「ナイキ」が100種類のスニーカーから選べる子ども向けサブスクサービスを開始

 「ナイキ(NIKE)」は8月12日から米国で子ども向けサブスクリプションサービス(定期便)“ナイキ アドベンチャー クラブ(NIKE ADVENTURE CLUB)”を開始した。

 同サービスは、「ナイキ」または「コンバース(CONVERSE)」のスニーカー約100種類の中から好きなスニーカーを選ぶことができる。選んだスニーカーが届く周期は90日、60日、または30日ごとの3パターンで、料金はそれぞれ月額20ドル(約2120円)、30ドル(約3180円)、50ドル(約5300円)。対象は2~10歳(サイズ4C~7Y)。気に入った靴はそのまま所有できるが、不要になったものは半年に一度のペースで回収してくれる。回収された靴はリサイクルまたは寄付するという。

 ドミニク・ショーテル(Doinique Shortell)=ナイキ アドベンチャー クラブ プロダクトエクスペリエンス&リテンション ディレクターは、子どものためのサービスだけでなく、成長スピードの速い子どもの靴選びに悩む両親のストレスを軽減することも目的としている。また、子どものころからブランドに対するロイヤルティーを高め、将来の顧客を獲得する狙いもあるという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「エレガントな女性というのはその足もとから生まれるものです」 「ディオール」メゾンコード研究第8回は靴 “ジャディオール”パンプス

 歴史あるブランドはアイコンと呼ばれるアイテムや意匠を持ち、引き継ぐ者はそれを時代に合わせて再解釈・デザインする。アイコン誕生の背景をひもとけば、才能ある作り手たちの頭の中をのぞき、歴史を知ることができる。この連載では1946年創業の「ディオール(DIOR)」が持つ数々のアイコンを一つずつひもといてゆく。奥が深いファッションの旅へようこそ!

 今回の主役は靴である。マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは、「ディオール」でのデビューを飾った2017年春夏コレクションで、写真のシューズ“ジャディオール”パンプスを発表し、今ではステートメントピースとしてベストセラーになっている。このシューズもまた、この連載で紹介してきた他のアイテムと同じく、メゾンのアイコンを今の時代に合わせてデザインし職人たちが手仕事で仕上げたものだ。

 ムッシュ・ディオールは靴について、次のような言葉を残している。「靴選びにはもっと慎重になるべきです。ほとんどの女性がそんなに重要なこととは思っていないようですが、エレガントな女性というのはその足もとから生まれるものです」。その言葉通り、ムッシュは1947年の“ニュールック”を完成させるためにも靴のデザインに非常にこだわっている。

 「ディオール」の靴について語るときに外せないのがシューズデザイナー、ロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)の存在だ。1953年から10年間は「ディオール」の靴のラベルにロジェ・ヴィヴィエの名前も表示されていたほどムッシュから信頼されていた。「友人のロジェ・ヴィヴィエのおかげで、女性の全身を『クリスチャン ディオール』で飾るという私の夢がかなった」とムッシュ。ヴィヴィエは、プリーツや刺しゅう、優美な模様のファブリックを用いた作品で、女性らしさを際立たせた。また、パンプスの形状を再考し、つま先を尖らせたり、多様な形のヒールを考案したことでも知られる。

 “ジャディオール”パンプスは6.5cmのヒールを中心に、1cmのフラットと、10cmのハイヒールもそろえる。オートクチュールを想起させる刺しゅうを施したリボン、後部のステッチといった高度なクラフトマンシップが特徴で、“J’ADIOR”のリボンの文字はなんと1文字ごとに糸を手作業で切断しているため7万5000以上の縫い目があるという。気の遠くなる話だが、同時に文字は1本の黒い糸のみを使用して描かれているため、つなぎ目で足がこすれる心配がないなど、履き心地への細かな配慮も見られる。「どんなときも履き心地がよくなければいけません。履き心地のよくないシューズは歩き方を悪くし、美しいお洋服をまとっても醜くなってしまいます」とムッシュも話したように、履き心地は靴の大切な要素だ。

 そして脚をほっそりと見せるポインテッドトーやスタイルを引き立てるローカットなど、足のラインが美しく見えることへも配慮されている。装飾もカッティングも履き心地も、すべては女性のエレガンスのために。その精神は今も脈々と引き継がれている。

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東欧発シューズのファクトリーブランド「ノヴェスタ」が伊勢丹新宿でポップアップ

 スロバキア発シューズのファクトリーブランド「ノヴェスタ(NOVESTA)」は8月14〜20日、伊勢丹新宿本店でポップアップストアを開催する。スロバキアの都市パルチザンスケに自社工場を持ち、ドイツなどのヨーロッパにシューズを供給してきた同社は、米国やアジアにはないオリジナルの機械を使った東欧ならではのレトロで素朴なテイストが持ち味。現在までに「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」「ウォルター ヴァン ベイレンドンク(WALTER VAN BEIRENDONCK)」などのブランドともコラボレーションを行っている。

 「ノベスタ」のラバーとキャンバスに特化したシューズ工場は、第2次世界大戦や冷戦、社会主義国家の崩壊などの歴史の流れとともに、ミリタリーやワーク、ラバーブーツ、ランニングシューズなどのアイテムを生産してきた。工場の立地から、欧州の有力ブランドへのOEM(相手先ブランド生産)も数多く手掛けている。日本ではクラインシュタイン(東京、小石祐介代表)が取り扱っている。

 今回のポップアップでは主力アイテムのデッキシューズ(9990円〜)やランニングシューズ(2万1600円〜)、レザーを使ったテニスシューズ(3万1320円〜)をメインに展開する。

■NOVESTA POP-UP STORE
日程:8月14~20日
場所:伊勢丹新宿店本館3階 リ・スタイル プラス
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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NBAのスター選手ラッセル・ウェストブルックに直撃 シグネチャーモデルから八村塁についてまでを聞く

 2008年にオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)でデビューすると、これまでにNBAオールスターゲームに8度選出され、MVP、得点王、アシスト王を受賞するなど、NBAを代表する1人として10年以上活躍しているスター選手がラッセル・ウェストブルック(Russell Westbrook)だ。ここ数シーズンはオールラウンダー選手としてさらに勢いを増し、2シーズン連続で平均トリプル・ダブル(1試合で得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックショットの5項目のうち3項目で2ケタを記録すること)を史上初めて達成するなど、長きにわたるNBAの歴史にその名を刻み続けている。

 そんな彼が8月、自身のシグネチャーモデル“ワイノット ゼロ2 SE(WHY NOT ZER0.2 SE)”(1万5500円)の発売に合わせて2度目となる来日を果たした。シグネチャーのモデル名にも使用されている座右の銘“Why not?(なぜやらない?)”や、同じく“ジョーダン ファミリー”となった八村塁選手についてなど、短い時間ではあったが話を聞いた。

WWD:2008年のNBAデビュー以来、これまで第一線で活躍し続けることができた理由は?

ウェストブルック:バスケットボールが大好きだからさ。好きなことをやるのは楽しいからね。それが大きなモチベーションだよ。

WWD:長年の座右の銘“Why not?”について教えてください。

ウェストブルック:これはバスケットボールやビジネスはもちろん、人生やスニーカーなど、日々の全ての事柄に関わっていて、俺はこのモットーに基づいて生きているんだ。ポジティブな考え方をポジティブな言葉で表現している。世界中の人々にも当てはまる言葉じゃないかな。

WWD:NBA随一のファッション好きとして知られ、会場入りの際にはスナップを撮られることもしばしばですが、その際のスタイリングとオフ時のスタイリングに違いはありますか?

ウェストブルック:ドレスコードがある関係で少しは違いがあるけど、基本的には自分の好きなものを着ているからあまり変わらないね。

WWD:スニーカー好きとしてこれまで数え切れないほどのスニーカーを保有してきたと思いますが、現在は何足ぐらい保有していますか?

ウェストブルック:自分でもいっぱいありすぎてわからないんだ(笑)。

WWD:その中でのお気に入りは、やはり自身のシグネチャー?

ウェストブルック:もちろんさ。

WWD:「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」からシグネチャーモデルを発表できると聞いたときの気持ちは?

ウェストブルック:とにかくびっくりしたよ。それと同時にとてもうれしかったし、感謝の気持ちでいっぱいだった。自分のシグネチャーシューズを持つことなんてこれまでの人生で考えたことがなかったし、それも「ジョーダン ブランド」から出せるなんて本当に幸せなことさ。

WWD:先日、18年に発売した2作目となるシグネチャーモデルを夏仕様のカラーリングにアップデートした“ワイノット ゼロ2 SE”が発売を迎えました。今作にかけた思いは?

