渋谷パルコの「ポップ バイ ジュン」 藤原ヒロシ、とんだ林蘭に続く第3弾は「ホリデイ」

 渋谷パルコのジュンのポップアップスペース「ポップ バイ ジュン(POP BY JUN)」は2月29日からパリ発「ホリデイ(HOLIDAY)」のポップアップストアをオープンする。藤原ヒロシ、とんだ林蘭に続く第3弾で、開催期間は未定。

 「ホリデイ」はアーティスティック・ディレクターのフランク・デュラン(Franck Durand)が2014年に復刊したカルチャー誌。復刊号はパリの「コレット(COLETTE)」で発売した。現在は、飲食の「ホリデイ・ダイナー(HOLIDAY DINER)」とアパレルの「ホリデイ・ボワロ(HOLYDAY BOILEAU)」も展開する。

 今回のポップアップストアのメインとなる「ホリデイ・ボワロ」は17年に「ホリデイ・マガジン」の世界観と美意識をもとにプロダクト制作をスタートした。ファーストコレクションは、キャンドルとトートバッグ、デニムジャケット。18年からパリでビンテージ・ショールームを主宰するゴーチエ・ボルサレロ(Gauthier Borsarello)がスタイル・ディレクターとして参加し、本格的なコレクションをスタートした。現在は、パリのギャラリー ラファイエット シャンゼリゼ店やボン・マルシェに加え、アメリカや日本の百貨店、セレクトショップなどで取り扱っている。

 デュランディレクターとボルサレロディレクターは東京への思いを聞かれ、「僕は日本文化に対して深い思い入れがある。『ホリデイ・マガジン』の歴史をたどっても、日本への愛をたくさん見出すことができる」(デュラン)、「東京の人は教養レベルが高く、良い商品と悪い商品をきちんと見分けることができる。品質とフレンチスタイルへの愛情を感じる。これは、『ホリデイ・ボワロ』にとって素晴らしいことだ」(ボルサレロ)とコメントしている。

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【4月9日まで|スヌーピーミュージアム】 第2回展覧会 史上最大のスヌーピー展「もういちど、はじめましてスヌーピー。」 誕生秘話から、約50年間大きな変遷を遂げていく様子を、原画約80点と映像で紹介 詳しくはこちら→

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「コフレドール」が「リーボック」と協業 フィットネス&メイクアップ体験イベント開催

 カネボウ化粧品のメイクアップブランド「コフレドール(COFFRET D’OR)」は3月14日、「リーボック(REEBOK)」と協業したフィットネス&メイクアップ体験イベント「SPECIAL FITNESS & MAKE-UP EVENT」を東京・虎ノ門のキタエル クロスフィット虎ノ門で開催する。参加方法は、同イベント特設サイトの応募フォームから可能だ。定員は先着40人。期間は2月17から23日まで。

 協業した背景は、既成概念に捉われることなく、“自由で自分らしく変わり続ける女性を応援したい”という「コフレドール」の思想に「リーボック」が共感したことから実現した。

 同イベントは、“フィットネスに挑戦してみたいけど、ついていけるか心配”“運動後のメイク直しの仕方がわからない”“トレンドのヘルシークリアメイク、やってみたいけど分からない”などフィットネスやメイク初心者に向けた内容となっている。クロスフィットトレーニングをベースに、経験豊富な認定トレーナーが初心者でも楽しめる短時間で効率性の高いプログラムを考案。その後、メイク会場「GOOD MORNING CAFÉ & GRILL虎ノ門」でプロのメイクアップアーティストによるメイク体験を実施する。運動中でも綺麗さを保つメイクの方法や運動後のメイクの直し方、トレンドのヘルシークリアな春メイクなどを一人一人に合わせて提案する。

 また今回のイベントを記念して、「リーボック」対象店舗でアパレルやシューズのいずれか一点を試着すると、「コフレドール」のサンプルを配布するキャンペーンを2月28日から3月28日まで実施する。対象店舗はリーボックフィットハブ 虎ノ門店や博多キャナルシティオーパ店、ららぽーとEXPOCITY店、「リーボック」渋谷店となる。

■「SPECIAL FITNESS & MAKE-UP EVENT」
日程:3月14日
時間:【1部】13:00〜15:00【2部】14:30〜16:30【3部】16:00〜18:00
場所:KITAERU Crossfit虎ノ門
住所:東京都港区西新橋2-16-6

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「モンクレール」に新風吹き込む「アリックス」マシュー・ウィリアムズの揺るぎない精神

 「モンクレール(MONCLER)」が世界中のクリエイターと協業する「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS以下、ジーニアス)」に2019-20年秋冬コレクションから参加しているのが「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM以下、アリックス)」のマシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)だ。1月のメンズ・コレクション期間中には、両者による「6 モンクレール 1017 アリックス 9SM(6 MONCLER 1017 ALYX 9SM)」の発売を祝したイベントがイタリア・ミラノの直営店で開かれ、若い世代を中心に大勢が来場して深夜まで盛況だった。

 「アリックス」はウィメンズブランドとして15年に設立され、17-18年秋冬シーズンからメンズも始動させると、ストリートウエアの寵児として瞬く間に脚光を浴びた。アイコニックなベルトのバックルやボディーバッグなどキャッチーなアクセサリーと、インダストリアルなムードをにじませたシャープなウエアが高い評価を受け、「マッキントッシュ(MACKINTOSH)」や「ナイキ(NIKE)」との協業や、キム・ジョーンズ(Kim Jones)率いる「ディオール(DIOR)」メンズ・コレクションのチームに参加するなど引く手あまたである。なぜ、ウィリアムズのもとにラブコールが届き続けるのだろう――話を聞くと、彼の揺るぎないデザイン哲学が見えてきた。

「僕は直感を信じ、
ベストを尽くすだけ」

WWD:「ジーニアス」参加のきっかけや経緯を教えてください。

マシュー・ウィリアムズ(以下、ウィリアムズ):レモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)会長兼最高経営責任者(CEO)から、「ジーニアス」 プロジェクトに参加してくれないかというアプローチを受けたんだ。僕自身、何年にもわたって「モンクレール」のファンだったから、彼らと仕事ができることはとても光栄なことだった。「モンクレール」はデザインやマーケティング、リテールのとらえ方に関して先進的な知識と考えを持っていたからね。

WWD:「6 モンクレール 1017 アリックス 9SM」のデザインでは「モンクレール」というブランドをどう解釈して表現した?

ウィリアムズ:「アリックス」のファスナーやバックル、オーバーダイ加工といった核となる要素と、「モンクレール」のアイコニックなダウン素材や、厳しい寒さにも耐えられるテクノロジーを融合して発展させたんだ。

WWD:ディテールやインダストリアルなムードは「アリックス」のコレクションにとても近いクリエイションだと感じたが、協業だからこそできた新しいチャレンジは?

ウィリアムズ:新たなファブリックであるナイロンなどを使ったデザインはチャンレジだったし、とても面白かった。ほかにも、2つの異なるDNAを持つブランドをマッチさせるためにたくさんの挑戦ががあったが、結果にはとても満足している。お互い学んだことは多かったと思う。

WWD:協業前と協業後で「モンクレール」に対する意識は変わった?

ウィリアムズ:さきほど言った通り僕はずっと「モンクレール」のファンで、クラフツマンシップは高く評価していた。「ジーニアス」に参加して彼らからチームやサプライヤー、アーカイブや研究を紹介してもらって、その思いはますます強くなった。レモ会長をはじめ、ファンだったブランドと仕事ができたことは素晴らしい経験だったよ。

WWD:「マッキントッシュ」「ナイキ」「ディオール」などタイプの異なるブランドとのプロジェクトに参加し、自身のクリエイションに変化はあった?

ウィリアムズ:自分で感じる変化は特にないんだ。なぜなら僕のデザインプロセスは常に一貫しているから。でも、それぞれのプロジェクトでサイジングやスタイル、クオリティーが全て違っていたから、そういう点ではさまざまな経験ができたとは思っている。

WWD:今後「アリックス」をさらに成長させるためには何が必要だと考える?

