日本最大規模のオーガニック祭典「オーガニックライフスタイルEXPO」開催 初のオンライン交流会も

 オーガニックフォーラムジャパンは、このほど日本最大規模のオーガニック祭典「第5回オーガニックライフスタイルEXPO」を東京・浜松町の東京都立産業貿易センター浜松町館で開催した。5回目の今回は会期を拡大し8月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため10月に実施。出展社数を当初予定の半分程度に減らし、来場者数も絞り込んだ。132小間に107社・団体・生産者が出展し、3日間の会期中は1万185人が来場した(前回は2日間で1万8285人)。今回、安全対策の一環として、オンライン展示会サービス「エグジブ(EXIV)」の活用や、Zoomを使ったセミナーのライブ配信など、オンライン上でも商談会やコミュニケーションの場を広げた。

 「オーガニックライフスタイルEXPO」は、オーガニックの裾野を広げ生活に根付かせ購入につなげるため、ビジネス関係者と一般消費者がともに、「見て、学んで、おいしくて、買い物ができる」BtoBtoCの祭典。ビューティ関連製品はもちろん、ファッションや寝具、野菜、建材、電力などオーガニックライフスタイルを網羅する製品がそろった。

 ビューティ関連では、小松和子=オーガニック・ナチュラルコスメプロデューサー兼ナチュラルコスメメイクアップアーティストが国内外のオーガニック&ナチュラルコスメブランドを一堂に会す“リアルオーガニック・ナチュラルコスメゾーン”をこれまで同様に監修した。小松プロデューサーは、「熱心に話を聞かれる方が多く、『出展が多すぎて全部見られない』という声もあったため、今回はゆっくり見られるように前回の半分まで出展数を減らして構成した」と話す。また、オーガニック・ナチュラル化粧品と一般化粧品が混在しているブランドがあり、消費者の混乱を招いている問題点を挙げ、「来年はさらに出展の基準を高めて厳選する」と、明確にする予定だ。

 同ゾーンでは、ホリスティックビューティを提案する福岡発の「イ・ミューン(IMYOON)」が初出展した。「イ・ミューン」は、ホリスティック美容家の安村侑笑氏がクリエーション。同氏が行なっているカウンセリングから、 “パワフルなメイク落としや洗顔料”の使用が、ニキビや乾燥といった肌悩みの原因の一つになっていると分析。「体や環境に優しいクレンジング専用石けんを作りたい」という思いから、今年3月にクラウドファンディングを活用して立ち上げた。オリーブオイルやシアバターなど4種類の天然オイルを配合したクレンジングと保湿をかなえる手作り石けん“クレンジングバー”(80g、3000円)を展開する。

 さらに、富山の特産品のへちまを使った商品をそろえる「へちまここち」や、オーガニックカカオをメイン成分とした天然由来成分100%の国産スキンケア・コスメブランド「ヤエコ(YAECO)」など、13社が出展した。

 このほか、エシカルファッション雑貨コーナーでは、アタッシェ・ドゥ・プレスの4Kが出展し、“社会課題を解決するファッションブランド”の「ココ(COXCO)」などをPRした。また、“オーガニックなまちづくり”を掲げる木更津市オーガニックシティプロジェクト推進協議会は、11月3日に開催する「木更津オーガニックシティフェスティバル2020」をPRするなど、木更津市が取り組む持続可能な町作りについて周知した。

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「バーバリー」がサッカー選手マーカス・ラッシュフォードのチャリティーに賛同 若者と子どもを支援

 「バーバリー(BURBERRY)」はこのたび、イングランド代表サッカー選手と活動家のマーカス・ラッシュフォード(Marcus Rashford)とパートナーシップを組み、チャリティー団体を通して世界中の若者と子どもを支援する。

 ラッシュフォード選手は新型コロナウイルスのパンデミックの最中、貧困家庭の児童を対象にしたチャリティー活動を行ってきた。イギリス政府も動かし夏休み期間中の児童に対する給食の無償提供を実現するなど、その活動が認められ大英帝国勲章の“メンバー(MBE)”の受章が決まった。

 「バーバリー」はこの活動に賛同し、チャリティー団体FareShare(フェアシェア)を通して20 万食分におよぶ資金提供を行った。これからはイギリス国内のみならず、世界中の若者と子どもをサポートする。

 ロンドンでは600 以上の青少年団体とのネットワークを持つLondon Youth(ロンドン ユース)、マンチェスターではラッシュフォード選手の子供時代を支援したNorbrook Youth Club(ノルブルック ユース クラブ) と Woodhouse Park Lifestyle Centre(ウッドハウス パーク ライフスタイル センター)を支援。ニューヨークではアートと教育に特化した非営利団体Wide Rainbow(ワイド レインボー)と共に、アートに必要な道具、音楽の教育、食事を若者に提供する。アジアの生活困窮者の救済、地域の若い企業家をサポートするため、国際青少年育成財団(International Youth Foundation)を通し、グローバル・ユース危機対応基金(Global Youth Resiliency Fund)への寄付も行う。

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ベッカム夫妻がネットフリックスでドキュメンタリー配信 契約金は20億円超

 ファッションデザイナーのヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)とサッカーの元イングランド代表選手のデヴィッド・ベッカム(David Beckham)夫妻が、ネットフリックス(NETFLIX)と契約を結んだと米情報誌「バラエティ(VARIETY)」が報じた。契約金は1600万ポンド(約21億円)だ。

 ベッカム夫妻は契約を通して、子ども達のブルックリン(Brooklyn)、ロメオ(Romeo)、クルス(Cruz)、ハーパー(Harper)を含む家族を中心としたドキュメンタリーを配信するという。同ドキュメンタリーではデヴィッド・ベッカムがサッカーのキャリアで名声を博するまでの軌跡や、家族によるお祝いのシーンなどのプライベートも取り上げる。また彼の最新ベンチャー事業であるスタジオ99や自身の持つグルーミングブランド「ハウス 99(HOUSE 99)」なども紹介する。