ウェストブルック:“Own the Chaos(カオスを支配する)”と言われる俺のプレースタイルをテーマに、さまざまな色を使って奇抜なデザインにすることで自分らしさを表現しているんだ。本来内側にあるタグをシューズの底につけてみたり、世界中を旅するからロゴをタグ風に変えたりね。インスピレーションはいろいろあるけど、特に韓国・ソウルからが大きいよ。

WWD:最後に、現在日本では八村塁選手のNBA入りに湧いていますが、あなたから見て彼はどういった選手になりそうですか?また何かアドバイスがあれば。

ウェストブルック:日本や家族を代表していくというのは本当に特別なことだと思うし、そうしたモチベーションを保って楽しくプレーできればいいプレーヤーになると思う。同じ「ジョーダン ブランド」の選手としても応援しているよ。

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100人以上のモデルが「ヴィクトリアズ・シークレット」に公開書簡 性的違法行為からモデルを守るよう求める

 モデルのサラ・ジフ(Sara Ziff)が立ち上げたモデルの人権を守る団体ザ・モデル・アライアンス(THE MODEL ALLIANCE)は、米ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」のジョン・ミハス(John Mehas)最高経営責任者(CEO)宛に性的違法行為からモデルを守るよう求める公開書簡を発表した。

 ザ・モデル・アライアンスは、ブランドと契約しているモデルらに対して複数の性的違法行為が行われていると指摘。「『ヴィクトリアズ・シークレット』はその影響力を駆使して業界の悪しき慣習を直ちに改革する責務を負う。ファッションブランドや出版社、エージェンシーは日々ファッション業界の常識・非常識を決めている。『ヴィクトリアズ・シークレット』がこの問題に真摯に取り組み、私たちの活動に賛同してくれたなら、業界がいい方向に変わる大きなきっかけとなるだろう」と続けている。

 女性モデルに対して性的に不適切な行いをしたとして、同ブランドを運営するLブランズ(L BRANDS)のレスリー・ウェクスナー(Leslie Wexner)最高執行責任者(COO)と親交があり、児童買春の容疑がかけられていたが8月10日にニューヨークの独房で自殺した米国の富豪ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)のほか、同ブランドと仕事をしていたフォトグラファーのティムール・エメック(Timur Emek)、デイヴィッド・ベルメアー(David Bellemere)、グレッグ・ケーデル(Greg Kadel)らの名前が挙げられている。

 エメックの代理人からのコメントは得られなかったが、情報筋によるとエメックは正式に「ヴィクトリアズ・シークレット」と契約していたわけではないが、フリーランス・フォトグラファーとしてブランドのショーを撮影していたという。また、ベルメアーとケーデルは不適切な行為について否定したが、ブランドは独自の調査の結果、両者に仕事を依頼することを中止している。

 これに対してベルメアーは、仕事を依頼されなくなった理由についてブランド側からの説明はなかったという。また、経営陣に対して面談の機会を求めたが一切応じてもらえなかったと主張する。ブランドのスポークスパーソンは、「われわれは常にモデルの福祉に配慮している。モデル・アライアンスとは対話を続け、業界にとって意味のある前進をしていきたい」とコメントした。

 公開書簡には100人以上のモデルが署名をしており、その中にはクリスティー・ターリントン(Christy Turlington)、エディー・キャンベル(Edie Campbell)、ジェマ・ワード(Gemma Ward)らも名を連ねる。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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脱セレブ広告 「サマンサタバサ」がリブランディングから初のビジュアルを公開

 2019-20年秋冬からリブランディングを開始した「サマンサタバサ(SAMANTHA THAVASA)」は、最新の広告ビジュアルを発表した。

 同ブランドは今年25周年を迎え、コンセプトを「エレガントでオーセンティックなトラッド路線の大人の女性に向けたブランド」へと再設定。同質化していた「サマンサベガ(SAMANTHA VEGA)」との差別化を進めているほか、素材の変更などによって生産クオリティーの見直しを図っている。

 19年秋の第1弾のビジュアルでは、“ネオ マスキュリン”をテーマに、「肩に力の入らないような身近なおしゃれ。クールとエレガンスを調和させたスタイル」を提案する。デザインはパイソン柄やクロコの型押しなどを取り入れ、従来よりも甘さを抑えたバッグや小物をラインアップ。店頭では9月1日に発売する。これまで国内外の人気セレブリティーを起用した広告で話題を集めてきたが、今季からは商品にフォーカスした内容になった。モデルには、モード誌などで活躍するハルナ マツイを起用した。

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「3年A組」出演俳優・神尾楓珠が「コフレドール」のPR担当に “夜空ツヤ”メイクを体験

 カネボウ化粧品のメイクアップブランド「コフレドール(COFFRET D’OR)」は、9月1日に数量限定発売する「トゥインクル ナイト コレクション(TWINKLE NIGHT COLLECTION)」で、「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」などに出演した俳優の神尾楓珠(ふうじゅ)をブランドのPR担当に起用する。8月13日からブランドサイトにWEBメイク診断コンテンツを開設し、期間限定で神尾が登場するスペシャルムービーを公開している。

 「コフレドール」の2019年秋は、夜空に輝くさまざまなきらめきを“夜空ツヤ”と表現し、「トゥインクル ナイト コレクション」で澄んだ透明感や輝きを帯びた艶感を演出する。13日に行われた「PR担当就任発表会」には神尾が登壇。「『トゥインクル ナイト コレクション』の最大の魅力は、夜空のような輝きの艶感。多くの人にこのアイテムを届けていきたい」とアピール。また、「PR担当として、まず自分がアイテムを経験しなければいけない」と述べ、KUBOKIメイクアップアーティストによるメイク体験も披露。「マルチデザイニングパレット」を目の周りの“Cゾーン”につけて自然な艶を施し、レッドカラーをリップに使用して血色感をプラスした。仕事以外ではメイクをしないという神尾は、「簡単に自然な艶ができてすごく新鮮でうれしい」と笑顔を見せた。

 ブランドサイトでは9月12日までWEBメイク診断コンテンツを開設し、肌状態から一人一人に合った製品を提案。期間限定のスペシャルムービーは、神尾が診断結果に応じて4種のキャラクターに扮し、ワンポイントテクニックを紹介する。さらにWEB限定CMも放映する。

 「トゥインクル ナイト コレクション」は、パレットの4色全てがチーク、リップ、ハイライト、アイシャドウの4役を果たす多機能パレット「マルチデザイニングパレット」をはじめ、リキッドファンデーション、パウダーファンデーション、美容液下地の4アイテムをそろえる。アイテムそれぞれには“満天ツヤ”“霧ツヤ”“オーロラツヤ”“月光ツヤ”と仕上がりイメージが名付けられ、パッケージはアーティストの清川あさみとのコラボレーションによるデザインだ。

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「ヴェルサーチェ」「コーチ」「ジバンシィ」が中国で次々と炎上 台湾や香港の扱いを巡って謝罪

 ヴェルサーチェ(VERSACE)、コーチ(COACH)、ジバンシィ(GIVENCHY)は、Tシャツに香港や台湾を独立した国のように表記して中国の主権を侵害していると批判され、8月11~12日にそれぞれの公式ウェイボー(微博、WEIBO)アカウント上で相次いで謝罪する事態となった。

 問題のTシャツは、いずれも背中に「シカゴ、アメリカ」「北京、中国」のように国名と都市名が列挙されているデザインだ。しかし、「ヴェルサーチェ」のものには「香港、香港」「マカオ、マカオ」と、「コーチ」のものには「香港」「台北、台湾」と、「ジバンシィ」のものには「香港、香港」「台北、台湾」とプリントされていた。「コーチ」と「ジバンシィ」の商品は過去に発表されたものだが、香港で犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを認める「逃亡犯条例」の改正案に反対するデモが激化する中、あらためて中国の消費者の注意を集めてしまったようだ。

 これを受けて、「ヴェルサーチェ」のアンバサダーを務める中国の女優ヤン・ミー(Yang Mi)が同ブランドとの契約を解除する声明を出しているほか、「コーチ」のアンバサダーを務める中国のトップモデル、リウ・ウェン(Liu Wen)と同女優クアン・シャオトン(Guan Xiaotong)もブランドと距離を置く姿勢を見せた。ウェンは自身のウェイボーアカウントに「中国の主権と領土保全の原則はいかなるときも侵害されてはならない。私が提携しているブランドが不正確な表記をし、皆さまを傷つけてしまったことを謝罪する。私は母国を心から愛しており、中国の主権を大事にしたいと考えている」と投稿した。

 ヴェルサーチェは、「当該のTシャツは販売を中止し、全て廃棄処分する。われわれは中国を愛しており、その主権と領土保全の原則を尊重している」とウェイボーの公式アカウントで発表した。

 コーチも同様に、「問題の重要性を深く認識している。当ブランドが発表したTシャツに大きな間違いがあることを2018年5月に発見した際は、世界中の店舗や販売チャネルから即座に撤去するなど迅速に対応した。同時に製品を全て見直し、同様の間違いが起きないよう社内管理を強化している。皆さまの気持ちを傷つけてしまったことに対して、心からお詫びする。われわれは中国で長きにわたって発展したいと考えており、そのためにも皆さまからご批判、ご叱責いただいたことを真摯に受け止めている。今後も、中国の皆さまのために質の高い製品とサービスを提供してまいりたい」と発表した。

