@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

Garminのインスティンクト!なかなかすごいです。他のスマートウエアラブルよりはるかにバッテリー持つし、データの精度がいいな

Posted in 未分類

「ズッカ」がラフォーレ原宿による美化活動チームのユニホームをプロデュース

 「ズッカ(ZUCCA)」はラフォーレ原宿による街の美化活動チーム、クリーンキーパーズのユニホームをプロデュースした。9月14日から1年間、レギュラースタッフが着用して清掃活動を行う。

 また27日からはカバン ド ズッカ(CABANE DE ZUCCA)ラフォーレ原宿店で同ユニホームを数量限定発売する。カラーコントラストが印象的なジャケット(3万3000円)や動きやすさと上品さを重視したパンツ(2万5000円)、変型デザインのTシャツ(1万4000円)、ミリタリーライクなブルゾン(4万8000円)などのワークウエアを用意する。

 クリーンキーパーズはラフォーレ原宿が2001年にスタートさせたプロジェクト。15年からは日本や世界で活動するお掃除ボランティアNPOのGREENBIRDと協働している。毎週土曜日の10時30分から12時30分まで、レギュラースタッフとボランティア参加者が原宿や表参道周辺を掃除し、環境美化活動を行う。土曜日10時20分にラフォーレ原宿駐車場前に集合すれば誰でも参加できる。

The post 「ズッカ」がラフォーレ原宿による美化活動チームのユニホームをプロデュース appeared first on WWD JAPAN.com.

日本初のバスキア大規模展 前澤ZOZO前社長が所有する作品も

 ジャン・ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の日本初の大規模展覧会「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」が11月17日まで、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている。前澤友作ZOZO前社長が所有する作品「Untittled」をはじめ、絵画やドローイング、立体作品、映像作品など初公開のプライベートコレクションを含む約130点を展示している。音声ガイドは女優の吉岡里帆が担当する。また美術館初の試みで1回のチケットで2度来場することができる。

 バスキアは美術の世界で初めて成功した黒人アーティストと呼ばれるグラフィティ・アーティスト。わずか10年の活動期間に3000点を超すドローイングと1000点以上の絵画を残した。日本との関わりもあり、バブル期を迎えていた1980年代の日本の世相を反映した作品「Yen」やひらがなを取り入れた作品などを製作していて、6回の個展と10のグループ展を日本で開催した。

 “メイド・イン・ジャパン”をテーマにした同展はキュレーターにバスキア研究のディーター・ブッフハート(Dieter Buchhart)を起用し、バスキアと日本の絆と、日本の歴史や文化が創作に及ぼした影響を模索する。

■バスキア展 メイド・イン・ジャパン
日程:9月21日~11月17日
時間:10:00~20:00(9月25日、9月26日、10月21日は17:00閉館)入場は30分前
場所:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
休館日:9月24日
入場料:一般2100円 / 高校・大学生1600円 / 小・中学生1100円 / 未就学児無料

The post 日本初のバスキア大規模展 前澤ZOZO前社長が所有する作品も appeared first on WWD JAPAN.com.

「リーボック クラシック」が「ピザ スライス」とコラボTシャツ チーズをイメージしたベージュ色

 「リーボック クラシック(REEBOK CLASSIC)」は9月28日、東京発のNYスタイルのピザショップ「ピザ スライス(PIZZA SLICE)」とのコラボレーションTシャツ“リーボック クラシック×ピザ スライス”を発売する。NYのピザ店が登場する映画からインスパイアを受けて製作し、カラーはチーズの色味をイメージして薄いベージュを採用する。価格は4990円で、「リーボック」直営店や公式オンラインストア、「ピザ スライス」代官山店や六本木店などで取り扱う。

 コラボTシャツは、NYのピザ店で働くスタッフが、仕事中にTシャツを汚さないように裏返して着用するスタイルから、首元のタグを外側に付けて裏返しに見えるデザインに仕上げている。また、フロントの左下の裾部分には、「リーボック」と「ピザ スライス」のロゴタグを施し、「ピザ スライス」で実際に使用されているピザボックスと同じ仕様の箱を付属する。

 2020年には、「リーボック」と「ピザ スライス」のコラボレーションスニーカーの発売も予定している。

The post 「リーボック クラシック」が「ピザ スライス」とコラボTシャツ チーズをイメージしたベージュ色 appeared first on WWD JAPAN.com.

岡本大陸と林陸也が“切り撮る”自主イベント「HUE」の一夜

 夏の終わりを感じさせた8月最終日、東京・渋谷のコンタクト トーキョー(Contact Tokyo)を会場に「ダイリク(DAIRIKU)」の岡本大陸デザイナーと「シュガーヒル(SUGARHILL)」の林陸也デザイナーが音楽イベント「HUE」を開催した。ファッションブランドのデザイナーである2人が、それぞれのコミュニティーが混ざり合う理想の遊び場を求め行き着いた先にあった「HUE」。当日は集客を心配していた2人をよそに彼らと同世代の若者数百人が駆けつけ、岡本デザイナーの同級生・清水エイスケ率いるAge Factoryのライブではダイバーが現れるなどの熱狂ぶりで、大成功のうちに幕を閉じた。

 開催直前、デザイナーの2人から「イベントを使い捨てカメラで撮影したい」と連絡がありこれを快諾。届いた写真は憧れのアーティストのライブに陶酔し、同級生の出演に感涙し、イベントの成功に興奮し、泥酔しながらも2人がカメラを向けた瞬間が記録されていた。指が写り込んだ写真から、記憶がないなかでシャッターを押したであろうものまで、等身大で“切り撮った”2019年夏の一夜を振り返る。

The post 岡本大陸と林陸也が“切り撮る”自主イベント「HUE」の一夜 appeared first on WWD JAPAN.com.

八木通商が高級人工ファー仏企業に20%出資、日米で独占販売

 八木通商は9月25日、高級人工ファーで知られる香港のエコペル(ECOPEL)を傘下に持つ仏プレシラ社(PESCILLA LIMITED)と戦略的な資本提携で合意したと発表した。八木通商はプレシラ社に20%を出資し、2019年末までにエコペルジャパン(仮)を設立する。出資額は非公開。エコペルジャパンの代表には八木雄三・八木通商社長が就任する予定だ。

 仏プリシラの子会社で香港を拠点にするエコペルは、同名の高級人工ファーを世界の高級ブランドに販売してきた。八木通商は16年3月から「エコペル」の日本における輸入・販売を行ってきたが、この戦略的提携によってこれまでの単なるエージェント活動ではなく、日本市場において20-21年秋冬向けからエコペル社が生産する商材の独占的な販売・マーケティング活動を行い、ブランドバリュー向上とビジネスの拡大を図る。また同社のアメリカ支社Yagi Ysusho Americaを通じて、アメリカ市場においても独占的に販売・マーケティング活動を行う。将来的には八木通商とプレシラ社両社でジョイントベンチャーを立ち上げ、アメリカ市場でのさらなるビジネス拡大を目指すことも視野に入れている。

 加えて、八木通商グループが保有する英国および中国の縫製工場においてエコペル社の人工ファー素材を用いた製品の縫製を行う。

強みは本物と見間違えるほどのクオリティーと開発力

 「エコペル」は本物の毛皮と見間違えるほどの技術力と開発力の高さから、ラグジュアリーブランドからストリートブランドまでが用いており、ブランドの相次ぐ“脱”毛皮宣言を受けて近年は毎年20%増の成長を続けている。19-20年秋冬向けからはリサイクルポリエステル100%の人工ファーを提案し、サステイナビリティーにも力を入れる。現在、アメリカのデュポン社(DUPONT)とトウモロコシ由来の人工ファー“コバ(KOBA)”の共同開発に力を入れており、37%植物由来の製品化に成功している。100%植物由来の人工ファーは2年後をめどに完成させる意向だ。なお、この原材料はトウモロコシからバイオエタノールを作る際に出る廃棄物を用いている。

 エコペル社によると、10%リサイクルポリエステルを用いた場合、バージンポリエステルに比べてエネルギー量は84%、温室効果ガスは71%削減でき、また植物由来も同様に、バージンポリエステル使用に比べてエネルギー量も温室効果ガスも大きく削減できるという。価格は現在リサイクルポリエステルがバージンポリエステルに比べて15~20%程度、植物由来が30~40%高いが、「トレンドがさらにサステイナビリティーに移れば生産が下がるため、ゆくゆくは同価格にしたい」(エコペル社)意向だ。

「市場がサステイナブル素材を求めている」

 八木雄三社長は、「世界の消費者はエコロジーに関心があり、特に欧米のアパレルメーカーは生地や糸の条件にサステイナブルかどうかが入る。市場からの要望を満たすために今回の戦略的提携を行った。これからの時代は、強い者(企業)同士が結び付いていかないと生き残れない。今はデザインの要望はもちろんだが、サステイナビリティーも備えていないと販売できない時代だ。彼らの強みは圧倒的な開発力にある。彼らとともに世界のトップブランドに特別な商品を提供したい」と語る。

 一方、クリストファー・サルファティ(Chrisopher Sarfati)=プレシラ社社長は「多くの提携話があったが、八木通商を選んだのは信頼関係が構築できたから。また同社は、テキスタイルや糸を扱うだけでなく、『モンクレール(MONCLER)』や『マッキントッシュ(MACKINTOSH)』といったラグジュアリーブランドを扱っており、いろんな可能性が見いだせた。もともとは父のジェラルドが動物を救いたいという思いで50年前に人工ファー専門メーカーとして創業した。毛皮を着なければ年間2000万頭の動物を救える。もちろん私たちが直接救えるわけではないけれど、リアルに近いファーを作ることでその手助けはできる。今は人工ファーがファッショナブルになっていて、ハイファッションブランドのシェアはほぼ100%に近付いている。今は、リサイクルや植物由来の人工ファーの売り上げは15~20%程度だが、ゆくゆくは全てをサステイナブルなものにする」と意気込む。

The post 八木通商が高級人工ファー仏企業に20%出資、日米で独占販売 appeared first on WWD JAPAN.com.

ミズノが温度調節可能なコートでクラウドファンディング すでに目標金額の2倍を達成

 ミズノは9月20日、クラウドファンディングサービスの「マクアケ(MAKUAKE)」上で「ゴートゥーバイミズノ(GO TO BY MIZUNO)」の“ゴアテックス(GORE-TEX)サーモブリッドコート”の予約販売を開始した。価格は9万円で、90着限定で用意する。目標金額の100万円に対し、開始6日目の時点ですでに200万円を超える支援金が集まった。11月28日の18時まで募集する。

 同商品にはミズノ独自の保温技術 “サーモブリッド”“ブレスサーモ”“リフレクションギア”を使用した。“サーモブリッド”はバッテリーを使用してライナーに内蔵したカーボンファイバーを暖める機能で、天候に応じて強・中・弱と3段階で暖かさを調整できる。薄手のライナーは取り外しができ、春や秋にも着用可能だ。体から発生する水分を用いて発熱効果をもたらす“ブレスサーモ”や体の熱を反射して保温し、蒸れを抑える“リフレクションギア”などで快適さにもこだわった。さらにコートの素材には“ゴアテックスファブリクス”を使用し、防水、透湿、防風性に優れた仕様となっている。

 モデルのKAIOが登場するビジュアルでは、ビジネスやアウトドアなど幅広いシーンで使用できるデザインを紹介。「ミズノオオサカ茶屋町(MIZUNO OSAKA CHAYAMACHI)」、「エスポートミズノ」では、11月にサンプルを展示する予定だ。

 今回のクラウドファンディングでは「ゴートゥーバイミズノ」の認知度拡大や新客開拓、市場調査を目的とし、今後の商品開発に生かしていく。

The post ミズノが温度調節可能なコートでクラウドファンディング すでに目標金額の2倍を達成 appeared first on WWD JAPAN.com.

