続・この夏、生まれ変わる栗原精機~KURIHARA factory REBORN PROJECT~

こんにちは!会いに行ける町工場社長、栗原です!

夏も終わりに近づいて、どことなく寂しい気持ちになっていませんか?不思議と子供のころを思い出したり。夏休みが残り少なくなって、ため息をついたりしていた、あのころ。で、この2019年の夏は、皆さんは、どのように過ごされましたか?9連休を取られた方も多かったんじゃないでしょうか?

弊社(栗原精機)は、通常は機械の稼働を優先して計画を立てたりすることが多いのですが、今年は、完全に稼働を停止しての夏季休業としました。ただしです!KURIHARA factory REBORN PROJECT と称した、工場内の機械レイアウト変更と新規設備導入の準備活動(先月の原稿でも書いたので、覚えていらっしゃる方もいる?)の推進期間に充てたので、実質上は、ほぼ毎日出勤だったんです。

生まれ変わる工場

おかげさまで、計画通りにすっかり工場が生まれ変わることができました。いや~、頑張った甲斐があったというものです。ビフォー・アフターの写真を見てください!床全面をペイントして見違えるほど明るくなりましたよ~。まあ、素人施工なので、塗むらやはみ出しはご愛敬!

今回の活動プロジェクトでは、稼働率の落ちた数台の旧来のマシンを撤去したのですが、その中に、3年半前に亡くなった先代(私の父親)の愛機もありました。

長年にわたって会社の基盤となって活躍してくれた機械ですし、その傍らにはいつも父の姿があった、思いの詰まった機械です。NC旋盤として先駆け的で、歴史的な価値もあるんじゃないかとの思いもあり、遺す道を画策しましたが、諸事情あり、やはり手放すことになりました。運び出される様子は、しっかりと映像に残しましたが、やはり一抹の寂しさは・・・

さて、そんな悲喜こもごもあった機械の移設の仕事ですが、同じ埼玉、川口で社長同士顔なじみでもある、株式会社戸塚重量さんにお願いしました。仕事の依頼は今回が初めてでしたが、ちまたの評判の良い戸塚さん。打ち合わせの時点からスタッフさんが、的確な下見をされていたので、安心して当日を迎えました。

今までの経験からすると、重量物運送業の皆さんは、かなりのベテラン揃いというイメージだったのですが、戸塚重量さんは、全員、若い!しかも、チームワーク抜群で、テキパキと素早く動く動く!しかし、かといって仕事が荒っぽいわけじゃなく、きめ細かく丁寧なんです!動きに無駄がないからそう見えるのかも。常日頃の準備の良さが、現場で活きているっていうのが良くわかります。

一仕事終えて、記念写真。紺のユニフォームが戸塚重量さん。青シャツは栗原精機のスタッフです。

金子社長(写真、右から二人目、ポーズを決めてる)、まだ若いけど、会社に対する熱い思いがちゃんと社員に伝わっていて、すごく良い会社を作っているって思います。経営者として尊敬します。まだまだ自分も勉強しなくちゃ!そんな戸塚重量さんのおかげもあって、準備も完璧に、新規設備導入の8月20日を迎えることができました。

新しい機械

新しく導入したのは、オークマ社製、MULTUS B250IIという機械です。NC旋盤とマシニングセンターの機能が一台に集約された、いわゆる複合加工機というものになります。もともと、割と小さめで複雑形状の切削加工を得意としてきた栗原精機ですが、この新しい機械の導入によって、さらに高精度に、さらに生産性を高めて、お客様のニーズによりマッチした製品を提供できるようになります。

機械にご興味のある方は、メーカーのPR動画をどうぞ!その高性能ぶりをぜひご覧ください。

栗原精機のホームページでは、加工サンプルの写真も載せています。よかったら、こちらもご覧くださいませ。

最後にこの夏の想い出をひとつ、ご報告。

スペイン、バルセロナで同じ機械加工の仕事をしているというご一行様が、工場見学にお越しくださいました。ちょっとしたつながりはあったのですが、そもそものきっかけは、インスタグラムに投稿した写真を見て興味を持ってくれたからなんですよね~。なんだかうれしかったです!

この夏、生まれ変わる栗原精機~KURIHARA factory REBORN PROJECT~

こんにちは!会いに行ける町工場社長、栗原です!

皆さん、元気ですか!太陽ギラギラ!今年も暑ーーーい夏がやってきました!なんて、原稿書いてる時点(7/17)では、まだまだ梅雨明けの気配もなく、ほんとにあと1週間で夏になるの?って感じなのですが…。

KURIHARA factory REBORN PROJECT

まあ、そんなこんなではありますが、今年も間違いなく夏はやってきます。そして、2019年、暑い季節に、私ども、栗原精機は熱く熱く宣言します!生まれ変わる!と。名付けて、KURIHARA factory REBORN PROJECT と称して、その活動を開始しました。社内では略してKRPを合言葉に、新生、栗原精機の第三次創業を目指しています。

具体的には、8月下旬に新規機械設備を導入するのを機に、工場内のレイアウトも大幅に変更。より機動力を高めて、迅速にかつ的確に、お客様のニーズにお応えしていこうという主旨です。

