仕事が絶えないあの人の、“こうしてきたから、こうなった”コロナ禍でさらに注目の下地専門ブランド“ヌーディモア”泉祥子編

 転職はもちろん、本業を持ちながら第二のキャリアを築くパラレルキャリアや副業も一般化し始め、働き方も多様化しています。だからこそ働き方に関する悩みや課題は、就職を控える学生のみならず、社会人になっても人それぞれに持っているはず。

 そこでこの連載では、他業界から転身して活躍するファッション&ビューティ業界人にインタビュー。今に至るまでの道のりやエピソードの中に、これからの働き方へのヒントがある(?)かもしれません。

 新型コロナウイルスの影響による在宅勤務や外出自粛の増加にともない、美容に対する意識にも変化が生じています。「パナソニック(PANASONIC)」が10月に発表した調査によると、在宅勤務でメイクをしない時間が増加した女性は70%以上にのぼるといいます。“薄化粧”や“メイクがマスクに付かないこと”に関心が高まる今、改めて注目される“化粧下地”。今回は、下地専門ブランド「ヌーディモア(NUDYMORE)」プロデューサーの泉祥子さんに登場いただきます。飲食業界から化粧品業界へ転身を果たした泉さんのキャリア変遷に加え、不採算ブランドという立ち位置から“下地専門ブランド”として存在感を高める「ヌーディモア」の魅力をひも解きます。
※在宅勤務を行っている20~40代女性100名を対象にスキンケアについての調査を実施

WWD:化粧品に携わる前のお仕事から教えていただけますか?

泉祥子(以下、泉):山口県にある実家が喫茶店を営んでいたこともあり、飲食に関わる仕事に興味があったんだと思います。大学進学時に上京をし3年生のころ、渋谷にあるクリエイターやミュージシャンが集まる、“ザ・東京”とでもいうようなダイニングカフェでアルバイトをするように。しばらくしてお店の常連でもあったアパレルブランドの社長から、社内に飲食部門を立ち上げるため人を探していると聞き、「泉さん、やっちゃいなよ!」という軽いノリから、インターンをすることになりました。

WWD:具体的にはどのようなお仕事だったのでしょうか?

泉:レストランのメニュー開発から内装、制服決め、サービススタッフの研修まで何でもしましたね。とはいえ私自身が経験のない“ひよっこ”ですから、外部の方の協力を仰ぎながら全体のディレクションをするということが主な仕事。カメラマンや建築家、グラフィックデザイナーなどプロの仕事を間近で見ることのできる貴重な機会でした。何よりも五感をフル活用しながら、形のないコンセプトをゼロから形にしていくことは刺激的で、作る側と受け取る側(=お客さま)がいて初めてその空間が完成するということにも興奮しました。大学4年になり、就職活動もしていて内定までもらっていたのですが、結局そのまま飲食業界に進むことに決めました。

WWD:やりがいを感じていたのですね。

泉:はい。しかし3年半ぐらい経ったころ、燃え尽きてしまいました。立て続けに3店舗オープンし、それぞれの店舗のマネジメントや売り場でのサービスなど業務は多岐に渡っていたんです。朝8時半から深夜まで働き、タクシーで帰るような毎日でした。あるとき「もうやり切った!」と仕事を辞めて、ヨーロッパ旅行に行きました。半年ほどゆっくりしていたのですが、そろそろ家賃の支払いもやばいかも——そう思っていた矢先に友人から声をかけてもらい、化粧品会社でアルバイトをすることになりました。

その会社はベースメイクとスキンケア製品が主力で、スタッフによる販売力が売り。社内に商品開発といった部署はありませんでした。ほとんどの場合、創業以来のパートナーであったOEM (相手先ブランド生産)企業が企画からマーケティングまで行い、完成した商品を採用するというやり方でした。ほどなく社内から「お客さまのニーズに合った商品を作りたい」という話があがり、新たに商品部ができたタイミングで私もメンバーになったんです。25歳ごろですね。

WWD:元々美容の仕事への興味を持っていたのですか?

泉:いや、なかったです(笑)。初期メンバーは社長、秘書、私のみで、2カ月に1商品を出すということだけが決まっていました。商品開発のイロハも分かりませんし、大きな金額分の仕入れをするという緊張感ものし掛かってきました。OEMの方々には、文字通りゼロから教わりました。原料、成分、容器製造など化粧品作りに関わるすべての現場を見させていただきました。「原料だけでもこんなに取引先があるんだ」「ボトルのこのパーツを作る工場はまた別なのか」と驚きの連続。現場のプロの方を目の当たりにして、職人さんってクリエイティブだなと心底感じました。目には見えないコンセプトを形にするコスメ開発の作業ってレストランと同じだ!と気付いたんです。そうなるともう“異業種に転身した”という感覚や不安は消えて、お店づくりをしていたころのワクワク感でいっぱいになりました。

初めて手がけた商品での挫折から得た学び

WWD:初めて携わったのはどのようなアイテムだったのでしょう?

泉:美容液のリニューアルでした。愛用者の方々の信頼を損なわずに期待を超えなくちゃ!という大きなプレッシャーがありました。試行錯誤の末生み出した新美容液は既存品に比べて、原料や効果感、使用感も向上させましたし「なんならパッケージもちょっとおしゃれにしたぞ!」と満を持して発売。それが、全然売れなかったんです。

ここではっきりと分かったのは、お客さまが求めているのは効果や数値といったスペックだけではないということ。お客さまにとって化粧品は使ってきた歴史や経験と切り離せないもので、その延長線上に置いておきたいと思ってもらえる商品でないと価値がないということを思い知らされました。効果効能だけではない商品の魅力というのは、化粧品独特の嗜好性だと感じましたね。商品の“人格”をどうやって形作って、息を吹き込むかが要なんだ、と。これは実際にコスメをゼロから作ってみて分かったことでした。

WWD:なるほど。そのご経験と“情熱”をどのように形にされていったのでしょうか?

泉:この化粧品なしには人に会えない!と思うぐらい自分がのめり込める製品を生み出そう、そして納得するまでは商品を出さない——そう心に決めました。とはいえ2カ月に1度のペースで新商品を出さなくてはないので、どうしてもお尻が決まっています。「間に合わない」も「まぁいいか」も許されません。自分がとことん惚れた製品ならきっと悩みや年代が違ってもお客さまに愛してもらえるポイントがあるんじゃないかと信じて、試作品を何度も作り直しました。いざとなったらメーカーに入り浸って細かな調整を重ねるという日々でした。

WWD:それはOEM側との信頼関係があってこその技ですね。

泉:OEMからしたら大迷惑ですよね(笑)。自分の思いを製品に落とし込むために大切なことは、関わるすべての人を尊敬し、その人たちに愛されるかどうかだと思うんです。「お前が言うならしょうがない」と思っていただけることが、もう一踏ん張りに効いてくるんです。だからこそ、メーカー側のミスによってトラブルが発生したときは、普段の恩返しの機会と捉えて「大丈夫です!こちらでなんとかしますので!」と責めない姿勢でいることを心掛けました。結局、1人では何もできないですから。少しずつですが売り上げが伸び、部署は10人のチームになっていきました。

約10年間この仕事に携わり、その間に商品開発室長を経て役員までに。しかしずっと“プレイヤー”でいたかった私は、最終的に業務委託の契約にして、自分の会社を作ることにしたんです。

不採算ブランドを“下地専門ブランド”へ

WWD:そこで「ヌーディモア」に出合うのですね。

泉:はい。14年に立ち上げたトオンという会社では化粧品プロデューサーとして、企業の製品開発やブランディングを手掛けていました。そのうち、大手ドラッグチェーンの子会社が経営するコスメブランドから相談を受ける機会があって。「98年のデビュー以降、テコ入れもしておらず不採算。売り先もなくどうしよう」と。そのブランドが「ヌーディモア」でした。デビュー当時は人気メイクアップアーティストのプロデュースブランドということが売りだったけれど、契約はすでに終了。ただ販売だけを続けている状況でした。

売り上げを見ると確かにひどい数字でしたが、全体の7割が2種類の化粧下地によるものだったんです。スキンケアからファンデーション、アイシャドウなど70近い商品数の中で、リピートと口コミで下地だけが売れ続けている。それって逆に強みになるのでは?——そう感じた私はブランドごと譲り受け、16年に新たに「ヌーディモア」の会社(「クチュール」)を立ち上げました。

WWD:そこからどのように立て直されたのでしょうか?

泉:購入履歴やお客さまの声に耳を傾けると、やはり下地への支持が圧倒的。ここで、前職の“美容液リニューアル大失敗”の経験が生きました。ブランドの価値って作り手である私たちのものではなく、お客さまのもの。だからこそ「そうだよね、『ヌーディモア』といえば下地だよね」——そう感じてもらいながら、さらに愛されるブランドにしたいと考えたんです。

下地に特化するためにまず、下地以外のアイテムのほとんどを廃盤にしました。看板アイテムである下地“ブライトンカラー”と“ビューティヴェール”の基本設計は、ほぼデビュー時のまま。私が初めて「ヌーディモア」の下地を使用したとき、薄膜のヴェールなのに確実にトーンが上がる仕上がりに感動したんです。塗っているのか分からないようなスキンケアに極めて近い下地が多いなか、手応え感のある「ヌーディモア」は新鮮でした。パッケージも変えず、ロゴだけ変えているんですよ。

WWD:“変えない”ということも大きな決断だと思います。

泉:98年の誕生から生き残っている商品というのは本質がはっきりしている証拠。だからこそ商品の“骨格”はそのままに、製法の技術や原料のクオリティーを常に更新するようにしています。

下地2種を混ぜてアレンジしながら使用できるということも後から知ったんです。販売履歴を見てみると、2つの下地の同時購入が最も多かった。コールセンターの人に聞いてみたら、「ご愛用者さまは、質感と仕上がりの異なる2つの下地を混ぜて使っているんですよ」と。こんなにも下地が愛さているブランドは他にない——その思いで“日本初の下地専門ブランド”というコミュニケーションを掲げたわけですが、それがしっくりきていたのかなと今、実感しています。

WWD:コロナ禍の“マスクメイク”で下地がさらに注目されているように感じます。

泉:4月の緊急事態宣言以降、下地の昨年対比は約126%と伸びています。特に広告をしているわけではないので、口コミを見た新規のお客さまが増えている印象です。下地の市場は、ファンデーションの7分の1程度といわれているんです。5年前は“下地を使いましょう”という啓蒙活動していたくらいですから。

在宅勤務の増加でファンデーションをしっかり塗る機会が減ったり、マスクを着けるとメイクが崩れるからという理由でベースメイクを見直した方も多いと思うんです。また、「自分に必要なものって何だろう?」と立ち止まって考えた時に“隠す”や“盛る”ではないメイクの価値観に気付いた方も多いのかもしれません。自分らしさを生かしながらも気になるところはカモフラージュしたい——その役割は下地が得意だと思いますし、これからもそんな気持ち寄り添えるブランドでありたいですね。

WWD:飲食業界での経験が生きていると感じることはありますか?

泉:レストランビジネスもコスメも嗜好品=人生を豊かにしてくれるものだと信じています。食の体験で心揺さぶられたことからインスピレーションを受けることもあります。例えばクレンジング料“カウンセリング クレンズ”の開発で目指したのは、お粥でした。1日頑張った肌をリセットするクレンジングこそ、肌に乗せたときにホッとして心にもじんわりと染み渡るような優しいテクスチャーにしたかったんです。もちろん化粧品ならではの専門的な用語を使うこともありますが、五感に作用するような製品作りやコミュニケーションの方法も大切にしています。

WWD:今後、力を入れていきたいことはありますか?

泉:つい先日まで国立北京中医薬大学の日本校に通い、中医学と薬膳の勉強をしていました。中医学って、陰陽のバランスが大切でプラスがいいわけでもなく、マイナスが悪いわけでもなく自分なりの良いゼロ地点(ベース)があるという学問なんですね。肌を爆上げする!とかそういうことではなく、その人にとってのベストのベースを見つけてあげたいという「ヌーディモア」の考えと通じるものがあるように感じました。中医学の勉強を続けながら、インプットしたものを製品としてアウトプットしていけたらと思います。

WWD:泉さんにとって仕事とは?

泉: 呼吸したり、ご飯を食べたりすることと同列かもしれません。生きていることの一部であってプライベートの中に仕事がある、という感覚ですね。私は集団行動がめちゃくちゃ苦手で学生時代の通信簿では協調性の項目が「1」でした。化粧品会社に10年もいたのに、社長と秘書以外とは一度もランチに行かなかったぐらいですから(笑)。そんな私でも、好きなことや得意なことを見つけて楽しく働いてきて今があります。コロナの影響もあり、働き方はますます多様になって肩書きに囚われずに働ける環境は加速していくと思います。自分に合った環境さえ作ることができれば、やりがいを感じながら働けるんじゃないかな。

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「メルヴィータ」、主力のアルガンオイルからたるみに働きかける次世代の発酵オイル発売

 仏発オーガニックコスメブランド「メルヴィータ(MELVITA)」は、“発酵アルガンオイル”を使った新ライン「アルガン ビオアクティブ」シリーズを2021年1月20日に発売する。ラインアップはスキンケアクリーム、美容液、アイクリームの3品。価格は5300~7000円。

 「メルヴィータ」の主力製品である“ビオオイル アルガンオイル”は、高い保水力があり、化粧水の前に使用するブースター(導入美容液)として人気を集める。フランスでの発売から来年で30周年を迎え、現在も世界で1分に1本売れているロングセラー製品だ。「メルヴィータ」では長年のアルガン研究により酵母の一種を加えて発酵させた“発酵アルガンオイル”の有用性を確認。肌のたるみに働きかける次世代のアルガンオイル製品を誕生させた。

 “発酵アルガンオイル”のキー成分は、通常のアルガンオイルの22倍の高濃度で含まれるマイクロ脂肪酸と、発酵により生じる天然のセラミド様物質M.E.L(マンノシルエリスリトールリピッド)。肌にスムーズに浸透し、ハリのある肌を実現する。キー成分のほかスキンケアクリームにはコラーゲンの生成を促すアルガンの果肉エキス、美容液には肌の新陳代謝を高める発酵ベリーエキス、アイクリームには収れん作用のあるコーンフラワーウォーターを配合した。ブランドが実施した使用テストでは、クリームの28日間使用でハリが8%アップし、肌の滑らかさが14%アップした。

 同ブランドではアルガンオイル発売30周年を記念して、21年1~2月に特別キャンペーンを実施する。毎月21~30日に実施しているリサイクル活動「エコ10Days」の期間中、化粧品空き容器を「メルヴィータ」直営店に持って行くか、50円のチャリティステッカーを購入すると、“ビオオイル アルガンオイル”を500円引きで購入することができる(アルガンオイルローズ、キットを含む)。空き容器は「メルヴィータ」製品も受け付ける。

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「今年こそロングブーツが売れる」と言われ続けてはや数年 20-21年秋冬は本当に売れている!

 「今年の冬こそロングブーツが売れる……!」「ロングブーツのトレンドが戻ってくる……!!」。そう言われ続けて(弊紙編集部も言い続けて)はや幾年。毎年、「やっぱり今年もダメだった……」と失意のうちに終わってきたロングブーツが、2020-21年秋冬は本当に復活している。渋谷や原宿などの街を歩いていて、ロングブーツ姿の若い女性を見掛けたという人も少なくないはず。冬が深まるにつれ、街にさらに広がりそうだ。

 原宿で声を掛けた20代の女性は、「H&M」で今年買ったという膝下丈のブーツを、韓国ECで買ったテーラードジャケット、「ザラ(ZARA)」のミニスカートとコーディネート。彼女のように、ミニ丈のスカートやワンピースとロングブーツを合わせるのが王道のスタイルだ。ロングブーツも久々に見るが、ボトムスのトレンドも長いことミディ~ロング丈が続いていたため、ミニスカートやミニワンピースは新鮮。スクエアトウの黒いブーツを履いた20代の女性も、同様にミニ丈のボトムスとブーツを合わせていた。ブーツは 「カスタネ(KASTANE)」で今年購入したという。

 応用編として、スリムパンツをロングブーツにインする着こなしも。美容系の専門学校生だという19歳の女性は、「マウジー(MOUSSY)」のスクエアトウのロングブーツにブラックジーンズの裾をインして、シャープなスタイリングに。彼女たちが履いているような、筒周りの太いゆったりシルエットが主流ではあるものの、ストレッチ素材でぴっちり足に沿うニーハイブーツ姿も街ではちらほら見掛ける。

 店頭からもロングブーツ好調の声は聞こえてくる。シューズとバッグの専門店「ダイアナ(DIANA)」では、「8月からカタログやSNS、店頭でロングブーツを打ち出してきた結果、9月末から少しずつ売れ始め、10月に入り例年を超える売り上げにつながっている。特に35歳以下の若い客層の購入が多い」と広報担当者。1点が爆発的にヒットしているというより、さまざまなデザインが売れているという。「(ミニ丈ボトムスとのコーディネートはもちろん)ロング丈のボトムスと合わせてもさまになるような、ルーズシルエットのブーツ」が売れ筋商品の共通点で、秋口の好調を受けて急遽追加生産を決めた商品もあるという。

 「アプワイザー・リッシェ(APUWEIER-RICHE)」「リランドチュール(RIRANDTURE)」など、20~30代を中心に人気のウィメンズブランドを手掛けるアルページュでも、ロングブーツがヒット中。「ミニ丈のボトムスとブーツという組み合わせだけでなく、ロングスカートとロングブーツのスタイリングも、顧客の間で浸透しつつある」(アプワイザー・リッシェ広報担当者)、「ミニのティアードワンピースとロングブーツの組み合わせが現在店頭で好評。春物でも、まだまだ寒い1月投入分ではミニボトムスとロングブーツのスタイリングを推していく」(リランドチュール広報担当者)という。

 ダイアナによれば、前回ロングブーツが大ヒットしたのは「2000年代前半」までさかのぼる。ここ数年はストリートムードを背景に、冬の足元といえばサイドゴアなどのショートブーツやスニーカーが主流だった。トレンドがストリートからエレガンスに回帰する中で、単価の高いロングブーツ復活への期待は、この1~2年ファッション業界内で特に上昇。19-20年秋冬は「セリーヌ(CELINE)」がロングキュロット×ロングブーツのスタイリングを仕掛けていたこともあって、期待は最高潮レベルにまでに高まっていた。しかし、冒頭でも書いた通りリアルクローズのマーケットでは不発。街では今もショートブーツやスニーカーの着用者の方が多いが、今年、来年とロングブーツが浸透していけば、10年超ぶりのヒットも夢ではないかもしれない。

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ダイアナ妃のウエディングドレスを再現 ネトフリ人気ドラマ「ザ・クラウン」の衣装に注目

 ネットフリックス(NETFLIX)で配信中のドラマ「ザ・クラウン(The Crown)」で、ダイアナ・フランセス(Diana Frances)元英国皇太子妃(以下、ダイアナ妃)演じるエマ・コリン(Emma Corrin)の衣装に注目が集まっている。

 「ザ・クラウン」は英国王室を舞台としたドラマで、シーズン3まで公開中。作中ではエリザベス2世(Elizabeth II)やマーガレット王女(Princess Margaret)の実際のファッションから着想を得た衣装が使用されている。1981年にチャールズ皇太子(Prince Charles)と結婚し、ファッションアイコンとなったダイアナ妃は、15日に公開予定のシーズン4から登場する。

 衣装を担当したのは衣装デザイナーのエイミー・ロバーツ(Amy Roberts)だ。ロバーツはダイアナ妃のファッションスタイルを研究し、アイコニックなアイテムを複数再現した。中でも力を入れているのは、ダイアナ妃が81年の結婚式で着用したウエディングドレスの衣装デザインだ。シーズン4の第3話の予告編には、エマニュエル夫妻(David and Elizabeth Emanuel)がデザインしたドレスとそっくりなものを着用したコリンが出演している。

 ウエディングドレスの制作には4人で約4週間、600時間かけて作られたという。全部で95mの布と100mのレースを使用し、トレーンは約30mに上る。ロバーツはまた、レースの加工を実際のドレスを手掛けたノッティンガム・カンパニー(NOTTINGHAM COMPANY)に依頼した。

 ロバーツはドレスの制作について、「私の仕事は、ビーズやパールの細かいところまで全て詳細にコピーすることではないと思った。それより、ダイアナ妃がきて出たときの素晴らしい瞬間のような、心に響く印象を与えたかった。それが私たちのやろうとしたことであり、有名なドレスを再現することへの恐怖で悩まされることはなかった。心配していると何もできないので、思い切ってやってみただけだ」と述べた。

 またほかの登場人物であるエリザベス2世などとの作中での変化をつけるため、カラーパレットにもこだわったという。ダイアナ妃の衣装は明るくカラフルな色を中心にデザインし、エリザベス2世の衣装は暗めの落ち着いた色で構成している。

 「シーズン4では視聴者を80年代に引き込んでおり、これまでのシーズンとは登場人物の役割も変わっている。エリザベス2世は4人の子を持つ母親で、フィリップ王配(Prince Philip)との結婚生活も落ち着きだした頃。一国の女王、君主として構えていないといけない。彼女をより地に足がついた人だと表現したかったので、遊び心のある色は使っていない」とコメントした。

 ブルックリン ミュージアム(Brooklyn Museum)では「ザ・クラウン」のシーズン4に加えて、人気ドラマの「クイーンズ・ギャンビット(The Queen’s Gambit)」の衣装のバーチャル展示会を開催している。デジタル上で両作品の衣装を360度見ることができる。

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#敦子スメ「新月・満月」ノート リフレッシュ&再スタートのタイミングのさそり座新月(11月15日)

 この連載では、新月・満月の流れを最大限に引き出すためのサポートをしてくれるコスメやインナーケアアイテムも紹介していきます。第23回は11月15日の新月とおすすめコスメについてお伝えします。

今回の新月(11月15日)はさそり座

 9、10月は行動の星、火星や連絡・交通・コミュニケーション の星、水星が逆行していた影響もあって、予定が狂ったりなかなかタイミングが合わなかったり、進めようとしていたことにブレーキがかかっていた……なんて人も多いかもしれません。普段が車の流れがスムーズな高速道路だとしたら、この時期は料金所の辺りで渋滞しているような状態。ちょっと立ち止まることで見えてきたものや気がついたこともあるかもしれません。

 世の中でもさまざまな変化や出来事がありましたよね。その逆行が終わって先週からいろんなことが動きはじめてきた、流れを取り戻しスッキリしてきた……なんて人も多いのではないでしょうか。今回はそのモヤモヤゾーンを抜け出してリフレッシュ&再スタートするというタイミングの新月です。2020年はいろいろありましたが、そろそろ1年のまとめの時期でもありますし、来年に向けて気持ちを切り替えたいところ。

 新月の起こるさそり座について少し説明します。さそり座は深い情熱や底力を内に秘めた星座として伝えられています。他者との深い結び付きを好み、相手も自分も変わっていくような“変容”のエネルギーに満ちた星座と言われ、普段表に出す感情は少なく一見静かに見えますが、内面はパワフルで、忍耐力や集中力の高い星座として知られることも。体の部位としては内分泌系やホルモン、生殖器系に関係が深いとされています。そんな今回の新月のテーマは“潤い”。折しも乾燥が気になる時期ですよね。「水の星座」に分類されるさそり座の新月は、体を内側から潤わせるアイテムをご紹介します。

今回の新月コスメ

 「シンプリス(SIMPLISSE)」の“センシュアル ネンマク ケア”は飲むことで口内やデリケートゾーンの潤いをサポートするというサプリメント。栄養豊富なスーパーフードのシーベリーやアグアヘから抽出したオイルなど8種類の成分を厳選し作られているそう。近年エイジングケアやホルモンケアとして「内側の乾燥を補うこと」も注目されています。「なんだか心身の調子がよさそうな人」がヘルシー美人の秘訣。ぜひチェックしてみてください。


 もうひとつは「アムリターラ(AMRITARA)」 の水“オージャス”。水は人間の体をほぼ作り上げている成分といっても過言ではありません。この“オージャス”は名水の郷“大分県日田”の美しい山々に囲まれた地の地下約700mからくみ上げられたミネラル温泉水。みずみずしくすっきりとした味わいが特徴です。普段飲んでいるお水を見直してみることもインナーケアの第一歩かもしれません。


福本敦子(ふくもと・あつこ)/フリーランスPR・美容コラムニスト:コスメキッチンに14年間勤務後、現在はフリーランスPRとして活動するかたわら、ビューティコラムニストとしてイベント、SNSなど多方面で活躍。オーガニックに精通した知識を武器に、ライフスタイルに寄り添った独自のオーガニック美容論が、著名人やエディターをはじめ各方面から大人気。「#敦子スメ」は「読んだ瞬間試したくなる」と多くの反響を呼び、紹介した商品の欠品や完売も多数。2019年秋、初の書籍となる「今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本 by敦子スメ」を出版。発売前に増刷が決まるなど話題を呼んでいる。旅を愛し、占星術にも精通 instagram:@uoza_26

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「サボリーノ」が観光客激減のハワイを応援 クラウドファンディングを実施

 スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーが展開するフェイスマスクブランド「サボリーノ」は11月30日まで、新型コロナウイルスで打撃を受けているハワイ経済の応援を目的にクラウドファンディングを実施している。

ハワイ州政府はこれまでハワイへの入国者に対し11月6日に、日本からハワイへ入国する際の14日間の待機措置が緩和された。とはいえ観光業が主産業のハワイでは、観光客の激減により多くの中小企業や観光業を支える労働者が大きなダメージ受けている。

 「サボリーノ」は低迷するハワイ経済の活性化のため、ハワイのコミュニティーの回復を目的とした支援プロジェクト「#サポート・アロハ(#SUPPORT ALOHA)」(運営管理会社 ABEE’S,INC/ハワイ州ホノルル市)とともにハワイ応援企画を立ち上げ、クラウドファンディングをスタートした。コースは3000、5000、1万円で、支援金の30%を同プロジェクトに提供、ハワイの経済回復をサポートする。リターンについては、“サボリーノ目ざまシートハワイ限定品”を中心に“サボリーノ”通常版やハワイの菓子などが含まれる。

 企画実施の背景には、当初から販売を計画していたご当地バージョンの“サボリーノ目ざまシートハワイ限定品”がある。コロナ禍で各国の経済が停滞し、旅行や外出が自粛ムードとなる中、発売を中止することも検討したという。しかし「こんな時だからこそハワイを応援する企画が何かできないか」と生産に踏み切り、今キャンペーンの実施に至った。キャンペーンへの参加は同社のホームページやクラウドファンディングサービス「キャンプファイア(CAMPFIRE)」から可能だ。返礼品の発送は、12月中旬から2021年1月末頃を予定しているという。

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コロナ下にオフプライスストアは有効か エディターズレター(2020年9月24日配信分)

※この記事は2020年9月24日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

コロナ下にオフプライスストアは有効か

 誠に勝手ながら、オフプライスストアはこのコロナ禍下でも比較的好調な業態なのではないかと思っていました。

 ところが、センチュリー21が破産法適用申請です(最初のリンク参照)。1960年代にニューヨークのマンハッタンに店舗を構えて創業。オフプライスストアの先駆け的存在として、ブランド品も含めてファッションやインテリアをバーゲン価格で提供して人気を集めてきました。このコロナ禍で在庫を多く抱えてしまったアパレル企業がその処分先としても活用するでしょうし、少しでも安くファッションアイテムを買いたい消費者にとっても重宝な業態だと考えていました。

 特にアメリカのオフプライスストア業態は歴史もあり、ECが台頭して小売企業の勢力図が変わった中でも、景気の低迷も追い風にしながら、ずっと成長し続けていました。

 なぜセンチュリー21は破綻したのでしょうか。彼らはコロナ禍による事業休止で受けられるはずだった約185億円もの保険金が支払われなかったことを原因の1つとして挙げていますが、間違いなくマンハッタンの売り場面積2万平方メートルの旗艦店をはじめとする13店舗の家賃が重かったでしょう。また、ECはあっても店舗での売り上げが大きかったため、ロックダウンの影響が大きく、店舗が再開しても観光客の姿もなく、以前の賑わいにはほど遠い状態だったとされています。

 そして極めつけが「生活維持に必要不可欠である“エッセンシャル”な業種ではなかった」ということです。

ECサイトを見ると「カルバン・クライン」のパテントウェッジパンプスが半額以下だったりと、まだまだ“お宝探し”は楽しめそうですが、コロナ禍であえて買うかと問われると……。センチュリー21はデザイナーズブランドやドレスアップアイテムが人気を集めていたこともあり、いくらお買い得でもコロナ禍下の需要にマッチしなかったことも大きかったのでしょう。「お買い得であれば売れるのではないか」は非常に甘い考えなのだなと、実感しました。

 気になったので米オフプライス企業、TJXカンパニーの最新決算も見てみました(参照記事がなくてすみません!)。「T.J.マックス」や「マーシャルズ」を米国内だけで3000店以上運営している年商4兆円超の最大手ですが、2〜7月期決算の売上高は42%減で1100億円の赤字を計上しています。なかなか厳しいですね。

 直近5年間、連続で7%以上で成長して“絶好調”だった同社の存在が、少なからず最近の日本におけるオフプライスストア開発を後押ししていると思うのですが、その強さはこのコロナ禍下で今後発揮されるのか。注目していきたいと思います。

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「マルジェラ」の香水からミニサイズが登場、30mLで8000円 限定のキャンドルも

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は11月18日、フレグランスシリーズ“レプリカ”の30mLサイズ(全12種、各8000円)を発売する。もともとある100mLサイズ(1万4500円。11月18日から1万6000円に)とローラーボールタイプの10mLサイズ(全12種、各3500円)の中間のサイズになっている。100mLの世界観はそのまま、持ち運びやすいサイズになっており、ギフトにもぴったりだ。

 “レブリカ”のフレグランスシリーズは“時代を超えた普遍性”をテーマにしたカプセルコレクション“レプリカ”から着想を得て2012年に誕生した。理髪店や市場、ジャズクラブなど日常のシーンや思い出を再現した香りで多くのファンを獲得してきた。中でも世界的に人気なのは優雅な日曜日の朝をイメージした“レイジー サンデー モーニング”。調香師がフィレンツェのホテルに宿泊した際のシーツの香りを再現したもので、スズランやアイリス、ホワイトムスクを組み合わせた柔らかで清潔感のある香りだ。次いで人気なのが“ジャズ クラブ”。薄暗い室内にリキュールやタバコの香りが立ち、サックスの音色が心地よく響くニューヨークのジャズクラブをイメージしている。ピンクペッパーやラム、タバコリーフなどを用い、メンズの香りで最も人気だ。最新作の“バブル バス”は7月に発売したもので、泡風呂をイメージしたクリーンな香りになっている。調香師が泡風呂を浴びていたときにアイデアが生まれた香りで、ビバリーヒルズのラグジュアリーなバスルームの泡風呂をイメージ。ソープバブルアコードにローズやココナツを組み合わせ、清潔感のあるブレンドだ。

