。

カーダシアンは、「『ロベルト カヴァリ』とラグジュアリーなコレクションを発表することができて本当にワクワクしている。私はずっと『ロベルト カヴァリ』のエキゾチックなプリントと大胆なエネルギーが大好きだった。『スキムス』の水着を通じて、そのビジョンに命を吹き込むことで、予想もしていなかった洗練されたものを作ることができた。私たちは、『ロベルト カヴァリ』の最もアイコニックなプリントと、『スキムス』のスイムウエアのシルエットを合わせ、どこにいても、どんな人のボディーもエンパワメントするセクシーなコレクションをお届けする」とコメントした。

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ジャクソン・ワン×ファレル・ウィリアムス レースをテーマにしたコレクションを発表 

 

アーティストのジャクソン・ワン(Jackson Wang)が手掛ける「チームワン デザイン(TEAM WANG DESIGN)」とファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立した「ビリオネア・ボーイズ・クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」は、レースをテーマにしたカプセルコレクションのローンチを発表した。また、ウィリアムスによるオークションプラットホーム、ジュピター(Joopiter)で限定オークションも行う。

同コレクションは、ロングスリーブTシャツとモト(Moto)にインスパイアされたフーディー、バイクジャケットの3アイテムをそろえる。ワンとウィリアムスのサイン入りTシャツとジャケットは、ジュピターで行うオークションに出品され、収益はウィリアムスの非営利団体ブラック・アンビション(Black Ambition)に寄付される。

また、“ザ・ジャクソン・ワン・エクスペリエンス”と題し、ワンと過ごすことができる権利を全3ロット出品するオークションもジュピターで行う。アクティビティーは未定だが、スタジオセッションやミュージックビデオの撮影を計画しているという。7月2日まで落札可能だ。

 

6月22日(現地時間)には、パリ・メンズ・ファッション・ウイークに先駆け、同コラボコレクションを記念したガーデンパーティーが行われた。 BLACKPINKやNewJeansなどのKPOP曲が流れた会場には、俳優のロウン(Rowoon)やラッパーのエイサップ・ナスト(Asapnast)らが来場し、ワンのアルバム、「MAGIC MAN」をテーマにしたカクテルを楽しんだ。

“人生は自分自身とのレース”
休止期間を経た心境をコレクションに反映

 

コレクションの意味について、ワンは米「WWD」に対して「全てのアイテムに僕からのメッセージを込めている。人生はレースだが、自分自身とのレースだ。他人と競争する必要はない。どんな時でも挑むのは自分自身だ。僕は自分自身と戦っている」と明かした。

2023年に1年間の活動休止期間をとったワンだが、これは彼にとって大きな意味を持ったという。ボーイズグループGOT7のメンバーとしてスポットライトを浴びていた期間を思い起こしながら、「僕はたくさんのことを見逃していたような気がする。自分は、皆が思うような“ジャクソン”なのか、あるいは、自分が思うような“ジャクソン”なのかと、考える時間さえなかった」と述べた。

およそ2年に一度という早いペースで新アルバムのリリースが期待されるKPOPの世界で活動を休止することは、キャリアを失うことになると警告されたという。ワンは、「“活動しないのであれば、人気を失うよ”と言われるかもしれないが、僕には自分が何者なのか、そして自分が生み出すものが自分そのものであることを確かめる時間が必要だった」と休止期間を振り返った。

しかし、彼のことを一目見ようとパーティー会場の入り口付近に集まった数百人のファンを見るからに、活動休止により人気が衰えることはなかったと言っていいだろう。

 

休止期間は、受容と自己向上という新しいマインドセットを形成することに役立ったという。そして、「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」と「チーム ワン デザイン」は、このワンのフィロソフィーを、コラボコレクションに反映させることにした。

「チーム ワン デザイン」については、「基本的にジャクソンのクローゼットだ。そしてコラボは全部、単に“ジャクソンと友達”のものなんだ」とジョークを飛ばした。

最新コレクションは、去年の夏以来2回目となるワンとウィリアムスのコラボだ。ワンにとってウィリアムスは、ただのクリエイティブパートナーではなく、メンターのような存在だといい、「僕は、ますます生徒のようになってきていて、彼は先生のようだ。心臓を撃ち抜かれるようにストレートに伝えてくれるし、彼はありのままを受け入れることの大切さを教えてくれる」と話した。

またウィリアムスは、「今回は『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』とコラボすることで、ジャクソン・ワンを再びジュピターの世界に招くことができて嬉しい」とコメントした。

ワンにとって、今回のリリースはたくさんある“準備中”のうちの1つだと言う。7月18日にリリースされるアルバム「MAGIC MAN 2」は、彼の生々しく、深い個人的なプロジェクトで、音楽業界や人間関係、大人になっていく現実といった、彼を取り巻く環境から来る感情的な負荷を解きほぐす。ワンはアルバムについて、「全ての歌詞は僕の日記から書いたものだ。成長すること、感情をコントロールすること、人生のあらゆる現実に向き合うことのプロセスなんだ」と語った。

パーティースナップ

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「ディオール」、ジョナサン・アンダーソンが手掛けたデザインをデビューショーに先駆け公開 エムバペが着用する映像で

「ディオール(DIOR)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)新アーティスティック・ディレクターは、3日後に控える2026年春夏メンズ・コレクションでのデビューに先駆け、サッカー選手のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を起用した2本の短編映像を通して同メゾンのために手掛けたデザインを初公開した。

シューベルトの「未完成交響曲」が流れる映像の中で、エムバペは水色と白のストライプシャツに、赤と紺のストライプネクタイを締め、グレーのヘリンボーンウールジャケットを着用。もう1本の映像では、クラシックなブラックタキシードに白のウィングカラーシャツをまとい、黒のボウタイを結ぶ様子が捉えられている。

21年から「ディオール」のグローバルアンパサダーも務める彼について、アンダーソンは「キリアン・エムバペはその世代の声を代弁する存在で、スポーツ界のみならず多くの人々にインスピレーションを与えている。これらの映像は、彼がメゾンのアンバサダーにふさわしい魅力とカリスマ性を表現している」とコメントした。

27日の現地時間14時30分(日本時間同日21時30分)からパリで開かれる「ディオール」の 26 年春夏メンズショーは、今季のメンズ・コレクションで最も注目されているショーの一つ。今回公開されたファーストルックは、フリルのついたブルマショーツやカラフルなパッチワークセーターを男性向けに提案することでも知られるアンダーソンが、より保守的な方向に向かうことを示唆しているようでもある。

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「プラダ」のCEOが退任 後任は未定、親会社のCEOが暫定的に兼任

プラダ(PRADA)のジャンフランコ・ダティス(Gianfranco D’Attis)最高経営責任者(CEO)が、6月30日付で退任する。22日に開催した「プラダ」2026年春夏メンズ・コレクションのショーに同氏が来場していなかったため、海外メディアが同社に問い合わせたところ、「彼は互いの同意の上で退任することになった」とコメントしたことから明らかになった。

なお、情報筋の話によれば、事業戦略上の意見の相違などにより、グループのオーナーや経営陣との関係が硬化したことが退任の原因だという。

後任は現時点では未定。当面は、親会社であるプラダ グループ(PRADA GROUP以下、プラダ)のアンドレア・グエラ(Andrea Guerra)CEOが暫定的にブランドのCEOも兼任する。

ダティスCEOの経歴

ダティスCEOは、23年1月2日付で現職に就任。それ以前には、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)が擁するジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)のインターナショナル・マネージング・ディレクターや、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)アメリカ事業の社長を務めていた。

プラダの最近の動きについて

プラダは22年12月、当時LVMHで戦略開発シニア・アドバイザーを務めていたグエラを新たなCEOに任命。これに伴い、創業一族の出身でクリエイティブ面を率いるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)共同CEO(当時)は同職から退き、パトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)共同CEO(当時)は会長兼エグゼクティブ・ディレクターに就任した。これはグループのさらなる進化を促進しつつ、ミウッチャとベルテッリ会長兼エグゼクティブ・ディレクターの息子であるロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)最高マーケティング責任者兼CSR部門ヘッドが、将来的にスムーズに後継者となるための第一歩だとしている。

また、同社の最近の主な動きとしては、カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)から「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を12億5000万ユーロ(約2100億円)で買収したことが挙げられる。

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ユニリーバ、英国発の男性向けパーソナルケアブランドを買収

ユニリーバ(UNILEVER)は23日、米投資会社のサミット パートナーズ(SUMMIT PARTNERS)から英国発のパーソナルケアブランド「ドクター スクワッチ(DR. SQUATCH)」を買収することで合意したと発表した。取引の詳細は非公開だが、同ブランドの売上高は4億ドル(約576円)を超えると推定されている。

同ブランドは、2013年に米カリフォルニア州でジャック・ハルドルプ(Jack Haldrup)創業者によるハンドメイドソープから始まり、デオドラント、ヘアケア、コロンなど製品カテゴリーを広げた。19年にシードラウンドで資金を調達し、22年にはサミット パートナーズが過半数株式を取得した。複数の報道によると、同社は約1年にわたり売却先を模索しており、20億ドル(約2880億円)の評価額を目標にしていた。「ドクター スクワッチ」は北米と欧州を中心に展開し、昨年は俳優のシドニー・スウィーニー(Sydney Sweeney)やニック・キャノン(Nick Cannon)などを起用した広告を米最大のスポーツイベント「スーパーボウル」で公開した。

ユニリーバのファビアン・ガルシア(Fabian Garcia)=パーソナルケア部門社長は「『ドクター スクワッチ』は、魅力的な製品と卓越したデジタルエンゲージメント戦略で強固な基盤とロイヤルティーの高い顧客層を築いてきた。米国での成功を基盤に、国際的に拡大し、急成長する男性向けパーソナルケアカテゴリーにおける当社の製品ラインアップを強化できることを楽しみにしている」と述べた。

「ドクター スクワッチ」のジョシュ・フリードマン(Josh Friedman)最高経営責任者(CEO)は、「『ドクター スクワッチ』のミッションは、男性がより幸せで健康になるようインスパイアすることだ。ユニリーバと共に次の章でミッションに取り組めることを嬉しく思う。『ドクター スクワッチ』は始まったばかりだが、新たな高みを目指してブランドの規模を拡大し、高品質で自然な製品を求める世界中の消費者と出会う機会を得られることを嬉しく思う」と語った。

ユニリーバは、パーソナルケアブランドのポートフォリオを拡大する買収攻勢を強めている。同社は4月、英国のプレミアムパーソナルケアブランド「ワイルド(WILD)」を買収した。報道によると、取引額は2億3000万ポンド(約453億円)とみられている。同ブランドは20年に設立。再利用可能なアルミニウムケース入りと生分解性リフィルを特徴とするデオドラントを発売した後、ボディーソープやハンドソープ、リップバームなど、リフィル可能なパッケージを採用した製品ラインを拡大している。  

新たなブランドを取得する一方、ユニリーバは既存ブランドの終了や売却も続いている。昨夏に、米投資会社のイエロー・ウッド・パートナーズ(YELLOW WOOD PARTNERS)に「Qティップ(Q-TIPS)」「カレス(CARESS)」「ポンズ(POND’S)」「セントアイブス(ST.IVES)」などを含むエリダ・ビューティ(ELIDA BEAUTY)部門の売却を完了。5月には、内部要因と市場環境の悪化が重なったとして、自然派スキンケアブランド「レン(REN)」を終了した。フェルナンド・フェルナンデス(Fernando Fernandez)CEOは、業績不振の食品ブランドを売却する計画も明らかにしている。

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ユニリーバ、英国発の男性向けパーソナルケアブランドを買収

ユニリーバ(UNILEVER)は23日、米投資会社のサミット パートナーズ(SUMMIT PARTNERS)から英国発のパーソナルケアブランド「ドクター スクワッチ(DR. SQUATCH)」を買収することで合意したと発表した。取引の詳細は非公開だが、同ブランドの売上高は4億ドル(約576円)を超えると推定されている。

同ブランドは、2013年に米カリフォルニア州でジャック・ハルドルプ(Jack Haldrup)創業者によるハンドメイドソープから始まり、デオドラント、ヘアケア、コロンなど製品カテゴリーを広げた。19年にシードラウンドで資金を調達し、22年にはサミット パートナーズが過半数株式を取得した。複数の報道によると、同社は約1年にわたり売却先を模索しており、20億ドル(約2880億円)の評価額を目標にしていた。「ドクター スクワッチ」は北米と欧州を中心に展開し、昨年は俳優のシドニー・スウィーニー(Sydney Sweeney)やニック・キャノン(Nick Cannon)などを起用した広告を米最大のスポーツイベント「スーパーボウル」で公開した。

ユニリーバのファビアン・ガルシア(Fabian Garcia)=パーソナルケア部門社長は「『ドクター スクワッチ』は、魅力的な製品と卓越したデジタルエンゲージメント戦略で強固な基盤とロイヤルティーの高い顧客層を築いてきた。米国での成功を基盤に、国際的に拡大し、急成長する男性向けパーソナルケアカテゴリーにおける当社の製品ラインアップを強化できることを楽しみにしている」と述べた。

「ドクター スクワッチ」のジョシュ・フリードマン(Josh Friedman)最高経営責任者(CEO)は、「『ドクター スクワッチ』のミッションは、男性がより幸せで健康になるようインスパイアすることだ。ユニリーバと共に次の章でミッションに取り組めることを嬉しく思う。『ドクター スクワッチ』は始まったばかりだが、新たな高みを目指してブランドの規模を拡大し、高品質で自然な製品を求める世界中の消費者と出会う機会を得られることを嬉しく思う」と語った。

ユニリーバは、パーソナルケアブランドのポートフォリオを拡大する買収攻勢を強めている。同社は4月、英国のプレミアムパーソナルケアブランド「ワイルド(WILD)」を買収した。報道によると、取引額は2億3000万ポンド(約453億円)とみられている。同ブランドは20年に設立。再利用可能なアルミニウムケース入りと生分解性リフィルを特徴とするデオドラントを発売した後、ボディーソープやハンドソープ、リップバームなど、リフィル可能なパッケージを採用した製品ラインを拡大している。  

新たなブランドを取得する一方、ユニリーバは既存ブランドの終了や売却も続いている。昨夏に、米投資会社のイエロー・ウッド・パートナーズ(YELLOW WOOD PARTNERS)に「Qティップ(Q-TIPS)」「カレス(CARESS)」「ポンズ(POND’S)」「セントアイブス(ST.IVES)」などを含むエリダ・ビューティ(ELIDA BEAUTY)部門の売却を完了。5月には、内部要因と市場環境の悪化が重なったとして、自然派スキンケアブランド「レン(REN)」を終了した。フェルナンド・フェルナンデス(Fernando Fernandez)CEOは、業績不振の食品ブランドを売却する計画も明らかにしている。

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ぬいぐるみブームは“ラブブ”だけにあらず “ファンシー・テディー”も人気台頭

 

中国発の玩具メーカー、ポップマートの“ラブブ(Labubu)”がラグジュアリー市場で存在感を示すなか、“ファンシー・テディ(Fancy Teddy)”も新たなコレクターズトイとして頭角を現しつつある。

アーティストのジェフリー・メン(Jeffrey Men)が手掛ける“ファンシー・テディ”は、ウェルネスとおもちゃの架け橋となることを目指すアメリカ製のぬいぐるみだ。高品質のコットンブークレやカウハイドレザー、ベルベットを使用し、中身にはオーガニックカポックを詰め、さらにヒーリングクリスタルを用いている。

現在、 “ファンシー・テディ”は直販のみの取り扱いで、これまで7回限定販売を行った。主要市場は、カルフォルニア、ニューヨーク、オースティン、デンバーで、カリフォルニア州サンタアナにあるオレンジ・カウンティ・ミュージアム・オブ・アートでは、そのデザイン性が評価され展示されている。

データテクノロジー企業のサーカナ(Circana)の2025年初頭の調査によると、“Kidult”(子供向け製品を好む大人)やおもちゃコレクターによる消費が活況で、24年にピークを迎えたコレクターズトイの売り上げは、25年と26年にも上昇し続けると予想されている。特に、マインドフルネスやメンタルヘルス向上を意識したおもちゃへの関心が高まっているという。

“いい感じのテディベア”と称され、アリアナ・マディックス(Ariana Madix)やリンゼイ・ハバード(Lindsay Hubbard)らのセレブリティーも賞賛する“ファンシー・テディ”だが、このぬいぐるみは、もっと多くのことを表現しているとメンは言う。それぞれの個体の中には、精神的な安心感や鎮静効果をもたらすとされる50種類のヒーリングクリスタルから選んだ3つのクリスタルが入っており、それぞれに異なる個性を持つ。他のコレクターズトイとは一線を画す“ファンシー・テディ”は、「あなたにぴったりのものが見つかる」とメンは言う。

メンは、「感情のつながりのことだ。人生の旅に連れていく何かを持つということ、それが私とファンシー・テディとの物語の全てだ。私の癒しの旅の物語であり、人々が幼少期のノスタルジーや長続きする何かとつながることができるのであれば、それは、私たちみんながかつて一度は持っていた、ぬいぐるみとつながることなのだ」と語る。

