「コスメデコルテ」からハリと弾力を導く新スキンケアライン誕生 世界初成分を配合

 コーセーは9月16日、ハイプレステージブランドブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」から肌に弾力とハリを与える新エイジングケアライン「リフトディメンション」(全10品)を発売する。全国の百貨店と化粧品専門店で発売するほか、海外ではアメリカやカナダ、イギリス、フランス、中国など11の国と地域に展開し、さらなる顧客獲得を目指す。

 新ライン「リフトディメンション」は、“美の基盤を立て直す”がコンセプト。加齢とともにハリ・弾力の低下やたるみ、さらにはむくみやすい生活習慣によって顔の立体感がなくなり平面化、そして顔全体の肥大化を引き起こす。そこで「コスメデコルテ」は、30年以上にわたる皮膚の弾力性を保つエラスチン繊維の研究とフランス分室の研究を活用し、加齢で変化する肌の弾力状態に着目。その結果、真皮にあるエラスチン繊維やコラーゲン繊維の増量や質を良くするだけでなく、真皮を支えるために立体構造を美形状化することもハリや弾力を保つために重要だと分かった。そこでメインアイテムである美容液は、エラスチン繊維やコラーゲン繊維を美形状化する成分として“グルコシルナリンギン”を世界で初めて化粧品に応用。フェイスラインを持ち上げるようにしてなじませることで、上向きのハリと弾力感をかなえる。

 そのほか、クレンジングオイルとクリーム、洗顔料、2タイプの乳液と化粧水、収れん化粧水、クリームの計10品12種をラインアップ。製品はしなやかな曲線の“仕立ての良さ”を感じるボトルデザインにし、これまでブランドが大切にしてきた“エレガンスとサイエンスの融合”をよりモダンに仕上げた。

 1970年にデビューした「コスメデコルテ」は、コーセーの持つ先端技術を凝縮した高付加価値ブランド。ブランド最高峰の総合エイジングケアライン「AQミリオリティ(AQMELIORITY)」をはじめ、肌と感度に着目したライン「AQ」、エイシング&美白ケアラインの「セルジェニー(CELLEGENIE)」、保湿&美白ケアできるライン「フィトチューン(PHYTOTUNE)」などをそろえる。

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米「ブルックス ブラザーズ」が破たん 新型コロナの影響で

 米「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は8日、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用をデラウェア州の破産裁判所に申請した。ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)やJ.クルー(J.CREW)同様、新型コロナの影響による打撃を大きく受けた。

 資産と負債は5億〜10億ドル(約535億〜1070億円)とされており、最大の債権者はスイス・ガーメント・カンパニー(SWISS GARMENTS COMPANY)で、520万ドル(約5億5600万円)の債務を負っている。

 買い手候補としては、米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)と、米不動産投資信託会社のサイモン・プロパティー・グループ(SIMON PROPERTY GROUP以下、サイモン)、そして同じくブルックフィールド・プロパティー・パートナーズ(BROOKFIELD PROPERTY PARTNERS以下、ブルックフィールド)の3社連合と、新進の米ブランド管理会社WHPグローバル(WHP GLOBAL以下、WHP)が有力視されており、価格は3億5000万ドル(約374億円)程度になるとみられている。

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「エフシーイー」が創業10周年を記念して国内外の7ブランドとコラボプロジェクト

 ファッションブランドの「エフシーイー(F/CE.)」は創業10周年を記念して、同ブランドとゆかりのある7ブランドとのコラボプロジェクトを開始する。

 コンセプトはイギリスの“ダイヤルハウス”。アーティストや作家、ミュージシャンが集団で自給自足の生活をしていた同コミュニティーの思想や、住居を通した団結をテーマに据え、「エフシーイー」がこれまでの10年で培ってきたモノ作りの背景やテキスタイルを生かした特別なコラボアイテムを多数製作した。

 第1弾は7月10日に、デンマークのテントメーカー「ノルディスク(NORDISK)」とコラボしたテント(16万5000円)が登場する。そのほか「ディガウェル(DIGAWEL)」やイギリスのスポーツウエアブランド「アンブロ(UMBRO)」、アウトドアブランドの「ヘリノックス(HELINOX)」「オルフィック(ORPHIC)」「マウンテン リサーチ(MOUNTAIN RESEARCH)」「ヤーモ(YARMO)」とコラボし、アパレルからスニーカー、アウトドアアイテムなどを用意した。7月10日の第1弾を皮切りに9月にかけて順次発売する。

 「エフシーイー」は日本のファッションブランドで、2010年にデザイナーの山根敏史が「フィクチュール(FICOUTURE)」としてスタート。ウィメンズウエアは山根麻美デザイナーが手がける。16年にブランド名を「エフシーイー」に変更。17年には東京ファッションアワード受賞し、翌年には東京コレクションにて初のランウエイショーを実施した。

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「アレクサンドル・ヴォチエ」2020-21年秋冬オートクチュール・コレクション

 「アレクサンドル・ヴォチエ(ALEXANDRE VAUTHIER)」が2020-21年秋冬オートクチュール・コレクションを発表した。

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デンマーク発家具「フリッツ・ハンセン」が動画で商品の魅力を紹介 BGMはサカナクションの山口一郎率いるNF

 デンマーク発家具「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」は、“おうち時間”を豊かにするヒントが詰まった動画「フリッツ@ホーム」を制作した。この動画では、多様なシーンで活躍する同ブランドのアイテムを紹介。ソファの横のサイドテーブルとしてだけでなく、ダイニングやキッチンでは作業台、椅子と組み合わせれば大人も子どもも使用できる簡易デスク、ベッドルームではベッドサイドテーブルにもなる、高さを調節できるテーブル“リトルフレンド”をはじめ、リビングではトレーや小物入れとして、キッチンではレシピ本スタンドとして使用できる“ウェーブデスクオーガナイザー”などが登場する。

 BGMはサカナクションの山口一郎が率いるNFが手掛け、「フリッツ・ハンセン」青山店のスタッフである千田智也氏と八嶋香織さんが夫婦役を、千田氏の息子が子ども役を演じている。千田氏はフリッツ・ハンセン アジア地区のビジュアルマーチャンダイザーで、空間のスタイリングも担当した。

 新型コロナウイルス感染拡大によって“おうち時間”が増え、住環境を見直す人が多いはずだ。雑誌などからヒントを得ることが多いインテリアだが、動画はよりリアルに生活シーン伝えるをツールだと実感。この動画では、「フリッツ・ハンセン」誕生の地であるデンマークでよく使われる言葉“ヒュッゲ=居心地よい空間の幸せなひととき”が表現されている。家具はもちろんだが、花瓶や小物入れなどに美意識を感じる居心地よい空間のヒントがたくさん詰まっている。

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「ポケモン」が「カシラ」の帽子に登場 ピカチュウの顔を再現したハットなど

 帽子ブランド「カシラ(CA4LA)」は7月22日に、人気アニメ「ポケモン」とのコラボコレクションを発売する。

 ピカチュウの顔をフェルト素材を用いて再現したハット(5万5000円、税込)は、職人が手作業で製作するため、先着50人限定でオンライン受注生産のみで販売する。22日から「カシラ」表参道店でサンプルを展示する。そのほかアニメに登場する架空の都市、カントー地方の全151匹のポケモンをプリントしたアイテムや、フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメなど人気ポケモンたちのワッペンを施したものなどをそろえる。

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ランジェリー業界のゲームチェンジャー vol.2 IT起業家と連携してECビジネスを構築するリリートレーディングの九冨里絵

