在宅勤務におすすめな“現代ストレスケア”コスメ ブルーライトや睡眠不足などにアプローチ

 在宅勤務やオンラインミーティングなどがすっかり定着した今日この頃。生活スタイルも大きく変わり、マスクの着用による肌の炎症だけでなく、画面を見つめる時間が大幅に増えたことによる“ブルーライト乾燥”、さらには心的ストレスによる肌の揺らぎなど、悩む人も多いはずだ。ここではそんな“ニューノーマル”時代におけるストレスにアプローチした化粧品を紹介する。

ブルーライト対応で乾燥から肌を守る

 在宅勤務により自宅でパソコンやスマホを見つめる時間が増え、さらに会議やアポもオンラインにシフトしている今はブルーライトによる目の疲れや肌の乾燥に悩む人が多いだろう。

 ファンケル(FANCL)が今年4月に刷新したスキンケアライン「アンドミライ」は、現代の生活に特徴的な肌ストレス要因に着目した製品を手掛けている。中でも売れ筋の“スキン アップ ジェルクリームEX”(90g、4300円)は寝不足やブルーライトによる乾燥にアプローチし、1本で乳液、美容液、パック、クリーム、メイク下地の役目を果たし現代女性からの支持が高い。そのほかのクレンジングや化粧水も、現代ストレスにより肌内部に溜まった老廃物が揺らぎの原因とし、肌に潤いを“めぐらせる”という発想のもとで開発している。
 
 ブルーライトをカットするアイテムでは、「ナチュラグラッセ(NATURAGLACE)」の“UVプロテクションベース”(SPF50+・PA+++、3200円)がおすすめ。肌にダメージを与える紫外線やブルーライト、近赤外線から強力に守りながら、植物由来の保湿成分で乾燥から守る。メイクをしたくない在宅勤務中でも、これさえ塗っておけば外的刺激から肌を守ることができ、さらにせっけんで落とせる優しい処方もうれしい。

 クリーンビューティのパイオニア、「ベアミネラル (BAREMINERALS)」の“CR ディフェンス モイスチャライザー(SPF30・PA+++)”(50mL、4800円)はデジタル機器による光ダメージに着目し、ブルーライトはもちろん、紫外線や大気中のほこりなどから肌を守る。プロテクション、保湿、下地を兼ね備えた多機能モイスチャライザーだ。ノーファンデでいたい在宅勤務の日にもぴったりだ。

ストレスによる揺らぎにアプローチ

 これまでのように外出できなかったり、新しい生活によってストレスを感じている人も多いはず。心的ストレスは肌にもさまざまな影響を及ぼすとされており、そんな内的要因にアプローチした製品もおすすめだ。

 クレンジングバームで有名な「デュオ(DUO)」を手掛けるプレミアムアンチエイジングが9月18日に発売した新ブランド「シトラナ(SITRANA)」は、アンチポリューションをキーコンセプトに、クレンジングや化粧水、フェイスマスクなどをそろえる。高い修復力と機能性、高品質な独自処方のアシアティカを配合し、敏感に傾いた肌のケアとエイジングケアをかなえる。肌荒れに関わる内的ストレスに着目し、リラックス効果があるとされるGABAの生産を促すストレスケア成分を配合。韓国でも人気のシカクリームもラインアップしており、ストレスで揺らいだ肌をケア。

 資生堂の“アルティミューン パワライジング コンセントレート N”(30mL、8000円/50mL、1万2000円)は肌の生まれ持った免疫力に着目し、彼や大気汚染、環境ストレス、心的ストレスなどの影響で低下しがちな免疫を高める美容液。さまざまなエイジングダメージに先回りし、肌悩みを生み出さない強い肌に導く。

 英オーガニックブランド「デ・マミエール(DE MAMIEL)」の“デューウィ フェイシャルミスト”(100mL、1万1500円)は毎日の環境ストレスにより受ける酸化ダメージから肌を保護し、肌本来の力を取り戻すアンチポリューション成分「スーパーオキシドスムターゼ」を配合したスプレー。そのほか厳選された天然美容成分を配合し、肌を健やかにする。また、安らぐ香りにもこだわり、心のストレスケアにもアプローチする。

大気汚染物質にも気をつかう時代

 新型コロナウイルスの影響でサステナビリティやエコに気を使う人が増えていると言われる中、環境汚染による肌の影響へ意識を向ける人も増えているようだ。そんなポリューションと向き合うコスメは近年スキンケアからメイク、ヘアにまで幅広く広がっている。

 「イハダ(IHADA)」の“アレルスクリーン EX”(90g、900円/100g、1600円 ともに編集部調べ価格)は資生堂の特許技術「微粒子吸着防止技術」を採用。特許技術の成分とブロック成分を配合した透明ベールが花粉やPM2.5、ウイルスなどの微粒子の付着を抑制。細かい霧の粒子が肌や髪にムラなく広がりブロック効果を発揮する。

 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」の “A/O+ P.M. クリア ユースラディアント クレンジング オイル イン ウォーター”(290mL、5400円)はウオータープルーフのメイクアップだけでなく、肌に付着したPM2.5などの微小な汚染物質までもスッキリ落とすオイル入りクレンジングウオーター。99%自然由来成分を配合にもこだわっており、使うたびに透明感あふれる肌へ。

 ヘアケアではナプラ(NAPLA)の「ミーファ(MIEFA)」から人気のヘアフレグランスシリーズ“フレグランス UV スプレー”(SPF50+/PA++++ 全7種、各80g、各1200円)がおすすめ。スタリッシュな香りを楽しめつつ日本基準最高値の日焼け止め効果を持ち、中でも“フレッシュマンデーモーニング”“シェリーサボン”“シーソルト”の3つの香りは花粉やPM2.5、タバコの煙、黄砂などの付着を防ぐアンチポリューション効果も兼ね備える。

 まだ油断ができない日々が続く中、新たな生活様式によってこれまになかったようなストレスを感じるようになったり、それに伴う肌荒れにも悩まされたりすることも少なくないだろう。そんなストレスには、いろいろと制限がある中で生活リズムを整えたり、上記のような“現代ストレスケア”コスメを活用しながら、うまく付き合っていく必要がありそうだ。

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アートの祭典「横浜トリエンナーレ」で見た「衣服の過去と未来」

 現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ2020」が、横浜の横浜美術館などで開催されている。「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」と題し、67組のアーティストが参加するなか、衣服や装具、刺しゅうといった「衣」に関係する作品も強い存在感を見せた。現代アートが指し示す衣の過去と未来は、新型コロナウィルスが変えつつあるファッションにも大きな示唆を与えそうだ。会期は10月11日まで。

 まずは、外骨格(無脊椎動物に見られる、身体の形を保つための外側の硬い部分)としてのウェアラブルロボットを装着すると、歩行や階段昇降といった動作を補助してくれる、ランティアン・シィエ(Lantian Xie)《私が動くと、あなたも動く》(2020)。本作は横浜美術館内で90分間体験することができる(要予約※スカートでは装着できないのでパンツスタイルでぜひ)。慣れてくると確かに階段を上る動きが楽になり、しばらくして外すと物足りないような感覚を覚える。ウェアラブルコンピューターが話題にのぼるようになって久しいが、思えばスマホなどの機械への依存度が高くなっている私たちの身体はすでに、1985年にダナ・ハラウェイ(Donna Haraway)が「サイボーグ宣言」で記した「機械と生物の混合体」になりつつあるのかもしれない。

 次に注目したいのは、さまざまな物の破損した部分に刺しゅうを施して修復した竹村京による《修復された○○》シリーズ(2015-2020)。衣類などの布には直接、そうでないものはガーゼでくるんでから蛍光シルク糸で刺しゅうしているのだが、この蛍光シルク糸は、竹村が現在拠点を置く群馬県の蚕糸技術センターが開発したもの。オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質を作る遺伝子を移植した蚕(かいこ)が出す絹糸で、紫外線ライトをあてると光る。作品タイトルには元所有者のイニシャルが記され、修復した傷口は発光しており、自分以外の誰かの時間や記憶、そしてそれらを慈しむことを思わせる。

 さて、その隣に展示されている新井卓の作品も刺しゅう、蚕に関係している。戦時中に女性たちが1000個の玉結びを布に縫い付け、戦地に赴く兵士たちに身につけさせた「千人針」。かつては「兵隊に取られませんように」「無事に帰ってきますように」といった祈りを込めたお守りであったのが、最終的には団結のためと政府が推奨して作らせるものになったという。本作はその玉結びひとつひとつを拡大し、1000の銀板写真に収めることでそれぞれの玉結びを作った女性の存在を浮かび上がらせる。またそれに向かい合う映像では、実際に千人針を縫った経験のある92歳の女性が玉結びを作り、娘がそれをほどき、さらに孫娘がその布にアイロンをかける様子、そして千人針の土台とされた絹布を作る蚕が映し出されている。蚕は蛾になっても飛べないよう品種改良された生き物であり、今私たちはここで人間の身勝手さに巻き込まれたものの姿を見つめ直すことになる。

 そのほか、「衣」に注目することで、作品/インスタレーションおよびその背景にある問題にアプローチしやすくなるものもある。ラヒマ・ガンボ(Rahima Gambo)の《タツニア物語》(2017)に登場するのは、鮮やかなピンクの服を着た少女たち。無邪気に戯れているようで、彼女たちが学ぶナイジェリア北東部マイドゥグリの学校は、かつてイスラム過激派の武装集団ボコ・ハラム(「西洋式の教育は禁止」の意)に襲われた場所。それでもそこに集まって共に学ぶ喜びが鮮やかな服によって強調されている。

 コロンビアに出自を持ち、フィリピンでも活動するインティ・ゲレロ(Inti Guerrero)がキュレーションしたインスタレーション「熱帯と銀河のための研究所」のなかには、フィリピンのお守りベストがある。フィリピンのスペイン統治以前の最高神とその宇宙観、さらにユダヤ教・キリスト教の教義およびフリーメイソンの主義を統合した信仰体系によるこういった邪鬼払いの装飾は、1896〜1898年のスペインからの独立戦争、1899〜1902年の米比戦争においてフィリピン革命軍の兵士が身につけたという。なお、1942〜1945年には大日本帝国がフィリピンを統治下に置いた。

 さらに挙げれば、東日本大震災後に東北の浜辺で収集したがれきなどを使って壊れたものを修復した青野文昭《イエのおもかげ・箪笥の中の住居─東北の浜辺で収拾したドアの再生から》(2020)、参加者同士で協力しなければ最後までたどりつくことができない飯川雄大《デコレータークラブ 配置・調整・周遊》(2020)といった注目作品にも「衣」にまつわるものが用いられている。

コロナ禍のなか、世界最速でスタートした国際美術展となった横浜トリエンナーレ2020。そこでアーティスティック・ディレクターであるインドのアーティストユニット、ラクス・メディア・コレクティブ(Raqs Media Collective)は、あらかじめ決められたひとつのテーマではなく、さまざまな発想を誘発する複数の源のようなものとしてのソースと、そこから抽出した5つのキーワードを提示した。

・独学──自らたくましく学ぶ
・発光──学んで得た光を遠くまで投げかける
・友情──光の中で友情を育む
・ケア──互いを慈しむ
・毒──世界に否応なく存在する毒と共存する

 これが新型コロナウイルス流行前から予言的に発表されていたというから驚きなのだが、こうして見ていくと、今提起されている問題に「衣」が応えられるところは大きいと感じられないだろうか。ここに紹介した作品はほんの一部に過ぎない。これらとほかの作品との響き合いを含め、ぜひ現場で体感してほしい。

■横浜トリエンナーレ2020 AFTERGLOW―光の破片をつかまえる
会期:2020年7月17日〜10月11日
会場:横浜美術館、プロット48
開場時間:10:00〜18:00(10月2、3、8、9、10日は21:00まで、11日は20:00まで) 
休場日:木曜日(10月8日は開館)
料金:一般 2000円、大学生 1200円、高校生 800円
※横浜美術館への入場は日時指定が必要。プロット48は横浜美術館と同日に限り自由に入場が可能
※体験型作品(ランティアン・シィエ、飯川雄大、モレシン・アラヤリ)は日時指定の予約制

小林沙友里/ライター・編集者:1980年生まれ。「ギンザ(GINZA)」「アエラ(AERA)」「美術手帖」などで執筆。編集者としては「村上隆のスーパーフラット・コレクション」の共同編集など。アートやファッションなどさまざまな事象を通して時代や社会の理を探求

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今さら聞けない中国の基礎知識 1線都市とは何を指す?今注目の都市とは

 一言に「中国」といっても、広大な中国本土では、内陸部と沿岸部で生活レベルが全く異なる。そのため中国では都市のレベルを区分する言葉(1〜5線)があり、その分け方も細かく、そして明確な基準があるのだ。これらの都市は頻出用語となっているので、各都市レベルのイメージや注目市場と共に紹介したい。

そもそも誰がランクを決めている?

 都市レベルは一般に「1線都市(または1級都市)」といった呼び方をし、1〜5線都市まで区分される。日本では人口に応じた政令指定都市などがあるが、中国の場合は主に、「第一財経」というメディアが毎年発表する「都市商業魅力ランキング」が参照される。

 これは人口の多さだけでなく、都市の生活レベルや商業資源、将来性などいくつかの項目から算出され、毎年ランクが上下する。その中でも1線都市に当たる北京、上海、深圳、成都は不動の存在だ。

1〜2線都市とは?

 
 都市レベルは5線都市まであるが、新1線都市(1.5線都市ともいう)という中階級があるため、6段階で分けられている。1線都市は先ほど紹介した大都市で、不動のトップ4だ。それに近からず遠からずなのが武漢や成都、重慶、西安など13の新1線都市で、この新1線都市には今年2都市が仲間入りし、15都市になった。

 1〜新1線都市は主に沿岸部に位置し、写真のように街自体も大きく発展している。中国の中でも商業が盛んで、国際的であり、テクノロジーが発達した「進化した中国」のイメージに近い。ホワイトカラーの労働者が多く、百貨店には海外化粧品ブランドが入り、ファッションへの出資も盛んだ。

 2線都市は寧波、廈門、大連、青島など30都市で、日本ではあまり知られていない都市名も増える。新1線までと比べると影響力の低い都市だが、地域ではトップの“地方都市”のイメージだ。

3線都市以下「下没市場」とは?

 3線都市以下は主に内陸部に位置し、農村や田舎のイメージで、日本では馴染みのない名前が多い。3線以下の都市はまとめて「下沈市場(シャアチェンシーチャン)」と呼ばれるが、この下沈市場は近年の注目市場とされている。

 3線都市には新疆ウイグル自治区の首府・烏魯木斉(ウルムチ)などが含まれ、レトロな地方都市のイメージだ。4〜5線都市までいくと、行政の中央には街がありつつも田園や山、川といった豊かな自然が広がり、1線都市とは別世界である。

なぜ中国の“田舎”が注目されているのか

 なぜ今、中国の“田舎”に当たる3線以下の都市が注目されるかといえば、その人口の多さと可処分所得の拡大が大きな理由だ。国泰君安証券の調査報告によると、3線以下の人口は約10億人で、アメリカの総人口の3倍以上にもなる。また中国全体のおよそ3分の2を占める6億以上のインターネット利用者がおり、オンライン消費が盛んだ。

 さらに3線都市以下の家賃は1線都市の10分の1、あるいはそれ以下であるのに対し、収入は少しずつ上昇してきている。中国の調査会社、アイリサーチコンサルティング(iResearch、艾瑞咨詢)によると、4〜5線都市の消費者の個々の支出額は1〜2線都市の消費者に比べて高くないものの、消費財の総売上高は徐々に近づいてきているという。

 収入増の要因の一つに副業の種類が増えたことがあり、ライブ配信や配車、配達サービスが広まっている。最近では農家も淘宝ライブ(TAOBAO LIVE)などを活用し、ライブコマースで農産物を販売している。アリババによると淘宝ライブを利用した湖北省農村部の茶農家は、1カ月の売り上げがライブのみで29万元(約435万円)に達したという。

 また3線都市以下では美容の需要も急増しており、ロレアル中国は昨年2月のコミュニケーションミーティングで、下沈都市の若者の存在を今後のトレンドとし、2018年の「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の中国売り上げの48%は店舗のない都市、つまり田舎の消費者によるものだったと発表している。

 共同購入EC(多人数で購入することで製品をお得な価格で購入できるEC)や短時間動画なども、今後の伸び代が大きくユーザーの多い3線都市以下に目をつけており、多くのプロモーションが行われている。3線都市以下の成長には今後も注目が集まりそうだ。

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10月開始「GoToイート」で儲ける方法。予約ポイントより、フリ客も使える「食事券」を生かせ

 10月1日スタートが発表された「GoToイートキャンペーン」。問題点もありますが、一概に「GoToイート」はダメだ!と決めつけるべきではなく、キャンペーンの内容や参加条件を把握した上で上手く活用するべきです。店舗負担がなるべく少ない形で参加する方法など解説していきます。
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グローバル出身者が始めた「レモネードbyレモニカ」。女子ゴコロを掴むのがうまい。40店強の平均坪月商100万円超!「500店を目指す」

 「レモネードbyレモニカ」が出店を加速している。2020年中には100店を展開する予定だ。ドリンクスタンド型のレモネード専門店という今までにないコンセプトで、平均坪月商100万円超を誇る。目指すのは、500店だ。
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デジタルコレでドタバタ対談 ロンドンは素人モデルが活躍、「トーガ」×「スピード」コラボも

 2021年春夏シーズンのロンドン・ファッション・ウイークが終了しました。ニューヨークに続き、今回も“できるだけリアルタイムに近いペース”で取材を進めていきます。今回は9月17〜22日(現地時間)に開催されたロンドン・ファッション・ウイークから、話題のブランドや編集部が面白いと思ったデザイナーをピックアップして紹介。メンズとウィメンズのロンドン・コレクションを取材している「WWDジャパン」の大塚千践デスクと大杉真心記者がデジタルもリポートします。

ドラァグクイーンの六変幻に釘付け

大塚:初日の「バーバリー(BURBERRY)」がすごかったですが、ロンドンは若手がたくさん参加してますね。6月のメンズの際にさんざん指摘されていたロンドン・ファッション・ウイークの公式サイトの使いづらさは、結局今回も改善されなかったですね。視覚的にスケジュールと連動してないので、ラインナップが一覧で見られないのがもったいない。でもスマートフォンで見たら、パソコンよりも使いやすくてちょっと驚きました。もともとスマホ仕様だったのか。

大杉:私も今回、ちゃんとサイトを使いこなせるようになりました。動画が再生できてかつ、簡単にプレスリリースもダウンロードできて便利だと思いました。これでルック画像も一括ダウンロードできたら最強なんですが……(笑)。でも、確かにスマホのほうが操作しやすい仕様になっていますね。ロンドン・ファッション・ウイークの公式インスタグラムも活発に更新されていて、ストーリーズを毎日異なるインフルエンサーがテイクオーバーする企画も面白かったです。特に5日目のドラァグクイーンのジジ・グード(Gigi Goode)がファッション・ウイークに参加するブランドの服に着替えていく回は思わず見入ってしまいました。

エッセンシャルワーカーをモデルに起用した「ハルパーン」

大杉:「ヴェルサーチェ(VERSACE)」で経験を積んだマイケル・ハルパーン(Michael Halpern)による「ハルパーン」はイブニングドレスに強いブランドです。今回は、地下鉄の運転手や病院スタッフなど、エッセンシャルワーカーや医療従事者をモデルに起用して動画を撮影しました。皆素敵に着こなしているんですが、インタビューもとても感動的で。彼女たちが「今回のパンデミックを経て、多くの方から感謝されることが増えて、自分たちの仕事に誇りを持つことができた」と話していたのが印象的でした。

大塚:元気になる動画でしたね!色や柄にあふれた服に袖を通すことで、みんなの表情が生き生きしていた。これがファッションの醍醐味ですよ。撮影もモデルのように決めポーズさせるのではなく、それぞれが思うがままに踊ったり談笑したりする自然な姿を撮っているのがよかった。最後にデザイナーのハルパーンが頭からペンキをかぶるドリフのコントみたいなオチで、終始笑顔になる映像でした。

「べサニー ウィリアムズ」は貧困層の母子家庭を支援するコレクション

大塚:「べサニー ウィリアムズ(BETHANY WILLIAMS)」も、「ハルパーン」と同じくプロのモデルが登場しない映像でしたね。

大杉:はい。環境問題や社会問題に取り組むブランドで知られていますが、今回は「べサニー ウィリアムズ」が支援を続けている、イギリスのホームレス・貧困層の母子家庭を支援する団体マグパイ プロジェクト(Magpie Project)と協業したコレクションでした。柄は子どもたちが描いた絵をアーティストがコラージュしたものだそう。コレクションの20%の収益が寄付される仕組みになるそう。モデルとして登場したママと子どもたちが出演して、笑顔でポーズを決めているのが微笑ましかったですね。

大塚:自然体なムードに彼女の服はなじむのかとちょっと心配していたけど、みんなにんな似合っていてめちゃ素敵でした。カラフルなモチーフをアートのように組み合わせるデザインのアプローチはデビューのころからあまり変わっていないけれど、最近はクオリティーがメキメキ上がってちゃんと“売れる服”になってきた印象。僕がロンドン・メンズで初めて見た頃はちょっと荒っぽいクラフト感が出てしまっていのだけど、今は洗練されています。子供服は日本でも普通に需要ありそう。

「トーガ」はヴィヴィアン・サッセン、「スピード」とのコラボ

大塚:「トーガ(TOGA)」も「べサニー ウィリアムズ」のような鮮やかな色使いで引き込まれましたねえ。今回の映像をディレクションしたオランダの写真家、ヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)らしい力のある色彩でしたし、服も彼女の作品をイメージしているんでしょうか?

大杉:確かにボールドな色使いがヴィヴィアン・サッセンらしいですね。コレクションは、“WHOLESOME, CUTTING, SPLITTING(健康、切断、分裂)”がキーワードになっているそう。断ち切りの袖や裾や、石のようなアクセサリーもポイントになっていて、荒々しさがありながらも、アーティスティックです。動画も全てを見せないように、断片的にイメージを出していく編集がかっこよくて、5回も再生しちゃいました。“健康”のキーワードでは、スイムウエアブランド「スピード(SPEEDO)」とのスポーツウエアやスイムウエアが登場しましたね。

大塚:「スピード」とのコラボは意外性がありました。日本で「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を手掛けるゴールドウインが手掛けていますが、「スピード」はライフスタイル向けの提案をここ2、3年で強化していて、「トーガ」とのタッグでそのイメージをさらに訴求していきたいのでしょうね。にしてもロゴをドンと使っていたり、機能素材だったり、インラインというよりはカプセルコレクションのような提案になるんでしょうか。ちょっと欲しい。

大杉:私も欲しいです。私は泳げないので必要ないのですが、スイムキャップのスタイリングも魅力的に感じました。他にもバッグやコート、ショーツなどもチラっと見えて、早く全貌を知りたいです!

「ボラ アクス」は看護師として働いた若い貴族の女性たちが着想源

大塚:「ボラ アクス(BORA AKSU)」は、今シーズンのロンドンでは珍しいリアルのショーのライブ配信でしたね。横長のベンチに1人だけ座るというソーシャルディスタンシングで、いい天気とロマンチックなドレスが気持ちよかった。でもこれ、モデル全員がマスクしているということですかね?今までありそうでなかったかも。招待客はほぼほぼマスクしていないけども。

大杉:モデルたちが付けていたのは、オーガンジーを使ったシースルーマスクでしたね。マスク生活が続き、外出時はすっかり口紅を塗らなくなってしまったのですが、このマスクだったら口元も見えるのでメイクも楽しめそうです。コロナの感染予防にはならないかもしれませんが……(笑)。コレクション自体は第一次世界大戦中に看護師として戦場に送り込まれた若い貴族の女性たちが着想源になっているそう。確かに白でまとめたルックがナースらしい。現在の医療従事者へのリスペクトも感じられます。

大塚:音楽もムードがあって素敵でした。でも、画面左をダッシュで行ったり来たりしているカメラマンのお兄さんのファイトも気になりました(笑)。

シュールな笑いを誘う「ヒリヤー バートリー」

大杉:かつて、「マーク バイ マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」のクリエイティブ・ディレクターを務めていたルエラ・バートリー(Luella Bartley)とケイティ・ヒリヤー(Katie Hillier)のデュオによる「ヒリヤー バートリー(HILLIER BARTLEY)」もファッション・ウイークに参加していましたね。コレクション発表ではなく、ショートフィルムの公開でした。今回のロンドンコレで一番ツボでした。

大塚:チープなインディーズ映画感がかわいくて最高。モデルの登場シーンは完全に「ターミネーター」のオマージュですね(笑)。T-800が未来からやってくる場面の再現だけど、モデルの演技がぎこちなくてそれもまたかわいい。ペーパークリップイヤリングにかなり焦点を当てたストーリーだったけど、ブランドのアイコンか何かなんですか?服はあまり出てこないですが、最後まで楽しんで見ちゃいました。

大杉:ペーパークリップイヤリングはブランドのアイコン的なジュエリーの一つです。タイトルが“Keep it together”でしたが、クリップで紙を「まとめる」という意味と、「落ち着いて」という意味のダブルミーニングになっていましたね。このご時世にぴったりなメッセージですし、シュールな笑いを提供してくれて後味がよかったです。

シリアスになりすぎてちょっとコワい「アートスクール」

大塚:ロンドン・メンズではよくも悪くも話題に上がる新鋭「アートスクール」は、今回は時期を遅らせてショー形式の動画を公開しました。年齢や性別、人種などあらゆる境界線を越えたクリエイションを表現するためのモデルの人選や演出というのは理解できるのですが、同じ手法を続けられるとさすがに食傷気味かも。

大杉:モデルのキャスティングはさすがだなと思って見ていました。ウエアはちょっとボロボロ感があり、メイクは血色ゼロで、モデルたちがゾンビのようになってしまっています……。これは狙っているんでしょうか?

