「サカイ(SACAI)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
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「フェティコ(FETICO)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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2021年2月期に5期連続の赤字予想を発表した三陽商会は、店舗整理や仕入れの削減などコスト構造改革を骨子とする「再生プラン」の実行で22年2月期の黒字化を目指す。今期は主販路の百貨店が新型コロナの影響を受けて業績が大きく落ち込んだものの、6日の決算会見に登壇した大江伸治社長は、「(構造改革の)進捗は順調。来期(22年2月期)の黒字化は必達目標だ」と改めて強調した。
「再生プラン」の中身は、店舗撤退や仕入れ削減、新型コロナ影響で、一旦は21年2月期に売上高が355億〜440億円(前期は決算期変更による14カ月決算で688億円)に縮小、営業赤字が60億〜105億円まで拡大(同28億円の赤字)。その後は経営の健全化により、22年2月期に売上高467億〜490億円で営業利益1億〜13億円の黒字を確保する計画だ。
6〜8月の販管費は「新型コロナによる損失分(13億円)を除けば、前年同期と比べて19億円削減できた」。また、8月末時点の在庫額(小売価格ベース)は2020年2月末時点から8億7000万円分削減して123億円とした。同日に発表した21年2月期通期の業績見通しでは、売上高が380億円、営業損益が85億円の赤字で、「再生プラン」の想定内に収まると予想する。
下期(9月〜)は8月末在庫(123億円)を100億円まで圧縮する計画で、前シーズンの秋冬物や春夏物も、定番品を中心に持ち越し販売する。販管費は店舗撤退や宣伝広告費の削減により前年同期比19億円の削減を目指す。
店舗整理については、不採算店の多いセレクトショップの「ラブレス」や百貨店向け婦人服の「キャスト」など通期で計160店舗を閉鎖する。「店舗の精査をしていく中で、年間の売上高が(人件費などの)固定費を吸収できないまま存続していたような売り場も散見された。これは売上高を追い求めすぎる会社の方針や、取引先との付き合いのようなしがらみがあったからだ。ここでも聖域なき改革を進めていく必要がある」。これに伴い、販売スタッフの契約社員約500人を解雇する。
「再生プラン」の次のステップである、ブランド力の向上にも力を入れる。上期中にはアウトレット店舗を9店舗出店した。「処分品はアウトレットに集め、ブランドの店舗は正価品を売る場として機能を際立たせる。同時にセール品のプラットフォームと化しているECの位置づけも変えていく」。
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2021年2月期に5期連続の赤字予想を発表した三陽商会は、店舗整理や仕入れの削減などコスト構造改革を骨子とする「再生プラン」の実行で22年2月期の黒字化を目指す。今期は主販路の百貨店が新型コロナの影響を受けて業績が大きく落ち込んだものの、6日の決算会見に登壇した大江伸治社長は、「(構造改革の)進捗は順調。来期(22年2月期)の黒字化は必達目標だ」と改めて強調した。
「再生プラン」の中身は、店舗撤退や仕入れ削減、新型コロナ影響で、一旦は21年2月期に売上高が355億〜440億円(前期は決算期変更による14カ月決算で688億円)に縮小、営業赤字が60億〜105億円まで拡大(同28億円の赤字)。その後は経営の健全化により、22年2月期に売上高467億〜490億円で営業利益1億〜13億円の黒字を確保する計画だ。
6〜8月の販管費は「新型コロナによる損失分(13億円)を除けば、前年同期と比べて19億円削減できた」。また、8月末時点の在庫額(小売価格ベース)は2020年2月末時点から8億7000万円分削減して123億円とした。同日に発表した21年2月期通期の業績見通しでは、売上高が380億円、営業損益が85億円の赤字で、「再生プラン」の想定内に収まると予想する。
下期(9月〜)は8月末在庫(123億円)を100億円まで圧縮する計画で、前シーズンの秋冬物や春夏物も、定番品を中心に持ち越し販売する。販管費は店舗撤退や宣伝広告費の削減により前年同期比19億円の削減を目指す。
店舗整理については、不採算店の多いセレクトショップの「ラブレス」や百貨店向け婦人服の「キャスト」など通期で計160店舗を閉鎖する。「店舗の精査をしていく中で、年間の売上高が(人件費などの)固定費を吸収できないまま存続していたような売り場も散見された。これは売上高を追い求めすぎる会社の方針や、取引先との付き合いのようなしがらみがあったからだ。ここでも聖域なき改革を進めていく必要がある」。これに伴い、販売スタッフの契約社員約500人を解雇する。
「再生プラン」の次のステップである、ブランド力の向上にも力を入れる。上期中にはアウトレット店舗を9店舗出店した。「処分品はアウトレットに集め、ブランドの店舗は正価品を売る場として機能を際立たせる。同時にセール品のプラットフォームと化しているECの位置づけも変えていく」。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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「ミュウミュウ(MIU MIU)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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「シャネル(CHANEL)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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「カルティエ(CARTIER)」は11月中旬に、日本では初めてとなる香水を本格ローンチする。“レ ゼピュール ドゥ パルファン”(全3種、各2万8350円、予価)と名付けたコレクションは「香水は生きた自然のハイジュエリーである」をコンセプトに、3種の香りが登場する。
「カルティエ」の調香師であるマチルド・ローラン(Mathilde Laurent)は自然本来のみずみずしさを捉え、その美しさを香りで表現。まるで自然の雰囲気をボトルにそのまま閉じ込めたかのような感覚をもたらす、シンプルな香りとなっている。“レ ゼピュール ドゥ パルファン ピュール ミュゲ”は上品なミュゲ(スズラン)の香りをモダンにアップデートし、“同キンカン”は軽やかで生き生きとしたシトラスで、“同マニョリア”は木に咲いているそのままのフレッシュなマグノリアを表現している。
なお、「カルティエ」は1981年に初の香水を発表し、以来“ラ パンテール”“オー ドゥ カルティエ”“パシャ ドゥ カルティエ”など多くの名作があるが、今回が日本初上陸となる。
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2021年春夏のコレクションサーキットのラストとなるパリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)も6日目となりました。パリからはベルリン在住のヨーロッパ通信員が現地取材の様子をお届けしますが、オンラインでも日本の記者たちが対談レビューという形で、“できるだけリアルタイムに近いペース”で取材を進めていきます。最終回は、2人の編集長対談。「WWDジャパン」の向千鶴編集長と、「WWDJAPAN.com」の村上要編集長が語り合います。
向:インスタグラムなどで発表されたティザーにはロミー・シュナイダー(Romy Schneider)、アンナ・カリーナ(Anna Karina)、そしてジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)ら、ハリウッドで活躍した往年のフランス人女優がたくさん出てきていたので、ショー会場の大きくて真っ白な「CHANEL」のボードを見て納得。ハリウッドの世界とパリが出会った、まさにそんなイメージのショーでした。ちなみに、引用された映画は、ジャック・ドレー(Jacques Deray)監督の 「太陽が知っている」やジャン・リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)監督の「勝手にしやがれ」「女は女である」「軽蔑」「気狂いピエロ」など、いずれも1960年代の映画です。
村上:着想源の1つは、そんな女優がフォトコール、カメラマンに囲まれてフラッシュを浴びる瞬間の姿みたいですよ。美しいドレスに身をまとっているけれど、やっぱり緊張して、ちょっぴりぎこちない。そんな生身の姿が美しいと感じたそうです。今ではジャンヌ・モローが緊張していたなんて想像できませんが、60年代は、まだ30代。レッドカーペットを歩いた時は、緊張していたかもしれませんね(笑)。ゲストの数はいつもより少ないようですが、グラン・パレに巨大なオブジェ!!「シャネル」健在!!パリコレ健在!!を誇示しているかのようで、頼もしく思えました。
向:スカートの丈が短く、素足を見せるあたりも60年代の女優風。ヴィルジニー ・ヴィアール(Virginie Viard)がファッション・コレクション・アーティスティック・ディレクターに就任してから「シャネル(」の服はぐっと親しみやすく、リラックスしたものになったよね。フィナーレの先頭で見せたライダースジャケットが象徴的。ライダースだけどゆったり目で、ざっくり羽織れる感じ。これまでの「シャネル」にはなかったムードです。バッグはぐっと小さくなってほぼネックレス、でした!
