ニューヨーク大学(New York University)のポーラ・チャクラヴァルティ(Paula Chakravartty)=メディア・カルチャー・コミュニケーション学部准教授は、「メディアは事件の本質を伝えるより、人々の注目を集めることを優先する傾向がある。それは今に始まったことではなく、こうした抗議運動を報道する際のパターンとなっている。例えば1991年に黒人男性の故ロドニー・キング(Rodney King)氏が4人の警察官(白人3人、ヒスパニック系1人)に激しく暴行され、それを発端にロサンゼルスで大規模な暴動が起きたときも、メディアは略奪や破壊行為を重点的に報じた。結果として、それが話題の中心となってしまった」と語った。
政治団体アメリカ民主社会主義者(Democratic Socialists of America)のメンバー、ジュリア・コールドウェル(Julia Caldwell)が参加した抗議運動は、100〜200人程度がスローガンを唱えつつプラカードを掲げて歩く平和なものだったという。警察官の姿がほぼ見当たらなかったことが特徴的で、それも平和的にデモをすることができた理由ではないかとコールドウェルは話した。「武装した警察官に監視されると、それだけで緊張するものだ。通常は目にすることのない軍レベルの武器を身に着けた警察官がその場にいると、逆に公共の場の安全が脅かされる感じがする」。
併せて、「トゥルーコットン」の売り上げの一部をWWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)に寄付するプロジェクト「セーブ・ネイチャー&アニマル・プロジェクト(Save nature and the animals project)」を7月中旬に実施する予定だ。このプロジェクトは、国内外のブランドや著名人たちと協力し、「トゥルーコットン」を使用して製作したさまざまなアイテムの販売収益をWWFジャパンの活動のために寄付するというもの。WWFジャパンとは昨年パートナーシップを結び、自然由来原料の調達などについて具体的な改善計画と目標設定の取り組みを始めた。
ワトソン氏は90年生まれ。2014年にブラウン大学で英文学の学位を取得。俳優として活躍するかたわら、女性の地位向上やジェンダー平等に取り組む活動家としての顔も持つ。14年には国連組織、UN ウィメン(UN WOMEN)の親善大使に任命され、男女平等の推進に男性を巻き込むことを目的としたイニシアチブ「ヒーフォーシー(HEFORSHE)」を立ち上げた。そのほか、ファッション業界におけるサステナビリティ推進にも取り組む。また、アパレルブランドのエシカル度を測るオーストラリアの慈善団体のアプリ「グッド・オン・ユー(Good On You)」のサポーターを務めるほか、18年にはオーストラリア版「ヴォーグ(VOGUE)」のゲストエディターとしてサステナビリティに関する特集を手がけた。
ラグジュアリービジネスに長く携わってきたベテランPRの2人が新会社、オープンドアーを設立した。主な事業内容は企業のコミュニケーションのサポートで、現在はLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)グループなどのCSR(企業の社会的責任)関係で活動している。ラグジュアリーブランドのPRについて、特にマネジャー職の永遠の課題であるチームビルディングついて2人に話を聞いた。
ニューバランス(NEW BALANCE)は、東京・日本橋浜町に新たなコンセプトストア「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE New Balance)」を7月17日に開く。
売り場面積71平方メートルの店内には、ライフスタイルカテゴリーのブランド「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE、以下TDS)」のウエアやシューズをはじめ、店舗限定商品や「ニューバランス」のグローバルコラボレーションアイテムなどをそろえる。さらに、アーティストやクリエイターと協業したインスタレーションやワークショップも月に一度開かれる予定だ。また店舗2階には「TDS」メンバーのオフィスを設けて商品開発を行う。