大塚:狙ってるというより、狙いすぎですね。昔は笑い飛ばせるユーモアが込められていたのに、最近はシリアスになりすぎてちょっとコワいんです。約15分間の動画をフルで視聴するのは正直しんどかった。服はミリタリーとテーラリングベースで、肩やウエストのシェイプをアレンジして大人の服作りをしたい気概は理解したいのですけど、逆にプロダクションの荒っぽさが出てしまった印象です。ロンドン期待のデザイナーであることは間違いないので、そろそろ進化した姿が見たい。

新デザイナーの実力は?「カシミ」のウィメンズがデビュー

大塚:「カシミ(QASIMI)」は創業デザイナーのハリド・アル・カシミ(Khalid Al Qasimi)が昨年7月に急逝後、双子のフール・アル・カシミ(Hoor Al Qasimi)がクリエイティブ・ディレクターに就いて指揮する初のコレクションです。アートやデザインに造詣が深いキャリアですが、ファッションのデザインは未経験のはずなので、その手腕に注目して見ました。結果、その浅い経験が今回はプラスに作用したのではないでしょうか。ウィメンズもデビューしましたね。

大杉:フールの本格デビューコレクションなんですね。軽やかでクラフト感があり、知的さもある。ウィメンズも今まであったように自然です。

大塚:動画はライザップ(RIZAP)のCMのようにクルクル回るだけなんですけど、素材の上質さがはっきり伝わります。ハリドのころからラグジュアリーな素材にはこだわっていましたが、彼はそこにストリートウエアの要素を足すのが上手かった。一方でフールはデザインがシンプルな分、結果的にハリドの品質への思いをベストに近い形で継承したのではないでしょうか。モチーフの使い方ははもうちょっとキャッチーでもいいかなと思いましたが、ウィメンズの取り扱いがドバイの大型店で早速決まったようで、今後が楽しみです。

大きな期待を持ち過ぎてしまった「ザンダー ゾウ」

大塚:奇天烈隊長の「ザンダー ゾウ(XANDER ZHOU)」が動画で発表ときたら、絶対にフツーのことはしてこないはずだと思ってスタート前からドキドキしてました。が、いざ変なムービーから本編が始まると……普通のショー動画!意外でした。“真実的虚偽性”と題したコレクションは、いつものようにフューチャリスティック。体や服に付けたジュエルなどのパーツは、モーションキャプチャで役者が体に付ける機材のイメージでしょうか。

大杉:いつも変化球で楽しませてくれるブランドですが、特に大きなサプライズはなかったですね。私は粒々などが苦手なトライポフォビア(集合体恐怖症)なので、体にハトメを貼り付けたルックなどは直視できませんでした……。一目見ただけで、ずっと鳥肌立ちっぱなしです。

大塚:途中から仮面を付けたモデルが登場してテーマのストーリーをなぞるムードを出しつつ、終盤にかけては近未来のようなスポーツウエアにカラフルな色を用いて、ドットで龍を描いたり、マンダリンカラーを付けたりして母国中国のムードも加えました。コレクションは特に悪くなかったのですが、単調なショー動画を15分も見るのはやっぱり辛い。期待していただけに、ちょっと残念でした。

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「ユニバーサル プロダクツ」×「スタイリスト私物」 リブ長めのほっこりソックス

 セレクトショップ1LDKのオリジナルブランド「ユニバーサル プロダクツ(UNIVERSAL PRODUCTS)」は、スタイリストの山本康一郎が手掛ける「スタイリスト私物」とのコラボソックスをオンライン限定で発売する。価格は3000円。9月24〜25日まで1LDK公式サイトで抽選応募を受け付け、28日から順次配送する。

 「ユニバーサル プロダクツ」のインラインで使うホフホワイトよりもクリームがかった色味“ウォームホワイト”をベースとし、リブを長めに設定することで秋冬らしい温かみのある見た目に仕上げた。足裏から色を切り替えることで、履きこむうちに出る毛玉も目立ちにくくしている。カラーはウォームホワイト×黒、ウォームホワイト×グレーの2つで、メンズとウィメンズの2サイズを用意する。

 両者がコラボソックスを製作するのはこれで2度目で、前回はオールブラックだった。

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「ユニバーサル プロダクツ」×「スタイリスト私物」 リブ長めのほっこりソックス

 セレクトショップ1LDKのオリジナルブランド「ユニバーサル プロダクツ(UNIVERSAL PRODUCTS)」は、スタイリストの山本康一郎が手掛ける「スタイリスト私物」とのコラボソックスをオンライン限定で発売する。価格は3000円。9月24〜25日まで1LDK公式サイトで抽選応募を受け付け、28日から順次配送する。

 「ユニバーサル プロダクツ」のインラインで使うホフホワイトよりもクリームがかった色味“ウォームホワイト”をベースとし、リブを長めに設定することで秋冬らしい温かみのある見た目に仕上げた。足裏から色を切り替えることで、履きこむうちに出る毛玉も目立ちにくくしている。カラーはウォームホワイト×黒、ウォームホワイト×グレーの2つで、メンズとウィメンズの2サイズを用意する。

 両者がコラボソックスを製作するのはこれで2度目で、前回はオールブラックだった。

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「ルイ・ヴィトン」のマスコット“ヴィヴィエンヌ”が主役! 新作の財布やスマホケースが登場

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はオリジナルマスコット“ヴィヴィエンヌ(VIVIENNE)”を主役にした新作の小物を発売する。9月18日から公式ECサイトと一部店舗で先行販売していたが、25日から全店で取り扱う。

 長財布(9万8000円)、財布(6万8000円)、コインケース(5万5000円)、ラウンドコインケース(3万9000円)の財布アイテムと、スマホケース(5万円)、パスポートカバー(4万6000円)、ポシェットアクセサリー(4万9000円)を用意した。定番のモノグラムを背景に、“ヴィヴィエンヌ”が遊園地で遊ぶ姿をデザインしている。また、フライングチェアを描いたアイテムは日本での限定発売だ。

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ヤーマンから“おうち美容”向け美容機器3アイテム連続発売

 美容機器のヤーマンは今秋、美容機器やコスメがそろう基幹ブランド「YA-MAN TOKYO JAPAN」から、“おうち美容”に向け美容機器3製品を相次いで発売する。新製品はヤーマン公式オンラインストアをはじめ、楽天市場店、PayPay モール店、全国の家電量販店(一部除く)などで発売する。

 ヤーマンは、コロナ禍においても、シェーバーなどカテゴリーによっては美容機器の需要が昨年を上回っているとし、「外出自粛によりサロンに通えなくなった人が、在宅時間が増えたことで“おうち美容”の機運が高まった結果とみている。当社は“美容機器が電動歯ブラシ並みの身近なものに”なることが理想だと考えているが、それに一歩近づいたのではないか」とブランド担当者。

 そういった状況を受け、同社は秋冬にかけて需要が増加するスチーマーに着目。「マスク着用で蒸れや擦れによる肌荒れが増加していることに加え、生活様式の変化などのストレスで肌が過敏になっている。これを“コロナ過敏”と名付け、スチーマーをはじめ肌状態を底上げするアイテムを提案する」。

 10月16日発売の毛穴ケアスチーマー「ブライトクリーン」(3万4800円)は“肌温度”に着目して開発。濃密なダブルスチームで肌の表面温度を約40〜42℃まで引き上げ、角質を和らげてその後のクレンジングやスキンケアをサポートする。また、最長7時間のロングモード機能を搭載し、仕事中や就寝中もスキンケアできるのが特徴だ。

 10月30日発売の、美肌菌(肌を健やかに保つ常在菌の一つ)に着目したスチーマー「フォトスチーマー」(7万2000円)は、4色のLED(フォト)を搭載。また、ベストコスメを38冠獲得したウェアラブルEMS美容器「メディリフト」シリーズから9月25日、第5弾となる新作「メディリフト プラス」(3万円)が登場する。第1弾と同様に印象を左右する“顔の下半分”に着目し、大小頬骨筋、咬筋それぞれに最適なEMSでアプローチ。同製品の進化ポイントとして、ワンタッチ装着(これまではツータッチ)や幅広バンドを採用してフェイスラインまでホールド、肌と電極の接地面積を約2.5倍に拡大しEMSの実感値は約30%アップしている。

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メンズウエア界の重鎮・鴨志田康人が考える「これからのスーツに必要なこと」

 三陽商会の「ポール・スチュアート(PAUL STUART)」は、高価格帯ライン「コレクションライン」の2021年春夏コレクションを発表した。

 同ブランドの日本企画のメンズラインは19年秋冬から、ユナイテッドアローズの創業者の1人で、長くメンズウエアの企画やバイイングに携わってきた鴨志田康人氏がディレクターを務めている。20年春夏にスタートした「コレクションライン」は主に直営店で展開。スーツスタイルを柱としながら、オーセンティックなデザインの通常ラインと比べて多彩なカラーリングやデザイン性を特徴とするなど、鴨志田氏のエッセンスが凝縮されたコレクションとなっている。

 今シーズンは“オールド イズ ニュー”がテーマ。ブランドのルーツであるニューヨークの1970〜80年代にオマージュを捧げながら、随所に新たな要素を散りばめて現代的に再構築した。約40型のコレクションの「顔」として展示会場のマネキンに着せたのは、ブラウンのタキシード(22万円)だ。着ていく場所や着こなしに頭を悩ませてしまうような1着だが、ここにはアフターコロナのメンズスーツのあり方についての鴨志田氏の考えが投影されている。「今後はスーツを着用する人の絶対数は減っていく一方で、19世紀に『ラウンジスーツ』と呼ばれたような、スーツ本来の社交の装いとしての機能は強まっていくだろう。(スーツは)無理強いされる物ではなくなり、各人が自分の服装に対する主義や『こう見られたい』ということを示す手段になっていくはずだ」。

 そのような考えのもと、タキシードを筆頭に、幅広いラペルが目を引くダブルジャケットのセットアップ(19万円)など着る人の個性を主張するスーツを並べた一方、ネイビーやブラックのシングルブレストのような没個性的な商品は排除した。合わせるシャツも「大人にふさわしい素材や色味をゼロから企画した」という大振りのチェック柄シャツ(2万2000円)やキャンプカラーシャツ、バンドカラーシャツなど多彩なラインアップだ。1920〜30年代のビンテージ柄をアレンジしたネクタイやスカーフなども、コーディネートに新鮮な印象をプラスする。

 これまで同ブランドは百貨店販路を中心としてきたが、今後は直営店やポップアップストアを中心に「コレクションライン」をフックに新規客の獲得にも力を入れる。今年2月には表参道の路面店を閉店したが、11月には「青山ベルコモンズ」跡地にオープンする複合商業ビル「ジ アーガイル アオヤマ(THE ARGYLE AOYAMA)」に新たな旗艦店を置き、「コレクションライン」をフルラインアップでそろえてブランドの世界観を演出。9月11日から11月3日にかけては、渋谷スクランブルスクエアで4階でポップアップストアを開催している。「もはや百貨店で他店と同じようなスーツを並べているだけでは戦えない時代になった。『ポール・スチュアート』としてのアティテュード(姿勢)を服に込め、お客さまに示していくことが一層大事になる」(鴨志田氏)。

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タイのスキンケアブランド「タン」とコラボ 貝印のクリスマスコフレは男女別にセレクト

 貝印は10月30日、タイのナチュラルスキンケアブランド「タン(THANN)」とコラボレーションしたホリデーコフレを公式サイト及び「タン」直営店で発売する。メイド・イン・ジャパンの技術で世界から注目を集める貝印のグルーミング製品と、スパブランドとしてグローバル認知のある「タン」の製品をそろえた。ネイルケアとスキンケアの製品を組み合わせた女性向けと、ヒゲ剃りやスキンケア製品などをセットにした男性用の2種類を用意している。

 女性向け「タン× カイ セレブレート ユア ライフ フォー ウーマン(THANN × KAI CELEBRATE YOUR LIFE for WOMEN)」(1万1000円)は、喜多俊之プロダクトデザイナーがネイルケアをテーマにデザインした「ミムノ(MIMUNO)」の超薄型の爪切り、滑らかな削り心地のガラス製爪やすり「ブルームネイル グラスファイル 細目」と、アルガンオイルや米ぬか油、ローズウオーター、ティアレ花エキスなどを配合した「ハンドクリームAW」、米ぬか油をベースにした「バス&マッサージオイルAW」の4品をセット。

 男性向け「タン× カイ セレブレート ユア ライフ フォー メン(THANN × KAI CELEBRATE YOUR LIFE for MEN)」(1万8000円)は、ポケットナイフからグルーミング製品まで幅広く扱うアメリカ発の高級ブランド「カーショー(KERSHAW)」の爪切り、今回のコラボのために作られた、自立ハンドルタイプの替え刃式カミソリ「フォレスティー(FORESTY)」(替え刃5個付き)、シェービング後のスキンケアにも人気のベストセラー化粧水「アストリンジェントトナーSC」、シェービングフォームとしても使える洗顔料「ピュリファイングフェイスウォッシュSC」の4品となる。

 「タン」は、米ぬか油やシソなど、アジアで古来から愛されてきた植物の恵みを活用した“ホリスティックビューティ”を提唱し2002年にデビュー。スキンケア製品やディフューザーなどを展開し、世界のラグジュアリーホテルやスパなどのメニューやアメニティーとして採用されているほか、東急プラザ渋谷店、東京ミッドタウン、伊勢丹新宿本店などに直営店を出店、オリジナルスパ「タン サンクチュアリー(THANN SANCTUARY)」の運営も行っている。

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タイのスキンケアブランド「タン」とコラボ 貝印のクリスマスコフレは男女別にセレクト

 貝印は10月30日、タイのナチュラルスキンケアブランド「タン(THANN)」とコラボレーションしたホリデーコフレを公式サイト及び「タン」直営店で発売する。メイド・イン・ジャパンの技術で世界から注目を集める貝印のグルーミング製品と、スパブランドとしてグローバル認知のある「タン」の製品をそろえた。ネイルケアとスキンケアの製品を組み合わせた女性向けと、ヒゲ剃りやスキンケア製品などをセットにした男性用の2種類を用意している。

 女性向け「タン× カイ セレブレート ユア ライフ フォー ウーマン(THANN × KAI CELEBRATE YOUR LIFE for WOMEN)」(1万1000円)は、喜多俊之プロダクトデザイナーがネイルケアをテーマにデザインした「ミムノ(MIMUNO)」の超薄型の爪切り、滑らかな削り心地のガラス製爪やすり「ブルームネイル グラスファイル 細目」と、アルガンオイルや米ぬか油、ローズウオーター、ティアレ花エキスなどを配合した「ハンドクリームAW」、米ぬか油をベースにした「バス&マッサージオイルAW」の4品をセット。

 男性向け「タン× カイ セレブレート ユア ライフ フォー メン(THANN × KAI CELEBRATE YOUR LIFE for MEN)」(1万8000円)は、ポケットナイフからグルーミング製品まで幅広く扱うアメリカ発の高級ブランド「カーショー(KERSHAW)」の爪切り、今回のコラボのために作られた、自立ハンドルタイプの替え刃式カミソリ「フォレスティー(FORESTY)」(替え刃5個付き)、シェービング後のスキンケアにも人気のベストセラー化粧水「アストリンジェントトナーSC」、シェービングフォームとしても使える洗顔料「ピュリファイングフェイスウォッシュSC」の4品となる。

 「タン」は、米ぬか油やシソなど、アジアで古来から愛されてきた植物の恵みを活用した“ホリスティックビューティ”を提唱し2002年にデビュー。スキンケア製品やディフューザーなどを展開し、世界のラグジュアリーホテルやスパなどのメニューやアメニティーとして採用されているほか、東急プラザ渋谷店、東京ミッドタウン、伊勢丹新宿本店などに直営店を出店、オリジナルスパ「タン サンクチュアリー(THANN SANCTUARY)」の運営も行っている。

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OMOアプリ「フェイシー」のスタイラーが中国のテンセントと協業 「クラウド技術を生かしコロナで苦戦する日本の小売市場に新たな可能性を」

 ファッションのオンライン接客・購買サービスのアプリ「フェイシー(FACY)」をプロデュースするスタイラー(STYLA)はこのほど、中国のIT大手、テンセント(TENCENT)と協業することを発表した。スタイラーは「フェイシー」以外にも、オンラインとオフラインを融合させて豊かな購買体験を設計するOMO事業を手掛けており、今回はテンセントのクラウド事業部門であるテンセントクラウドと業務提携を行った。

 実店舗への集客が困難になりつつあるニューノーマルの時代において、スタイラーはテンセントクラウドの技術を活用し、日本の小売業者や商業施設のデジタルトランスフォメーション(DX)を目指す。ブランドや販売員によるライブ配信・ライブコマースのほか、店舗が閉店時でも営業を継続できる仕組みを提供する。また、商業施設に入ったときにスマホで館内マップなどを見られるロケーションサービスや、消費者が買い周りを避けて効率的に買い物できるようなサービスなども届ける。すでにOMOなど“ニューリテール”が発達している中国の技術を用いることで、日本の小売業界のDXを加速させる狙いだ。

 そんなスタイラーの小関翼代表取締役CEOに、今回の協業についてや、新型コロナウイルスの影響でさまざまな壁に直面している日本の小売業界について聞いた。

WWD: テンセントとタッグを組んだ理由は?

小関翼スタイラー代表取締役CEO(以下、小関): 弊社はユーザーと店舗をデジタルでマッチングするアプリ「フェイシー」を提供している。日本だとリアルな店舗を集約するようなものは珍しく、そのためアプリも年々成長してきた。そこで国内だけでなく海外事業にも挑戦すべく、台湾にも進出していたり、今は中国や東南アジアに新たに進出することにトライしている。その中で中国現地の巨大プレイヤーであるテンセントとつながったことがはじまり。テンセントは店頭のコミュニケーションや店頭の在庫のデジタル化に長けた技術を持っている一方で、われわれは小売り業や不動産開発業の接点が非常に多いので、その2つがコラボレートしたら日本の小売業界にも大きく変化できると感じた。

WWD:今回日本で提供する主なサービスとして発表したのは、ライブ配信やオンライン接客、ロケーションサービスなど。それ以外にはどのようなことを提供するのか?

小関:主に小売業や商業施設の開発に焦点を当てたことを発表したが、実はほかにも沢山ある。ECサイトのメッセージ機能、AIを使った画像の予測サービスの導入から、在庫管理などのバックエンドのサポートまでも可能だ。

WWD:提携の理由の一つに、新型コロナウイルスの影響でメーカーや商業施設から多くの問い合わせが寄せられたことを挙げていたが、具体的にどういった相談があったのか?

小関:よくある悩みは、消費者は商業施設に入れないのに、家賃は払わなければならないということ。店舗が閉店中も販売員を生かしたいという思いもあるだろうし、ライブ配信などをはじめたものの質が良くなかったりノウハウがなくて、思ったよりうまくいっていない。そんな相談を受けることが多い。

WWD:こういった新たなサービスを日本の小売業界に提供することで、一番期待することは?

小関:前提としてユーザーにとってベストなショッピング体験を提供すること。買い物体験が向上することで、苦戦する小売業が新型コロナから復活することをサポートしたい。ECは非常に重要なチャネルのひとつだが、小売り(実店舗)全体を賄えるようなチャネルでもない。今後も店舗には人は戻るとなると、店舗のコミュニケーション、接客のデジタル化、在庫のデジタル化など、店舗とデジタルを両立させたOMO戦略はますます必須になるだろう。今回の提携によって、売り上げの大半を占める実店舗でのショッピング体験を向上させることで、小売り業のコロナ対策と、小売り業の今後の活性化を考えている。

WWD:今回は中国のテンセントと協業したが、中国と日本はだいぶ状況が違うのでは?そのうち日本も中国のようになるのか?

小関:スマホ社会の中国では、パソコンを使わずに全てスマホで完結している。そもそもパソコンは職場で使うくらいで、家に持っていない人も多い。大学生はレポートを音声入力で、スマホで行うくらいだから。そうしてみると、オフラインの場でもスマートフォンが出てくるのは当たり前で、店に行く前も、店舗の中でも商品情報を調べたり、店頭で試して、その場でスマホを使ってECで買うというのも珍しくない。例えば百貨店の化粧品フロアに行ってほしいものがなければ、高確率で店員は「ウィーチャット交換しませんか?」という。つまり店頭の人がスマートフォンを使ったコミュニケーションをするのが標準になっている。日本の若い子も今はあらかじめスマホで調べてから物を買いに行ったりするので、いずれはそうなると思う。

WWD:今は当たり前になっているが、そもそもファッションやビューティなどのライフスタイルカテゴリーが、これまでECやデジタルの発達が進まなかった、その理由は?

小関:洋服やコスメは気分やムード、センスの世界。要は答えがない市場で、選択肢が多い。選択肢が多い中で、自分で選ぶのは面倒くさいし、難しいと感じる人も。だからやっぱり店頭の販売員による接客を求める傾向にある。また日本特有の問題があるとすれば、人材の流通。日本はあまり転職しないことが普通になっていて、業界を変える人も(海外に比べて)少ない。そうすると業界をクロスさせた知見をもっていない。ひとつの業界からすれば当たり前のことを、ほかの業界では気づいていない。新しい技術とか新しいトレンドにキャッチアップするのが遅れがちになる。そもそも硬直的な労働市場で、そもそも店舗のデジタル化、ECにチャンスを見出してもおかしくないけど、そこの人材が供給されない。

WWD:最後に今の日本のファッション、ビューティ、ライフスタイルの小売りの課題は?今後どのように変化していくと思うか?

小関:おそらく、ビジネスモデルの刷新が遅れている企業が多いのではないか。優秀な人材が流れ込みにくくなっていたり、さらに言うとオーナー企業が非常に多い。それらの会社の全盛期が40年前、50年前だとすると、ビジネスモデルの刷新やユーザー向けのサービスの向上が止まっているところも少なくないだろう。コロナは悪い話だが、考える機会を与えたとも思う。今までの考えだと、在庫の8〜9割を店舗で消化しないといけない。ただ店舗が閉まっているし、ECに在庫をあててみたけど思ったほど動かない。これがコロナでみんなが抱える問題。こんな状況下で改めて、ユーザーにどのような価値を提供できるのか、考えるきっかけになったと思う。

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ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが質問募集 初のコレクション発表に際して

 「プラダ(PRADA)」は9月24日21時(日本時間)に発表するミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)が共同で手掛ける初のコレクションに際して、公式ウェブサイトから両者への質問を募っている。テーマは「2人で初のショーについてミウッチャ・プラダとラフ・シモンズに聞きたいことは?」だ。同ブランドは2021年春夏ミラノ・ファッション・ウイークで行うデジタル発表の中で、寄せられた質問に対して回答する対談の場を設けるという。ウェブサイトやソーシャルチャンネルを通じてライブ配信も行う予定だ。

 「プラダ」は事前に、プライベートでの視聴を可能にするための試聴用セットを配る。また、ニューヨークやロサンゼルス、パリ、ロンドン、ベルリン、モスクワ、ドバイ、イスタンブール、ソウル、香港、東京などの都市でバーチャル視聴イベントを開催するという。さらに同ブランドが改装を手掛けた上海の「プラダ・ロンヅァイ(Prada Rong Zhai)」では視聴会も行う。

 ラフは20年2月に、「プラダ」の共同クリエイティブ・ディレクターに就任。ミウッチャの長年の友人であり、ファッションショーに参加したこともある。今回のコレクションはラフが加わってから初めての発表となる。

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ファンケルが2年半ぶり新ブランド “癒し”と“効率”がテーマのコンビニ向け自然派スキンケア

 ファンケルは新スキンケアブランド「MOGU(モグ)」を9月26日に発売する。販路は全国のローソン店舗が中心で、10月1日から東京・原宿のアットコスメトーキョーとECの「アットコスメショッピング」でも取り扱う。製品ラインアップはクレンジング、洗顔料、化粧水、オールインワンジェル、トーンアップクリームの5品で、価格は各900円。フルーツなど自然素材の成分を配合し、ナチュラル志向の20~30代に向けて訴求する。

 開発背景には女性の有職率の増加があり、それに伴う疲れやストレス、肌の揺らぎに着目した。「肌によいだけでなく安心して使える化粧品」「自然素材やオーガニック系化粧品」「時短コスメ」「コストパフォーマンスのいいプチプラコスメ」といったニーズと、「頑張っている自分へのご褒美感」「わくわく感」といったニーズを満たすブランド開発を目指した。

 ブランド名の「モグ」は“フレッシュなフルーツをもぐ”“肌が必要な栄養をもぐもぐ食べる”に由来する。ブランドの共通成分として2種類のビタミンBとビタミンE、ヒアルロン酸を配合。アイテムの機能に合わせて“レモネードローション”にはグレープフルーツエキスやユズエキスを、“トマトジェルクリーム”にはリコピンを配合し、自然素材と天然香料を特徴的に使いながら香りと色、質感にこだわった。

 また、ライン使いより効率を重視し必要なアイテムを選択するターゲット世代のニーズに合わせ、単品使いでも効果実感が得られるよう一品に複数機能を持たせたほか、コンビニ商材では珍しい週2~3回使用するスペシャルケア向けの“くるみスクラブクリームウォッシュ”を投入して差別化を図った。

 ファンケルの新ブランドは2018年発売の「アンドミライ(AND MIRAI)」以来の2年半ぶり。「モグ」は、気軽に購入できて気分も癒やせる新たな価値提供を目指したもの。ローソンでの販売店舗数はファンケルの主力商品“マイクレンジングオイル”と同等で、販売状況により順次販売チャネルを検討していく。

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ロクシタンとメルヴィータの日本社社長が交代 小山前フェラガモ・ジャパン社長が就任

 ロクシタンジャポンおよびメルヴィータジャポンは9月23日付で、小山順子・前フェラガモ・ジャパン社長が社長に就任した人事を発表した。同時に前任のニコラ・ガイガー(Nicolas Geiger)氏は同社の会長に就任した。

 小山新社長は1988年に津田塾大学を卒業後、外資系金融機関(ロンドン)やプロクター・アンド・ギャンブルAG(PROCTER & GAMBLE AG、ジュネーヴ)で経験を積み、98年に帰国後、カルティエ(CARTIER)やヴーヴ・クリコ(VEUVE CLICQUOT)などのフランスのラグジュアリーブランドで事業部長や社長などを務めた。2011年にELCジャパン傘下の「クリニーク (CLINIQUE)」の事業部長に就任し、19年2月からフェラガモ・ジャパンの社長を務めていた。
 一方のガイガー新会長はロクシタングループのレイノルド・ガイガー(Reinold Geiger)会長の息子で、04年にオックスフォード大学を卒業後、スイスの装飾会社に勤務。11年にロクシタンブラジルのジェネラルマネージャーとしてグループに入社した。17年1月にロクシタンジャポンの副社長に就任し、同年5月から日本におけるロクシタンおよびメルヴィータの社長として指揮をとっていた。

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「アレキサンダー・マックイーン」新コンセプト旗艦店はサラ・バートンのこだわり凝縮

 「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」は9月4日、新コンセプトを反映した国内初の旗艦店を東京・表参道にオープンした。クリエイティブ・ディレクターのサラ・バートン(Sarah Burton)と建築家のスミルハン・ラディック(Smiljan Radic)のコラボレーションによりデザインされた新店舗は、有機的で洗練された素材使いが特徴的だ。ブランドが大切にする“自然への敬意”をダイレクトに感じられる心地のよい空間が誕生した。

自然素材を不規則かつ
ダイナミックに

 表参道店は売り場面積262㎡。2フロア構成で1階はウィメンズのウエア&バッグ、2階はメンズとシューズを中心にスモールレザーグッズなどのアイテムも取り扱う。森の中にいるような外に広がる景色との一体感を感じる店内では、トーンの異なる木材をメインに自然素材を贅沢に使用。床や壁には、オークやウォルナット、さらにリサイクルコットンに石膏を混ぜたオリジナルの“コットンクリート”などを用いた。異なる素材を不規則かつダイナミックに配した内装からは、サラの曲線美や調和へのこだわりを感じることができる。

 インテリアや什器にも「全ての女性やコミュニティーを尊重したい」という、サラの理念が反映されている。天井から吊るされたマネキンは、さまざまな方向を向いていて、あらゆる角度から美しい服のシルエットを見ることが可能。まるで街行く人々が、日常で「アレキサンダー・マックイーン」の服を着ているのを眺めているような演出が意図的に施されている。

