ジジ・ハディッドの人気の秘訣は礼儀正しさ!? コレクション・バックステージ録

 2009年から「WWDジャパン」のバックステージ・フォトグラファーとして海外コレクションを撮影する景山郁が、現場で見た最新トレンドや業界ルール、珍事件などを紹介します。世界でも限られた媒体やフォトグラファーのみが入場を許されるファッションショーの舞台裏での出来事をお届け!

今回のテーマ:売れっ子モデルの秘密はマナーにあり

 今日は売れっ子モデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)についての裏話です。ジジは以前、お騒がせリポーターのヴィタリ・セディウク(Vitalii Sediuk)に出待ちされ、いきなり抱きかかえられるという事件が起きて以来、全てのショーに個人用SP(ボディーガード)が同行しています。妹のベラ(Bella Hadid)も同様です。

※ヴィタリ・セディウク…ウクライナ人のセレブリティーリポーターでいたずらの常習犯。被害者はマドンナ、ウィル・スミス、アデルらまでに及び、ブラッド・ピットを襲ったことによる逮捕歴もあり

 バックステージへの入場は厳密なパスのチェックがあるので、私の経験上では変質者が潜り込んでいることを目撃したことはありません。私はカメラマンとして入場しているため、モデルを撮影することが仕事なのですが、ハディッド姉妹の撮影は制限されています。ヘアやメイク中も基本的にNG(広告モデルなどを務めている化粧品ブランドなどがある商業的なニューヨーク・コレクションは例外)。一度、ヘアメイクを記録するためにジジの後頭部を撮影しようと近づいたら、ジジのSPが近づいてきて「おい、写真はだめだ!」と注意された経験もあります。私は「顔は写さないよ?後頭部だけでもダメ?」と聞くと「ダメだ。近づくな!」の一点張りでした。

 今季「プラダ」のバックステージへファッションジャーナリストの藪野淳さんと取材に入りました。注目モデルのインタビューため、どのモデルに話しかけるか相談していたところにジジを発見!藪野さんはジジの隣の男性スタッフを気にされたのですが、私はその方がSPではないことを確認するなり、話しかけることを提案しました。

 藪野さんが恐る恐るジジに話しかけると、「ハロー!私はバックステージではインタビューには答えないの。ごめんね。良い一日を過ごしてね!」と笑顔で返答。インタビューはできませんでしたが、ジジの丁寧な対応に「何て丁寧な断り方。やはり育ちが違うね」と私たちは感動したのでした。

 他にも育ちの良さを感じさせるモデルがいます。往年のスーパーモデル、パット・クリーブランド(Pat Cleveland)の娘、アナ・クリーブランド(Anna Cleveland)です。アートのような美しい表現力を持っているのですが、撮影後には自らお礼の言葉をくれる丁寧な対応も素晴らしいのです。私も藪野さんも彼女のファンです。ジジとアナに共通しているのは、母娘の二世代モデルというところ。彼女たちの身につけているマナーは、きっとお母さまたちのアドバイスによるものかもしれませんね。スタッフ受けがいいというのも、売れっ子の秘訣なのかもしれません。

景山郁:フリーランス・フォトグラファー。2003年からフォトグラファーとしてのキャリアをスタート。07年に渡米、09年より拠点をパリに移す。10年から「WWDジャパン」でパリ、ミラノなどの海外コレクションのバックステージと展示会などの撮影を担当。コレクション以外にもポートレート、旅やカルチャーなどエディトリアル、広告を手掛ける。プライベートでは動物と環境に配慮した生活をモットーにしている

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“ユーチューブでメンズ集客を狙う” チャンネル登録者64万超えの「オーシャントーキョー」もるさんの戦略

 2012年から美容系メンズユーチューバーとして活動し、今やチャンネル登録者は64万超えと人気の“もるさん”。人気ヘアサロン「オーシャントーキョー(OCEAN TOKYO)」本店ではトップスタイリストとして勤務し、月の最高売り上げは350万円。メンズヘアのみを担当し、「ユーチューブを軸に集客している」と語るもるさんにその戦略を聞いた。

WWD :昨年8月にスタイリストデビューしてから売り上げは順調に伸びている?

もるさん: デビュー初月は予約枠の関係でそれほどは予約を取れなかったんですが、予約枠をフルで開放できるようになってからはおかげさまで順調です。デビューして11カ月でトップスタイリストになれたのですが、これは「オーシャントーキョー」の中でも早い方でした。

WWD:これまでの月最高売り上げは?

