「ノーティカ」が再上陸 スタイリスト長谷川昭雄が監修し「フリークス ストア」で販売

 デイトナ・インターナショナルが運営する「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」は、スタイリストの長谷川昭雄をクリエイションディレクターに起用し、アメリカ発のアパレルブランド「ノーティカ(NAUTICA)」を発売する。2008年以降、国内では「ノーティカ」の正規取扱店がなかった。今回、再上陸に際して、長谷川が監修しフリークス ストアが商品デザインを担当する。

 「ノーティカ」は1983年にニューヨークで設立。90年代にはラッパーなどに支持され、ストリートを中心に人気を得た。今シーズンはTシャツ(4000~5400円)、シャツ(8900円)、パンツ(9800~1万1000円)、ブルゾン(1万4800~1万6800円)、ジャケット(1万5800~3万3000円)、ハット(4000~4500円)などをラインアップする。

 8月14日からフリークス ストア全店と公式オンラインストア、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」、「スタイルヴォイス ドットコム(STYLE VOICE.COM)」で販売しており、今後もシーズンごとに新作を発表する。

 また16日まで、「ノーティカ」と、長谷川昭雄の手掛けるブランド「A.H」、鎌倉野菜を生産する「加藤農園」によるトリプルコラボアイテムのウェブ抽選を行う。

The post 「ノーティカ」が再上陸 スタイリスト長谷川昭雄が監修し「フリークス ストア」で販売 appeared first on WWD JAPAN.com.

少数民族を撮り続けてきたヨシダナギが、ドラァグクイーンにカメラを向けた理由

 フォトグラファーのヨシダナギがドラァグクイーンを撮影した作品展「DRAG QUEEN -No Light, No Queen-」が8月13〜30日、西武渋谷店で開催されている。

 作品はパリとニューヨークを旅しながら、現地でドラァグクイーンをヘッドハンティングして撮影。計18人のモデルの風貌やバックグラウンドはさまざまで、日本のアニメのキャラクターをモチーフにしたメイクをしていたり、“昼の顔”はデータサイエンティストであったり。彼女たちの個性あふれるパーソナリティを一枚絵で切り取った作品47点が見るものを楽しませる。

 これまでアフリカ奥地などに赴いて少数民族を写真に収め、フォトグラファーとしてのキャリアを積んできたヨシダ氏。今回初めて異なるジャンル、それもドラァグクイーンの撮影になぜチャレンジしたのかを聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):個性豊かな作品ばかりですね。

ヨシダナギ(以下、ヨシダ):ありがとうございます。ドラァグクイーンを撮ると決めてから、「少数民族のカメラマンでしょ?」「ヨシダナギが撮る必要ある?」という声はきっとあるだろうし、実際そういう展示会になってしまったらどうしようという不安もありました。でも、実際蓋を開けてみると、ヨシダナギらしい、説得力のある作品展が出来上がったと自負しています。撮影では自由奔放なドラァグクイーンのドタキャンが相次いだりもして大変でしたが、一方で協力的なモデルたちの気遣いや器の大きさにも助けられ、なんとか形にできました。

WWD:ドラァグクイーンの撮影にチャレンジしようと思ったのはどうしてですか?

ヨシダ:これまでずっと少数民族を撮り続けてきて、それに安住したい気持ちがあったのは事実でした。一方で、ファンの皆さまからは「別のジャンルの作品を見てみたい」というお声もいただいていました。モヤモヤした気持ちが3年くらい続き、ふとドラァグクイーンのことが脳裏をよぎったのが2018年の夏ごろ。以前観た、ドラァグクイーンの旅を描いた映画「プリシラ」で彼女たちの華やかな衣装と、それに負けないくらい美しい生き様に心を強く揺さぶられたことを鮮明に思い出したのです。これだ!と撮影にむけて動き出しました。

WWD:ドラァグクイーンたちのどんなところが琴線に触れたのでしょう?

ヨシダ:「立ち姿が美しいこと」でしょうか。顔立ちの造型が綺麗な人はたくさんいるけれど、立っているだけで迫力あるのある人はそうそういません。その点、ドラァグクイーンたちには立ち姿に凛とした美しさがあって、今回は、その理由を探す旅でもありました。実際彼女たちに会ってみると、想像以上に美しく妖艶で、何より自由。ドラァグクイーンと一口に言ってもさまざまなカテゴリーやジェンダーがありますが、「自分がなりたい存在になる」という信念は共通していて、そのことがドラァグクイーンたらしめているのだと思います。これまで撮り続けてきた少数民族が、自分たちの文化や生活に誇りを持っている姿と重なる部分もあり、だからきっとかっこよく見えるのだと腑に落ちました。

WWD:新しいジャンルの撮影に踏み出して、成長はありましたか?

WWD:彼女たちとの対話の中で、“自分らしさ”を許容した人間から発せられる前向きなパワーをひしひしと感じ、それがしかも、私よりも若い人たちが持っていることに大いに刺激を受けました。パリで出会ったアリスというモデルは、ファッション系を本職としているクイーンが多い中で、データサイエンティストという理系クイーン。冷静で聞き上手な彼女には、日本に戻ってきてからもメッセージで悩み相談をしていたんですが、「しっかりしなさい!あんたならできる!」と肝っ玉母ちゃんのような言葉をもらいました(笑)。私は自分と違う人ほど美しく、かっこいいと感じるし、被写体として惹かれます。一方で私は自分の立ち姿に覇気がないことがコンプレックスだったんですが、「自分を認めること」「無理に枠にはまらなくてもいいこと」そして「もっと自由に生きていいこと」を教わりました。

WWD:新型コロナの影響で、作家たちを取り巻く環境も変化しています。

ヨシダ:今回の撮影を通じて、フォトグラファーとしてのヨシダナギらしさが「素晴らしい被写体選び」だと再確認することもできました。これまでは目の前の仕事に追われるばかりでしたが、(新型コロナの影響で)スケジュールが空きが生まれると、ふと「面白いものが撮れるだろうか」とナーバスな気持ちが顔を出すこともあります。そういう状況でこそ、自分らしさに立ち返り、それを大事にしながら活動していきたいですね。

The post 少数民族を撮り続けてきたヨシダナギが、ドラァグクイーンにカメラを向けた理由 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ジーユー」 × 「ポケモン」第2弾 Tシャツ全21型

 「ジーユー(GU)」は8月21日に、人気アニメ「ポケモン(POKEMON)」とのコラボコレクション第2弾を発売する。全国の店舗や公式オンラインストアで取り扱う。価格は790〜1490円。

 第2弾は“EVOLUTION(進化)”をコンセプトに、メンズ、ウィメンズ、キッズのTシャツ全21型を用意。シリーズ最新作「ポケットモンスター ソード・シールド」の舞台である“ガラル地方”に生息するポケモン、“サルノリ”や“ヒバニー”“メッソン”のほか、伝説ポケモンの“ザシアン”と“ザマゼンタ”などを採用したタイダイ柄やオーバーサイズ、クロップド丈などをラインアップ。

 第1弾では、主人公サトシの決めセリフの“キミに決めた!”から着想を得た“I CHOOSE YOU”をコンセプトに、全51型のウィメンズ、メンズ、キッズのアイテムを販売した。“ピカチュウ”をはじめ、人気ポケモン“イーブイ”や“プリン”“ミュウツー”など、全39種類のポケモンたちを採用。そのほか、アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)とのコラボアイテムも販売し、彼の時間を超越した独自の世界観でポケモンたちが長い歳月をかけて結晶化された様子を繊細な鉛筆のタッチで表現した。

The post 「ジーユー」 × 「ポケモン」第2弾 Tシャツ全21型 appeared first on WWD JAPAN.com.

夏の暑さとマスク疲れに癒やし効果絶大!  ヘアサロン&スパ「シンシアリー」が展開の「シゲタ」ヘッドスパメニューを体験

 暑さのピークを迎えている8月、在宅と通勤を繰り返し慣れない環境での仕事や育児に追われる毎日が続いています。さまざまに考えることも多くて、頭はカチコチです。そこでオーガニックヘアサロン&スパ「シンシアリー(SINCERELY)」が8月13日からスタートした、パリ発のオーガニックコスメブランド「シゲタ(SHIGETA)」のブレンドエッセンシャルオイルを使用したヘッドスパメニュー「シゲタ バイタリティアロマヘッドスパ」(90分、1万6500円税込)を一足早く体験してきました!担当してくれたのは、施述歴約5年という中村桃子さん。まずはカウンセリングから始まり、施術はたっぷり1時間半強と幸せな時間が流れました。

STEP.1 カウンセリング

 アレルギーや体調などの確認のほか、首肩のマッサージで使用するブレンドエッセンシャルオイルを2種類から選びます。1つは、「リバーオブライフ」(1万7600円、税込)。サーキュレーション(循環)ブレンドオイル。巡りを促し、むくみの改善が期待できるサイプレス、アトラスシーダー、サンダルウッドに、筋肉をほぐすローズマリーカンファーやウィンターグリーンを配合しています。もう1つは、「ボディー・マインド・スピリット」(1万7600円、税込)。ハーモニーブレンドオイルで、ホーウッドやカモミール、サンダルウッドが、心と精神と体の調和を促します。

 個人的には「どちらもお願いします」と言いたいところでしたが、今回は「ボディー・マインド・スピリット」を選びました。フィジカルでもメンタルでもダメージがあることから、リラックスをかなえてくれそうなオイルです。

STEP.2 シャンプー・ヘアマスク

 「シゲタ」のワイルドグレースシャンプー(3740円、税込)・ワイルドグレースディープトリートメントヘアマスク(3850円、税込)を使用。フランキンセンスとシダーのフェミニンな香りが特徴のダメージ〜ディープダメージ用で、アルガンオイルやシアバターを配合し、カラーやパーマで傷んだ髪を補修、艶のあるしなやかな髪に導きます。

 香りの優しさがすーと心を落ち着かせれくれ、心地よい洗い心地でうっすら眠気も。洗い終わった後の頭皮はすっきり、さっぱり感が得られました。

STEP.3 ヘッドマッサージ(45分)

 ヘアマスクを髪につけたまま、スカルプブレンドオイル「ミッドナイトラスター」(1万4300円、税込)を頭皮に塗布し、マッサージ。「ミッドナイトラスター」は、ローズマリー、シダー、セージ、ケードなどのエッセンシャルオイルで、すこやかな頭皮と髪作りに導く。

 なんと、「ミッドナイトラスター」は50滴も頭皮に塗布!その後のしっかりした強めのマッサージでも、たっぷりのオイルが心地いい。目の疲れや顔まわりのむくみも流れたようでした。数日間、その香りがふわっと香っていて癒やし効果たっぷり。

STEP.4 首肩のマッサージ(15分)

 最初のカウンセリングで選んだ「ボディー・マインド・スピリット」オイルを使ってていねいに首、肩をマッサージ。頭が柔らかくなった後の首、肩のマッサージは指の先までリラックス。

 ちなみに、施術を受けた個室は、照明の調整でより心が落ち着く空間に。扉はないので密にもならないが、プライベートな時間が過ごせました。

STEP.5 ブロー&スタイリング

 最後の仕上げは、ブロー&スタイリング。オイル、トリートメントの効果が実感できる位上がり。頭、首、肩の凝りが緩和されて髪はサラサラで、真夏の疲れも吹き飛ぶ時間となりました。

The post 夏の暑さとマスク疲れに癒やし効果絶大!  ヘアサロン&スパ「シンシアリー」が展開の「シゲタ」ヘッドスパメニューを体験 appeared first on WWD JAPAN.com.

アメリカでティックトックとウィーチャットが禁止へ 中国市場への影響は?

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は8月6日、中国企業が運営するティックトック(TikTok)とウィーチャット(微信、WeChat)について、45日間の猶予期間を設けた上で今後米国内での取引を禁止する大統領令を出した。しかし今回の大統領令における禁止の表現は曖昧な部分もあり、いくつかの点で疑問視されている。ウィーチャットを含めアリババ(ALIBABA)や「JDドットコム(JD.com)」などを含む中国のeコマース市場は、2兆ドル(約200兆円)の価値があると言われているが、アメリカと中国をつなぐ2つのアプリの規制によるビジネスへの影響はどう考えられるのか。

2つのアプリでも大きな影響を受けると言われているのは、12億人の中国人が現代生活のベースとして使用しているウィーチャットだ。ウィーチャットはメッセージのやり取りを中心に、写真の共有やオンラインショッピング、決済、ニュースのチェックなどにも使われ、中国におけるLINE的存在。多彩な機能や普及率から、グローバルな展開を目指すアメリカの企業にとって中国市場とつながる上で重要なツールとして活用されている。

 ラグジュアリーブランドのデジタル開発を支えるデジタル ラグジュアリー グループ(DIGITAL LUXURY GROUP、DLG)のアイリス・チャン(Iris Chan)=パートナー兼インターナショナル・クライアント開発ディレクターは、「禁止される“取引”がコミュニケーションを含めるのか、または金融取引のみを意味するのか疑問だ」と述べた。

 また、広告の分野も定義が漠然としている。中国市場の開拓を目指すアメリカのグローバルブランドは2017年からウィーチャットに広告を出すことができたが、今後同じように展開することは難しいかもしれない。しかしアメリカブランドの多くは中国に拠点を設けていることもあり、その場合の規制に対する線引きは曖昧だ。

 ウィーチャットを運営するテンセント(TENCENT)は、巨大な事業を展開する大企業の1つ。時価総額は6000億ドル(約64兆円)を超えるが、8月7日の時点で香港証券取引所での株価は約6%下落した。しかし今回の大統領令ではテンセントの他の事業やアメリカでの投資には言及しておらず、同社への影響は限定的とみられる。

 一方、ティックトックについてはすでにマイクロソフト(MICROSOFT)などのアメリカ企業による買収交渉が進められているが、合意に至らなかった場合はアメリカから完全に徹底する他なく、すでにブランドやマーケティング責任者は今後の可能性を探って準備をしている段階だ。また、インフルエンサーの大半はティックトックとインスタグラムの両方を活用しており、後者はティックトックと似たショートムービーが作成できる機能の「リール(Reels)」を導入した。

 今回の大統領令はアメリカのユーザーの保護や中国による監視を逃れることを目的としているものではなく、アメリカで成功している中国のプラットフォームをピンポイントに狙っているという印象だ。慎重かつ十分に考慮されて施行されなければ、米国企業の支援にならないどころか、大きな打撃を与えることもあり得るだろう。

The post アメリカでティックトックとウィーチャットが禁止へ 中国市場への影響は? appeared first on WWD JAPAN.com.

ゴールドウイン、社内のペットボトル販売および持ち込み禁止

 ゴールドウインはこのほど、環境負荷軽減に向けた取り組みの一環として、同社の各事業社内に設置された自動販売機でのペットボトル飲料の販売を廃止し、併せて社内への持ち込みを禁止した。

 東京本社における2019年度のペットボトル飲料(500mL)の年間購入本数は3万6600本だった。これは二酸化炭素の排出量にして5746kgで、スギの木約410本が1年間に吸収する二酸化炭素量に相当するという。今回ペットボトルの代わりにマイボトルの持参やリサイクル可能な缶飲料の販売に切り替えることで、上記の数のペットボトルを削減しサステナブルな事業活動に取り組む。

The post ゴールドウイン、社内のペットボトル販売および持ち込み禁止 appeared first on WWD JAPAN.com.

ユナイテッドアローズ株価急伸 前澤友作氏が大株主になって注目

 14日のユナイテッドアローズの株価が急伸した。前日比192円高(14.3%増)の1528円をつけた。きのう15時過ぎにZOZO創業者の前澤友作氏がユナイテッドアローズとアダストリアの株式を取得し、両社の第2位の株主になったと発表された。これを受けての買いが集まり、14日の東証一部の全産業の値上がり率ランキングの2位に浮上した。アダストリアの株価は前日比89円高(5.5%増)の1698円だった。

 前澤氏は約74億円を投じてアダストリアとユナイテッドアローズの株式を大量取得した。アダストリア株を約39億円投じて5.6%。ユナイテッドアローズ株を約35億円で7.97%取得した。前澤氏が両社にどう関わっていくかは不明だが、コロナ禍でアパレル企業にとって一層のEC強化が求められる中、前澤氏の知見がプラスに働くと見て、株式市場では好感が広がったようだ。

The post ユナイテッドアローズ株価急伸 前澤友作氏が大株主になって注目 appeared first on WWD JAPAN.com.

ブルガリがウイルスフリーファンドを設立 ワクチン開発を支援

 ブルガリはこのほど、ウイルス研究の資金援助を目的としたブルガリ ウイルスフリーファンド(Bvlgari Virus Free Fund)を設立した。

 主な支援先はイギリスのオックスフォード大学ジェンナー研究所とイタリアのラザロ・スパランツァーニ国立感染症研究所で、さまざま種類のウイルスがもたらす疾患の治療と回復に向けた研究を支援する。また、同ファンドではジェンナー研究所とともに、新型コロナウイルス感染症の研究を行う大学院生と博士課程を修了した研究者の育成を目的とし、4年間の博士課程を支援する2種類の奨学金も設立する。資金調達にはブロックチェーンを用いることで、寄付者が寄付金の使途をオンライン上で追跡することができる。

 ブルガリはこれまでに新型コロナウイル撲滅に向けた支援として、ラザロ・スパランツァーニ国立感染症研究所に3D顕微鏡を提供したほか、イタリア、スイス、イギリスの病院にハンドクレンジングジェルを寄付し、ブルガリ ホテルズ&リゾーツが医療従事者に弁当を無償提供するプロジェクトなども実施してきた。

The post ブルガリがウイルスフリーファンドを設立 ワクチン開発を支援 appeared first on WWD JAPAN.com.

アメリカファッション協議会初の有色人種女性のプレジデント 業界の構造的変革に向けた一歩

 アメリカファッション協議会(Council of Fashion Designers of America以下、CFDA)は、新たなプレジデントにカサンドラ・ディグス(CaSandra Diggs)最高総務財務責任者を任命した。2001年からCFDAに携わるディグス新プレジデントは、1962年に創設されて以来初の有色人種の女性のプレジデントになる。今後開発戦略に携わるほか、ファッション業界の教育とメンバーシップの支援に取り組むCFDAの運営に関する決定権を持つ。

 スティーブン・コルブ(Steven Kolb)最高経営責任者(CEO)およびCFDA取締役会に直属することになったディグス新プレジデントは、「CFDAはファッションコミュニティーを支える重要な柱だ。時代を映すモダンで前向きな組織として進化を続ける中で、トム・フォード(Tom Ford)会長とコルブCEOのチームに加わることをうれしく思う」と語った。

 コルブCEOは、「カサンドラは革新的に考えられる人で、組織やビジネスのあり方にも深い理解を持っている。任命によって幅広く多様なニーズに応える機会が増えるだろう。この業界にとって今は重要な時期であり、彼女はCFDAの未来を導く人物として適任だ」と述べた。

 6月以降CFDAは、ファッション業界の構造的改革に向けて取り組んでいる。まず、業界の全ての部門において黒人を雇用すると約束した社内雇用プログラムや、黒人の学生と卒業生向けに有名企業のメンターシップとインターンシッププログラムを設立する計画を明らかにした。さらに、CFDAのメンバーにダイバーシティーとインクルージョン(包摂・包括性)に関するトレーニングプログラムを提供するとしている。CFDAは、黒人コミュニティーの活動に関する平等化を目的とした複数の慈善団体への支援も行った。

The post アメリカファッション協議会初の有色人種女性のプレジデント 業界の構造的変革に向けた一歩 appeared first on WWD JAPAN.com.

“黒パンツ”は平凡じゃない! ファッショニスタの逆転発想コーデ

 黒パンツは“地味で無個性”だと思い込んでいませんか。確かに出番やシーズンを選ばないオールマイティーなボトムスです。でも、実は着こなしマスター(達人)たちのお気に入りアイテム。なぜなら自分好みのトップスに合わせやすいから。要するに、黒パンツならではの“きちんと感”を頼りに、残りのピースで遊べるわけです。ファッショニスタの“やりたい放題”系アレンジは黒パンツの着回しバリエーションも増やしてくれます。

 スタイリングの軸は“上半身でプレイフルに”。たとえば、コペンハーゲン在住のファッションエディター、ジャネット・フリス・マドセン(Jeanette Friis Madsen)は、黒のワイドパンツに淡いイエローのスリット入りロングプルオーバーを重ねました。ほとんどワンピースに見えるドラマチックなトップスを、黒パンツがしっかり目立たせています。ロング丈のチュニックやベスト(ジレ)などと合わせても、似たような効果を期待できます。思い思いのアイデアを生かしたファッショニスタたちの着こなし技は、“黒パンツ=コンサバ、平凡”といった思い込みを、素敵に裏切ってくれます。

パフスリーブ、シアー素材のトレンドを印象づける

 プレーンな仕立ての黒パンツは、アイキャッチーなトップスを引き立て役に使って。ストリートファッションに強い人気スタイリストのエミリー・シンドレフ(Emili Sindlev)は、ロマンチックなパフスリーブのトップスでお出かけ。ボトムスはシンプルな黒パンツをチョイスして、パフの量感を際立たせました。あえてスニーカーで“はずす”のが足元コーデのコツ。甘いトップス、無個性パンツ、軽快スニーカーの3点セットでこなれミックスのでき上がりです。

 センタープレス(クリース)を利かせたスラックスは、メンズの代名詞的なボトムス。真逆のシアー素材を組み合わせれば、絶好のノイズ入りミックスに仕上がります。パリ在住のインフルエンサー、クセニア・アドンツ(Xenia Adonts)は、げた風サンダルを合わせて究極のイメージずらしを企てました。“きちんと×のどか”のアンバランスに、透けるトップスを添えて、今年らしいトレンドコーデに。オレンジのバケットハットも加えて、ヒッピー感も上乗せしています。

腹見せ・素肌見せを、シックに大人っぽく落ち着かせる

 夏らしい腹見せは、ルーズに見えすぎるのを避けるさじ加減が肝心。癖が強くない上に落ち着いて映る黒パンツは、腹見せルックに適度なブレーキをかけてくれます。ファッションコンサルタントのクロエ・アルシュ(Chloe Harrouche)は、水色の短め丈シャツでクールに腹見せ。黒のワイドパンツを合わせて、ウエスト位置を高く見せました。首に巻いたデコラティブなチョーカーが視線を引き寄せて、腹見せから目をそらせているのも巧みな小技です。

 素肌の露出に抵抗を感じる人も、オールブラックの装いであれば全体がシックに見えるから試しやすくなります。着こなしのコツはワンポイントだけ白を添えるところ。上海ファッション・ウイークに来場したファッショニスタは、黒のブラトップを主役に据えた大胆なコーデを披露。黒トップスを正面で結んで、隙間から広めに肌見せ。過剰に見えないのは、マニッシュなイージーパンツで合わせたから。パンツ裾はロールアップして白スニーカーを目立たせ、肌見せのイメージを和らげました。

ブルゾンの丸みを生かして、シルエットのめりはりアップ

 細身の黒パンツはシャープな脚線イメージを引き出してくれます。そのスリミング効果を際立たせる“格好のパートナー”がブルゾン。ややフォルムに丸みを帯びたふっくらタイプは、腰から下をいっそうスレンダーに演出します。ファッションディレクターのアーニャ・ジローヴァ(Anya Ziourova)は、ツータックのメンズライクな黒パンツでりりしい装い。黒革のボマージャケットを重ねて量感のめりはりを強調し、キャップとブーツがクールな雰囲気を加えています。

 メンズ風味を帯びたブルゾンと、やはりマニッシュな黒パンツのコンビネーションでは、残りのアイテムでフェミニン感を足すと、全体のバランスが整えやすくなります。キーアイテムは靴。「マリーン セル(MARINE SERRE)」のファッションショーに来場したファッショニスタは、ミリタリー風のブルゾンと黒パンツをマッチング。ショートヘアの印象も手伝って全体に男性的なコーデですが、足元のストラップヒールサンダルが女性らしさを宣言。素肌の露出が多いヌーディー靴で黒パンツの重さをクールダウンして。

 無難な選択だと思われがちな黒パンツですが、上級者たちの手にかかれば、むしろ残りのピースで遊ぶ余地の大きいボトムスです。黒パンツを格好のバイプレーヤー(脇役)にして、スリリングなコーデを試しています。黒パンツを相棒に自分好みのミックスコーデに磨きをかけてみませんか。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

The post “黒パンツ”は平凡じゃない! ファッショニスタの逆転発想コーデ appeared first on WWD JAPAN.com.

「WWDビューティ」と「MERY」が1日限りのオンラインビューティイベントを開催

 国内外のビューティ最新ニュースを報道する「WWDビューティ」と、U-25の女性から圧倒的な支持を得る「MERY」が初タッグを組み、「ビューティ フェス 2020」と題した1日限りのオンラインイベントを8月21日に開催する。イベントテーマは“自分磨き”。豪華ゲストを招いてのトークセッションやスキンケアショーなどスペシャルなコンテンツを用意し、スキンケアやメイクなど、美容を楽しむヒントを提案する。

豪華ゲストを迎え、
スペシャルコンテンツを生配信

トークショー:“自分磨き”こそ、私らしさを知るということ
「WWD JAPAN.con」編集長の村上要が、女優やモデルとして活躍する内田理央さんを迎えたトークセッションを実施。イベントのテーマや“自分磨き”ヒストリーについて語る。
ゲスト:内田理央/女優・モデル

編集部対抗企画:クイズ!若者の“カワイイ”最前線 〜「MERY」編集部vs「WWDビューティ」編集部〜

プログラム:神崎恵さんに学ぶ夏の美肌づくりレッスン supported by 「スイサイ」
残暑やマスク生活下での肌悩みにフォーカス。神崎恵さん流の美肌をつくるコツを解説。
ゲスト:神崎恵/美容家、上西星来/東京パフォーマンスドールメンバー・「Ray」専属モデル

プログラム:まつ毛美容液って実際どうなの?まつ毛のプロに聞く、お悩み相談Q&A supported by「アンファー」
お悩みからケア方法まで。まつ毛にまつわるアレコレをQ&A方式でご紹介。
ゲスト:垣内綾子/目元プロデューサー、優津季/モデル 

視聴者には抽選で
人気コスメをプレゼント

 ライブ配信の視聴者にはスペシャルプレゼントが当たる特典を用意。スイサイ(SUISAI)「ビューティクリア パウダーウォッシュN」(洗顔料)と「ビューティクリア シェイククレンジング」(クレンジング料)をセットで10名に、スカルプD ボーテ「ピュアフリーアイラッシュセラム プレミアム」(まつ毛美容液)を3名に抽選でプレゼント。視聴者プレゼントは当ページの下部にあるリンクから、当日のライブ配信中に表示されるキーワードの入力により応募が可能。

当日の視聴はこちらから

INFORMATION
■「ビューティ フェス 2020」 by 「WWDビューティ」×「MERY」

日程:8月21日
時間:17:00〜20:30
WWDジャパン公式YouTubeチャンネルとInstagramアカウントから視聴可能

※ご注意
イベントのスケジュールや内容、登壇者は変更になることがございます。

ILLUSTRATION:MOE ITABA

問い合わせ先
「ビューティ フェス 2020」係 橙木(とうぼく)
03-5786-4007

The post 「WWDビューティ」と「MERY」が1日限りのオンラインビューティイベントを開催 appeared first on WWD JAPAN.com.

