アトモスと「アグ」のコラボショップはストリートマーケットの若者がターゲット

 スニーカーショップのアトモス(ATMOS)と米カリフォルニア発祥のシューズブランド「アグ(UGG)」は共同で、東京・原宿にコンセプトショップ「アグ アトモス(UGG@MOS)」を立ち上げ、8月29日にグランドオープンする。6月に店を開けたが、コロナ禍でプレオープンが続いていた。

 店舗デザインは、モダンさと自然が隣り合わせにあるカリフォルニアをモチーフに、ストリートテイストをミックス。18~25歳の若者をターゲットに「アグ」のシューズやアパレル、雑貨はもちろん、ユニークなスニーカーを毎月ドロップするプロジェクト「12 × 12」やストリートマーケットを狙った店舗限定アイテムなどを取り扱う。

 グランドオープンを記念して、アーティスト・ペインターのルイーゼ・オノ(Luise Ono)とコラボする。同氏の作品は“成長”をテーマに、自然界の溢れるエネルギーを有機的な線で表現するのが特徴。店舗の壁面に「アグ」をイメージしたアートワークを描き下ろし、コラボTシャツ(6000円)なども発売する。

■UGG@mos
オープン日:8 月29日
時間:11:00~20:00
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区神宮前4-31-5 インガレッソ1階

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「リーボック」と「アディダス」のコラボスニーカーから新作が登場 “トリコロール”を採用した第4弾

 「リーボック(REEBOK)」は8月28日に、パートナーシップを結ぶ「アディダス(ADIDAS)」とのコラボモデル“インスタポンプ フューリー ブースト(INSTAPUMP FURY BOOST)”を発売する。第4弾となる今回は、「リーボック」の人気モデル“インスタポンプ フューリー”で赤、青、白を基調とするカラーリングが特徴の“トリコロール”を採用。また26日に、「リーボック」公式オンラインストア、一部販売店舗で先行予約をスタートした。

 昨年に販売を開始した同モデルは、“インスタポンプ フューリー”の発売25周年を記念したもの。「リーボック」を代表するモデルに、「アディダス」のミッドソールテクノロジー“ブースト(BOOST)”を掛け合わせ、両ブランドのロゴをデザインしたバンドが付属する。今後も新カラーを随時販売していく予定だ。サイズは22.0〜31.0cm(22.5cmと30.5cmは除く)で、価格は2万4000円。

 これまで、第1弾は白と青とオレンジを基調としたモデル“プロトタイプ(PROTOTYPE)”を、第2弾では“インスタポンプ フューリー”の初期のカラーリングで黄、黒、赤を使用した“シトロン”と、「アディダス」の“ウルトラブースト(ULTRABOOST)”の初期モデルのカラーリングを使用した“OG ミーツ OG(OG MEETS OG)”を販売してきた。そして第3弾では、ブラックとホワイトのミニマルなカラーリングのモデルが登場した。

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「UT」の「鬼滅の刃」コラボ第2弾は8月28日発売 残暑の時期に注目コラボを続々投入

 ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」は2020年秋冬も、人気アニメや写真家、アーティストなどとの多彩なコラボレーション商品を販売する。8月28日に「鬼滅の刃」とのコラボ商品を発売するのを皮切りに、まだまだ残暑が続く秋の立ち上がりである9月は、続々と注目コラボを投入する。

 「鬼滅の刃」コラボは、8月7日に発売した第1弾に続く第2弾。前回は漫画イラストを用いたコラボだったが、今回はアニメ版とのコラボ。キッズサイズのTシャツや雑貨もそろえる点がポイントだ。雑貨はタオル3柄(各1500円)、ポケッタブルバッグ4柄(各990円)。TシャツはXS~4XLサイズが990円、キッズ用790円。店頭、EC問わず2点以上購入した客にはバンダナをプレゼントする。

 続いて8月31日に発売するのが、米ニューヨークの写真家、ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)とのコラボ商品。マッギンレーの作品やレタリングをプリントしたTシャツ6柄を販売する。メンズサイズのみで各1500円。その後も、9月7日に「スパイダーマン(SPIDER-MAN)」「アイアンマン(IRON MAN)」などを擁するアメリカンコミック「マーベル(MARVEL)」とのコラボを発売する。

 「UT」で定着しているアーティストのジャン・ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)やキース・へリング(Keith Haring)とのコラボでは、バスキアはワーナー・ブラザースのアメコミ「DCコミックス」などのキャラクターとの掛け合わせ、キース・へリングは「ミッキーマウス(Mickey Mouse)」との掛け合わせという、「UT」を含めるとトリプルコラボの形で表現。それぞれのアーティストのタッチによる、有名キャラクターの味のあるグラフィックがチャーミング。それぞれ9月18日、9月28日に販売する。Tシャツ1500円、スエット1990円、パーカ2990円。

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「スニーカーズエンスタッフ」が「アディダス」とのコラボスニーカー発売 “キャンパス 80S”をベースに

 スウェーデン発のスニーカーショップ「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF以下、SNS)」は8月25日に、「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」とのコラボコレクション“HOMEMADE PACK”を公式アプリで抽選販売した。価格は1万3300円(ユニセックス)と7200円(キッズ)。

 同コレクションは、「アディダス オリジナルス」の定番モデル“キャンパス 80S(CAMPUS 80S)”をベースに、デザートのブラウニー(ブラウン)、カップケーキ(パープル)、レモネード(イエロー)から着想したカラーリングを採用した。アッパーはプレミアムソフトスエードを、ソールにはお馴染みのラバーカップソールを用いた。またインソールには、それぞれのカラーに合わせたスイーツをプリントしてポップさも加えた。

 今回のコラボを記念して、「SNS」で働くスタッフが子どもと一緒にスイーツを作る動画「『SNS』ホームクッキングキャンペーン」を制作した。動画ではスニーカーの3色のカラーリングに選んだスイーツの調理から試食までを自宅で撮影。時折、子どもらのスニーカー着用シーンも映し出され、親子でおそろいのコーディネートを楽しむこともできそうだ。

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2006年生まれの14歳が菅付雅信&山縣良和に直撃「東京芸術中学って将来何の役に立ちますか?」

 編集者の菅付雅信は、「リトゥンアフターワーズ」デザイナーの山縣良和がディレクターを務める渋谷パルコの9階の教育スペース「GAKU」で、中学生に向けたアートスクール「東京芸術中学」を9月から開校する。ゲスト講師にはアーティストの会田誠、ダンサーの菅原小春、スタイリストの北村道子、音楽家の渋谷慶一郎、建築家の田根剛、「アンリアレイジ」デザイナーの森永邦彦などの豪華な顔ぶれが並び、授業料は30万円。対象は中学生ではあるものの、その分野のトップクリエイターたちを招聘した野心的なアートスクールだ。この「東京芸術中学」の1番目に申し込んだ中学生、瀧澤照英くん(インタビュー当時は13歳)が、菅付雅信&山縣良和に直撃した。「東京芸術中学って、なんの役に立つの?」。

瀧澤照英くん(以下、照英くん):本日はよろしくお願いいたします。僕は初音ミクが好きで、将来は音楽関係の仕事もしたいと思っています。いきなりですが、「東京芸術中学」って将来役に立ちますか?

菅付雅信(以下、菅付):僕自身は多摩美術大学で教えたり、下北沢の書店「B&B」で編集スパルタ塾というのを7年間やっていたりと、いろいろ教えるということをやってきました。そんなときにパルコ側から10代を教育する場をつくってほしいというオファーがあったんです。大学生や社会人は教えた。でも、もっと若い人を教えるとなると、それだったら中学生の頭をクリエイティブにすることを思いついたんです。大学生以上になると、アートやデザインの知識がそれなりにある人もいるけど、そうじゃない人もいる。でもクリエイティブの教育は早ければ早いほどいいんじゃないかとは感じていました。大学生からでは、アートやデザインに触れるのは遅すぎる。中学生くらいのスポンジのように柔らかい頭にクリエイティブなものをガンガン入れてしまった方がいいと思ったんです。

照英くん:もしアーティストやデザイナーを目指すなら、スタートが早い方がいいってことですか?

菅付:確率論的には、ということです。もしその人に才能やセンスがあったとしたら、できるだけ早い方がいい。

照英くん:なるほど。では夢をかなえるために必要なことはなんですか?

菅付:その前に僕のことを話させてください。僕は宮崎県出身で、宮崎県内では一番の進学校に入ったんだけど、落ちこぼれだったんです。どのくらい落ちこぼれかというと、450人中440番台。440番台の人たちとは落ちこぼれ同士でみんな友だちでしたが(笑)。不良ではなかったんですが、授業受けたくない、学校行きたくない。そんな高校生でした。その後法政大学に進学したものの大学も中退しちゃったんだけど、いま思えば学校にもいいところはたくさんあった。社会に出ると1人でなんでもできるわけではなくて、多くは共同作業なんです。その意味では、刺激を与えあって競争することを体験できる環境はいいんです。ただ、本来は一人ひとり個性を持った人間なのに、学校は同じカリキュラムと画一的な判断基準で、システマチックに判断されてしまう。本来は文化的な感性は個人差が大きいはずなのに。「東京芸術中学」は、少人数でもいいから、同じような感性や気持ちを持った人が集まって文化や芸術を学べる場であればいいと思っています。

山縣良和(以下、山縣):「東京芸術中学」には、文化やアートのいろんな分野のプロが来ます。文化やアートっていっても、ファッションや音楽、写真、演劇、ダンスなどいろいろな分野がある。そういった多分野のプロたちから熱中する種をもらえるというのがいい。中学生向けの学校ということに限らなくても、これだけのプロたちを見れる場は、そうそうないのではないか。

菅付:クリエイティブ教育で重要なのは、カリキュラムよりも人だと思うんです。つまり、教える人。なんだかわからなくても、非常に優れたアーティストが一生懸命、自分の分野の歴史やクリエイティブについて話している、その同じ場でやり取りできるってことは、どんなに優れた教科書よりも効果があると思っています。なぜなら人は人に感動したいから。リアルに、自分の目で耳で、目の前のすごい人の話に共感して、感動してほしい。15人の先生が、新しいものを生み出すために過去にこんなに苦しんだ、こんなことにすごく感動した、そういう話を聞くと、同じ人間なんだなあと思うじゃない。年の差があってもそれはわかる。同じ場にいることが大事なんだよね。

照英くん:サポート体制を教えてください。

菅付:かなりのスパルタ式です(ニヤリ)。毎回レクチャーがあって、レクチャーの最後に課題を出します。課題は1〜2カ月後に提出して、講師が講評します。講師はそれぞれの分野のトップクリエイターですが、例えば音楽家の人は曲を作らせよう、ダンサーの人はダンスを創作させようと考えています。そしてそれを彼ら/彼女らが講評するんです。すごい刺激にはなります。

照英くん:面白そうですね。視野が広くなる気がします。

山縣:モノ作りは独立した気持ちが大事です。どんどん講師に質問をしてほしい。ある意味で、講師や時間、場所を自由に使ってほしいけど、その方法はあえていいません。時間をどう使うか、先生からどう引っ張り出すか、それを自ら考えてくれたらいいなあと。

照英くん:生徒たちに期待することは?

