「ジョイントワークス」が旗艦店を移転オープン 店内に撮影スタジオやプレスルームを併設

 ベイクルーズ グループが運営する「ジョイントワークス(JOINT WORKS)」は9月4日、旗艦店である新宿店を移転オープンした。場所はジャーナルスタンダード新宿店跡の1階で、2階にはアウトレット業態の「ベーセーストック(B.C STOCK)」が新たに入り、3階はこれまで通り「J.S.バーガーズカフェ」になる。

 2017年に誕生した「ジョイントワークス」は、社内の23~26歳の男女4人をコンセプターに起用し、3月にリブランディングしたばかり。同世代である20代前半の若者をターゲットに、“シティートリップ”をキーワードにした都会的な若者のライフスタイルを提案していく。

 1階部分の店舗面積は約264平方メートル。オリジナル商品と仕入れ商品を半々で扱い、カットソーが7000円未満、ジャケットが1万5000円程度、パンツが8000円程度と若者でも手に取りやすい価格帯を意識する。店内奥にはプレスルームを併設。スタイリストやメディアへのリースに対応するほか、客にも開放し、リース用に用意した発売前の商品を見てもらう機会を作る。店内に撮影用の簡易スタジオも作り、SNS用のスタッフコーディネートのスナップ撮影も可能だ。

 「ジョイントワークス」の河合光一コンセプターは、「スナップ撮影はお客さまにも参加いただきたいと思っている。ショップスタッフとお客さまの距離を縮める施策でもあり、親近感がわくような接客を心がけていきたい。ターゲットと同じ年齢層のスタッフも多く、同じような感覚を共有できる場所になればうれしい」と話す。

 今秋冬のテーマは“台湾、タイ、ナイトズー”。オープンを記念して、名古屋のタイカレー店、ヤンガオ(YANGGAO)とコラボしたロンTやキャップ、カレー皿、エプロンなどをラインアップし、テラスハウスにも出演したモデルの松嵜翔平が台湾で買い付けてきたアクセサリーや雑貨などを販売する。

 なお、ジャーナルスタンダード新宿店は、昨年オープンしたフラッグス内の同店に統合した。

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完売必至の「セント マイケル」が「ディッキーズ」とコラボ ビジュアルはRKが撮影

 「レディメイド(READYMADE)」の細川雄太デザイナーとアーティストのカリ・ソーンヒル・デウィット(Cali Thornhill DeWitt)が共同で手掛けるブランド「セント マイケル(SAINT MICHAEL)」は、9月4日に「ディッキーズ(DICKIES)」とのコラボアイテムを発売する。同ブランドは今秋デビューし、初回デリバリーはTシャツなどを数型発売したが即日完売した。

 「ディッキーズ」とのコラボアイテムは、“アイゼンハワージャケット”をベースに細川デザイナー自身がパターンを引き直したオーバーサイズのジャケットと、同ブランドの名作“874”をカスタマイズしたパンツの2型で、“光”をテーマにしたオリジナルのワッペンと刺しゅうを施す。価格はジャケットが4万8000円、パンツが2万9000円。

 イメージビジュアルはフォトグラファーのRKが撮影した。

 なお同日、パーカやクルーネックスエットなども発売する。

 国内取扱店は以下の通り。アーバンリサーチ、GR8、コウズ リック クロ、ステュディオス トウキョウ、ヌビアン、ユナイテッドアローズ&サンズ、リステア、ロイヤルフラッシュ、アークワックス、アットワーク ローリン、2ファンタスティック、モデスト、コンフィデンス、リヴォルーション、カーネーション、ディテール、エスカーブスタジオ、ゾエトロープ・バイ・インテンション、イデアル ダイアログ、レガウス、アイン、アール、グランド デポ、ブティック エルミタージュ、ホワイ・アー・ユー・ヒアー?、チューズ、アールアンドコー プライオリティシックス、チェリー。

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「N°21」が10周年記念のカプセルコレクション アーカイブ素材を使ったペンシルスカートとブラジャー

 イタリア発の「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」は9月3日、ブランド設立10周年を記念したカプセルコレクションを発売した。ブランドを象徴するアイテムであるペンシルスカートの12種類と、同素材を合わせたブラジャーを提案。素材は、これまでのコレクションに登場した刺しゅう、スパンコール、ツイードなどのアーカイブテキスタイルを用いている。

 デザインは、ブランドがこれまでも大事にする“ラインと素材のコントラスト、美しさよりも個性を、不自然によりも自然発生的に表れるセンシュアリティを強調したい”という考え方が反映され、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell'Acqua)のスケッチから生まれた。スカートにブラジャーを合わせるというアイデアで、ブランドの持つ“フェミニンでオープンマインドな、既成概念にとらわれないエッセンス”を表現している。

 価格帯はスカート 6万5000〜14万5000円、ブラジャーが3万3000〜6万8000円。「ヌメロ ヴェントゥーノ」表参道店、ギンザ・シックス店、高島屋日本橋店、高島屋名古屋店、高島屋京都店、IZAの東京と大阪店舗で扱う。

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白T専門店「#FFFFFFT」が厳選した“黒T”だけを集めたポップアップを開催

 白無地のTシャツのみを販売する白Tシャツ専門店「#FFFFFFT(シロティ)」は、「ミノトール インスト(MINOTAUR INST)」と協業し、9月4〜30日まで黒Tシャツ専門店「#000000T(クロティ)」をミヤシタパーク南館3階「ミノトール インスト」内にオープンする。

 世界中から厳選した定番から新鋭ブランドまで常時約60種類の白Tをそろえる「#FFFFFFT」と、シーズン毎に黒にこだわったアイテムを展開する「ミノトール インスト」がタッグ。「クロティ」では、「ミノトール インスト」と英国発の高級下着ブランド「サンスペル(SUNSPEL)」がコラボレーションした“ワイドブラックTシャツ”(全2型、1万1000~1万3000円)など、生地や生産国、製法、デザイン、シルエットなどにこだわった黒無地のTシャツをラインアップする。

 泉栄一「ミノトール 」ディレクターは「『#FFFFFFT』は2年半前から『ミノトール インスト』のアイテムをオーダーしてくれていた。その1型の1色に実直に向き合ってくださる姿勢に、嬉しくもあり、責任を感じながらお付き合いさせて頂いていた。そんな中、1年前、『黒T専門店をご一緒できませんか?』と提案したのがきっかけ。同じ考え方のコラボレーションが、自分にとって楽しいと思える事で、その感覚の共感を『#FFFFFFT』ともに体験したくなったことなどをお話し、共感してくださったことで、協業に至った。」と語る。

 また、現在ミヤシタパークに9月30日までの期間限定で出店している「#FFFFFFT.zip(シロティジップ)」では「ミノトール インスト」別注の“エクストラファイン ビッグポケットT”(1万2000円)を販売中する。

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伊藤忠がサステナブルに特化した新レーベル テキスタイル軸にアパレルや雑貨全般で展開

 伊藤忠商事は、テキスタイルブランド「ノワート(NOWARTT)」とコラボレーションした新ライン「ノワート ピース・オブ・ジ・アース」をスタートする。「ノワート」の過去のアーカイブスから12柄をセレクト、廃棄衣類などから再生したポリエステル糸「レニュー(RENU)」などのサステナブル素材と組み合わせて、セレクトショップや専門店チェーン、大手SPA、大手総合スーパーなどに向けて幅広く提案する。

 このプロジェクトを担当する伊藤忠繊維カンパニーの田中裕也リーテイル・クロージング課長は「長い間OEM・ODMを担ってきたが、この数年はどういった形ならサステナビリティを推進できるのかずっと考えていた。テキスタイルを軸にすれば、幅広いアイテムで幅広い販路で展開できると考えた。ただ、逆に言えばそうしたことを意識しなければ、商社のOEMは生き残れないとも感じている」という。2021年の春夏向けから本格的に展開する考え。

 「ノワート」は、アートディレクターの足立豊樹氏が2010年にスタートしたテキスタイルブランドで、これまで「スノーピーク」「オニツカタイガー」「ジーユー」、三鷹の森ジブリ美術館などの幅広いブランド・企業とのコラボレーションを行っている。

 「ノワート ピース・オブ・ジ・アース」では、「レニュー」のほか、次世代セルロース糸の「メッツァファイバー」、社会貢献型の生産工程などを組み合わせる。アイテムはシャツやアウターなどのアパレル、傘やエコバッグ、ネクタイ、スーツの裏地、靴下、寝装品、寝具など幅広く展開する。「当社は素材では『レニュー』などの本格的なサステナブル素材がそろっている。出口が見えたことで、今後はアパレルOEM事業の大半をサステナブルファッションに切り替えていく」と田中課長。

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抗ウイルス加工の“着るマスク”Tシャツ発表 タキヒヨーが初のクラウドファンディングに挑戦

 繊維商社のタキヒヨーは、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー(CAMPFIRE)」で高機能Tシャツ“着るマスク”の支援募集を開始した。

 “着るマスク”はタキヒヨーが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となった大規模イベントで受注していたTシャツの生産がキャンセルになったことから、在庫になった8000着分にあたる約6000mの生地を有効利用したもの。“ウィズコロナの生活に少しでも役に立つ製品を作る”というコンセプトのもとでプロジェクトをスタートさせた。

 特徴は、洗濯しても⻑持ちする抗ウイルス加工だ。“抗ウイルス加工で清潔に着られる、まるでマスクみたいなTシャツ”という点から“着るマスク”と名付けた。綿100%の天竺編みの生地は1枚でも透けにくい厚地で、ふんわりと優しい肌触りの上質な素材は、カットしてマスクにリメークすることも可能だ。抗ウイルス加工は、マルゼンと協業した。

 商品はメンズとウィメンズが3500円、キッズが2500円で、各⽩と⿊の2色展開。

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サザビーリーグがロンドン発ウィメンズブランド「エスゼットブロックプリント」の国内独占輸入販売契約を締結 インドの伝統的なブロックプリントを継承

 サザビーリーグは、 英・ロンドン発のウィメンズウェアブランド「エスゼットブロックプリント(SZ BLOCKPRINTS)」と日本市場における独占輸入販売契約を締結した。2020年12月から、21年春夏コレクションを全国の百貨店やセレクトショップなどで展開する。今後、販売・販促・物流を一本化することで持続的な成長を可能とし、両社の今後の成長・発展が見込めると判断し契約に至った。

 「エスゼットブロックプリント」は、インド・ジャイプールの伝統的工芸のブロックプリントに魅了されたNY出身のサラ・ゼルウェガー(Sarah Zellweger) がデザイナーを務める、 ロンドンに拠点を置くブランド。NYとロンドン、 そしてインドを融合させたモダンで鮮やかな色彩のウェアなどを展開する。貧困の残るインドの伝統を後世に引き継げるように経営者としてもジャイプールの人々の継続的な雇用創出に尽力している。日本では、サザビーリーグの「ロンハーマン(RON HERMAN)」で展開し、人気を博しているブランドだ。

 価格帯は、ブラウス1万3000~2万1000円、ドレスが1万6000~3万9000円、ジャケットg2万3000~3万5000円、ボトムスが1万3000~2万5000円、バックが1万6000~2万1000円、ブランケットが1万1000~31000円だ。

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D2Cの新ブランド「クレドナ」、初日で4000万円を売り上げる

 元「アングリッド」販売員のYURIをクリエイティブディレクターに起用したウイメンズの新D2Cブランド「クレドナ」が、9月1日にオンラインストアをオープンし、初日で4000万円を販売した。同ブランドを運営するドットワンは、ウイメンズのD2Cブランドの先駆け「エイミーイストワール」の運営会社。藤井亮輔社長兼CEOが8月に、個人で3ミニッツからMBO(Management Buyout=経営陣による経営権の買い取り)して立ち上げていた。

 クリエイティブディレクターのYURIは「アングリッド(UNGRID)」の
販売員を8年間経験しており、インスタグラムのアカウント(@yuri_212)のフォロワー数は4万9000。20代後半〜30代の女性から支持を集めており、ドットワンによると今回の「クレドナ」スタートにあたっては広告費をかけず、YURIのフォロワーを中心に売り上げたという。来年には有力商業施設への出店も計画しており、3年後には年商20億円を見込むという。

なお、2017年に大手ゲーム会社グリーが買収した3ミニッツは、藤井ドットワン社長がMBOした「エイミーイストワール」だけでなく、「エトレトウキョウ(ETRE TOKYO)」も7月にTSIホールディングスに売却しており、D2Cブランド事業からは撤退している。

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ランジェリー業界のゲームチェンジャー vol.9 プレーヤーが増え多様性が広がることで業界の活性化に

 下着業界は、主力商品であるブラジャーは使用するパーツが多いためロットが大きく、幅広いサイズやカラー展開のため在庫管理が難しいといった理由から新規参入が難しい業界だ。しかも日本では、大手メーカーの寡占が長く新陳代謝が進まない印象だった。ところがここ数年、その下着業界に新風を吹き込む存在を感じて「ランジェリー業界のゲームチェンジャー」と題し8組の女性たちにインタビューを行った。そこから見えてきた業界の今、そして今後の行方をまとめる。

 インタビューの対象は、ランジェリーセレクトショップの代表やオンラインショップのオーナー、ランジェリーのプロを育成するカレッジの主宰者、デザイナーなどで、それぞれに仕事内容や活動の場が異なるが、全員に共通していたのが“ランジェリーがもたらす力”を信じていることだった。“その力をもっと知って、感じてほしい”という思いが、彼女たちが下着業界に参入したきっかけであり、パワフルに活動する原動力だ。ランジェリーが持つ力とはいわゆる体形の補整ではなく、どちらかというと感覚的な点であることも共通している。「このランジェリーを着けたら、コンプレックスだった自分の体がものすごく魅力的に見えた」(太田まゆみ「ラ グット シュクレ(LA GOUTTE SUCREE)」代表)、「きれいな下着を身に着けたら自分が存在する意味を感じた」(栗原菜緒「ナオランジェリー(NAO LINGERIE)」デザイナー)などといったコメントに見られる体験はランジェリーが持つ力をよく表している。

 “育乳“”盛れる““はみ肉寄せ”など、コンプレックスの解消を想起させる言葉が購買を促すのは分かるが、彼女たちはそのような機能性を前面に出すのではなく、まず、ありのままの自分の体を肯定するところからスタートする。そして、自分の体に合う美しいランジェリーを身に着けた高揚感が女性を輝かせ、そこから生まれる自信がエンパワーメントにつながると期待している。

日本ブランドvsインポートブランド、機能vs官能美は終結

 かつては、感性に訴えかけるランジェリーはインポートブランド、機能性を追求するなら国内ブランドという図式だったが、今回インタビューした「チヨノ・アン(CHIYONO ANN)」「ナオランジェリー」「マイミア(MAIMIA)」「リリピアーチェ(LILIPIACHE)」はその壁を超えて今の時代を象徴する日本のランジェリーブランドとして存在感を発揮している。「マイミア」は海外で受賞し、「リリピアーチェ」は「アンソロポロジー(ANTHOLOPOGY)」とのコラボ商品を発売するなど実績も伴っている。

 その流れはここ最近、急に始まったものではなく、2010年にデビューした「ランジェリーク(LINGELIQUE)」、14年に登場した「シュット!インティメイツ(CHUT! INTIMATES)」が布石になっていると考えられる。ともに分厚いパッドなどは使用しない軽い作りで、繊細なレースを使ったファッションとしてのランジェリーを提案し、日本のランジェリー業界における新たな流れを示した。そして「インポート物のデザインや着け心地が好きだけれど、サイズ感や価格は日本ブランドがいい」という需要の取り込みに成功して市場におけるポジションを築いた。

 17年ごろから、ワイヤー入りのブラジャーほど多くの材料を使わずSML展開できるブラレットが流行したことで、ブラジャーの生産に対するハードルが下がった。それを機にD2Cブランドが台頭。そして今も日本でも、ミレニアル世代デザイナーによるD2Cブランドが続々と登場している。

 こうした経緯を見ると、もはや、日本ブランドvsインポートブランド、機能性vs官能美という二者択一ではなく、さまざまな要素が混在する個性がひしめき合って市場を形成する時代になったと感じる。そして、今回インタビューをした女性たちは、さらに個性のあるプレーヤーが増えることを心から望んでいた。「さまざまな個性がそろうことで発信力も強まり、大きなパラダイムシフトになる」(イェガー 千代乃・アン「チヨノ・アン」デザイナー)、「多様性が下着市場やランジェリーカルチャーの広がり、そして夢のある売り場につながる」(早瀬芳子「リリピアーチェ」デザイナー)などの声があった。もちろん市場には、デザイン性や個性だけでなく機能性や価格を追求するブランドも必要。選択肢が多いことが業界全体を活性化するはずだ。

試着室の外で親密な関係性を築く時代へ

 インタビューを通じては顧客とのコミュニケーションにも変化を感じた。その代表は、実店舗を閉店して現在ではECとポップアップショップを運営する「イルフェリーノ(IL FELINO)」の北菜月ジェネラルマネジャーだ。実店舗での顧客との接点がなくなったこともあり、現在は新商品の発売時にデザイナーとインスタライブを積極的に行っている。そこでは商品の紹介だけでなくデザイナーのパーソナリティーやフェミニズムに対する考え方なども熱く語られ、それが共感を呼んで売り上げにもつながっている。ファッションや化粧品などと異なり他人の目に触れないランジェリーは、時に内面に響く生々しさやそれを共有する親密さが必要なのだろう。そして、顧客の共感を通じて冒頭で述べた“ランジェリーの力”が波及することになる。

 これまで、その親密な関係を築くのは試着室の中だったが、今回登場したゲームチェンジャーたちはSNSや動画配信、ラジオなどさまざまなツールを駆使して顧客との距離を縮めると同時に、新規客との接点をつくっている。コロナ禍下で直接体に触れる接客がままならない今は、そういったコミュニケーションツールを使うことで新たな消費者との関係を築くチャンスだ。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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ビューティ&ユースで「オーラリー」のポップアップ開催 東京と大阪で

 ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS 以下、BY)は、「オーラリー(AURALEE)」のポップアップを東京・丸の内店と大阪・心斎橋店で9月5~18日に開催する。2020-21年秋冬コレクションを取り扱う。

 また、9月1日からBYは全店舗で「オーラリー」のスエット(2万2000円)を限定販売している。メンズアイテムで人気のスエットを同色のブラウン、グリーン、ピンクとブルーで別注したものだ。

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「ジミー チュウ」新CEOは初期の店舗スタッフ 「ティンバーランド」とのコラボブーツも

 カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)傘下の「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」は、新しい最高経営責任者(CEO)にハンナ・コールマン前EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)兼eコマース プレジデントを指名した。5月にピエール・デニス(Pierre Denis)前CEOが退任した後、暫定的に同役職についていた。

 コールマン新CEOは、1996年にロンドンのモットコム通りにオープンした最初の店舗の販売スタッフとして加わり、以来24年間同ブランドに勤めている。就任に際して「『ジミーチュウ』のような素晴らしいブランドの新しいチャプターを築けることをうれしく思う。この機会にとてもワクワクしている」とコメントした。

 また同ブランドは、20年2月開催の第54回スーパーボウル(SUPER BOWL)で披露した「ティンバーランド(TIMBERLAND)」とのコラボアイテムの詳細を明かした。「スワロフスキー(SWAROVSKI)」が輝くコラボブーツは、2日からニューヨークとロサンゼルスの「キス(KITH)」店舗とそのオンラインサイトを通じてアメリカ国内で先行販売中で、9日から「ジミー チュウ」の一部店舗とそのオンラインサイトでグローバルに発売される。価格は7万9000〜16万9000円だ。

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エスカーダ、独事業が破産 日本などほかの事業は継続

 エスカーダ(ESCADA)は9月2日、本国であるドイツ事業の破産を申請した。同社によれば、グループ内のほかの事業はこの破産手続きに含まれていない。エスカーダ・ジャパンもこれまで通りに営業を続ける。

 エスカーダは1978年にミュンヘンで創業。2009年に経営破綻してインドの大富豪ミッタル家によって買収されたが、経営状態は好転せず、19年11月には米投資会社リージェント(REGENT)によって再び買収された。なお情報筋によれば、ドイツ事業の資産の大半がすでに米国の持株会社に移譲されているほか、欧州で展開しているその他の事業は全て英国が拠点になっているという。

 今回の破産申請によってドイツ国内での事業や小売りは大幅に規模を縮小することになるが、同社は「卸や小売りの運営、また生産などは今後もミュンヘンで行う」としている。

 「エスカーダ」は百貨店を中心とした卸の比率が大きいため、コロナ禍の影響で打撃を受けたことは間違いない。しかし情報筋によれば、同社は以前から資金難に陥っており、リージェントによる買収後も公共料金や裁縫職への給与の支払いが滞っていたという。また20年に入ってからは、北米の店舗について家主と合意に至ることができず、ビバリーヒルズ、ダラス、バンクーバーなどの店から締め出される事態となっていた。

 情報筋によれば、エスカーダは09年の破綻以降は利益を上げられておらず、現在では1億ドル(約105億円)以上の損失を抱えているのではないかという。また同社のアイリス・イープル・リーギ(Iris Epple-Righi)前最高経営責任者や最高財務責任者などの主な経営陣は、同社がリージェントに買収された後に退任しているが、後任はいまだに決まっていないようだ。同社は、「将来の発展に向けて米国や英国事業およびECに投資しており、ラグジュアリーブランドとして引き続き運営を続けていく」と発表している。

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ジェフ・クーンズの風船を陶器で再現 アーティストから絶大な支持を得る磁器ブランドの展覧会が開催

 フランス発磁器ブランドの「ベルナルド(BERNARDAUD)」は、9月8日まで伊勢丹新宿本店(以下伊勢丹)本館5階のセンターパーク / ザ・ステージで「ベルナルドとアーティストたちの出会い」展を開催している。同ブランドは1863年、リモージュで創業。リモージュというと磁器の産地として知られる地域だが、今も一族経営であるのは「ベルナルド」だけだ。同ブランドがアーティストとコラボレーションを始めたのは1967年。同展では、マルク・シャガール(Marc Chagall)やホアン・ミロ(Joan Miro)などの近代作家をはじめ、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)やジェイアール(JR)などのコラボ作品が展示されている。

 6代目のアーサー・ベルナルド(Arthur Bernardaud)=ベルナルドジャパン社長にブランドの哲学やアーティストとのつながりなどについて聞いた。

WWD:「ベルナルドとアーティストたちの出会い」展の見どころは?これらは全て限定品か?