またメンは、ブランドを展開していくにあたり、“ファンシー・テディ”の本質を物理的にも、イデオロギー的にも守っていくことに慎重な姿勢を示している。例えば、より小さいバージョンへの需要に応え、12インチの通常サイズに比べ、わずか4インチの“ミニ”バージョンを発表したが、このミニサイズをハンドバッグに装着するには、専用の保護ポーチに入れて留める必要がある。メンは、「私は自分のすることに芸術性を持ち、慎重で、誠実でありたい」と話し、“ファンシー・テディ”が今後成長するにあたって、全ての段階でそのメッセージを伝え続けることが重要だと言う。

さらに今後は、ウェルネス分野で継続的に活動しながら、アニメーション制作も視野に入れているという。

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キャサリン妃、親子リンクコーデを披露 鮮やかなターコイズグリーンで爽やかに

英国君主の公式誕生日を祝う記念式典「トゥルーピング・ザ・カラー(Trooping the Colour)」が6月14日、ロンドンで開催された。毎年恒例の同式典では、1400人以上の兵士と将校、200頭の馬、10の異なるバンドとドラム隊からなる200人以上の音楽家が参加し、盛大なパレードが行われる。

2011年から参列しているキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)は今年、義母である故ダイアナ妃(Princess Diana)もよく選んでいた「キャサリン・ウォーカー(CATHERINE WALKER)」のコートドレスを着用。青空に映える鮮やかなターコイズグリーンを基調に、襟とカフス、ポケット、裏地に白を合わせた上品なバイカラーの一着になっている。

帽子は、同色で仕上げた「ジュリエット・ボタリル(JULIETTE BOTTERILL)」のつば広ハット。涼しげな素材感に加え、フラワーモチーフの装飾がコーディネートを一層華やかに演出している。ジュエリーは、故エリザベス女王(Queen Elizabeth)が所有していたアイルランド近衛連隊のブローチと、真珠のドロップイヤリングをあわせた。

靴は、キャサリン皇太子妃が長年にわたり愛用する「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」の定番品“ジャンヴィト 105(GIANVITO 105)”。上質なスエード素材を使ったポインテッドトーで、ヒールの高さは10.5センチ。ヌーディーなベージュで、ウエアと帽子のターコイズグリーンを引き立てた。

シャーロット王女はフィット&フレアのワンピース

娘のシャーロット王女(Princess Charlotte of Wales)は、キャサリン皇太子妃のターコイズブルーに合わせたようなペールトーンのワンピース姿を披露。エレガントなパフスリーブに、ウエストマークした白のデザインがアクセントになったフィット&フレアのシルエットがクラシカルかつ洗練された印象を与えた。

靴は、メリージェーンをセレクト。クラシックなデザインでありながら、レザーのアッパーと耐久性に優れたラバーソールを採用した歩きやすいスリッポンタイプになっている。

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アルマーニ、「自宅で回復中」のためショーを欠席 メンズのヘッド・デザイナーが代理で挨拶

ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)は6月20日(現地時間、以下同)、ジョルジオ・アルマーニ創業デザイナーが「自宅で回復中」であることを明らかにした。このため、ミラノ・メンズ・ファッション・ウイーク中の21日に開催した「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」2026年春夏コレクションのショーのフィナーレには登場せず、レオ・デルオルコ(Leo Dell'Orco)=ヘッド・オブ・メンズウエアデザインが代理を務めた。23日に行う「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のショーでも、同様となる見込み。

同社は声明の中で、「ジョルジオは、通常通りの熱意と献身を持って今回のコレクションを作り上げた。ショーには参加できないものの、全ての工程を注意深く見守っている」と述べた。

メンズにおける“アルマーニの右腕”

アルマーニ創業デザイナーは1934年7月11日生まれで、現在90歳。直近では、オートクチュール・コレクション「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」の設立20周年を記念し、ミラノで5月21日から12月28日まで開催している展覧会「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ 2005-2025」のため、5月20日に行ったオープニングイベントに参加した。

デルオルコ=ヘッド・オブ・メンズウエアデザインは、長年にわたってメンズにおける“アルマーニの右腕”として働いており、以前も同氏と共にショーのフィナーレに登場している。

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「スティーブマデン」、「『アディダス』は全てのストライプの権利を持つわけではない」と裁判で主張

ニューヨーク発のシューズブランド「スティーブマデン(STEVE MADDEN)」は、「アディダス(ADIDAS)」が「ファッション業界における一般的なデザイン要素の独占的支配を試みている」として、非侵害および不公正競争不存在の確認を求めて同社を提訴した。「スティーブマデン」によると、「『アディダス』の“スリーストライプス”と何ら似ていないデザイン要素に対して繰り返し標的にされてきたことに疲弊している」ことが今回の訴訟提起につながったといい、「これらのデザインを含む当社のフットウエアを、『アディダス』が製造または承認した、あるいは同社と関連していると消費者が考える可能性はない」と主張する。「アディダス」の担当者は、「係争中の法的問題についてはコメントしない」と取材に対して回答した。

訴状によると、「アディダス」は長年にわたり、「スティーブマデン」および他の企業に対して、同社の「“スリーストライプス”商標を侵害している」として、「攻撃的な権利行使を行ってきた」という。また、「『アディダス』は、いかなる種類・配置のストライプであっても、それが自社の“スリーストライプス”と混同される可能性があるとみなした場合、製造業者や小売業者に対し訴訟または訴訟を提起すると脅してきた」と主張。「スティーブマデン」は、こうした「アディダス」の法的圧力の「被害者になってきた」と主張し、2002年以降、複数回にわたり「アディダス」に提訴されたと主張した。特に02年には、四本線や二本線のフットウエアが“スリーストライプス”を侵害しているとして、「アディダス」から2件の訴訟を提起されたという。これらは統合され、03年に和解に至った。

しかし、その後も「スティーブマン」は「アディダス」によって継続的に異議を申し立てられてきたとし、直近も24年に発売した2種類のスニーカーに対しても異議を唱えられ、そのうち1種類については、「消費者の混乱を招く恐れがある」として、「アディダス」から販売中止を求める要求があったという。

「スティーブマン」は、「『アディダス』はすべてのストライプを所有しているわけではない。ストライプ、バー、バンド、四辺の形状(直線・平行であるか否かを問わず)を含むフットウエアに対して、独占的権利を主張することなど許されるべきではない」と強く主張している。

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「エルメス」が“馬 × 謎解き”没入型イベントをニューヨークで開催 東京へも巡回予定

「エルメス(HERMES)」は没入型の謎解きイベント「ミステリー・アット・ザ・グルームズ(Mystery at the Grooms’)」を6月19〜29日の期間、米・ニューヨークのイベントスペース、ピア36で開催している。同イベントは、1837年に馬具メーカーとしてスタートしたブランドのルーツにちなみ、馬とその飼育員であるホースグルームをテーマにした体験型インスタレーション。昨年末に上海でデビューし、今後は東京とシンガポール、パリへと巡回する予定だ。

イベント会場に設置された6つの部屋にはそれぞれ5頭の馬が隠れており、参加者は各部屋での制限時間7分の間にできるだけ多くの馬を探すことに挑戦する。馬術探偵ミスター・オノレによる音声ガイドと地面に記された蹄鉄の跡に従って、次の部屋へと進んでいくというルールだ。ヘッド・ホースグルームのメレーヌ・ギャロップ(Maeleine Galop)をはじめ、スタッフからヒントは得られるが、馬たちは巧妙に隠れており見つけるのは一筋縄ではいかない。

例えば、コード入力が必要な金庫の中や、銀のトレイの下、スイッチで開く木製パネルの裏、壁の隠し覗き穴の先、さらにはランドリーに流れる黄色のスエットの上など、想像力と観察力が試される場面ばかりだ。すべての馬を発見した参加者には、記念としてノートと塗り絵が贈られる。

ナイフやキャンドルの代わりに馬の好物であるニンジンを使うなど、演出も楽しく独創的。さらにインスタレーションは、メンズ・レディースの既製服やスカーフ、靴、ヘッドフォン、サーフボード、食器、革製品に至るまで、「エルメス」の16のメティエ(商品カテゴリー)にも焦点を当てている。

同イベントの参加費は無料。すでに約2万5000人が応募しており、ニューヨーク・タイムズ紙やニューヨーカー誌の広告で宣伝され、最寄りの地下鉄イースト・ブロードウェイ駅の壁にはゲームに関するポスターが貼られている。

「エルメス」米国会長のダイアン・マハディ(Diane Mahady)は「ただただ楽しんでもらい、喜びを広めたい。これは販促目的ではなく、ブランドの遊び心を共有するための体験だ。みなさんに1時間だけ笑って、非日常を楽しんでほしい」とイベントについて語る。

また「エルメス」のアーティスティック・ディレクター、ピエール=アレクシス・デュマ(Pierre-Alexis Dumas)は、同イベントについて「遊びとは、人と集まること。遊びとは動きであり、自由であり、想像力であり、ファンタジーであり、軽やかさ。そして“創造”という遊び場において、馬という存在は私たちの最初の仲間なのです」とブランドの持つ遊び心とクリエイションのルーツの融合を喜んだ。

◼︎「ミステリー・アット・ザ・グルームズ」
会期:6月19〜29日
場所:ピア36 ニューヨーク
住所:299 サウスストリート、ニューヨーク、アメリカ合衆国
参加方法:公式サイトから予約可能

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「ディースクエアード」とスタッフインターナショナル、法的対立を解消

「ディースクエアード(DSQUARED2)」と同ブランドの生産および流通を担うスタッフインターナショナル(STAFF INTERNATIONAL)が契約を巡って争っていた件について、両社は法的対立が解決に至ったことを発表した。2027年のライセンス契約満了時まで、スタッフインターナショナルは「ディースクエアード(DSQUARED2)」の生産及び流通を継続する。また、両社はOTBグループ傘下の「ブレイブ キッド(BRAVE KID)」が手がける子供服コレクションについても、30年まで協業を継続することで合意した。

スタッフインターナショナルは、「ディーゼル(DIESEL)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR & ROLF)などを傘下に持つOTBの製造部門であり、「ディースクエアード」のウィメンズコレクションの生産や流通を手掛けている。

「ディースクエアード」の創業デザイナーであるディーン・ケイティン(Dean Caten)とダン・ケイティン(Dan Caten)兄弟は、27年に満了予定のライセンス契約を前倒しで終了させる意向を示していた。この際、ケイティン兄弟は、「契約違反があった」とスタッフインターナショナル側を非難したが、同社はこれを否定していた。「ディースクエアード」がライセンス契約終了の意向を示した後、スタッフインターナショナルはミラノの裁判所に対して訴訟を提起。「27年までのライセンス契約を完全に履行する意志がある」ことを明言し、「契約関係の早期終了は一切認められず、その法的根拠も存在しない」と主張していた。

和解後の両社の共同声明では、「今回の措置は、両グループ間の歴史的な協業およびブランド成功を強化するための、共有された未来志向のビジョンを反映したものだ」と述べている。また、「透明性と相乗効果に基づいたアプローチを採用することで、ノウハウ・技術・流通資源の積極的な共有を促進し、コレクションの進化と成長を牽引する。さらに、安定した協業体制を維持しつつ、内製化に向けた『ディースクエアード』の変革を支援する。この変革は、透明性・敬意・相互信頼に基づいた構造的な引継ぎプランの下、共同で運営される」と説明している。

両社は初めて2000年に契約を締結し、10年には10年更新のライセンス契約を締結。この契約は27年まで延長されていた。

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米国フレグランス財団、アワード2025を開催 ラルフ・ローレンが殿堂入り

米フレグランス財団(FRAGRANCE FOUNDATION)はこのほど、ニューヨークのリンカーン・センターで「フレグランス・ファンデーション・アワード2025」の授賞式を開催した。フレグランスは今、ビューティ業界で最も注目されるカテゴリーの一つとなっている。同財団のジェリー・ヴィットリア(Jerry Vittoria)会長は授賞式で、「これは、米国のフレグランス市場が驚異的な成長を遂げていることによるものだ」と述べた。リンダ・レヴィ(Linda Levy)代表も、「24年はフレグランスにとって驚くべき年だった。新製品の発売や新ブランドの数が過去最多を記録した。非常に喜ばしいことは、フレグランスに初めて触れる若い世代がフレグランス業界の成長を後押ししていることだ」と続けた。

ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)には、ファッションデザイナーのラルフ・ローレン(Ralph Lauren)が選出された。授賞式には「ラルフ ローレン」のフレグランスライセンスを持つロレアル(L’OREAL)の面々が多数出席し、その栄誉は息子であるデビッド・ローレン(David Lauren)が受け取った。「ここで話すのは非常に感動的だ。なぜなら、ここには人生を懸けて素晴らしいフレグランスブランドを築いてきた人々がいるからだ。父が表彰されるのを見るということは、彼が人生で物語を語ることに成功したことを知るということだ。それは決してフレグランスやネクタイ、ドレスに関することではなかった」とコメントした。

ライフタイム・アチーブメント・パフューマー(功労賞)は、香料メーカー大手ジボダン(GIVAUDAN)のマスターパフューマーであるダニエラ・アンドリエール(Daniela Andrier)が受賞した。アンドリエールはそのキャリアの中で、歴史に残る数々の名香を生み出してきた。アンドリエール=マスターパフューマーは、10代の頃に愛用していた香りを嗅いだ時を振り返って、「突然、30歳若返ったような感覚だった。場所、人々、そして服まで、世界が記憶の中に蘇ってきた。この世界は美しく、私たちもその一部だ」と語った。

米ロレアルのラムジー・バーンズ(Ramzy Burns)=ランコム ゼネラル マネージャーは、長年のアンバサダーであるジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)を起用した最新のキャンペーンで、メディア・キャンペーン・オブ・ザ・イヤーを受賞した。「(受賞した製品の)“ラヴィエベル(La Vie est Belle)”は、幸せと美しい人生を表している。それは、自分にとって幸せは何かという、より個人的なものだ。我々はこのことがが現在のフレグランス業界で起きていることと非常に関係があるということを知っていた」と述べた。

米ロレアルで 40 年間にわたるキャリアで要職を歴任し、最近引退したキャロル・ハミルトン(Carol Hamilton)氏は、「この業界の進化を理解するため必死に勉強している。 今夜、受賞しなかった大物たちもいたが、新しい人材が世界は変化しているということをフレグランス業界に訴えていた。それが、今日のこの業界の素晴らしいところだ」と述べた。同社のシルビア・ガルフォ(Silvia Galfo)=リュクス事業本部プレジデントは、「若年層の間でコレクション行為が広まっているのは、それがステータスシンボルと見なされているか、知性の象徴だと考えているからだ。フレグランスをコレクションすることは、彼らをより大きなコミュニティーの一員だと感じさせるのだ」と付け加えた。

フレグランス・ファンデーション・アワード2025 受賞一覧

【ライフタイム・アチーブメント・パフューマー(功労賞)】

ダニエラ・アンドリエ(Daniela Andrier)/ジボダン マスター調香師

【ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)】

ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)

【フレグランス・オブ・ザ・イヤー】

■ウィメンズ・ラグジュアリー
「キリアン パリ(KILIAN PARIS)」“サンキッスド ゴッデス(Sunkissed Goddess)”

■ウィメンズ・プレステージ
「カヤリ(KAYARI)」“バニラ キャンディ ロックシュガーVanilla Candy Rock Sugar”

■メンズ・ラグジュアリー
「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」“ボア パシフィーク(Bois Pacifique)”

■メンズ・プレステージ
「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」“ポロ 67 オー ド トワレ(Polo 67 EDT)”

■ユニバーサル・ラグジュアリー
「バイレード(BYREDO)」“デザート ドーン(Desert Dawn)”

■ユニバーサル・プレステージ
「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」“レプリカ アフタヌーン デライト(Replica Afternoon Delight)”

■ウルトラ・ラグジュアリー
「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」“ブラック ラッカー(Black Lacquer)”

■ポピュラー
「バケーション(VACATION®︎)」“アフター サン(After Sun)”

【フレグランス・ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)】

「ラバンヌ(RABANNE)」“ワン ミリオン オー ド トワレ(1 Million EAU DE TOILETE)”

【コンシューマー・チョイス(一般投票)】

■プレステージ
「バーバリー(BURBERRY)」“ハー インテンス(Her Intense)”

■ポピュラー
「バス&ボディ ワークス(BATH & BODY WORKS)」“プラチナム(Platinum)

【メディア・キャンペーン・オブ・ザ・イヤー】

「ランコム(LANCOME)」“ラヴィエベル レリクシール(La Vie est Belle L’elixir)”

【キャンドル & ホーム コレクション・オブ・ザ・イヤー】

「ネスト ニューヨーク(NEST NEW YORK)」“サンリット ユズ & ネロリ ウェルネス コレクション(Sunlit Yuzu & Neroli Wellness Collection)”

【パフューム・エクストラオーディネール・オブ・ザ・イヤー】

「バルマン(BALMAIN)」“エベーヌ(Ebene)”

【イノベイティブ・フレグランス・プロダクト・オブ・ザ・イヤー】

「ディーエス&ダーガ(D.S. & DURGA)」“マーダー ミステリー セット(Murder Mystery Set)”

【インディー・フレグランス・オブ・ザ・イヤー】

「ヴェロニク ガバイ(VERONIQUE GABAI)」“デリス デ ボワ(Delices des Bois)”

【パッケージング・オブ・ザ・イヤー】

■ウルトラ・ラグジュアリー/ラグジュアリー
「ディプティック(DIPTYQUE)」“フルールドゥポー ホリデイ エディション(Fleur De Peau Holiday Edition)”

■プレステージ/ポピュラー
「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」“デイジー ワイルド(Daisy Wild)”

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人魚、ヤシの木など夏を彩るモチーフが多数登場 米「WWD」から注目水着をピックアップ!

