クラシックブーム到来 この冬取り入れたいトレンドアイテム8選

 2019-20年秋冬シーズンは、ストリートブームが終焉を迎えたと言われ、代わりにレディーライクなアイテムが浮上し、クラシックブームが到来しました。そこで、この冬に欠かせない8つのトレンドアイテムをコーディネートも踏まえながら総括します。

ボウタイブラウス

 スタイリングのアイコン的存在になりそうなのがボウタイブラウス。ボウ(リボン)を首元に飾ったブラウスのことです。クラシックな淑女ムードを漂わせるのが一般的なボウタイブラウスの着こなしですが、それだとややありきたり。レディーな雰囲気に寄せすぎない着こなしが重要です。

ロングスカート

 クラシックでレディーライクな装い、このトレンドにマッチするボトムスといえば、ロングスカート。秋冬コーディネートの軸にと、海外有力ブランドの多くが発表済み。ロングスカートはロマンティックでガーリーなイメージもありますが、今季は大人っぽくシックに着こなすのが新しい作法。

カフェオレ色

 ベージュやブラウンなど“カフェオレ”系の色は、ここ数シーズン人気が続いています。クリーンで穏やかな雰囲気を醸し出せるのが人気の理由。さまざまなシーンに着て行きやすいことに加え、エフォートレスやミリタリーといったテイストとも好相性。この冬は程よく主張を強めていくのがトレンドです。

攻め柄

 2019-20年秋冬向け展示会では、あちこちでアニマル柄が提案されていました。3大モチーフはレオパード(ヒョウ)、パイソン、ゼブラという“攻め柄”トリオ。服だけではなく、バッグや靴にも登場しています。アニマル柄はそれ自体に存在感があるので、たった1点取り入れるだけで、装いに弾みがつきます。

カチューシャ

 ロンドン・ファッション・ウイーク(19年9月開催)のショー会場に現れたファッショニスタたち。毎シーズンのトレンドを先取りして会場に現れる彼女たちの装いは、そのまま“的中率高めのファッション流行予報”。特に目を引いた小物が、髪飾りの“カチューシャ”です。

ロングブーツ

 久しぶりにロングブーツが冬シューズの主役に返り咲きそうです。ブームが続いたスニーカーから、ロングブーツに履き替えるだけで、スタイリッシュなムードに様変わり。レディーライク、“強い女”風、ロック系など、思い通りの着こなしが割と簡単に決まるから、わがままアレンジの試し甲斐があります。

♦︎ストリートムードの強いアイテムもエレガントに着こなすことが重要

ダウンアウター

 真冬に欠かせないのが、軽くて暖かいダウンや中綿入りのアウターです。近頃はボリュームたっぷりのパフィタイプや、カラフルな色・柄など、デザインも豊富に。従来の防寒・カジュアルイメージを裏切る新顔が登場。コーディネートの選択肢も広がってきました。

ネオンカラーのハイネックトップス

 沈んだ色になりがちな冬ルックに、ネオンカラーが軽やかさを注入します。独特なトーンを生かしやすいのがハイネックトップス。顔周りを明るく華やかにしてくれます。高発色が装いに意外感もプラス。いつもの普段着に1点投入するだけで、冬のコーディネートがホットに。スポーティーさも加わります。

2019-20年秋冬トレンドをもっと見る

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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「ダブレット」のウィズム別注アイテムが新年に発売 ガチャガチャ方式のおみくじTシャツ

 セレクトショップのウィズム(WISM)は2020年1月1日、「ダブレット(DOUBLET)」の別注アイテムを渋谷店で発売する。今回は、新年にちなんだおみくじをテーマに、圧縮されたTシャツをボール状にして、ガチャガチャ方式で大滾(大吉)から大凸(大凶)の運勢を占う。ボール状のTシャツは水につけると広がり着用できる。価格は8000円。また、新宿店と堀江店は2日から取り扱う。

 別注アイテムは、ウィズムと「ダブレット」がこれまで製作してきた別注のグラフィックを施したTシャツ全5型を用意。グラフィックは、1996年に放送されたテレビドラマ「ロングバケーション」で主演の木村拓哉が着ていたTシャツにオマージュを表したようなデザインのものや、ポケットベル(ポケベル)をモチーフにデザインしたもの、架空のカード会社をモチーフにデザインしたものなど。

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「ドラえもん」の世界観をアイウエアで表現 50周年記念で「ジンズ」とコラボ

 アイウエアブランド「ジンズ(JINS)」は、2020年に50周年を迎える漫画「ドラえもん」を独自の視点でデザインした「ジンズ ドラえもんモデル」シリーズを、連載開始が1月号だったことにちなみ、20年1月1日に全国の「ジンズ」店舗、「ジンズ」オンラインショップで発売する(店舗の年始の営業開始日に準ずる)。

 商品は、“フラッグシップモデル(FLAGSHIP MODEL)”(1万2000円)のほか、軽量の“スリム エアフレーム(SLIM AIRFRAME)”(8000円)、“バイカラー エアフレーム(BICOLOR AIRFRAME)”(5000円)、ブルーライトから目を守るPC用の“ジンズ スクリーン(JINS SCREEN)”(5000円)の4シリーズ、全47アイテム。

 “フラッグシップモデル”は、“ドラえもん”“のび太”“ドラミ”をイメージしたカラーリングやディテールに彫金、レーザー刻印、七宝などで細密なデザインを施したハイセンスなシリーズだ。全シリーズに、オリジナルデザインのケースとセリート(眼鏡拭き)が付いており、購入者にオリジナルショッパーで商品を渡す。

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「イケア」が2020年福袋を数量限定発売 “サステナブル福袋”や“ホットドッグ福袋”

 「イケア(IKEA)」は2020年福袋を数量限定で販売する。1月1日に“オンライン福袋2020”を公式オンラインストアで、1月2日に“サステナブル福袋2020”と“ホットドッグ福袋2020”を全国のイケアストアで発売する。価格はいずれも2000円。

 “オンライン福袋2020”は元日のみの限定商品。スチール製のキャスター付きワゴン“ロースフルト ワゴン”(3799円、税込)やサトウキビ由来のプラスチックを使用した“イースタード フリーザーバッグ”(299円、税込)を同封する。“サステナブル福袋2020”には水産養殖管理協議会(ASC)の基準を満たしたサーモンやUTZ認証を受けた有機栽培のコーヒーが入っている。“ホットドッグ福袋2020”は「イケア」で人気のホットドッグを家庭で楽しめるセットだ。それぞれ1人1点までで、返品や交換は受け付けていない。

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2020年はどうなる!? 美容シーンのトレンド予測

 今年も残すところあとわずか。2020年の美容シーンは、いったいどうなるのか? 個人的な視点でトレンドを予測してみたい。

注目色は「イエロー」。
メイクはキレイ色の流行が続く

 まず年明け早々登場する「2020年・春夏のメイクコレクション」から、流行の傾向を。19年はネオンカラーや赤のワントーンメイクなど「鮮やかな色と発色」のメイクが流行したけれど、このトレンドは春夏も続きそうだ。

 注目カラーは、断然「イエロー」。これまでイエローはポップな発色が目立ったが(肌なじみの点で取り入れるのが難しい面も)、20年のイエローは大人の女性にこそ挑戦して欲しい秀逸なカラーがそろっている。リップのベースや、アイシャドウの粉体が進化したことで実現した質感だ。

 その代表ともいえるのが、20年1月10日発売の「スック(SUQQU)」の「デザイニング カラー アイズ 15」。シルキーな粉体が、まぶたに溶け込むようになじむ4色で、右上のイエローは目元全体に温かみをプラス。左下のオレンジや右下のパープルと組み合わせることで、イキイキとした「楽しげな表情」「ポジティブな表情」を演出する。

 数年前までメイクのキーワードは「モテ」であったけれど、今後は自分自身が楽しそうであること……他者の視線より「自己肯定感を抱ける表情」が注目されるように思う。

 20年1月3日にRMKから登場するのは、人気のシングルカラーアイシャドウ「RMK カラールックアイズ 02」。大粒のパールを散りばめたイエローゴールドだ。きめ細かな粉体でまぶたにしっとりなじみ、角度が変わるごとに揺らめく輝きが美しい。オリンピックメダルを彷彿とさせるデザインでもあり、20年という一年の幕開けにふさわしいアイテムといえるだろう。

 アディクション(ADDICTION)からは、20年1月3日にクリエイティブディレクターKANAKO初のコレクションが登場する。ハッとするような原色の中で、ひときわ目を引くのが「カラーコントロールリップバーム L 004」だ。一見鮮烈なイエローだが、実際塗ってみると透け感が秀逸。バーム状のスティックが唇の上でとろけ、唇の赤を透かしてほんのりオレンジのニュアンスに仕上がる。ブラウン系やレッド系リップの重ね色としても活躍し、何より見た目の鮮やかなイエローが、前向きな気分へと誘ってくれそうだ。

 ベースや粉体の進化によって、肌なじみが優秀なイエロー。メイクのワンポイントに取り入れることで、20年らしい表情を手に入れたい。

スキンケアのキーワードは
「サステナブル」と「効果」の両立

 本サイトでも度々取り上げている「サステナブル」(直訳は「持続可能な」。地球環境を破壊することなく維持できるという意味で使われる)は、美容の領域でも重要なキーワードだ。これまではオーガニック&ナチュラルブランドがけん引してきたが、現在は大手メーカーにも広く浸透中。特にスキンケアの分野において、20年は「サステナブル」と「肌への効果」を両立した製品が充実しそうだ。