アーサー・ベルナルド=ベルナルドジャパン社長(以下、ベルナルド):コンテンポラリーアーティストだとクーンズやジェイアールの作品だ。クーンズとのプロジェクトは3年前にスタートした。このために工場内に鏡面仕上げをするための特別なスペースを作ったが企業秘密で誰にも見せられない。今後もコラボを継続し、アートピースとして販売する。ジェイアールからは、くしゃくしゃにした紙のテクスチャーを出したいと言われ、われわれにとっては、それを磁器で実現するのは大きなチャレンジだった。ただ、一番苦労したのはブラジルのデザインデュオであるカンパナ・ブラザーズ(THE COMPANA BROTHERS)の作品。ここで展示しているのは最後の1点だ。展示品には限定品もあれば、そうでないものもある。価格も2万5000~600万円と幅広いので、多くの人に見てもらいたい。

WWD:シャガールやミロとのコラボレーションは?

ベルナルド:シャガールが手掛けたパリのオペラ・ガルニエ(Opera Garnier)の天井作品の制作過程を表現したいと孫から提案があった。色出しに苦労したが夢のあるテーブルウエアに仕上がったと思う。われわれとシャガールのコラボを見たミロの孫から、ミロが手掛けた詩集の挿絵をテーブルセットにしたいと依頼があった。

WWD:これほど多くのアーティストからコラボの要望がある理由は?

ベルナルド:「ベルナルド」はリモージュで唯一残る家族経営の磁器ブランドだ。工場には磁器の美術館を併設している。プリントなど革新的な技術を積極的に取り入れつつ、アーティストとのコラボを通して、磁器で実現が難しいことへのチャレンジを続けている。職人はチャレンジが大好きだ。また、発色の良さもアーティストから支持されている。

WWD:2018年に日本に法人を設立したきっかけは?

ベルナルド:クリスタルの「バカラ(BACCARAT)」やシルバーウエアの「クリストフル(CHRISTOFLE)」などフランスのラグジュアリーブランドは昔から日本に法人があった。日本人は陶磁器が好きだし、われわれのビジネスの4割はホテルやレストラン相手だ。日本はミシュランの3つ星レストランが一番多い国だし、オリンピックに向けて多くのホテルが開業している。日本市場に大きな可能性を感じたからだ。

WWD:日本法人を設立してからの販売店舗数や売上高は?小売りと卸の割合は?

ベルナルド:代理店のときは20店舗で販売していた。現在では伊勢丹、高島屋日本橋店、高島屋玉川店、高島屋横浜店の4店舗に絞って販売している。初年度は厳しかったが、19年には小売りが前年の2.5倍、ホテルなどの卸が1.3倍になった。20年にはその2倍にするのが目標だ。グローバルでは小売りが7割、卸が3割。日本では、小売りが4割、卸が6割だ。20年にはそれを5割ずつにし、21年には小売りをグローバル同様7割まで持っていきたい。伊勢丹に大きなコーナーを持てたのでそれが信頼につながっていると思う。

WWD:伊勢丹に大きなコーナーが持てたきっかけは?

ベルナルド:以前から伊勢丹には小さいながらも「ベルナルド」のコーナーがあった。私はかつての代理店でインターンをしたことがあり、いい関係を築いていた。だから代理店は、日本法人をつくったときに伊勢丹に紹介してくれた。そして、ベルナルド本国の社長を務める私の叔父との友人である小川博バカラパシフィック会長がベルナルドジャパンの会長になってくれた。同会長に対する信頼が大きなコーナーを持てた理由だと思う。

WWD:「ベルナルド」がほかのリモージュのブランドと違う理由は?

ベルナルド:世界的な磁器のリーダーであるという点。また、年間12のコレクションを発売するなどファッションに近い感覚でモノ作りをしていること。革新的でクリエイティブ、そしてダイナミックである点。また、家族経営なので担当が頻繁に替わることもないため信頼されている。

WWD:ホテルやレストランで使用されている例は?

ベルナルド:ホテルやレストランへの卸のビジネスがスタートしたきっかけは、故ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)だった。ロブションは私の叔父の友人で、約40年前にレストランにオリジナルのテーブルウエアを作ってほしいと言われたのがきっかけだ。アラン・デュカス(Alain Ducasse)も「ベルナルド」を使っているし、大阪・心斎橋のルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)御堂筋店内の「SUGARABO」でも、世界的プロダクトデザイナーの吉岡徳仁がデザインしたオリジナルのテーブルウエアが使われている。

WWD:今後の日本における戦略は?

ベルナルド:ベストセラーのキャンドルホルダーなどギフトを強化していきたい。また、日本のクリエイターとコラボレーションをしていきたい。そして、「ベルナルド」というブランドがどういうブランドか知ってもらうために積極的にコミュニケーションと販促を行うつもりだ。

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ジェフ・クーンズの風船を陶器で再現 アーティストから絶大な支持を得る磁器ブランドの展覧会が開催

 フランス発磁器ブランドの「ベルナルド(BERNARDAUD)」は、9月8日まで伊勢丹新宿本店(以下伊勢丹)本館5階のセンターパーク / ザ・ステージで「ベルナルドとアーティストたちの出会い」展を開催している。同ブランドは1863年、リモージュで創業。リモージュというと磁器の産地として知られる地域だが、今も一族経営であるのは「ベルナルド」だけだ。同ブランドがアーティストとコラボレーションを始めたのは1967年。同展では、マルク・シャガール(Marc Chagall)やホアン・ミロ(Joan Miro)などの近代作家をはじめ、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)やジェイアール(JR)などのコラボ作品が展示されている。

 6代目のアーサー・ベルナルド(Arthur Bernardaud)=ベルナルドジャパン社長にブランドの哲学やアーティストとのつながりなどについて聞いた。

WWD:「ベルナルドとアーティストたちの出会い」展の見どころは?これらは全て限定品か?

アーサー・ベルナルド=ベルナルドジャパン社長(以下、ベルナルド):コンテンポラリーアーティストだとクーンズやジェイアールの作品だ。クーンズとのプロジェクトは3年前にスタートした。このために工場内に鏡面仕上げをするための特別なスペースを作ったが企業秘密で誰にも見せられない。今後もコラボを継続し、アートピースとして販売する。ジェイアールからは、くしゃくしゃにした紙のテクスチャーを出したいと言われ、われわれにとっては、それを磁器で実現するのは大きなチャレンジだった。ただ、一番苦労したのはブラジルのデザインデュオであるカンパナ・ブラザーズ(THE COMPANA BROTHERS)の作品。ここで展示しているのは最後の1点だ。展示品には限定品もあれば、そうでないものもある。価格も2万5000~600万円と幅広いので、多くの人に見てもらいたい。

WWD:シャガールやミロとのコラボレーションは?

ベルナルド:シャガールが手掛けたパリのオペラ・ガルニエ(Opera Garnier)の天井作品の制作過程を表現したいと孫から提案があった。色出しに苦労したが夢のあるテーブルウエアに仕上がったと思う。われわれとシャガールのコラボを見たミロの孫から、ミロが手掛けた詩集の挿絵をテーブルセットにしたいと依頼があった。

WWD:これほど多くのアーティストからコラボの要望がある理由は?

ベルナルド:「ベルナルド」はリモージュで唯一残る家族経営の磁器ブランドだ。工場には磁器の美術館を併設している。プリントなど革新的な技術を積極的に取り入れつつ、アーティストとのコラボを通して、磁器で実現が難しいことへのチャレンジを続けている。職人はチャレンジが大好きだ。また、発色の良さもアーティストから支持されている。

WWD:2018年に日本に法人を設立したきっかけは?

ベルナルド:クリスタルの「バカラ(BACCARAT)」やシルバーウエアの「クリストフル(CHRISTOFLE)」などフランスのラグジュアリーブランドは昔から日本に法人があった。日本人は陶磁器が好きだし、われわれのビジネスの4割はホテルやレストラン相手だ。日本はミシュランの3つ星レストランが一番多い国だし、オリンピックに向けて多くのホテルが開業している。日本市場に大きな可能性を感じたからだ。

WWD:日本法人を設立してからの販売店舗数や売上高は?小売りと卸の割合は?

ベルナルド:代理店のときは20店舗で販売していた。現在では伊勢丹、高島屋日本橋店、高島屋玉川店、高島屋横浜店の4店舗に絞って販売している。初年度は厳しかったが、19年には小売りが前年の2.5倍、ホテルなどの卸が1.3倍になった。20年にはその2倍にするのが目標だ。グローバルでは小売りが7割、卸が3割。日本では、小売りが4割、卸が6割だ。20年にはそれを5割ずつにし、21年には小売りをグローバル同様7割まで持っていきたい。伊勢丹に大きなコーナーを持てたのでそれが信頼につながっていると思う。

WWD:伊勢丹に大きなコーナーが持てたきっかけは?

ベルナルド:以前から伊勢丹には小さいながらも「ベルナルド」のコーナーがあった。私はかつての代理店でインターンをしたことがあり、いい関係を築いていた。だから代理店は、日本法人をつくったときに伊勢丹に紹介してくれた。そして、ベルナルド本国の社長を務める私の叔父との友人である小川博バカラパシフィック会長がベルナルドジャパンの会長になってくれた。同会長に対する信頼が大きなコーナーを持てた理由だと思う。

WWD:「ベルナルド」がほかのリモージュのブランドと違う理由は?

ベルナルド:世界的な磁器のリーダーであるという点。また、年間12のコレクションを発売するなどファッションに近い感覚でモノ作りをしていること。革新的でクリエイティブ、そしてダイナミックである点。また、家族経営なので担当が頻繁に替わることもないため信頼されている。

WWD:ホテルやレストランで使用されている例は?

ベルナルド:ホテルやレストランへの卸のビジネスがスタートしたきっかけは、故ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)だった。ロブションは私の叔父の友人で、約40年前にレストランにオリジナルのテーブルウエアを作ってほしいと言われたのがきっかけだ。アラン・デュカス(Alain Ducasse)も「ベルナルド」を使っているし、大阪・心斎橋のルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)御堂筋店内の「SUGARABO」でも、世界的プロダクトデザイナーの吉岡徳仁がデザインしたオリジナルのテーブルウエアが使われている。

WWD:今後の日本における戦略は?

ベルナルド:ベストセラーのキャンドルホルダーなどギフトを強化していきたい。また、日本のクリエイターとコラボレーションをしていきたい。そして、「ベルナルド」というブランドがどういうブランドか知ってもらうために積極的にコミュニケーションと販促を行うつもりだ。

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「ルイ・ヴィトン」2021年春夏メンズ・コレクション in 東京

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が2021年春夏メンズ・コレクションを東京で発表した。

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再生を誓う「ブルックス ブラザーズ」が表参道店をオープン ジャパン社長に意気込みを聞く

 「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は9月4日、日本における新たな旗艦店として「ブルックス ブラザーズ 表参道」をオープンする。場所は表参道のスパイラルそばで、売り場面積は約330平方メートル。8月30日に閉店したクラシックで重厚感があった青山店とは対照的に、全面ガラス張りのモダンなデザインが特徴だ。

 地下1階、地上2階の3フロア構造で、1階にウィメンズを陳列する。これについて小布施森一ブルックス ブラザーズ ジャパン社長は、「これまでメンズブランドのイメージが強かったと思うが、ウィメンズ強化の表れだ。表参道でウインドーショッピングを楽しむファッション感度の高い女性にアピールしたい」と話す。地下1階にはメンズドレス、2階にはメンズカジュアルをそろえる。

 米ブルックス ブラザーズの破たん以降、日本国内でもネガティブなイメージが付きまとうが、これをどう払しょくする?との質問には、「皆さまにご心配をかけてしまったが、表参道店のオープンが明るいニュースとなってほしいし、安心していただける要素としたい。それに見合う今日的なコンセプトと開放感を持つ店舗だ。表参道店を新たな時代のチャレンジの場としたい」と答えた。

 では表参道店に何を期待するのか?小布施社長は、「1979年に青山に日本1号店が誕生した『ブルックス ブラザーズ』にとって、その隣の表参道エリアに新たな旗艦店を構えることができたのは非常に意味深い。既存客には引き続き同エリアで買い物していただけるし、表参道駅に近いトラフィックの多いロケーションのため新客獲得にも期待している」と述べた。

 最後に、「ブルックス ブラザーズ」は再生可能か?またスーツビジネスに未来はあるか?と聞くと、「確かにライフスタイル、そしてそれに伴うファッションスタイルの変化は否めない。ただ、どのように変わろうとも『ブルックス ブラザーズ』はその変化に寄り添い、また進化し続ける力を持っている。ぜひ楽しみにしていただきたい。スーツビジネスの未来も共に作り上げていきたい」と結んだ。

■「ブルックス ブラザーズ」表参道
オープン日:9月4日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区南青山5-7-1

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頭皮に優しいスカルプケア アジュバンコスメジャパンから16年ぶりの新ヘアケアブランド誕生

 サロン専売品メーカーのアジュバンコスメジャパンは、新ヘアケアブランド「カスイ(KASUI)」を10月1日にスタートさせる。同社の主軸ヘアケアブランド「リ(Re:>>>)」の誕生以来、16年ぶりの新ブランドだ。

 「カスイ」は、薄毛や抜け毛を予防し、未来の髪の美しさの基盤を整えるためにスカルプケアに特化した。シャンプー、トリートメント、エッセンスの3種をそろえ、適切な頭皮環境に整える。エッセンスの浸透を促すために、皮脂や残留物を除去するシャンプーと、頭皮までをケアし潤いを守ってエッセンスが行き渡りやすい環境に整えるトリートメントのライン使いを推奨する。

 数年間におよぶ同社の基礎研究によって厳選した成分を配合し、機能性特化成分が浸透しやすい頭皮環境に整えながら、フケやかゆみ、乾燥、エイジング、不快な臭いといった頭皮の悩みにもアプローチする。開発に携わった中村荘太・同社研究部 主任は、「従来の育毛剤では副作用が出てしまう人もいた。そんな人にも安心して使ってもらえるように、皮膚科学の確かな視点から数年をかけて、副作用の少ない化粧品成分の中から頭皮に優しい新たな育毛成分を見出した。今後もさらなる研究開発を続け、優しさと効果実感を伴った医薬部外品の育毛剤の開発を目指す」と話し、スカルプケアをかなえる。

 同社が理美容師110人に行ったアンケート調査によると、将来の髪に不安を感じるお客さま(男性女性ともに)に出会ったことがあると回答した人は49.1%。また対策を勧めるタイミングについては、状態にかかわらず早い時期からと回答した人が52%を占める。一方で、薄毛について相談されたときに指摘しにくい、お客さまから相談されない限り言及できないといったコミュニケーションの難しさや、毛髪は成長期・退行期・休止期・脱毛期とヘアサイクルが循環し、休止期から成長期への移行に約3カ月かかるため効果を実感するまでに時間がかかるなどスカルプケアをおすすめしづらいという声もある。こういったサロンと顧客双方の悩みの解決も目指す。

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「THREE」のクリエイティブ・ディレクターが語るファッション×ビューティの可能性

 「THREE」と、派生するメンズメインの総合ブランド「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」は、既成概念にとらわれない“個性”や“美しさ”を提案してきた。そのブランドアイデンティティーを支えるのが、両ブランドのグローバル・クリエイティブ・ディレクターを務めるRIE OMOTOだ。メイクアップアーティストとしてモード界で活躍し、ファッションとビューティの枠を超えたクリエイティビティーを発信する。OMOTOディレクターに発想の原点やファッションとビューティの融合の可能性について聞いた。

WWD:2019年に「ファイブイズム バイ スリー」の新作発表会をファッションショー形式で行った。ファッションとの融合を図る狙いは?

OMOTOディレクター:「ファイブイズム」はインディビジュアリティー(個性)を表現するブランドです。個性の表現に体は欠かせません。トータルビューティで見せないと意味がない。ファッションとヘア&メイク、音楽を組み合わせて表現することでメッセージがより伝わり、印象にも残ると思ったんです。私はただ製品を見てほしいのではなく、人間像を提案したいんです。

WWD:今年7月には東京・渋谷、宮下公園の複合型商業施設ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)内のショップのオープンを記念してファッションブランド「ハイク(HYKE)」と「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」とコラボした。

OMOTOディレクター:「N.ハリウッド」の尾花大輔さんとはニューヨーク・コレクションなどでご一緒したことがありました。「ハイク」の吉原秀明さんとは面識がありませんでしたが、生き方を提案するブランドの哲学に共通点を感じていました。どちらのブランドも感覚が鋭い面がありながら、モノ作りの基礎もしっかりしている。「THREE」と「ファイブイズム」に通ずるところがあり、今回のコラボに至りました。クリエイティブな仕事をしているお互いが、良い刺激を与え合うことができました。

ファッションとビューティを
融合させる発想の原点

WWD:ファッションとビューティを融合させる発想はどこから?

OMOTOディレクター:大きなきっかけは、19歳で雑誌「i-D」に憧れてイギリスに渡ったことでしょう。メイクとヘア、洋服が一つになって“ファッション”なのだと教えられました。日本で美容師として働いていましたが、メイクとファッションがつながっていない、メイクとヘアさえ交わっていないことにずっと違和感を覚えていました。私自身は小さい頃からファッションも大好きだったので、美容室に来たお客さまと一緒にブティックに行って、髪型に合う洋服を一緒に選ぶなどもしていました。ファッションは“こうなりたい”というビジョンを大胆にドリーミーに表現できる一方、従来のメイクは“鼻を高く見せたい”とか、“目を大きく見せたい”など、自分のコンプレックスと向き合う現実的な作業でした。私は鼻が低いならそれをファッションの力を借りながらチャーミングに見せる方法を考えればよいと思う。常にファッションとしてバランスを取るべきだと考えています。

WWD:当時なぜ、ファッションではなくメイクの道を選択したのか?

OMOTOディレクター:ファッションデザイナーの道を考えたこともありました。渡英直後はコシノミチコさんのブティックで働かせてもらい、デザイナーのお仕事を見てきました。けれどメイクの仕事を通して、ブラシのワンストローク、ラインの1本で人が美しく変化した瞬間に、とりこになっていたんです。

WWD:モード誌の撮影などファッションの現場を多く経験しているが、そこでの経験は「THREE」「ファイブイズム」にどう生かされている?

