ワールドが浅草にオフプライスストア 都心型の期間限定店

 ワールドのオフプライスストア「アンドブリッジ(&BRIDGE)」が東京・浅草に5カ月限定の店舗を29日出店する。

 オフプライスストアは、自社および他社から仕入れた余剰在庫を定価より安く販売する業態で、「アンドブリッジ」は西大宮(埼玉県)と相模原(神奈川県)にそれぞれ店舗を出している。国内では他にゲオや「ドン・キホーテ」のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが参入している。

 開店前日の28日、報道関係者向けに店内を公開した。店舗面積は594平方メートル。都心から20km圏内にある西大宮店、50km圏内の相模原店とも違い、「都心型の実験店舗」(松下剛アンドブリッジ社長)と位置付ける。近隣に住む高感度な30〜40代の女性向けに、百貨店・インポートブランドのアパレルを豊富にそろえたのが特徴。平均客単価は従来型店舗(4500〜5500円)よりも高い6000〜6500円を想定する。商品はワールドのブランドが25%。カテゴリーの構成比はウィメンズアパレル45%、メンズアパレル25%で、そのほかキッズアパレルや生活雑貨なども並ぶ。

 「立地ごとの検証により、それぞれの店舗に合わせたMDの組み方がわかってきた」と松下社長は話す。9月5日には同じく都心型の期間限定店舗としてJR京都駅前にあるイオンモール京都に店を出し、21年3月期中には従来以上の規模の大型2店舗を出す。「コロナで消費マインドは停滞しているが、一方で、商業施設では退店により好立地の空所も出てきている。在庫の調達もしやすい中で、うちにとってはチャンスとも言える事業環境だ」。来期(22年3月期)以降は出店を加速させ、23年3月期までに最大20店舗を出す計画。

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ビームスがアントニオ猪木の60周年をお祝い プロレス好きブランドとのコラボ商品を発売

 ビームスは元プロレスラーのアントニオ猪木のリングデビュー60周年を記念し、新宿にあるビームス ジャパン4階のトーキョー カルチャー by ビームス(TOKYO CULTUART by BEAMS)でポップアップコーナー「猪木ジャパン!」を開いている。期間は9月16日まで。

 同コーナーでは、プロレス好きで知られるブランド「タコマフジレコード(TACOMA FUJI RECORDS)」や「モブスタイル(MOBSTYLES)」「パンクドランカーズ(PUNK DRUNKERS)」「ウェイプミュージック(WAYP MUSIC)」などとのコラボ商品も販売中だ。また、東京スポーツ新聞社の協力の下、「東スポ」で保管されているアーカイブの中から厳選された貴重な写真の展示も会期中に行う予定だ。

 商品は同展のほか、「ビームス」の公式ウェブストアでも取り扱っている。アントニオ猪木の技である“コブラツイスト”と描かれたTシャツや、トレードマークの赤タオルを肩から掛けたかのようにデザインされたTシャツ(いずれも4950円、税込)などをラインアップする。

 アントニオ猪木は1943年2月20日生まれ、神奈川県横浜市出身。60年にブラジルで力道山にスカウトされ、プロレスデビューした。76年に日本武道館でプロボクシング統一世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ(Muhammad Ali)と異種格闘技戦を行うなど、注目を集めてきた。98 年に現役を引退している。

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ビームスがアントニオ猪木の60周年をお祝い プロレス好きブランドとのコラボ商品を発売

 ビームスは元プロレスラーのアントニオ猪木のリングデビュー60周年を記念し、新宿にあるビームス ジャパン4階のトーキョー カルチャー by ビームス(TOKYO CULTUART by BEAMS)でポップアップコーナー「猪木ジャパン!」を開いている。期間は9月16日まで。

 同コーナーでは、プロレス好きで知られるブランド「タコマフジレコード(TACOMA FUJI RECORDS)」や「モブスタイル(MOBSTYLES)」「パンクドランカーズ(PUNK DRUNKERS)」「ウェイプミュージック(WAYP MUSIC)」などとのコラボ商品も販売中だ。また、東京スポーツ新聞社の協力の下、「東スポ」で保管されているアーカイブの中から厳選された貴重な写真の展示も会期中に行う予定だ。

 商品は同展のほか、「ビームス」の公式ウェブストアでも取り扱っている。アントニオ猪木の技である“コブラツイスト”と描かれたTシャツや、トレードマークの赤タオルを肩から掛けたかのようにデザインされたTシャツ(いずれも4950円、税込)などをラインアップする。

 アントニオ猪木は1943年2月20日生まれ、神奈川県横浜市出身。60年にブラジルで力道山にスカウトされ、プロレスデビューした。76年に日本武道館でプロボクシング統一世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ(Muhammad Ali)と異種格闘技戦を行うなど、注目を集めてきた。98 年に現役を引退している。

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ルックHD1〜6月期は営業赤字 「戦略にメリハリ」で通期黒字の見通し

 ルックホールディングスの2020年1〜6月期は、売上高が前年同期比20.6%減の169億円、営業損益が6億8400万円の赤字(前年同期は6億4500万円の黒字)、純損益が7億2500万円の赤字(同4億6900万円の黒字)だった。

 主力の国内アパレル事業を担う子会社ルックの売上高は同20.8%減の74億円。緊急事態宣言下での(4〜6月)店舗休業が痛手となった。顧客の年齢層が高い自社ブランドが苦戦する一方、「マリメッコ(MARIMEKKO)」「イルビゾンテ(IL BISONTE)」などインポートブランドは同10%減と比較的健闘した。店舗の選択と集中も進め、19年12月期末から21店純減(うち百貨店販路が退店17店)の307店舗となった。

 海外事業は、子会社アイディールックが展開する韓国事業の売上高が同13.6%減の68億円。「新型コロナの早期鎮静により、ダメージは小さく済んだ」(多田和洋社長)。欧州事業などと合わせた業績で見ると、1〜3月は同21%減と落ち込んだが、4〜6月は同6%減まで回復した。EC販売は好調で、国内・海外合わせて4〜6月は同2.2倍に跳ね上がった。3月に完了したEC物流の内製化、在庫連携の強化などが奏功した。

 通期業績予想は、売上高が前期比13.5%減の380億円、営業利益が同82.0%減の3億円、純利益が同95.1%減の1億円で黒字着地の見通し。下期(7〜12月)の仕入れ量は自社ブランドを3割減らす一方、インポートブランドは前年並みをキープする。出店は不採算店舗の撤退・縮小を進めつつ堅調な「イルビゾンテ」は直営・フランチャイズで計5店を出す。「事業戦略にメリハリをつけながら、いつも以上に手堅い運営で来期の成長につなげたい」。