村上:ブラックやエクリュ、ホワイトに、ペールからショッキングまでのピンクを合わせるカラーコンビネーションが新鮮ですね。しかもピンクのセットアップにブラックやグレーのインナーを合わせるコーディネイトから、ブラックとピンクの糸をミックしたツイードまで、色の合わせ方が多面的です。ココ・シャネル(Coco Chanel)やカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の遺産を継承しながら歩みを進める、ヴィルジニーの重責と決意を象徴しているように感じました。そして、その決意をとってもポップに表現しているのが、今っぽいなぁとも。ラグランでオーバーサイズ気味のブルゾン、カプリパンツ、ミニスカート、フラットシューズ、スマホだけ入れば十分くらいのミニバッグ、いずれも現代のライフスタイルとマッチしていますね。今シーズンは、ロゴドリブンなスタイルも印象的です。ほんの1年前までは、「キャッチーなロゴではなく、王道のエレガンスへ」という流れでしたが、コロナによってデジタルトランスフォーメーションが進む中、「画面上でも魅力が伝わる」ロゴや原色の価値も見直されている印象があります。その流れも意識しているのかな?
向:最初に確認しておくと、「ミュウミュウ(MIU MIU)」にラフ・シモンズ(Raf Simons)は関わっておらず、引き続きミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)によるデザインです。ので、安定のガーリー路線。今回はそこにスポーツの要素を加え「そうだ、2021年は仕切り直しの五輪イヤーじゃないか」と思い出しました。その割には、他ではあまりスポーツの要素は見かけなかったですよね。
村上:「トム ブラウン(THOM BROWNE)」のコレクションの舞台はオリンピックスタジアムでしたが、洋服はいつも通りのフォーマルでしたからね(笑)。個人的には、「プラダ」にラフが加わった分、ミウッチャは「ミュウミュウ」に全力投球では?と思い期待しています。そして期待通り!!カワイイ路線は色濃いものの、ミニマルやインダストリアルも融合した、“違和感”のあるスポーツスタイルでした。ミウッチャは、こうじゃなくっちゃ。
向:「プラダ(PRADA)」同様、各都市で先行視聴会が開かれ、東京は東京・表参道のジャイル(GYRE)4階のレストランで行われました。画面の中にはZoomのようなスクリーンがたくさん並んでおり、フロントローの常連とおぼしき女性が映し出され、彼女たちが見守る中でショーが進みます。スポーツの無観客試合をファンが遠方から盛り上げる感じですね。この皆でキャピキャピ盛り上がる感じそのものが「ミュウミュウ」の世界観。うっかりお酒がすすみました。
向:最終日、リアルなショーのトリは、今回も「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」でした。会場は、セーヌ川沿いに建つ建物で、あれは確か老舗百貨店サマリテーヌ(LE SAMARITAINE)の跡地ですね。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が保有しているのになかなか進展がなかったけれど、いよいよ来年春に複合施設としてオープンするそうです。
村上:パリのど真ん中にあるのに“お化け屋敷”みたいでしたから、サマリテーヌのオープンは、本当に良いニュースですね。百貨店やホテル、レストランなどの複合施設になるそうです。
向:ところで要さんは何でショーを見ましたか?私はユーチューブ、インスタグラム、ティックトック、さらに「ルイ・ヴィトン」から送られてきた“自分専用カメラ”を行ったりきたりしてみて、途中で迷子になりました(笑)。ソーシャルディスタンシングを設けた客席の間に棒状のカメラがたくさん立っていましたが、あれが“自分専用カメラ”ですね。新しい体験で面白かったけれど、結果は大画面のユーチューブで見るのが一番迫力があってよかったかな。カメラ席から撮った映像が一番きれいで見やすいからね。
村上:僕は“自分専用カメラ”にアクセスしました。隣は、米「WWD」の大御所マイルズ・ソーシャ(Miles Socha)でした(笑)。コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)社のショーで隣になることが多いのですが、“自分専用カメラ”も、そのあたりに配慮してくれてたのしょうか(笑)?“自分専用カメラ”は、360度、上にも下にも自由にスクロールできて、サマリテーヌの屋根なんかもちゃんと見えました。とは言え、YouTubeでもちゃんとサマリテーヌの内観は大画面で映りましたけれどね。
向:スポーティー×クラシック、そこにアニメチックなプリントや色を合わせるのがウィメンズ・アーティスティック・ディレクター、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)が得意とする世界観。ヴァーチャルの世界は、相性が良いよね。この感じでどんどんデジタルの世界に投資して、新しいファッションショーの姿を創ってほしいな。それにしてもきになるのが「VOTE(投票しよう)」のTシャツ 。シー・ナウ・バイ・ナウで、アメリカ大統領選の前に発売するのかな?
村上:え~、あと1カ月もありませんよ(笑)。ただ、アメリカ大統領選「VOTE」して欲しいですね。ニコラ、ワンピースは安定のミニ丈ですね。シルバーやメタルパーツも盛りだくさんで、アクセサリーを中心に未来的なムードはいつも通り色濃かったものの、オーバーサイズのジャケットやコートなど、クラシックなメンズウエアに刺激を得たムードも垣間見え、性差に関係なく、より大勢が楽しめるスタイルに進化した印象です。実際、メンズモデルも登場していますね。クロップド丈のグラフィティトップスに、ショートパンツ、そしてモコモコブーティのスタイルが、ベリー可愛かったです。大好物!!
向:オートクチュールに続いて、今回もジョン・ガリアーノ(John Galliano)はよくしゃべった。本当に楽しそうにコレクションのインスピレーションからモノづくりのテクニックまで隅々まで話してくれて、間に物語も差し込まれるから一ファンの私としては嬉しいけれど、深夜に取材として見ると長く感じそう。このフィルムプロジェクトは今回がラストだそうです。全部話してくれてありがとうジョン。
村上:背中の4本ステッチ以外多くを語らない、それが美学というイメージだった「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」とジョンが、メチャクチャ喋ってくれたことに驚きを禁じ得なかったのが、前回のオートクチュールですね(笑)。デジタル・ファッション・ウイークの大トリを飾ったのは、「スイマセン、ウチのムービー44分もあるので、後ろのブランドの影響しないよう、最後にしてください!!」なんて考えがあったのかもしれません。
向:コレクションは、アルゼンチンのタンゴとそのステップがインスピレーションでした。リリースには、「人々が離れ離れの生活を余儀なくされている今こそ、人との繋がりに新たな価値が見出されます。人が誰かに頼る時、直感と信頼を頼りに二人で踏むステップが不可欠」とある。だからイメージ映像の中ではモデル同士が情熱的にぶつかりあうシーンが何度も出てきます。体に吸い付くようなタンゴのドレスは、ジョンが元来好きなスタイルですしね。
村上:「カワイイ!」&「エラい!!」って思ったのは、ジョンもちゃんとステップを学んで、パートナーと支え合い完成するタンゴの真髄を体感したこと。あえて体感する、って、コロナでデジタルトランスフォームが進んでいる今だからこそ、さらに価値を増している気がします。伊達男が着るジャケットが切り裂かれて合間からフリルがのぞくトップスは、ライナーを解体するというアプローチが「マルジェラ」らしいし、男と女というパートナーが融合して1つになるタンゴの表現でもあるし、ジェンダーレスという価値観の象徴でもあるような気がしますね。ステップに欠かせないシューズは、ポインテッド。パートナーのシューズは、やっぱりメリー・ジェーンですね!
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アダストリアが日本でライセンス展開する韓国発のセレクトショップ「エーランド(ALAND)」の国内1号店が、10月8日の開業に先立ってお披露目されました。1号店があるのは東京・渋谷。センター街にほど近い宇田川通り沿いで、以前はアダストリアの「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」渋谷店があった場所です。同ショップはアルバイトスタッフに約900人の応募があった(以前の報道で800人とありましたが、その後の最終集計では900人だったそう)という、韓国カルチャー好きから大注目を集めるショップ。早速店内をパトロールしてきました!
