肌のトラブルに悩む人々に向けた情報ページ「1000の真実」を資生堂が開設

 資生堂は、アトピーやアレルギーなどの肌トラブルに悩む人々に向けた情報ページ「1000の真実」をオープンした。

 同社広報担当者は「アトピーやアレルギーに関してはさまざまな情報があるため、信頼できる情報を探すのに苦労している人が多いという現状がある。アトピーやアレルギーに悩む人やその家族が希望を持ち、勇気づけられ、前向きな気持ちになることを目指して本サイトを開設した」と話す。

 同ページでは肌のバリア機能のメカニズムを中心に研究する同社研究員のインタビューや、アトピー性疾患やアレルギー性疾患に悩む・悩んでいた著名人が同じ疾患で悩む人たちに対して共感・応援するメッセージを発信する。さらに20~60代のアトピー・アレルギー患者男女1000人に行った「1000の真実調査」に基づくアンケート結果を紹介。「経験豊富な皮膚科医や研究者からの最新情報を提供する。アトピーやアレルギーに関する情報や肌のケア方法、食事、生活スタイルにまで踏み込んだコンテンツを届けていく」という。

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「レッド・ウィング」 × 「フラグメント」 90年代に藤原ヒロシがカスタムメークしたブーツを再現

 「レッド・ウィング(RED WING)」は、藤原ヒロシが主宰する「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とのコラボブーツを発売した。

 ブーツは全2型。藤原が1990年代中頃にカスタムメークした“#8176”に近いモデルを再現し、アッパーにブラッククロームレザーを、ソールにはホワイトのトラクション・トレッド・ソールを採用したほか、エッジのストームウェルト部分はブラックに変更して製作したモックトウブーツ(4万5000円)とラウンドトウブーツ(4万1000円)をそろえる。さらに、アッパーのサイドに“RED WING”と“FRAGMENT”のダブルネームを刻印し、右足のタン裏部分には“#8176”に付属するアイリッシュセッタータグとフラグメントのタグを施した。「レッド・ウィング」がアッパーのサイド部分にブランドネームを併記するのは今回が初めて。

 藤原は当時、ブラックの「ビブラム(VIBRAM)」ソールのみで発売していたモックトウブーツをホワイトのソールにカスタムメークして雑誌で紹介した。その影響を受けて「レッド・ウィング」に問い合わせが殺到し、日本別注企画として“#8179”が誕生した。誕生後、「レッド・ウィング」のベストセラー製品として今なお人気を保っている。

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「ヴァレンティノ」メンズと「レッド ヴァレンティノ」がポップアップストア開催

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は11月20日~12月3日、メンズの2020年プレ・スプリングの“VLTN STAR”コレクションを紹介するポップアップストアを阪急メンズ東京1階で行う。また、「レッド ヴァレンティノ(RED VALENTINO)」は阪急うめだ本店(11月20~26日)、ジェイアール名古屋タカシマヤ(12月11~25日)でスニーカーにフォーカスしたポップアップストアを開く。

 メンズのポップアップストアで打ち出すのは、18年春夏以来打ち出している“VLTN”ロゴに、新たに星のモチーフを加えたコレクション。後ろ身頃にロゴを配したキルティングブルゾン(30万円)やベースボールキャップ(4万7000円)、バックパック(19万4000円)、スニーカー(9万6000円)などをそろえる。

■「ヴァレンティノ 阪急メンズ東京」
開催期間:11月20日~12月3日
場所:阪急メンズ東京1階メインスペース
住所:東京都千代田区有楽町2-5-1

■「レッド ヴァレンティノ 阪急うめだ本店」
開催期間:11月20~26日
場所:阪急うめだ本店4階シューズギャラリー
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

■「レッド ヴァレンティノ ジェイアール名古屋タカシマヤ」
開催期間:12月11~25日
場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ4階
住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4

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“スノーボードの父” 「バートン」創業者が死去

 米スノーボードブランド「バートン(BURTON)」を擁するバートンスノーボード(BURTON SNOWBOARDS)の創業者であり、“スノーボードの父”とも呼ばれるジェイク・バートン・カーペンター(Jake Burton Carpenter)氏が、11月20日にがんの再発による合併症のため死去した。65歳だった。

 ジョン・レイシー(John Lacy)=バートンスノーボード共同最高経営責任者は、「当社の創業者であるジェイクは、われわれが心から愛するスノーボードというスポーツを創り出した人物であり、スノーボーディングの魂のような存在だった」とその死を悼んだ。

 カーペンター氏は以前にもがんにかかっており、11月9日にはそれが再発したことを従業員にメールで伝えていた。「信じられないことに、またリンパ腺に腫瘍が見つかった。助かる確率が高いとはいえ、大変な闘いになるだろう。恐ろしい事態ではあるが、家族がいることが大きな支えとなっている。私にはこの会社や友人たち、そしてスノーボードがある。復帰するつもりでいるが、未知のゾーンに分け入るに当たり、後の心配がないのは心強いことだ」と同氏はつづっていた。

 学生時代からスキーに親しんでいたカーペンター氏は、雪上でサーフィンをしたら楽しいのではないかと考え、スノーボードを発明。手作りのスノーボードを販売していたことから、1977年にバートンスノーボードを創業した。同氏はスノーボードやそのカルチャーを現在の形に発展させた立役者で、同社は1億5000万ドル(約162億円)を売り上げるまでに成長した。同氏の働きかけもあって、スノーボードは98年の長野オリンピックから冬季五輪の正式種目として採用されている。また、同社は東日本大震災に見舞われた日本のため、2011年から東北支援プロジェクト「ライド東北スタンプラリー(RIDE TOHOKU STAMP RALLY)」を数年にわたって実施した。

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店舗の服を無料レンタル&SNS投稿で稼げるサービス 「セシルマクビー」が導入

 スプリング・オブ・ファッションが提供する、店舗の服を無料でレンタルできるサービス「キテク(KITEKU)」が、「セシルマクビー(CECIL MCBEE)」渋谷109店に導入された。本格的な導入は同店が初。現在、シューズとアクセサリーを除く全アイテムの無料レンタルが可能だ。借りたアイテムは60分間着用して外出することができるほか、指定された販売用URLと共にインスタグラムやツイッターなどのSNSに投稿すると、その商品が売れた際に販売価格の10%の報酬が得られる。また、インスタグラムでの投稿においては1いいね当たり1円が支払われる。

 「キテク」は2018年11月の発表当初は店頭に並んでいるアイテムをレンタルできるサービスのみの提供だった。19年6月に資金を調達し、報酬制度などの新サービスを導入。具体的な店舗名は未発表だが、12月から順次新しい店舗にも導入予定だという。

 スプリング・オブ・ファッションの保坂忠伸・社長は「『キテク』によって販売員は来店客に買ってもらう以外にも、レンタルという選択を促すこともできる。われわれはサービスを通じて、リアル店舗でしかできない新しい体験価値を創造し、世界で起こっている小売店の閉店という問題の解決に挑戦していきたい」とコメント。「セシルマクビー」を統括するジャパンイマジネーションの手塚邦洋・営業統括リーダーは「『セシルマクビー』はこの冬、“今の時代にちょうどいい”をコンセプトにリブランディングを行った。SNSを通じて新しいブランドの魅力が伝わればと思い一緒に取り組みをすることにした。『キテク』には情報拡散はもちろん、お客さまとの新しいコミュニケーションとしての効果も期待してる」と語っている。

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服作りのイノベーションはレガシーにあり クリエイティブの祭典で語られた「着るの未来」

 未来を語ろうとするとき、未来志向になりきれない自分たちを責めたり後ろめたく感じたりしてしまうのは、日本のファッション業界の悪い癖かもしれません。クリエイティブの祭典「Any Tokyo2019」のプログラムの一環として開催されたトークセッション「着るの未来」では、バイオアーティストの福原志保、ファッションデザイン/デザインリサーチコレクティブSynflux(シンフラックス)主宰の川崎和也スペキュラティヴ・ファッションデザイナーが登壇。司会進行を村上要「WWD JAPAN.com」編集長が務め、ファッション業界が持つポジティブなレガシー(遺産)の可能性について語り合いました。

プロトタイプとバージョンという発想

 先端テクノロジー領域に詳しい2人の視点を、「ファッション業界が抱える閉塞感や停滞感を打破するヒントにしたい」という村上。ファッション業界はどうすれば変われるのかと聞くと、川崎氏は、ダイバーシティーやサステナビリティなどのビジョンは浸透・確立されつつ、ファッション業界はそれを実現・実践するフェーズへの過渡期であり、今まさに変わっている途中ではないかと言います。

 川崎氏はビジョンを実現するために、ファッションにプロトタイプとバージョンの概念を導入すべきだと話します。「環境問題をはじめとする社会問題やテクノロジーの応用は短期的なサイクルでは解決できません。そのためにプロトタイプをアップデートしていく技術開発のような考え方で、長期的に取り組む必要があると思います。毎回同じテーマに取り組み続けるため、ユーザーにとっても作り手にとっても、『変わらない』ことや『一貫すること』を受け入れる文化的な土壌が重要になると思います」(川崎)。

 これに対して村上は、各ブランドが持つ「ステイプル(ブランドを象徴する定番商品)」を評価するようになったコレクション動向を例に、ファッション&ビューティ業界も、少しずつブラッシュアップする姿勢に価値を見出せるようになっていると応じました。製品やサービスの成長過程を楽しむ仕組みやマインドは、クラウドファンディングなどの共感投資型の消費動向に見られる通り、一定の市場を形成し始めています。他分野の事例を考えると、これまで完成された結果のみを見せてきたランウエイさえ、ブラッシュアップの道程を示すものと捉える考え方が必要なのかもしれません。

「イノベーションなくして、レガシーなし」

 「イノベーションとは積み重なってきたもののこと、つまりレガシーです。イノベーションなくしてレガシーはありえません。伝統と呼ばれるものは、革新的に変化してきたから生き残っています」――プロトタイプやステイプルの話を受けて福原氏は、環境負荷や効率性に課題があったサンドブラッシュやストーンウオッシュを控えてレーザー加工を導入した「リーバイス(LEVI’S)」を挙げながら、素材や加工のイノベーションがデニムというレガシーを生んできた道のりを説明します。

 続けて、人の情緒的な側面に寄り添ったクリエイションを生み出してきた伝統工芸やクラフトの歴史はテクノロジー領域にとっても学びが多いと話し、川崎氏もこれに同調。身体知として蓄積されてきた職人の技術の履歴をデータとして残す重要性を説きます。その上で、その履歴を応用してクラフトの現場で行われてきたような試行錯誤やチャレンジングな遊びを実践することが、ファッションの可能性を広げるのではないかと提言しました。

 「人のエモーショナルな部分を美しくドライブすることは、ファッション業界が一番得意としてきたことだと自負しています。話を聞いて、ファッション業界がなしてきた歴史を再確認しました。個人的にもその面を押し出して異業種とタッグを組んでいきたい」(村上)。

過去に対する正しい評価を

 イベントが始まるまでは、「死んだ」「殺す」「サバイバル」などの物騒な言葉が並ぶ近年のファッション関連書籍よろしく、未来に向けて負のレガシーをいかに改善するかという議論が進むと予想していたのですが、意外にもレガシーをポジティブに評価する論調のまま閉幕したのは正直驚きでした。

 あまりにネガティブな面が顕在化し過ぎているためついつい見落としてしまいますが、ファッション業界には積み上げてきた技術とクリエイションの歴史と伝統があります。今回のトークセッションではこれからのクリエイションの可能性が焦点となりましたが、ファッション業界は変化の要因を外部に求めるだけでなく、積み上げてきたものの価値を今一度評価する必要がありそうです。

