オンデーズが和牛ユニットと“異食”のアイウエアコラボ ホリエモンと会食のチャンスも

 アイウエア企業のオンデーズは、“ニッポン最高級の和牛を世界へ”をコンセプトに掲げて堀江貴文と和牛商の浜田寿人の2人が立ち上げた「ワギュウマフィア(WAGYUMAFIA)」が展開するアパレルブランド「シャトーブリアン(CHATEAUBRIAND)」とのコラボレーションによるサングラスを特設サイト限定で発売した。

 デザインはユニセックスで、ノーマルタイプ(1万8000円)とスポーツタイプ(1万2000円)の2種類があり、テンプル(耳にかける部分)に「CHATEAUBRIAND」のロゴがあしらわれている。スポーツモデルは、堀江、浜田両氏が率いるトライアスロンチーム「トライセラトプス」の公認だ。

 今回のコラボサングラスは“異食”コラボをテーマとしており、ワギュウマフィアの2人と田中修治オンデーズ社長と一緒に食事ができるセットメニューもある。 “劇場型エンターテインメント寿司”と銘打った「照寿司」(サングラスと食事のセット価格5万円)のほか、「麻布十番 秦野よしき」(同5万円)、東京・六本木のラーメン店「マシのマシ トウキョウ(MASHI NO MASHI TOKYO)」(同1万円)の3つのコースがある。

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「エトロ」と「カレラ」のコラボレーションサングラスが世界で発売 老舗スポーツアイウエアと“初共演”

 「エトロ(ETRO)」とスポーツアイウエアブランド「カレラ(CARRERA)」のコラボレーションによるサングラスが世界で発売され、日本ではエトロ銀座本店のほか40店舗ある「エトロ」ブティックの一部で販売中だ。

 デザインは「カレラ」を代表するモデル“カレラ チャンピオン”をベースとしたユニセックスで、種類は1モデル6色。軽量で耐久性があるオプチル素材を使用し、レトロなドロップ型シェードカラーレンズが特徴だ。価格は、2万8000円。

 このサングラスは、7月15日にミラノで行われた2021年春夏メンズ・コレクションと2021年のウィメンズ・リゾートコレクションの合同ファッションショーにも登場した。

 「カレラ」は1956年にオーストリアで設立され、現在はイタリアのアイウエア企業サフィロ(SAFILO)が手掛けている。「エトロ」は、アイウエアのライセンス契約をアメリカのマーション(MARCHON)と結んでいる。

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NEW ARRIVALS!

こんにちは。4連休が過ぎ早くも8月が目の前!となりました。

バーニーズ ニューヨークの各フロアには、2020年秋冬シーズンアイテムをはじめとする新作が続々と到着しています。

今日は新宿店の店頭ディスプレイとともに、今の時期からお楽しみいただけるアイテムをご紹介します♪

 

秋冬シーズンは、これまで続いたストリートテイストに加え、エレガントさもキーワードとなりそうなメンズのデザイナーコレクション。

とはいえまだまだ暑い日も続くので、シンプルで上質さの際立つTシャツは欠かせません。

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カラーや小物で一足早く秋らしさを楽しんでみてはいかがでしょうか。

このほか、インパクトのあるデザインTシャツもラインナップしています。

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暑い日もあれば肌寒い日も…こんな時期こそジャケットは外せませんね。

 

外出時には外だからこそのおしゃれも楽しみたいですね。

オフィスでもさわやかかつ上品に装うアイテムが揃っています。

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ソックスやポケットチーフなど明るいカラーの挿し色で遊び心を演出するのもおすすめです。

 

ウィメンズフロアでは人気ブランドから新作のアクセサリーも到着。

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注目のトートバッグは絶妙なサイズ感でお仕事にもお買物にもお使いいただけますよ。

2020年秋冬シーズンからバーニーズ ニューヨークに初登場するニューブランドもお目見えしています。

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カットソーやパンツなどリラックス感あるデイリーアイテムがラインナップする<ホリデー>、色柄とデザインが豊富なドレスが揃う<バウム ウンド ヘルガーデン>のアイテムはまだまだ続く雨の日にも明るい気分を運んでくれます。

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素材感やカラーリングで秋らしさを満喫するなら<ニードルズ>がおすすめ。新しい季節が待ち遠しくなるアイテムです。

 

新着アイテムは各店店頭・オンラインストアでご覧いただけます。

店頭での目印は↓こちらのマーク。

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いろいろな変化のあるこの季節。新しいライフスタイルに寄り添うアイテムをバーニーズ ニューヨークで見つけてくださいね。

 

※店舗によりお取扱いアイテム・ブランドが異なります。詳しくはおたずねください。

「コム デ ギャルソン・オム プリュス」2021年春夏コレクション

 「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」が2021年春夏コレクションを発表した。

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「現代ビジネス」「FRIDAYデジタル」月刊1億PV達成の立役者が語る開発の裏側

 講談社はデジタルメディアの研究・開発に特化した100%子会社のKODANSHAtech合同会社(以下、tech社)を設立した。設立にはtech社の前身として2018年6月に発足した通称「techチーム」がこの2年間で実績を残してきた背景がある。(7月27日号の「WWDジャパン」の雑誌特集で掲載した記事を再編集しています)

 同チームはまず「現代ビジネス」で継続的なデジタルの改善を行い、19年8月に月間1億PVを達成。さらに同チームが一から立ち上げた「FRIDAYデジタル」も開設から約1年半で月間1億PVを達成した。その技術的知見を生かし、また講談社のメディアを横断して、さらにそれぞれを伸ばすべく設立されたのがtech社だ。「フラウ(FRaU)」「ヴィヴィ(ViVi)」「ヴォーチェ(VoCE)」といったファッション、ビューティ分野でもその知見が発揮されおり、成果を上げている。その中心人物は、同社の長尾洋一郎ゼネラルマネージャーだ。自ら編集者として携わっていた「現代ビジネス」で手探りの状態からウェブサイトを構築していた。

 当時を振り返る長尾マネージャーは「総合出版社というのは編集長の意向が強く、各編集長が社外のベンダー会社に業務委託することが多かった。いろんなベンダーと組むことは否定しない。ただ、デジタルを成長させる上で、ある程度基本的なやるべきことは決まっている。業務やコストの重複は無駄だと思った。さらに社内の自分たちが技術を持っているべき。編集者はパッケージ屋でもある。雑誌の場合はコンテンツを作るだけでなく、紙の斤量を決めるなど一連の実物のパッケージで商材を生み出す。読者がどう受け取り享受するかを考えるまでが仕事。デジタルでやりたいことだけ伝え、契約しているベンダーに丸投げでは仕事をしているとは言い難い。デジタルでどういった施策が出せるのか、パッケージで考えられる状態にしておくことが重要」と話す。

 そのような技術的なことのみならず、エンジニアと編集者のコミュニケーションの重要性も唱える。「エンジニアと編集者の両者が腰を据えて関係を築いた方がよいのではと思ったのも、会社を設立したことの理由の一つ。それぞれの立場でやりたいこと、やるべきことを理解できる通訳機能が必要だと思った。編集者はあれもこれもやりたいと言うが、それを真に受けて全てやってしまうと心理的に疲弊する。お互いが結果にも満足できるポジティブな関係を築くべき」と長尾マネージャー。実際にtech社がそれぞれのメディアと取り組む際にまずは、ユーザーに届けるべき価値は何か?何を大事にしてきたのか?という価値基準を明確にし、共有することだという。「それによってやるべき優先順位が見えてくる」。

 そもそも「FRIDAYデジタル」が1年強で1億PVを達成した時点で「techチーム」に対する期待も高まり、社内の他のメディアからも相談が来るようになっていた。女性誌やビューティ誌も手掛け、「フラウ」のウェブサイトは月間30万PVから1200万PVへと飛躍させた。「ヴォーチェ」もこの秋にリニューアルを控えている。「あまり手の内は明かせないが、ビジネス系と女性誌などメディアの特性によって伸ばし方が異なる。加えてPV増だけが媒体の伸長ではない。PVの成長には限界がある。たとえば『フライデー』は写真を軸に閲覧のしやすさ、速さ、軽さといった動作性を意識して設計している」。

 エンジニアを採用する際、講談社として採用してもいいのではという意見もあったという。「エンジニアは専門性が高い。講談社に入社した場合、人事によってほかの部署に配属になる可能性はゼロではない。そのため合同会社を設立することで評価体系を別で作り、人事プロセスを構築した。どの分野でもエンジニアは引く手あまたで、エンジニアが全員フリーランスの業務委託で来てもって、事業を拡大させていくのはしんどい。幸福な働き方ができるように契約条件もある程度柔軟に設定し選択できるようにしている。エンジニアには共感を持って参加してほしい」。

 またこのtech社が編集部門の中にあるのも大きいという。「コンテンツを技術によって届けるわれわれは、日々編集者のマインドを見ていく必要がある。当初は編集者でもある私が通訳者になっていたが、関係性を築いていくうちにエンジニアも編集側がやりたいことが分かるようになってきた。編集部も人任せではいけない。『それは違うでしょう』と言えなければ。それぞれのカルチャーが混合し、衝突し、実感しないと有機的なコンテンツにならない」。

 現在、試行錯誤しながら成功体験を積み重ねている。「いわゆる一般的なIT技術会社は、箱はあるけどコンテンツはない。一方、われわれはコンテンツを最大化させることを自分たちで考えることができる。コンテンツにおいて、長年出版社としての外部との信頼関係もあるし、クリエイターにも信頼されている。それが強みだ」。

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カネボウ化粧品の「リサージ」に浴室で使用する温感美容オイルが登場

カネボウ化粧品は、花王グループ化粧品事業において国内を中心に注力する8ブランド“R8”の一つであるカウンセリングブランド「リサージ(LISSAGE)」を強化する。現在のスキンケアの商品体系にスペシャルケアカテゴリー「アドバンス」を導入し、第1弾商品として10月16日に浴室で使う温感美容オイル「リサージオイルインパクト」を発売。“お風呂蒸し美容”というスキンケアの新習慣を提案していく。

 1992年のブランド誕生以来、スキンケアもベースメイクも“1本で多機能なシンプルステップアイテム”を展開してきた「リサージ」。しかし、「“スマートシンプル”を訴求してきた結果、ブランドの原点であるコラーゲン研究から生まれた商品がもたらす効果を伝えきれず、ブランド価値が希薄化していた」(荻野智子リージョナルブランドグループ部長/リサージマーケティング担当)ことから、今春からブランドの特徴や価値をより分かりやすく伝えるためにスキンケアのステップを整え、商品とカウンセリングの二軸で一人一人の肌に寄り添う「美幹プログラム」を提案。今回、商品体形を強化するため、既存のスキンケアの商品体系に肌の美しさをさらに高めることを目指したスペシャルケアカテゴリー「アドバンス」を新たに導入する。

 「アドバンス」カテゴリーの第1段アイテムとなる「オイルインパクト」は、入浴時は肌が柔らかくなり手入れがしやすい状態になることに着目し、バスタイムを絶好のスキンケア時間と捉えて開発した。お風呂で洗顔後に使う二層のオイル状美容液で、「リサージ」独自開発のコラーゲンケア成分やモイストパックオイルを配合。リッチなオイル層と角層深くに美容成分を届けるエッセンス層が混ざり合い、使うたびに輝きとハリのある肌へと導く。今後は同製品を“温感美容オイル”と訴求し、バスタイムでの新スキンケア習慣として提案していくほか、「美幹プログラム」を広める活動も継続的に展開し、理解促進を図っていく。

 また、ブランドサイトでは、現在ある「素肌チェック」の測定項目を充実させて商品提案の幅を広げるなど、リアルとデジタルを融合したカウンセリングも行う。「2020年は新カテゴリー追加でベーシックケアを強化し、21年と22年はメイン商品を改良するなどして3年計画で売り上げ100億円突破を目指す」と荻野氏は述べる。

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“スポサン”で魅せる夏の足元コーデ きれいめスタイルとも好相性

 楽な履き心地のほか、涼しさ、元気な印象などの長所を持つスポーツサンダル(スポサン)が出番を増やしています。少しタフでゴツい見た目は、ミックスコーディネートで着こなしをあえてはずしたいときのアクセントにもうってつけ。蒸し暑い夏のご近所ルックにも好都合。人気が広がって、幅広い世代に浸透しつつあります。

 おしゃれ上手たちの間で支持されているのは、“きれいめ”の装いにスポサンを組み込むという“ずらし”のミックスコーデ。こなれ感が出るうえ、健やかムードやヌーディーさも加わって、さっぱりしたサマールックも味わい深くまとまります。スポサンで絶大な人気を誇る「キーン(KEEN)」の春夏ルックをお手本に、スポサンとの賢い付き合い方をつかんでいきましょう。

◆しとやかワンピース姿を
“楽ちんフェミニン”にシフト

 スニーカーよりも素足がのぞく面積が広いので、ロングボトムスと合わせたときに、スポサンはフェミニンな雰囲気を漂わせることができます。写真1枚目は白のコットンワンピースにスポサンを合わせて、抜け感を添えました。夏はエスパドリーユやオープントーのサンダルで合わせるのが一般的ですが、あえてスポサンを選ぶことによって、意外さとスポーティーテーストを呼び込めます。

 2枚目の海辺ショットは、人気の“袖コンシャス”系ワンピースにあえて、スポサンを引き合わせました。大人女性が履いているのは、キーンの看板商品「ユニーク(UNEEK)」シリーズ。ベージュカラーを選べば、まるで素足のよう。砂が入っても、簡単に取り出せます。親子でのリンクコーデは気持ちもつなぎます。

 スポサンを上手に生かすには、適度な「ずれ感」を意識して。スポサンはアウトドアやアスレチックテーストが持ち味なので、その逆方向にあたるエレガンスやきれいめのテイストとマッチングさせるのがおすすめです。

◆お仕事コーデを足元から快適な
クールビズに

 カッチリ主義の職場でもなければ、スポサンをオフィスルックに忍び込ませるのも試したい“拡張プラン”です。写真1枚目のさわやかな白のパンツ・セットアップは、真夏でもきちんと感を寄り添わせてくれます。スポサンを合わせて、足元だけ少しはずすアレンジもトライしやすくなりそう。リモートワークが広がって、チェックがゆるんでいる今だからこそ試せるコーデ。涼しさとジェンダーレス感も呼び込めます。

 黒ベースのシャツをまとった2枚目のルックは、黒シャツと黒スポサンでパンツをサンドイッチ。サマーコーデをクールに引き締めました。メンズテイストのシャツに、センタープレスを利かせたパンツという、ややマニッシュな装いに、スポサンが程よいリラックス感を添えています。ダブルベルトのタイプは足首から先を伸びやかに演出してくれます。

 お仕事コーデでおなじみのシャツ・ジャケットの装いから気負いを遠ざける“引き算”のツールとしても、スポサンは役に立ちます。ペディキュアを塗った爪先を露出すれば、ほのかな差し色アクセントにもなります。

◆アウトドア気分をアクティブな
街中コーデに“移植”

 キャンプを筆頭に、アウトドアの人気が続く中、アクティブな装いも勢いが加速。真夏は水辺シーンが加わって、水に強いスポサンが本領を発揮するシーズンです。ビーチ感覚を街中に持ち込むコーデは、サマームードを薫らせます。写真1枚目のようなシンプルな装いにもスポサンは動きを加えます。爪先を保護するカバーもアクセントに。機能性を感じさせる、黒のゴツめウオッチがコーデを引き締めています。

 岩の上を歩くこともある山遊びでは、足をしっかりガードしてもらえるタイプのスポサンが頼りになります。2枚目の山歩きルックは、色をワントーンで整えて、スタイリッシュな着映え。街中コーデにも使いやすいカラーバランスです。丸みを帯びたスポサンのおかげで、装いにやわらかい表情が加わりました。ボリューム感もあるから、ショートパンツ姿でも愛嬌が備わって見えます。

 カジュアルな装い以外に、きれいめコーデにも組み込みやすい新顔スポサンは履きこなしのバリエーションがいっぱい。ソックスと合わせる選択肢もあり、コーデの幅はさらに広がります。軽快で涼しい履き心地が味わえるのに加えて、おしゃれのムードチェンジャーも任せられるから、夏はスポサンを足元おしゃれの味方につけてみませんか。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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【ミヤシタパーク見どころ7】源馬大輔がキュレーションする「トキオン」は東京の“偏愛カルチャー”を世界に発信

 三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。ラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、ビューティ、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。

 INFASパブリケーションズとジュンによる合弁会社のトキオン(TOKION)は、2階に「トキオン ザ ストア(TOKION THE STORE)」を出店した。同時に日英バイリンガルのデジタルメディア「TOKION」を立ち上げ、海外発送対応のECもスタート。メディアを主体としたプロダクトやショップではなく、あくまでも「トキオン」というプラットフォームの中で、デジタルや雑誌、プロダクト、ショップなどさまざまな形を通して東京のカルチャーを世界に発信していきたい考えだ。INFASパブリケーションズがメディア運営を、ジュンがプロダクト生産や店舗運営を担う。

 キュレーターとして参加する源馬大輔は「プロダクトの根本的な部分がメディアを通して伝えられるのは魅力的だ。『トキオン』という表現で、プロダクトアウトに落とし込む場合もあるし、メディアでコンテンツを発信する場合もある。他業種ではできないことにチャレンジしたい。実験的なことを行っていく」と話す。また、プロダクト部分の責任者を務めるジュンの太田浩司執行役員は「多面体の中の一面がメディアでありプロダクトであり、さまざまな面がある。プロダクトとメディアを本気で同じ目線でやっていくことに面白さがある」と、相互作用で生まれる新しいアイデアにも期待する。

 ショップには、「カルチャーを偏愛する全ての人に向けて」という意味を込めたメッセージ“HELLO, STRANGER!”の文字。看板は雑誌のA4変形版(297mm×232mm)と同じサイズで、ロゴはタイトルをイメージして配置した。レコードラックのような什器には、レコード風にパッケージしたオリジナルアイテムなどを並べる。店内中央には、フラワーアーティストの東信が主宰する「AMKK」のプロジェクト「フラワーショップ希望(FLOWER SHOP KIBOU)」が8月3日までポップアップイベントを開催している。

 オープン時には「AMKK」とコラボしたグッズや、LAのアーティスト、ジェフ・マックフェトリッジ(Geoff Mcfetridge)が描き下ろした“動詞”がモチーフのグッズ、「ザ・サルベージズ(THE SALVAGES)」によるロックバンドのジーザス&メリーチェイン (The Jesus and Mary Chain) とプライマル・スクリーム(Primal Scream)のTシャツなどを並べるほか、“HELLO, STRANGER!”をプリントしたTシャツやマグカップ、サングラスといったオリジナルアイテムや、トラヤカフェのあんスタンドとコラボした「トキオン」別注のミニアイスバーなどを用意する。今後も新しいコラボレーションアイテムに加え、音楽や食、家具など、「トキオン」のフィルターを通してさまざまなコンテンツを発表していく予定だ。

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ジャニーズJr.の「トラビスジャパン」と「ジバンシイ」のコラボはなぜバズった? 編集部が勝手に妄想

 ビューティにまつわるニュースを編集部員が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」は、「WWD JAPAN.com」や週刊紙「WWDビューティ」の中から編集部が気になるニュースやトピックスをピックアップし、解説と共にお届けします。

 第2回は、ジャニーズジュニアのグループ「トラビスジャパン」がビューティブランド「ジバンシイ」とユーチューブでコラボし、SNSを中心に話題を集めた件に注目。「WWD JAPAN.com」デジタルデスクの福崎明子と元ウェブメディアでエディターを務め、現在は「WWDビューティ」でソーシャルパトロールを担当する浅野ひかる「WWDビューティ」記者がコラボレーションの反響について話しました。昨今増えつつあるビューティブランドでの男性芸能人の起用についても考えます。

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8月下旬から始まるGO TO イート。店には「利益」が薄く、グルメサイトが儲かるだけ、という指摘

 8月下旬からスタートする「Go To イートキャンペーン」。農林水産省が主導し、コロナ禍で苦しむ飲食店や生産者を支援しようという仕組みだ。事業者の公募も始まったが、飲食店にはメリットが少ないという指摘がある。大手飲食企業を経て、現在、飲食店のWEB集客や広告運用などを手がけるHirakuさんに解説してもらった。
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感染予防策で不安を感じさせる店舗、3割。安心させれば、6割がリピート。

新型コロナウイルス対策に対して不安を感じる店舗は28.3%。非常に安心と感じた店舗への再来店意思は不安と答えた場合の4.3倍に上る。株式会社MS&Consulting(本社:東京都中央区、代表取締役社長:並木 昭憲)の覆面調査が5~6月で212店舗を調査した結果を公表した。
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コロナ禍の出版・メディア業界のニュースを振り返る

 雑誌・メディア特集では、今年のテーマを“ポストコロナのニューメディア”と定め、「コロナ後のメディアのあり方」を探った。日々状況が変わる中で、各企業はどのように対応し、未来に向けて何をすべきなのか。まずは出版・メディア業界がどのような状況に置かれているのかを把握すべく、各社がコロナ対策を講じ始めた2月末からのニュースを振り返る。

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【外食市場20年6月】飲酒業態は未だ4割。感染者数急増で先行き見えず。

一般社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:赤塚 保正)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2020年6月度も、新型コロナウイルスの影響は続き、全体売上は前年比78.1%と4ヶ月連続でマイナスとなった。客数は底打ちしたように見えるが、7月下旬からの感染者数の急増で予断を許さない。
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小島健輔リポート 上場アパレル6社は過剰在庫をどう処分したか コロナの打撃を検証

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。アパレル企業の2020年3〜5月期決算が発表された。新型コロナウイルスによる臨時休業によって多くの企業が強烈な打撃を受けたわけだが、とりわけ注目されるのが在庫の扱いである。

 コロナ禍に直撃された3〜5月期の決算を上場アパレル各社が発表したが、売り上げの減少や営業損失、減損による株主資本の毀損はともかく、行き場を失った在庫はどう処理されたのだろうか。値引きして叩き売るか次期へ持ち越すか、資金繰りと損益を両にらみした上場各社の決断を探ってみた。精査したのはファーストリテイリング、しまむら、良品計画、アダストリア、オンワードホールディングス、TSIホールディングスの6社。変則決算の三陽商会は前年同期比較不能で外した。ユナイテッドアローズとワールドは4〜6月期決算なので発表が8月5日になる。

3〜5月期はファーストリテイリングさえ赤字に

 コロナ休業が直撃した3〜5月期、前年同期からの売り上げ減少はTSIホールディングスの49.4%減が最も大きく、40.9%減のアダストリアと39.4%減のファーストリテイリングが僅差で続いた。オンワードホールディングス(HD)は34.9%減、良品計画は29.9%減で、休業が最大80店舗(全1432店)にとどまったしまむらは19.9%減に踏みとどまり、6月は既存店が27.0%も伸びた。

 営業利益は全社赤字だったので減少率での比較はできないが、赤字額が最も大きかったのが64億4500万円のTSIホールディングスで、47億5800万円のアダストリア、43億5300万円のファーストリテイリングが続き、しまむらは12億8100万円と最も損失が軽微だった。前年同期からの落ち込みはファーストリテイリングの791億円がケタ違いに大きく、良品計画の135億5300万円、アダストリアの99億7900万円、TSIの83億5600万円、しまむらの68億7300万円、オンワードHDの50億5200万円と続く。

 休業期間中の人件費などを減損処理した企業もあり、四半期赤字はファーストリテイリングの119億6900万円にTSIの104億9400万円が大差なく続き、やはりしまむらが12億2100万円と最も軽微だった。前年同期からの落ち込みも営業利益同様、ファーストリテイリングが610億3200万円と突出して大きく、TSIの129億5300万円、良品計画の112億4400万円が続き、オンワードHDの40億5900万円はしまむらの50億1400万円より小さかった。前年同期が高収益だった企業の落ち込みが目立つのはやむを得まい。

 とはいえ、これを額面通りに受け取るのはアパレル経営の門外漢か素人で、長期休業で行き場を失った在庫の処理如何で決算損益は大きく動く。期中に値引き処分したり評価損を計上すれば赤字が大きくなるが、来期に持ち越してしまえば今期の赤字を抑制できるし、その赤字を丸々来期に先送りするわけでもない(今期末のセール販売より来期のプロパー販売の方が粗利益率が高い)。

 その分かれ目は商品の性格と資金繰りで、ベーシックな商品は来期に持ち越しても売れるが、トレンド性が強い商品は来期に持ち越しても売れる可能性が低く、鮮度が落ちれば価値も急激に落ちる。それはバッタ屋の買い取り相場を見ても明らかで、トレンド品は期中に放出しないと二束三文になりかねないが、ベーシック品の値落ちはそこまで激しくない。資金繰りに余裕があれば来期に持ち越せるが、余裕がなければたたき売ってでも換金するしかない。取り上げた6社の在庫処分率には大差があり、商品の性格と資金力の格差をストレートに反映している。