 なお、30mLサイズは11月5日から伊勢丹新宿本店で先行販売中。100mLボトルはアットコスメトーキョーおよび全国の「メゾン マルジェラ」直営店、「エムエム6 メゾン マルジェラ」店舗で扱い、30mLサイズおよび10mLサイズはアットコスメトーキョーで販売している。

 また、12月1〜4日、アットコスメが開催する「アットコスメビューティデー」で限定のキャンドルも発売する。人気の“レイジー サンデー モーニング”“ジャズ クラブ”“バブル バス”の3種の香りが登場し、アットコスメトーキョーおよびアットコスメのECで購入が可能だ。

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「マルジェラ」の香水からミニサイズが登場、30mLで8000円 限定のキャンドルも

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は11月18日、フレグランスシリーズ“レプリカ”の30mLサイズ(全12種、各8000円)を発売する。もともとある100mLサイズ(1万4500円。11月18日から1万6000円に)とローラーボールタイプの10mLサイズ(全12種、各3500円)の中間のサイズになっている。100mLの世界観はそのまま、持ち運びやすいサイズになっており、ギフトにもぴったりだ。

 “レブリカ”のフレグランスシリーズは“時代を超えた普遍性”をテーマにしたカプセルコレクション“レプリカ”から着想を得て2012年に誕生した。理髪店や市場、ジャズクラブなど日常のシーンや思い出を再現した香りで多くのファンを獲得してきた。中でも世界的に人気なのは優雅な日曜日の朝をイメージした“レイジー サンデー モーニング”。調香師がフィレンツェのホテルに宿泊した際のシーツの香りを再現したもので、スズランやアイリス、ホワイトムスクを組み合わせた柔らかで清潔感のある香りだ。次いで人気なのが“ジャズ クラブ”。薄暗い室内にリキュールやタバコの香りが立ち、サックスの音色が心地よく響くニューヨークのジャズクラブをイメージしている。ピンクペッパーやラム、タバコリーフなどを用い、メンズの香りで最も人気だ。最新作の“バブル バス”は7月に発売したもので、泡風呂をイメージしたクリーンな香りになっている。調香師が泡風呂を浴びていたときにアイデアが生まれた香りで、ビバリーヒルズのラグジュアリーなバスルームの泡風呂をイメージ。ソープバブルアコードにローズやココナツを組み合わせ、清潔感のあるブレンドだ。

 なお、30mLサイズは11月5日から伊勢丹新宿本店で先行販売中。100mLボトルはアットコスメトーキョーおよび全国の「メゾン マルジェラ」直営店、「エムエム6 メゾン マルジェラ」店舗で扱い、30mLサイズおよび10mLサイズはアットコスメトーキョーで販売している。

 また、12月1〜4日、アットコスメが開催する「アットコスメビューティデー」で限定のキャンドルも発売する。人気の“レイジー サンデー モーニング”“ジャズ クラブ”“バブル バス”の3種の香りが登場し、アットコスメトーキョーおよびアットコスメのECで購入が可能だ。

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「ハイク」 × 「アディダス」秋冬コレクション発売 アーカイブ生地のポンチョやスニーカーなど

 「アディダス(ADIDAS)」は、「ハイク(HYKE)」とのコラボコレクションを11月25日12時に日本先行発売する。「アディダス」公式オンラインストアや公式アプリ、三越伊勢丹の公式オンラインストアで扱う。1990年代に人気を博したアウトドアライン“アディダス アドベンチャー(ADIDAS ADVENTURE)”のアーカイブをインスピレーション源に製作した。

 コラボスニーカーは全4モデルを用意。96年に登場した“EQT XTR”を再構築したスニーカー“XTA”をベースにした“AH-002 XTA FL”(2万5000円)と“AH-003 XTA SANDAL”(2万円)のほか、95年に登場した“シーユーレイター(SEEULATER)”のソールやアッパーを採用した“AH-004 SEEULATER GTX” (2万8000円)、“AH-005 HI SEEULATER GTX”(3万円)をそろえる。カラーはブラック、ホワイト、カーキの3色展開だ。

 アパレルは、“アディダス アドベンチャー”の生地を使用したポンチョ(6万5000円)やボレロ(3万6000円)、スポーティーなポリエステル地を用いたプリーツスカート(4万5000円)、プルオーバー(3万3000円)、タイツ(1万8000円)を用意した。

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「#鬼滅カラー」のポイント 人気美容師の内田聡一郎「レコ」代表が指南

 
 今や社会現象となった人気漫画「鬼滅の刃」は、ビューティ業界にも影響を及ぼしている。登場するキャラクターの髪色が鮮やかなピンクやブルーなどの“派手髪”で、中にはグラデーションや毛先だけ色が異なる“裾カラー”になっているキャラクターもいる。それを真似た“#鬼滅カラー”の投稿もSNSで盛り上がっているが、ほとんどが“コスプレ”になっている。

 “コスプレ”ではなく、鬼滅キャラの髪色を日常のヘアスタイルに取り入れ、まわりの人に「おしゃれだけど何となく鬼滅っぽい」と思わせるには、どうすればよいのだろうか。

 トレンドをけん引する人気美容師、「レコ(LECO)」の内田聡一郎代表は、昨年から自身のインスタグラムに“#鬼滅カラー”の投稿を行っている。“鬼滅カラー”に関しては、「“鬼滅カラー”は確かにトレンドになっているが、『鬼滅の刃』のキャラクターに見られるような“派手髪”は以前からあった。ただヘアサロン業界では数年前からハイトーンのブリーチカラーがトレンドになっていて、そのタイミングでちょうど“鬼滅ブーム”が重なったために話題性に拍車がかかったといえる。あと、あまりに流行っているため、少しでも明るいカラーリングをしたら『鬼滅カラー』と言いたくなる、という心理も働いていると思う」と話す。

 一般的に“鬼滅カラー”といわれるのは、一色でのカラーリングでなく、1つの面に対して2色以上使っているカラーリングのこと。「日常のスタイルに取り入れる初級編は、全体はシンプルなカラーでインナーだけハイトーンにすること。中間から毛先にいくにつれて明るくなるグラデーションが中級で、上級は全体をハイトーンの2色使いで仕上げるルックだ」。

 “鬼滅カラー”を日常に取り入れるポイントに関しては、以下のように語っている。「私も昨年からインスタグラムに“鬼滅インスパイアカラー”を投稿しているが、こだわっていることが1つある。それは“カラーだけではなくカットでも魅せる”ということ。カラーだけ派手にしてカットが普通だと、そのアンバランスな感じでいかにもコスプレっぽく見えてしまう。エッジィなカラーに合わせてカットにも技巧を加えてフォルム(カットライン)も個性的にすることで“コスプレ”から“おしゃれ”に変換できると思う」。

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ファストリ傘下のプレミアムデニム「Jブランド」が21年春で卸販売を停止

 ファーストリテイリングは、傘下に持つプレミアムデニムブランド「Jブランド(J BRAND)」の卸販売をやめ、グループ内の店舗で販売する直販型ビジネスに切り替える。2021年夏物から実施する。現状は、本国のアメリカや日本を含む世界20カ国以上で2000以上の百貨店やセレクトショップに卸販売している。

 「Jブランド」単独のECやアメリカ・カリフォルニアにある直営店1店も閉鎖予定。今後は「ユニクロ(UNIQLO)」や「セオリー(THEORY)」など、同グループが抱えるブランドの店舗内やEC内での販売が考えられるが、「具体的にどのブランドの店舗やECで扱うかは未定」(ファーストリテイリング広報担当者)という。「(ジーンズを取り巻く)市場環境は厳しさを増しているが、今回の戦略転換によって、再び活力あふれるブランドの姿を取り戻す」と、Jブランドの会長を務める柳井一海ファーストリテイリング上席執行役員はコメントしている。ファーストリテイリングは今後も、16年にロサンゼルスに開設したジーンズイノベーションセンターで、サステナブルで革新的な次世代デニムの開発を「Jブランド」を含め進めていくという。

 「Jブランド」は05年にロサンゼルスで創業し、2000年代のプレミアムデニムブームをけん引。その後、投資会社による買収を経て、12年11月にファーストリテイリングが株式の80.1%を2億9000万米ドル(今日現在の為替レートで298億円)で取得していた。

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ファストリ傘下のプレミアムデニム「Jブランド」が21年春で卸販売を停止

 ファーストリテイリングは、傘下に持つプレミアムデニムブランド「Jブランド(J BRAND)」の卸販売をやめ、グループ内の店舗で販売する直販型ビジネスに切り替える。2021年夏物から実施する。現状は、本国のアメリカや日本を含む世界20カ国以上で2000以上の百貨店やセレクトショップに卸販売している。

 「Jブランド」単独のECやアメリカ・カリフォルニアにある直営店1店も閉鎖予定。今後は「ユニクロ(UNIQLO)」や「セオリー(THEORY)」など、同グループが抱えるブランドの店舗内やEC内での販売が考えられるが、「具体的にどのブランドの店舗やECで扱うかは未定」(ファーストリテイリング広報担当者)という。「(ジーンズを取り巻く)市場環境は厳しさを増しているが、今回の戦略転換によって、再び活力あふれるブランドの姿を取り戻す」と、Jブランドの会長を務める柳井一海ファーストリテイリング上席執行役員はコメントしている。ファーストリテイリングは今後も、16年にロサンゼルスに開設したジーンズイノベーションセンターで、サステナブルで革新的な次世代デニムの開発を「Jブランド」を含め進めていくという。

 「Jブランド」は05年にロサンゼルスで創業し、2000年代のプレミアムデニムブームをけん引。その後、投資会社による買収を経て、12年11月にファーストリテイリングが株式の80.1%を2億9000万米ドル(今日現在の為替レートで298億円)で取得していた。

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「RMK」の2021年春コレクションのテーマは「ブルーミング イン ザ シティ」 キーカラーはベージュ

 「RMK」は2021年春コレクション「ブルーミング イン ザ シティ」を2021年1月4日に発売する。洗練されたベージュをキーカラーにアイシャドウやチーク、リップスティックなど全8アイテムをそろえる。

 KAORIクリエイティブ・ディレクターは、「20年は赤をキーカラーに集大成的なカラーメイクを提案した。21年は大人の女性として次のステージに行くために、顔色が悪く見える、イエローベースだからという理由から日本の女性には難しい色とされるベージュにあえてチャレンジした。ナチュラルやカジュアルと思われがちだが、ヌーディーなものを綺麗に仕込むことで自分自身の持っている美しさを呼び覚ますことができる」と話す。

 キーアイテムは、“ザ ベージュライブラリー アイシャドウデュオ”(全5種、各4000円)は、クリームとパウダーがセットになった3WAYアイシャドウだ。軽やかなオイルを抱え込んだクリームは滑らかに広がってまぶたに密着し、クリアな発色でしっとりと艶やかな目元を演出する。きめ細かなパール配合のパウダーは軽やかでカジュアルな仕上がりに。さらにクリームの上からパウダーを重ねると繊細なきらめきが加わり印象を変えることができる。

 そのほか、自然な立体感を引き出すカラーと光を集めて艶めく偏光パールの2色をセットにした“ザ ベージュライブラリー ブラッシュデォ”(全4種、うち限定1種、各4000円)やベージュリップのための新処方を採用した“ザ ベージュライブラリー リップスティック”(全5色※数量限定、各3500円)など、骨格を際立たせるアイテムを展開する。

 なお「RMK」は、11月24日からビューティコミュニケーターによるオンラインカウンセリングを開始する。予約不要で気軽に受けられるクイックカウンセリング(15分)と、事前予約制でよりじっくりと行うパーソナルカウンセリングの2つを用意。最新コレクションの紹介やマスクメイクのポイント、おこもり美容におすすめのアイテムの提案など、希望に合わせて1対1でカウンセリングする。

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「RMK」の2021年春コレクションのテーマは「ブルーミング イン ザ シティ」 キーカラーはベージュ

 「RMK」は2021年春コレクション「ブルーミング イン ザ シティ」を2021年1月4日に発売する。洗練されたベージュをキーカラーにアイシャドウやチーク、リップスティックなど全8アイテムをそろえる。

 KAORIクリエイティブ・ディレクターは、「20年は赤をキーカラーに集大成的なカラーメイクを提案した。21年は大人の女性として次のステージに行くために、顔色が悪く見える、イエローベースだからという理由から日本の女性には難しい色とされるベージュにあえてチャレンジした。ナチュラルやカジュアルと思われがちだが、ヌーディーなものを綺麗に仕込むことで自分自身の持っている美しさを呼び覚ますことができる」と話す。

 キーアイテムは、“ザ ベージュライブラリー アイシャドウデュオ”(全5種、各4000円)は、クリームとパウダーがセットになった3WAYアイシャドウだ。軽やかなオイルを抱え込んだクリームは滑らかに広がってまぶたに密着し、クリアな発色でしっとりと艶やかな目元を演出する。きめ細かなパール配合のパウダーは軽やかでカジュアルな仕上がりに。さらにクリームの上からパウダーを重ねると繊細なきらめきが加わり印象を変えることができる。

 そのほか、自然な立体感を引き出すカラーと光を集めて艶めく偏光パールの2色をセットにした“ザ ベージュライブラリー ブラッシュデォ”(全4種、うち限定1種、各4000円)やベージュリップのための新処方を採用した“ザ ベージュライブラリー リップスティック”(全5色※数量限定、各3500円)など、骨格を際立たせるアイテムを展開する。

 なお「RMK」は、11月24日からビューティコミュニケーターによるオンラインカウンセリングを開始する。予約不要で気軽に受けられるクイックカウンセリング(15分)と、事前予約制でよりじっくりと行うパーソナルカウンセリングの2つを用意。最新コレクションの紹介やマスクメイクのポイント、おこもり美容におすすめのアイテムの提案など、希望に合わせて1対1でカウンセリングする。

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「イプサ」のロングセラー化粧液「ME」がリニューアル “肌の酸素レベル”に応じた新処方

 イプサが展開する、一人一人の肌状態に応じたアプローチを実現する化粧液「ME(メタボライザー)」から8種(6500円)を11月13日にリニューアルした。1987年に初代が誕生し、9代目となる今回の「ME」8種は「酸素」に注目。朝晩の洗顔後に使用すれば、潤いやハリ、透明感に溢れた肌へと導く。

 肌の生まれ変わりの力をサポートし、健やかな肌を保つことを目指して誕生した「ME」は、数多くの肌測定データを蓄積してリニューアルを重ねてきた。健やかな肌には、肌を作る細胞そのものが良い状態であり新しい細胞に生まれ変わることが重要なため、細胞の成熟に必要な因子を生み出す鍵となる“酸素”に着目。一人一人の異なる肌の酸素レベルと皮脂分泌力に応じたアプローチにリニューアルした。

 新「ME」は、肌の酸素レベルが高い人に向けた“ME1”〜“ME4”には、保湿成分「OX-ME成分α」、酸素レベルが低い人に向けた“ME5”〜“ME8”には保湿成分「OX-ME成分β」を新たに配合。また、共通成分として薬用美白有効成分「m-トラネキサム酸」、薬用肌荒れ防止有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」を含む。

 なお、8種のほかに“アルティメイト”(3種、1万円)“センシティブ”(2種、5500円)シリーズがあるが、これらはそのまま残り、「ME」は全13種の体制となる。

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「ザボディショップ」がロゴマーク刷新 ブランド表記も変更

 ザボディショップジャパンはこのほど、本国であるイギリス直轄の子会社となったブランドを象徴するロゴマークを刷新した。ロゴの刷新は2004年以来で5代目。来夏ごろの新製品から新ロゴマークが記載された製品が日本で展開される予定だ。またブランドの日本語表記も「ザ・ボディショップ(THE BODY SHOP)」から「ザボディショップ」に変更した。

 新ロゴマークの左側の3つの種は、一人一人の持つスピリッツ、可能性と平等な社会の実現、共に創りあげる未来、というブランドの信念を表現した。右側は心と体のための美と喜びを創造する、教育を通して平等を推進する、共通の経験を通して人々の絆を醸成する、というブランドがこれからの信念をどのように体現していくかを示した。円形は6つの全ての種を本質的に結びつけ、「より公平で美しい世界のために力を尽くす」というブランドの存在意義をひとつのホリスティックでインクルーシブな形で表現している。

 英国をはじめとする海外では7月から新ロゴマークの使用を順次開始した。日本では10月からで製品や印刷物などは順次切り替えていく。

 同ブランドはイオンの子会社であるイオンフォレストが1990年から展開し、東京・原宿の路面店や商業施設などに出店していた。本国のザ・ボディショップ・インターナショナル・リミテッドが株式を取得し、10月からザボディショップジャパンが事業を引き継いでいる。

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「バーバリー」が心斎橋パルコに日本初のメンズ、ウィメンズ合体型ストア 限定カラーのバッグも

 「バーバリー(BURBERRY)」は11月20日に開業する大阪・心斎橋パルコに日本初のメンズ、ウィメンズ合体型ストアをオープンする。心斎橋パルコの1階、約150平方メートルの広さだ。

 また、オープンを記念してキャンバス地のバッグ、“ポケットバッグ”(13万5000円)と“ソサエティトート”(14万円)の限定カラーも発売する。どちらも白地のキャンバスをレザーで縁取ったツートーンカラーのモデルだ。

 心斎橋パルコは旧大丸心斎橋店北館にJ.フロント リテイリングとパルコが開業し、ラグジュアリーブランド、デザイナーブランド、フード、カルチャーまでバラエティーに富んだ170店舗が入る。「バーバリー」を含め、11月20~23日の入場にはホームページからの事前予約が必要だ。

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買い物難民エリアに出ていく「無印良品」に義侠心を見た MUJI特集担当記者座談会【後編】

 「WWDジャパン」11月9日号は「無印良品」特集です。誕生から今年12月で40周年を迎える「無印良品」を多面的に取材しました。本紙詳細はこちらから。ここでは、担当記者3人による紙面作りの振り返りや取材こぼれ話の後編をお届けします。

【座談会参加者】
林芳樹:デスク、ファッション担当記者
五十君花実:ニュースデスク、ファッション担当記者
中村慶二郎:ビューティ担当記者

林芳樹(以下、林):五十君さんは7月に開店した「無印良品」の直江津店(新潟県上越市)を取材したわけだけど、発見はありましたか。

五十君花実(以下、五十君):直江津店は「無印良品」の世界最大の店というだけでなく、良品計画が掲げる地域貢献のモデル店舗なんです。上越市には自動車がなければ食品や日用品の買い物に困ってしまうエリアがたくさんある。運転できない高齢者も多いし、公共のバスの本数も少ない。だから直江津店が定期的にバスによる移動販売を行なっています。

中村慶二郎(以下、中村):今週号の表紙になっていたワインレッドのバスだね。

五十君:そうです。そのバスの移動販売に密着したのですが、良品計画の金井会長やユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井正会長兼社長がよく言っている「小売業はプラットフォーム」という意味を改めて実感しました。

中村:どういうこと?

五十君:モノを売るってことは人の生活にコミットできるんですよ。近隣にスーパーなどがないエリアにバスが到着すると、地元のおばあさんたちがたくさん待ち構えていて、すごく楽しそうに買い物をしたり、お客さん同士やスタッフでおしゃべりしたりしている。中にはボーダー柄のカットソー、肌着、カレーなど数点で4000円、5000円買う方もいました。高齢者はけっこうお金を持っている(笑)。移動販売は買い物の場だけでなく、地域のコミュニティの場も作っているのです。最近、ECの普及で(リアルの)小売業にはネガティブなイメージがあったけど、小売業には私が想像できなかった可能性があるのかもしれないと思いました。

中村:でも移動販売って採算取れているの?

五十君:そこですよね。移動の時間もかかるし、スタッフの人件費もある。今のところは地域社会で認知を広げることを優先しているようです。でも移動販売することで直江津店や「無印良品」自体への相乗効果は小さくないと思います。オープン景気は長く続かないけど、移動販売でファンを増やせば、もっとたくさんの商品を直江津店で見たくなる。

:直江津店は最も進んだ事例だけど、「無印良品」は個店経営を掲げて店舗ごとの取り組みを広げていこうとしているよね。金太郎飴のような画一的なチェーンストア運営ではく、地域の個人商店のように商店会や行政と協力して地域の課題解決に汗を流す。

中村:効率は良くないかもしれないけど、リアル店舗の役割って、そういった手間のかかることなのかもね。ECでは代替できない部分だから。

「ユニクロ」や「ニトリ」への対抗意識は?

:私が取材した団地での取り組みも印象的でした。団地って高度成長期に建てられたものが多く、住民の高齢化が全国的な問題になっている。池袋から近い光が丘団地(練馬区、板橋区)の中に「無印良品」を出店していて、住民同士が交流する起点にしようとしています。店内に3畳くらいの小上がりがあって、年配の住民が持参した弁当を食べていたり、若いお母さんが子供と休憩していたり。店側はたとえ買い物をしなくても、休憩だけでもウエルカムという姿勢です。生活の場の中にある小さな店なので、スタッフと客が自然に顔見知りになる。足腰が弱い高齢者の自宅に商品を届けたりもしていて、団地の人たちにとっては全国チェーンの「無印良品」というよりも気心の知れた○○さんのお店なのかもしれない。勝手口から御用聞きをしてくれる、「サザエさん」の三河屋さんみたいな。

五十君:取材していた不思議に感じたのは、良品計画って理念先行であると同時に売上高4000億円台の大企業でもある。相反するようでいて、けっこううまくっている印象です。

:たくさんのステークホルダーがいる上場企業だし、厳しい販売目標も立てているからね。高い理念を実現するためにも高収益が前提だから。

中村:「ユニクロ(UNIQLO)」は衣料品、「ニトリ」は家具・インテリアに特化しているけど、「無印良品」は総合的な品ぞろえ。ベンチマークしている企業はあるのかな。

五十君:取材すると、直接は言及しなくても「ユニクロ」や「ニトリ」への対抗意識を匂わせるコメントはありました。

:もちろんベンチマークしているでしょう。シンプルなセーターほしいと思ったとき、「無印良品」で買うか、「ユニクロ」で買うか。ベッドを買い換えたいとき、「無印良品」か「ニトリ」か。そんな比較をする消費者は多いはず。価格見直し戦略も競合対策だよね。

五十君:値下げに際しては、衣食住の生活の基本領域でお客さんがまず一番に想起する存在になると宣言しています。

中村:言い換えれば、それは衣料品でもインテリアでも一番のシェアを狙うってことだよね。イメージと違ってけっこう野心的な肉食系企業なのかもしれない(笑)。

:部屋作りや収納などの相談にのる「MUJIサポート」だけでなく、12月3日に開業する関東最大店舗の東京有明店では、家庭の不用品の回収、観葉植物のサブスクなども始めるようだね。国内2111万ダウンロードのアプリ「MUJIパスポート」のユーザー基盤を用いれば、スマホ経由の新しいサービスも広がりそう。

五十君:いろいろ考えているみたいですよ。C(コンシューマー、消費者)とCがつながるメルカリみたいなものとか。

中村:衣食住の守備範囲が広いから色々できそうですね。

:話していて思ったんだけど、「無印良品」がやろうとしていることは、かつての百貨店のポジションに近いかもしれないね。

中村:確かに。百貨とは言わないまでも、生活に必要な商品はほぼカバーしているし、お得意さんには御用聞きしたりする。

五十君:もともと総合スーパー(GMS)の西友のプライベートブランドですからね。

:現に、イオンモール堺北花田店(大阪)、京都山科店、直江津店、シエスタハコダテ店(北海道)など、最近の大型店は百貨店やGMSが撤退した跡地に出ている。

中村:特集で実施した2000人へのアンケートでも、「無印良品」の来店頻度は「月1〜2回」が一番多かった。百貨店以上、スーパー未満ということかもしれませんね。積極的な出店やアプリの活用、アマゾンや楽天への出店、ローソンでの販売開始などを通じて、これからもタッチポイントは増えて、もっと身近な存在になるのでしょう。

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ジル・サンダー氏に聞くユニクロ「+J」 最もデザインを楽しんだアイテムは?

 ユニクロ(UNIQLO)とデザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏によるコラボコレクション「+J」が13日、世界各国の店舗とオンラインストアで発売された。両者は2009〜11年の間にも5シーズン継続してコラボコレクションを発表していたが、今回9年ぶりの販売となった。

 アイテムは、ウィメンズに袖の短いパファーダウンやメリノウールを使用したカーディガン、スタンドカラーのストライプシャツなどをそろえた。メンズのルックには、オーバーサイズのワークジャケットやダウンブルゾン、チノパンなど。

 サンダー氏はドイツ出身のファッションデザイナーで、1968年に自身のブランドをスタート。ミニマリズムなデザインが人気を獲得した。その後同ブランドを13年に去り、ファッション業界での活動を休止していた。17年にはフランクフルトの応用美術博物館(Museum of Applied Art)で回覧展が開催された。

 ここでは、新型コロナウイルスのパンデミックがデザイン制作にどのような影響を与えたか、コラボに関するものからデザイン全般に対する話などを米「WWD」が聞いた。

WWD:ユニクロとの最後のコラボレーションから約10年が経ったが、なぜ今再びコラボをしたのか?

サンダー:「ジル・サンダー」の最後のショーは13年だった。ここ数年ガーデニングや美術館での展覧会の開催などでクリエイティビティーを保っていた。その間もユニクロとは連絡を取り合っており、「+J」を再開する時期がきたと感じた。

WWD:これまでも度々ファッションシーンに戻ってきていたが。

サンダー:戻ってくることが私の運命のようだ。ユニクロとなら、使い捨てで消費されていくファッションに何かアクションを起こせるとわかっていた。ファーストリテイリングの交渉力や国内外の流通ネットワークによって、高品質なデザインを大衆向けの価格で作ることができる。

WWD:ベストセラーになりそうなアイテムや、自分に合っているアイテムの選び方などについてアドバイスはある?

サンダー:コレクションはかなり絞られているが、うまく構成している。1つだけでなく、全体のルックを購入することをお勧めする。また快適に着られるように作られているため、サイズを選ぶ際は注意してください。

WWD:パンデミックによってデザイナーはさまざまな影響を受けているが、あなた自身のファッションへのアプローチや、人々がどのような洋服を身につけたいかについて考えに変化はあったか?

サンダー:もちろん。パンデミックは私たちの頭の中にくっついてデザインに影響を与えた。私はより柔らかく優しさに溢れる、オーバーサーズのアイテムを追求するようになった。しかし全体的なアプローチは変わっていない。着用者の個性を活かすような洗練された3Dデザインを発展させたく、体に沿うようなデザインでアイテムのボリュームを調整した。自信を高め、新たなスタートに備えられるようなスマートで仕立ての良いアイテムを求める気分だと思う。

WWD:最もデザインを楽しんだアイテムはある?その理由は?

サンダー:チェスターフィールドコートかな。コートの作りは常に変化していて、現代の感性に合わせて調整したいディテールがたくさんある。

WWD:デザイナーのイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)は、自分で発明したかったものにブルージーンズをあげていた。もしファッションで何かを発明できたとしたら?

サンダー:今ならライトダウンジャケット。20年前にハイキング店で初めてライトダウンを見たとき、これが新しい“毛皮コート”になるだろうと感じた。私は毛皮を軽くしようとデザインをしていたが、ライトダウンが代わりになっていた。生地だけでなく新しい制作方法など、発明を大切にしている。私たちは過去に多くの革新的なアイデアを生んできたと思う。

WWD:ファッション業界のデジタル化が加速しているが、オンラインで買い物をすることはある?

サンダー:オンラインで買い物はしないわ。

WWD:ファッション以外で、デザインしてみたいものはあるか?