 その代表例が、エキップから2020年2月19日に登場する「アスレティア(ATHLETIA)」。共通成分であるアシタバとシソは循環型の農園で栽培し、「コアバランス トーニングローション」に用いた容器は、リサイクルガラスを採用している(リサイクルガラス使用率90%を実現したのは、業界でも最高水準という)環境への配慮に加え、「アスレティア」の特徴の1つは、背景にカネボウ化粧品が長年培ったスキンケア技術が存在することだ。コメ発酵エキスに独自のバイオ技術を用いて肌への働きを向上させ、感性研究に基づいて、テクスチャーのクッション性や浸透感にこだわっている。

 以下は私見だが、20年以降も大手メーカーの関連会社から、このようなサステナブルと肌への効果を両立した、新たなスキンケアブランドが登場することに期待したい。

 一方、オーガニックコスメのパイオニアであるジュリーク(JURLIQUE)は、1985年の創業当時から持続可能な製品の実現に力を注いできた。オーストラリアの自社農園において、バイオダイナミック農法を実践し、同地の倉庫や工場にソーラーパネルを設置して自家発電に取り組んでいる。お家芸ともいえるサステナブルな物づくりに加え、ポーラ・オルビスグループの一員となってからは、オーガニック植物由来成分の科学的な分析や、独自成分の開発に注力している印象だ。

 20年1月25日に誕生する「ニュートリディファイン コレクション」は、植物の恵みとサイエンスの力を結集したエイジングケア。中心製品の「ニュートリディファイン セラム S」には、Ⅶ型コラーゲンの産生効果が確認されたスピランティス花エキスを配合。植物由来のマイクロリポソームや、植物成分を駆使した乳化技術を採用し、感触や浸透感も非常に洗練されたシリーズとなっている。

 今回はオーガニック&ナチュラル系のブランドを取り上げたが、2020年以降、デパートやドラッグストアで展開するごく一般的なスキンケアにおいても、「サステナブル」な取り組みと「効果実感」の両立は進んでいくように思う。

ベースメイクは、
もはやスキンケアの領域へ

 そして個人的に最も注目し、その進化に感動せずにはいられないのが、「ベースメイク」の領域だ。20年春は「これはもはや『肌色のクリーム』と呼んで差し支えないのでは!?」と思える、スキンケア効果に優れたアイテムが充実している。

 ヘレナ ルビンンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)から20年2月7日に登場する「プロディジー CELグロウ エッセンス ファンデーション」は、処方の約9割をスキンケア成分が占めている。3種の方法で抽出したエーデルワイス由来成分と、肌の上でほわっととろけるやわらかなテクスチャーによって、引き出されるのはまるで湯上がりのように自然な艶感。未だにファンデーションは「肌に負担を与えそう」というイメージが根強いが、つけている間中トリートメント効果が期待できる1品だ。

 コスメデコルテ(DECORTE)から20年3月16日に誕生するのは、ノンケミカルで保湿力に優れた「AQ エクストラ プロテクション」。乳液そのもののように滑らかなテクスチャーには、ビタミンE誘導体、エクトインなどの保湿成分を配合し、肌をしっとり包み込む。AQシリーズは「肌の感性」に注目しており、肌と心をリラックス状態に導くような感触や、月下美人をアクセントにした香りを採用している。ちなみにこの「肌と心の関係」に注目したコスメも、20年のトレンドとなりそうだ。

 メイクアップ、スキンケア、ベースメイク、それぞれに進化を遂げる20年春。製品そのものはもちろんのこと、「自己肯定感」「サステナブル」「肌と心の関係性」など注目のキーワードが、女性たちにどんな風に受け入れられるのかに注目したい。

宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける

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今年もご愛顧ありがとうございました!

こんばんは。

いよいよ2020年へのカウントダウンがはじまりました!

みなさまにとって今年はどんな一年となったでしょうか?振り返ればあっという間の一年でしたね。

39b03d684a81b9142841344893beef83 今年もご愛顧ありがとうございました!

今年は、銀座本店15周年を迎えたほか、バーニーズ ニューヨークならではの多彩なファッションイベントも各店店頭にて開催し、多くのお客様との出会いや素敵な笑顔に囲まれて過ごすことができました。

来年もブログにて情報をたくさんお伝えしてまいりますので、ご愛顧をよろしくお願いいたします。

 

そして2020年は、1月2日(木)が初売り!

福岡店は10:00、銀座本店・新宿店・六本木店・横浜店・神戸店は11:00から営業いたします。

 

好評開催中のウィンターセールは引続き要チェックですよ>>>

 

オンラインストアではもちろん、いつでもアイテムをチェックいただけます。

https://onlinestore.barneys.co.jp/

 

アウトレット店は、1月1日(水・祝)元日から営業しています!

(営業時間は各アウトレットモールに準じていますので、詳しくは各サイトをご確認ください)

http://www.barneys.co.jp/stores/outlet/

 

みなさま

2020年もバーニーズ ニューヨークをどうぞよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えくださいね。

“永遠に愛されるデザイン”を追求したバッグとジュエリー 「ヴァレクストラ」と照明デザイナーがタッグ

 イタリアの老舗レザーブランド「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」は2020年春夏、ロンドンを拠点にする照明デザイナーのマイケル・アナスタシアデス(Michael Anastassiades)とコラボレーションし、 “フルート(FLUTE)”コレクションを発表した。

 バッグとブランド初となるジュエリー、照明で構成される同コレクションは、真ちゅうのチューブ(管)を用いたミニマルでタイムレスなデザインが特徴的。ラインアップは、1960年代にデビューしたレザーバッグ“セリエ エス(SerieS)”に形状記憶のハンドルと真ちゅうのチューブをあしらったハンドバッグやユニセックスで使用できる大きいサイズのトラベルバッグなど。ジュエリーは18金のネックレス、イヤリング、リング2型、バングル2型をそろえる。価格帯はバッグが42万9000円〜、ジュエリーは33万円〜。

「ヴァレクストラ」とアナスタシアデスに共通する“永遠に愛される”デザイン

 アナスタシアデスはインテリア業界でラブコールが絶えない人気照明デザイナーで、イタリアの照明ブランド「フロス(FLOS)」やデンマークの音響機器「バング & オルフセン(BANG & OLUFUSEN)」とのコラボレーションも話題になった。「ヴァレクストラ」との取り組みは今回が初めてだったが「ずっと私の哲学と共通するものを感じていた」とアナスタシアデスは話す。「『ヴァレクスト』は建築やデザインとの深い歴史があり、従来のファッションブランドとは一線を画する存在感がある。私はいつも“永遠に愛されるもの”を作ろうとデザインを続けてきた。それはタイムレスな美しさを持ち、機能性を備えていること。照明とファッションアイテムのデザインアプローチは異なるが、哲学は一緒だ」と説明する。

 ヴァレクストラのサラ・フェレロ(Sara Ferrero)CEOは、アナスタシアデスとのコラボレーションを「まさに『ヴァレクストラ』の美学を物語るコレクションになった。建築とバッグの関係性を美しく表現し、シンプルに見えるが、細部に気を使い計算し尽くされている」と評価する。

“これ以上にない出来栄え”の古典主義の風格を持つジュエリー

 「ヴァレクストラ」初のジュエリーは、ニューヨークのメトロポリタン美術館にも所蔵されている紀元前1100〜1600年の古代キプロスのオブジェ“ゴールド スパイラル(Golden Spiral)”が着想源になっている。「古典主義のイメージだ。リングやバングルはスライドさせて2つに分かれ、付け方を変えられたりと見た目の美しさだけでない遊び心も加えた。これまで友人のためにジュエリーをデザインしてきたが、販売するのは初めてだった」とアナスタシアデス。

 フェレロCEOは「ジュエリーは女性にとって重要なアイテムであり、ラグジュアリーブランドとして、“『ヴァレクストラ』がジュエリーを提案するならば”ということを考えてきた。マイケルのデザインは繊細な18金を扱いながらも品があり、これ以上にない出来栄えになったと思う。すでに多方面から高評価を受けている」と語った。ジュエリーコレクションは今シーズン限定ではなく今後も「ヴァレクストラ」の定番商品として販売を続ける予定だ。

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肌に乗せると色が変化するファンデーションも 「クラランス」の2020年春コレクション

 「クラランス(CLARINS)」は2020年春コレクション「ミルクシェイクコレクション」を1月1日に発売する。ミルクシェイクのように甘い香りと柔らかなテクスチャー、フレッシュなカラーの4アイテムをそろえる。

 ファンデーション「ミルキー ブースト」(限定 2色、各5000円)は、色ムラを均一にし素肌が透けるようなヘルシーな仕上がりに整える。特別な技術によってマイクロカプセル化された紛体、マジックミルキーパールが塗布時にはじけ、白からほんの数秒で肌色へと変化する。

 リップカラー「ミルキー ムース リップ」(限定6色、各3200円)は、ホイップクリームのようにふんわりと滑らかに伸び、やわらかな唇に仕上げる。クッション状のアプリケーターと柔らかなテクスチャーによってするすると唇に馴染む。

 ファンデーション「ミルキー ブースト」とリップカラー「ミルキー ムース リップ」には保湿効果が高い植物由来成分ピーチミルクを配合し、一日中潤いのあるやわらかな肌と唇を保つ。そのほか、頬に自然な血色と艶を与えるチークカラー「ジョリ ブラッシュ」(限定2色、各4500円)とクリーム状のアイシャドウ「モノアイシャドウ S」(限定2色、各2800円)」もそろえる。

