「マーキュリーデュオ」の公式ウェブマガジンに田中みな実を起用 春らしいシアーニットなどをまとう

 「マーキュリーデュオ(MERCURYDUO)」は2月21日、フリーアナウンサーの田中みな実を起用したウェブマガジン第1弾を公式ECサイト内で公開した。

 「SHHER〜透かす、光。透ける、肌〜」と題した今回のウェブマガジンでは、田中が春らしい上品なシアーニットやトレンドの透かし編みクロシェニットワンピースなどを着用し、柔らかく女性らしいムードを演出している。なお、第2弾は3月12日の公開を予定している。

 田中は1986年11月23日生まれ。TBS入社後司会などを務め、2014年からフリーアナウンサーとなる。テレビ出演にとどまらず、女性ファッション誌「美人百花」のレギュラーモデルをはじめとするさまざまな雑誌に登場し、昨年発売した写真集「Sincerely yours…」は販売部数50万部を超え、話題を集めている。

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ベイクルーズがカレー事業に参入し、ニュウマン新宿に1号店 オープン記念で半額に

 ベイクルーズグループのフレーバーワークスは2月27日、ニュウマン新宿2階に「咖喱屋ボングー」の1号店をオープンする。ホテルやレストランなどで修行を積んだ洋食歴40年のシェフが開発したメニューを提供する。

 代表メニューの“贅沢ビーフカレー”は伝統的なフレンチの技法で作るデミグラスソースに、多種多様なスパイスをプラスした“漆黒のルー”と、赤ワインでマリネして低温でじっくり煮込んだほろほろの牛ほほ肉をたっぷりと入れた。うまみ・甘み・粘りのバランスがよいあきたこまちのライスを添える。“贅沢ビーフカレー”はビーフ150gが1600円、300gが2400円、450gが3200円、“カツカレー”は1600円。

 オープンを記念して2月27日から3月4日までの期間、お試し価格として“贅沢ビーフカレー”と“カツカレー”を定価の半額で提供する。

■咖喱屋ボングー
オープン日:2月27日
時間:10:00〜23:00(LO 22:00)
場所:ニュウマン新宿2階エキソト
住所:東京都新宿区新宿4-1-6
座席:29席

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「ディオール」のジャパンアンバサダーに新木優子と横浜流星 メンズ起用は初めて

 「ディオール(DIOR)」は2月26日に、ファッションのジャパンアンバサダーに女優の新木優子を、メンズに俳優の横浜流星を起用することを発表した。メンズにジャパンアンバサダーを起用するのは今回が初めて。

 両者は、映画・ドラマでの活躍により幅広い世代から支持を受けており、「ディオール」に新しい風を吹き込む。また、阪急うめだ本店で3月1日から15日まで開催する「ディオール、パリから日本へ」展で、「ディオール」と日本のつながりや、クラフツマンシップを紹介するオーディオガイドの音声を担当する。同展のプレビューには両者が来場予定だ。

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YOSHIKIが手掛ける「ヨシキモノ」がヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の着物展に抜てき

 X JAPANのYOSHIKIが手掛ける着物ブランド「ヨシキモノ(YOSHIKIMONO)」は、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)で開催される着物展「キモノ:キョウト トゥー キャットウオーク(Kimono: Kyoto to Catwalk)」の展示作品に選ばれた。会期は2月29日〜6月21日。

 展示されるのは2016年春夏の「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」で発表された作品。イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)やジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)らの作品と肩を並べる。そのほか人間国宝の森口邦彦が手掛けた着物や、アーティストのビョーク(Bjork)がアルバムのジャケットで着用したアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)による衣装、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」に登場したオビ・ワン・ケノービ(Obi-Wan Kenobi)の衣装などを展示する。

 同展のキュレーター、アナ・ジャクソン(Anna Jackson)は「YOSHIKIは彼のロックンロールなセンスを生かして、着物の世界に新しい風を吹き込んでくれた。『ヨシキモノ』が取り入れた画期的なスタイリングは、着物がいかに多彩な表現が可能かを示すことになる」と語った。

 YOSHIKIは「この展覧会に参加できて光栄です。『ヨシキモノ』が選ばれたことももちろんですが、着物業界全体が注目を浴びることに感謝しています。着物は、日本において最も伝統的なものの一つです。私はその伝統を守るのと同時に、業界が作った、自分たちの領域に閉じ込めてしまっている決まりごとを破りたいと思っています」とコメントした。

■Kimono: Kyoto to Catwalk
日程:2月29日〜6月21日
場所:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
住所:Cromwell Road London, SW7 2RL

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「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」が1周年 コーヒーへのこだわりあふれる特別メニューを用意

 中目黒駅から目黒川沿いに歩いて約15分。「スターバックス コーヒー」の日本初の焙煎所内設型大型店「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」が28日で1周年を迎える。普段から利用する人も多い「スターバックス」とは、ひと味もふた味も違う上質なコーヒーやカクテルが楽しめ、連日朝から晩まで賑わいを見せる同店。ここでは1周年を記念して登場するスペシャルメニューをリポートする。

 19日、メディア向けの1周年記念メニューの試飲会が同店で行われた。「私たちが常に中心に捉えているのは『コーヒーへの情熱』であり、お客さまに革新性あるサービスを体験いただくことを心掛けている」と水口貴文・スターバックス コーヒー ジャパンCEO。同店では、ウイスキー樽で香り付けをしたこだわりのコーヒーや、さまざまなリキュールとのマリアージュを楽しむコーヒーカクテルなど、他では味わえない1杯を用意。また、バー型の飲食スペースや開放感のある屋外テラスなど、豊かな時間を楽しめる環境設計も特徴で、「この1年、『スターバックス リザーブ ロースタリー東京』において、日本および世界中から訪れるお客さまとパートナー(従業員)が、特別な瞬間を分かち合う場所として、育ちつつあることを実感している」と力を込める。1周年記念商品も、そんな同店のこだわりと特別感が凝縮されたドリンクがそろっており、中でも特におすすめの4商品を紹介する。

“バレルエイジド ハイボール”(900円)

 バーボンウイスキーの樽で熟成させたコーヒー豆をコールドブリューで抽出したビバレッジ、バレルエイジド シリーズに、ハイボールタイプが登場。価格も値ごろに、気軽に楽しめるよう開発されたというハイボールは、水出しコーヒーに2種類のシロップを加え、炭酸水で割ったもの。グラスの縁に飾られたレモンピールが嗅覚を心地よく刺激し、微炭酸とともに爽快感を与えてくれる。氷が溶けても味のバランスが保たれるよう計算されているため、テイクアウトもOK。新たなコーヒー体験となること間違いなしの一品だ。

“ティバーナ クリーム ソーダ さくら”(900円)

 折り紙をモチーフにした天井や茶室をイメージした空間作りなど、随所に和の要素が盛り込まれた2階「ティバーナ」では、福岡産八女茶とチェリー、ハイビスカス、バラ、マンゴーをブレンドした「さくら アリュール」を使った6品を周年メニューとして再販。中でも特におすすめなのが、ピンクのグラデーションが美しい「ティバーナ クリーム ソーダ さくら」。甘酸っぱい味わいのさくらアリュールにアイスを少しずつ溶かしながら、ミルク感をプラスして楽しみたい。

“スターバックスリザーブ エスプレッソ マティーニ”(2000円)

 昼夜問わずに賑わいを見せる本格的なバー、3階「アリビアーモ」からも、1周年を記念した商品が登場。その一つは、世界のカクテルシーンで注目を集めているエスプレッソ マティーニのスターバックス版として考えられた「スターバックスリザーブ エスプレッソ マティーニ」。ウォッカとバニラビーンシロップ、エスプレッソを合わせたカクテルは、シンプルな構成ゆえ上質なエスプレッソとバーテンダーの腕が美味しさの要に。なめらかな質感のフォームの上には中目黒「グリーン ビーン トゥ バー チョコレート」のチョコレートを削ったものが加えられ、ビターなカクテルに心地よいアクセントとなっている。

“スプリングシャワー”(2000円)

 シェリー酒をベースに、日本の蒸留酒2種とハニーシロップを合わせ、仕上げに少量の水出しコーヒーを表面に浮かせた「スプリングシャワー」は、華やかな味わいのカクテル。表面に浮かぶ桜の花びらが優美で、贅沢なひと時を演出。桜の季節にベストマッチのカクテルだ。

■スターバックス リザーブ ロースタリー 東京
住所: 東京都目黒区青葉台2-19-23
営業時間:7:00~23:00

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新型コロナ感染拡大で海外コレクション出張取り止め 百貨店、セレクトショップへの影響は

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、百貨店やセレクトショップの中には、担当者による海外コレクションへの出張の見合わせる動きも見られる。海外出張は、海外ブランドとの商談のチャンスであり、現地での買い付けアイテムは、売り場に鮮度と独自性をもたらす重要なピース。出張の取り止めは、各社にどのような影響をもたらすのか。

 大手百貨店は例年、経営幹部やファッションディレクター、バイヤーなど、数人~十数人の体制でコレクション出張を実施している。三越伊勢丹と高島屋は今回、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリへの出張を全て取り止めた。大丸松坂屋百貨店はロンドンとミラノコレクションには通常通りの人員を割いたが、パリへの人員は削減した。阪急阪神百貨店は海外ブランドとのやりとりをメールで行う方針だ。

 各社は、海外出張を現地ブランドの関係者との貴重なコミュニケーションの場として捉えている。出張の中止で、現地のブランドの誘致交渉や良好な取引の維持に悪影響が出ることを危惧する。「海外ブランドの上層部と接することが難しくなる」(大丸松坂屋広報)、「本来フェイストゥーフェイスがベストだが、日本での展示会やデジタルツールなども活用しながらリレーションを取っていくことになる」(三越伊勢丹広報)。各百貨店はそのような関係維持の努力によって、バイヤーによる現地の工場などに出向いての買い付けはできなくなるものの、「影響は軽微」と見通す。

 セレクトショップでは、ベイクルーズがパリ以外への出張を取り止めたものの、ユナイテッドアローズ、ビームスは欧米のコレクション出張を平常通り実施した。ユナイテッドアローズは「今のところバイイングへの影響は小さい」としながら、中国を生産拠点とする取引先も多いため、「影響は不透明」と気をもむ。「取引先ブランドがどのようなタイミングで、どのような規模の生産計画を立てるのか。こちらでコントロールできない分、こまめな情報収集と機敏なジャッジが重要になる」(同社広報)。

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ベイクルーズの「プラージュ」に26歳の2人がつくる20代のための新しいライン

 ベイクルーズグループのフレームワークスが運営する“女性らしさ”と“リラックス感”がキーワードのウィメンズブランド「プラージュ(PLAGE)」の2店舗目が2月22日、東京・青山にオープンした。場所は港区南青山5-4-41で、1階には同グループのシティショップ(CITYSHOP)が入る。新店舗のオープンに伴い、新ライン“ヴォン エ プラージュ(VENT ET PLAGE、以下ヴォン)”もスタートした。“ヴォン”はこれまで「プラージュ」に関わっていた森次まりなプレスと眞壁ヌールエ幸波デザイナーの26歳の2人が手掛ける。30代後半~40代をターゲットにする「プラージュ」とは異なり、世界観はそのままに2人と同じ20代をターゲットにしたラインだ。どのようなものになるのか、オープン前日のレセプションパーティーで2人に尋ねた。

WWD:“ヴォン”はどんなライン?

