“ボウリングバッグ”の所有率が高い「プラダ」のショー来場者

 「プラダ(PRADA)」はミラノ・ファッション・ウイーク期間中の2月20日、2020-21年秋冬のファッションショーをプラダ財団(Fondazione Prada)で行った。来場者は20年春夏の着用率が高く、シルクやコットンのドレスをはじめとするシンプルでナチュラルな装いから、ゴールドの刺しゅうが特徴的なレザーのトップスや、スカート、セットアップなど、同シーズンの象徴的なアイテムを着用者が集まった。また、注目アイテムは20年プレ・スプリングで登場した“ボウリングバッグ”。白、黒、ブラウン、ピンクなどのカラーバリエーションのあるハンドバッグで、多くのゲストが持って来場した。

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無観客のTGC 静寂の中で2020年春夏のリアルトレンドくっきり

 「第30回 東京ガールズコレクション(TGC) 2020 SPRING/SUMMER」が東京・国立代々木競技場第一体育館で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同イベントとして初めて無観客での開催となり、開演前には河北麻友子、堀田茜、高橋ひかるら人気モデルの出演中止も発表された。ショーの模様は、LINEライブのTGC公式アカウントほか、一部メディアによるライブ中継を実施した。

 今までにない静けさの中で行われたショーでは、人気モデルたちの手を振ったりウィンクしたりといったファンサービスも少なめ。まっすぐ前を向いてのウオーキングで、視聴者側もスタイリングに集中できた印象だ。

 TGCが提案する2020年春夏のリアルトレンドは、「透け感のある素材使い」がキーワード。メインとなるスタイリストの野口強プロデュースのスペシャルコレクションでは、トップバッターを中条あやみが務め、emma、福士リナ、三吉彩花、新木優子らが続いた。スタイリングは、キリッと見えながらマニッシュすぎないバランスが光った。テーラードジャケット&ブーツには、レースやチュール、オーガンジーなど繊細な素材使いのアイテムを合わせ、さらに花柄やクロシェ編みのニットなど、フォークロア(欧州の伝統民族の衣装テイスト)のロマンチックな雰囲気もミックスさせた。

 「サステナブル&ダイバーシティー」もテーマの一つ。マッシュスタイルラボの「スナイデル(SNIDEL)」の単独ショーは前回に引き続き、壮大な自然の映像と静寂の中でモデルがランウエイを歩いた。果物のようなレッド、土のようなブラウンなどのカラーパレットは、自然の大切さを表現したもの。LGBTや黒人、壮年の女性らをモデル起用することで、人種、年齢、性別なども越境した。「アースミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC & ECOLOGY)」、「H&M」もリサイクル素材などを使ったアイテムをモデルに着せてショーを行った。

 そのほか、「ユー・バイ・スピック&スパン(U BY SPICK&SPAN)」や韓国ブランド「イチナナ(17KG)」などがショーに出展した。

 また、今回はライブ中継を生かしたコンテンツとして、人気モデルが控える楽屋への潜入企画やインタビューなどをショーの合間に取り入れた。29日20時時点で、LINEライブの視聴者数は延べ85万人を突破している。

TGC スペシャルコレクション

スナイデル スペシャルステージ

サステナブルステージ

トレンドスタイリングステージほか

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国際女性デーに2020年春夏トレンドを“ファッション×ビューティ”で提案するイベントをバーニーズ ニューヨークが開催 「ベアミネラル」と「ダブ」とタッグ

 “ファッションとビューティのクロスオーバー”をテーマに「WWD JAPAN.com」がサポートする新プロジェクトがスタート。第1回目はバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)、「ベアミネラル(BAREMINERALS)」、ヘアサロン「ダブ(DaB)」の3者でコラボし、3月8日の国際女性デーに合わせて一般向けにトレンドセミナーを行う。

 今回のイベント「INTERNATIONAL WOMEN'S DAY SPECIAL TALK EVENT SUPPORTED BY WWD JAPAN.com(インターナショナル ウーマンズデイ スペシャルトークイベント サポーティッド バイ ダブルダブルディージャパンドットコム)」では、バーニーズ ニューヨークが提案する“Free For ALL”をテーマにしたファッショントレンドに合わせて、メイクを「ベアミネラル」のアーティストが、ヘアを「ダブ」表参道店のMIYOKOディレクターが手掛けて、トータルで20年春夏のトレンドを提案する。モデルは「バーニーズ ニューヨーク」で働くスタッフ(女性2人、男性1人)が務め、“自分たちでも気軽に取り入れられる”トレンドを紹介する。イベントは3月8日の14時から「バーニーズ ニューヨーク」六本木店で行う。※入口にはアルコール消毒液を設置するなど、安全面には十分配慮して実施する。

 バーニーズ ニューヨークでは毎年3月8日の国際女性デーに合わせてイベントを行っており、今年で4回目の開催となる。国際女性デーの今年のテーマは“Each for Equal(性別にとらわれずに一人一人が平等である)”。それに合わせてバーニーズ ニューヨークが2020年春夏に導き出したのが、“Free For ALL”というテーマで、「ストレスフリー、サイズフリー、エイジフリー、オケージョンフリー」を実現するファッションをトータルで提案する。

 “女性を応援する”という共通点を持つ3者だが、「ベアミネラル」は1995年にアメリカのサンフランシスコでスタートし、今年25年目を迎える。女性のポジティブな生き方を応援したいという気持ちで、“クリーンビューティ”をキーワードに、環境に配慮した安心して使える製品づくりを心掛けている。「ダブ」は現在表参道、代官山、銀座に店舗を展開し、“クールクチュール”をコンセプトにその人に合わせたヘアづくりを心掛けている。

■「INTERNATIONAL WOMEN'S DAY SPECIAL TALK EVENT SUPPORTED BY WWD JAPAN.com」

日時:3月8日

時間:14:00~14:30(予定)

場所:「バーニーズ ニューヨーク」六本木店

住所:東京都港区六本木7-7-7

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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ヘアトリートメントを武器に“美髪ケア”で注目を集める 「ミンクス」の人気美容師の戦略とは?

 人気美容師が集まるヘアサロン「ミンクス(MINX)」でトリートメントを武器に売り上げを伸ばしている山内ヨシヒロ=トップデザイナー。独自にトリートメントメニューを考案するなどこだわりも強い。月間最高売り上げは252万円。ヘアトリートメントに特化したインスタグラムのフォロワー数は1万超えと、「ミンクス」の中でも注目を集めている。今回、その戦略を聞いた。

WWD:山内さんはインスタグラムでヘアトリートメントの画像を多く投稿しているが、それを始めたきっかけは?

山内ヨシヒロ(以下、山内):最初はフェミニンなヘアスタイルを投稿していたんですが、「ミンクス」はベテランも新人もカット料金が一律(平日6300円、土・日・祝6500円)なんです。それで新人の僕が指名してもらうには差別化することがポイントだと思い、当時「ミンクス」内で打ち出している人がいなかったヘアトリートメントに特化するようにしました。トリートメントのビフォア、アフターなどは反応がよく、基本は分かりやすいようにロングのバックスタイルでビフォア、アフターを掲載します。インスタグラムを見て月20~40人ほど新規で来てくれています。今は“美髪ケア”をキーワードに、実際のお客さまを撮影させていただき、1日1~2点投稿しています。

WWD:月の最高売り上げは?

山内:252万円です。トリートメント比率は92%で、ほとんどのお客さまがトリートメントメニューを希望してくれるようになりました。カット&トリートメントが多いんですが、トリートメントだけで来てくれるお客さまもいらっしゃるので、来店周期も短くなります。またトリートメントメニューも高いものだと1万5000円ほどで単価アップにもつながります。

WWD:山内さんが考案したトリートメントが「ミンクス」で公式にメニュー化されたとか?

山内:そうです。「ミンクス」ではミルボンの「オージュアトリートメント」がメインだったのですが、他メーカーからもサンプルを取り寄せ、トリートメント効果が「飛躍的に長持ちする」独自のメニューを考案しました。最初は僕だけの限定メニューとして打ち出していたんですが、すごく好評で今では全店でメニュー化されています。

WWD:今はインスタグラムをメインに集客しているが、いつから始めた?

山内:スタイリストデビューの半年前から始めました。もともとアシスタント2年目からブログを書いていて、記事本数は月に35本と日課にしていました。毎日のサロンワークでお客さまの悩みや疑問などを聞いていたので、それをもとに記事を書いていました。1カ月で10万PVもいくこともあって、それがきっかけでドコモのCM出演やメディアのオファーなどにつながったので、よりダイレクトに集客ができるインスタグラムを始めました。ただ今後はインスタグラムも1つの軸だけでは限界がくると思うので、トリートメント以外にも別のアカウントを開設する予定です。

日本一の美容室で働きたくて
「ミンクス」を選んだ

WWD:もともと山内さんが「ミンクス」に入社しようと思ったきっかけは?

山内:せっかく美容師をやるなら日本一の美容室でやりたいと思い、美容専門学校の先生に「日本で一番の美容室はどこですか?」と聞いたら「ミンクス」だと言われて志望しました。

WWD:スタイリストデビューにはどれくらいかかった?

山内:丸5年かかりました。同期の中では2番目の早さでした。最近は教育カリキュラムも変わって、丸3年がスタイリストデビューの平均となっています。

WWD:「ミンクス」はスタイリストデビューするためにモデルカットの人数も多い印象だが。

山内:当時はモデルカット200人でした。最近はSNSでモデルハントする美容師もいますが、僕はリアルな方が実際にお客さまになってくれやすいと思い、街でモデルハントしていました。それもあって当時は「ミンクス」全店でデビュー初月指名売り上げ1位を達成できました。

WWD:今後の目標は?

山内:売り上げでいえば350万~400万円は目指したいです。一方で最近は週に1日、サロンワークをやらずにオフィスに出勤しています。そこで「ミンクス」の公式アカウントの運用なども任せてもらっていて、スタッフのSNSのサポートなども行っています。自分のことだけではなく、若手スタッフのサポートもしっかりとしていければと思っています。

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ハイヒール着用率100% 「ヴェルサーチェ」のショー来場者はワイルドでセクシーな装い

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」はミラノ・ファッション・ウイーク中の2月21日、2020-21年秋冬コレクションのショーを行った。会場外には、20年春夏の新作であるワイルドなジャングル柄をはじめ、ブランドらしいバロック調のボタニカル柄やメドゥーサモチーフのプリントドレスやジャケットなどを着た来場者が集まった。

 シルエットは、全体的にタイトで肩にボリュームのあるボディーコンシャス。胸元が大きく開いた服も多いが、大胆にブラジャーを見せるセクシーな装いに挑戦する者もいた。ハイヒール離れはどこ吹く風。女性のハイヒールシューズ着用率はほぼ100%で、ポインテッドトーのパンプスやサイハイのスキニーブーツ、アンクルストラップ付きのヒールサンダルなどの着用傾向が高かった。

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パリコレ5日目のハイライト 「セリーヌ」の男女合同ショー 「ロエベ」「ニナ リッチ」の速報も

セリーヌ(CELINE)

DESIGNER/エディ・スリマン(Hedi Slimane)

 「セリーヌ(CELINE)」は、メンズとウィメンズの合同ショーを行なった。“エディ”男子と“エディ”女子がカップルなら、2人のクローゼットはきっとひとつ。同じ趣味の服やバッグを共有していそうだ。