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イノベーティブという魔法の言葉 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年7月9日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

イノベーティブという魔法の言葉

 この春、久しぶりにニューヨーク5番街を歩き、ファッションビジネスの趨勢が凝縮される通りなんだとあらためて認識しました。今年に入り、「ヘンリ ベンデル(HENRI BENDEL)」(1月)や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」(3月)など閉店のニュースが続いたことから寂しくなっているのかと思いきやそれほどでもなく、特にセントラル・パークからブライアント・パークまでの17通り分(徒歩約15分の距離)は、今もつわものたちがしのぎを削るブランドビジネスの関ケ原です。

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS」が角を取っている5番街と57丁目の交差点をセンター・オブ・センターだとすると、その数ブロック内にじりじりと攻め込んでいるのが「ユニクロ(UNIQLO)」と「ザラ(ZARA)」、そして「ナイキ(NIKE)」「アディダス(ADIDAS)」といったファストファッションやスポーツの企業であり、まさに時代を映しています。

 その中でもとても印象的だったのが、650番地に昨年11月にオープンした「ナイキ」でした。「ナイキ ハウス オブ イノベーション000(NIKE House of Innovation 000)」という名前のこの新業態は、上海に続いて2店舗目で、デジタルとリアルの体験をその場で受け取れるのが売りです。平日の昼間、閑散としている店も多い中で、近未来感と開放感とがあるこの店には老若男女がそれこそ吸い込まれるように入っていきます。6層の上階を目指して買い物客が上がっていく様子は、なんだか宇宙船に吸い込まれる地球人みたいでした。

 今の地球人を惹きつける魔法の言葉が店の入口に描かれていました。“WELCOME TO HOUSE OF INNOVATION”です。私もこの言葉に引き寄せられて入店しました。足を踏み入れたときの自分の心理を分析すると、「イノベーティブなモノ、コトに関わっている自分ってなんだか誇らしいしワクワクする」です。軽いですね(笑)。「ナイキ」のスニーカーを履いたところで、走る速度が超人的に速くなるわけでないことはわかっていますが、スニーカーを手に取り眺めているだけでイノベーティブな新しい自分になった気分(笑)です。店内に掲げられた“SEE IT, SCAN IT, TRY IT ON”の文字にも心をつかまれました。

どう褒められたらうれしいかは時代の価値を映す鏡だと思いますが、“イノベーティブである”は今や、“カッコイイ”とか“強い”、“カワイイ”“スマート”などと並列な褒め言葉なのだと思います。閉塞的になりがちな時代に風穴をあけるヒーローの姿と重なるからです。

 だから「グッチ(GUCCI)」が、米国のビジネス誌「ファーストカンパニー(Fast Company)」がイタリアのミラノとフィレンツェで今日7月9日から3日間開催する第1回「ヨーロピアン・イノベーション・フェスティバル(European Innovation Festival)」のスポンサーを務めると聞いて、目のつけ所がさすがと思いました。どんな内容かはどうぞこちらをお読みください。「グッチ」というブランドがなぜ今強いのかがよくわかります。きっとそこには次の時代を引っ張るヒーローたちがいる、そんな予感がします。

IN FASHION:パリコレもストリートも。ジュエリーもインテリアも。今押さえておきたい旬なファッション関連ニュースやコラムを「WWDジャパン」編集長がピックアップし、レターを添えてお届けするメールマガジン。日々の取材を通じて今一番気になる話題を週に一度配信します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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知る人ぞ知る「タコマフジレコード」 新作Tシャツは即完するほどの人気

 「タコマフジレコード(TACOMA FUJI RECORDS)」は架空のレコードレーベルをコンセプトとしたTシャツブランドで、公式サイトで新作が発売されると即完売するアイテムも多く、音楽好きを中心に知る人ぞ知るブランドとして人気となっている。近年はスエットやパーカ、ロンTなど、アイテムラインアップも拡充。2019年は「ネペンテス(NEPENTHES)」と組んで、大阪や博多、札幌、ニューヨーク、ロンドンなどでもポップアップショップを開くなど、ウェブだけではなくリアルでも精力的に活動を行う。今回「タコマフジレコード」代表の渡辺友郎氏に話を聞いた。

WWD:渡辺さんが「タコマフジレコード」を始めたきっかけを教えてください。

渡辺友郎(以下、渡辺):もともとビクターというレコード会社に10年ほどいて、ビジュアル・プランナーとしてCDジャケットやアーティストグッズなどの制作業務を担当していました。そこでは僕が実際にデザインをするわけではなく、アートディレクターやフォトグラファーといった外部スタッフのブッキングなど、制作進行的な業務がメインでした仕事をやっている中で、例えばデザイン案などはアートディレクターと相談して、こちらがやりたいA案、向こうの要望通りのB案、折衷案のC案といったように、3案くらい提案するんですね。そうするとたいていC案になり、そのクオリティーをどう高めていくかという話になります。僕としてはA案がおすすめなのにというもどかしい思いがあって、クリエイターが自由に好きなものをつくれるようなプラットフォームがあればいいなと考えていました。それでレコード会社を辞めたタイミングで、ミュージシャンのTシャツなどグッズを制作するクリエイティブ・プロダクション「ロッジ・アラスカ」を2007年に設立し、それと並行して、ずっとTシャツが好きだったので翌年の08年にTシャツブランド「タコマフジレコード」を始めました。

WWD:レコード会社を辞めたときからTシャツブランドを始めようと思っていたんですか?

渡辺:Tシャツはすごく好きで自分でもかなりの枚数をコレクションしていたんですが、辞めたときはそこまで考えていなかったです。いつかできたらいいなくらいだったんですが、独立して1年くらいたってからやってみようという感じで始めました。なので今もですが、ファッション的な基礎知識は恥ずかしいくらい持ち合わせていないです。

WWD:Tシャツのデザインはクリエイターが行っていますが、どんな人にお願いしているんですか?

渡辺:もともとビクターにいたときからお仕事していた人が多く、画家の五木田智央さん、アートディレクター兼イラストレーターのジェリー鵜飼さん、グラフィックデザイナーの井口弘史さん、同じくグラフィックデザイナーの峯崎ノリテルさんなどです。独立後に初めてお仕事した方々で言うと、アーティストの加賀美健さん、アートディレクターの鈴木聖さんなどです。

WWD:「タコマフジレコード」は“架空の音楽レーベル”というコンセプトがありますが、それは最初から決めていたんですか?

渡辺:はい。もともと音楽レーベルにいたことと、明確なコンセプトがあった方がクリエイターもデザインしやすい、受け取り手も理解しやすいと思ったので、“架空の音楽レーベル”というコンセプトを掲げました。コンセプトが制約になるのは避けたいので今はそこまで意識していなくて、クリエイターの方にお任せすることが多いです。ただ、テーマが必要な人には「コンセプトにちなんだ感じで」とお願いすることがあります。

WWD:プレロスなどをモチーフにすることも多いですね。

渡辺:1980~90年代のプロレスが大好きで、ほかにも90年代前半くらいまでのスラッシュメタルとか、最近はDUBやフォークロックも好きです。でも全般的に、学生の頃に好きだったものが大人になっても変わらず好きですね。お酒も大好きで、ビールをテーマにしたものも多いです。格好つけても格好よくなりようがないので、愛着のあるものへの愛情だけは隠さないようにしています。

WWD:作家に「こういうテーマで作ってほしい」とお願いすることもあるんですか?

渡辺:それはほとんどなくて、9割がお任せで、好きに作っていただいています。ただ「自分でも着たいと思えるものにしてください」とだけはお願いしています。それでいただいたデザインに対して、その作品がよくみえるように考えながら、Tシャツのボディーカラーやプリントのサイジングは僕が決めています。

WWD:新しいクリエイターにお願いすることもありますか?

渡辺:あります。人の紹介だったり、洋書やギャラリーなどでの展示、インスタグラムで出会ったり。最近は海外のアーティストにお願いすることも増えました。あと、面白い人には「いい人いませんか」と聞いて、そういう場面で名前が挙がった人はチェックしています。

WWD:Tシャツやパーカなどはこれまでも販売していましたが、今年はロンTも発売しました。

渡辺:前から作ってほしいという要望はあったんですが、僕自身がロンTを着ないので、興味がなかったんです。それが昨年「架空のミュージアムショップ」として活動しているENTERTAINMENTの数見くんのロンTを着る機会があって、それがすごく具合がよくて。それで自分でも作ってみようと思って今年から作り始めました。僕だけかもしれないけど、TシャツとロンTでは作るときのデザインに対する考え方が全然違うんですよ。だから作っていて本当に楽しいですね。

WWD:Tシャツのボディーはオリジナルですか?

渡辺:2020年からは全てオリジナルに移行しますが、それまでは半分オリジナルで半分は既製品を加工しています。オリジナルの方がどうしても製作日数がかかってしまい、「今作りたい!」という衝動や状況に対応するのが難しかったので、そこはスケジュールなどを考慮して選んでいました。

WWD:今後のリリース予定は?
渡辺:来年春に新作をリリース予定なのですが、ほかは何も決まっていないです。だって年末なのにまだ来春のTシャツのサンプル作ってるんですよ!(笑)。

流行ってすぐ廃れるのではなく
長続きできるブランドを目指す

WWD:「タコマフジレコード」は最初から順調でしたか?