森次まりなプレス(以下、森次):「プラージュ」はTPOに合わせた服装で、“コレにコレを合わせる”みたいな正解があるのですが、“ヴォン”には正解がなく、自由なファッションを楽しんでもらうということを一番大事にしています。ブランド名の“プラージュ”はフランス語で浜辺を、“ヴォン”は風を意味します。決まった形がなく何にでもなれるという意味を込めてつけました。毎シーズン打ち出すアイテムも変わっていき、デビューシーズンは「リゾートワンピ」を提案します。

WWD:「プラージュ」との違いは?

森次:「ヴォン」では“ヘルシー”をキーワードにしました。だから肌の露出が少ない「プラージュ」に比べて大胆な肌見せもあります。あとは、「プラージュ」のブランドカラーであるベージュはあえて使っていません。線引きは難しいのですが、差別化も兼ねて、“女性らしさ”よりもヘルシーさをもっと出したいと思ったからです。

眞壁ヌールエ幸波デザイナー(以下、眞壁):一番大事にしているのは、私たちが欲しいかどうか。ワンピースのサンプルを上げて、実際に着るかどうか。そこからもっと色展開が欲しいと思ったら広げていくという流れで進めました。「プラージュ」のお客さまのデータを取ると身長150cm台の方が多く、そういった方に合わせて作っているので、私たち(森次が167cm、眞壁が161cm)が着るとスカートやワンピースの丈が短いことも多かった。だけど“ヴォン”は丈のレンジを広めにとっているので、一番大きいサイズだと私たちが着てもすれすれになるくらいの思い切った丈感にしています。

WWD:「プラージュ」と価格帯は異なる?

森次:違いはあまりありません。もう少し安くした方が若い子も手に取りやすいかなと思ったのですが、そうすると生地にこだわれなくなる。生地のランクを下げると「プラージュ」ではなくなります。ワンピースで2万6000~3万4000円、キャミワンピだと2万円台前半のイメージ。ちょっと背伸びしてでも買いたいと思ってもらえるブランドにしたいです。

WWD:一つの店の中に異なるターゲットの洋服が混在することになる。青山店の商品構成は?

森次:“ヴォン”自体は大量に作るというブランドではなく、青山店とオンラインでしか販売しない希少価値のあるブランドにしたいと思っています。店内にも2ラックだけ。毎月6型を入れ替えていく予定です。

眞壁:大人のアイテムが得意なブランドなので、これまでのお客さまにも理解してもらえるように商品構成やバランスも大切だと思っています。

WWD:ベイクルーズは「オリエンス ジャーナルスタンダード(ORIENS JOURNAL STANDARD、以下オリエンス)」など、若者の取り込みに積極的だ。

森次:セレクトショップはどうしてもお客さまの年齢層が高くなりがちなところがあって、多くのブランドのメインターゲットが30代中盤になっています。ただ実際に働いていて、若い人にもブランドのファンになってほしいという思いはあるので、“ヴォン”をフックに20代のお客さまにもブランドのことを知ってほしいです。

WWD:認知度を広げていくために取り組んでいくことは?

森次:ベイクルーズ全体で見れば後輩が手掛ける「オリエンス」などの若いブランドもあって、お客さまの年齢層も幅広いので、ECの購入者にカタログを同梱させてもらったり、ベイクルーズのインスタのアカウントを使って告知させてもらったり。徐々に認知度を上げていきたいです。

WWD:そもそも、同年代のスタッフが手掛ける「オリエンス」は自分たちの作るものより若いと思う?

眞壁:ジャンルの違いというのもあるけれど、20代は1~2歳違うだけで急に感覚が変わります。20代は年齢で好きなモノが変わると思うので、その波をどうつかまえられるかが肝心です。

WWD:今後の目標は?

眞壁:同年代への浸透です。私たちの世代だとアパレルで働いていない子たちは、服に興味がなかったりします。多くの人に知ってもらって、買ってもらえるブランドを目指したいです。

森次:“ヴォン”を通して、その上にある「プラージュ」の認知度が上がったらいいなと思っています。私たちもあと4年で30歳になりますし、“ヴォン”を好きになってくれた人たちがそのまま年を重ねながら「プラージュ」も好きになってくれたら一番うれしいですね。

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IQ160の天才が創業した韓国の繊維ベンチャーにモリリンが出資 非フッ素の撥水加工

 繊維商社大手のモリリンは、韓国のスタートアップ企業で非フッ素系の撥水加工技術「ブルーロジ(BLUELOGY)」を持つTFJグローバル(TFJ GLOBAL)と資本業務提携した、と発表した。モリリンはTFJグローバルに出資(出資額は非公表)し、同社の加工したテキスタイルや2次加工製品を日本市場で独占的に販売する。「テフロン」などで知られるフッ素系の撥水加工だが、2006年に米国の環境省がフッ素系加工剤に含まれる物質PFOA(パーフルオロオクタン酸)を問題視したことから、フッ素フリーの撥水加工の開発が世界中で進んでいた。TFJグローバルは独自に非フッ素系の加工剤と架橋剤、特別な加工設備を開発。韓国を筆頭に日本や米国、中国にも特許を出願、あるいは取得しているという。従来は撥水加工が難しかったジーンズやカシミヤ100%のストールなどに加工し、欧米の有力ブランドに供給している。

 TFJグローバルは、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身のジン・イギュ(陳宜奎)社長兼CEOが、父親で繊維関連の企業を運営していたチン・ソンイン(陳成寅)会長とともに2015年7月に創業。これまで韓国のネイバー系の有力ベンチャーキャピタル(VC)などから70億ウォン(約7億円)を調達しているが、日系企業からの出資は初めて。革新的な非フッ素系の撥水加工「ブルーロジ」は韓国でも高く評価されており軍や消防服などにも採用されているほか、「エコテックス スタンダード100」認証を有している。陳CEOは「『ブルーロジ』の特徴は、コットンやカシミヤといった天然素材からポリエステルやナイロンなどの合成繊維まで、素材を選ばず加工できること。その上、テキスタイルだけでなく、2次製品への加工も可能で、風合いも損なわない」と語る。

 TFJグローバルは昨年11月にソウル郊外に、80億円を投じ、「ブルーロジ」専用の新工場を設立。これまで外部の委託工場で生産していた分も集約し、生産能力を倍増。加工能力はテキスタイルが月間80万ヤード(約72万メートル)、製品が同14万枚になる。モリリンの土屋英樹・常務取締役は「TFJグローバルは現在、非フッ素系の防汚加工も開発中で、開発力は非常に高い。モリリンの既存の商売だけでなく、今後は新規開拓にも力を入れる」という。一方、陳会長も「長い歴史を持ち、日本市場に精通しているモリリンをパートナーにできたことは、当社の発展にとっても非常に重要な意味を持つ」。

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パリコレ2日目のハイライト マスク姿に戦慄「マリーンセル」「ディオール」「アンリアレイジ」「サンローラン」の速報も

マリーン セル(MARINE SERRE)

DESIGNER/マリーン・セル(Marine Serre)

 根底にあるテーマは変わらず、温暖化が進む地球とそこで生き延びようとする人間たち。登場するルックも既視感あるものが多いが、マスクやフードで身を守る姿は新型コロナウィルスにおびえる現代人を投影しているようで迫りくる。会場は現代アートを扱うアートスペース。19世紀から長く葬儀場として使われたと聞けば一層おどろおどろしい。そんな演出をのぞけば、サバイバルに適した服とはつまりは機能的で動きやすい服。ボディースーツとジャージーといったヨガウエアのような服や日よけつきの帽子とつなぎ、ハンズフリーになるボディーバッグなど。最後はおそろいのフリルのドレスを着た幼い姉妹が手をつないで登場し明るい未来をのぞかせる。

ディオール(DIOR)

DESIGNER/マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)

 出発点は、マリア・グラツィア(Maria Grazia)がまだ10代だった頃の日記。その中の写真からイメージをふくらませ、1970年代ムードにスポーティーな要素を掛け合わせた。キーモチーフは、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)が愛したチェックとドット。チェックは、マルク・ボアン(Marc Bohan)時代のバイアス使いのスタイルをスカートのシルエットの着想源にしたほか、さまざまな色とデザインでコートやジャケット、ドレスに落とし込んだ。一方、ドットは黒のネクタイで引き締めたシャツや柔らかなドレスに採用した。デザインで印象的なのは、フリンジ。アウターやスカートの裾のディテールや糸状の細い長いもので仕立てたドレスが、躍動的なイメージを生み出す。また今季は、ファーストルックのスーツスタイルを筆頭に、ニットでの表現も豊富だ。

アンリアレイジ(ANREALAGE)

DESIGNER/森永邦彦

 「アンリアレイジ」はもう5年以上パリコレで発表しているが、昨年の「LVMHプライズ」でファイナリストに選ばれた経験は、森永邦彦の自分らしいクリエイションへの自信につながっただけでなく、周りからの見る目も変えた。それは、ショーの空気感からも感じられる。

テーマは“ブロック”。「つくってはこわし。こわしてはつくる。」をキーワードに、半円柱や直方体、三角柱といった積み木のような形をした複数のパーツをつなぎ合わせて作る構築的なウエアを披露した。縫うのではなくブラインドホックを使うことで、自由に組み合わせたり、取り外したりできる構造になっているのがポイント。裾や袖の長さも、パーツの付け外しで調節可能だ。ベースとなるアイテムは、トレンチコートやMA-1、ジャケット、アランニット、ダウンコート、ダッフルコートといったワードローブの定番が中心。終盤には、さまざまなアイテムのパーツをハイパーミックスしたスタイルで、子どもがおもちゃで遊ぶように無邪気に楽しめるファッションを提案した。

サンローラン(SAINT LAURENT)

DESIGNER/アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)

 エッフェル塔前の広場に今季は巨大なテントを建て、これまた巨大な「YSL」のロゴを前にワンウエイショーを行った。ムッシュ・サンローラン時代のアーカイブから着想を得た生地を使い、1990年代調に落とし込む。曲線美を見せつけるスタイルは変わらずだが、真冬のホットパンツは封印し代わりにカラフルなレギンスを選んだ。主役は何と言ってもバリエーション豊富なジャケットで、素材や色を変えて“これでもか!”と言わんばかりにメンズライクなテーラードを打ち出した。大きなラペルの中に合わせるのはボウタイブラウスかハイネックのニットと、こちらも潔い。情報過多な時代、強烈な演出と徹底的にひとつのアイテムに絞り込む見せ方はうまい戦略だ。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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吉永小百合が椿サポーターに就任 MTGの社長が故郷、五島列島を活性化するプロジェクトをスタート