ウィリアムズ: 特に何かにこだわることは考えていないんだ。自分が好きだと感じた直感を信じて、毎日ベストを尽くすだけさ。

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前年比売り上げ約2倍のヒーロー製品「リップマエストロ」から韓国での人気色を日本で発売 「ジョルジオ アルマーニ ビューティ」

 「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(GIORGIO ARMANI BEAUTY)」は、好調なリップとフェイスカテゴリーを2020年度に強化する。そのカギとなるのが3月27日に発売する「リップマエストロ」の新色#205と、クッションファンデーションだ。

 リキッドルージュ「リップマエストロ」は同ブランドの中でもっとも売れているシリーズで、「19年は前年比190%増でブランド全体の売り上げの約2割を占めた。特に人気のカラーは#405で、『リップマエストロ』の購入者のうち、2人に1人が購入するほどの人気を集めている。また昨年秋に新色として発売した『リップマエストロ マットネイチャー#206』は、1週間で3カ月分の在庫が売り切れてしまうほどだった」と、沼尻綾香・日本ロレアル ロレアル リュクス事業本部 ジョルジオアルマーニ事業部 マーケティング マネージャーは語る。そこで今年は「リップマエストロ」を確固たるヒーロー製品にするために年6回のキャンペーンを行うなど、ブランド全体の売り上げの約3割にまで押し上げるという。

 #405と#206に次ぐ人気カラーの創出を試みて、韓国限定色で日本での発売を望む声が多かったブリックオレンジカラー「リップマエストロ #205」(4200円)を日本やアジア諸国で3月27日に発売する。またよりマットで高発色な「リップ マグネット」(4500円)も同系色の新色#200を発売する。

 さらにブランドの売り上げの4割を占め、同17%増だったフェイスカテゴリーにおいても新製品を同日に発売する。今回はクッションファンデ市場の継続的なブームと定番化に着目し、クッションファンデーション「デザイナー メッシュ クッション」SPF50・PA+++(全4色、各9200円)を打ち出す。独自のブルーピグメントやミルキードロップを配合し、気になるくすみを目立ちにくく仕上げる。独自のメッシュ素材によりミディアムからハイカバーまで取り方次第で自在に調整することが可能だ。

 ブランド全体としても19年は前年比30%増と好調だった。「昨年9月には大丸心斎橋店をオープンし、今年2月にはジェイアール名古屋タカシマヤに出店して7店舗体制になった。ジェネラルなブランドというよりもセレクティブなブランドとして、今後は出店よりも既存店舗を強固なものに育てていく」と話す。

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伊ミラノのアイウエア国際展「ミド」が中国パビリオンを閉鎖 新型コロナウイルス感染拡大の影響

 2月29日から3日間、イタリア・ミラノで開催される世界最大のアイウエア国際展「ミド(MIDO)」は、中国企業が集まるパビリオンを今回は閉鎖すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の予防に関わる中国からの入国制限等に配慮した措置で、出展できない企業の救済措置として、「ミド」のサイトで新商品を紹介し、企業間で直接取引できるデジタル・プラットホームを設ける。前回、該当するパビリオンに出展した中国企業は400社以上だった。

 ジョヴァンニ・ヴィタローニ(Giovanni Vitaloni)=「ミド」会長は、「長い間、『ミド』に参加している中国やアジアの企業に対する思いや連帯の気持ちを込めて、彼らへの支援に少しでも貢献したい」とコメントしている。なお、他のパビリオンにブースを構えるシャルマン、増永眼鏡、アイヴァンなどの日本企業は予定通り出展するものの、中国人バイヤーの来場が減ることで営業的な影響は想定しているようだ。

 今回50回目を迎える「ミド」は、ドゥオーモ(DUOMO)でお祝いのコンサートなど記念イベントを計画している。

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「ボスデン」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「ボスデン(BOSIDENG)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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日本発ロリータランジェリーやサニタリーショーツに注目が集まる 「パリ国際ランジェリー展」

 世界中の下着ブランドが出展する2020年「パリ国際ランジェリー展(SALON INTERNATIONAL DE LA LINGERIE)」が1月18〜20日、フランス・パリのポルト・ド・ベルサイユ見本市会場で開催された。”サステナブル”と”ボディーポジティブ”のメッセージが明確に示された同展では、会場設営に使用する資材にも配慮がされ、エシカルブランドを集めたエリア「オーガニック(O.R.G.A.N.I.C.)」を新設。また、起用するショーモデルの体型や年齢に多様性を持たせるなどの動きが見られた。

 2019年12月から続く地下鉄のストライキが影響して今回は来場者数減となったものの、毎日行われる3つのファッションショーやトレンドセミナー、トークセッションは全て予定通り催され、各スタンドでは活発な商談が行われた。来場者の内訳は34%がフランス国内、66%がフランス国外からだった、国別入場者数のトップ10はヨーロッパの国々とアメリカだ。今までランクインしていた日本はトップ10外になった。日本からの出展は「クコネ(KUKONE)」「ケープラスワンパーセント(K+1%)」「美人工房(BIJINKOBO)」「ランジェリーク(LINGERIQUE)」「ルイグラマラス(RUI GLAMOROUS)」の5ブランド。美成産業による「クコネ」は、日本の“カワイイ”文化をロリータテイストのランジェリーで表現するブランドとして同展でデビューした。ニッチなカテゴリーではあるが、受注もありヨーロッパにおける確かな需要を確信したようだ。また、114(イイヨ)が展開する「ケープラスワンパーセント(K+1%)」は、スタートアップのブランドを集積した新エリア「ミレニアルズ(MILLENIALS)」に出展し、サニタリーショーツとコーディネートできるブラジャーを提案し、独自のコンセプトが注目を集めていた。

キーワードは
“インクルーシブ”
“エンパワーメント”
“ボディーポジティブ”

 主催するユーロヴェット(EUROVET)は同展で、インクルーシブかつサステイナブルなブランド支援に注力することをあらためて宣言した。展示会場の設営・運営においても、使用するカーペットを2万平方メートル削減(約5トンの原油を節約)し、休憩エリアでは中古の家具を設置したり、メインエリアにはリサイクル可能な木材を使用、印刷物は再生紙を用いてパリから約40kmの場所で印刷など、あらゆる施策が行われた。同展のポスターは、年齢や体形、肌の色などが異なる女性のビジュアルで、ダイバーシティーとインクルーシブを推奨するメッセージが示された。また、全てのファッションショーで多様体形や年齢のモデルが登場。2021-22年秋冬トレンドセミナーでもキーワードとして“インクルーシブ”“エンパワーメント”“ボディーポジティブ”が挙げられ、今後のランジェリー業界におけるトレンドになることを感じさせた。

香港で開催されていた
素材展を深センへ移転

 また、ユーロヴェットは同展と同時開催される下着と水着の素材展「アンテルフィリエール パリ(INTERFILIERE PARIS)」も主催しており、中国最大級のニットウエア展示会である「中国ニット・イノベーション・デザインウイーク(CHINA KNITTING INNOVATION DESIGN WEEK)」の主催者とパートナーシップを組んだと発表した。それに伴い、これまで香港で開催されていた「アンテルフィリエール 香港」を深センへ移して4月9〜11日に開催する予定だ。下着と水着の2021年春夏コレクションを披露する「ユニーク バイ モードシティ(UNIQUE BY MODECITY)」と「アンテルフィリエール パリ」は、6月27〜29日にポルト・ド・ベルサイユ見本市会場で開催される。それとは別にメンズファッション・ウイークやオートクチュール・コレクションなどに来場するファッション関係者に向けた新たなプレゼンテーションの場「スウィムクチュール(SWIM COUTURE)」が、6月27日にシャイヨ-宮で催される。美しさの基準や消費スタイルが多様化する中、見本市にさらなる発信力と存在意義が求められる。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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スウォッチ グループの「バーゼル・ワールド」電撃復帰はありえるか!?

