大学内にセレクトショップ 元ロンハーマンのバイヤーが大阪学院大に

 ロンハーマンやトゥモローランドなどで、長年バイヤーを務めた永原太蔵氏がディレクションを手掛けるセレクトショップが、大阪学院大学(大阪府吹田市)内の紀伊国屋書店の一角に10月1日にオープンした。店名をサイコロの7つ目の目を意味する「スタンドセブン(STANDSEVEN)」と名付け、授業では学べないファッションやカルチャーの知見を育める場所として運営する。

 永原ディレクターは、「昨年の12月に大阪学院大学からファッションについての講演の機会をいただいた。約20年ぶりに大学に行ったら、なんだかつまらなそうな感じがした。今の自分が大学に対してできることを考え、購買部をやらせてほしいと打診した」ときっかけを話す。

 教師を目指していた時期もあったという永原ディレクターは玉川大学卒業後、トゥモローランドに就職。メンズドレスを学んだ後ロンハーマンに転職し、LAのストリートに傾倒した。その幅広い経験と知見を生かし、店内には「ビンテージ」「ゲーム」「ビューティ」「オリジナル」「リビング」「トラベル」「スポーツ」「ポップアップ」「アート」「ファッション」の10のカテゴリーで商品を並べる。「例えば、ビンテージは洋服の歴史を知ってもらうため。トラベルは、いろんな国に旅に出て欲しいので、海外の観光誌やJAL、ANAなどの機内誌などを並べる。学生が手に届きやすい価格帯を意識しているが、中には3万円程度のモノもあり、高いものが高い理由や安いものが安い理由を考えるきっかけも作りたい」と狙いを説明する。

 オリジナルグッズは、カレッジTシャツやスエットなどを用意し、キャップは「ニューエラ(NEW ERA)」とコラボした。価格は4000~6000円程度。ユニセックスなサイズ感を意識し、キャンパスの雰囲気や男女の割合などを考慮しながらデザイン。春と秋の学期ごとにデザインも刷新するという。ほかにもアメリカのフリーマーケットで買ったハルク・ホーガン(Hulk Hogan)の描かれたペンケースや「ボデガ(BODEGA)」の雑貨、「ティファニー(TIFFANY)」のビンテージのマネークリップなどの雑貨もそろえる。10月は「ナイキSB(NIKE SB)」と「スポタカ(SPOTAKA)」によるポップアップイベントを開設している。

 新型コロナの影響で学内に生徒がまばらなため、しばらくの間は、紀伊国屋書店のスタッフが店頭に立つが、今後は学内で立候補者を募り、アルバイトとして学生スタッフを雇っていきたい考え。
 1週間後には大阪学院大学のHP内にオンラインサイトをオープンする予定で、ゆくゆくはオンライン上で「ザ クラシックスクール」というファッションやカルチャーに関する講義も行っていきたいという。

 「『スタンドセブン』がいろんな大学にあって、学生たちの感性を刺激し、心を豊かにできる助けになればいい」と永原ディレクター。母校の玉川大学での2号店のオープンを目指し、「少しでも多くの学生に届けるのが目標」と語る。

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百貨店9月度、増税駆け込み反動で3〜4割減 都心店で集客に成果

 百貨店主要5社の9月度売上高は、前年と比較して各社3〜4割の減収だった。前年同月は消費増税(10月)前の駆け込み需要があったことから、その反動で8月よりも減収幅は拡大した。一方、新型コロナウイルスの新規感染者の減少傾向や一部催事の再開などにより、低調だった都心店でも一定の集客につながっている。

 各社の9月度の売上高は、三越伊勢丹が前年同月比35.5%減、高島屋が同35.7%減、大丸松坂屋百貨店が同39%減、そごう・西武が同29.1%減、阪急阪神百貨店が同36.3%減。「年配層やファミリー層の来店が月後半から復調し、売上高も回復基調にある」(阪急阪神百貨店)。三越伊勢丹は「英国展」「伝統工芸店」などの人気催事を規模縮小の上で実施した。8月と比較した客数は、三越日本橋本店が約15ポイントの改善(前年同月比29.6%減)、伊勢丹新宿本店が6ポイントの改善(前年同月比44.3%減)だった。

 高額品は駆け込み需要のあった前年同月には及ばないものの、引き続き好調に推移している。大丸松坂屋百貨店の特選カテゴリーの9月売上高は18年同月の実績を上回った。高島屋も特選カテゴリーは18年同月比で2ケタ増。阪急阪神百貨店の阪急うめだ本店では優良顧客向けのウェブ決済サービスを新規導入し、ラグジュアリーブランドを中心に売り上げに貢献している。「ビデオ通話を活用した販売では1000万円クラスの高額商談に繋がり、成約率、リピート率も月を追うごとに向上している」(同社広報)

 一方でボリュームゾーンの衣料品は苦戦が続く。三越伊勢丹は紳士服が前年同月比3割減、紳士服が同4割減。高島屋は紳士服が同41%減、婦人服が同47%減だった。「月の後半から気温が落ちて秋冬商品も動きが見られたが、まだまだ消費が上向いているとは言えない状況」(高島屋広報)。

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「パトゥ」の可愛さにときめき、サイケな「ドリス」に一瞬ヒヤリとしたパリ3日目 デジコレでドタバタ対談 

 ミラノ・ファッション・ウイークが終了し、2021年春夏のコレクションサーキットもいよいよ最終章、パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)も3日目。パリからはベルリン在住のヨーロッパ通信員が現地取材の様子をお届けしますが、オンラインでも日本の記者たちが対談レビューという形で、“できるだけリアルタイムに近いペース”で取材を進めていきます。今回は、パリコレ取材3度目の丸山瑠璃ソーシャルエディターと今年からコレクション取材をスタートさせた「WWDジャパン」編集部の美濃島匡の若手2人がリポートします。

ベールで身を守りながら2020年と対峙する「ケンゾー」

丸山:フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)による2シーズン目の「ケンゾー(KENZO)」は、ソーシャルディスタンシングを意識した広い庭園がショー会場。コレクションで何より印象に残ったのは、養蜂家の服装からインスパイアされたという顔や体をすっぽり覆うメッシュのベール。ベールというより、帽子のヘムから垂れて、アウターやスカートと合体するタイプもあり、外の世界と内の世界を分かつ透明な防護服という感じ。オリヴェイラ・バティスタのファーストコレクションも、放浪の旅の中で自分を守ることをイメージしたもので、“プロテクション”がキーワードになっていました。今回はそれをアップデートしてきたように思います。

美濃島:全体的にサファリな雰囲気でしたが、ベールが神秘的な雰囲気を加えていましたね。ゆったりとしたシルエットに大きなフードを付けたコートにも、ベールと同じく防護服の意味合いを感じとりました。ただ、防護服といっても、自立した女性が自らを守るために選択するような力強さがあり、ネガティブさはありません。ただ、花のグラフィックはどこか寂しげな印象でした。

丸山:今季のために開発したフラワープリントは、ブランドのアーカイブのポピーとオルテンシアのプリントにデジタルで泣いているような効果を与えたそう。理由は、世界が泣いているから。その花から繭のように身を守るのがベールです。「ケンゾー」といえば、楽観的でどんな時も楽しむことを忘れない前向きなのがブランドらしさですが、今の世界の状況やさまざまな問題を棚に上げて「元気出して!前を向いて!」と言うのは不適切。オリヴェイラ・バティスタは、世界の深刻な状況ときちんと対峙しながらどうしたらファッションで人に希望を与えることができるか、考え抜いたんだと思んだよね。リリースにある「前向きな答えには一定の実用主義な考え方が伴う。では、ここからどうしたら良いのか?どうやって人々を助ける事が出来るのか?彼らに希望を与え同時に人生を促進させるには?」という文言から、その葛藤が読み取れるみたい。

美濃島:「世界が泣いているから」――強いメッセージですね。丸山さんのおっしゃる通り、これまでの「ケンゾー」とは一線を画すシリアスさでしたが、僕はとても共感しました。手放しにポジティブな意見を発するよりも、どうしたらよいか悩むありのままの姿を見せてくれた気がします。

“soon”っていつ!?な「ゴシェール」

美濃島:「ケンゾー」から少し時間が空いて、パリコレの公式サイトに戻ってきたんですが、「ゴシェール(GAUCHERE)」は定刻になっても全然始りませんね……。“Digital available soon”の表記が出されたまま更新されず、次のショーの時刻になってしまいそうです。“soon(もうすぐ)”とは一体いつなんでしょう(笑)。リアルでもショーをしているはずなのですが、もしかしてその映像はライブ配信せず、編集したものを後日公開するのでしょうか?

丸山:そうかも。ただリアルは予定通りスタートしていて、「WWDジャパン」ヨーロッパ通信員の藪野さんが現地で取材しているはずなので、この場はお任せしようか。藪野さんの現地レポは後日公開予定です!