菅付:先生の話に触発はされてほしいけど、うのみにはしないでほしいなあ。自分だったらこうするかなあとか、自分だったらそうはしないなあ、とか。自分の考えを押し殺さないほしい。「東京芸術中学」の授業数は、学校の授業に比べたら格段に少ない。その分、「東京芸術中学」は普通の中学校では与えられない大きな気づきを中学生に与えたい。ある種の感覚や才能への気づきを得てもらって、眠ってるものを引き出してほしい。これ好きかも、これいいかも、これ面白いかも。そんな気づきを触発できればと思っています。クリエイティブに限らず、プロになりたいかかどうかは早い段階で気付ければ、迷わず努力して、それを積み重ねて夢に近づけていける。それはすごく重要なことです。例えば20歳になってから、プロのサッカー選手になりたいと思っても難しいですよね。だからクリエイティブでも好きなジャンルがわかっていれば、勉強のスタートが早ければ成功する可能性が高くなるはずです。アートでも同じだと思うんです。気付きは早いほうがいい。そして好きだ、勉強したいと思ったら、その時点から一生懸命インプットしたほうがいい。照英くんはテニスをやっているそうだけど、スポーツでも大事なのは基礎体力。芸術も同じで、10代からやっていくべきなんです。音楽をたくさん聴いてみよう、聴いているだけじゃなくて曲を弾いてみようとなったら、関わり方が違ってくる。そうなると聴き方や見方が変わる。それが大事なんです。

照英くん:山縣さんはどう思います?

山縣:自分のことも他人のことも、あまり決めつけないほうがいいと思っています。自分はこれが苦手でできないんだって思い込みすぎちゃって、自分にレッテルをはるのはよくない。僕は何にでもなれる、何でもできると考え、そしてそこで出会った友だちにも影響を受けて、その変化を受け入れていくこと。僕も小学校、中学校で、ほんとびっくりするくらい勉強ができなかった。よくテストで「0点」も取ってました。でもそんな自分に「0点」のレッテルを貼ったりすると、それで終わり。僕はそれでも何かできるかもしれない、と思えたことが助けてくれた。リラックスして、自分は何でもできるかもしれない――そんな風になってくれればいいなあと。

山縣:照英くんは親御さんから「うちの子は変わってて」って言われてたけど自分でどう思ってる?

照英くん:うーん。そうは思ってないですね。

菅付:まあ、クリエイターなんてみんな変わっていて、品行方正な人なんて皆無だよ。自分が違うってことをエネルギーに変えていけばいい。むしろ違うってことが価値になる。学校の勉強できなくてもめちゃくちゃ映画に詳しいとか、なんでもいい。でもそれらの強いこだわりがその人の個性であり、教養になっていれば、クリエイティブの分野だと成功しやすい。「東京芸術中学」はこんな小さな空間だけど、それでもその少ない人数の中で人と違うってことを、良いエネルギーに変えてほしい。「東京芸術中学」で学んだ後には、ほかの人と違うってことが素晴らしい――そういった感覚を持ってほしいな。

照英くん:ところで菅付さんの編集者ってどんなお仕事なんですか?

菅付さん:辞書的な説明をすると、雑誌や本を作るってことなんだよね。でも半分は合ってるけど、半分は外れている。編集の本質は、企画を立て、人を集め、モノをつくること。昔はマスなメディア、つまりは大量に伝えるコミュニケーション手段が紙だったけど、今はメディアがすごく広がった。僕はいろんなメディアに編集が必要だろうと思っています。例えるならスマホのアプリを作ってる人も編集だと思っています。

照英くん:うーん。わかるようなわからないような。

菅付:アプリを作るのも、企画を立てて、人を集めて、モノをつくっているから編集だと思う。そして世の中には自分よりずっと才能がある人がいっぱいいます。だから何かを作りたかったら、自分にない才能を持つ人たちに頼めばいい。世の中にはまだない、全く新しいモノやコトを企画して、人を呼びかけて作る、それが編集者の仕事です。例えば、この篠山紀信さんの写真集「TOKYO ADDICT」(小学館)のときは、僕が誰をどこでいつ撮影するのかを決めて、被写体と篠山紀信さんのスケジュールを調整しました。

照英くん:編集者が、撮影する日時を決めたりするんですね。

菅付:うん。どういった撮影にするのか、例えば大型カメラで撮影するのか、どうしたらいい写真になるのか、なども相談しています。このパラパラダンスの写真は、当時パラパラダンスが流行っていたので、パラパラダンサー1000人に集まってもらって、このクラブの営業開始の6時間前に行って、セッティングして撮影しました。撮影するときには音を出せなかったけど、盛り上がっているようにするためにいろいろ準備しました。篠山紀信さんのような写真家のスーパースターと被写体の間にはいって、大変なことも本当に多い。それでもいい写真が撮れた、生み出せた、それができたら、苦労は報われたから、全部OK(笑)。写真を撮影するのは写真家だけど、編集者が企画して初めて世の中に生み出せる。それが編集者の醍醐味です。

照英くん:ファッションデザイナーはどんな仕事なんですか?

山縣:わかりやすく言うと、“人の装いを作る”ことです。服をデザインするだけじゃなくて、人の内面と向き合い、メイクや髪型、どんなスタイルにするのか、それをどうやって見せて伝えるか。僕の場合はファッションショーを重視することが多いのだけど、そのときには伝えたいメッセージやコンセプトを考えて、会場を選定して、服を作って、メイクや髪型、モデルを歩かせる順番などを考えて決めていきます。ショーを見てどう感じるかは人それぞれだけど、ショーを見たことで、人の意識や行動を変えるきっかけを与えたいと思っています。照英くんはどんなファッションが好きなの?

照英くん:好きなファッションというか、身だしなみはいつも整えたいとは思ってます。テニスをやっているので、ウエアも同じメーカーでそろえたい。やっぱりメーカーって一つのテーマで沿って服を作っているので、同じメーカーじゃないとちぐはぐになっちゃうので。

山縣:そうだよね。でも逆に、わざとちぐはぐにするからかっこいいという考え方もある。どっちもあるんだよね。あえて崩すことで見えることもある。いろいろな考え方があることを知ってほしいです。ファッションショーでは、これまで見たこともない服が出てきて、それが時代を変えることがある。ファッションは人間に一番近いメディアだから、それが可能。ファッションが新しい人間像を作って、世界が変わる――それが醍醐味です。

照英くん:いつも心がけていることはありますか?

菅付:誰もやってないことをやりたい、と思っています。嫌いなことは他の人がすでにやっていることをなぞること。誰かの後ろを歩くようなことはやりたくない。そのためにも他の人がやっていること、すでに他の人が歩いている道を知ることが重要です。オリジナルだと思っても、他の人がやっていることも多い。

山縣:わかります。「これ、誰かのまねだよね」って思われるほど嫌なことはない。もちろん似てしまうことはあるけど、ここだけはやってないんじゃないか、っていう小さくても何かを探して、ファッションをデザインしています。

菅付:どんなジャンルでも一生懸命、熱中してやっていれば、必ずその人らしさは出る。でもそれは個性であっても、オリジナルではないんだよね。だから探さないと見つからない。でも探せばきっとある。それを一生懸命続けることで、完成度が高くなって、自分だけの道を歩ける。本当の個性が出るんじゃないかな。

照英くん:個性を出すためには、やりたいことを一生懸命やればいいってことでしょうか?

山縣:大事なのは、自分が当たり前だと思っていること、普通だと思っていることを、もう一度見直してみることだと思います。自分が当たり前だと思っていることの裏側に個性のヒントがある。当たり前だけど、自分と他人が全く同じということはない。それこそ、置かれていた環境って十人十色なわけで。それをよく考えていくことで、自分らしさや個性のヒントがあると思っています。

照英くん:これまで手がてきた自分の作品とは、どんな存在ですか?

菅付:自分がつくったものはなかなか客観的に見れない。だから、いろんなことを言われるのは大事なこと。練習試合も大事だけど、本番試合をたくさんやったほうがいい。それが糧になる。編集者の場合は、それを記事にするなり、出版なり、世の中に出すこと。そうして社会からの評価を受ける。自分が編集した本のアマゾンのレビューなんかを読んでいると、めちゃくちゃ頭に来ることも多いよ。ろくに読んでないのに、低評価を付ける人だっている。でも、それを恐れていたら次のところに行けない。

山縣:同感です。作るってことは、覚悟を持つってことだと思います。覚悟を持って世の中に出す行為が作品なんだと思います。バリアしすぎちゃうと、大事なことが見えなくなる。一つ一つその繰り返しです。

照英くん:勇気が必要なんですね。

菅付:何かを出したら、いろんな人がいろんなことを言ってくる。でも何かを出したら、評価や代金などに加えて、知恵をくれることも、人を紹介してくれることだってある。世の中とのキャッチボールをどうするのかは、プロとして大切なことだと思います。万人から喜ばれることもあれば、少しだけ好きになってくれる人もいる。なんにせよ強い願いを込めて出すと、反応してくれる。そういった仲間をどれだけ増やせるかが大切なんだと思います。

照英くん:最後にメッセージをお願いします。

菅付:YOU ARE NOT ALONE。僕たちは一人ぼっちじゃない。共感するする人たちがいるってことを感じ合うことは大切です。クリエイティブな人たちの数はけっして多くない。時代の空気や価値観、新しいコトを作れる人は少ないけれども、そうした人が次の時代を作る。だから「東京芸術中学」は、そのいい空気を作っていきたい。空気を読めるヤツ、じゃなくて空気を作れるヤツのたまり場にしたいなあ。

山縣:世の中には変わった人たちがたくさんいます。さまざまな個性で出会えるカオス的な場になったらいいかな。

WWD:最後に照英くん、今日聞いて印象的だったフレーズは?

照英くん:「自分だけの道を探して歩く」です。これからの授業が楽しみです!