 MTGの松下剛社長が理事を務める地域活性と子どもの支援を目的とした松下財団は2月26日、長崎県五島列島で持続可能な産業と雇用を創出する産学官民連携・地域活性プロジェクト「五島の椿プロジェクト」をスタートした。第一弾として椿を原料したコスメを開発・発売する。また、同プロジェクトの椿サポーターとして女優の吉永小百合が就任。テレビCMなどで取り組みをピーアールしていく。

 同プロジェクトは、長崎県を中心とする産学官民の力を結集し、五島列島に自生する約1000万本の椿を核に、「商品開発から販売までを循環させることで、持続可能な産業と雇用を創出し、新たな地域活性のモデルケースを目指す」(松下剛理事)もの。五島列島は松下理事の故郷であり、「ふるさとに恩返しをしたいと10年前から椿の山を歩いて構想を練っていた」という。椿を活用した商品を展開することで、五島列島で課題となっている人口減少に歯止めをかける目的もある。

 松下理事は椿プロジェクトに欠かせないのはマーケティングやブランディングと捉え、「それには吉永小百合さん以外に考えられない」とラブコールを送ったところ、吉永が2011年にプライベートで五島列島に訪れてから魅了されていたこともあり、椿サポーターの就任が決まった。吉永は「五島列島は人が住む原点のような素敵な場所。ただ、クローズしている店舗も多く寂しさを感じていた。プロジェクトに参画することで少しでも力になれたら」と述べた。

 コスメの開発では、椿を活用した製品を手掛ける会社、五島の椿を2019年11月に設立。第1弾の商品として五島の椿が持つ独自の保湿成分、椿葉クチクラと整肌効果が期待できる椿酵母エキス、椿から抽出した自然由来成分などを配合した「五島の椿・椿酵母せっけん」自然由来成分99.5%(全3種、1200~3500円)、「同椿酵母オイル(フェイス)」自然由来成分99.9%(全2品、1900~4500円)をMTGの公式ECサイトや通信販売などで発売する。椿の油にはオレイン酸が多く含まれ、肌の防御や保湿、細胞活性化などが期待できたり、葉には抗酸化の効果があったりするという。これらにより艶と潤いのある肌をかなえる。

 また3月6には原料として椿酵母とオイルを提供しそれを使用したパンが帝国ホテルで発売される。そのほか福助とストッキング、伊藤園とお茶の開発を進行している。「さまざまなプロフェッショナルの力を借りて多くの製品を展開していきたい」(松下理事)と語り、吉永も椿を使用した商品開発は続いているため、「あだ名がパン子といわれるほどパン好き。椿の酵母を使ったパンの開発を楽しみにしている」とプロジェクトに対する期待を込めた。同プロジェクトは将来的に年商100億円を目指す。

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ナイキ渾身の厚底ランシュー“アルファフライ ネクスト%” トップランナーに先行販売

 ナイキ(NIKE)は3月1日、ランニングシューズ市場で話題の厚底シリーズの最新作“エア ズーム アルファフライ ネクスト%(AIR ZOOM ALPHAFLY NEXT%)”を先行販売する。価格は3万3000円で、2月27日12時までに同社のランニングアプリ「ナイキ ランニング クラブ(NIKE RUNNING CLUB)」からエントリーし、同アプリで2018年2月27日12時から2020年2月27日12時までの間にフルマラソンで男性は2時間50分切り、女性は3時間40分切りの条件を達成したランナーのみが購入権を得ることができる。なお購入は先着順で、条件達成者全員が購入することができるわけではない。

 “エア ズーム アルファフライ ネクスト%”は、従来モデルと比較しクッション性や反発力が大きく向上している。その要因が、前足部の2つの「ズーム エア ポッド」とミッドソールに用いたフォーム「ズーム X」だ。「ズーム エア ポッド」はその名の通り、ナイキの代名詞ともいえる「エア」に着想した新技術で、足を保護しながら蹴り出した際の反発から大きな推進力を生み出す。「ズーム X」はナイキ史上最も軽いフォームで、従来モデルよりも増量することでクッション性を高め、内部にはカーボンファイバープレートを1枚搭載することで反発力も向上した。アッパーには通気性の高い「アトムニット」を採用し、シューレースは締め付けによる血管の圧迫を避けるために、中央からやや外側にずれた位置に配されている。

 同シューズの発売日は、東京2020オリンピック・パラリンピックの男子・女子フルマラソンの日本代表選考会を兼ねた「東京マラソン2020」の開催日で、ナイキと契約する大迫傑選手をはじめ、元男子フルマラソン日本記録保持者の設楽悠太選手らが着用して出場することが予想される。なお、ワールドアスレチックス(世界陸連)が東京オリパラに合わせて先日発表した「反発性の高い内蔵プレートは1枚まで」「靴底の厚さは40mm以下」「4月30日以降、競技会で履くには4カ月以上の市販期間が必要」「全選手が入手可能」などの公式レース下におけるシューズ規定は全てクリアしており、東京オリパラ本番でも着用は可能となる。

 ナイキは、フルマラソンの“2時間切り”のために2013年から厚底シューズの開発に着手。初代モデル“ズーム ヴェイパーフライ エリート(ZOOM VAPORFLY ELITE)”(2017年)をはじめ、これまでに“ズーム ヴェイパーフライ 4%(ZOOM VAPORFLY 4%)”(2017年)、“ズームX ヴェイパーフライ NEXT%(ZOOMX VAPORFLY NEXT%)”(2019年)を発表し、今回の“エア ズーム アルファフライ ネクスト%”は厚底シリーズとしては4代目にあたる。同シューズは、昨年10月に行われた非公式レースで、ケニアの男子フルマラソン選手エリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)が試作品を履いて人類初の“2時間切り”となる1時間59分40秒を達成したことで話題となった。

エリウド・キプチョゲ選手は昨年10月、非公式ながら人類初のフルマラソン“2時間切り”を達成。この時履いていたのが“エア ズーム アルファフライ ネクスト%”の試作品で、カーボンファイバープレートを3枚搭載するなどの違いがあった

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英国メンズブランド「ルー ダルトン」の独占輸入販売権をエスディーアイが取得

 インポーターのエスディーアイ(SDI)は、英国のメンズブランド「ルー ダルトン(LOU DALTON)」の独占輸入販売権を取得し、2020-21年秋冬シーズンから扱い始める。同ブランドはエディフィス(EDIFICE)や乱痴気、ジャックポット(Jackpot)などで販売しており、現在の卸先の約半数を日本の店舗が占めている。まずは単独店を中心に拡販し、5年後には大手での取り扱いを目指すという。

 エスディーアイはニットブランド「グランサッソ(GRAN SASSO)」やアウター中心の「シーラップ(SEALUP)」などイタリアのファクトリー系ブランドを中心に扱っているが、「今までとは異なるファッション性の高いブランドを加えることで販路を広げたい。それらによって、主力のファクトリーブランドも新規の取引先に新しい角度から提案できる」と同社担当。さらに「今は得意分野だけでは厳しい市況だ。新たなジャンルの開拓による既存ブランドとの相乗効果に期待している」と続けた。

 デザイナーのルー・ダルトンは、英国のロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)でデザインを学ぶかたわらテーラーの見習いとして服作りの経験を積み、2011年に同ブランドを設立した。英国の代表的なカルチャーである“パンクやフーリガンを経た大人が着る服”をコンセプトに、ワークウエアの普遍性やストリートのエッジを効かせたディテールを王道カジュアルに融合。日本の大手セレクトショップのオリジナル商品を複数手掛けていた経験もあり、トレンドを取り入れたリアルクローズを得意とする。地元生産にこだわり、20-21年秋冬シーズンには「ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)」や「グローバーオール(GLOVERALL)」などの英国ブランドとも協業している。

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資生堂が3月6日まで社員8000人を在宅勤務へ

 資生堂は26日から3月6日まで、新型コロナウイルスの社内感染を防ぐため、同社の国内グループ2万4900人のうち従業員約8000人を対象に在宅勤務を基本とすると発表した。店頭勤務の美容部員や工場の生産担当などは対象外。

 在宅勤務可能な職種及び業種に従事している社員が対象で、社内外との会議や打ち合わせなどはテレビ会議やスカイプ会議で対応。海外出張も中国は禁止、そのほかの国についても4月以降に延期予定。国内出張は原則自粛となる。発表会やイベントについては、状況を鑑みて判断していく。

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キーマンに聞く なぜジーンズのカイタックは福岡に商業施設を作るのか?

 ジーンズブランドの「ヤヌーク(YANUK)」などを扱うカイタックインターナショナルをはじめ、繊維総合商社のカイタックトレーディング、総合アパレルメーカーのカイタックファミリーなどからなるカイタックホールディングス(岡山県、貝畑雅二代表取締役会長兼社長)は4月28日、福岡市にエリア最大規模となる4階建ての複合施設「カイタック スクエア ガーデン(CAITAC SQUARE GARDEN)」(福岡県福岡市中央区警固1丁目)を開業する。敷地面積は約8000平方メートルで、19のテナントが入る。福岡で陣頭指揮を執る、カイタックホールディングスの中原伸広アキアゴーラカンパニー社長に話を聞いた。

WWD:「ヤヌーク」などのブランドビジネスを主とするカイタックホールディングスは本来店子(たなこ)だが、それが大家となる。博打(ばくち)とも言えるのでは?

中原伸広アキアゴーラカンパニー社長(以下、中原):英断と言ってほしい(笑)。ひとえに貝畑(雅二カイタックホールディングス代表取締役会長兼社長)の英断によるものだ。

WWD:九州の商圏をよく知る中原社長がいたからこそできたのでは?

中原:私のことはともかく、商圏として活気の残る“福岡だからできた”ことは事実だ。ただし福岡の地代は年々上がっており、今や東京や大阪と変わらない。

WWD:つまり、それなりの投資になった?

中原:数十億円規模のビジネスだ。カイタックホールディングスの売り上げは700億円超なので指摘の通り、それなりの投資となる。

WWD:そもそも、なぜ大家になろうとしたのか?

中原:私が社長を務めるアキアゴーラカンパニーは、九州(を中心に西日本エリア)におけるカイタックホールディングスの小売り部門を担当している。東京や大阪と比べて、九州では郊外のショッピングセンターに店子が集まりづらい実状がある。そこでわれわれが出店する際には、同業他社に声を掛けていた。つまり皆、顔見知りであり、これまでの方法をもとに、たまたまカイタックホールディングスが“親”となったのが今回のケースだ。

WWD:アキアゴーラカンパニーは、2019年4月にオープンしたビオトープ(BIOTOP)福岡やロンハーマン(RON HERMAN)福岡店の出店にも尽力したと聞いた。

中原:土地と建物の準備は当社が行った。“セミ・デベロッパー”的立ち位置だ。

WWD:そういったノウハウが「カイタック スクエア ガーデン」にも生きた?

