大反響のミズノのマスク第2弾は87万枚を用意 プリントや涼感素材の新作も

 ミズノ(MIZUNO)は、2万枚が即完売した水着素材のマスク第2弾を販売する。公式サイトで6月29日10時まで抽選申し込みを受け付け中だ。1人最大6枚まで申し込み可能で、期間中いつ申し込んでも当選確率は変わらない。発送は7月下旬から。

 バリエーションは第1弾よりも豊富な全24種をそろえる。シンプルな単色タイプ(全9種、各935円)に加え、デニム風のパターンやスポーティーなラインが入ったプリントタイプ(全7種、各990円)、内側に清感素材“アイスタッチ”を搭載し汗と熱を素早く逃すタイプ(全4種、各1320円)を用意する。

 素材は第1弾と同様に、水着や陸上ウエアに用いている伸縮性に優れた2ウエイストレッチトリコットを採用した。内側にはミズノ独自の肌触りの良いソフトな素材を使用し、フェイスラインを優しく包み込む設計だ。繰り返しの手洗い洗濯も可能で、S、M、Lの3サイズをそろえる。

 第2弾の応募受け付けは5月28日に開始したが、アクセス殺到でサーバーがダウンし、一時中断していた。新たなシステムを構築し、受け付けを再開した。販売枚数も当初の5万枚から87万枚に増やす。

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展示会オーダーシステム「ターミナル」が機能拡充 ネットで受注完結が可能に

 展示会オーダーシステムの「ターミナル(TERMINAL)」が、バイヤー(小売店)向けのオーダー画面を大幅にリニューアルした。着用イメージや商品説明などのための動画のアップロード機能のほか、360度画像のアップロード機能、オーダー画面の新レイアウトを追加。オンラインのみでの展示会受注を可能にする。動画は既に20ブランドが500点以上を公開。360度画像は商品撮影などを行う企業、物撮り本舗と連携し、高品質、低価格、短納期での製作を請け負い、7~8月にかけて展示会を開催予定の10ブランドから利用を開始する予定だ。

 「ターミナル」には現在、370ブランド、1万4000のバイヤー・小売店が登録している。今回のリニューアルの背景には、新型コロナウイルスの影響からリアルな場での展示会の実施が困難になり、同サービスへの問い合わせが増えたことに端を発する。相談内容の多くがオンラインのみでの受注を促進するにはどうしたら良いのか、といった内容で、サービス利用者へ4月中旬~下旬にかけて実施したアンケートでも同様の回答を多く得たことから、リニューアルに踏み切ったという。

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「ルイ・ヴィトン」が渋谷に世界初のメンズ旗艦店 ヴァージルのクリエイションを多角的に表現

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、東京・渋谷に開業する複合施設「ミヤシタパーク」内に、世界初となるメンズ旗艦店「ルイ・ヴィトン 渋谷メンズ店」を7月6日にオープンする。ファサードは、同ブランドとNIGO®が協業した“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”の世界観を表現したツイストメタルとガラスによるダミエ柄が彩る。

 同店は2層構造で、バッグやウエア、アクセサリーなどメンズの全アイテムをそろえる。日本では初めて披露するゲーム・コレクションの“バビフット”のほか、“タイガラマ アンターティカ スニーカー トランク”“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”なども並ぶ予定だ。限定アイテムとしてミンクのフーディーも発売する。

 1階の3分の1をポップアップスペースとして利用し、シーズンごとに新作を紹介するアニメーションを放映する。2階は白に統一した多目的スペースで、イベントなどを開催予定だ。ファッションやポップカルチャーの発信地を目指す「ミヤシタパーク」のコンセプトと呼応する多彩な機能を備え、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターの世界観を表現する。

 7月6日から27日までは入店に事前予約が必要で、公式サイトで受け付けている。

■ルイ・ヴィトン 渋谷メンズ店
オープン:7月6日
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10
営業時間:11:00〜21:00

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#敦子スメ「新月・満月」ノート 今回の新月(6月21日)は“居心地のいい環境づくり”がおすすめ

 この連載では、新月・満月の流れを最大限に引き出すためのサポートをしてくれるコスメやインナーケアアイテムも紹介していきます。第13回は6月21日の新月とおすすめコスメについてお伝えします。

今回の新月(6月21日)はかに座

 今回夏至と重なる新月のサインは、水の星座であり安心や心のつながり、仲間意識を示すかに座で起こります。今年は特に“家”や“居場所”“心を許せる人とのつながり”を重視するきっかけになるような出来事がたくさん起こった上半期でしたね。自分自身を見つめる時間も多くあり、これからどうしていきたいか、どんなふうに時代に対応していくか、そしてそれを誰と共有していきたいのかを皆が無意識に感じていたと思います。

 今年かに座の新月は2回起こる予定です(次回は7月21日)。一度目のかに座の新月におすすめしたいアクションは“居心地のいい環境づくり”。かに座は自分の安心感をとても大切に考えるサインです。安心感には、居場所もとても大きなキーポイントですよね。ステイホームで断捨離などをした人もたくさんいると思いますが、あらためてここでまた、自分のオフィスや家を居心地のいい場所にするために掃除と整理整頓をしてみるのはいかがでしょうか。

今回の新月コスメ

 リフレッシュに向いているという新月の日は、なんだか机の上や引き出しの中を無意識に片付けたくなるタイミング。今回は過去を振り返る“水星逆行”とセットでやってくるので、片付けをしながら昔のアルバムを見つけ「あ、懐かしい……」なんて振り返る時間が長めになってしまうかも。そんなことも水星逆行らしくていいのではないでしょうか。

 きれいに片付いた空間におすすめなのは「ティアレアーラ メディケア(TIARE ALA MEDICARE)」の「エネルギーミスト」。すっきりと片付いた部屋にシュッとスプレーしたくなるこのアイテムは、セージの香りが爽やかなムードを演出してくれます。リモートワークのさなかにも使いたくなるアイテムです。「おいせさん(OISESAN)」の「お浄め塩キャンドル」はその名の通り、燃しながら空気中の不純物を取り除いてくれるそう。フランキンセンスの香りが心地よく、お掃除後の空間にぴったりのアイテムです。

福本敦子(ふくもと・あつこ)/フリーランスPR・美容コラムニスト:コスメキッチンに14年間勤務後、現在はフリーランスPRとして活動するかたわら、ビューティコラムニストとしてイベント、SNSなど多方面で活躍。オーガニックに精通した知識を武器に、ライフスタイルに寄り添った独自のオーガニック美容論が、著名人やエディターをはじめ各方面から大人気。「#敦子スメ」は「読んだ瞬間試したくなる」と多くの反響を呼び、紹介した商品の欠品や完売も多数。2019年秋、初の書籍となる「今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本 by敦子スメ」を出版。発売前に増刷が決まるなど話題を呼んでいる。旅を愛し、占星術にも精通 instagram:@uoza_26

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#敦子スメ「新月・満月」ノート 今回の新月(6月21日)は“居心地のいい環境づくり”がおすすめ

 この連載では、新月・満月の流れを最大限に引き出すためのサポートをしてくれるコスメやインナーケアアイテムも紹介していきます。第13回は6月21日の新月とおすすめコスメについてお伝えします。

今回の新月(6月21日)はかに座

 今回夏至と重なる新月のサインは、水の星座であり安心や心のつながり、仲間意識を示すかに座で起こります。今年は特に“家”や“居場所”“心を許せる人とのつながり”を重視するきっかけになるような出来事がたくさん起こった上半期でしたね。自分自身を見つめる時間も多くあり、これからどうしていきたいか、どんなふうに時代に対応していくか、そしてそれを誰と共有していきたいのかを皆が無意識に感じていたと思います。

 今年かに座の新月は2回起こる予定です(次回は7月21日)。一度目のかに座の新月におすすめしたいアクションは“居心地のいい環境づくり”。かに座は自分の安心感をとても大切に考えるサインです。安心感には、居場所もとても大きなキーポイントですよね。ステイホームで断捨離などをした人もたくさんいると思いますが、あらためてここでまた、自分のオフィスや家を居心地のいい場所にするために掃除と整理整頓をしてみるのはいかがでしょうか。

今回の新月コスメ

 リフレッシュに向いているという新月の日は、なんだか机の上や引き出しの中を無意識に片付けたくなるタイミング。今回は過去を振り返る“水星逆行”とセットでやってくるので、片付けをしながら昔のアルバムを見つけ「あ、懐かしい……」なんて振り返る時間が長めになってしまうかも。そんなことも水星逆行らしくていいのではないでしょうか。

 きれいに片付いた空間におすすめなのは「ティアレアーラ メディケア(TIARE ALA MEDICARE)」の「エネルギーミスト」。すっきりと片付いた部屋にシュッとスプレーしたくなるこのアイテムは、セージの香りが爽やかなムードを演出してくれます。リモートワークのさなかにも使いたくなるアイテムです。「おいせさん(OISESAN)」の「お浄め塩キャンドル」はその名の通り、燃しながら空気中の不純物を取り除いてくれるそう。フランキンセンスの香りが心地よく、お掃除後の空間にぴったりのアイテムです。

福本敦子(ふくもと・あつこ)/フリーランスPR・美容コラムニスト:コスメキッチンに14年間勤務後、現在はフリーランスPRとして活動するかたわら、ビューティコラムニストとしてイベント、SNSなど多方面で活躍。オーガニックに精通した知識を武器に、ライフスタイルに寄り添った独自のオーガニック美容論が、著名人やエディターをはじめ各方面から大人気。「#敦子スメ」は「読んだ瞬間試したくなる」と多くの反響を呼び、紹介した商品の欠品や完売も多数。2019年秋、初の書籍となる「今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本 by敦子スメ」を出版。発売前に増刷が決まるなど話題を呼んでいる。旅を愛し、占星術にも精通 instagram:@uoza_26

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「ユニクロ」銀座の新店をパトロール ミュージアムのような店舗の見どころはココだ!

 「ユニクロ(UNIQLO)」は6月19日、東京・銀座に新グローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ」をオープンした。日本最大級(約4950平方メートル)の同店は、4月にオープンした「ユニクロ パーク横浜ベイサイド店」、6月5日に開業した「ユニクロ原宿店」と共に、「ユニクロ」のこれからを作っていく“戦略店舗”という位置づけ。どこを切っても同じ金太郎アメ型チェーン店ではなく、その街、その店ならではの仕掛けを多数盛り込んでいる点が特徴だ。老舗が軒を並べ、大人や海外観光客が集う街・銀座で「ユニクロ」が見せるものとは?同店の見どころをレポートする。

【外観&内観】コンクリートの構造むき出しにリノベーション

 同店があるのは銀座と有楽町の中間にある商業施設、マロニエゲート銀座2(旧プランタン銀座。さらにたどると読売新聞本社)の1~4階。古い建物を生かしつつ、内装をはがしてコンクリート構造むき出しにリノベーションしている。内外装を手掛けたのは、英ロンドンの美術館テート・モダンや北京五輪の鳥の巣競技場の設計で知られるスイス発の建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)。外装もコンクリートの柱や梁がモダンな雰囲気で、インターフェースデザイナー中村勇吾によるキューブ型のデジタル看板が主張する。同店のトータルクリエイティブディレクターは佐藤可士和。「以前の内装をはがしてダイナミックな空間を残した。そぎ落としていいものに、という考え方はユニクロのモノ作りそのもの」と佐藤。

【1階】“LifeWearスクエア”で「アートとサイエンス」発信

 1階は「ユニクロ」のフィロソフィーや旬の商品をギュッと凝縮した売り場。最大の見どころは“LifeWearスクエア”と名付けられた、フロア中央の吹き抜け空間だ。ユニクロのコンセプトであるLifeWear(究極の普段着)の「アートとサイエンス」を体感できる場として、オープン時は“エアリズム”を紹介。“エアリズム”の機能性(通気性やサラリとした肌触り等)を紹介する理科の実験風装置(これがサイエンス)の奥に、さまざまな“エアリズム”商品を取り入れたスタイリッシュなマネキン群がズラリ(これがアート)。その他、協業しているアーティストの作品や人となりについて知るコーナーがあったり、横浜、原宿の戦略店舗と同様に生花売り場があったりと、商品を売り場にギッチリ詰め込むのではなく、広さを生かして背景にあるストーリーを伝えようとしている点が同店の大きな特徴だ。

【2階】加茂克也が手掛けたヘッドピースのVMDを刮目!

 2階はウィメンズ売り場。「ユニクロ トウキョウ」では全フロアで、さまざまなクリエイターと組んだVMDを取り入れているが、2階の注目は今年2月に亡くなったヘアアーティスト、加茂克也のヘッドピースを飾ったビジュアルプレゼンテーション。加茂は「ユニクロ」展示会のヘッドピースを手掛けていた経緯があり、花のヘッドピースが「ユニクロ」のパステルトーンのウエアを魅力的に演出する。他は人気の花屋「エデンワークス(edenworks)」篠崎恵美や、アーティストのリー・イスミダなどとVMDで協業。各階のレジ前は、「ユニクロ」が注力するサステナビリティ関連活動や難民支援などを紹介するコーナーになっているが、2階でフォーカスしているのは女性のエンパワメントだ。ユニクロで働く世界の女性たちを紹介するパネルの中に、40歳でユニクロ日本CEOに就いた注目人物、赤井田真希がどーんといるのでツウは確認を!

【3階】アンバサダー紹介コーナーやスーツが充実

 3階はメンズ売り場。ここで注目したいのはユニクロのアンバサダーであるスポーツ選手6人にフォーカスしたコーナー。プロスノーボーダープロスケーターの平野歩夢やプロテニスの錦織圭、プロゴルファーのアダム・スコット(Adam Scott)などの着用商品やサインなどを集積している。「ユニクロ」といえばやはりカジュアルのイメージが強いが、同店は銀座という立地もあり、スーツやシャツのイージーオーダーである“オーダーメイド感覚”シリーズが充実している点も見どころ。このコーナーはハンガーも木製の「ナカタハンガー」でドレッシーなムード。ちなみに、“オーダーメイド感覚”シリーズを買うとこのハンガーも付いてくるそう。

【4階】銀座の名店群と「UTme!」でコラボ

 4階はグラフィックTシャツの「UT」とキッズ&ベビーが中心。エスカレーターを下りるとそこには「UT」のコラボアーティストを紹介パネルや関連書籍が。個人的には、社員私物を含むという「UT」のアーカイブコーナーが「このデザイン持っていた」「これは今売ってほしい」などさまざまに感じて面白い。オリジナルの柄をプリントできる「UTme!」のコーナーでは、銀座のそうそうたる老舗と協業。呉服店の「銀座もとじ」や、和菓子の「空也」、「松﨑煎餅」などのスタンプをTシャツやトートバッグにプリントできる。銀座といえば、雑誌社マガジンハウスのお膝元でもある。18年にファーストリテイリング入りした木下孝浩グループ上席執行役員の前職がマガジンハウスの「ポパイ(POPEYE)」編集長という縁もあるのか、モード誌「ギンザ(GINZA)」と組んだ銀座の歴史紹介コーナーもあり。EC限定商品の“エアリズム”シーツのコーナーにはベッドも置かれ、ライフスタイル型の提案を強化している。

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ロレアルが米ナチュラル系スキンケアブランド「セイヤーズ」を買収 ウィッチヘーゼル化粧水が人気

 ロレアル(L'OREAL)は米国発ナチュラルスキンケアブランド「セイヤーズ ナチュラル レミディーズ(THAYERS NATURAL REMEDIES)」を親会社のヘンリー セイヤー(HENRY THAYER CO.)から買収する。買収額は明らかになっていない。

 「セイヤーズ ナチュラル レメディーズ」は1847年に医師のヘンリー・セイヤー(Henry Thayer)が米マサチューセッツ州で立ち上げ、オーガニックウィッチヘーゼル(ハマメリス)とアロエベラ入りの化粧水で知られている。ウィッチヘーゼルは肌を引き締め、水分バランスを整えることが期待され、同ブランドは化粧水から固形石鹸などに配合している。現在はスーパーや薬局、化粧品専門店で売られており、日本ではコスメキッチンや東急ハンズなどで扱いがある。また、日本の輸入代理店は海外の化粧品や雑貨を取り扱うディープ・フィールド・ジャパン(DEEP FIELD JAPAN)が務めている。なお、昨年の同ブランドの売り上げは4400万ドル(約47億円)だった。

 同ブランドは「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」などを擁するロレアルのコンシューマー プロダクツ事業部に収める予定だ。同事業部はロレアルの中で最も大きく、20年1〜3月期は31億7000万ユーロ(約3804億円)を売り上げた。アレクシ・ペラキ・ヴァラ(Alexis Perakis-Valat)=ロレアル コンシューマー プロダクツ事業部プレジデントは「セイヤーズ」を“ナチュラル”と“ヘルス・ウエルネス”という2つのスキンケアトレンドを捉えたブランドだと説明し、今回の買収の狙いについて「われわれのグローバルなスキンケア事業を拡大させ、北米のブランドポートフォリオにもマッチする」とコメントした。

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ベイクルーズが「アマゾン」に出店 「ジャーナルスタンダード」など19ブランド

 ベイクルーズはグループブランドのうち「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」などを含む19ブランドの「アマゾン(AMAZON)」での販売を開始した。

 同グループは今回自社ECサイトに加えて「アマゾン」の「マケプレプライム」(出品者が出荷する商品にprimeマークをつけることができるプログラム)対象商品として出品することで、「アマゾン」プライム会員などを含む新規顧客の獲得を目指す。オープンキャンペーンとして、1回の注文で税込み8000円以上の購入者を対象に、先着1000人にオリジナルノベルティーをプレゼントする。

 出品ブランドは、「ジャーナルスタンダード」「ジャーナル スタンダード レリューム(JOURNAL STANDARD RELUME)」「ジャーナルスタンダード ラックス(JOURNAL STANDARD LUXE)」「イエナ(IENA)」「スローブ イエナ(SLOBE IENA)」「ヴェルメイユ パー イエナ(VERMEIL PAR IENA)」「スピック&スパン(SPICK & SPAN)」「ユーバイスピック&スパン(U BY SPICK & SPAN)」「フレームワーク(FRAMEWORK)」「ノーブル(NOBLE)」「ジョイントワークス(JOINTWORKS)」「ラ トータリテ(LA TOTALITE)」「エディット フォー ルル(EDIT. FOR LULU)」「ル タロン(LE TALON)」「エディフィス(EDIFICE)」「417 エディフィス(417 EDIFICE)」「ウィズム(WISM)」「ジャーナルスタンダード レサージュ(JOURNAL STANDARD L'ESSAGE)」「セーブ カーキ ユナイテッド(SAVE KHAKI UNITED)」。

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BARNEYS at HOME #47【AETA】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<アエタ>レザーかごバッグ

バーニーズ ニューヨークのスタッフがおすすめのファッションアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはウィメンズバイヤー福原がおすすめする<アエタ>のレザーかごバッグです!

熟練した職人が一つひとつ丁寧に編み上げたかごバッグは、レザーのテープを使用しているため、夏だけではなくオールシーズンお使いいただけます。

使い込むことでレザー特有の味わい深い表情をお楽しみいただけます。

IMG 0128 BARNEYS at HOME #47【AETA】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<アエタ>レザーかごバッグ

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

AETA<アエタ>サークルバスケットバッグS

https://onlinestore.barneys.co.jp/supplier/supplier_04817/2125922.html?dwvar_2125922_color=0541&cgid=supplier_04817#sz%3D60&start=2%3F2020_bjyoutube

 

AETA<アエタ>サークルバスケットバッグM

https://onlinestore.barneys.co.jp/supplier/supplier_04817/2125923.html?dwvar_2125923_color=0541&cgid=supplier_04817#sz=60&start=3?2020_bjyoutube

 

AETA<アエタ>バスケットバッグS

https://onlinestore.barneys.co.jp/supplier/supplier_04817/2125920.html?dwvar_2125920_color=3300&cgid=supplier_04817#sz=60&start=1?2020_bjyoutube

 

バーニーズ ニューヨーク オンラインストア

https://onlinestore.barneys.co.jp/top?2020_bjyoutube

 

 

次回の更新をお楽しみに!

「マイケル・コース」がニューヨーク・ファッション・ウイークへの不参加を表明

 デザイナーのマイケル・コース(Michael Kors)は、9 月のニューヨーク・ファッション・ ウイークでファッションショーを開催しないことを発表した。「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」の2021年春夏コレクションは20年10月中旬から11月中旬までの間に発表する予定だが、発表の形式については検討中だという。

 マイケルは「(21年)春夏コレクションは現在デザイン段階にあり、今後製作を開始するが発表は少し先になる」とコメントした。また、今後はプレ・コレクションを中止し、コレクションの発表を春夏と秋冬の2つに絞る。商品は春夏および秋冬シーズンを通して段階的に店頭に並ぶ予定だ。今回の決断について「商品が販売の現場に至るまでの、より無駄を省いたアプロ ーチを形成するための努力だ。私はずっと以前からファッション業界の年間スケジュールには変化が必要だと考えていた。今は『ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)』から『ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)』、『グッチ(GUCCI)』、『サンローラン(SAINT LAURENT)』、そして世界中の大手リテイラーに至るまで、みんながコレクションの発表タイミングやペースについて声を上げ始めている。新しい時代のための、新たなアプローチをとる好機だ」と説明する。なお、春夏コレクションはメディアに発表される前に店頭に並ぶことになる。

 また、秋冬コレクションについても、メディアや消費者への公開時期について見直すという。「3月は主な雑誌やメディアが多くの情報を発信し、気候が変わり始め、消費者の心には新しいシーズンのコレクションや製品を受け入れる準備が整う。つまり、消費者が今すぐにでも新しい服を買って着ることのできる時期になるということ。こうした全ての現実を念頭に、秋冬コレクションは3月中旬から4月中旬に発表する可能性が濃厚」としている。

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おしろい市場12年連続売り上げNo.1*の「ミラノコレクション」2021年は純白の輝きと天使に癒される

 カネボウ化粧品は12月1日、「ミラノコレクション」から「フェースアップパウダー 2021」を発売する。おしろい市場で12年連続売り上げNo.1を誇る人気製品で、毎年テーマを設けたパッケージデザインが特徴。21年は“知る幸せ”をテーマに、新たな幸せを見つける天使をパッケージとパウダーの表面に施した。

*インテージSRI おしろい市場 2008年1月~2019年12月 販売金額

美術品のような気品ある
デザインへのこだわり

 カネボウ化粧品から1991年にデビューし、21年で31年目となる「ミラノコレクション」は、伊・ミラノの格式ある建造物や美しい彫刻、ステンドグラスといった芸術的な世界観からインスパイア。現在、メインとなる「フェースアップパウダー」をはじめ、「オードパルファム」「ボディフレッシュパウダー」を展開している。毎年変化するパッケージデザインが特徴で、女神や天使などをモチーフにテーマを決めてから毎回デザイン制作を行っており、その美しさから“観賞用”と“使う用”に複数購入するファンも多い。

高機能パウダーがかなえる
上質な仕上がり

 「ミラノコレクション」の代表アイテムである「フェースアップパウダー」は、繊細でベールのようなきめ細やかさやつけたての美しさなど肌仕上がりには定評がある。産毛に逆らうようにパフで下から上に押さえると密着度がアップしてさらに崩れにくくなり、おすすめ。ちまたでは名画のような仕上がりになる“美肌パウダー”なんて呼ばれているほどだ。また、香料中には希少な2種のローズの天然精油をふんだんに取り入れており、奥行きのある上品な“プレミアムローズ”の香りが漂う。このように、細かい装飾を施した容器やキメ細かく精巧なパウダー表面など生産時間がかかるため、同製品は半年前からの事前予約に基づく限定発売という販売スタイルをとっている。

21年版はクラシカルな
図書館がモチーフ

 12月1日発売の「フェースアップパウダー 2021」は、クラシカルな図書館をモチーフに、知識を得ることで生まれる幸せを守護天使で表現。ドラッグストアやスーパー、化粧品専門店、オンラインで販売する「レギュラータイプ」(24g、9000円)と、百貨店や一部の化粧品専門店で展開するワンランク上の「グランデ(GR)タイプ」(30g、1万2000円)の2種をそろえ、現在予約を受け付けている。それぞれレフィルの付いたセット(レギュラーセットが1万5000円、GRセットが2万円)をラインアップするほか、11月1日には「ミラノコレクション オードパルファム2021」(30mL、7500円)、オードパルファムにミニボトルがセットになった「ミラノコレクションGR オードパルファム2021 ST」(1万円)も登場する。価格は全て編集部調べ。

商品に関する問い合わせ先はこちら
カネボウ化粧品
0120-518-520

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アラタナ創業者の濱渦氏が「ホテルのD2Cブランド」を起業 すでに10億円を調達

 アラタナ創業者の濱渦伸次氏はこのほど、新たにホテルのD2Cブランド「ノットアホテル(NOT A HOTEL)」を立ち上げる。同名の新会社は4月1日付に設立、起業家で投資家の佐俣アンリ氏の率いるベンチャーキャピタルANRIをリードインベスターに、GMOベンチャーパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、個人投資家などからすでに10億円を調達しているという。濱渦氏はアパレルECサイトの制作会社アラタナを2007年に宮崎県で起業し、15年にはスタートトゥデイ(現ZOZO)に売却後。今年3月31日付でZOZOを退社していた。なぜこのタイミングでホテルなのか。決め手は、ZOZO創業者の前澤友作氏からの一言だったという。濱渦氏に聞いた。

WWD:コロナ禍でホテル業などの観光産業は大打撃を受けている。なぜこのタイミングでホテル事業を?

濱渦:ホテルで起業をしようと決めたのは、昨年の年末あたり。昨年9月に前澤(友作ZOZO創業者)さんがZOZOを引退することになってから、僕もなにか新しいことをやりたいと思って、新事業を探し始めた。探すにあたって、日本の人口が少なくなる中でも産業自体が大きくなる分野を考えた。昨年の10月、11月だったかな、前澤さんに相談というか会って食事をしたときに、「起業するなら、かっこいいことじゃなくて好きなことをやったほうがいいよ」と言われ、それが決め手になった。観光産業は21世紀最大の産業になるとも言われ、当時はインバウンドも盛り上がっていて、何より僕自身が旅やホテルが大好きだったので。

WWD:4月の設立のタイミングはコロナ禍の最中。方針の変更は考えなかったのか?

濱渦:ホテルって、僕らがアラタナを創業したころのアパレル産業と似ているんですよ。10年前はアパレルのほとんどが自社ECサイトを持っておらず、業務フローもデジタル化されているとは言いがたかった。でも今はだいぶ変わってますよね?それに比べるとホテル業界って、アパレルに比べてテクノロジーが二週くらい遅れています。利益率は決して高くないのに、予約はほとんどが大手の予約サイト経由で、自社比率は2割以下。それに投資にも無駄が多く、例えば旅館の投資の半分は部屋ではなく共用部に使われていて、宿泊者よりも従業員の方が多い。テクノロジーで無駄を徹底的に省いたD2Cモデルならば、大きな商機がある。

WWD:新たなD2Cモデルなら商機があると?

濱渦:そうです。ブランド名の「NOT A HOTEL」には、そういった意味を込めました。従来のホテルとはまったく違う。予約やチェックインなどはすべてアプリで完結し、部屋に設置したIoT端末でテレビやエアコンの操作、問い合わせなどに対応し、極限までオペレーションにかかるコストを抑える。来年夏頃に8カ所のホテルを開業予定で、1ホテルあたりの部屋数は最大で10室以下、運営人数も2〜3人以下に抑えます。

ファッションブランドとのコラボも

WWD:どんなホテルになる?

濱渦:詳細はまだ言えませんが8つのホテルは、いずれも異なった建築デザイナーと協業し、さまざまなタイプを作ります。故郷の宮崎県や北海道。熱海、那須、あと東京の都心にも1室だけのタイプも。うち一つはファッションブランドとのコラボレーションも水面下で進めています。「NOT A HOTEL」の最大の特徴は初期投資やオペレーションを抑えることで少ない部屋数でもホテルが作れること。例えば都心の店舗やオフィス跡を居抜きでホテルにすることだって可能です。だからこそ、一つの世界観をデザインできるファッションにはとても注目していて、今後も積極的にコラボレーションや提携を行っていきます。

WWD:4月に設立し、すでに10億円を調達。どうやって資金を?

濱渦:当たり前ですが、実際に資金を集め始めたのは前職のZOZOを退社して、会社を設立した4月1日以降です。程なくして緊急事態宣言が発令され、新幹線を使った移動や顔を合わせた打ち合わせなどは一切できなくなりました。投資家との打ち合わせはほとんどがZoomやチャットなどのオンライン。ホテルのロケーションハンティングも現地でフォトグラファーに360度カメラや動画、ドローンを飛ばして確認しました。全部、まったく問題なかったですね。そもそもNOT A HOTELはオフィスを持っていません。シェアオフィスも借りてませんし、6人の社員がいますが、僕も含め全員ずっとリモートです。この前6月になってようやく全員で顔を合わせました(笑)。

WWD:登記や契約書など印鑑が必要な作業は?

濱渦:それも電子契約サービスの「クラウドサイン」などを使いました。郵便なども基本はすべて電子化していて、それが無理な場合は行政書士の事務所に送ってもらってます。とにかくアセット(資産)はできるだけ持たない。社員10人で上場まで行きたいと思っています。

WWD:今後は?

濱渦:5年で数万室にまで広げたい。スタートは直営のみですが、今後はシステムのみを貸与するリースや運営代行、フランチャイズなどのビジネスモデルをミックスしていく予定です。それもあって部屋に置くタオルやコスメ、シャンプーなどのアメニティは非常に重視していて、今はいろいろな有力繊維企業やコスメ企業と開発している最中です。ホテル業界のデジタルトランスフォーメーションを推し進めることで、ホテル業界の高収益化に貢献したい。予約の開始は早ければ6月ごろの予定です。楽しみにしてください。

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アラタナ創業者の濱渦氏が「ホテルのD2Cブランド」を起業 すでに10億円を調達

 アラタナ創業者の濱渦伸次氏はこのほど、新たにホテルのD2Cブランド「ノットアホテル(NOT A HOTEL)」を立ち上げる。同名の新会社は4月1日付に設立、起業家で投資家の佐俣アンリ氏の率いるベンチャーキャピタルANRIをリードインベスターに、GMOベンチャーパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、個人投資家などからすでに10億円を調達しているという。濱渦氏はアパレルECサイトの制作会社アラタナを2007年に宮崎県で起業し、15年にはスタートトゥデイ(現ZOZO)に売却後。今年3月31日付でZOZOを退社していた。なぜこのタイミングでホテルなのか。決め手は、ZOZO創業者の前澤友作氏からの一言だったという。濱渦氏に聞いた。

WWD:コロナ禍でホテル業などの観光産業は大打撃を受けている。なぜこのタイミングでホテル事業を?

濱渦:ホテルで起業をしようと決めたのは、昨年の年末あたり。昨年9月に前澤(友作ZOZO創業者)さんがZOZOを引退することになってから、僕もなにか新しいことをやりたいと思って、新事業を探し始めた。探すにあたって、日本の人口が少なくなる中でも産業自体が大きくなる分野を考えた。昨年の10月、11月だったかな、前澤さんに相談というか会って食事をしたときに、「起業するなら、かっこいいことじゃなくて好きなことをやったほうがいいよ」と言われ、それが決め手になった。観光産業は21世紀最大の産業になるとも言われ、当時はインバウンドも盛り上がっていて、何より僕自身が旅やホテルが大好きだったので。

WWD:4月の設立のタイミングはコロナ禍の最中。方針の変更は考えなかったのか?

濱渦:ホテルって、僕らがアラタナを創業したころのアパレル産業と似ているんですよ。10年前はアパレルのほとんどが自社ECサイトを持っておらず、業務フローもデジタル化されているとは言いがたかった。でも今はだいぶ変わってますよね?それに比べるとホテル業界って、アパレルに比べてテクノロジーが二週くらい遅れています。利益率は決して高くないのに、予約はほとんどが大手の予約サイト経由で、自社比率は2割以下。それに投資にも無駄が多く、例えば旅館の投資の半分は部屋ではなく共用部に使われていて、宿泊者よりも従業員の方が多い。テクノロジーで無駄を徹底的に省いたD2Cモデルならば、大きな商機がある。

WWD:新たなD2Cモデルなら商機があると?

濱渦:そうです。ブランド名の「NOT A HOTEL」には、そういった意味を込めました。従来のホテルとはまったく違う。予約やチェックインなどはすべてアプリで完結し、部屋に設置したIoT端末でテレビやエアコンの操作、問い合わせなどに対応し、極限までオペレーションにかかるコストを抑える。来年夏頃に8カ所のホテルを開業予定で、1ホテルあたりの部屋数は最大で10室以下、運営人数も2〜3人以下に抑えます。

ファッションブランドとのコラボも

WWD:どんなホテルになる?

濱渦:詳細はまだ言えませんが8つのホテルは、いずれも異なった建築デザイナーと協業し、さまざまなタイプを作ります。故郷の宮崎県や北海道。熱海、那須、あと東京の都心にも1室だけのタイプも。うち一つはファッションブランドとのコラボレーションも水面下で進めています。「NOT A HOTEL」の最大の特徴は初期投資やオペレーションを抑えることで少ない部屋数でもホテルが作れること。例えば都心の店舗やオフィス跡を居抜きでホテルにすることだって可能です。だからこそ、一つの世界観をデザインできるファッションにはとても注目していて、今後も積極的にコラボレーションや提携を行っていきます。

WWD:4月に設立し、すでに10億円を調達。どうやって資金を?

濱渦:当たり前ですが、実際に資金を集め始めたのは前職のZOZOを退社して、会社を設立した4月1日以降です。程なくして緊急事態宣言が発令され、新幹線を使った移動や顔を合わせた打ち合わせなどは一切できなくなりました。投資家との打ち合わせはほとんどがZoomやチャットなどのオンライン。ホテルのロケーションハンティングも現地でフォトグラファーに360度カメラや動画、ドローンを飛ばして確認しました。全部、まったく問題なかったですね。そもそもNOT A HOTELはオフィスを持っていません。シェアオフィスも借りてませんし、6人の社員がいますが、僕も含め全員ずっとリモートです。この前6月になってようやく全員で顔を合わせました(笑)。

WWD:登記や契約書など印鑑が必要な作業は?