クラレ・繊維の1~6月は44%減益 「クラリーノ」主力の海外販路が新型コロナで寸断

 クラレの2020年1~6月の売上高は前年同期比8.8%減の2620億円、営業利益は29.8%減の196億円の減収大幅減益だった。新型コロナウイルス感染拡大が大きな影響を与えた。

 セグメント別で、繊維部門の売上高は同14.7%減の282億円、営業利益は同44.1%減の16億円だった。不織布「クラフレックス」のマスク用途の販売は増えたものの、主力である人工皮革「クラリーノ」は、売り上げ構成比率が約80%を占めるアジアおよびヨーロッパなど海外での需要減退に伴い販売量が減少した。1964年に開発された「クラリーノ」はランドセルやシューズ、スマートフォンケースのほか、ハンドバッグの材料として使用するヨーロッパのラグジュアリーブランドが多い。

 クラレは、新型コロナの影響が21年以降も続くと想定しており、第3四半期以降の事業では需要低迷に伴う生産調整を予定しているという。

 通期の連結業績は、同11.4%減の5100億円、営業利益は同39.1%減の330億円を予想している。

The post クラレ・繊維の1~6月は44%減益 「クラリーノ」主力の海外販路が新型コロナで寸断 appeared first on WWD JAPAN.com.

編集長は先月何した? 篠原ともえとラジオで語り、ミヤシタパークを静かに堪能、ティックトックで「セリーヌ」を見る

 こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向(むこう)です。昨年から毎週続けてきたこの連載の更新を5月以降は止めてしまいました。なぜなら日記の要素だったイベントや展示会の取材がピタッとなくなったから。「WWDジャパン」は変わらず毎週発行していますがほとんどがオンライン会議&取材のため、写真日記でお伝えする要素がほぼゼロなのです。もちろんそれは仕方なし。ですがそろそろ日記をつける行為が恋しくなってきました。という超エゴな発信欲求から不定期で再開させていただきます!

7月8日(水)
渋谷区長の一言に
元代理店マンの気づかいを見る

 渋谷区内のファッション、理美容、飲食、エンタメなどの事業者を支援するクラウドファンディング「YOU MAKE SHIBUYA」の取材に渋谷区役所へ。その内容は下記の記事からぜひご覧ください。原宿生まれで竹の子族を見て育ったという長谷部区長。わかりやすい言葉を使って話されます。最後に写真を撮らせてもらった時には「こうした方がいいですよね」と「WWDジャパン」の紙面がちゃんと見えるように置いてくれました。さすが元広告代理店マン(博報堂)!その気づかい、見習います。区長の仕事って渋谷の広告代理店業みたいなところがありますよね。

7月17日(金)
篠原ともえさんのラジオ番組で
星について語る

 東京FMで篠原ともえさんがDJを務めているラジオ番組に出演しました。きっかけはサステナ特集で私が書いた文章をデザイナーでもある篠原さんが読んでくれたから。嬉しいな~。番組名は「東京プラネタリー☆カフェ」です。「星とファッション!?そんなに話すことない!」と思ったけど始めたら自分でも驚くくらい出るわ出るわ…。デザイナーには信心深い人が多いことも関係してか、星とファッションってつながりが深いのですよね。夜空や星の話をしていると、コロナで縮んだ心が伸びてゆく感じがします。リクエストをした星にまつわる曲は、ビートたけし作詞の「嘲笑」。「いろんな人が見た星と、僕らが今見る星と、ほとんど変わりがない、それが嬉しい」という歌詞が本当にそうだと思うから。

7月18日(土)
ウールマークプライズの審査を
黙々と行う

 オンライン中心の仕事をしていると時々不思議な感覚に陥りませんか?たくさんの人と関わり盛んにチャットしているのに、一人で静かで無言。この日もそうでした。「インターナショナル・ウールマークプライズ (INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)」の審議会のメンバーのひとりとして、ファイナル・ステージに進むデザイナーを選ぶという仕事です。世界中からエントリーしてきた若いデザイナーたちの経歴や技や思いなどが綴られた大量の資料をひたすら読んでいるとその場にいないデザイナーたちと対話をしているようですが、ここには私一人。シーーーン。やはり会って目を見て話したいよ!でも今は無理。想像力が試されますね。

7月20日(月)
「ビューティフル ピープル」の
ユーモアが好き

 「ビューティフル ピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は基本超職人気質なブランドだと思いますが、その生真面目さの上に乗せてくるユーモアのさじ加減が好きです。展示会で見たこのチャリティーTシャツもそう。「ゴムで少し痛むかもしれないけど、われわれがコロナに対してできることのひとつである」と書いてあります。そして着ると実際にややキツイそう(笑)。「ややキツイけどマスクをすることが私たちができる最初のアクションだよね」というメッセージだそう。シャレています!

オープンおめでとう!
ミヤシタパーク

 「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」が静かに開業し、静かに視察に行ってきました。派手に盛り上げられないけど、関係者にお伝えしたい。「おめでとう!」。渋谷とは?宮下公園とは?について実によく考えられ、リーシングがされ、デザイン・設計された商業施設だと思いました。渋谷と原宿の間の明治通りは裏原とはまた違うストリート&カジュアルの源泉。それを壊すことなくアップデートしていたと思うから。

 コロナがなければ夏休みはストリートカルチャーが好きな国内外の若者でいっぱいだったはず、と思うと残念としか言いようがない。各店が新しい取り組みをしようと、いろいろな工夫をしていて見ごたえがありました。

7月26日(日)
日に日に部屋に緑が増えてゆく

 「ステイホームが始まってから日に日に緑が部屋に増えてゆくの~」という話をよく聞きますが、私もハイ、そのひとりです。部屋の中はややジャングル気味です。そして休日は新しい緑を求めて川崎の「ソルソファーム(SOLSO FARM)に足が向いてしまいます。園芸のお店はたくさんありますが、ここが最高なのはその空間演出!グリーンがつなぐ室内と室外の一体感はLAのイームズハウスに通じるものがあり憧れます。

7月28日(火)
毎日ファッション大賞の審査会

 毎日ファッション大賞の審査会は毎年、毎日新聞社本社で開かれてきましたが、今年は当然オンライン。したがって白熱した審査会当日の現場の写真はありません。でもホームページを見て思いました。そこには審査会でお会いした人たちのお顔がずらり。これはオンライン審査会のズームでずっと見ていた光景と限りなく同じだ!皆さん、お疲れさまでした。

7月29日(水)
人生初。TikTokで「セリーヌ」の
ショーを見る

 コロナの影響で何かと人生初の経験をしていますが、こちらも人生初です。ティックトック(TikTok)を通じてショーを見ました。「セリーヌ」2021年春夏コレクションがティックトック世代を意識してか、事前にティックトックを通じたプロモーションを仕掛けてきた(ことを弊社のソーシャルエディターが教えてくれた)ので積極的に乗っかってみた、という表現が正しいのですが(笑)。結果、ショーの画像の上に飛び交う真っ赤なリップマークなどで気分を上げつつ楽しく見ちゃいました。やはりエディーは凄い。永遠のユースカルチャーラバーであるエディ・スリマン(Hedi Slimane)についてゆけば、若者の心がわかること間違いなし、ですね。

7月29日(水)
繊維商社ヤギの
展示会がおもしろかった

 繊維商社の業務内容が多角化してきておもしろく、注目しています。ヤギもそのひとつ。でも説明は大変。だからぜひ1枚目の写真を拡大してみてください(ものぐさ・笑)。展示会場に展示されていたものです。「商社」ですから何かと何かをつなぐことが生業ですが“あーこういったつなぎ方が始まるのですね”と学びが多いです。こちらは東京ファッションテクノロジーラボとの提携で構想しているプロジェクトで、ベースにあるのは生地を3DCGで再現しその生地を製品にした状態をアバターで確認できるという新しいデジタルの技。実際の生地を使わないから素材から店頭までが同時に最新情報を共有できるというわけです。このプロジェクトはコロナで需要が一気に高まったそうです。未来だ~。

7月30日(木) 
7月発行号を振り返る&
在宅勤務のお供

 7月に発行した「WWDジャパン」を家のダイニングに並べて振り返りました。こういう振り返りの時間は会社より家の方がゆっくり持てます。7月6日号は「海外で奮闘するファッション業界の日本人」。7月13日号は「セール再考 変わるのは今だ!」で表紙のデザインはテプラを使ったアーティスト酒井いぶきさんの力を借りました。7月20日号は百貨店特集で各社社長さんをイラストに。かなり似ていると思うのですが。いかがでしょう?そして7月27日号は「雑誌・メディア」特集でたくさんの編集長が熱く語っています。別冊では繊維商社の特集も。まだ読んでない方はぜひポチってください。

 以前は日記のおまけで「今日のおやつ」を紹介していましたが、コロナ太りが危機的状況のため、「在宅のお供」に変更します。デスクに常備しているのは愛する旧ボトルの「アニック グタール(ANNICK GOUTAL)」の香水とオンライン会議前にサッと塗るリップ。「ルージュ・エルメス(ROUGE HERMES)」の口紅は眺めるだけでもカワイイです。

The post 編集長は先月何した? 篠原ともえとラジオで語り、ミヤシタパークを静かに堪能、ティックトックで「セリーヌ」を見る appeared first on WWD JAPAN.com.

ランジェリー業界のゲームチェンジャー vol.7 慶⼤院の仏⽂から転⾝ 中国でアワードも受賞した「マイミア」神成舞

 下着業界はファッション業界に比べるとメディア露出が少なく、またサイズの展開が多いため、在庫管理が複雑、生産工程で使用する資材が多い、生産ロットが大きいなどの理由から新規参入が難しいといわれてきた。大手の下着メーカーやアパレルメーカーによる市場の寡占によってなかなか新陳代謝が進まない印象だったが、ここ数年でD2Cブランドが増加している。また、異業職種からのデザイナー転身やSNSを通じたコミュニティーの活性化など、下着業界では30代の女性を中心に新たなムーブメントが起こっている。下着業界に新風を吹き込むゲームチェンジャーらにインタビューし、業界の今、そして今後の行方を探る。

 第7回に登場するのは、サテンとリバーレースを組み合わせた独自の世界観のランジェリーで注目を集める「マイミア(MAIMIA)」の神成舞・代表兼デザイナー。ブランドデビューからわずか1年半で上海のランジェリー資材見本市において「ヤングレーベルアワード」を受賞した後、自社ECをはじめ都内百貨店に常設コーナーができたり、地方の有力専門店で取り扱いが増えたりと販路を広げ、頭角を現している。

――コロナ禍の3〜7月に大きな変化があったそうですね。

神成舞代表兼デザイナー(以下、神成):これまでは自分をさらすことが苦手でしたが、外出自粛要請中はお客さまとの接点がなくなってしまったため、重い腰を上げてインスタライブを行いました。それを機に自社ECの売り上げが約10倍となり、届けたいところにダイレクトにアプローチできたと実感しています。ただ、地方のお客さまからは直接商品を見たいという声を多くいただきました。今後も私が地方に出向いてポップアップストアを開くことができない可能性が高いため、地方の専門店に営業をかけて福岡で2店舗、大阪で1店舗、取り扱いが決まりました。いずれもコロナに背中を押されたようなものですが、もっと早くやるべきだったと反省しています。都内では7月1日から西武渋谷店の、下旬からは西武池袋本店のランジェリー売り場に常設されるようになりました。

――自社EC、百貨店、地方の専門店で人気商品や客層に違いはあるか?

神成:百貨店のポップアップのお客さまは、95%がインスタグラムのフォロワーで、「気になっているあの商品を見たい」と来店してくださいますから、売れ筋は自社ECとほとんど変わりません。一方で地方の専門店は商品のセレクトや接客にオーナーさまの意向が色濃く反映されますから、それぞれ個性が出ます。私が獲得できない層へ広げていってくださるのでありがたいです。

――ランジェリーデザイナーを目指したきっかけは?

神成:エスモードジャポンでデザインの授業の通訳をしていたのですが、デザイナーのジョン・ガリアーノ(John Galliano)やステファノ・ピラーティ(Stephano Pilati)のチームで働いたことのあるフランス人講師の熱意と学生たちの情熱に囲まれて仕事をしているうちに、「自分もデザインをやりたい」と強く思うようになりました。今思うと、海外生活や旅で見聞きし感じたことを表現する場を欲していたのだと思います。洋服は自分の着たいものがあったけれど、ランジェリーにはなかった――それがランジェリーを選んだ理由です。

20代でも頑張れば買える“日常使いの最高峰”を目指したい

――ブランドを立ち上げた経緯は?

神成:エスモードジャポンの通訳をしながらバンタンデザイン研究所キャリアカレッジで1年間ランジェリーの基礎を学び、商品の開発に1年半費やしました。最も大変だったのは工場探しとブラジャーのパターンでした。電話とメールで日本中の工場に連絡し、やっとオーダーできる工場を見つけ、それからは工場長と二人三脚で「マイミア」のブラジャーのパターンを作り、インポートのような軽さでありながら華奢な日本人女性に合うブラジャーにすることを目指しました。28歳のとき、最初のコレクションが完成するタイミングで会社を設立し、エスモードジャポンの通訳は辞めました。そもそも起業したいとか、ブランドを立ち上げたいという気持ちはなかったのですが、自分が作りたいものを形にしようとしたところ、ブランド設立に至りました。副業という選択肢もあったかもしれませんが、ビジネスとして確立させる覚悟を決めて法人化しました。ブランドに専念したことでスピード感のある展開ができたと思います。

――ブランドコンセプトは?

神成:“服を着たあなたと裸のあなたの間の、もう一人のあなたをインスパイアしたい”というのがブランドコンセプトです。服は他人の視線がありますからどうしても社会性を帯びますが、人の目に触れないランジェリーにはそれがないし、裸以上になりたい自分になれる。身にまとう物により力を得て、今までとは違うことを感じられたり、行動できたりする力を得てほしいと思います。物作りにおいては“日常使いの最高峰”を目指しています。オートクチュールメゾンで使われているような最高品質のレースや素材を使って、品質も高いが20代でも頑張れば買えるランジェリーを提供したい。日常にある女性の人生の一瞬を演出してこそ「マイミア」のランジェリーの価値があると思っています。

――「ヤングレーベルアワード」を受賞して変化は?

神成:受賞はブランドを立ち上げてから1年半たったときでした。それまではデザインやクリエイションの仕事をした経験がなかったので、デザイナーとして表に出ることに引け目を感じて自信がもてませんでした。ただ、世界のブランドを見てきた審査員にデザインを評価されたことで、自分をデザイナーとして認められるようになりました。副賞で「パリ国際ランジェリー展」に出展でき、世界にアピールする場を提供されたのも大きいですね。最近、海外からの問い合わせも増えていますから、そのチャンスを生産的に生かさなければと思っています。

――これからの目標は?

神成:ブランドを立ち上げるときに目標にしていた、アクセスのよい百貨店での常設展開や

パリの展示会出展が迅速にかなうことになりました。次の目標は、さらなるステップアップのために会社のオペレーションの効率や精度を上げて強固なチームをつくっていくことです。大きな夢としては、海外の避暑地などでポップアップストアをやりたいですね。

――下着業界はどうなって欲しい?

神成:プレーヤーがどんどん増えて欲しいと思います。洋服と同じくらいランジェリーも選択肢が増えるといいですよね。ニーズを満たすもの、問題を解決するものばかりではなく、新しいライフスタイルや価値観を創出できる多様性に溢れたランジェリーが見たいし、私自身もそれを生み出せるように頑張ります。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

The post ランジェリー業界のゲームチェンジャー vol.7 慶⼤院の仏⽂から転⾝ 中国でアワードも受賞した「マイミア」神成舞 appeared first on WWD JAPAN.com.

“ホワイトグレー”を打ち出して月間最高売り上げ350万円 「シャチュー」のSHOKI店長の戦略とは?

 本連載では、月の売り上げ200万円以上で、30歳以下の次世代インフルエンサー美容師を紹介する。今回は、「シャチュー(SHACHU)」渋谷本店のSHOKI店長をピックアップ。グレー系のヘアカラーを得意とし、月の最高売り上げは356万円を達成。どのようにして売り上げを伸ばしたのか、その秘訣を聞いた。

WWD: まず、美容師を目指したきっかけは?

SHOKI:小さい頃からずっとサッカーをやっていて、高校までは本気でサッカーで食べていければと考えていたのですが、高校生のときにケガをしてしまって。それでサッカーは諦めて将来何をしようかと考えたときに、もともとファッションが好きだったのと、友だちの髪を切ったりしていたこともあって、美容師なら楽しく仕事ができるなと思って選びました。でも僕自身は高校時代ずっと坊主頭でした(笑)。そこから美容学校の入学を機に上京しました。

WWD:学生時代に特に力を入れたことは?

SHOKI:誰よりも早くスタイリストになりたいと思っていたので、週末は美容室でバイトをしていました。その美容室は住宅街にあるファミリー層向けの美容室だったんですが、専門学校卒業後はそこに就職して、2年10カ月ほど働きました。それで、いざスタイリストデビューするというタイミングで、「もっとトレンドの技術を学んでからスタイリストになった方がいいのでは」と考え、トレンドのハイトーンカラーを打ち出している「シャチュー」に入社しました。

WWD:実際「シャチュー」に入ってみてどうだった?

SHOKI:オーナーのみやち(のりよし)をはじめ、スタッフ全体のモチベーションが高く、僕の意識もすごく変わりました。それまではなんとなく美容師をやっていたというところもあったんですが、もっと本気でやっていこうと思うようになりました。

WWD:スタイリストデビューまではどれくらいかかった?

SHOKI:ある程度技術ができる状態で入ったので、1年半くらいでデビューしました。ただ「シャチュー」の場合はスタイリストデビューするにはアシスタントのうちからある程度売り上げが必要で、カラーのお客さまは担当できる仕組みした。僕の同期が売り上げ100万円を達成していたので「絶対に負けたくない」と思って100万円を目指したんですが、それは達成できました。

WWD:アシスタント時代から売り上げを伸ばすためにやったことは?

SHOKI:毎日、夜まで街で声がけをして、お客さまを増やしました。渋谷、原宿だけではなく地元でもチャンスがあれば声をかけるように意識しました。ただ、僕の見た目だと怖がられることも多くて、いかに信頼してもらえるか、ファーストコンタクトはかなり意識しました。その経験はスタイリストになってからの接客にも生かされています。

WWD:スタイリストになってからの売り上げは順調に伸びた?

SHOKI:そうですね。特に自分の強みである“ホワイトグレー”のヘアカラーをインスタグラムで打ち出すようにしてからは伸びました。グレー系って少し汚く見えてしまうこともあるのですが、僕の「ホワイトグレー」はかなりキレイに見える自信はあります。新規のお客さまは多いと月100人ほどで、月の最高売り上げは今年3月の356万円です。いかに美容室を楽しいと思ってもらえるかを考えて、会話の内容や話しやすい雰囲気作りなど、接客を意識しているので、その結果、友だちを紹介してくれたり、2人で来店するケースも多いです。

WWD:インスタグラムはどのように活用している?

SHOKI:基本的には実際のお客さまのリアルなスタイルをアップしています。基本的にお客さまのバックショットのみで、加工もほとんどしないので、お客さまからのオーダーがあっても再現しやすい。現在、フォロワー数は2万3000ほど。ただテクニカルにフォロワー数を増やそうと思わなくなって、本当にお客さまに提案したいヘアカタログの感じでやるようになってから、売り上げは伸びました。

WWD:ほかに売り上げを伸ばすためにしていることは?

SHOKI:僕はお客さま一人一人にオーダーメードのカラーを提案しようと思っていて、実際同じカラーレシピで行うことはほとんどありません。レシピも残さないので、毎回その髪と希望のオーダーを聞いて考えます。前回よりかわいくするのは当たり前で、毎回その人の“かわいい”を更新するように心掛けています。

WWD:「シャチュー」は新型コロナの影響で、4月から2カ月ほど休業していた。その間はどう過ごしていた?

SHOKI:今までいそがしくて自分のレッスンがあまりできなかったので、あらためてカットの技術を練習したり、アレンジはアシスタントに教えてもらったり、なるべくインプットを増やすように意識していました。6月からは席数を減らして密にならないようにしつつ、定休日も減らして、出勤もシフト制にするなどして対応しています。

WWD:最後に今後の目標は?

SHOKI:コロナ禍でどうなるかまだ先行きは不透明なのですが、売り上げは月400万円を目指したいです。あとはセミナーや撮影など外の仕事もやっていきたいです。

The post “ホワイトグレー”を打ち出して月間最高売り上げ350万円 「シャチュー」のSHOKI店長の戦略とは? appeared first on WWD JAPAN.com.

「ランコム」2020年クリスマスコフレは人気製品が勢ぞろい 特別デザインのコレクションにも注目

 「ランコム(LANCOME)」は10月から2020年ホリデーコレクションを発売する。例年好評の人気製品をセットにした「ビューティーボックス」などのコフレのほか、コラージュアーティストのサラ・シャキール(Sara Shakeel)とコラボレーションした限定コレクションが登場する。

 10月16日に発売する「ビューティーボックス」(1万9500円)は、現品サイズを含む11品とオリジナルのバニティーバックがセットになった毎年人気のコフレだ。今年発売した「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」(50mL)やブランドを代表する美容液「ジェニフィック アドバンスト N」(7mL)のほか、特別デザインの「ラ ローズ アイシャドウ パレット」などをセットにした豪華な内容だ。さらに、「ジェニフィック」シリーズの美容液と化粧水やクリームのミニサイズ、フェイスマスクがセットになった「ジェニフィック キット」(1万~1万4000円)も同日に発売する。

 そのほか、11月6日にファンデーションと3つのミニサイズ製品がセットになった「ウルトラファンデ キット」(6000円)や、「UVエクスペール シリーズ」と化粧水のミニサイズ、フェイスマスクをセットにした「ピンクのUV下地 キット」(5800円)、プレミアムコレクション「アプソリュ」シリーズをラインで試せる「アプソリュ クリームキット」(3万2500~3万4000円)、11月27日には、「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」(150mL)に美容液とクリームのミニサイズをセットにした「クラリフィック デュアル エッセンス ローション キット」(1万1000円)などのコフレが登場する。

 11月27日に発売する「クリスタルホリデーコレクシオン」ではコラージュアーティストのサラ・シャキールとコラボレーション。幻想的な雪の世界をイメージした限定デザインのリップスティック「ラプソリュ ルージュ」(限定4種、各4000円)やローズのカッティングが施された「ハイライター」(8000円)をラインアップする。

The post 「ランコム」2020年クリスマスコフレは人気製品が勢ぞろい 特別デザインのコレクションにも注目 appeared first on WWD JAPAN.com.

コーセーが日本発プロダンスリーグに参画 新チーム監督にブレイクダンス世界最年少チャンピオンISSEIが就任

 コーセーは、Dリーグが発足させた日本発のプロダンスリーグ「D. LEAGUE」に参画することを決定した。2021年1月10日から開幕するレギュラーシーズンにブレイクダンスを主体とするチーム「コーセーエイトロックス(KOSÉ 8ROCKS)」をエントリー、同リーグでの優勝を目指す。

 日本のダンス市場は、08年の中学校学習指導要領の改訂で「ダンス」が必修に加わるなどいまや競技人口は約600万人、市場規模は数千億円だ。また、24年パリ五輪の追加競技として承認の可能性があるなど、世界的にも注目を集めている。

 8人のメンバーで構成される「コーセーエイトロックス」はチームディレクター(監督)に、日本人初かつ世界最年少でのブレイクダンスの世界大会「REDBULL BC ONE WORLD FINAL」優勝という偉業を成し遂げたダンサーのISSEI(イッセイ)を迎える。今回の「D. LEAGUE」参画は、コーセーのさらなる認知拡大と、チーム運営という新たな事業展開への着手とともに、同社が長年取り組んでいるスポーツ振興支援が目的。「D.LEAGUE」への参戦を通じて、ダンス市場において日本だけでなく世界中のストリートダンスシーン全体を盛り上げていく。小林一俊社長は、「当社は“美”の創造企業として、“美”“芸術性”“ファッション性”などの要素を含む各種スポーツ振興支援を行っており、ダンスにおいてもその親和性の高さを感じて参画を決意。ダンスを見た人々が明るく前向きな気持ちになれるような、愛されるチーム作りを目指す」とコメント。

 「D.LEAGUE」は、日本のストリートダンスの発展と普及を図るとともに、ストリートダンスのプロフェッショナルを生み出し、アートとスポーツ、そしてビジネス面での新たな価値を創造し、ダンサーがメインとなる世界を作り上げるために発足。コーセーのほか、エイベックス、サイバーエージェント、セガサミーホールディングス、セプテーニ・ホールディングス、フルキャストホールディングス、ベネフィット・ワン、USEN-NEXT HOLDINGSの8社がチームオーナーとして参画。チーフクリエイティブアドバイザーにはEXILE HIROが就任する。来年1月から始まるレギュラーシーズンでは総勢8チームが全12ラウンドを戦う。

The post コーセーが日本発プロダンスリーグに参画 新チーム監督にブレイクダンス世界最年少チャンピオンISSEIが就任 appeared first on WWD JAPAN.com.

シューズブランド「フラワーマウンテン」が写真家の森山大道と初コラボ 

 日本発シューズブランドの「フラワーマウンテン(FLOWER MOUNTAIN)」は、写真家の森山大道とのコラボスニーカーを発表した。2021年春に公開予定のドキュメンタリー映画「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道」と同時期にローンチする。森山がシューズブランドとコラボするのは今回が初めて。

 コラボスニーカーは全2型。同ブランドの定番モデル“パンパス(PAMPAS)”と、アイヌ民族の履物ストゥケレをモチーフにしたアッパーのレース使いで、快適なホールド感とデザインが特徴の“ライキリ(RAIKIRI)”に、森山が手掛けたスナップショットを反映させた。 “パンパス”は3デザイン(各2万円)、“ライキリ”は2デザイン(各2万3000円)をそろえた。

 9月5日〜10月31日には、美術展「KEEP WALKING PROJECT-DAIDO MORIYAMA× 『フラワーマウンテン』スニーカーズ エキシビション」を北海道・札幌のアイエルエーギャラリー(ILA GALLERY)で開催する。

 「フラワーマウンテン」は、OEMのシューズデザインなどを手掛けていた太田圭輔デザイナーが中国・北京在住のヤン・チャオ(Yang Chao)デザイナーと共同で2015年にスタートしたブランド。自然の動植物から切り出した情景をコンセプトに、ハンドメイドで製作する独創的なデザインが特徴だ。

 森山は1938年大阪生まれ。岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て64年に独立。写真誌などで作品を発表し続け、67年「にっぽん劇場」で「日本写真批評家協会新人賞」を受賞。2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する「第28回インフィニティ賞」生涯功績部門で日本人として初受賞。同年、ウィリアム・クライン(William Klein)との2人展「William Klein+Daido Moriyama」をロンドンのテート・モダン(Tate Modern)で開催した。また18年にはフランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与されたほか、19年にハッセルブラッド財団国際写真賞を受賞している。

The post シューズブランド「フラワーマウンテン」が写真家の森山大道と初コラボ  appeared first on WWD JAPAN.com.