お店は1、2階の2フロア構成で、売り場面積は約627平方メートル。韓国国内の店舗(カロスキルの路面店など、9店あります)は2000平方メートル前後とのことなので、それらに比べるとやや小さめ。その分、キッチングッズや植栽などを省き、ファッションやコスメ、アクセサリーなどに重点を置いた商品構成になっています。
内装は、白い壁と床に青い什器というコントラストが効いていて、アートギャラリーのような雰囲気。導線をあえて分かりにくくしており、「ソウルの路地裏」をあっちへこっちへと歩いているような感覚を狙っているそうです。韓国といえばK-POPミュージックも人気ですが、店内ではK-POPはかけず、内装同様にモダンなイメージをアピールしていくそう。
日本1号店を作るうえで重視したのは、韓国の「エーランド」が掲げている“鮮度”と“多様性”。2020-21年秋冬は約100ブランドを扱い(面積が広い韓国の店舗は約700ブランド扱っているそう)、1階は韓国ファッションの特徴でもあるユニセックスブランドと、コスメやスマートフォンケース、アクセサリー、ライフスタイルグッズなどをそろえています。ラックごとに異なるブランドを陳列しており、頻繁に店頭のフェイスを入れ替えていつ来てもフレッシュな印象を保つそうです。
2階はユニセックスのブランドではなく、ウィメンズ、メンズとして打ち出しているブランドを並べています。ただし、メンズのテーラードジャケットやセットアップであっても、女性に支持されそうなデザインや色使いが豊富でした。実際、男性だけでなく女性による購入を狙っているそうです。1、2階ともに、スエットなどのトップス類が品ぞろえの中心で、なんとアパレル商品のうち7割がトップスだそう。日本のブランドだと、アウターやボトムスもそろえて「いかにトータルコーディネート提案するか」が当たり前になっているので、その点はかなり新鮮でした。
オープンに先立ち、9月から定期的にインスタライブなどでショップ情報を発信してきたことで、既に問い合わせ多数のアイテムやブランドがいくつか生まれているそうです。例えば、アイドルグループのNiziUが韓国から日本に帰国する際に“空港ファッション”として着用していた「カバーナット(COVERNAT)」がその一つ。他にも、「クロッティ(CLOTTY)」の綿菓子柄アップリケのスエットや、「ゴーニーゴーニー バイ オーアイオーアイ(5252 BY O!OI)」などのブランドやアイテムが人気のようでした。
中心価格帯はトップス6900円、ボトムスは7900円、アウター1万5000円。想定客単価は9000円。輸入関税の関係で、韓国のお店で買うよりは少し高いですが、内外価格差は約1.4倍とのこと。韓国では10~20代のファンが多いそうですが、日本では公式インスタグラムのフォロワー構成から分析して30代も取り込めると見ています。その分、3万円台のワンピースなど比較的高額な商品もそろえていました。
内覧会には有力デベロッパーの開発担当者もこぞって訪れており、デベロッパーからの注目度の高さもビシバシ感じました。「今後は495平方メートル以上の面積で商業施設内を含め出店し、5年で30店規模を目指す」(樋口和之エーランド事業部長)とのこと。「是非うちに出店を!」というデベロッパーからの依頼は既に多数舞い込んでいるそうですが、日本の商業施設内で495平方メートルのショップとなるとかなり広大なので、どこのデベロッパーが2号店を誘致するかも注目です。1号店の初年度売り上げ目標は7億円。将来的には、「1店あたり年間売り上げ10億円」を掲げています。
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マガジンハウスは10月7日、楽天が運営するインターネット・ショッピングモールの楽天市場において食の魅力を発信するウェブマガジン「R gourmet」を創刊した。
マガジンハウスが編集制作を手掛ける同マガジンでは、“今日より明日をおいしく、楽しく”をコンセプトに、楽天市場の食関連商品の魅力を食業界の最前線で活躍するプロフェッショナルの知見や、マガジンハウスの編集力を活かして分かりやすく発信していく。フードナビゲーターの柴田香織による食業界の最旬トレンド情報などのほか、名品発掘コーナー、世代の異なるレビュアーが調理道具や食材の使用感を紹介するコーナーなど多様な切り口で毎日の食卓からギフトのお取り寄せまで、読者のあらゆる食のシーンをサポートするコンテンツをそろえる。ウェブマガジンで紹介された商品をクリックすると楽天市場の商品ページに遷移し、対象商品を購入することができる仕組みだ。
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「サカイ(SACAI)」は10月7日、神奈川県小田原市の江の浦測候所で、2021年春夏のウィメンズ・コレクションを発表した。美しい夕焼けを狙って午後5時に開催したが、あいにくの雨模様。ゲストは約200人。アクリル製の1人用ブースを設けた。
先立って夏に発表した21年春夏メンズと21年プレスプリングのウィメンズは、これまでの総決算のように、アーカイブの生地までハイブリッド。続く21年春夏は新章の幕開けの如く、再び「サカイ」のアイデンティティ、言い換えれば原点に立ち返った印象だ。「サカイ」を物語る、原点的スタイルはミリタリー。ファッション界の原点的アイテムは、白シャツとスーツ。そして柄の原点は、ボーダー。それらの王道を「サカイ」らしく自由奔放、大胆不敵にハイブリッドしてコレクションを作り上げる。ミリタリースタイルのスカートは、MA-1を上下ひっくり返して袖をもぎ取ってしまったよう。白シャツはクロップド丈のケープのように仕上げ、胸元から下だけ残したトレンチコートとドッキング。ボーダーは、模様に沿って大胆に切り刻み、新しい形を手に入れる。他のスタイルは多くない。色も柄も絞り込んだ。以前も見せたスタイルの、その時より前に進んだ「現在地」を見せようとしているかのようだ。
ハイブリッドの手法と複雑さはいつもどおりだが、原点を思わせるシンプルなスタイル、アイテム、そして柄の中に取り入れるから、今季のコレクションからは「ベーシック」という印象さえ感じられる。原点のハイブリッドだから、ファッション業界がどんなに変わっても、「サカイ」がどう進化しても、変わることなく、愛し続けられる洋服だろう。ウィズコロナの時代には、そんな洋服がちょうど良い。フィナーレに流れたシャーデー(SADE)の「キス・オブ・ライフ」が、毎回、特別変わったことをし続けなくても良いことを訴えるかのようなクリエイションに心地よさを加えた。
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「サカイ(SACAI)」は10月7日、神奈川県小田原市の江の浦測候所で、2021年春夏のウィメンズ・コレクションを発表した。美しい夕焼けを狙って午後5時に開催したが、あいにくの雨模様。ゲストは約200人。アクリル製の1人用ブースを設けた。
先立って夏に発表した21年春夏メンズと21年プレスプリングのウィメンズは、これまでの総決算のように、アーカイブの生地までハイブリッド。続く21年春夏は新章の幕開けの如く、再び「サカイ」のアイデンティティ、言い換えれば原点に立ち返った印象だ。「サカイ」を物語る、原点的スタイルはミリタリー。ファッション界の原点的アイテムは、白シャツとスーツ。そして柄の原点は、ボーダー。それらの王道を「サカイ」らしく自由奔放、大胆不敵にハイブリッドしてコレクションを作り上げる。ミリタリースタイルのスカートは、MA-1を上下ひっくり返して袖をもぎ取ってしまったよう。白シャツはクロップド丈のケープのように仕上げ、胸元から下だけ残したトレンチコートとドッキング。ボーダーは、模様に沿って大胆に切り刻み、新しい形を手に入れる。他のスタイルは多くない。色も柄も絞り込んだ。以前も見せたスタイルの、その時より前に進んだ「現在地」を見せようとしているかのようだ。
ハイブリッドの手法と複雑さはいつもどおりだが、原点を思わせるシンプルなスタイル、アイテム、そして柄の中に取り入れるから、今季のコレクションからは「ベーシック」という印象さえ感じられる。原点のハイブリッドだから、ファッション業界がどんなに変わっても、「サカイ」がどう進化しても、変わることなく、愛し続けられる洋服だろう。ウィズコロナの時代には、そんな洋服がちょうど良い。フィナーレに流れたシャーデー(SADE)の「キス・オブ・ライフ」が、毎回、特別変わったことをし続けなくても良いことを訴えるかのようなクリエイションに心地よさを加えた。