「リトコフツカヤ」で大自然に癒される

丸山:ウクライナ発の「リトコフツカヤ(LITKOVSKAYA)」は、ブランドの“アーティザナル”ラインのコレクションをウクライナの大自然の映像とともに届けました。その合間にデザイナーのリリア・リトコフツカヤ(Lilia Litkovskaya)がコレクションに込めた想いやその過程を語る映像が差し込まれていて、背景やストーリーをスッと理解できたね。

美濃島:デザイナーのパーソナリティーも見て取れる素敵な映像でしたね。無機質なドキュメンタリーではなく、どこか温もりのある映像になっていたのは木琴の音楽の鳥のさえずりなどの自然音のおかげでしょうか。ハンドメイド感あふれるボーダー柄がとても可愛かったし、生地を織る作り手の顔も見られるから買ったらいっそう愛着が湧きそうです。個人的には、工房のスタッフがユニホームとして着ていた、ブランド名が入った白いショップコートを商品化してほしいです。

丸山:山に囲まれて育ったというリトコフツカヤは今回、ウクライナの自然が生んだ素材を使い、その服を着た都市で生きる人々に自然のエネルギーや人の手による温もりを伝えたかったんだって。「リトコフツカヤ」は過去にもパリでリアルのショーをしていたけど、地元の自然が着想源なら、こうして映像を見た方がすごく理解が深まるかも。着る人が自分のストーリーを描けるようにラストルックは毎回白い服にしているというエピソードもよかった。

一瞬身構えた「ドリス ヴァン ノッテン」

丸山:21年春夏メンズの「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」はモデルがサイケな背景の中でドラムを叩くだけの映像だったと聞いていたので、今回もサイケっぽい映像が流れたとき「まさか、ドラムの再来か!?」と思って一瞬身構えたよ(笑)。でも、今回はちゃんと服も見れてよかった。

美濃島:前回の映像をリアルタイムで鑑賞し「何だコレ?」を全身全霊で感じた僕も、丸山さんと同様かなりヒヤっとしましたが、だいぶコレクションがイメージできる映像に進化していてホッとしました(笑)。

丸山:見れたといっても、服に映像をプロジェクションしている演出だから、ちゃんと見えたかどうかと言われると微妙なんだけど(笑)。でもオンラインで発表するものは必ずしも服が見れなくてもよいとようやく割り切ることができるようになったかも。映像は極彩色や強いコントラストの作風で知られる写真家、ヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)が撮影していたね。プロジェクションされていた映像は、カメラを使わずフィルムに直接絵を描くテクニックで映画史に影響を与えたというレン・ライ(Len Lye)の映画でした。

美濃島:丸山さん安心してください、ルックではちゃんと服が見れますよ!サッセンは「トーガ」の映像も手掛けてましたよね。コレクションは今季も染めのモチーフが健在で、コントラストの強いボーダーやタイダイなどが登場。力強い色彩はカラッとしたアフリカの大地を彷彿とさせます。ほかにも民族衣装のようなシャツもあって、アフリカンなイメージをさらに加速させますね。コートの襟元や袖などをくり抜く手法は他ブランドでも多く見られたので、次のトレンド候補かもしれません。

「エリー サーブ」の強さを実感 キャスティングには違和感も

丸山:ブライダルドレスやイブニングドレスを得意とする「エリー サーブ(ELIE SAAB)」の今季のテーマは“HYMNE A LA VIE(人生の賛歌)”。孤独から目覚め、人生を謳歌するエネルギーあふれる女性を描きました。「エリー サーブ」はレバノンのベイルート拠点で、アトリエも8月に起こった大爆発の被害に遭ってしまったんだけど、それを乗り越える気概を見せてくれるような強いテーマです。

美濃島:火曜サスペンスのような岩波のロケーションときらびやかなドレスのギャップが面白かったです。効果音にもサスペンスチックなものを入れ込んでいて、きれいな雰囲気で終わらせず違和感を持たせていましたね。

丸山:ランウエイでは序盤にデイリーウエアを、終盤でイブニングドレスを見せるのが王道だけど、「エリー サーブ」が公開した映像も徐々に空が暗くなって、ルックもより装飾的でフォーマルになっていったね。少し気になったのは、有色人種のモデルが少なく、カメラのフォーカスも全然当たっていなかったこと。ブランドから届いたリリースには、「not one woman is the same nor wants to be(女性は誰一人として同じではないし、同じになりたくもない)」というメッセージがあっただけに、違和感を感じたな。

美濃島:中東系の人はところどころで見られましたが、アジアやアフリカ系はほとんどいませんでしたね。ただ、僕はそれほど気になりませんでした。「Behind The Scenes」と題して裏側を切り取った映像も同時公開していたのですが、モデルたちが移動の際に手を取り合ったり、和やかに会話していたりと、楽しそうな現場の雰囲気が伝わってきました。むしろこっちをメインにしたほうがコレクションの魅力を伝えられたのでは?と思ったほどです。

とびきり可愛い「パトゥ」で心踊る

丸山:「パトゥ(PATOU)」は相変わらずかわいかった〜。ギョーム・アンリ(Guillaume Henry)が20年春夏に再始動させて以来、「パトゥ」はパリのシテ島にアトリエを移したんだけど、窓の位置や椅子などからこの動画もアトリエで撮影されたとみた(笑)。コレクションは毎回このアトリエで発表しているんだけど、中に入るとアンリが来場者とフランクにお話ししていたり、スタッフが作業をしていたりとすごくアットホームな雰囲気で、まさにフレッシュでフレンドリーな今っぽさを体現しているような空間なんだよね。デジタルだからといってロケーションを変えず、いつもの場所から発信してくれたことに感動しました。

美濃島:毎回アトリエで発表しているんですね!勉強不足でした。ロケーションを知っていると伝わって来る情報量が違いますね。自然光がたっぷり入る空間で、あえてボヤかした映像はホームビデオを見ているかのよう。温かい気持ちになりました。

丸山:コレクションは、ドレスが増えたりパフスリーブや襟がより大振りになったりして、 “ドレスアップ”用にさせたよう。これで頑張れば買える価格帯だからうれしいです。

美濃島:時折、「バルーンスリーブの付いたネイビーのメタリックなサテンドレス」などの説明が入るのも理解しやすかったですね。中世ヨーロッパの貴族が着ていたドレスをとびきり可愛くアレンジした洋服がたくさんあって、丸山さんのテンションが上がっているのも納得です。日本でももっと人気が出そうですね。

ナチュラルとドレスで奥行きを見せた「アクネ ステュディオス」

丸山:「アクネ ステュディオス(ACNE STUDIOS)」はグラン・パレ(Grand Palais)内にモダン美術館のような部屋を4つ作りました。映像はカメラが部屋を順に巡っていくもので、最初の部屋ではモデルたちが天井に吊らされている球体を見上げているんだけど、その後カメラはネオンライトが置かれた夕暮れのような色合いの部屋、最後に日没直後のような色の青いライトの部屋に移っていく。アイデアは「エリー サーブ」と似ていて、最初の部屋ではビックシルエットのジャケット、クロシェ編みのニットなどニュートラルなカラーのルックで、2つ目の部屋に移ると色を帯びたルックが最後の部屋ではグラデーションカラーのトップスやシルバーのドレスなどが登場しました。

美濃島:クロシェ編みのショーツやビキニトップスがとってもかわいかったですね。洗いざらしのリネンのようなザラついた質感のドレスも気取らず着られる安心感がありました。最後の青いライトの演出は、服のきらめきはわかったのですが、そのほかのディテールが少し見えづらかったです。ピンポイントでクリアな光を当てればもっと伝わったのではないでしょうか。多数のルックが着用していたクリアメガネには、ベールで防護感を出した「ケンゾー」に近いものを感じました。

セレブはリモートでも「バルマン」のフロントローを死守

美濃島:こんな時代でも、尖ったクリエイションを期待するブランドはいくつかあって、「バルマン(BALMAIN)」もその一つ。最初に登場したゆったりシルエットのワントーンスタイルを見たときは「やっぱりニーズに合わせて来たか」と一瞬落胆したのですが、鮮やかすぎるネオンカラーのルックが立て続けに登場した時は「これこれ!」とテンションが爆上がりでした。

丸山:創業者のピエール・バルマン(Pierre Balmain)の録音音声とともに幕開けしたね。今回のコレクションの鍵となるのはピエール・バルマンが70年代に使っていたモノグラム。このモノグラムを使ったパンツスーツにハイネックトップスなど、コロナ禍でベーシックで長く使えるものに投資するような消費傾向に応えるスタイルだったけど、ストロングショルダーのテーラードジャケットや同素材のサイクルパンツとピンヒールなど、これぞ「バルマン」!なアイテムも多かったね。最後は200万もの「スワロフスキー(SWAROWSKI)」クリスタルを使ったジャケットで、あまりのまばゆさで目が眩みそうだった。BGMのザ・ウィークエンド(The Weeknd)の「Blinding Lights」にぴったりだったね。