 世界最大の時計企業であるスウォッチ グループ(SWATCH GROUP)が、3月4~6日の会期でスイス・チューリッヒで開催予定だった新作展示会「タイム・トゥ・ムーブ(TIME TO MOVE)2020」を中止しました。新型コロナウイルスによる影響です。これには僕も参加予定でした。

 スウォッチ グループは19年に世界最大の時計・宝飾見本市「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」と決別し、昨年は日本から13人のジャーナリストを招いて、傘下の各ブランドの本社や工場をめぐるツアーを行いました。今年はそれを拡大して、日本から約40のメディアが参加する予定でした。

 そこでウルトラCとして期待されるのが、スウォッチ グループの「バーゼル・ワールド」への電撃復帰です。スウォッチ グループは新作発表の場を失い、「バーゼル・ワールド」は同グループに去られて以来ラブコールを送り続けています。そしてメディアやバイヤーにとっても願ったりかなったり。

 ……とはいえ気になるのは、じゃあその「バーゼル・ワールド」は開催されるの?ってことです。スイスを代表するもう一つの時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)」(4月25~29日)とひと続きで開催予定(4月30~5月5日)ですが、今月中にも各陣営が判断を下すと見られています。万が一にも両方中止になれば、時計関係者はほとんど全ての新作を目にすることができなくなってしまいます。

 もちろん写真や動画で情報は共有されるでしょうが、数百万円からときに数億円ともなる時計の質感や重さ、運針やミニッツリピーター(小さな鐘をハンマーで鳴らして時刻を告げる世界三大複雑機構の一つ)の音色を聞くことはできません。

 あれこれ書いたものの、僕にできることは残念ながら極めて少なく、渦中の一人としての実状を吐露するくらいです。そして各見本市が開催され、現地取材できた暁には、クイックかつビビッドに情報をお伝えしたいと思います。

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「プラダ」、日本で5月に開催予定のショーを延期 新型コロナの影響で

 「プラダ(PRADA)」は、5月21日に日本で開催予定だった2021年プレ・スプリング(リゾート)・コレクションを、新型コロナウイルスの影響のため延期する。

 同社は、「新型コロナウイルスの被害に遭われている方々に、心からお見舞い申し上げる。感染拡大を避けるための予防措置として、またコレクションの準備に従事しているスタッフおよび来場される皆さまに対する責任から今回の延期を決定した。日本は『プラダ』にとって非常に重要な市場なので、より適切な時期に関連イベントを開催したい」と声明を発表した。なお新たな日程および会場については、後日あらためて発表する。

 「プラダ」はミラノのガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世にあるプラダ財団の展示スペース、オッセルヴァトリオ(OSSERVATORIO)でショーを開催した17年から、プレ・コレクションをランウエイショー形式で発表している。19年6月には上海で20年春夏メンズ・コレクションを開催しており、今回初めて日本でコレクションを発表する予定だった。

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「プリーン バイ ソーントン ブルガッジィ」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「プリーン バイ ソーントン ブルガッジィ(PREEN BY THORNTON BREGAZZI)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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婦人服のレリアンが総額23億円の下請法違反 公取委が勧告

 婦人服の製造販売を行うレリアン(LELIAN)は2月14日、下請け事業者に支払う代金の不当な減額や返品が下請代金支払遅延等防止法(以下、下請法)違反だと認定され、公正取引委員会から勧告を受けた。下請法違反と認定された総額は約23億円。

 公正取引委員会の発表資料によると、レリアンは下請事業者に製造を委託している商品の一部について、売れ残った約6億5500万円分の商品の返品や、同社がセール時に店頭小売価格を引き下げるための原資を下請事業者に負担させるいわゆる「マークダウン等による値引き」などによって約14億9100万円を不当に減額したという。

 また、原則として下請事業者の納品物を受領した日から60日以内に代金を支払わなければならないところ、同社は顧客に販売した日を下請け業者から受領した日とみなして支払期日を定める消化仕入取引を行っていたため支払期日が定められておらず、2018年11月以降に下請事業者から受領した商品の一部について代金を支払っていないという。未払額は下請事業者10人に対して総額約1億7000万円。

 公正取引委員会はレリアンに対して、未払いの下請代金および遅延利息の支払いや減額した金額の支払い、返品した商品を再び引き取ることや今後同様の事象が起きないよう取締役会の決議で確認することなどを勧告した。

 レリアンは、「今回の勧告を真摯に受け止め、勧告内容を役員および全従業員に周知徹底する」とコメントしている。また、すでに全従業員を対象に下請法順守に関する社内研修を実施したという。

 同社は、2009年に伊藤忠商事が52.8%の株式を取得し連結子会社化しており、17年からは伊藤忠のブランドマーケティング第一部長だった小谷建夫氏が社長に就任。婦人服「レリアン」のほか、「ランバン コレクション(LANVIN COLLECTION)」や「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」を展開している。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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日鉄物産の新たな繊維部門の管掌役員に吉本一心(かずみ)氏

 日鉄物産は新たな繊維事業本部の実質的なトップである管掌役員として、吉本一心(かずみ、56)執行役員が昇格する。吉本氏は4月1日付で常務執行役員に昇格し、6月の株主総会を経て取締役常務執行役員に就任する。現任の中村英一・取締役専務執行役員(64)は6月の株主総会を経て退任する。中村氏は15年4月に繊維部門の管掌役員に就任。デジタル化を軸とする主力事業ののOEM・ODM改革に力を注いできた。

 吉本氏は1963年10月5日生まれの56歳。86年に伊藤萬(現・日鉄物産)に入社、ニット第一部長、ニット第二部長、上海伊而国際時装有限公司総経理、エスビープランニング社長、メンズアパレル部長などを経て、18年4月からは執行役員繊維企画部長を務めていた。

 なお繊維事業本部は4月1日付で植田文裕・現執行役員(57)も常務執行役員に昇格する。

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「ローラン ムレ」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション バックステージ

 「ローラン ムレ(ROLAND MOURET)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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英国ブランドが語る新型コロナの影響 「バーバリー」は4月の上海でのショーを延期

 新型コロナウイルスの影響が英国ブランドにも及んでいる。中国では2月10日より企業活動が再開されたが、オフィスワーカーの在宅勤務というケースが多く、出勤が不可欠な工場ではまだ操業停止となっている場合が少なくない。新型コロナウイルスが発生した武漢市を抱え、被害状況が最も深刻な湖北省では、医療品などの必需品を製造していない工場は2月21日まで操業停止措置を取るよう省政府が通達している。また、「ユニクロ(UNIQLO)」やさまざまなデザイナーズブランドの生産を請け負っている中国のシェンフェン・グループ(CHENFENG GROUP)でも、工場の操業を停止している。

 「バーバリー(BURBERRY)」は4月23日に上海で20-21年秋冬コレクションのショーを開催する予定だったが、延期を発表した。新たな日程はまだ決定していない。同ブランドは2月7日の時点で中国本土にある64店のうち24店を一時的に休業している。

 2020-21年秋冬シーズンのコレクションは、2月14〜18日のロンドン・ファッション・ウイーク、2月18~24日のミラノ・ファッション・ウイーク、2月24~3月3日のパリ・ファッション・ウイークと続く。ロンドンと上海を拠点とするブランド「シャオ リー(XIAO LI)」のシャオ・リー=デザイナーは、「中国で取引している工場のほとんどが操業していない。私の作品にはデニム、ニットウエア、シリコン製のアクセサリーを必要とするものがあるが、いずれの工場も動いておらず、パリ・コレクションに向けてどうすればいいのかも分からない」と語った。

 やはりイギリスと中国で事業を展開する「スティーブン タイ(STEVENTAI)」のスティーブン・タイ=デザイナーによれば、同ブランドの工場があるマカオでも新型コロナウイルスの影響は大きく、マカオ政府は感染拡大を防ぐために主要産業であるカジノの営業停止措置に踏み切ったという。「仕事を含め、不要不急の外出を控えるよう政府がアナウンスしている。そのため生地などが届かず、コレクションも60%程度しか完成していないので、ストーリー全体を考え直さなければならない」と述べた。

 「フーシャン ザン(HUISHAN ZHANG)」のアレッシア・パジン(Alessia Pasin)=マネジング・ディレクターは、「当ブランドのデザイナーであるフーシャンはイギリスと中国を行ったり来たりしているが、幸い(渡航制限などがかけられる前に)ロンドン入りすることができた。2月17日のショーに備えて現在は自宅待機している。中国のアトリエも営業を再開しており、3月末の納期までに春夏コレクションを届けられる見通しだ」と説明した。しかし、さらに大きな困難に直面しているブランドも多いはずだと同氏は語る。「ファッション業界で、中国と全く関係のない会社はほとんどないだろう。小売店や卸先には、そのことを踏まえて柔軟に対応することを望みたい」。