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「シャネル(CHANEL)」は2021年春夏のショーをパリのグラン・パレ(Grand Palais)で10月6日に開催した。会場に設置された「シャネル」のロゴをかたどった巨大なパネルは、ハリウッドサインを連想させる。ヴィルジニー・ヴィヤール(Virginie Viard)はこのコレクションは「シャネル」のミューズたちに捧げたものだという。ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)とカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は数多くの女優の衣装を手掛けてきたように、現在だけでなく記憶の中にある過去のミューズまで、人々を夢中にさせる女優たちをイメージした。
コレクションはエクリュとブラックのツイードスーツなどクラシックなアイテムのほか、蛍光カラーのジーンズ、ネオンライトのような「シャネル」のロゴをプリントした流れるようなドレスやTシャツ、ペールピンクのカプリパンツなどをそろえ、カラフルで活気に満ちたコレクションに仕上げた。ヴィルジニーは、「私が思い浮かべたのは、レッドカーペットでフォトグラファーたちから声をかけられ、フォトコールに臨む女優たちの姿。少し緊張した面持ちで、ドレスを身にまとった物腰に僅かなぎこちなさが漂う。私は映画の世界を飛び越えて起こる、こうした生き生きとしたもうひとつの側面が好き」と語る。
会場にはアンバサダーのリリー・ローズ・デップ(Lily Rose Depp)のほか、マリオン・コティヤール(Marion Cotillard)、ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)、カロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)らが駆けつけた。また、小松菜奈や中条あやみ、BLACKPINKのJENNIE、G-DRAGON、マーゴット・ロビー(Margot Robbie)ら、来場はかなわなかったミューズたちもそれぞれの地からショーを鑑賞した。「シャネル」の公式インスタグラムでそれぞれのコメントや感想を紹介している。小松菜奈は「東京からでもショーのエネルギーを感じた。特にピンクのロングカーディガンのルックが好き。パリでまた会いましょう」とコメント。JENNIEは「パリに行くことはできなかったけど、ここで鑑賞することができた。特にブラックとホワイトの小花プリントのドレス(が素敵)でショーを楽しむことができた」と語った。
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「ロンシャン(LONGCHAMP)」は10月14日、「ポケットモンスター(POKEMON)」のピカチュウとコラボレーションしたコレクション「ロンシャンxポケモン(LONGCHAMP x POKEMON)」を発売する。表参道店、銀座店、公式オンラインストアでは9日に先行発売する。
コラボはブランドを代表するバッグ“ル プリアージュ® "を中心に、ピカチュウのモチーフがアイテムに登場する。中でもレザーのミニバッグ“ル プリアージュ® キュイール "は「ロンシャン」の「L」の後ろにピカチュウが見え隠れするデザインで、世界で500個限定のシリアルナンバー入りとなる。同じバッグでモンスターボールをイメージしたトリコロールカラーとエンボス加工を施したデザインも登場する。
人気のナイロンバッグは「LONGCHAMP」の9つのアルファベットのモノグラムとピカチュウをのせたアイテムがさまざまなサイズやデザインでラインアップ。また、メゾンのシンボルであるロンシャン・ホースをイメージし、ジョッキー帽をかぶったオリジナルデザインのピカチュウがモチーフのバッグも注目だ。そのほかピカチュウと「ロンシャン」のロゴをのせたスマホケースやキーリング、ポーチなどを発売する。なお、価格帯はレザーバッグが5万9000〜11万9000円、ナイロンバッグが1万9000〜4万円、その他小物類は7000〜1万3000円。
今回のコラボレーションを記念して、「ポケモン ゴー」スタイルショップには10月3日から“ル プリアージュ® コレクション ポケモン”をモチーフにした着せ替えアイテムが登場。また、9日14:00 までの1週間限定で、ファッションアイテムをまとったポケモンも出現している。トレーナーは野生のポケモンをつかまえるだけでなく、レイドバトルに挑戦したり、ファッショナブルなポケモンをゲットしたりすることができる。
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イオンモールは7日、名古屋市港区で運営する大型ショッピングセンター(SC)の「イオンモール名古屋みなと」の営業を2021年2月で終了すると正式発表した。自社も含めた大型SCが近隣に増えて苦戦していたところに、新型コロナウイルスによる消費低迷が追い打ちをかけた。
イオンモール名古屋みなとは1999年に「ベイシティ品川」として開業し、2011年に現在の名称に変更して、21年にわたって営業してきた。総賃貸面積4万4000平方メートル。シネコンなどもある広域型のモールだったが、コロナ以前からテナントの撤退が多く、館内は空所が目立っていた。
周辺の競合激化の影響も小さくない。名古屋市は全国屈指の大型SC激戦区であり、市の中心部を囲むようにイオンモール熱田(03年開業)、イオンモールナゴヤドーム前(06年開業)、イオンモール大高(08年開業)、イオンモール新瑞橋(10年開業)、イオンモール名古屋茶屋(14年開業)が点在する。特にイオンモール名古屋茶屋はイオンモール名古屋みなとと5kmしか離れておらず、主要テナントや顧客が流出した。さらに18年に三井不動産が2kmの場所に「ららぽーと名古屋みなとアルクス」を開業させたことが決定打になった。かつてイオンモール名古屋みなとにはテナントが120入っていたが、現在は60に減っていた。
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10月5日に開催されたサザビーズ(SOTHEBY’S)香港のオークションで、102.39カラットの最高ランクのオーバルダイヤモンドが約1億2100万香港ドル(約17億円)で日本人のコレクターによって落札された。このコレクションは前例のないシングルロットライブオークション(最低売却可能価格の設定なし)で、オンライン上で1香港ドル(約14円)でスタート。このダイヤモンドは100カラット以上、Dカラー(完全無色)、フローレス(無傷)、カットや研磨、対称性に関してもエクセレントで、ダイヤモンド全体の2%以下といわれる不純物窒素を含まない炭素だけで構成されるタイプ2Aという希少性の高いものだ。
オンラインで8500万香港ドル(約12億円)の値が付き、ジュエリーオンラインオークションにおける最高の入札額となったが、最終的には電話で日本人のコレクターが落札し、このダイヤモンドを“マイコ スター(MAIKO STAR)”と名付けたという。
このダイヤモンドは2018年、カナダ・オンタリオ州のビクター鉱山で採掘された271カラットの原石からのもので、ダイヤモンド研磨と調達のトップ企業であるダイアコア(DIACORE)により1年以上にわたり研究を重ねて慎重にカット、研磨された。今までオークションで落札された100カラット以上、Dカラー、フローレスまたはインターナル・フローレスのホワイトダイヤモンドは8つで、そのうちの6つはダイアコアからのものだ。
昨年4月に開催されたサザビーズ香港のオークションでも、日本人コレクターが88.22カラット、Dカラー、フローレス、タイプ2Aのオーバルダイヤモンドを1億800万香港ドル(約15億4200万円)で落札している。
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10月5日に開催されたサザビーズ(SOTHEBY’S)香港のオークションで、102.39カラットの最高ランクのオーバルダイヤモンドが約1億2100万香港ドル(約17億円)で日本人のコレクターによって落札された。このコレクションは前例のないシングルロットライブオークション(最低売却可能価格の設定なし)で、オンライン上で1香港ドル(約14円)でスタート。このダイヤモンドは100カラット以上、Dカラー(完全無色)、フローレス(無傷)、カットや研磨、対称性に関してもエクセレントで、ダイヤモンド全体の2%以下といわれる不純物窒素を含まない炭素だけで構成されるタイプ2Aという希少性の高いものだ。
