「ローブス アンド コンフェクションズ」2020-21年秋冬コレクション

 「ローブス アンド コンフェクションズ(ROBES & CONFECTIONS)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。

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「孤高の美学」から「一致団結へ」 ミッドウエストのバイヤーが政府への呼びかけに参画・賛同した理由

 緊急事態宣言が31日まで延長されたことも背中を押し、ファッション業界にも、一丸となって都や国に働きかけようという動きが大きくなってきた。発起人の1人は、シューズブランド「ユナイテッド ヌード(UNITED NUDE)」日本法人の青田行社長。名古屋に拠点を構え、東京と大阪でもセレクトショップ「ミッドウエスト」を手がけるファッションコアミッドウエストの大澤武徳バイヤーも賛同し、業界の結集を呼び掛ける。大澤バイヤーに、「ミッドウエスト」を取り巻く環境と、政府へのアクションについて聞いた。

WWD:現在(取材は5月6日)の状況は?

大澤武徳「ミッドウエスト」バイヤー(以下、大澤バイヤー):名古屋と東京、大阪の店舗をクローズしている。売り上げは、例年の半分。オンラインは(前年同期比)150%くらいで伸びているが、落ち込み分をカバーするには至らない。ベテランスタッフは、SNSで接客してオンラインに誘導。「1点でも消化しないと」と頑張っているが、高額商品やデザイン性の高い洋服はまだまだ難しい。一方の中堅~若手は、動ける範囲内で動いてはいるが「どうしたらいいんだろう?」と悩んでいる。大手も含め今を「自己啓発の機会」と捉えているが、現実的には難しい点も多い。緊急事態宣言が1カ月延長され、双方の不安はさらに募っている。そこで、名古屋から営業を再開しようと思っている。まずは11日から予約制で。安全を守りながら、秋冬の商品を迎える体制を作り始めなければ。

WWD:だからこそ、青田社長たちのアクションに賛同・参画した?

大澤バイヤー:青田さんとは10日ほど前から、「延長されたら、より大変になるね」と話していた。補償のない今、業界は「ただ休んでいるだけ」の状態。じっとしては、いられない。金額的に十分な補償ではなくても、行動を起こして結果に繋がったとしたら、「政府が、自分たちを気にかけてくれている」と知ることができる。それは、ベテランから若手までの「悩み」を緩和するかもしれない。今は、小売も、メーカーも、工場も、みんな大変。あらゆる業界が大変。だから団結し、まとまって、何かができないか?と思っていた。

WWD:“一匹狼”がカッコいい的な「孤高の美学」も存在する業界だ。それでも今は、「団結」が大事?

大澤バイヤー:正直、僕もそういうタイプだったと思う。でも今は、「新しいことを、なにか、一緒にやりませんか?」と思っている。アフターコロナも、相当大変だろう。これを機に、色々協力していかないと。例えば今週から、37の県では店舗営業が再開できるようになってきた。地方のショップに、都心のセレクトがポップアップをオープンする。そんな協業を生み出したい。代わりに「ミッドウエスト」は地方から上京した先駆的存在として地方店の相談に乗る。神南の店舗の一角は、地方店のポップアップにしてもいい。地方の一番店のオーナーは、我は強いかもしれないけれど、話すと共感できる。異なる店舗が協力して別注品をオーダー、なんて試みもあるだろう。1つの地方店では10しか発注できなくても、複数の地方店と「ミッドウエスト」が「協力」すれば100発注できるかもしれない。それは、ブランドに対する小売店の「協力」になるだろう。地方のオーナーやバイヤーにはアツい人が多く、顧客も多い。政府への働きかけも、賛同してくれたら多くの署名が集まる。発信しなければ、忘れられてしまう。今はまず、協力して、意志を示すことが大事だ

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ユナイテッドアローズ20年3月期は創業以来初の減収 暖冬と新型コロナの影響大きく