日差しが一気に強まり、いよいよ水着の季節が近づいてきた。米「WWD」では、ロサンゼルス発ブランドをはじめ、太陽が燦々と降り注ぐビーチにぴったりのスイムウエアを多数紹介している。ここでは、鮮やかなフローラルプリントやジューシーなフルーツをあしらったウエア、1990年代風のハイレグカット、マーメイド気分を味わえるビキニなど、注目のアイテムを厳選。更なる猛暑が予想される今夏こそ、開放的で大胆なビーチスタイルに挑戦してみては。

2025年発売水着をチェック!

「ストーニー クレーバー レーン」× 「ローラー ラビット」

 

ニューヨークのライフスタイルブランド「ストーニー クレーバー レーン(STONEY CLOVER LANE)」 は、インド発のファブリックブランド「ローラー ラビット(ROLLER RABBIT)」とコラボレーションした水着を発売。ヤシの木とハートのモチーフをレインボーカラーでプリントした。

「エルスペース」×「アロハコレクション」

 

ロサンゼルスを拠点とする水着ブランドの「エルスペース(LSPACE)」は、ウオータープルーフのバッグなどを取り扱う「アロハコレクション(ALOHA COLLECTION)」とコラボ。大胆なフローラル柄をあしらった水着をトラベルアクセサリーとともに販売している。

「レスリー・アモン」×コイバード

 

水着やアパレルを展開する「レスリーアモン(LESLIE AMON)」は、ロンドンにあるセレクトショップのコイバード(Koibird)とコラボし、バナナやマルガリータにインスアピアされたコレクションを発表。フルーツをあしらったクロシェット編みのビーチウエアなどが登場した。

「スキムス」

キム・カーダシアン(Kim Kardashian)の補正下着ブランド「スキムス(SKIMS)」からは4ウエイ仕様のビキニが登場。バンドゥ、クロップトップ、チューブトップ、タンクトップと4スタイルに丈の長さを変えて使用可能だ。水着としてだけでなく、ライトウオッシュジーンズやカットオフパンツに合わせてスタイリングを楽しむこともできる。

「オーブリー・スウィムス」

 

ロサンゼルスの水着ブランド「オーブリー・スウィムス(AUBERY SWIMS)」がコラボしたのは、ウエスト・ハリウッドにあるヨガスタジオ、シルバースプリングス(Silver Springs)だ。フランスの画家、アンリ・マティス(Henri Matisse)に着想を得たデザインで、90年代風のハイレグカットのスタイルを採用。リサイクルマイクロファイバー製の柔らかい素材を使用し、青いビーズをあしらった鮮やかなオレンジのビキニを制作した。

「カップシー」

 

サンタモニカのビーチから誕生した水着ブランド「カップシー(CUPSHE)」からは、恋愛リアリティショー「バチェラー」シーズン28に出演し、優勝したケルシー・アンダーソン(Kelsey Anderson)とコラボした、“夏のポストカード”がテーマのコレクションを発売。ロマンスとエレガンスを強調し、どんな人でも自信を持てるようなさまざまなシルエットの水着をそろえる。

「エルスペース」×「レイルズ」

 

「エルスペース」と、ロサンゼルスとヨーロッパのスタイルを融合させたワードローブを提案する「レイルズ(RAILS)」のコラボ水着は、地中海とカルフォルニアのビーチにインスピレーションを得た。スパイラル状の装飾を加えたビキニや、ステッチを施したボディースーツタイプなどをラインアップした。

「ビタミンA」

 

エコフレンドリーを意識するカルフォルニアの水着ブランド「ビタミンA(VITAMIN A)」は、大型スーパーマーケットのターゲット(TARGET)限定のコレクションを発売した。太陽や海をイメージした温かい色合いに、サンゴや海藻、シーグラス、ラグーンのプリントを施している。

「エルスペース」

 

「エルスペース」は、人魚にインスパイアされたコレクションも販売している。カップが貝殻のデザインになったビキニや小さな貝殻のアップリケをあしらったスイムスーツなど、海や人魚のモチーフを散りばめた。

水着一覧

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人魚、ヤシの木など夏を彩るモチーフが多数登場 米「WWD」から注目水着をピックアップ!

日差しが一気に強まり、いよいよ水着の季節が近づいてきた。米「WWD」では、ロサンゼルス発ブランドをはじめ、太陽が燦々と降り注ぐビーチにぴったりのスイムウエアを多数紹介している。ここでは、鮮やかなフローラルプリントやジューシーなフルーツをあしらったウエア、1990年代風のハイレグカット、マーメイド気分を味わえるビキニなど、注目のアイテムを厳選。更なる猛暑が予想される今夏こそ、開放的で大胆なビーチスタイルに挑戦してみては。

2025年発売水着をチェック!

「ストーニー クレーバー レーン」× 「ローラー ラビット」

 

ニューヨークのライフスタイルブランド「ストーニー クレーバー レーン(STONEY CLOVER LANE)」 は、インド発のファブリックブランド「ローラー ラビット(ROLLER RABBIT)」とコラボレーションした水着を発売。ヤシの木とハートのモチーフをレインボーカラーでプリントした。

「エルスペース」×「アロハコレクション」

 

ロサンゼルスを拠点とする水着ブランドの「エルスペース(LSPACE)」は、ウオータープルーフのバッグなどを取り扱う「アロハコレクション(ALOHA COLLECTION)」とコラボ。大胆なフローラル柄をあしらった水着をトラベルアクセサリーとともに販売している。

「レスリー・アモン」×コイバード

 

水着やアパレルを展開する「レスリーアモン(LESLIE AMON)」は、ロンドンにあるセレクトショップのコイバード(Koibird)とコラボし、バナナやマルガリータにインスアピアされたコレクションを発表。フルーツをあしらったクロシェット編みのビーチウエアなどが登場した。

「スキムス」

キム・カーダシアン(Kim Kardashian)の補正下着ブランド「スキムス(SKIMS)」からは4ウエイ仕様のビキニが登場。バンドゥ、クロップトップ、チューブトップ、タンクトップと4スタイルに丈の長さを変えて使用可能だ。水着としてだけでなく、ライトウオッシュジーンズやカットオフパンツに合わせてスタイリングを楽しむこともできる。

「オーブリー・スウィムス」

 

ロサンゼルスの水着ブランド「オーブリー・スウィムス(AUBERY SWIMS)」がコラボしたのは、ウエスト・ハリウッドにあるヨガスタジオ、シルバースプリングス(Silver Springs)だ。フランスの画家、アンリ・マティス(Henri Matisse)に着想を得たデザインで、90年代風のハイレグカットのスタイルを採用。リサイクルマイクロファイバー製の柔らかい素材を使用し、青いビーズをあしらった鮮やかなオレンジのビキニを制作した。

「カップシー」

 

サンタモニカのビーチから誕生した水着ブランド「カップシー(CUPSHE)」からは、恋愛リアリティショー「バチェラー」シーズン28に出演し、優勝したケルシー・アンダーソン(Kelsey Anderson)とコラボした、“夏のポストカード”がテーマのコレクションを発売。ロマンスとエレガンスを強調し、どんな人でも自信を持てるようなさまざまなシルエットの水着をそろえる。

「エルスペース」×「レイルズ」

 

「エルスペース」と、ロサンゼルスとヨーロッパのスタイルを融合させたワードローブを提案する「レイルズ(RAILS)」のコラボ水着は、地中海とカルフォルニアのビーチにインスピレーションを得た。スパイラル状の装飾を加えたビキニや、ステッチを施したボディースーツタイプなどをラインアップした。

「ビタミンA」

 

エコフレンドリーを意識するカルフォルニアの水着ブランド「ビタミンA(VITAMIN A)」は、大型スーパーマーケットのターゲット(TARGET)限定のコレクションを発売した。太陽や海をイメージした温かい色合いに、サンゴや海藻、シーグラス、ラグーンのプリントを施している。

「エルスペース」

 

「エルスペース」は、人魚にインスパイアされたコレクションも販売している。カップが貝殻のデザインになったビキニや小さな貝殻のアップリケをあしらったスイムスーツなど、海や人魚のモチーフを散りばめた。

水着一覧

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「“デュープ(模倣品)文化”が詐欺経済の成長要因」 真贋鑑定ビジネスのエントルピーが模倣品リポートを発表


同社のAI技術による鑑定では、過去1年間で91.6%が真正品、8.4%が鑑定不能と判定された。同社の調査によると、偽造被害が大きかったブランドの上位は「ルイ ヴィトン(LOUIS VUITTN)」「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」「シャネル(CHANEL)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」で、とりわけ、「グッチ」の偽造バッグは1219万ドル(約17億円)相当、「シャネル」に関しては5億4740万ドル(約788億円)相当の偽造品が検出された。

エントルピーは、“デュープ(模倣品)文化”が詐欺経済の成長要因になっていると指摘する。24年には、TikTok上の「#dupe」ハッシュタグが63億回再生されており、「デュープ探し」が模倣品を正当化し、模倣行為そのものを創造的なものとする風潮が生まれているという。同社の最高経営責任者は、「これは一種の反抗だ」と語る。「消費者は『この価格では買えない。この経済では無理。でも、欲しいものは欲しい』というメッセージを発している」。

さらに、同社は象徴的なできごととして、ウォルマート(WALMART)が販売した30ドル(約4320円)の“バーキン風バッグ“を挙げ、「ウォルマート製の“バーキン”がSNSで話題になったことで、『本物と偽物』『高級と模倣』の境界が一気に崩れた」と言及。「大手小売業者ですら模倣品を売っているのではないかという疑念が高まり、消費者の信頼は大きく揺らいでいる」と述べた。

エントルピーは、“デュープ品”と“偽造品”の法的区分が曖昧であることが、法的措置の難しさにつながっていると指摘する。さらに、偽造の背後にあるオペレーションは、ますます組織的・取引的かつ大規模化しており、チャットボットを利用した偽造取引も増加しているという。

模倣品の問題は販売だけにとどまらず、「返品詐欺」という形でも被害が広がっている。よくある手口は、購入した正規品の代わりに模倣品を返品するというもの。米国の小売業界における返品詐欺の被害額は24年に1030億ドル(約1兆4800億円)に達し、全返品の15%以上を占めた。

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「“デュープ(模倣品)文化”が詐欺経済の成長要因」 真贋鑑定ビジネスのエントルピーが模倣品リポートを発表


同社のAI技術による鑑定では、過去1年間で91.6%が真正品、8.4%が鑑定不能と判定された。同社の調査によると、偽造被害が大きかったブランドの上位は「ルイ ヴィトン(LOUIS VUITTN)」「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」「シャネル(CHANEL)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」で、とりわけ、「グッチ」の偽造バッグは1219万ドル(約17億円)相当、「シャネル」に関しては5億4740万ドル(約788億円)相当の偽造品が検出された。

エントルピーは、“デュープ(模倣品)文化”が詐欺経済の成長要因になっていると指摘する。24年には、TikTok上の「#dupe」ハッシュタグが63億回再生されており、「デュープ探し」が模倣品を正当化し、模倣行為そのものを創造的なものとする風潮が生まれているという。同社の最高経営責任者は、「これは一種の反抗だ」と語る。「消費者は『この価格では買えない。この経済では無理。でも、欲しいものは欲しい』というメッセージを発している」。

さらに、同社は象徴的なできごととして、ウォルマート(WALMART)が販売した30ドル(約4320円)の“バーキン風バッグ“を挙げ、「ウォルマート製の“バーキン”がSNSで話題になったことで、『本物と偽物』『高級と模倣』の境界が一気に崩れた」と言及。「大手小売業者ですら模倣品を売っているのではないかという疑念が高まり、消費者の信頼は大きく揺らいでいる」と述べた。

エントルピーは、“デュープ品”と“偽造品”の法的区分が曖昧であることが、法的措置の難しさにつながっていると指摘する。さらに、偽造の背後にあるオペレーションは、ますます組織的・取引的かつ大規模化しており、チャットボットを利用した偽造取引も増加しているという。

模倣品の問題は販売だけにとどまらず、「返品詐欺」という形でも被害が広がっている。よくある手口は、購入した正規品の代わりに模倣品を返品するというもの。米国の小売業界における返品詐欺の被害額は24年に1030億ドル(約1兆4800億円)に達し、全返品の15%以上を占めた。

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「マルニ」新デザイナーの有力候補に新鋭エレン・ホダコヴァ・ラーソンが浮上 LVMHプライズのグランプリ受賞者

OTBが擁する「マルニ(MARNI)」の新たなクリエイティブ・ディレクターの有力候補として、スウェーデン・ストックホルムを拠点とする「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のエレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)創業デザイナーの名前が挙がっているようだ。複数の海外メディアが情報筋の話として報じた。本件に関し、OTBからのコメントは得られなかった。

なお、同ブランドを2016年11月から率いていたフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)前クリエイティブ・ディレクターは、6月18日に退任を発表している。

エレン・ホダコヴァ・ラーソンの経歴は?

ラーソンは、「ホダコヴァ」を21年に立ち上げた。24年には、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のグランプリを受賞。同氏は「世界初の完全にサステナブルなファッションブランド」を目指しているという。最近では、24年8月6日に開催された映画「ボーダーランズ(BORDERLANDS)」のイベントに主演俳優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)が「ホダコヴァ」による102本のアンティークスプーンを飾ったカスタムメイドのトップスを着用して登場し、大きな話題に。ブランシェットは、同年9月のトロント国際映画祭でも、スプーンをあしらった同ブランドのスーツを着用している。

OTBと「マルニ」について

OTBは、「マルニ」のほかに「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などを傘下に持つ。なお、「マルニ」は24年5月、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長の息子であるステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)を最高経営責任者に迎えている。

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「マルニ」新デザイナーの有力候補に新鋭エレン・ホダコヴァ・ラーソンが浮上 LVMHプライズのグランプリ受賞者

OTBが擁する「マルニ(MARNI)」の新たなクリエイティブ・ディレクターの有力候補として、スウェーデン・ストックホルムを拠点とする「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のエレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)創業デザイナーの名前が挙がっているようだ。複数の海外メディアが情報筋の話として報じた。本件に関し、OTBからのコメントは得られなかった。

なお、同ブランドを2016年11月から率いていたフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)前クリエイティブ・ディレクターは、6月18日に退任を発表している。

エレン・ホダコヴァ・ラーソンの経歴は?