濱渦:それも電子契約サービスの「クラウドサイン」などを使いました。郵便なども基本はすべて電子化していて、それが無理な場合は行政書士の事務所に送ってもらってます。とにかくアセット(資産)はできるだけ持たない。社員10人で上場まで行きたいと思っています。

WWD:今後は?

濱渦:5年で数万室にまで広げたい。スタートは直営のみですが、今後はシステムのみを貸与するリースや運営代行、フランチャイズなどのビジネスモデルをミックスしていく予定です。それもあって部屋に置くタオルやコスメ、シャンプーなどのアメニティは非常に重視していて、今はいろいろな有力繊維企業やコスメ企業と開発している最中です。ホテル業界のデジタルトランスフォーメーションを推し進めることで、ホテル業界の高収益化に貢献したい。予約の開始は早ければ6月ごろの予定です。楽しみにしてください。

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「『ザ・プロダクト』でGO!GO!サマー!」 よしあき&ミチと人気美容師がインスタライブでべたつく夏のヘアケア・ハウツーを配信

 オーガニックヘアケアおよびスキンケア製品を展開する「ザ・プロダクト(PRODUCT)」と「WWD JAPAN.com」は、蒸し暑い夏を快適に乗り切るヒントを紹介するプログラム「『ザ・プロダクト』でGO!GO!サマー!」をインスタライブで配信した。ゲストにモデルでタレントのよしあき&ミチ、「カキモトアームズ(kakimoto arms)」青山店に勤務する及川なつみスタイリストチーフ、そしてナビゲーターに「ザ・プロダクト」の諏訪沙緒里プレス ビューティーアドバイザーを迎え、夏の頭皮&ヘアケアや簡単ヘアアレンジのハウツーをお届けした。

 3部構成の第1部のテーマは「意外と知らない頭皮の世界」。諏訪ビューティーアドバイザーが、「頭皮は顔の皮膚とつながっているため、スキンケアするようにケアすることが必要。いい状態の頭皮はほんのり青白く透明感がある。赤みがあったり、黄色っぽく硬くなったりしている場合は要注意。夏は紫外線によるダメージやエアコンによる乾燥、たまった皮脂汚れがトラブルのもとになる。きちんと汚れを落として保湿することが大切」とポイントを解説。ホホバオイルやローズマリ―エキス配合の「スキャルプリバイタライザー」を使ったディープクレンジングや、蒸しタオルのヘアパック方法を紹介した。

 第2部はモデルのほかユーチューブなどでも活動し、10代を中心にファッションアイコンとして支持を集めるよしあき&ミチ姉弟が登場。2人は「ザ・プロダクト」の代表アイテム、マルチワックスを知っていたといい「髪以外に肌やリップなどどこでも使えて便利。旅行先でも一つでいろいろなところをケアできるし、オーガニック成分で優しい使い心地も安心」とコメントした。明るいブリーチヘアのよしあきが、「ヘアアイロンを使うから髪がギシギシなのが悩み。暑い季節はキャップをかぶると蒸れて髪がべたつくのもどうにかしたい」と明かすと、諏訪ビューティーアドバイザーは、髪を洗ってタオルドライした後、ドライヤーで乾かす前に「ヘアシャインセラム」で潤いを補うことを提案。べたつきにはペパーミントとトウモロコシ由来のエタノールがすっきりと爽快感をもたらすと「ドライシャンプー」を薦めた。さらに頭皮マッサージをするほかに首周りやマスクにスプレーしてリフレッシュする“裏ワザ”も紹介すると、姉のミチは「暑い夏に欠かせないアイテム」と熱い関心を寄せていた。

 続いて第3部では、「カキモトアームズ」青山店の及川なつみスタイリストチーフが登場。ヘアアイロンでショートヘアにニュアンスをつけるヘアピンアレンジや、ひと巻きでがらりと印象を変えるスカーフアレンジを披露した。ホールド力のある「ヘアワックス」で髪に動きをつける以外に、「ヘアワックス」と「ヘアシャインセラム」を手のひらで混ぜて使って束感や艶感を加えるテクニックを解説した。「髪の太さやなりたいイメージに合わせてワックスの硬さを調節できて、マルチに使えるところが『ザ・プロダクト』の万人受けポイント。ダメージヘアの人もドライヤー前に『ヘアシャインセラム』でケアするとトリートメント効果で毛先までまとまりがよくなる」などと語った。

問い合わせ先
ココバイ
03-6696-3547

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【覆面座談会】株主総会直前! 大戸屋はコロワイドの乗っ取りに対抗できるか?

 大戸屋ホールディングスの株主総会が6月25日(木)に迫った。創業家から株を買い取り、筆頭株主に躍り出た外食業界4位のコロワイド。大戸屋を傘下に納めたいという明確な意思に対し、大戸屋は徹底抗戦の構えだ。外食業界では前代未聞の「事件」はどうなるか?
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ファッション・ビューティ業界で働くママたちの在宅ワーク 「本当にきつかった」でも「以前には戻れない」覆面本音トーク

 新型コロナウイルス感染拡大から緊急事態宣言を受け、多くの働くママ・パパはてんやわんやだったのではないでしょうか。子どもが家に居ながら、仕事もこなす。その状況は想像よりも大変です。緊急事態宣言が解除になった今も、子どもたちの学校などは分散登校や時短授業などで新しい学校生活がスタートしていますが元通りとはいきません。今回、緊急事態宣言中に、ファッション・ビューティ業界で働くママたちと覆面座談会を敢行。座談会中、子どもたちが乱入しながらもさまざまな本音のトークが繰り広げられました。在宅ワークのママたちの現状とはーー。

Aさん:海外ビューティブランドPR&コミュニケーションディレクター。家族構成は夫と小学2年生の娘、4歳の保育園年中の男の子。緊急事態宣言中は在宅勤務

Bさん:国産ビューティブランドPR。家族構成は夫と小学3年の息子。緊急事態宣言中は週1出勤

Cさん:ファッション系PR会社シニアマネージャー。家族構成は夫と小学4年の息子、保育園年中の娘。緊急事態宣言中は週1出勤

Dさん:セレクトショップ広報。家族構成は夫と保育園年長の娘、年少の息子。緊急事態宣言中は在宅勤務

WWD:家族構成は夫と中学1年の息子、小学3年の娘

WWD:急にリモートワークになったと思いますが、実際どうでしょうか?メリットはありますか?

Aさん:会社に行っていると、子どもたちのお迎えがあり、時間に制限があったので今はバタバタしなくてよくなったのは良かったです。あとは、これまで時短勤務の私の方が家事はメインでやっていたんですが、夫も今は在宅なので分担してやっています。今までの私の一番のストレスが料理だったので、それを夫がやってくれるのはストレスがなくなりました。絆も深まりましたし。ただ、緊急事態宣言が発令されて、子どももずっと自宅にいるとやっぱりストレスフルですよね(笑)。

Bさん:家だと電話もかかってこないですし、資料を作ったりというのは在宅の方が集中できますね。Aさんと同じように、夕方は焦って汗をかきながら子どものお迎えに行ってたんですけど、おしりの焦りがなくなったのはよかったなあと思います。あと、料理を作るのが好きなので、朝晩の品数は増えたかなあ。リモート前は、朝なんかはパン焼いて、ソーセージ焼いて、「早く、早く、早く」って「早く」を100回ぐらい言ってたんですけど(笑)。今は急がなくていいのでいいですね。

Dさん:急がなくていいっていうの分かります。メリットはやっぱり通勤の往復2時間が掛からないってことですよね。これまでは、週末に1週間分の食料の買い出しと、掃除で疲れてしまってたんですけど、平日にできるのはいいです。それに今まで週末は、月曜日のこと考えて遊びもそこそこだったけど、考えないで遊べる。週末の充実感ってあるなあと。

Cさん:同じです!おしりの焦りがなくなりました。ただ、職種的に電話がよく来るんですが、子どもが声を出した時に、「子どもがいて……」で済ませられる相手だといいんですが、済まされない相手だと困ります。本当に集中したいときや、邪魔されたくないときは、ネットフリックス(NETFLIX)とアマゾンプライム・ビデオ(AMAZON PRIME VIDEO)に頼っててテレビや映画を見せたりしてますね(笑)。申し訳ないですが、日中は、子どもとフェイス・トゥ・フェイスでも生返事になっちゃいます。あと、小学校に週1行くんですが、まあまあ宿題をもらってくるので。それがいつまで続くんだろう?とは思います。

子どもの勉強問題で親の責任重大に

WWD:分かります。普通だったら、学校の宿題って学校で習ったことの復習だから、子どもに任せてますけど、学校に行ってないから宿題って言っても、親が見ないといけない……。家にいても仕事をしてる訳で、その時間を確保するのは大変だなと。

Bさん:相手できないですよね。やっぱり子どもの勉強はストレスですね。おっしゃるように、親が見ないといけないですし。学校からも「するように」と指示をされていますからねえ。ほかの学校に通う子どもを持つママ友によると、「休校中に出た宿題も成績に加味します」って言われたらしんですよ。

全員:えーーー。怖い……。

Bさん:そうなると、回答が○になるまで何度もやらせないといけないじゃないですか。親の負担が半端なくて。習い事も、ピアノと公文やってるんですけどピアノはZoomで、結局練習も付きっ切りでやらないといけないし、日々のタスクを子どもにさせるのに、親がすごく労力を使わないといけないっていうのはありますよね。ただ反面、この子、こういうこと知らなかったんだ、とかが分かったのは良かったですね。

Aさん:習得のために、監視するという不毛な時間がありますよね。うちも上の子は小2でお勉強をしてもらわないといけないけど、そうすると下の子が何もすることがなくなっちゃって。お姉ちゃんの邪魔をしたりとか。私も、子どもに邪魔されるストレスがあって、仕事したいのにって。

それである時、すっごいストレスが溜まりすぎて怒鳴り散らして、「私無理」ってなって。夫と話して、一人の時間を持つことも大事だねって。それって小さいことでもよくて、スーパーに一人で行くとか。子どもたちも一緒にいると喧嘩になるので、娘だけ連れて、もしくは息子だけ連れて買い物行くとか。そういう時間を作らないと煮詰まっちゃうなあと。

ある日、子どもから「今日、お母さん、一度も怒ってないね」って言われて。今の私は怒ってばかりだから……。なかなか難しいですよね。

WWD:どう対応していいか分からないなあって思いますよね。

Bさん:学校がない分、親がどうしたかで子供が変わるだろうなと思うので、責任と重みを感じています。

WWD:小学校に上がったお子さんがいる家庭は、勉強問題がかなりあったでしょうね。小さいお子さんがいるDさんはいかがですか?

Dさん:子供が小さいので親に長時間、ほっとかれると気を引きたくて嫌なことをするんです。些細なことなんですけど、手をつねったり、パソコンを叩いたり、物を落としたりとか。それが重なると、心身ともにストレスフルになるというか。ただ、うちは年長と年少で歳が近ので2人で遊んでくれるからまだいいですけど、家のお隣さんなんかは、3歳と生まれたばかりの子がいて、赤ちゃんの面倒を見ながら仕事をするのは大変だなあって思います。

Cさん:リモート中は、家にいるけど働かないといけないから。子どもの相手できないですよね。個人的には、運動量が圧倒的に足りなくて太ったなあと。散歩っていってもたかがしれてますし。そういう感じだから、週1仕事に行くと、ものすごく疲れちゃって……。これ週5日には戻れないかもって思っちゃいますね(笑)。フルフル働いて、帰ってきて炊事洗濯、掃除と考えると。出来ないかも。

全員:分かります。週5日会社行くのはもうきついですよね……。

オンラインで夜でも友だちと話してストレス解消

WWD:その辺のストレス解消法はどうしてますか?

Bさん:Zoom飲みするのがストレス解消!

Cさん:いいな〜。まだデビューしてないんですよね。

Aさん:Zoom飲みいいですよね。普段は、夜とか飲み会とか行けなかったですから。

Bさん:海外の友達とこの前Zoom飲みしたんですけど、「なんだ、こんなに簡単だったんだ。会わなくてもいいね」って。すぐそこにいるような感じで話ができるのでいいよねって。

Cさん:私は、やっぱりビール飲んでゆっくりするとか。あと結構、寝てますね(笑)。移動しない分、平日もしっかり睡眠取れるようになりました。

Dさん:ストレスそんなにないんですけど。これまでユーチューブはあんまり見たことなかったんですけど、今、すごいお世話になってて。ヨガのチャンネルとか完成度が高くて、朝と寝る前にむちゃくちゃやってます。スタジオに行かなくてもいいのかなと思ぐらいです。

あと、洗濯が楽しい。会社に行ってるころは、外に干せないから浴室乾燥にしていたけど、すごくいい天気の日に、洗濯物をたくさん干すと洗濯物が喜んでいる感じがしてそれが意外にストレス解消になりますね。9時ぐらいに干して11時には乾く。その開放感が気持ちいいです。

WWD:ベランダでご飯を食べたりすると、ちゃんと日光に当たるって気持ちいいなあって思えますよね。ではリモートでの仕事はどうですか?

Dさん:今、就業時間が9〜16時(時短)なんですけど、一応、その時間で働いてくださいということになっているんです。でも15時50分ぐらいに「この資料作ってください」って指示が来て、翌朝の9時過ぎにはその資料を提出することがあります。明らかに就業時間内にやっていないことはみんな分かっていると思うんですけど、黙認してもらってます。部署は子どもがいる人が多いので、日中、子どもの面倒を見ながら仕事は不可能だとみんな分かってくれています。ありがたいなあと思います。

WWD:なるほどです。今後は、こうやって子どもが家にいて働くという状態になってくると就業時間ではない働き方が認められていくようになりそうですね。

Aさん:弊社は、コロナの前から、共有をしっかりしましょうって上司から言われていたので。それが苦手だった人も、こういう状況で共有をしっかりしてくれるようになり仕事はやりやすいですよね。みんなが意識できるようになったと思います。

今回のことで旦那の会社が緊急事態宣言解除後も在宅勤務を基本とすることになったんです。それを機に、私は逆にフルタイム勤務に戻すことにしました。今まで時短で、色々と悔しかった……。旦那が基本家にいることで、私が18時に必ずしも毎日保育園のお迎えに行かなくてよくなったのでフルタイムに戻しました。

3月にすぐに在宅勤務を可能となり、解除後も100%出社にはしないとしているので、フルタイムにできて涙が出るくらい嬉しかったですし、ライフスタイルが変わるきっかけになったと思います。

Bさん:コロナ禍で最初は、在宅勤務の推進だったのが、途中からノートパソコンが対応されたり、在宅勤務がしやすい環境が整いました。ただ、情報共有に課題があるなと思っています。

不便と思うのは、他部署の人に確認するのに、メールしか手段がないのはきついなと思っています。付き合いがある人とはライン、電話番号を交換していますが、全然知らない人もいるので。他部署の人と連絡取るのに、個人の電話はNGな場合があって。メールのみ。誰でも気軽に電話やチャットでつながれたらといいなと思います。電話で話した方が話が円滑に進むこともありますよね。

Dさん:弊社も電話ではなく、メールのやりとりなんです。でも、言葉のコミュニケーションが上手い人と、メールでのコミュニケーションが上手い人は別だと思うんですよね。メールでやりとりすると、この人何言ってるんだろう?と思うことがあって。メールだけだと、どんどんトンチンカンな方向に行っちゃう(笑)。

あとは、出社しないことで会社の情報が入りづらくて、いろいろ相談されても判断が自分でできないことが増えていると思います。

Cさん:私は、ミーティングがリモートでできるのはいいなと思って。今までは、クライアント先への行き帰りだけでも大変でしたが、今はそれがないので。なので、逆にミーティングがめちゃくちゃ入って……。19時半から会議と言われると正直、辛いなあと思う。1時間以上のミーティング2本続けたら、家庭が崩壊しそうになります(笑)

WWD:私のためにズラしてとは言いずらかったりしますよね。やっぱりコミュニケーションなんでしょうか?

Bさん:なので以前に比べて、CCに人を入れるようになりましたね。ここまで進んでいるよと教えるためにも。働いてます、アピールもしたりして(笑)

全員:重要、重要(笑)

子どもの手が戦力の一つ

WWD:通勤時間がなくなったとはいえ、子どもがいると時間に追われる生活は変わらないですよね。時短テクってありますか?

Aさん:これまでは会社に行かなければいけないことで、自分でやった方が早いと思ってお手伝いとかさせてなかったんですね。今は時間があるので、「テーブル拭くのはお姉ちゃんの仕事だよ、箸を片付けるのは息子の仕事だよ」とか。お手伝いさせることで、自分も楽になっていて時短になっているかも。

Bさん:うちも、子どもがお手伝いするのが当たり前になりましたね。一つの戦力になりました。

あとは、仕事をしながら家事もできるので、煮込んでいる間に仕事もするとか。仕事と家事を同じ時間軸でできるのはいいですね。よくないかもしれないけど、ずっと家にいて3食作らなくちゃいけないので、お惣菜を買ってくるとか、そういうことに罪悪感が逆になくなったと思います。バランスが取れるようになったなあと。

Cさん:うちの子は、朝、洗濯物を干すのと夕方のお風呂の掃除がお兄ちゃんの仕事。ベランダの植物の水やりが下の子。あなたの仕事よ、とするとそれをきちんとやってくれます。これでも少し楽になりました。

Dさん:食器を運んでもらったり、着替えも自分でやるとか。みなさんと同じように、これまで平日の朝は時間がないので、無理やり親がやっていたところ、自主的にやってもらえるようになったのでよかったです。

結果的に時短になったのは、朝食の後すぐに、昼食と夕食も一緒に作っちゃうんです。朝はまだ体力があるので集中してまとめて作っちゃうと楽だし短い時間でハイパフォーマンスなモノが作れると思いました。これまでは夕方、くたくたで帰ってきてから、夕飯を作りながら相手をしながらってなってたから。今は、夕方仕事が終わったら、散歩に行って、帰ってきて、お風呂に入れて、7時ぐらいからビール飲みながら、全員そろって夕飯食べる。そういうところを楽しんでるかなと思います。

WWD:みなさん、リモートワーク中に買ったものはありますか?

Aさん:時間があって片付けをするようになって、家具を買いました。

Cさん:ワンタッチ式テントを買ってみました。キャンプを想定して、無駄に窓開けて少し寒くしてみるとか(笑)非日常を味わえるみたいで子どもたちは喜んでます。

Bさん:緊急事態宣言中は公園にも行けなかったので、軽い、グローブ・バット・ボールのセットを買って運動したり、掃除に行き届くようになって「うちの絨毯こんなに汚かったけ?」と思って買い換えたり。あとは「あつまれ動物の森」ソフトを買って家族みんなではまっていますね。

Dさん:子どものおもちゃですかねえ。100均の水鉄砲とかから、ちょっと高いブロックとか。アマゾンプライム会員で、テレビで見られるようにするアマゾン・ファイヤー・スティックがすごくて!5000円ぐらいなんですけど、本当になんでも見られる。魔法のよう。夫も私も仕事で煮詰まっている時なんかは、「ドラえもん」とか見せてます。あとはトランポリン。本来の目的である「飛ぶ」という行為ではなく、子どもたちの格好のおままごとの場所になってしまいましたが(笑)。

 緊急事態宣言解除後、徐々に社会活動が復活してきており座談会参加者の4人も週1〜3日の出勤と在宅勤務となり、子どもたちは学校や保育園が始まりました。みなさん、「緊急事態宣言下は、夫、子どもたちが家にいながらの在宅勤務は本当に辛かった」と言います。宣言解除後、子どもたちが学校・保育園に行くことで、「仕事に集中できるようになった」「子どもたちもストレスが発散されていると感じる」という声が聞かれました。ニュー・ノーマルを模索する中で、今回のリモート勤務は働くママだけでなく、全ての働く人たちにとってライフ・ワーク・バランスを見直すきっかけになったのではないでしょうか。

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ファッション・ビューティ業界で働くママたちの在宅ワーク 「本当にきつかった」でも「以前には戻れない」覆面本音トーク

 新型コロナウイルス感染拡大から緊急事態宣言を受け、多くの働くママ・パパはてんやわんやだったのではないでしょうか。子どもが家に居ながら、仕事もこなす。その状況は想像よりも大変です。緊急事態宣言が解除になった今も、子どもたちの学校などは分散登校や時短授業などで新しい学校生活がスタートしていますが元通りとはいきません。今回、緊急事態宣言中に、ファッション・ビューティ業界で働くママたちと覆面座談会を敢行。座談会中、子どもたちが乱入しながらもさまざまな本音のトークが繰り広げられました。在宅ワークのママたちの現状とはーー。

Aさん:海外ビューティブランドPR&コミュニケーションディレクター。家族構成は夫と小学2年生の娘、4歳の保育園年中の男の子。緊急事態宣言中は在宅勤務

Bさん:国産ビューティブランドPR。家族構成は夫と小学3年の息子。緊急事態宣言中は週1出勤

Cさん:ファッション系PR会社シニアマネージャー。家族構成は夫と小学4年の息子、保育園年中の娘。緊急事態宣言中は週1出勤

Dさん:セレクトショップ広報。家族構成は夫と保育園年長の娘、年少の息子。緊急事態宣言中は在宅勤務

WWD:家族構成は夫と中学1年の息子、小学3年の娘

WWD:急にリモートワークになったと思いますが、実際どうでしょうか?メリットはありますか?

Aさん:会社に行っていると、子どもたちのお迎えがあり、時間に制限があったので今はバタバタしなくてよくなったのは良かったです。あとは、これまで時短勤務の私の方が家事はメインでやっていたんですが、夫も今は在宅なので分担してやっています。今までの私の一番のストレスが料理だったので、それを夫がやってくれるのはストレスがなくなりました。絆も深まりましたし。ただ、緊急事態宣言が発令されて、子どももずっと自宅にいるとやっぱりストレスフルですよね(笑)。

Bさん:家だと電話もかかってこないですし、資料を作ったりというのは在宅の方が集中できますね。Aさんと同じように、夕方は焦って汗をかきながら子どものお迎えに行ってたんですけど、おしりの焦りがなくなったのはよかったなあと思います。あと、料理を作るのが好きなので、朝晩の品数は増えたかなあ。リモート前は、朝なんかはパン焼いて、ソーセージ焼いて、「早く、早く、早く」って「早く」を100回ぐらい言ってたんですけど(笑)。今は急がなくていいのでいいですね。

Dさん:急がなくていいっていうの分かります。メリットはやっぱり通勤の往復2時間が掛からないってことですよね。これまでは、週末に1週間分の食料の買い出しと、掃除で疲れてしまってたんですけど、平日にできるのはいいです。それに今まで週末は、月曜日のこと考えて遊びもそこそこだったけど、考えないで遊べる。週末の充実感ってあるなあと。

Cさん:同じです!おしりの焦りがなくなりました。ただ、職種的に電話がよく来るんですが、子どもが声を出した時に、「子どもがいて……」で済ませられる相手だといいんですが、済まされない相手だと困ります。本当に集中したいときや、邪魔されたくないときは、ネットフリックス(NETFLIX)とアマゾンプライム・ビデオ(AMAZON PRIME VIDEO)に頼っててテレビや映画を見せたりしてますね(笑)。申し訳ないですが、日中は、子どもとフェイス・トゥ・フェイスでも生返事になっちゃいます。あと、小学校に週1行くんですが、まあまあ宿題をもらってくるので。それがいつまで続くんだろう?とは思います。

子どもの勉強問題で親の責任重大に

WWD:分かります。普通だったら、学校の宿題って学校で習ったことの復習だから、子どもに任せてますけど、学校に行ってないから宿題って言っても、親が見ないといけない……。家にいても仕事をしてる訳で、その時間を確保するのは大変だなと。

Bさん:相手できないですよね。やっぱり子どもの勉強はストレスですね。おっしゃるように、親が見ないといけないですし。学校からも「するように」と指示をされていますからねえ。ほかの学校に通う子どもを持つママ友によると、「休校中に出た宿題も成績に加味します」って言われたらしんですよ。

全員:えーーー。怖い……。

Bさん:そうなると、回答が○になるまで何度もやらせないといけないじゃないですか。親の負担が半端なくて。習い事も、ピアノと公文やってるんですけどピアノはZoomで、結局練習も付きっ切りでやらないといけないし、日々のタスクを子どもにさせるのに、親がすごく労力を使わないといけないっていうのはありますよね。ただ反面、この子、こういうこと知らなかったんだ、とかが分かったのは良かったですね。

Aさん:習得のために、監視するという不毛な時間がありますよね。うちも上の子は小2でお勉強をしてもらわないといけないけど、そうすると下の子が何もすることがなくなっちゃって。お姉ちゃんの邪魔をしたりとか。私も、子どもに邪魔されるストレスがあって、仕事したいのにって。

それである時、すっごいストレスが溜まりすぎて怒鳴り散らして、「私無理」ってなって。夫と話して、一人の時間を持つことも大事だねって。それって小さいことでもよくて、スーパーに一人で行くとか。子どもたちも一緒にいると喧嘩になるので、娘だけ連れて、もしくは息子だけ連れて買い物行くとか。そういう時間を作らないと煮詰まっちゃうなあと。

ある日、子どもから「今日、お母さん、一度も怒ってないね」って言われて。今の私は怒ってばかりだから……。なかなか難しいですよね。

WWD:どう対応していいか分からないなあって思いますよね。

Bさん:学校がない分、親がどうしたかで子供が変わるだろうなと思うので、責任と重みを感じています。

WWD:小学校に上がったお子さんがいる家庭は、勉強問題がかなりあったでしょうね。小さいお子さんがいるDさんはいかがですか?

Dさん:子供が小さいので親に長時間、ほっとかれると気を引きたくて嫌なことをするんです。些細なことなんですけど、手をつねったり、パソコンを叩いたり、物を落としたりとか。それが重なると、心身ともにストレスフルになるというか。ただ、うちは年長と年少で歳が近ので2人で遊んでくれるからまだいいですけど、家のお隣さんなんかは、3歳と生まれたばかりの子がいて、赤ちゃんの面倒を見ながら仕事をするのは大変だなあって思います。

Cさん:リモート中は、家にいるけど働かないといけないから。子どもの相手できないですよね。個人的には、運動量が圧倒的に足りなくて太ったなあと。散歩っていってもたかがしれてますし。そういう感じだから、週1仕事に行くと、ものすごく疲れちゃって……。これ週5日には戻れないかもって思っちゃいますね(笑)。フルフル働いて、帰ってきて炊事洗濯、掃除と考えると。出来ないかも。

全員:分かります。週5日会社行くのはもうきついですよね……。

オンラインで夜でも友だちと話してストレス解消

WWD:その辺のストレス解消法はどうしてますか?

Bさん:Zoom飲みするのがストレス解消!

Cさん:いいな〜。まだデビューしてないんですよね。

Aさん:Zoom飲みいいですよね。普段は、夜とか飲み会とか行けなかったですから。

Bさん:海外の友達とこの前Zoom飲みしたんですけど、「なんだ、こんなに簡単だったんだ。会わなくてもいいね」って。すぐそこにいるような感じで話ができるのでいいよねって。

Cさん:私は、やっぱりビール飲んでゆっくりするとか。あと結構、寝てますね(笑)。移動しない分、平日もしっかり睡眠取れるようになりました。

Dさん:ストレスそんなにないんですけど。これまでユーチューブはあんまり見たことなかったんですけど、今、すごいお世話になってて。ヨガのチャンネルとか完成度が高くて、朝と寝る前にむちゃくちゃやってます。スタジオに行かなくてもいいのかなと思ぐらいです。

あと、洗濯が楽しい。会社に行ってるころは、外に干せないから浴室乾燥にしていたけど、すごくいい天気の日に、洗濯物をたくさん干すと洗濯物が喜んでいる感じがしてそれが意外にストレス解消になりますね。9時ぐらいに干して11時には乾く。その開放感が気持ちいいです。

WWD:ベランダでご飯を食べたりすると、ちゃんと日光に当たるって気持ちいいなあって思えますよね。ではリモートでの仕事はどうですか?

Dさん:今、就業時間が9〜16時(時短)なんですけど、一応、その時間で働いてくださいということになっているんです。でも15時50分ぐらいに「この資料作ってください」って指示が来て、翌朝の9時過ぎにはその資料を提出することがあります。明らかに就業時間内にやっていないことはみんな分かっていると思うんですけど、黙認してもらってます。部署は子どもがいる人が多いので、日中、子どもの面倒を見ながら仕事は不可能だとみんな分かってくれています。ありがたいなあと思います。

WWD:なるほどです。今後は、こうやって子どもが家にいて働くという状態になってくると就業時間ではない働き方が認められていくようになりそうですね。

Aさん:弊社は、コロナの前から、共有をしっかりしましょうって上司から言われていたので。それが苦手だった人も、こういう状況で共有をしっかりしてくれるようになり仕事はやりやすいですよね。みんなが意識できるようになったと思います。

今回のことで旦那の会社が緊急事態宣言解除後も在宅勤務を基本とすることになったんです。それを機に、私は逆にフルタイム勤務に戻すことにしました。今まで時短で、色々と悔しかった……。旦那が基本家にいることで、私が18時に必ずしも毎日保育園のお迎えに行かなくてよくなったのでフルタイムに戻しました。

3月にすぐに在宅勤務を可能となり、解除後も100%出社にはしないとしているので、フルタイムにできて涙が出るくらい嬉しかったですし、ライフスタイルが変わるきっかけになったと思います。

Bさん:コロナ禍で最初は、在宅勤務の推進だったのが、途中からノートパソコンが対応されたり、在宅勤務がしやすい環境が整いました。ただ、情報共有に課題があるなと思っています。

不便と思うのは、他部署の人に確認するのに、メールしか手段がないのはきついなと思っています。付き合いがある人とはライン、電話番号を交換していますが、全然知らない人もいるので。他部署の人と連絡取るのに、個人の電話はNGな場合があって。メールのみ。誰でも気軽に電話やチャットでつながれたらといいなと思います。電話で話した方が話が円滑に進むこともありますよね。

Dさん:弊社も電話ではなく、メールのやりとりなんです。でも、言葉のコミュニケーションが上手い人と、メールでのコミュニケーションが上手い人は別だと思うんですよね。メールでやりとりすると、この人何言ってるんだろう?と思うことがあって。メールだけだと、どんどんトンチンカンな方向に行っちゃう(笑)。

あとは、出社しないことで会社の情報が入りづらくて、いろいろ相談されても判断が自分でできないことが増えていると思います。

Cさん:私は、ミーティングがリモートでできるのはいいなと思って。今までは、クライアント先への行き帰りだけでも大変でしたが、今はそれがないので。なので、逆にミーティングがめちゃくちゃ入って……。19時半から会議と言われると正直、辛いなあと思う。1時間以上のミーティング2本続けたら、家庭が崩壊しそうになります(笑)

WWD:私のためにズラしてとは言いずらかったりしますよね。やっぱりコミュニケーションなんでしょうか?

Bさん:なので以前に比べて、CCに人を入れるようになりましたね。ここまで進んでいるよと教えるためにも。働いてます、アピールもしたりして(笑)

全員:重要、重要(笑)

子どもの手が戦力の一つ

WWD:通勤時間がなくなったとはいえ、子どもがいると時間に追われる生活は変わらないですよね。時短テクってありますか?

Aさん:これまでは会社に行かなければいけないことで、自分でやった方が早いと思ってお手伝いとかさせてなかったんですね。今は時間があるので、「テーブル拭くのはお姉ちゃんの仕事だよ、箸を片付けるのは息子の仕事だよ」とか。お手伝いさせることで、自分も楽になっていて時短になっているかも。

Bさん:うちも、子どもがお手伝いするのが当たり前になりましたね。一つの戦力になりました。

あとは、仕事をしながら家事もできるので、煮込んでいる間に仕事もするとか。仕事と家事を同じ時間軸でできるのはいいですね。よくないかもしれないけど、ずっと家にいて3食作らなくちゃいけないので、お惣菜を買ってくるとか、そういうことに罪悪感が逆になくなったと思います。バランスが取れるようになったなあと。

Cさん:うちの子は、朝、洗濯物を干すのと夕方のお風呂の掃除がお兄ちゃんの仕事。ベランダの植物の水やりが下の子。あなたの仕事よ、とするとそれをきちんとやってくれます。これでも少し楽になりました。

Dさん:食器を運んでもらったり、着替えも自分でやるとか。みなさんと同じように、これまで平日の朝は時間がないので、無理やり親がやっていたところ、自主的にやってもらえるようになったのでよかったです。

結果的に時短になったのは、朝食の後すぐに、昼食と夕食も一緒に作っちゃうんです。朝はまだ体力があるので集中してまとめて作っちゃうと楽だし短い時間でハイパフォーマンスなモノが作れると思いました。これまでは夕方、くたくたで帰ってきてから、夕飯を作りながら相手をしながらってなってたから。今は、夕方仕事が終わったら、散歩に行って、帰ってきて、お風呂に入れて、7時ぐらいからビール飲みながら、全員そろって夕飯食べる。そういうところを楽しんでるかなと思います。

WWD:みなさん、リモートワーク中に買ったものはありますか?