 下着業界はファッション業界に比べるとメディア露出が少なく、またサイズの展開が多いため、在庫管理が複雑、生産工程で使用する資材が多い、生産ロットが大きいなどの理由から新規参入が難しいといわれてきた。大手の下着メーカーおよびアパレルメーカーによる市場の寡占によって、なかなか新陳代謝が進まない印象だったが、ここ数年、D2Cブランドが増加している。また、異業職種からのデザイナー転身やSNSを通じたコミュニティーの活性化など、下着業界では30代の女性を中心に新たなムーブメントが起こっている。下着業界に新風を吹き込むゲームチェンジャーらにインタビューし、業界の今、そして今後の行方を探る。

 第2回に登場するのは、オンラインのランジェリーセレクトショップを運営する九冨里絵リリートレーディング(LILY TRADING)社長だ。東京・代官山のランジェリーセレクトショップや新進気鋭ブランドの輸入代理店、オリジナルブランドの立ち上げなどを次々と手掛け、現在は出資を受ける同世代のIT起業家などと連携して新たなECビジネスを構築中だ。

――ランジェリーに興味を持ったきっかけは?

九冨里絵リリートレーディング社長(以下、九冨):10代の頃から、若くて痩せている女性が美しいという価値観に違和感を感じていました。分厚いパッドが入ったブラジャーや派手な配色のランジェリーも同様で、日本には「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のような既成概念にとらわれないファッションブランドがあるのに、どうしてそれに似合うランジェリーブランドが存在しないのかと思っていました。そんなときに出合ったのがニュージーランドの「ロンリー・ランジェリー(LONELYLINGERIE)」。幅広い年齢の女性をモデルに起用し、デザインも着け心地もナチュラルで、共感できる初めての下着ブランドでした。私のように違和感を感じている女性たちに向けて、2017年3月、東京・代官山に下着のセレクトショップ「タイガーリリートーキョー(TIGER LILY TOKYO)」をオープンしました。“現代を強く生きる美しい女性のためのクローゼット”がコンセプトで、洋服を選ぶように下着を選ぶことができるショップをつくりたかったのです。それは実店舗からオンラインショップになった今も変わりません。

――当時のブランドラインアップは?

九冨:新進気鋭のヨーロッパブランドを中心に10ブランドほどそろえていました。その中の「ドラ・ラーソン(DORA LARSEN)」や「ル・プティ・トゥルー(LE PETIT TROU)」などは日本における輸入代理店も務め、PR活動にも力を入れてきました。その結果ブランドの認知度も上がり、日本から各ブランドの自社ECへのオーダーが全体の2〜3割を占めるまでになり、弊社の役割はもう終わったと思って契約は19年秋冬で終了しました。個人輸入も当たり前となった今、ただインポートランジェリーを仕入れて卸したり販売したりすること以上の何かにチャレンジしたいと思うようになりました。

――今はオンラインショップが中心だが?

九冨:代官山の店舗は順調な滑り出しでしたが、実店舗ではフィッティングや試着が第一とする傾向が強く、本来やりたかったこととのギャップを感じるようになりました。現在応援してくれている投資家やベンチャーキャピルなどとの出合いもあり、オンラインで新しいことにチャレンジしたいと思って代官山の店舗は18年6月に閉めました。現在は、オンラインでノンワイヤーのブラジャーやショーツ、ルームウエアを展開するオリジナルブランド「モンべべリリー(MON BEBE LILY)」などを中心に販売しています。

オンラインでの新たなコミュニケーションに挑戦したい

――IT関連の起業家との連携はどのような経緯で生まれた?

九冨:友人である石田健マイナースタジオ社長と話したとき、出資を受けるという選択肢があることを聞き、IT企業家の方々と連携して次のステージへ進もうと決めました。現在、石田社長や廣澤太紀ザシードキャピタル代表などから出資を受けていますが、自分に足りない力を、雇用形式ではなく対等の立場でアドバイスしてもらえるのはとてもありがたいですね。石田社長にはオンライン市場での顧客獲得や販売について、適切な戦略を明確にすることを教えてもらっていますし、廣澤代表には、1995年以降生まれの若手起業家の紹介などを通じて柔軟で新しいアイデアを与えてもらっています。

――現在の会社組織は?

九冨:私のほかにマーケティングとSNS対応のスタッフが2人います。現在、ツイッターで2万6000人、インスタグラムで1万5000人のフォロワーがいて、オンラインショップにも多くの問い合わせがあるので、その対応を任せています。1人はベルギー・アントワープ、1人は中国・上海在住の日本人で、定期的にオンラインミーティングを行なっているのでコミュニケーションも問題ありません。

――新型コロナウイルスの影響で働き方などに変化は?

九冨:一番大きい変化は、オフィスをシェアしていたIT企業がコロナ感染拡大でリモートワークとなり、オフィスの必要性がないと判断して6月末に賃貸契約を解約することになったことです。IT業界ではよくある話ですし問題ありませんが、アパレル業界ではオフィスやショールームがあり、そこで商談するというスタイルが定着しているのでオフィスがない=信用できない、と思われがちです。そのため、小さなスペースにオフィスを移転することにしました。変わっていく世の中に対応していかないと、止まっている業界、置いていかれる業界になるのではと危惧しています。私は今妊娠中なのですが、コロナ感染拡大で出社せずミーティングもオンラインでできるため、感染リスクが減ってとてもよかったと思っています。オンラインの仕事なら、産休も育休もフレキシブルに対応できます。アントワープのスタッフが最近出産したのですが、タブレットがあればできる仕事ですし、本人の希望もあって産休は10日間程度でした。そういった経験からも、今回のリモートワークの浸透が女性の社会進出を加速させてほしいですし、働く女性が多い下着やアパレル業界もこのタイミングで大きく変わるべきだと思います。ここで変わらないと優秀な人材はどんどん他の業界に転職してしまい、業界全体が停滞するのではないかと思います。

――今後の目標は?

九冨:オンライン上の新たなコミュニケーション方法に挑戦したいと思っています。しばらくは体に触れる密な接客はできないと予想されるため、間接的でも心地よく買い物できる方法をはじめ、商品やサービス環境を整えたいと思っています。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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田村駒の“ゴーストネットバスターズ”とは? エコプロジェクト戦略を開始

 繊維商社の田村駒は、エコプロジェクト「イーコマ(ECOMA)」をスタートさせ、サステナブルな素材開発を本格化する。

 これはナイロン、コットン、ポリエステル、ダウンに関して環境に配慮した4つの素材提案から構成されている。その1つが“ゴーストネットバスターズ”で、国内の海に廃棄された漁網(ゴーストネット)を漁業協同組合などから回収し、リサイクルしてナイロン素材に再生するというもの。社会問題の解決に取り組むリバースプロジェクトと提携し、オリジナルキャラクター“ネットくん”を制作するなどブランディングを強化しているのが特徴だ。売り上げの1%を、海洋資源の保全やその啓発につながる活動の資金に使用する。

 “リライズコットン”は、紡績、紡織、裁断、縫製までを行う工場で出た裁断くずや生地の端ぎれなどを回収して再利用したコットン素材。大量に廃棄された衣料品から作られた再生ポリエステルを使用する“シートゥーシーサーキュレーションポリエステル”は、衣料品の完全なリサイクルを目指す。“リンクダウン”は、東洋羽毛工業と協力し、独自の循環システムでトレーサビリティー(追跡が可能であること)が確立された高品質のリサイクルダウンだ。