各社は過剰在庫をどう処理したか

 売上原価の前年同期からの減少額を発生した余剰在庫と見れば(正確には売り上げ減少額を原価換算する)、実際に増えた在庫との差額から買掛金の減少額を相殺すると、処分するか先送りすべき過剰在庫が推計できる。実際に値引き処分された在庫の推計は難しいが、前年同期からの売上原価率の上昇分が過剰在庫の値引きロスに見合うと見て、平均33%オフで処分されたと仮定して計算すれば、過剰在庫の何%が処理されたか大まかだが推計できる。

 ファーストリテイリングは買掛金を抑制せず増やしており、原価率も逆に0.4ポイント下がっているから(前年同期の仕入れ抑制とロスが大きかった)、コロナ休業による過剰在庫のほとんどは当四半期中には値引き処理せず、次四半期(6〜8月)以降に先送りしたと推計される。持ち越しても売れるベーシック商品が大半であることに加え、今四半期で120億円近い損失を出しもなお、1兆円以上の純資産が積み上がっており、在庫の換金を急ぐ必要もなかったのだ。

 ダメージが最も軽かったしまむらは計算上の過剰在庫から実際の在庫増価額と買掛金の減少額を差し引くと17億4400万円しか処理する余剰在庫がなく、原価率の1.7ポイント増加で100%処分が済んでいる。良品計画は計算上は381億円余も処分すべき過剰在庫が生じたが、原価率の3.5ポイントの上昇ではその11.6%しか処分できず、余剰在庫の9割近くを次四半期以降に先送りしたと推計される。ベーシックな商品がほとんどだから的確な判断だが、資金繰りはタイトだったはずで、業績不振の米国子会社を切り捨てている。

 オンワードHDも85億円の過剰在庫が生じたが、その18%ほどしか期中に処理しておらず、82%は次四半期以降に先送りしたと推計される。資金繰りは良品計画ほどタイトではないが余裕があるわけでなく、銀行団の融資枠を200億円積み増している。

 今四半期中に過剰在庫の多くを処理したのがアダストリアとTSIだ。アダストリアは50億円近い過剰在庫が生じたが、原価率を5.2ポイントも切り上げて49%を今四半期中に処理したと推計される。資金繰りには余裕があったが、トレンド性の強い商品(あるいは初夏物)は期中に処分し、ベーシックな商品(あるいは盛夏・晩夏物)は次四半期以降に先送りと割り切ったようだ。TSIは70億円近い過剰在庫が生じたが、トレンド性の強い商品が大半であるため、原価率を15.6ポイントも切り上げて86%を今四半期中に処理したと推計される。

資金繰りは必要運転資金に左右される

 各社の抱えた過剰在庫のうちいかほどを今四半期中に処分し、いかほどを次期以降に先送りしたか、その判断を左右したのが商品の性格に加えて各社の資金繰りだった。資金繰りにゆとりがあるか逼迫するかを見る指標はいくつもあるが、私は現実的な指標として「必要運転資金とそれが純資産に占める比率」を重視している。

 必要運転資金は「運転資金回転日数×年間売り上げ÷365」で算出され、運転資金回転日数は「(A)売上債権回転日数+(B)棚資産回転日数−(C)買掛債務回転日数」で決まる。要は売上金の回収と在庫の回転が速く、買掛金の支払いが遅いほど運転資金は少なくて済む。その改善策は7月14日の当リポートで詳説したから、ぜひとも読み返してもらいたい。

 今回取り上げた6社のうち、最も運転資金回転日数が長く資金負担が重いのが良品計画で、131.4日も要して1579億5000万円もの運転資金を必要としている。それが20年5月末純資産に占める比率は80.1%にも達しており、2000億円近い純資産があっても資金繰りにはそれほど余裕はない。オンワードHDも70.1日を要して476億5400万円の運転資金を必要とし、20年5月末純資産に占める比率は58.7%と高い。TSIも61.7日を要して287億3000万円の運転資金を必要とするが、20年5月末純資産に占める比率は35.3%とオンワードよりふた回り軽い。

 逆に運転資金回転日数が短く資金負担が極端に軽いのがアダストリアで、たったの9.3日しか要さず、年商2200億円超の企業にして56億6000万円しか運転資金を必要としていない。もっと上手なのが「ザラ(ZARA)」のインディテックス(INDITEX)で、20年1月期では運転資金回転日数がマイナス33.6日で、29億ユーロ(約3130億円)もの回転差資金を手にしている。コロナ禍の20年2〜4月期でもマイナス63.9日だったから、コロナ休業によるダメージを相当カバーしたと推察される。逆にH&Mは19年11月期で108.3日も要して690億3800万SEKもの運転資金を必要としており、コロナ禍のダメージはインディテックスの比ではなかった。

 ファーストリテイリングは棚資産回転が147.9日と長いため運転資金回転も92.7日と相応に長いが、棚資産回転が159.9日と大差ない良品計画の運転資金回転131.4日より38.7日も短いのは商社機能活用のメリットと推察される。5月末純資産に対する運転資金比率は57.6%と良品計画の80.1%より格段に軽いが、しまむらの15.0%、アダストリアの10.8%と比較すれば改善の余地は大きい。

 必要運転資金は決算数値からの計算値に過ぎず、売り上げの起伏が激しいと必要資金が計算値を超えてしまうし、コロナ危機のような急激な売り上げ減少に直面すれば大幅に不足してしまう。日頃から運転資金回転日数の圧縮に努め、毎月の売り上げを平準化するよう緻密で無理のないMD展開を図るべきだろう。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)

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「イッセイ ミヤケ メン」がブランド休止 立ち上げから42年で

 イッセイ ミヤケは、メンズの「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」を2020-21年秋冬シーズンをもって休止する。全国の同ブランドの店舗も20-21年秋冬シーズンを最後に順次閉店する予定で、社内の体制も含めて現在調整を進めている。

 同社は休止の理由を「新型コロナウイルスの影響ではない」とし、「男性服の新たな可能性を探る取り組みを始めるため」と説明する。また一部で報じられている、来春入社を予定していた新卒者の内定取り消しや、経営不振とは「全く異なる事案」と述べ、新型コロナウイルスの感染拡大前から検討していた計画だったと強調している。

 同ブランドは1978年にイッセイ ミヤケのメンズブランドとして立ち上げられた。85年秋冬シーズンからパリ・メンズ・コレクションに参加し、2012年春夏シーズンから現ブランド名に改称した。現在は東京・青山の路面店をはじめ、全国の百貨店を中心に複数の店舗を構えている。しかしパリでのランウエイショーは19-20年秋冬シーズンを最後に休止しており、今年2月には14年春夏シーズンから6年間にわたって同ブランドを率いてきた高橋悠介が退社。20-21年秋冬シーズンからはデザインチームが引き継ぎ、新体制が発足した矢先のブランド休止となった。

【エディターズ・チェック】
 イッセイ ミヤケは日本のファッション業界でも大きな影響力を持つ。新卒者の内定取り消しが明るみに出た際も、一般メディアやテレビのニュース番組が“苦境に立つファッション業界”の事例の一つとして報道した。メンズ休止に関して同社は「新型コロナウイルスの影響ではない」と強調しているものの、「またか」という印象を世間が抱くことは避けられないだろう。事実、業界全体が窮地に立たされている今、ファッションをネガティブに語ることは容易である。だからこそ、同じ業界のメディアとして、同社の「男性服の新たな可能性を探る取り組みを始めるため」という前向きな言葉を信じたい。ファッションの力で世界中を驚かせ、感動を与えてきた技術や伝統を絶やさないように、“新たな可能性”をともに探り続けたい。

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ワコールの「ウンナナクール」からマスクが登場 新作ブラジャーとコーディネート可能

 ワコールの「ウンナナクール(UN NANA COOL)」は7月22日、人気のノンワイヤーブラジャーの“ブラジェニック(BRAJENIC)”から日本をイメージした新作“ブラジェニック スパークル ニッポン(以下、ブラジェニック ニッポン)”を発売した。それに合わせ、同新作の素材を使用した初のマスクを全国の「ウンナナクール」の店舗をはじめ、「ワコールウェブストア」や「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」などのECで随時発売する。

 “ブラジェニック ニッポン”は光沢感のあるストレッチ素材を使用し、伝統柄や植物柄で表現したナチュール柄と、都会の夜景を見たときの心躍る気持ちを抽象柄で表現したジャンプ柄の2種類(全5色)。ブラジャーの価格は3200円、ショーツは1700円。マスクは1000円。

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「マーク ジェイコブス」がアーカイブから新色までそろえた人気バッグの“ザ スナップショット”のポップアップ開催

 「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は7月29日~8月11日に、人気バッグの“ザ スナップショット”を豊富にそろえたポップアップストアを東京・銀座三越1階ザ・ステージに開く。

 2016年春夏に登場したクラシカルなカメラバッグ型の“ザ スナップショット”は、大胆なカラーブロッキングにダブルJのロゴを施したデザインが特徴。今回のポップアップストアでは過去のアーカイブから新色までをカラーバリエーション豊かにそろえるほか、スヌーピーで知られる「ピーナッツ(PEANUTS)」とのコラボレーションシリーズの新作を先行販売する。

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メード・イン・福井の「オリバーピープルズ」を世界で販売 日本の眼鏡職人へのオマージュ

 アメリカ・ロサンゼルスのアイウエアブランド「オリバーピープルズ(OLIVER PEOPLES)」から、福井県鯖江市で生産されたカプセルコレクション“オリバーピープルズ タクミ(OLIVERPEOPLES TAKUMI)”が世界で販売される。日本の優れた眼鏡職人、“匠”へのオマージュとして誕生した。

 同ブランドを手掛けるイタリアのルックスオティカ(LUXOTTICA)が7月下旬から国ごとに順次発売しており、日本では先行して販売している。商品は、ロサンゼルスでデザインされた「オリバーピープルズ」らしいビンテージ感に特徴があり、ユニセックスのフレーム2モデル(5万5000円)とサングラス1モデル(5万5000~6万100円)、サングラスのクリップオン(1万7800円)の4種類で、素材はチタン。全てのモデルに繊細な職人技のフィリグリー(金銀線細工)が施され、立体的なダイヤモンドとドットのパターンが刻まれている。

 カリフォルニアと日本とのつながりを表現するため、キャンペーンビジュアルは日本にも建築物を残しているフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)が設計した同州にあるウォーカー邸で撮影した。

 1987年に設立された「オリバーピープルズ」は、カリフォルニア州ウエスト・ハリウッドの中心地に1号店をオープンして以来、現在世界60カ国以上で販売されており、41のブティックを構える。

 福井めがね工業を傘下に持つルックスオティカは、福井県の工場を拡張工事中だ。

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「ジバンシイ」が「あつ森」に参戦 メイクデザインを公開

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は、ニンテンドースイッチのゲーム「あつまれどうぶつの森(あつ森)」用のメイクデザインを公開した。多くのラグジュアリーブランドのアイテムを再現している一般アカウント@nookstreetmarketと連携して、同ブランドの人気ルースパウダー「プリズム・リーブル」や、リップライン「ルージュ・ジバンシイ」をイメージしてデザインを作成。キャラクターの顔部分に入れられるブランドのロゴやハート型、リップ型のメイクアップデザインを提供している。

 デザインのダウンロード用コードは、インスタグラムアカウント@givenchybeautyと@nookstreetmarketでそれぞれ配布している。プレーヤーはデザインをダウンロードして、ゲーム内でさまざまな色を組み合わせてキャラクターを装飾できる。

 これまでもファッション業界からは「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」などが一般アカウントの作成したデザインを紹介したりして「あつ森」内のバーチャルファッションの盛り上がりに参加してきた。コスメでは「ジバンシイ」が先陣を切った形だ。

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ユニリーバが2039年に温室効果ガス排出量ゼロを目指すと発表

 ユニリーバ(UNILEVER)は、地球環境を保護するための新たな取り組み“ゼロエミッション(温室効果ガス排出量実質ゼロ)“を発表した。気候変動や自然環境の保全、資源の引き継ぎなどを目的に考案されたものだ。
 
 同取り組みは、「2030年までに事業運営から生じるCO₂排出量をゼロにし、温室効果ガスの排出量を半減させる」ことを目指す同社が、近年の気候変動の規模や緊急性などを踏まえて、新たに打ち出したもの。使用する原料の運搬から製品の販売に至るまでの過程で「39年までにユニリーバ製品から生じる温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする」という新しい企業目標だ。

 アラン・ジョープ(Alan Jope)=ユニリーバ最高経営責任者(CEO)は「世界中が新型コロナウイルスに対応している間も、気候危機は私たち全員にとって脅威でることを忘れてはいけない。製品の始まりである原料調達や、その後の製造、輸送といった過程が地球環境に及ぼす影響にも目を向けて、製品や事業運営の環境負荷を軽減するとともに、地球の健全な状態を取り戻すために担うべき役割を果たしていく」と語る。

 なお、ユニリーバは“ゼロエミッション “推進のため、Climate & Nature Fund(気候&自然基金)に、総額10億ユーロ(約1200億円)を投資する予定だ。森林の再生や野生動物保護、水の保全などに使用される。

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デジタル用に服を買う時代がやってくる コンテンツビジネスの未来とは?

 めまぐるしく進化するデジタルの世界において、コンテンツビジネスは今後どのように変化を遂げるのだろうか?当時35歳の若さでサンリオの米国法人最高執行責任者に就任した鳩山玲人・現鳩山総合研究所所長は、物販からライセンスビジネスへと戦略をシフトし、ハローキティをグローバル化させたことで業績をV字回復させた人物だ。現在はヒカキンやはじめしゃちょーをはじめとする人気ユーチューバーを抱えるウーム(UUUM)のアドバイザーを務め、LINEの社外取締役も兼務する一方で、Sozoベンチャーズのベンチャーパートナーとして、Zoomやツイッター社にも投資を行い、現在20社ほどの顧問を務める。長きにわたってキャラクタービジネス、コンテンツビジネスに携わってきた鳩山氏にこれからのコンテンツビジネスについて尋ねた。

WWD:コンテンツビジネスを長年見てきた鳩山氏が今注目しているメディアは?

鳩山玲人・鳩山総合研究所所長(以下、鳩山):何といっても「マスタークラス(MASTER CLASS)」が面白い(編集部注:アメリカで人気に火が付いた世界の一流講師陣に学べるオンライン講座。1年間受講無制限やコースごとの料金プランがある)。ファッション分野では、米「ヴォーグ(VOUGE)」のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長のリーダーシップ論やマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)のファッションデザイン講座、ほかにもスケートボード界のレジェンド、トニー・ホーク(Tony Hawk)によるレクチャー、テニス選手のセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)、スターバックス(STARBUCKS)の元CEOから、脚本家、映画監督、ドラァグクイーンのル・ポール・チャールズ(RuPaul Andre Charles)による自己表現についての考えまで85を超える講座があり、それぞれの分野の一流が出演している。

「ネットフリックス(NETFLIX)」の教育版と言われていて、教育コンテンツはスケールしないと思われていたけれど、ハリウッド級のシナリオライター、映像クリエイターが制作しているから見ていて本当に面白い。僕は最近では経済学者のマクロエコノミーを勉強し直している。

WWD:日本でもそのような教育コンテンツは拡大する可能性はあるか?

鳩山:「マスタークラス」の日本進出の手伝いをしたいと思ったこともあったが、ファッション業界の問題と一緒で、タレントやインフルエンサーが国をまたがなくなっている。たとえばキム・カーダシアン(Kim Kardashian West)やアナ・ウィンターが六本木を歩いていても誰も注目しない。カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)がイベントで来日しても誰も気づかない。気づくのは本当に一部の人たちだけ。今のコンテンツが日本では通用しない。逆もしかり。「マスタークラス」みたいなコンテンツは、グローバリゼーションによってとん挫してしまう。正確にいうとヨーロッパやアジアの一部では通用するけれど、ローカリゼーションにしてしまうと規模が小さすぎてビジネスが成立しない。日本のコンテンツはなかなか海外に行かないので、そうなると日本ではやらない方がいいという結論になる。

WWD:最近では「あつまれどうぶつの森」でファッションブランドが服のデザインを配布しているが、今後のデジタルにおけるキャラクタービジネスをどう見ているか?

鳩山:僕が思い描く世界は、デジタル用の服のブランドが新たに生まれる――デジタル用に服を買う時代が来るということ。それを売り買いする、その感覚がZ世代にはある。たとえば「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で「あつ森」用にデジタルの服を買い、それがいらなくなったらヤフーオークションで売るようになるということ。そういう世界が10年後にはある。デジタルで着ていることの意義、意味、アイデンティティーが強くならないといけない。だからブランドのアイデンティティーが出ないものはむずかしい。

さらに僕が注目しているのは、米エピック ゲームズ(EPIC GAMES)社の「フォートナイト(FORTENITE)」のオンラインゲーム。ラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)が「フォートナイト」の世界でライブを行い、そこで新曲を世界初披露したり、トラヴィスになれる“スキン(操作キャラの姿を変更することができる)”を販売したりしている。彼にはおそらく数億、数十億円のロイヤリティーが入っているはず。20~30ドル(約2100~3200円)でトラヴィスになれて、実際には数万円する「ナイキ(NIKE)」のエアジョーダンのトラヴィスモデルをゲーム中では履ける。そっちのビジネスの方がインパクトは大きい。実際の服も買わせようとする考え方ではなく、デジタルはデジタル上で取引されるようになる。10年後を見据えてビジネスを考えるべき。

WWD:その話でいうと、現在はトラヴィスのようにグローバル規模で通用する日本のインフルエンサーはあまりいない。

鳩山:デジタルインフルエンサーは海外では盛り上がるが、もともとインフルエンサーの市場の厚みが異なるため、日本はおそらく盛り上がらないのでは。キム・カーダシアンが自分でプロデュースするコスメはあれだけ売れるが、日本はインフルエンサーの力では売れない。カラコンくらい。ファッションに関しては根源的なパワーが日本には足りない。ただ、デジタルジャニーズ的なものはアリだと思う。デジタルのファンも付くし、スキャンダルもない(笑)。

テクノロジー企業が消費者の行動をどう変えるのかにも注目すべき

WWD:デジタル化がますます加速し、消費者の意識も変化している。その変化にどう対応していくべきか?

鳩山:消費者の動きがどう変わるのかが重要なのと同じくらいに、テクノロジー企業が人の行動をどう変えるのかにも注目すべき。たとえばECのツールは年々すごく軽くなっていて、動画と連動しやすく、しかも低価格で実現できるようになっている。ECプラットフォーム「ショッピファイ(SHOPIFY)」は、インスタグラムからeコマースにつなげてすぐに買える機能と、APIを充実させて画像を見ながらクリックするとすぐに買えるような機能があり、「アマゾン(AMAZON)」にも接続されるようになっているのが特徴。コロナ前の「ショッピファイ」の株価は400~500ドル(約4万3000~5万3000円)だったのが、今は1000ドル(約10万7000円)を超えている。時価総額は1210億ドル(約12兆円)。1年前の株価は約100ドル(約1万円)だったため、1年強で10倍になっている。株や時価総額に興味がないかもしれないが、実際にはZOZOの時価総額より、裏側のテクノロジー企業の方がはるかに大きい。そのダイナミクスが好きなので、シリコンバレーに住んでいる。アパレルで一番注目しているのは「ショッピファイ」。これからまだまだ伸びる、絶対伸びます(笑)。

さらにはオンラインで自宅にいながらイントラクターによるクラスを受けることができるインターネット接続のエクササイズ・バイク「ペロトン(PELOTON)」もコロナで時価総額がぐんと上がり、5000億円から約2.5倍の1兆7000億円にまで上がっている。エクササイズ・バイクだけでなく、ランニングタイプのトレッドミルも発売しており、クラスはサイクリング、ランニングをはじめ、ヨガ、メディテーション、ストレッチなど、現在10種目のクラスがある。それぞれの種目の豊富なクラスから選べるのが大きな特徴。外でスポーツができない中、インストラクターがついて月約40ドル(約4200円)は安い。日本で1兆7000億円の時価総額の会社はそんなにない。テクノロジーを掛け合わせることで起こるダイナミクスが大きいかたちで時価総額に現れている。

WWD:日本でもそのようなダイナミクスは起こるか?

鳩山:Zホールディングス(旧ヤフー)とLINEが統合するにあたり、僕はLINEの社外取締役を務めており、LINE側の特別委員会の構成委員も務めている。大きなダイナミクスが日本でも起きている。それに貢献できるのを嬉しく思っている。統合が実現するとZOZOが孫会社になる。これまでは小さい規模での“部分最適”だったものの規模が大きくなっていく。それに期待している。

動画は料理と同じ。みんながプロのように作れるわけではない

WWD:鳩山氏はユーチューバーのヒカキンやはじめしゃちょーが所属しているUUUMの顧問でもある。彼らと後発の参入組で何か大きな差があるとしたら何か?

鳩山:特にUUUMでいえば、彼らは圧倒的に企画、撮影、編集能力が高い。テレビの場合、タレントを呼んだ企画なら脚本、スタッフ含め10人いても作れない。それが一人でできる、いわゆる一人総合監督。料理と同じで誰でも作れるようになるけれど、みんながプロのようなおいしい料理を作れるわけではない。動画でも同じこと。自分で作れる能力がある人が集まっているのがUUUM。そして圧倒的に若い世代が活躍している。個人がプラットフォームによって広告収入を得られるようになった。しかもテレビと異なり、流せる時間は無限大。ユーチューブには何億時間、何兆時間のコンテンツがある。その分、コンテンツ力がないと勝ち残れない。座っていれば見られますという時代ではなくなった。アイデア一発ではなく、継続してやらないとむずかしい。

WWD:ライブコマースは今度どう進化していくと思うか?

鳩山:ライブコマース自体はそもそもあまり新しいものとして認識していない。QVCなどのテレビショッピングでは、アパレルはもともと大きなカテゴリーだった。これまでは番組枠を買うコストが高いため、“商品を販売するには単価が高いものか、利益率が高いものか、数量が売れるものしか販売しない”というのがテレビショッピングの基本だった。これまではQVCのような企業規模じゃないとできなかったことが、コロナによってやる人も見る人も増えた。それでいうと今度も定着するし進んでいくが、もともと新しいものではないというのがベース。今回はテレビショッピングのメイン層だった主婦層以外の若い人を含めオーディエンスも広がるというのが新しい潮流。テクノロジーによりコストが下がって、数百万円、数千万円のテレビ枠を買わなくても気軽にできるようになった。単純にテクノロジーの発達で一気にできるようになったのが大きい。

店員が光っている、個が際立つブランドはライブコマースに向いている。セレクトショップ型なども向いている。ラグジュアリーブランドは、店頭で1人の顧客に1時間、2時間かける分、単価が高いからその分の利益も大きい。一方で1000円の商品を買う人に2時間も費やせない。そこが損益分岐点の分かれるところ。ライブコマースは同時に多くの人を接客できるので、1000円でも15分かけることができる。だからカジュアルな低価格商品の方が向いている。ラグジュアリーブランドではサービスが低下したよう感覚になるかもしれない。立ち位置によって売り方も違う。ライブコマースがうまくいっているのは、ビジネスモデルがワークする理由があるから。

WWD:中国ではインフルエンサーがライブコマースで商品を売ることが盛んだが、日本もそのようになるか?

鳩山:まず、中国のテクノロジーがどうなっているのか。EC化率、国土の大きさ、ウィーチャット(微信、WeChat)やアリババ、JD.comといったプレーヤーが相対的に活躍していることにより、分け合えるものがデジタルに移行することでロジスティクス費用が安くなり、コストが低く抑えられる。そうなれば、その分インフルエンサーに投資できる。店舗のコストがない分ライブコマースに投資できるのであって、店舗経営との両方は共存しない。コストが合わなくなる。中国が進化しているように見えるのは無店舗販売にすることでEC比率が高くなっているから。だからウェブマーケティングやインフルエンサーに費やせる。ライフスタイルの変化というより、理にかなった行動をしているだけ。

WWD:デジタルシフトで店舗を減らしてコスト削減した場合、その資源をどう活用していけばよいのか?

鳩山:商品開発をeコマース限定、もしくは店舗限定にするのか――実際にどちらの反応がいいのかは、ユーザー特性とか消費者特性に合わせてやっていかないといけない。百貨店が閉店しても、そもそも若い人が行かなくなっているから埋め合わせができている感じがしない。店舗を減らしライブコマースをしたからといって売り上げが伸びるわけでもない。若い世代のブランドを作らないとそもそもライブコマースに置き換わらない。中国は国土が広く、2年前のデータでも国民の一人あたりのジーンズ所有は1本にも満たない。日本は飽和状態だが、中国はまだまだいっぱい買いたいというフェーズ。単純に起こっている事象だけを比較すると間違える。

WWD:ユーチューブ、SNS、ポッドキャストといった、コンテンツをアウトプットするプラットフォームが多様化し細分化している。とくにブランドやメディアは何をどのように活用して戦略立てて発信していくべきなのか?