OMOTOディレクター:ファッションシューティングの現場では、トータルビューティのつくり方を学びました。それは波乗りの感覚に似ています。モデルやスタイリスト、フォトグラファー、ネイリストといったスタジオのさまざまなところから湧き上がるウエーブをキャッチして、いかに皆と同じ表現に向かって一つの波に乗れるかということです。現場では「70年代のイメージで」という会話が交わされますが、誰かが教えてくれるわけではないので、自分で勉強していくことでファッションを通して時代の流れを察知する力も磨きました。ファッションの仕事に関わると、自分の殻を破って自由に表現する面白さに気付きます。日々自分への挑戦ですから、美意識を高めて自分磨きを怠らず、同時になんでも吸収できる柔らかい自分でいる姿勢も学びました。

ファッションとビューティを
掛け合わせて業界全体にウエーブを

WWD:今後ファッションブランドと挑戦したい企画などはあるか?

OMOTOディレクター:ファッションシューティングの現場を疑似体験できるようなコンセプトショップを作ってみたいです。ショップの名前は「HEAD-TO-TOE」などでもいいかもしれない。ファッション、ヘア、メイクアップ、スキンケア、ネイルそれぞれのプロフェッショナルがいて、そのスタイルに合った音楽やアートまでも提案してくれるような空間です。個性を磨く一つの体験として面白いのではないでしょうか。

WWD:業界全体を通してファッションとビューティが近付くには何が必要?

OMOTOディレクター:イベントやコラボなどを通してもっと深く関わってほしいですね。「パフュームを持っているファッションブランドとはコラボできない」といった業界の“政治”はもう不要です。お互いの価値を認め合っているブランド同士が積極的にコラボしあうことで、業界全体にウエーブを起こしたいです。

WWD:あらためて「THREE」「ファイブイズム」で今後成し遂げたいことは何か?

OMOTOディレクター:世界平和です。大げさに聞こえるかもしれませんが、自分がチャーミングになって褒められる経験は、人を幸せにします。自信がつくことで人は積極的に他人とつながろうとします。小さいけれど、美しさを通して人と人をつなげることは今すごく大切。人間はすごく単純な生き物で、考え方一つで見た目も変化します。だからこそ、「THREE」も「ファイブイズム」も美しく健康に楽しく生きられるマインドを磨くブランドでありたいと思います。

※ファッション週刊紙「WWDジャパン」はこのほど、ビューティ・コンテンツも加えてパワーアップします。第1弾となる9月7日号では、「ファッション×ビューティの可能性」をテーマに両業界を自在に行き来する業界人を特集します。

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鳥貴族が始めた「昼飲み」。 大倉社長が明かした営業状況は、結構厳しかった

 鳥貴族が8月初旬から一部店舗で昼からの営業にチャレンジしている。その名も「昼からトリキ」。ランチにでも昼飲みにでも使って欲しいというメッセージだ。ランチメニューを作らず、通常メニューのみで営業時間を広げるこの試み。現状は? 大倉社長の評価は?
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鳥貴族が始めた「昼飲み」。 大倉社長が明かした営業状況は?

 鳥貴族が8月初旬から一部店舗で昼からの営業にチャレンジしている。その名も「昼からトリキ」。ランチにでも昼飲みにでも使って欲しいというメッセージだ。ランチメニューを作らず、通常メニューのみで営業時間を広げるこの試み。現状は? 大倉社長の評価は?
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【珍手】「当日のコロナ感染者数=当日の生ビール価格」。安さだけではお客は振り向いてくれない

 都内のコロナ感染者数を、その日の生ビール価格にするという珍手を始めた店がある。東京・池袋の大繁盛店「アガリコオリエンタルビストロ」などを経営するビッグベリー(本社:東京、社長:大林芳彰氏)が展開する餃子居酒屋「アガリコ餃子楼」だ。この会社、今年初めに「567(コロナ)円飲み放題」を実施して、ネットで話題になった。ゲリラ販促の第2弾の状況は?
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【珍手】「当日のコロナ感染者数=当日の生ビール価格」。キワどくて面白いけど、効果はあるの?

 都内のコロナ感染者数を、その日の生ビール価格にするという珍手を始めた店がある。東京・池袋の大繁盛店「アガリコオリエンタルビストロ」などを経営するビッグベリー(本社:東京、社長:大林芳彰氏)が展開する餃子居酒屋「アガリコ餃子楼」だ。この会社、今年初めに「567(コロナ)円飲み放題」を実施して、ネットで話題になった。ゲリラ販促の第2弾の状況は?
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なるか、日本一!?「低評価」店舗の「奇跡」最終章 元ファストリ上席執行役員の心に火をつけた“トーチング”回顧録 Vol.5

 ファーストリテイリンググループで社内改革を推進する「有明プロジェクト」をけん引し、史上最年少で上席執行役員に昇格した神保拓也はこのほど、人の「心に火をつける。」ことを目指し、株式会社トーチリレーを設立した。まず取り組む同社の主たる事業は、「心に火をつけることを主題に置きつつも、ティーチングやコーチングとは一線を画す」という「トーチング」。山に登るためのトーチ、登る山を見つけるためのトーチを提供する。ただ、その料金はタダだ。神保はなぜ、タダで「トーチング」を始めたのか?人の心に火が付くことで起こった、ファーストリテイリング時代の「ユニクロ(UNIQLO)」の「奇跡」をたどり、「トーチング」の魅力を考える(「トーチング」のビジネスモデルは、コチラから)。

(前回からの続き)

 連続の「低評価」から1ランクアップ、あっという間に郊外のロードサイド店が単月ながら日本一の「ユニクロ」に。店長とスタッフ、そしてスーパーバイザーの心に火をつけた神保“隊長”は、すでに別の地方店のサポート業務に移っていたが、「自走が可能な組織になった」ロードサイド店の奇跡はとどまることを知らなかった。

 そして神保“隊長”が最初に店舗を訪れてから1年半、離れてから10カ月。ロードサイド店のスタッフから、神保“隊長”のスマホにメッセージが届いた。半年間の総合成績で争う「U-1グランプリ」で表彰されることになり、全世界5000人の店長や本部社員、経営幹部が日本に集結する最重要イベントのコンベンションに、ロードサイド店の店長が招かれるという。すでに異動が決まっていた店長にとって、「U-1グランプリ」は文字通り最後の花道。初めての店舗朝礼で、「20代で執行役員になります。だからさっさと結果を出して、半年で、大きな店に異動します」と豪語し、スタッフに総スカンを食らってから2年。そのスタッフは、「店長がコンベンションの壇上で表彰されるのが、今から楽しみで楽しみで仕方ない。順位は当日発表。どんな結果かわからないが、2年間、彼を支えてきたことに悔いはない」と神保“隊長”に連絡してきたという。

 結果は、2位だった。

 連続の「低評価」を脱して、やっと1ランクアップしたあの時のように、スタッフは皆、悔しくて泣いた。

「日本制覇は叶わなかった。悔しくて、悔しくて、店長と泣いた」。

「私たちスタッフは、店長を日本一にさせてあげたくて、壇上に立たせてあげたくて、ただただみんな、そう思って頑張ってきた」。

「店長は、壇上で私たちスタッフに感謝の言葉を述べたかったみたい。でも壇上でスピーチができるのは、優勝店舗の店長だけ。2位だったことが悔しいのではなく、それができなくて泣いているのがわかった」。

「店長は、たくさんのことを教えてくれた。お客様のために前を向くこと、諦めないこと、そして勇気を出して変わること」。

「みんなにあれだけ愛された店長。『店長のために頑張ろう』と、みんなが思えた店長。人は、誰かのためにたくさん頑張れるんだ。それがチームなんだ。たくさんのスタッフ愛、上司愛を教えてくれた」。

 こんなメッセージが、神保“隊長”のもとに寄せられた。

 神保“隊長”は、「低評価」だった店舗が、これだけの短期間で、全国2位にまで躍進したこと、そして嬉し涙ではなく悔し涙を流すまでに成長したことに心底驚いた。そして「人の心に火をつけること」「チームの心に火をつけること」の大切さを改めて学ぶ。これが、今のビジネスに繋がっていることは、言うまでもない。

(次回に続く)


お知らせ:申し込み殺到中という神保“隊長”のトーチングを受けてみませんか?「WWD JAPAN.com」は取材させていただくことを条件(企業名や個人名は匿名でも構いません)に、トーチングを受けたいファッション&ビューティ業界の皆さまを募集します。トーチリレーの業務には、アナタの登る山を見つけたり山への登り方を一緒に考えたりするトーチングと、神保“隊長”の経験を語るグループ向けのセッションがあります。どちらでも構いません。ご興味がある方は、コチラまで簡単な自己紹介をお送りください。神保“隊長”と相談の上、ご返信差し上げます(お送りいただく情報は取材後、速やかに破棄します)。


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「LV」メンズ東京のショーは、アニメとの融合にアフリカンなブラックカルチャーをプラス

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は9月2日、間もなくオープンする東京の海の玄関、東京国際クルーズターミナルで2021年春夏コレクションのチャプター2を発表した。8月に中国・上海で発表したチャプター1の半分強を入れ替えた。メンズのアーティスティック・ディレクターを務めるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)は、新型コロナウイルスのパンデミックを1つの契機として、シーズンに関係なくコレクションを発表することを表明。世界の各都市を巡回しながら、新作と、既に発表済みのコレクション、さらには過去のアーカイブのアップサイクルを一緒に見せるスタンスを表明している。

 上海で発表したコレクションは、メゾンが“ダミエ”と呼ぶ市松模様や原色などでインパクト絶大な構築的なフォーマルだ。ストリートの旗手ながら最近はエレガンスを舵を切るヴァージルらしい正統派のスタイルに、キャッチーな色柄が映える。そこに今期は、パリのメンズ・デジタル・ファッション・ウイークで発表したアニメキャラのZooomと、その仲間たちの“ぬいぐるみ”をプラスした。

 「ふざけている」と思う人もいるだろうか?だが、こうした遊び心は、今のファッションの世界に必要なものだ。特に男性、それも若い世代にはファッションとアニメの間に上下関係なんて存在しないし、「ベアブリック(BE@RBRICK)」などのオモチャは既にファッション界のスタンダード。それに今は、LINEのスタンプやオンラインMTGの背景など、ファッションを洋服以外に拡張すべき時だ。そんな姿勢を、「ルイ・ヴィトン」のような世界規模のメガメゾンがハッキリ示すことに意味がある。“ぬいぐるみ”がいっぱいのチェスターコートを着たモデル、“ぬいぐるみ”が顔を出している小さなボストンバッグを手に持つ男性は、こんなご時世だからか非常に愛らしいし、ファッションの新しい可能性を見せてくれる。アニメーションのようなキャラと色柄、そして誇張したシルエットで、ファッションがカルチャーと融合した。

 東京で新たに加えた新作で際立ったのは、アフリカに着想を得たカラフルなコレクションだ。上海で発表したフューシャピンクやオーシャンブルーは、他の色と混じり合い、アフリカ大陸の黒人のスタイルを思わせるカラフルなコレクションに進化する。「ルイ・ヴィトン」のロゴは、デビューシーズンとは異なる配色のレインボーカラーに彩られ、厚手のニットなどに描かれた。ブラウンをベージュとした落ち着いた色合いのフォーマルも、東京で加えた新作だろう。

 これから積極的に取り組むアップサイクルな洋服作りにおいては、特に19-20年秋冬のフランネル調のカシミヤを用いたプリーツスカートを含むフォーマルと、20-21年秋冬の青空にインスピレーションを得たコレクションに手を加えて付加価値をプラスした。例えば19-20年秋冬のプリーツスカートは、異素材とパッチワークしたり、そこに無数のクリスタルを縫い付けてロゴを描いたり。上述のアフリカンな七色のニットや、アップサイクルしたカシミヤのスカートは、春夏の商品とは呼び難いが、これもシーズンレス体制に移行した意思表明なのだろう。

 上海のコレクションは1500人を招いたのに対して、東京のショーのゲストはわずか180人。ゲストにはアップサイクルしたマスクカバーが招待状がわりに配られ、座席も左右が2m・前後が1mの感覚を開けたソーシャル・ディスタンシングな配置だ。パリで開かれていた、これまでの「LV」メンズのショーのような大熱狂は存在しない。しかし会場には、デジタル・ファッション・ウイークで発表したムービーに登場するコンテナが何段も積まれ、Zoooomなどのキャラクターのバルーンが踊り、ヴァージルの「アリガト」のメッセージの後には花火が上がるなど終始エモーショナル。ファッションショーの新しいあり方を提起する。

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大坂なおみからフェデラー、スタン・スミスまで 写真で振り返るテニス界のファッション

 米ニューヨーク州で開催された「ウエスタン・アンド・サザン・オープン(Western & Southern Open)」は、パンデミックの影響を考慮して無観客で行われた。日本にも大きな衝撃をもたらしたのは、8月23日にウィスコンシン州ケノーシャで起きた警察官による黒人男性銃撃事件を受けて、大坂なおみ選手が人種的平等を訴え準決勝を棄権して行動を起こしたことだ。その後大会は抗議に賛同の意を示し、全試合の1日休止を決めたことで大坂選手は試合に出場すると発表した。28日の試合当日には、大坂選手はBLM(Black Lives Matter=黒人の命は大切)運動のスローガンが記されたTシャツ姿でコートに登場した。

 この大会は無観客ではあったが、カジュアルな観客からプロムナードの座席に座る熱心なファンまで、国際的なテニス大会は隠れたファッションショーの舞台でもある。2019年のシーズンでは、2週間にわたる試合の各種メディアでの平均視聴者数は127万人で、選手のウエアはデザイナーやファンを魅了する一つの要素でもある。また、プロテニスプレーヤーのビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)選手によると、選手らのウエアの選択は社会的変化を反映しているともいう。

 ここでは社会的意味合いにおいても注目度が高い、テニス業界のファッションの歴史を見てみよう。

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大坂なおみからフェデラー、スタン・スミスまで 写真で振り返るテニス界のファッション

 米ニューヨーク州で開催された「ウエスタン・アンド・サザン・オープン(Western & Southern Open)」は、パンデミックの影響を考慮して無観客で行われた。日本にも大きな衝撃をもたらしたのは、8月23日にウィスコンシン州ケノーシャで起きた警察官による黒人男性銃撃事件を受けて、大坂なおみ選手が人種的平等を訴え準決勝を棄権して行動を起こしたことだ。その後大会は抗議に賛同の意を示し、全試合の1日休止を決めたことで大坂選手は試合に出場すると発表した。28日の試合当日には、大坂選手はBLM(Black Lives Matter=黒人の命は大切)運動のスローガンが記されたTシャツ姿でコートに登場した。

 この大会は無観客ではあったが、カジュアルな観客からプロムナードの座席に座る熱心なファンまで、国際的なテニス大会は隠れたファッションショーの舞台でもある。2019年のシーズンでは、2週間にわたる試合の各種メディアでの平均視聴者数は127万人で、選手のウエアはデザイナーやファンを魅了する一つの要素でもある。また、プロテニスプレーヤーのビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)選手によると、選手らのウエアの選択は社会的変化を反映しているともいう。

 ここでは社会的意味合いにおいても注目度が高い、テニス業界のファッションの歴史を見てみよう。

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新木優子が登場 日本限定“ディオール ブルー ドット”のポップアップストアが伊勢丹新宿にオープン

 「ディオール(DIOR)」は9月2日、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)による2020-21年秋冬コレクションのポップアップストアを伊勢丹新宿本店にオープンした。期間は9月15日まで。

 会場となる本館1階ザ・ステージでは、ブルーのポルカドットを配した日本限定のカプセルコレクション“ディオール ブルー ドット(DIOR BLUE DOT)”を先行発売。中でも、アイコンバッグの“ブック トート”(29万円)と“ジャディオール(J’ADIOR)”のパンプス(11万4000円)は同店限定アイテムとなる。オープンに際し、会場には「ディオール」のジャパンアンバサダーを務める女優の新木優子も来場した。

 なお、同カプセルコレクションは、「ディオール」銀座店と公式オンラインストアでは9月9日から販売する。

■日本限定カプセルコレクション“ディオール ブルー ドット”
日程:9月2〜15日
場所:伊勢丹新宿本店 本館1階 ザ・ステージ

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「アミ」が“9周年”を大事にする理由 デザイナーに聞く9つの質問

 「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI以下、アミ)」は、ブランド創立9周年を記念して制作した2020-21年秋冬シーズンのキャンペーンビジュアルを発表した。撮影は、「ヴォーグ(VOGUE)」「i-D」「W マガジン(W MAGAZINE)」など名だたる雑誌で活動する写真家パオロ・ロヴェルシ(Paolo Roversi)が手掛けた。

 周年というと節目となる数字が一般的だが、デザイナーのアレクサンドル・マテュッシにとって“9”には特別な思いがあるという。彼はブランドのこれまでをどう振り返り、これからをどう展望するのか?なぜ9がラッキーナンバーなのか?これらを知るため、9つの質問をアレクサンドル=デザイナーに投げかけてみた。


WWD:なぜ「9」がラッキーナンバーなのか教えてください。

アレクサンドル・マテュッシ=「アミ」デザイナー(以下、アレクサンドル):9は私の人生の重要な場面でいつも登場する数字なんです。私は1980年9月18日生まれで、全ての数字を足すと9、また9の倍数になりますし、私の名前の「Alexandre」「Mattiussi」もそれぞれ9つの文字でできています。ほかにもいろいろありますが、きりがないのでこれくらいにしておきます(笑)。

WWD:9周年のキャンペーンビジュアルで特別にこだわったポイントは?

アレクサンドル:フォトグラファーの人選には特に思い入れがあります。撮影を手掛けたパオロの作品には以前から魅力を感じていて、一緒に仕事をしたいと思っていました。9周年という特別な節目に仕事をお願いできたのはとれもうれしかったですね。パリにある彼のスタジオで行った撮影の様子は、まるで魔法のようにワクワクするものでしたよ。この経験は、ブランドとしてもかけがえのない思い出になるでしょう。

WWD:ブランド立ち上げから9年間で最もハッピーだったエピソードは?

アレクサンドル:ファッションショーは私にとって最もエキサイティングなことのひとつです。モデルがランウエイを歩く瞬間はもちろん、ショー直前のドキドキ感や最後のルックが通り過ぎたときの満足感はほかにありません。

WWD:服作りについて、ブランド立ち上げから変わったことは?逆に変わらないことは?

アレクサンドル:あまり変化していないと言ったらおかしいでしょうか?メンズウエアブランドとして始まり、2年前にウィメンズのコレクションも作り始めたという点ではたしかに変化しています。しかし、「シンプルであると同時にエレガントな作品を作り続けたい」という私の願望は変わりません。きれいなカッティングのコートやシンプルなタートルネック、キャロットパンツなどをバージンウールやコーデュロイ、ポプリンコットンなどで仕上げるというクリエイションの姿勢はどのコレクションにも通じています。最新コレクションとデビューコレクションを比べても、類似点が見つかると思います。

WWD:コロナでファッションの考え方はどう変わった?

アレクサンドル:漠然とクリエイションを続けるのではなく、自分はなぜこれがやりたいのか、誰のためにどれだけの期間でやるべきかなど、多角的に分析をする必要があると気づきました。ファッションを含むさまざまな業界がコロナの影響を受け、それまでと異なる機能を求められることは明白です。それでも私は「ファッション業界はよりよくなる」という希望を持ち、ポジティブに活動していきます。

WWD:ハートのキャッチーなロゴにはどんな思いが込められている?

アレクサンドル:「Ami de Cœur」(ロゴの名称)を直訳すると「ハートのアミ」という意味になります。私は友達や家族にメッセージなどを贈る際に、自分のイニシャル「A」の上に控えめなハートを添えてサインしていて、これがロゴの原点です。お客さまに対するフレンドリーなアプローチを象徴するものでもありますね。

WWD::あなたにとって日本はどんな存在ですか?

アレクサンドル:日本は素晴らしい人々と文化が存在する魅力的な場所。特に東京は、絶え間ない刺激と素晴らしいクリエイティビティのあるほかにない街です。そんな日本で、長くブランドを支持してもらえているのはとてもうれしいこと。ブランド初の海外ブティックが東京だったのも偶然とは思えません。最後に日本に訪れたのは1年前で、ウィメンズウエアの発表記念パーティーのために東京で数日過ごしました。また早く東京に行きたいですね。

WWD:次の9年でどんなブランドに成長させたい?そのためにどんな仕掛けを考えている?

