ロンドンで見つけた次世代スターモデル 世界が注目する17歳から39歳の2児の母まで

 スーパーモデルのケイト・モス(Kate Moss)やナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、カーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)といった時代を彩るスーパーモデルを多く輩出してきたのがイギリスです。昨今は世界的に二世モデルの活躍が目立ちますが、2020年春夏シーズンのロンドンは少し違った傾向が見られました。ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)やジジ・ハディッド(Gigi Hadid)らセレブリティーを起用したのは「バーバリー(BURBERRY)」ぐらいで、メトロポリタンなロンドンという街を象徴するかのようにモデルの顔ぶれは多様性に満ちていたのです。そして、各ブランドの確立したいイメージやターゲット層などの狙いもモデル選びに現れていました。今回のバックステージを取材した4ブランドで見つけた、注目美女モデルをご紹介します!

SIMONE ROCHA
“今っぽい”人選に共感

 私が最も共感し、現代らしいキャスティングだと思ったのは「シモーネ ロシャ」です。昨シーズンから幅広い年代の女性やプラスサイズモデルを起用しており、デザイナーのシモーネ・ロシャはかつてキャスティングについて「Anybody, Any body(全ての人、全ての体形)」とコメントしています。アイルランドの伝統行事をテーマに掲げた今季は、アイルランド出身の女性も数名起用していました。アイルランド人の女優兼映画監督オルウェン・フエレ(Olwen Fouere)は、長い芸能生活の中でランウエイを歩いたのは初めての経験だったそうです。2019年プレ・フォール・コレクションのキャンペーンに起用された南スーダン出身のアドゥ・アケチ(Adut Akech)をはじめ、2000年代初頭に活躍し現在は2児の母である39歳のカレン・エルソン(Karen Elson)や、今季がモデルデビューで初のランウエイだというサーラ(Xara)ら、キャリアや人種も多種多様なモデルをそろえていました。

JW ANDERSON
モデルの審美眼はピカイチのジョナサン

 最もアップカミングなモデルを起用していたのは「ジェイ ダブリュー アンダーソン」です。旬のモデルとして華々しい活躍を見せているのは、昨シーズン41ブランドのランウエイを歩いた19歳のジゼル・ノーマン(Giselle Norman)です。イギリス人の彼女は、個性的な顔立ちというよりも変幻自在のカメレオン系。昨シーズンの彼女を見ると「シャネル(CHANEL)」ではエレガントに、「クロエ(CHLOE)」ではガーリッシュに、「サンローラン(SAINT LAUREN)」ではセクシーに、「ディオール(DIOR)」ではクールにと全く異なる印象を見せています。「ジェイ ダブリュー アンダーソン」のバックステージではモデル仲間と楽しくダンスをしたりスタッフと笑い合ったりと、お茶目で明るい性格が見て取れました。2018-19年秋冬シーズンにモデルデビューした彼女の初ランウエイは「ジェイ ダブリュー アンダーソン」だったそうで、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の審美眼はさすがと言うべきでしょう。

 そんなアンダーソンが今季起用したモデルの中で目を引いたのは、各都市で大活躍中の17歳、モナ・トーガード(Mona Tougaard)です。デンマーク出身の彼女は、15歳の時に大手モデル事務所「エリート(Elite)」のコンペティションで優勝し、昨シーズンにランウエイデビューを果たしました。初シーズンで「ルイ・ヴィトン(LOUISE VUITTON)」「プラダ(PRADA)」「シャネル」などそうそうたるメゾンに起用され、今季も「シモーネ ロシャ」「バーバリー」、ミラノでは「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「フェンディ(FENDI)」も歩いて大いそがし。20年春夏シーズンのパリ・メンズ・ファッション・ウイークで人気が出そうなメンズモデルとして紹介したジーヌ・マハデヴァン(Jeenu Mahadevan)と共通する、南アジアっぽいダークトーンの肌色にエキゾチックな顔つきが印象的です。ショーだけでなくキャンペーンモデルとしても、今後どんなブランドに起用されるのか要注目です。

REJINA PYO
175cm超の長身ぞろい

 「レジーナ ピョウ」のコレクションは、クラシックなアイテムに色使いやシルエット、ボリューム感、素材感、スタイリングなどで少しひねりを加えた合理的なデザインが「北欧っぽいなぁ」といつも感じています。コペンハーゲン・ファッション・ウイークに参加したとき、実際に来場者の着用率が高かったブランドでした。今季のバックステージで見かけたモデルは、私のそんな印象をさらに強めるかのように北欧系美女が多く見られました。その代表格がオランダ出身の2人ヴェラ・ヴァン・エープ(Vera Van Erp)とドゥミ・デ・ヴリース(Demy de Vries)です。どちらもエラが張ったベース型の輪郭に頬骨が少し出ていて、彫りが深いわけではないのに目力がある顔つきです。そしてジャケッタ・ウィラー(Jacquetta Wheeler)とクレア・コリンズ(Claire Collins)の二人はイギリス出身ですが、系統的には同じ北欧系美女。可愛いというよりもクールでキレイ、そしてとにかく背が高い!175cm前後の美女に囲まれ、152cmの私はすっぽり埋もれてしまいました。ただし、北欧系美女が多かったというだけでランウエイにはほかにもアフリカ系やアジア系モデルも登場していて、“多様性”を主張しています。

TOGA
女子校でモテそうな“イケメン”美女

 個性的なモデルが多かったのは「トーガ」です。肌色だけでなく、顔立ちも雰囲気もそれぞれ異なり、「トーガ」の衣服をまとってさらに個性が際立っていました。今季はショートヘア率が高く、やんちゃなトムボーイっぽい雰囲気のモデルに目を引かれました。天然パーマのカイラ(Kayla)とラクエル(Raquel)、前髪パッツンのメイジー・ダンロップ(Maisie Dunlop)とキアラ・ルナ(Chiara Luna)のほか、男前美女のアゴスティーナ・マーティネス(Agostina Martinez)とサラ・ブルサン(Sarah Boursin)は美しさとカッコよさを兼ね備えており、女子校にいたら絶対にモテそう。ファビエンヌ・ドーバ(Fabienne Dobbe)とポピー・マイルズ(Poppy Miles)は、そばかすがとってもキュート!美を再定義する個性派ビューティぞろいで、“みんな違って、みんないい”——そんなメッセージが感じられる顔ぶれでした。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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ワールドトレンドを網羅した「渋谷スクランブルスクエア」の食の見どころは? レストランフロア編

 11月1日、渋谷の新ランドマークとなる駅直結の複合施設「渋谷スクランブルスクエア」がオープンする。食・ファッション・交流の“世界最旬宣言”をテーマに掲げ、いずれのカテゴリーもワンランク上の“本物”を数多くラインアップ。12、13階のレストランフロア「フーディーズ スクランブル」に出店する国内外のえりすぐりの17店から注目の店舗をレポートする。

渋谷スクランブルスクエアの12階と13階には、世界中から最先端の食のトレンドが集まるカフェ・レストランフロア「フーディーズ スクランブル」が設けられている。また、12階には吹き抜けになったイベントスペース「Scene12」もあり、今後さまざまなイベントに活用される予定だ。

12階はワールドトレンドをおさえた
えりすぐりの9店舗が集結

【カールヴァーン・トウキョウ】

 12階のセンターに大きく出店したのは、地中海・アラビア料理レストラン「カールヴァーン・トウキョウ(CARVAAN TOKYO)」。明治時代の洋館とアラビア建築を合わせた空間は、エキゾチックなムード漂う大人の社交場だ。メニューはひよこ豆のペースト“フムス”やレバノンの素揚げ料理“ファラフェル”など、好奇心と五感を刺激するラインアップ。合わせるドリンクは、スペルト小麦を使う“スペルト・ヴァイツェン”やワインのように長期熟成して造る同店限定の“バーレーワイン”、ジョージア伝統の手法で造られたオレンジワインなどがそろい、料理とのマリアージュを自由に楽しめる。

【すし 松栄】

 
 目利きが厳選した旬の新鮮な食材はもちろんのこと、ネタの温度や順番にまで細かな心配りをした恵比寿の老舗寿司店が出店。素材を見極め、丁寧な仕事で握られる寿司は上質そのもの。刺身や焼き物など旬のつまみが楽しめるおまかせコースをはじめ、お手頃なランチコースもあり、シーンによって使い分けたい。

【もへじ】

 月島の人気もんじゃ専門店「月島もんじゃ もへじ」が新業態店で出店。“イカ墨もんじゃ”など、進化系スタイルのもんじゃはここでしか味わえない一品。伝統的なもんじゃにフレンチテイストを取り入れた進化系スタイルの“もんじゃ”はぜひ味わいたい一品。落ち着きのあるシックな内装で、大人もゆっくり楽しめる。

【しゃぶしゃぶ つかだ】

 「しゃぶしゃぶ つかだ」は、塚田農場を運営するエー・ピーカンパニーと、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がタッグを組んだ新業態店舗の第2弾として登場。“一人一鍋”というコンセプトのもと、カウンターで一人ゆっくりしゃぶしゃぶを楽しむことができる。肉の特徴を生かす厚さにスライスされたA4、A5ランクの牛肉を心ゆくまで堪能したい。

【ビステッカ・アラゴスタ】

 牛肉とオマール海老の美味しさを最大限に引き出すというコンセプトのイタリアンレストラン。厳選された食材による最高のイタリア料理を、イタリアワインと合わせて楽しむことができる。

13階は広々とした粋な空間に
8店舗が出店

【立呑み天ぷら喜久や】

 天麩羅とシャンパン、ワインのマリアージュが楽しめる粋な立呑み処が登場。良質な衣と油を使った天麩羅はカリッと軽やかで風味も豊か。大根、万願寺、牡蠣、ウニ、アボカド、パクチーのかき揚げなどといった、同店ならではのユニークな天麩羅は体験する価値あり。自分ペースで楽しめるので、待ち合わせスポットとしても活用したい。

【ホセ・ルイス】

 スパニッシュレストラン「ホセ・ルイス(JOSE LUIS)」が日本に初出店。1957年の創業当時から愛され続けているレシピを忠実に再現し、その個性を生かしながら日本ならではのスタイルにアレンジ。日本の料理技法で進化させた限定“トルティージャ(オムレツ)”をはじめ、サングリアやスペインワインとマッチするメニューを取りそろえる。伝統と革新を大事にしたスペイン料理は、初めての食体験となりそうだ。

【お好み たまちゃん】

 お好み焼きの聖地、大阪・堀江で絶大な人気を誇る「お好み焼き たまちゃん」が出店。名物“鉄板ホルモン焼き”のほか、具材全部入り“たまちゃんデラックス焼き”“トマトチーズ焼き”など、何人かでシェアしていろいろな味を楽しみたい。限定メニューとしては、お好み焼き+人気のラクレットチーズをかけた“たまちゃん de カケレット”が登場。五感を刺激して心をも満たしてくれそうだ。

【エディターズ・チェック】今回は初出店・新業態を中心にピックアップしたが、17店舗の中には、「もつ鍋 蟻月」「鼎泰豊」「つるとんたん」など、これまでにも数々の商業施設で成功を収めているおなじみの人気店も出店。ワールドトレンドをおさえたエッジィな店舗とのバランスも良く、どんなシーンやメンバーでも応えてくれる懐の広さが魅力だ。また特筆すべきは、一人でも楽しめる工夫が充実していること。客足が落ちそうな平日の夜にも、高い需要をキープできそうだ。

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「アディクション」の新クリエイティブディレクター、KANAKOがブランド愛を語る

 今年、ブランド誕生10周年を迎えた「アディクション(ADDICTION)」の新クリエイティブディレクターに就任したKANAKOメイクアップアーティスト。オファーがあった際に「私を選ぶなんてとても勇気があるな(笑)」と思ったという彼女がブランドに対する思いを語った。

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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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ワコールHD、機能的なブラジャー売れる 4〜9月期の国内営業利益26%増

 ワコールホールディングス(HD)の2019年4〜9月期(米国基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比5.6%増の94億円だった。売上高は同0.4%減の1014億円。海外事業が減収減益だったものの、国内事業は消費増税前の駆け込み消費も寄与して増収増益になった。税引前四半期純利益は同42.8%減の93億円。前年同期に計上していた有価証券・投資評価損益の評価益約56億円の反動によって減益になった。

 主力の国内ワコール事業は、売上高が同3.0%増の603億円、営業利益が同26.7%増の62億円だった。卸売部門では睡眠時専用ブラジャー“ナイトアップブラ”、小売事業では造形性を高めたブラジャー“グラマリッチ”の動きが良かった。オムニチャネルの構築に伴う設備投資は増加したものの、増収効果と粗利益率の改善によって大幅な増益を達成した。

 海外ワコール事業は、売上高が同5.4%減の272億円、営業利益が同21.3%減の30億円だった。米国の百貨店流通が振るわなかったに加え、タイの材料会社が苦戦した。米国、欧州、中国の各現地法人がコスト増もあって減益を余儀なくされた。為替変動も逆風になった。

 通期(20年3月期)は売上高で前期比3.0%増の2000億円、営業利益で同2.2倍の110億円を予想する。今期スタートした店舗への3D計測機の設置は、同社が手薄だった20〜30代の若い女性を呼び込む効果を想定以上にあげているという。

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片手で着脱が可能なフライイーズテクノロジーを搭載した初の“エア ジョーダン 1”が登場

 ナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は11月1日、フライイーズテクノロジーを搭載した初の“エア ジョーダン 1(AIR JORDAN 1)”を発売する。価格は1万4000円で、公式アプリ「NIKE SNKRS APP」や一部取り扱い店舗で販売する。

 フライイーズテクノロジーとは、脳性まひによって片手しか自由に動かせない少年の「靴ひもを片手で縛ることができない」という意見をもとに2015年にナイキが開発した、ジップとベルクロテープを用いることで片手で簡単にスニーカーの着脱を可能にしたシステムだ。また、さまざまな足の形状にもフィットするよう調節が可能で、これまでにバスケットボールシューズの“レブロン ソルジャー 10(LEBRON SOLDIER 10)”や、ランニングシューズの“エア ズーム ペガサス 35(AIR ZOOM PEGASUS 35)”が発売されてきた。