オンラインで8500万香港ドル(約12億円)の値が付き、ジュエリーオンラインオークションにおける最高の入札額となったが、最終的には電話で日本人のコレクターが落札し、このダイヤモンドを“マイコ スター(MAIKO STAR)”と名付けたという。
このダイヤモンドは2018年、カナダ・オンタリオ州のビクター鉱山で採掘された271カラットの原石からのもので、ダイヤモンド研磨と調達のトップ企業であるダイアコア(DIACORE)により1年以上にわたり研究を重ねて慎重にカット、研磨された。今までオークションで落札された100カラット以上、Dカラー、フローレスまたはインターナル・フローレスのホワイトダイヤモンドは8つで、そのうちの6つはダイアコアからのものだ。
昨年4月に開催されたサザビーズ香港のオークションでも、日本人コレクターが88.22カラット、Dカラー、フローレス、タイプ2Aのオーバルダイヤモンドを1億800万香港ドル(約15億4200万円)で落札している。
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リアーナ(Rihanna 本名:ロビン・リアーナ・フェンティ)は、自身のランジェリーブランド「サヴェージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」の2020-21年秋冬コレクションのショーで使用したBGMを巡って謝罪した。使用されたのはロンドンを拠点に活動する音楽プロデューサー、クークー・クロエ(Coucou Chloe)が17年にリリースした楽曲「Doom」で、ハディースというイスラム教の預言者ムハンマドの言行をまとめた書物の一節がリミックスされている。ハディースはイスラム教にとってコーランに次ぐ第二の聖典であり、非常に神聖なものとされている。さらにイスラム教では女性が人前で肌を隠す習慣もあるため、ランジェリーショーにおける同曲の使用は配慮が足りていないとSNSで非難の声が上がった。
これを受けてリアーナは6日、自身のインスタグラムのストーリーに謝罪声明を投稿した。「『サヴェージ×フェンティ』のショーの配慮のなさを指摘してくれたイスラム教コミュニティーに感謝する。そして何より、この不注意による大きな間違いについてお詫びしたい。多くのイスラム教徒である同志を傷つけてしまったと理解しており、この件について心を痛めている。いかなる神や宗教に対して無礼を働くことはあってはならないし、私たちのイベントでこの曲を使用したことは完全に無責任だった。今後このようなことが二度と起こらないようにする」と述べた。
一方楽曲を手掛けるクークー・クロエは、「私の曲『Doom』で使用されている音源による無礼について深くお詫びしたい。この曲はオンラインで見つけたバイレ・ファンキ(ブラジル発祥のダンス音楽)のサンプルを使用して作成した。そしてそれがイスラム教のハディースの一節を使用していると知らなかった。音源に使われている言葉をきちんと調べなかったということに全責任を負い、私に説明するために時間を割いてくれた皆さんに感謝したい。すべての音楽ストリーミングサービスからこの楽曲を削除した」とツイッターに投稿した。
「サヴェージ×フェンティ・ショー Vol.2(Savage x Fenty Vol.2)」と題した同ショーは2日からアマゾンプライムで配信され、リアーナに加えてリゾ(Lizzo)やカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)、トラヴィス・スコット(Travis Scott)など豪華メンバーが出演した。19年に行った1回目のショーでは、さまざまな体形や人種のモデルを起用して称賛を浴びており、同ブランドは多様性と包括性の追求をミッションに据えた事業展開で幅広い人気を獲得してきた。
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2021年春夏パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)も残すところ2日となりました。パリからはベルリン在住のヨーロッパ通信員が現地取材の様子をお届けしますが、オンラインでも引き続き、“できるだけリアルタイムに近いペース”で取材を進めていきます。パリコレ8日目は、海外コレクション取材歴4年の北坂映梨「WWD Japan.com」編集部 ビューティデスクと、皆合友紀子記者がお届けします。
北坂:オートクチュールデザイナーでもあるジャンバティスタ・ヴァリ(Giambattista Valli)はフェミニンなテイストを得意とする人ですが、今シーズンもリボンのモチーフやフリルディテールなどが満載でガーリーなアイテムを連発していました。フローラルなモチーフも鉄板ですが、今シーズンは花だけでなく葉っぱや植物なども入れ、ボタニカルによったプリントも目立ちましたね。モデルのルックとともに植物の映像も流したりして、“リゾート”や“自然”を連想させました。森の中で発表した「バーバリー(BURBERRY)」然り、今シーズンはネイチャーに思いを馳せたブランドも多い印象です。
皆合:こういう状況で人々の癒されたいという気持ちを汲み取ってなのか、ネイチャーを取り入れたブランドが多く見られますね。ルックは今シーズンもフリルやリボン、スパンコールを使ったガーリー感満載で軽やかなデザインでした。色も白や黒などベーシックカラーに加え、パステル系のグリーンやピンク、オレンジなど柔らかな印象を与えるものが多かったですね。
北坂:見るだけで心が和らぐような優しいパステルカラーや、着やすさを重視したTシャツやリラックスシルエットも今のムードをまさに捉えていて、ポイントだったかと思います。それは足元にも及び、見事にローヒールだらけでしたね。キトゥンヒールからスリッパまで、履きやすいシューズが目立ちました。ラフ・シモンズ(Raf Simons)による「プラダ(PRADA)」もキトゥンヒールがたくさん出てきましたよね……!
皆合:「ディオール(DIOR)」もフラットなサンダルを連発していた記憶。やはりリラックスしたムードが多い今シーズン、足元も無理なく履けるデザインのものが多く打ち出されていますね。
北坂:そしてここ数シーズンはあまりランウエイで見なかったミニスカートやパンツも多かったですね!ミニ丈ボトムスは復活するのでしょうか。そういえば、不況の時は「ミニスカートが売れる」なんて話を聞いたことありますが、アフターコロナでもそういうことは起きるんですかね......。
北坂:「アニエスべー(AGNES B)」はセーヌ川の上に浮かべた船上での発表でした。動画やビジュアルは、アニエスご自身が撮影したそうです。ちょっと天気が悪かったり、川沿いの工事の様子を見せたり、船上のアナウンスもそのまま生かしたり、なんだかリアルな光景でしたね。それはそれでよかったと思いますが。
皆合:マリンや水着のルックもあったので、天候が優れずグレーな空の下での撮影はモデルさん寒そうだな……と少し心配してしまいました(笑)ですが、モデル同士が談話していたり、すれ違う船の人に手を降っていたりと終始リラックスしたムードがコレクションともマッチしていたように思います。
北坂:そして今回はメンズとウィメンズの両方を披露。ボーダー柄のアイテムや定番のカーディガンなど、フレンチカジュアルなスタイルはもちろん、ブラトップや野球のユニホームを連想させるセットアップなど、スポーティーなものもありましたね。いつの時代も愛される定番品が多いイメージですが、今回もまさにそうでした。ジャケットには動きやすそうなドレスもあったりして、ここでも“着心地のよさ”というのを感じましたね。
皆合:メンズモデルが着ていたデニムのローネックのジャンプスーツは、女性でもローヒールと合わせてマニッシュに着こなせそうだなと。白地にリゾートのイラストがワンポイントに描かれたプリーツスカートやパンツなど、遊び心のあるデザインも印象的でした。ペアルックのコーディネートもかわいかった!
北坂:「アクリス(AKRIS)」はカラフルでグラフィカルなアートを手掛けるドイツのアーティスト、イミ・クネーベル(Imi Knoebel)とコラボしたようですね。パンデミック下はいつも以上にピグメント(色)にインスパイアされたそうで、今シーズンのアイテムには鮮やかなブルーやレッドなど原色が多く登場しました。モダンなキャリアウーマンに愛される、クリーンなイメージが強いブランドでしたので、今シーズンは特に新鮮に写りました。中でも注目は、燐光(暗闇の中で発色する)スーツやセットアップではないでしょうか?