 ユナイテッドアローズ(UA)の2020年3月期連結決算は、売上高が前期比0.9%減の1574億円、本業のもうけを示す営業利益が同20.8%減の87億円、経常利益が同22.2%減の88億円、純利益が同45.1%減の35億円だった。10〜12月期の暖冬に伴う秋冬物商品の値引き増に加え、1〜3月期の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う店舗の臨時休業や販売不振が響き、創業以来初の通期での減収となった。2月に発表した修正計画値から見積もると、新型コロナによるマイナスは売上高で38億円分、営業利益で21億円分に及ぶとみられる。

 チャネル別の既存店売上高は、小売り(実店舗)が前期比7.6%減となるもECが同16.8%増と2ケタ増で推移した。客数も小売りが同9.4%減と下回るもECが同18.4%増と高い伸びとなった。売上高構成でECは2.6ポイント増の22.6%に上昇した。

 今期(21年3月期)の予想は新型コロナの見通しが立たないとして見送った。竹田光広社長執行役員はECの一段の強化に取り組むという。「一部の販売員やPRによるライブコマースで、ECへの送客を試している。今後は、動向を見ながら全社で進めていきたい。お客さまからの自社ECへの期待度が高いことから、特に自社ECへの送客を強化する」。またMDについて、「これまでは働く女性のオフィススタイルに注力してきたが、リモートワークが増え、通勤しないライフスタイルに変化してきたことから、よりシーズンレスの定番品を拡大する。感染防止に役立つ商品開発も必要だ」と説明した。

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「グッチ」がソウルで「No Space, Just A Place」展開催 VRで自宅でも楽しめる

 「グッチ(GUCCI)」は韓国・ソウルの豊かな文化的景観とコンテンポラリーアートシーンをサポートすることを目的とした「No Space, Just A Place」展をソウルの大林美術館で開催中だ。会期は7月12日まで。

 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターの“エテロトピア(他なる空間)”のコンセプトを軸に、ミリアム・ベン・サラ(Myriam Ben Salah)がキュレーションを手掛けた。

 同展はオルタナティブスペースの提案をミッションに掲げており、ソウルのインディペンデント・アートスペースのAudio Visual Pavilion、Boan 1942、D/P、Hapjungjigu、White Noiseなどが参加。各アートスペースを代表するアーティストの作品を展示している。ジャンルとジェンダーの関係性の倫理的・美学的価値、環境意識の向上、自由な自己表現、エイジレスな人類学的マニフェストといった、ミケーレにとっての重要なテーマが反映された内容になっている。同展の様子はVR技術で公開され、自宅からでも楽しむことができる。

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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コロナ禍で見直されるドイツの発酵食品、ザワークラウト 海外ビューティ通信ベルリン編

 世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」では、パリやニューヨーク、ソウル、シンガポールなど、7都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、ドイツでも3月22日から接触制限措置、いわゆるロックダウン状態となった。スーパーや薬局、散歩などの最低限の外出は許可されているものの、ほとんどの時間を家の中で過ごさなければならず、運動不足や不安からメンタルヘルスに変調を来す人も出てきている。健康管理のために自宅でできるワークアウトや食事など、免疫力を上げるためのさまざまな方法がインターネット上では紹介されている。(この記事はWWDビューティ2020年5月7日号からの抜粋です)

 ドイツでは、1600年代から受け継がれる伝統的な家庭料理の一つ、ザワークラウトが免疫力アップに効果的であると再評価を得ている。ザワークラウトとは、「酸っぱいキャペツ」という意味のキャベツの乳酸発酵食品で、ドイツではソーセージや肉料理のサイドディッシュとして定番だ。千切りにしたキャベツを塩に漬けて発酵させるだけのザワークラウトだが、健康上の利点が数え切れないほどあるとされ、“ドイツのスーパーフード”とも呼ばれている。