アレクサンドル: 「アミ」がより多くの国や街に届いているとうれしいですね。クリエイションではバッグや靴、ジュエリーなどのラインアップをもっと豊富にしたいし、美容やキッズラインなど全く新しいカテゴリーにも挑戦したいです。ただ、どのコレクションでもブランド立ち上げの際に掲げた「友情」「真実性」「包括性」というバリューはこれからも発信し続けますよ。それが一番大切なことです。

WWD:最後にファンへのメッセージをお願いします。

アレクサンドル:ブランド初期のころから「アミ」をサポートしてくれてとてもうれしく思います。物理的に離れていても、日本のファンが「アミ」をタグ付けしてインスタグラムに投稿してくれるたび、この国とつながっていることを実感しています。ありがとう、日本。

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「ロエベ」が初のホームフレグランス 植物の香りのキャンドルやディフューザーが登場

 「ロエベ(LOEWE)」は9月3日、初のホームセンス・コレクションを発売する。クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が自身のガーデニングへの情熱と植物のユニークな香りを、調香師のヌリア・クルエレス(Nuria Cruelles)と共に具現化した。

 商品はキャンドル、ホームフレグランス、ラタンディフューザーの3タイプ。キャンドルとホームフレグランスは、ハニーサックル、ビートルート、ジュニパーベリー、トマトリーフ、コリアンダー、リコリス、ラシャス・ペア、オレガノ、サイプレスボール、アイビーの10種類の香りを用意。ディフューザーはアイビー、トマトリーフ、リコリスの3つの香りから選ぶことができる。

 キャンドルとディフューザーの容器は、アンダーソンが数年前にオークションで購入した紀元前5世紀のギリシャの器から着想した。ラインの入ったポットに“LOEWE”のブランドロゴとスペイン製であることを示す文字が刻まれる。

 パッケージにもこだわりが詰まっている。写真は自然界の美しさを捉えるエルワン・フロティン(Erwan Frotin)が撮影。写真製版印刷の先駆者で、明治から大正時代に活動した写真家の小川一眞の作品を再解釈して、植物の写真に鮮やかなカラーをのせている。

 アンダーソンは「私が『ロエベ』に加わったときから、すでにキャンドルや香りを伴った商品を作ろうと考えていました。香りのセレクションは個人的な痕跡。それらは嗅覚のスケッチであり、子ども時代、私がたどったさまざまな旅路を思い起こさせます。ビクトリアン・ガーデンや薬局の香りの一部、そういった科学的なものとセンチメンタルの香りのミックスです」とコメントしている。

 価格はキャンドルのレギュラーサイズが9500円、ミドルサイズが2万円、ラージサイズが4万2000円。ホームフレグランス(150mL)は1万800円、ディフューザー(245mL)は2万7000円。「ロエベ」の一部店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

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ユニクロの8月度売上高は29.8%増 ニューノーマルの好不調企業が定着?

 専門店チェーン、セレクトショップの2020年8月度売上高(既存店ベース)は、7月に続いて明暗がくっきり別れた。夏物ニーズをがっちりつかんだユニクロは、店舗とECの合計売上高が前年同月比29.8%増という大幅な伸び。一方で、ユナイテッドアローズの店舗とECの合計売上高は同14.7%減、アダストリアの売上高は同12.7%だった。消費がなかなか回復しない中で、企業の好不調が定着してきた印象もある。外出減が続く中でも、好調企業はしっかり客数を伸ばしている。

 ユニクロは昨年8月も一昨年同月比9.9%増と好調だったが、そこからさらに30%近く伸長。「夏のコア商品と『UT』で仕掛けたコラボアイテムの2軸で売り上げを伸ばした」と広報担当者。夏のコア商品とは“エアリズム”や、在宅需要にも適した“ウルトラストレッチアクティブパンツ”“スカートパンツ”など。『UT』は米津玄師や人気漫画「鬼滅の刃」とのコラボ商品が売れた。客数は同26.1%増だった。
 ワークマンも同10.9%増と好調だったが、20%増以上が続いてきたこの間に比べるとやや抑えめ。ただし、昨年8月は猛暑の影響で一昨年同月比54.7%増だったうえでの数字だ。気温の高さを受けて、今年も空調ファン付きウエアや冷感素材のアイテムなどが売れた。客数は同15.5%増。

 「無印良品」も直営店、卸、ECの合計売上高は10.5%増と2ケタ増。特にレトルトカレーがけん引する食品カテゴリーは同65.9%増という伸びだった。客数も同18.4%増となっており、来店頻度増が狙える食品がフックとなり、集客につながっている。また、掃除用具、キッチン用品などが好調な生活雑貨も同23.3%増。一方で衣服・雑貨は同9.4%減だった。

 「ファッションセンターしまむら」の売上高は同4.5%減(7月21日~8月20日)と、6月の休業明け以来の昇り調子にややブレーキがかかった。客数も同4.7%減。水着や浴衣、お出かけ着の売り上げ減が要因。機能性素材の肌着や寝具などは好調だった。

 アダストリアの売上高は同12.7%減で、は、客数(同14.2%減)とほぼ比例している。「休業していた期間中の春夏物の在庫は既にきれいになっているので、値引きなどの施策で無理に売り上げを作るという考え方はない」と広報担当者。

 ユナイテッドアローズ(UA)は店舗とECの合計売上高が同14.7%減。客数は3.8%減ながら、引き続き春夏物のセールが中心だったため客単価が下がった。ただし、「昨年は消費増税前の駆け込み需要で8月から高額ダウンが売れていた」(広報担当者)ことで、一昨年同月比12.3%増と伸ばしており、その影響もある。

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「バレンシアガ」新キャンペーンにカーディ・Bを起用

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は2020-21年秋冬の広告キャンペーンに、ラッパーのカーディ・B(Cardi B)を起用した。同広告の看板はパリのルーブル美術館に隣接する建物に9月いっぱい掲げられ、ほかにも台湾、中国、韓国、シンガポール、タイといった国々の屋外広告にも掲出される予定だ。

 8月4日にミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)とのコラボレーションとなる新曲「WAP」を公開し注目を集めているカーディ・Bは、広告で黒髪のボブにネイビーのドレスを着用。黄色い子ども用のおもちゃに囲まれて草の上に横たわり、ポーズを決めている。また、おもちゃに交じって同ブランドの新作“ネオ クラシック”バッグが置かれている。

 カーディ・Bは「バレンシアガ」を一顧客として愛用してきたというが、デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)=クリエイティブ・ディレクターとコラボレートするのは今回が初めて。ルックはデムナが選んだ。

 撮影はロックダウン中にロサンゼルス在住のカーディ・B自身によって行われた。「バレンシアガ」は、「典型的なキャンペーン制作からいくつかの過程を省くことで、現代的なファッションビジュアルが実現した。ファンタジーと実体験のギャップを埋めるようなものができた。なじみのある場所を使って、無制限の創造性を解放している。カーディ・Bは自分自身のため、もしくは遠く離れたままつながるために一人でドレスアップをすることの感情的な側面を共有している」とコメントした。

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伊勢丹新宿本店1階にライフスタイル型自主編集売り場 雑貨、化粧品、書籍など100ブランドを買い付け

 伊勢丹新宿本店は2日、本館1階にライフスタイル型の自主編集売り場「イセタン シード」をオープンした。もともと傘、ハンカチなど婦人雑貨の売り場だった約100平方メートルの区画を改装した。カテゴリーの枠を取り払い、ファッション雑貨から化粧品、書籍、食品に至るまで100ブランド約1300点を並べた。改装後の売上高目標は非公開。

 「コロナ禍でお客様が安心・安全を求める心理へ変化する中、『ここに来れば欲しいものが見つかる』という売り場が必要だと考えた」と小林嵩同店婦人雑貨バイヤー。定期的にポップアップイベントも開催するなど、この売り場を起点とした来店頻度向上と買い回り促進も視野に入れる。

 各カテゴリーのバイヤーが買い付けた定番品や名品などのほか、鮮度の高いトレンドアイテムも並ぶ。展開ブランドはファッション雑貨が「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」「ナナナナ(NANA-NANA)」、コスメが「ウカ(UKA)」「ダヴィネス(DAVINES)」、文具は「ラミー(LAMY)」など。デジタル機器は「家電量販店にはない、百貨店らしいもの」(小林バイヤー)の提案として藤原ヒロシや「サカイ(SACAI)」とコラボしたポラロイドカメラなども買い付けた。食品ゾーンでは、同社が運営する食品のオウンドメディア「フーディー」で読者が選んだ食品100選を陳列している。

 膨大な商品群を抱える同店において「コンビニのような快適さ、利便性のある売り場を目指した」(小林バイヤー)。陳列棚にはタブレット型端末も数台設置されており、これらは同社の公式アプリ「三越伊勢丹アプリ」と連携している。詳しい商品説明を調べたり、ECでの購入から自宅で受け取ったりすることも可能だ。

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GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #1

今週末9月4日(金)より順次スタートする、バーニーズ ニューヨークのメンズオーダーイベント MADE TO MEASURE

秋のイベントでは、<ベルベスト>・<フライ>・<フランコ ミヌッチ>でオーダーを承っています。

このオーダーイベントはバーニーズ ニューヨークにとって大切なイベントの一つ。長きにわたりお客様にお楽しみいただいています。

既製品ではない生地やこだわりを詰め込んだ“あなただけの一着”をお作りいただけるチャンスは、スタッフにとっても貴重な機会。

このブログでは、オーダーイベントの開催期間中を通して数回にわたり、バーニーズ ニューヨークのスタッフが実際にオーダーしたアイテムをそのこだわりとともにご紹介していきます。

 

今日まずご紹介するのは神戸店シニアセリングスーパーバイザー 山縣淳平の一着。

スーツは<ベルベスト>、ドレスシャツは<フライ>でそれぞれオーダーしたアイテムです。<ベルベスト>のオーダーでは、遊び心のある柄やスペシャルなファブリックなど多数の生地からからお選びいただけます。

 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #1

 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #1

「トレンドであるブラックを採り入れたコーディネートを考えていたところ、絶妙な色加減のオンブレチェック風の生地が目に留まりオーダーしました。モデルは<ベルベスト>でも定番の645。3つボタン段返りのナチュラルショルダーが自然で美しいシルエットを作り出します。

ドレスシャツの襟型はバーニーズ ニューヨーク限定の“TAMIGI(タミジ)”ではなくあえて“LIONE(リオーネ)”をチョイス。羽根のロールが綺麗なワイドカラーで、襟の収まり具合やタイとのバランスのよさが気に入っています」

 

新宿店マネージャー 羽鳥慎二は<フライ>のドレスシャツと<フランコ ミヌッチ>のタイでVゾーンをコーディネート。

IMG 5398 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #1

IMG 5446 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #1

「ベーシックで合わせやすさを意識しつつ、数ある生地の中から一番最初に目に留まった生地をチョイスしてオーダーしました。<フライ>の襟型はバーニーズ ニューヨークエクスクルーシヴのセミワイドカラーTAMIJI(タミジ)を、<フランコ ミヌッチ>のタイは“FRANK(フランク)”という、立体的でクラシカルなシルエットを実現するセミボトルタイプ。基本的に、オーダー時はインスピレーションで決めるスタイルです」

 

お好みの生地をセレクトいただける<フライ>のオーダーはストライプ・無地・濃色など豊富なラインナップが魅力。シーズナルの生地もご用意していますので見逃せません。

 

 

銀座本店セールスアソシエイトの山﨑大輔は<フランコ ミヌッチ>の代名詞とも言えるセッテピエゲ(7つ折り)タイをオーダーしています。

 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #1

 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #1

 

「一見ネイビーに見えますが、ありそうでない絶妙なグリーンがかったカラーに惹かれました。ストライプのグリーン×ピンクの配色も気に入っています。このコーディネートは暖色のドレスシャツとシンプルにまとめました。素材感のあるブラウンのスーツに軽やかなセッテピエゲタイとドレスシャツ のボタンダウンをあえて外し、肩の力を少し抜いたスタイリングです」

 

通常店頭でご覧いただけるレディメイド(既製)のラインナップとは異なるモデルや数ある生地の中からお気に入りを見つけだし、特別なアイテムをお作りいただけるバーニーズ ニューヨークのオーダーイベント MADE TO MEASURE

このほかのスタッフのオーダーアイテムも順次ご紹介していきますのでお楽しみに!

 

FALL 2020

MADE TO MEASURE

FRAY

9/4 FRI. – 9/13 SUN. 銀座本店1F / 横浜店4F

9/4 FRI. – 9/14 MON. 新宿店5F

9/15 TUE. – 9/27 SUN. 六本木店2F

9/19 SAT. – 9/27 SUN. 神戸店1F / 福岡店1F

 

 

BELVEST

9/10 THUR. – 9/12 SAT. 銀座本店B1

9/13 SUN. 横浜店5F

9/14 MON. 新宿店6F

9/15 TUE. 六本木店2F

9/19 SAT. – 9/21 MON. 神戸店B1

9/22 TUE. 福岡店B1

 

FRANCO MINUCCI

9/10 THUR. – 9/12 SAT. 銀座本店1F

9/13 SUN. 横浜店4F

9/14 MON. 新宿店6F

9/15 TUE. 六本木店2F

9/19 SAT. – 9/21 MON. 神戸店B1

9/22 TUE. – 9/27 SUN. 福岡店B1

ティンバーランドが「“使った以上”を自然に還元」、意欲的な環境宣言

 ティンバーランド(TIMBERLAND)は9月1日、2030年までに製品作りにおいてネット・ポジティブ(プラスの成果を生む)になるという目標を発表した。これは、自然から消費した以上のものを自然に還元する製品作りをするというもの。この目標を達成するために、「循環型デザイン」と「環境再生型農業」を通してイノベーションを推進していく。

 循環型デザインでは廃棄ゼロを目指し、ペットボトルやスクラップレザー、スクラップウールなど通常廃棄される材料を用いて製品開発を行い、使用後に再びリサイクルできるようにデザインする。

 再生可能型農業では、商品に使用する天然素材の100%を環境再生型農業から調達する。環境再生型農業はありのままの自然を模倣して動物を放牧したりすることで、土地に休息と回復の機会を与え、自然界に見られる多様性を再現しながら、多彩な作物を確保する方法。これにより、大地が大気中から炭素を吸収して効率的に地中に蓄えることができるようになる。それにより土壌の構造が再構築されて健康で潤いのある肥沃な土地になり、最終的には土地と農家にポジティブな影響が及ぶというものだ。

 ティンバーランドは米国、オーストラリア、ブラジルでリサイクルレザーのサプライチェーンの構築に取り組み、最近では環境保護団体のセイヴォリー研究所(Savory Institute)との提携を発表し、再生農業の具体的なメリットを研究するための資金を援助している。

 この秋には、初となるリサイクルレザーを使用したブーツのコレクションを発表し、今後さらにスケールアップしていく。このレザーは、調達パートナーであるアザー・ハーフ・プロセシング(OTHER HALF PROCESSING)社を通じて、米国のサウザンドヒルズ・ライフタイム・グレーズド(Thousand Hills Lifetime Grazed)再生牧場から調達している。また目標を達成するために、レザーだけでなく、先駆的な再生農家と協力し、再生農業によるラバー、コットン、ウール、サトウキビの新しいサプライチェーンを試験的に構築することにも取り組んでいる。

 コリーン・ヴィエン(Colleen Vien)=サステナビリティ ディレクターは、「現在の自然環境の悪化は、ファッションブランドとしての私たちにもその責任がある。何十年にもわたり、ティンバーランドは環境に及ぼす影響を最小限に抑えることに取り組んできたが、より積極的な対策を講じる必要がある。私たちは、循環型デザインと環境再生型農業に焦点を当てることで、サステナビリティを超えて今の状況を一変させ、自然がよりいっそう豊かになることに貢献するために、ネット・ポジティブな影響を及ぼすことを目指す。私たちはこの活動を通して業界全体を啓発し、未来を変えていく。自然はチャンスが与えられれば自らを修復し再生する本来の力を持っている。そして、今こそ私たちが手を差し伸べる必要がある。これが炭素を本来あるべき場所に戻し、最終的には消費した以上のものを土壌に還元するという2030年に向けたティンバーランドのビジョンだ」とコメントを発表した。

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ストックホルム・ファッション・ウイークがデジタル形式で復活 オープニングでは王室メンバーによるスピーチも

 2019年にスウェーデン・ファッション・カウンシル(Swedish Fashion Council)によって中止が発表されたストックホルム・ファッション・ウイークが8月25〜27日の会期で復活し、デジタル形式で開催された。参加したのは「ロジャー(RODEBJER)」「スタンド スタジオ(STAND STUDIO)」「アーケット(ARKET)」「ハウス オブ ダグマー(HOUSE OF DAGMAR)」「ATP アトリエ(ATP ATELIER)」など23ブランド。

 オープニングではスウェーデンのビクトリア皇太子がスピーチを行い、気候変動に対して警鐘を鳴らすとともに、より意識的な消費活動にシフトするよう呼び掛けた。会期中は、各ブランドのデジタルプレゼンテーションやデザイナーとの質疑応答、主要産業が抱える問題や地球環境を平等に共有することについてのパネルディスカッションもあったほか、音楽パフォーマンスやアバ(ABBA)のステージ衣装を手掛けたデザイナーによるスタイリング・セッションなども行われた。

 ストックホルム・ファッション・ウイークのオーガナイザーでもあるスウェーデン・ファッション協会(Swedish Fashion Association)のカタリーナ・ミッドビー(Catarina Midby)事務局長は、「経済的な理由によりファッション・ウイークを中止したが、デジタルイノベーションを活用したデジタル・ファッション・ウイークはスウェーデンにぴったりだと判断し、復活に至った。ファッション業界における優先事項がサステナビリティ、デジタルイノベーション、および季節にとらわれないタイムレスなデザインへとシフトしていく中で、スウェーデンのファッションとの適合性を見出した」と語った。

 また「スウェーデンのファッションをサポートし、業界内での位置付けを確立していきたい」とし、新型コロナウイルスの危機を乗り越えて生き残るために、デザイナーやエンターテイナー、サステナビリティの専門家、さらにはスウェーデンの王室メンバーからの支援を集めることで業界の活性化を図った。

 昨年、ストックホルム・ファッション・ウイークの中止が決定した理由として、先進的な方法を模索し、サステナブルな産業に生まれ変わるためのアクションを起こすことが挙げられた。その際、今後は北欧地域のファッションイベントとして国際的にも認知度の高いデンマークのコペンハーゲン・ファッション・ウイークに組み入れられることも発表されていた。

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ラグビー日本代表、松田力也選手が「ジースター ロゥ」のアンバサダーに 豊富なサイズ展開をアピール

 オランダ・アムステルダム発のデニムブランド「ジースター ロゥ(G-STAR RAW)」は2020-21年秋冬コレクションから、パナソニックワイルドナイツ所属でラグビー日本代表の松田力也選手をアンバサダーに起用すると発表した。1年間の契約だ。

 9月3日に発売する同コレクションはデニム・オン・デニムのスタイリングを提案する「ハードコア・デニム(Hardcore Denim)」キャンペーンの一環で、ジーンズ、デニムジャケット、デニムの帽子などを取りそろえた。

 松田選手は「アスリートは体形に合った洋服がないが、ジースターはその悩みを解決できる」とコメントし、「ジースター ロゥ」の豊富なサイズ展開、ストレッチ感のある素材と立体的なデザインをアピールした。

 9月14日には松田選手とのコラボコンテンツが視聴できる特設ページをブランドの公式ウエブサイト内で公開する。おすすめアイテムやアスリート体形ならではの着こなしを動画で紹介する予定だ。

 日本で「ジースター ロゥ」がアスリートとアンバサダー契約を結ぶのは初めてだという。

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下着売り場の概念を覆すワコールメゾンがギンザ シックスに登場 邸宅のような空間でショッピングが可能に

 ワコールはギンザ シックス(GINZA SIX)4階に8月26日、新業態「ワコールメゾン(WACOAL MAISON)」をオープンした。メゾン=家という名のとおり、254平方メートルの広々とした店舗は邸宅風の作りで、一見ランジェリーショップには見えない。エントランスには多くの観葉植物が置かれ、「ここは何のショップだろう」と思わず入りたくなるようなリラックス感がある。