MERYが“共感型セレクトEC”をオープン ブランドと所属ライターのコラボ商品を販売

 女性向けウェブメディア「メリー」を運営するMERYは10月2日、セレクトEC「メリー ショップ」をオープンする。同社がセレクトしたブランドと、同メディアに所属する18~25歳の公認ライターとのコラボレーションアイテムを予約販売する。オープン第一弾のブランドは、ジュエリーブランド「エミル(EMIRU)」やスマートフォンケースブランドの「オフ(OFF)」、アクリルで製作した小物を販売する「ザ スキップス(THE SKIPS)」、アクセサリーブランドの「モノクリア(MONOCLEAR)」、アパレルブランドの「トリート ユアセルフ(TREAT URSELF)」、「アンド ロッティー(& LOTTIE)」、「デイ23(DAT 23)」。トートバックやアパレル、スマートフォンケース、アクセサリー、雑貨など幅広い商材を取り扱う。

 MERYは2013年4月に創業後、他サイト記事の無断転載などの理由から16年末に閉鎖。17年8月に小学館とディー・エヌ・エーの共同出資会社として設立し、同年11月にウェブメディアとして再開。19年4月に電通と資本業務提携を締結した。現在の月間利用者数はアプリと合算で440万人、PV数は1億4400万、公認ライター数は約100人。同社によると、読者と等身大のライターによって日常的に共感が生まれることから、ユーザーの5人に3人がサイト内の記事で見た商品を店頭で購入した経験があるという。「メリーショップ」もユーザーとの共感を生む仕組みを活用した、“共感型セレクトショップ”を目指すとしている。

The post MERYが“共感型セレクトEC”をオープン ブランドと所属ライターのコラボ商品を販売 appeared first on WWD JAPAN.com.

一世を風靡した「フォーエバー21」はなぜ失速したのか?

 米国発ファストファッションブランドの「フォーエバー21(FOREVER21)」は、10月末で日本にある全14店舗と自社ECを閉鎖し、日本から撤退すると発表した。米本国でも経営の悪化が伝えられ、破産法(チャプター11)の申請を検討していると報道されている最中だ。日本に先駆けて、今年4月末には中国市場から撤退し、実店舗はもちろん、アリババのファッションブランドサイト「Tモール(Tmall)」や「京東(JD.com)」などのオンラインストアも閉じており、日本にもXデーが近づいているとみられていた。

 フォーエバー21は1984年、韓国出身のドン・チャン氏とジンスク・チャン夫人が米ロサンゼルスで創業。当初の屋号は「ファッション21」だった。トレンドをいち早く見つけて取引先にディレクションし、企画・デザインと生産を任せ、仕上がってきたものをそのまま、あるいは修正を加えて買い取り、スピーディー、かつ手頃な価格で店頭販売することを繰り返し、ファストファッション型のビジネスモデルで成長を遂げた。その後、取り扱いのほとんどがオリジナルデザインに切り替わったが、「ユニクロ(UNIQLO)」や「ザラ(ZARA)」のようなSPA(製造小売)型ではなく、しまむらに近いOEM(相手先ブランド生産)型のビジネスモデルが特徴だ。

 89年にショッピングモールへの出店を開始、95年にはカリフォルニアから全米へと店舗網を拡大。店舗数の増加に伴うスケールメリットの創出などにより、売上高が拡大。1号店としてロサンゼルスのフィゲロア通りに出した店舗はわずか25坪(約83㎡)だったが、事業拡大に伴い、平均で400~500坪(1320~1650平方メートル)、日本に上陸するころには1000~2000坪(3300~3960平方メートル)へと大型化した。取引先も2000社にまで増えていた。

 2003年度に181店舗・売上高3億1500万ドルだった業績は、09年度には280店舗・23億ドルにまで急拡大した。オーナ―夫妻は敬虔なクリスチャンで、出張時の渡航もエコノミークラスを使い、経営でも勤勉でローコストオペレーションを徹底。大量出店など派手さが目立ったが、当時は経常利益率が15%前後と高収益企業として知られていた。

 日本に1号店をオープンしたのはまさに急成長中の09年4月29日のこと。一足早い08年9月に日本に上陸してファストファッションブームを巻き起こしたH&Mの原宿店の隣に、530坪(1749平方メートル)で出店。開店当日には1200人が行列し、1日平均で約1万6000人を集客。開店2カ月で来店客数が100万人を突破、半年で300万人を達成し、社内記録を更新するなど、ファストファッションブームに拍車をかけた。

 圧巻だったのは、ちょうど1年後の10年4月29日、松坂屋銀座店に5層・930坪(3069平方メートル)のアジア旗艦店「XXI(エックスエックスアイ) at GINZA by FOREVER21」をオープンしたことだ。百貨店内に、しかも「グッチ」跡にファストファッションの代名詞的ブランドがオープンしたとあって、かなりのセンセーションを巻き起こした(のちのギンザシックスへの建て替えが決定しており、3年間の期間限定出店だった)。この銀座店は、開店初日の入店客数が約4万1500人を記録したほどだ。

 H&Mよりも3割程度安い、数百円~3900円前後の洋服や雑貨を、米国の高級百貨店を思わせるような高級感のある内装や、チャーミングな動きやメイクを施したマネキンなどとともに見せることで“高見え”感も創出。LA系のセクシーカジュアルからプレッピーなアメカジ系、モード系、フェミニン系からビンテージ系までテイストも幅広く、シューズやアクセサリーまで幅広い商品がそろうことが魅力的だった。

 ただ徐々に「しまむら」や、和製ファストファッションの「GU」、さらには、「ウィゴー」やネットを中心に販売する低価格ファッションや韓国系ブランドなどに押されて、当初の勢いは失っていった。トレンド的にも、かつてのLAカジュアル系から、ベーシックが主流となるノームコアや、地厚なオーバーサイズのフォルムやストリートカジュアル系などへのシフトも、「フォーエバー21」離れを引き起こした。

 さらにダメージを与えたのが、昨今のサステイナビリティへの意識の高まりだ。それまで主なターゲットだった若い世代のミレニアルズ達が、使い捨てを良しとせず、長く着られるアイテムや、「メルカリ」や古着店などでの2次流通で高値で取引される品質力や換金性の高さを求めるようになったのだ。

 運営面にも問題があった。今の小売業には、リアル店舗とオンラインストアの融合による顧客エンゲージメントの向上や、ブランド体験の提供などが求められる。だが、フォーエバー21は日本に本社機能を置かず、合同会社フォーエバー21・ジャパン・リテールが米本国からのディレクションの下で、オペレーションを行う体制をとっていた。日本に合わせた品ぞろえや組織運営などを行うことができなかった。

 上陸から3年ほどは新宿や渋谷、大阪などにも大型旗艦店を出店するなど話題を呼んだが、勢いは徐々にスローダウンし、17年10月には原宿店を閉店。同時期にダイバーシティお台場やららぽーと船橋の店舗を閉店し、店舗整理を進めてきていた。実は2000年に婦人服専門店の三愛が「フォーエバー21」を日本に上陸させ、わずか2年で事業を閉じているのだが、今回で2度目の撤退になる。

 米国フォーエバー21社の売上高は、15年の売上高44億ドル(約4708億円)がピークで、直近では34億ドル(約3638億円)まで低下。負債は5億ドル(約5350億円)といわれている。ECの台頭によるショッピングモールへの客数激減や、オムニチャネル施策の遅れなども背景にある。まずは米本国の立て直しが急務であり、日本での事業は当面考えられないだろうが、三度目の正直があるのか、これからも注視していきたいところだ。

松下久美:ファッション週刊紙「WWDジャパン」のデスク、シニアエディター、「日本繊維新聞」の小売り・流通記者として、20年以上にわたり、ファッション企業の経営や戦略などを取材・執筆。著書に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)

The post 一世を風靡した「フォーエバー21」はなぜ失速したのか? appeared first on WWD JAPAN.com.

「ゾゾタウン」が古着の宅配買取サービスを終了 代わりに「買い替え割」を拡充

 「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の二次流通事業「ゾゾユーズド(ZOZOUSED)」は、ブランド古着の宅配買取「ゾゾタウン買取サービス」を今期中に終了すると発表した。今後は「ゾゾタウン」で購入した洋服の下取りサービス「買い替え割」のサービス拡充に注力するとし、9月25日に新機能「いつでも買い替え割」をスタートした。

 「いつでも買い替え割」は過去に「ゾゾタウン」で購入した商品の中から「ポイントと交換したい商品」を選択すると、その場でサイト内で使えるポイントと交換できるサービス。選択した商品は後日送付される専用バッグに入れて送る。これまでの買い替え割は商品購入時にのみ、その場で下取り価格分を割引できるサービスだった。

 「ゾゾタウン買取サービス」終了後のブランド古着の買取に関しては、「買い替え割」サービスで選択した商品の返送時に、専用バッグに同梱して買取を依頼する形となる。買取金額は現金での振り込みも可能だ。なお、「ゾゾユーズド」に出店している古着店バズストアなどのマーケットプレイス事業に関しては継続する。

 今回の「ゾゾタウン買取サービス」終了の背景について、同社は「『買い替え割』と『宅配買取サービス』のユーザーは重複することが多かった。今後は『買い替え割』をはじめとした二次流通商品と一時流通商品のファッションサイクルのシームレス化をさらに加速する」としている。

The post 「ゾゾタウン」が古着の宅配買取サービスを終了 代わりに「買い替え割」を拡充 appeared first on WWD JAPAN.com.

パリコレ会場でスナップ第1弾 「マリーン セル」の会場に集まった“三日月ロゴ”軍団

 「マリーン セル(MARINE SERRE)」が9月24日、パリ郊外の競馬場で2020年春夏のコレクションのランウェイショーを開催した。会場付近にはブランドの三日月のパターンのアイテムを自分らしいスタイリングで取り入れたファッショニスタが集結した。

 日本からはモデルのemmaが来場。この日はトップスとタイツで違う三日月パターンのアイテムをチョイスした遊びごごろのあるスタイリングだ。韓国のダンススタジオ、ワンミリオン(1MILLION)の人気コリオグラファー、リア・キム(Lia Kim)は「マリーン セル」のシルバーのアイテムで全身をワントーンでまとめた。タイツやボディースーツなど身体のラインが出るアイテムは男性にはあまり馴染みのないものかもしれないが、会場にはこのボディーラインが出るアイテムを上手く着こなしたメンズの姿も見られた。上海拠点のフォトグラファーの男性は、ボディースーツの上にTシャツやコートを重ね、赤い三日月パターンを手の部分だけ見せ、スタイリングのアクセントにしていた。

The post パリコレ会場でスナップ第1弾 「マリーン セル」の会場に集まった“三日月ロゴ”軍団 appeared first on WWD JAPAN.com.

ヤマトドレスが新ブランド「シーズ」 アクティブシーンと日常の垣根を超えるアパレルを提案

 婦人服製造・卸のヤマトドレス(東京・川野宣二社長)は、2019-20年秋冬から百貨店・SC向けの新ブランド「シーズ(SHEIS)」をスタートする。ターゲットは忙しいママやアスレジャーを楽しむ大人の女性。“アクティブデイリーウエアブランド”と銘打ち、ヨガやピラティス、子どもの運動会や遠足といった場面に加え、ちょっとしたお出掛けなど、アクティブなシーンと日常の垣根を超えて対応するアイテムを打ち出す。

 「スポーツへの機運の高まりを背景に、ちまたではファッション性もある女性向けスポーツウエアが増えてきている。だが、当社の強みはあくまでモノ作りと女性らしい美しさの追求。ファッション起点のアクティブウエアを提案する」と同社広報担当者。商品は全て日本製で、同社の得意とする美しいシルエットはそのままに、吸水速乾や高ストレッチ性を備えた機能性素材でアップデートした。コーディネートに取り入れやすいよう、ベージュやライトグレーなど、スポーティーライクになりすぎない大人っぽい色味の物を多くした。

 ファーストシーズンはTシャツ、スエット、パンツ、スカートなどの軽~中衣料を中心に14型をラインアップする。価格帯は1万~2万3000円。ゆったりとしたシルエットながらダンボールジャージー素材で動きやすいフーディー(2万2000円)、2ウエイストレッチのトラックパンツ(1万3000円)、レーヨン×ポリエステルでシワになりにくくストレッチの効いたコクーンシルエットのワンピース(2万1000円)、ウエストゴムでノンストレスなドット柄のチュールプリーツスカート(2万3000円)などをそろえる。

 9月11~17日に三越銀座店でポップアップストアをオープンしたところ、「強みのパンツの売れ行きが特によく、試着して着心地やシルエットに納得して購入されるお客さまが多かった」と好感触を得た。今後は9月30日~10月6日に東京・有明テニスの森で開催されるプロテニスツアー「楽天オープン2019」にブース出店するなど、ポップアップイベントや自社ECなどを通じて販路を徐々に拡大する。

The post ヤマトドレスが新ブランド「シーズ」 アクティブシーンと日常の垣根を超えるアパレルを提案 appeared first on WWD JAPAN.com.