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ジュエリーブランド「ハム」がエストネーションでポップアップをオープン 再生貴金属を使用したジュエリーや一点物を販売

 ジュエリーブランド「ハム(HUM)」は9月6日まで、エストネーション(ESTNATION)銀座店でポップアップショップをオープンする。同ブランドが2018年から取り組んでいる「リファイン メタル プロジェクト」のジュエリーを販売する。“リファイン メタル”とは、“都市鉱山”と呼ばれる携帯電話やPCなどの廃棄物から精錬された貴金属のことで、採掘された金や銀の代わりに“リファイン メタル”コレクションで使用されている。「ハム」は今年、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA以下、DSMG)でも期間限定で同コレクションを販売し、インスタレーションも手掛けた。

 エストネーションでは、ドーバーに引き続きオブジェや映像アートなどのインスタレーション行うとともに、一つ一つ風合いが異なる輝きを持つ工業用や内包物のある一点物のダイヤモンドジュエリーの販売やルースオーダーにも対応する。価格は、28万5000~50万4000円。

 銀座店に続き、エストネーション六本木店でも同ポップアップを9月15~28日に開催する。

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三越日本橋本店のビックカメラが1.7倍に増床 高級家電の好調を受けて2月にオープンしたばかり

 三越日本橋本店は、新館で営業する「ビックカメラ(BIC CAMERA)」を1.7倍に増床して9月18日にオープンする。同店のビックカメラは今年2月に開店したばかりで、富裕層に強い老舗百貨店に家電量販店を入れる試みが話題になっていた。高級家電を中心に販売が好調なことから、わずか半年で拡大を決めた。

 現状のビックカメラは新館6階の売り場面積1200平方メートルで白物家電やテレビ、健康・美容家電、スマートフォン、パソコンなどを販売している。増床後はこれまで催事場だった7階の800平方メートルが加わる。手薄だったフィットネス機器やオモチャ、照明器具を拡充するほか、リフォームの相談にのる「リフォームカウンター」を設置する。

 三越日本橋本店の強みである外商を中心とした富裕層の送客によって、全国のビックカメラの中でも客単価が最も高い店舗になっていた。同店だけの家電コンシェルジュが三越のスタイリスト(販売員)と連携し、家電の全般的な提案を行うほか、商品搬入の立会い、アフターケアまで行っている。

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夢はパリコレを歩く漫画家 ボン イマージュの新人モデル、ブライアン・リー

 来日5年目のカナダ人ブライアン・リー(Bryan Lee)は8月、大手事務所ボン・イマージュでモデルとしてのキャリアをスタートさせた。オーディションで毎日が忙しなく過ぎる中でも、「ペンを握らない日はないよ」と言う彼は、実は漫画家でもある。9月5日まで、自身6度目となる作品展が東京・下北沢のカフェ&ギャラリースペース「キャンドルカフェ」で開催されている。

 今回の展示作品「穴」は、将来を嘱望される自閉症の天才画家少年が、美術館に展示された自分の作品を盗み出すところからストーリーが始まる。16ページの短編は、ポップなタッチでありながら人間の汚さや純粋さとともに、自身の「周囲の期待に応えること」への反発を投影した。「僕はいつも思ってるんだ。大人はみんなが人生の大事なことを知っているわけじゃない。なのに僕にはこうするべきだ、こうなるべきだと勝手なことを言う」。20歳のブライアンには、ロシア、カナダ、インド、中国と4カ国の血が流れている。彼は作品制作を通じて、自分のナショナリティや人生と向き合い、そしてモデルと漫画家という2つの夢のはざまで「自分は何者になりたいのか?」と自問し続けている。

漫画漬けの日々も 先に決まったのはモデルデビュー

 生まれは台湾・台北。物心をついたときから人前に立つのが好きな少年だった。「振り返れば、その時からモデルになる素質はあったのかも(笑)」。だが夢中になったのは日本のアニメだった。「毎日弁当を食べながら『ヨルムンガンド』とか『男子高校生の日常』『けいおん!』みたいな日本の学校を題材にしたアニメを見て、日本に行きたいと思うようになったんだ」。中学卒業後は来日し、東京の日本語学校に入学。アニメの原作に触れる中で、作家が物語からキャラ設定、画まで一人で作り上げる漫画家という職業にひかれた。平凡な高校生が人気作家になるまでのリアルを描いた「バクマン」の主人公に自分を重ね、日本語の猛勉強をしながら1日8時間は筆を動かす毎日を過ごした。

 だが高校3年間では、手塚賞(集英社が主催する新人漫画家の登竜門)入選には届かず、その後漫画の専門学校へ進学するも「ペンを持つのが嫌になった時期があった」。そのときたまたま見つけたのが「メンズノンノ(MEN‘S NONNO)」のモデル募集。「結局(選考は)落ちたんだけど、それで自分の中に火がついたんだ」。それから1カ月で10キロ体重を落とし、専門学校の友人をたどってファッション関係のイベントに参加したことをきっかけに、モデル事務所への所属が決まる。

 「不思議だけど、モデルをやるようになって漫画を描く時間は減ったのに、自分でもはっきりと上手くなったのが分かる。単純に絵が上手になったんじゃない。『ドラゴンボール』なら鳥山明、『ワンピース』なら尾田栄一郎さんみたいな……。それは大げさだけど、でも『僕にしか描けない』っていう個性が線ににじむようになった」。撮影の現場ではプロのカメラマンやスタイリストなど一流のクリエイターと触れ合う中で、創作につながる様々な気づきが落ちている。「カメラマンに要求されるたたずまいだったり、スタイリストが着せてくれる自分自身でも気づかないような個性を表現してくれる洋服だったり。漫画にも生かせるヒントは現場にたくさん落ちているから、いつもメモを持ち歩いて書き留めるようにしているよ」。

2つの仕事が刺激を与え合う 「どちらも本気で極めたい」

 この夏、通っていた専門学校を辞めた。「モデルをやって、環境や周りの人間が一番自分を変えてくれるんだと気づいた。だから漫画家を目指すのも、プロのアシスタントになるのが近道だと思った。両親とか周りの大人には『学校は出た方がいい』って言われたけど、思い切ったよ。自分の人生に一番大事な選択は自分の意思でしたいし、今がそのタイミングだと直感したんだ」。

 しばらくはモデルで稼ぎながら、そのかたわら漫画を描く生活を続けるつもりだ。自分の将来については「モデルは26、7歳くらいまでが賞味期限って言われているけど、漫画は一生書けるから安心だね(笑)」と冗談交じりに話す。「結局僕は何になりたいのかって?うーん、『漫画が書けるモデル』はちょっと違う」。ブライアンにとって2つの仕事は互いにいい影響を与え合うもの。「だからこそどちらも本気で続けるし、極めたい。(『スラムダンク』の)井上雄彦みたいに美術館で展示されるくらいの作品を作りたいし、パリコレにも出たい。きっとその先に、自分だけにしかなれない表現者の姿があるはずだと思っている」。

■BRYAN LEE EXHIBITION 「穴」
日程:8月22日(土)〜9月5日(土)
時間:11:00〜29:00(日月祝は18:00〜)
場所:CANDLE CAFE & Laboratory △Ⅱ
住所:東京都世田谷区北沢2-37-3-2A

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「無印良品」が今秋再び価格見直し 足なり直角靴下は3足790円から690円に値下げ

 「無印良品」を運営する良品計画は今秋冬、「ずっと、見直し。ずっと、良い値。」のテーマで価格見直し(値下げ)を行う。2019年春、同年秋など、これまでも定期的に大規模な価格見直しを行ってきたが、それをさらに推し進める。見直すのは、「くらしの基本」と位置付ける商品群。たとえば “えらべる・足なり直角靴下シリーズ”は、大人用3足790円(税込)を690円に値下げする。

 9~10月に値下げする商品は、衣料品12商品、生活雑貨6商品、食品4商品の22商品。衣料品では前述の靴下のほか、メンズ、ウィメンズの“綿であったかインナーシリーズ(990円から790円へ)”、メンズの“軽量ポケッタブルノーカラーダウンベスト(3990円から2990円へ)”など。生活雑貨は掃除用品が中心で、“ウレタンフォーム三層バススポンジ(250円から199円へ)”など。食品は“世界の焼き菓子シリーズ(250円から190円へ)”。

 公式ホームぺージ内には、価格を見直した商品を集めた特集ページを作成。8月28日以降、毎週金曜日に更新予定。今秋価格を見直した商品や、昨年秋に値下げした商品のうち代表的な商品を、価格見直しの理由などとともに紹介する。アプリでも同様に値下げ商品や販売員による実際の使い心地レビューなどを毎週配信する。

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ランジェリー業界のゲームチェンジャー vol.8 ニューヨークと日本をつなぐ「リリピアーチェ」の早瀬芳子・彩子

 サイズ展開の多さから在庫管理が煩雑であり、主力商品のブラジャーは使用する資材の種類が多いためロットが大きくなるなどの理由で、新規参入が難しいとされてきた下着業界。これまで大手ブランドやアパレルブランドの寡占が顕著だったが、ここ数年、30代の女性を中心に新ブランドを始めたり、SNSで情報発信したり新たな動きが見え始めている。そんな下着業界に新風を吹き込むゲームチェンジャーらにインタビューし、業界の今、そして今後の行方を探る。

 最終回となる第8回に登場するのは、2013年にニューヨークでブランドデビューした「リリピアーチェ(LILIPIACHE)」の早瀬芳子・彩子デザイナー。現地の有力店舗で取り扱われるほか、「アンソロポロジー(ANTHROPOLOGIE)」ともコラボするなどして注目され、翌年から逆輸入の形で、伊勢丹新宿本店をはじめ日本の百貨店でのポップアップストア展開がスタートした。18年8月からはその実績を踏まえ、阪急うめだ本店で商品を定期的に販売している。現在もニューヨークと日本をつなぎ、ブランドを運営している。

――ニューヨークでブランドをスタートさせた経緯は?

早瀬芳子「リリピアーチェ」デザイナー(以下、芳子): 2005年3月に妹の彩子と優子・ストークの3人で、上田安子服飾専門学校の卒業コレクションを作ったのがきっかけです。そのとき、「いつか一緒にブランドをやれたらいいね」と話していました。それぞれ就職した後も3人でたびたびニューヨークに旅し、エネルギーに溢れ、多種多様な文化や物が混在する街の雰囲気に魅了されて「ここに住みたい」と思うようになりました。どうせブランドを始めるならニューヨークでやろうと目標を決め、優子と私は09年に渡米。はじめは洋服のブランドを始めましたが、優子はランジェリーの、私には水着のパタンナーとデザイナーの経験があったのと、ニューヨークはランジェリーカルチャーも豊かで面白いショップも多かったので、13年にランジェリーブランド「リリピアーチェ」をスタートさせました。

――ブランドコンセプトは?