 ベッカム夫妻の関係性についても、ヴィクトリア・ベッカムが人気グループ、スパイスガールズ(SPICE GIRLS)のメンバーだった1997年当時の出会いから振り返るという。なお、ヴィクトリア・ベッカムのファッションブランドを取り上げるかどうかは未定だ。

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伊レザーブランド「ヴァレクストラ」がパトリシア・ウルキオラとコラボ 大理石を使ったバッグ

 イタリアの老舗レザーブランド「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」は2021年春夏、ミラノを拠点にするスペイン人インテリアデザイナーのパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)と、大理石を扱うイタリアメーカーのブドリ(BUDRI)とコラボレーションしたコレクション「MarVles」を披露した。これは今年「ヴァレクストラ」が開始したミラノブランドとのコラボレーションプロジェクト“エクストラ ミラノ(EXTRA MILANO)”の最終章として、12月中旬に発売する。

 「ヴァレクストラ」の代表的なハンドバッグ“イジィデ(ISIDE)”をモデルに、ブドリの持つ高い技術で加工された大理石を取り入れた3つのコレクションをそろえる。ラインアップは岩石層をイメージした有機的な曲線を取り入れたデザインシリーズの“フューズ(FUSE)”、プレイフルに色が交差するアーチ型の“ボウ(BOW)”、アールデコ調にとがった角が印象的な“エッジ(EDGE)”。ハンドルに大理石を施したバッグは100万円台、大理石を使ったクロージャーをのせたシリーズは70万円台、象がんのデザインをあしらったシリーズは50万円台になる予定だ。

バッグに込められた
“自然に敬意を払う重要さ”

 ヴァレクストラのサラ・フェレロ(Sara Ferrero)CEOは、ウルキオラと長年の友人であり、一緒に協業をしたいと願ってきた相手だったという。「パトリシアと取り組むことが決まり、特別でタイムレスで、未来につながるデザインにしたいと話し合った。大理石はイタリアの歴史と長く密接なもので、多くの歴史的建造物や芸術作品に使われてきている。重たく、固く、薄くすると壊れやすいという弱点があり、従来ファッショングッズに取り入れることは難しいが、ブドリの最先端の技術によって解消することができた」と説明。また「私たちがコロナ禍で感じた『力を合わせて協力し合うこと、自然をリスペクトすることの重要さ』をこのコレクションに反映させている」と語った。

 デザインを手掛けたウルキオラは、「“自然とのロマンス”と表現できる作品になった」と話す。「『ヴァレクストラ』のサラ、ブドリのアレクサンドラ・ブドリ(Alessandra Budri)、私の女性3人で約2カ月間でエネルギーを注ぎ込んで作り上げたもの。代表的な“イジィデ”にちょっと奇抜なハンドルを加えることでデザインを主張しながらも、全体的には洗練された印象を保っている。脆い大理石は、私たちがこの期間に実感した人間の脆弱さとリンクするところがあるが、テクノロジーの力が加われば改善することができという、ポジティブなメッセージが込められている」と言う。

 ブドリでアートディレクターを務めるアレクサンドラ・ブドリは、これまでもウルキオラとインテリア商品での協業を続けてきた人物。「私たちは軽量で極薄の大理石を加工できるパイオニアと自負している。薄い大理石を扱うことができるということは、無駄が少なく、サステナブルでもある。今回使用した大理石はイタリア、イラン、南アフリカ、ギリシャなど異なる国から採取したものを組み合わせていて、とても貴重であり、世界を結ぶような商品になった」とブドリは教えてくれた。

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東京の“正体不明”のグラフィティを巡る展覧会が開催 今秋開業のホテル「キンプトン新宿」で

 今秋開業のホテル、キンプトン新宿東京(Kimpton Shinjuku Tokyo)は東京のグラフィティーをテーマにした展覧会「TOKYO is YOURS展」を11月11~13日に開催する。

 東京の街中、数々のロケーションに現れた“TOKYO is YOURS”という正体不明のグラフィティー写真を集めた展覧会。来場者がグラフィティー体験できるアートスペースも用意する。また、それらからインスパイアされたアパレルブランド「TOKYO is YOURS」のポップアップも開催する。

 入場は無料で、各日先着100人にオリジナルステッカーをプレゼントする。新型コロナウイルス感染拡大防止のためマスクの着用を促すほか、入場制限の可能性もあるという。

 キンプトン新宿東京は、米サンフランシスコで創業したラグジュアリーホテル「キンプトン(KIMPTON)」の日本初店舗として10月2日に開業した。

■「TOKYO is YOURS展」
日程:11月11日~11月13日
場所:キンプトン新宿東京 ザ・ギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-4-7 16階
入場料:無料

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フォトグラファー・小田駿一が写真集 コロナ禍の夜の街から切り取った「秩序と覚悟」の美しさ

 「WWDジャパン」をはじめ雑誌・広告の分野で活躍するフォトグラファー小田駿一が、緊急事態宣言下(4〜5月)の東京都心の夜の街並みを撮影・記録した写真集「ナイト・オーダー(NIGHT ORDER)」をこのほど出版した。4月から作品制作に着手するとともにクラウドファンディングサイトの「マクアケ」で資金を募集し、約250万円に達したため限定部数での刊行に至った。

 A4版全128ページの写真集には、平時はにぎわっているはずの新宿や渋谷、上野といった街の飲食店街が、ひっそりと静まり返った様子を収めた写真が並ぶ。一冊に通底するテーマは、未曾有の状況の中で一斉自粛を守る人々の「秩序」、経済的に逼迫する中で店を閉めた飲食店の「覚悟と決断」、それぞれの美しさを切り取ることだ。