 「テンパリー ロンドン(TEMPERLEY LONDON)」でも、コレクションの多くはヨーロッパ製だが、シルクのドレスを中国で生産しているという。ルカ・ドンニーニ(Luca Donnini)=テンパリー ロンドン最高経営責任者(CEO)は、「中国の現地パートナーと毎日連絡を取り合っている。幸いなことにファブリックは届いたが、工場が操業していないので生産できずにいる。本来は2月末から3月に納品する予定だったが、遅れが出ることは避けられないので、主要な卸先には事情を汲んでくれるよう頼むつもりだ」と語った。

 ダグラス・ファン(Douglas Fang)=プリングル オブ スコットランド(PRINGLE OF SCOTLAND)CEOは、「生産が遅れるような状況がいつまで続くのかを予想することは難しい」と語る。同社の親会社で、香港を拠点とする大手テキスタイル会社S.C.ファン&サンズ(S.C. FANG & SONS)の創業家出身である同氏は、ニットウエアの製造会社ファン・ブラザーズ(FANG BROTHERS)の経営も手掛けている。「現在、多くの人はビジネスよりも人命を守ることを優先していると思う。事態が収束し始めるまで、それ以外のことは考えられないのではないか。ファン・ブラザーズでも最大限の努力はしているが、遅れが出ることは避けられない。ビジネスは単体でできるものではなく、多くの分野にまたがる企業や工場が関わっているので、連鎖的に遅れが出てしまうものだ。今は誰もが困難に直面している」と述べた。

 ロンドンを拠点とする「ダンシャン(DANSHAN)」のデザイナーデュオの一人、ダンシャ・リュー(Danxia Liu)によれば、同ブランドは20-21年秋冬コレクションの生産面ではあまり影響を受けなかったものの、流通で苦労しそうだという。「中国では一時的に休業している小売店が多く、開いていても客足はまばらのため、当面は仕入れを縮小するのではないか。また今後は生産にも影響がありそうなので、計画していた特別プロジェクトを保留にしている」と説明した。

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「アウェイク」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「アウェイク(A.W.A.K.E.)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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“ハイカロ泡”をテーマにヘアケア「アミノメイソン」がリニューアル ポップアップを開催しジェラート無料提供

 ステラシードは、シリーズ累計出荷数1200万本を突破したヘアケアブランド「アミノメイソン(AMINO MASON)」をリニューアル。2月17日から全国のバラエティーショップで先行販売し、3月4日から全国のドラッグストアで順次展開予定だ。

 リニューアルにより、“キレイのレシピ第2弾”としてパッケージデザインと処方を一新。独自開発成分“スーパーアミノ酸”に加え、アーモンド油、ココナツ油、アプリコット油などの自然由来成分や、ミルク由来のクリームブレンドを組み合わせて生まれた、髪をとことん甘やかす濃密でハイカロリーな泡“ハイカロ泡”で髪を補修・保湿する。

 “ディープモイスト”と“スムースリペア”の2シリーズがあり、それぞれアイテムはシャンプー、トリートメント、マスクパックをラインアップ(全て1400円)。“ディープモイスト”には、それにヘアオイル2品とナイトクリーム(全て1400円)が加わる。

 リニューアルを記念し2月18~24日、東京・渋谷の“エヌスペース”にて、ブリオッシュ・コン・ジェラートで有名な「ブリジェラ(BRIGELA)」とコラボレートしてポップアップイベントを開催。“ハイカロ泡パーラー”をオープンし、リニューアル商品のサンプルを配布するほか、商品の成分からインスパイアされたオリジナルジェラートを無料提供する。

 同ポップアップを企画した意図として、ステラシードの大島美香・社長は「今後『アミノメイソン』ブランドを拡大していくに当たり、まずは一般の方の間で認知度を高めるため、話題性のあるイベントをと思い企画した」と話した。

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キャロウェイゴルフが「ジャック・ウルフスキン」を日本展開 マークイズみなとみらいに新店オープン

 キャロウェイゴルフ(東京都港区、アレックス・ボーズマン代表取締役社長)は、ドイツ発のアウトドアブランド「ジャック・ウルフスキン(JACK WOLFSKIN)」の日本事業を、現在の輸入販売代理会社であるキャラバンから引き継ぎ3月から本格展開する。

 2月に一部販売店でショップ・イン・ショップを展開し、3月12日に横浜のマークイズみなとみらいに新店をオープンするほか、2日に昭島アウトドアヴィレッジ店を、6日に南町田グランベリーパーク店をリニューアルオープンする。夏にはオンライン販売をスタートさせる予定だ。

 「ジャック・ウルフスキン」は1981年にドイツで創業し、ヨーロッパを中心に展開してきたアウトドアブランド。狼の毛皮(ウルフスキン)のようにどのような環境でも快適な機能性の高い商品開発に取り組む。自然環境に配慮したサステナブルなモノ作りにこだわる。

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「エミリア ウィックステッド」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「エミリア ウィックステッド(EMILIA WICKSTEAD)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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森星が「ケースティファイ」のクリエイティブ・ディレクターに スマホケースをデザイン

 香港とロサンゼルスをベースとするライフスタイルブランド「ケースティファイ(CASETIFY)」は、モデルの森星をクリエイティブ・ディレクターに迎え、スマートフォンケース2種類のコラボコレクションを発売した。

 1つは、名前、メールアドレス、SNSのアカウントなどの要素をカスタマイズできる、名刺にインスパイアされたデザインの“THE I.D.コレクション”。そしてもう1つは、イニシャルをグラフィカルにデザインできる“モノグラムコレクション”だ。ユニセックスなデザインで、価格は共に4400~4900円。「ケースティファイ」のオンラインショップのみで販売している。

 森星は「自分を発信しつつ、新たな価値観を受け入れていきたいという思いでデザインした。自分のルーツを持ち歩くように、コレクションを楽しんでほしい」とコメントしている。売り上げの一部は、森星が“ Because I am a Girlエンジェル”を務める公益財団法人で、女の子の自立支援活動などを行っているプラン・インターナショナル・ジャパンに寄付される。

 2011年に設立された「ケースティファイ」は個人で気軽にカスタムオーダーができるスマートフォンケースなどの事業で知られ、過去には「モンクレール(MONCLER)」「ヴェトモン(VETEMENTS)」「サカイ(SACAI)」などファッションブランドのほか、「ポケモン(POKEMON)」とのコラボレーションも行った。1月は、東京・六本木のリステアで国際航空輸送会社DHL とのコラボレーション商品のイベントを行った。

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「ヴィクトリア ベッカム」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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「マーガレット・ハウエル」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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「シモーン ロシャ」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション バックステージ

 「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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ロンドン・コレクションを斜め読み!前編 ブレグジットで分断された英国から出てくるクリエイション

 2020-21年秋冬シーズンのロンドン・ファッション・ウイーク(以下、LFW)も前半戦が終了。13~15日に発表されたブランドとイベントをピックアップしてダイジェストでお届けします。

2月13日(木)

「マーガレット・ハウエル」が50周年を記念したアーカイブ展

 日本でも人気の高い「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」は今年でなんと50周年。店舗で開催されたアニバーサリーパーティーへお邪魔しました。期間限定でマーガレット本人が選んだ、ブランドの歴史を語る上で欠かせない貴重なアーカイブを公開しており、スケッチやインスピレーション源となるムードボード、過去のキャンペーンイメージなどを展示しています。“50 YEARS OF DESIGN”という映像作品も上映していました。このアーカイブ展は日本でも開催予定だそうです。

2月14日(金)

期待の若手「ユハン ワン」でLFWがキックオフ

 ファッションショーの一発目は、中国出身でロンドンを拠点にする若手デザイナー「ユハン ワン(YUHAN WANG)」です。前シーズンは若手支援プログラム「ファッションイースト(FASHION EAST)」の合同ショーに参加していましたが、卒業して初の単独でのショー。当日には「LVMHプライズ」のセミファイナリストに選出されたというニュースも入ってきて、注目度がますます高まっている様子です。「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」らに次ぐロンドンの大人ガーリー枠の担い手ですが、得意なドレープの技術でボリューミーにならずに甘さを演出できているところで差別化できています。前回まではドレスが中心でしたが、コートやセットアップなど、アイテム幅も広がっており、今後も楽しみなデザイナーです。