 このプロジェクトを主導する説田順司ファッションソフト室室長兼テキスタイル開発室副室長は「どれも個性的な原料で、アパレルだけでなく、さまざまなアイテムに利用できる。当社のサステナビリティ重視の姿勢を浸透させていきたい」と話した。

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米「ブルックス ブラザーズ」が破綻秒読みか 創業200年以上の老舗ブランド

 米「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は、数日以内に日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用を申請するようだ。同ブランドが身売りを検討していると現地メディアが5月初旬に報じていた。

 情報筋によれば入札は今週中に行われる予定で、価格は3億5000万ドル(約374億円)程度になるとみられている。買い手候補としては、米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)と、米不動産投資信託会社のサイモン・プロパティー・グループ(SIMON PROPERTY GROUP以下、サイモン)、そして同じくブルックフィールド・プロパティー・パートナーズ(BROOKFIELD PROPERTY PARTNERS以下、ブルックフィールド)の3社連合と、新進の米ブランド管理会社WHPグローバル(WHP GLOBAL以下、WHP)が有力視されている。

 ABG率いる3社連合は、やはり破産した米ファストファッションチェーン「フォーエバー21(FOREVER 21)」を2020年2月に8110万ドル(約86億円)で買収している。その際、ABGとサイモンが知的財産権および事業の37.5%ずつを、ブルックフィールドが同25%を取得。新たな最高経営責任者(CEO)を起用して、米国にある549店のうち448店を存続させつつ、国外でライセンス事業を展開している。今回3社連合が「ブルックス ブラザーズ」を落札した場合、これと同様の手法で運営する可能性が高いという。なおABGは、経営破綻した米バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)を19年11月に2億7140万ドル(約290億円)で獲得している。ブランドの買収案件に関する豊富な経験と、複数の投資会社から投資を受けていることによる潤沢な資金が同社の強みだろう。

 WHPは19年7月に設立されたばかりということもあってABGほどの規模ではないが、やはり投資ファンドからの投資を受けており、10億ドル(約1070億円)程度の買収資金がある。同社はこれまでに、「アン・クライン(ANNE KLEIN)」と「ジョセフ アブード(JOSEPH ABBOUD)」の商標を獲得している。

 「ブルックス ブラザーズ」は1818年にニューヨークで誕生し、2018年に200周年を迎えたアメリカを代表するブランドの一つだ。01年にイタリアの実業家クラウディオ・デル・ヴェッキオ(Claudio Del Vecchio)が2億2500万ドル(約240億円)で買収し、会長兼CEOに就任。同氏の指揮の下、商品の質を改善して国外事業を拡大したり、スポーツウエアを強化したりしてきたものの、ここ数年の売上高は10億ドル(約1070億円)前後で推移していた。その内訳は実店舗が7億5000万ドル(約802億円)、ECが2億5000万ドル(約267億円)。デル・ヴェッキオ会長兼CEOは数年前から事業売却を視野に入れて戦略的パートナーを探していたが見つからず、今年に入ってからは新型コロナウイルスの影響もあり、経営破綻に追い込まれた。「ブルックス ブラザーズ」は多くの不採算店を抱えており、破産手続きに伴ってその大半を閉店するとみられている。また同ブランドは、すでに米国内の3工場を閉鎖する手続きを開始しているという。

 なお、「ブルックス ブラザーズ」、ABG、WHPのいずれもが本件に関するコメントは差し控えるとした。

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そごう川口店の食品売り場から新型コロナ感染者

 そごう・西武は8日、そごう川口店(埼玉県)の食品売り場に勤務する同社社員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同日は午後2時から全館休業とし、館内の消毒作業を実施する。9日以降は通常通り営業を再開する。

 同従業員の感染発覚前の最終出勤日は7月5日。6日にPCR検査を受診し、8日に陽性が判明した。勤務中はマスクを着用した上で販売接客業務に当たっていたという。

 同社は4月には、西武池袋本店で取引先従業員2人の感染者を出した。

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編集長はデジタルパリコレで何見た? 2日目はロックな「シャネル」が“秒”で終了!

 こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向です。6日から始まったパリコレ史上初となるデジタルでのコレクション、2020-21年秋冬オートクチュール・コレクションを取材しています。オンタイム5分前には取材チーム5人がチームスでつながりながら編集部や自宅のPC前でスタンバイ。時差ボケはないけど終了が真夜中だから寝不足気味。後から録画で見てもよいのですが、それだと「なんとなく気分が盛り上がらない」からオンタイムで見ています。

7月7日(火)
12:00(日本時間19時)
え!?あっという間に「シャネル」が終了

 2日目の最初のショーは「シャネル(CHANEL)」です。気合を入れて急いで帰宅。オンタイム前後のチームでの会話はこんな感じでした。

 私「あれ、始まらない」、記者A「『シャネル』のオフィシャルインスタが更新されていますよ」、記者B「それティザーじゃない?」、記者C「本番みたいです」、記者D「え、私電波が悪くて動画が動かない!」記者B「サンディカのホームページから見た方がよさそう」、記者C「シャネルのオフィシャルサイトからがよさそう」、私「あ、終わっちゃった!!」。

 その間、賞味1分30秒。え~ん。短すぎませんか~、ライブ感味わえません(泣)。デジタルコレクション取材はデジタル環境の良し悪しで決まると言っても過言ではありません。バッキバキのポージングがカッコいい撮影を担当したのはラグジュアリーのファッションシューティングと言えばこの人、スウェーデン出身の写真家ミカエル・ヤンソン(Mikael Jansson)。シューティングのカット数で考えれば十分な枚数ではあります。が、正直物足りないです。もっと堪能したかった。

 気を取り直して中身を見ると、今季はココ・シャネル(Coco Chanel)というよりも、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の「シャネル」へのオマージュとのこと。1月に発表した2020年春夏オートクチュールはココ・シャネルが幼少時代を過ごした修道院をインスピレーションに無垢な少女のイメージでしたが、今回はグイっと成長してパンクな女性像。印象はだいぶ変わりました。ロココ調を好んだカールのスタイルも随所に。

 私が印象に残ったのは服以上にジュエリーの数々。毎年この時期のパリではオートクチュールと同時にハイジュエリーも発表してきましたが、今回はその2つを同時に発表した模様。数千万、数億円の価格がつくハイジュエリーはさすがに存在感が違います。

13:30(20:30)
これまでのショーをデジタルで
再現する発想は捨てるべし

 今回、デジタルコレクションをたくさん見て思うのは「これまでのショーをデジタル上で再現しようという発想は捨てた方がいい」ということ。ピンクの部屋でモデルのウォーキングを見せた「アレクシ・マビーユ(ALEXIS MABILLE)」は残念ながら成功例とは言えません。確かにリアルで見たショーに近しいモデルであり、ヘアメイクであり、カメラワークですが、それがリアルの魅力を超えることはあるはずもなく、“寂しい”印象が残ります。タッグを組むクリエイターも従来の延長線上で選ぶのではなく、デジタルならではの表現ができるチームがあるのではないでしょうか?

