「イケア」が初のオフィシャルロゴを施したアパレルアイテム発売

 イケア・ジャパンは7月31日に、「イケア(IKEA)」初となるオフィシャルロゴを施したアパレルと、グッズからなる“エフテルトレーダ”コレクションをイケア原宿店で先行発売する。全国の店舗と公式ECサイトでの発売日は後日公表。

 アパレルアイテムは、リサイクルコットンなどの持続可能な製法を取る調達先から仕入れた綿を使用したTシャツやパーカなどを用意。「イケア」の人気商品の本棚に着想を得たバーコードをプリントした。そのほかタオルや傘、エコバッグ、全国の「イケア」店舗で実施している無料の給水サービスにも使用できるペットボトルなどもそろえる(全て価格は後日公表)。また発売を記念して、東京で生きる若者たちのライフスタイルを撮影したルックブックも近日公開予定だ。

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限定300脚「ホワイトマウンテニアリング」×「フリッツ・ハンセン」の“グランプリ”チェア

 デンマーク発家具「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」は「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTENEERING)」と協業でアジア限定の“グランプリ”チェアを発売する。「ホワイトマウンテニアリング」の相澤陽介デザイナーは家具のコレクターでもあり、今回のコラボレーションアイテムに“グランプリ”チェアを選んだ理由は、自身のブランドのモチーフになっている山を想起させるデザインだからだという。このチェアは、デンマーク家具の巨匠であるアルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)の名作の一つであり、現行品で唯一、木製の脚を持つものだ。

 張り地は、相澤が自身のブランド設立時からショップのインテリアのモチーフとして使っている寄せ木細工柄で、川島織物セルコンがジャカード織物として製作した。木製の脚になじむような色使いと質感に仕上がっている。寄せ木細工は「ホワイトマウンテニアリング」の素材に対するこだわりを象徴するもので、日本の職人技に対する敬意を表現したデンマークと日本の感性が融合したチェアが完成した。

 アジア限定300脚でシリアルナンバー付き。7月15日から予約を開始し、9月からアジアの「フリッツ・ハンセン」の正規代理店で展示をスタートさせる。価格は13万円。

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ビームスが国内最大級eスポーツイベントの公式Tシャツをデザイン 無料のアバター用も

 ビームスは国内最大級のeスポーツイベント「レイジ アジア 2020(RAGE ASIA 2020)」の公式Tシャツ(全5色、3150円)をデザインした。7月20日からイベント公式サイトと「V-RAGE」内で販売中だ。

 バーチャル空間「V-RAGE」ではアイテムのアバター版も無料で提供することを発表。自分のアバターと同じアイテムを着用できるデジタルの物販はビームス初の試みだ。
 
 イベントは8月29~30日の2日間、ユーチューブとオープンレックの配信を通して完全オンラインで開催する。バトルロワイヤルゲームの「エーペックスレジェンズ(Apex Legends)」と「荒野行動-Knives Out-」の2タイトルを予定している。

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アシックスがスマートシューズ市場参入 内蔵センサーで走りをリアルタイム判定

 アシックスは、センサーで足の動きを計測し効果的なトレーニングをサポートするスマートシューズ“エボライド オルフェ(EVORIDE ORPHE)”の先行予約販売を開始した。センサーシステムを開発するノーニューフォークスタジオと共同開発した。先行予約はクラウドファンディングサイト「マクアケ(MAKUAKE)」で10月18日まで受け付け、製品は11月以降に届ける予定。12月からはアシックスの一部直営店とオンラインストアでも扱う。価格はシューズ単体が1万1500円、センサーとのセットが3万1500円(いずれも先行予約価格)。

 同モデルは“シューズをコーチに”をコンセプトに開発したスマートシューズで、スマートフォンの専用アプリにブルートゥースで接続して使用する。ミッドソールに内蔵されたセンサーが走行距離やラップタイムのほか、ストライド(歩幅の長さ)、ピッチ、着地エリアとその衝撃、足の接地角度などを計測し、アプリに送信。それらのデータにアシックスポーツ工学研究所で蓄積してきた知見を組み合わせ、ランニングのスコアを5項目から算出する。ランニングのフィードバックは音声案内によってリアルタイムで受けられるほか、ユーザーの特徴に応じたトレーニングメニューも提案。ランナーの効率的なステップアップをサポートする。

 7月21日にオンラインで行った発表会には、廣田康人アシックス代表取締役社長COOや同シューズの開発に携わったスタッフらが登壇した。アシックススポーツ工学研究所のスタッフ原野健一所長は「継続的にランナーにヒアリングしているが、理想的な走りと現実のギャップで悩んでいる人はとても多い。自分の走りを客観視し、効果的な練習を行うサポートができればと思ったことから、このシューズを構想した」と開発の経緯を振り返る。アシックススポーツ工学研究所の猪股貴志氏は「ランニングのデータが可視化できるウェアラブルデバイスはいくつも開発されている。しかし、音声案内によってリアルタイムでフィードバックを受けられるもの、また適切なトレーニングメニューまで提案するものはほかに無い。この性能をぜひ多くの人に試してもらいたい」とアピールする。

 スタートアップ企業のノーニューフォークスタジオは、計測技術の開発やアプリ開発を担当。高い計測技術とシューズ本来の機能性に影響を及ぼさない軽さを備えたセンサーが必要だったため、足の動きをデータ化する既存のデジタルセンサー「オルフェ トラック(ORPHE TRACK)」を改良し、50%軽量化させた。菊川裕也ノーニューフォークスタジオ代表取締役 CEOは「3年前からこのプロジェクトを進めてきた。既存センサーの軽量化には本当に苦心したが、それが成功したからこそこの日を迎えることができた」と当時を振り返る。また、「ランニング分野の研究は進んでいるが、市民ランナーがそれを活用する機会はなかった。“エボライド オルフェ”によってランナーたちはよりよいランニング生活を送ることができるし、集まったビッグデータにより研究もどんどん加速するだろう」と胸を膨らませる。

 アシックスは同モデルで本格的にスマートシューズ市場に参入する構えだ。原野所長は「パーソナライゼーションによってユーザーニーズに対応することがランニング市場を勝ち抜くカギ。われわれはデジタル活用によってそれを実現していく。デジタルデバイス搭載がランニングシューズのスタンダードになる時代が来るかもしれない。“エボライド オルフェ”はその第一歩だ」と展望する。

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一時撤退した米ジーンズ「エージー」が伊藤忠傘下で日本再デビュー

 米国ロサンゼルスのジーンズブランド「エージー(AG)」が、伊藤忠商事を新パートナーに2020-21年秋冬で日本再デビューを果たす。伊藤忠商事が日本における独占輸入販売権を持ち、子会社のコロネットが販売する。同ブランドは本国アメリカの100%子会社だったエージー ジャパンが19年11月に解散したため、20年春夏は日本で展開していなかった。

 昨年10月に旗艦店である表参道店が閉店して現在直営店はないが、一時クローズしていたECも復活させた。卸についてプレス担当者は、「百貨店など一部の取引先は引き継ぎ、同時に新たなアカウントも増やしている」と話す。

 同ブランドは、2000年に“デニムの神様”ことアドリアーノ・ゴールドシュミット(Adriano Goldschmied)と現最高経営責任者兼プレジデントのユル・クー(Yul Ku)がスタートさせた。洗い加工でリアルなビンテージ感を表現した“エイジド(AG-ed)”シリーズが一世を風靡し、2000年代のプレミアムジーンズブームをけん引した。

【エディターズ・チェック】
「エージー」の中心価格帯は3万~3万5000円ほどで、ジーンズにとって“難しい”といわれるゾーンだ。“サステナブル”を旗印にロサンゼルスとメキシコの自社工場で一貫生産を行うが、日本市場にあらためてどうアプローチするのか?伊藤忠商事およびコロネットの手腕が問われる。

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「トゥー フェイスド」が関西エリア初の旗艦店を大阪・心斎橋オープン

 カリフォルニア発のメイクアップブランド「トゥー フェイスド(TOO FACED)」は7月22日に、関西エリア初の旗艦店を大阪・心斎橋にオープンする。

 同ブランドは日本上陸1周年を迎え、現在9店舗を展開する。旗艦店は東京・渋谷の「マグネット バイ シブヤ109」に次いで2店目。店舗はブランドの創業者兼チーフクリエイティブディレクターであるジェロッド・ブランディーノ(Jerrod Blandino)が日本のためにデザインした。また、本国で人気が高く上陸以来発売の希望が多かったオリジナルミラーなどのグッズ販売やオープニング記念キャンペーンも実施する。

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「トゥー フェイスド」が関西エリア初の旗艦店を大阪・心斎橋オープン

 カリフォルニア発のメイクアップブランド「トゥー フェイスド(TOO FACED)」は7月22日に、関西エリア初の旗艦店を大阪・心斎橋にオープンする。

 同ブランドは日本上陸1周年を迎え、現在9店舗を展開する。旗艦店は東京・渋谷の「マグネット バイ シブヤ109」に次いで2店目。店舗はブランドの創業者兼チーフクリエイティブディレクターであるジェロッド・ブランディーノ(Jerrod Blandino)が日本のためにデザインした。また、本国で人気が高く上陸以来発売の希望が多かったオリジナルミラーなどのグッズ販売やオープニング記念キャンペーンも実施する。

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「サカイ」 × 「アンダーカバー」の限定ジャケット ウィメンズとメンズで受注販売

 「サカイ(SACAI)」は「アンダーカバー(UNDERCOVER)」とのコラボ商品を受注販売する。商品は「サカイ」のクラシックなMA-1ブルゾンをベースに作ったアウターに、「アンダーカバー」がグラフィックをデザインしたもの。ウィメンズとメンズに、黒とネイビー、カーキの3色をそれぞれそろえる。価格はウィメンズが7万6000円、メンズが9万8000円。7月21日12時から公式オンラインストア「サカイ ザ ストア(SACAI THE STORE)」のみでプレオーダーを受け付けている。海外発送も可能。

 今回のコラボレーションは、「サカイ」が新しく立ち上げたクリエイターとのコラボレーションプロジェクト「イリバーシブル(irreversible)」の第1弾になる。今後もファッションブランドに限らず、さまざまなクリエイターとのコラボを予定している。

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村上隆と「ポーター」の完売必至のスニーカー第2弾はブラック

 村上隆とバッグブランドの「ポーター(PORTER)」は7月23日に、コラボレーションスニーカー“「Takashi Murakami×PORTER」BS–06R T.Z. ORIGINAL”を発売する。昨年8月に発売して即完売したモデルに続く第2弾で、今回はブラックカラー。価格は6万円だ。

 村上のユニークなアイデアによってゼロからデザインされたこのスニーカーは、1983年に発表された「ポーター」の代表モデル“タンカー(TANKER)”と同じ生地やパーツを、アッパーやヒール部分のミニポーチ、ベルクロ、ホック、Dカンなどに用いた。大小4つのミニポーチはコインやワイヤレスイヤフォンなどを収納できるほか、着脱可能でポーチとして単体でも使用できる。ミニポーチを外した場合は、リフレクターパーツを代わりに取り付けることもできる。付属のシューレースは、“お花”や“ドクロ”の柄が入ったものなど5パターン。アウトソールには、“(c)TM/KK”のロゴと村上の代表作品である“お花”と“ドクロ”を配した。

 ポーターの表参道店、丸の内店、大阪店、ポーター エクスチェンジ、ポータースタンドの品川駅店、東京駅店、京都店、吉田カバンオフィシャルオンラインストア、トナリノジンガロ(Tonari no Zingaro)ウェブショップで数量限定で販売する。

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「ジーナシス」が医療従事者を支援するTシャツを発売 NPOを通して寄付

 
 アダストリアの「ジーナシス(JEANASIS)」は、新型コロナウイルス感染拡大の第一線で働く医療従事者を支援するチャリティーTシャツを7月17日に発売した。

 チャリティーTシャツの売り上げの一部を認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンを通じて寄付する。Tシャツはバックフォトプリント(全4色、4000円)とクラシックロゴフレンチスリーブ(全3色、4000円)の2型を用意した。国内の「ジーナシス」店舗、公式ECと「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で販売する。

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「知らないのは、遅れているかも?」”ペイザンヌサラダ”って、知っていますか?【PR】

 近年、サラダは副菜から主菜としての位置づけが高まっており、レストランやコンビニなどで、様々なバリエーションのサラダが提供、販売されている。先月からコンビニ各社の陳列で目に留まるのが『ペイザンヌサラダ』である。トレンドをいち早く掴む女子から女子力アップのサラダとして注目を集めている『ペイザンヌサラダ』を、いち早くメニューに取り入れた飲食店を取材した。
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オンワード保元社長が再びZOZOと組んだ理由 老舗は「デジタル流通企業」に変われるか

 オンワードホールディングス(HD)がZOZOとの協業を発表した。オンワードのオーダーメードブランド「カシヤマ(KASHIYAMA)」とZOZOがゾゾスーツで得た100万件以上の体形データを連携させた服を「ゾゾタウン」で8月から販売する。目指すのは、オンライン完結で簡単にオーダーメードできる事業の拡大だ。オンワードHDはZOZOが2018年末に導入した会員向けの割引サービス「ゾゾアリガト」に反発してゾゾタウンを退店した経緯がある。約1年半ぶりの“雪解け”は「メーカー機能を持ったデジタル流通企業」を掲げるオンワードHDの改革の一里塚でもある。保元道宣社長に狙いを聞いた。

WWD:一度は袂を分かったZOZOと協業に至った経緯は?

保元道宣社長(以下、保元):昨年9月、ZOZOの社長に澤田(宏太郎)さんが就任したことが発端だった。澤田さんとは個人的に10年以上のお付き合いがある。09年12月に当社が自社EC「オンワードクローゼット」を立ち上げた際、私がEC担当の執行役員、澤田さんはEC支援のスタートトゥデイコンサルティング(13年にZOZOに吸収合併)の社長として、一緒にプロジェクトを進めた。ZOZOの社長就任に際して祝電を送り、12月に会食した。当社の「カシヤマ」とZOZOのマルチサイズプラットフォームの話が出て、一緒に何かできないだろうかとなった。すぐに現場の担当者同士で具体的なシステム連携などを煮詰め、協業への道筋が決まった。スタートは8月だが、実際はコロナ前から進めていた案件だった。

オンライン完結型の可能性を探る

WWD:ゾゾタウンに約1年半ぶりの再出店だ。

保元:退店の理由だった「ゾゾアリガト」は終了しており、わだかまりはない。それに今回のカスタマイズは既製服と違い、ZOZOに在庫を預けて販売する形態ではない。「カシヤマ」は成長しているものの、顧客基盤は40代以上のお客さまが中心だ。ZOZOを利用する若い世代との接点を増やしたい。もう一つの狙いは、オンライン完結型の強化だ。

WWD:テーラードスーツを主力にする「カシヤマ」は、1着目は店舗で細かく採寸し、2着目以降はオンライン購入を促す手法だった。

保元:カスタマイズはリアル店舗で丁寧に採寸するのがベスト。店舗で採寸した体形データをパターン(型紙)に自動変換し、中国・大連の自社工場を動かして、最短1週間でお客さまの手元に届ける。この仕組みが「カシヤマ」の最大の強みだ。ただ、一方で来店せずにオンライン上だけでの注文を望むお客さまの声もある。オンライン完結型は自社サイトでもやっているが、ZOZOと組めばもっと多くの方々に利用してもらえる。日本の地方、あるいは海外市場を考えると採寸のためのリアル店舗を増やし続けるのも限界がる。ひとまず約50〜60店舗(7月現在33店舗)を目指しているが、オンライン完結で顧客満足を高める手法も磨く。ZOZOはその良い機会になる。

WWD:ZOZOでのカスタマイズ事業で5年後の売上高100億円を掲げている。

保元:もともと「カシヤマ」は自社のリアル店舗とECで250億円の売上高目標を掲げてきた。(集客力のある)ZOZOへの出店でそれくらいに成長させたい。メンズ・レディスのスーツだけでなく、カジュアルセットアップ、シャツ、靴などアイテムも広げるZOZOではカスタマイズの協業と同時に、既製服の「J.プレス(J.PRESS)」「ジョゼフ(JOSEPH)」など11ブランドも同時に出店する。

当社の場合、EC売上高のうち自社ECの割合が8割と高い。私は自社ECが7割、他社ECが3割くらいのバランスがちょうど良いと考えている。自社ECを中心にしつつ、ZOZOなどの他社ECで新しいお客さまとの接点を広げる。

リアル店舗を半分に減らす

WWD:中核会社のオンワード樫山などの百貨店を主力にした既存事業に大ナタをふるっている。昨年から今年にかけての構造改革でリアル店舗を約1400店舗も撤退させ、ほぼ半減させた。

保元:今後オンワードが目指すのは「メーカー機能を持ったデジタル流通企業」だ。コロナによって社内の意識改革がだいぶ進んだ。これまでずっと店頭第一でやってきた。もちろん店頭は大事だけれど、社会のデジタル化が進めば、店頭とウェブの境もなくなる。コロナは頭を切り替える機会になった。

WWD:半減させたリアル店舗はどう変わるのか。

保元:リアル店舗はまず集約を進めている最中で、具体的な変革は少し先になる。まだ仮説の段階だが、既存ブランドをいかにデジタルトランスフォーメーション(DX)して競争力を高めるかがカギになる。集約した売り場の販売効率を上げる。例えば一つの百貨店の中で複数のブランド単位で分散していた売り場をまとめて複合型店舗を作る。またリアル店舗の欠品を恐れて供給過多になる嫌いがあった。ECとの在庫連動でこういった非効率を減らす。仮に売り場に色やサイズの在庫がなくてもECから速やかにお客さまに届ける。今後は地方百貨店の撤退でリアル店舗での接点がなくなってしまう地域も残念ながら出てくる。ウェブに誘導するだけでなく、ポップアップショップなどを設けて、商品を手にとっていただく機会を作る。これらの仮説を2〜3年かけて落とし込むフェーズに入る。コロナが長期化する前提で、リアル店舗とウェブのシームレス化の戦略を考える。

新規ブランドはD2Cが中心になる

WWD:今春スタートした「アンクレイヴ(UNCRAVE)」などD2Cの新しいブランドの導入にも積極的だ。

保元:D2CブランドはEC拡大の切り札だ。今後、新しいブランドの開発はD2Cが中心になるだろう。16年に買収した婦人服のD2C「ティアクラッセ(TIACLASSE)」は、コロナ禍で売り上げが3倍になった。「アンクレイヴ」の滑り出しも好調だった。ウィズコロナの時代は、オンライン完結の需要が伸びる。出店しなくても全国からお客さんを呼べる。リアル店舗のブランドのように売上高が何百億円にならなくても、損益分岐点が低いので利益が出やすい。D2Cブランドは数十億円の規模でよい。規模よりもウェブ上で埋もれない際立った個性が大切だ。

リアル店舗を前提にしたブランドと、オンラインを前提にしたブランドは少し違う。リアル店舗のブランドは百貨店やショッピングセンターのMDの中でどう見えるかが大切だし、坪効率のためマスに広げざるを得ない。一方、オンラインは見え方がフラットになる。商品そのものにしっかりした主張がないと埋没する。アイテム軸だったり、サイズ軸だったり、マスブランドで十分に対応できていなかったMDが不可欠になる。

WWD:既存のリアル店舗のブランドをどう立て直すか。

保元:リアル店舗とECの境界線はなくなる。リアル店舗の顧客には「23区」と「組曲」の違いは伝わるだろうが、初めてオンラインで接するお客さまにちゃんと伝わるかが課題だ。ブランドのステートメントをもう一度明確にしないといけない。基幹ブランドである「23区」「組曲」「ICB」「自由区」は平成の初期にデビューして、おおむね30年くらい経つ。これらの棚卸しも必要だ。もう百貨店やSCの集客力に頼れる時代ではない。お客さまのライフスタイルに合わせて進化しなければ生き残れない。次の30年に向けて基幹ブランドを再定義する。

WWD:売上高に占めるECの割合(EC化率)を50%に高めると宣言した。

保元:緊急事態宣言による店舗休業の影響で第1四半期(20年3〜5月期)のEC化率は45%に達した。店舗が再開した6月も35%と高止まりしている。デジタル流通企業に進化するならEC化率50%が一つの目安だ。当初は時間がかかると考えていたが、コロナ禍に背中を押されて3〜5年で達成できるかもしれない。「デジタル流通企業」でなければ生き残れないと社員の多くも痛感したはずだ。

今はECの拡大など販売主軸のDXだが、今後は商品企画、生産、物流などサプライチェーンのDXに向かうことになる。さいわい「カシヤマ」のカスタマイズ事業で一つの形を作ることができた。これからは既製服でもDXを進めるし、さかのぼって川上(素材・染色など)でも可能性を探っていく。

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「ディーゼル」が新型コロナにも有効な抗ウイルスジーンズ発売へ

 イタリアのジーンズカジュアルブランド「ディーゼル(DIESEL)」はスウェーデン企業のポリジン(POLYGIENE)と共同開発を行い、ウイルス活性を99%阻害するデニム加工技術“バイラルオフ(VIRALOFF)”を用いたジーンズを2021年春夏シーズンから販売する。プレス担当者によると、「『ディーゼル』は、このデニム加工に関する技術の専売権を100%保持する」という。

 ポリジンが“バイラルオフ”の研究・開発を開始したのは、SARSが蔓延した2000年代初頭。塩化銀を有効成分とし、主要なタンパク質と相互作用することでウイルスが繊維に吸着するのを防ぎ、繊維上のウイルスの数を2時間以内で99%減少させ、増殖を抑制する。新型コロナを含むウイルス全般への有効性が証明されており、その有効性は「永続する」という。

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英「ヴォーグ」の黒人編集長、警備員から「搬入口を使え」 人種差別を受けたこと明かす

 英「ヴォーグ(VOGUE)」のエドワード・エニンフル(Edward Enninful)編集長は15日、出社の際に警備員から人種に基づいた不審者扱い(レイシャル・プロファイリング)を受けたと明かした。外部から派遣されていた警備員はロンドンにあるヴォーグ・ハウスの受付で、普段通り職場に入ろうとしたエニンフル編集長にビルの裏にある搬入口を使うよう促したという。「ヴォーグ」の親会社であるコンデナスト(CONDE NAST)の広報によると、その警備員は現場から即座に外され、請負業者の審問下に置かれた。

 エニンフル編集長は15日、自身のインスタグラムに「今回の出来事で、人生で何を達成したかが意味を持たないときがあるとよくわかった。一部の人間は、人のことをまず肌の色で判断する」と投稿。またロックダウンの緩和に伴い徐々に日常が戻っているからといって、元通りになってはいけないと変化を求める意思を表明した。

 ファッション業界の多様化に大きく貢献してきたエニンフル編集長は、その姿勢を評価されて2016年に大英帝国最優秀勲章(OBE)を受章している。その後17年には黒人男性として初めて英「ヴォーグ」の編集長に抜擢され、同誌のダイバーシティーへの取り組みをいっそう強めている。

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「エルメス」、ウィメンズ・クリエイティブの中心人物が退任