 ジバンシィも、「当ブランドのTシャツにおける間違いについて、またそれが引き起こした議論について心からお詫びする。人的怠慢や過失による間違いは直ちに修正しなければならないと考えており、再発防止に努めていく。われわれは常に中国の主権を尊重し、“一つの中国”政策を揺るぎなく支持している」と発表した。

 なお、日本のアシックス(ASICS)も公式サイトの国を選ぶ選択肢に中国とは別に香港と台湾があったことを批判され、12日に同社の中国法人が謝罪した。また18年には、ザラ(ZARA)や米デルタ航空(DELTA AIR LINES)なども同様の批判を受けて謝罪している。

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クリエイティブの祭典「ルームス」 SDGs、フェミニズム、漢方を学べるトークショーも

 アッシュ・ペー・フランスは9月4〜6日、クリエイティブの祭典「ルームス39(rooms 39)」を東京・五反田TOCビル13階で開催する。国内外のファッション、デザイン、アート、フード、工芸、民芸、地場産品などの約300ブランドが集結。デザイナーやアーティストから直接商品を購入することができる。

 39回目の今回は、トークショーやワークショップを実施する「ルームス アカデミー」をスタートさせる。今年の1月号で1冊丸ごとSDGs(国連で採択された2030年までに達成すべき17の持続可能な開発目標)を取り上げた雑誌「フラウ(FRaU)」(講談社)の関龍彦編集長と、坂口真生「ルームス」エシカルエリア・ディレクターによるトークをはじめ、サステイナブル、アート、フェミニズム、漢方などのキーワードにまつわる12のトークショーを実施する。

 新エリアとして「ソウル&ボディ」が登場する。心身の健康をテーマに、漢方や酵素玄米、音のリラクセーションなどを通して、自分と対話して得る“自分らしい生き方”を提案するブランドを紹介。また、ファッションエリア内の新企画「I just αm」(“私はただ私”)では多様性にフォーカスし、“スレイジアン”(プライドを持ってクリエイティブに活動するアジア人を指す言葉)をテーマに、アジアにルーツを持つクリエイターたちがアイデンティティーの自由を表現しながらクリエイションを披露する。

 「ルームス」は2000年にファッション業界関係者だけが入場可能な合同展示会としてスタート。気鋭のデザイナーやクリエイターを、バイヤーやメディア、業界人関係者に結ぶビジネスの場でありながら、アート展示やライブを行うなど、独自の仕掛けで話題を集めてきた。トレンドの発信イベントとしても有名で、地球環境や人、社会に配慮したブランドを集めた“エシカル”や、伝統工芸品や民芸品などを集めた“地場産業”などのカテゴリーを「ルームス」のフィルターを通して世に送り出してきた。17年からキュレーションイベントとして一般開放している。

 「WWD JAPAN.com」は、「ルームス39」に100人(ペア50組)を招待する。応募の締め切りは8月23日15時まで。

■ルームス エクスペリエンス37
日程:9月4~6日
時間:10:00~19:00(最終日は18時まで)
場所:五反田TOCビル 13階
住所:東京都品川区西五反田7-22-17
入場料:前売券1500円/当日券2000円

■トークショー「すぐできるSDGs」
日時:9月4日 12:30〜13:30
登壇者:関龍彦「フラウ」編集長、坂口真生「ルームス」エシカルエリア・ディレクター

■トークショー「デザイナーが見るNYとTOKYOその違い」
日時:9月4日 12:30〜13:30
登壇者:TOMI KONO・デザイナー、村松うらら・ファシリテーター

■トークショー「日常の中にある、わたしたちのフェミニズム」
日時:9月4日 14:30〜15:30
登壇者:酒井亜希子・編集プロダクション スタッフ・オン取締役副社長 、本田綾里フェミニスト・活動家、國吉祐子「アッシュ・ペー・フランス ビジュー」ディレクター

■トークショー「鎌倉 杉本薬局 - 漢方を身近に」
日時:9月5日 10:30〜11:30
登壇者:杉本格朗/杉本薬局3代目

■トークショー「ホリスティックライフ」
日時:9月5日 15:00〜16:30
登壇者:マリエ「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS)」デザイナー、岸紅子NPO法人日本ホリスティックビューティー協会代表理事、四角大輔・執筆家

■トークショー「living a humane life -人道的な生活を生きる」
日時:9月5日 15:00〜16:00
登壇者:ハンナ・フシハラ=キュレーター、ドッグドレーナー

■トークショー「アートコレクションの楽しみ方」
日時:9月5日 17:00〜18:00
登壇者:石鍋博子アートコレクター、ワンピース倶楽部代表

■トークショー「教養としてのアート 投資としてのアート」
日時:9月6日 10:30〜11:30
登壇者:徳光健治/タグボート代表取締役

■トークショー「AIを駆使した型紙作成で生地の廃棄ゼロを目指す」
日時:9月6日 11:30〜12:30
登壇者:川崎和也「シンフラックス」ファッションデザイナー兼プロジェクトリード、坂口真生「ルームス」エシカルエリア・ディレクター

■トークショー「サステナブルライフ〜森の生活から学んだ5つのこと」
日時:9月6日 13:30〜14:30
登壇者:四角大輔/執筆家

■トークショー「curation as a form of art キュレーションから生まれるアート」
日時:9月6日 12:30〜13:30
登壇者:ハンナ・フシハラ=キュレーター、ドッグドレーナー

■トークショー「絶対的条件の空き家のアート思考での活かし方」
日時:9月6日 16:30〜17:30
登壇者:渡邊享子/合同会社巻組代表

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隈研吾×サカナクション山口×「アンリアレイジ」森永のコラボ展 “意味、解釈を超えた体験”

 建築家の隈研吾、サカナクションの山口一郎、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦デザイナーの3者による「more than Reason 隈研吾+山口一郎(NF/サカナクション)+森永邦彦(ANREALAGE)展」が9月24日まで、東京・京橋のLIXILギャラリーで開催されている。入場は無料。

 同展はLIXILギャラリーが、隈やアートディレクターの清水敏男、金工作家の宮田亮平、建築家の伊東豊雄の4人を監修者に迎え、3カ月ごとの会期で開催する「クリエイションの未来展」の第19回目として隈が企画したもの。タイトルにある「more than Reason」が示すように、“意味や解釈、理屈を超えた体験を作ること”を目指して制作を進めた。

 企画は、隈が山口のラジオに出演し意気投合したことがきっかけとなり実現した。さらに山口が「アンリアレイジ」のショー音楽をディレクションしたり、森永がサカナクションのライブ衣装を手掛けたりするなど、2人はかねてから交流がある。

 ギャラリーには黒と白の部屋があり、プリーツドレスを着たマネキンがそれぞれ空間の中央に浮かぶ。森永が制作したドレスの上部は隈による天井、そして壁面のカーテンへとつながり、その境界は曖昧だ。展示空間には、山口が生活音や環境音をサンプリングした音楽が流れている。

 注目すべきはその制作過程だ。つながっているように見えるドレスと部屋は、全て同じ素材でできている。偶然にも森永と隈の事務所は徒歩数分の距離に位置しており、頻繁に打ち合わせを行ったという。隈研吾建築都市設計事務所の松長知宏設計室長は「建築と洋服にはとても近い部分がある。扱うもののスケールが違うだけで、今回それぞれの事務所では平面(シート)から立体(ドレス、空間)を作るという似た手順が踏まれていた」と語った。

 使用した素材は建築現場で使用される安価な養生シート。使用後は捨てられることが多く、主役となることはない。そんな素材をあえてドレスという上品なものに仕立てたところには、対極にあるものを交ぜ合わせる「アンリアレイジ」の手法がうかがえる。一方で隈が手掛けた天井やカーテン部分は手作業で仕上げられており、精巧なドレスから手の跡が感じられるカーテンまで、同一素材のコントラストも楽しむことができる。

 また来場者には俳句とQRコードが書かれたカードが入り口で配布される。俳句は上の句を山口が、中の句を森永が、下の句を隈が、それぞれ10〜20点ほど出したのものをランダムに選んで並べたもの。QRコードを読み込むと山口が手掛けた音楽を聴くことが可能だ。

 隈は建築、山口は音楽、森永はファッションと、異なる分野のクリエイターが互いの境界を曖昧にし偶然性を楽しんで制作した同展は、3者のコラボレーションのプロローグで“vol.0”という位置づけ。今後も同じタイトルで展開をしていく予定だという。

■more than Reason 隈研吾+山口一郎(NF/サカナクション)+森永邦彦(ANREALAGE)
日程:7月20日〜9月24日
時間:10:00〜18:00
場所:LIXILギャラリー
住所:東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2階
休館日:水曜日、8月10日〜15日、25日
入場料:無料

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「マルニ」出身トリオによる新ブランド リステアでインスタレーション

 「マルニ(MARNI)」創業デザイナーであるコンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)のもとで経験を積んだ3人によるウィメンズブランド「コルヴィル(COLVILLE)」は、8月16日まで東京・六本木のセレクトショップのリステア(RESTIR)でインスタレーションを開催している。

 2018年にスタートした「コルヴィル」は、英国版「ヴォーグ(VOGUE)」のファッション・ディレクターとして活躍し、「マルニ」のクリエイティブ・コンサルタントを務めてきたルシンダ・チェンバース(Lucinda Chambers)と、「マルニ」でウィメンズウエアの責任者を務めてきたモリー・モロイ(Molly Molloy)、そしてメンズウエアのデザイン・ディレクターを務めたクリスティン・フォルス(Kristin Forss)の3人が立ち上げた。デザインはカラフルで大胆なテキスタイルが特徴的。ドレスをはじめ、古着をアップサイクルしたアウターなど自立した女性に向けた日常着がそろう。

 リステアでのインスタレーションでは、ルシンダ、モリー、クリスティンそれぞれの個性をスタイリングで表現した展示と、ビンテージのラグやインスピレーション源となった映像なども見ることができる。特別な展示を行う3人にデザインのこだわりや今後の目標などを聞いた。

WWD:3人は「マルニ」を通して出会ったと聞いたが、お互いの第一印象は?

