「ロエベ クラフト プライズ2019」日本人初のグランプリ “漆の今を表現した”石塚源太さん

 ロエベ財団(LOEWE FOUNDATION)は6月25日、東京・草月会館で同財団が主催する「インターナショナル クラフト プライズ 2019(International Craft Prize 2019以下、ロエベ クラフト プライズ)」の表彰式を行った。表彰式の開催場所は、第1回のスペイン・マドリード、第2回の英国ロンドンに次いで3回目の今回は東京が選ばれた。

 グランプリを受賞したのは1982年京都生まれ、京都を拠点に活動する石塚源太さんで、アレックス・ブログデン(Alex Brogden)が手掛けたトロフィーと賞金5万ユーロ(約610万円)が贈られた。日本人がグランプリを受賞するのは今回が初めて。受賞作品は、何層にも塗り重ねられた漆の深みと透明感が引き立つオブジェで、球体を連ねたような愛嬌のあるフォルムが魅力的だ。

“長い漆の歴史に参加できる作品を”

 石塚さんは「漆の艶を強調しながら奥行きを出した」と言う。ポコポコとした形状のインスピレーション源は、「スーパーマーケットのメッシュ袋入りのオレンジ」だそうだ。作品は球体の発砲スチロールを布でくるみ、その上から麻を重ねてさらに漆が何層にも塗られて作られた。「7世紀から続く漆の技法を2018年(作品に取り組んだ年)のタイムラインで表現した。長い漆の歴史に参加できる作品にしたい」と語った。また賞金については「アトリエが手狭になってきたので引っ越し費用にする」と言う。

“今、この時代に起きているかを伝える作品”

 このプライズを16年に発案したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=「ロエベ」クリエイティブ・ディレクターは、受賞理由を「歴史ある漆の知識が深く、それを次世代の作品として作り出していた点がすばらしい。審査員の間でも彼の作品は、今、この時代に何が起きているかを伝えるものだと評価した。次世代のクリエイションとは、タイムレスなシェイプであり作品だということ。1000年前、あるいは1000年後、どの時代に存在していても不思議ではない作品だった。アーティストの課題の一つは過去をどのように現代、未来に持ち込み表現していくか、だと思うが彼はそれを上手に見せていたと思う」と称賛した。

 このプライズは今日の文化におけるクラフト (工芸) の重要性を認識することと、未来の新たなスタンダードを創出する革新的な才能やビジョン、意志を有するアーティストを評価することを目的としている。今回は、100カ国以上の2500を超える作品の中から29人のファイナリストが選ばれ、そのうち日本人は過去最多の10人が選出された。応募作品数は前年に比べ44%増え、国別では日本からの応募が最も多かったという。

“クラフトとは人間が自己表現する基本的なこと”

 アンダーソンは、「クラフトとは人間が自己表現する基本的なこと。みんなが持っている才能だし、料理するときも、服を作るときも、陶器を作るときにクラフト心があると思っているよ。みんなが何かを作りたいと思っているしキュレートしたいと思っている。クラフトをもっとサポートされるべきで、『ロエベ』のような大きなブランドが、人々がクラフトについて対話するためのプラットフォームを作ることが大切だと思いこのプライズを立ち上げた」と語った。

 ファイナリストを選ぶ審査は、スペインの大手新聞「エル・パイス(El Pais)」の建築とデザイン担当評論家のアナツ・サバルベルコア(Anatxu Zabalbeascoa)選考委員長をはじめとする9人の専門家で構成される委員会が、マドリードで2日間にわたり全ての応募作品を審査して選出。その選考過程では、技術的成果、革新性および芸術観という点が重視されたという。

 その後、深沢直人デザイナー兼日本民藝館館長、建築家でプリツカー賞審査員のベネデッタ・タグリアブエ(Benedetta Tagliabue)氏デザイン・ミュージアム(ロンドン)館長でエッセイストのディヤン・スジック(Deyan Sudjic)氏、アンダーソン=クリエティブ・ディレクターらによって25日朝に「白熱会議が行われ」(深沢直人氏)、優勝者が決定された。特別賞には、1990年英国マンチェスター生まれのハリー・モーガン(Hurry Morgan)さんと高樋一人さんが受賞した。受賞作品とファイナリストの作品は、6月26日~7月22に同会館のイサム・ノグチが手掛けた石庭「天国」で展示される。

■インターナショナル クラフト プライズ
日程:2019年6月26日~7月22日(無休)
時間:10:00~19:00(金曜のみ20時まで)
会場:草月会館
住所:東京都港区赤坂7-2-21
入場料:無料

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ネオン!カモフラ!!「VLTN」!!! カラフルで美しき「ヴァレンティノ」最新メンズアクセサリーの世界

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の2020年春夏メンズは、旅することで豊かな人生を送り、結果、限界・境界を突破してたどり着いたユートピアを思い描いた。

 アクセサリーは、旅の象徴バックパックのバリエーションを拡充した。バックパックに、日差しを避けるバケットハット、悪路も乗り越えるゴツいソールのダッドスニーカー、サンゴを模したアクセサリーがトラベルスタイルのアクセント。そこにアーティストのロジャー・ディーン(Roger Dean)によるイラスト画をプラスする。ユートピアを極彩色で描いたロジャーのアートに刺激を得て、人気ライン“VLTN”の商品もイエローやブルー、オレンジなどのネオンカラーに染まった。カモフラージュ柄も、例年以上にビビッドだ。

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「ドリス ヴァン ノッテン」が2020年春夏メンズで蜷川実花 × YOSHIROTTENの作品を使用 日本人アーティスト初

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN、以下ドリス)」は、パリで発表した2020年春夏メンズ・コレクションで、写真家の蜷川実花とグラフィックアーティストのYOSHIROTTENが制作した作品をファブリックデザインに用いた。同ブランドがコレクションで日本のアーティストとコラボレーションしたのは今回が初めて。

 今回使用された作品は2人が17年に発表したアートジン「NEW NOIR 2」のもので、その中からデザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンが花火や花、都市風景などのグラフィック作品数点をピックアップした。コラボレーション商品には“DRIES VAN NOTEN MIKA NINAGAWA ‘NEW NOIR 2’ ARTWORK BY YOSHIROTTEN”と印字されたタグがつく。

 蜷川は「ドリス」が09年に東京・南青山に旗艦店をオープンした際に作品を制作し、それ以降も親交がある。今年3月には同店の10周年を記念し原美術館で開催した展示会にも同作品を展示した。

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メンズコレドタバタ日記 「トム ブラウン」に背筋が伸びる!?「カラー」は今季も依存症のオトナを増やしそう

 6月24日、快晴。最高気温は34度。むか〜し昔の遠足では先生から「家に帰るまでが遠足」と言われたモノですが、だとしたらメンズコレ取材も「家に帰るまでがメンズコレ取材」(笑)。てか、それは本当。感動的なランウエイショーは昨日で終わりましたが、翌日以降の展示会回りは、時間と心にちょっぴり余裕が生まれたせいか、何着もの洋服に袖を通し、デザイナーやPRのお話に耳を傾け、考えることができるので意義深いんです。ということで、本日も張り切って参りましょう。

 本日の展示会回りは、全部で6件。最初は「トム ブラウン(THOM BROWNE)」です。

11:30 「トム ブラウン」

 ショーやショールームでは、ランウエイショーやコレクションのみならず、スタッフの立ち居振る舞いなどからもメゾンの空気感や世界観、ポリシーなどが伺えます。ここ「トム ブラウン」のショールームも、ブランドの世界観がビシビシ伝わる独特の空間。なにせスタッフは、どんな時も「トム ブラウン」のフォーマルに身を包まなくちゃならないそうです。ショールームを訪れると、日本のPRはパーフェクトなグレースーツ。そのほかの皆さんも最低限白シャツをパンツインでミーティングに臨んだり、談笑したりしています。

 ここでは、スポーツにインスパイアされたコレクションのアクセサリーをパチリ。野球のボールを模したスニーカー、ステッチがカワイイなぁ。コレクションピースを着てみたかったけれど、凛とした空気に物怖じしました(笑)。

12:40 「コム デ ギャルソン・オム プリュス」
「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」
「コム デ ギャルソン・シャツ」

 お次はコム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)のパリ本社へ。「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS、以下オム プリュス)」と「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN)」、そして「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME DES GARCONS SHIRT)」の3ラインを一気に拝見です。

 「オム プリュス」は、「ミキモト(MIKIMOTO)」と衝撃のパールネックレスコラボ(詳細は、コチラから)。ショーを拝見していた時、「あ、カワイイ。オーダーしようかな?」なんて思っていましたが、お値段はなんと「数百万円」。ぜんぜんカワイイ値段じゃないので、写真だけ撮影して満足しましょう(笑)。

 もちろん、「ナイキ(NIKE)」コラボも継続。青年貴族オーランドー(ORLANDO)にインスパイアされた、ドレープとフリルたっぷりのフォーマルを試着しました。サイズを間違えると“忠臣蔵”ですが、ジャストサイズで街を闊歩したら、袖や裾がエレガントに揺れることでしょう。

14:00 「カラー」

 「カラー(KOLOR)」は、定番のコートやセットアップに色や柄でポップを加えたスタイル。お気に入りはこの、ウィメンズのセットアップです。最近の「カラー」は、ルックブックとムービーがユニーク。今回は上野で撮影。早朝から夕方6時くらいまで、ひたすらカメラを回し、写真を取り続ける過酷なロケだそう(笑)。でもこのルック、街に馴染みつつ少しだけ目立てる「カラー」らしさを醸し出しているなぁ、って思います。「カラー」は、“着ると、誰でもオシャレに見えちゃう魔力”を持つブランドです。本当に袖を通すだけでカッコよくなれるのがスゴい。業界の友人には「カラー」依存症のオトナ、結構います。

14:30 ランチ

 時間と心に余裕が生まれた今日からは、ランチもちょっとだけ贅沢に。今日はパリにもようやくオープンした「イータリー(EATELY)」です。


15:00 「キディル」

 「キディル(KIDILL)」のショールームにGO!!デザイナーの末安弘明さんは、「今回もビジネスが広がりそう。パリに来て、良かったことしかない」と安堵した様子。ヨカッタ!!あの個性抜群のコレクションなら、その結果も納得です。

 プレゼンテーションで気になっていたレオパード × ゼブラのブルゾンを着て、サングラス&ネックレスで記念撮影。ちなみにこのネックレス、2つのキャラクターを合体して、ネットにくるんでいるんです。さぁ、わかりますか?