 「エルメス(HERMES)」のウィメンズ商品全般を統括するアーティスティック・ディレクター、バリ・バレ(Bali Barret)が、秋に同ブランドを去る。

 バレは2003年にシルク製品担当のアーティスティック・ディレクターとして「エルメス」に参加。ストリートアーティストや才能ある若手を起用して同カテゴリーにフレッシュなアイデアを持ち込んだ。

09年に昇進し、レザーグッズやウエア、フットウエア、シルク、ジュエリー、時計、ビューティ、ファッションアクセサリーなどのウィメンズ部門をまとめる現職に就任。ウエアのデザインチームを率いるナデージュ・ヴァネ・シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)や、フットウエアとファインジュエリーを手掛けるピエール・アルディ(Pierre Hardy)とも協働しながら、商品からウインドーやイベント、コミュニケーションに至るまでを、全体を統括するピエール・アレクシィ・デュマ(Pierre-Alexis Dumas)=アーティスティック・ディレクターと共に指揮した。

 関係者によると、バレのリーダーシップとデザインビジョンが忠実に実現されることで、保守的だった「エルメス」のスタイルに革新がもたらされたとされており、彼女の退任の知らせは社内に大きな衝撃を与えているという。

 「エルメス」はバレの退任を認めており、バレの貢献を讃えるコメントを出している。バレの今後については明らかになっていない。

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“象が踏んでも壊れない眼鏡”をオンデーズが発売 伝説の「アーム筆入」CMとコラボ

 オンデーズは、形状記憶眼鏡の新ブランド「メモリーメタル(MEMORY METAL)」を国内全店舗とオンラインストアで発売した。

 フレームにNT合金というメタル系素材を使用し、曲げてももとの形状に戻る超弾性と形状記憶により、型崩れしにくく快適なフィット感が持続するのが特徴だ。開発に約2年をかけ、日本眼鏡普及光学器検査協会の機器を使用したテンプル変形耐久試験で1万回をクリアし、ブリッジの変形と耐久性については日本工業規格(JIS)に定められた方法に基づいた試験に合格するなど、“象が踏んでも壊れない”強度を実証している。また、表面処理は、1950年代に宇宙開発の一環としてNASA(アメリカ航空宇宙局)が切削工具や金型の耐久性を向上させる技術として開発した“イオンプレーディング”加工を用いており、色剥げや変色にも強い。8型各4色あるデザインはユニセックスで、価格は1万980円。

  同ブランドのプロモーションとして、サンスター文具が製造・販売する「アーム筆入」とのコラボレーションにより実現した自社制作の新CM「象が踏んでも壊れない。メモリーメタル眼鏡」を自社のウェブサイトと沖縄県でテレビCMを放映している。1965年に発売された「アーム筆入」のCMに使用されたキャッチコピー「象が踏んでも壊れない」は、当時大きな話題となり、500万個を販売する成長につながった。

 オンデーズは、「メモリーメタル」を同社一番人気の「エール ウルテム(AIR ULTEM)」に次ぐ看板商品として成長させる方針で、今後海外でも販売する計画だ。

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「フェンディ」もショー再開へ 9月にミラノで2021年春夏メンズ&ウィメンズを合同発表

 「フェンディ(FENDI)」は、9月23〜28日に開催予定のミラノ・ファッション・ウイーク(以下、ミラノコレ)初日に2021年春夏コレクションの男女合同ショーを行うことを明らかにした。セルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)会長兼最高経営責任者は先月、ミラノコレ開幕前日の22日にローマにある本社でのショーを検討していると話していたが、一転してミラノでの開催となった。

 「ファッション業界にとってこのようなセンシティブな時期にファッションショーを再開することは、イタリアンファッションの卓越性を高めるとともに業界全体を再起動させるために欠かせない」と同ブランド。「ローマ発のラグジュアリーメゾンがイタリアでもの作りを行う他のブランドやイタリアファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana 以下、CNMI)のメンバーと共にサポートするこの機会は、ここ数カ月に大きな打撃を受けたミラノからファッションを通じてイタリア全土が復興することの象徴になる」としている。

 なお、7月14〜17日には初のミラノ・デジタル・ファッション・ウイークが開催されたが、その中で「エトロ(ETRO)」と「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」は観客を招いたリアルなショーを屋外の会場で実施。カルロ・カパサ(Carlo Capasa)CNMI会長はデジタル・ファッション・ウイークについて、「複雑な現状に対するダイナミックな解決策であるとともに、機能的でクリエイティブなツールになり得る。それは単独でも機能するが、メード・イン・イタリーを促進するために欠かせないリアルなイベントが再開されたときに、その物理的なファッションカレンダーを支えるようにデザインされたものでもある」と語った。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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カニエ・ウェストのビューティブランドは成功するのか? カーダシアン家のビューティビジネスとともに編集部が勝手に妄想

 このたび、ビューティにまつわるニュースを編集部員が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」がスタート!毎回「WWD JAPAN.com」や週刊紙「WWDビューティ」の中から編集部が気になるニュースやトピックスをピックアップし、語り合うコンテンツを解説とともにお届けします。

 記念すべき第1回は、カニエ・ウェスト(Kanye West)が自身のブランド「イージー(YEEZY)」に関してビューティアイテムの商標申請をしたニュースについて話しました。ファッションとビューティ業界のビジネスを20年近く取材し、両業界に精通している「WWD JAPAN.com」デジタルデスクの福崎明子と、帰国子女で米「WWD」のニュースの翻訳を担当する北坂映梨「WWDビューティ」記者がカニエのビューティビジネスの可能性について語りました。加えて妻であるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)や義理の妹のカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)をはじめ、カーダシアン一家のビューティビジネスについても解説しました。なおこれらのニュースの詳細は下記の関連記事からアクセス可能です。

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「いきステ」が美味しくなったという噂。ペッパーフード復活に光明か?

 「ペッパーランチ」事業の売却や、114店もの閉店、それに伴う200人の希望退職者募集と、話題に事欠かない「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービス。コロナで過半の店舗を休業させたが、ここに来て「ステーキが美味しくなっている」というお客の声がネット界隈から聞こえてくる。本当か?倒産は避けられないと言われたペッパーは、しぶとく生き残るのか?
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夏場も続くマスク着用、「日焼け止め」は使うべき?

 経済活動や人の移動が再開する一方で、新型コロナウイルスの流行は「収束」とは言いがたい状態が続いている。今しばらくは外出時、特に人が集まる環境下において、マスク着用は続きそうだ。本格的な夏を迎えるにあたり、個人的に気になるのは「マスクと紫外線」の関係である。「この夏はマスク焼けするかもね」と、冗談まじりで話していた時期もあったが、実際問題マスクの下にもUVケア(日焼け止め)は必要なのだろうか?資生堂グローバルイノベーションセンターの中西紘美研究員に話しを聞いた。

一般的な不織布マスクは、紫外線を通すのか?

 マスク着用時は、顔の半分をすっぽり覆われている状態にある。素朴な疑問として、マスクは紫外線を透過するのだろうか? 中西研究員は「意外に透過しているんだな、というのが実験をしていた時の正直な感想です」という。

 「肌に何もつけていない時の紫外線透過率を100%とすると、一般的な白い不織布マスクの場合、厚みや繊維の構造にもよりますが、私たちが実験したマスクの中では約14%~20%透過していました」。だとすると、8割も紫外線をカットしているわけで「UVケアは必要ないのでは」と思う方もいるだろう。しかし、透過する紫外線量と紫外線を浴びる時間を、SPF値の観点から数値化し、UVケアを塗布した場合と比較してみると「意外に透過している」という言葉の意味が理解できる。

 「肌に何もつけていない場合の紫外線透過率を100%とすると、SPF50+・PA++++の UV ケアを正しく塗布した場合、理論値で考えると紫外線の透過率は『2%以下』に抑えられると考えられます。しかし、実験で使用した不織布マスクのみの場合、『約14~20%』透過していました」。

 実に7倍以上の差があるわけで、紫外線を浴びる状態が続くほど、ダメージの蓄積にも差がつく可能性がある。目に見える日焼けはもちろん、肌内部に炎症を発生させたり、コラーゲン組織の破壊にも影響を及ぼし、光老化の原因となることも。「このことから、マスク着用時にもUVケアは必須であると資生堂は考えています」と、中西研究員。

色や素材によって、マスクの紫外線透過率は変わる

 現在ファッションブランドのオリジナルデザインや、ハンドメイドのマスクを含め、実に多種多様なマスクが存在している。素材、色、厚み、繊維の密度、そして形状もさまざまで、全てを一概に語ることは難しい。

 「あくまで一般論としてですが、白などの薄い色よりも黒など濃い色の方が、紫外線の透過を防ぐ働きがあります。また編み目が粗い繊維より、密に編み込まれた繊維のほうが、透過しにくいといえるでしょう。また顔にピタッとフィットする形状と、隙間が空く形状では、後者のほうが紫外線を浴びる可能性が高まります」。

 一方で、どんな色、素材、形状のマスクであっても、ランチの時など「生活の中でマスクを外すシーン」は、必ず存在すること。加えて仕事が外勤であったり、内勤の場合もオフィスの席が窓際にある方は、紫外線リスクも高い状態にあり、夏場はUVケアの使用を推奨したい。ちなみにマスクに覆われている……という、特殊な環境下において、選ぶべきUVケアとはどんなものだろう?

マスク着用時に選ぶべきUVケアの条件とは?

 「夏場は皮膚温が上昇し汗もかきますので、マスクの中は高温多湿で崩れやすい状態になります。まずは汗・水に強い、ウオータープルーフタイプが望ましいでしょう。また、マスクを着脱するシーンは生活の中に必ず存在しますので、こすれに強い機能も必要です。これまで、このようなタイプのUVケアはレジャーシーンでの使用を想定されていましたが、夏場のマスク着用時には合っていると思います」という。

 物理的にマスクで顔を覆う分、SPF値は日常紫外線をカットするSPF30程度あれば十分という。ただ、個人的な肌感覚としては「汗水に強く、こすれにも強いUVケアは、それこそ高SPF値のレジャー仕様では」と思わなくもないけれど……。

 「ひと昔前までは高SPF値のUVケアに、白浮きや伸びが悪い、肌に負担になりそうというイメージをお持ちの方も多かったと思います。近年ではテクスチャーが進化して、日常的に心地良くお使い頂けるものも増えています。フィット感が軽く、肌に負担を感じないものであれば、もちろん高SPF値のUVケアをお使い頂いて大丈夫です」と語る。

 その一方で、これだけ長期間に渡りマスク着用習慣が続くのは、これまで経験したことのない状況でもある。資生堂の研究でも、マスクによって肌の不調を感じている人が増えているという。「いつもと違う肌状態を感じたら、無理せずに低刺激設計のUVケアをお使い頂けたらと思います」と、中西研究員。

 以上をまとめると、1、汗・水に強いもの。2、こすれに強いもの。3、感触と塗布膜が軽やかなもの。4、(敏感に傾いた場合は)低刺激性のもの。5、SPF値は30以上、これらが夏のマスク着用下にふさわしいUVケアの条件といえそうだ。以下に、今シーズン登場したUVケアから、マスク着用時に最適なものを、いくつかピックアップしたい。

汗・水・熱で塗布膜を強化する、高機能UVケア 「アネッサ」

 紫外線防御効果と、崩れにくさに定評がある、資生堂の「アネッサ(ANESSA)」シリーズ。「パーフェクトUV スキンケアミルク a」はSPF50+・PA++++という国内最高基準の紫外線防御効果に加え、こすれにも強く、汗や水に触れることで塗布膜を強化する、独自の技術が採用されている。さらに今シーズンは、夏特有の「熱」を感知すると、塗布膜が強化される機能も追加に。高温多湿、こすれやすいマスク着用の環境に、あらゆる角度から対応する点が頼もしく、みずみずしい感触で肌を1日中守ってくれる。

空気のように軽やかな、ストレスフリーのつけ心地 「イヴ・サンローラン」

 現代女性特有の「過労肌」に注目した「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」のスキンケア、ピュアショットシリーズから誕生した「ピュアショット UV50」。従来品の8分の1という薄さのエアリーフィルム処方を採用し、空気のように軽やかなつけ心地を実現。薄膜で肌にフィットし、紫外線や大気汚染物質など外的環境からも肌を守りながら、シトラスピールとビタミンE・B3の力で、肌を明るく整える効果も。マスクで覆われた状態でもストレスを感じることなく、1日中いたわりたい。

「赤色光」を味方につける、新発想の日中用美容液 「ポーラ」

 太陽光に関する斬新な知見で「日中のスキンケア効果」を追求したのが、「ポーラ(POLA)」の「B.A ライト セレクター」だ。SPF50+・PA++++のプロテクト効果で、肌にダメージを与える紫外線と近赤外線はしっかりカット。同時に肌の土台となる構造を強化し、ハリ・弾力感を支える「赤色光」のみを選択的に透過するというスマートな設計だ。B.Aシリーズと共通のスキンケア成分を配合し、マスクの着用で機能が低下した肌をいたわる働きも。大人の肌のための日中用エイジングケアとして活躍させたい。

敏感に傾いた肌を守り、1品で薄化粧効果も 「アクセーヌ」

 まるでスキンケアクリームのように柔らかな保湿感で、敏感に傾いた肌をいたわる「アクセーヌ(ACSEINE)」の「スーパーサンシールド ブライトヴェール」。SPF50+・PA++++の紫外線防止効果と同時に、肌に負担を感じにくい低刺激設計にこだわった1品だ。今シーズンは角層のセラミド生成力を促す効果が加わり、肌自らのバリア機能をサポートする働きが向上。ほんのりピンク色で、肌を自然にトーンアップする効果も。1品で薄化粧効果もある多機能さが、デリケート肌の女性たちに支持されている。

マスク着用時は「ぬり方」にもひと工夫を

 崩れやすく、こすれやすい「夏のマスク着用時」のUVケアは、塗り方にもちょっとした工夫を取り入れたい。「まずは塗りムラができないことが重要です。顔全体に塗布する場合は、両頬・額・鼻筋・あご先の5点にUVケアを置き、そこからフェイスラインや顔の中央に向け、均一に伸ばしていきます」(中西研究員)。

 手のひらに取りそのまま塗布すると、塗り始めの部分にぼてっと厚くつきやすくなる。しかし、5点に置いてから伸ばすと、顔全体に均一に広がりやすいという。「マスクの着脱でこすれやすい肌との境目と内側は、特にしっかりカバーを。資生堂はこのエリアをチューリップゾーンと名づけ、重ねづけを推奨しています」。

 そして、「適量」を使うこともポイントとなる。使用量が少ないと塗りムラが発生しやすいことに加え、製品に表示されたSPF値の防御効果を発揮できない場合もあるからだ。使用量の目安を守り、顔はもちろんマスクから露出するフェイスラインもしっかりプロテクトしよう。

 改めて「真夏に長期マスクを着用する」という経験はこれまでになく、「多くの女性がマスク着用を経験するであろう」という意味で、今シーズンは極めて特別な夏といえそうだ。紫外線や蒸し暑さと折り合いをつけながら、光老化から肌を守るために、UVケアとも上手につき合いたい。

宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける

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「ニューバランス」がジェイデン・スミスとのコラボスニーカー発売 人気モデル“1700”と“X-RACER”を融合

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は7月24日、ブランドアンバサダーを務めるジェイデン・スミス(Jaden Smith)とのコラボスニーカー“NB FOR ジェイデン・スミス ビジョンレーサー(NB FOR JADEN SMITH VISION RACER)”を発売する。価格は1万8000円で、サイズは26.0〜29.0cm。「ニューバランス」の公式オンラインストアのほか、「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF)」などで取り扱う。

 同スニーカーは、スミスがお気に入りのモデル“X-RACER”と“1700”を融合し、ビーガンに着目して動物由来の素材を使用せずに仕上げた。Nのロゴとアッパーのパイピング、タンのウェービングテープに夜間でも視認性のあるリフレクターを採用したほか、ライフスタイルをサポートするために耐久性を高めたティップ(つま先)のゴム加工、そしてモデル名の“VISION”をプリントしたアウトソールが特徴だ。カラーは“Wavy Baby Blue”を用意し、今後は同モデルの新色を随時販売していく予定だ。

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「ジャックムス」が雄大な小麦畑で2021年春夏を披露 「フィジカルなショーを諦める考えはなかった」

 「ジャックムス(JACQUEMUS)」は7月16日夜、観客を招いた生のランウエイショーで2021年春夏コレクションを披露した。会場となったのは、パリから車で1時間ほどの距離にあるヴェクサン地方の小麦畑。夕陽を浴びて黄金色に輝く雄大な自然の中に曲がりくねったランウエイを作り、そこを男女55人のモデルがそよ風に髪や服をなびかせながら歩いた。会場に招待されたのは約100人だけ。それぞれの座席はソーシャルディスタンスが確保できるように間隔を空けてくぼんだ小さなスペースに配置されたが、それはポエティックにも感じられた。

 今回のショーは、2月24日〜3月3日に行われたパリ・ファッション・ウイーク以来フランスで開かれる初のランウエイショーとなったが、デザイナーのサイモン・ポルテ・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)は、「フィジカルなショーを諦めるという考えはなかった」とコメント。「ショーは『ジャックムス』のようなブランドの戦略の核であり、感情を伝える特別な瞬間だ」とショーにかける思いを語った。

 フランス語で“愛”を意味する「ラ・ムール(L'Amour)」と名付けられたコレクションは、ペールカラーとナチュラルな質感がポイントで牧歌的なムードが漂う。ウィメンズはリネンのスリップドレスやペンシルスカート、ハイウエストパンツ、ブラトップなどが中心。腰や肩周りに配した極細のストラップと、ねじったり浮かせたりしたユニークなシルエットがアクセントになる。一方、メンズはプリントシャツやハリのある夏らしい生地のテーラリングなどを提案。ヒットしている“チキート(CHIQUITO)”の新作をはじめ、バッグやアクセサリーも豊富にそろえた。ジャックムスは今季、デリバリーが遅れて通常よりも長く店頭に並ぶことになる20-21年秋冬コレクションとリンクすることを心がけたという。また需要に合った生産を行うため、7月31日まで公式オンラインショップでプレオーダーを受け付けている。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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アジア2店舗目の「M・A・Cプロストア」が大阪・心斎橋にオープン

 「M・A・C」は7月22日、大阪・心斎橋に「M・A・Cプロストア」をオープンする。アジアでは表参道ヒルズ店に続き、2店舗目となる。

 「M・A・Cプロストア」は、メイクアップ アーティストやヘアスタイリストなどビューティ業界に従事するプロが満足できる製品カテゴリーと幅広いカラーレンジをそろえる。また通常店舗では単色販売のみとなっているアイシャドウやチークを選んで、オリジナルパレットにカスタマイズできるサービスや、ピグメントやグリッター、ペイント系アイテム、カラーパレット、アクセサリーなどの限定アイテムを用意する。

 また、オープンを記念して先着で税込み6600円以上商品を購入すると3色から選べるリップスティック1色を、1万1000円以上の購入でリップスティックに加えてオリジナルバニティポーチを配布するキャンペーンを実施する。

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ジンズHDがメンズ雑貨事業を東京デリカに譲渡 ウィメンズ雑貨は終了

 アイウエア企業のジンズホールディングス(HD)は、連結子会社のフィールグッドが運営しているメンズ雑貨の「ノーティアム(NAUGHTIAM)」をサックスバー ホールディングスの子会社である東京デリカに事業譲渡すると発表した。

 譲渡するのは、「ノーティアム」の通信販売事業およびイオンモール高崎店、イオンモール羽生店、軽井沢・プリンスショッピングプラザ店、ヨドバシAkiba店、東京ドームシティ ラクーア店、二子玉川ライズS.C.店、神戸ハーバーランドumie 店の7店舗で、それ以外の店舗は8月までに順次閉店する予定だ。

 ジンズHDは、8月31日をもって雑貨事業から撤退し、フィールグッドを解散すると4月に発表していたが、東京デリカから譲受の申し出があり、フィールグッドと7月15日付で事業譲渡に関する基本合意書を締結した。譲渡日は9月1日となる予定だ。

 東京デリカは、サックスバー(SAC’S BAR)やグランサックス(GRAN SAC’S)など全国約600店舗のバッグ及びファッショングッズの専門店を運営している。

 なお、ウィメンズ雑貨の「ヒッチハイク(HITCH HIKE)」は8月末で終了し、フィールグッドは21年8月期中を目途に解散・清算する予定。

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ジンズHDがメンズ雑貨事業を東京デリカに譲渡 ウィメンズ雑貨は終了

 アイウエア企業のジンズホールディングス(HD)は、連結子会社のフィールグッドが運営しているメンズ雑貨の「ノーティアム(NAUGHTIAM)」をサックスバー ホールディングスの子会社である東京デリカに事業譲渡すると発表した。

 譲渡するのは、「ノーティアム」の通信販売事業およびイオンモール高崎店、イオンモール羽生店、軽井沢・プリンスショッピングプラザ店、ヨドバシAkiba店、東京ドームシティ ラクーア店、二子玉川ライズS.C.店、神戸ハーバーランドumie 店の7店舗で、それ以外の店舗は8月までに順次閉店する予定だ。

 ジンズHDは、8月31日をもって雑貨事業から撤退し、フィールグッドを解散すると4月に発表していたが、東京デリカから譲受の申し出があり、フィールグッドと7月15日付で事業譲渡に関する基本合意書を締結した。譲渡日は9月1日となる予定だ。

 東京デリカは、サックスバー(SAC’S BAR)やグランサックス(GRAN SAC’S)など全国約600店舗のバッグ及びファッショングッズの専門店を運営している。

 なお、ウィメンズ雑貨の「ヒッチハイク(HITCH HIKE)」は8月末で終了し、フィールグッドは21年8月期中を目途に解散・清算する予定。

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リユースEC「オアノット」がPOGGYや元コレットのサラらを起用したキュレーションサービス開始

 LOOPが運営するデザイナーズブランドに特化したリユースECモール「オアノット(OR NOT)」はこのほど、著名人によるキュレーションサービスをスタートさせた。「オアノット」で販売している約10万点の商品の中から、キュレーターが独自の視点からピックアップする。

 キュレーターには、ファッションディレクターの小木“POGGY”基史やコレット(COLETTE)の元バイヤー兼クリエイティブ・ディレクターのサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)、米百貨店ノードストロム(NORDSTROM)のメンズファッション部門本部長を務めるサム・ロバン(Sam Lobban)らのほか、27万人以上のフォロワーを抱えるインスタグラムアカウント「RAF SIMONS ARCHIVES(@raf_simons_archives)」なども参加する。

 キュレーションサービスの一環として、キュレーターの私物も販売する。私物のデザイナーズブランドをはじめ、ビンテージ衣類や雑誌、アート、おもちゃなど、従来の「オアノット」では取り扱いがなかったアイテムも販売予定だ。

 今後もスタイリストやアーティストなど、さまざまなジャンルからキュレーターを迎えてコンテンツの拡充を目指す。

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リユースEC「オアノット」がPOGGYや元コレットのサラらを起用したキュレーションサービス開始