 制作に当たっては、装飾を削ぎ落として淡々と切り取る報道写真としてのアプローチと、街の持つパワーを浮かび上がらせるようなエモーショナルなアプローチの融合を目指した。「緊急事態宣言下では、事実として夜の街に人は存在しなかった。一方で、人が残したネオンや照明といった光は街並みを彩り、照らしていた。人のいない東京の街にある、確かな人の存在と残像を、そこから写し取ることを意識した」(小田氏)。

 小田氏は、自身の「ノート(note)」で、今回の企画の経緯についてこう綴っている。「アナログからデジタルへ、雑誌からウェブへ。情報の利便性が増す一方で、写真が消費される速度がどんどん早くなっているのを感じる」。そんな問題意識から、「10年後、20年後も残しておきたいと思える作品を撮りたい」との思いが芽生えたという。

価格は8000円。公式ECと、都内を中心とした一部の書店で、200部限定で販売する。

取扱い書店は以下の通り。

銀座 蔦屋書店(東京・銀座)
小宮山書店(東京・神保町)
青山ブックセンター(東京・表参道)
二手舎 東京/京都(東京・世田谷/京都市)
文喫(東京・六本木)
BOOK AND SONS(東京・目黒)
C7C gallery and shop(名古屋)
shashasha(東京・渋谷)
百年(東京・吉祥寺)
タコシェ(東京・中野)

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レナウンが民事再生を断念、破産へ

 民間信用調査会社の東京商工リサーチは2日、民事再生手続き中のレナウンが、東京地裁から同手続きの廃止決定を受けたと発表した。

 手続きの廃止決定を受けたのは10月30日。約1か月後をめどに破産開始決定を受けるとみられる。
 
 レナウンは基幹ブランドの「ダーバン」「アクアスキュータム」「シンプルライフ」「エレメント オブ シンプルライフ」を小泉グループに売却し、肌着などを製造・販売する子会社のレナウンインクスの全株式はストッキング大手のアツギへの譲渡を発表。引き受け手が見つからないブランドについては10月末で店舗・売り場を閉鎖して事業を終了し、レナウン本体も清算に向かう見通しだった。
 
 同社は長年の販売不振に加えて、親会社山東如意科技集団への売掛金(67億円)の貸し倒れ、新型コロナウイルスの感染拡大による主販路の百貨店の休業や客離れで資金繰りに行き詰まり、今年5月に子会社のレナウンエージェンシーが民事再生法の適用を申請した。負債総額は約138億円だった。

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東京ソワールが銀座に東京23区内初の直営店 次代のフォーマルウエアは着回しがポイント

 ウィメンズのフォーマルウエアを手掛ける東京ソワールが10月30日に、フォーマルをコンセプトとする直営店「フォルムフォルマ(FORMFORMA)」を東京・マロニエゲート銀座1の3階にオープンした。東京23区内に以前あった店舗は閉店したため、現在では唯一の店舗となる。

 店舗面積は約60平方メートルで、白とグレーを基調とした落ち着いた内装だ。特徴は冠婚葬祭用を主としたブラックフォーマルだけでなく、パーティーや食事会など日常生活の中におけるドレスアップのシーンにも着回しができるオケージョンウエアもそろえていることだ。

 2010年に埼玉県の越谷レイクタウンに1号店をオープン以来、「フォルムフォルマ」事業を担当している齊藤兼文・東京ソワール執行役員リテール事業部長は「従来のフォーマルウエアが持つ堅苦しさを感じさせず、気軽に入店いただける店作りを心掛けた。ブラックフォーマルでもきちんとした場に着回しができるデザインが多く、今の売れ筋となっており客層も20~60代まで幅広い。フォーマルウエアの課題はリピーターが少ないこと。成長のキーワードは“着回し”だ。まず当店を通して、フォーマルウエアの情報を広めていきたい」と話した。同店は「フォルムフォルマ」ブランドだけでなく、他ブランドとコラボレートした別注のカラードレスも多くそろえている。

 「フォルムフォルマ」は現在オンラインストアを含めて計31店舗あり、2019年12月期の売上高は12億5000万円だった。

 村越眞二社長は「『フォルムフォルマ』事業の10周年にふさわしい場所に出店できた。これを今後の成長につなげたい」と話した。

■フォルムフォルマ マロニエゲート銀座1店
住所:東京都中央区銀座2-2-14 マロニエゲート銀座1 3階
営業時間:11:00~21:00(現在は20:00までの短縮営業)

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環境や人に優しいコスメを表彰 “サステナコスメアワード” の公募受け付け

 環境省森里川海アンバサダーメンバーを中心に立ち上げられたソーシャルアクティビストチームのマザーアースは、SDGs(持続可能な発展目標)の理念を取り入れた“人にも地球にもやさしいコスメ”を表彰する「サスティナブルコスメアワード(SUSTAINABLE COSMETIC AWARD)2020」を実施する。11月15日まで公募を受け付け、今年はさまざまな分野におけるスペシャリストたちが審査員メンバーに加わって、より多様な角度からの評価を行い、選考・表彰する。

 同アワードは、マザーアースと日本環境協会エコマーク事務局のコラボレーションイベントとして2019年にスタートした。フェアトレードによって生産された原材料を使用しているか、未利用資源や持続可能に管理された原料を使用しているかなど、SDGs の目標およびターゲットの基準に沿った製品を表彰する。

 応募製品の中からノミネート賞とブロンズ賞、シルバー賞、ゴールド賞を選出。受賞製品にはロゴの使用が認められ、環境や人体に優しい化粧品ということが消費者に訴求することができる。

