メイク落としも「気恥ずかしい」の エディターズレター(2020年9月25日配信分)

※この記事は2020年9月25日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

メイク落としも「気恥ずかしい」の

 資生堂の「ウーノ」が、見た目はグレー、なのに塗ると色が変わって唇の血色が良くなるリップを発売し、SNSでバズっています。見た目はグレー。良きですね。1週間ほど前、コスメ好き男子のアンビバレントな気持ちについてアツく語りましたが、“ほんのりピンク”のリップに抵抗を覚える男子は少なくないハズ。それがグレーなら……、売れそうな気配プンプンです。

 男子の、メイクにまつわるアンビバレントな気持ちのお話、もう一つよろしいでしょうか?肌には何か塗っておきたい。キレイになる高揚感も知っている。でも、それでもメイクオフという行為が面倒くさい以上に気恥ずかしいの!!というお話です。

 「ファイブイズム バイ スリー(以下、ファイブイズム)」のスティック状のファンデーションを筆頭に、多くのブランドは「メイクアップを男子の日常行動に近づける」について、メチャクチャ真剣に考えています。感謝です。ちなみに下のリンクにある通り、スティック状のファンデーションは、それを塗るという行為を髭剃りという日常行動に近づけようとする工夫なんですよ。で、ファンデーションやBBクリームを塗った肌はやっぱりキレイで(当社比)、気分もアガります。ここまでは女性と同じですね。

 でも、それでもメイクオフはイヤなのです。上述の「ファイブイズム」はメイク落としもスティックタイプなのですが、それでもなかなか定着しません。「面倒くさい」だけではありません。メイク落としという行為が、やっぱり「気恥ずかしい」のです。ゆえに私は、夜、メイクを落としません(断言w)。ジムなどでシャワーを浴びたら終了。洗顔料を使うのは、朝だけです。肌には悪いと思います。でも、「肌に気を使わないカンジがカッコいい~」とさえ思ってしまうことも(イミフであります)。メイクまでして肌をキレイに見せたいのに、肌を気にしないカンジもカッコいいとは……!?あぁ、男子とは、なんてアンビバレントな生き物なのでしょう!ちなみに、同じくらいアンビバレントだと思っているのは、「TASAKIのピアス、とっても大事。でも、気にせずシャワーを浴びちゃうカンジもカッコいい」という思考です(笑)。

 こんな天の邪鬼は私だけでしょうか?気になって以前、「ファイブイズム」でタッチアップを経験し、フルラインをほぼほぼそろえたという後輩の大塚記者に話を聞きましたが、やはり一時期「メイクオフが気恥ずかしい問題」に直面し、メンズメイクから遠ざかった時期があると言います。やっぱり!!どうでしょう、みなさん。「N=2」という極めて小さな母集団による調査ですが、一考の価値はございませんでしょうか(笑)?

 なんて思考をツイートしたら、10のファボがつきました。コレはもう「N=10」ですよね(違う!?)?さらには「男性の、料理を作るのは好きだけど、皿洗いは大嫌いと同じ理論ですね」とのコメントも頂戴しました。ほほぅ、なるほど。言い得て妙です。

 皿洗いが嫌いな人のためには食器洗い機が誕生し、普及しましたね。となると、メイクオフに対しても食洗機的な何かが生まれ、世に放たれるときが来るのでしょうか?そんな日を夢見ながら、今日もメイクに勤しんでおります。最近はカラーメイクにも挑戦中ですが、それでも、それでもメイク落としは「気恥ずかしい」ままです(笑)。

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ビームスも参加の「バーチャルマーケット5」 主催者に聞くビジネスの可能性

 バーチャルリアリティー(VR)空間上でさまざまな展示や体験、3Dアイテムやリアル商品の売買ができるイベント「バーチャルマーケット5」が12月19日から2021年1月10日まで開催される。

 「バーチャルマーケット(以下、Vケット)」は18年に初開催され、今回が5回目。前回は伊勢丹新宿本店が出店して、婦人靴のPB「エヌティー(NT)」やメンズブランド「ミノトール(MINOTAUR)」がアバター着せ替え用の3DCG素材を販売したり、伊勢丹のタータンチェックの紙袋の3Dデータを無料配布した。また、「ウイゴー(WEGO)」は実際のアイテムをもとにしたアバター用の衣装を販売。リモートワークでショップスタッフがアバターを操作して接客した。今回の「Vケット5」には東宝やタカラトミー、大丸松坂屋百貨店、ビームスなど73社が参加するほか、1100人超のクリエイターが出展する。

 世界から70万人以上の来場者が集まる、世界最大級のバーチャルイベントを主催するHIKKYの舟越靖代表取締役に「Vケット5」について聞いた。

WWD:ゴールデンウイークに行われた前回と今回の「Vケット5」とで進化した部分は?

舟越靖代表取締役(以下、舟越):今回はワールドワイドを意識しています。前回は「パラリアルトーキョー」という渋谷や秋葉原、東京のランドマークを集めた、バーチャルならではの街を作って、日本の文化とコロナ禍でバーチャルの中で生活したり商売したりしている人たちを日本の人たちに向けて盛り上げました。ところが、米「フォーブス」誌に「Vケット3」が取り上げられたり、SNSなどでどんどん拡散されていき、知らず知らずのうちに海外からの流入が増えて、来場者の半分近くになっていて。今回はそういう海外から来る人たちにも向けています。それが最大の違いです。

WWD:具体的には?

舟越:全世界をまさに寄せ集めて、時間とか距離の概念が曖昧になるような空間をイメージして設計しました。歩いていくと、象徴的なキャラクターがいたりとか、長い通路の中にいろんな演出があったりとかして、その高められたものからいろんなものを買ってもらったり楽しんでもらうという環境を目指しました。

 あとは英語対応ですね。出展企業はもちろん、個人のクリエーターさんたちにもまずは英語対応を促しています。今回は啓蒙レベルでしかできていないのですが、そのうち自動化したいです。せっかく世界からたくさんの人に見てもらえる、たくさん買ってもらえるかもしれないじゃないですか。弊社の方でも問い合わせなどに対応したり、英語で海外にもプレスリリースを配信したり、さまざまな策を細かく重ねています。

WWD:出展者にも海外からが増えている?

舟越:クリエイター出展で如実に増えています。英語での出展問い合わせも増えたので、きちんと体制を作って対応しました。コロナ禍での開催だったこともあり、前回は終了後2カ月で5000件ぐらいの問い合わせが来ました。その中には海外の企業や政府関係からのものもありました。

WWD:「Vケット4」で特に人気だったコンテンツは?