 LOOPが運営するデザイナーズブランドに特化したリユースECモール「オアノット(OR NOT)」はこのほど、著名人によるキュレーションサービスをスタートさせた。「オアノット」で販売している約10万点の商品の中から、キュレーターが独自の視点からピックアップする。

 キュレーターには、ファッションディレクターの小木“POGGY”基史やコレット(COLETTE)の元バイヤー兼クリエイティブ・ディレクターのサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)、米百貨店ノードストロム(NORDSTROM)のメンズファッション部門本部長を務めるサム・ロバン(Sam Lobban)らのほか、27万人以上のフォロワーを抱えるインスタグラムアカウント「RAF SIMONS ARCHIVES(@raf_simons_archives)」なども参加する。

 キュレーションサービスの一環として、キュレーターの私物も販売する。私物のデザイナーズブランドをはじめ、ビンテージ衣類や雑誌、アート、おもちゃなど、従来の「オアノット」では取り扱いがなかったアイテムも販売予定だ。

 今後もスタイリストやアーティストなど、さまざまなジャンルからキュレーターを迎えてコンテンツの拡充を目指す。

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「セシルマクビーの時代の終わりはずっと前から感じていた」 社長が語る全店閉鎖の背景

 “ギャル”ブランドの代表格であり、1996~2000年代のセクシーカジュアルブームの中、渋谷109店で月商1億円を誇った「セシルマクビー(CECIL MCBEE以下、セシル)」(ジャパンイマジネーション、木村達央会長兼社長)が年内を目途に全43店を閉鎖する。87年にスタートした「セシル」は、90年代以降の日本のファッション産業そのものを象徴する存在の一つだったとも言える。木村会長兼社長に「セシル」閉店について聞いた(ジャパンイマジネーションが「セシル」閉店と併せて描くグループ事業再構築策や、「セシル」が克服できなかった課題については、「WWDジャパン」7月27日に詳報予定)。

WWD:基幹の「セシル」など計8ブランド(うち1ブランドは子会社による「ナイン(NINE)」)の店舗を閉店し、「アンクルージュ(ANK ROUGE)」「スタニングルアー(STUNNING LURE)」など4ブランドを存続させることになる。

木村達央会長兼社長(以下、木村):「清算」「解散」「廃業」など、世の中にはさまざまな言葉があるが、それらは当てはまらない。ましてや「倒産」でもない。日本語の「リストラ」ではなく、英語の「リストラクチャリング(事業再構築)」だ。ただ、コロナショックもあって、このままだとちょっと危ないというのは事実。だからこそ、そうならないうちに事業を再構築する。退却できる部分は退却し、成長できる部分を残そうと考えた。「(アパレルは)時代対応業」という言葉を昔からよく使ってきたのに、それを自社として体現できなかったことは反省している。

WWD:社員は現570人を、約70人(どちらも子会社含まず)に絞ることになる。

木村:今の時代はECもあるが、小売業は実店舗の販売員の力に支えられてきた。500人のうちの大部分は若い世代の販売員だが、できる限り手厚い再就職支援を行う。会社として人材紹介企業と契約し、必要に応じて相談に乗るようにしている。もちろん、最後まで給与の支払いもするし、退職金も条件通り出す。取引先への支払いも同様だ。社内にはかなり前から業績は包み隠さず話してきた。7月20日にメディアで事業再構築を公表したが、1カ月前から各地域をまわって店長には説明をし、その後は主要取引先や出店先も訪ね歩いた。関係者の方で、事業再構築についてメディアを通して初めて聞いて驚いたという人はいないはずだ。

WWD:ファストファッションの影響は大きかったが、やはりコロナショックがダメ押しとなった?

木村:きっかけがコロナであることは間違いない。ただ、「セシル」の時代が終わったということはもうずっと前から感じていた。ブランドには、旬な時代というものが僕はあると思う。「セシル」はブレークしてから26年経つが、ブレークからの10年は右肩上がり、その後の10年は1店あたりの売り上げは落としつつも余力でやっていた。ただ、この数年の売り上げは苦戦していた。アパレル一般の話として、9、10月は秋冬物の仕入れ時。店頭売り上げが回復しない中で、デベロッパーによっては家賃を平常に戻すという動きもある。そうなると、9、10月は資金的にかなり苦しいと感じる会社も増えるのではないか。本当に大変なのはこれから。当社のようにグループで92店を閉鎖という規模はさすがにあまりないだろうが、20~40店を閉めるという話は業界内でも聞こえてくる。

WWD:「セシル」は歴史も長くブランド認知度も高い。事業譲渡という形もあり得るのでは。

木村:現時点では決まっていることはない。今後もジャパンイマジネーションは「セシル」の商標権を持ち、サングラスや水着などのライセンスの管理は行う。ただ、「『マルキューのセシル』とは違う、『新しいセシル』をやらせてほしい」という声はある。「新しいセシル」を広げていくことは僕の力ではできないが、将来(事業譲渡などによって)その可能性はあると思っている。

WWD:日本のファッションビジネス史に大きく名前を刻んだブランドだったと思う。改めて、思い出を振り返ると。

木村:ピークの時代のお客さまからの圧倒的な支持は忘れられない。地方に「セシル」をオープンすればかなりの行列ができ、救急車が出動するような事態もあった。セールや福袋の販売時もビックリするくらいお客さまに来ていただいて、渋谷109の福袋の販売では宮益坂まで行列が続いたこともあった。時代はここで変わる。コロナを経たニューノーマルには、「セシル」が表現してきたようなモノとは全く異なるモノが求められる時代になるという予感が強くしている。ただ、渋谷109のブームの前には丸井がけん引した平成ブランドブームがあったし、その前は渋谷パルコなどによるDCブランドブームがあった。だから、次の時代には次の時代のヒーローやヒロインが必ず出てくる。そうデベロッパーにも伝えている。

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米インスタグラムが新ショップ機能を開始 アプリ内で決済が完了

 インスタグラム(INSTAGRAM)が16日、新たな機能「インスタグラム ショップ(Instagram Shop)」をアメリカで開始した。これまでもアプリを経由してブランドやクリエイターから購入することは可能であったが、この機能では決済など購買にまつわる一連の手続きが全てアプリ内で完結する。アメリカ国内でスタートさせた後、追ってグローバル展開を目指すという。近々、「フェイスブックペイ(Facebook Pay)」も使えるようになる予定だ。

 新型コロナ感染拡大を受けてインスタグラムは6月に商取引に関するガイドラインを緩和し、より多くのクリエイターや売り手がアプリを通じて商品を提供できるようにしている。さらにインスタグラムの親会社であるフェイスブック社も5月にショップ機能を開始した。

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LVMH傘下入りした国産コスメのエトヴォス、新社長に元ジョンマスターの神田氏が就任

 国産ミネラルコスメ「エトヴォス(ETVOS)」を製造・販売するエトヴォスは、6月26日付で神田宏副社長が社長に昇格し、尾川ひふみ前社長が代表権のない取締役会長に就任したことを発表した。尾川会長は今後、商品開発・企画、ブランドデザインなど、ブランドの根幹に関わる業務に専念する。

 神田社長は、英国の自然派化粧品ブランド「ザ・ボディショップ(THE BODY SHOP)」の日本における事業会社イオンフォレストの執行役員マーケティング本部長やロクシタンジャポンの営業本部長、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」の総輸入販売代理店だったスタイラの代表取締役社長などを歴任した人物。直近では、アイスタイルグループのアットコスメストア(@COSME STORE)を展開するコスメネクストの取締役事業本部長として事業規模拡大を推進。5月1日付でエトヴォスの副社長に就任していた。

 同社は4月、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUISVUITTON以下、LVMH)系投資ファンド、Lキャタルトン・アジア(L CATTERTON ASIA)が株式の過半数を取得しLVMHグループ傘下に入った。経営体制のいっそうの強化を図るため、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパンのノルベール・ルレ(Norbert Leuret)社長とシャネル合同会社の元特別顧問の黒田眞稔氏が社外取締役として就任している。Lキャタルトンが日本の化粧品ブランドに投資するのはこのときが初めてで、今後エトヴォスはアジアを中心とした海外市場への参入を目指す。

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オーマイグラスが渋谷・公園通りに直営店オープン 眼鏡店激戦区に参戦

 アイウエアのオンラインストアと店舗運営を手掛けるオーマイグラスは7月22日に、東京・渋谷に直営店「オーマイグラス東京 渋谷公園通り店」をオープンする。

 店舗面積は約80平方メートルで、1000本以上の商品をディスプレーする。取り扱いブランドは、国産の「オーマイグラス東京(OH MY GLASSES TOKYO)」、書体がテーマの「タイプ(TYPE)」、プロサッカーの本田圭佑選手と立ち上げたサングラスブランド「ペイジ(PAGE)」など自社ブランドのほか、セレクトした国内外のブランドで構成する。

 同店が出店する渋谷公園通りには、「レイバン(RAY-BAN)」の路面店やメビウスがあるほか、近隣にはグローブスペックス、眼鏡市場、パリミキなどアイウエアショップが多数出店する激戦区だ。

 清川忠康オーマイグラス社長は「(以前、渋谷ロフトに出店していたが)以前から移転先を探していた。公園通りは眼鏡店が多いので、集客や買い回りの相乗効果を期待している。出店は継続していく予定だが、店舗数ありきではなく、本当によい場所に絞って出店していくつもりだ。新型コロナウイルスの影響もあり、4、5月のeコマースの売り上げは、前年と比べて2倍近く伸びている」と話した。

 その他、オーマイグラスが手掛ける実店舗は東急プラザ銀座店、新宿東口店、エソラ池袋店、横浜ロフト店、京都店、大阪・梅田蔦屋書店、鳥取・米子店がある。

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「ヴェルサーチェ」2021年プレ・スプリング・コレクション

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」が2021年プレ・スプリング・コレクションを発表した。

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#敦子スメ「新月・満月」ノート 今回の新月(7月21日)は私たちの“ホーム”、海に意識を向けてみよう

 この連載では、新月・満月の流れを最大限に引き出すためのサポートをしてくれるコスメやインナーケアアイテムも紹介していきます。第15回は7月21日の新月とおすすめコスメについてお伝えします。

今回の新月(7月21日)はかに座

 7月21日の新月は、かに座で起こります。実はかに座での新月は前回に引き続き2回目。前回は“居心地のよい環境づくり”ということで家の中を快適に過ごすアイテムを提案しましたが、今回は少し意識を広げて、家の中だけでなく、自然環境そのものに目を向けてみたいと思います。かに座の特徴として“群れる”“仲間意識を持つ”“大切なものを守る”“感情でつながり、共感する”などが挙げられます。水の星座であり、ほっとするような安心感を共有したいといわれるかに座のキーワードは“基盤”。私たちの暮らしでいうと家庭そのものや自分のふるさとなど、地域に根ざしたものもイメージできますが、大きな視点からいえば自然環境も私たち人間の住む“家”と捉えることができるかもしれません。

今回の新月コスメ

 今回注目したいのは、家庭から出る排水とそれにつながっている海のこと。そもそもナチュラルコスメはそのパッケージも中身も環境に配慮されたものが多いのが特徴ですが、その中でも今回は家庭から出る排水にフォーカスした商品をピックアップ。私が初めて出合った環境系の洗剤で実際に使っているのは、石油系合成洗剤による水質汚染問題に心を痛めた科学者の思いから生まれたドイツブランド「ソネット(SONNET)」です。食器用・洗濯用洗剤の原料には天然成分である植物性および鉱物性のもののみを使用し、それだけでなく、水が自然のサイクルにより早く戻るための製法を採用しているそうです。

 商品を使うことで水を自然再生させ、活力を与えるという画期的なプロダクトを生み出しています。人気が高いのは食器用洗剤の「ナチュラルウォッシュアップリキッド」。レモングラスの爽やかな香りが特徴で、野菜や果物洗いにも使用できます。手肌にやさしく、洗い上がりもすっきりしています。

 もう一つのおすすめは多目的洗剤の「ナチュラルクリーナー」。濃縮タイプで、水回りや床などオールマイティーに使えます。身の回りをすっきりさせたい新月のお掃除にぜひ取り入れてほしいアイテムです。環境問題やサステナビリティと聞くとつい難しく考えがちですが、こんな身近なことからトライしてみませんか?

福本敦子(ふくもと・あつこ)/フリーランスPR・美容コラムニスト:コスメキッチンに14年間勤務後、現在はフリーランスPRとして活動するかたわら、ビューティコラムニストとしてイベント、SNSなど多方面で活躍。オーガニックに精通した知識を武器に、ライフスタイルに寄り添った独自のオーガニック美容論が、著名人やエディターをはじめ各方面から大人気。「#敦子スメ」は「読んだ瞬間試したくなる」と多くの反響を呼び、紹介した商品の欠品や完売も多数。2019年秋、初の書籍となる「今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本 by敦子スメ」を出版。発売前に増刷が決まるなど話題を呼んでいる。旅を愛し、占星術にも精通 instagram:@uoza_26

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プレミアアンチエイジングから新スキンケア「シトラナ」誕生 アンチポリューションに着目

 プレミアアンチエイジングは9月18日に、新スキンケアブランド「シトラナ(SITRANA)」をスタートさせる。アンチポリューション(抗大気汚染効果、大気汚染物質による肌への影響を抑える効果)をキーコンセプトにグローバル展開を見据えたブランドとして開発した。価格は2300~4500円。

 同ブランドは、高い修復力と高機能、高品質な独自処方のアクティシカを配合し、敏感に傾いた肌のケアとエイジングケアの両方をかなえる。製品はクレンジングバーム、化粧水、クリーム、フェイスマスク3種、ミスト状美容液、化粧下地をそろえる。また、肌荒れに関わる内的ストレスに着目し、心身をリラックスに導く癒やしのアミノ酸と呼ばれるGABAの産生を促すストレスケア成分を配合したほか、肌に優しいテクスチャーとラベンダーを中心とした精油をブレンドした香りにもこだわった。全製品共通してパラベンフリー、アルコールフリー、鉱物油フリー、合成香料フリー、合成着色料フリー、石油系合成界面活性剤フリー処方だ。

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「エルメネジルド ゼニア」2021年春夏ミラノ・メンズ・コレクション

 「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」が2021年春夏メンズ・コレクションをミラノで発表した。

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「ベイプ」と「コム デ ギャルソン」コラボ第2弾発売 「ベイプ ストア コム デ ギャルソン大阪」限定販売

 「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHINGAPE(R))」は7月23日に、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」とのコラボコレクション第2弾を発売する。4月に「コム デ ギャルソン」の大阪店にショップインショップとしてオープンした「ベイプ ストア コム デ ギャルソン大阪」限定で販売する。

 アイテムは、Tシャツ(9000円)、ボーダーロングスリーブTシャツ(1万1000円)、ジップアップフーディー(2万5000円)の3種類をユニセックスでそろえる。胸元にアイコニックな“エイプヘッド”から“COMME DES GARCONS”の文字を吹き出し調にあしらったシンプルなデザインで、ネームタグには両ブランドのロゴを施した。

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シリーズ最高峰 最先端テクノロジーを集結 「スムーズスキン ピュア」誕生

 光脱毛美容器のパイオニアであるイギリス発のサイデンは6月に、家庭用光脱毛美容器「スムーズスキン」シリーズから最先端技術を用いた新モデル「スムーズスキン ピュア」を発売した。同製品はシリーズ最大のパワーを誇り、高い脱毛効果を実現。肌への優しさや安全性を兼ね備え、自宅でサロンクオリティーの脱毛ケアをかなえる。

 サイデンはイギリスで初めて光脱毛美容器を家庭用に販売し、脱毛器に特化し開発してきた30年以上の歴史持つ。自宅で安全に脱毛ケアをかなえる高い技術力が支持され、「スムーズスキン」は現在30カ国で販売している。昨年9月に発売した「スムーズスキン ベア プラス」はコンパクトなボディーとシンプルな操作性で、自宅で手軽に脱毛ケアができるとして好評を博した。また、新型コロナウイルスの影響により自宅で過ごす時間が増えたことでセルフケアの需要が拡大し、自宅で簡単に脱毛ケアができる「スムーズスキン」は“おうち美容”としても注目を集めている。

最先端テクノロジーで
脱毛ケア

 「スムーズスキン ピュア」はサイデン独自の最先端テクノロジーを用いたスキントーンセンサーを搭載。センサーが感知した肌の色に応じて10段階からパワーを調整することで肌に最適なパワーでケアすることが可能となった。ケアしたい部分とデバイスが適切に接触しているときのみ照射可能にするスキンコンタクトセンサーが、正しく効果的なケアを可能にし、使用時の安全性にも配慮した。そして、持ちやすいデザインで細かい部位にも照射しやすくなった。さらにシリーズ最大のパワーとスピードで高い効果実感をかなえ、週1回、4週間の継続使用で変化を感じることができる。軽量でコンパクトなボディーは操作性に優れ、高速照射で全身のケアもスムーズに行える。

選べる3つのモード

 ケアする部位や用途に合わせて3つのモードから選ぶことができる。肌の色に応じた最大の照射を行う「パワーモード」はワキやビキニラインなど、体毛が濃いパーツのケアに最適だ。初めての使用や、ケアの際に痛みが気になる場合は照射力を抑えた「ジェントルモード」。最速0.46秒間隔で照射が可能な「スピードモード」は腕や脚など範囲が広い部位のケアにおすすめだ。

20人にモニターを実施
 高い脱毛効果を実感

 約1カ月間、20人に「スムーズスキン ピュア」のモニター調査を実施した。使用後のアンケートでは約95%が効果を実感したと回答。約84%がムダ毛ケアの頻度が減ったと回答し、「毛穴が目立ちにくくなった(約44%)」「肌が滑らかになった(約22%)」などの肌の変化を感じたと回答した(WWDジャパン調べ)。

ホームケアのエントリーには
「スムーズスキン ベア プラス」

 今回実施した調査では90%以上の人が脱毛サロンでのケアを経験していると回答した。サロンでの脱毛ケアが一通り完了している人には、自宅でのメンテナンスケアとして手軽に使える「スムーズスキン ベア プラス」もおすすめだ。また、シェービングなどによる毎日のムダ毛ケアで肌への負担を感じる人や、ワキやビキニラインなど毛が濃いパーツのホームケアにも最適だ。1分間に約100回のスピーディーな照射とシンプルな操作性で、気になるパーツを簡単にケアできる。

問い合わせ先
スムーズスキン カスタマーサポート
0120-791-355

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「タケオキクチ」が「ウルトラセブン」をモチーフにしたアパレルアイテム発売

 「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」は7月22日、円谷プロダクションが製作した特撮テレビシリーズの「ウルトラセブン」をモチーフにしたコレクションを渋谷明治通り本店をはじめとする全国の9店舗で発売する。なお、17日から公式ECサイトで先行予約を受け付けている。

 “もしも、ウルトラ警備隊にトレーニングウエアがあったら”というテーマで、「ウルトラセブン」や怪獣をあしらったTシャツ(8000円)やニット(2万4000円)、隊員服のデザインを模したスーツ(10万円)のほかバックパック(2万円)、スニーカー(2万円)などをそろえる。

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資生堂が国内でライブコマースをスタート 第1段は三越伊勢丹の「ミーコ」と協働

 資生堂が展開しているブランド「SHISEIDO」は、ビューティコンサルタント(以下、BC)によるライブコマースを開始する。第1弾は三越伊勢丹ホールディングスの化粧品オンラインストア「ミーコ」で7月22日に実施する予定だ。

 新型コロナウイルスの影響により、現在は“非接触型”の購買ニーズが増加。そこで資生堂は、顧客がそれぞれのニーズにあった接点でスムーズに製品を購入できるようにと、オフラインとオンラインそれぞれの強みを融合させたオムニチャネルモデルを取引先と協働で構築していく。第1弾の「ミーコ」では、BCが化粧品や美容法を紹介するライブ映像を配信し、それを見た消費者がチャットを使用してリアルタイムでBCとコミュニケーションをとりながら商品を「ミーコ」で購入できる流れだ。初回は、マスク着用による肌荒れや、夏にひんやり気持ちよく美肌に導くスキンケアを紹介する。

 「SHISEIDO」では、すでに中国市場でライブコマースを行なっており、ECの売り上げは好調だ。ライブストリーミングの取り組みを強めたことでECや店頭での購入が拡大し、4月度もコロナ禍前の高い成長率に回復している。そこで同社は日本国内でのライブコマースを本格的に始めることを決定。今後も、社としてライブコマースやオンライン・ウェブ・カウンセリングに対応するプラットフォームを構築し、ブランドを拡大していく。

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「教育」が断絶している エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月17日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「教育」が断絶している

 高いモノには理由がある。安いモノにはワケがある。

 実に当たり前ですが、多くの消費者は「ファッションも同じ」と認識してない気がします。対照的に、そんな「教育」が普及しているように映る業界があります。「食」です。

 高いモノは美味しい。高いモノは体にも地球にも良い。高いモノは、丹精込めて作られている。「食」では皆さん、そう思っていますよね。一方、ファッションはどうでしょうか?高いモノは素敵(多分)。高いモノは心地良く、自分にも地球にも優しい(おそらく)。高いモノは、丹精込めて作られている(コレは、だいたいそんなカンジ)と、全く同じです。でも「食」の分野では大勢が「今日は、無農薬野菜を買ってみようか?野菜の味が強くておいしいね」ってなるのに、ファッションの世界で「今日は、ラグジュアリー・ブランドで洋服を買ってみようか?やっぱりステキだね」って人はずっと少ない。なぜでしょう?「高い」と「安い」の価格差でしょうか?答えは、「教育」の有無、もしくは連動・連続性にあると思っています。

 「食」は、消費者への「教育」が首尾一貫していると思うのです。生産者は地球に優しい環境で作ったことを発信するし、八百屋さんとかもそれをアピールしますよね?料理人も同じだし、メディアだってそう取り上げます。でも、ファッションは?素材の生産者から料理人に相当するデザイナーやブランドに至るまでの多くが口下手なのは言うまでもありませんが、加えて生産者とブランドではアピールポイントが異なっているので、「教育」が一本化していない状態です。

 例えば「食」の世界は、生産者も料理人も「無農薬野菜は美味しい」と「教育」してくれますが、ファッションの世界はどうでしょう?素材の生産者は「オーガニック素材は地球に優しい」と訴えますが、多くのブランドは「ステキなデザイン」にフォーカスします。「教育」が断絶しているのです。そして、「高いモノが、なぜ高いか?」については、ブラックボックスがまだまだ。多くの消費者は、「ユニクロ(UNIQLO)」なら1枚1000円のTシャツが、どうして・どうなったら数万円になってしまうのか理解できていません。消費者が、「高いモノには理由がある」と認識しづらいのでは?と思うのです。

 「食」の世界で「教育」が一本化している理由はなんでしょうか?多くの料理人が、生産者の野菜に直接触れているからでしょう。一方ファッションの世界は……?ブランドでさえ、素材メーカーと直接やり取りするケースは多くない気がします。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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築地場外の大繁盛店・虎杖東京「倒産」。インバウンド減だけでない深いワケとは

 「海鮮ひつま飯」で、一躍脚光を浴びた株式会社虎杖東京(いたどりとうきょう、本社:東京都中央区、代表:黒瀬 啓介)が、6月30日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日監督命令を受けた。負債総額は約32億円。2002年11月会社設立、東京・築地にカレーうどん店を開業後、海鮮丼、寿司、ラーメン店、ステーキ店などを出店。2019年12月時点で41店舗を展開していたが、コロナで青天の霹靂か? いや、予兆はその前からあったのか?
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まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド カニエ・ウエストはGAPを救えるか?KANYE SAVES GAP?

 ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載第11回。新しいレストランの開拓はしばらくおあずけだが、ようやくニューヨーク市でもレストランが屋外のみとはいえオープン。屋内でランチしながら、会話ができるのはまだまだ先になりそう。“You’d Better Be Handsome”では、トレンドに敏感なレイチェル(Rachel)も加えて、ニューヨークのトレンドや新常識について毎回トーク。今回のテーマは、カニエ・ウェスト(Kanye West)のファッション界での出世のあれこれ。

スティービー:先週は実に4カ月ぶりの撮影だったね。

メイ:いつものメンバーとはいえ、セットデザインやらクライアントも入れると25人以上の規模だったから、直前になって不安がる人たちもいて気苦労が多かった。

レイチェル:マスクをちゃんと着用してくれるか心配だったけど、一度注意した程度で結構みんな着用してくれていた。

スティービー:ずっと家にこもっていた人がほとんどという印象だった。ファッションは、エッセンシャルワークではないと言えばそうだし。

メイ:フォトスタジオもこのロックダウンの間に空気清浄機を取り付けたり、入り口にチェックポイントを設けたり、投資した様子。今回は万が一感染しても責任は取れません、という合意書に全員にサインしてもらったほど。

スティービー:それにしても、ヨーロッパからの入国禁止が続くと、普段ニューヨークで活躍しているモデルやフォトグラファーたちは仕事ができなくて大変。

メイ:トップアスリートや芸能人は特別許可が下りるようになってきているらしいけど、モデルやフォトグラファーはこの枠じゃないからね。

「ギャップ」 x 「イージー」、新パートナーシップ

スティービー:ファッション界が静かにしているときに、爆弾のように発表されたカニエ・ウェストの「イージー(YEEZY)」と「ギャップ(GAP)」とのパートナーシップ。その名も、ストレートに「イージー ギャップ」。10年契約らしいから「ギャップ」はこれに全てをかけている?

メイ:2021年前半には発売する予定。いつの間にこの話が進んでいたのか分からないけど、数日前に聞いた話だと、カニエが持ち込んだらしい。

スティービー:その日はギャップの株価が一時40%上昇したくらいビッグニュースだった。ギャップの株価が上がるなんて、久々に聞いたかも?

レイチェル:ニュースを聞いて真っ先に思ったのは、じゃ、「テルファー(TELFAR)」と「ギャップ」のコラボはどうなったの?ってことだった。すでにかわいいロゴまであったのに。2005年にスタートしたノンジェンダーラインで、黒人デザイナーのブランドとしてニューヨーク・ファッション・ウイークにも参加してきた。バッグも人気でロゴも定着していた。

スティービー:今年の頭に発表された「テルファー」のデザイナー、テルファー・クレメンス(Telfar Clemens)と「ギャップ」のコラボレーションも話題になっていたのは確か。パリのメンズ・コレクションのときには「ギャップ」が主催するパーティーまであって、ケイト・モス(Kate Moss)やドラァグクイーンのヴァイオレット・チャチキ(Violet Chachki)ら、セレブも多く出席していたのが記憶に新しい。

レイチェル:パリの「ギャップ」ストアのウインドーは、「テルファー」のコレクション写真が飾られていたみたいだし――1月の話だけど。「テルファー」とのコレクションを楽しみにしていただけに、コラボがなくなってがっかりもしたし、乗り換えた「ギャップ」に対して非難があるのは仕方ないと思うけど。

メイ:すでに契約書にもサインしていたらしいから、ひどい裏切りに見えるけど。「ギャップ」側は、担当チームが違ったことを言い訳にしている。でも最終的にOKを出した経営陣は同じはず。あの注目の女性CEOかな。

スティービー:僕たちはニューヨークにいるから「テルファー」も分かるし応援したいけど、カニエ・ウェストとテルファー・クレメンツの知名度は全く違うというのも理解できる。今の「ギャップ」にはリスクを冒している余裕はないと思うよ。

メイ:「ギャップ」はもちろん、「バナナリパブリック(BANANA REPUBLIC)」や「オールドネイビー(OLD NAVY)」もずっといいニュースを聞かないからね。先月発表された第1四半期の純利益も、1年前の同期と比較して16憶ドル(約1700憶円)減だから。グループ全体の話だけど。

スティービー:コロナによるロックダウンで、北米の店舗スタッフ8万人が一時解雇されたみたいだし、約70億円分の賃金未払いで訴えられているし。5月頭には「J.クルー(J.CREW)」が、7月頭には1818年に創業した「ブルック スブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」が破産申告しているなかで、「ギャップ」は最後の決戦に出たという印象。

レイチェル:それにしても10年もどうやってバズをキープするのか?

スティービー:「ギャップ」は僕が子どもの頃は憧れのブランドだった。広告もミッシー・エリオット(Melissa Elliott)やダフト・パンク(Daft Punk)、マドンナ(Madonna)が出ていたし。撮影していたのも、アニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)、スティーヴン・マイゼル(Steven Meisel)と超一流だった。“シンプルでベーシックな服を個性で着こなす”というコンセプトがクールだった。

カニエ、「ギャップ」への道のり

レイチェル:そもそも、カニエは10代の頃、地元シカゴの「ギャップ」でバイトしていたらしい。

スティービー:そうか、だから今回シカゴ店の外壁に彼の手書きメッセージが大きく張り出されたんだね。”NISSAN”で通っていた、って書かれてたね。今は超高級車にしか乗っていないと思うけど。そんなところにも分かりやすいアメリカン・ドリームを垣間見れる。

メイ:カニエは数年前から、「ギャップ」の“ヘッドクリエイティブ・ディレクター”になりたい、ってこぼしていた。15年2月に「ニューヨークマガジン(NEW YORK MAGAZINE)」が掲載したインタビューでは、「ギャップのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)になるのが夢。エディ・スリマン(Hedi Slimane)のようなクリエティブコントロールもほしい」と話していた。マスマーケット参入も夢だったらしい。

レイチェル:それは意外。「イージー」のスニーカーは1足3万円前後とかなり高級だけどね。

メイ:「イージー」のスニーカーの売り上げは、昨年13憶ドル(約1391億円)を超えたらしい。ちなみに「ナイキ(NIKE)」の“エア ジョーダン(Air Jordan)”の売り上げは31憶ドル(約3317憶円)だから、「イージー」もかなり頑張っている。

スティービー:そういえば「ビーントリル(BEEN TRILL)」というブランドもあったよね?ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)、ヘロン・プレストン(Heron Preston)、そして最近「ジバンシィ(GIVENCHY)」のクリエイティブ・ディレクターに就任したばかりのマシュー・ウィリアムズ(Matthew Williams)ほか、数人が参加していたストリートブランドがあったんだ。2013か14年くらいかな。今となっては、伝説のブランドってところ?

レイチェル:じゃ、マシューが「アリックス(ALYX)」をスタートする前かな?彼って当時レディー・ガガ(Lady Gaga)と付き合っていたらしいし。衣装も提供したり。

スティービー:「ビーントリル」も、カニエ・ウェストをはじめ、リアーナ(Rihanna)やエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)といったスターたちが着たりして、話題が尽きなかった。彼らは自分がブランドみたいなスターたちだから、影響力も半端じゃない。

メイ:マシューの妻のジェニファーは、以前ニューヨークのショールーム、ニュース(NEWS)で働いていたこともあって、名前は聞いたことあったりしたけど、その前の彼女がガガだったとは!彼が「アリックス」を始めた頃、インタビューしたこともあるけれど、ファーストコレクションからアクセサリーまで充実していたし、すごくチャーミングな人だったという印象。まさか「ジバンシィ」のクリエイティブ・ディレクターになる日が来るとは!

スティービー:マシューにしてもヴァージルにしても、カニエを始めとするポップアイコンとつながっていたのが、ファッション界で成功している大きな鍵となっているのは確か。またモードがやってくると言われ続けて久しいけれど、ストリートファッションの影響力は強まる一方だね。

晴れてビリオネア

レイチェル:「イージー ギャップ」のデザイナーにカニエが抜擢したのは、ナイジェリア系英国人モワローラ・オグンレシ(Mowalola Ogunlesi)、25歳の女性デザイナー。

メイ:カニエは昔からファッションに関しては勉強家。「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」のショーや、当時人気だった「バンド オブ アウトサイダーズ(BAND OF OUTSIDERS)」の展示会にも来ていた。プレスにうっとうしがられていた時期もあったけど、粘り強く吸収していったんだね。

スティービー:カニエのファッション史もまあまあ長い。2007年には実は「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R) 」とスニーカーのコラボをしている。「パステル(PASTELLE)」というブランドを08年頭に発売すると言っていたけれど、これは実現しなかったはず。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズアーティスティックディレクターのヴァージル・アブローや現「ディオール(DIOR)」メンズ アーティスティック・ディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)も参加している。11年にはパリコレで”カニエ・ウェスト・レディースコレクション“を発表している。故アズディン・アライア(Azzedine Alaia)まで見にきていた。13、14年には「A.P.C.」とのコラボを2シーズン発表した。09年に発表した「イージー」は靴から始まったけれど、15年に服のコレクションを、ニューヨーク・ファッション・ウイーク中に発表している。

レイチェル:暑い中ずっと立たされていたモデルが次々と倒れたときかな?

メイ:それはシーズン4じゃないかな?ちなみに3月にはパリコレでシーズン8を発表してる。

スティービー:そういえばその頃、カニエは米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長のアナ・ウィンター(Anna Wintour)に、数年以内に「エルメス(HERMES)」のクリエイティブ・ディレクターになりたいとも言っていた!

レイチェル:野心の塊ってことか。夢は声に出して周りに伝えた方がかなうとはよく言うけど。

スティービー:「ギャップ」との発表と同じ日に、カニエは「ウエスト・デイ・エバー(WEST DAY EVER)」というブランド名を商標登録したことを発表した。100種類以上のアパレルカテゴリーをカバーしているとか。ビューティに進出するといううわさもあるし。

メイ:その直後に、カニエの妻のキム・カーダシアン(Kim Kardashian West)は、化粧品ブランド「KKWビューティ(KKW BEAUTY)」の株20%をコティに2億ドル(約214億円)で売却している。

レイチェル:キムのハーフシスター(義妹)のカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)の「カイリーコスメティックス(KYLIE COSMETICS)」を買ったのもコティだったよね?

スティービー:コティは、昔はデザイナーズブランドの権利やセレブリティーの香水を出していた気がするけど、すでに大成功を収めたブランドを買う傾向にあるよね。

レイチェル:カイリーは、今年1月にコティに株式51%を6憶ドル(約642億円)で売却して、一時は“世界でいちばん若い“セルフメイド・ビリオネア”と騒がれたけど。最近は、実はそうでもなかったと言われている。厳しい。

メイ:どちらにしても、カニエもキムもスーパービジネスパーソンってことよね。家でも、ずっとビジネスの話をしているのではないかと想像してしまう。

レイチェル:それにしても独立記念日の7月4日には突然、大統領選に出るとか、突然言ったわりには何の手続きもとっていなかったりとお騒がせ。

スティービー:18年には、トランプ大統領に会いにホワイトハウスに押し掛けていたし。トランプが困っていたのを見たのは後にも先にもあのときだけ。今回トランプには失望したとコメントしてたけど、同時期にアルバムやスニーカーを発表していたから、ただのPRかも?と思う。「ギャップ」側も大統領選に出馬なんて話は聞いていなくて驚いたという話。

メイ:そもそもカニエは政治のこと分かるのかな?中絶反対を掲げているというのは聞いたけど。ファッションにとどまっていてほしいけど、勉強熱心だから本気になったら政治家になってしまう可能性もなきにしもあらず。

スティービー:セントルイスにあるワシントン大学では、「ポリティクス・オブ・カニエ・ウエスト」というクラスもあったらしいから。政治、人種、セクシャリティー、文化を分析するクラスらしい。カニエも、クラスに講師としても出ていたみたい。いろいろと興味があるんだね。

レイチェル:16年には、フェイスブック(FACEBOOK)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOに、「僕のアイデアに10億ドル(約1070億円)投資してほしい」とツイッターにポストしたりしているけど、実際にはどれくらいお金を持っているの?

スティービー:「イージー」のスニーカービジネスは、コロナ以前の昨年の時点で、33億ドル(約3500億円)の価値があると評価されているけど。

メイ:以前は、収入もあるけれど借金だらけとうわさに聞いていたカニエだけど、最近の「フォーブス(FORBES)」誌の調査で、晴れてビリオネアとして認定されている。正確には、13億ドル(約1400億円)の価値があるらしい。本人はもっと持っていると主張しているみたいだけど。

スティービー:読めない行動が多いカニエだけど、「ギャップ」とのパートナーシップは、途中でけんか別れとかにならずに最後までやり遂げてほしい。アメリカを代表するブランドがこれ以上なくなってほしくないからね。

メイ/クリエイティブディレクター : ファッションやビューティの広告キャンペーンやブランドコンサルティングを手掛ける。トップクリエイティブエージェンシーで経験を積んだ後、独立。自分のエージェンシーを経営する。仕事で海外、特にアジアに頻繁に足を運ぶ。オフィスから徒歩3分、トライベッカのロフトに暮らす

スティービー/ファッションエディター : アメリカを代表する某ファッション誌の有名編集長のもとでキャリアをスタート。ファッションおよびビューティエディトリアルのディレクションを行うほか、広告キャンペーンにも積極的に参加。10年前にチェルシーを引き上げ、現在はブルックリンのフォートグリーン在住

レイチェル/プロデューサー : PR会社およびキャスティングエージェンシーでの経験が買われ、プロデューサーとしてメイの運営するクリエイティブ・エージェンシーで働くようになって早3年。アーティストがこぞってスタジオを構えるヒップなブルックリンのブシュウィックに暮らし、最新のイベントに繰り出し、ファッション、ビューティ、モデル、セレブゴシップなどさまざまなトレンドを収集するのが日課

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ジャパンイマジネーションが「セシルマクビー」店舗事業から撤退

 ジャパンイマジネーションが基幹の「セシルマクビー(CECILL MCBEE)」などの店舗事業から撤退し、事業を「アンクルージュ(ANK ROUGE)」「ジェイミー エーエヌケー(JAMIE エーエヌケー)」など4ブランドに集約する。「スタニングルアー(STUNING LURE)」業態を運営する子会社スタニングルアーに「アンクルージュ」「ジェイミー エーエヌケー」、子会社D&Nジャパンの「デイシー(DEICY)」を移管。ジャパンイマジネーションは今後は「セシルマクビー」などの商標権の管理等を行う。

 「セシルマクビー」は、ジャパンイマジネーションの前身であるデリカ時代の1987年にスタート。96年に渋谷109でセクシーカジュアルブームに火が付くと、その象徴的ブランドとなった。2000~13年には渋谷109で売り上げナンバーワンの座に君臨。しかし、08年の「H&M」上陸に代表されるファストファッションの拡大やリーマンショック、セクシーカジュアルを支持した“ギャル”層の消滅などを受け、徐々に売り上げは減少。小売り出身企業としてOEMメーカーからの調達を長年貫いてきたが、近年はSPA型への切り替えも模索することもあった。また、19年にはセクシーカジュアルからフェミニンカジュアルへのリブランディングを進め、渋谷109の店舗も11月にリニューアル。立て直しを図っていたが、コロナショックがダメを押した形だ。

 「セシルマクビー」の店舗数は都市型ファッションビルや郊外ショッピングモールなどに29、アウトレットが14の計43。「セシルマクビー」以外では「ソフィラ(SOPHILA)」「ビーラディエンス(BE RADIANCE)」など7ブランド(うち1ブランドは子会社D&Nジャパンの「ナイン(NINE)」)の店舗事業を撤退することになるが、取引先などには既に通達し、販売員の再就職支援も進めている。ジャパンイマジネーションの20年2月期売上高は前期比9.1%減の121億円。

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イエナの2020-21年秋冬 気心地ゆったりでも“きちんと”見えるモノトーンスタイル

 イエナ(IENA)の2020-21年秋冬は、快適さや心地よさを意味する“コンフィ”からイメージを広げ、ゆったりとしたサイズ感のアイテム同士を合わせたコーディネートを提案する。特に8~9月の秋物商材投入時期には、身体を包み込むようなオーバーサイズのニットワンピースやワイドパンツ、肌ざわりのよいサテンスカートやカットソーなどをキーアイテムとして展開する。イタリアのテキスタイルメーカー、マンテコ(MANTECO)社のウールを使った上質な素材感と4万円台の価格で昨年大人気だったロングコートは、さらに色と素材のバリエーションを持って打ち出す。

 コーディネートのカラートーンは、イエナで定番のブラウンやベージュに加え、新たにトレンドカラーとしてそろえるグレーなどで統一。差し色や柄としてパープルやレオパードのバッグを合わせたり、「ローラ ロンバルディ(LAURA LOMBARDI)」のゴールドのアクセサリーを重ねたりすることで、単調になりがちな無地のコーディネートにアクセントを付ける。

 10月頃から投入予定の冬ものに関しては、“自宅で洗えるニット”や“鮮やかな色味”をキーワードにこれから商品をそろえていく予定だ。

 今シーズンのテーマに関して、望月恵ディレクターは「当初は“コンフィ”というキーワードにリッチ&クラシックのムードを加えた提案を予定していた」というが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、急きょアイテム編成やコーディネートを着る人自身が心地よく感じられるような内容に変更した。イエナでは、もともと定番商品の人気が根強く、全体の売り上げこそ「前年割れ」しているというが、コートやニットなど通期で販売している商品が多いことが“ベーシックに強い”イエナの売り上げを下支えしているという。在宅の時間が増えて「装う意味や役割が、社会的にも変化していく」として今後は、「定番アイテムを用いつつも、シーズン制のある新しい解釈を盛り込んだ提案で、ファッションの楽しさを届けていきたい」と語る。


村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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今週のスケジュール(2020年7月20日〜2020年7月27日)

FASHION

20 MON

日本ショッピングセンター協会
定例記者懇談会
17:00〜18:00 ホテルメトロポリタンエドモント 本館2階「万里」
(東京都千代田区飯田橋3-10-8)

ロロ・ピアーナ ジャパン
ロロ・ピアーナ 銀座店エキシビションオンラインプレビュー
11:30〜 オンライン

BEAUTY

20 MON

ユースキン製薬
リブランディング発表・記者勉強会
11:00~11:40 オンライン配信または八芳園(港区白金台1-1-1)

カラーズ
「ザ パブリックオーガニック」「アルジェラン」リブランディング発表会
11:00~/13:00~/15:00~/17:00~
オンライン

21 TUE

「M・A・C」
トレンド メイク勉強会(22日も開催)
11:00~16:00 オンライン

22 WED

シロ
新製品発表会
11:00~/13:00~/14:00~/16:00
オンライン

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ユーチューバーのそわんわんがラフォーレ販売員とともにセール品約200点を紹介

 ラフォーレ原宿は7月22~25日の4日間限定で、ユーチューバーのそわんわんをMCに起用したライブ配信イベント「LIVE SHOPPING ~Laforet Long Bazar~」を開催する。開催時間は毎日20時30分~21時30分。これは、同館が7月31日まで開催中のセールイベント「ラフォーレ ロング バザール」の一環で、セールに来られない客に向け、そわんわんと約40店舗のショップスタッフがイチ推しのセールアイテム約200点を無料ライブ配信で紹介するもの。配信中はコメント欄から質問も受け付ける。紹介したアイテムは、アーカイブ配信が終了する27日23時59分まで専用ページ内から購入できる。

 参加店舗は、22日に「LHP ウィメン(LHP WOMEN)」や「ジュエミ シンクレティック(JUEMI SYNCRETIC)」「アンド エルシー(&ELLECY)」など15ブランド、23日に「エブリン(EVELYN)」や「ローズマリーソワール(ROSEMARIE SEOIR)」など15ブランド、24日に「ワンアフターアナザーナイスクラップ(ONE AFTER ANOTHER NICE CLAUP)」や「オリーブ・デ・オリーブ(OLIVE DES OLIVE)」など5ブランド、25日に「アリスアンドザパイレーツ(ALICE AND THE PIRATES)」や「クーザ(QOOZA)」など7ブランドだ。

 そわんわんは1999年生まれ。幼少期を和歌山で過ごし、高校卒業後上京。“お友だち系ユーチューバー”として人気を集め、10~30代の幅広い視聴者に支持を得ている。最近ではぽっちゃり女子のファッション誌「ラ・ファーファ(la farfa)」(文友舎)の専属モデルになり、デビューとなる9月号では表紙を飾っている。

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「UT」が「シュウ ウエムラ」とコラボ リップをプリントしたTシャツなど発売

 「ユニクロ(UNIQLO)」は8月上旬、Tシャツブランド「UT」からTシャツコレクション「ザ・ブランズ イン・マイ・ハンドバッグ 2020 秋冬」(全10種、990円)を8月上旬に発売する。女性のバッグの中に入っている“お気に入りアイテム”から着想を得て、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」や「モレスキン(MOLESKINE)」、メンソレータム(MENTHOLATUM)、「ハリボー(HARIBO)」といったブランドとコラボし、コスメや菓子、文房具などをプリントしたコレクションだ。

 「シュウ ウエムラ」は、胸にハンドペイント風の同ブランドの赤いリップを配置したアイテムや“makeup is fashion for the face”とプリントしたTシャツなど全2種を展開する。

 そのほかハーブキャンディーの「リコラ(RICOLA)」や不二家のマスコットキャラクターのペコちゃんなどをそろえる。

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アメリ黒石氏&3ミニッツ創業者の宮地氏、アパレルD2Cの最強タッグが挑む「アイクリームだけのD2Cブランド」

 3ミニッツの創業者で、現在はバーチャルインフルエンサー事業を運営する宮地洋州(ひろくに)ワンセック社長CEOは、アイクリームのD2Cブランド「ローワン(LOWAN)」をスタートする。クリエイティブディレクターには、若い女性から圧倒的な支持を受ける「アメリ(AMERI)」「アメリヴィンテージ(AMERI VINTAGE)」の黒石奈央子ディレクター兼CEOが就任する。3ミニッツはウイメンズのD2Cブランドの先駆けである「エイミーイストワール(EIMY ISTOIRE)」の運営会社で、「ローワン」ばアパレルのD2Cブランドの両雄が手を組み、コスメのD2Cブランドに挑戦する。

 宮地氏はブランドと同名の新会社を今年2月に設立。資本金1500万円は全額、宮地氏が出資する。宮地氏は2014年にインフルエンサーマーケティングやアパレルD2Cブランド「エイミーイストワール」「エトレトウキョウ(ETRE TOKYO)」などを運営する3ミニッツを創業、17年2月に同社を43億円でグリーに売却。19年1月に日米を拠点に、バーチャルインフルエンサーのリアム・ニクロなどを展開するワンセックを創業していた。

 宮地氏は、「エンジェル投資家として、D2Cコスメブランド『フィービービューティーアップ(PHOEBE BEAUTY UP)』と美容メディア『ディネット(DINETTE)』を運営するディネットに少額出資も行っており、ファッションで培ったノウハウはコスメ分野でも生かせると感じた。数年内に『ローワン』は年商30億円を目指す」という。

 「ローワン」のクリエイティブディレクターに就任する黒石氏の率いる「アメリ」「アメリヴィンテージ」は、代官山やルミネ新宿などにリアル店舗を持つものの、20〜30代をターゲットにインスタなどのSNSとネット通販を軸にしたD2Cモデルで急成長を続け、直近の年商は30億円に達している。

 「ローワン」はアイクリームのみの単品ブランドで、価格は9980円。先行販売を本日19日午後6時からスタートする。すでにインスタグラムのアカウント(@owan.official)を開設しており、SNSやインフルエンサーを通じた口コミを軸にプロモーションを行う。

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ヴァージルの謝罪に思う エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月18日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ヴァージルの謝罪に思う

 この数週間、BLM運動とそれに関連する記事を米「WWD」の中からピックアップして、翻訳をウェブや紙面に掲載していますが、今回のムーブメントは賛同を表明する白人が「(黒人の運動を)利用するな」と批判され、賛同する大企業が「全然行動が伴っていない」と実態を暴かれるなど、単純には語れないものになっています。

 メディアとしての姿勢も厳しく問われており、米「WWD」も暴動や略奪の報道への偏りを自ら省みる記事を出しています。正直、私も同じ轍を踏みました……。1番目の関連記事の冒頭部分は自分への戒めも込めています。

 そんな私がどうしようもなくモヤモヤしたのは、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の謝罪のニュースでした(2番目の関連記事)。

 なぜ、ヴァージルは謝罪しなければならなかったのでしょうか?