早瀬彩子「リリピアーチェ」デザイナー(以下、彩子):「リリピアーチェ」という名はデザイナー3人のイメージから生まれた花で、優雅なユリと、色彩も香りも豊かなイヴ・ピアジェというバラに由来しています。そんな美しい花が与える幸せを全ての女性に届けたいという思いを込めました。とくに自然の色からインスパイアされるカラー展開にこだわっていて、最初の色出しは自分たちで染めています。実は私、小さな頃は花屋さんになるのが夢で、ニューヨークでフローリストとして働いた経験もあります。未経験でもやりたいことを後押ししてくれる、ニューヨークはそんな街です。

多様性が下着市場の広がりとなり、夢のある売り場に

――いきなりニューヨークというのは思い切りましたね。

芳子:家も決めず渡米して、最初はゲストハウス暮らし。英語もあまりしゃべれませんでしたから、今思い返すと若さと勢いでしたね(笑)。コネクションも全くなく、生地の手配も工場探しも手探り。ニューヨークのガーメント地区の工場を一軒一軒回って縫ってくれるところを探しました。最初に頼んだ工場は、納期は守らないし縫製は粗いし修正も進まない。やっとできた商品を納品しても、今度は支払いが滞る店があったりと苦労もありました。その中で、中国人女性がオーナーの工場と出合い、やっと生産と品質が安定しました。母親くらいの年齢の彼女は「リリピアーチェ」を応援してくれて、お金がなかった私たちを自宅に呼んで食事を振る舞ってくれることもありました。彼女がいたから今の「リリピアーチェ」がある、ニューヨークの母ともいえる恩人です。14年に私が帰国して生産を全て日本に移行しましたが、その日本の工場でも縫い手にしかわからないことや縫製の難しさを教えてもらいながら、その知識をデザインやパターンに生かしています。

――国をまたいだ3人での運営だが、役割分担は?

彩子:デザイン、パターン、営業など役割分担は決めていず、それぞれがそのときできることをやっています。工場に出向くのは必然的に日本に住んでいる芳子の担当になりますが、コミュニケーションもオンラインで行うので問題ありません。

――ニューヨークの有力店舗との取引のきっかけは?

彩子:ニューヨークの専門店「ジョアネル(JOURNELLE)」も「アンソロポロジー」との出合いも、ランジェリーの見本市「カーブ(CURVE)」がきっかけです。「ジョアネル」のオーナーは、米国ブランドにはないフェミニンなテイストを気に入ってくれ、その場でオーダーしてくれました。たとえ無名でも良いと思ったら評価して決断する、それがニューヨークなんです。「アンソロポロジー」はブランドのテイストと「リリピアーチェ」の世界観がマッチして、コレクションのオーダー以外にコラボラインも15年にスタートしました。「アンソロポロジー」に並ぶことでわれわれの認知度も上がり、それを機に営業しなくても他店から取引依頼が来るようになったし、オーダー数も大きいので経営も安定しました。一番多いときで、米国内で20数店舗の専門店に卸していました。現在は中国のオンライン・ランジェリーセレクトショップ「オーツーブラ(O2Bra)」でも販売しています。

――2018年8月には阪急うめだ本店で常設になったが?

芳子:大手メーカーのブランドが並ぶ中に、私たちのような個人経営のブランドを常設するのは非常にリスキーだったと思います。それを決断してくださった阪急百貨店に本当に感謝しています。2年の間に新規顧客も増えて、スタッフ一丸となってまい進しています。

――これからチャレンジしたいことは?

彩子:最近はイベントもできず、目の前の業務に追われることが多かったので、国内外を問わずアーティストとのコラボレーションをしたいと思います。それを通じてお互いに刺激し合い、新しいクリエイションに挑戦したいと思っています。

――日本の下着業界はどうなってほしい?

芳子:もっと多様性が出るといいと思います。日本では、ランジェリーがなかなか日の目を見ないので、もっとオープンになってほしい。百貨店にも頑張っている日本ブランドがもっと並んでほしいし、その多様性が下着市場やランジェリーカルチャーの広がりと、そして夢のある売り場につながると思います。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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「ルイ・ヴィトン」 × NIGO®の第2弾が発売決定 多彩なアクセサリーも

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、NIGO®と協業したメンズの“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”の第2弾を8月28日に発売する。ブランドの公式サイトと一部直営店で取り扱う。

 第2弾では、日本限定アイテムとしてスエードのブーツ(15万9000円)とネックレス(6万7000円)が登場する。さらに、1960年代にロンドンを中心に流行したモッズスタイルから着想したダミエ・パターンのジャケット(34万7000円)とパンツ(14万8000円)のセットアップやコート(46万3000円)、シャツ(14万8000円)、ネクタイ(2万4000円)などフォーマルなアイテムもそろえる。

 モノグラムとダミエを融合したモチーフを配したソフトトランク(38万2000円)やバックパック(36万1000円)などバッグ類に加え、バングル(8万2000円)やリング(5万5000〜7万5000円)、サングラス(7万5000円)などのキャッチーなアクセサリーも並ぶ。
 
 同ブランドはメンズの2021年春夏コレクションを9月2日に東京で発表する予定だ。

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「ルイ・ヴィトン」 × NIGO®の第2弾が発売決定 多彩なアクセサリーも

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、NIGO®と協業したメンズの“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”の第2弾を8月28日に発売する。ブランドの公式サイトと一部直営店で取り扱う。

 第2弾では、日本限定アイテムとしてスエードのブーツ(15万9000円)とネックレス(6万7000円)が登場する。さらに、1960年代にロンドンを中心に流行したモッズスタイルから着想したダミエ・パターンのジャケット(34万7000円)とパンツ(14万8000円)のセットアップやコート(46万3000円)、シャツ(14万8000円)、ネクタイ(2万4000円)などフォーマルなアイテムもそろえる。

 モノグラムとダミエを融合したモチーフを配したソフトトランク(38万2000円)やバックパック(36万1000円)などバッグ類に加え、バングル(8万2000円)やリング(5万5000〜7万5000円)、サングラス(7万5000円)などのキャッチーなアクセサリーも並ぶ。
 
 同ブランドはメンズの2021年春夏コレクションを9月2日に東京で発表する予定だ。

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「ゾフ」が東京大学発スタートアップ企業エーシーズと業務提携 未来のアイウエアを探る

 アイウエアブランド「ZOFF(ゾフ)」を手掛けるインターメスティックの研究・開発機関ゾフ アイパフォーマンス スタジオ(以下、ZEPS)は、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップ企業エーシーズ(ACES)と業務提携した。

 エーシーズは人の行動や感情を検知・解析するヒューマンセンシング技術(行動認識技術)を軸に画像認識アルゴリズムを開発・提供する企業で、ZEPSはこの技術を用いた次世代の眼鏡や接客サービスの開発を目指しており、エーシーズがAI活用の設計から技術開発、運用まで全面的にサポートすることで合意した。

 今後は、目のパフォーマンスや身体能力の向上を目的としたフレームとレンズの開発、光学・デジタル的なアプローチでの研究開発の推進、機械学習・ディープラーニング・IoTなどを利用した生産・流通・販売基盤の構築など、アイウエアビジネスの未来に向けた挑戦を目標としている。

 ZEPSの責任者である逆井浩之インターメスティック事業基盤本部本部長は、「エーシーズのミッション“アルゴリズムで社会はもっとシンプルになる”の通り、“人や社会を主役に考える”姿勢に共感しチームを結成した。眼鏡は結果であって、その向こう側にある社会的な課題やニーズを追究し、センサーとしての“眼”の本質に、妥協せず一緒に探求していく」とコメントした。

 年内にプロトタイプなどを発表し、創業20周年を迎える2021年内に新しい商品とサービス開発の実現を目指している。

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川口春奈が「エンポリオ アルマーニ」のキャンペーンモデルに抜擢 日本人女優では11年ぶり

 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」は27日、女優の川口春奈を起用した2020-21年秋冬シーズンの広告ビジュアルの発表会を「アルマーニ/銀座タワー」で行った。ビジュアルは全6パターンで、日本人女優が同ブランドの広告モデルを務めるのは2009年の黒木メイサ以来11年ぶり。川口の起用はデザイナーのジョルジョ・アルマーニ本人が決めたという。

 発表会には川口のほか、広告のメイクを担当した河北裕介が登壇した。全身「エンポリオ アルマーニ」の衣装をまとった川口は、お気に入りポイントを聞かれて「このビッグフラワーがいいですよね。緑はあまり着ないので、とても新鮮です」とコメント。同ブランドのイメージについては「ハイブランドで、お店にちょっぴり入りづらい大人なイメージを持っていました。でも、撮影ではモードからカジュアルまで幅広い衣装があって、手に取りやすいアイテムもあるんだと新たな発見がありました」と述べたほか、複数パターンのモデルを務めたことに関して「体のメンテナンスはもちろん、ポージングなど普段しない見せ方にも挑戦しました。今日初めて(完成したビジュアルを)見ましたが、自分の新たな一面を見ているようです」と話した。河北は広告のメークに関して「川口さんのきれいな肌を存分に生かすため、実は眉毛しかメークしていません。どなたでも真似できるので、ぜひ挑戦してほしいです」と語った。

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フリーアナウンサー名越涼の爆裂!健康美容マニア道 この夏必須の神サプリを発表する

 1日8食、ジャンクフード三昧の超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけをここで余すことなく伝える。

 突然だが、みなさんはサプリを摂っているだろうか。かくいう名越はサプリ活用歴およそ15年。健康オタクとして3つの独自ルールを設け、さまざま試してきた。

・常に最善のものを探し続けること。
・いいなと感じたものは最低3カ月〜半年は続け、自分なりのエビデンスをとる。
・選抜サプリは入れ替え制。厳しい基準にクリアーしたものだけが「神3」となれる。(いや私、何様!)

 基本的には健康的な食事をとり、しっかり寝てストレスを溜めないことがきれいへの近道だ。それが一番だと分かっているけど、なかなか実現できないのが現代人の悩み。気が緩むとどこまでも錆びていくこの世の中で、サプリは心強い助っ人なのである。今回は上記ルールの中で選抜された“神3”を発表したいと思う。

1、ビタミンC界のゴッドマザー
「カムカム」

 とてつもなく大切な成分なのに体内で作り出すことができないビタミンC。シミ・シワ・そばかす対策をはじめ、風邪の予防や活性酸素の抑制まで幅広く活躍してくれる、なくてはならない存在。毎日新鮮なレモンにかぶりつきたいけど「酸っぱ!」ってしかめっ面した時にシワができそうで恐ろしい。(ガクブル)「カムカム?今さら?」そんな声も聞こえてきそうなほど一時期日本でブームになった果物だが、やはりビタミンC界のゴッドマザー。 栄養素が半端ない。100グラムあたりのビタミンCの含有量がレモンの60倍。ポリフェノールは赤ワインの7倍〜10倍も含まれている。水溶性なので吸収されやすく、摂取し過ぎてもおしっことして出ていってくれるので安心。名越のおすすめカムカムサプリは、米国パラダイスハーブス社のもの。品質にこだわった原材料が植物性のカプセルに充填されている。カムカム回帰組は声を大にして言おう。「ママー!ただいまー!」

2、鉄分の神様
「フローラディクス」

 生理前のいわゆるPMS症候群にとてつもなく悩まされている時期があった。そりゃもうひどいもので、湿疹にはじまり猛烈な眠気と食欲、頭痛に情緒不安定と、一言で表すなら大魔王。それが毎月やってくるからさあ大変(汗)。そんな時にすごーく助けられたのがドイツのフローラディクス社の鉄分ハーブドリンク。丁寧に収穫されたハーブをぜいたくに使った液体サプリなのだ。もうね、これ無しには生きていけません。PMS症候群の改善はもちろんのこと、疲労回復まで助けてくれる。意外と忘れがちな鉄分は重要なミネラル成分で、不足すると全身に酸素が十分に行き届かなくなり、身体機能そのものが低下してしまうのですよ。上手に摂取してヘトヘトから脱出しよう!