「シモーネ ロシャ」が描いたファッションの理想郷 ステージ裏の超ギリギリドタバタ劇に密着

 「シモーネ ロシャ(SIMONE ROCHA)」がロンドン・ファッション・ウイークで9月15日に発表した2020年春夏シーズンのショー会場は、ロンドンの中心地から車で50分も離れたアレクサンドラ・パレスだ。同劇場は19世紀のヴィクトリア朝時代の雰囲気を存分に残し、同ブランドのイメージにぴったりの場所だった。

 20年春夏コレクションは、ロシャの生まれ故郷であるアイルランドの伝統行事、聖ステファノの日に少年が扮する“レンボーイ”から着想を得た。これは少年らがミソサザイ(英語でレン)という小さな野鳥を捕まえに行き、その後にわらの衣装に身を包んで街中の家にお小遣いをねだって回る年に1度の行事である。デザイナーのシモーネ・ロシャは「ハロウィンに子ども達が仮装して『Trick or Treat』とお菓子をねだるのと同じ感じ」と、ショー後の取材で説明する。イギリス人ジャーナリストも“レンボーイ”についての質問を繰り返していたことから、アイルランド以外ではなじみのない行事のようだ。“レンボーイ”の少年らしさはテーラードやキャスティング、ヘアメイクで取り入れられた。さらに“レンボーイ”たちが訪問する家にも着目し、デルフト焼きの陶器やテーブルクロス、カーテン、壁紙など英国調インテリアの要素をコレクションに織り交ぜた。モデルにはこれまで通り幅広い世代の女性を選び、アイルランドで活躍する舞台女優なども起用した。円形に配した客席については「“レンボーイ”が家々をノックして回るうちに、徐々に輪になっていくパレードのように見せたかった」と、会場全体で世界観の表現にこだわった。

強いこだわりゆえのハプニングが

 だが「シモーネ ロシャ」がつくり出したメルヘンでロマンチックな世界も、時間は現実社会と同様に過ぎているようだ。同ブランドの贅を尽くしたバロック調ドレスに身を包んだスタッフが行き来する空間はメルヘンの世界そのものだったが、メイクアップとヘアスタイリングのスペースは人手が足りずに終始あわただしく、その様子を見て現実世界に引き戻された。スタッフやモデルの集合時刻は一般的にショー開始の約5時間前だが、今回は7時間前。早めに設定したスケジュールにもかかわらず、他ブランドのショーが終わって駆け付けたモデルの到着が予定より遅れたり、世界観づくりのためのメイクやヘアセットのこだわりが強すぎるがゆえに想定以上の時間を費やしたりし、ドタバタだった。ロシャ本人も、モデルが着替えるドレッシングルームで常に裁縫やルックの確認に追われていた。服は繊細な手仕事が多く、レイヤードやアクセサリーの使い方も複雑なため、時間がいくらあっても最終チェックには足りないように見えた。彼女は笑顔を見せず、時に眉間にシワを寄せながら厳しい表情を崩すことはなかった。

 ヘアのセットに時間がかかったことや、早い集合時刻のわりに、一人一人にかける時間が長すぎて待ち時間が長かったためか、モデルの何人かは少しいら立っているように見えた。普段は笑顔で接してくれる顔見知りのモデルも近寄り難い空気をまとっていたため、今回は話しかけるのを控えることにした。わらを編み込んだ複雑なへアのモデルは、何度も何度も三つ編みをやり直され、髪をきつく引っ張られていたために涙ぐむ一幕もあった。リハーサルではモデルの一人が「靴が痛い」と言い出し、ランウエイに出る直前で靴を脱いでウオーキングするというハプニングがあった。急きょ同じ色の厚手のソックスに変更することをスタッフが提案するとモデルの女性は承諾し、本番をなんとか無事に終えることができた。

ピンチを乗り越えて本人にも笑顔が

 今季はファッションショーならではのドタバタに見舞われる形となったが、ショーを無事に終えたバックステージでは、スタッフと親しい人たちにシャンパンが振る舞われてアットホームなパーティーが開かれた。ロシャは初対面の筆者にも「あなたもぜひ参加してね」と、ショー前には見られなかった笑顔とともに親しく声を掛けてくれた。

 イギリスは長引くブレグジット(イギリスのEU離脱問題)交渉の最大の難題であるアイルランドとの国境問題で、不協和音が生じている。しかし異文化交流ともいえるランウエイショーとパーティーは、そんなことを少しの間忘れさせてくれるほど平和的に行われた。「シモーネ ロシャ」が築いたドラマチックで平和的な世界は、まるで“インクルーシブ”の魔法をかけた理想郷のようであった。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

The post 「シモーネ ロシャ」が描いたファッションの理想郷 ステージ裏の超ギリギリドタバタ劇に密着 appeared first on WWD JAPAN.com.

「LVMHプライズ」選出で注目度上昇の「アンリアレイジ」 名刺代わりの2020年春夏は引き続き原点回帰

 先日、最終審査会が行われた若手デザイナーの登竜門、第6回「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」。「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦はグランプリこそ逃したものの、ファイナリストとして最終審査会で“光合成”と題した“自然と共生する服”を披露した。2020年春夏のパリ・ファッション・ウイークでも当然それを見せるのかと思いきや、「あれはまた別の機会に見せるんですよ」と、ショー前のバックステージで森永はニヤリ。では一体、今季のパリでは何を見せたのかというと、“アングル”と題したブランドの原点ともいえるクリエイションだ。

 15年春夏に発表の場をパリに移して以来、「アンリアレイジ」が追求してきたのは、フラッシュ撮影すると柄が変わるといった、テクノロジーを全面に打ち出したコレクション。しかし、19-20年秋冬は一転し、ブランド立ち上げ間もないころに追求していた、服の形そのものへのアプローチに立ち返った。「昔と同じことをやっている」といった意地の悪い意見もあったが、海外を中心に特にバイヤーからは分かりやすいと高評価。さらに、「LVMH プライズ」ファイナリスト選出効果もあって、「今季のショーや展示会への問い合わせは非常に増えた」と森永は話す。

 そんな状況の中で見せる今季のコレクションは、いわばようやくブランドを知るようになった各国のバイヤーやプレスへの名刺代わり。満を持して森永が披露したのは、前シーズンの続編のような原点回帰のコレクションだ。写真に撮られた服(2次元)を、実際に生身の人間が着る(3次元)とどうなるかという試みで、「洋服は画像に変換されて伝えられることが当たり前になった。画像になった洋服には、必ずカメラアングルが付随する。画像化されたデジタルな洋服イメージを、アングルと共にそのまま現実に引っ張りだす」とリリースには説明がある。

 カメラアングルが上からなのか、斜めからなのか、下からなのかによって、同じ服でも写真の中では形が異なる。紺のブレザーやオックスフォードシャツ、ジーンズにTシャツといった普遍的なアイテムを3つのアングルから捉え直し、それを人が着ることで、思わぬフォームが生まれる。前シーズンに続き、ショー前にインスタグラムに商品画像を掲載し、2次元から3次元へというコンセプトをより明確化した。

 素材によって、きれいにシルエットが出るものとそうではないものがある。例えば、ローアングルから捉えたデニムジャケットは、テントラインを描く背中のラインがチャーミング。一方で、ハイアングルから捉えたセーターなどはずるりと垂れ下がって、コンセプト優先で服としての魅力がおざなりな印象だ。ただ、そんな批判は森永は今まで何百回と聞き続けてきた。それでも、既存の考え方に対し、別の視点からロジカルにアプローチしていくというのがこのブランドのやり方だ。

 パリに進出して丸5年が経った。「あくまで、この規模でショーをしているからだけど」と前置きしつつも、「ショーをして、ビジネスを回していくという循環ができている」と森永。「『アンリアレイジ』で自分たちのやりたいことをしっかり見せて、アシックスなどの外部企業やブランドとの協業によって、より幅広い層にリーチしていく形が取れている」とも。そうした協業依頼は「LVMH プライズ」をきっかけにさらに増えているといい、聞けば、次シーズンに向けて大きな協業企画も進行中だ。この波に乗って、ビジネスをどこまで安定拡大できるかに、今後の自由なクリエイションがかかっている。

The post 「LVMHプライズ」選出で注目度上昇の「アンリアレイジ」 名刺代わりの2020年春夏は引き続き原点回帰 appeared first on WWD JAPAN.com.

「SHISEIDO」がブランド初の旗艦店を2020年春、銀座にオープン

 資生堂のグローバルブランド「SHISEIDO」は2020年4月に、ブランド初の旗艦店を東京・銀座にオープンする。銀座を訪れる国内外の人にブランドの世界観を発信し、最新テクノロジーと高い接客力を融合させたブランド体験を提供する。

 同旗艦店では、五感を使って自由に化粧品を試せるデジタルコンテンツや、顧客のニーズに合わせた美容カウンセリング、体験型の有料サービスを用意する予定だ。ビルの3フロアを使用し、「SHISEIDO」が展開する路面店として世界最大規模の店舗面積となる。スキンケア、メイクアップなどブランドの全ラインアップを取り扱い、店舗限定商品も販売する。

■「SHISEIDO」旗艦店
オープン日:2020年4月(予定)
住所:東京都中央区銀座3-103-10、11 阪急阪神銀座3丁目ビル(仮称、建物規模は地上11階、地下1階)

The post 「SHISEIDO」がブランド初の旗艦店を2020年春、銀座にオープン appeared first on WWD JAPAN.com.

「YSL」が新スキンケアケアシリーズ発売 都市型生活の“過労肌”にアプローチ

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT以下、YSL)」は2020年1月4日、新エイジングケアシリーズ「ピュアショット」を発売する。ラインアップは化粧水、ナイトセラム、日中用セラム3種、クリーム1種の全6品で、価格は8000〜1万3000円。紫外線や気温差、大気汚染、電磁波といった生活環境と、疲労やストレス、乱れた睡眠や食生活などの都市型ライフスタイルによる肌ダメージを“過労肌”と定義し、肌内部の成分バランスを整えるボタニカル成分の配合が特徴だ。

 同製品は150以上の論文を分析し、5000人以上の生活環境を調査し都市型のライフスタイルが肌に疲労をもたらすことに着目。さまざまな肌質や環境、人種から約300人の女性に対する聞き取り調査から、肌へのアプローチや使用実感のほか、現代女性の価値観や志向なども考慮して開発した。“過労肌”はヒアルロン酸やビタミンCなど肌内部成分の乱れを引き起こすこと、都市型生活を送る人はそうでない人と比較するとエイジング現象が30%加速していることを突き止め、“ボタニカル+サイエンス”をテーマにした配合成分の選定からパッケージデザインまで、約5年の歳月をかけて作り上げた。

 シリーズの代表製品となる「ピュアショット ナイトセラム」(30mL、1万円)は、1年に1度夜に花を咲かせるムーンライトカクタスの花から独自抽出プロセスによりパワーを凝縮したオイルを取り出したほか、グリコール酸を配合し、肌内部の成分バランスを改善へと導く。そのほか、日中用セラムは小じわ対策の「Lセラム」、透明感をもたらす「ライトセラム」、肌を引き締め若々しいフェイスラインを保つ「Yセラム」(すべて30mL、各1万円)と目的別にラインアップ。それぞれのキー成分に、モロッコのアトラス山脈の麓にあるウリカに構えた自社農園で栽培した植物から抽出した高濃度なボタニカルエキスを配合している。

 「YSL」のエイジングケアシリーズには30代後半から40代のファンに人気のプレミアムライン「オールージュ」があるが、「ピュアショット」はメイクアップラインをフックに増え続けている20代〜30代前半のブランドファンにもアプローチする。

 辻井花奈・日本ロレアル ロレアル リュクス事業本部 イヴ・サンローラン・ボーテ事業部長は「5年かけてアイコニックな製品を作ることに注力してきた。リップは『ルージュ ヴォリュプテ シャイン』、ファンデーションカテゴリーは16年に『アンクル ド ポー』を発売し、中でもクッションファンデーションは今年も2ケタ成長を続けている。フレグランスは『モン パリ』を発売しフレグランスの愛用者を増やし、今回のスキンケアで各カテゴリーのアイコン製品を確立することができた。2020年はさらなる進化を遂げる」とコメント。20年に誕生する「ピュアショット」を、スキンケアカテゴリーのスター製品に成長させる。

The post 「YSL」が新スキンケアケアシリーズ発売 都市型生活の“過労肌”にアプローチ appeared first on WWD JAPAN.com.

編集長はパリコレで何した?Vol.1  「マメ」「キムヘキム」「ロク」若いアジアパワーで初日がスタート!

 こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向(むこう)千鶴です。今週からパリコレ取材に来ています。そこで、毎週頭に掲載している連載「編集は先週何した?」の番外編をパリからお届けをします。1回目は、初日から。アジアの若手デザイナーが元気です!