 「私の店や友人の店がどんな略奪の被害を受けているかについて語ったが、それが不正に対して抗議する権利よりも、店の方が重要だと受け取られるような内容だったことを謝罪する」とのことでしたが、問題になったヴァージルのコメントは、友人が我が子のように育ててきたショップが壊されるのを見て、思わずあげた叫びだったのは明らかでした。

 「命と比べれば、物が壊されることなど、大したことではない」という考えや、「人種差別自体を批判するより、抗議の仕方を優先的に批判すべきではない」という意見など、黒人の長くつらい歴史を振り返れば、理解できます。

 BLM運動を牽引してしかるべきヴァージルが、略奪への非難かと失望した人もいたことでしょう。しかし、彼にとって友人が受けた被害に心を痛めたことは、自身が黒人であると同じくらい本質だったろうにと私は思いました。略奪をした人々が抗議デモとは関係ない人たちだったことも明るみに出ています。ジェリー・ロレンゾ(Jerry Lorenzo)がヴァージルにかけた言葉に救われました。3番目の関連記事に入っています。

 日本で生活する私たちができることは何か?それを考えるきっかけになればと「WWDジャパン」6月15日号では、公民権運動史研究で多くの業績がある日本女子大学の藤永康政教授に「今回の運動のこれまでとは違うところ」や「抗議の向かう先」「私たちができること」について聞いています。

 確かに差別や決めつけは日常の至るところにありますね……。問題意識を持って知ろうとし続けることが大事だと思うし、実践していきたいです。

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「アンプリチュード」2020年秋冬は“スタイルある顔”がテーマ

 「アンプリチュード(AMPLITUDE)」は8月5日、2020年秋冬メイクアップコレクションを発売する。価格帯は3300〜6000円。

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公開前から話題のボタニカル・スリラー映画「リトル・ジョー」 白くない白衣ブランド「PANENKA」とのコラボコートが人気

映画「リトル・ジョー」は、主演のエミリー・ビーチャム(Emily Beecham)が「第72回カンヌ国際映画祭」で主演女優賞を受賞したことでも話題の異色のスリラー作品。製作者の意図ではないが、登場人物がマスクをしていたり、植物の香りという目に見えない謎の恐怖がウイルス感染を想起させることからも、SNSなどで話題に。映画情報サイト「シネマトゥデイ」のユーチューブ公式チャンネルにアップされている本編冒頭の映像の再生回数は87万回を超えており、「単館系映画作品でこの数字は異例」(配給元担当者)だ。

「パネンカ」は、白衣をファッションアイテムとしてアレンジしたブランド。今回のオリジナルコラボコート“WHITE COAT”は、映画の中で俳優たちが着用している白衣がモチーフで、襟裏には映画を象徴するメッセージ“HAPPINESS IS A BUSINESS”の刺しゅうが施されている。大きめのボタンがアクセントで、軽い羽織りとして秋口まで重宝するデザインとなっている。3月末に発売し即完売、再販が決定した。

同映画は、7月17日からアップリンク吉祥寺、アップリンク渋谷などを皮切りに、全国で順次ロードショーとなる。

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「バレンシアガ」の定番バッグが20周年 現代版にアップデートした新作“ネオ クラシック”発売

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は7月20日に、定番の“クラシック”バッグの誕生20周年を記念して、現代版に再解釈した“ネオ クラシック”ラインを一部の店舗で発売する。

 アイコニックなタッセル付きジップクロージャーはそのままに、ボンディングされたナッパラム素材のライニングやこれまでよりも直線的なフォルムでエッジの効いた印象に仕上げた。素材はクロコダイルエンボスやカーフなどのレザーを使用。カラーはブラックやホワイトのほかに、発色のよいオレンジや深みのあるフォレストグリーンなどをそろえ、それぞれ細部に施したメタルのハードウエアでアクセントを加えた。サイズはナノサイズ(16万4000円)からLサイズ(29万円)までをそろえる。

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フェムテック専門店・ランジェリーなどのポップアップ開催 ラフォーレ原宿

 ラフォーレ原宿は7月28日~8月3日、女性の生活をファッションの力でより豊かにすることをテーマに、フェムテック・ランジェリーブランドを集めたポップアップショップをオープンする。日本初のフェムテック専門店のムーンド バイ LPC(MOOND BY LPC)やサニタリーランジェリーに特化した「ケープラスワンパーセント(K+1%)」、ランジェリーコンセプトショップのイルフェリーノ(il Felino.)の3店舗を展開する。

 ムーンド バイ LPCは日本初のフェムテック専門店として注目を集めており、ナプキン不要の吸水ショーツ「ムーンパンツ」や月経カップ「フルムーンガール」などの最新サニタリーを展開する。ポップアップショップでは、雑誌「りぼん」とのコラボレーションパッケージの「ムーンパンツ」も限定発売する。そのほか、韓国発のジェンダーニュートラルなアンダーウエアブランド「inA」やビンテージショップ「bluesis」のアパレルなどセレクトアイテムも多数取りそろえる。

 「ケープラスワンパーセント」は、“アメの日も ハレの日も あなたの Kirei と Kawaii に+1%する存在でありたい”をテーマに、憂鬱な生理週間が楽しみになるデザイン性と機能性を兼ね備えたフェムサイコロジーブランドだ。ポップアップショップではブランド初となるサステナブル素材のテディなど新作の先行発売を行う。

 「イルフェリーノ」はオリジナルブランド「an.g」をはじめとした、国内外のブランドが一堂にそろうランジェリーコンセプトショップ。各ブランドの新色のほか、オリジナルのチョーカー類もそろえ、またインポートブランドのランジェリーなども豊富にラインアップする。

■日程:7月28日~8月3日
場所:ラフォーレ原宿2F CONTAINER
住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6
 

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「ケンゾー」からクッション香水第2弾 携帯性とつけやすさが人気

 「ケンゾー(KENZO)」は8月28日、クッション型のジェル状フレグランス「フラワー バイ ケンゾー ポピー ブーケ クッション」(14g、5500円)を数量限定で発売する。

 「フラワー バイ ケンゾー」シリーズは“本来香りがないポピーの花に「ケンゾー」が香りを与えたら?”をコンセプトに2000年に誕生した。ブランドのルーツである日本のフルーツ、ジャパニーズペア―やブルガリアンローズ、ガーデニアなどが華やかに香る。コンパクトの付属のスポンジに含ませ、首元や手首に塗布して使用する。ジェル状のテクスチャーは、オーデパルファムと同様に香りが持続する。

 「ケンゾー」は18年にもクッション型のフレグランスを発売。持ち運びしやすい形状で、いつでもどこでも「フラワー バイ ケンゾー」の香りを楽しんでほしいというコンセプトで開発された。「ユニークな形状が話題を呼び、発売後すぐにリピート発注があった」(同社PR)という人気の商品だ。

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「グッチ」エピローグ・コレクション

 「グッチ(GUCCI)」がエピローグ・コレクションを発表した。

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「メゾン マルジェラ」が52分間の“アーティザナル”のドキュメンタリー映像を披露 アトリエやデザインプロセスを大公開

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は7月16日(日本時間17日)、ユニセックスのオートクチュール“アーティザナル コーエド コレクション (ARTISANAL Co-ed Collection)”2020-21年秋冬の全編映像を公開した。“愛のキスをこめて(Sealed With A Loving Kiss)”を意味する「S.W.A.L.K」と題した動画は、52分間に及ぶコレクションができるまでのドキュメンタリーとインスタレーションで構成され、ニック・ナイト(Nick Knight)率いる「ショースタジオ(SHOWstudio)」がディレクションを担当した。

 映像ではクリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノ(John Galliano)やメゾンで働くスタッフらのアトリエでの制作風景や、ロックダウン(都市封鎖)中のパリで在宅で作業を行う姿などを公開。装着式の小型カメラGoProやドローンを使って撮影し、テレビ電話会議などのミーティング風景も録画された。現在の先行き不透明な時代に、メゾンのDNAである“匿名性”の対極にある“透明性”をキーワードにしてデザインプロセスを見せたという。

 登場人物は、ガリアーノらメゾンのスタッフやモデルをはじめ、映像を担当したニック・ナイトと妻でプロデューサーのシャーロット(Charlotte Knight)、音楽プロデューサーのジェレミー・ヒーリー(Jeremy Healy)、スタイリストのオリヴィエ・リッツォ(Olivier Rizzo)、メイクアップアーティストのパット・マクグラス(Pat McGrath)、ヘアスタイリストのユージーン・ソレイマン(Eugene Souleiman)らが出演している。

 コレクションは「Hope, heroism and hedonism(希望、勇敢さ、快楽主義)」がテーマだ。新古典主義の彫刻や装飾、「ブリッツ キッズ(The Blitz Kids)」などの1980年代のニューロマンティックのバンドのスタイルがヒントになっている。シフォンやオーガンジーを使ってドレープを出したドレスや、古着店で購入したジャケットを再構築した、メゾンのサステナビリティを示す “レチクラ(Recicla)”のウエアなどが登場。動画のラスト10分間は世界観を表現したモデルによるインスタレーションに切り替わり、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の「ヤング・アメリカン(Young American)」が流れる中サーモグラフィーのような加工や、色彩を反転させた実験的なアプローチの映像で締めくくられた。

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デジタルメンズコレでドタバタ対談 「グッチ」が新時代に向けて閉幕、「ゼニア」「ミッソーニ」の歴史に感動したミラノ最終日

 パリ・メンズに続いてスタートしたミラノのデジタル・ファッション・ウイークも最終日を迎えました。ここでは主にメンズを担当している記者が「頑張ってリアルタイムで見てみました」取材を日替わりで担当。「アーカイブでも見られるのにオンラインで見る意味あるの?」という周囲の視線を感じながらも、「コレクションはライブ感!」と信じて完走を目指します。海外コレクション取材歴10年以上の村上要「WWD JAPAN.com」編集長と、入社2年目の大澤錬「WWD JAPAN.com」記者が日常業務と並行しながらリポートします。

17:00(ミラノ時間 10:00) 「イレブンティ」

大澤錬「WWD JAPAN.com」記者(以下、大澤):ミラノ・メンズ最終日。トップバッターは「イレブンティ(ELEVENTY)」。マルコ・バルダッサーリ(Marco Baldassari)オーナー兼デザイナーが登場し、アイテムについて説明です。アップと引きを使い分け、ディテールを細かく見せてくれました。白のデニムのセットアップやロールアップしたデニムパンツにTシャツ&半袖シャツのスタイルのほか、ブラウンのフォーマルスーツの足元にはローカットのスニーカーでカジュアルです。花柄や赤のボーダーのインナーでアクセントを加えたスタイルが印象的でした。

村上要「WWD JAPAN.com」編集長(以下、村上):「イレブンティ」は良い意味で「通販っぽい」ね。「おうち時間が長くなって、快適な洋服が求められている」って話から始まって、ジャージーのジャケットとドローコードのパンツにスニーカー。「長く着られる洋服を」と言いながら、ウオッシュの少ないインディゴデニムなど説得力抜群。コレでお手頃価格なら、電話しちゃいそう(笑)。イメージじゃなく売るために、商品をちゃんと伝える価値を教えてくれるムービーです。

18:00(ミラノ時間11:00) 「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス」

大澤:ミラノ・コレクション初参加の「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス(CHILDREN OF THE DISCORDANCE)」は、東京の街並みを駆け回るスケーターたちをメーンに3曲の楽曲を使用。冒頭はヒップホップグループのNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」、中盤は、DJ Boringの「WINONA」、終盤はZacariの「Lone Wolf」。スケーターたちは、僕らが日常で見かけるのと同様に、歩道や車道、地下、階段関係なく滑り続けます。建物の敷地で滑っているのを警備員に注意されるシーンは、特にリアルで面白かったです(笑)。アイテムは、同ブランドのアイコンであるバンダナ柄のシャツや、鳥の刺しゅうを背面に施したロングコート、総柄のセットアップなど。

村上:43歳のオジサンにとっては、「『チルドレン オブ ザ ディスコーダンス』って、この世界のブランドなんだ」という驚きがあって面白かった。マスク姿で無表情に歩く人たちとスケボーキッズ、怒る警備員とスケボーキッズ(笑)。この世界をリアルに表現しているし、世界に発表するムービーだからと気負わず、Tシャツにチノパンとかも出しちゃうあたりもスキ。価値観がフラットな世代感をちゃんと表現している。

18:30(ミラノ時間11:30) 「ジエダ」

大澤:「ジエダ(JIEDA)」は、昭和の不良マンガのようなストーリーが個人的に好きでした!不良を演じるモデルたちはセリフこそないけれど、合間に“憂鬱”や“秘密”、“誘拐”とタイトルのようなものが入るので、すんなり理解することができました。ネイビーのベロアの半袖シャツや、ブラウンの“プリーツ”ジャケットとパンツのセットアップ、女性のピクチャーが全面にプリントされた黒の半袖シャツが好みでした。最後は“見てんじゃねえよ、クソ”と吐き捨てて終了。僕の地元では聞き慣れた言葉です(笑)。

村上:世代と地元の違いでしょうか?「ジエダ」、僕は共感できなかった(笑)。ラストも分からん。でも、大澤さん世代が共感するなら、「ジエダ」的には上出来でしょう(笑)。洋服は好きですよ。ちょっと背伸びしたセットアップとか、着慣れないし反骨精神示したいからのボリューム感とかは、日本版テッズスタイル。悪趣味ネクタイもキライじゃない(笑)。

19:00(ミラノ時間12:00) 「フェデリコ チーナ」

大澤:「フェデリコ チーナ(FEDERICO CINA)」は、16年に誕生した伊発の気鋭ブランド。デザイナーのフェデリコ チーナ(Federico Cina)は、学生時代に「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」や「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」で、ブランドコンサルタントとして経験を積み、故郷である伊ロマーニャの伝統を主なインスピレーション源として活動しています。花柄のグリーンのジャケットをまとうおじいさんとレッドのセットアップを着用したおばあさんの社交ダンスにほっこり。最後の手を取り合うシーンでは、新型コロナによるロックダウンで改めて気付かされた「家族の大切さ」というメッセージを受け取りました。

村上:「フェデリコ チーナ」は、典型的なイタリアンブランドの価値観を有しているカンジだね。家族、地元、自然、郷愁みたいな。それを映像美で丁寧に、でも手短に表現したのはステキだけど、洋服が普通じゃないからちょっと興醒め。おじいさんとおばあさんの洋服はステキなのに、主人公のハイカラーシャツの赤いリボンとか、やたらモコモコのケーブルニットとかちょっと大げさ。中盤に登場したロング丈の白シャツとか、もっとシンプルなアイテムだと映像の世界に引き込みやすいのに。

19:30(ミラノ時間12:30) 「ゴール」

大澤:「ゴール(GALL)」は、少し怖さのある不気味なBGMでスタート。ロケ地に山を選択し、マウンテンパーカやフーデッドコート、ナイロンパンツなど、アウトドア向けのアイテムをブラックやホワイト、ベージュのカラーで提案しました。ロケ地とアイテムがマッチしているので、コンセプトが明確で分かりやすかったです。最後のモデルがこちら側を見つめるシーンには、BGMも含めて少しゾッとしました……。

村上:「ゴール」のようなハイスペックなアウター押しのブランドって、こういう壮大なストーリー好きだね。ミラノでも、「C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)」のプレゼンとかは、アウター数着の展示のために豪華なセットを組んだりするのが当たり前(笑)。タフネスを訴えるには、やっぱり大自然と交わるのが良いんだろうね。不気味感も頻繁に登場するスパイスだよ(笑)。背後に壮大なストーリーがあることをニオわせるのにイイ感じなんだと思う。

20:00(ミラノ時間13:00) 「アンドレア ポンピリオ」

大澤:「アンドレア ポンピリオ(ANDREA POMPILIO)」は、“INVOCATION OF MY DIVINE BROTHER”というタイトルのもと、ムービーを4つのチャプターに分けてスタート。米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に押さえつけられて死亡した事件を再現したり、香港のデモのニュース映像を流したりしました。新作コレクションの発表ではなく、過去の痛ましい事件を振り返るムービーでした。洋服は最後まで出てこず、コレクションとの結びつきはわかりませんでした……。

村上:「アンドレア ポンピリオ」は段々こじれている気がしていたけれど、ムービーで確信に変わってしまいました。昔は、「可愛ければ、理由なんてなくても使っていいでしょ?」って笑いながら、チンパンジーモチーフのシャツとかバッグを作っていたのに。最近は作ったコレクションを無理して着想源と結びつけている印象でした。このムービーも、そんなカンジ。あんまり伝えたいことはないものの、無理やり高尚にしようとしている気がする。もっと素直な方が、イタリアンブランドは生きると思うんだけどな。

21:00(ミラノ時間14:00) 「グッチ」

大澤:「グッチ(GUCCI)」は、全76ルックを紹介。モデルには、同ブランドに携わる人を起用していて、「こんな役職の人がいるんだ」「デザイナーってこんなにいるの?(笑)」と、新しい発見があるライブ配信でした。クリエイティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)は、「本当に新しいコトやモノを発信してくれるデザイナーだな」と、改めて感動。またメンズのモデルがネイルしているのを見て、「ジェンダーレスな時代だし、僕もやろうかな(笑)」と、自分自身の新しい挑戦の後押しをしてくれるような存在にも感じます!今後のコレクションの発表方法についても、ミケーレが僕たちにどんな新しいものを見せてくれるのか待ち遠しいです。

村上:「グッチ」は、まるで謎解きでしたね(笑)。2月のウィメンズ・コレクションで始まった物語を締めくくる「エピローグ・コレクション」は、ぜーんぶひっくり返した印象です。まずモデルは、みんなミケーレのアトリエスタッフ。普段は裏方のスタッフを表舞台に引っ張ってきたのは、前回のウィメンズ・コレクション同様だけど、今回はついにモデルでした。ショーの当日、僕には「グッチ」からオーガニック野菜が届いて、「形は不完全だけど、地場の作物です」というメッセージが添えられていました。アトリエのスタッフは、まさにオーガニック野菜のよう。形は不ぞろいでモデルみたいにパーフェクトじゃないけれど、みんな正真正銘。つまり「グッチ」の地場のスタッフ。そんな人たちが、一番「グッチ」を自然に着こなしてくれる、って考えたんじゃないかな?LIVE配信は6時間前に始まったけれど、本編のムービーがスタートする前の方が、洋服を着たモデルたちが頻繁に登場します。本編のムービーは、そんなモデルがショーの前に撮影するスタイリングフォトを一枚ずつ見せるカンジ。そしてショーの後は、なぜかモデルのメイク映像。ファッションショーのバックステージを、時を遡りながら振り返っているような印象です。そして、そんなスタイリングフォトを紹介した場面の背景は、ランウエイらしき道がある宮殿や中庭。ここでも、ランウエイとバックステージが逆転しているようでした。全てが逆転したエピローグ・コレクションの、ミケーレのメッセージはなんだろう?ファッション・システムが肥大化してしまったことに警鐘を鳴らしているミケーレだから、それより前の健全な形に戻ろうというメッセージのようにも思えるし、次の新しい時代のため一度原点に立ち返ってリセットしようという意思のようにも思えるね。コレクションは、ウェブやフローラルモチーフ、“ジャッキー”バッグなど、往年のアーカイブに着想を得たアイテムから、ミケーレらしいスカーフ使いまで、総決算‼︎って感じでした。まさに1つの時代のエンディング。次は、全然違う世界になるのかなぁ?5年前にジェンダーの壁を壊す大革命を起こしたミケーレの、次なる挑戦が楽しみです!