Aさん:時間があって片付けをするようになって、家具を買いました。

Cさん:ワンタッチ式テントを買ってみました。キャンプを想定して、無駄に窓開けて少し寒くしてみるとか(笑)非日常を味わえるみたいで子どもたちは喜んでます。

Bさん:緊急事態宣言中は公園にも行けなかったので、軽い、グローブ・バット・ボールのセットを買って運動したり、掃除に行き届くようになって「うちの絨毯こんなに汚かったけ?」と思って買い換えたり。あとは「あつまれ動物の森」ソフトを買って家族みんなではまっていますね。

Dさん:子どものおもちゃですかねえ。100均の水鉄砲とかから、ちょっと高いブロックとか。アマゾンプライム会員で、テレビで見られるようにするアマゾン・ファイヤー・スティックがすごくて!5000円ぐらいなんですけど、本当になんでも見られる。魔法のよう。夫も私も仕事で煮詰まっている時なんかは、「ドラえもん」とか見せてます。あとはトランポリン。本来の目的である「飛ぶ」という行為ではなく、子どもたちの格好のおままごとの場所になってしまいましたが(笑)。

 緊急事態宣言解除後、徐々に社会活動が復活してきており座談会参加者の4人も週1〜3日の出勤と在宅勤務となり、子どもたちは学校や保育園が始まりました。みなさん、「緊急事態宣言下は、夫、子どもたちが家にいながらの在宅勤務は本当に辛かった」と言います。宣言解除後、子どもたちが学校・保育園に行くことで、「仕事に集中できるようになった」「子どもたちもストレスが発散されていると感じる」という声が聞かれました。ニュー・ノーマルを模索する中で、今回のリモート勤務は働くママだけでなく、全ての働く人たちにとってライフ・ワーク・バランスを見直すきっかけになったのではないでしょうか。

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やっぱり東京に来た! 「やっぱりステーキ」義元社長に直撃

 「いきなり!ステーキ」の大量閉店が騒がれているなか、着実に店舗展開しているのが、沖縄発の「やっぱりステーキ」。2015年2月に沖縄県那覇市に1号店をオープンし、50店舗を構える。サラダ、ライス、スープが食べ放題で、税込1000円というコストパフォーマンスの良さが特長だ。2020年6月17日(水)には、東京進出の1号店である51号店を吉祥寺にオープンした。「やっぱりステーキ」を展開する株式会社ディーズプランニングの義元大蔵代表取締役に意気込みを聞いた。
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「ブルックス ブラザーズ」が青山店を閉店して表参道店をオープン

 米国ブランド「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は、初の海外店舗として1979年にオープンした日本における旗艦店、青山店を8月末で閉店し、9月4日に表参道店(東京都港区南青山5 -7-1)をオープンする予定だ。青山店の閉店は青山エリアの再開発に伴うもので、小布施森一ブルックス ブラザーズ ジャパン社長によれば、建て直される跡地に「あらためて“新・青山店”を開店する計画」だという。

 小布施社長はさらに、「クローズまで、まだ2カ月ある。メッセージを書き残せるメモリアルブックも店内に用意するので、この期間に、しばらく足が遠のいてしまっているというお客さまにもぜひご来店いただきたい。日本人男性にとってトラッドは安心を感じられるものであり、少しの間離れていても戻って来られる“場”だと思う。“変わらないこと”こそがアメトラの魅力だ」と話す。

 一方、9月4日にオープン予定の表参道店については、「店づくりからサービス、ラインアップする商品に至るまで“チャレンジの場”にしたい」と述べ、木材をふんだんに使った重厚感あふれる青山店に対して、全面をガラス張りにして採光性を高め、フロアごとにキーカラーを変えるなどモダンなアプローチを行う。1階にウィメンズ売り場を設けて強化することについては、「“変わらない『ブルックス ブラザーズ』”を売るためには、絶え間ない変化が必要だ」と説明する。

 「ブルックス ブラザーズ」は1818年に創業。2世紀以上の歴史を持つアメリカを代表するブランドの一つだ。

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ドラムを叩いてセルフポートレートを撮影 山谷佑介の実験的な写真集“ドアーズ”発売、「フロットサム ブックス」でポップアップも

 東京・代田橋のアートブック専門店「フロットサム ブックス(flotsam books)」は、写真家・山谷佑介の新作写真集「ドアーズ(Doors)」(1万円)の発売を記念したポップアップショップを6月20日〜21日に開催する。限定Tシャツや山谷の過去の作品集を扱うほか、山谷本人も在店する。

 「ドアーズ」は山谷のドラムパフォーマンスと写真撮影を融合させたセルフポートレート作品。彼は、ドラムセットの周囲に複数台のカメラを用意し、ドラムを叩いた振動をセンサーが感知するとストロボ光が放たれる仕組みで自身の姿を映し出すパフォーマンスを2018年から行っており、同作は19年に行なったヨーローッパツアーの写真を収めている。

 写真集にはパフォーマンスで撮影した写真のほか、都市の移動中に切り取ったスナップショットや風景、食事、ホテルなども配置。1カ月かけてヨーロッパ9都市を巡った彼の軌跡をたどる。またパフォーマンスの開催を告知するフライヤーや現地で書いた絵葉書、ドラムを叩いた痕跡を記録したフォトグラムなども収録する実験的な内容となっている。

 同作は当初、ヨーロッパツアーの資金集めとして実施したクラウドファンディングの支援者に向けて限定181冊で配布した。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大やそれによる世界の分断を受けて、「車で自由にヨーロッパを移動してパフォーマンスを繰り広げた一種のロードムービーでありドキュメンタリーのような作品。これをより多くの人に見てもらうことで、過去と未来に思いを巡らせてもらいたい」と考え、表紙を変更して一般発売することとなった。

■山谷佑介「Doors」ポップアップショップ
日程:6月20日〜21日
時間:12:00〜20:00
場所:flotsam books
住所:東京都杉並区和泉1-10-7

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「ピーチ・ジョン」がお笑い芸人バービーと第2弾コラボ 「気高いおっぱいプロジェクト」を始動

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」は6月18日、お笑い芸人であるフォーリンラブのバービーとのコラボレーション第2弾をスタートさせる。今年2月の第1弾コラボでは、‟女性にもっと自分のカラダを好きになってほしい“という思いのもと、日ごろ感じていた悩みの解決を追求。アンダーバスト90cmという新サイズを導入するなど、多様な体形の女性に合う下着を発売して大きな反響を呼んだ。

 第2弾コラボでも、前回同様全てバービー監修のもとで企画を進行するにあたり、本日から28日まで「ピーチ・ジョン」の公式通販サイトでサイズアンケートを実施する。それによって、消費者のリアルな声を把握し、より多くの女性に手に取ってもらえるようなサイズ展開を検討する予定だ。

 また第2弾コラボを記念して、一緒にコラボを作り上げる「気高いおっぱいプロジェクト」メンバーを募集する。メンバーは、ピーチ・ジョン本社でフィッティングモニターとして商品製作に携わるほか、希望者はバービーも参加する座談会への出席も可能だ。フィッティングモニターの活動に関しては、新型コロナウイルス感染症対策を行い、安全に配慮した形で行う。

 第2弾コレクションは2021年春に、公式通販サイトおよび一部店舗で発売予定だ。

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19日に開業する銀座の「ユニクロ トウキョウ」 「2020年代のアパレル小売業をこの店から変える」と柳井会長

 ファーストリテイリングは、「LifeWearの全てをここに」をコンセプトにする日本最大級のグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ」を6月19日に開業する。前日の18日に記者会見と内覧会を行った。

 「ユニクロ トウキョウ」はトータルクリエイティブディレクターを佐藤可士和が、内外装をスイス発の建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & De Meuron)が手掛ける。1~4階の4フロアで売り場面積は吹き抜け部分も含めて約4950平方メートル。ウィメンズ、メンズ、キッズ、ベビー商品を品ぞろえする。

 会見に登壇した柳井正・会長兼社長は、同店や4月に開業した「ユニクロ パーク横浜ベイサイド店」、6月5日にオープンした「ユニクロ原宿店」の出店を機に、「本当に必要な商品を世界と一緒に共鳴して作る。マーケティングを超えたソーシャルな存在になりたい」と発言。「2020年代の世界のアパレル小売業を変える、あるいは、アパレル小売業ではなくなる。本当に世界に必要とされる新しい企業や産業を作りたい」と続けた。

 記者会見での柳井正会長兼社長のコメント概要は以下の通り。

 コロナから元気になる、そのためにこの店がある。店はお客さまのためにあるので、ぜひ、千客万来にしていきたい。それによって日本が元気になる。そういった力になれればと思う。

 吹き抜けが特徴的なこの店は、グローバルフラッグシップストア(旗艦店)だ。東京・銀座はコロナによって街全体の元気がなくなっていたが、これが再生すればありがたい。この店は、ユニクロの最先端の売り場だ。お客さまに来ていただき、買い物してもらって、よかったなと思ってもらうことが大事だと思う。「ユニクロ パーク横浜ベイサイド店」「ユニクロ原宿店」、そしてこの銀座のグローバルフラッグシップストアの3店舗で元気にしたい。

 われわれは情報製造小売業、デジタルコンシューマーリテールを目指している。お客さまに情報をお届けして、買い物してもらう。本当に必要な商品を世界と一緒に共鳴して作り、今後はコマーシャルな(意図の)マーケティング(を行う)だけではなく、マーケティングを超えたソーシャルな存在になりたいと思っている。今はソーシャルな時代だ。20年代の世界のアパレル小売業を変える、あるいは、アパレル小売業じゃなくなる、そういうあり方にもっていきたいなと思う。

 そのためには、コロナ後、人々のライフスタイルがどのように変わるのか、20年代の世界はどういうものなのかを想像しながら、会社自体を変えなければならないと思っている。その答えがこの店の中にあればと思う。

 歴史的に時代を先導したアパレル小売業の中には、マークス&スペンサー、シアーズ、ウォルマ―ト、リミテッド、ギャップ、「ザラ(ZARA)」、H&Mや、スポーツメーカーのナイキ、アディダスなどがある。それらを超える、新しい業態を作りたいと思うし、究極の普段着、本当にいい服、新しい価値を持つ服を創造して、新しいいい空間で売っていく。LifeWearの世界を具現化していきたい。

 さらに、記者との質疑応答の概要は以下の通り。

――コロナでお客さまを呼べない時代が続く。行動変容が起こるが、お店の役割は変わっていくのか?

柳井正・会長兼社長(以下、柳井):お客さまのためになる店は栄える。その店がある意義があって、そこで働く人が使命感を持っていて、いい商品を売っている。行ってよかったなという体験ができる。そういう店が生き残るのではないかと思う、逆にいえば、それ以外の店は今回のコロナでほとんどダメになるという気がしている。コロナで時代が変わって、流れが速くなった。これまで10年かかったことが1年間で過ぎる次の世界になっている。コロナは20年代を象徴するような出来事で、20年代はコロナとその再起の時代になる。再起の時代を象徴するようなお店を作りたかった。

――本来なら今は東京五輪の直前で、世界が東京に注目するタイミングだった。当初思い描いていたグローバル旗艦店からの変化はあったのか?

柳井:確かに言われている通り五輪は延期となったが、コロナはそんなに続くわけがない。最長で1年ぐらいだと思う。コロナが起きた中で、このような旗艦店を作る人はいないと思うので、不幸だけど幸運だと思う。ここは東京・銀座、日本を代表するハイストリート。その中でも端にある。東京駅から人の流れが銀座や日本橋につながる、そのきっかけになれれば。このエリアの再編のきっかけになりたい。ここは恐らく、銀座で最後の大型物件だと思う。いままで(館に)人が来なかったというのは、優れたコンテンツやメッセージがなかったからと思う。それを発信することで、お客さまに来ていただいて、できるだけたくさん買いものをしていただきたい。

――在宅勤務が増え、普段着のニーズが高まっている。ユニクロに追い風がきているか?

柳井:追い風が着ていると思うが、それを予想していたということでなく、われわれのような考え方が、世界の中心になっていくんじゃないかなと思う。究極の普段着を世界で売りたいなと思っているので、そのために原材料、資材、製造、物流、小売り、マーケティング、お客様とのコミュニケーション、従業員とのコミュニケーションをダイレクトにできる新しい会社、新しい業態を作ることをやっていきたい。

――先ほど「ザラ」などの名前を挙げて、それら時代をつくってきた業態とは違うものを作りたいという発言があった。どのように無二の店になっていくのか?インディテックスにはまだ売上高で1兆円近い差がある。

柳井:売上高は問題ではない。社会にとって本当にいい、プラスになる、もっとソーシャルな関係が構築できる小売業、あるいは、新しい業態が、10年や20年に一度出てくる。新しい産業を作り出すという気持ちでやっている。

――コロナによってライフスタイルはどう変わっていくか。

柳井:日本は先進国の中でも特に安心な国だったが、コロナによって安心な国ではないんじゃないかと思い始めた。それとステイホーム期間があったことで、生きることについてや家族、人生など、そういったエッセンシャルなものを考える時間になったと思う。そういうことをきっかけに人は変わっていくと思う。コロナを克服するだけではなく、社会・経済の課題を解決していく。そのために自分の人生をどう設計していくか。超えられない問題や課題を解決していくこととはどういうことなのか、本当に大事なものを世界中の人が考えたはず。一つの時代の転換期になるんじゃないかと思う。本を読んだ人も多いと思うので、歴史的なこと、世界的なこと、あるいは日本とはどういう国なのか、そういうことがよく考えられる期間だったと思う。

松下久美:ファッション週刊紙「WWDジャパン」のデスク、シニアエディター、「日本繊維新聞」の小売り・流通記者として、20年以上にわたり、ファッション企業の経営や戦略などを取材・執筆。著書に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)

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「グッチ」がサステナブルなコレクションを発売 MIYAVIが日本人としてキャンペーンに初登場

 「グッチ(GUCCI)」はサステナブルな生産態勢のためのイニシアチブ「グッチ サーキュラー ラインズ(Gucci Circular Lines)」から、初のコレクション“グッチ オフ ザ グリッド(GUCCI OFF THE GRID)”を発売する。

 端材や廃棄物を原材料とする再生ナイロン糸「エコニール(ECONYL)」や、オーガニックやバイオベースの素材を使用したコレクションだ。ほかにも再生ポリエステルの縫い糸や無溶剤接着剤、リサイクルゴールドなどサステナブルな代替素材を使用している。生産の際に出た「エコニール」の端材も回収してリサイクルする。

 キャンペーンには、ジェーン・フォンダ(Jane Fonda)、環境保護活動家のデヴィッド・ド・ロスチャイルド(David de Rothschild)のほか、日本の著名人として初めてグローバルキャンペーンに起用されたギタリストのミヤビ(MIYAVI)が登場する。ロスチャイルドは「自然とより強靭で健全な関係を築くことは、この惑星、いや宇宙船『地球』に住み続けることにもつながるのだ」とコメントした。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使も務めるミヤビは、活動家になった理由として「ギターを手に難民キャンプを訪れることで、より多くの人にメッセージやポジティブなヴァイブスを伝えることができると感じている。スピーチには耳を傾けない人でも、音楽がかっこよければ聴いてくれるかもしれない」と述べた。

 撮影は映画監督のハーモニー・コリン(Harmony Korine)が手掛け、大都市の中のツリーハウスの住人がテーマだ。ロサンゼルスの現代的なビルと素朴なツリーハウスとのコントラストを強調し、今までのライフスタイルからの脱出をイメージさせる。ディレクションを担当したクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)は「自然から遠く離れてしまっても、このツリーハウスのような居場所をつくり、自然の存在を知る必要がある」と語った。

 キャンペーンはアートウオールとしてロンドン、上海、ニューヨーク、香港と台北の街角に登場する。「グッチ」公式アプリではサステナビリティに関するクイズに答えて、ウオールペーパーをダウンロードできるサービスも始めた。

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マシュー・ウィリアムズ参加で「ジバンシィ」はどうなる?

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」の新たなクリエイティブ・ディレクターに、「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」のマシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が6月16日付で就任した。4月に退任を発表したクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)の後任として7人目のクチュリエとなった同氏は、メンズとウィメンズを含む全てのクリエイティブを手掛ける。「ジバンシィ」における初のデザインは10月頃に発表する予定だ。

 ウィリアムズは就任に当たって「ジバンシィ」の公式インスタグラム上にボイスメッセージを投稿。「『ジバンシィ』に迎えられて、本当に光栄に思っている。メゾンを率いることは私の長年の夢だったが、それがこうして実際にかなえられてみると、まるで現実味がなくてまさに夢のようだ。この上なくうれしいことだが、時期的にビタースイートでもある。この未曾有の時代を生きる中、世界に希望のメッセージを送り、ポジティブな変化を起こせるように貢献したい」と語った。

 また同ブランドの親会社であるLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)に対して、「私を信頼し、長年の夢をかなえる機会を与えてくれて心から感謝している。独自のポジションを築き、時代を超えたタイムレスなオーラを持つ『ジバンシィ』は間違いなくアイコニックなブランドだ。チームやアトリエの皆さんと共に働くことを楽しみにしている」とコメントした。なお、「1017 アリックス 9SM」はそのまま継続する。

 「ジバンシィ」はLVMH傘下のブランドとしては比較的小規模で、「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン」「フェンディ(FENDI)」などの陰に隠れがちではあるが、優美で上品な魅力がある。今回のウィリアムズの就任によって、「ジバンシィ」はリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)が率いていた時代のように、上品さに加えてクールでエッジの利いたブランドとなる機会を得たといえるだろう。一方で、新型コロナウイルスの影響でショーが延期や中止となったり、デジタル化されたりと、ファッション業界も大きな変化を余儀なくされている中での船出でもある。

 シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「マシューが2016年のLVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH Young Fashion Designer Prize)のファイナリストにノミネートされたときから注目しており、彼がその類いまれな才能を開花させていく様子を喜びとともに見守ってきた。マシューの現代性に対する唯一無二のビジョンは、新たな章を迎えた『ジバンシィ』を力強く成功へと導いてくれると確信している」と語った。

 ルノー・ド・レスケン(Renaud de Lesquen)=ジバンシィ社長兼CEOは、「マシューはデザインやクリエイティビティーに対する大胆なアプローチに定評がある。メゾンの優れたアトリエやチームと連携することで、『ジバンシィ』の可能性を最大限に引き出してくれるだろう」と述べた。

 現在34歳のウィリアムズはシカゴで生まれ、カリフォルニア州ピズモビーチで育った。服飾デザイナーとしての技術は独学で身につけている。「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」で経験を積み、いまや伝説のグループと称されるアート集団ビーントリル(BEEN TRILL)をヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)やヘロン・プレストン(Heron Preston)らと共に結成。レディー・ガガ(Lady Gaga)やカニエ・ウェスト(Kayne West)のクリエイティブ・ディレクターを務めるなど、業界内では早くから頭角を現していた。

 15年には、自身の娘の名前を冠した「アリックス」(18年に現ブランド名に変更)を設立した。当初はウィメンズのみだったが、17-18年秋冬からはメンズも始動。“アグレッシブ・エレガンス”をテーマとした工学的なデザインのバックルベルトやポーチといったアイテムから人気に火が付き、ストリートウエアの寵児として瞬く間に脚光を浴びるようになった。

 また18年には「ディオール」のキム・ジョーンズ(Kim Jones)=メンズ アーティスティック・ディレクターに依頼され、バックルやクリップなどハードウエアのデザインを手掛けている。2人は長年にわたって親交があり、ウィリアムズとその妻が結婚式で着用したスーツやウエディングドレスはキムがデザインしているほか、娘の名付け親でもあるという。同じく18年7月には「ナイキ(NIKE)」と、20年には「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」と協業するなど、ラグジュアリーストリートのトレンドをけん引するデザイナーとして活躍してきた。

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「シエス マルジャン」がブランド終了 新型コロナが大きな打撃に

 2016年にニューヨークで設立されたデザイナーズブランドの「シエス マルジャン(SIES MARJAN)」が、新型コロナウイルスのパンデミックによるビジネス停滞の影響を受けてブランドを終了する。同ブランドを手掛けるサンダー・ラック(Sander Lak)=クリエイティブ・ディレクターは声明の中で、「独立した若手ブランドの私たちにとって、新型コロナウイルスの影響は非常に大きかった。心苦しく思うが、ビジネスをたたむという苦渋の決断に至った」と述べた。

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」でキャリアを積んだ後、ニューヨークのファッション界で才能を発揮してきたラック=クリエイティブ・ディレクターは、美しい色使いや繊細な技術を生かした機能性、サステナビリティへの取り組みで支持を集めてきた。中でも、都会的なムードと控えめなエレガンスが共存する、パステルやレインボーカラーの流れるようなドレスやゆったりとしたセットアップで知られている。ブランドの終了に関して彼は、「これまで取り組んできたことを通して、夢をかなえられた。『シエス マルジャン』に多大な時間と才能を注いでくれた皆に感謝している。私たちは唯一無二のブランドを築き上げた。そのレガシーは洋服とコレクションの中だけでなく、これまで貢献してくれたそれぞれの心に残るだろう」と述べ、「業界内でのパートナーや顧客、素晴らしいチームの5年にわたる支援と愛に感謝している」と締めくくった。

 新型コロナ感染拡大による営業停止の影響は、小規模な独立ブランドに特に重くのしかかっている。中にはスタジオやアトリエをマスクや防護服など個人防護具の生産拠点として活用できたブランドもあったが、苦戦を強いられたブランドも多い。2020-21年秋冬コレクションのオーダーのキャンセルや減額が当たり前になる中、アメリカファッション協議会(Council of Fashion Designers of America以下、CFDA)は21年プレ・スプリングに向けた生産を控えるよう強く要請している。またCFDAは、新型コロナによる打撃を少しでも緩和できるように、創業2年以上のファッション業界の中小企業に対して支援を行う基金を設立した。ラック=クリエイティブ・ディレクターが同基金に応募したかどうかは不明だが、初回の受給者に彼の名はなかった。

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データを活用し、消費者の潜在的なニーズを捉えてD2Cブランドを展開するユイクの狙いとは?

 3月19日、D2C事業をメーンとするユイクが設立された。もともとはインターネット広告を中心とした事業を行うバレットグループ内にあったD2C事業部が、今回グループ会社としてそこから独立した形だ。限りなくデータドリブンな観点から本質的にユーザーが欲している製品を創造するD2C事業を目指し、現在はコスメブランド「ヴィーナススキン(VENUS SKIN)」と悩み解決型ECブランド「キレイノワ(KIREINOWA)」などを展開する。今回、同社の萩原渉代表に、自社の強みとこれからの展望を聞いた。

D2Cに特化した2つの事業を軸に
成長を目指す

WWD:あらためてユイクがグループ会社として独立した経緯は?

萩原渉ユイク代表(以下、萩原):広告事業をメーンにしていたバレットグループでD2C事業を行っていたが、さらにその事業を拡大させていくために分社化した。分社化することで、バレットグループの強みである見込み顧客となるユーザーの広告一次接触情報(性別、年代、趣味嗜好、よく閲覧するサイトやニュースなど)データと、すでに製品を購入いただいたお客さまのデータベースを掛け合わせることで、よりニーズの高い製品を世の中に広められるのではないかと考えている。またデータを活用すれば、「こういう製品が欲しかった」というお客さまの潜在的なニーズに対してアプローチしやすく、結果としてファンになってもらいやすい。

WWD:ユイクの企業理念は?

萩原:「人とモノと技術を結び、育てていく」を理念として掲げている。一つの製品を作ってお客さまに届けるまでには、OEM工場や物流などさまざまな人たちの思いや技術が詰まっている。私たちはそんな思いと技術を結んで、生産者もお客さまもお互いに感謝し合えるような製品を提供することを目指している。ユイクという企業名も“結ぶ”と“育てる”を組み合わせて作った造語“結育”に由来する。

WWD:現在手掛けている事業は?

萩原:スキンケアコスメブランド「ヴィーナススキン」を中心としたブランディングプロダクト事業とお悩み解決型ECブランド「キレイノワ」を中心としたデータプロダクト事業の2つを展開している。ブランディングプロダクト事業業は普遍的に続く価値のある製品を開発し、顧客と継続的なコミュニケーションを取って、ファンを増やしていくことを心掛けている。主にサブスクリプションでサービスを提供していく。もう一方のデータプロダクト事業は、流行や時代のニーズを捉えたスピード感のある製品開発を行っている。主に悩み解決型の製品展開で、単品購入が多い。

WWD:D2Cといっても、さまざまなジャンルがあるが、この2つの事業はどのような経緯でスタートした?

萩原:両方ともキーワードの検索数が大きく増えているところに着目してスタートした。月間にどのくらい検索されているか、昨年と比べてそのキーワードの成長率がどのくらいかなどを重要視している。

WWD:売り上げ計画は?

萩原:ブランディングプロダクト事業はまだスタートしたばかりなので初年度は約5億、データプロダクト事業は年間で約15億円、会社としてはその他の事業も合わせて今期は売り上げ24億円を見込んでいる。現在はデータプロダクト事業の方が売り上げは多いが、23年度までにはブランディングプロダクト事業の売り上げ比率を7割くらいまで高め、より継続的に顧客と関係性を築ける企業を目指す。

働きやすい環境づくりで
社員のエンゲージメントを上げる

WWD:バレットグループは、2020年度日本版「働きがいのある会社」においてベストカンパニー賞を、「WOMAN‘S VALUE AWARD 2019」のICT部門において優秀賞を受賞するなど、働く環境の向上にも注力しているが?

萩原:まず前提として会社が社員を大切にしていないと、それがお客さまに伝わってしまい、購入しようという気持ちになりにくいと考えている。だからこそ社員が働きやすい環境であることは何より大切だ。

WWD:女性の働きやすさに関しては意識していることは?

萩原:産休を取りやすい環境づくりは意識している。やはり働きながら子供を産むというのはかなりの覚悟だと思うので、そういった社員を応援してあげたいし、若い社員にも安心して働いてもらいたい。フレックス制も導入しており、今後は男性も育休がとれるようにしていきたい。

WWD:最後に今後の目標は?

萩原:使っていること自体が環境保全やサステナブルにつながる製品づくりをやっていきたいと考えている。例えば「ヴィーナス」シリーズのボトルを生分解性のプラスチックにするなど、お客さまが普通に使っているものが環境保全につながって、「いいことしている」と自分を褒めてあげられるような製品づくりを心掛けていきたい。

ユニークな制度が
働きやすさにつながる

 昨年からインターンとして同社で働き、今年4月に新卒社員として入社しました。弊社はユニークな制度が多く、個人的にはシエスタ制度がお気に入りで、昼休みの1時間とは別に15分の昼寝が認められていて、作業効率もアップします。ほかにも社員同士で誕生日を祝い合うなど行事が多く、人を大切にしている会社だと感じています。今はリモートワーク中ですが、福利厚生として家具のレンタルサービスのレンタル料金の半分を会社が負担してくれたり、リモートワーク手当として1日5時間以上勤務すると500円支給してくれたり、さまざまなサポートを用意してくれているのもうれしいです。

ユイクが展開する2つのコア事業


問い合わせ先
ユイク
03-6403-5249

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まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド BLMが雑誌とブランドを裁くSurviving BLM

 ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載第10回。普段は、新しいレストランを開拓しながら情報交換する2人だが、ロックダウンが始まった3月からは、Zoomミーティングに切り替えた。6月8日から少しずつビジネスが再開しつつあるニューヨークではあるが、レストランの屋内でランチができるのは秋頃になりそう。“You’d Better Be Handsome”では、トレンドに敏感なレイチェル(Rachel)を交えて、ニューヨークのトレンドや新常識についてトーク。今回のテーマは、避けては通れない話題、ミネアポリスから全米へ、そして世界各地へと広がりを見せるBLM(Black Lives Matter=黒人の命は大切)や人種差別に対する抗議運動と、それがファッション業界にどう影響しているのか、そしてどう対応していくのかについて。

スティービー:ニューヨーク市も6月8日から待ちに待った再開第1段階に入って、街が動き出してきたけれど、毎日あちこちで抗議活動が行われているし、ムーブメントはどんどん大きくなってきている。

メイ:最初のころに暴動が起こったことで、コロナのロックダウンのときにはただ閉めていただけの店やレストランまで、ガラスを割られないように木の板を張ったりして、なんだかマンハッタンは悲しい景観よ。

スティービー:今回のミネアポリスの事件は、結果的に人種問題のティッピングポイントとなったね。今まで我慢してきたことが溢れ出したという雰囲気。沈黙は暴力とまで言われている今、当事者だけが訴えてもこれまでと同様、変革はないことにみんな嫌気がさしたのだと思う。デモに参加しているのも、ニューヨークでは黒人よりも白人が多いように見える。

メイ: 今回のことでいくら賛同してもそれは行動として伴わなければダメで、この件に関連して、これまでの行いを改めたり、責任をとって辞任に追い込まれたりするケースもある。ファッション界もかなり揺さぶられている。

人種差別の指摘を受け、
編集長ら続々辞任へ

メイ:日々、関連ニュースが入ってくるけど、雑誌のトップが辞任に追い込まれているのには驚いた。まずはコンデナストの「ボナペティ(Bon Apetite)」の編集長辞任かな。

スティービー:辞任したというか、辞任に追い込まれたアダム・ラポート(Adam Rapport)は、元「GQ」のファッションディレクターだから、食の雑誌に移ってからもファッション業界とのつながりが強い人だった。16年前のハロウィンで、プエルトリコ人を装って顔を茶色く塗ったときの写真が今回浮上。追い討ちをかけるように、「ボナペティ」のビデオチュートリアルには白人しか起用されていないといった告発が出てきて辞任につながった。

レイチェル:16年前って、今とは価値観が違ったときだし、気の毒な気もするけど、その写真をきっかけに、コンデナストにおける雇用も指摘され始めた。黒人のスタッフの人が、白人スタッフより仕事が多いのに給料が低いとか。どんどん出てきている。「ボナペティ」の料理チュートリアルは、自粛中かなりお世話になっていたんだけど、確かに白人しか出ていなかったかも?

メイ:続いて2010年に発足したブログ「マン・リペラー(MAN REPELLER)」で大人気になったリアンドラ・メディン(Leandra Medine)も辞任。ファッションショーでもいつもフロントローで、おしゃれスナップの常連だったのにね。裕福な層ばかりを相手にしているコンテンツは以前から問題視されていたけど、今回のムーブメントに対する彼女の賛同コメントに対しては、400件以上の不満不平のメッセージが。さらに「マン・リペラー」で受けた人種差別などを元スタッフが続々とツイート。同じ頃、アメリカでは人気のウェブマガジン「リファイナリー29(Refinery 29)」の編集長、クリスティーン・バーベリック(Christine Barberich)も辞任した。このウェブマガジンは、特に最近はダイバーシティーにもフォーカスしていたように外からは感じたし、ややフェミニスト的な立ち位置にあったのにもかかわらず、内部は違ったってことかな。#BlackAtR29というハッシュタグまでできてしまったらしい。こちらもマガジン生き残りのための辞任てところかな。

スティーブン:「ビジョネア(VISIONNAIRE)」の創設者として、その後「Vマガジン」をやりながらも「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」のクリエイティブ・ディレクター、そして現在は米「エル(ELLE)」のクリエイティブ・ディレクターであるスティーブン・ガン(Stephen Gan)も、黒人スタッフやモデルに対しての差別を指摘されている。

レイチェル:この手のニュースはしばらく続きそうよね。他の雑誌やブランドでも、黒人スタッフは幹部であっても給料が同じポジションの白人よりも大幅に低かったなどの指摘も出ていて、米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長のアナ・ウィンター(Anna Wintour)もこれまで黒人スタッフにちゃんと対応してこなかったとかなりたたかれているし、本人もそれについて謝罪をしている。

スティービー:さらに驚かされたのは、その謝罪について元「ヴォーグ」エディターで黒人のアンドレ・レオン・タリー(Andre Leon Talley)がインターネットラジオの「シリウスXMショー(Sirius XM show)」上のインタビューで、「アナはイギリス人で、植民地の環境から抜けられないし、抜けることはない。彼女のコメントそのものが、白人の特権だということが分かっていない」と厳しくコメントしている。先月にタリーが発表した自伝「The Chiffon Trenches」でも、アナ・ウィンターに受けたひどい扱いについて細かく書かれていたけど。

メイ:このタイミングで、「ハーパーズ バザー」は153年の歴史のなかで初めての黒人というか、白人以外の編集長の就任を発表。サミラ・ナサール(Samira Nasr)は、ニューヨークでは知られた人で、もとをたどれば「ヴォーグ」のグレース・コディントン(Grace Coddington)のアシスタントで、「エル」や「インスタイル(In Style)」「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」などでファッションディレクターを経て就任した。キャリア的にも適任で、レバノン人の父とトリニダードトバゴ出身の母のもとに、カナダで生まれたという経歴も、ダイバーシティーが叫ばれる今、有利に動いたのかも。若返った感じも雑誌にはプラスなはず。

勝敗を分けるブランドの対応

スティービー:今回のムーブメントは、黙っていることが罪と繰り返し言われているから、ブランド側も気をつけながらも、自分たちの立ち位置をはっきりさせるためにメッセージを発信しているし、寄付も積極的に行なっている。ただ、それまでの態度や行動が伴っていないと逆に告発されてしまうという、ソーシャルメディアはまるで公開裁判のよう。

メイ:ブランドの多くは、黒人差別をなくす努力をするという声明を発表すると同時に、BlackLivesMatter(黒人の命は大切)基金をつくり、黒人差別と闘う団体に寄付をしている。例えば人気コスメブランドの「グロシエ(GLOSSIER)」は、100万ドル(約1億円)を寄付すると発表。50%は黒人差別を撤廃する団体へ、残りの50%は黒人が経営するビューティビジネスに助成金として配る。発表したのが5月30日でジョージ・フロイド(George Floyd)氏の死から5日以内と決断が早いのがポイント。

スティービー:アディダス(ADIDAS)は、これからの4年間で米国の黒人コミュニティーに対して、1億20万ドル(約106億円)を寄付すると約束。毎年50人に大学進学の費用を全額出すとも。今後、米国内での30%の新しい雇用は、黒人またはラテン系の人にするという声明も出している。

レイチェル:ソーシャルメディア上では、ダイエット プラダ(DietPrada)をはじめ、ある意味の活動家たちが、「セリーヌ(CELINE)」、サステイナブルなビジネスで知られる「リフォメーション(REFORMATION)」、全米で展開されるライフスタイル系「アンソロポロジー(ANTHROPOLOGIE)」といったブランドにおける反黒人的な文化を内部告発をもとに次々に発信しているし。それによって「リフォメーション」のCEOが辞任に追い込まれることにもつながった。

メイ:一方でナイキ(NIKE)やツイッター社は、“ジューンティーンス”と呼ばれる6月19日を記念日にすると発表。この日は1865年 に最後の奴隷制度が廃止された記念すべき日で、“フリーダムデー”とも呼ばれているらしい。行動力の早さにリスペクトが集まるわけだね。

アメリカだけの問題ではない
人種差別

スティービー:今回のことに至る前にも、黒人やアジア人に対する差別を指摘されていたブランドもあるよね。今年の頭に、「プラダ(PRADA)」が、架空の生物をイメージしたというキャラクターの人形がブラックフェイス(黒人に扮して顔を黒く塗る)表現だと批判されて問題になったのは記憶に新しい。すぐにその人形を撤去して謝罪し、今後人種差別がないようにスタッフをトレーニングすることと、ダイバーシティーオフィサーを外から雇うことを約束して終わったけど、数カ月後の今だったらそれじゃ済まなかったかもね。

レイチェル:「グッチ(GUCCI)」も昨年、ネックの部分が黒人の口に見えるデザインのタートルネックセーターを発表して、このアイテムは“レーシストセーター”というニックネームがつけられてしまった。

スティービー:「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」がキャンペーン上で、中国人モデルにパスタを箸で食べさせるシーンが炎上したのも記憶に新しい。

メイ:自分とは異なる視点からものを見ている人たちがたくさんいるということを認識し、普段から人種差別に対する感覚を鍛錬しておかないと、気づいたときにはすでに遅し、みたいな。今はなんでもネットに載って世界中に配信されるわけだし。セカンドチャンスがもらえるとは限らない。同じようなミスを犯した政治家もたくさんいるけど……。ファッションブランドも、高いプライスを付けて付加価値を売っているわけだから、みんな厳しい目でチェックしている。

レイチェル:イタリアに限らずだけど、ブランドは世界中で売られるわけだし、そこを意識してデザインしないと危険。逆に言えば、アジアにも黒人や有色人種に対しての差別はあるし。そういう部分も指摘され始めるかも?