ラーソンは、「ホダコヴァ」を21年に立ち上げた。24年には、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のグランプリを受賞。同氏は「世界初の完全にサステナブルなファッションブランド」を目指しているという。最近では、24年8月6日に開催された映画「ボーダーランズ(BORDERLANDS)」のイベントに主演俳優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)が「ホダコヴァ」による102本のアンティークスプーンを飾ったカスタムメイドのトップスを着用して登場し、大きな話題に。ブランシェットは、同年9月のトロント国際映画祭でも、スプーンをあしらった同ブランドのスーツを着用している。

OTBと「マルニ」について

OTBは、「マルニ」のほかに「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などを傘下に持つ。なお、「マルニ」は24年5月、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長の息子であるステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)を最高経営責任者に迎えている。

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SEVENTEENが「サカイ」とコラボした“ラブブ”が450万円で落札 

「サカイ(SACAI)」とボーイズグループSEVENTEEN(セブンティーン)のコラボレーションによる“ラブブ”フィギュア全14体が、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立したジュピター(JOOPITER)のオンラインオークションで落札された。手数料25%を除いた最終落札価格は、1万8750〜3万1250ドル(約270〜450万円)だった。

限定“ラブブ”は、中国発玩具メーカーのポップマート(POP MART)と「ハウトゥワーク(HOW2WORK)」が手掛けたグリーンエディションで、開封するまでどの個体が当たるかわからない“ブラインドボックス”形式で販売された。SEVENTEENのメンバー13人を象徴する13体は、「サカイ」と「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」のコラボによる特別デザインの衣装を着用し、もう1体のシークレットバージョンは、ウィリアムスが個人的に好む「サカイ」のアイテムにちなんだカラーだ。

 

また、ウィリアムスがプロデュースしたSEVENTEENの新曲「Bad Influence」のMVに登場する「サカイ」デザインによるジャケットと、メンバー11人のサイン入りTシャツも出品され、それぞれ4500ドル(約64万円)と9500ドル(約136万円)で落札された。

 

同プロジェクトは、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)のユース親善大使を務めるSEVENTEENと芸術教育および起業家精神親善大使を務めるウィリアムスがタッグを組み実現した。販売による純収益は、ユネスコに寄付される。

販売元の時価総額はケリングの2倍以上に

“ラブブ”は、香港を拠点とするアーティスト、カシン・ロン(Kasing Lung)が手掛ける「ザ・モンスターズ」シリーズに登場する人気急上昇中のキャラクターで、ウサギのような耳と不敵な笑みを浮かべたシニカルな表情が特徴だ。

販売元のポップマートの2024年の売上高は、106.9%増の130.4億人民元(約2608億円)だった。純利益は185.9%増の34億人民元(約680億円)で、国外からの売上高は375.2%増の50.7億人民元(約1014億円)となり、総売上高の38.9%を占めた。“ラブブ”と「ザ・モンスターズ」シリーズの売り上げは、前年比726.6%増で、同社の知的財産の中でトップの業績を上げた。

香港上場の同社の株価は過去1年で4倍以上に上昇し、現在の時価総額は3660億香港ドル(466億3000万ドル、約6兆7123億2000万円)を超え、ケリング(KERING)の2倍以上となっている。

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SEVENTEENが「サカイ」とコラボした“ラブブ”が450万円で落札 

「サカイ(SACAI)」とボーイズグループSEVENTEEN(セブンティーン)のコラボレーションによる“ラブブ”フィギュア全14体が、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立したジュピター(JOOPITER)のオンラインオークションで落札された。手数料25%を除いた最終落札価格は、1万8750〜3万1250ドル(約270〜450万円)だった。

限定“ラブブ”は、中国発玩具メーカーのポップマート(POP MART)と「ハウトゥワーク(HOW2WORK)」が手掛けたグリーンエディションで、開封するまでどの個体が当たるかわからない“ブラインドボックス”形式で販売された。SEVENTEENのメンバー13人を象徴する13体は、「サカイ」と「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」のコラボによる特別デザインの衣装を着用し、もう1体のシークレットバージョンは、ウィリアムスが個人的に好む「サカイ」のアイテムにちなんだカラーだ。

 

また、ウィリアムスがプロデュースしたSEVENTEENの新曲「Bad Influence」のMVに登場する「サカイ」デザインによるジャケットと、メンバー11人のサイン入りTシャツも出品され、それぞれ4500ドル(約64万円)と9500ドル(約136万円)で落札された。

 

同プロジェクトは、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)のユース親善大使を務めるSEVENTEENと芸術教育および起業家精神親善大使を務めるウィリアムスがタッグを組み実現した。販売による純収益は、ユネスコに寄付される。

販売元の時価総額はケリングの2倍以上に

“ラブブ”は、香港を拠点とするアーティスト、カシン・ロン(Kasing Lung)が手掛ける「ザ・モンスターズ」シリーズに登場する人気急上昇中のキャラクターで、ウサギのような耳と不敵な笑みを浮かべたシニカルな表情が特徴だ。

販売元のポップマートの2024年の売上高は、106.9%増の130.4億人民元(約2608億円)だった。純利益は185.9%増の34億人民元(約680億円)で、国外からの売上高は375.2%増の50.7億人民元(約1014億円)となり、総売上高の38.9%を占めた。“ラブブ”と「ザ・モンスターズ」シリーズの売り上げは、前年比726.6%増で、同社の知的財産の中でトップの業績を上げた。

香港上場の同社の株価は過去1年で4倍以上に上昇し、現在の時価総額は3660億香港ドル(466億3000万ドル、約6兆7123億2000万円)を超え、ケリング(KERING)の2倍以上となっている。

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「バイレード」のベン・ゴーラム=チーフ・クリエイティブ・オフィサーが退任へ

「バイレード(BYREDO)」のベン・ゴーラム(Ben Gorham)創業者兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーが、今月末で退任する。

スウェーデン・ストックホルム発のフレグランスブランド「バイレード」は、プロのバスケットボール選手だったゴーラム創業者が2006年に設立。ミニマリスティックなパッケージとシンプルながらもユニークな香りが人気で、ファッション業界の愛用者が多いことでも知られる。13年に、同じくフレグランスの「ディプティック(DYPTIQUE)」などを保有する投資会社マンザニータ・キャピタル(MANZANITA CAPITAL以下、マンザニータ)の傘下となり、近年はホームフレグランス、カラーコスメ、レザーグッズ、ジュエリー、アイウエア、スリープウェアとカテゴリーを拡大している。

ラグジュアリーファッション・フレグランス企業のプーチ(PUIG)が、22年にマンザニータ・キャピタルから「バイレード」の過半数株式を取得し、「バイレード」はプーチの傘下に入った。当時、「バイレード」の企業価値は10億ユーロ(約1640億円)を超えると報じられた。プーチによると、この買収条件の一部として、ゴーラム創業者が25年6月までチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めることで両者は合意していた。その後、プーチは24年5月にスペインの証券取引所に上場を果たし、それと並行して「バイレード」の株式100%を取得。プーチはその目的を、「バイレード」の可能性を多様な製品カテゴリーに拡張し、ラグジュアリーフレグランスやビューティ分野におけるプーチの地位を強固なものにするとしていた。

ゴーラム創業者は、「プーチのビューティとファッションにおけるノウハウは、ブランドの将来的な成長に不可欠であり、『バイレード』が複数のカテゴリーで潜在能力を発揮する助けになるだろう。20年におよぶ旅で成し遂げた成果を誇りに思い、『バイレード』の明るい未来に自信を持っている。『バイレード』には強いアイデンティティーがあり、新たな機会を追求する中でプーチにこのアイデンティティーを完全に委ねる」と述べた。

マーク・プーチ(Marc Puig)=プーチ会長兼最高経営責任者(CEO)は、「このような高いレベルの創業者と協業できたことは大きな栄誉だ。過去3年間にわたるベン・ゴーラムとのパートナーシップを誇りに思う。プーチは、ブランドの創業者から受け継いだ遺産を尊重している。ブランドのルーツと存在意義を大切にしながら、次の成長段階を育むことに実績がある。ベンは、『バイレード』においてユニークで特別な価値を創造する素晴らしい仕事をしてきた。私たちはそのアイデンティティーを守りつつ、未来の途方もない可能性を解き放つために尽力する」と述べた。

「バイレード」とプーチは、共にラグジュアリーにおけるデザインの役割に高い価値を置いている点で共通しておりマッチした。プーチはファッションとビューティの分野をまたいでブランドを擁し、「バイレード」は多彩なカテゴリーで製品を展開している。例えば「バイレード」は、20年にイギリス人メイクアップアーティストのイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)とコラボレーションした革新的なコレクション「ゴラム」を発表し、メイクアップシーンに衝撃を与えた。感情を喚起する非伝統的な色合い、クリーンなフォーミュラ、パッケージング、製品ラインアップ、イメージングなど、従来の枠組みを超えるデザインが注目を集めた。22年には、「シャネル(CHANEL)」のクリエイティブメイクアップ&カラーデザイナーを務めたイタリア・ナポリ出身のメイクアップアーティスト、ルチア・ピカ(Lucia Pica)をクリエイティブイメージ&メイクアップパートナーに迎えていた。

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“ジェリーシューズ”は今年も夏のトレンドに 「スキムス」の透明サンダルがTikTokで話題

「ザ・ロウ(THE ROW)」が復活させ、2024年のサマートレンドとして注目を集めた“ジェリーシューズ”が、今年も流行中だ。 キム・カーダシアンによる「スキムス(SKIMS)」のシューズが完売し、TikTokで盛り上がりを見せるなど、1980〜90年代からのリバイバルフットウエアは、25年夏のトレンドとしても存在感を示している。

「スキムス」のジェリーシューズは、通気孔のある“クレイ(Clay)”と呼ばれるヌードカラーが特徴で、価格は58ドル(約8500円)。公式オンラインストアでは現在売り切れている。

このトレンドについて、マリカ・アンドリュース(Malika Andrews)らセレブリティーのスタイリングを手掛けるレオン・グレイ(Leon Gray)は、「ジェリーシューズの復活の大きな要因は、ヘルシーで楽しいアクセントをファッションに与えるからだと思う。特に、ありったけの楽しいものを必要としている今の時代には!“ミレニアル世代のアイデンティティー”が再びクールなものになっていることと、『スキムス』による発売も相まって、TikTokで旋風を巻き起こし、ジェリーシューズの夏の定番アイテムとしての地位は確固たるものになった」と話した。また、「このトレンドで興味深いのは多様なブランドがジェリーシューズの個性をそれぞれに解釈し、遊び心溢れる本質をキープしながらも洗練されたデザインに仕上げていることだ。『ベロニカ・ビアード(VERONICA BEARD)』が最たる例で、ヒールタイプもフラットタイプも、あらゆるカラーで展開している」とコメントした。

実際、リバイバルトレンドに乗るのは「スキムス」だけではない。リアーナ(Rihanna) による“フェンティ×プーマ(FENTY×PUMA)”シリーズからは、ネオンカラーの”キャットクリートジェリーサンダル”、パリ発のシューズブランド「ノダレト(NODALETO)」からは、「メリッサ(MELISSA)」とコラボしたPVC素材のサンダルとバレエシューズが登場した。ビーチサンダルなどを取り扱う「ティキーズ(TKEES)」は、「Jクルー(J.CREW)」とコラボレーションしたカラフルなTストラップサンダルを発表した。

 

また、「クロエ(CHLOE)」や「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」が25年春夏コレクションで発表したように、ラグジュアリーブランドもジェリーシューズを発表。「スティーブマデン(STEVE MADDEN)」や「オールドネイビー(OLD NAVY)」のようなブランドは、より安価で類似のスタイルを展開している。

マリッサ・ガランテ・フランク(Marissa Galante Frank)=ブルーミングデールアクセサリー・ファッション・ビューティ・ディレクターは去年、25年春夏コレクションの最もホットなアクセサリーとして「クロエ」のシューズを挙げていた。フランクによると、「『クロエ』のジェリーシューズは、25年春夏ランウェイの若々しいスピリットを完璧に捉えた。シェミナ・カマリ(Chemena Kamali)のフェミニンでボヘミアン・ルックに合わせたスタイリングがとても新鮮で、同シーズンの2大テーマと完璧に合致していた」という。

TikTokでは、ジェリーシューズのノスタルジックな要素について活発な議論が交わされている。ビニル製のシューズを履いたことでまめができたり、蒸れたりしたネガティブな側面を思い出す人もいるようだ。

また、PVC素材の有毒性についての懸念も持ち出され、よりサステナブルな選択を模索するブランドも見られる。アパレルやハウスウエアを展開するブルックリン発の「ソルターハウス(SALTERHOUSE)」は、植物繊維から作るヘンププラスチックを使用したジェリーサンダルを制作するなどしている。

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“ジェリーシューズ”は今年も夏のトレンドに 「スキムス」の透明サンダルがTikTokで話題

「ザ・ロウ(THE ROW)」が復活させ、2024年のサマートレンドとして注目を集めた“ジェリーシューズ”が、今年も流行中だ。 キム・カーダシアンによる「スキムス(SKIMS)」のシューズが完売し、TikTokで盛り上がりを見せるなど、1980〜90年代からのリバイバルフットウエアは、25年夏のトレンドとしても存在感を示している。

「スキムス」のジェリーシューズは、通気孔のある“クレイ(Clay)”と呼ばれるヌードカラーが特徴で、価格は58ドル(約8500円)。公式オンラインストアでは現在売り切れている。

このトレンドについて、マリカ・アンドリュース(Malika Andrews)らセレブリティーのスタイリングを手掛けるレオン・グレイ(Leon Gray)は、「ジェリーシューズの復活の大きな要因は、ヘルシーで楽しいアクセントをファッションに与えるからだと思う。特に、ありったけの楽しいものを必要としている今の時代には!“ミレニアル世代のアイデンティティー”が再びクールなものになっていることと、『スキムス』による発売も相まって、TikTokで旋風を巻き起こし、ジェリーシューズの夏の定番アイテムとしての地位は確固たるものになった」と話した。また、「このトレンドで興味深いのは多様なブランドがジェリーシューズの個性をそれぞれに解釈し、遊び心溢れる本質をキープしながらも洗練されたデザインに仕上げていることだ。『ベロニカ・ビアード(VERONICA BEARD)』が最たる例で、ヒールタイプもフラットタイプも、あらゆるカラーで展開している」とコメントした。

実際、リバイバルトレンドに乗るのは「スキムス」だけではない。リアーナ(Rihanna) による“フェンティ×プーマ(FENTY×PUMA)”シリーズからは、ネオンカラーの”キャットクリートジェリーサンダル”、パリ発のシューズブランド「ノダレト(NODALETO)」からは、「メリッサ(MELISSA)」とコラボしたPVC素材のサンダルとバレエシューズが登場した。ビーチサンダルなどを取り扱う「ティキーズ(TKEES)」は、「Jクルー(J.CREW)」とコラボレーションしたカラフルなTストラップサンダルを発表した。

 

また、「クロエ(CHLOE)」や「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」が25年春夏コレクションで発表したように、ラグジュアリーブランドもジェリーシューズを発表。「スティーブマデン(STEVE MADDEN)」や「オールドネイビー(OLD NAVY)」のようなブランドは、より安価で類似のスタイルを展開している。

マリッサ・ガランテ・フランク(Marissa Galante Frank)=ブルーミングデールアクセサリー・ファッション・ビューティ・ディレクターは去年、25年春夏コレクションの最もホットなアクセサリーとして「クロエ」のシューズを挙げていた。フランクによると、「『クロエ』のジェリーシューズは、25年春夏ランウェイの若々しいスピリットを完璧に捉えた。シェミナ・カマリ(Chemena Kamali)のフェミニンでボヘミアン・ルックに合わせたスタイリングがとても新鮮で、同シーズンの2大テーマと完璧に合致していた」という。

TikTokでは、ジェリーシューズのノスタルジックな要素について活発な議論が交わされている。ビニル製のシューズを履いたことでまめができたり、蒸れたりしたネガティブな側面を思い出す人もいるようだ。

また、PVC素材の有毒性についての懸念も持ち出され、よりサステナブルな選択を模索するブランドも見られる。アパレルやハウスウエアを展開するブルックリン発の「ソルターハウス(SALTERHOUSE)」は、植物繊維から作るヘンププラスチックを使用したジェリーサンダルを制作するなどしている。

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米コティ、プレステージとマス部門を分割売却検討か 「グッチ」「バーバリー」など展開

複数の情報筋によれば、米化粧品大手コティ(COTY)はプレステージ部門とコンシューマービューティー部門を分割して売却することを検討しているようだ。交渉は初期段階にあるとされるが、同社の広報担当者は本件について「噂や憶測にはコメントしない」としている。

コティのプレステージ部門は、「グッチ ビューティ(GUCCI BEAUTY)」「バーバリー ビューティ(BURBERRY BEAUTY)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」などを傘下に持ち、多くのブランドがフレグランスを中心に展開するが、一部のブランドでカラーコスメやスキンケアも取り扱う。コンシューマービューティー部門は、メイクアップブランドの「カバーガール(COVERGIRL)」「リンメル(RIMMEL)」「マックスファクター(MAX FACTOR)」など、マス市場向けのブランドを擁する。

香水中心のプレステージ部門
売却先にインターパルファムの名も

関係者によると、同社はプレステージ部門に関してインターパルファム(INTERPARFUMS)と交渉中だというが、インターパルファムの関心は「バーバリー ビューティ」と「ヒューゴ ボス」だけにあると推測されている。ただし、2023年にコティが発売した香水“バーバリー ゴッデス”は同社史上最大規模の新製品であり、「ヒューゴ ボス」も昨年欧州で下半期の男性用フレグランス売り上げの2位に浮上した。そのため関係者は、完全買収ではなく戦略的提携や合併の形態を取る可能性があると指摘する。インターパルファムは過去にも、1993年から2013年末まで「バーバリー ビューティ」のライセンスを保有していた。既に再契約を申し出ているともいわれているが、インターパルファムの広報担当者は「機会があれば常に検討する」と述べるに留めた。

「グッチ」はライセンス終了で
ケリングに統合の可能性

一方で、プレステージ部門の要である「グッチ ビューティ」もコティとのライセンス契約期限が迫っている。しかし、業界内では「グッチ」の親会社であるケリング(KERING)の下以外では短命に終わる可能性が高いといわれている。ケリングは近年ビューティ部門の拡大を進めており、「グッチ ビューティ」のライセンス契約終了後は、自社に統合する計画だと長年噂されてきた。「グッチ ビューティ」のライセンス契約の有効期間は50年とされ、28年にその契約が切れるといわれている。コティのスー・ナビ(Sue Nabi)最高経営責任者(CEO)は、23年に行われた記者会見で、ライセンス更新に関する議論は今後少なくとも5年は行わないと示唆していた。