 今回語られたようなレガシーは、国内繊維産業の衰退につれて現在消失の危機に晒されています。残すべきレガシーの再評価とともに、負のレガシーを見極めて改善することにも取り組まなくてはいけません。革新的なアイデアを外部に求めて焦ってしまう気持ちを抑え、まずはレガシーと向き合うことでファッションの未来は描かれるのかもしれません。

 同トークセッションを企画したクリエイティブの祭典「Any Tokyo2019」の会期は11月24日まで。会場には川崎氏主宰のSynfluxによる作品や、福原氏が参加するHUMAN AWESOME ERROR(ヒューマン オーサム エラー)による作品など、幅広い領域からの作品が展示されています。未来を考えるために、足を運んでみてはいかがでしょうか。

■Any Tokyo2019
日程:11月16~24日
時間:11:00~20:00 (最終日のみ11:00~19:00)
場所:kudan house
住所:東京都千代田区九段北1-15-9
入場料:一般 1000円 / 学生 500円
出展者:脇田玲 / 鈴木啓太[PRODUCT DESIGN CENTER] / HUMAN AWESOME ERROR / ゴールデンピン デザイン アワード / 八木夕菜 / Synflux [川崎和也+佐野虎太郎+清水快+藤平祐輔] / 田中義久 + 大原大次郎 / YOY / mmm + Kenta Tanaka / サクマカイト バティック / ni-wa / 平川紀道 / 大城健作 / 井上嗣也 x 新良太 x 西村裕介 x 吉田多麻希 / echo project / TAKT PROJECT / 岩本幸一郎 / 松山祥樹 / alamak! project 2019 / 立石従寛 / 高島マキコ

秋吉成紀(あきよしなるき):1994年生まれ。2018年1月から「WWDジャパン」でアルバイト中。

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ゴールドウインが初の海外直営店をサンフランシスコにオープン

 ゴールドウインは11月22日、同社のオリジナルブランド「ゴールドウイン」の初となる海外直営店を米・サンフランシスコにオープンした。

 店舗は、金融街やオフィス街、チャイナタウンと隣接するジャクソンスクエアに位置する。店舗面積は約69平方メートル。店舗は、“周辺の文化や土地に調和させ、ブランドのオリジナリティーをプラスする”という同ブランドのコンセプトをもとに、1800年代に倉庫として使用されていた建物の面影を残しながら、ブランドカラーである白と黒を基調にデザインした。シェルジャケットの“アリスジャケット”や“アセンドジャケット”などのメンズとウィメンズのアパレルアイテムをはじめ、雑貨やアウトドアアイテムなどを取り扱う。

 同社は「都市生活と自然、スポーツを結ぶ場になることを目指し、アウトドア分野で培った技術を駆使した合理性・快適性・利便性を併せ持つ商品やスポーツのある暮らしを楽しむためのコンテンツを同店を起点に提案したい」としている。

 同社は2020年にドイツのミュンヘンや中国の北京にも出店を計画しており、今後さらに海外事業展開を強化していく。

◼️ゴールドウイン サンフランシスコ
オープン日:11月22日
時間:月〜土曜日 11:00〜19:00 / 日曜日12:00〜18:00
住所:444 ジャクソン ストリート サンフランシスコ カルフォルニア 94111 アメリカ

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私のサステナビリティ ストライプの二宮朋子SDGs推進室室長は「収入の5%を寄付にまわす」がポリシー

 ストライプインターナショナルは、2019年の経営戦略にエシカル、ウェルネスを掲げ、2月にSDGs推進室を設けました。私はその室長として、社内に「SDGsとは何か」の種をまき、木になるように育てています。

 私生活では社会人になって以来、収入の5%を寄付にまわすことを続けています。新卒では地元の九州の会社に就職したので、実家暮らしで物価も安かった。余裕があるなら自分ができる範囲の社会貢献をすべきだなと思ったんです。幼いころから「窓際のトットちゃん」が好きで、(社会貢献に積極的な)黒柳徹子さんの生き方に感銘を受けた部分もあります。寄付する団体は、寄付金がどう使われるのかを精査して決めています。私自身、女性だからという理由で以前の職場で非正規雇用だった経験があるので、女児の強制労働や児童労働の削減に取り組む団体に寄付することは多いです。

 日々の暮らしの中では、母親や祖母の着物をよく着ます。着物って“究極のサステナブル”。他にも、義母のお下がりのイヤリングに、マイボトルやマイバッグ、ペーパータオルの使用を減らすハンカチ、購入金額の一部が寄付される“ドネーション巾着”などを日々愛用しています。

私のサステナビリティ
 ファッション業界にとって加速して取り組まなければいけない課題の“サステナビリティ”。企業として大きく舵を切ることはもちろん、個々の意識も重要です。そこで個人的に行なっているサステナビリティについて聞きました。

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週末お出かけスポット デザインの過程をたどる展覧会「マル秘展」などアート5選

 週末にオシャレして出掛けたいスポットをお届け。今週は、デザインの過程をたどる展覧会「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」や中国出身アーティスト、へ・シャンユ(He Xiangyu)の個展など5つをラインアップ。また、「WWD JAPAN.com」の過去記事の中から今週末(11月23、24日)に開催されるイベント情報やポップアップもまとめて紹介する。

【イベント】

吉田ユニの大型個展、ラフォーレミュージアムでスタート

ガブリエル・シャネルの伝説に触れる巡回展「マドモアゼル プリヴェ」が東京に

「カルティエ、時の結晶」展がスタート 意表を突く会場構成と逸品の数々の競演

ガチャガチャカプセルからコーヒー豆!? 遊び心も味わいも満点なセルフカフェを体験

写真家の立木義浩がライカギャラリーで作品展を開催

伝説的デザイナーによる“元祖ストリートコラボ” パリのアライア展が語ること

「スター・ウォーズ」の世界を体感 200点以上の衣装や小道具を集めた展覧会を開催

島根県が足湯付きのタピオカ店を表参道に限定オープン 「美肌NO.1」を活用して観光促進狙う

「ポーター」が「ミナ ペルホネン」とコラボしたイベントを開催

「ブルガリ」と「ドン ペリニヨン」のマリアージュ ブルガリ銀座タワーの最上階に

「MCM」がサステナをテーマに展示会開催 未使用バッグをドレスにアップサイクル

「リモワ」がストリート誌と企画展 過去のアーカイブからアーティストの作品まで

生に挑み続ける現代美術家クリスチャン・ボルタンスキーの死者と魂の物語

「シャネル」の香水の世界観を堪能できるアフタヌーンティーが登場

【ポップアップ】

キム・ジョーンズに直撃! 渋谷パルコで発売の「ディオール」 × 「リモワ」

「エムエム6 メゾン マルジェラ」が全国でポップアップ パディングされたファブリックで包む幻想的な空間

仏老舗ニット「メゾン モンタギュ」が表参道ヒルズで初のポップアップショップをオープン

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動画追加:22日オープン「渋谷パルコ」の全193テナントの見どころ ラグジュアリーからポケモンセンターまで、限定商品も一挙公開

 11月22日、新生「渋谷パルコ」がオープンした。地下1階から地上10階の一部までの商業面積4万2000平方メートルに193店舗が出店する。雑多で多彩な店舗を集め、まるで路地裏のような雰囲気の飲食店フロアやラグジュアリーからストリート、コスメなどを集積した1階、モードからリアルクローズ、東京ブランドを集積した2〜4階のファッションフロア、ARやショールーミングストアなどのテクノロジーを駆使した5階、「ポケモンセンターシブヤ」や国内初出店となる「ニンテンドートウキョウ(NINTENDO TOKYO)」などが出店するゲーム・カルチャーフロアなど多彩なテナントをミックスした。注目テナントと限定・先行販売品を紹介する。

【地下1階】
「カオスキッチン」

 193のテナント中、飲食店は全37店舗。「そこに集まり、コミュニティーを形成し、空間と時をともに楽しめるような場所」をコンセプトに編集されている。レストランフロアとしては、まるで路地裏のような雰囲気の地下1階「カオスキッチン(CHAOS KITCHEN)」と7階の「レストラン セブン(RESTAURANT SEVEN)」に加え、各フロアコンセプトに合った飲食店をラインアップ。ジャンルをミックスすることで、互いの魅力を引き出すのが狙いだ。「カオスキッチン」は、“食・音楽・カルチャー”をコンセプトにした飲食店と物販店が混在したレストランフロア。同フロアの環境デザインは建築家の藤本壮介氏が担当。天井・床に鏡面素材を使い、そこにショップのファサードが映り込むことで、非現実的な空間を演出している。オープン前からSNSでも話題の「米とサーカス」では、栄養価の高さと環境負荷の低さから“世界を救う食材”として注目されている昆虫料理や野生鳥獣を、ちょっと怪しげなムードが漂う非現実的な空間で楽しむことができる。


【1階】
「グッチ」

 1階のメインエントランス奥には「グッチ(GUCCI)」が出店。伝統的な日本の文化と渋谷のポップカルチャーにインスパイアされたという店内は、壁から吊り下げられたチューブ状のライトが渋谷の無数のネオンに溶け込むように夕方にかけてホワイトからピンクへと変化し、常に新しい表情を見せる。

「コム デ ギャルソン ガール」

 単独での店舗は今回が初となる1階の「コム デ ギャルソン ガール(COMME DES GARCONS GIRL)」は「面白いことが好きな女の子をふり向かせる」のコンセプト通り、乙女心をくすぐるアイテムが多数そろう。

「ポップ バイ ジュン」

 ジュンはポップアップスペース「ポップ バイ ジュン(POP BY JUN)」をオープンした。コミュニケーションデザインにスタイリストの山本康一郎を招へいし、毎回異なる実験的なコンテンツを期間限定で展開。第1弾は、藤原ヒロシがディレクションする。12月8日まで。「フラグメントデザイン(FRAGMENT DESIGN)」とさまざまなブランドとのコラボレーションアイテムを発売する。

 「ポップ バイ ジュン」の“POP”とは、Place(場所)+Occasion(機会)+Person(人)に由来する。汎用性に優れた“クリアファイル”をテーマに、コンテンツに合わせて商品から内装まで、店舗を丸ごとディレクションしていく。内装は建築家の荒木信雄が手掛けた。今回ウィンドーには、渋谷パルコの建て替えの際に出たゴミや残骸をディスプレーする。

ポップアップスペース「GATE」

 群馬県桐生市を拠点にするエスティーカンパニー(ST COMPANY)は、ポップアップスペース「GATE」に第1弾として出店した。期間は12月3日まで。同社は1978年桐生市に創業。セレクトショップの「ペニーレイン」を展開し、地元で高い人気を誇る。2018年に屋号を「ペニーレイン」から「エスティーカンパニー」に変更し、現在は桐生と高崎にショップを構える。東京への進出は今回が初めてとなる。ポップアップでは全6ブランドとコラボレーションした別注アイテムを発売する。

<1階の限定・先行販売品>

 ラグジュアリーブランドがそろう1階に出店している、「グッチ」「ロエベ(LOEWE)」「コム デ ギャルソン ガール(COMME DES GARCONS GIRL)」「ディオール ビューティ シブヤ(DIOR BEAUTY SHIBUYA)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT BEAUTE)」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」「イプサ(IPSA)」の限定品や先行販売品を紹介。