舟越:やはり「アウディ」がすごかったですね。高級自動車をバーチャル空間で体験させるってどういうこと?じゃないですか。彼らは車のデータをそのまんま僕らに託してくれました。それを動かせるように僕らがデータを作って、それをトップセールスマンのすごく上手なトーク共に試乗体験できるというのは画期的でしたね。日本全国や海外からお客さまがずっとアクセス待ちという状態でした。

 「アウディ」にとっては、試乗体験がお客さまとの一番のタッチポイントになるそうです。そこに来させるために、テレビCMを含めたいろんな導線が必要で費用がかかるんです。でもバーチャルだと、まず時間も距離もあまり関係なく、ひとまず体験させることができちゃうんですよ。そうすると今まで車とかに興味なかった人が、「え、かっこいいかも」ってなることもある。そこでリアルな試乗体験への申し込みが殺到するわけなんです。街を歩いていたら、なんかカッコいい車があって、すごく気軽に体験できて――ということはこれまでのチャネルではありえなかったですよね。ちょっと極端な例ですが、その場で欲しいという人も出てきたそうです。買おうと思ってたシリーズの最新作が出たけど、遠くにいるから見れなかったんだよね、でもこれだけちゃんと中を見られたら、「これは買いだわ」というふうに判断する人も別にいなくはないじゃないですか。しかも非常に良い接客とともに紹介されて、しかも試乗体験もできるとなると、決定打にもなるわけです。

WWD:ファッションにも繋がるものがある。

舟越:購入って、体験をベースに決めるケースが多いと思います。美味しそうとか、それ素敵とか。「ウィゴー」は若い女性向けの服の3Dアイテムを販売しましたが、実際の販売員がアバター接客してくれました。普通はゴーグル着けてVR空間で接客するのって慣れるのに時間がかかるのですが、驚くほど早く慣れて、楽しんでいましたね。ブースも人気でしたが、その販売員自身のSNSもすごくフォロワーが増えたりしていました。普段からあんまり固定概念なくって、楽しいものは楽しいというふうになる人は入りやすいようです。実際に商品も売れたので、バーチャル上の接客はすごく大事です。通常の動画配信よりも相手へのインパクトが強いので購入のきっかけには十分なりうると実感しました。

WWD:「ウィゴー」は「Vケット3」にも参加している。

舟越:109の実店舗とVR空間をつなげて接客するという試みでしたが、あれも画期的だったと思います。しかも働いてる人は体に障害があって歩けないが手は動かせるという方でした。病院から遠隔で憧れだったアパレルブランドの店員さんをやれて、ちゃんとみんな喜んで買ってってもらって、お給料ももらえた――これってSDGsへの1つの解決にもなっていますよね。「Vケット3」で手応えを感じて、「Vケット4」で本格的に物販にトライしたという感じでした。

WWD:今回はビームスが出展するが?

舟越:ビームスの設楽洋社長には昔からすごくよくしていただいていて、今回出展いただけました。複数の異業種同士のコラボレーションですから、とにかく大変だと思います。でもそこを頑張ってやっていただいています。彼らにはめちゃくちゃ情熱があって、それが特にこういうコンテンツとかクリエイティブにおいてはもう絶対です。

ファッション業界って、クリエイターやアーテイストを大事にするじゃないですか。ここに新しいチャネルがあって、その人たちに新しい環境をつくれるんだという意識のもと、この先商品やコンテンツをどういうふうに提供しようかを考えてもらえれば、僕らは企画屋でもあり制作屋でもあるので、一緒にいいものができると思っています。そして、彼らを発信源に、こういう使い方ができたとかこうやればもっと気軽にやれるよとか、大きな初期投資なく、ちゃんと売り上げにつながるような事例をつくっていきたいです。

WWD:すごく楽しみだ。新たなVR空間が次々と生まれているが、「Vケット」の最大の強みとは何か?

舟越:一番の魅力はとにかくクリエーターの作品です。今、ツールの進化でかなり簡易的に結構かわいいのが作れたり、工夫によってより良いものが作れるようになってきています。個人がそのツールを使い倒して、最近までコンビニでアルバイトをしていたり、公務員だったような人たちが趣味をベースに作ったものが、そのまま売れてしまう。3DCGをCtoCで販売できる初めての場が「Vケット」なんです。回を重ねるごとにスタープレーヤーがどんどん誕生していて、彼らの力によって「圧倒的な体験を提供している」と自負しています。また行きたくなる環境をつくるっていうものですね。ですから、クリエイターたちによって、思い出になったり、コミュニケーションのきっかけになるような環境を意識してつくっているという点が大きな違いだと思います。うちの社員たちは皆エンターテイナーです。ただ商売をするために効率的に物を作るというよりは、どう喜ばせるかとか、どう驚かせるかとかそういうことばかり考えています。

「Vケット5」については2021年1月18日号「WWDジャパン」で詳報予定だ。

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ロート製薬の香りと感性の研究所「ベレアラボ」がアートとの体験型イベントを開催 “香るシャンデリア”などが登場

 ロート製薬は12月19日まで、表参道で香りの新プロジェクト「ベレアラボ(BELAIR LAB)」の体験型イベントを開催中だ。同プロジェクトは2019年5月に新規事業としてスタートし、これまで感覚で語られてきた香りを感性デザインという手法で科学的に検証し、生活や生産性向上に生かすオープンイノベーションラボだ。日本フットボールリーグ(JFL)の「いわきFC」のサッカー選手に対し、香りを用いてパフォーマンスを向上させるための実証実験や、三井不動産の法人向け多拠点型サテライトオフィス「ワークスタイリング」への集中して仕事ができる環境のための香りづくりなど、プロフェッショナルの活動を支える香りの研究開発を行っている。

 このほど「ベレアラボ」は、初のBtoC向け製品を2021年1月18日にアマゾンで発売することを決定し今回、体験イベントを開催することになった。イベントスペースでは調香師のクリストフ・ロダミエル(Christophe Laudamiel)が手掛けるアート作品“セント シャンデリア”が登場。シャンデリアには電球ではなく香りを仕込ませており、感情をかき回すもの、思い出を想起させるものなどさまざまな香りを嗅ぐことができるインスタレーションになっている。またビジュアルアーティストのハラタアツシが手掛けるリキッドアート映像やアートディレクターの則枝千絵が手掛けるゲームなど、アート作品を通して香りを楽しめるスペースになっている。

 会場では新発売の香りのディスカバリーセット(7.5mLx5本、9000円)が購入可能なほか、1月から発売するルームスプレーと室内芳香油が試せる。香りは全てサステナブルな原料を用いており、中にはエコサート認証などを取得しているものも。フレッシュでエネルギッシュなジンジャーや新茶から着想した香り、リラックス効果が期待できるグリーンの香りなど、生活空間を満たすユニークなフレグランスがそろう。価格は3500〜9000円で、13種類の香りをラインアップ。

 なお、イベントに参加するには事前予約が必要で、申し込みは専用ページから行うことができる。

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坂本龍一が環境問題を語るトークセッション ビオトープがライブ配信

 ジュンが運営するセレクトショップのビオトープ(BIOTOP)は、10周年を記念して音楽家の坂本龍一氏が登壇するトークセッションを12月19日17時から開催する。同店のインスタグラムの公式アカウント(@biotop_official)でライブ配信を行う。