15:00(22:00)
つながるって楽しい
「ユイマ ナカザト」

 「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」は面白い試みでした。「フェイス トゥ フェイス」と題したプロジェクトは、ロックダウンで移動できない制約があったからこそ生まれたアイデアです。世界中から25人が参加し、白いシャツを東京のアトリエに郵送。それを見ながら中里さん自身が参加者とオンライン上で対話しインスピレーションを得て、デザインを加えて送り返したそうです。「一番大切な質問は、このシャツにはどんな思い出がありますか?でした。パーソナルな記憶がそこに宿っていると、元の価格は関係なく一着しかない価値ある服になるから」と中里さん。配信と同時に行ったインスタライブで語っていました。

 このインスタライブがよかったのです。映像を見ながら浮かんだ質問を投げかけたら採用されたりして、ショーに参加している感アリ。リアルなショーでは見終わった後は次のショー会場へと急ぐため、デザイナー自身と話す時間が限られています。こうやってデザイナーの話をしっかり聞けるのは取材者としては助かるしブランドのファンもうれしいはず。

15:30 
ザ・ファッションデザイナーの姿

 「ジュリアン フルニエ(JULIEN FOURNIE)」の映像は、テレビドラマが描く典型的なファッションデザイナーそのもの。完璧な演出、完璧なライティング、完璧な構図がお見事です。しかも、ジュリアン自身による「オートクチュールとは、自分の服作りとは」の語りが自信に満ちていて最後まで聞いてしまいます。自分の仕事に誇りを持ち、自分の仕事が誰かを幸せにしていることを心から信じている人の言葉は説得力があります。

17:00(0:00)
パフォーマンスアートが
ファッションとますます近づく

 パフォーマンスアートは、リアルのショーでも度々採用されてきましたが、デジタルコレクションになり一層増えています。会場演出がない分、身体表現を通じてデザイナーのメッセージを伝えようという試みです。イタリアでロックダウンを経験した「アエリス(AELIS)」のデザイナーは「ビューティとアートからのインスピレーション、そしてコレクションを通じたポジティブなメッセージを伝えることが大切だった」と語ります。静かな効果音の中、布を捧げ持つように走る裸の男性。それをまとい揺れる女性。映像の構成が上手で飽きさせません。今後デジタルコレクションが広がる中で、ファッションとパフォーマンスアートとの関係性はより強いものになりそうです。

17:30(0:30)
インドから届ける
蝶々刺しゅうのマスク

 インドを拠点にしている「ラウル ミシュラ(RAHUL MISHRA)」は、ハンドワークのインド刺繍を生かしたドレスをデリのアトリエ周辺と思われる風景とともに発表しました。刺しゅうのモチーフは自由の象徴としての蝶々や鶴。屋外での撮影ではモデルは刺繍のマスクを着用しています。背景に流れるのは、パンデミックの中でなぜこのようなデザインに至ったのかについてを語るデザイナー自身の声でした。インドの職人たちへの尊敬の念や彼らと生み出すオートクチュールの意義、自由の象徴としての蝶々モチーフについてなど説得力があります。デリに行ってみたい、コレクション映像を通じてそんな感情を掻き立てられる時点で成功なのではないでしょうか。

18:00(1:00)
「ロナルド・ファン・デル・ケンプ(RONALD VAN DER KEMP)」

 本日最後のコレクションは、オランダ発の「ロナルド・ファン・デル・ケンプ(RONALD VAN DER KEMP)」。眠い!けど見てよかったです。

 ショーを通じて社会的なメッセージを発信しました。ルックと重なって見えるのは、おそらく公害や大量のゴミ、洪水や火災といった自然災害といった全世界共通の問題。人物と背景をオーバーラップさせる映像テクニックが秀逸です。映像でのコレクション発表は概ね8分。最後まで見てもらうためには特に前半にしっかりと情報を盛り込みメッセージを伝えることが重要なんだね、と気付かされます。後、画面の割付って超重要。1枚の絵の中に数カット取り込んでくれると見ている側は「情報量豊か」と思います。

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「ウリヤナ・セルギエンコ」2020-21年秋冬オートクチュール・コレクション

 「ウリヤナ・セルギエンコ(ULYANA SERGEENKO)」が2020-21年秋冬オートクチュール・コレクションを発表した。

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フリースやヒートテックのアップデートポイントは? 「ユニクロ」20-21年秋冬展示会からvol.1

 「ユニクロ(UNIQLO)」2020-21年秋冬展示会に行ってきました。同ブランドのコンセプトといえば、生活に寄り添う究極の普段着といった意味の“LifeWear”ですが、コロナショックによる景況感の冷え込みや近年のサステナブル意識の広がりで、「適切に作られた適切な質・価格の商品をなるべく長く着る」といった考え方はいっそう拡大し、まさに時代は“LifeWear”の方向に流れていると感じます。そんな「ユニクロ」秋冬展示会で、個人的に重要なキーワードだと感じたのが「アップデート」でした。というわけで、今回は「アップデート」を軸に秋冬物を紹介します。

 具体的な商品紹介に入る前に、なぜ「アップデート」という言葉に注目したかを説明させてください。ファッション業界、特にウィメンズファッション分野ではこれまで、「最新トレンド」や「何がNEWか」といったことが重視されてきました。半年ごとに全く新しい商品を作るとされてきた業界ゆえですが、そこに対してウェブサービスなどに使われてきた「アップデート」という言葉は、全部をガラリとは変えず一部を改善する、といったニュアンスです。もはやトレンドが出尽くしている&消費者も全く新しいものは求めてはいない今の時代には、全部をNEWにするのではなく、「アップデート」の方が理にかなっていると感じるのです。

 さて、「ユニクロ」20-21年秋冬物はアウトドア、ワーク&クラフト、アート&デザインの3軸で商品を構成していましたが、そもそもこの3軸構成の見せ方自体が、19-20年秋冬からの継続です。つまり今季で3シーズン目。毎回見せ方が異なるのが常なファッションの展示会としては珍しく感じます。資料には「心地よい生活を送るために不可欠な3要素をアップデートした」とまさに書いてありました。

 アウトドアのカテゴリーで打ち出していたのはフリースやダウンアウター、“ヒートテック”などの商品群です。言わずと知れた、シーズンや年を超える「ユニクロ」の看板アイテムで、「ユニクロ」に行けば毎年これらの商品が買えることに絶対的な安心感があります。でも、実は細かい部分が「アップデート」されていて、毎年同じようで同じではないというのがポイント。売れ続ける定番は、「アップデート」しているからこそ売れ続けるのですね。

 たとえば防風仕様のフリースブルゾン。昨年の商品は「防風フィルムをフリースに挟んでいることで、シャカシャカ感があった」(広報担当者)といいます。でも、今年の商品はフリースのふんわりタッチしか感じず、シャカシャカ感は皆無。防風フィルムを0.08ミリと薄くすることで、ソフトさを追求したそうです。また、フリースではペットボトルをリサイクルしたリサイクルポリエステルを30%混ぜ込んだブルゾンもメンズで1型出していました。リサイクルしている分コストが余計にかかっていますが、価格は他のフリースブルゾン同様1990円に据え置き。サステナビリティ活動の一環ですが、これも「アップデート」の一例ですね。

 “ヒートテック”では、「超極暖」タイプのプルオーバーで長袖(10分袖)を出していました。こちら、去年までは袖が9分丈のタイプしかなかったそう。“ヒートテック”は元々インナーとして開発されているので、セーターやアウターからはみ出さないように袖を短めにしていたわけですが、カスタマーセンターやECサイトのレビューなどに、「部屋着としてこれ1枚で着ているから10分袖があったらいいのに」というお客さまの声が届いたことで開発に至ったそうです。「ユニクロ」ではこのように、「お客さまの声を起点にした服作り」をボイス・オブ・カスタマー(以下、VOC)と呼んで、強化しています。「われわれは情報製造小売業という新しい産業になる」と柳井正ファーストリテイリング会長兼社長は常々おっしゃっていますが、その肝になるのがこのVOCです。