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ルックHD1〜6月期は営業赤字 「戦略にメリハリ」で通期黒字の見通し

 ルックホールディングスの2020年1〜6月期は、売上高が前年同期比20.6%減の169億円、営業損益が6億8400万円の赤字(前年同期は6億4500万円の黒字)、純損益が7億2500万円の赤字(同4億6900万円の黒字)だった。

 主力の国内アパレル事業を担う子会社ルックの売上高は同20.8%減の74億円。緊急事態宣言下での(4〜6月)店舗休業が痛手となった。顧客の年齢層が高い自社ブランドが苦戦する一方、「マリメッコ(MARIMEKKO)」「イルビゾンテ(IL BISONTE)」などインポートブランドは同10%減と比較的健闘した。店舗の選択と集中も進め、19年12月期末から21店純減(うち百貨店販路が退店17店)の307店舗となった。

 海外事業は、子会社アイディールックが展開する韓国事業の売上高が同13.6%減の68億円。「新型コロナの早期鎮静により、ダメージは小さく済んだ」(多田和洋社長)。欧州事業などと合わせた業績で見ると、1〜3月は同21%減と落ち込んだが、4〜6月は同6%減まで回復した。EC販売は好調で、国内・海外合わせて4〜6月は同2.2倍に跳ね上がった。3月に完了したEC物流の内製化、在庫連携の強化などが奏功した。

 通期業績予想は、売上高が前期比13.5%減の380億円、営業利益が同82.0%減の3億円、純利益が同95.1%減の1億円で黒字着地の見通し。下期(7〜12月)の仕入れ量は自社ブランドを3割減らす一方、インポートブランドは前年並みをキープする。出店は不採算店舗の撤退・縮小を進めつつ堅調な「イルビゾンテ」は直営・フランチャイズで計5店を出す。「事業戦略にメリハリをつけながら、いつも以上に手堅い運営で来期の成長につなげたい」。

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ザ・ローリング・ストーンズがロンドンに初のショップをオープン

 英ロックバンドのザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones以下、ストーンズ)が9月9日に、世界初のショップ「RS NO.9 カーナビー(RS NO.9 CARNABY)」をロンドンのカーナビーストリート9番地にオープンする。店にはストーンズが手掛ける同名の新ブランドのファッションアイテムやグッズが並ぶ予定だ。

 新ブランドはメンズやウィメンズ、キッズファッションとアクセサリーに加え、「バカラ(BACCARAT)」とのコラボでバンドを象徴する“ベロモチーフ”が刻印されたグラスなども扱う。さらにスウェーデン発のレインウエアブランド「ストゥッテルハイム(STUTTERHEIM)」とコラボレートしたレインコートやハットも販売するという。

 またオープンを記念して、“ベロモチーフ”に使用した「パントン(PANTONE)」の公式カラー“ストーンズ・レッド”を用いたカプセルコレクションも発売。店内の内装にもこのカラーを使っており、ガラス張りの床には曲の歌詞を、試着室にはバンドのアルバムを用いたアートワークを施している。

 今回のオープンは同バンドが所属するユニバーサル・ミュージック・グループ(UNIVERSAL MUSIC GROUP)のブランド・マネジメント会社であるブラバド(BRAVADO)との提携で誕生。ブラバドのマット・ブラシック(Mat Vlasic)最高経営責任者は、「このパートナーシップにより、ザ・ローリング・ストーンズの豊かなレガシーに触れられる文化的な場を設けられる。『RS NO.9 カーナビー』は、長年にわたる計画と、世界で最も有名なブランドを築いた成果だ。ファンがつながり、バンドの音楽やスタイル、スピリットに浸ることのできる場所になっている」と語った。

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【動画】ウオッチプラス 2021年春夏メンズのトレンドにフィットする時計を提案!

 「WWDジャパン」とハースト婦人画報社の時計デジタルメディア「ホディンキー・ジャパン(HODINKEE JAPAN)」の時計番組「ウオッチプラス」の5回目は、「WWDジャパン」が選んだ2021年春夏メンズの4つのトレンド(“加速する3つのレス”“人間礼賛”“SNS映え再び”“プロテクション”)にフィットする時計を両メディアが提案します。

 出演は引き続き、関口優「ホディンキー・ジャパン」編集長、和田将治「ホディンキー・ジャパン」ウェブプロデューサー、村上要「WWD JAPAN.com」編集長、三澤和也「WWDジャパン」記者(時計担当)の4人。“四者四様”の時計観をお楽しみください!

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鳥取発のバッグメーカー、バルコスがTOKYOPROに上場

 バッグメーカーのバルコス(鳥取県倉吉市、山本敬社長)は8月28日、東証TOKYO PRO Marketに新規上場を申請した。上場日は10月2日を予定している。

 バルコスは1991年に設立。バッグブランド「バルコス(BARCOS)」「バルコスジェイライン(BARCOS J LINE)」「ハナアフ(HANNA-FU)」「バルコスブルー(BARCOS BLUE)」などを抱え、ハンドバッグや財布などの皮革商品の企画・デザインを行い、国内外で販売している。07年にスタートした「ハナアフ」は、折り紙からインスピレーションを得た6通りに変形できるバッグ“アリエス(ARIES)”が注目を集め、アメリカやアジアなど、世界中の百貨店やセレクトショップで扱われている。生産では中国・広州に自社サンプル専門工場を構え、迅速で大量にサンプルを制作できる体制を有している。

 20年12月期の見通しは、売上高が前期比44.3%増の44億円、営業利益は同51.9%増の4億7200万円、経常利益が同52.7%増の4億5100万円、純利益が同81.6%増の2億9100万円を見込む。新型コロナウイルスの影響で店舗事業が苦戦を強いられているが、鳥取県が行う新型コロナウイルス感染対策事業のマスク販売あっせんに協力したことや、オンライン事業の強化などで店舗事業の損失をカバーした。また、19年12月期の総資産額は19億1400万円、純資産額は6700万円で、自己資本比率は3.5%だった。資本構成は山本敬社長が80.7%、山本社長の資産管理会社のグリーンが19.3%を所有している。

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ライブ配信戦略で快進撃の「トーン」 2020年秋冬新作もインスタライブで発表