9月23日(月)18:00
「マメ」を着ると女になれます

 パリコレは「マメ(MAME KUROGOUCHI)」で幕開けです。会場はリュクサンブル公園近くの薬科大学。初日でショーは3つだけで荷物も少ないので、中身がほとんど入らない「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のワンコバッグを連れて、秋の公園を気持ちよく散歩しながら向かいました。

 「マメ」を着ると女になれます。女の子ではなく大人の女性、つまり“ありのまま”を楽しんでいる自分を見つけます。なんて、ナルシストっぽいけど袖を通したことがある方ならわかるはず!繊細な色の重ね方や、サテンやレースなどの素材選び、嫌らしくならない肌の見せ方、見た目はぴったりなのに実は着ていてラクなカッティングなどがその理由です。洗練度が増した今季はさらにバイヤーから引っ張りだこなのでは?個人的には緑色の使い方が特に好きです。

 長年、「マメ」を取材してきた五十君記者によるバックスステージリポートはこちらからどうぞ

19:00
「キムヘキム」

 うわ!これは韓国版「バレンシアガ」だ!と思ったら「バレンシアガ(BALENCIAGA)」出身のデザイナーでした。鮮やかな色、エディ・スリマン(Hedi Slimane)の「セリーヌ(CELINE)」的なロックな黒、極端な形、ゲーム感覚のロゴ使い、スポーティーかつセクシー。自己主張強めで勢いがあります。ベースには伝統衣装のチマチョゴリの存在があり、鮮やかな色彩はそこから。日本と韓国のファッションセンスの違いは、着物とチマチョゴリの色彩の違いなのかな、とふと思いました。会場外で撮らせてもらった2人は「キムヘキム(KIMHEKIM)」のペアルック。似合っています。

20:00
「ロク」で韓国勢の
勢いをビシバシ感じる

 ポスト“オールド「セリーヌ(CELINE)」”の呼び声高く、日本人バイヤーの姿も多数の「ロク(ROKH)」。アウトドアのディテールをトレンチコートなどに取り入れるアイデアが◎で、デザイナーがデザインを楽しんでいる様子が伝わってきます。最後の2ルックで見せたドレスにスケートボードの組み合わせもよい、です。「キムヘキム」と続けて見ると韓国勢の勢いをビシバシ感じます。まだ初日だけど、70年代のフラワーチルドレンは今季のキーワードになりそうかな。

番外
弊社ソーシャルエディターが
パリコレデビュー

 今季のパリコレ取材は、初めて弊社のソーシャルエディターが参戦。これは2日目の「マリーン セル(MARINE SERRE)」の会場前で、招待状でもある折りたたみ傘を片手に、私に無理やりポーズを取らされている彼女です。張り切ってフロントローなどを走り回っていますので、「WWDジャパン」のインスタグラムSNSもぜひチェックしてください!

番外2
「ドリス ヴァン ノッテン」を
衝動買い

 ホテルの近くに「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」の直営店があり、うっかり入ったらうっかり買ってしまいました。パンツスーツ。と、ワンピース。やっぱり今シーズンはジャケットの気分なんですよね。写真はパリコレ中のどこかであげたいと思います。

The post 編集長はパリコレで何した?Vol.1  「マメ」「キムヘキム」「ロク」若いアジアパワーで初日がスタート! appeared first on WWD JAPAN.com.

DJ RINAをゲストに迎えてブルガリ銀座タワーのDJイベントがファイナル 貴重な“ドン ペリニヨン”が楽しめるお得なシートも

 「ブルガリ東京・大阪レストラン」は10月3日に、「ドン ペリニヨン(DOM PERIGNON)」とコラボレーションしたラウンジ「ラ・テラッツア ドン ペリニヨン ラウンジ」でDJのNaoki Serizawaがディレクションするイベントを開催する。6月にスタートした同イベントは第3回目を迎える今回がファイナル。

 イベントには18時30分~23時と時間限定の“ドン ペリニヨン スペシャルテーブル”が登場する。収穫から約17年間の熟成を重ねて2度目のプレニチュード(熟成)を迎えた “ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2002 プレニチュード 2”が3本付いた6人席(25万円)と、シャンパーニュの類いまれな当たり年といわれる08年の“ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2008”が3本付いた6人席(10万円)というお得なテーブルだ。

 DJはNaoki SerizawaとDJ RINAが登場。Naoki Serizawaは東京を中心に活動をするDJ兼音楽プロデューサーで、これまでに世界各地のイベントに参加してきた。自身がレジデントDJを務める「LiLiTH」は世界最高峰のDJを招へいし、東京のアンダーグラウンドシーンでも高い評価を得ている。DJ RINAは仙台出身で、17歳からDJをはじめ、時代のニーズに応える柔軟なセンスと卓越したスキルを持つ。東京を中心に国内外でキャリアを積み、2017年には世界No.1のDJを決める大会「Red Bull 3Style」の日本大会で優勝した。日本人初の女性DJチャンピオンとして、18年にポーランドで世界大会に臨み、グランドファイナルまで進出。また、アベマ(Abema)TVのヒップホップチャンネル「アベマミックス(AbemaMix)」にレギュラー出演し"今"を代表する女性DJの筆頭として、第一線で活躍している。

■NAOKI SERIZAWA with DJ RINA
日程:10月3日
時間:18:30~23:00
場所:ブルガリ銀座タワー11F
住所:東京都中央区銀座2-7-12
入場料:無料

問い合わせ先
ブルガリ ラ・テラッツア ドン ペリニヨン ラウンジ
03-6362-0510(イル・バール)

The post DJ RINAをゲストに迎えてブルガリ銀座タワーのDJイベントがファイナル 貴重な“ドン ペリニヨン”が楽しめるお得なシートも appeared first on WWD JAPAN.com.

コレド室町テラスに登場する、日本初上陸の台湾ビューティブランド

 9月27日にオープンするコレド室町テラスの店内が報道陣に公開された。地下1階〜地上2階の3フロアに、食から雑貨まで31店舗が登場し、ビューティ関連ブランドも多数入った。目玉となるのは中国語圏以外では初出店となる台湾発のライフスタイルショップ「誠品生活日本橋」で、日本初上陸の台湾発ビューティブランドも店舗を構える。

 「誠品生活日本橋」は書籍ゾーン、文具ゾーン、セレクト物販・ワークショップゾーン、レストラン・食物販ゾーンの4つで構成。世界中から約100ブランドをセレクトし、うち半数が台湾発ブランドとなる。

 セレクト物販ゾーンに登場するブランドの中で、日本初上陸のビューティブランドは2つで、1つは漢方薬局を営む父を持つ台湾出身の女性と、日本出身の女性が立ち上げた台湾発のライフスタイルブランド「デイリリー(DAYLILY)」だ。風味の面でも作用の知識面でもハードルが高く思われる“漢方”を、洗練されたパッケージと飲みやすい味で展開するほか、フェイスマスクやサプリメントも販売。ほか、生理時や生理前のPMSに悩む女性に向け、漢方やフェイスマスクをセットにした定期便サービスも用意する。

 同店はこれまでは渋谷ヒカリエやマルイ有楽町店などでポップアップストアを展開し、インナービューティファンには知られた存在になりつつあったが、今回の1号店と11月にオープンする大丸梅田店でブランドを訴求し、漢方の力をアピールする。

 もう1店舗は香水ブランドの「P.セブン(P.SEVEN)」で、台湾茶から作られた香水をラインアップ。フランスへの留学経験を持つ調香師を中心としたチームが、台湾の文化や土地を香りで表現する。台湾で開発された茶葉から作られた金葺茶の香水「金葺茶香水」(20mL、9800円)はひのきや乳香などのフレッシュな香りで始まりきんせん茶、クチナシの温かみのある香り、深みのあるムスクの香りが漂う。

 そのほか、コレド室町テラスには台湾で人気のオーガニックブランド「阿原(YUAN)」、熊本発のハーブティー専門店「南阿蘇ティーハウス」が関東初進出となる。

The post コレド室町テラスに登場する、日本初上陸の台湾ビューティブランド appeared first on WWD JAPAN.com.

映画「タロウのバカ」で話題のYOSHIが俳優になったワケ 大森立嗣監督と3人で座談会

 インフルエンサーのYOSHI(ヨシ)が、上映中の映画「タロウのバカ」の主演に抜てきされたのは、実は彼が14歳の誕生日に取材した「WWDジャパン」の記事がきっかけだったというのは、ごく限られた関係者のみ知っている話だ。菅田将暉、仲野太賀ら人気俳優と共演し、今では、「スッキリ」や「ニュース・エブリィ」が特集を組むなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのYOSHIだが、実は芸能事務所に所属したのは、つい最近のこと。窓口がなかったから、その記事を見てさまざまなメディアからこれまで何度も僕にYOSHIの取材依頼が来ていて、その都度、YOSHIにつなぐというのがいつもの流れだった。YOSHIがメディアで紹介される際には、必ずといっていいほど、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の名前が挙がるが(「オフ-ホワイト」の南青山の旗艦店オープンの際にYOSHIが一緒に写真を撮って話題になったため)、「WWDジャパン」の名前が挙がったことはない。言っていないのだから当然のことなのだが、大森立嗣(たつし)監督がどうやらほかの取材でわれわれのことを話してくれているということを聞いた。だったら、そんな大森監督も交えて話が聞きたい。YOSHI×大森立嗣×僕(「WWDジャパン」記者)で座談会を開いた。

小池裕貴WWDジャパン記者(以下、小池):僕が以前書いたYOSHI君の記事を監督が見てくださったとか。それで監督のチームの方から僕に連絡が来たんですね。

YOSHI:ほんと随分前のだよ。トランプルーム(7月に閉店)の松村社長が俺の誕生日会をやってくれたんだけど、その時に小池君が来て。

小池:それより前に「ドロップトーキョー」のスナップ(ヴァージルより先!)でYOSHI君を見て、オシャレな中学生がいるなと、インスタグラムでフォローしていたんですよ。そしたらYOSHI君の手書きで「誕生日会をやるからみんな来てね」って写真が突然フィードに流れてきて。それで「行っていいですか?」みたいなメッセージを送ったんです。

YOSHI:覚えてる!どうぞどうぞ、みたいな。15人ぐらいしか来なかったんだけどね(笑)。

小池:監督が読んでくださったのはその時のインタビューなんですが、まず、あの記事を見てどう思ったのか気になりまして。

大森立嗣監督(以下、大森):普段、俺が会っている子役はどこかこう、ちゃんとしているというか、大人になっちゃっているというか……。とにかく、写真とか、言っていることとか、誰にも操られていない感じがしたんですよね。好き勝手に服を着ているところとかも。それで、映画の主人公として興味を持ったのが最初です。(プロスノーボーダーの)平野歩君の生意気な面構えみたいなのが、役にぴったりだなと思っていたんですけど、彼が演技できるわけではないし、なかなかそういう子がいなかったんですよ。自分の存在を示そうとしている感じがいいなと思い、とにかく会いたいと。

小池:写真も僕がiPhoneで撮ったものですね。当時は(YOSHI君の使っていた)スマホもお母さんのだったので、何か依頼があったらお母さんを経由して連絡を取っていました。で、この映画の話をした時も演技のことで心配をされていて。とりあえず、監督が会いたいとおっしゃっているんで、会ってみたらどうですか?と。オーディションってどうだったんですか?

大森:いや、オーディションっていうか、最初は会って会話しただけなんですよ。

YOSHI:そう。ほんと「What's up?」みたいな。俺は監督が誰かすら分からなかったし(笑)。

大森:挨拶して、おしゃべりしただけなんです。実はタロウの役の公募を大きくかけていたので、それがまだ残っていたりして、自分の中ではほぼYOSHIに決まっていると思っていても、決めるに決められない状況がありました。

YOSHI:2回呼ばれて、そこから2週間ぐらいで決まったんだよ。で、俺は遅刻癖がひどすぎて怒られて怒られて……(汗)。

小池:ロケ中は下宿していましたよね?

大森:そうですね。ロケ中はYOSHIにスタッフと一緒に劇中のタロウの家に住んでもらいました。そこでセリフを覚えたりもしてもらった。

小池:監督はいつも、普段の生活から役作りをさせるんですか?

大森:いえ、初めてです。ただ、YOSHIが寝坊して来なかったら1日終わっちゃうなと思って。俺や(映画に出演した仲野)太賀もたまにそこに泊まったりしていました。

YOSHI:超楽しかったよ。たっちゃん(大森監督)は、いいイビキかいてたよね(笑)。

小池:映画も観させていただきましたが、演技もすごかったですね。叫んでて。演技指導とかは?