皆合:イミ・クネーベルはシンプルでありながら色彩の美しさと鮮やかさ、パーツの組み合わせが印象的なアーティストですが、デザインに見事にハマっていましたね。まさに着るアート!同じ作品でも立体感を持つとまたイメージが変わり、新たな芸術鑑賞をしている気分になりました。燐光シリーズはインパクトありましたね。目立つので夜も安心です(笑)。暗闇の中で発色するテキスタイルは「アンリアレイジ(ANREALAGE)」でも使用されていましたね。
北坂:あと、さまざまな色のライトを洋服にリズミカルに当てる演出もエネルギッシュで、面白かったですね。
皆合:モデルの動きもユニークで、ライティングの手法など映像そのものがひとつのモダンアートといった印象で、見ていて飽きませんでした。
北坂:「ロク(ROKH)」は数シーズン前から個人的にも注目していたブランド。トレンチコートやシャツなどのトラディッショナルなモノを解体・再構築し、シルエットで遊ぶのがとっても得意!日常的なアイテムをうまく組み合わせたスタイリングもいつも秀悦で、とても可愛いですよね。日本人も好きそうですよね。
皆合:アツイ想いが伝わりました(笑)。シルエットに遊び心を取り入れながらもデイリー使いできるデザインも多いので、確かに日本人受け良さそう。ルックはフリルやパフスリーブ、特大カラー(襟)など女性らしい要素を打ち出しながらも、上からハーネスやチェーンを付けたりと甘辛ミックスなスタイリングが目立ちましたね。そして何より、どこかの惑星のようなセットが気になりました。今シーズンのテーマは“NIGHT WANDERER”だそうです。
北坂:毎シーズン幼少期の思い出をインスピレーション源にしているようですが、今シーズンも子どもの時によくしていた、夜中の散歩が出発点みたいです。冒険心、夜中のスリル、ミステリアスな夜の空気などを表現しているそう。煙の中をモデルが歩く演出で、一瞬火星だと思いました(笑)。肝心のアイテムも、レースのカラー(襟)とレザーハーネスなど相反するものの組み合わせは相変わらず多かったですね。そのほかドレスに仕立てたロックなレザージャケット、スタッズをあしらったベルベットドレス、チェーンをつけたコレルセットドレスなど、クールやグランジの中に少し甘さがあるスタイルでした。
皆合:個人的には最近シャツを前より着るようになったので、バリエーション豊富なレースの美しい襟元に目がいきました。ほかには、やっぱりトレンチシリーズ! パフスリーブで裾にスリットを大胆に入れたアイテムが気になりました。テーラリングが美しい〜。
北坂:肩を落としたトレンチコート、スーツジャケットとトレンチをドッキングしたセットアップなど、今シーズンもトレンチアイテムが多かったですね〜。トレンチ好きとしてはテンションが上がりました(笑)。いずれも厚底のミリタリーブーツを合わせていましたね。やっぱり、フラットシューズは大きなトレンドとなりそうです。
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イオンモールの2020年3〜8月期業績は、最終損益が108億円の赤字(前年同期は170億円の黒字)だった。大規模な赤字ではあるものの、従来予想に比べて赤字幅が31億円改善した。主力である日本の郊外立地の客足が回復しつつあることに加え、イベント開催の自粛など経費抑制が効いた。
売上高に相当する営業収益は前年同期比21.7%減の1260億円。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業や営業縮小が響いた。国内のテナント売上高は3〜5月期が前年同期比66.0%減、6〜8月期が同16.8%減で推移した。衣料品テナントの売上高は3〜5月期が同59.6%減だったのが、6〜8月期は同11.8%減まで持ち直した。
6日にオンラインで会見した岩村康次社長は、アパレルの閉店ラッシュについて「確かに退店は増えているが、アパレルがECを強化するにしてもリアルの拠点は欠かせない。地域ナンバーワン戦略を推し進め、アパレルから選ばれるようモールを磨く」と話した。また在宅勤務の定着などによって郊外消費が注目されていることに対しては、「立地としてのイオンモールはアゲンストではなく、緩やかながらフォローの風が吹いている」「大きな空間で密を避けられるのは一つの価値。(新常態の)需要が見えてきたので、足りないところに対応したい」と述べた。
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繊維商社のタキヒヨーは、ウィメンズ向けインポート雑貨のeコマースサイト「ザック ミュゼオ(ZAC MUSEO)」をスタートした。
同サイト名の「ザック」は“雑貨”から派生したもので、「ミュゼオ」はイタリア語の“美術館”を意味する。当面、2019年秋冬物からスタートしたアガタ ハンドバッグス社(AGATA HANDBAGS SRL)との共同開発によるバッグブランド「ノビア(NOVIA)」をメインに販売し、今後商品のカテゴリーを拡充する予定だ。「ノビア」はイタリア中部のアドリア海沿岸に位置するアブルッツォ州で創業され、熟練の革職人から生まれた上質なバッグの価格は2万3800~3万7800円。
タキヒヨーによると、輸入雑貨の売り上げは百貨店アパレルやファッションビル系ブランドに対する卸売を強化した結果、ここ数年で約2倍に拡大したという。「新型コロナウイルス下においてeコマースが伸びる中、ミラノ支店や香港事務所といった海外拠点と国内の企画および営業担当が連動した独自の商品調達ネットワークを活用し、BtoB からBtoC に向けた新たなeコマース販売に挑戦する。これまでの企業向けの卸売から一歩踏み込み、お客さまへ直接販売することによって新しい収益の柱を確立する」としている。
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「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」などを擁するPVHコープ(PVH CORP)のエマニュエル・キリコ(Emanuel Chirico)会長兼最高経営責任者(CEO、63歳)が2021年2月1日付で退任する。後任には46歳のステファン・ラーソン(Stefan Larsson)PVH社長が就く。なおキリコ会長兼CEOは引き続き会長を務める。
ラーソン新CEOは過去にH&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)に15年間在籍し、同社のグローバル展開と売上増加に貢献した。12年からギャップ(GAP)の「オールドネイビー(OLD NAVY)」でグローバル・プレジデントを務め、ここでもブランドを大きく成長させた。15年にはラルフ ローレン(RALPH LAUREN)のCEOに就任するも、創業者ラルフ・ローレンと経営方針が合わず17年に退任。現職には19年6月3日付で就任している。
PVHが発表した20年度第2四半期(5〜7月)の売上高は、15億8000万ドル(約1600億円)で33%の減収だ。同社は下半期の売上高を25%減と予測しており、新型コロナウイルスによる外出制限に大きく影響を受けている。今後会社を引っ張っていくことが期待されているラーソン次期CEOは、「このような素晴らしい会社のリーダーになることを光栄に思う。新しい成長の段階を迎えるにあたって、これからも進化を続けながら強みを構築し、消費者とも密接に関わって素晴らしいチームと共に働くことが楽しみだ」と述べた。
キリコ会長は「PVHの優秀な人々と25年以上一緒に仕事をすることができて光栄だ。ステファンのグローバルな経験や消費者への関心の高さ、実績の数々は、現在の前例のない混乱の時代においてPVHが“ニューノーマル”で成功するための大きな糧である。これからのPVHをリードするステファンの能力を確信しており、取締役会会長として引き続き関係を築いていくことを楽しみにしている」と語った。
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「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」などを擁するPVHコープ(PVH CORP)のエマニュエル・キリコ(Emanuel Chirico)会長兼最高経営責任者(CEO、63歳)が2021年2月1日付で退任する。後任には46歳のステファン・ラーソン(Stefan Larsson)PVH社長が就く。なおキリコ会長兼CEOは引き続き会長を務める。
ラーソン新CEOは過去にH&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)に15年間在籍し、同社のグローバル展開と売上増加に貢献した。12年からギャップ(GAP)の「オールドネイビー(OLD NAVY)」でグローバル・プレジデントを務め、ここでもブランドを大きく成長させた。15年にはラルフ ローレン(RALPH LAUREN)のCEOに就任するも、創業者ラルフ・ローレンと経営方針が合わず17年に退任。現職には19年6月3日付で就任している。
PVHが発表した20年度第2四半期(5〜7月)の売上高は、15億8000万ドル(約1600億円)で33%の減収だ。同社は下半期の売上高を25%減と予測しており、新型コロナウイルスによる外出制限に大きく影響を受けている。今後会社を引っ張っていくことが期待されているラーソン次期CEOは、「このような素晴らしい会社のリーダーになることを光栄に思う。新しい成長の段階を迎えるにあたって、これからも進化を続けながら強みを構築し、消費者とも密接に関わって素晴らしいチームと共に働くことが楽しみだ」と述べた。
キリコ会長は「PVHの優秀な人々と25年以上一緒に仕事をすることができて光栄だ。ステファンのグローバルな経験や消費者への関心の高さ、実績の数々は、現在の前例のない混乱の時代においてPVHが“ニューノーマル”で成功するための大きな糧である。これからのPVHをリードするステファンの能力を確信しており、取締役会会長として引き続き関係を築いていくことを楽しみにしている」と語った。
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米国屈指のサステナビリティ先進企業のティンバーランド(TIMBERLAND)は、2005年からCO2排出量の計測をはじめ、15年までに自社および自社運営施設での排出量の絶対値を06年と比較して半分にするという目標を設定し、事業拡大の中でも達成した。独自開発したCO2計測ツールは、他社も活用できるようにとサステナブル・アパレル連合(Sustainable Apparel Coalition)とアウトドア産業協会(Outdoor Industry Association)に無償で提供している。CO2排出量削減をリードする同社のザック・アンジェリーニ(Zack Angelini)環境スチュワードシップ マネジャーにCO2排出量削減のために必要なことを聞く。
WWD:ティンバーランドは「環境負荷を測る」ことを自社および運営施設における温室効果ガスの測定から始めているが、なぜCO2からだったのか。
ザック・アンジェリーニ環境スチュワードシップ マネジャー(以下、アンジェリーニ):地球温暖化は、私たちの社会が現在直面している最も差し迫った問題の一つだからだ。アパレルおよびフットウエアブランドである「ティンバーランド」は、そうした問題が発生する責任の一端を負っているので、解決するために尽力する責任も負っている。
最初に温室効果ガス(および廃棄物など)の排出量削減に取り組んだのには理由がある。バリューチェーンの取引先企業にそうした排出量の削減について責任ある行動を求める前に、まずティンバーランドがそれを実行しているということを、自社や消費者に、そしてベンダーやサプライヤーなどの取引先に示したかったからだ。
当社は温室効果ガスの排出量を2005年から計測しており、自社が所有もしくは運営している全ての施設と、従業員の出張などによる排出量を15年までに06年の50%とする目標を設定した。これは絶対値での目標だったので、その後の事業の成長やそれに伴う人員の増加や施設の拡大は計算に入れていなかったが、それにもかかわらずこの目標を達成できて大変うれしく思っている。結果として、事業を大きく成長させながらも温室効果ガスの排出量を50%以上削減することができた。
WWD:具体的な運用方法は?