もるさん:月間最高売り上げは350万円です。今は専属のアシスタント1人で1日16~17人を担当していて、予約は最大限に入っている状態です。これ以上増やすにはアシスタントの人数を増やさないと難しいかなと思っています。

WWD:現在、ユーチューブのチャンネル登録者数は64万超え。やはりユーチューブがきっかけで来る人が多い?

もるさん:そうですね。8~9割ほどはユーチューブを見て来てくれています。僕は基本メンズカットしかやっていなくて、21~22歳くらいの大学生のお客さまが多いです。ありがたいことに地方から来てくれる人もいます。たまに女性でも「メンズカットの感じが好きなのでやってください」というお客さまもいます。

WWD:ユーチューブはどれくらいのペースでアップしている?

もるさん:動画は週に1本か2週に1本くらいのペースでアップしています。今後はアップ本数を増やしていくつもりです。ただ1本の動画を作るのに2~3時間は掛かるので、なかなか数を増やすのが難しい。美容だと実際にやりながら話もしてという感じで、何分で終わるとか決まっていないのと、話すことも多いので編集にも時間がかかってしまいます。営業後に撮影して、休日にまとめて編集をするといった流れです。今は投稿内容よりも投稿頻度の方がチャンネル登録者数や視聴者数を増やすには大事になってきていて、何曜日の何時にアップすると決めてやる方がいいんです。ただ僕は美容師で、「オーシャントーキョー」という名前も出しているので、クオリティーには妥協できない。撮影も1回で終わるわけではなく、何回か撮り直すこともありますし、撮ってもボツにするものも多いです。10本撮っても、そのうち使えるのは3本くらいなんてこともあります。

WWD:もるさんみたいに長年やっていても、まだそういうことがある?

もるさん:まだ全然あります。ヘアのセットも毎回同じようなクオリティーで作れるわけではないので。まぁ一般の人が見たら気にならないかもしれませんが、自分なりのこだわりです。

WWD:最近ヒットした動画は?

もるさん:最近はストレートアイロンの初心者に向けてアイロンの選び方から実際の使い方までを、これを見れば全部分かるといった内容の動画が人気でした。16分ほどで少し長いんですが、視聴者数は多かったです。やっぱり動画がヒットするとそれを見て来てくれるお客さまも多いので、動画はなるべくアップしていきたいなと考えています。

WWD:動画は基本的にはヘアセットがメイン?

もるさん:そうですね。セルフヘアスタイリングやヘアアイテムの紹介、あとは見た目がキャッチーな毛穴の汚れを取るパックの紹介もやっています。キャッチ―だと見てくれる人も多いんですが、やり過ぎたら「サムネ詐欺」って言われてしまうんで注意しています。あとはお客さまもやっぱりスタイリングの方法を教えてほしいという人が多いです。あとユーチューバー同士でもコラボして、お互いのチャンネルで投稿したりもしています。

WWD:ユーチューブ以外にSNSはやっている?

もるさん:ツイッター、インスタグラム、あと最近はTikTokもやっています。ツイッターはインスタグラム、ユーチューブ、TikTokと連動させていて、主にインフォメーション的なことを拡散することが多いです。インスタグラムはお客さまとの画像やプライベートなことをアップしています。今はユーチューブが集客のメインですが、インスタグラムではまだまだ伸ばせる可能性はあるなと感じています。

WWD:今後の目標は?

もるさん:美容師としては売り上げをもっと伸ばしていきたいし、ユーチューバーとしても登録者数100万は目指したいです。

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ジュエリー業界のイノベーター、マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックが語る「クリエイション論」(前編)

 ジュエリーデザイナーのマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック(Marie・Helene de Taillac)がリッツォーリ(RIZZOLI)社から出版した書籍「ゴールドとジェムストーン マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックのジュエリー(GOLD AND GEMS MARIE-HELENE DE TAILLAC)」のサイン会のため来日した。カラフルな半貴石を使用した「マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック」のジュエリーは世界中の女性から高い支持を得ている。彼女が自身のブランドをスタートさせてから20年以上が経過した。来日したタイヤックにクリエイションについて聞いた。

WWD:ジュエリーデザイナーになろうと思ったきっかけは?

マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック(以下、タイヤック):ジュエリーは子どもの頃から大好きだった。1996年に最初のコレクションをデザインしたとき、ファッションはグランジ全盛期で「ジル・サンダー(JIL SANDER)」などミニマルなブランドの人気が高かった。私はカラフルなファッションが好きで、それに合うジュエリーが市場にはなかった。「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のエルサ・ペレッティ(Elsa Peretti)のデザインは素敵だと思っていたけど、ゴールドが中心のジュエリーだった。ファッションに合うジュエリーが欲しいと思ったから96年に自分でデザインし、翌年に販売がスタートした。

WWD:自身の本を出版した感想は?

タイヤック:とてもエキサイティングよ。私のジュエリーは一点モノが多いから、書籍は、過去のさまざまな作品を記録する意味でも重要。ブランドを初めて20年以上が経過し、ジェリーも変化した。20年前を知らない若い顧客にもそれを見てもらいたい。私のシンプルなデザインはクラシックだったジュエリーの市場に影響を与えたと思っている。私自身もジュエリー関連の書籍のコレクターで、「カルティエ(CARTIER)」の1920年代の作品を集めたものや、古代ギリシャのジュエリー、20世紀の革新的なジュエリーデザイナーだったスザンヌ・ベルペロン(Suzanne Belperron)の書籍など、ありとあらゆるものを持っている。

WWD:クリエイションの過程で一番楽しいのは?

タイヤック:私のクリエイションの中心は宝石。何百万年もかけて地中で自然に形成された宝石に魅了される。フランス・パリには多くの宝石のディーラーがいるから彼らから石を調達し、インド・ジャイプールのアトリエでカットすることもあれば、マダガスカルなど採掘される場所でカットされたものを調達することもある。一番楽しいのは、石の形やカットをデザインするときね。カットされた石をテーブルに並べて頭の中でビジョンを描くの。クリエイションで絶対妥協しないのはカラーよ。ダイヤモンドばかり扱う人と色石ばかり扱う人では瞳の構造が違うみたい。私はより多くのカラーニュアンスを見分けることができる。

WWD:ブランドフィロソフィーは?

タイヤック:愛情を込めたブランドであるということ。石は感情を映し出したりエネルギーやムードを変えるものだから、自分が悲しいときは石に触らないようにしている。顧客には私のジュエリーを着けることでハッピーになってほしいから。職場環境にも気を使ってスタッフ全員が気持ちよく仕事できるようにしている。私一人で立ち上げた小さいブランドだけど、自分に正直に物作りができるし独立して自由に好きなことができるのは、ものすごくぜいたくなことだと思う。例えばブティックのサロンのテーブルに4万6000カラットものアクアマリンを敷き詰めたりと、クレイジーなこともできる。

WWD:他のジュエリーブランドと違う点は?

タイヤック:ステータスシンボルではなく、自分が楽しむための個人的なジュエリーであること。書籍のサイン会でいろいろな都市に行くけど、私と同じ感覚を持っている人たちが集まってくる。私は美しい石を使ってジュエリーを制作することに喜びを感じるし、顧客はそれを着けてハッピーだと感じてくれる。お互いにハッピーになれるのが私がデザインするジュエリーよ。クラシックなジュエラーは威圧的で入りにくいけど、私のブティックはリビングルームのようにリラックスしてもらえるような造りにしている。また、誰もがいろいろ試せるようなジュエリーを用意している。

WWD:カラフルな石がシグニチャーだが、一番好きな石は?石の組み合わせはどのようにする?

タイヤック:一番好きなのはパライバトルマリン。私はピンクが大好きだから、ルベライトも好き。レッドポピー色のスピネルの光沢感のある赤はすばらしい。たくさんのカラーバリエーションがあって布のような輝きを持つサファイヤも大好き。これらの石は私に話かけてくるようよ。石の組み合わせは、絵を描くようなもの。テーブルに石を置いて、互いにその美しさを引き立てるような組み合わせを見つけるの。瞑想的な仕事ね。

WWD:多くのジュエラーが18金を使うのに対して22金にこだわる理由は?

タイヤック:22金はアンティークゴールドのような色が美しく、時を忘れるかのよう。18金は人工的で私にとってはゴールドではない。

WWD:自分にとってジュエリーとは?毎日必ず着けるジュエリーは?