フライイーズテクノロジーを搭載した初の“エア ジョーダン 1”の発売に先駆け、編集記者が実際に試着。映像では仕組みを説明するために両手を使用してジップなどを開閉しているが、片手で問題なく着脱することができた

 今回の“エア ジョーダン 1”はオリジナルモデルのディテールを忠実に再現しながらも、アンクルストラップが取り付けられ、シューレースはベルクロテープ仕様に。履き口はヒール部分を囲むようにジップを使用することで大きく広がり、シュータンも上方向に持ち上げることができるためスムーズな着脱が可能となっている。カラーリングは、同モデルの中でも特に人気の高いレッド × ブラック × ホワイトだ。

 さらに同月には、新しいフライイーズテクノロジーを搭載したバスケットボールシューズ“エア ズーム ユニバース(AIR ZOOM UNVRS)”(1万6000円)も発売される。同シューズは、米女子プロバスケットボールリーグWNBAのエレーナ・デレ・ダン(Elena Delle Donne)選手と、彼女の姉で障害があるリジー(lizzy)の意見から“プロ選手が履いても問題がないシューズ”として生まれた。

新しいフライイーズテクノロジーを搭載した“エア ズーム ユニバース”の発売に先駆け、編集記者が実際に試着。片手でスムーズに着用することができた上に、フィット感が想像以上に高い

 従来のジップとベルクロストラップに加え、磁石をシステムに採用。磁石を内蔵したヒールが折れ曲ってミッドソールに張り付くことで、スライドするだけで足の出し入れができ、手を使う動作を限りなく少なく抑えて履くことを可能にした。

 なお今回発売される“エア ジョーダン 1”は、今年のホリデーシーズンに展開される“フィアレス ワンズ コレクション(FEARLESS ONES COLLECTION)”の一部にあたる。同コレクションでは今後数カ月にわたり、落合宏理の「ファセッタズム(FACETASM)」やニューヨークの料理人集団ゲットー ガストロ(Ghetto Gastro)などとのコラボ“エア ジョーダン 1”を発売していく。

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ZOZO4〜9月期の営業利益は31.8%増の132億円、PB関連費用の減少で

 「ゾゾタウン」を運営するZOZOの4〜9月期決算は、本業の儲けを示す営業利益が前年同期比31.8%増の132億円になった。プライベートブランド(PB)「ZOZO」事業に関連する広告宣伝費やZOZOスーツの配布数減少に伴う経費の削減によるもの。販売力を示す商品取扱高は同11.7%増の1527億円、売上高は6.5%増の572億円、経常利益は同30.4%増の130億円、純利益は同25.9%増の79億円だった。前澤友作前社長の電撃退任により、9月12日に就任した澤田宏太郎社長兼CEOは「(上期は)概ね計画通り。下期以降は、前澤前社長がいなくなって面白くない会社になったと言われたくない。現場の社員とともに面白い企画を仕掛けていきたい」と語った。

 商品取扱高に対する粗利益率は33.2%で、同1.5ポイント悪化した。主な要因は4〜9月期から導入した、顧客の購買履歴に応じて実施する割引プロモーションによるもの。こうした割引プロモーション費用は、外部に費用を払うネット広告などを計上する販管費ではなく、売上原価に計上するため、粗利率を直撃した。ただ、「プロモーションに関しては取扱高に対して2.9%を充てるという考え方を従来から持っており、基本的にはその範囲で行っているため、利益全体としては大きな影響はない」(柳澤孝旨副社長兼CFO)という。

 商品単価は同5.2%減の3463円、平均出荷単価は同4.6%減の7416円と引き続き悪化した。澤田社長は「ヤフーの傘下入りには、今後の成長のためマスな方向にリーチする狙いがあった。(単価の下落は)連結化でガッツリできるようになり、販売の効率性を引き上げたい」と語った。ペイペイモールに関しても「テナント側には、『ペイペイモール』で売れた場合でもエクストラのチャージをもらわないと説明しており、手数料は同じで売れるチャンスが純粋に広がるため、テナント側からは大変好評だ」という。

 なお、18年8月にPB「ZOZO」に関連して買収したインドネシアのベンチャー企業で被服パターンの自動生成技術を持つビスポキファイ(BESPOKIFY)株に関して、評価損11億5000万円を計上する。

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阪急阪神百貨店4〜9月期、営業利益13%増 阪急本店がけん引

 エイチ・ツー・オー リテイリングの阪急阪神百貨店による百貨店事業の2019年4〜9月期業績は、売上高が前年同期比4.7%増の2396億円、営業利益が同13.1%増の63億円だった。旗艦店である阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)がけん引した。またセブン&アイ・ホールディングスから事業継承したそごう神戸店、西武高槻店も実績を上回った。

 阪急本店は売上高が同8.5%増の1242億円だった。ファッションなどの国内需要や化粧品やラグジュアリーブランドを中心にした訪日客の消費が堅調に推移した。昨年夏に相次いだ台風などの反動増もあった。消費増税前の9月は駆け込み消費が顕著で、高額品は1.5倍ほどの伸びをみせた。そごう神戸店は、10月の「神戸阪急」への屋号変更に先駆けて実施した食品売り場の改装で集客力が高まった。

 通期(20年3月期)は売上高が前期比1.6%増の5027億円、営業利益が同13.2%減の155億円を見込む。阪急本店の大型改装、屋号変更に伴う神戸阪急、高槻阪急へのコスト増を主因にした減益に加えて、下期(10〜3月期)は売上高も微減を予想する。

 31日に会見した荒木直也社長は、消費増税の駆け込み需要による反動について「10月は想定以上に悪かった。14年4月の消費増税の落ち込みのときよりも悪い」と話した。台風など自然災害の多発による消費マインドの低下も危惧する。また夏以降は元安などの影響で訪日客の購買金額も減速しており「曲がり角に差し掛かっている」との認識を示した。

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読者が注目した今週の新作 「シュウ ウエムラ」 × 「ポケモン」など(11月1〜7日)

 「WWD JAPAN.com」が今週発売の新商品を「ビューティ部門」「ファッション部門」「スニーカー部門」別にまとめてお届け。「ビューティ部門」では読者の注目度(PV)から1〜3位までをランキング形式で紹介。今週の「ビューティ部門」では「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」 × 「ポケモン」のホリデーコレクションが最も注目され、1位に輝いた。

【ビューティ部門】


【ファッション部門】


【スニーカー部門】

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【4月9日まで|スヌーピーミュージアム】 第2回展覧会 史上最大のスヌーピー展「もういちど、はじめましてスヌーピー。」 誕生秘話から、約50年間大きな変遷を遂げていく様子を、原画約80点と映像で紹介 詳しくはこちら→

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「ヴェトモン」が若手育成のプラットフォーム立ち上げ 「頼れるアニキのような存在になりたい」

 「ヴェトモン(VETEMENTS)」のグラム・ヴァザリア (Guram Gvasalia)共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は10月30日、2020年をめどに若手育成のプラットフォームを立ち上げると米「WWD」のアパレル&リテールCEOサミットで明かした。

 具体的には、「ヴェトモン」オフィス内のコワーキングスペースの設置や、学校を訪れてファッション業界で働くことの現実を説くなどの教育、奨学金の付与などを予定しているという。ヴァザリアCEOは、育成した若手は「ヴェトモン」で囲うことはしないと明言し、「頼れるアニキのような存在」を目指すと語る。

 ヴァザリアCEOは、「たいていの場合、ブランドをつくり上げているのは1人のデザイナーではない。大きいブランドならデザイナーを支えている人が60人はいる」とブランドは優秀なデザイナーの力だけで成り立つわけではないこと、個の力ではなくチームの努力によって成功することを同サミット内で強調した。「ブランドにはデザイナーのほかに、経理や営業、流通、ウィンドーディスプレーを考える担当者など、スポットライトが当たりにくい仕事をしている人がたくさん関わっているし、こうした人々がいなければ会社は成り立たない。必要なのは最適な人物を最適なポジションに割り振ることだ」。

 なお、ヴァザリアCEOは同サミット内で「ヴェトモン」の今後についても言及。これまでウエアがビジネスをけん引してきたが、シューズや下着、アイウエア事業などをブランドから切り離し、独立した販路を構築すると明かした。

 19年9月にはヴァザリアCEOの兄で共同創業者のデムナ(Demna Gvasalia)が退社を発表。デムナは「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のクリエイティブ・ディレクターに専念するという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「ヴェトモン」が若手育成のプラットフォーム立ち上げ 「頼れるアニキのような存在になりたい」

 「ヴェトモン(VETEMENTS)」のグラム・ヴァザリア (Guram Gvasalia)共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は10月30日、2020年をめどに若手育成のプラットフォームを立ち上げると米「WWD」のアパレル&リテールCEOサミットで明かした。

 具体的には、「ヴェトモン」オフィス内のコワーキングスペースの設置や、学校を訪れてファッション業界で働くことの現実を説くなどの教育、奨学金の付与などを予定しているという。ヴァザリアCEOは、育成した若手は「ヴェトモン」で囲うことはしないと明言し、「頼れるアニキのような存在」を目指すと語る。

 ヴァザリアCEOは、「たいていの場合、ブランドをつくり上げているのは1人のデザイナーではない。大きいブランドならデザイナーを支えている人が60人はいる」とブランドは優秀なデザイナーの力だけで成り立つわけではないこと、個の力ではなくチームの努力によって成功することを同サミット内で強調した。「ブランドにはデザイナーのほかに、経理や営業、流通、ウィンドーディスプレーを考える担当者など、スポットライトが当たりにくい仕事をしている人がたくさん関わっているし、こうした人々がいなければ会社は成り立たない。必要なのは最適な人物を最適なポジションに割り振ることだ」。

 なお、ヴァザリアCEOは同サミット内で「ヴェトモン」の今後についても言及。これまでウエアがビジネスをけん引してきたが、シューズや下着、アイウエア事業などをブランドから切り離し、独立した販路を構築すると明かした。

 19年9月にはヴァザリアCEOの兄で共同創業者のデムナ(Demna Gvasalia)が退社を発表。デムナは「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のクリエイティブ・ディレクターに専念するという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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グッチの奨励金プログラム、ファイナリスト11人がデザインチーム参加へ

 グッチ(GUCCI)はこのほど、新しい人材育成のための多文化デザイン奨励金プログラムのファイナリストの中から11人の学生デザイナーを選出した。選ばれた学生は2020年3月から1年間「グッチ」のデザインチームに参加する。

 同プログラムは「グッチ」のダイバーシティー&インクルージョンイニシアティブの一環として今年の3月に誕生した。ガーナ、南アフリカ、ケニア、ナイジェリア、インド、中国、日本、韓国、ドバイ、アメリカ、メキシコの11カ国の11のファッションスクールと提携して実施する12カ月集中プログラムで、才能ある人材の正規雇用機会を拡大し、職場のダイバーシティーとインクルージョン化を進めることを狙いとする。日本からは文化服装学院が参加した。

 各学校からデザインコンペティションで選出された合計50人のファイナリストは1週間イタリアに滞在し、ローマとフィレンツェで「グッチ」のデザインチームを訪れた。そして今回ファイナリストの中からデザインチームに参加する11人が発表された。

 マルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者は、「ファッション業界は限られたパイの中から人材を探しがちなため視野を広げる必要がある。異なる文化に触れることがブランドを繁栄させるために最善の方法だ。そして、面接だけで多様性を実現することは不可能だろう。私たちはこの11人のデザイナーをチームに迎え、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターの近くで経験を積んでもらう。彼らは物事に疑問の目を向け、創造性を推進する役割を果たしてくれるだろう」とコメントした。

 「グッチ」は7月にDE&I(ダイバーシティー、エクイティ、インクルージョン)のグローバルディレクターにルネ・E・ティラード(Renee E. Tirado)を起用。地域にとらわれないさらなる多様性の促進に力を入れている。

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「トモ コイズミ」デザイナーが、大人になって「レゴ」遊び 世界3人のクリエイターに選出

 ブリック(ブロック)の「レゴ(LEGO)」はこのほど、小泉智貴「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」デザイナーを、さまざまなカルチャーを代表し想像力と遊びの大切さを伝えるカルチャークリエイターに起用し、オリジナルビデオを作成した。カルチャークリエイターは、ミュージシャンのマーク・ロンソン(Mark Ronson)と体操選手のシモーネ・バイルズ(Simone Biles)、それに小泉の3人だ。

 オリジナルビデオの撮影について小泉は、「こんなにたくさんの色と形があることに驚いた。蛍光色やパステルカラー、透明のブロックは、僕が作るドレスの色に通じるところがあって、即興の人形作りも楽しかった」と話す。レゴとの思い出、ドレス作りとの共通点、そして、子ども時代について聞いた。

WWD:大人になって、改めて「レゴ」のブリックに触れてどうだった?

小泉智貴「トモ コイズミ」デザイナー(以下、小泉):触って、色で分けて、繋げて、作って、壊して、また作ってのプロセスが楽しかった。「作って、壊して」は「レゴ」の醍醐味。それは、カラフルなオーガンジーのパーツをたくさん作って組み合わせる、自分のドレス作りに似ている。どの色をどこに配置して、どんな3次元のシェイプを作るかは「トモ コイズミ」も「レゴ」も同じ。今回NYで発表したコレクションは、”おもちゃっぽい空気感”を取り入れたので、なおさら。実は「レゴ」は、NYでのプレゼンテーションをサポートしてくれた。収録の時に手渡された「レゴ」は、ジャーの中にいろんなピースがあって、好きなものを自由に作るカンジ。正直、その方が好き。もちろん、お城や戦車、恐竜など「コレを作る」という「レゴ」も楽しそうだけれど、完成形は自分で決めたい。使う・使わないを探りながら決めるのは、力が問われることだと思う。

WWD:子ども時代は、何で遊んでいた?