「キコ コスタディノフ」の攻めと守りのよい塩梅

 前シーズンからオフスケジュールで発表している「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」。「アシックス(ASICS)」とのコラボレーションでも話題で、日本にも男性ファンが多いブランドです。ウィメンズ・コレクションはデザイナーのキコのガールフレンドであるディアナ・ファニング(Deanna Fanning)とローラ・ファニング(Laura Fanning)の双子の姉妹が手掛けています。これまで“衣装感”が強くリアルに提案するのは難しいだろうな、と思っていましたが、今回は一歩リアルに歩み寄ってきた印象。ブランドのシグニチャーであるボールドな色使いと、パネルの切り替えテクニック(異素材の組み合わせ)はそのままですが、攻めと守りの塩梅を掴んできたよう。2人が得意とするニットウエアの強みも出ていて、トゲトゲしたニットをワンピースとレイヤードしているのが新鮮です。

透明性を備えた「リチャード マローン」

 「リチャード マローン(RICHARD MALONE)」もロンドンの若手の注目株の一人。17日開催の「2020 インターナショナル・ウールマーク・プライズ(2020 INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE 以下、IWP)」の決勝戦で唯一ウィメンズブランドでファイナリストに残っています。今季はIWPの審査対象のコレクションため、メリノウールを多く使っていることはもちろん、今回は素材の調達から生産までの透明性が審査の鍵になっているため、ブロックチェーンでトレーサブル(跡形などをたどれる)になっています。また後日、IWPのレポートで詳しく紹介します。

女王のスタイルから着想を得た「シュリンプス」

 人工ファーコートやパールのハンドバッグが看板アイテムの「シュリンプス(SHRIMPS)」。今季は英国王室の女王エリザベス2世のファッションスタイルやスコットランドのタータンから着想を得たコレクションです。今、イギリスはEU離脱“ブレクジット”やヘンリー英王子の“メグジット”(ヘンリー王子とメーガン妃の公務からの退任)など変化が大きい不安定な時期。特に“ブレクジット”ではEU離脱派52%、残留派48%という結果だったので国民の心を大きく分断してしまいました。「シュリンプス」をはじめ、改めて英国の良さにフォーカスを当てて、英国愛を伝えているブランドが今季は多い気がします。

2月15日(土)

ウィーン発「ペーター ペトロフ」のロンドンのデビューショー

 オーストリア・ウィーン出身の「ペーター ペトロフ(PETAR PETROV)」がロンドンでショーを初開催しました。クリーンでエレガントで好印象!これは「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ザ・ロウ(THE ROW)」などと同じく、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)時代の「セリーヌ(CELINE)」ファンに受けそうな雰囲気です。しかし、全てマキシロング丈で想定プロポーションは背の高い欧米人向け。日本人の体型には難しそうだなと感じました。

サステナビリティの輪を広げる「フィービー イングリッシュ」

 サステナビリティで先進的な「フィービー イングリッシュ(PHOEBE ENGLISH)」はプレゼンテーション形式での発表です。見た目は超シンプルですが、話を聞いて驚きでした。「#NothingNew」というタイトルで、その名の通り、何も新しい素材がないんです。「シモーン ロシャ」や「マーティン ローズ(MARTINE ROSE)」などフィービーの仲のいいロンドンデザイナーたちから余った生地を回収して全てリサイクルしたものでコレクションを制作しています。サステナビリティの話題が広がっていても実際には取り組むことは難しい。でも、フィービーのように周りを巻き込むことができるデザイナーは稀有だと思います。

どこでも寝られる!?「トーガ」のダウンウエア

 日本を代表する「トーガ(TOGA)」は、テーラードをベースにアウトドアの要素などのミックスした安定のコレクションです。今季はふかふかしたダウンのパッファーが多く使われていて、リリース情報によると「どこでも寝られるように」という即席布団ようなの提案だそう(笑)。私が注目したのはバッグもシューズのアクセサリーの充実!ビッグなトラベルバッグ、フェザーのシューズなど手にとって確認したいものがいっぱい。後日、ライターのELIE INOUEさんによるバックステージレポートも上がりますのでそちらもお楽しみにお待ちください。

メンズ初登場の「モリー ゴダード」

 「モリー ゴダード(MOLLY GODDARD)」は図書館の中をレストランのように作り込んだ会場でした。テーブル席には、パンとバター、白ワインに水まで用意されていて、待ち時間に自由に食べられるんです。質素ではありますが、時間がなくランチをスキップしていた来場者たちには嬉しいサービス。自分のテーブルを探していると、前シーズンのフィナーレに登場したチュールドレスを着た来場者がいました。お姫様みたいで写真を撮らせていただきました。可愛い!肝心のコレクションでは、メンズが初登場!「モリー ゴダード」らしさは伝わらないですがキュートな印象。一方でウィメンズはカラーブロッキングニットにシグニチャーのギャザーを寄せたドレスを合わせた新提案。カジュアルな「モリー ゴダード」のドレスを着こなし方が伝わってよかったと思います。

ちょっとニクい「リチャード クイン」

 前回はオンタイムから1時間遅れてショーを行った「リチャード クイン(RICHARD QUINN)」は、今季も待ち時間は40分!開始前は会場にゲストのイライラを感じる空気が漂っていました。何故そんなに遅れるのかというと、歌手やオーケストラなどの生演奏を用意しているから。リチャードも“ブレクジット"などの影響からイギリスを意識したコレクションを発表しています。シグニチャーの花柄プリントは変わりませんが、全身にビジューを刺しゅうしたドレスはすごいの一言につき心を震わせます。でも、背中にはイギリスの国歌である「God Save the Queen」を文字って“God Save the Quinn”と自身の名前に変えていたり、歌手が歌った「ダンシング・クイーン」も、“クイン”に掛けていたりと(笑)ちょっとしたウィットも忘れないところがニクい。拍手喝采で、待ち時間の長さを忘れさせるファッションの魔法を感じたショーでした。

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「シモーン ロシャ」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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ワコールが重力からバストを守るブラジャー発売 無重力に近い状態をキープ

 ワコールは2月下旬に、無重力状態にバストを保つことができる “バストケア ブラ”を発売する。同製品は、重力によるバストの皮膚の伸びを抑えバストケアができるという新発想のブラジャーで、「ワコール(WACOAL)」と「ウイング(WING)」両ブランドで販売。カップの内側に施されたバストケアシートがバストに密着し、日常のさまざまな姿勢においてバストをホールドし無重力状態の丸いバストラインをキープする。ブラジャーにおける快適市場が拡大する一方で、「バストラインを美しく保ちたい」というニーズも高まっており、それに応える製品になっている。「ワコール」の”バストケア ブラ“は全5色(サイズによって異なる)で価格は5800~6300円。「ウイング」は全4色(サイズによって異なる)で価格は4400円。ワコールでは発売から今年7月の間に42万枚の販売をめざす。

 ワコール人間科学研究所は日常生活におけるバストの動きの研究をし、バストの皮膚に日常的に重力の負担がかかっている点に着目。“無重力状態”におけるバストの計測実験を行った結果、無重力状態のバストは底面が上がって丸く、皮膚への負担が少ない形状であることが分かった。それをもとに、無重力状態に近い状態をキープする“バストケア ブラ”を開発した。

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「エムエム6 メゾン マルジェラ」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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「ゴーストレストラン」は、儲かるのか?(前編)—客単価1500円で1日70食

 店舗を持たず、他店のキッチンや専用の施設を借りて、デリバリーに特化して営業するゴーストレストラン。2019年10月の消費増税で外食は税率が10%に上がったが、デリバリーは8%に据え置かれたことから、俄然注目が集まってきた。  接客をするわけでもなく、デリバリーもウーバーイーツや出前館のような専門の業者がやってくれるので、料理さえ作れれば1人でも経営でき、飲食店の起業のハードルを大きく下げるメリットがあると言われている。米国や中国では、ゴーストレストランが新しく次々に立ち上がっているという。  ゴーストレストランは本当に、飲食店経営者にとってうまみがあるのか。実際に開業した人の生の声を聞いた。
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ペッパーフード、19年度営業赤字に。20年度でV字回復狙う。

株式会社ペッパーフードサービス(本社/東京都墨田区、代表取締役社長CEO:一瀬 邦夫)の2019年12月期決算で71百万円の営業赤字となった。いきなりステーキは不採算44店舗を閉鎖したが、新規では計画の210店舗を下方修正して113店舗を出店。売上高は675億13百万円、6.3%増となった。
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「セリーヌ」出身の注目株「ピーター ドゥ」に学ぶ SNS世代に愛されるラグジュアリーブランドの作り方