 マッシュビューティーラボが手掛ける「トーン(TO/ONE)」は、8月27日に発売した秋冬コレクションのプレス向け発表会をインスタグラムライブで行った。新型コロナウイルスの影響で実店舗が休業していた間にもインスタライブを積極的に行い、急速にフォロワーを獲得して売り上げにつなげてきた。ライブ配信を強化したことで4〜5月のEC売り上げが前年の12倍にもなったほどで、同ブランドにとって大きな武器となっている。

 そこで多くのブランドがZoomやユーチューブでオンライン発表会を行う中、「トーン」は秋冬の新作の発表にもインスタライブを活用。オンライン発表会専用の鍵付きアカウントを開設し、参加者は事前に自身のアカウントをPRチームに伝えることで出席を確認。そこからライブ配信を1日に4回行った。津覇雅実・PR担当と高野未久・商品企画が製品を説明する回と、RYUJIメイクアップディレクターがメイクアップデモンストレーションを行う回に分け、参加者は自由に選べるようにした。

 また、多くのブランドが頭を抱えるオンラインでの“世界観の演出”にもこだわった。「トーン」は花をコンセプトにしており、華やかな花々はこれまでビジュアルや発表会を飾ってきた。そんなブランドの世界観を画面上でも伝えるために、今季のビジュアルの花を手掛けたフラワーショップ 「ボイス」を貸し切った。通常の発表会のように会場を作り込み、そこからライブ配信を行うことで、これまでのリアルの発表会と同じ“世界観”を伝えた。全てiPhoneで撮影したのもポイントで、まるで会場にいるような“リアル感”を意識したという。

 テクニカルな面では、これまでのインスタライブのノウハウを生かし「画面の内容が長時間同じだと飽きられてしまうことが分かったため、会場の様子を見せたり、資料を投影したり、さらには製品をスウォッチしたり、約10分ごとに画面やコンテンツを切り替え、飽きさせないことを意識した」と津覇PR。そんなライブ配信の様子はインスタTVとしてアカウントに残し、当日見られなかった人のために、期間限定で後からでも見られるようにも配慮した。「今や誰もがインスタアカウントを持っている時代。今回の発表会はとにかく気楽に参加していただきたかったので、いつでもどこでも簡単に見ることができるインスタを選んだ」。

 なお、「WWDジャパン」8月20日号ではそのほかのファッション・ビューティブランドのオンライン発表会取り組みをまとめている。参加するバイヤーやエディター、美容家などのリアルな声も掲載し、そこから見えたオンライン展示会・発表会の課題などについても分析している。

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動物と人の関係性を考える シャルロット・デュマの展覧会が銀座エルメスで開催中

 東京・銀座メゾンエルメスフォーラムで、オランダ・アムステルダムを拠点に活動する写真家兼アーティストであるシャルロット・デュマ(Charlotte Dumas)の展覧会「ベゾアール(結石)」が開催中だ。入場料は無料、会期は11月29日まで。

 1977年生まれのデュマは、現代社会における動物と人の関係性をテーマに20年にわたって騎馬隊の馬や救助犬など、人間と密接な関係を築いている動物を被写体とした作品を発表してきた。2014年からは日本を訪れ、北海道や長野、宮崎、与那国島など全国8カ所を巡り、現存する在来馬を撮影し続けている。

 本展のタイトル「ベゾアール」とは動物の胃や腸の中に形成される凝固物を意味し、その存在は古来、お守りや神秘的な想像と結び付けられることもあったという。同展はデュマの近年の映像作品3点を中心に構成し、動物と人の関係性を再考するもの。撮影された馬や馬と関連する品々、資料を通して生と死について問いかける。

 会場デザインは建築家の小林恵吾と植村遥が担当。また、デュマが数年来コラボレーションを続けるテキスタイルデザイナーのキッタユウコによる、藍染めの布を使ったインスタレーションも展示するなど、デュマの紡ぐ物語をさまざまな視点から見つめることができる内容となっている。

■「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展
日程:8月27日〜11月29日
時間:月〜土曜11:00〜20:00(最終入場19:30)/ 日曜11:00〜19:00(最終入場18:30)
定休日:不定休(エルメス銀座店の営業時間に準ずる)
場所:銀座メゾンエルメスフォーラム 中央区銀座5-4-1 8・9階
入場料:無料

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パリの素材見本市、9月のリアル展中止へ

 パリの大型素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION以下、PV))はヨーロッパ圏内での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行再燃を受けて9月15~16日に予定していたリアル展を中止すると発表した。オンライン展を強化する。

 フランス政府はこのほど、多くの国の移動に関する新たな制限措置と増加する衛生リスクの再燃により、10月31日まで5000名人以上のイベント再開を禁止するという措置を発表していた。

 ジル・ラスボルド(Gilles Lasbordes)=ゼネラルマネージャーは「PVパリ9月展のリアル展の中止はフランス政府の指示を考慮に入れた上での難しい決断だった。しかしながら私たちは、マーケット全体に提供するサービスを強化し、デジタル化に投資してきており、具体的なソリューション提案を行うことが可能だ」とコメントを発表した。

 なお、フランスの製造業者に特化した見本市「メード・イン・フランス・プルミエール・ヴィジョン」を予定通り9月1~2日に開催する。約100社が出展する予定だ。

 PVの公式サイト「マーケットプレイス・プルミエール・ヴィジョン」では7月10日からデジタルショーを開催しており、今後1588社のオンラインブティック、2万点以上の閲覧可能な素材などの情報、トレンドやシーズンの傾向更新されていく予定だ。

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「トッズ」が榮倉奈々主演の短編映像を公開 気鋭映像作家が誘う不思議で優しい世界

 「トッズ(TOD’S)」は、2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」を28日に公開した。主演はブランドアンバサダーの榮倉奈々で、監督はサカナクションや水曜日のカンパネラのミュージックビデオなどを手掛ける山田智和が務めた。

 映像は約4分30秒で、榮倉が扮するランドリー店員が客からの依頼品を通じて不思議な体験をするというストーリーだ。登場人物全員が「トッズ」のアイテムを身につけ、19年10月に新クリエイティブ・ディレクターに就任したヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)のデビューコレクションを映像を通じて打ち出している。

 山田監督は同ブランドの物作りへの真摯な姿勢に注目し、製品を介して始まる人と人との交流を軸にコレクションの世界観を表現したという。映像は公式サイトやインスタグラム、ショップなどで配信しているほか、公式LINEアカウントではメーキング映像も公開している。

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フォーシーズンズホテルがホテルリテールを改革 アデライデと組む理由