15:40 「ビズビム」

 「ビズビム(VISVIM)」の展示会は写真NGですが、いいスニーカー、出来てました!!お値段7万円台。頑張れば買えますね。

 「ビズビム」の中村ヒロキ・クリエイティブ ディレクターは世界中を旅して、現地の民族衣装などにインスピレーションを得ています。ということで今回も南米、中国、福島などなど、話を聞いていると「あれ?これは地理・歴史の授業だっけ?」と思っちゃうくらい、現地の風土、技術、伝統の話が次から次へと登場します。ブランド史上最高、800万円台の着物コート、素敵でした。

16:30 「ケンゾー」

 ラストは「ケンゾー(KENZO)」の展示会。アクセサリーを激写しまくりです。キャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・レオン(Humberto Leon)=クリエイティブ・ディレクターのラストコレクションは、海女さんがミューズ。ということで、彼女たちが海に潜って拾い集めるウニやホタテ、それらを入れる網のモチーフがてんこ盛りです。2人は最後まで、「ケンゾー」のオリジンである日本を見つめ続け、何度も来日してくれました。感謝、感謝なのであります。にしても、ゴーグルをつけたマネキン、新鮮(笑)。アクセサリーについては、近日中に別の記事をアップします。

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「ファクト.」が90年代ヒップホップを代表するビースティ・ボーイズとのコラボ第2弾を発表

 音楽やアート、スケートボードといったストリートカルチャーをベースに、コアな人気を得ているニューヨーク発の「ファクト(FACT.)」から、90年代ヒップホップを語る上では欠かせないアーティスト、ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)とコラボレーションしたコレクションの第2弾が発売される。

 このコラボレーションは、今年の1月に第1弾がリリースされたコレクションに続く形で、ビースティ・ボーイズの自叙伝「Beastie Boys Book」の出版記念アイテムとなっている。ビースティ・ボーイズはハードコアパンクバンドとしてのデビュー後、さまざまなサウンドやカルチャーを取り込み、ヒップホップをベースにした独自のスタイルを確立。90年代にはアメリカのみならず世界的に人気が爆発し、今なおシーンを問わず音楽のみならず、カルチャー的な影響も与え続けているレジェンドアーティストだ。

 今回のコラボレーションも前作同様、グループ初期の写真やグラフィックを使用したデザインで、Tシャツ4型(6500円)に、ロングスリーブTシャツ1型(8000円)の計5アイテムがラインアップ。ニューヨークではすでに限定発売がスタートしており、日本でもオンラインのみの限定展開となっている。発売は、6月27日から「ファクト.」のオフィシャルサイトでスタート。詳細は、同ブランドのインスタグラムにて随時更新される。

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ヘアケアブランド「ロレッタ」が映画に!? 村濱遥と橋下美好がW主演

 学研ホールディングスのグループ会社、学研プラスのファッションメディア「メル(mer)」は、ビューティーエクスペリエンスのヘアケアブランド「ロレッタ」とコラボレートし、短編映画を製作する。

 2009年に誕生したヘアケアブランド「ロレッタ」の10周年を記念し、同ブランドが誕生以来大事にしてきた“どんな女性の心の中にもある、大人になってもずっと変わらない女の子の気持ち”をテーマにした短編映画だ。

 “色素薄い系女子”として10~20代の女性を中心に人気の「メル」モデル兼インフルエンサーの村濱遥と橋下美好を主演に据え、2人の心の距離や絆を描いた作品になるという。

 ルームシェアして今年で3年目を迎える2人の女の子の物語。環境も変化する中で、だんだんとすれ違ってしまった2人が、停電をきっかけにお互いの気持ちを打ち明け、絆を深めるというストーリーだ。

 同作品は、9月21日に静岡県沼津市にある泊まれる公園“INN THE PARK”でオールナイトで開催される“夜空と交差する森の映画祭2019”で上映予定。同映画祭は今年で6回目を迎える野外映画フェスで、森や川、岩場などバリエーション豊かなロケーションに設営した複数の特設スクリーンで、長編映画やショートフィルムを上映する。

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「トッズ」のメンズ・クリエイティブ・ディレクター、アンドレア・インコントリが退任

 トッズ(TOD’S)は、メンズ・クリエイティブ・ディレクターのアンドレア・インコントリ(Andrea Incontri)が6月30日をもって退任すると発表した。後任は未定。インコントリは2014年6月にブランドに加わり、5年間にわたって同職を務めた。

 インコントリは「この偉大なるファミリーの一員であることを誇りに思ってきた。トッズは私自身が成長する上での学び舎であり、貴重な経験をさせてもらった。ディエゴとアンドレア・デッラ・ヴァッレの2人が常に私を支え、励ましてくださったことに感謝する」とコメントした。

 また、トッズ・グループ会長兼最高経営責任者のディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)は「長きにわたりトッズ メンズ コレクションに貢献してきたアンドレアに感謝の意を表す」と述べている。

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高島屋が中国から撤退 上海店を8月末に閉店

 高島屋は25日、中国の上海高島屋を8月25日で閉店すると発表した。運営する現地法人が家主との間で家賃減額交渉を進めていたが折り合わなかった。現地法人は清算する予定。これに伴い、2020年2月期で20億〜30億円の損失が発生する見通し。

 同店は2012年12月に売り場面積4万平方メートルのフルラインの日本型百貨店としてオープン。出店エリアの人口や就業者の増加を見込んでいたが、周辺開発が計画よりも遅れたことや販管費の高止まりもあって苦戦を強いられ、開業以来、営業赤字が続いていた。他の商業施設やECとの競合激化に加えて、米中貿易摩擦による個人消費の落ち込みが痛手になった。

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「ナイキ」と「アリックス」のマシュー・ウィリアムズから、ソールを取り外せる機能性スニーカー登場

 「ナイキ(NIKE)」は6月26日、「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」を手掛けるマシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)とコラボレーションしたメンズとウィメンズのスニーカー“ナイキ × MMW フリー TR フライニット 3(NIKE x MMW FREE TR FLYKNIT 3)”を発売する。

 昨年5月から“Future uniform of training(未来のトレーニングユニホーム)”と題したトレーニング・コレクション「NIKE X MMW TRAINING SERIES」で協業を続ける両者が今回ベースに選んだのは、クッション性に優れた「ナイキ」のトレーニング用シューズ“フリー トレーナー(FREE TRAINER)”だ。メンズモデルは着脱を容易にするためサイドにジップが付いたハイカットタイプで、ウィメンズモデルは足首を包むソックスタイプになっており、両モデルともビブラム社(Vibram)とコラボした取り外し可能なゴツいソールが付属する。「(このソールで)現代の都市生活における多機能性を具現化した」とマシューが話すように、付けた場合は外履き用スニーカーに、付けていない場合はジム内でのトレーニング用スニーカーにと、シチュエーションに応じて切り替えることができる画期的な機能性スニーカーとなっている。

 価格はメンズモデル、ウィメンズモデルともに3万2500円で、「ナイキ」の公式アプリ「NIKE SNKRS APP」や東京・青山にあるナイキラボ MA5(NIKELAB MA5)で取り扱う。

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伊勢丹元社長の小柴和正氏が死去 「ファッションの伊勢丹」を打ち出す

 伊勢丹(現・三越伊勢丹ホールディングス)元社長の小柴和正氏が21日に急性腎不全のため都内の病院で亡くなった。88歳だった。葬儀・告別式は近親者のみで執り行った。後日、お別れの会を開く予定。

 小柴氏は1931年千葉県富津市生まれ。早稲田大学卒業後の53年に伊勢丹に入社し、93年に創業家の小菅家以外の出身で初めて社長に就任。92年に勃発した秀和とイトーヨーカ堂による伊勢丹の株式買い占めを阻止した。バブル崩壊後で百貨店の右肩上がりの成長が止まる中、「ファッションの伊勢丹」という経営理念を打ち出し、伊勢丹新宿本店の競争力を高めた。2001年の会長就任後は、武藤信一社長(当時)と共に08年の三越との経営統合を主導した。

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「コム デ ギャルソン・オム プリュス」が真珠の「ミキモト」とコラボ 数百万円のネックレス

 コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)は、2020年春夏「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS.以下、オム プリュス)」コレクションで日本のジュエラー「ミキモト(MIKIMOTO)」とのコラボレーション・ジュエリーを発表した。同コレクションは、大粒のパールネックレスにシルバーで作ったロゴプレートのほか、チェーンや喜平タイプのネックレスをプラス。価格は「数百万円」(同社広報担当)になる見通しだ。「ミキモト」とのコラボレーションは“序章”で、9月のウィメンズ・コレクションでも新たな商品が登場しそうだ。

 20年「オム プリュス」コレクションは、「オーランドー(ORLANDO)」がキーワード。これは、「コム デ ギャルソン」が今冬ウィーン国立歌劇場で上演するオペラ「オーランドー」で衣装制作を担当することによるものだ。オペラの衣装制作まで見据えた国際的プロジェクトとなると、日本代表のハイジュエラー「ミキモト」にとっても、コム デ ギャルソンとタッグを組む意味合いは大きい。

 ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)原作の「オーランドー」は、青年貴族のオーランドーが昏睡状態から目覚めると体が女性に変わっていることに気づき、以降その喜びを覚えるというストーリー。最新「オム プリュス」コレクションは、ドレープやフリルをたっぷりあしらったスーツ中心のフォーマルだった。9月のウィメンズも引き続き、「オーランドー」がキーワード。12月のオペラに向けて、メンズ、ウィメンズ、衣装で同じテーマを探求する。

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「コム デ ギャルソン・オム プリュス」が真珠の「ミキモト」とコラボ 数百万円のネックレス

 コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)は、2020年春夏「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS.以下、オム プリュス)」コレクションで日本のジュエラー「ミキモト(MIKIMOTO)」とのコラボレーション・ジュエリーを発表した。同コレクションは、大粒のパールネックレスにシルバーで作ったロゴプレートのほか、チェーンや喜平タイプのネックレスをプラス。価格は「数百万円」(同社広報担当)になる見通しだ。「ミキモト」とのコラボレーションは“序章”で、9月のウィメンズ・コレクションでも新たな商品が登場しそうだ。

 20年「オム プリュス」コレクションは、「オーランドー(ORLANDO)」がキーワード。これは、「コム デ ギャルソン」が今冬ウィーン国立歌劇場で上演するオペラ「オーランドー」で衣装制作を担当することによるものだ。オペラの衣装制作まで見据えた国際的プロジェクトとなると、日本代表のハイジュエラー「ミキモト」にとっても、コム デ ギャルソンとタッグを組む意味合いは大きい。

 ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)原作の「オーランドー」は、青年貴族のオーランドーが昏睡状態から目覚めると体が女性に変わっていることに気づき、以降その喜びを覚えるというストーリー。最新「オム プリュス」コレクションは、ドレープやフリルをたっぷりあしらったスーツ中心のフォーマルだった。9月のウィメンズも引き続き、「オーランドー」がキーワード。12月のオペラに向けて、メンズ、ウィメンズ、衣装で同じテーマを探求する。

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「イッセイ ミヤケの主張に断固として反論する」 差止処分を申し立てられた鳥取県のバッグメーカーが反論

 バッグブランド「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE 以下、バオ バオ)」を手掛けるイッセイ ミヤケが鳥取県のバッグメーカーのバルコスを相手取り、バルコスの商品が「バオ バオ」に類似する特徴を備えているとして、不正競争防止法違反等を理由に製造、販売および輸入等の差止めを求めている件について、バルコスは反論コメントを発表した。バルコスは、「(差止め請求の対象となっている『ハナアフ(HANAA-FU)』の商品は、)バッグ外面に大きく折れ線を施し、折り紙のようにバッグを変形させ、所定のスタイルに固定することができる」ため外面に施した線は細かく規則的で、バッグを折りたたんで使うことや変形した状態を固定できない「バオ バオ」の商品とは「デザインコンセプトが根本的に違う」と主張。同社はこのデザインについて意匠登録を行っていると主張し、「地方都市発のブランドが生み出したオリジナルデザインを守るため、イッセイ ミヤケの主張には断固として反論する」と続ける。これに対してイッセイ ミヤケは、「当社は外部の中立な有識者による法的意見も踏まえ、不正競争防止法違反を理由に本件の申立てを行っている。今後は裁判の中で主張していく」とコメントした。

 差止め請求の対象となったのは、「ハナアフ」で展開する“アリエス ネオ(ARIES NEO)”をはじめとするバッグ3型。いずれもタイルのようなピースがバッグの側面にあしらわれ、境界部分が折れ曲がり立体的に変化する特徴を有している。イッセイ ミヤケは、この特徴が「バオ バオ」の特徴である“物を入れるとタイルのようなピースの境界部分が折れ曲がり、外観が立体的に変形する点”に類似すると主張。2月から両社で協議を重ねてきたが、バルコスはイッセイ ミヤケ側の主張を全面的に否定し要求に応じなかったため、解決の見込みがなくなったと判断して、6月13日に仮処分の申し立てに踏み切った。

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「バレンシアガ」が販売スタッフを募集 1917年創業メゾンの歴史と価値を発信

 ファッションブランド「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、新店オープンに向け、販売スタッフを募集する。ファッションを通じて、ブランドの歴史や世界観、スタイル上のメッセージなどを伝えるとともに、お客さまに「良質な時間」を提供する事がミッション。

 入社後すぐは、ブランドの背景や製品知識、クラフツマンシップなどの基礎を学ぶ。その後、店舗での実務に沿ったOJTで業務を覚える。そのほか、高度な接客スキルや専門知識を高めるための各種トレーニングが多数あり、充実した研修制度が用意されている。今後の店舗展開に備えて組織も拡大中のため、店長、副店長などキャリアアップのチャンスも多い。

 「バレンシアガ」は1917年創業のファッションブランド。2015年、アーティスティック・ディレクターにデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)を起用し、ロゴも一新。オートクチュールメゾンとしての伝統を守りつつ、真のクリエイティブも探求し続け、ミレニアル世代からも支持される。

募集職種
販売スタッフ

応募条件
アパレル販売経験1年以上
※第二新卒歓迎
※ラグジュアリーブランド、インポートブランド、国内ブランド、セレクトショップでの販売経験者歓迎

勤務地
東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、北海道、福岡の直営店

東京
・青山店
・高島屋新宿店
・西武渋谷店
・高島屋日本橋店
・松屋銀座店
・高島屋玉川店
・三越銀座店
・東武池袋店
・阪急メンズ東京店
・伊勢丹新宿本店

神奈川
・そごう横浜店 
・高島屋横浜店

愛知
・名古屋三越栄店
・ジェイアール名古屋タカシマヤ店

京都
・高島屋京都店

大阪
・高島屋大阪店
・大丸心斎橋店
・阪急うめだ本店
・阪急メンズ大阪店

兵庫
・大丸神戸店

北海道
・丸井今井札幌本店

福岡
・岩田屋本店

雇用形態
正社員
※試用期間6カ月あり(給与・待遇に変動なし)
※経験によって契約社員スタートの場合もあり(正社員登用制度あり)

勤務時間
シフト制(実動7.5時間、休憩1.5時間)
※残業は月10時間以下

休日休暇
シフト制 / 月9〜10日
有給休暇 / 年10〜20日
リフレッシュ休暇 / 年5日 ※正社員のみ
長期連続休暇
産前産後休暇・育児休暇(取得率が高く、復帰社員も多数)
介護休暇
慶弔休暇

給与
年俸300万円以上(12分の1を毎月支給)
※能力や経験に応じて加給・優遇

年収例
販売員/年収300万以上
アシスタントストアマネジャー/年収400万以上
ストアマネジャー/年収450万以上

福利厚生・待遇
昇給・昇格年1回(4月)
通勤費手当(上限5万円/月)
制服貸与
各種社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
団体信用生命保険、団体傷害保険、団体医療保障保険
確定拠出年金
永年勤続表彰
社員割引
時短勤務制度
時間外手当
役職手当
店舗実績に応じたインセンティブ
各種研修制度(導入研修、商品研修、販売テクニック研修など)

応募期限
2019年7月10日まで

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ランバン ジャパン解散、銀座旗艦店は7月末に閉店 コロネットは引き続き卸を継続

 パリコレブランド「ランバン(LANVIN)」の日本におけるブランドおよびインポート商品のPRや銀座店の運営を担う、本国出資100%のランバン ジャパンが8月15日、解散する予定だ。これに伴い、同社が手掛ける銀座店は7月末にクローズ。コロネットは引き続き、同ブランドの卸を継続する。

 ランバン ジャパンによると、ジャパン社の解散と銀座旗艦店の閉店は「本国の決定によるもの」。メゾンは2018年2月、中国の投資会社フォースン インターナショナル(FOSUN INTERNATIONAL)の傘下に入り、現在は改革が進行中。経営にはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)でルイ・ヴィトン カナダのジェネラルマネジャーや「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」のインターナショナル・リテールマネジャーを経て、仏ハイカジュアルブランドのサンドロ(SANDRO)で最高経営責任者(CEO)に就いたジャン・フィリップ・エケ(Jean-Philippe Hecquet)がCEOに就任。クリエイションについては、「ロエベ(LOEWE)」でジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)直属のメンズウエア・デザイン・ディレクターを務めてきたブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)がクリエイティブ・ディレクターに就いた。

 ブルーノにとって2回目のランウエイとなった20年春夏メンズは、前任ルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)による方向性から大転換。「若々しいムードが増し、今後が楽しみ」という声と、「ジョナサンの影響が強く、独自性が見えない」という賛否両論の声があった。

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オーガニックコスメ「イトリン」が1年弱で刷新 大人の女性の要望に対応

 「THREE」を擁するアクロが展開するプレミアムオーガニックケア「イトリン(ITRIM)」は、ボディーケアラインとヘアケアラインを刷新して8月7日に発売する。ボディーケアラインには「エレメンタリー フルボディゴマージュ」を加え、両ラインで全6品を展開する。

 昨年9月のブランド立ち上げから1年を経たずにリニューアルを行ったことには、「今年3月に『エレメンタリー フェイシャルゴマージュ』と『同 フェイシャルプロテクション』を発売したことによりブランドの支持層が広がったことや、容器の使いやすさの向上、大人の女性のさらなる要望への対応のため」(アクロ イトリン事業部 コミュニケーション・PR シニアマネージャー)といった背景があるという。