渡辺:全然でした(笑)。スタートした当初に五木田智央さんに今も使っているロゴを製作していただいて。自分でもとても気に入って「これは売れるだろう」と思っていたんです。でも、都内のセレクトショップに持っていっても全然相手にしてもらえなくて。当時はそういう店にどう卸せばいいのかとかまったく知らなかったですし、向こうからしてみたら「どこの誰だ君は?このTシャツはなんだ?」っていうのもあったと思います。そんな中で「ビームスT」では最初から面白がって取り扱ってくれて、今でも僕のことをよく理解してくださっています。地方とかだと卸しもやっているんですが、基本的にはウェブでの販売がメインでした。

WWD:五木田さんが制作したロゴがすごく印象的です。

渡辺:ありがとうございます。僕としては、ロゴは育てるものだと思っていて、毎年ロゴを使用したTシャツを制作しています。スタンダードとしてずっと使い続けることでロゴ自体の強度が増し、そこに愛着を持ってくれる方が増えてくれると信じています。

WWD:10年以上続けてきて、“軌道にのった”と感じたのはいつごろからですか?

渡辺:今もその実感はあんまりないのですが、生活できるなと思ったのは、始めて5~6年たったころの2013年くらいですかね。そのころから代官山の蔦屋書店などでも取り扱ってもらえるようになって、それで認知度も高まっていったと思います。

WWD:売り上げは順調に伸びていますか?

渡辺:「タコマフジレコード」はスタッフゼロ、僕1人で楽しく好きでやっているので、そこまで劇的には伸ばすことは考えていないですね。もちろん生活の糧にはしているし、貧乏でいるよりは豊かでいたいですよ。ただ、それ以上に長く続けたいという気持ちが強いです。流行ってすぐ廃れるとかは嫌なんですよ。流行ってしまうと翌年には「ああ、これね……」みたいな扱いになったりする。僕は好きな作家やアーティストと好きなTシャツを作りたいだけなんです。なので僕も「タコマフジレコード」もなるべくコソコソしていたいです(笑)。

WWD:ただ、ウェブで新作を発売したら即完売することも増えてきています。

渡辺:ありがたいです。僕はクリエイターの作品を「タコマフジレコード」というフィルターを通してリリースしているだけで、「タコマフジレコード」のブランド力をそれほどとは認識していません。Tシャツが好評なのはとてもうれしいですが、「売れる、人気がある」プロダクトよりも「自分がグッとくる、5年、10年先でも印象があせない」ものを作りたいです。そしてそれが結果として好評だったらうれしいです。

WWD:19年は積極的にポップアップを行っていましたが。

渡辺:「ネペンテス」に声をかけてもらって、博多、大阪、札幌のほか、ニューヨーク、ロンドンでもポップアップをさせてもらいました。もともとニューヨークの「ネペンテス」の方から声をかけてもらったんです。それで昨年末くらいにやることが決まって、ニューヨークでするなら国内でもということになって、国内の「ネペンテス」各店舗でもやることになりました。あと、代官山蔦屋書店や渋谷パルコ内の「Meets by NADiff」などでもポップアップをさせていただきました。

WWD:“朝霧ジャム”のような音楽フェスにも出店していますね。

渡辺:音楽フェスは僕自身が好きで出店しています。“架空の音楽レーベル”がコンセプトなので、音楽との親和性が高い層との接触の多い音楽フェスはいい出店場所だと考えています。唯一の難点はほとんどの場合が1人出店なので体力的にもうそろそろキツいことですね(笑)

WWD:直営店は考えていますか?

渡辺:やりたいという気持ちはゼロではないです。ただ今は僕1人でやっていて、それで一生懸命にやっているくらいがちょうどいい規模感なのではと思っています。スタッフが何人かいて、直営店があってという規模になると、今僕が仕事をしながら感じる軽やかさが目減りしてしまうような気がして。でもいつか今のフォーマットの自然な発展形として直営店ができたらいいですね。

WWD:最後に今後の目標は?

渡辺:自分で着たいと思えるTシャツを作り続けることです。それ以外だったら、僕と嫁と愛犬が健康で、仲のいい周りの人たちもほどほどに幸せで、絶えずその日の夜に1杯飲みに行ける程度のお金がポケットに入っているような生活が長く続けられたら十分です。

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「ジーユー」が「ディズニー」「サンリオ」「コカ・コーラ」とのスペシャルコレクション発売

 「ジーユー(GU)」は、「ディズニー(DISNEY)」「サンリオ(SANRIO)」「コカ・コーラ(COCA-COLA)」とのスペシャルコレクションを2020年1月1日から順次販売する。「ジーユー」店舗や公式オンラインストアで取り扱う。

 1月1日に販売する「ディズニー」とのスペシャルコレクションは、さまざまなスポーツを楽しむ「ミッキー」などを施したスエットやTシャツ(メンズ展開)、音楽を演奏する「ミッキー」をテーマにしたパジャマとラウンジセット(キッズ展開)をそろえる。

 1月中旬に販売する「サンリオ」とのスペシャルコレクションは、「ハローキティ」がピザ屋さんに「マイメロディ」がアイスクリーム屋さんにそれぞれ扮したTシャツやワンピース(ウィメンズ展開)、キャラクターを一面に散りばめたパジャマとラウンジセット(ウィメンズとキッズ展開)を用意する。

 1月下旬には「コカ・コーラ」とのスペシャルコレクションを発売。ビッグシルエットに「コカ・コーラ」のロゴを施したスエット(メンズ展開)、ボーダーやドット柄を採用したロングTシャツやパーカ(ウィメンズ展開)のほか、モバイルケースやトートバッグをそろえる。

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来たる2020年のカラーは“クラシック・ブルー”  落ち着き・信頼・つながりをもたらす安心感のある色

 パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE)は2020年の「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー(PANTONE Color of the Year)」として“クラシック・ブルー(Classic Blue)”を選定した。シンプルでありながらエレガントな“クラシック・ブルー”は夕暮れの空を連想させ、安心感をもたらす効果がある。

 リアトリス・アイズマン(Leatrice Eiseman)=エグゼクティブ・ディレクターは「私たちは信頼と信用を必要とする時代に生きている。“クラシック・ブルー”は普遍性や信頼感を表現しており、私たちにより深く考え視野を広げるよう促す色だ」と語った。

 「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」の選定は2000年にスタートした。世界の映画やアート、ファッションのほか、社会経済や最新技術、ライフスタイル、ソーシャルメディア、スポーツイベントなどの多領域を調査してトレンド分析を行う。

過去の「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」は下記の通り。
2019年 リビングコーラル
2018年 ウルトラ・バイオレット
2017年 グリーナリー
2016年 セレニティ、ローズクォーツ
2015年 マルサラ
2014年 ラディアント・オーキッド
2013年 エメラルド
2012年 タンジェリン・タンゴ
2011年 ハニーサックル
2010年 ターコイズ
2009年 ミモザ
2008年 ブルーアイリス
2007年 チリペッパー
2006年 サンドダラー
2005年 ブルーターコイズ
2004年 タイガーリリー
2003年 アクアスカイ
2002年 トゥルー・レッド
2001年 フクシャローズ
2000年 セルリアン

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「NARS」から新年を祝う限定コレクションが登場

 「NARS」は2020年1月3日に、限定デザインを施した“NARS Lunar New Year Collection”を発売する。

 同コレクションは、新年を祝う赤とゴールドの特別なデザインを採用した。ブランドを代表する人気製品「ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N」(5000円)や「クワッドアイシャドー」(5800円)の人気シェード1種や、「アフターグロー リップバーム」(各3500円)からはアイコニックシェードである“オーガズム”と限定⾊の“シアースカーレットレッド”が登場する。そのほか、「アクアティックグロー クッションコンパクト」「ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション」のケースを用意する。

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@JeffersonNeto1 Jefferson Neto

Meus filmes favoritos da década sem estar em ordem: >Blade Runner 2049 >Mad Max: Estrada da Fúria >Boyhood >Até o Último Homem >Creed >Vingadores Ultimato >Aranhaverso >A Forma da Água >Fragmentado >Planeta dos Macacos: A Guerra >O Conto da Princesa Kaguya >Whiplash >O Regresso

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@KindOfIce KindOfIce

Artist then song name: Charles Mingus: Moanin’ Caravan (also from whiplash ost) The entirety of the Cuphead OST since it’s all big band high tempo Wes Montgomery: Cariba Miles Davis: Straight, No Chaser Horace Silver: Filthy McNasty Art Blakey: Pensativa Can’t fit em all lol

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「WWD JAPAN.com」読者が注目した2019年スニーカーベスト30

 「WWD JAPAN.com」読者のアクセス数が多かった2019年のスニーカーをランキング形式でお届け。昨年のランキングでは「ナイキ(NIKE)」が圧倒的勝利を収めたが、今年はその牙城を崩すべく「プラダ(PRADA)」と「アディダス(ADIDAS)」の“スーパースター”が第1位に輝いた。しかし、総合結果ではやはり「ナイキ」がダントツで、まだまだその勢いは止まらないようだ。そのほか「ナイキ」と「サカイ(SACAI)」のコラボや、「オーラリー(AURALEE)」と「ニューバランス(NEW BALANCE)」をはじめとしたコラボスニーカーがランキングの大半を占めた。今年の上位30位にランクインしたスニーカーはこれだ!