3、脱・乾燥肌のヒアルロン酸
「美潤」

 肌荒れの原因のおおもとってなんだかんだ乾燥である。若き日の潤いはいずこ、意識しないとカッサカサ地獄に。そんな乾燥肌に超絶おすすめなのが、ヒアルロン酸サプリの「美潤」。低分子化したヒアルロン酸にコラーゲンなどほかのタンパク質を結合させ、吸収力をUPさせた優れもの。これに出合ってから全身とぅるんとぅるん!名越はお尻から潤いました♡皮膚の保湿能力って真皮のヒアルロン酸の含有量で決まるそう。それは年齢と共に減少してしまうというのだから、とにかく根気よく摂り続けて年中うるうる女でいたいと思うのだ。

 ということで名越の現在の“神3サプリ”、いかがだっただろうか。

 この夏、絶好調に過ごしたい人はぜひお試しあれ。

【DATA】
・白血球の働きを強化し免疫を上げてくれるビタミンC。コロナ環境下、積極的に摂りたい栄養素だ。
・鉄分には「ヘム鉄」と「ノン・ヘム鉄」がある。ヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に、ノン・ヘム鉄は野菜や穀類など植物性食品に多く含まれている。(フローラディクスはノン・ヘム鉄)

名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通

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「ギャップ」が今秋冬から全商品を3~4割値下げ セール常態化を変革へ

 「ギャップ(GAP)」は今秋冬物から、日本の商品価格を全体的に3~4割下げる。看板商品のジーンズの中心価格は、従来の6990~7990円から3990~4990円となる。セールが常態化して価格が分かりづらくなっていたことを受けて、「フェアな価格を打ち出し、日本のお客さまにいつでも安心して購入してもらえるようにする」とマシュー・コリン(Matthew Corin)ギャップジャパン社長。19年11月に現職に就き、今年1月から日本に住んでいるというコリン社長に聞いた。

WWD:価格改定は、今秋冬からのアジア向けキャンペーン“Comfortable together 心地よさから、はじめよう”の一環だ。そもそも同キャンペーンの意図は何か。

マシュー・コリン ギャップジャパン社長(以下、コリン):「ギャップ」として、もう一度日本やアジアのお客さまにコミットし直すという意思表明だ。「ギャップ」には50年以上の歴史があるが、創業当時から人の多様性や包括性を尊重してきた。今回のキャンペーンで掲げているコンフォータブル(心地よい)とは、単に服の着心地がよいということだけではなく、個人のあり方としても心地よさを追求するという意味。コロナ禍で行動が制限されている今だからこそ、「ギャップ」の核にあるこうした考え方を改めて伝えていく。店でもデジタルでも心地よさを感じてもらえて、着心地もよく、さらにそれをフェアな価格で提供する。

WWD:セールが常態化していたことで、これまでは商品購入後に商品がすぐに値引きされているという、「フェアではない」と感じるケースもあった。

コリン:そうした事態はもう起こらない。値引きのプロモーションは今後は縮小する。今日も明日も同じ価格だ。お客さまには新しい価格になじんでもらって、値引きを心配することなくいつでも安心して商品を購入していただきたい。もちろん、シーズン末や大型連休などにはセールは行うが、これまでより縮小し、値引き幅も従来よりも狭める。広告も、値引きのパーセンテージを打ち出すのではなく、商品そのものについて語るものが中心になる。

価格改定に向けて売り上げデータも分析したし、お客さまの声も聞いた。実際のところはこれまでも適正価格は明確であり、それは競合ブランドの販売価格ともほぼ同じだった。しかし、以前はその価格がセールでの値引き後の価格だった。今後は最初からその価格を打ち出す。アイテムやカテゴリーによって値下げ幅は異なるが、全体的におおよそ3~4割値下げする。ジーンズの中心価格は、従来の6990~7990円から3990~4990円となる。実際にこれまでお客さまが払っていた価格に近いので、(売上高に)大きな違いはない。今回のキャンペーンはアジア向けであり、中国でも同様に価格は変えていく。

WWD:同キャンペーンでは価格改定のほかに、品質やコミュニケーション手法にも焦点を当てている。

コリン:品質面として、たとえば防水などの機能性はこれからも伝えていくが、それを単に機能として羅列するのではなく、エモーショナルに伝えていくことが重要だ。「ギャップ」はエモーショナルにブランドや商品を好きでいてくれるファンが多い。そうではないブランドは機能性だけを打ち出して勝負をするのかもしれないが、われわれは機能性とエモーショナルであることのバランスをとって伝えていきたい。

WWD:コロナ禍でデジタルでの表現の重要性が増している。

コリン:われわれには日本全国に約5000人の販売員がいるが、4~5月に実店舗を休業していた期間中、各販売員がSNSを通して自分たちの声でブランドを伝えてくれた。グローバルなキャンペーンと、こうしたローカルな活動とをつなげていきたいし、既にコロナ禍で一定の成果が出ている。日本のお客さまの中には、「『ギャップ』は自分のスタイルには合わない。だから店舗にも行かない」という人が多いかもしれないが、SNSでスタイリングを発信していけば、「ギャップ」にはそういう方にも合うスタイルがあると知っていただける。“モダン・アメリカン・オプティミスティック”は今までもこれからも変わらない「ギャップ」のキャラクターだが、日本のお客さまにより親しみやすいスタイリングでそれを表現したい。日本の販売員の着こなしをSNSで目にすれば、自分のスタイルにも合う服があると知ってもらえるはずだ。

WWD:今回のキャンペーンはコロナ禍を受けて計画したのか。

コリン:私のキャリアの中でギャップで働くのは今回で2度目。2019年11月にギャップに再入社し、20年1月から日本に住んでいる。その時から、今秋からこうした変革を行おうと思って計画してきた。ギャップジャパンで働く多くの人が「やっと改革ができる」と歓迎してくれたし、われわれが出店する日本のデベロッパーからも賛同を得ている。「ギャップ」が変わっていくことを広く伝えていきいからこそ、こうしてメディアのインタビューも受けている。お客さまには是非店にきてほしいし、オンラインも見てほしい。改めて「ギャップ」を知っていただけば、いかに日本の皆さんに沿ったブランドであるかが分かっていただけるはずだ。

WWD:そもそも、なぜ長年改革ができなかったのか。

コリン:いい質問だ。好調だった時はそういった変革の必要性はなかったし、この10年で考えても競合状況も世の中のプロモーション手法もかなり変わっている。そうした変化に、やっとわれわれは追い付いたのではないか。これから学ぶことは多い。日本市場にそったやり方に変えていくことで、かつての顧客にも戻ってきてほしいし、新しい顧客も獲得したい。ブランド自体の認知度は非常に高く、日本の90%の消費者が「ギャップ」を知っていると調査で出ている。しかしその人たちはお客さまではない。彼らをいかに取り込んでいくかが重要だ。

WWD:ECのあり方はどう変えて行くのか。

コリン:ECを強化していくために、将来的に新しいプラットフォームも考えていきたい。日本はアジアの一部であり、中国はデジタルコマースが非常に進んでいるので、中国の事例から学び、店舗に来ずともブランドを経験してもらえるようにしていく。たとえば中国のECモールの「Tモール」では、静止画ではなく動画やライブでの商品訴求が主になっている。デジタルも実店舗も、常にアップデートして今に追い付いていくことが私達のめざすところだ。

WWD:実店舗のあり方はどう変わっていくのか。

コリン:どこに店を持つかが変わっていく。コロナ禍で人が都心に外出しなくなっている。たとえば二子玉川に住んでいたら、わざわざ都心に出る必要はない。消費者が住み、活動しているところにわれわれも存在していなければならない。6カ月前とは実店舗でもECでも買い方は全く変わっている。休業期間を含むこの数カ月間で、「ギャップ」をECで初めて買ったという人は大幅に増えた。食料品さえオンラインで買うようになり、ECの利便性に多くの人が気付いたはず。消費行動が変わっているなら、当然実店舗のあるべき場所や役割は変わってくる。一方で、ブランドスピリットを表現できる都心の旗艦店も諦める気はない。デジタルでも実店舗でも、また、実店舗で立地に関わらず、どこでも一貫性のある接客を提供し、お客さまには心地よい経験をしてもらいたい。

休業中、EC売り上げは非常に好調だった。いくつかの実店舗は物流拠点代わりにし、店舗からEC購入分を配送していた。現在もEC売り上げの4割は実店舗から配送している。そういった点から言っても、実店舗とECを別では考えていない。客にとっては商品がどのようなルートで届こうが関係ない。客との接点はこの数カ月間でかなり変えている。SNSもその一つだ。(世界で初めてカフェを導入した新宿フラッグス店のように)実店舗の一部をSNS撮影のためのステーションに変えたら、実店舗がデジタルに直結し、デジタル上でブランドをどう表現していけるかを現場が考えていくようになる。今というこの移行期をできるだけ心地よく進めていきたい。

WWD:20年1月期の決算発表時点では、21年度1月期にグローバルで170店の閉鎖を発表していた。日本ではどの程度閉めるのか。

コリン:日本にはもともと「ギャップ」は約150店舗しかない。(閉店して)ECに置き換えるべきか、それともふさわしい場所に移転するべきかは、グローバルでも日本でも常に分析している。ニュースではセンセーショナルに「ギャップが大量閉店」などと報道するが、閉店ではなく移転というケースもある。お客さまに来ていただくためには、実店舗はお客さまの生活圏に近いところに出すべき。たとえば食料品なども売っているホームセンターのような施設の中で、キッズとベビーだけを扱う小型店があってもいい。全商品カテゴリーをそろえた2万平方メートルの店舗だけにしようとは思っていない。店舗数を縮小し、1店あたりを大型化するという考えではなく、市場に合わせて柔軟に取り組んでいく。

WWD:「ギャップ」はアメリカでの売り上げ比率が全売り上げの大部分を占める。アジア売り上げ(全体の7%)を、今回のキャンペーンでどれくらいまで高める考えか。

コリン:グローバルの売り上げの中で、いかに日本やアジアのシェアを高めるかという考え方はしていない。日本のファッション市場でわれわれのシェアは1%だ。それをいかに拡大するか。現在、われわれのCRM会員数は約600万人だが、日本の人口は1億2500万人。日本市場だけでも、まだまだ無尽蔵といえるほどに新規開拓のチャンスがあるはずだ。