中原:そう言えるだろう。ほかにもアキアゴーラカンパニーは、フランフラン(FRANCFRANC)などと協業して“アキアゴーラペヂードグランチ”の屋号で九州でファッション&雑貨店4店舗を運営している。ここで培った経験も役立った。

WWD:19のテナントの決定はスムーズだった?

中原:とんでもない(笑)!これも東京や大阪と異なり、九州では販売員の確保も難しい。だから「カイタック スクエア ガーデン」では、テナントに「店休日はバラバラでよい」と伝えている。営業時間も11~19時半が主で、これだとワンシフトで回り、現場・運営ともに負荷が少ない。

WWD:リーシングは中原社長自らが担当した?

中原:そうだ。「カイタック スクエア ガーデン」の建つ警固は“これから”のエリアであり、博多や天神・大名とは異なる。店子としては恐さもあるだろう。だから丁寧にプレゼンした。結果として、福岡在住の若手経営者たちが賛同してくれた。彼らのコミュニティーをもとに、「カイタック スクエア ガーデン」が新たな“場”となることを期待している。

WWD:「カイタック スクエア ガーデン」のオープンにより、カイタックホールディングスが得られるものとは?

中原:長期ビジネスのノウハウだ。MDを変えつつ、地域に寄り添っていきたい。われわれにはブランドの開発力、卸の実績、小売りの経験がある。それらは全て「カイタック スクエア ガーデン」の運営に役立つ。

WWD:「カイタック スクエア ガーデン」の、既存の複合施設にはない特別性とは?

中原:パートナーシップを結ぶ、イベント制作会社「セブンセンス」の存在だろう。吉田拓巳社長は15歳で起業し、現在24歳。オフィスが別棟に入り、彼らが運営する九州最大規模のイベントスペース「ワスク」が本館2階にオープンする。ワスクは若い出店者のコミュニティースペースともなるだろうし、セブンセンスには「カイタック スクエア ガーデン」のスーパーバイザーでいてほしい。

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新型コロナでミラノの「ミラノサローネ」延期 6月のピッティやミラノメンズと同時期開催

 毎年4月にイタリア・ミラノで開催される世界最大級のデザインの祭典「ミラノサローネ(MILANO SALONE)」が会期を6月16~21日に延期する。当初、4月21~26日に開催予定だったがイタリア北部の新型コロナウイルス蔓延を受けて延期を決定。

 ジュゼッペ・サラ(Giuseppe Sala)ミラノ市長は、「コロナウイルスと闘わなければならない状況であるとともに、ウイルスによるミラノへの不信感にも対応しなければならない。ミラノは(この状況)と闘い続ける」と述べた。「ミラノサローネ」は年間、ミラノの人口が最も増えると言われるイベントでホテルなどの宿泊施設の料金は通常の3倍以上に跳ね上がる。それに対し、サラ市長は、ホテル業者に6月開催時の料金設定を妥当なものにするよう呼び掛けた。新型コロナウイルスの影響で今週ミラノのホテル予約の4割がキャンセルされている。

 ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI I|MAGINE UOMO)はフィレンツェで6月16~19日に開催。ミラノ・メンズ・ファッション・ウイーク(MILAN MENS FASHION WEEK)は6月20日からスタートするため、ミラノ市内は例年以上の混雑が予想される。コスメとフレグランスの見本市の「コスモプロフ(COSMOPROF)」はボローニャで6月11~15日、アイウエアの見本市の「ミド(MIDO)」は2月末の開催予定を5月末から6月末に延期しており、6月はイタリア国内におけるイベントラッシュになりそうだ。

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またまたミラノ日記番外編 新型コロナで無観客ショーの「ジョルジオ アルマーニ」が12人の中国人モデルと中国に祈り捧げる

 終盤、突如蔓延し始めた新型コロナウイルスに揺れた2020-21年秋冬ミラノ・コレクションが終わりました。この原稿は今、経由地のパリに向かう飛行機の搭乗前、ミラノのマルペンサ空港で書いています。25日朝(イタリア時間)の段階で、イタリア国内の感染者数は270人以上。死者は7人です。昨日からは学校も閉鎖され、後輩記者は27日予定だった帰国を25日に前倒しました。イタリア政府の対応が迅速ゆえ、万が一ミラノで患者が見つかり増えた場合、街から出られなくなる恐れがあると判断しました。

 政府の迅速な対応、そして、ブランドの勇気ある決断により、今シーズンは3つのブランドがいつものショーを開催できなくなりました。「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」と「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」、それに「アレクサンドラ ムーラ(ALEXANDRA MOURA)」です。「アルマーニ」は無観客でショーを開催し、その様子を「Armani.com」などのオウンドメディアで公開。「アツシ」と「アレクサンドラ ムーラ」は、イベントそのものを中止せざるを得ませんでした。同じ日本人として「アツシ」は本当にかわいそうに思いますが、ブランドは今日、ミラノでルックブックを撮影しています。その写真は、間もなく「WWD JAPAN.com」でも紹介できるでしょう。

 「アルマーニ」のショーは当日23日の深夜、ホテルでサイトにアクセスし、鑑賞しました。いつもは数百人で賑わっている会場は、本当に無人。ショー会場の「アルマーニ/テアトロ」には10年以上通っていますが、こんなに寂しい空間は見たことがありません。そこに、モデルが現れました。ホームページによると、今シーズンのテーマは「ベルベットの風合い」。その名の通り、主役はブラックのベルベット。メンズウエアのようなジャケットやコートから、ドレス、ガウチョパンツ、そしてボウタイに至るまで、全85ルックのほとんどにブラックベルベットが登場。その美しさは、スマホからも明らかです。整った毛足は輝きを放ち、ビロードのように滑らか。漆黒ゆえ厳格ですが、柔らかそうで優しくもあります。リボンのように結ぶことができるくらいですから、相当柔らかいのでしょう。

 ブランドのPRからは、「アルマーニには、ベルベット担当がいるんです。だから『ジョルジオ アルマーニ』のベルベットは、別格。『エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)』のベルベットも素敵ですが、『ジョルジオ』は全然違います」と聞いたことがあります。アンコンジャケットの創始者にとって、ベルベットは特に重要な素材。そんな素材を贅沢に使った、渾身のコレクションを直接大勢に見せられなかったアルマーニさんの無念は、計り知れません。しかも彼は、現在85歳。どんなに元気でも、残されたランウエイショーは、100回に満たないハズです(彼はオートクチュールからメンズに至るまで、年間10のランウエイを開催しています)。その1回を、このような形で終えざるを得なかったことも、僕のエモーションを掻き立てます。

 そんなコトを思いながらショーを見ていたら、15分がすぎたところで12人の中国人モデルが現れました。彼女たちが身にまとうのは、20-21年秋冬ではありません。09~19年までのオートクチュール「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」の中から厳選した、中国にインスピレーションを得たコレクションです。真紅のドレスにシノワズリのムード。12人が勢ぞろいするとアルマーニさんが現れ、客席に向かって手を合わせ、一礼し、微笑みました。誰も、いないのにです。

 誰もいない会場に向かっての一礼。それが僕には、中国で今なお猛威を振るう、新型コロナウイルスの沈静化を願う、祈りのように見えました。壁面のデジタルサイネージには雪が降り、中央には蓮の葉が浮かぶ池を模した空間。そして、12人の中国人モデルとアルマーニさん。新型コロナウイルスを広めてしまった中国を責めるでもなく、無観客のショーに落胆するでもないアルマーニさんを、ただただ素直に尊敬します。

 ショーの中止は終盤だけでしたが、ミラノ・ファッション・ウイークには序盤から中国人メディアとバイヤーの姿がありませんでした。これを受け主催者は、デジタルキャンペーン「China, we are with you.(中国よ、私たちは貴方とともに)」をスタート。中国版ツイッターのウェイボー(微博、WEIBO)の協力を得て、会期が終了するまでに18のショーをデジタル配信。主催者側の発表によれば、延べ1600万のアクセスがあったと言います。主催者は現在も各ショーのアップロードに取り組んでおり、間もなく公式スケジュールの全てのショーが中国でも楽しめるようになるそうです。

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「バートン」運営会社のCEOにジョン・レイシーが昇進 創業者の妻ドナ・カーペンターは会長に

 米スノーボードブランド「バートン(BURTON)」を運営するバートンスノーボード(BURTON SNOWBOARDS)は2月20日、ジョン・レイシー(John Lacy)がCEOに就任することを発表した。レイシーCEOは1年間半にわたって、オーナーであるドナ・カーペンター(Donna Carpenter)とともに共同CEOを務めていた。ドナは、昨年11月に死去した同社の創業者、ジェイク・バートン・カーペンター(Jake Burton Carpenter)氏の妻であり、今後はオーナー兼会長となる。

 ドナは「この昇進は自然な流れであり、ジェイクと私がかなり長い間考えてきたことだ。 数年前に、もしCEOになりたいのであればいくつかやるべきことがあるとジョンに伝えた。優秀なリーダーシップチームを作ること、ブランドとカルチャーを強化すること、戦略プランに注力し確かな業績を達成すること――ジョンはそれらに取り組み、彼が社長兼共同CEOとなって以降、私たちのビジネスは一貫して安定している」と語った。ドナによると、ジョンは常に会社を経営したいと思っており、これまで着任した全ての役職において優秀な成績を収めてきたと言う。

 ジョンは1997年に「バートン」でのキャリアをスタートさせた。ライダーサービスでユーザーの電話対応から始まり、カスタマーサービス、プロダクト開発、セールス、プロダクトの部署全体を管理する役員など、さまざまな業務に携わった。2018年の末に共同CEOとなって以降、売上高を伸ばし、在庫削減、D2Cの取り組み強化などを行い、2年連続で業績目標を上回った。

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「フォーエバー21」、新CEOは前H&M北米社長 バーニーズ親会社など3社連合の下で

 米ファストファッションチェーン「フォーエバー21(FOREVER 21)」の新たな最高経営責任者(CEO)として、ダニエル・クレ(Daniel Kulle)前H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)北米事業プレジデントが任命された。

 クレ新CEOは20年間にわたってH&Mに在籍しており、そのうち9年間は北米事業を率いていた。同氏は任期中に600店のオープンを指揮したほか、米国、カナダ、メキシコをカバーする統合されたECプラットフォームの開発を主導し、北米事業の売上高を10億ドル(約1100億円)から40億ドル(約4400億円)規模へと成長させた。またH&Mの前CEOで、新たに会長に就任するカール・ヨハン・パーション(Karl-Johan Persson)の戦略アドバイザーも務め、グループ内のデジタルスタートアップの立ち上げに貢献した。

