月別: 2021年6月
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複数のSNSを掛け合わせたコンテンツマーケティング
製造業のエンジニアで、製造業系ライターとして活動している一之瀬です。
SNSを用いたマーケティングに注目が集まっており、導入を検討する企業が増えています。SNS運用は自社にも効果があるのか、どのSNSが自社に合っているのかを判断するのは簡単ではありません。
この記事では、各SNSの特徴に触れ、複数のSNSを掛け合わせたマーケティングにはどのようなメリット、デメリットがあるのかを解説します。
SNSとは
SNSはソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略称です。それぞれのSNSサービスにアカウントを登録した人同士が、ネットワーク上でコミュニケーションを取れるようになります。代表的なSNSとしては、TwitterやFacebook、Instagramなどです。
近年は、自社の認知度向上や顧客と直接コミュニケーションを取ることを目的として、製造業でもSNSのアカウントを作成し、積極的に取り組む企業が増えています。
主要なSNSごとのマーケティング戦略
主要なSNSについて、それぞれの特徴やマーケティング戦略を解説します。
Twitterは、匿名で活動するアカウントが多いのが特徴です。実際に利用しているアクティブユーザー数は、今回紹介するSNSの中でもっとも多いと言われています。また、リツイートやタグ付けなど、拡散力が大きい機能を備えているのも特徴の一つです。
企業での運用は、企業アカウントを作成して活動するイメージがあるかもしれません。しかしTwitterでは近年、企業アカウントよりも社員がそれぞれの実名アカウントで活動をすることが、マーケティングに効果的とされています。
具体的な投稿内容としては、企業っぽさが残る固い投稿になりすぎないように、日常生活におけるネタなどを交えながら、適度なゆるさがあるほうがよい反応を得られる傾向があります。
近年では、フリートやスペースなどの新機能が拡充され、今後はこれらの機能を上手く活用した活動が広がっていくと考えられています。
Facebookは、検索結果やおすすめに表示される際のアルゴリズム変更が頻繁に行われています。近年は、積極的に活動をしている一部のアカウントを除き、認知度を広げるために必要なおすすめに、企業アカウントは表示されにくくなっています。
以前は積極的にビジネス利用されていたため、個人事業主、経営者、中小企業の役職者などのアカウントは多くありました。その年齢層は比較的高めの傾向があります。
ほかのSNSにはない機能として、特定のメンバーで構成するFacebookグループを構築できる点は特徴的です。この機能を活用することで、目的や業種ごとに、地域の枠を超えた交流を生み出せます。また、広告出稿については他のSNSに比べて精度が高いため、狙い通りの効果が得られる傾向があります。
Instagramは、若年層や女性の個人ユーザーが多く、さまざまな企業から注目されているSNSです。ショッピング機能なども充実しているため、特にBtoCやDtoCの企業に多く活用されています。
画像や動画を中心とした交流を行うSNSなので、製造業ならではのコンテンツをうまく活用できれば、効果的なマーケティングにつながる可能性があります。また、クラウドファンディングや自社製品のアピールなどで活用しやすい点が特徴的です。
SNSを掛け合わせるメリット
複数のSNSを掛け合わせることで、大きな効果を得られる可能性があります。SNSを掛け合わせるメリットを確認しましょう。
相乗効果が得られる
複数のSNSを上手く活用することで、幅広い客層にアプローチが可能です。
コンテンツマーケティングと複数のSNSを掛け合わせる場合を考えます。コンテンツマーケティングでは、質の高いコンテンツを用意する必要がありますが、それを潜在顧客に届けるのは、SEOの活用をメインとする場合、少し時間がかかります。
複数のSNSを上手く活用することでネットワークを構築できれば、質の高いコンテンツをSEOよりも短時間で効率よく、多くの人の目に触れさせることが可能です。
幅広い層を集客できる
ここまで紹介してきたように、各SNSでは、利用しているユーザーや企業の層が異なります。複数のSNSを上手く活用することで、コミュニケーションが取れなかった層にも、アプローチができるようになります。
幅広い潜在顧客層を集客できるようになるため、SNSを複数運用することがビジネスの拡大につながる可能性があります。
SNSを掛け合わせるデメリット
SNSを掛け合わせることには大きなメリットがありますが、デメリットもあります。
運用コスト
各SNSプラットフォームは、それぞれの持つ特徴が大きく異なるため、投稿するコンテンツを使いまわすと逆効果になってしまう可能性があります。
同じネタでも、各SNSの特徴に合わせた見せ方や切り口にカスタマイズできれば問題ないですが、それには手間がかかります。本格的に取り組もうとすると、複数の人材が必要になり、かなりの人件費が必要です。