大澤:要さん、ライブ配信番組「着点(きてん)」お疲れ様でした!コレクションの合間に拝見しておりました。三原さん、井野さん面白かったですね〜。井野さんには気づきましたが、まさか三原さんもムービーに出演していたとは(笑)。

村上:一番やる気だったらしいよ。番組前、展示会で聞いた話によると、パペットの演技指導も熱心だったらしい(笑)。

22:00(ミラノ時間15:00) 「エルメネジルド ゼニア」

大澤:1910年にテキスタイルメーカーとして創業した「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」は、伊トリヴェロにある本社でコレクションを発表しました。画面越しでも伝わるファブリックの品質の良さ、テーラリング技術の高さ、パンツのタックの入り方は特に圧巻でした!そして本社の屋上でフィナーレを迎え、アレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)がモデルを迎えて拍手、手を振るシーンには感動。最後はサルトリによるアイテムの解説で幕を閉じました。「いつも見ていたショーも当たり前ではなくなるのかな」と思うと、新しい時代の始まりを痛感すると共に、どこか寂しさも感じます(泣)。

村上:「ゼニア」のテーマは、「NATURE\MAN\MACHINE」。自然豊かな古里トリヴェロで、生地を作る織機に囲まれている同ブランドらしいテーマだね。こんな時代だから自然を賛美するブランドは多いけれど、ブランドにとって欠かせないテクノロジーに同等の価値を置いていることがわかります。今シーズンは、マニアックなカラーリングを脱却して、淡いグレーやベージュ、アイボリーがたくさん。軽やかな素材感が際立ちます。お気に入りはラグランスリーブのジャケット。ついにジャケットがラグランだよ!袖、セットインじゃないんだよ!おうち時間が長い今の時代にピッタリ。おうちで、カーディガン感覚で着られるジャケットの誕生です。

23:00(ミラノ時間16:00) 「ミッソーニ」

村上:ラストの「ミッソーニ(MISSONI)」は、現在のクリエイティブ・ディレクターのアンジェラ・ミッソーニ(Angela Missoni)のコメントを中心に、色や家族愛、ファミリービジネスであることなどのアイデンティティーを、昔の映像と一緒にアピール。今ほど「家族」の重みを感じる時はないから、今後脚光を浴びるブランドになるのかも。でもジャーナリストの解説はいらなかったかな?ミッソーニ一族の言葉だけで、色や家族の価値は十分に伝わった気がする。むしろ、ジャーナリストのマッチポンプ的コメントは、ジャマだったかもしれません。

大澤:「ミッソーニ」は、約1時間という長尺物で、ミッソーニ一族の家族愛がすごく伝わりました!ファミリービジネスの難しさやこれまで積み上げてきたことの重大さ、またラグジュアリーブランドの社内風景を見ることができて、とても良い機会になりました。特に創業者であるロジータ・ミッソーニ(Rosita Missoni)がブランドの歴史を振り返るシーン。彼女の笑顔にはジーンとくるものがありました。「こういう人たちがいてくれたからこそ、僕たち若手が今この業界で働けているんだ」と、改めて実感した21年春夏メンズ・コレクションのラストでした。

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リアルさが共感を呼ぶラッパーdodo  “ノーマル”という名の新境地へ

 既存のラッパーという概念にとらわれず、あくまで自身のリアルさにこだわるdodo。そのスタイルが共感を呼び、多くのファンから支持を得ている。昨年ユーチューブにアップした「im(アイム)」のMVの再生回数は400万以上。「トーガ(TOGA)」やラッパーのKOHH(コー)を中心とした「ドッグス(Dogs)」とコラボTシャツを発売し、アイテムは即完売。雑誌「Ollie」の表紙にも起用されるなど、最も注目されるアーティストだ。7月17日には2ndアルバム「normal(ノーマル)」をリリース。ヒップホップという枠を超える新境地となった今作について話を聞いた。

WWD:これまで職業訓練校に通いながら音楽活動をしてきて、4月に就職する予定だった。その就職を取りやめてアーティスト活動に専念することを選んだ理由は?

dodo:本当にありがたいことに音楽である程度稼げるようになって、就職して働きながら音楽を続けるよりは専念した方がいいという理由からです。

WWD:音楽だけで生活できるようになって、「ようやく」という思いはある?

dodo:正直、まだまだで、ようやくという気持ちは全然ないです。日本語ラップシーンの人気もいつまで続くか分からない。だから「自分はどう生き残っていくか」を考えると不安もあるし、楽しみでもあります。

WWD:今回のアルバム「normal」はいつごろから制作を始めた?

dodo:もともと3月の終わりに自主イベント「ひんしの会」を開催するつもりで、それに向けて2月にアルバムを出す予定でした。それが新型コロナの影響で8月に延期になり、それで7月にリリースしました。制作に関しては去年の11月くらいからスタートしてたんですが、リリースが延期になったこともあって、途中でさぼってしまって(笑)。締め切り間近の5〜6月で制作したという感じです。ただ、まだコロナが心配なので8月のイベントも開催するか悩んでいます。

WWD:アルバムタイトルの「normal」にはどういったメッセージが込められている?

dodo:僕がラッパーとして活動するきっかけになった「高校生ラップ選手権」で、付けられたキャッチフレーズが“普通すぎるラッパー”だったんです。正直、あの場所では僕の方が異端な感じで全然普通ではなかったんですけど(笑)。その当時の気持ちを持って今もやっているという意味での“ノーマル”だし、それ以上にヒップホップリスナーだけでなく、J-POPリスナーにも聴いてもらいたいという思いも込めています。「im」という曲がヒットしたのも、ヒップホップリスナー以外にも届いたからこそだと思っています。

ヒップホップって評論の対象にされがちで、そこで評価が高ければ人気が出ると思っていました。だから前作はヒップホップのスキルにこだわって制作したんですが、今回はそういった評論の対象から抜け出したくて、多くのファンに求められているものを作ろうと思って制作しました。古くからのファンの人はそこじゃないって思うかもしれませんが。

WWD:dodoさんはよくファンを大切にすると語っている。

dodo:昔は全く意識していなかったんですが、ここ3年くらいはすごく意識するようになりました。やっぱり支えてくれるのはファンなので、その人たちのためにやっていきたいという気持ちは強いです。

WWD:曲作りで意識したことは?

dodo:音楽って何かしら役割を求めて聴くと思うのですが、今回のアルバムは全体的に“癒やし”になればいいなと思って作りました。

WWD:基本的には作詞・作曲、編曲、録音も全て一人で行っている。今回も全て自宅で行った?

dodo:そうですね。実家の自分の部屋で制作しました。いつもはトラックから作って、そこに言葉をのっけていくんですが、歌詞を考えるのが好きじゃないんです。歌詞はリアルさにこだわっていて、基本的には実体験がベースになっています。ただ言葉って責任が伴うし、場合によっては非難されることもある。逆に幸せにできたりもするので、いつも悩みます。だから時間もかかってしまうし、なかなかやる気にならないんです(笑)。

WWD:以前にリリースした「kill more it」 のアンサーソング「kill late it」や「nambu」など決意が感じられる曲もあった。特に「nambu」では「この町を出ていく」というリリックがあったが実際に川崎を出ることを考えている?

dodo:そうですね。実際、本気で移住は考えていて、今は三重県の伊勢市が気になっています。できれば毎日、伊勢神宮にお参りできる場所がいいなと考えています。あそこまで歴史があって神聖な場所だと、何かいいヒントになるんじゃないかなと思っています(笑)。

“ヒップホップ”とはいかにリアルであるか

WWD:前作「importance」から約1年5カ月。振り返ってみてどうだった?

dodo:ヒップホップシーンで会いたかったKOHHさんやOZROSAURUS(オジロザウルス)のMACCHOさんに会えたり、「im」のヒットがあったり、ワンマンイベントを開催したり、やりたかったことは全てできました。コロナの前まではすごく充実していました。

WWD:ユーチューブにアップした「im」のMVは400万回以上再生されるなど、すごくヒットした。

dodo:あのクオリティーのMVなのにありがたいことです(笑)。「im」はTikTokでも話題になって、そこからMVを見てくれる人が増えました。MVはいつも同級生と2人で撮影していて、基本は「GoPro」で一発撮り。ロケ地も限られていて、駐車場か公園かホテルかみたいな感じで(笑)。もともとパソコンのスペックが低かったので、編集できないっていうところからこのスタイルになりました。

WWD:他のアーティストが凝ったMVを作っている中で、このシンプルさがいい意味で個性になっている。昨年のアルバム発売以降は、7月から3〜4週間に1曲という早いペースでリリースして、そのたびにMVも制作していた。

dodo:そのときはまだ就職しようと思っていたので、今後は音楽活動に専念できなくなることを考えて、まずはユーチューブの登録者数を増やさないといけないなと。そのためには動画の本数が必要だったので、曲のリリースとMVをセットにしました。最初は100万回再生超えだったり、すごく調子よかったんですが、やっぱりペースが早すぎて(笑)。途中で視聴回数も減ってしまいましたね。ユーチューブは広告的な位置づけで、映像があるからこそ曲も聴いてもらえると思っています。登録者数は5万1000人ほどで、こまだまだ増やしたい。

WWD:MVといえば、「レッドブル」が企画したRASENではDaichi Yamamotoや釈迦坊主、Tohjiとの競演も話題だった。あのメンバーとは普段から会ったりする?

dodo:RASENで会ったきりですね。皆さんそれぞれキャラが立っていて、奇跡のコラボだったと思います。あのメンバーの中に僕も呼んでもらえてうれしかったです。

WWD:dodoさんはいわゆるラッパーという見た目ではないが、それは何かこだわりがある?

dodo:ラップを始めたころから“ヒップホップとは何か”っていうのをずっと考えていますが、けっこう早い段階からその答えはあって、それは“いかにリアルか”ということ。結局、それを貫き通すには、僕自身もカッコつけずにリアルなありのままの自分でいようと思って、今のスタイルになっています。

WWD:海外のラッパーに影響を受けて音楽を始めたが、服装などは影響を受けなかった?

dodo:洋服には興味がなくて、本当にファッションって全然分からないんです。だからそこには全く憧れなかったんです。少しでもファッションに興味があれば、見た目から入ったかもしれません。

WWD:そうは言っても、「トーガ」や「ドッグス」とコラボしてTシャツを販売するなど、ファッション業界からの注目度も高まっている。今日は「ラコステ(LACOSTE)」を着ているが?

dodo:Tシャツ、ズボン、靴までオール「ラコステ」です。「ラコステ」は以前、ラッパーのPUNPEE(パンピー)さんが着ていたのを見てカッコいいなと思っていて(笑)。ファッションに関しては今後は自分でもデザインしてみたいです。

「恋愛の曲はうまく作れるんです(笑)」

WWD:dodoさんは音楽大学に通っていたが、そこで作曲の基礎を学んだ?

dodo:音楽音響デザインコースで、録音、作品作りなどを勉強していました。「高校生ラップ選手権」に出ていたので、4年間音楽にかけてもいいのかなと思って。大学2年生のときからトラックは作り始めました。大学の相馬先生がJ-POPに詳しくて、その人に楽曲の作り方の基礎を学んだので、今の感じになったんだと思います。そう考えると先生の授業がなかったら今の形にはなっていなかったかもしれません。

WWD:ヒップホップ以外も聴く?

dodo:聴かないですね。でもMVを一緒に作ってくれるカメラマンは、J-POPしか聴かなくて、彼が聴いて「いい」と言ってくれたら一般の人にも受けますね。まさに“市場の耳”を持っていて、毎回MVの撮影をするときに彼の反応を見るのは楽しみです。

WWD:恋愛の曲も多い。あれも実体験がベース?

dodo:そうですね。リアルな気持ちを表現しています。自分で言うのもなんですが、恋愛の曲はうまく作れるなと思いますね(笑)。

WWD:去年は「フジロック」にも出演したが?

dodo:それまで一回もフェスに行ったことがなくて、初めてのフェスだったので緊張しました。他のアーティストを見る余裕も全然なくて、KOHHさんだけ見ました。ライブは深夜3時からで次の日も学校があって、終わってからすぐ帰ったので、めっちゃ疲れました(笑)。

WWD:コロナが落ち着いたらライブもやっていく?

dodo:そうですね。実はライブはそんなに好きじゃないんです(笑)。基本的に作品をリリースした時点で自分の中で一つ終わったという達成感があるんです。でも、ライブでお客さんと交流することで生まれる絆もあるので。責任を持ってやっていかないといけないですね。そのためにも早くコロナは収束してほしいです。

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リアルさが共感を呼ぶラッパーdodo  “ノーマル”という名の新境地へ

 既存のラッパーという概念にとらわれず、あくまで自身のリアルさにこだわるdodo。そのスタイルが共感を呼び、多くのファンから支持を得ている。昨年ユーチューブにアップした「im(アイム)」のMVの再生回数は400万以上。「トーガ(TOGA)」やラッパーのKOHH(コー)を中心とした「ドッグス(Dogs)」とコラボTシャツを発売し、アイテムは即完売。雑誌「Ollie」の表紙にも起用されるなど、最も注目されるアーティストだ。7月17日には2ndアルバム「normal(ノーマル)」をリリース。ヒップホップという枠を超える新境地となった今作について話を聞いた。

WWD:これまで職業訓練校に通いながら音楽活動をしてきて、4月に就職する予定だった。その就職を取りやめてアーティスト活動に専念することを選んだ理由は?

dodo:本当にありがたいことに音楽である程度稼げるようになって、就職して働きながら音楽を続けるよりは専念した方がいいという理由からです。

WWD:音楽だけで生活できるようになって、「ようやく」という思いはある?

dodo:正直、まだまだで、ようやくという気持ちは全然ないです。日本語ラップシーンの人気もいつまで続くか分からない。だから「自分はどう生き残っていくか」を考えると不安もあるし、楽しみでもあります。

WWD:今回のアルバム「normal」はいつごろから制作を始めた?

dodo:もともと3月の終わりに自主イベント「ひんしの会」を開催するつもりで、それに向けて2月にアルバムを出す予定でした。それが新型コロナの影響で8月に延期になり、それで7月にリリースしました。制作に関しては去年の11月くらいからスタートしてたんですが、リリースが延期になったこともあって、途中でさぼってしまって(笑)。締め切り間近の5〜6月で制作したという感じです。ただ、まだコロナが心配なので8月のイベントも開催するか悩んでいます。

WWD:アルバムタイトルの「normal」にはどういったメッセージが込められている?

dodo:僕がラッパーとして活動するきっかけになった「高校生ラップ選手権」で、付けられたキャッチフレーズが“普通すぎるラッパー”だったんです。正直、あの場所では僕の方が異端な感じで全然普通ではなかったんですけど(笑)。その当時の気持ちを持って今もやっているという意味での“ノーマル”だし、それ以上にヒップホップリスナーだけでなく、J-POPリスナーにも聴いてもらいたいという思いも込めています。「im」という曲がヒットしたのも、ヒップホップリスナー以外にも届いたからこそだと思っています。

ヒップホップって評論の対象にされがちで、そこで評価が高ければ人気が出ると思っていました。だから前作はヒップホップのスキルにこだわって制作したんですが、今回はそういった評論の対象から抜け出したくて、多くのファンに求められているものを作ろうと思って制作しました。古くからのファンの人はそこじゃないって思うかもしれませんが。

WWD:dodoさんはよくファンを大切にすると語っている。

dodo:昔は全く意識していなかったんですが、ここ3年くらいはすごく意識するようになりました。やっぱり支えてくれるのはファンなので、その人たちのためにやっていきたいという気持ちは強いです。

WWD:曲作りで意識したことは?

dodo:音楽って何かしら役割を求めて聴くと思うのですが、今回のアルバムは全体的に“癒やし”になればいいなと思って作りました。

WWD:基本的には作詞・作曲、編曲、録音も全て一人で行っている。今回も全て自宅で行った?

dodo:そうですね。実家の自分の部屋で制作しました。いつもはトラックから作って、そこに言葉をのっけていくんですが、歌詞を考えるのが好きじゃないんです。歌詞はリアルさにこだわっていて、基本的には実体験がベースになっています。ただ言葉って責任が伴うし、場合によっては非難されることもある。逆に幸せにできたりもするので、いつも悩みます。だから時間もかかってしまうし、なかなかやる気にならないんです(笑)。

WWD:以前にリリースした「kill more it」 のアンサーソング「kill late it」や「nambu」など決意が感じられる曲もあった。特に「nambu」では「この町を出ていく」というリリックがあったが実際に川崎を出ることを考えている?

dodo:そうですね。実際、本気で移住は考えていて、今は三重県の伊勢市が気になっています。できれば毎日、伊勢神宮にお参りできる場所がいいなと考えています。あそこまで歴史があって神聖な場所だと、何かいいヒントになるんじゃないかなと思っています(笑)。

“ヒップホップ”とはいかにリアルであるか

WWD:前作「importance」から約1年5カ月。振り返ってみてどうだった?

dodo:ヒップホップシーンで会いたかったKOHHさんやOZROSAURUS(オジロザウルス)のMACCHOさんに会えたり、「im」のヒットがあったり、ワンマンイベントを開催したり、やりたかったことは全てできました。コロナの前まではすごく充実していました。

WWD:ユーチューブにアップした「im」のMVは400万回以上再生されるなど、すごくヒットした。

dodo:あのクオリティーのMVなのにありがたいことです(笑)。「im」はTikTokでも話題になって、そこからMVを見てくれる人が増えました。MVはいつも同級生と2人で撮影していて、基本は「GoPro」で一発撮り。ロケ地も限られていて、駐車場か公園かホテルかみたいな感じで(笑)。もともとパソコンのスペックが低かったので、編集できないっていうところからこのスタイルになりました。

WWD:他のアーティストが凝ったMVを作っている中で、このシンプルさがいい意味で個性になっている。昨年のアルバム発売以降は、7月から3〜4週間に1曲という早いペースでリリースして、そのたびにMVも制作していた。

dodo:そのときはまだ就職しようと思っていたので、今後は音楽活動に専念できなくなることを考えて、まずはユーチューブの登録者数を増やさないといけないなと。そのためには動画の本数が必要だったので、曲のリリースとMVをセットにしました。最初は100万回再生超えだったり、すごく調子よかったんですが、やっぱりペースが早すぎて(笑)。途中で視聴回数も減ってしまいましたね。ユーチューブは広告的な位置づけで、映像があるからこそ曲も聴いてもらえると思っています。登録者数は5万1000人ほどで、こまだまだ増やしたい。

WWD:MVといえば、「レッドブル」が企画したRASENではDaichi Yamamotoや釈迦坊主、Tohjiとの競演も話題だった。あのメンバーとは普段から会ったりする?

dodo:RASENで会ったきりですね。皆さんそれぞれキャラが立っていて、奇跡のコラボだったと思います。あのメンバーの中に僕も呼んでもらえてうれしかったです。

WWD:dodoさんはいわゆるラッパーという見た目ではないが、それは何かこだわりがある?

dodo:ラップを始めたころから“ヒップホップとは何か”っていうのをずっと考えていますが、けっこう早い段階からその答えはあって、それは“いかにリアルか”ということ。結局、それを貫き通すには、僕自身もカッコつけずにリアルなありのままの自分でいようと思って、今のスタイルになっています。

WWD:海外のラッパーに影響を受けて音楽を始めたが、服装などは影響を受けなかった?

dodo:洋服には興味がなくて、本当にファッションって全然分からないんです。だからそこには全く憧れなかったんです。少しでもファッションに興味があれば、見た目から入ったかもしれません。

WWD:そうは言っても、「トーガ」や「ドッグス」とコラボしてTシャツを販売するなど、ファッション業界からの注目度も高まっている。今日は「ラコステ(LACOSTE)」を着ているが?

dodo:Tシャツ、ズボン、靴までオール「ラコステ」です。「ラコステ」は以前、ラッパーのPUNPEE(パンピー)さんが着ていたのを見てカッコいいなと思っていて(笑)。ファッションに関しては今後は自分でもデザインしてみたいです。

「恋愛の曲はうまく作れるんです(笑)」

WWD:dodoさんは音楽大学に通っていたが、そこで作曲の基礎を学んだ?

dodo:音楽音響デザインコースで、録音、作品作りなどを勉強していました。「高校生ラップ選手権」に出ていたので、4年間音楽にかけてもいいのかなと思って。大学2年生のときからトラックは作り始めました。大学の相馬先生がJ-POPに詳しくて、その人に楽曲の作り方の基礎を学んだので、今の感じになったんだと思います。そう考えると先生の授業がなかったら今の形にはなっていなかったかもしれません。

WWD:ヒップホップ以外も聴く?

dodo:聴かないですね。でもMVを一緒に作ってくれるカメラマンは、J-POPしか聴かなくて、彼が聴いて「いい」と言ってくれたら一般の人にも受けますね。まさに“市場の耳”を持っていて、毎回MVの撮影をするときに彼の反応を見るのは楽しみです。

WWD:恋愛の曲も多い。あれも実体験がベース?

dodo:そうですね。リアルな気持ちを表現しています。自分で言うのもなんですが、恋愛の曲はうまく作れるなと思いますね(笑)。

WWD:去年は「フジロック」にも出演したが?

dodo:それまで一回もフェスに行ったことがなくて、初めてのフェスだったので緊張しました。他のアーティストを見る余裕も全然なくて、KOHHさんだけ見ました。ライブは深夜3時からで次の日も学校があって、終わってからすぐ帰ったので、めっちゃ疲れました(笑)。

WWD:コロナが落ち着いたらライブもやっていく?

dodo:そうですね。実はライブはそんなに好きじゃないんです(笑)。基本的に作品をリリースした時点で自分の中で一つ終わったという達成感があるんです。でも、ライブでお客さんと交流することで生まれる絆もあるので。責任を持ってやっていかないといけないですね。そのためにも早くコロナは収束してほしいです。

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三陽商会が銀座の自社ビル「ギンザ・タイムレス・エイト」を譲渡 19年9月にリニューアル間もなく

 三陽商会は17日、東京・銀座の自社商業ビル「ギンザ・タイムレス・エイト(GINZA TIMELESS 8)」の譲渡を発表した。譲渡先は非公開。譲渡益は67億円で、引き渡しは9月30日を予定する。ビル内の店舗は8月末で営業を終了する。

 ビルは銀座8丁目の中央通り沿いにあり、地下1階〜地上9階の9フロア構成で延床面積は3991平方メートル。ビルは同社の「バーバリー銀座店」が前身で、15年のバーバリー社とのライセンス契約解除後は自社ブランドを集積した旗艦店として運営してきた。19年9月には銀座の訪日客増を背景に「おもてなし」を掲げ、「三陽銀座タワー」から現名称に改称、店舗を10ブランドに増やして全館リニューアルオープンしたばかりだった。

 ビル売却の目的は「財務体質の強化」(同社広報)。三陽商会は15年のバーバリーショック以降4期連続の赤字(2020年2月期は28億円の赤字)を計上するなど業績が低迷している。6月には00年代のゴールドウイン再建の立役者である大江伸治氏が新社長に就任し、在庫削減や不採算事業の整理などの構造改革に着手した。同社は「(ビルの売却益で)手元資金を強化するとともに、今後の前向きな投資にも振り向けていきたい」としている。

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“地雷メイク”に続くのは何メイク? フォックスアイなど海外から押し寄せる3つのトレンド

 昨今、SNSやユーチューブなどを中心に話題になっている “量産型メイク” “地雷メイク”をご存知だろうか。インフルエンサーやユーチューバーがこれらのメイクを投稿したことで広まり、藤田ニコルやりゅうちぇるから、研ナオコまで多くの芸能人もユーチューブでメイク動画を投稿したりインスタグラムにアップするなどして注目が集まっている。

 まず“量産型メイク”とは男性アイドルのライブ会場などに居そうな同じ傾向のファッションとメイクをしているオタク女性=量産型オタクをイメージしたメイクの総称だ。垂れ目と涙袋を強調したアイメイクに透明感のある白い肌、ピンクのチークやリップでかわいらしく仕上げるのが特徴。一方で“地雷メイク”は、“量産型メイク”と似ているようで対照的な要素を持ち、“病みメイク”“メンヘラメイク”などともいわれている。その特徴は人形のような白さを追求したマットな肌に、赤いアイシャドウを使って泣きはらしたような目元に仕上げるアイメイク、リップは白い肌に映える赤、というのがテンプレートだ。

藤田ニコル

 “量産型メイク”や“地雷メイク”の流行はコンテンツ的に楽しんでいる傾向が強く、日本発信のトレンドだが、今、海外からの入ってきたメイクやヘアスタイルトレンドが、リアルで流行しはじめている。日々SNSをパトロールしている記者Aと記者Kが注目トレンドを3つピックアップする。

中国コスメに熱視線 日本上陸も

  中国のインフルエンサーなど、まるでサイボーグのように完璧な美しさを持つ中国美女を指す“チャイボーグ”(チャイナとサイボーグを掛け合わせた造語)が注目され、彼女たちをまねた“チャイボーグメイク”がSNSなどを中心に話題となったが、中国のコスメも流行の兆しを見せている。中国コスメが支持されている理由のひとつは、その煌きらびびやかなデザインだろう。コスメブランド「花西子」のアイシャドウパレットやリップスティックには表面に繊細な模様が施され、まるで美術品のようだ。そのほかにも、「人魚之水」などファンタジーなコンセプトが際立つものが多く、韓国コスメなどともまた違った魅力がある。

 中国コスメは、まだ日本ではほとんど販売されておらず通販サイトが主だが、ラメ入りのマスカラがSNSで“バズ”を巻き起こした「ズーシー(ZEESEA)」のマスカラが7月18日から全国のプラザ、ミニプラなどで販売される。今後中国コスメの日本上陸に期待が高まる。

キツネのようなセクシーな“フォックスアイ”が若い子に大人気

 海外では最近、“フォックスアイ(fox eye)”メイクアップがはやっている。フォックス(キツネ)のように少しつり上がった目元を特徴とし、ケンダル・ジェンナー(Kylie Jenner)やベラ・ハディッド(Bella Hadid)などがはやらせたとされている。目尻をアイライナーやアイシャドウで跳ね上げ、目頭にもアイライナーを入れ、さらに眉山をなくして平行山に仕上げることが多い。また、付けまつげも目のラインに沿ってではなくあえて少し角度をつけて施すことにより、より“吊り上がった”目元を演出できる。SNSでは“#foxeye”“#foxmakeup”“#foxeyechallenge”と付けた投稿が相次いでおり、ティックトック(TikTok)では“#foxeye”の投稿が5800万回以上再生され、インスタグラムでは“#foxeyes”の投稿が5.6万件投稿さ。そして多くのブランドやメイクアップアーティストがハウツー動画やコンテンツをアップしており、今最も話題のメイクアップルックと言っても過言ではない。一方で“アジア人のような目元”をまねしているのではという差別を懸念する声も上がっている。

@hayleybuix

Bronzy Model Look ???? ##makeuptutorial ##bronzymakeup ##modellook ##cateye ##foxeye ##powerofmakeup ##fyp

♬ Originalton - hayleybuix

@vitoriavaqueiro

TUTORIAL FOX EYE ##foxeye ##foxeyetutorial ##makeup ##fyp ##foryou

♬ original sound - foodies

@serotonin.21

##fight the ##foxeye ##fox ##foxeyechallenge ##foxeyetrend PLEASE. It’s ##racist and brings back a lot of bullying and is DOWNRIGHT IGNORANT. ##pocunity ##aa

♬ original sound - serotonin.21

ビヨンセやミランダ・カーが夢中 前髪ブリーチブーム到来か?

