コーセー、気候リスク経営を求めるTCFD開示への賛同を表明 「雪肌精」の容器回収プログラムもスタート

 コーセーはこのほど、企業の気候変動に対する情報開示、経営戦略などを検討する「気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures以下、TCFD)」の提言への賛同を表明するとともに、国内賛同企業による組織「TCFDコンソーシアム」に加入した。今後、TCFDの提言に基づいて気候変動が事業におよぼすリスクと機会についてステークホルダーへの積極的な情報開示を進め、グループ全体でCO2排出量削減にも積極的に取り組んでいく。

 同社は4月、中長期ビジョン「VISION2026」の中で、今年度から3つの基盤戦略の一つに「バリューチェーン全体にわたるサステナビリティ戦略の推進」を掲げ、グループ全体のサステナビリティへの取り組みと2030年までの目標をまとめた「コーセー サステナビリティ プラン」を発表した。環境・気候変動問題への対応について、欠かすことのできない重要な経営課題の一つとしていた。

 TCFDは主要国の中央銀行や金融監督当局、財務省などが参加する金融安定理事会(FSB)により、気候関連の情報開示および金融機関の対応を検討することを目的に15年12月に設立されタスクフォース。化粧品業界では資生堂や花王などが昨年、TCFDの提言へ賛同を表明した。気候変動が事業に与えるリスク・機会を把握し、経営戦略に織り込もうとする動きが広がっている。

 コーセーでは環境保全活動の一環として、11月1日から同社を代表するスキンケアブランド「雪肌精」を対象に、イオングループが展開する全国の「イオン」「イオンスタイル」33店舗でプラスチック空容器の回収プログラムを開始する。リサイクルにあたっては、テラサイクルジャパン合同会社が運営する回収プログラムを活用する。

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ZOZOの4〜9月期は営業益倍増の199億円 新規会員の増加続く

 ファションECモール「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの2020年4〜9月決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比50.2%増の199億円になり、過去最高を更新した。商品取扱高の伸びに加え、ZOZOARIGATOなどのポイント割引施策の減少やPB関連費用の削減が底上げした。商品取扱高(GMV)は同16.3%増の1856億円、売上高は同16.2%増の664億円、経常利益は同52.9%増の199億円、純利益は同76.1増の139億円だった。澤田宏太郎社長CEOは「『ゾゾタウン」への新規ユーザーが増加し、ブランド側もEC在庫を厚くするデジタルシフトが、コロナ禍のマイナスを上回った。下期にはテレビCMなど、新規ユーザーの獲得を加速する」と語った。

 売上総利益は同20.8%増の633億円、GMV対比の売上総利益率は34.1%で前年同期比で1.3ポイント向上した。荷造運賃(131億円、GMV比7.1%、前年同期比で0.5ポイント悪化)やPGAツアーに伴う広告宣伝費の上昇を、割引ポイント施策の抑制でカバーした。

 年間購入者数は6月末比で14.2万人増の880万人。出店ブランドは、「ロエベ」「ステラ マッカトニー」などの高級ブランドの出店により、6月末比で56増の1404ブランドになった。一方で商品単価は前年同期比で135円低下の3516円、出荷単価(AOV)は159円低下の7370円になった。

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ティファニーのLVMH傘下入りがついに確定 買収額引き下げで両社合意

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は10月29日、LVMHが中止を表明していたティファニー(TIFFANY & CO.)の買収について、買収価格を値下げして実行するための契約を結んだと発表した。

 買収を発表した2019年11月当初は1株あたり135ドル(約1万4000円)で合意していたところ、1株あたり131.50ドル(約1万3600円)とすることで決着した。その他の基本的な条件については従前どおりだという。また、11月19日に予定しているティファニーの四半期配当は1株あたり0.58ドル(約60円)を支払うことが契約内に盛り込まれた。契約合意に伴い、泥沼の様相を呈していた訴訟合戦についても互いに申し立てを取り下げる。