 昨年は24の製品・メーカーがノミネートされ、9つの製品・メーカーが受賞した。今年はSDGsおよびサスティナビリティ推進のため、多くの応募を期待する。表彰式は21年2月下旬に開催する予定だ。

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仏発クリーンフレグランス「ソンボン」からアロマの心理的効果に着目したラインが登場

 フォルテ(FORTE)が独占で輸入販売するフランス・リヨン発のクリーンフレグランス「ソンボン(100BON)」から11月6日、心や気持ちに働きかける香り“マインドライン”を発売する。7つの香りをそろえる。

 「ソンボン」は元々「エルメス(HERMES)」などの香りを手掛けてきたクロストフ・ボンバーナ(Christophe Bombana)が2017年に立ち上げたブランド。ブランドが次々と大手資本に買収されたり、商品の価格が高騰化したりなど、フレグランス市場の現状に疑問を抱いたボンバーナ氏は天然香料が精神に与える力に魅了され、100%ナチュラルな香りを求めて自身のブランドをスタートした。ブランドポリシーの「自然由来で、環境に優しい製品を手の届く価格で」に基づき、100%天然素材の香料とビオ小麦由来のアルコールを使用している。天然香料は香料メーカーのロベルテ(ROBERTET)が手掛け、製品は全て南仏のグラースで製造されている。また、着色料や石油化学成分不使用、動物実験も行わないこともこだわりポイントだ。全てレフィル対応し、可能な限りプラスチックを使わないようにするなど、環境にも配慮する。手ごろな15mLサイズからそろえ、有名人を起用した広告も打たないことで手頃な価格を実現。現在オードパルファン11種としっかり香る“コンソントレ”のほか、ハンドソープやボディーミスト、ホームスプレーなどを展開している。なお、ブランド名は100%天然原料を用いていることからフランス語で「100」を意味するソン(cent)、同じくフランス語で「香り」を意味するソン(sent)と、地球・肌・心にグッド(良いこと)をもたらすという思いを込めてフランス語で「グッド」を意味するボン(bon)を掛け合わせている。

 今回登場する“マインドライン”は、エッセンシャルオイルの心理的効果に着目して開発された。エッセンシャルオイルの専門家でアロマコロジー(アロマ+サイコロジー(心理学))のエキスパートであるパディ・カナック(Patty Canac)が監修し、全7種の香りをそろえる。それぞれなりたいマインドや気持ちに合わせて選べるようになっている。リラックスしたい時におすすめはヒノキとモミの木を含む11種類のエッセンシャルオイルをブレンドした“1.01【深呼吸する】Nouveau Souffle”、集中力を求めて頭をクリアにしたいときはペパーミントやアトラスシダーをはじめとする11種のエッセンシャルオイルを含んだ“1.03【クリアビジョン】Idees Claire”、心を落ち着かせ、寝つきをよくしたいときはネロリやプチグレンなど9種のオイルをブレンドした“1.06【ベッドタイム】Doux Reves”など、さまざまなシーンに合わせた香りをラインアップする。スプレーは30mLで3000円で、公式サイトやコスメキッチン、ロフト、アットコスメなどで取り扱いがある。

 

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コスメのベストセラーの理由教えます! 「キャンメイク」編

 ドラッグストアやバラエティーショップで取り扱われているアイテムにはロングセラー商品が数多く存在する。なぜ安定した売り上げが続いているのか、何をきっかけに人気に火がついたのかなど、毎回、一つのブランドをピックアップ。ブランド誕生から現在までを振り返りながら、ブランドのターニングポイントとなった出来事について探っていく。

“プチプラ”のイメージが
「安かろう悪かろう」から
「安くても安心」に変化

 グループ会社である井田両国堂は化粧品の卸をしていたが、1963年に担当者が欧米に化粧品の視察に行ったところ、現地のドラッグストアやGMS(総合スーパー)で手に取りやすい価格で化粧品が販売されていたことに感銘を受けた。「日本でも安価にコスメを提供したい」と思い、井田ラボラトリーズを設立し1985年に「キャンメイク(CANMAKE)」を立ち上げた。最初はリップやチーク、アイシャドウなどのポイントメイクとネイルアイテムを発売。価格は500〜1000円に設定し、種類も豊富にそろえたことから特にネイルが売れ筋になった。

 ただ当時は、低価格かつドラッグストアやバラエティーショップで手軽に購入できる“プチプラコスメ”は、「安かろう悪かろう」というイメージがまだ強いとき。「特にベースメイクアイテムは苦戦しており、認知度はまだまだだった。しかし、98年発売のコンシーラー“カラースティック”をヘアメイクアップアーティストの嶋田ちあき氏が雑誌で紹介したことが転機となった」と同社キャンメイク部PRチーフの山口裕紀氏は振り返り、コンシーラーは想像以上の反響で、これまで10代後半〜20代前半がメインだった客層が大人層にも広がったという。

 「キャンメイク」の認知度が上がり幅広い層に愛されるようになった後も10代後半〜20代前半のメインターゲット層は変えずに、「年代を選ばない可愛さのエッセンスを残したシンプルなパッケージデザインを心がけている」と述べる。また、セルフ販売のため使い方が誰にでもわかるように、パッケージにできる限りの情報を詰め込んでいるのもこだわりだ。

 「キャンメイク」といえば、アイシャドウやチークなどが一番人気と思われるが、ダントツの人気を誇るのは2011年に発売したフェイスパウダーの“マシュマロフィニッシュパウダー”で、シリーズ累計2800万個を突破している。「口コミでじわじわと売り上げを伸ばしたアイテム。フェイスパウダーは化粧直しなどに使用されることが多い“人前需要”があるため、例えばトイレで同僚や同級生と一緒に化粧直しをする際、『プチプラだと恥ずかしい』という意識も生まれる。そのため“マシュマロフィニッシュパウダー”は、ブランドロゴをパッケージに溶け込ませたさりげないデザインにしている点も支持された」と分析する。同製品は来年3月末にリニューアルを控え、パッケージもよりシンプルに進化する予定だ。「トレンドを押さえた新製品を毎月登場させており、今後も引き続き、飽きさせない製品と売り場作りを提供いていく」と話す。

ここがターニングポイント!