 店内にそびえ立つガラスシリンダーのフィッティングルームも目を引く。内側から吊るされた特注のタペストリーは、2018-19年秋冬コレクションに登場したバタフライや昆虫モチーフに由来するもの。中に入ると包まれているような安心感があり、ゆったりとした気持ちで試着を楽しめる。さらにアクセサリーを置くディスプレーとして「原石を探し出すのに約1年を費やした」という約1トンの巨大な大理石が店内に点在する。素材の粗さを残した加工からは、長い歳月をかけて形成された自然のエネルギーが感じられる。

クラフツマンシップに隠された
最新テクノロジー

 2階のメンズフロアへと続く螺旋状の階段は、照明をあえて少し暗くしてあり、2階に行くまでの時間も特別に感じられるような空間になっている。階段を上りきると、長いトンネルを抜けたような開放感と表参道のケヤキ並木の明るく爽やかな風景が目に飛び込む。

 表参道店のこだわりは、内外装で表現されるビジュアル部分だけではない。ブランド独自の取り組みとして、商品の動線や在庫管理ができるテクノロジーも導入。クラフツマンシップを感じる店舗とそこに隠された最先端のテクノロジーの対比からも、“コンテンポラリーと伝統”というブランドのアイデンティティーを感じることができる。一方で、ブランド全体では、19年から20年にかけて全世界で多数の店舗をオープン。その中でも、日本の高い接客レベルやストックルームの環境美化などは本国からも高い評価を受けている。2面性を併せ持ったブランドのDNAに敬意を表しながらも、サラのイメージを具現化させた「アレキサンダー・マックイーン」は、新コンセプトのストアとともにさらなる飛躍を目指す。

完売・追加入荷が続く人気アイテム

 表参道店では、ウエアからアクセサリーまでをフルラインアップで展開。中でもスニーカーとブーツがドッキングした“トレッド スリック”は、ティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)、BTSのジョングク(Jungkook)が愛用し、女優のエマ・ロバーツ(Emma Roberts)などが着用したことでさらに人気が高まり、即完売・追加入荷が続いている。同店では、メタルハンドルが付いたアイコンバッグ“ザ ストーリー”やショーのキールックとなったドレスなど、最新アイテムを順次チェックすることができる。


INFORMATION
「アレキサンダー・マックイーン」表参道店

オープン日:2020年9月4日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道

TEXT : ANRI MURAKAMI

問い合わせ先
アレキサンダー・マックイーン
03-5778-0786

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フェイスブックとルックスオティカが「レイバン」のスマートアイウエアを来年発売 AR開発計画も

 フェイスブック(FACEBOOK)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)はオンラインで行った会見の中で、世界最大のアイウエア企業エシロールルックスオティカ(ESSILORLUXOTTICA)との協業によりスマートアイウエアを来年発売すると明かした。

 両社はこの数年間協力を続けており、ザッカーバーグCEOは商品の詳細は語らなかったものの、“プロジェクト アリア(PROJECT ARIA)”と呼ぶ「AR(拡張現実)アイウエア開発につながる次のステップ」と説明した。

 「われわれの目標は、一日中着用できる通常サイズで見栄えのよいアイウエアを開発し、みなさんを取り巻く世界中の人々とさまざまなビジュアル、デジタルオブジェクト、情報を共有できるようにすることだ」とザッカーバーグCEOはARアイウエア開発に言及した。「遠隔に住む友人がまるであなたの隣に座っているかのように話したり、ゲームを楽しむことができる。また、通りを歩いているときに正しい道順を確認したり、素晴らしいものに出合って、それを誰かと共有したいと思ったときに携帯電話を取り出すことがなくなり、携帯電話を持ち歩く必要もなくなるだろう」。同社ではすでにスマートグラスの技術開発は進んでいるものの、AR機能にはまだ対応できていないというが、イタリア・ミラノのルックスオティカ社を訪れた同CEOは、「彼らはアイウエアを作ることにおいて世界最高だ。『レイバン(RAY-BAN)』『オークリー(OAKLEY)』をはじめ、『アルマーニ(ARMANI)』『ヴェルサーチェ(VERSACE)』まで、さまざまな人たちのためのアイウエアを幅広く手掛けている。私は同社のチームと一緒に過ごし、工場を訪れた後、最高の技術と最高のアイウエアを作ることができる確かなパートナーだと分かった」と自信を深めたようだ。

 ルックスオティカもスマートアイウエアのイノベーターになることに意欲を見せている。ロッコ・バジリコ(Rocco Basilico)=ルックスオティカ チーフ・ウエアラブル・オフィサーは声明の中で、「象徴的なブランドである『レイバン』を介して、デジタル化や未来の社会を築くプロジェクトをフェイスブックとコラボレートできることを大変誇りに思う。世界中で多くの消費者に愛され、着用されているブランドと、世界を近づけるデジタル技術とを融合することで、スマートアイウエアに対する期待を喚起することができる。われわれは、世界の見方を変える新時代の製品に道を開いている」と期待感を述べた。

 来年、「レイバン」ブランドのスマートアイウエアを発表する予定だが、詳しい機能や価格、発売日は今後明らかにされる予定だ。

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「マーガレット・ハウエル」2021年春夏ロンドン・コレクション

 「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」が2021年春夏コレクションをロンドンで発表した。

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「ヴィヴィアン・ウエストウッド」2021年春夏ロンドン・コレクション

 「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」が2021年春夏コレクションをロンドンで発表した。

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サテンの艶めきを普段使い 異素材ミックスで脱フォーマル

 艶めいたサテン生地はフォーマルドレスのイメージが強い素材ですが、日常の装いに生かすスタイリングが盛り上がってきました。パンツやフリースといった雰囲気の異なる素材・アイテムと合わせて普段の着こなしにシャイニー感を取り入れると、こなれた着映えに整えられます。春夏と比べるとかさばりやすい秋からの装いに、サテンならではの落ち感や気品を添えるミックスコーディネートは魅力がいっぱいです。

 「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」は、ストライプのサテンシャツワンピースからスリップをチラ見せするコーデを披露。ゆったりしたピンクベージュのパンツを合わせて、気負わないエフォートレスな着こなしに。このようにメンズ系アイテムと合わせるとドレッシーに見えすぎないので、普段使いしやすくなります。今回は、相次いで提案されているサテンアイテムの今季流スタイリングのコツを探りました。

“脱エレガンス”なワンピースでこなれ感アップ

 艶めきを帯びたサテンワンピは見た目の印象が強いので、別のアイテムを合わせて全体のトーンを整えるコーディネートが効果的。ドレッシーになりすぎないよう加減すれば、着て行けるシーンが広がります。

 同系色のミリタリー風CPOジャケットを羽織ったスタイルを提案したのは、「アンスリード(UN3D.)」。ワンピースの上からオーバーサイズのジャケットを重ねて、のどかなたたずまいに。手まで隠れるロングスリーブとアシンメトリーな裾が動きを演出しています。

 2枚目写真の「ネーム(NAME.)」は、ワンピースの下にカジュアルなパンツをはいて、イメージを一新。ロング丈のワンピースとの相乗効果で、縦落ち感もアップ。どてっとした靴は意外性があって、クラシックなドレスにタフ感を添えました。

同系色の素材違いでムードを深く

 艶やかさが持ち味のサテンだけに、風合いの異なるアイテムとのミックスは光沢感を引き立てる効果があります。もふもふのフリースや柔和なニットは、サテンとの相性が抜群です。

 トレンドのラベンダーパープルでまとめたのは「ザ ケイジ(THE KEIJI)」。サテン地で仕立てたプリーツスカートにフリースジャケットを重ねて、異素材ミックスコーデに。ドレッシーなアイテムを適度にトーンダウンさせたい場合、フリースやブルゾンは重宝します。

 また、シャイニーな質感が特徴のサテンとマットな風合いのニットは、風合いの違いを際立たせるうえで絶好のパートナー。2枚目の「アメリ(AMERI)」は、全体の色味をワントーンで整えつつも上下で素材感をずらして、味わい深い装いに導きました。気品を漂わせるキーアイテムは、サテンが艶めきを放つワイドパンツ。あえてバルキー編みのニットセーターと合わせて量感の面でもめりはりを出しています。

ハンサムなパンツと合わせて、顔周りを“リモート映え”

 光を反射するサテンはトップスに迎えると顔周りがパッと明るくなるので、オンライン会議でも効果を発揮。“リモート映え”の切り札アイテムになってくれます。

 「セモー(SEMOH)」はシャイニーなブルーのシャツルックを提案。ダークカラーにまとまりがちな秋冬ルックにあでやかさを盛り込んでくれます。マットな質感の黒パンツと合わせれば、グラマラスとりりしさが交じり合うスタイリングの完成です。

 ドレープの陰影を深くしてくれるのもサテン生地のいいところ。2枚目の「マヌカンズジャポン(MANNEQUINS JAPON)」は、優美なシルエットのサテンブラウスでエレガンスを薫らせました。複雑に入り組んだドレープがレディーライク。ゆったり幅のワイドパンツに古風な帽子とネックウエアを添えて、レトロフューチャーな着こなしに導きました。

 サテン素材の上手な使い方は、ワンアイテムに絞ったピンポイント投入。残りのアイテムとの“ずれ感ミックス”が着こなしのムードを深くします。上品に華やぐ魅力を生かし、カジュアルなパンツやアウターと組み合わせるドレスダウンにも向いています。サテンウエアで艶めきをまとって、秋の着こなしのアップデートに役立ててみてください。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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今なぜ革靴ブランドをつくるのか? “日本発のアメリカ靴”「アーチケリー」の場合

 ビジネスウエアのカジュアル化やコロナショックによる自粛生活の長期化により、革靴の需要が減っている。そんな中にあって、今年7月にデビューした日本の革靴ブランドがある。名前は「アーチケリー(ARCH KERRY)」。既製品を作らず、全て受注生産する。価格は9万3000円~と決して安くはないが、清水川栄ディレクターは自信を見せる。今、革靴ブランドをスタートさせる意義、またその勝算について聞いた。

WWD:大逆風の中での船出となった。

清水川栄「アーチケリー」ディレクター(以下、清水川):もともと4月のデビューを目指していたが、コロナショックを受けて最初の展示受注会を7月に延期した。

WWD:「アーチケリー」は受注生産のみで、既製品の卸はしない?

清水川:ブランディング、生産力の2つの側面から現状では考えていない。前者は“一人一人に適正な靴を届けたい”という思いによるもので、東京・文京区にある事務所の階下のイベントスペースで定期的に展示受注会を開催している。次回は9月26、27日で、これが3回目となる。年内にあと3回は実施したい。後者は現状、納品が4カ月待ちになってしまっているので、これを半分の2カ月に短縮にすることが先決だと思っている。また、コロナ下で在庫を抱えることのリスクも考えた。そういった総合的な判断によるものだが、近い将来、百貨店やセレクトショップ、専門店でトランクショー(出張展示受注会)が開催できればと考えている。

WWD:世間にはあまたの革靴が存在しており、同時に市場は縮小している。そんな中でも光る「アーチケリー」の特別性とは?

清水川:約20年間、小売りの現場でたくさんの靴を見てきた。確かに市場には革靴があふれているが、ないものが一つあった。それが“1950~60年代風のアメリカンドレスシューズ”だ。アメリカ靴と聞くと武骨なイメージがあるが、一気に量産化が進む70年代以前の靴には繊細さと個性がある。「アーチケリー」の代表モデルであるパンチドキャップトウシューズは内羽根の7アイレット仕様だ。アイレットの数が増えるとレースステイが広くなり、結果としてキャップトウ(先端)部分が狭く、ドレッシーな印象になる。

目指したのは“繊細な美しさを持ち、履き心地のよいドレス靴”

WWD:実際どんな人がオーダーしている?

清水川:靴好き、ビンテージ好きの男性だ。インスタグラムを使って告知したこともあり、年代は30代が中心と若い。

WWD:オーダーの流れを教えてほしい。

清水川:まずはパンチドキャップトウ、Vチップ、Uウイング、ホールカットの4つから好みのデザインを、続いて国産カーフ、スエード、コードバンなどから革を選ぶ。そしてサイズサンプルを用いてフィッティングを行う。人間の体は左右が完全に対称ということはなく、スポーツ選手やケガをした方の場合、足のサイズが左右で異なることもある。そういった悩みにも対応できるのがオーダーメードだ。また甲高の日本人の足に合わせて、アッパーの調整も可能だ。カウンセリングを経て完成した仕様書は東京・浅草にある工房に送られる。そこで待っているのがビジネスパートナーの舘篤史マスターシューメーカーだ。舘を中心とする職人チームが一足ずつ手作業で生産し、これによって履き心地とフォームの美しさが向上する。

WWD:生産過程にも「アーチケリー」らしさがある?

清水川:特筆すべきは精緻なステッチワークだ。また革の縫い合わせ部分を薄くすいて、折り込んで縫い付ける“カールエッジ”と呼ばれる技法も用いる。靴底は全てレザーソールで、これらはいずれも50~60年代のアメリカ靴の特徴だ。こういったアイデンティティーを日本人のきめ細かな仕事で完成させる。“精緻な表情”こそ「アーチケリー」らしさと言える。

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卑弥呼の新社長はアルバイトから入社した30代 「オリエンタルトラフィック」成長の立役者

 婦人靴の卑弥呼が、新たな改革を進めている。5月1日付で婦人靴ブランド「オリエンタルトラフィック(ORIENTAL TRAFFIC)」を運営するダブルエーの子会社となり、新社長にはダブルエーの新井康代取締役(38)が就任した。

 2020-21年秋冬はこれまで展開してきた6ブランドを、「卑弥呼」「HIMIKO」「ウォーターマッサージ 卑弥呼(WATER MASSAGE HIMIKO)」の3ブランドに統合し、ロゴも一新。商品供給では型数を絞って売れ筋商品の在庫を確保し、店頭とECの在庫を連動させて欠品による買い逃しを減らす。また「オリエンタルトラフィック」でのノウハウを生かし、トレンド感を取り入れたデザインを増やすほか、ノベルティーフェアや、下取りサービスなどの顧客サービスも充実させる。

 新井新社長は「オリエンタルトラフィック」での顧客目線のモノ作りをはじめ、サービスの向上、ブランドイメージの確立に寄与してきた人物。下北沢1号店でのアルバイトを経て、新卒入社。店長やマネジャー、商品企画、取締役などを経験してきた。ファッション企業ではまれな30代の女性社長である同氏にこれまでのキャリアや今後の卑弥呼の戦略について聞いた。

WWD:簡単にこれまでの経歴を教えてほしい。

新井康代・卑弥呼社長(以下、新井):文化服装学院でシューズデザインを学んでいた2002年に、靴の勉強をしたいとアルバイトを始めたのが下北沢の「オリエンタルトラフィック」1号店でした。卒業後にはそのままダブルエーに新卒で入社し、販売員を経て、マネジャー、店舗統括、商品部部長、13年には商品部部長と兼任で取締役になりました。振り返れば、売り場から社長に意見を出すなど、とても生意気な社員だったと思うんですけど、「会社がよくなるために」と行動してきました。現状の下取りやサイズ調整、修理などの店頭サービスの導入に携わってきたほか、出店を加速したタイミングで、モデルを起用したカタログ制作などを始めるなどブランディングにも関わってきました。今もダブルエー取締役を兼任しているので、ダブルエーの恵比寿本社と卑弥呼の渋谷オフィスを半日ずつで行き来しています。

WWD:ダブルエーは女性リーダーが多い?

新井:たくさんいます。役員も社長以外は全員女性です。社長自身がやる気のある人の意見を尊重してくれるタイプなので、どんどん任せてもらってきました。社長はいつも「女性にはかなわない」と言っています(笑)。

WWD:卑弥呼社長に就いて、率直な感想は?

新井:「オリエンタルトラフィック」では合皮皮革を中心に使った海外生産のシューズを扱ってきたので、国産の革靴という新しいジャンルを勉強できるのも魅力に感じました。異なる百貨店の売り場の知識も広がると思って引き受けました(「オリエンタルトラフィック」はショッピングセンターなどが中心)。

課題は「定番頼りで、新しいデザインが少ない」

WWD:卑弥呼の印象は?

新井:強みはこだわりを持ってしっかりと商品を作っているところですね。長い歴史があるので、履き心地のいいラスト(木型)や、特許を取得している水様液を入れたインソールを使った「ウォーターマッサージ」など、戦っていけるブランドがあります。履き心地のいい定番が多く、顧客さまに人気の商品っていうのはたくさんある一方で、常に売り上げの上位が定番で、新しいデザインが少ないのが課題に感じました。

WWD:どのように改革を進める?

新井:新しいお客さまを取り込んでいくためにブランドを編成し直すことにしました。これまで6ブランド展開していたところを、分かりやすく「卑弥呼」「HIMIKO」「ウォーターマッサージ」の3ブランドに集約。漢字表記の「卑弥呼」は3年ぶりに復活させ、ロゴも少し女性らしさが出るように、線を細くしてデザインをリニューアルしました。「卑弥呼」は社を代表する定番商品を扱い、サイズ展開もしっかりそろえていき、ローマ字の「HIMIKO」では、トレンド感のある素材感、少し遊びを取り入れて新規のお客さまにもアプローチできるブランドにしていきます。「ウォーターマッサージ」はこれまでも独立したブランドでしたが、「ウォーターマッサージ卑弥呼」として、“卑弥呼”の名前を入れて打ち出していきます。

WWD:ブランドを絞ることで、在庫の持ち方も効率化する?

新井:在庫はしっかりと積んでいきたいと思っています。特に「卑弥呼」は通年で売っていく定番商品なので、型数を狭めることで1型当たりの発注数を増やすことができますし、より一点一点をヒット作につながるようにしていきたいと思っています。今後、型数は増やす可能性もありますが、吟味しながら対応していきたいです。

WWD:サービス面ではどのようなことを強化していくのか?

新井:販促面では、春夏からシューズボックスを一新しました。これまではすぐつぶれてしまうような箱だったのですが、厚みのある高級感を持たせた素材に変更し、保存袋も一緒にお付けしています。すでに好評をいただいており、秋冬も継続することに決めました。また、新たにノベルティーフェアを開催し、ティペットをプレゼントして他者と差別化を図ります。さらに、お客さまの不要になった靴を引き取って、金券に引き換える下取りサービスも取り入れたいと考えています。「オリエンタルトラフィック」でも行ってきたサービスですが、来店頻度も上がり、リピーターを増やすことができました。「卑弥呼」はすでに顧客、リピーターが多いので、買い替えの施策として取り入れたいと考えています。

他社も厳しい状況は逆にチャンス 
「私たちやる気あります!」とアピール

WWD:現在50店を出店しているが、店舗は増やしていくのか?減らしていくのか?

新井:経営状況を見て検討していく部分ですが、他社も厳しい状況にあるので逆にチャンスでもあると思っています。例えば、もっと売り場面積が広ければ売り上げを見込める店舗については、拡大を考えるなどアプローチをしたいですし、店舗開発も考えていきたいと思っています。百貨店関係者の方にも「在庫ありますよ!私たちやる気あります!」ということをお伝えして攻めているところなので、結果を出していきたいと思っています。

WWD:店頭とECとの連動を強化するオムニチャネルを進めている。

新井:店頭スタッフへのヒアリングを進めていると、「在庫がない」ということが一番の不満になっていました。サイズ欠けで売り逃すことも多く、取り寄せをしても1〜2週間先になってしまうため、せっかく接客をしてもお客さまにご提供できず、売り場のモチベーションも下がってしまう。その解決策として、ECに多く在庫を持ち、店頭で販売したい商品をECから発送できるようにしました。できるだけお客さまが“欲しい”と思ったものを購入できるような体制を作りたいと考えています。

WWD:ECの戦略については?

新井:現在のEC化率は約15%ですが、今後直近で20%くらいにしていきたいと思っています。「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」、マルイ、ロコンドなどのECモールにも出店していますが、自社ECが圧倒的に強いです。ECは成長の一つのエンジンだと思っているので、しっかりと在庫をそろえて店との連携も強化していきます。

WWD:職場のカジュアル化でのパンプス離れ、コロナ禍でリモートワークが進み通勤靴の売れ行きに変化がありそうだ。今後の提案は変わると考えている?

新井:通勤とプライベートとの併用が増えていくと思うので、「卑弥呼」では強みである履き心地は今後もアピールしていける部分だと思っています。きれいな形のパンプスやヒールシューズが定番でそろっているので、今後も履き心地には注力していきたいですね。また、ローマ字表記の「HIKIMO」では、トレンド感のあるデザインも取り入れていきます。シューズを履くときの高揚感というも大事ですので、お客さまにぴったり合う一足を提供していきたいです。

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デジタル・コレクションの賛否両論 海外ジャーナリスト6人が予想する今後のファッション・ウイーク

 6月に開催されたメンズのデジタル・ファッション・ウイークを海外のファッション業界人はどう見たのだろうか。パンデミックを機に、ファッションショーはデジタルという手法で世界中の人に開放された。ポジティブな面もある一方で、ファッションショーの目的やジャーナリストの役割にも変化が起きている今後のデジタル・コレクションの可能性や課題について、各国ジャーナリスト6人の見解を聞いた。

「犠牲はファッションに魅了されるための魔力」
アレキサンダー・フューリー/「フィナンシャル・タイムズ」「アナザー・マガジン」

Q.デジタルのショーやショールームを体験した感想は?

怒濤のスケジュールではあるがショーを見逃すことはなく、リンクをクリックするだけで全てがそこにある便利さは言うまでもない。しかし、直接取材できないことがこれらの長所を打ち消している。ジャーナリストとして、間接的に話すことの大変さに気付かされた。電話やZoomでの取材は対面のそれとは大きく異なり、効率的かもしれないが、妥協でもあると感じた。ファッションにはコミュニティーがあり、人々はそれを愛し、夢を見ているから。私はその感覚を恋しく感じた。 

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「ディオール(DIOR)」でのキム・ジョーンズ(Kim Jones)のフィルムとドキュメンタリーの組み合わせは、深みと豊かさをもたらせた。またオンラインとフィジカルを融合したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の能力の高さが「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」と「ロエベ(LOEWE)」の両方で際立っていたし、「プラダ(PRADA)」も、ブランドの精神を反映した5つの異なる見せ方で新たな可能性を示してくれてうれしかった。「エルメス(HERMES)」はパリのアトリエで撮影した美しい動画だった。クラフトを優先し、甘くエレガントで、服の軽やかさが画面でもはっきりと知ることができた。

Q.今後もデジタル・コレクションは継続してほしい?

デジタル・コレクションは私にとって有益なトレーニングになったと考えている。不満を言うことは控えたい。私たちは、狂気的なスケジュールや遠方への移動、長い日中と短い夜というリアルなファッション・ウイークでは当たり前の状況に嘆き、苦しんできた。でも「その犠牲はファッションに魅了されるための魔力」なのだと伝えたい。みんなが安全な状況で集まり、素晴らしく感動的で有意義なファッションショーを見ることができるようになるのを待ちきれない。私がファッションを愛する理由はそこにあるからだ。

「ショーの価値を再考する機会に」
カティ・チトラコーン/「ヴォーグ・ビジネス」

Q.デジタルのショーやショールームを体験した感想は?

ブランドがショーの価値を再考する機会になるだろう。消費者もよりイベントにアクセスしやすくなり、ファッション業界の排他性が低下して民主化が進むと考えている。ただ、デジタルのショーをフィジカルのイベントの感覚と置き換えることはほぼ不可能だ。一部のブランドは実際に服を見るのが難しく、消費者に役立つかどうかも疑問だった。ほとんどの大手ブランドはこの状況が落ち着くのを待って、ファッション・ウイークは再び通常通りに戻るのではないだろうか。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「エルメス」「ジェイ ダブリュー アンダーソン」「ロエベ」だ。「エルメス」はクラフト感を優先した映像で、甘くエレガント、かつ軽快で、画面で服をはっきりと見ることができた。通常は見られないアトリエの中が見られたのもよかった。「ロエベ」は、プレスやバイヤーにはエレメントを詰めたボックスを送り、消費者にはソーシャルメディアや公式サイトで24時間のストリーミングコンテンツを配信して、全方位を完璧に網羅していて感心した。

Q.デジタル・コレクションを体験して感じたメリットとデメリットは?

デジタルのショーは資源や関わる全ての人の時間を節約する。しかし、オンラインに格納されて急いで見る必要がなくなる分、インターネット上の全てのコンテンツが競合関係となる難しさもある。「ファッション・ウイークは誰のために開かれるもの?」という議論が、世界で加速していくだろう。ケリング(KERING)の「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、秋のファッション・ウイーク参加を見送り、コレクションのスケジュールを再編する意向を表明しているものの、今後はほとんどのブランドが状況が落ち着くのを待ち、ファッション・ウイークは以前のように戻るのではないかと思う。

「デジタルに置き換えることはできる」
マキシム・ルテイヨ/「アンチドート」

Q.デジタルのショーやショールームは今後も継続してほしい?

リアルのファッション・ウイークはたくさんの人に出会うきっかけになるし、感情を揺さぶる力を持っているから大好きだ。でも、それらをデジタルに置き換えることだってできると考えている。フィジカルなショーには巨額の資金が必要で、若手デザイナーにはハードルが高い。でもデジタルであれば彼らのコレクションを多くの人に見てもらうチャンスが広がる。また環境に配慮した物作りを推進するならば、参加するイベントについても同様に考えるべきだ。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」は映像とショールームでのプレゼンテーションを活用した見事な対応だった。ビデオプレゼンテーションではデザイナーのグレン・マーティンスがスタイリングをいくつも披露してくれて、わかりやすかった。リアルのショーでここまでの奥行きを見せるのは不可能だと思う。

Q.従来のファッション・ウイークのあり方についてあらためて考えたことは?

まず、メンズとウィメンズは一つにまとめるべき。時代が変わっているので、別々に開催することの意味はますます薄れていくだろう。統合することで、世界のジャーナリストやバイヤー、インフルエンサーの移動も少なくなる。

「インフルエンサー頼みではなく本質を考えるきっかけに」
ロッティ・ホウ/中国版「フォーブス」「エル」「ヴォーグ」

Q.デジタルのショーやショールームを体験した感想は?

移動の労力と時間がかからず、ストレスが少なくてよかった。ブランドにとっても、自分たちがどこを目指すべきかを考えるきっかけになったのでは。インフルエンサーの目を引くだけではなく、新しい技術で本質をどう伝えるかを考えて取り組めたはずだ。一方で、ファッションは特権的であるともあらためて思った。全てがデジタル化し、世界中の誰もがファッション・ウイークに参加しても、大衆のマーケットがファッション業界を先導するとは思えないし、フィジカルなショーの魅力をバーチャルの便利さと置き換えることは私にはできなかった。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「エルメス」のショーはライブストリーミングの面白さがあった。チーム全体がどのように連係したか、スタイリストがモデルに服をどう着せたか、ディレクターがどう指揮しているのかなどを確認できた。とても興奮したし、緊張感もあった。

Q.デジタル・コレクションを体験して感じたメリットとデメリットは?