 ショップに入ると、右手にライブラリー、左手にサンルームをイメージした空間がある。リビングルームを想定した中央の空間にはビンテージのワードローブが置かれ、ソファのある左右の売り場スペースと合わせるとまるで大きなウオークインクローゼットのようにも見える。その奥にはサロンがあり、左手にはゆったりしたフィッティングルーム、その奥のシャワールーム風の空間には3Dボディー スキャナーが置かれている。自分の体をさらさなければならないデジタル計測やフィッティングも、まるでシャワーを浴びてワードローブ選びをするような演出を施すなど、すみずみに気配りが感じられる。右手のVIPルームはさらに広々としており、自然光の入るプライベートな空間でゆったりとランジェリー選びができるようになっている。もちろんVIPルーム専用の3D ボディー スキャナーも設置されている。ワコールメゾンのビューティアドバイザーは、航空会社のファーストクラスのキャビンアテンダントと同レベルのホスピタリティートレーニングを受けており、VIP顧客の購入履歴などのデータをもとにVIPルームに顧客の好みに合いそうな商品をそろえて提案することも可能だという。

 ワコールメゾンで販売されるブランドはワコールのプレステージブランドが中心で、「ワコール ディア(WACOAL DIA)」「トレフル(TREFLE)」「サルート(SALUTE)」、インポートインナーの「ハンロ(HANRO)」のほか、一部「ストゥディオファイブ(STUDIO FIVE)」やカスタムオーダーの「デューブルベ(DUBELVE)」も取り扱う。サンルームは店舗の外から見える空間なのでプロモーション的な役割を果たし、今は「ワコール ディア」のブラックのランジェリーが展示されている。ライブラリーは、カップルや家族の来店者がゆったりくつろげるようにアートや下着関連の書籍が置かれているほか、メンズラインもある「ハンロ」のコーナーを設ける。リビングルームは、カラー別にブランドミックスで構成されている。百貨店の下着売り場に見られるボディーはサンルームの展示空間とワードローブ横に1体だけだ。

 ワコールメゾンのコンセプトに関して、ワコールの井上博文・執行役員 卸売り事業本部 販売統括一部長は、「世界中を旅した女性の邸宅がコンセプト。住みたくなるような空間、その日の気分でワードローブを選べるような雰囲気にした。基本的に家にないものは置かず、什器やインテリアにもこだわった。心地よく下着選びをしてもらえる空間になっている」と話す。通常なら狭いフィッティングルームもこの店舗では23平方メートルと広々としている。消費者が下着売り場やフィッティングルームの狭さに対して満足していないという仮説を立て、“メゾン=家”というコンセプトを打ち出したという。「ギンザ シックス内の他店舗との親和性も考えて空間を構成した。2年をめどに採算が取れるようにしたい。まずは、ワコールメゾンの顧客づくりからだ。ゆくゆくは多店舗化も視野に入れている」と井上執行役員。

 ギンザ シックス リテールマネジメント営業部の篠丸由紀氏は、「ギンザ シックスの顧客の7割が20~40代で富裕層が多く、リピート率も高い。テナントの半分が旗艦店ということもあり、空間の心地良さを体験してもらっている。今まで館内にランジェリーショップがなく問い合わせが多くあった。世界的ブランドである『ワコール』の出店が実現し、今後が楽しみだ」と言う。新型コロナウイルス感染拡大でインバウンド客が激減したとはいえ、都内や地方の富裕層の高い支持があるようだ。

 コロナ感染拡大でソーシャル・ディスタンシングが重要視される今、オンラインでのショッピングが増えているが、ワコールメゾンのラグジュアリーな空間で久々に実店舗におけるショッピングの高揚感を味わってみてはいかがだろう?

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King & Princeの永瀬廉が「ヒルマイルド」の新CMに登場 「一緒にしっとり肌になりましょう!」 

 健栄製薬は乾燥肌治療薬「ヒルマイルド」の新CMにジャニーズ事務所のアイドルグループ、King & Princeの永瀬廉を起用する。記者会見に永瀬廉が登壇し、新CMのお披露目とトークショーが行われた。新CMは9月12日から放送する。

 「ヒルマイルド」は医療機関でも乾燥肌治療薬として繁用されているヘパリン類似物質を0.3%配合した第2類医薬品で、クリームとローションをラインアップする。滝野六郎代表取締役社長は「ヘパリン類似物質を0.3%配合した医薬品は乾燥肌に非常に効果が高く、皮膚科でも多く使われている。永瀬廉さん出演の新CMで乾燥肌に悩む多くの人に『ヒルマイルド』を知っていただきたい」と新CMへの期待を述べた。

 永瀬廉は今回が初の単独CM出演で、撮影時の感想を問われると「いつもグループでにぎやかに撮影しているので少しさみしい気持ちもありましたが、逆に一人だったのでとてもスムーズでした(笑)。ヒルマイルドポーズにこだわったので、注目してください」と、CM内で披露した「ヒルマイルド」をアピールするポーズで会場の笑いを誘った。さらに、「CMを通じて乾燥肌に悩む人に『ヒルマイルド』を知っていただきたいです。一緒にしっとり肌になりましょう!しっとり肌がめっちゃ好きやねん」とメッセージを送った。

 永瀬廉はKing & Princeでの活動のほか、テレビドラマの出演や、8月14日に公開した映画「弱虫ペダル」の主演を務めるなど俳優としても活躍の場を広げている。

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賀来賢人が日本人初「ブルックス ブラザーズ」のスタイルアイコンに就任

 「ブルックス ブラザーズ」は、日本人初のブランドのスタイルアイコン「ブルックスブラザーズマン」に俳優の賀来賢人を起用する。1818年の創業以来、伝統を守りながら常に新たな挑戦を続ける同ブランドが、さまざまなキャリアを築きながら、新しい役柄に挑む賀来の姿勢に共感したことから実現した。

 就任ついて賀来は、「とても光栄に思う。『ブルックス ブラザーズ』のクラシックなスタイルが似合う大人の男になれたのかなと自信につながった。今回の就任をきっかけに、仕事だけでなくプライベートでもジャケットやスーツなどのファッションを楽しんで、さらりと着こなせる男性を目指したい」とコメントした。

 「ブルックス ブラザーズ」は9月4日、表参道店をオープンする。8月30日に閉店した青山店の重厚感のあるイメージを一新し、全面ガラス張りのモダンな外観が特徴だ。地下1階~地上2階までの3層構造で、地下1階にメンズ ドレス、1 階にウィメンズ、2 階にメンズ カジュアルカテゴリーを展開する。オープン時には購入したシャツに無料で刺しゅうを施しポップアップコーナー「シャツ ラボ」を併設する。

 「ブルックス ブラザーズ」は、1818年に米・NYで創業した米国でもっとも長い歴史を持つアパレルブランド。過去にはエイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)やジョン・F・ケネディ(John F Kennedy)など40人の歴代米大統領や、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)などのアーティストが着用するなど数多くの著名人が愛用している。

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ヨンアのブランド「コエル」が秋冬物のショー映像を公開 米倉涼子や山田優が登場

 モデルのヨンアが手掛けるEC主軸のブランド「コエル(COEL)」(ディーエムアイ)は、米倉涼子や山田優などを起用して2020-21年秋冬物のショー映像を作成した。「コエル」の自社ECサイトと、ユーチューブのヨンアのチャンネルで9月2日正午に公開した。

 ショーは8月11日に無観客で開催した。ラメ混ツイードのセットアップやフェイクレザーのビッグジャケットとフリルスカートのコーディネートなど20ルックで構成。米倉や山田に加え、ヨンア本人や人気モデルのケリーなど豪華メンバーが登場する点も服とともに見どころだ。

 同ブランドは18-19年秋冬にスタート。自社ECやポップアップストアを主販路にしており、8月26日~9月8日には、伊勢丹新宿本店2階でポップアップストアを開催。同会場でもショー映像は公開している。

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入手困難な「テルファー」の人気バッグ、24時間限定の受注販売が好評

 米アパレルブランド「テルファー(TELFAR)」は8月19日に、人気のあまり入手困難なことで話題のアイテム“ザ・ショッピング・バッグ(THE SHOPPING BAG)”の受注販売を24時間限定で行った。

 「テルファー」は、デザイナーのテルファー・クレメンス(Telfar Clemens)が2004年に立ち上げたジェンダーレスなブランドで、17年にはCFDA/ヴォーグ ファッション基金アワード(CFDA/Vogue Fashion Fund Award)を受賞している。

 14年に発表されたこのアイコニックなバッグは、植物由来のビーガンレザー製で3サイズ展開。ブルックリンの注目エリア、ブッシュウィックにいるような感度の高い若者が持ち歩いていることから、海外メディアでは“ブッシュウィック・バーキン(Bushwick Birkin)”とも呼ばれている。セレブリティーにも人気で、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)やベラ・ハディッド(Bella Hadid)が愛用していることでも知られているが、価格は150〜257ドル(約1万5000〜2万6000円)と手に取りやすい価格帯だ。

 こうした手頃な価格やサステナブルな素材で作られていること、またクレメンスがリビア系アメリカ人かつ同性愛者で、ブランドとしても包括性や多様性の推進を打ち出していることから、「テルファー」のバッグは若者を中心に人気を集めるようになった。同ブランドの公式インスタグラムでは、有名人だけでなく、商品を着用した一般消費者の写真もリポスト(再投稿)するなど顧客と積極的に交流し、熱狂的なファンベースを築き上げている。19年後半ごろからは人気がさらに加速し、公式オンラインストアではバッグが入荷するたびに数分で完売するようになった上に、アクセスが集中してサイトがダウンすることも。バッグを数倍の値段で転売する業者も現れるようになったため、希望者全員が公正に購入できる方法として24時間限定の受注販売を行ったという。

 同ブランドはオンラインストアでの販売も継続するが、顧客が必ずバッグを入手できる方法として、今後も受注販売を取り入れていく意向だ。希少性はアイテムやブランドの価値を高める要因の一つであり、多くのラグジュアリーブランドでも需給のバランスには非常に気を使っている。一方で、転売などによって真贋が不確かな商品が流通することも、ブランドにとって望ましい状態ではないだろう。

 ボストン・コンサルティング・グループ(BOSTON CONSULTING GROUP)のサラ・ウィラースドルフ(Sarah Willersdorf)=ラグジュアリー部門ヘッドは、「希少性は購買意欲を喚起する大きな要因であり、ブランドは今後も限定品などを発売するだろう。しかし新型コロナウイルスを機に、ファッション業界では過剰供給を見直す機運が高まっている。受注販売であれば需要をより正確に把握できるため、余剰在庫を抱えるリスクが低くなるほか、生産コストも抑えられる。これはサステナビリティの観点からも推奨されることなので、若年層を引き付ける要因にもなる。今後は、こうした手法を取るブランドが増えていくのではないか」と語った。

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ローソンがプラ削減の一環で洗剤の量り売り開始 マッシュ傘下、ニュージーランド発自然派ブランド「エコストア」で

 コンビニ大手のローソンはこのほど、ナチュラルローソンで洗剤の量り売りのテスト販売を開始した。ニュージーランドの自然派洗剤ブランド「エコストア(ECOSTORE)」の食器用洗剤、洗濯用洗剤、デリケート用洗剤、柔軟剤の4種類が対象だ。直営店の東京・芝浦海岸通店、神宮外苑西店を皮切りに、9月には病院内に展開するナチュラルローソン店舗への導入も予定する。

 今回の量り売りはセルフ方式で、客自身が売り場に設置してあるはかりで必要な量・価格を確認しながら商品を充塡し、充塡後に発行されるシールを容器に貼りレジで会計をする。容器は市販品など持参したものを使用することができ、マイボトルを持たない人向けに無料の容器を3種類、今回のサービス向けに用意した。専用に開発したはかりは一般の人でも扱いやすいよう、また洗剤の種類など視覚的にも操作しやすいように工夫を凝らした。ボトル満杯でなくても少量から購入することができ、香りを確認するためのお試しニーズにも対応する。

 ナチュラルローソンでは昨年9月から「エコストア」の取り扱いを開始。主な購買層は20~40代の女性で女性比率が8割を占め、コロナ禍で在宅時間が増加した影響もあり、7月度の洗剤カテゴリーの売上高は前年同月比2倍以上に伸長している。

 ローソンでは2030年までに17年度比で容器包装プラスチック使用量を30%削減することを目標としており、これまでにマチカフェの飲料商品の一部を紙コップに変更したほか、おにぎり包材を変更するなどプラスチックの削減に取り組んでいる。今回その一環として、量り売りの知見を持つ「エコストア」のセルフ方式によるテスト販売導入に至った。半年をトライアル期間とし、洗剤の量り売り導入店舗の拡大や、さらにナッツ類など食品や他のカテゴリーへの拡大も検討する。

 「エコストア」はマッシュホールディングス傘下のエコストアジャパンが展開する。「エコストア」としては、取扱店舗の中で量り売りを提供しているのは直営8店舗に限られ、充塡も販売スタッフが行っている。セルフオペレーションが確立されコンビニでの利用者が増えれば、同ブランドが目指す量り売り文化の普及に向けた大きな一歩となる。

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【激白】DDを離れた山本勇太・元GM社長「噂は漏れるもんですね」これから何をやる?資金は?

 8月末でゴールデンマジック(GM)の社長を退任したことを明らかにした山本勇太氏。今後どうするのか? 独立するにしても、DDグループの後ろ盾を失った今、決して楽な道ではないはず。何を目指していくのか? 勝算は? 独占インタビュー後編。
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【激白】DDを離れた山本勇太・元GM社長「独立して100店を目指します」何をやる?資金は?

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オンライン発表会でもサプライズはほしい 製品を送る時の工夫で変わるかも? エディターズレター(2020年7月13日配信分)

※この記事は2020年7月13日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

オンライン発表会でもサプライズはほしい 製品を送る時の工夫で変わるかも?

 リモートワークが定着し、ここ数週間で一気に化粧品のオンライン発表会やファッションのオンライン展示会が増えました。「WWDビューティ」編集部に在籍する私も、スキンケアやメイクアップの新作発表会にいくつか参加しました。

 発表はZoomやマイクロソフトチームスなどの動画会議プラットフォームを用いることが多かったのですが、最近はユーチューブやインスタグラムを選ぶブランドも増え、形式も多岐にわたっています。いろいろ参加してみて思ったのは、発表するアイテムやコンテンツ、対象者に合わせて使い分けるのはやっぱり必要なこと。例えばメイクアップは色味や細かいハウツーを見せる必要があり、そうなると画質がきれいに映るユーチューブが断然よかったり、研究発表やプレゼンなどが必要なスキンケアなどはその場で質問が聞けるZoomがよかったり。

 化粧品の発表会ではよく新作をイメージしたスイーツや食事が提供されるのですが、そういった体験を自宅でも味わえるように、発表会の時間に合わせてウーバーイーツで食事を参加者に届けたブランドがあったとも聞きました。さすがにそれにはびっくりしましたが、同時に、ブランドにとっては発表会は本当に大事なイベントで、多くの時間とコストをかけていることを改めて感じました。発表会はただ新作の説明をするだけの場ではなく、参加者はその製品やブランドの世界観を“体験”し、それを発信できるように会場が作り込まれていることが多いです。

 ただ自宅だと、製品が手元に届いても、発表会会場と同様の体験を味わうことは正直難しいですね。発表会会場では製品が“映える”ような凝ったフォトスポットも必ず設けてありますが、自宅だとどうしてもきれいに製品が撮れないのも悩みポイントです。そこで、写真映えするようなボックスに入れて製品を送ったり、製品をその上に配置すればきれいに撮れるような“背景紙”を同封したりするのはいかがでしょうか?韓国ブランドの「ラカ」が韓国でプレスやインフルエンサーに向けて超(!)ミニサイズの新作を特別に作り、さらにそれをミニサイズの段ボール箱に入れて送り、SNSでかなり話題になりました。おもちゃみたいな見た目でとってもかわいかったです。あまりの反響で、数量限定で一般消費者にも提供し、SNSにはミニサイズの開封動画がたくさん上がりました。そのほかにも「ラネージュ」がビタミンC入りのクリームを発売したときに、わざわざビタミン剤大手メーカーとコラボしてビタミンCサプリのパロディーを作ったり、「ドクタージャルト+」は新作クリームの形をした犬猫用のおもちゃを同封してペット好きで話題になったり、やっぱりKビューティはそういうのが上手だなぁと思います。

 リアルな発表会が開催できない今は、いかに自宅やオフィスに同じような体験を届けられるかが一つの課題と感じました。製品を送るにも、思わず写真を撮りたくなるような仕掛けだったり、クスッとするようなユーモアを添えたり、何かサプライズがあるといいなぁと思いました。そしてそれがサステナブルだとなおさら良いですね。ここまで勝手な思い付きをいろいろ書いてきましたが(笑)、参加する側ももちろんいろいろ工夫したり、考えたりする必要もありますね。

#MILLENIALMIND:ミレニアル世代の記者が、普段の取材や、日頃から気になっているファッション&ビューティのニュースやトピックスをピックアップします。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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コロナ禍で「銀だこ」、「ゴーゴーカレー」が大忙し?

 コラボレーションは、「共に働く」「協力する」の意味で、「共演」「合作」「共同作業」「利的協力」を指す語である。日本語ではコラボと略されることも多い。テレビや映画の番宣、アニメキャラクターの認知度アップなど、飲食店を媒体としてメニューのコラボレーションは定着しているが、コロナ禍で居酒屋を中心としたメニューコラボが活発化している。
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壁に当たった都心型ブランドとファッションシステム 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。小売店のコロナ禍からの回復は、立地や業態によって大きな差が生じている。その背景と今後を詳細に分析してみた。

 コロナ禍の長期休業が明けた6月はセールの前倒しと定額給付金効果で回復したアパレル消費も7月は一転して冷え込み、商品の性格や価格帯、店舗の立地で明暗が際立っている。明暗を分ける要素は何か、それは秋冬以降も続くのか、ファッションビジネスはどう変わるべきかを検証してみたい。

都心と地方や郊外の効率格差が急激に縮まった

 6月、7月の販売結果を見ると、大都市中心部の百貨店や駅ビル、ファッションビルの落ち込みが大きい一方、地方や郊外の百貨店やSC(ショッピングセンター)は回復が早かった。上場アパレル企業の売り上げを見ても、主力とする出店立地によって同様の傾向が見られる。まとまった傾向がはっきり見えるのが、日本ショッピングセンター協会(以下、SC協会)が発表している月次情報だ。

 SCテナント全体の売り上げが前年実績に比べて4月76.2%減、5月69.1%減、6月17.1%減、7月19.9%減と推移する中、大都市中心地域のテナントは4月85.2%減、5月82.6%減、6月30.5%減、7月32.5%減と落ち込みが大きい一方、周辺地域のテナントは4月74.3%減、5月64.5%減、6月12.4%減、7月15.0%減と落ち込みが小さく回復も早かった。結果、大都市中心地域テナントに対する周辺地域テナントの坪あたり販売効率の格差も、18年通年の46.7%、19年通年の47.9%から20年1〜7月は単純平均で57.9%まで縮まり、コロナ禍の3月以降に限れば62.8%まで接近している。

 同じくSC協会が毎年発表している「SC白書」20年版(19年集計)の物販テナント平均総合賃料(共益費なども含む)では、中心地域駅ビル(大都市と限っていない)の月坪5万968円に対して周辺地域商業ビル(主に郊外SC)は月坪1万3321円と大差があるから、販売効率の格差が縮まっていけば周辺地域施設の方が採算をとりやすくなる。

衣料消費は都心集中から生活圏へ分散

 企業別や施設別の売り上げを見ていくと、「都心」から「郊外」だけでなく、郊外でも「大型モール」から「生活センター」へ、「商業施設」から「フリースタンディング」へという消費の移行が見える。

 SC協会には「生活センター」という区分はなく、広域型の重装備な大規模モール(鉄骨鉄筋コンクリート建築で家賃も管理費も高くて客数も密)に対して、生活圏型の軽装備な中小規模ショッピングセンター(軽量鉄骨建築で家賃も管理費も安く客数は疎)を指して使ってみた。米国では前者を「クローズドモール」、後者を「オープンエアセンター」と区分しているが、空室率はコロナ前からクローズドモールの方が高かった。

 ロックダウン中もオープンエアセンターは食品スーパーやドラッグストアなど「エッセンシャルストア」(生活必需品店)の入居比率が高いこともあって営業を継続した施設が多く、ロックダウンで長期休業してテナントの退店が広がったクローズドモールとの格差は一段と広がった。エアロゾル感染リスクが低く3密回避のソーシャル・ディスタンシングも取りやすいオープンエアセンターの優位はロックダウン解除後も変わらず、ウイズコロナが長引く中、家賃の格段の安さと営業の自由度もあってクローズドモールからシフトするテナントチェーンが増えている。