アイスタイル20年6月期は50億円の赤字 創業以来初の減収で“選択と集中”急ぐ

 アイスタイルの2020年6月期連結決算は、最終損益が50億円の赤字(前期は5億円の赤字)と赤字幅が拡大した。売上高は前期比5.1%減の305億円、営業損益は23億円の赤字(前期は4億7000万円の黒字)、経常損益が24億円の赤字(前期は3億8000万円の黒字)で、創業以来初の減収となった。改善を急いでいた海外事業が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてさらに悪化したほか、店舗休業により売り上げ計画が狂った。今後は海外事業の縮小や店舗の見直し、17年3月に子会社化したマレーシアの化粧品ECサイト「ヘルモ(HERMO)」の売却などを進める一方で、ブランド向けのマーケティングサービスや店舗とECの融合など同社が強みとしている事業に資源を集中させ立て直しを図る。

 部門別では、オンプラットフォーム事業の売上高が同1.1%増の77億円、営業利益が同47.0%減の11億円。ブランド向けのマーケティングサービス「ブランドオフィシャル」が伸長したものの、メーカー側の宣伝広告費見直しの影響を受け、「アットコスメ(@COSME)」の広告・PR収入が落ち込んだ。グローバル事業は中国ECの競争が激化していることに加え、香港のデモや新型コロナの影響もあり、売上高が同32.5%減の61億円、営業損益が7億8000万円の赤字(前期は2700万円の赤字)だった。
 
 国内小売りのビューティサービス事業は、店舗休業の影響を受ける一方で、通常はECの取り扱いがないブランドが「アットコスメ ショッピング(@COSME SHOPPING)」で一時的に販売したことなどで、ECの売り上げが伸びた。また、休業期間中の店舗家賃等を特別損失に振り替えたこともあり売上高が同7.2%増の153億円、営業損益6億8000万円(前期は5億5000万円の黒字)で着地した。

 21年6月期は、上期までは新型コロナの影響などで赤字を見込むものの、事業の選択と集中を急ぎ売上高が同21.7%増の372億円、営業利益は5000万円の黒字化を見込む。

The post アイスタイル20年6月期は50億円の赤字 創業以来初の減収で“選択と集中”急ぐ appeared first on WWD JAPAN.com.

「SK-II」から約5年ぶりに新スキンケアシリーズが登場 現代生活における肌の揺らぎにアプローチ

 「SK-II」は8月21日、約5年ぶりに新スキンケアライン「スキンパワー」を発売する。新シリーズは現代女性のライフスタイル特有の肌の揺らぎにアプローチし、美容乳液を2種、美容液を1種、アイクリームを1種そろえる。なお、既存のエイジングケアライン「R.N.A.パワー」シリーズは在庫がなくなり次第、終了する。
 
 「SK-II」は今回の製品開発のために約8年間を費やし、初めて一日の肌年齢の変動を定点的にとらえる調査を行った。その結果、女性の肌はよいコンディションの状態から、そうでないくすみや毛穴の目立ち、ハリ不足が気になる状態まで、肌年齢が一日の中でも約9歳分も揺れ動いていることを発見した。紫外線や大気汚染、乾燥、気温の急激な変化などの外的ストレスにより肌コンディションが低下し、その結果見た目に分かるほど急激にキメが乱れ、毛穴が目立つようになるという。

 そこで新シリーズには全製品に独自の「インフィニット パワー テクノロジー」を用いた。これは肌に潤いを与えてふっくらとさせる独自成分「カラーリリーエキス」、潤いのある生き生きとした肌に整えるドクダミエキス、弾むようなハリを与えるシャクヤクエキスの3つの天然由来成分を組み合わせたもので、弾むような生き生きとした肌に導く。また、同ブランドのアイコン成分「ピテラ」も配合しており、既存の「R.N.A.パワー」と同等のエイジングケアをかなえている。

 美容乳液はみずみずしく軽い感触の「スキンパワー エアリー」(50g、1万2000円/80g、1万8000円)と、しっとりコクのある「同クリーム」(50g、1万2000円/80g、1万8000円)の2種類が登場。美容液「同エッセンス」(30mL、1万3000円/50mL、1万9500円/75mL、2万6000円)は毛穴の目立ちにくい、潤いに溢れた肌に導く。「同アイ クリーム」(15g、1万1500円 以上全て価格は編集部調べ)は軽いテクスチャーで目周りの肌にすばやく溶け込み、乾燥による小ジワを目立たなくして艶のある目元に仕上げる。

The post 「SK-II」から約5年ぶりに新スキンケアシリーズが登場 現代生活における肌の揺らぎにアプローチ appeared first on WWD JAPAN.com.

明日8/14(金)からTHE GREAT SALE開催

こんばんは。

各店店頭・オンラインストアでは2020年春夏シーズンのファイナルセールが開催中ですが、

明日8月14日(金)からは、恵比寿のEBis303 イベントホールにて3日間限定のザ グレート セールもスタートします。

200806 great sale N main 明日8/14(金)からTHE GREAT SALE開催

<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションのアイテムが会場内限定の特別プライスで登場するほか、今回は<バーニーズ ニューヨーク ベビー>オリジナルコレクションのウェア各種が ¥3,000よりお求めいただけます。もちろん、デザイナーブランドアイテムもご用意しています。

 

詳しくは↓こちらよりご確認くださいね。

https://www.barneys.co.jp/events/the-great-sale.html

 

アシックス2020年上期は大幅に減収 2倍成長のECに活路

 アシックスの2020年1〜6月期連結決算は、売上高が前期比21.5%減の1468億円、本業のもうけを示す営業利益は38億円の赤字だった。新型コロナウイルスの感染拡大による直営店の臨時休業やインバウンド低迷により大幅な減収減益、営業赤字となった。一方で、EC売上高は同103.3%増の233億円と大きく伸長した。

 カテゴリー別では、主要カテゴリーであるランニングシューズの売上高が同15.1%減の709億円だった。ただし、多くの直営店が営業再開した6月は北米と中華圏がけん引し、単月では前年を上回った。また広告費の削減やデジタルコミュニケーション促進による旅費の縮小など販管費をコントロールしたことで利益率も0.1ポイント改善した。今後は、SNSやランニングアプリなどを活用しデジタルでの顧客接点を拡大するほか、8月発売の新作“ダイナブラスト(DYNABLUST)”で新客の取り込みを目指す。またランニング専門店との関係強化を継続し、シェア拡大に向けた取り組みを加速させる。

 地域別の売上高は、日本が同24.0%減の470億円、現地通貨ベースで北米が同25.7%減の284億円、欧州が同17.4%減の370億円と大きく減収した一方、中華圏は同3.8%増の185億円、オセアニアが同9.6%増の85億円と伸長した。廣田康人社長COO(最高執行責任者)は「インバウンド低迷による影響は大きく、短期での戻りは考えられない。好調な中国と東南アジアでしっかりと売り上げを立てていく」と語る。

 通期は売上高3000億円、営業利益140億円、経常利益170億円、純利益220億円と予想する。今後は好調なECの勢いを生かし、ライブ配信を活用したEC戦略やデジタルと連動した店舗運営で売上高を拡大させる。廣田社長は「地域によってデジタル戦略にばらつきがある。5Gの普及でライブコマースがやりやすくなった中国がトップで、欧米がそこに追いつきつつある。日本はまだこれから」と話す。加えて「ECがこれだけ伸びると、リアル店舗もショーケースのような役割に変わっていくだろう。現時点で店舗再編は考えていないが、『オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)』が好調な上海や北京、バンコクにアシックスの世界観を感じてもらえる旗艦店を出店し、日本でのインバウンド需要が見込めない分を現地で取り返したい」と説明した。また、生産拠点を集約して効率化を図るほか、販管費のコントロールも継続して営業利益のさらなる改善も目指す。

 公式スポンサーを務める東京オリンピック・パラリンピックについては「あくまで2021年に延長されただけ。すでに投資した予算もあるが、来年には大会が開催されるつもりで準備しており、回収できると考えている」と話した。

The post アシックス2020年上期は大幅に減収 2倍成長のECに活路 appeared first on WWD JAPAN.com.

【動画】「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」Vol.0 “海鮮とお米のサラダ”

 「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」は、モデル兼俳優の一ノ瀬遼による料理番組です。「オシャレな料理を作りたい!!」「たまにはお家でご飯を食べたい!!」という、多忙な業界人でも簡単に作れる料理を学びます。また京都大学薬学部出身の知識を生かした、料理にまつわるさまざまなウンチクや雑学もプラス。一ノ瀬についてもっと詳しく知りたい人は、下記の関連記事をチェック!!

 今回は、免疫力の向上をテーマに、タンパク質やビタミンA、ビタミンCを多く摂取することができる“海鮮とお米のサラダ”を学んでいきます。

レシピ
(2人分)
・米 0.5合
・エビ 4尾
・アサリ 7個
・イカ 1/3杯分
・ニンニク 1片
・赤パプリカ 1/4個
・ミニトマト 2、3個
・きゅうり 1/5個
・小きゅうりのピクルス(コルニッション) 1本
・ブラックオリーブ 4、5個
・白ワイン 30ml
・水 30ml
・塩 適量
・砂糖 適量
・お酢(穀物酢等で可) 適量
・マヨネーズ 小さじ1/2以下
・エクストラバージンオリーブオイル
・白胡椒(黒胡椒でも可) 適量

(トッピング)
・クリームタイプのバルサミコ酢 適量
・ディル 少量
・イタリアンパセリ 少量

The post 【動画】「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」Vol.0 “海鮮とお米のサラダ” appeared first on WWD JAPAN.com.

「シュウキュウ マガジン」がポップアップストアをオープン 「バルサ」や「レアル」のユニホームをリメイクしたマスクも

 フットボール・カルチャーマガジン「シュウキュウ マガジン(SHUKYU Magazine)」(SHUKYU)は8月16日まで、ポップアップストア「フットボール フリーク(FOOTBALL FREAK)」をフリークスストア渋谷(東京都渋谷区神南1-13-1)でオープン中だ。

 同ポップアップストアは、ライフスタイルとしてのフットボールを楽しむきっかけ作りをテーマに、「シュウキュウ マガジン」や普段はオンラインでしか購入できない国内外の雑誌、アパレルグッズなどをラインアップした。

 また今回のポップアップストアでは、海外の人気フットボールクラブのユニホームをリメイクしたマスクやトートバッグも販売している。価格はマスクが3800円、トートバッグが7000〜9200円となる。対象クラブは、スペイン・ラ・リーガ(リーガ・エスパニョーラ)の名門「FCバルセロナ(FC BARCELONA)」や、同リーグに所属し白い巨人の異名を持つ「レアル・マドリードCF(REAL MADRID CF)」、イギリス・プレミアリーグの2019-20年シーズン覇者「リヴァプールFC(Liverpool FC)」、「チェルシーFC(Chelsea FC)」、イタリア・セリアAに所属する「FCインテル・ミラノ(FC INTERNAZIONALE MILANO)」、「ASローマ(AS ROMA)」など。

The post 「シュウキュウ マガジン」がポップアップストアをオープン 「バルサ」や「レアル」のユニホームをリメイクしたマスクも appeared first on WWD JAPAN.com.

マツキヨの人気PB「アルジェラン」を手掛けるカラーズ 環境や社会問題に取り組むプロジェクト始動

マツモトキヨシの人気プライベートブランド「アルジェラン(ARGELAN)」などを手掛けるカラーズは、創業20周年を迎えた今年、環境や社会問題に取り組むプロジェクト「カラーズ ネクスト 20」をスタートさせた。世界と日本が抱える問題点を6つ掲げ、持続可能な経済活動や社会づくりを軸にしながら今後20年をかけて目標を実現していく。

 同社は広告制作会社として創業したが2008年から化粧品ブランドの開発に携わり、以降オーガニックコスメなどを手掛けてきた。「これまでの20年は多くの人の支えによって企業体として形になったと感じている。今後20年は人や社会、地球に恩返しすることが使命だ」(橋本宗樹カラーズ社長)と同プロジェクトを立ち上げたという。これを機に、モダンクリーンカンパニー(都会的で先進的な精神をもち、人や地球に誠実な企業)へ進化を目指す。

 6つの問題点として、現代人のストレス、地球環境、地方の衰退、日本の貧困、少子高齢化、多様性の欠如を挙げ、それに対して10のプロジェクトを立ち上げて30年までにSDGsの視点で、40年までに“カラーズ ネクスト 20”の視点で達成する目標を定めた。すでに実現に向けて社内で6つのチーム(部署ごとや、一部部署を横断した形もあり)をつくって取り組みを始めている。

「現代人のストレス」

具体的には、現代人のストレスに対しては、“ストレスを日常的にケアして、強い心と体を作る”をテーマに、30年までに多角的に証明された精油によるストレスマネジメントメソッドを生み出す。そして40年までに精油によるストレスマネジメントを日常化する。

「地球環境」

地球環境については、“CO2とプラスチックいよる環境悪化を止める”をテーマに、30年までにカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出を抑制で相殺すること)の達成と、容器や資材の50%削減を目指す。40年までにカーボンポジティブ(二酸化炭素を取り込む量が排出量を上回ること)の達成と、容器や資材の90%削減、創業以来排出したCO2を回収する。

「地方の衰退」

地方の衰退に対しては、“衰退する地方に産業を生み出し、活性化する”をテーマに、30年までに3億円規模の精油事業を1カ所創出し、リトリート(保養)施設を1カ所造る。40年までには3億円規模の精油産業を5カ所に創出し、リトリート施設を3カ所造る。

「日本の貧困」

日本の貧困については、“相対的貧困による将来への弊害を軽減する”をテーマに、30年までにシングルマザーの雇用環境による心理的不安、周囲の不理解をなくす、児童養護施設への支援の輪を拡大する。40年までに、仕事をすることで貧困から脱却できる社会と、子どもへのサポートが当たり前の社会を実現する。

「少子高齢化」

少子高齢化では、“高齢者のQOLを高め、現役世代の負荷を減らし、介護者のケアを進める”をテーマに、30年までに精油によるQOLマネジメント実施を、要介護者で5万人、介護者で1万人に対して提供する。40年までには要介護者を10万人、介護者を2万人まで広げる。

「多様性の欠如」

多様性の欠如については、“個性が尊重される社会を目指し、LGBTQやジェンダーギャップ理解の輪を広げる”をテーマに、30年までに同社の全てのパートナーが多様性を尊重した企業活動を行う。40年までに日本で多様性を尊重した考え方、行動をとる人を増やす。

 同社は10年スパンの目標を掲げることで、近代的な暮らしを維持しながらも持続可能な生き方を実現していく。さらに未来に目を背けず、問題に鋭く切り込むことで「日本らしい他者を敬う精神と、現代の自由で寛容なスタイルを組み合わせて社会をアップデートし、本当に必要とされる会社に進化させていく」と述べた。

The post マツキヨの人気PB「アルジェラン」を手掛けるカラーズ 環境や社会問題に取り組むプロジェクト始動 appeared first on WWD JAPAN.com.

目玉はラフ・シモンズが加わった「プラダ」 リアルとデジタルをミックスして9月のミラノコレ開催へ

 イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana 以下、CNMI)は8月15日、2021年春夏ミラノ・ファッション・ウイークの暫定スケジュールを発表した。期間は9月22〜28日で、今回はリアルなイベントとデジタルショーケースを織り交ぜて開催する。

 暫定スケジュールに載っている約50ブランドの中で、物理的なファッションショーを計画しているのは27ブランド。すでに9月23日の開催を表明していた「フェンディ(FENDI)」や、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)が共同で手掛けた初のコレクションを披露する「プラダ(PRADA)」をはじめ、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「マルニ(MARNI)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」「マックスマーラ(MAX MARA)」「エトロ(ETRO)」「MSGM」「ヌメロヴェントゥーノ(N21)」などが名を連ねる。一方、「ディースクエアード(DSQUARED2)」や「ミッソーニ(MISSONI)」「GCDS」「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」はデジタル形式でコレクションを発表予定だ。カルロ・カパサ(Carlo Capasa)CNMI会長は、「9月のミラノ・ファッション・ウイークは“フィジタル”(フィジカルとデジタルを合わせた造語)なショーケースになるだろう。参加するブランドやデザイナーがそれぞれのストーリーに合わせて最適な形式で発表できることを目指している」と話す。

 また、初日の22日にはイタリアの百貨店リナシェンテ(LA RINASCENTE)とCNMIのコラボレーションによるパーティーが、27日には地元のファッションスクールの卒業生によるコレクションを披露するショーが予定されている。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

The post 目玉はラフ・シモンズが加わった「プラダ」 リアルとデジタルをミックスして9月のミラノコレ開催へ appeared first on WWD JAPAN.com.

「メゾン スペシャル」がヘラルボニーとコラボ 知的障害のあるアーティストを支援

 「メゾン スペシャル(MAISON SPECIAL)」は8月14日に、知的障害のあるアーティストによるプロジェクトなどを手掛けるへラルボニーとのコラボアイテムを「メゾン スペシャル」各店舗と公式ECサイト内で発売する。

 ヘラルボニーに所属するアーティストが手掛けたグラフィックを「メゾン スペシャル」のTシャツとセットアップに落とし込んだ。Tシャツ(7489円、税込)は3人のアーティストの作品をそれぞれプリントした3型をそろえ、セットアップは「ソロテックス(SOLOTEX)」素材を使用した細身(ジャケット2万8600円、パンツ1万5180円、同)のものと、同じく「ソロテックス」のジャージー素材(ジャケット2万1780円、パンツ1万2980円、同)を用いた2型で裏地にグラフィック1種類をプリントした。

 「メゾン スペシャル」は、障害のある人々に対してボランティアや援助だけではく、持続可能なビジネスを通して貢献していきたいというへラルボニーの理念に共感し、今回のプロジェクトに至ったという。

The post 「メゾン スペシャル」がヘラルボニーとコラボ 知的障害のあるアーティストを支援 appeared first on WWD JAPAN.com.

「グッチ」の親会社、上半期は厳しい結果に 6月以降は中国などでV字回復

 ケリング(KERING)の2020年1〜6月期決算は、売上高が前年同期比29.5%減の53億7830万ユーロ(約6669億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同40.3%減の16億7500万ユーロ(約2077億円)、純利益は同52.9%減の2億7260万ユーロ(約338億円)と減収減益だった。

 地域別の売上高では、西欧が同29.0%減の16億7060万ユーロ(約2071億円)、北米が同32.1%減の9億5550万ユーロ(約1184億円)、日本を除くアジア太平洋地域が同25.3%減の20億4800万ユーロ(約2539億円)、日本が同37.5%減の3億9900万ユーロ(約494億円)、東欧・アフリカ・中東が同34.9%減の2億5520万ユーロ(約316億円)だった。

 ブランド別の売上高では、「グッチ(GUCCI)」が同33.8%減の30億7220万ユーロ(約3809億円)、「サンローラン(SAINT LAURENT)」が同30.0%減の6億8110万ユーロ(約844億円)、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が同8.3%減の5億310万ユーロ(約623億円)だった。

 フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者は、「20年上半期はこれまでで最も厳しい結果となった。これは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大がいかに大きく影響したかという証左だが、この危機的な状況を耐え抜いた当社のビジネスモデルの強さをも示すことができた。事態が収束した際には、さらに力強く発展できるものと確信している」と語った。

 ジャン・マルク・デュプレ(Jean-Marc Duplaix)最高財務責任者(CFO)は、「アジア太平洋地域では中国、台湾、韓国が好調だが、香港とマカオは業績が低迷したままだ。アジア市場の数カ国、またヨーロッパの主要国は中国人観光客がいないことでかなり苦戦している」と述べた。

 ジャン・フランソワ・パル(Jean-Francois Palus)=マネジング・ディレクターは、「小売業界は激動の最中にあるが、当社がサステナビリティや多様性の推進に尽力していることはプラスに働くと思う。今後もラグジュアリー市場がなくなることはないし、ミレニアル世代やZ世代のラグジュアリー製品に対する購買意欲も落ちていない。実のところ、ロックダウン(都市封鎖)が解除されて店舗の営業を再開したときに、真っ先に買い物に来たのはそうした若年層だった」と述べた。

 ケリングは、「今後数カ月間における個人向けのラグジュアリー市場に関する見通しが立たないため、下半期の業績について信頼性のある予測をすることはできないが、上半期での売り上げ減少を補うことはできないだろう。しかし上半期に導入したコスト削減策などの効果が下半期に表れると思われる」と分析した。なお、店舗の営業再開とともに業績は順調に回復しており、20年4〜6月期(第2四半期)における中国本土での売り上げはそれ以前と比べて40%以上の伸びを見せているほか、6月中旬からは欧米でも好調だという。またECも72.4%増と急激に売り上げを伸ばした。

 同社の稼ぎ頭である「グッチ」は、20年4〜6月期における既存店ベースでの売上高が同44.7%減となり、20年1〜3月期の同23.2%減からさらに減少した。またコロナ禍の影響に加えて販売網を整理していることから、卸の売り上げも減少した。しかし店舗が営業を再開してからは主要な市場で業績を伸ばしているという。またECが非常に好調で、上半期はそれ以前と比べて51.8%の売り上げ増となっている。

 「サンローラン」は20年4〜6月期における既存店ベースでの売上高がやはり同48.4%減と大幅に減少したが、これは西欧と北米への依存度が高いためだという。「ボッテガ・ヴェネタ」も同24.4%減となったが、中国本土と韓国で店舗が営業を再開してからは売り上げがV字回復していることから、減少の度合いが抑えられた。

 デュプレCFOは、「当社の傘下ブランドが危機的な状況の中でも耐え抜き、強い回復力を見せていることをうれしく思うが、下半期の動きについては慎重に注視していきたい。多くの不確定要素がある中ではっきりしているのは、20年は観光客による売り上げは望めず、少なくとも21年の上半期まではその状態が続くということだ」と述べた。

 同氏は一方で、「ECが今後も成長していくことは間違いないと考えている」と話した。ケリングの小売り分野の売上高においてECが占める割合は、19年上半期は6%程度だったが、20年上半期では13%となっている。同氏は、「もともとECが販売チャネルとして確立している北米で記録的な売り上げとなったことに加えて、アジア太平洋地域では前年比でおよそ2倍の浸透率となり、さらなる伸びが期待される。6月は各国の店舗が次第に営業を再開していたにもかかわらず、全地域のECが2倍前後の伸びを見せるなど力強い勢いが感じられた」と説明した。

 ケリングではAI(人工知能)の導入を進めており、サプライチェーンにおける需給予測から顧客への“お薦め商品”の選択まで、さまざまな場面で活用している。パル=マネジング・ディレクターは、「以前から取り組んできたため、当社はこの分野において業界内でも優位にある上に、現在のように過酷な状況下でそれをさらに発展させることができてうれしく思う。事態の収束後は速やかに成長軌道に戻り、いっそう利益性の高い企業として発展できるだろう」と話した。また同氏は、ケリングが「ブリオーニ(BRIONI)」など業績が低迷しているブランドを手放すのではないかとの臆測を否定。「事態が収束して小売り環境が落ち着けば、堅調に業績を伸ばしていくと確信している」と述べた。

The post 「グッチ」の親会社、上半期は厳しい結果に 6月以降は中国などでV字回復 appeared first on WWD JAPAN.com.

「服にかけるお金が減っている」と2万8000人中62%が回答 「ジーユー」が着回し提案を強化

 お盆シーズンを迎え、そろそろ秋物の本格的な立ち上がり時期となっていますが、「ジーユー(GU)」が2020-21年秋冬の展示会でとても気になるデータを発表していました。それは、「6月下旬にブランドの公式インスタグラム上でアンケートを行ったところ、約2万8000人中62%が服にかけるお金が減っていると答えた」というもの。コロナ禍を受けてそのようなことは想定していましたが、実際にデータとして突き付けられると、ファッション業界に身を置く自分としては心にズッシリきます。感染再拡大で不透明感は増しており、秋以降はよりいっそうの消費停滞もあり得るかもしれません。

 そんなアンケート結果を受け、「ジーユー」が“新しいおしゃれ”として打ち出していたのが「ONE2MANY WARDROBE」というキーワードでした。このキーワード、簡潔に言えば「気温の変化に応じて、何通りにも着回せるアイテムをそろえる」といった内容です。“着回し”は今やウィメンズファッションでは欠かせない要素になっていますが(多様な着回しが可能=コスパがいい、という表現、SNS上にも雑誌にもあふれていますよね)、実際に「ドゥーズィエム クラス(DEUXIEME CLASSE)」などの人気ブランドを取材すると、社内検討会などで着回しを徹底的に追求しています。その徹底ぶりには驚くほどです。

 「ジーユー」として、改めて多様な着回しが可能なアイテムを提案してコスパを高め、ファッションの楽しさを消費者に届けるということが狙いなのだと思いますが、分が悪いなと感じるのは、「ジーユー」はトレンドのアイテムが手頃な価格で買えるところが強みである点。正直、着回しの多様さって、ベーシックやシンプルが得意なブランドの方が表現しやすいですから。「ドゥーズィエム クラス」もどちらかというとベーシック寄りですし、消費の冷え込みを想定して、秋以降はシーズン問わず売れるベーシックな定番品を増やすという動きはファッション業界全体に広がっています。「『ONE2MANY WARDROBE』はベーシックでやるなら簡単。それを『ジーユー』はトレンドのアイテムでやろうとするから難しい」と「ジーユー」の担当者も話していました。

 というわけで、トレンド性と着回しをいかに両立させるかがカギである「ジーユー」の「ONE2MANY WARDROBE」ですが、20-21年秋冬のその答えはシアーシャツ、サロペットを含むイージースラックス、軽いアウターなどにあるようです。シアー(透ける素材の)シャツは今夏のトレンドアイテムとして街でもよく見かけますが、それを既に7月から店頭に投入している晩夏初秋物のコーナーで提案していたのはもちろんのこと、気温がより下がった時期の着回しとして、セーターやアウターのインナーとしてチラ見せするレイヤードスタイリングも提案していました。スラックスも、まだまだ暑い時期は半袖ブラウスと合わせて、よりシーズンが進んだらスエットトップスやセーターと合わせてといった具合です。軽いアウターもさまざまなレイヤードを提案していました。

 こんなに何通りにも着回せても、もちろん価格はシアーシャツが1490円、サロペットが2490円と、「ジーユー」プライス据え置き。また、1着を長い期間楽しめるということで、サステナビリティの面も「ジーユー」では意識しているようです。老婆心ながら、「1着でこんなにも着回せるとアピールしたら、シーズンを通した購入着数が従来よりも減ってしまわないんだろうか」などと私は思ったりもしましたが、コロナで消費者の財布のヒモが固くなっている中で(コロナを除いてもファッション消費への熱がやや停滞気味な時代ですし)ファッションの楽しさを感じてもらうためには、着回しによるコスパの打ち出しがこれまでよりもいっそう重要になってくるのかもしれません。同時に、トレンドと着回しの両立を「ジーユー」にやられてしまったら、手も足も出ないという中小アパレルメーカーの嘆きも、聞こえてきそうです。

The post 「服にかけるお金が減っている」と2万8000人中62%が回答 「ジーユー」が着回し提案を強化 appeared first on WWD JAPAN.com.