サンダー:以前スポーツカーの内装をデザインしたこともある。私の経験と無垢なアイデアをビューティラインで生かしてみたいと思っている。

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「オークリー」×「フラグメント デザイン」限定アイウエアを大阪心斎橋店で発売 渋谷店は即完売

 アメリカのスポーツ&ライフスタイルブランド「オークリー(OAKLEY)」が、藤原ヒロシが手掛ける「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」と製作したアイウエアの新作限定コレクションを11月14日にオークリーストア 大阪心斎橋店で発売する。

 両ブランドのコラボレーションは今回が5回目で、4つのアイテムで構成される。今年で35周年を迎える“フロッグスキン(FROGSKINS)”モデルに加え、フレームサイズが一回り小さくなった”フロッグスキンXS“モデルをラインナップした。テンプルに「オークリー」と「フラグメント デザイン」のロゴを刻印しており、限定のロゴ入りマイクロバッグが付く。

 また、スノーボードがライフスタイルの一部になっている藤原ヒロシの思いを反映したスノーゴーグルも発表した。“Oフレーム2.0(O FRAME 2.0)”と“フォールライン(FALL LINE)の2モデルがあり、共に風や雪から鼻を保護するノーズガードが特徴で、”Oフレーム2.0“には雪のコンディションや天候に合わせて交換できる2種類のレンズが付いている。「オークリー」独自の機能と「フラグメント デザイン」の高いデザイン性が融合したコレクションは、10月31日に東京・オークリーストア 渋谷店で発売して即完売した。 価格はサングラスが1万9200円と1万7400円、ゴーグルが2万1700円と1万2700円。

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オンデーズが店長の年収を最大130万円アップ 優秀な人材の確保につなげる

 アイウエア企業オンデーズ(OWNDAYS)は売り上げ拡大に伴い、給与体系の大幅アップを実施し、店長職の年収を一律で平均100万円、最大で130万円引き上げると発表した。

 世界12の国と地域で350店舗以上を展開しているオンデーズは出店を加速させており、2021年2月中旬にシンガポールで30店舗目を総合リゾート施設マリーナベイ・サンズにオープンする。また、国内の店舗では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リモート視力測定による非対面型視力測定システムを全国の店舗に導入を進めているほか、視力測定予約システムの整備、購入履歴のLINE連携など、DX(デジタルトランスフォーメーション)によるスタッフの生産性向上、店舗運営の効率化に取り組んでいる。これらの施策による売り上げ拡大に伴い、給与体系の大幅アップが可能になったという。営業管理職の待遇改善を行うことで、他業界からの中途採用も強化し、優秀な人材の確保につなげるとしている。

 同社は20年度末までに約40店舗(日本国内20店舗)の出店を計画しており、売上高220億円を見込んでいる。

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「バレンシアガ」が青山店を拡張リニューアル 世界最大級の旗艦店へ

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は11月6日、青山店を世界最大級の旗艦店へと拡張リニューアルオープンした。デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)=アーティスティック・ディレクターによる、同店だけのオリジナルの建築コンセプトを反映した新店舗は、公共施設やコンテンポラリーな建築現場を想わせるインダストリアルな内外装が特徴だ。青山店では、“高級感”という枠に収まりきらない「バレンシアガ」独自のブランドイメージを存分に味わうことができる。

イメージの異なる3つの空間

 「バレンシアガ 青山」は、売り場面積をリニューアル前の約2.5倍に拡張。地下1階~地上2階の3フロア構成で、1階はバッグとスモールレザーグッズ、シューズを中心としたメンズとウィメンズのコレクション、地下1階はウィメンズとキッズ、2階はメンズアイテムを取り扱う。

 高い天井と広々としたスペースのスケールに圧倒される店内は、ガラス張りのいくつもの壁がファサードから屋内までをダイナミックに仕切り、空間をゆるやかにつなぐ。ガラスには、外の景色や内装が何層にも映り込むように計算されており、さらに店内と外の境界線を曖昧にする。

1階

 この建築コンセプトを最も象徴する1階のグランドフロアには、両端の壁に床から天井まで続く大きな鏡を設置。中央に立つと、まるで通路が無限に続くような感覚を味わうことができ、その視覚効果がフロアを一層広く見せている。床材にも都市景観とストアインテリアを繋ぐ工夫を施し、表参道の通りの外側から内側にかけて、石畳みのようなインターロッキングブロック舗装、ゴムチップ舗装、重厚感のあるカーペットの異なる3つの素材を採用した。これらがアルミニウム製のイスや棚などの什器と相まって、オフィスやコンテンポラリーな建築現場、高級感のあるブティックといった服を取り巻くさまざまな空間のイメージをハイブリッドに表現している。

地下1階

 地下1階に降りると、使い古されたような真紅のベルベットカーテンがガラスの壁に収められた、まるでアートのような装飾が目に飛び込む。開放的な1階と異なり重厚感のあるフロアには、同じくベルベットカーテンが垂れ下がるフィッティングルームが広々と設置され、ゆったりと試着を楽しむことができる。

2階

 2階には、「バレンシアガ」のロゴを施した鮮やかな赤のカーペットが敷かれ、公園に設置されているような工業的なイスを高級感のあるベルベットの布が包み込む。ガラスの壁で不規則に仕切られたフロアは、1階と異なる景色の映り込みと奥行きがあり、たっぷりと入る採光が心地よい。

 加えて、店内奥にはキーカラーのグレーで塗装された特注のエレベーターがあり、ドアが閉まるとコンベアのような“キーン”という音と共に上下し、耳でもインダストリアルな雰囲気を楽しめるのがおもしろい。意図的ではないというが、デムナは身の回りにあるモチーフをコレクションに取り入れ、ファッション業界の慣習に一石を投じるアプローチを行ってきた存在だ。「バレンシアガ」の東京の旗艦店である「バレンシアガ 青山」は、リニューアルでブランドスピリットを色濃く体現できる場所へと生まれ変わり、さらなる発展を目指す。

INFORMATION
「バレンシアガ 青山」

時間:11:00 ~ 20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区南青山5 -1-3

PHOTOS : COURTESY OF BALENCIAGA
TEXT : ANRI MURAKAMI

問い合わせ先
バレンシアガ クライアントサービス
0120 -992-136

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【ホーム】『翠』ジンソーダ。「業務用・家庭用」連動の宣伝活動でも家飲みの定着に不安あり

 【ホーム】は、飲食店での感動を家庭に広めるためのマーケティングニュースとして、定期的に配信。  今年3月、サントリーから発売した国産ジン「翠(すい)」。昨年からクラフトジンがブームとなり、国産クラフトジンも多く発売された。ジンが注目されてきたなか、業務用と家庭用を連動してジンを定着させる飲み方が「ジンソーダ」である。ハイボール、レモンサワーのように、「ジンソーダ」は、家飲みニーズを捉えることができるのか。
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【ホーム】『翠』ジンソーダ。「業務用・家庭用」連動の宣伝活動でも家飲みの定着に不安あり

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「メリー」が新しい“自分”や“好き”に出会えるオンラインイベントを開催中 高橋愛を招いたトークイベントも

 女性向けウェブメディア「メリー」を運営するMERYは、11月14日まで、新しい“自分”や“好き”に出会えるコンテンツを発信するオンラインイベント「ラッキーメリーウィーク」を開催している。「メリー」公式ユーチューブチャンネルでライブ配信する。

 同イベントでは高橋愛をゲストに招いたトークショーを開催するほか、BiSHのセントチヒロ・チッチやイラストレーターのニシイズミ ユカ、モデルやインフルエンサーとして活動する橋本三好などが登場するメイクレッスン、ファッションコーディネート紹介、写真撮影講座、ワークショップなどファッションやビューティ、恋愛を中心にとしたコンテンツを用意している。

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ポーラ恒例「美肌県グランプリ」、総合賞1位は石川県 新たに14部門を新設

 ポーラ(POLA)は“いい皮膚の日”である11月12日に、毎年恒例の「新・美肌県グランプリ2020」を発表した。9年目となる今年はウイルスの感染拡大や、度重なる気候変動、生活習慣の変化などをふまえて総合賞ベスト3に加え美肌の要素別に14の部門賞を新設し、美肌の要素別に14の部門賞を新設しパワーアップした。

 美肌総合賞1位は石川県、2位は秋田県、3位は山梨県だった。石川県はハリ、透明感、揺らぎへの強さなどが総合的に全国トップレベルの肌スコアだった。毛穴の目立たない肌で、肌ポテンシャルはとくに「表皮」の平均スコアが高く、肌の潤いを守る機能やバリア機能を発揮できる力が備わっていると分析する。

  新設した14部門のうち、「肌ポテンシャル部門」の1位は島根県で、肌の各層(表皮・真皮・皮下組織)がきちんと機能を発揮できる力を評価した。そのほか、ニキビリスクの低さを評価する「ニキビレス部門」の1位は広島県、毛穴の目立ち具合を分析した「皮脂毛穴レス部門」の1位は鳥取県だった。

 「美肌県グランプリ」は、パーソナライズスキンケアブランド「アペックス(APEX)」が保有する約1870万件もの肌のビッグデータを活用して2012年にスタートした人気企画。19年にリニューアルした「アペックス」独自の静止画と動画による肌分析技術の進化により分析項目は8から18に増加。それにより、美肌県グランプリの部門を拡大することが可能になった。

 今回の結果は全国47都道府県を対象に19年7月1日〜20年6月30日に集めた36万6570件の女性の肌のデータを分析し都道府県別に集計したもの。

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栗野宏文UA上級顧問が語るサステナビリティ 「出来るか出来ないかではない。やるしかない」

 「WWD ジャパン」は12月1日に、“サステナブルなファッションの未来を共につくる”と題した「WWDジャパン サステナビリティ サミット第1回」を開催する。その第3部では“服の廃棄物問題に対して若手研究者はどんな解決方法を考え未来を見ているのか?”をテーマに、栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブディレクション担当が、若手研究者たちと対談する。LVMHプライズ設立当初から外部審査員を務め、若手クリエイターの発掘に長く携わってきた同氏は業界が抱えるサステナビリティの課題をどのように見ているのか、話を聞いた。

WWD:ご自身がサステナビリティについて考えるきっかけとなった出来事は?

栗野:サステナビリティという言葉を意識し始めたのはこの10年くらいですが、僕らの世代は光化学スモッグ世代で、小学生の頃から公害や地球環境について考えなければいけないと教えられてきました。1960年代末から70年代には「ホール・アース・カタログ(Whole Earth Catalog)」のようなカウンターカルチャーの中で“エコロジー”という言葉に触れていました。僕自身は常に環境問題に関心がありましたが、ファッション業界がサステナビリティを業界の課題として認識するようになったのは2013年にバングラデシュで起きたラナプラザ事件が大きかったと思います。ヨーロッパはこれからの時代に、サステナブルでなければもうモノを買ってもらう理由がないと考え、先進的に取り組みを開始しました。「もったいない」の精神が根付いている日本では生活者の意識は高いと思いますが、ビジネス面、特にファッション業界は取り組みが遅れていますね。

WWD:なぜ日本のファッション業界は遅れている?

栗野:「新しいものを作って買ってもらわなければ商売にならないよ」とか「エコな素材だけで服は作れないよ」とか「エコ素材はコストが上がってしまう」とか、ネガティブ要素ばかりを考えているのが原因でしょう。しかしそれらは言い訳に過ぎません。日本では世の中で新しいことに挑戦する時にできない理由を先に挙げる傾向がある。でも、それでは世の中は変わらない。例えば、グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さんはたった1人で座り込み運動を始めました。そこからだんだんと賛同者が増え、世界的なうねりになりました。つまり、この問題はやるかやらないかなんです。

ニーズがあれば必ず人は発明する

WWD:ご自身の著書「モード後の世界」(扶桑社)の中では、これからのファッション業界で大切な要素にサステナビリティ、ダイバーシティ、西洋的価値観の行き詰まりをあげていた。

栗野:その3つの要素を乗り越えない限り、お客さまはモノを買ってくれない。それを乗り越えるところにビジネスが生まれると思います。遠い人と話したいと思ったから携帯電話が誕生したようにニーズがあれば必ず人は発明します。廃棄ゼロのパターンメーキングに取り組む川崎和也Synflux(シンフラックス)代表のようにすでに実行に移し始めている人もいます。

WWD:LVMHプライズでもここ数年、サステナビリティに取り組むデザイナーの活躍が目立っている

栗野:LVMHプライズは第1回から審査員を務め、7年目を迎えました。1回目からサステナビリティをテーマにしている人はいましたが、回を重ねるごとに増えています。7回目はベスト8に残った半分以上がサステナビリティをテーマにしていました。ファッションがサステナビリティに取り組むには「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のように、服が持っている強さや魅力によって捨てられない服を作るという方法と、僕が注目している日本ブランド「テキスト(TEXT)」のように、環境に配慮したモノ作りを徹底する方法があります。その両方があってこそのファッションですし、LVMHプライズではどちらもありだと思います。しかし、業界の一番大きな流れはサステナビリティなので、LV側も応募者にそこを意識したものを出すように要請しているようです。

WWD:サステナビリティにはさまざまなアプローチがあるということか?

栗野:この問題は“反公害運動”や“環境保護”“エコロジー”など常に言葉を変え取り上げられてきました。現在はSDGs(持続可能な開発目標)としてより包括的な問題を指摘しています。しかし、SDGsとうたえば無駄なものを生み出して良いわけではありません。無駄を作らない、無理に売らない、作りすぎない、廃棄しない、これらを最優先にすべきでしょう。大変なことですが、やればできると思います。ファッションが好きなのであれば、正しく批判と弁護ができなればダメです。モノを生み出すということは、どこかで誰かに迷惑をかけていることも考えなければいけない。

WWD:サステナビリティの取り組みをしている注目ブランドは?

栗野:日本だと先ほど挙げた「テキスト」です。「テキスト」は“Farm-to-Closet(農場からクローゼットへ)”をコンセプトに掲げています。例えば、染色工程の汚染を最小限にすルために茶色と黒のチェックを作るには、茶色と黒のアルパカに会いに行くそうです。もちろん、カーボンフットプリントの観点で言えば負担はあります。けれど、極力環境負荷を軽減させようと努力している。僕はそういう人たちを応援したい。

サステナビリティを流行りにしてはいけない

WWD:宣伝としてのSDGsを使うブランドと、栗野さんが応援したくなるブランドの違いは?

栗野:本人と会って話して、人として信頼できるかどうかに限ります。その人がどこまで挑戦しようとしているのかをヒアリングします。それでもやはり、世の中に無駄なモノを生み出していないか、という視点は大事です。

WWD:サステナビリティは企業活動を前進させるエンジンとなりうるか?

栗野:捉え方次第でしょう。縛りがあると出来ないという人もいるでしょう。しかし、問題解決をすることで人々は進歩してきました。真剣に取り組めば必ず答えはあります。出来るか出来ないかではなく、やるかやらないかです。

WWD:「WWDジャパン サステナビリティ サミット第1回」では、服の廃棄物問題にテクノロジーで解決を試みる若手研究者と対談していただく。彼らに期待することは?

栗野:今のコロナウイルスのワクチンと同じように、それさえできれば解決すると期待するのは間違いです。ウイルスは変異します。では、何が一番大事かというと自己免疫力と抵抗力です。川崎さんのような事業はこれからどんどん業界に適応されていくと思いますが、それだけが解決策ではない。いわゆるモノを作るデザインとテクノロジーがいかに融合するかに注目しています。「もったいない」の精神がDNAに根付いている日本人は、その気になれば環境先進国になれると思います。ただ、サステナビリティを流行りにしてはいけない。電気自動車に乗れば良い、オーガニック素材の服を着れば良い、ではなく暮らしの全てにおいて地球環境と結びついていることをみなが自覚して、努力することが大事です。

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悩みのサードプレイスという商機 エディターズレター(2020年7月31日配信分)

※この記事は2020年7月31日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

悩みのサードプレイスという商機

 取材させていただいた、リンク1本目の神保さんは本当にステキな方でした。実はワタクシ、2回目の取材でまさか涙がこぼれました(照)。取材で感動して泣いたのは、3回目(結構あるんですw)。前回は「ルイ・ヴィトン」のランウエイショーで、ファースト・コレクションを発表したヴァージル ・アブローがフィナーレで泣き始めた時でした。

 記事には、「家族(第1の場所)にも、職場(第2の場所)にも相談できない悩みが相談できるサードプレイスになること」の文言を加えました。実はコレ、次回以降の連載で盛り込もうと思っていた文言でしたが、同じようにステキな「悩みのサードプレイス」の話を聞き、なんだかここに商機を感じたので、「早めに盛り込んでみよっと」という判断に至りました。

 同じようにステキな「悩みのサードプレイス」の話を聞いたのは、化粧品ブランド「ポーラ」。同ブランドが擁する地域密着型ビューティスタッフのお話です。時に「時代遅れ」なんて言われた時もありましたが、それでも他社と差別化できる大きな財産として、消費者の美を育んできた「ポーラ」スタッフ。その中には、まもなく100歳という超・大ベテラン(‼︎)を筆頭に多数の経験豊かなスタッフがいらっしゃいます。

 彼女たちは、付き合い始めてウン十年、なんて顧客を抱えています。それだけでスゴいのですが、カウンセリングやタッチアップ、施術で肌と肌が触れ合うから、その関係性は「数十年来のお客さま」をさらに超え、ココでも家庭じゃ言えない悩みが飛び出してくるそうです。つまり神保さん同様、「ポーラ」のおばあちゃんスタッフ(に限らないでしょうがw)も、悩みのサードプレイスというワケです。

 ホラ、なんかコレ、商機がありそうな気がしませんか?思えば昨年「WWD居酒屋を開きたい‼︎」とメルマガにしたためたのも、悩みのサードプレイスに可能性を感じていたから、です。

 神保さんはZoomでも「トーチング」していますが、「ポーラ」はきっとリアルですね。僕も、現段階では「悩みを聞くサードプレイス」は、リアルでこそ価値を発揮する商機な気がします。特に、今は尚更ですね。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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【月次速報2】DD、ゼットン7割超え。「老舗」大庄、ワタミ、天狗は6割台に留まる。鳥貴族は孤高の93.1%

 上場企業の10月売上速報第2弾。自粛緩和ムードに加え、GO Toイートキャンペーンが始まったことにより、ファミレスなどの食事業態、居酒屋業態とも、9月よりおよそ10ポイントの上乗せとなっている。ただ、居酒屋業態は、企業・ブランドでの差がはっきりしてきた。
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酒類卸最大手カクヤス、福岡の卸ダンガミを子会社化。九州に販路拡大。

業務用最大手の酒類卸、株式会社カクヤスグループ(本社:東京都北区、代表取締役社長 :佐藤 順一)が、福岡県・長崎県を中心とした業務用酒販店、株式会社ダンガミ(本社:福岡市博多区、代表取締役 段上 昌治)を12月1日付けで子会社化する。買収価格は21億10 百万円。
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大都市ドミナント戦略が裏目に出たダイナック。未だ、復調の兆しが見えない。「響」「グッドスプーン」が再起のカギかもしれない

 コロナ禍で居酒屋チェーンの売上は壊滅的な状態が続いているなか、大都市ドミナント戦略でビジネスパーソンを主要顧客として展開していた株式会社ダイナック(本社:東京都・新宿区 代表取締役 田中政明)が、未だ苦戦を強いられている。かつては、丸の内、大手町エリアでダイナックタウンと呼ばれるほど、多業態を積極的に展開していたが、コロナ禍で大都市ドミナント戦略が裏目に出た。
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出店相次ぐオフプライスストアの差し迫った課題 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。コロナによる在庫の増加を受けて、オフプライスストア事業への新規参入が目立つようになった。ビジネスとして軌道に乗せるポイントはどこにあるのか。

 昨秋冬の暖冬と消費税増税で持ち越した在庫に今春夏のコロナ禍による過剰在庫が加わってアパレル業界が抱える在庫は危機的に膨れ上がり、店舗やECで値引きしても処分しきれず、2次流通に放出される在庫も急増した。しかるに在庫処分の販路は急には広がらず、販売消化のスキルも欠いて2次流通の在庫が積み上がり、プロパー販売を圧迫するような場所での叩き売りも広がっている。このままでは過剰在庫の処分が進まないばかりか、2次流通がプロパー販売を追い詰めるという最悪の事態が危惧される。

2次流通の在庫処分が進まないわけ

 コロナ禍で2次流通に放出されたアパレル在庫は前年から2倍、3倍に急増したといわれるが、処分業者が買い取った在庫の販路は急には広がらず、処分業者の抱える在庫が限界まで積み上がっている。

 処分業者が買い取った在庫の販路は、ECでの消費者や転売ヤーへの直販、直営処分店での直販もあるが、地方や郊外のディスカウントショップやホームセンター、安売り衣料店や催事業者などへの卸が大半を占める。ブランドのプロパー販路と重なるメジャーなECモールや商業施設は使えないから急激な販路拡大が難しく、個性の強いブランドやベタークラスから上のブランドは大幅値引きしても売れる販路が限られる。副業転売ヤーを組織化したり直営処分店を増やしたりしても思うように売り上げが伸びず、買取在庫の急増に販売が追いついていない。

 処分が進まない要因は2つ考えられる。第一に処分業者には再販を前提としたMDの発想がなく選択的な買い取りをしておらず、持ち込まれる在庫を全量引き取る業者が多い。オフプライスストアチェーンは米国でも日本でもリテールMDを組んで必要な商品を探しており、捨て値で持ち込まれても不要な商品を買い取ることはない。

 ブランドディスカウント型オフプライスストアの「アンドブリッジ(&BRIDGE)」はタイプ別にブランドのクラス構成と8週サイクルのMD展開を組んで適合商品を調達しているし、激安プライスライン型オフプライスストアの「タカハシ」も8週サイクルでMD展開を組み量販ベンダーの過剰在庫から選択調達するだけでなく、足りない商品はベンダーに別注したり工場に発注して確保している。オフプライスストアは「先にMD在りき」で、受け身の処分業者とはスタンスが全く異なる。

 第二は、買い取った商品を仕分けて適切な販路に流し、販売消化するスキルを欠いていることだ。処分業者が全量買い取りした場合でも、まず衣料品として再販できるものとウエスや再生原料にしかならないものを仕分け、再販できるものは名の通ったブランド品(ディスカウント販売)とそうでない量販品(プライスライン販売)に仕分ける。ブランド品はクラスやターゲット別に仕分け、海外処分指定品や持ち越し指定品(今シーズン中に買い取っても販売は来シーズン)を分離する。量販品はターゲット、アイテム別に仕分けする。月度あるいは8週サイクルのシーズンMDを組んでアイテムを仕分けるのは、どちらも同様だ。

 処分業者の多くは引き取ったパッキンを開けることなくサンプル商談で転売する横々商売が基本で、仕分けて付加価値を付けるというリテール発想を欠いている。アパレルとしては処分業者に放出して終わりと思っているかもしれないが、彼らの再販力(実態は転売力)は疑わしく、キャパを超えれば在庫を抱えてしまう。転売主体の処分業者と自らMDを組んで売り切るオフプライスストア事業者は全く別物なのだ。

 適切に仕分けても、計画通りに販売消化できないと店舗は魅力を失い、倉庫は在庫であふれてしまう。ブランド品は最初こそブランド別ラックで訴求するが、消化が進んで欠落してくると類似ブランドをテイスト別にまとめ、売り切りサイクルではアイテム別にまとめ、最終はプライスライン別あるいは値引率別にまとめて売り切ってしまう。カラー展開アイテムは色が欠けてくるとカラー別にまとめ、サイズ展開アイテムはサイズが欠けてくるとサイズ別にまとめて購買プロセスを誘導するなど、通常店舗の売り切りで使われる編集スキルも駆使する。

 そんな編集スキルを駆使するには特有の可動什器体系が必要で、TJXやロス・ストアーズ(ROSS STORES)、ノードストローム・ラック(NORDSTROM RACK)などでは実際に使われているが、わが国のオフプライスストアは彼らのノウハウを全く学んでおらず、什器構成もレイアウトも編集運用も自己流にとどまっている。これでは米国のようにスムーズな在庫消化(TJXの在庫回転は6.32回、ロス・ストアーズは6.09回)は望めない。

オフプライストアの成功パターンは答えが出ている

 ワールドとゴードン・ブラザーズ・ジャパンの合弁事業「アンドブリッジ」、ゲオの「ラック・ラック クリアランスマーケット(LUCK RACK CLEARANCE MARKET)」、PPIH(ドン・キホーテ)の「オフプラ」、ショーイチの「カラーズ(COLORS)」などオフプライススアは次々と多店化しているように報道されているが、それらが全てうまくいっているわけではない。

 「オフプラ」は名古屋郊外の1号店が立地とMDがすれ違って離陸せず、仕切り直しを余儀なくされている。ディスカウントストアの単品量販MDがオフプライスストアの売り切りバラエティーMDと相いれず、若者狙いのストリート感覚も立地の顧客とすれ違ったのではないか。

 「ラック・ラック クリアランスマーケット」は10月30日のミーナ町田店(1320平方メートル)に続いて11月20日には名鉄百貨店名古屋本店のメンズ館(759平方メートル)、12月9日には松坂屋静岡店(催事契約で594平方メートル)にも出店し、2019年4月の1号店(コーナン港北インター店)開設から早くも8店舗に広がるが、大型化が先行して狙いを絞り込めておらず、販売効率や消化回転には課題が残る。

 販売効率が読めて在庫が回り収益を確保しているのはブランドディスカウント型の「アンドブリッジ」と激安プライスライン型の「タカハシ」くらいだと思うが、狙いの絞り込みと「先にMD計画在りき」の選択調達、販売消化運用と低コスト運営が共通している。

 「アンドブリッジ」は19年9月の西大宮店の開業から1年で4店舗(うち浅草ROX店とイオンモールKYOTO店は期間限定)まで増え、来春から出店を加速する。「タカハシ」は19年8月期で東京、神奈川、埼玉の郊外に36店舗を展開して73億円を売り上げ、20年8月期は41店舗まで増えて売上を87億円に伸ばし過去最高益を稼ぎ出している。コロナ禍による衣料消費の生活圏シフトも「タカハシ」の追い風に、ブランド商品の大量放出は「アンドブリッジ」の追い風になったのではないか。

 1月15日掲載の本リポート「日本にオフプライスストアは定着するか」で、わが国で成功するのは生活圏立地で継続的品ぞろえも可能な激安プライスライン型、次いで知名度の高い百貨店・駅ビルブランドのディスカウント型と結論づけたが、その通りの結果になっている。フルプライスからオフプライスへの分岐点はまだ先のことと思われていたが、コロナ禍で背に腹は変えられずブランド在庫の放出が広がり、一気に分岐点を超えた。供給が潤沢になった一方で販路の拡張は追いつかず、さまざまな課題が露呈している。

販路統制を欠いては正価流通を追い詰める

 ワールドは百貨店・駅ビルブランド主体の都心型「アンドブリッジ」を20年8月29日に浅草ROX、9月5日にはイオンモールKYOTOに出店(どちらも半年程度の期間限定店)。9月14日には名古屋郊外に開業した三井不動産の広域大型SC「ららぽーと愛知東郷」に、同じスタイルで自社ブランドに絞ったアウトレットストア「ネクストドア」を出店し、「アンタイトル(UNTITLED)」や「インディヴィ(INDIVI)」など自社百貨店ブランドの持ち越し品を6〜7割引きで売っている。

 オンワード樫山も9月18日、オフプライスストア「オンワード・グリーン・ストア(ONWARD GREEN STORE)」の1号店を千葉県柏市の生活圏型SC「モラージュ柏」に出店。「23区」「自由区」「組曲」「ICB」「J.プレス(J.PRESS)」など自社百貨店ブランドの婦人服や子供服、「シェアパーク(SHARE PARK)」「エニィファム(ANY FAM)」などカジュアルブランドの持ち越し品を6〜8割引きで販売し、他社ブランドの放出品も加えて21年春までに東海地区や関西地区にも出店する。

 サザビーリーグ傘下のセレクトショップ「エストネーション(ESTNATION)」も、銀座店の1階を20年10月2日にオフプライスの「エストネーション セントラル(ESTNATION CENTRAL)」に切り替え、21年の2月には全フロアをオフプライスストアにしてしまう。銀座店は2974平方メートルの六本木ヒルズ店に次ぐ2225平方メートルもある旗艦店で、至近には01年9月創業の有楽町店(1333平方メートル)もある。
サザビーリーグでアウトレット店を持たない「サザビー(SAZABY)」「カンペール(CAMPER)」「ハウス オブ ロータス(HOUSE OF LOTUS)」や「エストネーション」の仕入れ先ブランドの放出在庫も販売するからオフプライスストアであり、顧客から買い取ったハイブランドの中古品も販売するからリサイクルストアでもある。建前としては「エストネーション」の会員顧客に限定するが、その場で入会することもできるから、正面切った大型オフプライスストアに他ならない。

 「オンワード・グリーン・ストア」が出店したモラージュ柏は高島屋がある柏駅から3kmも離れておらずシャトルバスも通っているし、「ネクストドア(NEXTDOOR)」が出店したららぽーと愛知東郷も名古屋都心部から電車で45分かかる郊外とはいえ、「コーチ(COACH)」や「ラルフローレン( RALPH LAUREN)」も出店しているアップスケールな広域大型SCだ。「アンドブリッジ」が出店した浅草ROXやイオンモールKYOTOは期間限定とはいえ都心の百貨店から目と鼻の先、「エストネーション セントラル」は銀座のど真ん中で、もはやアパレルは在庫処分の場所を選んではいられないほど追い詰められている。そんな後先考えない在庫処分が広がれば、もはや「正価」で購入する顧客などいなくなってしまう。そんなありさまを見て、アパレル業界は「正価流通」の崩壊を悟ったに違いない。

 コロナ禍で放出された過剰在庫はアウトレットやオフプライスのストアやサイトに並び、消費者のタンスを経ていずれ中古衣料店やフリマアプリに放出されるから、長く新作品の販売を圧迫することになる。ましてやプロパー販路の至近で売れ残りの新品をたたき売ってはブランドの未来も絶ってしまうから、慎重な配慮が望まれる。

ビンテージMDという第3の可能性

 フランスでは20年2月に衣類、化粧品、家電、書籍などを対象とする「廃棄対策・循環型経済に関する法律」が施行され(食品は16年に施行)、分野によって21年から23年末までに適用される。売れ残り在庫の廃棄(焼却や埋め立て)を禁止するもので、寄付またはリサイクルが義務付けられる。

 これまでブランドイメージを守るべく売れ残り在庫を廃棄してきたフランスの高級ブランドは、おそらく売れ残り在庫を保管して“熟成”させるビンテージ商品を志向するだろう。LVMHやシャネルなど高級ブランド資本はワイン&スピリッツ部門も抱えており、気が遠くなるほどスローなビンテージMDに違和感を持たないからだ。

 完成度の高い商品はビンテージ品(旧作)としてアーカイブ価値が評価され、新作品と並んで長く流通する。コロナ禍を契機にサステナブルでない多産多死の生産と流通に終止符を打ち、アーカイブ価値が評価されるモノ作りとビンテージMDに目覚めてもよいのではないか。三陽商会など咋秋冬商品が暖冬と消費税増税で30%も売れ残り、今秋冬は新作品60%、旧作品40%の構成になると明かしているが、そんなアーカイブミックスを前向きに捉えてもいいはずで、ビンテージMDに特化した通なオフプライスストアが登場してもおかしくない。

 ならば安価な生活衣料としての激安プライスライン型、利口にファッションを楽しむブランドディスカウント型とは次元を画した、趣味性の高い第3のオフプライスストアを見いだせるかもしれない。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)

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ユニクロ「+J」仕掛け人に聞く ジル・サンダー氏との“伝説のコラボ”復活の経緯とは?