 9月1日に開業を迎える、「フォーシーズンズホテル東京大手町」。その最上階にセレクトショップのアデライデ(ADELAIDE)がキュレートするライフスタイルストア「ザ スパ ブティック バイ アデライデ(THE SPA BOUTIQIE BY ADELAIDE)」がオープンする。“豊かな文化の創造”をビジョンに掲げ次世代のラグジュアリー顧客層を見据えた売り場には、日本の伝統工芸や国内外のクリエイターが生み出した特別な品々がそろう。両者が目指す本物志向のライフスタイル提案と、新しいラグジュアリー体験とは?アンドリュー・デブリト(Andrew De Brito)リージョナル・バイスプレジデント兼 フォーシーズンズホテル大手町 東京 総支配人と、長谷川左希子アデライデ/アディッション アデライデ=ディレクターに話を聞いた。

 「開業計画を進めるにあたり、退屈なものとなっているホテルのリテールを改革したかった。次世代を見据えたこのホテルにはもっと現代のライフスタイルに寄り沿える売り場が必要だと感じていました」と話すデブリト総支配人。協力者となるリテーラー探しを始め、三井不動産を介してアデライデに行き着いたのは緊急事態宣言渦中の5月ごろだったという。「ちょうど、私たちも3年前からライフスタイル提案のプロジェクトを水面化で考えていましたから、とてもありがたいお話でした」と長谷川ディレクター。「アデライデの持つアパレル、リテールの知識などを全て包み隠さず伝えることから始めました」と、わずか4カ月という短期間ながらも互いの理念やビジョンに共通項を見出せたこと、そしてお互いが透明性を持って取り組めたことが信頼関係につながったようだ。

 丸の内に続き都内2軒目のフォーシーズンズが出店する大手町は、東京のグローバル企業が拠点を置くビジネス街であると同時に、皇居を中心に緑が広がるエリアだ。ライフスタイルショップを擁する39階からは、そういった絶景が360度見渡すことができる。ラウンジがある同フロアには、「ピニェート(PIGNETO)」や「エスト(est)」、「ヴェルテュ(VIRTU)」という 3軒のレストランと、ライフスタイルショップを併設したスパを一つのフロアに集めた。デブリト総支配人が“ソーシャルスペース”と銘打つフォーシーズンズにとっては革新的なこのフロアを通して、宿泊客だけではなく、来館者に向けてもシームレスな体験を提供していくという。

 スパはレストランスペースの喧騒を遮るような重厚な扉の奥に位置し、皇居を望む20mのプールやジム、リラクセーションルームをつなぐ中間の空間がライフスタイルショップとなる。キュレーションのテーマは“サステナブル・クラフツマンシップ/本物志向・エッセンシャル/希少価値・リミテッドエディション”。扉を開くとお香がかおる暗がりの長い通路が現れ、潮工房(神奈川)のガラスや田淵太郎さん(高松)の白磁といった日本の美意識を感じさせる工芸品や、「叢- Qusamura」(広島)による植栽などがまるでアートのようにディスプレーされている。

 「アデライデもそうですが、アンドリューさんの中に“ギャラリー”というイメージがあったようで、そこにもシナジーを感じました。工芸品のセレクションは自宅でそういうものをコレクションして集めてきた母(長谷川真美子クリエイティブ・ディレクター)が担当しています」。

 一方で、上質なものをよりすぐったという、アパレル、ジュエリー、コスメ&スキンケアなどは、長谷川ディレクターが中心となってそろえたという。「アデライデ」と縁のある「ヴェトモン(VETEMENTS)」や「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIRLA)」といったトップブランドとは限定商品を製作した。また、バスソルト「アマヨリ(AMAYORI)」や米デザインスタジオが手がけるインセンス「テネン(TENNEN)」など日本初上陸のブランドのほか、長谷川ディレクターと同世代のクリエイターにもスポットを当て、ロサンゼルスを拠点に活動するモデルのローラが手掛けるワークウエア「ストゥディオ アール330(STUDIO R330)」を国内では唯一常設で取り扱うほか、「チヨノ・アン(CHIYONO ANNE)」のランジェリーからも限定品がそろう。「宿泊者の方にだけではなく、オフィスで働く人たちのギフトショップになればと、ここでしか手に入らないものにこだわった」と、母娘の世代を超えたセレクションで他にはない空間を生み出した。

 27年間もの間、フォーシーズンズに身を置くデブリト総支配人は、「今の時代における“ラグジュアリー体験”ついてはたびたび社内でも議論されてきたが、その一つに“経験”がある。常に移動し続ける現代人にとっては、座って誰かと食事をしながら会話することや、アートに刺激されてクラフツマンシップに敬意を感じること、時間をぜいたくに過ごし、五感を刺激し、感情を揺さぶられる体験をすることにこそ豊かさはあるのではないか」と話す。実際に、今回のライフスタイルショップがそういった新しいラグジュアリー体験において挑戦的な取り組みでもあるということは、互いが店舗在庫をシェアするという運営体制からもうかがうことができる。「このビジネスモデルが成功したら国内の他の施設にも適用していきたいですし、海外に向けても新しいラグジュアリーのモデルケースになるはずです」と、今後にも期待をのぞかせた。

高村美緒(こうむら・みお)/ライター:大学卒業後、雑誌出版社を経て、ウェブメディア黎明期にファッションニュースメディアの初期メンバーとして参画。約10年にわたりパリやミラノ、ニューヨークや東京のコレクション取材のほか、コンテンツ開発などを経験し、2018年に独立。現在はデジタルメディア「リング オブ カラー(RIng Of Colour)」の編集長を務めるほか、京都精華大学非常勤講師やファッションエディター、ディレクターとしても活動している

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次世代乳液に注目 アルビオン「エクシア」が13年ぶりに刷新

 アルビオンは9月18日、誕生から今年30周年を迎えた同社を代表するスキンケアライン「エクシア(EXCIA)」を13年ぶりに刷新する。天然の乳化成分を配合した新しい世代の乳液をはじめ、洗顔料として使用する拭き取り用乳液など全9品(5500~2万円)をそろえる。