 「フォーエバー21」は2019年9月29日に日本の民事再生法に当たる連邦破産法11条の適用を申請しており、事業が競争入札にかけられていた。20年2月4日に米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)と、家主である米不動産投資信託会社のサイモン・プロパティー・グループ(SIMON PROPERTY GROUP)および同ブルックフィールド・プロパティー・パートナーズ(BROOKFIELD PROPERTY PARTNERS)の3社連合が8110万ドル(約89億2100万円)で入札。その後、連邦破産裁判所の承認を得て3社連合への売却が決定した。なお、3社連合の持ち分はABGとサイモン・プロパティー・グループがそれぞれ37.5%、ブルックフィールド・プロパティー・パートナーズが25%となっている。

 ジェイミー・ソルター(Jamie Salter)ABG会長兼CEOは、「『フォーエバー21』の負債や納入された商品の支払いなども含めると、実際の買収額は3億ドル(約330億円)程度になるだろう。同社が米国で展開する448店をはじめ、世界中にある店舗をなるべく存続させたいと考えているが、それは家主との交渉にかかっている」と語った。

 「フォーエバー21」はドン・チャン(Do Won Chang)とジン・チャン(Jin Sook Chang)夫妻が1984年に米ロサンゼルスで創業。連邦破産法11条の適用を申請した2019年9月の時点で、米国で展開する549店のうち178店を閉じるとしていたが、これまでにおよそ100店を閉じている。中国市場からは19年5月に完全撤退しており、日本でも同10月末で全店舗とECを閉鎖した。

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販売数35万本の時計「ノット」 遠藤弘満社長に聞く成功術と未来

 平均価格約2万円の日本製時計で2万通り以上に組み合わせられる――それが「ノット(KNOT)」だ。クラウドファンディングにより資金を得た遠藤弘満社長が2014年にスタートさせた。口コミでファンを増やし、これまでに35万本を販売。その「ノット」が昨年末にテレビCMを放映し、5月には6カ国目となる海外店舗をフィリピン・マニラにオープンする。次なるフェーズに入った真意と狙いについて遠藤社長に聞いた。

WWD:今やカスタマイゼーション(パーソナライゼーション)はファッションビジネスに欠かせないキーワードの一つとなったが、「ノット」は時計分野でそれを先導した。トップランナーが感じる現在地点とは?課題についても聞きたい。

遠藤弘満KNOT社長(以下、遠藤):多くのメーカーが追随し、時計業界でもカスタムは一つのカテゴリーになった。しかし僕は、カスタムブランドを作ろうとしたわけではない。“カスタムだから売れる”わけでもない。これを見誤っているブランドが多い。“「ノット」が2万通り以上なら3万通り以上にしよう”“「ノット」がイージーオーダーならフルカスタムにしよう”では結果は出ない。同時に僕は、時計が“時を知る道具でいい”とも思わない。それならスマホで十分だし、このままでは“左手に何かが乗る当たり前”がなくなってしまうと感じ、新たな価値を創出するべく「ノット」に取り組んだ。

WWD:それは付加価値ということか?

遠藤:もっと平たく言えば“ファッション”だ。眼鏡が昇華されたように、僕は“時を知るための道具”にファッションをプラスした。ファッションとはコーディネートであり、コーディネートできない時計を売っていて何がファッションだ!が起点だった。

WWD:そんな「ノット」の客層について知りたい。

遠藤:決定率で言うと男女比は5.5:4.5だ。ブランド創設当初は9:1か、それ以上だった。現在は30代のカップルが多く、就学前の子どもがいるケースが多い。

WWD:「ノット」の強みとは?

遠藤:“体験可能な場”として店舗を持っていること。“ギャラリーショップ”と呼ぶ直営店を11、“コンセプトショップ”と呼ぶサービスなどについて特別な研修を行った卸先を5つ持つ。ギャラリーショップの中には19年12月、1号店である吉祥寺店の地下にオープンした“プレミアムサロン”も含まれる。機械式時計に特化したショップだ。これらとは別に、売り上げベースでは1割弱だが、純粋な卸先もある。

WWD:直近のオープン予定は?

遠藤:3月末~4月頭の予定で京都店が、また5月30日には「ニュウマン横浜(NEWoMan YOKOHAMA)」内に新店ができる。その先は、まず日本全国のエリアにギャラリーショップをオープンしたい。そのために、あと20店舗は必要だ。そのうえで25年までに約30店舗を開店したい。プレミアムサロンも増やしたい。

WWD:EC化率は?

遠藤:「ノット」はクラウドファンディングからスタートしたブランドなので、当初EC化率は100%だった。それが落ち着いて今は25%ほど。理想的な数字だと思う。まずは店舗で体験してほしいからだ。ECは、あくまで実店舗を補完する役割。

WWD:台湾、シンガポール、タイ、ベトナム、韓国と海外にも5店舗を持つ。海外戦略の今後は?

遠藤:5月にフィリピン・マニアに6店舗目ができる。アジア進出に障壁は感じない。しかし、同時に結果も出にくい。“アジア”とひと口に言っても多様で、数字で計りにくい部分がある。例えば日本なら平均収入の“山”となる部分が日本人像を形作るが、アジアの場合、上と下に振り切れた層がおり実像がつかみづらい。

WWD:欧米はどうか?

遠藤:現状、認知度はないに等しいが日本の店舗を訪れた客からは、「日本製の時計をこの価格で買えるのはすごい!」「すぐに私の国に出店すべきだ」と言ってもらえている。

WWD:ブームだった北欧系ミニマルデザインウオッチは失速した。そのユーザーを組み込めているか?

遠藤:取り込んでいるとも取り込んでいないとも言えない。「ノット」が独自路線をいくからだ。われわれは“サービスを売っている”と考えている。

WWD:フルオーダーに疲れた層に向けたイージーオーダーの選択はさすがだと感じた。今後、カスタムウオッチの分野はどうなると予想する?

遠藤:重要なのは、メーカーが“楽しさ”を提供できているかどうか。同時に、面倒くさい部分をメーカーがしっかり請け負っているかだと思う。

WWD:昨年末にテレビCMを放映したり、“ノット・スタイルブック”と名付けたライフスタイル誌のようなSPツールを製作するなど、“きちんとPRして大きく前進しよう!”というフェーズに入ったと推察する。それに至った経緯と、今後の具体策について聞きたい。

遠藤:おっしゃる通り、次のフェーズに進もうとしている。腕時計の裾野をいっそう広げたい。「ノット」の累計販売数は35万本で、20万人のメンバー(登録者)がいる。“100万ユーザーをつくろう!”が当面の課題だ。先日、外部の業者に依頼して全国の老若男女約2万人にアンケートを行った。その中で東京でのブランド認知度は23%だった。一方、沖縄では0%!われわれは19年6月に「サンエー浦添西海岸パルコシティ(PARCO CITY)」に出店したが、“売れないわけだ”と納得した(笑)。テレビCMはある種の所信表明とも言えるが、今後はオウンドメディアを核にしたい。それを支える存在としてSNSも強化する。

WWD:メード・イン・ジャパンを貫くための開発、それに伴う提携・買収についても聞きたい。

遠藤:無策な内製化は不要。アウトソーシングにも、しっかり投資をする。それが工場にとって保証や安心になるからだ。KNOTは創業から3年間、ラインの確保など工場との関係性づくりに終始した。

WWD:売上高や伸長率など、現在の好調さを示す数字を何か開示してほしい。

遠藤:具体的な数字はオープンできないが、今は“踊り場”にいる。

WWD:それは“上位置でキープできている”ということか?

遠藤:その理解でいい。機械式時計の売り上げは、前年比で10%増となっている。ただし数字をがむしゃらに追い求めるのではなく、“豊かに成長したい”と思っている。

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東コレが迫られる開催可否の決断 中国に続き韓国もファッション・ウイーク中止

 3月17〜21日に韓国・ソウルで開催が予定されているソウル・ファッション・ウイーク(SEOUL FASHION WEEK)が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止されると複数の海外メディアが報じている。同月26日からの上海ファッション・ウイークと同月25日からの中国ファッション・ウイークに続き、東アジア最大級のファッション・ウイークが立て続けに延期や中止を発表している。

 3月16〜21日に開催を予定している「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」を主催する日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は25日、「RFWT」公式サイトに「実施の可否を3月2日に発表する」と声明を出した。18日の会見では予定通り開催する意向を示したものの、多数の顧客らを招待して複数回ショーを行う「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」や、著名人やインフルエンサーが多く来場する「ティート トウキョウ(TIIT TOKYO)」、初参加の「ルプコ(RPKO)」など、当初は参加予定だった合計5ブランドが相次いで中止を決めた。その一方でショーに向けて準備を進めているブランドもあるため、JFWOには開催可否の決断とともに迅速な対策やサポートが求められることになる。

 ミラノ・ファッション・ウイークを主催するイタリア・ファッション協会は、新型コロナウイルスの影響から最終日(現地時間2月24日)の全てのファッションショーを中止した。各都市の決断による影響が不透明な中で中止の決断の良しあしを判断するのは時期早々ではあるものの、「RFWT」も運営サイドの判断や対策を受けて参加ブランドがどう受け止めるかによっては、今後の東京のファッション・ウイークの価値そのものにも影響しそうだ。

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編集長はパリコレで何をした?Vol.1 新型コロナの不安を抱えた初日 「マメ」とアフリカ勢、「ルブタン」から元気をもらう

 こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向千鶴です。今週から2020-21年秋冬パリコレ取材に来ています。日記に入る前にちょっと長い前置きになりますが、聞いてください。

 新型コロナウイルスに関しては、イタリアで感染者が急増したことでヨーロッパでも緊張感が高まっています。パリコレに来ている関係者の数はいつもの1/4くらいでしょうか。ブランドのプレス担当者からは「行くのを止めました」と連日電話やメールをもらいます。皆さんプロなので冷静ですが、行間からはやるせない感情が伝わってきます。“個人的には行きたいけれど会社の指示で断念”とか“感染や人種差別が怖くて海外には行きたくない”、“仕事相手のことを考えて辞退”など本当にいろいろで複雑。出張に限らず、刻々と変わる状況を前にして、方針や正論ではかたずけられないいくつもの感情の間で揺れ動き、その中で何かを決断している人は多いのではないでしょうか。

 われわれも悩みましたが話し合い、細心の注意を払いながら取材をする選択をしました。正論はニュース媒体だから。それではかたずけられない個人的な感情は、こういう時だからこそそこで何が起きているのか、ファッションはどう動くのかを自分の目で見て伝えたいから、です。エゴかな。

 私以外の取材メンバーは、ドイツ在住で「WWDジャパン」のヨーロッパ通信員の薮野淳(長らくコレクション取材を担当しており歩くファッション辞典みたいな知識量。特にバッグや若手デザイナーへの愛情が半端ないです)と、ソーシャルエディターの丸山瑠璃(デジタルにめっぽう強く“歩くデバイス”みたいな24歳。今回はダニエル・リー(Daniel Lee)の「ボッテガ ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のブーツをはいて走り回っています)。前置きが長くなりましたが、これから約1週間、それぞれの視点でのパリコレレポートにご期待ください!