 オープンエアセンターの多くは平面駐車場を多数の店舗が囲む「ストリップモール」でもあり、各店舗に直接に車を乗り付けられるから、カーブサイド・ピックアップ(ネットで注文・決済して店舗の駐車場で受け取るクリック&コレクトサービス)にも容易に対応できる。クローズドモールでは店舗がグラウンドフロアにあってダイレクトパーキングが可能でも、日本ではSCの出入り自体に大変な時間を要するから、設計段階からカーブサイド・ピックアップ用のバイパスレーンを設けないと実現は難しい。私はもう何年も前から大手SCデベロッパーに提言しているが、誰も聞き入れてはくれなかった。

 家賃※1.も格段に安く営業の自由度が高いのが生活道路沿いのフリースタンディングで、客数が限られ3密とは無縁だが、販売効率が低くても儲かる仕組みを作れば砂漠のサボテンのような強さを確立できる。ウイズコロナでも既存店が伸び続けるワークマンや西松屋、急浮上のファッションセンターしまむらがその典型で、ユニクロも90年代まではローカルのロードサイドに布陣していた。銀座で6月に開店した「ユニクロ トウキョウ」など過度な都心シフトはコスト体質をインフレさせる失策と危ぶまれる。

 コロナ前までは家賃が高くても集客してくれる「館」に依存するメリットがあったが、ウイズコロナで3密回避が続き生活圏への消費分散が進むと採算が取れなくなる。都心から郊外へ、大型モールから生活センターへ、究極は生活道路のフリースタンディングへと衣料消費の場が移り、販売効率と不動産コストのバランスも一変していく。

 ※1.ロードサイド店舗は、かつては15〜25年のリースバック(地主に保証金を入れて建ててもらう)が多かったが、借地借家法の改正以降は定期借地契約(借り手が借地に自分で建てる)が主流となった。定期借地契約の残存期間を転貸するケースも多く、割安に借りられる。

ライフスタイルもファッションも変わる

 衣料消費の場が生活圏に分散する契機は、緊急事態宣言下で都心の仕事軸から郊外の生活軸へライフスタイルが一変したことだが、コロナ以前から衣料品のカジュアル化とファッション離れはじりじりと進んでいた。

 ビジネスシーンでスーツが「ジャケット+スラックス」の“ビジカジ”になったかと思うまもなく「ブルゾン+カジュアルパンツ」の“カジビジ”やトラックスーツ同然の“アクティブスーツ”になり、今や非正規労働者の通勤着は「マンパ(マウンテンパーカ)+ジャージーパンツ」の“アスビジ”(アスレジャービジネス)となった感がある。それは革靴やパンプスからスニーカーへという通勤靴の劇的変化を見ても明らかだ。もはや革靴やパンプスの強要はパワハラと批判されかねない段階まできており、スーツや“ビジカジ”を要求するのも難しくなりつつある。

 カジュアル化と並行して進んだのが「服装マウンティング」の衰退であり、コロナ禍を契機に劇的な変化を見せている。

 都心の仕事社会やナイトシーンで所得と感性の服装マウンティングを競う必要は急激に薄れ、トレンドやクリエイションを追ってお洒落する意味もなくなりつつある。生活圏でライフスタイルを謳歌するのにマウンティングを競うおしゃれは不要で、シーンと仲間になじむ普段着のおしゃれや機能性が求められる。そんなアフターコロナ社会ではファッションの役割が一変し、高価なブランド服や服飾品(高級腕時計の売り上げは激減している)、仲間から浮いてしまうデザイナー服の需要は急速に細っていくだろう。

 ならば、都心の百貨店や駅ビル、ファッションビルに感染リスクを冒してまで出かける必要はないし、普段着のおしゃれならECや生活圏の店舗で充分だ。となれば、衣料品に使う費用も単価もこれまで以上に下がっていく。

価格の常識もコストも急速にデフレしていく

 アパレル商品の価格帯を、カジュアルパンツを例にざっくり分けてみると、以下のような7段階になるのではないか。

(A)ラグジュアリーブランド級……6万円〜
(B)ベターブランド級……2万5000〜4万5000円
(C)ナショナルブランド級……1万2000〜2万2000円
(D)駅ビルブランド級……5800〜9800円
(E)SCブランド級……2900〜4900円
(F)ホームセンターブランド級……1480〜1980円
(G)プライスライン オフプライスストア級……580〜980円

 今日のマスマーケットはユニクロに代表される(E)SCブランド級が主流で、これより上にはワンブランドで売り上げ1000億円以上のブランドは存在しない。(D)駅ビルブランド級はせいぜい200億円が限界で、法外に割高と認識されるようになった(B)ベターブランド級や(C)ナショナルブランド級は急速に市場がしぼんでいる。(A)ラグジュアリーブランド級とて、インバウンドが復活しない限り衰退は避けられない。

 アフターコロナ社会で新たなマスマーケットとなるのは、ユニクロが高すぎると感じる多くの顧客を吸収する(F)ホームセンターブランド級だ。ワークマンがその代表格だが現状ワーク&アウトドアに偏っており、今後はフェミニン&ナチュラル系など1000億円級のブランドがいくつか台頭するに違いない。
ホームセンターブランド級でも手が届かないという人々は(G)プライスライン・オフプライスストア級に流れるだろう。ホームセンター級ブランドを半額程度のオフプライスで売る業態で、西東京圏郊外に展開するタカハシが注目される。SCブランド級以上の名の知れたブランドを「正価」からのオフ率で訴求する一般のオフプライスストアとは根本的にニーズが異なり、ブランドではなくアイテムの絶対安価が求められる。

 コロナ禍で所得や雇用が脅かされた人々は社会保障への不信感もあって貯蓄性向を高めており、とりわけコロナ以前から消費性向が低下していた20〜30代の独身者に顕著だ。ファッション消費を支えてきた20〜30代が生活防衛でファッション離れし、普段着と低価格品(あるいは古着)にシフトしていけば、最も打撃を受けるのは(D)駅ビルブランド級だ。衣料消費が都心のターミナルから生活圏にシフトし、ワンランクあるいはツーランク下に移行するとすれば、アパレルビジネスのコストバランスは一変してしまう。

 価格帯が低くなる分、家賃などコストの安い立地に店舗を移し、ECと一体に店在庫を引き当てるクリッック&コレクトで顧客利便と在庫効率を高め、低価格でも期待以上の品質を確保すべく歩留まり率が高まるよう、調達ロットを小口化してリードタイムを短縮するか、スマートファクトリー軸のVMI※2.を仕組み、大ロット一括調達なら来シーズンも定価が通る定番に限定する。どちらにしても値引き販売でなくEDLP(常時低価格販売)に徹し、クリック&コレクトとテザリング※3.で在庫効率と物流効率を最大化するべきだ。

 駅ビルやSCで調達原価率を16〜27%に抑えて当初「正価」を割高に設定し、値引き販売が常態化しているようなアパレルチェーンがアフターコロナ時代に生き残る可能性は限りなくゼロに近い。抜本から禊いでコスト構造を変えるか、破綻して悲劇を広げる前に事業を手仕舞うべきだろう。

※2.VMI(Vendor Managed Inventory)…あらかじめ定めた棚割に基づいてベンダーに補給と在庫管理を委任する取引形態
※3.テザリング…店舗間で在庫を融通して在庫効率を高めるローカル・ディストリビューション手法で、修理加工の集約やC&Cの店出荷と連携される

「多産多死のインフレ・ファッションシステム」から「需給一致のデフレ・サステナブルシステム」へ

 コロナの終息が見えずウイズコロナの生活が長引く中、人々は都心の仕事軸から郊外の生活軸へと一変したライフスタイルを当分継続するしかない。そんな生活が続けば人間関係も社会関係も変わり、いずれ人生観まで変わっていくから、消費スタイルも根底から変わってしまう。

 その変化は「使い捨て大量消費のインフレ人生」から「エシカル消費のサステナブル人生」へといえるのではないだろうか。

 日本の経済も社会も青春期は1973年(石油ショック)までで、働き盛りも91年(バブル崩壊)で終わり、2008年(リーマンショック)で定年退職して年金生活に入るはずだったのが、少子高齢化で急速に老いていくのを無理押しインフレ政策で老体にむち打ったのがアベノミクスだった。コロナショックでそれも破綻し、雇用も生計も根底から脅かされ、財政も太平洋戦争敗戦時(国家負債はGDPの250%)まで悪化した。

 もはやこれ以上老体にむち打つのは困難で、無理せず雇用と生計と社会インフラを維持することに注力するしかない。となれば投資も消費も抑制し、ポスト・アポカリプスなリサイクル文明の構築を急ぐべきだろう。建前の美辞麗句でなく、社会と生活の根元からサステナビリティの実現が問われているのだ。

 ならばファッションビジネスも、付加価値を増幅し使い捨てをあおる時代錯誤な「多産多死インフレ・ファッションシステム」を卒業し、エシカル消費の「需給一致デフレ・サステナブルシステム」に転換するべきではないか。もはや付加価値をあおってもコストに見合わず、値引きと売れ残り在庫に苦しむだけだとしたら、抜本から思考を切り替えた方がよい。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)

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「アディダス」が“スーパースター”のコラボビーガンスニーカーを発表 手描きの花柄デザイン

 「アディダス(ADIDAS)」はショーン・ウェザースプーン(Sean Wotherspoon)と、定番モデル“スーパースター(SUPERSTAR)”のコラボスニーカーを発表した。プラスチックの廃棄物削減に加えて、製作過程で動物由来の成分を使用していないビーガンスニーカーだ。日本国内では8月29日から取り扱いを開始した。価格は14300円。

 アッパーとインナー部分はリサイクルされたポリエステルで構成され、インソールは「オーソライト(ORTHOLITE)」素材の余りを使用し、再生可能なコルク由来の素材でカバーしている。ソール部分にはサステナブルな方法で調達した天然ゴムを90%と廃ゴムを10%用いた。

 米ロサンゼルスの有名古着店ラウンド ツー(ROUND TWOR)の共同経営者ウェザースプーンといえば、「ナイキ(NIKE)」との“エア マックス(AIR MAX 1/97)”や、「ゲス(GUESS)」などのファッションブランドとコラボスニーカーを発表してきた。今回「アディダス」とのコラボにあたって自ら手描きの花柄を施し、刺しゅうの糸が垂れるようなデザインにしたという。

 ウェザーズプーンは、「私自身がビーガンであり、そのことが私の基盤になっていることをみんな知っている。全てのプロジェクトや、サステナブルな生活の一部になっている。アディダスはそれを気に入ってくれたし、ビーガン素材の“スーパースター”を作る方法を一緒に話し合った」とコメント。

 「アディダス」はこれまでにもパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(PARLEY OCEAN PLASTIC OCEANS)と協業し、海洋プラスチック廃棄物などをアップサイクルしたアイテムを発表。さらに2024年までにリサイクルされたポリエステルのみの使用を目標とし、今年新たに100%リサイクルされたポリエステル素材、プライムブルー(PRIMEBLUE)とプライムグリーン(PRIMEGREEN)を導入している。

 今回のスニーカーはアッパーからアウトソールに至るまで、シューズのあらゆる要素のシグネチャースタイルを“リイマジニング”するプログラム“スーパーアース(SUPEREARTH)”の一環。今後効率の良いパターンやリサイクル素材を使用していくことで、シューズを作る過程で発生する素材廃棄の削減を図る。

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ハヤカワ五味の「イルミネート」から生理周期に着目したサプリ発売

 ハヤカワ五味が運営する生理用品のセレクトEC「イルミネート(ILLUMINATE)」はこのほど、女性向け飲み分け型サプリメント「チケットサプリ」を発売した。

 「チケットサプリ」は、女性の体がホルモンバランスの影響でさまざまに変化することに着目し、その時々で必要な栄養素を補う6種類のサプリメントを組み合わせた。飲みやすさを追求し全て個包装で分け、生理周期に合わせた全3タイプをそろえる。毎日飲む“31 DAYS”には日々不足しがちな鉄や葉酸、チェストツリー、クリルオイルのほか、ヒアルロン酸などの美容成分も配合した。生理後から排卵日までの低体温期に向けた“11 DYAS”には、ローヤルゼリーなどの各種ビタミンに加えて、体を温めるショウガや独自にブレンドした5種類のハーブなどを配合した。生理期間中に向けた“3 DAYS”には、鉄や女性ホルモンと似た働きをする大豆由来成分エクオールなどを配合した。価格は1カ月分(45包)で7500円。

 ハヤカワは「『イルミネート』の公式ラインに登録している1万人以上の声を聞くなかで、生理の不快感より、痛みなどの身体的な悩みやイライラなどの精神的な悩みを抱えている人が多かった。そうした悩みに対するアプローチのほとんどが、鎮痛剤の服用という一時対処的なもので、根本的な解決のために何が必要なのかわからないと知った。そこで忙しい人でもそのときどきの体の状態に合わせて適切な栄養を取れるものが必要だと考えてサプリを開発するに至った」と開発背景を語った。

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「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」2021年プレ・スプリング・コレクション

 「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」が2021年プレ・スプリング・コレクションを発表した。

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「コスメデコルテ」の2020年ホリデーは8色入りのアイカラーパレットに注目

 「コスメデコルテ(DECORTE)」は11月1日に、ホリデーシーズンを記念したメイクアップコレクション「コスメデコルテ メイクアップ コレクション 2020」(7500円)を数量限定発売する。なお、予約は9月10日から開始する。

 同コレクションは、8色入りのアイカラーパレット、赤みブラウンのアイライナー、深みのあるレッドのリップグロス、繊細なパール入りのフェイスカラー、オリジナルポーチをセットにした。パッケージはブラックを基調にきらめくゴールドのデザインを施した。

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百貨店8月度は1〜2割減収 コロナ第2波と酷暑で客足遠のく

 百貨店主要5社の2020年8月度業績は、1〜2割の減収だった。7月下旬にピークを迎え、以後も感染者数が高止まりする新型コロナ第2波の影響に加え、例年以上の酷暑が客足を鈍らせた。各社の業績は、三越伊勢丹が前年同月比28.1%減、高島屋が同19.2%減、大丸松坂屋百貨店が同25.7%減、そごう・西武が同8.8%減、阪急阪神百貨店が同26.9%減だった。

 都心の大型店には客が集まらず、一方で食品など必需品に強い郊外・地方店がにぎわうという構図に変化は見られない。阪急阪神百貨店は、基幹店の阪急うめだ本店、阪神梅田本店の入店客数が前年同月の半分以下に落ち込んだ。「(新型コロナの)感染再拡大から年配層やファミリー層を中心に、都心を避ける傾向は再び強まっている」(同社広報)。売上高では郊外店11%減に対し都心店は31%減だった。

 主力の衣料品売り場では秋冬物が立ち上がったが、依然苦戦が続く。三越伊勢丹は基幹3店(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店)で婦人服が同35%減だった。大丸松坂屋百貨店も42%減。一方で特選衣料・雑貨は全体的に好調で、三越伊勢丹、高島屋、そごう・西武は同カテゴリーにおいて前年同月実績超えを達成した。「夏休みの旅行控えなどで浮いたお金をお買い物に回していただいた」(三越伊勢丹広報)。大丸松坂屋百貨店ではゴールデンウイークから導入しているライブショッピングが奏功。「ブランド力があり、顧客の顔が見えている売り場は新作発売とともに買い手がついている。今後も強化していきたい」(同社広報)とする。

 なお8月は、主要5社においてはそごう・西武が西武大津店(滋賀県)、そごう徳島店、そごう西神店(兵庫県)、西武岡崎店(愛知県)を閉店。高島屋の高島屋港南台を加えると、わずかひと月の間に計5店の百貨店が営業を終了したことになる。

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グランエミオ所沢第2期オープン イセタンミラーなどビューティも出店

 埼玉県・所沢駅直結の商業施設グランエミオ所沢が9月2日に第2期の開業をする。ビューティやファッション、飲食など49店舗(うち30店舗が地域初出店)が出店。3月に開業した第1期77店舗と合わせて126店舗がそろい、周辺エリアで最大規模の商業施設となる。初年度売上高は130億円を目指す。

 所沢駅は1日の乗降客数が10万人を超え、商圏人口は34万人。さらに周辺にある西武園ゆうえんちやメットライフドームのリニューアル、ところざわサクラタウン(KADOKAWA運営の複合施設)の開業が控え、都市開発が進んでいる。その中で、所沢駅も2日に新たらしくなって新改札ができ、利便性や回遊性が向上する。「所沢は豊富な人口ボリュームと駅周辺に商業集積余地がまだある。大型競合施設も少なくポテンシャルを有する。一方で西武線沿線外の人からの認知度が低い。グランエミオ所沢を通じ、沿線外への魅力発信の輪を広げたい」と川上昇司・西武プロパティーズ開発事業部課長は語る。

 グランエミオ所沢は“都会的進取の風土”と“豊潤な自然・田園”が交差する場として、沿線のランドマークとなる施設。店舗面積は約1万8500平方メートルで、地上1~4階の4層構造。屋上庭園のほかレストスペースを随所に設け、居心地のよい空間を目指す。

西武線沿線初のイセタンミラー

 ビューティ関連では西武線沿線初となるイセタン ミラー メイク&コスメティクス(以下、イセタンミラー)が改札前の好立地に出店。売り場面積は約137平方メートル。イセタンミラーの常設として初の「アテニア(ATTENIA)」「オサジ(OSAJI)」を扱う。「郊外店であるためスキンケアブランドも加えた」(佐野恭子・三越伊勢丹化粧品グループ イセタンミラー営業部 スタッフマネージャー)。また近年はコスメをプレゼントし合う傾向があるため、イセタンミラーとして初めてギフト編集コーナーも設置けたほか、「アディクション(ADDICTION)」「THREE」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」など合計16ブランドをそろえた。製品構成はメイクが70%、スキンケアが30%となる。

 イセタンミラーは「乗降客数や商圏人口、ターゲット層のボリュームなど基準を設けて出店している。グランエミオ所沢周辺地域は開発も進んでいるため、売り上げ拡大が期待できる」(橋川隼人・三越伊勢丹化粧品グループ マーチャンダイジング部 イセタンミラー マーチャンダイザー)という。

オリーブツリーの下で接客「ロクシタン」

 「ロクシタン(L'OCCITANE)」も沿線初出店。「首都圏から離れた西東京エリアへの出店を以前から計画しており、所沢駅周辺のマンション開発の活発化によって居住者の増加が見込めるなどポテンシャルを感じた」(PR担当者)という。通常の店舗に比べ約1.8倍程度の売り場面積で、店内にはプロヴァンスを象徴するオリーブツリーをはじめ、イモーテルの花やラベンダーのディスプレーを施した。同店限定でオリーブツリーの周囲にベンチを置き、着席によってBAによる製品を紹介するカウンセリングコーナーを設けた。そのほかオープン1カ月はハンドクリームに限定刻印サービスも実施する。

“主治美”となる「フェイス デコ アヴェダ」

 埼玉県に本社を構え7店舗のヘアサロンを有するヘアセキグチは、初めてのアヴェダサロン「フェイス デコ アヴェダ」を出店した。沿線でアヴェダサロンは初となる。セット面が9席、個室1室を設ける。「当社は、主治医のようにお客さまの生活に欠かせない“主治美”として、お客さまの美に寄り添い共に歩み続けている。『アヴェダ(AVEDA)』の環境に配慮した取り組みを含めホリスティックな美しさを追求する姿勢が当社の考えと合致した」と鈴木貞一郎ヘアセキグチ全店舗総店長は述べた。

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デサントがサステナブルな循環型ブランド「リ:デサント」始動

 デサントはこのほど、初の環境配慮型のオリジナルブランド「リ:デサント(RE:DESCENTE)」を立ち上げた。同ブランドを手始めに持続可能なモノ作りへの取り組みを強化していく。

 「リ:デサント」は回収衣料を原料とするリサイクル素材を使用した“バース”シリーズと生分解性素材を使用した“シード”シリーズで構成する。

 “バース”シリーズでは、生産過程で発生する裁断くずや残反、使用済みの衣料品を原料としたリサイクルポリエステル素材“RENU”を使用したTシャツ(5830円〜、税込)などをそろえる。ユニセックスで着られるオーバーサイズのシルエットとトレンドレスなデザインにこだわった。同シリーズの鍵となる衣料回収を強化するために、同社はデサントトウキョウをはじめとする10店舗に回収ボックスを設置する(10月以降に設置予定)。今後は回収した衣料を同社がサポートするスポーツ選手のユニホームに再生するなど、強みであるスポーツコミュニティーを生かして、顧客とのコミュニケーションを図るという。