【2階】
「2G」

 ギャラリー併設のセレクトショップ「2G(ツージー)」はギャラリーのナンヅカ(NANZUKA)、「ベアブリック(BE@BRICK)」などで有名なメディコム・トイ(MEDICOM TOY)、フリークス ストア(FREAK'S STORE)などを運営するデイトナ・インターナショナル(以下、デイトナ)と小木“POGGY”基史が協業。「2G」というショップ名は、パルコ創業時から携わっていた故・増田通二(ますだ・つうじ)から着想した。ロゴはナンヅカに所属するアーティスト、空山基が描き下ろし、内装デザインはアーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)率いるNYのデザインチーム、スナーキテクチャー(SNARKITECTURE)が手掛けた。アーティストを主体としたコラボレーションを軸に、それと連動したファッションやトイを発売する。第1弾のコラボレーション展は、アーティストの空山とアーシャムをピックアップする。会期は2020年1月8日まで。

「アレキサンダー ワン」

 ロゴがリニューアルされて以来、初の新店舗となる2階の「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」は、黒を基調とした従来のクールな印象からガラリと雰囲気を変え、エレガントでクリーンな店内。

<2階の限定・先行販売品>

 2階に出店している「トーガ(TOGA)」「イッセイ ミヤケ シブヤ(ISSEY MIYAKE SHIBUYA)」「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」「グラウンド ワイ(GROUND Y)」「アレキサンダー ワン」の限定品や先行販売品を紹介。


【3階】
「アンリアレイジ」

 森永邦彦がデザインする「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は“インサイド アンド アウトサイド”をテーマとしたショップを出店。店舗は19-20年秋冬のパリ・コレクションで打ち出した巨大マネキンが主張し、什器がコンパスのように動く楽しい作りになっている。オープン前の11月20日には、渋谷パルコ館内でメンズウエアの無観客ショーを行った。ショーの映像は21日22時に渋谷パルコ10階ガーデンステージの大型ビジョンなどで配信した。発表したルックの一部は、渋谷パルコ店舗で復刻販売する。

「オニツカ」

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は新たなラグジュアリーライン“ジ・オニツカ(THE ONITSUKA)”を発表した。また、渋谷パルコの3階に初のコンセプトストア、オニツカ渋谷パルコストアをオープンする。同ラインは同22日からオニツカ渋谷パルコストアと公式ECサイトで取り扱う。オニツカ渋谷パルコストアでは、同ラインのキーカラーであるホワイト、チャコールブラック、レッドの3色を基調に、モダンで洗練された世界観を表現した。

<3階の限定・先行販売品>

 3階に出店している「チノ(CINOH)」「ファン(FAN)」「ベルベルジン(BERBERJIN)」「ベストパッキングストア(BEST PACKING STORE)」の限定品や先行販売品を紹介。


【4階】
「パルコ ミュージアム
トウキョウ」

 渋谷パルコの建て替え工事の仮囲いを演出した、大友克洋・原作のSF漫画「AKIRA」とコラージュアーティストの河村康輔との共同作品アートウォールを再構築して展示する「AKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura AKIRA ART EXHIBITION」を4階の「パルコ ミュージアム トウキョウ」と地下1階の「ギャラリー エックス(GALLERY X)」で開催中。

「パルコ ミュージアム トウキョウ」では、アートウォールを再度巨大コラージュ作品として展示。当時の貴重な原画やポスター、「AKIRA」の作中に登場するオブジェをリアルに再現する。

 地下1階の「ギャラリー エックス」では巨大立体物を展示するインスタレーションを実施。展覧会記念商品や、「ナナナナ(NANA-NANA)」「レディメイド(READYMADE)」などのコラボ商品を販売する。

<4階の限定・先行販売品>

 4階に出店している「U バイ スピック&スパン(U BY SPIC&SPAN)」「ファーファー(FURFUR)」「クラランス(CLARINS)」「ラブルケット(L:A BRUKET)」の限定品や先行販売品を紹介。


【5階】
<5階の限定・先行販売品>

 5階に出店している「チックタック アップデート(TICTAC UPDATE)」「エチュードハウス(ETUDE HOUSE)」、パルコキューブ内の「にゃーSHOP」「シャルル シャトン(CHARLES CHATON)」の限定品や先行販売品を紹介。


【6階】
「ニンテンドートウキョウ」

 インバウンド効果も狙った「ニンテンドートウキョウ」「ポケモンセンターシブヤ」が出店。国内初出店となる「ニンテンドートウキョウ」で注目は、“スーパーマリオ”、“ゼルダの伝説”、“どうぶつの森”、“スプラトゥーン(SPLATOON)”など、任天堂のキャラクターが一堂に会したシリーズだ。ロゴTシャツやトートバッグ、ポーチ、クッキー缶、文具品などバラエティーも豊富。商品数は約1000点、大スクリーンでゲームを体験できるスペースも設ける。

「ポケモンセンターシブヤ」

 通路を挟んで向かいに位置する「ポケモンセンターシブヤ」のコンセプトは「新しいことへのチャレンジ」。入口にはポケモンの人気キャラクターの“ミュウツー”が、アニマトロニクスという技法によるリアルな動きや質感でお目見えし、ゲストを出迎える。オープン記念のグッズは、日本を代表するグラフィックアーティストであるナンバーD(Number-D)によるグラフィティーを総柄にしたぬいぐるみやマスコット、Tシャツ、キャップをはじめ、「スワロフスキー(SWAROVSKI)」とコラボレーションした、ゴージャスなiPhoneケースやバッグチャームなど。

<6階の限定・先行販売品>

 6階に出店している「ニンテンドートウキョウ」「ポケモンセンターシブヤ」の限定品や先行販売品を紹介。


【7階】
「レストランセブン」

 「レストランセブン」では、回転寿司店「金沢まいもん寿司」や、焼肉店「渋谷焼肉 KINTAN」、ラーメン店「中華そば専門 田中そば店」などの日本食や、ヴィーガン料理専門店「ファラフェルブラザーズ(FALAFEL BROTHERS)」など7店のレストランがオープン。今後もますます増える海外観光客も楽しめるラインアップとなり、メニューの外国語対応も進めている。

<7階の限定・先行販売品>

 7階に出店している「エムアイユー(M.I.U.)」の限定品や先行販売品を紹介。

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「タイメックス」が日本代理店との契約を終了

 DKSHジャパン(東京、マイケル・ロフラード社長)は12月31日をもって、アメリカの時計ブランド「タイメックス(TIMEX)」の代理店業務を終了する。同社によると、「最終出荷は12月26日で、同日までに出荷できない注文については、代理店権消失に伴いキャンセルとなる」という。

 同社によると、「2018年から契約更新の交渉を続けてきたが、合意に至らなかった」という。DKSHジャパンは、スイスの高級時計ブランド「ボヴェ(BOVET)」や「ローラン・フェリエ(LAURENT FERRIER)」などの代理店も務めるが、「タイメックス」は同社の主力ブランドだった。

 DKSHジャパンは02年から「タイメックス」の輸入代理店を務め、「ビジネスを約2倍に成長させた」。同社に代わる日本の代理店については、「タイメックス社が調整中で、未定」だという。製品保証およびアフターサービスについては、次期代理店決定までDKSHジャパンが対応する。

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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サステナビリティって何? 専門家が答えます。 連載Vol.11 丸井が考えるESG経営の本質

 サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――といわれる一方で、具体的に何をどうしたらいいのかわからないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞きその解決策を探る。今回は丸井グループの関崎陽子サステナビリティ部長にESG経営(環境、社会、ガバナンスを重視した会社運営)やビジョン策定のプロセスを聞く。

CSRからサステナビリティへ。「本業を通じて社会貢献したい」

―時代と共に求められる経営や社会とのつながり方が変わる中で、丸井グループがESG経営に取り組もうとしたきっかけは?

関崎陽子サステナビリティ部長(以下、関崎):今所属しているサステナビリティ部は、もともとCSR推進部としてスタートしました。CSRは「企業が社会に対して責任を持っている」ことにフォーカスできるよいキーワードでしたが、経営陣を含めて、「本業とは別の」とか、「本業プラスアルファ」という位置付けである印象が否めませんでした。丸井グループは「本業を通じて社会貢献したい」という考えがあったので、違和感もありました。

ちょうどそのころ、ESGが潮流として出てくる中で、その考え方が自分たちがやりたい「本業を通じて社会に役立つ」ことととてもリンクするものでした。ESGの本質は「サステナビリティの実現を目指す」ことであり、自分たちの目指しているものとしっくりきました。そこで部の名前もサステナビリティ部に変え、「CSRリポート」も「共創サステナビリティリポート」へと改称しました。単に名称を変えたのではなく、「本質を考えた」ということ。

―SDGs(持続可能な開発目標)が2015年に国連で採択されてから、流れが大きく変わった。

関崎:SDGsはよいきっかけで、「SDGsの軸でわれわれのビジネスを見たときに、課題が整理できるのではないか」と、SDGsの開発目標やターゲットを活用しました。でも、「SDGsのこれをこうやっています」というだけでは足りません。SDGsの目指すところは「誰ひとり取り残さない」こと。私たちも「ダイバーシティ&インクルージョン」「包摂」を掲げていたので、ここが一番合致しました。そこで、4つの重点テーマ「お客さまのダイバーシティ&インクルージョン」「ワーキング・インクルージョン」「エコロジカル・インクルージョン」「共創経営のガバナンス」を16年11月に策定しました。

―とくにESG経営に舵を切る中で、どのようなステップで体系づくりを進めたのか?

関崎:17年ごろ、投資家の皆さんから「『インクルージョン』という共創理念の浸透や事業戦略の実施は素晴らしいが、もう少し長い展望で長期ビジョンや実現に向けた長期目標を示してほしい」「長期目標の達成に向けてどういうKPI(重要業績評価指標)でどのように取り組んでいくのか、進捗状況を定量的に示してほしい」という要望がありました。それをきっかけに「ビジョン2050」の策定に乗り出しました。

自ら手を挙げて集まった社員たちを起点に、17年に「サステナビリティプロジェクト」が発足。約1年かけて、社員、執行役員、外部有識者が対話を重ねながら策定しました。「2050年の未来」をゴールとしたバックキャスト手法で、目指す未来を共に考えました。そうありたい姿を考える「未来創造ワークショップ」を通じて、グローバルなメガトレンドからミクロなトレンドまで外部環境を分析し、未来を予測。「ありたい姿としての2050年ビジョン」を描き、実現に向けた長期目標やKPIも立てました。

関わった社員は約700人で、とくに実際にその時代を生きることになる若手世代の声を最も重視しました。そして、ビジョンの実現のために、「世代間をつなぐビジネス」と「共創ビジネス」「ファイナンシャルインクルージョン」という大きな3つのビジネスを行っていくことを決め、それぞれにKPIを立て、全てにESGやサステナビリティの視点を保ちながら実行していこうと定めました。「ビジョン2050」ができたことで、本格的にESG経営に踏み出しました。

手を挙げる文化が根付き、ビジョン策定でも花が咲いた

―「サステナビリティプロジェクト」に参加したのは、主に自ら手を挙げた社員であり、ボトムアップの力が際立っていたと思う。また、「人材育成」をサステナビリティと一緒に語っているのが独創的だ。

関崎:この文化をつくるのに10年ぐらいかかっていると思う。「手挙げ」と呼んでいるが、いわゆるダイバーシティで、いろいろな人が交ざり合わないと成長していかないし、イノベーションも起きないという課題認識の中から生まれました。たとえば会議に出ます、とか、社内のプロジェクトメンバーを募集するとか、こういう研修があるといった際に、指名制でやるのが一般的ですが、それをガラっと変えて、やりたい人がやるようにしています。

まさにそれ自体が人材教育というか、指名されて出させられる研修よりも、自分からモチベーションがあって行ったほうが、臨む姿勢も違うし、得るものも違うし、その後の波及力も違う。周りに「こんないいことを学んできた」「こんなことがわかった」など、まさに、持続可能な「人」創りという面で、すごく寄与していると思います。

最初はみんなおっかなビックリだったし、一気に手が挙がったわけではないのですが、手を挙げて行った人間が職場に戻ってきて、喜々として話をする。周りも「えっ、あいつ、楽しそうに帰ってきたけど、自分も次は行ってみようかな」と好循環が生まれるなど、いろいろな意味の波及効果があり今日に至っています。突然みんながどんどん手を挙げるようになったわけではありません。

トップのコミットメントはサステナビリティ、ESG経営推進に重要

―かなりボトムアップ型、全員参加型のプロジェクトだと感じるが、ESGやサステナビリティは、トップのリーダーシップや相当なコミットメントがないと進まないとも聞く。

関崎:私も他社のCSRやサステナビリティ関連の仕事をされている方と話す中で、トップの理解や経営陣の理解にとても苦労をされている企業が多いと感じました。弊社の場合、社長の青井浩がサステナビリティやESGに対してどんどん考え方が進化し、自ら前に進んで考え、示唆を与えてもらえました。トップのコミットメントは携わる社員にもとても励みになります。また、当社では「2項対立」と呼んでいるのですが、「ROE(自己資本利益率)とESG」「リスクとチャンス」など、相反することを乗り越えるために考えたり意思決定する際にも役立っていると思います。

「取り組み」と「開示」はニワトリとタマゴ。ステークホルダーに丸井の取り組みをしっかりと伝えたい

―ブルームバーグの「ESG開示ランキング」では世界の小売業でも、国内企業でも1位を獲得。「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インディシーズ」では世界の小売業で4位、日本企業で7位など、ESG経営について、海外機関などからも高い評価を受けている理由は何だと考えるか?