 ティファニーの株主の承認などを前提として、買収完了は21年初頭を予定している。
ティファニーのロジャー・ファーラー(Roger Farah)会長は、「魅力的な価格でLVMHと合意に至り、統合を進められることに満足している。(ティファニーのLVMH傘下入りは)すべてのステークホルダーにとって利益になる結果だ」とコメントした。

 ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者は、「バランスの取れた内容でティファニーと合意できたことで、LVMHは自信をもってティファニーの経営陣と買収の詳細についての協議を再開し、買収を実行することができる。われわれはこれまでどおり、『ティファニー』というブランドが持つ高いポテンシャルを確信している。また、『ティファニー』と従業員にとってLVMHは適切なホームになると信じている」とコメントした。

 LVMHは19年11月にティファニーを162億ドル(約1兆6800億円)超相当で買収すると発表したが、20年6月に新型コロナウイルスや米国内の情勢悪化を理由に買収を再考していると報道された。その後、9月に入ってLVMHが仏の欧州・外務大臣からティファニーの買収を21年1月6日まで延期するよう要請されたことを理由に、当初の買収完了期限だった20年11月24日までに完了できないとして買収断念を発表した。

 これを受けてティファニーは即時にLVMHに契約の履行を求めて米デラウェア州衡平法裁判所に提訴した。さらにLVMHもティファニーが合意条件を満たしていないことなどを理由にティファニーを相手取り反訴し、両社の対立はより深刻になっていた。

 10月26日には欧州委員会が本件買収にゴーサインを出したことが明らかとなり、10月28日には両社が買収価格の引き下げを協議していると複数のメディアが報じたため、その動向が注目されていた。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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ティファニーのLVMH傘下入りがついに確定 買収額引き下げで両社合意

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は10月29日、LVMHが中止を表明していたティファニー(TIFFANY & CO.)の買収について、買収価格を値下げして実行するための契約を結んだと発表した。

 買収を発表した2019年11月当初は1株あたり135ドル(約1万4000円)で合意していたところ、1株あたり131.50ドル(約1万3600円)とすることで決着した。その他の基本的な条件については従前どおりだという。また、11月19日に予定しているティファニーの四半期配当は1株あたり0.58ドル(約60円)を支払うことが契約内に盛り込まれた。契約合意に伴い、泥沼の様相を呈していた訴訟合戦についても互いに申し立てを取り下げる。

 ティファニーの株主の承認などを前提として、買収完了は21年初頭を予定している。
ティファニーのロジャー・ファーラー(Roger Farah)会長は、「魅力的な価格でLVMHと合意に至り、統合を進められることに満足している。(ティファニーのLVMH傘下入りは)すべてのステークホルダーにとって利益になる結果だ」とコメントした。

 ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者は、「バランスの取れた内容でティファニーと合意できたことで、LVMHは自信をもってティファニーの経営陣と買収の詳細についての協議を再開し、買収を実行することができる。われわれはこれまでどおり、『ティファニー』というブランドが持つ高いポテンシャルを確信している。また、『ティファニー』と従業員にとってLVMHは適切なホームになると信じている」とコメントした。

 LVMHは19年11月にティファニーを162億ドル(約1兆6800億円)超相当で買収すると発表したが、20年6月に新型コロナウイルスや米国内の情勢悪化を理由に買収を再考していると報道された。その後、9月に入ってLVMHが仏の欧州・外務大臣からティファニーの買収を21年1月6日まで延期するよう要請されたことを理由に、当初の買収完了期限だった20年11月24日までに完了できないとして買収断念を発表した。

 これを受けてティファニーは即時にLVMHに契約の履行を求めて米デラウェア州衡平法裁判所に提訴した。さらにLVMHもティファニーが合意条件を満たしていないことなどを理由にティファニーを相手取り反訴し、両社の対立はより深刻になっていた。