 ユニクロは11月13日、デザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏とのコラボレーションライン「+J」を発売する。同コラボは2009年10月1日のパリ・オペラ旗艦店オープンに合わせてスタートし、11年秋冬まで5シーズン継続。今回は9年ぶりの販売となる。サンダー氏以降、同社はパリR&Dセンターを率いるクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)を始め、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)、アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)など、世界のトップデザイナーとの協業を重ねてきた。数々のコラボを担当してきた勝田幸宏ファーストリテイリング執行役員ユニクロR&D統括責任者に、サンダー氏との“再会”について聞いた。

WWD:今回のコラボレーションは約1年前から準備を進めていたと聞いたが、なぜこのタイミングで復活することになったのか。
勝田幸宏ファーストリテイリング執行役員ユニクロR&D統括責任者(以下、勝田):前回のコラボが終了した11年以降も、実は2年に1度くらいの頻度でサンダー氏とは会っていた。3年前に(サンダー氏の出身地)ドイツ・ハンブルクで行われたサンダー氏の展覧会にも足を運んでおり、折々で「またいつか一緒にできたら」という話はしていた。「ユニクロ(UNIQLO)」は先月、ハンブルクに旗艦店をオープンしたが、その出店はコラボ復活のきっかけの一つになっている。出店が決まった時点でサンダー氏に報告し、昨年プロジェクトが動き出した。
09年当時は「ユニクロ」の海外での知名度はまだまだ低かったが、今では店舗数も売上高も海外が国内を上回り、われわれの立ち位置は11年前と大きく変わっている。コロナ禍で残念ながら東京五輪は延期となったが、2020年は世界中のさまざまな人にとってターニングポイントになると思い、ここからもっともっと世界中の皆さんに喜んでもらう服作りをしていきたいと考えた。それが、未来に向かってコラボの第2章を実現しようと決めた背景だ。

WWD:「+J」以降、「ユニクロ」はさまざまなデザイナーと取り組みを重ねてきた。その中でもやはりサンダー氏とのコラボは思い入れが深いのか。
勝田:どのデザイナーと組んでも、毎回毎回目からウロコが落ちるような気づきがある。中でもサンダー氏は、われわれがグローバル化できるかどうかまだ分からない09年のタイミングで一緒に取り組んでくれた相手。上質で長く着られる服を作ろう、それは値段とは関係ない、という考え方に理解を寄せてくれた。当時、サンダー氏と「ユニクロ」という取り合わせには世の中がびっくりしたが、そんな中でコラボすると決めてくれたサンダー氏に僕は感謝と敬意を込めた特別な思いがあるし、それは柳井(正ファーストリテイリング会長兼社長)も同じだと思う。

WWD:サンダー氏を始めとしたデザイナーと取り組むことは、「ユニクロ」の通常ラインにどんな効果をもたらすのか。
勝田:(コラボによって追求されたディテールや仕様などが)通常ラインのデザインに生かされる部分もあるが、一番強く感じるのはチームの学びの部分だ。今回のコラボで言えば、サンダー氏のデザインへの向き合い方や考え方、徹底的に追求する姿勢は無形ではあるが、大きな財産としてチームの中にしっかり残っていく。
2度目のコラボということでお互いに分かっているだろうという気持ちで企画に入ったが、品質、デザイン、仕上げなどさまざまな面で、改めて「さすがだ」「われわれはそこまでは到達していなかった」と感じる部分は多かった。サンダー氏は常に限界を超えて追求しているからこそいい商品ができるんだとチームみなが肌で感じたし、その姿勢を通常ラインにも持っていけば、「ユニクロ」としてやれることはまだまだたくさんある。サンダー氏は「まだまだできる!」と徹底的に追求していくので、われわれは千本ノックを受けているような気分だった(笑)。大変だったけれど楽しくて、充実感に満ちていた。デザイナーとの取り組みでは、いつもこのように学ばせてもらっている。

WWD:サンダー氏と取り組むことで、具体的にはどういった部分が変わるのか。
勝田:それは企業秘密だが、実はそんなに複雑なことではない。でも、言われてみればそこまでは気が回っていなかったな、という部分だ。一つの工程、一つの考え方で、仕上がりがこれほどまで変わるのかと驚かされる。通常ラインの商品と同じ生地屋、同じ縫製工場で生産しているのに、「ああして」「こうして」と言う人が変わるだけで、できあがる素材や商品は全く異なるものになる。やはり違いを生むのは人のディレクションであり、どこまでこだわるか、細かく見るか、チェックするかという部分なんだと思う。

WWD:多くのトップデザイナーと取り組む一方で、「ユニクロ」は“ボイス・オブ・カスタマー(以下、VoC)”と呼ぶ、客の声を生かしたモノ作りにも力を入れている。その2つはどう関わりあっているのか。
勝田:デザインはアウトプットであり、VoCはインプットだと思っている。お客さまにどういうものが必要とされているか、または必要とされていないかを目の当たりにしていくのがVoCだ。ただ、お客さまから聞いた話をそのまま商品にするというのでは物足りない。声をもとにして、どんなデザインにしていくのかを考える。だから、デザイナーとの取り組みとVoCは別の話というわけではない。お客さまの声は常に聞いていて、その声に対してサンダー氏などの外部デザイナーや社内デザイナーが、今できる最高の形を出していく、ということだ。

WWD:最初のコラボからは11年が経った。この間を振り返って、R&D(リサーチ&デベロップメント)部門としての到達点と課題は何か。
勝田:R&Dにゴールはない。お客さまの要望や需要を理解しながら、いかにアウトプットしていくか。モノを形にしていく作業には、ここまでやればOKという指標がない。今日いいものができたと思っても、次の日にはもっといいものがあるんじゃないかとなる。シンプルなもの一つ一つをよりよくしていくことが、われわれが掲げる“LifeWear”のデザインのあり方。もっともっと上があるんだと追求していく姿勢は、09年当時よりも社内で強くなっていると思う。「+J」の後にもさまざまなデザイナーと知り合い、いろいろな経験をしてきたつもりだが、まだまだやるべきこと、勉強することはたくさんある。もっといいデザインを追求していかなければならないという意識が強まっている。

WWD:話題のコラボだけに、今回の「+J」がどれくらい在庫を積んでいるかも気になる。また、コラボはいつまで続くのか。
勝田:どちらも公表はしていない。生産数量については、求めていただける方にはお届けしたいという気持ちと、ニーズを読み間違えて残してはいけないという気持ちの両方がある。ただ、全商品を扱うのは国内では48の店舗とECだが、マスターピースと考える一部の商品は国内全店舗で販売することになっている。それは前回のコラボ時とは異なる点だ。今回は品番もかなり厳選しており、どれ一つとっても完成している。「10年分買っておいたら?」と薦めたくなる商品ばかりだ。

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ユニクロ「+J」仕掛け人に聞く ジル・サンダー氏との“伝説のコラボ”復活の経緯とは?

 ユニクロは11月13日、デザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏とのコラボレーションライン「+J」を発売する。同コラボは2009年10月1日のパリ・オペラ旗艦店オープンに合わせてスタートし、11年秋冬まで5シーズン継続。今回は9年ぶりの販売となる。サンダー氏以降、同社はパリR&Dセンターを率いるクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)を始め、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)、アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)など、世界のトップデザイナーとの協業を重ねてきた。数々のコラボを担当してきた勝田幸宏ファーストリテイリング執行役員ユニクロR&D統括責任者に、サンダー氏との“再会”について聞いた。

WWD:今回のコラボレーションは約1年前から準備を進めていたと聞いたが、なぜこのタイミングで復活することになったのか。
勝田幸宏ファーストリテイリング執行役員ユニクロR&D統括責任者(以下、勝田):前回のコラボが終了した11年以降も、実は2年に1度くらいの頻度でサンダー氏とは会っていた。3年前に(サンダー氏の出身地)ドイツ・ハンブルクで行われたサンダー氏の展覧会にも足を運んでおり、折々で「またいつか一緒にできたら」という話はしていた。「ユニクロ(UNIQLO)」は先月、ハンブルクに旗艦店をオープンしたが、その出店はコラボ復活のきっかけの一つになっている。出店が決まった時点でサンダー氏に報告し、昨年プロジェクトが動き出した。
09年当時は「ユニクロ」の海外での知名度はまだまだ低かったが、今では店舗数も売上高も海外が国内を上回り、われわれの立ち位置は11年前と大きく変わっている。コロナ禍で残念ながら東京五輪は延期となったが、2020年は世界中のさまざまな人にとってターニングポイントになると思い、ここからもっともっと世界中の皆さんに喜んでもらう服作りをしていきたいと考えた。それが、未来に向かってコラボの第2章を実現しようと決めた背景だ。

WWD:「+J」以降、「ユニクロ」はさまざまなデザイナーと取り組みを重ねてきた。その中でもやはりサンダー氏とのコラボは思い入れが深いのか。
勝田:どのデザイナーと組んでも、毎回毎回目からウロコが落ちるような気づきがある。中でもサンダー氏は、われわれがグローバル化できるかどうかまだ分からない09年のタイミングで一緒に取り組んでくれた相手。上質で長く着られる服を作ろう、それは値段とは関係ない、という考え方に理解を寄せてくれた。当時、サンダー氏と「ユニクロ」という取り合わせには世の中がびっくりしたが、そんな中でコラボすると決めてくれたサンダー氏に僕は感謝と敬意を込めた特別な思いがあるし、それは柳井(正ファーストリテイリング会長兼社長)も同じだと思う。

WWD:サンダー氏を始めとしたデザイナーと取り組むことは、「ユニクロ」の通常ラインにどんな効果をもたらすのか。
勝田:(コラボによって追求されたディテールや仕様などが)通常ラインのデザインに生かされる部分もあるが、一番強く感じるのはチームの学びの部分だ。今回のコラボで言えば、サンダー氏のデザインへの向き合い方や考え方、徹底的に追求する姿勢は無形ではあるが、大きな財産としてチームの中にしっかり残っていく。
2度目のコラボということでお互いに分かっているだろうという気持ちで企画に入ったが、品質、デザイン、仕上げなどさまざまな面で、改めて「さすがだ」「われわれはそこまでは到達していなかった」と感じる部分は多かった。サンダー氏は常に限界を超えて追求しているからこそいい商品ができるんだとチームみなが肌で感じたし、その姿勢を通常ラインにも持っていけば、「ユニクロ」としてやれることはまだまだたくさんある。サンダー氏は「まだまだできる!」と徹底的に追求していくので、われわれは千本ノックを受けているような気分だった(笑)。大変だったけれど楽しくて、充実感に満ちていた。デザイナーとの取り組みでは、いつもこのように学ばせてもらっている。

WWD:サンダー氏と取り組むことで、具体的にはどういった部分が変わるのか。
勝田:それは企業秘密だが、実はそんなに複雑なことではない。でも、言われてみればそこまでは気が回っていなかったな、という部分だ。一つの工程、一つの考え方で、仕上がりがこれほどまで変わるのかと驚かされる。通常ラインの商品と同じ生地屋、同じ縫製工場で生産しているのに、「ああして」「こうして」と言う人が変わるだけで、できあがる素材や商品は全く異なるものになる。やはり違いを生むのは人のディレクションであり、どこまでこだわるか、細かく見るか、チェックするかという部分なんだと思う。

WWD:多くのトップデザイナーと取り組む一方で、「ユニクロ」は“ボイス・オブ・カスタマー(以下、VoC)”と呼ぶ、客の声を生かしたモノ作りにも力を入れている。その2つはどう関わりあっているのか。
勝田:デザインはアウトプットであり、VoCはインプットだと思っている。お客さまにどういうものが必要とされているか、または必要とされていないかを目の当たりにしていくのがVoCだ。ただ、お客さまから聞いた話をそのまま商品にするというのでは物足りない。声をもとにして、どんなデザインにしていくのかを考える。だから、デザイナーとの取り組みとVoCは別の話というわけではない。お客さまの声は常に聞いていて、その声に対してサンダー氏などの外部デザイナーや社内デザイナーが、今できる最高の形を出していく、ということだ。

WWD:最初のコラボからは11年が経った。この間を振り返って、R&D(リサーチ&デベロップメント)部門としての到達点と課題は何か。
勝田:R&Dにゴールはない。お客さまの要望や需要を理解しながら、いかにアウトプットしていくか。モノを形にしていく作業には、ここまでやればOKという指標がない。今日いいものができたと思っても、次の日にはもっといいものがあるんじゃないかとなる。シンプルなもの一つ一つをよりよくしていくことが、われわれが掲げる“LifeWear”のデザインのあり方。もっともっと上があるんだと追求していく姿勢は、09年当時よりも社内で強くなっていると思う。「+J」の後にもさまざまなデザイナーと知り合い、いろいろな経験をしてきたつもりだが、まだまだやるべきこと、勉強することはたくさんある。もっといいデザインを追求していかなければならないという意識が強まっている。

WWD:話題のコラボだけに、今回の「+J」がどれくらい在庫を積んでいるかも気になる。また、コラボはいつまで続くのか。
勝田:どちらも公表はしていない。生産数量については、求めていただける方にはお届けしたいという気持ちと、ニーズを読み間違えて残してはいけないという気持ちの両方がある。ただ、全商品を扱うのは国内では48の店舗とECだが、マスターピースと考える一部の商品は国内全店舗で販売することになっている。それは前回のコラボ時とは異なる点だ。今回は品番もかなり厳選しており、どれ一つとっても完成している。「10年分買っておいたら?」と薦めたくなる商品ばかりだ。

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「ヨウジ」に称賛を送り「エルメス」「パコ ラバンヌ」に心打たれる 仏メディアはパリコレをこう見た

 未来は予測不可能である――パンデミックの経験から得た教訓の一つだ。まさかこれほど静かなシーズンになるとは予想していなかった。3月のパリ・ファッション・ウイークの時点では、新型コロナウイルス感染拡大の影響でアジアからの渡航者こそ少なかったものの、フランス国民は対岸の火事として楽観的に捉えていた。医療崩壊の危機が迫り、ロックダウンが施行されたのはパリコレが閉幕したわずかその数日後である。夏には落ち着くかと思われたが、9月には第2波を警戒して渡航制限が行われ、10月にはまたロックダウンが始まった。生活の自由が再び奪われたことで、未来に希望を抱くことさえ諦めかねない暗いムードが街を覆った。そんな異例の状況下で、2021年春夏シーズンのパリコレは開催された。デザイナーは自宅でどのようにクリエーションを磨き、リモートで制作したのだろうか。リアルのショーに参加した仏メディアの講評を抜粋した。

YOHJI YAMAMOTO
「いつものように、心地よい喪失感」

 変化を強いられる社会環境下で、人々はファッションの“変わらない価値”に安心感を覚えるようだ。「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」と「シャネル(CHANEL)」はその点で評価が高かった。山本耀司デザイナーは、リスク覚悟で日本から約11時間のフライトを経てパリでショーを行った。ショー翌日の10月3日に77歳の誕生日を迎えたベテランのアクションに、称賛の声が寄せられた。仏新聞紙「ル フィガロ(Le Figaro)」は「いつものように、心地よい喪失感に満ちていた。いつものように、フィナーレでデザイナーは幸せそうな顔で挨拶した。ビズ(挨拶や祝意を表して行われる頬を付け合わせる行為)は控えなければならないが、祝福に値する価値ある内容だった」と表現した。仏ウェブメディア「ファッション・ネットワーク(FASHION NETWORK)」のゴドフリー・ディーニー(Godfrey Deeny)は「ドレープの芸術的技術を習得している人物は山本耀司以外存在しない」と唯一無二のクリエーションを称えた。さらにディーニーが山本デザイナーに渡仏を躊躇したかを聞くと「いいえ、全く。パリコレが行われると聞いてすぐ『よし、行こう!』と言いました」と答えたと綴っている。山本デザイナーは1981年に初めてパリでショーを行い、来年で40年目を迎える。心意気と技術と継続する力、そしてデザイナーとしての生き様に脱帽した。

CHANEL
「派手ではないが、時代を超越している」

 「シャネル」は通常2000人の招待客を500人に減らし、例年通りグラン・パレを会場に選んだ。施設は間もなく大規模な改修工事に入るため、現在の様相で行われるのは今季が最後となる。10月1日からパリのガリエラ美術館では、創設者ガブリエラ・シャネル(Gabrielle Chanel)の回顧展が開催されており、約350点のアーカイブが展示されている。クリエイティブ・ディレクターのヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)はショー開催までにすでに2回も訪れたという。創設者シャネルが築いた知的で実用的、エレガンスのアプローチは、ヴィアールによって今季の「シャネル」で見事に表現された。仏新聞紙「ル・モンド(LE MONDE)」は「ツイードや白黒カラーの遊び、ロゴの流用は全てブランドが信頼を置く柱である。今回のショーでは、何十年にも渡ってスタイルに一貫性をもたらす『シャネル』コードの強さを強調した。パッチポケットが付いた黒いスーツスカートのように、最も美しい作品は派手ではないが説得力があり、時代を超越している」と評価した。「ファッション・ネットワーク」はヴィアールの言葉を掲載。「若返りを求めたり、20歳の女性に50歳の成熟さを表現してほしいとは思いません。みんなガブリエラ・シャネルになってほしいだけなのです。私は常に“彼女はこれを着るだろうか?”と自問しています」と、創設者が自分の着用したい服を作り続けたクリエーションの背景に立ち返ったことをヴィアールは語った。「ロブス(L’OBS)」のソフィー・フォンタネル(Sophie Fontanel)もコレクションがブランドのDNAを継承していると評価した。「カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のようなユーモアに溢れた現実逃避の魔法はないが、それは問題ではない。人々がアパートかホテルの部屋にこもっている今、ファンタジーへアクセスするよりも、これらの衣服を着用したいという現実的な欲求を呼び起こす。それは生きる欲求でもある。ヴィアールは創設者シャネルが提唱した“欲望の目覚め”を継承しているのだ」。

CHLOE
「ロックダウン中に才能を解放したかのよう」

 「クロエ(CHLOE)」と「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」も、シンプルに着てみたいという欲求を掻き立てるリアルクローズだった。特に「クロエ」は演出も素晴らしかった。パレ・ド・トーキョーの会場周辺の道を歩いたり、会話を楽しんだり、セーヌ川を見るモデルを隠し撮りしたようなリアルタイムの映像が会場中央の巨大スクリーンに映し出された。会場内に四方八方から人が入場し、中央で交差する様子はパリの街角の風景とオーバーラップした。「ル・モンド」は「着用しているのはファッショナブルな未知の衣服ではなく、日常生活向けに構成された巧妙なアイデアが光る服。慣れ親しんだそれらを観察していると、自分自身を簡単に投影することができた」と綴った。コレクションとショーの演出はパリの街並みを恋しくさせるとともに、日常がいかに尊い存在であるかを物語っているようだった。「ロブス」のフォンタネルも「身近な衣服は実生活という意味で美しかった。まるでロックダウン中にナターシャ・ラムゼイ=レヴィ(Natacha Ramsay-Levi)は隠していた才能を解放したかのようだ。リブニット、コットンチュニック、ワイドパンツなど全部着てみたい!」と、欲求を相当くすぐられたようである。個人的にはクリエイティブ・ディレクター、ラムゼイ=レヴィによる衣服とスタイリングは柔らかさと強さ、反抗的な精神が伴っていて好きなのだが、ビジネスの核となるバッグやシューズのアクセサリーにアイコニックで売れ筋となりそうなアイテムがまだ見当たらないことが懸念点である。

PACO RABANNE
「これは連想ゲームである」

 「パコ ラバンヌ」クリエイティブ・ディレクターのジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)の評価は右肩上がりである。売り上げは17年から2年で3倍に伸ばし、今年3月にはパリのフォーブールサントノレ通りにテクノロジーを生かした新コンセプトの店舗をオープンした。前季はジャンヌ・ダルクに着想を得た幻想的なコレクションだったが、今季はドッセーナがロックダウン中にパリの日常に思いをはせ、街中で見かけるパリジェンヌの装いに着目したリアルクローズを披露した。「ル・モンド」は「これは連想ゲームである」と説明する。「色落ちしたジーンズはスーパーマーケットへ行くためのもので、スリットが入ったスカートは友人とアペリティフを楽しむため、テーラードジャケットは仕事の面接を受けるためなど、日常を思い起こさせる」。またランジェリーを日常着として着用するアイデアはフェミニズムの観点から批判を受けることもあるが、これにはデザイナーの強い意志が込められていたようだ。ドッセーナは同紙に対し「『パコ ラバンヌ』の一貫したテーマは女性を力強くすること。誇張された曲線と少し攻撃的な装いで女性らしさを意識しました。他人の好みに従わず、自分が好きな服を着用する勇気のある女性と対話しているのです」と述べている。その言葉通り、内側からにじみ出す官能とそれを楽しむ女性像が表現されていたし、ナチュラルなメイクと無造作なヘアがその雰囲気をさらに後押しした。ショーの後、エディ・スリマン(Hedi Sliman)が「セリーヌ(CELINE)」のデビューコレクションで披露したミニスカートや、胸元が大きく開いた服に対してアメリカのジャーナリストは「フェミニズムを侮辱している」と批判したのに対し、フランスのジャーナリストは「女性は自分のために好きな服を着たいだけ」と擁護した一件を思い出した。今季の「パコ ラバンヌ」のコレクションに対しても、賛否両論が起こっているのかもしれない。

HERMES
「これまで前例のない官能性」

 「パコ ラバンヌ」とは異なる手法で官能性を表現したのは「エルメス(HERMES)」だ。アメリカのジャーナリストに批判する余地を与えないほど、極めて上品に官能さが香り立つコレクションであった。仏新聞紙「ル・フィガロ(LE FIGARO)」は「厳格さと官能性を併せ持つコレクション」だと述べ、「最上級に上質な素材を用いているにもかかわらず冷たさはなく、親しみと温かさを持つ内容だった。確固としたエレガンスへの意志と、自由で柔軟な女性像を呼び起こす」と称賛した。「ル・モンド」も同様の見解のようだ。「背中の美しさを惜しみなくあわらにし、ローカットのボディースーツが腰を露出し、ストラップ付きのスリットスカートが脚を解放し、柔らかい革は女性特有の曲線的な身体を抱きしめる。ベーシックなカラーと上質な素材で心地良く、これまで前例のない官能性が表現されている」。

 ナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)「エルメス」アーティスティック・ディレクターは今回、12人の親しいアーティストと共にコラージュ作品を制作して会場を装飾した。このようなコラージュのアイデアは「クロエ」や「ディオール」など、今季のパリコレで多く見られた。コラージュは、異なるもの同士を調和させる手法である。人々の視点や思考も分断するものではなく、調和させることで再び新しい形が生まれるーー私たちがこれから向かうべき世界を示唆しているのではないかと感じた。

ファッションが教えてくれた希望の力

 今年を振り返ると、噛み合わないファスナーをいつまでもこねくり回して時間を無駄にしたような気分だった。きっと、自分の手には負えない問題にばかり気を取られていたからだろう。現在も新型コロナウイルスやテロの脅威が迫っているため未来を楽観することが難しく、不安は大きくなるばかりだ。パリコレでもなじみの人々に会えず、街の静けさに空虚さを覚えることもあった。しかしパリコレが終わってみると、充実感と希望でいっぱいになっている自分がいた。理想とするパリコレではなかったかもしれないが、ときに現実は理想よりも素晴らしいこともあるのだ。プレゼンテーションを行った「ロエベ(LOEWE)」の芸術美に涙しそうになった。「ロンシャン(LONGCHAMP)」がパリの日曜のブランチを再現した演出で心に平穏がもたらされた。「ロジェ ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」の魔法がかかった空間で白昼夢にひたった。コレクションの良し悪し以上に、その背景にある“理想を求めて何かを生み出そうとする人々の力”に心を揺さぶられた。この先もしばらくは未来への不安が消えることはないだろう。しかし明日に期待し、理想の実現に向けて進む過程は決して無駄にはならないということをファッションは教えてくれた。現在が過去になる頃には良い思い出、悪い思い出、心が引き裂かれた経験の全てを寄せ集めて、自分なりの美しいコラージュ作品ができるのだろうか――今は未来に希望を持ちたい。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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「ベドウィン」の渡辺ディレクターによる「デイズ」が初の展覧会を開催 アーティストに西山徹を起用

 渡辺真史ディレクターが手掛けるセレクトショップ「デイズ(DAYZ)」は、展覧会“THE TRUTH IS OUT THERE”を東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」のサイギャラリー(SAI GALLERY)で11月13〜29日に開催する。今回、「フォーティーパーセント アゲインストライツ(FORTY PERCENT AGAINST RIGHTS、以下FPAR)」の西山徹デザイナーをアーティストとして迎えいれた。

 作品は、「FPAR」のアーカイブとビンテージのタイダイTシャツをドッキングし、そこにブリーチ加工やスクリーンプリントを加えたロングTシャツ、マスクを収納したクリアバッグにラベルや“Know your enemy”の刺しゅうを施したもの、コットンジャージーをキャンバスに見立てて製作したスクリーンなどを展示した。作品を担当した西山デザイナーは、「渡辺ディレクターの『東京のストリートシーンを伝承していきたい』という強い思いに共感し参加させていただいた。『ミヤシタパーク』を訪れた人たちには、ぜひ見てもらいたい」と語った。

 また展覧会の開催を記念して、“BEYOND THE CHAOS SHALL BE THE TRUTH.”をフロントにプリントしたTシャツ(6000円)やベースボールキャップ(7000円)、マスク(3500円)を「デイズ」で販売する。

 今回のイベントに合わせ、東京カルチャーを世界に発信していくオンラインマガジン「デイズ アーカイブ(DAYZ ARCHIVES)」を11月13日11時にスタートする。“東京発世界行きのムーブメントをベースに、現在のカルチャーを切り取る”をコンセプトに、ファッションやアート、音楽、フードなど渋谷にまつわるローカルカルチャーを発信していく。

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「ベドウィン」の渡辺ディレクターによる「デイズ」が初の展覧会を開催 アーティストに西山徹を起用

 渡辺真史ディレクターが手掛けるセレクトショップ「デイズ(DAYZ)」は、展覧会“THE TRUTH IS OUT THERE”を東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク」のサイギャラリー(SAI GALLERY)で11月13〜29日に開催する。今回、「フォーティーパーセント アゲインストライツ(FORTY PERCENT AGAINST RIGHTS、以下FPAR)」の西山徹デザイナーをアーティストとして迎えいれた。

 作品は、「FPAR」のアーカイブとビンテージのタイダイTシャツをドッキングし、そこにブリーチ加工やスクリーンプリントを加えたロングTシャツ、マスクを収納したクリアバッグにラベルや“Know your enemy”の刺しゅうを施したもの、コットンジャージーをキャンバスに見立てて製作したスクリーンなどを展示した。作品を担当した西山デザイナーは、「渡辺ディレクターの『東京のストリートシーンを伝承していきたい』という強い思いに共感し参加させていただいた。『ミヤシタパーク』を訪れた人たちには、ぜひ見てもらいたい」と語った。

 また展覧会の開催を記念して、“BEYOND THE CHAOS SHALL BE THE TRUTH.”をフロントにプリントしたTシャツ(6000円)やベースボールキャップ(7000円)、マスク(3500円)を「デイズ」で販売する。

 今回のイベントに合わせ、東京カルチャーを世界に発信していくオンラインマガジン「デイズ アーカイブ(DAYZ ARCHIVES)」を11月13日11時にスタートする。“東京発世界行きのムーブメントをベースに、現在のカルチャーを切り取る”をコンセプトに、ファッションやアート、音楽、フードなど渋谷にまつわるローカルカルチャーを発信していく。

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「ステューシー」 × 「CDG」カプセルコレクション発売

 今年設立40周年を迎えた「ステューシー(STUSSY)」は11月13日に、コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)の「CDG」とのカプセルコレクションを発売する。「ステューシー」直営店やオンラインストア、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で扱う。

 アイテムは、ミリタリーグリーンで仕上げたサテンナイロンのMA-1や、ピンストライプのセットアップ、両ブランドのロゴを施したTシャツのほか、ビーチパンツ、バケットハット、トートバックなどをラインアップした。

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スワロフスキーが従業員の2割にあたる6000人を削減

 オーストリア発クリスタルメーカーのスワロフスキー(SWAROVSKI)が従業員6000人を削減する。米「ブルームバーグ(BLOOMBERG)」によると、この数字は同社の従業員の約2割に相当する。世界に約3000店舗あるブティックの数も減らす意向だ。ロバート・ブッフバウアー(Robert Buchbauer)スワロフスキー社最高経営責任者(CEO)は、「創業一族と収益の低いビジネスを縮小して収益の高いジュエリービジネスに注力することについて議論してきた。ビジネスにおける新戦略と効率化がゴールだ」とコメントしている。一族はその戦略に反対し法的措置を取ろうとしているようだが、約8割の株主がブッフバウアーCEOに賛同しため変革を進める結果になった。

 新体制により、新製品、人事、投資などにおける迅速な決定が可能になるが、創業一族との軋轢は継続しそうだ。同CEOは、「ラグジュアリー企業としての存続が危ぶまれる中、株式売却かパートナーを探すことで資本金を確保するべきだ」と述べている。

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エスモードの学生が「ユニクロ」の着なくなったダウンをアップサイクル

 ファッション専門学校のエスモードジャポンはこのほど「ユニクロ(UNIQLO)」と協働し、エスモードジャポンの学生が「ユニクロ」の着なくなったダウンをモードにアップサイクルするサステナブルプロジェクトを始動した。

 同企画は、エスモードジャポンが「ユニクロ」の全商品をリサイクル、リユースする取り組みRE.UNIQLO(リ・ユニクロ)に賛同し、2020年4月に開始したもの。同企画に参加した学生は、ユニクロ商品部MD部長の斎藤源太郎氏によるサステナブルセミナーを受講し、さらに「ユニクロ」が店頭回収したダウンを用いたオリジナル作品を製作した。2回の審査を経て選出された4作品は10月31日からの5日間、ユニクロ原宿店にて展示された。

 「ユニクロ」の公式ツイッター上で実施した人気投票の結果、1位に選ばれたエスモードジャポン1年生の杉原慶さんは「授業を通して『ユニクロ』の取り組みを知り、環境問題に興味を持つようになった。子どもの頃から今も家族で着ている『ユニクロ』とコラボできると知り、この企画に参加した。作品はポケットや裏の始末、身ごろをそのまま活用し、『ユニクロ』が掲げる“LifeWear”のテーマのもと、日常生活でも着られるようなデザインにこだわった。今後は環境問題やサスティナビリティはもちろん、洋服の可能性をもっと考え勉強し、着る人の暮らしが豊になるような服を作りたい」と語った。

 エスモードジャポンは、ファッションを通して持続可能な社会を実現するためにサステナブル教育をカリキュラムに取り入れ、持続可能で責任あるクリエーションができるデザイナー、パタンナーとして次世代を担う人材の育成に力を入れる。

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三越伊勢丹HD、命運かけた「再生プラン」 1対1のオンライン販売に活路

 三越伊勢丹ホールディングスは2020年4〜9月期、367億円の最終赤字に沈んだ。これを受け、来期を最終年度とする中期経営計画(営業利益500億円)を取り下げる。21年5月にはリアル店舗の抜本的な改革やデジタル化の加速などを盛り込んだ新中期計画「再生プラン」および長期計画を発表し、以降の巻き返しを図る。カギになるのはオンライン上での「ワン・トゥ・ワン(1体1)」の接客だ。

 中期計画の詳細はこれから詰める段階だが、最優先事項の一つがECやビデオ接客による「オンライン販売」の強化だ。オンライン販売の売上高は21年3月期に310億円での着地を見込んでいるが、22年3月期はこれを目標値400〜450億円に設定し、デジタル施策の推進でこれをさらに上振れさせられるとみる。

 トライアル中の新アプリ「三越伊勢丹リモートショッピング」では予約制でのビデオ接客機能に加え、紹介した商品をそのまま購買できる導線設計を可能にした。同社のEC「三越伊勢丹オンラインストア」の掲出商品数は、今期末までに伊勢丹新宿本店のSKUの8割以上に当たる15万型に到達する。来期以降は商品ページの充実など「質と効率」の向上でさらなる成長を見込む。これらの施策により、22年3月期末までにデジタル会員は10月末から約2倍の300万人、アプリ会員は200万人を計画する。

 同社の百貨店事業の20年4〜9月期売上高は前年同期比43.1%減の3051億円、営業損益は212億円の赤字。「(新型コロナによる)最悪の状況は脱しつつある」(同社)としながらも、影響の長期化も見越して10月〜3月は販管費の削減(7 月から80億円減を想定)によるダメージ抑制、子会社三越不動産の売却など(特別利益150億円)による手元資金の増強で守りを固めており、来期から反転攻勢の構えだ。杉江俊彦社長は「(新型コロナが収束しても)リアル店舗の売上高は今後完全に戻ることはない」とした上で、これまでデジタルからリアル店舗への送客を主眼に置いていた方針を見直し、来客を前提としない販売を強化する姿勢を示した。