 “シード”シリーズでは、天然繊維の和紙を原料とした独自素材を布地に用いたほか、製品ラベルやボタン、接着縫製に使用する接着剤などの副資材にも生分解性素材を使用した。アイテムはパンツ(2万7500円、同)やTシャツ(2万5300円、同)などで、和紙の消臭性や通気性といった特徴を生かしてスポーツ着にも日常着にも着られるアイテムをそろえる。着なくなった衣料は同回収ボックスで回収し、生地開発のパートナーであるセーレンが契約する畑に埋めていく予定で、埋めたアイテムは2〜3年のうちに土に還る仕組みだ。

 「リ:デサント」を手がける曽我部恵美子デザイナーは、「世界的にサステナビリティの取り組みが盛んに行われている中で、日本のスポーツウエア企業として遅れを感じていた。2011年にデサントに入社して以降、持続可能なモノ作りに取り組みたいという思いが常にあったが、会社としてなかなか踏み出せないでいた。今回の『リ:デサント』はスモールステップではあるが、ここで得た知見や技術を今後デサントの主力商品にも広げていきたい」と意気込む。

 同社では持続可能な事業活動への取り組みとして、21年4月までに国内事業所すべての電力を再生可能エネルギーに切り替えることを目指すほか、サプライチェーンの透明化に向けて全生産工場の把握を進めるという。

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挑戦を忘れない時計「ロンジン」の新作は“古くて新しい”

 世界最大の時計企業であるスウォッチ グループ(SWATCH GROUP)傘下のスイスブランド「ロンジン(LONGINES)」は、新作時計“ロンジン スピリット(LONGINES SPIRIT)”を9月5日に一部店舗で先行発売、10月5日に全国発売する。同モデルは、ハワード・ヒューズ(Howard Hughes)やアメリア・イアハート(Amelia Earhart)ら、陸・海・空を開拓した先駆者も信頼し愛用した「ロンジン」の時計や計器の意匠を受け継ぐもので、価格は40mmの3針カレンダーモデルが24万8000円、42mmのクロノグラフモデルが36万8000円。「ロンジン」は、「“ロンジン スピリット”は飛行家や探検家のパイオニア精神を具現化したモデルだ」と説明する。

「先駆者たちの傍らには、
いつも『ロンジン』があった」

 さらに、「『ロンジン』の時計や計器は高い精度と堅牢性、斬新な計測システムで数々の偉業達成を支えてきた。過酷な天候、荒れ狂う海、そして人類未踏の地であった空に足を踏み入れた先駆者たちの傍らには、いつも『ロンジン』があった。“ロンジン スピリット”は、『ロンジン』の歴史と最新の技術を掛け合わせたコレクションだ。大ぶりのりゅうずや文字盤上の数字のフォント、針の形状などに伝統を反映させるが、ディテールはブラッシュアップされている」と続ける。

文字盤の5スターは
最高評価の証

 技術面では、ムーブメントにシリコン製ヒゲゼンマイを使用した自動巻きキャリバーL888.4、L688.4を搭載する。64時間と60時間のパワーリザーブで、COSC(スイス公式クロノメーター検定機関)によるクロノメーター認定を得ている。文字盤上にある5つの星は、かつて「ロンジン」が搭載キャリバーのクオリティーを星の数で表した習慣に倣ったもので、5つ星は最高評価だ。その文字盤はマットブラック、グレイン加工したシルバー、サンレイ仕上げしたブルーの3色からなる。

先駆者の偉業と命を支えた
「ロンジン」

 先駆者との関係については、「『ロンジン』のクロノグラフを着用したアメリア・イアハートは女性として初めて大西洋単独横断飛行を成功させたし、2カ月におよぶマイナス40℃のグリーンランド探検において『ロンジン』のクロノメーターはポール・エミール・ヴィクトール(Paul Emile Victor)と彼の隊の命を助けた。1931年に高度3万2576フィート(9929m)という記録を達成したアメリカ人飛行家エリノア・スミス(Elinor Smith)の手にも『ロンジン』の時計があったし、ハワード・ヒューズの世界一周最速飛行も『ロンジン』が計測した」と話す。

これからも「ロンジン」は
歩みを止めない

 “翼の付いた砂時計”をロゴマークとする1832年創業の「ロンジン」は、“伝統”“エレガンス”“パフォーマンス”をテーマに時計を作り続けている。同時に、長年にわたって世界的なスポーツイベントのオフィシャルタイムキーパーや国際スポーツ連盟のパートナーを務め、スポーツの分野でも存在感を発揮している。またビジネスにおいては、日本を含む世界150カ国以上で販売されている。

問い合わせ先
ロンジン
03-6254-7350

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レディー・ガガのマスクに注目! 20年「MTV VMA」で最多5冠達成

 「2020 MTVビデオ・ミュージック・アワード(2020 MTV Video Music Awards以下、VMA)」が30日にニューヨークで開催され、歌手のレディー・ガガは個性的なマスクの数々を披露した。1984年に始まった「VMA」は米ミュージック・テレビジョン(MUSIC TELEVISION以下、MTV)が主催する一大ミュージックイベントだが、ファッションにおいても注目度が高い。今年最も多い9部門でノミネートされたガガは、最多5部門で入賞。登壇の際に衣装の一部としてマスクを着用し、マスク着用の大切さを訴えながらファッショナブルなルックを披露した。

 中でも一番話題を集めているのが「クリストファー ジョン ロジャーズ(CHRISTOPHER JOHN ROGERS)」の緑色のガウンと合わせた角付きマスクだ。制作したのは新鋭デザイナーのランス・ビクター・ムーア(Lance Victor Moore)で、ガガのスタイリストであるニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)から直接依頼を受けたという。ガガはほかにも彼が手掛けた“マスク”をヘッドドレスとして、キャンディス・クオコ(Candice Cuoco)がデザインした銀色のジャケットに合わせて着用した。

 ムーアは「今年の『VMA』は絶対見るべきとはいわれていたが、自分のマスクが使われているのを見た時点でぶっ飛び、その後にも自分のが使われたのを見てひっくり返りそうだったよ」とコメント。新型コロナウイルスのパンデミックの前からマスクの制作に携わっていたムーアだが、今回ファッション先行のマスク制作で注目を集めている。

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60周年を迎えた「ドクターマーチン」のアイコン “1460 8ホールブーツ”の歴史

 「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は今年、定番モデル“1460 8ホールブーツ”の発売から60周年を迎えた。シンプルなシルエットとタフで履き心地のよい機能性を備えたワークブーツとして誕生した、ブランドのファーストモデルだ。ロッカーズから思想家まで、反骨精神を持つ人々にとっての自己表現のアイテムとして、いつの時代にも愛されてきた。ここでは、そんなアイコニックなブーツの歴史をたどっていく。

HISTORY OF
“1460 8-Eye Boot”

 “1460 8ホールブーツ”が初めて生産ラインに乗ったのは、1960年4月1日のこと。最初の数年間は、2ポンドで買えるワークブーツとして、郵便配達員や工場労働者などイギリスの労働者階級に広まっていった。ドイツの最先端の技術と、英国ならではの伝統的な靴製造技術を融合させたエアクッションソールによる快適な歩行は、当時の靴業界に大きな衝撃をもたらした。

ストリートカルチャー&
ミュージシャンとの
切っても切れない深い関係

 60年代後半、イギリスの若者たちは頭をそり、ワークブーツをユニホームのように履きこなすようになった。ロックバンド、ザ・フー(The Who)のピート・タウンゼント(Pete Townshend)が「ドクターマーチン」を着用し始めたのもこの頃だ。労働者の枠を超え、ミュージシャンやサブカルチャーの世界でもこのブーツが愛用されるようになる。イエローステッチやグルービングソール、ヒールタブといった今も変わらないブランドの象徴的なディテールが、彼らスキンヘッズたちのファッションの足元を彩った。

職人の丁寧な手作業で
生み出される英国製のプライド

 クラシックなデザインと快適な履き心地、抜群の耐久性、そして履きこむほどに増す味わい。60年の年月を経ても変わらず同じ素材と同じプロセスによって製造されている。

 “MADE IN ENGLAND”コレクションが作られているのは、「革靴の聖地」とも呼ばれるブランド創業時から続く英・ノーサンプトンの工場。伝統的な靴作りを継承した職人たちの手作業によって、丁寧に仕立てられている。

世界中の老若男女に
愛されるアイコン

 2020年の現在も、「ドクターマーチン」はファッショニスタをはじめ国籍や年齢、カルチャーにとらわれることなく、多種多様なコミュニティーを形成している。60周年を迎えた今年は、数々の人気ブランドとの協業にも積極的だ。反骨精神の象徴としての普遍的価値を守りながら、変化を恐れず未来を見据えてチャレンジを続ける。

TEXT : CHIKAKO ICHINOI

問い合わせ先
ドクターマーチン・エアウエア ジャパン
03-6746-4860

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#敦子スメ「新月・満月」ノート うお座の満月(9月2日)は保湿たっぷり“染み込む”ケアを

 この連載では、新月・満月の流れを最大限に引き出すためのサポートをしてくれるコスメやインナーケアアイテムも紹介していきます。第18回は9月2日の満月とおすすめコスメについてお伝えします。

今回の満月(9月2日)はうお座

 今回の満月(9月2日)はうお座で起こります。うお座は、12星座の最後に位置する水の星座というカテゴリーに分けられます。“水”は占星術では感情や情感、目に見えないムードや人の心の結びつきを示します。そのほかの水の星座であるかに座やさそり座も同じく目に見えないものを大切にするといわれていますが、その中でもうお座という星はもっとも分け隔てなく、対象に染み込もうとするという特性を持っていると伝えられます。自分自身に無意識に染み込んでくるものとして音楽などもその一つですが、うお座のアーティストの作る音楽は、知らず知らずに多くの人の心に染み込むものが多いなと、個人的には感じています。

今回の満月コスメ

 今回の満月コスメは“染み込む”に注目。まだ暑い日が続いてはいても最近は空気に秋の訪れを感じる時節ですが、保湿成分を肌や髪に浸透させて夏の疲れを取りたくなるタイミングですよね。

 まずは「ファミュ(FEMMUE)」の「ローズソフトナー」から。ブースターとして使用するアイテムですが、ダマスクローズのふんわりと優しい香りが広がり、肌表面を滑らかに整えてくれて、使用すること自体に癒やしを感じる一品です。実はうお座のキーワードには“癒やし”も大切な要素だったりします。コスメを使う時間は自分と向き合う癒やしのとき。満月のエネルギーとともにしっかりセルフケアしたいですね。

 もう一つは、この秋生まれ変わる「ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)の“スーパーポジティブ”シリーズです。上記のアイテム同様マインドにも明るさをもたらす香りの処方で有名ですが、新しいシリーズにはヘアケア製品としても新しい機能が加わりました。時間をかけて保湿成分がじわじわと髪に浸透していく処方がプラスされたそうです。髪を洗った直後だけでなく、時間ごとにじわじわ染み込む保湿成分、なんだか貯金をしているみたいでお得な気分です(笑)。うお座の満月に、肌にも髪にもしっとりと潤いを染み込ませ、自分をいたわってみませんか。

福本敦子(ふくもと・あつこ)/フリーランスPR・美容コラムニスト:コスメキッチンに14年間勤務後、現在はフリーランスPRとして活動するかたわら、ビューティコラムニストとしてイベント、SNSなど多方面で活躍。オーガニックに精通した知識を武器に、ライフスタイルに寄り添った独自のオーガニック美容論が、著名人やエディターをはじめ各方面から大人気。「#敦子スメ」は「読んだ瞬間試したくなる」と多くの反響を呼び、紹介した商品の欠品や完売も多数。2019年秋、初の書籍となる「今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本 by敦子スメ」を出版。発売前に増刷が決まるなど話題を呼んでいる。旅を愛し、占星術にも精通 instagram:@uoza_26

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ヘアカラーのトレンドは“ベビ色” 新色ブルーとパープル追加で「キャラデコ」のベビーシリーズがパワーアップ

 中野製薬のヘアカラーブランド「キャラデコ(CARADECO)」から、昨年誕生した“ベビーシリーズ”。パステル系の柔らかな色味が人気の暖色系カラー「ベビーピンク」と「ベビーオレンジ」に加え、新色として寒色系の「ベビーパープル」と「ベビーブルー」が仲間入りした。淡くて柔らかな色調の中に、どこかスパイシーさも感じるこの2色相。シンプルで分かりやすく、美容師と顧客、双方のワクワク感を裏切らない発色を実現。定番人気の寒色系カラーにひときわ新鮮なニュアンスを与えてくれること間違いなし。

イマっぽカラーで
ミステリアスな表情に

ヌケ感のあるパープルヘアにシースルーバングでイマっぽさをプラス。

【カラーレシピ】
ベース:全体8レベル、インナーブリーチ2回
オンカラー:(トップ&バック)BPU/m-5:Apurple/a=1:1(3%)、(顔周り&ネープ)BPU/m-9(3%)、(サイド)BPU/m-11(3%)

透明感のある
ポップな攻めスタイル

ブルー×オレンジの補色使いでプレイフルなメイクが似合うオシャレガールに。

【カラーレシピ】
ベース:全体17レベル
オンカラー:(根元)BB/m-5:Ash/a=1:1(3%)、(中間)BB/m-5:BB/m-7:L/m-9=10:10:3(3%)、(毛先)BB/m-7:BB/m-9=1:1(3%)、(顔周り)BB/m-9:Ablue/a:BB/m-11=10:2:2(3%)

暖色系の「ベビーピンク」と
「ベビーオレンジ」で
イマドキの甘辛MIX&ヘルシーに

ベビーなパープルとブルーが
寒色系カラーに個性を与える

 人気ヘアサロン「マジコ(Magico)」と「ガーデン(GARDEN)」がコラボしたヘアサロン「ゲーム(GAME)」。ベビーシリーズの開発には同店の上原潤一郎オーナーと河野悌己プロデューサーが携わる。若い世代に人気の淡く明るい寒色系カラーは、とにかくアンダーのコントロールが難しい。上原オーナーは、「シンプルでわかりやすい操作性で、若いスタイリストでも狙った通りの色を出せること」を大切にしたと話す。グリーンに転びがちなブルーも、アンダーに黄色が残っているとグレーになってしまうパープルも、この「ベビーシリーズ」ならハイトーンベースへの施術であればブリーチ1回から色そのものを楽しめるようになった。河野プロデューサーが「従来の“寒色系”というひとくくりにするのではなく、『ベビーパープル』『ベビーブルー』として、色そのものを楽しんでほしい」と話すのがまさにその成果。青みにも赤みにも寄らない紫を叶えた「ベビーパープル」。淡い水色の中に、確かな彩度を感じる「ベビーブルー」は、艶やかな透明感で遊び心をくすぐる。SNSをはじめ、画面越しでのコミュニケーションが盛んな今だからこそ、ヘアカラーで、しかも人気の寒色系の中で個性を表現したいというニーズにこの2色相が応えてくれる。

PHOTOS : KENTARO KAMBE
TEXT : MAKIKO FUKUDA

問い合わせ先
中野製薬
0120-075570

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「アディクション」がユニホームを一新 「ジル サンダー」出身の村田晴信がデザイン

 「アディクション(ADDICTION)」は、店頭で働くパーソナルアドバイザー(以下PA)のユニホームを刷新した。デザインは「ハルノブ ムラタ(HARUNOBUMURATA)」の村田晴信デザイナーが担当。衣服生産プラットフォーム事業を運営するシタテル(SHITATERU)が協力してデザインコンペを行い、企業とデザイナーをマッチングした。

 「アディクション」は昨年10周年を迎え、新たなクリエイティブ・ディレクターKANAKOが就任。11年目になり、“メイクアップアーティストブランド”としての発信を強化し、PAのモチベーション向上することを目的にユニホームのリニューアルを決めた。新ユニホームは“着用するとスイッチが入る”ことを意識して、カットソーの首元にボタンで装着できる“ADDICTION”をロゴを施したベルトを付けたデザイン。ジャケットの裾にはスリットを入れ、動くことで内側の素材が見えるような仕様になっている。

 村田は、イタリアで「ジョン リッチモンド(JOHN RICHMOND)」やルーシー(Lucie)とルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻がクリエイティブ・ディレクターを務める「ジル サンダー(JIL SANDER)」で経験を積み、2018年に独立した新進デザイナー。「海外ブランドのコレクションに長く携わっていた経験から、ユニホームを通じて、ショーのバックステージの雰囲気をお店に持ち込むデザインにしたいと感じました。目指したのは、PAさんたちのモチベーションが上がり、店舗で美しく輝きながら仕事をして頂くためのデザイン。PAさんたちの動きや所作は、まさにコレクションのバックステージで働くプロフェッショナルの姿となり、私が現場で体験した感動を『アディクション』のお客さまに感じていただけたらうれしいです」とコメントしている。

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「ステューシー」が「ビルケンシュトック」とコラボ シューズ2色を発売

 「ステューシー(STUSSY)」は「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」とコラボしたシューズを8月28日に「ステューシー」の公式ECサイトと直営店で発売した。価格は2万2100円で、ボーン(クリーム)とアンスラジット(チャコール)の2色を用意した。

 「ビルケンシュトック」の定番モデルである“ボストン”をベースにデザイン。スエード生地にエンボス加工を施しコーデュロイのような仕上がりになっている。シューズの外側には「ステューシー」のロゴがデボス加工で施されている。

 キャンペーンビジュアルとして、同アイテムを履いた庭職人が「ステューシー」のアイコンである8ボールとクラウンのトピアリー を制作している姿を撮影した。

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美容エディターの松本千登世も“ひと目ぼれ” 新オイルブランド「ウタウ」がデビュー

 化粧品メーカーのデミ コスメティクスから新たにオイルブランド「ウタウ(UTAU)」がデビューした。“歌うように、きれいに、暮らす”をコンセプトに、マルチ美容オイルやスキンケア感覚のスタイリング剤、ボディーセラム、シャンプー&トリートメントをラインアップする。全製品はサジーオイルをぜいたくに配合。スーパーフードとしても注目されるサジーから採取されたオイルには、200種類以上の成分が蓄えられており、高いエモリエント効果を発揮する。ヘアケアからスタイリング、ボディーケアまで幅広いニーズに応える「ウタウ」を、美容エディターの松本千登世氏は「オイル好きもオイル敬遠派も満足できる製品」と期待する。

“スタイリング剤が苦手な人でも
心地よく使える”

  今回、「リッチオイルセラム」と「メロウバーム」を使用してみて、まずはその香りのよさに“ひと目ぼれ”しました。やはり髪や肌につけるものなので、それが好きな香りかどうかはすごく重要です。このハーバルフローラルの香りは上品で多くの人に受け入れられます。使用感も、「オイル」は軽くて厚みも感じないのですが、しっかりとオイルの効果はあり、オイル美容好きの人はもちろん、オイルを敬遠してる人も満足できると思います。髪だけではなく、肌にも使え、使い方もさまざまで、まさに“万能オイル”。「バーム」もセット力が適度にあって、束感も出せるけど、すごく軽い仕上がりになります。私も髪を短くして、オールバックにすることもあるのですが、そんなときに使用すると固まり過ぎず、自然なオールバックになるので、使いやすい。「オイル」と「バーム」を混ぜて使用するのも、ほどよく束感と艶感も出ておすすめ。もともとスタイリング剤が苦手だった私みたいな人でも心地よく使えるアイテムだと思います。髪のキレイさは見た目の印象も大きく左右するので、こういった大人も満足できるヘア製品が出るのはうれしいです。

こだわりの植物由来オイル配合の
マルチオイル&バーム

 「ウタウ リッチオイルセラム」は肌と髪を滑らかに整える8種の植物オイルを配合し、さまざまなシチュエーションで使用できるマルチ美容オイル。軽い付け心地でスタイリングにもヘアケアにも使える。「同 メロウバーム」はヘアのスタイリングとしての使用はもちろん、ボディークリームとしても乾燥により硬くなってしまった角質も、継続して使用することで潤いを与え柔らかい肌に導く。

ヘアケアからボディーケアまで
さまざまな製品をラインアップ

人気美容師SAKURA
「コクーン」ディレクターも
おすすめ

  人気美容師のSAKURA「コクーン(COCOON)」ディレクターに「ウタウ」のおすすめポイントを聞いた。美容師ならではのヘアケアの使い心地とは?