関崎:弊社の共創サステナビリティリポート「VISION BOOK 2050」(英語版)が、世界最大のアニュアルリポートコンペティションである「インターナショナルARC アワード2019」の スペシャライズ・アニュアルリポート部門におけるサステナビリティ・リポートアジア太平洋カテゴリーで銀賞を受賞しました。確かに海外の評価機関から高い評価をいただいて驚きもありますが、「開示しないと評価もしていただけないので、しっかり伝える」スタンスをとってきました。日本企業は奥ゆかしいのかなかなか開示されないのですが、アピールするという意味ではなく、「ステークホルダーの皆さんにグループがやっていることをしっかりとお伝えしよう」という姿勢が、評価機関の方々からすると、丸井の取り組みがすごく進んでいるように見えての評価だという気がしています。

一方で、伝えるためには、伝えるものがないといけないので、今まで出していなかった指標を出したり、今まであまり関心を持っていなかったことも数値化しています。「伝えることがあるからリポーティングする。リポーティングしたいから取り組みをする」というニワトリとタマゴのようなところもありますね。ちなみに、TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)で、気候変動に対する影響を財務的に開示しようという動きがあり、弊社はそれを有価証券報告書に載せたところ、「ある意味、不確実性があるかもしれないことを載せたのはすごい」と驚かれました。会社としてお伝えできることを率直にお伝えしたことがよかったようです。

環境対策は「グリーンビジネス」。まずは再生エネルギー100%に

―とくにE(環境)についてフォーカスしている取り組みは?

関崎:環境については「グリーンビジネス」と呼び、「環境負荷の低減」と「サーキュラー」をキーワードにしています。環境負荷低減ではエネルギーと廃棄物の2つの要素があり、まずはエネルギーから着手しました。というのは、丸井グループのGHG(温室効果ガス)排出量の84%は電力です。店舗の照明、空調、保冷ケースなど、小売りは電力をすごく食う業種。省エネでは足りません。そこで30年までに再生可能エネルギー化を100%にする目標を掲げています。今年度で23%ぐらいなので野心的な目標だといわれますが、グループで連携しながら取り組んでいるところです。廃棄物に関しては、来年7月にレジ袋を有料化するなど、外圧によってやらざるを得ないこともたくさんありますが、店舗の視点では、店内で出るゴミと、お客さまにお渡しした後にゴミになるであろう部分を両方解決していかなければなりません。当然、出店していただいているテナントの皆さまにも協力していただかないといけないし、お客さまにゴミを渡さない方法を考えなければならなりません。ショッパーも、持って歩いてもらうことで販促的な位置づけもありますが、根底から考え直していきたいですね。

「モノを売らない」ことで、「無駄なものを買わせない」「ゴミにしない」提案も

―「モノを売らない」売り場も増えているが、サーキュラーエコノミーやシェアリングなどの施策もユニークだ。

関崎:D2Cやシェアリングの部分は「お客さまに無駄なものを売らない、買わせない」ということが本質で、それがサーキュラーであり、リデュース(削減)に近いものだと考えています。例えば、細かくサイズ対応している“ラクチンきれいパンプス”は結果的に「履けない靴をお客さまに買わせない」ことで、捨てない、履かない靴を持たない、が実現できます。自前でできないところはファブリックトウキョウのようなスタートアップ企業に投資するなどして、外部企業と一緒に手掛けていきます。「売らないお店」は「無駄なものを買わせないお店」であり、これから私たちが一番力を入れてやっていく部分だと考えています。

―「共創サステナビリティリポート」のタイトル「この指とまれ」というのは?

関崎:いろいろな可能性や課題がある中で、丸井グループに対してお客さまがどういうことを求めていらっしゃるかを、お客さまの声を聞きながらお客さまと「共創」していきたいと考えています。私たちの考え方に共感していただけるお取引先さまやお客さま、学生さんなどと一緒に価値をつくっていくことが、サステナビリティに寄与することにつながると考えています。なので、「本当にお客さまが望んでいることをやろう!」という言葉が、チームの中でも飛び交っていますし、経営陣からも言われています。

―再生可能エネルギーはまだ日本では料金が高く、コストアップになるが?

関崎:いわゆる電力代自体は上がっています。当然、そこを理解したうえで経営としても進めていますが、このままではずっと調達コスト増で、ある意味、リスクになります。一方、それを機会ととらえれば、再生可能エネルギーをお客さまにおすすめし、エポスカードでお支払いいたけるようになれば収益にもつながります。リスクと機会を両方見たら、機会のほうが規模的には大きい――だからグリーンビジネスが成り立つ、というような発想をしています。
ESGでは、その機会にフォーカスして、そこになにか新しいビジネスチャンスがあるかもしれない、そこから何か新しいものを生み出していくことができれば、それは企業価値の向上につながっていくよねと――それが丸井グループがやりたいサステナビリティ経営なんです。

未来の価値を創る「将来世代」とつながり、社会に役に立てるビジネスを一緒に共創する

―未来の価値を創る「将来世代」とどうつながっていくかも課題だ。

関崎:持続可能性は、若い世代のほうが切実ですよね。それに、先日の台風19号の際には、他の小売店と同様、関東近辺のお店を休業にしました。まさか営業ができない気候変動にさらされるなんて思いもしませんでしたが、「何十年かに1度の台風」がこれから毎年来るとしたら、まだ間に合うんだったら対策をしないと私たちはそもそも商売ができなくなるのではないかということを本当に感じました。そして、将来世代とのつながりとして、11月15日には、中学生・高校生が参加する IT 教育プログラム「Life is Tech ! 」を運営するライフイズテックと資本業務提携を発表しました。サステナビリティの根底には「持続可能な地球を残す」ことが含まれているので、私たちにとっては将来世代もステークホルダーです。どうやってビジネスを創っていくかを一緒に考えていきたいと思っています。私たち世代より今の小・中・高生のほうが環境やSDGsのことをよく知っています。彼らが持つアイデアや彼らが求めることを、丸井グループの経営資源と共に生かして、ビジネスにして社会のお役に立てるようになればいいなと思っています。

松下久美:ファッション週刊紙「WWDジャパン」のデスク、シニアエディター、「日本繊維新聞」の小売り・流通記者として、20年以上にわたり、ファッション企業の経営や戦略などを取材・執筆。著書に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

水曜日の東京会場に引き続き、本日は大阪でプロ向けフランスワインのティスティングイベントを開催✨たくさんのご来場ありがとうございました‼️ 解禁🍷🇫🇷 となったことですしご家庭でも是非フランスワインをお試しください😊今年の出来栄えはいかに⁉️

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「ヴィクトリアズ・シークレット」、名物のド派手なファッションショーを中止

 米ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」は、名物イベントである豪華なファッションショーを今年は開催しないことを発表した。

 同ブランドを擁するLブランズ(L BRANDS)のスチュアート・ビー・バーグドーファー(Stuart B. Burgdoerfer)最高財務責任者(CFO)兼エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、「ファッションショーはブランドを構築する上で非常に大きな役割を果たしてきたし、『ヴィクトリアズ・シークレット』にとって重要なものだ。しかし、ブランドのマーケティングを進化させる時を迎えたと思う。現在はブランドの位置付けや、それを消費者にどう伝えていくかを再検討しているところだ」とアナリスト向けの発表会で語った。

 「ヴィクトリアズ・シークレット」といえば、“エンジェル”と呼ばれる痩身でセクシーなトップモデルばかりが登場する広告やショーが有名だ。しかし、世界中で「#MeToo」運動が盛り上がり、多様性やインクルージョン(包括性)が推進されている現代においてそうした姿勢を時代遅れだと感じる消費者が増加したこともあり、2017年以降は売り上げが低下していた。19年5月には、レスリー・ウェクスナー(Leslie Wexner)Lブランズ会長兼最高経営責任者が、「ファッションは変化するビジネスだ。成長するためには変化し、進化する必要がある。これを踏まえて、長らく続けてきたファッションショーの開催やテレビでの放映を見直すことにした」と社内に通達し、開催を取りやめる可能性を示唆していた。

 1000万~2000万ドル(約10億~21億円)と見られる莫大な費用がかかるショーを取りやめることについて、アナリストや投資家らは一定の評価をしており、発表後に同社の株価は前日比10.13%高の17.17ドル(約1854円)をつけた。一方で、ホリデー商戦を前に、同ブランドの代名詞であるショーの代わりにどのようなマーケティングを行うのかは不透明だ。バーグドーファーCFOは、「ソーシャルメディアを含むさまざまなチャネルで顧客とコミュニケーションを取っていくが、ファッションショーを超える規模のものは今のところ計画されていない」と述べた。

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ファッションユーチューバーのリョウマツモトがSNS投稿禁止のイベント開催

 セレクトショップ「ハウデイ(HOWDAY)」を運営するユーチューバーのリョウマツモトは11月23、24日の2日限定で、イベント「THERE IS A DIFFERENCE BETWEEN KNOWING THE PATH AND WALKING THE PATH」を東京・中目黒のギャラリー、コンプレックス ブースト(COMPLEX BOOST)で開催する。

 マツモトの今のムードを表現したインスタレーション形式で、実際に訪れた人たちとコミュニケーションできる場になるという。展示と物販を行い、収益の一部を台風19号の災害義援金に充てる。展示内容は非公開で、会期中はマツモト本人からSNSで発信を行わず、来場者の撮影も禁止するという。

 マツモトは「ググれば何かしらの検索結果が簡単に手に入る現代。知るということと分かるということの違いが限りなく曖昧になってきているのではないか。誰にでもアクセスできる情報に毒されていないか。それらを自らで検証することもなく翻弄されていないか。 そんな自戒の念も込めて、改めて自らの目で見て耳で聴いて手で触るリアルな体験の価値を見つめ直す機会を 作ることができればという思いのもと今回の企画を発想しました」とコメントしている。

 マツモトは1993年、長野県生まれ。2016年に上智大学を卒業後、ユニクロに新卒入社して翌年に退職。現在は長野セレクトショップ「ハウデイ」を営み、ユーチューブ上で取り扱い商品を紹介する動画を投稿している。チャンネル登録数は5万8000を超え、月商1000万円を達成する。20年には年商1億円を目指している。