 リアル店舗に目を向けると、基幹3店で進めてきた大型改装は一旦凍結している。「だが、お客さまが望まれるMDに変えることは使命感を持ってやっていかねばらならない。細かいレベルでの入れ替えは進める。大型案件に関しても、コロナの状況を慎重に見つつ、お取引先様との交渉を再開したい」とする。

 子会社の三越伊勢丹が運営する首都圏店舗では、非効率な売り場の見直しなど運営体制の改善で人員の20%削減を達成。今後はこの運営モデルを全事業会社へ水平展開する。「集客力がある売り場であっても、収益性が低ければ見直しをかけていく」。

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「ポール・スチュアート」本店が外苑前に移転 買い付け品や雑貨、バーで表現するNYの世界観

 三陽商会はこのほど、「ポール・スチュアート(PAUL STUART)青山本店」を東京・外苑前の商業・宿泊施設「ジ・アーガイル アオヤマ(THE ARGYLE AOYAMA)」1階にオープンした。2月末で閉店した表参道店に代わる日本唯一の路面店となる。ここでしか手に入らない限定商品を多く取りそろえ、ライフスタイル雑貨のポップアップスペースやバーを併設するなど、アパレル以外も絡めてブランドの世界観を色濃く表現する。

 店舗はメンズ・ウィメンズの複合で、面積は325平方メートル。ブランドのルーツであるニューヨークをイメージした大理石と木目調を組み合わせた重厚な雰囲気で、3〜4メートルの天井高が開放的な空間を演出する。店舗が面する青山通りは、1960〜70年代に「ヴァン(VAN)」「ケント(KENT)」などの店舗が軒を連ねた。「かつてのアメトラブーム発祥の地で、もう一度ブランドのアイデンティティーを表現したい」と菅泉拓己・三陽商会ポール・スチュアート ビジネス部長。

 百貨店の売り場で採用するスーツ中心のMDではなく、鴨志田泰人氏がディレクションするデザイン性重視の“コレクションライン”のほか店舗限定商品や買い付け商品が全体の半分以上を占めるなど、商品のバリエーションを持たせた。限定アイテムは自社の若手パタンナーチーム「サンヨーエンジン」が手掛けたチェック柄のピーコート(22万円)など。アメリカのものを中心とした買い付け品は、「ブランドが自信を持ってセレクトした」証として、ブランドタグを付けて販売する。

 ストアの中央には、「コリドー」(フランス語で屋根付き通路の意)と称した通路状のポップアップスペースが走り、家具や雑貨など、ブランドの世界観にマッチしたライフスタイル商品を定期的に企画を入れ替えて販売する。オープンから12月25日まで、バラの専門店「アフリカ ローズ(AFRIKA ROSE)」のギフト商品を展開する。

 そこから続く先には、夜間(午後6時〜午前0時)のみ営業するバー「ザ・コッパールーム(THE COPPER ROOM)」がある。10種類以上のワインやウイスキーを楽しめる。中には1ショット3万円の希少な品も用意している。

■ポール・スチュアート 青山本店
住所:東京都港区北青山2 the ARGYLE aoyama 1階
営業時間11:00〜20:00(バーは18:00〜24:00)

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アリババ「独身の日」セールが7兆円突破 昨年を2倍上回る

 中国の最大手EC企業アリババ(ALIBABA)が開催した「独身の日(光棍節、シングルデー)」セールが11日、最終取引額4982億元(約7兆9000億円)で終了した。2019年に記録した2684億元(約4兆2000億円)の2倍以上を上回った。例年のセール期間は11日のみだったが、今年は11月1〜3日の3日間の先行セールと合わせて開催された。

 今回で12回目を迎える「独身の日」セールは、毎年11月11日にネット通販各社が大規模な値引き販売を行う一大イベントだ。アリババは、20年の配送件数が11日23時の時点で22億件に達したと公開した。終了まで1時間を残した中で10年に中国全体で取引された件数の総数のほぼ同じ数を記録しており、同社による「独身の日」セールの勢いは年々増している。

 中でも今年のセール期間中に話題を大きく集めたのはライブストリームによる商品販売だ。ライブストリームを行ったインフルエンサーによる流通取引総額(Gross Merchandise Value以下、GMV)のトップ5は、ウェイヤー(薇婭、Viya)、オースティン・リー(李佳琦、Austin Li Jiaqi)、シェイリ(雪梨、Cherie)、キキ(陳潔、Kiki)、オウ・カン(Wang Han)ら。

 企業によるライブストリーム販売のトップ10は、ファーウェイ(HUAWEI)、シャオミ(XIAOMI)、ハイアール(HAIER)、スニンディエンチー(蘇寧電器、SUNING)など家電製品を扱うブランドが大半を占めた。カテゴリー別ではビューティは2番目にパフォーマンスの高い分野となった。エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)は4位に、ランコム(LANCOME)は5位、ロレアル(L'OREAL)は9位にランクインした。

 アリババ傘下のECサイト、タオバオ(淘宝、Taobao)のユ・フェン(Yu Feng)=ECコンテンツ・ジェネラルマネジャーは、「これはほんの始まりに過ぎない」と述べ、今後ライブストリーミングはアリババのマーケットプレイスでの総取引の3分の1を占めると予測する。「ライブストリーミングは、GMVで1兆人民元(約15兆円)か、それ以上の規模に達する可能性を持っている。総GMVの割合を2、3年以内に30%とする。それが私の目指している目標だ」と述べた。

 中国政府の独占禁止法案の発表による販売規制へのリスクや、主要なECサイトの請負業者である宅配会社のストライキもあったが、宅配ボックスを活用した配送システムの導入などを行なったという。

 アリババに次ぐ大手ECサイトのJDドットコム(京東商城、JD.com)は11月1〜11日に「独身の日」セールを開催し、取引額は2715億元(約4兆3000億円)に上った。セールの最初の9日間でウェルネスアイテムが好調な滑り出しを見せた。売上はそれぞれ前年比でヨガアパレルが307%増、ピラティス用品が268%増、ゴルフ用品が77%増、テニス用品が50%増、ダンベルが34%増だった。

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シュプリームを買収した米「ザ・ノース・フェイス」親会社、「何も変えるつもりはない」

 「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」などを擁するVFコープ(VF CORP.以下、VFC)は11月9日、シュプリーム(SUPREME)を21億ドル(約2163億円)で買収する契約を締結したと発表して大きな話題を呼んでいる。

 シュプリームは、1994年にジェームス・ジェビア(James Jebbia)がスケートショップおよびオリジナルブランドとしてニューヨークで創業。世界中に熱狂的なファンがいるストリートブランドとして成長を続け、2017年には巨大投資ファンドのカーライル・グループ(CARLYLE GROUP以下、カーライル)に株式の51%を5億ドル(約515億円)で売却した。当時の企業価値は10億ドル(約1030億円)程度と見積もられている。また14年には、米投資会社グード・パートナーズ(GOODE PARTNERS以下、グード)にも株式を一部売却している。

 買収後もジェビア創業者およびシュプリームの主要なメンバーはブランドに残り、引き続きニューヨークに拠点を置く。取引は今年中に完了する予定で、カーライルとグードはそれぞれの持ち分をVFCに売却する。なお買収後に一定の業績を上げれば、VFCはシュプリームに最大3億ドル(約309億円)を追加で支払うという。

 スティーブ・レンドル(Steve Rendle)VFC会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は、「シュプリームは非常にうまく運営されており、事業として大きな成功を収めているので、買収後も干渉したり何かを変えたりするつもりはない。シュプリームがさらに発展できるようサポートするべく、時間をかけて互いに理解を深めたいと考えている」と語った。

 ジェビア=シュプリーム創業者は、「『ザ・ノース・フェイス』『ヴァンズ』『ティンバーランド』など、当社がこれまでコラボレーションをしてきた素晴らしいブランドを擁する世界的な一流企業、VFCの一員となったことを誇らしく思っている。このパートナーシップは、シュプリーム独自のカルチャーやその独立性を維持しつつ、さらに大きく成長することを可能にするものだ」と述べた。

 シュプリームの実店舗は世界でも12店しかなく(そのうち6店は日本にある)、売り上げの60%はECによるものだ。それが幸いし、コロナ禍にあっても売上高は1ケタ台の伸びを見せている。粗利率は最大で60%程度、営業利益率は20%以上だという。またVFCは今後5年間におけるシュプリームの年平均成長率を8~10%と見積もっているが、これは「ヴァンズ」の同12~13%より低いものの、VFC全体より高い成長率が見込まれている。なお今回の買収により、VFCは少なくとも5億ドル(約515億円)の増収となる見込みだ。市場はこれを好感し、VFCの株価は9日に一時、前日比19.2%高の83.48ドル(約8598円)を付けている。

 スコット・ロー(Scott Roe)VFC最高財務責任者兼副社長は、「われわれは主にシュプリームのブランド価値を考えて取引を決定しており、シナジー創出などは織り込んでいない。当社が支援できる面もあると思うが、それはシュプリームにとって適切なものである必要がある。同社はコロナ禍においても顧客とのつながりを保ち、ECで素晴らしい業績を上げているので、当社としては新たな計画やアプローチを打ち出そうとは思っていない」と説明した。

 レンドルVFC会長兼社長兼CEOは、「シュプリームの顧客エンゲージメントに対するアプローチや、質の高い商品をコンスタントに発表する力、そして顧客の需要や期待に関する深い洞察力は本当に素晴らしいと思う。当社はここ数年、D2Cに注力しており、それに関連した部門などで年間30億ドル(約3090億円)程度の売り上げとなっている。シュプリームが顧客と非常に近い関係性を築いていることを考えると、同社の買収は当社の成長戦略にぴったり当てはまるものだ」と話した。

 VFCの20年4~9月期決算は、売上高が前年同期比29.5%減の36億8461万ドル(約3795億円)、純損益は前年同期の6億9822万ドル(約719億円)の黒字から2889万ドル(約29億円)の赤字となっている。

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宮沢りえが13日発売のユニクロ「+J」をお披露目 「長く着られて、娘にも引き継げる服」

 ユニクロは11月13日、デザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏とのコラボレーションライン「+J」を9年ぶりに発売する。発売に先立って12日、東京・銀座のグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」で会見を行い、勝田幸宏ファーストリテイリング執行役員ユニクロR&D統括責任者と女優の宮沢りえさんが登場した。

 同コラボは2009年10月1日のユニクロのパリ・オペラ旗艦店出店に合わせてスタートし、11年秋冬まで5シーズン継続。「今となってはユニクロの国内売り上げを海外売り上げが上回っているが、09年当時はロンドンのオックスフォードやニューヨーク・ソーホーに旗艦店を出し、次はとうとうファッションの中心地パリだ、という状況だった」と勝田執行役員。パリ出店にあたり、「日本のブランドとして、価格とファッション性でリーダーシップを取る。価格の面ではカシミヤニットやジャパンデニムで驚きを与えられると考えていたが、ファッション性をどうするかとなったとき、われわれが追求するシンプルで上質な服作りの最高峰はサンダー氏だとなった」と振り返る。

 9年ぶりのコラボは、コロナ禍発生前の1年前から企画がスタートしていたという。「サンダー氏と共にわれわれの限界を超えたチャレンジができ、世界中の人に自信を持って届けられるものを作ることができた。サンダー氏は『人は誰しもエネルギーと自信を持つべき、服にはその力がある』といったことを語っているが、(コロナ禍の中で)今回のコラボが少しでも世界の人々の力になればと思っている」。

 宮沢りえさんは、「+J」のカシミヤ混ダブルフェースのチェスターコート(2万2900円)、シルクのギャザーブラウス(8990円)、ウールパンツ(9990円)で登場。コートの内側やパンツのポケットなどが丁寧に作られていることなどを紹介しながら、「内側の仕立てもきれいで、レストランでコートを脱いで渡すときにも自信が持てる服。特別な日におしゃれをするときはもちろん、休日に家族と買い物にいく際などに着ても気分が盛り上がる。(長く着られる『+J』のような服は)娘にも引き継いでいくことができる」と語った。

 「+J」は計61アイテムを48店舗と公式オンラインストアで取り扱うほか、一部の商品は国内全店舗でも販売する。

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宮沢りえが13日発売のユニクロ「+J」をお披露目 「長く着られて、娘にも引き継げる服」

 ユニクロは11月13日、デザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏とのコラボレーションライン「+J」を9年ぶりに発売する。発売に先立って12日、東京・銀座のグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」で会見を行い、勝田幸宏ファーストリテイリング執行役員ユニクロR&D統括責任者と女優の宮沢りえさんが登場した。

 同コラボは2009年10月1日のユニクロのパリ・オペラ旗艦店出店に合わせてスタートし、11年秋冬まで5シーズン継続。「今となってはユニクロの国内売り上げを海外売り上げが上回っているが、09年当時はロンドンのオックスフォードやニューヨーク・ソーホーに旗艦店を出し、次はとうとうファッションの中心地パリだ、という状況だった」と勝田執行役員。パリ出店にあたり、「日本のブランドとして、価格とファッション性でリーダーシップを取る。価格の面ではカシミヤニットやジャパンデニムで驚きを与えられると考えていたが、ファッション性をどうするかとなったとき、われわれが追求するシンプルで上質な服作りの最高峰はサンダー氏だとなった」と振り返る。

 9年ぶりのコラボは、コロナ禍発生前の1年前から企画がスタートしていたという。「サンダー氏と共にわれわれの限界を超えたチャレンジができ、世界中の人に自信を持って届けられるものを作ることができた。サンダー氏は『人は誰しもエネルギーと自信を持つべき、服にはその力がある』といったことを語っているが、(コロナ禍の中で)今回のコラボが少しでも世界の人々の力になればと思っている」。

 宮沢りえさんは、「+J」のカシミヤ混ダブルフェースのチェスターコート(2万2900円)、シルクのギャザーブラウス(8990円)、ウールパンツ(9990円)で登場。コートの内側やパンツのポケットなどが丁寧に作られていることなどを紹介しながら、「内側の仕立てもきれいで、レストランでコートを脱いで渡すときにも自信が持てる服。特別な日におしゃれをするときはもちろん、休日に家族と買い物にいく際などに着ても気分が盛り上がる。(長く着られる『+J』のような服は)娘にも引き継いでいくことができる」と語った。

 「+J」は計61アイテムを48店舗と公式オンラインストアで取り扱うほか、一部の商品は国内全店舗でも販売する。

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今田美桜が「カサ ロエベ 東京」オープン一周年で来店 クリスマスコレクションも発売

「ロエベ」の銀座旗艦店「カサ ロエベ 東京(CASA LOEWE TOKYO)」は、11月16日にオープン一周年を迎える。一周年を記念して同店舗で12日に、女優の今田美桜をゲストに迎えてメディアセッションを行った。

 今田美桜は12日に発売した「ロエベ」のクリスマスコレクションを着用して登場。「“ハンモック バッグ”は、ヤシの木の装飾がオリエンタルで気に入っています。シャツもLAの風景のようで、夏らしくて素敵」とスタイリングのポイントを語った。店舗の一周年に際して自身にとってはどんな一年だったかという質問には「いろいろと大変な年でしたが、生活が新たに変わって楽しいこともたくさんありました」と笑顔を見せた。

 「ロエベ」のクリスマスコレクション“ケン・プライス カプセルコレクション”は、ロサンゼルス出身のアーティスト、ケン・プライス(Ken Price)のアートとコラボレーションした。ヤシの木やLAの街並みなどのモチーフを取り入れ、冬でも太陽を求める人にぴったりな明るく爽やかなコレクションに仕上げた。

 プライスは1930年代に生まれ、伝説的なフェルス・ギャラリーでの展示をきっかけに60年代にアメリカ国内で名声を確立。クレイ(粘土)を使った明るい色使いの小さなセラミック彫刻やオブジェで知られる。

 ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は、「かつて『私たちは、クラフトのヒエラルキーから脱却していわゆる “完全な自由” を塗り替えた集団だと言われている』と言ったプライスの作品は、長い間私の心をつかんで離しません」とコラボレーションした理由をコメント。「彼は“タウンユニット”というより機能的なオブジェも制作していました。私は、これらのユニットに含まれるオブジェが放つエネルギーや無関心な雰囲気に魅了されました。街の景色や風景が、ユーモア溢れるアニメの様なスタイルで、陶器や皿全体に大胆な色使いで描かれているのです」とその魅力を説明した。
 
 特に着想を得たのは、80年代初頭にニューポートビーチにあるレストラン「ラ パルム(La Palme)」の依頼で彼が制作した、20枚のユニークなセラミックの手描きのプレート。今回のコレクションではそのうち「ヤシの木」「イースター島」「LAシリーズ」のほか、「Happy’s Curios」展で使用されたモチーフを取り入れた。シルクシャツやスエット、Tシャツ、ウォッシュドデニムパンツやドローストリングスカート、シャツにもプライスのカラフルな絵画をプリント。カシミアカーディガン、ジャンパーでは、同じモチーフをインターシャで再現した。バッグには、マルケトリー(レザー象嵌)という高い技能と労力を要する手法でモチーフを表現した。

 また新宿伊勢丹本店で12月2〜8日、阪急うめだ本店で12月2~8日、三越銀座店で12月9〜15日にポップアップストアをオープン。ポップアップ限定の“ハンモック バッグ”を用意する。

 さらに11月20〜23日には、ロエベのアイコンバッグ“ハンモック バッグ”が一堂にそろう“ハンモック ルーム”も「カサ ロエベ 東京」と横浜高島屋店で開催予定。プライスとのコラボレーションのバッグのほか、冬の新色から定番色まで幅広いラインアップのバッグをそろえる。横浜高島屋店は「カサ ロエベ 東京」と同じく11月にオープン一周年を迎える。

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金山大成がD2Cのファッションブランド インフルエンサーが銀座の元テーラーと組んだ理由

 インスタグラムやユーチューブで活動するインフルエンサーの金山大成は、自身初となるEC主軸のファッションブランド「サブレーションズ(SUBLATIONS)」をこのほどスタートした。ブランド名は“相反する物を昇華する”の意で、「メンズ×ウィメンズ」「ドレス×ミリタリー」などさまざまな二律背反の要素をデザインに落とし込んだ国内生産のシャツやジャケットを主軸に受注生産する。企画・生産面では、銀座のテーラーや国内アパレル企業で縫製や生産のノウハウを培ってきた中村泰貴氏とタッグを組む。インフルエンサーと、テーラーの元職人という異色な2人が交わることで、どんなシナジーが生まれるのか。

 ファーストコレクションは全4型。ジャケット7万8000円、シャツ3万6000〜4万8000円、パンツ3万5000円とインフルエンサーによるD2Cブランドとしては比較的高価格ながら、受注開始(10月15日)からすぐさま受注上限に達した。12月5〜6日には、東京・渋谷で追加の受注会及び新作の一部展示を予定するほか、今後はポップアップストアの出店も検討しているという。

限られた型数のアイテムに世界観を凝縮

 コレクションのメインアイテムに据えたのは、1970年代にヘルムート・ニュートンが撮影したことで知られる、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」のスモーキングジャケットから着想を得たピークドラペルのジャケット。力強い黒の発色が特徴のフォーマルスーツ用ウールを使用し、シャープなラペルとゆとりあるシルエットでエレガントな魅力を同居させた。裏地はテケポケットやハンドステッチミシンによる仕上げなど、細部まで手が込んでいる。ダブルフロントのシャツ(4万8000円)は東京・墨田区の工場でネイビー、グレージュに染め上げた生地を使った。経糸にスーピマコットン、緯糸にシルクとフレンチリネンの混合糸を組み合わせて、肌触りの良さと見た目の奥行きを出している。

 ブランド発足に当たっては外部からの出資は受けず、「やりくりは全てポケットマネー」。そのため仕込める商品の型数・数量も限られたが、「自分たちのやりたいことを表現するには、結果的にはそれがよかった」と2人は振り返る。「利益を確保するため、ある程度の販売量が見込めるTシャツを作ることも考えたものの、していない。というよりできなかった(笑)。だが僕らが作るべきはシャツとジャケットだし、ここできちんと世界観を表現してこそ、ファンがしっかりついて来てくれるだろうと考えた」(金山)。

ぶつかり合い、尊敬し合う2人 ファンの楽しさを第一に

 服の製作プロセスにおいては、中村の知見で本格派のディテールを盛り込み、スタイリングやルックの撮影では金山が感性を生かしてリードした。「意見がぶつかり合うことは結構ある」とも言うが、根底にはお互いへのリスペクトがあるから関係は破綻しない。「(中村は)ビンテージの軍用ベストのような、それどこで手に入れたの?と思うような服を着ていることも多い。服に対する情熱や知識がすごくて、この人とならきっと面白い物が作れると確信している」と金山。一方の中村は「(金山の)すごいと思うのは服への審美眼。僕たち技術者のように知識や理論に裏付けされたものではなく、“好き”という気持ちだけで本能的に答えにたどり着く」と感嘆する。

 「サブレーションズ」は発信や新作の打ち出しの仕方においても、これまでのファッションブランドとは異なる道を行く。シーズンの考え方にとらわれず、「セクション(章)」という単位で、少ない型の新作を短スパンで販売していく。さらに「ランウエイ起点のブランドの発信とは、逆転の発想をしたい」といい、「ゆくゆくはショーができるくらいまでブランドが大きくなったら、いくつかのセクションを販売した後に、それらを小説のように紡いだストーリーをランウエイで見せて、商品を買ってくれたファンを楽しませたい」と胸を膨らませる。「僕らがやりたいのは、これまでのファッションブランドのような一方通行のものづくりではなく、買ってくれる人の楽しさを第一に考えたブランド運営。ゼロから新しいシステムを作っていく気概でやらないと、大きな資本とは戦えない。インフルエンサーが片手間でやっているブランドで終わらせるつもりはないし、人生を賭けてやっていくつもりだ」。

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パリコレで日系モデルが活躍 注目は六本木のスタバでスカウトされた21歳の新星

 2021年春夏のファッション・ウイークでは、前シーズンに紹介した日系ブラジル人のマリーエル・ウチダ(Maryel Uchida)さんがさらなる活躍を見せてくれました。「ディオール(DIOR)」「クロエ(CHLOE)」「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのランウエイに登場したほか、「ディオール」2020-21年秋冬と21年リゾートコレクションの広告に起用されるという躍進ぶり。マリーエルさんは前シーズンとの違いを「にぎやかさに欠けていました。バックステージではみんながマスクを着けてソーシャル・ディスタンスを保つなど異様な光景だったけれど、その分お互いをケアし合う精神が感じられました」と教えてくれました。

 日本とフランスのハーフである美佳さんも各ブランドのショーに相変わらず引っ張りだこでした。パリだけでなくミラノでも「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ポーツ1961(PORTS1961)」「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」で堂々としたウオーキングを披露し、存在感を放っていました。

「バーバリー」に抜擢された新星

 そして今シーズンデビューした新たな注目株を発見!1999年生まれで神奈川県出身の樋口可弥子さんです。今季はリアルとデジタルを含めて7ブランドに起用されました。ロンドンの「バーバリー(BURBERRY)」のショーで無名の彼女がオープニングを飾ったことで、多くのブランドから注目を浴びました。結果、他の都市のキャスティングにも呼ばれてミラノで「マックスマーラ(MAX MARA)」「トッズ(TOD’S)」「ヴェルサーチェ」、パリで「ディオール」「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」に登場。「モデルズ ドット コム(Models.com)」にて、最も多くのショーを歩いた新人モデル6人の中で唯一のアジア系モデルとして紹介されています。

 モデルとしてのキャリアを本格的にスタートさせたのは「3年前に六本木のスターバックスでスカウトされたのがきっかけ」と教えてくれました。初めてのパリコレは驚きの連続だったそうで、「『ディオール』の集合時間は朝7時だったのですが、フィッティングは前日の深夜1時30分まで行われていました。でもその時点ではショーに起用されるかはまだ確定しておらず、ファッション・ウイークの仕事は色々なことが直前まで決まらないのだなと驚きました」と振り返ります。憧れのモデルはリトアニア出身で31歳のガードレ・ドゥカウスケート(Giedle Dukauskaite)で「ベーシックでありながら、独特な雰囲気を持っているモデルだと思います。モデルとして10年以上のキャリアがありながら、未だにメインストリームで活躍しているのがかっこよくて憧れています」。樋口さんは過去に過食症を患った経験があり、心身共に健康で仕事を続けていくことが今の目標とのこと。今後の展望については、「年齢や体型、人種など歴史と共に培われてきた美の固定概念がいい意味で壊され、“個の美しさ”が尊重されていくとよいなと心から思います。その流れの一端となれるように、モデルとして表現力を身につけていきたいです」と頼もしく答えてくれました。今後もショーだけでなく、雑誌や広告などでさまざまな表情を見せてくれそうな彼女に期待大です!

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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女将志望が急増中。外食チェーンの皆さま「女将酒場、いまやらずにいつやるの?」

 コロナ禍で働く女性の意識が変化している。ある調査では、半数以上の働く女性がキャリアの見直し、転換を考えていることが明らかになった。大企業に属していても雇用が保証されない時代、キャリア形成としてスモールビジネス「女将酒場」を志す、女将志望が急増している。
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イタリア植物タンニンなめし革協会が初のオンラインセミナーを開催

 イタリア植物タンニンなめし革協会は11月26日16時半から、Zoomを使ったオンラインセミナーを開催する。誰でも申し込み可能で参加費は無料。同協会は21年にわたりトスカーナ産植物タンニンなめし革の魅力を伝えるイベントを行っているが、コロナ禍の今年、初めてウェブ開催する。

 広報担当者は「どんなフォーマットであっても、われわれは常にトスカーナ産植物タンニンなめし革の“真の価値”を伝える」と言い、今回は同協会の本部があるイタリア中部・トスカーナ州からライブ配信する。スピーカーはシモーネ・レミ(Simone Remi)同協会会長らで、トスカーナ産植物タンニンなめし革を紹介しながら、その社会的責任や製造プロセスの持続可能性についてレクチャーするという。

 参加希望者は特設フォーム(下記リンク)から申し込みを行い、後日ログイン用URLが届く。

■イタリア植物タンニンなめし革オンラインウェビナー
日程:11月26日
時間:16:30~17:30
形式:オンラインセミナー(Zoom)同時通訳付き
定員:先着300人
参加費:無料

問い合わせ先
イタリア大使館貿易促進部
03-3475-1401

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爆裂!健康美容マニア道 冷え症を根っこから改善!免疫力UPのほかほか生姜灸って?

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけをここで余すことなくお伝えする。今回は生姜灸について。

日本で唯一⁉︎うわさの「生姜灸専門」の温灸院に行ってみた

 「冷えは万病のもと」とはよく言ったもので、冷えによって婦人科系に問題が起きたり、胃腸が弱ったり、免疫力が落ちたりと、冷えるって本当に怖いのだ。名越自身、年々改善はしているものの、冬は足裏の携帯用カイロすら冷やしてしまうほどの雪、もとい、氷の女王。もう、こんな冷えとは今年こそおさらばだわ・・!と、降り立ったのはJR鶯谷駅。橋を渡って住宅街を進んでいくと、見えてきた。大正5年開業、生姜灸専門の「中村温灸院」だ。生姜灸専門だなんて、日本で唯一かもしれない。ここは婦人科系に悩みを持つ世の女子たちの駆け込み寺となっているという。扉を開けると、お灸のいい香り。優しい笑顔の先生たちが迎えてくれた。

生姜灸とは?