 ボディーケアラインでは、夏に受けたダメージによって大人の体に現れる肌のくすみやシミへの対応と、さらにはボディーラインなどの変化に対応して秋から始めるケアを提案する。「エレメンタリー フルボディゴマージュ」(100g、1万2000円)はアロエやコンニャクなどに加えて、小豆、じゃばら、抹茶など和の天然スクラブ素材にこだわり、肌表面の古くなった角質など不要な老廃物を流す。「同 ボディソープ N」(200mL、8000円)と「同 ボディエマルジョンN」(150mL、1万円)は肌を健やかに保つ成分として新たにカレンデュラエキスを配合した。

 ヘアケアラインは、年を重ねると乱れがちなヘアサイクルを正常化することで健やかに保ち、ハリ・コシのあるしなやかな髪へ導く。新たに配合された奈良県の伝統野菜“宇陀金ごぼう”の根から抽出したエキスが毛髪サイクルの活性化を促す。「エレメンタリー スキャルプ&ヘアクレンザーN」(150mL、8000円)はシャンプー前の乾いた髪に使用することで、きめ細かな泡が頭皮に浸透し毛穴の汚れを浮き上がらせる。「同 シャンプーN」(250mL、1万円)と「ヘアコンディショナーN」(200g、8000円)は頭皮と髪に働きかけ、艶とハリ、コシのある髪へ導く。

 また9月4日にはオイル3品を発売する。イトリン独自のスキンケア理論に基づき、顔・体・髪それぞれに合った独自の処方を採用。「エレメンタリー ボディトリートメントオイル」(38mL、1万5000円)は、年齢による内部と外部の変化に着目して開発したボディーオイル。温感効果や代謝促進効果のあるシロガラシ芽やサンショウモドキ種子から抽出した油溶性エキスを配合する。「同 エレメンタリー ヘアトリートメントオイル」(18mL、1万2000円)は頭皮と髪を整えるヘアオイル。さらりとした使い心地で、シャンプー後の濡れた髪にもドライ後の乾いた髪にも使用できる。「同 フェイストリートメントオイル」(18mL、1万8000円)は、海洋性エキスと油溶性植物エキスを配合し肌に透明感と艶を与え、マッサージすることでフェイスラインをすっきりとした印象に仕上げる。

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「大好きな音楽を服に散りばめました」 神田沙也加が手掛けるアパレルをストライプが発売

 ストライプインターナショナルは、ウィメンズブランド「メゾン ド フルール プチ ローブ(MAISON DE FLEUR PETIT ROBE以下、プチ ローブ)」から女優・声優の神田沙也加が手掛ける新レーベル「メゾン ド フルール プチ ローブ カノン(MAISON DE FLEUR PETIT ROBE CANONE以下、カノン)」を今秋スタートする。初お披露目となった同社の2019-20年秋冬展示会に神田本人が来場し、ブランドに込めた思いやこだわりを語った。

 同レーベルは「プチ ローブ」のフレンチ―ガーリー、ビンテージテイストをベースにしながら、ニュアンスカラーで上品な長めの着丈のドレス、 ワンピース、 コートなどをそろえる。小柄な女性向けに似合うよう、甘めなムードの通常ラインに対し、「カノン」のコンセプトは“淑女の休日”。「自分と同じ年代(20代後半~30代前半)の女性は、かわいらしすぎる服は着づらい。それを意識して、大人の女性が日常使いしやすいデザインや形にこだわりました」と神田。

 中心価格帯は9800~1万9800円。同社のEC「ストライプクラブ(STRIPE CLUB)」で8月上旬に先行予約、下旬に販売を開始する。を得たエンブレムや、 バイオリンの弦を意識したピンタック使い、聖歌隊をイメージしたデザインのワンピースなど遊び心が随所に見られる。「バイオリンケースと組み合わせたりして、シックに、ロマンティックに着こなしてほしいです」。

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メンズコレドタバタ日記 大渋滞で「セリーヌ」のゲートが閉まる、と思ったらマジで奇跡が 「ポール・スミス」には三浦春馬登場

 6月23日。晴れ。ずっと晴天だったパリ。週明けからは最高気温が37度!みたいな灼熱地獄に突入するそうですが、パリメンズ期間中は爽やかな初夏の晴天が続きました。さぁ、今日でパリメンズも最終日。張り切って行きましょう〜!

9:45 「ダブレット」

 本日一発目は、「ダブレット(DOUBLET)」です。僕は井野将之デザイナーを、ファッション界の“平成の喜劇王”だと思っていたのですが、さぁ令和の時代はどうでしょう(笑)?

 ショールームのドアを開けたら、こんな風に出迎えてくれました(笑)。井野さん、“令和も喜劇王”、確定です!!

 コレクションは「まだナイショ」なので写真はアップできませんが、今シーズンも爆笑(!)、クスッと笑っちゃう(!!)、もしくは苦笑い(!!!)アイテムと粒ぞろいです。僕一番のお気に入りは、“中を開けて顔にかざすだけでピンナップガールになれるクラッチ”でしょうか(←なんのこっちゃ!?、ですね)。

13:30 「ケンゾー」

観客の数で「バルマン」と1、2を競った「ケンゾー」のショー会場

 「ケンゾー(KENZO)」は、キャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・レオン(Humberto Leon)=クリエイティブ・ディレクターによる最後のコレクション。振り返ればこの2人には、いろんなことを教えてもらいました。一番は、“コミュニティー”という概念です。

 あれはロゴ入りのスエット、Tシャツ、キャップ、「ヴァンズ(VANS)」とのコラボスニーカーなどが大ブレイクしていた時の話です。とあるシーズンのショー直前、ウンベルトに「どうしてロゴをいっぱい使うの?」と質問したら、「昔、『カルバン・クライン』のロゴTシャツを手に入れたとき、『あぁ、これで僕もオシャレな人たちの仲間入りができたんだ』って思えて嬉しかったんだ。ロゴアイテムは、“コミュニティー”の一員だって実感するのに最高のアイテムなんだよ」と答えます。以降“コミュニティー”という価値観は、僕の中で大きな取材テーマになっています。

観客の数で「バルマン」と1、2を競った「ケンゾー」のショー会場

 そんな2人のラストショーは一昨日の「バルマン(BALMAIN)」同様、一般顧客も招待した壮大な規模感。僕らの席の反対側は、もう人だらけです(笑)。過去のコレクションをまとったダンサーのパフォーマンスで幕を開け、メンズ、ライブ、そしてウィメンズ、フィナーレ!という一大スペクタクル。この場にいた人は皆、ライブ同様の一体感を味わい、まさに“「ケンゾー」コミュニティー”の一員だったことを実感したでしょう。後任は、誰でしょう?僕は「高田賢三さんに3000点」です(笑)。ウンベルトは、「後任もぜひアジア人であってほしい」と祈っているそうですよ。

14:45 「リンシュウ」

 「ケンゾー」は、めちゃくちゃ楽しかったものの、ショーは延べ30分に及び、終わった時は既に14時。お次の日本代表「リンシュウ(RYNSHU)」が始まる時間です(汗)。慌ててバスに乗り、左岸から右岸に大移動。ところが、道路工事と交通封鎖でなかなか進みません。「パリよ、アナタは日曜日も大渋滞なのですね……」。40分遅れで到着し、漆黒のスーツに花々が咲き乱れたショーになんとか間に合いました。いや、これも「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARAYASUHIRO)」同様、「待っていていただいた」という表現が正しいでしょう。ありがとうございました!

15:10 「ディオール」

 「ディオール(DIOR)」の展示会にGO!ここでの取材は、最新コレクションにまつわるポストカードをゲットすることから始まります(ソレは取材じゃないw)。お土産にぴったりなポストカードは、キム・ジョーンズ(Kim Jones)の優しい心づかい。アクセサリーの詳細については、コチラの記事をどうぞ。

16:30 「ポール・スミス」

 お次は「ポール・スミス(PAUL SMITH)」。ここでの最初のミッションは、日本人アンバサダーに就任した三浦春馬さんの写真を撮影することです(これは、ちゃんと取材w)。会場に入って“どセンター”のフロントローに目を凝らすと、三浦さん発見!!もちろん「ポール・スミス」の洋服がお似合いです。iPhoneのポートレートモードで爽やかな笑顔と愛らしいピースサイン、いただきました。感謝。

 コレクションは、三浦さんが着たらベリー似合いそうな優しいフォーマル。淡いパステルカラーやオーバーサイズのシルエットは、まさに2020年春夏のスーツです。前回まではブリティッシュトラッドな細身のシルエットにクラシカル&ビビッドな色合いで難易度高めでしたが、これは挑戦しやすい。「ポール・スミス」は、みんなに楽しんで欲しいブランド。素敵なブランドにカムバックです。

17:45 「ピガール」

 さぁ、「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」が遅刻常習犯なら、こちらはもはや“問題児”の「ピガール(PIGALLE)」です。もうね〜、このブランド、本当にショーが始まらないの、毎回(笑)。毎回大遅刻&大混雑なのに、反省の色ナシなブランドなのです。ゆえにいつもはどんなに遅れても構わないスケジュール(イヤ、われわれは構うのだけれどw)、つまり一日のラストバッターを務めてきたのですが、今回は、このあとまだ3ブランドが控える夕方の時間帯。大丈夫なのかしら?