■THERE IS A DIFFERENCE BETWEEN KNOWING THE PATH AND WALKING THE PATH
会期:11月23 日、24日
時間:12:00~19:00
場所:コンプレックス ブースト
住所:東京都目黒区青葉台1-15-10 1階

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「ナイキ」から厚底でも安全の新作ランシュー“リアクト インフィニティ ラン”誕生 ケガを減らすことを目的に開発

 「ナイキ(NIKE)」は1月30日、新作ランニングシューズ“リアクト インフィニティ ラン(REACT INFINITY RUN)”を発売する。価格は1万6000円で、「ナイキ」公式サイトやアプリおよび一部店舗で取り扱う。

 「ナイキ」はランニングを「STRONG(鍛える)」「FAST(スピード)」「LONG(長距離)」「EASY(快適)」の4カテゴリーに分類しており、今回の“リアクト インフィニティ ラン”は「LONG」に該当し、昨年発売された“エピック リアクト(EPIC REACT)”の後継モデルにあたる一足だ。同シューズでは、エリートからビギナーまでどんなランナーでも抱える問題の一つ、“ケガ”に着目。これまでもオーバープロネーション(かかとから着地した際に過度に内側に倒れ込み、膝に大きく負担がかかること)を防ぐ“ダイナミックサポートシステム”を搭載したシューズは発表していたが、「クッション性と反発力のあるシューズがほしい」というランナーからの声に応えてスピードよりもケガを減らす安全性を目的に開発された。

 ヒールを“ナイキ史上最速シューズ”と話題の“ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%(ZOOMX VAPORFLY NEXT%)”から着想したせり上がった形状にし、ソールをロッキングチェアのようなエンジニアードロッカー(Engineered Rocker)構造にすることで、着地から蹴り出しまでスムーズな足運びを実現する。フォームには反発力に優れたリアクトフォームを使用し、“エピック リアクト”と比べ24%増量したことで厚みが増して幅広になり、クッション性と安定性が向上した。また、従来まで中敷とリアクトフォームの間にあったストローベルと呼ばれる中板を取り除くことで、よりクッション性を感じられる工夫も。アッパーは、通気性とフィット感、耐久性を保持しながらも汗や雨などの水分吸収を抑えるために、フライニットを3層構造にしている。

 カテゴリーはあくまで「LONG」だが、ロングランだけでなくベースランやインターバル、リカバリーランまでさまざまなランニングに対応する一足として、エリートからビギナーまで全てのランナーをターゲットとしている。

 発売に先駆け、11月中旬に国内のメディアやインフルエンサーを招いた試走会が都内で行われた。履き心地はリアクトフォームのおかげてソフトな弾力感があり、3層構造のアッパーが程良い締めつけ感を生み、土踏まず部分のアーチも高いことで足全体のフィット感が高い印象を受けた。また、ケガの防止を謳うだけあり、ヒール部分をTPU素材がぐるっと囲っていることで、オーバープロネーションも防いでいる。着用前はエンジニアードロッカー構造から直立時に前のめりになる感覚があるのではないかと危惧したが、その心配もない。試走会には20人ほどが参加したのだが、当然誰もケガすることなく約5kmを快適に走り切った。

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サステナビリティって何? 専門家が答えます。連載Vol.10 サステナブルファッション研究の第一人者が指南 「業績拡大の論理から脱却すべし」

 サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――といわれる一方で、具体的に何をどうしたらいいのか分からないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞きその解決策を探る。今回はサステナブルファッション研究の第一人者であるケイト・フレッチャー(Kate Fletcher)=ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション サステナブルファッションセンター教授に聞く。

WWD:サステナブルファッションを定義すると?

ケイト・フレッチャー(以下、フレッチャー):生態学的な環境保護を基本にしたファッションのこと。地球なしではファッション業界も存在しないことを認識し、生物物理学上の限界や地球の可能性を念頭に置きながらファッションのあるべき姿や表現を考えること。

WWD:ファッション産業の問題点と解決策は?

フレッチャー:第一の問題は、業界が“業績拡大の論理”に基づいていること。現在のシステムは、コミュニティーや土壌、労働者の健康ではなく、業績を伸ばすことに最適化されている。この単一の論理に基づいたシステムを、ほかに優先すべきことや注目すべき点などを加えたものに置き換える必要がある。それでも産業や資本主義は残るけれど、そればかりが優先されることはなくなるだろう。

WWD:サステナビリティに関してどのような企業を評価するか。

フレッチャー:地球を元に戻すための手段として事業を考えている企業を評価する。自然を身近なものにし、人々のつながりを深くして、私たちをより人間的にしてくれるから。

WWD:学生たちは何に関心を持っているか。

フレッチャー:英国の学生たちは、エクスティンクション・レベリオン活動(Extinction Rebellion:気候変動に抗議する非暴力行動)にとても関心を持っている。彼らは気候変動や生物多様性が失われることについて情熱を持って学んでいる。自分たちの未来を危惧しているから。

WWD:デザイナーの役割がプロダクトをデザインするだけではなくなっているが、今、デザイナーに求められることは?

フレッチャー:産業として新製品を作るだけでは不十分。デザイナーはもっと新しいことができるはず。例えば、人間以外の生き物を含めた他者との共生を目指して行動するとか。そうした方法を学ぶことは、デザイナーにとってもはや不可欠になっている。

WWD:今後、ファッション業界はどうなると思うか?

フレッチャー:より少ないモノで、より多くの喜びを得られるようになるといい。

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「アンリアレイジ」が開業前の渋谷パルコでメンズショーを開催 「新しい服を作らないことの新しさ」を発信

 森永邦彦がデザインする「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は11月20日に、渋谷パルコ館内でメンズウエアの無観客ショーを行った。ショーの映像は21日22時に渋谷パルコ10階ガーデンステージの大型ビジョンなどで配信。「アンリアレイジ」は、22日にグランドオープンした渋谷パルコの3階に“インサイド アンド アウトサイド”をテーマとしたショップを出店している。

 ショーは“2020年春夏メンズ東京コレクション”として開催(ウィメンズは10月のパリ・コレクションで発表)。といっても、新作を見せるというのではなく、過去シーズンのアイテムを購入客から回収してスタイリングを組んだ。「『アンリアレイジ』における古着をお客さまから回収した。コレクションのテーマは“エイジ”。シーズンごとのテーマを超えて、さまざまなシーズンテーマをパッチワークのようにつなぐ」(広報担当者)ことを意図したショーだという。パッチワークは、「アンリアレイジ」が立ち上げ当時から象徴として用いているテクニックだ。発表したルックの一部は、渋谷パルコ店舗で復刻販売する。

 「渋谷に新しいパルコができ、新しいファッションの時代が始まるタイミングで、あの時代を再びまとう。新しい服を作らないことにも新しさはある」というメッセージを込めたショーだという。渋谷パルコの店舗は、19-20年秋冬のパリ・コレクションで打ち出した巨大マネキンが主張し、什器がコンパスのように動く楽しい作りになっている。

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MONCLER! MONCLER! MONCLER!

こんにちは。冷たい雨が覆われている今日。

冬物のコート・アウターウェアをクローゼットから出した方も多いのではないでしょうか。

冬の到来とともに、今年こそはあたたかなダウンジャケットやダウンコートを、と思っている方はこの機会にぜひバーニーズ ニューヨークへ。

 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

11月24日(日)まで、各店店頭ではラグジュアリーかつスタイリッシュなダウンウェアで知られる<モンクレール>が、メンズ・ウィメンズともにバリエーション豊富に揃っています!

 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

今日は各店からおすすめの<モンクレール>のさまざまなモデルを一挙にご紹介します!

 

まずは銀座本店からご紹介。

メンズからは新素材のアーバンナイロンを使用した“ZIN GIUBBOTO”という銀座本店15周年を記念したモデル。上品な艶がポイントです。

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ウィメンズは2019年の新モデル“BETULONG ”。

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袖口にさりげなくフリルがついたデザインで、フェミニンな雰囲気です!

 

新宿店のメンズフロアのおすすめは“DUBOIS”です。

S4 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

S3 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

ラッカーナイロンを使用したブラックはジャパンリミテッドモデル。フードにロゴがデザインされ、シンプルながらも主張のある一着です。

 

ウィメンズではコンパクトで自然なサイズ感が人気の“MIRIEL”。

S1 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

S2 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

軽やかなデザインが特徴的なショートダウンジャケットです。

 

六本木店のおすすめは不動の人気モデル、“MONTGENEVRE”。

R1 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

 

R2 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

ウール素材が持つ上品さが、ダウンジャケットのスタイリングの幅を広げてくれる一着です。ブラック・グレーの2色でご用意しています。

 

ウィメンズからはバーニーズ ニューヨーク限定モデル“LENA”。

R MONCLER! MONCLER! MONCLER!

LENA XO MONCLER! MONCLER! MONCLER!

内側に発色の良いブルーがあしらわれたショート丈のダウンジャケットはタウンユースに取り入れたいカジュアルな一着です。

 

横浜店からは、メンズで人気モデルの“WILMS”をご紹介。

Y2 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

伸縮性のある素材をベースに、ショート丈の使いやすいデザインです。裾に大きなブランドロゴやライニングにホワイトカラーを使用するなど、随所にキャッチーな部分が見え隠れするデザイン性の高いアイテム。

 

ウィメンズで人気の“TORCON”は、薄手のドゥドゥーンナイロンに衿の内側にはミックスシルクのベルベット素材を使用。

Y1 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

Y MONCLER! MONCLER! MONCLER!

手の込んだ洗練さを前面に押し出したデザインです。

 

神戸店からは新作の“WILSON”をご紹介。

WILSON MONCLER! MONCLER! MONCLER!

 

鮮やかなレターロゴ入りナイロンと内面のラッカーナイロン、ダウンパディングのたっぷりとしたボリューム感はこのモデルならではです。

 

ウィメンズでは毎年人気を誇るモデル“FLAMETTE”。

K1 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

ウエストがシェイプされた美しいシルエットと、トレンドに左右されないシンプルなデザインで、はじめて<モンクレール>のアイテムをお求めいただくお客様にも大変おすすめのモデルです。

 

福岡店からは“NIL GIUBBOTTO”をご紹介します。

F MONCLER! MONCLER! MONCLER!

デザイン性の高さと、上質なダウンを使用しているゆえの暖かさは<モンクレール>ならでは。

 

そのほかにもメンズでは

ミドル丈のモデル“DARTMOOR

DARTMOOR MONCLER! MONCLER! MONCLER!

DASSIN

DASSIN MONCLER! MONCLER! MONCLER!

MONTCLA

MONTCLA MONCLER! MONCLER! MONCLER!

などがラインナップ。このほか、鮮やかなカラーのアイテムもご用意しています。

WILSON 2 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

 

ウィメンズではエレガントなスタイルの“KHLOE”、

KHLOE MONCLER! MONCLER! MONCLER!

AUTHIE

AUTHIE MONCLER! MONCLER! MONCLER!

ハイブリッドなデザインの“MANTELLA

MANTELLA MONCLER! MONCLER! MONCLER!

SERITTE

SERITTE MONCLER! MONCLER! MONCLER!

CAILLE

CAILLE MONCLER! MONCLER! MONCLER!

CAILLE 2 MONCLER! MONCLER! MONCLER!

などさまざまなモデルを取り揃えています!

 

ぜひバーニーズ ニューヨークで<モンクレール>のアイテムを手に入れて、あたたかな12月を迎えてくださいね!