丸山:フロントローをスクリーンが占拠してる図がシュールすぎて笑っちゃった。ライブでつないでいるのかと思いきや、事前に録画された動画を流していたんだって。スクリーンにはジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)やアッシャー(Usher)、クリス・ジェンナー(Kris Jenner)、カーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)がいて、本当に豪華!フロントローに誰が座っているかはブランドの勢いを知る一つの指標でもあり、すごく重要。特にオリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)はセレブからとても親しまれているデザイナーでゲストも毎回豪華なので、今回セレブをリアルで呼べなかったのは無念に違いない。でも、それを解決する奇想天外すぎる発想に脱帽だよ。

美濃島:スクリーンによるフロントローの占領は、もはや事件です(笑)。一般席がかなり密だったのに、セレブはスクリーンで鑑賞って、なんだかディストピア映画のワンシーンみたいだなと思いましたが、映像は録画だったのですね。安心しました。

丸山:最後に出てきたキッズモデルがリモコンでスクリーン消したのに気づいた?会場が暗転するのにスクリーンをつけたままでは画面が光っちゃうからね(笑)。最後までコミカルな演出でした。

美濃島:キッズモデルはグレーのおそろいセットアップを着てましたね。あれ、商品化したら売れそうだな。

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「ザ・ノース・フェイス」からマタニティウエアの第3弾を発売 通気性にフォーカスした薄手の防寒アウター

 「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE以下、TNF)」は10月2日から順次、マタニティウエアの第3弾を全国の「TNF」直営店や取り扱い店、公式オンラインストアで発売する。第3弾は、通気性にフォーカスした薄手の防寒アウター“マタニティ ベントリクス カーディガン(MATERNITY VENTRIX CARDIGAN)”を製作した。価格は3万3000円で、サイズはS〜L。カラーはモアブカーキとブラックの2色展開だ。

 同アウターは通気性を良くしたことで、妊娠中の女性の代謝が上がり汗をかきやすくなる不快感や汗冷えの軽減、アウターの着脱が不要で動きやすいところが特徴だ。通気を促す裏地や中綿は、主に背中や肩回りに配し、腹部を冷やしにくいように設計した。また通気性だけでなくストレッチ性もあるため動きを妨げにくく、産後の活発な子どもとの野外遊びにも快適だ。両サイドのファスナーを開けることでマチができ、腹囲にもゆとりをもって着用できるため、産前産後にわたり、さまざまなシーンで長く使用することができる。

 「TNF」は2018年から、世界各国で“#SHEMOVESMOUNTAINS”をテーマに、女性の挑戦や冒険を応援するメッセージを発信している。日本国内では、19年秋冬シーズンから同テーマに加え、“私が動けば世界が動く”という独自のステートメントを掲げている。

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ミラノコレ現地取材で明るい未来を見た 「プラダ」「トッズ」などリアル&デジタル融合の成果は上々

 9月22〜28日に開催された2021年春夏シーズンのミラノ・ファッション・ウイーク(以下、MFW)に参加してきました。私が暮らすフランスでは、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が過去最多の1万人を記録するなど、9月以降再び感染が拡大しており、イタリア政府はフランスからの渡航者に陰性診断書の提示を求める入国制限措置を23日に行いました。私は22日に到着したためスムーズに入国できましたが、渡伊予定だったフランスのプレスやバイヤーの多くはキャンセルしたそうです。街が正常通りに動き、バカンスを過ごし、気が緩んだところでの第二波……。なんだか先行きが不安なスタートとなりました。

 リアルとデジタルの両軸で開催された今季は、全てのショー開催ブランドは公的機関の勧告を順守していました。各ブランドから事前に健康状態の確認やマスク着用義務などの注意事項が伝えられ、ショー会場の入り口では申告書への署名や体温計測の徹底や、マスクが配布されていました。会場内の座席は1mの間隔を開けたソーシャル・ディスタンスを確保した配置で、来場者数は通常の3分の1かそれ以下という少なさでした。「フェンディ(FENDI)」に至っては招待客を通常の1割にまで制限したのだとか。アジアとアメリカからの渡航者は14日間の隔離期間が義務付けられていたため、私の知る限りそれら地域からMFWに参加した方はいません。ヨーロッパの隣国からでさえも、企業が国外渡航を禁止していたり、自己判断で不参加だったりという人も多かった印象です。日本のメディアは、ロンドン在住者と現地ミラノ在住のジャーナリスト合計5人と、ミラノにオフィスを持つ百貨店のバイヤー1人だけでした。会場外でスナップ撮影を行うストリート・フォトグラファーは意外に多く、例年の半分程度の人数といったところ。フォトグラファーはヨーロッパ在住者が多いことと、フリーランスのため自己判断で渡航できたことが大きいのではないでしょうか。ミラノのストリートでの様子については、下の関連記事で詳しくお伝えしています。

ミラノ時間9月23日
10:00 「サントーニ」

 私のミラノコレは、シューズブランド「サントーニ(SANTONI)」のプレゼンテーションからスタートしました。通常のプレゼンテーションは開催時間帯であればいつ訪れてもよいのですが、今季は会場内への入場に人数制限を設けており、どのブランドも事前のアポイントメントが必ず必要でした。日本人らしく時間ぴったりに到着すると、今季から数シーズンにわたって同ブランドのカプセルコレクションを手掛けるイタリア人シューデザイナー、アンドレア・レニエリ(Andrea Renieri)が迎えてくれました。「バリー(BALLY)」「コスチューム ナショナル(COSTUME NATIONAL)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「フェンディ」「マルコ デ ヴィンチェンツオ(MARCO DE VICENZO)」で経験を積んだ彼は、「アートや建築からインスピレーションを得たんだ」と語ります。結び目を多用した彫刻的なデザインのドラッポ(Drappo)シリーズが彼の一番のお気に入りで、結び目が最も多いデザインにはナッパレザーを30mも使用しているのだとか!クラシックなイメージの強い同ブランドにコンテンポラリーなニュアンスが加味され、新鮮さを兼ね備えていました。

16:00 「ヌメロ ヴェントゥーノ」

 「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」が私にとってのMFW初のショーです。フェザーやシルク、シフォン、エナメルなどの多彩な素材感を生かし、さまざまなテクスチャーをレイヤリングで遊ぶアイデアに心が弾みました。コレクションを擬音語で表現するなら、キラキラ、ピカピカ、フワフワ、ツルツルとたくさん出てきます。それにしても、フェザーがランウェイに登場すると必ずスローモーションで動画を撮りたくなるのは私だけ(笑)?

16:30 「トッズ」

 「トッズ(TOD’S)」がデジタル発表前日に開いたプレス向けプレビューに参加しました。クリエイティブ・ディレクター、ヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)がコレクションについて詳しく説明し、「今季は全ての女性に向けたラブレター」と素敵なひと言。さらに「マスキュランとフェミニンを共存させ、女性が自信を持てるような服を作りたかった。自信と知性を兼ね備え、内側からにじみ出るセンシュアリティ(官能的魅力)を表現した」と続けます。セクシュアリティ(性的魅力)ではなく、センシュアリティというのが重要で、優しい色彩を豊富に使って、若々しくも上品で麗しげな「トッズ」らしさを感じました。スポーツウエアやワークウエアの機能性も加えて、ミリタリーのペンシルスカートやカーゴパンツ、トラッキングシューズやバレエシューズなどが登場。ショートフィルムの制作に取り組んだキアッポーニは「最高に楽しかった」そうで、デジタル化されるショーについて「若手の小規模なブランドにとって、デジタルは現実的なコストで世界中とコミュニケーションをとれる素晴らしい機会」とポジティブに語っていました。

18:00 「エトロ」

 ”イタリアの夏”がテーマの「エトロ(ETRO))」は、会場内にレモンの実がなる木を飾って南国ムード満載でした。1992年に制作された旗がモチーフのプリントを復刻させ、レトロで華やかさがあり、陽気なルックがランウエイを彩りました。リゾート感たっぷりなコレクションのフィナーレは、ビキニトップの上にシャツを羽織り、アイコンのペイズリー柄のショートパンツで統一されていました。ステイホームしている間に過ぎ去ってしまった夏ですが、「エトロ」のショーで少しだけ取り戻せた気分になりました。

ミラノ時間9月25日
街散策

 

 私は7月上旬「ジル サンダー(JIL SANDER)」のショールームに訪れるためミラノへ来ました。その時はロックダウン(都市封鎖)が明けてから1カ月ほど経過したころで、現地の人々は外出を控えていたため街は静かで寂しかったです。それから2カ月経過した今回は、旅行者こそ少ないものの、街は活気を取り戻しつつあります。私のお気に入りレストラン5つのうち2つは営業を再開していませんでしたが、食事時になるとどのレストランも人でいっぱいでした。ランチからワイン片手にパスタをほおばるイタリアの人々を見られて、なんだか嬉しかったです。

 ショップのリサーチのためディエチ コルソ コモ(10 CORSO COMO)やアントニオーリ(ANTONIOLI)、スラムジャム(SLAM JAM)を周りました。んん……アントニオーリとスラムジャムに関しては特筆することがありません。ブランドリストも店内の雰囲気も、いつ来ても大きく変わることはあまりなく、今回も相変わらず。ディエチコルソコモは商品数が半分程度にカットされていたのが大きな変化です。特にシューズコーナーとその奥のスペースは、展示品を並べるギャラリースペースとなっていました。デジタルとリアルなショーと同じように、ECと実店舗のあり方は今後ますます変わっていきそうです。