 これまでは女子が、ボーイフレンドに借りたようなオーバーサイズのジャケットを着ていたが、今はその逆もあり。男子もハイヒールブーツを履き、ショルダーバッグを肩にかけ、ボウタイブラウスを楽しんでいる。共通しているのは、1970年代調のブルジョワ・シックなスタイルだ。

 注目はジュエリー。フランスの彫刻家、現代美術家であるセザール・バルダッチーニ (Cesar Baldaccini)のジュエリーをレプリカとして発表した。

ロエベ(LOEWE)

DESIGNER/ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)

 “ファッションと遊ぶことを愉しむ”をテーマに、クラフト (工芸)との新しい関わり方を探求。ドラマチックなシルエットで見せた。その手法は、たっぷりと使った布にドレープやギャザーを効かせたり、襟や袖を誇張したり。素材もウールとブロケードやコットンとジャカードシルクなどで、質感のコントラストを描く。また、「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ2018(LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 2018)」の特別賞に選ばれた陶芸家の桑田卓郎とコラボしたドレスやバッグ“フメラメンコ クラッチ”も登場。アンダーソンが追求するクラフトとファッションの融合は、ますます精度を高めている。

ニナ リッチ(NINA RICCI)

DESIGNER/ルシェミー・ボッター(Rushmey Botter)、リジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)

 テーマは“ネオロマンチック”。創業者ニナ・リッチ(Nina Ricci)が手掛けたシルエットからフォームの探求を続けているようだ。中心となるのは、メンズブランド「ボッター(BOTTER)」も手掛ける2人が得意とするテーラードの再解釈。今季はジャケットを大胆なクロップド丈にしたり、ウエストを絞ったジャケットやロングチェスターコートを仕立てたり。そこにエアリーなシャツや極太のパンツを合わせた。ドレスは、バルーンシェイプやマキシ丈のテントラインなど、ボリュームのあるシルエットを楽しむデザイン。ニュアンスにある色合いは、オランダ出身の画家キース・ヴァン・ドンゲン(Kees van Dongen)による作品から着想を得た。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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パリコレ5日目のハイライト 「セリーヌ」の男女合同ショー 「ロエベ」「ニナ リッチ」の速報も

セリーヌ(CELINE)

DESIGNER/エディ・スリマン(Hedi Slimane)

 「セリーヌ(CELINE)」は、メンズとウィメンズの合同ショーを行なった。“エディ”男子と“エディ”女子がカップルなら、2人のクローゼットはきっとひとつ。同じ趣味の服やバッグを共有していそうだ。

 これまでは女子が、ボーイフレンドに借りたようなオーバーサイズのジャケットを着ていたが、今はその逆もあり。男子もハイヒールブーツを履き、ショルダーバッグを肩にかけ、ボウタイブラウスを楽しんでいる。共通しているのは、1970年代調のブルジョワ・シックなスタイルだ。

 注目はジュエリー。フランスの彫刻家、現代美術家であるセザール・バルダッチーニ (Cesar Baldaccini)のジュエリーをレプリカとして発表した。

ロエベ(LOEWE)

DESIGNER/ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)

 “ファッションと遊ぶことを愉しむ”をテーマに、クラフト (工芸)との新しい関わり方を探求。ドラマチックなシルエットで見せた。その手法は、たっぷりと使った布にドレープやギャザーを効かせたり、襟や袖を誇張したり。素材もウールとブロケードやコットンとジャカードシルクなどで、質感のコントラストを描く。また、「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ2018(LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 2018)」の特別賞に選ばれた陶芸家の桑田卓郎とコラボしたドレスやバッグ“フメラメンコ クラッチ”も登場。アンダーソンが追求するクラフトとファッションの融合は、ますます精度を高めている。

ニナ リッチ(NINA RICCI)

DESIGNER/ルシェミー・ボッター(Rushmey Botter)、リジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)

 テーマは“ネオロマンチック”。創業者ニナ・リッチ(Nina Ricci)が手掛けたシルエットからフォームの探求を続けているようだ。中心となるのは、メンズブランド「ボッター(BOTTER)」も手掛ける2人が得意とするテーラードの再解釈。今季はジャケットを大胆なクロップド丈にしたり、ウエストを絞ったジャケットやロングチェスターコートを仕立てたり。そこにエアリーなシャツや極太のパンツを合わせた。ドレスは、バルーンシェイプやマキシ丈のテントラインなど、ボリュームのあるシルエットを楽しむデザイン。ニュアンスにある色合いは、オランダ出身の画家キース・ヴァン・ドンゲン(Kees van Dongen)による作品から着想を得た。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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「ランバン オン ブルー」がブランド10周年を記念して「コンバース」とコラボ

 「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」は3月1日、ブランド設立10周年を記念して「コンバース(CONVERSE)」とのコラボスニーカーを全国の直営店と公式ECサイトで発売する。価格は1万6000円。

 同アイテムは“オールスター100”をベースに、オリジナルカラーのシャンパンゴールドでカラーリングした。全体に大粒のグリッターをあしらい、2020年春夏シーズンのテーマである“L’EVEIL(目覚め)”を表現した。ミッドソールとインソールには両ブランドのロゴをデザイン。シンプルなローカットで、カジュアルスタイルにもドレススタイルにも合わせることができる。

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「セリーヌ」2020-21年秋冬パリ・コレクション

 「セリーヌ(CELINE)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。

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力強い花柄プリントに溢れる 「マルニ」の来場者のファッションをチェック

 「マルニ(MARNI)」はミラノ・ファッション・ウイーク中の2月21日、2020-21年秋冬コレクションのショーを行った。来場者はブランドの象徴的なフラワープリントのウエアの着用率が高い。特に20年春夏の力強いハンドペイントの花柄のワンピースやジャケットに、グリーンやピンクなどの色鮮やかなニットを合わせるスタイリングが目立った。アクセサリーは、ショルダーバッグの “トランク リバース(TRUNK REVERSE)”やメタルリングが特徴的なバッグ“イヤリング(EARING)”などが人気だ。

 ショー終了後には、ランウエイを歩いたモデルたちが会場前に集合。黒や白、グレーのジャケットにデニムを合わせた私服姿だが、グリッターや金箔、カラフルなピグメントを髪と顔に施したヘアメイクはそのまま。前シーズンに引き続き、ヘア&メイクは「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のショーなどでも活躍するジュリアン・ディス(Julien d'Ys)が手掛けた。

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「アンドリュー ゲン」2020-21年秋冬パリ・コレクション

 「アンドリュー ゲン(ANDREW GN)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。

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井浦新に聞くデニムの魅力「はき込んで“育てていく”感覚を若い人にも伝えたい」

 俳優の井浦新が広島のデニム生地メーカー、カイハラと共同で取り組む「カイハラ茶綿デニムプロジェクト(CHAMEN PROJECT以下、CMP)」は2月21日、フリークス ストアとのコラボによる茶綿を使ったデニムアイテムを発売した。茶綿とは綿の原種でもある茶色のコットンで、ビンテージデニムの多くに使われている。現在では深みのある色合いが出せる白綿を使うのが一般的だが、ムラのあるラフな風合いを出せる茶綿もまたデニム好きをうならせる。「CMP」ではその茶綿を現代的に解釈し、そのルーツを伝えていくことをさまざまな企業や団体、アーティストなどと組んで行っている。今回発売したアイテムは生地を「CMP」が、デザインをフリークス ストアが、加工を国内有数の加工工場サーブ(SAAB)が手掛けた。アイテムはブルゾン(2万2800~2万4800円)、ワイドパンツ(2万2800~2万4800円)、3Dステッチパンツ(1万7800~1万9800円)の3型で、フリークス ストア各店とオンラインストアで取り扱う。取り組みに参加する井浦にデニムの魅力について聞いた。

WWD:カイハラとの取り組みが始まった経緯、また「CMP」について教えてください。

井浦新(以下、井浦):2016年にデニム生地を帆船の帆にして瀬戸内海を1カ月間クルーズする「旅するジーンズ」というプロジェクトに初めて参加させてもらいました。デニムが潮風や日光を浴びることで自然な色落ちになり、生地自体もタフになる。その生地を使って、僕がやっているブランド「エルネスト・クリエイティブ・アクティヴィティ(ELNEST CREATIVE ACTIVITY)」と数型のアイテムを作りました。それがきっかけで「CMP」を立ち上げることになりました。「CMP」は茶綿を軸に、その素材の深さやよさを伝えていくプロジェクトです。さまざまな企業や団体、アーティストなどとコラボレーションしながら、洋服に限らず形を変えていく“未確認物体”のようなイメージで取り組んでいます。僕はただのデニム好きとして参加していますが、メンバーにはデニムに深い知見を持つスタイリストやエディターもいます。

WWD:井浦さんが知っているカイハラと他のデニム工場の違いは?

井浦:それぞれの工場でよさはあると思いますが、カイハラの一番の特徴は、綿花の生産から製造まで一気通貫で手掛けていること。何度も工場に足を運んでいますが、自然が豊かで水がきれいな場所にあり、藍染めの段階で出た工業排水も人が飲めるレベルまで浄化して自然に還元しています。とことん綿にこだわると行きつくところはそのルーツである茶綿になる――そういうこだわりがあるからこそ、「CMP」が生まれたんだと思います。

WWD:フリークス ストアとコラボしたアイテムにはどのようなリクエストを?

井浦:今回「CMP」のパートナーとして、自由に3型のデニムをデザインしてもらいました。オーバーサイズが今っぽいなと思いますが、ワイドパンツという考えが僕の中にはなくて新鮮でした。あとはワンウオッシュと加工を施したバリエーションに、僕が好きなヒッコリーストライプも加えてもらっています。「CMP」の素材のルーツを探るという探求心とデザインとしての流行の先端から生まれたコレクションです。

WWD:ちなみに井浦さんが初めて買ったデニムは?