アンジェリーニ:08年に、個別の商品が環境に与える影響を測定する「グリーンインデックス」という自社開発の指標を発表した。10年までは当社でのみ使用していたが、環境への影響を測定するツールであるヒグ・インデックス・プロダクト・モジュール(Higg Index Product Module)で使用できるようにするため、サステナブル・アパレル連合とアウトドア産業協会に無償で提供した。
個別の商品が環境に与える影響を測定する方法が開発されたことで、商品開発部門やデザイナーは大きな学びの機会を得ることができた。素材や製造方法の違いによって、地球環境にどのようないい影響が、もしくは悪い影響があるのかが分かるようになったからだ。測定ツールがあることで商品カテゴリー別に目標値を設定できるようになった。
WWD:苦労した点は?
アンジェリーニ:同じ商品であっても、複数の仕入先や生産国から素材を調達していたり、異なる場所で最終仕上げをしていたりと、世界にまたがる複雑なサプライチェーンであることから、同一の商品に対して複数のシナリオを組め、それらを考慮してスコアを出せるようにする必要があった。また当社だけで取り組んでも、ベンダーやサプライヤーにとっては当社からの発注は彼らが請け負う全体量の数パーセントにしか過ぎないので、スコアを改善しようというインセンティブにならないことが分かった。
こうした高いレベルでの透明性は現在の消費者の関心を引いたし、「ティンバーランド」の顧客はそうした情報に基づいて商品を選ぶことが可能となったが、業界全体として進化するには、ほかのブランドにも同様の取り組みをしてもらう必要があることに気づいた。
アウトドア産業協会とサステナブル・アパレル連合に「グリーンインデックス」を無償で提供したのはこうした理由からだ。「グリーンインデックス」は現在、デザイナーや商品開発者がよりサステナブルな素材や製造方法を選ぶためのツールとして業界全体で使われているヒグ・プロダクト・モジュールに、その他のブランド測定ツールと共に組み込まれている。
WWD:気候変動対策、すなわちCO2排出量の削減は今すぐ取り組みたいテーマだが、CO2削減に取り組んできたティンバーランドのノウハウのシェアをしてほしい。CO2削減のために企業がまず取り組むべきことは何か?
アンジェリーニ:業界として、私たちは互いから学び、協力しあって、地球温暖化の解決に取り組んでいく必要がある。ブランドの温室効果ガス排出量の削減に関する目標値を設定するに当たっては、企業に対して科学的な知見と整合した削減目標を設定するよう求める、サイエンスベース・ターゲット・イニシアチブ(Science-Based Targets Initiative以下、SBTI)と提携することを推奨したい。目標値を設定する過程では、地球温暖化を防ぐために自社の排出量をどの程度削減する必要があるのかに加えて、事業のどの部分で努力すれば最も効果的かなども明らかになるからだ。19年には、ティンバーランドの親会社であるVFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFコープ)も科学的な根拠に基づいた目標値を設定している。
当社もこの過程を経ることで、温暖化への影響を最大限減らすにはどこに注力すればいいのかを理解することができた。当社の場合、排出量の大半はサプライチェーンにおける生産段階、特に原材料の選択に関係していた。アパレルやフットウエアブランドの多くも同様だと思われたので、素材の持続可能な調達と製造の循環性に注力することにした。その後、「ティンバーランド」ではVFコープが設定したSBTをさらに推し進め、CO2排出量を削減するだけでなく、排出量よりも吸収量が上回る“クライメート・ポジティブ”となるように目標を設定している。
WWD:環境負荷の計測ツール、ヒグ・インデックスを用いているか?
アンジェリーニ:ヒグ・インデックスは、企業の事業、サプライヤー、商品が環境に与える影響を測定するさまざまなツールで構成されている。分野別にモジュール(ツール)があって、それぞれの影響を測定するという仕組みだ。当社では毎年、ヒグ・ブランド・アンド・リテーラー・モジュール(Higg Brand and Retailer Module)を完了しているが、これはブランドおよび小売業として環境負荷の削減に関してどれぐらい努力したか、また消費者にもそうするように啓発したかを評価する指標となっている。
ほかにも、当社では生産工場の環境保護に対する取り組みを評価するヒグ・ファシリティー・モジュール(Higg Facilities Module)を導入している。また「ティンバーランド」は環境保護に関する基準を全商品に設けているが、それを裏付けるに当たってどの素材を使用するべきかを比較するために、ヒグ・プロダクト・モジュール(Higg Product Module)や、マテリアル・サステナビリティ・インデックス(Materials Sustainability Index)を使用している。
WWD:環境負荷に関してCO2排出量はもちろん、水使用量や土地利用、化学物質の削減、廃棄量などさまざまな指標があるが、注力して取り組んでいることは?
アンジェリーニ:カーボン・アカウンティング(炭素会計。ある事業活動が、どれだけ温室効果ガスの排出あるいは削減に寄与したかを算定し集計する取り組み)や、自然なCO2吸収源(再生可能な農業など)は、まだ発展途上にある分野だ。当社とその親会社であるVFコープは、再生可能な農業における吸収量を測定するガイドラインを策定する、複数の業界にまたがった取り組みに積極的に携わっている。これによって、「ティンバーランド」やその他のブランドはクライメート・ポジティブの実現に向けて(排出量や吸収量を)より正しく測定し、進捗を報告できるようになるだろう。
また当社は、生物の多様性や水などの分野においても、測定基準や戦略をさらに開発する機会を模索している。気候温暖化だけではなく、環境に影響を与えるほかの分野の測定手続きなどに関する業界グループ、サイエンスベース・ターゲット・ネットワーク(Science-Based Targets Network)にも携わっている。
循環性に関しては、業界のコンサルタントと協業し、さまざまな循環型ソリューションの環境に対する影響を測定するプロトコルを開発したり、パイロット版を試したりしている。現在は循環型および再生型の両方における社内的なマイルストーンを設定している段階で、ほかのサステナビリティに関する取り組みと同じく定期的に報告していく予定だ。
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オタク女子4人組のグループ、劇団雌猫が原案を務めた漫画「だから私はメイクする」(作・シバタヒカリ)のドラマが10月7日からテレビ東京で放送される。全6話で放送時間は毎週水曜、深夜0時58分から。動画配信サービスのパラビ(Paravi)では2日から先行配信している。
原作は、劇団雌猫によるエッセイ集を基に「自分がどうありたいか」と向き合うオムニバス形式の漫画。ドラマでは、メイクを通して現代女性の葛藤を描く。舞台となる化粧品売り場は、西武池袋本店で撮影された。
主人公のビューティーアドバイザー(BA)役を、地上波ドラマ初出演となる美容家の神崎恵が演じる。BAの後輩役には、NMB48のメンバーでコスメブランド「ビー アイドル(B IDOL)」をプロデュースする吉田朱里と志田彩良が出演する。
また、毎回ゲストが登場し、メイクにまつわるエピソードが繰り広げられる。第1話には、元AKB48のメンバーでコスメブランド「ミラー(MIRROR)」のリップをディレクションする島崎遥香が登場する。第2話は阿部純子、第3話は太田莉菜、第4話は片山友希、第5話は石川恋、最終回の第6話には藤原紀香が出演する。
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イトキンがリメイク型のD2Cブランド「リマイン(RE:MINE)」をスタートする。“生まれ変わって私のもとへ”を合言葉に、倉庫に眠る在庫商品を新しいデザインで生まれ変わらせるサステナブルマインドのブランド。イトキンオンラインストアに「リマイン」のブランドページを開設し、10月13日から販売を予定する。将来的にはポップアップストアなどでの販売も構想中だ。
サステナビリティの観点や収益性の向上、そして新たなビジネスチャンスという意味でも、ゼロウエスト(廃棄ゼロ)や余剰在庫のアップサイクル・販売はファッション企業が取り組むべき大きな課題だ。イトキンは2016年から投資会社インテグラルの傘下で経営刷新を図り、20年1月期の売上高約447億円に対して最終消化率は85%超と、かつてに比べて20~30ポイント向上している。しかし、まだ改善の余地がある。