 ビオトープは東京・白金に1号店を開いた2010年以来、坂本氏が代表を務める森林保全団体モア・トゥリーズに年間売上高の1%を寄付してきた。モア・トゥリーズは国内外17カ所で森林保全活動を行うほか、国産材を活用した商品やサービスの企画・開発、啓蒙活動に取り組んでいる。ビオトープは名前の通り、環境やグリーンを店舗テーマの一つにしており、白金、大阪・南堀江、福岡の各店でも植栽を効果的に配置している。

 トークセッションでは坂本氏とモア・トゥリーズ事務局長の水谷伸吉氏が、寄付金をどのように森林保護活動に活用してきたか、今後の環境問題への取り組みについて話す。

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坂本龍一が環境問題を語るトークセッション ビオトープがライブ配信

 ジュンが運営するセレクトショップのビオトープ(BIOTOP)は、10周年を記念して音楽家の坂本龍一氏が登壇するトークセッションを12月19日17時から開催する。同店のインスタグラムの公式アカウント(@biotop_official)でライブ配信を行う。

 ビオトープは東京・白金に1号店を開いた2010年以来、坂本氏が代表を務める森林保全団体モア・トゥリーズに年間売上高の1%を寄付してきた。モア・トゥリーズは国内外17カ所で森林保全活動を行うほか、国産材を活用した商品やサービスの企画・開発、啓蒙活動に取り組んでいる。ビオトープは名前の通り、環境やグリーンを店舗テーマの一つにしており、白金、大阪・南堀江、福岡の各店でも植栽を効果的に配置している。

 トークセッションでは坂本氏とモア・トゥリーズ事務局長の水谷伸吉氏が、寄付金をどのように森林保護活動に活用してきたか、今後の環境問題への取り組みについて話す。

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「グラム」が人気ユーチューバー、ヒカルとコラボ 門りょうがモデルとして登場

 ロックファッションを提案するファッションブランド「グラム(GLAMB)」はユーチューバー、ヒカルの手掛ける「リザード(REZARD)」とのコラボを発表した。

 12月18日に「リザード」の公式オンラインストアでの予約を開始するほか、2021年1月10日からは東京・原宿の「グラム」直営店で開催するポップアップで取り扱う。

 アイテムは全14種類で、ヒカルの発言をデザインしたアイテムがそろう。ライダース(4万4000円)、シャツ(1万6500円)、スカジャン(2色、3万3000円)、長袖カットソー(2色、1万1000円)、“アギー”カットソー(1万3200円)、“ヒカル フォト”カットソー(9350円)、カーディガン(1万9800円)、ジーンズ(3万3000円)、サルエルデニム(1万6500円)、スカート(1万6500円)、キャップ(4色、6600円)を用意した。

 ヴィジュアルにはヒカル本人に加え、親交のあるユーチューバーである門りょうもモデルとして参加。撮影は写真家の高橋優也が担当した。

 記念して20年1月9日にはヒカルのミーティングイベントを開催。12月18~24日に商品3万円以上の予約をした人の中から、抽選の招待制だ。

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「WWDビューティ ベストコスメ2020」ヘアカラー・総合&新製品部門

 「WWDビューティ ベストコスメ2020」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで今年もっとも売れた製品を発表。ヘアカラーは、バラエティー・ドラッグストアのみの集計となった。総合部門には「手軽に染められる」「サロンクオリティーの仕上がり」「髪にハリ、コシ、艶を与える」と三拍子そろったアイテムがランクイン。1位は、「ウエラ(WELLA)」“2+1クリーム”。「色持ちがよく、染めやすく人気」との声。2位は「花王(KAO)」“リライズ”。3位は「ナイアード(NAIAD)」“ヘナ+木藍 黒茶系 徳用”などとなった。新製品部門では、1日だけ気軽にカラーチェンジを楽しめる「リーゼ(LIESE)」の“ワンデイヘアモンスター(1DAY HAIR MONSTER)”や「クイスクイスデビルズトリック(QUISQUIS DEVIL'S TRICK)」が好調。「アイドリッシュセブン(IDOLiSH7)」など、作品ファンの「推しと同じ色をメッシュで入れたい」というニーズをつかんだ。1位は、「DHC」“Q10プレミアムカラートリートメント”と、「リーゼ」の“ワンデイヘアモンスター シャインゴールド”が同率となった。3位には「パルティ(PALTY)」“カラーリングミルク”が入った。

ヘアカラー・総合部門

1位 “ウエラ2+1クリーム”

「ウエラ」

 クリームタイプのヘアカラー。コーム付ノズルで、白髪染め初心者でも後ろ髪まで簡単に染められる。ウエラ独自のミクロの色素で毛髪内部を満たし、リッチで深みのある発色が可能に。ホホバ油、アボカド油、ヒマワリ油の植物由来の3つのトリートメント成分を配合し、カラーリングした後も滑らかで艶のある仕上がりに。色持ちは6週間持続し、リッチなカラーをキープ。全25色とカラーバリエーションも豊富。(A剤60g、B剤60g、エッセンス7.3ml、1780円)

2位 “リライズ”

「花王」

 100%天然由来の「黒髪メラニンのもと」を配合したクリームタイプの白髪用染毛料。着色成分は、麹の発酵技術を応用した製法で作りだしている。白髪にはメラニンがないが、“リライズ”を使うことで自然な黒さを補う。また、繰り返し使っても髪を傷めない。使い方は、シャンプー後、髪に塗り5分置くだけ。無香性でツンとした匂いもない。髪に黒髪色を取り戻す「リ・ブラック」と白髪をグレーに整える「グレーアレンジ」を展開。(155g、オープン価格)

3位 “ヘナ+木藍 黒茶系 徳用”

「ナイアード」

 「ナイアード」のヘナは、100%植物で作られた自然素材の白髪染め。ヘナは、髪や地肌を傷めずに染めることができるハーブで、髪に艶、コシ、ハリを与えるトリートメント効果も期待できる。化学染料、保存料、着色料は使用していない。“ヘナ+木藍 黒茶系”は白髪を落ち着いた黒茶系に染め、黒髪の色はほとんど変わららないのも特徴。(400g、4500円)

3位 “カラートリートメントグレー”

「エブリ(EVERY)」


ヘアカラー・新製品部門

1位 “Q10プレミアムカラートリートメント”

「DHC」

 ブランド史上、最高の染毛力を実現した白髪用カラートリートメント“Q10プレミアムカラートリートメント”が1位に。1回5分での白髪染めをかなえる。白髪は、水分量の欠如から普通の黒髪に比べてうねりやすい点に着目し、ハリコシを高める成分を配合し、うねりやすい白髪を目立たなくさせる設計に。コエンザイムQ10、ツバキ種子オイルなど5種の植物オイルに6種の植物エッセンス配合し、しなやかでまとまりやすい髪に導く。全4色。(235g、2500円)

2位 “ワンデイヘアモンスター シャインゴールド”