 ワーク&クラフトのカテゴリーの重要アイテムは、ロサンゼルスのイノベーションセンターで開発しているジーンズ。タテヨコに伸縮する“ウルトラストレッチジーンズ”は伸縮性がさらにアップしていました。コットン100%のオーセンティックなジーンズのような表情でありながら、はき心地は快適となるよう「劇的にアップデート」(資料より)したそうです。シルエットとしてはこれまでのテーパードに代えて、ズドンと落ちるストレートを打ち出していたのが新鮮です。昨年発売して人気だったスフレヤーンニット(繊維を極細にすることでチクチクした肌触りを抑えたニット)は、ニットコートやフード付きチュニックなど、バリエーションが広がっていました。

 アート&デザインのカテゴリーは、よりきれいめでエレガントな雰囲気。このカテゴリーでの注目はメンズ、ウィメンズで出しているアンクル丈の“スマートパンツ”でした。「ユニクロ」の“感動パンツ”や“EZYアンクルパンツ”をはいたことがある人は多いと思いますが、あれ、スラックスのようでいてはき心地がよく、本当によくできた商品ですよね。今回の“スマートパンツ”もそうした「ラクしてきれいにはけるボトムス」(資料より)の流れですが、ツイード調に見える素材なのにしっかりタテヨコにストレッチがきいていたり、センタープリーツがピシッと入っているけどシワにはなりにくかったりと、多くの「アップデート」が盛り込まれていました。あとは島精機の「ホールガーメント」編み機を使った“3Dニット”も今や看板商品の一つですが、こちらはプレミアムラムウールを使って編み立てたタイプなど、素材バリエーションが拡大。そして、現在「ユニクロ」店頭で売れに売れているプリーツボトムの「アップデート」版も充実していました。ウール地風のアコーディオンプリーツのスカートも、もちろん家で洗濯が可能だそうです。

銘品「マスターピース」を紹介するコーナーも

 20-21年秋冬展示会には、「マスターピース」とカテゴライズされた空間も設けられていました。こちら、長く愛される定番品、いわば「ユニクロ」の銘品(=マスターピース)を紹介するコーナーだったのですが、「マスターピース」こそ、素材や細部の仕様を何度も「アップデート」して生み出されたアイテム群です。紹介されていたのは、カシミヤニット、メリノウールのセーター、ジーンズ、チェスターフィールドコート、傘(風を受け流す構造の折り畳み傘、“コンパクトアンブレラ”が実は「ユニクロ」の隠れたヒット商品だとご存知でしたか?)、ルームシューズ、消臭機能付きの50色ソックスの7つ。それらが「マスターピース」となる過程でどのように「アップデート」が重ねられてきたのかがしっかり語られていました。20年春夏から、「マスターピース」は公式サイト上にも紹介コーナーが組まれています。

 さて、ここまで「アップデート」「アップデート」と連呼してきましたが、実は「ユニクロ」にはその名も「ユニクロ アップデート」という、お客さまの声で商品を進化させていく取り組みがあるんです。まさにこれが前述のVOCの体現ですが、「マスターピース」と同様、「ユニクロ アップデート」も公式サイト上にコーナーが設けられています。たとえば20年春夏物でいえば、メンズのチノショーツやウィメンズのブラキャミソールが紹介されており、カスタマーセンターなどに寄せられたお客さまの要望・不満の声と、それをもとにしてどう商品を改善したかというストーリーが一緒に載っています。ここでもまた「去年と同じに見える商品が売れ続けるのは、背景に細かいアップデートがあってこそ」と気付かされます。

 コロナショックの自主休業で今春夏の在庫が滞留しているブランドやショップは多いですが、それを20年秋に、もしくは21年春夏に持ち越すという動きが業界内には広がっています。今後、シーズンを超えて定番的な商品を売っていく動きはファッションビジネスの新スタンダードの一つになる予感がしますが、そうなった時に大切なのが「アップデート」の考え方。「ユニクロ」の「アップデート」をキーにした商品の作り方や展示会の見せ方、消費者への伝え方の手法は、他社にとっても参考になる部分が非常に多いと感じました。

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美容誌2020年上半期のベストコスメ発表 「ランコム」の「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」が圧倒的存在感

 美容4誌、「美的」「ヴォーチェ(VOCE)」「&ロージー(& ROSY)」「マキア(MAQUIA」の2020年上半期ベストコスメが出そろった。ランキングではスキンケアで、「ランコム(LANCOME)」の「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」が存在感を示したが、そのほかベースメイクで「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」のクッションファンデーションのラインキングが目を引いた。

「美的」

 小学館の「美的」で総合1位に輝いたのは、「ランコム」の化粧水「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」、2位にポーラのプレステージブランド「B.A」の日中用クリーム「B.A ライト セレクター」、3位に「ローラ メルシエ」のクッションファンデーション「フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング クッション」、4位に資生堂のグローバルブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」の保湿クリーム「ラ・クレーム」、5位に「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」のエイジングスキンケアライン“プロディジー CELグロウ”から「エッセンス ファンデーション」がランクインした。

「ヴォーチェ」

 講談社の美容誌「ヴォーチェ(VOCE)」では、スキンケア部門最優秀賞に「ランコム」の「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」、優秀賞に「コスメデコルテ(DECORTE)」の美白美容液「ホワイトロジスト ブライト コンセントレイト」が選出された。また、メイク部門では最優秀賞に「ローラ メルシエ」の「フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング クッション」がランクイン。優秀賞に「ディオール(DIOR)」のリップバームグロス「ディオール アディクト リップ グロウ オイル012」が選出された。

「&ロージー」

 宝島社の美容誌「&ロージー(& ROSY)」は、ベスト オブ メイクアップコスメ部門1位に「NARS」の「ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション」、2位に「シャネル(CHANEL)」のフェイスカラー「ボーム エサンシエル スカルプティング」、3位に「スック(SUQQU)」のパウダーアイシャドウ「トーン タッチ アイズ」がランクインした。同スキンケア部門では、1位に「ランコム」の「ジェニフィック アドバンスト N」、同率2位に「オバジ」の「C25セラム ネオ」、3位に「クレ・ド・ポー ボーテ」の美容液「ル・セラム」がランクインした。

「マキア」

 集英社の美容誌「マキア(MAQUIA」は、ベスト・オブ・ベスト大賞に、「ランコム」の「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」が選ばれた。ベスト・スキンケア部門には、「クレ・ド・ポー ボーテ」の「ラ・クレーム」、ベスト・メイクアップ大賞に「ローラ メルシエ」の「フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング クッション」が選出された。

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「エスティ ローダー」のアイコン美容液が7年ぶりに刷新

 「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」は9月18日、ブランドのアイコン的製品である美容液「アドバンス ナイト リペア」を7年ぶりのリニューアルし、「アドバンス ナイト リペアSMR コンプレックス」として発売する。遺伝子研究のその先、遺伝を超える可能性を追求するエピジェネティクス科学(後生遺伝学)から着想し、肌の潜在能力を引き出す独自成分を配合。乾燥やキメの乱れによるくすみなどのエイジングサインを素早く効果的にケアし、若々しい印象の生命感あふれる肌をかなえる。

 「アドバンス ナイト リペア」は日本で1984年から販売し、夜間修復や時計遺伝子に着目するなど、これまで4回リニューアルをしてきた。ブランド史上最大のロングセラー&ベストセラーを誇る製品として成長した。5代目となる「アドバンス ナイト リペアSMR コンプレックス」は、エピジェネティクス科学に着目。その中で、肌のエイジング過程における遺伝子的な影響は約25%で、残りの75%は環境やライフスタイルなど後天的要因の影響を受けることが分かった。