また、SNSを運用する目的や効果の評価方法について、明確に定めないまま運用を開始しているケースもあります。投入したコストに対する成果を評価しにくい点はデメリットの一つです。
SNS運用の仕組みの作り方
SNS運用の仕組みをどう作るか?という点も、SNSを活用する上で難しい課題です。
仮にルールを決めても、SNS側で頻繁にアルゴリズムの変化や新機能が追加されることで、ルールが当てはまらなくなるケースが多くあります。また、社内にSNSマーケティングを理解している人が少ないと、運用の目的が数値として分かりやすい「フォロワー数の増加」などになってしまい、業績に対する成果が得られない可能性もあります。
成果につながらないだけならまだしも、悪影響を与えたり炎上の火種になったりするアカウントになると、大きなリスクとなるでしょう。しかし、これを避けるような仕組みづくりは簡単ではありません。
成功事例やノウハウが少ない
BtoC向けや個人事業主向けのSNSマーケティングノウハウは豊富にありますが、BtoB向けのSNSマーケティングノウハウはあまり知られておらず、特に製造業の事例はほとんどありません。
本来であれば、導入当初はお手本を見つけ、上手く参考にしながら取り組んでいくのが一般的です。しかし、参考事例がないため、それぞれの目的に応じて手探りで運用をしていく必要があります。
まとめ
複数のSNSをうまく活用することで、多くの潜在顧客にアプローチできる可能性があります。それぞれのSNSが持つ特徴に合わせた振る舞いやコンテンツ作りをすることで、反響を得られやすくなるため、同じネタでもSNSに合わせたカスタマイズが必要です。複数のSNSを運用することと、コンテンツマーケティングの相性はよく、SNSはコンテンツを広めるための有効な集客手段となり得ます。
一方で、複数のSNSを運用することにはデメリットもあり、運用コストと得られる成果の関係や運用の仕組みづくりは、導入のハードルとなる場合があります。SNS運用を始める場合は、目的や効果測定の方法をきちんと定めることが重要です。
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金型製造業のためのWebマーケティング戦略
テクノポートの徳山です。金型業界は、高度経済成長期に日本のものづくりを発展させた立役者と言っても過言ではありません。金型製造には高い技術力を要します。最近では中国や韓国の企業も力を付けてきていますが、日本企業の技術力の優位性は保てており、現在でも日本のものづくりを支えています。
今回は、そんな金型製造業がWebマーケティングを実施する際の留意点や戦略についてご紹介します。
金型製造業がWebマーケティングに取り組む際の留意点
まずは金型製造業がWebマーケティングに取り組む際に、同じサプライヤーである切削加工業や板金加工業と比較して、どのような留意点があるのかを考えていきます。
インターネット上で取引される案件数が少ない
金型業界の市場規模は決して小さくありません。しかし、金型自体の単価が大きく、既存外注先からのスイッチも敬遠されることが多いため、同じ金属加工業の切削加工業や板金加工業と比べても、インターネット上で取引されている案件数が少ないのが特徴です。
よって、Webマーケティングに取り組むうえでは多くの問い合わせ数を獲得できることを過度に期待せず、一件一件の問い合わせを大切に営業していく姿勢が必要となります。
Webサイトに掲載できるコンテンツを確保しにくい
自社製品を持たないサプライヤー企業に共通して言えることですが、「Webサイトに掲載するコンテンツを確保しにくい」という課題があります。特に、Webコンテンツとして必ず掲載したい加工事例に関しては、メーカーからの掲載許可が下りることが少ないのが実情です。
特に金型専業メーカーの場合、加工品が手元に残らないため、掲載するものがほとんどないケースさえあります。同じ金属加工業でも、加工事例を比較的掲載しやすい切削加工業者は、加工名、材質名、部材名など、掲載する事例に応じてキーワード対策のバリエーションを増やしていくことができます。しかし金型製造業の場合はそれが難しく、継続的にアクセスを増やすことが困難となることが多いです。
これを乗り越えるためには、加工事例掲載用のサンプルを製作する、写真がダメならイラストやCADデータの状態で掲載するなど努力を惜しまないことが大切です。この課題を乗り越え、多くの問い合わせ獲得に成功した企業の事例については、他社メディアとなりますが、以下の記事をご覧ください。
考慮すべき2つのターゲットと、準備しておきたいこと
Webマーケティングのターゲットを決めるうえで、必ず考慮しておきたい「2つのターゲット」について解説します。
ターゲット①:量産加工業者
金型製作の外注先を探している量産加工業者をターゲットにするケースです。この場合は売り型を提供するという形になります。