 会場に着いたのは予定時刻より10分遅れた17時10分。すると、なんとまだ入場さえ始まっておりません(笑)!当然、入り口は大混雑です。17時20分になって、ようやく入場開始。ところが会場は建物の7階で、エレベーターは1基しかないと言うじゃあ〜りませんか。ステファン・アシュプール(Stephane Ashpool)よ、アナタたちはオペレーションが苦手なハズなのに、どうして、こんなに客入れが大変な会場を選んでしまったの?これは大遅刻確定!!でございます。

ステファンが、エレベーターでなければたどり着けない会場を選んだ理由は、この景色。確かに癒やされました

 ようやくエレベーターに乗って7階に上がれば、なんとまだリハーサル中だし、45分遅れで始まったショーは、まさかの牛歩で全然進まない!!「ピガール」、今シーズンも自由奔放すぎます(笑)。

 「コレは、会場前方に陣取ったら、帰りも大混雑に巻き込まれて次のショーに間に合わないな」……。そう思ったわれわれは、あえて最後尾のベンチに座り、およそ半分のルックを見たところでササっと退席させていただきました。急ぎ足でメトロの駅に向かいます。

18:30 「ダンヒル」

 「ダンヒル(DUNHILL)」のショーは、アーティストの小林健太さんのお隣。小林さんは今回、マーク・ウェストン(Mark Weston)クリエイティブ・ディレクターのためにアートを提供しています。ロンドンの写真展の作品を見たというマークから連絡があったとのこと。初ランウエイを「楽しみです」とドキドキして待っています。

 コレクションは、そんな小林さんのアートをさまざまなアイテムにのせただけでなく、全般的にオリエンタルなテイストです。着物合わせのジャケットやコートは、普通なかなかエレガントにキマらないシロモノですが、マークが手がけるとアラ不思議!!新しいスーツになっています。センスあるなぁ。小林さんも「楽しかったです」と終始笑顔でした。

19:30 「1017 アリクス 9SM」

 「1017 アリクス 9SM(1017 ALYX 9SM)」は、細身のフォーマル。左右の身頃の合わせに得意のメタルパーツを使います。にしても、ショー会場には日本人が少ないこと。周りは空席が目立ちます。みんな「セリーヌ」に遅れないよう、「1017 アリクス 9SM」はスキップしたのですね。いや「セリーヌ」も遅れるだろうし、大丈夫だとは思うけれど……。

20:30 「セリーヌ」

 と思ったらナント!「セリーヌ(CELINE)」に向かう道も大渋滞!!この連載を読んでくださっている方はご存知、「BB」こと「貧乏バス」は、遅々として進みません。今回この「BB」、かなりの頻度で大遅刻しており、2日目は「ヴァレンティノ(VALENTINO)」、3日目は「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」に間に合わないという大失態。「2度あることは3度ある」が、まさかエディ・スリマン(Hedi Slimane)の「セリーヌ」で訪れることになろうとは……。

 予定時刻を30分ほど過ぎ、「BB」が会場まで1km手前の地点で立ち往生していたとき、後方から叫び声が聞こえてきました。インスタグラムのライブストリーミングで、ショーが始まってしまったのです!!

 5分ほど遅れて、会場に到着。当然、入り口は閉ざされています。悲しいことに僕たちは、招待状を持っているのに、会場の外で、ライブストリーミングを見ているというナゾな状況に。諦めて帰る人もチラホラです。

 ところが、神は存在したのです。セキュリティーがバリバリ厳しい「セリーヌ」が、まさかの「招待状があれば、途中入場OK」という“お言葉”。当然、入り口には「BB」バスの乗客約70人が殺到します。僕は序盤ですんなりゲートを通過。後輩のオーツカは、「もうダメ!!」と再度封鎖されそうになった瞬間、警備員の脇の下をくぐり抜けギリギリ入場成功です。オーツカ、素晴らしい神がかり的フットワーク!!履いていた「セリーヌ」のモンクストラップシューズが、彼に力を授けたのでしょう。脇からショー会場に入り、ラスト10ルックとフィナーレを鑑賞。結構ちゃんと見えました。途中からではあったけれど、現場に入って、体感できてヨカッタ(笑)。オーツカは、「『セリーヌ』が見れなかったら、帰国できない」とさえ言っていましたが、彼も無事、日本に帰国できそうです(笑)。

 本日は、また会食でおしまい。ホテルに戻ったのは、深夜0時半ごろでした。明日からは展示会回り。合間にウェブと紙面の原稿を書いて入稿。校正&校了という地味な日々が始まりますが、展示会にもニュースはいっぱいです(ということで、この日記はもうちょっと続きますw)。

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「ピガール」2020年春夏パリ・メンズ・コレクション バックステージ

 「ピガール(PIGALLE)」が2020年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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東コレ公式から冠スポンサー、アマゾンの名前が消える

 アマゾン ファッションが、東京ファッションウイークの冠スポンサーを降板することが明らかになった。既に東京ファッションウイークの公式サイトからは同社の名前は削除されている。

 アマゾン ファッションは2016年7月に事務局である日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)と契約を結び、冠スポンサーに就任。17年春夏シーズンから「アマゾン ファッション ウィーク東京」としてショーやイベントの開催をサポートしてきた。同社は「東京ファッションウイークがさらに発展するためには、さまざまな視点や変化が必要だと感じている。JFWOが新しいパートナーを決定した際には、喜んでバトンを新スポンサーにつながせていただきたい」とコメントした。

 なお、同社主催の特別プログラム「アット トウキョウ(AT TOKYO)」に関しては「引き続きファッションやデザインの業界を広く支援する活動を通して、お客さまにより良いお買い物体験を提供していく」として、継続していく意向だ。

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メルカリがコインランドリーとタッグ 「洗ってすぐに出品」をサポート

 メリカリは、コインランドリー店の運営や業務用クリーニング機器の製造・販売を行うTOSEIと連携した実証実験を6月26日からスタートする。TOSEIが運営するランドリー店のうち東中野店、川口並木店、平台店の首都圏3店舗にハンガーや照明を備えた撮影ブースや計測用メジャー、梱包資材を設置(梱包資材はなくなり次第提供を終了)。衣服や靴をクリーニングした後、すぐに出品できるよう環境を整える。導入店舗は順次増やしていく予定で、「長期的には全国展開を見据えている。来月、再来月にはTOSEIの機器が導入されているランドリー店50店以上に拡大する」とメルカリ広報。

 今回の連携はTOSEIのランドリー店で来店客がクリーニング後、「メルカリ」での出品用に撮影しているのをスタッフが目撃したところから実現した。TOSEIの高橋岳彦副社長は「現場の報告を受け、メルカリにコインランドリーを撮影スポットとして提供することを提案した。1カ月ほどテストとして撮影ブースのみを設置したが、利用されるお客さまも多かった。現状として、コインランドリー利用者は10世帯に1世帯あるかないかだが、今回の連携を通じて店舗への誘導や認知拡大を目指したい」と期待を見せた。

 メルカリ広報は「明確なデータを取っているわけではないが、洗濯済みと商品説明欄に記載することで商品の信頼度が上がり、売れやすくなったり、価格が上がったりする傾向がある。『メルカリ』利用へのさまざまな障害に対して、オンラインのみならずオフライン上でもサポートを行い、お客さまの売買体験をより良くしていきたい」と語った。

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メルカリがコインランドリーとタッグ 「洗ってすぐに出品」をサポート

 メリカリは、コインランドリー店の運営や業務用クリーニング機器の製造・販売を行うTOSEIと連携した実証実験を6月26日からスタートする。TOSEIが運営するランドリー店のうち東中野店、川口並木店、平台店の首都圏3店舗にハンガーや照明を備えた撮影ブースや計測用メジャー、梱包資材を設置(梱包資材はなくなり次第提供を終了)。衣服や靴をクリーニングした後、すぐに出品できるよう環境を整える。導入店舗は順次増やしていく予定で、「長期的には全国展開を見据えている。来月、再来月にはTOSEIの機器が導入されているランドリー店50店以上に拡大する」とメルカリ広報。

 今回の連携はTOSEIのランドリー店で来店客がクリーニング後、「メルカリ」での出品用に撮影しているのをスタッフが目撃したところから実現した。TOSEIの高橋岳彦副社長は「現場の報告を受け、メルカリにコインランドリーを撮影スポットとして提供することを提案した。1カ月ほどテストとして撮影ブースのみを設置したが、利用されるお客さまも多かった。現状として、コインランドリー利用者は10世帯に1世帯あるかないかだが、今回の連携を通じて店舗への誘導や認知拡大を目指したい」と期待を見せた。

 メルカリ広報は「明確なデータを取っているわけではないが、洗濯済みと商品説明欄に記載することで商品の信頼度が上がり、売れやすくなったり、価格が上がったりする傾向がある。『メルカリ』利用へのさまざまな障害に対して、オンラインのみならずオフライン上でもサポートを行い、お客さまの売買体験をより良くしていきたい」と語った。

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「ポール・スミス」2020年春夏パリ・メンズ・コレクション バックステージ

 「ポール・スミス(PAUL SMITH)」が2020年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「グッチ」がイノベーションに焦点を当てたイベントに協賛 米国のビジネス誌がイタリアで開催

 「グッチ(GUCCI)」は、米国のビジネス誌「ファーストカンパニー(Fast Company)」がイタリアのミラノとフィレンツェで7月9~11日に開催する第1回「ヨーロピアン・イノベーション・フェスティバル(European Innovation Festival)」のスポンサーを務めると発表した。同イベントは“スーパーインテリジェンスの夜明け”をテーマに、「社会全体がテクノロジーの進歩と人工知能(AI)による新たな時代の到来に直面している現在における、人間とマシンのコラボレーションの可能性」を追求する。学者や実業家、政治家など、各分野の“ソートリーダー(意志を表明し、社会を引っ張っていく存在)”が参加する。

 イベント登壇者は、世界的なベストセラー「サピエンス全史」で知られるイスラエルの歴史学者・作家のユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)、映画「ブラック・スワン」を手掛けた米国の映画監督ダーレン・アロノフスキー(Darren Aronofsky)、「グッチ」とも親しい俳優・ベンチャー投資家のジャレッド・レト(Jared Leto)、EC「ネッタポルテ(Net-A-Porter)」の創業者でベンチャー投資家でもあるナタリー・マセネット(Natalie Massenet)、ミラノ市長のジュゼッペ・サーラ(Giuseppe Sala)、グッチの社長兼最高経営責任者(CEO)であるマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)の他、社会活動家やアーティスト、技術政策専門家、ナイジェリアの元財務大臣など多岐に渡る。