マスブランド部門は減収
買い手探しが難航か

業界筋によると、コティ売却に関する最大の障壁はマス向けブランドを扱うコンシューマー ビューティー部門の買い手を探せるかどうかにあるという。同社の25年2025年1〜3月期(第3四半期)の売上高は、前年同期比6%減の12億9910万ドル(約1870億円)で、コンシューマービューティー部門の売上高は同9%減の4億6970万ドル(約676億円)の減収だった。これは、マスビューティ市場全体の需要鈍化を反映している。別の情報筋は、コティがアジアでコンシューマー ビューティー部門の買い手を見つけることを希望していたが、アジア地域の景気減速と米国との関税摩擦の影響により、この可能性はますます低くなっているとの見方を示した。

さらに、コンシューマー ビューティ部門はいくつかの課題に直面している。マスブランド市場はD2Cブランドとの競争が激化しており、投資家はマスブランドをラグジュアリーブランドほど魅力的ではないとみている傾向がある。それでも、コンシューマー ビューティー部門がプライベートエクイティの関心対象になる可能性があると指摘する情報筋もいる。しかし、全ての関係者が独占禁止法上の問題をはじめとするさまざまな要因から、コティの事業全体を単一の企業に売却するのは不可能だと考えている。ある関係者は、「コンシューマー ビューティー部門の買い手が見つかれば、フレグランス事業(プレステージ部門)は明日でにも売却されるだろう」と述べた。

ウエラの保有株売却の計画進まず
スー・ナビCEO退任の噂も

コティはまた、保有するヘアケア大手ウエラカンパニー(WELLA COMPANY以下、ウエラ)の残りの株式の売却も試みている。投資会社IGFウェルス マネジメント(IGF WEALTH MANAGEMENT)への売却提案で合意寸前まで進んだものの、23年10月に最終的に破談となった。コティは25年までにウエラの株式を完全に売却すると計画していた。

一方、コティのナビCEOの任期に関する業界の憶測も高まっている。一部の情報筋は、同氏が今夏にも退任する可能性があると推測している。ナビCEOはロレアル(L’OREAL)に20年間在籍した後、ビーガンスキンケアブランド「オルヴェーダ(ORVEDA)」を設立。20年にピーター・ハーフ(Peter Harf)前CEOの後任としてコティのCEOに就任した。

売却の可能性が高まる理由
背景に株価の急落、提携失敗も

複数の要因が重なり、コティが売却される可能性が高まっている。まず、同社の株価は大幅に下落している。年初来、コティの株価は30.7%下落しており、9.9%上昇したロレアルや、2.4%下落したエスティ ローダー カンパニーズ(ESTTEE LAUDER COMPANIES)とは対照的だ。さらに、「グッチ」のライセンス問題も懸念材料だ。このライセンス契約の終了は、コティにとって大きな打撃となる可能性がある。

また、5月には第3四半期の売上収益が減収となる中、保有していたキム・カーダシアン(Kim Kardashian)のビューティブランド「スキンバイキム(SKKN BY KIM)」の少数株式20%を手放し、7110万ドル(約102億円)の損失を計上した。 コティは22年に2億ドル(約288億円)を投じてカーダシアンのコスメブランド「KKW ビューティ(KKW BEAUTY)」の株式20%を取得し、共同でスキンケアとカラーコスメのブランド「スキンバイキム」を立ち上げた。しかし、これらの取り組みは以前ほどの成功を収めていないようだ。その後、3月にカーダシアンは自身の補正下着とアパレルの会社であるスキムス(SKIMS)を通じてコティが保有する株式を買い戻し過半数株式を保有するに至った。

もう一つの要因は、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)がプロデュースする「カイリー・コスメティクス(KYLIE COSMETICS)」も期待通りに伸びていないといわれている点だ。コティは19年11月に、約6億ドル(約864億円)で同ブランドの過半数株式を取得していた。ただし、同ブランドは昨年、香水事業への参入で好調な成績を上げている。

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【スナップ】シェールや海外セレブも虜に 大バズり中の“ラブブ”コーデをチェック!

中国発玩具メーカー、ポップマートが生み出した“ラブブ”が世界中で人気急上昇中だ。香港を拠点とするアーティスト、カシン・ロン(Kasing Lung)が手掛ける「ザ・モンスターズ」シリーズに登場する同キャラクターは、 SNSを起爆剤に注目を集め、BLACKPINKリサ(Lisa)やリアーナ(Rihanna)、デュア・リパ(Dua Lipa)らのセレブリティーも虜にしている。最近の“バッグチャームじゃら付け”のトレンドに乗り、“ラブブ”チャームを取り入れたコーデも話題だ。

歌手のシェール(Cher)は13日(現地時間)、米ニューヨークで開催された「2025年トライベッカ映画祭」で映画「マイ・マム・ジェーン(原題)」のプレミアに、ブルーの“ラブブ”と一緒に出席。漫画のイラストが描かれたトップスにレザーのベスト、ワイドパンツを合わせたバイク乗り風のコーデに、“ラブブ”チャームをつけた黒のバッグを持って登場した。

“ぶさカワ”チャームを「ミュウミュウ」「エルメス」とミックス

 

今年3月のパリ・ファッション・ウイークや、5月の「第78回カンヌ国際映画祭」でも、多数のゲストが“ラブブ”を身につけたスタイリングを披露。「エルメス(HERMES)」のショーに出席したクリスティン・サン(Cristine Sun)は、ダークオレンジのレザーの“ケリー”バッグにダークブラウンの“ラブブ”を合わせた。

「カンヌ国際映画祭」では、バッグデザイナーのズフィ・アレクサンダー(Zufi Alexander)が、「ミュウミュウ(MIU MIU)」のストローバッグに“ラブブ”を3体、インフルエンサーのファリーナ・オポーク(Farina Opoku)が、「エルメス」のブラウンレザーの“ケリー”バッグにピンクの“ラブブ”をつけていた。

ファッショニスタたちの“ラブブ”スタイリング

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【スナップ】シェールや海外セレブも虜に 大バズり中の“ラブブ”コーデをチェック!

中国発玩具メーカー、ポップマートが生み出した“ラブブ”が世界中で人気急上昇中だ。香港を拠点とするアーティスト、カシン・ロン(Kasing Lung)が手掛ける「ザ・モンスターズ」シリーズに登場する同キャラクターは、 SNSを起爆剤に注目を集め、BLACKPINKリサ(Lisa)やリアーナ(Rihanna)、デュア・リパ(Dua Lipa)らのセレブリティーも虜にしている。最近の“バッグチャームじゃら付け”のトレンドに乗り、“ラブブ”チャームを取り入れたコーデも話題だ。

歌手のシェール(Cher)は13日(現地時間)、米ニューヨークで開催された「2025年トライベッカ映画祭」で映画「マイ・マム・ジェーン(原題)」のプレミアに、ブルーの“ラブブ”と一緒に出席。漫画のイラストが描かれたトップスにレザーのベスト、ワイドパンツを合わせたバイク乗り風のコーデに、“ラブブ”チャームをつけた黒のバッグを持って登場した。

“ぶさカワ”チャームを「ミュウミュウ」「エルメス」とミックス

 

今年3月のパリ・ファッション・ウイークや、5月の「第78回カンヌ国際映画祭」でも、多数のゲストが“ラブブ”を身につけたスタイリングを披露。「エルメス(HERMES)」のショーに出席したクリスティン・サン(Cristine Sun)は、ダークオレンジのレザーの“ケリー”バッグにダークブラウンの“ラブブ”を合わせた。

「カンヌ国際映画祭」では、バッグデザイナーのズフィ・アレクサンダー(Zufi Alexander)が、「ミュウミュウ(MIU MIU)」のストローバッグに“ラブブ”を3体、インフルエンサーのファリーナ・オポーク(Farina Opoku)が、「エルメス」のブラウンレザーの“ケリー”バッグにピンクの“ラブブ”をつけていた。

ファッショニスタたちの“ラブブ”スタイリング

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ケリング次期CEOにルノーのデメオCEO就任が決定 低迷続くラグジュアリーグループにもたらす「新たな視点」に期待

「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などを擁するケリング(KERING)は6月16日、次期最高経営責任者(CEO)に仏自動車メーカー、ルノー・グループ(RENAULT GROUP)のルカ・デメオ(Luca de Meo)CEOが就任することを認めた。自動車業界で約30年以上キャリアを積んできたデメオ次期CEOは、取締役会の最終承認を経て、9月15日付で着任予定。さまざまな逆風と「構造変化」に直面しているラグジュアリー業界に、新鮮なビジョンをもたらすことが期待される。

また、2005年から数々の変革に取り組み、絶頂期も困難期もファミリーが所有する同社を率いてきたフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOは、会長職に専念することになる。16日夕方に行われた電話会議でピノー会長兼CEOは、「彼は新たな視点をもたらしてくれるだろう」とコメントし、CEO交代を発表。そして、「会長としてグループの戦略的方向性に全面的に関与していくが、グループの優先事項、組織、重要な人事に関するCEOの権限に介入したり、それを妨害したりすることは一切ない」と話した。

今回の人事に関する声明の中で、ケリングは「フランソワ・アンリ・ピノーが主導したこの決定は、ケリングのガバナンスの進化における決定的な一歩であり、新たな発展段階に入ったグループのリーダーシップを強化するものだ」と説明。ピノー会長兼CEOは「私たちの相性が良いことは、ものの数分もしないうちに明らかだった」とし、デメオ次期CEOを「市場と成長に関するグローバルな視点を持ち、製品面への親和性とブランドを活性化させる才能を備えた開発者」と称賛した。

そんなデメオ次期CEOに求められるのは、主力ブランド「グッチ」の急激な減速や「サンローラン」と「マックイーン(McQUEEN)」の不安定な状況により、苦境に陥っているラグジュアリーグループの立て直しを指揮することだ。声明の中で、彼は「グループのブランド力と社員の専門性に触発され、熱意と自信を持ってこの新たなプロフェッショナルとしての挑戦に臨む。皆と共にケリングをラグジュアリー業界において引き続き必要不可欠な存在にしていくことができると確信している」と述べた。

なお、ケリングの株価は経営継承への期待から16日に11.8%急騰。複数の株式アナリストが好意的な反応を示した。

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テイラー&ケルシーがNHLスタンリー杯決勝を観戦 チームカラーでカップルコーデを披露

テイラー・スウィフト(Taylor Swift)とプロアメリカンフットボール選手で恋人のトラビス・ケルシー(Travid Kelce)は6月21日、米フロリダでスタンリー・カップ・ファイナル、パンサーズ対オイラーズの第4試合を観戦。ケルシーの所属するカンザスシティ・チーフスのカラーであり、パンサーズのユニホームの色合いを彷ふつとさせるコーデで登場した。

スウィフトは、お気に入りブランドである「エリア(AREA)」のニュートラルなベージュのトラックジャケットに同色のトラックショーツを合わせた。ハイウエストのショーツとジャケットにはクリスタルがあしらわれており、「プラダ(PRADA)」のベージュのアンクルヒールブーツと「シャネル(CHANEL)」の黒のバッグ、「デビアス(DE BEERS)」や「ティファニー(TIFFANY & CO.)」、「ウォーブ × ミシェル ウィ(WOVE × MICHELLE WI)」のジュエリーを合わせた。

 

メイクアップは、跳ね上げたブラックのアイラインに、彼女のシグネチャーである濃いレッドリップで仕上げ、パートナーの服装にマッチさせた。

ケルシーは、赤のスエットシャツ、ショーツ、ベースボールキャップでスポーティーにコーディネートした。

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リーナ・ネアー「シャネル」CEOが大英帝国勲章を受賞 ウィリアム皇太子から

リーナ・ネアー(Leena Nair)=「シャネル(CHANEL)」グローバル最高経営責任者(CEO)は、小売と消費者部門における功績を称えられ、ウィリアム皇太子から大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受賞した。

ネアーは、「このような素晴らしい賞をいただけるなんて光栄だ。家族の無条件のサポートとユニリーバと『シャネル』で働く全ての人々の聡明さと寛大さに深く感謝している。この名誉は、私のキャリアと併走し、私の価値観を形成してくれた全ての素晴らしい人々と分かち合うものだ。特に、私にこの賞を受賞させてくれた「シャネル」の素晴らしいチームに感謝する。この賞を励みに、今後も『シャネル』を大胆さと誠実さを持ってリードし続け、そして世界にポジティブな影響を与えられるよう努力したい」とコメントした。

 

ネアーは、「シャネル」オートクチュールを着用。バイオレットのツイードのドレスコートに、シューメーカーの「メゾン マサロ(MAISON MASSARO)」のサンダル、「メゾン ミッシェル(MAISON MICHEL)」のバイオレットのフェルトの帽子を合わせた。両ブランドは、「シェネル」が傘下に持つアトリエだ。

アクセサリーには、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドをあしらった“エターナル シャネル N°5 イヤリング”、“リュバン ドゥ シャネル リング”と、ステンレススティールケースをダイヤモンドで囲ったブラックダイヤルの“プルミエールメタルチェーン”を身につけた。

ネアーは、ユニリーバで30年以上のキャリアを持つ。1992年に同社のインド法人に入社し、2006年にはインド法人の人事部を統括するマネジャーに就任。ユニリーバではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をけん引してきた。2016年に同社初の女性チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサー(CHRO)に抜擢。22年からシャネルのグローバル最高経営責任者(CEO)を務めている。

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リーナ・ネアー「シャネル」CEOが大英帝国勲章を受賞 ウィリアム皇太子から

リーナ・ネアー(Leena Nair)=「シャネル(CHANEL)」グローバル最高経営責任者(CEO)は、小売と消費者部門における功績を称えられ、ウィリアム皇太子から大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受賞した。

ネアーは、「このような素晴らしい賞をいただけるなんて光栄だ。家族の無条件のサポートとユニリーバと『シャネル』で働く全ての人々の聡明さと寛大さに深く感謝している。この名誉は、私のキャリアと併走し、私の価値観を形成してくれた全ての素晴らしい人々と分かち合うものだ。特に、私にこの賞を受賞させてくれた「シャネル」の素晴らしいチームに感謝する。この賞を励みに、今後も『シャネル』を大胆さと誠実さを持ってリードし続け、そして世界にポジティブな影響を与えられるよう努力したい」とコメントした。

 

ネアーは、「シャネル」オートクチュールを着用。バイオレットのツイードのドレスコートに、シューメーカーの「メゾン マサロ(MAISON MASSARO)」のサンダル、「メゾン ミッシェル(MAISON MICHEL)」のバイオレットのフェルトの帽子を合わせた。両ブランドは、「シェネル」が傘下に持つアトリエだ。

アクセサリーには、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドをあしらった“エターナル シャネル N°5 イヤリング”、“リュバン ドゥ シャネル リング”と、ステンレススティールケースをダイヤモンドで囲ったブラックダイヤルの“プルミエールメタルチェーン”を身につけた。

ネアーは、ユニリーバで30年以上のキャリアを持つ。1992年に同社のインド法人に入社し、2006年にはインド法人の人事部を統括するマネジャーに就任。ユニリーバではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をけん引してきた。2016年に同社初の女性チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサー(CHRO)に抜擢。22年からシャネルのグローバル最高経営責任者(CEO)を務めている。

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ケリング、テコ入れのため新CEOを任命か ルノーのCEOを起用と仏紙が報道

仏紙ル・フィガロ(LE FIGARO)は6月15日、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)が、次期最高経営責任者(CEO)として仏自動車メーカー、ルノー・グループ(RENAULT GROUP)のルカ・デメオ(Luca de Meo)CEOの任命を検討していると報じた。本件について、ケリングはコメントを差し控えるとしている。

デメオCEOは自動車業界で30年以上の経験を有し、ルノーを5年間にわたって率いた。同社は15日、同氏が「自動車業界以外の分野で新たな挑戦に取り組みたい」として、7月15日付で退任することを発表した。

業績不振が続くケリング

ケリングはここ数年、業績の低迷に苦しんでおり、2024年12月通期決算は売上高が前期比12.1%減の171億9400万ユーロ(約2兆8542億円)、純利益は同62.0%減の11億3300万ユーロ(約1880億円)と大幅な減収減益に。株価も下落していることから、売り上げ全体の半分程度を占める「グッチ」の立て直しが急務となっており、3月にはやはり同社が擁する「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターが「グッチ」に移籍することを発表した。

なお、ケリングは05年から、創業者の息子であるフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOが率いているが、先週には同社が会長職とCEO職の分離を検討していると複数の海外メディアが報じた。このため、新たなCEOを迎えた場合は、ピノー会長兼CEOは会長職に専念するのではないかと見られている。

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カール・ラガーフェルドによる「クロエ」のドレスが競売に 1974〜83年製の約80着が出品

競売会社のボナムズ(BONHAMS)は6月26〜7月9日、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が1974〜83年にデザインした「クロエ(CHLOE)」のドレス約80着を出品するオンラインオークションを行う。また7月3日から、パリ・オートクチュール・ウィークに合わせ、オッシュ通りで展覧会を開催する。

ボナムズは同ドレスの所有者を明かしていないが、全て単一のオーナーによる出品だという。落札価格は、700〜1500ユーロ(約11万5000〜24万5000円)からスタートする予定だ。

 