 10月26日には欧州委員会が本件買収にゴーサインを出したことが明らかとなり、10月28日には両社が買収価格の引き下げを協議していると複数のメディアが報じたため、その動向が注目されていた。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「ジーユー」が「鬼滅の刃」とのコラボ第2弾を発売 炭治郎と禰豆子の家族愛を表現

 「ジーユー(GU)」は11月下旬に、人気マンガ「鬼滅の刃」とのコラボコレクション第2弾を発売する。全国の「ジーユー」店舗およびオンラインストアで扱う。

 今回は“愛”をテーマに、主人公の竈門炭治郎と妹の禰豆子の家族愛を表現したデザインに仕上げた。登場キャラクターの着物や髪色からインスパイアされたカラーリングを採用したスエットやパーカ、インナー、ラウンジウエア、グッズなどをそろえる。詳細は11月初旬に特設ページ上で公開する予定だ。

 同マンガは既に完結しており、2016年から20年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載していた。また現在、「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を映画館にて公開中で、炎柱の煉獄杏寿郎と十二鬼月“上弦の参”の猗窩座との死闘は感動的なシーンとなっている。

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「グラウンズ」が元AKB48の島崎遥香とコラボ 渋谷でポップアップ開催

 「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」の坂部三樹郎デザイナーが監修するフットウエアブランド「グラウンズ(GROUNDS)」は、元AKB48の島崎遥香とのコラボアイテムを発表した。11月12~29日に東京・渋谷のソーシャルトウキョウ(SOCIAL TOKYO)で開くポップアップストアと公式オンラインサイトで販売する。

 アイテムは透明な球体で作られた厚底のクリアソールが特徴的な“ジュエリー”シリーズで、ブラックとライトブルーの2色をそろえる。ライトブルーにはレースのシューレスを付属する。価格は2万7500円でサイズは22~30cm。

 島崎は「三樹郎さんの洋服が好きで、今回コラボさせていただけて光栄に思う。普段『グラウンズ』 のスニーカーを履いていると周りから『どこの?かっこいいね!』と言ってもらうことが多い。今回は何にでも合わせやすく、毎日履いてもらえそうな黒と、私が1番好きな水色は紐をレースにしてガーリーな印象に仕上げた。是非交互に履いて、それぞれのスニーカーに合わせた色々なコーディネートを楽しんでもらいたい」とコメントした。

 ポップアップストアでは、同コラボアイテムの試着予約のほか、“ジュエリーテープ”シリーズの新作商品の販売、サンプルセールも行う。

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「グラウンズ」が元AKB48の島崎遥香とコラボ 渋谷でポップアップ開催

 「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」の坂部三樹郎デザイナーが監修するフットウエアブランド「グラウンズ(GROUNDS)」は、元AKB48の島崎遥香とのコラボアイテムを発表した。11月12~29日に東京・渋谷のソーシャルトウキョウ(SOCIAL TOKYO)で開くポップアップストアと公式オンラインサイトで販売する。

 アイテムは透明な球体で作られた厚底のクリアソールが特徴的な“ジュエリー”シリーズで、ブラックとライトブルーの2色をそろえる。ライトブルーにはレースのシューレスを付属する。価格は2万7500円でサイズは22~30cm。

 島崎は「三樹郎さんの洋服が好きで、今回コラボさせていただけて光栄に思う。普段『グラウンズ』 のスニーカーを履いていると周りから『どこの?かっこいいね!』と言ってもらうことが多い。今回は何にでも合わせやすく、毎日履いてもらえそうな黒と、私が1番好きな水色は紐をレースにしてガーリーな印象に仕上げた。是非交互に履いて、それぞれのスニーカーに合わせた色々なコーディネートを楽しんでもらいたい」とコメントした。

 ポップアップストアでは、同コラボアイテムの試着予約のほか、“ジュエリーテープ”シリーズの新作商品の販売、サンプルセールも行う。

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眼鏡が最も似合う著名人に藤田ニコルら 「日本 メガネ ベスト ドレッサー賞」発表