 ニューヨーク発の「ピーター ドゥ(PETER DO)」は、デザイナーのピーター・ドゥがオンラインで出会った4人の友人と自宅のリビングルームで始めたウィメンズブランドだ。設立から2年目で1シーズンあたり130万ドル(約1億4300万円)を売り上げるブランドへと成長した。これまで発表した3シーズン合計では300万ドル(約3億3000万円)になる。その魅力はフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が率いた時代の「セリーヌ(CELINE)」で培ったテーラーリング技術で実現する、タイムレスなリアルクローズにある。

 若手ながら「セリーヌ」と変わらない価格帯でも支持される理由は、制作過程からチームのランチの様子といった日常までをSNSで見せてしまう透明性の高さも一つにある。コレクションの制作過程をSNSで見せることによって、それにかかる手間隙やコレクションへの愛情をフォロワーが理解できるため、正当な価格として受け入れられているのだろう。また、服についての悩みを周囲に聴いて“問題解決”を重視したモノ作りも独特だ。

 2019年末、東京・青山のセレクトショップ「アデライデ(ADELAIDE)」で日本初となるポップアップを開くため来日したデザイナーのピーター・ドゥとセールス・ディレクターのヴィンセント・ホー(Vincent Ho)に、チームビルディングからブランドの将来像までを聞いた。

“チーム全員がオンラインで出会った友人”

WWD:バックグラウンドを教えてほしい。

ピーター・ドゥ(以下、ピーター):僕はベトナムの農場で育ったんだ。首都のホーチミンから1時間ぐらいかかるようなところ。14歳のときにアメリカのフィラデルフィアに移った。その後に進学したニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)では「LVMH グラジュエーツ プライズ(LVMH Graduates Prize)」で優勝し、「セリーヌ」のロンドンとパリのアトリエで2年以上の経験を積んだ。

WWD:今のチームは何人体制?

ピーター:チームは12人で、そのうちの7人が正社員で5人がインターン。少数精鋭で内製化している。みんなインターネット上で出会っているんだ。

WWD:メンバーとの距離が近いようだ。

ピーター:オフィスが大きなワンルームで、何もかもがそこで起きているしね。話したいことがあるときは、相手の名前を叫べばいいというのも便利。「僕のオフィスに来て!」って叫ぶんだけど、そんなものはなくて、ただ僕が座っているところに来るだけなんだけどね(笑)。本当にみんな仲がいいし、もはや一つの大きな家族のようなもので、毎週スタッフのために何か作っているよ。「マスターシェフ~天才料理人バトル!(MasterChef)」っていうテレビ番組で、秘密の食材が入っている“ミステリーボックス”っていうコーナーがあるんだけど、それと似たようなことをやるんだ。毎週水曜日にスタッフが持ってきた食材を持ち帰って家で料理を作り、それを木曜日に会社に持ってきてチーム全員でランチをする。その週にあったことを話し合うんだ。

ヴィンセント・ホー(以下、ヴィンセント):「ピーター ドゥ」は、僕を含めた5人の友だちでスタートした。ピーターの家のリビングルームでね。そこから2人増えて、その後12人に増えたんだ。全員が不可欠でそれぞれ重要な役割を担っている。インターンも僕たち“家族”の一員だと考えているので、全てのディナーに誘うし、受け入れられているんだなと感じてもらえるように努めている。これは大事なことだと思う。

WWD:二人の出会いはブログサイトのタンブラー(Tumblr)だと聞いたが?

ピーター:当時、僕のタンブラーには結構な数のフォロワーがいたんだ。ヴィンセントはたまたま見たか何かで連絡してくれた。

ヴィンセント:当時はスタートアップだった時代のファッションEC、モーダ・オペランディ(MODA OPERANDI)で働いていたんだけど、ピーターのタンブラーを見つけて、「僕はモーダ・オペランディで仕事をしている者だけど、ルックブックなどはある?君たちをうちのバイヤーに紹介しようと思うんだけど、どうかな」と連絡したんだ。でも、当時ピーターはまだ学生で……。

ピーター:そう、それで「僕はただの学生ですが……」と返事をしたのを覚えているよ。何が起きているのか、何をどうしたらいいのかも分からないような状態だった(笑)。それでとりあえず一緒にディナーに行き、それから友だちになったんだ。

WWD:「ピーター ドゥ」を立ち上げる前は2人とも「セリーヌ」で働いた。

ヴィンセント:ピーターはパリのデザインチームにいて、僕はアメリカの「セリーヌ」でセールスをしていた。何が売れていて何が売れていないのかを直接理解することができたんだ。ピーターがデザインしたものについても、顧客の反応を直接ピーターに伝えることができて、この「セリーヌ」時代の経験が今の「ピーター ドゥ」でも生きていると思う。僕たちはデザインとセールスの両方の面を理解しているからね。ブランドを立ち上げるに当たって、これはとても重要なことだと思う。

WWD:ピーターは「セリーヌ」と「デレク ラム(DEREK LAM)」で経験を積んだが、それぞれで何を学んだ?

ピーター:「セリーヌ」では、女性が毎日着られるような服を作るということをフィービーに叩き込まれた。素材や着心地にこだわって作り、日常的に着られるリアルクローズであると同時に、自分の子どもに譲って、その子がまたそれを着て……という永遠に残るようなモノ作りを学んだ。「デレク ラム」で僕はシニア・デザイナーだったから、キャスティングや営業などの「セリーヌ」ではやっていなかったことも担当した。こうした経験は「ピーター ドゥ」を立ち上げる際にとても役に立っているし、自分の準備が整った状態でブランドを設立することができた。

“服作りは「いかに問題を解決するか」から始まる”

WWD:インスピレーションはどこから得ている?

ピーター:まずは“いかに問題を解決するか”から始まる。それで周囲の人たちにいろいろ聞いて回るんだ。例えば秋冬コレクションなら「冬服で好きじゃないところは?」みたいな質問をすると「セーターやコートが重すぎる、そのくせあんまり暖かくない、肌に当たってチクチクする」というような答えが返ってくる。こうした具体的な悩みを解決しつつ、そのとき観ていた映画とか、アーティストとか、周りの人たちとかから得ている。人を観察するのが好きで、それでいろんなことに気づくんだ。だから、「このコレクションの着想源はモロッコです」という風にはならない(笑)。

「セリーヌ」や「デレク ラム」では抽象的なアイデアをもとに制作することがあったけれど、個人的には変だなと思っていた。自分が本当に感じたことがベースになっていないと本物ではないから、何かのレプリカみたいな服になってしまうんだ。それに日常的に着てもらうのが目的だからね。あと「こういうタイプの女性に着てもらいたい」という言葉も嫌い。そもそも、そのタイプの女性が買ってくれているとは限らない。「セリーヌ」ですらも「知的な女性をイメージして……」というようなことを言うけれど、実際に購入している中には僕らのようなアジア系の男性もいる訳で。もちろん、ブランドには女性像があっていいと思うけれど、「ピーター ドゥ」は“着たくなる、着心地のいい服を作る”ということが前提だ。

WWD:人気アイテムは?

ピーター:ごく普通のフィット感のいいパンツ(笑)。ブレザーやニットも売れている。あとカードケースも好評ですぐに完売した。
ヴィンセント:ぴったりフィットするパンツを見つけるのは本当に難しい。とてもシンプルなアイテムだけど、誰もあまり本気で考えないから人気なんだと思う。サンプルを借りていったセレブが後で、「これ、すごくいいから買い取りたい」と連絡してきてくれたときは本当に嬉しかった。無料で着用できるのに、わざわざお金を払いたいと思ってくれたということだから。

ピーター:僕らは商品をタダであげたりしないんだ(笑)。誠実じゃない感じというか、フェイクな感じがする。誰かに何かあげたとしても、本当に着てくれるかどうかは分からない。せっかく作ったものなのに、着られることもなく箱に入れっぱなしにしてほしくないんだ。

“「コンテンポラリーにすべき」にノーと言い続けた”

WWD:価格帯は高いが、支持を得られた理由は?