 生姜灸とは、厚めに切った生姜の上にもぐさ(ヨモギを乾燥させたもの)を置いて中低温でじっくりと体の芯から温めていくお灸のこと。もぐさの熱により生姜の温め成分が体に入っていくことで、終わった後もずっとほかほかが続く。さらには、もぐさに含まれるヨモギの成分が浸透し白血球が増え、血液をアルカリ性に傾ける作用があるのだとか。ツボに熱の刺激を与えることによって自律神経の働きが促され、全身の血液の循環を改善できることが期待できる。自律神経が整えば、必要なホルモンが分泌されるし、自然治癒力も高まる。なにこれ、いいこと尽くしじゃないか。
 

全身、お灸の煙に包まれる未知の世界

 どーん。どや、このインスタ映えしそうな生姜灸。体の大きさにもよるが、全身70〜90カ所のツボにお灸を据え、体調に合わせて45℃前後まで温度を上げていくそう。そうそう、私の体(155センチ)でも1.5キロ分の生姜を使うという。首回りから始まり、背面、前面と進んでいく。治療は基本、一人で完全プライベート空間の中、ゆったり施術してもらえるのがうれしい。「熱いときは我慢しないでくださいね〜」と、先生2人がかりでてきぱきとお灸が据えられ、熱が浸透したら違うツボへ移動。温められた場所はほんのりピンク色になるが、これは2〜3時間くらいで消えるのでご安心を。前面に進むころにはすっかりぽかぽかであまりの心地良さに眠くなってしまうほど。あ〜極楽、極楽。

ぽかぽかの持続力が半端ない。これぞ生姜パワー。

 正直、「え?もしかして今、燻製にされてる?!」と思うレベルで煙に包まれる。これくらい“ガチ生姜灸”ができる環境ってなかなかない。全身1時間かけてじっくりと温められたおかげで、その後一日冷え知らず。いつもなら夕方には酸化して茶褐色になっている顔もほんのりピンクで血色がいい。(これぞ、リアル・蒸気肌!)徹底的に冷えをどうにかしたいなら週に2回ほど通うのがおすすめ。今年の冬こそ冷え知らずでいたいあなた!食べるだけじゃない、生姜の底力を感じてみてほしい。

中村温灸院
〒110‐0003 東京都台東区根岸3丁目12-21
JR山手線/京浜東北線「鶯谷駅」北口から徒歩5分
要予約:090-6243-0837

名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通

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業務が作業に変わる恐怖 エディターズレター(2020年7月29日配信分)

※この記事は2020年7月29日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

業務が作業に変わる恐怖

 「ブルックス ブラザーズ」の破たんに次いで、「ザ・ロウ」が大規模リストラに着手。かつての「ルイ・ヴィトン」メンズのトップ、ポール・エルバースもブランドを去るようです。

 アメリカ企業の艱難辛苦は、まだまだ続きそうですね。無論、個別の企業やブランドにも問題はあったでしょうし、新型コロナウイルスの影響はどの国より顕著だと思いますが、こうなると市場そのものの問題、もしくは築き上げてしまったファッション・システムの問題とも言えそうです。

 最後にアメリカを訪れたのは、今年の2月。ニューヨークではなく、ロサンゼルスでした。破たんしたバーニーズ ニューヨークのビバリーヒルズ店に行き、NY同様のカオスに衝撃を受けました。中でも一番ショッキングだったのは、のちにブランド終了が報じられた「シエス マルジャン」の同じ洋服が、90%オフになってなお、色違いもあるとは言え10着単位で売れ残っていたこと。「簡単に売れる洋服ではないのに、こんなに大量に。ナゼ?」。考え始めたらキリがなく、「数の論理」や「内輪ネタ」「パワーゲーム」「肥大」「作業」などなど、自戒も込め、さまざまな反面教師的教訓を心に刻みました。もういずれも、通用しないモノばかりですよね。

 中でも今、一番危惧するのは「業務が作業に変わること」です。ここでは「業務」には思考が伴い、「作業」にはそれが伴わないと考えてください。「業務が作業に変わる」って、本当に恐ろしいこと。今はそれに気付いた瞬間、内容なのか人なのかアプローチなのか、なにかを変えなければと思っています。

 冒頭のアメリカに話を戻すと、アメリカン・ファッションは全体として、システムを巨大化させる作業にまい進してしまったのではないか?なんて考えます。日本は、同じ道を辿っちゃいけない。常々「アメリカは、日本の3年先を体現している」と思ってきたからこそ、そう思うのです。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「ミキモト」がオウンドメディア「マイ・パール、マイ・スタイル」を始動

 「ミキモト(MIKIMOTO)」は11月10日、スペシャルサイト「マイ・パール、マイ・スタイル(MY PEARLS, MY STYLE)」をスタートした。同サイトでは、実際に「ミキモト」のジュエリーを愛用する著名人を起用し、撮り下ろしたビジュアルとスペシャルインタビューを随時公開するというものだ。モノクロのイメージで、トップのフォトグラファーやスタイリストを起用して制作されている。インタビューも読み応えたっぷりだ。

 初回は夏木マリと千葉雄大が「ミキモト」のパールジュエリーをまとって登場。それぞれが思うパールの魅力について語っている。夏木のインタビューは「パールは、個性に寄り添って」というタイトルで、スタイリングも彼女のアイデアを反映させており、「4メートルのスーパーロングのパールネックレスをスタイリングするのは長年の夢だった」とコメントしている。撮影はHiro Kimuraが担当。千葉は、「僕とパールの秘密」というタイトルで、「ミキモト コム デ ギャルソン(MIKIMOTO COMME GARCON)」のネックレスを重ね付けして登場。31歳の誕生日に自分へのプレゼントとしてパールネックレスを選んだと語っている。千葉の撮影は下村一喜が行った。

 来年1月には冨永愛が登場することになっている。

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ワタミ、居酒屋でも「牛肉推し」に大転換。「これはもう”牛肉居酒屋”という新ジャンル」

 既存の居酒屋120店を「焼肉の和民」に転換するワタミ。2021年3月期までに60店、翌2020年3月期までにさらに60店を転換する計画だが、すでに足元では居酒屋業態で牛肉を大きくフューチャーした大幅なメニュー改訂を実施している。これはもう「牛肉居酒屋」だ。
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美容男子からファッションデザイナーまで 「プロデュース101 ジャパン」元練習生によるパフォーマンスユニット「円神」とは

 グローバルボーイズグループJO1を輩出したオーディション番組「プロデュース101 ジャパン」の元練習生によるパフォーマンスユニット「円神」がデビューした。メンバーは、宮里ソル、A.rik(エーリック)、中本大賀、瀧澤翼、山⽥恭、草地稜之、中林登生、中谷日向、熊澤歩哉の9人で構成する。メンバーのエーリックは自身のアパレルブランド「ウップシュ(OOPSH)」を手掛けるなど、それぞれが歌手や俳優、モデルといったさまざまなフィールドで活躍する。エーリックとグループ最年少の高校生でリーダーの瀧澤翼、中谷日向に話を聞いた。

WWD:リーダーの瀧澤さんは現役高校生?

瀧澤:はい。普段は高校に通いながら、個人で俳優活動もしています。

WWD:芸能界を目指したきっかけは?

瀧澤:幼稚園の頃にたまたまテレビの取材を受けたんです。その時にテレビに映る自分を見て「将来はテレビの向こう側に行きたい!」と思い、小学校2年生くらいで子役事務所に入りました。

WWD:「円陣」の魅力を教えてください。

瀧澤:僕たちの最大の魅力は個性です。それぞれが違った特技やバックグラウンドを持っていて、良い意味でぐちゃぐちゃ。まとめるのは大変ですが、いろんな方面で活躍できるポテンシャルがあるグループです。

WWD:エーリックさんはファッションブランドも手掛けていますね。

エーリック:昔から洋服が好きで、オーディションを受ける前から自分でブランドを持ちたいと思っていました。オーディションに落ちてしまい、挑戦するなら今だと思い「ウップシュ」を立ち上げました。

WWD:ブランドのコンセプトは?

エーリック:“おっと、そうだ!子どもの気持ち“です。大人だからこうしないといけないとか、この年だからあの洋服は着られないよとか、そういうのに僕はとらわれたくない。年齢関係なく、好きなものに挑戦して欲しいという思いを込めました。アイテムはユニセックスで、子ども服までそろえています。今は、学生から僕のお母さん世代まで幅広く着てくれています。特に僕をキャラクター化したデザインのアイテムなどが人気です。

WWD:ファッションデザインの知識はどこで身に付けた?

エーリック:自分の好きなものを描くことを大事にしたかったので、あえて学校には通いませんでした。学校に行ったら既成概念にとらわれちゃうかなと思って。出身の沖縄のつながりで情報を集めて、ユーチューブでいろんな人がデザインを描いているのを見て勉強しました。

WWD:参考にしているブランドはある?

エーリック:実はブランドとかあんまり知らないんですよ。よくオススメのブランド教えてって言われたりするんですけど、全然わかんなくて。最近買ったのは「ナナナナ(NANA-NANA)」のバッグ。基本自由に組み合わせます。

WWD:中谷さんは美容に詳しいと聞きましたが?

中谷:はい。韓国に行ったことがきっかけで美容にハマりました。韓国の男性は普通にメイクもしていて肌もとても綺麗なんです。僕は肌に悩みがあったので、挑戦したら変われるかもしれないと思い、最初はとにかくその時に流行っていたコスメや美容アイテムを試してみました。

WWD:普段のメイクにはどれくらい時間かける?

中谷:トータルで45分〜1時間。毎日違う自分でいたいので、その日の朝の気分で「今日はちょっとピンクを入れよう」とか、「ブラウンにしてみよう」とか、髪型も合わせて考えています。最近スキンケアでハマっているのが「バニラコ(VANILLACO)」。メイクは「エスポワール(ESPOIR)」です。

WWD:今でこそジェンダー関係なくみんながメイクを楽しめるようになってきたが、最初は抵抗があった?

中谷:正直抵抗がありました。メイクをすれば女性的に見られるし、女々しいと思われる。でもやっぱり清潔感があった方が良い。韓国の男性がちゃんと日々スキンケアをして、メイクできちんと肌をきれいに見せる努力をしているところに感化されました。最近は周りもK-POPブームの影響でメイクに挑戦する男友達が増えて、お互いに情報交換しています。「円陣」のメンバーにも好きなブランドを紹介しています。

WWD:12月には初の舞台公演を控えている。

瀧澤:テーマは“出会い“です。メンバーの中には舞台の経験がない人もいます。ファンの皆さまが僕らの新しい一面に出会い、僕ら自身もこの舞台を通して新しい自分に出会うことができると思います。「円陣」の最大の魅力である個性を生かしながら、ダンスや歌、芝居を組み合わせて僕たちにしか出せない色を出すことを目指します。

エーリック:僕は沖縄出身なので、まずセリフのイントネーションが難しい。しかも、みんなそれぞれ違う演技の正解があって、僕はどう見られたらいい演技なんだろうって日々考えながら稽古しています。

WWD:最後にそれぞれの将来の夢を教えてください。

瀧澤:日本を代表する、歌って踊れる俳優になりたいです。三浦大知さんとか参考にさせていただいています。個人でユーチューブチャンネルを開設しようと思っているので、そこで僕にしかできない表現の場にしていきたいなと思っています。

エーリック:僕のロールモデルはジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)。ブランドをやりながらしっかりソロで音楽活動をしてみたり表に出るクリエイターを目指したいです。

中谷:正直芸能界にいると、「こうなりたい」の像が変わるんです。年々自分の課題が見つかって、やりたいこともたくさん増えます。だからこそ、ずっと芸能界にいていろんな自分を発見していきたい。今はモデルとしていろんな作品に携わって、ファッションや映像など、表現の幅を広げたいですね。

■円神 Debut Stage 「nonagon(ノナゴン)〜始まりの音〜」
会期:東京公演:12月4〜7日/大阪公演:12月11〜13日
場所:(東京)東京国際フォーラムホールC/(大阪)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
チケット:前売り8000円

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コスメキッチンがアウトレットに初進出 週末にはマルシェも開催

 マッシュビューティーラボは11月12日、サステナブルなオーガニックライフを提案、体験できる新業態セレクトショップ、コスメキッチン ヴィレッジ(COSME KITCHEN VILLAGE)を御殿場プレミアム・アウトレットにオープンする。同社がアウトレットに出店するのは初めて。コスメキッチンの中で最大規模の店舗となり、同社が扱うスキンケアやインナーケア、ヘアケアなど幅広く扱う。初年度売上高は1億6000万円を見込む。

 同社は「体にも環境にもいい“ナチュラル&オーガニック”を新しい場所でさらに広めていきたいという思いがあった。コロナ禍の中での心の不安や、毎日使うものに対する見直しが進んでいるため、ナチュラル&オーガニックへの関心も高まっている。また、消費行動や人の集まる場所にも変化が見られる(都心←→ローカル)。さらには働き方に関しても、都会ばかりではなく地域性の高い環境で働きたいというニーズも高まっており、地元密着のコミュニティー形成が活発になってきたタイミングだと思い、チャレンジするに至った」と出店の経緯を語った。

 売り場面積は約150平方メートルで、インサイドケア(サプリメントや調味料、菓子など)やアウトサイドケア(スキンケアやメイクアップ、ヘアケア、ボディーケアなど)、ライフスタイル・そのほか(ホームケアや雑貨など)で構成する。「エコストア(ECOSTORE)」「ジョヴァンニ(GIOVANNI)」「エッフェ オーガニック(F ORGANICS)」など同社が取り扱う幅広い製品のほか、これまでコスメキッチンやビープル バイ コスメキッチンで取り扱いのないブランドもそろえる。製品は正規価格の5〜70%オフで販売。「製品を最後まで無駄にせず、お客様さまに届けたい」との思いから、製品の使用期限・賞味期限はアイテムにより異なるが、コスメ系は期限まで1年未満、食品は期限まで8カ月未満のものを対象とする。

 また、「購買というシーン以外にも、ワークショップやマルシェなどさまざまな体験ができる場所として提案していきたい」とし、体験型スペースも確保する。今後はラベルデザインやソープデコレーションなどのワークショップを開催する予定だ。店内にはイートインスペースも設け、店内で販売するレトルト食品をその場で食べられるサービスも新たに展開する。

 さらに週末限定で店内の一角にマルシェを設ける。スーパーや百貨店では規格外だが味わい深い野菜を農家の協力を得て販売する。オープン初日から4日間限定でタレントRIKACOが監修した「リカコズ ファーマーズマーケット(RIKACO'S FARMERS MARKET)を開催。静岡の農家とコミュニケーションのあるRIKACOの「少しでも地域還元していきたい」という思いに共鳴し実現した。

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人気入浴剤のバスクリン × 槙野智章の「ハルテン」 × フリークス ストアの異業種コラボが実現

 日用品メーカーのバスクリンはこのほど、人気入浴剤の“バスクリン”発売90周年を記念して、プロサッカー選手の槙野智章が代表を務めるコスメブランド「ハルテン(HALTEN)」と、セレクトショップのフリークス ストア(FREAK'S STORE)とのコラボアイテムを発売した。

 アイテムは、“バスクリン”の歴代パッケージから着想を得たロングTシャツやスエット、お風呂グッズをフリークス ストアと製作し、「ハルテン」からはバスクリンが香りの監修を行ったボディーソープなどを用意。それぞれのコラボ商品は、全国のフリークス ストアや「ハルテン」のECサイトなどで販売中だ。またフリークス ストア長野店で、浴室をテーマにしたポップアップストアを11月15日までオープンしている。

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グラニフの新社長にオンワード元常務の村田昭彦氏が就任

 「デザインTシャツストア(Design Tshirts Store)」を展開するグラニフの新社長に、9月25日付でオンワードホールディングス元常務の村田昭彦氏が就任した。村田氏は、ECに最も成功しているファッション企業の一つであるベイクルーズのECを躍進に導いた立役者の一人。18年9月にオンワードホールディングス常務執行役員に就任したものの、わずか1年で退社していた。

 グラニフ(旧グラフィス)は2001年に設立。16年にはベンチャーキャピタルのジャフコが創業者から株を買い取り子会社化。今年1月には、三菱商事と三菱UFJフィナンシャルグループが設立した投資会社である丸の内キャピタルが買収していた。

 グラニフは現在、パルコやららぽーと、イオンモールなどの大型ショッピングセンターやファッションビルに124店舗を出店し、従業員数は600人。官報によると19年6月期は売上高が107億円、営業利益が8億8700万円、総資産133億円に対し、純資産は56億円だった。

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東武池袋が年に1度の時計フェアを11月12日から18日まで開催

 東武百貨店池袋店は「2020 東武ワールドウォッチフェア」を11月12日から18日まで開催する。テーマは“変化の時代に選びたい、自分だけの1本”。同フェアは2001年にスタートし、以来、年に1度の開催を続けて今年で20回目を迎える。毎年8月に行っていたが、今年は「コロナとは関係なく」(岩渕由希子リビング・時計宝飾部マネジャー)スライド開催する。その狙いや今打ち出したい時計について聞いた。

WWD:例年との違い、また11月開催の理由について聞きたい。

岩渕由希子東武百貨店池袋店リビング・時計宝飾部マネジャー(以下、岩渕):まずは会場を6階の時計売り場のみとした。昨年度で売り場の改装が完了し、催事場を使わずとも各ブランドの世界観を伝えられるようになったことが大きい。開催時期については、商品の入荷見通しなどから総合的に判断した。19年の出展ブランド数は57だったが、今年は41と縮小しての開催となる。これらは上半期スタート時(コロナ以前)に決定していた。

WWD:世界2大時計見本市中止による影響は?

岩渕:当社は買い付けを問屋に依頼しているため、直接的な影響ははかった。

WWD:困難な状況下で、より資産価値の高い時計に注目が集まっている。今回のフェアで東武池袋が打ち出したい時計とは?

岩渕:フェアのテーマが“変化の時代に選びたい、自分だけの1本”ということもあり、資産価値の高い時計だけでなく、それぞれのお客さまの価値観やライフスタイルに合った1本を提案したい。

WWD:「2020 東武ワールドウォッチフェア」で最も訴求したいものは?

岩渕:改装した売り場をあらためて見ていただき、そこから各ブランドの思いを発信したい。そして“時計の東武”のイメージをいっそう高めたい。

WWD:フェアの売り上げ目標は?

岩渕:今年は規模を縮小しており、かつ19年は増税特需もあったことから、前年割れの目標を組んでいる。

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「YSL」の2021年春夏はアイスクリームに着想を得たパステルカラーのメイク ミルクティーリップも復刻

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は2021年2月19日、21年春夏コレクションを発売する。今季はアイスクリームに着想を得た甘いパステルカラーのパレットやミルキーなカラーのリップスティックが登場する。また、人気の口紅“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”にはブラウンを中心とした新色も加わる。スキンケアからは人気美容液の限定キットが登場する。

 春夏メイクにはアイシャドウ、チーク、ハイライター10色を一つにした“パレット ポップイン フレッシュ”(1万3000円)と、“ルージュヴォリュプテ シャイン”の限定色をラインアップ。マルチパレットはミルクチョコレートやフローズンブルーベリー、ピスタチオアイスクリームなど、アイスクリームから着想を得たカラーをそろえる。淡いグリーンやブルー、甘いチョコレートブラウンのアイシャドウに、柔らかなピンクやコーラルのチーク、パーリーなホワイトなどのハイライターなどを含む。美容オイル65%配合のバームリップスティック“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”(限定4色、各4100円)からは昨年話題となり即完売した“ミルクティーコレクション”から2色が復刻し、カプチーノとピーチティーをイメージしたミルキーな2色が登場する。

 1月1日には“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”(新7色、各4100円)に7つの新色が加わり、全35色のラインアップになる。ほてったような血色感を与える、肌なじみの良い“血色ブラウン”が7種だ。また同日にコーラルやオレンジ、レッドをはじめとする5つの限定色も発売する。同リップは高い抗酸化力をもち、唇に弾力を与えるザクロ果実エキスと美容オイルを配合。みずみずしいクリアな発色と艶をかなえ、滑らかなつけ心地を特徴とする。3月26日にはゾーイ・クラヴィッツ(Zeo Kravitz)とコラボしたリップスティックも登場する。美しくピュアな発色の“ルージュ ピュールクチュール コレクター”(限定8色、各4500円)に、ゾーイが愛するロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスにインスパイアされた8つのレッドだ。

 スキンケアからは1月1日に人気のスキンケアシリーズ“ピュアショット”の新作化粧水“エッセンス ローション”(150mL、8400円)が登場する。モロッコのアルガンオイルとビタミンE、LHA、AHAを組み合わせ、肌のごわつきを柔らかくほぐし、毛穴を引き締めて肌に透明感を与える。また、人気の美容液“ピュアショット ナイトセラム”の現品(30mL)と20mLサイズが一つになった“ピュアショット ナイトセラム ジャンボ セット”(1万4700円)と、同美容液の現品サイズにミニサイズの化粧水やクリーム、洗顔料などがついた“ピュアショット ナイトセラム スターター キット”(1万1500円)を発売する。

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「YSL」の2021年春夏はアイスクリームに着想を得たパステルカラーのメイク ミルクティーリップも復刻

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は2021年2月19日、21年春夏コレクションを発売する。今季はアイスクリームに着想を得た甘いパステルカラーのパレットやミルキーなカラーのリップスティックが登場する。また、人気の口紅“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”にはブラウンを中心とした新色も加わる。スキンケアからは人気美容液の限定キットが登場する。

 春夏メイクにはアイシャドウ、チーク、ハイライター10色を一つにした“パレット ポップイン フレッシュ”(1万3000円)と、“ルージュヴォリュプテ シャイン”の限定色をラインアップ。マルチパレットはミルクチョコレートやフローズンブルーベリー、ピスタチオアイスクリームなど、アイスクリームから着想を得たカラーをそろえる。淡いグリーンやブルー、甘いチョコレートブラウンのアイシャドウに、柔らかなピンクやコーラルのチーク、パーリーなホワイトなどのハイライターなどを含む。美容オイル65%配合のバームリップスティック“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”(限定4色、各4100円)からは昨年話題となり即完売した“ミルクティーコレクション”から2色が復刻し、カプチーノとピーチティーをイメージしたミルキーな2色が登場する。

 1月1日には“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”(新7色、各4100円)に7つの新色が加わり、全35色のラインアップになる。ほてったような血色感を与える、肌なじみの良い“血色ブラウン”が7種だ。また同日にコーラルやオレンジ、レッドをはじめとする5つの限定色も発売する。同リップは高い抗酸化力をもち、唇に弾力を与えるザクロ果実エキスと美容オイルを配合。みずみずしいクリアな発色と艶をかなえ、滑らかなつけ心地を特徴とする。3月26日にはゾーイ・クラヴィッツ(Zeo Kravitz)とコラボしたリップスティックも登場する。美しくピュアな発色の“ルージュ ピュールクチュール コレクター”(限定8色、各4500円)に、ゾーイが愛するロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスにインスパイアされた8つのレッドだ。

 スキンケアからは1月1日に人気のスキンケアシリーズ“ピュアショット”の新作化粧水“エッセンス ローション”(150mL、8400円)が登場する。モロッコのアルガンオイルとビタミンE、LHA、AHAを組み合わせ、肌のごわつきを柔らかくほぐし、毛穴を引き締めて肌に透明感を与える。また、人気の美容液“ピュアショット ナイトセラム”の現品(30mL)と20mLサイズが一つになった“ピュアショット ナイトセラム ジャンボ セット”(1万4700円)と、同美容液の現品サイズにミニサイズの化粧水やクリーム、洗顔料などがついた“ピュアショット ナイトセラム スターター キット”(1万1500円)を発売する。

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「バリー」が地球温暖化への意識を促すカプセルコレクションを発売

 スイス発のファッションブランド「バリー(BALLY)」が、アウトドアから着想を得たカプセルコレクション“ピーク アウトルック(Peak Outlook)”を発売した。日本では、「バリー」銀座店と公式オンラインストアで取り扱う。

 本コレクションは地球温暖化の深刻な影響に対する意識の高まりを目的とし、リサイクル原料を使用したイタリア製のサーマルセットやパッド入りフーディー、Tシャツなどのウエアと、登山から着想を得たブレスレット、ベルト、キーホルダーなどのアクセサリーを含む全37点。リサイクル可能に再設計した「ビブラム(VIBRAM)」のソール付きカーリングシューズや「シグ(SIGG)」のアルミ製ウオーターボトル、「スノーピーク(SNOW PEAK)」のチタン製のコンパクトな調理セットやマグ、ステンレス製のコーヒーパーコレーターなどのコラボレーションアイテムもそろえる。なおコレクションによる収益は全額、世界各地の山岳環境保護活動を行うバリー ピーク アウトルック財団の活動資金に充てられる。同財団は、危機的状況にあるアルプス山脈の環境を保護するため、エベレストなどヒマラヤ山脈のベースキャンプ(登山を開始する拠点地)の清掃活動やサステナブルな登山道を新設している。

 キャンペーンは、アーティストであり環境活動家のミッシェル・コント(Michel Comte)がスイスのローヌ氷河で撮影。氷河の一部分は広大なUVブランケットで覆われており、日光を反射させることで氷河の溶解を70%まで減らす地元の取り組みを背景に写し出した。コントは「アルプスは世界で最も魅力的な場所の一つ。私は氷河が急激に減少しているのを目の当たりにした。人々が知恵を集めて正しく協力すれば、変化を起こすことができると思う」とコメントを寄せている。

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「バリー」が地球温暖化への意識を促すカプセルコレクションを発売

 スイス発のファッションブランド「バリー(BALLY)」が、アウトドアから着想を得たカプセルコレクション“ピーク アウトルック(Peak Outlook)”を発売した。日本では、「バリー」銀座店と公式オンラインストアで取り扱う。

 本コレクションは地球温暖化の深刻な影響に対する意識の高まりを目的とし、リサイクル原料を使用したイタリア製のサーマルセットやパッド入りフーディー、Tシャツなどのウエアと、登山から着想を得たブレスレット、ベルト、キーホルダーなどのアクセサリーを含む全37点。リサイクル可能に再設計した「ビブラム(VIBRAM)」のソール付きカーリングシューズや「シグ(SIGG)」のアルミ製ウオーターボトル、「スノーピーク(SNOW PEAK)」のチタン製のコンパクトな調理セットやマグ、ステンレス製のコーヒーパーコレーターなどのコラボレーションアイテムもそろえる。なおコレクションによる収益は全額、世界各地の山岳環境保護活動を行うバリー ピーク アウトルック財団の活動資金に充てられる。同財団は、危機的状況にあるアルプス山脈の環境を保護するため、エベレストなどヒマラヤ山脈のベースキャンプ(登山を開始する拠点地)の清掃活動やサステナブルな登山道を新設している。

 キャンペーンは、アーティストであり環境活動家のミッシェル・コント(Michel Comte)がスイスのローヌ氷河で撮影。氷河の一部分は広大なUVブランケットで覆われており、日光を反射させることで氷河の溶解を70%まで減らす地元の取り組みを背景に写し出した。コントは「アルプスは世界で最も魅力的な場所の一つ。私は氷河が急激に減少しているのを目の当たりにした。人々が知恵を集めて正しく協力すれば、変化を起こすことができると思う」とコメントを寄せている。

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三越伊勢丹HDの最終赤字450億円に 21年3月期

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は11日、2021年3月期の最終損益が450億円の赤字(前期は111億円の赤字)になりそうだと発表した。7月発表の600億円の赤字予想からは改善する。子会社の三越伊勢丹不動産の譲渡による関係会社株式売却益71億円を特別利益として計上するほか、販管費の削減の積み増しで、赤字幅が150億円縮小する。 

 売上高は前期比27.7%減の8150億円(7月発表の予想は8230億円)、営業損益は330億円の赤字(同380億円の赤字、前期は156億円の黒字)に修正する。コロナによる消費減退で売上高の増加は見込めないものの、宣伝費や催事の縮小などコストの見直しでカバーする。

 同日発表した20年4〜9月期業績は、売上高が前年同期比41.8%減の3357億円、営業損益が178億円の赤字(前年同期は138億円の黒字)、純損益が367億円の赤字(同75億円の黒字)だった。4月から5月にかけての店舗休業に加え、それ以降も稼ぎ頭である都心の基幹店の回復が遅れている。売上高は前年同月に比べて、伊勢丹新宿本店が42.4%減、三越日本橋本店が41.7%減、三越銀座店が63.5%減だった。三越銀座店は例年であれば免税売上高が約35%を占めるため、訪日客の蒸発で大きな打撃を受けた。

 これらの結果を受けて22年3月期を最終年度にした中期経営計画(18年11月策定)を取り下げる。コロナによる消費市場の変化を踏まえた新しい中期経営計画を策定し、21年5月に発表する。

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資生堂がライブコマース型オンラインイベントを初開催 イガリシノブやYOUなど豪華ゲスト

 資⽣堂は、初のライブコマース型オンラインイベント「あたらしい毎⽇を、あたらしいコスメと。Shiseido BEAUTY EXPO by watashi+」を11⽉13〜14⽇に開催する。同社のブランドが集結し、「これからのキレイを探そう。」をコンセプトに視聴者参加型のコンテンツを用意。会場にいるゲストとライブ配信を通して直接会話ができたり、配信中に気になる商品を購⼊したりすることも可能だ。

 イベントは13日が22〜24時まで、14日が21〜24時まで全編ライブ配信。メインMCを芸人のチョコレートプラネットが務め、「⽀持される男のキレイ」(出演者:前⽥裕⼆、YOU)、「スキンケアとライフスタイル」(出演者:鈴⽊紗理奈、Dream Ami)、「21 年トレンドメイク」(出演者:イガリシノブ、新⽥さちか)、「美容の本⾳」(出演者:内⽥恭⼦、加治ひとみ、ほか)、「化粧品の疑問」(河北⿇友⼦、資⽣堂研究員)の全5つのテーマで、それぞれゲストがトークを繰り広げる。

 当日は特設ページにアクセスし、「ON AIR」ボタンをタップするのみ。事前に資生堂公式オンラインショップ「ワタシプラス」にログインしておくとスムーズに買い物ができる。また、イベント関連キャンペーンとして、11月12日までに「ワタシプラス」公式アカウントをフォロー&リツイートした人に、300円、500円、1500円のいずれかのクーポンをプレゼントするほか、ライブ配信前(12日23時59分)までに「ワタシプラス」に新規会員登録すると1000 円クーポンをプレゼントする。

■イベント概要

特設ページ
https://shiseido.jp/2TC9fsx(PC ⽤)
https://shiseido.jp/3jC0vNG(スマートフォン⽤)

「⽀持される男のキレイのリアルと⼥のホンネ」
出演者:前⽥裕⼆、YOU
開催⽇時:13⽇22時〜

「私らしいキレイのカタチ」
出演者:鈴⽊紗理奈、Dream Ami
開催⽇時:13⽇23時〜

「イガリシノブが提案する21 年トレンドメイク」
出演者:イガリシノブ、新⽥さちか
開催⽇時:14⽇21時〜

「ホンネの夜会」
出演者:内⽥恭⼦、加治ひとみ、ほか
開催⽇時:14⽇22時〜

「直撃!キレイ研究所」
出演者:河北⿇友⼦、資⽣堂研究員
開催⽇時:14⽇23時〜

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言葉を大事にしたスキンケアブランド「イカウ」を立ち上げた白濱イズミとは誰か? そこに込めた思い

 白濱イズミがプロデュースするスキンケアブランド「イカウ(IKAW)」が公式ECサイトを立ち上げ、デビューした。第一弾商品の“スキンケアオイル”(60mL、6270円税込)は、最もバランスが良いとされる22歳の肌にある皮膚構造成分を植物由来で再現したオイルで、顔や体、髪にとマルチに使える。白濱イズミとは、タレント、表現者として活躍するラブリのこと。白濱イズミで挑むビューティについて、また子どもが生まれて“今”思うことについても聞いた。

WWD:スキンケアブランド「イカウ」を作った思いは?

白濱イズミ(以下、白濱):私はこれまで、言葉を書いてきました。例えば、本だったり、エッセーだったり、時には音楽だったり、言葉のさまざまな面を形に変えて伝えているんです。それで今回は、ビューティアイテムに変えてみたんです。

私は言葉を発信する側ですが、受け取る側の人によっては音楽から言葉が入ってくる人もいれば、映画から言葉を受け取る人もいるし、それが本であることも。言葉だけでは伝えられないことがあると思っています。日常の中で、触れられるもので表現できたらいいなあと思ったんです。

WWD:それが今回はビューティだったんですね。

白濱:私自身、女性にとっても言えることですが、肌がきれいになる、ならないって、心の変化につながると思うんです。肌がきれいになるだけで、余裕が生まれて誰かに優しくなれたりとか、関心がなかったことに対して関心が生まれたり。心に余裕ができると自分の感覚の中にスペースが生まれる。余白が生まれるという感じでしょうか。スキンケアでその人自身から変化が生まれるといいなと考えて、今回のブランドを作りました。

WWD:確かに、スキンケアアイテムはモノでありながら、人の心を動かす、変化を与えられるモノだと思います。そこで最初にオイルを選んだ理由は?

白濱:例えば、化粧水だと化粧水の使い方だけでしか、クリームだとクリームの使い方でしかアプローチができません。オイルは、その人の使い方になじむものと考えます。「イカウ」も使い方は一つじゃない。顔や髪、自分が気になるところ、胸の周り、デリケードゾーンにも使えます。これを使ってあなたの生活、スタイルに合う使い方をしてもらえたらいいなという思いを込めています。

WWD:OEMメーカーはオリオン粧品工業ですね

白濱:原価やコストを抑えることを考えると、海外などを活用する方がいいと思いますが、自分の目の届く範囲でモノづくりをしたくて国内生産にこだわりました。オリオンさんにお願いしたのは、使う人の気持ちを考えた人間味のある会社さんだと思ったからです。また、オリオンさんは新しいことをやってみよう、やってみますと言ってくれたんです。

WWD:最初にオイルを選んだ理由は?