井浦:確か中1のときで「リーバイス(LEVIS)」の“501”だったと思います。当時は全く知識がなく、“青いパンツ”ぐらいの感覚でした。お小遣いを握りしめて原宿に行ったんですが、種類が多すぎて何を買えばいいのか分からなくて……。それで色落ちの違いで2本選んだんですけど、ロールアップするという概念もなく丈詰めしてもらって、中2になった頃には丈が短くてはけなくなったり、気付いたら母親が洗濯機で洗ってどんどん色が落ちていったり……。その失敗をもとに、次に買ったのが“701XX”だったんですが、それはとにかく育てようと。洗わずにはき続けて、いざ洗わなきゃなっていうタイミングで、はいたままお風呂に入って色落ちさせるとか。乾いたデニムを見たときに色落ちに感動したのを覚えています。

WWD:デニムには“育てる”魅力もあります。

井浦:デニムってもともとそういうモノだったはずなんです。だけど今は洋服の価格がどんどん安くなって、今着ている服は次のシーズンに買い替えるのが当たり前になってしまいました。でも長く“育てれば”表情が変わって愛着もわく。「CMP」を通して、そういう感覚を若い人にも伝えていきたいと思っています。

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編集長はパリコレで何した?Vol.3 「ドリス」でマスクをもらい、「ルメール」で加瀬亮を見逃し、「パトゥ」にテンション上がる

 パリコレは開幕直後の穏やかな空気が少しずつ変わってきました。この原稿を書いている28日(金)の時点では、ほぼ予定通り続いています。ただ新型肺炎に関して、隣国イタリアの深刻な状況や、他の欧州への広がりが連日報道されており、ショーの始まりを待つ間はこの話で持ち切りです。パリコレは興行ではなくビジネスで、ショーがビジネスに有効だから開かれています。とは言え人が集まることが一番のリスクである現状で、それでもショーじゃないとダメなのか。その問いを反芻しながら一日10件以上を取材しています。

2月26日9:30
「ランバン」で冨永愛が
8年ぶりにパリコレ歩く

 ブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)による「ランバン(LANVIN)」は大人っぽい服が増えて実売につながりそうです。なんて思いながら見ていたら、愛ちゃん!モデルの冨永愛さんが歩いてきました。モデル、女優、アンバサダーなど各所でご活躍ですが、パリコレのランウエイで見るのは久しぶり。後で話を聞いてみようっと。

10:30
高田賢三さんに
新生「ケンゾー」の感想を聞く

 「ケンゾー」はフィリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)によるデビューでした。「ケンゾー」にとって大切なのは、“ユース=若さ”だと思う。なぜなら若き賢三さんがパリへ飛び込みファッション界をひっかき回したそのエネルギーが原点だから。という意味でフィリペの「ケンゾー」にはいわゆる“ユース”なキャッチーさはなく、正直言うとザワツキは物足りないかな。同時にスポーティーなデザインは時代に即しているとも思います。百貨店で言えば展開する売り場が大人なフロアへ替わりそうです。

12:30
ロマンチックだった
「メゾン マルジェラ」

 ジョン・ガリアーノ(John Galliano)による「ジョン・ガリアーノ(JOHN GALLIANO)」が大好きでした。そのイメージを「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の中に探し続けて早数年。美を正面から見るロマンチックなガリアーノと、あえて裏から見ることで新しい美を見出そうとするマルジェラ。強烈な個性の2つの世界が今回のショーでは本当に違和感なくひとつになっていたと思います。表からだけでも、裏からだけもなく穴を開けた、という感じ。なんのこっちゃですよね。つまりは美しかった、ということです。これはもう、展示会では十分には伝わらない世界観。ショーが必要です。ぜひ動画をご覧ください。

14:00
「マルベリー」で
ブーツにロックオン

 「マルベリー(MULBERRY)」と言えばバッグ。だけど今季はこのブーツが気になります。ゴツいワークブーツは今季のトレンドですが、つま先がゴールドのブーツは初めて見ました。

15:00
「ドリス ヴァン ノッテン」では
マスクを配布

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」の会場入り口ではマスクが配られ、除菌ジェルが置かれていました。パリコレでこのシーンを見るのはこれが初めてです。さすが気遣いのドリス様!配るスタッフもマスクをしています。80年代のロンドンの華やかな夜の社交から着想を得たというコレクションは光沢ある素材や鮮やかな色で華やか。グランジムードも入っています。美しものは美しく、今のような状況でも自主規制したり覆ったりする必要はなし。そのメッセージを発信するショーの役割は大きいです。

16:30
「ウジョー」がパリコレデビュー

 日本のブランド「ウジョー(UJOH)」がミラノからパリへ場所を移してショーを行いました。場所はセーヌ川にかかるアレクサンドル3世橋の下。この橋はナポレオンが眠るアンヴァリッドとグラン・パレを結び、装飾がたっぷり施されています。とてもパリらしい、そして日常生活と密接した場所です。ピンストライプなどメンズにスーツ地を使ってプリーツスカートやワンピースなど女性の日常の服を作り出す「ウジョー」にも合っていました。発表する場所はファッションブランドの世界観と密接ですね。

17:30
「ロシャス」はデラクアによる
ラストショー

 「ロシャス(ROCHAS)」は契約満了となるアレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell'Acqua)によるラストショー。色がきれいで、ボリュームのあるクチュールライクなスタイルはラストショーでも変わらず、他のショーでもみかけるパルテル調の水色が印象的でした。後任はただいま選考中だそう。

18:00
「ルメール」で
加瀬亮さんを見逃す

 「ルメール(LEMAIRE)」はモデルのウォーキングがおもしろく、不規則にバラバラ出てきて、歩くスピードはまちまち。中には客席に向けてキョロキョロと視線を向けるモデルもいます。いつもは見る側なのに見られる側になるとドキッとします。“ストリート”という言葉から連想するのは、カジュアルなメンズ服ですが、「ルメール」もある意味“ストリート”。待ちゆく人たちの描写をショーを通じて見るようで面白いです。そしてその中に俳優の加瀬亮さんがいた、という情報を後で聞き、見逃していたことを知りました。写真を撮れず残念!ですが、ぜひルック写真で見てください。

18:30
ギョームが帰ってきた
「パトゥ」が最高

 「パトゥ(PATOU)」のプレゼンテーションはシテ島へ。「カルヴェン(CARVEN)」で名を馳せ、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」も手掛けた、ギョーム・アンリ(Guillaume Henry)が就任し、2シーズン目。こりゃカワイイ!!「カルヴェン」の時よりは大人っぽく、「ニナリッチ」の時よりも可愛らしさがある。日本と相性がよさそうです。写真を撮り忘れましたが、ギョーム自身も終始笑顔でイキイキとしていました。LVMH傘下でサステナビリティへの取り組みなどビジネスの仕組み自体もしっかり考えているようで注目です。

20:00
「ショーメ」のヴァンドーム広場本店が
改装オープン

 ハイジュエリーの聖地、ヴァンドーム広場の中央に建つ「ショーメ(CHAUMET)」の本店がリニューアルオープンしました。音楽家のショパンが暮らした家としても知られる歴史ある建物です。「ショーメ」と言えばティアラ。その表現もジェンダーレスなモデルが着用するなどモダンなイメージを打ち出していて新鮮です。

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編集長はパリコレで何した?Vol.3 「ドリス」でマスクをもらい、「ルメール」で加瀬亮を見逃し、「パトゥ」にテンション上がる

 パリコレは開幕直後の穏やかな空気が少しずつ変わってきました。この原稿を書いている28日(金)の時点では、ほぼ予定通り続いています。ただ新型肺炎に関して、隣国イタリアの深刻な状況や、他の欧州への広がりが連日報道されており、ショーの始まりを待つ間はこの話で持ち切りです。パリコレは興行ではなくビジネスで、ショーがビジネスに有効だから開かれています。とは言え人が集まることが一番のリスクである現状で、それでもショーじゃないとダメなのか。その問いを反芻しながら一日10件以上を取材しています。

2月26日9:30
「ランバン」で冨永愛が
8年ぶりにパリコレ歩く

 ブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)による「ランバン(LANVIN)」は大人っぽい服が増えて実売につながりそうです。なんて思いながら見ていたら、愛ちゃん!モデルの冨永愛さんが歩いてきました。モデル、女優、アンバサダーなど各所でご活躍ですが、パリコレのランウエイで見るのは久しぶり。後で話を聞いてみようっと。

10:30
高田賢三さんに
新生「ケンゾー」の感想を聞く

 「ケンゾー」はフィリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)によるデビューでした。「ケンゾー」にとって大切なのは、“ユース=若さ”だと思う。なぜなら若き賢三さんがパリへ飛び込みファッション界をひっかき回したそのエネルギーが原点だから。という意味でフィリペの「ケンゾー」にはいわゆる“ユース”なキャッチーさはなく、正直言うとザワツキは物足りないかな。同時にスポーティーなデザインは時代に即しているとも思います。百貨店で言えば展開する売り場が大人なフロアへ替わりそうです。

12:30
ロマンチックだった
「メゾン マルジェラ」

 ジョン・ガリアーノ(John Galliano)による「ジョン・ガリアーノ(JOHN GALLIANO)」が大好きでした。そのイメージを「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の中に探し続けて早数年。美を正面から見るロマンチックなガリアーノと、あえて裏から見ることで新しい美を見出そうとするマルジェラ。強烈な個性の2つの世界が今回のショーでは本当に違和感なくひとつになっていたと思います。表からだけでも、裏からだけもなく穴を開けた、という感じ。なんのこっちゃですよね。つまりは美しかった、ということです。これはもう、展示会では十分には伝わらない世界観。ショーが必要です。ぜひ動画をご覧ください。

14:00
「マルベリー」で
ブーツにロックオン

 「マルベリー(MULBERRY)」と言えばバッグ。だけど今季はこのブーツが気になります。ゴツいワークブーツは今季のトレンドですが、つま先がゴールドのブーツは初めて見ました。

15:00
「ドリス ヴァン ノッテン」では
マスクを配布

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」の会場入り口ではマスクが配られ、除菌ジェルが置かれていました。パリコレでこのシーンを見るのはこれが初めてです。さすが気遣いのドリス様!配るスタッフもマスクをしています。80年代のロンドンの華やかな夜の社交から着想を得たというコレクションは光沢ある素材や鮮やかな色で華やか。グランジムードも入っています。美しものは美しく、今のような状況でも自主規制したり覆ったりする必要はなし。そのメッセージを発信するショーの役割は大きいです。

16:30
「ウジョー」がパリコレデビュー

 日本のブランド「ウジョー(UJOH)」がミラノからパリへ場所を移してショーを行いました。場所はセーヌ川にかかるアレクサンドル3世橋の下。この橋はナポレオンが眠るアンヴァリッドとグラン・パレを結び、装飾がたっぷり施されています。とてもパリらしい、そして日常生活と密接した場所です。ピンストライプなどメンズにスーツ地を使ってプリーツスカートやワンピースなど女性の日常の服を作り出す「ウジョー」にも合っていました。発表する場所はファッションブランドの世界観と密接ですね。

17:30
「ロシャス」はデラクアによる
ラストショー

 「ロシャス(ROCHAS)」は契約満了となるアレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell'Acqua)によるラストショー。色がきれいで、ボリュームのあるクチュールライクなスタイルはラストショーでも変わらず、他のショーでもみかけるパルテル調の水色が印象的でした。後任はただいま選考中だそう。

18:00
「ルメール」で
加瀬亮さんを見逃す

 「ルメール(LEMAIRE)」はモデルのウォーキングがおもしろく、不規則にバラバラ出てきて、歩くスピードはまちまち。中には客席に向けてキョロキョロと視線を向けるモデルもいます。いつもは見る側なのに見られる側になるとドキッとします。“ストリート”という言葉から連想するのは、カジュアルなメンズ服ですが、「ルメール」もある意味“ストリート”。待ちゆく人たちの描写をショーを通じて見るようで面白いです。そしてその中に俳優の加瀬亮さんがいた、という情報を後で聞き、見逃していたことを知りました。写真を撮れず残念!ですが、ぜひルック写真で見てください。

18:30
ギョームが帰ってきた
「パトゥ」が最高

 「パトゥ(PATOU)」のプレゼンテーションはシテ島へ。「カルヴェン(CARVEN)」で名を馳せ、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」も手掛けた、ギョーム・アンリ(Guillaume Henry)が就任し、2シーズン目。こりゃカワイイ!!「カルヴェン」の時よりは大人っぽく、「ニナリッチ」の時よりも可愛らしさがある。日本と相性がよさそうです。写真を撮り忘れましたが、ギョーム自身も終始笑顔でイキイキとしていました。LVMH傘下でサステナビリティへの取り組みなどビジネスの仕組み自体もしっかり考えているようで注目です。

20:00
「ショーメ」のヴァンドーム広場本店が
改装オープン

 ハイジュエリーの聖地、ヴァンドーム広場の中央に建つ「ショーメ(CHAUMET)」の本店がリニューアルオープンしました。音楽家のショパンが暮らした家としても知られる歴史ある建物です。「ショーメ」と言えばティアラ。その表現もジェンダーレスなモデルが着用するなどモダンなイメージを打ち出していて新鮮です。