 1990年代後半にヘアメイクアップアーティストの嶋田ちあき氏が、大物女性アーティストに使用していると“カラースティック”を紹介。伸びが良くてヨレにくく、カバー力もあるのに580円という価格に加え、特に01のイエローが「日本人の肌のくすみにぴったりなカラー」として人気に。これまでの“プチプラコスメ”の「安かろう悪かろう」というイメージが、アーティストや女優が使用していることから「安くても安心して使える」と見直されたきっかけになった。

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まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド おしゃれセックスビジネスが急成長

ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載も第14回。“You’d Better Be Handsome”では、トレンドに敏感なレイチェル(Rachel)も加わって、ニューヨークのトレンドや新常識について毎回トーク。新型コロナと大統領選挙疲れのアメリカではあるが、女性の視点から提案されるおしゃれなセックスビジネスのあれこれについて。

今回のランチは、オーナーの引退により昨年の夏に惜しまれつつも閉店したトライベッカの「アーケード ベーカリー(ARCADE BAKERY)」跡地にできた「フレンチェッテ ベーカリー(FRENCHETTE BAKERY)」でテイクアウト。本連載第1回で紹介したレストラン「フレンチェッテ(FRENCHETTE)」のオーナー2人が、「アーケードベーカリー」のパンをお店で提供していたことから、遺産を受け継ぎたいと再建。「フレンチェッテ ベーカリー」として店名を新たにしつつも前店の雰囲気を引き継ぎ開店直後から客が列をなす。
フレンチェッテ ベーカリー:220 Church Street, New York, NY 10013 Tel 212 227 1787

メイ:旅行はもちろん、海外出張も自由にできなくなって早7カ月。今週は、ロンドンからこのフォトグラファーがとうとう来るから何かプロジェクトがない?みたいな連絡が何本かあった。みんなビザを取ってくるらしい。

スティービー:僕も、移民弁護士にいい人がいるから紹介してあげる、と2日連続で言われた。海外出張に弁護士を雇わないといけなくなる日が来るとはね。

レイチェル:11月3日はとうとう大統領選挙。なんだか自分の力が及ばないものに振り回されることに疲れてきたから、とりあえず選挙は早く終わってほしい。トランプは嫌われているのを自覚しているからか、出身地であるニューヨークを毎回テレビで「ゴーストタウン化している」って言うけど、あれもやめてほしいよね。

スティービー:ところでまだ11月になったばかりなのに、すでにクリスマス商戦が始まっている気がしない?

メイ:売ってしまわないといけない在庫がたくさんあるのでは?すでに大もうけのアマゾン(AMAZON)がプライムメンバーに向けて10月半ばに2日間開催するセール、プライムデー定着してきた感じが。あれって前からやっていたのかな?以前は気付かなかったけど。

レイチェル:プライムデーは、アマゾンが20周年を記念して2015年に始めたイベント。2日間のみだけど結構安くなるから、11月末のブラックフライデーまで待てない人たちにはうれしいイベント。

メイ:私もキンドル(KINDLE)を30%オフで購入!前から欲しかった美顔器も買ってしまった。

スティービー:この冬は、例年より家で過ごす時間が長くなりそうだから、ガジェットをいろいろと準備しておくのは必須だね。

ハイエンド化、オーガニック化が進むセックス関連ビジネス

メイ:コロナでみんなが家にこもるようになる前からだと思うけど、セックス関連のビジネスは成長株よね?

スティービー:例えば、ハイエンドなセックスジェルとか?

メイ:そうそう、ちょっと前にはなかったカテゴリーやプロダクトが次々に出てくるし、買いやすい。最近ではホールフーズ マーケット(WHOLE FOODS MARKET)でオーガニックなセックスジェルが買えるし、なんとホールフーズのプライベートレーベルのジェルまである。もはやボディークリームを買うくらいの気軽さ。

レイチェル:パッケージも、ナチュラルなハンドクリーム風のものから、高級なセラムみたいなものまで。敏感肌用とかもあるし。

スティービー:ユニセックスボディーケアブランドの「ネッセサリー(NÉCESSAIRE)」は最近よく見かけるし、ミニマルなデザインが気になっている。大人気の「グロシエ(GLOSSIER)」の創業メンバーのニック・アクセルロド(Nick Axelrod)が、エスティ ローダー(ESTÉE LAUDER)社のマーケティング部に16年在籍したデンマーク人のランディ・クリスチャンセン(Randi Christiansen)とスタートしたブランド。ボディーウォッシュやボディースクラブにまじって、セックスジェルが売られている。

レイチェル:ある意味トレンドでもあるCBD(カンナビジオールの略。大麻の茎や種子から抽出されているが幻覚性や依存性はなく、不安を鎮めるリラックス効果があると医学的にも認められている成分)入りのセックスジェルも人気みたい。ほかにも、ココアバター、オリーブオイル、ピュアココナッツオイルなどでできている、まるでヘルシーなデザートみたいな製品も。

スティービー:パッケージを変えただけかもしれないけれど、セックスブランドの暗いイメージがここ数年で払拭されたのは事実。中身も何が入っているか分からないというところから、すごくクリーンになっている。

メイ:そういえば去年よく分からず泊まったパリのホテル、シナー(SINNER)もセックスがテーマのブティックホテルだった。一見普通のおしゃれホテルなんだけど、ベッドにはセックスピローが置かれ、バスルームにはシャンプーと一緒にセックスジェルが並んでいた。クローゼットの中にはムチまで常備されていたし…。

スティービー:そういえば、テレビドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY)」でサマンサが、今はもうない電化製品店ブルックストーン(BROOK STONE)に電動マッサージ器を買いに行くエピソードがあったけど、最初に上映されたのは2002年。当時から、いかにバイブレーターが発展したかがよく分かるエピソードだね。

グウィネスがけん引するセックスポジティブ・ムーブメント

メイ: セックスグッズも美容と健康に役立つなら大歓迎、みたいなオープンな感じは、女優グウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)と、彼女が率いるウェブマガジン兼オンラインショップの「グープ(GOOP))の存在があると言っても過言じゃないよね?