 10月27日から3日間、東京ビッグサイトで行われた国際メガネ展IOFT(リード エグジビション ジャパン、福井県眼鏡協会主催)で、眼鏡が最も似合う各界の著名人に贈られる「第33回日本 メガネ ベスト ドレッサー賞」の表彰式が行われた。

 各部門の受賞者が以下の通り。
加藤勝信・内閣官房長官(政界部門)、古舘伊知郎(文化界部門)、中井貴一(芸能界部門・男性)、吉田羊(芸能界部門・女性)、滝藤賢一(サングラス部門・男性)、藤田ニコル (サングラス部門・女性)、生見愛瑠(特別賞 SDGs部門)、よしもとメガネ選抜の橋本直(銀シャリ)、稲田直樹(アインシュタイン)、山﨑ケイ(相席スタート)、ミキ(以上、芸能人部門)。

 藤田ニコルは、「サングラスは小さいころから持っている。顔が小さく見えるので、大きいサングラスを掛けがち」などとコメント。表彰式の後、受賞者たちはIOFT会場で出展社のブースを回り、気に入った眼鏡を試着した。

 中井貴一が訪れた「アイシー!ベルリン(IC!BERLIN)」のブースで対応した榊原郁アイシー!ベルリン ジャパン社長は、「軽くて薄い黒のシートメタルのフレームをおすすめしたところ、“すごくいいですね”と気に入っていただいた」。また、滝藤賢一が訪れたエイトオプティクのブースで対応した開髙有紀社長は「滝藤さんは、とても眼鏡好きで、こだわりがあった。『カザール(CAZAL)』の1980年代の復刻版を“かっこいいですね”と言われ、手に取られた」と話した。

 IOFTは日本最大級の眼鏡展で、約270社が出展し、新作約5万4000点が披露された。

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BTSのキャラクター「BT21」と「ネイバーフッド」がコラボ フーディー、Tシャツ、スエットを発売

 ストリートウエアブランド「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」は、ボーイズグループBTS(防弾少年団)のキャラクター「BT21」とのコラボコレクションを10月30日に発売する。「BT21」と「ネイバーフッド」の公式オンラインストアで取り扱う。

 「BT21」はBTSと「ラインフレンズ(LINE FRIENDS)」の共作キャラクターで、BTSのメンバーそれぞれに対応するスター7人とロボット1人で構成されている。今回のコラボは、キャラクターたちと「ネイバーフッド」のロゴをメインにしたTシャツ、フーディー、スエットの計10型を用意した。白と黒を基調に、カラフルなキャラクターたちが映えるデザインだ。

 「BT21」は過去にストリートウエアブランド「アンチ ソーシャル ソーシャル クラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)」や「コンバース(CONVERSE)」、コスメブランド「VTコスメティクス(VT COSMETICS)」とのコラボも発表している。

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アーバンリサーチがシーズンレスで少量限定の新ブランド「アイ」をスタート

 アーバンリサーチは、ECのセレクトショップ「URBS(ユーアールビーエス)」のウィメンズバイヤーを務める森口愛による新ブランド「アイ(iI)」を11月13日に立ち上げる。

 ブランド名の「iI」は“自分”と“アイデンティティー”、名前の“愛”に由来する。「わたしのカラーであり、あなたのカラーであってほしい」「体型や髪の色、肌の色、色々あるけれど、このアイテムたちがその人なりの“アイデア”になってほしい」「その日、その場所、そのときの気持ちに合わせてアレンジができるものを」の3つをコンセプトに掲げ、シーズンにとらわれず、少量ずつアイテムを販売する。

11月13日にタートルネックニット(3万4546円)とニットケープ(2万3000円)の2型を、12月にブラウス(2万7000円)とワンピース(3万8000円)の2型を発売する。「URBS」とアーバンリサーチのオンラインサイト、アーバンリサーチの表参道ヒルズ店、三宮店、福岡パルコ店で取り扱う。