ルシンダ:モリーには会う前から、いろんな人から素敵なウワサを聞いていたわ。それで連絡を取って「一緒にお茶でもどうですか?」と誘ったの。会ってからは意気投合して、一緒に働きたいと思ったのを覚えている。

モリー: 2005年の話ね。ルシンダの家で紅茶をいただきながら、ポートフォリオを見てもらっていたら、「『マルニ』のウィメンズのデザインチームで働いたらどう?」と勧めてくれた。その瞬間が私たちの友情の始まりで、クリエイティブな共同作業の始まりでもあったと思う。その後、「マルニ」チームにあいさつするためにミラノを訪れた初日の夜にクリスティンと知り合ったわ。スパークリングワインを飲んで、酔っ払って、とても楽しい時間を過ごした。それ以来、私たちは友達であり、仕事仲間になったのよね。

ルシンダ:私もクリスティンと初めて会ったのはミラノだったわ。一目見て、素晴らしいファッションセンスの持ち主だと思ったの。エフォートレスでかっこよくて。今やクリスティンは私のオシャレのご意見番のような存在ね。

クリスティン:ルシンダは私が「マルニ」に入ったときから現場で活躍して、いつも刺激を与えてもらっていたわ。モリーとは「マルニ」で出会ってすぐに親友になったけど、今も一緒にいると笑いが絶えなくて、尊敬もし合える仲なの。

WWD:「コルヴィル」でのそれぞれの役割は?

ルシンダ&モリー&クリスティン(以下、LMK):全て共同作業と言えるわ。時と場合に応じて、それぞれが異なる能力を発揮し合うことがブランドの強みになっていると思う。友人と仕事をしているということも大きな特徴の一つ。ブランドでもあるけれど、「コルヴィル」というコミュニティーを作っているような感覚でもあるわ。

WWD:「コルヴィル」の名前は、画家のデイヴィッド・ホックニー(David Hockney)が1970年代に暮らしていた西ロンドンの通り、コルヴィル・テラスに由来するそうだが、なぜこの名前にしたのか?

LMK:私たちがコルヴィル・テラスのエリアが大好きで、ホックニーの大ファンでもあるから。それに3人とも“COLVILLE”の響きが気に入っていたのよ。

WWD:ブランドをスタートして1年を迎えた。すでに定番化した商品はある?

LMK:私たちは毎シーズン、アップサイクルを取り入れることを考えているなかで、最初の商品だった古着を用いて作ったボレロ“アップサイクルド スリーブ”が一番人気。どんな服にも合わせやすいところもおすすめよ。幸いなことにコレクションの中でも、打ち出したい象徴的なアイテムが好評でうれしいわ。

WWD:カラフルな色使いや柄が印象的だ。デザインのこだわりは?

LMK:鮮やかなプリントはブランドが大切にしている特徴の一つ。異なる色柄を合わせる色遊びなど、私たち3人が大好きな要素。また、何通りにも着回せることも意識しながらデザインしているのもこだわっていること。

WWD:今回のリステアで開催しているインスタレーションについて教えて。

LMK:3体のマネキンを使って、私たち3人を表現したわ。今季の商品の中からそれぞれが「私だったらこう着るよね」と各自のお気に入りのスタイリングを組んでいる。「コルヴィル」は3人の個性から成り立っているので、展示からブランドのエネルギーが感じられると思うわ。

WWD:今後メンズ・コレクションを発表する予定は?

LMK:今後発表を計画している。「マルニ」で優秀なメンズデザイナーを務めてきたクリスティンがメンバーにいるので、作らない理由はないもの。

WWD:今後の目標は?

LMK:「コルヴィル」は設立当初から独特な視点を持って、お客さまに提案したいと思っている。コラボレーションも積極的に行い、将来的に家具や食器などインテリアにも広げていきたい。

■Colville:Installation
会期:8月9〜16日
場所:リステア 2階
住所:東京都港区赤坂9-6-17

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【アンコール】立ち飲み居酒屋で「ポスト晩杯屋」と噂の「ほていちゃん」。ポテンシャルはむしろ「晩杯屋」超えか?

 2019年4月1日、東京・港区の地下鉄大門駅近くにオープンした「ふれあい立ち呑み酒場 ほていちゃん 芝大門店」が"ポスト晩杯屋"と言われるほど話題となっている。何が良いのか? メニューを中心に、内外観、雰囲気、サービスなどをレポートする。
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ZOZOが地元千葉のマリーンズ&ジェフ&ジェッツとクロスコラボ 期間限定アイテムを販売

 ネット通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは、千葉ロッテマリーンズとジェフユナイテッド市原、千葉ジェッツふなばしという千葉県のプロスポーツチーム3球団とコラボレーションしたウエアを販売する。浮世絵アーティストの三巴彫ひろ(みとも・ほりひろ)が各球団の主力選手やマスコットキャラクターを浮世絵風に描いた絵をプリントしたTシャツやパーカ、ポスターなど合計22アイテムを、8月13日から販売する。

 ZOZOはこれまでも地元のプロスポーツのサポートやコラボレーションに積極的で、今回はプロ野球、サッカー、バスケットボールという競技の枠を超えた取り組みになる。千葉ロッテマリーンズからは福浦和也、荻野貴司、平沢大河、マスコットキャラクターのマーくん、ジェフからは佐藤勇人ら、千葉ジェッツからは富樫勇樹らが描かれている。アイテムはTシャツが4104円、ロンTが5184円、パーカが7020円、ポスターが2700円。

 9月14〜16日には、コラボレーションアイテムに使用した浮世絵の原画を、千葉市立美術館で展示する。

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「H&M」が部門マネジャーを募集

 スウェーデン発のアパレルブランド「H&M」は、部門マネジャーを募集する。ウィメンズ・メンズ・キッズのいずれかのマネジャーとして、スタッフ育成や売り場づくり、在庫管理など部門運営の業務全般を行う。自分の意見を積極的に発信し、部門を成長させていく。また、キャリア相談や業務サポートを通してスタッフが働きやすい環境を整える。

 入社後、セールスアドバイザーやVMDなどのトレーニングを受け、店舗運営の全業務の理解を深める。部門マネジャーとして経験を積んだ後は、ストアマネジャーやエリアマネジャー、本部スタッフとして活躍することも可能だ。

 「H&M」は2008年9月に日本上陸。現在、日本国内に94店舗を構える。

募集職種
部門マネジャー

応募条件
小売業界経験者、5人程度のマネジメント経験者
※学歴不問

勤務地
全国の「H&M」各店舗
※勤務地は希望を考慮。本人の希望しない転勤はなし

急募エリア
北海道、静岡、福岡、熊本、沖縄

雇用形態
正社員

勤務時間
7:00~23:00の間でシフト制(1年単位の変形労働時間制、週平均40時間)
※イベント時などを除き、基本的に残業なし

休日休暇
月8〜10日(年107日)
有給休暇
傷病休暇
慶弔休暇
産前産後休暇(取得・復職実績あり)
育児・介護休暇(男女ともに奨励)

給与
年俸制280〜430万円(1/12を毎月支給)
※経験や能力に応じて加給・優遇
※月5.5時間の固定残業代(年俸280万円の場合は9229円)を含む。超過分は別途支給

福利厚生・待遇
昇給年1回(4月)
通勤費手当
各種社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
定期検診
私服可
社員割引制度
再雇用制度
確定拠出年金

応募期限
2019年9月4日まで

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カニエ・ウェストの元スタイリストが手掛ける「ダリル ブラウン」と「ミッドウエスト キッズ」とは?