 さらに、体には外的変化に対するさまざまな反応を素早く伝達するマイクロシグナル分子が存在し、肌細胞内に80以上のマイクロシグナル分子が見つかった。同ブランドの研究者が7年をかけて、これらの分子が肌のエイジングに果たす役割を研究した。新製品には、そこから開発した細胞の再生やコラーゲンの産生を促進する役割を果たす独自成分、クロノラックス パワー テクノロジーを配合。シワや小ジワの原因となる乾燥を防ぎ、美肌の潜在能力を引き出すことを可能とした。
  
 「『アドバンス ナイト リペア』は美容液市場のトップを走り続け、ブランドのアイコン製品である。今回の刷新で若い世代を含め幅広い層にアプローチし、さらに長く愛用される製品に育成していく」と中山マヤELCジャパン常務エスティ ローダー事業部事業部長はコメントした。

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7月28日、「WWDビューティ」がオンラインで「ヘア&メイク トレンドセミナー 2020−21FW」を開催

 「WWDビューティ」は7月28日午前10時30分~11時30分、オンラインで「ヘア&メイク トレンドセミナー 2020−21FW」を開催します。主に全国の美容師に向け、20−21年秋冬シーズンのコレクション映像を見ながら、村上要「WWD JAPAN.com」編集長と「WWDビューティ」コレクションスタッフが、最新のヘア&メイクトレンドを解説します。

 ウィメンズ、メンズともにエレガンスに完全回帰した20-21年秋冬コレクション。パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークのトレンドキーワードから、まずはファッションのディテール、押さえるべきアイテムまで、最旬トレンドをお届けします。

 ファッション同様にクラシックに回帰したビューティトレンドでは、クラシックなメイクを代表する王道の赤リップや黒のアイライナー、優雅にウエーブさせたヘアなど、数多く登場した上品なムードが漂うスタイルを紹介。サロンワークにはどのような点が参考になるかなどの情報も織り込む予定で、必見の内容になっています。

 また、人気美容師をゲストスピーカーに迎え、「“ウィズコロナ時代”の美容師の働き方」について語ってもらいます。自粛期間中、顧客とつながる手段がSNS中心となった美容師が多い中、そのSNSの発信で気付いたことや、これからの美容師のSNS活用術、“ウィズコロナ時代”のサロンマネジメントの方向性などについて話してもらう予定です。

 さらには協賛メーカーによる、視聴してくれた美容師へのプレゼント企画なども用意。是非参加ください。

■「WWDビューティ ヘア&メイク トレンドセミナー 2020−21FW」
日時:2020年7月28日午前10時30分~11時30分
※視聴用のアドレスは後日お知らせ致します

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伊藤貞文や横浜流星、菅原小春も審査に参加! 「NARS」が日本限定コレクション発売記念でインスタキャンペーン

 人が本来持つ美しさや個性を最大限に引き出したいという想いから「美しさにルールはない」というフランソワ・ナーズの哲学を貫いてきた「NARS」は、ブランド初の日本限定コレクション「ZEN COLLECTION」を7月8日に発売した。同コレクションには、「禅」の精神、すなわち自分の置かれた環境や自分自身と向き合い、自分らしい調和をもって内なる輝きを楽しく表現してほしいという願いが込められている。発売を記念してメイクアップを通じて自己表現をする楽しさをより多くの人に体験してもらうために「ZEN MAKEUP CONTEST」を開催する。

キービジュアルに登場した
横浜流星と菅原小春も審査に参加

 「NARS ZEN MAKEUP CONTEST」は、ブランド公式インスタグラムアカウント(@narsissit)をフォローして、「ZEN COLLECTION」のアイテムを1品以上使用したメイクルックを撮影し、ハッシュタグ「#NARSメイクコンテスト」「#ゼンコレクション」を付けて投稿するというもの。審査は「NARS」に加えて、伊藤貞文グローバルアーティストリーディレクターやキービジュアルに起用した俳優の横浜流星、ダンサーの菅原小春も行う。最優秀賞(1名)には5万円相当の賞品詰め合わせを、メイクアップ賞(1名)には伊藤貞文氏のオンラインマンツーマンセッションを、優秀賞(1名)には横浜流星・菅原小春のサイン入りのアイシャドーパレットを、入賞(10名)には1万円相当の商品詰め合わせをプレゼントする。

ファッション・ビューティ業界の
注目アイコンも続々と参加

 ファッショナブルで洗練された「NARS」はファッション・ビューティ業界にもファンが多い。すでに「ZEN COLLECTION」を使用したルックをインスタグラムにアップしている業界人をピックアップして紹介する。


日本人のために
シェードをセレクトした
アイシャドウとリップ

 「ZEN COLLECTION」はブランド初の白いパッケージを採用し、日本人のためにセレクトしたシェードが特徴だ。「リップスティック」(各3300円)は既存色の中から3色をピックアップしたほか、4色をセットにしたアイシャドウパレット「クワッドアイシャドウ」(各5800円)は、オレンジ系カラーの“KYOTO”とパープル系カラーの“TOKYO”をそろえる。

問い合わせ先
NARS JAPAN
0120-356-686

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「ルナソル」がオンライン上で“メイクアップカレッジ”を開校 講師にアーティストを招聘

 「ルナソル(LUNASOL)」は7月22日、ブランド公式オンラインサイトと公式インスタグラムアカウントで“メイクアップカレッジ”を開校する。第一線で活躍するアーティストのプロフェッショナルな目線でメイクアップなどを発信する。

 同カレッジは、新型コロナウイルス感染拡大防止による店頭でのタッチアップやテスター使用の自粛などで顧客との接点が取りづらい現状を受けて、コミュニケーションを図ることを目的に開校した。誰でもアクセスすることで受講することができる。「ルナソル」のキービジュアル制作に携わるアーティストを講師として招聘する。

 第一期は、8月7日発売のメイクアップコレクション「ニューシック」のキービジュアルのメイクアップを担当し、国内外のファッション・ビューティ誌のほか、化粧品開発やプロモーションを手掛ける松井里加を講師に招く。同コレクションのアイテムを中心に、全12回のメイクレッスンを週2、3回の頻度で配信する。第二期は10月開催予定で、メイクとファッションを掛け合わせたトータルビューティを提案する。

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9月のNYファッション・ウイークは3日間に短縮 無観客のショー開催を見込む

 アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA、CFDA)は、2021年春夏ニューヨーク・ファッション・ウイークの開催日数を6日間から3日間に短縮する。CFDA会員への通知によると、9月11〜16日の予定期間を14〜16日に変更し、参加ブランド数次第で17日まで延長するという。なお同スケジュールは今シーズンのみに適用され、21年プレ・フォールやそれ以降については未定だ。

 また、例年6月に開催されているメンズのショーは7月にメンズのトレードショーと同時に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大が続く中でともに9月に延期となった。この状況に鑑みて、CFDAは全参加ブランドに「最新の作品を披露し、露出を最大化するとともに業界関係者と直接やり取りする」ことを可能にするためにデジタルリソースを提供するという。さらに多くのブランドが経済的打撃を受けていることを考慮して、CFDAの会員か否かに関係なく無料で、ファッションやビューティのイベント情報をまとめる「ファッションカレンダー」に掲載する。

