カウズが仕掛ける40m越えの巨大コンパニオンが公開

 ニューヨークを拠点とするポップアーティスト界の巨匠カウズ(KAWS)と、香港を拠点とするクリエイティブスタジオのオール ライツ リザーブド(All Rights Reserved以下、ARR)による巨大アートプロジェクト「カウズ:ホリデイ(KAWS: HOLIDAY)」が、静岡県富士宮市にある「ふもとっぱらキャンプ場」で7月19日から一般公開される。会期は24日までで、営業時間および入場料は「ふもとっぱらキャンプ場」に準じたものになる。

 「カウズ:ホリデイ」は、カウズの代表的なキャラクターであるコンパニオン(COMPANION)の巨大アートワークが“世界中を旅する”というコンセプトのプロジェクトで、2017年にカウズがエスケイ・ラム(SK LAM)ARRクリエイティブ・ディレクターに送った1枚のイラストをきっかけにスタート。18年7〜8月に1都市目の開催地ソウルで巨大コンパニオンが水に浮かべられ、その後、19年1月に台北、19年3月に香港でも同様のアートワークが設置され、今回世界4都市目として静岡が選ばれた。これまでの都心での開催から一転、キャンプ場での開催を決めた理由についてカウズは「都心での開催が続いたことに疲れ、リラックスしたいという意味から東京に近く自然があふれる場所の静岡を開催地に決めた」と話す。

 今回のアートワークはビニール製の巨大コンパニオンが仰向けに寝転んだもので、サイズは40mを超える。これはソウルでの28mのビニール製、台北での36mのブロンズ製(常設)、香港での37mのビニール製の過去3都市で設置されたアートワークよりも大きく、カウズの長年のキャリアの中でも最大級のもの。コンパニオンは空気で膨らむため軽く、風などの気象条件に左右されないよう制作し設置するのが困難を極めたそうだ。

 会場ではアートワークのほか、コンパニオンの目“××”があしらわれた箸が付く特製ラーメンのフードトラックが出店し、運が良ければカウズとのコラボバックパックが当選する「ハーシェル(HERSCHEL)」のコラボポップアップブースも設けられている。

 一般公開に先立ち、18日にはレセプションパーティーが同会場で行われた。霧が発生し終始強い雨が打ちつけるあいにくの悪天候だったが、フーチュラ(Futura)やスタッシュ(Stash)といったカウズと顔なじみのアーティストから、「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」の尾花大輔や「マジックスティック(MAGIC STICK)」の今野直隆らデザイナー、水原希子やローラ、Kohei、AMIAYAらモデル、NAOTOや佐野玲於らEXILEメンバー、設楽洋ビームス(BEAMS)社長、ジョン・C・ジェイ(John C Jay)ファーストリテイリング=クリエイティブ・ディレクター、タレント・アーティストの香取慎吾、スタイリストの祐真朋樹、ユーチューバーのジン、俳優やラッパーとしても活躍の場を広げるYOSHIなど、国内外から多くの著名人が巨大コンパニオンを一目見ようと駆けつけた。

■KAWS: HOLIDAY JAPAN
日程:7月19~24日
場所:ふもとっぱらキャンプ場
住所:静岡県富士宮市麓156
時間:ふもとっぱらキャンプ場の営業時間に準ずる
入場料:ふもとっぱらキャンプ場の入場料に準ずる

The post カウズが仕掛ける40m越えの巨大コンパニオンが公開 appeared first on WWD JAPAN.com.

“アディダス バイ ファレル ウィリアムス“から女性アスリートのトリ・ボウイをフィーチャーした新色が登場

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は7月20日、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とのコラボレーションコレクション“アディダス バイ ファレル ウィリアムス(ADIDAS BY PHARRELL WILLIAMS)”の新色“ソーラー ヒュー グレイスケール”を発売する。東京・原宿のアディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウなどで取り扱う。価格は1万8000円。

 イメージビジュアルには「アディダス」ランニングアンバサダーを務めるトリ・ボウイ(Tori Bowie)を起用した。トリ・ボウイは2017年に100m走のワールドチャンピオンを獲得した女性アスリート選手。今回のイメージビジュアルでは彼女の原動力となった“内なる光”を表現した。加えて、トリ・ボウイが主演を務めるイメージビデオも制作した。

 14年に誕生した同コレクションはビビッドな色使いが特徴。今回はアイコン的アイテムとなった“ソーラー ヒュー”をホワイト、クリーム、グレー、ブラックといった落ち着いたグレースケールで配色した。

The post “アディダス バイ ファレル ウィリアムス“から女性アスリートのトリ・ボウイをフィーチャーした新色が登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

「アディクション」2019年秋冬は復刻カラーが登場

 「アディクション(ADDICTION)」は7月15日、26日、9月6日、10月4日に2019年秋冬メイクアップコレクションを発売する。価格帯は2500〜1万8000円。

The post 「アディクション」2019年秋冬は復刻カラーが登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

「グラミチ」が「ワンピース」アニメ放映20周年でコラボ 名作“Gショーツ”をはいたルフィが登場

 アウトドアウエアブランド「グラミチ(GRAMICCI)」は、今年でテレビ放映20周年を迎える人気アニメ「ワンピース(ONE PIECE)」とのコラボレーションアイテムを8月7日に発売する。同コラボレーションは劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」が8月9日に公開されるのを記念したもので、8月7〜13日には伊勢丹新宿本店メンズ館6階にポップアップショップも開設する。
 
 目玉はオリジナルのロゴで、「ワンピース」のロゴを「グラミチ」風にアレンジしたり、「グラミチ」のアイコンである“ランニングマン”を「ワンピース」の主人公ルフィのシルエットにかたどったりしたロゴも登場する。販売するアイテムは“Gショーツ(8000円)”をはじめ、パッカブルショーツ(1万円)、Tシャツ3型(各6000円)、チコバッグ(1500円)、キャップ2型(5000円)などをラインアップする。