レイチェル:彼女のことを煙たがっている人たち、特に女性が多いようだけど、ウエルネスに関してはオピニオンリーダーであることは確か。

メイ:グウィネス=セックストイのプロモーターという印象さえある。ウエルネスを追求していったら、そこにたどり着いてしまった?

スティービー:そういえば2年前には訴訟があって、「グープ」が14万5000ドル(約1500万円)の罰金を支払ったというのは記憶に新しい。あれも確かセックストイが問題になったような。

レイチェル:セックストイという表現が当てはまるのか微妙だけど、「グープ」のオンラインショップには、“Between The Sheets“というカテゴリーがあって、各種バイブレーターはもちろん、アロマテラピー系のセックスオイル、最近見たらセックスジャーナルからセックスピローまであった。

メイ:訴えられた要因は、卵の形をした翡翠のオブジェ。これを定期的に膣に入れたり出したりするエクササイズをすることで、ホルモンのバランスが整い、生理も定期的になり、尿漏れを防ぐ、と当時は商品説明に書かれていたらしい。まったくのでたらめではなさそうだけど。以前からある骨盤底筋を鍛えるケーゲルエクササイズとかと同じ原理では?

レイチェル:100%天然由来の成分を使用し合成物を含まない香水ブランド「ヘレティック・パルファム(HERETIC PARFUM )」の創業者兼調香師のダグラス・リトルと友人のグウィネスは、衝撃的な名前のキャンドルを共同制作。その名も「ディス・スメルズ・ライク・マイ・ヴァジャイナ(This Smells Like My Vagina)」75ドル(約7800円)。そんな名前とは裏腹に、 ジェラニウム、ベルガモット、杉にダマスクローズなどがアクセントとなる、洗練された温もりのある香りのキャンドル。販売直後に完売し、再販を求める多くの声が上がり今でも販売している。

スティービー:ただ科学的根拠を立証するのは難しい。同じことを言っている会社はたくさんあると思うけど、グウィネスが有名人だから攻撃されたのでは?でも結果的にはネガティブキャンペーンというか、これで彼女はこのジェードエッグをたくさん売ったと思うよ。

レイチェル:ジェードエッグは現在もサイトで販売中。それをチェックしているときに見つけたんだけど、ネックレスにもなるおしゃれなバイブレーターまである。

メイ:「グープ」は、読み物の中にウエルネスのセクションがあり、その中に「フィットネス」「マインドフルネス」「スピリチュアリティー」とかと並んで「セクシャルヘルス」がある。セックスセラピストや科学者が真面目に得意のトピックについて語っていたり。

スティービー:そういえば「ネットフリックス(NETFLIX)」のシリーズ「ザ・グープ・ラボ(THE GOOP LAB)」が今年の頭に放映された。エピソードが6つあって、ヒーリング、若返り、エネルギーなどなど、深く突っ込んでいてどれも興味深かった。

レイチェル:グウィネスを含め、「グープ」のスタッフが体を張って、いろんなプロからアドバイスをもらうという内容。科学的根拠に欠けると一部からは問題視されていたけれど、エネルギーヒーリング、アンチエイジングダイエット、そして女性のセクシャリティーなど、科学的根拠があるなしは別にしても、知りたいトピックばかり。私はけっこう共感したし、実際にこの人に診てもらいたい、みたいな各種ヒーラーたちも登場していた。

メイ:「私たちの快楽」エピソードでは、オーガズムはストレス低下、食欲の調整、睡眠の改善にも効果的、としめていたから。科学的な根拠がなくても、信じる人には効くものは効くわけだし。現代の宗教みたいなものでは。奇妙なトレンドとも言える。

スティービー:セックスポジティブ・ムーブメントのいちばんのポイントは、女性視点で語られ、モノが作られていること。女性の体だから当たり前のことなのに、長い歴史を振り返ると主に男性視点で語られてきたカテゴリーだから。

女性が活躍するフェムテック産業

メイ:「グープ」は、グウィネスと同年代の40代あたりが中心かと思うけど、例えばアーバンアウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS)とか、ジェネレーションZ世代が通うような店にも、低価格帯のカラフルなセックストイが並んでいる。

スティービー:シンプルなデザインで注目されている「ダム(DAME)」は、カテゴリーがセックストイというだけで、おしゃれガジェットのようなプロダクトデザイン。創設者の女性二人は、20代半ばでブランドを立ち上げた。コロンビア大学のマスターを持っているレキサンドラ・ファイン(Alexandra Fine)と、マサチューセッツ工科大学出身のエンジニア、ジャネット・リバーマン(Janet Lieberman)のミッションは、女性と男性の快楽の差を縮めること。

レイチェル:頼もしい!快楽系のことだけではなく、オーガニックの生理用品はもちろん、経血を吸収する下着「シンクス(THINX)」、経血を膣で受けるディスクを作る「フレックス(FLEX)」など、女性の生理事情もすごく変化してきている。

メイ:何十年も、ナプキンかタンポンの選択肢しかなかったカテゴリーなのにね。

スティービー:最近のフェムテック系の広告ビジュアルは洗練されていて、地下鉄の駅全体をハックするステーションドミネーションをやっていて、スタートアップの他のブランドと重なるところがある。