ZOZO創業者の前澤氏がアダストリアとユナイテッドアローズ株を大量取得 

 ZOZO創業者の前澤友作氏が、個人で約66億円を投じアダストリアとユナイテッドアローズの株式を大量に取得していることがわかった。アダストリアは約39億円を投じ、全体の5.6%・273万株を取得。ユナイテッドアローズ株は約27億円を投じ、5.98%・180万株を取得している。両社は前澤氏が創業したファッションECモール「ゾゾタウン」で上位にある有力テナント企業。

 いずれも7月13日から8月6日にかけ、少額ずつ株式市場で買い足していた。13日のアダストリア株価は前日比34円安の1609円、ユナイテットアローズは同14円安の1336円だった。ユナイテッドアローズの広報担当者は「前澤氏からは、お世話になったので純投資をしたいと連絡があった。それ以上のことは聞いていない」という。

 なお、前澤氏は昨年9月に社長兼CEOを退任したZOZOの株式を、依然として全体の17.87%・5455万株を所有しており、ZOZOの親会社Zホールディングスに次ぐ第2位の大株主にとどまっている。

The post ZOZO創業者の前澤氏がアダストリアとユナイテッドアローズ株を大量取得  appeared first on WWD JAPAN.com.

東京中央線愛情文化雑誌「カミガタ。」が刊行

 美容の専門出版社の女性モード社は、「中央線の魅力を本気で伝えたい」との思いから、中央線沿線のファッション、ライフスタイル、食、文化、歴史、そしてヘアスタイルまでを網羅した東京中央線愛情文化雑誌「カミガタ。」を刊行した。

 コンテンツは、中央線沿線に“生息”するカップルの日常を切り取ったスナップ“恋する中央線”、地元で愛される隠れたスポットを紹介する“中央線最古の撞球場 ビリヤード山崎”“超普通な中央線沿線グルメガイド”など独自の視線から“中央線愛”を表現している。

 ロックバンド「ゴーゴーバニラズ」のジェットセイヤ、ビジュアル系バンド「ディオーラ」の翔也、お笑い芸人の玉袋筋太郎など、中央線沿線に思い入れを持つ著名人の“偏愛”インタビューも収録している。

 「阿佐ヶ谷3349」「コマ(coma)」「ソラ(sola)」など中央線沿線にあるエッジィの効いたヘアサロンが全面協力しているため、登場人物のヘアスタイルやファッションも要注目の一冊になっている。

The post 東京中央線愛情文化雑誌「カミガタ。」が刊行 appeared first on WWD JAPAN.com.

破綻の米ブルックス ブラザーズ、344億円で売却決定

 米アパレル運営会社のスパーク・グループ(SPARC GROUP)は8月11日、経営破綻した米ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)を3億2500万ドル(約344億円)で買収した。

 スパーク・グループは、米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)と米不動産投資信託会社サイモン・プロパティー・グループ(SIMON PROPERTY GROUP)が半々の出資比率で設立した合弁会社で、アパレルブランドの「エアロポステール(AEROPOSTALE)」や「ノーティカ(NAUTICA)」などを管理している。

 ブルックス ブラザーズは7月8日に、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用を破産裁判所に申請していた。買い手候補としては、ABGとサイモン・プロパティー・グループ、そして不動産開発会社のブルックフィールド・プロパティー・パートナーズ(BROOKFIELD PROPERTY PARTNERS)の3社連合と、新進の米ブランド管理会社WHPグローバル(WHP GLOBAL以下、WHP)が有力視されていた。

 米連邦破産法第11条に基づいて事業を売却する場合、事前に“ストーキング・ホース”と呼ばれる買い手候補と協議の上で取引価格を決定し、後日開催される競売でそれを上回る入札がなければストーキング・ホースが正式な買い手となるという方法を取ることができる。スパーク・グループは7月23日にブルックス ブラザーズとストーキング・ホース契約を3億500万ドル(約323億円)で締結しており、期限までにほかの入札がなかったため落札が成立した。なお、当初の取引価格を2000万ドル(約21億円)上回る額での決着となっている。

 「ブルックス ブラザーズ」は1818年にニューヨークで誕生し、2018年に200周年を迎えたアメリカを代表するブランドの一つ。ビジネス用のスーツやシャツ、ネクタイを主力としており、品のある“アメリカントラッド”が持ち味だが、近年はオフィスファッションのカジュアル化によるスーツ離れを背景に業績が低迷していた。同ブランドは米国でおよそ250店を運営しているが、スパーク・グループはそのうち少なくとも125店を存続させることに合意している。

The post 破綻の米ブルックス ブラザーズ、344億円で売却決定 appeared first on WWD JAPAN.com.

「バートン」が「ネイバーフッド」とコラボ 死去した創業者の最期のコレクション

 “スノーボードの父”とも呼ばれるジェイク・バートン・カーペンター(Jake Burton Carpenter)氏が創業した「バートン(BURTON)」が、「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」とコラボしたコレクションを8月13日に「バートン」公式ECサイトと東京と大阪のフラッグシップストアで発売した。

 昨年11月、がんの再発による合併症のため死去したバートン氏が手掛けた最期のコレクションで、彼のシグネチャーコレクションである“MINE77”と彼と交流のあったブランド「ネイバーフッド」とのコラボだ。“MINE77”は北アメリカ限定だったため、今回が日本で初めての販売だという。

 リバーシブルのベルベットジャケット(5万7000円)、4つのポケットが特徴的なデニムジャケット(5万5000円)、ジーンズ(5万6000円)、カーゴジーンズ(5万2000円)、オーバーオール(5万8000円)を用意した。

The post 「バートン」が「ネイバーフッド」とコラボ 死去した創業者の最期のコレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

大阪の高感度セレクトショップ「ホワイ・アー・ユー・ヒアー?」が2号店 20周年で新たなスタート

 ラグジュアリーストリートやデザイナーズブランドなどを扱う大阪のセレクトショップ「ホワイ・アー・ユー・ヒアー?(WHY ARE YOU HERE.....?)」は8月8日に、2号店を心斎橋の御堂筋沿いにオープンした。創業から20年が経ち、今では高感度なアイテムを求めて全国から客が訪れる関西で唯一無二のショップとなった。節目の年に、1号店のある南船場からほど近い御堂筋沿いの一等地で、“未来へ向けて”新しいスタートを切る。

 2号店の売り場面積は約250平方メートル。内装デザインは造形活動も行っている建築家の松井俊樹が担当した。宇宙をコンセプトに、“未来とは宇宙であり、ファッションとは旅”という思いを込めてデザインした。新しい販売スタイルや新しいモードの見せ方など、“Why?”を探し求める場所として、セレクトショップのあり方を再定義するという。

 「アミリ(AMIRI)」や「バーバリー(BURBERRY)」、「リック・オウエンス(RICK OWENS」「レディメイド(READYMADE)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」「ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ザ・ロウ(THE ROW)」「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」など、国内外のハイエンドなブランドをセレクトする。

 同店では、新型コロナウィルス感染拡大防止への取り組みとして従業員に対してマスク常時着用、手洗い、うがいの徹底、健康チェック(検温、倦怠感、咳など)、店舗の消毒の徹底や業務スペースの消毒の徹底を実施している。また来店の際にはマスクをできる限り着用し、店内のアルコール消毒液を利用するよう協力を呼び掛けている。

■Why are you here.....? Midosuji
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-4-3
営業時間:11:00~20:00
電話:06-6244-7799

問い合わせ先
Why are you here.....? Midosuji
06-6244-7799

The post 大阪の高感度セレクトショップ「ホワイ・アー・ユー・ヒアー?」が2号店 20周年で新たなスタート appeared first on WWD JAPAN.com.

「パタゴニア」が新疆ウイグル自治区からの素材調達をストップ

 パタゴニア(PATAGONIA)は、中国による新疆ウイグル自治区への人権侵害が文化的大虐殺にあたるとして、当該地域からの素材調達をやめることを明らかにした。

 中国当局は、180万人のウイグル人、カザフ人、その他トルコ系ムスリムの少数民族などを、当局がモデルとしている「北京語を話し、中国共産党を支持する市民」に変えるため、大規模収容所で再教育および強制労働を行うことで民族性を抹殺する計画を実行しているとされている。新疆ウイグル自治区では2017年中ごろから新たな収容所の建設や既存の収容所を拡張する動きが見られ、中国当局によるウイグル族の言語や文化、宗教的な慣習を取り締まる動きが顕在化していた。

 「ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)」や「ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)」の過去の調査リポートでは、「パタゴニア」を含む多くのアパレルブランドが、新疆ウイグル自治区で事業を展開する企業や、中国政府の助成金を受けている施設、または当局が派遣する抑留者を低賃金で働かせている施設と関わりのある企業との取引があることが明らかにされている。

 パタゴニアのキャラ・チャコン(Cara Chacon)ソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティ担当副社長は、「この問題に深い悲しみを覚えるとともに憂慮に堪えない。原材料の供給源を明確にするのは難しいが、重要な仕事だ。パタゴニアは公正労働協会(Fair Labor Association)のガイダンスに従って新疆ウイグル自治区から撤退し、人権侵害のない、環境負荷を限りなく削減した形で製品を作っていく」との声明を発表した。

 同社は当該地域で完成された素材を受け入れないことと、人権侵害が行われていない場所のみを供給源とする旨の声明を3月に発表しており、今回の決定でさらに踏み込んだ動きを見せた。また当該地域のサプライヤーに撤退の旨をすでに通告しており、世界中のほかのサプライヤーに対しても新疆ウイグル自治区での原材料調達および製造を禁止したことを伝えている。

 米ワシントンD.C.の戦略国際問題研究所(Center for Strategic & International Studies)によると、中国産コットンの80%以上が新疆ウイグル自治区で生産されている。現在中国による繊維原料、糸、生地、衣服などの生産量は世界一で、専門家は新疆ウイグル自治区で生産された糸がバングラデシュやカンボジアといった国々に輸出され、中国国外のサプライチェーンに紛れ込む可能性があることを指摘している。しかし実際には、世界に流通しているコットン製品の5分の1に新疆ウイグル自治区原産の繊維や糸が含まれているという。

 ブランドがこのような搾取から利益を生み出さないためには、当該地域からの撤退、そして中国当局による弾圧の事実上の支えとなっているサプライヤーとの関係を断ち切ることが重要だといえる。

The post 「パタゴニア」が新疆ウイグル自治区からの素材調達をストップ appeared first on WWD JAPAN.com.

縫製大手のマツオカ、マスク特需で経常利益3倍増 20年4〜6月期

 縫製大手のマツオカコーポレーション(広島県福山市)の20年4〜6月期決算は、売上高が前年同期比20.0%増の165億円、営業利益が同2.8倍の18億1300万円、経常利益が同3.1倍の17億9500万円、純利益が同5.6倍の13億4200万円だった。マツオカは、中国やバングラデシュ、ベトナムなどに巨大な縫製工場を構える縫製の日本最大手。世界的にアパレル生産が落ち込む中で、マスク特需で異例の大幅増収増益になった。

 ただ、7月30日に発表した通期見通しでは売上高490億円(前期比14.2%減)、営業利益24億円(同7.8%減)、経常利益21億円(同16.8%減)、純利益20億円(同70.1%増)と、固定資産の売却益で膨らむ純利益を除き、減収減益の見通し。20年3月期で5800万枚に達していた衣服の生産数量も21年3月期は4700万枚に減少する見通し。

The post 縫製大手のマツオカ、マスク特需で経常利益3倍増 20年4〜6月期 appeared first on WWD JAPAN.com.

「アネロ」がサステナビリティを強化 アイコン“口金バッグ”をリサイクルポリエステルに変更

 キャロットカンパニーが手掛けるバッグブランド「アネロ(ANELLO)」は、2020年秋からサステナビリティに注力する。ブランド設立15周年の2020年を“サステナブル元年”と位置付けて社会的課題に取り組んでいく。

 その第1弾として米テキスタイルメーカーのユニファイ(UNIFI)によるリサイクルポリエステル「レプリーブ(REPREVE)」の使用したバッグシリーズ“クロスボトル(CROSS BOTTLE)”を8月22日に発売する。14年の誕生以来、累計1000万個を販売するアイコンバッグの“口金バッグ”のレギュラーサイズ1個につき、500mLのペットボトル約5本分のリサイクルが可能なほか、今後5年間で約5000万本以上のペットボトルを再利用できるという。「アネロ」は目標として、2年以内で商品生産数に対してリサイクル素材使用量50%以上を目指す。

 また、“口金バッグ”の仕様も刷新し、ファスナーの引き手部分には人工皮革のスエードを用いて、ブランドネームをプリントから刺しゅうに変更。PC収納ポケットに加え、キャリーケースのハンドルに通すことができる背面パーツを付け、はっ水加工も施した。ユーチューブ上ではモデルのジュン・ヘイガン(Jun Hagan)を起用した動画を発表し、リニューアル商品について詳しく紹介している。

 「アネロ」は昨年12月にオープンした原宿店の内装に、使用済みのコーヒー豆を材料としたリサイクル可能な壁材や、再生ガラスを使用した什器などを用いており、今後も環境に配慮した取り組みを強化していく方針だ。

 

The post 「アネロ」がサステナビリティを強化 アイコン“口金バッグ”をリサイクルポリエステルに変更 appeared first on WWD JAPAN.com.

新宿の経営者が叫んだ。「僕たちは○○だから都の自粛要請には応じませんでした」

 東京都は8月3日から都内全域で酒類を提供する飲食店、カラオケ店に対して営業時間を午前5時〜午後10時と再び営業時間短縮の要請を発表した。都庁のお膝元、新宿で真っ向から22時以降も営業を継続する4人の経営者に自粛に応じない理由をフリップで表現し、熱い想いを語ってくれた。
Posted in 未分類

こじれた上司と部下の「心に火をつけた」言葉は? 元ファストリ上席執行役員の心に火をつけた“トーチング”回顧録Vol.2

 ファーストリテイリンググループで社内改革を推進する「有明プロジェクト」をけん引し、史上最年少で上席執行役員に昇格した神保拓也はこのほど、人の「心に火をつける。」ことを目指し、株式会社トーチリレーを設立した。まず取り組む同社の主たる事業は、「心に火をつけることを主題に置きつつも、ティーチングやコーチングとは一線を画す」という「トーチング」。山に登るためのトーチ、登る山を見つけるためのトーチを提供する。ただ、その料金はタダだ。神保はなぜ、タダで「トーチング」を始めたのか?人の心に火が付くことで起こった、ファーストリテイリング時代のユニクロの「奇跡」をたどり、「トーチング」の魅力を考える(「トーチング」のビジネスモデルは、コチラから)。

(前回からの続き)

 3者3様で「店舗を良くしたい」と思いながら、それぞれの「言動が、相手に誤解されていた」状況に対して、神保“隊長”が行なったトーチングは、こんな具合だ。

 まず「スーパーバイザーに認めてもらうには、自分の何が課題なのか?」を学ぶべき店長に伝えたのは、2つ。1つは、「『登りたい山』だけでなく、『登るべき山』に登ることも必要ということ」。神保“隊長”は、「『登るべき山』に登るための努力が、あなたを『登りたい山』に導く」と説いた。そして2つ目は、「信頼残高を積み上げろ」。例えばフィリピンへの語学研修は会社・店舗のためなのだが、こじれた関係性のせいでその「努力」は、上司のスーパーバイザー(以下、SV)や部下の店舗スタッフには「ワガママ」に映っている可能性があった。そこで神保“隊長は店長に、今はSV、スタッフ、ひいては店舗の利用客からも「信頼残高を失っている状態」と進言。「相手の自分への期待を超えることで『信頼残高』を積み上げ、その逆はしないことで『信頼残高』を減らさないよう」アドバイスをした。

 一方、店長に対する不信感が募っていたSVには、「人は変えられない。変わるもの。無理やり変えようとするのではなく、変わるきっかけを与えること、その人の心に火をつけることに注力すべき」とアドバイス。力技で変えようとするのではなく、変わる“きっかけ”を与えるのが上司の仕事と説いた。その上で必要なのは、「相手以上に相手を知ること」。特にダメな面ではなく良い面に興味を持ってほしいと考え、「『店長』として扱う前に、まず一人の『人間』として接し、相手にもっと興味・関心を持つべき」と主張。それができなければ、結局SV本人が一番望まない「店長が変わらない」に繋がってしまうと続けた。

 さらにスタッフには、「矢印を自分に向けよう」とのメッセージを発信した。店長とSVの関係性を心配する気持ちはわかるが、そんな中でも「自分たちにできることは、たくさんある」ハズ。「周囲の喧騒に惑わされず、矢印を自分に向け、お客様のために最善を尽くそう」とエールを送った。「店長とSVが……」「あの2人が……」と考え続けるのは、ツラいことだ。

 そして最後に全員には、以下の6つをトーチングした。

①「我以外皆我師」。自分以外の人や、起こった事象の全てから学ぼう。大変な状況は自分を耕す肥やしであり、それを意識すると見える景色が変わる。

②「相手を叱るな。『志』に叱らせろ」。相手の中にある「志」を見つけて、「あなたの『志』が泣いているよ」と諭してみよう。

③「仕組みを憎んで、人を憎まず」。人は、叱っても変わらない。だったらミスに繋がった環境や仕組みを責め、常にアップデートを繰り返す。特に「犯人探し」を始めてしまうと、事業はアップデートできない。「この店舗に必要な仕組みは?」「今の仕組みは、古くないか?」と知恵を振り絞ることが大事。

④「人は、巻き込むのではなく、巻き込まれるもの」。よく言われる「人を巻き込む」は、間違い。自分が圧倒的な努力をしていれば、周囲は自然と味方になる=「巻き込まれる」。「巻き込めないのは、自分の努力が足りないから」と考えたほうが、人生はずっと面白い。

⑤「whatではなく、whyをすり合わせる」。「what」で人を動かすのは、完全に命令。「what」でも人は動くけれど、心までは動かない。それは仕事ではなく、作業を依頼していること。「what」ではなく「why」、つまり「やる理由」「なぜアナタに、これをやってもらいたいか?」を伝えるべき。

⑥「1つ上の視座で世界を見てみる」。上司や、その上司には、今の状況や環境がどう見えているのか?を意識する。スタッフは店長、店長はSV、SVは部長、部長は社長の視点で、相手が見ている景色を理解しながら事業を営む。すると相手の「why」がわかり、“阿吽(あうん)”の呼吸が生まれる。「店長になってから、店長の視座を身に付ける」のは弱い組織。誰もが1つ上の視座に立って動いているのが、強い組織。そしてトップの社長がスタッフの視座で仕事できるのが、最強の組織。

 そして神保“隊長”は、それぞれに実施したトーチングの内容を、それぞれに伝えたという。つまり店長にはSVやスタッフへのトーチングを、SVには店長やスタッフへのトーチングを、そしてスタッフには店長やSVへのトーチングの内容を伝えた。今振り返ると、「これが大きかった」という。(次回につづく)

The post こじれた上司と部下の「心に火をつけた」言葉は? 元ファストリ上席執行役員の心に火をつけた“トーチング”回顧録Vol.2 appeared first on WWD JAPAN.com.

アトモスが「ナイキ」“エア マックス”を発売 “95”を継承する新モデル

 スニーカーショップの「アトモス(ATMOS)」は「ナイキ(NIKE)」の“エア マックス 95(AIR MAX 95)”の発売25周年を記念したスニーカー“エア マックス ズーム 950(AIR MAX ZOOM 950)”を発売する。公式ウェブサイトで8月15~18日に購入のための抽選を行い、19日に当選者を発表する。

 新しいシルエットを採用したが、“エア マックス 95”のオリジナルカラーであるイエローのグラデーションを使用し、爪先のデザインなども面影を残している。日本限定発売であることを示す日章旗をヒール部分にデザインしたという。

 価格は1万9500円で、サイズは24.0~29.0cm、30.0cmを用意する

The post アトモスが「ナイキ」“エア マックス”を発売 “95”を継承する新モデル appeared first on WWD JAPAN.com.

吉田朱里プロデュース「ビー アイドル」から秋冬の新色が登場

 かならぼは、アイドルグループNMB48の吉田朱里がプロデュースするコスメブランド「ビー アイドル(B IDOL)」から10月8日に、アイシャドウパレット「ザ アイパレ」の新色と人気リップ「つやぷるリップ」の限定色を発売する。

 「ザ アイパレ」の新色は“大人への第一歩”をテーマに2種をラインアップする。「04 強がりのピンクグレージュ」はグレーブラウンとピンクの組み合わせにラメとハイライトをセットにし、華やかな印象を演出する。「05 予感のアプリコット」はオレンジをキーカラーにしたトレンド感のあるパレットだ。

 発売から1年で150万本を売り上げた「つやぷるリップ」からは、秋冬限定の3色が登場する。こっくりとしたテクスチャーと高い保湿力が艶やかでふっくらとした仕上がりをかなえ、ティント処方で長時間美しい仕上がりが続く。今回はケアやリップベースにも使えるクリアカラーもラインアップする。

 吉田朱里は「ビー アイドル」のほかアパレルブランドもプロデュースする。メイクアップ動画が人気のユーチューブチャンネルの登録者数は80万を超え、幅広い年代から支持されている。

The post 吉田朱里プロデュース「ビー アイドル」から秋冬の新色が登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ユニクロ」「ジーユー」がショッピングバッグを有料化 9月1日から

 ファーストリテイリングは9月1日から、全国の「ユニクロ(UNIQLO)」と「ジーユー(GU)」店舗でショッピングバッグを有料化する。価格は1枚10円。

 同社は2019年9月からプラスチック製ショッピングバッグを紙製バッグに切り替えてきた。当初は4月1日から紙製バッグを有料化する予定だったが、紙製バッグの店舗への導入スケジュールに遅れが生じたため延期となっていた。

 また「ユニクロ」と「ジーユー」ではオリジナルエコバッグ(190円)を販売し、マイバッグの持参を呼び掛けるほか、商品のプラスチック製パッケージも再生紙へ切り替えを進め、20年中にグループ全体で18年実績比85%(約7800t)の使い捨てプラスチック削減を目指す。

 すでに19年初夏シーズンから「ユニクロ」のルームシューズでプラスチック製パッケージを廃止し、20年初夏シーズンの“エアリズム”など一部商品でも紙製パッケージを導入している。

The post 「ユニクロ」「ジーユー」がショッピングバッグを有料化 9月1日から appeared first on WWD JAPAN.com.

「ジースター ロゥ」から新作登場 サステナブルなテーパードジーンズ

 オランダ・アムステルダムのデニムブランド「ジースター ロゥ(G-STAR RAW)」はこのほど、サステナブルな新作ジーンズ“スクーター”を発売した。

 “スクーター”は第2次世界大戦中のメッセンジャーが着用していたディスパッチライダーパンツに着想を得たスリムフィットのテーパードジーンズで、立体裁断によって膝の部分に持たせたボリュームと太もものゆとりで快適なはき心地を実現させた。生地には「クレイドル・トゥ・クレイドル(“ゆりかごからゆりかごまで”を意味する完全循環型のモノ作り)」認証のゴールドレベルを有するキールストレッチデニムオーガニックを使用した。オーガニックコットン98%と日本発の分解可能なストレッチファイバーを2%配合し、染色工程においてはインディゴを15%、化学物質を70%削減している。

 直営店、FC店、公式ECショップで販売する2品番と公式ECショップ限定販売の2品番をメンズ限定でそろえる。価格は2万2000~2万8000円。

The post 「ジースター ロゥ」から新作登場 サステナブルなテーパードジーンズ appeared first on WWD JAPAN.com.

AOKIの抗菌マスクがアジャスター付きに サイズの悩みを解消、10枚組で2700円

 AOKIは8月17日10時に、“アジャスター付きダブル抗菌・洗えるクールマスク”の抽選販売を公式オンラインストアで行う。また、同グループの「オリヒカ(ORIHICA)」公式オンラインショップでも取り扱う。当選者は指定の店舗で商品を受け取ることができる。同マスクは、今年4月に第一弾を発売し、累計販売枚数400万枚を突破しているもの。1パック10枚組で2700円。

 今回は、従来の抗菌効果やUVカット加工、通気性を高めた蒸れにくい仕様に加えて、耳紐の部分にシリコン製のアジャスターを取り付けた。顧客からの「男性にはサイズが小さい」「耳が痛くなる」などのマスクのサイズに関する悩みを受け、長さを調整できる仕様に改良した。

The post AOKIの抗菌マスクがアジャスター付きに サイズの悩みを解消、10枚組で2700円 appeared first on WWD JAPAN.com.

AOKIの抗菌マスクがアジャスター付きに サイズの悩みを解消、10枚組で2700円

 AOKIは8月17日10時に、“アジャスター付きダブル抗菌・洗えるクールマスク”の抽選販売を公式オンラインストアで行う。また、同グループの「オリヒカ(ORIHICA)」公式オンラインショップでも取り扱う。当選者は指定の店舗で商品を受け取ることができる。同マスクは、今年4月に第一弾を発売し、累計販売枚数400万枚を突破しているもの。1パック10枚組で2700円。

 今回は、従来の抗菌効果やUVカット加工、通気性を高めた蒸れにくい仕様に加えて、耳紐の部分にシリコン製のアジャスターを取り付けた。顧客からの「男性にはサイズが小さい」「耳が痛くなる」などのマスクのサイズに関する悩みを受け、長さを調整できる仕様に改良した。

The post AOKIの抗菌マスクがアジャスター付きに サイズの悩みを解消、10枚組で2700円 appeared first on WWD JAPAN.com.