 また、コラボレーションを記念したルフィのソフトビニール製のフィギュアも販売する。価格は1万5000円でカラーはチノ、ネイビーの2色。伊勢丹新宿本店メンズ館のポップアップショップでは限定のモノクロバージョンを、アニメや映画キャラクターをモチーフにしたアイテムの販売サイトの「ヒキダシストア(HKDS STORE)」ではセピアやオリーブなどの限定カラーも販売する。

■GRAMICCI×ONE PIECE
日程:8月7〜13日
時間:10:00~20:00
場所:伊勢丹新宿本店メンズ館 6階
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

The post 「グラミチ」が「ワンピース」アニメ放映20周年でコラボ 名作“Gショーツ”をはいたルフィが登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

東京発「キディル」のパリコレデビューに密着1日目 モデルオーディションは70人相手にてんやわんや

 末安弘明が手掛ける東京のメンズブランド「キディル(KIDILL)」は6月20日にパリで、2020年春夏コレクションをショー形式で発表した。東京のファッション・ウイークで数々のショーを開催してきた同ブランドだが、海外での発表は2回目。初挑戦は19年1月のパリ・メンズ期間中にオフスケジュール(公式スケジュール外)でプレゼンテーションを行い、2度目は満を持してのショー形式での発表だ。世界中からブランドが集まるパリ・メンズの公式スケジュールには新参者が入る隙は現在なかなかないうえに、タイトな予定のためオフスケジュールに足を運ぶ業界人は少ない。1月に初めてパリでプレゼンテーションを行う前に末安デザイナーは「おそらく、見に来てくれる人は少ないと思う」と笑いながらも、主にバイヤーに向けてパリでの発表に臨むと意気込んでいた。ショーにかかるコストも当然安くはなく、今回かかった費用は合計約1000万円。リスクも高いため、出資者やサポートもなく自費でパリ進出するブランドは少ない。しかし、「キディル 」は2シーズン続けて自費で挑戦した。パリで発表する意義や成果、そして異国の地で自己流にショーを作り上げる過程を見届けるため、末安デザイナーにショー当日までの3日間密着した。

15畳のアパート1室にモデル70人をキャスティング千本ノック

 「キディル」のショーはデザイナー末安弘明とスタイリスト島田辰哉の二人三脚で作られる。ショー本番2日前、島田が滞在するパリのマレ地区にあるアパートメントの一室でキャスティングが行われた。15畳ほどの部屋にはコレクションのサンプルが並べられ、朝から日が暮れるまで一日中モデルがひっきりなしにやって来る。モデルは部屋に入ったらすぐにコンポジットを末安デザイナーに手渡す。コンポジットとは、ポートレート、全身写真、3サイズとモデル事務所が書かれた、モデルにとって名刺代わりになるものだ。モデルの雰囲気、身長、体形、肌の色を考慮して、2人で試着するルックを検討する。ルックを着用したモデルを見ながら「この人の場合サングラスは無しの方がいいかも」「トップスを違う色に変えてみよう」などと二人で相談しながら、キャスティングの途中にも細かくルックを改善して、コレクションがどんどん磨かれていく。「今回のショーで採用したいモデルは、ストリートで見かける普通の男の子というよりも、顔立ちが整っていてどこか貴族っぽい、気品を感じるような男性を求めている。血の気がなく平気な顔して人を刺すような、不気味な感じにしたくて」と話す末安デザイナー。パリコレ会期中には、一流から駆け出しのモデルまでが世界中から大集結するとあって「狭いスペースにこんなに大勢が来るとは想定外だった」と反省しながらも、期待以上に質の高いモデルがキャスティングに来たことに満足気な様子だった。
 
 予算に余裕のあるブランドは、キャスティング時にルックを着用する手助けをしたり、サンプルを整理したりするためのアシスタントを雇うが、「キディル」は全て2人で進行した。また、モデルのブッキングはキャスティング会社に依頼することが多いものの、その部分もカットしたようだ。モデル1人のブッキング費用は700〜1200ユーロ(約8万5000〜15万円)が相場。エージェンシーによってはインスタグラムに掲載するか否かでさらに追加料金が発生した。今回のショーでは知人の紹介で本物のゴスバンドのミュージシャンや、海外コレクションでストリートスナップを行う日本人の服部恭平などをモデルとして起用したため、結果的にプロモデルは12人をブッキングした。数名のモデルは2ルック着用するなど、工夫を凝らして予算内に収めた。

「Tシャツが似合うモデルがいない」ピンチの中、救世主が現れる

 30度まで気温が上がったキャスティングの日、エアコンのない部屋(パリはほとんどのアパートメントにエアコンがない)に一日中こもって、約70人のモデルと対面した。「Tシャツが似合う人って意外となかなかいないな……」とこぼしながら英バンド、バウハウス(BAUHAUS)のピーター・マーフィー(Peter Murphy)をプリントしたTシャツのルックを着用するモデルを決めるのに最も苦戦したようだ。来るモデルほぼ全員にそのルックを着用させるも、なかなか決まらない。洋服のボタンを閉めたり靴紐を結んだり、立ったり座ったりを繰り返す作業は結構な重労働で、二人の集中力と体力は消耗していく。

 全ルックのモデルが決まったころ、ある1人のモデルが部屋に入ってきた瞬間に2人のテンションが露骨に上がった。「散々見てきて、グッときた」と末安デザイナーに数時間ぶりに笑みがこぼれ、スタイリスト・島田と顔を見合わせた。キャスティングの1日を終える頃、西日が差し込む部屋は少々散らかっていたが、二人の頭の中に描かれたショー当日のイメージはどんどん明確になっているようだった。

世界で活躍するスタッフがそろった密着2日目の様子は7月19日(金)に公開予定

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

The post 東京発「キディル」のパリコレデビューに密着1日目 モデルオーディションは70人相手にてんやわんや appeared first on WWD JAPAN.com.