 全米3位の人口を有するシカゴを筆頭としたアメリカの中西部、いわゆる“ミッドウエスト”は、カニエ・ウェスト(Kanye West)やヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)ら、現代のメンズ市場を動かす男たちの出身地として知られる。同じくミッドウエスト出身のダリル・ブラウン(Darryl Brown)は、自身の名を冠した「ダリル ブラウン(DARRYL BROWN)」と「ミッドウエスト キッズ(MIDWEST KIDS)」のデザイナーだ。彼を一躍有名にしたのが、カニエ・ウェスト(Kanye West)の元スタイリストという経歴で、4月に来日したカニエが“MIDWEST KIDS”と書かれたパーカを着ていたことは、ファンの間で記憶に新しい。ダリルはこのほど、バーニーズ ニューヨーク六本木店にイベントの為、来店。デザイナーとして本格的にキャリアをスタートしたダリルに、ブランドのことや自身のルーツのこと、スタイリスト時代のことなどを聞いた。

WWD:ファッション業界の前は鉄道会社に勤めていたとか。

ダリル・ブラウンデザイナー(以下、ブラウン):僕はオハイオ州の小さな街出身で、その街の鉄道会社で働いていたんだ。数年後に地元で友達がセレクトショップを始めたから、そこで働かせてもらうことにした。当時はストリートブランドの全盛期で、「ロックスミス(ROCK SMITH)」(日本人のDJ MASTER KEYが立ち上げたNYを拠点とするストリートブランド)を取り扱っていたんだけど、彼らが店に視察に来た時に「君はNYに来た方がいい。仕事は用意するから」と誘ってくれて、それがきっかけでNYに行くことにした。「ロックスミス」では7年間働いたんだけど、ラッパーのマシン・ガン・ケリー(Machine Gun Kelly)からスタイリングを頼まれて、スタイリストとしての活動をスタートした。最後のクライアントはカニエ・ウェストで、自分のブランドを立ち上げた去年までの4年間、カニエのスタイリストをしていたんだ。

WWD:ブランドを立ち上げた経緯は?

ダリル:「イージー(YEEZY)」(カニエの手掛けるブランド)の仕事で、レファレンスとなるモノを世界中から探していたから、僕もそのチームの一人として、世界中のいろんな都市に行っていた。でも最後の1~2年はもう買いたいモノが無くなってしまって……。それなら、自分たちが着たいモノを作った方がいいなと考えた。それがブランドを立ち上げたきっかけだね。

WWD:「ダリル ブラウン」と「ミッドウエスト キッズ」、それぞれのブランドコンセプトは?

ダリル:「ダリル ブラウン」は自分のクリエイションを反映したブランドで、ワークウエアがベースとなっている。コンセプトは、例えば「カーハート(CARHARTT)」や「ディッキーズ(DICKIES)」といった既存のワークブランドにはない、まるで「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」みたいなエレガントなワークウエア。一方で「ミッドウエスト キッズ」はセカンドラインという位置付けで、ストリートウエアとして発信している。アメリカだとミッドウエスト出身と言うと、まるで異国のような印象を持たれるけど、ミッドウエストの素晴らしさをメッセージとして伝えたかったんだ。20年かけて、誰でも気軽に着られる「チャンピオン(CHAMPION)」のようなブランドに育てたいと思っている。

WWD:スタイリストの経験が今の仕事に生かされていると思うことは?

ダリル:今僕がこうしているのは、スタイリストの経験がものすごく生きているけど、販売員だったり、ブランドのマーケティングマネジャーだったり、ストックルームで在庫を整理していたことでさえ、全てが大事な経験だよ。そういう経験がコレクションには反映されていて、それを感じてもらえたらいいなと思う。ラッパーは言葉で自分のメッセージを伝えるけど、僕は洋服を通して“自分はこんな人間なんだ”って伝えていきたいからね。

WWD:「ミッドウエスト キッズ」は4月に来日したカニエも着ていましたね。

ダリル:カニエとは、僕が自分のブランドを始めた時から別の道を歩むことになったんだけど、今でもいい関係は続いている。まるで兄や師匠のような存在だね。カニエと一緒に働くことで学校では学べないことをたくさん学んだ。カニエに「ミッドウエスト キッズ」のパーカを贈ったら着てくれたんだ。とても頭のいい人だから自分が着て外に出れば写真を撮られることだってもちろん分かっているけど、それを分かった上で着てくれた。今でも僕のことをサポートしてくれているということを実感しているよ。

WWD:カニエやカニエが輩出した人たちが今のメンズトレンドマーケットの中心にいることについてはどう思う?

ダリル:ヴァージル(・アブロー)とかドン・Cとか、“Ye大学”(カニエのニックネームである“イェー”を付けたチーム名)の出身者だよね。自分もそのうちの一人で、外から見たらトレンドって思われるかも知れないけど、みんなそれぞれ自分のストーリーを持っていて、そのメッセージを伝えることが何よりも大事だと思っている。ステレオタイプな言い方だけど、カニエやヴァージルは、子どもたちに「こうやってアメリカンドリームを掴むんだ」ってメッセージを発信しているんだよ。

WWD:今後のビジョンは?

ダリル:今のファッションシーンを例えるなら“沸騰したお湯”みたいなものだよ。お湯がこぼれると水を足さなければならないから、今は水を足すことが必要な変革期だと思う。僕のやっていることは、ちょっと先の事かも知れないけど、シルエットやシェイプ、色、生地にこだわったシンプルな洋服でロゴだけじゃない。「バレンシアガ」や「オフ-ホワイト」のロゴですら、6カ月後には“古い”って言われる中で、僕は5年後、10年後に着られるような服作りをしたいんだ。ファッションショーではみんな派手な洋服を作るけど、ショーの最後にデザイナーが登場した時は、すごくシンプルな格好だよね。僕はそれが最終的なファッションの答えなんじゃないかと思っている。シンプルで何も主張しないけどほかとは違う、そういうブランドを目指している。

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いよいよ金曜日から開催!THE GREAT SALE@EBiS303

こんにちは。

気がつけば8月も半ば。暑い日が続いていますが、そろそろ秋のファッションも気になる頃ではないでしょうか。

バーニーズ ニューヨークでは、今週末8月16日(金)から恵比寿のEBiS303イベントホールで3日間限定のお得なザ グレート セールを開催します!

この時期すぐに活躍するウィメンズ・メンズの春夏シーズンアイテムをはじめ、秋冬シーズンアイテムもひと足早く取り揃えています。

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会場内では、人気のデザイナーブランドをはじめ、オンオフ問わずデイリーに活躍するバーニーズ ニューヨークならではのアイテムが多彩にラインナップ。

<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションの一部アイテムを、セールプライスよりさらに70%オフにてお求めいただけるほか、均一コーナーもご用意いたします。

 

8月16日(金)・17日(土)・18日(日)の3日間限定の開催ですので、ぜひこの機会にお越しください!

 

ご入場には入場券が必要です。

入場券はこちらから↓

http://www.barneys.co.jp/events/the-great-sale.html

 

THE GREAT SALE @ EBiS303 イベントホール

8/16 FRI. 11:00 – 20:00

8/17 SAT. 11:00 – 19:00

8/18 SUN. 11:00 – 17:00<最終日16:30入場締切>

 

EBiS303 イベントホール

東京都渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル3階

「口紅から甘い香り」 香水ブランド「キリアン」創設者に聞く、メイクアップ参入の狙い

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)傘下の仏ラグジュアリーパルファムブランド「キリアン(KILIAN)」は今秋、ブランド初のメイクアップ製品「ル ルージュ パルファム」(全12種、各6200円)を日本でも発売する。同製品は今年、北米、仏、英、露、中東などの旗艦店を中心に発売され、2カ月で7万個を完売(メーカー出荷ベース)したヒットアイテムだ。アジアでは、8月に韓国で先行発売し、今秋、満を持して日本で販売する。6月中旬に開催したプレスイベントに合わせて来日した創設者のキリアン・ヘネシー(Kilian Hennessy)に、メイクアップ製品投入の意図と今後の展望を聞いた。

WWD:昨年10月に日本初上陸を果たしてから、三越日本橋本店、日本橋高島屋、大阪高島屋、伊勢丹新宿本店メンズ館と順調に店舗を増やしています。プレスイベントのほかに、今回の来日の目的があれば教えてください。

キリアン・ヘネシー「キリアン」創設者(以下、ヘネシー):伊勢丹新宿本店本館への出店を予定しており、その調整を含めいくつか新店の話をしています。私は新規の市場に参入するときにいつも同じ手順を踏むのですが、まずローカルのチーム、日本の場合はELCジャパンに数カ月オペ―レーションを任せて、6カ月から9カ月経ったころに実際に足を運びます。そのときにプレス関係者、インフルエンサーや小売り関係者を招いて大きなローンチイベントを行います。この方法で結果が出ているので、それを踏襲しています。ブランドのDNAや真の価値をローカルスタッフが理解してこそ、最適なプロモーションができると考えているためです。ブランドとしての統一感(インテグレーション)にこだわると新規市場では準備が間に合わずバタつき、また、ローカルチームのブランドに対する知識や理解が及んでいないのでより結果が出ません。

WWD:新製品「ル ルージュ パルファム」はブランド初のメイクアップアイテムとなりますが、詳細を教えてください。

ヘネシー:「キリアン」ではルージュにもパルファムと同じ香料を使っています。パルファムの中で人気の「ラブ ドント ビー シャイ オード パルファム」という香りで、マシュマロからインスパイアされた、バニラやネロリなどどちらかというとスイート系の香りです。女性はバニラの香りが好きなので、口紅から甘い香りが漂うようにその香りをつけています。香水も口紅も、もの作りの過程は似ています。それがアロマキャンドルでもせっけんでもボディーローションでも、異なるアイテムに香りをつける工程はさほど変わりません。今後もいろいろなものに香りを乗せて何ができるか試行していきます。

WWD:「ル ルージュ パルファム」のデビューコレクションを“赤”だけにした理由は?