白濱:だたオイルだと、どこにでもあるようなオイルになってしまいます。オリジナリティーとして、ベタつかない、軽い感覚にこだわりました。オイルってどうしても重たさがあって。塗ってすぐに出かけられないし、夜に使うモノ、という印象になりがち……。デイリーに使えて、夏でも使えて、すぐに作業、仕事に取り掛かれる軽さ。それを表現したいと思っていました。

「ラブリで出すと、ラブリとしての私が立ってしまう」

WWD:今回、ビジュアルや映像にもこだわっていますね。写真家の嶌村吉祥丸氏が撮影し、映像は夫である米倉強太氏が担当しました。普通の化粧品のビジュアルでは、肌が綺麗に見える画像や映像ですが、「イカウ」は肌の雰囲気を演出しているというか、イメージというかかっこよくもあるし、自然な感じがします。

白濱:「イカウ」はビューティぽさをなくしたかったというのではないですが、私が作る意味を考えると、ビューティブランドなんですが、自分らしいビューティぽさの表現を選んだんです。今回、私がビジュアルに出なかったのも、ブランドよりも先に、ラブリとしての私が立ってしまう。それではダメというか、私は後ろにいて「イカウ」という作品がちゃんと前にありたいと思ったからなんです。

ブランド名の「イカウ」は、(もう一つの母国である)フィリピン語で、日本語で「あなた」という意味を持ちます。「あなたに」というところに、私が登場しちゃうとごちゃまぜになってしまうと思って。あくまでも「あなたに」対するという意味を込めています。

WWD:オイルのパッケージは一般的に瓶の採用が多いというのもありますが、重い印象になりがちですが、「イカウ」はさらっとした見た目で、オイルっぽさがないですよね。

白濱:ビューティアイテムを作るぞ!っていうのがないというか、すごくフラットに考えて作っているんです。使う人が使いやすい、日常の中のどこにいても使いやすいオイルを考えてこういうスタイルにしました。外箱も内側に空の模様を描いたのですが、最初はそれが外でもいいのかなあと思ってたんです。でも受け取った人が開けた時に、ちょっとふわっとした気持ちになるというか、プレゼントという感じで内側にしました。

WWD:作っているときに失敗したことはありましたか?その解決策は?

白濱:ボトルのキャップの色ですね。本当は違った色にしようと思っていたんですが、間違った色が出来上がってきたんです。でもそれがいいねってなって。実際はもう少し本体となじむ感じをイメージしてたんです。今のピンクっぽいのはメリハリがあっていいかもねと決まったんです。

妊娠中にスキンケアの延長線で子どもと触れ合える

WWD:私生活ではお子さんも誕生し、生活はもちろん変化したと思いますが、価値観も変わりましたか?

白濱:「イカウ」は、妊娠中に作り続けていて、妊娠しているときでも使えられるテクスチャー、妊娠線にも対応できるようにしたいと思っていました。オイルを塗るときに自分のお腹に触れることにより、奥に赤ちゃんがいることを実感する。ただのスキンケアなんですけど、その延長線上で自分の子どもに触れ合えるという感覚を感じていました。

WWD:神秘的ですね。

白濱:作っているときにお腹に子どもがいたので、「イカウ」も神秘的な感覚を取り入れることができたと思います。香りも妊娠中は敏感になります。爽やかさだったり、軽さだったりを意識して香りも作ったので、妊娠してる私でもこの香り大丈夫だなってなりました。

WWD:心境の変化もあったんでしょうか?

白濱:子どもが生まれていろいろ考えますね。一緒にいるわけじゃないのに、常に娘が一緒にいる感じがあるんです。自分が2人になった感覚というか。一人じゃないって。テンパっていたことが落ちつて考えられるようになったというか。感覚が優しくなったというか、丁寧さが加わったような気がします。不思議なんですけどね、穏やかな気持ちです。

WWD:私も子どもがいるのでなんか分かります。生活はけっして穏やかじゃないんですけど、そのなんだか感覚が穏やかになったというか。

白濱:そうそう、生活はそうじゃないんですけどね(笑)。感覚として穏やかな空気が流れているんですよね。

WWD:「イカウ」の次の製品は決まっていますか?今後作ってみたいモノは?

白濱:今、化粧水を作っています。化粧水もオイルの延長線、オイルがベースで、それが化粧水に変化しているという感じでしょうか。姿は違うけど、何かが一緒というのを作ってみたいと思って。オイルを入れて2層式にしてまぜて使うとかを考えていて。3、4月ぐらいに出せたら。サンプルが出きているのですが、とっても柔らかな肌に導いてくれるんです。

ビューティブランドだけど感覚を超えた一つの表現が「イカウ」

WWD:今後の目標について教えてください

白濱:「イカウ」は、イカウという場所があってその中で自分の言葉だったり、写真や映像、音楽だったり、いろんなものを毎回組み合わせて、さまざまな形で「イカウ」を見せられたら。ビューティブランドなんだけど、ビューティの感覚を超えた、表現の一つであったらいいなと思っています。

私自身は、「イカウ」がありつつ自分の言葉というものをいろんな形に変えて、本でも、お母さんになったから子どものモノだったり、お母さんにモノだったり。誰かのためになるモノ、誰かの生活の中に意味のあるモノを生み出せたらいいと思います。

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“スマイリーフェイス”を巡ってニルヴァーナと「マーク ジェイコブス」が訴訟中

 マーク ジェイコブス インターナショナル(MARC JACOBS INTERNATIONAL 以下、MJI)が、ロックバンドのニルヴァーナ(NIRVANA)のアイコンともいえる、目が“X”の形をしたスマイリーフェイスのロゴの一部を変えて使用したことが著作権侵害だとしてニルヴァーナに提訴された件について、11月2日にカリフォルニア州連邦裁判所にサマリージャッジメント(陪審員の評決を必要とせずに裁判所の判断によって訴訟を終了させる略式判決)を求めたことが明らかとなった。

 MJIはニルヴァーナのスマイリーフェイスの目の部分を“M”と“J”に変更し、Tシャツやセーター、靴下などにあしらった商品を展開。これをニルヴァーナは権利侵害だと主張したが、MIJは①ニルヴァーナにそもそも権利がないこと、②ボーカルのカート・コバーン(Kurt Cobain)がロゴをデザインしていないことなどを主張し、ニルヴァーナの訴えに正当な理由はないと反論した。MIJは、MIJが反訴している分も含めすべての訴訟においてニルヴァーナの主張を退けるよう裁判所に求めているのに加えて、同バンドが所有するスマイリーフェイスの著作権も登録取り消しを求めている。これに対してニルヴァーナの代理人は、MJIの主張について「法的にも事実的にも欠陥がある主張。われわれは(サマリージャッジメントの)要求に対して強く反対し、最終的に勝訴することを信じている」とコメントした。

 さらにMJIの代理人は、目の部分を“M”と“J”に変えていることで問題のデザインと同一性はなく、「そもそもスマイリーフェイスはどこにでもある一般的なシンボルであるから、消費者はニルヴァーナやその他のいかなる特定の対象とも結び付けてイメージすることはない」と主張する。

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日本環境設計が手掛ける衣料リサイクルの「ブリング」が2020年度グッドデザイン賞受賞

 日本環境設計が手掛ける「ブリング(BRING)」は“服から服を作る”をコンセプトに、古着の回収から仕分け、さまざまな用途に分類し、その中の古着から再生したポリエステルを用いた製品販売を行う循環型の仕組みを確立した。加えて、その仕組と原料を他のアパレル企業や商社、再生事業者と共有し、業界全体を巻き込んだプラットフォームを形成した。公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2020年度グッドデザイン賞のビジネスモデル部門では、この仕組みが評価され「グッドデザイン金賞」を受賞。アパレルブランドにおける受賞は6年ぶりとなった。

 ペットボトルを原料にした一般的なマテリアルリサイクルでは、色を完全に脱色することが難しいため、一度しかリサイクルできない点が課題だった。同社のケミカルリサイクル技術ではまず、回収した廃棄衣料を化学的に分解し、溶け出したポリエステルを分子レベルで脱色。これにより、透明なポリエステル樹脂を作ることができ、繰り返しリサイクルすることを可能にした。再生したポリエステル樹脂は石油から作られるバージンポリエステルのものと同等の機能性を備える。

 中村崇之営業業務部プロダクトマーケティング課課長は「現在、ポリエステルは繊維生産量の約6割にあたる約5200万tを占めると言われている。そこでわれわれはポリエステル繊維自体をサステナブルなものに変えていく必要があると考えた」と話す。

 現在「ブリング」と提携して服の回収に取り組むブランドの数は約100。そのほか「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」が主催するファッションショッピングイベント「ヴォーグ・ファッションズ・ナイト・アウト トウキョウ」などのイベントや地域のマラソン大会などにも出店する。「1店舗しかないような地方の小さなブランドから、『無印良品』のような大きなブランドまで幅広く取り組んでいて認知は拡大している」が、実際に回収で集まる衣服のほとんどがリユースできるものだという。同社の再生ポリエステルの原料となる100%ポリエステル製の衣服は回収されたもののうち約5%程度。中村は「回収したものは素材に合わせて提携先のリサイクル工程に回している。原料は足りていないのが現状だ。服から服を作ることができるという認識を広め、回収の文化を醸成していきたい。いろんなブランドに参加してもらい、世界中のポリエステルを再生ポリエステルに変えてくことを目指す」と語る。

 今年5月にはオリジナルブランドを立ち上げ、これまでボディー販売していたTシャツに加えて、アンダーウエアなど商品ラインアップを拡充していく。10月24日に東京・丸の内にオープンしたアウトドアブランド「アンドワンダー(AND WANDER)」の店舗では、「ブリング」の商品を販売し、一部商品を対象に刺しゅうのカスタマイズサービスなどを実施している。中村は「たくさんのブランドに使ってもらうことで、自分たちのお客さま以外にも循環型を体験してほしい。消費者が自然とファッションを楽しむ中で原料がサステナブルに変化していくべきだろう」と話す。今後はポリエステルの機能性を生かしたアウトドアマーケットに向けた商品を展開していく予定だ。

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日本環境設計が手掛ける衣料リサイクルの「ブリング」が2020年度グッドデザイン賞受賞

 日本環境設計が手掛ける「ブリング(BRING)」は“服から服を作る”をコンセプトに、古着の回収から仕分け、さまざまな用途に分類し、その中の古着から再生したポリエステルを用いた製品販売を行う循環型の仕組みを確立した。加えて、その仕組と原料を他のアパレル企業や商社、再生事業者と共有し、業界全体を巻き込んだプラットフォームを形成した。公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2020年度グッドデザイン賞のビジネスモデル部門では、この仕組みが評価され「グッドデザイン金賞」を受賞。アパレルブランドにおける受賞は6年ぶりとなった。

 ペットボトルを原料にした一般的なマテリアルリサイクルでは、色を完全に脱色することが難しいため、一度しかリサイクルできない点が課題だった。同社のケミカルリサイクル技術ではまず、回収した廃棄衣料を化学的に分解し、溶け出したポリエステルを分子レベルで脱色。これにより、透明なポリエステル樹脂を作ることができ、繰り返しリサイクルすることを可能にした。再生したポリエステル樹脂は石油から作られるバージンポリエステルのものと同等の機能性を備える。

 中村崇之営業業務部プロダクトマーケティング課課長は「現在、ポリエステルは繊維生産量の約6割にあたる約5200万tを占めると言われている。そこでわれわれはポリエステル繊維自体をサステナブルなものに変えていく必要があると考えた」と話す。

 現在「ブリング」と提携して服の回収に取り組むブランドの数は約100。そのほか「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」が主催するファッションショッピングイベント「ヴォーグ・ファッションズ・ナイト・アウト トウキョウ」などのイベントや地域のマラソン大会などにも出店する。「1店舗しかないような地方の小さなブランドから、『無印良品』のような大きなブランドまで幅広く取り組んでいて認知は拡大している」が、実際に回収で集まる衣服のほとんどがリユースできるものだという。同社の再生ポリエステルの原料となる100%ポリエステル製の衣服は回収されたもののうち約5%程度。中村は「回収したものは素材に合わせて提携先のリサイクル工程に回している。原料は足りていないのが現状だ。服から服を作ることができるという認識を広め、回収の文化を醸成していきたい。いろんなブランドに参加してもらい、世界中のポリエステルを再生ポリエステルに変えてくことを目指す」と語る。

 今年5月にはオリジナルブランドを立ち上げ、これまでボディー販売していたTシャツに加えて、アンダーウエアなど商品ラインアップを拡充していく。10月24日に東京・丸の内にオープンしたアウトドアブランド「アンドワンダー(AND WANDER)」の店舗では、「ブリング」の商品を販売し、一部商品を対象に刺しゅうのカスタマイズサービスなどを実施している。中村は「たくさんのブランドに使ってもらうことで、自分たちのお客さま以外にも循環型を体験してほしい。消費者が自然とファッションを楽しむ中で原料がサステナブルに変化していくべきだろう」と話す。今後はポリエステルの機能性を生かしたアウトドアマーケットに向けた商品を展開していく予定だ。

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TSIが傘下のアナディスをヒロタに売却、「アンシェヌマン」などを展開

 アパレル大手のTSIホールディングスは傘下で、「アンシェヌマン(ENCHAINEMENT)」などのセレクトショップを展開するアナディス(D’UN A DIX)の全株式を、岐阜アパレルのヒロタに売却する。譲渡日は3月1日付で、売却額は非公開。TSIは2016年2月にアナディスを30〜40代の女性向けの商品開発の強さを評価して買収していたが、構造改革で事業ポートフォリオの入れ替えを進める中で売却を決めた。21年3月期に、撤退する店舗の違約金や人員整理費用などで3億6000万円の特別損失を計上する。

 アナディスはセレクトショップの「アンシェヌマン ユニ/ポワン ド ミニョン」をアトレ恵比寿や新丸ビルなど、「アンシェヌマン」を二子玉川ライズやルクア大阪などに出店しているほか、社名と同名の「アナディス」などのオリジナルブランドも展開している。

 ヒロタは岐阜県に本社を置き、GMS向けの低価格アパレルや子ども服を主体とするアパレルメーカーだが、12年にスタイリストの佐々木敬子をディレクターに起用した「ザ ヴァージニア(THE VIRGNIA)」をスタート。14年にはオルケスから「ノエラ(NOELA)」を買収するなど、ウイメンズブランド事業を強化している。

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「バーバリー」が若者の夢を称える新キャンペーン公開 若者支援に取り組む慈善団体に寄付も

 「バーバリー(BURBERRY)」はこのほど、“コミュニティー”をテーマにした新キャンペーンを公開した。先日パートナーシップを締結したイングランド代表サッカー選手で活動家のマーカス・ラッシュフォード(Marcus Rashford)も登場するほか、キャンペーンの一環として世界各地で若者支援に取り組む慈善団体に寄付を行う。

 ビジュアルはラファエル・パヴァロッティ(Rafael Pavarotti)が撮影し、ファッション、ダンス、スポーツの要素を掛け合わせ、ダイナミックで自由なブランドの世界観を表現した。アイテムは「バーバリー」のアイコニックなアウターウエアやトレンチコート、ダイヤモンドキルトのジャケット、リサイクルナイロン製のフーデッドパッファージャケット、アーカイブにインスパイアされたポケットバッグなどをフィーチャーした。キャンペーンフィルムは、クリエイティブ集団のメガフォース(Megaforce)が手掛けた。

 リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーは「今回のキャンペーンは、前を向き未来を見据えることがコンセプトだ。若いエネルギーにインスパイアされ、異なる才能を持つ人々が一体となり、世界が一つになる様を描いた。情熱、コミットメント、そして愛を通して一つになり、若い人々の夢を称え、前進していくことを表現した。またマーカス・ラッシュフォードとの取り組みをベースに、このキャンペーンでは真の自由、そして未来を切り拓いていくことも表現した。限界や可能性を押し広げるためには、大胆不敵なスピリットや想像力が必要だ。それがまさに 『バーバリー』の精神だ」とコメントした。

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米フルラが破産法申請 5番街の旗艦店は継続

 フルラ USA(FURLA USA)は日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用をニューヨーク州の破産裁判所に申請した。新型コロナウイルス感染拡大によって3月に店舗閉鎖を強いられたことや、客足の減少したことが店頭のパフォーマンスに大きな影響を与えた。

 フルラは1927年にアルド・フルラネット(Aldo Furlanetto)がイタリアのボローニャで創業。創業家一族のフルラネット家による家族経営で、世界中に500店舗以上を持つ。アメリカでは89年に事業を開始。8つのアウトレットを含む14店舗を展開し、2019年の売上高の7%をアメリカ事業が占める。

 破産裁判所に提出した資料によると、フルラ USAの19年における売上高の大半は実店舗が占めており、2200万ドル(約22億円)で全体の60%近くを構成している。また卸売りの売上高は約1300万ドル(約13億円)で約35%、ECでの売上高は約280万ドル(約2億8000万円)で約7%を占める。

 同資料の中で、フルラ USAはパンデミック以前の経営悪化についても触れており、新型コロナがとどめになったと説明している。特に観光客より地元の買い物客に支えられていたインディアナポリスとボストンでの客足は過去2年間減少傾向にあり、これらのエリアの4店舗を閉じると発表した。同社は3月に一時的に14店舗閉鎖に追い込まれ、当時従業員の過半数とされる90人を解雇していた。11月現在、34人の正社員と17人のパートタイムの従業員を抱える。

 なお既存のニューヨーク5番街の旗艦店は引き続き運営し、店内を改装する。同店舗にはミラノで9月にリニューアルオープンした旗艦店のコンセプトや設計を取り入れる予定だ。アメリカ全体で卸売事業も新型コロナウイルスによる打撃を受けているものの、サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)やブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE)といった大手百貨店とは今後も関係を保つ方針だ。

 フルラグループ全体での19年の売上高は、18年から横ばいで5億200万ユーロ(約612億円)だった。18年の売上高は5億1300万ユーロ(約625億円)と報告していたが、意図せぬ販売先での売上高を除くことで5億400万ユーロ(約614億円)に修正した。

 フルラのジョバンナ・フルラネット(Giovanna Furlanetto)社長は、再建計画についての詳細は述べなかったが、よりスリムに改善した組織でアメリカ市場に戻れるように尽力するという。「われわれはより現代的な方法で市場を再構築する必要があり、それを通じて成長していけると信じている。米国市場は依然として興味深く、戦略的に重要ではあるものの、われわれは店舗の収益化に取り組まなくてはならない。今後はより柔軟で、サステナブルなネットワークが必要だ」とコメントした。

 同社は新たにカナダに2店舗をオープンしたばかり。またイタリアのフィレンツェとシエナの間に位置するトスカーナには新しい製造工場を開設した。広さ約1万9000平方メートルで、新製品の研究開発や教育施設が収容されている。

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「デシグアル」の銀座旗艦店がバーチャル空間に 隠しクーポンなどオンラインならではの仕掛け

 バルセロナ発のファッションブランド「デシグアル(DESIGUAL)」は、バーチャルストア「デシグアル バーチャルストア ギンザ(Desigual Virtual Store GINZA)」を12月31日までの期間限定でオープンしている。今年6月に開業した旗艦店「デシグアル 東京 銀座中央通り店」の店内を3Dスキャンしたバーチャルストアで、店舗にいるような買い物体験ができるほか、ブランドの歴史を知る仕掛けやキャンペーンムービーが視聴できる演出など、オンラインならではのコンテンツが盛り込まれている。オンラインとリアル店舗の両方で使用できるクーポンも手に入る。

 ローンチ後の特別企画として、モデルやタレントとして活動するアン ミカが商品をセレクトし、プレゼントする「デシグアルスペシャルギフトセット」を実施する。店内に隠されたブランドロゴを見つけると応募フォームが登場し、そこから応募できる。当選者は1人のみ。募集期間は11月19日まで。

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「サカイ」が北京、上海、香港の3都市でイベント 「カナダグース」「トモ コイズミ」との初コラボも披露

 「サカイ(SACAI)」は11月12日から、中国・北京、上海、香港の3都市でポップアップイベント「你好 / ハロー サカイ(Nihao / Hello sacai)」をオープンする。昨年パリで初開催した、世界でポップアップストアを開くプロジェクト“ハロー サカイ(Hello sacai)”の第2弾。12日から北京のショッピングモールSKP、16日から上海のリール(Reel)、12月1日から香港のザ・ランドマーク(The Landmark)のビローグラウンド(BELOWGROUND)を巡回する。

 同イベンドでは、デザイナーの阿部千登勢が再構築した限定アイテムとコラボレーション商品などが並ぶ。コラボのラインアップは、カナダ発のダウンコートブランド「カナダグース(CANADA GOOSE)」をはじめ、フランス発の「アー・ペー・セー(A.P.C.)」、白い陶器で知られる「アスティエ・ド・ヴィラット(ASTIER DE VILLATTE)」、香港とロサンゼルスを拠点にするライフスタイルブランド「ケースティファイ(CASETIFY)」、藤原ヒロシ率いる「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN」など。小泉智貴が手掛ける「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」とも初コラボを行い、フリルバッグを受注販売するほか、11月に発売されたばかりの「ナイキ(NKE)」とのアウターコレクションやスニーカー“ヴェイパーワッフル(VAPORWAFFLE)”もそろえる。

 「サカイ」による限定商品も従来の店舗には並ばないユニークなアイテムばかり。キャミソールやショートパンツなどのラウンジウエアのコレクションのほか、アーカイブテキスタイルを使った傘、製作の過程で出た残反を活用したバブーシュシューズやバッグなども扱う。

 内装は「サカイ」と長年コラボレーションを続けるコラージュ・DIYアーティスト集団のゲルチョップ(GELCHOP)が担当する。

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今年の「アットコスメ」祭典は12月1日から3日間 日本初上陸「メゾン マルジェラ」キャンドルも発売

 「アットコスメ(@COSME)」を運営するアイスタイルは、毎年恒例のビューティショッピングイベント「アットコスメ ビューティ デイ(@COSME BEAUTY DAY)」を12月1日20時から12月4日1時59分まで開催する。今年は、“マイベストコスメと出会える3日間”をテーマに、これまで1日のみだった期間を延長して実施する。

 同イベントは、「アットコスメ」の公式通販セールとして“1日限りのコスメ祭り”と題し、2018年にスタート。初回は、同社初のテレビCM放送など大々的なプロモーションを展開したことも影響し、アクセス過多で一時サーバーがダウンする予想外のトラブルにも見舞われたが4億円の流通総額を記録した。2回目の昨年は、事前対応の強化で混乱はなかったものの、目指していた流通総額10億円の半分の5億円で初年度を上回った。

 3年目の今年は、「(過去2回)気づいたら終わっていた」というユーザーの声に寄り添い、開催期間の延長を決めた。広報担当は、「このイベントの特徴として、あわせ買いをするお客さまが多いが、短時間で膨大な数のアイテムから選ぶことが難しいという声も多く寄せられた。今回は約300ブランドが参加し、4万点以上のアイテムを用意することから、3日間でゆっくりと楽しんでいただきたい。セールだけではなく、掘り出しものに出合えるチャンスにも注目してもらえたら」と話す。

 今年は、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」「シセイドウ(SHISEIDO)」「カネボウ(KANEBO)」「シスレー(SISLEY)」「アヴェダ(AVEDA)」「アスタリフト(ASTALIFT)」「メグットビューティー(MEGOOD BEAUTY)」「ディアシスター(DEAR SISTER)」の9ブランドが初参加する。

 「メゾン マルジェラ」はイベントの出店にあわせ、フレグランス“レプリカ”シリーズから、初上陸のキャンドル3種(各8000円)と3本セットのトラベルスプレー(8500円)を数量限定で発売する。キャンドルは東京・原宿のアットコスメトーキョーでも展開するが、他販路での取り扱いはない。

 アットコスメトーキョーの今年1月のオープンから取り扱う「メゾン マルジェラ」のフレグランスは、「当初から完売が相次ぎ、在庫状況に関する問い合わせも多く、入荷情報についてSNSで発信したこともあった。緊急事態宣言期間中には、ECでの取り扱いも開始したが、これまで類を見ないほどの初速だった。現在も香水カテゴリーの売り上げランキング上位に入っている」と、注目の高さがうかがえる。

 同イベント限定のアイテムは、混乱を避けるため、事前に抽選と予約販売する。共に11月16日の12時から順次、申し込みを受け付ける。

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POP UP STORE: SKYSTONE TRADING “TURQUOISE FEVER!!”

みなさまこんにちは。

バーニーズ ニューヨークに入社した1996年からインディアンジュエリーとターコイズを愛して早24年、年々その愛が深まっている中野です。

この11月に、バーニーズ ニューヨークは日本上陸30周年を迎えました。日頃よりご愛顧いただき誠にありがとうございます。これからもわくわくしていただけるような企画がご紹介できるように頑張ります。

公式インスタグラムのストーリーズアーカイブでは、国内外のお取引先のブランドや関係者、著名人の方々からいただいた、嬉しいお祝いメッセージをご覧いただけますのでぜひご覧ください。

これから寒さが厳しくなる中、ウィルスをぶっ飛ばすほど私の心を熱くするイベントをご紹介します。

 

b POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

11月から12月にかけて、11/14(土)スタートの新宿店を皮切りに、神戸店~六本木店~横浜店~福岡店のなんと5店舗でターコイズ&インディアンジュエリーの名店 スカイストーン・トレーディングの期間限定ストアを開催します。

 

この短期間で旗艦店5店舗を巡回するのは初めての試みです。

POP UP STORE:

SKYSTONE TRADING

11/14 SAT. – 11/17 TUE. 新宿店8F

11/19 THUR. – 11/24 TUE. 神戸店B1・1F

11/26 THUR. – 11/29 SUN. 六本木店2F

12/10 THUR. – 12/15 TUE. 横浜店1F・6F

12/17 THUR. – 12/20 SUN. 福岡店B1・1F

 

これだけのイベントを短期間で実施するため、スカイストーン・トレーディングの代表でアーティストの小寺康友さんに全力で作品をご用意いただきました。その情熱に敬意を表して今回のブログのサブタイトルは“TURQUOISE FEVER!!”。これは昨年アメリカのケーブルテレビで放映された番組名で、小寺さんが重要なシーンで出演して更に有名になった記念のタイトルです。ターコイズに人生を賭けるオッティソンファミリーにフォーカスした楽しい番組ですが、美しいターコイズを見てみなさまにフィーバーしていただきたいという願いを込めています!

 

a POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

小寺さんが30周年のお祝いメッセージでインスタグラムストーリーズに投稿いただいたこの写真。小寺さんの代名詞である素晴らしいローンマウンテン・ターコイズで30の文字を表現してくださいました。1粒がとても高価で貴重なターコイズで、これだけサイズ感が揃ったものを目にすることはまずありません。私にはダイヤモンド以上に輝いて見えます。

 

q POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

小寺さんが制作する1点物のジュエリーブランド<ヤストモ コデラ>。大きく美しいターコイズがセットされていて、新作を見るたびに心が沸き立ちます。

 

このようにターコイズの特徴に合わせて台座をひとつずつ丁寧に制作します。

m POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

アリゾナ産 ビズビー・ターコイズ

 

k POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

ネバダ産 ガドバー・ターコイズ

 

l POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

このぼこぼこしたナゲット(塊)のままセットされるのは、ネバダ産のローンマウンテン・ターコイズ。アイランドリングと小寺さんが命名し、とてもオーラがあるターコイズです。今ターコイズジュエリー愛好家から一番熱い視線が送られているのではないでしょうか。

 

n POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

 

そして今回の目玉、、、

o POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

この2つのターコイズ、私はタイロン・ターコイズだと思いましたが

実は、

イースターブルー・ターコイズなのです!!

 

p POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

このバッキング(底材)無しの裏側を見ると詳しい方は確かに!となると思いますが、こんなに青くてきれいなイースターブルー・ターコイズを私は見たことがありません。このリングを見るだけでもご来店いただく価値はあると思います。そもそもマイナーなネバダ州で採掘されたターコイズで既に閉山されているので目にする機会が少ないターコイズです。

 

i POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

その他にも、素晴らしいターコイズがセットされたヴィンテージのリングや

 

c POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

ゴールドインクルージョンクォーツがセットされたリングなど、男性のピンキーリングや女性のリングとしてもおすすめの作品がございます。

 

h POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

また、こんな大振りのターコイズがセットされたヴィンテージバングルもご用意しています。

 

g POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

私が人差し指にバングルを乗せて何をしているかといいますと、このターコイズを外して小寺さんにオーダーしたらどれだけ素晴らしいリングができるのだろうか、とあれこれ妄想しているのです。ターコイズはヴィンテージの作品についているものが、実はターコイズだけを買うよりもずっとお買い得だったりします。

この世界はとっても楽しいので、オーダーのご相談などもお気軽にフロアで小寺さんにおたずねください。

 

t POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

もちろん<スカイ ブルー ホーク>のバングルも大充実で揃えます。

 

r POP UP STORE: SKYSTONE TRADING  “TURQUOISE FEVER!!”