鳩山:ユーチューブは過去のアセットが積み上がる“積み上げ型メディア”。インスタ、ツイッターなどのSNSは、リアルタイムに今のエンゲージメントを高めて上手に回していくもの。ポッドキャストは、本を読む代わりとかニュースを見るのと同じような感覚で学び系を聴くようなイメージ。僕はベンチャーキャピタル界のポッドキャストを聴いていることが多い。セミナーに参加しているのと同じ感覚。僕は先ほど話した「マスタークラス」は車の移動中に聴いている。一方、ラジオは音楽やトークを聴いたりする目的が多い。

全部をランダムにやろうとするとコストがかかりすぎてしまう。ファン層、顧客層をよく理解してエンゲージメントを考え、個々に合ったプラットフォームを活用すること。それはブランドや産業によっても全く異なる。大きいプラットフォームだとエンゲージメントが低かったり。どういうタイミングで何回くらい見てもらいたいのか。ユーチューブチャンネルを作ったとすると、毎日2つアップするのかとか、その労力、コストは?根源的なニーズがあるのかなどを考えるべきだが、10代だけが買ってくれるわけではないから。若い世代に売ろうと思えば動画だけど、60代に売ろうと思ったら従来のメディアの方がよい。30代、40代は難しいところ。誰に対して売りたいかによってアプローチも変わってくる。

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「ザラ」のバッグがメキシコで炎上 「文化の盗用」と非難されECサイトから削除

 「ザラ(ZARA)」のバッグが、メキシコで日常的に使用される“メルカドバッグという”ショッピングバッグと類似していることがSNSで「文化の盗用」と批判されている。

 問題となったのは「ザラ」が販売するストライプ柄のメッシュ素材のトートバッグ。日本では7月26日現在も販売しており、価格は4590円。「ザラ」のバッグの販売価格が“メルカドバッグ”の約20倍ということも相まって、ツイッターなどのソーシャルメディアで炎上した。現地メディアもこの問題について報道したことで「ザラ」はメキシコ版のECサイトから問題の商品を削除したという。ザラからは本件に関するコメントは得られなかった。

 この問題についてメキシコのファッション史に関する書籍「エチャ エン メヒコ(メイド・イン・メキシコ)」を共同執筆したダニエル・エランツ(Daniel Herranz)氏は、「これは文化的盗用ではない。(オリジナルとされるバッグのデザインは)どこにも登録されていないし、保護も受けていない。ラテンアメリカだったらどこにでもあるバッグだ」と「ザラ」を擁護する。その一方でツイッター上ではこれに反対する意見も散見され、特に現地では“メルカドバッグ”が40ペソ(約189円)で売られているのに対して、「ザラ」のバッグはその20倍以上の価格で売られていることも非難される原因の一つとなっているようだ。

 メキシコでは同様の問題がここ数年で複数発生している。その結果、メキシコ政府は自国の文化特有のデザインなどを保護するための新たな法律を制定した。違反者には重い罰金や禁固刑が科されるという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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時計業界の変動止まらず 9月に上海、4月にバーゼルで新見本市

スイスの時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)」(旧「S.I.H.H.」)が9月9~13日の期間、中国・上海で初開催される。「カルティエ(CARTIER)」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」「A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)」「IWC シャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)」「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「オフィチーネ パネライ(OFFICINE PANERAI」「ピアジェ(PIAGET)」「ボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)」「ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)」「パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)」「パーネル(PURNELL)」の11のブランドが参加する。

「ウオッチ&ワンダー上海」は、新型コロナの影響で中止されたリアルイベントの代わりに4月25日にデジタル開催された内容を、「厳格な安全衛生対策を順守した上で、ウエストバンドアートセンターの2つのメインホールを使い、あらためてバイヤー、メディア、顧客に見せる」スタイルで、パイロットウオッチやビンテージウオッチのトレンドについてのセミナーや、機械式ムーブメントについて解説するワークショップ、出展ブランドから厳選したテクノロジーを紹介する“ザ・ラボ”などの催しを準備する。また、「その模様はデジタルプラットフォームやSNSを通じても伝える」という。

中国はラグジュアリーや宝飾同様、時計にとっても一大市場であり、「ウオッチ&ワンダー」は2013年から15年まで香港で開催されていた。「WWDジャパン」委嘱ジャーナリストの渋谷ヤスヒトは、「上海が中国発展の象徴であること、現在の香港の政情不安、中国本土へのアピールという点を考えれば、開催地決定は納得がいく」と話す。

一方で、世界最大の時計見本市「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」を主催するMCHグループは、「アワー・ユニバース(HOUR UNIVERSE)」という新たな見本市を21年4月にスイス・バーゼルで開催する。MCHグループによると、「『バーゼル・ワールド2021』の開催を見送ったことで、われわれは全ての知識と来場者からの声を新たなプラットフォームの誕生に注ぎ込むことができた。年間を通じてデジタル上でイベントを開催する」という。

「バーゼル・ワールド」はコロナショックをきっかけに主要ブランドが次々と離脱し、事実上崩壊。21年の開催中止を発表していた。4月はライバルイベントである「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」が開催を予定しており、「アワー・ユニバース」はこれにぶつける格好での開催となる。MCHグループは、「これによって世界のバイヤーやメディアはスイスへの渡航を一度にまとめることできる」と話すが、20年のキャンセルに伴う出展社への出展料返金作業も滞った中での今回の「アワー・ユニバース」開催宣言は、不誠実で場当たり的とも言える。

 渋谷はMCHグループの内情について、「メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)の次男ジェームズ・マードック(James Murdoch)が率いる投資会社ルパ・システムズ(LUPA SYSTEMS)による、MCHグループの1億450万スイスフラン(約120億1750万円)の救済策が8月の同社株主総会で決定される予定だ」と話す。この救済策の結果、ルパ・システムズは「MCHグループの全株式の30%から最大44%を取得し、おそらく筆頭株主になる。MCHグループはバーゼル・シュタット準州などの地方自治体が主導権を握る半官半民会社だったが、これによって性格が一変するだろう。そしてルパ・システムズの狙いが、『バーゼル・ワールド』とは対照的に、アートの売買で収益性の高い『アート・バーゼル(ART BASEL)』であることは明白だ。出展料が高いなど、『バーゼル・ワールド』同様の批判はあるが、アート見本市の最高峰であり、富裕層ビジネスで最も注目されているイベントの一つだ」と説明する。

世界最大級のアート見本市である「アート・バーゼル」とスイス最大の銀行であるUBSが発表した「THE ART BASEL AND UBS GLOBAL ART MARKET REPORT 2020」の推計によると、アート市場の規模は641億ドル(約6兆7946億円、前年比5%減)で、国別ではアメリカがシェア44%で推定283億ドル(約2兆9998億円)、英国が同20%で127億ドル(約1兆3462億円)、中国が同18%で117億ドル(約1兆2402億円)と続く。その中心にあるのがアート見本市であり、アート見本市全体の19年の売上高は166億ドル(約1兆7596億円、同約1%増)に達した。

 さらに渋谷は、「ルパ・システムズは『アワー・ユニバース』内に認定中古市場をつくるのだと思う。世界的な同市場の創設は時計業界の課題であり、中止となった『バーゼル・ワールド2020』ではオークションにかけられる商品をいち早く見せる試みも予定されていた。MCHグループにとって起死回生のビジネスであり、『アワー・ユニバース』が“新たな時計ビジネスの場”となることを期待する」と述べた。

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「エッグスンシングス松田社長 AI事業 本格始動」非接触型『AIアバターレジ』とは?

 EGGS 'N THINGS JAPAN株式会社(代表取締役 松田公太)は7月27日(月)、次世代デバイスやAI、RPA技術開発を手掛けるウェルヴィル株式会社と共同開発したアフターコロナ時代の次世代型店舗運営と国内初の飲食店向け非接触型「AIアバターレジ」の構想記者発表会を会場とオンラインで同時開催。松田氏が外食産業の現状、開発の経緯から構想などサービスの事例動画と併せ、説明した。
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「サロニア」から初となる美顔器が誕生 エントリーモデルとしてシンプルケアを重視

 I-neが展開する美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」は8月19日、ブランド初となる美顔器「スマートモイスチャーデバイス」と専用の美容液「スマートモイスチャーセラム ベーシック」を発売する。価格は美顔器が1万2000円、美容液は2980円。販路は公式ECサイトや「楽天」「アマゾン(AMAZON)」などを予定している。

 美顔器は「サロニア」のブランドコンセプトである“BEAUTY is simple 続けられるキレイを。”に基づいて、毎日手軽に続けられるようにシンプルさにこだわった。「最近は多機能な美顔器も多く販売されているが、まずはエントリーモデルとして使っていただき、かつ続けられるように考えた」と多田美咲ブランドマネージャー。朝と夜の洗顔後の使用を基本に、美顔器はボタン一つで簡単に操作でき、モードも一つのみで3分で完了するシンプルケアを提案する。

 ポイントとなるのはイオン導入と超音波。イオンの力で保湿成分を浸透させ、肌の潤いをアップ。また1秒に300万回の振動で肌に刺激を与えながら保湿成分の浸透をサポートする。優しい振動と心地よい温かさで、マッサージ感覚の気軽さが特徴だ。 

 美顔器には見えないユニークなデザインにもこだわる。「女性の手でも持ちやすく、また自立式で置きやすい形状となっている。スタイリッシュなマットシルバーで洗面台にもなじみやすいカラーを採用。使用後は表面を拭き取るだけと、お手入れも簡単。また専用美容液は化粧水、乳液、美容液、クリーム、パックの機能を兼ね備えた1本5役の多機能美容液。美顔器との相性を考えて成分を配合し、テクスチャーもたれにくいとろみのあるテクスチャーとなっている」。

 同社の調査(サンプル数1万4321)によると「美顔器を所有している」ユーザーは約20%にとどまる中、「美顔器に興味があるが所持していない」ユーザーは約31%と、所有者の1.5倍の潜在ニーズがあることが分かったという。そうした市場のニーズと、「値段が高い」や「使い続けられるか不安」といった声に応えられるように今回の製品開発を行ったという。「社内でもユーザーアンケートを実施し、どうすれば使ってもらえるかを調査し開発を進めた。『サロニア』の知名度を生かしつつこれまで美顔器を使ってなかったユーザーにアプローチしていきたい」。

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ステラ マッカートニーが事業再編へ デザイナー自身も給与を全額返上

 ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)が新型コロナウイルスの影響で事業再編を迫られている。ガブリエル・マッジオ(Gabriele Maggio)CEO名義で書かれた従業員宛ての内部メモによると、従業員の一時解雇や、長期にわたる給与カットなどを実施して全体的にコストカットを進めるという。また、「ステラ マッカートニー」の店舗の見直しを行い、フランチャイズ化や卸に切り替えるためのパートナー探しも検討しているが、いずれの方針も検討段階で決定事項ではないという。

 マッジオCEOは、「他社と同じく、われわれはかつてないほど困難な局面を迎えており、変革期にあるこの業界に適応するために見直しを行っているところだ。まだ何も決まっておらず、ビジネスを前に進めるためにも全従業員と面談を行っているところだ」とコメントした。

 また同社が生き残るためには、事業規模の縮小やプロジェクトに欠けていたコストの削減、人員削減を行うなど、事業再編を行う必要があると付け加えた。これらに先駆けて、ブランドの創業者でデザイナーのステラ・マッカートニー自身も一定期間、給与を全額返上しているという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「フレイ アイディー」がオリジナルマスク発売 公式ECサイトで先行予約受け付け

 マッシュスタイルラボの「フレイ アイディー(FRAY I.D)」は7月22日、オリジナルマスクの先行予約を数量限定でブランド公式ECサイトと同社が運営する公式ECサイト「ウサギオンライン(USAGI ONLINE)」で開始した。なお、8月下旬から全国の店舗で販売する。

 マスクは耳掛けまで縫い目のないホールガーメント仕様で、肌に優しく柔らかい着け心地とフィット感にこだわった。伸縮性に優れ、着用時の耳の不快感を軽減する工夫を施したほか、和紙とポリエステルとの撚糸による素材で清潔感と通気性を兼ね備え、手洗いができる。カラーは肌なじみのよいベージュとモード感のあるカーキの2色で、価格はそれぞれ2700円。

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カッティングエッジなカルチャーを発信するデジタルメディア「TOKION」をローンチ 越境ECにも対応

 INFASパブリケーションズとジュンによる合弁のTOKIONは7月28日、デジタルメディア「TOKION」をローンチする。メディアとECを融合したサービスを展開し、コンテンツで表現する背景・ストーリー・コンテクストへの共感を得ることで、リアルなモノを手に入れられる体験を提供。日英のバイリンガルで、世界中に日本のカッティングエッジなカルチャーを届ける。

 コンテンツは時流やムードに合わせ、サステナビリティにも注目する“LIFE STYLE”、ファッションとの融合で探る“ART”、一方でカルチャーと融合する“FASHION”、さらには“MUSIC”“MOVIE”“FOOD”の6つのカテゴリーで構成。量よりも情報の質を重視した、“出合い”を楽しんでもらえる特集やインタビューを掲載する。

 コンテンツ体験からシームレスに接続するECは、ヘッドレスECサービスであるShopifyを採用し、メディアコンテンツの中でありながらその場でアイテムを購入することが可能なメデジアコマースを実現する。また越境ECに対応しており、全てのコンテンツをグローバルに発信する。

 フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、メルマガも日英バイリンガルで同時に配信。今後、すべての機能で対応言語を増やしていく考えだ。

 なお同日には、話題の商業施設、ミヤシタパーク内に「TOKION THE STORE」をオープン。同日には雑誌「TOKION」も発売し、多角的なプラットフォームを構築する。

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【ミヤシタパーク見どころ6】“日本初”がたくさんのスポーツ&アウトドア 「アディダス」や「アンドワンダー」など

 三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。90店舗を集積する。「ルイ・ヴィトン」をはじめとしたラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。

日本最大級の「アディダス」はサステナビリティエリアを設置

 明治通り沿いの「アディダス(ADIDAS)」新店舗「アディダス ブランドセンター RAYARD MIYASHITA PARK」は、1階と2階の2層構造で店舗面積が944平方メートルだ。さらに8月下旬には2階に「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」コーナーも開き、日本最大となる1028平方メートルに増床する予定だ。

 1階にはメンズ商品に加え、東京をテーマにしたデザインのTシャツをそろえる“トーキョーショップ”、同社が推進するサステナビリティに関する商品が並ぶ“サステナビリティエリア”、サッカー日本代表のエンブレム型の什器を設置した“フットボール ID”を併設。新コーナーはすべて日本初の試みだ。

 2階にはウィメンズとキッズアイテムが並ぶ。キッズエリアは日本最大面積となり、休憩スペースも設けている。ほかにも大型のデジタルスクリーンや、アーティストと協業した店内装飾など、多彩なディスプレーで全カテゴリーの商品が一堂に集まる。

 同ブランドの大型直営店は渋谷・原宿エリアで4店舗目となるが、「立地的に集客は見込める」と同社担当は自信を見せる。

「アンドワンダー」最大規模の直営店 システマチックな機能美

 アウトドアウエア「アンドワンダー(AND WANDER)」は、最大規模の直営店を出店した。スキーマ建築計画の長坂常氏による内装の店内は、機能的でシステマチックなデザイン。6月にリニューアルオープンした1号店の元代々木の直営店とも異なる雰囲気になっている。

 同店にはファッションブランドで見られるような装飾的な什器やマネキンは置かない。天井に格子状に張り巡らされたフレームにハンガーポールやラックを吊り下げることで、自由にレイアウトできるようにした。天井のフレームに沿ったカーテンで仕切れば広い試着室の空間も作れる。輸送用のコンテナを思わせる台車は商品を陳列するだけでなく、在庫を収納させる箱としても機能するなど、同ブランドの機能美の考え方を店内の隅々まで反映させた。

「エレッセ」はスポーツファッションの新機軸に挑む

 ゴールドウインの「エレッセ(ELLESSE)」は、これまでパフォーマンスとファッションに分けていたカテゴリーを統一し、2020年から再始動。初の単独店となる「エレッセ トーキョー」では、“ア・ニュー・ウインド”をコンセプトに掲げ、ファッション性強化の姿勢を若い世代に向けて訴求する。ルーツであるテニスウエアやスキーウエアの機能性を街着として提案し、音楽やアートなどさまざまなカルチャーの切り口と共に発信する。オリジナルアイテムに加え、アパレルやシューズは他ブランド品も一部扱う。オープンに合わせ、アーティストのとんだ林蘭とコラボレーションしたカプセルコレクションを販売している。

アウトドアの“実直系”「マムート」は汎用性を若者にアピール

 スイス発のアウトドア「マムート(MAMMUT)」の新店は、コアであるクライミング用品の機能を都市生活向けにアレンジしたカテゴリー“アーバニアリング”の商品を中心にそろえる。汎用性の高いアパレルやバッグは、アウトドアアクティビティーに耐えうる本格的な機能を備えている。ブランドが貫いてきた実直な物作りの姿勢は強みである一方、「山屋に行かないと出合えないブランドというイメージも持たれている」と担当者。新店では「若い客層にとってブランドの入り口となり、街になじむ一面を訴求したい」と期待する。高機能かつタウンユースの象徴的アイテムとして、防水素材「ゴアテックス(GORE-TEX)」を表地に用いた軽量の“ゴアテックス シェイクドライ”のポンチョ(5万5000円)を限定数販売する。

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ファッションデザイナーの山本寛斎が死去 急性骨髄性白血病の闘病の末

 ファッションデザイナーの山本寛斎(76歳)が7月21日に死去した。山本氏は今年2月に急性骨髄性白血病の診断を受けて闘病生活を送っていた。葬儀は近親者のみで執り行われた。今後、新型コロナウイルスの状況を見極めて、お別れの会などの開催を検討するという。

 7月31日に開催予定の山本氏によるパフォーマンスを融合したファッションショー「日本元気プロジェクト2020 スーパーエネルギー!!」は、予定通りオンラインで配信される。京都府と滋賀県にまたがる世界遺産の比叡山延暦寺で生中継され、夏木マリや市川右團次らがモデルとして登場する予定だ。

 山本氏は1944年生まれ。和洋折衷のアバンギャルドなデザインで、世界的に知られるファッションデザイナーだ。71年にロンドンで日本人として初めてファッションショーを開催して以降、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の衣装を手掛け、エルトン・ジョン(Elton John)、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)ら著名アーティストとの交流を深める。その後はパリやニューヨーク、東京でファッションショーを開いてきた。93年以降は、ファッションデザイナーの枠を超えてライブイベントのプロデューサーとして活動した。

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渋谷カルチャーを救え! 渋谷区などが区内の事業者支援のためクラウドファンディングを開始

 東京都渋谷区、渋谷区商店会連合会、渋谷区観光協会、渋谷未来デザインは、新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けている区内のファッション、理美容、飲食、エンターテインメントなどの産業を支援するために、「YOU MAKE SHIBUYA クラウドファンディング」を開始した。渋谷区に拠点を置くCAMPFIREのサイト上で9月6日まで行っている。目標金額は渋谷区とかけた4289万円。集まった金額に渋谷区の予算1億円を加え、対象産業をさまざまな形で支援する。

 渋谷カルチャーをけん引してきた区内の産業をリアル、デジタルの両面で支援することが目的。リアルの面においては、区内に店舗を持つ事業者に対し、感染予防対策関連の備品提供や感染が起こった際のサポートなどを実施する。

 デジタルの面では、ファッション業界向けとして、小規模ショップやブランドが出店できる渋谷区合同ECサイトを開発、秋以降に公開を予定する。大手ECモールなどに渋谷区としてまとまって出店し、地域集積ブランドとして一括してPRも行う。海外ECモールにも渋谷のブランド力を生かして出店、コロナで霧消したインバウンド(訪日外国人客)売り上げの取り戻しを目指す。ほか、5Gを生かし5月にスタートした渋谷区公認の仮想空間「バーチャル渋谷」内で、オンラインショーの開催なども想定する。イベントが開催できなくなっているライブハウスやクラブなどエンターテインメント業界向けでは、オンライン配信環境の整備、配信プラットフォームの構築などを行う。

 クラウドファンディングの支援枠は850円から。他に、渋谷区公認のエコバッグなどがリターンになった枠(4289円)や、初代「バーチャル渋谷」民になれる権利がリターンになった枠(5000円)、法人向けに渋谷駅前ハチ公前広場などに社名を掲出する枠(10万円)などがある。支援対象の産業と関連した枠としては、れもんらいふの千原徹也ら渋谷区と関連のあるアーティストやブランドとのコラボTシャツがリターンになった枠(価格未定)や、宇川直宏主宰のSUPER DOMMUNEによる無観客配信イベントの観覧券がリターンとなった枠(価格未定)などもある。

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父の故郷への愛を込めた「ディオール」2021年プレ・スプリング 3万灯のイルミネーション輝く広場を舞台に

 「ディオール(DIOR)」は7月22日夜、南イタリア・プーリア州のレッチェで2021年プレ・スプリング(クルーズ)・コレクションの無観客ショーを開催した。会場は街のシンボルであるドゥオモ(大聖堂)の前にある広場。ルミナリエ(イルミネーション)のセットが広場を囲い、3万灯のLEDが輝く中で90ルックを披露した。12日間をかけて設営されたセットは、フェミニズムを題材とした作品で知られる現代アーティストのマリネッラ・セナトーレ(Marinella Senatore)がデザインしたもの。伝統的なスタイルの中に取り入れられた力強いメッセージは、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターによるこれまでの「ディオール」のショー会場にも通じる。さらに、心と体のカタルシス(浄化)を象徴する民族舞踊のピチカをベースにしたダンスとオーケストラによる生演奏が儀式的なショーを盛り上げ、フィナーレ後には南イタリア出身の歌手ジュリアーノ・サンジョルジ(Giuliano Sangiorgi)がピアノの弾き語りを披露した。

 キウリは今季、南イタリアの伝統と職人技への敬意を表すことを目指し、同地に受け継がれる素朴な美学とフランスのクチュールメゾンらしい華やかさやファンタジーを掛け合わせた。ショーは、ラフィアの刺しゅうで小麦の穂のモチーフを描いたチュールドレスからスタート。ベルトやレザーのコルセットなどでハイウエストをマークしたドレスやスカートスタイルと、ジャケットにミニ丈のショートパンツを合わせたセットアップが豊富にそろう。アイコンのバージャケットは、マルチカラーストライプのジュート素材で再解釈。裾にフリンジが施された幾何学柄のエプロンドレスやロングスカート、白の素朴なレースで仕立てたドレスなど、昔から家庭で使われてきた生地を想起させるアイテムも目を引く。

 そして、ナチュラルカラーやモノトーンが中心のコレクションに彩りを添えるのは、アーティストのピエトロ・ルッフォ(Pietro Ruffo)による17世紀の植物図鑑にインスパイアされた花柄。グリーンやピンクなどサイケデリックな色使いが1970年代のイメージにつながる。アクセサリーはターラント国立考古学博物館に所蔵されているアンティークジュエリー・コレクション“オリ・ディ・ターラント(Ori di Taranto)”から着想を得たもので、モデルの頭を覆うスカーフがフォークロアムードを際立たせる。

 今回のコレクションとショーの背景についてキウリは、「父がプーリア州で生まれたので、私のルーツにとても近い場所で何かをすることは夢だった。そして、自分のバックグラウンドと、それがどのように私のファッション的な視点に影響を与えたかを示したかった」とコメント。祖母や親戚が玄関先で布地を織っているのを見て職人技への愛を感じたという思い出に触れ、「コレクション制作は私の記憶の中の旅をしているようなものであり、なぜそういうことに興味があるのかなど自分自身をより深く理解することができた」と話した。

 そんなコレクションを、彼女は「ディオール」で手掛けてきた中で最もパーソナルなものと表現。昨年11月に地元の職人とともに制作を始めた。当初5月9日に予定していたショーは新型コロナウイルスの影響により延期となったが、ロックダウン中も職人たちは自宅で作業を続け、キウリ自身もZoomを使って実現に向けて計画を進めてきたという。そのため、「このコレクションを完成させることができたのは、正直言って奇跡」と振り返り、「このプロジェクトに携わっていた全ての人に未来への希望を与えることは、私たちにとってとても重要だと感じていた」と明かした。

 ショー中にグループで踊るダンサーたちの間をモデルが通り抜けていくシーンは、ライブ配信の画面上では服が見づらいと感じる部分もあった。せっかくショーという形式を選んだのであれば、もう少し服に目が行く演出でもよかったのではないかとも思う。ただ、多くの人が制限された生活を送る今の状況下では単に服を見せるというのは十分ではなく、ブランドとしてグローバルなエンターテインメントを提供しなければいかなかったということだろう。ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=クリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)会長兼最高経営責任者は、今回のショーにはモデルやフォトグラファー、ヘア&メイクアップアーティスト、イベントプロデューサーをはじめ、職人やアーティスト、ミュージシャン、パフォーマー、大工、電気技師など1000人以上が携わっているとし、「単なるファッションショーではなく、本物のスペクタクルだ」と語った。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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「ブルックス ブラザーズ」は仕事着の変化に対応できなかった 鈴木敏仁USリポート

アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。今回は経営破綻したブルックス ブラザースについて。誰もが知る名門ブランドはなぜ低迷したのか。