「ランコム」2019年秋冬メイクアップコレクション

 「ランコム(LANCOME)」は7月5日、19日、9月13日に2019年秋冬メイクアップコレクションを発売する。価格帯は4000〜6800円。

The post 「ランコム」2019年秋冬メイクアップコレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

読者が注目した今週の新作 村上隆 × 「ポーター」など(7月19〜25日)

 「WWD JAPAN.com」が今週発売の新商品を「ファッション部門」「ビューティ部門」「スニーカー部門」別にまとめてお届け。「ファッション部門」では読者の注目度(PV)から1〜3位までをランキング形式で紹介。今週の「ファッション部門」では現代アーティストの村上隆 × 「ポーター(PORTER)」が1位に輝いた。

【ファッション部門】


【ビューティ部門】


【スニーカー部門】

The post 読者が注目した今週の新作 村上隆 × 「ポーター」など(7月19〜25日) appeared first on WWD JAPAN.com.

洋服レンタルのエアークローゼットが“大きいサイズ”特化の新サービス

 ファッションレンタルサービスのエアークローゼットは、2019年の冬からL~3Lの大きいサイズ対象の新サービス「プラスサイズプラン」をスタートすると発表した。月額1万2800円で、トップスとボトムスを1着ずつと、そのほか3着の計5着まで衣服をレンタルできる。現在特設サイトで8月7日まで応募受付をしており、先着1000人まで。7月18日時点で、約420人が既に申し込んでいる。

 「プラスサイズプラン」は、ユーザーの要望から実現。アイテムはエアークローゼットに賛同、参画しているブランドが企画・生産しており、同サービス限定での提供となる。通常のプランと同じく返却期限はなく、返却時のクリーニングは不要。気に入ったものはそのまま購入できる。

 同サービスに対してエアークローゼットは「女性のライフステージや年齢などに伴い変化する体型のお悩みに寄り添い、スタイリストのセンス・スキルと実際に市場のお客さまから求められている“ちゃんと自分に似合うサイズ”の洋服の提供で、より幅広い女性のファッションの悩みを解決する」としている。

The post 洋服レンタルのエアークローゼットが“大きいサイズ”特化の新サービス appeared first on WWD JAPAN.com.

アベノミクスが百貨店にもたらした変化 

 2019年は全国で10以上の百貨店が閉店する。2ケタ台に乗るのは、リーマンショックの余波を受けた2010年以来だ。百貨店の市場規模はピークだった1991年の約9.7兆円から2018年は約5.8兆円へと4割も減った。「ユニクロ(UNIQLO)」「ザラ(ZARA)」のようなグローバルSPA(製造小売り)の勢い、「アマゾン(AMAZON)」「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」に代表されるECの革新性に比べると、百貨店は旧態依然とした印象が強い。

 ただ、百貨店を斜陽産業と片付けることは早計だ。最近の取材で痛感するのは、百貨店の中での明暗である。地方・郊外店は客離れに歯止めがかからないのに対し、大都市の旗艦店は好調な業績を残している。屋台骨である衣料品が振るわないのに対し、ラグジュアリーブランドや化粧品は売れに売れている。百貨店に何が起きているのか。

中間層の崩壊、衣料品の縮小

 「WWDJAPAN.COM」では毎月、百貨店大手5社(三越伊勢丹、高島屋、大丸松坂屋百貨店、そごう・西武、阪急阪神百貨店)の月別売上高を報じているが、この数年、記事の傾向はほとんど変わらない。多少の凸凹はあるものの、前年同月の実績に対して衣料品がマイナス、ラグジュアリーブランドや時計・宝飾、化粧品が2ケタのプラスといった状況が続く。衣料品は暖冬・冷夏などの影響があればマイナスとなるのは当たり前として、平年並みの天候でもマイナスという場合が多い。一方、ラグジュアリーブランドや時計・宝飾、化粧品は天候に関係なく売れる。

 百貨店における衣料品の売上高は08年に約2.7兆円だったが、18年には約1.7兆円に縮小した。百貨店が得意としてきた“中の上”の衣料品は、中間層の百貨店離れが打撃になって落ち込んでいる。主力だった団塊世代が高齢化し、それに代わる若い世代を呼び込めていないからだ。

 大丸松坂屋百貨店の好本達也社長は、衣料品頼みは限界だという。「(かつては)衣料品のフロアが一番もうかっていた。通常3〜5階にある婦人服や紳士服が店舗の収益の源泉だった。地下の食品や上層階のレストランのフロアは、にぎわっていても構造的に利益は少ない。だが、この十数年で稼ぎ頭だった衣料品がみるみる失速し、収益のバランスが崩れた。これは一時的な現象ではない。一方でラグジュアリーブランドや化粧品、時計のゾーンが成長を遂げている」。

 数年前から大丸松坂屋百貨店は婦人服売り場の3割縮小を打ち出し、全国の店舗で順次改装を実施している。

円安株高がもたらしたもの

 7月21日に投開票を控えた参議院選の争点の一つは、安倍内閣による経済政策「アベノミクス」に対する評価だ。6年半にわたるアベノミクスは消費市場にも影響を及ぼした。とりわけ百貨店業界に多大なインパクトを与えた。

 アベノミクスの柱は、大規模な金融緩和と財政出動による円安株高への誘導である。日経平均は継続的に2万円台を回復し、富裕層の金融資産を大きく底上げした。円安は00年代半ばから続いていたインバウンド(訪日客)増加に拍車をかける役割を果たした。現在の百貨店の売り上げは、中間層の百貨店離れを富裕層と訪日客による消費がカバーする構図になっている。

 百貨店のカード会員のデータでは、年間購入額50万円以下の顧客の売上高は減り続け、同100万円以上の顧客の売上高は伸び続けている。かつて百貨店の発展を支えていたのは、少し背伸びしても上質な商品が欲しいという中間層だった。所得の二極化が進み、日本市場の特徴だった購買力のある分厚い中間層が弱体化した。一方で、人口は少ないものの富裕層は増加している。野村総合研究所によると、純金融資産1億円以上の富裕層は2000年の約83万世帯から17年は約126万世帯になった。