オークションには、「クロエ」1984年春夏コレクションから、ゴールドのスパンコールの刺しゅうと、アンティークなドレープを施したアイボリーのシルク製イブニングドレスも出品される。このドレスの予想落札スタート価格は、1200〜1500ユーロ(約20万〜24万5000円)だ。

 

1963年に「クロエ」に入ったラガーフェルドは、当初は同ブランド創設者のギャビー・アギオン(Gaby Aghion)が招いたグラツィエラ・フォンターナ(Graziella Fontana)やタン・ジュディチェリ(Tan Giudicelli)、ミシェル・ロジエ(Michèle Rosier)らのデザイナーと共に働いていた。その後1966〜83年、同ブランドのクリエイティブを全面的に担当した。

1992年に再び「クロエ」に戻ると、モデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)を起用した印象的な広告キャンペーンを制作するなど、97年に完全に離れるまで活躍した。

ユベール・フェルバック(Hubert Felbacq)=ボナムズファッション・アクセサリー部門ディレクターは「このオークションはカール・ラガーフェルドへのオマージュであり、彼の『クロエ』での初期の代表的なコレクションと、彼が最後に手掛けた1984年春夏コレクションの画期的なルックがそろっている」とコメントした。また、ラガーフェルドが在籍していた当時について、「『クロエ』は黄金期を迎え、プレタポルテの境界線を押し広げる大胆で物語性の高いコレクションを発表していた。優美なドレスやロマンティックなシルエットから、大胆でシュルレアリスティックなプリントのルックまで、ラガーフェルドの優雅さと革新性を融合させる比類ない能力が証明されていた」と話した。

なお、イヴ サンローラン(Yves Saint Laurent)やギイ・ラロッシュ(Guy Laroche)、ルイ・フェロー(Louis Feraud)、エルヴェ・レジェ(Hervé Léger)、エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)、ピエール・バルマン(Pierre Balmain)などによるオートクチュールも70点ほど出品される予定だ。

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カール・ラガーフェルドによる「クロエ」のドレスが競売に 1974〜83年製の約80着が出品

競売会社のボナムズ(BONHAMS)は6月26〜7月9日、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が1974〜83年にデザインした「クロエ(CHLOE)」のドレス約80着を出品するオンラインオークションを行う。また7月3日から、パリ・オートクチュール・ウィークに合わせ、オッシュ通りで展覧会を開催する。

ボナムズは同ドレスの所有者を明かしていないが、全て単一のオーナーによる出品だという。落札価格は、700〜1500ユーロ(約11万5000〜24万5000円)からスタートする予定だ。

 

オークションには、「クロエ」1984年春夏コレクションから、ゴールドのスパンコールの刺しゅうと、アンティークなドレープを施したアイボリーのシルク製イブニングドレスも出品される。このドレスの予想落札スタート価格は、1200〜1500ユーロ(約20万〜24万5000円)だ。

 

1963年に「クロエ」に入ったラガーフェルドは、当初は同ブランド創設者のギャビー・アギオン(Gaby Aghion)が招いたグラツィエラ・フォンターナ(Graziella Fontana)やタン・ジュディチェリ(Tan Giudicelli)、ミシェル・ロジエ(Michèle Rosier)らのデザイナーと共に働いていた。その後1966〜83年、同ブランドのクリエイティブを全面的に担当した。

1992年に再び「クロエ」に戻ると、モデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)を起用した印象的な広告キャンペーンを制作するなど、97年に完全に離れるまで活躍した。

ユベール・フェルバック(Hubert Felbacq)=ボナムズファッション・アクセサリー部門ディレクターは「このオークションはカール・ラガーフェルドへのオマージュであり、彼の『クロエ』での初期の代表的なコレクションと、彼が最後に手掛けた1984年春夏コレクションの画期的なルックがそろっている」とコメントした。また、ラガーフェルドが在籍していた当時について、「『クロエ』は黄金期を迎え、プレタポルテの境界線を押し広げる大胆で物語性の高いコレクションを発表していた。優美なドレスやロマンティックなシルエットから、大胆でシュルレアリスティックなプリントのルックまで、ラガーフェルドの優雅さと革新性を融合させる比類ない能力が証明されていた」と話した。

なお、イヴ サンローラン(Yves Saint Laurent)やギイ・ラロッシュ(Guy Laroche)、ルイ・フェロー(Louis Feraud)、エルヴェ・レジェ(Hervé Léger)、エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)、ピエール・バルマン(Pierre Balmain)などによるオートクチュールも70点ほど出品される予定だ。

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ヤフーメールがアプリ上でAI機能を公開し「アンチ ソーシャル ソーシャルクラブ」とコラボ

ヤフーメールはアップルとアンドロイド向けのアプリ限定でAI機能「キャッチアップ(Catch Up)」を公開した。この機能のリリースを記念し、同社はストリートウエアブランド「アンチ ソーシャル ソ―シャルクラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)」と協業。Tシャツとスエットシャツの2型からなる限定カプセルコレクション“アンチ イーメール イーメールクラブ(Anti Email Email Club)”を発表した。価格はTシャツが8200円、フーディーが14700円で、同ブランドのオンラインショップで予約注文ができる。

さらにキャンペーンの一環として「アンチ ソーシャル ソーシャルクラブ」は米国の人気コメディアン、モーガン・ジェイ(Morgan Jay)と協業し、ジェイが新機能を使ってEメールを管理する動画を公開した。


このAI機能は、同社がメールの受信ボックスを簡素化させるために開発したもの。これによって利用者は瞬時に未読メールを確認できる。AIによる要約機能を駆使したメールのプレビューは、ゲームのような使用感が特徴だ。このようなAI機能の搭載は、メールプロバイダーとしては初めての試み。

ヤフーメールは、この機能を「人々のメール利用のあり方を反映したもの」と説明する。同社の内部データによれば、現在のヤフーメール利用者のほぼ半数がZ世代またはミレニアル世代だという。また同社の依頼を受けて市場調査プラットフォーム「ポルフィッシュ」は、米国在住のミレニアル世代500人とZ世代500人を対象にアンケートを実施。回答者の70%が個人用メールを1日複数回確認すると回答し、半数は受信ボックスが整理されていなかったために重要なイベントを逃した経験があると答えた。

同社のカイル・ミラー(Kyle Miller)=ゼネラルマネージャーは「『ヤフーメール』の受信ボックスで生じるストレスを軽減し、メールを仕事のような感覚から解放する最高のメールサービスに進化させる」と語った。「メールが疲れるタスクになると、私たちは皆『メール嫌い』になってしまう。この機能によってEメールは迅速かつ簡単に整理・管理できるようになり、モバイルゲームのような使用感と、AI搭載の関連ツールが統合されている。Eメールの仕組みに不満を感じているなら——どうぞ私たちのクラブへ」。

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ヤフーメールがアプリ上でAI機能を公開し「アンチ ソーシャル ソーシャルクラブ」とコラボ

ヤフーメールはアップルとアンドロイド向けのアプリ限定でAI機能「キャッチアップ(Catch Up)」を公開した。この機能のリリースを記念し、同社はストリートウエアブランド「アンチ ソーシャル ソ―シャルクラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)」と協業。Tシャツとスエットシャツの2型からなる限定カプセルコレクション“アンチ イーメール イーメールクラブ(Anti Email Email Club)”を発表した。価格はTシャツが8200円、フーディーが14700円で、同ブランドのオンラインショップで予約注文ができる。

さらにキャンペーンの一環として「アンチ ソーシャル ソーシャルクラブ」は米国の人気コメディアン、モーガン・ジェイ(Morgan Jay)と協業し、ジェイが新機能を使ってEメールを管理する動画を公開した。


このAI機能は、同社がメールの受信ボックスを簡素化させるために開発したもの。これによって利用者は瞬時に未読メールを確認できる。AIによる要約機能を駆使したメールのプレビューは、ゲームのような使用感が特徴だ。このようなAI機能の搭載は、メールプロバイダーとしては初めての試み。

ヤフーメールは、この機能を「人々のメール利用のあり方を反映したもの」と説明する。同社の内部データによれば、現在のヤフーメール利用者のほぼ半数がZ世代またはミレニアル世代だという。また同社の依頼を受けて市場調査プラットフォーム「ポルフィッシュ」は、米国在住のミレニアル世代500人とZ世代500人を対象にアンケートを実施。回答者の70%が個人用メールを1日複数回確認すると回答し、半数は受信ボックスが整理されていなかったために重要なイベントを逃した経験があると答えた。

同社のカイル・ミラー(Kyle Miller)=ゼネラルマネージャーは「『ヤフーメール』の受信ボックスで生じるストレスを軽減し、メールを仕事のような感覚から解放する最高のメールサービスに進化させる」と語った。「メールが疲れるタスクになると、私たちは皆『メール嫌い』になってしまう。この機能によってEメールは迅速かつ簡単に整理・管理できるようになり、モバイルゲームのような使用感と、AI搭載の関連ツールが統合されている。Eメールの仕組みに不満を感じているなら——どうぞ私たちのクラブへ」。

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ロレアルが米AI半導体大手エヌビディアと提携 「想像を超える」ビューティ体験を共創へ

ロレアル(L’OREAL)は12日(現地時間)、仏パリで開催されている世界最大級のテックイベント「ビバ・テクノロジー(VIVA TECHNOLOGY)」で、米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)と提携することを発表した。共同声明によると、今回の提携により創造性とスケール性を高めて「これまでに想像したことのない革新的なビューティ体験」の創出を目指す。

AIで進化する3Dレンダリングと
ビューティ体験

ロレアルは声明で、「本提携により当社とパートナー企業群は、AIプラットフォーム“エヌビディア AI エンタープライズ(NVIDIA AI Enterprise)”を活用し、ロレアル製品の3Dレンダリング(3Dデータを2D画像や映像として表現する)のスケーリング(大規模展開)をはじめとするAIの迅速な開発と導入を推進する。物理的AI(ロボットなど現実の世界で動くAI)と生成AI(画像や文章などを作り出すAI)の融合により、クリエイティブの可能性をさらに広げる」と述べた。アスミタ・デュバイ(Asmita Dubey)=ロレアルグループ チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、「生成AIやエージェンティックAI(自律的に目標を持って行動するAI)といった革新的なテクノロジーが消費者の期待を再定義する中、創造性とテクノロジーの両面で、比類ない消費者エンゲージメントを推進することに注力する」と語った。

一方、エヌビディアのアジータ・マーティン(Azita Martin)小売・消費財部門担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーは、AIが企業にデジタルインテリジェンスと俊敏性をもたらすことを強調した。「ロレアルは“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用することで、迅速なイノベーション、スケーラビリティ、パーソナライズされたマーケティングと広告を実現し、消費者のエンゲージメントとCVR(コンバージョンレート)を向上させている。協業により、美容におけるAIの可能性を最大限に引き出し、消費者の美容体験をよりシームレスでやりがいのある楽しいものにしている」と述べた。

マーケティングや広告で活用
次世代のマーケットプレイスでも

両社はすでに2つのプロジェクトで協業している。ロレアルのAIコンテンツ開発プラットフォームである“クリエイテック(CREAITECH)”は、ロレアル製品を3Dでデジタルレンダリングし、マーケティングや広告キャンペーンの開発に活用している。「“クリエイティック”は、“エヌビディアAI エンタープライズ”を使用して3D機能を拡張し、より高い創造性と品質管理、生産スケーラビリティを実現することを目指している」とロレアルは説明する。

もう一つは、ロレアルが設立し支援するAI搭載型マルチブランド・マーケットプレイスのスタートアップ「ノリ(Noli )」だ。名前の由来は、「No one like I(私のような人はいない)」。ロレアルは同マーケットプレイスについて、「消費者を溢れる情報から遮断するAI美容マッチメーカーとしての役割を果たす。100万件以上の肌データと数千件の製品処方分析に基づく強力なAI肌診断機能を用い、ユーザーの美容プロフィールを解読して最適な製品を提案し自宅に届ける」と説明する。

さらに最新の取り組みとして、ロレアルはエヌビディアとアクセンチュア(ACCENTURE)と共同で、“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用した“AIリファイナリー(AI Refinery)”を開発した。これはマイクロソフト アジュール(Microsoft Azure)上で利用できる。“AIリファイナリー”は、AIが個々のニーズに応じた製品を選定し、科学的な根拠に基づく製品を推奨する。ロレアルは同プラットフォームを「“ノリ”にとって急速に変化するAI環境と消費者の期待に対応しながら、迅速な実験と責任あるAIの開発や展開を可能にするもの」だとして、「消費者にとっての美容における発見や購買体験を大きく変革することを目指す」と述べた。

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ロレアルが米AI半導体大手エヌビディアと提携 「想像を超える」ビューティ体験を共創へ

ロレアル(L’OREAL)は12日(現地時間)、仏パリで開催されている世界最大級のテックイベント「ビバ・テクノロジー(VIVA TECHNOLOGY)」で、米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)と提携することを発表した。共同声明によると、今回の提携により創造性とスケール性を高めて「これまでに想像したことのない革新的なビューティ体験」の創出を目指す。

AIで進化する3Dレンダリングと
ビューティ体験

ロレアルは声明で、「本提携により当社とパートナー企業群は、AIプラットフォーム“エヌビディア AI エンタープライズ(NVIDIA AI Enterprise)”を活用し、ロレアル製品の3Dレンダリング(3Dデータを2D画像や映像として表現する)のスケーリング(大規模展開)をはじめとするAIの迅速な開発と導入を推進する。物理的AI(ロボットなど現実の世界で動くAI)と生成AI(画像や文章などを作り出すAI)の融合により、クリエイティブの可能性をさらに広げる」と述べた。アスミタ・デュバイ(Asmita Dubey)=ロレアルグループ チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、「生成AIやエージェンティックAI(自律的に目標を持って行動するAI)といった革新的なテクノロジーが消費者の期待を再定義する中、創造性とテクノロジーの両面で、比類ない消費者エンゲージメントを推進することに注力する」と語った。

一方、エヌビディアのアジータ・マーティン(Azita Martin)小売・消費財部門担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーは、AIが企業にデジタルインテリジェンスと俊敏性をもたらすことを強調した。「ロレアルは“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用することで、迅速なイノベーション、スケーラビリティ、パーソナライズされたマーケティングと広告を実現し、消費者のエンゲージメントとCVR(コンバージョンレート)を向上させている。協業により、美容におけるAIの可能性を最大限に引き出し、消費者の美容体験をよりシームレスでやりがいのある楽しいものにしている」と述べた。

マーケティングや広告で活用
次世代のマーケットプレイスでも

両社はすでに2つのプロジェクトで協業している。ロレアルのAIコンテンツ開発プラットフォームである“クリエイテック(CREAITECH)”は、ロレアル製品を3Dでデジタルレンダリングし、マーケティングや広告キャンペーンの開発に活用している。「“クリエイティック”は、“エヌビディアAI エンタープライズ”を使用して3D機能を拡張し、より高い創造性と品質管理、生産スケーラビリティを実現することを目指している」とロレアルは説明する。

もう一つは、ロレアルが設立し支援するAI搭載型マルチブランド・マーケットプレイスのスタートアップ「ノリ(Noli )」だ。名前の由来は、「No one like I(私のような人はいない)」。ロレアルは同マーケットプレイスについて、「消費者を溢れる情報から遮断するAI美容マッチメーカーとしての役割を果たす。100万件以上の肌データと数千件の製品処方分析に基づく強力なAI肌診断機能を用い、ユーザーの美容プロフィールを解読して最適な製品を提案し自宅に届ける」と説明する。

さらに最新の取り組みとして、ロレアルはエヌビディアとアクセンチュア(ACCENTURE)と共同で、“エヌビディア AI エンタープライズ”を活用した“AIリファイナリー(AI Refinery)”を開発した。これはマイクロソフト アジュール(Microsoft Azure)上で利用できる。“AIリファイナリー”は、AIが個々のニーズに応じた製品を選定し、科学的な根拠に基づく製品を推奨する。ロレアルは同プラットフォームを「“ノリ”にとって急速に変化するAI環境と消費者の期待に対応しながら、迅速な実験と責任あるAIの開発や展開を可能にするもの」だとして、「消費者にとっての美容における発見や購買体験を大きく変革することを目指す」と述べた。

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ファーフェッチが韓国市場で事業拡大 親会社クーパン傘下のショッピングアプリと提携

韓国の大手EC企業クーパン(COUPANG)が保有する高級ECのファーフェッチ(FARFETCH)は、クーパンが運営する高級ショッピングアプリ、アラックス(R.LUX)と提携し、韓国市場での事業拡大を目指す。

アラックスアプリで「ファッション」タブを選択すると、ファーフェッチの取り扱いブランドが表示される。海外でのフルフィルメント業務はクーパンが、韓国国内での配送はアラックスが担い、送料無料で商品を届ける。また、商品の代金に関税などをあらかじめ含めておくことで海外通販の障壁を取り除き、ユーザーの利便性を高めるという。

ファーフェッチのスティーブン・エグルストン(Stephen Eggleston)最高商務責任者は、「これはファーフェッチと提携しているブランドにとって、韓国のラグジュアリー購入層と直接アクセスできるユニークな機会だ」と話す。また、提携ブランドの1つである「ミッソーニ(MISSONI)」の広報担当者は、「ファーフェッチとのパートナーシップがさらに進化し、とてもうれしく思う。今回の提携は、当ブランドの商品を(韓国にいる)多くの熱心な消費者や顧客に迅速に届けられる素晴らしい機会だと考えている」と述べた。

ファーフェッチとクーパンについて

現在、ファーフェッチは1400のブランド、ブティック、百貨店を取り扱っており、190カ国以上の顧客にサービスを提供している。アラックスは2024年10月、ラグジュアリービューティECとして設立。現在はファッション分野の強化を図っており、韓国のデザイナーズブランドなども取り扱っている。

クーパンは、“韓国のアマゾン”とも呼ばれるeコマース企業。本社は米シアトルにあるが、韓国やアジア各地にもオフィスを構えており、韓国語サイトで家電や生活雑貨、消費財、衣類、食品などを扱っている。同社は23年12月、経営破綻の瀬戸際にあったファーフェッチを買収。24年8月には、ファーフェッチの企業向けECプラットフォーム事業、ファーフェッチ・プラットフォーム・ソリューション(Farfetch Platform Solutions)を終了することを明らかにした。これは主軸のマーケットプレイス事業に注力するためだという。

ファーフェッチが買収される前、最後に行った決算発表は23年4~6月期(第2四半期)で、通期で最後に発表した22年12月期の売上高は前期比3%増の23億ドル(約3312億円)だった。クーパンによれば、24年12月期におけるファーフェッチの売上高は16億5800万ドル(約2387億円)となっており、回復基調にあるという。

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レディー・ガガやセレーナ セレブ発ビューティブランド、次なる大型M&A候補は?