そこで、いまどきのアパレルでは珍しく、55人ものパタンナーを擁する技術系子会社ジャスモードを管轄する内藤秀司EC事業部事業部長の下、研究開発を開始。この技術職のサポートを受けながら、社内公募で選ばれた30代の佐藤美保デザイナーと、入社2年目のウェブ担当者ら若手を中心にコンパクトなチームでプロジェクトを運営する。
「もともとリメイクが好きで、アンティークレースにもはまっていた。最近ではメンズの武骨なミリタリー系も興味があり、社内にリメイクブランドができるのなら絶対にやりたいと猛プッシュした」と佐藤デザイナー。
リメイクのブランドやラインが広がる中で、差別化ポイントとして3つを想定。「一つは『スタイリングにスパイスを与えるリメイクアイテムのバリエーションの豊富さ』だ。染めだけ、ビンテージだけなどテイストや手法を偏らせず、一画異なるものを提案する。2つ目は『トレンドミックスのリメイクブランド』という点。今の装いに無理なくスタイリングできるトレンド感を加えていく。3つ目は『他にない数量限定という特別感と値ごろ価格』だ。1点ものでも大量生産でもなく、5~20着程度とすることで、他のお客さまとかぶりにくいことを特徴かつ強みにしたい」と意気込む。
ターゲットは「年齢を問わず、リメイクを取り入れた“プラスワンスタイリング”を楽しめる女性たち」。ファッションにはこだわりを持ち、古着やトレンド、定番などをうまくミックスしつつ、スローフードやサステナブルなど今の気分をライフスタイルに取り入れるエイジレスな女性層を想定する。デザインは“トレンド”と手作業や温かみを感じる“ノスタルジック”の2軸で展開予定。「ビンテージ風だけでなく、キレイめのアイテムも含めて、リメイクのバリエーションはナンバーワンを目指したい。リメイクだけどアパレル品質、リメイクだけどお値ごろ価格を意識する。国内の提携工場や、自社の倉庫センターに併設するお直しなどを扱う工房で、縫製やネーム替え、リメイクなどを行い、『リメイク・イン・ジャパン』をタグとともに打ち出していく」と続ける。
ロゴやグラフィックをあしらったり、ボタンやテープ、リブやファスナーなどのパーツで今の気分や遊び心を表現。カットソーと布帛のプリーツ、スカートやコートにペチコートを合わせるなど異素材のドッキングや、レースアップ、フリンジといったディテールなども取り入れていく。D2Cブランドの最大の特徴でもあるが、顧客の反応やデータに基づき、商品ラインナップや売り方などについても臨機応変に対応したい考え。ワッペンや刺しゅうなどでのカスタマイズ展開なども検討中だ
主な価格はカットソーで4900~6900円、ブラウス・ニット5900~7900円、カーディガン、スカート・パンツ6900~8900円、ワンピース8900~1万1900円、ジャケット9900~1万2900円、コート1万4900~1万7900円など。
プロモーションについては、入社2年目のWEBビジネス部の中山穂南さんと中世古実咲さんが担当する。撮影やモデル、SNSの運用、ウェブのコンテンツ作りなどまで主体的に活動。「リメイクの過程やモノ作りの背景などから伝えることで、共感を紡いでいくウエブコミュニケーションを実現したい」と口をそろえる。
まずは月に20型からスタートし、徐々にアイテムを拡大する。このプロジェクトを仕掛ける三宅英木・副社長執行役員は、「数字は追わない。自由にチャレンジしてもらい、結果、ブレイクしたら嬉しい。兼務の人材を含めて少ない人数で手掛けることで、事業計画もサステナブルに長く続けていきたい」と説明。レースや付属など取引先の余剰資材の活用も進めており、「ノウハウを蓄積して、将来的には他社商品なども取り扱っていきたい。この事業部ではタブーはない。われわれはモノ作りの会社なので、サステナビリティへの取り組みもモノで表現したい」と意気込む。
高品質、だけど、コンサバティブで遊び心が足りないと見られがちなイトキンの風土改革の突破口としても注目されそうだ。
松下久美:ファッション週刊紙「WWDジャパン」のデスク、シニアエディター、「日本繊維新聞」の小売り・流通記者として、20年以上にわたり、ファッション企業の経営や戦略などを取材・執筆。著書に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)
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ティファニー(TIFFANY & CO.)は2025年のサステナビリティ活動の達成目標と20年間の活動について発表した。ティファニーのチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSO)を務めるアリサ・カマドーリ・コスタ(Arisa Kamdoli Costa)は「2025年のサステナビリティ活動のゴールはわれわれのビジネス戦略の土台であり、指針を示すものだ」と語る。コスタCSOは03年にティファニーに入社し、現職に就任する以前はティファニーの財団長であり、社会的責任部門の副社長だった。現職への異動は、指標が重視される企業のサステナビリティ活動の重要性の高まりを反映している。彼女は慈善事業を監督しながら、環境と社会的な取り組みの指標を設定し管理する取り組みをスタートさせており、今年は10年目の報告書提出になる。
00年に設立された同財団は、採掘される自然素材をはじめ、サンゴや海洋保全を守るサポートをするというもので、昨年の452万ドル(約4億7400万円)を含めると8500万ドル(約89億円)以上の助成金を受領。ティファニーは“製品、人類、地球”という3本柱を中心に、25年までに使い捨てプラスチックの使用や温室効果ガス排出ゼロを目指す。「『ティファニー』は1837年に設立以来、自然にインスピレーションを得たデザインをしてきた」とコスタCSO。それが「ティファニー」がジュエリー業界における責任とトレーサビリティーを向上させる取り組みの基礎になっている。
05年にティファニーは、カルティエ(CARTIER)、デビアス・グループ(DE BEERS GROUP)内のダイヤモンド販売・流通部門(DIAMOND TRADING COMPANY)、世界最大のダイヤモンド小売企業であるシグネット・グループ(SIGNET GROUP)ら全14社と責任あるジュエリー協議会(RESPONSIBLE JWELLERY COUNCIL)を設立。昨年、新規調達した0.18カラット以上のダイヤモンド全てに原産地証明を付けるダイヤモンド原産地証明イニシアチブを立ち上げた。それに続き、国や事業者、有識者などの関係者が参画し責任ある採掘を保証する基準を定めるイニシアチブの設立メンバーになった。
03年にダイヤモンド業界における紛争を解決するために制定されたキンバリー・プロセス(KIMBERLEY PROCESS)は、ダイヤモンド原石を取引する際に参入国は原産地証明書の添付を義務付けるというものだが、キンバリー・プロセス証明書付きのダイヤモンドの中でさえ、カットされたものに関しては原産国や採掘鉱山が分からないものが多い。ティファニーはダイヤモンドの原石100%を認知されている鉱山やサプライヤーから調達し、そのうち91%は鉱山から直接調達したものだとリポートしている。同社はダイヤモンド資源の豊富なボツワナに5900万ドル(約61億円)の経済効果を与えているという。
現在ティファニーのジュエリーの約6割はニューヨークやケンタッキー州、ロード・アイランド州の自社工場で製造されており、製造以外の加工はドミニカ共和国で行われている。ティファニーは13~19年の間に約8%の炭素排出量を削減。この数値はスコープ3(同社のバリューチェーンまたは、同社の傘下にない鉱山から排出されたもの)を削除したものだが、コスタCSOは、スコープ3の目標値は21年に達成すると断言している。ティファニーのアイコニックなティファニー ブルーのボックスとバッグは責任ある手順で調達され、現在その5割がリサイクル素材で生産されている。一方で、同社は25年までに5%の金を責任ある小規模の鉱山から調達し、5割の貴金属をリサイクルされたものから調達するという目標を掲げており、リサイクル金属に関しては他社に比べると低い目標値だ。
パンデミックによりビジネスに大きな打撃を受けたとはいえ、ティファニーには回復の兆しが見えている。8月は営業利益が前年同期比76.5%減の3190万ドル(33億4900万円)だったが、ECに関しては昨年に引き続き2倍増だ。業界的には店舗休業にもかかわらずブライダル需要が伸びた。ティファニーは“数を絞ってよりよいもの”といった消費者の考え方の高まりやデジタルファーストの“次世代のジュエラー”という点で巻き返しを図る目論見で、ブライダル中心のジュエラーというポジショニングは過去のものだとしている。コスタCSOは、「“次世代のジュエラー”になるということは、あらゆるものの関連性を踏まえた上でサステイナブルでありビジネス的に成功を収めるのが基本だ」と述べている。
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