ミラノ時間9月26日
14:30 「プラダ」

 今季のMFWの目玉といえば、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)が共同で手掛けた「プラダ(PRADA)」のファーストコレクションでしょう。デジタルでのショー終了後にミウッチャとラフが対談していたのも同じ会場内で、2人が座っていた席に着席するとなんだかソワソワしてミーハー心がうずきます!会場内はマネキンを使ったルックが並べられており、ショーには登場しなかったアクセサリーも見ることができました。詳しくは、下の関連記事でチェックしてみてください。

 コレクションは、ラフ好きの人には刺さるものだったのではないでしょうか。唯一気になるのは既存顧客の反応です。熱しやすく冷めやすいのもファッションがもつ側面なので、いい温度で成長していくことを期待しています。ホテルに戻る途中、大好物のジェラートをまだ食べていなかったことに気付いてプラダ傘下の老舗洋菓子店「パスティッチェリア・マルケージ(Pasticceria Marchesi)」へ。おいしくてニヤニヤしていたので、怪しい人に見えたかも(笑)。

9月27日 14:00 「ヴァレンティノ」

 MFW最後のショーは「ヴァレンティノ(VALENTINO)」でした。インビテーションとともにミラノの老舗バー「ジンローザ(Ginrosa)」のリキュールが2本が届きました。日本でもカクテルによく使われるリキュールでチンザノとよく似た味ですが、アルコール度数25%とかなり高め!

 セレブリティの来場が多いこともあって、会場外に集まったフォトグラファーの数は今季のMFWで一番多かったです。会場の廃工場の建物の中には自然に生えたかのように植物が飾られていました。無機質な廃工場と緑鮮やかな植物のコントラストが素敵でした。困難な環境下で生きる強くたくましい生命を感じるようで、ショーが始まる前からうっとり。ショーとコレクション内容については、下の関連記事をご覧ください。

苦しみの先に希望はあった

 MFWは無事に終了。連日雷雨に見舞われた5日間でしたが、今私の心はとても晴れやかです。飛行機に乗り、出張に出かけ、取材をし、ファッションを通してメッセージを受け取る――そして記事を通して読者と体験や感情を共有できること。これら全てが自分の幸せであり、情熱をかたむけられることなのだ改めて実感できたから。なによりいつもファッション・ウイーク中に顔を合わす友人や仕事関係者、ブランドなどファッション業界に携わる人々が明るい未来を見据えてポジティブで、この業界に身を置いていることに誇りを感じました。ロックダウン中は、気持ちが沈んだときに「大丈夫。苦しみの先には必ず希望がある」と自分自身に言い聞かせていた言葉は、ただのなぐさめではなかったのだと実感しました。ウイルス感染の脅威はまだまだ消えませんが、苦しみも喜びも分け合い、ファッションを通してつながれるこの世界は捨てたものではありません。改めて気を引き締め、パリのファッション・ウイークの取材も続けます!

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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ワコールの「ウンナナクール」からブラとおそろいマスク第2弾 アーティストのタカコノエルとコラボ

 ワコールの「ウンナナクール(UNE NANA COOL)」は10月23日に、ビジュアルアーティストのタカコノエルとのコラボレーションで、累計販売枚数200万枚を突破したノンワイヤーブラジャー“ブラジェニック”の新シリーズを発売する。

 “写真”をテーマに、ライティングされた煙の写真をグラデーションガラにアレンジしたレッドと、ゼロ磁場(地球が持つプラスとマイナスのエネルギーが拮抗してエネルギーが発生する場所)の光を花火のように演出したブラック、バラと雲の写真を大胆に掛け合わせたサックスの3色。色鮮やかで身につけたときにパワーが湧いてくるようなシリーズになっている。また、7月に発売したマスクが好評だったため、ブラジャーとおそろいの3色とウェブ限定デザインを加えた全4色を発売する。

 価格はブラジャーが3600円、ショーツが1600円、マスクが1000円。9月28日からワコールウェブストア、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」、「楽天ファッション」などのECおよび一部店舗で先行して予約を受け付ける。

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パリコレのショー動画で平手友梨奈が着用したアイテムが人気 「アンリアレイジ」が新ブランドを予約販売

 「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、パリ・ファッション・ウイーク(パリコレ)期間中の9月29日20時30分に配信した2021年春夏のショーの発表に合わせ、同ブランドの公式ECサイトで新ブランド「アンエバー(ANEVER)」の一部アイテムの予約販売を開始した。納品は2月を予定している。

 「アンエバー」は「アンリアレイジ」がオンワード樫山と立ち上げたブランドで、「アンリアレイジ」21年春夏コレクションで初披露された。アクリル樹脂の中にドライフラワーを閉じ込めたパーツをアイコンとする、レザー・キャンバス地のバッグ、ネックレス・イヤリングなどをそろえる。バッグの価格帯はは6000~15万円、アクセサリーは2000~7000円。

 29日20時ごろからアクセス過多により「アンリアレイジ」公式サイトのサーバーがダウンしていたが、現在は復旧している。「アンリアレイジ」の広報によれば、特に予約が集中しているアイテムは元欅坂46の平手友梨奈がショー動画のオープニングで着用していたトライアングル型のピアスと、同型のイヤリングだという。

 「アンエバー」の一般発売は3月上旬を予定。「アンリアレイジ」の旗艦店、渋谷パルコ店、公式ECサイトやオンワードグループの公式ECサイト「オンワード・クローゼット」などで取り扱う。

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パリコレのショー動画で平手友梨奈が着用したアイテムが人気 「アンリアレイジ」が新ブランドを予約販売

 「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、パリ・ファッション・ウイーク(パリコレ)期間中の9月29日20時30分に配信した2021年春夏のショーの発表に合わせ、同ブランドの公式ECサイトで新ブランド「アンエバー(ANEVER)」の一部アイテムの予約販売を開始した。納品は2月を予定している。

 「アンエバー」は「アンリアレイジ」がオンワード樫山と立ち上げたブランドで、「アンリアレイジ」21年春夏コレクションで初披露された。アクリル樹脂の中にドライフラワーを閉じ込めたパーツをアイコンとする、レザー・キャンバス地のバッグ、ネックレス・イヤリングなどをそろえる。バッグの価格帯はは6000~15万円、アクセサリーは2000~7000円。

 29日20時ごろからアクセス過多により「アンリアレイジ」公式サイトのサーバーがダウンしていたが、現在は復旧している。「アンリアレイジ」の広報によれば、特に予約が集中しているアイテムは元欅坂46の平手友梨奈がショー動画のオープニングで着用していたトライアングル型のピアスと、同型のイヤリングだという。

 「アンエバー」の一般発売は3月上旬を予定。「アンリアレイジ」の旗艦店、渋谷パルコ店、公式ECサイトやオンワードグループの公式ECサイト「オンワード・クローゼット」などで取り扱う。

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「SK-Ⅱ」が日本事業専任のグローバル バイスプレジデントを新設し荒尾麻由氏が就任

 スキンケアブランド「SK-Ⅱ」を展開するP&Gプレステージ合同会社は、10月1日付で荒尾麻由SK-Ⅱ グローバル フューチャー エクスぺリエンス ディレクターがプロクター・アンド・ギャンブル・インターナショナル・オペレーションズ SK-Ⅱ グローバル バイスプレジデント 日本事業統括に昇格した人事を発表した。なお、2018年から同社を率いてきた柳内清隆・前SK-Ⅱ事業代表は11月30日付で退社する。

 荒尾グローバル バイスプレジデント 日本事業統括は20年以上にわたりP&Gビューティ部門の多数のブランドでオムニチャネル、消費者・市場戦略、イノベーションのリーダー職を歴任。直近3年はグローバルでのブランド体験・リテール体験の改革を進めた。

 日本市場でのビジネスを率いるヨージン・チャン(Yoegin Chang)P&Gジャパン グループ 執行役員 SK-Ⅱは、シンガポール拠点のイノベーション兼マーケティングリーダー(プロダクト&エクスぺリンス担当)に就く。グローバルと日本でのセールスに関する要職を歴任したエリック・アドミラル(Eric Admiral)SK-Ⅱジャパン トランジションチーム シニアディレクターはSK-Ⅱプレステージ合同会社 執行役員 シニアオペレーションディレクターに、西田文彦SK-Ⅱジャパン セールス ディレクターはSK-Ⅱプレステージ合同会社 執行役員 シニアセールスディレクターに就任する。西田シニアセールスディレクターは柳内事業代表が統括してきた営業部門を引き継ぐ。

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ハーストが全「エル」メディアを統括する「エル グループ」を新設 編集長も交代