ファッション・ウイークのデジテル化は、ファッション業界に必要な革命だったと思う。予算が少ないブランドもチャンスが広がっただろう。ショールームにはさらに適している。バイヤーやジャーナリストは服を見られる機会がさらに増える。しかし現状はリアルと置き換えるものではなく、デジタルはあくまでリアルを補完するものである。次の革命が起こるまで、リアルとデジタルは共存していくだろう。

「ベッドの上で体験するクチュールには違和感」
キャサリン・コリングス/「フー・ワット・ウェア」

Q.デジタルのショーやショールームを体験した感想は?

世界中からでも誰でも参加できることは、明白なメリットだ。デザイナーがデジタル化に挑戦しているのもよかった。大きな変化は、独創性や新たな視点をさらに磨いてくれるから。ただリアルのショーでの魔法のような経験は、デジタルに置き換えられるものではない。ソーシャルメディアでは視聴者が集中して見られる時間は短い。私の拠点はアメリカ西海岸なので、時差も辛かった。ベッドの上でクチュールの美しさを体験するのは違和感があった。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「シャネル(CHANEL)」「バルマン(BALMAIN)」「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」は見事だった。「シャネル」はコレクションのムードと職人技に対する理解を深めるのに役立つ素晴らしい内容だったし、「バルマン」の映像からは強いエネルギーを感じた。セーヌ川を下るボートの上をランウエイにし、パリの人も喜んだのではないだろうか。デザイナーのオリヴィエ・ルスタンの若々しさも魅力的だった。「ジャンバティスタ ヴァリ」は催眠術のような映画仕立てで、ほかの多くのブランドよりも完成度は抜きんでていた。

「今後は服のデザインだけでは通用しない」
ユラ・オウ/韓国版「デイズド」

Q.デジタルのショーやショールームは今後も継続すると思う?

世界が大変な状況だが、それでもフィジカルなショーは続くと考えている。韓国・ソウルだと時差があり、就寝前にスマートフォンでコレクションを見ていた。一部のブランドは事前に契約を結んだり、承認が必要だったりで、アクセスが非常に困難だったため、混乱した。でも今後は、ブランドのクリエイティブ・ディレクターはデジタルコンテンツ制作を担う必要があると感じた。服のデザインだけでは通用せず、あらゆる表現方法をビジネスにどうつなげるかを考えなければならない。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「プラダ」は何十年にもわたってショーを行ってきたが、今回発表したムービーの最後に残した“The Show That Never Happened”という字幕が強烈だった。ミウッチャ・プラダがいつものショーのように挨拶に出てきたとき、彼女にまた会いたいと強く思わされた。5人のアーティストがそれぞれの解釈で異なる「プラダ」を表現したのも興味深かった。ほかにも「ジェイ ダブリュー アンダーソン」から届けられたキットにはデザイナー自身の誠意を感じたし、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」もよかった。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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デジタル・コレクションの賛否両論 海外ジャーナリスト6人が予想する今後のファッション・ウイーク

 6月に開催されたメンズのデジタル・ファッション・ウイークを海外のファッション業界人はどう見たのだろうか。パンデミックを機に、ファッションショーはデジタルという手法で世界中の人に開放された。ポジティブな面もある一方で、ファッションショーの目的やジャーナリストの役割にも変化が起きている今後のデジタル・コレクションの可能性や課題について、各国ジャーナリスト6人の見解を聞いた。

「犠牲はファッションに魅了されるための魔力」
アレキサンダー・フューリー/「フィナンシャル・タイムズ」「アナザー・マガジン」

Q.デジタルのショーやショールームを体験した感想は?

怒濤のスケジュールではあるがショーを見逃すことはなく、リンクをクリックするだけで全てがそこにある便利さは言うまでもない。しかし、直接取材できないことがこれらの長所を打ち消している。ジャーナリストとして、間接的に話すことの大変さに気付かされた。電話やZoomでの取材は対面のそれとは大きく異なり、効率的かもしれないが、妥協でもあると感じた。ファッションにはコミュニティーがあり、人々はそれを愛し、夢を見ているから。私はその感覚を恋しく感じた。 

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「ディオール(DIOR)」でのキム・ジョーンズ(Kim Jones)のフィルムとドキュメンタリーの組み合わせは、深みと豊かさをもたらせた。またオンラインとフィジカルを融合したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の能力の高さが「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」と「ロエベ(LOEWE)」の両方で際立っていたし、「プラダ(PRADA)」も、ブランドの精神を反映した5つの異なる見せ方で新たな可能性を示してくれてうれしかった。「エルメス(HERMES)」はパリのアトリエで撮影した美しい動画だった。クラフトを優先し、甘くエレガントで、服の軽やかさが画面でもはっきりと知ることができた。

Q.今後もデジタル・コレクションは継続してほしい?

デジタル・コレクションは私にとって有益なトレーニングになったと考えている。不満を言うことは控えたい。私たちは、狂気的なスケジュールや遠方への移動、長い日中と短い夜というリアルなファッション・ウイークでは当たり前の状況に嘆き、苦しんできた。でも「その犠牲はファッションに魅了されるための魔力」なのだと伝えたい。みんなが安全な状況で集まり、素晴らしく感動的で有意義なファッションショーを見ることができるようになるのを待ちきれない。私がファッションを愛する理由はそこにあるからだ。

「ショーの価値を再考する機会に」
カティ・チトラコーン/「ヴォーグ・ビジネス」

Q.デジタルのショーやショールームを体験した感想は?

ブランドがショーの価値を再考する機会になるだろう。消費者もよりイベントにアクセスしやすくなり、ファッション業界の排他性が低下して民主化が進むと考えている。ただ、デジタルのショーをフィジカルのイベントの感覚と置き換えることはほぼ不可能だ。一部のブランドは実際に服を見るのが難しく、消費者に役立つかどうかも疑問だった。ほとんどの大手ブランドはこの状況が落ち着くのを待って、ファッション・ウイークは再び通常通りに戻るのではないだろうか。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「エルメス」「ジェイ ダブリュー アンダーソン」「ロエベ」だ。「エルメス」はクラフト感を優先した映像で、甘くエレガント、かつ軽快で、画面で服をはっきりと見ることができた。通常は見られないアトリエの中が見られたのもよかった。「ロエベ」は、プレスやバイヤーにはエレメントを詰めたボックスを送り、消費者にはソーシャルメディアや公式サイトで24時間のストリーミングコンテンツを配信して、全方位を完璧に網羅していて感心した。

Q.デジタル・コレクションを体験して感じたメリットとデメリットは?

デジタルのショーは資源や関わる全ての人の時間を節約する。しかし、オンラインに格納されて急いで見る必要がなくなる分、インターネット上の全てのコンテンツが競合関係となる難しさもある。「ファッション・ウイークは誰のために開かれるもの?」という議論が、世界で加速していくだろう。ケリング(KERING)の「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、秋のファッション・ウイーク参加を見送り、コレクションのスケジュールを再編する意向を表明しているものの、今後はほとんどのブランドが状況が落ち着くのを待ち、ファッション・ウイークは以前のように戻るのではないかと思う。

「デジタルに置き換えることはできる」
マキシム・ルテイヨ/「アンチドート」

Q.デジタルのショーやショールームは今後も継続してほしい?

リアルのファッション・ウイークはたくさんの人に出会うきっかけになるし、感情を揺さぶる力を持っているから大好きだ。でも、それらをデジタルに置き換えることだってできると考えている。フィジカルなショーには巨額の資金が必要で、若手デザイナーにはハードルが高い。でもデジタルであれば彼らのコレクションを多くの人に見てもらうチャンスが広がる。また環境に配慮した物作りを推進するならば、参加するイベントについても同様に考えるべきだ。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」は映像とショールームでのプレゼンテーションを活用した見事な対応だった。ビデオプレゼンテーションではデザイナーのグレン・マーティンスがスタイリングをいくつも披露してくれて、わかりやすかった。リアルのショーでここまでの奥行きを見せるのは不可能だと思う。

Q.従来のファッション・ウイークのあり方についてあらためて考えたことは?

まず、メンズとウィメンズは一つにまとめるべき。時代が変わっているので、別々に開催することの意味はますます薄れていくだろう。統合することで、世界のジャーナリストやバイヤー、インフルエンサーの移動も少なくなる。

「インフルエンサー頼みではなく本質を考えるきっかけに」
ロッティ・ホウ/中国版「フォーブス」「エル」「ヴォーグ」

Q.デジタルのショーやショールームを体験した感想は?

移動の労力と時間がかからず、ストレスが少なくてよかった。ブランドにとっても、自分たちがどこを目指すべきかを考えるきっかけになったのでは。インフルエンサーの目を引くだけではなく、新しい技術で本質をどう伝えるかを考えて取り組めたはずだ。一方で、ファッションは特権的であるともあらためて思った。全てがデジタル化し、世界中の誰もがファッション・ウイークに参加しても、大衆のマーケットがファッション業界を先導するとは思えないし、フィジカルなショーの魅力をバーチャルの便利さと置き換えることは私にはできなかった。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「エルメス」のショーはライブストリーミングの面白さがあった。チーム全体がどのように連係したか、スタイリストがモデルに服をどう着せたか、ディレクターがどう指揮しているのかなどを確認できた。とても興奮したし、緊張感もあった。

Q.デジタル・コレクションを体験して感じたメリットとデメリットは?

ファッション・ウイークのデジテル化は、ファッション業界に必要な革命だったと思う。予算が少ないブランドもチャンスが広がっただろう。ショールームにはさらに適している。バイヤーやジャーナリストは服を見られる機会がさらに増える。しかし現状はリアルと置き換えるものではなく、デジタルはあくまでリアルを補完するものである。次の革命が起こるまで、リアルとデジタルは共存していくだろう。

「ベッドの上で体験するクチュールには違和感」
キャサリン・コリングス/「フー・ワット・ウェア」

Q.デジタルのショーやショールームを体験した感想は?

世界中からでも誰でも参加できることは、明白なメリットだ。デザイナーがデジタル化に挑戦しているのもよかった。大きな変化は、独創性や新たな視点をさらに磨いてくれるから。ただリアルのショーでの魔法のような経験は、デジタルに置き換えられるものではない。ソーシャルメディアでは視聴者が集中して見られる時間は短い。私の拠点はアメリカ西海岸なので、時差も辛かった。ベッドの上でクチュールの美しさを体験するのは違和感があった。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「シャネル(CHANEL)」「バルマン(BALMAIN)」「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」は見事だった。「シャネル」はコレクションのムードと職人技に対する理解を深めるのに役立つ素晴らしい内容だったし、「バルマン」の映像からは強いエネルギーを感じた。セーヌ川を下るボートの上をランウエイにし、パリの人も喜んだのではないだろうか。デザイナーのオリヴィエ・ルスタンの若々しさも魅力的だった。「ジャンバティスタ ヴァリ」は催眠術のような映画仕立てで、ほかの多くのブランドよりも完成度は抜きんでていた。

「今後は服のデザインだけでは通用しない」
ユラ・オウ/韓国版「デイズド」

Q.デジタルのショーやショールームは今後も継続すると思う?

世界が大変な状況だが、それでもフィジカルなショーは続くと考えている。韓国・ソウルだと時差があり、就寝前にスマートフォンでコレクションを見ていた。一部のブランドは事前に契約を結んだり、承認が必要だったりで、アクセスが非常に困難だったため、混乱した。でも今後は、ブランドのクリエイティブ・ディレクターはデジタルコンテンツ制作を担う必要があると感じた。服のデザインだけでは通用せず、あらゆる表現方法をビジネスにどうつなげるかを考えなければならない。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「プラダ」は何十年にもわたってショーを行ってきたが、今回発表したムービーの最後に残した“The Show That Never Happened”という字幕が強烈だった。ミウッチャ・プラダがいつものショーのように挨拶に出てきたとき、彼女にまた会いたいと強く思わされた。5人のアーティストがそれぞれの解釈で異なる「プラダ」を表現したのも興味深かった。ほかにも「ジェイ ダブリュー アンダーソン」から届けられたキットにはデザイナー自身の誠意を感じたし、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」もよかった。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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ティファニー対LVMH訴訟 泥沼の争いは21年1月に法廷へ

 ティファニーが9月16日に発表したリリースによると、LVMHは答弁書の中でトライアルの開始時期を6~7カ月延期するよう求めたといい、これに対してティファニーのロジャー・ファーラー(Roger Farah)会長は、「合併話を時間切れにさせるための策だ。主張に自信があるのであれば、トライアルを遅らせる必要はないはずだ」と批判し、ティファニーは合併の最終期限である11月24日に間に合うように訴訟を進行するよう裁判所に求めたと発表した。これに対してLVMHは翌17日のリリースで、ティファニー社は通常よりも早い訴訟進行を求めており、都合の悪い結果について株主への説明責任を逃れるためだと主張し、通常通りのスピードでの進行を求めたと明らかにした。

 両社の主張を受けて裁判所は1月5日から4日間でトライアルを実施することを決定した。これは、すでに承認されている米国での独禁法関連の届け出の有効期間が21年2月3日で切れるため、それに間に合うよう配慮したと見られている。

 裁判所の判断を受けて両社はそれぞれリリースを発表した。ティファニーは裁判所が指定した期日を歓迎し、改めて本件訴訟における争点と自社の主張を掲載し、LVMHもティファニーが求めていた期日よりも後ろ倒しで設定されたことについて触れ、勝利への自信をのぞかせている。

米「WWD」によると、本件を担当するジョセフ・R・スライツ3世(Joseph R. Slights 3rd)裁判官は、法廷外での決着の道も探っているという。「訴訟を避けるための生産的な議論が近い将来できるかもしれない」とコメントしている。

 9月9日にLVMHがフランスの欧州・外務大臣からティファニー買収の完了日を21年1月6日まで延期するよう要請されたことを理由にLVMHが「現在の情勢では、ティファニー社の買収を完了できない」と断念する姿勢を示したことを受けて、ティファニーは同日に本件訴訟を提起した。これに対してLVMHはティファニー社と同社の経営陣に対して新型コロナウイルス禍の危機管理対応が適切でなかったとして訴訟を提起する準備を進めていると発表。その後も両社によるプレスリリースの応酬が続いていた。

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「ロクシタン」の2020年ホリデー第1弾はアールグレイが香る限定コレクション 人気のアドベントカレンダーも登場

 「ロクシタン(L’OCCITANE)」は10月28日に、ホリデーコレクション“テ・アールグレイ シア”シリーズと”アドベントカレンダー2020”を限定発売する。

 シアバターやハンドクリームなどの人気アイテムをラインアップする同ブランドの “シア”シリーズから、アールグレイが香る限定の“テ・アールグレイ シア”シリーズが登場する。シャワーフォーム、ボディクリーム、ハンドクリーム、リップバーム、ソープをそろえ、ミニポーチ付きの“テ・アールグレイ スノーシア コンプリート”(1万2000円)などをはじめとするコフレキットも用意する。

 例年好評の“ロクシタンアドベントカレンダー2020”(8500円)も登場する。今年はクリスマスマーケットをイメージしたボックスにベストセラーアイテムや限定製品のミニサイズを詰めて、クリスマスまでをカウントダウンする。

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小売業の熱気を伝える エディターズレター(2020年7月22日配信分)

※この記事は2020年7月22日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

小売業の熱気を伝える

 「セシルマクビー」の全店撤退を発表したジャパンイマジネーション・木村達央社長のインタビューを読んで、平成ギャルブームの熱気を思い出した。全盛期を振り返って次のように語っている。

 「地方に『セシル』をオープンすればかなりの行列ができ、救急車が出動するような事態もあった。セールや福袋の販売時もビックリするくらいお客さまに来ていただいて、渋谷109の福袋の販売では宮益坂まで行列が続いたこともあった」

 確かに全盛期のギャル系ブランドには凄まじい熱狂があった。渋谷109の店内は毎日がイベントのように賑わい、バックヤードから運ばれた服が奪い合いになるような場面も目撃した。人気ブランドのレジはすぐにお札でいっぱいになる。よく売れるというだけではない。10代の女子高生たちがお小遣いを握りしめて、折り畳まれた千円札を差し出すため、重ねるとかさばるのだった。

 記者としては、目の前で大きなうねりが起きている現場の取材が好きだ。マルキュー全盛期の熱狂だけでなく、日本初上陸ブランドのオープンや正月の初売りセールの行列もたくさん取材した。お客さんの興奮がこちらにも伝わる。あるいは長年親しまれた百貨店の最後の営業日には別れを惜しむ大勢の人が訪れ、インタビューすれば時には涙を流しながら思い出を話してくれる。現場で目にしたディテールを細かく描写し、読者が追体験できるような臨場感のあるリポートを心がけてきた。

 ところが、デジタルの時代になって、この消費の現場が見えづらくなった。消費の大きなうねりはリアルの売り場ではなく、スマホの中で起きている。企業が発表する数字やSNSのコメントは見ることができるが、消費者の熱狂や肉声を伝えることは難しくなった。

 スポーツ記者はアスリートにインタビュー取材するだけでなく、試合などのパフォーマンスの現場も取材しているはずだ。同じように小売業を取材する記者も、ショッピングの現場をつぶさに観察したい。インタビューはインタビューで発見が多いけれど、自分の目で出来るだけ物事が動く瞬間を見てみたい。

 コロナ禍においては、人々が集まって熱気を生むような売り場の取材は難しい。でも試行錯誤が続くデジタル上では、さまざまなドラマが起きているはずだ。売り場の取材とは違った方法で、携わる人たちの息づかいや熱気を伝える方法はないか。「セシルマクビー」の記事に時代の流れを感じつつ、そんなことを考えた。

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【ランダムトーク】新橋に有名シェフレシピの立ち飲み。アフターコロナの外食を見た

 APカンパニーの元副社長、大久保 伸隆さんの独立4店舗目「STAND BY Mi」が新橋に9月14日オープンしました。4店舗の内3店舗は新橋、それも烏森神社前でのドミナント。一家ダイニングが新宿に開店した「おでんトさかな にのや」と同じく、手前にスタンディングで奥がテーブルという構成。ランダムトークです。
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今週のスケジュール(2020年9月23日〜2020年9月27日)

FASHION

24 THU
オッジ・パーク オープニングレセプション
15:00〜16:30 日本橋三越本店 本館屋上「日本橋庭園」
(東京都中央区日本橋室町1-4-1)

BEAUTY

24 THU
ベアエッセンシャル
「ベアミネラル」新商品発表会 (25日、29日も開催)
12:30~/14:00~/15:30~/17:00~
オンライン配信

25 FRI
アイエヌイー
新規上場記者会見
16:30~17:30
オンライン配信

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「クリスチャン ルブタン」から新フレグランスコレクションが登場 4人の調香師が監修

 「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」は11月11日、新作フレグランスコレクション「ルビワールド」を発売する。11月4日からは、伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店店、ブランド公式オンラインストアで先行販売する。
 
 同コレクションは、ニコラ・ボーリュー(Nicolas Beaulieu)、マリー・サラマーニュ(Marie Salamagne)、クリストフ・レイノー(Christophe Raynaud)、ダフネ・ブジェ(Daphnee Bugey )の4人の調香師が監修した7つのフレグランスをラインアップする。

 ニコラ・ボーリューの監修した「ルビファンク」は、ターキッシュ・ローズのフローラルな香りにブラックカラントの甘酸っぱさやパチュリのエキゾチックさを加えたフローラルローズの香りが特徴だ。マリー・サラマーニュが手掛けた「ルビルージュ」はフレッシュでスパイシーなカルダモンや、パウダリーなアイリスやバニラを加えたオリエンタルスパイシーな香り。アーシーなパチュリにシダーウッド トンカビーンズウッディオリエンタルの「ルビクラウン」はクリストフ・レイノーが調香した。

 ダフネ・ブジェは、4 つの香りを調香。甘くみずみずしいストロベリー、優雅で華やかなローズブーケ、ウッディーなシダーウッドを織り交ぜたフローラルフルーティーの「ルビドゥー」、ジャスミンやチュベローズ、ムスクを配合した甘く官能的なフローラルウッディーの「ルビキス」。さらに、スエードレザー、ピンクペッパー 、シダーウッドのスモーキーなレザーウッディーな「ルビラージ」、スパイシーなミルラにスモーキーなシプリオルとサンダルウッドのエキゾチックな香りに際立つ甘さを表現したスパイシーオリエンタルの「ルビクロック」を手掛けた。

 また、パッケージデザインはクリスチャン ルブタンの友人でありアーティストのエレーヌ・トラン (Helene Tran)が手掛けた。

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フォロワー数25万超 インスタで人気のワンちゃんが人間向けブランドを立ち上げ

 インスタグラム(Instagram)でフォロワー数25万を超える人気犬のブービー・ビリー(Boobie Billie)は9月15日、匿名希望の飼い主と共に人間向けのファッションブランドを立ち上げた。提案するのは、ブービーのシグネチャースタイルにちなんだミニバッグとシルクスカーフだ。どちらもカウ(牛)柄、ネオングリーンのゼブラ柄、ラベンダーのハウンドトゥース、クリーム地に“BUTTER”というタイポグラフィをのせたデザインの4種を用意。価格はバッグが270ドル(約2万8000円)、スカーフが80ドル(約8300円)で、公式オンラインショップ「ブービー・ワールド(boobie.world)」で販売している。

 イタリアン・グレイハウンドとチワワのミックスであるブービーは2019年7月にインスタグラムアカウント(@boobie_billie)を開設。ワントーンベースのスタイルを中心としたファッショナブルな投稿で人気を集めてきた。特にスタイルの鍵は、デジタル処理で彼女に合うサイズに加工した「プラダ(PRADA)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「フェンディ(FENDI)」などのアイコンバッグ。そこから、今回自身のバッグを提案することになったようだ。バッグは人工皮革製で、ちょうど携帯電話、財布、リップグロス、ハンドジェル、マスクが入る大きさに仕上げられている。一方、スカーフは65cm×65cmで提案する。

 米「WWD」によるZoomとメールインタビューで、ブービーは彼女の飼い主を通して、「これは私をフォローしてくれているベイビーたちに向けた、ブービーになるためのスターターパック」とコメント。「私も、皆に愛されている『ガニー(GANNI)』や『シャネル(CHANEL)』『ジャックムス(JACQUEMUS)』といったブランドが大好き。だから犬用の服は着たくないし、犬向けのブランドをつくるつもりも一切なかった。もちろん茶目っ気はあるけれど、これは真面目に取り組んでいるファッションブランドよ」と続けた。

 また、ニューヨークで暮らすブービーは新型コロナウイルスのロックダウン中に新たに10万フォロワーを獲得。「ほんの一瞬でも皆を笑顔にできれば、それが助けになると分かっていた」とし、パンデミック最中のブランド立ち上げをためらっていたが、ミニバッグと60年代風のヘッドスカーフがこの数カ月間スエットパンツで過ごしていた人たちに元気を与えてくれるかもしれないと思ったという。そして、「ブランドのスローガンは、皆それぞれがゴージャスなエンジェルであるということを感じてもらうこと。私たちを止められるものは何もないのだから、自分らしいスタイルで堂々と振る舞おうと伝えたい」と語った。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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村上隆が「ペリエ」とコラボ  “お花”や“カイカイ&キキ”の限定ボトルが登場

 フランスのミネラルウオーターブランド「ペリエ(PERRIER)」は、日本人アーティストの村上隆とのコラボレーションを行う。10月にはプレミアム限定版として、オリジナルアートワークのスクリーンプリントを施したガラスボトルを世界各地で発売。2021年初めには、村上の鮮やかな色使いやモチーフを取り入れた“ペリエ オリジナル”全商品の販売を始める予定だ。

 村上は、「18歳の頃に、2歳年上の女の子と人生初のデートをした。そのときに銀座にあるお店で、お酒と間違えて『ペリエ』を注文してしまった。何杯も飲んでもアルコールの効果を感じられなかった戸惑いは、今でも鮮明に覚えている」と「ペリエ」との出合いについてコメント。さらに、「私にとって『ペリエ』といえば、もちろん緑色。そして炭酸の心地いい泡の音を連想する。今回のコラボを通して、ブランドの視野を広げるとともに未来を見据えたコンセプトの一端を担えることに感謝している。また、ハグやキス、握手を無意識にできなくなった今、『ペリエ』の泡が舌の上にのったときの刺激的な感覚は、私たちが今でも楽しめる触覚的な体験の一つとしてさらに意味を増すのではないだろうか」と述べた。

 「ペリエ」は設立から150年以上の歴史の中で、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やサルバドール・ダリ(Salvador Dali)、ベルナール・ヴィルモ(Bernard Villemot)らと協業。これまで数多くのアーティストが、アートワークやポスターを制作してきた。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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「シャネル」「LV」「ディオール」「エルメス」などがリアルなショー開催へ 秋のパリコレ最終スケジュール発表

 フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)は9月21日、2021年春夏パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)の最終スケジュールを発表した。9月28日から10月6日まで9日間の公式スケジュールに名を連ねたのは、84ブランド。19ブランドがリアルなショーを、20ブランドがプレゼンテーションを開催する。その模様はデジタル発表を行う45ブランドと共に、7月のメンズやクチュール・コレクションの際に開発された専用プラットフォームなどを活用してオンラインでも配信される予定だ。
 
 リアルなショーを行うのは、「ディオール(DIOR)」「エルメス(HERMES)」「シャネル(CHANEL)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」をはじめ、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」「クロエ(CHLOE)」「ケンゾー(KENZO)」「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」「バルマン(BALMAIN)」「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」など。そのほか、初参加の「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」と「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」もパリでのショーを決めた。サンディカの声明によると、全てのショー開催ブランドは公的機関の勧告を順守。サンディカも警察や衛生当局と定期的に連絡を取り合うとともに、パリが属するイル・ド・フランス地方衛生局の協力を得て、ファッションショーとプレゼンテーション実施のための特別な規定を設けたという。
 
 一方、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「ロエベ(LOEWE)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」「トム ブラウン(THOM BROWNE)」「リック・オウエンス (RICK OWENS)」などがデジタルでの発表を選択。マシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)新クリエイティブ・ディレクターのデビューシーズンとなる「ジバンシィ(GIVENCHY)」もデジタルでコレクションを披露する。

 なお、今シーズンのパリコレには、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」「ノワール ケイ ニノミヤ(NIOR KEI NINOMIYA)」「サカイ(SACAI)」「セリーヌ(CELINE)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」などは参加しない。

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テーマは“マージング アディクト” 「ルナソル」2020年ホリデーコレクションは人気アイシャドウパレットの限定色も登場

 「ルナソル(LUNASOL)」は2020年ホリデーコレクションを11月6日と20日に発売する。“マージング アディクト”をテーマに、色と色、きらめきと深みの混じり合いを表現するアイテムがそろう。

 11月6日発売の「ホリデーフェイバリット 2020」(限定1種、7500円)は、アイシャドウ、フェイスカラー、チークをセットにしたメイクアップパレット。大人びたピンクとビンテージゴールドがセンシュアルな目元を演出する。クリームとパウダーの2つのテクスチャーを使いこなせば、きらめきと濡れた艶感を自在に演出できる。

 さらに11月20日には4種の限定アイテムを発売する。人気のアイシャドウパレット「アイカラーレション」(限定1種、6200円)は、ビンテージローズで大人の深みが魅惑的な女性らしさを引き出す。セットになっているゴールドやレッド、ブルー、グリーンなどさまざまなラメが溶け込むように発色するマージングカラーを重ねることで、肌になじんでニュアンスのある深みが生まれる。

 「マージングカラーアイズ」(限定5種、各3000円)と「マージングカラー リップブラッシュ」(限定5種、各4000円)は、3つの質感の3色のカラーが混ざり合い世界にひとつの表情を演出する。「マージングカラー リップブラッシュ」はリップとしてもチークとしても使うことが可能だ。

 マットな質感でソフトに発色するリップカラーと、立体的で艶のある唇に仕上げるオイルグロス、大粒のラメが入ったリップグロスの3本セット「ホリデーリップキット」(限定2種、各4500円)も登場する。

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オンラインでのコレクション発表、見ましたか? エディターズレター(2020年7月30日配信分)

※この記事は2020年7月30日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

オンラインでのコレクション発表、見ましたか?