 富裕層を対象にした外商は百貨店のお家芸だ。百貨店は江戸時代の呉服店をルーツにする老舗企業が多い。裕福な武家や商家を訪ねて御用聞きしてきた手法を継承し、現代では富裕層の衣食住はもちろん、呉服・宝飾品・美術品(“ごほうび”と呼ばれる)など資産価値を持つ高額品、ラグジュアリーブランドのほか、子会社を通じて旅行や保険も取り扱う。欧米のラグジュアリーブランドの関係者にも“GAISHOU”という日本語が定着しており、百貨店を通じて日本の富裕層へのアプローチを強めている。

 売上高に占める外商の比率は、大都市の旗艦店で20〜40%を占めるまでになった。中間層が離脱したため相対的に比率が拡大しただけでなく、百貨店自身も新規顧客の獲得に積極的に動いた結果だ。大丸松坂屋は19年2月期で新規口座を1万5000件以上増やした。

天からの恵みの雨になった訪日客

 富裕層への外商に比べて、百貨店にとってインバウンドは新しいビジネスといえる。18年の訪日客は08年に比べて約4倍の3119万人。日本とは反対に、経済発展によって中間層が爆発的に増加した中国の人々が押し寄せるようになった。

 18年の訪日客による百貨店の免税売上高は3396億円、客数は524万人。3年前と比べても免税売上高で1.7倍、客数で2倍になった。免税売上高が占める比率は三越銀座店の30%、大丸心斎橋店の35%など大都市の旗艦店で20〜30%に達するケースが少なくない。一時の爆買いは影を潜めたが、日本人に比べて客単価は圧倒的に高い。化粧品やラグジュアリーブランドは彼らの消費がけん引している。

 阪急阪神百貨店は16日、中国のITサービス大手の騰訊控股有限公司(テンセント・ホールディングス)が展開する中国最大のSNSアプリ「ウィーチャット(微信、WeChat)」を活用したサービスを提供する「ウィーチャットペイスマート旗艦百貨店」に、中国国外の百貨店として初めて認定されたと発表した。荒木直也社長は「全店400億円強ある免税売り上げの約8割が中国大陸からのお客さまで、快適で便利なショッピング環境を提供するのはわれわれにとって重要なテーマ。ウィーチャットは中国人顧客の日常生活に欠かせないツールになっている。今後はウィーチャットで得たビッグデータをもとにテンセント社と共同で新たなマーケティング活動を行い、世界一楽しい百貨店をめざす」と話す。

 このような取り組みは他社にも波及するだろう。20年の東京オリンピック・パラリンピック、25年の大阪万博なども控え、インバウンド市場を楽観的に見る関係者は多い。

 アベノミクス以前から所得の二極化は進んでいたし、訪日客も増加傾向にあった。地方の百貨店の閉店も今に始まったことではない。だが、円安株高の政策が富裕層と訪日客の消費に強力な追い風になったこと間違いない。その恩恵は地方経済には届かなかった。生き残りをかける百貨店は、今後も成長市場として富裕層と訪日客の獲得に経営資源を投じていくことなるだろう。

 一方で、ショッピングセンターやECに流出した中間層を呼び戻す課題は解決されてない。今は富裕層と訪日客による消費拡大が天からの恵みの雨のようになっているが、耐用年数を過ぎたビジネスモデルの革新という本質的な問題は積み残されたまただ。


 「WWDジャパン」7月15日号の百貨店特集では、岐路に立つ有力百貨店6社(三越伊勢丹ホールディングス、高島屋、大丸松坂屋百貨店、そごう・西武、阪急阪神百貨店、松屋)のトップインタビューを通じて業界の変化を浮き彫りにする。

The post アベノミクスが百貨店にもたらした変化  appeared first on WWD JAPAN.com.

【新立地】東京・浅草の近所、蔵前という場所になぜ店を出したのか?

 東京の東側・浅草の南側の蔵前という地域がある。下町の雰囲気を残しながら、外国人観光客向けのリーズナブルな宿泊施設も増えている。そこにマイナーな中国地方料理をテーマにした「漁見(ユジェン)」を出店したグローバルエンターメントサービスの小宮裕二社長。なぜそこなのか、なぜその業態なのか聞いた(
Posted in 未分類

ユニリーバ・ジャパンが働き方改革 北海道や宮崎のコワーキングスペースで仕事も

 ユニリーバ・ジャパンは、7月22日から始まる働き方改革の国民運動を展開する「テレワーク・デイズ2019」に合わせて、全国6つの自治体と連携しユニリーバ式のワーケーション「地域 de WAA」を導入する。今回提携するのは、北海道下川町、宮城県女川町、山形県酒田市、静岡県掛川市、山口県長門市、宮崎県新富市の6自治体。

 ワーケーションとはワーク(仕事)とバケーション(休暇)を掛け合わせた造語で、場所や時間にとらわれない新しいワークスタイルを指す取り組みだ。

 ユニリーバ・ジャパンの「地域 de WAA」は、提携する自治体の地域施設を“コWAAキングスペース(コワーキングスペース)”として同社社員が無料で利用できるようにするもの。さらに現地では地域のイベントやアクティビティーに参加することも可能。また自治体が指定する地域課題解決に関わる活動に参加することで、提携する宿泊施設の宿泊費が無料または割引となる。

 同社は2016年7月、働く場所や時間を社員が自由に選べる新しい働き方「WAA(Work from Anywhere and Anytime)」を導入した。今回は働く場所の選択肢をさらに広げ、普段とは異なる場所や環境で人々と交流するとともに、地域に根差した新しいイノベーションやビジネスモデルを生み出していくことと、社員一人のウエルビーイングを推進させることを目指す。

The post ユニリーバ・ジャパンが働き方改革 北海道や宮崎のコワーキングスペースで仕事も appeared first on WWD JAPAN.com.