大森:クランクインするまでに5~6回練習したかな?会話しながらなんとなく映画の雰囲気を掴んでほしいなと。あとはアクションの動きとか。

小池:暴力シーンもありましたね。

YOSHI:俺これ本当に蹴るのかなって、最初ビビッてた。

大森:そういう、実際は当てないんだよ、ということとかは教えなきゃいけないので。そのためにカメラはココに置いて、ココから撮るよとかは細かく教えていました。そうしないと現場で時間が掛かってしまうので。

YOSHI:すごくテンポよかったよね。

小池:撮影中も何度か制作部の方に現場に来てみませんか?とお声掛けいただいたんですけど、テンポが早過ぎて全然時間が読めないと、結局行けなかったんですよね。

YOSHI:気が付いたら毎日終わっちゃってた。

大森:で、みんなで風呂入ってたもんな。

小池:初演技で緊張しなかった?

YOSHI:緊張はしなかったよ。でも一番「これはできないかな」と思ったのが、泣くシーン。プライベートの自分もそうなんだけど、泣くっていうのは自分にとってすごくカッコ悪いことだから、どうやって泣けばいいんだろうって前日からずっと考えてた。

小池:監督からはどんなアドバイスを?

大森:泣きたくなかったら泣かなくてもいいよって。タロウはYOSHIなんだから任せるよと。ト書きに泣くって書いてあっても本人がそんな風にならないなら別にいいかなって思っちゃうんですよね。

小池:映画がこれだけ話題になってますけど、新人を使うリスクもあったのでは?

大森:心配性な性格だけど、俳優に関しては決めた時点でなるようになるだろうと割り切ってました。まぁ本音では、そりゃあ最初は心配じゃないですか。ただ、現場に入ったら変わるだろうなと。やりながら変わっていくという感覚はあったんですね。

YOSHI:俺は初日の一発目で決まるなと思ってた。そこで現場の空気をつかめたらいける、つかめなかったらもうダメだと思っていたから。

小池:それで、初日は上手くいったんだ?

YOSHI:もう最高だったよ。「俳優できる!」って思った。バシッと演技して、カットがかかって、これキタ!って。

小池:ヴァージルとか(「アンブッシュ」の)YOONとか、ファッション業界でも早くから注目されていますけど、監督から見てYOSHI君の何が魅力だと思いますか?

大森:型に収まんないところじゃないですか?ファッションはものすごい勢いで流行が変化していくし、映画の方がゆったりしているなと思うんですけど、そういう中でも目に付くっていうのは、すごい飛び抜けた瞬発力を持っているんだと思います。

YOSHI:ファッションでいうと、俺はそろそろ70’sのファッションが来るんじゃないかと思ってるんだよね。今ずっとストリートで90’sでしょ。

小池:古着とかヒッピーとか?

YOSHI:うん。でもそろそろ新しい起点を作りたいんだよ。勢いがないじゃん。全て型にハマっちゃってるっていうか……。同年代の中にも生きる目的を見つけられてない人も多いから。だからそういう意味でも「タロウのバカ」を体感して欲しい。ジェットコースターに乗ってるみたいに何も考えず、フィーリングで観て欲しい映画だなと思う。

小池:まさに「タロウのバカ」だね。目的がなく空虚感に襲われちゃうみたいな。

YOSHI:日本もバブルの時はすごく勢いがあったっていう話を聞いて、それと比べると今の社会って行き場が無くなっちゃってるっていうか、目的を探しづらいというか……。俺にとっては目的って大事で、目的を持たない人生は終わりだと思っているから、自分の活動することで、そうじゃない世の中を作りたい。

小池:こういった若者の言葉をどう思いますか?

大森:多分、今の話を聞いて、やっぱりマーケティングで作られているモノが多いのかなって気がします。それよりも誰かの強い思いでできているものとか、俺自身、そういうモノに感動したりするんですけど。ビジネスになりすぎているものじゃなくて、誰かのアツい熱の元にあるモノの方が感動できる。

小池:YOSHI君のインスタグラムを見ていても思うけど、リアルのダダ洩れみたいなのがいいんでしょうね。

YOSH:型にハマりたくないし、常に尖っていたい。ありのままの自分っていうのを今後どれだけ出していけるのかって言うのが大事だと思ってる。もっと表面的じゃなくて、内面的な社会になればいいなと思うんだよね。例えば敬語も使えるけど、タメ語の方が感情が伝わるじゃん。英語には敬語がないし。日本のそういうところが、内面的にリスペクトできないようになっている理由なんじゃないかなって思う。

小池:撮影中を振り返るとどうですか?

大森:もう無茶苦茶。すぐ全裸になるし(笑)。

YOSH:(私有地で)撮影で使ったバイクでツッコんで、危うく人を轢くところだった(笑)。

小池:監督は長く芸能界を見てきて、こんなコいました?

大森:あんまりいないかも知れないですね。例えば松田優作さんがすごく破天荒だったとか、そういう伝説はいっぱい聞きますけど。内田裕也さんとか、新幹線に乗る時に(改札で)「内田裕也!」って言って、勝手に改札を入っちゃったりするところとかを見たこともあるんです。俺は、そういう破天荒と言われていた人たちの最後の世代を見てきただけなんですけど、今は映画界というか芸能の世界自体が小粒になってる感じはしています。YOSHIを見ているともっと面白くできるかなと思いますね。うちの親父(俳優の麿赤兒)にもYOSHIに会ってもらったんだけど……。

YOSH:マロちゃんね!

大森:ははは(笑)。まぁそういう親父世代の役者たちがどんどん亡くなって、だんだん小粒になっていった時に、モノ作り(作品)自体がどんどん小粒になっていっていると感じていたんです。それはなぜかというと多分、受け入れる側が、例えばYOSHIみたいな人を見つけても、事務所に入っていないからダメだとか、寝坊するし危ないからやめようとか、コンプライアンスをとったらそれで終わっちゃうんですよ。それをむしろ俺たちが受け入れていくことで、俺たち自身が変化していくんだということを考えさせられたんです。

YOSHI:現場の空気感もすごくよかった。

大森:だから現場のスタッフもYOSHI を見て喜んじゃって。

YOSHI:単純に楽しかった。

大森:それが一番ですよね。(菅田)将暉や太賀もそういうところがあるんですよ。

小池:菅田将暉、太賀という人気俳優を脇に添えるというのも監督として攻めた部分ではありませんか?

大森:彼らをYOSHIと会わせるためにみんなを誘って飯に連れて行ったんです。そしたらYOSHI を見た瞬間にみんな「何だコイツー!?」みたいに盛り上がってくれて。

小池:麿さんはなんて?

大森:「いきなりデカい孫ができたな」なんて言って喜んでいましたね。

小池:映画では、ダウン症の方とも一緒に演技するシーンがあったね。

YOSHI:最初はダウン症の人を監督が選ぶのはどういうことなんだろうと思ってたりしたけど、この映画は普段の俺たちが生活をしているだけでは分からないようなことを描いているから、振り返った時になるほどなって分かった。

大森:映画の世界ってすごく縦社会なんですけど、この現場だけすごくフラットだったんです。それは、YOSHIもそうだし、将暉や太賀、ダウン症の彼らもそう。YOSHIの存在があるからみんなが並列になれた。俺と将暉、俺と太賀でも違う風になっちゃうんですよ、映画を知ってしまっているから。YOSHIが無茶苦茶だからいいんだよね。

小池:監督にとって、YOSHI君はどんな存在ですか?息子みたいな?

大森:友だちですかね。俺、そういう付き合いしかできないんですよ。(長野の)白馬に親父の公演を一緒に観に行ったんですけど、グッパーして部屋決めしたら俺とYOSHIが同じ部屋になっちゃって。友だちみたいに楽しかった(笑)。

YOSHI:俺はそういうフラットな世の中になればいいなと思うんだよね。

小池:今後はYOSHI君にどうなって欲しいですか?

大森:友だちとしては、枠に収まらないでこのまま突き進んでほしいですね。映画監督としては、好きなことを楽しんでもらいたいけど、俳優をやってほしいとか言うと、つまんなくなっちゃうかなという思いもあるんで。

YOSHI:もし次出る作品があったら、たっちゃんが全部チェックして(笑)。

The post 映画「タロウのバカ」で話題のYOSHIが俳優になったワケ 大森立嗣監督と3人で座談会 appeared first on WWD JAPAN.com.

H&M傘下のブランドが再利用可能なパッケージを導入

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)は傘下のデニムブランド「ウィークデイ(WEEKDAY)」のECサイトに、フィンランドに拠点を置くスタートアップ企業リパック(REPACK)の再利用可能なパッケージを導入する。

 同社は声明の中で「オンラインショッピングの増加に伴い包装廃棄物も増えており、垂直的なパッケージモデルから循環型ソリューションへの移行が必要だと確信している。H&Mの社内シンクタンクであるラボラトリー(LABORATORY)は、「再利用可能なパッケージとオンデマンド製造を活用した、より持続可能なオンラインショッピングを実現するため『ウィークデイ』と協業する」と述べ、今回のようなプロジェクトによって、同社の掲げる“100%循環可能かつ再生可能になる”というビジョンの達成に一歩近づくとも述べた。

 リパックは2011年の設立以来「マッド ジーンズ(MUD JEANS)」や「フィリッパ コー(FILIPPA K)」「マキア(MAKIA)」を含む数十のブランドと協業してきたサステイナブル包装を提供する企業で、今年5月に発足した循環型企業グループ「イネイブリング ネットワーク(ENABLING NETWORK)」の創設メンバーでもある。08年にH&M傘下に入り、現在10カ国18市場で展開している「ウィークデイ」は、これまでオンラインでは認知度と利益を優先しており、サステイナビリティー施策で遅れをとっていたが、今回のリパックとのコラボレーションで利益とサステイナビリティーを両立できるシステムの成功例となることを目指す。

 新たなパッケージが導入されるのは、注文後に製造を行うオンデマンド方式を採用した「ザ ワークショップ(THE WORKSHOP)」と呼ばれるカテゴリーで、顧客はスエットシャツまたはTシャツをプリントやロゴ、ステッカー等でカスタマイズした後、会計段階の画面でリパックのパッケージを選ぶことができる。オンライン配送で使用される一般的な段ボールやプラスチックとは異なり、リパックのパッケージは複数回の注文に対応できる十分な耐久性を備えており、近隣のポストやブランド店舗からの返送が可能だ。返送することで注文ごとに割引を受けられるといった特典も用意する。

 ラボラトリーの循環/サステイナブル型ビジネス開発チームのメンバーであるローラ・コッペン(Laura Coppen)は「われわれが行う全てのテストが、より持続可能で循環的な未来に向けて業界を正しい方向に導いていると保証したい。そのために小規模から始め、成功事例を評価し、スマートに拡大していく。オンデマンド方式は需要に基づいて適切な量を生産し、売れ残り製品を削減できる持続可能かつ収益性の高い方式だと考えている。再利用可能なパッケージの採用で顧客がどのように反応するかにも興味がある」とコメントした。

大根田杏(Anzu Oneda):1992年東京生まれ。横浜国立大学在学中にスウェーデンへ1年交換留学、その後「WWD ジャパン」でインターンを経験し、ファッション系PR会社に入社。編集&PRコミュニケーションとして日本企業の海外PR戦略立案や編集・制作、海外ブランドの日本進出サポート、メディア事業の立ち上げ・取材・執筆などを担当。現在はフリーランスでファッション・ビューティ・ライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を行う。

The post H&M傘下のブランドが再利用可能なパッケージを導入 appeared first on WWD JAPAN.com.