小泉:折り紙が大好きだった。折って何かを作るのではなく、集めて、色を眺めるのが好きだった。色は、昔から好き。開封したばかりの折り紙のグラデーションは、調和が取れていて、眺めるのが楽しかった。もちろん紙を折って、何かを作るのも楽しい。平面を立体にすることで養われた感覚は、今にも生きている。大学では美術教育を専攻し教員免許を取得するために教育実習も受けたが、そこでも「立体の力」を学んだ。幼い頃から、この力を養うのは大事なこと。

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オンワードが佐賀の直営新工場を公開 海外向け日本製商品の生産体制を強化

 オンワードホールディングス(HD)は31日、9月から稼働を開始した佐賀県武雄市の新工場「カシヤマ サガ」を報道陣向けに公開した。同社は従来から婦人服の生産を委託していた縫製会社ゼネラルクロージング(佐賀市)を18年3月に子会社化し、「カシヤマ サガ」に屋号を変更。旧工場に隣接する形で新工場を建てた。2工場を合わせた敷地面積は約2万平方メートル。新工場の延床面積は約4200平方メートルで、139人の従業員を擁し、生産能力は年間10万着。建設・設備費用として約10億円を投じた。同社は中国の大連、蘇州に自社工場を所有するが、国内の唯一の工場となる。

 カシヤマ・サガの工場は武雄温泉駅から車で南に約10分の田園地帯に位置し、貿易港にほど近い立地も特徴。同日は、9月に豪雨災害のため延期していた開業式を実施した。登壇したオンワードホールディングスの保元道宣社長は「従来、コスト面の都合などから業界全体で生産の海外シフトが進み、国内のアパレル産業が空洞化した。だが『メイド・イン・ジャパン』の価値を改めて見直し、世界に発信していくための第一歩になる」と語った。

 新工場の特徴は、商品の製造プロセスにおいて、熟練工による高い技術力と最新のデジタルテクノロジーを融合させた点。縫製は従来どおり熟練工が手作業で担い、デジタルで裁断などの周辺作業を無人化することで、生産効率を向上させた。生産ラインには、島精機の最新のCAM対応裁断機2台を、自社工場では初めて導入した。東京本社から送られたCAD(コンピューター支援デザイン)データを元に、ロール生地の延反、パターンの裁断まで自動で行え、1日に2000着分のパターン裁断が可能だ。「従来は複数人で行っていた、生地にパターンを引き、部品ごとに切り分けるまでの作業が、人の手を一切かけず、しかも迅速に行えるようになった」(今村秀一オンワード樫山常務執行役員生産本部長)という。

 縫製ラインは20〜30人体制で作業する。「単能工による分業が中心のアジア圏の工場では100人ほどの体制が必要だが、当工場は熟練の作業員が複数の工程を担当するため、少ない人員で済み、小ロット生産にも対応できる」。ミシンは、JUKIの最新デジタルミシン“DDL9000C”を20台導入し、データの連携により、1日の生産目標数量に対するラインごとの進捗が、タブレットで一目で分かるようになっている。

 国内新工場の稼働は、中間層向けの百貨店アパレルが苦戦する中、中国や米国といった日本製商品に支持の厚い国々への、海外向け商品の生産を強化する狙いがある。新工場は「23区」「ベイジ,(BEIGE,)」といった基幹ブランドのジャケット、コートなどの重衣料の生産からスタートし、今後は個人向けのカスタムメード商品や「カシヤマ・ザ・スマートテーラー(KASHIYAMA THE SMART TAILOR)」のハイグレード品番などの小ロット生産にも対応していくという。

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ブルガリホテルズのオリジナルカクテルイベントが東京イル・バールで開催

 ブルガリホテルズ&リゾーツは10月末まで、「ブルガリホテル」とレストランがである6つの都市(北京、上海、東京、ドバイ、バリ、ミラノ)を巡る、新鮮なフルーツや野菜などを使って作るカクテルのミクソロジーイベント「シンポジア(SIMPOSIA)」を開催している。最終地である東京でのイベントが10月25、26日に「ブルガリレストラン東京」で行われた。

 同イベントは各都市2夜限定で開催され、“ワールド50ベストバー”に選出されたトップバーテンダーが各都市のゲストバーテンダーとして来日。各都市からインスピレーションを得たカクテルとノンアルコールカクテル全6種を提供している。最終地である東京では、キプロス共和国のミクソロジスト、ディノス・コンスタンティニドゥス(Dinos Constantinides)が登場し、オリジナルカクテルが振る舞われた。オリジナルカクテルは11月末まで「ブルガリ イル・バール」でも楽しめる。

 コンスタンティニドゥスは2007年にバーサービス会社を設立。13年にキプロスにバー「ロスト アンド ファウンド ドリンカリー(Lost + Found Drinkery)」をオープンし、キプロスで唯一の“ワールド50ベストバー”に選ばれた。現在までにゴールデンリストを4年連続獲得している。また、「バーガンディ レガシーコンペティション」において12年の中東大会、13年のキプロス大会で2度の優勝を果たし、14年にモスクワで行われた大会ではトップ8グローバルファイナリストに選出された。

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2020年春夏トレンド分析Vol.3 ひねりを利かせたクラシック

 “クラシックなスポーツウエアの再考”は、2020年春夏シーズンの重要なキーワードだ。キーアイテムは数え切れないほどのランウエイに登場したデニム。そのスタイルは、スタンダードなラインから「バルマン(BALMAIN)」のカラフルなスーツ、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のパワーショルダー、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」の斜めにストライプが走ったジーンズまでさまざまだ。

 また、白のタンクトップも注目を集めた。「パイヤー モス(PYER MOSS)」のカービー・ジャン・レイモンド(Kerby Jean-Raymond)は再利用のポリエステルを使い、タンクトップをジャンプスーツとして再生。一方、オートクチュール・デザイナーのクリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)をゲストに迎えた「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」はタンクトップをコレクションのベースとし、スエットシャツやパーカを製作した。「マイケル コース(MICHAEL KORS)」では、赤、白、青の3色のプルオーバーや“HATE”の文字に取り消し線を引いたセーターなどが見られた。

 そして、20年春夏コレクションの中でひねりの利いたクラシックをうまく表現していたブランドといえば、今年の第6回「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のファイナリストに選ばれた「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦デザイナーだろう。胸元の大きく開いたブレザーやシャツなど、ちょっとした発想の転換によってユニークなコレクションを作り上げていた。

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まさか人力車までオーダーできるなんて! 「エルメス」の「夢のかたち」展は楽しいサプライズがいっぱい

 「エルメス(HERMES)」は11月1日から17日まで、東京・六本木の六本木ヒルズノースタワー1、2階で、展覧会「夢のかたち Hermes Bespoke Object」を開催します。展覧会名に“Bespoke”と入っているころからお気づきの方も多いかもしれませんが、この展示では、「エルメス」の顧客が同ブランドに特別にオーダーしたアイテムばかりを集めています。そう聞いて「人気バッグの“ケリー”や“バーキン”の素材別注や色別注が展示してあるのかな?」と思ったそこのアナタ!甘いです。「よもやこんなオーダーが可能だなんて……!」「『エルメス』って、こんなオーダーも叶えてくれるんだ!」というサプライズにあふれたアイテムばかりが集まっており、「私だったらこんなオーダーがしてみたい」と夢が広がる展覧会になっています。

 入り口そばのスペースに展示してあったのは、愛猫と旅するためのバッグの製作風景や、和楽器の鼓(つづみ)用のケース、レコードバッグなど。会場内を奥に進んでいくと、さらに驚きにあふれたオーダー品が並びます。私が個人的に「こんなオーダーがあるのか!」と最もびっくりしたのは、マス釣り用の釣り竿とフライ(疑似餌)、そして釣り上げたマスを入れるためのバスケットのセット。こちら、愛知・名古屋の顧客の方からのスペシャルオーダーということでしたが、よく晴れた初夏の日に、緑に囲まれた清流でこのセットを使って魚釣りをするというすてきな情景が脳裏に浮かびます。いいなぁ。

 この展覧会は見ていて楽しいというだけでなく、メゾンのアイデンティティーである精緻な職人技を感じる場でもあります。マス釣りセットのバスケットは柳の枝を非常に細かく編んだもので、全てを編み上げるのに20時間がかかったそう。フライに使われた鳥の羽根も色合わせや組み合わせがとても繊細です。聞けば、こうしたスペシャルオーダー品の多くは、“その道のプロ”のメーカーなり職人なりと協業して作り上げるものだそう。例えば、釣り竿は釣り具のプロと組んで作ることで、美しさだけでなく、機能面もしっかり担保しています。

 他にも驚きのオーダーが続きます。部分的に使ったレザーが非常におしゃれなカヌーは、木製の骨組みが半透明のボディーから透けて見え、素人目にもこだわりを感じるもの。「エルメス」の代名詞、“カレ”(スカーフ)の模様を描いたサーフボードに、アイスホッケーのスティック、ボクシンググローブ、スケートボードにローラースケート、そしてジュークボックス。

 ここまでくるとちょっとやそっとではなかなか驚かなくなってきますが、もう一度たまげたのが人力車です。京都や浅草の街で今も見かけるあの人力車を柳細工とレザーで表現しており、とてもエレガント。「エルメス」の京都店に来店する際に人力車に乗ったマダムがそれを気に入り、オーダーしたそうです。乗り物は特別オーダーにおける“鉄板”のようで、他にも豪華クルーザー、オートバイ、自転車、クラシックカーなどがありました。

 展示してある商品はどれもこれも、誰かの「こんなことがしてみたい」といった夢のストーリーを感じるもの。人力車に代表されるように、自分では思いもしなかったような夢が多くて刺激的ですし、イマジネーションが広がります。同時に、驚きいっぱいの夢を具現化できるのは「エルメス」社内や協業先の職人あってこそ。そんなことを感じる展覧会です。

■「夢のかたち Hermes Bespoke Objects」
開催期間:11月1日~17日
場所:六本木ヒルズノースタワー1、2階
住所:東京都港区六本木6-2-31
入場料:無料

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

一つの曲の中にこれだけ違ったスタイルを押し込めるんてすごいな。どの部分もすごい参考になる。まあ当然コピーできないけどね。

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「パレス スケートボード」がユヴェントスFCのユニホームをデザイン C・ロナウドらが公式戦で着用

 イギリス・ロンドン発のスケートボードブランド「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS以下、パレス)」が、イタリアのセリエAに所属するフットボールクラブ・ユヴェントスFC(JUVENTUS FC)の公式ユニホームをデザインした。

 「アディダス(ADIDAS)」とのトリプルコラボで実現した今回のユニホームは、現地時間の10月30日にユヴェントスFCのホームで行われたジェノアCFC(GENOA CFC)との一戦で披露された。ホーム用、アウェイ用、サード(3RD)に続くフォース(4TH)にあたり、ユヴェントスFCの伝統的な白黒の縦縞を基調にしながらも、前身頃の縦縞が上部から下部にかけて次第にドットへと変わるデザインになっているほか、袖やクラブエンブレム、胸の「ジープ(JEEP)」のロゴなどのディテールをネオングリーン&オレンジに変更。極めつけに、コラボを象徴する“PALACE”の文字が右胸の「アディダス」ロゴの下に配されている。

 ユニホームの他にトレーニングキットなども製作しており、11月に販売される予定だ。

 なお試合は、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が後半アディショナルタイムにPKを決め、ユヴェントスFCが勝利している。

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ロンドンコレのケータリング事情は“プレ飯”が独占 予想外の結果に驚き

 パリ・メンズ・ファッション・ウイークで過去に2回実施してきたケータリング調査が好評なため、今回はロンドンで初のウィメンズ・コレクションでの実施!ということで、9月に開催された2020年春夏シーズンのロンドン・ファッション・ウイーク(LONDON FASHION WEEK、以下LFW)のバックステージに潜入してきました。ロンドンにはケータリング会社がたくさんあるようなので“パリとロンドンでどんな違いが見られるかなぁ”“ウィメンズだからメンズよりヘルシーなのかなぁ”“パリにはないチェーン店やレストランのケータリングが食べられちゃったりして”など、出発前からワクワクしっぱなし。しかし、結果はなんとも言えない感じでした……。とある理由からランク付けには苦戦しましたが、抜き打ち調査した4ブランドのケータリングを紹介します。

4位:REJINA PYO
あれ?想像と違う……

 実は私が最も期待していたのが「レジーナ ピョウ(REJINA PYO)」でした。だってデザイナーのレジーナ・ピョウの旦那さまはシェフで、インスタグラムの個人アカウントでは美味しそうな料理を頻繁に披露しているんですよ。旦那さまの料理か、もしくは韓国出身である彼女のソウルフードが並ぶのでは——と期待は高まる一方だったのですが、現実は理想とは大きく違いました。そこにはチェーン店「プレタ マンジェ(Pret a Manger)」のサンドイッチとラップサンド、サラダなどの軽食が並ぶのみ。味がどうこうというわけではありません。ただ、あまりにも期待しすぎたんです……。そして今回取材した他ブランドに比べて、ドリンクとスイーツが極端に少なかったこともあり、残念ながら最下位に。集合時刻はおやつタイムの午後3時だったので、スイーツやスナック系のバリエーションを増やしてくれるといいなと思いました。

第3位:TOGA
普通で無難に平均点

 これまでの経験では日本ブランドは高ランクという印象でしたが、「トーガ」は第3位とさせていただきます。ケータリング内容は「プレタ マンジェ」の軽食と、ブラウニーやチョコレートなどの甘い系。「レジーナ ピョウ」に比べてスイーツ類が多かったということで少しポイントアップしました。一般的なケータリングの内容で、何も文句はありません!けれど一方で、いいところを見つけるのも難しく、無難に平均点でした。

第2位:SIMONE ROCHA
ドリンクのチョイスが巧み

 1位とは僅差の2位が「シモーネ ロシャ」です。「プレタ マンジェ」のサンドイッチとパン数種類のほかに、スナック類が豊富に並んでいました。私が特に注目したのはドリンク類です。白い缶に入ったミネラルウオーター「カノ ウォーター(Cano Water)」は、永久に再生利用可能なアルミニウム缶を使用したエコフレンドリーなブランド。イギリスでは高級百貨店や大型スーパーで販売されています。ほかにもインド産オーガニック茶葉を使用した「エタニティー(ETERNITEA)」のお茶が2種類が置かれていました。ザクロ味とユズ味のヘルシーなドリンクで、ロンドンのオーガニックスーパーなどで購入できるようです。女性デザイナーならではの美容・健康・環境に配慮した内容が高印象でした!