ここのところ、我々、金属加工業界には、厳しい空気が流れ込んでいて、景気低迷、受注減、売り上げダウン?なんて言葉が飛び交っているんですが、いやいや、こういうときこそ、新しいことにチャレンジできる、チャンス到来と受けとめております。まあ、若干の強がりも入っていますが、前向きに積極的に動いていこうと思っております。

GIVE AND GIVE

さて、いわゆるメイカーズムーブメントに触発されて立ち上げた「ものづくりコミュニティ・MAKERS LINK」の活動も、おおむね6年が経過しました。おかげさまで、Facebookグループに登録いただいているメンバーは、1380人を超え、連日、たくさんの投稿でとても盛り上がっております。

しかし、そのグループの説明文が、いささか時代にそぐわないなあという気がしてまいりまして、全面書き換えをしてみようかと・・・。原案ですが、皆さん、ちょっと見てもらえますか?

2012年頃に起こった、新たなる産業革命、MAKERSムーブメント。あれから、それなりの年月が経ちましたが、本当に製造業、ものづくりの世界は変わったのでしょうか?確かに新しい製法も生まれた一方、職人の熟練の技から生み出される製品にこそ、価値を見出すひとも増えているような気がします。変わったとすれば、多様な世界になったってことなのでしょうか?

そんな時代だから、必要不可欠なものとして、コミュニティがあるんだ。そんな思いから、MAKERS LINKはこれからも、ものづくりの輪を広げる活動を続けていこうと考えています。で、その想いを実現するために、ものづくりコミュニティ・MAKERS LINKは「GIVE AND GIVE」という思考を提唱します。自ら発信(GIVE)した情報は、新たな発信(GIVE)を生み、そこからさらに発信(GIVE)の輪を広げていく。ぐるーっと回って、気づいたら、いつの間にかTAKEが生まれて戻ってくるという発想です。相互的な関係性しか生まないGIVE AND TATE。それでは実現できない「輪を作って広げていく」それが、GIVE AND GIVEです。

どうですか?これが、新しい説明文です。伝わったかなあ?もし、興味を持っていただけたら、ぜひ、FacebookグループのMAKERS LINKを見に来てください。

ちなみに、GIVE AND GIVE って言葉は、HERO X radio で聞いて、あ!これはいい!使わせてもらおうっと思ったんですよ。気になる方は、こちらで視聴できるのでぜひ!

各種イベント情報

今回は、話題がころころと変わります!

うち(栗原精機)が拠点を置いているのは、埼玉県川口市。江戸時代から金属の鋳造、鋳物を主要な産業として栄えたとされています。現在でも、様々な加工技術を持った町工場が集積した、ものづくりの街です。

その川口、一方で東京に隣接しているという地域性もあり、年々、人口も増え、比較的若い世代が多く住んでいるエリアでもあります。そこで、ものづくりの街という特性をもっと市民の方々に知ってもらって、さらに活気あふれる街づくりを行っていこうという機運が高まっています。

その一つが、川口市が主催する「市産品フェア」というイベントです。今年は10月25日から3日間の開催で、期間中には、川口市内の企業を中心に、事業のPRや特産品の販売ブースが出展して大いに盛り上がります。詳しくはこちらをご覧ください。

このイベントの目玉企画の一つが「全国製造業コマ大戦・川口市市産品フェア2019場所」です。コマ大戦はご存じの方も多いと思いますが、技術自慢の町工場が、情熱をこめて作った直径2cmの小さなコマで、真剣勝負を繰り広げる、文字通り、戦いの場なんです。

https://www.komataisen.com/

この大会に、なんと、team COOL MILLINGS が参加を目論んでいます!(COOL MILLINGS ってなに?って方は、こちらをご参照ください)初出場とはいえ、金属加工プロ集団のプライドにかけても負けるわけにはいきません!いったいどんなコマを作って大戦に向かうのか、乞うご期待です!(自らハードル上げちゃいます)

※写真は、ねじなめんなよ!でおなじみの浅井さんを顧問として迎えての作戦会議の模様

そうそう、ものづくりの街、川口を盛り上げるための企画はほかにもあります。川口商工会議所が主催する「オープンファクトリー」が、令和元年11月8日(金)・9日(土)の2日間、開催されます。普段は公開していない工場もこの機会には見学出来たり、職人さんと直接話ができたり、さらに、ものづくり体験ができたりと、ものづくり川口の魅力を存分に知っていただけるかと思います。ぜひぜひ、参加してみてくださいね。

https://kawaopen.jimdofree.com/

なんだか、今回は、まとまりのない文章になってしまいました。(あ、いつものこと?)

それでも、まだお知らせしたいことがいっぱいありすぎて。。。FacebookやInstagramでもどんどん発信しているので、もしよかったら、フォローしてやってくださいね。

最後にもうひとつ。ずっと温め続けている「MAKERS Bank」構想。新製品開発の資金調達と協力者を集める、とっても良い方法だと自負しているんですが、なかなかカタチにできずにいたんですが、もしかしたら、実現に向けて動き出せるかも!良い出会いがありました。期待してください!

ではまた来月(^o^)