【1〜10位】

【11〜20位】

【21〜30位】

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「ハミルトン」が“キャリバー 11” 誕生50周年アニバーサリーモデル発売 世界限定1972本

 「ハミルトン(HAMILTON)」は、世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントでブームを巻き起こした“キャリバー 11”の誕生50周年を記念して、アニバーサリーモデル“クロノマチック 50”を世界限定1972本で発売した。1972本は、“クロノマチック 50”のベースに採用した1960〜70年代の「ハミルトン」の名作モデル“クロノマチック E”を発売した72年にちなんだもの。現在、「ハミルトン」公式サイトで予約注文が可能だ。価格は30万1000円。

 “クロノマチック 50”は、48mm径のビンテージ風のステンレススチールケースを採用して製作。6時位置にデイト表示、3時と9時位置にはクロノグラフカウンター、レッドカラーのクロノグラフプッシュボタンを右側に配したほか、標準持続時間は60時間に伸長した。

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バーニーズには恩がある エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年7月10日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

バーニーズには恩がある

 少しセンチメンタルなコラムになりますが20年前、「WWDジャパン」編集部に入った私が最初に連載を担当させていただいたのが、伊勢丹を退社したばかりの故・藤巻幸大氏でした。右も左も分からぬ小娘が6年間、毎月原稿を“取り立て”させていただいた過去にただただ恐縮するばかりですが、元祖カリスマバイヤーたる藤巻氏がカリスマバイヤーとして活躍できた所以は、伊勢丹からバーニーズ ジャパンに出向していたとき、本国のバーニーズチームと協業する中でファッションビジネスの真髄を体得した経験があるからに間違いありません。

 その藤巻氏と同じタイミング、バーニーズ ジャパン立ち上げ時に伊勢丹から出向して社長を務めたのが、元グッチ ジャパン社長でマイケル・コース ジャパンの社長も務めた田代俊明氏ですし、有賀昌男エルメスジャポン社長や小田切賢太郎バーバリー・ジャパン社長も当時のメンバーです。このほかにも現在ファーストリテイリングでデザイナーとの協業を取り仕切る勝田幸宏グループ執行役員もバーニーズ ジャパン出身者です。1号店である新宿店のストアデザインはピーター・マリノ(Peter Marino)でした!

 本国バーニーズのメンバーは本気で日本のメンバーを“教育”していたと思いますし、日本のメンバーもそれを受け止め、自らの糧にするだけの若く柔軟な強者ぞろいでした。 上に挙げたのは私が知る限りでもごく一部であり、まだまだ直接的/間接的にバーニーズの恩恵を受けたと感じている人はこの業界内に多数といるはずです。

 藤巻氏が伊勢丹に戻って立ち上げた自主編集売り場「リ・スタイル」をはじめ、今はなくなっていますが、新人デザイナーのインキュベーション企画「解放区」やオリジナルブランド「BPQC」も“ファッションの伊勢丹”をイメージ付けるのに一役買っただけでなく、優秀な人材が輩出するのに大いに貢献しました。また、「(日本またはアメリカの)バーニーズが最初に買い付けてくれた」ことで世に出ることができたブランドも世界中に多々あることでしょう。それだけ影響力が大きかったのです、バーニーズ ニューヨーク。

 かく言う私も藤巻氏とその後田代氏の連載を担当し、さまざまなエピソードをうかがったことでファッションビジネスの奥深さを知ることができたと思っています。

 その源泉たる米バーニーズ ニューヨークが存続の危機というのは、たとえジャパン社に直接影響がないにしてもやはりなんとも言えず残念です。本当に。

 時代を超えて輝き続けるのは至難の業。しかもすでに1度破たんしているし。それでもやはりバーニーズの再起を願わずにはいられません。

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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自然とのつながりや伝統的な手仕事を感じる 「ステラ マッカートニー」2020年春夏バッグ&シューズ

 ブランド史上最高にサステナブルなコレクションになったという「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」の2020年春夏コレクションは、「循環性」という意味合いもある「サーキュラー(Circular)」がキーワード。それにちなみ、円形モチーフをウエアだけでなく、バッグやシューズにも多く取り入れた。

 バッグは、太鼓のような形や半円型、植木鉢型など、丸みを生かしたデザインが印象的。ストラップには、ロゴや柄を織り込んだ太いテープベルトのようなパーツを合わせた。また、新作のクロシェ編みのバッグなど編みを駆使したアイテムは、昔ながらの手仕事を生かした工芸的なディテールがカギとなった春夏トレンドにもマッチしている。素材は、黒や茶、オフホワイト、オレンジ、柔らかなピンク、ニュアンスのあるブルーといった色合いの人工レザーに加え、これまではクオリティーを担保するのが困難なため生産が難しかったというラフィアを積極的に採用。新型モデルに用いたほか、アイコンの“ファラベラ”も大胆にフリンジを配した編み込みデザインでアップデートした。ラフィアのバッグは、マダガスカルの女性職人たちが現地で調達された素材を使い製作している。

 シューズは、フラットソールやローヒール、もしくは厚底で提案。中でも目を引くのは、丸いアイレットとロープのような太いシューレースを配したローヒールの編み上げブーツサンダルだ。スポーティーなサンダルやエスパドリーユサンダルは、バッグのストラップ同様のロゴ入りテープがポイントに。スニーカーは、スケルトンのアッパーやボリュームのあるソールなどを用いたモデルから、クラシックなバスケットボールシューズまでをラインアップ。ウエアにも見られたステラ自身が撮影したという花畑の写真プリントは、スニーカーやサンダルにも落とし込んだ。さらに、木製のミッドソールとシャークソールを合わせた定番の厚底シューズ“エリス”には、アッパーにラフィアの編み込みを生かしたスタイルが登場した。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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時代を映し出す口紅、2019年は多様性に合わせバリエーション豊かなカラー

 2019年もまもなく終わります。春には「シャネル(CHANEL)」が、秋には「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「ジバンシイ(GIVENCHY)」から新作の口紅が登場し、「ナーズ(NARS)と「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は既存アイテムが進化するなど、今年もメイクアップの主役は口紅で、多くの注目を集めました。カラーは、赤茶色、バーガンディーが中心ながらもバラエティー豊かなカラーバリエーションが特徴でした。多様性が取り上げられる時代の潮流をも感じる、今年の口紅。各ブランドが今年発売した口紅の人気カラーとともに今年を振り返ります。

「シャネル」はブランドの
アイコン、口紅にCOCOを冠した
新作

 今年は2つの新ルージュを発表した「シャネル」。とりわけ印象深いのは、春のパワフルなビジュアルとともにデビューした「ルージュ ココ フラッシュ」。「自由に色遊びを楽しむことができ、私に似合う!と思えるカラーを絶対に見つけて頂けるよう、カラーバリエーション豊富なラインアップとなっています」と関菜美子シャネル デジタルPR & ソーシャルメディア コーディネーターが述べる通り、ヌード、オレンジ、ローズウッド、ピンク、インテンス ピンク、レッド、プラム、ダークトーンなど魅力溢れるカラーがそろった。「ルージュはブランドにとってのアイコンです。アイコニックなケース、全ての女性のニーズを満たす豊富なテクスチャーとシェード。女性一人一人の個性と魅力を最大限に引き出します」という。

「ジバンシイ」からメークアップのキーと考える口紅に、
3つの“絶対口紅”が誕生

 唇のpHによって変化する口紅など、これまで革新的なアイテムを発表し続ける「ジバンシイ」。今年8月発売の“ルージュ·ジバンシイ”シリーズは、“絶対口紅”をうたい文句に絶対的な美を宿す力を口紅に担わせ、「ルージュ·ジバンシイ」「ルージュ·ジバンシイ·ベルベット」「ルージュ·ジバンシイ·ノワール」の3種、それぞれ6色を展開した。「服を着替えて自分のイメージを変えるように、口紅の仕上がり、ケースにも、バリエーションをそろえました。また、色についてはむやみに多く展開せず、ブランドにリンクする色――3種類のリップから厳選した各6色をラインアップしました」と佐藤香恵パルファム·ジバンシイ PRマネージャー。加えて、「永遠のテーマ、エレガンス・強さ・大胆・官能。そのDNAを継承しながら現代的に昇華させたメイクアップためのキーとなるのが口紅です」と語った。

「イヴ・サンローラン」は
ソフトでシアー、
12色のシースルーマットがかなえるモード唇

 「イヴ・サンローラン(以下、YSL)」は、9月に新ルージュを発表した。12のカラーバリエーションについて、トム・ぺシュー(Tom Pecheux)=イヴ・サンローラン・ボーテ グローバルビューティ ディレクターは、「僕はあらゆる⼥性、お客さまが満⾜できるようなカラーレンジにしたかった。いつもとはちょっと違う⾊を試したくなったり、似合う⾊との新しい出合いのきっかけになったりするようにね」と述べ、つけやすいヌードカラーも加えられています。マットフィニッシュの概念を刷新する未体験の“シースルーマット”が誕生した背景には「洗練されたマットリップをメイクアップに取り入れたい、という声がありました」と話す、井上愛イヴ· サンローラン·ボーテPRコーディネーター。滑らかで軽いつけ心地の新作は、ソフトな“シースルー”で透けるように発色するのが最大の特徴。これまでも口紅のトレンドを力強く支えてきた「YSL」は来春について「シックなムードで、グリッターがワンストロークできらめき、トレンド顔に仕立てるカカオブラウン系の色である、2020年2月に発売する新ルージュに期待してください」。