 マーク・ベッカム(Mark Beckham)CFDAマーケティング&イベント部門バイス・プレジデントによると、9月に観客を含んだショーの開催は見込んでおらず、「(デジタルでショーを行うことにより)ショーの間の移動時間がなくなるので、3日間でこれまでと同じ数のショーのスケジュールを組むことができる。短縮は新型コロナによるものだ」という。また、生産や予算への影響により「今シーズンのショーを見送るデザイナーもいるだろう」と語った。7月現在、ニューヨーク・ファッション・ウイークをけん引してきた「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」と「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」が9月は参加しないことを発表している。なお、「マイケル・コース」は10月に21年春夏コレクションに関連したイベントを独自に開催予定だ。

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「ステファン ローラン」2020-21年秋冬オートクチュール・コレクション

 「ステファン ローラン(STEPHANE ROLLAND)」が2020-21年秋冬オートクチュール・コレクションを発表した。

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「アレクシ・マビーユ」2020-21年秋冬オートクチュール・コレクション

 「アレクシ・マビーユ(ALEXIS MABILLE)」が2020-21年秋冬オートクチュール・コレクションを発表した。

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「ジャンバティスタ ヴァリ」2020-21年秋冬オートクチュール・コレクション

 「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」が2020-21年秋冬オートクチュール・コレクションを発表した。

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ONE WWD JAPANってナンですか? エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月8日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ONE WWD JAPANってナンですか?

 さて、勝手にスタートしております「3年で意味が変わった言葉」連載の2回目は、「ONE WWD JAPAN」です。

 まず、「そもそも、『ONE WWD JAPAN』ってなんだよ!?」から説明しなくちゃ、ですよね。これは、今から6、7年前になるでしょうか?当時の弊社幹部が一緒になって、「ディオール(DIOR)」のファッションとビューティを担当するPRの皆さんにご挨拶に行った時まで遡ります。多分私たちが、「ファッションもビューティも、一丸となって、頑張ります!!」みたいな話をしたのでしょう。それを聞いた先方が「私たちも『ONE DIOR』として、ブランドを盛り上げたいと思っています」とおっしゃったのを聞いて、「素敵!!マネしよう!!」と思って以来の言葉です。

 TVCMでは、ちょうど「One MIZUHO」なんて言葉も流れていたんですよね。今思えば、「One MIZUHO」ってなんなんだろう?HPで調べてみますと、銀行と信託、そして証券が一体となって、「お客さまから今まで以上に必要とされ頼りにされる、より強力で強靭な金融グループ」に進化するための言葉だそうです。「ONE DIOR」と一緒ですね。以来私は、「ファッションとビューティは、切っても切り離せない関係。なのに今まで近いようで遠かった2つの業界を融合できるのは、全く同じ『WWDジャパン』という名前で(ちなみに『WWDビューティ』の正式名称は『WWDジャパン ビューティ』なんですw)、ファッションとビューティを語っている私たちの使命だ!!」という決意を、この「ONE WWD JAPAN」という格言の中に詰め込んでおります。代表的なコンテンツは、一本目のリンクですね。以前もこのメルマガで紹介させていただきましたが、「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」の2020年春夏のテーマを伺い、「ベアミネラル(BAREMINERALS)」と「ダブDaB)」に、「バーニーズ」のテーマを体現するビューティを作っていただきました。「バーニーズ ニューヨーク」の皆様にビューティの楽しさを、「ベアミネラル」と「ダブ」にファッションの楽しさを体感していただけたら、双方は、より近づくのでは?と願った企画です。正直、完成まではいつもの4倍くらいの手間暇がかかっています(笑)。

 「ONE WWD JAPAN」は今も引き続き、「ファッション=ビューティ(ファッション>ビューティではないし、ファッション<ビューティでもありません!!)」という意味でも使っていますが、加えて「週刊紙=ウェブ」、もっと言えば「週刊紙=ウェブ=SNS=セミナーやイベント、ライブ配信」を表現するときにも使っています。特にこの3年、私たちはさまざまな「WWDジャパン」を生み出してきました。インスタグラム、LINE、YouTube……and more!!後から生まれたけれど、それらは全てオリジンである週刊紙同様に大事だし、デジタルの広告売り上げが紙媒体を超えてもなお紙媒体は大事です。全ての「WWDジャパン」に優劣は存在しない。そして、さまざまなサービスが全て1つになって「WWDジャパン」なのです。

 あ、ここまで書いて気づきましたが、多分「ONE DIOR」や「One MIZUHO」には、すでにこの意味が含まれているのか(笑)。私の理解が表層的だったのかもしれません(笑)。O2OとかOMOという概念にも、ヒエラルキーなんて存在していないことを願っています。そこにヒエラルキーが存在したら、組織は一丸となっていませんからね。「ONE」は名乗って欲しくありません。

 そして、全部の「WWDジャパン」に親しんでくれたら嬉しいけれど、幾つかだけを愛してくれても、まぁまぁハッピー!!全部を愛してくれたら、とってもハッピー!!そんな風にも考えています。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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コロナ禍で入学者急増中。東京すしアカデミー福江校長が語る寿司関連業態の未来

 新型コロナウイルスの影響で居酒屋チェーンの「脱居酒屋」が加速している。食事需要を高めた定食業態に改装、新業態を開発するなど新たな収益源を模索しているなか、居酒屋から転換しやすい業態の一つが「寿司居酒屋/すし酒場」である。業態転換には寿司を握れるスタッフが必須であり、未経験でも短期間で寿司職人になれる東京すしアカデミーが駆け込み寺として注目を集めている。
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中国で黒人モデルの需要に変化?

 アメリカで始まったBLM(Black Lives Matter=黒人の命は大切)運動は世界各地へと広がりを見せ、ファッション業界を含む社会全体に急速な変化をもたらしている。そんな中、中国では包括性をDNAの一部と考えるデザイナーズブランドの台頭や、中国とアフリカの友好関係を歓迎する社会の風潮によって黒人モデルに光が当てられている。

 2010年代は中国を活動拠点とする黒人モデルも少なく、中国版「ヴォーグ(VOGUE)」や「エル(ELLE)」「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」などの有名メディアでもあまり見かけなかった。しかし「エルメス(HERMES)」などの海外ブランドが国内のショーで多様なモデルを招へいするようになったことから、黒人モデルがメディアで起用される機会が増えた。中国のファッション雑誌などで10年以上撮影を行い、アジャ・デン(Ajak Deng)とともに中国メディアで初の黒人モデルを表紙に起用したフォトグラファーのジョン・ポール・ピートラス(John-Paul Pietrus)も2012年当時に比べて、中国国内における黒人モデルの需要の高まりを肌で感じているという。

 しかし当時と変わらず、中国国内で起用できる黒人モデルの数は多くはなく、モデルを探すことも難しいようだ。上海を拠点とするブランド「フィックスステュディオス(FFIXXED STUDIOS)」のフィオナ・ロー(Fiona Lau)=クリエイティブ・ディレクターは、「正直に言うと、中国でショーやルックのために起用できる黒人モデルの選択肢は、パリでのショーに比べて格段に少ない」と述べ、多様なキャスティングをするには限られた予算で時間をかけて探す必要があるという。そのため、19年からはモデルを自身の交流範囲の中からスカウトするようになり、「従来のエージェンシーを通じて紹介されるモデルが多様でない場合、私たちは自分から積極的にモデルを探していかないといけない」と語った。