ヘネシー:一つは個人的に女性が赤い口紅をつけているところが好きだから。もう一つは、赤を好んでつける友人たちは一様に自分にとっての“完璧な赤”を追い求めているということを知ったからです。自分にとっての完璧な赤い口紅を求める旅は、完璧な香りを求める過程と同じだと思っています。双方とも女性にとってアイデンティティーを決定する強力な要素になります。

WWD:同じ色でサテンとマットの2つの質感を作った理由を教えてください?

ヘネシー:ほかのブランドでそうした展開をしているところがなかったからです。個人的にはマットな口紅が好きですが、全ての人にそれが似合うわけではない。若い時はマット系の口紅をつけている人でも、ある程度の年齢になると老けて見えることを恐れて「もうマットはつけられない」となる。そのようなときにサテンの質感を選べるのはいいと思ったのです。ただ、マットの方はテクスチャーに関してとてもこだわって作ったので、使用感がこれまでのマット系のリップとは全く違うと思います。マットが好きな人でも、見た目は好きだけど唇が渇いて使い心地が好きではないという人も多いようです。ですが、エスティ ローダー カンパニーズとも努力を重ねて、唇につけたときの使用感をとても快適に仕上げることに成功しています。マットは難しいと思っている人にも、あまり気負わずに使ってもらえるのではないでしょうか。

WWD:「ル ルージュ パルファム」をすでに発売している国を教えてください。

ヘネシー:北米とフランス、英国、ロシア、中東、それにヨーロッパ全域です。欧米市場では旗艦店を中心にバレンタインデーに向けて発売しましたが、2カ月で7万本を完売(メーカー出荷ベース)するほど好評でした。アジアでは8月に韓国の「新羅ホテル」内にあるブティックで先行発売する予定です。今後、生産も流通も規模拡大のスピードを上げていきます。

来春に新色を発売予定 
メイクアップライン拡充の計画も

WWD:「ル ルージュ パルファム」以外にも“香る”メイクアップ製品を拡充する構想はありますか?

ヘネシー:今後3年で「キリアン」のメイクアップラインを構築していく計画です。現状では「ル ルージュ パルファム」は赤だけの展開ですが、ラズベリーやブラウン系、ヌード系のカラーも開発中で、新たに10色を来年のバレンタインに合わせて発売する予定です(日本での発売時期は未定)。1つの色でサテンとマットの2つの質感で展開する手法も成功しているので、その戦略を続けていきます。

WWD:マーケティングに頼らない自由なクリエイションをブランド哲学に掲げていますが、ビジネスとしての成長戦略をどう考えていますか?

ヘネシー:ある意味で私は自分のことをコマーシャルデザイナーだと思っています。売れないものは作りたくないので、市場に出回っている商品を研究し尽くします。例えば今回の口紅ではそのカテゴリーを研究し尽くして、今市場にないものを作り出して消費者に喜んでもらおうという発想です。そうして新しい市場を作り出していく。新しいものを市場に出すにはリスクを伴います。今回の口紅には香りがついていますが、エスティ ローダー カンパニーズにとってもこうした製品を作ることには半信半疑でした。「ヨーロッパ市場ではうまく行くかもしれないが、他のエリアでは難しいのではないか」という意見が多かったのですが、アジア地域、そしてこの日本でも一足先に試した人はとても喜んでくれました。これからも今までにないユニークな製品を提供していきたいと思っています。

WWD:「キリアン」ブランドにとって、アジアでの大きなマーケットは?

ヘネシー:韓国、日本、タイ、ベトナムに進出していますが、売り上げの規模で一番大きいのは韓国です。「ル ルージュ パルファム」の販売も韓国からスタートします。「新羅ホテル」内のブティックで先行販売して、その後、百貨店での取り扱いが始まります。おそらくそのころには日本でも販売を開始しているでしょう。

WWD:今回開催したプレスイベントのプレゼンテーションでは、1985年から95年を香水のクリエイションにおける黄金時代と語っていましたが、現在の香水業界をどのように見ていますか?

ヘネシー:95年以降の10年は、その前の10年と比べると香水業界にとってはあまりいい時代ではなかったと思います。その結果として、ニッチ香水のクリエイションの必要性が生まれました。名前の通ったブランドがレベルの高いクリエイションをしてくれていればよかったのですが、そうではなかったので消費者側から原点回帰が起こり、ある意味で規模が小さい、名前は知られていないけれど確実なモノ作りをする人たちが求められるようになりました。

WWD:「偉大ではなかった」とはコマーシャルになりすぎたという意味でしょうか?

ヘネシー:そうとも言えます。そうした時代を経て、今は新しいブランドやプロジェクトが次々と生まれるようになり、調香師やメーカーにとって非常にエキサイティングな時代になっていると思います。日本でもニッチなメーカーやブランドが存在できるようになってきています。

WWD:日本の香水市場はまだまだ規模が小さいですが、どのようにビジネスを成長させていくか教えてください。

ヘネシー:日本では化粧品市場に占める香水の割合が3%程度ということは認識しています。より快適に、香りをまとう提案をしていきたいと思います。今回新たに投入する「ル ルージュ パルファム」は、顔のまわりに軽い香りが漂い、ほのかに香りに包まれるアイテム。香水初心者のスタートポイントとしてはいいのではないかととても期待しています。

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スニーカーが大人気 「ゴールデン グース」CEOが語る、売上高5年で9倍の裏にあるフィロソフィー

 ラグジュアリースニーカーの先駆け的存在であるイタリア・ベネチア発のブランド、「ゴールデン グース(GOLDEN GOOSE)」が今夏、東京・南青山に路面旗艦店をオープンした。同ブランドは2018年12月まで、トゥモローランドが日本での店舗運営を行っていたが、現在はジャパン社(浅井謙二社長)が事業を引き継いでいる。旗艦店のオープンに合わせて来日した本国のシルヴィオ・カンパラ(Silvio Campara)最高経営責任者(CEO)は、かつて日本に住んでいたこともあり、日本各地の伝統的なモノ作りに精通している。カンパラCEOに、ブランドのフィロソフィーや日本との関わりを聞いた。

WWD:日本のモノ作りにとても造詣が深いと聞いている。それはなぜ?

シルヴィオ・カンパラCEO(以下、カンパラCEO):僕と日本との縁は05年にさかのぼる。当時は「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」で働いていて、4年ほど日本に住んでいたんだ。日本とイタリアは共通点が多いこともあって、日本やその文化は大好き。両国とも国が狭いからか、ディテールへのこだわりが強いと思う。アメリカなどの広い国はより大きなものを見たがるのに対し、狭い国では細かなことに気付くからね。日本もイタリアも優れたクラフトマンシップがあるという点が共通しているので、日本にいた頃はレザーや木製品の小さなアトリエを北海道から九州まで訪ね歩いたし、ファッションのアトリエではないところにも行ったよ。「ゴールデン グース」と日本を結び付けているのは、そうしたディテールへのこだわりの強さだと思う。ブランドを立ち上げたとき、本国のイタリア以外でポジティブな反応をしてくれたのはアメリカと日本だったし、日本と「ゴールデン グース」の関係には長い歴史がある。スニーカーだけではなく、ブランドとしてね。

WWD:今回の旗艦店オープンのタイミングでは、日本の藍染め職人と組んだ限定商品のTシャツを作成。19-20年秋冬は北海道のアイヌ文化などに着想したコレクションを作っている。

カンパラCEO:どこかの国に進出した際には、本国の言葉や手法だけでなく、その国の言葉やフィーリングを織り交ぜて、顧客にメッセージを届けたいといつも考えている。これはとても重要なことで、われわれの戦略である“グローカル(グローバル&ローカル)”の一環だ。「ゴールデン グース」の商品は全てベネチアで作られていて、われわれが打ち出すクラフトマンシップは世界で一つ。職人による細かなモノ作りをとても大切にするところに、日本と当社の強い結びつきを感じるから、東京の店舗では日本の職人とコラボレーションしたコレクションを発売した。これこそ、インクルージョン(多様性を取り込んでいくこと)だと思う。この機会に、「ゴールデン グース」にとって“ファミリー”がとても大事だということもぜひお伝えしたい。“家族”という一般的な意味に加えて、“共生”という意味があるんだ。それは常にインクルーシブ(包括的)で、新しい文化や異なるアプローチに対してオープンであること。昨年、子会社としてジャパン社を立ち上げたけど、チームの皆を「ゴールデン グース」の一員として迎えることでできてとてもうれしいし、単にチームというのではなく、“ファミリー”の一員だと思っている。“ファミリー”には、一般的な家族という意味だけでなく、共生という意味もあるんだ。

WWD:以前はトゥモローランドが日本での販売権を持ち、店舗運営していた。体制を変更したのはどんな意図から?