日中韓からセルビアまで “越境カワイイ”を創造する「萌妹子」とは何か

 日韓台カナダなど世界のクリエイターをキュレーションするプロジェクト「萌妹子(メンメイズ)」が8月5〜11日、阪急うめだ本店3階でポップアップストアを開催した。先月には東京・ラフォーレ原宿で2度目のポップアップストアを開いたばかりで、過去にはビームス(BEAMS)やウィゴー(WEGO)、渋谷ツタヤ(SHIBUYA TSUTAYA)でもポップアップを開催した経験を持つ。

 「萌妹子」は中国語で“カワイイ女の子”を意味するスラングで、これまでの“カワイイ”をアップデートし、国境や性別、世代間も超える“越境カワイイカルチャー”を創造するプロジェクトだ。そのネオファンシーな雰囲気から、女子高生や女子大生などの若者を中心に話題を呼んでいる。現在はアパレルや雑貨を扱っているが、物を売るのはプロジェクトの一部分でしかないという。「萌妹子」が目指すプロジェクトの最終地点とはどのようなものなのか。

「若者は日本にネガティブ」逆輸入カワイイをキュレーション

 「萌妹子」はもともとカルチャー畑で育ち、長らくアイドルや可愛い女の子が好きだったという前田沙穂氏が立ち上げた。「キラキラ輝く女の子が好きで、その人を引き立たてるような、その人が考えるカワイイを表現できるようになれればいいなと思っていた。人を通じたプロジェクトの一つとして、先にアパレルや雑貨を扱うブランドをスタートさせた」という。

 このプロジェクトの中心にあるのが、日本が誇るカワイイカルチャーだ。原宿系ファッションに代表される文化で、日本から輸出されるカルチャーとしてはアニメに並ぶ大きな存在だ。アリアナ・グランデ(Ariana Grande)が猫耳をつけたり、レディ・ガガ(Lady Gaga)がカワイイカルチャーに影響を受けたと語ったりと、トップスターにも波及するものでありながら、一方で日本の若者たちは日本のカルチャーに悲観的だという。「日本の若者はK-POPや韓国ドラマ、欧米の音楽と比べて、日本のカルチャーはレベルが高くないとネガティブに捉えている。カワイイカルチャーを海外から逆輸入することで、日本の文化にもっと自信を持ってほしいという気持ちもある」と前田は語る。クリエイターはインスタグラムで探すといい、国内から韓国、台湾、カナダ、セルビアまで幅広い地域の人に呼びかけ、雑貨やイラストを集めている。またファッションやコンセプトには中国の要素が散りばめられており、日本的なカワイイカルチャーと世界のトレンドがクロスオーバーしている。

 プロジェクトがスタートしたのは2018年頃で、最初に行ったイベントがビームスジャパンでのポップアップだった。「その際はビジュアルのファンシーな雰囲気がSNSを通じて拡散され、学生など若い人が多く集まった。一方で、Night Tempoのアートワークを行っている日本の80年代レトロを取り入れたクリエイターが参加していたこともあって、40代やそれ以上の人も興味を持ってくれた」という。Night Tempoは韓国出身のアーティストで、日本の昭和歌謡をダンスミュージックにアップデートした“昭和グルーヴ”で人気を博している。若者には新鮮に映る文化だが、おじさま世代には懐かしい、そんな世代の越境も「萌妹子」が目指すところと通ずるものがある。ポップアップストアは女の子の部屋をイメージした内装が施され、ラフォーレと阪急うめだ本店では“CHILLHOP ROOM”をテーマにピンク色の空間を作り上げる。その空間の中にも国内外のクリエイターの作品にレトロな要素や中国っぽさが加わり、不思議な“ネオファンシー”の世界観を醸し出す。

令和の“カワイイ”とは何か 若者がアニメに惹かれる理由

 中国語をプロジェクト名にするなど、中国も「萌妹子」の一つの要素だ。プロジェクトがスタートした2018年は、TWICEやBTS、「スタイルナンダ(STYLENANDA)」や韓国コスメに代表される第3次韓国ブームが日本で広がった年だった。

 前田は「その頃、これまでは日本や韓国を追いかけていた中国カルチャーが一気にあか抜けした印象になった。また中国のトレンドが日本の1990年代に近く、日本の若者の中でも90年代をレトロだと憧れる層が出てきた。日本の若者にも、中国カルチャーは刺さるのではないかと考えたのも要素を取り入れたきっかけ」だという。実際、昨年から「チャイボーグ」と呼ばれる言葉が日本の若者の中で流行。赤リップにはっきりとしたアイライン、意志の強そうな「中華メイク」も新鮮だと注目を浴びたが、上の世代から見るとバブル期のメイクに見えるとの声もある。前田が語る通り、中国でも日本の90年代を取り入れたレトロブームがあり、通ずるところは多い。

 しかし日本の若者たちはなぜ、90年代に憧れを抱くのだろう。前田によると「若者たちには生まれる前の数十年のカルチャーが等しく同じに見えていて、親世代が見てきた90年代の『新世紀エヴァンゲリオン』も、2000年代の『池袋ウエストゲートパーク』も同じようにレトロ。若者にとって、SNS登場以前の作品はとても新鮮に映る」のだという。

 今の若者たちはデジタル世代であり、SNSと共に学生時代を暮らしてきたため、SNSがある故の生きづらさを抱えている。だからこそ、SNS以前に憧れを抱く。またバブル期や高度経済成長を知らず、その崩壊後に生きてきた世代でもあり、今の中国のバブルのような華やかさを物珍しく感じるようだ。またSNSをのぞくと、多くの若者がアニメをアカウントのアイコンにしている。そのアニメも「セーラームーン」「おジャ魔女どれみ」といった“SNS以前”のものが多く、「らんま1/2」「カードキャプターさくら」など中国の要素を持ったアニメも人気だ。「トレンドは20年周期というけれど、今がちょうど中国トレンドが回ってくる時期としては当てはまる」と前田は語る。だからこそ、アニメやレトロ、中国的な要素を持つ「萌妹子」は若者に刺さり、上の世代にも懐かしい存在なのだ。

音楽と人を通じてカワイイを発信 人々のサードプレイスに

 前述の通り、「萌妹子」にとって物を売るのは一つの側面でしかない。「プロジェクトは、“自分が思うカワイイになる”という世界観や価値観を共有するためのもの。たまたまオフラインのイベントからスタートしたが、今後はオンラインでもっと広げていきたい」という。

 世界観を広げる活動の一つが、パルコとPsychic VR Lab、ロフトワークの共同プロジェクト「ニュービュー(NEWVIEW)」のxRコンテンツアワード「ニュービューアワード2020」への参加だ。応募者へのインスピレーションとなるAR作品としてイラストレーターのジェニーカオリと作り上げた「東京女子絵巻-TOKYO GIRL STORY-」は、ロリータやギャル、キャバ嬢、カラス族などは80〜00年代を代表する女子の姿を表現している。

 こういったクリエイティブワークのほか、音楽も「萌妹子」の一つの要素だ。「萌妹子」のユーチューブアカウントではLo-Fiと呼ばれるジャンルの音楽を延々と流し続けるライブ配信を続けている。「こういった配信が海外で流行していて、はやっているライブ配信ではコメント欄がチャットのように使用されている」という。そういった配信は動画配信でありながら、一つの拠り所として国も性別も世代も超えたさまざまな人が会話する場となっており、「萌妹子」も今後は動画や配信を通じて世界観を発信するという。

 「私は島根に生まれて、東京と鳥取で育った。地方と都会の両極端を経験した中で、共通言語だったのはマンガや映画、音楽といったエンタメだった。このプロジェクトではカワイイという共通言語を作りたいので、ゆくゆくは音楽や人というエンタメを通じてカワイイを伝えて輸出していくようなことも考えている」。

 バブル崩壊後、日本ではいわゆるギャルが生まれた。渋谷の街に同じ思いを抱えた人が集まり、暗い時代の裏返しとも言えるほど輝く存在となった。新型コロナや不景気、SNSに渦巻く暗いニュースにさらされる今、若者たちがオンラインの中で集まり、新たなトレンドを起こすとすればそれは自然な流れに思える。「萌妹子」も若者が集まる場として、世界観や価値観を発信する存在なのだ。

The post 日中韓からセルビアまで “越境カワイイ”を創造する「萌妹子」とは何か appeared first on WWD JAPAN.com.

即日完売の“スロギー マスク”第3弾が登場 夏でも快適な機能が充実

 トリンプ・インターナショナル・ジャパンは8月11日、快適インナー「スロギー(SLOGGI)」が開発した“スロギー マスク”の第3弾を同ブランドの公式オンラインストアで発売した。第3弾では、“スロギー ゼロ フィール”で人気のストレッチレースの素材を使用した“スロギー レース マスク”が新登場。レースならではの透け感があり、さらっとした肌ざわりは汗ばむ夏にぴったりだ。UV遮断率も95%と紫外線対策もバッチリ。フェミニンで上品な印象なので仕事の打ち合わせなどで活躍しそうだ。

 “スロギー マスク”はUV遮断率は99%、蝕冷感機能付きで、カラフルな新色10色に加え、フラワー柄も10パターンが登場。累計780万枚を販売した「スロギー ゼロ フィール」の快適な素材を使用し、インサートパッド付きでマスク特有の息苦しさを解消してくれる。価格はいずれも980円。

The post 即日完売の“スロギー マスク”第3弾が登場 夏でも快適な機能が充実 appeared first on WWD JAPAN.com.

ファッション&ビューティ業界に広がるジェンダーレスの流れを解説 ニュース解説ライブ「Dig IT」

 「WWD JAPAN.com」のライブ配信番組「Dig IT」第二回は、ファッション&ビューティ業界に広がるジェンダーレス化を解説します。公式ユーチューブチャンネル“WWD JAPAN VIDEOS”で8月13日20時に配信します。ビューティでは「トラビスジャパン(Travis Japan)」×「「ジバンシイ(GIVENCHY)」や「ナーズ(NARS)」などをピックアップ。ファッションでは「グッチ(GUCCI)」や「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」「ムジラボ(MUJI Labo)」から、今に至るまでの流れを振り返ります。後半は“肌ラボクイズ”と題して「肌研」のキー成分のヒアルロン酸について、奥野久仁子ロート製薬プロダクトマーケティング部3グループマネージャーに教えてもらいます。

 ニュースをやさしく解説するライブ配信番組「Dig IT」は、7月まで届けてきた紙面紹介プログラム「Read More」の進化版として、紙面やウェブで取り上げたニュースの中で私たちが「皆さんに、詳しく知って欲しい!!」と思うニュースはもちろん、読者やユーザーの皆様の業界に関する疑問や質問、社内の若手が「もっと知りたい」と思うトピックスについて解説します。同番組は、毎週木曜(年末年始やお盆休み、ゴールデンウイークは除く)の20時に公式ユーチューブチャンネル“WWD JAPAN VIDEOS”でお届けします。

【プログラム】
ビューティ業界に広がるジェンダーレス化の解説
ファッション業界のジェンダーレスの流れを紹介
ロート製薬の肌ラボクイズ(PR)

【登壇者】 
村上要/「WWD JAPAN.com」編集長
奥野 久仁子/ロート製薬プロダクトマーケティング部 3グループ マネージャー

The post ファッション&ビューティ業界に広がるジェンダーレスの流れを解説 ニュース解説ライブ「Dig IT」 appeared first on WWD JAPAN.com.

「シロ」から4年ぶりにヘアケア登場 コロナ禍の需要増で急きょ開発

 「シロ(SHIRO)」はこのほど4年ぶりにヘアケアシリーズを発売した。メイン成分は、スキンケア製品にも使われるエイジング効果に優れた熱帯植物のニーム。スキンケア同様にクレンジングオイル、セラム、バーム(3800~6800円)をそろえ、新たなヘアケア習慣も提案している。

 同ブランド担当者によると「コロナ渦で自分に向き合う時間が増え、これまで手早く済ませていたヘアケアやスペシャルケアのニーズが生まれているため急きょ“ニームヘアケアシリーズ”を開発した」とのこと。また、メイン成分のニームは「効果効能に優れ、全草を使用できる点からもエシカル」だという。ちなみにブランドとして環境問題にも配慮したモノ作りを早い段階から進めており、今年から外箱を希望しない購入者に3%オフの価格で提供する“エシカル割”を導入(一部店舗と公式オンラインストア限定)。今回の製品もエシカル割の対象となる。

 ヘアケア製品は、日焼けやエアコンによる乾燥、蒸し暑さ、汗など知らずにダメージを受けている頭皮ケアに重点を置いたもの。頭皮や髪に潤いと健やかさを保つニームのほか、すっきりとした使用感のジンジャーや、荒れやすい頭皮を保護するカンゾウなども配合する。「ニーム頭皮クレンジングオイル」は毛穴汚れや詰まりをオフしながらクセやうねりのない髪に導く。

 「ニーム頭皮セラム」は頭皮を柔らかく健やかに保ち、紫外線などによる地肌の乾燥やかゆみ、カラーリングやパーマなどによる髪のダメージにアプローチする。「ニームヘアバーム」は乾燥しやすい髪に潤いと栄養を与える。髪だけでなく手肌や全身にも使用できるマルチバームとなっている。

The post 「シロ」から4年ぶりにヘアケア登場 コロナ禍の需要増で急きょ開発 appeared first on WWD JAPAN.com.

BARNEYS at HOME #52【BARNEYS NEW YORK】バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<バーニーズ ニューヨーク>ポーチ付きトートバッグとトラベルポーチ

バーニーズ ニューヨークのスタッフがおすすめアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはウィメンズバイヤー熊澤がおすすめするアイテム、<バーニーズ ニューヨーク>のポーチ付きトートバッグとトラベルポーチです。

 

ポーチ付きトートバッグ

バッグに着けられるミニポーチにA4サイズのトートバッグが入ったセットです。

ミニポーチはペットボトルをリサイクルした再生繊維を使用し、環境にもやさしいアイテムです。またトートバッグは撥水加工を施しています。

 

トラベルポーチ

ポーチ付きトートバッグと同素材を使用したトラベルポーチとフラットタイプのポーチのセットです。出張時や、ご旅行時、また小さいお子様の着替えを収納したりなど、様々な用途でご活用いただけるアイテムです。

IMG 0139 BARNEYS at HOME #52【BARNEYS NEW YORK】バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<バーニーズ ニューヨーク>ポーチ付きトートバッグとトラベルポーチ

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>

トラベルトートバッグ&ポーチセット

https://onlinestore.barneys.co.jp/women/women_bag/women_bag_pouch/2130960.html?dwvar_2130960_color=2500#q=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%81&lang=ja_JP&sz=60&start=2?2020_bjyoutube

 

BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>

トラベルケース&ポーチセット

https://onlinestore.barneys.co.jp/women/women_bag/women_bag_pouch/2130961.html?dwvar_2130961_color=2500#q=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%81&lang=ja_JP&sz=60&start=1?2020_bjyoutube

 

バーニーズ ニューヨーク オンラインストア

https://onlinestore.barneys.co.jp/top?2020_bjyoutube

 

次回の更新をお楽しみに!

「UT」×米津玄師の国内発売は14日 NYで話題になったラッピングも原宿など5店で実施

 ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」は、アーティスト米津玄師とのコラボレーション商品を8月14日から日本や各国の「ユニクロ(UNIQLO)」店頭、オンラインストアで販売する。米津自身が描いたイラストをグラフィックに落とし込んでいる。米津がアパレルブランドとコラボをするのはこれが初めて。これに先立ち米ニューヨーク五番街の「ユニクロ」は、7日に同コラボのグラフィックを外壁にラッピングするなどして話題になっていた。

 「子どもの頃からごく当たり前の存在として『ユニクロ』がそばにありました。それがどれだけ大変なことで再現の難しいことなのかが今になって少しだけ分かったような気がします。当たり前であることを引き受ける『ユニクロ』に敬意を表したい」と米津はコメントしている。商品はTシャツ6柄(各1500円)。柄は米津のトレードマークである猫のイラストや、イラストと写真を組み合わせたデザインなど。サイズはXXS~4XLで、男女共に楽しめる。

 話題になったニューヨーク5番街店のラッピングは、国内5店でも順次実施してコラボを盛り上げる。実施予定は10~24日がユニクロ パーク横浜ベイサイド店、12~31日がユニクロ キャナルシティ博多店、13~16日がユニクロ仙台泉店、14~27日がユニクロ心斎橋店、14~28日がユニクロ原宿店。他、中国のユニクロ上海店やユニクロ広州ビクトリー広場店でも行っている。また、ユニクロ原宿店と銀座のユニクロトウキョウでは、5日にリリースされた米津の最新アルバム「STRAY SHEEP」も販売する。

The post 「UT」×米津玄師の国内発売は14日 NYで話題になったラッピングも原宿など5店で実施 appeared first on WWD JAPAN.com.

「オークリー」アスリートがボブ・マーリーの名曲をリメーク 大谷翔平選手も参加

 イタリアのアイウエア企業ルックスオティカ(LUXOTTICA)が手掛けるアメリカのスポーツ&ライフスタイルブランド「オークリー(OAKLEY)」は、2020年のブランドキャンペーンである「フォー・ザ・ラブ・オブ・スポーツ(For the Love of Sport)」の一環として、ボブ・マーリー(Bob Marley)が1965年に発表した代表作「ワン・ラブ(One Love)」のリメーク版を発表した。この楽曲は、スポーツが与える元気や希望を表現したという。新たな歌詞は、ダイアモンド・デシールズ(Diamond Deshields/バスケットボールWNBA)、ライアン・シェクラー(Ryan Sheckler/スケートボード・パーク)、オクサナ・マスターズ(Oksana Masters/パラ・ロードバイクレース)、キャロライン・ブキャナン(Caroline Buchanan/BMXレース)、イタロ・フェレイラ(Italo Ferreira/サーフィン)のほか、大谷翔平(野球MLB)、五十嵐カノア(サーフィン)ら「オークリー」アスリートにより共同制作された。

 この曲を歌うのは、アメリカ生まれのジャマイカ系イギリス人シンガー・ソングライター、セレステ(Celeste)。今年2月に開催されたイギリスのグラミー賞といわれる「ブリット・アワード(Brit Awards)」で、新人賞にあたるライジング・スター・アワード(Rising Star Award)を受賞した人だ。

 ボブ・マーリーの息子である歌手のジギー・マーリー(Ziggy Marley)は、「父にとってスポーツ、特にサッカーは音楽の次に好きだったことです。スポーツは父の人生に多くの喜びをもたらしてくれました。今世界中の人々が愛を必要としています。今回『ワン・ラブ』のすばらしいリメーク版を『オークリー』と制作できたこと、そしてかつてないほど愛が必要とされている今、次世代を担う若者たちに意義のある曲を届けられることをとてもうれしく思います」とコメントした。

 リメーク版の「ワン・ラブ」は、日本時間8月12日午前0時にシリウスXMラジオの「Bob Marley Tuff Gong」チャンネルで独占配信され、同時に「オークリー」のユーチューブチャンネルとインスタグラムTV(IGTV)などでも公開される予定だ。

The post 「オークリー」アスリートがボブ・マーリーの名曲をリメーク 大谷翔平選手も参加 appeared first on WWD JAPAN.com.

コーセー「インフィニティ」の最高峰ラインが10年ぶりに刷新

 コーセーは10 月16日、ハイプレステージスキンケアブランド「インフィニティ」の最高峰ライン「プレステジアス」を10 年ぶりにリニューアする。量販店とドラッグストアで販売するほか、中国や台湾、シンガポールなど10 の国と地域でも展開する。

 同ラインは2010 年の誕生。加齢による“顔立ちの変化”に着目したエイジングケアラインとして、日本やアジア地域の女性に支持されてきた。19年から女優の夏木マリとモデルの中村アンをブランドミューズに起用するが、「夏木さんの溢れる生命感にインスパイヤーされ、今回の刷新につながった。肌のたるみ領域に着目し再建をテーマに作り上げた」と鎌田昌人コーセー コンシューマーブランド事業部事業部長。

 同社の調査により、ハリが上向き、ゆるみのない肌は、「人生が充実していそう」「前向きな」「自信がありそう」といった生命感あふれる印象をあたえることが分かった。これまでも “肌五感(質感・光沢感・色感・弾力感・立体感)”を追求してきたが、今回はさらに立体感にこだわった。

 そこで肌のたるみの一因であるSMAS筋力に着目。加齢などにより衰えがちなSMAS筋力を“再建”させるハナショウガエキスやタチジャコウソウエキスを組み合わせた独自成分SMAS R ビルドテクノロジーを配合。艶やかに輝きハリ感のある肌に導く。

 クレンジングと洗顔料、化粧水、乳液の全4品をそろえ、メインアイテムの「クレンジングバーム」は美容オイルを濃縮したもので、コクのあるタッチで肌を解きほぐしながら、メイクアップや気になるくすみや汚れを取り除く。

The post コーセー「インフィニティ」の最高峰ラインが10年ぶりに刷新 appeared first on WWD JAPAN.com.

目指すのは“現代のコーヒーハウス” 「美味しいコーヒー」に魅せられたバリスタのあくなき挑戦

 17世紀半ばにイギリスで生まれた文化、コーヒーハウス。そこにはさまざまな階級や職業の人々が集まって議論を交わし、社会にも大きな影響を及ぼしたという。そんなコーヒーハウスの現代版を目指すのが、コーヒーの福利厚生サービス「ワーク(WORC)」だ。契約を結んだ法人のオフィスや従業員の自宅へ、手軽に美味しく飲めるコーヒーを毎日、日替わりで届ける仕組みを取っている。同サービスを始めたのは、吉祥寺や下北沢、渋谷PARCOに店舗を構えるコーヒー店「ライトアップコーヒー(LIGHT UP COFFEE)」のオーナー、川野優馬氏だ。カフェのオーナーはなぜ、対法人用のコーヒーサービスを始め、これからどのようにして“現代のコーヒーハウス”を作り上げるつもりなのか。川野氏に話を聞いた。

 「ワーク」スタートの理由は、2014年の「ライトアップコーヒー」創業にまで遡る。当時、川野氏は大学生。大手チェーンのカフェでアルバイトをしていた。「正直、当時は『コーヒーって苦いものなんだな』と思っていて、牛乳とかを入れないと飲めなかったんです。だからラテは好きだったんですけど、ブラックは苦手でした」と当時を振り返る。そんな彼の考えを変えたのが、趣味のカフェ巡りで見つけた一杯だ。「最初にラテを頼んだら、今まで飲んできたラテと全然味が違ったんです。なんだこれ?と驚いて、試しにブラックも頼んでみたら、全然苦くなく、むしろフルーティな味で美味しい。いろいろなカフェを巡っているうちに、そういったお店が何軒かありました。気になってスタッフの方達に話を聞いて行くうちに、僕も美味しいコーヒーを自分で作ってみたいと思うようになりました」。

 そこで川野氏はすぐに銀行で融資を受け、焙煎機を購入。ウェブショップを開設し、コーヒー豆を売り始める。さらには大学の長期休暇を利用して、自分で焼いた豆を持って、海外へ渡航。ノルウェーやロンドンに趣き、現地のコーヒーショップの店長らに試飲してもらってフィードバックを得つつ、コーヒービジネスの実態を知っていく。「もともと、飲食のビジネスには興味を持っていたのと同時に、自分が儲けた分、誰かが悲しむ商売はしたくないとも思っていました。そんな中で、生産者が頑張って作った美味しいコーヒーを提供すれば飲む人は喜んでくれるし、飲む人を増やせば流通量が増え、生産者にもお金が回る仕組みが作れる。ビジネスとしてやりがいを感じました」と川野氏。

 そうして川野氏は14年に、「ライトアップコーヒー」の1号店を吉祥寺にオープン。「美味しいコーヒーをより多くの人に届け、知ってもらいたい」という考えのもと、「飲み比べセット」といった独特なメニューの提供や、セミナーなどのイベントも実施。顧客を順調に獲得していき現在、3店舗を構えるまでになった。一見順調そうに見えるが、川野氏の中には焦りがあったという。「より多くの人に届けるためには、コーヒーを飲む機会が多いであろう、ビジネスマンたちにも訴求する必要がありました。でも、仕事で忙しくてカフェに行けない人も多い。その矛盾をどう解決するのかが、僕の中での課題でした」。

「ワーク」始動もコロナ禍に 対策は?

 川野氏のそんな思いから、「ワーク」はスタート。19年10月1日に法人化し、3000万円の資金調達を行なった。当初は注ぐだけで美味しいコーヒーが飲めるポットを導入先の企業へ毎日配達。導入先とはスラック(Slack)も連携し、お届け方法からコーヒー関連の情報、採用イベントとの協業に関する連絡までを行っている。「会社の中にコーヒーショップを作っているような感覚ですね。スラックの連携や、注ぐだけで簡単にコーヒーを楽しめるようにすることで、かつてのコーヒーハウスのように、気軽にさまざまな人が集まったり、会話をしたりする環境を整えたいと考えています」。簡単にコーヒーが飲める点や、味の点などで人気を博し、サービスローンチ後の初速は順調。当面は導入企業数3000社を目標にしつつ、配送拠点兼店舗をビジネス街へ出すことも視野に入れているという。

 しかし現在、予期せぬ事態が発生している。新型コロナウイルスだ。企業のテレワーク推進が進み、さまざまな面が不透明になった。導入先からも、「テレワークになるため配送は一旦ストップしてほしい」といった申し出があったという。そんな中で同社が始めたのが、「おうち福利厚生」だ。バリスタが抽出したエスプレッソを急速冷凍した“エスプレッソキューブ”や“コーヒーバッグ”を、契約先のオフィスはもちろん、従業員への自宅にまで届けるプランを新たにスタートした。「ワインと同じように、誰もが美味しいコーヒーを飲める・知っている状態にしたいんです。そのために、『ワーク』としても、『ライトアップコーヒー』としても美味しいコーヒーを楽しめる場所を圧倒的に増やしていきたい。コロナ禍で始めた施策も、冷凍や真空化などは基本的な技術の組み合わせですが、美味しい体験を作るための工夫。僕にはカフェやコーヒー農園を手がけ、研究してきた中で生み出してきた“美味しさ”には絶対的な自信がある。これからも多くの人に美味しいコーヒーを届けられるよう、努力を続けて行くつもりです」。

The post 目指すのは“現代のコーヒーハウス” 「美味しいコーヒー」に魅せられたバリスタのあくなき挑戦 appeared first on WWD JAPAN.com.

楽天・三木谷社長「びっくりするような高級ブランドが出店検討」 8月11日の決算会見で示唆

 楽天の20年4〜6月決算(国際会計基準)は、国内ECの流通総額(GMV)が前年同期比15.2%増の1兆300億円になった。コロナ禍による旅行激減で「楽天トラベル」などが不調だったが、主力の「楽天市場」を中心とするショッピング系のサイトの好調が全体を押し上げた。楽天の三木谷浩史会長兼社長は、報道とアナリストを対象にしたオンラインの決算会見で「『楽天市場』『楽天ファッション』『ラクマ』などのショッピング系サイトの流通額は、前年同期比で48.1%増と、強力な伸びを見せている。足元の8月でもこの勢いは衰えるどころか持続している。特にファッションは有力ブランドの出店が相次いでおり、僕もびっくりするような高級ブランドも出店を検討している」と語った。日本のファッションEC最大手の「ゾゾタウン」には「ロエベ(LOEWE)」「マルニ(MARNI)」などが出店しており、これまで日本のECモールへの出店には慎重だった、海外の高級ブランドの出店が加速しそうだ。

 国内ECの売上高は同14.0%増の1331億円、営業利益は同9.1%減の110億円だった。減益の要因は、千葉・習志野や神奈川など自社の物流・配送網物流への投資によるもの。「翌日配送などのきめ細かなサービスも、ショッピング分野の成長を後押ししている」という。

The post 楽天・三木谷社長「びっくりするような高級ブランドが出店検討」 8月11日の決算会見で示唆 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ブルガリ」が「アンブッシュ」のYOONとコラボ “セルペンティ”を再解釈

 「ブルガリ(BVLGARI)」はYOON「アンブッシュ(AMBUSH)」クリエイティブ・ディレクターとのコラボコレクションを9月に発売する。

 バッグとアクセサリーからなる同コレクションでは、YOONが「ブルガリ」を象徴する“セルペンティ”を東南アジアのニシキヘビに着想を得て現代的なキャラクターに再解釈した。ハンドルバッグ(32万円)はナッパレザーを用いて、へびを想起させる曲線的なフォルムに仕上げた。カラーはブラック、ブルー、パープル、グリーンと日本限定カラーのホワイトをそろえ、スネークヘッドクロージャーをナッパレザーにマッチする同色カラーで施した。そのほか、取り外し可能なベルトとショルダーストラップが付いたベルトバッグ(27万円)と、蛇がハートを形作る様子をイメージしたミノディエール(ナッパレザー32万円、メタル71万円)を用意した。さらにハート形のコインパースやロゴ入りのクレジットカードホルダー、財布、ブレスレットなどもそろえる。

 また同コレクションのバッグを予約した50人に先着で、YOONクリエイティブ・ディレクターのサインを提供するサービスを行う。

The post 「ブルガリ」が「アンブッシュ」のYOONとコラボ “セルペンティ”を再解釈 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ナイキ」の人気スニーカーをリサイクル素材で “エア マックス”や“エア フォース 1”など

 「ナイキ(NIKE)」は、再生素材を用いたスニーカー“ナイキ スポーツウェア リサイクルド キャンバス パック”を8月20日にメンバー限定で公式サイトとアプリで先行発売する。27日からは一般販売し、一部の販売店にも並ぶ予定だ。

 スニーカーは5型で、“エア フォース 1(AIR FORCE 1)”(1万3000円)や“エア マックス 90(AIR MAX 90)”(1万4000円)、“エア マックス 95(AIR MAX 95)”(1万9500円)、“デイブレイク タイプ(DAYBREAK TYPE)”(1万1000円)、“コルテッツ(CORTEZ)”(1万円)と、同ブランドの定番モデルをそろえる。アッパーには自社工場から排出された繊維廃材由来の糸をリサイクルしたキャンバス素材を使用し、裏地やシュータン、シューレースにも再生素材を用いている。“デイブレイク タイプ”と“コルテッツ”のミッドソールには、“ナイキ フォーム”や“ナイキ グラインド ラバー”のスクラップを混合した“クレーター フォーム”が付く。

The post 「ナイキ」の人気スニーカーをリサイクル素材で “エア マックス”や“エア フォース 1”など appeared first on WWD JAPAN.com.