@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

昨晩は名古屋で オクシタニー地域圏 と愛知県の交流レセプションが開催。訪日中のキャロル・デルガ地域圏議長、大村秀章知事が登壇。航空産業における日仏連携が期待されます🇫🇷🤝🇯🇵名古屋ではエアロマート名古屋 も開催中です🛫

Posted in 未分類

【「やきとり大吉」の謎(前編)】個人のFCで700店を誇るダイキチという仕組みに迫る

 「やきとり大吉」という焼き鳥チェーンをご存知だろうか? 生業(なりわい)を事業コンセプトとし、現在でも700店近い店舗数を持つ。「鳥貴族」の大倉忠司社長も一時関わっていた。あえて繁華街立地を選ばず、二等立地の小型店に徹する。二代目社長である牟田稔氏に聞いた(聞き手は「フードリンクニュース」編集局長兼編集長の遠山敏之)。
Posted in 未分類

【「やきとり大吉」の謎】個人のFCで700店を誇るダイキチという仕組みに迫る(前編)

 「やきとり大吉」という焼き鳥チェーンをご存知だろうか? 生業(なりわい)を事業コンセプトとし、現在でも700店近い店舗数を持つ。「鳥貴族」の大倉忠司社長も一時関わっていた。あえて繁華街立地を選ばず、二等立地の小型店に徹する。二代目社長である牟田稔氏に聞いた(聞き手は「フードリンクニュース」編集局長兼編集長の遠山敏之)。
Posted in 未分類

「やきとり大吉」の謎】個人のFCで700店を誇るダイキチという仕組みに迫る(前編)

 「やきとり大吉」という焼き鳥チェーンをご存知だろうか? 生業(なりわい)を事業コンセプトとし、現在でも700店近い店舗数を持つ。「鳥貴族」の大倉忠司社長も一時関わっていた。あえて繁華街立地を選ばず、二等立地の小型店に徹する。二代目社長である牟田稔氏に聞いた(聞き手は「フードリンクニュース」編集局長兼編集長の遠山敏之)。
Posted in 未分類

パリコレ2日目のハイライト 「ディオール」が高らかにサステナ宣言、「サンローラン」はパリシック全開

 パリコレ2日目は、「ディオール(DIOR)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」などがパワフルなショーを見せ、若手「「マリーン セル(MARINE SERRE)」もスマッシュヒットを飛ばした。

ディオール(DIOR)

DESIGNER/マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)
 
 リリースの冒頭には「考えなければならない。私たちがすべきことを」というメッセージ。それは、「ディオール」が地球環境へ配慮した活動を本格始動させる宣言だ。今季の着想源は、ムッシュ・ディオールの妹であるカトリーヌ・ディオール(Catherine Dior)の写真。庭師でもあったカトリーヌが手入れしていたディオール家の庭園の植物やそこに生息する生物などからヒントを得た。

 会場演出は、園地栽培に取り組むアーティスト集団、アトリエ コロコとの協業でテントの中に原産地が異なる木々を配して森を再現。それらはショーの後には移設し街づくりに生かされるという。“ガーデン”は「ディオール」の象徴だが、現代の“ガーデン”は単に花を愛でるのではなく、生態系に配慮し育てつつ愛するという力強いメッセージが伝わってくる。

サンローラン(SAINT LAUREN)

DESIGNER/アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)

 今季もエッフェル塔を臨む特別野外会場でショーを行った。夜空を突き刺す光の柱の間を歩いてくるモデルは、ボウブラウスにコンパクトなタキシードジャケットという、これぞ「サンローラン」なスタイル。ラメジャカードのボヘミアンドレスを挟みつつ、最後はキラキラと明滅するエッフェル塔を背景にもう一度ドレッシーなスモーキングルックを見せる。トレンドがどう変わろうと、“パリシック”とはこれなんだと見せつけるようなパワフルなショー。自信みなぎるナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)のウオーキングでフィナーレ。春夏なのに、思わずロングブーツが履きたくなる。

マリーン セル(MARINE SERRE)

DESIGNER/マリーン・セル(Marine Serre)

 これまでもサステイナブルや環境問題をテーマにしてきたが、今季はより大きく一歩を踏み出した印象。気候変動や熱波、大量絶滅など世界の終焉を地下深くで生き延びた人類を主人公にした架空の物語を設定。気温が上昇し、油と水で荒れた地に戻り、環境に適応し力強く生きる種族を描いた。

 最初の種族は油にまみれたような黒の服。シグニチャーの三日月柄を型押ししたレザーやプラスチックをリサイクルしたエナメル調のフィールドコートなどを着る。2番目の種族は砂漠で生きるため、赤とブラウンのジャカードの服を着ている。得意のスカーフを用いたドレスは、ダイバースーツと合体させた。3番目の種族は、旧世界のものを再利用。テーブルクロスを再利用した大きなかぎ編みのニットや、ベッドシーツをアップサイクルしたドレスなどが登場する。気温が上昇した世界故、スーツもタオル生地だ。

The post パリコレ2日目のハイライト 「ディオール」が高らかにサステナ宣言、「サンローラン」はパリシック全開 appeared first on WWD JAPAN.com.

「日常感のある体験は、自然で双方負荷の少ないPR」 ファッションフリークOL最新号の「WWDビューティ」につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のビューティ週刊紙「WWDビューティ」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuがリアルな目線を生かし、「このニュースからはコレが見える」という切り口でさまざまな記事につぶやきます。

今日のニュース:P.5「『エアー』と『バルクオム』がコラボ ヘアサロン『エアーオム』をオープン」

読み解きポイント:「誰が言うか」も大事だけど「体験の場所」が超重要

ニュースのポイント

 ヘアサロン「エアー」とメンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」が9月25日、東京・南青山にメンズビューティに特化したサロン「エアーオム(AIR HOMME)」をオープンする。美容室としてのメニューはもちろん、「バルクオム」製品を使用した限定メニューも用意。従来のサロンの枠にとらわれず、「エアーオム」ならではの特別な体験提供に注力する。

AZUはこう読む!

 ほんの少し前まで「メンズがスキンケアなんて意識高すぎ〜」と言われていたのに、気がつけばそれはおかしくもなんともない時代になってきました。私の周りにもいわゆる美容系男子ではないけれど、洗顔、化粧水、乳液までデイリーに行うメンズは普通にいます。

 昨今の日本のメンズビューティ界に大きなインパクトを与えたのは、「バルクオム」。2013年にブランドをスタートし、17年に株式会社として運営元から独立。メンズ向けスキンケア製品のサブスクリプションブランドとして成長し、いまではボディ、ヘアケアも展開。20年にはアメニティー事業にも本格参入するなど、「メンズビューティ」をトレンドではなくライフスタイルへと押し上げる立役者です。

 今回のサロンオープンも、そんな動きの一つ。男性が美容サロンに行くハードルはまだまだ高いですが、美容室とセットになれば敷居は下がるのではないでしょうか。女性も利用可能とのことなので、施術後に褒め合う「キャッキャ、ウフフ」の美容デートを楽しむも良しです。多分(笑)。

 渋谷と恵比寿の間にある老舗銭湯「改良湯」にも、今年から「バルクオム」が置かれています。女子なので使う機会がありませんでしたが、使ってみると「スッキリ!メントール!」的なメンズ感がなくて良かったです。これなら男女問わず使えそう(だからアメニティー事業もハマるのだなぁと思ったり)。やはり美容系製品は、体験してもらうことに勝る施策はありませんよね。いくらインフルエンサーが「これいいよ!」と言ったところで、自分の肌に合うかどうかなんてわからないんですから。

 ポップアップなどの高揚感あるイベントで体験してもらうのではなく、「目の前にあったから使ってみた」くらいの日常感がある体験は、ナチュラルな動線で双方負荷の少ないPRになって良いなぁと思います。それができるのって、親和性のある業態と協業した体験の場づくりなのかなと、サロンと銭湯を例に思いました。

 ちなみに銭湯は好きでよく行きますが、脱衣所は消費者的には「目の前にあるものを使う」ので逃げ場がなく、企業的には「絶好のPR の場」だと思います。美容製品と相性の良いおしゃれ系銭湯は、スキンケアや美容家電などに力を入れると良いのでは〜と、サウナに入りながらぼんやり考えたりしています。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne

The post 「日常感のある体験は、自然で双方負荷の少ないPR」 ファッションフリークOL最新号の「WWDビューティ」につぶやく appeared first on WWD JAPAN.com.

卓越したクラフツマンシップを生むファミリービジネス イタリア発「ファビアナフィリッピ」の魅力


 「ファビアナフィリッピ(FABIANA FILIPPI)」は、ジャコモ・フィリッピ(Giacomo Filippi)とマリオ・フィリッピ(Mario Filippi)の兄弟によって、1985年にイタリアのウンブリア州で創業されたブランド。ジャコモの妻ドナテラ・フィリッピ(Donatella Filippi)がデザインを担い、ファビアナとはジャコモとドナテラの娘の名前。ファミリーの手により、情熱と実用主義という理念のもと生み出されるコレクションは、ラグジュアリーかつ現代的なスタイルを表現している。卓越したクラフツマンシップと厳選された素材、繊細なディテール、倫理への高い意識にこだわったモノ作りがブランドの特徴だ。そんなブランドを代表するのは、“ファビアナ・グレージュ”と称されるカラートーン。ベージュからグレーまでの絶妙なニュアンスが、女性たちを優しく包み込むとともに凛とした輝きを放つ。

糸から独自にブレンド 
徹底したメード・イン・イタリー

 「ファビアナフィリッピ」の本社は、自然と文化に恵まれたウンブリア州ペルージャ県ジャーノ・デッルンブリアにある。ウンブリア州はニットの産地として知られ、同ブランドも他社メーカーのニットの生産からスタートした。1990年に初めてオリジナルのニットジャケットを発表し、92年に現在のロケーションに本社を移転。成長とともに増築を続けてきた。現在は、約1万平方メートルの空間にデザインアトリエをはじめ、サンプル製造やニットの生産、クリーニング、検品までを行う部門を擁し、約200人が働いている。大切にしているのは、真の“メード・イン・イタリー”を体現する丁寧なモノ作りだ。特に、ブランドの歴史を物語る100%カシミアの糸や、カシミアとシルク、オーストラリアンメリノウールを組み合わせて独自に開発した糸「プラチナ」から生み出されるニットは、その魅力を象徴している。

ドラマチックだけどリアル
 今秋冬は1980年代から着想

 2019-20年秋冬は、映画のようにドラマチックでありながら、リアルな都会の風景も想起させる1980年代の雰囲気を表現している。エレガンスと現代的な仕立てを併せ持つバランスのとれたワードローブを提案する。洗練されたレイヤードスタイルや程よいボリューム感、メタリックディテールやテクニカルな素材が特徴。メンズウエアをセンシュアルに再解釈したタキシードジャケットやチェックのセットアップスーツから、フェミニンなドレスまでがそろう。また、ブークレのケープやダブルフェースのカシミアコートなどアウターも豊富だ。コレクションの要となる素材は、柔らかなモヘア、光沢のあるベルベット、アンゴラ、スパンコールが織り込まれたオーガンジーなど、どれも非常に上質で着心地も抜群だ。

チュールスカートがヒット中
 大人の女性にこそ似合う
シルエット

 ニットに強みを持つ「ファビアナフィリッピ」だが、19年春夏からヒットしているのがチュールスカート。ブランドが得意とするグレージュトーンのロング丈のチュールスカート(10万9000円)を雑誌「プレシャス(Precious)」と組んで4月に打ち出したところ、これまでに450枚が完売。その後も問い合わせが続いている。しなやかなチュールを重ねた流れるようなシルエットが好評の秘けつで、ボリュームが出過ぎないため、大人の女性に似合うチュールスカートとして支持されている。19-20年秋冬も、引き続きチュールスカートやチュール素材のドレスを充実。華やかな雰囲気は冬のパーティーシーンにもぴったりだが、ニットと合わせれば普段使いもできる便利なアイテムだ。

原動力は、ファミリーから
受け継いだ価値観

 「起業家として生きるという夢を叶えるにあたり、ウンブリアの強みである確かな職人技術を生かしたかった」と、ブランド設立のきっかけを振り返る創業者のジャコモとマリオ。そんな彼らの原動力になっているのは、「誠実さ、敬意、他者への貢献というファミリーから受け継いだ価値観」だ。それを従業員にも伝え、意識を高めているという。「ウンブリアで生まれ、『ファビアナフィリッピ』を通して、国際的な視点を持ちながらも地元の価値、品質と創造性を生み出していく過程に携われることは、われわれの高いモチベーションにつながっている」。20年には、会社として35周年、ブランドとして30周年を迎える。「自分たちのルーツや過去に成し遂げたことの先に未来がある。品質と創造性という二つの重要なファクターに今後もこだわり続ければ、継続して進化していくことができると考えている」。その上で真摯に取り組んでいるのは、美しいものに囲まれた環境の保護に加え、新しい世代の育成だ。「無限の可能性を秘めた彼らは、私たちの未来への鍵であると確信している」。

TEXT:JUN YABUNO
問い合わせ先
ファビアナフィリッピ/アオイ
03-3239-0341

 

The post 卓越したクラフツマンシップを生むファミリービジネス イタリア発「ファビアナフィリッピ」の魅力 appeared first on WWD JAPAN.com.