タイヤック:いつも喜びの源で、お守りでもある。宝石は地中の星。それらを見るとほほ笑まずにいられない。ムードによりけりだけど、毎日イヤリングとブレスレットは着けるわ。着けないとまるで裸のような気持ちになる。口紅と同じね。

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渋谷・原宿エリアの開業ラッシュ続く 2020年オープンの新スポット

 東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年。昨年開業ラッシュを迎えた東京・渋谷原宿エリアでは今年も新商業施設が開業を控えている。また大規模都市開発でにぎわう都心エリアだけでなく、郊外型ショッピングモールも次々オープンする予定だ。この記事では注目ブランドの旗艦店や日本初上陸店舗など、20年にオープン予定の商業施設をまとめて紹介する。

(現時点での予定。オープン時期は変更になる可能性があります。)

1月

「オールバーズ(ALLBIRDS)」原宿店(東京・原宿)

 サンフランシスコ発サステナブルシューズブランドによる国内初のコンセプトショップ。ウィメンズ、メンズの全アイテムを取り扱う。

2月

「アーバン・ファミマ!!」虎ノ門ヒルズビジネスタワー店(東京・虎ノ門)

 アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)とファミリーマート(FAMILY MART)がフランチャイズ契約を締結してオープンするコラボレーション店舗。コンセプトは、“次世代のコンビニエンスストア”。“サステナビリティ”をキーワードに両社が持つノウハウを融合させて、新たなライフスタイルを提案する。

3月

宮下公園(東京・渋谷)

 17年から進められていた整備を終えて都市型公園としてリニューアル。敷地面積は約1万800平方メートルで、3階建ての商業施設に加えホテルや駐車場などを併設する。屋上エリアには多目的コートなどを設け、さまざまなアクティビティーを楽しめる公園になる予定。

4月

「ウィズ原宿」(東京・原宿)

 地下2階~地上3階および8階の商業施設。約1万平方メートルに、8年ぶりに原宿に出店する「ユニクロ(UNIQLO)」の大型店や資生堂による体験型ストア「ビューティ・スクエア(BEAUTY SQUARE)」などが入る。

「スノーピークランドステーション白馬」(長野・白馬村)

 約1万平方メートルの敷地面積を有し、国内最大級の「スノーピーク(SNOW PEAK)」直営店や「スターバックス(STARBUCKS)」などのほか、白馬の観光情報の提供や施設の予約をサポートするインフォメーションカウンターも設ける。

「ユニクロ トーキョー(UNIQLO TOKYO)」(東京・銀座)

 マロニエゲート銀座2にオープン。現在同施設7階の1フロアで運営する店舗を1~4階までの計4フロア・売り場面積4455平方メートルに移転・増床して総合的な品ぞろえにする。「ユニクロ」は銀座6丁目にグローバル旗艦店も運営しており、銀座は大型店の2店舗体制になる。

「サタデーズ ニューヨーク シティ(SATURDAYS NYC)」新業態店舗(東京・表参道)

 カフェ単独の新業態店舗。カフェ併設店舗はこれまでも運営してきたが、単独店舗はこれが初めて。敷地面積約188平方メートルで、2フロア構成で全50~60席を設ける。

「SHISEIDO」旗艦店(東京・銀座)

 資生堂のグローバルブランド「SHISEIDO」初の旗艦店。ビルの地下1階~地上2階の3フロアを使用し、「SHISEIDO」が展開する路面店として世界最大規模の店舗面積となる。美容カウンセリングや体験型の有料サービスなどを提供する予定。

「スノーピーク京都嵐山」(京都・嵐山)

 古民家をリノベーションした体験型複合施設。京都への出店は「スノーピーク京都藤井大丸」に続いて2店舗目となる。敷地面積は1166平方メートル。ストアやカフェ、宿泊施設をそろえ、庭園ではキャンプイベントなどを開催する。

7月

「ウォーターズ竹芝(WATERS TAKESHIBA)」(東京・竹芝)

 2万3000平方メートルの敷地に、高級ホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション(MESM TOKYO, AUTOGRAPH COLLECTION)」と劇団四季のフラッグシップ劇場、アトレ竹芝、オフィスが入る複合ビル。

「りんくうプレミアム・アウトレット」(大阪・佐野)

 アウトドアアクティビティーが楽しめる約2万平方メートルのグリーンパークやフードホールなどを増設する。

「ららぽーと愛知東郷町(仮)」(愛知・東郷町)