発色と心地よさを追求した
新テクスチャーで
バリエーション豊かに展開する
「シュウ ウエムラ」

 アーティストブランドとして個性美の創造と感動を伝えたい。その思いを具現化する、2つの“ルージュ アンリミテッド シリーズ”を9月に発表。シリーズで155色をラインアップしました。田村未央ロレアル リュクス事業部 シュウ ウエムラ事業部 シニア プロダクトマネージャーは、「アジア人の肌になじみ美しく魅せることを追求した結果、6タイプの異なるテクスチャーの全155色です。特に、ブランドのDNAカラーである赤は、鮮やかさから深み、ウオームからクール、タイムレスからエッジの効いたものまでさまざまな色調をそろえる。33色もの赤を生み出していて、心地よく自分に似合うカラーに出合っていただけるのはもちろん、遊び心のあるカラーなどリップメイクの無限の可能性を楽しめます」と話す。来シーズンのトレンド、レッド系やオレンジ系については、「赤は情熱的なイメージで、感情や行動力をポジティブに促すような高揚感を誘うカラー。オレンジは、明るくフレッシュなイメージで期待を感じることができます。変化が激しい時代のなかで自分らしく大胆に一歩踏み出すエネルギーを表したカラーと思うのです」。

ブランド創設25周年の原点回帰、
シグネチャーのリップスティックを刷新

 クリエイティブディレクターの重責を担うフランソワ・ナーズにとってリップカラーとは、タイムレスなアイテム。NARS誕生25周年を迎えた今年、デビューを支えたアイテムでもある口紅が刷新されました。福島まどかNARS JAPAN PRマネージャーは「赤、ヌード、ソフトピンク、ペールピンクなど、どんなときも女性は魅力的な色を愛していると信じています。それは、ファッションと同様にリップスティックはその日の気分に合わせて選ぶ楽しく気軽なもの、そして気分を高揚させるものでもあるからです」といいます。今秋発表されたリップスティックは、中でも絶妙な光沢感を放つ赤茶色に人気が集まったそう。来年は「限りなくシアーでライトな仕上がりのリップ。2020年は“シアー”がムードになる予感で、唇だけでなく肌もシアーで透明感あふれるみずみずしさが目立つことが予想されます」

渡部玲:女性誌編集部と美容専門の編集プロダクションに勤めた後、独立。2004年よりフリーランスの編集者・ライターとして雑誌やウェブなどの媒体を中心に活動。目下、朝晩のシートマスクを美容習慣にして肌状態の改善を目指している

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よく観られたパリコレ動画 Part2  ロエベ、ステラ、ドリス、サンローラン

 2020年春夏パリコレ中に自分で撮影・掲載した55本の動画の中からアクセス数が良かった14本を2回に分けて発表します。Part2は王道パリブランドが並びます。最近、ランウェイ取材でノートとボールペンはほぼ使いません。iPhoneにメモをとり、写真を撮りつつ気になるシーンが来たら動画へスイッチ。音楽にピンと来たらShazam。デバイスを複数持っていても使えるのは結局何かひとつなので「その時、iPhoneをどこに向けるのか」を瞬時に判断するのが短いショーから多くの情報を得る秘訣です。

「ロエベ」が
“オールド「セリーヌ」”の
ポジションへ

 「ロエベ(LOEWE)」がじんわりよいショーを見せてくれました。「ロエベ」のショーはいつもじんわりよいのですが、今回はじんわり~~~とより滋味深い。ミラノサローネなどで発表したクラフトワークからデザインを発展させるのが、最近のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)のストーリーの作り方。レザー使いはもちろんのこと、売れているカゴバッグも原点は、工芸品としてのカゴでした。今回は布のクラフトであるレースにフォーカス。スイスなどのレースから広げモダナイズしています。服の向こうに世界中の名もなき人たちの知恵と生活が透けて見えるようで素敵です。オートクチュールを持たないラグジュアリーメゾンの生きる道を切り開いていますね。

ちょっとエッチな
「ステラ マッカートニー」

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、“これまでで一番サステイナブルなコレクション”だそう。であれば素材手配・開発の背景などには多くの研究、議論、投資などがあるはずですが、ショーからはストイックさや生真面目さは微塵も感じさせず。サークルモチーフのカラフルなドレスは単純にカワイイ。それこそが「ステラ」ですね。

 で、さらにそこを盛り上げたのが、ウィットの効いた演出です。350年の歴史を持つオペラ座の壁一面に交尾をする動物たちの動画を投影しました。私の席の前ではアルマジロの雄が雌が……、来場していたヴィヴィアン・ウエストウッド(Dame Vivienne Westwood)の背後ではクマやシマウマが……。自宅で飼っているカメの雄と雌も夏になるといつもこうだったな、と思い出したりして。そう、これは自然界でごく普通の風景。動物愛護や自然保護を訴えるステラ流のウィットの効いた演出にニヤニヤしてしまいます。ぜひ上の動画で見てください。

「ドリス ヴァン ノッテン」の
コラボ相手は……

 ランウェイの作り方にもトレンドがあり、最近はフラット&自然光が主流です。だから「ドリス ヴァン ノッテン」が今回採用した、客席からモデルを仰ぎ見る高いランウェイは、ザ・ファッションショー&90年代的であり、久しぶりです。

 そしてドリスが協業のために迎えたのはなんと、クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)でした。フィナーレに2人が登場した時には、意外な組み合わせに思わず「え!」と声を上げましたが、10秒後には「なるほど!」と納得。プリントや刺しゅうを得意とするドリスの感性に、同じく色彩使いが巧みなラクロワの感性が重なるという、いわば職人と職人の協業は、見事なハーモニーを奏でていまいた。いわば、井上陽水と玉置浩二の「夏の終わりのハーモニー」的な?デヴィッド・ボウイ(David Bowie)とビング・クロスビー(Bing Crosby)のクリスマスソング的な?というのは冗談ですが、王道なファッションショーを通じて美しい服をきちんと見せようというドリスの意思が伝わってきます。ジャカードやプリントで色柄を大胆に合わせた美しい服をぜひ動画でどうぞ。

エッフェル塔と「サンローラン」は
2つでひとつ

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」にとってエッフェル塔は、いなくてはならないパートナーみたいなものではないでしょうか。エッフェル塔は毎時0分になるとダイヤモンドのごとくキラキラと光るのですが、最近の「サンローラン」は20時のキラキラとともにショーをスタートします。加えて今回は約400個の照明が夜空に向かって光を放ち、その間をモデルがウォーキングする豪快な演出で、マラケシュとLAの2つのカルチャーを感じるコレクションを盛り上げました。会場は、オープンな作りのため、観光客が周囲に集まりフェス的な様相に。。

「アンリアレイジ」が世界共通の
知的な(笑)を引き出す

 「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、先シーズンに引き続き今季も“言葉での説明はほぼ不要”な、わかりやすい演出のショーを行いました。3人が同時に歩いてくるモデルの服は、同じアイテムだけど、微妙に形が違います。そこから“最近は写真の影響力が大きいよね、でも写真に納まる服ってカメラのアングルによって形の見え方異なるよね(笑)”というデザイナーの視点を伝えています。そして観客はショーを見て“確かに(笑)”と思います。ポイントは最後の(笑)の存在であり、風刺が効いているから、その場にいるいろいろな国から来た人たちに共通の(笑)が生まれています。

「ノワール」で魂がプルプル震える

 「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」の二宮啓さんは底知れない。会えばひょうひょうとしているけれど、作り出す服はこれですよ!穏やかな人柄と作り出す服のコントラストが鮮やかすぎて底知れない。テーマとかストーリーとか戦略とか、そんなものは〇〇くらえ。手を動かし、美しいと思う形を作り出すだけ。なんて、本人は言わないけれど、そこを歩いているモノが二宮さんのソウルであることはわかります。東信さんによるヘッドピースに今回は苔を使っていることは、バックステージで確認しました。

女性デザイナーらしいリアルな
「シャネル」

 「シャネル(CHANEL)」は、ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)による初のレディ・トゥ・ウエアのコレクションでした。大掛かりなセットはカンボン通りの「シャネル」のアトリエから見える屋根の上の風景だそう。ヴィルジニーになり、路線ががらりと変わった訳ではなく「シャネル」はどこまでも「シャネル」ですが、これまでより少しリラックスしていてリアル。だからか、モデル自身の個性が見えてきます。ポケットに手を突っ込んで歩くウォーキングが象徴的です。

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よく観られたパリコレ動画 Part2  ロエベ、ステラ、ドリス、サンローラン

 2020年春夏パリコレ中に自分で撮影・掲載した55本の動画の中からアクセス数が良かった14本を2回に分けて発表します。Part2は王道パリブランドが並びます。最近、ランウェイ取材でノートとボールペンはほぼ使いません。iPhoneにメモをとり、写真を撮りつつ気になるシーンが来たら動画へスイッチ。音楽にピンと来たらShazam。デバイスを複数持っていても使えるのは結局何かひとつなので「その時、iPhoneをどこに向けるのか」を瞬時に判断するのが短いショーから多くの情報を得る秘訣です。

「ロエベ」が
“オールド「セリーヌ」”の
ポジションへ

 「ロエベ(LOEWE)」がじんわりよいショーを見せてくれました。「ロエベ」のショーはいつもじんわりよいのですが、今回はじんわり~~~とより滋味深い。ミラノサローネなどで発表したクラフトワークからデザインを発展させるのが、最近のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)のストーリーの作り方。レザー使いはもちろんのこと、売れているカゴバッグも原点は、工芸品としてのカゴでした。今回は布のクラフトであるレースにフォーカス。スイスなどのレースから広げモダナイズしています。服の向こうに世界中の名もなき人たちの知恵と生活が透けて見えるようで素敵です。オートクチュールを持たないラグジュアリーメゾンの生きる道を切り開いていますね。