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「ポジティブになっていない事柄に対して向き合う」 「ナギ」をプロデュースする石井リナ・ブラストCEOにフェムテック市場について聞いた

 女性向けエンパワーメントメディア「ブラスト(BLAST)」を運営し、生理用品ブランド「ナギ(Nagi)」を立ち上げた石井リナCEO(最高責任者)。「ブラスト」立ち上げから資金調達を実施し事業を推進。今年5月に発売した「ナギ」の第一弾のアイテムである吸水ショーツは、発売開始後1週間ほどで完売するほど人気を集め、直近の再入荷時でも1、2時間ほどで完売するほどだという。石井CEOに今、注目のフェムテック市場や増える起業家、投資家についての考えを聞いた。

WWD: ここ1年ほど、日本でも吸水ショーツの存在感が強くなってきましたよね。

石井CEO:女性にとって身近だけれどまだまだ選択肢が少なくポジティブではない問題のひとつに「生理」があると思います。海外では月経ディスクや吸水ショーツ、CBD入りのタンポンなど、新しい生理用品が多くあります。欧米ではフェムテック市場も盛り上がり、ブランドもプロダクトも多様化していて、ライフスタイルに合わせて自分に合うものを選択することが可能です。しかし、日本ではおよそ7割の女性が紙ナプキンを使用しています。加えて、日本の女性たちはほかの生理用品の種類や選択肢を知らないという状況を知り、自分の体をコントロールすることに対して選択肢を提示しようと思いました。

WWD:「ナギ」のこだわりは?石井さん自身の経験も生かされていますか。

石井CEO:実際に海外の吸水ショーツを使用した経験があり、機能面でまだまだ改善の余地があると思ったものの「生理を忘れる体験だ」と感動しました。そういう意味では、吸水ショーツを作る上で機能性をアップデートしながら履いても違和感のない厚みや仕様にこだわりました。

また日本では海外に比べて生理用品のプロダクトもデザイン性も選択肢が少ないと実感しています。例えば女性の用品=ピンクというブランドやモノもまだまだ多いと感じています。紙ナプキンでは経血を吸収するとハートが浮き上がるという経験もあり、女性性やステレオタイプの押し付けにうんざりしたこともありました。そういった意味では「ナギ」ではメインカラーをグリーンにしており、ラブリーさやフェミニンさは排除し、女性たちが自然に選択できるものを目指しました。「ナギ」のパッケージや世界観に共感いただけることが多いと実感しています。「これこそが女性の私にとって、本当に欲しいと思えるデザインだ!」などとツイッターで書いてくださる方もいました。またパッケージもスタイリッシュに仕上げており、ライフスタイルの中で再利用して使っていただいているユーザーの方も多いです。

WWD:公に話しにくい風潮のある生理の話題ですが、自身の悩みや経験を話すことに躊躇はありませんでしたか。

石井CEO:「ナギ」を始める前に女性向けエンパワーメントメディア「ブラスト」運営をしていました。メディアで取り上げるテーマは社会問題からセックスとしており、日本の女性をエンパワーメントするというミッションはその頃から変わりありません。当時から身体や性にまつわるコンテンツを多く取り上げており、生理や体のことについて話すことに躊躇はありません。

フェムテック分野の盛り上がりには
女性起業家に伴走する女性投資家も必要

WWD:これまでに3回の資金調達を実施していますが、フェムテック分野に関して投資家からはどのような反応がありましたか。

石井CEO:スタートアップ業界は企業家だけでなくベンチャーキャピタルや個人投資家に女性が少ないのが現状です。「そもそも生理の課題がわからない」「共感することが難しい」などと言われることも多かったです。生理の悩みを解決するといった事業アイデアをプレゼンしても必要性を理解されにくく、投資に至らないケースも多々ありました。ブランドのローンチ後は、プロダクトに対する反響がかなり大きかったため、その初動の数字や反響をもって男性の投資家にも理解されやすくなったと実感しています。

WWD:世界には遅れをとっている日本のフェムテック市場ですが、盛り上げていくために必要なことは?