レイチェル:女性のセクシャルウエルネスをサポートするアプリなども急ピッチで浸透している。そういうところでは、必ずと言っていいほど、女性CEOが活躍しているのもポイント。

メイ:フェムテックという分野は最近のものだと思うけど、どれも女性のセクシャリティーを前向きに表現し、ハイデザイン、ハイテクなライフスタイルに合わせているのが特徴的。しかもサステナビリティも考慮されている。

スティービー:時代とともに進化していて、まだまだ伸びしろがあるカテゴリー。

メイ:例えば「クルー(CLUE)」というアプリは、生理と排卵日を教えてくれるだけでなく、自分の体のパターンを割り出してくれるというもの。出産に関連したもの、乳児のいるママ向けの授乳のアプリなども充実しているみたい。ちょっと前までは、紙に書いていたようなことを、全部アプリに管理してもらって分析してもらえるというのは便利。

レイチェル:アプリも便利だけど、自分にとって必要なもの、胸に響くデザインを選びとっていける消費者でいないといけないよね。

メイ/クリエイティブディレクター : ファッションやビューティの広告キャンペーンやブランドコンサルティングを手掛ける。トップクリエイティブエージェンシーで経験を積んだ後、独立。自分のエージェンシーを経営する。仕事で海外、特にアジアに頻繁に足を運ぶ。オフィスから徒歩3分、トライベッカのロフトに暮らす

スティービー/ファッションエディター : アメリカを代表する某ファッション誌の有名編集長のもとでキャリアをスタート。ファッションおよびビューティエディトリアルのディレクションを行うほか、広告キャンペーンにも積極的に参加。10年前にチェルシーを引き上げ、現在はブルックリンのフォートグリーン在住

レイチェル/プロデューサー : PR会社およびキャスティングエージェンシーでの経験が買われ、プロデューサーとしてメイの運営するクリエイティブ・エージェンシーで働くようになって早3年。アーティストがこぞってスタジオを構えるヒップなブルックリンのブシュウィックに暮らし、最新のイベントに繰り出し、ファッション、ビューティ、モデル、セレブゴシップなどさまざまなトレンドを収集するのが日課

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コンプレックスから化粧品開発、インスタ活用にも独自性 「ミース」ソンミ代表に聞く

“美肌は最高のジュエリー”をコンセプトに、美肌研究家のソンミが2019年3月に立ち上げたスキンケアブランド「ミース(MEETH)」。第1弾製品の炭酸ガスパック「モアリッチパック」はECのみの販売にもかかわらず発売後すぐに在庫が1分で完売、続くローション、洗顔、クレンジング、オイル、限定品なども品切れを繰り返すほどの人気だ。ブランド誕生わずか1年でリブランディング、秋には表参道に実店舗オープン、「モアリッチパック」が台湾の美容大賞である「女人我最大賞」パック部門において大賞受賞など勢いが収まることはない。自身のコンプレックスから「ミース」は誕生したというソンミ代表に、当時の思いやブランドについて聞いた。

WWD:1周年を迎えた「ミース」だが、ブランド立ち上げのきっかけは?

ソンミ・ミース代表兼美肌研究家(以下、ソンミ):スキンケアに興味を持ち出したのは、自分自身のコンプレックスからでした。芸能活動をしていた頃、周りにかわいい人やスタイルの良い人が多く、「この人みたいに足が長ければ」「もっと顔が小さければいいのに」という悩みを持っていたんです。そんな毎日の中で、「じゃあ自分のチャームポイントはなんだろう」と考えてみることにして……。

WWD:それでチャームポイントはなんだと思ったんですか?

ソンミ:そのとき、肌を褒めていただくことが多かったんですね。だったらここを伸ばしていこうと。そこから、スキンケアに興味を持ち出したと思います。20代前半からいろいろ試して“自分がいいと思ったスキンケア”にたどり着きました。例えば、あらゆる肌悩みを改善するためにはどんな成分が効くんだろう、なりたい肌質になるためには何を使ったら良いんだろう……とか。そういうのを5年前からインスタグラムで発信してみることにしたんです。そしたら「同じものを使って肌がきれいになりました」という声を多くいただくことになりました。

WWD:そこから自身のブランド「ミース」に結びつくのですね。

ソンミ:はい。良いモノを発信していたのですがただ、本気で自信を持って発信できるアイテムは片手に収まる程度だったんです。またサロン専売品など購入場所が限られるものだったことから、「自身がいいと思ったスキンケアを作り、誰でも購入できるECで販売しよう」という思いで化粧品を作ることにしたんです。それでできたのが「ミース」です。

WWD:ブランド立ち上げには不安もありましたか?

ソンミ:不安しかなかったですね。借り入れも出資もなく、貯金300万円を握りしめてのスタートでしたから。失うものが何もなかったというより、失うほど何も築き上げられていなかったのかもしれません。たった1人で在庫だけ抱えて始めたので、どんなに時間が掛かっても売り続けないといけないという覚悟はありました。

「自分がほしいもの」目線で製品開発

WWD:「ミース」のこだわりについて教えてください。

ソンミ:化粧品の主成分である水、なるべく出来立てで届けたいという鮮度、そして成分といった中身はもちろん、「すでに流行っているものは出さない」というこだわりがあります。最初に発売した、保湿効果の高い炭酸ガスパック「モアリッチパック」は、まさに自分が「使い続けたいな」と思ったアイテム。私は32歳になりますが、同年代が欲しいものや共感を得られるもの、自分が購入したいものを作るという思いが念頭にあります。会社としてではなく、個人としてどういうものがほしいかという目線で製品開発していますね。

WWD:「ミース」にとってソンミ代表はどんな存在と思っていますか?