LVMHのアルノー会長が世界長者番付で2位 ついにあのビル・ゲイツを抜く

 ブルームバーグ(BLOOMBERG)が毎日更新している世界長者番付で、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)会長兼最高経営責任者(CEO)が、7月16日に資産総額1076億ドル(約11兆6208億円)でこれまでの3位から2位に浮上した。2012年に同番付が開始されて以来、常に1位もしくは2位だったビル・ゲイツ(Bill Gates)=マイクロソフト(MICROSOFT)創業者は同1074億ドル(約11兆5992億円)で、今回初めて3位となった。

 1位はジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)=アマゾン(AMAZON)創業者兼CEOで同1250億ドル(約13兆5000億円)だった。同氏は1月に離婚を発表して7月に正式に離婚が成立しているが、財産分与後も長者番付トップの座は揺るがなかった。なお、離婚に当たってアマゾンの株式4%が譲渡されたマッケンジー・ベゾス(MacKenzie Bezos)元夫人の資産総額は399億ドル(約4兆3092億円)となり、今回の番付で22位にランクインしている。

 4位は投資家のウォーレン・バフェット(Warren Buffet)で同819億ドル(約8兆8452億円)、5位はマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)=フェイスブック(FACEBOOK)共同創業者兼CEOで同787億ドル(約8兆4996億円)だった。「ザラ(ZARA)」などを擁するインディテックス(INDITEX)のアマンシオ・オルテガ(Amancio Ortega)創業者はこれまで5位だったが、今回は同662億ドル(約7兆1496億円)で6位だった。

 アルノー会長兼CEOの資産のほとんどはLVMHに関連しているため、ラグジュアリー市場の動向に大きく左右される。同社の株価は、7月17日にパリの証券取引所であるユーロネクスト・パリで前日比0.7%高の388.10ユーロ(約4万7348円)をつけた。

 日本からは柳井正ファーストリテイリング(FAST RETAILING)代表取締役会長兼社長が323億ドル(約3兆4884億円)で28位、滝崎武光キーエンス(KEYENCE)創業者兼名誉会長が180億ドル(約1兆9440億円)で57位、孫正義ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長が172億ドル(約1兆8576億円)で64位にランクインしている。

 なお、仏誌「チャレンジ(CHALLENGES)」が7月に発表した“フランスの富豪ランキング”でもアルノー会長兼CEOが1位にランキングされており、2位はアラン・ヴェルタイマー(Alain Wertheimer)=シャネル共同オーナー兼CEOとその弟であるジェラール・ヴェルタイマー(Gerard Wertheimer)同共同オーナーだった。4位にはエルメス(HERMES)の創業者一族が、6位にはフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング(KERING)会長兼CEOとその家族がランクインした。

The post LVMHのアルノー会長が世界長者番付で2位 ついにあのビル・ゲイツを抜く appeared first on WWD JAPAN.com.

虫刺されの“救世主”「キンカン」がファッションブランドに⁉︎ 蚊をモチーフにしたブランドロゴを制作

 金冠堂は7月18日、虫刺されの“救世主”として有名な「キンカン」から“キンカン コレクション 2019”を始動させる。“キンカンがあれば蚊に刺されてもスタイリッシュにありのままの自分らしい装いに”をテーマに蚊をモチーフにしたコレクションロゴを使用し、ファッションブランドのようなポスターと動画を制作した。

 “蚊に刺されることを恐れずに夏のファッションを思う存分に楽しんでもらいたい”という思いからスタート。制作したポスター5種と動画は3人のモデルを起用。クールな世界観と蚊に刺されそうな環境の中で露出度の高い夏の衣装に身を包むモデルが“キンカン”を塗布するポージングが生み出すアンバランス感が特徴だ。ポスターは7月20日から1週間、渋谷の街に複数掲示する。また、蚊から連想されるデザインを用いた個性的なオリジナルTシャツを制作し特設サイトで応募、抽選で40人にプレゼントする。

 “キンカン”は、発売以来90年以上にわたって虫刺されの救世主として多くの人々に寄り添いながら、若年層にも愛用される存在だ。

The post 虫刺されの“救世主”「キンカン」がファッションブランドに⁉︎ 蚊をモチーフにしたブランドロゴを制作 appeared first on WWD JAPAN.com.

「フルラ」がモヘアとアンゴラの使用を廃止 2020年プレ・スプリング・コレクションから

 「フルラ(FURLA)」は、2020年プレ・スプリング・コレクションからモヘア(アンゴラ山羊の毛)とアンゴラ(アンゴラウサギの毛)の使用を廃止する。今後は代替として、動物に対する安全性が証明された羊毛のみを使用する。

 同ブランドは17年にファーフリー宣言を発表して19年プレ・スプリング・コレクションからリアルファーの使用を中止し、LAV(動物の解放や権利、環境保護を訴えるイタリアの団体)との協業を進めてきた。

 今回は、毛皮に反対するファーフリーアライアンス(Fur Free Alliance)が推進する“ファーフリーリテーラー”プログラムを順守し、さらなる動物保護の観点から生産過程で虐待など動物への対応が問題視されているモヘアとアンゴラの使用廃止を決定した。すでにアウトレットを除く「フルラ」各店で取り扱っている商品では同素材を使用していない。

 アルベルト・カメルレンゴ(Alberto Camerlengo)最高経営責任者(CEO)は「地球の問題は私たち個人にとって、そして子どもたちの将来のために考えなければならない問題である。『フルラ』はこのような問題をより深刻にとらえ、エシカル志向を高める顧客と同じ観点から真摯に向き合い、商品の倫理的な製造を目指し、地球環境に対する責任を果たしていく」とコメントしている。

 モヘアやアンゴラをめぐっては、「H&M」が2020年までにモヘア素材の使用を廃止することを表明している。

The post 「フルラ」がモヘアとアンゴラの使用を廃止 2020年プレ・スプリング・コレクションから appeared first on WWD JAPAN.com.