「リーゼ」

 ポイントカラーで、1日だけ着色を楽しめる「リーゼ」の“ワンデイモンスター”。ブリーチの必要はなく、黒髪、茶髪でも発色する。使い方は、つけたい部分の毛束を細くとり、髪の表面にローラータイプのチップをコロコロと転がし毛先までムラなく塗るだけ。汗・水に強く色落ちしにくいウォータープルーフタイプでありながら、シャンプーで簡単にオフできるのも魅力。フローラルの香り。全8色うち限定2色。(20mL、1350円)

3位 “カラーリングミルク”

「パルティ」

 「ムラ染まり」の原因のひとつである、ヘアカラーの使用量の少なさを解決するため、内容量を従来品の1.5倍にボリュームアップ。こっくりとしたテクスチャーの乳液は、液ダレせず髪にしっかり密着する。手で簡単に塗ることができて扱いやすい。全10色。(1剤60g、2剤120mL、ヘアトリートメントセラム5g、オープン価格)同率3位に、「クイスクイスデビルズトリック」の限定色“アロハオレンジ”(25g、240円)がランクイン。「傷んだ髪ほどよく染まる」と支持された。

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT : MISA KOTAKE

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「SHIRO」表参道本店が増床してリニューアル 自然素材の展示や店舗限定パフュームも登場

 コスメブランド「シロ(SHIRO)」を展開するシロは12月18日、ブランドの旗艦店である表参道本店をリニューアルオープンした。売り場を地下1階から2階に移転し、面積を約3倍に増床。物販はもちろん製品にも使用している約70種の自然素材を展示するなど、ミュージアムのような空間に生まれ変わった。

 「シロ」表参道本店は78.22平方メートルに拡張。通常製品に加え一部店舗のみで取り扱っている「シロ ライフ(食品)」と「シロ ホーム(ホームケア)」も販売する。さらに表参道本店だけで展開する「シロ パフューム」では、フレッシュベリーとウッディーがバランスよく香る“ウィッシング ウェル”がオリジナルカラーのベージュの瓶で登場している。

 店内の壁面は異なるサイズの土や砂利を重ねて地層のような模様を表現し、豊かな土壌の中にいるような空間デザインを施した。また、店内で目を引くのが、ブランドがこれまで出合った約70種もの素材の展示だ。収穫後すぐに乾燥させた「がごめ昆布」、加工段階の「タマヌ」、抽出途中の「カレンデュラ」エキスなど、製品の特性に合わせて使用する素材をさまざまな状態で展示している。

 「コロナによりこれまでの接客が難しい中でも、見ること・知ること・触ることのリアル体験は重要。約70種の素材には生産地や生産者名も明記されており、自然素材の持つ色や香り、変化のようすを通じてブランドの信念を伝えたいと考えている。これらの展示は破棄されることのないよう、素材によってはシロップ漬けにもしており、熟成させて自由が丘のカフェで提供することも検討している」とブランド担当者。

 地下1階で運営中のサロン「シロ ビューティ」は、12月31日に一時クローズし、2021年2月中旬にリニューアルオープンする。これまでのヘアカット、ヘアカラー、ヘッドスパの提供に加え、新たにフェイシャルとボディートリートメントサービスを導入する予定だ。

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米フリマアプリの「ポッシュマーク」が上場申請

 カリフォルニア州レッドウッドシティーに本拠を置くフリマアプリのポッシュマーク(POSHMARK)は17日、ニューヨークのナスダック・グローバル・セレクト・マーケット(NASDAQ Global Select Market)に新規上場を申請した。米国株式市場におけるクラスA普通株式でフォームS1を申請し、ティッカーシンボルは「POSH」で登録した。市場に出す株式の数や価格帯は明らかにされていない。一部では一億ドル(約103億円)相当の株の売却を検討しているとの推測も上がっている。

 ポッシュマークは、マニッシュ・チャンドラ(Manish Chandra)最高経営責任者(CEO)が2011年に設立。ファッションに特化したフリマアプリを運営し、20年9月の時点で3170万のアクティブユーザーを持つ。ユーザーの80%はミレニアル世代またはZ世代で構成されており、利用者は1日あたり平均で27分を同アプリに費やしているという。

 今後の展望についてポッシュマークは、「オンラインへの移行、ソーシャルネットワークの活用、二次流通への移行の3つのトレンドが鍵となって小売業の未来をけん引している。これらのトレンドは年を重ねながら消費力を伸ばしている若い世代が主導している」と述べた。

 新型コロナウイルスによるパンデミックが業務に影響を及ぼしており、今後もすぐに改善はしないだろうと同社は見ている。そのような状況下でも1月から9月までの売上高は1億9280万ドル(約198億円)で、前年同期の1億5050万ドル(約155億円)から28%増加した。

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スワロフスキーが事業再編 新戦略は“手の届くラグジュアリー”

 オーストリアを拠点とするクリスタルメーカーのスワロフスキー(SWAROVSKI)は、新たな成長戦略に沿った事業再編に取り組んでいる。

 スワロフスキー・グループは、1895年に創業されたクリスタル事業に加えて、1919年設立の研削砥石メーカーであるチロリット(TYROLIT)と、47年に設立した双眼鏡やスコープなどを製造するスワロフスキーオプティック(SWAROVSKI OPTIK)を擁している。中核であるクリスタル事業は、クリスタルの卸をメインとするプロフェッショナル部門と、ジュエリーやウオッチ、チャームなどを販売するコンシューマーグッズ部門に分かれている。

 2020年4月にスワロフスキー社の最高経営責任者(CEO)に就任したロバート・ブッフバウアー(Robert Buchbauer)は、長年にわたってコンシューマーグッズ部門のCEOを務めており、01年には売り上げ全体の25%程度だった同部門を07年にはおよそ50%に、そして現在では70%強を占めるまでに育て上げた。同氏は、「長年続いてきた事業部門別の経営を止め、一つの機能的なチームで全体を運営する“ワン・スワロフスキー”体制を目指す」と語る。  

 ブッフバウアーCEOは、スワロフスキーの製品は安価ではないが高価でもないという「中途半端な」ポジションにあると分析。高品質なクリスタルを製造するには高い技術と手間がかかり、「ザラ(ZARA)」や「H&M」などのファストファッションが販売するアクセサリーとの価格競争に勝つのは難しい。一方で、ラグジュアリーブランドが手掛けるファインジュエリーともジャンルが異なっている。そのため、今後はスワロフスキーのジュエリーを“手の届くラグジュアリー”と位置付け、よりクラシックでタイムレスなデザインを提供するという。

 20年6月にスワロフスキーの新クリエイティブ・ディレクターに就任したジョバンナ・バッタリア・エンゲルバート(Giovanna Battaglia Engelbert)は、「私の役割は自然な進化をもたらすこと。豊かな文化的背景を持つスワロフスキーのクリエイティブ面を率いていけることを、とてもうれしく思っている」と述べた。なおスワロフスキーが全社的なクリエイティブ・ディレクター職を設けたのは、これが初めてのことだ。