 これまでコレクションは現地に行く取材陣がカバーしてきましたが、オンラインで世界に平たく一斉発表となったこのコロナ禍。ランウエイの世界同時中継は行われてきていましたが、今回は発表形式も含めてどんなものが見られるのか分からないこともあり、興味津々ですよね。

 そして、米国版には主要なブランドのデザイナーやCEOのインタビューがバンバン上がってます。やはり現地に記者がいてがっつり食い込んでいる米国版強し!というわけで翻訳チーム、忙しく稼働しております!

 どうやらパリの14〜15時くらいが世界の主要都市がほぼ起きているゴールデンタイムなようです。日本は21〜22時で、家で見られる時間ということもあり、私もいくつか見てみました。

 リアルタイムで最初に見たのが「ルイ・ヴィトン」メンズ。夕飯を食べ終わって、夫とキッズ(6歳と4歳の女児)とでiPad鑑賞しました。服はほとんど出てこず、「これから旅に出るぞ!」的な楽しい動画であっという間に終了(1番目の記事参照)。

 「え、今ので終了??」と翻訳チームのスラックにコメントして、キッズを寝かせていたら「上海(でのショー)が本番なのでしょうね」と村上編集長からリアクションをいただきました(笑)。

 続いて「グッチ」です。こちらは12時間配信というので、スマホでショーの準備の様子をチラ見しながら夕飯作り。ちょうど食べ終わった頃にコレクション発表の時間になりました。うちのiPadは音がイマイチだわと、今回はMacBook Airで鑑賞。ショーの準備と並行してルックの説明が始まりました!しかし、待てど暮らせどショーは始まりません……。

 「始まらないね」とまたスラックにコメントして、キッズを寝かせた後に確認したら「あれで終わりらしいよw」とまた村上編集長から。「マジですか〜‼︎」とベルリン在住の藪野通信員と絶叫しました(苦笑)。

 ミケーレがイタリア語で話している内容が英語で表示されていたのですが、家族でワイワイ見てるので、あまり理解しておらず……。画面が小さかったり、ワイワイして音聞こえなかったりというのは良くないわね、と反省しました(2番目の記事参照)。

 「ヴァレンティノ」は22時スタートだったので、先にキッズを寝かしつけ、テレビ(32インチ)を接続して、万全の態勢で臨みました。会場はイタリア映画の故郷、チネチッタ。モデルたちが着る白いスーパーロングドレスに映像が映し出されたり、縦横無尽に動くカメラがさまざまな角度からドレスに迫ったりと、まさにニック・ナイトとのコラボレーション、ここに極まれり!これはランウエイ形式ではできなかったよねーーという幻想的な世界を作り上げていました(3番目の記事参照)。

 正直、これライブでやる必要はあるのかな〜とは思いましたが、やはり本番1回勝負の緊張感はあったと思います。そしてこういうのはVRとかで見て浸りたいよね〜とも。見る環境が本当に大事!今後ブランドは見せるための環境も用意するようになるかもしれませんね(いや、見る側が用意するのかな……汗)。

 誰でもオンラインで見られるようになったものの、発表形式がランウエイとは限らないこともあり、見ただけでは分からない情報や解説、分析を求められるのは、これまで以上になったのではないでしょうか。

 記事だけでなく、ライブ動画配信など、私たちもさまざまな手法で他にない情報や解説をお伝えしていきますので、どうぞチェックしてくださいね。

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

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“鶴の恩返し”“狐の嫁入り”のヒロインがメイクに!? 「ケイト」から「東京ヲトギバナシ」登場

 メイクブランド「ケイト(KATE)」から12月1日、日本の昔話に着想を得たメイクアイテムが登場する。「狐の嫁入り」「鶴の恩返し」「かぐや姫」を再解釈し、各ストーリーに合わせた“強く美しいヒロインメイク”を提案する。パッケージはイラストレーターのチバコウタロウが手掛け、ドラッグストアやスーパー、化粧品専門店、一部オンラインショップで販売する。

 登場するメイクアップは「東京ヲトギバナシ」をテーマに、日本の昔話を「ケイト」が考える3種のヒロイン像で表現。「狐の嫁入り」を再解釈した「狐火の合図」は、稲荷神社の鳥居や番傘の朱赤、狐の金色をイメージし、怪しげな魅力と愛らしさを秘めたメイクを提案。「鶴の恩返し」を再解釈した「秘密の羽音」は、目尻に入れた赤が丹頂鶴をイメージさせ、紫と金と赤が透明感を引き出すモードでミステリアスなメイク。「かぐや姫」を再解釈した「月夜の竹藪」は、凛とした強さとオシャレ感を持つクールでかっこいい印象のメイクを提案する。

 それぞれのストーリーには、目元や頬などマルチに使える6色パレット“トーンディメンショナルパレット”(1800円)、2色セットのクリームルージュ“レッドヌードル〜ジュ”(1800円)、極細のジェルアイライナー“レアフィットジェルペンシル”(1100円)を用意。また、11月からブランドサイトで「東京ヲトギバナシ」の3つのストーリーの動画を公開予定。

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「トム フォード」が海洋プラスチックごみを再利用した時計を11月に発売

 「トム フォード タイムピース(TOM FORD TIMEPIECES)」は、海洋プラスチックごみを再利用した時計“トム フォード・オーシャン プラスチック・タイムピース”を11月に発売する。日本を含めた世界各地の直営店および公式オンラインストアで995ドル(約10万5400円)で販売する予定だ。

 同モデルは海洋プラスチックごみ問題に取り組むメーカーと共同開発したもので、ごみが回収された場所も明確にするという。素材となる海洋プラスチックごみの輸送もカーボンニュートラル(二酸化炭素排出ゼロ)に努め、スイスで生産する際にも太陽エネルギーを使用する。パッケージも全て再生可能なものにする。

 デザイナーのトム・フォードは、「『トム フォード』のファンは知的で、地球が直面する問題とわれわれの責任について高い意識を持っている。持続可能なライフスタイルが大きな課題となっている中、人間が排出する大量の海洋プラスチックごみは環境に大きな被害をもたらしている。現在、年間800万t以上のプラスチックごみが海洋に流出しており、“トム フォード・オーシャン プラスチック・タイムピース”の選択がそれを回避する一案となればと願う」と話す。

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ヴァーチャル接客はそこまで来ている。そして楽しそうだ! エディターズレター(2020年7月27日配信分)

※この記事は2020年7月27日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ヴァーチャル接客はそこまで来ている。そして楽しそうだ!

 「百貨店顧客が仮想世界でアバターから買い物」なんて、話が現実味を帯びてきました。

 弊社は5月から最新号を紹介するYouTubeライブ配信を行っています(8月から内容を一新する予定です)。テーマに合わせてゲストをお招きしており、7月20日号の百貨店特集では、三越伊勢丹のチーフオフィサー室関連事業推進部の仲田朝彦氏をお迎えしました。そのお話がホントにおもしろくって!

 三越伊勢丹は、4月末から開催された世界最大級のバーチャルリアリティ(VR)イベント「バーチャルマーケット」に伊勢丹新宿本店として出店しましたが、担当したのが仲田さん。仲田さん自身もアバターになって接客したそうで、来場者数は想定の20倍だったとか!お客さんは20〜30代が中心で、多くのお客さんは海外から。中には人型ではなく犬や猫の姿で来店する人も多いそうです。海外から参加する犬の姿をしたお客さんに仲田さんが「いらっしゃいませ」と接客している姿を想像するとカワイくってワクワクしました。

 最後に仲田さんが「これは会社としてというより私自身が目指したいところ」と前置きしつつ教えてくれた夢は「リアルの世界の自分とアバターのもう一人の自分を使って自己実現するような世界を作ること」だそう。「リアル店で買ったものをアバターに着せるなどリアルと仮想の世界を行き来して新しい買い物体験を作り出したい」とは、なんて楽しそうな!コロナの影響でインバウンドの顧客を失い、イベントも開けないと悩んでいるお店は多いですが、その2つの悩みが仮想現実なら一気に解決できますよね。リアルとアバターで商品の幅も広がりますし。

 私自身はまだ仮想現実での買い物体験はないのですが、ドラクエで武器を買う感じ?とイメージしています。これだけ旅行ができない日々が続くと、仮想の世界で異国へ出かけるのもいいかも。近々、何かに化けて(というと怖いけど、ペットの亀の姿にでもなって)どこかに買い物に行こうと、思います。

 仲田さんのお話はぜひYouTubeの「Read More」をご覧ください。仲田さんのお話は25分くらいからです。チャンネル登録もぜひ!

IN FASHION:パリコレもストリートも。ジュエリーもインテリアも。今押さえておきたい旬なファッション関連ニュースやコラムを「WWDジャパン」編集長がピックアップし、レターを添えてお届けするメールマガジン。日々の取材を通じて今一番気になる話題を週に一度配信します。

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ヴァーチャル接客はそこまで来ている。そして楽しそうだ!

 「百貨店顧客が仮想世界でアバターから買い物」なんて、話が現実味を帯びてきました。

 弊社は5月から最新号を紹介するYouTubeライブ配信を行っています(8月から内容を一新する予定です)。テーマに合わせてゲストをお招きしており、7月20日号の百貨店特集では、三越伊勢丹のチーフオフィサー室関連事業推進部の仲田朝彦氏をお迎えしました。そのお話がホントにおもしろくって!

 三越伊勢丹は、4月末から開催された世界最大級のバーチャルリアリティ(VR)イベント「バーチャルマーケット」に伊勢丹新宿本店として出店しましたが、担当したのが仲田さん。仲田さん自身もアバターになって接客したそうで、来場者数は想定の20倍だったとか!お客さんは20〜30代が中心で、多くのお客さんは海外から。中には人型ではなく犬や猫の姿で来店する人も多いそうです。海外から参加する犬の姿をしたお客さんに仲田さんが「いらっしゃいませ」と接客している姿を想像するとカワイくってワクワクしました。

 最後に仲田さんが「これは会社としてというより私自身が目指したいところ」と前置きしつつ教えてくれた夢は「リアルの世界の自分とアバターのもう一人の自分を使って自己実現するような世界を作ること」だそう。「リアル店で買ったものをアバターに着せるなどリアルと仮想の世界を行き来して新しい買い物体験を作り出したい」とは、なんて楽しそうな!コロナの影響でインバウンドの顧客を失い、イベントも開けないと悩んでいるお店は多いですが、その2つの悩みが仮想現実なら一気に解決できますよね。リアルとアバターで商品の幅も広がりますし。

 私自身はまだ仮想現実での買い物体験はないのですが、ドラクエで武器を買う感じ?とイメージしています。これだけ旅行ができない日々が続くと、仮想の世界で異国へ出かけるのもいいかも。近々、何かに化けて(というと怖いけど、ペットの亀の姿にでもなって)どこかに買い物に行こうと、思います。

 仲田さんのお話はぜひYouTubeの「Read More」をご覧ください。仲田さんのお話は25分くらいからです。チャンネル登録もぜひ!

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香取慎吾が朝日新聞が配信するミラノコレのナビゲーターに就任

 朝日新聞は、9月22日に開幕するミラノ・ファッション・ウイーク(MFW)のコンテンツ配信のナビゲーターにタレントの香取慎吾が就任したことを発表した。朝日新聞社のニュースサイト上に開設しているMFWの特設サイトで香取がファッションについて語る動画を公開するほか、23日からはショーのライブ配信や記者によるデザイナーへのインタビューも掲載する。香取は「興味があって好きなブランドでも、それがいくつもあるとチェックしきれなかったり、終わっていたりするのが、今回は興味のない、新しい出会いもできると思う」とコメントした。

 朝日新聞はイタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)と「ストリーミング パートナー」契約を7月から2021年2月まで結んでおり、7月のミラノ・メンズに続き、9月のMFWのショーのライブ動画も日本国内で独占配信する。

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「シュウ ウエムラ」の2020年のホリデーは人気漫画「ワンピース」とコラボ! キャラクターをイメージしたアイテムが登場

 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は尾田栄一郎による人気漫画「ワンピース」とコラボレーションしたホリデーコレクションを発売する。同コレクションは「ワンピース」のキャラクターや、物語の舞台である海や太陽、財宝からインスパイアされたアイテムをラインアップし、第1弾は11月1日、第2弾は11月15日に発売する。

 第1弾は、10色をセットにしたアイシャドウパレット“ウォンテッド トレジャーボックス アイパレット”(全2種、各8500円)や、キャラクターの攻撃の技を表現した“ルージュ アンリミテッド”シリーズ(全9色、各3300円)などがそろう。

 第2弾は、クレンジングオイルやハイライトパウダーなど、人気アイテムの限定デザインが多数登場する。

 そのほか、10月15日には、“ハード フォーミュラ”(全2色、2600円)、“ウォンテッド ミニ リップ コフレ”(6500円)、“ウォンテッド クレンジング オイル キット”(4200円)、“フィアレスクルー プレミアム メイクボックス”(2万8000円)を公式オンラインショップ限定で発売する。

 「シュウ ウエムラ」のホリデーコレクションは毎年、注目を集める。昨年は「ポケモン」と、一昨年はフランスのチョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ(LA MAISON DU CHOCOLAT)」とコラボし、いずれも大きな売り上げとなった。

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メンズコスメ「ファイブイズム バイ スリー」から初のフレグランス 記憶を呼び覚ます香り

 メンズメイクをはじめ、性差・年齢を超えてリミットレスなスタイルを提案する「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」は、ブランド初のフレグランス“タッチング フロム ア ディスタンス フューチャー メモリー”(50mL、1万2000円)を11月13日に発売する。グローバル・クリエイティブ・ディレクターを務めるRIE OMOTOは、「香りには記憶を呼び覚ます大きな力がある。過去と未来のバランスを考えながらネーミングし、両方を感じ取れる香りに仕上げた」という。

 また、「つける人の体温などによっても香り方は異なるため、つける人自身の香りやパワー、エネルギーと調和するように100%完成させずにあえて5%の余白をつくった」ことで、より個性を表現できるように仕上げた。

 RIEグローバル・クリエイティブ・ディレクターは、香水プロジェクトにつけられた“タッチング フロム ア ディスタンス”という言葉について、「時代が変化し新しい状況に直面しているが、人と人がさらに結びついてもっとコミュニケーションをとることが大切だと考えている。香りには、相手のパーソナルな空間に押し入らずにその人に触れることができる力がある。たとえ人と実際に触れることが難しい今の状況でも心に触れられる。“タッチング フロム ア ディスタンス”にはそういうアイデアが込められている」と語る。

 香りは“聖なる木”とも呼ばれる天然の香木・パロサントの煙が立ち昇るイメージをインセンス、タバコ、スモークなどウッディーな香料を用いて再現。トップノートはオリバナムやイランイラン、ローズマリータバコなどを、ミドルノートはローズとグリーンティーを、ベースノートにはシダーウッドやサンダルウッド、ペチパーなどを調香した。

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ギリシャ美容に注目! オーガニックハーブで内外美容をかなえる新ブランド「ザ ナクソス アポテカリー」 海外ビューティ通信番外編

 世界に目を向けると、日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」ではパリやニューヨーク、ソウル、シンガポールの4都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。今回は番外編としてギリシャにフォーカス!(本文中の円換算レート:1ユーロ=123円)

 皆さん、最近ギリシャ美容が欧州でも注目されているのをご存知でしょうか?ギリシャといえばエーゲ海に浮かぶ美しい島々から産出する火山灰のソープや海綿スポンジ、大自然で育ったオリーブのソープやロバのミルククリーム、また固めた樹液が天然チューイングガムとして古くから親しまれてきたマスティハの樹脂水を使ったトニックウオーターなどがお土産として知られていますね。

 ギリシャの代表的なコスメブランドといえば同国最古のホメオパシー薬局をルーツに持つ「コレス(KORRES)」でしょう。日本にも上陸していますが、欧州のヘアケア市場ではなくてはならないブランドとして確固たる地位を確立し、高級デパートからスーパーまでさまざまな場所でボディーケアやカラーメイクなど幅広いアイテムを販売しています。

 その「コレス」の姉妹ブランドとして昨年10月にスタートした「ザ ナクソス アポテカリー(THE NAXOS APOTHECARY)」は、アテネ市内に巨大なショップ兼ラボをオープンし、ハーブとホメオパシーに基づく植物療法のブランドとして注目されています。ナクソスとは、ギリシャ神話の全知全能の神ゼウスが育った場所とされる伝説的な島の名前で、同ブランドの商品にはナクソス島に生育する香り高いオーガニックのハーブやフレッシュなシードオイルが使用されています。

 中心的な商品の香水、ソープ、シャワージェルは5種の香りで構成されています。価格は9~40ユーロ(約1100~4900円)。どれもギリシャの長い歴史が感じられる奥深い神聖な香りが特徴です。香水瓶には好みの色のひもを巻いてくれるサービスもあり、ギフトにもおすすめです。フェイスクリーム(60ユーロ、約7300円)で、5つのテクスチャー、3つの香り、4つの効能(アンチポリューション、毛穴引き締め、エイジング、保湿)の中から最も自分に適した組み合わせを選ぶことができます。

 店内のラボでは植物エッセンスを使いミニマム処方でハンド&フットクリーム(8ユーロ=約900円)が毎日作られ、できたての鮮度の高いクリームをその場で試すことができるのも魅力です。ペパーミントとローズマリーの精油入りクリームは足のむくみに効き、香り高いベルガモットとアルガンオイルとココナッツオイルのハンドクリームなど、普段使いできるさまざまなアイテムがそろいます。

 そのほかエッセンシャルオイルやハーブチンキ、プロポリススプレーなどインナーケアの品数も圧巻です。ギリシャの山でとれるマウンテンティー(3ユーロ、300円)は、滋養強壮と免疫力アップが期待できます。店内には「コレス」の全商品と、セレクトされたサプリメントや香水も置かれ充実しています。アテネを訪れた際は、ギリシャ美容が凝縮された新スポットにぜひ立ち寄ってみてください。

須山佳子(すやま・けいこ)/コンサルタント:2001年に渡仏しMBAを取得。ファッション業界で働き、09年に日本の美容ブランドを欧州市場へ売り込むコンサルティング会社設立。取引先は欧州の高級百貨店、美容ストア等。パリ市内でポップアップストア「Bijo;」主宰

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「サンタ・マリア・ノヴェッラ」がリードディフューザーを日本初展開 五大陸の香りを表現

 「サンタ・マリア・ノヴェッラ(SANTA MARIA NOVELLA)」は9月30日、五大陸を5つの香りで表現したリードディフューザー(250ml、各1万7000円)を発売する。海外ではすでに販売して人気を集めているが、日本で展開するのは今回が初めて。

 “世界の香り(I Profumi del Mondo)”シリーズと題し、五大陸のアメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアをイメージした香りを展開する。“ディフューザー アメリカ”は、アマゾンの密林、カリブの湿った森林の深い緑をイメージ。ミントとライムのトップから、カラメルに似たメープルシロップの甘いバニラのノートが、シナモンに溶け合うように変化する。“ディフューザー アフリカ”は、マンゴーの香りをまとう女性をイメージし、ユーカリやマンゴー、ホワイトムスクを調香した。“ディフューザー ヨーロッパ”は、ミステリアスをキーワードに、ベルガモットやスイートオレンジ、ローズ、スミレの香りがウッディーでムスキーな香りに変化する。“ディフューザー アジア”は、日本をイメージ。緑茶のトップから、ミドルは東洋文化を連想させる蓮の花とアイリス、ラストは日本スギと清々しい香りを演出する。“ディフューザー オセアニア”は、自由を象徴する女性をイメージし、アカシアやグリーンティーを調香した。

【エディターズ・チェック】
新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増加し、外出自粛生活への不安などからくるストレスを和らげる目的で香り製品に注目が集まっている。同ブランドでは、特にルームフレグランスの需要が伸び、ブランドを代表するフレグランスの一つ、“ポプリ”は一時欠品したそうだ。また、日本の公式インスタグラムでディフューザーの発売を告知したところユーザーの反応が良く、問い合わせが増えているという。

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「SHISEIDO」の2020年ホリデーコレクションはアーティストの舘鼻氏とコラボ 「アルティミューン」限定デザインも

 資生堂のグローバルブランド「SHISEIDO」から11月1日、2020年秋冬のホリデーコレクションが登場する。今回は、“CELEBRATE YOUR BEAUTIFUL MOMENT”をテーマにアーティストの舘鼻則孝(たてはな のりたか)氏とコラボレーション。国内では百貨店を中心とする約380店、「SHISEIDO」オフィシャルサイト、資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」で販売。また、海外でも数量限定で発売する。

 ホリデーコレクションは、生き生きと伸びる唐草と雲の切れ間を繊細なタッチでモダンに表現した舘鼻氏のオリジナルデザインを採用。限定パッケージのブランド人気の美容液“アルティミューン パワライジング コンセントレート N リミテッドエディション”(1万6000円)をはじめ、メイクはマットなカラーが鮮やかに発色するリップ“モダンマット パウダーリップスティック”のミニサイズ3色セット(3000円)、アイシャドウ・アイライナー・アイブロウとしてマルチに使えるペンシル“カジャルインクアーティスト”の限定色(2200円)、限定デザインの“アイラッシュカーラー”(1000円)をそろえる。

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デジタル・ファッション・ウイークは英語が喋れないとツラい!? エディターズレター(2020年7月20日配信分)

※この記事は2020年7月20日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

デジタル・ファッション・ウイークは英語が喋れないとツラい!?

 史上初のデジタル・ファッション・ウイークが終了しての率直な感想は、「英語、勉強しておいてヨカッタ~」でした。アレ、英語が分かんないとツラくないですか?デザイナーのインタビューに対して日本語字幕が付されるブランドは、「ディオール」くらい。ジョナサン・アンダーソンのインタビューを配信した「ロエベ」は、英語のインタビューに対して英語の字幕。そして日本のブランド「サルバム」も、デザイナー藤田哲平さんの英語のインタビューに対しては、、、やっぱり英語の字幕でした。まぁ、当然の選択かもしれません。

 先週は日本ブランドのショールームに足を運ぶと、どこでもZoomバイイングが行われていました。ブランド側は、商品を1つずつカメラの前に差し出して、その特徴を説明しています。モデルを用意しているブランドもありました。当然、Zoomでつながったパソコンの向こう側は海外の場合も多く、その際の説明はだいたい英語。バイヤーの目の前に洋服があれば、英語なんて分かんなくてもどうにかなりますが、今回はそうもいきません。語学堪能な営業は、時差の関係上、日本時間の夕方から早朝まで“引っぱりだこ”で大変そうです。「もっと英語を勉強しておけば良かった」と後悔する営業担当は、少なくないでしょう。

 同じことは、バイヤーにも言えますね。これまでなら、サンプルを見て、ラックに並べ、「最小ロットは?」「色違いは?」「納期は?」くらい喋れたら、どうにかなったかもしれません。でも今は、「後ろ側を見せて」や「歩いてみて」なんて簡単な言葉から、「素材感がわからないから、生地をクローズアップしてもらえる?」なんてフレーズまで喋れないと厳しいかも。無論、返答も理解できなくてはなりません。とまぁ今回のデジタル・ファッション・ウイークは、コミュニケーション手段が限定されているからこそ、双方の資質も問われています。

 この問題を克服することは、とにかく挑戦すること、しかないのでしょう。幸いブランド側に話を聞くと、「普段は30分しか時間がない」というバイヤーも「今回は1時間大丈夫」と耳を傾けてくれるそうです。ミラノやパリの街を激走し、渋滞にイライラなんてことがありませんからね。だとしたら上述するような英語から、もう喋って度胸をつけていくしかない!!のです。逆にコレが面倒だから、「やっぱり9、10月は現地で」なんてことになりませんように。

 そろそろ「WWDJAPAN ENGLISH」を復活させるタイミングかもしれません。リンク1本目のインバウンド消費に対応する放送回はしばらく需要がなさそうですが、「プレゼンテーション」と「買い付け」の回を収録したら皆さん、ご覧いただけますでしょうか(笑)?