アメリカ生活で思い出す「アジア人とゲイ」︎ エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年7月3日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

アメリカ生活で思い出す「アジア人とゲイ」︎

 アメリカにいた頃、「アジア人は、ゲイと同じ“くくり”なのか」という体験を度々経てきました。例えば私がトートバッグを持ってF.I.T.(ニューヨーク州立ファッション工科大学)に通えば、クラスメートは「トートバッグを持つ男の子は、ゲイがアジア人のどちらかよ!!」と驚きました。「へぇ、そうなんだ」と素直に驚き返し、以後しばらくトートバッグで通学し続けました(笑)。いちいち反応する彼女は、確か南部の田舎町出身で、妙に納得したのを覚えています。どちらもステレオタイプな先入観に縛られていた、という話です(苦笑)。

 ゲイ向けのライフスタイル誌「OUT」で下っ端として働いていた頃は、上司から度々「乱暴なくらいに言い切ってしまえば、アメリカでモードに興味がある男性は、ゲイかアジア人がほとんどだよ」と主張され、妙に納得した記憶があります。私も当時の上司同様乱暴に言い切れば、白人を中心としたアメリカ人には「マッチョ」なカルチャーが潜んでいます。「男らしくあれ」という価値観です。だから体を鍛えるし、スーパーボウルやNBA、大リーグなどのスポーツをビール片手に楽しむし、モードには興味のないフリをすべく「オールドネイビー」のTシャツを選ぶ(かなり乱暴に括っています)。比してアジア人とゲイは、そんなカルチャーにそこまで縛られておらず、モードに興味を持つ人が少なくない。それは、遠からず、です。

 とは言え、ゲイに似た傾向もある(かもしれない)アジア人が、ゲイと一緒に“くくられる”ことを潔しとはしないことを表明した“事件”もありました。これも私がアメリカにいた頃、男性向けのライフスタイル誌「DETAILS」(すでに休刊)が巻末に掲載した「Asian or Gay?」というページが大炎上したのです。この「~~ or ーー」というページは、「~~」と「ーー」にスタイル上の共通項を見出し、「こんなアイテムを持っている人は、~~かーーのどちらかかもね!?」とクスリと笑わせます(15年を経た今振り返るとアブナイ企画ですね)。そこで「こんなスタイルの人は、ゲイかアジア人かもね!?」と訴えたら、大炎上。「アジア人は、みんなゲイじゃない!!」という当然の反応から、「そもそも、どっちでも良くない?」という企画そのものをバッサリ切り捨てた意見までが噴出し、「DETAILS」のオフィスにはアジア人が集結。スタッフに卵を投げるなどの抗議活動は数日続いた記憶があります。結局「DETAILS」は、この人気企画を終了しました。アジア人の怒りの背景には、やっぱり人種で一般化された上で差別・区別されてきた経緯があるのでしょう。なのに再び、乱暴に一般化されたことにキレたのです。余談ですが、「DETAILS」のこの企画、タイトルは度々「~~ or Gay?」だったと記憶しています。今思えば、やっぱりモードへの興味が強いゲイを読者としたかったのでしょう。

 「OUT」で働く前にインターンしていた出版社では、直属のメンターがアジア人の女性でした。初日に「あなたの英語は、ネイティブの数段下。だから、記事を書けるなんて思わないで」というジャブを喰らい、以後もメッチャ厳しかったのを覚えています。何度もキレそうになりましたが、その彼女の上司から「アジア人の彼女が、出版社で編集者のポジションを獲得するのは大変だったハズ。虚勢を張らなきゃ、生きていけなかったんだよ」と教えてもらい、「なるほど」と思いました。BLM運動が社会を変えそうなムードですが、問題はBlackに限りません。Asianも、GayのLivesもMatterなのです。

 そう考えると、下のリンクで紹介する、GayとAsianの造語「Gaysian」は、考えざるを得ませんね。小柄なアジア人や柔和な人も多いゲイを、上述したアメリカならではの「マッチョ」なカルチャーという基準で差別・区別しています。リンク2本目の記事で黒人トランスジェンダーが語る通り、BLM運動があらゆる差別の解消につながればと願うし、その先陣に立つのは区別・差別してきた白人なのでしょう。

 日本の、こうした根深い問題って、なんでしょう?最近は、そんなことを考えます。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post アメリカ生活で思い出す「アジア人とゲイ」︎ エディターズレターバックナンバー appeared first on WWD JAPAN.com.

クリーンビューティについて編集部員が解説 日本市場におけるポテンシャルは?

 ビューティのニュースやトピックスを編集部が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」も早4回目を迎えました。今回は昨今のビューティ業界を席巻するクリーンビューティについて解説します。「WWDビューティ」本紙では5月14日号にてクリーンビューティを取り上げた特集を企画したほか、「WWD Japan.com」でもコラムやニュースで同市場について幾度も取り上げています。ポッドキャストでは改めて「WWDビューティ」が定めたクリーンビューティの概念のほか、クリーンビューティが広がった背景や日本市場における可能性について語りました。福崎明子「WWD Japan.com」ニュースデスクが、特集を担当した北坂映梨「WWDビューティ」記者とともにお届けします。

The post クリーンビューティについて編集部員が解説 日本市場におけるポテンシャルは? appeared first on WWD JAPAN.com.

レイ ビームスの2020-21年秋冬 人工皮革をキーにした“ハード&ソフト”なレイヤード

 レイ ビームス(RAY BEAMS)の2020-21年秋冬は、“パワフル エレガント”をテーマに、人工皮革をキーファブリックにしたアイテムやコーディネートを幅広く打ち出す。

 力強さを感じるブラックやブラウンの人工皮革のジャケットやスカート、ワンピースなどに、しなやかなチュールやオーガンジーのワンピース、スカートなどを合わせたレイヤードスタイルを提案。ハード&ソフトな素材のコントラストを楽しむコーディネートと、アクセサリーの重ね着けやウエストマークのベルト使いなどで、凜とした女性の着こなしを表現する。

 今シーズンは新型コロナウイルスの影響で、オーダーの締め切り前にオリジナル商材の発注量を約6割に制限。久保田雅也ウィメンズ統括ディレクターは「緊急処置として品番は減らさずに、在庫の奥行きを調整した」と語る。一方で、すでに発注済みだったセレクト商材は約9割を当初の計画通りに仕入れた。もともと国内の人気ブランドの展開を多く予定していたシーズンでもあり、「ノーマティーディー(NOMA T.D.)」「77 サーカ(77 CIRCA)」「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」などの別注アイテムを豊富にそろえる。

 2021年春夏以降は、前年比約3割減の仕入れ予算を予定しているというが、「売れ筋ブランドや商品を優先すると、新規ブランドを導入しにくくなる」と懸念する。ただ「新規ブランドの国内展示会には積極的に足を運びたい」として、良い商品があれば積極的に買い付ける姿勢だ。

 また4~5月の外出自粛期間中は、ECの売り上げが前年比2倍以上に急伸した。特に「グレゴリー(GREGORY)」「アークテリクス(ARC'TERYX)」「ナイキ(NIKE)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」など知名度のあるアウトドアブランドが好調だったとして、「21年春夏は在宅や近場需要を含めたセレクトも意識していく」という。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

The post レイ ビームスの2020-21年秋冬 人工皮革をキーにした“ハード&ソフト”なレイヤード appeared first on WWD JAPAN.com.

サイゼリヤの”珍手”「しゃべれるくん」。笑っちゃう施策の裏で噂される「深謀遠慮」

 サイゼリヤが常識外の施策を次々と打ち出している。ハンディターミナルを使わず、手書きでお客に注文させるオペレーション、99円にこだわっていた税込価格表示を50円、100円単位のキリ価格に統一した価格戦略。コロナ対策が表向きの理由だが、さらなる"珍手"、紙ナプキンを使った感染防止策「しゃべれるくん」を繰り出してきた。業界関係者は、「そこに深謀遠慮がある」と見る。
Posted in 未分類

【動画】「人を楽しませることが僕の幸せ」 「ダブレット」井野将之が目指すハッピーな世界

 デザイナーが自らの思いを語る動画企画「DESIGNER’S VOICE」の第二弾は、井野将之「ダブレット(DOUBLET)」デザイナーが登場する。オンラインで開かれた2021年春夏パリ・メンズ・コレクションでは、「A VERY MERRY UNBIRTHDAY FOR YOU」をテーマに、主人公のクマがファッションを通じて人々に幸せを届けるストーリーの映像を発表した。その背景には、新型コロナウイルスによる自粛期間中でも「自分にできることはないか」と考え続けた井野デザイナーの思いが込められていた。ムービーについてや、パリ・メンズの公式スケジュールで発表を続ける理由を聞いた。

The post 【動画】「人を楽しませることが僕の幸せ」 「ダブレット」井野将之が目指すハッピーな世界 appeared first on WWD JAPAN.com.

日本限定“ディオール ブルー ドット”を伊勢丹新宿で先行披露 バッグとパンプスを限定発売

 「ディオール(DIOR)」は9月2〜15日に、伊勢丹新宿本店でウィメンズとメンズの2020-21年秋冬シーズンのポップアップストアを同時オープンさせる。本館1階ザ・ステージで開催するウィメンズは、青いポルカドットを配した日本限定のカプセルコレクション“ディオール ブルー ドット(DIOR BLUE DOT)”を先行発売する。同店限定アイテムとして、“ブルー ドット”でデザインしたブランドアイコンのバッグ“ブック トート”(29万円)とパンプスの“ジャディオール(J’ADIOR、11万4000円)”を取り扱う予定だ。これらのほかに、20-21年秋冬の一部のプレタポルテ商品も限定発売となる。なお、“ブルー ドット”は9月9日から、「ディオール」銀座店と公式オンラインストアで発売を予定している。

 伊勢丹メンズ館1階プロモーションに設置するメンズの店舗は、ファッションショーの会場を再現するように多彩なインスタレーションが施されている。また、「ディオール」1号店の壁の装飾に用いられていた“トワル ドゥ ジュイ”からインスピレーションを得て、トラスト ジュディ・ブレイム財団とコラボしてデザインされた“トワル ドゥ ジュディ(TOILE DE JUDY)”が空間を彩る。今シーズンのスペシャルアイテムとして、ネックレス(40万5000円)とキーチェーン(51万円)、ウオレットチェーン(16万円)を用意する。

The post 日本限定“ディオール ブルー ドット”を伊勢丹新宿で先行披露 バッグとパンプスを限定発売 appeared first on WWD JAPAN.com.

「カラー」が大阪、仙台、金沢を巡るポップアップツアー開催 限定アイテムを多数用意

 「カラー(KOLOR)」は、大阪、仙台、金沢を巡回するポップアップツアー“kolor is everywhere vol.2”を開催する。8月19日〜9月1日に阪急メンズ大阪、9月5〜20日に仙台のセレクトショップ「リヴォルーション」、9月26日〜10月11日に金沢フォーラスで実施する。同ツアー限定アイテムのほか、2020年秋冬コレクションから厳選した商品をそろえる。ポップアップツアーは昨年に続き2回目。

 限定アイテムは、イベントロゴを大きく背中にプリントし、裾に鮮やかな異素材切り替えを施したTシャツ(1万4000円、メンズ)や、フードを異素材で切り替えたプルオーバーパーパーカ(3万7000円)、ネームタグのグラフィックをプリントしたスエットシャツ(2万6000円、ユニセックス)、ステッチや背面の素材使いがアクセントとなったカーディガン(3万6000円、ウィメンズ)など。

 スタート地点となる阪急メンズ大阪では、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)など東京の一部店舗で限定販売している“kolor AW2020 Limited Collection”も取り扱う。テイストの異なる複数のアイテムをドッキングしたアウター類をそろえる。

■kolor is everywhere vol.2
日程:8月19日〜9月1日
場所:阪急メンズ大阪
住所:大阪府大阪市北区角田町7番10号

日程:9月5〜20日
場所:リヴォルーション
住所:宮城県仙台市青葉区中央2-10-10 2階

日程:9月26日〜10月11日
場所:金沢 金沢フォーラス ポップアップスペース
住所:石川県金沢市堀川新町3-1

The post 「カラー」が大阪、仙台、金沢を巡るポップアップツアー開催 限定アイテムを多数用意 appeared first on WWD JAPAN.com.

「サカイ」のバックステージを駆け抜ける KDDIと協業したコレクション動画を公開

 阿部千登勢による「サカイ(SACAI)」は8月11日、2021年春夏メンズと2021年プレ・スプリング・コレクションを公開した。7月に開催されたデジタル版のパリ・メンズ・ファッション・ウイークには参加せず、大手電気通信会社のKDDIと、デジタルエージェンシーのワープ(WARP)との協業でコレクション動画を制作。東京の寺田倉庫にファッションショーのバックステージを再現し、メイクやスタイリングの様子をカメラで映しながら現場を駆け抜けるような手法で撮影した。

 コレクションは、米アーティストのハンク・ウィリス・トーマス(Hank Willis Thomas)の作品「Love Over Rules(愛はルールを超える)」をテーマに、人種・文化・セクシュアリティーなどの多様性と団結のメッセージを打ち出した。また、ハンクがブランドのために制作したロゴを用いたジャケットなども登場している。

 阿部デザイナーはコロナ禍での自宅作業の時間を経て、自身に身近なものでコレクションを構成したという。スタイリングでは、自身が普段から愛用している「ナイキ(NIKE)」のレギンスや「アー・ペー・セー(A.P.C.)」のデニムなどを使用。過去のコレクションで扱ってきた素材やモチーフ、ロゴなどを振り返り、アイテムに組み合わせている。

 「ナイキ」とのコラボレーションも継続し、スニーカーの“ヴェイパー ワッフル(VAPER WAFFLE)”の新色や、新モデルの“ブレーザー ロー(BLAZER LOW)”も登場した。

The post 「サカイ」のバックステージを駆け抜ける KDDIと協業したコレクション動画を公開 appeared first on WWD JAPAN.com.

廃棄衣料を原料にしたファイバーボードが誕生 什器や家具などに活用

 什器製作などを手掛けるワークスタジオはこのほど、廃棄衣料品を原料としたファイバーボード“パネコ”を開発した。発売は8月末を予定している。

 “パネコ”は、廃棄繊維を木質感のある板に圧縮する独自技術を用いて製造する。アパレル企業の余剰在庫や製造過程で生じる端材などを活用することで、廃棄にともなう環境負荷の低減を目指す。使用後は回収して再びボードにリサイクルすることもでき、循環型のシステムの構築を目指している。なお、素材として使用する廃棄衣料はアパレルメーカーの余剰在庫などで、着用後のリサイクル衣料は今のところ用いない。

 商品は100%廃棄繊維のものと、廃棄繊維と再生木材を50%ずつ合わせた2種類をそろえる。同社によると前者は使用する繊維によって風合いが異なり、デザイン性の高いボードとして什器や家具に活用でき、後者は高い強度で加工がしやすく、什器や家具のほか内装装飾材や下地材に適しているという。

 原和広ワークスタジオ代表は、「私たちの専門である什器デザインおよび製作の視点でファッションロスの課題をなんとかしたいという思いから開発に至った。“パネコ”の技術は布だけでなく皮革、炭素繊維などさまざまな繊維を使い勝手のよいファイバーボードとして再生できる。幅広い用途に活用していただくことで、サステナブルな循環型社会に向けて貢献できると確信している」とコメントした。

The post 廃棄衣料を原料にしたファイバーボードが誕生 什器や家具などに活用 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ジーユー」が消費者の要望や不満を生かしてバッグを開発

 「ジーユー(GU)」は、消費者の声からバッグの商品開発を行うプロジェクト“ジーユー・バッグ・ラボ(GU BAG LAB)”の第1弾を8月11日に発売した。トートバッグ(3色、2490円)とショルダーバッグ(5色、1990円)を全国の「ジーユー」の店舗と公式ECサイトで取り扱っている。

 トートバッグは「パソコンを入れるバッグとの2個持ちはしたくない」などの要望や「置いたときにくたっとしてしまう」「肩にストラップが食い込む」などの悩みをもとに開発したという。パソコンが入る大きさながら約450gと軽量で、ストラップも食い込みにくい2つ折りにし、倒れにくい縫製と素材を採用した。

 ショルダーバッグは小さめだが「最低限の荷物が入る容量がほしい」という声をもとに開発。500mLのペットボトルや長財布も収納可能で、軽い上着も丸めて入れられるよう内側に仕切りのないデザインにした。

 “ジーユー・バッグ・ラボ”は“ジーユー・シューズ・ラボ(GU SHOES LAB)”に続く、消費者の声から商品開発を行うプロジェクトである。

The post 「ジーユー」が消費者の要望や不満を生かしてバッグを開発 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ブルーボトルコーヒー」専用のキャッシュレス自販機が渋谷の駐車場に登場

 ブルーボトルコーヒージャパンは「ブルーボトルコーヒー(BLUE BOTTLE COFFEE)」専用の自動販売機を8月7日に東京・渋谷の駐車場に設置した。

 “ブルーボトルコーヒー・クイック・スタンド(BLUE BOTTLE COFFEE QUICK STAND)”と名付け、「三井のリパーク」渋谷1丁目第9駐車場で2台が稼働している。コーヒー豆(200g、1473円)、3フレーバーのコールドブリュー缶(各236mL、582円)、インスタントコーヒースティック(5本入り、1473円)とエコカップ(1800円)を販売している。

 「ブルーボトルコーヒー」の店舗と同様に国内の自社焙煎所で焙煎したコーヒー豆を使用し、シーズンに合わせて用意する商品も替える予定だ。なお、自動販売機での商品の販売は同ブランド初の試みだ。支払いはキャッシュレスのみの対応で、交通系ICカードかクレジットカードが使用できる。

The post 「ブルーボトルコーヒー」専用のキャッシュレス自販機が渋谷の駐車場に登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

マスク生活でメイクを楽しむにはアイシャドウを味方につけるべし! 2020年秋冬アイシャドウ新色をピックアップ

 2020年秋冬ベースメイク&新色を「WWD ビューティ」8月6日号で特集しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響による在宅ワークの推進や外出機会の減少、日常的なマスク着用など、メイクアップブランドにとっては厳しい状況が続く中で各ブランドの秋冬コレクションが続々と発売されます。

 近年はリップを中心とした口元にフォーカスしたトレンドが続いていましたがマスクの着用が大きく影響し、リアルトレンドはマスクをしていても隠れないアイメイクやアイブロウといった目元のメイクが注目を集めています。アイメイクはリップメイクと違って、テクニックが必要、色選びが難しいと思われがちですが、各ブランドからはマスクの影響から売りとなるアイメイクで簡単にトレンドメイクがかなえられる提案が増えています。また、今季はテクスチャーや質感がパワーアップしており、繊細なニュアンスが表現できるようになったことで、指1本でも色を重ねて立体感を出せるアイテムも豊富に揃いました。マスク生活でもメイクを楽しむために、簡単に取り入れられるアイシャドウを紹介します。

グラデーションアイで上品さと立体感のある目元に

 今季はブラウン系カラーにオレンジ系やパープル系の差し色がセットになったものが豊富で、日常に取り入れやすいカラーメイク提案が目立ちました。また、処方の進化も目覚しく、マットやサテン、パール、ラメなどテクスチャーが繊細になったことや、肌なじみみやすいように工夫が凝らされていることで、今までは自分に似合わないと思っていたような濃い色も今季は取り入れやすいはずです。ベージュやグレージュ、モーブなど淡い色味をまぶた全体にのせて、ダークブラウンや、パープル、オレンジなど濃い色を少しだけ目の際や目尻にのせれば、上品なグラデーションに。イエローとオレンジといった同色系のグラデーションアイもニュアンスを効かせれば、ベーシックなグラデーションも今っぽく仕上げることができます。

 マット、サテン、グリッター、メタリックの4種のテクスチャーの9色で構成されたアイシャドウパレット。新色「No.03」はデイリー使いもしやすいダークブラウンからピンクをセットにした。クラシカルな組み合わせにアクセントカラーのパープルがモード感を引き立てる。(新1種)7600円

 ブランドを代表するアイシャドウパレットがオートクチュールドレスのランウエイルックから着想を得てリニューアル。きめ細かなクリーミーな生質感パウダーがあらゆるスキントーンにマッチし、素早くそして長時間鮮やかな発色をかなえる。新たにスキンケア成分も配合。(全13色※一部店舗限定)各7600円

 秋冬コレクションのテーマは「重なり合う、エナジーの昇華」。天然由来成分×洗練モードを追求した人気のアイパレットに新色が追加。限定の「EX03 ムーンサウンド」は、オレンジとレッドに締め色をセットにした。重なり合う色と質感で個性を表現できる。(新3種、うち限定1種)各6200円

 人気の4色アイシャドウにコレクションテーマ“NEW CHIC”を表現する、洗練された色と質感を表現する5種が登場。4色のうち1色は、濡れたようなメタリクな光沢と鮮やかな色が目元の立体感を演出する“クロムカラー”。クリームのような質感で、異なるカラーを重ねても内側からにじみでるような存在感を発揮する。(新5種、うち限定1種)各6200円

 ファッションやライフスタイルに合わせて目元を着替えるデュオアイカラーで、シック、キュート、カジュアル、クール、その日の気分に合わせて選べるカラーバリエーション。単色使いや2色のミックス、グラデーションなどさまざまな目元が作れる。クリアな発色で肌に溶け込み、2色を重ねてもくすまないのが特徴。(全8種)各4000円

クリームアイシャドウの重ねづけで
指1本でも簡単に立体感のある目元に

 さらに今季は剤形の進化にも注目したいところ。特にクリームアイシャドウの重ね塗りは、パウダータイプの重ね塗りとは一味違う透明感と深みのある目元を同時に演出できます。指で重ねづけするだけで色と色が、そして肌に自然ともなじみ、簡単に仕上がります。「THREE」の4色クリームアイシャドウパレットは、滑らかにまぶたになじむクリームタイプだからこそ、透明感のあるシームレスなグラデーションアイが完成します。また、ブランドを代表するシングルアイシャドウ「ザ アイシャドウ」をリニューアルする「アディクション」は、新たにクリームタイプとティントタイプを追加。“アイシャドウも肌の延長線上”と考え、肌に溶け込み無理のない立体的な目元づくりを提案します。色によるグラデーションではなく質感を重ねてつくる新しい立体感“質感レイヤード”は、指で質感の違う数色のアイシャドウを重ねるだけで簡単に仕上げることが可能です。アイメイクはテクニックが必要と尻込みをしがちですが、単色アイシャドウであれば1色から挑戦ができます。マスク生活が続く中でアイメイクに挑戦してみようと思ったらぜひ試してみてはいかがでしょう。

 ブランド初の4色クリームアイシャドウパレット。4種の色、光、質感でシームレスなグラデーションをかなえる。4色ともクリームは初めてで、クリームならではの色の交わり、巧妙なグラデーション、透明感を演出する。(全3種)各6500円

 パール配合で“セミ艶”な透明感のある仕上がり。しっとりクリーミーな使用感でベタつかず、さらりとした仕上がりをかなえる。(全14色)各2000円

 バームのような質感で素肌を透かし、濡れたような艶のある仕上がりになる。密着感があるのでベースとしても使用可能。(全6色)各2000円

The post マスク生活でメイクを楽しむにはアイシャドウを味方につけるべし! 2020年秋冬アイシャドウ新色をピックアップ appeared first on WWD JAPAN.com.

ワークマン、コロナ禍でも売上高26%増 4〜6月期

 ワークマンの2020年4〜6月期業績は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比30.5%増の61億円だった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言によって一部店舗の休業や時短営業を余儀なくされものの、引き続きプライベートブランド(PB)の機能的なカジュアルウエアやスポーツウエアが活発に売れた。リアル店舗のアパレル小売業が大幅に業績を悪化させる中、同社の好調ぶりが際立っている。

 FC(フランチャイズ)を中心としたチェーン全店売上高が同26.3%増の364億円、同社の売上高に相当する営業総収入が同24.7%増の256億円だった。緊急事態宣言によってピーク時で時短営業を565店舗、土日・休日の臨時休業を165店舗で実施したものの、人気は衰えることなく、既存店売上高は同22.3%増の高水準だった。都市部に店舗を構えるアパレル小売業は1カ月〜1カ月半ほど臨時休業するケースが多かった。一方、郊外が中心のワークマンは建設・土木作業者の必需品を扱っているため、時短でも営業を継続する店舗が多かった。大幅な増収によって粗利益率も1.6ポイント改善。純利益も同30.4%の41億円に押し上げられた。

 先行きが不透明なことから未発表にしていた21年3月期業績予想も公表した。チェーン全店売上高が前期比13.9%増の1389億円、営業総収入が同7.3%増の990億円、営業利益が同14.0%増の218億円、純利益が同16.2%増の155億円と予想する。

The post ワークマン、コロナ禍でも売上高26%増 4〜6月期 appeared first on WWD JAPAN.com.

帝人100周年のプロジェクトがニューヨークのデザインアワードを受賞 未来の繊維テクノロジーを表現

 帝人グループが創立100周年のプロジェクトの中で作成した「自己組織化する繊維の種“セルフォーグ(SELFOG)”」のイメージとコンセプトが、ニューヨークのデザインコンペ「コア 77 デザインアワード 2020(CORE 77 DESIGN AWARD 2020)」のスペキュラティブデザイン部門で「ランナーアップ(RUNNER UP)」(準優勝に相当)を受賞した。

 “セルフォーグ”は、2018年に創立100周年を迎えた帝人グループが次の100年に向けて発信したグローバルメッセージ“フューチャー・ナビゲーション”を表現するために立ち上げた9つのプロジェクトのうちの1つで、”繊維”をテーマにして作成されたもの。ブランドプロデュースを手掛けるキッチン&カンパニーとMIKATA、およびデザイン・インキュベーション・ファームであるタクラム(TAKURAM)との協働で作り上げた、気候変動や環境変化へのソリューションとなる未来の繊維の可能性を模索した想像上の繊維テクノロジーのアイデアだ。

 「コア77デザインアワード」は、ニューヨークを拠点に主に工業デザイナーに向けた情報を発信するウェブメディアの「コア77」が主催する世界規模のアワードプログラムで、学生から専門家までを対象に18の異なる分野で優れたデザインを表彰している。

The post 帝人100周年のプロジェクトがニューヨークのデザインアワードを受賞 未来の繊維テクノロジーを表現 appeared first on WWD JAPAN.com.