 ザワークラウトは1カップあたり27キロカロリーという低カロリーでありながら、葉酸、ビタミンB6、リボフラビン、チアミン、ビタミンKが含まれ、ビタミンCの1日の推奨摂取量の3分の1を有し、鉄、カリウム、マグネシウムといったミネラルも豊富だ。キャベツは生で食べるより発酵させた方が栄養価が高まり、消化力を高めて便秘を改善し、腸内のバランスを整えるプロバイオティクス(人間や動物の体にいい働きをする生きた微生物)効果も生まれるという。

 ザワークラウトは自宅でも簡単に作れるが、スーパーではさまざまなメーカーから缶や瓶、パックなどのパッケージで売られており、2ユーロ(約200円)前後と手頃である。中でも有名なのは、ドイツ南西部バーデン・ヴュルテンベルク州エスリンゲンに拠点を置くヘングステンベルグの商品で、置いていないスーパーはないと言えるほど国民的なメーカーだ。
 
 同社は1876年にワインビネガーメーカーとして設立され、その後ピクルスやザワークラウトなどの漬け物事業に乗り出し、1932年に世界で初めて低温殺菌された缶詰のザワークラウトを発売したことで知られる。創業者のリヒャルト・A・ヘングステンベルグ博士は“最高の品質を適正な価格で”を理念に掲げ、130年の伝統に培われたノウハウと厳しい原材料のチェック、最新技術による生産工程の管理を徹底し、国際標準化機構(ISO)による品質マネジメントシステムに関する規格ISO9001の認定も取得している。また、容器もリサイクル可能な材質にこだわり、地球環境にも配慮している点がエコ先進国のドイツならではだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大でベルリンでも外出制限が課される中、保存の利く缶詰や瓶詰、ジャガイモなどが陳列棚から一気になくなる買い占め現象が起きたが現在のスーパーの様子は通常に戻っている。免疫力アップにいいとして伝統食のザワークラウトが見直されているように、自由が制限された生活の中で多くの人がこれまで何気なくとっていた食事や健康のありがたさに意識を向け始めている。さらに進んで、環境や地球のことを考え直すきっかけになることを期待したい。


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宮沢香奈:フリーランスライター兼コラムニスト。プレス、ブランドディレクターなどを経て、フリーランスとしてPR事業をスタート。その後、ライターとして執筆活動を開始。2014年に東京からベルリンへ拠点を移し、ヨーロッパを中心とした現地情報を多数の媒体で執筆中

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連載「今、デザイナーができること」Vol.6 末安弘明「絶対にここで終わらない。服を作ることが僕の全て」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は、2019年からパリでの発表を続けている「キディル(KIDILL)」の末安弘明デザイナーが、苦境の中でもインディペンデントを貫く強い思いを語った。

KIDILL

末安弘明デザイナー

Q.今、デザイナーができることは?

A.この1カ月で世界が一変してしまい、今後はこれまでとは全く違う状況になってくる。自粛ムードが強くなるにつれて活動ができない人が増え、生きるか死ぬかのギリギリの状況になり始めている。現状は政府からの十分な補助金も期待できず、「キディル」も来年に終了している可能性だって十分に考えられる。でも僕はファッションや音楽や映画や飲食など、あらゆる文化に影響を受け、救われながら生きてこられた。だから絶対にここで終わるわけにはいかない。“PUNK'S NOT DEAD”ではないけれど、同じ意志を持って活動している友人や仲間と共にできることは多くあるはずだ。このパンデミックであらためて気づかされたのだが、有名人が着ているとか、何億円売り上げているとか、そういうことでなく、僕は純粋に服を作って生きていくことが楽しいし、それが自分の全てだということ。その場所を守るために、自分たちから発信しなければならない。


【自社での動き】

 「ヴァイタルマテリアル(VITAL MATERIAL)」が立ち上げたプロジェクト「#CONNECT TO THE FUTURE」に参加し、品薄状態が続いているアルコールハンドジェルと口腔ケア用歯ブラシを製作。「ヴァイタルマテリアル」は販売収益でアルコールハンドジェルを増産し、保育施設など各施設に寄付する。5月17日まで「ヴァイタルマテリアル」の公式サイトで販売・受注を行っている。


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