化粧品フロアの面積は1.5倍に 伊勢丹新宿本店がリモデル第1弾のスキンケアゾーンオープン

 三越伊勢丹は9月25日、伊勢丹新宿本店本館の化粧品フロアのリモデル第1弾として2階のスキンケアゾーンをオープンした。新たに「センサイ(SENSAI)」「ディセンシア(DECENCIA)」2ブランドを導入し、約40ブランドをそろえた。

 同店はスローガンに掲げる“毎日が、あたらしい。ファッションの伊勢丹”を進化させ、化粧品フロアの段階的なリモデルを実施している。今回はその第1弾で、これまで1階にそろえていたスキンケアカテゴリーを2階に拡張移設した。「落ち着いた環境の中でクイックからディープな接客をスキンケアブランドで実現したかった。それには2階が最適だと判断した」と岡部麻衣・化粧品統括部 新宿化粧品営業部マーチャンダイザーは述べた。

 スキンケアのコンセプトは“セルフケア”。素肌を整え、素質を高めるスキンケアアイテムと美容機器を中心に扱う。売り場は、ジャパンスキンケアゾーンとインターナショナルスキンケアゾーン、ビューティデバイスゾーンで構成。ジャパンスキンケアゾーンでは「センサイ」「ディセンシア」を新導入したほか、「購入したい商品が決まっているときや時間がなく手早く購入したいお客さまにむけて対応するクイックカウンターを各ブランドに設置した」。そのほか、「SHISEIDO」「SK-Ⅱ」などではデジタルテスターを用意し、お客自身が商品を調べることができるツールを設けた。

 インターナショナルゾーンでは、専門性の高い接客を提案。パーソナルな肌測定を行うAI搭載型のツールを取り入れた「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」やカウンター内にゆったりとしたソファーを設けた「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」などを集めた。

 ビューティデバイスゾーンは、フェイスケアからヘアケアアイテムまで幅広くそろえ、新たに「ダイソン(DYSON)」「バイオプログラミング(BIOPROGRAMING)」を導入し、計5ブランドをそろえた。中でも「ダイソン」は国内初となるヘアサロンも併設し、9種のヘアスタイルメニューを用意する(要予約、有料)。

 「訪日外国人客の増加や国内でも美容意識の高まりで、スキンケアとメイク共に化粧品の需要が高まっている。新宿店でも2018年度の化粧品売り上げは12年度比で2倍に拡大している。変化しているトレンドやお客さまの買い方も多様化していることを踏まえ、本来あるべき販売サービスや環境を整えることをリフレッシュオープンでかなえていく」と横山健治・化粧品統括部 新宿化粧品営業部マーチャンダイザー。1、2階となる化粧品フロアの売り場面積は1.5倍となり、売上高は12月からの1年間で前年比20%増を計画している。

The post 化粧品フロアの面積は1.5倍に 伊勢丹新宿本店がリモデル第1弾のスキンケアゾーンオープン appeared first on WWD JAPAN.com.

「僕が求めるのは、自由なクリエイションができる環境だ」 ジャンポール・ゴルチエが語る現代ファッションの明暗

 アンドロジナス(性の差異を超えた自由なファッション)やアンダーウエアルックといったアヴァンギャルドなクリエイションで1980年代のファッションシーンを席巻し、40年以上にわたって業界をけん引してきたファッションデザイナー、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)。これまでに著名なアーティストのコスチュームや映画衣装のデザインを担当し、近年は自身の半生を描いたミュージカル「ファッション フリーク ショー(Fashion Freak)」を公演するなど、コレクション以外の領域でもその才を発揮している。そんなゴルチエ=デザイナーと深いつながりを持つオンワードホールディングス(以下、オンワード)が、彼が生み出してきた作品を振り返る企画展「エクスパンディング ファッション バイ ジャンポール ゴルチエ(EXPANDING FASHION by JEAN PAUL GAULTIER)」をカシヤマ ダイカンヤマ(KASHIYAMA DAIKANYAMA)で10月13日まで開催中だ。同展の開幕に合わせて来場したゴルチエ=デザイナーに、表現の場を横断しながらクリエイションを追究する理由や、現代のファッション業界の明暗などを語ってもらった。

WWDジャパン(以下、WWD):今回の企画展に至った理由は?

ジャンポール・ゴルチエ=デザイナー(以下、ゴルチエ):カシヤマ ダイカンヤマがオープンした際に「何かイベントをやらないか?」と誘いを受けたことが始まりだ。オンワードとは古くから付き合いがあり、私のデザイナーとしての活動はオンワードの存在なしでは語れない。

WWD:オンワードとはいつからつながりがある?

ゴルチエ:キャリアをスタートさせた当初からだ。1976年に自分のブランドを立ち上げ、最初の3回は自力でショーを行った。しかし、4回目の資金を賄えず、どうしようかと迷っていた時期があった。ちょうどその頃、パリのあるショップが新人デザイナーを募集していた。それに応募し、デザイナーとして働いた報酬を元手に4回目のショーを行った。そのショップこそ、樫山(現オンワード樫山)がパリで運営していた「バス ストップ(BUS STOP)」だった。その後、日本でのライセンスビジネスや直営店の運営など、オンワードと共に幅広いビジネスを行った。オンワードは、僕にとってファミリーのような存在で、切っても切れない大切な縁がある。

WWD:今回はオートクチュールの展示に加え、過去のプレタポルテを再現したアイテムを販売する。復刻アイテムには現代的なデザインを加えたか?

ゴルチエ:新たな要素は一つも加えていない。80年代に描いたデザイン画をもとに、当時の服を忠実に再現しただけだ。しかし、どのアイテムも今の時代との違和感はない。ハイウエストのスカートなどは今のトレンドで、最新のコレクションにさえ見える。復刻するアイテムを選ぶ際に、オンワードから「この時代のこのアイテムはどう?」と提案してもらったことで、客観的にアーカイブを振り返ることができたのもよかった。

WWD:2015年からプレタポルテの発表を休止し、オートクチュール・コレクションに専念している。その理由は?

ゴルチエ:プレタポルテは40年以上やってきた。当時はクリエイターの先駆けとして、自分の発想をそのままクリエイションに生かすことができた。しかし、今のプレタポルテは、ビジネスの世界、マーケティングの世界で、制約がすごく多い。僕が求めるのは、自分の発想を自由に表現できる環境だ。

WWD:ビジネスの制約以外の理由はあるか?

ゴルチエ:コレクションの幅を広げすぎて、一つ一つのクリエイションに集中できなくなったのも問題だった。プレタポルテでは、メンズとウィメンズに加え、キッズまで手掛けていた時期があり、多いときは年に6回、プレ・シーズンも含むと最大で12回もショーをやっていた。表現の手段は時代によって変化するし、多くのショーを行うやり方も当時はよかったのかもしれない。しかし今は、職人による刺しゅうといった伝統工芸を生かした表現に時間を費やしたいと思っていて、それを実行するにはオートクチュールが最適だ。

WWD:オートクチュールに専念し、ビジネス規模は縮小した?

ゴルチエ:確かに利益は少なくなったが、ショーで発表した服は毎回完売するし、次のショーを行う資金は十分賄える。また、オートクチュールはプレタポルテのようにSNSマーケティングやイメージビジュアル作りに注力しなくとも、純粋に服の良し悪しでコレクションを評価してもらえる。大量生産・大量消費・大量廃棄のプレタポルテに比べて、いたって健全なビジネスだ。オートクチュールは一点物で、色はもちろん、同じデザインがあってはならない。そのルール自体を楽しみながら、毎シーズンの服作りに没頭している。そしてなにより、顧客一人一人に向けて最大のクリエイションを発揮できるのは、クリエイター冥利に尽きる。

WWD:04〜11年には「エルメス」のウィメンズウエアのデザインを担当していた。現在はシグネチャーブランドに専念しているが、その理由もクリエイションの制約を避けるため?

ゴルチエ:かつて「エルメス」のデザインを手掛けたのは、メゾンの世界観を守りつつ、自分の発想をどう生かせるかに挑戦したかったから。その実験は十分にできたし、そこにはもはや関心がない。今は自分のブランドで自由にオートクチュールを作っているうえ、ミュージカルという新たな表現にも取り組んでいる。この2つをもっと面白くすることしか考えていない。今、どこかの老舗ブランドからデザイナーの誘いを受けても、「もう遅いよ」と答える。「こんな僕に依頼せず、若い人が活躍する場をつくってあげて」と。

幼少期に抱いたエンターテインメント界への憧れ、現代ファッションの明暗

WWD:ミュージカルにはもともと興味があった?

ゴルチエ:そうだ。幼いころから映画をよく見ていて、9歳のときに演劇や映画の世界に入りたいと思い始めた。もともとは、ファッションよりもエンターテインメントの世界への関心の方が強かった。しかし、13歳のとき、ファッションデザイナーの恋模様を描いた映画「偽れる装い」(1945年仏、ジャック・ベッケル監督)と出会い、その考えが変わった。ランウエイを歩くモデルが拍手喝采を受けているシーンを見て、「こんな世界があるのか!僕はこれをやるんだ!」と決め、ファッションデザイナーを志した。ミュージカルはすでにヨーロッパで公演していて、時期は未定だが日本での公演も決まっている。日本公演はオンワード樫山がスポンサーになってくれる予定だ。

WWD:現在のファッション業界のよいところと悪いところは?
ゴルチエ:よい点は、かつてのクリエイションやプロダクトの価値が再認識されていること。特に若い人にこの傾向が強く、ビンテージを今っぽく着こなしたり、リサイクル品をリメイクして取り入れたりしている。情報が溢れる中、自分の感覚を大切にして、自分なりにファッションを楽しむのは素晴らしいことだ。一方、悪い点は、世の中に服が溢れすぎていること。ファッションブランドの中には、大量にアイテムを作っておいて、売れなかったものを焼却してしまうところさえある。それなら、最初から売れる分だけを生産すべきだし、残った服はリサイクルするなどの手段を講じるべき。ブランドイメージを保つために廃棄するのは、あまりにも無責任だ。

ゴルチエから見た日本のジェンダーレス

WWD:アンドロジナスはジェンダーレスのクリエイションの先駆けでもある。今はジェンダーレスがムーブメントになっているが、日本ではまだまだその考えが浸透していないと考えられる。

ゴルチエ:僕は日本でジェンダーレスが遅れているとは思わない。メンズとウィメンズのカテゴリーに関係なく服を選び、自由にファッションを楽しんでいる。特に日本の男性は、ヨーロッパよりも圧倒的に自由で、先進的だ。伝統的に見ても、日本には袴の文化が根付いており、それは現代のスカートに通ずるものでもある。歌舞伎などの伝統芸能の衣装は、丸みを帯びたフォルムを採用して女性らしい優しさを備えつつ、硬い素材で男性らしい力強さを付加するなど、性別を超えたクリエイションが詰まっている。さらに、紐の結び方や服の色使いなども非常に繊細だ。こういった点も、日本人のファッション感度の高さを裏付けている。

The post 「僕が求めるのは、自由なクリエイションができる環境だ」 ジャンポール・ゴルチエが語る現代ファッションの明暗 appeared first on WWD JAPAN.com.

@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

最大級のデータマーケットプレイスを運営する仏Dawex (ダウェックス)社、兼松株式会社と戦略的提携🇫🇷🤝🇯🇵データ取引技術を日本で展開。G20大阪サミットで「大阪トラック」を立ち上げ、国際的なデータ流通の規制枠組構築に積極的な日本で事業拡大を狙う💹

Posted in 未分類

「フォーエバー21」が日本撤退 10月末で全14店舗とECを閉鎖

 ファストファッションブランド「フォーエバー21(FOREVER 21)」は9月25日、日本から撤退すると同社のウェブサイトで発表した。新宿や渋谷などの路面店、イオンモール沖縄ライカムなどの大型商業施設に合計14店舗を出店しているが、10月末でオンラインストアも含め、すべて閉鎖する。

 「フォーエバー21」は2009年4月に第1号店である原宿店をオープン。その後はスウェーデン発の「H&M」とともに安価でファッション性の高いファストファッションブランドとして一大ブームを巻き起こした。

 だが17年10月にはその原宿店を閉鎖するなど日本で不採算店を相次いで閉鎖。本国の米国でも倒産報道が出るなど、経営不振が表面化していた。ファストファッションブランドはこの数年、英「トップショップ(TOPSHOP)」も経営不振におちいっているほか、「H&M」もこれまでの成長にブレーキがかかっており、世界的に岐路を迎えている。

 「フォーエバー21」の現在の日本の店舗は、新宿と渋谷、イオンモール沖縄ライカム店のほか、路面店の福岡天神店と大阪道頓堀店、札幌大通店、大型ショッピングセンターやファッションビル内にららぽーと横浜店、ららぽーと新三郷店、大阪のルクア イーレ店、さいたま市のコクーンシティ店、仙台フォーラス店、イオンモール広島府中店、神戸の三宮オーパ店、イオンモール京都店になる。

The post 「フォーエバー21」が日本撤退 10月末で全14店舗とECを閉鎖 appeared first on WWD JAPAN.com.