※商品は数に限りがございます。品切れの際はご容赦ください。

 

好評開催中 – 11/24 SUN.
WINTER FOCUS:
MONCLER
<モンクレール>ウィメンズ・メンズ新作コレクションのご紹介

 

ウィメンズ・メンズウェア
銀座本店B1・2F / 新宿店4F・7F / 六本木店1F・2F / 横浜店3F・6F / 神戸店B1・2F / 福岡店B1・3F / オンラインストア

ウィメンズ・メンズシューズ
新宿店2F

開発から営業、数字にも責任の強さ ITのプロ「WWDジャパン」最新号につぶやく

 大手通信会社に入社後、国内外でITソリューションを提供するビジネスマンが、今週のファッション週刊紙「WWDファッション」で気になったニュースを要約してお届け。最先端のテクノロジーから企業と、その利用者が必要とするものについて考え続けたITのプロ、CKRが未来的視点からニュースにつぶやきを添えます。

今日のニュース:P.5「スノーピークが本気の海外進出へ」

読み解きポイント:「自らもユーザーとなり、誰よりも自分が欲しいもの」を作り続ける強さ

ニュースのポイント

 スノーピーク(Snow Peak)が2020年4月、米国ポートランドに大型店を開く。19年10月にもロンドンに直営店を構え、現在19%の海外売上高比率を、21年までに23%へ伸ばすことを計画。「物販に加え、飲食、宿泊ができる体験型店舗をグローバルで増やしていきたい」と山井副社長は意気込む。現在、売上高の83%はアウトドア製品である中、アパレルは12%。アパレル事業は数字以上に「アウトドア経験のない若年層」という顧客獲得に貢献しており、海外事業においても、幅広い客層にアプローチするカギとしての期待が高い。

CKRはこう読む!

 「人生に野遊びを。」。新潟県三条市の山間、約5万坪のキャンプフィールドに本社、直営店、生産工場を構える姿勢は、「野遊び」というコーポレートスローガンそのものを体現しているように感じます。またスノーピークは社会的使命として「人間性の回復」を掲げています。「文明進化によるストレス増大」を社会的課題と捉え、「自然と人、人と人とのつながり」により、その解決を目指していることがトップのメッセージから伝わってきます。

 15年に78億5000円だった売上高は、18年に120億7000万円へと大きく拡大しました。矢野経済研究所の調べによると、16年4422億円だった国内アウトドア市場は、18年に5230億円へと拡大。スノーピークの主軸であるアウトドア事業は、市場拡大の波にうまく乗ってきたことがわかります。

 記事にもある通り、「東京デザインスタジオとのアパレル協業」「隈研吾氏との木製モバイルハウス共同制作」など、異業種とのコラボレーションも積極的です。17年には、地方自治体向けのコンサルティング会社も立ち上げ、施設集客への支援にも乗り出しました。自社製品やアウトドア事業領域だけにこだわらず、ビジョンに共感する周囲の力を借りて、社会的使命を果たそうとするところに、スノーピークの強さを感じます。

 創業者の山井幸雄氏は、登山や釣り道具に不満を持ち、自分が欲しいものを作り出し、社長の山井太氏は、欲しいキャンプ道具を作り、オートキャンプ市場を牽引しました。現在、副社長の山井梨沙氏は、欲しいアパレルを作り、アウトドアを超えた市場開拓を行っています。「誰よりも自分が欲しいものを作る」「開発から営業まで自ら行い、数字にも責任を持つ」。言葉で書くと簡単ですが、企画開発、生産、販売すべてのノウハウを身につけるには、それなりの時間を要します。人こそが財産と考え、時間をかけててでも、人財育成を行い、ユーザー視点に基づくサービス開発を続けるスノーピークの製品には、オリジナリティが宿るのかもしれません。

 自分が欲しくて作り出したものだからこそ、セールストークも弾みます。逆に、耳を塞ぎたくなるような、顧客からの不満も「自分ごと」として真摯に受け止めることもできるでしょう。

 国内と需要が異なる海外市場での成功は、容易ではありません。国内のヒット商品をそのまま販売しても、上手くいかないことも多々あります。しかし、海外でも同じように、自らが現地市場でユーザーとなり、誰よりも欲しくなるものを作り、ビジョンに共感する仲間の力を借りることができれば、製品やサービスに、スノーピークらしい世界観が宿り、顧客の心を掴むことができるのではないでしょうか。

CKR Kondo : 大手通信会社に入社後、暗号技術/ICカードを活用した認証決済システムの開発に従事。その後、欧州/中東外資系企業向けITソリューションの提供、シンガポール外資系企業での事業開発を経験。企業とその先の利用者が必要とするもの、快適になるものを見極める経験を積み、ウェアラブルデバイスやFree WiFiを活用したサービスインキュベーションを推進。現在は、米国、欧州、アジア太平洋地域にまたがる、新たなサイバーセキュリティサービスの開発を推進中

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ビームスと香川県がコラボ 県産アイテムを集めたイベント開催

 ビームス(BEAMS)は11月20日〜12月17日、香川県とのコラボイベント「香川ジャパン ビームス ジャパン−ビームスが見た香川県−」を東京・新宿のビームス ジャパンで開催する。

 同イベントでは香川県を“東讃”、“中讃”、“西讃”、“瀬戸の島々”の4つの地域に分け、それぞれの土地に根差したアイテムを紹介する。香川漆器(8500円〜)や讃岐桶(8500円)などの伝統工芸品や、“讃岐のり染め”で染め上げたトートバッグ(3300円)、瀬戸内海に浮かぶ小豆島で栽培されたオリーブ(600円)など、ビームスがセレクトしたさまざまな香川県産品をそろえるほか、花崗岩のダイヤモンドと呼ばれる庵治石を使ったコースターにロゴを施すなど、ビームスオリジナルデザインのアイテムもそろえる。

 アイテムは全てビームス ジャパンと公式オンラインショップで取り扱う。

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渋谷パルコ、藤原ヒロシによる「ポップ バイ ジュン」の店内を一挙公開 目玉は「クロット」

 渋谷パルコのジュンのポップアップスペース「ポップ バイ ジュン(POP BY JUN)」は、22日10時の渋谷パルコのオープンとともに情報を解禁し、初めて店内を公開した。第1回目は藤原ヒロシがディレクションする。

 エントランスのガラス扉は、角度によって見え方が変わるレンチキュラー風のガラスを採用しており、店内はほとんど見えない仕様。店舗面積は目視でおよそ30~40平方メートル。中央の木製の床を囲むようにブルーの絨毯が敷かれており、壁はミラーで360度囲む。什器とラック数台に、藤原ヒロシの「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」によるさまざまなコラボレーションアイテムが並べられた。目玉は「ナイキ(NIKE)」×「クロット(CLOT)」と「フラグメント デザイン」のコラボスニーカーだろう。さらにコラボが噂されていた「レッド・ウィング(RED WING)」とのブーツも並んだ。

 情報を公表してないにもかかわらず、「ポップ バイ ジュン」の公式ホームページ上で行った初日の入場整理券抽選には、7000人が応募したという。藤原ヒロシによるポップアップショップは12月8日まで。すでに2日目と3日目の入場抽選もスタートしている。

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渋谷パルコがついにオープン、雨の中2500人が開店を待ちわびる

 建て替え工事中だった渋谷パルコが本日11月22日、オープンした。2016年8月に建て替え工事に入り3年の時を経て、「グッチ(GUCCI)」「ディオール(DIOR)」「ロエベ(LOEWE)」といったラグジュアリーから、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の新業態「ガール」、アートとファッションを融合した新業態「2G」、「トーガ(TOGA)」「ビュティーフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」などの東京ブランド、大友克洋にフォーカスした「パルコミュージアム トーキョー」、ネット通販とダイレクトに繋がったオムニチャネル型自主編集売り場“キューブ(CUBE)”、日本初の任天堂公式ショップ「ニンテンドートウキョウ(Nintendo TOKYO)」など、ファッションとアート、カルチャー、テクノロジーが交差する、先進的で野心的なファッションビルに生まれ変わった。

 柏本高志・渋谷パルコ店長は、「パルコの考える商業空間は、日常と非日常の間にあるサードプレイス。売る場所ではなく、“ワクワクドキドキ”をする空間を作りたかった」と語る。パルコの第1号店である池袋パルコは50年前の1969年11月23日のオープンで、本日はそれから49年364日目というパルコの第2章の幕開けにはピッタリのメモリアルな日。「ディオール」と「リモワ(RIMOWA)」がコラボレーション出店したラグジュアリーブランドのポップアップスペース「ザ・ウィンドー」を筆頭に、第1弾に藤原ヒロシを起用したジュンのポップアップショップ「ポップ バイ ジュン」などの多彩なポップアップスペースを各フロアに設置すると共に、多種多様なギャラリー、昼と夜で形態が変わる飲食店など、月替り・週替り・日替わりでショップが変化する仕掛けを随所に仕掛け、来場者を飽きさせない仕掛けを随所に凝らした。

 開業日の朝は気温は7度で雨が降るあいにくの天気だったが、約2500人が列を作った。朝7時半から並んでいた20代前半の社会人2人は「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)の限定アイテム狙い。「インスタで見て気合を入れて早めに来た。テレビは見ないのでこんなに話題になっているのは知らなかった」と語る。「ベイト(BAIT)」でフィギュアとスニーカーの限定アイテムを購入した10代の学生は「限定アイテムの抽選のため、パルコのカード会員になってプレオープンからぐるっと回っていた。個人的にマークしている目利きの“バイヤー”がが限定アイテムをめがけてたくさん来ていた。かなりの盛り上がりを実感した」と語る。中国・杭州からこの日のために旅行で来たという20代の中国人旅行者2人は「目的は『アンブッシュ(AMBUSH)』。中国でもSNSを通じて話題になっていて、この機会に遊びに来た」という。月の収入18万円のうち4〜5万円ほどをファッションに使っていると言い「中国では代理購買が盛んだけど、直接購入した方が当たり前だけど安い。知っているブランドも多かったけど、知らないブランドが有名ブランドの隣にあってその度にインスタやウィーチャットでたくさん検索した。中国にはこんなにコンパクトなスペースに色んなブランドが入り乱れている商業ビルがないので新鮮だった」という。

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「通し営業」って、実は面白い!