WWD:アメリカ本国では、日本から撤退した「オールドネイビー(OLD NAVY)」や「アスリータ(ATHLETA)」といった同じグループのブランド群が、「ギャップ」よりも比較的好調だ。これらのブランドの日本展開の予定はあるか。

コリン:「ギャップ」の中でも、(インナーやルームウエア中心の)“ラブ バイ ギャップ(LOVE BY GAP)”など、日本でまだしっかり表現しきれていない商品がある。「ギャップ」の中でもまだまだ伝えられるものがあるので、「オールドネイビー」など他ブランドよりも、まずは「ギャップ」を強化していく。

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オルビスが通販向け出荷ラインに無人搬送ロボットを導入 出荷能力が1.3倍に

 ポーラ・オルビスグループのオルビスは、通販向け出荷作業の主要拠点であるオルビス東日本流通センターの通販用出荷ラインの刷新に伴い、集荷から方面別仕分けまでを独自に自動化した「ティーキャリーシステム」を新設し8月25日から本格稼働させた。

 また、これを機に同グループであるディセンシアの通販商品の出荷作業も統合し、9月14日から「ティーキャリーシステム」から出荷を開始。グループの中でもECを主軸に展開するオルビスとディセンシアの出荷作業を統合することで、近年ニーズが高まる物流のオートメーション化、スマート化のシナジー効果を発揮していく。

 「ティーキャリーシステム」とは、新たに採用した小型自動搬送ロボットを最大限活用した出荷システム。1オーダーに対して1台の小型自動搬送ロボットを割り当て、集荷から検査梱包までの一連の流れを遂行させる。また従来は手作業だった封函、方面別仕分けを、9種の全配送箱サイズを自動判別する日本最速クラスの自動封函機、自動方面別仕分け機で行う。

 「ティーキャリーシステム」の新設により、旧出荷ラインに比べて出荷能力は1.3倍となり、人員は27%削減、コストは18%削減(1件当たり出荷作業費)、消費電力は40%削減が可能となった。

 新型コロナウイルスの影響でEC市場の伸長が加速する中、物流施設のオペレーションは複雑化し、物流業界の労働力不足が深刻さを増している状況を受け、同グループは最新テクノロジーの積極活用によって物流システムの自動化、省人化を促進する。

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ヘアトレンドの変化でヘアオイルやバームが圧倒的支持 SNSで「ヘアスタイリング剤」アンケート調査

 「WWDビューティ」8月20日号は、ヘアスタイリング剤特集。ヘアトレンドの変化から、「スタイリング離れ」という言葉も聞かれるようになり、それまでのワックス主流の動きからナチュラルな質感のアイテムが人気となっている。そこで「WWD ビューティ」では「WWD JAPAN.com」の公式インスタグラム・ツイッターでフォロワーにヘアスタリング剤について意識調査を実施した。

 「ヘアスタイリングはしますか?」という質問に対してインスタグラムとツイッター共に約8割のユーザーが「する」と回答。インスタグラムでは「週5回~毎日」と仕事や外出時に使用するという回答が大半を占める中、「週1~ 2回」と週末や休日などに使用しているであろう声も目立った。また、「月に1、2回」とほとんど使用しないという意見も少数ながら見受けられた。

 また、ツイッターで行った「どのようなスタイリング剤を使用しますか?」という問いではオイル47.5%、ワックス34.2%、グリース11.7%、ムース 6.6%とオイルが全体の4割以上を占めた。ナチュラルヘアが主流になり、動きの出るスタリング剤から自然な毛流れや質感のアイテムにシフトしているのだろう。一方でクラシックなバーバースタイルが再燃している影響でグリースなどのセット力の強いスタイリング剤も人気だ。

 次にツイッターの「スタイリング剤の情報はどこから得ていますか?」という問いには、SNSが41%、サロンが31.8%と口コミから情報を知るという割合が大半を占めた。また、「どこでスタイリング剤を買っていますか?」という問いにはドラッグストア・バラエティーショップが50%と全体の半分を占めており、幅広い製品展開とリピート購入しやすい点から票を集めたようだ。

 インスタグラムの「どのメーカー・ブランドのスタイリング剤を使用していますか?」という問いにはヘアオイルやバームで有名な「エヌドット」を展開するナプラが圧倒的な支持を集めた。次いで全身に使えるヘアワックスが代名詞の「ザ・プロダクト」がランクイン。3位に「ミルボン」、4位に「ナカノ」と続き、5位にヘアケアブランドの「ダヴィネス」が続いた。このランキングだけでもどれだけヘアオイルやバームがトレンドなのかが見て取れる。またウェットヘアが引き続き人気な事もあり、「ナカノ」や「ミルボン」でもジェルやグリースなどの製品を使用しているという声も多く上がった

 なお、紙面ではインスタグラムアンケートで募集した「スタイリング剤について知りたいこと」に寄せられたユーザーの疑問にサロン向けヘアメーカーのミルボン開発本部商品開発部・瀬野恵介マネージャーと、河嶋希ヘア&メイクアップアーティストが答えてくれている。回答は「WWDビューティ」2020年8月20日をチェック!

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100人の人気ヘアスタイリストが認めたお米のヘアオイル「ヘアレシピ 『和の実』」 注目のスーパーフード“ライスオイル※1”は実は髪にこそよかった!

 P&Gは、髪のスーパーフード“ライスオイル※1”を配合した新しいヘアケアライン「ヘアレシピ『和の実』」を8月31日、全国のドラッグストアやオンラインストアで発売する(オンライン限定で先行販売を実施中)。

 米は古来より日本人の食生活に欠かせない食材であり、近年、米由来のライスオイル※1はその豊富な栄養素からスーパーフードとしても注目されている。米ぬかと米胚芽から抽出される、米1000粒からわずか1滴しか採れない貴重なオイルで、米に含まれる栄養素が濃縮されていることで、それぞれの栄養素が働きかけて髪本来の美しさを引き出す。

 これまでにない“お米のヘアオイル”で、オイルなのに高い浸透力を持ち、欧米人の約1.5倍ともいわれる日本人の太い髪や、硬くて厚いキューティクルにまでしっかり浸透。髪の内部まで潤って、内側から自然な輝きを放つ“すっぴんツヤ髪”へと導いてくれる。

 話題のヘアオイルということで、トレンドをけん引するトップヘアサロンの美容師100人が同オイルを評価。最大の特徴である“すっぴんツヤ髪”へと導く効果を98%の美容師が認める圧倒的な結果となった。

人気美容室の美容師100人が
「ヘアレシピ 『和の実』」
お米のヘアオイルを評価

人気美容師も
「ヘアレシピ 『和の実』」
お米のヘアオイルを評価

シャンプー&トリートメントも人気

 「ヘアレシピ『和の実』さらとろライスオイル」は、食べられるほど※2純度の高い100%国産のオイルで、シリコン・サルフェート・パラベン・着色料フリー。“さらとろ”の軽い感触で伸びがよく、洗い流さないトリートメントとしてはもちろん、ヘアスタイリングのほか、髪以外にもボディーやハンドケアなど1本でマルチに使用できる。より効果的な使い方として、まずは4滴から試してみることがおすすめ。そこから、不足していると感じた場合は量を足していく。手のひらに対して斜めにボトルの口を傾け、1滴ずつ出し、手のひらでオイルを温めてから毛先につけるとより伸び広がりやすくなる。

 また「ヘアレシピ『和の実』」ではオイルのほか、髪タイプと香りで選べるシャンプー&トリートメントも人気。優しく包み込む“ふんわりもちもち”の泡がしっかり髪を洗い上げ、ライスオイル※1が内側にしっかり浸透・補修する。ダメージを受けて傷んだ髪に適した、しょうがと檸檬の香りの「ヘアレシピ『和の実』 つるん」、乾燥してパサついた髪に適した、さくらとシナモンの香りの「同 しっとり」、ペタンとなりがちな髪に向けた、檸檬とかぼすの香りの「同 ふわふわ」の3種のラインアップとなっている。

 なお、現在SNSプレゼントキャンペーンを実施中。「@HairRecipe_Japan」をフォローし、「#お米のヘアオイル無敵説!?」」をつけてツイートした人の中から、抽選で500人に「ヘアレシピ『和の実』さらとろライスオイル」が当たる。詳しくは「ヘアレシピ『和の実』」公式ツイッターを参照のこと。応募期間は2020年9月9日まで。

※1:コメヌカ油(浸透性ツヤ成分)
※2:食用を目的とはしておりません

問い合わせ先
P&G お客様相談室
0120-021327

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なぜ、透明性が大切ですか?

 「WWDジャパン」8月24日号は「サステナビリティ特集2020 持続可能な企業への道」の第1弾として“透明性”に取り組む企業を特集している。環境負荷の測定や労働環境の把握など、サプライチェーンを透明化させていくことは決して容易ではないが、そこに取り組む意義を見いだし、業界全体に変化を生み出そうとしている企業も存在する。透明性を重視する11人に取り組む理由を聞いた。

森摂/「オルタナ」編集長

 企業はサプライチェーンにおけるネガティブな要素も目に見える形で説明する責任がある。それらをポジティブな要素に転換していくことこそが透明性に取り組む意義だろう。消費者の情報感度が上がっている昨今、企業の社会対応力が問われている。できていることもできていないことも透明性をもって開示することが結果的には信頼獲得のための最短距離となるはずだ。

レベッカ・マーモット/ユニリーバ チーフサステナビリティオフィサー

 世界最大級の消費財企業であるユニリーバにとって、事業活動を把握し、状況を共有することは非常に重要。だからこそ、何をしているのかをオープンにし、進捗状況を報告し、さらにやるべきことがあれば公表する。また、サステナビリティの目標を達成するためには、さまざまなパートナーとオープンに協力する必要がある。透明性を保つことは企業が政府やNGO、そのほかのパートナーと協働し、社会全体のシステムをよりサステナブルに変えていくための鍵だと考えている。

セバスチャン・コップ/ヴェジャ創業者

 ダフト・パンクのドキュメンタリーの中で、音楽プロデューサーのジョルジオ・モロダー(Giorgio Moroder)が、3つの異なるマイクを設置した部屋で彼らのアルバムを録音していた。古いもの、一般的なもの、そして未来的なもの。彼は一緒に作業をしていた技術者に「一般の人がマイクの音の違いに気付くと思う?」と聞くと、技術者は「いいえ。しかしダフト・パンクはそれらの違いを生み出すでしょう」と答えた。まさに私たちの哲学と重なると感じた。私たちはやるべきことを誰よりも先に行い、人々が私たちを探り出せば、その取り組みを理解するだろう。私たちが目指すのは、「地球と人に敬意を表するスニーカー」を作ることだ。