1月23日(日)17:00
パリ到着と同時に「ピカール」へ

 パリに到着してすぐにスーパーと冷凍食品専門店「ピカール」(PICARD)に行って食材を大量に買い込みました。定宿はキッチン付きなので、今シーズンは外食をなるべく控えて自炊します。冷蔵庫が冷凍庫付きでホントよかった!もちろんお米とみそ汁は持ってきましたよ。移動は車を基本とし、窓を開けて、除菌アルコールを車に常備。車にお茶を常備するためポットも買っちゃいました。ほぼロケバス(笑)。ちゃんと寝てちゃんと食べて、薄着をしない。毎朝体温を測り万が一熱が出たらその日から取材を止めて部屋から出ない、が取材チームで決めたルールです。

1月24日(月)17:00
トップバッターは「マメ」

 さて、「マメ(MAME KUROGOUCHI)」が今季もトップバッターです。「マメ」が持つ日本らしさって着物など分かりやすいモノだけではなく、日常の習慣や所作といった目には見えない感覚だと思います。前回に続いてキーワードとなっている“包む”もそう。この言葉から自分が連想するのは、袱紗で祝儀や香典を包む行為とそれをするときの“そっと”した感情です。“包む”から広がった籠のイメージやテクニックがたくさん登場しましたが、それも床に座り籠を編む人の集中力や静かな動きが目に浮かびます。海外で発表している以上、肝心なことは海外の人にも伝わるかですが、会場で「マメ」を着ている人を見ると伝わっているな、と思います。

18:00
メランコリックな
韓国ルーツの「キムヘキム」

 移動中も気になるのは、日本から届く新型コロナ情報。韓国も感染者が急増している今、韓国にルーツを持つ「キムヘキム(KIMHEKIM)」の人の入りにも響く?なんてことが頭をよぎりましたが愚問でした。注目若手デザイナーは多くの人を集めていました。ロマンチックでパンキッシュ。音楽が最高で永遠のユース感。ファッションのある意味王道を行くスタイル、好きです。

19:00
アフリカ勢のハッピーオーラに
癒された「ケネス イズ」

 昨年度の「LVMHプライズ」のファイナリストのひとり、ナイジェリアの「ケネス イズ(KENNETH IZE)」の会場はアフリカ勢の応援団が集まり高テンション。これからアフリカが来るな~、を実感します。アフリカの伝統的な織物を使った服を男女や国籍問わず着て歩くショーはハッピーオーラ満載。客席も同様で、色々な国・肌の色の人が時間を共有しているからか、会場を後にする時は“パリコレで人種差別にあったらどうしよう”なんて危惧がすっかり薄らいでいました。

20:00
テンションマックス!な
「クリスチャン ルブタン」展覧会

 夜は12区の国立移民史博物館で開催される「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のオープニングパーティーへ。ってなにこれすごい!巨大な建物が真っ赤に染まりルブタナイズされております。中はもう、めくるめくルブタンの世界で最高に楽しいです。詳細は追って(薮野が)リポートしますが、まずは写真をチラ見してください。ホテルを時に抱えていた不穏な感覚はすっかり消えていました。これがファッションのパワーですね。展覧会は5カ月開かれるそうで、必見です。

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TGCが無観客でショーを開催 チケット払い戻しへ対応追われる

 W TOKYO(東京都渋谷区、村上範義社長)は、29日に代々木で開催する「第30回 マイナビ 東京ガールズコレクション(TGC) 2020 SPRING/SUMMER」を、初めて無観客で実施すると発表した。中止は新型コロナウイルスの感染拡大を受けた決定で、チケットの払い戻し方法や期間についてはイベントの公式サイトで告知する。

 予定していたランウエイショーおよびステージイベントなどは、すべて TGCの公式LINEアカウントによるライブ中継とその他のメディアによる配信に切り替える。中継は29日午後1時50分〜午後9時ごろを予定する。

 前回(19年9月)は若い女性を中心に3万人以上を動員。同社は今回も、「来場者入場口などに殺菌効果のある次亜塩素酸水の噴霧機器を導入」「咳エチケットや手洗いうがい、手指用アルコール消毒液の利用を呼び掛ける」など対策を講じた上で予定通り開催するとしていたが、SNS上では批判意見が噴出。25日からは公式ホームページで、希望者を対象にチケットの払い戻しに対応する旨を告知していた。

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「エルメス」好調を支えるバッグ以外のアイテムとは? 19-20年秋冬、百貨店で売れたもの VOL.1

 「WWDジャパン」2月24日号は、2019-20年秋冬版の「百貨店ビジネスリポート」が別冊付録となっています。同別冊は定期購読者向けサービスとしてスタートしましたが、19年春夏からは単独での販売も開始。全国約50の百貨店にアンケートを送付し、カテゴリー別の売り上げ進捗を掲載しています。別冊と連動する本紙企画では有力百貨店の特選(ラグジュアリーブランド売り場)バイヤーに、19年7~12月の商況を個別取材しました。特選は化粧品と共に、近年の百貨店の最重要分野の一つです。新型コロナウイルスの感染拡大で20年1月以降は状況が一変しましたが、19年秋冬も、消費増税や免税売り上げ減など、さまざまな要素が特選売り上げに影響を与えました。担当記者による座談会形式で、取材のこぼれ話をお届けします。

座談会参加者
三浦彰:「WWDジャパン」編集顧問
五十君花実:特選担当記者/ニュースデスク

五十君:ここ数年、百貨店各社は特選や宝飾、高級時計などの売り場を拡大し、その分婦人服や紳士服売り場を縮小するという動きを進めてきました。その甲斐もあって、都心店を中心とした19年7~12月の特選売り上げは、前年実績を超えたという声が多かったですね。

三浦:確かに特選の売り上げは前年を上回ってはいたけど、10月からの消費増税がボディーブローのように効いた感じがするよね。当初、特選では「増税前の駆け込み購入はそれほど起こらない」という見方が大勢だった。それが蓋を開けてみたら、9月末の短期間で予想以上に駆け込み購入があったと話していたバイヤーは多かったですね。

五十君:一方で、外商顧客のような富裕層の売り上げは、増税後もほとんど影響がなかった。庶民は増税前の駆け込みで長期間使える定番アイテムを購入したということですが、富裕層にとっては消費税率が8%から10%に上がろうと大した違いではないんですね。消費の二極化がいっそう進んでいるように感じます。

三浦:特選売り上げは富裕層に底支えされているけれど、一般市場の景況感は特選に輪をかける形で悪いよね。それは新型コロナがここまで拡大する前から感じていました。消費税率は10%に上がったけど、ここが終わりではない。日本も欧米並みの税率15~20%といった社会に今後なっていくんじゃないかと考えると、そりゃあ財布のひもは固くなりますよ。

五十君:増税に加えて、免税売り上げの減速という要素も19年7~12月の特選売り上げを語る上では欠かせません。円高人民元安がショッピングを楽しむ訪日外国人(インバウンド)客に水を差しました。インバウンドのおう盛な消費を享受し、この間2ケタ伸長を続けてきた新宿や銀座の百貨店で免税売り上げにブレーキがかかっていましたね。一方で、渋谷の街全体の再開発が起爆剤となり、西武渋谷店特選の免税売り上げは前年同期比12%増とのことでした。

三浦:新型コロナの感染収束はまだ先になりそうだし、免税売上高は19年7~12月が天井で、これ以上伸ばすことはもう難しいんじゃないですか? 15年に中国人客による“爆買い”が話題になって、16年にそれが一気に消えて百貨店各社は大幅な売り上げ減に苦しんだ。でも、特選カテゴリーはそこからずっと伸ばしていたんだよね。百貨店がラグジュアリーブランドと組んで富裕層の掘り起こしに精を出してきた成果なわけだけど、それもいよいよ厳しくなりそう。東京五輪が控えているとはいえ、楽観はできない。よりいっそうの消費深耕策が必要になるね。

「王道ブランドの定番アイテムに消費が集中」

五十君:全国の百貨店への特選アンケートで伸長率上位となったブランドは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「エルメス(HERMES)」「ロエベ(LOEWE)」「ディオール(DIOR)」の順でした。「グッチ(GUCCI)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は急成長期を終え、安定期に移ったという感触です。

三浦:前シーズンから続く傾向ではあるけど、「ルイ・ヴィトン」「エルメス」「ディオール」と並ぶと、マーケティングに大規模投資ができるメガブランドに消費が収れんしているんじゃないかと感じるよね。

五十君:阪急うめだ本店などが、「王道ブランドの定番的なアイテムを買い求める動きが広がっている」といったことを話していたんですが、それもメガブランドの活況を後押ししているようです。アイテム別で声を集めると、「ディオール」のトートバッグ“ブックトート”をヒットアイテムとしてあげる声がかなり強かったですね。

三浦:“ブックトート”をきっかけに「ディオール」が浮上したというのはニュースでした。阪急うめだ本店や高島屋(全17店)の7~12月の「ディオール」売り上げは、同60%増以上と絶好調だった。あとはやはり「ルイ・ヴィトン」の底堅さが印象的だったよね。百貨店と組んで、ホテルでの外商催事などのイベントをかなり強化してきた成果なんだと思います。

五十君:引き続き、大丸松坂屋百貨店などで、「『ルイ・ヴィトン』がクロコダイル革などのエキゾチックレザーのバッグを増やしているし、売れている」という話が出ました。

三浦:エキゾチックレザーって、販売力があるブランドでないと売れない商品ですよ。一見客にクロコダイルなんて売れませんから。「ルイ・ヴィトン」は国別売り上げを公表していないけど、日本では恐らく00年代前半にピークがあって、08年のリーマンショックなどでガクンと落ち込んでいたはず。百貨店の声を総合すると、そこから今はまた大きく回復しているような感触がありますね。「ルイ・ヴィトン」でバッグやスモール・レザー・グッズ(財布など)が売れたといわれても当然ですけど、「ウエアの構成比率が高まっている」という声が何人かのバイヤーからあがったのは印象的でした。

五十君:バッグ以外が売れて好調という話は「エルメス(HERMES)」にも通じます。「バッグに加えてウィメンズシューズも前年同期比50%増と好調」(藤崎)、「シューサロン設置も含め、トータルコーディネート提案を強化したことが奏功」(岩田屋本店)、「ジュエリー売り上げも好調」(大丸札幌店)といった声がアンケートで見られました。伊勢丹新宿本店でも、19年7~8月に、1階の「エルメス」ブティックではなく2階の靴売り場内で靴のポップアップストアを開いていましたよね。