伊藤忠が「キャス・キッドソン」コスメの独占輸入販売権を取得 バラエティーストアなどで展開

 伊藤忠商事は、英国のライフスタイルブランド「キャス キッドソン(CATH KIDSTON)」のコスメ・化粧品分野の日本市場における独占輸入販売権を取得した。化粧品・日用品の専門商社である東京堂(東京、佐々木忠雄社長)を通じてバラエティーストアやドラッグストアなどで展開する。今年10月から第1弾としてハンドクリーム(900円)やリップバーム(750円)、これら2種をおさめたギフトボックス(2500円)を販売するほか、2020年からは香水も取り扱う。

 花柄モチーフのファッションアイテムやホームファニチャーが人気の「キャス キッドソン」は1993年にロンドンで誕生。日本では02年にユナイテッドアローズが日本に導入し、05年に兼松繊維、11年にサンエー・インターナショナルに事業が移管された。15年からは英キャス・キッドソン社が100%出資する日本法人が、店舗・ECサイトの運営を行っている。

 ブランドのコスメラインは英国の化粧品メーカーであるヒースコート&アイボリー(HEATHCOTE & IVORY)がライセンス契約を締結して世界25カ国で展開しており、ブランドのアイコンであるクラシックな花柄に合わせ、フローラルな香りや天然成分を使用したスキンケアやボディーケア、バスアイテムなどをそろえている点が特徴だ。日本でもこれら製品はブランド店舗やECサイトで購入が可能だったが、今回伊藤忠が独占輸入販売権を取得したことで販路を拡大。また、パッケージデザインや香りを日本市場向けに変更する。ヒースコート&アイボリーによると韓国での年間売り上げは約500万ドル(5億4000万円)であることから、日本でも将来的には10億円規模の売り上げが見込めるのではないかとしている。

 伊藤忠内で今回の事業を担当するのは繊維カンパニー。同カンパニーはこれまでもさまざまなアパレル関連の独占輸入販売を行ってきたが、繊維カンパニーとして本格的に化粧品関連を扱うのは初めて。「われわれ繊維カンパニーはこれまでもブランドという切り口で、広くライフスタイルに訴えかける製品を提供してきた。今、衣類だけを売っている店はなく、さまざまな製品を並べることが当たり前になっている。だからこそ消費者の動向に合わせ、今伸びている化粧品ジャンルも取り扱うべきだと考えた」と胡桃澤豊樹・伊藤忠商事繊維カンパニー繊維経営企画部。今回の取り組み事例をベースに、今後は、化粧品ブランド事業を広げていく考えだ。

The post 伊藤忠が「キャス・キッドソン」コスメの独占輸入販売権を取得 バラエティーストアなどで展開 appeared first on WWD JAPAN.com.

次世代デザイナーを発掘するファッションコンテスト「ITS」、グランプリは中国出身のダオユアン・ディンが獲得

 ヨーロッパ最大級のファッションコンテスト「ITS(INTERNATIONAL TALENT SUPPORT CONTEST以下、ITS)」が2019年度の受賞者を発表した。グランプリは、中国出身のダオユアン・ディン(Daoyuan Ding)が獲得した。

 7月12日にイタリア・トリエステで開かれた授賞式にはファッション、アクセサリー、ジュエリー部門のファイナリスト22人が集まった。その中からグランプリに選ばれたディンのコレクションは、ルネ・マグリット(Rene Magritte)などのシュールレアリスムのアーティストやデヴィッド・リンチ(David Lynch)からインスパイアされたもので、ディンはシルエットが特徴的なテーラードアイテムにチェックや千鳥格子柄など伝統的なメンズウエアの柄をブレンドしたカモフラージュを散りばめた。ランウエイを歩くモデルたちの顔はカモフラージュ柄のファブリックで覆われ、反体制的な印象を与えつつも、市場性も意識したプレゼンテーションを披露した。

 グランプリに選ばれたディンには賞金1万5000ユーロ(約180万円)と、副賞としてピッティ・イマージネ(PITTI IMMAGINE)による1年間のメンターシップ、そして来年1月にフィレンツェで開催されるメンズ最大の国際見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」でコレクションを発表する機会が贈られた。

 ITSはサステイナブルな取り組みが重要視される時代の潮流に乗り、今年新たにITSサステイナビリティー賞を設立。同賞はディストピアの世界の生物や化石をイメージしたジュエリーコレクションを発表したアメリカ出身のコリーナ・グートス(Corrina Goutos)が受賞した。

 「ディーゼル(DIESEL)」創始者で、ITSのスポンサーであるOTBのレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)会長のOTB賞は、オーストラリア出身のアナリーズ・グリフィス・ジョーンズ(Annaliese Griffith-Jones)が受賞。賞金1万ユーロ(約120万円)に加え、「ディーゼル」や「マルニ(MARNI)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」などOTBのグループブランドでの1年間のインターンシップに参加する資格が贈られた。グリフィス・ジョーンズはプレゼンテーションでタイルや花柄の艶のある特殊な素材を使用し、50年代にインスパイアされたエプロンドレスのコレクションを披露した。

 イタリアファッション協会によるCNMI賞はムーン・フセイン(Moon Hussain)が受賞。伝統的な男性の衣服を女性の身体に合うように再解釈を加えた、ジェンダーを融合させたコレクションが評価された。

 独創的なデニムウエアのデザイナーに授与されるディーゼル・アワード(Diesel Award)には29歳のスイス出身デザイナー、ラファエル・クート(Rafael Kouto)が選ばれ、イタリアのスポーツウエアブランドでアパレルもしくはシューズのカプセルコレクションを発表する機会を獲得した。

 ITSでは、ファッションを学ぶ学生たちに教育と訓練の場を提供し、加えて過去の受賞者の作品を集めたアーカイブコレクションを展示する「ITSアカデミー」を併設する2100平方メートルの本部オフィスが2021年に竣工する。

The post 次世代デザイナーを発掘するファッションコンテスト「ITS」、グランプリは中国出身のダオユアン・ディンが獲得 appeared first on WWD JAPAN.com.