 米ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)が7月8日に連邦破産法11条の適用を申請して破綻した。創業は1818年、衣料専門店としては世界で最も長い歴史を持つ企業である。

 今時の若い人たちにとっては数あるブランドの中の一つに過ぎないだろうが、一定の年齢以上の人にとっては憧れのブランドだった。私が社会人として仕事を始めた頃は、ブルックスやラルフ ローレン(RALPH LAUREN)を着ている上司たちを見て「イカしている」と感じ、「あれを着るような大人の男になりたい」思い、せっせと買って着たものである。だからとりわけ私にとっては、この破綻は青春時代を思い出して切ないのである。

原因はデジタル化の遅れにあらず

 1988年にイギリスのマークス&スペンサー(MARKS & SPENCER)に買収されて英資本となり、2001年には富豪のクラウディオ・デル・ベッチオ(Claudio Del Vecchio)が買収し今に至る。ベッチオはイタリアの多国籍眼鏡メーカー、ルックスオティカ(LUXOTTICA)創業者の子息で、ブルックスのブランドのアイウエアをライセンス販売していることが接点となっている。

 この20年間、ブルックスが輝きを取り戻したことは一度もなかった。ベッチオの経営力欠落が破綻に至った根本的な原因ではないか。
既述のごとくブランドがすり込まれている私はモールに行くと必ずブルックスの店舗に足が向いてしまう、しかしこの20年ほど何かを買った記憶がない。店内はいつも閑散としていてどうやって事業が回っているかといつも不思議に感じた。おそらく富豪の資金力によって長い低迷状態を許容していたのだが、営業停止によって手元の流動性が急速に悪化して破綻を決断したのだろう。

 ちなみにデジタルやECへの対応の遅さが破綻の要因とする日本の記事を散見したが、私の知る限りブルックスは積極的な方だった。業界に先駆けての取り組みもかなりあった。主要な敗因はやはりマーチャンダイジング(MD)にあったと見るのが妥当だ。

ネクタイやスーツが不要になった

 私がアメリカの小売業界に仕事で関与し始めたのは20年以上前だ。当時から小売り、卸、メーカーの本社を訪問したときにネクタイをする機会はほとんどなかった。本社がネクタイ不要で、店頭でも不要。フォーマルな着こなしをする場面は非常に少ない。経営層が金融業界向けにプレゼンするようなときしか着ることはなかったのではないだろうか。ウォルマート(WALMART)は数年前に公的な場でネクタイ不要となり、ドレスコードをさらに緩めている。

 そのため私自身のネクタイが不要になった。締めるのは日本人と会うときだけとなってしまい、いつの間にかネクタイをするのを止めてしまい、そのためスーツを着る機会もなくなってしまった。ブルックで買うものがなくなったのはこれが大きい。

 このアメリカのカジュアル化を引っ張っているのがフリーランスである。2年前のNYマンハッタンでの試算では働いている人の38%がフリーランスで、そのためオフィスのデザインが急速に変化していると報じられている。ウィワーク(WE WORK)の成長もフリーランサーが増えていることが背景にある。
もう一つはかっちりしたフォーマルな着こなしを好んだベビーブーマーのリタイヤが始まり、ミレニアルズやジェネレーションZが職場に増えてきたことも大きい。彼らは小さいときからすでにカジュアル化が始まっていた世代である。

 また彼らは1つの服に複数の機能を求める世代だと言われている。仕事場でもプライベートでも着ることのできる服を求めていると。

 個人的な話をすると、ナイキ(NIKE)やアンダーアーマー(UNDER ARMOUR)のポロシャツやモックネックを仕事で着て、普段も着ているので、このトレンドは腑に落ちるのである。例えば高級スポーツウェアのルルレモン(LULULEMON)にはストレッチ素材を使ったカジュアルパンツのラインがある。高級素材を使っているのでチノパンの代替として仕事着として着ることが可能だ。ストレッチ素材なのでハードな運動もできる。128ドルと高いけれど衝動買いした。これを着てワークアウトすることはやはりないのだが、フィットネスなオーラを持つブランドを身にまとう方が、クラシカルなブランドを着るよりもいまや満足感が高いのである。

 これは女性のアスレジャーの流行に通じるマインドだと思う。ルルレモンはヨガウエアに高級素材を持ち込んで日常着として成功した。これが一大トレンドとなったわけだが、いまやヨガタイツは仕事着としても受け入れられている。

 この大きな嗜好の変化にブルックスは無縁でいたことに敗因があったのだろうと思っている。

再生に名乗りをあげる3企業

 ブルックスの今後はこれを執筆している時点ではいまだ流動的だ。店舗はどのぐらい閉店するのか、またはすべて閉じてネットに集中するのかといった具体的な再生戦略はまだ分からない。分かっていることは資本の売却で、複数企業による競争入札になるだろうとみられている。

 現時点ではブランド管理企業のWHPグローバル(WHP GROUP)、同じくブランド管理企業のオーセンティック・ブランズ・グループ社(AUTHENTIC BRANDS GROUP)とモール運営会社のサイモン・プロパティ・グループ(SIMON PROPERTY GROU)の2社による合弁企業、イタリアのネット通販関連企業、以上3企業が候補に挙がっている。2つめの合弁企業はフォーエバー21(FOREVER21)やノーティカ(NAUTICA)を買収しているのだが、なぜモール企業がリテーラーを買収するのかはまた別の機会に書こう。

 店舗はなくなるかもしれないが、ブランドが消滅することはないだろう、ということだけが少なくとも現時点で言えることである。

鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー

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ナイキの人種差別を告発するアカウントが出現するも数日で削除される

 ナイキ(NIKE)社の現役従業員および元従業員によって構成された匿名の集団がインスタグラムに“Black at Nike”というアカウントを開設し、同社で起きている差別行為を公表したが、開設からわずか数日で削除された。

 同アカウントは、BIPOC(black, indigenous and people of colorの略で、黒人、先住民および有色人種の総称)の人々がナイキ社で差別された体験を投稿するよう呼び掛け、開設から一晩で8600のフォロワーを獲得していた。

 白人女性で現役のバイス・プレジデントが数年前の社内会議でプロテニス選手のセレーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)を「一部の女性から見たら恐怖の対象」だと形容したというエピソードでは、「(一部の女性から見るとセレーナは)美しいと思えないからあこがれの対象にならない。だから(2016年に開催された)リオデジャネイロ・オリンピックでは別の選手をサポートした。その選手らは白人で、セレーナと実力を比較するとかすむような人たちだった。それを見て私たちは見た目の美しさなのか勝利を応援しているのかが分からなくなってしまった」とつづられている。この女性役員は別の会議でも、約60人の前でセレーナ選手について同様の発言を繰り返したという。この投稿には一晩で600以上もの「いいね」がつけられた。

 アカウントを管理する集団Black at Nikeはアカウント削除前に、米「WWD」の取材依頼に対して「投稿されている体験談は私たちのものではない。これらに関する発言はインスタグラムに投稿した76の投稿を通して語られるべきものだ」と回答した。

 アカウント開設の目的は、体験談を共有することで現役従業員や元従業員らがナイキ社で働く中で「差別的な言動によって付けられた傷を少しでも癒す」手伝いをすることだという。またアカウント管理者は、黒人や有色人種の従業員に対しての接し方は、同じく黒人や有色人種の消費者への接し方と同様にすべき時代が来たという。「ナイキ社は、本社や店舗で日々繰り返されている人種差別からもはや目をそらすことはできない。いかなる形でも人種差別の肯定は人種差別である」と言う。

 ナイキ社のスポークスマンは、「ナイキ社の価値観やポリシーに反することが起きたら声を上げるよう全従業員に促している。告発された事案については調査が済んでおり、当社のポリシーに違反する内容が見つかった場合には、必要な措置を講じる」とコメントしている。同アカウントを削除されたことについては、「アカウントの所有者に関する情報も、なぜアカウントが削除されたかについても当社が知るところではない」とコメントしている。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「マザーハウス」が自社商品を回収してリメイクする新プロジェクト 循環型の経済を促進

 “途上国から世界に通用するブランドをつくる”を理念にする「マザーハウス(MOTHERHOUSE)」はこのほど、商品のケア、修理、回収、再利用するトータルサービス“ソーシャル ビンテージ(Social Vintage)”をスタートした。ブランド内での商品の販売、回収、リメイクを通してサーキュラーエコノミー(循環型の経済)を促進する。

 “ソーシャル ビンテージ”では客が使用しなくなった「マザーハウス」のレザーバッグを引き取り、工場で解体し、新たな商品として生まれ変わらせる。中古バッグの回収は店舗と配送で受け付け、回収に協力した人には同ブランドの買い物に使える1500円分のポイントを付与するほか、1000円分の途上国への社会貢献として寄付も行う。

 7月22日には、“ソーシャル ビンテージ”の商品第1号であるリメイクシリーズ”リンネ(RINNE)”を発売した。同社の回収したバッグや倉庫に眠った不稼働在庫の素材を再利用したバッグ3型、革小物6型をラインアップ。一品一品異なるバイカラーやトリプルカラーのショルダーバッグは2万7500〜2万9700円で、財布やカードケースなどの小物は7700〜1万1000円。

 マザーハウスの山口絵理子・社長兼チーフデザイナーは「これまでも商品購入後のケアに力を入れてきたが、10〜20個も『マザーハウス』のバッグを持っているお客さまにケア以外の何かサービスを提供できたらと考えていた。役目を果たしたバッグに新たないぶきを吹き込む作業をできたらと、リメイクだと思わないくらいかわいいバッグを作ろうとデザインした。届きやすい価格にすることも重視し、リメイクであってもヒットランキングに入るような商品を目指す」と語る。

 “ソーシャル ビンテージ”では、回収以外にも商品をきれいに使い続けるケアを店頭で行うほか、手入れ方法を動画で紹介している。修理では経年劣化で発生したほつれや破れを最短15分で見積もりを行うオンライン診断も受けている。

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メゾン マルジェラが次期CEOを指名 マーチャンダイジングの才覚を持つバランスの取れた経営者

 OTBは、傘下のメゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)の新たな最高経営責任者(CEO)にジャンフランコ・ジャンアンジェリー(Gianfranco Gianangeli)氏を指名した。昨年11月末に退任したリカルド・ベッリーニ(Riccardo Bellini)=クロエ(CHLOE)現CEOの後任。ロイターなどによると就任は9月の予定で、OTBのウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)CEOの直属となる。

 ジャンアンジェリー次期CEOは、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のマーチャンダイジング・マネジャーや日本法人のバイス・プレジデントを経て、2011年にプラダ(PRADA)のアソシエイト・インターナショナル・ディレクターに就任。その後、13年から4年間はジバンシィ(GIVENCHY)でグローバル・リテール・ディレクターを務めた。直近はイタリア・ペルージャに自身の家族が所有するニットウエアメーカーに在籍し、ヨーロッパのラグジュアリーメゾン数社と生産契約を結ぶなどビジネスの再構築に取り組んできた。また情報筋によると、ジャンアンジェリー次期CEOは起業家精神に富むとともにマーチャンダイジングの才覚を持つバランスの取れた経営者だという。

 ジョン・ガリアーノ(John Galliano)=クリエイティブ・ディレクターのコレクションが定着してきた「メゾン マルジェラ」は昨年、小売りとオンラインの好調により売上高が前年比36%増の2億ユーロ(約246億円)に達した。そのうち32%は日本市場が占める。また現在、世界に直営32店とフランチャイズ7店を擁し、今年はパリ、ニューヨーク、上海、大阪に出店予定だ。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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「8月はオフィス街需要消滅の危機」。大手居酒屋チェーンも長期の夏休み?

 東京都内の新型コロナ感染者数が連日200名を超え、連休初日の23日(木)には、都内感染者数が過去最多の366人との発表もあり、多くの飲食店で予約のキャンセルが相次いでいる。また、感染者が拡大していることでテレワークを強化する企業も増えるなど、飲食店の試練は続いているが、次なる試練がお盆休みである。オフィス街、繁華街を中心に展開する大手居酒屋チェーンも長期の夏休みを実施するのか?
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「8月はオフィス街需要消滅の危機」。大手居酒屋チェーンも長期の夏休み?

 東京都内の新型コロナ感染者数が連日200名を超え、連休初日の23日(木)には、都内感染者数が過去最多の366人との発表もあり、多くの飲食店で予約のキャンセルが相次いでいる。また、感染者が拡大していることでテレワークを強化する企業も増えるなど、飲食店の試練は続いているが、次なる試練がお盆休みである。オフィス街、繁華街を中心に展開する大手居酒屋チェーンも長期の夏休みを実施するのか?
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「ジョルジオ アルマーニ」が新作フレグランスを発売 サステナビリティに注力

 「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(GIORGIO ARMANI BEAUTY)」は新作フレグランス「マイ・ウェイ(MY WAY)」を8月に発売する。サステナビリティに配慮して作られたフレグランスで、生産における二酸化炭素の排出量と吸収量を同じにするカーボンニュートラルを実現した製品だ。ほかにもリサイクルができるボトルを使用し、詰め替えも可能になった。これにより、4本の50mLボトルと比べて、50mLのスプレーボトルと150mLの詰め替えボトルを使用したときの資源使用量は、段ボールが32%、ガラスが55%、プラスチックが64%、金属が75%削減される。10日からブランドのeコマースで独占販売し、その後21年に発売が予定されている中国を除く世界各国で24日に取り扱いを開始する。

 ジョルジオ・アルマーニは、「地球に暮らす者として皆が持つ責任に非常に興味がある。つまりそれは、未来を担う世代にできる限り損なわれていない環境を伝えるべきということだ。そのためには、保護されるべき豊かさと多様性を持った他の文化と真摯に向き合う必要がある」と語った。またフレグランスに関して、「『マイ・ウェイ』は、新たな経験や出合いが人格を豊かにしてくれるという私の考えを香水に凝縮したもの。そこにタイムレスというコンセプトへの愛を加えた。私にとってタイムレスであることは、最高の品質だ」とコメント。「この香水のモットーは“私の人生が私自身”であり、私たちのアイデンティティーをつくり上げてくれる経験や出合いのパーソナルな旅を称えるものだ」と続けた。さらにボトルのデザインも自らが手掛け、青い石で宇宙から見た地球を表現し、その周りに配された金色のバンドは道を表しているという。

 香調にはアルマーニお気に入りのチューベローズに加え、マダガスカル産のバニラなど持続可能な方法で調達された原材料を使用。ほかにもカラブリア産のベルガモットやエジプト産のオレンジブロッサム、ジャスミン、シダーウッド、ホワイトムスクを配合している。なお、バニラの使用にあたってアルマーニはマダガスカルのNGO団体と社会的責任のある調達を行うプログラムに資金提供することを約束したという。

 また「ジョルジオ アルマーニ」の化粧品部門同様、フレグランス事業もロレアル(L'OREAL)がライセンスを保有する。「ジョルジオ アルマーニ ビューティ」のヴェロニク・ゴーティエ(Veronique Gautier)=グローバル プレジデントは「このプロジェクトは、気候変動に対する私たちの考えと責任を表している」と述べた。

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アフターコロナでも残るテイクアウト。家庭で作れない、クセになる。

コロナ禍の5月にテイクアウトを利用した方は6割。利用動機は「安全」「作るのは手間」「定期的に食べたいメニュー」。 平均単価は「夕食」1,708円、「昼食」1,054円。株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の調査機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が調べた。
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今週のスケジュール(2020年7月27日〜2020年8月2日)

FASHION

28 TUE
ベータ・ジャパン
b8ta(ベータ)日本上陸 記者発表会
11:30〜13:00 有楽町「マイクロ フード&アイディア マーケット」
(東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1階)

29 WED
平和不動産
日本橋兜町・新規オープン 5店舗合同プレス内覧会
12:00〜15:00 ケー・ファイブ1階 レセプション
(東京都中央区日本橋兜町 3-5)

旭化成ホームプロダクツ
「Ziploc RECYCLE PROGRAM」発表会
11:00〜12:00 ベクトルスタジオ
(東京都港区赤坂4-15-1 赤坂ガーデンシティ18階)

31 FRI
パルコ
「DanielArsham× Pokemon」内覧会
12:00〜15:00 パルコミュージアムトーキョー
(東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ4階)

BEAUTY

27 MON
常盤薬品⼯業 
新製品発表会(約1週間後まで開催) オンライン配信
11:00~

29 WED
日東電化工業
「オサジ」新商品発表会 オンライン配信
11:00~/14:00~/16:00~

30 THU
ロレアル
「メイベリン ニューヨーク」 新製品発表会
10:30~16:30 T-LOTUS M
(東京都品川区東品川2-1)

オルビス
新製品発表会 オンライン配信
10:00~/11:30~/13:00~/15:00~/16:30~

31 TUE
ユナイテッドアローズ
スキンケアブランド発表会
15:00~/17:00〜 ユナイテッドアローズ本部オフィスorオンライン配信
(東京都港区赤坂8-1-19 8F)

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“なんとなく”を続けたその先に アートブックフェアでの偶然の出会いが生んだ「ミッドナイトトークマガジン」

 SF映画についてだらだらと語るというテーマで制作された「ミッドナイトトークマガジン(0:00 midnight talk magazine以下、0:00)」は200部のみの少部数発行の自費出版物、いわゆるジン(ZINE)だ。新潟在住の美術家・飯塚純さんと、東京在住の写真家・龍崎俊さんと鈴木理恵さん夫婦、そして新潟在住のデザイナー2人の計5人で制作されている。新潟と東京という離れた距離でジンを作り始めたのは、「東京アートブックフェア(TOKYO ART BOOK FAIR以下、TABF)」がきっかけだったという。飯塚さん、龍崎さん、鈴木さんに、創刊の経緯とジンという発行形態にこだわる理由を聞いた。

 アート出版に特化して2009年にスタートした日本で初めてのブックフェア「TABF」は昨年10周年を迎え、回を重ねるごとに盛り上がりを見せている。第1回目は、アイオブジャイル(EYE OF GYLE、現ジャイルギャラリー)とヴァカント(VACANT、2019年に閉業)の2会場で100組にも満たないアーティストや出版社、ギャラリーが集うイベントだったが、近年は約350組が出展し、来場者は2万人以上というビッグイベントとなっている。出版物の売買だけでなく、アートブックにまつわる展示やトークイベント、紙や印刷のプロによるプリンターセクション、フードトラックなどによる飲食コーナーなどもあり、まるでフェスのようだ。近年は台湾や上海などアジア圏のアートブックシーンが活気づいているが、「TABF」は現在アジアで最大規模のアートブックフェアであり、その文化をけん引する存在ともいえる。

 そんな「TABF」をきっかけにジンと呼ばれる自費出版物に興味を持ったり、ジンを作り始めたりと、新たなコミュニティーが生まれて出版物に発展するケースは多々あると思う。今回紹介する「0:00」も、「TABF」で出会った作家同士の交流で生まれたジンだ。

 新潟県在住の美術家・飯塚純さんは、16年の「TABF」に初めて出展した。出展の少し前に知ったという、金沢市でアーティスト・ラン・スペース「アイアック(IACK)」を主宰する写真家・河野幸人さんの写真に惹かれて、別の階に出展している河野さんのブースに行くと、そこにいたのが写真家の龍崎俊さんだった。河野さんと龍崎さんは13年に「ステイアローン(STAY ALONE)」というプロジェクトを立ち上げ、タブロイド誌を発行(現在休刊中)していた。「龍崎さんのお名前も活動自体も全く知らず、初めてお会いした龍崎さんのジンをその場で見ました。僕は美術大学の映像科出身なのですが、映画的な作品だなと感動して何冊か購入しました。そのうちの1冊が『ブレードランナー』から引用した作品だとすぐにわかったんです」と飯塚さんは当時を振り返る。すぐにフェイスブック経由でメッセージを送り、交流が始まった。

 その後愛知県名古屋市のギャラリーを併設した本屋「オンリーディング(ON READING)」で開催された龍崎さんの個展に飯塚さんが足を運び、翌日、龍崎さんとそのパートナーで写真家の鈴木理恵さんと一緒に朝食を食べながらいろいろな話をした。龍崎さんが「スター・ウォーズ」が好きで、武蔵野美術大学造形学部映像学科に入学したことを知ったのもその時だ。龍崎さんは、「ばかげた夢なんですけど、『スター・ウォーズ』が大好きで当時はまだ予定がなかった“エピソード7”を撮りたいがために映像学科を目指しました。ただ、実際に映画を撮るという勉強を始めると、監督は人を動かす仕事だし、作るという行為からはかけ離れている。会社に属して映画を撮るというのが今の大きな映画の主流で、個人で映画を撮るというのはあまり現実的ではないというのが実際だと思うんです。そうなると、たくさんの人を動かすというのは、自分が想像していた映画作りの方法と全然違うものだったということに気づいたんです」と話す。

 その頃に写真の授業を受け、朝撮影したネガが夜にはプリントになっているという状況を新鮮に感じたのだという。「写真は未来に見ることを目的として撮る行為で、タイムカプセル的な要素がある。人に宛てる手紙も、それが読まれるのは未来ですよね。それが自分が求めているSF映画の主題だなと感じて」。そこから龍崎さんは写真を撮り始め、もう20年近くになる。

 飯塚さんは龍崎さんの話を受け、「作っている作品は全然違うけれど、似たきっかけで僕も映像を志している部分があったのですごくシンパシーを感じたんです。理恵さんも話を聞きながらたまに突っ込んでくれて、3人で話すバランスもよかった。僕はジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)が好きなのですが、『コーヒー&シガレッツ』のようなとりとめもない会話の中に垣間見られる美学というか、そんな映画を撮りたいと前から思っていたんです。内輪の話から開けるものがあるのではと感じていました」。そして、この3人での会話をなんらかの形にしようと模索を始めた。

ページをめくるにつれ、夜明けが近づくような紙の色が印象的なデザインの創刊号。当初は左開きにしようと考えていたが、映画の脚本を意識し右開きに変更した

 1年ほどかけてコンセプトと内容を考え、ジンとして発行することを決めた。同時に自分たちがやろうとしていることに共感してくれるデザイナーも探した。デザイン会社に所属していて、以前から顔なじみだった川田朋史さんと安達早百合さんに依頼したが、これが想像以上によい結果をもたらすことになった。1号目はページをめくっていくと背景の黒の濃度が薄くなり、まるで夜明けに近づく空の色を表しているようだ。「コスト的な面も考慮しながら動きをつけたかったのですが、モノクロながらカラーに見えるようなグラデーションの演出を2人が考えてくださいました。このほかにも全ページカラーのバージョンや、写真の編集を変更したものも作ってくれています」。また、本文の下についている注釈もデザイナーによるもの。これについては2号目の本文中で明かされている。「注釈については一言も依頼していなかったと思うのですが、安達さんが入れてくださっています。デザインというよりも編集の領域まで携わってくださって、安達さんのセンスに感謝しています」。デザイナーと制作者の絶妙なバランスで成立しているジンなのだ。

 当初は映画ではなく、単なる雑談の雑誌にしようとも考えた。テーマを映画にしたのは、「映画評論家や、詳しく語るユーチューバーの方もたくさんいて、批評的に見せるものはいっぱいあるけれど、あれ楽しかったよね、みたいな気軽な感想を言い合えるものはないと思ったんです」。タイトルの「0:00」は、時計の針が重なっている瞬間が面白いと感じて命名した。「僕が好きな映画はタイトルで状況が分かるものが多くて。深夜0時という、夜だけど朝にも近いという設定の方が入り口としてはいいのかなと。たぶん話も脱線するし、ずれたとしても“深夜のテンションで”と言える。そしてタイトルをアイコン的な記号にしたいとも思ったんです。僕と龍崎さん・理恵さんの1対2のような形が『0:00』で表せそうだとも思いました」。

 飯塚さんは記憶の3段階である記銘・保持・想起を主題に、ファウンドフォトやリ・フォトグラフという手法で作品作りを続ける美術家だ。本として初めて出版したのはハードカバーの作品集だった。一方で龍崎さんと鈴木さんは、ハードカバーではなくコピー機で印刷してとじるような、自身で気軽に制作できるジンという形態にこだわっている。飯塚さんとは対照的な作品作りを続けているからこそ、2人に憧れを抱いていた。

 龍崎さんが初めてジンを制作したのは08年で、鈴木さんは09年。以来2人は10年以上にわたり制作を続け、個展も精力的に行っている。鈴木さんがジンというものを知ったのは、龍崎さんと同じ武蔵野美術大学の映像学科に在籍していた頃、友人が見せてくれたスイスのレーベル「ニーブス(Nieves)」が発行したスパイク・ジョーンズ(Spike Jonze)のジンだった。「いつも学校で見ていたハードカバーの重厚なものではなく、面白い友人をただ撮っているだけの薄い冊子でした。気軽に出したいものを出すという感じがすごく軽やかに見えたんです」と鈴木さんは話す。龍崎さんがジンにこだわる一番の理由は、即時性だ。「作ろうと思ってからアウトプットまでのスピードの速さはジンならでは。作り始めた頃は、データ制作の作業を除くと1日や2日で仕上げていました」。2ケタの少部数発行も多いためエディション番号が付き、ジンはアートピースとも言えると龍崎さんは続ける。「同じアートブックでもハードカバーの本は権威の象徴だと思うんです。お金もかかりますし、すぐにできることではないですよね。一方でジンは、キンコーズなどを利用して誰でもできるスタイルです。僕が展示で扱う写真はもちろん手焼きのプリントも交ざっていますが、A0サイズのコピー用紙にコピーした作品もあります。美術館やギャラリー以外でもアートが根付くというコンセプトといいますか、そういうスタイルを重要視したいんです」。

 さらに、ジンを作り続ける楽しさとして「飯塚くんのように、僕のジンをバッグに忍ばせて持ち歩いてくれている人もいて、そこから生まれる縁がある。ハードカバーの写真集をわざわざ持ち歩くことはないと思うので、そういう縁はジンや雑誌だからこそだと感じます」。経済的にも作りやすく、「“なんとなく”だけど続けられる」と鈴木さんは話す。龍崎さんも、「“なんとなく”という言葉はネガティブに聞こえるかもしれませんが、継続した先にはその“なんとなく”がすごく重みを持って存在することになるんです。ジンと出合っていなかったら僕は写真をやめていたかもしれません」と言い切る。

 アートブックフェアというコミュニティーで、作品へのアプローチが真逆の作家たちが出会い、ジンというアウトプットにつながる。オンライン上で作品を見せたり、世界中どこにいてもやり取りができる便利な世の中ではあるが、偶然の出会いはかけがえのないものを生むのだと、3人の話を聞いてあらためて強く思った。顔を突き合わせて話すからこそ感じられる空気感もある。だからリアルのイベントは面白いのだ。そしてジンと雑誌は継続することで、読者はもちろん、作り手にとっても見える景色が変わっていく楽しさがある。これから新しく作り始める人も、今まで作ってきた人も、どうか作り続けてほしいと願う。その先には想像もしない未来が待っていると思うから。

※今回をもって本連載は終了させていただきます。長きにわたり今まで読んでくださったたくさんの皆さまに心より感謝申し上げます。また別の場所でお会いしましょう。ありがとうございました!