 東海3県では、18年9月にオープンした「ららぽーと名古屋みなとアクルス」に次ぐ2店舗目。延べ床面積は約19万200平方メートルで、4フロアに約230店舗が出店予定。

秋吉成紀(あきよしなるき):1994年生まれ。2018年1月から「WWDジャパン」でアルバイト中。

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“本物”のオーガニック・ナチュラルコスメが選びやすい売り場に 認定マークが目印

 オーガニック・ナチュラルコスメに対する消費者の関心が高まっているにもかかわらず、市場が拡大しきれていない――。その一因が、一般化粧品と混在している売り場にあるのではないかととらえ、本物(リアル)のオーガニック・ナチュラルな製品を明確化するための“リアルオーガニック・ナチュラル”マークの導入が今秋から売り場で始まった。

 日本独自のオーガニック認証はないものの、欧米が定めたオーガニック認証を取得した製品やそれと同等の製品を取り扱うメーカーが増えている。しかし、市場拡大が思うように進まないのは、売り場で消費者に分かりやすい提案ができていないと分析したのが、小松和子=オーガニック・ナチュラルコスメプロデューサー兼ナチュラルコスメメイクアップアーティスト。そこで、「本物を身近に、楽しく、わかりやすく『リアルオーガニック・ナチュラルコスメ』を!」を掲げ、今年6月にナチュラルライフ&ビューティーアソシエーションを設立し、理事に就任。“リアルオーガニック・ナチュラル”マークの普及を始めた。

 バラエティーショップなどの売り場担当者からも売り上げの伸び悩みを相談されることが増え、あらためて売り場を分析すると「売り場がごちゃごちゃしている」「一般化粧品と混在している」「商品の背景が分かりづらい」といった問題点があった。それを解消するためにも“リアルオーガニック・ナチュラル”マークの必要性を強く感じたという。現在は、小松理事が小売店と連携を取り、売り場改革を進めるのを基本としている。
 
 同組織が定めるリアルオーガニック・ナチュラルコスメとは、自然の原料を主とする化粧品で、一定の基準(表参照)を満たしたオーガニック認証コスメとそれと同等レベルのナチュラルコスメのこと。基準を満たしたブランドにはマークを付与する。(ただし、認証ではないので商品にはマークはつけない)。マークへの基準は小売店用とメーカー用を用意する。

刷新した店舗は売上高40%増

 小売店のモデルケースとなったのが東急ハンズ銀座店。7月に“リアルオーガニック・ナチュラル”マークのブランドを中央部分に、該当しないブランドを外側に陳列するという売り場にリニューアルした。一つ一つのブランドの世界観を伝わりやすくしたこともあり、来店客の滞留時間も伸び、リニューアル後の売り上げは前年の40%増と好調に推移する。中央部分へ該当ブランドを置くことで、“本物”が伝わりやすくなるが、該当外のブランドを排除するのではなく、製品を購入する際の選択肢を明確にするのが狙いだ。

 「セルフの売り場ではカウンセリングがなくても売れるテクニックが必要。そのためには、売り場を手掛けるスタッフの知識も必須」であることから、同店では18年9月から勉強会を定期的に実施している。今回のリニューアルに際しては「店舗で扱う商品を一つずつ“リアルオーガニック・ナチュラル”マークに該当するか選別しなくてはならない。地道な作業が続くが結果はついてくる」と小松理事は語る。東急ハンズは20年に他店舗でもリニューアルする計画だ。また、ナチュラルハウスは全店で導入する。

 一方、マークを付与されたブランドは「トリロジー」「ドクターハウシュカ」「クオン」「瑠泊」など約30。マークはブランドごとに付与するため、「商品の中に基準に満たないものが数点あるケースも。その場合は、その商品を販売休止したり、リニューアルしたりと、メーカーもわれわれの取り組みに応えてくれているので、お互いに成長できている」(小松理事)と全体の底上げにもつながっている。

 マークに対する期待は高く、店舗での導入の引き合いも多い。しかし、スタッフの教育から売り場改革まで時間と知識が必要である。ナチュラルライフ&ビューティーアソシエーションでは「伝える側の人的な問題もあるため来年にはスタッフを増員する予定」という。また、有機JAS認定よりも厳しい基準を持つ日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会のサポートを受け、勉強会なども増やしていく予定だ。マークが契機になり、オーガニック・ナチュラルコスメ市場拡大につながるかもしれない――。そんな期待もかかっている。