第1位:JW ANDERSON
時間帯まで考慮した豊富な種類に拍手

 接戦を制したのは「ジェイ ダブリュー アンダーソン」です(パチパチパチ)。「プレタ マンジェ」のサンドイッチやクロワッサン、マフィン、ヨーグルト、フルーツと最も幅広いバリエーションでした。コールタイムが午前9時半ということで、朝食にぴったりです。ドリンクもフルーツジュースやココナツウオーターなど多数。「シモーネ ロシャ」にも置かれていたスナック菓子はLFWのスポンサーである「プロパーコーン(Propercorn)」のポップコーンや「ベップス(Bepps)」のポテトチップス、「ヒッピーズ(Hippeas)」のひよこ豆スナックといった、オーガニック系の健康的なメーカーが並びました。

 さて、すでにお気づきでしょうか?今回潜入した4ブランド全ての供給元が「プレタ マンジェ」だったことを。イギリス発のサンドイッチが豊富なカフェチェーン「プレタ マンジェ」は、イギリスに300店舗近く、パリにも10店舗を構えています。日本にも2001年に進出したものの、10年には完全撤退したようです。イギリスには「カフェ ネロ(Caffe Nero)」「コスタ(Costa)」や和食「イツ(itsu)」「ワサビ(Wasabi)」とチェーン店や小規模な独立系のケータリング会社がたくさんあるにもかかわらず、全ブランドが「プレタ マンジェ」だったことに驚き!同じ店ということで味に差異がなくランク付けに苦戦しましたが、逆に各ブランドのスタッフへの気遣いが分かりやすかったのも事実です。中でも「ジェイ ダブリュー アンダーソン」は軽食からスイーツ、ドリンク類までがバランスよくそろいバリエーションも豊かだったため、20年春夏シーズンのLFWベストケータリング賞を贈呈します!

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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英国No.1の男性スキンケアブランド『ブルドッグ』から竹を用いた環境にやさしいシェーバーが登場!

 2007年にイギリスで創設した「ブルドッグ」。創設者の一人で最高経営責任者のサイモン・ダフィーが、天然由来成分配合のスキンケアを好む男性に向けたメンズブランドの選択肢が少ないことに着目して立ち上げたブランドだ。イギリスでは、売り上げ1位(Nielsen調べ 2016/09-2017/08 Waitroseで販売金額実績第1位の男性スキンケアブランド)を獲得するなど、支持を集めている。日本には2018年に上陸し、アマゾンやロハコ、全国のロフト、東急ハンズで販売しており、世界30カ国、約6万店舗で取り扱われている。パッケージや容器にサステナブル素材を使用し、成分も天然由来にこだわるなど、メンズスキンケアブランドとしては珍しい取り組みを続けている。創設者のサイモン・ダフィーに「ブルドッグ」の製品へのこだわりや魅力について聞いた。

 メンズスキンケアは女性用に比べて種類が少なく、製品の大半が女性向けブランドから派生したもの。選択肢が少ない男性のために、男性の肌質に合ったブランドを一から立ち上げようと思ったのが創設のきっかけだ。「ブルドッグ」は環境・身体に優しい素材にこだわり、全製品が人工着色料、合成着色料、動物由来成分不使用でクルエルティフリー(動物実験をしていない)な処方。ビ―ガンやベジタリアンにも適した仕様だ。天然由来成分を多分に含んだ製品は、普通肌用・敏感肌用・脂性肌用で成分を替えていて、それぞれの肌質に合わせてアプローチできるのも魅力だ。

 製品のパフォーマンスは妥協せず、またサステナブルなパッケージ素材を使用するなどエシカルな製品作りも心掛けている。チューブ容器の原材料にはサトウキビから精製したプラスチックを使用しており、メンズスキンケアブランドとして世界初の試みだ。サトウキビ由来のプラスチックは100%再利用可能で、通常のプラスチックを焼却処理する際に発生する二酸化炭素の排出量削減にも取り組んでいる。また、8月に発売した「バンブーホルダー」を契機にシェーバー市場にも参入した。一般的なシェーバーよりも環境によい製品を作りたく、「ブルドッグ」の価値をより高める製品にしなければならなかった。だから製品のパッケージもこれまで同様に、リサイクル素材を使用し、無駄な装飾も省いた。通常は、プラスチックや金属が使われているシェーバー本体の持ち手部分を竹で作った。竹は成長が早く、普通の木よりも多く酸素を作り出す環境に優しい植物だ。さらに、水に強くお風呂場に置いても問題ないこともシェーバーの素材として適している。またスタイリッシュなデザインも多くの男性から好評だ。日本の男性にも、環境や身体に配慮したスキンケア習慣を広めたい。

竹を用いたスタイリッシュで
サステナブルなシェーバー

サイモンが日本人にオススメする
アイテム

問い合わせ先
シック・ジャパン お客様相談室
03-5487-6801

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リチャード ジノリの新CEOが決定 ブランドの認知度向上などに注力

 ケリング(KERING)傘下のテーブルウエア&磁器メーカー、リチャード ジノリ(RICHARD GINORI、以下ジノリ)は最高経営責任者(CEO)にアラン・プロスト(Alain Prost)を指名した。2019年5月に退任したジョヴァンニ・ジュンケーディ(Giovanni Giunchedi)前社長兼最高経営責任者(CEO)の後任。

 プロストCEOは伊ラグジュアリー・ランジェリーブランド「ラペルラ(LA PERLA)」や仏ランジェリー企業のシャンテールグループ(GROUPE CHANTELLE)、ロレアル(L’OREAL)などでキャリアを積んだ人物。新CEOとして、ハイエンドブランドとしてのポジショニングの確立と世界的な認知度向上の使命を負う。

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「メゾン エウレカ」中津由利加デザイナーが語る ベルリンでの暮らしとクリエイションの関係性

 インターネットやテクノロジーが発達し、仕事やライフスタイルへの意識が変わりゆく中、働き方は多様化している。働く場所だって、必ずしも日本というわけではなく海外を拠点に選ぶ人もいる。大切なのは、一度きりの自分の人生をどう生きたいかということ。もちろん揺るぎない意思や目標にたどり着くための努力、自分の考えを表現する語学力などは必要だが、可能性は世界に広がっている。ここでは、ヨーロッパに身を置き、自身のブランドを手掛けている日本人デザイナーをピックアップ。その場所を選んだ理由から、海外をベースにする魅力や難しさまでを探る。

 第2回に取り上げるのは、ドイツ・ベルリンで「メゾン エウレカ(MAISON EUREKA)」を手掛ける中津由利加デザイナー。コレクション制作にとどまらず、新プロジェクト「カウフハウス(KAUFHAUS)」でビンテージ雑貨の買い付け・販売も行う彼女に、ベルリンでの暮らしがクリエイションや働き方に与えた影響を尋ねた。

過去のインタビューでこれまでのキャリアについては語られていますが、あらためて海外に拠点を移そうと思ったきっかけは?

中津由利加「メゾン エウレカ」デザイナー(以下、中津):日本でシューズブランド「デュルブイ(DURBUY)」を手掛けていた時はデザインから営業やPRまで全てを自分一人でやっていたのですが、雑務に追われてクリエイティブな部分に集中できないということがストレスでした。そして、過去に留学していたロンドンでまた暮らしたいという強い気持ちもあり、会社と話し合ってデザイナーとディレクターだけに専念できることになったのを機に、イギリスに拠点を移しました。その後、ワーキングホリデービザで2年間滞在したのですが、イギリスでは就労ビザの取得が難しく、2013年にベルリンに移住しました。

-そして、ベルリンへの移住を機に、自身のブランド「メゾン エウレカ」を立ち上げたと。

中津:ロンドンにいた時から、いつか自分で何かをやりたいという思いはありました。でも、ベルリンに移った頃から本格的に考え始め、自分の中で“自分がいいと思うものを集める”というコンセプトが固まったので、立ち上げました。「メゾン エウレカ」は、私のパーソナルな部分を表現するブランド。それまでは企業に雇われている以上、利益をもたらすことを求められることも多かったけれど、自分でやるなら “楽しく仕事をすること”を念頭に、売り上げを作ることが全てではないモノづくりをしようと思いました。これまでの経験からMDなどは自然に考えるようになっていますが、そこに縛られることなく自分の作りたいものを作っています。

-移住のタイミングでブランド設立を本格的に考えたのには、何かきっかけや理由があったんですか?

中津:自分の生活環境の変化が大きかったと思います。ロンドンではフラットシェアをしないと住めないくらい家賃が高く、部屋も狭かったのですが、それに比べるとベルリンではそれなりの広さがある物件を借りて暮らすことができます。それが気持ちの余裕につながり、仕事も生活もしやすくなりました。それにヨーロッパの主要都市にしては物価も安いので、自然と生活の質も上がりましたね。

-ベルリンに住んでもう5年が経ちます。中津さんにとって、ベルリンとはどんな街ですか?

中津:一言で言えば、変わった街です。首都だとは思い難いほどリラックスした雰囲気で、人も少ない。歴史的なものと現代的なものが交ざり合っていますが、ある意味、時代が止まっているような感じで、退廃的なところが魅力だと思います。先進国の首都でこんな場所はほかにないですよね。そして、アーティストやクリエイターが多く、エッジの利いた人も多い。規模は違うけれど、昔のロンドンと少し重なる雰囲気があると感じています。

働く上で時差や距離はメリットでもある

-ベルリンで暮らしながら、コレクションの生産は日本で行なっていますが、海外から遠隔でモノ作りをすることのメリットとデメリットは?

中津:時差や距離はデメリットと捉えられがちですが、メリットでもあります。それによって仕事にメリハリをつけることができているので。私はもともと期待されたり求められたりするとそれに応えたいと思う性格なので、自分がボロボロになってしまうまで頑張ってしまう。かといって、自分でコントロールするのも下手で、日本で働いていたときは一息つくことができなかったので、時差や距離があることが自分には合っていると思います。例えば、お昼を過ぎると日本は夜になるので連絡も減り、クリエイティブなことに時間を充てることができますね。逆に遠隔で進めている業務が多い分、どうすれば自分の考えがきちんと伝わるかは人一倍深く考えていて、取引先や業者の方々とのコミュニケーションをとても大事にしています。生地見本を航空便で送ってもらったり、工場や業者にスカイプをダウンロードしてもらったりと、いろいろな方の協力なしでは成り立たないので、人に恵まれていることに感謝しています。

-年2回はコレクション制作の最終段階と展示会に合わせて日本に帰国されていますよね。定期的に2カ国を行き来していて感じる、ベルリンの好きなところ、嫌いなところは?

中津:ベルリンで好きなのは、個人主義なところ。皆、他人の目を気にしていなくて、社会に適応するために時には自分を偽らなければいけない日本とは真逆のように感じます。ベルリンではアンダーグラウンドなイベントが年中行われていて、人から評価されることよりも自ら行動を起こすことが大事ということもここに住み始めて自然と学びましたし、リラックスしてクリエイションに取り組める環境です。そして、東京よりも、ロンドンよりも、ベルリンに住む人はライフスタイルを大事にしています。もちろん仕事も重要ですが、仕事に追われてプライベートをおそろかにするようなことはないですね。その一方で嫌いな部分は、お金に余裕がなくてもなんとか生きていけるという考えの人が多いからか、向上心のある人が少ないこと。街にそういうムードがあるのは事実だから、自分自身が染まってしまわないように意識しています。そして、年2回帰国することが私にとってはすごく刺激的で、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれるんです。例えば、自分が昔描いていた“何歳になったらこうなりたい”という理想像。日本には今でも憧れさせてくれるようなカッコいい先輩たちがいるので、目指す姿を忘れずにいられます。

-確かにベルリンはきちんと自分の意思を持っていないと流されてしまいがちな街でもありますね。一時帰国することがモチベーションを思い出させてくれるというのも納得です。ほかに離れてみて分かった日本のよさや残念なところはありますか?

中津:よいのは、ご飯が美味しいところ(笑)。何を食べても全体的にレベルが高いと思います。その一方で、情報があふれていて、とても誘惑が多いですよね。その中で自分に本当に必要なものを見極めるのは難しいですし、日本人は人の意見に左右されやすいイメージがあるので、自分の好きなものに正直になりにくい環境だと感じます。それから、東京は商業都市だから、本当の意味でのクリエイションは難しいのかもしれないなと。アバンギャルドな人もあまりいませんし、モノづくりにおいても質は高くプロダクトとしては完成されているけど、ムードを作り出すのが上手い人は少ないと感じます。

念願の「カウフハウス」を始動

-今年は、ブランドのEC機能も兼ねた新プロジェクト「カウフハウス」(ドイツ語で百貨店の意)をスタートさせました。いつ頃から構想していたのですか?

中津:実は「メゾン エウレカ」を始めるもっと前から、日本とヨーロッパの素敵なものを紹介する店をやりたいなと漠然と考えていたんです。その取っ掛かりとして、すでに経験のある服や靴のモノづくりから始めるのがいいとは思ったのですが、当初からファッションブランドだけで終わりたくないという気持ちはありました。だから、「メゾン エウレカ」は架空のデパートメントストアのオリジナル商品というイメージ。そんな考えもあって、多くの商品にオマケとして付けているタイベック素材のコンビニ袋風バッグにも最初から“KAUFHAUS”と入れています。それが、やっと形になったという感じです。

-「カウフハウス」では、ヨーロッパのビンテージ雑貨を取り扱っていますが、その理由は?ビンテージに興味を持ったきっかけを教えてください。

中津:もともと「メゾン エウレカ」でも“使い捨てにならない”ということを大切にしていて、そんな思いで作った自分の商品と一緒に並べるのであれば、すでに歳月を経てきたモノを置きたかったというのが理由です。「メゾン エウレカ」のアイテムも将来、古着屋さんで扱われていたらうれしいですし、今の時代のモノはこれから長い年月が経った後に残っていくかどうか分かりませんから。ただ、ビンテージへの興味が強くなったきっかけと言えば、ベルリンに移住したことがやはり大きかったですね。イギリスに住んでいた時は家具付きの物件が多かったのですが、ベルリンでは一からそろえることになり、どうせ買うならこだわりたいなと。それからインテリアの本もよく見るようになりましたし、蚤の市にも頻繁に足を運ぶようになりました。テイスト的にも、ミッドセンチュリーの家具やインダストリアル系のアイテムがそろうドイツのビンテージの方が惹かれるモノが多かったですね。

-ビンテージを買い付ける上でも、ヨーロッパに住んでいることがメリットになっていますね。5月には、福岡に「カウフハウス」の拠点となるアポイントメント制のプライベートサロンをオープンされましたが、なぜ福岡だったんですか?