石井CEO:9月にベンチャーキャピタルANRI(アンリ)と赤坂優氏が率いるファンドから資金調達を行いましたが、ANRIの担当は江原ニーナさんという女性でした。ANRIはこれまでに130社ほど投資していますが、そのうち女性企業家への投資は7社だけ。しかし、彼女たちもスタートアップ界のジェンダーギャップに関しては課題意識を持っていて、今後ファンドとして女性起業家への支援や投資も接客的に行っていくと明言していらっしゃいます。フェムテックの盛り上がりに関しては、女性起業家だけでなくそれに伴走する女性投資家の増加も必要だと思います。

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「ラフ・シモンズ」2021年春夏コレクション

 「ラフ・シモンズ」が2021年春夏コレクションを発表した。

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アパレル業界の余剰在庫問題をAIで解決 ローランド・ベルガーとABEJAが業務提携

 経営戦略コンサルティングのローランド・ベルガーとAIスタートアップ企業のABEJA(アベジャ)は、このほどアパレル業界の在庫過多の課題を解決すべく業務提携を結び、AIを活用した需要予測コンサルティングパッケージを共同開発した。

 同取り組みでは、ローランド・ベルガーが現行MD業務の分析および課題抽出を行い、ABEJAがデータ分析と予測モデルの開発を行うことで、機械学習モデルを活用した「需要予測コンサルティングパッケージ」を提供する。

 ABEJAは2020年にのローランド・ベルガーが立ち上げた協業プログラム「価値共創ネットワーク」に加わり、これまでにも大手アパレルや大手小売業向けた共同プロジェクトを実施してきた。
 
 ローランド・ベルガー日本法人の福田稔パートナーは 「“組織の壁を越え、異なる強みを掛け合わせて新しい価値を共創する”、今回の取り組みは弊社が提唱する価値共創ネットワークの典型例だ。具体的には、ABEJAの技術力と弊社の知見を掛け合わせることで、需要予測モデルのニュータイプを作り出せると考えている。そして、クライアント企業に貢献するだけでなく、ひいては業界全体の課題である作り過ぎ・在庫過多の問題に対して、課題解決につなげられるような取り組みに発展できればと考えている」とコメントした。

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D2Cエシカルダイヤジュエリー「プライマル」が初のポップアップショップ

 合成ダイヤモンドのD2Cジュエリーブランド「プライマル(PRMAL)」が11月20~30日、初となるポップアップショップを六本木エストネーションで開催する。同ブランドは2020年2月にデビュー。合成ダイヤモンドを使用し、ファッション感覚で楽しめる適正価格のジュエリーを提供する。

 ポップアップショップのテーマは、“リフレクション”。通常は同ブランド公式オンラインショップでしか見ることのできないコレクションを実際手に取って見られ、購入できる。また、ジェンダーレスな新作ジュエリーなどの先行販売も行う。新作ジュエリーの中心価格帯は、3万8000~7万5000円。12月2~8日には伊勢丹新宿本店3階でもポップアップイベントを行う。3万円以上の購入で、オリジナルのミラーのプレゼントがある(数量限定)。

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「旭日小綬章」を受章した美容業界の立役者 滝川の滝川晃一会長が死去

 理容・美容・エステティック・ネイル用品の総合商社、滝川の滝川晃一・会長が10月17日、慢性腎不全による多臓器不全のため東京都内の病院で亡くなった。享年81歳。

 故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行われた。改めて“お別れの会”を行う予定だが、10月29日現在、会の日時など詳細は未定だ。