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
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ルクア大阪初のアウトドアゾーン開業 おうちキャンプから本格派まで

 JR西日本SC開発は、JR大阪駅直結のファッションビル「ルクアイーレ」6階に初のアウトドアゾーン「ルクア アウトドア フロム アルビ」を18日に開業した。JR大阪駅の改良工事に伴い、8月30日に閉館した高架下の商業施設「アウトドアのアルビ」の売り場を引き継ぐもので、8店舗が移転し、約1560平方メートルに計10ブランドが出店する。

 企画部担当部長の福本一成氏は開発の狙いについて「JR大阪駅ビルのアウトドアゾーンはギャレ大阪から始まり、30年の歴史がある。アルビ時代からのアウトドア愛好者に加えて、アウトドアにはなじみのなかった人もマイペースで楽しめる売り場を提案していきたい。これからアウトドアにチャレンジしたいファミリー層や生活の一部としてアウトドアを取り入れたい人も新たなターゲットと考えている」と話す。

 注目はアルビから移転してきたキャンプ用品ブランド「スノーピーク(SNOW PEAK)」と釣り道具メーカーのティムコが展開するアウトドアウェアブランド「フォックスファイヤー(FOX FIRE)」とのコラボショップ。両社は2019年4月に資本業務提携契約を締結しており、提携後初の直営コラボショップとなる。キャンプフィッシングをコンセプトに、「スノーピーク」のアウトドア用品とウエア、「フォックスファイヤー」のアウトドアウェアを中心に展開する。店舗中央ゾーンには、キャンプフィッシングシーンを演出。釣りの初心者向けに両社で共同開発したエントリーパック(税込4万4000円)も販売する。「キャンプと釣りを融合した専門店は珍しいと思う。フライフィッシングは釣りの中でもハードルが高いイメージがあるが、キャンプと合わせて提案することでファンを増やし、キャンプ市場の裾野も広げていきたい」と同店の雨森良太店長は話す。

 新規導入したブランドは、米ポートランド発のアウトドアブーツブランド「ダナー(DANNER)」と、焚き火用ギアに特化した広島発のブランド「野良道具製作所」の2ブランド。「ダナー」は2012年にエービーシーマートが子会社化し、大手セレクトショップでも展開してきたが、初の直営店での出店となる。

 関西初出店の「野良道具製作所」には、里﨑亮代表のキャンプ体験から生まれた実用的でユニークな焚火ギアが並ぶ。出店の狙いは「市場動向のリサーチと認知度アップのため。集客力のある都心の駅ビルに出店することで幅広い客層の声を商品企画や売り場づくりにフィードバックしたい」と話す。

 アウトドアゾーンの入り口には、初心者の悩みに答えるためのQAボードを設置。悩みを書いて貼っておけば、アウトドア愛好者や売り場スタッフがアドバイスを回答するほか、インスタグラムの公式アカウントでもシェアされる。さらに、ワークショップなど気軽に参加できるイベントを開催し、ルクアの主要顧客である20代後半から30代のエントリー層にアピールしていく。

 梅田エリアでは、19年11月に開業した大型商業施設のリンクス梅田に石井スポーツの大型店がオープンしたほか、グランフロント大阪でも今秋、アウトドアスポーツゾーンが拡大。近年のアウトドアブームを追い風に新設売り場が増え、競合が激化しつつあるが、「アウトドアの集積が増えればさらに盛り上がるので歓迎したい」(福本部長)と話している。

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「ジバンシイ」の2020年ホリデーコレクション “欲張り”パレットからミニサイズリップまで

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は、10月16日からクリスマスコレクションを数量限定で販売する。同ブランドの創設者、ユベール・ド・ジバンシィ(Hubert De Givenchy)に敬意を払い、“きらめくランウエイ”をエレガントに落とし込んだアイテムをラインアップする。

 10月16日に発売する第1弾は、スターモチーフを施したアイシャドウパレットと“ルージュ・ジバンシイ”の限定色が現品で入った“ホリデー メイクアップ キット”(1万700円)を用意する。また、キットの中に入った両アイテムは単品でも発売。さらに、“プリズム・リーブル”の限定色やリップグロス、ブランドを代表するフレグランス“ランテルディ オーデパルファム”のスティックタイプのソリッドパフュームをラインアップする。予約は9月16日から開始している。

 第2弾は、4つのキットを11月20日に発売する。フェイスパウダーやチーク、コンシーラー、アイシャドウ、リップがセットになったメイクアップパレット(9600円)や、“ルージュ・ジバンシイ”からレッド系シェードのミニサイズ4本がセットになったミニコレクション(6000円)、バニティケース付きの“ウィンター ビューティ キット”(3万1500円)、エイジングケアシリーズの“ソワン ノワール”のコフレを販売する。なお、“ウィンター ビューティ キット”と“ソワン ノワール キット”のみ10月20日から予約を受け付ける。

 第3弾は、ブランドの人気商品をそろえた“アイコニック キット”(1万6800円)を12月4日に発売する。予約は11月4日からとなる。

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「ジバンシイ」の2020年ホリデーコレクション “欲張り”パレットからミニサイズリップまで

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は、10月16日からクリスマスコレクションを数量限定で販売する。同ブランドの創設者、ユベール・ド・ジバンシィ(Hubert De Givenchy)に敬意を払い、“きらめくランウエイ”をエレガントに落とし込んだアイテムをラインアップする。

 10月16日に発売する第1弾は、スターモチーフを施したアイシャドウパレットと“ルージュ・ジバンシイ”の限定色が現品で入った“ホリデー メイクアップ キット”(1万700円)を用意する。また、キットの中に入った両アイテムは単品でも発売。さらに、“プリズム・リーブル”の限定色やリップグロス、ブランドを代表するフレグランス“ランテルディ オーデパルファム”のスティックタイプのソリッドパフュームをラインアップする。予約は9月16日から開始している。

 第2弾は、4つのキットを11月20日に発売する。フェイスパウダーやチーク、コンシーラー、アイシャドウ、リップがセットになったメイクアップパレット(9600円)や、“ルージュ・ジバンシイ”からレッド系シェードのミニサイズ4本がセットになったミニコレクション(6000円)、バニティケース付きの“ウィンター ビューティ キット”(3万1500円)、エイジングケアシリーズの“ソワン ノワール”のコフレを販売する。なお、“ウィンター ビューティ キット”と“ソワン ノワール キット”のみ10月20日から予約を受け付ける。

 第3弾は、ブランドの人気商品をそろえた“アイコニック キット”(1万6800円)を12月4日に発売する。予約は11月4日からとなる。

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デジタル・コレクション賛否両論 海外バイヤー&セールス5人の本音

 ウィメンズでは初となるリアルとデジタルを融合したファッション・ウイークが開催中だが、何ごとにもいい面と悪い面がある。6月に開催されたメンズのデジタル・ファッション・ウイークを海外のファッション業界人はどう見たのだろうか。通常であればバイイングのために現地に渡航し、サンプルを見たり触れたりするバイヤーにとって、実物を見ることのできないデジタルではどう機能したのか。各国のバイヤー4人とショールームのマネジャー1人に、デジタル・コレクションを体験した印象を聞いた。

フランス「プランタン」メンズ・ファッションディレクター兼オンラインビジネス開発ディレクター
「実物に触れられず物足りない」

Q.デジタルでのショーや買い付けの感想は?

製品に触れられないという物足りなさはあるものの、実用的なプロセスであったと思う。

Q.新型コロナは買い付けにどう影響しそう?

セレクトの傾向はクラシックなシェイプに加え、旅行の楽しさを思い出させるために旅を連想させる柄物や、長年大切に着られるタイムレスなピースを意識している。顧客の消費行動にこれまで以上に注意を払い、私たち自身を適応させていく必要がある。

イギリス「ブラウンズ」メンズウエアバイヤー
「新しいかたちでブランドと関われる」

Q.デジタルでのショーや買い付けはどうだった?

想像以上に難しかった。モデルに着せた状態でサンプルを見られないし、触れたり、感じたりできないことはバイヤーにとって大きなマイナスではある。でも、新しいかたちでブランドと関われるのは素晴らしいこと。オンラインは自分のタイミングで見られるのが便利なので個人的には楽しめている。フィジカルの体験とは異なるものだが、オンライン・プラットフォームであればいつでも再訪して繰り返し確認したりメモを取ったりできるので、ブランドの世界観に深く没入できる。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「アルワリア(AHLUWALIA)」が本の出版に合わせて行ったVR展示がよかった。デザイナーの作品の多くは自身のルーツであるナイジェリアの文化と遺産に紐づいたもので、アイデンティティーの探究に熱心だ。そんなデザイナーの魂と心が輝いているようで、最高の出来だった。「ロエベ(LOEWE)」の手法も気に入っている。物理的なオブジェクトを使い、ブランドと人々をデジタルでつなぎながら体験を生み出すことに成功していた。

香港「ジョイス」バイヤー
「強気なバイイングを心掛けた」

Q.デジタルでのショーや買い付けの感想は?

良かったのは、渡航のための時間と費用を削減できたこと。バイイングの期間でさえ、チームや友人、家族と過ごしながら仕事ができた。悪かった点は、コレクションや商品を解釈するのに、いつも以上に時間を要したこと。アポイント前に各ブランドから送られてきた生地サンプルやルックブックを用意してのぞんだか、触れることが許されず、世界観を完全に感じ取ることは難しかった。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」がよかった。ルックブックやインスピレーションに加え、アンダーソンからのメッセージが書かれたキットに世界観が表現されていた。また「アンダーカバー(UNDERCOVER)」も3Dでルックを見ることができてわかりやすかった。ズームして細部を確認できるといった配慮が明確で、助かった。

Q.今後もデジタル・コレクションは継続してほしい?

ショーは将来的にフィジカルとデジタルが融合していくだろう。しかし今は、フィジカルのショーがとても恋しく感じる。ランウエイで表現されるコレクションのムードや舞台、世界観を感じながら、生地を間近で見ることに意味があると思うから。

Q.今シーズンの買い付けにコロナの影響はどう出てきそう?

実際に生地に触れることができない分、セレクトにはより注意深くならなければならない。しかし、顧客のことを考えて強気なバイイングを心掛けており、挑戦的なピースも意識的にセレクトしている。

フランス「トム・グレイハウンド・パリ」バイヤー
「リアルに置き換えることはできない」

Q.デジタルでのショーや買い付けの感想は?

デジタルショールームはリアルを補足するために役立つが、置き換えることはできない。資料に目を通すだけで時間がかかるため、リアルよりも非効率だと感じている。実際にどんな商品が店に届くのかという不安もある。やはり写真は写真でしかなく、触れられない、着られないデメリットは大きい。セレクトした商品もほぼ記憶に残っておらず、驚きに満ちたシーズンになりそう。

Q.デジタルに対応したベストブランドは?

最もよかったのは「コモン スウェーデン(CMMN SWDN)」だ。ビデオやルックブックの見せ方がとても新しく、素晴らしいデジタル体験だった。数シーズン取り扱っているので世界観やメッセージも受け取りやすく、セレクトに困らなかった。ほかには「ジェイ ダブリュー アンダーソン」は専用プラットフォームに加え、ジョア(JOOR)で確認もできて便利だった。ジョアのアカウントを持っているとバイヤーは助かるため、ブランドは活用した方がいいと思う。逆に、手に触れないと理解できないような詰め込み過ぎなブランドは難しかった。

Q.今後もデジタル・コレクションは継続してほしい?

リアルなショーがもつ魔法の力を信じているから、デジタルの利点は見出せない。

ショールーム「トゥモロー」シニア・アジア地域エリアマネジャー
「デジタル・コレクションは絶対に継続して」

Q.デジタルでのショーや買い付けにどう対応した?

デジタルでの買い付けに対応するため、画像と動画を含む360度の多機能ショールームのプラットフォームを構築した。ビデオ会議でバイヤーを案内しながら、デジタルショールームでスムーズにサンプルを紹介できるように試みている。

Q.デジタル・コレクションを体験して感じたメリットとデメリットは?

次のアポイントメントを気にしてスケジュールに追われることがないため、急ぐ必要がないというのは利点だ。バイヤーは都合のいい時に繰り返しコレクションを見ることができ、柔軟性が高いと感じた。アジアとアメリカのバイヤーはヨーロッパ時間に合わせる必要もない。ただし環境によって画像の見え方が変わったり、黒い服はディテールを見せるのが難しかったりするなど課題はある。

Q.デジタル・コレクションを経験して気付いたことは?

リアルとデジタルが今後はより融合し共存していくのだろうと感じた。ラグジュアリーな体験を提供するメゾンはリアルを、新進ブランドや若年層をターゲットにするブランドはデジタルを活用してくのだろう。だからデジタル・コレクションは絶対に継続してほしい。デジタルのショールームは時間と予算に制限のある小規模なチームにとって非常に機能する。ファッション・ウイークの多忙なスケジュールを考慮すると、対面のアポイントメントよりも快適にオーダーを行えるのではないか。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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泉ピン子が語るファッション観 「キングリーマスク」とのコラボから見えためくるめく服遍歴

 女優の泉ピン子がファッションブランド「キングリーマスク(KINGLYMASK)」とコラボレーションした。メディアからは“シャネラー”と呼ばれていたし、泉自身も「世界中の洋服は着つくした」と豪語するほどの洋服好きで知られるが、意外にもファッションブランドとのコラボは初めて。細かい部分までこだわったというギンガムチェックシャツ(9980円)をはじめ、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」で演じる小島五月のフォトTシャツ(4980円)や“PINKO IZUMI”と描かれたグラフィックTシャツ(3980円)、トートバッグ(2980円)、マスク(1980円)など、ユニークなアイテムをラインアップし、9月19日11時から「キングリーマスク」の公式オンラインショップで予約販売を開始する。コラボレーションの背景やファッション遍歴、そしてコロナ禍で変わってきたという価値観など、これまでほとんど語ってこられなかった泉ピン子のファッション観に迫る。

WWD:ファッションブランドとコラボした感想は?

泉ピン子(以下、泉):声がかかってびっくりしてますよ。原宿にある(「キングリーマスク」の)お店にも行かせてもらったんだけど、今はなかなか行かない場所じゃない。ちょうどコロナで人出は減っていたんだけど、おもしろかったわ。自分の名前を出すなら品質にもこだわりたいから、お店の商品を何点か買って帰ったの。最初は疑ってかかったんだけど、値段の割に洗濯してもヨレないし、色落ちもないので本当にいいわね。だから最近は「キングリーマスク」のTシャツばかり着て、犬の散歩とかしていますよ。

WWD:“シャネラー”とも言われていましたが、ピン子さんのファッション遍歴を教えてください。

泉:私ね、「ヴェルサーチ(VERSACE、現在はベルサーチェ)」を最初に日本に入れた女よ?(笑)東京プリンスホテルの地階に「ピサ(PISA)」(高級ブティック)ってお店があったの。そこのオーナーに「『ヴェルサーチ』入れてくれない?」って言ったのが最初。最初に買ったのは大小のチェックをミックスした2ピースね。若い頃からミラノに行ったときは「アルマーニ(ARMANI)」に行って自分のサイズに合う服は端から端まで買ったり、ほとんどのブランドのクロコダイルのバッグも買った。「プラダ(PRADA)」でナイロンバッグを買ったこともあるんだけど、それも当時は日本で持ってる人なんていなかったわね。若い頃、友達に「これは似合わないとかこれは着ないとか、そういうことを言い出したら老けた証拠よ」って言われたのが鮮明に頭に残ってるの。だからパッと見ていいなと思ったら今でも買ったうわね。本当にたくさんのブランドの洋服を着ていたから“シャネラー”とも言われたけど、「やめてよ、他にもたくさん着てるわよ」と思ってたわ(笑)。

WWD:コロナ禍でファッションの価値観は変わりましたか?

泉:そうですね。もう高いバッグや洋服は必要ないんじゃない?「ルイ・ヴィトン」も「シャネル」も閉まっているパリの様子を見てそう思いましたね。もう洋服にお金をかける時代は終わったのかも。だから、これを機に服やバッグの断捨離をはじめて、マネージャーの家族にあげたり、着物も全部坂本冬美にあげたの。それで残ったものを見たら全部“使い勝手がよいもの”だったんですよね。

WWD:コラボアイテムの仕上がりを見てどうですか?

泉:デザイナーの佐藤(秀樹)君のアイデアもあって、とても気に入っています。五月のTシャツ、最高でしょ?“PINKO IZUMI”って書いてあるTシャツなんて、逆さにしても“PINKO IZUMI”って読めるの。ナイスアイデアよね。

WWD:今着ているギンガムチェックのシャツもこだわったそうですね。

泉:若い頃からギンガムチェックが好きだったの。だからギンガムチェックの生地を使いたいとリクエストしました。ユニセックスで着てもらいたかったから丈の長さやボタンの位置にもこだわって。女の子は上まで閉じてもかわいいし、男の子にはオープンカラーで着てもらいたいわね。あとは、エコバッグも。レジ袋も有料になったし、エコバッグって大事じゃないかなと思って。

WWD:ファッションに関して、若い人にメッセージを送るとしたら?

泉:今しかないおしゃれをしなさいってことね。私の若い頃は髪の毛を染めたら怒られていたし、何センチじゃないとダメとか、そういう時代だったの。私もみゆき族だったから好きな格好をして、めちゃくちゃ怒られた。おしゃれのために丈の長い洋服を着て、真夏に長袖を着て歩いていたら、うちの親に「お前どうかしたのか?」って言われたから。今の若者は本当に好きな格好をした方がいいと思う。これじゃなきゃダメってのは全くないから。若くなきゃできないファッションもあると思うけど、おばさんだって好きな格好をすればいいと思う。老い先短いんだから大きなお世話じゃない(笑)。でも若者にはもっとおしゃれを楽しんでもらいたいわね。

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東京ブランド「スポークン」が2時間の超ロングファッションショー、影絵師とコラボ

 東京ブランド「スポークンワーズプロジェクト(SPOKEN WORDS PROJECT)」は9月22日に、2021年春夏コレクションを2時間に及ぶファッションショー「YATO~神話における女龍とその衣装~」としてオンラインで配信する。影絵師の川村亘平斎氏とミュージシャンの栄町バグパイプクラブの7人のメンバーとコラボレーション。8人の演者の衣装をデザインする。衣装は、「スポークンワーズプロジェクト」の真骨頂であるスクリーンプリントや染色が施されており、同時に1枚のフラットなスクリーンにもなるため、影絵師である川村氏の操る影絵の舞台にもなる。飛田正浩デザイナーは「このご時世にファッションが出来ることやるべきことを考えた。いにしえからの教えや災難時の人々とその心、奉納の意味での衣装、芸術と人々、民俗学と流行などをテーマに織り込んだ」という。

 ショーは、東京・町田市の簗田寺で毎年開催される縁日「YATOの縁日」に、同ブランドが参加する形。ライブ中継は「YATOの縁日2020」のユーチューブとインスタグラム(@yato500net)のアカウントのほか、栄町バグパイプクラブのメンバーのアカウントで中継される。なお、「YATOの縁日」会場での一般公開は行わない。

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ツイッターに見る新型コロナ・パンデミック中のトレンドは?

 新型コロナウイルスの大流行により何百万人もの人が数カ月間にわたって家で過ごす状態が続いたため、ツイッター(Twitter)などソーシャルメディアの利用は急増し、新たなトレンドが生まれた。ツイッターは7月、2020年第2四半期の1日当たりのユーザーベースが前年同期比34%増の186万人になったことを発表。3月から9月までの使用状況に関する新たなリポートでは、パンデミック中に最も人気があったトピックスなどを明らかにした。ここでは、そのいくつかを紹介する。

使用された絵文字で分かるトレンド

 リポートによると、ツイッターで使用された絵文字の中で特に人気が高かったのは緑色の微生物マークで、パンデミックが会話の中心になったことにより使用率は17倍以上になった。トイレットペーパーの絵文字も、パンデミック初期の数カ月間に生活必需品が大幅に不足していたことを受けて、約6倍に増加。せっけんの絵文字も2倍になった。また、趣味として編み物などの人気の高まりも、ロックダウン初期のほぼ代名詞となったパン作りには及ばないものの、毛糸玉の絵文字の使用率が70%近く上昇していることから分かる。ちなみに、パンは食べ物のカテゴリーで2位。トップはチキンで、これはマクドナルド(McDONALD’S)がスパイシーなチキンナゲットを発売したことによるものだという。

配信された映画の人気作は?

 パンデミックの影響により数カ月間、人々は映画館に行くことができず、配給会社は夏に予定していた人気作品の公開を遅らせることにした。その一方で、ディズニー(DISNEY)が有料配信で公開したいくつかの映画は多くのツイートを集めた。ツイッターで1位になったのは「ブラックパンサー(Black Panther)」で、8月に主演のチャドウィック・ボスマン(Chadwick Boseman)が急逝したことを受けて急上昇。2位は、ディズニーのストリーミングサービスでのみで公開されたビヨンセ(Beyonce)のビジュアルアルバム「ブラック イズ キング(Black Is King)」だった。そのほか、ディズニーが7月に公開したブロードウェイミュージカルの映画版「ハミルトン(Hamilton)」が5位、新作の実写版「ムーラン(Mulan)」が7位にランクインした。

音楽はK-POPスターが席巻

 音楽はストリーミングに頼りつつも、歌手やラッパーがニューアルバムやシングルを通常通りリリースしていたため、新型コロナによる影響が少なかったカルチャーの一つだ。近年の傾向としてはK-POPスターがツイッターを席巻しており、ミュージシャン関連のツイートのトップ15のうち4組がK-POPグループという結果に。最も人気だったのはBTSで、カニエ・ウェスト(Kanye West)を上回った。そして、ビヨンセ、ドレイク(Drake)が続き、新進気鋭のラッパーであるミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)が5位にランクインした。彼女に対する話題の大半はビヨンセをフィーチャリングしたシングル「サヴェージ(Savage)」に関するもの。しかし、彼女はカーディB(Cardi B)のシングル「WAP」にも参加しており、同作は公開時に全音楽ストリーミングチャートでトップを獲得するとともに、ツイッター独自の絵文字“ハッシュフラッグ”を使ってバズを起こした。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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資生堂とイオンが共同企画で2万円の高級クリーム発売 “光ダメージ”に着目

 資生堂ジャパンとイオンリテールは11月20日、 “光ダメージ”をケアする高機能エイジングケアブランド「リバイタル(REVIAL)」から、共同で企画した保湿クリーム“エクストラリッチクリーム”(50g、2万円)を発売する。全国のイオングループ店舗店で取り扱う。

 “エクストラリッチクリーム”は「リバイタル」初の“光ダメージ”に着目した保湿クリーム。メラニンの生成を抑え、“光ダメージ”によるシミやそばかす、乾燥などを防ぐ美容成分や美白有効成分を配合し、ふっくらとしたハリに満ちた肌に導く。資生堂とイオンリテールは加齢による肌トラブルに悩む40~50代をターゲットに、資生堂の肌研究によるテクノロジーと、イオンリテールの店頭で得るお客の声や化粧品ニーズなどをもとに共同企画した。

 「リバイタル」は、1979年に“美しく年を重ねるサクセスフルエイジング”をコンセプトに誕生した、資生堂のエイジングケアブランド。乾燥、ハリ不足やシミなどのエイジングサインは、紫外線が大きく影響していることに着目し、“光ダメージ”による症状をケアする高機能エイジングケブランドとして、2020年2月に刷新した。

 八木光イオンリテール経営企画本部広報部は、「2万円と高価格だが、16年にも資生堂の「エリクシール(ELIXIR)」とも同価格帯の製品を共同企画しておりとても好評だった。幅広い販路のイオングループだからこそターゲット層にもリーチできる」とコメントした。

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H&Mが声明を発表 「新疆ウイグル自治区拠点のいかなる縫製工場とも協働していない」

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ、以下H&M)は、中国の新疆ウイグル自治区での少数民族ウイグル人たちの強制労働に対する報道を受けて、「新疆ウイグル自治区に拠点を置くいかなる縫製工場とも協働はしておらず、当該地区から製品の調達も行っていない。当社ではサプライヤーリストを公開しており、同リストでは製造拠点や工場、製糸業者などの名前および所在地に関する透明性のある情報開示をしている」と声明を出した。

 これは、今年3月にオーストラリア戦略政策研究所が、H&Mなどが新疆ウイグル自治区の労働者が雇用されているとされる安徽省の製糸業者、華孚時尚が所有する工場や、新疆ウイグル自治区のアクスにある同社工場との取引関係があったと報告し、報道されたことを受けたもの。

 この報道を受けて、H&Mは協働する中国におけるすべての縫製工場を対象に、新疆ウイグル自治区の労働者を雇用していないことを確認するための調査を実施したことも報告した。

 ただし、一部の中国サプライヤーが華孚時尚傘下の工場(浙江省上虞)から特定の糸を調達しており、間接的な取引関係があることを認めた。この上虞の工場では、強制労働を示すものはないものの、強制労働の疑惑に関してより明確な事実を確認できるまで、拠点や省に関係なく、華孚時尚との間接的な取引を12カ月以内に段階的に停止すると決定した。

 また、新疆ウイグル自治区からのコットン調達の停止も発表した。新疆ウイグル自治区は、中国最大の綿花栽培地域で、H&Mのサプライヤーはこれまで当該地域のBCI(ベター・コットン・イニシアチブ)関連農家からコットンの調達を行っていたが、当地域での信頼性の高いデューデリジェンスを実施することが困難になっているため停止する。

 同社の生産拠点は世界1700以上で、160万人が雇用されており、その中での人権尊重をあらためて強調した。H&Mは工場から農家レベルまでのサプライチェーンにおけるリスクを特定して対処することを目的にした、デューデリジェンスを体系的に実施している。また、同社は世界中の労働者の権利の尊重を推進する、企業・労働組合、NGOのアライアンスであるエシカル・トレーディング・イニシアチブ(Ethical Trading Initiative、以下ETI)の一員で、ETIの意思表明に示されている分析と勧告に従っているという。

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「ジルスチュアート」の2020年ホリデーはコフレや限定アイテムが登場 テーマは“ダズリングワンダーランド”

 「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は10月から、2020年ホリデーコレクションを販売する。 “ダズリングワンダーランド”をテーマに、サーカスをイメージした限定アイテムをラインアップする。

 10月30日発売の限定コフレ“ダズリングワンダーランド コレクション”(7500円)は、ポーチ、アイシャドウ、チーク、フェイスカラー、リップカラーが一緒になったコスメセット。星やダイヤのモチーフをあしらい、ホリデーコレクションの世界観を表現した。

 11月13日には、滑らかな質感のアイシャドウ“ドリーミーシマー アイシャドウ”(全5色、各2200円)と、ぜいたくな艶のリップスティック“ルージュ リップブロッサム ダズリングワンダーランド”(全3色、各2800円)、“ネイルラッカー ダズリングワンダーランド”(全5色、各1500円)、限定デザインの“プレゼントボックス(ダズリングワンダーランド)M”(350円)が登場する。

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3年の歳月をかけてテクスチャーをとことん追求 「ウカ」のハンドクリームが登場

 トータルビューティサロンの「ウカ(UKA)」は、ハンドクリーム(全4種、各3800円)を9月30日に発売する。渡邉季穂「ウカ」代表が、つけ心地やつけた後の感触、効果、香りといった細部にまでこだわり、3年の歳月をかけて開発した。ネロリウオーター、シナラオイル、インカインチオイルの3つの基本成分が手肌をしっとりと保湿する。誕生から1昨年0周年を迎えた人気のネイルオイルのコンセプトと香りはそのままに、ネイルオイルと同様に製品名に時刻を“刻み”朝から夜まで気分やシーンに合わせて使うことができる。

 “7:15(ナナイチゴ)”は、ユズやサンダルウッド、ヒノキなどの香りで気持ちが落ち着き一日のスタートにぴったりなアイテム。ミントやレモンなどの爽やかな香りが午後の眠気を吹き飛ばす“13:00(イチサンゼロゼロ)”、ローズにゼラニウム、オレンジとジャスミンをアクセントにした華やかな香りで仕事モードからプライベートに切り替えてくれる“18:30(イチハチサンゼロ)”、ラベンダーにバニラ調の甘い香りが一日のストレスから開放し就寝前の自分時間を楽しめる“24:45(ニイヨンヨンゴ)”をそろえる。

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今こそ「オタク」を愛しましょう︎︎ エディターズレター(2020年7月17日配信分)

※この記事は2020年7月17日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

今こそ「オタク」を愛しましょう︎︎

 「オタク」と聞いて、「キモっ」って思う人は、そろそろ考えを改めるべきかと思います。現在私は「オタク」と聞くと、「わぁ♡」と思ってしまい、その後は、矢継ぎ早に“小学生レベル”の質問を繰り出す始末です。「どうして好きなんですか?(←多分、答えづらい)」「どのくらい好きなんですか?引くレベルのエピソードを是非お一つ(←多分、さらに答えづらい)」「最近、一番のビッグニュースは?(←これは答えてくれるけれど、半分も理解できないw)」あたりは、確実に聞いてしまう(笑)。そしてその答えは大抵、私の目を輝かせてくれるのです。

 「オタク」の価値を再考したのは数年前、時計担当を拝命した時でした。当時の私は、トゥールビヨンと言われても、「なんか~、高額な機構ですよね?」くらいのレベル(正直、今も大差ありませんがw)。ゆえにバーゼル・ワールドのような世界的見本市を取材しても、「時計ブランドって、こんなにいっぱいあるんですね」と思うばかりで、そんなブランドによる数多のプレゼンテーションは呪文のようでした。

 そこで出会ったのは、業界人に多い「パテック フィリップ」の熱烈信者、いわば「『パテック』オタク」です。同ブランドのカンファレンスで隣に座っていると、スクリーンに新作が投影されるたび、必ずボソリと一言呟きます。心踊りました。そして代表的時計“ノーチラス”の新作が投影された時は、「そう来るワケか」と言うんです。「どう来たんですか⁉︎教えて!!」。今すぐ聞きたい衝動を抑え、後で話を聞きましたが、その返答はもう覚えていません(笑)。記憶にあるのは「病的レベルの“ノーチラス”愛」と、「ゆえに賞賛と建設的批判が同時に溢れ出てきた」こと。「ブランドにとって、こういう意見って大事なんだろうな」と素直に思ったのです。その後時計ブランドからは、「愛好家=インフルエンサー」という話を度々耳にします。特定のブランド・特定のモデルを愛して収集する愛好家は、未来につながる賞賛と批判ができる人。その意見とコレクションは立派なコンテンツで、SNSの世界を中心に絶大なる影響力を放っています。ゆえに幾つかの時計ブランドは新製品、特に復刻シリーズの発売に際しては、そんな「時計オタク」にアドバイスを求めるそう。「オタク」との上手な付き合い方と言えるでしょう。

 愛すべき「オタク」は、ビューティ業界にも多数存在します。最近、「WWDビューティ」編集部員から話を聞いて興奮したのは、「アディクション」の人気製品“ザ アイシャドウ”のリニューアルで出動した「オタク」たち。全99色の大リニューアルはそれだけでも大きなニュースでしたが、私の心を震わせたのは、その「オタク」たちの動きです。彼女たちは「特定班」を名乗り、どの色がリニューアル後も残留し、どの色が残念ながら廃盤になるのか?を瞬時に特定。その情報と活躍自体がコンテンツとなり、SNSでバズりまくったのです。“特定班”、ゴイスー!!愛が凄まじい!!是非、「アディクション」のクリエイティブ・ディレクターのKANAKOさんに会ってほしい(笑)。弊社でつなぎたい!!そんな妄想を掻き立ててくれた逸材です。

 ブランド主導ではない、ユーザー主導のコンテンツ(UGC)の価値が高まっています。「オタク」を刺激してUGCにつなげるのは、一案ですね。基本的には「愛」に溢れる人たちです。ポジティブなUGCにつながる予感、しませんか?