美術家の横尾忠則とアーティストの大友昇平が「グッチ」とコラボ ブランドのエレメントをテーマにしたオリジナル作品が完成

 美術家の横尾忠則とアーティストの大友昇平がGGパターンやブランドロゴなど「グッチ」のエレメントを自由にアレンジするというテーマのもと、オリジナル作品を発表した。決まった様式を持たず、自由自在なクリエ―ションが持ち味の横尾と、事務用のボールペンで描く緻密で繊細なモノトーンの圧倒的な画力が真骨頂の大友。2人のアーティストが自身の作品に取り込んだ「グッチ」のエレメントは、視認性の高いロゴをファンタジーなコラージュやストイックなドローイングに落とし込まれた。

極彩色の中に大胆に浮かぶ、
象徴的なGGパターン

 横尾は1960 年代から50年以上にもわたりキャリアを積み重ねてきた。日本では概念派と呼ばれるコンセプチュアルな作品が多かった1960年代において、当時の美術では考えられない色彩感覚と複雑な構図の作品は世界中を驚かせた。ニューヨーク近代美術館のピカソの回顧展に衝撃を受け、1981年に「画家宣言」を発表。以来、絵画に全力を注ぎ続けている。最近では展覧会『奇想の系譜展』のスペシャルビジュアルの他、Twitterで過去作や写真から街の風景、テレビ画面にいたるまであらゆる対象物にオリジナルのマスクをコラージュしたマスクアート『WITH CORONA』を発表している。そして、今回80歳を超えてなお、世界中のクリエイターに多大な影響を与え続ける奇才が、『HANGA JUNGLE』展のモチーフと『廣家/Kohke』の2作品に「グッチ」のエレメントであるGGパターンをコラージュした作品を作り上げた。

ボールペンで描いた作品に
メッセージと魂を込めて

 大友による2作品は、1つは躍動的で美しい女性のモチーフ、もう1つは漆黒の中に浮かび上がる獅子が描かれている。ともにボールペンで描いたとは思えないような細かく写実的な作品だ。両作品を見比べてみると、陰と陽という対の関係にあるように感じる。「グッチ」の総柄のエレメントを下から上へグラデーションで表している女性の作品が陽とするならば、かたや暗闇にダブルGが浮かび上がった獅子口は陰。このような対照性ゆえに、込められたメッセージが異なっているのかと推測すると、答えは違う。「白と黒、2作品でコントラストを持たせてみました。女性の絵は上昇していくイメージで、日本で古くから厄災や邪気を退散する意味を持つ獅子は、内に宿る力強さのようなイメージです」。両作品についてそう語る大友は、ボールペンをもってして作品に“希望”を込めている。

問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177

The post 美術家の横尾忠則とアーティストの大友昇平が「グッチ」とコラボ ブランドのエレメントをテーマにしたオリジナル作品が完成 appeared first on WWD JAPAN.com.

オンワード樫山・鈴木社長 起死回生の「1000万人のための服づくり」

 オンワードホールディングス(HD)は前期(2020年2月期)から今期(21年2月)にかけて国内外の約1400店舗の閉鎖し、店舗数をほぼ半分する荒療治を断行中だ。「メーカー機能を持ったデジタル流通企業」というグループの旗印のもと、中核会社であるオンワード樫山はどう変わろうとしているのか。3月に就任した鈴木恒則社長に聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):コロナ禍での社長就任。厳しい環境にどう臨むか。

鈴木恒則社長(鈴木):中長期戦略として大きく3つ考えている。第一に「23区」に代表される既存ビジネスを磨き上げること。第二にD2Cなどのスモールスタートビジネス。第三は少し先になるけれど、新たな顧客獲得のための新ビジネスだ。昨年から店舗撤退など構造改革を優先せざるをえなかった。不安に感じている社員も少なくないだろう。私の役割はオンワード樫山が進むべき道をしっかり示すこと。守りを固めることも大切だが、この困難な状況にあえてファイティングポーズをとって挑みたい。

「23区」の規模だからできることがある

WWD:既存ビジネスの磨き上げとは、百貨店を主力とする「23区」などの活性化か。

鈴木:「23区」は売上高300億円以上(小売りベース)を誇る当社の財産だ。その規模だからこそできることがある。今後、「23区」が目指すのは1000万人のための服。ユニクロが1億人の服だとすれば、われわれは感性や品質にこだわる1000万人のお客さまのための服を作る。川上(素材)までさかのぼったジャパニーズスタンダードで勝負する。「23区」の規模があれば(スケールメリットによって)他では作れない服が作れる。

私が専務の頃から大澤道雄社長(現会長)と話していたのは、商品寿命を延ばすことだった。シーズンの終盤にバーゲンで売り減らす手法は、積もり積もってお客さまに価格への不信感を持たせてしまった。こだわりぬいたスタンダードな服であれば商品寿命が3年、あるいは5年でもよい。実は(「23区」に限らず)20年春夏でもシーズンで売り切るべきトレンド商品はマークダウンしているが、商品寿命を長く設定したスタンダード商品はプロパー(定価)のまま売っている。7月商戦もプロパーに限れば2ケタ増だった。残れば翌年、翌々年に持ち越せばいい。バーゲン時期でも当社の売り場ではマークダウンの札がだいぶ減っている。

WWD:一方でメンズの「23区オム」の休止を発表した。

鈴木:「23区オム」はなくなるが、「23区」の中で新しくメンズウエアを出す準備をしている。1000万人の服は女性だけを対象にしているわけではない。バラエティを広げて「23区」をピカピカに磨くつもりだ。

1990年代に馬場彰社長(当時、現名誉顧問)が「東京発国際服」のビジョンを掲げて「23区」「組曲」「自由区」「五大陸」「ICB」などを次々に発表した。これらのブランドが今も当社の土台だ。ただ当時は、百貨店の売り場の良い場所を確保すれば、売り上げの目処がたった。今はそんな時代ではない。

各ブランドが百貨店の客層の真ん中に寄せていった結果、似た印象になったことは否めない。それぞれのブランドのトレンチコートを並べても区別がつかない。リアル店舗であれば、店舗の雰囲気で違いを出せるが、ECモールでフラットに並べられると見分けがつかなくなってしまう。「23区」のトレンチ、「自由区」のトレンチがあってしかるべき。あるいはトレンチを持たないブランドがあってもいい。ブランドの戦略の棲み分けがきちんとできるように3月からメンズカンパニー、レディスカンパニー、ライフスタイルカンパニーなどのカンパニー制を導入した。

店舗を閉めたエリアでも取り組みは続ける

WWD:顧客の若返りも課題では?

鈴木:確かに当社の顧客の年齢は高めだが、スタンダードであれば年齢はあまり関係ないと思っている。これまでの経験上、ブランドが若返りを前面に打ち出せば、既存のお客さまが離れ、若い世代も見向きもしなってしまう。磨き上げられた商品であれば、世代に関係なくお客さまの支持は広がる。結果として若返りにつながる。

WWD:オンワードHDとして昨年から今年にかけて1400店舗の縮小を発表している。地方都市ではオンワード樫山との接点がなくなるケースも出てくるのでは?

鈴木:残念ながら人頭効率が合わない店舗は撤退を進めている。地方の百貨店だけでなく、都心の百貨店でも同じだ。残った店舗にエネルギーを集中させるのはもちろん、撤退した店舗のお客さまのフォローも不可欠になる。(ブランドが撤退した)百貨店と話しているのは、年4回か2回くらいECと連動させたポップアップストアを開いて顧客を招くこと。地方の百貨店ではどうしても品番やサイズが満足にそろわない問題があったが、ECも駆使しながら解消していく。

百貨店との取引条件も見極めていきたい。オムニチャネル化は避けて通れない道だ。定借(定期借家賃貸)も選択肢になる。(コロナもあって)でも「待ったなし」の状況になっている。百貨店について悲観論ばかり飛び交っているけれど、やり方次第でお客さまの満足度を高めることはできると考えている。

WWD:オンワードHDの保元道宣社長は売上高に占めるECの割合(EC化率)が将来50%になる見通しを公言している。

鈴木:ECを増やすのは自然の流れ。ただECは手段に過ぎない。カギを握るのは、やはり差別化された商品だと思っている。あとは原価率の水準をあげて、適正な値段で供給できるか。EC化率が高まれば、その分を品質に還元できる。

一丸となったオンワードはすごい

WWD:中長期戦略の2番目に掲げるスモールスタートビジネスでは、D2Cブランドを始めた。滑り出しは?

鈴木:2月末にスタートした第1弾「アンククレイヴ(UNCRAVE)」は、自社ECサイトのオンワードクローゼットにおいて発売4日間で2000万円超を売った。春夏トータルでも計画を大きく上回った。「アンクレイヴ」は20〜30代の女性社員たちが外部のプロデューサーと協業して始めた。「朝、何を着たらいいのか」という等身大の悩みを解決するために、セットアップ中心で着まわしのきくMDを組んだ。リアル店舗のブランドに比べて品番数も大幅に絞る。クオリティーはオンワード樫山の百貨店ブランドと遜色がないのに、D2Cの事業モデルによって4割ほど安く提供している。

D2Cには若い社員に活躍の場を作る狙いもある。いま若い社員には新しい事業プランを出すよう促している。ベテラン社員が考えもしないようなアイデアが次々に出ている。

WWD:第2弾、第3弾のD2Cブランドも予定している?

鈴木:水面下でいくつか進めている。アイテム軸かもしれないし、アパレル以外かもしれない。リアル店舗ほどのコストがかからないため、お客さんの潜在的なニーズに即した商品が提供できる。スモールスタートビジネスは売上高20億〜30億円の規模でいい。原価率は高いけど、しっかり利益が出せる。

WWD:最後の新たな顧客獲得のための新ビジネスとは?

鈴木:まだ具体的に発表できる段階ではない。これからプロジェクトチームを作って進めていく。現時点で言えるのは、「23区」とは別の1000万人のための服の市場もあるということ。ボリュームの価格帯を想定しているが、他社の二番煎じは考えていない。あくまでもオンワードらしいブランド。コロナを受けてお客さまの買い物も変化する。都心には足が遠のく。自宅の周りの方が便利かもしれない。そんなことも踏まえながら、今の時代にあった服を作る。乞うご期待といったところだ。

WWD:今回のコロナは改革を加速させるきっかけになったか。

鈴木:どこに進むべきか、明確になった。一気に舵を切れるようになった。自分の会社ながらオンワードってすごいなと思うのは、やると決めたときの一丸になる結束力。今まで少し薄れていたかもしれないが、危機感を共有したことで迷いがなくなった。

WWD:消費回復が見えない中、秋冬商戦にどう臨むか。

鈴木:正直なところ、先行きが見えているわけではない。コロナによって状況は目まぐるしく変わる。柔軟に対応するため、発注量を決定する会議を毎週のように開いている。これまではシーズンで2回程度だった。シーズン前に発注量を決めるのではなく、市況を見ながら作り足していく。

The post オンワード樫山・鈴木社長 起死回生の「1000万人のための服づくり」 appeared first on WWD JAPAN.com.

「国際化粧品展」が西日本で初開催 クリーンビューティやサステナビリティ企業も多数出展

日本最大級の化粧品展が
西日本で初開催

 リード エグジビション ジャパンは9月9~11日、大阪市のインテックス大阪で西日本最大級の化粧品専門展「国際化粧品展(COSME OSAKA 2020)」を開催する。これまで、東京で開催してきたが、関西地方での開催を望む声を受けて初めて大阪で実施する。

 同展は、国内だけでなく世界各国からも化粧品が一堂に会する日本最大級の化粧品専門展で、国内外の商社や小売店、サロンなどのバイヤーやディーラーが来場し、新製品の仕入れや代理店の最新コスメの仕入れに関する商談が活発に行われる。スキンケアやヘアケア、美容機器のほかクリーンビューティやサステナビリティ、オーガニックなど世界的なトレンドのコスメや企業が集結する。また同日、原料や容器、パッケージ、OEM、研究機器、販促品など化粧品の研究・企画開発に関する製品・サービスが一堂に出展する「化粧品開発展(COSME TECH)」も開催し、両イベントで計200社、約1万5000点の製品やサービスが出展する。新型コロナウイルス拡大下での実施にあたり、全来場者のマスク着用の徹底やサーモグラフィ検温、すべての会場出入り口にアルコール消毒液を設置、セミナー会場の消毒、医師・看護師が会場内に常駐するなど感染防止策を徹底する。

コスメのトレンドや
セミナーが充実

 出展社数の多さもさることながら、同イベントでは企業の担当者や分野のスペシャリストを招いた全80講演を予定している。製品開発についてや、コスメのトレンド、アジア市場における戦略など、現在のビューティ業界を取り巻く事象や企業戦略、消費者の動向など本会場以外でのコンテンツも充実している。

トレンドやアジア市場の動向が
学べるセミナーを実施

クリーンビューティや
サステナブルな製品が出展

 近年SDGs(持続可能な開発目標)や環境に配慮した原料・製造を意識する消費者が増えており企業はサステナビリティ施策などを進めている。また健康や環境に害の少ない容器や成分を使用し、環境と社会に配慮したクリーンビューティのトレンドも拡大する。「化粧品開発展(COSME TECH)」にはそういった環境問題に取り組む企業も多数出展する。

INFORMATION
国際化粧品展(COSME OSAKA 2020)

期間:2020年9月9日~9月11日
時間:10:00~17:00
会場:インテックス大阪
住所:大阪府大阪市住之江区南港北1-5-102
入場料:招待券持参者は無料(招待券がない場合は5000円)

問い合わせ先
リード エグジビション ジャパン
03-3349-8587

The post 「国際化粧品展」が西日本で初開催 クリーンビューティやサステナビリティ企業も多数出展 appeared first on WWD JAPAN.com.

モデルはアバター、3Dオンラインショップでも販売 ヘルシンキ・ファッション・ウイークが完全デジタル化

 7月27日から8月2日にかけて開催されたIT先進国フィンランドのヘルシンキ・ファッション・ウイーク(以下、HFW)は、デジタルの新たな可能性を探るものだった。「デジタル・ビレッジ(DIGITAL VILLEGE)」と呼ぶオンラインプラットフォームを舞台にした同イベントには、31組のデザイナーが参加。そのうち、「デザイナー・レジデンシー・プログラム」に取り組む国際色豊かな15組は数カ月前から3Dデザイナーとタッグを組んでデジタル化したコレクションを、リアルなモデルを3Dスキャンしたアバターに着せて披露した。

 今回の取り組みに関してラグジュアリーブランドやコンサルティング会社から問い合わせを受けているというエブリン・モーラ(Evelyn Mora)HFW創設者は、デジタル・ファッション・ウイークは物理的なファッション・ウイークの代替案や二次的な手段ではなく、特にサイバースペースにおけるファッションの未来を見据えた“今までとは異なる新しい方法”だと主張。「物理的なコレクションやそのための戦略があるなら、それらを必ずしもデジタルの世界にコピー&ペーストすべきではない。けれど、全く異なる戦略としてデジタルのチャンスを取り入れることはできる」と話す。

 そんなデジタル・ショーケースを最も直接的に活用できるのは、ゲームやオンラインコミュニティーだ。その中ではファッションデザインがデジタルアセット(資産)として扱われ、アバターに着せたりすることができるほか、ブランドに実際のアイテムをオーダーすることもできる。実際、HFWはブロックチェーンパートナーのルクソ(LUKSO)の力を借りて、3Dオンラインショップをオープン。同ショップには参加デザイナーのバーチャルなルックが並び、ユーザーは3Dデザインのアイテムをデジタル上で着用するというサービスを250ユーロ(約3万1000円)で購入することもできるようになっている。この取り組みについて、マージョリー・ヘルナンデス(Marjorie Hernandez)=ルクソ共同創業者は「テクノロジーの世界では皆、デジタル上での収集品における価値を理解しているけれど、ファッションの世界にとっては新しい概念」だとコメント。ブロックチェーン技術を活用することで、ファッションデザイナーたちはアセットとなるデジタル化されたプロダクトを生み出し、取引に用いることができると説明する。

 またHFWはもともとサステナビリティに力を入れており、新型コロナウイルスの感染が拡大する前からデジタル化を決めていた。8月下旬にスウェーデンの監査法人ノーマティブ(NORMATIVE)と共同で、デジタル・ショーケースの環境への影響をこれまでの物理的なファッション・ウイークと比較測定したデジタル・サステナビリティ・リポートを発表する予定だ。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

The post モデルはアバター、3Dオンラインショップでも販売 ヘルシンキ・ファッション・ウイークが完全デジタル化 appeared first on WWD JAPAN.com.

LINEが美容に特化したポータルサイトをオープン コスメ情報やショッピング、カウンセリング予約サービスなどを集約

 LINEは8月11日、美容に特化したポータルサイト「ラコレ(LACORE)」をオープンした。AIを活用し、登録情報や閲覧履歴などに応じてユーザーに合ったビューティ記事を表示するほか、参加ブランドの製品をサイト内で購入することができる。スタート時の参加は「エトヴォス(ETVOS)」や「ウズ(UZU)」「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」など全14ブランド。今後は年内に50ブランドの参加を目標にするほか、化粧品カウンターでのサンプル受け取り予約、カウンセリング予約、LINE電話を活用したオンライン相談などのサービス展開も視野に入れている。

 サイトではトレンドメイクや肌悩みに合った製品の紹介、新作コスメなどさまざまな切り口で記事を展開。参加ブランドの製品には購入ボタンを設けるほか、ブランドの公式LINEアカウントへの誘導も図る。ユーザーが気になった記事や製品情報、ブランドをブックマーク保存しリスト化できるカスタマイズ機能も用意し、口コミなどのレビュー投稿にも対応。製品購入時はスタンプ購入やLINEペイなどに使える“LINEポイント”を1円=1ポイントで還元する。

 約8400万人のユーザーを抱えるLINEは2016年から“スマートポータル戦略”を打ち出し、ヘルスケア相談やクーポンやギフト、ファイナンス、旅行や料理の出前など、さまざまなサービスを提供している。中でもインターネットショッピングのポータルサイトである「LINEショッピング」は現在3500万人を超える会員数を抱え、20年の流通総額は前年比50%増を予測。うち、コスメカテゴリーは全体の10%を占めるなど、大きな存在感を放っている。

 「『LINEショッピング』のユーザー構成比は80%が女性で、主な年齢層は20〜30代。日常的に使う消耗品や日用品の需要が高く、化粧品との親和性も高いことからサービス立ち上げに至った」とLINEサーチセンター ショッピングチームの田村翔平・担当。「LINEショッピング」が欲しいものを探すサイトサイトであるのに対し、「ラコレ」は自分に合う化粧品に出合うサイトとして、新たな情報、製品をユーザーに提供していく。

The post LINEが美容に特化したポータルサイトをオープン コスメ情報やショッピング、カウンセリング予約サービスなどを集約 appeared first on WWD JAPAN.com.

“丁寧に作られた服はモニター越しでも良さが伝わる” 「エルマンノ シェルヴィーノ」が考える変化への対応

 イタリア・フィレンツェ発のミラノ・デジタル・ファッション・ウイークで発表した「エルマンノ シェルヴィーノ」2021年プレ・スプリング・コレクション[/caption](ERMANNO SCERVINO)」は、伝統的なサルトリアの仕立てと、刺しゅうやレースなどの職人技に定評がある。2000年のブランド設立以来“スポーツクチュール”をコンセプトに、日常着からイブニングドレスまで幅広くそろえている。これまではミラノでランウエイショーを行ってきたが、このたび初のオンライン開催となったミラノ・ファッション・ウイークに参加し、7月16日に21年プレ・スプリングコレクションを動画で披露した。

 「エルマンノ シェルヴィーノ」は20-21年秋冬シーズンから、ウールン商会(大阪府中央区、岩井泰治・代表)と日本における代理店契約を結んだ。ウールン商会は7月から、これまでサン・フレールが運営してきた高島屋日本橋店、高島屋新宿店、高島屋大阪店、大丸心斎橋店の4店舗を引き継ぎ、9月1日には新店舗を東京の帝国ホテルプラザに開く。

 日本での新体制やコロナウイルスの影響などについてデザイナーのエルマンノ・シェルヴィーノにメールインタビューに答えてもらった。

WWD:新型コロナウイルスはブランドにどのような影響を与えたか?

エルマンノ・シェルヴィーノ「エルマンノ シェルヴィーノ」デザイナー(以下、シェルヴィーノ):自分の弱さ、小ささを感じる経験になりました。私たちには独自の世界があると思っていましたが、このウイルスにより私たちがどれほどもろく、壊れやすい存在であるかということに気付かされました。しかし私たちは強く、新型コロナとの戦いにも打ち闘てるはずですし、この変化に適応する必要があると考えています。今のファッションには、きらびやかな誇張ではなく、謙虚さが求められると思います。それは、これまでのミニマリズムではなく、全ての年齢の女性が持つ共通の価値のこと。私はこれまでも“美しさ”に焦点を当ててきましたが、それは今後も変わることはありません。

WWD:ロックダウン中はどのように過ごしたか?

シェルヴィーノ:私は幸運なことに、トスカーナの丘に囲まれたカントリーハウスに住んでいます。レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)も描いた歴史ある素晴らしい場所で、自然いっぱいの敷地内で、自然に触れ、美しさを再発見することができました。そこで、新たなニーズにも対応するクリエイションに取り掛かりました。

“これまで以上に着る人のニーズを見極める必要がある”

WWD:今後のコレクション発表はどうなっていく?

シェルヴィーノ:無観客ショーを行うということは、海のない砂浜に行くような感覚に似ていると思います。元の日常に戻るまで、テクノロジーを駆使したショーを発表することになるでしょう。イタリアの職人の手によって丁寧に作られた服は、モニター越しでもその良さが伝わると思っています。

WWD:日本ではウールン商会が新たなパートナーになった。

シェルヴィーノ:ウールン商会と取り組めることを楽しみにしていました。メード・イン・フィレンツェの私たちの哲学と魅力をお客さまに伝え、一緒にブランドを盛り上げていきたいと思います。

WWD:何か日本に関する印象的なエピソードがあったら教えてほしい。

シェルヴィーノ:日本は特別な場所だと思います。大都会の熱狂的なリズムと庭園や寺院の神聖な静寂が共存し、古代からの魂を現代も受け継ぐ魅力にあふれています。また、おもてなしの文化は本当に魔法のようです。東京を初めて訪れた日を今でもよく覚えています。それは“感情の旋風”とも言える経験で、目にするもの全てが、インスピレーション源になるというような感覚でした。日本の女性もまた独特の優雅さと謙虚さを併せ持っていますね。イタリアのクリエイションに理解が深く、素材やモノ作り、スタイルへの敬意を持っています。品質、洗練されたコンセプトを高く評価していただいています。

WWD:今後の課題や目標は?

シェルヴィーノ:これまで以上に着る人のニーズを見極める必要があると思います。シャツやストリートウエアなどを充実させる一方で、イブニングドレスなどは縮小していくでしょう。新型コロナはファッションを殺すことはできませんが、私たちはサステナビリティにも取り組みながら、洋服の個性を大切にしていくべきだと思っています。そして、これまで培ってきたDNAを生かしつつ、女性をさらに美しくする服をデザインし続けていきたいです。

The post “丁寧に作られた服はモニター越しでも良さが伝わる” 「エルマンノ シェルヴィーノ」が考える変化への対応 appeared first on WWD JAPAN.com.

「1日40食以上は見込めます」「1日最高10万円」。居酒屋のアイドルタイム 『かき氷』を活用した、成功の方程式とは?

 withコロナの時代、居酒屋の新しい取組みとしてアイドルタイムに『かき氷』を販売する店舗が増えてきている。梅雨も明け連日の猛暑が続き熱中症対策、クールダウンで、かき氷の需要も高まってきているが、果たして居酒屋が始めたかき氷に需要はあるのか。収益源に繋がっているのか。
Posted in 未分類

小島健輔リポート ユナイテッドアローズとワールドの明暗 難局を乗り切るガバナンスが問われる

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。今回は2020年4〜6月期決算からユナイテッドアローズとワールドを比較。そこから何が見えるのか。

 8月5日にユナイテッドアローズとワールドの第1四半期決算(4〜6月)が発表された。どちらもコロナ禍による休業などで売り上げが大きく落ち込んで少なからぬ損失を計上したが、苦境下での売り上げの確保や販管費の圧縮、過剰在庫の処理や資金繰りなど、ユナイテッドアローズが防戦一方だったのに対し、ワールドのしたたかさが対照的だった。

売り上げと営業利益のダメージに格差

 ユナイテッドアローズは売り上げが前年同期から40.8%、153億700万円減少し、営業損益も相応に50億1900万円の損失、四半期損益も35億1800万円の損失となった。対してワールドは売り上げが前年同期から45.0%、269億9600万円も減ったのに、営業損益は31億8400万円の損失、四半期損益も24億2800万円の損失と、ユナイテッドアローズに比べれば収益の落ち込みが小さかった。

 ユナイテッドアローズが販管費を前年同期対比15.7%しか抑制できなかったのに対し、ワールドはほぼ30%も切り詰めたことが要因だが、その中身を見るとワールドのしたたかさに驚かされる。

 売り上げ対比の人件費率はユナイテッドアローズが前年同期の16.9%から27.4%(+10.5ポイント)に、ワールドが同18.7%から24.3%(+5.6ポイント)と、売り上げの減少に対する負担率の上昇が倍近く違うし、前年同期からの圧縮率もユナイテッドアローズの4.5%に対してワールドは28.4%と6倍も違う。ユナイテッドアローズは残業の抑制程度でほとんど切り詰められなかったのに対し、ワールドは一時帰休でバッサリと切り詰めている。

 売り上げ対比の賃料負担率はもっと格差がある。ユナイテッドアローズが前年同期の14.2%から18.4%へと4.2ポイントも増大したのに対し、ワールドは同10.3%から4.1%へと逆に6.2ポイントも落としている。圧縮率もユナイテッドアローズの23.4%に対して78.1%と、いったいどんな手を打ったのかと驚愕するほどだ。

 ユナイテッドアローズが従業員に対してもデベロッパーに対しても慎重な対応にとどまったのに対し、ワールドはしたたかに踏み込んで大ナタを振るった。この差はどこから来たのだろうか。

キャッシュフローと在庫処分の格差

 「小島健輔リポート 上場アパレル6社は過剰在庫をどう処分したか」(7月28日掲載)と同様の計算で両社の在庫処分状況を推計してみた。
ユナイテッドアローズは売り上げが153億700万円減少して在庫が32億6400万円増加しているから、処分すべき在庫は54億円ほどだった。売上原価率が11.3ポイント上昇した分を値引きロスの増加と見れば、処分された在庫は42億6000万円ほどで、過剰在庫の78.9%が処理されたと推計される。

 ワールドは売り上げが269億9600万円減少して在庫が31億7600万円増加しているから、処分すべき在庫は84億3000万円ほどだった。売上原価率が6.1ポイント上昇した分を値引きロスの増加と見れば、処分された在庫は26億円ほどで、過剰在庫の30.9%が処理されたと推計される。
処分率が高いほど売上原価率が上昇して損益を圧迫する。在庫の期中処分率が両社で48ポイントも違うのは、ユナイテッドアローズの方がトレンド性が強く、期中処分せざるを得ない在庫が多かったこともあろうが、もっと大きかったのは両社のキャッシュフロー経営の格差だったのではないか。