高山かおり(たかやま・かおり)/独断と偏見で選ぶ国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストア、「マガジンイズントデッド(Magazine isn’t dead.)」主宰、ライター、編集者:北海道生まれ。北海道ドレスメーカー学院卒業後、セレクトショップのアクアガールで販売員として勤務。在職中にルミネストシルバー賞を受賞。4歳からの雑誌好きが高じてその後都内の書店へ転職し、6年間雑誌担当を務める。18年3月に退社し、現在に至る

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“なんとなく”を続けたその先に アートブックフェアでの偶然の出会いが生んだ「ミッドナイトトークマガジン」

 SF映画についてだらだらと語るというテーマで制作された「ミッドナイトトークマガジン(0:00 midnight talk magazine以下、0:00)」は200部のみの少部数発行の自費出版物、いわゆるジン(ZINE)だ。新潟在住の美術家・飯塚純さんと、東京在住の写真家・龍崎俊さんと鈴木理恵さん夫婦、そして新潟在住のデザイナー2人の計5人で制作されている。新潟と東京という離れた距離でジンを作り始めたのは、「東京アートブックフェア(TOKYO ART BOOK FAIR以下、TABF)」がきっかけだったという。飯塚さん、龍崎さん、鈴木さんに、創刊の経緯とジンという発行形態にこだわる理由を聞いた。

 アート出版に特化して2009年にスタートした日本で初めてのブックフェア「TABF」は昨年10周年を迎え、回を重ねるごとに盛り上がりを見せている。第1回目は、アイオブジャイル(EYE OF GYLE、現ジャイルギャラリー)とヴァカント(VACANT、2019年に閉業)の2会場で100組にも満たないアーティストや出版社、ギャラリーが集うイベントだったが、近年は約350組が出展し、来場者は2万人以上というビッグイベントとなっている。出版物の売買だけでなく、アートブックにまつわる展示やトークイベント、紙や印刷のプロによるプリンターセクション、フードトラックなどによる飲食コーナーなどもあり、まるでフェスのようだ。近年は台湾や上海などアジア圏のアートブックシーンが活気づいているが、「TABF」は現在アジアで最大規模のアートブックフェアであり、その文化をけん引する存在ともいえる。

 そんな「TABF」をきっかけにジンと呼ばれる自費出版物に興味を持ったり、ジンを作り始めたりと、新たなコミュニティーが生まれて出版物に発展するケースは多々あると思う。今回紹介する「0:00」も、「TABF」で出会った作家同士の交流で生まれたジンだ。

 新潟県在住の美術家・飯塚純さんは、16年の「TABF」に初めて出展した。出展の少し前に知ったという、金沢市でアーティスト・ラン・スペース「アイアック(IACK)」を主宰する写真家・河野幸人さんの写真に惹かれて、別の階に出展している河野さんのブースに行くと、そこにいたのが写真家の龍崎俊さんだった。河野さんと龍崎さんは13年に「ステイアローン(STAY ALONE)」というプロジェクトを立ち上げ、タブロイド誌を発行(現在休刊中)していた。「龍崎さんのお名前も活動自体も全く知らず、初めてお会いした龍崎さんのジンをその場で見ました。僕は美術大学の映像科出身なのですが、映画的な作品だなと感動して何冊か購入しました。そのうちの1冊が『ブレードランナー』から引用した作品だとすぐにわかったんです」と飯塚さんは当時を振り返る。すぐにフェイスブック経由でメッセージを送り、交流が始まった。

 その後愛知県名古屋市のギャラリーを併設した本屋「オンリーディング(ON READING)」で開催された龍崎さんの個展に飯塚さんが足を運び、翌日、龍崎さんとそのパートナーで写真家の鈴木理恵さんと一緒に朝食を食べながらいろいろな話をした。龍崎さんが「スター・ウォーズ」が好きで、武蔵野美術大学造形学部映像学科に入学したことを知ったのもその時だ。龍崎さんは、「ばかげた夢なんですけど、『スター・ウォーズ』が大好きで当時はまだ予定がなかった“エピソード7”を撮りたいがために映像学科を目指しました。ただ、実際に映画を撮るという勉強を始めると、監督は人を動かす仕事だし、作るという行為からはかけ離れている。会社に属して映画を撮るというのが今の大きな映画の主流で、個人で映画を撮るというのはあまり現実的ではないというのが実際だと思うんです。そうなると、たくさんの人を動かすというのは、自分が想像していた映画作りの方法と全然違うものだったということに気づいたんです」と話す。

 その頃に写真の授業を受け、朝撮影したネガが夜にはプリントになっているという状況を新鮮に感じたのだという。「写真は未来に見ることを目的として撮る行為で、タイムカプセル的な要素がある。人に宛てる手紙も、それが読まれるのは未来ですよね。それが自分が求めているSF映画の主題だなと感じて」。そこから龍崎さんは写真を撮り始め、もう20年近くになる。

 飯塚さんは龍崎さんの話を受け、「作っている作品は全然違うけれど、似たきっかけで僕も映像を志している部分があったのですごくシンパシーを感じたんです。理恵さんも話を聞きながらたまに突っ込んでくれて、3人で話すバランスもよかった。僕はジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)が好きなのですが、『コーヒー&シガレッツ』のようなとりとめもない会話の中に垣間見られる美学というか、そんな映画を撮りたいと前から思っていたんです。内輪の話から開けるものがあるのではと感じていました」。そして、この3人での会話をなんらかの形にしようと模索を始めた。

ページをめくるにつれ、夜明けが近づくような紙の色が印象的なデザインの創刊号。当初は左開きにしようと考えていたが、映画の脚本を意識し右開きに変更した

 1年ほどかけてコンセプトと内容を考え、ジンとして発行することを決めた。同時に自分たちがやろうとしていることに共感してくれるデザイナーも探した。デザイン会社に所属していて、以前から顔なじみだった川田朋史さんと安達早百合さんに依頼したが、これが想像以上によい結果をもたらすことになった。1号目はページをめくっていくと背景の黒の濃度が薄くなり、まるで夜明けに近づく空の色を表しているようだ。「コスト的な面も考慮しながら動きをつけたかったのですが、モノクロながらカラーに見えるようなグラデーションの演出を2人が考えてくださいました。このほかにも全ページカラーのバージョンや、写真の編集を変更したものも作ってくれています」。また、本文の下についている注釈もデザイナーによるもの。これについては2号目の本文中で明かされている。「注釈については一言も依頼していなかったと思うのですが、安達さんが入れてくださっています。デザインというよりも編集の領域まで携わってくださって、安達さんのセンスに感謝しています」。デザイナーと制作者の絶妙なバランスで成立しているジンなのだ。

 当初は映画ではなく、単なる雑談の雑誌にしようとも考えた。テーマを映画にしたのは、「映画評論家や、詳しく語るユーチューバーの方もたくさんいて、批評的に見せるものはいっぱいあるけれど、あれ楽しかったよね、みたいな気軽な感想を言い合えるものはないと思ったんです」。タイトルの「0:00」は、時計の針が重なっている瞬間が面白いと感じて命名した。「僕が好きな映画はタイトルで状況が分かるものが多くて。深夜0時という、夜だけど朝にも近いという設定の方が入り口としてはいいのかなと。たぶん話も脱線するし、ずれたとしても“深夜のテンションで”と言える。そしてタイトルをアイコン的な記号にしたいとも思ったんです。僕と龍崎さん・理恵さんの1対2のような形が『0:00』で表せそうだとも思いました」。

 飯塚さんは記憶の3段階である記銘・保持・想起を主題に、ファウンドフォトやリ・フォトグラフという手法で作品作りを続ける美術家だ。本として初めて出版したのはハードカバーの作品集だった。一方で龍崎さんと鈴木さんは、ハードカバーではなくコピー機で印刷してとじるような、自身で気軽に制作できるジンという形態にこだわっている。飯塚さんとは対照的な作品作りを続けているからこそ、2人に憧れを抱いていた。

 龍崎さんが初めてジンを制作したのは08年で、鈴木さんは09年。以来2人は10年以上にわたり制作を続け、個展も精力的に行っている。鈴木さんがジンというものを知ったのは、龍崎さんと同じ武蔵野美術大学の映像学科に在籍していた頃、友人が見せてくれたスイスのレーベル「ニーブス(Nieves)」が発行したスパイク・ジョーンズ(Spike Jonze)のジンだった。「いつも学校で見ていたハードカバーの重厚なものではなく、面白い友人をただ撮っているだけの薄い冊子でした。気軽に出したいものを出すという感じがすごく軽やかに見えたんです」と鈴木さんは話す。龍崎さんがジンにこだわる一番の理由は、即時性だ。「作ろうと思ってからアウトプットまでのスピードの速さはジンならでは。作り始めた頃は、データ制作の作業を除くと1日や2日で仕上げていました」。2ケタの少部数発行も多いためエディション番号が付き、ジンはアートピースとも言えると龍崎さんは続ける。「同じアートブックでもハードカバーの本は権威の象徴だと思うんです。お金もかかりますし、すぐにできることではないですよね。一方でジンは、キンコーズなどを利用して誰でもできるスタイルです。僕が展示で扱う写真はもちろん手焼きのプリントも交ざっていますが、A0サイズのコピー用紙にコピーした作品もあります。美術館やギャラリー以外でもアートが根付くというコンセプトといいますか、そういうスタイルを重要視したいんです」。

 さらに、ジンを作り続ける楽しさとして「飯塚くんのように、僕のジンをバッグに忍ばせて持ち歩いてくれている人もいて、そこから生まれる縁がある。ハードカバーの写真集をわざわざ持ち歩くことはないと思うので、そういう縁はジンや雑誌だからこそだと感じます」。経済的にも作りやすく、「“なんとなく”だけど続けられる」と鈴木さんは話す。龍崎さんも、「“なんとなく”という言葉はネガティブに聞こえるかもしれませんが、継続した先にはその“なんとなく”がすごく重みを持って存在することになるんです。ジンと出合っていなかったら僕は写真をやめていたかもしれません」と言い切る。

 アートブックフェアというコミュニティーで、作品へのアプローチが真逆の作家たちが出会い、ジンというアウトプットにつながる。オンライン上で作品を見せたり、世界中どこにいてもやり取りができる便利な世の中ではあるが、偶然の出会いはかけがえのないものを生むのだと、3人の話を聞いてあらためて強く思った。顔を突き合わせて話すからこそ感じられる空気感もある。だからリアルのイベントは面白いのだ。そしてジンと雑誌は継続することで、読者はもちろん、作り手にとっても見える景色が変わっていく楽しさがある。これから新しく作り始める人も、今まで作ってきた人も、どうか作り続けてほしいと願う。その先には想像もしない未来が待っていると思うから。

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高山かおり(たかやま・かおり)/独断と偏見で選ぶ国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストア、「マガジンイズントデッド(Magazine isn’t dead.)」主宰、ライター、編集者:北海道生まれ。北海道ドレスメーカー学院卒業後、セレクトショップのアクアガールで販売員として勤務。在職中にルミネストシルバー賞を受賞。4歳からの雑誌好きが高じてその後都内の書店へ転職し、6年間雑誌担当を務める。18年3月に退社し、現在に至る

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展示会で洋服を(あんまり)見ていない私 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月22日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

展示会で洋服を(あんまり)見ていない私

 少しずつ再開している展示会で再認識したのですが、僕、展示会であんまり洋服を見ていません。先日お邪魔した展示会では、1時間喋りっぱなし、聞きっぱなし。慌てて「あ、チョットだけ見ます!!」ってカンジで、ラックの間を駆け抜け、失礼させていただきました。

 きゃ~、怒らないで(笑)!!でも、そんな展示会になっちゃうブランドほど、その姿を理解しているし、だからスキな気がします。その洋服を着ているスタッフの皆さんとの会話から、人となりを知り、そのブランドの洋服を着るとどんな気分になるかを悟り、何を考え、どこに向かっているかを学ぶ。そんなコミュニケーションをしている時、隣に並んでいる洋服は究極「おしゃべりを通して悟ったものが、形になっただけ」です。いや、「形になっている」のはスゴいことですが、こんな風に思ってしまった時、改めて「洋服至上主義」に陥ってはいけないのだと痛感しました。

 「ファッションを生業にしながら、洋服のことだけを考えちゃいけない」。難しいことですが、真実かと思います。僕、洋服オタクとはあんまり会話が続かず(苦笑)、ことファッションショーでは洋服のディテールを書き連ねるだけ記事のPVは低調です。むしろ「あぁ、なんの感情も湧かなくって、洋服だけを語る記事を書いてしまった……」と反省さえするほどです。なんか、ここにヒントがありそうな気がするんですよね~。例えば皆さん1日だけ、いやきっと無理だから1時間だけ、「洋服本体にまつわる話以外は禁止!!」なコミュニケーションに挑戦してみるのはいかがでしょう?きっと、それは恐ろしく苦痛な1時間です。洋服オタクじゃない限り。そして、そんな経験をすると「ファッション業界とはいえ、洋服を作るだけじゃダメだ~」と気づくのでは?と思うのです。

 なぜこんな話を?と言いますと、このメルマガで度々お話しています「ファッションの拡張性」について、僕は「ここに気づかなければ、未来はない!」と思っていますが、やっぱり気付くことは結構難しそうなのです。「展示会」というフォーマットは、みんなが「洋服のことを伝え、学ぶ場だから」と思っているせいか、洋服のディテールばかりを話し、聞いてしまいがち。袖を通すことで得られる感情や、長きにわたり着ることで育まれる人格や個性みたいなものは置き去りです。で、そんな展示会で洋服のディテールだけを学んだ編集者やライターは、ゆえに携わるメディアで洋服のことしか書けずに終了。「あぁ、個々人が体験に基づく情報を発信しているインスタグラムが面白くって、オールドメディアがつまらなくなるワケだ」など、思考はどんどん発展します。

 業界の皆さん、どうでしょうか?久しぶりの洋服の展示会、ビューティの発表会は思い切って、商品・製品の詳細を語らない場や時間を設けてみては?リアルなコミュニケーションが渇望しがちな今、袖を通すことで、肌に塗ることで得られる感情についての言及やプレゼンがあったら、それは、来場者の琴線に今まで以上に響きそうです。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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【ミヤシタパーク見どころ5】「ベドウィン」の渡辺真史が手掛ける裏原を彷彿とさせるセレクトショップ「デイズ」

 三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。ラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、ビューティ、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。

 「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」の渡辺真史ディレクターは、ストリートブランドとスニーカーのセレクトショップ「デイズ(DAYZ)」を3階に出店した。“1990年代に裏原宿で起きたムーブメント”をテーマに、東京発のストリートブランドを並べる。渡辺ディレクターは「海外の友人から、東京のストリートブランドを同じ場所で見られないのかと聞かれることが多かったが、東京ではそれぞれの旗艦店が点在するため、一度に見られる場所がない。近いけど、お互いが遠い存在になっている。だったら、自分の経験を生かして東京のストリートブランドにこだわった店を作りたいと思った。若い人には新鮮に感じてもらい、90年代を知っている人には懐かしいと思ってもらいたい」と話す。

 “DAYZ”のロゴは「ダブルタップス(WTAPS)」の西山徹が手掛け、内装は「ノーウェア(NOWHERE)」や「シュプリーム(SUPREME)」などの内装もデザインした「M&M」が担当。「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「フォーティー パーセント アゲインスト ライツ(FORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS)」「M&M」「クンバ(KUUMBA)」など裏原ブームの隆盛を支えてきたブランドを扱いながら、店内のギャラリースペースなどを使って、もっとローカルなブランドも紹介してきたいという。自身の手掛ける「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ」は扱わず、あくまでも“仲間のブランド”を集めた場所という位置付けだ。
 
 オープンを記念して、「アンダーカバー」「ネイバーフッド」「クンバ」とコラボしたTシャツ(「アンダーカバー」は1万円、そのほかは7000円)を発売する。

 8月末には、オンラインショップ兼オウンドメディアを立ち上げる予定だ。「海外の人が日本に来たときに“東京の地方紙”のような感覚で見てもらいたい」と、ファッションやアート、音楽、フード、イベントなど、渋谷にまつわるローカルカルチャーをバイリンガルで発信していく。

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【ミヤシタパーク見どころ4】高級ダウンウエアの初旗艦店&白Tシャツだけの期間限定店

 三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。90店舗を集積する。「ルイ・ヴィトン」をはじめとしたラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。

カナダ発ダウン
「ムースナックルズ」が
日本初の旗艦店

 カナダ発の高級ダウンブランド「ムースナックルズ(MOOSE KNUCKLES)」が初の旗艦店を開く。伊藤忠商事が日本市場における独占輸入販売権を持ち、インポーターのグルッポタナカを通じて販売している。主力のダウンウエアはカナダ・マニトバ州の自社工場で生産。カナダの厳しい自然に対応した機能性を持ちながら、ロゴマークのヘラジカの足跡とメリケンサックに象徴される遊び心あるデザインが魅力になっている。定番のダウンジャケットで14万9000円。

 旗艦店ではダウンウエアを中心にそろえながら、「TOKYO」のロゴが入った日本限定のスエットアイテムのコレクションも展開する。

白Tシャツだけの専門店が
期間限定で出店

 知る人ぞ知る白無地のTシャツのみを販売する白Tシャツ専門店「#FFFFFFT(シロティ)」が、9月30日までの期間限定店「#FFFFFFT.zip(シロティジップ)」を出店している。「シロティ」は2016年4月から、東京・千駄ヶ谷に土曜日だけ営業、扱うのは白Tシャツのみ、オンライン販売もしない、というユニークなやり方を貫いてきた。

 「レイヤード ミヤシタパーク」の「シロティ ジップ」では、厳選した3000〜1万7000円の30種類のアイテムを販売している。「千駄ヶ谷の『シロティ』は今年で5年目に入るが、実は1日に多いときで200万円、平均でも夏は100万円の売り上げを稼いでいる。研ぎ澄ましたコンセプトがあれば、小さくても”ディスティネーションストア”になれる、そのことを証明できた」と、運営者で”白Tハンター”の夏目拓也さん。夏目さんは、今年4月にこれまで努めていた広告代理店大手の博報堂から独立しており、「出店で白Tシャツ専門店の新しい可能性に挑戦したい」として、今後は「シロティー」の運営やマーケティングのコンサルティングも手がけていく予定だ。

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ロサンゼルス発のサステナブルスニーカー「クレイ」が日本上陸

 リーガルコーポレーションはこのほど、ロサンゼルス発のスニーカーブランド「クレイ(CLAE)」の取り扱いを開始する。

 「クレイ」は2001年に誕生し、シンプルなデザインと快適な履き心地でスケーターを中心に人気を集め、現在では世界50カ国以上で展開する。海洋プラスチックゴミからできたニット素材やビーガンレザーなど環境に配慮した素材を用いていることも特徴だ。一部のレザーには、国際的な認証を得たタンナーが再生可能エネルギーの使用など持続可能な製法で作ったLITEレザーを用いている。

 リーガルコーポレーション公式ECサイトでは、オールレザーで仕上げた“ブラッドリー エッセンシャル”(2万900円、税込)や、白いイタリア製レザーにスエード素材を組み合わせてアメリカ西海岸の自然をイメージしたカラーでアクセントを加えた“ブラッドリー カルフォルニア”(2万3100円、同)などを含む国内展開商品のフルラインアップを販売中だ。全国の百貨店と小売店では順次販売を開始する。

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ベタつく季節のお手入れに、汗・汚れを優しく洗い流すボディーウオッシュ6選

 梅雨が明けると、予想最高気温が35℃を超える猛暑日が続くそうで、少しの移動でも汗のベタつきは気になるところだ。そこで、汗や皮脂を優しく洗い流したい人にオススメのボディーソープを紹介する。植物オイルを主体としたカスチールソープ、天然鉱物配合でニオイケアにもオススメのソープ、水だけで汚れを落とすサステナブルなボディーウオッシュパッドなどタイプが異なる製品を厳選した。

低刺激で洗い上げたい人に――精油の香りも柔らか 「ザ パブリック オーガニック」

 国産オーガニックコスメブランド「ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)」のボディーソープ。同ブランドは、“精油シャンプースーパーポジティブ”シリーズが人気だが、ボディーソープも知る人ぞ知る良品だ。天然オレンジ精油と天然ユーカリ精油がほのかに香る「スーパーリフレッシュ」(480mL、980円)をオススメする。

 成分表をチェックすると「カリ石ケン素地」とあり、洗浄成分は石けんベースであることが読み取れる。また、洗浄成分のコカミドプロピルベタインはベビーソープにも配合される成分で、比較的低刺激であることがうかがえる。大容量なのに価格は手ごろなのもポイントだ。ジェンダーレスな香りなので、家族や恋人とシェアしてもいい。

ボディーだけでなく、洗顔、クレンジングと万能 「ザ・パーフェクトアンカー」

 植物オイルを主体としたカスチールソープの「ザ・パーフェクトアンカー(THE PERFECT ANCHOR)」(236mL、1000円/944mL、3600円)。処方されているヤシ油、オリーブ果実油、ヒマワリ種子油、シア脂油は、有機栽培された原料から抽出した100%オーガニックオイルを使用している。また、生物分解される処方のため、地球にもやさしい。

 ボディーウオッシュとしてだけでなく、クレンジング、洗顔、ハンドソープなど1本でマルチに使えるのも魅力。ラベンダー、ローズマリー、ペパーミントなど香りのバリエーションも豊富だ。

ニオイやニキビが気になるボディーと顔の洗浄に 「ジオソープ」

 
 多孔質の天然鉱物ゼオライトを配合した、「ジオソープ(GEOSOAP)」の固形石けん「フェイス&ボディ」(105g、880円)。ゼオライトとは、火山灰が固まってできた天然鉱物のこと。目に見えない無数の穴を持っていて、吸着力、脱臭力に優れている。このため、ニオイが気になるワキや足などの洗浄に適している。さらに、ニキビの原因となる汚れや古い角質を落とす働きが期待できるので、毛穴ケアにもピッタリだ。

 流し終えた後の廃水も、環境負荷がかからないように設計されているサステナブルなソープ。コスメキッチンでボディー石けん売り上げ1位(期間:1月1日~6月30日)を記録しているというのもうなずける。

特殊ファイバーが、角質、毛穴汚れをオフ 「フェイスハロー」

 6月25日に新発売されたのが、オーストラリア生まれのブランド「フェイスハロー(FACE HALO)」の「ボディウォッシュパッド」(1枚3960円)。水だけで汗や皮脂をオフできる新発想のアイテムだ。スクラブ(白面)とクレンジング(黒面)からなるパッドで、使い方もシンプル。まず、お湯で白面を濡らし、ボディーのざらつきが気になる部分をマッサージしながら洗う。仕上げに、黒面で肌をなでるように洗って水で流すだけ。ボディーソープそのものを使わず、水だけで洗い上げられるというのが斬新だ。パッドは約200回繰り返し使えるので経済的でもある。

オーガニックセサミオイルを11%配合し、高い保湿力 「ヴェレダ」

 「ヴェレダ(WELEDA)」の100%天然由来成分ボディーウオッシュ「フィールグッドシャワー」(200mL、1800円)。オーガニックゴマ油を約11%も配合したモイストリッチ処方で、みずみずしい洗い上がりだ。植物由来の洗浄ベースのため生分解性があり環境にも優しい。スパイシーなジンジャーと爽快感のあるシトラスがほのかに感じられる、夏らしい香りに心癒やされる。

心もほぐれる、シトラス調の爽やかな香り 「アルジタル」

 シチリア生まれのオーガニックコスメブランド「アルジタル(ARGITAL)」。7月21日に発売されたのが、「シャワージェル リラクシング」(250mL、2900円)だ。同ブランドの代名詞的存在とも言えるグリーンクレイが配合されているため、皮脂汚れを吸着しスッキリと洗い流せる。
 特筆すべきはその香りだ。天然・合成を問わず強い香りが苦手で、ついつい無香料タイプを選びがちな人にも、強い香りでありながらもキャップを開けて何度でも嗅ぎたくなるような香りが楽しめる。別名レモンバームとも呼ばれるメリッサは、その名の通りシトラス調の芳香が特徴。イランイラン花油も配合されているため、メリッサの爽やかな柑橘系の香りにイランイランの甘やかな香りが絶妙に調和している。
 
 また、各製品のおおよその使用回数を独自に算出してみた。一度に使用する量を約6mLと仮定すると、「ザ パブリック オーガニック スーパーリフレッシュ」は約80日、「ザ・パーフェクトアンカー」は約39日、「フェイスハロー ボディウォッシュパッド」は約200回、「ヴェレダ フィールグッドシャワー」は約33日前後、「アルジタル シャワージェル リラクシング」は約42日使える計算になる。ボディーソープを充実させて、うだるような暑さも健やかに乗り切りたい。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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【ミヤシタパーク見どころ3】クリエーターや地場産業とコラボした実験的ショップ お土産ニーズにも応える

 三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。90店舗を集積する。「ルイ・ヴィトン」をはじめとしたラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。

ワンオーの「イコーランド シブヤ」でトラストファッションを体感

 PRやイベント制作などを手掛けるワンオーは、3階にショップとプレスルームなどを複合した店舗「イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)」をオープンした。約264平方メートルという広い空間は、手前がショップやギャラリーのスペース、奥がプレスルームという作り。ショップは2~3カ月ごとにテーマを変えていく予定で、立ち上げ時のテーマは生産過程や素材などが信頼できるもの、といった意味の“トラスト”。福井県のプリーツ工場が手掛けているという、生分解性素材のプリーツ地のエコバッグ(3600円)や、パーソナライズ石けんブランド「キュウ(9.KYUU)」の手作り石けんキット(4000~5000円前後中心)などがそろう。「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」を手掛ける丸山敬太が、自身のアーカイブをヤフオクやメルカリなどで集め、クリーニングやほつれなどのケアをしたり、雑貨に作り変えたりして再び送り出すプロジェクト“リ・マリアージュ”のコーナーも話題を集めそう。東京・落合で作られているクラフトコーラ「伊良コーラ」の自動販売機もあるので、ショップ巡りで乾いたのどを潤すのにもピッタリ!