 3日間で、「ホモサピエンスの終焉:人間が人間でなくなる日はいつか?」「生きたアルゴリズム:AIのパーソナルタッチの深化」など、15以上のプログラムを予定している。会場はミラノのグッチ本社であるグッチハブ。会期中は同会場で先端テクノロジーとアート、ビジネスなどを結ぶ合同展示会も開催する。最終日には、フィレンツェにある「グッチ」の研究センター、グッチアートラボへのツアーも行う。

 マルコ・ビッザーリ=グッチ社長兼CEOは、「われわれは今、AIが日常に浸透し始めるという大きな変化の転換点にいる。グッチではイノベーションを起こすという企業文化を社内に根付かせ、実験と新しいテクノロジーを推進している一方で、常にクリエイティビティーと人の手による温もりを活かすことを忘れていない。ソートリーダーが集まり、新しいパラダイムについての議論が行われる今回のイベントをサポートできて光栄だ」とコメントしている。

 イベントを主催する「ファーストカンパニー」誌は毎年、米国ニューヨークで、ビジネスやデザイン、文化など各分野の専門家を集めたイベントを行っている。第5回となる2019年のイベントは11月4~8日に開催予定。

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「ランバン」2020年春夏パリ・メンズ・コレクション バックステージ

 「ランバン(LANVIN)」が2020年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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【廃業物語(7)】お客様は喜んでくれていた。でも思わぬ事態に。。。

 第7回S1サーバーグランプリの全国大会に出場したのにも関わらず、6年前に一時は3店舗までやっていた飲食店を廃業してしまった宮城県の阿部大です。その経験は、現在の飲食店コンサルタントとしての活動に役立っています。町議会議員に一度は当選するも店はボロボロに。その後持ち直すも、結局、廃業に至ります。なぜダメになったか?
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暑い夏の救世主出現! ゆったり“サックドレス”が本命に

 ゆったりシルエットのワンピース“サックドレス(sack dress)”は、海外コレクションで相次いで提案され、日本でもヒットの兆しがみえています。暑い日でも涼しく過ごしやすいのは、肌離れがよく、体と服の間を風が通る仕立てのおかげです。

 ニューヨークブランドの「トリー バーチ(TORY BURCH)」は2019年春夏コレクションで、モロッコ風のボヘミアンルックを提案、その中でサックドレスも登場しました。洋の東西を越えたカルチャーミックスはモード界の大きな流れ。暑さをしのぎやすい砂漠地域の民俗衣装は、地球温暖化を背景に、ファッションの面でも暑さ対策が求められる中でますます注目を集めそうです。年々、きつくなる日本の猛暑にも、サックドレスは助け船になってくれそうです。

 今回は日本人デザイナーが手掛ける人気ブランドのルックを参考に、“サックドレス=ゆったりワンピース”の取り入れ方を押さえていきましょう。

◆1枚で楽ちんおしゃれ 
アジアムードで街中リゾート風に

 東京・青山に直営店を構える「ヌキテパ(NE QUITTEZ PAS)」は、インドの職人による手仕事仕上げのウエアで人気があります。程よくエスニック感を帯びたワンピースは、リラックスした雰囲気で着こなせます。アジア風味や旅人テイストを生かしやすいのも、ゆったりワンピースの長所でしょう。服と体の間に空気をたっぷりはらむので、風が吹けばいっそう涼やかな気分に。

 アースカラーのワンピースは、白いストライプ柄とティアード風の切り替えを施して、リズミカルな印象に仕上げました。“街中リゾート”の気分で着こなすなら、フラットソールのサンダルを合わせて。スニーカーで合わせれば、スポーツミックスのコーディネートになります。

 背中が広く開いた黒いワンピースは、リボンの大きな結び目がエレガントです。背中側の見栄えを重視する、最近の流れにもマッチしています。アジアンな刺しゅうモチーフはエキゾチックなムード。キャミソールやビスチェを投入したり、デニムパンツに重ねたりして、カジュアル感を出すアレンジも楽しめます。

◆甘さを抑えて優美な着映え 
自然な細感を演出

 パリ在住の日本女性、マリエ・ウエストン(Marie Weston)さんが手掛ける「マリハ(MARIHA)」のゆったりワンピースは、たっぷり施されたギャザーが目を引きます。繊細でやわらかい表情があるのに、甘くなりすぎないところが魅力。胸下から切り替えを施し、ドレープの量感を強調してウエスト位置を高く見せ、上半身をコンパクトに見える計算されたシルエットです。「女性が装うときのときめきを形に」という想いからスタートしたブランドらしいアレンジです。

 ゆったりしたシルエットでも、ドラマティックな色を選べば大人っぽくまとまります。1枚で着て楽ちんなサックドレスですが、Vネックでスッキリ見せたり、袖をフレアにしたりと、こちらのアイテムには細部にこだわりが見えます。

 大人の上手な肌見せパターンとして参考になるのが、オフショルダーの袖付きタイプ。実はスタイルアップ効果も期待できます。袖先にボリュームを持たせてあり、ひじから先がほっそり見える仕掛けになっています。しなやかな細感が演出できる点でも注目です。

◆伸びやかな縦長コーデ 
決め手はワンピース×アンダーパンツ

 世界中を旅するモデル、女優の桐島かれんさんの“ライフクラフトブランド”「ハウス オブ ロータス(HOUSE OF LOTUS)」からも、多彩な着こなしに誘うゆったりワンピースが登場しました。ドット柄で埋め尽くしたロング丈ワンピースは、プチ旅に出掛けたくなるようなポジティブなテイストが持ち味。スカートやパンツに重ねて、縦長レイヤードに。さらにロングネックレスを垂らせば、縦落ち感をアピールできます。

 涼しげなブルー系のワンピースはサマールックにうってつけ。ラッフル付きのエアリーなパンツに重ねたうえ、ショート丈の羽織物も添えて、3層レイヤードに仕上げた縦長コーディネートです。実はワンピースとパンツの組み合わせは、桐島さん流の着こなしのベースになっている得意技。ミニワンピースの下にパンツを合わせて、パンツの面積をたくさん見せるよりも、ロングワンピースの下からパンツをちらっとのぞかせるコーデのほうがシックに決まることをこのルックが証明しています。

 ターコイズ(トルコ石)を思わせるような、さわやかな水色のロングワンピースの下には黒パンツをレイヤード。コントラストが強まって細さも際立っています。このように太めのパンツを重ねることで装いに動きが出ます。

 サックドレスの原型とも呼べそうな服に、トルコや中央アジアのイスラム圏の民俗衣装“カフタン”があります。暑さが厳しい中東や西アフリカの装いは、世界的にトレンドの仲間入りをしています。日本も気温の変化が激しくなっていて、風通しのよいゆったりワンピースは重宝する存在に。秋以降もロングブーツなどで合わせればシーズンレスに着回すことができるので、夏のうちにアレンジ技をスキルアップしておきたいものです。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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父は皇室専属デザイナー 芦田多恵が語る「55年の歴史にあぐらをかいていたらダメ」

 ファッションデザイナーの芦田多恵といえば、上皇后美智子さまの専属デザイナーを務めた故・芦田淳氏の愛娘。スイスのボーディングスクールを経て米国の美術大学で学んだという生粋のお嬢さまだが、実際に話してみるとツンツンとしたところは全くなく、天真らんまんで非常にパワフルな女性だ。父から引き継いだ「ジュン アシダ(JUN ASHIDA)」と共に彼女が手掛けているプレタブランド「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」は、名門私立小学校のお迎えママ達のご指名ブランドとしても有名。だが、そんなややコンサバなイメージとは裏腹に、ランウエイショーで電子音楽家の渋谷慶一郎とコラボレーションするなど、面白い取り組みを続けている。2019-20年秋冬のショーには初めてメンズが登場した。安定した顧客層をつかみつつ、そこに安住せずに常に挑戦する意図を芦田に聞いた。

WWD:メンズを企画したのは多恵さんのキャリアでは初です。どうしてメンズをやろうと思ったんですか?