人気美容師が提案する秋のトレンドカラーは“オリグレ”と“ベリショ”

 ナプラのヘアカラー剤「ナシード(NASEED)」にこの秋、2つの新色が登場。ほどよい艶と透け感が魅力の「オリーブグレージュ」(オリグレ)と、トレンドのピンクをほのかに楽しめる「ベリーショコラ」(ベリショ)。どちらも柔らかな色みと質感だから、品よく秋らしいヘアカラーを楽しめる。東西の人気美容師が提案する秋髪にのせてーー。

ハンサムシックに決める
みずみずしくマットな
「オリーブグレージュ」

 秋はまとまりのよいヘアスタイルが好まれる季節。ベースをしっかり切ったうえで、部分的に動きを出したり、ヘアカラーで軽さのニュアンスを加えていく。今回もベースカットは毛先のみローレイヤーを施した重めのボブスタイル。内側を根元から巻いて動きを出しやすくした。さらに「オリーブグレージュ」が持つ艶感とやわらかさ、そして透明感で、秋ならではのムードに導いている。「オリーブグレージュ」はこれまでベージュの割合でコントロールしていた、透明感とくすみをちょうどいいバランスで持っている新色。マットではあるけれどグリーンの出方はマイルド。みずみずしく、やわらかな質感に仕上がってくれる。(小林忠「グランマッシュ」代表)

暖色系のトーン差で見せる
透ける「ベリーショコラ」の
デザインカラー

 重さを残しつつ、レイヤーで遊びを効かせたスタイル。「ベリーショコラ」のピンクが入っているからこその、柔らかいブラウンは褪色による黄みを消してくれる。しかもブラウンの重さを感じさせないので、カットでつくった動きを生かしながらお客さまの希望に応えられるカラーだ。ハイライト部分に入れるとピンクがしっかり見えてくるのも楽しい。今回のスタイルはそれを生かして、ハイライトと毛先にかけてのグラデーションカラーを施した。毛先には「ベリーピンク」を少しミックス。ピンクのトーン差で遊ぶデザインに仕上げている。(SAKURA「コクーン」ディレクター)。

TEXT:MAKIKO FUKUDA
PHOTOS : TERUO HORIKOSHI(TRON)


問い合わせ先
ナプラ
0120-189-720

The post 人気美容師が提案する秋のトレンドカラーは“オリグレ”と“ベリショ” appeared first on WWD JAPAN.com.

「セルジオ ロッシ」から新スニーカー“セルジオ エクストリーム”が登場 

 イタリアのシューズブランド「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」は7月19日、新スニーカー“セルジオ エクストリーム(SERGIO EXTREME)”を発売する。

 新スニーカーは、カラーと素材を豊富に取りそろえ、フェミニンな魅力を備えながら履き心地とシルエットにこだわったチャンキーソールスニーカーだ。カジュアルなパンツやエレガントなスカートスタイルにも合わせやすい。フロントタンとヒールにエンボス加工でブランドロゴを配し、インソールにはデザインのアクセントにセルジオコレクションで特徴のジオメトリック調でブランドロゴを施した。

 また、履きやすさにもこだわりソールに軽く柔らかい素材を使用してクッション性を高くした。価格は9万3000円、11万5000円となる。全国の「セルジオ ロッシ」直営店、オンラインストアで取り扱う。

The post 「セルジオ ロッシ」から新スニーカー“セルジオ エクストリーム”が登場  appeared first on WWD JAPAN.com.

「ファルコネリ」が販売スタッフを募集 日本1号店でブランドの魅力を発信

 カルツェドニア・グループのファッションブランド「ファルコネリ(FALCONERI)」は、9月にオープンする日本1号店の販売スタッフを募集する。接客・販売を通して、これまではEC販売のみだった同ブランドの魅力を実店舗から発信する。そのほか、商品管理や商品陳列なども担当する。

 商品はイタリアの工場で作られ、上質な生地と飽きのこない洗練されたデザインが特徴。素材やサイズ感の説明は特に重要で、確かな商品知識と自分の言葉でお客さまに伝える表現力が求められる。在庫を常に確認し、不足しそうなアイテムは早めに出荷を依頼するといったスケジュール管理能力も必要となる。

 個人目標は設けず、店舗全体で目標を達成する。マネジャーを含むスタッフ全員が掃除を担当するなど、チームワークを重視したフラットな関係で店舗を運営する。

 「ファルコネリ」は1988年に設立されたイタリア発のファッションブランド。カシミヤニットアイテムをメインに、ジャケットやストール、コート、スーツなど幅広いアイテムを扱う。メンズ・ウィメンズ共に手掛け、幅広い年齢層から支持を集める。

募集職種
販売スタッフ

応募条件
未経験OK、学歴不問。第二新卒も歓迎
お客さまに寄り添った仕事がしたい人、新ブランドの店舗立ち上げに挑戦したい人にぴったり

勤務地
東京都渋谷区神宮前
※9月にオープン予定の新店舗。転居を伴う転勤なし
※店舗オープンに合わせて9月入社を予定

雇用形態
正社員
※試用期間6カ月あり(給与・待遇に変動なし)

勤務時間
シフト制(実働8時間)
※残業は月平均3時間以下。繁忙期も10時間は超えず、オフの時間を大切にできる

【シフト例】
9:30~18:30
13:30~22:30

休日休暇
シフト制 / 月8〜9日
有給休暇
慶弔休暇
介護休暇
産前産後休暇・育児休暇(取得実績あり)

給与
月給19万〜23万円
※経験や能力に応じて加給・優遇
※残業代別途支給
※インセンティブあり

福利厚生・待遇
昇給年2〜4回
役職手当
通勤費手当(上限3万円/月)
店舗目標を達成した場合のチームインセンティブ
出張手当
各種社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
制服貸与
社員割引
育児時短勤務制度
時間外手当
退職金制度
オフィス内禁煙
海外研修制度
結婚祝い金(5万円)
出産祝い金(1人目は3万円/2人目以降は2万円)
語学学習サポート
ミーティング補助
健康診断補助

応募期限
2019年7月31日まで

The post 「ファルコネリ」が販売スタッフを募集 日本1号店でブランドの魅力を発信 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ハンター」が英テレビキャラクター“ペッパピッグ”とコラボ キッズ向けのブーツや傘などを発売