 同店は、ワンオーが昨年立ち上げたショップと同名のEC専業ブランド「イコーランド」を実際に手に取れる初の場所でもあり、夏は植物染めのTシャツなどを充実している。

 ショップオープンと同時にウェブサイトも立ち上げ、ウェブ上でさまざまなワークショップも行っていく予定。

クリエーターと協業した新しい渋谷土産「ザ シブヤ スーベニア ストア」

 観光事業などを手掛ける野田グループ(東京、野田和彦社長)は、渋谷カルチャーをテーマにした新感覚の土産物店「ザ シブヤ スーベニア ストア(THE SHIBUYA SOUVENIR STORE)」を出店した。渋谷カルチャーを生み出してきたクリエーターたちと協業した菓子や雑貨をバラエティ豊かにそろえる。

 ミュージシャンの高木完と石倉酒造によるスパークリング日本酒「シブヤスパーク」、食通としても知られる小宮山雄飛と千鳥屋総本舗による菓子「シブヤレモンロール」、DJの沖野修也による焼酎、イラストレーター長嶋五郎と松月堂布川のどら焼き「ドラスト」、フォトグラファー米原康正によるカルチャーTシャツなどを並べる。「東京ばな奈」「江戸うさぎ」など人気のお土産も充実している。

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生理用品や性教育に悩んでいます エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月22日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

 

生理用品や性教育に悩んでいます

 今日は生理や性教育について話します。不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。今回、なぜこういった話をしようと思ったかというと、今、経血吸収ショーツが続々と誕生している、というニュースが上がってきたからです。女性にとって生理は基本的には長い“お付き合い”で、毎月の1週間は多かれ少なかれ、気持ちも左右されてしまいます。その不快感は身体的なことはもちろんですが、ナプキンやタンポンなどの使用感でも思うことがあります。最近は技術の進歩により、昔に比べると吸収力も高く、付け心地も良いのですが、それでもその後処理などに気持ちが滅入ることはよくあるんですよねえ。

 今、たくさん出てきている経血吸収ショーツは、その名の通り、ショーツそのものが経血を吸収してくれるので、基本的にはナプキンやタンポンが不要です。それってかなりのストレスフリーなんじゃないかな!そう思って試してみると、量が少なくなった時に使用するとかなり快適です。海外ブランドが中心でしたが、今は日本の女性起業家さんたちが日本製のブランドを立ち上げていて、日本人の体型も考えたショーツが出てきているので、一度試してもらえるといいなと思います。

 なぜ試した方がいいかというと、子どもへの教育にも必要と感じているからなんです。今、経血吸収ショーツにはじまり月経カップなど、これまでにない新しい生理用品が誕生しています。テックの力で女性のライフスタイルを快適にしたいという、フェムテック市場が盛り上がってきています。「WWDジャパン」「WWDビューティ」合同のフェムテック特集にも大きな反響が寄せられました。今後、きっともっと生理にまつわる新商品が出てくるのではないかとも思います。

 ここで子どもに使い方をどう教えるかで、悩むんですよね。これまでナプキンとタンポンが長年の主流であったことから、私は母からその2つについては使い方を教わりましたが、ほかは誰からも教わっていません。せっかく良いモノがあっても自分が使ってないと、うまく教えられないんじゃないかな。今の子どもは、私の時代よりも早熟で、頭より体の方の発達が早いと感じているので、自分で学ぶよりも教えることが重要かもと思います。

 学校で教えてくれる性教育は、子どもがどう産まれてくるかが中心なのかなあと思っています。生命の誕生の授業が保護者見学可で行われていた時、赤ちゃんが産まれてくるところなんかは真正面から映像を見せていて、結構衝撃でした。後日、娘からは「痛かった?」と聞かれたので、「そりゃもう、痛いなんていうもんじゃないよ」と答えると、眉間にシワを寄せていました(笑)。学校教育は、生命の誕生なので生理が来ることや性交渉までは簡単に教えてくれますが、じゃあ生理が来たらどうするか?ナプキンの使い方は一斉には教わりません。さらにいえば、どうやって避妊するか、なぜ避妊するのか、までは教わらないでしょう。確かにここは親に責任があるのではないかと私は思います。中1の息子と小3の娘。待ったなし、というよりも遅いかもと思う性教育をいつ、どこで、どう教えるか、悩みどころです。いや、悩んでいる場合じゃないですね。

HER OPINION:ママ、女性に関連するファッション&ビューティ業界の話題をお届けします。今、働くママを含めた社会進出が進む女性に関わる情報が増えてきました。彼女らにまつわるニュースをピックアップすることで、彼女らを支える彼らにも役立つニュースを紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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持続可能な企業になるためには?「信頼を勝ち取る最短距離は情報開示」 オルタナ編集長が指南

 これまでにアパレル業界の不正義を告発してきたNGO/NPO団体は多数存在する。つい先日も米国のアニマルライツ運動団体PETAがアルパカの残虐な毛刈りの実態を告発し、ギャップやH&Mヘネス&マウリッツは世界最大規模のアルパカ農場のマルキニとの取り引き停止を決めた。

 動物福祉だけでなく、2013年にバングラデシュで起きたラナプラザ事件をきっかけに発足したNPO団体ファッションレボリューション(Fashion Revolution)は、アパレル企業に透明性を求める活動を続け、企業の変革を後押ししている。

 これらの団体は企業にとって“リスク”として消極的に捉えられてきたが、最近では彼らと連携して課題に取り組む企業も多い。例えば、「グッチ(GUCCI)」の親会社のケリング(KERING)は、NGO団体コンサベーション・インターナショナルと連携して生物多様性保全に向けた取り組みを進め、「ゴアテックス(GORE-TEX)」で知られるゴア(W. L. GORE & ASSOCIATES)社は、環境NGOのグリーンピース(GREEN PEACE)と協業して環境負荷の軽減に取り組む。

 NGOの世界的影響力が強まっている今、サステナブル・ビジネス情報誌「オルタナ(alterna)」の森摂・編集長は「企業の社会対応力が問われる時代になってきた」と語る。森編集長に話を聞いた。

WWD:これまで企業やブランドは、NGOの過激なパフォーマンスに対して相手にしない態度が主流だったように思うが、海外ブランドを中心にNGOに対する意識が変わってきている?

森:グローバルではNGOに対する信頼度が上がっている。PR会社のエデルマンが行なった調査では、企業、NGO、政府、メディアのうち、人々はNGOを最も信頼しているという結果が出ている。

WWD:彼らの活動の中身が変わってきているのか?

森:世代の変化が大きいだろう。特に1995年以降に生まれたZ世代は企業に、環境や社会に対する公平さや誠実さを求める傾向がある。NGOの活動は市民の支えで成り立っており、彼らは市民の声の代弁者である。つまり社会全体が、企業に対し児童労働やLGBTQ、非白人など社会的弱者への配慮を期待しているということだ。

WWD:アパレル業界の事例として英国のNGOファッションレボリューションを筆頭に、サプライチェーンの透明性を求める動きが活性化している。

森:透明性は、企業の説明責任、つまり“アカウンタビリティー”と言い換えることができるのではないか。サプライチェーンにおけるネガティブな要素について、目に見える形で説明するということだ。そして、そのネガティブな要素をポジティブな要素に転換することこそが透明性に取り組む意義だろう。Z世代が企業に求める誠実さと通ずるところがある。ただし、透明性は数値化できないし曖昧になりがちで、証明ができない。今さまざまなイニシアティブが透明性を数値化して評価したり、フェアトレードラベルのような第三者機関を通した認証制度で透明性を証明したりする動きがある。

WWD:具体的に透明性をうまく実現している企業はあるか?

森:代表格はユニリーバ(UNILEVER)だ。ユニリーバが2010年に開始した「サステナブル・リビング・プラン」では環境と社会、サステナビリティの領域で目標を設定し、達成したことだけでなく達成できなかったことも公表している。例えば、同報告書では「2020年までに当社の製品に関連する消費者の水の使用量を半分にするという目標を掲げていたが、実際は10年以降消費者の水の使用量は約1%増加してしまった」という具合にだ。企業は普通、できていないことに関しては語りたがらないが、ユニリーバはそこをあえて公表した世界初の企業だった。

WWD:達成していない項目についても情報開示をすることは企業のメリットになり得るのか?

森:そうだ。日本企業はネガティブな情報を積極的に開示することに慣れていない。NGOからの批判も無視したり、隠れて解決したりしようとすることが多い。しかし、企業のNGOや社会に対する対応力そのものが問われている今、それらにオープンになることが結果的には消費者からの信頼を勝ち取る最短距離と言えるだろう。「ユニクロ(UNIQLO)」は、同ブランドのサステナビリティチームを中心にNGO対応が上手なブランドだ。以前PETAにミュールシングの問題(※)を指摘されたときにも素早く対応した事例がある。

※ミュールシングとは清潔なウールの毛を刈り取るために子羊の臀部や陰部を無麻酔で切り取る行為。現在「ユニクロ」は、メリノウールのサプライヤーに対してミュールシングを行う農家からの調達を廃止していく取り組みを進めている。

WWD:企業は透明性に取り組むためにまず何から始めるべきか?

森:まず、経営陣がサプライチェーンにはリスクがあると知るところから始まる。次にそれぞれのリスクの大きさを把握すること。そして、大きなリスクに対応すること。最後に将来的なリスクの芽を摘んでおくことだ。また、リスクを社内で共有して説明できる態勢を整えておくことが重要だ。

WWD:アパレル業界の中には、そもそもサプライチェーン全体を把握していない人たちもいる。それではリスクの存在にも気が付かない。

森:サプライチェーンには必ず問題がある。自社のリスクを知らないままに経営することはヘッドライトをつけないで夜道をドライブするようなものだ。とても危険だ。日本もこれからミレニアルズやZ世代が中心になる中で消費者の情報感度が上がってくる可能性は高い。さらに外国人投資家や自社の社員からの信頼を得るためにも透明性への取り組みが重要になってくるだろう。

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ファッションは白黒つけない“グレー”でいい エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月19日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ファッションは白黒つけない“グレー”でいい

 手前味噌になりますが、この記事のタイトル「PRの極意は“白黒つけず、グレーで受け止める”」を気に入っています。インタビューに登場してくれたベテランPRの根道さんの言葉「ファッションの仕事は全部が白と黒ではないから、グレーをグレーのまま受け止めることが大切」にビビッときて選びました。「話しかけにくい上司では、グレーな課題が入ってこなくなる」にも納得です。

 そうなんですよね。ファッションは白黒つけられないし、つけないほうが面白い。「これってかっこいいのか?」とか「おしゃれだと思う?」の問いに正解はありませんから。

 テレビ番組のファッションの切り取り方は画一的だな、と違和感を覚えることが多いのですがそれはテレビというメディアが「白黒つける」クリアな見せ方と相性が良いからかもしれません。テレビ的ファッションの鉄板といえば「ファッションチェック」や「ビフォー&アフター」ですが、誰かが提示する「正解」に向けてストーリーを組み立てる方が視聴者的は見やすいし楽しめるのでしょう。30分や1時間の枠の中で、「ここまでにこう盛り上げてこう落とす」という起承転結や時間配分がかっちりした台本の存在も「グレー」の存在を遠ざけます。

 テレビと比べてユーチューブがファッションと相性良いのは「本人が悩みながらダラダラと話すグレーなムード」が魅力となり得るからではないでしょうか。人気ユーチューバーの方は、人を惹きつけるストーリーの組み立てやたたみかけるような進行が上手な人が多いですが、同時に個が立っているからか「む〜んと悩み込む」とか「決めかねてダラダラ話す」といったグレーな振る舞いも共感につながります。時間制限もありませんしね。

 ファッションに限らず、不確実・不透明な時代である今は、何事もグレーをグレーのまま受け止める度量がある方が生きやすのかもしれませんね。

IN FASHION:パリコレもストリートも。ジュエリーもインテリアも。今押さえておきたい旬なファッション関連ニュースやコラムを「WWDジャパン」編集長がピックアップし、レターを添えてお届けするメールマガジン。日々の取材を通じて今一番気になる話題を週に一度配信します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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【ミヤシタパーク見どころ2】 ビューティは「THREE」や渋谷エリア初出店の「ウカ」、「ノーズショップ」の新業態などを集積

 三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。90店舗を集積する。「ルイ・ヴィトン」をはじめとしたラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。

 ビューティは、2階に「ビジョナリウム スリー シブヤ(VISIONARIUM THREE SHIBUYA)や、渋谷エリア初出店の「ウカ ストア(UKA STORE)」、ニッチフレグランスのセレクトショップ「ノーズショップ(NOSE SHOP)」、メイドイントーキョーをコンセプトにしたグルーミングブランド「デニス トーキョー(DENIS TOKYO)」、ヨガやトレーニングなど芝生広場を使ったワークアウトを提案するフィットネスジム「グリットネーション(GRIT NASTION)」が入った。

 「ビジョナリウム スリー シブヤ」は、「THREE」とメンズコスメブランド「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」の両ブランドを取り扱う店舗。オープンを記念して、ファッションブランド「ハイク(HYKE)」と「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」とのコラボコレクションを発売する。「ウカ ストア」は“カフェ”をコンセプトにゆったりと接客が受けられるようにベンチを用意。同店限定でアーティストのとんだ林蘭がデザインした「ネイルオイル ウカストアゲンテイ イエロー」や「スカルプブラシ ケンザン ミディアム ウカストアゲンテイ イエロー」など発売する。また「ノーズショップ」では、インディペンデントブランドの世界観をより分かりやすく伝えるために初めてギャラリーを常設して、一カ月ごとに作品を変えて展示する。元々店舗を構えていた代官山から移転した「デニス トーキョー」は、オーガニックにこだわりヘンプオイルやオリゴペプチドといった素材をシャンプーや整髪剤を展開する。同店の壁をアーティストに無償でギャラリースペースとして貸出月ごとにさまざまなコラボレーションを行う予定だ。

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「ディオール」2021年プレ・スプリング・コレクション

 「ディオール(DIOR)」が2021年プレ・スプリング・コレクションを発表した。

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ペン型やクッションタイプまで 人気上昇中の“変わり種”香水5選

 日本のフレグランス市場では近年、スティック型の練り香水や持ち運べるミニサイズのロールオンフレグランスなどの人気が高まっている。香りの楽しみ方が多様化し、今年も続々と登場している “変わり種”フレグランス5選を紹介する。ペン型やクッションファンデーションのような形状などさまざまな変型フレグランスが登場するが、どれもバッグに入れて持ち運べる軽量サイズで、スプレー式ではない固形やジェル状など周りを気にせず楽しめるのが特徴だ。

「シャネル」の「チャンス」からは繰り出し式ペンシル型の練り香水

 「シャネル(CHANEL)」は人気フレグランス「チャンス」から、ペンシル型フレグランス「チャンス クレイヨン ドゥ パルファム」を6月5日に数量限定で発売した(現在は販売終了)。ペンシルのキャップをはずすと繰り出し式の練り香水になっていて、肌に塗布するとやわらかな香りが広がる。4つの香りのセットで、温かみのある香りの「チャンス」、みずみずしくはじけるような香りの「チャンス オー フレッシュ」、スイートでやさしい「チャンス オー タンドゥル」、ジューシーな「チャンス オー ヴィーヴ」がそろう。

「ロードゥ イッセイ」のチューブ型クッション香水

 「イッセイ ミヤケ パルファム(ISSEY MIYAKE PERFUMS)」は、シリーズ初のチューブ型クッションフレグランス「クシュクシュ タッチパルファム」を8月19日に数量限定で発売する。サテンのような感触のクッション状スポンジをヘッドに採用し、肌にタッチするとクリーム状のフレグランスが染み出て塗布することができる。香りは3種を用意。アクアティックフローラルの「ロードゥ イッセイ」、ウッディームスク調の「ネクタードゥ イッセイ」、フローラルフルーティーの「ロードゥ イッセイ ローズ&ローズ」がそろう。香りの濃度や密着度は従来のボトルタイプと同様で、アルコールフリーながらべたつかずに使える。

「フラワー バイ ケンゾー」のクッション型ジェル状オーデパルファム

 「ケンゾー(KENZO)」からはクッション型のジェル状フレグランス「フラワー バイ ケンゾー ポピー ブーケ クッション」が8月28日に数量限定で登場する。「フラワー バイ ケンゾー」シリーズは“本来香りがないポピーの花に「ケンゾー」が香りを与えたら?”をコンセプトに2000年に誕生。ブランドのルーツである日本のフルーツ、ジャパニーズペア―やブルガリアンローズ、ガーデニアなどが華やかに香る。コンパクトに付属するスポンジに含ませて、首元や手首に塗布して使用する。ジェル状のテクスチャーは、オーデパルファムと同様に香りが持続する。

「ビュリー」のえんぴつ型ディフューザー

 「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」は3月、えんぴつ型のフレグランスを発売した。セラミックのペンシルに香りのオイルのエッセンスを5~7滴染み込ませ、ディフューザーとして使用する。エッセンシャルオイルは全8種がそろう。

日本未発売、「ジョー マローン」のペン型コロン

 英国発「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」からは、ペン型のジェル状コロンが登場。セラミックの先端を肌の上に滑らせるとひんやりとした感触で、ロンドンのコベント・ガーデンの朝の市場から着想し、ネクタリンの花やピーチ、カシス、ハニーなどのプレーフルな香りが広がる。ほかのコロンとの重ねづけも可能だ。日本未発売。

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若手クリエイターの作品を扱うECサイトがオープン 運営会社はホステル事業も

 学生レジデンス運営とライフスタイルの小売事業を手掛けるザ・ユース(THE YOUTH)は、10代と20代のクリエイターの作品を販売するECサイト「ザ・ユース・ストア(THE YOUTH STORE)」をオープンした。

「ユニクロ トウキョウ」のウインドーペイントを担当したLee Izumidaや「G-SHOCK」の広告イラストレーションを手掛けたSUGIら、ユース世代と親和性の高い10代と20代のクリエイターが参加。アパレル、アート作品、健康グッズ、雑貨、本などを販売する。

 一部の売り上げをチャリティーとして社会問題や環境問題に取り組む団体に寄付する。第1弾として7月27日から予約販売するLee IzumidaのコラボTシャツ(5800円)の売り上げの10%を、日本赤十字社を通して九州豪雨災害支援のために寄付する。

 同ECサイトを運営するザ・ユースはバックパッカーズ・ジャパン(BACKPACKERS' JAPAN)が設立したグループ会社。バックパッカーズ・ジャパンは、東京・日本橋の「シタン(CITAN)」をはじめデザイン性の高い空間やイベントの開催で知られる“次世代”ホステルを経営する。

 ザ・ユースは2020年夏に学生レジデンス、ラウンジ、ホテルの機能を持つ施設「ザ・ユース・センダイ(THE YOUTH SENDAI)」を宮城県仙台市に開業する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて無期限の延期になっている。

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全てスマホで撮影!「コンバース」がRyutaroら15人を起用したキャンペーン動画を公開

 「コンバース(CONVERSE)」は、2020-21年秋冬シーズンのキャンペーン動画を7月20日から順次公開している。美容師のRyutaroや俳優の花沢将人、山本奈衣瑠、モデルでDJのUNAといったさまざまな年代の15人のインフルエンサーを起用し、撮影は全てスマートフォンを使いそれぞれの自宅とその周辺で行った。

 7月20、30日と8月10、21、28日の各日1本のムービーを「コンバース」の公式サイトとインスタグラムで公開する。5本の動画には、それぞれ3人ずつインフルエンサーが登場。お気に入りの「コンバース」のシューズと合わせたコーディネートを披露している。

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【動画】「デザイナーなら自分の才能を信じろ」 三原康裕が逆境のファッション業界で貫く信念

 デザイナーが自らの思いを語る動画企画「DESIGNER’S VOICE」がスタート。第一弾は、三原康裕「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」デザイナーが登場する。デザイナー歴20年以上のキャリアながら、6月に東京・神宮前に新店舗「マイ フット プロダクツ(MY FOOT PRODUCTS)」を開いたり、7月にはパリのデジタル・ファッション・ウイークに参加したりするなど、新たなチャレンジを次々と仕掛けている。ファッション業界を長く見てきたベテランは、かつてない逆境を迎えている業界全体に何を思うのか。若手デザイナーへの提言とともに聞いた。

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「ナゴンスタンス」が新たにサステナブルな取り組み 商品をリデザインし再度販売

 バロックジャパンリミテッドの「ナゴンスタンス(NAGONSTANS)」は、新型コロナウイルスの影響による休業で店舗での販売期間が短かった商品など約100着のアイテムをリデザインし、再度発売した。対象は2020年プレ・スプリングと同春夏のコレクションからトップスやボトムスなど。

 唯一無二のリプロデュースを表す“One-of-a-kind Reproduced Collection”と名付けた今回のコレクションは、客の目にほぼ触れることのなかった商品を無駄にしないよう、デザインを加えて新しく生まれ変わらせることで、あらためて客のもとに商品を届けたいという植田みずきクリエイティブ・ディレクターの思いが込められている。

 今回の商品はデザインチームが一点一点を手染めし、全てが異なるデザインに仕上げた。ブルーやオレンジ、グリーンなどのパステルカラーを使い、淡い雰囲気が出るよう試行錯誤したという。販売は7月22日から直営店で、8月12日12時から公式ウェブサイトでスタートする。価格はTシャツが1万5400円、スリット入りロングTシャツが1万9800円、デザインTシャツが2万6400円など。

 ブランドとして初めてとなるサステナブルな活動は今後も継続し、自然由来や廃棄予定のものから抽出される環境に負担をかけない染料を使うなど、環境に配慮するためのさまざまな挑戦を行うという。

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サステナビューティブランド「ラ ブーシュ ルージュ」がアイテム拡充 マスカラやアイシャドウが登場