 “フォックスアイ”のほかにも最近目にするのは、前髪だけを明るくしているヘアスタイルだ。海外では“フェイスフレーミングハイライト(face framing highlights)”という呼び名ではやっており、多くのセレブが取り入れている。イギリス人歌手のデュア・リパ(Dua Lipa)は昨年あたりから髪の一部だけを明るくしており、今年3月に発売した新アルバム「フューチャー ノスタルジア」のジャケット写真にも“前髪ブリーチ”の姿で登場した。そのほかモデルのミランダ・カー(Miranda Kerr)や歌手のビヨンセ(Beyonce)、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)も前髪だけを少し明るくした写真をSNSに投稿。K-POPグループのBLACKPINKのジェニー(Jennie)も6月26日に発売したシングル「ハウ ユー ライク ザット」のPVで“前髪ブリーチ”姿を披露し、大きな話題を呼んでいる。

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イリグチケンタが建築物の写真展 世界中の写真家が捉えた各地の空を映すインスタレーションも

 フォトグラファーのイリグチケンタは、セレクトショップのオフショア トーキョー(offshore TOKYO)が運営する原宿のアートギャラリー、オフス ギャラリー(offs gallery)で建築物の写真展を7月18〜26日に開催する。

 同展は2部構成となっており、オフス ギャラリーでメインエキシビション「線と構図(LINES / COMPOSITION)」を開催。コーヒースタンドのオフショア コーヒー(offshore coffee)では、「東京ツアー(Tokyo Tour)」と題して同氏が参加するアートスタジオのエントランス ワークス(entrance WORKS)がディレクションしたアートワークを展示する。このアートワークは建築写真の新たな可能性を広げることを目的に“ツアー(Tour)”と“ツーカラー(Two Colors)”を掛け合わせて制作したものとなる。

 建築写真に欠くことのできない「空」の撮影を世界中の写真家やアーティストに依頼し、各地の空の映像を空間に映し出すインスタレーションも発表する。

 写真展開催についてイリグチケンタは、「新型コロナウィルスの影響で下を向きたくなるような状態が続いているが、アートで皆さまを笑顔にしたいという思いから生まれた写真展」とコメント。同展で展示する作品は全て販売可能で、会期中は会場とオフショア トーキョーのECサイトでTシャツやキーホルダー、ラグマットなども販売する。さらに会場で流す音楽のプレイリストも「アップル ミュージック(Apple Music)」で配信予定だ。

 イリグチケンタは1994年福岡県生まれ。2014年年から写真を独学し、15年からパリを中心に活動後、18年4月に拠点を東京に移して各国のファッション・ウイークでストリートスナップやバックステージやバックステージを撮影するほか、建築、キャンペーン、広告、ドキュメンタリーなどの撮影を手掛ける。

■「線と構図(LINES / COMPOSITION)」「東京ツアー(Tokyo Tour)」
会期:7月18〜26日
時間:12:00〜20:00
場所:オフス ギャラリー / オフィショア コーヒー
住所: 東京都渋谷区神宮前3-14-17 1F A/B
入場料:無料

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「ジャックムス」2021年春夏コレクション バックステージ

 「ジャックムス(JACQUEMUS)」が2021年春夏コレクションを発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「メゾン マルジェラ “アーティザナル” デザインド バイ ジョン ガリアーノ」2020-21年秋冬オートクチュール・コレクション

 「メゾン マルジェラ “アーティザナル” デザインド バイ ジョン ガリアーノ(MAISON MARGIELA 'ARTISANAL' DESIGNED BY JOHN GALLIANO)」が2020-21年秋冬オートクチュール・コレクションを発表した。

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デジタルメンズコレでドタバタ対談 楽園気分に「ヴェルサーチェ」攻めのストリートが際立つミラノ3日目

 パリ・メンズに続いてスタートしたミラノのデジタル・ファッション・ウイークも残すところあと2日。ここでは主にメンズを担当している記者たちが「頑張ってリアルタイムで見てみました」取材を日替わりで担当します。「アーカイブでも見られるのにオンラインで見る意味あるの?」という周囲の視線を感じながらも、「コレクションはライブ感!」と信じて完走を目指します。今回は海外コレクション取材歴4年の大塚千践「WWDジャパン」デスクと海外コレクション初取材の美濃島匡「WWDジャパン」記者がリポートします。

17:00(ミラノ時間 10:00) 「シモーナ マルツィアーリ-MRZ」

美濃島:ミラノ3日目始まりました。たった今、校了で大忙しな大塚センパイから「ごめん、途中から参加します!」と連絡が来たので、序盤は一人でリポートしていきます。トップバッター「シモーナ マルツィアーリ-MRZ(SIMONA MARZIALI-MRZ)」のプレゼン映像は、イタリアらしいカラッとした空気の麦畑が舞台。「FRIDAY」「SUNDAY」と曜日違いでルックを公開しました。ピュアな真っ白のジャケット&ショーツからのぞく小麦色のニット、その後も多数見られたルーズな編みのトップスが可愛かったですね。なんだか他人の夏休みの思い出を垣間見ているようでした。白と黒の編み込みバングルは手軽に季節感が演出できるから人気が出そう。デザイナーのシモーナ マルツィアーリは「イタリアン ヴォーグ (ITARIAN VOGUE)」主催の「フー イズ ネクスト(WHE IS NEXT?)」に2018年に選出され、2019年からミラノでコレクションを発表しています。これまで注視していませんでしたが、好みのブランドでした。

18:30 (ミラノ時間11:30) 「サン アンダース ミラノ」

美濃島:「サン アンダース ミラノ(SAN ANDERS MILANO)は野原が舞台でした。全く同じ服装の男女が出会い、固定的な性差を超えたファッションの自由さを発信するストーリー。フリル付きのシャツやギンガムチェックのシャツ、パールのネックレス&イヤリングというフェミニンなコレクションでしたが、男性モデルも違和感なく着こなしていました。「あなたが誰なのかは重要じゃない、どんな人になりたいかが大事なんだ」というコピーもしっかりと伝わってきました。

18:00(ミラノ時間11:00) 「エルマンノ シェルヴィーノ」

美濃島:「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」はチュールドレスや花柄ワンピースなど、リゾート気分を全面に出したコレクション。都市から離れた農家でリゾート感を演出するのは、最初の「シモーナ マルツィアーリ-MRZ」と似ていますね。のどかでほっこりします。

大塚:お待たせしましたー!「エルマンノ シェルヴィーノ」に滑り込みセーフ。紙面の校了もカブってバタバタですわ。昨日はトガった系の映像ばかりで辛かったから目がまだ疲れているよ。パリではアングラなロケーションも結構見かけたけれど、イタリアは本当に田園や自然が舞台の作品が多いね。ウィメンズのみだったけど、目の保養になりました。郷土愛ですな。「シモーナ マルツィアーリ-MRZ」も後で見てみよーっと。

美濃島:大塚さん、思ったよりお早い登場ですね。うれしい!ドレスをベルトで縛ってカジュアルダウンさせたり、ニーハイブーツでエッジを効かせたりとスタイリングの妙が光りましたね。トラ模様を転写した総柄コートやドレスもありましたが、あれを着てパーティに行ったら会場の視線を独り占めできちゃいそうなくらいインパクト抜群でした。

19:00(ミラノ時間12:00) 「フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ」

美濃島:「フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI)」はオランダ人モデルのルーナ・ビル(Luna Bijl)を起用したイメージムービーで勝負。真面目な撮影風景を収めたシーンから始まったと思いきや、途中から撮影を抜け出し、テニスを始めたり、散歩したり、最後にはプールに入っちゃうというフリーダムな内容。とびきりキュートな彼女の振る舞いも相まって、すごくハッピーな気分に浸りました。

大塚:また田園とかリゾート的な撮影現場でうれしい!いやーもう今日はこういう感じでいいよ。こじらせたアングラ系は無しということで。それとルーナ・ビルが最高だね。彼女のためのプロモーション映像みたいだけど、天真爛漫で豊かな表情を見ているうちにあっという間に3分が経ってました。

美濃島:コレクションは黒ベースにカラフルなドットを施し、片方の肩に大きなフリルをあしらったミニドレスや、シフォンをたっぷり用いたドレスなど、上品ながら楽しげなムード。映像の世界観とも合致していたし、「欲しい」と思った女性は多いんじゃないでしょうか。

19:30(ミラノ時間12:30) 「キートン」

美濃島:「キートン(KITON)」は新作を披露せず、1着のスーツが出来上がるまでのストーリーをイタリアの広大なスペクタクルとともに伝えました。糸づくりや生地の生産、テーラーによる仕立てまで、全行程をカバーするあたりに作り手のプライドを感じますね。

大塚:「キートン」はファクトリーや原料のシーンが中心で厳粛な雰囲気だったけど、物作りはめっちゃトガってて、展示会に行ったらビックリすると思うよ。下手したらケタが2つ違う異次元プライスなのだけど、服に触れるたびにため息を通り越して「はー!」という声をあげているもん(笑)。老舗だから、美濃島さんの言う通りプライドと自信はもちろんあるのだけれど、進化を恐れない姿勢はカッコいいよね。

美濃島:手にとってみたいと思わせるには十分でしたが、なにか新作に通ずる仕掛け、もしくは「新作を出さない」というステートメントなど、今後に繋がる要素を期待してしまいました。

20:00(ミラノ時間13:00) 「サルヴァトーレ フェラガモ」

大塚:「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」は、超意外な展開だったね。サスペンス映画のようなイントロから、全速力で長い歴史を振り返りつつステートメントを主張するという内容。新作は結局出てこなかったけど。てんこ盛りかつ駆け足すぎて、何が一番伝えたいのかちょっとわかりづらかったかな。テーマごとにチャプターで切り分ける手法は「プラダ(PRADA)」も同じだったけど、欲張りすぎたかもね。

美濃島:おっしゃる通り、詰め込みすぎた映像になっていましたね。さきほどの「キートン」もそうでしたが、ミラノの老舗ブランドは歴史的な街並みを写したり、スケールの大きな音楽で凄みをアピールしたりする傾向にありそうです(笑)。

大塚:まあでも創業1927年の「サルヴァトーレ フェラガモ」の動画で、コンクリートジャングルを背景に打ち込みの音楽が流れていてもイヤですけどね(笑)。靴は本当に美しいし、コレクションを率いるポール・アンドリュー(Paul Andrew)も魅力的な人物だから、どこかに焦点を絞った方がよかったのかも。

美濃島:たしかにデザイナーの個性にフォーカスすると、「これがDNAだ」と一方的に言われるよりも共感しやすいのかもしれません。

21:00(ミラノ時間14:00) 「トッズ」

美濃島:その一方で「トッズ(TOD’S)」は、2020-21秋冬シーズンからクリエイティブディレクターを務めているヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)にフォーカスし、彼がブランドで描いているビジョンを伝えましたね。やはりデザイナー自身がクリエイションの姿勢を改めて話すと、力強さが滲みます。

大塚:歴史をスピーディーに詰め込んだ「サルヴァトーレ フェラガモ」に対し、「トッズ」は新しいクリエイティブ・ディレクターを紹介したいという意思か明確だったね。トーマス・マイヤー(Tomas Maier)とも働いた経験があるみたいで、本人もめちゃオシャレ。ちょっとロバート・ダウニー・ジュニア(Robert Downey Jr.)に見えたり見えなかったり。彼が“ゴンミーニ”やボートシューズをデザインするプロセスも見られるんだけど、ウエアもなんだかよさげに仕上がりそうな予感。個人のスタイルはクリエイションに間違いなく反映されるから、次のコレクションが早く見たいな。

美濃島:昨シーズンのメンズはコートやジェケットスタイルが増え、エレガントさが増していました。今季もどんなコレクションを仕上げているのか、今から楽しみですね。

22:00(ミラノ時間15:00) 「ディースクエアード」

美濃島:「ディースクエアード(DSQUARED2)」はテーラリングスタイルをモノクロのシックなムービーで、カジュアルスタイルを楽しげなカラームービーで切り取りました。BGMは同じだったのに、服と映像でこんなに違った雰囲気になるんだと驚きました。

大塚:「ディースクエアード」は今回プレだったね。だからいつも以上にカジュアル寄りだしスポーティー。しつこくて申し訳ないんだけど、昨日のアングラ映像の連打をまだ引きづり続けているから(笑)、こういう安定感のあるユーモア映像を見るとホッとするわ。

美濃島:テーラリングはカチッとしたタキシードやロックスターのようなスパンコールジャケットなどを用意。軽さはなく、少し暑そうでしたが、世界観は純粋にかっこよかったです。カジュアルスタイルではナイロンをはじめとするシャカシャカ系の軽いアウターにTシャツを合わせたスポーティーなムードでした。デザイナーの2人が和気あいあいと動画の流れを紹介するイントロダクションも素敵でしたね。

大塚:そうそう。ディーン・ケイティン(Dean Caten)とダン・ケイティン(Dan Caten)のツインズも元気そうで安心した。ニュー・ノーマルでは着心地とかタイムレスがキーワードなのは間違いないけれど、こういうヤンチャで心を揺さぶるクリエイションは変わらないでほしいな。ギラギラでイエー!みたいなパワーもファッションの側面だしね。

22:30(ミラノ時間15:30) 「ヴェルサーチェ」

美濃島:「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は、ロンドン出身のMCであるエージェイ・トレイシー(AJ Tracey)が新作をまとって登場。ラックにかかったコレクションを手にとったり、撮影現場を見守ったりしたあと、そのままパフォーマンスを披露します。途中からはモデルも乱入。オリジナリティー溢れる映像でした。

大塚:いやぁ、ストリート全開のコレクションが振り切っていてよかった!エージェイ・トレイシーの歌もかっこよかったね。「ヴェルサーチェ」はここ最近、アニマル柄をはじめストリート色強めのクリエイションで存在感を発揮していました。でも業界にはフォーマル回帰のムードが漂っていて、「ヴェルサーチェ」がそこに寄せちゃうと官能的すぎるかもな……なんて勝手に心配していたんですが、杞憂でした。

美濃島:エージェイ・トレイシーが登場シーンに着ていた繊細なバンダナ柄のプリントシャツがすごくかっこよかった。僕も右にならえではなく、攻めの姿勢を貫くスタンスにもすごく共感しました。

23:00(ミラノ時間16:00)「ハン コペンハーゲン」

大塚:キタキタキタキター。「ハン コペンハーゲン(HAN KJOBENHAVN)」は予想通り、いや、むしろそれ以上のフルスロットルできて気持ちいいわー。パーツを誇張したジャケットとかチラ見せしていたけど、ほとんどアレしか映ってないし。

美濃島::ぶ、ぶっ飛んでましたね(汗)。地底に蠢く未成熟なエイリアンたちが、自分たちの母親(のような生き物)のエネルギーを奪って、服を身にまとい完成系に近くというストーリーだと強引に解釈しました。アングラを通り越し、人によっては嫌悪感さえ抱きかねませんが、攻めの姿勢はよかったです。2008年にスタートしていて、新進気鋭ってわけでもないことに一番ゾッとしました。大塚センパイは「案の定」といった感じですが、なぜこうなると予想できたんですか?

大塚:ちょっとコレを見てみてよ。

大塚:1月のミラノメンズのショーで撮影したんだけどさ、面白すぎるでしょ。まず、会場に着いたら日本人が全然いないの。だからこういうブランドが映像に手を付けたもんなら、こうなることは予想できるよね。初めて見る美濃島さんは言いたいことがいろいろあると思うけど(笑)、こういう感じに批判なんてするだけ無駄だよ無駄。こういう突然変異は、遠くから動向を温かく見守るのが正解。でも、服は意外と普通なんだよね(笑)。

美濃島:そう、普通なんですよ。映像の世界観も相まってSF映画の衣装のように見えますが、じっくり見てみると仕立てがよさそうなジャケットだったり、光沢があって近未来感のあるコートだったり、ちょっとクセはありますが、着てみたいと思うアイテムがチラホラあるんです。伝え方を変えたら、日本でも人気が出そうな予感もするんですが……。

23:30(ミラノ時間16:30) 「ヌメロ 00」

美濃島:「ヌメロ 00(NUMERO 00)」はバランスのよいストリートでしたね。透け感のあるブラックニットに長めのネックレスを合わせたグランジテイストや、企業ユニホームっぽい淡い水色の半袖シャツ&ショーツのセットアップ、お祭りで着るハッピのような和を感じる羽織りなど。さまざまなテイストを織り交ぜることで、ストリートと一口にくくれない幅広さがありました。継続的に提案しているテック感のあるアノラックパーカも、機能や気心地が優先されるポスト・コロナのムードにハマりそう。

大塚:お、「ヌメロ 00」気に入ったみたいじゃん。もともと削ぎ落とし系のストリートウエアが得意だけど、今シーズンはさらにミニマルに振ってきたね。あと、意外な映像で驚いたわ。こういうカルチャーを背景に感じさせるブランドって、意外性のあるアンダーグラウンドな場所で撮りたがるパターンが多いから、公園とか川辺で服をきれいに見せるっていう手はアリかもと思った。尺はちょっと長いかなーとも感じたけど、校了後でグデングデンのコンディションでも気持ちよく見られたよ。

美濃島:映像は8分と若干長めでしたが、リゾート感が押し出された今日のラインアップの中では際立っていましたね。

24:00(ミラノ時間17:00) 「デヴィッド カタラン」

大塚:さあ!いよいよわれわれの最後のドタバタ取材「デヴィッド カタラン(DAVID CATALAN)」だよ。終電がヤバいのではメトロに乗りながらスマホで見ました。服も悪くはないんだけど、映像のストーリーが超気になった。男性2人が出会いそうで出会わないじれったい展開に(あああー!)ってなりつつ、ラストでいよいよ対面して、月9のような展開くる!?ってとこで終わっちゃった(笑)。

美濃島:最高潮の場面で終了しましたね(笑)。植物園のような空間でサファリスタイルを披露しました。多く登場したマルチポケットのセットアップには、リゾート感のあるマドラスチェックやアースカラーのストライプで親しみやすさを加えます。地上絵のようなステッチが目をひくデニムのトップスや、深みのあるオレンジのジャケットなど、アイテムの幅も狭くなかったですね。何度か映ったベルトサンダルもかわいかったなあ。

大塚:プレコレクションだからルックは少なかったけれど、「ヌメロ 00」とは違って色とラテンっぽいムードをストリートウエアに落とし込んだ感じかな。地力はあるから、もうちょっとキャッチーさがあれば面白くなりそうだね。

美濃島:昨シーズンはアウトドアからフォーマル、スポーツまでカバーしていて、高いポテンシャルを感じていました。本番の春夏に期待が高まる内容でしたね。

デジタル・ファッション・ウイークを振り返って

大塚:自宅の最寄駅に着いたところで終わったー!ミラノ・メンズはあと1日あるけれど、僕と美濃島さんの対談は今日で終了。途中でリタイアしようかと思うぐらい辛かったけど(笑)、こんなときじゃないと見られないブランドを知れてよかった。デジタルコレクション元年だからまだ良し悪しを判断するときじゃないかもしれないけれど、いろいろな表現が増えて面白くなりそうだなと感じたな。あとは、消費者をいかに巻き込んでいくかが課題だと感じました。

美濃島:お疲れ様でした!本当にキツかったですね(笑)。ユーチューブで公開した映像でも、同時視聴者が数十人というブランドも少なくなかった。デジタルだと、街全体がお祭り気分に包まれる感じは出せないので、一般ユーザーにもっと広く認知されて「なんだか面白そうなことやってるな」と思ってもらえるかどうかが大事ですね。