 ローが自身の友人の中からモデルとして起用したのは、中国語を話すアフリカ系ファッション・ブロガーのダニエル・マグニェ(Daniel Magunje)だ。14年に留学生として中国に来たマグニェは、買い物中にスカウトされて以来、中国とアフリカ市場をつなげる自身のビジネスを持つかたわら、モデルとして常に3つ以上の仕事を抱えている。彼は一度も自分から仕事を探したことはなく、全て口コミによる紹介で働いている。こうした経験を通して、アジア人や白人の顔立ちを好む代理店には見向きもされなかった黒人モデルの隠れた需要を感じたという。

 上海の大学を卒業したハイチ系アメリカ人のクリスティーナ・ラトー(Christina Rateau)は、上海ファッション・ウイークの常連で参加するなど、モデルとしてのキャリアを積んできた。上海でも数少ない黒人モデルである彼女はこの気運の高まりに関して、人種の多様性を打ち出そうとするハイファッションブランドの流れをそのままくむ中国のクライアントが多いことから納得がいくと考える。しかし同時に、包括性をめぐる複雑な側面に対して「中国において私たちはこの国の美の概念に当てはまらないというだけの話でもある。何千年と続く中国の美の価値観に対して変化を求めるのもおかしな話」と言及し、「それでも、どんな形のどんな種類の美でもそれを認めることは大切だと思う」と語った。

 上海でファッション企業のクライアントを持つイベントエージェンシー「ケーツー(K2)」のティナ・スチール(Tina Steele)=コミュニケーション・ディレクターは、「徐々にではあるが、ビッグブランドが中国で多様なモデルをキャスティングする傾向が見られているのは確かだ。起用率はだいたいアジア人モデルが50〜70%、白人モデルが30〜50%を占める。多様性は第一優先ではない。もちろん誰も直接は言わないけれど、中国ではいまだにクライアントが黒人モデルの起用を望むことも受け入れることも、極めてレアなケース」と話す。

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ウーバー、出前館などの登録を早くでき、決済や面倒なサイト管理を頼める「デリバリー事業サポート」という新しいビジネス

 デリバリー事業をイートインの落ち込みを補うものとして位置付けているお店が増えている。ただ、申請から契約完了まで数カ月もかかるという声や、実際に運営を始めるとどうしても片手間になってしまい、有効な手を打てないというジレンマもある。そこを突いて契約代行やサイト管理などを請け負う、新しいビジネスが登場している。
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コロナ禍で好調「でも、非常に焦ってます」 D2Cブランド「フーフー」が見据える今後

 コロナ禍でECをはじめとするデジタル化の波が押し寄せている。大手から中小まで、さまざまな企業・ブランドがデジタル施策に注力している中で、もともとインターネットを主戦場としてきたブランドたちはいま、どのような状況にあり、何を考えているのか。インスタグラムを中心に人気を博すアパレルD2Cブランド「フーフー(FOUFOU)」を手掛けるマール・コウサカ氏に話を聞いた。

WWD:新型コロナウイルスの影響を受けて、始めた施策はあるか?

マール・コウサカ(以下、コウサカ):「フーフー」としては、店舗の休業などで仕事を休んでいる販売員さんたちに新作を送り、生地やサイズ感のレビューをしてもらう“リモートレビュアー”を始めました。レビュアーの方にリモートで写真を撮影してもらい、身長別のコンテンツを作りたいと考えたからです。あとは試着会などのリアルイベントを当分行わないと決めたことで時間ができたので、インスタグラム上でのライブ配信やウェブ展示会といったウェブコンテンツを増やしています。「コロナの中でも良いことがあったね」といった出来事が一つでも作れたらな、とは思っています。

WWD:それらの施策の反響は?

コウサカ:“リモートレビュアー”に関して言うと、最終的には約10名の方にお願いしましたが、実際には550件くらいの応募があり、びっくりしました。また、ライブ配信も視聴者数が明らかに増えています。先日は、初めて同誌接続数が1000を超えました。配信中の様子を見ても、あまりコロナの話題にならず、世の中の鬱々とした雰囲気は感じない。まるで違う世界の人と話しているかのようで、みんなが楽しそうですね。

WWD:楽しそうな雰囲気を出すために、「フーフー」としては何か取り組んでいることがあるのか?

コウサカ:お客さんとの距離感は大切にしています。「フーフー」はお客さんにとって、友達でもなく、家族でもなく、はたまた面倒くさい上司でもない。インターネットのお店を介して、人間関係の中でも一歩離れたところにいるんです。その“心地よい距離感”が、コロナで社会も生活も変わってしまった中での「楽しい場所」になっているのかもしれないです。少なくとも発信する側の僕たちはそう思っています。

WWD:ライブ配信の視聴者数が増えているとのことだが、売り上げも増えている?

コウサカ:売り上げにも勢いが出ています。あくまで印象ですが、お客さんの数の増加以上に伸びているような気がしています。もちろん、お客さんの中には「今は服を買うのを控えよう」と言った人もいるとは思いますが。

WWD:コロナ禍の中で始めた施策は、今後も続けていくつもりか?

コウサカ:そうですね。“リモートレビュアー”をはじめ、引き続き行っていくつもりです。ウェブ展示会に関しても、先行予約の数を見て在庫を調整できるし、最近はお客さんが増えたことで発売直後に完売といったことが多かったので、それが落ち着く仕組みなるかなと考えています。

WWD:「フーフー」としては、コロナ禍の中でも、ポジティブな影響が多かったのか?

コウサカ:一見するとそうかもしれませんが、実は個人的にとても焦っていることがあって。それは、レガシーなメーカーやコレクションブランドなどのオンライン化が急速に早まったこと。要は、僕らがいる場所に、大御所的な人たちが入り込んできた。ユーチューブに、芸能人の方が参入してきた感覚に近いかもしれません。ライブ配信などに関しても、「フーフー」は早い段階から始めたので先行者利益を得られているかもしれませんが、既に渋滞が起きている。今までずっとインターネットの中で勝負してきましたが「いつまでこの地にいられるのか?」を考え、準備はしています。

WWD:「準備」とは、具体的にどのようなことか?

コウサカ:もともと、いずれ来るであろうオンライン化の波に備えて、オフラインを重視していこうとは考えていました。その1つが、試着会の同時開催です。コロナでなくなってしまいましたが、もともと5月から3ヶ月に一回程度のペースで、東京と大阪で試着会を同時開催するつもりでした。既にスタッフさんのコミュニティーがあり、1年くらい一緒に試着会をやってきたリーダー的存在の人もいるので、そういった人たちと仕組みを作り、同時開催という“リアルだけどインターネットっぽいこと”ができたらいいなと考えていました。今はコロナで一旦ストップしていますが、イベント始まりだしたら、いつでもスタートできるように準備はしています。いずれ東京、大阪だけでなく現在試着会を行なっている他の街も同時開催できるようにし、もっと短いスパンでそれぞれの街で試着会が行えるようにしたいです。

WWD:コロナ禍の中で、ファッションは今後、どのように変わって行くと思うか?

コウサカ:仮想現実上で人と会うことが、今後は増えて行くと思います。ゲームの「あつまれ どうぶつの森」にいろいろなブランドが参加していたのが象徴的ですが、バーチャル上で着るものもファッションの1つになるかもしれない。バーチャル用の服のデータのサブスクとかが出て来るかもしれません。一方で、そうなると外に出ることが非日常的になり、外で着るファッションの価値がさらに高まっていくでのはないか、とも思います。実際に自粛期間中は、スーパーに行くだけでも楽しい気持ちでいたい、といった人も多かった。僕らとしてはスタンスは変わらず、お客さんが着た時に高揚感が感じられる服を作っていきたいですし、作っていけるなとも思っています。

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