ヴィンセント:「ピーター ドゥ」は高価格帯の服を売っているラグジュアリーブランドだ。だから値段を理解して購入してくれる顧客のことを本当に大切に思っている。日本には「ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)」や「アデライデ」のような、強力な卸先と素晴らしい関係を築けている。ECも大事だし、SNSで「いいね」をもらうことも大事だけれど、それらは一面に過ぎない。今、ラグジュアリーブランドだと表明している新興ブランドは少ない。

「ピーター ドゥ」を立ち上げたときには、「もっと価格帯を下げてコンテンポラリーブランドにするべきだ」「その価格だったら『セリーヌ』で買うだろう」と多くの人に言われたが、僕らはそれに対してノーと言い続けたんだ。ピーターが伝えたいストーリーを表現するにはコンテンポラリーでは無理だった。いろいろ妥協しないといけなくなってしまうからね。

ピーター:それに、僕たちは長く残るものを作りたい。質の高いファブリックを使い、公正な報酬を払い、労働者の権利を守っている工場で生産したい。ニューヨークはコストの高い街で、僕たちは長時間働いているから、人件費も高い。こうしたことを積み上げていくと、価格帯を低く設定することはできない。ジャケットの制作には、縫製する人、手作業をする人、プレスをする人の3人がかりで2~3日かかるし、その後に手縫いが必要だけど多くの人は、そういう舞台裏を知らないからね。

WWD:ブランドのアイコンでもある特殊素材“スペイサー”はどう生まれた?

ピーター:学生の時にインターンシップを通じて、ベースを作っている工場を見つけて、服に使えるように共同開発したんだ。その工場は今でも“スペイサー”の改善を続けていて、シーズンごとにさらに薄くて軽いものを作ってくれている。これも、もともとは服作りにはたくさんの手作業が発生するけれど、それだけの手間暇がかかっていることをどうやったら伝えられるだろうと、論文を書いているときに思ったことから始まっている。シースルー素材にすればそれが伝わり、服づくりは大変だと分かってもらえると思ったんだ(笑)。ブランド運営もこんなに大変なんだと伝えたくてインスタグラムをやっている部分がある(笑)。“スペイサー”にはいろんな意味が込められていて、ブランドの透明性の象徴でもあるんだ。

WWD:インスタグラムもユニークだ。どのように運営している?

ピーター:僕が全てコントロールしている。僕はまだ誰もインスタグラムを知らなかった時代から使ってきていて、インスタグラムが本当に大好きなんだ。インスタグラムを更新するのは、僕にとってはすごく自然なこと。本当にたくさん写真を撮るから。今でも毎日100枚ぐらいアップしようと思ったらできちゃうぐらい。もう日々の暮らしの中に溶け込んでいるんだ。僕が何をしているのかが常にみんなに分かってしまうので、考えようによってはちょっと薄気味悪いけど……まあ、誰も僕がどんな見た目なのか知らないからね。

“素晴らしいコレクションを発表しているデザイナーは、表に出てこない”

WWD:メディアに顔を出さない理由は?

ピーター:僕の顔は、僕についてみんが知らないたった一つのことだから、それは僕だけのものにしておきたい。誰にも気づかれたりせずに、好きなレストランに行って、普通に食事したいし。「ピーター ドゥ」はたくさんの人たちの力で成り立っているから僕の顔という一つのイメージだけが目立つのは違うと思う。僕はデザイナーがセレブみたいになっていることに疑問に思っている。生き残るためにそれが必要なブランドがあることも理解しているけど。マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)やニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)は露出も本当に多いし、ファンもセルフィーを一緒に撮りたいと思っている。でも彼らはもっとプライベートにしていた昔のほうが、いいコレクションを作っていたんじゃないかな(笑)。素晴らしいコレクションを発表しているデザイナーは、あまり表に出てこない、プライベートな人が多いように思う。フィービーやエディ・スリマン(Hedi Slimane)がその好例で、ほとんど写真がない。

WWD:まさにSNS世代のPRができているブランドだ。

ヴィンセント:「ピーター ドゥ」は本当の意味で“ミレニアル・ブランド”だ。全員オンラインで出会っているし、バイヤーは僕らのことをネットで見つけたしね。SNSは、みんなの条件を平等にした。従来、ブランドが大きくなるには「ヴォーグ(VOGUE)」などの大手メディアに取り上げてもらうしかなかったけれど、今は誰もが自分のコンテンツを発信できるし、どのように見られたいか、どういうストーリーを伝えたいかを自分で決められる。ブランドの立ち上げ前、ピーターのインスタグラムの世界観に引かれて共感する人たちがたくさんいた。

WWD:今後の目標は?ファッションショーや店舗のオープンの予定はある?

ピーター: 20年の2月にシューズを発表し、年末までにはバッグも出したいと思っている。21年くらいにはファッションショーを開催して、3〜5年後にはニューヨークに店舗を開けたらいいなと考えている。とはいえ、物事は変化するから、きっちりとした計画に縛られることもないかな。

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ビジネスリーダーたちが考える美容室の課題 「美容室は異業種で良いものを取り入れるが“連携”はしない」

 このほど、異業種のビジネスリーダーらが見た“ヘアサロン業界の問題点と可能性”を議題にしたトークセッションが行われた。参加したのは、徳田充孝ダイアナ社長、古木数馬ライム(LIME)代表、北村嘉崇ハビュー(HUBEAUUU)代表、平澤伸浩ロート製薬 事業戦略室長兼アノマリー代表、金山宇伴・明治大学リバティアカデミー講師、日髙圭悟・中小企業庁財務課 総括補佐の6人。全員、ヘアサロン業界に関わりつつも“内部”ではないビジネスパーソンたちだ。

 まず“美容サロンビジネスの市場規模は1兆5000億円、理容は約6000億円と巨大産業だが、低賃金、長時間労働、飽和する市場など構造的な課題が山積しており、産業構造のアップデートが求められている”とヘアサロン業界の現状が示され、一人一人が考える課題と進むべき方向性を提言。ヘアサロン業界は長らく“閉鎖的”と言われてきたが、“業界外”から見ているからこそ発せされる言葉からは、今後の“新規参入”による業態変革の可能性が示された。

 古木ライム代表は「美容室では、宣伝する資本のある美容室と、SNSの使い方がうまい美容室は話題になりやすいが、そのどちらかでないと、本当にいいサービスを提供していても表層化しない傾向にある。そのために、理想の美容室に出合えないでいる女性も多いので、本当にいいサービスを提供している美容室が分かりやすく伝わる仕組みが必要だ」と述べた。

 徳田ダイアナ社長は「大人の数が減っているのに、サロンは増えているという現状があり、業態を変える必要がある。髪だけでなく、さまざまな美容サービスを集約して“ヘルス&ビューティの専門家集団”になるなど、方向性をシフトしていくべきだと思う」と業態変革の必要性を説いた。

 平澤アノマリー代表は「美容室は“一対一のカウンセリング”という圧倒的な価値を持っているが、スーパーやドラッグストアなどでシャンプーを買っている人の約5%しか美容室でシャンプーを買っていない。もっと“カウンセリングをすると自分にぴったりの商品が買える”というメッセージを発信していく必要がある」とアピール力の強化を求めた。

 日髙総括補佐は「現状では店舗数が多過ぎて、集約化していく必要性がある。しかし大いなる可能性も秘めていて、海外展開やインバウンド需要も期待できる」と話した。

 金山講師は「美容室業界では、業界外のいいものを取り入れて“内製化”(自社内で行うこと)することが多く、外部と“連携”するケースは少ない傾向にある。今後は、専門的なことはその道のプロに任せて、“連携”することが業界全体の価値向上につながっていくと思う」と考え方のシフトチェンジを促した。

 同トークセッションは、一般社団法人ジャパン イノベーション ネットワーク(JAPAN INNOVATION NETWORK)と、エコシステム実現のための事業を展開するサンドレッド(SUNDRED)が共同運営する“新産業共創スタジオ”が、ビジネスパーソンのためのプロジェクトローンチ&ネットワーキングイベント「インダストリーアップデイ 2020スプリング(INDUSTRY-UP DAY 2020 SPRING)」を東京ミッドタウン日比谷で開き、その中でさまざまな分野での新規事業創出をテーマとしたイベント“ビューティインテグレーション産業”に関するトークセッション内で行われたものだ。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