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【4月9日まで|スヌーピーミュージアム】 第2回展覧会 史上最大のスヌーピー展「もういちど、はじめましてスヌーピー。」 誕生秘話から、約50年間大きな変遷を遂げていく様子を、原画約80点と映像で紹介 詳しくはこちら→

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6セレクトショップが打ち出す2020年春夏トレンド 涼し気な“透け感”で猛暑対策

 12月上旬まで行われたセレクトショップの2020年春夏展示会は、春らしいペールトーンやシャーベットカラーに、ブラックやネイビー、ベージュなどでコントラストをつけたスタイリングがそろった。アイテムはセットアップ、シャツジャケット、ワンピースなど、19-20年秋冬のトレンドが継続するものから夏の定番までバリエーション豊富だ。

 特に目立ったのは、夏の猛暑に向けて“涼しさ”を感じる新鮮なスタイリングやアイテム提案に各業態が工夫を凝らしていたこと。6月の梅雨明けまで寒暖差のある気温が続き、次に襲ってくるのは長く厳しい蒸し暑さ。昨年売れたライトなアウターやノースリーブのワンピースなどの軽衣料が、今季はさらに進化して展示会に並んだ。ここでは6つのセレクトショップから、2020年春夏のトレンドを総括する。

ロンハーマンは、軽やかな素材で新鮮な“夏のモノトーン”

 ロンハーマン(RON HERMAN)は、“夏のモノトーン”を楽しむアイテムやスタイリングをそろえた。シアーな白いニットの下からカジュアルなTシャツが透けたり、ブラックドレスは透け感のある素材と組み合わせたりなどして、見た目の重さを軽減。春夏らしい色柄物も多くそろえ、少し色あせたようなブルーのグラデーションやストライプを用いたウエアや雑貨を打ち出した。

ユナイテッドアローズは、暑さを我慢しない!上品な“肌見せ”スタイル

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は都心のバカンスをイメージし、ベースになる“トラッド”を着崩すようなシャツやワンピース、カットソーをバリエーション豊富にそろえた。特に夏場は、スペインのリゾート地を連想させるような鮮やかなカラーのワンピースや、羽織りものとして使えるシースルーのシャツなどを提案。暑さを我慢せず、上品に“肌見せ”ができるウエアを集めた。

エストネーションは、サマードレスをカットソー素材で新提案

 エストネーション(ESTNATION)は、シーズンの立ち上がりはジャケットやスプリングコート、それに合わせるボウタイやブラウスなどを打ち出す。「急に気温が変わることが多く、通年でライトなアウターが必要になってきた」と藤井かんなウィメンズ・ディレクター。夏に向けては、“フォークロア”や“マラケシュ”をキーワードに、カットソーやメッシュ素材のサマードレス、シアー感のあるシャーリングブラウスなどをそろえる。

インターナショナルギャラリー ビームスは、素材の良さが光るクチュールライクなウエアがずらり

 インターナショナルギャラリー ビームス(INTERNATIONAL GALLERY BEAMS)は、暑い時期を快適に過ごせる天然素材のウエアにフォーカスした。「クチュールの要素や、素材や仕立ての良さを感じるアイテムを買い付けた」と片桐恵利佳ディレクター。アメリカの画家ジョージア・オキーフ(Georgia O'Keeffe)などが着ていた服からイメージを膨らませた、リネンのドレスやカゴバッグなどを買い付けた。

イエナは、“卵色”アイテム×春コートで透明感のある上品スタイル

 ベイクルーズグループのイエナ(IENA)は、“記憶に残らない色”をキーワードに、淡いクリームカラーを“卵色”として、ブラウスやタートルネックのウエアなどに採用した。また春のアウターはセール前の買い控えの時期に合わせて、12月末から予約販売を含めて強化。明るい色味の“鮮度のあるアウター”を、冬から着られるウールやリネンなどのさまざまな素材で早めに打ち出すことで、春夏の立ち上がりの“買い”につなげる。