中津:自分がもし東京に住んでいたら、東京に開いていたかもしれません。ただ、取り扱っている商品のサイズや物量的にもある程度広いスペースが必要でしたし、福岡にECの拠点にする上で協力してくれるスタッフがいたということもありました。あくまでもサロンであり、ショップのように集客することは考えていなかったので、いろんな意味で好都合なロケーションでした。東京では、「カウフハウス」をスタートさせるときに世界観を表現したポップアップストアを中目黒に開き、その後、エディションと伊勢丹新宿本店でも同様のイベントを行いました。次に東京でやるときは、自分が日本にいるタイミングで開ければと考えています。

-日本国内では数多くのセレクトショップや百貨店で取り扱われ、念願の「カウフハウス」もスタートし、着実に夢を実現しているように感じます。今後、やりたいことは?

中津:絵を描いたり、作家活動をしたいです。生き方としての理想は、商業から離れていくこと。暮らしていくためにビジネスは必要ですが、ただお金を稼ぐためにブランドビジネスを大きくしていくつもりはなく、自分の内面と向き合っていきたい。常に自分が純粋に楽しいと思えることをしたいですし、「メゾン エウレカ」は皆がワクワクするようなブランドであり続けたいと考えています。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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「メゾン エウレカ」中津由利加デザイナーが語る ベルリンでの暮らしとクリエイションの関係性

 インターネットやテクノロジーが発達し、仕事やライフスタイルへの意識が変わりゆく中、働き方は多様化している。働く場所だって、必ずしも日本というわけではなく海外を拠点に選ぶ人もいる。大切なのは、一度きりの自分の人生をどう生きたいかということ。もちろん揺るぎない意思や目標にたどり着くための努力、自分の考えを表現する語学力などは必要だが、可能性は世界に広がっている。ここでは、ヨーロッパに身を置き、自身のブランドを手掛けている日本人デザイナーをピックアップ。その場所を選んだ理由から、海外をベースにする魅力や難しさまでを探る。

 第2回に取り上げるのは、ドイツ・ベルリンで「メゾン エウレカ(MAISON EUREKA)」を手掛ける中津由利加デザイナー。コレクション制作にとどまらず、新プロジェクト「カウフハウス(KAUFHAUS)」でビンテージ雑貨の買い付け・販売も行う彼女に、ベルリンでの暮らしがクリエイションや働き方に与えた影響を尋ねた。

過去のインタビューでこれまでのキャリアについては語られていますが、あらためて海外に拠点を移そうと思ったきっかけは?

中津由利加「メゾン エウレカ」デザイナー(以下、中津):日本でシューズブランド「デュルブイ(DURBUY)」を手掛けていた時はデザインから営業やPRまで全てを自分一人でやっていたのですが、雑務に追われてクリエイティブな部分に集中できないということがストレスでした。そして、過去に留学していたロンドンでまた暮らしたいという強い気持ちもあり、会社と話し合ってデザイナーとディレクターだけに専念できることになったのを機に、イギリスに拠点を移しました。その後、ワーキングホリデービザで2年間滞在したのですが、イギリスでは就労ビザの取得が難しく、2013年にベルリンに移住しました。

-そして、ベルリンへの移住を機に、自身のブランド「メゾン エウレカ」を立ち上げたと。

中津:ロンドンにいた時から、いつか自分で何かをやりたいという思いはありました。でも、ベルリンに移った頃から本格的に考え始め、自分の中で“自分がいいと思うものを集める”というコンセプトが固まったので、立ち上げました。「メゾン エウレカ」は、私のパーソナルな部分を表現するブランド。それまでは企業に雇われている以上、利益をもたらすことを求められることも多かったけれど、自分でやるなら “楽しく仕事をすること”を念頭に、売り上げを作ることが全てではないモノづくりをしようと思いました。これまでの経験からMDなどは自然に考えるようになっていますが、そこに縛られることなく自分の作りたいものを作っています。

-移住のタイミングでブランド設立を本格的に考えたのには、何かきっかけや理由があったんですか?

中津:自分の生活環境の変化が大きかったと思います。ロンドンではフラットシェアをしないと住めないくらい家賃が高く、部屋も狭かったのですが、それに比べるとベルリンではそれなりの広さがある物件を借りて暮らすことができます。それが気持ちの余裕につながり、仕事も生活もしやすくなりました。それにヨーロッパの主要都市にしては物価も安いので、自然と生活の質も上がりましたね。

-ベルリンに住んでもう5年が経ちます。中津さんにとって、ベルリンとはどんな街ですか?

中津:一言で言えば、変わった街です。首都だとは思い難いほどリラックスした雰囲気で、人も少ない。歴史的なものと現代的なものが交ざり合っていますが、ある意味、時代が止まっているような感じで、退廃的なところが魅力だと思います。先進国の首都でこんな場所はほかにないですよね。そして、アーティストやクリエイターが多く、エッジの利いた人も多い。規模は違うけれど、昔のロンドンと少し重なる雰囲気があると感じています。

働く上で時差や距離はメリットでもある

-ベルリンで暮らしながら、コレクションの生産は日本で行なっていますが、海外から遠隔でモノ作りをすることのメリットとデメリットは?

中津:時差や距離はデメリットと捉えられがちですが、メリットでもあります。それによって仕事にメリハリをつけることができているので。私はもともと期待されたり求められたりするとそれに応えたいと思う性格なので、自分がボロボロになってしまうまで頑張ってしまう。かといって、自分でコントロールするのも下手で、日本で働いていたときは一息つくことができなかったので、時差や距離があることが自分には合っていると思います。例えば、お昼を過ぎると日本は夜になるので連絡も減り、クリエイティブなことに時間を充てることができますね。逆に遠隔で進めている業務が多い分、どうすれば自分の考えがきちんと伝わるかは人一倍深く考えていて、取引先や業者の方々とのコミュニケーションをとても大事にしています。生地見本を航空便で送ってもらったり、工場や業者にスカイプをダウンロードしてもらったりと、いろいろな方の協力なしでは成り立たないので、人に恵まれていることに感謝しています。

-年2回はコレクション制作の最終段階と展示会に合わせて日本に帰国されていますよね。定期的に2カ国を行き来していて感じる、ベルリンの好きなところ、嫌いなところは?

中津:ベルリンで好きなのは、個人主義なところ。皆、他人の目を気にしていなくて、社会に適応するために時には自分を偽らなければいけない日本とは真逆のように感じます。ベルリンではアンダーグラウンドなイベントが年中行われていて、人から評価されることよりも自ら行動を起こすことが大事ということもここに住み始めて自然と学びましたし、リラックスしてクリエイションに取り組める環境です。そして、東京よりも、ロンドンよりも、ベルリンに住む人はライフスタイルを大事にしています。もちろん仕事も重要ですが、仕事に追われてプライベートをおそろかにするようなことはないですね。その一方で嫌いな部分は、お金に余裕がなくてもなんとか生きていけるという考えの人が多いからか、向上心のある人が少ないこと。街にそういうムードがあるのは事実だから、自分自身が染まってしまわないように意識しています。そして、年2回帰国することが私にとってはすごく刺激的で、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれるんです。例えば、自分が昔描いていた“何歳になったらこうなりたい”という理想像。日本には今でも憧れさせてくれるようなカッコいい先輩たちがいるので、目指す姿を忘れずにいられます。

-確かにベルリンはきちんと自分の意思を持っていないと流されてしまいがちな街でもありますね。一時帰国することがモチベーションを思い出させてくれるというのも納得です。ほかに離れてみて分かった日本のよさや残念なところはありますか?

中津:よいのは、ご飯が美味しいところ(笑)。何を食べても全体的にレベルが高いと思います。その一方で、情報があふれていて、とても誘惑が多いですよね。その中で自分に本当に必要なものを見極めるのは難しいですし、日本人は人の意見に左右されやすいイメージがあるので、自分の好きなものに正直になりにくい環境だと感じます。それから、東京は商業都市だから、本当の意味でのクリエイションは難しいのかもしれないなと。アバンギャルドな人もあまりいませんし、モノづくりにおいても質は高くプロダクトとしては完成されているけど、ムードを作り出すのが上手い人は少ないと感じます。

念願の「カウフハウス」を始動

-今年は、ブランドのEC機能も兼ねた新プロジェクト「カウフハウス」(ドイツ語で百貨店の意)をスタートさせました。いつ頃から構想していたのですか?

中津:実は「メゾン エウレカ」を始めるもっと前から、日本とヨーロッパの素敵なものを紹介する店をやりたいなと漠然と考えていたんです。その取っ掛かりとして、すでに経験のある服や靴のモノづくりから始めるのがいいとは思ったのですが、当初からファッションブランドだけで終わりたくないという気持ちはありました。だから、「メゾン エウレカ」は架空のデパートメントストアのオリジナル商品というイメージ。そんな考えもあって、多くの商品にオマケとして付けているタイベック素材のコンビニ袋風バッグにも最初から“KAUFHAUS”と入れています。それが、やっと形になったという感じです。

-「カウフハウス」では、ヨーロッパのビンテージ雑貨を取り扱っていますが、その理由は?ビンテージに興味を持ったきっかけを教えてください。

中津:もともと「メゾン エウレカ」でも“使い捨てにならない”ということを大切にしていて、そんな思いで作った自分の商品と一緒に並べるのであれば、すでに歳月を経てきたモノを置きたかったというのが理由です。「メゾン エウレカ」のアイテムも将来、古着屋さんで扱われていたらうれしいですし、今の時代のモノはこれから長い年月が経った後に残っていくかどうか分かりませんから。ただ、ビンテージへの興味が強くなったきっかけと言えば、ベルリンに移住したことがやはり大きかったですね。イギリスに住んでいた時は家具付きの物件が多かったのですが、ベルリンでは一からそろえることになり、どうせ買うならこだわりたいなと。それからインテリアの本もよく見るようになりましたし、蚤の市にも頻繁に足を運ぶようになりました。テイスト的にも、ミッドセンチュリーの家具やインダストリアル系のアイテムがそろうドイツのビンテージの方が惹かれるモノが多かったですね。

-ビンテージを買い付ける上でも、ヨーロッパに住んでいることがメリットになっていますね。5月には、福岡に「カウフハウス」の拠点となるアポイントメント制のプライベートサロンをオープンされましたが、なぜ福岡だったんですか?

中津:自分がもし東京に住んでいたら、東京に開いていたかもしれません。ただ、取り扱っている商品のサイズや物量的にもある程度広いスペースが必要でしたし、福岡にECの拠点にする上で協力してくれるスタッフがいたということもありました。あくまでもサロンであり、ショップのように集客することは考えていなかったので、いろんな意味で好都合なロケーションでした。東京では、「カウフハウス」をスタートさせるときに世界観を表現したポップアップストアを中目黒に開き、その後、エディションと伊勢丹新宿本店でも同様のイベントを行いました。次に東京でやるときは、自分が日本にいるタイミングで開ければと考えています。

-日本国内では数多くのセレクトショップや百貨店で取り扱われ、念願の「カウフハウス」もスタートし、着実に夢を実現しているように感じます。今後、やりたいことは?

中津:絵を描いたり、作家活動をしたいです。生き方としての理想は、商業から離れていくこと。暮らしていくためにビジネスは必要ですが、ただお金を稼ぐためにブランドビジネスを大きくしていくつもりはなく、自分の内面と向き合っていきたい。常に自分が純粋に楽しいと思えることをしたいですし、「メゾン エウレカ」は皆がワクワクするようなブランドであり続けたいと考えています。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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遊び心満載!渋谷スクランブルスクエアの「コンバース トウキョウ」限定アイテム

 「コンバース トウキョウ(CONVERSE TOKYO)」は、東京・渋谷に11月1日開業する新複合施設「渋谷スクランブルスクエア」に11店舗目となる直営店「コンバース トウキョウ シブヤ」をオープンする。オープンを記念し、同店限定アイテムを多数販売する。ブランドの世界観とストリートなムード、渋谷カルチャーの融合をテーマに、遊び心満載のアパレルや雑貨を幅広くそろえた。

 耳の長い摩訶不思議な生命体をデザインしたシリーズは、1990年代から東京のストリートシーンをけん引するアーティスト・中野毅氏が手掛ける「スコロクト(SKOLOCT)」との協業。スタイリスト・野口強氏がプロデュースするデニムブランド「マインデニム(MINEDENIM)」と「コンバーストウキョウ」のコラボアイテムに、中野氏が手描きでグラフィックを施した一点物のほか、日本製のハンドメイドレザーグッズブランド「オジャガデザイン(OJAGA DESIGN)」が制作した「スコロクト」のレザーiPhoneケースやキーホルダー、コンバースのスニーカーに取り付けられるシューズクリップなどのトリプルコラボを展開する。コラボアイテムのスコロクトのキャラには、「コンバース トウキョウ」の象徴である星モチーフを特別にあしらった。各3000〜1万7000円。また、アートディレクター岡田考功が率いるクリエイティブチームのファーストオーダー(FIRSTORDER)、福岡の人気コーヒーショップ「ノーコーヒー(NO COFFEE)」とも組み、3者のネームロゴをあしらったフーディーや雑貨を共作した。

 ファッションと共にライフスタイルを提案する「コンバース トウキョウ シブヤ」は、日本の伝統やスーベニア感を打ち出した雑貨も充実する。今回の限定企画では、メディコムトイが展開する人気フィギュア「ベアブリック」型のマグカップ「ベアマグ」を別注。美濃焼のベアの左目に星をあしらい、後頭部には“CONVERSE TOKYO SHIBUYA”のフォントをしのばせて土産感を表現した。3800円。また、焼き物の名産地・愛知県瀬戸市最大のセラミックメーカー、セラミック・ジャパン(CERAMIC JAPAN)とも、斬新な陶磁器を展開する。今回は植物を軸にクリエイションするアートユニット.blinkとのトリプルコラボで、コンバースの名作“オールスター/ハイ(ALL STAR/HI)”を原寸大で形どった斬新なフラワーベースを制作した。8000円。商品としてオールホワイトのバージョンを販売するだけでなく、オープンを記念し、俳優でアーティストの村上淳氏ら5人のアーティストがオリジナルアートを施した作品を展示する。