 ハースト婦人画報社は10月1日、「エル(ELLE)」の編集体制を改編し、プリントとデジタルの全メディアを統括する「エル グループ」を新設した。この組織改編に伴い、坂井佳奈子「エル・ジャポン(ELLE JAPON)」編集長は編集局長となり、「エル・オンライン(ELLE ONLINE)」編集長を兼任する。「エル・ジャポン」新編集長には小脇弥香が就任。同氏はこれにより、「エル・デコ(ELLE DECOR)」「エル・グルメ(ELLE gourmet)」「エル・マリアージュ(ELLE mariage)」を含む「エル」グループ内の全プリントメディアの編集長を務めることになる。

 新体制移行の目的は、「デジタルメディアの発信力強化」「変化するユーザーのライフスタイルを360度カバーする情報発信」「プリントメディアのコンテンツ拡充」の3つだ。「エル・オンライン」は、デジタルメディアの運営を総合的に企画、最適化するチーフウェブプロデューサーを迎え、グループ全体のコンテンツの表現力・発信力のさらなる強化を図る。また、「エル」傘下にある「エル・ジャポン」「エル・オンライン」「エル・ガール(ELLE GIRL)」「エル・デコ(ELLE DECOR)」「エル・グルメ(ELLE gourmet)」「エル・マリアージュ(ELLE mariage)」全6メディアが相乗効果をもたらす運営体制に移行することで、変化するユーザーのライフスタイルを360度カバーする情報発信網を実現。さらに小脇氏がプリント4メディア全ての編集長として指揮することで、情報の横断と効率的な編集体制、コンテンツの充実と質の向上を目指す。

 坂井佳奈子「エル グループ」編集局長兼「エル・オンライン」編集長は「エル グループ」新設にあたり、「世界が大きく変わろうとしている今、新たなチャレンジができることを光栄に思う。今回の統合により、データの活用やプラットフォーム横断のさらなる強化が可能になった。この強みを最大限に生かしながら、今まで以上にクオリティーの高い記事を届け、多様化するニーズに応えるべく、さらなる成長を続けたい。新時代に向けてパワーアップする『エル』に期待してほしい」とコメント。

 小脇弥香「エル・ジャポン」新編集長は、「『エル』ブランドのプリント4メディアは、経験豊かなエディターと専門性の高いコンテンツを有した媒体。組織改編によって、ファッション、カルチャー、インテリア、グルメといった広範囲のジャンルにおいて、連携強化を図る編集体制が実現した。プリントメディアにとっては厳しい時代が続いているが、プリントだからこそ発信できる『エル』らしさ、上質なコンテンツを“見て、読んで、感じて”もらえるよう、新時代に向けたフレッシュな誌面づくりに取り組んでいく」と意気込みを語った。

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セレクトリサイクルのパスザバトンがデッドストック陶器市をオンラインで開催 130の窯元から2万5000点以上を販売

 セレクトリサイクルショップのパスザバトン(PASS THE BATON)は11月2~23日に、オンラインで「パスザバトン マーケット-デッドストック陶器市 九州編」を開催する。「パスザバトン マーケット」は、ファッションや雑貨から食品にいたるまで、さまざまな企業のデッドストックや規格外の商品を販売するイベントとして2019年11月にスタート。第3弾の今回は九州の陶器にフォーカスし、有田や波佐見、唐津、伊万里など130の窯元のデッドストックや規格外品2万5000点以上を販売する。

 これらの陶器は、1980~90年代に九州備前地区の磁器が国内外に流通した最盛期に作られたもので、華やかな絵柄や金彩が施された豪華絢爛な割烹用食器や日用食器だ。主に業務用として販売されていたもので、現在では技術やコストなどから再生産ができない貴重なものばかりだ。アーティストの神山隆二と村上周のアーカイブ作品も販売するほか、「一点もの市」や、会期中の土・日・祝日の11~19時には、使用には支障のない規格外品を販売する「規格外品市」を開催。「規格外品市」の商品か、または同じ商品を5点以上まとめて買うとその売り上げの1割を慈善団体へ寄付する。また、“食と器”をテーマに料理研究家やショップとコラボレーションし、食品とそれに合わせた食器との限定セットを販売する。

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今年の渋谷ハロウィンはバーチャルで開催 きゃりーぱみゅぱみゅやBiSHも登場

 10月末の恒例行事として、日本でもすっかり定着したハロウィン。特に、渋谷は仮装してハロウィンを楽しむ人たちのメッカとして、毎年非常に多くの人を集めている。ただし、コロナ禍の今年は感染拡大への懸念から、渋谷区が来街自粛を呼び掛け。渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」はリアルなハロウィンイベントに代わる存在として、10月26~31日にバーチャルイベント「バーチャル渋谷 au5G ハロウィーンフェス」を開催する。

 バーチャルイベントを主催するのは、KDDI、渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会を中心としたバーチャルハロウィーン実行委員会。KDDI、渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会の3者は、次世代移動通信システム5Gを用いて渋谷の街を盛り上げる渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトを立ち上げており、ハロウィンイベントもその一環だ。長谷部健渋谷区長も、「この規模のバーチャルイベントに渋谷が挑戦することで、ニューノーマル時代に向けた新たな観光やイベントのモデルケースを発信していきたい」とコメントしている。

 「バーチャル渋谷」内のハロウィンイベントでは、参加者は自身のアバターを仮装させることができ、「自宅で“3密”を避けながら渋谷らしいハロウィンを楽しむことができる」(広報担当者)。また、きゃりーぱみゅぱみゅ、アイドルグループのBiSH、お笑い芸人の和牛らがライブを実施し、ほかにも参加型ゲームやフォトスポットなども企画するという。

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ドナテラ・ヴェルサーチェ、「バーバリー」のリカルド・ティッシ加入の噂を否定

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)=クリエイティブ・ディレクターは、「バーバリー(BURBERRY)」のリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=チーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)が同ブランドに移籍するとの噂を否定した。「バーバリー」はこの話題についてコメントを控えている。

 ティッシCOOが「バーバリー」に加わったのは2018年。17年に12年間クリエイティブ・ディレクターを務めた「ジバンシィ(GIVENCHY)」を離れた際も「ヴェルサーチェ」に参加するのではないかと見られていたが、ドナテラが正式に否定表明したのは今回が初めてだ。

 イギリス国内を中心に業界内ではティッシCOOが10月にも「バーバリー」を去るのではないかと噂されている。しかしティッシCOOは「バーバリー」とは長期契約を結んでいるという。さらに「バーバリー」は、香港での長期デモや中国国内での新型コロナウイルス初期の混乱の中でも、今年1月までは成長を続けていた。新型コロナの影響で成長は停滞し減給や一時解雇に踏み切ったが、6月には再び主要市場である中国や韓国でのリバウンド消費やレザーグッズの人気を受けて回復傾向にある。

 「ヴェルサーチェ」は、18年12月にマイケル・コース ホールディングス(MICHAEL KORS HOLDINGS)によって21億ドル(約2310億円)で買収されている。またそれを機に社名をカプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS以下、カプリ)に変更した。ドナテラはその間も自身の名を持つブランドのデザインを続け、17年には兄で創業者の故ジャンニ・ヴェルサーチェ(Gianni Versace)への追悼の意を込めたコレクションを発表している。

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#敦子スメ「新月・満月」ノート 活力と新しいものが生まれる力があるおひつじ座満月(10月2日)

 この連載では、新月・満月の流れを最大限に引き出すためのサポートをしてくれるコスメやインナーケアアイテムも紹介していきます。第20回は10月2日の満月とおすすめコスメについてお伝えします。

今回の満月(10月2日)はおひつじ座

 おひつじ座は“スタート”“生まれる”“とりあえずやってみる”など、一番先頭に立って物事を起こしていく役割の星座です。実は今、11月半ばまで情熱や行動を示す火星が同じくおひつじ座で停滞中。本来ならおひつじ座のスタート力に火星の力も作用して新しいことやアイデア、前へ進む力が加速するはずが、この火星の逆行により11月半ばまでは物事が前に進みにくく、それよりも足踏みをすることによってやっていなかったことを終わらせたり、これからの方向性を考えたり、そんな時期に入っています。

 思い返すと今年はずっとそんな時期だったような気がします。計画が全然違うことになってしまったり、やろうと思っていたことが全てできた!という人は地球上どこにもいないのでは?そんな気すらしてきますよね。ただ、これが良いあれが悪いという判断は抜きにして何か新しいことが始まろうとしている、今までとこれからの時間の境目にいる、そんな感じがしてなりません。

 思い通りにいかない時代でも、新しく生まれたコスメにはなんだか特別な役割があるように感じます。本来おひつじ座は“生まれる”というエネルギーの強い星座。そして満月は“実る、形になる”タイミングーーということで、今回はこの秋生まれた2つのブランドを紹介します。

今回の満月コスメ

 植物療法士の森田敦子さんが監修する新ブランド「ワフィト(WAPHYTO)」には、植物の持つ力を最大限に生かすことはもちろん、よりよい未来や社会、介護サポートまで視野に入れた女性のライフスタイルに向けたメッセージが込められているように思えてなりません。私のおすすめは化粧水“レジェナ トナー”と頭皮用ローション“スキャルプローション”です。