トゥモローランドは、「マラケシュピンク」で砂漠の乾きとリゾート感を表現

 トゥモローランド(TOMORROWLAND)は、アフリカ・モロッコのマラケシュに想いを馳せたコレクションを提案した。「マラケシュピンク」とも呼ばれるマラケシュの美しい街並みを連想させるローズピンクをキーカラーに、アフリカの砂漠をイメージするような乾いたパステルカラーを随所に散りばめた。全体的なシルエットは決してオーバーサイズではないものの、大人の女性が好むリラックスシルエットのワンピースやブラウスなどをそろえた。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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HAPPY NEW YEAR! START 2020 with BARNEYS NEW YORK

新年あけましておめでとうございます。

2020年もバーニーズ ニューヨークをどうぞよろしくお願いいたします。

IMG 6865 1 HAPPY NEW YEAR! START 2020 with BARNEYS NEW YORK

バーニーズ ニューヨーク各店では、本日1月2日(木)から営業しております。

好評開催中のウィンターセールは見逃せません!

人気のデザイナーブランドから、<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションまで、この時期に活躍するアイテムがオフプライスでラインナップしています。

 

もちろんオンラインストアでも開催中!ご自宅やお出かけ先でもセールアイテムがチェックできますよ。

 

今年もバーニーズ ニューヨークならではのホットなニュースやご案内など、ブログでご紹介してまいりますので、引続きご愛読よろしくお願いいたします。

 

WINTER SALE

銀座本店 / 新宿店 / 六本木店 / 横浜店 / 神戸店 / 福岡店 / オンラインストア

詳しくはこちらから>>>

「ソニア リキエル」が清算ですって エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年8月9日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「ソニア リキエル」が清算ですって

 こんなにあっけなくていいのでしょうか?「ソニア リキエル(SONIA RYKIEL)」の最後。米「WWD」も長年追い続けていたブランドなのに、惜しむ声すら集めずにあっさりした記事で終了とは。2016年にソニア・リキエルが亡くなった時の方がよほど大騒ぎでしたし、エモーショナルでした。

 「創業者の死と共にブランドが終わっていた」と言われれば決してそうではなく、18年は創立50周年ということで、3月のショーにはバナナラマが登場したし、クチュール期間中にも記念ショーをしたし、10月にはパリの小道が「ソニア・リキエル」と命名されたりと、だいぶ盛り上がっていました。

 そんなアニバーサリーイヤーの翌年に清算って……。

 でもさすがに売上高が11年の半分以下になっていて、赤字は15倍以上に膨れ上がっていたというのですから仕方がないですよね。12年にブランドを買収したファースト ヘリテージ ブランズ(FIRST HERITAGE BRANDS)は一体何をしていたのでしょう?香港の大手商社リー&フォン(LI & FUNG)傘下の投資会社で、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「セリーヌ(CELINE)」で要職を務めたジャン・マルク・ルビエ(Jean-Marc Loubier)氏が社長を務めるという、アジア資本と欧州ラグジュアリービジネスのベテランの強力タッグでしたが、どうやらおよそ2億ドル(約242億円)を「ソニア リキエル」につぎ込んでいたみたいです。それで赤字が膨らんで清算って……。

 私は09年にH&Mが「ソニア リキエル」とコラボした際にパリのイベントを取材したのですが、H&Mの狙いは明らかにフランス市場でした。数少ないパリジェンヌによるパリブランドとして「ソニア リキエル」がフランス人に深く愛されていると実感したことを思い出します。

 「え、なんで?」と思うようなブランドに買い手がつくこともあるのに、あれだけの創業デザイナーレジェンドがあって、ニットというアイコンもあり、パリ左岸サンジェルマン通りの歴史的旗艦店もあったのに、本当にもったいない。「ジャン・パトゥ(JEAN PATOU)」とか「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のようにいつか復活する日が来るのでしょうか? なんとも残念な結末です。

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「私は感情を揺さぶるようなものを作りたい」 by ラフ・シモンズ

RAF SIMONS

 商業主義に染まってしまい、とがった部分がなくなるようなブランドにはしたくない。私は感情を揺さぶるようなものを作りたい。(「WWD JAPAN.com」2019年11月26日公開、ラフ・シモンズが語る、ファッション業界の裏話とアントワープ愛 「私はただ服が作りたかっただけ」から)

The WORDS
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。

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@Ashaman75 ΒρAshτaman

Το κακο ειναι οτι ηταν το Whiplash απο το Kill'Em'All που επρεπε να το ξερω γιατι αυτος ο δισκος τους μου αρεσε αλλα οκ λαθη ειμαστε ανθρωπους κανουμε 😝

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