瀬戸内発、オーダーメイド感覚のジーンズ 「ラシンク」が初のポップアップストア

 ニンジニアネットワーク(愛媛県伊予市、村上忠社長)が展開するメンズジーンズブランド「ラシンク(RASHINK)」は9月27日~10月14日、初のポップアップストアを「アバハウス(ABAHOUSE)」原宿店にオープンする。

 ポップストアストアで販売するのは、旧式のシャトル織機で織ったセルビッジ生地を使うなど本格仕様の“Hモデル”(2万4750円)やバイカーズ仕様で細身の“MAモデル”(2万9000円)、幅広でアスリート体型でも似合う“Y2モデル”(3万5750円)など全5型。同ブランドの特徴は、ウエストとレングスを1インチ刻みで用意する豊富なサイズ展開で、今回も各モデルでウエスト28~34インチ、レングスは28~31インチを用意する。

 「ラシンク」は2014年スタート。生地から縫製、加工までを瀬戸内地方で作り上げる日本製ジーンズにこだわり、型数を絞ってウエスト、レングスを1インチ刻みで選べるようにすることで、「あらゆる人にオーダーメイドのようにフィットするデニム」を提案することを目指している。南青山に路面店を構え、法人向け事務用品・印刷機器を製造販売するニンジニアネットワークの自動在庫管理システムを活用することで、各種全サイズのジーンズを常にストックしている。2019-20年からは卸をスタートし、今回のポップアップストアはその皮切りのイベントとなる。

 またブランドの5周年企画として、10月19日~11月4日には直営店とECで「ラシンク」のアイテム(一部除く)が1割引になるキャンペーンも実施。購入者にはノベルティとしてオリジナル手帳などを配布する。

The post 瀬戸内発、オーダーメイド感覚のジーンズ 「ラシンク」が初のポップアップストア appeared first on WWD JAPAN.com.

「サンローラン」2020年春夏パリ・コレクション

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」が2020年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「サンローラン」2020年春夏パリ・コレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

「ディオール」2020年春夏パリ・コレクション

 「ディオール(DIOR)」が2020年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「ディオール」2020年春夏パリ・コレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

Posted in 未分類

NY発メード・イン・ジャパンのジュエリー「ミラモア」の期間限定ショップがオープン

 ニューヨーク発ジュエリー「ミラモア(MILAMORE)」の1年間限定ショップがこのほど、東京・青山(東京都港区南青山3-13-3南青山YMビル2階)にオープンした。同ブランドは、ニューヨークを拠点に活躍しカリスマPRとして知られる稲木ジョージが代々一族で宝石商を営んできた大和梓と今年4月にスタート。稲木がクリエイティブ・ディレクターとしてデザインを手掛け、大和がオペレーション・ディレクターとして製造を監督するニューヨークでデザインされたメード・イン・ジャパンのジュエリーだ。隠れ家的な店舗では、ツルやカメ、金魚といった和のモチーフを用いたジュエリーやユニークなチェーンネックレス、一粒ダイヤモンドやエメラルドのチャームなどを販売する。ブランドのコンセプトは、ネームバリューやブランドのロゴなどにとらわれず身に着ける人が自分らしいスタイリングで楽しめるジュエリーだ。素材は18金でエメラルドはコロンビアかブラジル産、ダイヤモンドのクオリティーはVVS(ベリー・ベリー・スライトリー・インクルーディッド)以上とクオリティーにもこだわっている。

 青山店はNYソーホーにある稲木の自宅のリビングを再現。アンティークとフォトグラファーのベッティーナ・ランス(Bettina Rheims)が撮り下ろした「ミラモア」のビジュアルとアンティーク家具とが共存する空間になっている。

The post NY発メード・イン・ジャパンのジュエリー「ミラモア」の期間限定ショップがオープン appeared first on WWD JAPAN.com.

イタリアのカシミアブランド「ファルコネーリ」が日本初の旗艦店を東京・表参道にオープン

 カルツェドニアはカシミアブランド「ファルコネーリ(FALCONERI)」の日本初の旗艦店を9月28日に東京・表参道にオープンする(東京都渋谷区神宮前6-3-9)。

 地下1階から地上2階まではメンズとウィメンズのアイテムを展開し、3階にはVIPラウンジを設けた。ブランドイメージ同様に落ち着いて洗練された空間を演出した。

 オープン初日にはオープニングイベントを開催する。リッツカールトン東京ザ・バーでバーテンダーを務める日高理恵が、オーストラリアで最も人気のジン、フォーピラーズを使用したカクテルや同ブランドの最新コレクションにインスピレーションを得たスペシャルカクテルやモックカクテルを提供する。

 「ファルコネーリ」は全てのアイテムに天然素材を使用し、シンプルかつモダンなスタイルを提案している。

◼︎「ファルコネーリ」オープニングイベント
日程:2019年9月28日
場所:17:00〜21:30
住所:東京都渋谷区神宮前6-3-9

The post イタリアのカシミアブランド「ファルコネーリ」が日本初の旗艦店を東京・表参道にオープン appeared first on WWD JAPAN.com.

@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

なかなか大変なことになってきたな。まあ、ノームコアのトレンドの時からこういうのがくるのは予測できただろうけど。。。

Posted in 未分類

「ルイ・ヴィトン」がユーチューブでLVTVを開始

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はユーチューブ(YOUTUBE)の公式チャンネルに「LVTV」と名付けた新たなカテゴリーを追加した。ブランドアンバサダーの舞台裏やファッションショー、工房の独占取材など独自に編集したユーチューブ専用コンテンツを配信する。

 「LVTV」を構成するのは「サヴォアフェール(SAVOIR-FAIRE)」「インスティテューショナル(INSTITUTIONAL)」「フレンズ オブ ザ ハウス(FRIENDS OF THE HOUSE)」「トラベル(TRAVEL)」そして「キャンペーン(CAMPAIGNS)」の5つのカテゴリー。人気TVドラマ「リバーデイル(RIVERDALE)」で知られる女優兼ユーチューバーのマドレーヌ・ペッシュ(Madelaine Petsch)がハンドバッグやシューズを使って音を出すASMR(ゾクゾクするような感覚)やエマ・ストーン(Emma Stone)の2019年オスカー準備風景、ドキュメンタリー監督のロイック・プリジェント(Loic Pregent)がパリ郊外のアニエールにあるブランドの歴史ある工房を訪れる様子などが収められている。

 同ブランドのチャンネル登録者数は現在約34万。20年プレ・スプリング・コレクションで人気ユーチューバーのエマ・チェンバレン(Emma Chamberlain)とコラボレーションした動画は視聴回数を200万回を超え、また動画アプリ「ヴァイン(VINE)」で人気のドラン兄弟(Dolan Twins)が20年春夏メンズ・コレクションに参加する様子を収めた20分の動画は約190万回視聴されるなど、すでに「ルイ・ヴィトン」にとって広告キャンペーンやランウエイ映像、そしてオリジナルコンテンツの発信媒体になっている。

大根田杏(Anzu Oneda):1992年東京生まれ。横浜国立大学在学中にスウェーデンへ1年交換留学、その後「WWD ジャパン」でインターンを経験し、ファッション系PR会社に入社。編集&PRコミュニケーションとして日本企業の海外PR戦略立案や編集・制作、海外ブランドの日本進出サポート、メディア事業の立ち上げ・取材・執筆などを担当。現在はフリーランスでファッション・ビューティ・ライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を行う。

The post 「ルイ・ヴィトン」がユーチューブでLVTVを開始 appeared first on WWD JAPAN.com.

老舗百貨店ロード&テーラーが新興サブスク企業の傘下になった理由 鈴木敏仁のUSリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載をスタート。第1回は新興サブスク企業ル・トートによる老舗百貨店ロード&テーラーのM&A。新旧の勢力逆転を象徴するようなニュースだが、両社にはどのような思惑があるのか。

 カナダのデパートメントストア・チェーンの最大手、ハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON'S BAY COMPANY)が傘下の米百貨店ロード&テイラー(LORD & TAYLOR)をル・トート(LE TOTE)というデジタルネイティブな衣料サブスク企業に売却すると発表した。ハドソンズ・ベイはここ数年国外事業の見直しを進めていて、ヨーロッパは今年6月にドイツ事業の売却を決め、最後のオランダ15店舗は年内に閉鎖する予定であるほか、アメリカではサックス・フィフィス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)のみを残してロード&テイラーは売却するだろうと業界では見られていた。

 そういう意味では想定内なのだが、しかしながら相手が新興デジタル企業のル・トートという点で業界関係者を驚かすに十分なディール(取引)なのである。

取引条件から透けて見えること

 売却総額は1億ドル(約107億円)で、これによってル・トートが獲得するのは、ブランドや固定資産に付帯する知的財産、38店舗の運営権、デジタルチャネル、在庫となっている。つまり固定資産がないのである。ロード&テイラーは1824年創業の老舗中の老舗なのだが、ブランド価値は正直言うと老舗だというぐらいで、ル・トートが持っている若年層の顧客にはほぼアピールせず価値は低い。これを1億ドルで買うのはけっこうリスキーである。

 実はディールにはいくつか条件が付帯している。総額は1億ドルだが、最初に7500万ドル(約80億2500万円)のキャッシュ、2年後に2500万ドル(約26億7500万円)の担保付き約束手形という分割払いとなっている。またハドソンズ・ベイはロード&テイラーの家賃を最低3年間は支払い(推定年間7700万カナダドル、5790万米ドル)、2021年から両社が店舗を再査定してハドソンズ・ベイが店舗を再開発できるというオプションが付いている。ル・トートにとってのリスクを緩和する条項が付いているのだ。

 一方、ハドソンズ・ベイはル・トート資本の25%を獲得し取締役会の2席を獲得する。つまりハドソンズ・ベイはル・トートと資本関係を結びつつ経営にも関与することになるのである。

 こういったオプションからは、リアル店舗のノウハウを持たない新興企業のル・トートにそれでも“売りたい”という意思のようなものを感じつつ、一方でル・トートを取り込んでしまおうという思惑も透けて見えてくる。

 ハドソンズ・ベイの大株主は57%を所有するNRDCという投資企業だが、総帥のリチャード・ベイカー(Richard Baker)氏は商業不動産開発運営からスタートし、06年に買収したロード&テイラーをテコにしてハドソンズ・ベイまでたどり着いたという歴史を持っている。デジタル企業を次の買収対象として視野に入れていると考えるのは自然である。新興デジタル企業に手を延ばしてその人材やノウハウに触れることで、ハドゾンズ・ベイやサックスに変革がもたらされる期待感もあるのではないかと私は考えている。

プロパーもサブスクもまとめる

 衣料市場は、プロパー、中古、レント(サブスク)、リアル、ウェブ、モバイル等々と販売形態やチャネルが分化しているが、アメリカ最大の百貨店メイシーズ(MACY'S)が中古ファッションブランドECのスレッドアップ(THRED UP)と提携して専用売り場を導入するように、百貨店業界ではこれらをすべてまとめてしまおうという動きがあり、ル・トートによるロード&テイラー買収はその動きの一つと理解することができる。

 おそらくサブスク売り場がリアルに登場するのだろうし、また既存のロード&テイラーのマーチャンダイジングがサブスクにも生かされることだろう。なによりもデジタルネイティブなブランドにとっては、露出がネットの世界だけというのが強みでもあり弱みでもあるため、リアルな世界に出て行くことで顧客拡大につながるという期待が持てるし、ロード&テイラーの高年齢層顧客データも得がたいものになるだろう。

 しかしながら、チェーンストア運営の経験がない企業によるチェーンストア買収が成功した例というのは私の記憶にはなくて、失敗しか思いつかない。デジタル企業がリアル企業を買収して成功した例も今のところない。アマゾン(AMAZON)によるホールフーズマーケット(WHOLE FOODS MARKET)買収はいまだ途上だ。変革できなかった保守的な組織を変えるには相当な困難が待ち受けていることだろう。

 新興デジタル企業が老舗リアル企業を買収するといういかにも時代を象徴するような話ではあるのだが、その成否についてはまったく予断を許さない。われわれはこれから興味深い実験を目のあたりにすることになるのである。

鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー

The post 老舗百貨店ロード&テーラーが新興サブスク企業の傘下になった理由 鈴木敏仁のUSリポート appeared first on WWD JAPAN.com.