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「ニナ リッチ」2020-21年秋冬パリ・コレクション バックステージ

 「ニナ リッチ(NINA RICCI)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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8万通り以上のパーソナルスキンケアの資生堂「オプチューン」を編集部が試してみた 振り返り編

 資生堂が同社初のサブスクリプションサービスとしてスキンケアのパーソナライゼーションを実現する「オプチューン(OPTUNE)」を本格スタートさせました。一人一人の肌環境に合わせたケアを専用マシンが提供するIoTスキンケアシステムで、8万通り以上のお手入れアルゴリズムから最適なスキンケアを提供するという、業界的にも画期的なこのサブスクサービス。月額1万円で利用できます。どんなものか体感したいということで、「WWDビューティ」編集部の20、30、40代を代表する記者3人が個人的に申し込み、3カ月間実際に試して肌の状態がどのように変化するかをリポートします。

男性記者K:メンズコスメや小売りなどの担当記者
女性記者N:国内メーカー担当記者
女性記者M:国内メーカー担当、「WWDビューティ」マネジングエディター

拝啓「オプチューン」 スキンケアの楽しさを教えてくれてありがとう(20代男性記者K)

「オプチューン」利用開始から3カ月を迎えました。この3カ月間の感想を一男性目線でお話したいと思います。まず、スキンケアに限らずズボラな僕にとって、オールインワンかつその時々の状況を診断してくれて、読んで字のごとく “肌に合う”処方をしてくれる機能は、本当に便利でした。今回は調査ということで3カ月で解約したのですが、自宅にあるスキンケア製品を片っ端から試したり、売り場を見て回って“肌に合う”製品を追い求める状況に陥ってます。この感覚を体感させてくれた「オプチューン」に感謝です。この3カ月間を振り返って、それまでスキンケアやコスメは“仕事”としていた僕が普通に興味を持つことが出来て、スキンケアの楽しさを気づかせてくれたことが「オプチューン」を利用して一番の利点だったと思います。これからも「オプチューン」で習慣づいたスキンケアを継続していきたいなと思います。第4回目の今回が最終回。3人の肌はどのなったでしょう。3カ月使った感想を含め振り返ります。
 
 ただ個人的に、便利な機能故の問題が一つあります。「オプチューン」の肌診断機能です。なぜなら僕の場合、肌状態が良好ではないと診断された日は、著しくテンションが下がるからです。これは僕自身に原因があるのですが、遊び過ぎた日や夜遅くまで働いた日の翌朝、鏡でむくみやクマなどが目立つひどい顔を見ると、ただでさえ身体的に体調がすぐれないのに、精神的にも具合が悪くなってきます(笑)そんな日は正直、誰にも会いたくないですし、外出すら億劫になります。そこに追い打ちをかけるように、肌の水分量やキメの悪さを的確に指摘されてしまうと、僕の場合「やっぱりそうか……」と余計に気分が落ちてしまうんです。肌状態もさることながらメンタルを一定にキープしてくれる機能があればと思った次第です。でも一方で状態が良いと出た時には少し自分に自信が持てるようになったんですけどね。今後はたとえ調子が悪い時でも「良くなってやるぞ」と思って1日を前向きにがんばります。

肌変化がないって悪いこと? 日々のアップデートに期待大(30代女性記者N)

 約3カ月続けた「オプチューン」ですが、結論を言うと、肌の調子は大きく変化しなかった……です。でもこれって、毎回送られてくるスキンケアが自分自身の肌にちゃんと合っていたという証拠なのではかと思うんです。なので、肌が悪化することも劇的に良くなることもなく、「オプチューン」が感じる私のベストな肌状態をキープしていてくれていたのかも、と。しかも「オプチューン」は利用者の肌データを蓄積しながら、まだまだ進化の途中。日々アップデートが行われています。現在は、「私の肌には合わなかった」という人がいたとしても、1年後、2年後には手放せない相棒になっていることも大いに考えられます。

 そんな未来への可能性を秘めた「オプチューン」とはいったんお別れですが、私にとってビューティとデジタルテクノロジーの距離がぐっと縮まった経験になったことは間違いありません。私事ですが、昨年にスマートスピーカー「アマゾン エコードット」を購入しまして。美容アドバイスを伝える音声サービス「資生堂スキル」があるので、「アレクサ、資生堂で毛穴をカバーするベースメイクを教えて!」なんて話しかけたりしています。引き続き、“テクノロジーはビューティの未来を変える!”を身をもって体験中です。だからまた「『オプチューン』再開しようかな」なんて考えていましたが、現在「オプチューン」は当初準備していた生産台数に達したため、新規申し込みを受け付けていないとのこと……。(再開時期は未定)残念です。

パーソナライズがコミュニケーションツールに(40代女性記者M)

 今年の冬は暖冬ですが、それでも季節の変わり目はやってきます。で、再び揺らぎ肌になりました……。よってオプチューンでのお手入れは期間を置いての日々が増えました。少し罪悪感があるためかアプリは立ち上げてみようと思うのです。アプリからは「そろそろ肌測定をしてみましょう」のおすすめが。「分かってはいるけど、今は使えないのです」と心の中で言い訳していました。そうこうしている間に当初から3カ月の期間限定と決めていた期限がやってきました。後半戦が思いの外使用できなかったのですが、最終的に感じたことは習慣化するまでが大変ということでした。私の場合は揺らぎ肌の時期に加え、疲れ果てて帰宅したときなどはついついサボりがちに。揺らぎ肌などにもたいおうしてもらえるようになると嬉しいです。しかし、アプリによって肌状態が可視化できるのは継続するモチベーションになります。楽しみながらスキンケアができるのも高ポイントでした。

 オプチューン生活を終えるにあたり、解約の連絡が必要になります。申し込みとセットに時間を要しただけにスムーズに手続きが完了するかドキドキでした。結論から言うと全く問題なく進めました。オペレーターの方に解約したい旨を伝えると、解約理由を聞かれます。それに答えると「今までご使用頂きありがとうございました」との言葉が。少しだけ申し訳ない感情があったのですが、気持ちが軽くなりました。

 長期間の使用体験は始めてでしたが、3人でできたこともあって期間中はオプチューンに関しての会話も多くなってました。コミュニケーションツールとしても活用できてよかったなと感じています。今後、パーソナライズ化は加速していく中で、こういった体験取材を続けられたらと思います。あくまでも一消費者として体験するので、多少の辛口コメントがあってもご容赦ください(笑)。

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。 詳しくはこちら→

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【4月9日まで|スヌーピーミュージアム】 第2回展覧会 史上最大のスヌーピー展「もういちど、はじめましてスヌーピー。」 誕生秘話から、約50年間大きな変遷を遂げていく様子を、原画約80点と映像で紹介 詳しくはこちら→

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パリコレに広がり始めた新型コロナの影響 来場したアンミカ「差別はない」

 2020-21年秋冬パリ・ファッション・ウィークも中盤になり、徐々に新型コロナウイルスの影響が目立つようになってきた。2月24日の開幕時には“平穏なムード”と報じたが、北イタリアを中心とするヨーロッパでの急速な感染拡大の影響は広がっている。オリヴィエ・ヴェラン(Olivier Véran)=フランス連帯・保健大臣の発表によると、28日現在、国内の感染者数は38人から57人に増加。それでも変わらず挨拶のビズやハグを行う人は多く、ショー会場内でマスクをしている人も限られている。しかし、心理的なものもあるのか、会場の雰囲気が変わったように感じる場面も多い。

 28日までにショーを開催したブランドでは、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」(26日)や「パコ・ラバンヌ(PACO RABBANE)」(27日)、「ロエベ(LOEWE)」(28日)が、会場の入り口にマスクとアルコール除菌ジェルを用意。それで感染を防げるわけではないが、多くの人が集まる中、不安を抱く来場者への配慮が見られた。

 また、スケジュールにも影響は出始めている。27日には「LVMHプライズ(LVMH PRIZE)」のセミファイナリストを紹介するカクテルイベントが中止になったほか、「アニエスベー(AGNÈS B.)」も世界的な衛生状況を鑑みて3月3日に開催予定だった20-21年秋冬のランウエイショーをキャンセル。ニューヨーク(NY)発の「ロージー アスリン(ROSIE ASSOULIN)」も1日に行う予定のプレゼンテーションを見送り、3月中旬にNYでアポイントメントをとりコレクションを披露すると発表した。さらに、ここ数日間で日本からのPR関係者の出張のキャンセルや人数削減の連絡も相次ぎ、予定を前倒して帰国するバイヤーも出ている。状況は日々変わるが、今後影響が拡大する可能性は高い。

 一方、アジア人に対する差別はほぼ感じられない。「林先生の初耳学」の人気企画「アンミカ先生が教えるパリコレ学」などでも知られるアンミカは1泊3日で渡仏し、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」や「クリスチャン ワイナンツ(CHRISTIAN WIJNANTS)」などのショーに来場。「日本では、ヨーロッパでのアジア人差別やミラノの状況など話が事実よりも大きく取り上げられているように感じていて、テレビ番組などでコメントを求められることも多いので、きちんとリアル自分の目で見て言葉にしたいと思いパリに来ました。実際のパリは穏やかで、私自身は差別的な態度を取られることもなく、そういう状況を目にすることもありませんでした」と話した。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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渋谷で一番「ワガママ」な服屋 コダワリの別注商品に込める思い

 2月24日号の「WWDジャパン」は渋谷特集。100年に一度と言われる再開発で変貌する若者の街にフォーカスした。ただ、編集部員の総力特集といえど、紙面からこぼれてしまった話もあるはず。そこで記者は、勝手に渋谷特集の番外編を企画。代々木上原駅との間にある「奥渋」エリアで最近、にわかに話題となっているセレクトショップ「ワガママ トウキョウ(WAGAMAMA TOKYO)」をピックアップする。

 代々木公園駅にほど近い半地下に店を構える同店は、30平方メートルほどの空間に玄人好みのブランドがそろう。価格帯はコートで10万円前後はするし、シャツやニットでも3万~5万円程度と決して安くはない。ラインアップや店内の雰囲気は「ザ・服好きのためのショップ」という印象だが、それだけでは取り上げる理由にはならない。訪問した結論から言うと、名は体を表すというが、本当に「ワガママ」なショップなのだ。

ワガママその1 「別注ができないなら取り扱いたくない」

 店は「ハバーサック(HAVERSACK)」「ナイスネス(NICENESS)」「ザ・イノウエブラザーズ(THE INOUE BROTHERS)」など国内ブランドが中心のラインアップ。聞けば商品の大半が別注商品という。

 オーナーの中村勇貴氏によると、彼の中で別注企画のプロセスは2パターン。一つが、ブランドの展示会で「ここをもっとこうしてほしい」とこだわりが顔を出す場合。デザイナーの譲れない部分と中村氏の「ワガママ」のつば競り合いの末に生まれるのが、「こだわりのある人に響く(しか響かない)マイナーチェンジモデル」。一方で、「こんなものがほしい」と漠然と思い描いている服を、ブランドにイチから商品化を依頼することもある。たとえば、2020年春夏新作の「レインメーカー(RAINMAKER)」のシルク100%のキューバシャツ(4万8800円)はパターンからの完全オリジナルだ。最近、ブランドから取り引きを持ち掛けられた場合は、「別注をさせてくれることが前提になりますが」という注釈付きで承諾しているという。