スティービー:そういえば「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は落書きされたロスの店の看板を、そのままインスタグラムにアップしたり、そういう繊細なセンスは印象に残る。

レイチェル:おーって思ったのは、韓国の人気グループBTSは、ファンたちにBlackLivesMatterに寄付することを提案し、すでに100万ドル(約1億円)を集めて、このまま200万ドル(約2億円)に届く勢いらしいよ。BTSの人気は世界的だけど、そのあたりの行動力というか、リーダーシップが素晴らしい。

メイ:インスタだけで、200万人の“いいね”があるから、一人1ドル(約106円)寄付すれば200万ドルなんて一瞬で集まる。すごい影響力!

急ピッチ、ハリウッドの意識改革

メイ:テレビと映画業界も、BlackLivesMatterで揺れている。

レイチェル:衛生・ケーブルTV放送局のHBOが、映画「風と共に去りぬ(Gone with the Wind)」をプラットフォームから削除したのが話題になっている。これが人種差別的な映画だとは考えたこともなかった……。時代背景そのものが人種差別だらけだから。

スティービー: 1989年から放送されていた番組「コップス(COPS)」もキャンセルになった。毎回本物の警察が、怪しげな人を逮捕するシーンを放映していたわけだけれど、本当のところ悪いことしたかどうかも分からないのに、警察が武力を行使しているシーンを映していた。こんなに警察の暴力が問題になっている今、不要な番組であることは間違いない。

メイ:ちなみにロスの抗議運動にはいろんなセレブも参加していたみたいで、ちょっと気になった。

レイチェル:最初の方だと思うけど、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、マドンナ(Madonna)もいた。みんなマスクとサングラスをしていたらそんなに目立たないから、ちょうどいいのかも?

スティービー:こんなときなのに、何もしていない黒人セレブもたくさんいるけど。政治的になりたくないのか、ビジネスに影響が出るのか、そのへんのことはもう少し時間が経ってからじゃないと分からない。

メイ/クリエイティブディレクター : ファッションやビューティの広告キャンペーンやブランドコンサルティングを手掛ける。トップクリエイティブエージェンシーで経験を積んだ後、独立。自分のエージェンシーを経営する。仕事で海外、特にアジアに頻繁に足を運ぶ。オフィスから徒歩3分、トライベッカのロフトに暮らす

スティービー/ファッションエディター : アメリカを代表する某ファッション誌の有名編集長のもとでキャリアをスタート。ファッションおよびビューティエディトリアルのディレクションを行うほか、広告キャンペーンにも積極的に参加。10年前にチェルシーを引き上げ、現在はブルックリンのフォートグリーン在住

レイチェル/プロデューサー : PR会社およびキャスティングエージェンシーでの経験が買われ、プロデューサーとしてメイの運営するクリエイティブ・エージェンシーで働くようになって早3年。アーティストがこぞってスタジオを構えるヒップなブルックリンのブシュウィックに暮らし、最新のイベントに繰り出し、ファッション、ビューティ、モデル、セレブゴシップなどさまざまなトレンドを収集するのが日課

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資生堂の「ウィズ原宿」複合施設は体験型コンテンツで美をサポート きゃりーぱみゅぱみゅがアンバサダー

 「ビューティ・スクエア」は、施設前面の公開スタジオでライブストリーミングやウェブ動画番組の公開収録が行われる情報発信ゾーン「ゴーライブゾーン」、資生堂グループの化粧品ブランドをそろえるショッピングゾーン「ブランドゾーン」、来店者参加型のデジタルコンテンツや期間限定のポップアップショップなどを予定するエンターテイメントスペース「インスタレーションゾーン」、「サブファ」のヘアメイクアップアーティストがパーソナライズのメイクアップ&ヘアスタイリングの施術やレクチャーを行う「サロンゾーン」からなる。

 「ブランドゾーン」には、資生堂が展開し、国内8店舗目で都内3店舗目となる「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE&GABBANA BEAUTY)」コーナーが出店。入口に面した35.1平方メートルの店舗面積(予定)にメイクアイテムをはじめ、限定品やフレグランスまでラインアップする。また、NY発のメイクアップアーティストブランド「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」のカウンセリング型店舗「ローラ メルシエ ビューティ・スクエア」もオープンする。そのほか、「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「イプサ(IPSA)」「ザ・ギンザ(THE GINZA)」「SHISEIDO PROFESSIONAL」「NARS」「ベアミネラル(BAREMINERALS)」なども扱う。

 汐留から移転した2階の「サブファ」は、美容師だけでなく、新たに美容師免許を持たない美容従事者にも広げたカリキュラムに刷新し、ヘアメイクの作品撮影に最適な最新機材を完備したスタジオを併設。今後は「サブファ」を卒業したアーティストの活動支援のため、ヘアメイクを必要とする業務や事業者などとアーティストをつなぐエージェンシー「オフィス サブファ」の運営も拡充し、“美の総合アカデミー”として進化する。7月1日付で、資生堂トップヘアメイクアップアーティストの計良 宏文が新校長に就任する。

 また、6月16日にはレストラン&ラウンジ「資生堂パーラー ザ・ハラジュク)」が8階にオープンしており、1928年から銀座で培ってきた西洋料理の精神はそのままに、ワインやお茶など料理とのペアリングが楽しめるのも特徴。店内の大きな窓からは明治神宮の杜が眼下に広がっていることなどからデザインコンセプトを“森”に設定し、「すばらしいロケーション(=目で見る栄養)と、新しい洋食(=食事でとる栄養)をマリアージュすれば、食を通してもっと心が美しくなれる。“憧れの場所”というハードルは下げずに、令和の資生堂パーラーとして、革新さのある“これからのパーラー”を見せていく」と資生堂パーラーの鈴木真社長はコメントした。

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足し算の美容に違和感 D2Cブランド「セン」の余白を作るスキンケア

 D2Cブランドの運営やサポートを行うTO NINEが、6月21日に新ブランド「セン(SENN)」をスタートさせる。1アイテムで手入れが完了するスキンケア製品をOEM会社のサティス製薬と開発し自社サイトで直販するというが、一般的な“スキンケアブランド”とは異なるという。

 増田智士CEO(最高経営責任者)は「これまで当社では2つのブランドを出してきたが、いずれも価値観を基準にしたブランドづくりを行ってきた。『セン』もこれまでの足し算をする美容に課題を感じ、“レス イズ ビューティ(Less is beauty)”という考え方を提唱している」と語る。

 同社が展開するアパレルブランド「ケイ(KEI)」では服のサイズという常識を疑問に感じ、企業の都合にユーザーが合わせるのではなく、ユーザーの都合に寄り添うオーダーシャツを展開。結婚指輪の「イワイガミ(IWAIGAMI)」では、従来の結婚式のあり方に課題を見つけて、いつでも・どこでもできる結婚式スタイルを提案している。

 現在の美容業界では、スキンケアに複数アイテムを使用することが多く、消費者は多くの製品を試している。その分、何を使えばいいのか分からないという不満も生まれた。そこで「セン」は本当に必要なものだけを1本で提供し、心にゆとりを持てるトータルビューティブランドを目指している。

 唯一の製品となる「ウォーターオイルバランサー」は全9種(各6400円)。2層式で、油層は肌質(普通・乾燥・混合)に、水層は肌悩み(ハリ・シミ・毛穴)に対応している。さらに、追加で肌解析キットがつけられるため、現在の肌状態を客観的に詳しく知ることができるという。

 製品は使う前に振って混ぜることで、大小の油分粒子が発生。小さい粒は引き込みオイルとして、大きい粒は潤いを守るフタとして働く。使用する成分の99%が天然由来だ。また香りにもこだわり、クロモジやユズ、白檀といった「セン」が持つ和のテイストとマッチする素材を用い、専門調香師が世界観を表現したという。

 D2Cブランドを数多く手がけるサティス製薬の山崎智士社長との出会いからスタートし、約2年をかけてブランドづくりをしてきた。長い時間を要したのは製品づくりだけでなく、コミュニケーションや世界観づくりなど、細部までこだわったためだという。その世界観作りも一風変わっている。

食事や瞑想など余白のあるスタイルを提案

「僕たちは“レス イズ ビューティ”という考え方を伝えたいと思っていて、プロダクトブランドではなく“価値観ドリブン”。製品はあくまでもアウトプットの一つの形だ」と増田CEO。

 美容はスキンケア製品を使うだけでなく、食事や睡眠、心の状態など複合的な要素が絡む。「セン」は生活自体をよりよくし、自分の心を落ち着けるため、メディテーションやシンプルな食事の情報、音楽やコンテンツなどを得られるプラットフォームともなる。売って終わりではなく、むしろ売ってからがスタートというブランドの在り方だ。

 そのためブランドづくりの過程では、岐阜県の美濃焼の工房に行ったり、鎌倉の寺で禅を体験したりと「セン」の世界観を広げる体験を社員全員で行ったという。

 吉岡芳明COO(最高執行責任者)は、「時間はかかるが、作り手全員が世界観を理解している必要がある。今後はユーザーにもイベントなどで体験を届けたい」と構想を語る。

 ローンチ前にはユーザーを限定し、オンラインで行う「ホームリトリートプログラム」を実施。自宅でヨガや食事瞑想などを行ってもらう中で、日常の中の余白という贅沢を感じる体験だ。こういったイベントは製品を売るために行うのではなく、価値観を共有するためのものだという。

 また開発の2年間ではユーザーアンケートを何度も実施し、肌悩みや美容の悩みをじっくりインタビューしたという。世の中には7〜8割の完成度で世に出し、ユーザーの意見を取り入れて改良を続けるアジャイル型の製品もある。D2Cブランドの強みを生かした手法だが、「セン」は完成を目指した。

 吉岡COOは「いずれの手法にしても、ユーザーのことを深く知ることで改善していけるが、ローンチしてからだと関係性をより深めながらスピードも保つことは難しい。僕らは2年間を費やしたが、ゆっくりつくっていたというよりは、早いサイクルで改善し続けた2年間だったといえる」と答える。デジタルのスピードを用いるからこそ、細かなところまでブランドをつくり込めたのだ。

 ローンチ後もペースは崩さず、半年は月の販売個数を制限する。正式ローンチを12月に予定し、それまではユーザーとの関係を少しずつ広げていくのだという。また24日からは新開業するニューマン横浜でポップアップイベントを行い、幅広い顧客との出会いから意見をすくい上げると話す。

 くしくも新型コロナの影響で、在宅による時間のゆとりを経験した人も多い。ウェルネス分野も多くの注目を集める中、「セン」のような余白を生むブランドにも共感が集まりそうだ。

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足し算の美容に違和感 D2Cブランド「セン」の余白を作るスキンケア

 D2Cブランドの運営やサポートを行うTO NINEが、6月21日に新ブランド「セン(SENN)」をスタートさせる。1アイテムで手入れが完了するスキンケア製品をOEM会社のサティス製薬と開発し自社サイトで直販するというが、一般的な“スキンケアブランド”とは異なるという。

 増田智士CEO(最高経営責任者)は「これまで当社では2つのブランドを出してきたが、いずれも価値観を基準にしたブランドづくりを行ってきた。『セン』もこれまでの足し算をする美容に課題を感じ、“レス イズ ビューティ(Less is beauty)”という考え方を提唱している」と語る。

 同社が展開するアパレルブランド「ケイ(KEI)」では服のサイズという常識を疑問に感じ、企業の都合にユーザーが合わせるのではなく、ユーザーの都合に寄り添うオーダーシャツを展開。結婚指輪の「イワイガミ(IWAIGAMI)」では、従来の結婚式のあり方に課題を見つけて、いつでも・どこでもできる結婚式スタイルを提案している。

 現在の美容業界では、スキンケアに複数アイテムを使用することが多く、消費者は多くの製品を試している。その分、何を使えばいいのか分からないという不満も生まれた。そこで「セン」は本当に必要なものだけを1本で提供し、心にゆとりを持てるトータルビューティブランドを目指している。

 唯一の製品となる「ウォーターオイルバランサー」は全9種(各6400円)。2層式で、油層は肌質(普通・乾燥・混合)に、水層は肌悩み(ハリ・シミ・毛穴)に対応している。さらに、追加で肌解析キットがつけられるため、現在の肌状態を客観的に詳しく知ることができるという。

 製品は使う前に振って混ぜることで、大小の油分粒子が発生。小さい粒は引き込みオイルとして、大きい粒は潤いを守るフタとして働く。使用する成分の99%が天然由来だ。また香りにもこだわり、クロモジやユズ、白檀といった「セン」が持つ和のテイストとマッチする素材を用い、専門調香師が世界観を表現したという。

 D2Cブランドを数多く手がけるサティス製薬の山崎智士社長との出会いからスタートし、約2年をかけてブランドづくりをしてきた。長い時間を要したのは製品づくりだけでなく、コミュニケーションや世界観づくりなど、細部までこだわったためだという。その世界観作りも一風変わっている。

食事や瞑想など余白のあるスタイルを提案

「僕たちは“レス イズ ビューティ”という考え方を伝えたいと思っていて、プロダクトブランドではなく“価値観ドリブン”。製品はあくまでもアウトプットの一つの形だ」と増田CEO。

 美容はスキンケア製品を使うだけでなく、食事や睡眠、心の状態など複合的な要素が絡む。「セン」は生活自体をよりよくし、自分の心を落ち着けるため、メディテーションやシンプルな食事の情報、音楽やコンテンツなどを得られるプラットフォームともなる。売って終わりではなく、むしろ売ってからがスタートというブランドの在り方だ。

 そのためブランドづくりの過程では、岐阜県の美濃焼の工房に行ったり、鎌倉の寺で禅を体験したりと「セン」の世界観を広げる体験を社員全員で行ったという。

 吉岡芳明COO(最高執行責任者)は、「時間はかかるが、作り手全員が世界観を理解している必要がある。今後はユーザーにもイベントなどで体験を届けたい」と構想を語る。

 ローンチ前にはユーザーを限定し、オンラインで行う「ホームリトリートプログラム」を実施。自宅でヨガや食事瞑想などを行ってもらう中で、日常の中の余白という贅沢を感じる体験だ。こういったイベントは製品を売るために行うのではなく、価値観を共有するためのものだという。

 また開発の2年間ではユーザーアンケートを何度も実施し、肌悩みや美容の悩みをじっくりインタビューしたという。世の中には7〜8割の完成度で世に出し、ユーザーの意見を取り入れて改良を続けるアジャイル型の製品もある。D2Cブランドの強みを生かした手法だが、「セン」は完成を目指した。

 吉岡COOは「いずれの手法にしても、ユーザーのことを深く知ることで改善していけるが、ローンチしてからだと関係性をより深めながらスピードも保つことは難しい。僕らは2年間を費やしたが、ゆっくりつくっていたというよりは、早いサイクルで改善し続けた2年間だったといえる」と答える。デジタルのスピードを用いるからこそ、細かなところまでブランドをつくり込めたのだ。

 ローンチ後もペースは崩さず、半年は月の販売個数を制限する。正式ローンチを12月に予定し、それまではユーザーとの関係を少しずつ広げていくのだという。また24日からは新開業するニューマン横浜でポップアップイベントを行い、幅広い顧客との出会いから意見をすくい上げると話す。

 くしくも新型コロナの影響で、在宅による時間のゆとりを経験した人も多い。ウェルネス分野も多くの注目を集める中、「セン」のような余白を生むブランドにも共感が集まりそうだ。

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「焼肉きんぐ」の物語コーポ、9年で売上・利益を4倍にした加治社長が63歳で突然退任のなぜ?

 食べ放題焼肉店「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」を展開する物語コーポレーションが加治幸夫社長の退任を発表した。創業者・小林佳雄氏の後を継ぎ、在任9年で、FCを含めたグループ売上高、物語コーポ単体の経常利益とも、ほぼ4倍にした「中興の祖」加治氏がなぜ退任するのか? 業界はザワついた。
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ワンオーが渋谷「ミヤシタパーク」新店で描くビジネスモデルの刷新 オンラインサロン立ち上げも予定

 PR業務やイベント制作、合同展運営などを手掛けるワンオーは、今夏開業予定の東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」商業棟3階に、小売りとプレスルーム、コミュニティースペースなどを融合した店舗「イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)」をオープンする。「これまで培ってきた(PRや卸売りといった)BtoBのビジネスにBtoCの視点をミックスし、次の時代のワンオーを作っていく」と、松井智則ワンオー社長。同スペースは、そうした新しいビジネスモデルの発信拠点という位置づけだ。

 「イコーランド」の名称は、同社が2019年8月に立ち上げたEC専業ブランドと同じ。同ブランドは“ファッションの信用”を掲げ、工場の倉庫に眠っていた残反や残糸を使い、生産工程の透明化を打ち出している。「『イコーランド』は単にブランドの名前というのではなく、社会課題をファッションという切り口で解決していこうというプロジェクトの総称。ミヤシタパークの新店舗もそうした考えのもとで運営する」という。

 ミヤシタパークに出店する店舗の面積は約262平方メートル。売り場は4エリアで構成し、奥まった部分は5~10ブランドを展示するプレスルーム(約165平方メートル)、手前はマーケットエリアと呼ぶ物販コーナー、ギャラリーコーナー、「イコーランド」の販売コーナーだ。プレスルームは通常はメディア関係者やバイヤー向けとして一般公開はしないが、受注イベントや販売会などを行う際には消費者にも広く公開する。

 物販コーナーは2~3カ月毎にテーマに合わせて内容を入れ替えていく。企画を手掛けるのは、26歳の森井杏南「イコーランド シブヤ」ディレクターら。開業時のテーマは“トラスト”で、「イコーランドが信用できるもの」として、サステナビリティや地方創生といった要素に焦点を当てたファッションアイテム、雑貨、食品などを委託販売する。具体的には、丸山敬太「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」デザイナーによる、自身のアーカイブをリメイクしたウエアや、量り売りの「エコストア(ECO STORE)」の洗剤、福井県の和紙メーカーが作る文具など。「これからは、背景にあるストーリーで商品を選ぶという行動が消費のスタンダードになる」(森井ディレクター)という考えから、商品やブランドの世界観をしっかりと伝えていくことを目指す。

 店舗オープンと合わせて、オンラインサロンの立ち上げも模索。オフライン(実店舗)、オンラインの両面で、「業界を超え、さまざまな人がファッションという切り口で集う」コミュニティーを目指す。オンラインサロンでは、有料登録者、無料登録者それぞれに向けてイベントやセミナーなどを開催予定。実店舗でも、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながらワークショップなどを手掛けていく。また、物販コーナーで販売する商品はタグにQRコードを記載し、そこからすぐに「イコーランド シブヤ」のサイトにアクセスが可能。そこからECでの購入もできる。

 同店の企画や運営に関しては、「店長など一部を除いて、20代のメンバーを集めた」と松井社長。だからこそ、「業界の常識にとらわれない動きができるはず」と期待する。ワンオーはアッシュ・ペー・フランスのPR01.事業部が、MBO(経営陣による買収)によって17年に独立した組織。「独立後、ワンオーの事業を投資家に説明する機会が何度もあったが、われわれが行ってきた小売りや卸売り、PRといったアパレル業界の既存事業は、投資家にとっては価値がないんだということを思い知らされた。『ワンオーの事業は、スマホ(スマートフォン)ではなくガラケー(ガラパゴス携帯)のまま進化が止まっている』と言われたこともある」と松井社長。「アパレル産業が社会に貢献し、世の中からリスペクトされるポジションを回復していくために、ビジネスモデルをバージョン2.0にアップデートしていきたい」と続ける。

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始まった「給付金バブル」。日商100 万円の店も。成功した店は何をやったのか?

 汗を流すコンサルタント、白岩大樹です。コロナの第一波も抜けたところといっても良い昨今、各地で「ちょっとしたバブル」が多発していることをご存知でしょうか? それは特別定額給付金(1人10万円)の支給で飲食店利用の風が吹いているということです。それをどう取り込むか、実際に成功したお店の事例をご紹介しましょう。
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「サカイ」が公式オンラインストアをオープン 阿部千登勢「意識したのはパーソナルかつ実店舗のようなリアルさ」

 「サカイ(SACAI)」は6月19日13時に、公式オンラインストア「サカイ ザ ストア(SACAI THE STORE)」をオープンする。これまで、あえてEC販売を行わずに実店舗でのショッピング体験を大切にしてきたが、一人一人の生活・日常に置いて自分らしい着こなしをしてもらいたい、という思いからオンラインストア開設に至った。

 オープンにあたり、デザイナーの阿部千登勢は「一番大切にしたことは、パーソナルかつ実店舗のようなリアルさを表現すること。世の中には、あらゆる価値観が存在する中で、オンラインストアという実店舗とは異なるショッピングをいかにパーソナルに感じてもらえるかを考えた。そこで、実際に『サカイ』で働くスタッフや、フレンズ&ファミリーに着用してもらい、同サイト内に掲載している」とコメントした。

 フレンズ&ファミリーは、今の「サカイ」にとって欠かせない人物たちがそろい、それぞれのパーソナルな空間で撮影された写真で、その人のリアルで自由なスタイリングを披露している。登場するのは、メンズブランド「クロット(CLOT)」を手掛ける起業家兼クリエイターのエディソン・チャン(Edison Chen)や、エディソンの妻でモデルのチン・シューペイ(Qin Shupei)、仏・パリのブランドコンサルティング会社、ジャスト アン アイデア(JUST AN IDEA)創設者のサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)、サラの夫のフィリップ・アンデルマン(Philip Andelman)のほか、2020年春夏コレクションでコラボしたファンクバンドのファンカデリック(Funkadelic)を率いるジョージ・クリントン(George Clinton)、英・ロンドンを拠点に活動するDJのシャイ・ワン(Shy One)、スタイリストのカール・テンプラー(Karl Templer)、ジェンケ・アーメード・テリー(Jenke Ahmed Tailly)、「ナイキ(NIKE)」のグローバル インフルエンサー マーケティング スペシャル プロジェクト シニア ディレクターを務め、デザイナーとの全コラボレーションの陰の立役者であるフレイザー・クック(Fraser Cooke)ら。今後は「サカイ」の公式SNSでもハッシュタグ#sacaiTHEpeopleを付けて、フレンズ&ファミリーたちの写真を随時紹介していく予定だ。

 商品ラインアップは20年春夏コレクションに加え、限定アイテムも用意。“NEW PHASE”のグラフィックを配したTシャツ2型(それぞれ4色、各1万3000円、キッズ各8000円)のほか、20年春夏コレクションを象徴するワールドマップ柄のキッズサイズもそろえる。いずれも国内配送のみで受注販売となる。

 さらに7月上旬には、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「ナイキ」とのコラボアイテムも、受注販売で順次登場する予定だ

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マスクでも平気?在宅勤務時の電気代も節約?  “クール系コスメ”で極暑を乗り切る

 6月に入り25度以上の夏日、さらには30度以上の真夏日が続くところも。在宅勤務が続き、一日中クーラーを稼働させたいけれど電気代も切実な問題……。そんなときにぜひおすすめしたいのが“クール系コスメ”だ。スキンケアはもちろん、ボディーケア、フレグランス、そして外出時のマスクまで全方位で“ひんやり”させて、じめじめとした湿気のある梅雨、そして日差しの強い極暑を乗り越えたい。

VECUA HONEY

 「ベキュアハニー(VECUA HONEY)」の「ワンダーハニーシリーズ」から毎年人気の夏限定アイテムが登場しているが、7月1日発売のボディー用ジェルクリーム「フローズンボディソルベ」(190g、1400円)はクール感がひと味もふた味も違い、なんと冷凍庫で凍らせられる新感覚のシャーベット状ジェル。冷凍しても凍結しない新感覚処方のため、冷凍・冷蔵・常温と好みのクール度を選べ、暑さでほてった肌や日焼けした肌を滑らかな“シルキースキン”に整える。同シリーズからは同日に、「コロコロローラー美容液 クール」(60mL、1600円)も登場し、清涼感のある美容液でスキンケアをしながらローラーでマッサージもできる“ながら美容”を楽しめる。オンラインショップや「ベキュアハニー」店舗で購入可能。

SHIRO

 香りでも爽快感を得たい人には、「シロ(SHIRO)」から登場した発売10年目を迎える限定フレグランス「アイスミント」を。ベルガモットやライム、レモンなどの柑橘系精油とメントールを配合し、みずみずしくてフレッシュな爽快感のある香りの「ボディミスト」(50mL、1800円)と「ボディローション」(190mL、2300円)がそろう。肌につけたときの気化熱で、す―っとした心地よさを感じることも。「ボディミスト」は持ち運びやすいサイズでいつでも手軽にリフレッシュ可能。「シロ」オンラインストアと全国の店舗で販売している。

FREEZE TECH

 コスメで涼しくなった後は、マスクを着けていざ外出……、と言いたいところだが、夏の暑さに加えてマスクの着用は、熱中症のリスクを高める恐れもあるという。そこで、外出時もぬかりなく“ひんやり”したい人は、クーリングウェア「フリーズテック(FREEZE TECH)」から6月25日に発売される夏用マスク「フリーズテック 氷撃エチケットマスク」がおすすめ。特殊な冷感プリントを採用し、汗や湿気などの水分に反応すると、マスク生地自体の温度が低下。さらに風があたることで冷感を感じやすくなる。紫外線カットや遮熱効果があり、通気性が良く熱がこもりにくいのも特徴だ。全国の一部ドラッグストア、バラエティショップ、GMS、量販店、ブランドサイトで数量限定発売。

ORBIS

 一日の終わりには「オルビス(ORBIS)」から6月22日に数量限定で発売される「ナイトタイムパック 涼美人 2020」(50g、2667円)でスペシャルケア。2012年から毎年発売している、食べる(飲む)発酵素材を配合した「ナイトタイムパック 酵美人(こうびじん)」シリーズの夏限定アイテム。塗って寝るだけというシンプルな使用法で、シャーベット状のジェルはメントール配合で心地よいひんやり感。また、キューカンバーエキスとコラーゲン配合で潤いのある滑らかな肌へ導いてくれる。全国の「オルビス」直営店舗と通信販売で購入可能。

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「カルバン・クライン」からビーガンフレグランス「シーケー エブリワン」が発売

 ブルーベル・ジャパンは、輸入販売を手掛ける「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」から6月17日、ブランド初のジェンダーニュートラルフレグランス「カルバン クライン シーケー エブリワン オードトワレ(以下、シーケー エブリワン)」(100mL、8100円)を発売する。調香はロングセラーフレグランス「シーケーワン オードトワレ」を手掛け、フレグランス界の重鎮、アルベルト・モリヤス(Albert Morillas)が監修した。

 「シーケー エブリワン」は、天然由来成分を79%配合し、環境に配慮したビ―ガン処方だ。
世代や性別、定義などに捉われない若々しさ、個性や多様性をコンセプトに、オーガニックオレンジの爽やかさとフルーティーなシトラスノートにブルーティーアコードやシダーウッドの落ち着いたほのかに香る甘さで、クリーンでみずみずしいジェンダーニュートラルな香りに仕上げた。また、ボトルはリサイクル素材を使用し、付属のスプレーノズルとゴムバンドを取り外せばリサイクルが可能だ。

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「ヨウジヤマモト」がマスクとTシャツのセットを発売 アーティストの朝倉優佳とコラボ

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は6月17日に、アーティストの朝倉優佳とコラボレーションしたTシャツとマスクのセットを公式サイト限定で発売した。全4型を用意し、墨と水彩で描かれた“ダリア(1型)”、“薔薇(2型)”、“百合(1型)”の花のモチーフをプリントした。価格は1万4000円。

 Tシャツとマスクのセットは、6月4日にアーティストの内田すずめとコラボした第1弾に引き続き、今回が第2弾となる。内田とのコラボでは、平和の象徴である鳩とオリーブの枝のモチーフをあしらった。

 「ヨウジヤマモト」は、朝倉と2016年からコラボレーションを続けており、20年春夏コレクションでは毒々しい花々を全面に描いたドレスを披露した。

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「オールバーズ」が初のアンダーウエア発売 自然由来の繊維で快適な着心地

 シューズブランドの「オールバーズ(ALLBIRDS)」は6月18日に、初のアンダーウエアシリーズ“トリノ ウン ディーズ”を公式ECサイトで発売する。7月中旬からは「オールバーズ」原宿店でも取り扱う。

 「オールバーズ」は、メリノウールをはじめとするサステナブルな素材を使用したシューズ開発を行ってきた。今回はこれまでに培ってきた技術や知見を生かし、素肌に優しい快適な着心地のアンダーウエアを新たに開発した。

 生地には同ブランドを代表するユーカリの木の繊維とメリノウールの混紡素材を使用。滑らかな肌触りで、通気性にも優れた作りになっている。デザインはナチュラルカラーのワントーンでクリーンさとミニマルさを重視した。メンズはボクサーショーツ1型(3200円、税込)、ウィメンズはパッドがなく締め付け感のないブラレット1型(3900円、同)とショーツ3型(1900円~、同)をそろえる。

 同ブランドは2020年4月から全製品を対象に、製造過程におけるあらゆる温室効果ガスの排出量をCO2の排出量に換算した値のカーボンフットプリント表示している。同アンダーウエア商品についてもそれぞれのカーボンフットプリント排出量を明記する。

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テントで議論し、焚き火を囲んでプレゼンを スノーピークが関西学院大学と連携協定締結

 スノーピークは、関西学院大学(兵庫)との連携協定を締結した。神戸・三田キャンパスに「スノーピーク」のテントを備えた“キャンピングキャンパス”を整備し、学生の議論や地域住民、OB・OGとつながる拠点とする。またキャンプが人間に与える効果を化学的に検証する共同研究や環境問題改善のためのマイボトル開発などにも取り組む。スノーピークはこれまでも大学との交流はあったが、連携協定を結ぶのはこれが初めて。17日に行われた関係者向けのオンライン会見には、山井太スノーピーク代表取締役会長や関西学院大学の村田治学長らが登壇した。

 同校はこれまでテントなどのスノーピーク製品を用いた特別エリアを試験的に運用しており、学生に好評だった。また今年2月には三田キャンパスの広場にテント約10張りを設置し、学生が主体となって取り組むキャンプミーティングを企画。学部が異なる学生も「テントや焚き火といった野遊びの要素により、活発な議論やレベルの高いプレゼンを行っていた」(村田学長)。これらの成果が決めてとなり、同校がスノーピークに依頼して協定締結に至った。

 スノーピークのメリットも大きい。同校には感性工学を専門に研究する教授が在籍しており、「キャンプが人間に与えるリラックス効果や集中力向上などの効果を化学的に検証できれば、野遊びの価値はさらに高まる。研究機関としてもわれわれといい関係が築けると判断した」と山井会長は期待を込める。

 加えて山井会長は、「われわれのコンセプトは自然と人、人と人をつなげること。野遊びを通して本音で語り合い、これまでにない発見や可能性を生む新たな学びの場として機能してほしい。それを全面的にサポートする」と語った。村田学長は、「人と人との関係において教育が生まれる。スノーピークと連携して自然豊かな三田キャンパスをさらに有効活用することで、本校の指針でもある“全人教育”を進める」と意気込む。

 将来的には三田キャンパス以外にも“キャンピングキャンパス”を拡大する予定だ。

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ウィロー・スミスが「オニツカ」のブランドアンバサダーに キャンペーンビジュアルを公開

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は6月からブランドアンバサダーとして、ウィル・スミス(Will Smith)の娘で歌手や女優として活動するウィロー・スミス(Willow Smith)を起用する。

 彼女が参加した2020年秋冬コレクションのキャンペーンビジュアルとムービーを、6月17日から公式ウェブサイトとソーシャルメディアなどのプラットフォームで公開した。さまざまな素材のパッチワークを多用し、ポップアートをイメージさせるコレクションだ。

 「オニツカタイガー」のクリエイティブ・ディレクターであるアンドレア・ポンピリオ(Andrea Pompilio)は、同キャンペーンでウィロー・スミスの「魂の根底からあふれ出る地球への愛を表現した」と語った。彼女は2019年のグローバル気候マーチに参加するなど、環境問題への積極的な姿勢で知られている。

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おしゃれなあの人のビューティライフを拝見! ファッションディレクター・二ノ宮和佳子編

 世界的な新型コロナウイルスの流行によって私たちの生活は一変し、今までにない習慣や行動を余儀なくされている。緊急事態宣言が解除され、終わりの見えない出口にやっと一筋の光が差してきたが、日々刻々と変わる状況の中でこれまでとは異なる“新たな日常”を理解し、共に過ごしていかなければならないはずだ。そんなガラリと変化した暮らしの中でも、ポジティブに自分らしい生活を心がけているファッション業界人のビューティ事情、ライフスタイルにフォーカス。

今回は、ファッションディレクターそしてモデルとしても活躍する二ノ宮和佳子さん。ファッショナブルでヘルシーさが魅力の彼女に、自宅時間が増えた今、美しさを保つためのポイントやこだわりを教えてもらった。