 同製品を披露するリアルな発表会は参加人数を絞り込んで先ごろ開かれ、その様子をオンライン発表会として後日報道関係者などに配信した。冒頭で小林章一アルビオン社長は「当社は創業以来一貫して高級化粧品メーカーとしてモノ作りと接客サービスに力を注いできた。今回、当社のさらなる発展をけん引するために、一品ずつが個性溢れる製品に『エクシア』が生まれ変わる。生命線である乳液は今まで同様に心地よさと感触にこだわりながら、会社として初めて天然の乳化成分を配合した新しい世代の乳液となる」と述べた。また、埼玉県の熊谷工場に乳液と化粧水専用の新生産棟(地上4階、敷地面積1万7300平方メートル)が竣工し、薬品工場と同等の安心、安全、品質管理基準の新生産棟で今後「エクシア」を生産することも語った。

 新生「エクシア」は“美の新生”がコンセプト。2003年に表皮幹細胞に着目して美肌との関係を追究してきたが、今回は脂肪幹細胞にフォーカス。脂肪幹細胞は幹細胞の切り札といわれ、脂肪組織だけでなく骨や軟骨、血管を作る細胞などに分化する能力を持っているといわれる。同社はこの脂肪幹細胞にエイジングケアの可能性を見出し、脂肪幹細胞が持つ創傷治癒の働きに着目した。具体的には、真皮・表皮組織にダイレクトに働くこと、皮膚の中の損傷部位を感知してその場所まで届けること。それをかなえるために、脂肪幹細胞の増殖作用が期待できる独自成分のヒトリシズカヒトリンと、脂肪幹細胞の受容体が活性化するムラサキシブエキスを共通成分として全製品に配合した。

 メイン製品の乳液は、生分解性に優れ環境にも優しい発酵由来の天然乳化成分アミノサイクロを採用し、浸透力と1回での即効性がこれまで以上になった。「当社の64年の歴史は乳液の進化とともにある。現在16種、サイズ違いで22本ある。これまで世に出たレシピは200以上。今回次元の異なる乳液を開発した」(ブランド担当者)と自信をのぞかせる。また今回は、泡状の洗顔料をラインアップせず、拭き取り用乳液「ミルクファイナー」を洗顔用と位置づけて発売する。泡で洗顔するという考え方を覆し、乳液で肌を柔らかくしながら、余分な汚れを取り、滑らかな肌にするという新しい乳液洗顔だ。

 パッケージは環境に配慮してバイオマスPETを採用。クリームはレフィルを用意するほか、外容器にはリユース可能なガラス瓶を使用することで樹脂の使用量とCO2排出量を抑えた。外装もサトウキビの絞りカスから作られるバガスを51%使用した。

 同社は現在、潤い訴求の「エクサージュ(EXAGE)」、30代からのエイジングケア「アンフィネス(INFINESSE)」、プレステージスキンケア「エクシア(EXCIA)」、「エクシア」のハイエンドライン「アンベアージュ(ENBEAGE)がある。新生「エクシア」は、これまでのスキンケアの一シリーズという枠からスキンケア、メイク、「アンベアージュ」という構成のプレステージブランドを目指し、存在感を高める。

 今後は、21年4月にブライトニング、21年9月ポイントメイク、22年9月にベースメイクを刷新する予定だ。現在、「エクシア」は「アンベアージュ」も含めて年商100億円。2026年には150億円ブランドに育成していく。

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ファッション合同展示会「マグ」がウェブ上で初開催 オンライン展示会サービス「グランストラ」を採用

 ファッションと雑貨の合同展示会「マグ(MAG.)」は、オンライン展示会サービス「グランストラ(GRANSTRA)」を採用したオンライン合同展示会「マグプラス(MAG.+)」を開催する。会期は2020年9月1日~21年2月28日の6カ月間。

 「マグ」は13年にスタートしたファッション、雑貨、インテリアの合同展示会で、東京、大阪、福岡で半年ごとに開催している。「グランストラ」はイーストフィールズが運営するバイヤーとブランドをつなぐプラットフォーム。出展ブランドはソーシャルメディアのように最新の情報を投稿することができ、バイヤーによる閲覧数やお気に入り数を確認することができる。またバイヤー側も、お気に入り機能やチャット機能で効率的にブランドの情報を得ることができる。オンライン展示会の出展料は15万円。

 「マグ」のリアル開催は、東京(スパイラルホール)が9月8~10日、大阪(パインブルックリン)が9月15、16日、福岡(レソラ天神ホール)が9月29、30日を予定する。

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米ウォルマート、ティックトック買収に参戦 マイクロソフトと提携

 米小売最大手のウォルマート(WALMART)は8月27日、米マイクロソフト(MICROSOFT)と手を組み、動画投稿アプリのティックトック(TikTok)の米国事業買収に乗り出すことを発表した。

 ウォルマートは、「ティックトックの買収によってオムニチャネルベースでの顧客へのリーチを強化し、サードパーティーによるマーケットプレイスや広告事業を拡充できる」とコメントした。

 ティックトックは米国内だけでもおよそ1億、世界で8億のユーザーを抱える人気アプリだ。しかし親会社が中国企業バイトダンス(BYTEDANCE)であることから、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は国家安全保障上の懸念を理由に、同社に米国事業を11月中旬までに売却するよう命じている。

 ウォルマートはEC分野を強化しているものの、ティックトックの運用ができるほどのクラウドインフラは備えていない。一方で、マイクロソフトは買収に当たって米IT企業オラクル(ORACLE)などの有力な買い手候補と競う必要があるため、今回の提携はウォルマートとマイクロソフトの両社にとって有益なものだ。

 マイクロソフトはティックトックの米国事業に加えて、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド事業にも関心を示しており、買収額は100億~500億ドル(約1兆500億~5兆2500億円)規模になると見られている。マイクロソフトの時価総額は1兆7300億ドル(約181兆円)、ウォルマートは同3730億ドル(約39兆円)。なお、8月26日にはティックトックのケビン・メイヤー(Kevin Mayer)最高経営責任者が辞任している。

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「ポメラート」から初のハイジュエリー シーンを選ばず着用できる現代のラグジュアリーを提案

 イタリア発ジュエラー「ポメラート(POMELLATO)」から初のハイジュエリーコレクションが登場した。コレクション名は“ラ・ジョイア”で、イタリア語で“喜び”のことだ。「ポメラート」らしい色石の組み合わせやボリューム、センシュアルなフォームが特徴。ブランドを象徴するチェーンをはじめ、アイコンの“ヌード”“サッビア”などのコレクションを、贅沢な色石使いとパヴェセッティングをはじめとする高度なクラフツマンシップで豪華なハイジュエリーに昇華している。“ラ・ジョイア”は全165点で、カラフルで生き生きとしたハイジュエリーはシーンを選ばず着用できるのが魅力だ。