大塚:そうそう。結局は僕らみたいな限られた人たちしか見ていない気もするので、もっと多くの人を巻き込んでいけるサービスや機能が開発されていけば、定着する可能性もあるかも。東京やほかの都市のファッション・ウイークが、ロンドンからミラノまでの一連の流れを見て、どう出てくるのか楽しみです。

美濃島:さまざまなブランドを取材し、メッセージを届けることの難しさも実感しました。ブランドだけでなく、メディアのあり方も問われる時代。僕たちも「どう伝えるのがもっとも伝わるのか?」を常に考えて発信していきたいですね。

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バーチャルヒューマンがデザイナーを務める世界初のファッションブランド「ノーウェア」が始動

 ペルソナは、世界で初めてバーチャルヒューマンをデザイナーに起用し、ファッションブランド「ノーウェア(NOWEAR、Nはキリル文字表記)」をスタートさせた。7月18日12時にオフィシャルサイトを立ち上げて販売を開始する。

 ブランド名は“NO WEAR(着ない)”と“NOW WEAR(今着る)”の2つの意味に由来する。デザイナーはバーチャルヒューマンのASU(アス)で、“現代の不規則な日常着”をコンセプトに、文字化けというバーチャル上のカルチャーをデザインに落とし込んだ。ファーストコレクションは、Tシャツ3型とロングスリーブTシャツ2型(6800~7500円)、キャップ(6000円)、ハット(6000円)をラインアップする。

 ASUはブランド立ち上げについて、「さまざまなSNSが存在する現代は、それぞれに異なるパラレルワールドがあり、インターネット社会では何が現実で何が真実か分からなくなっている。同時にそこでは真実が大事ではなく、自分の信じられるものに消費が移りつつある。そして、そこに付加されたデザイン性やファッション性に人々が興味を持つだろうと考えた」とコメントしている。

 今後も不定期で新作を発表していく。

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そごう川口店が当面の間休業 17日に感染者2人、通算6例目

 そごう川口店は18日から当面の間、全館休業する。17日に従業員2人の新型コロナウイルス感染が判明したことを受け、同日発表した。

 感染が発覚したのは、地下食品売り場と1階化粧品売り場に勤務する自社の販売員。最終出勤日は食品売り場の社員が7月12日、化粧品売り場の社員が15日。同店が発表した勤務者の感染例はこれで通算6人となり、「事態を重く受け止める」(同社広報)として当面の休業を決めた。

 新型コロナウイルスの感染者は6月後半から首都圏を中心に増加傾向にあり、それに伴い百貨店での感染例も増え始めている。伊勢丹新宿本店では7月11〜15日の間で4人の感染者が出た。

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スワロフスキー銀座がリニューアルオープン デジタルを駆使した次世代店舗

 スワロフスキー・ジャパンはこのほど、東京・銀座の旗艦店をリニューアルオープンした。昨年、ミラノやパリ、上海のストアに導入した“クリスタル・スタジオ”のコンセプトを受け継ぎ、自由な試着やインタラクティブなデジタルツールを用いて来店者の自発的な行動を促す仕掛けを随所に施した。

 店内デザインはパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)が手掛け、エネルギッシュな色使いとインテリアに用いた自然素材とのコントラストで、活気のある“スタジオらしさ”を演出した。アイコニックなブルーのファサードにはLEDライトが埋め込まれており、ライティングを変えることで季節や時間帯によって違った印象を見せる。

 1階は、同店のために作られた日の丸と桜の花を組み合わせたロゴや、ユニークなカットを施したクリスタル・ビーズとメタルを組み合わせたシャンデリアなどの装飾を施した。クリスタル・ガーデンと呼ばれるエリアには、1万6200個以上のクリスタルをあしらった桜の盆栽を設き、またセルフィー用の大きなミラーも設置した。

 2階はパーソナライゼーションエリアとし、ルースクリスタルの販売のほか、カスタマイズジュエリーやオリジナルボールペンなどの製作サービスを行う。日本で初めてラウンジも設置し、VIP顧客のためのサービスも充実させる。
 
 ロバート・ブッフバウアー(Robert Buchbauer)=スワロフスキー社最高経営責任者は、「新しいコンセプトの核は、革新性、創造性、そしてお客さまだ。美しさと機能性を重視し、お客さまのデジタルへのニーズに応えながら、ユニークなブランドとショッピング体験を提供することを目指した。コンセプトの開発にはお客さまから学び、そのニーズに応えることを心掛けた。誰もが記憶に残る店舗体験ができると思う」と語った。

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スワロフスキー銀座がリニューアルオープン デジタルを駆使した次世代店舗

 スワロフスキー・ジャパンはこのほど、東京・銀座の旗艦店をリニューアルオープンした。昨年、ミラノやパリ、上海のストアに導入した“クリスタル・スタジオ”のコンセプトを受け継ぎ、自由な試着やインタラクティブなデジタルツールを用いて来店者の自発的な行動を促す仕掛けを随所に施した。

 店内デザインはパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)が手掛け、エネルギッシュな色使いとインテリアに用いた自然素材とのコントラストで、活気のある“スタジオらしさ”を演出した。アイコニックなブルーのファサードにはLEDライトが埋め込まれており、ライティングを変えることで季節や時間帯によって違った印象を見せる。

 1階は、同店のために作られた日の丸と桜の花を組み合わせたロゴや、ユニークなカットを施したクリスタル・ビーズとメタルを組み合わせたシャンデリアなどの装飾を施した。クリスタル・ガーデンと呼ばれるエリアには、1万6200個以上のクリスタルをあしらった桜の盆栽を設き、またセルフィー用の大きなミラーも設置した。

 2階はパーソナライゼーションエリアとし、ルースクリスタルの販売のほか、カスタマイズジュエリーやオリジナルボールペンなどの製作サービスを行う。日本で初めてラウンジも設置し、VIP顧客のためのサービスも充実させる。
 
 ロバート・ブッフバウアー(Robert Buchbauer)=スワロフスキー社最高経営責任者は、「新しいコンセプトの核は、革新性、創造性、そしてお客さまだ。美しさと機能性を重視し、お客さまのデジタルへのニーズに応えながら、ユニークなブランドとショッピング体験を提供することを目指した。コンセプトの開発にはお客さまから学び、そのニーズに応えることを心掛けた。誰もが記憶に残る店舗体験ができると思う」と語った。

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「マーク ジェイコブス」新作“ザ トートバッグ”にA~Zステッカーのカスタマイズが登場

 「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は7月17日、今春発売したバッグ“ザ トートバッグ(THE TOTE BAG)”にカスタマイズできるアルファベットステッカーのパッチを公式オンラインストアで発売した。パッチはパイルのように毛を立てた飾り糸で立体感を出したデザインでカラーバリエーション豊富なAからZまでそろえ、ステッカータイプなので簡単に貼り付けられる。価格は各1500円。7月20日まで開催中のルミネ新宿1・2階のイベントスペースでのポップアップショップと、22日~8月11日に開催予定の阪急うめだ本店1階・プロモーションスペース12でのポップアップショップでも販売する。

 キャンバス地の“ザ トートバッグ”は、日帰り旅行にも最適な大きさの“トラベラー トート”に加え、A4サイズの書類や13インチのパソコンが入る“スモール”と、長財布やペットボトルが入る日本先行発売の“ミニ”の3サイズを用意する。“スモール”と“ミニ”はストラップ付きで、トップハンドルと2ウェイでの使用が可能だ。価格は“トラベラー トート”が3万3000円、“スモール”が2万9000円~、“ミニ”が2万6000円。

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「プーマ」が新型コロナのチャリティー・コレクションを発売 “世界をつなぐスポーツの力”がテーマ

 「プーマ」は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、WHO(世界保健機関)の活動へのチャリティ・コレクション“ユニティ コレクション(UNITY COLLECTION)”を7月13日に発売した。

 テーマは、“世界をつなぐスポーツの力”。シューズはプーマの定番の型を使用した“フューチャーライダー”(9900円)、“ラルフサンプソン ロウ”(9702円)、“RS-X3”(12870円)、“CALI スポーツ”(9702円)を展開。グリーン、イエロー、ブラック、ブルー、レッドの“5大陸カラー”を使用したデザインだ。シューズのほか、トラックトップ(9900円)、トラックパンツ(8910円)、ウエストバッグ(3663円)などユニセックスのアパレルとアクセサリーを用意した。

 プーマは、同コレクションの売り上げを中心に、総額20万ドル(約2140万円)を「WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金(COVID-19 Solidarity Response Fund for WHO)」に寄付する。ブランド&&マーケティング部門のグローバルディレクターを務めるアダム・ぺトリック (Adam Petrick)は、新型コロナウイルスの感染拡大で不安が広がる今こそ「スポーツを通して一致団結することが必要」とコメントした。

 同コレクションは日本国内ではプーマストア原宿、大阪、福岡などの店舗や公式ECで取り扱っている。

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環境配慮パッケージやボトルリサイクルも開始 「SK-II」がサステナブル活動を強化

 「SK-II」が、サステナブル活動の取り組みを強化する。この夏には森林管理協議会の認定を得た、竹素材パルプのパッケージを使ったトライアルキットの販売を予定。また、今秋からは購入した「SK-Ⅱ」商品の空ボトルを顧客が小売店の店頭に持ち込み返却する、ボトルリサイクルの試験導入を目指す。

 「SK-II」を展開するP&Gグループは以前からサステナビリティに積極的な企業だ。日本で「SK-Ⅱ」製品を生産する滋賀工場はその代表的な施設で、2013年に生産拠点から出る廃棄物の単純埋め立て処理をなくす“埋め立て廃棄物ゼロ”を達成。さらに19年には生産体制拡大に伴い工場を拡張しつつ、使われる水を全て再利用する排水循環テクノロジーを、世界のP&G工場に先駆けて取り入れている。

 これまでも積極的に取り組んでいた活動を今このタイミングで強化する理由の一つとして、サンディープ・セス(Sandeep Seth)SK-IIグローバルCEOは新型コロナウイルスの感染拡大を挙げる。「今回のパンデミックは誰もが予想できなかった状況で、今まで持っていたものの見方を変えないといけない時期に来ている。また、意識を変える中で、地球環境をいかに良くできるかは、各企業や消費者に求められてくるだろう。そしてそれは私たち企業が率先して取り組むべきだ」。その一環として、前述の滋賀工場では医療従事者向けのマスクの生産を開始している。

 特徴的なのは、このサステナブル活動を長年のキャンペーン活動「運命を、変えよう。〜♯changedestiny〜」のフレーズを使い行うことだ。「『#changedestiny〜』は、みずからの意志で運命は変えることができると信じ、その運命を変えていくことを応援しているが、私たちの身の回りや環境もその一部であると考えている。また、ブランドとしてはサステナビリティに対し、社会的責任と環境的責任を果たしたいと思っているが、サステナビリティの実現は、消費者の協力がないと成り立たない。『SK-II』はサステナブル活動を消費者のコミュニティーに絡め、消費者の行動を変えていく手助けをしていくつもりだ」とセスCEOは語った。

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「ディオール」がユネスコと連携して女子学生を支援 「自由は教養から生まれる」

 「ディオール(DIOR)」はユネスコ(UNESCO、国際連合教育科学文化機関)との連携により、メンターシップ・プログラム「ウーマン・アット・ディオール(WOMAN@DIOR)」の支援を拡大して、不利な立場にある女子学生に教育機会を提供する。

 「ウーマン・アット・ディオール」は2017年の設立以来、数々のプログラムを通じて学生への支援を行っており、これまでに1000人以上が参加している。今回ユネスコのグローバル教育連合に加わり、新型コロナ禍で教育のアクセスが危機にさらされている女子学生100人を対象にしたプログラムを立ち上げた。対象国はニジェール、ガーナ、タンザニア、ジャマイカ、パキスタン、フィリピン、スリランカの7カ国。

 選ばれた100人の学生は「ディオール」からメンターシップを受け、6月に選ばれている500人の学生に加えて、オンラインで開始される10カ月間の教育プログラムに参加できる。また教育プログラム参加後も、「ドリーム・フォー・チェンジ(Dream for Change)」と題する女性のエンパワーメントや、シスターフッドの概念と教養の促進を目的としたローカルプロジェクトに加わる。

 「ディオール」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは「自由は教養から生まれる」と述べ、「私にとって若い女性が自信をつけることを助けるのは非常に重要なこと。それは恐れず自立し、物事を決断していくときの自信になる。この取り組みは明日の世界をつくるために不可欠」と語った。

 自身の使命の一つに女性のエンパワーメント推進を掲げるキウリ=アーティスティック・ディレクターは、入社後初めてのコレクションで“WE SHOULD ALL BE FEMINISTS”というメッセージTシャツを発表し、数々のフェミニスト・アーティストと協業している。

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マッシュの6月のEC売上高は前年同月比2.3倍 ライブコマースでも接客の“基本のキ”が大切

 マッシュホールディングスの6月のEC売上高は前年同月比2.3倍だった。好調の理由の一つが、店舗休業中から積極的に取り組むインスタでのライブコマースだ。特別なノウハウはない。画面越しでも丁寧なリアクションや商品説明など、接客の「基本のキ」といえる部分を大事にすることで、ECでの購入をためらう客の背中を押している。

 インスタライブは、20〜30代向けの「スナイデル(SNIDEL)」が店舗の休業期間から特に力を入れる。ライブ配信を一方通行の宣伝の場ではなく、着用イメージができるだけ伝わるような「お客さまとのコミュニケーションの場」(「スナイデル」プレス)と捉え直したことが実を結んでいる。「リアクション(コメント)はすぐに返す」「商品の細部まで丁寧に伝える」「着用した時の全身のバランスと商品の細部、両方が分かるようにする」など、店頭では当たり前のルーティーンを毎回の撮影で実践。結果、「人気品番アイテムだけでなく、カット素材のワンピースなど定番以外のものも、画面を通じてシルエットのよさを伝えられて購買につながった」。ラクな着心地や動きやすさを求めるママ層には、同世代のスタッフがお勧め商品をアドバイスするなど、柔軟できめ細やかな対応も好評だった。

 インスタライブで得たノウハウをもとに、ウェブサイトの発信もブラッシュアップしている。「小柄なお客様はアイテムの丈感を特に気にされる方が(ライブコマースでは)多かった。身長に合う着こなし提案があると安心して買っていただける」。そこで「スナイデル」の公式サイトでは6月から、同じアイテムを150センチ台のスタッフと160センチ台のスタッフが着比べる連載記事「ショート&トール」を開始した。同月の記事の中では、「マスク」「晩夏アイテム紹介」の記事に次いで高いPVを記録したという。またインスタのフィード投稿はこれまでは外国人モデル画像が主だったが、イメージが湧きやすいよう体型の近いスタッフの着用画像を増やした。その際には、スタッフの身長と着用サイズも欠かさず記入している。

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「ホットクレンジングゲル」のマナラからメンズコスメが誕生 第一弾は40代の肌悩みにアプローチする洗顔料

 無添加コスメブランド「マナラ(MANARA)」を展開するランクアップは、新たにメンズブランド「アールオム(R-HOMME)」をスタートした。第一弾として40代からの男性の肌悩みにアプローチする洗顔料をブランド公式オンラインサイトで販売している。

 洗顔料「ツブウォッシュ」(45g、3500円)は、加齢により目立つベタつきやテカリなど、男性特有の悩みに酵素を含んだパウダーが厚くなった角層を分解して、肌の潤いを守りながら汚れを取り除く。オイル成分を配合した顆粒は、水に溶けることで洗顔後の肌を保湿する。「マナラ」の角栓専用酵素洗顔料「マナラ ツルリナウォッシュ」が、肌のザラつきや角栓の詰まりに悩む女性のほか、男性からも好評なことを受けて開発に至った。

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メディア「TOKION」がINFASパブリケーションズとジュンの合弁で復活 「ミヤシタパーク」にショップオープン

 INFASパブリケーションズ(篠崎雅弘社長)とジュン(佐々木進社長)は、INFASパブリケーションズが80%、ジュンが20%の出資比率で株式会社TOKION(篠崎雅弘社長)を設立した。TOKIONは同名のメディア&EC「TOKION」を立ち上げるほか、7月28日に渋谷に開業する「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」内にフラッグシップショップ「TOKiON the STORE」をオープンする。「TOKION」がデジタルメディア、マガジン、EC、そしてショップという多角的プロジェクトとして蘇る。ファッション&カルチャーメディアを生み出してきたINFASパブリケーションズと、“You are Culture”を標榜しファッション業界に新たな価値観を提供し続けるジュンのタッグだ。

 「TOKION」は、ポストコロナ時代の「社会性を伴ったメディア」として「日本のカッティングエッジなカルチャーを世界に発信する」をメッセージとして掲げる。「ミヤシタパーク」にオープンするショップは、キュレーターに源馬大輔クリエイティブ・ディレクターを招き、さまざまな切り口の商品をリリースする。

 「TOKION」については、事業統括責任者としてINFASパブリケーションズの山田耕常務取締役が取締役副社長に就任。メディア事業の責任者には櫻井啓裕INFASパブリケーションズ取締役が、TOKIONの取締役パブリッシングディレクターに就く。ジュンからは太田浩司執行役員が、プロダクト部門の責任者として取締役プロダクトディレクターを務める。このほかエディトリアルディレクターに芦澤純、デジタルディレクターに櫻井“マーロン”雅弘、デジタルプロダクトマネジャーに稲葉礼子が就任した。

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“痛い靴を履いている女性はセクシーじゃない” スペイン発シューズブランド「マリサ レイ」の哲学

 スペイン・バルセロナ発の「マリサ レイ(MARISA REY)」は、27年続くシューズのファクトリーブランドだ。看板アイテムのエスパドリーユのサンダルやショートブーツは鮮やかな色使いと、安定感のある幅広ソールの履き心地に定評がある。2018年春夏シーズンからは伊藤忠商事と日本代理店契約を結び、日本の販路やコミュニケーションを強化している。日本ではロンハーマン(RON HERMAN)やトゥモローランド(TOMORROWLAND)、シップス(SHIPS)、ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)など有名セレクトショップで扱われている。デザイナーであり、アーティストとしても活動するマリサ・レイにデザインのこだわりや日本でのビジネスについて聞いた。

WWD:ブランドの背景について教えてほしい。

マリサ・レイ(以下、マリサ):靴工場の4代目として生まれ、幼い頃から靴職人の父を見て育ちました。父は紳士靴の職人だったので、私は婦人靴を作りたいと思い、イタリア・フィレンツェに留学して靴作りを修業しました。26〜27歳の頃にスペインに帰国して婦人靴専用の工場を作り、「フェンディ(FENDI)」や「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などのラグジュアリーブランドから仕事を請け負い、靴を生産していました。1990年代からは自分のブランド「マリサ レイ」を立ち上げて、今はそちらに専念しています。

美しく自由に歩き回れる靴が重要

WWD:どのようにシューズをデザインしているか?

マリサ:いつも頭の中にアイデアがあふれていて、色鉛筆でスケッチをしてデザインをしています。私自身、洋服は黒ばかり着ることが多いですが、靴には遊び心を加えたくて、形はシンプルにしながらも、スペインらしい鮮やかな色を加えるようにしています。私は働くことが大好きで、今もデザイン、パターン、素材選びまでの工程を1人で行いますし、工場での技術やデザインのチェックも頻繁にしていますね。ビジネスはもともと弁護士だった夫が社長として経営を担っていて、工場や物流以外のことはほぼ私と夫の2人で完結しています。

WWD:履き心地に定評があるが、こだわりは?

マリサ:美しい靴があっても、履き心地が悪かったら売れないし、次にまたそのブランドで購入したいと思わないですよね。セクシーに見えるハイヒールは美しいですが、痛そうな靴を履いている女性はセクシーではありません。「マリサ レイ」では、美しく自由に歩き回れる靴が最も重要だと思っています。靴擦れを起こしたり、履いていて苦しい思いをする靴は美しくないですから。

WWD:ブランドで最も売れている靴は?

マリサ:春夏はエスパドリーユのサンダル、秋冬はショートブーツです。柔らかい素材を使って履き心地にこだわったバレエシューズやモカシンも最近のヒットアイテムになっています。

WWD:イタリアとスペインで靴作りを経験しているが、イタリアとスペインの靴の違いは?

マリサ:イタリアの靴はクオリティーが高く素晴らしいですが、価格も高い。スペインでは、良質でありながら手頃な価格帯で作ることができます。昔のシューズ工場は納期遅れも起こりやすかったんですが、最近は真面目な移民の職人も増えているので、スペインのシューズ工場の質は総合的に改善されていると思いますよ(笑)。

日本人とカタルーニャ人は似ている

WWD:日本ではどのようにビジネスを広げてきたのか?

マリサ:日本のビジネスは25年前から細く長く続けてきました。今はブランドの30%の市場規模になっています。これまで三ツ星貿易や丸紅などの商社にお世話になりましたが、18年春夏シーズンからは伊藤忠商事との契約を結びました。他国にもセールスエージェントはいますが、独占輸入をしているのは日本だけです。

WWD:伊藤忠をパートナーに決めた理由は?

マリサ:いつも他国に進出するときは誰と一緒に組むかが重要だと思っています。その中でも真面目に誠実に向き合ってくれた伊藤忠に決めました。日本人と私たちカタルーニャ人(スペインのカタルーニャ州の人)は似ていて、よく働くし、真面目で、シエスタ(昼寝)も取らないんですよ(笑)。だから私は日本に惹かれていますし、マーケットがよく理解できていると思います。

WWD:日本での個人的な思い出はあるか?

マリサ:東京は何度も訪れていますが、仕事で短期間の滞在しかしてきませんでした。私は絵を描いていて、アーティストとしての活動もしていますが、日本の画材店で購入した絵の具がとても使いやすく気に入っています。最近は忙しくてなかなか絵に集中する時間は取れていないんですけどね……。もうすぐ70歳になりますが、ずっと働いていることが若さの秘けつかもしれません。

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合繊大手のセーレンが抗ウイルスの高性能マスク、キュプラを使って接触冷感も

 合繊大手のセーレンは抗ウイルスや冷感、快適性などの機能を持つ布マスク「バイラス(BYERUS)」を発売する。17日から自社のオンラインショップで先行予約の受付を開始し、7月下旬から順次配送していく。

 セーレンはテキスタイルとアパレルのデジタル生産システム「ビスコテックス」や高機能ポリエステル糸の開発、カーシートファブリックなどを手がける大手繊維メーカー。「バイラス」は表側に3Dメッシュのテキスタイル、内側には抗ウイルス加工を施した交換式のフィルター、肌側にはキュプラなどを使い接触冷感を持つ3Dメッシュ生地を使っている。抗ウイルス性能はインフルエンサやネコカリシウイルスを99%不活性化するもの。価格は1枚で、交換式の抗ウイルスフィルター5枚セットがつき990円。別売りで交換フィルター30枚セットも990円で販売する。マスクは生産能力は月間1万枚のため、自社サイトのみで取り扱う。セーレンは今後、マスクを皮切りに、この抗ウイルス加工「バイラス」をカーシートや介護用品などにも拡大する考え。

 繊維大手では小松マテーレも高い開発力を生かした高性能の抗ウイルスの布マスクを6月から販売している。

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