ちょっとエッチな
「ステラ マッカートニー」

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、“これまでで一番サステイナブルなコレクション”だそう。であれば素材手配・開発の背景などには多くの研究、議論、投資などがあるはずですが、ショーからはストイックさや生真面目さは微塵も感じさせず。サークルモチーフのカラフルなドレスは単純にカワイイ。それこそが「ステラ」ですね。

 で、さらにそこを盛り上げたのが、ウィットの効いた演出です。350年の歴史を持つオペラ座の壁一面に交尾をする動物たちの動画を投影しました。私の席の前ではアルマジロの雄が雌が……、来場していたヴィヴィアン・ウエストウッド(Dame Vivienne Westwood)の背後ではクマやシマウマが……。自宅で飼っているカメの雄と雌も夏になるといつもこうだったな、と思い出したりして。そう、これは自然界でごく普通の風景。動物愛護や自然保護を訴えるステラ流のウィットの効いた演出にニヤニヤしてしまいます。ぜひ上の動画で見てください。

「ドリス ヴァン ノッテン」の
コラボ相手は……

 ランウェイの作り方にもトレンドがあり、最近はフラット&自然光が主流です。だから「ドリス ヴァン ノッテン」が今回採用した、客席からモデルを仰ぎ見る高いランウェイは、ザ・ファッションショー&90年代的であり、久しぶりです。

 そしてドリスが協業のために迎えたのはなんと、クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)でした。フィナーレに2人が登場した時には、意外な組み合わせに思わず「え!」と声を上げましたが、10秒後には「なるほど!」と納得。プリントや刺しゅうを得意とするドリスの感性に、同じく色彩使いが巧みなラクロワの感性が重なるという、いわば職人と職人の協業は、見事なハーモニーを奏でていまいた。いわば、井上陽水と玉置浩二の「夏の終わりのハーモニー」的な?デヴィッド・ボウイ(David Bowie)とビング・クロスビー(Bing Crosby)のクリスマスソング的な?というのは冗談ですが、王道なファッションショーを通じて美しい服をきちんと見せようというドリスの意思が伝わってきます。ジャカードやプリントで色柄を大胆に合わせた美しい服をぜひ動画でどうぞ。

エッフェル塔と「サンローラン」は
2つでひとつ

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」にとってエッフェル塔は、いなくてはならないパートナーみたいなものではないでしょうか。エッフェル塔は毎時0分になるとダイヤモンドのごとくキラキラと光るのですが、最近の「サンローラン」は20時のキラキラとともにショーをスタートします。加えて今回は約400個の照明が夜空に向かって光を放ち、その間をモデルがウォーキングする豪快な演出で、マラケシュとLAの2つのカルチャーを感じるコレクションを盛り上げました。会場は、オープンな作りのため、観光客が周囲に集まりフェス的な様相に。。

「アンリアレイジ」が世界共通の
知的な(笑)を引き出す

 「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、先シーズンに引き続き今季も“言葉での説明はほぼ不要”な、わかりやすい演出のショーを行いました。3人が同時に歩いてくるモデルの服は、同じアイテムだけど、微妙に形が違います。そこから“最近は写真の影響力が大きいよね、でも写真に納まる服ってカメラのアングルによって形の見え方異なるよね(笑)”というデザイナーの視点を伝えています。そして観客はショーを見て“確かに(笑)”と思います。ポイントは最後の(笑)の存在であり、風刺が効いているから、その場にいるいろいろな国から来た人たちに共通の(笑)が生まれています。

「ノワール」で魂がプルプル震える

 「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」の二宮啓さんは底知れない。会えばひょうひょうとしているけれど、作り出す服はこれですよ!穏やかな人柄と作り出す服のコントラストが鮮やかすぎて底知れない。テーマとかストーリーとか戦略とか、そんなものは〇〇くらえ。手を動かし、美しいと思う形を作り出すだけ。なんて、本人は言わないけれど、そこを歩いているモノが二宮さんのソウルであることはわかります。東信さんによるヘッドピースに今回は苔を使っていることは、バックステージで確認しました。

女性デザイナーらしいリアルな
「シャネル」

 「シャネル(CHANEL)」は、ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)による初のレディ・トゥ・ウエアのコレクションでした。大掛かりなセットはカンボン通りの「シャネル」のアトリエから見える屋根の上の風景だそう。ヴィルジニーになり、路線ががらりと変わった訳ではなく「シャネル」はどこまでも「シャネル」ですが、これまでより少しリラックスしていてリアル。だからか、モデル自身の個性が見えてきます。ポケットに手を突っ込んで歩くウォーキングが象徴的です。

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アイシャドウ男子、始めました エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年8月19日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

アイシャドウ男子、始めました

 この夏、アイシャドウ始めました(笑)。日常のスキンケアから、時々ネイルを。昨年デビューした「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」でベースメイクとコントゥアリングを覚え、社内ビューティチームには「カーダシアン・カナメと呼んでちょうだい!」と豪語してから1年。ついにメンズ界、そしてコスメ界における高い壁を極めてパーソナルなレベルではありますが突破しました。

 きっかけは、ドラッグストアでたまたま見かけた「コフレドール(COFFRET D’OR)」の、マルチユースな「プレイフルアイカラー」でした。「あぁ、コレが最近話題の、どこに塗ってもいいヤツか。やっぱスフレっぽいテクスチャーなのかな?」とゴールドの製品に手を出したら、その色は「カミナリ」という名前でした。

 「カッコえ~」。

 マジでそう思いました。「カミナリ」ですよ、皆さん。素直に「コレ、男子も使えるな」と思い、その場で「スイカ(赤)」「ヒマワリ(黄)」そして「ビキニ(ピンクラメ)」を含む計4色を大人買いです(笑)。さすがに「ビキニ」は着ないけれど、「スイカ」と「ヒマワリ」は男子的にも良き名前です。

 で「カミナリ」を塗ったら、なんだか楽しくなりました。そのまま出社したら、もともと派手なせいか、アイシャドウ男子はフツーに受け入れられ(多分w)、今はブランドとカラバリが増えています。最近のスマッシュヒットは「RMK」。硬質的でミニマルなパッケージゆえ男子が持っていてもおかしくない、「ストーンブロッサム グロージェル」の「プラチナ」カラーを愛用しています。質感バッチリ、ラメも細かい。それを「コフレドール」と、あんまり気にせず重ねちゃうのが男子っぽいと思っています。「シャネル(CHANEL)」の白黒コスメもカッコいいですね。銀座三越の先行販売、人が多すぎて覗き見できませんでしたが、無くなる前に買ってしまう気がするのです。

 そう考えると、男子が持っていてもおかしくないコスメって、案外たくさんありますね。「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は女子の特権だと思うので譲りますが(笑)、「アナ スイ(ANNA SUI)」とかさえ、「別にヘンじゃないぞ」と思うワケです。再上陸の「スティラ(STILA)」も、昔と違って男子もイケそうです(笑)。

 とは言え、赤リップはまだまだ遠い存在ですし、アイシャドウだって(僕の場合)グリーンやブルー、アースカラーになると一気に「メイク男子」感が強くなるので「難しいなぁ」と思っており、現在はラメとイエロー&ゴールド中心とする一部カラーにとどまっていますが、世界はまだ広がりそうです。次は、マスカラかアイライナーに挑戦しようと思っています。やっぱり黄色とかオレンジでしょうが、ここにグリーンはアリですか(笑)?ドラッグストアに行くたび、「ウズ(UZU)」のパッケージで立ち止まってしまう今日この頃です。あのパッケージも男子的に「良き」です。

 と、右手はイエロー、左手はグレーのネイルを塗った手で連打したスマートフォンからお届けしました。

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上質でモダンなカシミヤニットブランド 「ポステレガント」中田優也をディレクターに起用

 「ピセア(PICEA)」は、カシミヤ専業のニット工場がスタートしたユニセックスのカシミヤニットブランド。ラグジュアリーブランドも使用するという内モンゴルのカシミヤ糸を使ったアイテムを、比較的買いやすい価格で販売する。2020-21年秋冬からディレクターに「ポステレガント(POSTELEGANT)」の中田優也を起用し、ブランドとして本格的にデビューする。

 「内モンゴルで育った、生後8カ月以内のカシミヤヤギのファーストカットの毛のみを使用」(広報担当者)している。内モンゴル以外でもカシミヤヤギを生育している地域は多数あるが、「モヘアと自然交配してしまっているケースなどもあり、糸の質が純粋なカシミヤとは違うというケースも多い」という。

 やや厚手のタートルネックのセーター(4万3000円)や丸首のハイゲージのセーター(3万6000円)など、ベーシックなアイテムが中心。そこに、ロングコート(18万円)やショーツなども差してポイントにする。どのアイテムも全て同じ糸を使用し、ゲージや編み方、糸を撚る際に何本取りにするかといったことで、それぞれのアイテムに合った質感を追求した。

 ビジュアル制作も中田が担当し、クリーンでモダンな世界観を表現した。百貨店やセレクトショップなど、卸先拡大を目指す。

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ファッション好きに愛用される香水ブランド「バイレード」 最初の香りは“父親”をイメージ 

 スウェーデン・ストックホルム発のフレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」はミニマリスティックなパッケージとシンプルながらもユニークな香りが人気で、ファッショニスタの愛用者も多い。創業者のベン・ゴーラム(Ben Gorham)はもともとプロのバスケットボール選手で、27歳のときに著名調香師のピエール・ウルフ(Pierre Wulff)と出会ったことをきっかけに香水の道に進む。全く調香の経験がなかったゴーラム創業者はウルフにアドバイスをもらいながら、2006年に「バイレード」を設立した。

 香りと記憶の関係に関心があったという彼は自身の人生や経験にまつわるエピソードを香りに落とし込み、「ジプシー ウォーター」「モハヴェ ゴースト」「ブランシュ」など数々のヒット作を生み出してきた。ファッションブランドとのコラボも積極的に行い、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や「オリバー ピープルズ(OLIVER PEOPLES)」などとも協業している。日本ではエストネーション(ESTNATION)やビオトープ(BIOTOP)などのセレクトショップで取り扱われ、11月にリニューアルオープンした伊勢丹新宿本店には日本初の旗艦店をオープンした。
 
 そんなゴーラム創業者に、一つの香りを作るまでのプロセスや、新しいプロジェクトなどについて聞いた。

WWD:香水を作ろうと思ったきっかけは?