 ブッフバウアーCEOは、「より長く愛される商品を提供するため、季節ごとに商品を発表するサイクルから距離を置くことにした。ロックダウンの期間中に、ジョバンナを中心とするチームは3000点もの新たな商品をデザインしており、21年上半期にも最初のコレクションを発表する」と説明した。

 新体制下での初コレクションは21年2月にオンラインで発表するほか、世界の主な都市でポップアップストアを展開し、アートやカルチャーを取り入れたインスタレーションを行う。また今後は商品をシリーズ化し、例えばネックレスを中心に、同シリーズのブレスレットやイヤリングを発表していく。価格帯は300~1300ドル(約3万~13万円)となる予定だ。将来的には、ジュエリーのほかにもウオッチや筆記具、室内装飾品などのライフスタイル製品も本格的に手掛けたいとしている。

 新たな戦略の一環として、同社は20年11月に約6000人の従業員を削減した。これは全体の2割に相当するという。また販売網の合理化にも着手する。同社は世界でおよそ3000店を展開しているが、独立系の小売店を中心に30%程度の縮小を行うと同時に、バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)やサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)などの高級百貨店への出店を増やし、ブランドイメージの高級化を図りたい考えだ。同様に、ECでもよりハイエンドなプラットフォームとの提携を検討しているという。

 コンシューマー部門に注力する一方で、現在は売り上げの30%近くを占めているプロフェッショナル部門は、今後15~20%に縮小する。同部門は、「ディオール(DIOR)」「シャネル(CHANEL)」「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」などのラグジュアリーブランドにクリスタルを提供しているほか、「シュプリーム(SUPREME)」や「ナイキ(NIKE)」とも協業している。スワロフスキーは今後も多くの取引先と提携を継続する予定だが、中には解消するケースもあるとしている。

 スワロフスキー・グループ全体における19年の売上高は35億ユーロ(約4410億円)程度だったが、将来的な成長を見据えた新戦略の実施により、20年はその3分の2程度になる見込みだ。ブッフバウアーCEOは、「難しい時期にもチャンスはある。コロナ禍による休業中に新戦略を推し進めたので、事態が鎮静化した際には余裕を持ってスタートできるだろう。確かにいろいろと大変ではあるが、事業再編などの取り組みがいずれ報われると確信している」と話した。

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「WWDビューティ ベストコスメ2020」スタイリング剤・総合部門

 「WWDビューティ ベストコスメ2020」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで今年もっとも売れた製品を発表。スタイリング剤・総合では、百貨店・セミセルフ部門で1アイテムで複数の役割を担うアイテムが並んだ。1位は、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」の“スリーキングスティック”。マスカラのようなユニークな形状のスタイリング剤は「リーズナブルな価格で新客を取り込んでいる」の声もあった。2位は「ダヴィネス(DAVINES)」の“オーセンティック オイル”で、ヘアケアアイテムも人気の「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」“R&Aヘアミルク N”が3位に入った。バラエティー・ドラッグストア部門ではマルチパーパスのアイテムに人気が集まり、1位は「ザ・プロダクト(PRODUCT)」の“ヘアワックス”で「コロナ禍でスタイリング剤が苦戦する中、売り上げは好調」という。2位は「サイン(SIGN)」の“システミックオイル”、3位にロングセラーの「マトメージュ(MATOMAGE)」の“まとめ髪スティック スーパーホールド”がランクインした。

百貨店・セミセルフ部門

1位 “スリーキングスティック”

「ジョンマスターオーガニック」

 1位は、マスカラのような形状のスタイリング剤“スリーキングスティック”。日本人のために開発されたアイテムは、気になる浮き毛や襟足などを瞬時にケア。また、前髪やおくれ毛につけることで簡単に自然な束間を演出する。ナチュラルに仕上がるため、抜け感のあるニュアンスを出したい時にも活躍。スタイリングしながらケアできるよう、アルガンオイルやホホバオイルなどのオーガニックオイルを配合。キューティクルに働き、髪を保湿する。(15g、2100円)

2位 “オーセンティック オイル”

「ダヴィネス」

 全身をケアできる、万能オイルの“オーセンティック オイル”が2位。オーガニック成分を豊富に含み、98%以上が植物由来成分で構成する、オーセンティック シリーズ。抗酸化と保護に作用するオーガニック由来のベニバナ油をキーに、保湿しながら栄養を与えるオーガニック由来のホホバオイル、ひまわり油、セサミオイルをブレンドして配合。傷みを修復するヘアオイルとしてはもちろん、その保湿力でスキンケアやボディーケアとしても豊潤の一滴。(140mL、4000円)

3位 “R&Aヘアミルク N”

「ジョンマスターオーガニック」

 3位は、ドライヘアに着目した洗い流さないタイプのトリートメント“R&Aヘアミルク N”。乾燥などの外的ストレスによるダメージから守り、保湿しながら補修。健やかで柔らかな髪へとアプローチするのは、センチフォリアバラ花水によるもの。惜しみなく配合することで軽い質感を実現。さらにアンズ核油が枝毛を防ぎ、テオブロマグランジフロルム種子脂が潤いを与えながら保護する。ヘアフレグランスとして活用できるほど豊かな香りも魅力。(118mL、3900円)


バラエティー・ドラッグストア部門

1位 “ヘアワックス”

「ザ・プロダクト」

 肌、リップ、ネイル、そしてヘアなどあらゆるパーツを保湿ケアする“ヘアワックス”が首位。ヘアスタイリング剤として用いた後は手を洗うことなく、リップやハンドなど気になるパーツのケアが可能。シアバターやミツロウ、トコフェノール、タンジェリンエッセンシャル、 アロエベラ原料は世界中から集め厳選して配合した。コンパクトなサイズで、センシティブスキンやデリケートなベビーにも使用できるパワフルに活躍する。(42g、1980円)

2位 “システミックオイル”

「サイン」

 アウトバストリートメント総合部門に続いて、スタイリング剤総合部門でも2位に輝いた“システミックオイル”。これ1本で、髪をはじめ全身をケアできるマルチユース。スタイリングした後、手に残ったオイルはそのまま手になじませることも可能だ。天然由来成分のみでつくられたナチュラルオイルは、毛髪や肌への浸透性の高さに考慮し、シアバターやコメヌカ油を採用。また、タイリング剤としても活用でき、流行の濡れ髪スタイルにも最適。爽やかなシトラスオレンジの香りで心身をリフレッシュ。(120mL、1500円)

3位 “まとめ髪スティック スーパーホールド”

「マトメージュ」

 1996年から親しまれ続ける“まとめ髪スティック スーパーホールド” が3位。シリーズの累計出荷数は3000万個を超えるロングセラーを支えるのは、あほ毛やおくれ毛を固めずピタッとキープする確かなホールド力。スタイルのくずれが気になる部分になでつけるようつけるだけでOK。変性コーンスターチの吸湿ブロック成分の配合し、パンデミックにおけるマスク湿気で崩れやすくなる前髪も美しくキープする。スーパーホールドの他に、“同 ナチュラル”も展開。(13g、550円)※参考価格