 ラバーブーツで知られる英国ブランド「ハンター(HUNTER)」は7月19日、小ブタの人気テレビキャラクター“ペッパピッグ(Peppa Pig)”とのコラボレーションによる、ブーツ2種(7000〜1万2000円)や、バックパック(1万円)、傘(5000円)などのキッズアイテムを銀座の旗艦店、公式オンラインストアで発売する。

 2004年に初めてイギリスのテレビ番組に登場して以来、子どもから大人まで幅広く愛されてきた“ペッピピッグ”と弟の“ジョージ”が、泥だらけの水たまりで遊ぶ姿が描かれたカモフラージュパターン3色を用意。子どもがひとりでも着脱ができるようにデザインしたプルオンブーツや、はっ水ナイロン素材のバックパック、グラスファイバー製のハイブリッドフレームと強化ハンドルで強い風雨にも耐えうる傘など、雨の日でもお出かけを楽しめるラインアップとなる。

The post 「ハンター」が英テレビキャラクター“ペッパピッグ”とコラボ キッズ向けのブーツや傘などを発売 appeared first on WWD JAPAN.com.

【大手が注目・低価格とんかつ】「丸亀」「日高屋」の新店は「かつや」とどう違う?

 低価格とんかつに、大手外食が続々と進出している。トリドールホールディングスの「豚屋とん一」、ハイディ日高の「とんかつ日高」、ロイヤルホールディングスの「とんかつ おりべ」といった店が立ち上がっている。ただ、よく見ると、それぞれの業態の立ち位置は、微妙に異なる。各社の戦略は?
Posted in 未分類

「シェアリング」住宅、住みたい?住みたくない? 「イケア」の斬新アイデアに対する読者の反応は?

 「WWD JAPAN.com」は6月上旬、イケア(IKEA)が2020年にも日本と香港で実証実験を開始する、“新しい住居のカタチ”にまつわる記事をアップしました。

LDKをほかの誰かとシェアできる? 「イケア」が世界的宅地不足に新提案

 これは、世界的に深刻な都市部の宅地不足問題に対する新提案。提案は新たな都市構想とから狭小住宅向けのインテリアまで、さまざまなスケールの複数のアイデアから成り立っていますが、日本と香港で実証実験するのは、「シェアリング」をキーワードに据える新しい住宅。簡単にいえば、2つの家族が1つのダイニングキッチンをシェアする暮らしの提案です。

 イケアが提案する住居は2つの家族に向けたものですから、例えば玄関やリビングは2つずつ。それぞれの家族が、別々の玄関、そしてリビングを有します。しかし、そこから奥に進む中央のダイニングキッチンは、2家族で1つ。その分、小さなスペースでも2家族が住めるというアイデアです。ダイニングキッチンは2つの家族が共有するため、シンクを2つ備えています。仲良し家族なら、毎日がバーベキューパーティーみたいで楽しいでしょうか?それとも、やっぱりストレスが溜まるものでしょうか?

 そこで「WWD JAPAN.com」は、公式ツイッターとインスタグラムを通じて、フォロワーのみなさんに「『シェアリング』住宅、住んでみたい?住みたくない?」とアンケート。結果は、ツイッターでは8割強(84%)が「住みたくない」。一方、インスタグラムでは1/3(33%)が「住んでみたい」と回答し、「シェアリング」住宅の可能性をうかがわせます。ツイッターには、「独身だといいけれど、家族となると根付かないと思う。シェアが日本よりも一般的なイギリスでも家族を持つとシェアを卒業する人は多い。夕飯時に他の家族と重なるとストレスが溜まりそう」という意見が寄せられました。ツイッターと比べてインスタグラムに肯定派が多いのは、ユーザーが相対的に若いであろうことも関係していそうです。

 現状、いずれのSNSでも「シェアリング」住宅賛成派はマイノリティーだし、これがすぐ逆転するとは思えません。しかし取材した立場から発言すると、一企業にも関わらず世界的な問題に立ち向かい、とは言えもちろん単体では解決できないからそれに向けてベストパートナー(「シェアリング」住宅では、傘下のR&D集団や北欧のテック企業とタッグを組んでいます)を選定。まだまだ未完の段階からプロトタイプを公開しつつ、企業としての意志を表明したスタンスには強く共感しています。結果、「シェアリング」住宅という、正直に言えば突飛なアイデアさえ「革新的」と感じ、応援したくなっているのがホンネです。

 実証実験が成功するか否か、「シェアリング」住宅が根付くか否か、はイケアの意志の発信次第なのかもしれません。

The post 「シェアリング」住宅、住みたい?住みたくない? 「イケア」の斬新アイデアに対する読者の反応は? appeared first on WWD JAPAN.com.

眼鏡「エーディーエスアール」が大阪・南船場に初の旗艦店オープン

 大阪に本社を置くトリプル キュー(TRIPLE Q)が手掛ける眼鏡ブランド「エーディーエスアール(A.D.S.R.)」は、大阪・南船場に初となる旗艦店をオープンした。ショールームとデザインオフィスを兼ね備えた76平方メートルの店内は、什器などを1m10cmの高さに統一した内装やシンメトリーなデザインが特徴で、ブランドのフルラインがそろう国内唯一の店舗となる。

 児島充デザイナーが手掛ける「エーディーエスアール」のブランド名は電子音楽をコントロールする4つの要素“Attack(立ち上がり)”“Decay(減衰)”“Sustain(減衰後の保持)”“Release(余韻)”の頭文字からつけられたもので、2010年のブランド設立以来、音楽のカルチャー的視点をテーマとしたコレクションを発表している。商品価格は1万円台から2万円台。国内の眼鏡専門店だけでなく、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)やビームス(BEAMS)などのセレクトショップも含め全国300店舗以上の販売先があり、アメリカ、フランス、韓国、香港、アラブ首長国連邦(UAE)でも販売されている。

The post 眼鏡「エーディーエスアール」が大阪・南船場に初の旗艦店オープン appeared first on WWD JAPAN.com.