エルフ ビューティ(E.L.F. BEAUTY)によるヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)のコスメブランド「ロード(RHODE)」買収を受けて、次なる大型M&Aはどのセレブリティ発のビューティブランドかに注目が集まっている。「ロード」は、2022年にモデルのヘイリー・ビーバーが立ち上げてからわずか3年で10億ドル(約1430億円)の買収案件へと成長した。買い手は急成長中のコスメ企業のエルフ ビューティで、同社史上最大のM&A(合併・買収)となり、これまでにない大型投資に踏み切った。この買収劇は、冷え込んでいたビューティ業界のM&A市場が再び活性化する兆しとして捉えられている。

再始動後の成長が期待される
レディー・ガガの「ハウス ラボ」

18年にアマゾン(AMAZON)の独占販売でスタートしたレディー・ガガ(LADY GAGA)の「ハウス ラボ(HAUS LABS)」は、立ち上げ当初の低迷を経て22年にブランドを刷新。パッケージや処方を一新してセフォラ(SEPHORA)と提携し再スタートした。リローンチ後の売上高は4500万〜5000万ドル(約64億〜71億円)と推定されていた。

4億ドル企業に成長した
セレーナ・ゴメスの「レア ビューティ」

セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)が19年に立ち上げた「レア ビューティ(RARE BEAUTY)」は、リキッドチークやクリームブロンザーなどが人気を博し、24年の売上高は前年比14%増の約4億ドル(約572億円)を記録した。昨年3月、セレーナが米投資銀行のゴールドマン・サックス(GOLDMAN SACHS)とレイモンド・ジェームズ(RAYMOND JAMES)に売却オプションの評価を依頼しているという話もあったが、情報筋は当時、正式な売却手続きには至っていないと説明していた。

ヘアケアで異例の規模を記録
ビヨンセの「セクレド」

24年にビヨンセ(Beyonce)が立ち上げたヘアケアブランド「セクレド(CECRED)は、臨床的エビデンスに基づき製品開発を行う。発売から1年で化粧品小売大手のアルタビューティ(ULTA BEAUTY)と提携し、同社史上最大規模の導入案件としてウェブサイトに加えて全米1400店舗以上で取り扱いがスタートした。

発売初週で爆発的な反響を呼んだ
ブレイク・ライブリーの「ブレイク ブラウン」

俳優のブレイク・ライブリー(Blake Lively)が手掛けるヘアケアブランド「ブレイク ブラウン(BLAKE BROWN)」は、24年に量販店のターゲット(TARGET)限定で発売した。初日にターゲットのヘアケア製品の売り上げトップ5を独占し、データテクノロジー企業のローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)によると、初週だけで1600万ドル(約22億円)相当のメディアインパクトを記録した。

ウェルネス分野で急成長する
コートニー・カーダシアンの「レミー」

サプリブランド「レミー(LEMME)」は、コートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)と実業家でありビジネスパートナーのサイモン・ハック(Simon Huck)が22年9月に共同設立した。腟用プロバイオティクスグミをはじめセクシャルウェルネスのためのサプリなどをウェブサイトやアマゾンでオンライン販売する。24年にはターゲットとの提携を決め、オンラインと実店舗共に販路を拡大している。

収益構造の見直しを図る
グウィネス・パルトロウの「グープ」

08年に俳優のグウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)が自宅のキッチンから配信するニュースレターとして始まった「グープ(GOOP)」は、今やライフスタイルやウェルネス分野を代表するブランドに成長し、オンライン上でカルト的な人気を誇っている。ビューティ部門を16年に立ち上げ、スキンケアやメイクアップ製品を発売。24年の売上高は前年比40%増を記録した。ウェルネスやホーム、トラベルなどを含め複数のカテゴリーで製品を展開してきたが、昨年9月、ビジネスをビューティ、ファッション、フードに絞る事業再編を行った。

ブランドを買い戻し再スタートした
アリアナ・グランデの「R.E.M ビューティ」

アリアナ・グランデ(Ariana Grande)のメイクアップコスメ「R.E.M. ビューティ(R.E.M. BEAUTY)」は、動物愛護団体PETAが認証するクルエルティフリーブランドだ。21年にインキュベーター企業のフォーマ ブランズ(FORMA BRANDS)とのライセンス契約でスタートし、同社のウェブサイトで独占販売した。その後、セフォラやアルタビューティ、英百貨店セルフリッジ(SELFRIDGES)などの大手小売店にも並んだ。しかし、23年にフォーマ ブランズが破綻。それを受けてグランデはブランドを買い戻し、残在庫を1500万ドル(約21億円)で取得した。

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ピンタレストが2025年サマー・トレンド・リポートを発表 今夏のテーマは“デジタルデトックス”

ピンタレスト(Pinterest)は、2025年1〜3月のグローバルデータを基に「2025年サマー・トレンド・リポート」を発表した。今夏は、“デジタルデトックス”がテーマで、スローで有意義なライフスタイルに関心が寄せられた。皮肉なことにも、“デジタルデトックスビジョンボード”の検索数が273%、“デジタルデトックスアイデア”が72%上昇した。

Z世代は、自然の中を旅したり、素朴な風合いのホームデコレーションを楽しんだりする夏を過ごそうとしているようだ。リポートによると、Z世代は“クロニカリー・オンライン”(慢性的にネット上で過ごすこと)の状態を断ち、実世界との繋がりを持とうとする傾向にあるという。

スクリーンタイムを減らして、自然に触れる夏に

ピンタレストユーザーたちは、ライフスタイルコーディネーターのマーサ・スチュアート(Martha Stewart)のように、園芸や料理、畑仕事に勤しむ夏を過ごそうとしており、“マーサ・スチュアートの美学”は検索数が2889%アップした。

また、自然に触れるだけでなく、フレッシュな食材を使って作る、斬新でリフレッシュできるレシピも探しているようだ。“サマーデトックスドリンクは566%、“ハーベストレシピ”は680%、“庭からテーブルへ”は117%、“フレッシュサマーレシピ”は33%、“小さい家庭菜園”は246%、“フラワーガーデン”は259%それぞれ検索数が上昇した。

夏のホームデコレーションのトレンドは、自然にヒントを得て、素朴な農家のコテージのインテリアが人気だ。Z世代は特に、ユニークな中古のアイテムに興味があるようで、“中古デコレーション”、“中古アパート”、“中古デコーレーションアイデア”、“中古ルームデコレーション”などが注目された。さらに、“ホームステディング”(自給自足)の検索数は201%増加し、田舎暮らし的なライフスタイルにも惹かれているようだ。

最新の旅行トレンドもデジタルデトックスを加速させるもので、Z世代は、森林浴や良質な読書で今夏のバケーションを過ごそうとしている。検索数は、“スイスの田舎”が177%、“アイルランドの森”が33%、“キリマンジャロ山”が221%上昇した。読書は、精神的なリラクゼーションのための文学的な逃避として、夏の旅行者達の間で再びスポットライトを浴びている。デュア・リパ(Dua Lipa)のキュレーション・サービス「サービス95(Service95)」やダコタ・ジョンソン(Dacota Johnson)の「ティータイム(TeaTime)」、リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)の「ブック・クラブ」など、近年セレブリティーが読書活動を広めていることもあって、読書は再び“クール”になっている。ピンタレスト検索は、“ブック・クラブクラフト”が558%、“ブック・クラブ招待状”が173%、“ブック・クラブシール”が243%上昇した。

“ボーホー・トレンド”に注目

 

2000年代初頭のファッションに回顧するトレンドは顕在で、「クロエ(CHLOE)」24-25年秋冬コレクションで復帰したシェミナ・カマリ(Chemena Kamali)のボーホー・スタイルは、“ボーホー・シック”として、シエナ・ミラー(Sienna Miler)やケイト・モス(Kate Moss)が人気を確立させた。クロシェットのアイテムや、ミニドレス、ショートパンツなどが必見だ。

今夏のトレンドカラーはディルのようなグリーンだ。アーシーでミュートなディルグリーンの色合いは、ビンテージスタイルを思わせる。“グリーンのウィメンズジーンズ”は1627%、“クロシェットショートドレス”は2030%の伸びを見せた。

ビューティー分野では、牡羊座には元気なカラー、蟹座には穏やかなカラー、獅子座にはビビッドなスタイルなど星座を取り入れたルックが話題だ。最も検索されたのは“乙女座メイク”で検索数は2006%アップ。ネイルアートでは、“トロピカルフルーツ”が142%、“ハイビスカス・フローラルが103%、“ラ・ドルチェ・ビータ(イタリア語で甘い生活)なイタリアの夏”が258%増加した。

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「ウールリッチ」が新たなCEOを任命 CFOが内部昇格

「ウールリッチ(WOOLRICH)」を擁するウールリッチ インターナショナル(WOOLRICH INTERNATIONAL以下、ウールリッチ)は、新たな最高経営責任者(CEO)として、ロレンツォ・フラミニ(Lorenzo Flamini)最高財務責任者を任命した。

フラミニ新CEOは、監査法人デロイト(DELOITTE)で長年コンサルティング業務に携わった後、2017年にウールリッチに入社した。なお、19年に加わったステファノ・サッコーネ(Stefano Saccone)前CEOは、フィンランドを拠点とするアメアスポーツ(AMER SPORTS)の傘下ブランド、ピークパフォーマンス(PEAK PERFORMANCE)の社長に4月1日付で就任している。

「ウールリッチ」について

「ウールリッチ」は、1830年に米ペンシルバニアで創業。1980年代からは、伊アパレル会社WPラヴォリ・イン・コルソ(WP LAVORI IN CORSO以下、WP)が欧州とアジアにおけるライセンスを保有し、2015年にウールリッチ ヨーロッパ(WOOLRICH EUROPE)を設立。16年に米国事業と合併し、ウールリッチ インターナショナルとなった。17年、ゴールドウインが少数株式を取得し、持分法適用関連会社化。18年にはWPが持分を全て売却し、ルクセンブルクの投資会社L-GAMがその大半を取得したほか、ゴールドウインも持分を増やしている。24年12月には、中国のアパレル会社バオシーニアオ・ホールディング(BAOXINIAO HOLDING)が「ウールリッチ」の欧州以外の地域におけるIP(知的財産)を取得した。なお、欧州におけるIPは引き続きL-GAMが保有し、事業運営も継続する。

「ウールリッチ」は現在、欧州と日本で35店を構えるほか、百貨店などで販売。23年11月には、米メンズブランド「トッド スナイダー(TODD SNYDER)」創設者のトッド・スナイダー(Todd Snyder)をクリエイティブ・ディレクターに迎え、新コレクション「ウールリッチ ブラック レーベル(WOOLRICH BLACK LABEL)」を立ち上げている。

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「ルイ・ヴィトン」のアンバサダーに俳優のジェレミー・アレン・ホワイトが就任

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、俳優のジェレミー・アレン・ホワイト(Jeremy Allen White)をブランドアンバサダーに起用した。

「ルイ・ヴィトン」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は、ジェレミーの就任について「ジェレミーには、作り物ではない“静かな自信”と“本物らしさ”がある。それが自然ににじみ出ている。『ルイ・ヴィトン』が大切にしているのは、カルチャーを前に進める“リアルな人々”。ジェレミーはまさにそれを体現している。彼をファミリーに迎えられることを誇りに思う」とコメント。

ジェレミーは、コメディードラマシリーズ「一流シェフのファミリーレストラン(原題 The Bear)」で主演を務め、一躍脚光を浴びる。昨年には「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の広告に起用され、引き締まった肉体を披露したビジュアルが大きな話題となった。

同氏は、5月に開催された「メットガラ2025」に「ルイ・ヴィトン」の黒のピンストライプのスリーピーススーツにフレアパンツ、白シャツ、ネクタイを合わせたスタイルで出席していた。

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SEVENTEENと「サカイ」がコラボ 限定“ラブブ”や新曲MV衣装、サイン入りTシャツが競売に

「サカイ(SACAI)」は、ボーイズグループSEVENTEEN(セブンティーン)とファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立したオークションプラットフォーム、ジュピター(JOOPITER)とのコラボレーションを発表した。6月18日まで、サイン入りTシャツや限定エディションの“ラブブ(Labubu)”フィギュアなどのオークションをジュピター(JOOPITER)で行う。また、限定アイテム全3種各2色をジュピター、「サカイ」ソウル・清潭店などで発売する。なお、「サカイ」国内店舗および公式オンラインストアでの販売は行わない。

同オークションは、SEVENTEENの最新アルバム「HAPPY BURSTDAY」のリリースとウィリアムスがプロデュースした新曲「Bad Influence」のミュージックビデオ公開に合わせて行う。

出品されるアイテムは、「Bad Influence」のMVで登場した「サカイ」デザインによるジャケットと、ジュピター・SEVENTEEN・「サカイ」のロゴを融合した“J–17–S”エンブレムをあしらったメンバー11人のサイン入りTシャツ。また、「サカイ」が特別にデザインしたベージュのワンジーを着用し、ユニークなアクセサリーで装飾した「ポップマート(POP MART)」x「ハウトゥワーク(HOW2WORK)」グリーンエディションの限定“ラブブ”フィギュアも出品する。同フィギュアは、ランダムで当たる“ブラインドボックス”形式でのみ入手可能だ。13体はSEVENTEENのメンバー13人を象徴し、ベージュのワンジーを着用しており、もう1体のシークレットバージョンは、ウィリアムスが個人的に好む「サカイ」のアイテムにちなんだ特別なカラーリングを施した。販売による純収益は、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)に寄付される。出品アイテムは6月10日〜12日、韓国・ソウル清潭にある「サカイ」店舗で展示する。

同プロジェクトは、ユネスコのユース親善大使を務めるSEVENTEENと芸術教育および起業家精神親善大使を務めるウィリアムスの両者がタッグを組み、ユネスコの使命と活動を支援する特別な取り組みとして実現した。

“ラブブ”は、香港を拠点とするアーティスト、カシン・ルーン(KasingLung)による「The Monsters」シリーズのキャラクターで、今回初めてファッションブランドとコラボする。

“J–17–S”エンブレムをあしらったアイテムも

限定アイテムは、阿部千登勢=「サカイ」クリエイティブ・ディレクターがデザインした。ラインアップは、“J–17–S”エンブレムをフィーチャーしたフーディー(全2色、各340ドル、約4万8000円)、Tシャツ(全2色、各200ドル、約2万8000円)、キャップ(全2色、各200ドル、約2万8000円)をそろえる。同アイテムは、ジュピターから注文可能だ。Tシャツは、6月10日から「サカイ」清潭店でも販売する。

ウィリアムスは、「SEVENTEENと新曲の『Bad Influence』でコラボするのは楽しかったし、素晴らしい友人である阿部と共にジュピターの世界に来てくれてワクワクする。このコラボは、共通のクリエイティブなエネルギーから実現したので、ファンと、世界中の人がそれを体験することを心待ちにしている」とコメントした。

阿部は、SEVENTEENとのコラボはただ服をデザインする以上のものだったといい、「個性と結束力、エネルギーを一度に表現できるものを作り上げることだった。それぞれのメンバーが、それぞれの存在感を発揮していたので、「サカイ」のフィロソフィーに沿ったコントラストを織り交ぜた衣装に、それを反映させようとした」と話した。

オークション出品アイテム一覧

限定アイテム

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【スナップ】「第78回トニー賞授賞式」 ホストのシンシア・エリヴォは「スキャパレリ」のクチュールで登場