■CONVERSE TOKYO SHIBUYA
オープン日:2019年11月1日(金)
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン 2F
電話番号:03-6803-8328
営業時間:10:00~ 21:00
定休日:不定休(館に準ずる)

問い合わせ先
コンバーストウキョウ シブヤ
03-6803-8328

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「メゾン マルジェラ」とジョン・ガリアーノが契約更新 就任から売り上げが倍増

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA以下、マルジェラ)」とクリエイティブ・ディレクターを務めるジョン・ガリアーノ(John Galliano)が契約を更新した。「マルジェラ」の親会社OTBのレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)社長が認めた。契約の詳細は不明だが、数年間は続投する見通しだ。

 ガリアーノは2014年に「マルジェラ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。以来、バッグやスニーカーなどのヒットアイテムを生み出し、売り上げは倍増。アクセサリーの売り上げは全体の60%を占めるようになった。

 「5年前、ブランドの舵取りができる人物はジョンだけだと思った。そしてその思いは今の方がより強い」とロッソ社長はコメントする。「ジョンの類まれなる才能は、今日の若者の物事に対する考え方や葛藤、夢などを彼が理解することで発揮される。そして彼はこのメゾンが常に得意としてきたこと、すなわち破壊、革新、そして刺激を体現している」。

 一方でガリアーノも「このブランドで新たな一歩を踏み出すことができることがとても楽しみだ。また、レンツォが私自身と私のブランドに対するビジョンに信頼を寄せてくれることに感謝している」とコメントした。

 「マルジェラ」はガリアーノの世界観をより一層打ち出すことに意欲的な姿勢を見せている。その一環として、新たなコンセプトストアの出店が予定されているという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「買い物がちょっと楽しい渋谷スクランブルスクエア」 ファッションフリークOL「WWDジャパン」最新号につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuがリアルな目線を生かし、「このニュースからはコレが見える」という切り口でさまざまな記事につぶやきます。

今日のニュース:P.5「渋谷駅直結の渋スク、“高級駅ビル”の勝算」

読み解きポイント:「渋谷OL的には最高のちょい寄りスポット」

ニュースのポイント

 2019年11月1日にいよいよ開業する「渋谷スクランブルスクエア」は、100年に一度と言われる27年までの渋谷駅再開発プロジェクトの前半最大のハイライトとも言える。東急、JR東日本、東京メトロ3社による大型プロジェクトで、東京が一望できる展望台を含む47階建ての超高層ビルにはオフィス、商業エリアが入る。JR直結の3階には「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」などラグジュアリーブランドが集まり、地下鉄直結の地下フロアには最大の集客コンテンツである「東急フードショー」の新業態やJR東日本エキュートの新業態「エキュート エディション(ECUTE EDITION)」を導入。来年にかけ新たな商業施設のオープンラッシュとなる渋谷を、先陣切って盛り上げていく。

AZUはこう読む!

 待ってました、この瞬間を!一足先に内覧会でお邪魔してきたのですが、期待通りの面白さ&便利さで、開業が待ちきれません。まず印象に残ったのは、一店舗ずつの面積が広く、天井が高く開放感があること。もしかしたら他の商業施設とそこまで変わらないのかもしれませんが、ミラノ発ラグジュアリーカフェ「コヴァ(COVA)」(パネトーネと付け合せのソースが美味しい!)や「シェアラウンジ」を併設したTSUTAYAの新業態「ツタヤ ブックストア(TSUTAYA BOOKSTORE)」(見晴らしが良く一人作業にもってこい!)など、片面がガラス張りのテナントも多く、そこから入る自然光なども関係しているのかも。

 何度か書いていますが、幼い頃から商業施設に通いつめるのが趣味だった人間なので、旅先では必ず主要な百貨店やSCに立ち寄ります。国内外問わず「居心地が良い」と感じるのは、天井の高さや開放感があるところ。渋谷スクランブルスクエアはワンフロアの面積は決して大きくないものの、窮屈さを感じず落ち着いてお買い物が楽しめるのかな、と思いました。

 ITOL的注目ポイントは、新しい売り方に挑戦しているショップです。東急百貨店がプロデュースするファッションフロア「428-224(シブヤ224)」に入る「ハッピープラス(HAPPY PLUS)」は集英社が手がける新型コマースメディア。店頭に並ぶアイテムは雑誌の企画と連動しており、誌面掲載アイテムがその場で試着・購入できます。さらにECとも連動しており、ウェブで予約販売しているアイテムは店頭に試着サンプルを用意し、その場で試着・決済可能。手ぶらでお買い物ができるという、なんともイマっぽいお店!このスキーム自体はさまざまなところで試されていますが、百貨店管轄のフロアに導入というのが未来への一歩だなぁと思いました。

 店頭の商品をQRコードでスキャンすればいつでも店員とチャットしながらお買い物「エディフィス(EDIFICE)」やボディクリームや香水が買える自販機を設けた「ティファニー(TIFFANY& CO.)」など、いつものショッピングがちょっと便利で楽しくなる仕掛けがたくさん!駅直結という立地を生かし、サッと寄ってコンパクトに楽しめる施設になりそうです。

 本当は日本初出店の「モリ ヨシダ(MORI YOSHIDA)」(目がハート)やテイクアウトが嬉しい「ル・ショコラ・アランデュカス(LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE)」(カカオ中毒確定)など、スイーツについても書きたいことがあるのですが(笑)、これ以上雑多になるとただのOL日記になりそうなので続きは個人的に呟きます。通勤路ゆえ週5通いが確定しているので、ファッションニュースについて議論したいときはぜひ渋谷SSで待ち合わせしましょう。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne

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「東コレに伝えたい」デザイナーたちの本音 連載Vol.13 「開催時期が早い、遅いの問題ではない」

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が運営する2020年春夏の「楽天 ファッション ウィーク東京(RFWT)」が10月14〜19日に開催された。冠スポンサーがアマゾン ファッションから楽天にかわって初めてのファッション・ウイークとなるため、関係者からの注目は高い。しかし結局は、人を呼べるブランドが参加しないとファッション・ウイークは盛り上がらない。そこで、海外で活躍する日本人デザイナーや「RFWT」に参加するブランド、新進気鋭の若手らに「どんな東コレだったら参加したい?」というテーマで「RFWT」開催前にアンケートを実施した。10月28日の「WWDジャパン」東京ファッション・ウイーク特集発売の週まで、回答の一部を連載形式で紹介する。。今回は「ジュン オカモト(JUN OKAMOTO)」「モトヒロタンジ(MOTOHIRO TANJI)」「ユハ(JUHA)」「ユウキ ハシモト(YUKI HASHIMOTO)」「ナンバー(NO.)」が登場。

JUN OKAMOTO
岡本順デザイナー

 過去に東コレに参加し、多くの方に見てもらえてブランドの世界観を知ってもらえたところはよかったです。しかし現在は展示会を早めるブランドが国内で大半を占めてきており、現在のスケジュールのままで参加するのは難しいかなと思います。

MOTOHIRO TANJI
丹治基浩デザイナー

 東コレでショー形式の発表をし、PR効果はありました。開催時期や参加費、取材メディアの質やバイヤー誘致などで改善は必要ですが、また参加したいとは考えています。

JUHA
武長遼デザイナー

 今後は海外展開を進めるためにスケジュールの前倒しがブランドとして必要になります。現在の東コレの開催スケジュールでは、仮に参加してもバイヤーに展示会でアイテムを先に見せてから、ショーを行う順番になってしまいます。ブランドの提案をより強く伝えるためには、ショーを見てから展示会に来てもらう日程が理想です。

YUKI HASHIMOTO
橋本祐樹デザイナー

 東コレには参加したいです。しかし日本に帰国して間もないので、ショーを行うために必要な演出家やクリエイターにまだ出会えていないません。これからブランドが成長するとともにさまざまな人と仕事をする機会も増えていくはずなので、ショーのビジョンが具体的に見えてきたら東京でランウエイショーを開きたいです。

NO.
一宮武史ディレクター

 ファッション業界で目まぐるしく変化していく中で、東コレの開催時期が早い、遅いの問題ではなく、従来通りのスケジュールから変わろうとする姿勢がないことが問題。また渋谷ヒカリエなどショーに不向きな場所が公式会場ではブランドの個性が出せないのでは。

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【GM山本社長】ハイブリッド酒場「フタマタ」、売り900万円で店舗利益300万円は出ますよ

 DDグループのゴールデンマジック(GM)が好ヒットを飛ばしている。高知名物のカリッとした餃子と、福岡名物のかわ串を2枚看板にしたハイブリッド酒場「フタマタ」だ。普通に考えると、名物を2つ組み合わせただけのようだが、そこには計算と将来のビジョンがあった。山本勇太社長に迫った。
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バイヤーが語る2020年春夏のリアルトレンドVOL.4 リステア柴田麻衣子編 「“第3国”のバッグブランドがアツい!」

 2020年春夏ウィメンズの買い付けが一段落する時期を迎えている。海外コレクションでは、“ネイチャー”や“セブンティーズ”などの要素がシーズントレンドとして浮上したが、実際に日本の街で広がりそうなスタイリングやアイテムはどんなもの?連載最終回となる4回目は、リステアのクリエイティブディレクターであり、独自のスタイルに海外からも注目が集まる柴田麻衣子に聞いた。

WWD:20年春夏シーズンの買い付けを終えて、気になった要素や傾向は?

柴田麻衣子リステア クリエイティブディレクター(以下、柴田):“バック・トゥ・ザ・ルーツ”のムードが気になりました。ここ数年、ストリートの方向に振れていた「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などが、ブランド本来の強みであるエレガンスに立ち返っています。「バレンシアガ」のラストのクリノリンドレス、(ボーンを入れたままだと)座れないし車も乗れないのでリステアでは買いませんでしたが、価格は130万円前後と意外とリアリティーがある。「バレンシアガ」は3D計測を駆使したモノ作りなどもしていますし、原点に戻るとはいっても、ただ古いというのではない点がポイントです。「ヴァレンティノ」は、シャツ生地でクチュールのように繊細なプリーツやラッフルを表現していましたが、実はあの商品、コットン地なので価格は抑えめなんです。実際に売る商品はボリュームも少し抑えていました。そういった戦略もとてもうまいと感じます。“1970年代調”“フレンチシック”など、さまざまなトレンド要素はありますが、全体的にオリジンに立ち返るというムードを強く感じましたし、注目しています。

WWD:ストリートからのエレガンスへの回帰はここ数シーズンいわれている。実際に店頭でもそういった動きはあるか。

柴田:まだ過渡期だとは思います。(エレガンス回帰を象徴する)パンツスーツは、感度の高い層には既にストリートブームの頃のスニーカーやスエットトップスのような勢いで売れています。とはいえ、多くのお客さまにはまだまだこれから。パンツスーツを提案をし続けてはや数シーズン経ちますが、ようやくその流れがきそうだと感じています。パリコレなどの会場でも、スーツや三つぞろいなど、“きちんと服を着る”というムードが広がっていました。

WWD:印象的だったブランドは?

柴田:「飛び抜けてこのブランドに勢いを感じた、すばらしかった」というよりも、「いいブランドがたくさんあった」という印象のシーズンです。前述の「バレンシアガ」「ヴァレンティノ」もよかったですし、LVMHと提携して初めてのショーだった「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」の、“ブランド史上最高にサステナブル”なコレクションもよかったです。若手だと、「ロク(ROKH)」は成熟とブランドのオリジナリティーの両方を感じて印象に残っています。

WWD:バッグやシューズの傾向は?

柴田:バッグは“第3国”のブランドが面白いです。“第3国”という表現が正しいかは分かりませんが、フランスやイタリア、ニューヨークなどのファッションキャピタル発のブランドではなく、北欧やオランダなどのブランド。スウェーデンの「リトル リフナー(LITTLE LIFFNER)」のビッグトートやオランダ発の「ワンドラー(WANDLER)」のバッグはパリコレ中に非常によく見かけました。(消費者は、ラグジュアリーブランドなどがインフルエンサーに対して行う)あからさまなバッグのギフティングにもうへきえきしているんじゃないですか?それで、遊びがあって価格は4万円前後、高くても10万円で、さらにサステナブルという、こうしたブランドを求める傾向が強まっているんだと思います。以前は、これらのブランドはラグジュアリーを好む人には品質的に物足りない部分もありましたが、今はそんなこともありません。デザインでいえば、バッグは超ミニサイズと超ビッグサイズの二極化が引き続き進行中。シューズはスクエアトウが広がっています。

WWD:北欧はサステナビリティ先進国でもある。

柴田:例えば、デンマーク発のトータルブランド「ガンニ(GANNI)」を19-20年秋冬からリステアで販売していますが、すごく売れています。買いやす価格なうえにサステナブルな点が支持されている。サステナビリティに関してはラグジュアリーブランドもいろいろと仕掛けていますが、その下のゾーンの「ガンニ」のようなブランドも戦略を持ち、SNSなどを駆使しながら市場を広げています。いわゆるコンテンポラリーのゾーンを、こうしたブランドがどんどん取っていっている。サステナビリティに関しては私自身も初心者ですが、お客さまに(サステナビリティを)無理に強いるのではなく、選択肢として提示したいと考えていますし、お客さまも2つあるなら罪悪感の少ない方を選ぶ、といった傾向になっていると思います。

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「ベイクルーズフェス京都」スナップ 頑張り過ぎずオシャレを楽しむのがベイクルーズ流

 ベイクルーズグループが10月5日に京都・嵐山の法輪寺で開催した「ベイクルーズフェス京都」には、約5000人が来場した。物販にワークショップ、飲食、ファッションショーなど、老若男女が楽しめるコンテンツが多数用意された同イベントは、来場者もおひとりさまはもちろん、ファミリーやカップル、年代も子供からお年寄りまでさまざま。カジュアルウエアに身を包み、“頑張り過ぎずに楽しむのがベイクルーズ流のオシャレ”と言わんばかりのこなれた来場者をスナップで紹介する。