シダーサ・シュクラ/「セオリー」チーフブランドオフィサー、ウェンディ・ウォー/サステナビリティ&原材料担当シニアバイスプレジデント

 「セオリー(THEORY)」の服を作る人や着る人、地球に対して果たすべき責任へのコミットメントとして、2020年春に「Theory For Good」 をローンチした。25年までに全ての代表的な素材について、完全トレーサビリティーの実現を第一目標に、服作りの変革を進めている。ファッション産業が進化するためには、未来を考え、透明性を高め、一つ一つの素材に責任を持つべき。同じ志を持ったサプライヤーと共に進化を続けたい。

ティム・ブラウン/オールバーズ共同創業者

 私たちはカーボンフットプリントのゼロ化を実現することを目標に起業した。全商品にカーボンフットプリントを表示したのは企業として責任を持つためであり、また、あらゆる食品にカロリー表示がされているのと同じようにカーボンフットプリントを見て消費者が物を選ぶ時代が来ると信じているから。そうすれば一人一人の意識が変わり、行動も変わるはずだと思う。私たち人間がこの地球上に住み続けるには、ビジネスも社会もカーボンニュートラルに向けて、取り組む必要がある。

マイケル・プレイズマン/エバーレーン創業者

 透明性を追求することは信頼を築くことにつながる。私たちは商品の質やモノの真価を伝えるための情報を開示することで、消費者に賢い選択をするための力を与えたいと思っている。製造原価、労働環境、環境負荷全てにおいて透明性を追求することで、私たちは説明責任を果たすことができ、われわれのブランドに携わる人々とこの地球を守ることができる。

デイブ・マンツ/花王執行役員ESG部門統括

 透明性とはステークホルダーがわれわれを信頼のおけるパートナーとして、そして持続可能な社会の実現に欠かせない企業として受け入れるために知りたいと願うことによって定義付けられるものだ。今日においてはステークホルダーの信頼はどの企業、ブランドにとってもビジネスの成功の基本である。そのためわれわれは、透明性とは絶対的に欠くことができないものであると考える。情報開示にあたっては目標達成までの長い道のりのどの地点にいるのか、敬意と公正さを持って、誠実に説明することを何よりも重視している。

ハビエル・ゴジェネーチェ/エコアルフ創業者

 われわれが使用したいと考えるリサイクル素材はサプライヤーとの密接な協力があってようやく開発ができるもので、そもそも透明なサプライチェーンの構築が不可欠だった。そのため創業当初から透明性に取り組み、スペインで初めてB Corp認証を取得した。われわれは“Storytelling”ではなく、“Storydoing”のブランドだ。問題を発信するだけでなく、実際に行動して解決の一助になりたいと思っている。

福田稔/ローランド・ベルガー パートナー

 現在、世界でESG(環境・社会・ガバナンス)銘柄に対して投資が進んでいる。ESGにきちんと取りかかる企業は成長性が高く、利回りがよいということが分かってきているからだ。当然ESGは透明性を持って活動内容を把握し、公表していくことが前提となる。また、これまでの“ちょっとエコ”のような柔らかい打ち出し方では消費者に響かなくなってきているのが現実だ。企業はより本質的な活動が見られていくことを意識するべきだ。

ジェローム・ブリュア/日本ロレアル社長

 ロレアルでは、企業行動は経済的活動や製品の質などと同様に重要と考えている。世界的な模範企業になることを目指し、倫理をわれわれのビジネスの中核に根差している。当社の倫理規範は「誠実さ」「尊重」「勇気」「透明性」の4つ。透明性は私たちの価値観を形成するコアであり、企業文化を形成する重要な要素だ。私たちの行動や決定を正しいものとするために、常に誠実でいなければならない。そのために透明性は必要不可欠なものだ。

豊島半七/豊島社長

 透明性の要素の一つとしてトレーサビリティーが正確に取れることが挙げられる。この考えから昨年3月にオーガニック綿花農場から紡績工場までを運営するトルコのウチャクと日系向けのオーガニックコットン糸の独占販売契約を結んだ。綿花のトレーサビリティーを確保することは生産者の顔が見えるという新たな価値と同時に双方の責任を生み出す。世界へ発信する上で“TRUECOTTON”という名前をつけて販売することが、一般的には難しいと言われる綿花の透明性を高めると考える。

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「ダメパパ」にならないように︎ エディターズレター(2020年7月8日配信分)

※この記事は2020年7月8日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「ダメパパ」にならないように︎

 一昨日、「WWDビューティ」編集部の「WWD JAPAN.com」編集部への統合を発表し、その背景にある「ONE WWD JAPAN」という思いを綴らせていただきました。下のリンク、1本目をご覧ください。

 この宣言を書くに際しては、正直、少なからず躊躇しました。特に気にしたのは、「ファッションがビューティをナメている」そして「ビューティが、ナメられているように感じるから、ファッションを必要以上に敬遠している」の箇所。「長年の想いを、いよいよぶっちゃけて良いかしら?波風、立ちそうだけど(汗)」という躊躇です。無論、皆が皆、そうでないコトは分かっています。

 案の定、事前に原稿を見せたファッション側の同僚から、「確かに、私はビューティを知らない。社内は、週刊紙の『WWDビューティ』やウェブが、週刊紙の『WWDジャパン』から生まれた経緯もあるから、変な関係性があるかもしれない。でも、ナメてるつもりもない」とアドバイスをもらいました。きっと、彼女はそうなんでしょう。「熱量、こもってんなぁ」という私の原稿に、率直に、異なる意見を述べてくれた。良き同僚です。でも私は、「いや、コレはマジで、ビューティ業界の結構大勢が感じているのを知っている。だから書きます」くらい宣言し、そのまま世に送り出しました。ここまで言い切ったのは、編集部の統合に伴う「WWDビューティ」編集部との個人面談を通し、やっぱり多くのスタッフがファッション>ビューティ」という、少なくとも社内には存在するヒエラルキーや関係性を感じ取っており、正直、「そういうモンなんだよね」と割り切ろうとさえしていたコトを学んだからです。

 とは言え、この件については改めて、信頼するビューティジャーナリストに意見を求めました。念には念を入れて、ってヤツです。すると彼女は、「ナメられてると思ってますよー。そして、ファッションの人は気づかないですよ。それは多くのパパが、育児に悩むママの気持ちを理解しきっていないのと同じです」と背中を押してくれました。

 そして、自分が「ダメパパ」にならないように気をつけなくちゃ、と気を引き締めたのです。

 1本目のリンクの最後に書きましたが、今後収益の面において会社を支えるであろう、そして世界的にも、業界的にも、社内的にもますます存在感を増していくであろうウェブの特攻隊長として(笑)、最近「変わらない?変われない?」人たちを置き去りにしているかもしれない、と感じています。でもそれって、「ダメパパ」ですよね。バリバリ働いているからを大義名分に、育児で社会復帰できないママの気持ちに寄り添えないパパにはなりたくありません。「置き去り」、ダメです。

 ちょっと先にデジタルの世界に足を踏み入れた者として何ができるか?を考えつつ、「『みんな違って、それがいい』って言葉は、本当に素敵だなぁ」なんて思ったりする毎日です。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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フランス発「パトゥ」が伊勢丹新宿3階でポップアップをオープン 日本版オフィシャルECもスタート

 フランス発「パトゥ(PATOU)」の日本初のポップアップショップが9月8日まで、伊勢丹新宿本店3階で開催される。同ブランドはもともと創業者の名前を冠した「ジャン・パトゥ(JEAN PATOU)」の名称だったが、18年にLVMHルイ ヴィトン・モエ ヘネシー(LVMH LOUIS VUITTON MOET HENNESY以下、LVMH)の傘下に入り、「パトゥ」に名称を変更し、「カルヴェン(CARVEN)」や「ニナ リッチ(NINA RICCI)」などでクリエイティブの指揮を執ったギヨーム・アンリ(Gillaume Henry)がクリエイティブ・ディレクターに就任した。

 日本初のポップアップショップでは、アンリが手掛けた2020-21年秋冬コレクションの洋服やアクセサリーのほか、限定Tシャツ(2万9000円)を販売する。コレクションの一部には、トレーサビリティーやサステナビリティを重視したエッセンシャル・コレクションと呼ばれる定番的なアイテムもそろう。ポップアップショップの空間もアンリがデザインし、フランス・パリの百貨店ギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)でのポップアップに使われたリサイクル素材の什器や片布のじゅうたんを使用し、ブランドのサステナブルな姿勢を表現している。

 8月26日には「パトゥ」のオフィシャルEC日本版もスタートし、ECでもショッピングを楽しむことができる。

 香水「ジョイ(JOY)」で知られる「ジャン・パトゥ」は、創業者のジャン・パトゥ(Jean Patou)が1914年にスタートさせ、シンプルなイブニングドレスや日常着を提案。36年にパトゥが死去した後は、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)やジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)、クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)などを迎えてブランドを存続させていた。2001年にプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)、11年にデザイナー パルファン(DESIGNER PARFUMS)に買収された後、18年にLVMH傘下に入った。

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ルルレモンが買収した“魔法の鏡”はウィズコロナ時代の備え 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。今回は世界的に注目を集めるスポーツウエアのルルレモンを取り上げる。コロナの打撃を受ける中、5億ドルを投じた大型買収を実行した理由を探る。

 アメリカの各州が3月半ばごろから開始したロックダウンで、小売りや外食に営業休止要請が出たことはご存知のことだろう。生活に最低限必要なものを売るエッセンシャルと、そうではない非エッセンシャルに区分けして、営業を止められたのは非エッセンシャルである。エッセンシャルな小売りとは基本的に食品や雑貨、非エッセンシャルはそれ以外なので、ファッション系の小売企業が大打撃を受け、今もトンネルから抜け出せていない。

 米小売業は3月頃から会計年度が始まる企業が多い。そのためちょうど第1四半期からその影響が出ているのだが、業績の悪化ぶりはなかなかすさまじい。売上高を前年同期と比べるとメイシーズ(MACY'S)が45.2%減、ギャップ(GAP)が43.1%減、ノードストロム(NORDSTROM)が39.5%減、アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)が33.9%減、アメリカンイーグルアウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS)が37.8%減と軒並み30%以上のマイナスを記録し、そしてこの5社全てが赤字を計上している。

 この期間にEC市場が急増しており、これらアパレル小売企業もその恩恵を被って、例えばメイシーズのEC売上高が42%伸びるなどネット通販は急増している。それでもリアルな売上減を埋めるには至っていない。

店舗の臨時休業でも黒字を確保する手堅さ

 ところがこういった状況下でケガが少なくすんでいる企業が存在する。高級スポーツウエアのルルレモン(LULULEMON)だ。第1四半期の業績は前年同期に比べて売上高16.7%減、営業利益74.6%減と減収減益ではあるが、赤字に陥る企業がほとんどなのに対して黒字を維持した。EC売上高は68%増で、他社と比較しても非常に高い伸びを記録している。