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「THREE」2020年ホリデーコレクション 今年のパレットはアイシャドウ&フェイスカラー入り

 「THREE」は11月11日、2020年ホリデーコレクション「メタリックミューズ」を限定発売する。70年代のスターを彷彿とさせる“グラムロックのエモーション”をコンセプトに、パレット、リップ、ネイルをラインアップする。

 クリームアイシャドウとフェイスカラーをセットにした“アンジェリックメタリックパレット”(2種、各9000円)は、それぞれオレンジ系とローズ系の4色のアイシャドウと、グラデーションのフェイスカラーを組み合わせた。オイルの質感で輝きを放つ“リップクラッシュ”(5色、各3500円)は、大きさが異なるパールを配合し、ニュアンスのある唇を演出する。“ネイルポリッシュ”(4色、1800円)からは、3種のフレークネイルとミラーのように輝くメタリックシルバーネイルを展開する。

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“ゆらぎ続ける人”のためのフレグランスブランド 第一弾の商品は「香るアルコール消毒液」

 アパレルECプラットフォームを運営するPATRAが、フレグランスブランド「ウォンド(WONDE)」をローンチした。第一弾の商品として、香り付きの持ち運び用アルコール消毒液“ハンドウォッシュミスト”(2280円)を9月19日の11時から公式ECサイトで販売する。商品はサボン系の“Plainly”とジャスミンなどの花の香りを使った“Memento”、甘い香りの“Whimsy”、ムスク・ウッド系の香りが好きな人が好むであろう“Salvage”の4種類をラインナップ。アルコールによる手の肌荒れも防ぐため、ヒアルロン酸Naや植物由来のオイルなど、保湿成分も配合している。

 購入は1人当たり2点までで、売り上げの一部は新型コロナウイルスの感染拡大防止のための寄付を受け入れている機関と、東日本大震災の支援として宮城県気仙沼市に寄付する。気仙沼市は、「ウォンド」のプロダクトオーナーを務める鈴木真彩PATRA取締役COOの出身地だ。

 「ウォンド」は“ゆらぎ”をコンセプトにスタート。「いつだって悩み続け、いろいろな方向にゆらいでいる人々の“お守り”のような存在となれるプロダクト作り」を目指している。当初、第一弾の商品は香水を予定していたが、「コロナ禍で不安な毎日が続く中、お客さまの生活を少しでもプロダクトで明るくできたらと思い、急遽方向転換し、“ハンドウォッシュミスト”を作った」という。

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元宝塚男役スターの美弥るりかがスキンケア「バッサ」のイメージモデルに就任

 化粧品や健康関連事業を手掛けるササキは、元宝塚男役スターでアーティストの美弥るりかをスキンケアライン「バッサ(WASSER)」のイメージモデルに起用した。

 「バッサ」は医療現場で生まれた高濃度水素イオン水をベースにしたスキンケアシリーズで、洗顔からスペシャルケアまでラインアップし、どんな肌質の人でも使えることが特徴。赤ちゃんから使える点などが評価され、健康医療に役立つ製品に贈られる日本健康医療アワードを化粧品として初めて受賞した。

 美弥るりかは2003年に宝塚歌劇団の89期生で入団し、男役として幅広い役柄を好演。「ロミオとジュリエット」のマーキューシオ役、「1798-バスティーユの恋人たち」のシャルル・アルトワ役、「グランドホテル」のオットー・クリンゲライン役、「雨に唄えば」のコズモ・ブラウン役などで評価を高めた。19年6月に宝塚歌劇団を退団した後は、アーティストとしてライブ、イベント、舞台などさまざまな分野で活動している。

 イメージモデルの就任に関して、「年々“シンプルで優しいスキンケアを選びたい”と思うようになり、今『バッサ』の美容液は私の肌に欠かせない。無添加でオイルフリーなので、肌が喜んでいるのを実感できる。安心して使用できるのでぜひ試してほしい」とコメントしている。

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「バーバリー」2021年春夏を読み解く 森の中の無観客ショーで表現した”人魚とサメのラブストーリー”

 2021年春夏シーズンのロンドン・ファッション・ウイークが9月17日、開幕した。トップバッターはリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)がチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務める「バーバリー(BURBERRY)」。アマゾンが提供するライブストリーミング配信プラットフォーム、ツイッチ(Twitch)を通して、イギリスの大自然の中で行なった無観客ショーを配信した。ここでは、「WWDジャパン」編集長の向千鶴と、ロンドン・ファッション・ウイークを取材する記者の大杉真心が対談し、それぞれの視点で今回のコレクションを読み解く。

向:さあ、21年春夏ロンドン・ファッション・ウィークが始まりましたね。皮切りは「バーバリー(BURBERRY)」。発表した日付は今回も17日。なぜなら17はリカルド・ティッシのラッキナンバーだからです。先シーズンまでは現地ロンドンを取材していた大杉さん、ヴァーチャルで見た「バーバリー」はどうでしたか?すごい情報量でしたよね。

大杉:驚きが満載でした!ライブストリーミング配信プラットフォーム、ツイッチを使った発表でしたが、私は昨日までツイッチの存在を知らず……(笑)。調べてみるとゲーム実況などで有名なツールなんですね。

向:ファッションショーをツイッチで見るのは初めて。正直最初はユーチューブでいいじゃない、と思ったけれどショーが始まってそのスケール感ある表現にびっくり。森の中に没入してゆく感を楽しめました。大杉さんはショーの前の4人のインフルエンサー対談から見たでしょ?どうでした?あの右上の占い師のような女性は誰? 

大杉:歌手のエリカ・バドゥ(Erykah Badu)です。モデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)、ロザリア(Rosalia)、ギタリストのスティーヴ・レイシー(Steve Lacy)の4人が前座のようなライブトークを行いました。皆、リカルドと繋がりがあって、彼との思い出話や、デザインの好きなところなどを語っていました。一緒にショーを見る前のワクワク感を共有できるのは、デジタルでもちょっとリアルな感覚でよかったです。

向:今改めて4人のトーク映像を見ながら話をしているけど、最初はちょっとぎこちない4人が段々と仲良くなっていく様子がリアルで親近感を覚えますね。ベラの部屋の壁が気になって仕方ない(笑)。そうこうしているうちにショー本番へと導かれるから、この“オープニングトーク”はプロモーションの観点から見ても有効だと思います。リアルのショーの場合は「誰がフロントローに座るのか」が一つの取材ポイントだったけど、今後は「ショー直前のトークイベントに誰が来るのか」が話題になるかもしれないですね。

アンネ・イムホフによる“秘密の儀式”のような演出

大杉:本題のショーはイギリスの大自然の中で無観客の配信を行うという内容でしたね。森の中でダンサーたちのパフォーマンスがあり、モデルが登場。レールカメラやドローンを使ったカメラワークが映画のようで、迫力がすごかったです。ドイツのアーティスト、アンネ・イムホフ(Anne Imhof)とのコラボレーションによる演出でしたが、向さんはどう感じましたか? 

向:それはいい質問(笑)。なぜならすごく意味深なショーで、それぞれに「どう解釈したか」を語りたくなるショーだからです。森林に突如現れたサークル状のスペース、その中で展開される戦いをほうふつとさせるアンネの無言のパフォーマンス、それを円形になって無言で見守る様々な肌の色・年齢のモデルたち。秘密の儀式を見るようでした。ツイッチだけにこういったストーリーのゲームがあるのかなと推察したけどちなみにプレスリリースにはなんとありますか?

大杉:リカルドは「深い海の中で繰り広げられる人魚とサメのラブストーリーを思い描き、ファッションの力を通して、感情を動かし喚起することを試んだ」とあります。なんと、人魚とサメのラブストーリーというファンタジーだったんですね……!続けて、「海は常に美しく、時に残酷で、ロマンチック。衣服にインスピレーションを与え、イギリスが持つ多面性と自由を表現している」と。演出については、「ファッションとアートの不一致を体現」したとのこと。「海岸に波が無作為に打ち上げられるかのように、モデルやパフォーマーの体の流れで、自然と人間の共存を讃えた」そうです。深いですね。

向:人魚とサメのラブストーリーか〜。なるほど〜。なんてね(笑)。全然わからなかったけど、自由に受け止めて楽しむのが正解だと思う。アンネは去年、ロンドンのテート・モダンのパフォーマンス・プログラムに参加して、そこでは孤独やテクノロジーといった現代人が持つ不安を表現していました。見る人を引き付けるのは、多くの人が漠然と持っている感情を掻き立てるからなんでしょうね。話は変わって肝心の洋服について。写真で見るとよくわかるけど、一つ一つのアイテムがかなり攻めてる。トレンチコートやデニム、ニットといったスタンダードな素材・アイテムをドッキングするアイデアが多くて、色々なスタイリングが楽しめそう。

大杉:トレンチコートといえば「バーバリー」の代名詞ですが、原型はイギリス陸軍が用いた防雨オーバーコートです。水を弾くトレンチの生地で有名なギャバジンは、ブランド創業者のトーマス・バーバリー(Thomas Burberry)が開発したもので、世界中に広まっています。今回のキーワードである“水”は「自由を象徴し、新しい命を花開かせることを意味している」そうです。水面をフォトプリントしたコートもアイコニックですが、私が驚いたのは、一見、幾何学模様に見えるこの柄。よく見るとサメの尾びれです!

向:なるほど!よく見つけましたね。“水”につながるタイダイの使い方も印象的。個人的には私はこのマリアカルラ・ボスコーノ (Mariacarla Boscono)のルックが好き。乳房の部分が丸く穴が空いている上に、レザーのベルトを飾ったフェティッシュなメンズのTシャツなど、リカルドらしいダークで強い世界観のルックも多かった。アクの強いプリントを使ったりして、どこかゲームのキャラクター的。自然の中では異質に映るデザインだけに、その非現実的感が記憶に残ります。

大杉:私リカルドの色使いがとてもタイプなんですが、今季はブルーの補色のオレンジがメンズのルックで多用されていました。救助用の浮き輪の色ですよね。“SWIM WITH THE GREAT BURBERRY AT YOUR OWN RISK(バーバリーと泳ぎましょう、自己責任で)”のメッセージがクスッと笑えます。リカルドがデザイナーに就いてから刷新したロゴも随所でウエアやバッグにあしらわれています。

「バーバリー」のメンズが好調! 若い男性にロゴ入りアイテムがヒット

向:「バーバリー」の強みはメンズとウィメンズ、若者と大人の全方位にリーチしている点。ここ数週間、百貨店特選売り場の取材を行って「バーバリー」のメンズが好調との声を多く聞きました。特に若い男性にロゴ入りアイテムが幅広く売れているそう。メンズとウィメンズを同じ売り場に展開している店が多いから、ウィメンズのアイテムを買う男性も多いそうです。ショーと売り方の考え方が連動しているのは強いね。

大杉:客層が広がっているんですね。目を引くアクセサリーもたくさんありました。私が気になったのはフィッシュネット風のベストとネットバッグ。ネットベストはシャツやコートの上に合わせたりとジュエリー感覚で着る提案が新鮮です。あと、帽子にミニポーチが付いているのも斬新!財布にもなっちゃいそうです(笑)。

向:細かいところをよく見ているね!最後に登場したスーツ軍団はなんだったのだろう?あれはシンプルなビジネススーツを強化するメッセージかしら?すぐビジネスに結びつけてショーを見ちゃうのは私の性だけど、若い男性が頑張って買う初めてのブランド物のスーツが「バーバリー」というアプローチは正解だと思う。

大杉:いいですね。「バーバリー」はサステナビリティに注力していて、過去2回のショーはショーの開催や、来場者の移動時などに発生する二酸化炭素をオフセットするための植樹などを行なっていました。今回のショーもカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量と吸収量を同じにすること)のイベントとして認定を受けているそうです。今年に入って、世界中で森林火災が多発し、コロナ禍に見舞われるなど、自然の偉大さを考えさせられることが多かったですが、今回の森の中というロケーションもサステナビリティ、自然へのメッセージが感じられましたね。 

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「アグ」とバッグが話題の「テルファー」がコラボ 21年にコレクションを発表

 カルフォルニア発のライフスタイルブランド「アグ(UGG)」と米アパレルブランド「テルファー(TELFAR)」がコラボコレクションを2021年に発表する。同コラボは「アグ」の、30組を超える世界中のアーティストやアクティビストを取り上げる“フィール ユー(FEEL YOU)”と題したシリーズの第1弾だ。またコラボに合わせて、「テルファー」のデザイナーであるテルファー・クレメンス(Telfar Clemens)が「アグ」のさまざまな製品にコメントを加えながら着用する様子の動画を公開した。

 クレメンスは10年に「アグ」のブーツを2つのショーで使用したこともあり、同ブランドについて「最高にセクシー。ソフトな中に荒々しさも感じる」とコメント。今回のコラボについては「ファッションコラボレーションの多くはすでに人気のあるものを高めようとするけれど、そのような上下関係を持った考えには興味がない。私がやりたいことは、『アグ』のDNAを理解し、私たちが共通して持っている“遺伝子”を探ること」と述べた。また「テルファー」はジェンダーレスなブランドとしても知られており、同コラボでもその精神を反映し、「すべてのものをすべての人に。ジェンダーを限定するアイテムは手掛けない」という。

 「テルファー」は2004年にスタート。14年に発表された“ザ・ショッピング・バッグ(THE SHOPPING BAG)”はブルックリンの注目エリア、ブッシュウィックにいるような感度の高い若者が持ち歩いていることから、海外メディアでは“ブッシュウィック・バーキン(Bushwick Birkin)”とも呼ばれる人気商品となった。17年には「CFDA/ヴォーグ ファッション基金アワード(CFDA/Vogue Fashion Fund Award)」を受賞している。さらに9月15日に開催された20年「CFDAアワード(CFDA Awards)」では、アクセサリー・デザイナー部門を受賞した。

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米オフプライスストア「センチュリー21」が破綻 全13店を閉じる

 米オフプライスストアのセンチュリー21(CENTURY 21)は9月10日、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用をニューヨーク州の破産裁判所に申請した。同社はニューヨークを中心に13の店舗を運営しているが、全て閉店する。

 センチュリー21は、1961年にアル・ギンディ(Al Gindi)といとこのソニー・ギンディ(Sonny Gindi)がマンハッタンで創業。定価の40~65%オフで衣料品を販売するビジネスモデルを確立した。ほかのオフプライスストアよりもデザイナーズブランドを多く取り扱っていることから人気を博し、国外からの観光客も買い物に訪れた。オフプライスストアという業態自体は同社の創業以前からあるものだが、それを発展させたことによって同社はオフプライスストアのパイオニアと目されている。

 2011年に起きた同時多発テロ事件によって店が崩壊したが、地元を離れるつもりはないとして、再びマンハッタンに旗艦店をオープンした。13年には、旗艦店の売り場面積を2万平方メートルに拡大。ピーク時には全体で7億ドル(約742億円)ほどの売り上げがあり、その25%が旗艦店によるものだった。ECはあるものの、こうした実店舗に大きく依存したビジネスモデルであることから、新型コロナウイルスの影響で業績が急激に悪化した。生活維持に必要不可欠である“エッセンシャル”な業種ではないことも追い打ちをかけた。また同社によれば、事業中断の損害に対する保険金1億7500万ドル(約185億円)が支払われなかったことも、経営破綻の直接的な原因の一つだという。この未払いに関して、同社は複数の保険会社を相手に訴訟を起こしている。

 同社の共同最高経営責任者であるレイモンド・ギンディ(Raymond Gindi)は、「コロナ禍のような事態から事業を守るために多額の保険料を払っていたのに、保険会社は最も大事なときにわれわれに背を向けた。保険金が支払われていれば、この危機的な状況が収束するまで持ちこたえ、多くの雇用を守り、再び業績を回復できたと確信している」と語った。

 米国ではコロナ禍の影響でアパレルや小売店が相次いで倒産している。5月には百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)やバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)を運営するニーマン・マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)、百貨店のJ.C.ペニー(J.C.PENNY)、J.クルー グループ(J.CREW GROUP)が、7月には米ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)と、「アン テイラー(ANN TAYLOR)」や「レーン ブライアント(LANE BRYANT)」などを展開するアパレルチェーンのアセナ・リテール・グループ(ASCENA RETAIL GROUP)が破綻している。また8月には、老舗百貨店チェーンのロード&テイラー(LORD & TAYLOR)とその親会社である新興ファッションテック企業ル・トート(LE TOTE)や、紳士服チェーン「メンズ・ウエアハウス(MEN’S WEARHOUSE)」「ムアーズ(MOORES)」「ジョス・エー・バンク(JOS A. BANK)」などを展開するテイラード・ブランズ(TAILORED BRANDS)が経営破綻を発表した。

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「アナ スイ」の人気ネイルがリニューアル ファッションや気分に合わせて楽しめる豊富なカラー

 アルビオンの「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」は11月1日、ネイルコレクションを全面刷新する。カラーだけでなく、グリッターやビーズなどのパーツ、リムーバーやファイルなどのケアアイテムも生まれ変わる。

 一新したネイルコレクションは“カラーミー(Color me)”をコンセプトに、気分やファッションに合わせて指先を彩り、アクセサリーのようにネイルカラーを楽しめるようになっている。“ネイルカラー”(全23色、各9mL、各1800円)は「アナ スイ」らしいダークで魅惑的なカラーから偏光パールが七色に輝くカラー、手元にしっくりなじむシャンパンカラー、王道のレッドまで、幅広いカラーバリエーションを誇る。今回ブラシの形にもこだわり、爪の輪郭まで簡単に、きれいに塗れるラウンド型にアップデートした。またボトルの形もブランドデビューのフレグランスをイメージした香水瓶のようなデザインで、コンパクトで収納しやすくなっている。厚みのある膜を作る速乾性の高いベースを採用することにより、凹凸のないつるんとした仕上がりと高い艶をかなえる。また、そんなカラーをサポートする“ファイバー ベース コート”(9mL、1800円)は繊維入りで自爪の凹凸を滑かにし、割れや欠けを防ぐほか、ナチュラルベージュカラーで色むらをカバー。“エナメル トップ コート”(9mL、1800円)は特殊な被膜形成技術を採用し、ジェルのようなぷっくりとした艶が特徴だ。

 “ネイルカラー トッパー”(全9種、各9mL、各2000円)は大小さまざまなラメやホログラムを詰めたグリッターカラー。通常のブラシではなくドロップ型のチップを採用することで付けたいところにピンポイントにラメを乗せることが可能だ。クリアベースにラメを配合しており、単色はもちろん、ほかのカラーの上に重ねれば、まるで洋服やアクセサリーを“着せ替える”ように楽しめるのが特徴だ。さらに今回登場する“カラー ビーズ”(全5種、各3.5g、各6000円)は透明度の高い「スワロフスキー®・クリスタルガラス」が「アナ スイ」カラーに染まったネイル用のクリスタルビーズ。色や輝き、大きさもさまざまなクリスタルパーツで、本物のジュエリーをまとったかのような華やかなネイルに仕上げる。

土台となる自爪のケアアイテム充実

 ネイルケアアイテムも充実したラインアップで刷新する。カラーもラメもスピーディーに落とす“ネイル リムーバー”(100mL、2000円)は油溶性ノバラエキスなどの保湿成分、ローズヒップオイルなどのエモリエント成分を配合し爪に優しく潤いを残し、揮発しても白くならない。そのほか目が粗い面と細かい面の2つを搭載した“ネイル ファイル”(2本セット、1200円)や爪の表面を整えるガラス製の“ネイル シャイナー”(1500円)、爪に固くはりついた甘皮を剥がれやするクリームと甘皮を優しく取り除くプッシャーがセットになった“ザ キューティクル クリーム”(2g、3500円。専用プッシャー付き)も登場し、ネイルアートの土台となる美しい爪づくりをサポートするアイテムが勢ぞろいだ。

 なお、今回の発表会はブランドとして初めてオンラインで行った。オンライン展示会サービス「リモテン」を用いて、新作を関係者に披露した。それぞれの製品画像だけでなく、ファッションと組み合わせたイメージビジュアルも公開。さらにスペシャルムービーも用意し、その中でメイクアップ&ビューティディレクターのMICHIRU氏が秋冬のファッショントレンドに合わせ、メイクとネイルの提案をした。新型コロナウイルスにより外出が制限される、自宅でもファッションやメイクに合わせネイルの楽しさを訴求した。

問い合わせ先
アナ スイ コスメティックス
0120-735-559

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オンワードがオフプライスストアに参入 柏に1号店

 オンワード樫山は18日、初のオフプライスストア業態「オンワード・グリーン・ストア(ONWARD GREEN STORE)」を千葉県柏市に開いた。当面は自社のブランドを販売するが、順次、他社が展開するブランドも含めて取り扱いを広げる。来年春までに東海と関西にも出店する。

 1号店は柏市郊外にある近隣型ショッピングセンター「モラージュ柏」に出店した。同社の婦人服ブランド「エニィファム(ANY FAM)」の跡地で、売り場面積は294平方メートル。「23区」「組曲」「ICB」「自由区」「エニスィス(ANY SIS)」などの婦人服、「組曲」「J. プレス(J.PRESS)」などの子供服、「エニファム」「シェアパーク(SHARE PARK)」のカジュアルウエアを扱う。1年前の秋冬物を定価の6〜8割引きで売る。客単価2500円を想定する。

 オンワードホールディングスが2009年から定期的に実施している「オンワード・グリーン・キャンペーン」の常設拠点の機能も持たせる。消費者からオンワード製品を回収し、リユース、リサイクルするこの取り組みは、現在までに約90万人が参加し、約480万点を引き取って、古着として二次流通で販売したり、毛布や軍手にリサイクルしてきた。

 コロナ禍の長期休業や消費低迷によって、アパレル業界では在庫過多の問題が深刻化。複数の企業やブランドの在庫を集めて値引き販売するオフプライスストアは、大量の売れ残りを抱えるアパレルメーカーの出口戦略として注目を集めるようになった。オフプライスストアに昨年秋に進出したワールドは、浅草ロックスやイオンモール京都など都心に近い商業施設に9月から期間限定店を出した。セレクトショップのエストネーションも銀座店をオフプライスストアに業態転換すると発表している。

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スナップ常連だったハイセンスな販売員が語る「仕事の醍醐味」 ケイスリー藤江莉紗子

 かつて「フルーツ」などのストリートスナップ誌の常連だった藤江莉紗子さんは現在、「ジーヴィージーヴィー(G.V.G.V.)」を展開するケイスリー(K3)が運営する、東京・表参道のセレクトショップ「グレープバイン ケイスリー(GRAPEVINE K3)」と同社のオリジナルブランド「ケイスリー(K3)」渋谷パルコ店の2店舗の店長を務めている。オリジナリティーあふれるスタイリングで個性豊かな雰囲気を醸し出していた藤江さんに、ファッションのこだわりやセンスの磨き方、個性派セレクトショップで働くことについて話を聞いた。

―ケイスリーがセレクトする服や「ジーヴィージーヴィー」が個人的に好きなのですが、藤江さんはケイスリーのここが好きってありますか?

藤江莉紗子さん(以下、藤江):そうですね。入社したての頃ならピュアに何でも言えたけど、恥ずかしいですね(笑)。でも、一貫して持っているテーマがあって、時代に流されず、フェミニンとマスキュリンの要素が同居する、その絶妙なバランス感覚が好きです。「ジーヴィージーヴィー」はデザイナーのMUGさんのその時の気分がよく表れていて、人間味のある素敵なブランドだと思います。直接、本人からデザインの意図を聞くことができるのですが、話を聞くほど「服が大好きなんだな」と感じます。着心地、素材、色味とかも緻密に考えられていて、そういった服をお客さまへ自信を持って紹介できるのはうれしいですね。俗にいう“売れ筋”は全くと行っていいほど意識していないので、それを潔く貫いているのもカッコいいです。それに共感するお客さまもたくさんいて、しかも皆さんおしゃれなので刺激があり、働いていて楽しいです。

―それは楽しそう!やりがいがありますか?

藤江:大きい会社ではない分、一人ひとりが関与する領域が大きいのでやりがいはあります。私の場合はショップスタッフであり、2店舗の店長というマネジメントの仕事もあり、それ以外にバイイングも任されているので、そういった幅広い仕事に携われるのはこの規模の会社ならではだと思います。

―お客さまのことを理解している販売経験者がバイイングするのは賛成です。

藤江:私もそう思います。この店の店長になった1年半前からバイイングも任されるようになったんですが、今はいろんなことを任されて何でも屋さんみたいです(笑)。

―そもそも、ケイスリーに入社した経緯は?