芦田多恵(以下、芦田):突発的に思い付いたので、長い間メンズについて思いを巡らせていたというわけではありません。ただ、このところ実はいろいろと考えていたことはあって。メンズを始めた理由はいくつかありますが、まず1点目は、ここ2年くらいショーを見た男性から「メンズはないの?」と聞かれることが増えていたこと。最初はお世辞で言ってくださっているんだわと思っていたんですが、だんだん「本当に着ていただけるかも」と思ってきて。2点目としては、会社が2018年に創業55周年を迎えたということがあります。父親が創業してからの年数なのでもちろん私が55年やってきたわけではないですし、スタッフも同様ですが、私を含めて皆55年という年月にあぐらをかいているなという感覚があったんです。まるで何でも知っているかのような錯覚があって、でも世の中はどんどん変わっている。それではいけません。

WWD:親から事業を継いだ二代目というと、“守りに入りがち”というイメージがありますが、多恵さんはとてもアグレッシブです。

芦田:あぐらをかいている状態から脱するためには、私を含め、社員が誰も経験したことがない仕事をしないといけないと思いました。昔、父がイタリアブランドと提携してメンズをやったことはありましたが、1からメンズを企画して、ビジネスを作っていくということは会社として初めて。知らないことを経験し、人に教えてもらいながら探っていくことで、メンズだけでなくウィメンズでも固定観念を振り払って自由になっていけるのではないかと考えたんです。私はメンズデザイナーではないからメンズはできないと尻込みもしましたが、今はジェンダーレスの流れもあって、それに後押しされた部分もあります。よし、メンズをやろうと決めてスタッフにLINEを送ったら、スタッフはどうやら「正気なのか……?」と思ったようでなかなか返事がこなかった(笑)。それで、「私(わたくし)、本気よ」と畳みかけました。

“迷っている時間があるなら、
まずやってみる”

WWD:一方で、会社として守っていくべき部分もあります。そのバランスはどう考えていますか。

芦田:55年は非常に重く、守らなければならないものはもちろんあります。モノ作りに対する精神など、父が作ってきた姿勢の部分です。ただ、守ることはそのまま保存することとは違って、変わっていくことが守っていくことになる。同じことをしていても時代は変わるので、意味や価値も変わっていきます。その中で意味や価値を守るためには、われわれが変わっていくしかない。試行錯誤ばかりなので悩む部分はありますが、チャレンジすれば新しい景色が見えてくる。大事にしているのは、迷っている時間があるならまずやってみるということ。やはりファッションなので、時代に対して柔軟であることは絶対だと思うんです。デザイナーにもスタイルを守る人、信念を主張をする人などさまざまなタイプがありますが、私は服そのものとしては自分の信念を打ち出しすぎない方がいいと考えるタイプ。服は着るものだから、信念が込められ過ぎていると重くなってしまいます。私の服は人が着て初めて完成するものだから、そのためには時代に対してかなり柔軟でないといけない。

WWD:メンズ商品はどういった人に着てもらいたいですか?

芦田:男性のファッションってウンチク豊富ですが、若い男性は比較的そういったことを気にしないですよね。うちの若い男性スタッフもあまり気にしていないようです。ウィメンズも同様ですが、顧客像は特に決め込んでいません。感覚的にファッションを楽しむことができる男性に着ていただければと思っています。メンズでは、ウィメンズと共通のテディーベアのようなボア素材を使ったコートや、タロットカードの柄をアップリケのモチーフにしたブルゾンなどを作りました。感覚的に楽しんでほしいとはいっても、メンズならではのマニアック感もくすぐりたい。それでセルビッチのデニムなども企画しています。

WWD:ウィメンズでは、豪華客船クルーズなどが中高年層を中心に広がっていることで、ドレスの需要がじわじわ伸びていると聞きます。

芦田:クルーズ需要は確かに意識しています。でもそれ以上に注目しているのが、フォーマルシーンのTPOが変化していること。私自身もパーティーに行く際に感じますが、招待状でドレスコードが“ブラックタイ”となっていたら、昔はイブニングドレスを着ていかなければならなかった。でも今はすごく幅があって、もっとカジュアルな場合もあるんですね。逆に、ドレスコードが“ダークスーツ”となっていたからあまり厳かな格好で行かなかったら、「ロングドレスで来るべきだった……」と後悔する場合もある。だったら、そのどちらにも解釈できるようなパンツのセットアップを作るべきだな、といった具合に企画しています。あとはくるくるっと丸めてトランクに入れられるような素材感のドレスを作るなど、フォーマル提案のなかでもさまざまなシチュエーションやニーズを考えるようにしています。

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「ジャックムス」2020年春夏メンズ・コレクション

 「ジャックムス(JACQUEMUS)」が2020年春夏メンズ・コレクションを発表した。

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サッポロライオンも、研修店舗オープン。新卒で運営。

株式会社サッポロライオン(本社・東京都渋谷区、社長・三宅 祐一郎)が、初となる若手社員が担当する研修店舗「銀座ライオン 新橋トレーニングセンター店」を7月3日(水)にオープンさせる。立ち飲みの「ビヤスタンド 新橋店」を改装する。
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「ロクシタン」の人気シャンプーとコンディショナーがパワーアップ

 「ロクシタン(L'OCCITANE)」は、“ファイブハーブス ピュアフレッシュネス”シリーズを6月26日にリニューアル発売する。「シャンプー」(300mL、2600円)と「コンディショナー」(250mL、2600円)は処方をパワーアップし、「シャイニングビネガー」(100mL、3500円)、「スカルプセラム」(75mL、4400円)、「ディープクレンジングケア」(150mL、3500円)の3品を新たに加える。

 夏季限定で販売していた“ファイブハーブス ピュアフレッシュネス”シリーズは、予約で完売してしまうアイテムが出るほど人気のシリーズ。「(完売で買えず)手にしてみたいといった要望や、男性からはスカルプケア用に夏だけでなく年間を通して使用したいという声もあり、2018年3月からシャンプー・コンディショナーを定番化した」(PR担当者)。

 今回のリニューアルでは、「ブランド創業の地であるプロバンスにこだわって成分を厳選した」とし、全アイテムに新配合の仏・プロバンス産ミントとラベンダー、タイム、シダー、グレープフルーツの5種のハーブから抽出したエッセンシャルオイルと、プロバンスに古くから伝わるリンゴ酢にセージやローズマリーなどを漬け込んだハーバルビネガーを使用。爽やかな洗い心地で、汗や皮脂、毛穴のつまりを取り除く。さらに、より頭皮ケアに特化したシャンプーとセラムには新成分エピローブを配合する。頭皮の皮脂分泌をコントロールし、頭皮環境を整えてかゆみを抑える。

 新たに発売となる「シャイニングビネガー」は、頭皮と髪をクールにリフレッシュできるミスト。髪につや艶を与えながら、パーマやヘアカラーでアルカリ性に傾きがちなpHバランスを弱酸性に導く。洗髪後タオルドライをしてから髪全体と頭皮にスプレーしてなじませたり、日中の髪や頭皮をリフレッシュしたいときにも活用できる。ジェル状の「スカルプセラム」は、マッサージをするとローション状に変化。新配合のエピローブが皮脂分泌をコントロールし、頭皮を清潔に保ち健やかに整える。

 さらに17年に発売し好評を得た「ディープクレンジングケア」が数量限定で再び登場する。シャンプー前の濡れた頭皮に塗布してマッサージをしたり、シャンプーに1:1の割合で混ぜて使用することができる。ソルトスクラブが頭皮の毛穴のつまりや汚れを取り除き、頭皮のべたつきを防ぐ。

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「ケンゾー」2020年春夏パリ・メンズ・コレクション バックステージ

 「ケンゾー(KENZO)」が2020年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「ケンゾー」2020年春夏パリ・メンズ・コレクション バックステージ

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CoCo壱番屋、営業利益4割増。値上げ成功。

カレーハウスCoCo壱番屋を展開する株式会社壱番屋(本社:愛知県一宮市、代表 取締役社長:浜島 俊哉)が、2020年2月期第1Q(2019年3~5月)決算を発表した。売上高127億56百万円、3.9%増。営業利益15億38百万円、40.7%増。値上げで利益が増えた。
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CoCo壱番屋、営業利益4割増。値上げ成功。

カレーハウスCoCo壱番屋を展開する株式会社壱番屋(本社:愛知県一宮市、代表 取締役社長:浜島 俊哉)が、2020年2月期第1Q(2019年3~5月)決算を発表した。売上高127億56百万円、3.9%増。営業利益15億38百万円、40.7%増。値上げで利益が増えた。
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高級ECのファーフェッチ、フェイスブックの仮想通貨「リブラ」に参画

 フェイスブック(FACEBOOK)は6月18日、ブロックチェーン技術を利用した仮想通貨リブラ(LIBRA)を2020年に提供することを発表した。

 リブラは現実の通貨と一定比率で交換できる「ステーブルコイン(Stablecoin)」であるため、ユーザーは資金をリブラに替えて「フェイスブックメッセンジャー(Facebook Messenger)」や「ワッツアップ(WhatsApp)」などのフェイスブックアプリで簡単に送金できる。またそうした特徴から、銀行口座を持たない層にも金融サービスを提供できるという。

 現在は開発の初期段階にあるが、リリース後の運営は独立した非営利団体のリブラ協会(Libra Association)が担う。同協会の創設メンバーには、フェイスブックのほかにもイーベイ(EBAY)やボーダフォン・グループ(VODAFONE GROUP)、スポティファイ・テクノロジー(SPOTIFY TECHNOLOGY)、ウーバー(UBER)などのテック系企業と、ビザ(VISA)やマスターカード(MASTER CARD)、ペイパル(PAYPAL)などのクレジットカード会社や決済サービス会社に加えて、ラグジュアリーEC大手のファーフェッチ(FARFETCH)などの約30社が参画している。

 ステファニー・フェア(Stephanie Phair)=ファーフェッチ最高戦略責任者(CSO)は、「フェイスブックは、安定していて拡張性のあるブロックチェーン・プラットフォームとして成功する条件を備えていると感じた。創設メンバーはそれぞれの分野のリーディングカンパニーであり、ぜひ参画したいと思った。当社もファッション業界をけん引するテック企業と目されていると思う」と語った。

 リブラは銀行口座を持たないユーザー同士の送金や決済を可能にするため、国際的な送金ネットワークとなり得ることを考えると、金融業界に大きな変革をもたらす可能性もある。しかしラグジュアリー業界が注目するのは、そのスムーズなEC決済機能だ。

 フェアCSOは、「リブラ協会は、世界に何百万人といる銀行口座を持たない人々にも金融サービスを提供することを理念の一つに掲げており、当社もそれに賛同している。また当社は国境を越えて事業を展開しているため、常に新たな決済システムやテクノロジーに注目している。リブラのように、スマートフォン内にある“財布”から国境を越えて決済できるのは面白いアイデアだと思った」と説明した。