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「ピーチ・ジョン」が年齢や体形の異なるリアルサイズモデルを起用したキャンペーンビジュアルを公開

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」は、下着を通じて女性にありのままの自分に自信を持ってほしいというメッセージを発信するため、年齢や体形の異なる一般女性からなるモデルグループ「リアルサイズモデル」を発足させた。

 今年6月に公式SNS上で募集を開始したところ、600人以上の応募があった。オーディションで選ばれた13人のモデルは、11月5日に発売する“スマートブラグランペタル”のキャンペーンビジュアルに、同ブランドのミューズである中村アンとともに登場する。今後は1年間を通して、「ピーチ・ジョン」とその姉妹ブランドのモデルを務める。

 特設サイト上では、女性が自分の体形に近いモデルの着用画像を参考にしながらブラ選びができるコンテンツを用意した。

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最旬の惣菜&スイーツが集結した「渋谷スクランブルスクエア」の食の見どころは? テイクアウト編

 11月1日に、渋谷の新ランドマークとなる駅直結の複合施設「渋谷スクランブルスクエア」がオープンする。食・ファッション・交流の“世界最旬宣言”をテーマに掲げ、いずれのカテゴリーもワンランク上の“本物”を数多くラインアップ。地下2階にデリ、ベーカリー、イートインからなる約1240平方メートルの食のエンターテインメント空間を、1階に最旬のスイーツを集めた「スイーツパビリオン」を設けた。話題の施設の食の見どころをレポートする。

 一日に約330万人もの乗降客が利用する駅に直結する「渋谷スクランブルスクエア」は、近隣の住民やオフィスワーカーはもちろん、国内外の観光客をも満足させるバリエーションに富んだ食をそろえた。テイクアウトの惣菜&スイーツが集結した地下1、2階「東急フードショーエッジ」においても、前身のフードショーで培ったノウハウとバイヤーの手腕が光っている。

地下2階は世界に開かれた
食のエンターテインメント空間を実現

【参和院】

 台湾で人気の創作レストランが、テイクアウト専門店として日本初出店。胡麻ペースト餡を包んだ“パオ・パンダ”や、チャーシューがたっぷり入った“パオ・ハリネズミ”、紫芋の餡に香ばしい胡桃を入れた“パオ・ピンクきのこ”など、目にも楽しいオリジナル包子がそろう。

【ピースカフェ ハワイ】

 日本人が選ぶハワイのカフェランキングで1位を獲得し、地元のグルメ誌でも高い評価を受けているヴィーガンカフェがデリの業態で日本初出店。“美味しい!楽しい!ヘルシー!”をコンセプトに、ハワイ×和食料理人の感性と技術を生かしたハワイアン精進料理を提供。お惣菜のほか、カスタマイズできる弁当やスムージーなども楽しめる。

【ティエリー マルクス ラ ブーランジェリー】

 パリのミシュラン2つ星レストラン「シュール ムジュール パール ティエリー・マルクス(SUR MESURE PAR THIERRY MARX)」のティエリー・マルクス総料理長監修のベーカリーが日本初出店。親日家である同氏が日本の巻き寿司からヒントを得たというロールサンドや特大ブリオッシュ“ブリオッシュ フィユテ”など、目にも楽しい商品が並ぶ。

【金粂】

 豊洲市場仲卸「尾粂」の強みを生かした「金粂」の新業態も出店。新鮮な食材を用いた魚食の惣菜、弁当を提供する。テイクアウトのほかに、イートインも併設。せいろ飯は、オリジナル出汁をかけてお茶漬けとしても楽しむことができる。

1階スイーツゾーンは
流行・話題性、上質・本物を追求

【モリ・ヨシダ・パリ】

 世界中から注目を集める日本人パティシエ、吉田守秀が手掛ける「モリ・ヨシダ・パリ(MORI YOSHIDA PARIS)」が日本初出店。美しいドレープを描く“クレームモンブラン(918円税込)”を始め、メイプルシロップが口の中に広がる“ケークエラブル”、レモンの香りと生地の食感が特徴の“ケークシトロン”などを取りそろえる。

【ル・ショコラ・アラン・デュカス】

 数多あるショコラティエの中でも高い支持を集める「ル・ショコラ・アラン・デュカス(LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE )」が出店。世界12の産地のカカオを使った人気のタブレットやボンボンショコラ、ソフトクリームのほか、「渋谷スクランブルスクエア」限定のケーキなどを提供する。

【エシレ・パティスリー オ ブール】

 フランス産発酵バター・エシレを使った焼菓子が楽しめる「エシレ・パティスリー オ ブール(ECHIRE PATISSERIE AU BEURRE)」が、伊勢丹新宿本店に続きオープン。キッチンスペースを併設し、焼きたての商品も提供する。ここだけでしか買えないカヌレには、一般的なカヌレの3倍ものバターを贅沢に使用。ワンランク上のお土産として人気を集めそうだ。

【エディターズ チェック】
消費税率の10%への引き上げに伴い軽減税率制度も導入され、テイクアウトもその対象に。日本初出店、新業態などがひしめく食品売り場からは、テイクアウトに対する意気込みが強く感じられた。地下1階には「紀ノ国屋(KINOKUNIYA)」が入店しており、生鮮食材や調味料、アルコール類もそろうため、「渋谷スクランブルスクエア」内で買い物を完結させることも可能だ。上質にこだわりつつも、コロッケや唐揚げなど、日常の食卓を彩ってくれる惣菜店も充実しているのがうれしいところ。渋谷の新たな胃袋として、特別な日と日常の両方を満たしてくれる食品ゾーンの展開に注目したい。

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「エドウイン」と「ミズノ」がジャパンメイドのデニムスニーカーを発売

 「エドウイン(EDWIN)」は「ミズノ(MIZUNO)」とタッグを組み、日本のクラフトマンシップを集約したスニーカーを11月2日に発売する。価格は2万円で、エドウイン トウキョウ ハラジュク、エドウイン 南堀江で取り扱う。

 同コラボスニーカーのベースは、「ミズノ」が1970年代に開発したオーソドックスなスタイルが特徴の軽量ランニングシューズ“MR1”。アッパーには「エドウイン」の代名詞とも言える14.6オンスの“レインボーセルビッチ”を使用し、鳥取県境港市発祥の伯州綿のステッチを施した。タンには“MIZUNO”と刻印したレザーパッチと「エドウイン」の赤いタグを配し、インソールには両ブランドのロゴをプリントした。

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「ダーバン」が眠っているスーツをよみがえらせるサービス 大人用から子ども用にリメイク

 レナウンの「ダーバン(D’URBAN)」は、2020年のブランド誕生50周年を迎えるにあたり、“継承”をコンセプトにしたプロモーションを実施する。同プロモーションの一環として、所有している大人用の「ダーバン」のスーツを子ども用スーツ(ジャケットのみ)にリメイクするサービス“継承スーツ”をダーバンKITTE丸の内店(先着10人限定)で11月1日に行う。

 「ダーバン」は、全国の30〜50代の子どもがいるビジネスマン(男性)と女性を対象に、“継承”をテーマとした調査を実施。“男性は女性と比較すると親から何かを継承する機会が少なかったこと。しかし、自分の子どもや孫には何かを伝えたいという意向があること”、“ビジネスマンの約8割は使用せずに眠っているスーツを保有していること(日本全国のビジネスマンの眠っているスーツの総額を試算すると、1兆4000億円になるという)”の調査結果をもとに同サービスを企画した。

 ブランド初の試みとなる“継承スーツ”は、大人用スーツをパーツごとに分解し、子ども用パターンでの裁断、縫製、アイロン、ボタン付けの全ての工程を自社工場の「ダーバン宮崎ソーイング」で手作業で行う。

 「ダーバン」の高野信彰戦略事業部企画商品部長は「親から受け継いだものを身につけることの大切さを見直し、今回の“継承スーツ”を企画した。親が子へ何かを残したいという気持ちを形にすることで、喜んでいただけるのではないかと思う。また、『ダーバン』は持続可能な消費と生産のパターンを目指す「エコンパス(ECOMPASS)キャンペーン」を行い、資源におけるサステナブルの取り組みも始めている。次世代が受け継ぐ環境を守るのも大切な取り組みとして考えている」とコメントした。

 同サービスの対象者は、「ダーバン」のスーツを持っている人かつ、「ダーバン」のスーツ新規購入者かつ、親子でダーバンKITTE丸の内店に来店できる人を対象とする(祖父と孫でも可能)。サービス自体は無料となる。

 「ダーバン」は今後、本物の価値の発信、ビジネスライフスタイル全般のサポート、サステナブルなビジネスモデルの実施に注力していく。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

たしかにジョブズ以外でも怒るわな。特にパソコンとタブレットがひどい。どこに向かうのか全くわからん。しかも全部が時代遅れ。デザインはいいけどね。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

まだマスコミとかは百貨店アパレルという張り札を貼ってるんだろうな。赤字決算続く三陽商会、岩田功社長の降格を発表

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

11/10(日)-11(月)『チーズフェスタ 2019』を恵比寿EBiS 303で開催 🧀テ「チーズの世界へ旅しよう❗️」をテーマに世界の絶品チーズ料理やチーズスイーツなど楽しい企画満載😋フランス🇫🇷🧀もあります‼️入場無料、公式サイトは👉 リリースも👉

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ナイキが傘下の米サーフブランド「ハーレー」を売却

 ナイキ(NIKE)は傘下のサーフブランド「ハーレー(HURLEY)」を、米投資会社ブルースター・アライアンス(BLUESTAR ALLIANCE)に売却する。詳細は非公開だが、12月中に取引が完了する見込みだ。

 「ハーレー」は、サーフボードのシェイパー(サーフボードを削る職人)として有名なボブ・ハーレー(Bob Hurley)が1999年にカリフォルニア州で創業。ナイキは2002年に同ブランドを買収し、サーフィンやスケートボード、スノーボード分野を強化した。当時、「ハーレー」の売り上げは7000万ドル(約75億円)程度だったが、ナイキのサポートの下で世界的なサーフブランドに成長した。ハーレー創業者は最高経営責任者(CEO)も務めていたが、15年にCEO職を退任している。

 ブルースター・アライアンスは06年に設立。主に「べべ(BEBE)」「タハリ(TAHARI)」「ケンジー(KENSIE)」などのカジュアルブランドや、ブルックストーン(BROOKSTONE)などの小売りチェーンに投資している。

 ナイキは10月23日に、マーク・パーカー(Mark Parker)会長兼社長兼CEOが20年1月13日付でCEO職を退任してエグゼクティブ・チェアマンに就任することを発表したばかり。これに伴い、新社長兼CEOにはナイキの社外取締役である米IT企業サービスナウ(SERVICENOW)のジョン・ジョセフ・ドナホー2世(John Joseph Donahoe II)社長兼CEOが任命された。

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ラグビー元日本代表キャプテン“浜さん”も登場 「ファンケル」がフードトレーニングジムを開設

 「ファンケル」は10月30日、新プログラム「ファンケルフードトレーニング」の記者発表会を東京のベルサール六本木で行った。

 「ファンケルフードトレーニング」とは“食生活にもトレーニングを。”をコンセプトに、心と体を整え、健康な生き方を手に入れるために“食生活を鍛える”という新しい考え方に基づいたプログラムだ。

 まず、毎日の主食である米を見直すことに着目。白米と比較して栄養価の高い「ファンケル」の“発芽米”を中心に、1食あたり“塩分2g前後”“野菜量120g以上”“食物繊維6g以上”“適正カロリー”といった条件を考慮した、おいしくて無理なく続けられる全28種の「フードトレーニングレシピ」を開発した。

 レシピを監修したのは、日仏で活躍する気鋭のシェフの松嶋啓介。注文した人に“発芽米”と松嶋シェフ監修の「フードトレーニングレシピブック」を28日ごとに計3回届けるというのが同プログラムの概要だ。

 また、そのコンセプトを体現したポップアップ店舗「ファンケルフードトレーニングジム」を、10月31日から12月1日まで、東京・六本木ヒルズ内で展開する。同店舗では“発芽米のサーモンロール”“マグロと発芽米のセビーチェ”など、「フードトレーニングレシピ」に基づいたメニューを提供していく。

 発表会では、若山和正・上席執行役員 健康食品事業部長が登壇。「『ファンケルフードトレーニング』は、自身の食に対する意識や食生活自体を見つめ直し、より健康的な生き方をサポートするためのプログラム。今回の取り組みだけでなく、“フードトレーニング”という考え方自体も広めていきたい」と語った。

 続いてTBSドラマ「ノーサイドゲーム」の“浜さん”役でブレイクした、ラグビー元日本代表キャプテンで俳優の廣瀬俊朗と、サッカー元日本女子代表でタレントの丸山桂里奈が登場。冒頭から2人そろって“体のトレーニングだと思ってトレーニングウェアで来てしまった”というお約束のボケで会場を笑わせた。

 “発芽米”を試食した廣瀬は「以前は硬いというイメージがあったが、『ファンケル』の発芽米は食べやすく、かめばかむほど味が出る。事前に自宅に送ってもらったが、今では子どもも含めて家族みんなで食べている」とコメント。丸山も「あまりおいしくないイメージがあったが、これはひっくり返るくらいおいしい」とオーバーリアクション気味に話して笑いを誘った。

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デサントとワコールが競泳水着を初の共同開発 女性用下着のノウハウでパフォーマンス向上目指す

 デサントは、水着ブランド「アリーナ(ARENA)」の新たな競泳用トップモデル“アルティメット・アクアフォース X(ULTIMETE AQUAFORCE X)”の発表会を東京の神田明神で10月30日に行った。開発したのは“アルティメット・アクアフォース X MF(モーション フリー以下、MF)”と“アルティメット・アクアフォース X CP(コントロール ポジション以下、CP)”との2型。素材開発から縫製まで全ての工程を日本で行う。

 “MF”は動きやすさにこだわって身頃部分を1パーツで構成し、股関節部分の着圧を前モデルから約13%軽減させて動作時の可動域を確保。さらにウエストや臀部に付けた裏地によって筋肉のブレを抑え、体幹を支える。