【SKINCARE】

顔だけでなく首やデコルテまで
念入りにマッサージ

 まず水洗顔をしたら、「KOBAKO」の「スチーム洗顔タオル」で蒸しタオルを当てた後、たっぷりと化粧水をなじませて首やデコルテまでマッサージ。朝夜共に「ヒト幹細胞培養液」が配合された「アクティバート」の導入化粧水を愛用しています。日によって乾燥や疲れが出ているときは同ブランドのシートマスクでパックも。最後はオイルをなじませ、またマッサージを繰り返しながらリンパを流して肌を整えます。夜はこれらに加えて、「ファミュ」のスリーピングマスクを仕上げに塗り込んでいます。

【FOOD】

ステイホーム中は
息子と一緒に手料理を

 自宅で過ごす時間が増え、息子と一緒に楽しめる餃子やピザをよく手作りするようになりました。このときはそれぞれ包み方を変えて焼き餃子、水餃子にチャレンジ!自分たちで一生懸命作った料理って、なぜかよりおいしく感じる気がします(笑)。また、料理をする上でお皿選びはとても重要。以前から好きな陶芸家・二階堂明弘さんの器がオンラインで販売されて、今回はタイミングよく購入することができました。器が素敵だと、料理をするのがさらに楽しくなりますよね。

【GOODS】

“おうち時間”が多いからこその
こだわりアイテム

 「イウエン マトフ」のサテンパンツはウエスト部分がゴムなのと、シワになりにくい素材で過ごしやすいのがポイント。サラッとはけるのはもちろん、すっきりとしたシルエットと女性らしいニュアンスカラーが特徴的で、シルバーのジュエリーなどを合わせて自宅の中でもコーディネートを楽しんでいます。また、お花を飾ることが以前よりも多くなりました。きれいな花たちは空間を華やかにしてくれるだけでなく、このような状況の中でも前向きな気分にしてくれます。デザインのインスパイアにもなり、より仕事がはかどるのもうれしいです。

【MAKEUP】

アイシャドウやリップの
さまざまな色を楽しんで

 最近はアイシャドウやリップなどカラーモノをいろいろと試して、毎朝メイクを楽しんでいます。下地は2種を使用。まず、「クレ・ド・ポー ボーテ」のUV下地を全体に塗った後、目の周りなど乾燥する箇所には「ローラ メルシエ」の下地をプラス。アイメイクは「THREE」のパレットをよく愛用しています。今回は、春らしいグリーンをアイホール全体に、二重幅の下の方には「セルヴォーク」のシアーなレッドを重ねて華やかな印象に仕上げました。リップも1色使いではなく、その日の気分に合わせ複数のカラーを重ね塗りしています。

「WWDビューティ」編集部からのコメント

朝と夜のケアで使っている「アクティバート」は“次世代のエイジングケア成分”と名高いヒト由来幹細胞培養液が配合されている玄人向けブランド(私も大好きです)。また「アスレティア」は今春デビューしたばかりの“クリーンビューティ”ブランドで、環境に配慮した取り組みも積極的に行っています。心、体、環境に配慮した製品を使用していてビューティ上級者という印象です。(E・M)

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高島屋が投資信託などのファイナンシャルサービス事業を開始 「金融分野で営業利益100億円を目指す」

 高島屋は、投資信託など金融商品の販売や資産形成の相談に対応する「ファイナンシャルサービス事業」を開始した。17日、日本橋高島屋S.C.本館8階に設けた専用カウンターで受付を始めた。他の基幹店にも順次拡大を予定する。子会社の高島屋ファイナンシャルパートナーズがSBI証券と業務提携して事業を運営し、同社が取り扱う2600以上の金融商品を取りそろえる。百貨店事業で培った顧客基盤や外商との連携などメリットを生かし、きめ細やかなサービスで他社の金融サービスと差別化する。

 同日には報道陣向けに内覧会が行われた。受付カウンターにはファイナンシャルアドバイザーの専門資格を有したスタッフ数人が常駐し、資産形成相談から金融商品の紹介、遺言信託までトータルでサポートする。なお新型コロナウイルス対策の観点からカウンターには飛沫感染防止用の透明板が取り付けられ、スタッフは当面の間マスク着用で応対する。また同社のウェブサイト上でも証券口座の開設や投資信託取引ができるサービスを開始した。

 高島屋の村田善郎社長は「(金融機関や証券会社など)他と同様のサービスではレッドオーシャンに飛び込むことになる。それぞれのお客さまに寄り添い、小回りの利く金融サービスを武器に、百貨店を利用するお客さまのニーズを拾い上げていきたい」と話す。他にはない強みとして「顧客のニーズ合わせたオーダーメード型の金融商品の提案」「販売後の丹念なフォローアップ」「土日も相談可能な窓口」などを挙げる。7月中旬には同社のクレジットカード「タカシマヤカード」を利用して投信の積立購入ができるサービスも導入予定で、継続期間に応じて還元率が高くなる仕組み。

 金融サービスをフックに、同社全体の経営課題である若年層の取り込みも視野に入れる。金融商品の中でもハードルが低い「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」を用意する。日本橋高島屋S.C.本館4階には、ファイナンシャルサービス専用のセミナールームを設置し、30代後半~40代をメインターゲットに「はじめての資産運用」「家計の見直し」などをテーマとした講座を定期開催する。

なお高島屋は今年3月、クレジットカード事業子会社の高島屋クレジットと保険代理業の高島屋保険を統合し、高島屋ファイナンシャルパートナーズを発足した。高島屋の20年2月期連結営業利益(255億円)のうち、金融セグメントの営業利益は48億円。これにファイナンシャルサービス事業を加えて、「ゆくゆくは100億円規模を目指す」(村田社長)。

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「デシグアル」の旗艦店が銀座中央通りにオープン 初のショールーミング形式

 スペイン・バルセロナ発のファッションブランド「デシグアル(DESIGUAL)」は6月15日に東京・銀座に旗艦店をオープンした。

 銀座中央通りの3階層の店舗で、コンクリートやメタリックな素材を多用した内装だ。各アイテム1点のみを展示するショールミング形式を採用し、店舗にないアイテムやサイズは端末を使用して在庫からの取り寄せや配送ができる。

 オープンを記念して日本にインスパイアされたというカプセルコレクションも発表し、ブランドのメインアイテムでもあるデニムジャケットの“銀座スペシャルエディション”(全7色 5万9900円)を販売する。ほかにもワンピース(1万9900円)や半袖シャツ(1万4900円)などを用意した。

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ジョンマスターオーガニックが国産スキンケア「シン ピュルテ」を事業譲渡

 企業のブランディングを手掛けるアナイスカンパニー(東京、上妻善弘代表)は、ジョンマスターオーガニックグループ ジャパンカンパニーと自然派国産スキンケアブランド「シン ピュルテ(SINN PURETE)」の事業譲渡契約を締結したことを発表した。譲渡金額は明らかにしていない。社会環境が変化し消費者が心の豊かさや生き方を見直す傾向が強まる中、ライフスタイルに寄り添う自社商品を強化することを目的に傘下に置く。同社が持つデザイン事業のノウハウや、ウエルネスフードおよびフレグランス事業のネットワークを生かした製品開発を推進し、アジアを主とした海外でも事業拡大を目指す。なお、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」直営店舗の一部では年内は取り扱いを継続する。

 「シン ピュルテ」は自然由来の成分とメード・イン・ジャパンにこだわったブランド「シン」として2012年にデビュー。ブランドの代表製品である「ピュアクレンジング クリア」や「パーフェクト UVクリーム」をはじめ、機能性や実用性の高いオーガニック化粧品として20代後半から40代を中心に幅広い層から支持を得ていた。今後は多様化するニーズに応えるブランドとして育成するべく、日本人向けからアジア人向けに対象を拡大し、自然由来に加えてサイエンスを強めて訴求する。新たにホームケアカテゴリーを新設し、除菌消臭スプレーを6月19日に発売する。さらに1年以内をめどに、サプリメントなど新製品15SKU以上を投入する予定だ。

 アナイスカンパニーは、国内外のクライアントのブランディングやマーケティング支援事業を展開。自社製品としてサプリメントや日本酒を開発するほか、レンタルアロマアロディフューザー事業やフリーペーパーの発行も行う。上妻代表は約10年にわたり、「ジョンマスターオーガニック」「シン ピュルテ」のクリエイティブを担当していた。

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「ルームス」がオンライン展示会とECモールに着手 リアルとオンラインで出会いの場を創出

 アッシュ・ペー・フランスが主催する合同展示会イベント「ルームス(rooms)」は、展示会事業と物販のオンライン化を進める。OMO(オンラインとオフラインの融合)サービスを導入し、リアルの展示会の場に加えて、オンライン展示会の利用を促していく。

 次回の41回目となる「ルームス41(rooms 41)」は9月3〜5日に新会場の新宿住友ビル三角広場で開催を予定する。従来、会場としてきた国立代々木競技場第一体育館や五反田TOCの半分以下の規模となるが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために出展者数も縮小する見込みだ。

 「ルームス」初のオンライン展示会は、8月中旬〜11月中旬までの3カ月間で実施する。リアル店舗の商品仕入れをサポートするプラットフォーム「ポルタス(PORTUS)」などを運営するパーク&ポートと提携し、同社のオンライン展示会サービス「エグジブ(EXIV)」を活用。「エグジブ」は画像やテキストだけでなく、動画やライブ配信なども掲載可能なプラットフォームで、バイヤーへの商品紹介や商談をオンライン上で行うことができ、よく見られている商品などを確認できる分析機能や、受発注システムも備えている。今回は「ルームス41」の出展者を対象に、同サービスを割引価格で利用できるようにする。

 また出展者の物販もオンライン化する。「ルームス」はバイヤーや業界関係者だけでなく一般客も入場でき、出展者による商品販売も行っている。数百円の食品や雑貨から数百万円のアート作品まで幅広い商材を扱い、前回開催では3日間で3000万円を売り上げた。「ルームス41」では一般客も入場できるスタイルを継続し、開催日までに出展者の商品を集めたECモールを立ち上げる。

 石塚杏梨「ルームス」ディレクターは「これまでの3日間というという開催期間の短さを懸念点と捉え、オンライン展示会を視野に入れてきた。『ルームス』事業を20年間行ってきたなかで業界での広い知名度と顧客を持つため、リアルとオンラインの融合によって、出展者とバイヤー、一般のお客さまを繋げて、接点を増やし可能性を広げられると考えている。将来的にはオンライン展示会を足掛かりに、『ルームス』の海外進出にもつなげたい」と話す。

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「略奪」ばかりに注目するメディア 抗議デモをどう報じるべきなのか

 米ミネソタ州ミネアポリスで5月25日に、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に首を押さえつけられて死亡した事件を受けて、世界中で抗議運動が起きている。大半は平和的に行われているにもかかわらず、新聞やテレビなどのメディア(米「WWD」も含め)には“略奪”の文字が踊り、店のショーウインドーなどが破壊された街の様子が繰り返し報じられた。

 しかし事件から数週間ほど経った今、ある変化が起きている。抗議運動の規模は拡大しているものの、メディアは(そもそもデモの参加者によるものとは限らない)略奪や破壊行為にフォーカスするのではなく、抗議運動をあるがままに伝え始めている。すなわち、人種差別に反対する人々が平和的にそれを訴える様子と、デモの参加者によって撮影された警察の不当な暴力行為に関する問題を報じているのだ。時間が経つにつれて、メディアは本当に報道するべきことが何であるかにようやく気づいたのかもしれない。

 ニューヨーク大学(New York University)のポーラ・チャクラヴァルティ(Paula Chakravartty)=メディア・カルチャー・コミュニケーション学部准教授は、「メディアは事件の本質を伝えるより、人々の注目を集めることを優先する傾向がある。それは今に始まったことではなく、こうした抗議運動を報道する際のパターンとなっている。例えば1991年に黒人男性の故ロドニー・キング(Rodney King)氏が4人の警察官(白人3人、ヒスパニック系1人)に激しく暴行され、それを発端にロサンゼルスで大規模な暴動が起きたときも、メディアは略奪や破壊行為を重点的に報じた。結果として、それが話題の中心となってしまった」と語った。

 略奪行為は、抗議運動が起きる根本的な要因の一つである人種差別やそれに伴う経済格差に対する強い不満や怒りから行われることが多い。今回も被害に遭ったのは主にラグジュアリーブランドの店だったが、それは高級なバッグや靴が格差や不平等を象徴する品々だからだ。しかし、略奪を行ったのは本当にデモの参加者だったのだろうか。

 ミネソタ州セントポール市のメルヴィン・カーター(Melvin Carter)市長によれば、抗議デモに関連して逮捕された40人のほとんどが州外から来た人たちだったという。同氏は、「フロイド氏の死を悲しみ追悼する人々がいる一方で、それに乗じて破壊行為をしようとする別のグループがいる」と述べた。

 ジョン・ハリングトン(John Harrington)=ミネソタ州公安局コミッショナーは、「抗議運動に便乗して混乱を巻き起こせと白人至上主義団体がインターネット上に投稿し、メンバーを扇動していることについて調査している。逮捕された40人の中にも、そうした団体や組織犯罪グループとつながっている者が何人かいた」と話した。

 またネバダ州ラスベガスでは、3人の男が抗議運動に紛れて火炎瓶を店舗などに投げ込んだとして送検されたが、同州の連邦地方裁判所によれば、彼らは内戦や社会崩壊を望む極右過激派運動「ブーガルー(Boogaloo)」に関わっている疑いがあるという。同州のニコラス・トルタニッチ(Nicholas Trutanich)連邦検事は、「暴力的な扇動グループが平和的に行われている真摯な抗議運動を乗っ取り、全米で過激な活動を繰り広げている」とコメントした。

外出禁止令と警察の横暴

 こうした暴動が起きているという過剰な報道によって、社会にマイナスの影響がある公共政策が定められてしまうことがあると専門家らは指摘する。

 ニューヨーク市は破壊行為や略奪などを防ぐため、6月1日に夜間外出禁止令を発動した。当初その時刻は23時だったが、暴動が収まらないとして翌2日にはこれを20時に繰り上げた。ニューヨーク市警は通常よりも多くの警察官を配備して警戒に当たったが、デモの参加者に対して警棒を振るったり、マンハッタン橋を渡っているデモ隊を制止して橋から動けなくなるようにしたり、医療従事者などのエッセンシャルワーカーをも引き留めたりするなど、“外出禁止令”という権限をかさに着て不当行為をする警察官らの様子を映した動画がソーシャルメディアで拡散されるにつれて、外出禁止令は害のほうが大きいのではないかという声が上がり、一週間もしないうちに解除されることとなった。

 弁護士や法律家からなる人権団体、全米法律家ギルド(National Lawyers Guild)のエレナ・コーエン(Elena Cohen)=プレジデントは、「夜間外出禁止令は役に立たなかった上に、抗議運動をシャットダウンし、デモの参加者やエッセンシャルワーカーを非人道的に扱う口実に使われた」と説明する。同ギルドに所属する弁護士らが法律関係のオブザーバーとしてデモに参加した際は、役割を明らかにするための緑色の帽子をかぶっていたにもかかわらず、警察に身柄を拘束されたという。ニューヨーク市法務部は、抗議運動に対する警察の不正行為を調査の上で適切に対応すると声明を発表しているが、ニューヨーク市警の広報部はコメントを差し控えるとした。

“略奪”にフォーカスすることの問題点とは

 店の破壊や略奪にばかり注目してしまうと、大半の抗議運動は平和的に行われているという事実が見えなくなってしまうことも問題だ。

 政治団体アメリカ民主社会主義者(Democratic Socialists of America)のメンバー、ジュリア・コールドウェル(Julia Caldwell)が参加した抗議運動は、100〜200人程度がスローガンを唱えつつプラカードを掲げて歩く平和なものだったという。警察官の姿がほぼ見当たらなかったことが特徴的で、それも平和的にデモをすることができた理由ではないかとコールドウェルは話した。「武装した警察官に監視されると、それだけで緊張するものだ。通常は目にすることのない軍レベルの武器を身に着けた警察官がその場にいると、逆に公共の場の安全が脅かされる感じがする」。

 全米法律家ギルドのコーエン=プレジデントは、デモにおける略奪行為ばかりを強調すると、大半は平和的に行われている抗議運動について誤解を招いてしまうと同時に、民主主義の歴史において市民的不服従(市民としての反抗)が果たしてきた役割への理解を損なうことになると説く。同氏は、「アメリカ社会は路上で人々が抗議することで変化してきた。抗議運動はときに無秩序に見えるかもしれないが、真の変化はいつもそうして起きてきたのだ。また今回のムーブメントによって、これまで行ってきた黒人に対する不当な暴力行為について、警察が今度こそ責任を取らざるを得ない可能性があることを、権力者らは分かっているのだと思う。そうしたこともあり、抗議運動は『(暴力を使ってでも)止めなければならない略奪者』という文脈で報道されたのではないか」と分析した。

 実際に略奪や破壊行為をしているのが抗議運動の参加者なのか、それとも無関係の武装市民(白人至上主義者など)なのかをメディアが明確にしないまま報道したことも、“抗議運動”と“略奪”を結びつけることに一役買ってしまった。

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校のヨギタ・ゴヤル(Yogita Goyal)文学部英文学科およびアフリカン・アメリカン研究部門教授は、今回の抗議運動の初期における報道の多くは“警察の視点”によるものだったと話す。「取材しているジャーナリストやリポーター自身も警察から不当な行為を受けていることがカメラに写されていたのに、『警察の不当な暴力行為に抗議する』という運動の内容についてはフォーカスされず、議論もされなかった。略奪や破壊行為ばかりが話題となっていた」と述べた。

 デモの参加者が完全武装した警官隊に飲み物のボトルを投げたり大声で叫んだりする動画も確かにあるが、警官隊がデモの参加者を背後から押し倒して地面に押さえつけたり、警棒で激しくたたいたりしている動画の本数のほうがはるかに多い。こうした警察による暴力行為が明らかになってきた以上、当初は破壊行為や略奪ばかりを取り上げていたメディアに対してより批判的になるべきだと同教授は言う。「“略奪”というセンセーショナルな言葉には強い力があるのに、メディアはあまりにも無造作に使ってしまっている。どの言葉を選ぶのか、またそれを繰り返し使うことは、(そうと意識していなくても)政治的な行動だ。略奪の光景ばかりを繰り返し報じることは、人種差別や抗議運動の本質から、そして警察による暴力行為という問題から目をそらさせてしまう」。

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進化する幸せ産業(1)観光業界編 安全と健やかさを追求する生活圏内でのコンパクトな旅

 新型コロナで世の中は一変した。自分自身のフリーライターとしての生活も、だ。私がメディアに発信するのは旅やグルメ、ウエルネスなどのいわゆる“幸せ産業“がテーマ。世の中が平穏だからこそ成り立つビジネスだ。命をつなぎ、生活を維持するエッセンシャルワーカーと違い、幸福感をもたらす消費を促す情報は不要不急といえるだろう。

 緊急事態宣言発令前にすでに全ての撮影は延期、各出版物は大幅な内容変更やキャンセルとなり、打ち合わせもインタビューも全てオンラインに。今までとは違うネットワークを活用した情報発信となった。
そんな中、各業界のリーディングカンパニーが想像力と瞬発力で難局を乗り越えようとしている。そこでライターとしての体験や、各業界の現場の声なども含め、進化する幸せ産業について短期連載でリポートしたいと思う。今回は観光について。

移動のロスを省き、生活圏内の魅力を再発見するマイクロツーリズム

 まず、幸せ産業の代表といえるのが観光業界だろう。なにしろ海外渡航がままならず、感染防止の観点から、都市部から山間部への移動がはばかられる状況だ。

 3月早々から、リモートワークを応援する長期滞在プランや接触を回避したサービスなどを提案してきた星野リゾートが、ポストコロナに掲げたのが「マイクロツーリズム」という概念。自宅から1時間以内でアクセスできる近隣の施設で、移動による感染リスクを避けた小さな旅だ。2020年3月に同社が山口県長門市に開業した「界 長門」には中国地方からの集客を強化するなど、地元を再発見するご当地プランを全国各地の施設で提案している。

 また、星野リゾートは品川や横浜などの都市部とのアクセスもいい川崎に作った街を楽しむカジュアルホテル「OMO03川崎」や、輪泊など自転車を楽しめる駅構内のホステル「BEB5土浦」など、若い世代に向けたリーズナブルな宿も次々と開業。より身近な旅を選ぶニーズに応えている。

東京湾を見渡す都心のラグジュアリーリゾートが竹芝桟橋にオープン

 東京オリンピック・パラリンピックに向け、インバウンドの富裕層を想定した都市中心部のホテルもオープンラッシュだ。東京・港区海岸に4月27日にオープンした「メズム東京、オートグラフ コレクション」は部屋の中でのチェックイン、ディナーも部屋での食事が可能など、3密の不安がない巣ごもりプランが話題だ。まだ開業前の春に内覧したのだが、ルーフバルコニーからは東京湾や桂離宮が見渡せて、都心にいるとは思えない解放感が得られた。また、7月からは船による送迎プランも開始。いつも働いているエリアで滞在しながら、ラグジュアリーな非日常を感じられるだろう。このホテルがある竹芝は、劇団四季のシアターなどある「ウォーターズ竹芝」もオープンした開発中のエリア。ホテルに隣接する竹芝桟橋は大島や小笠原諸島などへの玄関口であり、伊豆諸島の島魚を漬け込んだ島鮨専門店などもある。通過地点にせず、滞在することでまだ見ぬ東京を肌で感じることができる。

2組限定の鎌倉の古民家オーベルジュで「食・寝・浴」を極める

 都心から1時間程度の鎌倉も首都圏からアクセスのいいデスティネーションだ。歴史と文化を感じる街並みは観光地としても見どころが多いが、あえて巣ごもり滞在を選びたい。

 鎌倉宮からほど近い、築160年以上の古民家をリノベーションした「鎌倉古今」は1晩2組限定のオーベルジュ。敷地内には山形発のオーガニックレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフがプロデュースした「レストラン ココン(RESTAURANT COCON)」があり、鎌倉野菜をふんだんに使ったイタリアンを堪能できる。オープンキッチンを囲むカウンター席のみで、プライベートダイニングのような交流が楽しい。ワインだけでなく、日本酒や宇治茶(きわめて高級な!)とのペアリングにもはっとする。古民家や蔵をそのまま生かしたメゾネットタイプの2部屋で、エアウィーヴ社の寝具、ケヤキ材と伊豆石に囲まれた露天感覚のマイクロバブルバスなど、「食・寝・浴」の3方向からのアプローチにより、心身を解き放つ。

心身の健やかさと洗練を両立させたウェルビーイングなホテル

 ユニークなのはこの6月、東京・立川市にオープンしたばかりの「ソラノ ホテル(SORANO HOTEL)」だ。心身ともに健康で満たされた状態を指す“ウェルビーイング”をコンセプトとし、温泉水を使用したインフィニティープールやSPA、パーソナルトレーニングを受けられるジムを併設するなど、健康を維持するための滞在を実現する。昭和記念公園に隣接し、全室パークビュー。一番小さな部屋でも52平方メートル以上で、7平方メートル以上のバルコニーがあり、なかには20平方メートル以上のバルコニーを備えたドッグフレンドリーな3部屋も。都心から少し離れたエリアだけに、ゆったりと過ごせる間取りが特徴だ。

 また、1部屋3人で滞在し、3Dボディースキャナ計測により姿勢や体組成をチェック後、パーソナルトレーナーが3人でのセミプライベートセッションで指導し、体を整えるプランも。ヘルシーな食事をとりながら、これからのウエルネス計画について語る合宿のような滞在になるだろう。「ソラノホテル」が位置するのは屋内外をつなぐホールやオフィス、ショッピングセンターなどがある複合施設「グリーンスプリングス」内。空と大地をつなぐウェルビーイングタウンで過ごし、心と体の健康を目指したい。

今後、注目されるのはWhereよりもHowを重視するコンパクトな旅

 ポストコロナの観光は「どこへ向かうか」よりも「どう過ごす」が重視されそうだ。「鎌倉古今」に滞在し、日帰り圏内だった古都の魅力を再発見した。早朝の鎌倉宮境内を歩き、市場で旬の野菜を買い込む。なんといっても自宅から快速で片道1000円程度。移動にかかる時間や費用を宿泊費に回せば、今までよりもグレードアップした旅が望めるのだ。前出の星野リゾートの星野佳路社長は「今だからこそ、観光が果たせる役割がある」と語る。「フードロス問題に取り組む“牧場を救うミルクジャム”の生産や、観光業と農業の人材交流など地域産業との連携もそのひとつです」。

 マイクロツーリズムは、都市間の感染拡大を防止しつつ、地域との交流を深め、地域経済活性化に貢献することにもつながる。今年はコンパクトな旅で質を上げ、心身共に健やかに過ごせるウェルビーイングな滞在で英気を養おう。それが地域を元気にすることにもなるのだ。

間庭典子(まにわ・のりこ)/フリーライター:婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社後、ニューヨークへ渡る。現在は東京を拠点に各メディアに旅、グルメ、インテリア、ウエルネスなど幅広いテーマで執筆。著書に「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」「走れば人生見えてくる」(共に講談社)など

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トレーサブルなオーガニックコットン糸が豊島からデビュー WWFジャパンのチャリティーも

 繊維商社の豊島は、生産農場から紡績工場までの流れを追跡できるトレーサブルなオーガニックコットン糸「トゥルーコットン(TRUECOTTON)」をスタートさせた。

 「トゥルーコットン」は、トルコ西部の都市イズミルにある紡績グループのウチャクテクスティル(UCAK TEKSTIL)の農場で栽培されたオーガニックコットンを使用した糸で、豊島ではトレーサブルオーガニックコットン糸と生地在庫を持ち、全社横断で原料から製品まで対応する。ウチャクテクスティルは「GRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)」や「GOTS(グローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード)」の国際認証を取得しており、豊島は同社とオーガニックコットンの日本向け独占輸入販売契約を結んでいる。

 併せて、「トゥルーコットン」の売り上げの一部をWWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)に寄付するプロジェクト「セーブ・ネイチャー&アニマル・プロジェクト(Save nature and the animals project)」を7月中旬に実施する予定だ。このプロジェクトは、国内外のブランドや著名人たちと協力し、「トゥルーコットン」を使用して製作したさまざまなアイテムの販売収益をWWFジャパンの活動のために寄付するというもの。WWFジャパンとは昨年パートナーシップを結び、自然由来原料の調達などについて具体的な改善計画と目標設定の取り組みを始めた。

 豊島はオーガニックコットン普及プロジェクト「オーガビッツ(ORGABITS)」や、廃棄予定の野菜や食材を染料として活用するプロジェクト「フードテキスタイル(FOOD TEXTILE)」など、約30年前から環境に配慮した素材開発に力を入れており、ファッション業界のサステナビリティを推進している。

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「無印良品」がローソン都内3店舗で6月17日から500品目を販売

 良品計画は6月17日から、「無印良品」の商品約500品目を、コンビニエンスストアのローソンの東京都内3店舗で実験的に販売している。販売期間は約3カ月間の予定。今後は商品の共同開発なども視野に入れている。

 「無印良品」で扱う約7000品目のうち、肌着、靴下、化粧水、文具、レトルトカレーといった商品を販売する。販売店舗は「ローソン久が原一丁目店」(大田区)、「ローソン新宿若松町店」(新宿区)、「ローソン南砂二丁目店」(江東区)。「新型コロナウイルスの影響などにより消費を取り巻く環境が大きく変化している中で、日常生活にもっとも必要な暮らしの基本を、生活のすぐ近くにそろえたい」と良品計画は発表している。

 「無印良品」は以前はファミリーマートに同様の商品を供給し、販売していた。しかし、ファミリーマートのプライベートブランドや専売商品の拡大戦略を受け、2019年1月をもって商品供給を終了していた。また、「無印良品」は5月に「アマゾン(AMAZON)」、6月に「楽天市場」でも一部商品の販売を開始。新型コロナによる実店舗休業、自社ECの不具合などの中でも、消費者が生活の中で着実に商品を手に取ることができる仕組みの整備を強化している。

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「マルニ」がオンラインでポップアップ開催 バッグから家具まで、これまでにない品ぞろえ

 「マルニ(MARNI)」は6月20〜26日に、マルニ マーケット(MARNI MARKET)のポップアップイベントを阪急百貨店公式通販サイトで開催する。初のオンライン開催となる今回は、人気のバッグから家具や雑貨までこれまでにない幅広いアイテムをそろえる。

 期間中はサイト上にアイテムが日替わりで登場する。初日は、通常サイズのストライプバッグからネイビーベースの新色(1万8000円)と、A4サイズ資料の持ち運びに最適なミニサイズのストライプバッグ(1万6000円)を販売する。2日目以降はハンモックバッグ(1万9000円)やカラフルなフルーツバスケット(3万1000円)、扇子(7500円)、バンダナ(3700円)などを順次取り扱う。

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ファッションマスクに特化したEC「マスク ウエア トーキョー」が登場  100人のクリエイターとコラボ

 複数のアパレルEC事業を手掛けるアンド マークス(AND MARKS)は6月18日に、ファッションマスクに特化したECプラットフォーム「マスクウェアトーキョー(MASK WEAR TOKYO以下、MWT)」を立ち上げる。それを記念し、18~24日に新宿マルイ アネックスと渋谷109でポップアップストアを開く。

 同社は、アートディレクターの千原徹也や人気アーティストの平泉春奈、イラストレーターのCahoやモチコのほか、フォトグラファーや俳優などのクリエイター100人とコラボレーションし、100種類のマスクを製作。生産は浴衣帯で知られる福井県の小杉織物が手掛け、品質にもこだわっている。マスクの内側には通気性や吸湿・放湿性などに優れたシルクを使用。シルクは涼しく感じられる素材で、紫外線カットや抗菌性、臭いを抑える効果があるといわれている。表にはポリエステルを使用し、フィルターを挿入できる三重構造だ。また、マスクのギフト需要を想定してモノトーンのパッケージも用意する。マスクの価格は3000円から。

 三輪武寛アンド マークス最高経営責任者は、「使い捨てマスクに違和感を感じていた。洋服のようにマスクにも個性があっていいのでは」とMWTを立ち上げたという。5月中旬にSNSで人気のあるクリエイター100人を集め、小杉織物にアプローチ。スピーディーに100種類のマスクを生産するにあたって、オフィスを福井に1カ月間移し、小杉織物とともに議論と試作を重ねて商品化した。

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社員の8割の希望退職募集のフレンドリー、親会社のジョイフルはなぜ助けられなかった?

 関西を地盤とした中堅外食企業、フレンドリーが全社員の8割に及ぶ110人を対象とした希望退職を実施すると発表し、話題になっている。フレンドリーは、ファミリーレストランの草分けの一つで、業績悪化から2018年に九州から全国展開を果たしたファミレス、ジョイフルの傘下に入っている。親子関係がよくなかったのか?
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JR東海の「日比谷グルメゾン」は7月9日開業。JR東日本の「日比谷 オクロジ」は未定。

JR東海傘下の東京ステーション開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:谷津 剛也)が、7月9日に有楽町駅~新橋駅高架下に新グルメ施設「日比谷グルメゾン」をオープンさせる。延期で開業未定の「日比谷 オクロジ」に隣接するエリア。
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「ミスタードーナツ」ダスキン、宅配ピザ「ストロベリーコーンズ」買収。自社デリバリーノウハウが欲しい。

「ミスタードーナツ」を外食事業として展開する株式会社ダスキン(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長執行役員:山村 輝治)が、株式会社いちごホールディングス(本社:仙台市青葉区、代表取締役社長:宮下 雅光)から、ピザ宅配「ストロベリーコーンズ」事業を買収する。11月1日に完了予定。
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有事になると逃げ腰営業? 大手デベロッパーにテナント飲食店が感じる不満

 東京では、休業要請全面解除の発表もあり、銀座界隈の商業施設や百貨店では街に出たお客を迎え、コロナ対策に気を配りながら夏商戦に挑んでいるが、丸の内、日本橋では商業施設のテナント飲食店から不満の声が溢れている。デベロッパーが営業に本気を出してくれない、というのだ。
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エマ・ワトソンがケリングの取締役に就任 滴滴出行のジーン・リウ氏ら新たに3人

 ケリング(KERING)はこのほど、ジーン・リウ(Jean Liu)氏、ティージャン・ティアム(Tidjane Thiam)氏、エマ・ワトソン(Emma Watson)氏の3人が取締役に就任したことを発表した。ワトソン氏はサステナビリティ部門の議員も兼任する。

 フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者(CEO)は「同3名を取締役会に迎え入れることを非常にうれしく思う。彼らの知見や能力、さまざまなバックグラウンドや視点はケリングの将来にとって不可欠であり貴重な付加価値となる」とコメントした。

 リウ氏は1978年生まれ。北京大学で学士号を、ハーバード大学で修士号を取得。2014年から中国版の配車アプリ、滴滴出行の社長を務める。同氏はテクノロジーやシェアリングエコノミーの分野における女性のエンパワーメントも推進しており、その一環として中国のインターネット分野では初となる女性を対象とした人材開発プログラムをスタートさせた。また、ブルームバーグ(BLOOMBERG)が開催するニューエコノミー・フォーラムの諮問委員会のメンバーとして設立当初から関わっているほか、アジア・ソサエティの評議員を務めている。

 ティアム氏は1962年生まれ。エコール・ポリテクニークとパリ国立高等鉱業学校を卒業し、ウォーリック大学の名誉法学学士号を取得。94年から99年までは祖国のコートジボワール共和国で閣僚や国立技術研究開発公社のCEO、世界銀行のコートジボワール代表を務めた経歴を持つ。直近ではスイスの銀行大手クレディ・スイス(CREDIT SUISSE)のCEOを務めた。また今年4月には、南アフリカ共和国の新型コロナウイルス対策におけるアフリカ連合特使を任命された。

 ワトソン氏は90年生まれ。2014年にブラウン大学で英文学の学位を取得。俳優として活躍するかたわら、女性の地位向上やジェンダー平等に取り組む活動家としての顔も持つ。14年には国連組織、UN ウィメン(UN WOMEN)の親善大使に任命され、男女平等の推進に男性を巻き込むことを目的としたイニシアチブ「ヒーフォーシー(HEFORSHE)」を立ち上げた。そのほか、ファッション業界におけるサステナビリティ推進にも取り組む。また、アパレルブランドのエシカル度を測るオーストラリアの慈善団体のアプリ「グッド・オン・ユー(Good On You)」のサポーターを務めるほか、18年にはオーストラリア版「ヴォーグ(VOGUE)」のゲストエディターとしてサステナビリティに関する特集を手がけた。

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「グッチ」「LV」でキャリアを積んだ2人が起業 PRの極意は“白黒つけず、グレーで受け止める”

 ラグジュアリービジネスに長く携わってきたベテランPRの2人が新会社、オープンドアーを設立した。主な事業内容は企業のコミュニケーションのサポートで、現在はLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)グループなどのCSR(企業の社会的責任)関係で活動している。ラグジュアリーブランドのPRについて、特にマネジャー職の永遠の課題であるチームビルディングついて2人に話を聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):新会社設立を聞いて、“え、あの2人で!?”と驚いた業界関係者は多いと思います。 これまでそれぞれにラグジュアリーブランドのフロントに立ってきて、特にメディア関係者にとって存在感が大きかったからです。お2人は2009年からの7年間は、グッチジャパンのマーケティング&コミュニケーション部で一緒に働いていたんですよね。

根道美奈オープンドアー プレジデント(以下、根道):私はグッチジャパンに2回にわたり、トータル15年間在籍しました。トム・フォード(Tom Ford)がクリエイティブ・ディレクターを務めていた1回目の在籍時には、菅原さんは広告代理店で「グッチ」(GUCCI)」を担当していたから、知り合ってからは20年くらいになります。トムの退任で一度やり切った感もあり、05年の夏に退職してニューヨークへ留学しました。

菅原秀子オープンドアー エグゼクティブディレクター(以下、菅原):同じタイミングで、私はグッチジャパンにPRコミュニケーション・マネジャーとして入社しています。フリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)の時代ですね。

根道:NYでMBAを取得して帰国した2009年にお誘いいただいて再びグッチジャパンへに入社し、マーケティング&コミュニケーション・ディレクターに就任して、以降2016年までの7年間、菅原さんとは同僚でした。

WWD:その後16年に根道さんは、ルイ・ヴィトン ジャパンにバイス・プレジデントとして入社し、「グッチ」のアソシエイトディレクターになっていた菅原さんとは、いわばライバル関係になったわけです。そこで見たモもの・思ったことについてはこの後で話していただきますが、まずは一緒に会社を立ち上げた経緯を教えてください。

根道:私は昨年10月に、菅原さんは今年の1月にそれぞれ退職しました。で、私から「一緒に会社をやらない?」と声をかけたら「やる!」と二つ返事が返ってきた。すごくカジュアル(笑)。計画していた訳ではなく………。

WWD:菅原さんは返事をする前に “何の会社?”とは聞かなかったのですか?