問い合わせ先
デミ コスメティクス
0120-68-7968

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アシックスの“走れるビジネス靴”がさらに進化 ランニングシューズの構造を融合した最上位モデル

 アシックス ジャパンはこのほど、ビジネスシューズのブランド「ランウォーク(RUN WALK)」の最上位モデル“アシックス ランウォーク リード(ASICS RUNWALK LEAD以下、リード)”を1000足限定で発売した。公式オンラインストアや一部の直営店、全国の百貨店などで取り扱っており、伊勢丹新宿本店で8月26〜31日に開かれた紳士靴の催事「ISETAN 靴博 2020」に出展して機能性をアピールするプレゼンテーションを行った。

 “リード”は価格が4万5000円と既存モデルよりも高価だが、ランニングシューズさながらの機能性を有する。最大の特徴は、アシックスが開発した衝撃緩衝材“ゲル(GEL)”がかかと部と前部の周囲に付くことだ。さらにミッドソールにはスポンジ材“アンプリフォーム”を採用。ランニングシューズ“ゲル クォンタム インフィニティ(GEL-QUANTUM INFINITY)”のソールの構造に、新たに開発したビジネスシューズの木型を用いている。アッパーにはしわになりにくいキップレザーを使い、フィット感も向上させた。初めて足を通したときから、まるでスニーカーのような軽やかなはき心地を実現させている。

 開発に携わったウォーキング事業部の大久司マーケティングチーム マネジャーは「“リード”は、多くの方に『ランウォーク』の機能を知ってもらうためのコンセプトモデル。当社のあらゆる技術を盛り込んでいるため、本当に1000足しか作れない。今後も限られたユーザーに向けてシリーズ化していきたい」と語る。また、新型コロナウイルスの感染拡大による働き方の変化で一般的なビジネスシューズの需要は落ち込んでいるものの「“ドレススポーティーシューズ”という“リード”のコンセプトや『ランウォーク』の物作りは、ニューノーマルの働き方に適応するはずだ」と自信を見せた。

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“マスク生活”に取り入れたい「スイサイ」の酵素洗顔パウダー

 気温も湿度も高いことに加えて、長引く“マスク生活”により肌のベタつきや毛穴汚れといった肌悩みを抱える人も多いはず。そんな今こそ、スキンケアを見直して快適に過ごしたいところ。カネボウ化粧品が手掛ける「スイサイ(SUISAI)」の「ビューティクリア パウダーウォッシュN」は、2つの酵素&アミノ酸系洗浄成分※1で、毛穴の黒ずみ汚れや角栓、ざらつき、古い角質をオフする洗顔パウダー。洗顔で、マスクが手放せない日々も快適な肌で過ごしたい。

※1 タンパク分解酵素(プロテアーゼ)、皮脂分解酵素(リパーゼ)、アミノ酸系洗浄成分(ラウロイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na)(全て洗浄成分として)

安定した酵素の働き

 「ビューティクリア パウダーウォッシュN」には、毛穴汚れの原因である古いタンパク質と過剰な皮脂を分解する“タンパク分解酵素”と“皮脂分解酵素”をダブルで配合。毛穴の黒ずみ汚れや角栓、ざらつき、古い角質といった肌悩みにアプローチする。また、湿気や高湿で働きが弱まってしまう酵素をコーティングして安定化。さらにパウダーを集めて顆粒状にし表面積を小さくすることによって、湿気に触れてもパウダー自体が濡れにくく、酵素の働きを持続させることができる。この特徴に加えて、こだわりの保湿成分※2により洗い上がりはすっきりしながら潤いを守り、洗うたび透明感がアップ。いつでもフレッシュに使用できる個包装タイプで持ち歩きにも重宝する。

※2 アクアグルコシド(エチルグルコシド)、ヒアルロン酸Na

マスターしたい洗い方のコツ

モデル・女優の紺野彩夏が実践する洗顔のコツ

 つるつるな素肌のために、洗い方のコツをマスターしたい。顔と手は濡らしておき、手のひらに1回分(1カプセル)のパウダーをとる。少量の水またはお湯を少しずつ加えながら、空気を含ませるように手か泡立てネットを使って泡立てるのがポイント。指ではなく作った泡で洗うようにして、毛穴汚れが気になる小鼻やTゾーンは念入りに。

 実際に編集部スタッフとライターが「ビューティクリア パウダーウォッシュN」をトライ。「最近は“マスク生活” で毛穴の黒ずみ汚れなどが気になっています。さっぱりとした洗い上がりが心地良いですね」(編集担当Y・Y)。「つっぱる感じがなく気に入っています。個包装でかさばらないので、旅行やジムにも便利ですね」(ライターT・A)。

 夜のクレンジング時はもちろん、朝の洗顔時に使用すればすっきりと滑らかな肌で一日をスタートできるはずだ。

TEXT:AYU TACHIBANA

問い合わせ先
カネボウ化粧品
0120-518-520

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「ステラ マッカートニー」がジェンダーレスなカプセルコレクションを発売 

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は9月4日に、ジェンダーレスなカプセルコレクション「ステラ マッカートニー シェアード」を発売する。「ステラ マッカートニー」青山店や伊勢丹新宿本店、渋谷スクランブルスクエア店、阪急うめだ本店などで取り扱う。またコレクションの発表を祝し、取り扱い店舗ではミュージシャンのポール・マッカートニー(Paul McCartney)の世界未発表曲を期間限定で公開する。

 同コレクションのキーアイテムは、総柄のセットアップやモノクロのニット、“23 Old Bond Street-London”のロゴをサイドに配したパーカやトラックパンツだ。そのほか、スーツやトレンチコート、パファージャケット、“Stella McCartney Est.2001”のロゴを配したTシャツやシャツ、マルチなカラーリングにビブラムソールを合わせ、デザイン性と機能性にこだわったスニーカーなどをそろえる。またジャージー素材のシャツやスエットに使用したコットンは、水の使用量を70%少なくし、有毒な殺虫剤や合成肥料を使わずに栽培したオーガニックコットンを100%使用したほか、パーカにはリサイクルポリエステルを採用し、原材料に使用される石油量を削減した。価格は3万〜30万円。

 コレクションに使用したグラフィックは、英・ロンドンを拠点に活動するイラストレーター兼コミックブックアーティストのウィル・スウィーニー(Will Sweeney)が、1970年代のサイケデリックなプリントをインスピレーション源に製作したもの。

 キービジュアルには、ウェイボー(微博、WEIBO)で4200万フォロワーを抱える中国人俳優のウー・レイ(Wu Lei)を起用した。

 デザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)はジェンダーレスなコレクションを製作した背景について、「現代の若者はオープンマインドでジェンダーに関しても流動的。彼らが互いの個性や多様性をたたえ合い、自ら社会に変化をもたらして自分たちの見たい世界を創造し、気候危機や社会の不安に立ち向かう姿を私はとても美しいと思う。ジェンダーの壁を打ち壊すことや、ブランドに持続可能性を求めることと同じように、それぞれの生活やスタイルを構築する彼らのアプローチをすることが大好きだし、これらは『ステラ マッカートニー』の価値観とも非常に一致しているから」と語る。

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現代アーティスト、トム・サックスが伊勢丹新宿で展覧会 “店舗体験”がテーマ

 アメリカの現代アーティストのトム・サックス(Tom Sachs)が、東京・伊勢丹新宿本店のポップアップスペースで展覧会「Tom Sachs: Retail Experience(トム・サックス:店舗体験)」を開催する。会期は9月29日~11月30日で、作品は販売する。

 サックスは彫刻や身近な素材を使った作品が特徴で、「ナイキ(NIKE)」などファッションブランドとのコラボレーションでも知られる。今回のテーマは“店舗体験”で、チェア(38万円)、テーブル(30万円)、ランプ(20万円)など購入可能なアート作品が展示される。加えて、Tシャツ(2柄、6900円)とファニーパック(3色、5万円)のアパレルも販売する。

 サックスの最初の仕事が米国の百貨店バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)のウインドーディスプレー制作であったことから、日本の百貨店での開催には特別な思いがあるという。展覧会スペースもサックス自身がデザインを手掛け、作品に多く登場するプライウッド(合板)を多用した。また、9月23日~10月13日には展覧会を記念したウインドーディスプレーを公開する。

■「Tom Sachs: Retail Experience(トム・サックス:店舗体験)」
日程:9月29日~11月30日
場所:伊勢丹新宿店本館2階 ISETAN THE SPACE
住所:東京都新宿区新宿3丁目14番1号

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老舗アパレルの「生存本能」 エディターズレター(2020年7月9日配信分)

※この記事は2020年7月9日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

老舗アパレルの「生存本能」

 ワールドの社長に6月23日付で就任したばかりの鈴木信輝氏を取材しました(記事は「WWDジャパン」7月6日号掲載)。鈴木氏は45歳。大手総合アパレルのサラリーマン社長としては異例の若さで、連結売上高2362億円、従業員数1万人のトップに立ったわけです。

 社長人事が発表された3月、鈴木氏を後継者に指名した前社長の上山健二会長の言葉が印象的でした。「45歳の力ある新社長に若返ることは、社内外問わず、あらゆる局面でポジティブなインパクトをもたらすと確信している」。

 記事でも少し触れましたが、この若返りに老舗企業のしたたかな「生存本能」を感じずにはいられません。時代の節目で若い改革者を抜擢し、ビジネスモデルを大転換させる。ワールドの過去を振り返ると、そうやって生き残ってきたことが分かります。

 ワールドの“中興の祖”である創業家出身の寺井秀藏シニアチェアマンは、1997年に48歳でワールドの社長に就任しました。寺井氏は93年にスタートした婦人服「オゾック」を手始めに、専門店への卸売メーカーだったワールドをSPA(製造小売り)企業に大転換させた立役者です。大店法の廃止によって2000年以降に日本中に作られたショッピングセンターで一気に業容を拡大します。

 しかし2010年代に入ると大量出店・大量生産の手法は行き詰まります。そこで社長に抜擢されたのが上山氏でした。当時49歳。住友銀行(現三井住友銀行)出身の上山氏は、中古車販売のジャック、スーパーの長崎屋などを再建した実績を買われて、業績が悪化していたワールドの構造改革を断行します。500店舗前後を閉鎖する荒療治でしたが、収益性を回復させ、18年には再上場を果たしました。さらにM&Aや提携などによってオフプライスストアやリユース、サブスクリプション、D2Cなどと既存事業を連携させる「ワールド・ファッション・エコシステム」の構築にも乗り出します。

 この間、上山氏の参謀役として構造改革や成長戦略のシナリオを書いてきたのが鈴木氏でした。2012年に入社する以前は、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)、ローランドベルガー、企業再生支援機構、ボストンコンサルティング・グループでキャリアを重ねてきました。デジタルに強く、自身でプログラミングを行える経営者です。

 「ワールドは時代に合わせて常に挑戦し続ける会社でなくてはならない」と話す鈴木氏。変化の激しい時代は、挑戦しないことが最大のリスクになる。老舗企業が生き抜くため本能なのです。

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【特報】山本勇太、DDを離れる!「なぜ退任? 現在の心境は?」(前編)

 7月後半から流れていたゴールデンマジック(GM)社長、山本勇太氏が8月一杯でDDグループを辞めるという噂。渦中の勇太氏が、直撃インタビューに応じ、退任を認めた。グループのホープとも言える勇太氏がなぜDDを離れるのか? その経緯と心境を率直に、しかも明るく語ってくれた。
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新体制のスノーピーク アパレルを率いる29歳 “街で着るアウトドア”から次のステージへ

 スノーピークは3月に山井梨沙社長がトップに就く新体制となり、さまざまな事業の強化を推進している。山井社長はデザインをライフワークにしてきたため物作りへの思いはひときわ強く、商品開発の面でもあらゆる改革に取り組んでいる。2014年に自ら立ち上げたスノーピーク アパレルの事業は現在29歳の坂田智大に託し、商品開発に加えて、物を通じたライフスタイルの提案を目指す。アパレルを坂田が指揮することで、スノーピーク アパレルはどう変わるのか。また19年12月期には事業部単体で17億2000万円の売り上げ規模にまで成長した部門をどう拡大していくのか。新世代のリーダーに話を聞いた。

新体制でボーダーレスな組織に

WWDジャパン(以下、WWD):スノーピーク入社は2019年と社歴はまだ浅い。大きな事業をいきなり引き継ぐのに重圧があったのでは?

坂田智大エグゼクティブクリエイター(以下、坂田):もちろんプレッシャーはある。ただそれ以上に、自分が好きなキャンプという共通の趣味を持ったチームと仕事ができるので、重圧以上の楽しさややりがいを感じている。何より仕事として自然に触れることができるのがこの仕事の魅力だ。

WWD:ではファッション業界からスノーピークに転職したのはキャンプがきっかけ?

坂田:ただ漠然と「キャンプがしたい」と思い立って求人に応募した。服が大好きでファッション業界で働いてきたが、自分の中で物作りにこだわればこだわるほど、それが世の中にどう貢献しているのだろうと考えるようにもなり行き詰まっていた。そんなときに子どもが生まれて、家族でキャンプがしたいと強く思って自ら門をたたいた。それがたまたま山井社長がスノーピーク アパレルのデザイナーを退任する時期だった。

WWD:ファッション業界でのキャリアはどう生かしていきたい?

坂田:天然素材の知識や産地とのつながりを生かし、素材を通して自然を感じてもらえる商品を開発していく。手紡ぎや手織りの風合い、昔ながらの織機で織られたふっくらした素材感などから生活シーンを想像してもらえる服を提供したい。スノーピークのアパレルといえば機能素材のアウトドアウエアというイメージがまだまだ強く、海外ではほとんどそのイメージがしか持たれていない。都会から自然までをシームレスにつなぐ服という点はこれまでと同じだが、今後は商品を通じてライフスタイルの提案をしていきたい。

WWD:具体的に変わった点は?

坂田:アパレルを立ち上げた山井が社長になり、社内でもボーダーレス化を推進している。今までは尖った物作りの新潟のギア開発チームと、見せ方にたけた東京のアパレルチームは個別に商品開発していたが、今後はそれぞれの長所を融合させていきたい。事業の多角化が進む中で部署間の連係を強化し、製品開発につなげたい。売り方も、アパレルとギアを絡めた提案を増やしていく予定だ。アパレルとしては、“街で着るアウトドア”という第1フェーズは終わったと感じている。今後はスノーピークという企業を通じて、人々の生活を豊かにする段階に進まないといけない。そのために他部署との連係は必須で、横のつながりが企業としての強みになる。

“街で着るアウトドア”から生活になじむブランドへ

WWD:初めて手掛けた2020-21年秋冬のビジュアルが印象的だったが、どういう意図?

坂田:一番のぜいたくは自然で、当たり前のようにある日常こそが特別なんだというメッセージを伝えたかった。撮影したのは新型コロナウイルスの感染が拡大する前だったが、時代の流れとも偶然合致した。三重県の伊賀で自給自足している一家にモデルをお願いし、自然と暮らすリアルな姿をドキュメンタリータッチにすることで、スノーピークのアパレルは人と自然をつなげるという道具や手段だという意味も込めている。中には狩猟や肉の加工など強烈なカットもあるが、受け取り手が何かを感じてもらえたら、それは人と自然が一歩近づいたということだ。

WWD:新型コロナの影響は?

坂田:売り上げへの打撃は当然あるものの、世の中の自然に対する欲求は着実に高まっており、キャンプギアは好調だ。アパレルも、これまで以上に消費者の日常を意識した物作りを推進していく必要がある。今これが売れているから作るという商品開発ではなく、アイテムが作られた背景や思いに価値を感じてもらえる流れになっていて、作り手としてはやりがいがある。無駄な物は作りたくないから、21年春夏は20-21年秋冬よりも型数を6割程度に絞ってより厳選したラインアップにしている。

WWD:サステナビリティはアパレルでも取り入れていく?

坂田:昨年発表した、リサイクル事業を手掛ける日本環境設計との取り組みは引き続き推進していく。店舗で回収したテントやアパレルを日本環境設計の工場で糸に戻し、新潟の自社工場に導入したホールガーメントの編み機でニット製品を製造しており、今後はさらに製品クオリティーの向上を意識していきたい。アパレルのMDでも、将来的には定番品を増やして積み上げていき、トレンド品は3〜4素材で提案する流れをつくりたい。そのためには人々の生活にスノーピークがより深くなじんでいくことが必要不可欠だ。

WWD:国内外への出店攻勢が続いているが、アパレルの今後の事業計画は?

坂田:もちろん会社の急激な成長に合わせてアパレルも拡大していきたい気持ちはある。でも単体でというより、ほかの事業とともに成長していくのが理想だ。ギアとアパレルが相乗効果で売れる状態がスノーピークをより強くしていく。今は新体制になり、20代の若いメンバーも増えて感覚も共有しやすい。山井社長のリーダーシップのもと、新しいことにどんどんチャレンジしていきたい。

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音声座談会「蓉子の部屋」 Vol.3「エルメス」のウィンドーを手掛けたデザインスタジオ「we+」

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界にはこれからの“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第3回は、コンテンポラリーデザインスタジオ「we+」の創業者である、林登志也氏と安藤北斗氏に迫りました。「we+」はこれまで、「エルメス(HERMES)」銀座店のウィンドーのほか、資生堂のインスタレーション「BEAUTY INNOVATION 2020」などを手掛けている。音声座談会では、「エルメス」のウィンドーの制作秘話から、自主制作にこだわる理由、新たなデザインを生み出すための試みまで、林氏と安藤氏が考える“これまでに無い物を生み出す価値や自分たちの原点”について語ります。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている。

「we+」:2013年に林登志也氏と安藤北斗氏により設立されたコンテンポラリーデザインスタジオ。リサーチと実験に立脚した独自の表現手法で、新たな視点と価値を形にする事に注力してきた。またミラノの「ロッサーノ・オルランディ(ROSSANA ORLANDI)」や、ニューヨークの「ギャラリーフィリア(GALERIE PHILIA)」などのデザインギャラリーに所属している。国内外で作品発表を行うほか、多様なバックグラウンドを持つメンバーそれぞれの強みと、日々の研究から得られた知見を生かし、空間デザインやインスタレーション、ブランディング、プロダクト開発、R&Dなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手掛ける

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「吉祥寺ステーキ戦争」続編、「やっぱり」も「松」も勢いがなくなった。低価格ステーキはもう広がらない!

 東京・吉祥寺では、2020年に入って松屋フーズホールディングスが3月に「ステーキ屋 松」をオープン。また、沖縄を基盤に全国制覇を目指す、ディーズプランニング(本社・沖縄県那覇市)も6月に「やっぱりステーキ」をオープンした。これによって、ポスト「いきなり!ステーキ」と見られる、低価格ステーキチェーン両雄が揃った。2014年にチェーン9番目の店舗としてオープンした「いきなり!ステーキ」吉祥寺店と三つ巴の激しい低価格ステーキ戦争となっている。勝者はどこか?どこまで伸ばせるか?
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「RMK」の2020年ホリデーコレクションは2種のキットが登場 漫画家・桜沢エリカとのコラボポーチ付き

 「RMK」は「ホリデールック レッドメイクアップキット 2020」(9800円)と「プレメイクアップ ミニコレクションキット 2020」(9800円)を11月1日に数量限定で発売する。なお、予約は10月16日から開始する。

 「ホリデールック レッドメイクアップキット 2020」は、ニュアンスの違う2種の赤リップと赤のネイルをメインにしたセット。さらにこのキット限定の大粒のゴールドパールを配合したアイライナーと濃密なブラックのマスカラがひとつになったダブルエンドタイプの「アイライナー&マスカラ」と、目元や頬に濡れたようなきらめきを添える「ルミナスジェル」もついてスパークルな輝きでホリデー気分を盛り上げる。

 「プレメイクアップ ミニコレクションキット 2020」は、メイク下地と2種のファンデーション、ハイライター、フェイスパウダーのセットで、内側から輝くような艶肌がかなう。限定色のファンデーションカラーに、コントロールカラー2色をパレットに収めた「3Dミニカジュアルフィニッシュヌード」と、自然な明るさを引き出しながら澄んだ輝きをあたえる「ルミナス ペンブラッシュハイライター」はこのキットでしか手に入らない限定品だ。

 どちらのキットも漫画家・桜沢エリカ氏の漫画をデザインしたオリジナルポーチ付き。

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