三浦:今はシューズとジュエリーが“ファーストエルメス”として人気になっているそうだからね。バッグの“ケリー”や“バーキン”だと100万円はくだらないけど、シューズだとヒールサンダルやスニーカーで10万円前後。若い男性客にも人気のシルバーチェーンブレスレット“シェーヌ ダンクル”も20万円前後という感じでしょう?ラグジュアリーブランド全体の話として、バッグやレザーグッズは散々売ってきたわけだから、それ以外のアイテムを強化するというのは自然の流れだよね。

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フランフランが初の欧州店舗 パリにポップアップショップをオープン

 インテリア雑貨のフランフラン(FRANC FRANC)は3月14日~7月12日、フランス・パリに期間限定ポップアップショップをオープンする。ギャラリー併設の同店舗「フランフラン・スタジオ(FRANC FRANC STUDIO)は2層約92平方メートルでアートギャラリーを併設。同社にとってヨーロッパ発の同店舗では、フランス語の“アール・ド・ヴィーヴル(ART DE VIVRE)=暮らすという芸術、生きる喜び”をテーマに、テーブルウエアやオブジェ、インテリアファブリック、美容家電などを販売。パリのアートギャラリーであるエリア・アートギャラリー(ELLIA ART GALLERY)によるストリート系アートの展示販売も行う。

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「コーシェ」2020-21年秋冬パリ・コレクション バックステージ

 「コーシェ(KOCHE)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「ディオール」2020-21年秋冬パリ・コレクション バックステージ

 「ディオール(DIOR)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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【外食市場20年1月】年始需要・暖冬でプラス。新型コロナの影響は2月。

一般社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2020年1月度は、年始需要とファストフードの好調に支えられ、売上は101.9%と前年を上回った。新型コロナウイルスについては、一部で月末に影響が出始めたものの、外食への影響はまだ限定的だった。
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「ジバンシイ」から9色をセットにしたアイシャドウパレットが登場

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は3月1日に、新アイシャドウ「ル・ヌフ・ジバンシイ」を発売する。カラーは全4色(内1色は数量限定)をラインアップする。

 同製品は、マット、サテン、グリッター、メタリックの4種のテクスチャーで構成した9色のアイシャドウパレットだ。これ一つでさまざまなメイクを表現できる。各パレットの手前下、中央にポイントとなるカラーが配置されており、このカラーを中心に重ねることで印象的な目元を演出。そのほか、直線や対角線上に並んだ3色を使うことでバランスのとれた美しいメイクが簡単に完成する。

 滑らかなテクスチャーは一度の塗布でまぶたに密着し、高い発色とメイク直後の美しい仕上がりが12時間続く。パッケージにはブランドのアイコンである4Gロゴを施し、2種類のブラシをセットできるアプリケーターを付属する。

※データ取得済み(ジバンシイ調べ。効果には個人差があります。)

問い合わせ先
パルファム ジバンシイ
[LVMHフレグランスブランズ]
03-3264-3941

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「ケネス イズ」2020-21年秋冬パリ・コレクション バックステージ

 「ケネス イズ(KENNETH IZE)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「サンローラン」2020-21年秋冬パリ・コレクション

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。

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「ディオール」2020-21年秋冬パリ・コレクション

 「ディオール(DIOR)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。

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新型コロナ対策、いま徹底すべき3つのこと

 「汗を流すコンサルタント」こと白岩大樹ですっ! 新型コロナウイルス「COVID-19」感染症が広がりを見せています。自粛ムードが増す中で、営業への影響は避けられません。とはいえ、お客様がまったくいないわけではありません。お客様が戻ってくる日のことに備えて、経営者や店長が指示すべき3つのことがあります。
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札幌イーストン、卵パスタ店を東京・吉祥寺にオープン。自社養鶏場で6次化。

札幌を中心に東北・関東で「クッチーナ」「ミアボッカ」「いただきコッコちゃん」など飲食店44店舗を経営する株式会社イーストン(本社:札幌市北区、代表取締役社長:大山 泰正)が、新業態「下川六〇酵素卵と北海道小麦『麦と卵』」の1号店を東京・吉祥寺で2月28日にオープンさせる。
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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【4月9日まで|スヌーピーミュージアム】 第2回展覧会 史上最大のスヌーピー展「もういちど、はじめましてスヌーピー。」 誕生秘話から、約50年間大きな変遷を遂げていく様子を、原画約80点と映像で紹介 詳しくはこちら→

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

便数の多いパリ行きのスペースを活用し安定したスケジュールと比較的安価な輸送コストを実現✈️🚚 アフリカとつながりの深いフランスを活用 🇫🇷🌍 日通、パリ経由モロッコ向け航空混載サービス発売 | Logistics Today by

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小島健輔リポート 在庫問題を解決する決定打 DBからデジタルVMIへ

 ファッションビジネスのコンサルタントとして業界をリードする小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。今回はアパレル業界を悩ます在庫問題について。デジタル化の進展は、この永遠の課題に光明を与えるのだろうか。

 企画から投入までのリードタイムも販売消化に要する期間も長いアパレルビジネスでは在庫のコントロールが難しく、在庫が不足すれば機会ロスが生じる一方、過剰になれば値引き処分のロスと資金負担が経営を圧迫する。究極の解決策は受注先行のC2M※1無在庫販売だが、それには受注から生産まで一貫したデジタル化が必要で、生産ラインを直接管理する工賃払いのアパレルメーカーはともかく、製品仕入れのSPA事業者やアパレル小売業者にとってはハードルが高い。多くのSPA(製造小売り)事業者やアパレル小売業者にとって現実的な解決策を考えてみたい。

※1.C2M(Customer to Manufactory)…ネットやショールームで受注してからデジタル生産や3Dプリンタで素早く生産して“個客”に届けるパーソナル対応の無在庫販売手法

在庫は全ての源泉であり
元凶でもある

 在庫がないと売り上げが取れないから、ECではいまだ在庫を取り合っているし、ECに在庫が偏ると店舗在庫が薄くなって、てきめんに売り上げが落ちる。その相克を解決するのが、店舗在庫をEC受注に引き当て店舗で渡したり、店舗から出荷するC&C(クリック&コレクト)であることは言うまでもない。もとより販売と物流を分離するのがメリットのECが在庫を抱えたがるのも矛盾しており、店舗在庫も含めて最適(最速かつ最低コスト)な配分と引き当てが求められる。

 在庫は売り上げの源泉だが、需給のバランスが崩れると機会ロスや過剰在庫を招く。需要予測の精度とQR調達(追加とSKU※2バランス補正)の機動性が問われるが、生産地が遠隔化しロットが大きくなりリードタイムが長くなるほど難しい。需給ギャップはリードタイムに比例して大きくなるから、生産地を近づけロットを分割してリードタイムを短くするのが先決で、調達コストの上昇よりロスの圧縮効果が勝る場合が多い。

 適時適量か否かを問わず、在庫は全てのコストの元凶でもある。店舗や倉庫の賃料は在庫量に比例するし、店舗や倉庫の人件費も棚入れやピッキングなどマテハン作業量(在庫量に相関する)が左右する。倉庫や店舗間のB2B物流費やECのB2C物流費も販売量(在庫量にほぼ等しい)に比例する。ゆえにショールーミングストアやネット販売特化のD2C、受注先行のC2Mなど、最小在庫で最大売り上げを稼ぐ方法、販売と在庫を分離して費用発生を最小化する方法が模索されてきた。

 在庫はロスやコストの元凶である一方で売り上げの源泉でもあるから過度な圧縮もできず、需要予測・調達・DB※3・物流・販売を連係させコントロール精度を上げていくしかないから、ステップを追って解説したい。

※2.SKU(Stock Keeping Unit)…バーコード単品管理の最小単位だが、ICタグでは個品管理まで可能になる
※3.DB(Distribution)…配分・補給の在庫運用業務で、それを担う職種をDB(Distributor)という

適時適量のDBコントロール

 在庫コントロールが問われるとき、まず追求されるのがDB精度だ。調達の総量は同じでも各店舗への配分・補給を最適化し、在庫の偏在による需給ギャップの最小化を図る。AI(人工知能)によるDB精度向上も模索されているが、その前提となるアルゴリズムは直近の販売消化で変動するし、店舗布陣と配分・補給方式のロジックが確立されていないと実用化は難しい。まずは自社のMD展開と店舗布陣に見合ったロジックを確立するのが先決ではないか。

 DBは初期配分と補給配分、店間移動からなり、配分手法には「カセット方式」と「傾斜配分方式」がある。初期配分では陳列フェイスの統一を図る必要があるから「カセット方式」が基本で、補給配分では販売消化ペースに対応すべく「傾斜配分方式」が採られる。

 「カセット方式」は棚割りを組んで見えがかりを統一しながら、店舗規模によって標準型/ダブル型/ハーフ型などを設定し、販売効率によってフェイシング量を変える。それだけでは販売消化の格差を埋められないから、高効率店には補給頻度で対応し、DC※4在庫が枯渇すれば低効率店の未消化在庫を高効率店に移動する。

 「傾斜配分方式」は直近の販売消化速度にスライドして配分するものだが、店舗間の販売消化速度の差は10倍では収まらないから、計算通りに傾斜配分すると高効率店では陳列フェイスに入りきらず、低効率店ではスカスカになってしまい、販売消化の格差を一段と広げてしまう。ゆえに初期配分では配分量に上限と下限を設け、高効率店には補給頻度で、低効率店には店間移動で対応する。補給配分は販売消化による欠品を防止するのが第一義だから、計算通りの数量をストレートに傾斜配分すればよい。

 補給配分の精度を上げるには補給頻度を上げて物流時差を圧縮するのも有効で、高効率店に対しては消費地デポや近隣店舗からのルート便による短サイクル補給(テザリング※5)も活用される。

※4.DC(Distribution Center)…棚入れ保管してピッキング出荷する物流倉庫で、仕分けてスルー出荷するTC(Transfer Center)とは区別して使う
※5.テザリング…ITではデバイス間のネット接続をいうが、流通の世界で店舗間の商品供給をいう

値引きロスを
最小化する店間移動体制

 販売消化の店舗間格差を解消するには配分精度だけでなく、売価変更や店間移動も必要だ。店間移動は期末に限って同一店内の売価変更(キックオフや値下げ)で消化を図る方法と、投入後一定期間が過ぎたらエリア内で店間移動して消化を図る方法に分かれる。

 前者の場合、ピッキングの手間や店間移動の物流費は抑制できるが、売り場の鮮度を維持できず値引きロスが嵩んでしまう。後者の場合、移動してから売価変更するのが定石で(全店不振商品はこの限りでない)、SKU別値引きと連係すれば(売れ残りそうなSKUの売れ残りそうな数量だけ店間移動する)値引きロスを半減できるし、売り場の鮮度を保つ効果も大きい。