菅原:聞かなかったです(笑)。それぞれ思っていたことはあるけど、第一声は「一緒にやらない?」だけ。その後も長時間話し合うというより、すぐに「コミュニケーション戦略をお手伝いするPR会社を作つくる」で一致しました。

WWD:20年以上同じ景色を見てきた2人の “あうん”の呼吸ですね。話は行きつけのご飯屋さんで進んだとか。

菅原:西麻布のね。別の会社にいたときも、連絡は取りあっていました。でも私たちが“友だち”かと言えば、なんか違う。旅行もするけど公私混同はしない距離感です。

WWD:オープンドアーの事業内容は?

根道:ブランディング、PRコミュニケーション戦略、CSR活動の支援を3つの柱としています。ファッション、アート、カルチャー、ホスピタリティーなどあらゆるライフスタイル分野で企業のブランド価値、社会的存在価値を高めるサポートをしたいと思っています。

菅原:商品に関わるPRも大事だけど、特に力を入れたいのがCSR。企業活動においてCSRは年々重要になっていますが、日本には専任のポジションを設けている企業はまだ多くない。そこを私たちがサポートできると考えています。

根道:現在は、LVMHグループの女性をサポートするCSRプログラムのお手伝いしています。什器などのデザイン・製作を行う会社ワークスタジオが開発した、廃棄衣料を原材料とした建築材の板のブランディングとコミュニケーションも担当しています。

「伝統と革新」は簡単じゃない

WWD:ヨーロッパのラグジュアリー企業に長く身を置いて得たこととは?

菅原:大きなイベントに携わったり、社会貢献を学んだりと、楽しい仕事でした。企業理念として多くのラグジュアリーブランドが掲げるのが「伝統と革新」。だけどその両方の実現は本当に難しいです。革新だけに向かってしまうこともあれば、伝統に固執してしまうことも。難しいけど両方ないとブランドは続かない。だからこそそこに携われる“快感”がありました。結局はブランドや企業など、担当している仕事を“愛して”いないとできないのだと思います。ドライに見えるかもしれないけど、外資でも最後は誠意や愛情。愛がないと、革新だけに走りがちですから。

WWD:同時に歴史ある企業やブランドの場合、伝統への固執も前進を妨げますね。

根道:バランスですよね。素晴らしいブランド、好きな会社だからこそ、“変えたくない”と思っちゃう。グッチジャパンに2回目に入社した直後、当時の上司に言われたのは、「あなたが多少冒険して失敗しても揺らぐブランドではない。だから安心しなさい」でした。私の失敗で大切なブランドに傷をつけてしまったらどうしよう、と心配して、勇気が持てないときだったから背中を押されました。

WWD:「グッチ」時代に2人が一緒に手掛けた仕事で思い出深いものは?

根道・菅原:漫画「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボレーションでしょうか。11年と12年に実現した雑誌「シュプール」の表紙とジョジョのオリジナルスト—リーの別冊(小冊子)で、グローバルでのウインドー展開にまで発展しました。あれは “「グッチ」らしさ“ 漫画らしさ”の両方を壊さずに新しさを見出せたと思います。

WWD:漫画の登場人物が「グッチ」を着ているなど大胆なコラボでした。こういったプロジェクトが始まるきっかけは雑誌の編集部や代理店との会話だと思いますが、PRマーケティング担当としてメディアとの仕事で意識していたこととは?

根道:どんな話でもまずは耳を傾ける、でしょうか。「ジョジョ」のときも、先方は最初「無理ですよね」と言いながら話を持ってきました。私も「本社に通すのは難しい」と思ったけど、頭の半分では面白いと思ったから「今回実現しなくても次につながるかも」とイタリア本社へ掛け合いました。これはラグジュアリーに限りませんが、PRの仕事は一人では生み出せないから、最初に「たぶん聞いてもらえない」と周囲に思われたら仕事が広がりません。

菅原:それを聞いて、代理店時代にクライアントから「あなたはうちのブランドのことわかってないわね」と言われることが多くて、悔しかったことを思い出しました。先輩たちが同じことを言われているのを見ても「そうじゃない。こちらは3年後のことを考えているのに」と歯がゆかった。だから私も逆の立場になったときはまずは聞く、を意識していました。そういう姿勢でいると周囲が面白い話を持ってきてくれますよね。とか言って私自身、何年も同じブランドを担当する中で「自分が一番よく知っている、だから他の人の意見を聞かなくてもわかっている」と考える時期がありましたけどね(笑)。

WWD:PRの仕事は、社内外の人や組織をつなぐ仕事でもあります。

根道:ひと昔前は外資のPRコミュニケーションは社内でも聖域っぽいというか、「本国やクリエイティブ・ディレクターがこう言っているから」で押し通す、みたいなところがあり、それが重要でもあったけど、今は店やMDの動きを踏まえてPRがとるべき戦略も変わります。小売業であればMDとリテールとPRコミュニケーションがバランスよく機能したときにうまくいきます。

菅原:自分の部署の業績だけを考えていたらその3者が一体にはならないから難しい。かと言って“仲良し”では進歩しない。営業は売り上げ目標があり、コミュニケーションはイメージを保ち、とそれぞれに使命がある。だからそこには必ず議論が生まれます。「ブランドのためよかれ」と思っての議論を続けながら、今とるべき「革新」を選びとってゆくのだと思います。

グレーをグレーのまま受け止める

WWD:マネジャーとしてチームを束ねる仕事をする中で意識していたこととは?

根道:手柄を独り占めせず、本社のスタッフにチームの誰がどんな仕事をしたのかを伝えることは心掛けていました。「評価された」と思うことがやりがいとなり、次につながりますから。

菅原:私は本来「背中を見て」というタイプ(笑)。でもあるとき根道さんに「それじゃダメ」と言われた。「言わずとも気づいてよ」もダメなんだと。確かにコミュニケーションの仕事は些細なことでも直接話すことが本当に大切で、誰かが困ったときに、大きな声でSOSを出せば一気に進むようなチームワークを大切にしてきました。

根道:ファッションの仕事は全部が白と黒ではなく、「これがかっこいいことなのか、かっこ悪いことなのか」など話しながら答えを導き出してゆく部分が多い。だから部下から話しかけられたらよほどのことがない限り「後で」とは言わずに、その場で聞くようにしていました。話しかけにくい上司では、グレーな課題が入ってこなくなります。

WWD:グレーが大事なのはファッションの特性かもしれないですね。かっこいいとか革新的とか、あるいは白黒などつけられないけど新しいものを作っていく世界だから。

菅原:“規定だとNGだけど、やりたいからいったんグレーで受け止める”ことが本当にたくさんある。グレーを作ると時間はかかるけど、グレーの中で模索すると結果として “花丸”になることが多いです。

WWD:PR業を目指す若者に一言。

根道:PRの仕事は一時期人気の職業だったけど、最近は大変と思われているのか、そう人気でもなくなっている。この仕事はとても楽しくて夢があるからぜひ目指してほしいとは思います。

WWD:いずれフリーランスのPRのプラットフォームのようなものもつくりたいとか。

根道:まだ構想段階ですが、出産や結婚、介護などの理由で働くことから離れざるをえなかった優れたフリーランスをサポートする仕組みをつくれたらな、と思っています。

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ニューバランスが日本橋浜町に新店 築122年の蔵を改装した物作りの拠点

 ニューバランス(NEW BALANCE)は、東京・日本橋浜町に新たなコンセプトストア「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE New Balance)」を7月17日に開く。

 売り場面積71平方メートルの店内には、ライフスタイルカテゴリーのブランド「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE、以下TDS)」のウエアやシューズをはじめ、店舗限定商品や「ニューバランス」のグローバルコラボレーションアイテムなどをそろえる。さらに、アーティストやクリエイターと協業したインスタレーションやワークショップも月に一度開かれる予定だ。また店舗2階には「TDS」メンバーのオフィスを設けて商品開発を行う。

 同店の意匠監修と内装設計は建築家の長坂常が手掛けており、築122年の蔵を現代の建築技法で改装した。蔵という日本の伝統的様式に現代の機能と価値観を融合させ、ニューバランスの歴史を体現する商品が新鮮な視点で見られる内装に仕上げている。

 なお、新型コロナウイルス感染予防のため、開業から当面の間は完全アポイントメント制になる可能性があるという。

■T-HOUSE New Balance
住所:東京都中央区日本橋浜町3-9-2
営業時間:月・火曜日11:00〜14:00、15:00〜19:00、金・土・日曜日11:00〜19:00
定休日:水・木曜日

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「ジーユー」が「エヴァンゲリオン」とのコラボ第2弾を発売 Tシャツ、トートバッグ、パーカなど

 「ジーユー(GU)」は、「エヴァンゲリオン」とのコラボ第2弾を6月19日に全国の店舗と公式オンラインストアで発売する。

 公開が予定されている映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に登場する“エヴァンゲリオン2号機”をモチーフにしたTシャツ(1490円)を含むメンズアイテム計11型とグッズ計2型のほか、オープンシャツ(2490円)やパーカ(1990円)、トートバッグ(790円)、モバイルケース(1490円)などを用意した。

 コラボのビジュアルには、エヴァンゲリオンのキャラクターが発売されるアイテムを身に着けた姿が描かれている。綾波レイら女性キャラクターによるメンズアイテムのコーディネートにも注目だ。

 第1弾のコラボは2018年3月に発売した。なお、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は6月27日に公開の予定だったが、新型コロナウイルスの流行に伴い公開日を延期している。

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フェイスブックが無料でオンラインショップを作れる「フェイスブックショップ」の提供開始 今後はライブコマースにも対応予定

 フェイスブック(FACEBOOK)社は、カスタマイズ可能なオンラインショップを無料で作成することができる「フェイスブックショップ」の提供を日本でも開始した。これはフェイスブックが提供するさまざまなアプリで公開できる機能で、自社のおすすめの商品を選んでコレクションを作成したり、画面の色を変更してショップの雰囲気をブランドイメージに合わせて表現したりできる。

 一般ユーザーは企業のフェイスブックページやインスタグラム(INSTAGRAM)のビジネスプロフィール、ストーリーズや広告から「フェイスブックショップ」にアクセスが可能。コレクションを見て興味のある商品を保存したり、注文したりすることができる。日本では、注文すると企業が保有するアプリ外のウェブサイトに遷移し、商品を購入することができる。実店舗にいるときに店員に声をかけるのと同様に、「フェイスブックショップ」でも質問をしたりサポートを受けたり、配達を追跡したりするために「ワッツアップ(WhatsApp)」や「メッセンジャー(Messenger)」、インスタグラムのDMを活用してメッセージの交換も可能だ。将来的には、「ワッツアップ」や「メッセンジャー」、インスタグラムのDM内でビジネスのショップを見て、購入できるようになるという。

 すでに「フェイスブックページショップ」やインスタグラムのショッピング機能を利用している企業は自動的にショップに移行し、メールやアプリ内の通知を受け取り次第、コマースマネージャを通じてショップの外観をカスタマイズしたり、商品を整理してコレクションを作成したりできるようになる。また、オンライン販売をサポートするために、BASEやEC Cube、Shopify、STORES.jpなどのパートナー企業とより密接に連携していく。

 またフェイスブック社はライブショッピング機能の導入に取り組む。まもなく、企業やブランド、クリエイターは、ライブ配信前に「フェイスブックショップ」上のカタログから商品をタグ付けすることができるようになり、タグ付けされた商品はライブ動画の画面下部に表示され、タップして簡単に詳細を確認したり、購入することができるようになる。現在、一部のフェイスブックやインスタグラムでテストをしており、今後数カ月以内に広く展開していく予定だ。

 この夏、アメリカでは「フェイスブックショップ」だけでなく、新しくインスタグラムの発見タブに「インスタグラムショップ」という機能を導入する。それにより新しい方法でお気に入りの商品を見つけ、購入することができるようになるという。

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新たにファッション・ウイークを始動 独フランクフルトは国際的なファッション都市になれるか?

 世界最大級の国際見本市の主催企業であるメッセフランクフルト(MESSE FRANKFURT)と、ベルリンでファッションの大型合同展を運営するプレミアム・グループ(PREMIUM GROUP)は、これまでベルリン・ファッション・ウイーク中に開催していた合同展の「プレミアム(PREMIUM)」「シーク(SEEK)」「ネオニット(NEONYT)」を2021年夏からフランクフルト・アム・マイン(通称フランクフルト)市に移転する。それに合わせて、それぞれが手掛けるファッションのテクノロジーとサステナビリティにフォーカスした2つのカンファレンスも開催地を移し、新たにフランクフルト市と同市が属するヘッセン州主催によるフランフルト・ファッション・ウイークがスタートする。デジタル化とサステナビリティを二大テーマに掲げ、合同展、カンファレンス、ランウエイショー、イベントを融合したファッション・ウイークを目指す。

 プレミアム・グループが主催する「プレミアム」は大手からデザイナーズブランドまでメンズ&ウィメンズの500ブランド以上が一堂に会する総合展で、「シーク」はコンテンポラリーカジュアルやストリートウエアを中心に300ブランドが出展。また、メッセフランクフルトによる「ネオニット」はサステナブル・ファッションに特化し、200を超えるブランドが参加している。これらの合同展はこれまでベルリン・ファッション・ウイークの柱として、ヨーロッパを中心に世界からバイヤーの誘致に貢献してきた。同ファッション・ウイークには毎シーズン7万人以上が参加し、街に2400万ユーロ(約29億円)の経済効果をもたらしていたという。今回の移転によりベルリンが受ける影響は大きい。

 ただ、ドイツ語圏のデザイナーズブランドのランウエイショーを中心とするメルセデス・ベンツ・ファッション・ウイーク・ベルリン(MBFWB)は今後も継続する意向を示している。新型コロナウイルスの影響により7月は見送りとなったが、来年1月は予定通り開催予定。これまでパリ・メンズ・ファッション・ウイークと時期がかぶることも問題の一つだったため、21年夏以降は新たな日程での開催を模索する。また、ドイツ発のファッションEC「アバウトユー(ABOUT YOU)」が主催する一般消費者向けのアバウトユー・ファッション・ウイークや、パノラマ・ファッションフェア・ベルリン(PANORAMA FASHION FAIR BERLIN)による270ブランド以上が集まる大型合同展もベルリンにとどまる予定だ。

ファッション・ウイークにふさわしい街は?

 ファッション・ウイークというフォーマット自体の存在意義が問われる中、MBFWBもここ数シーズン迷走していたのは事実だが、昨シーズンはアンダーグラウンドカルチャーやクラブシーンに根差したブランドが参加するなどベルリンらしさが垣間見えた。また、個性的な街の雰囲気やクリエイティブなカルチャーに魅力を感じ、ファッション・ウイークへの参加を続けているブランドや関係者も多い。

 一方、ピーター・フェルトマン(Peter Feldmann)=フランクフルト市長は、これを機にフランクフルトを国際的かつ先進的なファッション&ライフスタイルシーンのホットスポットにしたいと考える。財政力が強みの同市とヘッセン州は、今後3年間で1000万ユーロ(約12億1000万円)の投資を計画。プレミアム・グループのアニータ・ティルマン(Anita Tillmann)=マネジングパートナーも以前からベルリン市の支援態勢には不満を漏らしており(ベルリン・ファッション・ウイークの公式サイトによると行政の支援は07年からの合計で1000万ユーロ強)、フランクフルト市とヘッセン州の投資が今回の移転の決め手の一つになったと言えるだろう。また、ハブ空港を擁する海外からのアクセスの良さやメッセフランクフルトが市街中心部に巨大な展示場を有していることなどを考えると、合同展の開催地としては優位性がある。しかし、ファッションの主要都市としての地位を確立できるかどうかはまた別の話。金融やビジネスの街として知られるフランクフルトと、ますます高い独自性が求められるファッション・ウイークの親和性は未知数だ。

 フランクフルト・ファッション・ウイークの詳細は9月に発表予定だが、いずれにしても事実上2都市への分散は理想的ではない。特にランウエイショーを行うブランドは、集客や露出、ブランディングなどのメリットとデメリットを考え、どちらに参加するかを悩むことになるだろう。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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「ルイ・ヴィトン」 × NIGO®コラボの日本先行発売が決定

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、「ヒューマン メイド(HUMAN MADE)」などを手掛けるNIGO®と協業した“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”の第1弾を6月18日に日本先行で発売する。一部の直営店や同ブランドの公式サイトで取り扱う。

 バッグはボストンバッグ“キーポル・バンドリエール 50”(30万3000円)をはじめ、バックパック(28万7000円)やメッセンジャーバッグ(22万5000円)、ソフトトランク(43万円)などで、同ブランドのキーモチーフであるモノグラムとダミエを融合したデザインが特徴だ。シューズはモノグラム・キャンバスのローファー(11万2000円)やトー部分のメタルパーツにロゴを配したダービーシューズ(14万5000円)で、サングラス(7万1000円)などのアクセサリーもそろえる。

 ウエアはモチーフがふんだんにあしらわれたデニムのジャケット(29万9000円)とパンツ(18万円)のセットアップや、コラボレーションを象徴するロゴが付くスエット(11万2000円)、フーディー(22万4000円)などカジュアルなアイテムが豊富だ。

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“ゴルフ=おじさん”のイメージを打ち砕く ファッション&カルチャー視点の新ゴルフ雑誌「ボギー」創刊

 オークラ出版は、ゴルフ雑誌「ボギー(BOGEY)」を6月15日に創刊した。エディトリアル・ディレクターは雑誌「ヒュージ(HUGE)」(講談社)や「ポパイ(POPEYE)」(マガジンハウス)などを編集してきた田口悟史が、クリエイティブ・ディレクターは「ポパイ」のアートディレクションを手掛けている神戸太郎が務める。ゴルフに関連するファッションやカルチャーをはじめ、歴史や酒、本、映画など、さまざまな切り口でゴルフの魅力や楽しみ方を発信する。雑誌名には、ゴルフ初心者や未経験者に向けて「ボギーだって楽しいじゃないか」というメッセージが込められている。

 自身もゴルフ初心者である田口エディトリアル・ディレクターは、「海外にはおしゃれで品のいいゴルフ雑誌はあるのに、日本では高い年齢層向けの雑誌やメディアばかり。ゴルフに興味を持つ若い世代は増えているので、そんな人たちも楽しめるファッションやカルチャー、着眼点で新機軸のゴルフ雑誌を作れば勝負できると思った」と語る。

 表紙には世界ゴルフ殿堂入りを果たした名ゴルファーの青木功を起用し、16ページにわたって同氏のポートレートやインタビューが掲載されている。ほかにもファッションストーリーやアパレルとギアのカタログ、名選手たちの名言や逸話の紹介など、上級者からプレーしない読者まで楽しめる企画が並ぶ。

 価格は1400円(税抜)で、年2回の発行予定。全国の書店やオンライン書店で販売している。東京の代官山 蔦屋書店では7月5日まで創刊を記念したポップアップを開催しており、オリジナルのポロシャツやTシャツ、キャップ、ビールグラスなどをそろえる。

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“ゴルフ=おじさん”のイメージを打ち砕く ファッション&カルチャー視点の新ゴルフ雑誌「ボギー」創刊

 オークラ出版は、ゴルフ雑誌「ボギー(BOGEY)」を6月15日に創刊した。エディトリアル・ディレクターは雑誌「ヒュージ(HUGE)」(講談社)や「ポパイ(POPEYE)」(マガジンハウス)などを編集してきた田口悟史が、クリエイティブ・ディレクターは「ポパイ」のアートディレクションを手掛けている神戸太郎が務める。ゴルフに関連するファッションやカルチャーをはじめ、歴史や酒、本、映画など、さまざまな切り口でゴルフの魅力や楽しみ方を発信する。雑誌名には、ゴルフ初心者や未経験者に向けて「ボギーだって楽しいじゃないか」というメッセージが込められている。

 自身もゴルフ初心者である田口エディトリアル・ディレクターは、「海外にはおしゃれで品のいいゴルフ雑誌はあるのに、日本では高い年齢層向けの雑誌やメディアばかり。ゴルフに興味を持つ若い世代は増えているので、そんな人たちも楽しめるファッションやカルチャー、着眼点で新機軸のゴルフ雑誌を作れば勝負できると思った」と語る。

 表紙には世界ゴルフ殿堂入りを果たした名ゴルファーの青木功を起用し、16ページにわたって同氏のポートレートやインタビューが掲載されている。ほかにもファッションストーリーやアパレルとギアのカタログ、名選手たちの名言や逸話の紹介など、上級者からプレーしない読者まで楽しめる企画が並ぶ。

 価格は1400円(税抜)で、年2回の発行予定。全国の書店やオンライン書店で販売している。東京の代官山 蔦屋書店では7月5日まで創刊を記念したポップアップを開催しており、オリジナルのポロシャツやTシャツ、キャップ、ビールグラスなどをそろえる。

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「リフォメーション」創設者兼CEOが辞任 元従業員の人種差別に関する告発を受けて

 ロサンゼルス発のサステナブルなファッションブランド「リフォメーション(REFORMATION)」のヤエル・アフラロ(Yael Aflalo)=リフォメーション創業者兼最高経営責任者(CEO)が元従業員からソーシャルメディア上で人種差別に関する告発を受け、6月12日付で辞任した。後任にはハリ・ボレンスタイン(Hali Borenstein)=リフォメーション社長が就任する予定だ。2009年に元モデルのアフラロ前CEOが設立した「リフォメーション」は、サステナブルな素材の使用や生産方法に重きを置き、ビンテージファッションの要素も取り入れたスタイルでセレブリティやインフルエンサーの人気を多く集めていた。

 辞任のきっかけは5月30日、「リフォメーション」がBLM(Black Lives Matter=黒人の命は大切)運動への寄付をインスタグラムで投稿したこと。これ対し、ブランドの黒人の扱いについての批判が集まり、元従業員の一人がブランドとして発信していることとその実態の間に矛盾があることを明かした。エル・サンティアゴ(Elle Santiago)元アシスタント・ストアマネジャーは、「いつも決まって私と同じか、私以下の能力の白人女性ばかりを採用してきた」と述べ、昇進の機会の不平等さを訴えた。さらに、アフラロ前CEOが自分と目を合わせて話すことは一切なかったと、個人的に接した際の経験にも言及。ブランドビジュアルの多様性を求める声に対して、同ブランドのシニアマネジャー陣が「今はまだその準備が整っていない」と切り捨てたこともあったという。この投稿はインターネット上で広く拡散され、ファッション界の暴露をすることで有名な一般アカウントのダイエット プラダ(Diet Prada、@DietPrada)やさまざまなメディアで取り上げられた。

 この事態を受けて、アフラロ前CEOは6月12日に「情熱と才能にあふれたチームで『リフォメーション』を築き上げられたことは、人生で最も誇りに思うことの一つ。『リフォメーション』は間違いなく、この業界をもっとサステナブルでエシカルで、そして誠実なものに変える上で重要な役割を果たしてきた」と述べつつ、同ブランドのウェブサイトで辞任を表明した。また同日、インスタグラムにも「私は失敗した」と題した声明を投稿し、自身のダイバーシティーへの取り組みは白人目線のものになっていたと振り返るとともに、人種差別の撲滅に取り組む団体に50万ドル(約5350万円)を個人的に寄付すると述べた。

 アフラロ前CEOの辞任のほかにも、ビジネスやメディア、エンターテインメント業界では、白人警察官による黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)氏殺害をきっかけにした人種差別へのアメリカ国内での意識の高まりや世界的な社会正義を求める抗議活動の影響を受け、経営陣の交代が相次いでいる。フィットネス団体のグレッグ・グラスマン(Greg Glassman)=クロスフィット(CROSSFIT)創設者兼CEOはソーシャルメディア上で人種差別を助長する発言をして退社。出版界からは「ヴォーグ(VOGUE)」「GQ」などを擁する米コンデナスト(CONDENAST)のフード雑誌「ボナペティ(BONAPPETIT)」の発行に携わるアダム・ラパポート(Adam Rapoport)編集長が、自身の顔を茶色く塗った写真と差別的な言動がネット上で拡散されたことに関連して辞任した。また同誌が配信する動画のダイバシティーへの取り組みの欠如を指摘され、制作に携わっていたマット・ダッカー(Matt Duckor)副社長兼プログラミング責任者もラパポート編集長に続き辞任した。19年にお笑い芸人の渡辺直美が表紙を務めたことでも知られる米ファッション雑誌の「ザ・カット(THE CUT)」のジェーン・ラークワーシー(Jane Larkworthy)美容ディレクターは、問題とされたラポパート編集長の写真に差別を助長するようなコメントを残したことで停職となっている。

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イケアが今冬フォーエバー21渋谷店跡に出店 170人社員を募集

 スウェーデン発インテリア「イケア(IKEA)」は今冬、東京・渋谷の「フォーエバー21(FOREVER 21)」跡地に出店する。同店は8日にオープンしたイケア原宿に続く都心2店舗目。地上1~7層、約4800平方メートルの店舗では、原宿店同様、都市部のライフスタイルに合う家具や雑貨および、サステイナブルなフードを提供する。渋谷には今年2月に法人向け店舗であるイケア フォー ビジネス(IKEA FOR BUSINESS)をオープンしており、都市部での出店を加速している。渋谷店の開業に向けてイケアは18日から、約170人の正社員を募集する。

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就寝用ブラジャーの売り上げは前年の5倍に ワコールECが引き続き好調

 ワコール(WACOAL)の自社ECである「ワコールウェブストア」の5月の売り上げは前年比の2倍だった。同社の自社EC比率は5%と少ないが、新型コロナウイルス感染拡大で店舗の閉鎖や外出自粛で継続的に売り上げを伸ばしている。
 
 好調なブランドは先月に引き続き、直営店ブランドの「アンフィ(AMPHI)」と「ウンナナクール(UNE NANA COOL)」で2ブランドとも同3倍を売り上げた。「アンフィ」は5月1日に谷間メーク機能がある“グラマリッチブラ”をウェブストアで先行販売したところ大ヒットし、5月にウェブストアで最も売れた商品になった。
マタニティーも引き続き好調で5月は同3.5倍。パジャマやルームウエア、ノンワイヤーブラジャーは同3倍だった。ワコールの各種ブランドで展開のある就寝用ブラジャーは同5倍を売り上げた。

 ワコールの4月の売り上げは同72%減だったが、5月は同50%減だった。5月最終週の店頭ベースの売り上げは同20%減まで回復。店頭ベースの売り上げは百貨店が同73%減(4月は83%減)、量販店の「ワコール」ブランドは同48%減(4月は71%減)、量販店の「ウイング」ブランドは同40%減(4月は67%減)、下着専門店は同61%減(4月は72%減)と回復傾向にある。

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虎ノ門ヒルズの新棟にオーダースーツの「カシヤマ」が新店 オフィスビルに初進出

 オンワードパーソナルスタイルのカスタムメード業態「カシヤマ(KASHIYAMA)」は、6月11日に東京・虎ノ門に開業した商業施設・オフィス複合型ビル「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」2階に新店舗をオープンした。

 約125平方メートルの店内にはメンズ・ウィメンズのスーツライン“ザ・スマートテーラー(THE SMART TAYLOR)”とカジュアルなセットアップライン“モダンテーラー(MODERN TAYLOR)”のゲージサンプルを取りそろえる。大理石調の空間の中央にはカウンター席を備え、じっくりと接客を受けることができる。

 同業態のオフィスビルへの出店は初めてのケース。ビル上層のオフィスには東京都が外国企業を積極誘致しており、6月現在でFacebook Japanなどが入居している。「主なターゲットは周辺エリアのビジネスマン。通勤や昼休みの空き時間にショールームとしてご利用いただき、あとからECで購入していただくという利用法も想定している」(関口猛オンワードパーソナルスタイル社長)。

 同フロアには、そのほかアーバンリサーチとファミリーマートの協業業態「アーバン・ファミマ!!」や「鎌倉シャツ」などが店を出している。

 ビルは6月6日にが新設された東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅と直結している。虎ノ門エリアは近年、森ビルによる虎ノ門ヒルズを中心としたオフィス、商業施設、ホテル交通インフラなど一体の開発・整備が進行中。すでに完成している「レジデンシャルタワー」「森タワー」「ビジネスタワー」に加え、2023年7月竣工予定の「ステーションタワー」を合わせて4棟のビルが立ち並ぶことになる。さらにビルの麓の目抜き通り「新虎通り」は東京五輪・パラリンピックの選手村と新国立競技場をつなぐメインストリートになる予定で、羽田空港から発着するバスターミナルの整備も予定されるなど、外国人を中心とした来街客の増加が期待されている。

 なお、「カシヤマ」は5月11日から路面店営業を再開。6月3日からはブランドとして初めて期間限定価格で販売するキャンペーンを実施し、同月第1週のスーツの販売着数は前年同期比3.6倍に伸びた。ビデオ通話システム「ズーム(ZOOM)」でのリモート接客も試験的に実施し手応えを得たため、今後の本格導入も検討する。また、同ブランドとして初めてのインスタライブを6月20日(土)13時から公式アカウントなどで配信する。モデルの佐藤匠をゲストに迎え、 「カシヤマ」のオーダーメイドスーツやシューズを使用した着回しコーディネートや夏のファッショントレンドなどを紹介する。

 新型コロナの影響により上期(20年2月~)の出店は抑制したが「下期(8月~)は好立地を見極めて積極的に出店する」。通期で計10数店舗を出す計画だ。

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「ヴェトモン」CEOの目に映る「コロナ後のファッション産業」

 新型コロナウイルスの影響で私たちは2カ月以上もの間、これまでにない制限の中で毎日を送ることになり、生活の仕方、自分にとって大切なもの、誰と何を目的にどのように働くかなどについてあらためて考える機会を得た。ファッション産業に携わる人々も例外ではなく、ビジネスの方法やクリエイションとの向き合い方、ファッションシステムの在り方を再考する必要性に直面しており、多くの人々が議論を始めている。今回は、販路を限定した売り方やショーの開催時期を変える発表など新しい手法を戦略的に行ってきた「ヴェトモン(VETEMENTS)」のグラム・ヴァザリア(Guram Gvasalia)共同創業者兼最高経営責任者(CEO)にメールインタビューを行った。

WWDジャパン(以下、WWD):今、どんな生活している?

グラム・ヴァザリア=ヴェトモン共同創業者兼CEO(以下、グラム):私は週末を含めて毎日働いている。自分のしていることを心から愛するとき、それはその人自身の一部になる。だから、私は仕事と生活を区別する必要がない。喜ばしいのは、家にいることを楽しみ、自然を満喫できること。本を読んだり、瞑想したり、ピアノを弾いたりするのも楽しい時間だ。

WWD:新型コロナウイルスのパンデミックがあなたにもたらしているものは?

グラム:すべての物事には時期がある。外に出て人に会うための時期、家にいて自分自身をよりよく知るための時期――大切なのは、人生が私たちにもたらしてくれるものを受け入れて、実際的なレベルと精神的なレベルの両方で学びを得ること。すべてのことには意味や目的がある。でも往々にして、われわれ人間はいそがしすぎてそれが見えないことがある。

「これはなぜ「ヴェトモン」なのか? このデザインの背後にある目的と意味は何か?」

WWD:人々の価値観にどのような変化が起こっていると思う?