先述したとおり、既存外注先からのスイッチは敬遠される傾向にあります。そのため、新規で金型業者を探すことは少なく、新規外注先の探索ニーズが発生するのは取引先が廃業した場合くらいだと考えられ、案件数は少ないのが実情です。
ターゲット②:メーカー
メーカーが加工品を調達したいと考え、外注先を探すケースです。量産加工品を調達するためには金型が必要不可欠ですが、メーカーが欲しいものはあくまで金型ではなく加工品となるので、金型製造から量産加工まで一貫で対応してほしい、というニーズを持っています。
金型製造と量産加工を別々のサプライヤーに発注するケースも少なからずあるでしょう。しかし、両者をすり合わせて品質の高い加工品を調達するのは骨の折れる作業となるので、メーカーは1社完結できるサプライヤー企業を求めています。
引き合いを獲得するために準備しておきたいこと
ターゲット①だけを相手にしていても、十分な問い合わせ数を確保することは難しいと考えられるため、基本的にはターゲット②も狙うべきです。
ただしその場合、金型専業メーカーは自社だけでは量産加工まで対応することができないため、パートナーシップを組める量産加工業者の力を借りる必要があります。Webサイト上で一貫対応ができると謳っているからには、問い合わせが来た際にタッグを組んで対応してくれるパートナーが必要不可欠となります。
良きパートナーと組むことで、量産加工業者側から掲載可能なWebコンテンツを提供してもらい、先述したWebコンテンツが不足する課題にも対応できます。(その場合はもちろん自社で製作した金型で製作された加工品に限定する)。
型種に合ったWebマーケティング戦略を採用する
金型業界に限定したとしても、万能なWebマーケティング戦略はありません。金型業界の中でも、型種によってWeb上での競合企業(サイト)数が大きく異なるためです。大きく分けると「メジャーな型種」と「ニッチな型種」で分けて戦略を考えると良いでしょう。メジャーか、ニッチかの判断は以下の統計をご覧ください。
※経済産業省「機械統計」をもとに日刊工業新聞社が作成
メジャーな型種の場合
生産量の多いプレス金型やプラスチック金型といった型種を扱っている業者は、競合となる企業(サイト)も多く、主要キーワードで検索結果上位に食い込むのは難しい業種と言えます。
主要キーワードでの検索需要が多く魅力的な市場ではありますが、その分競合サイト数も多く、SEO対策で容易に上位表示できる分野とは言えません。
キーワード例 | 月間検索数(Google) | 競合サイト数(Google) |
---|---|---|
プレス金型 | 1,000 | 76,200,000 |
プラスチック金型 | 390 | 58,400,000 |
この場合に採用すべき戦略は、
1. Webコンテンツを大量に掲載し主要キーワードでアクセスを勝ち取るか
2. ターゲットを絞り込んでアクセスを勝ち取るか
の2パターンが考えられます。
前者の場合、SEOで評価を得るために、Webサイトに大量のコンテンツを掲載する必要があります。弊社のお客様でいうと「長野サンコー様」がそれに当たり「プレス金型」といったキーワードで検索上位獲得に成功しています。Webサイトを見ていただくとわかるとおり、相当量のコンテンツを掲載しています。
後者の場合、いかに秀逸なターゲットの絞り込みができるかがポイントとなってきます。弊社のお客様では「昭和電器様」がこの戦略を採っています。「金属部品を樹脂化できる」という技術にターゲットを絞り込むことで、市場こそ狭くなりますが、確実に存在する需要をとらえ、問い合わせの獲得に成功しています。
ニッチな型種の場合
生産量の少ないダイカスト金型やゴム金型などを扱っている業者は、競合となる企業(サイト)が少なくなるため、主要キーワード対策による正面突破が比較的容易となります。
キーワード例 | 月間検索数(Google) | 競合サイト数(Google) |
---|---|---|
試作金型 | 140 | 9,820,000 |
MIM金型 | 20 | 1,820,000 |
ゴム成形金型 | 50 | 3,900,000 |
上記のとおり、メジャーな型種の場合と比べ、競合サイト数が一桁少ないことが分かります。弊社のお客様でも、試作金型であれば「テクノマート様」、MIM金型であれば「葛飾製作所様」、ゴム成形金型であれば「石井精工様」が、比較的短期間で各キーワードでの検索上位対策を成功させています。
まとめ
金型製造業がWebマーケティングで成功するためのポイントは以下のとおりです。
- 金型専業メーカーの場合、量産加工業者とのパートナーシップは必要不可欠
- 掲載するWebコンテンツの不足は努力でカバーする
- 型種に応じたWebマーケティング戦略を採用する
コロナ禍で十分な受注を確保できていない企業も多いかと思います。その状況を打破するために、今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。一社でも多くの技術力ある製造業が、技術マーケティングの力により生き残ることを祈っています。