藤江:専門学校の同級生に「似合いそうじゃない?」と言われたのがきっかけです。当時、「ジーヴィージーヴィー」はすでに学生の間では人気もあったので、ブランドは知っていましたが、ショップのことはあまり知りませんでした。いろいろと調べてみたら、当時在籍していたスタッフにつながり、トランプルームで紹介してもらったんです。今考えればクラブでファッション関係者とつながるって、その当時らしい流れですよね。

―確かに(笑)。クラブカルチャーに勢いがあった頃の話ですね。子どものころからファッション業界には憧れていた?

藤江:実はそんなにファッション業界で働くことに強い興味があったわけではないんです。学生時代まで本当にやりたいことがなさ過ぎて……(笑)。ただ、両親が百貨店に勤めていたこともあって、ファッションだけでなくヘアメイクやインテリアなどいろいろなことに興味がありました。さらに美大出身の叔母もいて、音楽やアートなど色んなカルチャーを教えてくれたので、興味の幅が広がったんです。進学を決めたときも結局は消去法で「アパレルなら文化(文化服装学院)だよね」というくらいの軽い気持ちで選びました。

―実際に文化に進学してみてどうでした?

藤江:母が専門卒で「専門学校は楽しいよ」と聞いていたんです。それで大学生のようなキャンパスライフを想像していたら、授業や課題が毎日しっかりあって、高校と変わらない生活でビックリしました(笑)。でも、学校自体は楽しかったです。1年次は基礎課程で何着か服を作るのですが、このディテールを作るにはこの工程を経ないと作れないということが分かり、今の仕事にも生かされています。素材の授業は先生から「一番仕事に使うぞ」と言われつつ、覚えることが多くて苦手でしたね。今となっては先生の言葉を信じて、真面目に取り組んでおけばよかったと思います。

―確かに素材は覚えることが多いですもんね。

藤江:一番好きな授業は服装史でしたね。先生が面白い方で「映画からファッションを学ぼう」ということで、年代別に当時の服装が分かる映画を観るんです。紀元前レベルだと「グラディエーター」や「十戒」とか、80、90年代や近年の作品だと、スタンリー・キューブリック(Stanley Kuburick)の作品やゴルチエが衣装を手掛けた映画は勉強になりました。あと、音楽カルチャーとファッションのつながりを解説するために「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」や「ファクトリー・ガール」などのロックミュージカル映画、ニルヴァーナ(Nirvana)やジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)のライブ映像など、色んな映像作品を観ました。元々、映画もすごい大好きなんで楽しかったです。

―それは楽しいそう!うらやましい。

藤江:画期的だったと思います。この時代を知るならこの映画を観ろ!という感じでした。
2年次からはコースが分かれて、私はモデルコースに進みました。これも特別な理由はなくて、当時ストリートスナップで写真を撮られることもあったので、役に立つかなと思ったくらい。ウオーキングやヘアメイクなどのモデルとしての授業もあるのですが、被写体になるという授業では自分の脚が一番細く見える角度を研究しようというものがあって、クラスメートとキャッキャッ言いながら研究していましたね。でも、これは今でも役に立っています。

―今はインスタ時代ですもんね。その後ケイスリーでアルバイトを始めますが、例えば他のショップで働こうという気持ちはなかったんですか?

藤江:声はかかっていましたけど、店に行って、商品などを見ていて「あぁ、この店では働きたくないな」と感じました。その店には申し訳ないのですが……。そこでいろいろなショップを見てまわり、自分にはセレクトショップが合うというのが分かりました。飽きっぽい性格なのと、自分が着たいと思ったものを着たいのでブランドやテイストで縛られると窮屈そうだなって(笑)。何より自分が着ていて楽しいと思う服を取り扱っているとことで働きたいと思いました。

―この仕事の醍醐味は?

藤江:販売は難しいけど、楽しいです。自分には向いていると思いますが、ずっと働いていろんなタイプのスタッフとも仕事をしてきて、正直感じるのは「向き・不向き」はあるなと。

―インスタでもそんな質問に答えられていましたね。

藤江:見てくれたんですね!ありがとうございます。コロナ禍で店が閉まる中、ケイスリーのECショップも今までで最高の売り上げをたたき出しているのを見たり、店が再開しても中々ショップに来られないという方が多いのを目の当たりにすると、ショップスタッフの役割や意義って、商品情報や知識を伝えること以上に、キャラクターが大事なのではないかと思ったんです。その商品の魅力を伝えるのは人にしかできない。そこに人柄や話の面白さ、雰囲気、外見、ファッションセンスなどなど、いろいろな要素が加わって、自分の個性を際立たせればおのずとファンがついてくる。そう思うようになりました。

―その考えに行きついたのは?

藤江:入社当初は「ドロップトーキョー」「フルーツ」などのストリートスナップに出してもらっていたので、私に会いに来てくれる方が多かったんですが、それも徐々に減っていきました。その後はおしゃべり好きなのと幅広い趣味のおかげで仕事は楽しくできましたが、その中でコミュニケーション能力が大事だと確信しました。そこであらためて「じゃあECサイトで買おうか」と思わなくなる接客とは?」などと考えるようになりました。

一斉休業することになって、あらためて店や販売員の存在、接客について、私も深く考えさせられました。

藤江:私は今の会社しか経験がないのですが、自分にはこの会社が合っていて、何でも挑戦できる規模感がよいと感じています。反面、何でもできるからこそ体力勝負、体育会系なところもあるので、店頭でキラキラ輝いているところだけを見て入社すると、先ほどの向き・不向きにつながるのではないかと思うのです。私は憧れや夢はそこまで持っていなかったのと、周囲にこの仕事をしていた人がいたから、現実的に捉えることができてよかったのかもしれません。

―改めて、どんな方がショップスタッフに向いていると思いますか?

藤江:まずは、おしゃべりが好きな方、服が好きな方にはおすすめします。ただし、服に詳しければいいってものでもないかな?と思います。私自身はオタク気質があって、小学生の頃は図鑑を持ち歩いて読む子でした。今でも漫画、映画、音楽、それ以外にも趣味が広く浅いのですが、そういった趣味で蓄積したことが100%生かせる仕事なんです、販売って。接客中の会話の引き出しの数を人より多く持ち、お客さまをよく見て、この方にはこの引き出しという選別をする。この選別する力は経験即もあるかもしれませんが、どの引き出しを開けるかの見極める訓練はしておいた方がいいです。

―それは同感です。いろいろなことに興味を持持っていると、会話が広がりますよね。

藤江:服に関しては究めた方がよいという人もいると思いますが、知らないことがあっても、それがお客さまの詳しいことであったら逆に教えてもらえばいいんです。これはお客さまに限らず、取引先の方や仕事相手でも同じで、会話が広がるきっかけになるので、これは若い方にやってほしいなと思います。あと、ファッションに関してはいろんなものを着てみることと、自分には似合わないと決めつけないこと。単純だけど、似合わなそうなものにトライしてみるとしっくりきたり、色の組み合わせも合わなそうなものを組み合わせると面白いことが起きるんです。そうやってトライしていると、周囲が「あの子ならやりそう」みたいな感じで一目置かれるようになるので、他人の目は気にせず試してみること。コンプレックスは隠そうとすると逆に目立ちます。

―びっくりするコーディネートでも自分のものにする感じですね。では最後にこれからやってみたいことは?

藤江:これは子どもの頃から思っていたことですが、自分が欲しいと思ったことが世の中にないことが多いので、企画的なことに携わってみたいです。でも、大々的に自分のブランドをつくりたいとか、独立したいとは思ってないですね(笑)。

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「ザ・プロダクト」のマルチバームに待望の新作登場 リラックス効果のあるネロリを配合

 自然由来原料だけを配合したサステナブルなヘアケアブランド「ザ・プロダクト(PRODUCT)」は今冬、代表製品の“ヘアワックス”シリーズの第3弾となる、ネロリエッセンシャルオイル配合の新作を発売する。価格は未定。同製品は2011年の発売以降、髪にも肌にも使えるマルチバームの人気の火付け役としてヘアスタイリング市場やオーガニックコスメ市場をけん引してきた。シグネチャー製品のタンジェリンオレンジの爽やかな香りは老若男女を問わず人気を博し、第2弾のダマスクローズも毎年数量限定で発売しファンを獲得している。今回発売する第3弾のネロリはダイダイの花から水蒸気蒸留によって得られる精油で、1年に1度、約5日間しか咲かないダイダイの花1kgから、わずか1gしか取れない希少原料をぜいたくに配合した。

リラックス効果のある
ネロリほか6種の原料のみ使用

ブランド哲学やサステナブルな
製造方法を紹介

 全46ブランドが集結して9月2日に開催されたオーガニック・ナチュラル化粧品・食品ブランドの合同展示会、第3回「マイ・オーガニック・フレンズ・フェス バイ サロン ド ラキャルプ」に「ザ・プロダクト」も出展。ブランドが誕生した背景やサステナビリティに配慮したモノ作りについて、村上要「WWD JAPAN.com」編集長を聞き役に「ザ・プロダクト」の阿部聖樹・販売ディビジョン ジェネラルマネージャーが紹介した。

問い合わせ先
ココバイ
03-6696-3547

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シャネルが人権とコーポレート・サステナビリティに関する担当を新設

 シャネル(CHANEL)は人権とコーポレート・サステナビリティに関する担当を新たに設け、その責任者に9月1日付でアガーテ・ドラン(Agathe Derain)前シャネル フレグランス・ビューティ部門ソーシング・ディレクターを任命した。アンドレア・ダバック(Andrea d'Avack)=シャネル グローバル・チーフ・サステナビリティ・オフィサーの直属となる。

 ドラン人権およびコーポレート・サステナビリティ担当責任者はフランスのビジネススクール、エセック(Essec)を卒業。2010年から17年までは会計事務所デロイト(DELOITTE)のフランス法人でサステナビリティと人権を担当するシニアマネジャーを務め、アフリカと東南アジアの原材料のサプライチェーンにおける人権影響の評価などを担当してきた。ビジネスSNSのリンクトイン(Linkedin)によると、18年7月からは世界の労働基準法の改善を目指す非政府組織であるヒューマン・リソース・ウィズアウト・ボーダーズ(Human Resources Without Borders)の理事も務めている。

 新しい役職に関してシャネルは、「主な目的は企業としての人権に関する専門知識を強化することで、新たな問題を知るきっかけをつくり、世界のサプライチェーンにおける潜在的なリスクを認識すること。ドラン人権およびコーポレート・サステナビリティ担当責任者はまた、シャネルの世界中のサプライチェーンにおける人権問題の注意義務と努力に関するプログラムの構築も担当する。この役割はわれわれのサステナビリティプログラムの核であり、リーダーとして、また責任ある企業として社会によい影響を与えるという私たちの役割における信念を表している」と述べた。

 同社は3月、15年に採択された気候変動の抑制に対する国際的な枠組みであるパリ協定の目標値に則った気候変動に関する取り組み「シャネル ミッション 1.5(Chanel Mission 1.5以下、ミッション)」を立ち上げた。その一環として、地球温暖化の影響を最も受けやすい小規模な農場や起業家を支援するプロジェクトに、今後5年間で2500万ユーロ(約29億円)投資する予定だ。

 また9月15日には、20-21年メティエダール・コレクションのショーをフランスのロワール地方にあるシュノンソー城で12月1日に行う計画を発表した。状況によって変更される可能性もあるが、ゲストを迎えての開催を予定しているという。職人技や伝統技術をふんだんに取り入れることで知られる同コレクションは02年から始まったもので、これまで上海やローマ、エディンバラ、ザルツブルク、ダラスなどを巡っており、19年はパリで発表された。さらに「シャネル」は21年春夏パリ・ファッション・ウイークでリアルなショーを再開するブランドの一つになると予想されており、10月6日のショー開催を目指している。

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スタイリスト福田麻琴が語る“ニューノーマル”時代の服選び 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、働き方や外出、コミュニケーションなど新しい生活様式を求められるようになった昨今—人々がファッションに求めるものにも変化が起こり始めている。日々ファッションに向き合う人気スタイリストの福田麻琴氏に、“ニューノーマル”時代のファッションに求めることや素材へのこだわりを聞いた。

“快適さ”と“本質性”が
大きなキーワードに

 「自粛期間を経てからの撮影では、ルームウエア兼お出掛けにもOKという切り口で、着心地がよくそのまま外に出ても恥ずかしくないようなワンピースやシャツなどがスタイリングの主役になりました」と福田氏。自身の服選びにおいても、“快適さ”と“本質性”が大きなキーワードになったという。「家にいる時間が増え、自分と向き合う時間ができました。これから年齢を重ねる上で何をクローゼットに置いておきたいか—など一つ一つのアイテムについて、より考えるようになりましたね」。

 そんな彼女が今注目している素材の一つに、旭化成の「ベンベルグ」がある。素材名はキュプラでコートやジャケットの裏地素材として有名だが、しなやかなドレープ性を持つことから表地として使用されることも多い。実際にベンベルグ素材のワンピースに腕を通して驚いたのは、“心地よいひんやり感”だったという。ベンベルグには接触冷感があり、肌に触れたときに涼しく感じられるのだ。また、衣服内のムレやベタつきを抑える“吸放湿性”にも優れ、サラサラとした着心地をかなえる。「快適さや機能性から服を選ぶという視点は、私個人にとっても新鮮です。結婚や子育てに限らず、新型コロナによってもライフスタイルが変化するとともにファッションも変わりますよね。自粛期間中、私はレギンス一辺倒でした。そのおかげでスポーティーなスタイルの良さを知りました。今は悲観的になりがちですが、その時その時のライフスタイルに合った “コスプレ”を楽しんでみるのもいいんじゃないかな」。

機能的なサステナブル素材
「ベンベルグ」への共感

 「ベンベルグ」は、本来は綿糸として使用されないコットンの種の外皮に生えている産毛(コットンリンター)を原料とするセルロース繊維だ。また、土に埋めると堆肥化するという生分解性を持つサステナブル素材としても注目されている。植物由来のセルロース繊維の中でも特に非晶部分を多く持ち染着スピードが速いため、深く鮮やかな色に染めやすいということも特徴だ。

 「最近はファッション性も兼ね備えた素材の洋服が増えてきたように思います。“無理をしないで着飾れる”というのはこれからの時代ますます求められること。『ベンベルグ』素材の服もまたその一つですね。例えば『ハート(HAAT)』のようなシワになりにくいボトムスは、在宅勤務時にも外出のシーンにも重宝しそう。上質な光沢感があるので、シックなコートにも合わせられますね」。服だけでなく、ランジェリーやソックスにも採用されている「ベンベルグ」。「下着選びでその日一日の気持ちが変わってきますから、こだわって選びたいところです。『ゴコチ(GOCOCI)』のハーフトップは、滑らかで薄手のニットなどトップスに響きにくいのもいいですね。ランジェリーもソックスも直接肌に触れるアイテム。『ベンベルグ』のように快適な素材のものなら、汗をかきやすい夏はもちろん、乾燥して肌が敏感になりやすい秋冬にもぴったりですね」。

ファッションとは
ライフスタイルを彩るもの

 「自粛期間中のリラクシング中心のファッションに加えて、ここ数年“カジュアル”がトレンドだったこともありますし、多くの人が楽であることに慣れてしまって『おしゃれってどうするんだっけ?』という声をよく耳にします。好きだったジャケットやシャツを見て、どうやって着るんだっけ?と、正直に言うと私自身も戸惑うことがありました。カジュアルなファッションが続いた反動なのか、この秋はデザインやカラーなど一つでも気持ちの上がるようなアイテムを添えたい気分です。自分にとっての心地よさとおしゃれのバランスを探っていきたいですね」。

 手にとったマスクに使用されているのも「ベンベルグ」素材のもの。快適な布タイプのマスクを追い求めていろいろ試してきたという福田氏。肌触りが優しく、呼吸がしやすいとお気に入りだ。「ファッションは生活の一部であり、その人のライフスタイルを彩るもの。マスクが必須アイテムになった今、洋服と同じように気に入ったものを身に着けて自分らしいファッションを楽しんでいけたらいいですね」。

MOVIE:NORICHIKA INOUE
PHOTOS:SHINJI YAGI
MOVIE PRODUCE:RYO MURAMATSU
HAIR & MAKEUP:RYO(ROI)

問い合わせ先
旭化成パフォーマンスプロダクツ事業本部
ベンベルグ事業部ベンベルグ第一営業部
06-7636-3360

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「フィリップ プレイン」が伊デリーゴとアイウエアのライセンス契約締結 2021年下期に発売

 ミラノでコレクションを発表しているファッションブランド「フィリップ プレイン(PHILIPP PLEIN)」は、イタリアのアイウエアメーカー、デリーゴ(DE RIGO)とアイウエアのライセンス契約を締結した。

 フィリップ・プレイン=フィリップ・プレイン・グループ最高経営責任者(CEO)は、「『フィリップ プレイン』とデリーゴには、高い品質と優れたモノ作りという共通点がある。デリーゴが長年積み重ねてきたアイウエア業界におけるネットワークや存在感が、われわれの成功の大きな力になるだろう」とコメントした。

 デリーゴのミケーレ・アラクリ(Michele Aracri)CEOは「『フィリップ プレイン』との新しい冒険にわくわくしている。デリーゴが持つ技術力や研究のノウハウと、『フィリップ プレイン』のスタイルが明確な革新性と先進的な創造性はシームレスに融合できることは間違い」と話した。商品は2021年下期に発売予定だが、日本での販売は未定。

 デリーゴは、「ショパール(CHOPARD)」「フルラ(FURLA)」のほかハウスブランド「ポリス(POLICE)」などを手掛けており、またバッグを中心としたライフスタイルブランド「トゥミ(TUMI)」とのライセンス契約締結も発表し、こちらは21年春発売を予定する。

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「バーバリー」2021年春夏ロンドン・コレクション

 「バーバリー(BURBERRY)」が2021年春夏コレクションをロンドンで発表した。

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伊セレクトショップが「アン ドゥムルメステール」を買収 創設デザイナー本人も関与

 伊セレクトショップのアントニオーリ(ANTONIOLI)は、7月からブランドの売却先を模索していた「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」を買収した。これによりアントニオーリは、同ブランドのアーカイブや本社、アントワープの旗艦店、パリのショールームを取得する。買収額などは明らかでない。また同ブランドの大株主であったアン・シャペル(Anne Chapelle)最高経営責任者(CEO)もこれを機に退任する。後任は未定だ。

 新しいオーナーになったクラウディオ・アントニオーリ(Claudio Antonioli)は、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」などを傘下に持つニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP)の共同創立者でもある。自らの名を冠したブランドの創設者であるアン・ドゥムルメステールは声明の中で、「アントニオーリはブランドの立ち上げ当初からの“旅仲間”であった。この新しいスタートをうれしく思い、応援する。ブランドは新鮮なエネルギーで満たされるだろう。これからが楽しみだ」と喜びを表現した。2013年にデザイナーを辞任しているアンの関与についてアントニオーリは、彼女がこの取引に深く関わっていることを示唆しながらも「詳細は今後明かしていく」と電話でのインタビューでコメントした。なお7月の段階ではアンの復帰の可能性は否定している。

 アントニオーリは、「アイテムを店舗で取り扱うだけでなく、私自身がブランドを愛用している。私の人生に最も大きな影響を与えたブランドだ。売却先を探していると知ったとき、すぐにアンに連絡して手伝ってもらった。売上高目標は持っていない。ゴールは私の愛するこのブランドを美しく守り、残していくこと」と述べた。今後の方針については、「CEOの役職には別の人物を考えているが、まだ何も決まっていない」とコメントした。

 7月には同ブランドのセバスチャン・ムニエ(Sebastien Meunier)=クリエイティブ・ディレクターが退任を発表しており、後任はまだ公表されていない。新体制でのコレクションは21年3月に行われるパリ・ファッション・ウイークでの発表を計画しているという。

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串カツ田中の新業態「鳥玉」が新設フードコートで王将、モスを蹴散らし、長蛇の列。月商1000万円も夢じゃない

 串カツ田中ホールディングスの新業態「鳥と卵の専門店 鳥玉」が横浜市の商業施設「モザイクモール港北」の新しいフードコートに開業した。ナショナルブランドが居並ぶなか、最も長く20人以上が順番待ちをしている。関東圏では無名に近いブランドは、貫啓二社長も驚くほどの実力を見せた。
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ファストリが見据えるサステナビリティ戦略のセカンドステップ

 「ユニクロ(UNIQULO)」などを擁するファーストリテイリング(FAST RETAILING)は、2020年度のESG-CSRの日本調査評価会社による「SASTAINA ESG AWARDS」の小売部門でゴールドを獲得し、「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(Dow Jones Sustainability index)」のスコアは41とランクを上げている。

 同社はこれまでサプライチェーンの人権問題など人に重点を置いてきたが、気候変動や循環型社会への関心の高まりから環境問題にも力を入れる。椹木秀作サステナビリティ部グローバル環境マネジメントチーム リーダーにファーストリテイリングのこれまでの環境への取り組みを聞く。

WWD:自社やサプライチェーンにおける環境負荷低減のための取り組みはいつから着手しましたか?

椹木秀作サステナビリティ部グローバル環境マネジメントチーム リーダー(以下、椹木):本格的な取り組みとして最初に着手したのは有害化学物質の排出削減です。アパレルの生産工程で使用される化学物質が工場周辺の水質汚染などの原因になっていると問題視されたことを受けて2013年に、商品や生産プロセスにおける有害化学物質の排出を20年までにゼロにする対策に取り掛かりました。

WWD:2013年以前の取り組みについては?

椹木:もちろん以前から、着用時の消費者安全の観点に立ち有害物質の基準を設けて管理をしてきましたが、13年にこの管理の範囲を、環境保護と労働安全を目的として生産工程と排水にまで拡大しました。制限物質リストの作成と公開、工場における定期的な排水検査など、法律を超える厳しい基準を採用して工場とともに取り組みを進めています。19年末時点で、継続的な取引のある全ての主要素材工場における排水基準の順守率99.8%を達成しています。

WWD:有害化学物質以外の取り組みは?

椹木:サプライチェーンのより広義な環境負荷を把握する目的で、16年から主要素材工場の一部を対象として水とエネルギー使用量の把握を始めました。工場からメーターの計測値を申告してもらう方法で使用状況の把握を進め、20年までの削減計画を策定しました。削減の余地が大きい工場に対しては、外部専門家と実地検証を行い、各工場の削減余地に応じた目標設定と削減施策を実施しています。排水の再利用率の向上、水の使用量が少ない設備への更新、サブメーターの導入による使用量の管理の向上などを通じて、主要素材工場における水使用量を20年末までに16年実績対比で15%削減する見込みです。また現在は、すべての主要素材工場と縫製工場を対象に、ヒグ・インデックスのファシリティー・エンバイロメンタル・モジュール(FEM)を導入しています。

WWD:店舗運営で行っていることはありますか?

椹木:自社で直接管理する店舗については、国内「ユニクロ」を対象に温室効果ガス排出量の把握を進めています。照明では9割以上の店舗にLEDを導入し、19年度末時点で13年度実績比(単位面積当たり)31.6%の消費電力削減を達成しました。並行して、店舗運営や商品の環境負荷低減の取り組みとして、使い捨てプラスチックの使用量削減を進めています。プラスチック製ショッピングバッグを環境に配慮した紙製に切り替えるとともに、一部商品のパッケージでも使い捨てプラスチックの撤廃や他素材への切り替えを進めています。

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神奈川、多摩エリアでは「焼肉きんぐ」に脅威を与える地場チェーン「味ん味ん」が総ナメ

 コロナ禍でも強い業態が焼肉である。2020年7月の焼肉業態は売上高95.3%、店舗数、客数については100%超えている(日本フードサービス協会調べ)。また、都心の繁華街よりも郊外エリアの回復基調が高い。郊外ロードサイドの焼肉と言えば「焼肉きんぐ」が圧倒的な人気であるが、神奈川県内、東京・多摩地区においては「焼肉きんぐ」に勝る勢いの焼肉チェーンが「味ん味ん」である。
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神奈川、多摩エリアでは「焼肉きんぐ」に脅威を与える地場チェーン「味ん味ん」が総ナメ

 コロナ禍でも強い業態が焼肉である。2020年7月の焼肉業態は売上高95.3%、店舗数、客数については100%超えている(日本フードサービス協会調べ)。また、都心の繁華街よりも郊外エリアの回復基調が高い。郊外ロードサイドの焼肉と言えば「焼肉きんぐ」が圧倒的な人気であるが、神奈川県内、東京・多摩地区においては「焼肉きんぐ」に勝る勢いの焼肉チェーンが「味ん味ん」である。
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「ドクターマーチン」が「マーク ジェイコブス」とコラボ 定番モデルをチャームで“ジャラジャラ”に

 「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は9月26日に、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」とコラボしたブーツ(3万4000円)を発売する。

 UKサイズ3~6(約22~25cm) を用意し、「ドクターマーチン」公式ECサイトおよび、マーク ジェイコブス 青山店、マーク ジェイコブス公式オンラインストア、その他マーク ジェイコブス ストアで取り扱う。

 定番モデル“1460 8ホールブーツ(1460 8-Eye Boot)”をベースに、遊び心のあるサイコロ、ホイッスル、キーなどのチャームとチェーンで“ジャラジャラ”に仕上げた。また、ブーツはビーガンで動物性の素材を一切していないという。

 同コラボは“1460 8ホールブーツ”発売60周年を記念し、親交のあるブランドなどとコラボするプロジェクト「THE 1460 REMASTERED(ザ 1460 リマスタード)」の第9弾だ。「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R))」「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」などとのコラボをすでに発売している。

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「アディクション」の2020年ホリデーコレクションはNY発「エリア」とコラボ 透明なクラッチバッグに注目

 「アディクション(ADDICTION)」は10月30日、ニューヨーク発のラグジュアリーウィメンズブランド「エリア(AREA)」とコラボレーションしたホリデーコレクションを発売する。“イリディセント ユーフォリア”をキーワードに、キットやリップ、ハイライトスティックをラインアップする。

 透明のクラッチバッグを付属した“ホリデー アディクション ”(8000円)は、6色のアイシャドウパレットと偏光パールのネイル、パールを配合したコーラルピンクのリップグロスをそろえる。

 さらに、“ザ リップ スティック シアー ”からは、グリッターできらめくビビッドなパールやピンク、レッドブラウンの3色(各3200円)をラインアップ。ハイライトの“ザ グロウ スティック”(3800円)からは、偏光パールを配合し、オーロラのような輝きを演出する限定色が登場する。

 「エリア」2020年春夏コレクションのメイクは、KANAKO「アディクション」クリエイティブディレクターが手掛けている。

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「ジョン ローレンス サリバン」2021年春夏コレクション

 「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」が2021年春夏コレクションを発表した。

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「ラフ・シモンズ」初のウィメンズコレクションを10月に発表へ

 「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」は2021年春夏コレクションを10月23日に発表し、初のウィメンズコレクションを披露する。発表方法は後日アナウンスするという。同ブランドは20-21年秋冬シーズンからシューズの新ライン“ラフ・シモンズ (ランナー)(RAF SIMONS (RUNNER))”を立ち上げるなど、新たな動きに積極的だ。

 デザイナーのラフは20年にプラダ(PRADA)にクリエイティブ・ディレクターとして加入し、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)と共同で手掛けた初のコレクションを9月24日にオンラインで発表する。

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