グラム:この世界で起こること全ては、私たちを良い方向か悪い方向に変える。今起きていることは、人々の価値観や考え方に大きな影響を与えるだろう。ただ、この経験から何かを学ぶ人がいる一方で、多くの人々はすべてが終わった後、すぐに日常に戻るだろう。季節は変わり人生は続いていくのだ。

WWD:ファッションは生活必需品として扱われない一方で、精神的に人々を元気づける役割もあるのではないかとも思う。「ヴェトモン」として何が提案できるか。

グラム:いつの時代も美は人間性において大切なものであり続けてきた。美とは、買って所有する必要があるものではない。それは特別な感情を心の中に生み出して、人生の良い点に目を向けさせるもの。だからこそ、花は人類の生活において大きな役割を果たしている。花が咲いているのを見るのは、最新流行のスニーカーを手に入れることより大きな喜びをもたらしてくれる。私たちはブランドとして、独自の美しさや意味を持ったプロダクトを作るための努力をしている。洋服をデザインするとき、2つの大きな質問を問いかけている。これはなぜ「ヴェトモン」なのか? そして、このデザインの背後にある目的と意味は何か?

WWD:今後、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドは必要ないものとして淘汰されるか、それともいっそう存在感を増すか?

グラム:ラグジュアリーファッションはそもそも一部の人にとっては必要ではないもので、パンデミックによってそれが必需品になるということはない。ラグジュアリーファッションは、その他の人々にとっては必需品であり、そしてパンデミック後も必需品であり続けるだろう。ある人々にとってファッションは必要不可欠なもので、またずっとそうであり続ける。パンデミックが引き起こすかもしれないのは、人々が目を覚まして、流行に左右されない、長く着ることができる服を求めるようになるということ。本当に品質がいいものを少し買うことの方が、長持ちしないものをたくさん買うより賢明だ。ファッションはファストであることをやめ、もっとスローになるべきだ。

WWD:コロナ禍では顧客や消費者とのコミュニケーションが重要になってきている。

グラム:私たちは常にプロダクトの品質とデザインで顧客たちとコミュニケーションを取ろうとしてきた。製品そのもの、そしてそれらの美しさが顧客に訴えかけるべきで、大声で主張せずに伝えることこそがわれわれが達成できる真のコミュニケーションだ。ローキー(控えめ)でありながら、考え抜かれたマーケティング――私たちの主要なコミニュケーションツールはソーシャルメディアだ。インスタグラムは最終消費者と直接つながり、概念論や衣服に関してポストモダン的なアプローチを大切にするという、私たちと同じマインドを持つ人々とのコミュニティーを作るためにとても便利なツールだ。私たちは万人のためのブランドになるつもりはまったくなく、むしろ真に理解する人々のためのブランドであろうとしている。

WWD:デジタル・ファッション・ウイークをどう考えるか。ファッションショーに代わるものになり得るか。

グラム:生のファッションショーはさまざまな感情を生み出し、大きな感動を与える。実体験はショーのいい部分だ。とても高いクオリティーのものを食べるのと、同じものを写真で見るのには違いがある。長期的に見ると、通常のファッション・ウイークのスケジュールに戻ってショーを開催するのがいいのではないか。まだパンデミックが起こってから数カ月しか経ってないが、ジャーナリストやバイヤーと話していると、皆お互いのことを恋しがり、パリやロンドンやミラノで近況を報告し合うことを待ちわびている様子がうかがえる。

WWD:パンデミック収束後、どのようなニーズが生まれると思う?

グラム:消費者はいつでも高品質でイノベーティブで新しいデザインを求めている。衣服をデザインして生産することは、収束後も私たちのメインフォーカス。テーラリングとジャージー、両方のカテゴリーを顧客たちは期待しているだろう。

WWD:これを機にファッションシステムはどう変わると思う?

グラム:業界は変わらなければならないと私たちが説き始めてから3年が経とうとしている。メンズとウィメンズのコレクションを1度のショーで見せる試みを始めたり、1年に2度のコレクションを発表したり、ショーの開催時期を1月と6月のメンズとクチュールのファッション・ウイークに移して業界で一番早いデリバリーを実現したりすることで、私たちの考えを示してきた。3年前、私たちは業界の未来を予言し、今では私たちの戦略を実施して同じことを行うブランドが増えてきた。

WWD:直近の2021年スプリング・コレクションの製作で困っていることは?型数など通常と同じレベルでのコレクションを作る?

グラム:私たちは、21年春夏コレクションに取り掛かっている。コレクションの規模は世界情勢や、ショップがオーダーできる状況にあるかどうかによるだろう。これまでのところ、日本のパートナーたちはみな支援的でオーダーを計画してくれている。「ヴェトモン」は、プロダクトから始め、環境や私たちの消費者、そして世界全体に対して敬意を持ったコミュケーションまで、私たちの行うすべてのことについて力強い存在であり続ける。

WWD:最近オンライン買ってよかったものは?

グラム:ガーデン用の家具。もうすぐ夏が始まるからもっと外で時間を過ごすことができる。鳥の歌声を聴いたり、自然を満喫したりできる。

WWD:リモートワークで便利なことと不便なことは?

グラム:リモートワークをするとき、スケジュールがとても大切だということを学ばなければならない。通勤しなくてもいいので、多くの時間を節約できるのはいい点だが、一方不便なのは、ソーシャルな要素が欠けているというところ。「ヴェトモン」では、通常コンピューターの前で働いているチームはリモートワークがより生産的だと感じ、アトリエで衣服と接する必要があるデザインやや開発のチームにとっては困難なものになっているようだ。しかしながらリモートワークは、より多くの考える時間や素晴らしいプロジェクトを思いつくための時間をみんなに与えてくれたと思う。

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カニエ・ウェストが化粧品ブランドを立ち上げか 「イージー」のメイクやスキンケアを

 ラッパー兼ファッションデザイナーのカニエ・ウェスト(Kanye West)は、自身のアパレルブランド「イージー(YEEZY)」から化粧品を発売するようだ。カニエは6月2日、米国特許商標局に「イージー」のスキンケアやメイクアップ、フレグランス、パーソナルケアアイテムの商標登録を出願した。

 カニエの知的財産を管理するマスコット ホールディングス(MASCOTTE HOLDINGS)は、ファンデーションやマスカラ、リップスティック、ボディーグリッターなどのメイクアップのほか、フェイスクリームやスクラブ、フェイスマスク、ボディーウオッシュなどのスキン・ボディーケアアイテム、デオドラントや歯磨き粉、ヘアケア、ルームスプレー、ポプリ、香り付きのストーン、アロマセラピーピロー(枕)などのパーソナルケアアイテムへの適用を申請した。

 仮にカニエがビューティアイテムを発売するとなると、カーダシアン・ジェンナー・ウェスト家からデビューする化粧品ブランドは、妻であるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の「KKW ビューティ(KKW BEAUTY)」、義理の妹のカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)が手掛ける「カイリー・コスメティクス(KYLIE COSMETICS)」に次ぎ3つ目となる。なお、化粧品大手のコティ(COTY)は「カイリー・コスメティクス」の株式の51%を取得し(2020年1月に完了)、現在「KKW ビューティ」の買収も交渉しているという。

 「イージー」はセレブリティーがプロデュースするファッションブランドの中で最も成功したものの一つで、昨年は15億ドル(約1605億円)を売り上げたと「フォーブス(FORBES)」は予測する。なおカニエは09年にパーラックス フレグランス(PARLUX FRAGRANCES)と契約を結び、その後自身の名を冠したフレグランスを発売した。

 カニエは自身が毎週主催するゴスペルコンサートにちなみ、新ブランド「サンデー サービス(SUNDAY SERVICE)」の商標登録を昨年7月に出願したが、5年前にすでに申請済みだったことから(10月に)許可が下りなかった。その後もカニエは申請をしており、承認を待っている。

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4つのオーガニックコスメブランドが真摯に取り組む海洋プラスチック問題

 「WWDビューティ」の5月28日号では、毎年恒例企画「オーガニック・ナチュラルコスメ特集」を企画した。2015年に国連機関で「SDGs(持続可能な開発目標)」と「パリ協定」が採択されて以降、サステナビリティへの関心は年々高まっている。そこで今号は、持続可能な農業生産法の一つとされるオーガニック(有機栽培)原料を用いる化粧品ブランドを取材し、製造から販売までサプライチェーン全体で取り組む環境対策について聞いた。

 その中の一つである海洋プラスチックごみの問題は、世界中で関心を集めている事例でもある。特にウミガメの鼻にストローが刺さった映像が広がったことで、一気にプラスチック製のストローが廃止されたことも記憶に新しい。ただ、現在も年間800万トンが海洋に流入しており、50年にはその量が海にいる魚の量を上回るという予測もされている。ビューティ業界は化粧品のボトルにプラスチックやガラスを使用することが多いため、海洋プラスチック問題に真摯に取り組んでいる。中でもオーガニックコスメブランドはその先陣を切っているといっても過言ではないだろう。代表的な4つのブランドの活動を追う。

製品原料にプラスチックビーズなどを使用しないパイオニア的ブランド「ヴェレダ」

 1921年創業のオーガニックブランドのパイオニアである「ヴェレダ(WELEDA)」は、天然由来成分に徹底してこだわっていることから、製品原料としてプラスチックビーズやシリコーンなどは使用しないというポリシーを持つ。プラスチック容器に関してもバイオプラスチックや再生プラスチックの割合を22年までに65%以上(18年時点は29%)にすること目標とする。

 また使用済みの容器は、リサイクル事業を手掛けるテラサイクルと協業し店頭での回収が日本でも始まっている。ガラス瓶も継続して使用しながら、プラスチックの利便性(輸送時のCO2削減など)を生かしつつマイナスの部分は企業努力でカバーし、今後も環境と人にとって最適な選択をしていく。

プラスチック廃棄を年間34トン以上削減する「ロゴナ」

 1970年代にドイツで初めてオーガニック食品を取り扱った店をルーツに持つオーガニックブランド「ロゴナ(LOGONA)」(2018年からロレアル傘下)は、高品質なオーガニック成分を使用し、自然由来成分による界面活性剤を開発する技術力に長けており、シャンプーやクレンジングなど洗浄系の製品の製造を強みとしている。消費者への透明性も重視しており、ドイツの化粧品ブランドとして最初に全成分表示を始めたことでも知られる。

 「ロゴナ」では自然療法士の国家資格を持つ創業者が唱えた「エコロジカルな経済活動が、世界をよりよくしていくために貢献する」という理念のもと、製造から物流、販売までサプライチェーン全体で環境に配慮する。プラスチック廃棄物削減にも力を入れていて、昨年からシャンプーを手始めに、100%リサイクルPETによるプラスチックボトルへの切り替えを進めており、ドイツでは年内にスキンケア製品のボトルが新しい容器に変わる予定だ。それに伴せて化粧箱も廃止する。プラスチック容器の使用に際しては、密閉性がないため中身が揮発することを前提としながら、化学成分による防腐加工をせずに安定を維持する処方の実現に技術をつぎ込むとともに、再生プラスチックの衛生面や安全性のテストにも時間をかけた。「ロゴナ」では100%リサイクルPETへの容器への切り替えにより、プラスチック廃棄を年間34トン以上削減する。

化粧品会社で初めて100%再生PETのパッケージを2002年に導入した「アヴェダ」

 米国発の「アヴェダ(AVEDA)」がリサイクル素材をパッケージに使い始めたのは1993年。可能な限り最高の品質を確保するためのベストな方法をテストし続け、徐々にシフトしていった。そうした取り組みが実を結び、化粧品会社として初めて100%再生PETのパッケージを2002年に導入した。さらに08年には、100%再生高密度ポリエチレンのボトルと100%再生ポリプロピレンのキャップを採用したのも、化粧品業界で初めてだった。今年1月には、100%再生高密度ポリエチレンのボトルを使用した、スーパーフードのパワーを実感できる新ヘアケアシリーズ「ニュートリプレニッシュ」を発売し話題を集めた。現在は全製品の約85%が再生PETのパッケージとなっており、今後は100%を目指す。

 店舗での使用済み製品の回収にも乗り出し、19年にテラサイクルのサポートを得て東京・表参道の旗艦店アヴェダ ライフスタイル サロン&スパ 南青山に回収ボックスを設置。今年2月からは、新宿ミロード店と伊勢丹新宿本店、そごう横浜店にも回収ボックスを設置し、資源の循環を推進するリサイクルプロジェクトを実施している。回収した製品容器は分別・再資源化し、プランターなどに再生して再利用する計画だ。

マイクロプラスチックの根絶を啓発する「トリロジー」

 ニュージーランドのオーガニックブランドでローズヒップオイルで知られる「トリロジー(TRILOGY)」は、化粧品のスクラブ剤として使われるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、アクリル樹脂、ナイロンなどの、直径が0.5mm以下のプラスチック粒子の使用に反対する運動を行っている。ニュージーランドは島国であることから、ナショナルアイデンティティーに不可欠な海の環境と健康とのつながりを訴える。植物は肌が必要とする全てを与えてくれるという信念のもと、エクスフォリエント(角質ケア)製品にマイクロビーズを使用しないことを約束している。州や国単位でのそれらの使用を禁止する世界的なビート・ザ・マイクロビーズ運動を支援し、「ジェントル フェイシャルエクスフォリエント」と「アクティブ クレンジング クリーム」は13年の発売以来「グッドスクラブガイド」に掲載されている。パッケージにはマイクロビーズ根絶を啓発するデザインを取り入れているのも特徴だ。本国では、海の清掃活動にも参加している。

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フォーナインズが“見るストレスから解放する”高機能アイウエア発売

 アイウエア企業のフォーナインズは、「フォーナインズ(999.9)」の新モデル“ワーク(WORKe)”を公式オンラインストアで発売した。

 特徴は、光の反射を抑える“超低反射コート”を施した独自開発の高機能レンズ。パソコンやスマートフォンの画面が発するブルーライトのカット機能はもちろん、光の波長の反射を抑制して、ちらつきや映り込みを防ぐ機能があり、外出時の日差しや夜間の運転時の対向車のライトのまぶしさなどを低減する特殊染料も施している。快適な掛け心地の追求は、フォーナインズが1995年の創業時から掲げる理念だ。フレームも「フォーナインズ」ならではの高い機能性とデザイン性にこだわっている。“見るストレス、掛けるストレスから解放する”アイウエアだ。

 デザインはユニセックスで、プラスチックフレームとメタルフレームが4モデル12アイテムあり、価格は2万5000円。「フォーナインズ」の店頭では、度付きレンズにも対応する。

 「フォーナインズ」から派生した別モデルには、サングラスの“フォーナインズ・フィールサン(999.9FEELSUN)”やゲーミンググラス“フォーナインズ・プレイド(999.9PLAIDe)”などがある。

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APの「つかだ食堂」は「総合居酒屋」キラー狙いか? 品揃え、商品単価に工夫を見た

 APカンパニーが次世代の成長業態として、食事にシフトした「つかだ食堂」を次々とトライアル開店している。主力の「塚田農場」だけでなく、魚の「四十八漁場」、ホルモンの「芝浦食肉」など、APが持つ業態を集結させた戦略業態だ。その実力はいかに?
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ゴンチャ、デリバリー専門FCをスタート。第1号は元居酒屋甲子園理事長。

台湾ティーカフェ「ゴンチャ」を運営する株式会社ゴンチャ ジャパン(本社:東京都渋谷区、代表取締役会長兼社長兼CEO:原田 泳幸)が、既存のキッチンを活用したデリバリー特化型のフランチャイズビジネスを開始し、「ゴンチャ 新橋3丁目店」を6月12日にオープンさせた。
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小島健輔リポート 「ザラ」は1200店舗を閉めてもSPA首位を維持できるか

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。「ザラ」などを運営してSPA(製造小売り)のトップを走るスペインのインディテックスが最大1200店舗の店舗閉鎖を発表した。その本当の狙いとは?

 緊急事態宣言による休業要請も明けて都心でもほとんどの店舗が再開したが、その品ぞろえには大差があった。休業前の春物などどこかに引き上げて新規投入の夏物を全面展開する店から、休業前の在庫状態のままスプリングコートまで陳列しているゾンビみたいな店まで、驚くほどさまざまだ。

 そんな中、新規投入の夏物で大半を構成して鮮度が際立っていたのがインディテックス(INDITEX)の「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」で、初夏物はコンパクトにまとめてセールしていた。路面店はゴールデンウイーク明けから営業を再開していたとはいえ、休業前に豊富にあった春物在庫はいったいどこへ引き上げたのだろうか。そこに発表されたのが、グローバルSPA(製造小売り)の圧倒的勝ち組とされてきたインディテックスの1200店という大量閉店だった。

ECが伸びてコロナクライシスのダメージを軽減

 インディテックスは6月10日に発表した20年2〜4月期(第1四半期)決算でコロナクライシスに直撃された業績を開示し、同時にこの危機を乗り越える2020〜21年の改革方針を公表したが、その骨子のひとつが21年までに1000〜1200店を整理するというものだった。

 20年2〜4月期の同社の売り上げは前年同期から44.3%減少したが、3月1日〜5月6日で57%減少したH&Mより傷は浅く、3〜5月累計で35.1%減少した国内ユニクロよりは傷が深かった。ファーストリテイリング全体でも4月9日発表の下方修正で3〜8月の売上を前年同期比13.8%減と予想しており、欧米主力の両社より格段に傷が軽かった。

 インディテックスのECは50%も伸びたが店舗売り上げは推計60%減少し、50%伸びたECは瞬間風速ながら全社売り上げの38%に迫ったと推計される。H&Mは3月1日〜5月6日に51エリア中46エリアで稼働したECの伸びが32%にとどまり、インディテックスとの格差が広がった。

 インディテックスのECは19年1月期で全社売り上げの12.2%(31.9億ユーロ/約4173億円)に達して、グローバルSPAのEC売り上げ首位を確立。20年1月期では店在庫引き当てのクリック&コレクト(C&C※1)に切り替えて13.9%(39.2億ユーロ/約4730億円)まで23%伸ばし、コロナパンデミックで大半の店舗が休業する中も売り上げを大きく下支えした。

 ちなみに、H&MのEC売り上げは18年11月期で300億SEK(3450億円、EC比率14.3%)、19年11月期で370億SEK(約4255億円、同15.9%)と推計されるが、各国のDC※2に在庫を積んで出荷する体制から店在庫引き当てのC&Cへ転換できておらず、在庫効率の改善には寄与していない。ファーストリテイリングのEC売り上げは19年8月期で2583億円(同11.2%)、国内ユニクロのEC売り上げは同期で832億円(同9.5%)、直近の20年8月期上半期で525億円(同11.3%)で、店在庫引き当てのC&Cに移行できておらず有明のEC専用倉庫から出荷している(中国では移行済み)。

 ECは全社売り上げに対する比率だけでなく、顧客利便や収益に直結する在庫効率や物流コストで評価すべきで、破綻したニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)は36%、J.クルー(J.CREW)は50%に達していた。

 インディテックスの売り上げは5月の51%減から6月は2〜8日の1週間で34%減(どちらもECを含む全社売り上げ)と、各国のロックアウト解除とともに急回復しているが、6月8日段階でも全7412店中22.5%の1669店がまだ閉まっている。フルに営業している54%の店舗では16%減まで売り上げが回復しているから、山は越えたとみてよいだろう。

※1.C&C:EC商品を店舗で渡したり店舗から近隣に宅配したり、店舗に取り置いてお試しや返品の利便を提供するOMO(オフラインとオンラインの融合)サービス
※2.DC(Distribution Center):棚入れ保管してピッキング出荷する物流倉庫で、仕分けてスルー出荷するTC(Transfer Center)とは区別して使う

コロナクライシスにも揺るがない財務体質

 インディテックスの今期第1四半期(4月末)在庫は26億2900万ユーロと前年同期より10.1%圧縮され、粗利益率も前年同期の59.5%から58.4%へ1.1ポイントの低下に抑えたが、買掛金は前年同期から4割近く圧縮されており、仕込みに急ブレーキをかけたことが読み取れる。最短2週間という短サイクル生産ゆえの芸当だ。同じファストファッションといっても、生産ロットが大きくリードタイムの長いH&Mが4月末で410億SEK(39.3億ユーロ相当)の在庫を抱え、粗利益率も2〜4ポイント下がると発表しているのに比べ、在庫コントロールも秀逸だ。

 売り上げの急減で売上債権回転日数は前年同期の12.85日から17.55日へ37%伸び、棚卸資産回転日数も前期の109.5日(年間3.33回転)から172.0日(年間2.12回転)へ57%も遅くなったのに、粗利益率の落ち込みが1.1ポイントというのは解せない。おそらくは行き場を失った春物在庫の多くを値引き処分しないで来期(あるいは今秋)に持ち越したのではないか。

 前期第1四半期の年換算3.33回転はインディテックスの季節的偏りであり、前期本決算の商品回転は在庫を前々期から16.5%も圧縮して5.01回転と、前々期の4.20回転から2割近く改善している。この水準は00年代初期に匹敵する画期的なもので、デジタル化の効果もともかく、各国のECをDC倉庫の在庫引き当てから店在庫引き当てに切り替えた効果が大きかったと推測される。

 今期第1四半期では売り上げが急減したため計算上の買掛債務回転日数も極端に伸びているが、前期決算ベースでも116.6日と長く、インディテックスが製品仕入れのSPAではなくアパレルメーカーに近い商品開発・調達体制であることがうかがえる。事実インディテックスは自ら生地を調達・染色整理加工して裁断し、付属も付けて工場に渡して工賃払い調達する比率が競合SPAより格段に高い。

 そんな商品財務体質ゆえ、通常運転の前期本決算では33.63日、26億ユーロの回転差資金があった。コロナクライシスに直撃された今期第1四半期で4億900万ユーロの損失を計上してもネットキャッシュは58億ユーロもあるから、コロナパンデミックの第2波が来ても資金繰りには十分な余裕がある。

 H&Mは19年11月期で売上債権回転日数が9.22日と短いものの、棚卸資産回転日数が125.0日(2.92回転)と長く、買掛債務回転日数が25.94日と短いため、108.28日の運転資金(690億SEK)を必要として、もとより資金繰りがタイトだった。コロナパンデミックによる売り上げ急落で4月8日に新たに9億8000万ユーロの回転信用枠を加え、4月末段階で現金、及び同等物、未利用信用枠の合計238億SEK(22.8億ユーロ相当)を確保しているが、インディテックスほど余裕はない。

1200店を閉める前向きな理由

 財務体質が盤石でも、インディテックスはコロナクライシスを契機に根本的な戦略転換を加速すると表明した。その骨子は(1)サプライチェーンから販売までのDX(デジタルトランスフォーメーション)、(2)販売と顧客利便のOMO※3、(3)根源的なサスティナビリティ――以上3点だ。それに伴って店舗の役割が根本的に変化するから1000〜1200店をabsorb(整理再編して吸収)するのであって、販売不振で店舗網を縮小するのではない。実際、インディテックスはリーマンショック時でも既存店売り上げを落とさなかったし(ギリギリ100%)、以降も通期で既存店売り上げが前年を割ったことはない。

 具体的には今後3年間に10億ユーロを投資し、18年に設計されたインディテックス・オープンプラットフォーム(INDITEX OPEN PLATFORM)に基づいて商品企画・生産・物流・販売を一貫するDXを加速する。年内に本社に6万4000平方メートルのオンラインスタジオを開設し、店在庫引き当てのC&Cを拡充して顧客利便と在庫効率を高めるOMOを確立し、EC比率を22年までに25%以上に拡大する中で、店舗の役割と配置を見直していく。

 撤収する店舗の数は全体の13〜16%に及ぶが、店舗面積では10〜12%、売り上げでは5〜6%、税引き前利益では3〜4%に過ぎず、その減損費用3億800万ユーロもすでに今期第1四半期に計上済みだ。一連の改革で売り場面積は年率2.5%増に抑制する一方、ECと合わせて売り上げは毎年4〜6%伸ばすと目論んでいるが、そんなペースではグローバルSPA首位の座は維持できない。アフターコロナ時代の急激なライフスタイル変化でカジュアル化が加速する中、ドレスアイテムの強みで成長してきた「ザラ」の頭打ちも予想される。

 店在庫引き当てのC&Cを販売の基盤とするにはマーケティングと物流のローカル化が必定だから、立地と規模、家賃負担や採算などから各店舗の役割を見直し、販売機能に加えてショールーム機能やC&C拠点機能、ローカル出荷やテザリング※4の拠点機能を分担する再編配置をすることになる。その結果として1000〜1200店舗が閉められると解釈するべきだ。

※3.OMO(Online Merges with Offline):ネットと店舗の垣根を超えた融合を意味し、モバイルフォンをキーツールとしてウェブルーミングとショールーミングを駆使するニューリテール戦略
※4.テザリング:地域の核となる大型店舗を物流と修理加工、EC注文品ローカル出荷の拠点として在庫を積み、周辺店舗にルート便で補給して在庫を適正化あるいはショールーム化し、物流のタイムラグとコストを最小化してC&C顧客利便と在庫効率を最大化する在庫運用手法

ロスと廃棄の課題を解決できるのか

 インディテックスの戦略骨子の最後の一つがサステナビリティだが、これだけは美しき環境保護はともかく、事業活動に伴う大量廃棄の課題を解決するには至っていない。

 毎週2回の短サイクルデリバリーを繰り返しても前期の商品回転は5.01回転にとどまり、H&Mの2.92回転、国内ユニクロの2.47回転よりは格段に速いとは言え、2週間ごとはともかく月ごとにフェイスを一新するには、かなりの売れ残り商品を店頭から引き上げなければならない。今回のコロナ休業でも、大量の春物在庫が店頭から引き上げられたはずだ。

 「ザラ」は毎週のオンライン各店発注に基づいてスペイン本社のTC(商品を棚入れ保管して出荷するDCではない)で自動仕分けし、補給分を保管せず全量を世界中の店舗に空輸あるいは陸送(一部、船積みもある)するシステムだから、本社のTCには製品在庫は存在しないし、各国にもEC専用の出荷センターはあっても店舗向けのDCは存在しない。その分、各店舗が後方ストックに売り場から下げた在庫を抱え、随時に編集して売り場に出したり、シーズン末のセールで消化している。それで消化し切れない在庫はアウトレット店舗(日本国内では4店舗)に集約して消化したり、タグを切り取って二次流通(バッタ屋)に放出したりしている。

 廃棄処分や二次流通への放出がどれほどあるか知る方法はないが、無視できない量であることは推察できる。アパレルビジネスのサステナビリティの根幹は売れ残り品の廃棄や二次流通への放出を最小限に抑えることで、顧客の価格信頼感にもつながる重要な政策だ。

 その解決策は需給ギャップの最小化であり、(1)企画から販売までのリードタイムを最短化する、(2)生産ロットを最小化する、(3)ギャンブル企画を最小化する――この3点が鉄則だ。ファッションビジネスでは顧客の目を引くトレンディなギャンブル企画も最小限は必要だが、比率を高めすぎると「J.クルー」のような悲劇が起きる。

 究極の解決策はパターンオーダーのスーツやシャツで広がりつつある受注先行のC2M※5無在庫販売だが、基本仕様と生産ラインの固定が必須で、多様なファッションアイテムの変化を追うファストファッションには適用が難しい。

 インディテックスがこれまで行ってきた努力は、生産面では(1)生機素材の先行集約調達と随時の染色整理加工(本社コンビナートに染色整理工場を持つ)による短サイクル対応、(2)売り切り御免に割り切った生産ロットのミニマム化(H&Mの10分の1)、(3)服種別の基本パターン標準化、(4)企画〜生産を一貫するデジタル化によるリードタイムの徹底した短縮、流通・販売面では(5)棚入れ保管して補給するDCを持たず各店発注での一発全量配分、(6)ウェブルーミング&ショールーミング双方向のOMOと店舗在庫引き当てのC&Cだ。

 業界最先端の仕組みを駆使して成長してきたインディテックスだが、コロナクライシスで顧客の購買行動が劇的に変化し、店舗の役割と布陣を一変させる必要に迫られた。

※5.C2M(Customer to Manufactory):ネットやショールームで受注してからデジタル生産や3Dプリンタで素早く生産して“個客”に届けるパーソナル対応の無在庫販売手法

既定路線の加速であってアフターコロナ時代に応えていない

 「ザラホーム(ZARA HOME)」と合わせて前期で全社売り上げの69.2%、税前利益の72.0%を占める主力業態の「ザラ」の強みは自社開発パターン、オリジナル素材、自社工場プレス仕上げで差別化するドレスアイテム(ビジネスウエア)であり、コロナクライシスによる長期の在宅生活やリモートワークで一変したライフスタイルが逆風になることは避けられない。拡大が見込めるカジュアルアイテムはH&Mなど競合SPAと差別化できる開発・生産体制ではなく、コモディティカジュアルはユニクロに遠く及ばない。

 今回発表された戦略は、これまでの店舗布陣と企画・生産体制をECを軸としたOMOにアジャストする既定路線を加速するだけで、商品も商品開発体制も物流体制も一変するわけではない。C&C利便と在庫効率を画期的に高めるテザリングの構想も打ち出されておらず、店舗布陣の再編がどこまで先を読んだものか疑念が残る。

 「ザラ」の商品はアフターコロナ時代の新たなライフスタイルとファッション価値に対応するものではなく、抜本的なリ・コンセプトが要求され壁に当たるリスクがある。アフターコロナ時代に受け入れられる新たなコンセプトを見出したとしても、これまでドレスアイテムを差別化してきた開発・生産体制をどう変えていくのかという難しい課題が残る。

 「ギャップ(GAP)」も「アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)」も「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」も、かつての成功をもたらしたファッション価値の変化に対応できなかった。その意味では、A.C.時代の覇者となるグローバルSPAは「ユニクロ」になる公算が高い。ファーストリテイリング(19年8月期、売り上げ2兆2905億円)がインディテックス(20年1月期、3兆4104億円)を抜き去る日は遠くないと思う。

ローカル分断に対応できるのか

 ブリグジッド(英国のEU離脱)から始まったローカル回帰と分断の構図はコロナパンデミックで決定的に加速され、1930年代の再現が危惧される世界状況だが、アパレルの世界でもローカル化が加速しており、グローバル展開のアパレルチェーンには逆風が強まっている。

 「ザラ」は各店発注だから品番やカラー、サイズの選択と数量は各店舗のマネージャーに任されるが(カントリーマネージャーというコントローラーがリモートでサポートする)、ラテンフィット仕様で生産された商品は日本人にはフィットしないアイテムもあり、日本企画があるわけではないから日本独自のローカルトレンドには対応できない。アパレルではないが、「ザラホーム」のベッドリネンにはフィットシーツがなく、コンフォーターカバーの内側にも留めひもは付いていない。単品コーディネイト企画になっているので、一つの柄色でトータルにそろえることもできない。日本人の生活慣習を真っ向から否定したマーチャンダイジングで、見た目はよいが値段も高く、売り上げも低迷している。

 ライフスタイルはもとよりローカルなもので、その上に花咲くファッションもローカルであらざるを得ない。ステイタスを競う高級ブランドはともかく、日常のライフスタイルを演出する大衆的ファッションでグローバルなチェーンが成り立った時代こそ特異だったのではないか。「ユニクロ」も地域によっては相当にローカル企画で対応している。

 インディテックスがいかに先端的な仕組みと努力で需給ギャップの最小化に取り組もうとも、スペイン発のラテン仕様で世界のローカルマーケットに対応するのは限界がある。「ギャップ」のようにフィットだけでもローカル対応するのか、適応しないマーケットは切り捨てるのか、根源的な課題が残る。ローカル回帰と分断が加速するアフターコロナ時代にどう対応するか、インディテックスはいまだ回答を見出していない。

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小島健輔リポート 「ザラ」は1200店舗を閉めてもSPA首位を維持できるか

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。「ザラ」などを運営してSPA(製造小売り)のトップを走るスペインのインディテックスが最大1200店舗の店舗閉鎖を発表した。その本当の狙いとは?