ワガママその2 「いつまでも“お客さん”でいたい」

 どうして、こうも別注にこだわるのか。もはや、自分でブランドを立ち上げればいいのでは……?そう投げ掛けると、中村氏は「僕はデザイナーになりたいわけではない」と答える。「自分の力では着たいものは作れないし、いつまでもデザイナーのクリエイションを浴びていたい。100%お客さんのマインドで店をやっている」。

 EC販売をしないのも中村氏の主義だ。「パンツを買いに行ったのに高いコートを買ってしまった。そういうことは、実店舗でしか起こらない。満足感と罪悪感が入り混じるような気持ちで帰路につき、家に帰って鏡に映った自分にニヤニヤ。そんなセレンディピティー(思いがけない出合い)が買い物の中毒性だし、お客さまもそれを期待しているはずだ」。

ワガママその3 「お店のスペース、間借りさせてください」

 セールも一切しないのも、お客さま目線でのこと。中村氏は大学卒業後、大手セレクトショップ勤務を経験し、「利益をあげる上での方法論を叩き込まれた」という。一方、その経験は反面教師にもなっている。「売り上げ目標を達成するためのセールは、粗利を削ることになる。正価で買ってくださったお客さまへの裏切りでもある。独立してからは、業界が今までセールでムダにしてきたお金を、お客さまにどう還元するかを考えている」という。

 そこで「ワガママ トウキョウ」は、他店のセール時期(6~7月と1~2月)に地方出張をしている。これまで名古屋、大阪、福岡、広島に出向き、現地でつながりのあるショップを間借りして商品を並べた。「(出張により)現地のお店は新規のお客さんを呼び込めるし、われわれも東京にはいないお客さまとつながれる。お客さまにとっても、東京に足を運ぶお金や機会費用が必要ない。みんながハッピーになれる」。

 19年度は「具体的な金額は明かせない」ものの、数千万円の規模で売り上げた。「お金の掛け方にメリハリをつけ、きちんとお客さまに還元すれば、ファンついてきてくれるという手応えがある」。自分のほしい服ばかり仕入れて、売って――記者もそんな店ができたら楽しそうだと能天気に考えていたが、中村氏にはビジネスモデルをしっかり下支えする理論があったのだ。

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「バルマン」2020-21年秋冬パリ・コレクション

 「バルマン(BALMAIN)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。

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業界に衝撃 加茂克也ヘアメイクアップアーティストが死去

 モードファッションにおけるヘア&メイクの第一人者、ヘアメイクアップアーティスト加茂克也が2月に亡くなった。享年54。報道機関が伝えた。

 加茂克也は1988年から「モッズ・ヘア(MOD'S HAIR)」に所属。渡仏を機に活躍の場を世界に広げ、ファッション雑誌を中心に広告やショーなど幅広い仕事を手掛ける。「フェンディ(FENDI)」「シャネル(CHANEL)」「ケンゾー(KENZO)」などのキャンペーンビジュアルをはじめ、「ジュンヤワタナベ(JUNYA WATANABE)」「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」などのコレクションで名を馳せる。

 「ヴォーグ(VOGUE)や「デイズド・アンド・コンフューズド(DAZED&CONFUSED)」などのモード誌でも多数の作品を掲載し、15年には個人事務所「カモ ヘッド」を設立しさらなる飛躍を見せていた。最近では「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」などのコレクションでヘアメイクを披露し、精力的なクリエイションを見せていた。

 ヘアメイクのインスピレーション源に、昆虫の死骸やキノコ、鳥の羽根など奇抜なモチーフを用い、それでいて誰もが「きれい」と思える作品に昇華させることが加茂アーティストの手法。そうしたアーティスティックな面を持ちながら、率直に物を言う姿勢は多くのクリエイターからの信頼を集めた。彼がトップを務めるコレクションのバックステージは、厳しさの中に笑いが溢れるなど、その人柄を象徴したものだった。

 2015年に「WWDビューティ」記者が行ったインタビューの際、記者の「ヘアメイクアップアーティストにならなかったら何になっていた?」との質問に対し、「考えられない。ご想像にお任せします」と答えたことがあった。ヘアメイクを天職とする偉大なアーティストの訃報は、業界に衝撃と悲しみを与えることは間違いない。

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新型コロナで世界最大の時計・宝飾見本市「バーゼル」も延期 来年1月に開催

 世界最大の時計・宝飾見本市「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD) 」は2月28日に、2020年の開催中止を発表した。同見本市は4月30~5月5日の期間、スイス第3の都市バーゼルで行われる予定だった。運営するMCHは「21年1月への延期」とするが、実質的な中止と言える。決定は「新型コロナウイルスによる健康被害拡大への懸念」によるもので、「28日に国と州が発表した“大規模イベント禁止”に従うもの」。同時に、次回開催を21年1月28〜2月2日とした。「会場の設営開始が来週(3月2日)からと迫り、苦渋の決断だった」。

 ミシェル・ロリス・メリコフ(Michel Loris Melikoff)「バーゼル・ワールド」マネジングディレクターは、「見本市の中止はとても残念だ。なぜならわれわれは数カ月かけて、さまざまな意見を聞き、新たなコンセプトや仕組みを取り入れ、結果として多くの“「バーゼル・ワールド」復帰組”を生み、また新たな出展社を引き付けてきたからだ。多くの出展社が準備を進めていたことを考えると、とても心苦しい。しかし見本市を21年1月に延期することで、年初という新商品発表および受注に最も適した時期に向けて、さらなる向上が図れるはずだ。『バーゼル・ワールド』自身も、新たなフォーマットやソリューションの準備にまい進できる」と話す。

 「バーゼル・ワールド2020」の中止に先立ち、27日にはスイスを代表するもう一つの時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA、旧S.I.H.H.)」が、また19年に「バーゼル・ワールド」と決別した世界最大の時計企業であるスウォッチ グループ(SWATCH GROUP)が3月4~6日にスイス・チューリッヒで独自開催を目指した新作展示会「タイム・トゥ・ムーブ(TIME TO MOVE)」も、新型コロナウイルスの影響により中止された。これで20年の世界規模の主たる時計見本市は全て開催されないことになった。

 なお「バーゼル・ワールド」と「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」は20年から24年までの5年間、19年まで分離開催してきた2つの見本市を連続開催することで合意しており、「バーゼル・ワールド」が次回会期を発表したことで「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」もそれにならうものと考えられる。

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「髪の菌活」で⾒た⽬年齢マイナス5歳に導くシャンプー&トリートメントが登場

 ヘアケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」などを展開するヘアケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」などを展開するアイエヌイー(I-NE)は3月2日に、菌の働きに着⽬したエイジングケアブランド「フローランス(FLORANCE)」をスタートさせ、第1弾として「ボリュームシャンプー」と「ボリュームトリートメント」を発売する。主な販路は全国のドラッグストアになる予定だ。(I-NE)は3月2日、菌の働きに着⽬したエイジングケアブランド「フローランス(FLORANCE)」をローンチ。第1弾として「ボリュームシャンプー」と「ボリュームトリートメント」を発売する。主な販路は全国のドラッグストアになる予定だ。

 “菌活”をヘアケアに取り⼊れた新発想のシャンプー&トリートメントで、頭⽪の潤いバランスを整える乳酸菌由来の美髪菌(保湿成分のエンテロコッカスフェカリス)を配合し、健やかな頭⽪環境と艶髪に導くことが特徴。艶髪をかなえることで印象が変わるため、“⾒た⽬年齢マイナス5歳”をうたっている。

 「⼈間の⽪膚には、⼤きく分けて善⽟の“表⽪ブドウ球菌” と悪⽟の“⻩⾊ブドウ球菌”、それに⽇和⾒菌(⽪膚上の善⽟菌と悪⽟菌のバランスに左右され、良くも悪くもなる菌)の“アクネ菌”の3つが⽣息している。健康な頭⽪には3つの菌がバランス良く⽣息しているが、“頭⽪の潤い菌”ともいわれる表⽪ブドウ球菌は年齢とともに減少し、それにともなって頭⽪の潤いも減少するとされる。そこで『フローランス』は表⽪ブドウ球菌に着⽬し、美髪菌を配合することで菌バランスのための環境を整えて頭⽪の潤いを保持し、健やかな髪と頭⽪状態へと導く」と同ブランドの広報担当は話す。

 また、アミノ酸系のもっちり泡が、頭⽪の潤いを守りながら余分な⽪脂をオフし、⽑⽳詰まりや乾燥が気にならない頭⽪に仕上げる。根元から弾むようなボリューム感をサポートするモイストバウンス処⽅を採用し、髪にハリとコシを与えるハリコシポリマー成分を配合している。合成着⾊料フリーであることや、オレンジやスズランなどをブレンドしたシトラスフローラルブーケの⾹りも特徴だ。

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日本の百貨店もリセールをする時代がくる? EC化率30%のノードストロームに見る“百貨店の未来”

 2月上旬にニューヨークに出張した際、2019年10月にセントラルパーク南西に新規開業した百貨店、ノードストローム(NORDSTROM)のウィメンズ館を訪れました。同店は全米に100店舗以上ありますが、マンハッタン進出はこれが初(18年に先行オープンしていたメンズ館とそれ以前からあったオフプライス業態のノードストローム ラックは除く)。NYの百貨店でまず思い浮かぶのはサックス・フィフス・アベニューやバーグドルフ・グッドマンですが、ノードストロームはそれらの老舗高級百貨店とは毛色が違います。日本では百貨店というビジネスモデルの不調が叫ばれるようになって久しく、地方店の閉店も相次いでいます。そんな中で、ノードストロームには“百貨店の未来”像をビシバシ感じたのでご紹介します。

 ノードストロームが他の百貨店と違う点、その第一はECと実店舗のシームレスな設計です。「WWDジャパン」のこれまでの報道によると、同社のEC化率は30%。参考までに高島屋の19年2月期のEC化率を計算してみたところ、2.4%でした。国土が広く、あらゆる分野の小売りでEC化が進むアメリカ企業と日本の百貨店を比べるのはフェアではないかもしれませんが、数字で見るとその違いは歴然ですよね。

 EC化率の高さと直接関係あるかは分かりませんが、ノードストロームの創業地シアトルはアマゾンのお膝元でもあります。旧来型のファッションや小売りの世界でガリガリ邁進してきた老舗百貨店(日本の百貨店も含む)と、アマゾンの急成長を真横で見てきた百貨店とでは、そりゃあマインドセットも目指す方向も違ってくるよな、と妙に納得しました(8年ほど前にシアトルでノードストロームを見たときはよくある普通の百貨店だったので、この数年での変化が著しいんだと思います)。

 ノードストロームの店頭で、オンラインと実店舗のシームレスを象徴的に感じた事例が、ウィメンズ館地下に大きく設けられたEC購入商品のピックアップカウンターです。EC購入商品が詰められたショッパーやガーメントケースが並んでいて、あまり広くはないメンズ館にも地下に同様のスペースがありました。「ECなら、店頭でピックアップするより自宅まで届けてもらった方がラクでは?」と、日本人なら思います。でも、物流会社に日本の佐川急便やヤマト運輸みたいなきめ細かいサービスが望めないアメリカでは、店頭ピックアップの方が客にとって都合がいいんですね。もちろん自宅配送も可能ですし、追加料金を払えば当日配達も受け付けていました。