 フランス発のサステナブルビューティブランド「ラ ブーシュ ルージュ(LA BOUCHE ROUGE)」が8月に、アイカラーやパウダーなどを発売する。価格は28〜59ユーロ(約3400〜7100円)で、オンラインストアや専門店のほか、フランスのル・ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)やギャラリー・ラファイエット(GALLERIES LAFAYETTE)、ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)、ロンドンのハロッズ(HARRODS)、アメリカのバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)とザ ウェブスター(THE WEBSTER)、日本の伊勢丹新宿本店で取り扱う。同ブランドはロレアル(L'OREAL)出身のニコラ・ジェルリエ(Nicolas Gerlier)が立ち上げ、マイクロプラスチックを使わないサステナブルなリップスティックからスタート。日本ではジュンが独占販売とマーケティングのパートナーシップを契約し、2019年11月に伊勢丹新宿本店に売り場を開設した。

 今回加わるのはマスカラやアイブロウなどのアイメイクアイテムと、ブロンザーやハイライトなどのパウダーアイテムで、開発に2年かかった。中でも開発が最も難しかったという「ル セラム ノワール」マスカラは99%自然由来成分を配合しているほか、パッケージはガラスのボトル、ブラシはトウゴマオイル、キャップもリサイクルした金属で作られている。ジェルリエ創業者は「リサイクルプラスチックをボトルやブラシに使用したくなかった。なぜならリサイクルプラスチックはサステナブルではないから。プラスチックをリサイクルする工程自体が汚染を加速させ、廃棄物を生み出す」とコメントする。

 そのほか「ル クレヨン ア ソーシル」アイブロウペンシルはシダーウッドのボディーに、中の処方はキャスターオイルやスクワランを配合。同アイブロウセラムはキャビアエキスや日本産マイクロアルジェ(微細藻類)とピスタチオオイルを含む。ハイライトやブロンザー、アイシャドウなどのコンパクト類はリサイクル可能な金属パッケージを採用し、レフィルが可能だ。

 全てのアイテムは既存のリップスティック同様、レザーのケースを付けられるようになっている。このレザーは有名ラグジュアリーブランドのバッグなどを生産するフランスのなめし革工場、タンヌリー ドゥ ピュイ(TANNERIES DU PUY)の残ったレザーを用いている。ビーガンレザーのオプションもあり、どれもイニシャルの刻印が可能だ。

 ジェルリエ創業者はビジネスの売り上げを明かさなかったものの、業界筋によると同ブランドの年商は150万ユーロ(約1億8300万円)にのぼるという。売り上げトップの市場はフランス、日本、アメリカで、今後Tモール(TMALL)やSKPを通じて中国に、その次にドバイにも進出予定だ。「創業当時から、われわれはスキンケア効果も持つメイクアップを手掛けてきた。そのため、次はスキンケアをローンチ予定だ」とジェルリエ創業者。また、ハイジュエリーブランドとのプロジェクトも控えているという。

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【ミヤシタパーク見どころ1】ビームス、デイトナは個性際立つ業態でそれぞれのカルチャーを発信

 三井不動産による東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」が、7月28日から段階的にオープンする。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」をはじめとしたラグジュアリーブランドや日本初上陸のスニーカーショップ「キス(KITH)」、ストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、ビューティ、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。セレクトショップを運営するビームスとデイトナ・インターナショナルも個性際立つ業態を構えた。

ビームスのサーフ&スケートレーベル「SSZ」の“仮店舗”は物流倉庫をイメージ

 ビームス(BEAMS)は加藤忠幸バイヤーが手掛けるサーフ&スケートレーベル「SSZ(エス エス ズィー)」のショップをオープンする。2階のポップアップスペースで、9月13日までの期間限定。仮店舗を意味する“テンポラリー ストア オブ SSZ(TEMPORARY STORE OF SSZ)”と名付けられた店内には、加藤バイヤーの私物やZINEが壁を覆いつくし、ビームスの物流倉庫で実際に使用されていた荷捌き用のコンテナや、「SSZ」のオリジナル段ボールを什器として使用する。加藤バイヤーは「やるからにはポップアップといいながらもいつ実店舗を出してもおかしくない店舗づくりをしたかった。ただ、ガチガチに世界観を出すのは『SSZ』らしくない。出張先のアメリカで実際に倉庫を見たときに、店じゃないのに店以上のインパクトがあった。作り込まれた店内よりも実は店の裏側の方がすごく生々しいしリアル。『SSZ』は自分が着たいリアルな服をコンセプトにしているので、そういったリアリティーを感じる内装にしたかった」と話す。

 オープン時には、スタイリストの長谷川昭雄による「A.H」と共同で製作した、「ニューエディションファニチャー(NEW EDITION FURNITURE)」製の段ボールから着想したレコードボックス(8万円)や、アメリカの物流倉庫で働いている人たちをイメージしたワークシャツ(1万5800円)とショーツ(1万7000円)、段ボール素材に見えるトートバッグ(6500円)などを店舗限定で販売する。

デイトナは「ファーストハンド」の2号店でサステナブルなモノ・コトを発信

 デイトナ・インターナショナルは東京・南青山に構えるサステナビリティを意識したコンセプトストア「ファーストハンド(FIRST HAND)」の2号店をオープンした。店内には、産廃業者から集めた家電の什器や、貯水タンクと水まきホースを再利用したソファなどを設置し、ファッション業界の大量生産・大量廃棄に対して問題提起する。また、みんな電力との協業で自然エネルギーを使った充電サービスなども実施。ガラス越しに見える奥の工房では洋服のリペアなども行う。「1号店よりも視覚的な分かりやすさを重視して、自然エネルギーやリユースを感じられるような店内を意識した」と福留聖樹ディレクターは語る。

 「ア ラブ ムーブメント(A LOVE MOVEMENT)」や「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「キャンプ ハイ(CAMP HIGH)」などをそろえるほか、店内の自動販売機ではチームラボとコラボし、佐賀のお茶「エンティ-(EN TEA)」(1000円)を販売。切子のグラスなども並べる。

 オープン時にはLA発のサステナブルフレグランスブランド「デッドクール(DEDCOOL)」(8月30日まで)ほか、アーカイブストア「ブルールーム(BLUE ROOM)」による1990~2000年代の裏原宿をテーマにしたTシャツ販売、NYを拠点にするデザインスタジオ「プレースホルダ―(PLACEHOLDER)」のエキシビション(共に8月10日まで)の3つのポップアップイベントを開催する。

 購入者には繊維商社の瀧定名古屋の協力で作った、生地の端切れを使ったトートバッグをプレゼントする。

 なお、新型コロナ対策としてミヤシタパーク自体の入場には施設の公式サイトからの予約が必要だ。

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ミシェル・オバマがポッドキャスト番組を開始 29日にスポティファイで

 ミシェル・オバマ(Michelle Obama)は29日に、音楽配信サービスのスポティファイ(Spotify)でポッドキャスト番組「ザ・ミシェル・オバマ(The Michelle Obama)」を開始する。16日に自身のインスグラムに投稿した動画で明かし、第1シーズンでは彼女の母親や兄、友人、同僚などを招待して、家庭を築くことの難しさや喜び、友情関係など身近にあるトピックを扱うという。

 動画の中でミシェルは、ポッドキャストを通じて「周りと共有できるアイデアやトピックにつながる」有意義な会話をしていきたいと述べ、「こういう会話の何が好きかというと、これらのトピックや問題は私たちみんなが抱えているものだということ。パンデミックや全国的に人種問題について向き合っている最中でもね」とコメント。また「このポッドキャストが大切に思う人との新しい会話や、難しい話を始めるきっかけになることを願っている。こういうときだからこそ、お互いに対する思いやりや理解を深めていくことができる」と同投稿につづった。

 番組にはほかにも、司会者のコナン・オブライエン(Conan O’Brien)やオバマ前大統領のホワイトハウスのアドバイザーを務めたバレリー・ジャレット(Valerie Jarrett)、ジャーナリストのミシェル・ノリス(Michele Norris)らがゲストとして登場する予定だ。

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ファッション業界は財テクサービスを待っている エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月19日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ファッション業界は財テクサービスを待っている

 下のリンクで紹介した高島屋のファイナンシャルサービス、「へぇ」と思いながら、後輩記者の記事を興味深く読みました。グループ会社は実に多彩な高島屋らしくもあり、「丸井の成功に感化されているのかなぁ?」なんて勘ぐったり。十人十色な読後感がありそうな良き記事です。

 もし自分だったら、どんなファイナンシャルサービスを構想したでしょう?ズバリ、ファッション業界人の財テクサービスです。

 自戒、今回ばかりはいつも以上の自戒を込めて(苦笑)ですが、“ファッションピーポー”は財テク下手だと思います。なにせ手元にお金があったら、使ってしまいますから(私だけですか?)。だから、私たちに向けてファイナンシャルサービスを手掛けてくれたら、需要、とってもありそうな気がします。例えば、年間の買物額と購入した主たる商品をヒアリングして(言うのはチョット勇気が必要ですがw)、「カードや利回りの良い商品券を使えば、ホラ、コレだけ節約できます!」なんてカウンセリングを、百貨店のコンシェルジュと開いてくれるとか?高島屋の皆さん、いかがでしょうか?

 そんな需要を感じているのは、私だけではありません。会社では現在、十数分から数十分の動画のシリーズで構成するオンライン授業のサービスをローンチしようと画策していますが、社内の有志によるヒアリングの中で「開発してみたい」と一番人気だった講座は、財テクにまつわるモノでした。どうやら少なくとも弊社のスタッフは私同様、使うのは得意でも貯めるのが苦手なようで(笑)。財テク講座を含むサブスクリプション型オンライン授業のサービスについては、アイデアも募集しております。

 財テクの難しい言葉、正直不安が募りがちな算数的「倹約」の発想を、ファッションやビューティの世界に向けて翻訳できたら、業界のニーズは高そうです。そして、私たちが財テクを始められたら、同じく人生設計している消費者の気持ちにもっと共感できるようになるのかな?なんて思います。「あぁ、そうか。目の前の方は今、将来に向けて貯蓄中なんだ。だったら、このアイテムはどうだろう?」なんて思考につながりそうな気はしませんか?

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「レディメイド」と「セブンス・ヘブン」が“3パックT”を発売 3枚全て異なるデザイン

 細川雄太が手掛けるリメイクブランド「レディメイド(READYMADE)」は7月23日に、ロサンゼルス発「セブンス・ヘブン(SEVENTH HEAVEN)」とコラボして3枚組みのパックTシャツを発売する。価格は3万1000円。

 「セブンス・ヘブン」は2017年にデザイナーのジョン・ロス(John Ross)がわずか17歳で立ち上げたブランド。パンクロックやスケータースタイルから影響を受けたグラフィックが特徴だ。Tシャツは「レディメイド」製のオリジナルボディーを使用し、グラフィックデザインを「セブンス・ヘブン」が担当した。3枚ともすべて異なるグラフィックをプリントしており、白2枚と黒1枚のセットとなる。

 国内の「レディメイド」と「セブンス・ヘブン」の取り扱い店で販売する。

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ユニクロが初のチームブランドアンバサダー「ユニクロ チーム スウェーデン」を結成 13人のオリンピック選手ら起用

 ユニクロはこのほど、スウェーデンオリンピック委員会とのパートナーシップのもと、同国のアスリートら13人を起用したチームブランドアンバサダー「ユニクロ チーム スウェーデン(UNIQLO TEAM SWEDEN)」を結成した。

 ユニクロは2019年にメイン・オリンピック・パートナー兼オフィシャル・クロージング・パートナー契約を締結し、スウェーデンの代表選手団と大会関係者にユニクロ商品を提供してきた。

 今回結成された「ユニクロ チーム スウェーデン」は、レスリングのソフィア・マットソン(Sofia Mattsson)選手をはじめとする東京オリンピック・パラリンピック出場内定選手を含む現役アスリート11人と、過去オリンピックに出場して成績を残した元選手2人で構成する。同メンバーはユニクロの生産チームと協力してライフウエアコレクションの開発に取り組む。発売は2021年初夏を予定。

 また今年9月には、スウェーデン国内の子どもと若者のための新たなスポーツプロジェクト「ユニクロ ドリームプロジェクト」を開始する。同アンバサダーとの交流イベントなどを通して、子どもや若者が健康的な生活を送るきっかけづくりを創出していく。

 柳井康治ファーストリテイリング グループ上席執行役員は「今後『ユニクロ チーム スウェーデン」のメンバーと密に協力し、彼らの優れた洞察力を生かしたコレクションの開発に取り組んでいく。また新型コロナウイルスの蔓延で社会のあり方が変わってきている。これまでわれわれは日常生活を支えるライフウエアで社会に貢献してきたが、これからは本業に加えて、自社の利益のためだけでなく次の世代につながる社会貢献活動にも力を注いでいきたい。そのために今回のプロジェクトを通して、新たな社会貢献活動のあり方を模索していく」とコメントした。

 7月23日には、スウェーデン選手団を応援する公式ウエアの“SWE グラフィックTシャツ”をスウェーデン限定で発売する。デザインはコラージュアーティストの河村康輔が手掛け、スウェーデンの国旗とスウェーデン語で“Together”を意味する“Tillsammans!”の文字を施した。素材には回収ペットボトルから作られる再生ポリエステルを60%使用した。なお、日本国内でも同アイテムが当たるハッシュタグキャンペーンを実施し、13人のチームアンバサダーにちなんで13人の当選者にプレゼントする。

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巨大なドレスに映像を投影 ファッションの夢を見せた「ヴァレンティノ」 2020-21年秋冬オートクチュール

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は7月21日、イタリア・ローマ郊外にある映画撮影所チネチッタ・スタジオで2020-21年秋冬オートクチュール・コレクションを披露した。会場に少数のジャーナリストを招待したものの、今回の核となるのはオンラインでの配信。そのため、長年デジタルでのファッション表現を探求している写真家でフィルムメーカーのニック・ナイト(Nick Knight)と協業し、美佳(Mika)やアドゥ・アケチ(Adut Akech)、マリアカルラ・ボスコーノ(Maria Carla Boscono)ら人気モデルを起用した幻想的なパフォーマンスをライブ配信した。

 パフォーマンスは、約5mもある極端なプロポーションのドレスをまとうモデルやドレスを風になびかせながら宙を舞うモデルに、花や自然の風景を投影した映像からスタート。後半はさまざまなアングルとスローモーションを生かして、暗闇から浮かび上がる純白と銀の15着のドレスを1ルックずつ見せた。音楽を担当したのは20-21年メンズのショーにも起用されたロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライターのFKAツイッグス(FKA twigs)。叙情的かつ個性的な歌声で見るものの心を揺さぶった。

 ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターは今季のコレクションに関して、「ファッションと女性、そして詩情を中心に据えたかった。これまでとは全く異なり、(ロックダウンにより)束縛されているという感情を乗り越える必要があった」とコメント。「ナイトと取り組むことが、ショーに取って代わるのではない。というよりも、水や風、大地、炎などを表現したデジタルプロジェクションを刺しゅうや花の装飾、色の代わりに用いながら、クチュールの背景にある人間的な要素を最大限際立たせることを目指した。ナイトの表現には“冷たさ”を感じるが、ある意味、そこに惹かれた。そして、それはアトリエの人々が持つ人間らしい温かみと対極にあるものだ」と続ける。披露されたドレスはそんなアトリエの手仕事と卓越したクラフツマンシップを称えるもので、実際ピッチョーリは制作に携わったお針子の名前をショーノートに記している。中には4000時間をかけて製作されたドレスもあるという。

 また今回の会場に選んだ歴史あるチネチッタ・スタジオについては、夢が生み出される場所であり、皆が最も夢を見られるクチュールにとって最適な場所だったとし、「私たちは夢のない状態になんてなりたくない」と語った。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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「SK-II」が東京五輪を目指す選手をサポート 人気化粧水を1500人に無償提供

 「SK-II」は、オリンピック強化指定選手1500人に、主力で人気の化粧水「フェイシャルトリートメントエッセンス」を無償で提供する。同取り組みはブランドテーマである「運命を、変えよう。〜#changedestiny〜」のもとで行われるもの。本来ならば7月23日に開幕するはずだった東京オリンピックの公式スキンケアブランドである同ブランドが、目標を1年後に切り替え突き進むアスリートに、ビューティの視点からエールを贈る。

 「運命を、変えよう。〜#changedestiny〜」は人生や社会をより良いものに変えることをテーマに、これまでにもさまざまなプロジェクトを手掛けてきた。2月には体操で史上最多のメダル数を獲得した体操のシモーン・バイルス(Simone Arianne Biles)選手や卓球の石川佳純選手らを起用し、美しさとは何かを問いかける「#NOCOMPETITION 美は #競争ではない」を実施。5月には競泳の池江璃花子選手を起用し、逆境に負けず目標を追いかける池江選手のありのままの姿を表現したフォトダイアリー企画「ディス・イズ・ミー(THIS IS ME)」を行い、大きな反響を呼んだ。

 強化指定選手1500人に贈る「フェイシャルトリートメントエッセンス」は限定パッケージ品で、五輪をイメージしたものになるという。今回の取り組みについてサンディープ・セス(Sandeep Seth)SK-IIグローバルCEOは「選手たちの強さとしなやかさは、現在の困難な状況にある全ての人に勇気を与える。私たちのこの小さな活動が、選手にとって来年へ向けた、より力強い明日への更なる一歩を自信を持って踏み出す強さのバトン、そしてモチベーションの一助になればと願っている」とコメントした。

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「ブルネロ クチネリ」が余剰衣料を寄贈

 「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」は、新型コロナウイルスの影響で休業した店舗で売れ残った商品を寄贈するプロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトのために、創業者であるブルネロ・クチネリ会長兼クリエイティブ・ディレクターの家族6人を含む10人の理事会が発足。生産レベルでの価値3000万ユーロ(約36億円)相当の2020年春夏商品を寄贈対象とする。寄贈先については、今後理事会が衣料を必要とする人や団体をグローバルに選定するという。なお、寄贈する衣料には“Brunello Cucinelli for Humanity”の織りネームが特別に付けられる。

 クチネリ会長兼クリエイティブ・ディレクターは今回のプロジェクトに関して、素材のサプライヤーや職人の思いを尊重し、品質や価値を守るために、売上金ではなく商品そのものを寄贈することを決めたという。「このプロジェクトにより、何らかの意味において人間の尊厳が高まり、これらの衣服生産に携わった全ての人をたたえることができるのではないかと思う。私たちが何年も続けてきた、商品を修理・回収・再利用というサステナビリティを目指す一大プロジェクトの実現へとつなげていく」とコメントしている。

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時計見本市の再編が日本でも進む “ビッグ3”が結集

 セイコーウオッチ、シチズン時計、エプソン販売が合同で行う時計見本市「ジャパン ウオッチ コレクション(JAPAN WATCH COLLECTION、通称JWC)」が、新型コロナウイルスの影響を受け、東京と大阪で9月に開催予定だった見本市を中止した。

 「JWC」はセイコーウオッチとシチズン時計が中心となり、1990年代から春と秋の年2回開催されてきた。同一会場で行われていたものを、2020年2月の「JWC」では3社それぞれが別会場で行うスタイルに切り替えた。自社で運営する会場の作り込みなどにより各社のシーズナルな打ち出しや世界観が際立つ一方で、地方からの来場者には不便な面もあった。

 次回開催の「ジャパン ウオッチ コレクション2021」には、“国内ビッグ3”の一角で、これまで独自に展示会を行っていたカシオ計算機も参加する。担当者は「もともと20年秋からの参加が決まっていたが、ご案内のように見本市自体が流れてしまった。国産メーカーが結束して世界に向けて打ち出したい」と話す。

 時計をめぐっては、コロナショックにより世界最大の時計見本市であるスイスの「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」が事実上崩壊し、同見本市を離脱した主要ブランドがジュネーブで新たな見本市の開催を予定するなど再編が進んでいる。

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コンセプトストア「メゾン コーセー」にデジタルで新サービス 個々の顔型に合わせたシートマスク提供

 化粧品のコーセーが、デジタル活用を強化している。昨年12月に銀座にオープンしたコンセプトストア「メゾン コーセー(MAISON KOSE)」に最先端“ビューティアトラクション”を導入しているが、今回新たな2つのサービスが加わった。3Dスキャンで撮影した一人一人の顔型に合わせたシートマスクの提供と、毛髪診断システムの結果に基づいたヘアケア製品の提案とスタイリストによる施術だ。独自性の高いサービスの提供を行うことで、一人ひとりに合わせたパーソナライズ美容提案を強化する。

 シートマスクは、顔の高解像度3Dスキャン技術を持つシリコンバレーのスタートアップ企業のbellus3Dと協業した「フェイスマスクファクトリー」。3Dスキャン技術で顔の立体構造を分析し、平面展開することでマスクを作成。個々の顔全体や目・鼻・口の部位ごとにフィットするシートマスクのサイズと形状を実現する。パーソナライズなマスク作りは予約不要。

 2つ目は、コニカミノルタの協力で、画像処理技術を用いてお客の髪の艶、うねり、ダメージ、ボリュームなどの髪質や毛髪状態を客観的に評価できる毛髪診断システムを開発。診断結果後は、1階のブローバーでお客の髪悩みや理想のヘアスタイルに応じて最適な製品を提案するほか、スタイリストのカウンセリング、最適な製品を用いた施術も提供する。サービスは完全予約制。

 「メゾン コーセー」は、日本初展開となる米・化粧品ブランド「タルト(TARTE)」など、同社ブランドを一堂に集積(一部商品を除く)した旗艦店。スキンケアやメイク、ヘアケアなどカテゴリーごとにブランドを横断して配置するほか、デジタルと体験を融合させた新たなコミュニケーションの場をテーマに、異業種とのコラボレーションした取り組みなどを“ビューティアトラクション”と称して展開する。オープン時は。パナソニックと協業した肌分析機能を持つ「スノービューティーミラー」やカシオ計算機と共同開発したネイルプリンターを設置した。

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「エムエム6 メゾン マルジェラ」2021年プレ・スプリング・コレクション

 「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」が2021年プレ・スプリング・コレクションを発表した。

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BARNEYS at HOME #51【OAS】バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<オーエーエス>パイルポロシャツとパイルショーツ

 

バーニーズ ニューヨークのスタッフがおすすめアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはメンズバイヤー髙橋がおすすめするアイテム、<オーエーエス>パイルポロシャツとパイルショーツです!

<オーエーエス>はサマーシーズンにお召しいただけるアイテムに特化したスウェーデン発のニューブランドです。

バーニーズ ニューヨークではポロシャツとショーツに注目し、カラーバリエーション豊富にご用意しております。

肌触りがよい吸水性のあるパイル生地を使用し、これからの時季に清涼感のあるスタイリングをお楽しみいただけます。

IMG 6197 BARNEYS at HOME #51【OAS】バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<オーエーエス>パイルポロシャツとパイルショーツ

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

OAS<オーエーエス>パイルウィークエンドシャツ(WHITE)

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_wear/men_wear_poloshirt/2127577.html?2020_bjyoutube

 

OAS<オーエーエス>パイルウィークエンドシャツ(NAVY)

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_wear/men_wear_poloshirt/2127576.html?2020_bjyoutube

 

OAS<オーエーエス>パイルウィークエンドシャツ(GRAY)

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_wear/men_wear_poloshirt/2127579.html?2020_bjyoutube

 

OAS<オーエーエス>パイルウィークエンドシャツ(KHAKI)

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_wear/men_wear_poloshirt/2127581.html?2020_bjyoutube

 

OAS<オーエーエス>パイルウィークエンドシャツ(ORANGE)

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_wear/men_wear_poloshirt/2127578.html?2020_bjyoutube

 

OAS<オーエーエス>パイルウィークエンドシャツ(PINK)

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_wear/men_wear_poloshirt/2127580.html?2020_bjyoutube

 

 

バーニーズ ニューヨーク オンラインストア

https://onlinestore.barneys.co.jp/top?2020_bjyoutube

 

 

次回の更新をお楽しみに!