 ランチの後、ディナーまで一時的に店を閉めるイドルタイムを作ることが当たり前だった飲食業界。しかし、最近、ランチからディナーまで連続して営業する「通し営業」の店が増えてきた。
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 ランチの後、ディナーまで一時的に店を閉めるイドルタイムを作ることが当たり前だった飲食業界。しかし、最近、ランチからディナーまで連続して営業する「通し営業」の店が増えてきた。
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10周年を迎えた「THREE」が11年目を迎え、旗艦店刷新や中国本土の販売スタートで次のステージへ

 今年9月に10周年を迎えた「THREE」が、11年のスタートに大きく動き出している。2013年にオープンした「THREE」のフラッグシップショップ「THREE AOYAMA(THREE青山)」を刷新し、内容を一新してよりパーソナルを重視した施設へと生まれ変わった。国内の百貨店をはじめとした店舗には11月から新コンセプトのカウンターを順次導入する。海外に目を向けると10月にアジア最大の市場である中国本土での販売が始まった。

 「THREE」の2018年12月期の売上高は、5年前の13年に比べると500%を超える増加。翌年14年に当時社長だった石橋寧会長は「10周年には売上高100億円を見据えている」と語っており、実際の売上高は100億円規模になっているようだ。ブランド飛躍の“立役者の一人”であるのが、13年にオープンした旗艦店「THREE 青山」だ。当時、カフェを併設するビューティブランドは珍しく、さらにはショップのオープン時間といえば、表参道界隈では11時、12時スタートが一般的である中、朝の8時台からオープンし、“朝活”を推進。先駆けでもあった同店舗は、じわじわとファッション関係者を中心に話題となり、カフェは朝からミーティングなどでも活用されるようになるなど、表参道の人気スポットとして注目を集めた。

 その旗艦店が10周年を機にリニューアルした。そのリニューアルでは時代を反映し、パーソナルな提案を特徴とした。新コンセプトは“PERSPECTIVE FOR ACTION(多角的な視野)”で、訪れる人が五感を通じていつもとは異なった視点から物事を見つめることができるような、パーソナルな体験ができる場を提供。空間デザインとコンテンツを一新した。これまで植物を使用したナチュラルなイメージから、石を基調としたデザインに変更。コミュニケーションテーブルを中央に配置し、定期的にセミナーなどを行う予定だ。さらに、よりパーソナルなカウンセリングをかなえるコンテンツとしてホリスティックケア、メイクアップそれぞれのスペシャリストをそろえるプログラムを展開する。

 1階カフェ・レストランは、平日の朝から日中にかけてはカフェラテとのペアリングに最適な料理やビーガンやグルテンフリーなどにも対応したメニューを用意する「リバイブキッチン」、ディナータイムは新たに「レストランRK」として季節の食材を用いた野菜中心のコースメニューを提供する。2階の「リズム スパ」は、03年のオープンから確実に顧客を獲得しリピート率も高い。今回、“感性を楽しむ場所”として初めて利用する人に向けたエントリーメニューをはじめ年4回の季節限定メニューなどを提案する。

 国内の店舗の新コンセプトのカウンターは、その旗艦店との連動感を持たせる。アクロの御後章社長は、「新カウンターは、旗艦店のように石と水平を生かした存在感のあるものになる。大阪高島屋を皮切りに伊勢丹新宿本店、名古屋高島屋と順次切り替えていく」と語り、進化した「THREE」の世界観が広がるだろう。

 海外戦略は、13年のタイへの進出をスタートに、台湾、インドネシア、マレーシア、香港、韓国、シンガポールへと広げ、10月からアジア市場最大の中国本土に上陸し、現在68店舗まで拡大する。中国では、9月25日にオープンしたばかりの北京大興国際空港に免税店を出店。北京大興国際空港は、既存の北京首都国際空港と合わせ、旅客数を25年までに約1億5000万人と5割増やす予定で、18年の都市別の空港旅客数で計算すると、ニューヨーク、東京を抜いて世界2位に浮上する規模となる。その地への進出は、「日本発グローバルブランド」を目指す「THREE」にとって、大きな一歩になるだろう。

 御後章・社長は「現在、国内売り上げは前年を下回っているが、海外では中国人客を中心に拡大している。中国人はタイの各店舗や韓国の免税店などさまざまなエリアで購入する傾向にあり、そういった広範囲での購買に対応できるよう世界中に店舗を広げていきたい」とコメント。グローバルブランドを目指す上で、将来的には欧米に広げていくことは容易に想像でき、10周年は一つの通過点に過ぎず、11年目にアクセルを踏む「THREE」に注目したい。

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「ジバンシイ」ノワール・イベントに鈴木えみ、GENKING、西内まりや、加治ひとみ、久間田琳加らが来場

 日に日に空気も澄んできて、ホリデーシーズンに向けて気分も高まり始めた11月11日、「ジバンシイ(GIVENCHY)」のリップスティック「ルージュ・ジバンシイ・ノワール」をテーマにしたパーティーが開催された。「ナイト・ノワール・ホリデー」と題されたスペシャルイベントには12人のゲストが来場し、“ノワール・ホリデー”をテーマにした夜を楽しんだ。

“ノワール”尽くしの特別な一夜

 「ルージュ・ジバンシイ・ノワール」は、夜空のようなきらめきを唇に宿す、ホリデーシーズンに活躍すること間違いなしのリップスティック。その人自身が持つ魅力を最大限に生かす究極のリップスティック「ルージュ・ジバンシイ」の中でも、夜空のように深いブラックテクスチャーが魅力のシリーズだ。

 この夜、ゲストたちは「ルージュ・ジバンシイ・ノワール」の中からそれぞれお気に入りの1本を選んで全員での撮影に臨んだほか、6本のラインアップを思い思いにタッチアップしたり、“ノワール(黒)”をテーマに彩られた食事を楽しんだ。

自分だけのカラーを楽しむ
ノワールに彩られたゲスト

口紅を超えた
クチュール・アクセサリー

LE ROUGE NIGHT NOIR

 クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)による「ジバンシィ」の最初のコレクションから名付けられた「ルージュ・ジバンシイ・ノワール」。唇のpHに反応して自分だけのカラーに変化するダークなブラックテクスチャーは、さながらクチュールドレスのような美しさを生み出す。それぞれに異なる色のマザーオブパールが配合され、光を受けるたびにさまざまな輝きを放つ6色展開。まばゆい輝きを放つ繊細なグリッターがちりばめられたケースも気分を盛り上げてくれる。

PHOTOS:KAZUMA TAKIGAWA(PERLE)[MODEL], HIROKI WATANABE[STILL]
STYLING:TAKAYUKI SEKIYA
HAIR & MAKEUP:KIKA, KATSUYOSHI KOJIMA, AKIHIRO MOTOOKA, KEN NAGASAKA, ERIKO YAMAGUCHI

問い合わせ先
パルファム ジバンシイ[LVMHフレグランスブランズ]
03-3264-3941

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サステナビリティって何? 専門家が答えます。 連載Vol. 9 「ゲラン」の同業他社に刺激を与える取り組み

 サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――といわれる一方で、具体的に何をどうしたらいいのか分からないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞きその解決策を探る。今回はビューティ業界から、LVMHグループのビューティブランドである「ゲラン(GUERLAIN)」のローラン・ボワロ(Laurent Boillot)前CEO(現メゾン ヘネシー社長)に、10数年かけて取り組んできた4つの活動の成果を聞く。

WWD:サステナブルな活動について取り組みを始めたのは?

ローラン・ボワロ=前ゲランCEO(以下ボワロ):2007年にCEOに就任して以来、持続可能な開発を長期にわたるテーマとして取り組んでいます。そこには2つの理由があり、1つ目は製品に使用する天然由来の原料を入手することは戦略的に極めて重要だと認識しているから。2つ目はCSR(企業の社会的責任に対する取り組み)を中心とした組織を作ることで、持続可能な開発へのアプローチが企業の展開モデルの中に浸透してくれるのではないかと考えたからです。そこで専任ディレクターを起用し活動を強化しています。

「排出二酸化炭素の約50%削減を実現」

WWD:4つの最優先事項も明示されましたね。

ボワロ:まずは、持続可能開発計画(サステナブル ディベロップメント プログラム)として1.エコデザイン2.生物多様性(生物保護)3.気候変動対策への貢献4.社会的責任の4つの柱を立てました。今年1月にはこれらを企業のマニフェストとして文書化したのですが、CSRや持続可能な開発がいかに当社に浸透しているか、当社の存在価値をあらためて表すために行ったことです。

WWD:それぞれの具体例を教えてください。

ボワロ:エコデザインについては、全ての新製品に採用し徹底します。すでに主力製品である「オーキデ アンペリアル」や「アベイユ ロイヤル」では容量は変えずにボトルデザインを変更するなどして、排出二酸化炭素を約50%削減することを実現しました。今後、新しい製品を開発するに当たっては3R(リデュース=削減、リユース=再利用、リサイクル=再資源化)の手法を厳守します。生物多様性では、「アベイユ ロイヤル」の主成分であるハチミツ産地のフランス・ウエッサン島の養蜂を支援する団体をサポート。今年からは世界中の養蜂家を育成・支援するためにユネスコとパートナーシップを結びました。なぜ養蜂が大切かというと、ミツバチはハチミツやロイヤルゼリーなどの生産物を作り出すだけでなく、ポリネーター(花粉媒介者)としての役割を担っているからです。世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はミツバチなどが受粉を媒介しているともいわれているのです。地球上に2兆匹のミツバチが必要とされていますが、毎年20%減少しているため2兆匹を達成するには長い時間がかかります。当社は今後10年間で10億匹のミツバチを復活させるために活動を推進していきます。日本でもニホンミツバチの保護活動の支援を始めるところです。

気候変動政策では、2014年からパリの店舗へ商品を運搬する際に電気トラックを使用したり、生産工場はHQE(高環境基準)の建物だったり、フランスの全店舗と子会社の50%が環境マネジメントシステムに関する国際規格ISO14001を取得したりしています。28年までに二酸化炭素の排出を抑える仕組みを確立し、カーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量を削減量で相殺すること)を達成します。社会貢献は、女性の尊厳を守り、全ての美にコミットするすることをテーマに、21年までに子会社の全てが世界的ながん支援プログラムの「ルック・グッド・フィール・ベター」や同様の活動に参加していきます。

「トレーサビリティーを閲覧できるデジタルプラットフォーム」

WWD:今年3月には「トレーサビリティー」を閲覧できるデジタルプラットフォームを導入しましたね。

ボワロ:ビューティ業界では例のないシステムで、3年の準備を経てようやく完成させたものです。もともとこのプラットフォームは「ゲラン」のチームのために作ったもの。環境に対するフットプリント(人間1人が生活するのに必要な各種資源の生産に必要な土地面積)を作成するには全てを測定するということが重要だったわけです。進めている中で、お客さまもこういった情報を知りたがっていることが分かり、公開することにしました。どのようなものかというと、製品を選んでいただくと、その原料がどこから来ているかをマッピングするようになっています。原料だけでなく、パッケージングや生産工場、輸送ルート、販売店、リサイクリングまで開示しています。現在はスキンケアとメイクアップ全製品で実現できていますが、来年早々にフレグランスの全製品にも反映できるでしょう。言語表記も来年中にはそれぞれの国に対応していきたいですね。これが確立すれば、売り上げにも好影響が出てくると予測しています。また、われわれの取り組みを他の企業が目にすることで刺激を与えられるきっかけになれればとも思っています。

「業界内外との連携を強める」

WWD:年2回“サステナブルなインスピレーション”をテーマにしたイベントを開催し、業界内外との連携を強めるなど、持続可能なビジネスを続けるための取り組みに積極的です。

ボワロ:3年前から「ミツバチの大学(BEE University)」というイベントを主催しています。商業的な目的は一切なく、ミツバチを守っていくという大義のため行ない、養蜂業者やNPO団体、政治家などが参加してくれています。年々参加者が増え、5月はイベントをユネスコ本部で開催して400人が集まり、メディアからも注目されました。その他、当社と同じような考え方を持つ著名な企業との出会いの場を設けています。参加企業にはエコデザインという意味で極めて強い問題意識を持っている「ネスプレッソ(NESPRESSO)」や「クラランス(CLARINS)」、グリーンな電力事業者などが含まれています。また、当社が属するLVMHグループの中で、環境問題に関わるスタッフが3カ月ごとに会合するのですが、しばしば「ゲラン」がベストプラクティス賞に選ばれ、グループ企業を指導することもあります。今後も12年間で培ってきた知識やノウハウを生かしながら、サステナブルな取り組みを進めていきます。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

昨日、渋谷で行われた観望会ではいくつもの星雲を観測できたとのこと。 本日からは新規オープンした渋谷PARCOのBOOSTER STUDIO by CAMPFIREにて展示を行っています。 誰でも天文学者になれる?仏ベンチャーがデジタル望遠鏡を開発

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【4月9日まで|スヌーピーミュージアム】 第2回展覧会 史上最大のスヌーピー展「もういちど、はじめましてスヌーピー。」 誕生秘話から、約50年間大きな変遷を遂げていく様子を、原画約80点と映像で紹介 詳しくはこちら→

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渋谷パルコの「ポップ バイ ジュン」 第1弾は藤原ヒロシ