 緊急事態宣言による休業要請も明けて都心でもほとんどの店舗が再開したが、その品ぞろえには大差があった。休業前の春物などどこかに引き上げて新規投入の夏物を全面展開する店から、休業前の在庫状態のままスプリングコートまで陳列しているゾンビみたいな店まで、驚くほどさまざまだ。

 そんな中、新規投入の夏物で大半を構成して鮮度が際立っていたのがインディテックス(INDITEX)の「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」で、初夏物はコンパクトにまとめてセールしていた。路面店はゴールデンウイーク明けから営業を再開していたとはいえ、休業前に豊富にあった春物在庫はいったいどこへ引き上げたのだろうか。そこに発表されたのが、グローバルSPA(製造小売り)の圧倒的勝ち組とされてきたインディテックスの1200店という大量閉店だった。

ECが伸びてコロナクライシスのダメージを軽減

 インディテックスは6月10日に発表した20年2〜4月期(第1四半期)決算でコロナクライシスに直撃された業績を開示し、同時にこの危機を乗り越える2020〜21年の改革方針を公表したが、その骨子のひとつが21年までに1000〜1200店を整理するというものだった。

 20年2〜4月期の同社の売り上げは前年同期から44.3%減少したが、3月1日〜5月6日で57%減少したH&Mより傷は浅く、3〜5月累計で35.1%減少した国内ユニクロよりは傷が深かった。ファーストリテイリング全体でも4月9日発表の下方修正で3〜8月の売上を前年同期比13.8%減と予想しており、欧米主力の両社より格段に傷が軽かった。

 インディテックスのECは50%も伸びたが店舗売り上げは推計60%減少し、50%伸びたECは瞬間風速ながら全社売り上げの38%に迫ったと推計される。H&Mは3月1日〜5月6日に51エリア中46エリアで稼働したECの伸びが32%にとどまり、インディテックスとの格差が広がった。

 インディテックスのECは19年1月期で全社売り上げの12.2%(31.9億ユーロ/約4173億円)に達して、グローバルSPAのEC売り上げ首位を確立。20年1月期では店在庫引き当てのクリック&コレクト(C&C※1)に切り替えて13.9%(39.2億ユーロ/約4730億円)まで23%伸ばし、コロナパンデミックで大半の店舗が休業する中も売り上げを大きく下支えした。

 ちなみに、H&MのEC売り上げは18年11月期で300億SEK(3450億円、EC比率14.3%)、19年11月期で370億SEK(約4255億円、同15.9%)と推計されるが、各国のDC※2に在庫を積んで出荷する体制から店在庫引き当てのC&Cへ転換できておらず、在庫効率の改善には寄与していない。ファーストリテイリングのEC売り上げは19年8月期で2583億円(同11.2%)、国内ユニクロのEC売り上げは同期で832億円(同9.5%)、直近の20年8月期上半期で525億円(同11.3%)で、店在庫引き当てのC&Cに移行できておらず有明のEC専用倉庫から出荷している(中国では移行済み)。

 ECは全社売り上げに対する比率だけでなく、顧客利便や収益に直結する在庫効率や物流コストで評価すべきで、破綻したニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)は36%、J.クルー(J.CREW)は50%に達していた。

 インディテックスの売り上げは5月の51%減から6月は2〜8日の1週間で34%減(どちらもECを含む全社売り上げ)と、各国のロックアウト解除とともに急回復しているが、6月8日段階でも全7412店中22.5%の1669店がまだ閉まっている。フルに営業している54%の店舗では16%減まで売り上げが回復しているから、山は越えたとみてよいだろう。

※1.C&C:EC商品を店舗で渡したり店舗から近隣に宅配したり、店舗に取り置いてお試しや返品の利便を提供するOMO(オフラインとオンラインの融合)サービス
※2.DC(Distribution Center):棚入れ保管してピッキング出荷する物流倉庫で、仕分けてスルー出荷するTC(Transfer Center)とは区別して使う

コロナクライシスにも揺るがない財務体質

 インディテックスの今期第1四半期(4月末)在庫は26億2900万ユーロと前年同期より10.1%圧縮され、粗利益率も前年同期の59.5%から58.4%へ1.1ポイントの低下に抑えたが、買掛金は前年同期から4割近く圧縮されており、仕込みに急ブレーキをかけたことが読み取れる。最短2週間という短サイクル生産ゆえの芸当だ。同じファストファッションといっても、生産ロットが大きくリードタイムの長いH&Mが4月末で410億SEK(39.3億ユーロ相当)の在庫を抱え、粗利益率も2〜4ポイント下がると発表しているのに比べ、在庫コントロールも秀逸だ。

 売り上げの急減で売上債権回転日数は前年同期の12.85日から17.55日へ37%伸び、棚卸資産回転日数も前期の109.5日(年間3.33回転)から172.0日(年間2.12回転)へ57%も遅くなったのに、粗利益率の落ち込みが1.1ポイントというのは解せない。おそらくは行き場を失った春物在庫の多くを値引き処分しないで来期(あるいは今秋)に持ち越したのではないか。

 前期第1四半期の年換算3.33回転はインディテックスの季節的偏りであり、前期本決算の商品回転は在庫を前々期から16.5%も圧縮して5.01回転と、前々期の4.20回転から2割近く改善している。この水準は00年代初期に匹敵する画期的なもので、デジタル化の効果もともかく、各国のECをDC倉庫の在庫引き当てから店在庫引き当てに切り替えた効果が大きかったと推測される。

 今期第1四半期では売り上げが急減したため計算上の買掛債務回転日数も極端に伸びているが、前期決算ベースでも116.6日と長く、インディテックスが製品仕入れのSPAではなくアパレルメーカーに近い商品開発・調達体制であることがうかがえる。事実インディテックスは自ら生地を調達・染色整理加工して裁断し、付属も付けて工場に渡して工賃払い調達する比率が競合SPAより格段に高い。

 そんな商品財務体質ゆえ、通常運転の前期本決算では33.63日、26億ユーロの回転差資金があった。コロナクライシスに直撃された今期第1四半期で4億900万ユーロの損失を計上してもネットキャッシュは58億ユーロもあるから、コロナパンデミックの第2波が来ても資金繰りには十分な余裕がある。

 H&Mは19年11月期で売上債権回転日数が9.22日と短いものの、棚卸資産回転日数が125.0日(2.92回転)と長く、買掛債務回転日数が25.94日と短いため、108.28日の運転資金(690億SEK)を必要として、もとより資金繰りがタイトだった。コロナパンデミックによる売り上げ急落で4月8日に新たに9億8000万ユーロの回転信用枠を加え、4月末段階で現金、及び同等物、未利用信用枠の合計238億SEK(22.8億ユーロ相当)を確保しているが、インディテックスほど余裕はない。

1200店を閉める前向きな理由

 財務体質が盤石でも、インディテックスはコロナクライシスを契機に根本的な戦略転換を加速すると表明した。その骨子は(1)サプライチェーンから販売までのDX(デジタルトランスフォーメーション)、(2)販売と顧客利便のOMO※3、(3)根源的なサスティナビリティ――以上3点だ。それに伴って店舗の役割が根本的に変化するから1000〜1200店をabsorb(整理再編して吸収)するのであって、販売不振で店舗網を縮小するのではない。実際、インディテックスはリーマンショック時でも既存店売り上げを落とさなかったし(ギリギリ100%)、以降も通期で既存店売り上げが前年を割ったことはない。

 具体的には今後3年間に10億ユーロを投資し、18年に設計されたインディテックス・オープンプラットフォーム(INDITEX OPEN PLATFORM)に基づいて商品企画・生産・物流・販売を一貫するDXを加速する。年内に本社に6万4000平方メートルのオンラインスタジオを開設し、店在庫引き当てのC&Cを拡充して顧客利便と在庫効率を高めるOMOを確立し、EC比率を22年までに25%以上に拡大する中で、店舗の役割と配置を見直していく。

 撤収する店舗の数は全体の13〜16%に及ぶが、店舗面積では10〜12%、売り上げでは5〜6%、税引き前利益では3〜4%に過ぎず、その減損費用3億800万ユーロもすでに今期第1四半期に計上済みだ。一連の改革で売り場面積は年率2.5%増に抑制する一方、ECと合わせて売り上げは毎年4〜6%伸ばすと目論んでいるが、そんなペースではグローバルSPA首位の座は維持できない。アフターコロナ時代の急激なライフスタイル変化でカジュアル化が加速する中、ドレスアイテムの強みで成長してきた「ザラ」の頭打ちも予想される。

 店在庫引き当てのC&Cを販売の基盤とするにはマーケティングと物流のローカル化が必定だから、立地と規模、家賃負担や採算などから各店舗の役割を見直し、販売機能に加えてショールーム機能やC&C拠点機能、ローカル出荷やテザリング※4の拠点機能を分担する再編配置をすることになる。その結果として1000〜1200店舗が閉められると解釈するべきだ。

※3.OMO(Online Merges with Offline):ネットと店舗の垣根を超えた融合を意味し、モバイルフォンをキーツールとしてウェブルーミングとショールーミングを駆使するニューリテール戦略
※4.テザリング:地域の核となる大型店舗を物流と修理加工、EC注文品ローカル出荷の拠点として在庫を積み、周辺店舗にルート便で補給して在庫を適正化あるいはショールーム化し、物流のタイムラグとコストを最小化してC&C顧客利便と在庫効率を最大化する在庫運用手法

ロスと廃棄の課題を解決できるのか

 インディテックスの戦略骨子の最後の一つがサステナビリティだが、これだけは美しき環境保護はともかく、事業活動に伴う大量廃棄の課題を解決するには至っていない。

 毎週2回の短サイクルデリバリーを繰り返しても前期の商品回転は5.01回転にとどまり、H&Mの2.92回転、国内ユニクロの2.47回転よりは格段に速いとは言え、2週間ごとはともかく月ごとにフェイスを一新するには、かなりの売れ残り商品を店頭から引き上げなければならない。今回のコロナ休業でも、大量の春物在庫が店頭から引き上げられたはずだ。

 「ザラ」は毎週のオンライン各店発注に基づいてスペイン本社のTC(商品を棚入れ保管して出荷するDCではない)で自動仕分けし、補給分を保管せず全量を世界中の店舗に空輸あるいは陸送(一部、船積みもある)するシステムだから、本社のTCには製品在庫は存在しないし、各国にもEC専用の出荷センターはあっても店舗向けのDCは存在しない。その分、各店舗が後方ストックに売り場から下げた在庫を抱え、随時に編集して売り場に出したり、シーズン末のセールで消化している。それで消化し切れない在庫はアウトレット店舗(日本国内では4店舗)に集約して消化したり、タグを切り取って二次流通(バッタ屋)に放出したりしている。

 廃棄処分や二次流通への放出がどれほどあるか知る方法はないが、無視できない量であることは推察できる。アパレルビジネスのサステナビリティの根幹は売れ残り品の廃棄や二次流通への放出を最小限に抑えることで、顧客の価格信頼感にもつながる重要な政策だ。

 その解決策は需給ギャップの最小化であり、(1)企画から販売までのリードタイムを最短化する、(2)生産ロットを最小化する、(3)ギャンブル企画を最小化する――この3点が鉄則だ。ファッションビジネスでは顧客の目を引くトレンディなギャンブル企画も最小限は必要だが、比率を高めすぎると「J.クルー」のような悲劇が起きる。

 究極の解決策はパターンオーダーのスーツやシャツで広がりつつある受注先行のC2M※5無在庫販売だが、基本仕様と生産ラインの固定が必須で、多様なファッションアイテムの変化を追うファストファッションには適用が難しい。

 インディテックスがこれまで行ってきた努力は、生産面では(1)生機素材の先行集約調達と随時の染色整理加工(本社コンビナートに染色整理工場を持つ)による短サイクル対応、(2)売り切り御免に割り切った生産ロットのミニマム化(H&Mの10分の1)、(3)服種別の基本パターン標準化、(4)企画〜生産を一貫するデジタル化によるリードタイムの徹底した短縮、流通・販売面では(5)棚入れ保管して補給するDCを持たず各店発注での一発全量配分、(6)ウェブルーミング&ショールーミング双方向のOMOと店舗在庫引き当てのC&Cだ。

 業界最先端の仕組みを駆使して成長してきたインディテックスだが、コロナクライシスで顧客の購買行動が劇的に変化し、店舗の役割と布陣を一変させる必要に迫られた。

※5.C2M(Customer to Manufactory):ネットやショールームで受注してからデジタル生産や3Dプリンタで素早く生産して“個客”に届けるパーソナル対応の無在庫販売手法

既定路線の加速であってアフターコロナ時代に応えていない

 「ザラホーム(ZARA HOME)」と合わせて前期で全社売り上げの69.2%、税前利益の72.0%を占める主力業態の「ザラ」の強みは自社開発パターン、オリジナル素材、自社工場プレス仕上げで差別化するドレスアイテム(ビジネスウエア)であり、コロナクライシスによる長期の在宅生活やリモートワークで一変したライフスタイルが逆風になることは避けられない。拡大が見込めるカジュアルアイテムはH&Mなど競合SPAと差別化できる開発・生産体制ではなく、コモディティカジュアルはユニクロに遠く及ばない。

 今回発表された戦略は、これまでの店舗布陣と企画・生産体制をECを軸としたOMOにアジャストする既定路線を加速するだけで、商品も商品開発体制も物流体制も一変するわけではない。C&C利便と在庫効率を画期的に高めるテザリングの構想も打ち出されておらず、店舗布陣の再編がどこまで先を読んだものか疑念が残る。

 「ザラ」の商品はアフターコロナ時代の新たなライフスタイルとファッション価値に対応するものではなく、抜本的なリ・コンセプトが要求され壁に当たるリスクがある。アフターコロナ時代に受け入れられる新たなコンセプトを見出したとしても、これまでドレスアイテムを差別化してきた開発・生産体制をどう変えていくのかという難しい課題が残る。

 「ギャップ(GAP)」も「アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)」も「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」も、かつての成功をもたらしたファッション価値の変化に対応できなかった。その意味では、A.C.時代の覇者となるグローバルSPAは「ユニクロ」になる公算が高い。ファーストリテイリング(19年8月期、売り上げ2兆2905億円)がインディテックス(20年1月期、3兆4104億円)を抜き去る日は遠くないと思う。

ローカル分断に対応できるのか

 ブリグジッド(英国のEU離脱)から始まったローカル回帰と分断の構図はコロナパンデミックで決定的に加速され、1930年代の再現が危惧される世界状況だが、アパレルの世界でもローカル化が加速しており、グローバル展開のアパレルチェーンには逆風が強まっている。

 「ザラ」は各店発注だから品番やカラー、サイズの選択と数量は各店舗のマネージャーに任されるが(カントリーマネージャーというコントローラーがリモートでサポートする)、ラテンフィット仕様で生産された商品は日本人にはフィットしないアイテムもあり、日本企画があるわけではないから日本独自のローカルトレンドには対応できない。アパレルではないが、「ザラホーム」のベッドリネンにはフィットシーツがなく、コンフォーターカバーの内側にも留めひもは付いていない。単品コーディネイト企画になっているので、一つの柄色でトータルにそろえることもできない。日本人の生活慣習を真っ向から否定したマーチャンダイジングで、見た目はよいが値段も高く、売り上げも低迷している。

 ライフスタイルはもとよりローカルなもので、その上に花咲くファッションもローカルであらざるを得ない。ステイタスを競う高級ブランドはともかく、日常のライフスタイルを演出する大衆的ファッションでグローバルなチェーンが成り立った時代こそ特異だったのではないか。「ユニクロ」も地域によっては相当にローカル企画で対応している。

 インディテックスがいかに先端的な仕組みと努力で需給ギャップの最小化に取り組もうとも、スペイン発のラテン仕様で世界のローカルマーケットに対応するのは限界がある。「ギャップ」のようにフィットだけでもローカル対応するのか、適応しないマーケットは切り捨てるのか、根源的な課題が残る。ローカル回帰と分断が加速するアフターコロナ時代にどう対応するか、インディテックスはいまだ回答を見出していない。

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物語コーポ、加治社長退任。後任は34歳。アジア市場を開拓する。

「焼肉キング」「丸源ラーメン」などを展開する株式会社物語コーポレーション(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長 CEO:加治 幸夫)が、代表取締役の異動を発表した。7月1日付けで加治社長が退任し、取締役専務の芝宮 良之氏が就任する。加治氏は取締役として残る。
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外飲みブームで期待のビアガーデン。コロナ対策で見たものは…【大阪】

 外飲みが注目される中、オープンエアの筆頭、屋外ビアガーデンは、どんな対応をしているのか? お客の入りは? 大阪で複数のビアガーデンを運営するオペレーションファクトリー(オペファク)の大阪・難波にある「なんば星空酒場 肉ビア」を訪問した。
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「ジバンシィ」の新デザイナーに「アリックス」のマシュー・ウィリアムズ

「ジバンシィ(GIVENCHY)」は、新たなクリエイティブ・ディレクターに「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」のマシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が就任することを発表した。ラグジュアリーストリートのトレンドをけん引するデザイナー。4月に退任を発表したクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)の後任として、メゾンの7人目のクチュリエとなる。ウィリアムズは6月16日付で入社し、10月頃に「ジバンシィ」に向けた初のデザインを発表する予定だ。

 ウィリアムズは 「ジバンシィ」の公式インスタグラム上でボイスメッセージを投稿。「この未曾有の時代を生きる中、世界に希望のメッセージを送り、ポジティブな変化を起こせるように貢献したい」とコメントしている。

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「ディウカ」2020-21年秋冬コレクション

 「ディウカ(DIVKA)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。

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阪急メンズ東京でバウハウスの関連商品を集めたポップアップ開催 「バング & オルフセン」や「ブラウン」など

 ビンテージデザインピースの専門店、マイヤーズ(MEYER’S)は6月17~23日に、昨年で創立から100年が経ったバウハウス(Bauhaus/1919~33年)の関連商品を集めたポップアップストアを阪急メンズ東京1階に開く。また同ポップアップストアでは、DJ兼音楽プロデューサーのスティーブ・アオキ(Steve Aoki)が監修した音響プロダクトブランド「SVN サウンド」のアイテムも取り扱う。

 マイヤーズはこれまでヨーロッパから直接買い付けたビンテージ商品を限られた顧客に向けて販売してきたが、今回初めてのそのコレクションを期間限定で開放する。同ポップアップストアでは国内のコレクターが所有する、バウハウスの流れをくむオリジナル商品を販売する。1972年に発売された「バング & オルフセン(BANG & OLFUSEN)」のFMラジオ(4万9500円)や、76年に発売された「ブラウン(BRAUN)」の最初期の電卓(1万3500円)などをそろえる。

 スティーブ・アオキの「SVN サウンド」からは、ワイヤレスヘッドフォン(14万9000円)やワイヤレスイヤフォン(1万3700円)、防水型スポーツワイヤレスイヤフォン(1万900円)、ポータブルワイヤレススピーカー(9300円)などが登場する。

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「ジュンコ コシノ」が初のオンラインストアをオープン 新型コロナの影響を受けて

 「ジュンコ コシノ(JUNKO KOSHINO)」はこのほど、ブランド初のECサイト「ジュンコ コシノ マーケット(JUNKO KOSHINO - MARKET)」をオープンした。これまで同ブランドは直営店のみで販売を行ってきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてECサイトの立ち上げを決断。ブランドは「直営店への来店が困難な中、全国のSNSを見たお客さまから、ウェブ上で商品を見ることができないかという要望が多数寄せられた。新しいニーズと生活様式に対応するためにスタートを決めた」とコメントしている。

 ECサイトでは、「ジュンコ コシノのさまざまなスタイル・価値が共存するマーケット」をテーマに、ブランドのアイテムのほか、コシノ本人が海外でセレクトしてきた商品や、ビンテージコレクションなど、直営店とは異なるラインアップを扱う。

「ジュンコ コシノ」“ファーストライン”のシルクストール(8万2500円)やパイソンレザーバッグ(9万9000円)、浴衣コレクション(3万8500円〜)のほか、4月にスタートしたZ世代向けのストリートブランド「スーパージュンコ(SUPERJUNKO)」のバッグコレクション(3630円〜)なども販売する。また、コシノがパッケージデザインを担当した梅干し「ジュンコ コシノ X 紀州南高」(6個入り、2300円〜)もそろえる。

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「ケンゾー」が「ヴァンズ」とコラボ アーカイブからの花柄プリント

 「ケンゾー(KENZO)」は6月17日に、「ヴァンズ(VANS)」とのコラボスニーカーと、併せてカプセルコレクションを「ケンゾー」各店舗と公式ECサイトで発売する。

 コラボスニーカーは、“スケートハイ プロ(SK8-HI PRO)”(2万9000円)と“オールドスクール(OLD SKOOL)”(2万6000円)をベースに、「ケンゾー」のアーカイブから取り入れたビビッドな花柄を全面にプリントした。メンズとウィメンズそれぞれ3種類のプリントをそろえる。

 カプセルコレクションは、「ケンゾー」のクリエイティブ・ディレクターを務めるフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)がスケートカルチャーに着想を得てデザインした。スニーカー同様にフローラルプリントを用いたジャケット(6万9000円〜)やTシャツ(1万6000円〜)などのアパレルアイテムに加えて、アイフォンケース(7000円)やバック(2万3000〜)などもそろえる。さらに、「ザ・スケートルーム(THE SKATEROOM)」とコラボしたチャリティースケートボード(4万5000円)も販売する。150枚限定で、「ケンゾー」の一部店舗および公式ECサイトで取り扱う。また、同商品の利益の100%がジャマイカの若者たちを支援する社会的プロジェクトに寄付される。

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「ケンゾー」が「ヴァンズ」とコラボ アーカイブからの花柄プリント

 「ケンゾー(KENZO)」は6月17日に、「ヴァンズ(VANS)」とのコラボスニーカーと、併せてカプセルコレクションを「ケンゾー」各店舗と公式ECサイトで発売する。

 コラボスニーカーは、“スケートハイ プロ(SK8-HI PRO)”(2万9000円)と“オールドスクール(OLD SKOOL)”(2万6000円)をベースに、「ケンゾー」のアーカイブから取り入れたビビッドな花柄を全面にプリントした。メンズとウィメンズそれぞれ3種類のプリントをそろえる。

 カプセルコレクションは、「ケンゾー」のクリエイティブ・ディレクターを務めるフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)がスケートカルチャーに着想を得てデザインした。スニーカー同様にフローラルプリントを用いたジャケット(6万9000円〜)やTシャツ(1万6000円〜)などのアパレルアイテムに加えて、アイフォンケース(7000円)やバック(2万3000〜)などもそろえる。さらに、「ザ・スケートルーム(THE SKATEROOM)」とコラボしたチャリティースケートボード(4万5000円)も販売する。150枚限定で、「ケンゾー」の一部店舗および公式ECサイトで取り扱う。また、同商品の利益の100%がジャマイカの若者たちを支援する社会的プロジェクトに寄付される。

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伝統工芸とサブカルが融合 タキヒヨーの新規事業は新旧の日本文化が集まる複合店

 繊維商社のタキヒヨーは、新型コロナウイルスの影響でオープンを延期していたアートギャラリー「品 Shina(しな)」を6月11日に東京・銀座5丁目にオープンした。

 広さは2フロアで約160平方メートル。特徴は1階が日本の匠の技が光る伝統工芸作品を、2階が現代のサブカルチャー関連商品を並べた対照的なフロア構成だ。

 照明を抑えた落ち着いた雰囲気の1階は備前焼、九谷焼、輪島塗りなどの20人以上の作家と協業した伝統工芸品などが並ぶ。一転して明るい視野が開ける2階は仮面ライダーやウルトラマンのフィギュアやキャラクター作品のほか、ショップのオリジナルブランド「ワ(WA)」のキモノガウン(7万9000円など)、ショップオリジナルの日本製デニムパンツ(6万9000~15万円)、日本的なモチーフの刺しゅうを施したスカジャン(4万6000円)、若冲柄のスニーカー(3万8000円)など、和工芸の技を現代的に再解釈した商品を集めた。

 この新規プロジェクトを主導した生活関連事業開発室の滝祥夫・室長は、「日本の美の過去、現在、未来を一つの店舗に集結させた。忘れられた日本文化の良さを知ってほしい」と話した。また、滝一夫・社長は「従来と同じ事業を繰り返しても面白くない。感度の高い商品を幅広く扱うことで新しい仕事の発想が生まれるきっかけになるし、日本文化の伝承や伝統工芸作家の育成にもつながる。さまざまな可能性を秘めたアートギャラリーだ」と説明した。

 新型コロナ終息後はインバウンド客の来店も期待しており、同店が軌道に乗った後、2~3店舗の新規出店を想定している。

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ZOZOがD2Cプラットフォーム事業 ブランドを立ち上げたい“個人”を一般公募

 ZOZOは、アパレルD2Cブランドのプラットフォーム事業「YOUR BRAND PROJECT Powered by ZOZO」をスタートした。ファッションブランドを立ち上げたいと考える個人に対して、資金や商品企画、生産、販売、物流、カスタマーサポートといった面から全面的にバックアップする。特設サイト上では6月25日まで、ブランド立ち上げ希望者を募集中で、10月には10~20人程度の合格者たちのブランドをローンチする予定だ。応募には、コーディネートアプリ「WEAR」やユーチューブ、TikTok、ツイッター、インスタグラムのいずれかで情報を発信していることが必須条件となっている。

 同プロジェクトは、ZOZOが発表した今期の成長戦略の1つである“商材拡張”施策の一環であり、2020年3月期の決算説明会でも澤田宏太郎ZOZO社長兼CEOが「インフルエンサーとコラボレーションしたD2Cブランド事業をスタートする」と語っていた。同社は今回のプロジェクトを通じて、「ファッションECモールとしての“売る”機能だけでなく、商品を“生み出す”プラットフォームとして、“個人”が才能を発揮できる機会を提供し、『ファッション』の新たな世界を創造する」としている。

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BARNEYS at HOME #46【NOWLD】バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<ノルド>プランプエッセンス

 

バーニーズ ニューヨークのスタッフがおすすめのアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはウィメンズバイヤー熊澤がおすすめする<ノルド>のプランプエッセンスです!

潤いに満ちたツヤと弾むようなハリのある肌に導く美容エッセンスです。

水の代わりに、ブルガリア産ダマスクローズウォーターをベースに使用しており、とろりと広がる濃密でラグジュアリーなテクスチャーが肌を包みこみ、べたつきを残しません。

生花のようなダマスクローズの香りを、深呼吸をして取り入れることで疲れを癒してくれます。

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ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

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「モンクレール」が香水をスタート インターパルファムとライセンス契約を結ぶ

 「モンクレール(MONCLER)」は、仏フレグランス大手のインターパルファム(INTER PARFUMS SA)とフレグランスやその関連製品の製造・販売に関するライセンス契約を締結したことを発表した。契約期間は26年12月31日までだが、5年間の延長の可能性もある。初のフレグランスは22年3月までに発売予定で、「モンクレール」の店舗をはじめとする一部の百貨店や、専門店、免税店などで販売する。

 レモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)=モンクレール会長兼最高経営責任者(CEO)は、「高い専門性と創造性を持つインターパルファムは、『モンクレール』のDNAとアイデンティティーに調和するフレグランスの開発に理想的なパートナーだ。フレグランスの発売はわれわれのブランド拡張戦略の一環で、顧客のブランド体験をさらに豊かにするだろう」とコメント。決算報告の中では新型コロナ感染拡大によるビジネスへの影響にも触れ、同社の戦略の柱であるデジタルやオンラインの強化に取り組みつつ、顧客を引き付けてつながりを保つことを優先事項の一つに挙げた。また従業員に対しては、イタリアをはじめとする各国のロックダウン解除後も継続してリモートワークを推進し、検査態勢を整えている。公共交通機関の利用を避けるためにミラノに住む全ての従業員に自転車を提供し、従業員などが使用するサージカルマスクを製造するための機械も購入したという。

 フレグランスをライセンス生産するインターパルファムは1982年の創業以来、「ブシュロン(BOUCHERON)」「コーチ(COACH)」「ジミーチュウ(JIMMY CHOO)」「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPACE NEW YORK)」「モンブラン(MONTBLANC)」「ポール・スミス(PAUL SMITH)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」などのブランドと契約を結んできた。フィリップ・ベナサン(Philippe Benacin)=インターパルファム会長兼CEOは「これは私たちにとって大きな成果だ。『モンクレール』は山や自然と関わりながら、絶え間ない変革・進化を追う唯一のラグジュアリーブランド。常に独自性や信頼性、品質、卓越性に関して妥協していない。その成果は際立っており、その独自性がフレグランスで表現されることを確信している」と語った。

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伊藤忠子会社のコロネットの新社長に七宮氏(51)

 伊藤忠商事子会社で海外ブランド輸入卸大手のコロネットは7月1日付で、新社長に七宮信幸氏(51)が就任する。現社長の浅沼孝信氏は伊藤忠本体に戻り、繊維デジタル戦略室長に就任する。

 太田氏は早稲田大学法学部を卒業後、1993年4月に伊藤忠商事に入社。伊藤忠子会社のライカ、ブルーノート、伊藤忠のブランドマーケティング第五課長などを経て、2020年4月からコロネットに出向していた。

 7月1日付で新設する繊維デジタル戦略室は部門を超えたデジタル化推進のため、繊維カンパニーの直轄組織としてECへの対応や新たな収益部門の構築を目指す。

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「パタゴニア」のCEOが退任 後任は未定

 アウトドアブランド「パタゴニア(PATAGONIA)」のローズ・マーカリオ(Rose Marcario)最高経営責任者(CEO)が6月12日付で退任した。後任は未定で、ダグ・フリーマン(Doug Freeman)最高執行責任者が当面の指揮をとる。

 マカリオ前CEOは2008年にパタゴニアに入社し、13年にCEOに就いた。入社時から比べてブランドの売上高を4倍に成長させており、環境保全をはじめとする社会活動に積極的に参加したことで知られている。

 彼女はオーガニック缶詰を中心とする食品事業のパタゴニア プロビジョンズ(PATAGONIA PROVISIONS)を創業者のイヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)と立ち上げたほか、製品認証システムである「環境再生型オーガニック認証(Regenerative Organic Certification)」の開発にも携わった。環境問題に関する社内ベンチャー向けの基金、ティン シェッド ベンチャーズ(Tin Shed Ventures)や、顧客と地域の環境保全団体をつなげるデジタルプラットフォーム「パタゴニア アクション ワークス(Patagonia Action Works)」なども設立した。

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セーブ・ザ・チルドレンが著名人による読み聞かせプロジェクト開始 冨永愛や渡辺三津子 「ヴォーグ ジャパン」編集長らも参加

 子ども支援専門の民間・非営利の国際組織、セーブ・ザ・チルドレン(Save The Children)はこのほど支援活動への寄付を呼びかけることを目的に著名人による読み聞かせプロジェクト「#セーブ・ウィズ・ストーリー ズ(#SaveWithStories)」を開始した。期間は6月30日まで。

 セーブ・ザ・チルドレンは、新型コロナウイルス感染症が広がる中で、国内では子どもの心のケアに関する情報発信や、学童保育に対する支援、ひとり親家庭に対する食料品と遊具支援などを行なってきた。同プロジェクトはこれらの活動の一環として、米国の映画俳優のジェニファー・ガーナー(Jennifer Garner)とエイミー・アダムス(Amy Adams)が発起人となりスタートした。各国の著名人らが子どもとその家族へ向けてオンライン動画を通して児童書の読み聞かせを行い、寄付を呼びかけている。

 日本からは、寺島しのぶ、長谷川京子、冨永愛、山田優、井浦新、新木優子、吉沢悠、紗栄子、りゅうちぇる、水原佑果ら俳優やモデル、芸人など、幅広いジャンルで活躍する著名人が参加。6月10日には渡辺三津子「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」編集長、鈴木正文「「GQジャパン(GQ JAPAN)」編集長、坂井佳奈子「エル・ジャポン(ELLE JAPON)」編集長らモード誌編集長を含む27人の著名人が新たに参加することが決定した。合計でこれまでに101人の著名人が賛同している。

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ユニクロ「エアリズム マスク」は6月19日発売 3枚組で990円

 ユニクロは6月19日から、機能性素材“エアリズム”を使用した「エアリズム マスク」を全国の「ユニクロ(UNIQLO)」店舗と自社ECで販売する。1パック3枚組で990円。子ども用を含む3サイズを展開する。洗濯機での洗濯が可能。

 “エアリズム”を含む独自の3層構造(特許出願中)がポイントで、「マスクとしての防御性能」「洗濯可能」「つけ心地」を実現した。肌に当たる面が“エアリズム”、中間が「飛沫や細菌、ウイルスが付着した粒子、花粉などをブロックする」高性能フィルター、外側が「紫外線を90%カットする」というメッシュ素材になっている。洗濯の際は洗濯ネットの使用を推奨、「20回洗濯した後も中間にあるフィルターは一定の効果を持続する」という。

 今後、当面は毎週50万パックを継続的に生産する計画で、19日の販売開始時は一人につき各サイズ1パック、計3パックまでに購入を制限する。海外の「ユニクロ」店舗でも順次販売する予定。6月19日は銀座の新グローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ」の開業日でもある。

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シアー服は淡いトーンで! 人気セレクトショップ「ロンハーマン」の着こなしが絶妙

 今年も夏が長くなりそうで、涼しく過ごせる服はローテーションの軸に据えたくなります。“シアー(透ける)素材”はトレンド入りしていて、さまざまなブランドやショップが提案。シアー素材を取り入れたコーディネートの名手が、人気セレクトショップの「ロンハーマン(RON HERMAN)」です。透け感がちゃんとありつつ、ヘルシーでこなれた新鮮な演出が目をひきます。たとえば、写真は黒タンクトップにパステルピンクのシアーニットをレイヤード。程よい透け感が優しげムードを漂わせ、同時に品のよさも感じさせます。進化を重ね、従来のイメージを覆すような新シアー素材の奥深い取り入れ方を一挙、ご紹介します。

◆ほんのりシアー感でレディーライク 大人かわいいピンク

 ニット素材なのに透けるシアーニットは、大人女性に試してほしいマテリアルの筆頭格です。“透ける=レースやチュール”という思い込みを、素敵に裏切ってくれます。肌に張り付かない、ニットならではの“ふわっと感”が魅力の一つ。淡いトーンのきれい色を選べば、ハッピーオーラまでまとえそう。1枚目写真は、さりげないほんのりシアー感がピンクのやわらかい魅力を引き出しました。パープルのスカートとピンクのローファーでニアトーンのコーディネートに。

 2枚目写真はシアーなカーディガンの前を閉じて、ニットシャツ風に着こなした透けコーデ。下に着た白タンクトップが淡く透け見えて、アンニュイな表情に仕上がりました。ストライプ柄のスカートとタンクトップと白の響き合いが生まれています。カーデの裾をきっちりウエストインして、きれいめに。適度に透けていても、カジュアルには見えにくい点も、新しい手口。上品に取り入れられるシアーテクニックです。

◆肌の透明感を引き出す “におわせレイヤード”が新鮮

 素肌が透けて見える服の場合、穏やかに映る色の一つに、ヌーディーな色があります。健康的に見えるうえ、気負いのない雰囲気も帯びるので、ベージュ系のニュートラルな色合いは、サマールックにぴったり。タンクトップを透かして見せる薄物レイヤードのほか、チューブトップやキャミソールなどを使った“におわせレイヤード”も組み立てられます。シャツを羽織物風に着るコーデにも便利。1枚目写真は、色のトーンが近い、マニッシュなパンツで合わせて、フェミニンさを引き立てました。

 2枚目写真のブラウスは、下に着たタンクトップを、思いっきり透けさせました。イエローの色味が効いて、白タンクの爽やか感と交じり合って、オブラート風の着こなしに。ボリュームたっぷりの袖コンシャスのフォルムが、さっぱりして見えがちな夏ルックに程よい華やかさや動きを添えてくれます。

◆エアリーでノスタルジーな花柄シアー 甘さ控えめで着回し自在

 愛らしい小花柄も、シアー素材に写し込めば、繊細な見え具合に変わります。風が吹き抜けるようなシアー素材のマキシ丈スカートは、夏を心地よく過ごせる重宝ボトムス。ほのかに透け見えるレッグラインが程よい色香を漂わせます。オーバーサイズのメンズ風アウターとも好バランスを描き出します。

 2枚目写真は花柄のシアーシャツをジャケット風に羽織りました。シャツのジャケット転用は、布の薄さが生きて、夏でも快適に過ごしやすいアレンジに。デニムのオーバーオールの上から羽織って、若々しさとフェアリー感をクロスオーバー。色褪せた花柄が引き出す、どこか懐かしいノスタルジーなムードが、リラクシングな気分を上乗せしています。

 アメリカ西海岸テイストが持ち味のロンハーマンが提案する、淡いパステルトーンのシアー服の着こなし提案は、涼やかさとリラックス、上品なこなれ感を兼ね備えています。薄手で透けるアイテムはサマーレイヤードを組み立てやすく、コーデの幅が広がります。夏本番を前に早めの予行演習を始めてみては。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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