「ミヤシタパーク」を関係者に公開 7月28日から段階的に開業

 三井不動産は複合施設「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」を7月28日から段階的にオープンする。当初は6月18日の開業を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期になっていた。渋谷区と三井不動産の共同事業で、山手線と明治通りに挟まれた区立宮下公園を公園、商業、ホテルなどが一体となった複合施設に作り変える。

 20日からテナントごとの内覧会が行われ、一部が関係者に披露された。全長330mの横長の建物の3層が物販や飲食、屋上が公園になる。「ルイ・ヴィトン」をはじめとしたラグジュアリーブランドやストリートブランドなどのほか、レコードやアートなどのカルチャー、全長100mに居酒屋やレストランが集まる「渋谷横丁」など、個性的な90店舗が入る。物販は主に28日から、飲食は主に8月4日からオープンする。3密を避けるため、当面は事前予約制で入場を制限する。

 併設するホテル「シークエンス ミヤシタパーク(SEQUENCE MIYASHITA PARK)」は8月1日に開業する。

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改めて意識してみる。「BEER PAIRING」のルールとは?ビアスタイル別で見る、ペアリング作法【PR】

 クラフトビールが定着したことで、ビアペアリングの世界観も拡がりを増している。クラフトビール専門では、ビールと料理の合わせ方で店のセンスが試される。ビアペアリングのルールとは何か? ビアスタイル別で見るペアリング作法など、ビアペアリングを楽しむ最新TOPICS。都内にある2軒のビアパブに注目した。
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多機能洗顔デバイスでトータルケアを実現する時代へ

 ヤーマン(YA-MAN)は今春、米国発の美容洗顔器「ピーエムディー クリーン(PMD CLEAN)」シリーズを日本上陸させ、全国の取り扱いサロンで展開している。1台で洗顔もエイジングケア*2もかなえる多機能デバイスとして世界25カ国で大ヒットしており、日本でも発売して1カ月、すでに幅広い世代から支持を得ている。

音波の力で毛穴洗浄から
リフトケア*1まで

 中でも人気なのは、同シリーズの中で最上位モデルの「ピーエムディー クリーン プロ プラス」。毎分約7000回の音波振動で肌をスッキリ洗い上げるだけでなく、音波リフトモードを使えば心地よい振動で肌のリフトケア*1をサポートする。さらに、ヘッドの裏面はパワーストーンのローズクオーツからできたプレートとなっており、ボタンを押すと42 °Cまで温まって、同時にリフトケア*1もかなう。そのほかヘッドの裏面が金属パネルからなる「ピーエムディー クリーン プロ」 や、音波洗浄と音波リフトモードの機能のみを持たせた「ピーエム ディー クリーン」をそろえ、ニーズや価格から自由に選べるようになっている。

テクニック要らずで
ケアをかなえる

 毛穴洗浄、リフトケア*1、温熱ケアといった三つの機能は、ボタンを押すだけで簡単に行うことができ、難しいテクニックや手間も不要だ。また、従来の洗顔ブラシと異なりシリコーン製で手入れも簡単ということもポイント。コンパクトで持ち運びや収納にも便利なほか、長めの持ち手で背中やデコルテのケアが簡単にできるのもうれしい。

“美しいメイクには
土台となる肌のケアがカギ”

 メイクは全体を通してベースの土台が一番大切。印象を変える部分になるので、しっかり 洗顔をして基礎化粧品で整えてあげることが重要だ。最近はマスクをつけることが多く、 摩擦で乾燥しやすいので保湿ケアを念入りに行うことも欠かせないだろう。「ピーエムディー クリーン」シリーズは滑らかなタッチで肌への圧が少なく、洗い上がりは透明感のある印象に導く。また、音波振動でリフトケア*1できるのもうれしいポイントだ。肌は髪と一緒で手をかければその分きれいになるので、普段から少しの時間だけでもケアはしっかりしたい。

ニーズや好みで選べる
豊富な種類

 「ピーエムディー クリーン」シリーズは全3種、全5色のラインアップを展開する。最も手頃な「ピーエ ムディー クリーン」は音波洗浄と音波リフト機能を搭載し、2色をそろえる。「同プロ」はさらに金属のプレートをヘッドの裏に施し、温熱音波振動でリフトケア*1を実現。同様に2色をそろえる「同プロ プラス」 は金属のプレートの代わりにパワーストーンとして知られるローズクオーツを用いており、おしゃれな見た目も評判が高い。

注釈
*1 機器で肌を持ち上げること
*2 年齢に応じたケア
PHOTO : HIROKI WATANABE
VIDEO : MITSUNORI OHKUBO

問い合わせ先
ヤーマン
0120-776-282

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ランジェリー業界のゲームチェンジャー vol.4 下着専門家を育てるランジェリーカレッジの中根菜穂子

 下着業界はファッション業界に比べるとメディア露出が少なく、またサイズの展開が多いため、在庫管理が複雑、生産工程で使用する資材が多い、生産ロットが大きいなどの理由から新規参入が難しいといわれてきた。大手の下着メーカーおよびアパレルメーカーによる市場の寡占によって、なかなか新陳代謝が進まない印象だったが、ここ数年、D2Cブランドが増加している。また、異業職種からのデザイナー転身やSNSを通じたコミュニティーの活性化など、下着業界では30代の女性を中心に新たなムーブメントが起こっている。下着業界に新風を吹き込むゲームチェンジャーらにインタビューし、業界の今、そして今後の行方を探る。

 第4回に登場するのは、中根菜穂子ランジェリーカレッジ(LINGERIE COLLEGE)代表。ランジェリースタイリストとしてメディアやイベントで活躍する一方、ランジェリーを学び、楽しみ、仕事にするランジェリーカレッジを創設。販売員として6000人以上を接客した経験を生かして、メーカーの枠を超えてランジェリーの魅力と情報を発信し、“ランジェリーで女性の人生はもっと輝く”をモットーに活動の場を広げている。

――ランジェリーカレッジを設立した目的は?

中根菜穂子ランジェリーカレッジ代表(以下、中根):子どもの頃からランジェリーが大好きで、学生時代から下着関連で起業したいと思っていました。ただ、自分でブランドを立ち上げるにもショップを開くにも莫大なお金がかかるという現実がありました。それでも、自分の中にランジェリー以外の仕事をするという選択肢はなく、働きながら将来役立つことを学びたい、経験を積みたいと思い下着の販売職になりました。6年余り百貨店を中心に売り場に立って接客をしていましたが、その販売経験の中で分かったのは、自分の体や下着について悩んでいる女性が本当に多いということ。それまで自分に合った下着に出合わなかったことで、自分の体は人と違うと思い込んでいる人、自分の体を否定し責めている人もいました。その理由を考えると、情報の少なさが原因だということに気付きました。それを解決できる場をつくりたい、悩みに答え、幅広い情報を届けたい、それを一緒にできる仲間を増やしたいと、ランジェリーカレッジを2019年1月に設立しました。現在の私の仕事はランジェリーカレッジの運営が6割、ランジェリースタイリストとしてメディアで対応する仕事が4割というバランスです。

――ランジェリーカレッジの内容は?

中根:自分に合ったブラジャーを選ぶための講座「1DAYランジェリーレッスン」と、業界未経験者でもプロを目指せる「ランジェリースタイリスト養成講座」があります。「ランジェリースタイリスト養成講座」は5日間の「ジュニアスタイリストコース」と、10日間の「マスタースタイリストコース」があり、年2回の募集で5月から5期生の講座がスタートしました。受講者はランジェリースタイリストを目指す人や自分のブランドを立ち上げたりショップをオープンしたい人、ファッションや美容など現在の自分の仕事にランジェリーの知識を生かしたい人が主流です。これまで「ランジェリースタイリスト養成講座」を修了した卒業生が22人いますが、パーソナルスタイリストとして個人のランジェリーショッピングのアテンドを行ったり、一般向けに「1DAYランジェリーレッスン」を開講したり、地方ではメディアで活躍している人もいます。自身のブランドを立ち上げる準備をしている人は3人います。

顧客の中にある正解を見つける手伝いをするのがランジェリースタイリストの役割

――ランジェリースタイリストの定義とは?

中根:メーカーでも販売店でもない、第三の下着専門家で、消費者とランジェリーをつなげることが仕事。ランジェリーに関する知識や技術を習得するのはもちろんですが、講座ではカウンセリングに一番重きをおいています。これは私が約6年間販売職をした中で一番感じたことですが、下着や体について知識を得ても、それを接客で生かすことがとても難しかったんです。売り場でそれがうまくできて、顧客の満足度が上がると、客単価も上がりリピーターになってもらえます。決して自分の考えを顧客に押し付けるのではなく、カウンセリングを通じてときには、顧客自身が気付かない願望を引き出すこと、顧客の中にある正解を見つけるお手伝いをするのがランジェリースタイリストの役割だと思っています。メディアの対応やSNSの発信も同じで、自分の好きなことをただ述べるのではなく、各メーカーやブランドの特徴を理解した上で、プロとして商品提案ができることの重要性を講座では教えています。ファッションやビューティに比べるとランジェリーに関するトピックスのメディア露出はかなり少ないですから、とにかく接点を増やすこと、まずはメディアにランジェリーに興味を持ってもらえるように心掛けています。

――今後、チャレンジしたいことは?

中根:ランジェリーについて話をする場としてランジェリーカレッジのコミュニティーをつくっていきたいです。これまでショッピングアテンドのサービスも講座もリアルにこだわってきました。ただ、コロナ禍で講座もオンラインになりましたし、ランジェリーの選び方などをインスタライブで配信したところ、地方の人など今まで出会えなかった人とつながることができ、「毎週楽しみにしている」「お話を聞いて自分の体が好きになった」といったようなうれしい声も届いています。今後オンラインで、お互いにコミュニケーションできる環境を整えて情報を発信していこうと思います。もう一つは9月に「日本ランジェリースタイリスト協会」の設立を目指しています。卒業生の中にはそれぞれ活躍する人も増えましたし、組織化して、より広くランジェリーの魅力を伝えていきたいです。一般の人向けに、自分の体に意識を向けるきっかけとなる検定や、プロのランジェリースタイリストを目指す人のための検定も予定しています。一般の消費者の間でランジェリーの知識が広がって高まれば、その人の人生が豊かになるだけでなく、商品の価値が伝わり、その結果商品が売れて業界全体が発展すると私は信じています。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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「コーチ」親会社のCEOが辞任 疑惑表面化による混乱を避け

 「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」を擁するタペストリー(TAPESTRY)のジデ・ザイトリン(Jide Zeitlin)会長兼最高経営責任者(CEO)は、2007年に女性を誘うためにフォトグラファーを装ったという疑惑が表面化したことを受け、21日に退任した。

 状況に詳しい情報筋によると、タペストリーの取締役会は疑惑について内部調査を開始したという。また、後任となるCEOについて社内外の候補者を検討し始めるようだ。

 「10年以上前に私が撮影し、関係を持っていた女性が先月、複数のメディア機関に当時のことに関する懸念を告白した」とザイトリン前会長兼CEOは声明を発表。「心から大切に思っているタペストリーを混乱させたくないため、辞任せざるを得ないと感じた」と述べた。

 ファッション業界では数少ない黒人CEOの1人である同氏は、2006年にコーチ・インク(当時)の取締役会に加わり、14年に会長に就任。19年9月に現職に就いた。

 暫定CEOにはジョアン・クレヴォイセラ(Joanne Crevoiserat)最高財務責任者が、会長にはスーザン・クロップ(Susan Kropf)筆頭独立取締役が任命された。また、ザイトリン前会長兼CEOは3月から「コーチ」のCEOも兼務していたため、「コーチ」ブランドプレジデント兼CEOにはトッド・カーン(Todd Kahn)社長兼最高管理責任者兼秘書役が暫定的に就任した。

 ザイトリン前会長兼CEOは21日、自身のリンクトインで、子どもの頃にAPの写真部門で働いいていた父親の元で夏休みの間働いていたことや、銀行員時代にはプライバシーを守るため、見知らぬ人を撮影する際にミドルネームの「ジェームス」をベースにした偽名を使うことがあったことを明かした上で、「女性との関係は13年前に始まり、終わったもので、タペストリーでの役割とは一切関係がない」と綴っている。

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よしみち兄弟も挑戦!  「ロクシタン」の人気シリーズ“ヴァーベナ”の現品が当たるゲーム「#ハピこいストリート」が話題

 「ロクシタン(L’OCCITANE)」は8月18日まで、ブランドの人気ナンバーワンフレグランス“ヴァーベナ”シリーズが当たるゲームキャンペーンを実施している。制限時間内にスタートからゴールまでの道をつなぐパズルゲーム「#ハピこいストリート」は、全部で3ステージ。途中の質問の回答とゲームのスコアによって、ハッピーな出会いを引き寄せる “ヴァーベナ”、もしくは“シトラスヴァーベナ”シリーズの異なるアイテムを提案してくれる。LINE連携して、応募することで、アイテムゲットのチャンスも。いろいろなアイテムを提案してくれるから、何度でも楽しめそうだ。

 「WWD JAPAN.com」は、オンラインゲームへの挑戦をよしあき&ミチ兄弟に依頼。2人はいつも通り仲良くゲームに挑戦して、見事にクリア!!ゲームが提案した“ヴァーベナ グラニテハンドクリーム”については、「半透明のシャーベット状で爽快感あるつけ心地。肌なじみも良いし、ヴァーベナの香りは爽やかだから、男性でも使いやすい」などとコメントした。ハンドクリームを含む夏の新製品は、グラニテ(シャーベット)のようなテクスチャーのボディジェルや、外出先でも足元をリフレッシュしてくれるレッグムースなど全5アイテムだ。

 ヴァーベナは昔、魔女が恋薬に入れて思いを寄せる人の気を引いたことから「出会いを呼ぶハーブ」と呼ばれている。このハーブを用いた“ヴァーベナ”シリーズは、どんなシーンでも使いやすく、男女問わずに愛される柑橘系の爽やかな香り。「ロクシタン」は、この香りをまとうことで、ハッピーな出会いを引き寄せて欲しい、と願っている。

問い合わせ先
ロクシタンジャポン カスタマーサービス
0570-66-6940

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“ヤバイ”店が東京に上陸した。月商500万円の揚げ物総合デパート!

 居酒屋のキラーコンテンツとして定着した「串カツ」に、近年、盛り上がりを見せている「から揚げ」、大手外食チェーンの参入が相次ぐ「天ぷら」、それに、国民食として愛され続けている「とんかつ」。こうした揚げ物の代表格を看板メニューに掲げた大衆酒場が大阪から東京に上陸した。狙いは「大衆酒場のネクストステップ」。
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“ヤバイ”店が東京に上陸した。月商500万円の揚げ物総合デパート!

 居酒屋のキラーコンテンツとして定着した「串カツ」に、近年、盛り上がりを見せている「から揚げ」、大手外食チェーンの参入が相次ぐ「天ぷら」、それに、国民食として愛され続けている「とんかつ」。こうした揚げ物の代表格を看板メニューに掲げた大衆酒場が大阪から東京に上陸した。狙いは「大衆酒場のネクストステップ」。
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ストックホルムのジュエリー「オールブルース」が10周年 ビオトープとコラボも

 今年創業10周年を迎えるスウエーデン・ストックホルム発のジュエリーブランド「オールブルース(ALL BLUES)」。フレデリック・ナトホルスト(Fredrik Nathorst)とジェイコブ・スカラッゲ(Jacob Skragge)による同ブランドは、ジェンダーレスなミニマルデザインで、性別や年齢を問わずに幅広い層から人気だ。アイテムにはリサイクルされたスターリングシルバーやゴールドが用いられており、ストックホルムで3代にわたる鋳物工場が手作業で製作する。ECサイトのほか、世界11カ国のセレクトショップで販売されており、日本ではビオトープ(BIOTOP)、ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)、ジャックポット(Jackpot)などで取り扱う。

 10周年を記念して、ビオトープ(BIOTOP)とのコラボコレクションが7月23日に全国のビオトープと公式ECサイトで発売される。創業者の一人、ジェイコブ・スカラッゲにこれまでの軌跡やコラボレーションへの思いを聞いた。

WWD:2人はどこで出会い、なぜジュエリーブランドを始めようと思ったのか?

ジェイコブ・スカラッゲ「オールブルース」創業者(以下、スカラッゲ):僕とフレデリックは高校で出会った。僕らはナイーブで好奇心旺盛なところが似ていて、音楽やファッションの趣味も共通していた。当時の僕らにとって、これだけたくさんのブランドが世の中に溢れているのに自分たちとつながりを感じるジュエリーブランドがないことが不思議だった。そこで僕らは自然とこの分野で何かできるかもしれないと考え始め、高校卒業後20歳のときに「オールブルース」を立ち上げた。

WWD:ジュエリーやビジネスに関する知識はどこで学んだ?

スカラッゲ:僕らは初め、専門的な知識が何もなかったんだ。しかし、知識がないままに進むのは非効率だったので僕はビジネスを、フレデリックはアートディレクションを学ぶためにあらためて学校に通い、学びながら実践していった。おかげでたくさん失敗もしたが、とにかく良い製品を作ろうとひたすら努力した。現在デザインは2人で考えているが、フレデリックは主にクリエイティブに関すること、僕はビジネスに関することを担当している。

WWD:ブランド名に込めた思いは?

スカラッゲ:マイルス・デイビス(Miles Davis)の曲からとった。10年前にフレデリックの家のキッチンで自分たちの商品を製作していたころ、僕たちはジャズとブルースばかり聴いていた。中でもこの曲は当時の僕たちが感じていた若さや興奮をよく表現している曲だったんだ。

WWD:10周年を迎えた気持ちは?

スカラッゲ:10年も続くなんて思ってもいなかったよ。もちろんうれしいけど、僕の性格上あまり過去を振り返るタイプではない。こんなに長く同じことを継続できるなんてエキサイティングだ。

WWD:女優のエマ・ワトソン(Emma Watson)が愛用者として知られている。彼女はどうやって「オールブルース」を見つけた?

スカラッゲ:ある日、彼女のスタイリストのレベッカ・コービン・マーレイ(Rebecca Corbin Murray)から連絡があった。彼女がエマに「オールブルース」を紹介してくれたんだけど、僕たちのブランド哲学や、ストックホルム国内で製作している背景などにも共感してくれたんだ。エマのような素晴らしい人が着用してくれたおかげで、信頼できるブランドだと人々に思ってもらえるきっかけになったと思う。

WWD:なぜストックホルムでの生産にこだわるのか?

スカラッゲ:まずは製品のクオリティーを保つためだ。この土地には素晴らしいクラフツマンシップがある。ほかで作ればコストを抑えられるかもしれないが、何世代も受け継がれてきた知識や技術を守ることの方が大切だと考えるからだ。実際に僕たちがお願いしている金細工職人の工場は、僕らのオフィスのすぐ近くにある。職人たちの近くで働くことで、知識のない僕たちは効率よく学ぶことができた。材料の輸送など交通に関わる環境コストを抑えられることもメリットだ。

WWD:デザインへのこだわりは?

スカラッゲ:日常使いができてリッラックスできるデザインにこだわっている。シンプルなものは一歩間違えればつまらなくなる。僕たちはシンプルなデザインの中にもスピリットやエナジーを感じられるように心掛けているんだ。

WWD:ジェンダーを意識させないデザインも特徴だ。

スカラッゲ:ユニセックスのブランドだが、特定の女性や男性をイメージして作るときもある。しかし女性だからこうあるべきだ、というようなラベルを貼ることはしない。僕らは従来のファッションマーケットが生み出してきた偏ったジェンダーイメージに違和感を覚えていて、「オールブルース」ではリアルな人々の個性を大切にしたいと思ったんだ。

WWD:この10年の間に顧客層に変化はあったか?

スカラッゲ:最初はメンズジュエリーブランドとして開始した。その後2015年にウィメンズ商品を発売し、女性客も増えた。今ではジェンダーレスなブランドとして、幅広い年齢層の顧客がいる。僕らの商品が多様な人に受け入れられていることはとてもうれしい。美しさの本質を理解していればどんな顧客ともつながることができるんだ。

WWD:広告ビジュアルにも多様性を取り入れている。

スカラッゲ:その通り。僕らにとって年齢は関係ない。どんな人でもナチュラルなメイクと光でその人の個性が出るビジュアルを意識している。そのナチュラルな雰囲気が「オールブルース」らしさだ。

WWD:ビオトープとのコラボについて教えて欲しい。なぜ今回コラボすることになったのか?

スカラッゲ:ビオトープは日本で初めて「オールブルース」を取り扱ってくれた店だ。そのビオトープが偶然にも僕たちと同じ年に10周年を迎えることを知り、何か特別なアイテムを一緒に作ろうという流れになった。思い入れの強いビオトープと一緒にコラボできてとてもうれしい。コレクションは僕らの共通点でもある数字の“10”をテーマにデザインした。どれもシンプルで、僕たちが何者であるかをよく表現できていると思う。

WWD:これから挑戦したいことは?

スカラッゲ:今年の挑戦として、夏に初の店舗をストックホルムに出す。また新しいECサイトも立ち上げる予定だ。いつか成し遂げたい夢は、大好きな日本に店舗を出すことだ。

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パリ老舗百貨店ル・ボン・マルシェに新たな“美のメッカ”誕生 メイクアップ中心の美容コーナー開設

 新型コロナウイルスによる経済への影響が続くフランスだが、パリの百貨店では新しい美容コーナーが続々と誕生し、活気を取り戻しつつある。

 パリ左岸の老舗百貨店ル・ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)は、メイクアップを中心とした美容コーナー「ラトリエ・マキアージュ(L’Atelier Maquillage)」を6月上旬にオープンさせ話題を呼んでいる。売り場は本館2階にあるレディースファッションフロアの中央に300平方メートルの広さを誇り、壁一面を700個の顔料瓶で装飾されている。「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」「NARS」「バイテリー(BY TERRY)」が1階から移設されたほか、「ラ ブーシュ ルージュ(LA BOUCHE ROUGE)」「キュアバザー(KURE BAZAAR)」や、フランス初上陸の「スック(SUQQU)」とイギリスの眉毛ケア専門店「ブリンク・ブラウン・バー(BLINK BROWN BAR)」がエクスクルーシブで加わり、8つのメイクアップブランドを展開する。

 フランスに初上陸を果たした「スック」は、欧米人の肌にも対応する豊富なカラーバリエーションのファンデーションやアイシャドウ、リップなどのメイクアップとスキンケアラインがそろう。日本で人気の顔筋マッサージ専用クリーム「デザイニング マッサージ クリーム」88ユーロ(約1万600円)も取り扱う。売り場奥には施術ルームを完備し、顔筋フェイスケアが30分55ユーロ(約6600円)、顔筋フェイスケアにメイクアップがついたメニューが60分80ユーロ(約9600円)で受けられる。現在は直接肌に触れる施術が許可されていないが、再開後の予約リストは数カ月分がすでに埋まっているという。

 フランスで初登場となる「ブリンク・ブラウン・バー」は、イギリスでは百貨店のハーヴェイ・ニコルズ(HARVEY NICHOLS)やセルフリッジズ(SELFRIDGES)をはじめブロウバーを28店舗構える。古くから伝わるインドの毛髪除去技術をベースにした、糸を使用する眉毛カットが22ユーロ(約2600円)で受けられる。インド・スリランカ発祥の伝統医療であるアーユル・ヴェーダに基づいて目の周りをマッサージし、眉に栄養を与えるオイルを塗って、顔の形に合ったデザインに眉カットを施す。ブロウバーの店舗内では眉ケアやメイクアップ製品などを購入することもできる。

 そのほかにカラーのオーダーメイドが可能で詰め替え式のサステナブルな商品を展開する高級リップブランド「ラ ブーシュ ルージュ」や、USDA認証を得たオーガニック原料を使った詰め替え式ビーガンリップを発売した「キュアバザー」も取り扱う。さらに9月にエクスクルーシブで「シャーロットティルブリー」を導入する予定だ。

 美容部門ディレクターのアクセル・ロワイエール(Axelle Royele)は「2015年にオーガニックとニッチ美容をメインにしたコーナーをスタートして以来の新プロジェクトだ。メイクをする喜び、革新、色の専門家によるサービスを最大限に感じられる空間作りに挑んでいる。昨今のお客さまは商品を求めているのではなく、センスや体験を求めている。メイクをすることでポジティブなエネルギーを作ることが今の時代に必要」と語る。同百貨店の化粧品フロアは1階がメインでメイクアップ、スキンケア、フレグランスを展開している。15年にオーガニックとニッチ美容を集めたコーナーを2階にオープン。今回は2階のウィメンズファッション売り場の中に新たに美容コーナーを開設した。周囲はデザイナーズブランドやスポーツウェア、ランジェリーの売り場に囲まれている。

 さらにパリ右岸のギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)本店でも新たにクリーンビューティに特化したコーナーをスタートさせている。フェイスヨガをはやらせた、サプリメントとスキンケアのブランド「ホリデルミ(HOLIDERMIE)」、上質なオイルに特化したイギリスのブランド「ヴォタリー(VOTARY)」、アルプスの薬草をベースにしたスイスの「スーザン・カウフマン(SUSANNE KAUMANN)」など約20ブランドを取り扱う。

 当分は外国人観光客が訪れない環境下、百貨店ではコロナ疲れのフランス人の心をつかむ新たな取り組みが求められているようだ。

須山佳子/コンサルタント:2001年に渡仏しMBAを取得。ファッション業界で働き、09年に日本の美容ブランドを欧州市場へ売り込むコンサルティング会社設立。取引先は欧州の高級百貨店、美容ストア等。パリ市内でポップアップストア「Bijo;」主宰

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タピオカ「ゴンチャ」国内600店を目論む。元マック原田社長が仕掛ける「マック化」の秘策

 タピオカミルクティーブームを牽引した「ゴンチャ」。現在全国に71店を展開するが、これを数年内に400〜600店に広げるという野心的な計画だ。2019年12月に経営主体ゴンチャ ジャパンの代表取締役会長兼社長兼CEOに就任した原田泳幸氏は「十分に可能」と自信ありげ。どんな手を打ってくるのか?
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タピオカ「ゴンチャ」国内600店を目論む。元マック原田社長が仕掛ける「マック化」の秘策

 タピオカミルクティーブームを牽引した「ゴンチャ」。現在全国に71店を展開するが、これを数年内に400〜600店に広げるという野心的な計画だ。2019年12月に経営主体ゴンチャ ジャパンの代表取締役会長兼社長兼CEOに就任した原田泳幸氏は「十分に可能」と自信ありげ。どんな手を打ってくるのか?
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