 クリック&コレクト(店頭受け取り)の整備と共に、ECでキモになるのが返品への対応です。返品の流れやオペレーションがスムーズでないと、消費者側は購入が面倒になるし、お店側も販売ロスが発生してしまう。ノードストロームのウィメンズ館には、1階雑貨売り場(催事売り場横の結構いい場所)に返品を受け付けるサービスカウンターがありました。売り場にすればもうかるであろうこの場所を、返品カウンターに割くなんて!と驚きです。さらに、カウンター横には返却ポストも有り。「カウンターに行列ができている時は、そこにあるQRコードにアクセスして、そこからサイト上で手続きして返品したい商品をポストに入れるだけ。便利でしょ?」とスタッフは言っていましたが、この発想、ネット業界の人があらゆる場面で使う“ユーザビリティー”という概念そのものだなーと感じちゃいます。

 実店舗でクリック&コレクトや返品ができるのは確かに便利ですが、そうは言ってもノードストロームがあるのはアップタウン。マンハッタンは縦に長いので、「店まで行くのは遠い」というお客さんも多いはずです。ノードストロームはそこにも先手を打っています。ノードストローム ローカルというサービスカウンターをマンハッタン内ではアッパーイーストとウエストビレッジに設けて、クリック&コレクトに対応しています(聞き忘れたけど多分返品も受け付けている)。ウエストビレッジのノードストローム ローカルをのぞいてみましたが、ソファのあるおしゃれなクリーニング店のような空間。物販はしていないし、言われなければ百貨店の関連施設だとも気付かないくらいです。購入商品の裾上げなどにもその場で対応していました。

 ノードストロームにはオフプライス業態のノードストローム ラックもあり、マンハッタンには2店があります。私は2年半前に初めてユニオンスクエアのノードストローム ラックを訪れた際、あまりにも大量の服や靴が並んでいるのを見て衝撃を受けました。「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」や「ラグ&ボーン(RAG & BONE)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」などの同じ品番がラックにぎゅうぎゅうに掛かっていたんです。「服ってこんなに売れ残っているのか……!」「しかもこんな都心のど真ん中で安売りしてるのか……!!」と、驚いたんですが、今回の出張では34番街近くのノードストローム ラックを視察。大量に服や靴が詰まっている光景は以前と変わらずでしたが(今回は「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の“ロックスタッズ”バッグを見付け、ザワつきました……)、ここで注目したいのはノードストローム ラック店頭でもクリック&コレクトや返品を受け付けていたこと。オフプライス店としてだけでなく、ノードストロームのオムニコマース推進のための出先機関という面もあるんですね。

驚愕!同じ商品をリセールでも新品でも販売

 さて、アップタウンのノードストローム ウィメンズ館に話を戻します。同館で私が驚いた点がもう一つありました。それはリセール(中古品販売)の売り場があったこと。中2階の「SEE YOU TOMORROW」という売り場がそれなんですが、スタッフさんいわく2月上旬にオープンしたばかりだそう。NY出張中、現地の小売りをいろいろとまわってみてリセール市場の活況が想像以上だと感じましたし、既存小売りもそのムーブメントをいかに取り入れるか模索しているという印象を強く受けていましたが、まさか百貨店までリセールに参入しているとは!と心底驚きました。

 日本では、百貨店がリセールに乗り出すなんて正直考えられないですよね。三越伊勢丹ホールディングスの杉江俊彦社長が、18年11月の会見で将来的な事業計画案の一つとしてリセールをあげてはいましたが、具体化している百貨店は日本には恐らくないと思います(リセールというのではなく、単なる“古着の催事”みたいことは以前伊勢丹新宿本店でやっていましたが)。

 ノードストロームのリセール売り場で実際に売られていたのは、「セルフ-ポートレート(SELF-PORTRAIT)」や「マイケル コース(MICHAEL KORS)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」など幅広いブランド群。プレミアムデニムのコーナーに、「マウジー ヴィンテージ(MOUSSY VINTAGE)」もありました。バッグや靴は「バーバリー(BURBERRY)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「バオバオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」など、名前を挙げだしたらきりがありません。お菓子やドリンクも売っていてソファもあり、商品を見つつ休憩もできるような雰囲気のよい空間でした。

 面白かったのは、全商品の下げ札にQRコードが付いていて、そこからノードストロームのEC上の「SEE YOU TOMORROW」のサイトに飛べること。そこではリセール価格と共に、かつて新品として売られていた時の価格も確認できます。たとえば、「バレンシアガ」のポインテッドトーのチェック柄ミュールは、新品時の価格は795ドル(約8万7450円)で、リセール価格では458ドル(5万380円)。数字がハッキリ分かるとお得感が高まりますよね。とは言え、私が見た中で一番高額だった「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」のドレスはリセール価格でも3325ドル(約36万5750円)と、高いものはリセールでも高いんですけどね(元値は4750ドル=52万2500円)。

 そして、ここが日本の百貨店がリセールに乗り出す上で一番の難しいポイントだと思うんですが、同じ館の中で新品とリセールの同じブランド・同じ商品を扱っているんです。たとえば、「カナダグース(CANADA GOOSE)」のダウンコートはリセール売り場でも新品フロアでも扱っていました。そうなると、価格の点から消費者はリセールの方を選んでしまいそうですよね。これが可能なのは、アメリカの百貨店は買い取り仕入れが主流だからなんだと思います。「われわれが買い取った商品をどう売ろうが、文句ないでしょ?」という発想です(そもそも、ノードストローム ラックというアウトレット業態を都心のど真ん中に出せるのも、買い取り仕入れだからこそとも言えます)。日本の百貨店は消化仕入れ(厳密に言うと違いますが、ほぼ委託仕入れのようなもの)が主流なので、これが難しい。新品とリセールとで店内に同じ商品が並ぶのを恐らくメーカー側が許さないし、百貨店側も買い取ってない以上、強く出れませんから。

 「SEE YOU TOMORROW」スタッフは、「いらなくなった服があれば電話で予約をして、IDカードと一緒に持ち込んでくれれば鑑定します。買い取り代金はノードストロームの店頭やECで使えるクーポンで払うよ」と言っていました。ちなみに、私が行った時は急成長中のデンマークブランド「ガニー(GANNI)」を売り場でプッシュ中で、コーナー展開していました。こういうふうに売り場を編集をしているともはやリセールショップというより普通のセレクト店みたいな感覚で、「ああ、こういう感じが今後は売り場の“普通”になっていくのかもな」という印象を受けました。

 長くなってしまいましたが、以上が私がノードストロームで感じた“百貨店の未来”でした。取り引き形態の違いもあって、日本の百貨店がすぐ取り入れられるような部分は少ないのかもしれません。でも、時代が変わっている以上、新しいことを模索しなければ取り残されるだけ。バーニーズ ニューヨークの破綻やメイシーズの125店閉店報道などで古い小売りの手法が通用しなくなっていることが改めて鮮明になった分、ノードストロームのチャレンジ精神が際立っていると感じたNY出張でした。

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「イザベル マラン」2020-21年秋冬パリ・コレクション バックステージ

 「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「イザベル マラン」2020-21年秋冬パリ・コレクション

 「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。

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「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」2020-21年秋冬パリ・コレクション バックステージ

 「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」2020-21年秋冬パリ・コレクション

 「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。

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「ヨウジヤマモト」2020-21年秋冬パリ・コレクション バックステージ

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」が2020-21年秋冬コレクションをパリで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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ありそうでなかった“プライベート確保宿”が渋谷に ファッションフリークOL「WWDジャパン」につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、ファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かした「このニュースからはコレが見える」という切り口で、さまざまな記事につぶやきを添えます。

今日のニュース:P.7『渋谷・宮下公園に次世代型ホテル』

読み解きポイント:「都心の“ちょっ泊まり”ホテルでプライベートを確保」

ニュースのポイント

 三井不動産は東京・渋谷の宮下公園に建設中のホテルを新ブランド「シークエンス(SEQUENCE)」の名称で運営すると発表した。6月11日に開業し、地上18 階のビルに240室の客室、レストラン、ルーフトップバーなどで構成。ホテルのコンセプト“スマート” “オープン” “カルチャー”に基づき、既存のホテルとは異なるサービスを提供する。デジタル技術を用いた宿泊体験や、宿泊者以外も自由に利用できるロビーラウンジカフェなど、オープンな交流の場にもなる予定だ。

Azuはこう読む!

 最近よく東京以外の土地に行くようにしています。仕事の場合も、旅行の場合も、行った先々で気になったホテルに泊まるのがちょっとした趣味に。今っぽいおしゃれホテルからクラシカルな老舗ホテルまで、アンテナが向く先はさまざまです。

 ただ共通して言えるのは、そこに「プライベート」がはっきりあること。「ホテルだから当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、ただ部屋が仕切られているという意味での「プライベート」ではなく、旅の荷物も、日常生活で背負ってしまった心の荷物も、ゆっくりと解いて整理できる場所という意味です。

 これは、家ではできないことなんです。日常生活の荷物って、仕事だけではなくてさまざまな人間関係だったり、家の中にもあったりするから……(笑)。だから「ホテルに宿泊する」という非日常的な行為を通して、「プライベート」を確保したいのです。

 東京以外にはそうした「プライベート確保宿」がいくつかあるのですが、思えば東京にはまだありませんでした。渋谷にはホテルコエやトランクホテルなど、おしゃれホテルがいくつかあり、どこもカフェやラウンジが併設されていてコミュニティの場としても機能しています。ですが「ちょっと息抜きに」と、気軽に泊まれるお値段ではなかったり……(笑)。

 宮下公園に新たにできるホテル「シークエンス」。全貌はまだ明らかになっていませんが、商業施設オープンラッシュの渋谷に「あるようでなかった」スタイルのホテルになりそうです。公表されている価格帯だと1室3万円程度なので、これまた「気軽に」とは言えなさそうですが、注目すべきはチェックアウトは14時まで、モーニングは12時まで、というところ。旅行客にとってはもちろん、「ちょっ泊まり」をしたい都心のユーザーにとっても嬉しい設定です。

 仕事終わりに訪れて、渋谷が一望できる18階のルーフトップバーで一杯、いや、数杯。部屋ではスマホの電源を切り、心の荷物を解いたプライベートの時間を心ゆくまで楽しむ。昼前までたっぷり寝て、のんびり朝食をいただき、部屋に戻ってひとくつろぎしてからチェックアウト。想像しただけで最高じゃないですか?