3位 “プロミルオイル”

「プロミル(PROMILLE)」

3位 “大島椿 <椿油100%>”

「大島椿(OSHIMATSUBAKI)」

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT : AKIRA WATANABE

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釣りの機能をファッションに盛り込む「ディーベック」に新デザイナー就任 21年春夏コレクションはバーチャルショーで魅せる

 釣り用品を製造・販売するグローブライドが手掛けるアパレルブランド「ディーベック(D-VEC)」は、ヨウジヤマモト社で経験を積んだ齊藤亮太を新デザイナーに起用した。齊藤は2021年春夏シーズンからデザインチームの指揮をとり、釣り具の機能を活かしたブランドとして価値向上と認知拡大を目指す。

釣り具のノウハウを
アパレルに活用

 運営会社のグローブライドは、「ダイワ(DAIWA)」の名称で知られる釣り用品メーカーだ。09年に創業50周年を迎えて企業理念を刷新しコーポレートドメインを「A Life time Sports company」と定義した。さらにファッション好きな消費者への認知拡大も目指し、「ダイワ」のクリエイティブディレクターに佐藤可士和を起用するなど新たな試みに着手。そして17年、ファッションに特化したブランドとして「ディーベック」を立ち上げた。

 同ブランドでは、釣り糸で使われている素材を編み込んで着心地のいい軽量生地を開発したり、釣り竿向けのしなやかで高強度なカーボンを傘に取り入れたりと、長年培ってきた釣りの技術と機能をファッションに盛り込んでいる。釣りと相性のいいアウトドアテイストを好む消費者から一定の評価を獲得しているが、「モードなデザインで感度の高い消費者をさらに呼び込み、プレミアムブランドとして飛躍したい」(小林謙一執行役員)と考え、齊藤デザイナーの起用に至った。

 齊藤ザイナーのデビューコレクションとなる21年春夏シーズンは、カッティングが幾重にも重なるテーラードジャケットやファスナーを多用したボリュームのあるトレンチコート、ウエストのギャザーとツートンカラーが特徴のドレスなど約50型がそろう。テーラードジャケットには生地端の始末が不要なレーザーカット裁断を採用し、生地は軽やかになびく。ドレスはポリエステル100%だが、繊維に撚りをかけないタスラン加工によりコットンのような風合いを持ち、撥水性能も備える。これまでの「ディーベック」は機能を全面に押し出したストイックな服がメインだったが、齊藤デザイナーのフィルターを通して遊び心が加わった。

新デザイナーが語る
ブランドの可能性
「釣りには
たくさんの宝が眠っている」

 アウトドア要素をファッションに組み込むブランドは少なくない。齊藤デザイナーも「アウトドア×ファッションのアプローチは、すでに完結しつつある」と考えたうえで、「ディーベック」に大きな可能性を見出す。「先駆的ブランドはあるが、“モード”にフォーカスしたブランドは少ない。また会社には世間に知られていない技術がたくさん眠っている。それらを掘り起こして、いかに現代のファッションと融合させるかが腕の見せ所だ。ロジカルなスキルやモチーフをコレクションに取り入れるのは個人的にも好きなアプローチなので、気負わず楽しんでデザインしていく」と齊藤デザイナーは語る。

 “異業種が手掛けるアパレル”という点も、齊藤デザイナーの振り切った服作りを後押ししているようだ。「パンデミックでアパレル業界は現在混沌としている。基盤が他にある我々が、ファッションシーンが停滞しないよう引っ張っていかなければならないと思う」。

最新技術を詰め込んだ
バーチャルショー

 「ディーベック」は過去に東京コレクションに参加するなど、業界向けのプロモーションにも注力している。2021年春夏シーズンはバーチャルショーケースとしてコレクションを発表する。“釣り糸”や“前進”をキーワードにストーリー仕立てでルックを流す映像と、3D空間で各アイテムの詳細を確認できるショールーム的な映像の2編で構成し、「これまでになかった表現になる。業界関係者はもちろん、一般ユーザーも『ディーベック』が変わったことを実感してもらえるはずだ」と担当者は意気込む。

問い合わせ先
グローブライド
042-475-2408

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“パステルマスク”絶好調のクロスプラス みちょぱ起用のテレビCMでプロモーション加速

 クロスプラスが製造・販売する洗えるマスク“パステルマスク”が、今年5月の発売から累計販売数6000万枚を突破した(12月10日時点)。19日からはタレントのみちょぱこと池田美優を起用したテレビCMの全国放映を開始するなど、さらにプロモーションに力を注ぐ。
 
 “パステルマスク”は、同社の主力事業である衣料品・雑貨のODM・OEMの生産背景を生かして製造。顔へのフィット感と通気性を高める立体的な構造、ストレッチ素材(ポリエステル95%、ポリウレタン5%)、パステルカラーを中心とした全14色の豊富なカラーバリエーションなどに加えて、3枚セット780円と比較的値ごろなのも人気の要因だ。全国の量販店やドラッグストア、ホームセンターで販売している。

 テレビCMは、「10人のみちょぱが、10色の“パステルマスク”を着けて会議をする」というテーマで制作。10人に“分身”したみちょぱが円卓を囲み、それぞれマスクに合わせたコーディネートについて「黒、可愛くない?」「いや、白でしょ」などと議論するシュールな内容となっている。

 クロスプラスは“パステルマスク”の販売好調も一因に、「WWDジャパン」12月21&28日号掲載の「ファッション関連株価騰落率ランキング」では、11月24日〜12月14日の期間における株価上昇率1位となっている。

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ポーラ・オルビスHD、トラベルリテール事業統括する連結子会社を香港に設立

 ポーラ・オルビスホールディングスは、グループのトラベルリテール事業を行うため、香港に連結子会社POLA ORBIS Travel Retail Limitedを2021年1月4日に設立することを発表した。資本金は1500万香港ドル(約2億円)。代表(Director and CEO)に、横手喜一ポーラ・オルビスホールディングス取締役 グループ海外展開担当 海外事業管理室長が就く。

 新たに設立する子会社は、「ポーラ」「ジュリーク(JURLIQUE)」「スリー(THREE)」などグループが保有するブランドを統括して取り扱う、トラベルリテール専門の販売会社となる。現在、トラベルリテール市場は、国際線の大幅な減便により厳しい環境が続いているが、中国の市中免税は成長を続けている。同社では、コロナ禍が沈静化した後は再び大きな成長が見込めるとして、これまでブランドごとに個社個別で展開していたトラベルリテールビジネスにおけるリソースや強みを統合し、事業拡大のスピードアップを図る。

 なお、今回の連結子会社設立の2020年12月期連結業績に与える影響は軽微としている。

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佐藤繊維がレース企業の社員と技術を継承 下請けから顧客の最前線へ、新しいビジネスの在り方を探る

 山形県寒河江(さがえ)市を拠点にする紡績・ニットメーカーの佐藤繊維は、レースに特化した旧カツミ産業から全従業員と技術を継承し、新たにクマムレース(KUMAMU LACE)を設立、佐藤繊維グループ企業として運営すると発表した。