の次はホワイトデー😋 からは南仏グラースのバラから着想したコレクションと🌹イースターの可愛い卵チョコ🐣✨ “ショコラの芸術家”が手がける「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のホワイトデーとイースターコレクションが発売 |SEVENTIE TWO

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ビーガン処方、動物実験反対、100%フランス製でオンライン販売のみ。肌への安全性と環境に配慮した仏スキンケア ブランド Typology.ティポロジー🇫🇷✨ インテリア、モード界……異業種出身者が手掛ける注目ブランド 海外ビューティ通信パリ編 | WWD JAPAN

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モンクレール2019年も快進撃続く 「ジーニアス」は“ほぼ理想的”

 モンクレールの2019年12月期決算は売上高が前期比14.6%増の16億2770万ユーロ(約1953億円)、営業利益(EBIT)は同14.8%増の4億7543万ユーロ(約570億円)、純利益は同8.7%増の3億6151億ユーロ(約433億円)の増収増益だった。

 地域別ではイタリアが同10.2%増の1億8498万ユーロ(約221億円)、イタリアを除く欧州・中東・アフリカが同13.7%増の4億6353万ユーロ(約556億円)、南北アメリカが同15.5%増の2億6394万ユーロ(約316億円)、アジアとその他地域が同16.0%の7億1524万ユーロ(約858億円)だった。香港は7月以降、デモの影響と旅行客減で不振だったが、中国と韓国が10〜12月期に大きく伸長した。

 「19年も非常に良い業績を達成した」とレモ・ルッフィーニ会長兼最高経営責任者(CEO)。しかし、新型コロナウイルスの発生で状況は大きく変わった。1月23日に新型コロナウイルス発生が公表されるまで中国の業績は前年同様の好調ぶりだったが、中国内の3分の1の店舗を閉め、客足は8割減だという。韓国の免税店5店も閉めており、中国で予定していた3店の移転を21年まで延期し、2店のオープンも延期することを決めた。また、中国にある物流拠点の関連で、ECにも影響が出ている。

 利益を守るため、費用を削減したり、さまざまに努めているという。「事態は非常に深刻で予断を許さない。香港の家主は賃料の値下げ交渉に応じようとしようとしないが、中国は事態の深刻さを理解している」とルチアーノ・サンテル=チーフ・コーポレート&サプライ・オフィサーはコメントした。

 ルッフィーニ会長兼CEOも「われわれは予期しなかった事態に直面している。しかし、たとえ手に負えない事態であっても、われわれはそれに長期的展望と柔軟性をもって対応できるだろう。それこそがわれわれの強みだ」と語った。

 売上高の10%未満を占める「モンクレール ジーニアス」については、ブランドに対する憧れを高め、アウター70%、ニット20%、その他10%で構成。“ほぼ理想的”といえる役割を果たしているという。当初「ジーニアス」購入者の半分が「モンクレール」も買っていたが、2年経った現在、66%が両方を買っているという。また、「モンクレール」購入者の半分がYおよびZ世代だが、「ジーニアス」はその3割増しだという。

 なお、ケリングがモンクレール買収の交渉をしていると報じられたことについては、「何の話し合いもしていない。いろいろな可能性をさまざまな人たちと模索しているが、何もニュースはない」とルッフィーニ会長兼CEO。ケリングも買収話を否定している。

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今週のスケジュール(2020年2月17日〜2020年2月23日)

FASHION

19日(水)

バング & オルフセン
「コントラスト コレクション 伊勢丹ポップアップストア」プレス内覧会
9:15〜9:45 伊勢丹新宿本店本館5階 センターパーク
(東京都新宿区新宿3-14-1)

20日(木)

イケア・ジャパン
「イケアフォービジネス」内覧会
11:30〜12:45 イケアフォービジネス
(東京都渋谷区道玄坂1-9-5)

ウェルネスウェンズデー協会
「スニーカーベストドレッサー賞2020」授賞式・記者発表会
13:00〜 ホテル椿山荘東京 バンケット棟 雅
(東京都文京区関口2-10-8)

小松マテーレ
東京大学 × 小松マテーレ シンポジウム「未来に繋がる快適・安全な都市環境のアイディア」
13:00〜18:30 東京大学工学部11号館講堂 HASEKO-KUMA HALL
(東京都文京区本郷7-3-1)

カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
シンポジウム「企業の文化投資は経済界・文化界に何をもたらすのか」
14:30〜17:30 国立新美術館3階 講堂
(東京都港区六本木7-22-2)

メルカリ
事業戦略発表会「メルカリ カンファレンス 2020」
15:00〜16:30 虎ノ門ヒルズフォーラム
(東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー5階)

21日(金)

ベイクルーズ
「プラージュ」青山店レセプションパーティー
18:00〜21:00 「プラージュ」青山店
(東京都港区南青山5-4-41 グラッセリア青山N棟2階)

22日(土)

香蘭ファッションデザイン専門学校
卒業記念ファッションショー
18:00〜 福岡ファッションデザイン専門学校
(福岡県福岡市博多区博多駅2-10-19 福岡ファッションビル)
※23日も開催(13:00〜 / 15:00〜)

BEAUTY

18日(火)

ナチュラルサイエンス
新製品発表会
11:00~18:00 THE STRINGS
(東京都港区北青山3-6-8)

リベルタ
新製品発表会
10:30~19:00 セルリアンタワー5階
(東京都渋谷区桜丘町26-1)
※19日も開催

19日(水)

ロレアル パリ
新製品発表会
13:00~15:00 恵比寿アクトスクエア
(東京都渋谷区恵比寿4-19-19)

20日(木)

ジモス
「雪月風花」新製品発表会
13:30~ / 15:30~ 表参道TERRACE
(東京都渋谷区神宮前5-47-6)

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FASHION

19日(水)

バング & オルフセン
「コントラスト コレクション 伊勢丹ポップアップストア」プレス内覧会
9:15〜9:45 伊勢丹新宿本店本館5階 センターパーク
(東京都新宿区新宿3-14-1)

20日(木)

イケア・ジャパン
「イケアフォービジネス」内覧会
11:30〜12:45 イケアフォービジネス
(東京都渋谷区道玄坂1-9-5)

ウェルネスウェンズデー協会
「スニーカーベストドレッサー賞2020」授賞式・記者発表会
13:00〜 ホテル椿山荘東京 バンケット棟 雅
(東京都文京区関口2-10-8)

小松マテーレ
東京大学 × 小松マテーレ シンポジウム「未来に繋がる快適・安全な都市環境のアイディア」
13:00〜18:30 東京大学工学部11号館講堂 HASEKO-KUMA HALL
(東京都文京区本郷7-3-1)

カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
シンポジウム「企業の文化投資は経済界・文化界に何をもたらすのか」
14:30〜17:30 国立新美術館3階 講堂
(東京都港区六本木7-22-2)

メルカリ
事業戦略発表会「メルカリ カンファレンス 2020」
15:00〜16:30 虎ノ門ヒルズフォーラム
(東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー5階)

21日(金)

ベイクルーズ
「プラージュ」青山店レセプションパーティー
18:00〜21:00 「プラージュ」青山店
(東京都港区南青山5-4-41 グラッセリア青山N棟2階)

22日(土)

香蘭ファッションデザイン専門学校
卒業記念ファッションショー
18:00〜 福岡ファッションデザイン専門学校
(福岡県福岡市博多区博多駅2-10-19 福岡ファッションビル)
※23日も開催(13:00〜 / 15:00〜)

BEAUTY

18日(火)

ナチュラルサイエンス
新製品発表会
11:00~18:00 THE STRINGS
(東京都港区北青山3-6-8)

リベルタ
新製品発表会
10:30~19:00 セルリアンタワー5階
(東京都渋谷区桜丘町26-1)
※19日も開催

19日(水)

ロレアル パリ
新製品発表会
13:00~15:00 恵比寿アクトスクエア
(東京都渋谷区恵比寿4-19-19)

20日(木)

ジモス
「雪月風花」新製品発表会
13:30~ / 15:30~ 表参道TERRACE
(東京都渋谷区神宮前5-47-6)

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I got a flock See the way that I walk across the water make it splash like a class 5 whiplash, ay b*tch, smash Gravy all over my dash, ay Young Johnny Cash (WOAH) Gotta catch 'em all like Ash (GRAVY TRAIN) Smoking big doinks Skrrrr Big doinks, kid Yeah Uh, bbno$ Wassup, baby?

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