 ラグジュアリー業界は必ずしも新しいテクノロジーに適応するのが早いわけではないが、仮想通貨などのブロックチェーン技術に関しては消費者からの要望が高まることが予想されるため、小売りやファッションブランドも対応せざるを得ないだろうとフェアCSOは語る。「ファッション業界は以前より消費者主導になっているため、その需要に迅速に対応する必要がある。取引や決済手数料を安く抑えたいという消費者の要望によって、仮想通貨システムへの適応が進む可能性がある」。

 仮想通貨の運営には強固な情報保護が求められるが、情報流出が続くフェイスブックが関わっていることで不安に思う消費者もいるだろう。しかしフェアCSOは、「運営を担うリブラ協会において、データへのアクセス権や投票権など、フェイスブックもほかのメンバーと同様の権限しか持たない。当社は情報保護を最重視している」と話した。

 ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)=ファーフェッチ創業者兼最高経営責任者は、「ブロックチェーン技術を活用することで、知的財産権の保護や製造工程の透明性を高めることが可能になるなど、ラグジュアリー業界にも大いに利点がある。また仮想通貨リブラの導入は、グローバルなEC決済をスムーズにしてくれるだろう。創設メンバーとして携わることでいろいろと学び、ほかのブロックチェーン関連プロジェクトも推進していきたい」と語った。

 フェアCSOも、ブロックチェーン技術によってサプライチェーンの追跡や真贋の確認が可能になる点に着目しているという。「製造工程の記録を正確に追跡できるようになれば、より倫理的な選択が可能になる。またファッション業界にとって偽造品の流通は利益を損なう大きな問題である上に、偽造品の製造に投入される資金は人身売買や組織犯罪などの深刻な犯罪とつながっている場合が多い。テクノロジーの進化によって製品の真贋が確認できるようになれば、偽造品の市場を縮小できる。それに加えて、今はまだ誰も気づいていないさまざまな用途があるかもしれない」と述べた。

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)や、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)が擁する高級ウオッチブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」も、真贋の確認や製造工程の追跡にブロックチェーン技術を利用した仕組みを導入することを5月に発表している。

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苦戦の「4℃」 復活のカギはさらなる“輝き”、キーマンを直撃

 ブランドの認知度ナンバーワンの国内ジュエリーブランドの一つといえば「4℃(ヨンドシー)」だ。ブライダルも含め、男女を問わず思い浮かべるブランドだといってもいいだろう。「ヴァンドーム青山(VENDOME AOYAMA)」や「スタージュエリー(STAR JEWELRY)」と共に百貨店の平場で御三家と呼ばれ、日本のジュエリー市場をつくってきた。ブライダル需要の減少や価値観の多様化によりジュエリー業界も変化している。そんな中で、どのような商品やサービスを提供すべきかについて多くのブランドが施行錯誤している。主軸ブランドの「4℃」のほかにブライダルに特化した「4℃ブライダル(4℃ BRIDAL)」やファッションビル中心に展開する「カナル4℃(CANAL 4℃)」などを展開するエフ・ディ・シィ・プロダクツ(以下、エフ・ディ・シィ)の瀧口昭弘・社長兼最高執行責任者(COO)に話を聞いた。

WWD:「4℃」をはじめとするエフ・ディ・シィの基幹ブランドの売り上げシェアは?

瀧口昭弘エフ・ディ・シィ社長兼COO(以下、瀧口):「4℃」が全体の51.2%で「4℃ブライダル」が19.8%、「カナル4℃」が18.6%、ほか、SCなどで販売するブランドが占める。

WWD:全体の売上高でブライダルが占める割合は?

瀧口:全体では38%で、「4℃」と「4℃ブライダル」2ブランドでは48%と割合が高い。

WWD:「4℃」の日本と海外の売り上げ比率は?

瀧口:現在中国で4店舗展開中だが、テストマーケティング程度の売り上げだ。今まで海外市場でテストをしたが何度も失敗したため、国内に注力しつつ今後を考えたい。

WWD:最近の消費動向で気になることは?

瀧口:ブライダルが厳しく、市場が縮小していると感じている。百貨店では同じフロアでの展開が多いコスメブランドは好調だが、ミレニアル世代のジュエリー離れが見られる。独自性がないと生き残れないと実感している一方で、直近では令和婚があり復調の兆しが見られる。

WWD:ここ数年の年商の推移と前年比は?

瀧口:2017年2月期は330億3000万円で前年比104.1%だった。18年2月期が308億4500万円で同93.4%、19年2月期が291億8900万円で同94.6%だった。

WWD:競合企業は?競合とみなす理由は?

瀧口:「ヴァンドーム青山」や「スタージュエリー」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」だ。販売チャネルが似ていて、消費者が買い回りをするから。

WWD:現在の課題と今後の戦略は?

瀧口:出店を凍結し、既存店に注力する。「4℃」も「カナル4℃」もリブランディング中だ。「4℃」は2020年春に向け、大人化、上質化を目指し、国内外からのクリエイティブディレクターの招へいも検討している。なぜならブランドの世界観を広げるためには自社のDNAだけでは不十分で、外部の新しい力が必要だと思うから。店舗の改装も徐々に行っていく。また「4℃」と名のつくブランドが多すぎるので整理し、「カナル4℃」を今秋に「カナル プロデュースド バイ 4℃(CANAL PRODUCED BY 4℃)」と名称を変える。そして、オリジナルを縮小し、デザイナーによるトレンドを意識したリーズナブルな商品をそろえたセレクトショップにする。「4℃ブライダル」も上質化を図る中で、新宿店を改装してよりラグジュアリーな店舗にし、アニバーサリー商品やアフターケアサービスなどを充実させる。

WWD:ジュエリー業界が活性化するために必要なことは何か?

瀧口:消費者の価値観が変化しているので、どのような付加価値が求められているかを察知して商品に反映する必要がある。全力で付加価値をつくるべく挑戦するしかない。また、デザインだけでなく“こと”も大切だ。ブランドの強い思いを消費者に届けていきたい。だから、「4℃」ではクリエイティブ・ディレクターの招へいを検討し、「カナル」では人気デザイナーの商品を扱う。エフ・ディ・シィでは会社の規模、また、ブランドのイメージ、認知度に関係なく、ブランド哲学の“お客さまを輝かせる”というルーツに立ち戻って邁進していきたい。

WWD:合成ダイヤモンドに対する見解は?

瀧口:消費者を混乱させたくないので「4℃」や「4℃ブライダル」で扱うつもりはない。一方で、業界のトレンドとして動向は見ていくつもりだ。

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ヘアコンテストで勝つための3つの秘訣 フジシン“ジャパンカップ”で明らかに

 美容ディーラー大手のフジシンは6月11日、神奈川・横浜文化体育館で、ヘアコンテスト「ジャパンカップ 2019 第41回ヘアカッティングコンテスト」を開催した。毎年恒例のコンテストだが、今回の最優秀作品からは、最近のヘアカットコンテストで勝つために必要な“3つの要素”が顕著に読み取れたため、ここに紹介する。

 これはヘアカットとスタイリングを競うコンテストで、41回目を迎えた今では、全国のヘアサロンから出場者が1000人を超えるビッグイベントに成長した。今回は“SHINKA 史上最高のデザインをはじめよう。”というテーマのもと、ヘアサロン業界を代表する著名人を審査員として迎え、モデル部門やウィッグ部門など各部門で出場者が競った。

 中でも最も注目度の高いモデル部門(レディーズ)は、35分間の競技時間で、カットとスタイリング技術を駆使してモデルを仕上げるというもの。今回は厳正なる審査の結果、「ウミトス(UMiTOS)」の渡邊なつき副店長が最優秀ジャパンカップ賞に輝いた。その作品から感じた、最近のヘアカットコンテストで勝つために必要な3つの要素とは、以下のようなことだ。

 1つは“大胆なカット”だ。ヘアコンテストは競技時間が決まっている一発勝負であるため、「できれば無難にすませたい」という心理が働き、最小限のカットですませる競技者も少なくない。そうした自信のなさは審査員も見抜いているため、「床に落ちている髪の量もチェックのポイント」とする審査員も多い。その点、今回の最優秀作品は、顏まわりを大胆にカットした作品だった。審査員を務めた原田忠・資生堂トップヘアメイクアップアーティストは「あまりに思い切ったカットをしているので、競技の最中から目が釘付けになってしまった」と同作品を評している。

 2つ目は“ヘア以外へのこだわり”だ。今回の最優秀作品は“衣装”を評価する声も多く、トータルバランスの良さも勝敗を分けたポイントの1つだ。原田トップヘアメイクアップアーティストも「審査に迷ったら服やネイルを見るようにしている」と話しているように、ハイレベルな大会になればなるほど、ヘア以外へのこだわりも評価の対象となるようだ。

 3つ目は“モデルとの信頼関係”だ。1つ目の要素の“大胆なカット”にも関連することだが、モデルと競技者との間に信頼関係が築けていなければ、大胆なカットはやらせてもらえない。できたとしても、モデルに「どんな髪型にされるんだろう……」という不安があれば、それが表情に出てしまい、ランウエイがあればその動きにも影響してしまう。最優秀ジャパンカップ賞の渡邊副店長は、今回のモデルとは以前から何度も作品を作っていて、その中で築いた関係性は、審査員にも「モデルとの信頼関係を感じた」(原田トップヘアメイクアップアーティスト)と言わせるほど。その関係性が、審査員に好印象を与えたことは言うまでもない。

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海老天とエビフライを載せたカレーうどんが連日100食超えるのは、なぜか

 とんかつ、天ぷら、から揚げ...等々、外食メニューには数々の「揚げ物」メニューがあります。揚げ物の人気が高いのは、今に始まったことではありませんが、大きな飛躍を遂げた「串カツ田中」や、最近、大手各社が参戦している「から揚げ」業態が、ともに揚げ物の業態であるのは、時代の流れも関係しているように思います。
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「ホワイトマウンテニアリング」2020年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」が2020年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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