DNAに基づいた大胆で
遊び心のあるデザイン

 ハイジュエリーというと通常はクラシックなデザインを想像しがちだが、“ラ・ジョイア”はジュエリーのプレタポルテを提唱する「ポメラート」のDNAに基づいた大胆で遊び心溢れるデザインが特徴だ。また、多くのハイジュエリーは一部の富裕層やコレクターを対象にしたものが多く、石の希少性やグレードと各メゾンが持つクラフツマンシップが融合して誕生する芸術品ともいえる存在で、日常で着用するというよりは、特別なオケージョンやコレクション目的で購入されることが多い。「ポメラート」のハイジュエリーへのアプローチは、それらとは少し異なる。素材へのこだわりと高度なクラフツマンシップの融合はもちろん同じだが、「ポメラート」のハイジュエリーは特別な機会はもちろん、日常でも着用して楽しむためのものだ。‟ジュエリーのプレタポルテ“の精神に基づき、よりゴージャスな現代のラグジュアリーを提案している。

色の喜びを表現する比類ない
プレシャスジュエリー

 「ブランド設立50年が過ぎてジュエラーとしても成熟し、ハイジュエリーを提案するときが来たと思った」と、「ポメラート」のクリエイティブ・ディレクターを務めるヴィンチェンツォ・カスタルド(Vincenzo Castaldo以下、カスタルド)は語る。“ラ・ジョイア”は『ポメラート』の哲学を踏襲しつつ、ダイナイックでエクスクルーシブ、カスタムメード感覚で顧客と作り上げるコレクションだ。カスタルドは、「パリ・ヴァンドーム広場のジュエラーとは違って『ポメラート』が提案するハイジュエリーは”プレタポルテ”の概念を裏切ることなくより洗練されプレシャスなものだが、気軽に日常に着けたくなるようなイージーなジュエリーなのだ」と強調する。「ポメラート」というと色石というイメージ通り、“ラ・ジョイア”ではありとあらゆる色石、色石の中でも希少な色合いのものを集め、全て自社の職人が手仕事で仕上げる。「『ポメラート』独自のハイジュエリーを表現する上で色は重要。“ラ・ジョイア”では色の喜びを表現しており、ブランドの伝統を祝福するものだ」。

卓越したクラフツマンシップが
可能にする輝き

 “ラ・ジョイア“は「ポメラート」の約100人の金細工職人のクラフツマンシップの集大成ともいえるコレクションだ。さまざまなトーンの何種類もの色石のカットからセッティングまでの全工程を職人が手仕事で行う。しなやかに首元や手首に沿うチェーンやメッシュなどのセンシュアルなボリューム感も「ポメラート」の職人技の真骨頂の一つだ。また、数千個にもおよぶダイヤモンドや色石をカーブを描く地金にセッティングする緻密なパヴェセッティングも「ポメラート」ならでは。中には制作に200時間を費やすものもある。宝石をはじめ、大胆でエッジの利いたデザインを輝かせるのはまさに「ポメラート」の卓越したクラフツマンシップなのだ。

問い合わせ先
ポメラートブティック 銀座店
03-3289-1967

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元「ヨウジ」&「サポートサーフェス」の実力派デュオ 新ブランドで伝える“皮肉的なエレガンス”

 2020-21年秋冬シーズンに東京を拠点とする新たなブランド「イレニサ(IRENISA)」がデビューした。「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」でパタンナーとして経験を積んだ小林祐と、「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」で企画から生産、デザインまでを担当した安倍悠治の実力派デュオが手掛けるメンズブランドだ。

技術とユーモアの調和

 ブランドコンセプトは“CHIC WITH SARCASM”。“皮肉のあるエレガンス”と解釈できるこのコンセプトには、「シックな服作りを基本としながら、それに止まらない面白さを発信したい」(小林デザイナー)という思いが込められている。「例えばナースコートは、コットンなどの軽い素材で作られるのが一般的。そこをヘビーなウールで仕上げることで新しい見え方を提案した。また付属のレザーも通常は裁断しただけのものを採用することが多いが、レザーブランドの『モト(MOTO)』に製作してもらったベジタブルタンニンなめしのコバ処理済みレザーを使った」と小林デザイナーは語る。安倍デザイナーは「真面目すぎる服って意外と飽きちゃう。ただのオーセンティックでなく、今の時代らしい意外性も加えたい」と説明する。

 ファーストシーズンは、前述したナースコートのほか、ショールカラーのゴージラインをくり抜いた襟と身頃のプリーツラインが特徴のジャケット、生地の折り込みでセンタープレス風に仕立てたパンツなど、全8型を用意。価格帯は3万円〜15万円ほどで、取り扱いは国内2店舗だが、「予約完売するアイテムもあり、上々な滑り出しだ」と小林デザイナーは語る。

 黒やカーキなどを基調としたデビューコレクションと異なり、2021年春夏シーズンは色と柄も使ってコレクションの幅を広げた。しかし、意外性のある素材選びは継続し、軽い装いでカジュアルなムードが加速する春夏でも上品さを忘れない。「ウール表面のスケール(キューティクル)を取り除く“スケールオフ加工”を施し、羊毛とは思えないなめらかなタッチとハリを生むオリジナル生地をはじめ、上品な風合いは秋冬以上に大切にした。柄やモチーフを使うとどうしても子どもっぽくなってしまうから、僕ら世代でもなじむような服にはこういった素材が必要不可欠」と安倍デザイナーは考える。

ブランド名の意外な由来

 ブランド名の「イレニサ」は、会社の設立日である10月23日から名付けたもので、特別な意味はない。「既存の言葉を用いると、どうしてもブランドにイメージを持たれてしまう。それを避けたかった。自分たちのブランドだからこそ、真っ白なところからスタートさせようと思った」(小林デザイナー)。

 小林デザイナーは大学卒業後、文化服装学院の夜間コースで服作りを学び、「ヨウジヤマモト」に入社。ウィメンズとメンズラインを5年ほど担当した。阿部デザイナーは「サポートサーフェス」で企画、生産、パターン、デザインとブランド運営にまつわる幅広い分野を担当した。「会社員である以上、ある程度の制約は付き物。一定のルールの下で服を作るのも楽しいけど、やっぱり自分のブランドを持ちたかった」と小林デザイナーはブランド立ち上げの経緯を振り返る。

 ウィメンズ畑でキャリアを積んだものの、メンズブランドに着手した理由を安倍デザイナーに聞くと、「ウィメンズは、どこか空想というか、“他人が着るもの”として作る側面がどうしても出てしまう。でもメンズは自分が本当に着たいと思えるものを作り込める。だから自分たちが本当に共感を呼べるものづくりはメンズではないかと考えた」と答える。