カンパラCEO:佐々木さん(佐々木啓トゥモローランド創業者)をはじめとするトゥモローランドの人たちは、「ゴールデン グース」のビジネスだけでなく、カルチャーやブランドの背景にある考え方も日本に根付かせるサポートをしてくれた。それがあったからこそ、本腰を入れてブランドを展開し、事業を拡大しつつマネタイズしていこうとなった。今回は新旗艦店のオープンに合わせて来日したわけだけど、トゥモローランドの皆さんに感謝の気持ちも伝えたかったし、日本における「ゴールデン グース」のさらなる発展を心から願っている。

話題先行のコラボレーションは
“フェイク”

WWD:日本では今後、どのようにビジネスを拡げていく?その中で、今回オープンした旗艦店はどんな役割を担う?

カンパラCEO:方向性としてはジャパン社設立前と同じで、それをさらに拡大していく。青山の旗艦店で扱う製品の30%以上は、日本向けの限定品だ。「ゴールデン グース」の商品戦略は非常にユニークで、たぶん世界でも珍しいと思うんだけど、地域・国と販売チャネル(セレクトショップ向け、百貨店向け、直営路面店、EC)の両方で取り扱い商品を変えている。多くのブランドは地域別に異なる商品を出していても、販売チャネルごとに違ったりはしないからね。日本ではまずは直営路面店に注力し、あと2店ほどオープンしたい。でも、多くの消費者が「ゴールデン グース」での買い物体験を楽しめるように、百貨店内への出店も今後数年で15店ほど考えている。今回オープンした旗艦店を語るうえでは、“ラボ”の存在も重要だ。ベネチアのアトリエで学んだ職人が常駐していて、顧客一人一人の好みに合わせてスニーカーをカスタマイズするんだ。“ラボ”併設店舗は東京を含めてまだ世界で3店しかない。日本はそれだけ重要な市場で、日本の「ゴールデン グース」ファンに最高の体験を届けたいと思っている。“ラボ”は今後、百貨店内の店にも併設していきたい。

WWD:ここ数年、世界的にスニーカーがヒットして、ラグジュアリーブランドもこぞって作るようになった。「ゴールデン グース」の存在はそうした動きの先駆けだったようにも思う。

カンパラCEO:われわれは今や、世界的なスニーカーブランドの一つだ。うちが初めてラグジュアリースニーカーを作って、ラグジュアリーブランドが追随したんだ。うちは今でもハンドメイドでスニーカーを作っていて、そういった手法を守っているブランドは少ないと思う。ただ、忘れてほしくないのは、われわれはスニーカーブランドではなく、スニーカーも作っているブランドだということ。スニーカーは、「ゴールデン グース」の多様な世界の一つであり、顧客に何か特別なものを提供したいという思いを込めて職人が作っている。最近はブランドや企業同士のコラボレーションも多いけど、その多くはフェイク(偽物)だと感じる。消費者は馬鹿ではないから、偽物のコラボに意味なんてない。僕らはコラボを打ち出そうとは思わない。うちの商品は一人一人に合わせてカスタマイズすることで、顧客に寄り添うことができる。「私はこうしたい」と“ラボ”の職人に伝えてもらえれば、それが製品に反映される。イニシャルの刻印とか誕生月別のデザインとかではなく、個人の感情や思いに基づいてカスタマイズするんだ。もう一つ重要なのは、そうしてカスタマイズされた製品を、顧客自身が使っていくことでさらにカスタマイズされていくということ。「ゴールデン グース」のスニーカーを購入する人は、皆そのスニーカーと恋に落ちる。捨てたりせず、まるで家族であるかのように大事に取っておく。とても興味深い現象だよね。

ラグジュアリーとは、「永遠に残るものを作ろうとする大志」

WWD:「ゴールデン グース」は、“ベネチア発のラグジュアリーブランド”といった紹介の仕方をされることもある。しかし、話を聞いているとラグジュアリーの意味が一般的なラグジュアリーブランドとは違うようだ。

カンパラCEO:僕の考えでは、何かを永遠に残していこうという大志を抱いているブランドこそが、本物のラグジュアリーブランド。例えば50年前に作られた「シャネル(CHANEL)」のバッグは、今でもすばらしいよね。同様に、10年前に作られた「ゴールデン グース」のスニーカーも、今でもすばらしい。僕はこれをとても誇りに思っているし、この会社を経営する原動力になっている。ここ何年かで、ラグジュアリーに対する価値観が大きく変わったと思う。昔はラグジュアリーかどうかは値段によって判断されたけど、今は希少性がその基準になっている。例えば、われわれのスニーカーは一つとして同じものがないから、売れてしまえばもう二度と同じものが手に入らない。ラグジュアリーな存在であるためには、販売地域などが限られていることも重要だし、サステイナブルであることも欠かせない。つまりスローであること、ハンドメイドであること。これらは、永遠に残るものを作るのに欠かせないポイントでもある。すぐにコピー品が出回る商品や、世界中どこにでも売っている商品を作るのでは意味がないよね。皆が「シャネル」や「エルメス(HERMES)」に憧れるのは、そうしたブランドが絶対にファストなモノ作りをしなかったから。ファストなことは、ラグジュアリーじゃない。スローで、ハンドメイドで、忍耐強く、労力を持って作られたものがラグジュアリーだと思う。

WWD:米国の投資ファンド、カーライルグループからの出資を背景に、この5年間で年間売上高は2000万ユーロから1億8600万ユーロにまでなったと聞く。

カンパラCEO:多くの人は、投資家は投資した会社の売り上げを伸ばして、会社を売って大金を手にして、「はい、おしまい」というイメージを抱くが、今ファッション業界で行われていることはそうではない。ここ10年ほどで、金融機関のファッション業界に対する態度は変化した。単に売り上げを伸ばすことに尽力するのではなく、その会社のカルチャーやマインドセットを改善することが重要だと皆気付いている。僕がこの会社に関わり、売り上げを5年で約9倍にできたのは、会社全体のカルチャーとマインドセットを改善したから。それが最も難しいことだった。何もかもを解決する魔法なんてないから、一生懸命努力するしかない。そして、一人では何も成し遂げることはできない。チームが一丸となって取り組むしかないんだけど、共通言語がなければ、そもそもチームは成り立たない。だから、僕はまずカルチャーを育てることに尽力した。事業戦略自体は、さっきも言ったけど、とてもシンプルだよ(笑)一つの戦略、一つのチーム、一つのビジョンのもと、日々懸命に仕事をして、チームメンバーの言葉に耳を傾け、質問や疑問にしっかりと答えること。それが結果につながっている。

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お盆企画【続・東京女将列伝】Vol.01 東京・王子「まち子」

東京の北側、JR王子駅と飛鳥山公園に挟まれた「さくら新道」。 2012年、この辺りは火災に見舞われ,、多くの飲食店が姿を消すことになった。 現在、一軒だけポツリと営業しているスナックがある。それが、ここ「スナックまち子」。昨年、フラリと入って以来の再来訪。店の灯火はまだ消えてはいなかった。
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お盆企画【続・東京女将列伝】Vol.1 東京・王子「まち子」

東京の北側、JR王子駅と飛鳥山公園に挟まれた「さくら新道」。 2012年、この辺りは火災に見舞われ,、多くの飲食店が姿を消すことになった。 現在、一軒だけポツリと営業しているスナックがある。それが、ここ「スナックまち子」。昨年、フラリと入って以来の再来訪。店の灯火はまだ消えてはいなかった。
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「あるハズの選択の自由を奪わないで」 ファッションフリークOL「WWDジャパン」最新号につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャーに勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かし、「このニュースからはコレが見える」という切り口でさまざまな記事につぶやきを添えます。

今日のニュース「『#KuToo』問題をファッションローの観点から考える」

読み解きポイント「良い・悪いではなく、“選択肢を増やす”運動」

ニュースのポイント

 毎月第1週の連載「ファッションロー相談所」。今月のテーマは議論続く「#KuToo」問題について。職場でのパンプス・ヒール靴着用の強制に異議を唱えるために生まれたハッシュタグだが、SNSで大きなムーブメントとなり、6月にはこの活動に賛同する1万8000人の署名が厚生労働省へ提出された。パンプスを職場で強制することは法的にどんな問題があるのか、海老澤美幸弁護士に聞いた。

Azuはこう読む!