 滝川晃一氏は1939年生まれ。58年に同社の前身である滝川商店に入社し、45年に社長に就任。79年に滝川商店を滝川に改称してからも社長を務めて事業を成長させたほか、滝川エステティック学院の開校、タキガワネイルアカデミーの開講などの教育事業、中国との理美容文化交流などにも尽力。社交的な人柄から取り引き先を広げ、理容・美容・エステティック・ネイルという4つの業界に太いパイプを持つという唯一無二のポジションを築き上げた。2004年に会長に就任してからも、リーマン・ショックなどの荒波の中、“縁の下の力持ち”として業界を支え続けた。

 また、東京理美容品卸商業協同組合最高顧問、美容週間振興協議会理事長、日本ネイリスト協会最高顧問、日本エステティック振興協議会理事長など数々の美容業界団体の役職を務め、消費者の間で問題が起こるときめ細かに対処するなど業界の発展と健全化に大きく貢献。そうした活動が評価され、17年の春の叙勲では“旭日小綬章”を受章した。受章を祝う会には750人もの関係者が集まったという。

 そうした活動の一方、研修所兼保養所“タキガワ伊豆ビューレック”の刷新や、ゴルフ大会“滝川ゴルフジャンボリー”の開催など、社員や業界関係者のコミュニケーションの機会の創出にも積極的に取り組んだ。プライベートでは愛犬家としての一面も持ち、時には会社に連れてきて周囲を盛り上げるなど誰からも愛される人柄で、突然の訃報には数多くの悲しみの声が寄せられている。

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「ペアーズ」創業者が暖炉の会社を買収 ライフスタイルのD2C事業を本格始動

 マッチングアプリ「ペアーズ(PAIRS)」を運営するエウレカ創業者で、アパレルブランド「ウィンダンシー(WIND AND SEA)」の経営者でもある赤坂優氏が代表を務めるfrankyが、バイオエタノール暖炉“エコスマートファイヤー(ECOSMART FIRE)”を輸入販売するメルクマールを完全子会社化した。煙や煤を排出しない“エコスマートファイヤー”の販売のD2C化を加速させるほか、法人向け販売にもさらに注力していく。これを皮切りに、frankyは日本とアジアでのインテリアプロダクトのD2C(DNVB)事業を本格化させる計画だ。

 frankyはエウレカ共同創業者である赤坂代表と西川順氏が設立し、2020年1月から事業活動を開始。“ステイホーム時代のおうち時間の豊かなすごし方”をテーマに、複数のD2C(DNVB)プロダクトやサブスクリプションサービスの企画・開発を行っている。プロダクトは“エコスマートファイヤー”以降も順次リリースしていく予定であり、21年には台湾や韓国、シンガポールなどのアジア進出を見据えている。

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「焼肉の和民」責任者、真相を語る。「今は月商2000万円ペース。元社長の桑原さんにはお世話になりました」

 ワタミが居酒屋業態120店を2年かけて転換すると表明した「焼肉の和民」。最新の状況は想定を上回る月商2000万円ペースという。国内外食事業を統括する営業本部長から、一人で焼肉事業を立ち上げた新町洋忠・焼肉営業本部本部長を直撃した。元社長の桑原豊氏からは、多くのアドバイスをもらったという。
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「原価、”じゃぶじゃぶ”使ってください」俺のシリーズはもう限界?コロナ禍で明暗が分かれる

 東日本大震災が起きた2011年。消費自粛ムードで外食業界も低迷、再生に向けて取組んでいるなか、彗星の如く現れたのが同年9月にオープンした「俺のイタリアン新橋本店」。「原価!じゃぶじゃぶ使ってください」が、業界の流行語にもなったのが、俺の株式会社(当時はVALUE CREATE株式会社)を創業した坂本孝社長の言葉である。1号店のオープンから丸9年、原価"じゃぶじゃぶ"だけでは限界なのか。コロナ禍での俺のシリーズに迫った。
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