 “CP”はサポート力を重視する。水着にグリップ力を高めた新しいテープを付けることで摩擦力を高めたり、水着と体とのずれを軽減したりして、前モデルよりもキック力を約11%アップさせた。テープを臀部から太もも裏にかけてY字に配して、水中での足の位置をキックしやすいポジションにサポートする。

 両モデルの女性用水着は、デサントが18年から包括的提携を結んでいるワコールホールディングス(HD)の人間工学研究所と、デサントのスポーツウエア研究開発拠点のDISC(デサント イノベーション スタジオ コンプレックス)による初の共同開発製品だ。ワコールが下着開発で培ったノウハウを生かし、胸の膨らみによる流水抵抗を軽減させるための新しい裏地構造を取り入れた。胸の上部には伸縮性のあるニット素材を斜めに配して脇の膨らみを脇の方向へと逃し、下部は布はく素材に切り替えて安定感を向上させた。開発に携わったワコール人間工学研究所の堀部香里は、「デサントさんから、流水抵抗を軽減するために胸の凹凸を抑えないといけないという相談を受けた。ワコールはバストの膨らみをコントロールする下着開発を行ってきたので、これまでの人体計測の知見などを生かして分析し、開発に取り組んだ」と語った。

 発表会には前モデルを着用して「第18回世界水泳選手権大会」で2つの金メダルを獲得した瀬戸大也選手をはじめ、清水咲子選手、長谷川涼香選手、牧野紘子選手、川本武史選手が新作を着用して来場し、感想を述べた。開発にも携わった瀬戸選手は“MF”を着用。「細かい要望に応えてくれて、自分の頑張りを最大限に引き出してくれる。前モデルも軽かったが、さらに軽量にバージョンアップしていた。まだ試合では着用していないが、もし前の試合で着用して泳いでいたら世界記録が出ていたかも」と会場を沸かせた。女性用の“CP”を着用した清水選手は「胸部分の抵抗を軽減する構造なのに、締め付ける感じがない。着るだけで抵抗が少なくなるのは、女性選手にとってありがたいこと」と話した。

 デサントジャパンの錦織篤アリーナ マーケティング部部長は「盛り上がりを見せるスポーツの中でも、水泳は国民からの期待が特に大きい種目。その期待に応えるべく、われわれが長年培った高い技術力をもとに多くのトップスイマーと共に商品開発を進めてきた。多くのスイマーが“アルティメット・アクアフォース X”をまとい、2020年の個々の目標に向かっていく姿に期待している」と語った。

 一般発売は2020年1月1日を予定し、価格は両モデルともに男性用2万6000円、女性用3万7000円。年間販売数は1万2000枚を目指す。

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「ディオール」のフレグランスコレクションから初のアドベントカレンダーが登場

 「ディオール(DIOR)」は11月1日に、香水コレクション“メゾン クリスチャン ディオール”「メゾン クリスチャンディオール アドヴェント カレンダー 2019」(6万円)を数量限定で発売する。公式オンラインショップ、ディオール パフューム&ビューティ 表参道ブティック、ディオール ビューティ 銀座、日本橋高島屋S.C.、藤崎仙台店、大丸心斎橋店、ディオール ビューティ シブヤで販売する。

 “メゾン クリスチャン ディオール”はライフスタイルを香りで彩るためのフレグランス コレクションだ。20種類以上の香水をはじめ、ボディークリーム、ソープ、キャンドル、ミッツァスカーフなどをそろえる。同コレクション初となるアドベントカレンダーには、人気のフレグランスやボディークリーム、ソープ、キャンドルのミニサイズに加え、ツリーに飾るオーナメントと共に、クリスマスまでの24日間をカウントダウンするための仕掛けを施している。

 同製品のデザインは、パリを拠点に活動するアートディレクターで、マキシマリズムのインテリアとシュルレアリスムの家具で知られるインテリアデザイナーのヴァンサン・ダレ(Vincent Darre)が手掛けた。メゾン発祥の地であるパリのアヴェニュー・モンテーニュ30番地を独自の世界観で再解釈した幻想的なデザインを施した。

2019年クリスマスコフレをもっと見る

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ユナイテッドアローズが渋谷スクランブルスクエアに最大規模の大型複合店をオープン

 ユナイテッドアローズ(UA)は11月1日、渋谷スクランブルスクエア(以下、渋スク)8階にドレスからカジュアルまでをそろえるメンズ・ウィメンズの複合店「UA 渋谷スクランブルスクエア店」をオープンする。総合店として渋谷に出店するのは初めて。1フロアで、約635平方メートルの面積を誇る最大規模の大型の店舗だ。ターゲットは、渋スクのオフィスフロアに勤務する人を含め、渋谷界隈で働く感度の良い男女。

 店内は渋谷の街を買い回りするようなイメージで、ドレスからカジュアル、ビジネスまで、ここでトータルコーディネートが完成するようなラインアップをそろえた。ウィメンズは、自社レーベルである「アストラット(ASTRAET)」や「ロエフ(LOEFF)」「イウエンマトフ(AEWEN MATOPH)」をコーナーで展開するほか、ランジェリーをそろえるスペースも設けた。メンズはインショップ形式でオリジナルレーベルの「アンルート(EN ROUTE)」の世界観を見せ、“スニーカーバー”と呼ばれるスニーカーコーナーなどを用意する。オリジナルとセレクトの割り合いはウィメンズが6:4、メンズが7:3。

 オープン時には、「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」による「レッド ウイング(RED WING)」の別注ブーツ(メンズ、3万6000円)の先行販売と、今季スタートした新ブランド「ザ・カードル(THE CADER)」の別注トップス(ウィメンズ、3万2000円)を用意する。また、2万円以上の購入者には、UAのショッピングバッグを彷彿とさせるトートバッグをプレゼントする。

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2020年春夏トレンド分析Vol.2 ピエロルックが台頭の兆し

 トレンドのメインストリームである“ボリューム感”からの自然な流れなのか。もしくは、デザイナーたちは、映画「ジョーカー」の世界的大ヒットを予想していたのか。

 2020年春夏コレクションでは、ダークなコメディー的要素がデザイナーたちのクリエイションを再び刺激したようだ。「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」のシックなピエロから、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のアイコニックな特大ハット&襟元、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」の幾重にも重ねた繊細で軽やかなチュールストール、「アティコ(ATTICO)」のカラフルなスパンコールドレスまで。ピエロ風ルックは20年春夏コレクションの至るところに見られた。

 このスタイルが気になる人は、“Harlequin Hadid”と入力して検索してみるといい。ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)が画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の名画にインスピレーションを受けたという「モスキーノ(MOSCHINO)」のピエロルックをまとい、完璧なまでの美しさを披露しているベラ・ハディッド(Bella Hadid)の姿を見ることができるだろう。

 春は気分も上向く季節。スタイルにも遊び心を取り入れて街に繰り出したい。

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構想から3年 全15型からなるヴァージルと「イケア」のコラボ家具コレクションがついに発売

 イケア・ジャパンは10月30日、2日後の11月1日に発売を控えるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とのコラボ家具コレクション“マルケラッド(MARKERAD)”の商品説明会を「イケア」立川店で行った。

 “マルケラッド”は、2016年にヴァージルとヘンリック・モスト(Henrik Most)「イケア」クリエイティブ・リーダーがミラノで出会ったことをきっかけにプロジェクトがスタート。当初は19年に“マルケラッド”のみを販売する予定だったが、17年にコラボを発表したところ世界中から早期販売を望む声が殺到。しかし家具という性質上、安全性の問題などから発売を早めることができず、“マルケラッド”とは別に追加する形で4種のラグコレクション“スティル ローディング(STILL LOADING)”を18年に販売するなどの対応をとり、構想から3年にしてようやく発売を迎えた。

 コレクションのテーマは、“初めて1人暮らしするミレニアル世代が必要とするプロダクト”だ。脚にドアストッパーが付いたチェア(税込1万9990円)や、高さを低くし幅を狭めることでソファとしても使用できるベッド(カバー:同1万5000円、フレーム:同2万9990円)、部屋を照らすことができる「モナ・リザ」の絵画風ライト(同9990円)、作動音が気にならないようにクオーツ機能を搭載したウォールクロック(同3990円)など、1人暮らしの限られたスペースを有効活用できるように実用性を兼ね備えた北欧デザインオマージュの家具をそろえる。

 また、「イケア」のアイコニックなブルーバッグを「アートにもなりうる」というヴァージルの解釈から“SCULPTURE”(彫刻作品)の文字がプリントされたキャリーバッグ(M:同1499円、L:同1990円)、部屋に敷くものながら“WET GRASS”(濡れた芝)の文字があしらわれたグリーンのラグ(同1万9990円)、「イケア」のレシートを模したラグ(同1万2990円)、正面に立った時に違う角度からも見ることができるようにいびつな形となったミラー(同3万4990円)など、「一つ一つに愛着が持てるようにした」とヴァージルらしいユニークでアイロニーが効いた全15アイテムが展開される。

 全国の「イケア」店舗で全アイテムを取り扱うが販売方法は店舗ごとに異なり、公式オンラインストアでは販売しない。

 なお「イケア」とヴァージルのコラボ家具コレクションは今回で一区切りを迎え、今後の展開は現段階では決まっていないという。

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モナコ王室御用達ジュエラー「レポシ」3代目が語る「ジュエリーとサステナビリティ」

 モナコ王室御用達ジュエラー「レポシ(REPOSSI)」のアーティスティック クリエイティブディレクターであるガイア・レポシ(Gaia Repossi)が来日した。同ブランドは1920年にイタリアのトリノで創業。ガイアは創業者の孫になる。77年にモナコ・モンテカルロに旗艦店をオープンし、86年にモナコ王室御用達のジュエラーになった。2015年にはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESY LOUIS VUITTON)とパートナーシップを結び、グローバル展開を加速し、19年に同グループ傘下に入った。今年8月には伊勢丹新宿本店4階にショップをオープン。来日したガイア・レポシにブランドやクリエイションについて聞いた。

WWD:「レポシ」はイタリア・トリノ発のジュエラーだが、モナコ発の印象が強い理由は?

ガイア・レポシ(以下、レポシ):レポシ家はカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)のテデスキ (Tedeschi) 家やフィアット(FIAT)を所有するアニエッリ(Agnelli)家と同様、トリノが本拠地でブランドは私の祖父がトリノで1920年にアトリエを開設したのが始まり。その後、トリノに出店したけど、78年にモナコ・モンテカルロに、85年にフランス・パリに出店したからモンテカルとパリで育った。だから、モンテカルロにはとても愛着があるし、私たち一族はモナコの王室ともとても深い関係がある。

WWD:伊勢丹新宿本店にショップがオープンし、日本でも本格的な展開が始まった。日本市場に期待することは?

レポシ:日本市場はとても成熟していて、エレガントで洗練されている。日本の生活様式やデザインなどに見られる審美眼は私のデザインに共通するところがある。日本のイメージはモダンで革新的。消費者は教養があり文化的なことにも関心が高いので、私のシンプルで革新的なデザインを楽しんでもらえると思う。

WWD:「レポシ」が他のジュエラーと違う点は?

レポシ:洗練度の高さと美的な強いメッセージがある。未来のジュエリーを打ち出している点。多くのブランドは表面的すぎる。

WWD:「レポシ」のブランド哲学は?

レポシ:嘘がないこと。未来のジュエリーを正確に、直接的に作品で表現している。サステナビリティという繊細な価値も必要になってきているし、今はメディアやブランドが多いので強いメッセージの発信が必須だと思う。

WWD:ジュエリーをデザインする際のインスピレーション源は?

レポシ:あらゆることからインスピレーションを得ている。写真や絵画などのビジュアルアーツから常にインスパイアされるし、小さなオブジェのこともある。それ以外でも女性だったり、ストリートだったり、日本だったり。素材を集めて、それから言語を組み立てるようなもの。難しいのは、それを技術的に可能にすること。新しいサンプルを見るときが一番ワクワクする。

WWD:ファッションとジュエリーの関係についてどう思うか?

レポシ:ジュエリーはファッショナブルであるべき。そして、未来を見る目に応えるべきもの。そして、決して安っぽくてはならない。最近ではサステナブルかどうかという問いが多い。ジュエリーはコスチュームジュエリーと比べると確実に長持ちする。ジュエラーは生態学者にならなきゃ。鉱物を枯らさないためにも鉱山をやたら掘り返すのはよくない。サステナビリティは新しいトピックで、動物や環境などさまざまな項目があるけど、LVMHが解決策を練っているはずよ。サステナビリティに関する期待は高いけど、必ず犠牲は伴うもの。

WWD:競合ブランドは?

レポシ:ないわ。「レポシ」はものすごくユニークなブランド。クラシックなジュエラーとは違うわ。

WWD:生産はどこで行っているか?

レポシ:100%ヨーロッパで生産している。80%は今でもイタリアで生産しているし、その中には祖父が作ったアトリエもある。イタリアの職人はゴールドの加工が得意だから。一方でハイジュエリーは全てフランスの職人が手仕事で仕上げる。彼らはまるで彫刻家のよう。私は考古学を学んだから、フランスの職人が持つ文化的財産を守るべきだと思う。私の使命は、歴史を保ちつつ常に未来を見ること。

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三陽商会、岩田社長が退任 4期連続赤字で引責 後任は中山取締役

 三陽商会は30日、岩田功社長(60)が退任し、後任に2020年1月1日付で中山雅之・取締役兼常務執行役員(58)が就くトップ人事を発表した。岩田社長は17年1月に現職に就き、屋台骨だった「バーバリー(BURBERRY)」のライセンス契約の終了で業績低迷に陥っていた同社の再建に取り組んできた。だが、当初計画していた18年12月期の営業黒字を達成できず、挽回を狙った20年2月期(決算期を変更)も4期連続の営業赤字になる見通しが30日に発表された。経営責任を明確するため岩田社長は取締役に退き、新しいトップのもとで立て直しを急ぐ。

 次期社長の中山氏は早稲田大学を卒業後の1984年に同社に入社。主に紳士服部門でキャリアを重ね、「バーバリーロンドン(BURBERRY LONDON)」「ポールスチュアート(PAUL STUART)」のデビジョン長、執行役員人事総務本部長兼総務部長などを経て18年3月から現職に就いていた。

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