 佐藤繊維の佐藤正樹社長がクマムレースの代表取締役となり、檜尾典子旧カツミ社長は、社員として引き続きレース事業に携わる。旧カツミ産業は大阪府堺市で1977年に創業。ベーシックなニット糸とファンシーヤーンを組み合わせる独自のトーションレースを開発し成長した企業だ。同社が今春倒産したことで、これまで取り引きのあった佐藤繊維が、希少な技術を継承すべく事業を引き継ぐ決断をした。

 佐藤社長は「コロナ禍以前からモノ作りの環境が変化し、どちらかというと低コストでいかに原価を下げるかに傾倒し、新しいクリエイションが受け入れられなくなってきた。ブランドも守りに入り、リスクのあるものを作らない、そんな10年だった。それに伴い急速に廃業、倒産するメーカーも増えた。今春倒産した旧カツミ産業は、ラッセルレース、トーションレースに特化したメーカーで、極端に異なる色や素材を組み合わせて独自に編んだレースを作ることができる。人材、機械を含め、一度失ってしまうとその技術は二度と再現することはできない。ヨーロッパにもない技術であり、もっと広い視野、分野で見たときに売り方を変えれば可能性があるのではと思い、会社と設備、技術者を引き受けて再生に向けて準備を進めてきた」と話す。

 グループとしてのシナジー効果としては、海外での展示会出展の際に、佐藤繊維の糸と一緒にクマムレースを提案することで、提案の幅が広がるということだ。「ヨーロッパにはない世界観のレースを素材と一緒に提案することで、レースをきっかけに糸を買ってもらったり、その逆も在りうる。また、レースと糸を組み合わせた商品提案も可能だ」。

 加えて新しい試みとして、B to Bのみならず、一般に向けたB to Cのビジネスにも取り組む。渋谷にある佐藤繊維のショールームに来れば、一般の人でも1mからレースを購入することができるようにする(カスタム、オーダーは別)。「個人のデザイナーやアーティスト、舞台衣装の衣裳担当や人形作家などのクリエイターでも購入しやすいように1m以上からは50cm単位で買えるようにする。個人の趣味でモノ作りをしている人でも購入できる。現在約4000種類のストックがあり、廃盤となっている希少なレースも含まれている。在庫は大阪にあるので、翌日以降配送し、工房、家、アトリエで好きなものを作れる。デザイナーたちはこのような特殊なレースがあることを知らないのではないか。インテリアのファブリックでも需要があるかもしれない。誰でもネットでも購入できる環境を考えている。それによりモノ作りのハードルを下げることになればいいと思う」。

 旧カツミ産業はこれまで完全にB to Bのビジネスだった。「従来の下請けビジネスでは賃金が低く、後継者が減っていく。自分たちが前に出てきて直接顧客とビジネスをする時代だ。メーカーだからこそできる独自のビジネスを進めていくべきで、ビジネスの在り方が変わりつつある。すでにこれまで佐藤繊維で2社の紡績会社を引き受けているが、現場の職人は一度倒産を経験すると、どんな環境でも乗り越える強い意志を持っている。オーダーでオリジナルのレースを作ることも可能で、クリエイションの幅を広げることもできる。さまざまな分野の人たちに活用してほしいし、今後コラボレーションも積極的に取り組んでいきたい。今後、クマムレースの売り上げの3~5割がB to Cの売り上げになるように持っていきたい」と佐藤社長。

 佐藤繊維は、糸づくりの紡績、オリジナルブランドやOEM、ODMにおけるニットプロダクトの開発、寒河江市では、地元の食材メインとするレストランやセレクトショップ「ギア」の運営を行い、素材から小売りまで一気通貫でビジネスを行っている稀有な企業だ。オリジナルブランド「コーン(KONE)」では、中間業者を通さないことでコストを抑え、受注した分のみ生産し商品を直接消費者に届ける“Factory to Closet”によって、余剰在庫をつくらない売り方にもチャレンジしている。川上から川下まで、グローバルにビジネスを行っている同社だからこそ、一度失ったら取り戻せない日本の職人や技術、機械の重要性を訴える。それらを生かして新たなビジネスにチャレンジする同社の取り組みに注目したい。

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「ディオール」が奏でるピンクのきらめき クリスマスを盛り上げるパウダーやミニ香水が登場

 「ミス ディオール(MISS DIOR)」から、クリスマスを彩る4つのミニチュアサイズのフレグランスがセットになって登場した。加えて、6月に限定発売し瞬く間に完売した“ミス ディオール ブルーミング ボディ パウダー”が再びホリデーを演出。この機会にしか手に入らない、「ミス ディオール」のミニチュアフレグランスは、自分へのご褒美として、大切な人へのプレゼントとしても最適だ。暖かで柔らかなクリスマスホリデーを「ディオール」がかなえる。

「ミス ディオール」の4つの香りを
楽しめるミニチュアコフレが誕生

 「ミス ディオール」から4つの香り“ローズ&ローズ”“ブルーミング ブーケ”“オードゥ トワレ”“オードゥ パルファム”をそれぞれ5mLサイズのミニチュアにしてセットにしたコフレが12月14日に発売になった。“ローズ&ローズ”は、グラース ローズの花びらが、みずみずしいベルガモットと融合し、フレッシュでカラフルなスパークリング フローラルな香りで、果てしなく広がる花畑の香りを再現する。“ブルーミング ブーケ”はピオニーとローズ ノートがカラブリアン ベルガモットと合わさり、ホワイト ムスクに包まれたテンダー フローラルな香り。“オードゥ トワレ”はチュールドレスのような軽やかなスズランと、グラース ローズがフレッシュに心誘う。“オードゥ パルファム”は、ローズウッドが織り込まれた、フレッシュなノートに包み込まれるモダンで自信に満ちたフェミニティが表現された香りだ。“ミス ディオール ミニチュア コフレ”(8400円)

フレグランス
「ミス ディオール」の香りの
パウダーが肌をやさしく包む

 フレッシュなブーケのようなフレグランス「ミス ディオール」から、再登場した“ミス ディオール ブルーミング ボディ パウダー”。センティフォリアローズのフレッシュで蜂蜜のようなノートが広がるさらさらのパウダーが、柔らかな香りと繊細なきらめきで肌に喜びをもたらす。さらに、フレグランス“ミス ディオール ブルーミング ブーケ”をまとうと、心地よいフレッシュ フローラルな香りが広がる。“ミス ディオール ブルーミング ボディ パウダー”(15g、5940円)、“ミス ディオール ブルーミング ブーケ”(30mL、6000円)