 キャリアの初めからファッション業界のベンチャー企業にいる私は、この問題に直面してきませんでした。職場でヒールを強要されたことはないし、「女性だから」と身なりに関して指示された覚えもありません(もしかしたら、私が相当鈍感なだけかもしれませんが)。周りにいるベンチャー企業の女子たちを見ても、そういった制約を受けている子は見当たりません。でも、問題は自分を取り巻く環境ではなく、「#KuToo」が生まれる現実があるということ。「隣の世界の話」にしてはいけないのです。

 SNSの呟きが発端となり火がついたこの話題は、同じくSNSによってさまざまな誤解が生まれ、論点のずれた議論がなされてきました。記事中、海老澤弁護士は「この運動は“選択肢を増やす”運動」と語っています。私も、まさにその通りだと思っています。ヒールはダメ/フラットは良いという二元論ではなく、環境に応じて自分がベストだと思う選択ができることが望ましいはず。今回は「女性が性別を理由にヒールを強要されること」に対して声が上がりましたが、「女性だから」という話ではなく、本来あるはずの選択の自由を“不可避な条件”によって奪われてしまうことが問題なのだと思います。

 「#KuToo」運動があってから、スニーカーを制服に採用したり、フラットシューズを着用可にしたり、各社でさまざまな意識変化が見られます。これを「靴の問題」として終わらせないためには、いまある規則に対して「なんで決められているんだっけ?」と問い直す(ちょっとめんどくさい)姿勢が必要なのだなと、私自身襟を正しました。ちなみに私自身は滑って骨折したことが理由でスニーカー恐怖症なので、歩きやすい靴が苦手です(笑)。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne

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【7月街角景気】消費税増税まで2ヶ月、先行き不安広がる。

街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2019年7月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連で、40.0ポイント。長引いた梅雨で前月より3.0ポイント後退した。2~3ヶ月先の景気の先行き判断は、37.0ポイント。前月より大幅に、8.7ポイントも悪化した。10月の消費増税や、韓国人観光客の減少で先行き不安が広がっている。
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編集長は先週何した? 業界は夏休みムード、セレクト取材でトイレ拝見、代官山で愛される老舗フレンチ!

 こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向(むこう)です。先週会った人、見たもの、食べたものを記録してゆく日記形式の連載を先月から始めました。先週はギョーカイが夏休みモードでイベントはほぼなく、セミナー受講など勉強ウイークでした。週末には映画「天気の子」を鑑賞。RADWIMPSが歌う「愛にできることはまだあるかい」の一言が全てを語る、胸をえぐられる強烈に深い話でした。

8月1日(木)
ほどよくコンサバなバッグがこちら

 弊社から徒歩10数分の八木通商のオフィスへ。リブランディングした「J&M デヴィッドソン(J&M DAVIDSON)」のバッグを見てきました。ケイティ・ヒリヤー(Katie Hillier)がクリエイティブ・ディレクターに就任してからの「J&M デヴィッドソン」は、フツウより少し長いフリンジ、フツウより少し小さいスタッズなど、ほどよくコンサバかつフツウじゃないデザインが絶妙です。バッグのデザインは機能面がより重要である、レザーを多く使うという理由からプロダクトデザインに近いと言えるでしょう。だからデザイナーに求められる知識や発想が洋服とは少し異なり、活躍しているデザイナーの数も多くありません。ケイティは間違いなく活躍しているデザイナーのひとりです。そしてマーケティング&コミュニケーションの坂巻文香さんは今日も笑顔でした。

8月1日(木)
廃棄在庫問題について考える

 「For Fashion Future」と題したトークイベントに出席しました。アダストリアが音頭を取り、「廃棄在庫問題=衣服ロス問題について考え、課題解決に向けて取り組む」プロジェクトです。最近話題の本「2030年アパレルの未来」の著者であるローランド・ベルガーの福田稔さんをはじめ、7人が登壇しました。お題は、第1部「“買わない”ファッションの可能性」、第2部「利益追求型ビジネスのその先へ。循環型ファッションの可能性」、第3部「10年後のファッションの満足はこう変わる。テクノロジーが、ファッション業界にもたらすもの」……。おもしろそうでしょ?

 廃棄在庫問題を“おもしろそう”と表現するのは、能天気かもしれません。ただ、このファッションビジネスと地球の大ピンチをチャンスに変えようとしている行動には夢と未来があるし、やはりおもしろい。サステイナビリティーの話でいつも思うのは、「補完し合う」ことの大切さです。知識も仕組みも、一気に完成することなどあり得ず、「こうあるべきなんじゃないか」と考えて行動する人たちが手持ちの駒をオープンにして知恵を補完し合い、永遠に終わらないパズルを作り上げてゆく“しか”ないですよね。それをあらためて考えさせられる場であり、パズルをつなげるのが仕事であるメディアこそ行動せねば、と思った次第です。

8月2日(金)
ウールの奥深さを学ぶ

 私このたび、若手デザイナーの登竜門「2020 インターナショナル・ウールマーク・プライズ」の審議会のメンバーになりました。責任重大。ビジョンを持って臨む若手デザイナーたちの仕事と向き合うには、ウールについてもっと勉強しなくちゃ。せっかくだからこの機会に弊社スタッフも……と思い、日本のウールマークさんにセミナーを開いてもらいました。

 勉強になるわ~、の1時間半。最も印象的だったのは、ウールという素材の機能です。しかも、いろいろ矛盾を内包しているのですね。吸湿性があるから色が染まりやすいけど、細かな水分ははじくから汚れにくくて、さらに燃えにくい(それ故、阪急電車のシートは高級ウールだそう)などなど。この複雑な機能は天然繊維ならでは、なのでしょう。

 その場で、スケールという言葉を覚えました。毛の表皮のウロコのことです。ドライヤーのCMなどで見る、“キューティクルが閉じるとサラサラ~”なあれと近いかと。ウールのスケールが開閉することでさまざまな機能が生まれ、この世の矛盾に“毛”が自ら対応してくれるそうです(ざっくり)。ウールという馴染み深い素材の奥深さとサステナビリティーの可能性を学んだ時間でした。

8月6日(火)
ナノ・ユニバースのトイレがきれい!

 9月に予定しているセレクトショップ特集のため、連日セレクトショップのリーダーたちを取材しております。今日はナノ・ユニバースで濱田博人社長はじめ各部門長の皆さんに話を聞きました。その内容は特集で読んでいただくとして、注目は3月にオープンした同社の新社屋、の中でもテラスとトイレ!の中でも床のタイル!です。ショールームや事務スペースもきれいですが、洗面所のタイルや取っ手など細部までこだわっているところがいい!すごくいい!上階のフリースペースは多目的で、「トークイベントなどいろいろな人に使ってほしい」そうですよ。

8月6日(火)
古き良き代官山のフレンチへ

 とある商業施設を手掛ける方と代官山の一軒家フレンチレストラン「シェ・リュイ」へ。1975年創業だそうです。“ビギの国”(と勝手に思っています)、代官山の1970~80年代は本当におしゃれな人たちが集まっていたイメージがあります。昼は湘南で遊び、夜は代官山で飲む。そんな面影が感じられる、素敵なお店です。

8月7日(水)
ベイクルーズでたくさん笑う

 セレクトショップ特集の取材で渋谷キャストのベイクルーズグループ本社へ。女性の服を扱うファッション業界ですが、女性の特に管理職として働く女性の姿は驚くほど少なく、それはもう!大きな課題です。その中においてベイクルーズは現時点で女性役員は7人で、店長など管理職の数は2018年9月1日の時点で536人。もちろん、大事なのは数じゃないですよ。でも結果としての数はその企業の姿勢を物語りますよね。服が大好きでそれぞれの職に就きプレーヤーと管理職の両方を経験して思うこと、写真と服への愛情をたっぷり聞きました。

 そして翌日は、同社の飲食ビジネスをここまで成長させたリーダーである野田晋作副社長に刺激的な話を聞きました。その野田さんがなぜに窓際で口を開けて写真に収まっているのかは、特集で明らかにします。

 ちなみに、渋谷キャストの目の前では新宮下公園&商業施設の工事が着々と進んでいます。すごい迫力です。

8月8日(木)
文化学園大学で服飾史を学ぶ

 9月に計画しているもうひとつの特集「モードってつまるところ何?(仮)」の取材のため、文化学園大学へ。服装学部の北方晴子教授に、服飾の歴史についてレクチャーしていただきました……って壮大な話ですが、それをさすが先生は端的に分かりやすくださいました。新宿の街を見下ろす階段でポートレート撮影中です。そして帰りには同学園内の書店カルチャートキワへ、いつもお世話になっておりますのご挨拶をしました。

 来週は夏休みをいただくため、この連載は1週お休みし、次の掲載は8月26日(月)を予定しています。そして「WWDジャパン」の次の発行は8月19日(月)。石の知識も豊富なジュエリー担当記者によるハイジュエリー特集を予定しております。どうぞお楽しみに!

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