ソンミ:私は、映画「アベンジャーズ」に出てくるヒーローたちをまとめる監督のような感覚です。当社の強みはアイテムごとに工場を選定していて、化粧品OEMメーカーにもそれぞれ得意分野があるので、「自分が作りたいアイテムをどこが一番良く作ってくれるか」を調べ、現在は6社の工場と取り引きをしています。まとめる役割ですね。どんなにがんばっても博士や研究員たちには勝てないんですけど、美容論を持った素敵な人たちが周りにたくさんいるので処方も凝り固まらないですし、「ほしかったもの」を作り、あらゆる角度からバージョンアップさせていけることが当社の強みだと思います。

WWD:ブランドデビューからわずか1年でリブランディングを行った理由は?

ソンミ:ブランドを立ち上げたときはブランディングの意味も分かっていなかったですし、
こんなに使用者も増えるとは思っていなかったんです。製品の中身さえ良ければいい!と思っていましたね。しかし、“日本からアジア女性の肌を美しく整えてアジアを代表するブランド”にしたいという思いを持っています。この思いやブランドのあり方、世界観を知ってもらう必要があると考えるようになりました。そこでリブランディングではブランドロゴや製品パッケージデザインを一新。中身だけでなく環境のことも考え、箱の紙には森林循環紙、印刷インクにはベジタブルインクを採用しました。

WWD:9月には表参道に初の実店舗「ミース タッチアップ ラボ」をオープンしました。

ソンミ:多くのお客さまに、実際にブランドの世界観と製品に触れていただける場を提供したいと考え、ショールームを兼ねた実店舗をオープンしました。表参道はファッションだけでなくビューティも敏感な人が集まる場所。ここに店舗を出したいという憧れはありましたね。化粧品の常識を変えていきたいので、店舗で売り上げをたてる売り方はしたくない。また、店舗スタッフには売り上げに縛られず気持ち良い接客を徹底してほしかったのでラボは“製品を売らない”店舗にしました。お客さまにとっては、ショップに入って「いらっしゃいませ」と言われることに緊張してしまうこともありますよね。ラボでは「こんにちは」と挨拶し、製品を試してもらい、お客さまがほしいと思えばECで購入していただければ。ラボはスタッフもお客も気持ちよくいられる空間を目指しました。

ラボスタッフはインスタで募集

WWD:ラボのスタッフはどうやって集めたのか?

ソンミ:当社のスタッフは全てインスタグラムで募集です。2人の募集に400人の応募があったりしました。まずは写真もなくDMのみで審査をしました。履歴書のように決まったフォーマットがないので、文章だけでも人間性が見えやすい。志望動機もさまざま。スタッフはみんな「ミース」が大好きな愛用者のみなので、ラボのスタッフの接客も個人の感想が入っていたりして。フォロワーのみなさんも「自分たちと同じような人がスタッフにいる」という感覚でブランドをより身近に感じているでしょうね。インスタグラムでは、日々どんなふうに開発しているか、工場での製造過程など全てストーリーズでアップしています。12月にはまつ毛美容液の発売を予定していますが、これはインスタグラムを見ている人たちの「作ってほしい」という声から始まった企画。「じゃあ、どんなものがいい?」と質問を投げかけたりコミュニケーションをとったりしながら作り上げたので、見ている人も一緒に作ったという思いがあると思います。リアルタイムの工程を発信すると、「楽しみです!」など反響も多い。今後も、一緒に製品を作り上げている感覚になるような発信は積極的に続けていきます。

WWD:今後の予定は?

ソンミ:肌が変わると人生も変わると思っています。実際に私も肌がきれいだと自分の振る舞いも変化し、そこからチャンスが生まれて人生が変わりました。そして「ミース」に出合って自分が変わったという声もいただきます。この先も、とことん肌作りを応援するブランドとして頑張っていくために、ただ製品を売るだけでなく正しい美容知識も発信していきたいと考えています。きれいになる喜びや人生が変わる喜びを伝え続けていきたいですね。

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ゼットン、DDグループから”独立” か? 本社移転に増資。考えられる3つのシナリオ

 「アロハテーブル」やブライダル事業を手がけるゼットン(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木伸典)が矢継ぎ早に手を打っている。本社機能を親会社であるDDホールディングス(HD)のオフィスから自社店舗に移転し、第三者割当増資も実施した。コロナ禍での赤字決算、上場企業なら当然だが、DDグループから距離を置き始めたようにも見える。
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ゼットン、DDグループから”独立” か? 本社移転に増資。考えられる3つのシナリオ

 「アロハテーブル」やブライダル事業を手がけるゼットン(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木伸典)が矢継ぎ早に手を打っている。本社機能を親会社であるDDホールディングス(HD)のオフィスから自社店舗に移転し、第三者割当増資も実施した。コロナ禍での赤字決算、上場企業なら当然だが、DDグループから距離を置き始めたようにも見える。
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今週のスケジュール(2020年11月2日〜2020年11月8日)

FASHION

2 MON
シェイクシャック
「クランベリーチキン」試食会
16:00〜19:00 シェイクシャック外苑いちょう並木店
(東京都港区北青山2-1-15)

6 FRI
アシックス
2020年12月期第3四半期決算の電話会議
15:30〜16:30 オンライン

8 SUN
ゴールドウイン
Speedo、車椅子ユーザー向け新作バッグ発表会 兼 贈呈式
12:30〜13:30 宮城県総合運動公園 セントラルスポーツ宮城G21プール 
(宮城県宮城郡利府町菅谷字舘40-1)

BEAUTY

2 MON
ベアエッセンシャル
ホリデーコレクションミニイベント(4日まで開催)
13:00~/15:00~/16:00~/17:00~
「ベアミネラル」プレスルーム
東京都中央区銀座2-4-9 SPP銀座ビル7階

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