「第78回トニー賞(Tony Awards)授賞式」が6月8日(現地時間)、米ニューヨークで行われた。今年は、シンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)がホストを務め、レッドカーペッドには、衣装デザイナーのポール・タゼウェル(Paul Tazewell)や俳優のジョージ・クルーニー(George Clooney)やキアヌ・リーブス(Keanu Reeves)らが来場した。

 

エリヴォは、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」2025年春夏オートクチュール・コレクションから、ビーズをふんだんにあしらったシャンパンカラーのオフショルダードレスを着用した。シアーのファブリックでできたボディースには、フローラルか円形の模様にクリスタルとシルバーの装飾が施してある。

アクセサリーには、ダイヤモンドのステートメントイヤリングとそれに合わせたチョーカーネックレスをチョイス。シア・オセイ(Shea Osei)による、立体的な紫や白の小さな花をあしらったネイルアートでコーデを仕上げた。

 

「カルティエ(CARTIER)」のアンバサダーであるアマル・クルーニー(Amal Clooney)は、夫のジョージ・クルーニーと共に来場。同ブランドのジュエリーを身につけた。

来場者スナップ

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【スナップ】「第78回トニー賞授賞式」 ホストのシンシア・エリヴォは「スキャパレリ」のクチュールで登場

「第78回トニー賞(Tony Awards)授賞式」が6月8日(現地時間)、米ニューヨークで行われた。今年は、シンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)がホストを務め、レッドカーペッドには、衣装デザイナーのポール・タゼウェル(Paul Tazewell)や俳優のジョージ・クルーニー(George Clooney)やキアヌ・リーブス(Keanu Reeves)らが来場した。

 

エリヴォは、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」2025年春夏オートクチュール・コレクションから、ビーズをふんだんにあしらったシャンパンカラーのオフショルダードレスを着用した。シアーのファブリックでできたボディースには、フローラルか円形の模様にクリスタルとシルバーの装飾が施してある。

アクセサリーには、ダイヤモンドのステートメントイヤリングとそれに合わせたチョーカーネックレスをチョイス。シア・オセイ(Shea Osei)による、立体的な紫や白の小さな花をあしらったネイルアートでコーデを仕上げた。

 

「カルティエ(CARTIER)」のアンバサダーであるアマル・クルーニー(Amal Clooney)は、夫のジョージ・クルーニーと共に来場。同ブランドのジュエリーを身につけた。

来場者スナップ

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ロレアル、英スキンケア「メディケイト」の過半数株式を取得

ロレアル(L’OREAL)は9日、英国発のスキンケアブランド「メディケイト(MEDIK8)」の過半数株式を取得することで合意したと発表した。買収後も欧州の中堅PEファンドであるインフレクション(INFLEXION)が少数株主として残るほか、「メディケイト」のエリオット・アイザックス(Eliot Isaacs)創業者は取締役会に留まり、経営委員会も現体制を維持する。なお、ロレアルは将来的に少数株主の持ち分の全株を取得できる権利も保持する。金額など契約条件の詳細は非公開。

ロレアルは声明で、「当社のラグジュアリーポートフォリオに、科学的裏付けと実績のあるプレミアムスキンケアブランドを加えることで、グローバルな成長をさらに加速させる」とコメント。シリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)=ロレアル リュクス事業本部プレジデントは、「高い効果を手に取りやすい価格で提供する『メディケイト』は、当社の既存ポートフォリオを理想的に補完する」と述べた。さらに、「『メディケイト』のグローバル市場におけるポテンシャルを確信している。世界的なブランドへと共に成長していけることを楽しみにしている」と期待を寄せた。

「メディケイト」のサイモン・コーブル(Simon Coble)最高経営責任者(CEO)は、「われわれのビジョンと価値観を共有し、科学とイノベーション、そして結果重視の理念を共にする企業と力を合わせられることに大きな意義を感じている。今後はより多くの人々に革新的な製品を届けたい」と述べた。

ペプチド美容液が急成長をけん引

『メディケイト』は2009年に設立。世界の7000以上のクリニックで製品を展開している。ブランドの主力製品である“クリスタル レチナール ”は、ビタミンCと日焼け止めを朝に、ビタミンAを夜に使うという独自の“CSAフィロソフィー”を提唱する。23年に米国市場に進出し、“リキッド ペプチド アドバンスト MP セラム”をはじめとするペプチド製品が成長の原動力となった。25年の売上高は約1億1500万ドル(約164億4500万円)に達すると推定されている。

ロレアルは声明で「メディケイト」について、「プロフェッショナルブランドの原点に忠実でありながら、欧州で最も有力なECおよび実店舗でオムニチャネル戦略を推進し進化している。米国でも存在感を高めている」と評価している。

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英セント・マーチンズBA卒業制作コレクション 日本人含む注目の6デザイナーをピックアップ

ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins)BAの卒業制作コレクションが6月4日(現地時間)に発表された。米「WWD」は、アサノ・ユウラ(Yuura Asano)、イゾベル・ディケンズ(Isobel Dickens)、ルーク・ヘミングウェイ、(Luke Hemingway)、ティミ・シャサンヤ(Timi Shasanya)、フィービー・ボア(Phoebe Bor)そして今年の「ロレアル・プロフェッショル・ヤング・タレント・アワード」を受賞したマヤ・ハスバニー(Myah Hasbany)をフィーチャーした。

6人のデザイナーは、幼少時代にインスピレーションを受け、ファッションの未来を少し明るくするようなコレクションを制作した。彼らは、“思春期”を題材にしたものの、“ピーターパン症候群”の表現ではなく、若々しいオプティミズム(楽観主義)を取り入れていた。こうした表現は、不穏な時代の今だからこそ、世界が必要としているものなのかもしれない。

アサノ・ユウラ

プリントデザイナーのアサノ・ユウラのコレクションは、“‘女性’になることと‘少女’になることはどちらがよりエンパワーメントになるのか?”を問うものだった。女性になるということは、どう立ち振る舞うか、着飾るか、そしてどうあるべきかという社会的制約が付きまとう。一方で、少女時代は、子どもらしい不思議と無限のイマジネーションで満ち、もっと自由で解放的だ。

アサノのコレクションは、チャーミングで無邪気なパターンや、ひらひらしたスカートのドロップウエストのドレスで、大人の女性と少女時代の間の地続きの緊張関係を捉え、女性らしさの中にある過小評価されがちな強さを強調した。

アサノは、「私は抑圧的だと見なされるガーリーなものを着るのが大好き。女性を力強く見せるために、男性的な服を着せる必要はないと思う」と説明した。可愛らしく、誰もが欲しがるような服を着たアサノのコレクションの女性達は、否応なしに“少女”に後戻りさせられたのではない。彼女らがそれを選び、“成人した女性性”に反旗を翻したのだ。

イゾベル・ディケンズ

ウィメンズウエアをデザインするディケンズは、モールで手編みされたフェアアイル柄のセーターから、ペールピンクのドレス、クラフトフォームで作られたコート、落書きされたダンボールのトップスなど、幼少期の思い出を再現した。アイデアは、ディケンズが故郷の街を旅をしたことから生まれたという。

ディケンズは、「私が覚えている建物は全て取り壊されていて、子どもの頃にあったものはもうほとんどない。建物はもうどこにもないが、そのスピリットはまだそこに漂っているように感じた」と話した。故郷に帰った彼女は、自分の子ども時代の思い出がなくなっていることに気がついたのだ。

解けているように見えるモールのニットから、歪んだ形のコートに至るまで、彼女の構造的なシルエットは、子どもが大人に対して抱く、気まぐれで移り気な考え、そしてまたその逆も表現した。

ルーク・ヘミングウェイ

マンチェスター出身のヘミングウェイのコレクションは、夢に対して、より現実的なアプローチをとった。ヘミングウェイは、「自分の出身地と、経済的な理由から夢をかなえられなかった全ての友人を表現したかった。夢がかなわなかったとしても、その願望や過程の中に喜びや美しさを見つけることで、救いになるものを見つけてほしいと思った」と話した。

コレクションには思い出と意味が詰まっており、それぞれのルックは、それ1つでコレクションを作れるほどだった。ツイードのセットアップは、マンチェスターのパンク・バンドのメンバー、クリス・シーヴィー(Chris Sievey)によるコメディキャラクター、フランク・サイドボトム(Frank Sidebottom)に着想を得た。ツイードのセットアップは、縫い目にテープを貼り、ヘリンボーン柄に見えるようにスクリーンプリントを施した。このルックは、商業的な成功のためにアイデンティティーを失うことをテーマにしており、大きなダンボール製の人形を連れて登場したが、最初はこの人形のために仕立てられたものだった。“後回しにされた夢”の中に美があるのかもしれない。

ティミ・シャサンヤ

メンズウエアをデザインするシャサンヤのコレクションは、トップスやアクセサリーから激しく噴き出すようなツル状の繊維、穏やかにたなびく帆などで構成され、彼女が移住で感じた感情の重みを形あるものにした。彼女は、育ったナイジェリアのラゴスと北部のカノを訪れ、テキスタイルとレザーを選んだ。

シャサンヤは、「生地の処理や手染め、織り、型にはまらない素材で、私は精神的・肉体的な移住にまつわる感情を、体に宿る記憶を運ぶ衣装で表現した」と言う。ハイジ・ブッハー(Heidi Bucher)の彫刻にインスピレーションを得て、生のコットンやリネンを、金属製の棒や箒といった彼女が見つけた物体と掛け合わせた。その結果、無機物に命と感情が宿ったのだ。

フィービー・ボア

ニットウエアをデザインするボアは、「父は森林警備員だったので、私はライオンやゾウのいる南アフリカの田舎で生まれた。私たちが子どもの頃、ある植物から歯ブラシを作る方法を教わった。私はいつも自然の力と自然がもたらしてくれるものに魅了されてきた」と話した。彼女の卒業制作は、彼女の自然への愛とロンドンで過ごしたティーン時代を融合したもので、まさに、“テキスタイルの魔法”のようだった。

ライオンのたてがみのようなジャケットとオープンニットのトップスには、フェザーのような装飾がついているが、それらは草をシルクモヘアで手作業で巻いたもの。サステナブルで、自然に抜け落ちるためにクルエリティフリーのヤマアラシの針が飛び出すドレスや、レジンでコーティングされた種のさやが編み込まれたニットなどが登場した。

マヤ・ハスバニー

ハスバニーの遊び心溢れるコレクションは、彼女の故郷、テキサスにある小さな街に墜落したUFOの話から誕生した。ハスバニーは、「私のコレクションは、いかにこの街が理解できない異質なものであった宇宙人を葬り、そして住民が異世界の生物に変身したか、いかに異質なものを排除することが、本当は役に立たないことであるかを物語る。これは、私が育ったテキサスでの経験そのものだ」と話した。ハスバニーの愉快なコレクションは、ハンドメードのニットウエアをメーンに使用し、宇宙人のような構造的なシルエットを採用した。

あるルックは、ハスバニーと度々コラボレーションしてきたエリカ・バドゥ(Erykah Badu)のためにデザインされたものだ。「彼女とは、私が16歳の時からコラボしている。彼女は、私にとって偉大な母のような存在だから、彼女をコレクションに取り込むのは正しいことだと感じた」とハスバニーは語った。

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V字回復の「グロシエ」、ボディーケア市場に参入 ボディーミストを発売しフレグランスカテゴリーを強化

米コスメブランド「グロシエ(GLOSSIER)」がボディーケア市場に参入する。デオドラント製品の“サンドストーン”と“オレンジブロッサム・ネロリ”の香りを生かし、ボディーローションとボディーウォッシュ、ボディーミストを6月に発売。価格は28〜35ドル(約4000〜5000円)で、ECと直営店、化粧品小売のセフォラ(SEPHORA)で取り扱う。

「グロシエ」は、エミリー・ワイス(Emily Weiss)創設者(現エグゼクティブ・チェアマン)が2014年に創業。ピンクを基調としたメイクアイテムがミレニアム世代を中心に支持されたが、ここ数年人気が低下。21年の売り上げは前年比26%減と低迷していた。ところが23年には同73%増とV字回復を遂げた。

カイル・レイヒー(Kyle Leahy)最高経営責任者(CEO)は、「私たちのビジネスで最も勢いのあるカテゴリーはフレグランスだ。次世代のフレグランスメゾンとして、どのようなイノベーションを生み出し、市場をけん引できるかが問われている。引き続きフレグランスカテゴリーに注力し、流通拠点をさらに拡大する」と述べる。「グロシエ」は昨年、当時ベストセラー製品だった“ユー(You)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円/100mL、112ドル=約1万6100円)の新コレクションとして“ユー レーヴ(You Rêve)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円)と“ユー ドゥ(You Doux)”(同)を発売。業界筋は、2製品の初年度の合計売上高は4000万ドル(約57億6000万円)に達すると予想していた。

成長するフレグランス市場

レイヒーCEOは、「『グロシエ』は、比較的高価格帯に位置する“ユー”のようなアイテムから、リップバーム“バーム ドットコム(Balm Dotcom)”(全11色、各16ドル=約2300円)のような手頃な製品までそろえる。ブランドとしての多面性や、ライフスタイルブランドとしての打ち出し方は非常に重要」といい、「顧客のことを考え、ボディーケア市場には手頃な製品群で参入する」と強調する。消費者行動の調査会社サカーナ(CIRCANA)によれば、米国においてフレグランスはプレステージビューティの中で最も急成長しているカテゴリーだ。フレグランスは2025年第1四半期にプレステージ市場で前年同期比4%、マス市場で同8%成長した。

「グロシエ」は23年、デオドラントカテゴリーへ進出。“サンドストーン”と無香料の2タイプを市場に投入し、ほぼ即座に人気を博した。レイヒーCEOは、「48時間で1万8000人の予約待ちが出た」と振り返る。「“サンドストーン”の香りの人気は継続すると見ており、“オレンジブロッサム・ネロリ”とともにボディーケア製品に採用した」と続ける。

レイヒーCEOはさまざまな方法でブランドの拡大に着手しており、今月フランスのセフォラで販売を開始する予定だ。

本文中の円換算レート:1ドル=144円

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V字回復の「グロシエ」、ボディーケア市場に参入 ボディーミストを発売しフレグランスカテゴリーを強化

米コスメブランド「グロシエ(GLOSSIER)」がボディーケア市場に参入する。デオドラント製品の“サンドストーン”と“オレンジブロッサム・ネロリ”の香りを生かし、ボディーローションとボディーウォッシュ、ボディーミストを6月に発売。価格は28〜35ドル(約4000〜5000円)で、ECと直営店、化粧品小売のセフォラ(SEPHORA)で取り扱う。

「グロシエ」は、エミリー・ワイス(Emily Weiss)創設者(現エグゼクティブ・チェアマン)が2014年に創業。ピンクを基調としたメイクアイテムがミレニアム世代を中心に支持されたが、ここ数年人気が低下。21年の売り上げは前年比26%減と低迷していた。ところが23年には同73%増とV字回復を遂げた。

カイル・レイヒー(Kyle Leahy)最高経営責任者(CEO)は、「私たちのビジネスで最も勢いのあるカテゴリーはフレグランスだ。次世代のフレグランスメゾンとして、どのようなイノベーションを生み出し、市場をけん引できるかが問われている。引き続きフレグランスカテゴリーに注力し、流通拠点をさらに拡大する」と述べる。「グロシエ」は昨年、当時ベストセラー製品だった“ユー(You)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円/100mL、112ドル=約1万6100円)の新コレクションとして“ユー レーヴ(You Rêve)”(8mL、32ドル=約4600円/50mL、78ドル=約1万1200円)と“ユー ドゥ(You Doux)”(同)を発売。業界筋は、2製品の初年度の合計売上高は4000万ドル(約57億6000万円)に達すると予想していた。

成長するフレグランス市場

レイヒーCEOは、「『グロシエ』は、比較的高価格帯に位置する“ユー”のようなアイテムから、リップバーム“バーム ドットコム(Balm Dotcom)”(全11色、各16ドル=約2300円)のような手頃な製品までそろえる。ブランドとしての多面性や、ライフスタイルブランドとしての打ち出し方は非常に重要」といい、「顧客のことを考え、ボディーケア市場には手頃な製品群で参入する」と強調する。消費者行動の調査会社サカーナ(CIRCANA)によれば、米国においてフレグランスはプレステージビューティの中で最も急成長しているカテゴリーだ。フレグランスは2025年第1四半期にプレステージ市場で前年同期比4%、マス市場で同8%成長した。

「グロシエ」は23年、デオドラントカテゴリーへ進出。“サンドストーン”と無香料の2タイプを市場に投入し、ほぼ即座に人気を博した。レイヒーCEOは、「48時間で1万8000人の予約待ちが出た」と振り返る。「“サンドストーン”の香りの人気は継続すると見ており、“オレンジブロッサム・ネロリ”とともにボディーケア製品に採用した」と続ける。

レイヒーCEOはさまざまな方法でブランドの拡大に着手しており、今月フランスのセフォラで販売を開始する予定だ。

本文中の円換算レート:1ドル=144円

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