 店間移動には期中のエリア内移動と期末のエリア間移動がある。エリア間移動はDCに集めて仕分けてから移動先店舗に出荷するという二重の手間を要するから、期中のエリア内店間移動(店舗間直行)で消化を進めておくべきだ。エリア内店間移動もテザリングも、ルート便を使ってルーチン化すれば低コストで機動的に運用できる。

 エリア内店間移動やテザリングを効果的に運用するには店舗布陣が問われる。販売力ある旗艦店(高家賃大型店)、衛星店舗、期末消化力のある量販店、テザリングの基点となる母店(低家賃大型店)を計画的に配置し、効率的な補給と移動消化を図る。C&Cを軸としたOMO※6戦略をこの店舗布陣と連携すれば、EC注文品の店渡しや店出荷による速くて低コストなローカル宅配はもちろん、衛星店舗のショールーミングストア化も可能になる。

 売価変更に頼っていては値引きロスがかさんで利益が残らないばかりか、顧客が値下げを待つようになって「ギャップ(GAP)」みたいに正価販売が成り立たなくなってしまう。正価でもう一押しする再編集運用に加え、エリア内店間移動とテザリングのルート便体制を確立すれば、消化回転も歩留まり率も格段に高まるはずだ。

※6.OMO(Online Merges with Offline)…ネットと店舗の垣根を超えた融合を意味し、モバイルフォンをキーツールとしてウェブルーミングとショールーミングを駆使するニューリテール戦略

ダム型サプライから
脱却しないと解決しない

 店舗へのDB精度をいくら高めても根本的な解決には遠い。短サイクルにトレンド商品を回すファストなアパレルチェーンはともかく、大ロットで調達して売り減らすアパレルチェーンは自社の帳簿に計上しているか商社や物流業者に抱えさせているかは別として、国内の倉庫や生産地の倉庫に店舗を上回る在庫を積み上げているからだ。

 店舗在庫と倉庫在庫の割合は、スルー物流で100%前進配備(EC向けを除けば全て店舗在庫)という「ザラ(ZARA)」のようなケースは極めてまれだ。かつては店舗在庫と倉庫在庫の比率はトレンドを追うタイプで75対25、定番比率の高いタイプでも60対40ほどだったが、近年は調達ロットの拡大にECの拡大が加わって倉庫在庫比率が高まっている。

 EC比率が高まった分、倉庫在庫比率が高まるわけで、EC比率が5%から15%になれば、倉庫在庫が10積み上がって店舗在庫は10減る。もとより倉庫備蓄比率が高かったユニクロなどは、EC比率が10%に迫った直近では倉庫在庫が60まで肥大している。それを放置しては店舗在庫が薄くなって機会ロスで店舗売り上げが減少するから、「ザラ」が店舗在庫を引き当てるC&Cに踏み切る引き金になった。

 店舗在庫と倉庫在庫の比率を公表している「無印良品」の良品計画(国内直営事業)でも、店舗在庫比率は15年2月期の49.4%から年々落ちて直近の19年2月期では37.0%まで減少しているが、国内直営事業におけるEC比率は9.05%から9.39%とほとんど変わっておらず、坪当たり店舗在庫も増えていないから、在庫の店舗分散を避ける後退配備政策、あるいは滞貨在庫の積み上がりと推察される。

 その良品計画の連結決算では単体決算に比べて在庫が2.18倍に増えるが、これはソーシング子会社が抱える在庫(多くは生産地在庫と思われる)で、海外向けを差し引いても良品計画の店舗在庫率は25%ほどになる。ユニクロとて商社が抱える生産地在庫を同率とみれば、国内ユニクロの店舗在庫率は27%ほどと推計される。

 製品仕入れでオリジナル調達するアパレルチェーンは「直貿」をうたっても生産地在庫の管理と国内倉庫までの物流は大なり小なり商社に依存しており、定番型の継続補給商品が多いと似たような在庫率になる。短サイクル生産トレンド商品中心のアパレルチェーンだと生産地在庫はほとんどないから、EC比率が15%になっても店舗在庫率は60%近くを占め、発注数量と店舗向けDBの精度を高めれば在庫の圧迫は避けられるが、大ロットで調達して売り減らすアパレルチェーンは商社依存のブラックボックスをこじ開けてダム型サプライを脱却しない限り、在庫問題は解決しない。

デジタル生産と
VMIコントラクター

 ブラックボックスを開けてサプライチェーンを自分でコントロールするには、品質管理のみならず商社に任せていた素材・付属の調達や生産プロセス管理を自ら行う必要があるが、リードタイムを短縮してオンデマンドに短サイクル分割生産するには一貫したデジタル化が不可欠だ。それにはデジタル企画と3Dモデリングに始まってパターンメイキング、グレーディング、マーキング、裁断、縫製、仕上げを一貫するCAD/CAM投資が前提になるが、やり遂げれば初期生産のリードタイムは半分以下になり、追加生産は週サイクルも可能になる。

 アパレルのアナログなモノ作り感覚は一気にデジタル化され、スピード感覚は倍速どころか4倍速になるから、生産地の仕上がり在庫も消費地倉庫の補給在庫も半分以下に圧縮できる。ダム型サプライの売り減らし型SPAもトータル在庫が半分になって店舗在庫率は50%前後に跳ね上がり、2〜3回転にとどまっていた在庫回転も倍に加速するはずだ。

 アイテム特化のデジタル化という突破口もあるが、そこまで踏み込めないアパレルチェーンにはVMI※7という選択もある。デジタル化して短サイクル分割生産でオンデマンド供給できるベンダーとリアルオンライン連係し、サプライを委任するというものだ。ストッキングや肌着などパッケージ・ガーメントでは珍しくない取り組みだが、アパレルでもデジタル化によって一般化すると期待される。おそらくは数年のうちに下請け分断のアナログな商社流通に代わり、オンデマンド・サプライを受託するデジタルVMIコントラクターがアパレル流通の寵児に躍り出るのではないか。

※7.VMI(Vendor Managed Inventory)…あらかじめ定めた棚割に基づいてベンダーに補給と在庫管理を委任する取引形態

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)

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人工クモの糸は、日本を救う「蜘蛛の糸」になるか エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年9月20日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

人工クモの糸は、日本を救う「蜘蛛の糸」になるか

 2017年10月、山形県鶴岡市にある人工クモの糸で知られるスパイバーの本社に初めて訪れました。「WWDジャパン」の2000号記念特集の一つ、次世代リーダーにフォーカスする「ネクストリーダー」企画で、関山和秀取締役代表執行役(以下、社長)にインタビューするためです。

 人工クモの糸は米国軍事研究機関の一つDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)などが2000年代に巨額の予算を投じたプロジェクトを発表するなど、以前から一部の研究者や繊維関連の企業からは注目されていました。軍事用途として開発された背景は、石油を使わず自然界に豊富なタンパク質を原料とすること、それまで再現不可能といわれた、よく伸びて強靭なクモの糸を再現できるためでした。石油は貴重なエネルギー源であると同時に、重要な素材の原料でもあります。人工クモの糸の開発に成功すれば、戦時中にはある種の貴重なエネルギー源の節約につながる——そう考えられたのです。

 ただ実際には、高いスペックを出せなかったり、遺伝子工学から分子工学、バイオインフォマティクス(生命情報科学)、高分子化学、繊維工学など他分野にまたがる研究領域をうまく統合できかったりと、思うような成果をあげられず、それほど話題にも上らなくなっていました。そこに彗星のように現れたのが日本発のスパイバーです。15年10月の会見では、ずっと夢の繊維と言われていた人工クモの糸で作ったゴールドに輝く“ムーン・パーカ(MOON PARKA)”を携えていました。それを見れば量産化とまでは至らないもののすでにラボレベルを脱して、ある程度の生産レベルにまで到達していたのは明らかでした。

 人工クモの糸の本質はある種のエネルギー革命と言えます。1年間に生産される繊維素材は約9000万トン。そのうちの7割を占めるのが石油を原料とする合成繊維です。中でも合成繊維の大半を占めるポリエステル(PET)は、単に繊維の中の王様というだけでなく、プラスチック素材の中でも最大の生産シェアを維持しています。人工クモの糸がこうした合繊素材を代替できれば、石油の消費量を劇的に削減できる。また、その製造法は熱をそれほど使わないため、石油から合繊素材を作るときに比べても大幅にエネルギー消費を削減できるとも言われています。

 ただそのスパイバーも、当初2016年としていた発売日がずれ込み、関山社長もメディアの前にしばらく姿を現さなくなっていました。17年10月に取材したのは、そんな時期でした。インタビューでは発売日がずれ込んだ理由を明言しなかったものの、周辺取材などを総合すると糸にした後の工程に問題があったようでした。人工クモの糸は、見た目は普通の合繊とそれほど変わりません。ただ、中身は全く違うもの。糸は衣服になるまでに長い工程があります。撚りをかけ織って、その後には染色し、最後に薬剤や熱で仕上げを行います。そうした工程は同じ合繊のポリエステルやナイロンでも違いますし、コットンやウールなどの天然繊維になるとさらに違います。スパイバーが“ムーンパーカ”の製品化に時間がかかったのは、こうした長い工程をクリアする必要があったからです。

 世界的にも高い技術水準にあると言われる日本のテキスタイルの製造業者ですが、これほど根本的に新しい繊維素材はこの数十年、出合ったことはありませんでした。ある繊維メーカーの開発担当者は「糸や生地を加工するための温度や薬剤、染料などの細かいデータやノウハウはほぼゼロ。数年前に糸を分析した瞬間に、これは大変なことになると思った」と振り返ります。そのスパイバーとゴールドウインの“ムーン・パーカ”の発売がいよいよ近づいてきました。人工クモの糸は、1953年に工業化され、現在は全繊維の半分以上を占めるポリエステルに匹敵する画期的な新素材です。米国でもシリコンバレーに拠点を置き同様にタンパク質からスパイダーシルクを生産するボルトスレッズが、ステラ・マッカートニー(STELLA McCARTNEY)と組んで新しいコレクションを発表していますが、あくまでウィメンズのドレスが中心で、本来期待されている強靭なスペックの糸や、複雑な加工やノウハウが必要な高機能ウエアではありません。

 この2年間スパイバーとゴールドウインは糸を進化させると同時に、日本の産地企業群と試行錯誤を繰り返しながら、完成に近づけてきました。この試行錯誤の中には、画期的な新素材の加工ノウハウがぎゅっとつまっており、それらはそのまま今後の繊維産業の強靭な武器になるはずです。繊維産業は、この数十年にわたって下り坂が続いてきました。スパイバーの人工クモの糸はまさに目の前にもたらされた、細いけれども強靭な「蜘蛛の糸」になりそうです。

TECH INSIGHTS:移りゆくファッション産業の今を、テクノロジーの視点から読み解きます。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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