 9月に新しく生まれ変わった「アルジェラン(ARGELAN)」 は、ゴースト細胞に着目して肌の巡りを改善するスキンケアラインという目的に加えて、ジュース製造後に捨てられる予定だった原料を使用したり、環境負荷を低減した製法の原料を可能な限り採用したり、また容器や資材に配慮するなど、化粧品という日常的なアイテムを通して環境や社会に関するメッセージや姿勢も込められています。洗顔料“オーガニック 透肌フェイスウォッシュ”と化粧水“オーガニック認証 高保水化粧水”がおすすめです。

 この秋新しく生まれた、生まれ変わった上記の2つのブランドには、化粧品という枠を超えた素敵なメッセージが詰まっています。なかなか思うように進まなかったり、予想外だったりする中で目的や意識を持って生まれた2つのブランドをぜひチェックしてみてください。

福本敦子(ふくもと・あつこ)/フリーランスPR・美容コラムニスト:コスメキッチンに14年間勤務後、現在はフリーランスPRとして活動するかたわら、ビューティコラムニストとしてイベント、SNSなど多方面で活躍。オーガニックに精通した知識を武器に、ライフスタイルに寄り添った独自のオーガニック美容論が、著名人やエディターをはじめ各方面から大人気。「#敦子スメ」は「読んだ瞬間試したくなる」と多くの反響を呼び、紹介した商品の欠品や完売も多数。2019年秋、初の書籍となる「今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本 by敦子スメ」を出版。発売前に増刷が決まるなど話題を呼んでいる。旅を愛し、占星術にも精通 instagram:@uoza_26

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「ポロ ラルフ ローレン」が“ポニー”が主役の時計を発売

 「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」は、このほどウオッチコレクションの新作を発売した。スイス製ムーブメントを搭載した機械式自動巻きでケース径は42mm、価格は18万4000〜21万8000円だ。最大の特徴は、ラッカー仕上げのダイヤルの上にシグネチャーエンブレム(通称“ポニー”)を大胆に配していることで、“ポニー”を時計に採用するのはこれが初めて。複数の色の層で3Dプリントして絵画調に見せている。

 これまでのウオッチコレクション同様、ファッションブランドらしくベルトにもこだわった。今作ではステンレススチール製ブレスレットや繊細なシボ加工を施したレザーストラップのほか、コットンマドラス製ストラップや“POLO SPORT”の文字をレザーにプリントした90年代風のストラップをそろえる。ストラップは3万~7万8000円で別売りもする。

 ポロ選手が馬上でマレットを振り上げた瞬間をとらえた“ポニー”は、1972 年に初めてポロシャツの胸元に採用された。デザイナーのラルフ・ローレンは、「このシンボルには魔法のような、何か特別な力がある」と話す。また「“ミスター”(ラルフ・ローレン)はウオッチコレクションに並々ならぬ情熱を持つ」(プレス担当者)とのことで、40~50代の男性ファンを中心に人気を集めている。

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「バルマン」2021年春夏パリ・コレクション

 「バルマン(BALMAIN)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。

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「無印良品」が衣料品の主力72品を値下げ 期間限定セールは一部を除き廃止へ

 良品計画は10月2日から、「無印良品」の衣料品の基本商品と位置付ける72アイテムで値下げを実施する。“わけあって、安い”というコンセプトのもと、同社は1990年代から定期的に値下げを行っている。近年も、2019年春や同年秋などに値下げを実施していたが、今回は「72アイテム全てが衣料品カテゴリーの中心アイテムという点で、インパクトが大きい」(齋藤陽司・執行役員衣服・雑貨部長)と期待する。常に買いやすい価格を実現することで、期間限定の価格プロモーションなどは今後はなくす考え。

 先行して、9月に生活雑貨や靴下などで値下げを実施しており、「好評に推移している」。今回の値下げの対象は、(細かな雑貨などを含まない)衣料品のうち「品番数で10%弱を占め、売り上げ構成では衣料品の約25%を占める」という主力商品群だ。発売以来の累計で1000万枚以上売っているというウール・綿のタートルネックセーターで3990円(メンズ、税込)を2490円にするなど、値下げ幅も大きい。他にも、ウール・シルクのカーディガンは3990円(ウィメンズ)から2990円に、ダウンベスト(メンズ)は3990円から2990円に見直す。

 素材選択、製造工程の見直し、包装の簡略化の3点で値下げを実現した。「サプライチェーンのどこか一部を大きく変えるのではなく、綿やウールを育てる農場に始まり、紡績、素材、縫製、貿易、物流、店頭オペレーションといったあらゆる工程で細かくコストの見直しを行った」成果だ。シーズン末の売り切りのためのセールや、自社EC会員向けのサービスである“無印良品週間”は今後も行っていくが、「これまではシーズンアイテムの紹介といった目的で、月に2~3品は週末限定などで価格プロモーションを実施してきた。それを今後はなくす」という。

 今回の値下げはコロナ禍発生以前から計画していたもの。「衣料品全1300品番のなかで中心アイテムは何なのかという議論は常に社内で行っており、それをいかに強化するかを考えている」。12月末には、衣料品の値下げ第2弾を行う予定。「アイテム数やアイテム内容はまだ未定だが、帰省も旅行もしづらいという中で、家で過ごすのに適したアイテムを値下げする」。

 コロナ禍で働き方やライフスタイルが大きく変わっていることや、生活防衛意識が高まっていることは、衣料品の中でも日常着を強みとする同社にとっては追い風だ。「商品構成がコロナ禍によって大きく変わるのは21年以降。アウターの企画は減り、家で過ごすのに適したカットソーアイテムなどが増える。“3マイルウエア”や寝ることもできる外出着、といったものは一体何かを話し合っているところ」という。

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ファッション、ビューティ、サステナビリティの旬なトレンドを体感 「ルームス」がリアル&オンラインで開催

 アッシュ・ペー・フランスが主催する合同展示会イベント「ルームス(rooms)」は、OMO(オンラインとオフラインの融合)サービスを導入し、初のリアル&オンライン融合型の展示会を開催する。リアルイベントは東京ファッション・ウイーク期間中の10月15~17日に、東京の新宿住友ビル三角広場で開催。一方、オンライン展示会は9月から12月まで長期開催し、出展希望者は会期途中からの参加も可能だ。日程や会場までの移動といった制限を受けにくいデジタルにも軸を置くことで、さらに活用しやすい魅力のあるイベントへと進化する。

エシカルや次世代の
クリエイティブが集結

 「ルームス 41」では “サステナビリティ”“自然との共生”“次世代育成”など、社会的にも注目が集まるキーワードをもとに、多彩なプロジェクトやインスタレーションを企画。さらにリアルイベントでのBtoC施策として雑貨や一点もののアートなどを購入できるマーケットイベントも予定し、SNS時代に、業界関係者だけでなく一般の来場者にもダイレクトにブランドの魅力を伝えられる場を設けている。

新進気鋭のアーティストから
世界的デザイナーまで
注目の出展者をチェック

 イベントの目玉となるのは、2020年度の「LVMHプライズ」ファイナリストに選出された「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴デザイナーによる、若手デザイナーの発掘・育成プロジェクト“SPOT LIGHTS by TOMO KOIZUMI”。世界で活躍できる可能性を持った次世代ブランドの作品を披露する。さらにラグジュアリーブランドで経験を積んだ実力派デザイナーデュオ「リブノブヒコ(RIV NOBUHIKO)」や一点ものジュエリーを制作する「ミャカレ ジュエリー(MYACALE JEWELRY)」、新しいガーデニングスタイルを提案する「ヴェクスセットジャパン(WEXTHUSET JAPAN)など、展示会には多彩なジャンルのブランドが出展する。

“旬を学ぶ”
セミナー&ワークショップ

 スペシャルトークショー「ルームスアカデミー」をルームス41会期である10月15~17日に開催。ファッションやエシカルなど各ジャンルを代表するプロフェッショナルを迎え、ゲストの頭の中をのぞき込むような対談を通して、クリエイションやビジネスのヒントを紹介する。オンライン展示会の登録者限定で、対談はアーカイブ配信(10月下旬から12月10日までの期間中)で視聴することも可能だ。

オンライン化でさらに便利に!
受注や商談も可能

 「ルームス」のオンライン化にあたり、デジタル展示会サービス「エグジブ(EXIV)」を導入。出展者は分析機能を使用して、よく見られている商品と実際にオーダーにつながった商品などを可視化することができる。一方で、来場者はオンライン商談を申し込んだり、会場で気になった商品を後日確認・注文したりするなど、さまざまな使い方が可能。今後も“日本最大級のクリエイティブの祭典”として、クリエイターとバイヤー双方がメリットを感じられるオン・オフライン一体型のプラットフォームを目指す。