ベン・ゴーラム「バイレード」創業者(以下、ゴーラム):美術学校に通っていたとき、自分のメモリー(思い出)を香りにしてほしいとある調香師に頼んだことが始まり。そのとき、パーソナルな思い出だったこともあって感動したんだ。目に見えないもの(=香り)がここまで感情をかき立てることができるのかと。それがきっかけで香りを作ろうと思った。特に、自分はそれまで美術を学びとても視覚的な世界にいたから、見えないものにここまでのパワーがあることに感心したんだと思う。

WWD:一番最初に作った香りは?

ゴーラム:今まで25種類ほどの香水を手掛けてきたが、一番最初は(記憶の中の)父親の香りをイメージした。とてもパーソナルな香りだけど、父親(もしくは父親像)の香りって誰もが共感できるものだろう?香りを作るとき、そういったパーソナルな記憶や人をイメージして作ることが多い。記憶と香りはとても密接なつながりがあるから。そしてそれを香ることによって人が共感しあい、つながってほしい。

WWD:香りはどのように作っているのか。

ゴーラム:まず、どの香りでも一つのストーリーを描くようにしている。それがパッと思い浮かぶときもあれば、そうでないときもある。でも13年も香水を作っていると自然に鼻が敏感になるから、考えなくとも毎日の生活の中にある香り全てが刺激になる。例えば先ほど(ホテルで)シャワーを使ったときに、アメニティーの小さな石鹸が強い印象として残った。新しい土地を訪れる際、普通は景色(視覚)や気温(触覚)などが記憶になると思うけど、私はそれらと同じくらい香り(嗅覚)が記憶になっている。印象的な香りはノートに書きためて、ノートを見返したときに何度も似た香りが出てきたり、思いが強かったりすると、そこからその思いを調香師に伝えるためにアイデアソースを集める。それは詩だったり、写真だったり、オブジェクトだったり……。そこから調香師と会って、実際の香料の製作作業に入るんだ。香水作りにはだいぶ慣れたが、いまだに難しいと思うのは、誰もが共感できるような”客観的”な香りを生み出すこと。でもその難しさが楽しいんだよね。チャレンジングだからこそクリエイティブなものが生まれるだろうね。

WWD:今まで一番作るのが難しかった香りは?

ゴーラム:エムエムパリス(M/M PARIS)とコラボした「M/MINK」という香りはチャレンジングだったかな。特殊なカリグラフィー(書道)のインクをイメージした香りなのだが、インクの香りを表現するのって意外と難しくて。インセンスやアンバー、パチュリリーフ、ハニーなどをブレンドして作ったけど、かなりの自信作だよ。

WWD:元プロバスケットボール選手と全く異なる業界からの転職となったが、それは香水作りに生かされている?

ゴーラム:香水を作る経験も知識もなかったし、最初はほぼ独学で香りを作っていたので大変なこともあったけど、かえってユニークなものを作れていると思う。トレーニングや学校などで「これが正解」というようなことを教えられていないので、自由に香りを作ることができるし、真にユニークでパーソナルなものばかりを生み出していると思うよ。

WWD:「バイレード」といえばシンプルなパッケージが魅力だ。
ゴーラム:もともとは香りに集中してもらいたいという思いがあり、香りが主役でパッケージはある意味脇役と考えていた。つまり、外見よりも中身に注目してほしかったんだ。でもそんなパッケージも時間をかけてデザインをしているし、ディテールにもこだわっている。ガラスの工場にも足を運んで、シンプルながら高いクオリティーのパッケージを作っているよ。

WWD:なぜ世界中でヒットするまでに成長したのか?

ゴーラム:いい質問だね。タイミングかな?ちょうど「バイレード」がデビューしたとき、ニッチなパフュームメゾンの市場が伸び始めていたから、それは大きい。特に若い世代は香りで自己表現をする人が増えているし、ユニークな香りにもどんどん挑戦している。あとは幅広い層に支持を得ているから。18歳の顧客もいれば、85歳の愛用者だっている。それはシンプルな香りだからなのか、センスなのか、どちらか言い難いけど。

WWD:ファッション好きにも愛用者が多い印象だ。伊勢丹やセレクトショップに出店しているのもそういう狙いがあるから?

ゴーラム:もちろん百貨店でも売っているけれど、アート畑出身の私はファッションも好き。ファッションやアートを意識して香りを作っているから、ファッション感度が高い人が買い物するような場所に置くことも大事だと思った。そういう人たちが一番共感してくれると思ったからね。

WWD:多くのファッションブランドとコラボしている。

ゴーラム:「オフ-ホワイト ヴァージル c/oアブロー」のヴァージル ・アブロー(Virgil Abloh)とは昔からの友人。前から「いつかは一緒に何か作りたいね」と話していたから、自然にコラボレーションが生まれた。ファッション業界に友人がたくさんいるから、自然とコネクションもできやすい。でもこういった異業種のコラボレーションは新たな視点から香りを見つめるきっかけになるし、面白いよね。

WWD:今は香水だけでなくサングラスやバッグ、レザーグッズも手掛けるようになった。そのきっかけは?

ゴーラム:もともとアートを学んでいたので、視覚的なものにももちろん興味があったんだ。香りは見えないがアーティスティックな表現ができるものとしてずっと作ってきたけど、久しぶりに見られる・触れるものを作りたいと思ったのがきっかけかな。ファッションショーに招待されることも多いし、ファッションデザイナーの友人も多くいるから、インスピレーション源は常に周りにあるしね。中でもレザーグッズはタイムレスだし、ブランドを上手に表現をできるものだと思って選んだ。

WWD:他に挑戦してみたいものは?

ゴーラム:実は20年春夏にメイクアイテムを出す予定なんだ。まだ詳細は言えないが、カラーコスメをスタートするから期待していてほしい。

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美容誌が選ぶ2019年下半期のベストコスメ発表 資生堂や「ランコム」の新知見美容液、「NARS」などが上位にランクイン

 恒例の各美容誌のベストコスメが出そろった。各誌のランキング上位には資生堂「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」の「ル・セラム」や、「ランコム(LANCOME)」の「ジェニフィック アドバンスト N」といった既存人気製品の進化版や「NARS」の「ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション」などが共通してランクインした。

「美的」

 小学館の「美的」2019年上半期ベストコス大賞総合1位に輝いたのは、「クレ・ド・ポー ボーテ」の美容液「ル・セラム」、2位にブースター美容液「ランコム」の「ジェニフィック アドバンスト N」、3位に「NARS」の「ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション」、4位に昨年2位にランクインした「シャネル(CHANEL)」のハイライター「ボーム エサンジェル トランスパラン」、5位に「オバジ(OBAGI)」のビタミンC美容液「C25セラム ネオ」がランクインした。

「ヴォーチェ」

 講談社の美容誌「ヴォーチェ(VOCE)」の2019年下半期ベストコスメでは、スキンケア部門最優秀賞に「ランコム」の「ジェニフィック アドバンスト N」、優秀賞に「アルビオン(ALBION)」の化粧水「フローラドリップ」が選出された。また、メイク部門では最優秀賞に「NARS」の「ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション」がランクイン。優秀賞に「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」の「ルージュ エッセンシャル シルキー クリーム リップスティック」が選出された。

「マキア」

 集英社の美容誌「マキア(MAQUIA」19年下半期ベストコスメのベスト・オブ・ベスト大賞には、「ランコム」の「ジェニフィック アドバンスト N」が選ばれた。ベスト・スキンケア部門には「クレ・ド・ポー ボーテ」の「ル・セラム」、ベスト・メイクアップ大賞に「マキアージュ(MAQUILLAGE)」の高密着ジェリーファンデーション「ドラマティックジェリーコンパクト」が選出された。

「美ST」

 光文社の「美ST」の19年下半期ベストSST(シワ・シミ・タルミ)コスメ大賞ではスキケア大賞に「ランコム」の「ジェニフィックアドバンスト N」、メイク大賞に「SHISEIDO」のリキッドファンデーション「シンクロスキン セルフリフレッシング ファンデーション」が選出された。シミ大賞に「ハク(HAKU)」の「ボタニックサイエンス」、シワ大賞 「クレ・ド・ポー ボーテ」の「セラム リッサーリッズS」たるみ大賞にたるみ大賞 「ポーラ(POLA)」の「B.A グランラグゼⅢ」が選ばれた。

 「WWDビューティ」2019年12月23日・1月6日合併号では、美容ジャーナリストや美容家、百貨店化粧品バイヤー、ヘア&メイクアップアーティスト、美容編集者などの50名を超える選考委員の協力を得て、19年下半期(7月~12月)に発売された製品を対象にしたベストコスメ18部門を発表。こちらもぜひチェックを!

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