 2021年春夏の展示会は「このご時世ながらファーストシーズンより多くの人に来てもらっている」と手応えを感じる2人。“着て初めて本当の良さが分かる服”だと自負するから、「成長スピードは早くなくていい。店舗で実直に世界観を伝えて、ファンを増やしていきたい」と笑顔を見せる。

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「ダイヤモンド調達の透明性が購入動機に」 ティファニーCEOが語る今後の戦略

 ティファニー(TIFFANY & CO.)は、0.18カラット以上のダイヤモンドについてトレーサビリティーを開示すると発表した。その取り組みは「クラフトマンシップ ジャーニー」と名付けられ、産出地、仕分け、カットと研磨、グレーディング、セッティングが行われた全てのロケーションを証明するものだ。この取り組みは、ダイヤモンド(0.18カラット以上)に産出地証明を付けて販売するという2019年にスタートした動きの延長線にあるもので、ティファニーのダイヤモンド鑑定書に含まれる。これらの取り組みはティファニーのような大規模なジュエラーにおいては初めてだ。ジュエリー業界は、労働条件や持続性に関する宝石調達の不透明性について長年闘ってきた。特にエンゲージメントリングやブライダルリングを購入するミレニアル世代による要求の高まりにより、これまで以上に取り組みが盛んになっている。

 アレッサンドロ・ボリオーリ(Alessandro Bogliolo)=ティファニー最高経営責任者(CEO)は、「われわれはこの取り組みを20年前から始めているが、発表するのには今が最適なタイミングだ。この取り組みは私の前任者による決断で、消費者にわれわれが過去20年間取り組んできたことを提供できるのを幸運に思う」と話す。ティファニーは何年も前から垂直統合に投資してきたが、ダイヤモンドの原産地などの詳細を公表することはボリオーリCEOの新戦略における決定だ。この取り組みはティファニーのダイヤモンドの価格には影響しないという。「多くの投資と調査が必要なことなので、競合企業が簡単にまねできることではない」とボリオーリCEOはきっぱり。「この取り組みが、販売されるあらゆるダイヤモンドの原点と調達経路を知る権利があると消費者が考えるきっかけになればいいと思っている。たとえダイヤモンドが倫理的に不透明性を持つものであると思われても、正しい取り組みは可能だということを証明できる。この取り組みは、ジュエリー業界のスタンダードを根本から変えるはずだ」。

 ボリオーリCEOは、ティファニーのこの取り組みは特に若い消費者から反響があるという。「かつて両親がエンゲージメントリングを購入したとき、それは慣習だった。今は、個人がそれを購入するかしないか決断する時代だ。われわれのトレーサビリティーの取り組みに対する価値は絶大だ。なぜなら、それが購入動機になり得るから。トレーサビリティーは多くの顧客がダイヤモンドを購入する際の説得材料になるはずだ」。トレーサブルかつサステナブルに採掘された宝石の需要に関して、ボリオーリCEOは、「オーストラリアではジュエラーはより高いエシカル基準を要求される。中国市場でさえ最近はそれらに対する関心が高まっている。このような消費者の動向は中国やアジア市場で見られており、特に若年層はエシカルなものを購入することへの関心が高い」と話す。

 ティファニーのアニサ・カマドーリ・コスタ(Anisa Kamadoli Costa)=チーフ・サステナビリティ・オフィサーは、「ラフ(原石)からダイヤモンドを調達し自社で加工するということは、トレーサビリティーだけでなく、『ティファニー』のダイヤモンドの工程に携わるコミュニティーに良い影響を与えていることを表す」と話す。ティファニーがトレーサビリティーの取り組みを色石にも適用するかという点に関しては、カマドーリ・コスタは、「ダイヤモンドにビジネスチャンスがあるので、今はそれに注力する。約8割の色石は小さな鉱山から産出されるため、その原産地を知るのは困難であるというのが現実だ」と言う。

 ティファニーのトレーサビリティーの取り組みは、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンで、より多くの消費者がジュエリーをECで購入するようになった動きに対するものでもある。ボリオーリCEOは、ロックダウン中の消費傾向について「ECにおけるエンゲージメントリングやマリッジリング、ダイヤモンドリングの購入が急速に伸びた。以前は、カップルで店舗に行って選んでいたが、それが不可能になったためだ。ありがたいことに95%の店舗の営業が再開した」と述べている。「一方で、ロックダウン中に購入せず店舗が再開してから購入する顧客もいた。これらの顧客は衝動買いではなく計画的に購入を考えている」。

 ティファニーはLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による買収の途上にある。7月にLVMHのジャン・ジャック・ギヨニー(Jean Jacques Guiony)=チーフ・フィナンシャル・オフィサーは162億ドル(約1兆7000億円)を投じてのティファニー買収に関する進捗について、約6件の独占禁止法がらみでとん挫しているがどの国かに関しては言及しておらず、「前進しているがいつ成立するかは分からない」とコメントしている。

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クリエイトR、経理・人事は1本化。買収先のカルチャーを尊重する余裕なし。

株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス(本社:東京都品川区、 代表取締役 社長:岡本 晴彦)が、グループ会社のSFPホールディングス株式会社(本社:東京都 世田谷区、 代表取締役社長:佐藤 誠)と共に、経理・人事等のコーポレート業務のシェアードサービス機能を担う合弁会社、株式会社クリエイティブ・サービスを9月1日付けで設立する。
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「コロナ禍のモンテローザに脱帽しました」。居酒屋最大手チェーン攻めの姿勢を見た

 東京都の小池百合子知事が23区内の飲食店に対して営業時間短縮要請の延長を発表した。崖っぷちに立たされている外食業界には、まさに寝耳に水である。なかでも、23区内に多くを出店しているのが大手居酒屋チェーン。コロナ禍で耐え凌ぐ守りの営業をとっているなか、モンテローザの攻めの営業には強く感銘を受けた。コロナ禍におけるモンテローザの動きに迫った。
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ユナイテッドアローズがスキンケアを始めた理由とは? 「ファッションは洋服だけではない」

 ユナイテッドアローズ(以下、UA)が化粧品事業に本格参入した。ヤブ椿オイルを主軸にしたスキンケアブランド「ジュース(JUICE)」を立ち上げ、マルチオイルやリップ、ボディークリームなどをラインアップ。ファッションのトレンドを発信するセレクトショップのUAが、化粧品事業と聞けば普通、カラーメイクアップ製品ではないかと想像するが、実際は3年の歳月をかけて開発したこだわりのスキンケアだった。今なぜ、スキンケアなのか。開発を担当した第一事業本部 ウィメンズ商品部 レーベル推進課 STYLE for LIVING MDの西岡麗バイヤーに聞いた。

WWD:セレクトショップの先駆者としてライフスタイル提案を行ってきた「ユナイテッドアローズ」だが、約10年前の取材でも「ビューティはライフスタイルの一部」と話しており、ビューティ関連アイテムを取り扱ってきた。なぜ今、オリジナルでの化粧品開発なのか?