INFORMATION
rooms 41

期間:10月15~17日(17日は一般入場可能)
時間:10:00~18:00
会場:新宿住友ビル三角広場
住所:東京都新宿区西新宿2-6-1
業界関係者入場料:招待券持参者は無料(招待券がない場合は1500円)
一般入場者 前売券:1000円、当日券:1500円

rooms41 ONLINE TRADESHOW

期間:9月10日~12月10日(業界関係者限定)

TEXT:ANRI MURAKAMI

問い合わせ先
ルームス
03-3499-0822

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ラフ&ミウッチャの新生「プラダ」に接近! ミラノの展示会で詳細をキャッチ

 ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)が共同で手掛けた「プラダ(PRADA)」が、9月24日についにお披露目されました。動画をリアルタイムで視聴してスクリーンに釘付けになった人も多いのではないでしょうか。実物をこの目で確かめるべく、ミラノで開かれたプレス向けの展示会に行ってきました。会場はショーの撮影が行われた全面黄色のセットの中でした。

 まず目を引いたのが最もラフらしさが出ていたフーディーです。「プラダ」がメインシーズンにスエット素材を使用するのは初めてのこと。フーディーを含め多くのアイテムにプリントされたグラフィックを手掛けたのは、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」で長期的に協業していたベルギー人アーティストのピーター・デ・ポッター(Peter De Potter)です。グラフィックを実際に近くで見ると、アップリケやビーズが随所に施されていました。

 アクセサリーの種類は現時点ではかなり少なめです。3型のレザーバッグはクラシックなデザインで、かなり軽量です。ナイロンバッグはポケットが2つ付いたハンドバッグとバックパックのみ。シューズはキトゥンヒールのミュールで統一されており、コロンと丸みのあるパフやゴム製素材で縁取るなどのディテールが施されています。アイコニックなトライアングルモチーフは、ピアスやデジタルショーには登場しなかったGoPro用のポケット付きバケットハットに付けられ、来季のファッション・ウイークで早くも人気を集めそうな予感がしました。

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「ドリス ヴァン ノッテン」2021年春夏パリ・コレクション

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。

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「ブルーボトルコーヒー」がカリモクと協業してオリジナル椅子を発売 みなとみらいの新店舗にも導入

 ブルーボトルコーヒージャパン(BLUE BOTTLE COFFEE JAPAN)は日本の家具メーカー、カリモク家具とコラボしたオリジナルの椅子を製作した。9月25日にオープンした横浜の新店舗「ブルーボトルコーヒー みなとみらいカフェ」で使用しており、2021年3月31日まで公式オンラインストアで販売する。

 新店舗の家具は椅子を含め全て、店舗デザインを担当した建築家の芦沢啓治とデンマーク・コペンハーゲンのデザインスタジオ「ノーム・アーキテクツ(NORM ARCHITECTS)」が協働でデザインし、木製家具で知られるカリモク家具が製作した。曲線と木の温かみや柔らかさが特徴だ。その中の3種類の椅子を“カリモクケーススタディ フォー ブルーボトルコーヒー”コレクションとして発売する。

 “カフェチェア”(6万3700円)、“バースツール”(7万7500円)、“サイドチェア”(13万5600円)を用意した。受注生産のため注文から1カ月半~2カ月で発送する。

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「ビールは飲まれない? いやいや、飲ませ方でしょ」。卓上ビールサーバーの先駆け「ローマ軒」の腕前を見ろ

 「とりあえずビール!」はもう古い。若者を中心としたビール離れ、ハイボールやサワー類の定着などもあり、居酒屋を中心にビールの消費が減少しているのは事実である。しかし、ビールが敬遠されているなか、飲ませ方次第で若い世代にもビールは売れる。卓上ビールサーバーの先駆けが、大阪からビールサーバーを背負って若者の街、原宿に上陸した。
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ワタミの宅食で月175時間残業。渡邉会長は復帰しない方が良かった。

ワタミ株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長 兼 グループCEO:渡邉 美樹)が、9月15日付で高崎労働基準監督署から時間外労働に対する割増賃金の支払について是正勧告を受けたことに対し、「当該社員の主張を真摯に受け止めて、当該社員に深く謝罪いたします」と発表した。
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人気ヘアスタイリスト京里がサロンをオープン 地元京都で新たな挑戦

 東京、大阪、ロンドンなどで展開するヘアサロン 「リム(LIM)」で、売り上げナンバーワンになるなど若手女性美容師として注目を集めた京里が、今年3月に退社し9月26日にヘアサロン「オール(ore)」を京都市にオープンした。10月はすでに予約で埋まっているという。「東京に骨を埋めるつもりだった」と語る京里が、地元・京都に戻り、サロンをオープンした理由とは──。

 「オール」は、まるでギャラリーや美術館のようだ。店内は、英語で鉱石という意味のサロン名「オール」にちなんで、窓から入る光の分散や、壁の漆喰のグラデーション、床のエポキシ樹脂の艶感など、光の演出が絶妙だ。またワゴンやカット椅子は京都の金物屋「ボルツハードウェアストア」でオーダーメイドし、チェアもビンテージのアイテムを選ぶなど細部にまで京里のこだわりが詰まっている。

WWD:東京の「リム」で大活躍していた京里さんですが、なぜ京都に店を構えたのですか?

京里「オール」オーナー(以下、京里):「リム」時代、大阪の店舗から異動になった時に、関西に帰るという気持ちは全て捨てて東京に骨を埋める決意で上京しました。京都に帰省したいといった気持ちもなく、独立して自分のブランドを立ち上げる時も東京近辺でと考えていたぐらいです。

WWD:それなのになぜ?

京里:昨年帰省した際に友人に「京都で独立はないの?』と聞かれて……。即答で否定したものの、後から考えてみたらすごくワクワクしてきたんです。また新しい地で、自分の新しいブランドを作って挑戦したい。直感を信じて京都でオープンすることにしました。

WWD:京都の樋之口町にオープンした理由は?

京里:働く場所ってとても大切だと思うんです。「リム」もそうでしたが、周りにいるスタッフや空間、インテリア、ファッション、ライフスタイルの全てを含めて自分らしくしたい。最近は美容師自体にお客さまがつく時代になっているのでフリーランスはとても時代にあっていますが、自分がより自分らしくいれる空間で好きな美容をしたい!という思いでした。お客さまに空間ごと好きになってもらいたいです。

WWD:「オール」をどんなお店にしたいですか?

京里:お客さまにとって特別感のある場所でありながら、ヘアスタイルや来店していただくことも含めて日常や定期的な生活の一部になるような場所にしたいです。

■ヘアサロン 「オール」
時間:10:00〜19:00 ※日曜日は10:00〜18:00
定休日:月曜日
住所:京都府京都市中京区樋之口町461-1ヨシムラビル 2F

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【主張】過剰なコロナ対策止めませんか? お客はマスク着用は重視するけど、不安が薄れ、外食には行きたくなっている

 政府による緊急事態宣言の解除からほぼ4カ月。第2波、第3波とテレビが騒ぐ中、感染者数は日によってのデコボコはあるものの、重症者数や死者数は、落ち着いている。飲食店もそれに対応して、少しずつコロナ対応を緩めているものの、世間体からか相変わらずの過剰対応を続けている。マスクへの対応のような簡単なところから、改善をしてみませんか?
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【主張】過剰なコロナ対策止めませんか? お客はマスク着用は重視するけど、不安が薄れ、外食には行きたくなっている

 政府による緊急事態宣言の解除からほぼ4カ月。第2波、第3波とテレビが騒ぐ中、感染者数は日によってのデコボコはあるものの、重症者数や死者数は、落ち着いている。飲食店もそれに対応して、少しずつコロナ対応を緩めているものの、世間体からか相変わらずの過剰対応を続けている。マスクへの対応のような簡単なところから、改善をしてみませんか?
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デジコレでドタバタ対談 「ディオール」の荘厳さに心打たれ、実在のスパイが着想源の注目ブランド「テベ・マググ」に感嘆

 2021年春夏のコレクションサーキットもいよいよ最終章、パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)に突入。パリからはベルリン在住のヨーロッパ通信員が現地取材の様子をお届けしていきますが、オンラインでも対談レビューという形で、引き続き“できるだけリアルタイムに近いペース”で取材を進めていきます。今回は、パリコレ2日目(9月29日、現地時間)をリポート! 長年コレクションを取材してきた「WWDジャパン」の向千鶴編集長と、コレクション対談初参戦の皆合友紀子がリポートします。

まるでSF映画!な「マリーン セル」の映像でスタート

皆合:2日目のトップバッター「マリーン セル(MARINE SERRE)」はデジタルでの発表でしたが、キーキーと耳障りな不協和音とともに映像がスタート。真っ白な空間に全裸でオペ台の上に横たわる性別不明の人造(?)人間、その周りにゾロゾロと人々が集まり手術のような行為を始めるシーンは、SF映画のオープニングのようでした。

向:13分間目が離せなかった。環境問題か、コロナと生物多様性と人間か、メッセージが何であるかは映像を見るだけじゃわからないけれど、「マリーン セル」が作るものだからそういったことなのだろうと素直に受け止めつつ(笑)、それ以上に無条件で引き込まれる世界観です。リアルのショーでは作れない、映像だから表現できる内容ですね。で、どんなストーリーだったんだろう。