 ジュンは22日、渋谷パルコ1階にポップアップスペース「ポップ バイ ジュン(POP BY JUN)」をオープンした。コミュニケーションデザインにスタイリストの山本康一郎を招へいし、毎回異なる実験的なコンテンツを期間限定で展開。第1弾は、藤原ヒロシがディレクションする。「ポップ バイ ジュン」は渋谷パルコのメディア内覧会でも一切情報をクローズし、関係者間でもさまざまな憶測が飛び交うなど、オープン前から話題を呼んでいた。

 「ポップ バイ ジュン」の“POP”とは、Place(場所)+Occasion(機会)+Person(人)に由来する。汎用性に優れた“クリアファイル”をテーマに、コンテンツに合わせて商品から内装まで、店舗を丸ごとディレクションしていく。内装は建築家の荒木信雄が手掛けた。今回ウィンドーには、渋谷パルコの建て替えの際に出たゴミや残骸をディスプレーする。

 藤原ヒロシのディレクションするポップアップストアは12月8日まで。「フラグメントデザイン(FRAGMENT DESIGN)」とさまざまなブランドとのコラボレーションアイテムを発売する。

 ラインアップの一部は以下の通り。「ポラロイド オリジナルズ(POLAROID ORIGINALS)」との100台限定ポラロイドカメラ“SLR680”(18万円)や、「ヘッド・ポーター(HEAD PORTER)」の後継ブランド「ラミダス(RAMIDUS)」とのトートバッグ(M:6500円、L:8000円)、「リトゥ(RETAW)」とのフカータグ(1400円)やパフューム(1800円)、「アンチ ソーシャル ソーシャル クラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)」とのTシャツ(1万円)、「メディコム・トイ(MEDICOM TOY)」との“眠る犬”のぬいぐるみ(2800円)、「ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)」とのニット(3万1000円)、藤原ヒロシとポケモンの合同プロジェクト「サンダーボルト プロジェクト バイ フラグメント&ポケモン(THUNDERBOLT PROJECT BY FRGMT&POKEMON)」のピカチュウのぬいぐるみ(1万6000円)や“ニンテンドースイッチ”(3万9800円)など。

 なお、第2弾のコンテンツは12月2日に発表予定。

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深夜族は減った。コンビニ同様、外食も深夜営業は再考を。

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、飲食店の深夜営業の利用実態や、深夜営業について調査を行ったところ、ここ1年で深夜外食が「減った」と思う人が23.3%もいた。
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クラシエのオンライン限定のスキンケアブランドが常設店で取り扱いを開始

 トイレタリー・コスメティックス事業を手掛けるクラシエホームプロダクツは、ナチュラルスキンケアブランド「ア リトル ア ロット(A LITTLE A LOT)」を11月22日から、大阪・大丸梅田店で販売する。取り扱うのは、“女性のリズムに寄り添う”をコンセプトに掲げて同日にオープンする大丸梅田店の自主編集売り場「ミチカケ(MICHIKAKE)」内に出店するベイクルーズグループの「エミリーウィーク(EMILY WEEK)」だ。9月の発売開始時から、これまでブランド公式オンラインストアで販売していたが、常設店での販売はブランド初となる。

 「エミリーウィーク」は、同ブランドのスキンケア製品やパーツケア、ヘアケア、ボディーケア製品などフルラインをそろえる。クラシエホームプロダクツ広報担当者は「『エミリーウィーク』は女性のバイオリズムに寄り添う新たなライフスタイルを提案しており、『ア リトル ア ロット』の“女性の肌悩みと気持ちに寄り添う”というコンセプトにも親和性の高さを感じた」とコメントした。

 「ア リトル ア ロット」は、商品の共通成分として、植物由来美容成分の復活草やブドウ果実エキス、保湿成分を含んだ出雲の温泉水など天然由来成分を配合し、肌本来の美しさに導く。スキンケアシリーズは肌タイプに合わせて5つのラインをそろえるなど、その時々の肌の悩みにアプローチするのが特徴だ。さらに、100%天然由来香料を使用した香りは、ラインによって違った香りを採用する。“今の肌悩み”と“その時々の気持ちに寄り添う香り”の両面から選べる。

■「エミリーウィーク」大丸梅田店
オープン日:11月22日
時間:日〜木曜日10:00~20:30 / 金・土曜日 10:00~21:00
住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-1 大丸梅田店5階

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さまざまな職を経て「生涯現役ショップスタッフの道」を行く ヴェルメイユ パー イエナ佐藤美穂

 ショップスタッフは若い人だけの職業なのだろうか?

 服を買いに店へ行き、ショップスタッフと会話していると、自分の要望が伝わらず、ニュアンスの違いを感じることがある。特に同世代にしか分からない“悩み”の様なものが伝わらず、購入の決め手に欠けてしまい一時退散することもしばしば。業界内に限らず、日本では「販売員は若い人たちの仕事」という考え方が根強くあり、それが30~40代のショップスタッフが少ない要因ではないかと思うことがある。そこで他業界やメーカーでの営業職など、幅広い経験を積み、現在はショップスタッフを務め、ヴェルメイユ パー イエナ(VERMEIL PAR IENA)日本橋高島屋S.C.店(12月から新たにオープンする青山店に異動)の佐藤美穂店長に販売職の魅力を聞いた。

―ファッションの原点は何ですか?

佐藤美穂さん(以下、佐藤):私が10代の頃はファッションと音楽が結びついていた時代で、ディスコが“クラブ”に変わるころでした。「スーパーラバーズ(SUPER LOVERS)」や「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」が全盛期で、おしゃれしてクラブへ遊びに行くことが面白かった時代です。“月一ヴィヴィアン”と称して、毎月、アルバイト代を握りしめてお買い物しにいくことを生きがいにしていました。

その頃から母親世代の服装を見ていて「私もこの歳になったら、こういう服を着るしかないのか?着たい服がなくなる!」という不安のようなものを抱えていました。海外のファッション雑誌を見ると、そこには年齢を重ねてもおしゃれを楽しんでいるマダムの姿があって「何で日本とは違うのだろう?」と疑問を持つようになり、「それなら自分が変えてやる!」と勝手に熱くなっていました(笑)。なので、そのころから人生のモットーは「人は棺桶に入るまでオシャレでいるべき!」。まずは自分が率先してそういう大人になろうと(笑)。

―同世代なので、とても共感します。私も当時“月一ヒステリックグラマー”をやっていました。それに母親や祖母世代の服装へのジレンマも感じていました。

佐藤:時代ですよね。だから今はお客さまも巻き込んでオシャレを楽しもうと励んでいます。そういう気持ちで日々を過ごすと、街中で「その服はどちらで買われました?」と声をかけていただくようになるので、そのまま店にお連れすることもあります。

―どこで誰が見ているか分からないから、販売員はオシャレでないといけませんね。ところでベイクルーズに入社されたのが5年前だそうですが、それまではどんな仕事をされてきたのですか?

佐藤:いろんなことをしてきました。出版社勤務を経て、リフレクソロジーの資格を取得してサロン勤務もし、そこでお客さまだったOEM会社の社長に「服が好きならうちの会社で働いてみないか」とお誘いいただいて、本格的にこの業界へ入りました。その会社が小売りに挑戦するということで、ブランド立ち上げに関わりつつ店頭にも立つようになり、そこで販売職の面白さに気づきました。その後、販売を極めようとSPAメーカーへ転職し、IT業界を経て、40代手前でギャル系ブランドへ移り、5年前にベイクルーズで働いていた友人から相談を受けて、今に至ります。ギャルブランド時代は店長兼マネジャーとして渋谷109の店頭にもいましたので“マルキューの主”と呼ばれていました(笑)。

――多彩な経験ですね。その経験は販売職に生かされていますか?

佐藤さん:正直、経験を気にしたことがありません。洋服が好きだから販売しているだけなので、自分にとってこの仕事は天職だと思っています。でも、自分が「イイ!」と思ったものを伝えたい性分なので、勉強さえすれば鍋でも家でも売る自信はありますよ。

―販売を極めたいと転職されましたが、この仕事の面白さや魅力とは?

佐藤:洋服の販売は特殊です。飲食や化粧品は必要性があり、目的を持って来られる方が多いですが、洋服は目的買いの方もいますが、ほとんどが衝動買いです。中には「私に似合うものない?」といきなり言われる方もいます。いろんなお客さまがいて、一人ひとりの要望を汲み取って似合うコーディネートを組むというのはプロのスタイリストと同じで、ある意味“専門職”だと思うのです。入店した瞬間から「最後には素敵になってもらいたい」という気持ちでお客さまに接し、服を選んでいますが、正解がないから面白い。毎日ライブ感があります。

―元気のないこの業界において、佐藤さんのバイタリティーの源は何でしょうか?

佐藤:新しい服を着るとめちゃくちゃテンション上がりますよね。それだけです。例えば、その日のコーディネートがイマイチだとすぐにでも着替えたい気分にもなるし、ばっちり決まると一日のモチベーションも上がる。お薦めした服を試着したら素敵に似合うだけでお客さまも私もテンション上がるし、うれしくなります。その気持ちを私たちが失っていてはいけないのです。ギャルブランド時代のことですが、いつも来られる客層より少し大人な印象のお客さまがいらして、いつも通りのテンションで接客をしたのです。もう、これで決まりかと思っていたらお客さまに「お姉さんのテンションが低いから買うのやめます」と言われたのです。これはもう本当に雷に打たれたような衝撃でした。

―それは衝撃的!背中を押す何かを求めていたのですね。

佐藤:はい。自分が“月一ヴィヴィアン”と言いながら、靴下くらいしか買えなくてもワクワクして買い物に行った気持ちを忘れてはいけないことを痛感しました。今は仕事として毎日店頭に立っていると新鮮味が薄れて、売り上げが心配になることもありますが、お客さま側にすれば数カ月に1度しかショップには行けないから、全てが新鮮に見えるのです。この店に来るお客さまも「また、変わっている!」と喜んでくれます。その気持ちに私たちが寄り添って洋服を紹介できないといけません。とはいえ、全てのお客さまがそういう接客を求めているわけではないので、どんなテンションがいいかを見極める力も必要です。いろんな接客パターンを自分の中に用意しておくことも大事ですね。

―まさに販売は専門職ということですね。

佐藤:でも、この仕事をしていると親から「いつまで(販売員)やっているの?」と言われて、実際に退職する子もいます。私の両親もそんな時期がありましたが、今ではリスペクトしてくれています。だからこの仕事に誇りを持ってほしいし、販売が社会の末端のようになっている意識を変えたいです。洋服が販売できたら、どんなものでも売れると思うのです。スタッフにも「手に職だよ」と伝えています。

―私も販売は年齢無制限でいくつになってもできる仕事だと思います。

佐藤:私もそう思います。誰が若い子の仕事だって決めたんですか?(笑)。最近、社内でもキャリアのある販売員が店頭に立ち続けられるような取り組みができてきているので、その先頭に立ちたいと思っています。良いモデルケースとなり「定年まで現役販売員でいられる」ということを伝えていきたいです。

苫米地香織(とまべち・かおり):服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター。高校でインテリア、専門学校で服飾を学び、販売員として働き始める。その後、アパレル企画会社へ転職し、商品企画、デザイン、マーケティング、業界誌への執筆などに携わる。自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”

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「常に変わり続けるファッションに対し、『ストーンアイランド』は変わらないことが強みだ」 by カルロ・リヴェッティ

カルロ・リヴェッティ=ストーンアイランド会長兼クリエイティブ・ディレクター

 常に変わり続けるファッションに対し、「ストーンアイランド」は変わらないことが強みだ(2018年9月22日掲載、「ストーンアイランド」会長が語る絶好調の理由 「“変わらずとも好かれる”ことが大切」から)

The WORDS
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。

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