第一事業本部 ウィメンズ商品部 レーベル推進課 STYLE for LIVING MD西岡麗バイヤー(以下、西岡バイヤー):当社経営理念からも、美容はファッションの一部であり、トータルで提案するのが自然と考えていました。ただ、店頭でコスメをバイイングしていて興味はありましたが、お洋服屋さんですし自分たちで作るという発想は現実問題難しいと思っていて……。

そう思っていた約3年前に、弊社ファッションマーケティング部の調査で、「これまで以上にファッションは洋服のことだけではない時代になっている。ファッションと同様に化粧品もできないといけないのでは」と。同時にマーケの方でさまざまな出会いから「ヤブ椿オイル」には行き着いていました。業務として化粧品をバイイングしていた私に、「このオイル、どう思う?」って話が来たんです。最初はお手伝いって感じだったんですけど(笑)。

WWD:3年前と言えば、低迷するファッション業界を尻目に、ビューティ業界は右肩上がりで成長していた。そういった流れもあったのか?

西岡バイヤー:確かにビューティ関連の売り上げシェアはじわじわ高まっていました。でも、ファッションがダメだからビューティというのでは全くありません。ファッションもビューティも全部合わせて、それがおしゃれ。肌が整っていないと何を着ても気分はどんよりしてしまうんですよね。だからこそ開発したんです。

WWD:開発にあたり苦労した点は?

西岡バイヤー:ヤブ椿オイルに出合ったところから、この開発は始まっていたので、そこから広げていくのにはそんなに苦労はしませんでした。オイルはバイイングでもたくさん試していたし買い付けていました。私自身、オイルが大好きで、顔が足りないって思うぐらいです(笑)。このヤブ椿オイルを初めて使った時は、その浸透力など本当にすごいと思ったんです。このオイルに惚れ込みました。そこから結局、中心となって開発することになったんです。

WWD:チームに化粧品業界出身者はいるのか?自分たちでモノ作りをしているのか?

西岡バイヤー:業界出身者はいません。ナチュラル系コスメを得意とするOEMメーカーのオーラコスメティックスさんと作っています。苦労しなかったと言いましたが、いざモノ作りを始めて困ったのはテクスチャーでした。たくさんのオイルを触ってきていた経験からの感覚でメーカーさんには伝えるしかなくて。手振りでスーと入るとか、何度も伝えました。香りも同じで、リッチタイプでは最初は柑橘系で上がってきたんですが、もう少し爽やかにというか、甘すぎないというか。その微妙なバランスを伝えていくことで完成させることができました。

WWD:ナチュラル系の化粧品のパッケージはもっとナチュラルになりそうだが、濃いグリーンが印象的だ。

西岡バイヤー:チームに男性が入る前は、白のボトルでクリーンなイメージだったんです。でも女性、男性問わず話を進めていくうちに発想が変わってきました。これは何度もボツりましたね。ちゃんとストーリーが伝わるもの、ファッションの一部として伝えていこう。誰が持っても、置いてもおしゃれじゃなきゃ。その視点が大きかったと思います。ジェンダーフリーで使えるというのもコンセプトなんです。また、現在はコロナ禍で様相が変わっていますが、UAにはたくさんの外国からのお客さまもいらっしゃるので、ボトルに印字した表記は英字にしました。

リアルとオンラインで発表会開催

WWD:すでにUAの一部店舗と公式オンラインストアでは先行販売している。反響は?

西岡バイヤー:正直なところ、告知もせず店頭に置いているだけなので反響というほどではなく、興味を持っていただくというところで止まっています。ただ、このほどファッション・ビューティ業界の関係者(セレクトショップやメディア)を呼んでリアルとオンラインで発表会を開催しました。それにより取り扱ってもらえるショップも増えたらいいと思いますし、メディアへの露出も増えていると思います。

WWD:これまで御社では、洋服などを並べてメディアに見てもらうプレビューの開催が中心で、ビューティ業界が行なっている発表会という形式は珍しい。またリアルとオンラインと併用も大変だったのでは?

西岡バイヤー:初めてのことで手探りでした。オンラインだけでも良いのでは?という話にもなったのですが、実際に手で触って体感してほしい、リアルの対面で説明したい、聞きたいということもあり人数を制限して行いました。
オンラインでは、画面越しに観るというのは淡々と聞いているだけになりがちで集中力も切れる。だから、スライドを見せたり、スピーカーも代わりながら飽きさせない方法を考えました。台本も、話が長いと眠くなるとか、ジェンダーレスに使えるアイテムだから男性目線で使い方を入れた方がいいとか、テクスチャーは手を見せながらがいいよね、スライドの文字数はこれぐらい……とかなり時間をかけて練習しました(笑)。

WWD:やってみてどうだった?

西岡:オンラインは視聴者の表情が見えないので、実際どう伝わったのか……。リアルの方が表情も分かるし、うなずいてくれたり、メモしてくれていたりで分かりやすいなあと。ただ、こういう状況下でオンラインという手段で広められたのは良かったと思います。リアルだと会場を借りて作り込まないといけないとなると費用も嵩むというのもありますが、今回社内のプレスルームで開催したので抑えられました。費用より何より、プレスルームにはたくさんのお洋服が並んでいてその中を通った先に会場を作ったのですが、ビューティ関連のメディアの方からには「お洋服がこれだけある状況が新鮮」「見るだけで楽しい」など、ファッションのセレクトショップならではの雰囲気が出せたことは良かったと思います。

WWD:今後の展望は?

西岡:10月にはスクラブウオッシュとフォームウオッシュが発売になりますし、来年以降、新製品も展開していきます。個人的にはカラーアイテムも作りたいですね。9月下旬から一般販売も始まり、卸売などにも拡大したいと思っています。ポップアップを行ったり、ゆくゆくは単独店舗も持ちたいです。

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