 顔認証によるセルフチェックインやキャッシュレス決済など、デジタル面でも気になる施策が盛り沢山なので、開業したら上記の「ちょっ泊まり」プランを実行しつつどこかでレポートしたいな、と思ったのですが、仕事モードでいくと休まらないので、何も考えずにひっそりと行くことを誓いました。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne

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クリスチャン・ルブタンの大型展覧会がパリで開幕 ファンならずとも必見の展示

 シューズデザイナーのクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)による大型展覧会「クリスチャン・ルブタン,レグジビション[ニステ](CHRISTIAN LOUBOUTIN, L'EXHIBITION [NISTE])」が、フランス・パリにある国立移民史博物館(Palais de la Porte Dorée)でスタートした(会期は7月26日まで)。パリ12区で生まれ育ったルブタンにとって身近にあった同館は、幼い頃から訪れていた思い入れのある場所。これまでアートや異文化から多大なインスピレーションを得てきた彼の作品にぴったりのロケーションだ。

 ルブタンの濃厚な世界へといざなうために計画された同展でフォーカスしてるのは、約30年にわたる多面的なクリエイションと多彩なインスピレーション。パリ装飾美術館のディレクターを務めるオリヴィエ・ギャべ(Olivier Gabet)によるキュレーションの下、未発表の作品を含む膨大な数のシューズとともに、メゾン・デュ・ヴィトライユ(Maison du Vitrail)が手掛けたステンドグラスのパネルやセビーリャ製の銀のかごといった職人技を称える歴史的な芸術作品を展示する。さらに、映画監督で写真家のデヴィッド・リンチ(David Lynch)やニュージーランド人マルチメディアアーティストのリサ・レイハナ(Lisa Reihana)、イギリス人デザイナーデュオのウィテカー・マレム(Whitaker Malem)、スペイン人振付師のブランカ・リー(Blanca Li)、パキスタン人アーティストのイムラン・クレシ(Imran Qureshi)といった、ルブタンにとって大切なアーティストとのコラボレーション作品も並べる。

 テーマごとに分けられた11の部屋は、どれもかなり趣向を凝らしたつくりになっている。例えば、「ジ・アトリエ(THE ATELIER)」では、1足の靴ができるまでに要する約100の工程から主要なものをルブタン自身が登場するコミカルな映像とともに紹介。ブータンの学生たちによって彫られた装飾的な柱が印象的な「ブータニーズ・シアター(BHUTANESE THEATER)」では、ダンサーやアーティストのために作られたシューズを並べるほか、 “バーレスクの女王”ディタ・フォンティース(Dita von Teese)とサッカーのフリースタイラーであるイーヤ・トラオレ(Iya Traoré)のホログラム映像を上映する。一方、「ザ・ポップ・コリドー(THE POP CORRIDOR)」ではセレブリティーのために制作した靴やポップカルチャーから影響を受けて制作した靴などを飾り、16歳未満は入場禁止の「フェティッシュ(FETISH)」では、2007年に取り組んだデヴィッド・リンチとのコラボ作品をディスプレー。バレリーナがルルヴェ(つま先立ち)をした時のシルエットを用いたバレエシューズやスパイクがインソールから飛び出たサンダルなど“履くことを想定しない”芸術的なシューズと、それらを履いたモデルを捉えたリンチのフェティッシュな写真を並べる。

 そして、同展のラストを飾るのは、ルブタンにとっての「想像上のミュージアム」。そこには自身が制作したシューズは一切なく、自身が所有するコレクションから美術館や博物館から貸し出された作品まで彼のインスピレーション源がズラリと並ぶ。そのラインアップは、絵画や彫刻、工芸品、写真、陶器、服、ロジェ・ヴィヴィエとピエール・アルディが手掛けた靴と実に幅広く、そこからデザインのイメージをふくらませるルブタンの豊かなクリエイティビティーを感じられる空間だ。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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三越伊勢丹HD、北海道3店舗を3月1日に臨時休業

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、北海道の丸井今井札幌本店、札幌三越、函館丸井今井の3店舗について、食品フロアを除いて3月1日を臨時休業にする。営業する食品フロアも営業時間を1時間ほど短縮する。北海道は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、鈴木直道知事が28日に「緊急事態宣言」を発表し、道民に週末の外出を控えるよう呼びかけていた。

 また同社は首都圏の伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店、伊勢丹立川店、三越恵比寿店、伊勢丹浦和店の営業時間も3月2〜13日の平日の10日間は、11時から19時に短縮する。7、8日の土日は通常通り営業する。

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5Gで渋谷はどう変わる? KDDIのキーマン2人に直撃

 「WWDジャパン」2月24日号では“100年に一度”といわれる再開発が進む街、渋谷を特集した。多くの大型商業施設が建設され、新しくできた高層ビルにはIT系の企業が続々と入居。かつての「若者の街」から「大人の街」へと様相が変化している。そんな渋谷の街を、第5世代移動通信システム(5G)を用いてアップデートしようと考えているのが、KDDIだ。同社は渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会と共同で「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」を1月に発足。パルコやベイクルーズなど、30社以上の参画企業と共に5Gを活用し、渋谷の創造文化都市事業への貢献を目指している。KDDIは変わりゆく渋谷を5Gでどのようにアップデートするつもりなのか。「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」のキーマンである中馬和彦・経営戦略本部ビジネスインキュベーション推進部部長と繁田光平ビジネスアグリケーション本部アグリケーション推進部部長の2人に聞いた。

WWD:2人の役割は?

中馬和彦・経営戦略本部ビジネスインキュベーション推進部部長(以下、中馬):僕自身はオープンイノベーションを担当しており、ベンチャー企業への投資や、新規事業における外部との提携の窓口などをしています。プロジェクトの初期に入り、徐々にフェードアウトしていくようなイメージで「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」でも同様です。

繁田光平ビジネスアグリケーション本部アグリケーション推進部部長(以下、繁田):基本的には中馬が掘り起こしたものを僕が形にし、新規事業として進めていく流れですね。

WWD:渋谷をどのような街だと捉えている?

繁田:多様性の象徴であり、さまざまな方のビビッドな反応を見ることができる街ではないでしょうか。僕も中馬も、渋谷という街でいろいろな文化に触れ、肌で感じてきました。そういった中で、いかに渋谷を実験の場として新たなことにトライできる街にできるか、長谷部(健・渋谷区長)さんとも話しています。われわれが仕掛けたことに対して、白黒はっきりとした反応だったり、予期しない反応だったりが出てくると考えており、今回のプロジェクトを始めるに当たってもまさに渋谷でないとダメだ、という気持ちがありました。

中馬:個人的には、渋谷は国内で最も世界とつながっている街だと思っていて。現在、日本の産業は非常に厳しくなっているのが実情ですが、一方で文化の側面ではまだまだできることがたくさんある。僕らとしてはテクノロジーによって世の中が次の時間軸に進んでいくタイミングで、文化をコンテンツの軸にして世界と戦いたいと思っています。渋谷はレコード屋だったり、古着屋だったりが軒を連ね、さまざまなコミュニティーが溶け込んでいる集合体とも言える。そういった文化からコンテンツを育てていき、街の新たな側面を見せる場を作ることで世界に対するショーケースにしていくのがいいのではないかと考えています。

WWD:個人的に渋谷でなじみの深い文化はあるか?

中馬:DJをやっていたこともあり、レコードを買いに来る街でしたね。九州出身で、学生時代まで基本的には東京にいることは少なかったけれど、東京に行くとなればレコードを買いによく「マンハッタンレコード」に行き、クラブにも通っていました。

繁田:僕自身は埼玉っ子ではあるけれど、何かに興味を持って触れようとした時に絶対に行きつくのは渋谷という街でしたね。さまざまなサブカルチャーが生まれ、ドアの向こう側には新しい世界が広がっていた。人が集まりコンテンツが生まれ、それにめがけてさらに多くの人が集まる渋谷で、いろいろな刺激を受けてきました。企画屋として動いている今も、渋谷という街で時間を費やしてきたことがベースになっているなと感じています。

WWD:かつての渋谷と現在の渋谷で、変わったことは?

繁田:都市の均一化が起きているとはよく言われますよね。ただ、まだまだ可能性はある。今後、テックやベンチャー企業がたくさん入ってくることで、新たなコンテンツが生まれる素地が出来上がってきてはいると思います。

中馬:繁田の言うように、渋谷は均一化が進んできていいて、今は結構ピンチだなと感じています。商業を目的にした施設や高層ビルが立ち並ぶようになり、かつてのような“ビットバレー”もなくなってしまった。起業家やアーティストたちにとって、ある種の“巣穴”だった渋谷らしさが失われつつある。長谷部さんも気にしていることですが、街を近代建築で完全に染め上げてしまうと、無駄がなくなり、自由が作りづらくなる。今後はいろいろな人たちを集め、もう一度渋谷らしさを取り戻そうと話しています。

5Gは“掛け算方式”の
新・産業革命を引き起こす

WWD:渋谷らしさを取り戻すための一つの手段として、KDDIは5Gを活用しようとしている。改めて5Gの可能性とは?

中馬:今までの進化が高速化を主軸に、インターネット内で起きていたのに対して、5Gはリアルの世界全てがネットにつながるような感覚ですね。高速化に加え、大容量や低遅延、多接続などが特徴ですが、これは必然的で、例えば自動運転の場合、ネット上の遅延があると人をひいてしまうから低遅延が必要であり、大量のセンサーを配置する必要があるから多接続が必要となる。従来の産業革命は足し算方式で起きていましたが、今回は掛け算方式の新しい産業革命が起きる可能性がある。農業や水産業など、全ての産業に関係があり、大きなパラダイムシフトが起きるはずです。

WWD:「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」では、さまざまな可能性を持つ5Gをエンタメの部分で活用しようとしている。なぜ、エンタメを軸に据えたのか?

中馬:先ほども話したように、利便性や不満解消を追求したスマートシティ化は、結果的に都市の均一化につながってしまうためです。デジタル化は不可避だし、それによって人は学び、次世代へジャンプアップすることにはなりますが、一方で残すべきアナログな要素もある。何をアップデートし、何を残すのか、といった選択の妙が未来の渋谷を形作るのではないかと考えています。今のところは新しいものが出てきていて、とにかく試そうという段階ですが、ゆくゆくは周りも同じことをやり始める。そのため渋谷にしかないアセットやぬくもりは今から考えた方がいいと思っています。先日行った「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」の第一回のディスカッションでも同じことをみんなで話し始めたところです。

繁田:付け加えると、ディスカッションの際、“スマート化”といった話は出なかったんですよね。どのように楽しみの部分をアップデートできるのか、余白をどのように残すのかといった話がメインでした。やりたいことが明確にある人がテクノロジーと組むと新たな表現ができる。でも一方で、軸がないと色は全然出ていかない。

WWD:ゆくゆくはエンタメ外の領域に進出する可能性もある?

中馬:いずれはそうなります。例えばドコモは既に5Gを活用した自動運転や遠隔医療に取り組んでいます。ただ、新しいものが始まるときは熱量やワクワク感のある非日常体験といった、ピークレベルの高いものから着手してシャワー効果で日常的なところに落とし込む方が良く、KDDIらしいと考えています。

繁田:中馬の言ったことは、社内でも最初から意識していたところです。auのブランドスローガンでも“おもしろいほうの未来へ。”と掲げているように、便利にするのではなく、面白くすることを重視しますね。例えば音楽ライブでも、通常、5Gを活用して遠隔やVRでライブを体感できるように、といった考え方をすることが多いのですが、僕らはライブ空間をどのようにアップデートできるのかを考えます。

WWD:KDDIらしさ、とは?

中馬:一言で言うと、新しいこと、エンタメをいち早く取り入れてきました。「リスモ」というサービスで着うたに真っ先に取り組んだり、映画の制作に取り組んだり。アミューズさんとの合弁でA-Sketchというレーベルも持っている。通信事業はもちろん真面目に取り組みつつも、僕らはアイデンティティーとして、エンタメに関する新しいことは一番先に取り組みたいと思っています。ドコモのNTTなどは大きい企業なので、結局は全てを手掛ける。一方で僕らはあくまで2番手で、全てをやってもしょうがない。だったら一部にフォーカスしようと。

WWD:5Gを活用したエンタメのアップデートは、今後渋谷以外の都市でも行うつもりか?