皆合:オープニングでオペ台の上に乗せられていた人物が、オン・オフのスイッチ代わり(?)のネックレスをつけられて命を吹き込まれ、実験室、自然界、水の世界とシーンを移動し、さまざまな出会いをしながら旅をするストーリーでした。最後はネックレスを外され、またオペ台の上に乗せられて終了。タイトルの「AMOR FATI」は、ラテン語で“運命を愛する“という意味だそうです。「人生におけるあらゆる喜びと逆境を取捨選択することなく、積極的に受け入れることへの“招待状”」とセルが言うように、現在のコロナ禍の状況や環境問題など、良いことも悪いことも全てを受け入れ、自分たちの運命を愛そうということなのかなと私も受け止めました。

向:ルックは、体を守るプロテクターの要素を組み込んだスポーティーなアイテムもいいけど、個人的には最初に登場した「改造する側の人間」が着ていた「マリーン セル」柄のレトロなセットアップが気になりました。「マリーン セル」の服は体を鍛えている人の方が似合うと思う。このセットアップも鍛えた体で着たらとてもカッコいいと思う。

皆合:確かに! 筋肉美の映えそうなフィット感のある細身のデザインが多かったですね。あと、忍者ルックも気になりました。どうやって着こなせばいいんだろう……?など思いながら見ていました(笑)。

原点回帰の「アンリアレイジ」 テーマは服と家をつなぐ“ホーム”

皆合:「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、“ホーム“というテーマのコレクションをデジタルで発表しました。◯△□のコレクションの延長線ということでしたが、今回はデザインの構成やパターンも3Dでシミュレーションを行いながらリモートで制作したとか。開放感のある富士山の麓の緑の中にカラフルな色使いのコレクションが映えていて、見ていて明るい気持ちになりました。

向:小さな家がそのまま服になるとは! 時代と共鳴したコレクションでしたね。「家が一番安心できる」や「一人っきりになれる家がほしい」は世界中の人が今抱いている心理だと思うから。「アンリアレイジ」のショーはコンセプチュアルなんだけど、ユーモアもあるから重いメッセージでも受け止めやすくて好き。「あ、家を2枚レイヤードしている」とか「あ、モデルが中で寝ちゃった」とか、映像に向かって突っ込みどころを残してくれるところがいいね。

皆合:三角錐のインビテーションもかわいかったです!ハリ感のある素材については、森永さんが「殺菌効果のある銅繊維をベースに、メディカル分野で用いられている抗ウイルス繊維と抗ウイルス加工を用いて、結界のような新しいテキスタイルを作った」と言っていて、こんなスタイリッシュな殺菌・抗ウイルス服とか喜んで着ちゃいます(笑)。

向:これらが実際に店で販売されるリアルクローズとしてどう落とし込まれるのかがカギですね。ヘッドピースならぬ“ヘッドアーキテクト”は建築家の隈研吾さんによるデザインで、インテリアのランプシェードにもなるとか。ニュースが盛りだくさんです。

皆合:映像の中でモデルが身につけていたアクリル樹脂の中にドライフラワーを閉じ込めたクリアなハンドルのバッグやネックレスなどのアクセサリーは、今シーズンデビューの新ブランド「アンエバー(AN EVER)」と発表がありましたね。「アンリアレイジ」しかりですが、今回も“A NEVER(一瞬)”と“AN EVER(永遠)”のワードの掛け合わせたとか、言葉選びのセンスが素敵すぎます。

生歌が響く中、“視覚的”な詩で魅せた「ディオール」

皆合:向さんは、パリに赴いている欧州通信員の藪野さんと中継でつないで、ライブ配信番組「着点」に出演しながら見ていましたね。現地の映像を見ていると、会場の内外共にやはり従来のガヤガヤにぎやかな感じはなく、とても静かでした。現地に赴かないパリコレは10年ぶりとのことですが、遠隔で見ていてどうでしたか?

向:薮野さんが「ショー会場では何を見るべきか」を分かっているので、彼のスマホを通じて見るライブ映像は視点が的確で満足度が高かったです。また、ユーチューブの視聴者がライブでコメントをくれるので一緒に見ている感があり楽しい!コレクションは黙って一人で見るより皆でワイワイ話しながら見る方が情報量も多くて盛り上がることが、デジタルコレクション取材を始めてよくわかりました。確かに現地での盛り上がりはいつもの数分の1だけど、デジタルの先でこうやって盛り上がっている人がこれまで以上にいるならそれは新しい一歩だと心底思うな。

皆合:真っ白な外観からは想像できない、ステンドグラスの大聖堂をほうふつとさせるショー会場が荘厳で素敵でした。一見厳かな雰囲気だけれど、近くで見ると実はKISS風メイクの女性がいたり、雑誌から構成されたステンドグラスであったりと、遊び心があるころもさすが粋だなぁと。イタリアのアバンギャルドな実験芸術を象徴するアーティスト、ルチア・マルクッチ(Lociana Marcucci)の作品に着想を得たとのことでしたが、なぜ大聖堂だったのでしょう?

向:一言で言えば、“愛”なんだと思う。ベタだけどこれ以上適切な言葉が見つからない(笑)。コロナにより分断されたカルチャーや人とのつながりを集めてつないだステンドグラスに私には見えました。ロマンチックすぎるかな?コレクションは、ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)やスーザン・ソンタグ(Susan Sontag)といった書くことを仕事とする女性たちがインスピレーションとのことで、彼女たちの写真を見てからルックを見ると“なるほど”と思います。メンズシャツのアレンジなどどこかキリリとしたスタイルが印象的です。

皆合:ルックにはオリエンタルな印象を受けました。色使いもナチュラルカラーや優しい色味のものが多かったですね。柔らかい素材で、体にフィットしないゆったりとリラックスしたデザインも目立ちました。

向:日本のためにデザインされた1957年秋冬コレクションのシルエットを再解釈したそうで、羽織のようにゆったりしたシルエットが多かったですね。

「コーシェ」はショー後の発信力の弱さが残念

向:「コーシェ(KOCHE)」はリアルのショーを開いたことを薮野通信員に聞いたけれど、パリコレ公式サイトには動画が上がっておらず、ブランドオフィシャルのホームページやインスタグラムにも動画はなし。インスタのストーリーにはスマホ撮影と思われる動画が数本上がっていたけど……せっかく人気ブランドが公式スケジュールでショーを開いたのに世界に伝えないのではもったいないなあ。ショーは公園を会場に、バグパイプの演奏がリードする形でモデルが歩いたみたい。いつものようにレース×スポーティー、そして得意の羽飾りも随所に。風に揺れる羽根がきれいだったんだろうな。デザイナーが囲み取材を受ける動画もストーリーに上がっていて、彼女がつけているレースのマスクがかわいかった。

自国の歴史を掘り下げた「テベ・マググ」 スパイの指紋が水玉柄に

皆合:「テベ・マググ(THEBE MAGUGU)」の短編フィルムはコンセプトが斬新でしたね! 何が始まったんだろう?と見入ってしまいました。今シーズンは、テベの出身国である南アフリカのスパイコミュニティーに触発されていて、南アフリカの旧アパルトヘイト政府に協力していたと自白した女性スパイに対して彼自身が行ったインタビューからヒントを得ているとか。

向:今シーズンは自分のルーツをたどって掘り下げるデザイナーが多いけれど、南アフリカ出身のテベが自国の歴史を掘り下げるとはこういうことなのだとハッとしました。実は最近、南アフリカの故ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領の伝記を読んだばかりで。伝記にモデルの姿がオーバーラップしてモノクロ写真に急に色がついた感覚に陥りました。

皆合:映像内のナレーションはジャーナリスティックな内容だけれど、モデルがまとっている服はタイトなテーラードピースやフェミニンなドレスまでさまざま。でもそれが不思議とマッチしていましたね。こういうコレクションの見せ方もあるのか!と固くなった頭をなぐられた気分でした。

向:そうですよね。ベースのテーラードやドレスのラインがきれいだから、インスピレーションが効いている。ドレスの水玉柄は実在する自白したスパイの指紋をスキャンしたものなのでしょう?しかも本人がコレクションのためだけに指紋を提供してくれたとか。

皆合:すごい。最新コレクションだけでなく、自分のルーツである南アフリカについても知ってほしいという思いが込められているようにも感じました。個人的には、女性がプリントされたネクタイ付きシャツワンピ&ニーハイブーツのルックと、ドットのアシンメトリーなスカートが気になりました。

向:告白をする女性スパイを撮影した本物の映像を使ったプリントですよね。南アフリカ司法部がテベに提供したそう。リリースには女性スパイの言葉で「スパイは私たちの周りにいて、彼らは私たちの先生や家族や友人でもあるのです」とあります。何とも重い。激しい人権運動の中では何が正義で何が罪か、部外者にはわかりようもない複雑な人間関係も多いのでしょう。まさかパリコレをきっかけにこんなことを考えるなんて思いもしませんでした。

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