またまた、リングやバングルはしないという方には、こんな素敵なラペルピンもございます。

 

これら以外にもため息が出てしまう一流アーティストの作品をはじめ、さまざまなお宝アイテムが揃います。

知見が増えると世界が広がります。この特別な機会にぜひご覧ください。

 

POP UP STORE:

SKYSTONE TRADING

11/14 SAT. – 11/17 TUE. 新宿店8F

11/19 THUR. – 11/24 TUE. 神戸店B1・1F

11/26 THUR. – 11/29 SUN. 六本木店2F

12/10 THUR. – 12/15 TUE. 横浜店1F・6F

12/17 THUR. – 12/20 SUN. 福岡店B1・1F

「スック」の2021年春コレクションは“春の朝”がテーマ 人気の4色アイシャドウパレットを刷新

 「スック(SUQQU)」は、2021年春カラーコレクションを2021年1月8日に発売する。淡く穏やかな光が差す春の朝にインスピレーションを得たアースカラーやペールカラーのアイシャドウやカラーアイライナー、チーク、リップなどがそろう。

 注目は4色アイシャドウパレット“シグニチャー カラー アイズ”(新6種、うち限定1種、各7000円)。2017年の発売以来、粉質の良さと絶妙な色味で人気を集めてきた“デザイニング カラー アイズ”が、密着感と透明感、粉質を追求し、名前を変えてリニューアルする。異なるフォーミュラの4色をセットに、大人の女性が楽しめる品の良さとモードを兼ね備えた7つのカラーバリエーションを展開する。

 そのほか、ニュアンスカラーを自在な太さで目元に乗せることができるフェルトタイプの新アイライナー“ニュアンス アイライナー”(新3色、限定1色、各3000円)や、色と光沢の絶妙なバランスが人気のチーク“ピュアカラー ブラッシュ”(限定2種、各5500円)も用意する。

 発表会はバーチャル空間を使用したオンライン会場で実施。ライブ配信でメイクデモを行ったほか、受付や商品展示スペース、バーチャルメイクを活用したタッチアップスペース、Q&Aコーナーを用意した。「オンライン発表会慣れしてきたプレス関係者に向けて、新鮮な楽しさと驚きを創出したいと考えた。情報を一方的に配信するのではなく、ゲストが複数のコンテンツを能動的に体験できる空間で、楽しみながら新商品情報を知ってもらえるように工夫した」とPR担当者は話す。

 なお、今回のような“スックらしい高級感のある空間”を味わうことができるバーチャル空間を活用した一般向けのオンラインポップアップイベントを春カラーコレクションの発売に先駆けて年末からを開催予定だという。

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「スック」の2021年春コレクションは“春の朝”がテーマ 人気の4色アイシャドウパレットを刷新

 「スック(SUQQU)」は、2021年春カラーコレクションを2021年1月8日に発売する。淡く穏やかな光が差す春の朝にインスピレーションを得たアースカラーやペールカラーのアイシャドウやカラーアイライナー、チーク、リップなどがそろう。

 注目は4色アイシャドウパレット“シグニチャー カラー アイズ”(新6種、うち限定1種、各7000円)。2017年の発売以来、粉質の良さと絶妙な色味で人気を集めてきた“デザイニング カラー アイズ”が、密着感と透明感、粉質を追求し、名前を変えてリニューアルする。異なるフォーミュラの4色をセットに、大人の女性が楽しめる品の良さとモードを兼ね備えた7つのカラーバリエーションを展開する。

 そのほか、ニュアンスカラーを自在な太さで目元に乗せることができるフェルトタイプの新アイライナー“ニュアンス アイライナー”(新3色、限定1色、各3000円)や、色と光沢の絶妙なバランスが人気のチーク“ピュアカラー ブラッシュ”(限定2種、各5500円)も用意する。

 発表会はバーチャル空間を使用したオンライン会場で実施。ライブ配信でメイクデモを行ったほか、受付や商品展示スペース、バーチャルメイクを活用したタッチアップスペース、Q&Aコーナーを用意した。「オンライン発表会慣れしてきたプレス関係者に向けて、新鮮な楽しさと驚きを創出したいと考えた。情報を一方的に配信するのではなく、ゲストが複数のコンテンツを能動的に体験できる空間で、楽しみながら新商品情報を知ってもらえるように工夫した」とPR担当者は話す。

 なお、今回のような“スックらしい高級感のある空間”を味わうことができるバーチャル空間を活用した一般向けのオンラインポップアップイベントを春カラーコレクションの発売に先駆けて年末からを開催予定だという。

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ユニチカトレーディングの2020年4~9月期は減収増益 医療用ガウンや防護服の販売が健闘

 素材大手ユニチカのグループ会社であるメーカー型商社ユニチカトレーディングの2020年4~9月期の売上高は前年同期比1.5%減の188億円、営業利益は200%増の6億円の減収増益だった。

 主力のユニホーム事業をはじめ一般衣料は苦戦したが、新型コロナウイルス禍で約700万着を販売した医療用ガウンや防護服の販売が伸長したこと、巣ごもり需要で生活資材関係が堅調に伸びたことが増益につながった。

 細田雅弘ユニチカトレーディング社長は「一般衣料の回復にはさらに時間がかかるし、これまで大きな伸びを見せた医療用ガウンや防護服の売り上げは安定するだろう。下期の業績は楽観視していない。今後の戦略として、サステナブル素材の開発、デジタル化やアセアンを中心としたグローバル化などと合わせて新規事業を推進したい」と話した。今年、新事業開発室を立ち上げて業容拡大を始め、さきごろeコマースサイトを立ち上げて、オリジナルのマスク「ドライミィ(DRIMY)」を発売した。

 21年3月期の業績は売上高353億円、営業利益3億円を予想している。

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ユニチカトレーディングの2020年4~9月期は減収増益 医療用ガウンや防護服の販売が健闘

 素材大手ユニチカのグループ会社であるメーカー型商社ユニチカトレーディングの2020年4~9月期の売上高は前年同期比1.5%減の188億円、営業利益は200%増の6億円の減収増益だった。

 主力のユニホーム事業をはじめ一般衣料は苦戦したが、新型コロナウイルス禍で約700万着を販売した医療用ガウンや防護服の販売が伸長したこと、巣ごもり需要で生活資材関係が堅調に伸びたことが増益につながった。

 細田雅弘ユニチカトレーディング社長は「一般衣料の回復にはさらに時間がかかるし、これまで大きな伸びを見せた医療用ガウンや防護服の売り上げは安定するだろう。下期の業績は楽観視していない。今後の戦略として、サステナブル素材の開発、デジタル化やアセアンを中心としたグローバル化などと合わせて新規事業を推進したい」と話した。今年、新事業開発室を立ち上げて業容拡大を始め、さきごろeコマースサイトを立ち上げて、オリジナルのマスク「ドライミィ(DRIMY)」を発売した。

 21年3月期の業績は売上高353億円、営業利益3億円を予想している。

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「WWDジャパン」主催 第1回サステナビリティ サミットを12月1日に開催

“サステナブルなファッションの未来を共につくる”
~これからのイノベーション、クリエーション、コラボレーション~
Collective dreaming for future sustainable fashion

 ファッション&ビューティの「WWDジャパン」は12月1日に、サステナビリティをテーマにしたオンラインイベント「WWDジャパン サステナビリティ サミット第1回」を開催します。「WWDジャパン」はファッション&ビューティ産業の未来を作るプラットホームを目指し活動しています。本イベントはその一環で、関連企業のみならず様々な分野の知を集め、共有とアクションの輪を広げます。

 最近、ファッションビジネスは"供給過多""同質化"など、ネガティブな角度で語られがちです。ファッションはモノの提供だけではなく、人々に勇気やワクワクを与える新しい価値の提案という役割を担っています。創造の原点に立ち戻るきっかけをくれ、ファッションビジネを再肯定・再設計する礎となるのがサステナビリティだと私たちは考えます。

 今回フォーカスするのはファッションの、特にモノづくりの分野。国内外の識者を招いたトークイベントのテーマは“サステナブルなファッションの未来を共につくる~これからのイノベーション、クリエーション、コラボレーション~”です。サステナビリティの取り組みは、デザインやビジネスにある種の“制約”を課しますが、制約は創造の源です。制約がある環境でこそ新しい技術やデザインが生まれてきたことはファッションの歴史を振り返れば明らかです。

 サステナビリティとファッションは、“その方が未来を切り開ける”間柄なのです。本イベントには、そんなポジティブかつ、イノベーティブな視点を持つ識者・研究者に多くご登壇にいただきます。どうぞ、未来志向の登壇者の声を聞き、皆さんの仕事や学びのヒントを見つけてください。

サステナビリティ サミット 第1回
“サステナブルなファッションの未来を共につくる”
~これからのイノベーション、クリエーション、コラボレーション~
日時:2020年12月1日(火) 19:00~21:00
視聴条件:無料、ただしWWDJAPAN.com(有料・無料)会員限定
お申込:近日公開します企画ページから受付を開始します。

会員の方にはメールでもご案内いたします。

プログラム・登壇者
session 1
政治と産業が協働し、サステナブルなファッション産業を
目指す。政治がファッション産業に期待することは?

session 2
若手研究者が話題企業代表と注目デザイナーに直撃!

session 3
服の廃棄問題をアジアの若手と考える

登壇者は近日企画ページにて公開。

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完全オーダーメイドジーンズのアンスパン “地球上のCO2排出量を最低でも1%削減”

 米サンフランシスコ発のスタートアップ企業アンスパン(UNSPUN)は、“地球上の二酸化炭素排出量を最低でも1%削減すること”を企業目標に掲げ、3Dボディースキャンで資源の無駄を最小限に抑えた完全オーダーメイドのジーンズを製造する技術を開発した。2017年にH&Mファウンデーションの「グローバル・チェンジ・アワード(Global Change Awards)」を受賞。今年11月には、H&M傘下のデニムブランド「ウィークデイ(WEEKDAY)」とのコラボアイテムを発売した。共同創業者のウォルデン・ラム(Walden Lam)に話を聞いた。

WWD:アンスパンの取り組みについて教えてほしい。

ウォルデン・ラム=アンスパン共同創業者(以下、ラム):アパレル業界が抱える課題の一つが在庫だ。売れ残った商品や売り場にすら出なかったサンプルなどが大量に廃棄されている現状を解決するためにわれわれは、消費者の確かな需要を基盤に商品を製造する仕組みを作れないかと考えた。そこで僕たちは主に2つのプロジェクトを動かしている。1つは消費者がアプリで体をスキャンして、好みのデザインのジーンズを作ることができるソフトウエアだ。価格は200ドル(約2万円)で、オーダーから2~3週間のうちに届く。2つ目は3Dテクノロジーを活用した織機だ。従来の製造工程では生地の約15%が無駄になっていると言われているが、3Dテクノロジーを活用することで、資源の無駄を最小限に抑えられる。

WWD:なぜジーンズだったのか?

ラム:最初はアンダーウエアやスイムウエア、スーツなどでも試作品を作っていた。しかし約300人の消費者を対象にアンケートしたところ、75%の人がフィットするジーンズを見つけるのが大変だと回答した。消費者の需要が最も高いうえ、デニムは環境負荷が高いのでこの分野に介入することで大きなインパクトを与えられると考えた。

WWD:開発で難しかったことは?

ラム:アイテムを決定してから3カ月後には香港でポップアップを開いた。僕たちはカスタマイゼーションの技術に集中しすぎてしまって、実際のはき心地や見た目をないがしろにしていたり、バックヨークのないものを作ってしまったりと課題はたくさんあった。

WWD:アドバイザーはいるか?

ラム:実は「リーバイス(LEVI’S)」の元グローバル・ヘッド・デザイナーのジョナサン・チャン(Jonathan Cheung)がアドバイザーとして参加してくれることになった。僕たちのチームのケビン・マーティン(Kevin Martin)がリンクトインでジョナサンにコンタクトしたところから始まって、ジョナサンに「是非、3Dスキャンを体験してみてほしい」と声をかけたら僕たちのサンフランシスコのショールームに来てくれた。僕たちのチームにはデニムのバックグラウンドを持つ人がいない。それなのにデニム界では神のような存在の彼に穿いてもらえることになり、みんなとても緊張した。2週間後にデニムを届けたら、彼はとても気に入ってくれてアドバイザーとして参加してくれるようになった。来年には彼が監修した商品ラインもローンチする予定だ。

WWD:あなた自身が環境問題に興味を持ったきっかけは?

ラム:大学を卒業した頃に、UNが主催する気候サミットに参加した。そこでもう僕たちには時間が残されていないことに気付いた。一方で消費者にサステナビリティを意識しながら買い物をするように説得することは非常に難しい。でも健康に良い食品が美味しかったらみんながそれを食べるように、“環境に良いもの”を“欲しいもの”に作り変えることができれば自然にみんなが環境に良いものを選択するようになると思った。アンスパンではき心地がよく、穿いていると自信が持てるようなジーンズを作ったのはそのためだ。

WWD:オリジナルの織機は実際に使用できる?

ラム:サンフランシスコではすでに稼働しているが、現在試作中だ。来年中にはこの織機で作る商品ラインアップをローンチしたい。

WWD:実際どれくらい売れている?

ラム:18年から本格的な販売を開始し、年間1000本は売れている。僕たちのチームには大きなマーケティングチームはいないので、サステナブルなイノベーターたちのコミュニティーを中心に口コミで広まっているようだ。

WWD:どのような人たちに人気?

ラム:僕たちの顧客には3つのタイプがいる。まずは環境意識の高い人。需要ベースで資源の無駄を最小限にしようというアンスパンのサステナビリティの部分に共感してくれる人。このような人たちから生地や環境負荷についてよく問い合わせがある。2つ目は体型に悩みのある人たちだ。アンスパンはそれぞれのユニークな体型をリスペクトしている。見た目は“ノーマル”な体型に見えても、実はフィット感に課題を持つ人は多い。3つ目は未来のファッションデザインに興味がある人や起業家たちだ。

WWD:今後の目標は?
僕たちの目標は地球上のCO2排出量を最低でも1%削減することだ。より大きなインパクトを生み出すために、他のブランドとも積極的にコラボしていきたいと思っている。

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マーケティングよりまず理念、「無印良品」の企画の立て方に驚き! MUJI特集担当記者座談会【前編】

 「WWDジャパン」11月9日号は「無印良品」特集です。コロナによる休業明け以降、食品をフックに国内や中国で急回復を見せている「無印良品」を、記者3人で多面的に取材しました。読者2000人以上に聞いた人気商品ランキングや「無印良品」に望む改善点、「無印良品」が地方や郊外で模索する新しい小売業のあり方、「無印良品」の理念の発信者である金井政明・良品計画会長のインタビューなど、盛りだくさんの内容になっています。本紙詳細はこちらから。ここでは、担当記者3人による紙面作りの振り返りや取材こぼれ話を前後編でお届けします。

【座談会参加者】
林芳樹:デスク、ファッション担当記者
五十君花実:ニュースデスク、ファッション担当記者
中村慶二郎:ビューティ担当記者

林芳樹(以下、林):特集お疲れさまでした。まずは最大で計2850人にご協力いただいた(※設問により回答者数が異なる)アンケートから浮かび上がった、「私にとっての『無印良品』の定番といえばコレ!」ランキングを振り返りましょうか。アンケートの取りまとめを担当した中村さんはどんなことが印象に残っていますか。

中村慶二郎(以下、中村):「WWDジャパン」のメールマガジンやホームページ経由で募ったアンケート回答と、インスタグラムやツイッター経由の回答を合算しましたが、メルマガやホームぺージ経由とSNS経由の回答ではランキングに顕著な差がありましたね。メルマガ、ホームぺージ経由では収納用品を推す声が圧倒的だったんですが、若年層が多いSNS経由では収納用品は10位以下。その代わり、化粧水やレトルトカレー、お菓子の3つをあげる声が非常に多かった。年代によって人気商品が違うということですね。また、「『無印良品』に望む改善点」という記述式の設問では、ファッション商品に対する要望が非常に多かったですね。

五十君花実(以下、五十君):「WWDジャパン」はファッション関連職種に就いている読者が多い、ということも多分に関係しているのでしょうが、確かに「ファッションは価格を少し上乗せしてもいいから質を上げてほしい」という声は何件かありましたね。もちろん、「もう少し価格を抑えてほしい」という声もありましたが。

中村:「ユニクロ(UNIQLO)」と比較して、「デザイン性を高めてほしい」「カラー展開をもっと増やしてほしい」といった要望を書いているケースも多かったです。最終的にファッション、ビューティ関連では化粧水がランキング3位で、ファッションアイテムは6位の靴下が最高位。5位とは1票差だったので、惜しかったですね。校了日に、このアンケートページを編集部の他のメンバーが見ながら喋っていた内容が僕はすごく象徴的だなと思ったんですが、「俺は『無印良品』の商品は1つも持っていないよ」みたいに言っている人でも、深く突っ込んでいくと「あれも『無印良品』だ」「これもそうだった」みたいに気付くケースって多いですよね。

:確かに自分も今回改めて自分の生活の中の「無印良品」を数えてみたら、忘れていたけど使っていたということがすごく多かった。バスマットとかバスタオルとか。使っているうちに生活に溶け込んでいくから、これが「無印良品」だと自覚しなくなるのかもね。ベーシックで水とか空気みたいな存在。邪魔をせず、主張し過ぎず、生活に溶け込む。そこが「無印良品」の商品の一番のいいところだなと感じたね。

中村:「『無印良品』のどこが好きですか?」というアンケートに対する回答でも、「シンプル」っていう言葉が500回くらい見た気がします。

「取材がいつものように進まない!」

五十君:ではそういったアイテムを一体どのように作っているのかと、ファッションやビューティの開発担当者に取材しました。ファッションの担当者を取材した際に私が驚いたのは、商品企画も理念から入るところ。一般的なウィメンズのアパレルメーカーを取材していると、やっぱりシーズンのトレンドとか今何が売れているかといった話から入ることが多いですし、私自身もそれに慣れている。でも、それとは全く違う企画の立て方をしていることは新鮮でした。マズローの欲求5段階説(アメリカの心理学者アブラハム・マズローが唱えた人間の欲求に関する理論)の話が出てきたときは、「……御社のチームはアパレルの企画をする際にみんなマズローの説のことを考えているんですか!?」と思わず聞いてしまった。これについては、「マネージャー以上は自問自答していると思いますよ」という回答でした。

:“MUJIイズム”というか、そういう思想は脈々とあるよね。シャツにしろ化粧水にしろ食品にしろ、あらゆるアイテム1点1点がその思想に合致するか考えられて企画されている気がする。

中村:化粧品部門の担当者の取材でも、正直やり辛いというか、通常とは勝手が違うなと感じた部分もありました(笑)。普段、化粧品の取材をする際は「商品開発にあたってどのようにマーケティングしたか」「どうトレンドを取り入れたか」「それをどう宣伝するか」といったことを聞きますが、今回の取材では「本当に生活に必要なものだから化粧水を開発しました」といった話で、取材がいつものようには進まなかったんですよ。

:いわゆるマーケティングではない、理念型の商品開発と言えるのかもね。私が印象的だったのは、アパレルの担当者を取材する中で出たヤク(冬のセーターなどに使われる動物性素材)の話。カシミヤは高級素材として認知されていますが、温かさや肌ざわりでカシミヤに劣らないというヤクにフォーカスし、(カシミヤという)名より実を取るという点は、40年前の創業当初に「われ椎茸」を打ち出していたのと共通するなと思った。干しシイタケも、割れていて見た目が悪くても出汁は美味しくとれる。人気の食品「不揃いバウム」も、「ちょっと見た目が悪くてもおいしさは変わらない」という考え方でこれらと一緒だよね。

五十君:国内累計ダウンロード数2111万、海外も含めると約5000万という店頭送客のためのアプリ「MUJIパスポート」の担当者の取材でも、理念がまず先にあるんだということを強く感じました。普通それだけのユーザーを抱えているアプリなら、データを分析していかに売り上げにつなげるか、いかに買わせるかという話になると思うんです。でも、そうはしていない。「客をデータとして捉え、データに対してデータで商売するようなことはしません」と。そこはITオリジンの会社とは考え方が180度違う。こうやって「無印良品」らしさは作られ、守られているんだなと思いましたが、同時にそこがECがやや弱いということにもつながっているのかも、とは思いました。

:自社ECは今年の1月もメンテナンスが長引いて休業していたしね。基本的な商品の品切れもECでは珍しくない。

中村:ECの品切れについてはアンケート回答でも指摘が多かったですね。「テレビ番組で取り上げられるとあっという間に品切れになるケースが多い」といった声です。ちなみに今は「発酵ぬかどこ」が幻の商品みたいになっていますよ。店頭もECも出たらすぐに売り切れてしまうケースが多く、なかなか売っていないという声をツイッターなどで見かけます。

:そのように自然と話題になるケースは多いのに、「無印良品」自身は広告を仕掛けないという点も特徴だよね。今秋は何年ぶりかにテレビCMを制作していたけど、それもあくまでイメージ広告みたいな雰囲気で、何か1つの商品をアピールするという内容ではない。「無印良品」は取り扱い品目が7500もあって、デジタル機器と薬以外はほとんどある。これだけ品数が多いからこそ、「発酵ぬかどこ」「コオロギせんべい」「バターチキンカレー」「二重ガーゼパジャマ」など、いつも何かしら話題になるネタがある。それが強み。服だけ、化粧品だけの店ではやっぱりこうはいかないから。

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【特報】「牛角」「焼肉ライク」を作った西山氏が仕掛ける次世代バーガー。事業会社トップは、23歳の長男だった!

 「牛角」を創業したのち、ダイニングイノベーション(DI)を再度創業し、焼き鳥店「すみれや」やファストフード焼肉店「焼肉ライク」を生み出してきた西山知義氏。その西山氏が「外食人生の集大成」として開発をしたハンバーガー店「ブルースターハンバーガー」の1号店が開店した。その事業を率いるのは、知義氏の長男、西山泰生(にしやま・たいせい)氏。わずか23歳だ。
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木曽路、千葉の焼肉チェーン「大将軍」を子会社化。コロナ禍でも強い業態を獲得。

しゃぶしゃぶ「木曽路」などを運営する株式会社木曽路(本社:名古屋市昭和区、代表取締役会長兼社長:吉江 源之)が、 焼肉「大将軍」「くいどん」を運営する株式会社大将軍(本社:千葉市中央区、代表取締役会長兼社長:南 愼一郎)の全株式をファンドから取得し子会社化する。2021年1月27日に株式譲渡予定。取得価格は非公開。
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郊外住宅地で「爆発」のイタリアンファミレス「バンサン」。2年で20店以上を展開、月商1000万円連発って「何者」?

 カジュアルイタリアン分野で急速に店舗展開を進めているチェーンがある。「VANSAN(バンサン)」。住宅街の駅前立地を主戦場とし、ロードサイドにも進出している。30坪強で月商1000万円を次々と叩き出している。客単価3000円前後。そして背後には「あの人」がいた。
Posted in 未分類

アトモス社長・本明秀文のスニーカーライフ番外編「爆速!シュプリーム買収劇」

 スニーカーにまつわる噂話のあれやこれやを本明社長に聞く「WWDジャパン」本紙連載の番外編。昨晩、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「イーストパック(EASTPAK)」などを傘下に持つ米VFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VF)が「シュプリーム(SUPREME)」を買収すると複数メディアが報じた。買収額は21億ドル(約2163億円)。「シュプリーム」は2017年、巨大投資ファンドのカーライル・グループ(CARLYLE GROUP以下、カーライル)に株式の51%を5億ドル(約515億円)で売却しており、3年で企業価値が約2倍に上がったことになる。早速この買収劇について、本明社長に聞いた。

WWD:VFが「シュプリーム」を2000億円以上で買収するようです。

本明秀文社長(以下、本明):今VFの株式時価総額が3兆円以上。“シュプリーム買収”が報道されていきなり株価が11%も上がっているから、時価総額が3000億円以上も上がった。だから2000億円で買収しても、タダで買っているのと同じだし、むしろ1000億円も利益が出た。VFにとってはいい買い物だよね。(シュプリーム創業者の)ジェームス・ジェビア(James Jebbia)も残るみたいだし。

WWD:2000億円の価値については?

本明:どこまで真実か分からないけど、シュプリームの売上高が5億ドル(約515億円)と書いてあった。EBIT(利息及び税金控除前利益)っていうのがあって、これは経常利益と支払利息から受取利息を引いた利益なんだけど、このEBITが200億円ぐらいなんじゃないかなと。つまり単純に年間200億円の利益が出ていて、その10倍で計算して2000億円。この何倍かってのがブランド価値と一緒で、普通のアパレルだと良くて5倍とか、ダメだと1倍とか。「シュプリーム」もセールを始めちゃったし、カーライル的にもこれ以上企業価値が上がることはないという判断じゃないかな?いいタイミングで売ったと思う。

WWD:当初ジェームスはカーライルに株式の半分を売却したわけですけど、最終的には何%保有していたんでしょうか?

本明:契約内容は分からないけど、ジェームスは追加でカーライルに株式を売却していると思う。(初めの売却から)1年後に追加で5%、2年後にまた5%、3年後にさらに5%とか。売り上げが大きくなったらその時のEBITの何倍で買うよとかそういう契約もある。ファンドもバカじゃないから、初めに全ての株式を買いはしなくて、何%かは持っておいてもらった方が、本人(ジェームス)も売り上げを伸ばそうと頑張るからね。だから「シュプリーム」の生産数も増えた。

WWD:確かに生産数は増えましたね。VFは「シュプリーム」が傘下に欲しかったんでしょうか?

本明:「シュプリーム」「ザ・ノース・フェイス」、ハイプなスニーカーがスニーカーヘッズの3種の神器みたいになっているからVFが好調のように思われているけど、僕は逆に悪いんだと思う。

WWD:下馬評だと「VFが好調だから」と言われていますね。

本明:悪いんじゃない?だって、「ティンバーランド」も「ヴァンズ」も売れていないし、「ザ・ノース・フェイス」もゴールドウイン(日本での生産・運営元)は売れているけど、アメリカではそうでもない。だから自分たちでグローバルの市場をコントロールしたいはず。日本の「ヴァンズ」(ABCマートが商標契約をしており、日本での生産・運営元)の売り上げも欲しいはずだよ。だからまことしやかな話で、日本にVFジャパン(仮)やヴァンズジャパン(仮)が出来るんじゃないかと。そうなるとヴァンズジャパンがABCマートに「ヴァンズ」を卸すことになる。スニーカー市場が大きく変わるね。

WWD:そもそもメーカーが複数のブランドを所有するメリットってなんですか?

本明:例えば2ブランドを1カ所にまとめれば、これまで5人ずつ、10人でやっていたことを6~7人でできるようになるとか、人事面での相乗効果はある。だけど、もっとお金がかかるのは、信用調査だよね。例えば新しくアカウント(取引先)を開設しようとしても信用調査が一番難しい。だから帝国データバンクとかがもうかるわけ。情報をブランド間で共有できた方がシナジー効果は大きい。ナイキ(NIKE)だって、ナイキの傘下に「ジョーダンブランド(JORDAN BRAND)」や「ナイキ SB(NIKE SB)」「NSW」とかがいろいろあって、情報共有している。

WWD:なるほど。ちなみに本明さんがアトモスを売却するとしたらいくらですか?

本明:アトモスは(経営者である)僕の自由度が高いからスピード感もあるし、面白いこともできる。経営のシステムが変わると上手くいかないこともあるから、売却を考えるのはなかなか難しいね。まぁ値段は分からないし、言いたくないけど(笑)。

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スニーカーショップ「SNS」が世界初のカフェをオープン 世界中の伝統料理を週替わりで提供

 スウェーデン発のスニーカーショップ「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF以下、SNS)」は、カフェ「SNS CAFE TOKYO(東京都渋谷区代官山町13-1)」を11月14日にオープンする。独・ベルリンのショップの地下にあるイベントスペース、NYにあるバー「SNS BAR NYC」に続き、カフェ業態としては世界初の試みとなる。同カフェは、顧客や近所に住む人々が気軽に立ち寄れるコミュニティースペースを提供していくという。

 メニューはアメリカ、スウェーデン、ヨーロッパの料理を日本のシェフが食材や調理法、調味料を融合させ、日本人好みの味付けで提供していく。また一押しは、各都市からインスパイアされた週替わりの料理“SNS CITIES PLATE”、“SNS WAFFLE PLATE”、スウェーデンのオーブントーストのスモーガスなど。今後はゲストシェフの誘致、新メニューや季節限定メニューなどを随時追加していく。

 店舗内で使用しているインテリアは、世界中の「SNS」の店舗デザインを担当したストックホルムを拠点とする「ボフィンク デザインスタジオ(Bofink Design Studio)」のジェニー・アスケンフォース(Jenny Askenfors)=リードデザイナーと、「SNS」のデザインチームが手掛けた。アトリエ リクタン(ATELJE LYKTAN)のバンブリングランプ、スウェーデン軍のM90カモのカスタムレザーシートを張った椅子、カスタムタイルなどを設置する。また線路跡地という土地柄を活かし、スウェーデンの地下鉄のトイレを再現した全面黄色一色で覆われた洗面所も見所だ。

 また、さまざまな本を集めた“SNSブッククラブ”、世界中のクルーが選んだCDを聴ける“リスニングステーション”、最新ニュースやハプニングを紹介する“コミュニティーボード”なども設置する。「SNS CAFE TOKYO」限定のアパレルからハウスグッズまでをそろえたスペースのほか、ペットグッズも販売しており同伴が可能となる。

 「SNS」共同創立者のエリック・ファーガリンド(Erik Fagerlind)は、「私たちにとって、『SNS CAFE TOKYO』は単なるレストランではない。アーティストの紹介や文化的なワークショップ、ディナーを開催することで、顧客がインスピレーションを得られる場所にしたい。また朝食を食べながらの仕事やランチミーティング、買い物、ディナーをするのに最適な場所を提供していく。この空間を通して『SNS』の世界観を感じてもらえたらうれしい」とコメントした。

 「SNS CAE TOKYO」では、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに沿り、店内設備を整え、多くのメニューをテイクアウト可能にするなど感染リスクを最小限に抑えながら営業していくという。オープン後1カ月はソフトオープンとして昼間のみ営業する。その後、夜の営業をスタートする予定だ。

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「ルイ・ヴィトン」が新作スニーカーを発売 バスケ風の“ライン スニーカー”に4モデルを追加

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はメンズ・シューズ“LVトレイナー・ライン スニーカー”の新作4モデルを11月から12月にかけて順次発売する。

 “LVトレイナー・ライン スニーカー”はメンズ アーティスティック・ディレクターのヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)がバスケットボールシューズに着想を得てデザインしたシューズ。2019年春夏コレクションのランウエイで発表以来、定番になっている。

 ホワイト、ブルー、レッドを使用した“トリコロール”(14万2000円)は10月30日から公式オンラインストアで先行販売しており、一部店舗で11月13日から取り扱う。サイドの、バスケットボールチームを彷彿とさせるスポーティーな“LV”ロゴが特徴的だ。

 シルバーの“メタリック”(14万2000円)は11月13日に公式オンラインストアで先行発売、11月20日に一部店舗で発売する予定だ。サイドには手書き風に“Louis Vuittonとブランド名を”デザインした。

 黒で統一したモノグラムとスエードが特徴的な“モノグラム・エクリプス キャンバス”(12万8000円)は11月27日に公式オンラインストアで先行発売し、12月4日から一部店舗で取り扱う。

 ネオンカラーの“ヴィヴィッドグリーン”(12万8000円)は12月11日に公式オンラインストアで先行発売し、12月15日に一部店舗で発売する。モノグラムと“LV”ロゴをエンボス加工でデザインした。

 また、価格、発売日は変更の可能性もあるという。

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バイデン新大統領を祝う人々 NYとLAの歓喜をスナップ

 11月3日(現地時間)に投票日を迎えたアメリカ大統領選挙は激戦の末、民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領が当選を確実にした。デラウェア州ウィルミントンでは7日、ジャマイカ系とインド系のルーツを持ち、有色人種の女性として初めて副大統領となるカマラ・ハリス(Kamala Harris)上院議員とともに勝利演説を行った。

 当選が確実となった後の街中は、民主党支持者が集まって祝福するなどお祝いムードに包まれた。ここではロサンゼルスとニューヨーク市内の様子を紹介する。

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