繁田:取り組みたいとは思っています。渋谷でトライ&エラーを重ねていく中で、いいものができれば地方に展開していくことも可能だし、他都市できたことが渋谷でも応用できるかもしれない。それぞれの街でフィットするものを見極めつつ、渋谷という街をフラッグシップにして、他都市でも勝負はできると考えています。

中馬:ただ、ピークポイントをとにかく上げたいと考えているので、横展開はあまり急ぎたくはないです。まずはとにかくこだわり抜いて、一カ所できちんと成功しなければいけない。今後もまずは渋谷でのプロジェクトにしっかりと付き合い、ポジションを築き上げたいです。

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5Gで渋谷はどう変わる? KDDIのキーマン2人に直撃

 「WWDジャパン」2月24日号では“100年に一度”といわれる再開発が進む街、渋谷を特集した。多くの大型商業施設が建設され、新しくできた高層ビルにはIT系の企業が続々と入居。かつての「若者の街」から「大人の街」へと様相が変化している。そんな渋谷の街を、第5世代移動通信システム(5G)を用いてアップデートしようと考えているのが、KDDIだ。同社は渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会と共同で「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」を1月に発足。パルコやベイクルーズなど、30社以上の参画企業と共に5Gを活用し、渋谷の創造文化都市事業への貢献を目指している。KDDIは変わりゆく渋谷を5Gでどのようにアップデートするつもりなのか。「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」のキーマンである中馬和彦・経営戦略本部ビジネスインキュベーション推進部部長と繁田光平ビジネスアグリケーション本部アグリケーション推進部部長の2人に聞いた。

WWD:2人の役割は?

中馬和彦・経営戦略本部ビジネスインキュベーション推進部部長(以下、中馬):僕自身はオープンイノベーションを担当しており、ベンチャー企業への投資や、新規事業における外部との提携の窓口などをしています。プロジェクトの初期に入り、徐々にフェードアウトしていくようなイメージで「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」でも同様です。

繁田光平ビジネスアグリケーション本部アグリケーション推進部部長(以下、繁田):基本的には中馬が掘り起こしたものを僕が形にし、新規事業として進めていく流れですね。

WWD:渋谷をどのような街だと捉えている?

繁田:多様性の象徴であり、さまざまな方のビビッドな反応を見ることができる街ではないでしょうか。僕も中馬も、渋谷という街でいろいろな文化に触れ、肌で感じてきました。そういった中で、いかに渋谷を実験の場として新たなことにトライできる街にできるか、長谷部(健・渋谷区長)さんとも話しています。われわれが仕掛けたことに対して、白黒はっきりとした反応だったり、予期しない反応だったりが出てくると考えており、今回のプロジェクトを始めるに当たってもまさに渋谷でないとダメだ、という気持ちがありました。

中馬:個人的には、渋谷は国内で最も世界とつながっている街だと思っていて。現在、日本の産業は非常に厳しくなっているのが実情ですが、一方で文化の側面ではまだまだできることがたくさんある。僕らとしてはテクノロジーによって世の中が次の時間軸に進んでいくタイミングで、文化をコンテンツの軸にして世界と戦いたいと思っています。渋谷はレコード屋だったり、古着屋だったりが軒を連ね、さまざまなコミュニティーが溶け込んでいる集合体とも言える。そういった文化からコンテンツを育てていき、街の新たな側面を見せる場を作ることで世界に対するショーケースにしていくのがいいのではないかと考えています。

WWD:個人的に渋谷でなじみの深い文化はあるか?

中馬:DJをやっていたこともあり、レコードを買いに来る街でしたね。九州出身で、学生時代まで基本的には東京にいることは少なかったけれど、東京に行くとなればレコードを買いによく「マンハッタンレコード」に行き、クラブにも通っていました。

繁田:僕自身は埼玉っ子ではあるけれど、何かに興味を持って触れようとした時に絶対に行きつくのは渋谷という街でしたね。さまざまなサブカルチャーが生まれ、ドアの向こう側には新しい世界が広がっていた。人が集まりコンテンツが生まれ、それにめがけてさらに多くの人が集まる渋谷で、いろいろな刺激を受けてきました。企画屋として動いている今も、渋谷という街で時間を費やしてきたことがベースになっているなと感じています。

WWD:かつての渋谷と現在の渋谷で、変わったことは?

繁田:都市の均一化が起きているとはよく言われますよね。ただ、まだまだ可能性はある。今後、テックやベンチャー企業がたくさん入ってくることで、新たなコンテンツが生まれる素地が出来上がってきてはいると思います。

中馬:繁田の言うように、渋谷は均一化が進んできていいて、今は結構ピンチだなと感じています。商業を目的にした施設や高層ビルが立ち並ぶようになり、かつてのような“ビットバレー”もなくなってしまった。起業家やアーティストたちにとって、ある種の“巣穴”だった渋谷らしさが失われつつある。長谷部さんも気にしていることですが、街を近代建築で完全に染め上げてしまうと、無駄がなくなり、自由が作りづらくなる。今後はいろいろな人たちを集め、もう一度渋谷らしさを取り戻そうと話しています。

5Gは“掛け算方式”の
新・産業革命を引き起こす

WWD:渋谷らしさを取り戻すための一つの手段として、KDDIは5Gを活用しようとしている。改めて5Gの可能性とは?

中馬:今までの進化が高速化を主軸に、インターネット内で起きていたのに対して、5Gはリアルの世界全てがネットにつながるような感覚ですね。高速化に加え、大容量や低遅延、多接続などが特徴ですが、これは必然的で、例えば自動運転の場合、ネット上の遅延があると人をひいてしまうから低遅延が必要であり、大量のセンサーを配置する必要があるから多接続が必要となる。従来の産業革命は足し算方式で起きていましたが、今回は掛け算方式の新しい産業革命が起きる可能性がある。農業や水産業など、全ての産業に関係があり、大きなパラダイムシフトが起きるはずです。

WWD:「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」では、さまざまな可能性を持つ5Gをエンタメの部分で活用しようとしている。なぜ、エンタメを軸に据えたのか?

中馬:先ほども話したように、利便性や不満解消を追求したスマートシティ化は、結果的に都市の均一化につながってしまうためです。デジタル化は不可避だし、それによって人は学び、次世代へジャンプアップすることにはなりますが、一方で残すべきアナログな要素もある。何をアップデートし、何を残すのか、といった選択の妙が未来の渋谷を形作るのではないかと考えています。今のところは新しいものが出てきていて、とにかく試そうという段階ですが、ゆくゆくは周りも同じことをやり始める。そのため渋谷にしかないアセットやぬくもりは今から考えた方がいいと思っています。先日行った「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」の第一回のディスカッションでも同じことをみんなで話し始めたところです。

繁田:付け加えると、ディスカッションの際、“スマート化”といった話は出なかったんですよね。どのように楽しみの部分をアップデートできるのか、余白をどのように残すのかといった話がメインでした。やりたいことが明確にある人がテクノロジーと組むと新たな表現ができる。でも一方で、軸がないと色は全然出ていかない。

WWD:ゆくゆくはエンタメ外の領域に進出する可能性もある?

中馬:いずれはそうなります。例えばドコモは既に5Gを活用した自動運転や遠隔医療に取り組んでいます。ただ、新しいものが始まるときは熱量やワクワク感のある非日常体験といった、ピークレベルの高いものから着手してシャワー効果で日常的なところに落とし込む方が良く、KDDIらしいと考えています。

繁田:中馬の言ったことは、社内でも最初から意識していたところです。auのブランドスローガンでも“おもしろいほうの未来へ。”と掲げているように、便利にするのではなく、面白くすることを重視しますね。例えば音楽ライブでも、通常、5Gを活用して遠隔やVRでライブを体感できるように、といった考え方をすることが多いのですが、僕らはライブ空間をどのようにアップデートできるのかを考えます。

WWD:KDDIらしさ、とは?

中馬:一言で言うと、新しいこと、エンタメをいち早く取り入れてきました。「リスモ」というサービスで着うたに真っ先に取り組んだり、映画の制作に取り組んだり。アミューズさんとの合弁でA-Sketchというレーベルも持っている。通信事業はもちろん真面目に取り組みつつも、僕らはアイデンティティーとして、エンタメに関する新しいことは一番先に取り組みたいと思っています。ドコモのNTTなどは大きい企業なので、結局は全てを手掛ける。一方で僕らはあくまで2番手で、全てをやってもしょうがない。だったら一部にフォーカスしようと。

WWD:5Gを活用したエンタメのアップデートは、今後渋谷以外の都市でも行うつもりか?

繁田:取り組みたいとは思っています。渋谷でトライ&エラーを重ねていく中で、いいものができれば地方に展開していくことも可能だし、他都市できたことが渋谷でも応用できるかもしれない。それぞれの街でフィットするものを見極めつつ、渋谷という街をフラッグシップにして、他都市でも勝負はできると考えています。

中馬:ただ、ピークポイントをとにかく上げたいと考えているので、横展開はあまり急ぎたくはないです。まずはとにかくこだわり抜いて、一カ所できちんと成功しなければいけない。今後もまずは渋谷でのプロジェクトにしっかりと付き合い、ポジションを築き上げたいです。

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集英社「りぼん」が創刊65周年で記念のポップアップストア フェムテックアイテム「ムーンパンツ」など38種類を発売

 集英社が1955年から発行する少女まんが雑誌「りぼん」は8月3日に、創刊65周年を迎えるにあたり、65周年プロジェクト「りぼんのりぼん」を始動する。第1弾は3月6〜20日、ポップアップストア「りぼんのおみせin Tokyo」を東京・原宿のベースヤードトーキョー(base yard tokyo)を開催。雑貨や文房具、ファッショングッズを中心に全38種類のオリジナルアイテムを製作、うち11種類は3社の企業と6人のクリエイターと協業したアイテムを並べる。第3弾まで展開する。

 「りぼん」は創刊以来、「有閑倶楽部」(一条ゆかり、1981年)、「ちびまる子ちゃん」(さくらももこ、86年)、「愛してるぜベイべ」(槙ようこ、2002年)など多くの人気作品を生み出し、さまざまな世代の、女性だけでなく男性からも支持を得てきた。そういった背景から、「りぼん」というまんがを通して、境遇も、性別も、年齢も違う人をつなぐことができるイベント「りぼんのりぼん」を展開。

 「りぼんのりぼん」では、誰かと誰かを“むすぶ”をコンセプトに、その思いを体現するオリジナルアイテムをそろえる。アイテムは、新進気鋭のイラストレーターのeryなどとコラボしたステッカーや、女性スケーターの在家小夏などとタッグを組んだTシャツ、さらにはオーガニックコットン100%の生理用ナプキン「ナトラケア(NATRACARE)」の「りぼん」特別パッケージアイテムや、吸水パンツ「ムーンパンツ」といった、最近話題のフェムテックアイテムなどまでそろえる。

 第2弾は65周年仕様のインスタグラムフィルターを3月初旬から配信する。インスタグラムフィルターのクリエイターであるKuno Fell Asleep氏と共同制作する。第3弾は「りぼん」のロゴをフォント化したラインスタンプ(100円、税込)を3月13日から販売する。

 相田聡一編集長は、「創刊からずっと数多くのキラキラした憧れを生み出してきた。すべてのりぼんっ子たちが、あのころの憧れにいつでも立ち帰れる場所であり続けたいと思っている」とコメントした。

■イベント概要
日程:2020年3月6〜20日
会場:ベースヤードトーキョー(base yard tokyo)
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-22

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