 この企業が全商品にRFIDタグ(無線電子タグ)を付けて在庫管理の精度向上に取り組み始めたのは2015年。業界に先駆けていることは本稿ですでに書いた(「コロナ禍の米ファッション小売業の生き残り策 鈴木敏仁リポート」)。ECからのオーダーを店頭で処理する仕組みに取り組んでいたときに、店頭在庫が正確に把握できていなかったため注文を受けながら店頭欠品していてユーザーに迷惑をかけることが多かった。これをRFID化することで解決することができたと当時の幹部が説明していたことを覚えている。

 今回の店舗営業停止という状況でも、店舗のダークストア化、ダークストアとセンターの商品在庫の最適化、さらには人員配置に至るまで、精密な管理体制の実現に対する投資が結果として功を奏した。コロナ下での黒字確保という結果がそれを如実に物語っている。

 さて、このようにルルレモンはECへしっかり投資してきた企業なのだが、その感度の高さが表れたと感じているのが7月に発表されたミラー(MIRROR)の買収である。

「デジタルな鏡」で自宅をジムに変える

 ミラーは大型のスマートミラーを利用し、セルフでワークアウトする技術と商品を開発したスタートアップ企業だ。買収総額は5億ドル(約525億円)。現在は手元資金の流動性を可能な限り確保しておくべき時期であり、投資に対する自信のほどがうかがえる。

 デバイスとしての鏡をネットに接続し、メニューからワークアウトを選択して、表示されるインストラクターと一緒に体を動かす。アーカイブされているメニューに加えてライブセッションもある。鏡の価格は1495ドル(約15万6975円)、サブスクリプション(定額利用料)は1カ月あたり39ドル(約4095円)。

 スポーツジムは非エッセンシャルとみなされて休業を余儀なくされ、ゴールドジム(GOLD'S GYM)、24Hフィットネスと立て続けに2社がすでに破綻している。いまは限定オープンを許可され始めた段階だが、人数制限のための予約制、マスク着用など足かせがいまだ多い。

 私は近所のスポーツジムのメンバーで、すでに営業再開されてはいるものの、この足かせが面倒でまだ行っていない。実は自宅でも十分にワークアウトできるということに気づいてしまったことも理由の一つで、次回のメンバーシップ更新はしないだろうと思っている。近隣に住んでいる同じジムのメンバーの知人はマシーンを購入していて、彼もスポーツジムに戻らないかもしれない。

 おそらく私のような人が全米に急増しているであろうことは想像に難くない。この自宅ワークアウト市場にぴったりマッチするのがミラーなのである。アメリカのスポーツジムはロー、ミドル、ハイと施設とサービスのクラスで3つに分化している。会員費を調べたところプラネットフィットネスは120.00ドル(約1万2600円)、24Hフィットネスは449.99ドル(約4万7248円)、イクイノックスは2,064.00ドル(約21万6720円)となっている(全て年額、ただし地域によって異なる)。ハイエンドに通っている高所得層ならミラーの方が安く、ミドルクラスの24Hフィットネスならば数年使えばミラーの方がお得といったところか。

 つまりミラーが対象としている所得層は中~高所得層ということになって、ルルレモンの市場と合致し、だからシナジー効果が見込まれることになる。

 アナリストによるとミラーの推定会員数は6万~7万人で、これが2023年までには10倍の60万人になると予測されている。サブスクだけで2億8000万ドル(約294億円)を売り上げて、デバイスと合わせて年商7億ドル(約735億円)というのがアナリストの予測数値である。

 実は同じコンセプトで先行しているのが、自転車に備え付けられた端末にインストラクターやリアルな景色を表示してペダルをこぐペロトン(PELOTON)だった。アナリストは5年前のペロトンに重ねてミラーの将来性を計算しているようだ。ちなみにペロトンは自転車2245ドル(約23万5725円)、サブスクリプションが1カ月39ドル(約4095円)である。

 ルルレモンはシカゴとニューヨークに、衣料品を売るフロアとフィットネススペースを併設した実験店舗をオープンさせている。概念的にいうと物販と経験(エクスペリアンス)の融合への挑戦ということになる。この“経験”市場(つまりジム)にコロナ渦によって縮小傾向が見えてきている中、逆に伸び始めている自宅フィットネスを取り込んだのが今回の買収といえる。いま表現としてはやっている“コロナによって変化した消費者嗜好”とか、“アパレル専門店チェーンによるDX(デジタルトランスフォーメーション)”といったキーワードにぴったりマッチする事例だ。

 優秀な小売業はコロナの被害を強い財務で吸収し、そして萎縮することなく次に向けての投資を怠らないのだということを実感している。

鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー

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「魚金」まさかの閉店ラッシュ! コロナ禍で店舗整理の着手を始めたのか?

 東京・新橋を中心に海鮮居酒屋からビストロ、イタリアン、フレンチなど50店舗以上を展開する魚金グループ。魚金の代名詞でもある豪快な盛り付け「刺身の6点盛り」は、今でも圧倒的な人気を誇っている。そんな魚金グループの店舗が相次いで閉店をしている。1995年4月新橋駅烏森口そばに1号店をオープン。2010年以降は、毎年3〜6店舗と出店を加速。リニューアルなどで一時的に休業した店舗はあるものの、魚金の閉店話は聞いたことがない。コロナ禍に伴う店舗整理なのか。
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インスタ活用で来客3倍、坪月商28万の繁盛店に。SNSはコロナにも強かった

 「グルメサイト離れ」が起き、SNSやGoogle検索などが代替ツールとなりつつある今、SNSの活用で来客数を飛躍的に増やした店がある。渋谷駅から少し離れた奥渋谷にある「肉ダイニングRAKUGAKI」だ。佐々木将介店長に、活用前後で集客はどのように変わったか、来店をうながすコツとは?などを聞いた。
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悩みのどん底にいたチームの奇跡が始まる 元ファストリ上席執行役員の心に火をつけた“トーチング”回顧録Vol.4

 ファーストリテイリンググループで社内改革を推進する「有明プロジェクト」をけん引し、史上最年少で上席執行役員に昇格した神保拓也はこのほど、人の「心に火をつける。」ことを目指し、株式会社トーチリレーを設立した。まず取り組む同社の主たる事業は、「心に火をつけることを主題に置きつつも、ティーチングやコーチングとは一線を画す」という「トーチング」。山に登るためのトーチ、登る山を見つけるためのトーチを提供する。ただ、その料金はタダだ。神保はなぜ、タダで「トーチング」を始めたのか?人の心に火が付くことで起こった、ファーストリテイリング時代の「ユニクロ(UNIQLO)」の「奇跡」をたどり、「トーチング」の魅力を考える(「トーチング」のビジネスモデルは、コチラから)。

(前回からの続き)

 店長とスーパーバイザー(以下、SV)、そしてスタッフ。それぞれが、それぞれのトーチングでのやり取りを知り、それぞれに悩みがあることを学ぶと、「最高のメンバー」は「最高のチーム」になって奇跡を起こした。

 奇跡の第一歩は、連続した「低評価」からの脱却。神保“隊長”が定期的に訪問・サポートしたロードサイドの「ユニクロ」は、ようやく「低評価」から1ランクアップ。しかし神保“隊長”には、「高評価」に至らなかった悔しさを滲ませたり、前面に押し出したりのメールが相次いだ。「残念ながら、目指していた評価ではなかった」ーー。その連絡について神保“隊長”は、「ビックリした。3カ月前は悩みのどん底にいたチームとは思えなかった」と振り返る。

 チームは、想像以上のペース、これまでとは全く異なるスピードで成長した。スタッフからは、「今回の結果は、SVのサポートや指導がなければ出せなかった。私たちのことを最優先に考え、行動してくださって本当に感謝している」との連絡。「本当に同じ人たちなのか?」。神保“隊長”は、ドラマが起き始めている予感を抱く。さらにスタッフは店長に対して、「挫折を味わったが、SVとの関係も大きく改善。今は戦える『チーム』になってきた」「だからこそ、早くこの店舗から異動して欲しい。もっと大きな店舗で活躍して欲しい。『20代で経営者になる』という彼の夢を叶えて欲しい。それが、部下として店長に示すことができる最大の愛」というメッセージ。互いに尊敬し合うからこそ「早く異動して欲しい」と言えるようになったチームワークを目の当たりにして、「自走が可能な組織になった」との実感を得たという。

 間もなく神保“隊長”はこのロードサイドの店舗を離れ、次の地方店舗のサポート業務をスタート。しかし、このロードサイド店の躍進は続く。

「着任当初は弱気だった店長が、勢いづいている」。

「やっぱり店長は生意気で、勢いがあって、ビッグマウスなくらいがちょうど良い」。

「店長を見て、苦労や挫折は自信になると学んだ」。

「店長から『モデル店舗に選ばれたい』という宣言があった。その思いに応えようと、一丸となって頑張っている」。

「たった1年で30数人のスタッフが、お客様と、25歳の2年生店長のために全力で、本当に全力で頑張るまでになった。『ユニクロ』が大切にする、『きれいな売り場にすること』の意味を思うと感極まる」。

「SVが売り場を見て、『皆さんの爆発力はスゴい……』との言葉をくださった。本当に嬉しい」。

「店舗運営やスタッフの統率は本当に大変。失敗と遠回りをたくさん経験したからこそ、応用力が生まれたり、何かに向かう時の力になった。25歳の店長が教えてくれた」。

「店長は『大きな店舗に異動する!』と言い張っているし、私は『早く出ていけ!!』と言っているが(笑)、残りの期間、スタッフ全員で店長からたくさん学びたい。自他ともに認めるチームワーク集団になった私たちは、必ず成果を出せる」。

 神保“隊長”が最初に店舗を訪れてから1年後。郊外のロードサイド店は単月ではあるものの、日本で一番の「ユニクロ」に選ばれた。ごくごく標準サイズの店舗はこの時、世界でもベスト10にランクイン。標準サイズの店舗でTOP10に選ばれたのは、このロードサイド店だけだった。神保“隊長”には、またまたスタッフから連絡が届いた。「どん底も経験したが、誰も『私たちなんて……』とは言わず、ひたすらに頑張って明るくやってきた」「本当に山あり、谷あり。心から泣いて、笑って。その繰り返しで、私たちはたくさんの出来事をパワーに変えてきた。それが私たちの誇りです」。

 そして、奇跡は終わらなかった。(次回に続く)


お知らせ:申し込み殺到中という神保“隊長”のトーチングを受けてみませんか?「WWD JAPAN.com」は取材させていただくことを条件(企業名や個人名は匿名でも構いません)に、トーチングを受けたいファッション&ビューティ業界の皆さまを募集します。トーチリレーの業務には、アナタの登る山を見つけたり山への登り方を一緒に考えたりするトーチングと、神保“隊長”の経験を語るグループ向けのセッションがあります。どちらでも構いません。ご興味がある方は、コチラまで簡単な自己紹介をお送りください。神保“隊長”と相談の上、ご返信差し上げます(お送りいただく情報は取材後、速やかに破棄します)。


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