 6月末純資産はユナイテッドアローズが前期末から52億4300万円減の368億2900万円(前期売り上げの23.4%)、ワールドが32億900万円減の783億1000万円(前期売り上げの33.1%)と、売り上げ規模相応から大きくは外れていない。自己資本比率もユナイテッドアローズは前期末の55.2%から6月末で43.7%に落ちたとはいえ、前期末の31.1%から6月末で29.2%に落ちたワールドよりひと回り余裕があるようにさえ見える。

 しかし純資産に対する必要運転資金比率で見ると、ユナイテッドアローズは前期末でも432億円の運転資金負担が重く117.2%と資金繰りがタイトで、6月末には509億円まで肥大して138.1%まで悪化。短期借入金(運転資金)を141億円も借り増して187億円に膨れ上がった。

 対してワールドは前期で2362億6500万円も売りながら83億円の回転差資金状態(運転資金が不要)にあり、売り上げが45%も減った非常事態の6月末でも140億円しか要しておらず、純資産に対する必要運転資金比率も17.9%と資金繰りには十分な余裕がある。

 ユナイテッドアローズは棚資産回転が前期の124.8日から226.1日へ、ワールドも89.2日から182.2日へ急失速したが、ユナイテッドアローズが買掛債務回転を51.0日から66.3日へ15.3日しか延ばさなかったのに対し、ワールドは通常時でも長い132.8日から198.7日へ65.9日(2カ月強!)も延ばしている。恐らくは商品調達の商社依存比率が相当に高いのだろうが、したたかさも極まれりの感がある。

 ワールドはユナイテッドアローズのように在庫の換金を急ぐ必要がなく、持ち越して有利に換金する選択が可能で、過剰在庫の30.9%しか見切らなかったのだ。

通期見通しにみるガバナンスの差

 ワールドは21年3月期の売り上げを15.7%減の1992億円、営業損益を67億8000万円の赤字、当期損益を77億8000万円の赤字と見通しているが、ユナイテッドアローズは売り上げを20.0%減の1259億1500万円〜16.7%減の1310億8300万円、営業損益を50億〜70億円の赤字と幅をもたせており、当期損益の見通しは発表していない。

 これをどう見るかだが、コロナ危機にあってもワールドが達成への経営手腕を確信しているのに対し、ユナイテッドアローズはダメージから立ち直れないまま達成への経営手腕を確信できないでいる、と受け止められる。実際の経営において、この差は決定的に大きい。「どこまでできるか確信できないが頑張ります」と「当社にはやり遂げる経営手腕があります」では、社員も取引先も銀行も出資者も受け止めかたが違う。コロナ危機でそんなガバナンスの格差が露呈したのではないだろうか。

 ユナイテッドアローズは顧客や取引先の支持を得て堅実に成長してきたように見えるが、09年に発するABCマートによる同社株式買い占めと資本提携、その解消と株式買い取りを経て12年4月に創業者の重松理氏が代表権のない会長に退き、現社長の竹田光広氏に交代して以降、会社のオーナーシップが見えなくなり、株主を向いた経営指標ばかり追って現場に根付いた経営理念が空洞化したきらいがある。

 顧客や現場より株主を向いた経営陣はユナイテッドアローズ創業来の専門店理念を軽んじ、重松氏が育ててきた生え抜きの幹部は大半が会社を去った。そんなユナイテッドアローズには、想定外の緊急事態を乗り越える組織の一体感や不屈のしたたかさなど、期待すべくもなかったのかも知れない。

リストラの踏み込みにも違い

 コロナ危機で露呈した事業構造の時代錯誤と脆弱さに対しては両社とも大なり小なりリストラ策を発表しているが、そこにも危機感と踏み込みの極端な格差が指摘される。

 ワールドが8月5日付の「構造改革の実施について」で5ブランドの撤退と358店(国内2460店の14.6%)の退店、200人の希望退職など構造改革を列挙し、それに要する具体的な項目別損失と会計処理(退店費用21億円、のれん減損17億円、商品廃棄4億円、希望退職加算金12億円など計57億円)まで開示しているのに対し、ユナイテッドアローズは同日の第1四半期決算発表会で漠然とした方向性を掲げるにとどまり、具体的なリストラ策もそれに要する費用も開示していない。踏み込みが甘いというより、経営陣としての当事者感覚さえ疑われる。

 ユナイテッドアローズの経営陣は瀬戸際に追い詰められてようやく、私が幾度も指摘してきた過剰在庫や賃料負担、売上金回収の問題(全て駅ビル偏重の出店政策の誤り)を痛感し、キャッシュフロー経営にも目覚めたようだが、遅きに失したとの指摘は免れない。そんな後手後手ではアフターコロナ(同時にウイズコロナでもある)のライフスタイルの急速なカジュアル化、衣料消費の生活圏シフトと一段の低価格化、C&C(クイック&コレクト)を軸としたローカルOMO(オンラインとオフラインの融合)化の奔流に置き去りにされかねない。

 何があっても組織一体で難局を乗り切る当事者感覚とガバナンスこそ、今のユナイテッドアローズに問われているものではないか。

The post 小島健輔リポート ユナイテッドアローズとワールドの明暗 難局を乗り切るガバナンスが問われる appeared first on WWD JAPAN.com.

山下智久とゆで卵と「モンクレール ジーニアス」 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年7月1日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

山下智久とゆで卵と「モンクレール ジーニアス」

 山下智久とゆで卵?何それ?ですよね。リンク先記事の下にあるショートムービーを見るとその意味がわかります。山下智久さん(以下、山P)扮する主人公が屋台でラーメンのゆで卵を食べようと箸でつかんだところ、ツルリと滑らせるところから物語はスタート。転がるゆで卵を追いかけて謎の空間に飛び込んだ山Pが選択の連続に迫られるという、やや不思議な展開ですがノリよく最後まで見てしまいます。

これは藤原ヒロシさんと「モンクレール ジーニアス」のコラボ“7 モンクレールフラグメント ヒロシ・フジワラ”のプロモーションムービーで、途中でちらりとヒロシさんが映ったり、ゆで卵がリアルに飛び跳ねたりと思わず二度見するカットも満載。全編に漂う1990年代感が心地よく、結果的に商品もしっかり見てしまいます。

 このムービーが印象に残った理由の一つは、白いウサギを追いかけて不思議の国に迷い込む「不思議の国のアリス」をほうふつとさせる物語性に加えて、伊東玄己監督が「人の性格や個性が日々の選択で形成されることから“選択”をテーマに制作した」と記事で読んだからです…。いい言葉。最近、この“選択”という言葉がやけに心に引っかかり、この記事を読んだときも「あ、まただ」と思い、気がつくと伊東監督の映像の世界観をウェブでリサーチしていました。

 唐突に聞こえると思いますが、特にサステナビリティについて考えるとき“選択”という言葉が頭に浮かびます。消費者はメーカーが作ってお店が売っているものの中からしか選べないし、買えない。だから作り手や売り手には責任があります。例えばファッションに目覚めた子どもが、服やバッグやシューズを初めて自分の意思で「選択する」ことになった時、そこに環境に優しい服やバッグという選択肢がなければ選ぶことができません。大人には、作り手には、売り手には選択肢を用意する責任がありますよね。

 山Pのゆで卵を追いかけて気がつけば話がだいぶそれました。プロモーションムービーですからつまりは広告ですが、このように思考のきっかけをくれるプロモーションは存在価値が高いな、と思います。

IN FASHION:パリコレもストリートも。ジュエリーもインテリアも。今押さえておきたい旬なファッション関連ニュースやコラムを「WWDジャパン」編集長がピックアップし、レターを添えてお届けするメールマガジン。日々の取材を通じて今一番気になる話題を週に一度配信します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post 山下智久とゆで卵と「モンクレール ジーニアス」 エディターズレターバックナンバー appeared first on WWD JAPAN.com.

KING-MASAのD2Cブランド「A.O.O.S」がショールームを開設 月一でポップアップ開催

 スニーカーコレクターのKING-MASA(キングマサ)が手掛けるD2Cブランド「オールウェイズ アウト オブ ストック(ALWAYS OUT OF STOCK 以下、A.O.O.S)」はこのほど、住宅地の一角の中目黒高架下にオフィス兼ショールームを構えた。これまではECとポップアップイベントを主な販路としてきたが、月に1度ポップアップスペースとしてショールームを活用しながら顧客との接点を増やし、さらにBtoBにも広げる。

 2016年に設立した「A.O.O.S」は8月2日に4周年を迎えた。インスタグラムを通してじわじわと人気を獲得し、今では発売日に全商品が完売する。顧客のデータ分析はもちろん、自身がコレクターでもあることから、“数量限定”や発売日時を設定した“ドロップ”など顧客心理をついた戦略も奏功。一度のポップアップで数百万円(非公表)を売り上げている。

 KING-MASAは「今は誰でもブランドを始められる時代。この4年でSNS発のストリートブランドが増えたため、差別化するためにはモノ作りを本気でやるしかないと思った。メイド・イン・ジャパンにこだわってクオリティーを上げ、それに伴い価格も上げた。当初6000円だったTシャツは現在8500~9500円。10~20代のお客さまが多かったが、現在の顧客は35歳以上が中心で、大人でも着られるストリートウエアとして定着してきた」と話す。また、国内で売り上げの基盤を築きつつ、海外展開も見据える。KING-MASAはUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身で、ビジネスでの英会話にも困らない。これまでも多くの海外ブランドと直接やりとりをして、コラボしてきた。「(インスタグラムの)ブランドの公式アカウントは全て英語で発信している。海外からの問い合わせも多い。卸しをメインに拡大していきたい」という。

 8月1日、2日はショールームで初めてポップアップイベントを開催した。1日は予約制で50組を先着順で招待したが、7分で定員に達し、入店自由にした2日もオープン前に20人が並んだ。「1カ月に1度、お客さまに楽しんでいただけるような面白いイベントを仕掛けていく」と意気込みを語った。

■ALWAYS OUT OF STOCK
オープン日:月に1回不定期
住所:東京都目黒区上目黒2-43-18 K-95

The post KING-MASAのD2Cブランド「A.O.O.S」がショールームを開設 月一でポップアップ開催 appeared first on WWD JAPAN.com.

「SHISEIDO」から世界初採用の素材を用いたリップパレットを数量限定発売

 今回発売するリップカラーパレットは、カネカが持つ独自の素材開発技術と、資生堂の化粧品容器開発のノウハウを融合したもの。PHBHはカネカが独自開発した100%植物由来のポリマーで、海中や土中など幅広い環境下で優れた生分解性が期待される素材。

 「アクアジェル リップパレット」は“A Kiss to the sea”をコンセプトに、キスしたくなるような美しい未来の海を守るためのリップカラーパレット。透明感のある発色と軽い使い心地の5色セットのリップカラーで、ポケットサイズで持ち運びしやすい。同製品の発売を皮切りに、「SHISEIDO」では環境への配慮を追求した容器の開発などを進め、環境負荷の最小化を目指していく。

 資生堂は、本業を通じた「美のイノベーション」により、持続可能な世界の実現に取り組んでいる。その取り組みの一つとして、独自の技術や社外とのコラボレーションを通じて環境に配慮した商品開発などを行い、環境負荷の最小化を目指している。カネカとは2019年4月から共同開発を進めていた。

The post 「SHISEIDO」から世界初採用の素材を用いたリップパレットを数量限定発売 appeared first on WWD JAPAN.com.

カウズと協業した「オールライツリザーブド」 × 花井祐介のウッドスカルプチャーが発売 

 香港を拠点に活動するクリエイティブスタジオ「オールライツリザーブド(ALLRIGHTSRESERVED)」は8月10日に、世界中のアーティストと協業するプロジェクトレーベル「MEET PROJECT」から、アーティストの花井祐介とのコラボアイテムを数量限定で発売する。「オールライツリザーブド」の公式オンラインストア「DDT STORE」で販売する。

 コラボアイテムは、“DOWN BUT NOT OUT / ダウン・バット・ノット・アウト”と題した花井のサイン入りのウッドスカルプチャーとシリアルナンバー入りのウッドボトル(3万2000円)の2作品を用意した。作品タイトルは、「ダウンしたが、まだKOされていない」というボクシング用語から派生した言葉で、人生がうまくいかない時の辛い気持ちを自虐的に茶化して笑い、また前に進むというシンプルな生き方を表現して付けた。

 花井は「今回発表したウッドスカルプチャーは普通のフィギュアよりすこし大きめだが、木彫りの人形なので北海道の木彫りの熊に腰掛けてもいいし椅子に腰掛けさせてもいい。たまに眺めて、何かに失敗してやけ酒している馬鹿な男を笑ってほしい。自分たちの人生は、子供の頃に思い描いていたような輝かしいものとはかけ離れている。馬鹿な失敗をたくさんしてきた。でもその度に、友人と酒を飲み自分たちの失敗を自虐的に笑い合い、明日のエネルギーにしてきた。失敗したり嫌な目にあったり大切なモノをなくしたり、辛いことは沢山あるけど生きている限り終わらない。“DOWN BUT NOT OUT”はそんな気持ちで作った作品」とコメントした。

The post カウズと協業した「オールライツリザーブド」 × 花井祐介のウッドスカルプチャーが発売  appeared first on WWD JAPAN.com.

東京ブランド「ダイレマ」が新作 「ウーバーイーツ」で“トッピング”としてお届け

 東京発のブランド「ダイレマ(DILEMMA)」は8月11日から、新作のTシャツを公式ECサイトのほか、フードデリバリーサービス「ウーバーイーツ(Uber Eats)」を通じて販売する。「ウーバーイーツ」では、ハンバーガー店「バーガーマニア(BURGER MANIA)」の白金店、広尾店、恵比寿店と協業。特別メニュー“ダイレマ チーズバーガー”から選択可能なトッピングとしてECサイトでは9000円のところを、特別価格の160円で販売する。店舗ごとに8月11~13日の間からランダムで販売を開始し、各店舗10着限定。1回の注文につき1着のみで、24日までの提供となる。

 「ダイレマ」は“狭間にある美”をコンセプトに2017年にスタート。過去にもさまざまな“狭間”をテーマに、アイテムを新しい手法で販売してきた。今回のテーマは“衣食住の狭間”。新型コロナウイルスの影響で自宅が生活だけでなく仕事の場となるなど、衣食住が変化する中、ファッションをフードデリバリーサービスで飲食物と共に届けることで、「衣食住」のこれからを考えるきっかけを作りたかったという。

The post 東京ブランド「ダイレマ」が新作 「ウーバーイーツ」で“トッピング”としてお届け appeared first on WWD JAPAN.com.

今回は「やるか?やらないか?」の議論も大事︎ エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年7月1日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

今回は「やるか?やらないか?」の議論も大事︎

 「ディオール」(無観客)に続き「ヴァレンティノ」(イタリア人のみ招待)、そしてパリコレ(デジタルで補完)がリアルなランウエイショーを再開します。アメリカを筆頭に「第2波」を思わせる感染拡大が続く中、率直に「大丈夫なの?」と思うのですが、ラグジュアリーからデザイナーズブランドのトップは、「ショーは、やはりコレクションのストーリーを伝える最高の方法。それは物語の始まりであり、その後の店舗展開において非常に重要だ」(シャネルのブルーノ・パブロフスキー=ファッション部門プレジデント)と切望しています。議論は「やるか?やらないか?」ではなく、「どうやるのか?」みたいです。

 私自身は普段「やるか?やらないか?」を議論するよりも、「どうやるのか?」を話し合いたいタイプです。だって「やるか?やらないか?」の議論って、大抵、(ものすご~く時間を費やして)「やらない」にたどり着いちゃう場合が多いから(笑)。「やるか?やらないか?」はスキップして「どうやるか?」を話し合ったほうが、結局、心にゆとりを持った状態で取り組めるとも思っています。会議ではまず、「この件については『やるか?やらないか?』ではなく、『どうやるか?』について話し合いたいです」と言い切ってしまうタイプ、それが私であります。

 でも、今回についてはどうでしょうか?「ランウエイショーをやるか?やらないか?」の議論が比較的短期間で終了し、いずこも「ランウエイショーをどうやるのか?」にシフトしているのは、そんな僕さえ、ちょっと残念に思っています。「ここで新しいことに挑戦しなければ、いつやるの!?」って思うし、そもそも「ストーリーを伝える最高の方法は、本当にランウエイショーなのか?」について、もう少しじっくり考えても良いと思うんです。そう1回くらい、「ランウエイショーをやらない」を経験し、そこでももう一回「ランウエイショーをやるか?やらないか?」を考えてみれば良いのに。

 そして、それを熟考するには、これまでのランウエイショーを比較対象とする相対論ではなく、それにとらわれない絶対論をベースにしてほしい。そうしたら、何か、まだ面白いことが生まれそうな気がするんです。「ストーリー」って言うくらいだから、絵本とかどうでしょう?上顧客にはカワイイ装丁、ニューカスタマーには電子版。たとえば、そんな突拍子もない考えだってアリだと思います。

 かつてのランウエイショーについて考えるのは、最初のほんの一瞬。「ランウエイショーでは、何が達成できて、今、私たちは何を実現したいんだっけ?」と取捨選択するときです。ランウエイショーは、洋服を見せる舞台として使っていたのか?ゲストの社交場として機能していたのか?とにかく「このメゾン、スゴい!!」というパワーを見せつけるものなのか?実際のランウエイショーは全てをある程度満たしてくれますが、おそらく、1つのデジタル施策で叶えられるのは、そのうちせいぜい1、2個です。今ブランドは、そのうち何を一番の目標とするべきなのか?それを考えるときだけはランウエイショーを思い出して欲しいけれど、あとは一度忘れても良いのに。正直、そんな風に思っています。

 個人的にはメンズシーズンの開幕を告げる、下で紹介する「エルメス」に期待しています。確固たるポリシーを有するブランドは、取捨選択上手。「エルメス」は、その代表的メゾンだと思うのです。メゾンが何を、どう見せたかったのか?反対に何は、重要度が低いから諦め、割愛したのか?プレゼンテーションのムービーから考えてみたいと思います。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post 今回は「やるか?やらないか?」の議論も大事︎ エディターズレターバックナンバー appeared first on WWD JAPAN.com.

「トゥー フェイスド」からチョコレートが香るリキッドアイシャドウ登場

 カリフォルニア発メイクアップブランド「トゥー フェイスド(TOO FACED)」はチョコレートの香り付きのリキッドアイシャドウ「メルテッド チョコレート マット アイシャドウ」(全8色、各2800円)を発売する。9月18日に「アットコスメ ショッピング」と、9月25日に公式オンラインストアで先行発売し、10月2日に全国販売する。

 同製品はチョコレートにインスパイアされたブラウン系の全8色をラインアップし、ココアバター配合で乾燥を感じさせないしっとりとした仕上がりをかなえる。軽いテクスチャーのソフトマットな仕上がりも特徴で、色を重ねやすく深みのあるグラデーションも簡単だ。また、アイシャドウベースとして使用できるプライマー効果も兼ね備え、ウオータープルーフで長時間美しい仕上がりをキープする。

The post 「トゥー フェイスド」からチョコレートが香るリキッドアイシャドウ登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

ビヨンセのビジュアルアルバム「Black Is King」 「ヴァレンティノ」や「バーバリー」などを着用

 ビヨンセ(Beyonce)の新作ビジュアルアルバム「Black Is King」が7月31日に公開され、そのファッションが注目されている。彼女は今回、自身も出演している実写版「ライオン・キング」の公開と同時に2019年に発表したアルバム「The Lion King: The Gift」を元に、90分のミュージックビデオを中心とした映像作品を制作。黒人文化を称えるとともにエンパワーするもので、ディズニープラス(Disney+)で視聴可能だ。

 衣装のスタイリングは、ビヨンセの長きにわたるパートナーであるゼリーナ・エイカース(Zerina Akers)が務めた。着用したのは「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「バーバリー(BURBERRY)」「ミュグレー(MUGLER)」「アーデム(ERDEM)」といった名の知れたブランドから、「5:31ジェローム(5:31JEROME)」「ウェンディーニコル(WENDY NICHOL)」など比較的小規模なブランドまで。ここでは、「Black Is King」に登場した印象的なルックの数々を見てみよう。

1 「ウェンディーニコル」

 作品の冒頭を飾るのは、ビヨンセが「ウェンディーニコル」デザインの白いガウンを着てビーチを歩くシーン。スタイリストのエイカースは自身のインスタグラム(@zerinaakers)で、「オープニングシーンでの@wendynicolは、何もないところから始めるということを表現するのに最適だった」と感想を述べた。

2 「バーバリー」

 牛柄のセットアップは「バーバリー」のリカルド・テッシ(Riccardo Tisci)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーによるカスタムメードだ。

3 「ヴァレンティノ」

「Mood 4 Eva」のパフォーマンスでは、「ヴァレンティノ」がデザインしたレパード柄ジャカードのジャンプスーツを着用。衣装にはたくさんのスパンコールやラインストーンが施されている。

4 「ミュグレー」

 娘のブルー・アイビー・カーター(Blue Ivy Carter)が「My Power」のパフォーマンスに登場。親子で「ミュグレー」のデザイナー、ケーシー・カドウォールダー(Casey Cadwallader)が手掛けたレインボーの衣装を着こなした。

5 「アーデム」

 ティーパーティーのシーンでは、歌手のケリー・ローランド(Kelly Rowland)とビヨンセの母親であるティナ・ノウルズ(Tina Knowles)が参加している。ビヨンセは「アーデム」の19-20年秋冬コレクションからオーバーサイズの花柄ドレスを着用。

6 「バーバリー」

再度「バーバリー」のルックが登場。グラフィティからインスピレーションを得たセットアップの衣装だ。

7 「エリア(AREA)」

 「エリア」の19-20年秋冬コレクションから採用したビーズをあしらったポンチョとヘッドウエアは、「Find Your Way Back」で登場するルックの一つ。

8 「モリー ゴダード(MOLLY GODDARD)」

 「Water」のパフォーマンスには、「モリー ゴダード」19-20年秋冬コレクションのボリュームのあるドレスを着用している。音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)も登場する。

9 「メアリー カトランズ(MARY KATRANTZOU)」

 「Water」では、「メアリー カトランズ」19-20年秋冬コレクションのフリルがあしらわれたドレスでもパフォーマンスを披露。

10 ミカエラ・スターク(Michaela Stark)

 ロンドンを拠点とするランジェリーデザイナーのミカエラ・スタークも「Water」の衣装を手掛けている。シルク製のコルセットと、ジーンズを特別に制作した。

11 「マリーン・セル(MARINE SERRE)」

「マリーン・セル」のアイコンである三日月模様のボディースーツで、バックダンサーと合わせている。

12 「ティモシー ホワイト」

 「Brown Skin Girl」のパフォーマンスには、「ティモシー ホワイト」によるカスタムメードの黒いチュールドレスを着た。

13 ローザ・マロンボ

 コートジボワールを拠点とするデザイナーのローザ・マロンボは、「Already」のパフォーマンスで着用されたボーダーのブレザーを手掛けた。彼女は16年にもビヨンセの「Formation」の衣装をデザインした。

The post ビヨンセのビジュアルアルバム「Black Is King」 「ヴァレンティノ」や「バーバリー」などを着用 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ジルスチュアート」からブランド誕生15周年記念コレクション第1弾

 「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は、ブランド誕生15周年を記念したコレクション「アルティメット ガールズ ドリーム」から第1弾として「ミリオンズ オブ ブロサッムス」を8月28日に発売する。公式オンラインサイトで8月11日から予約を開始する。

 第1弾コレクションは、パッケージやカラー展開、フォーミュラを刷新した同ブランドのアイコンアイテムのリップスティック「リップブロッサム」(全32色、2800円)や、15周年限定デザイン・カラーのアイシャドウパレット「エターナルクチュール アイズ ベルベット 15th」(5000円)、「エターナルクチュール アイズ シマー 15th」(5000円)のほか、チーク「ブルーム ミックスブラッシュ コンパクト 15th」(全2色、4200円)やネイルカラー「ネイルラッカー 15th」(7mL、1500円)をそろえる。

 また10月29日まで、全国の「ジルスチュアート」で4000円以上の購入者に、リップが10色試せる「ルージュ リップブロッサム リップパレット」を配布する。

The post 「ジルスチュアート」からブランド誕生15周年記念コレクション第1弾 appeared first on WWD JAPAN.com.

京大薬学部出身モデルの一ノ瀬遼、「趣味を凌駕する」料理の魅力を語る

 モデルを中心に俳優としても活躍する一ノ瀬遼は、料理好きが高じて、自身のインスタグラムアカウント「のせごはん」で料理の作り方アップしたり、できるまでをIGTVで配信したりしている。京都大学薬学部卒業の秀才らしく、投稿には材料の栄養素や調理方法などの「調理化学」に関するプチ解説もプラス。一ノ瀬に料理の魅力を聞いた。

WWD:そもそもナゼ、料理が好きになった?

一ノ瀬遼(以下、一ノ瀬):理由は特にないんです。むしろ意味は、「後からついてくる」くらいに思っています。自由な校風の学校に通っていたこともあり、高校・大学時代の服装は、個性的でした。「やりたいことをやればいい」とか「学問に意味なんて求めちゃいけない」という環境で育っています。意味を求め出すと学問は、世間が求める領域での意味にしか到達できないんです。意味のあることしかできなかったら、今のようにパラダイムが大きくシフトしている時(当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが劇的に変化している時)、何もできなくなってしまいます。

WWD:料理は、いつ頃から?

一ノ瀬:一人暮らしが長くて、大学生の時から5、6年になります。最初は野菜炒めとかでしたが、飲食店でアルバイトしてから食に興味を持ったんです。しっかり作るようになったのは、ここ1年くらいですね。

WWD:所属事務所が開いた昨年のパーティーでは、料理を一手に担当した。大勢の人に料理を振る舞ったのは、初めて?

一ノ瀬:緊張しました。やっぱり、自分だけが食べるのとはワケが違いますから。「失敗できない」と思ってレシピを用意したけれど、結局、理屈とフィーリングの両方で料理した気がします。ガチガチに理論武装しただけでは、成功できません。特にイタリアンは、そんなカンジ。「コレ、美味しいんじゃね?」くらいの感覚で良いんです。プロも、そう言っています(笑)。

WWD:得意なジャンルは?

一ノ瀬:断然イタリアンです。アルバイトの経験もあるし、味もわかりやすい。食べて、すぐに「美味しい!!」ってわかるのが、自分にも、振る舞う相手にも良いんです。でも、盛り付けはフレンチが参考になります。

WWD:好きな食材は?

一ノ瀬:トマトです。イタリアンの根幹で、生で食べても、加熱しても美味しい。品種はもちろん、加熱の仕方によっても味が変わる、奥の深い食材です。果肉と種、そしてジェルっぽいところ、使う部分によっても違いが生まれます。

WWD:モデルの仕事は、料理に生きている?もしくは料理という趣味は、モデルという仕事に生きている?

一ノ瀬:見せ方にはこだわっています。自分は「こういう盛り付けがいい」と思っても、「こっちの方が映える」など代替案を考えて徹底的に極めるのは、仕事由来だし、仕事に生きているかもしれません。趣味と言いつつ、料理は、それを凌駕するくらいのテンションです。徹底してやっているから皆さんが興味を持ってくれるのは、仕事も同じだと思います。


 「WWD JAPAN.com」は8月から、一ノ瀬遼による料理番組「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」をスタートします。ご期待ください。


The post 京大薬学部出身モデルの一ノ瀬遼、「趣味を凌駕する」料理の魅力を語る appeared first on WWD JAPAN.com.