“ブルーミング ブーケ”とパリの
ブティックが
クリスマスの
夜をシアターに

 ホリデー限定のフレグランスボックス“ミス ディオール ブルーミング ブーケ〈プチ シアター〉”はシアターをイメージ。ボックスの扉を開くと、星降る夜にクリスマスを迎えるパリ・モンテーニュ アヴェニュー30番地のディオール ブティックがお目見え。アーティストのサフィア・ワレスが手掛けたデザインは、パリのクリスマスが目の前に広がるシアターを彷彿とさせる。部屋のアクセントとして飾ったり、付属のスター オーナメントをクリスマスツリーに吊したりして楽しめる。“ミス ディオール ブルーミング ブーケ〈プチ シアター〉”(100mL、1万6000円)

「ディオール
バックステージ」からリップと
アイシャドウの新カラー

 あらゆる肌の色にマッチし、プロの仕上がりをかなえるピーター・フィリップス=ディオール メイクアップ クリエイティブ&イメージ ディレクターが作り出す「ディオール バックステージ」からは、ホリデーシーズンを彩るリップとアイシャドウパレットが登場する。メゾンを象徴するカラーであるゴールドからインスピレーションを受けた、きらめくラメが美しい“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”と、艶やかなグリッターが特徴の“ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット”に、イエロー ゴールドに輝くピュア ゴールドと、ピンクのきらめきを閉じ込めたローズ ゴールド、さらに温かみのあるブロンズのようなコッパー ゴールドが加わった。

 “ディオール アディクト リップ マキシマイザー”は、ヒアルロン酸配合で、瞬時にふっくら潤うボリューム感をかなえると同時に長時間、唇をケア。高配合のピグメントが発色と輝きを増幅させ、ゴールドの光で唇の丸みを際立たせることで3Dエフェクトをもたらす。“ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット”は、均一に肌になじむテクスチャーは、きらめく光を反射し繊細な艶を演出。ジェルベースに配合したパールピグメントが完成度を高めた。“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”(新色3色〈全て数量限定〉、各3700円)、“ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット”(新色3色〈うち1色数量限定〉、各4900円)

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ファーフェッチがサステナビリティの野心的な目標を設定 2030年までに二次流通を主力に

 ラグジュアリーECのファーフェッチ(FARFETCH)はビジネスモデルを再考し、2030年に向けてサステナビリティにおける野心的な目標を設定した。循環性(サーキュラリティー)、インクルージョン、環境や社会に配慮した商品、カーボンニュートラルを柱に自社のビジネスに変革をもたらすとともに、ブランドやブティック、デパートといった幅広いパートナーのネットワークに影響を与え、同様の取り組みを求めることを目指す。 
 
 ロックダウン期間中の大幅な成長を踏まえ、ファーフェッチは野心的な目標を実行に移すことができる立場になったと考えているという。同社の目標実現を監督する環境・社会・ガバナンス委員会の一員でもあるジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)創業者兼会長兼最高経営責任者(CEO)は、「明確な長期的目標を持つ信頼性が高くきめ細かな環境的及び社会的計画は、全てのステークホルダーにとって重要なものだ。投資家にとっては経営陣に対する評価の鍵となる部分であり、ビジネスパートナーにとっては私たちが提供するサービスの一部。そして、顧客は私たちがアクションを起こす姿を見たいと思っているし、従業員も同様だ」と話す。
 
 現在、同社が直面している重要な課題の一つは、世界中の販売業者からの配送・返品に伴う大量の温室効果ガス排出だ。すでにカーボンオフセット配送やより効率的な包装、再生可能エネルギーの使用などに取り組んでいるが、30年までに温室効果ガス排出量のネット・ゼロ(実質ゼロ)達成を目指す。そのため、より幅広いパートナーネットワークへのカーボンフットプリント削減の支援、カーボンオフセットプログラムの拡大、オフィスでの100%再生可能エネルギーへの移行に取り組む。
 
 また、ハンドバッグのリセールや寄付、ビンテージアイテムや古着の販売といった循環型事業の売り上げが、これまでの主力であった一次流通の販売額を10年以内に上回ることを掲げる。これは、同社の環境フットプリント削減にも貢献することにもなる。さらに30年までには、ファーフェッチだけでなくセレクトショップのブラウンズ(BROWNS)、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)などを擁するニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP)、スニーカーのリセールストアであるスタジアムグッズ(STADIUM GOODS)を含む傘下企業全てで取り扱うアイテムは、一次流通・二次流通を問わず環境や社会に配慮したもののみへと移行。具体的には、製品がリサイクルやアップサイクルされているか、オーガニックもしくはフェアトレード素材が使用されていることが必要になる。
 
 ダイバーシティーとインクルージョンに関しては、“反差別的な文化”を組織内に根付かせるとともに、マイノリティーのバックグラウンドを持つブランドパートナーへのより多くのビジネス支援と露出の提供を約束しているという。そして、説明責任を果たすため、その進捗状況を追跡し透明性を確保する“データフレームワーク”の公表を21年からスタートする。「ダイバーシティーとインクルージョンへの取り組みを始めたのは少し前のことで、まだまだやるべきことがある」とネヴェス創業者兼会長兼CEO。そして、「サステナビリティは、店舗をベースとした経営のデジタル化に伴い、オフラインとオンラインの境界がなくなりつつある“新たなラグジュアリーリテール”への進化の土台となるものだ。私たちは、配送、効率的なサプライチェーン管理、マーケティング、商品のマーチャンダイジング、顧客エンゲージメント、そして革新的な新サービスの提供などの分野にサステナビリティを組み込むことで、パートナーが彼らの顧客体験を向上させることができるようにしていく」と話す。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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ウィンターセールがスタート!

こんにちは。

本日12月18日(金)より、バーニーズ ニューヨーク各店・オンラインストアにてウィンターセールがスタートしました!人気のデザイナーブランドや<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションなど、秋冬シーズンの多彩なアイテムがプライスダウン。

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ウィメンズフロアでは、ドレスやニット・デニムパンツまでオフプライスにてご用意しています。

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人気アウターウェアも早くもプライスダウン!

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ショートコートやロングコート・ダウンジャケットなど、この時期重宝するアイテムが揃います。

 

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人気のあるシューズは、サイズのあるうちにお早めにご覧くださいね。

 

メンズフロアでは、スーツやジャケットなどのビジネスアイテムをはじめ、オンオフ問わず幅広いシーンでお使いいただけるアイテムがラインナップ。

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コートやダウンジャケットなど、冬に欠かせないアウターウェアもお得にお求めいただけます!

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シューズは、ドレスシューズからブーツ・スニーカーまでオフプライスにてご用意。

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今回ご紹介したのはほんの一部。

12月26日(土)11:00からはセール対象アイテムがさらに追加します。

 

お得なショッピングをお楽しみくださいね。

詳しくはこちらからご覧ください>>>

 

銀座本店 / 新宿店 / 六本木店 / 横浜店 / 神戸店 / 福岡店 / オンラインストア

*一部セール対象外商品もございます。詳しくはスタッフまでおたずねください。
*セール内容は都合により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
*お直しの際は別途加工料を頂戴いたします。

 

日常になじむフィットネスウエア「ジュールアンドレイ」が始動

 新フィットネスウエアブランド「ジュールアンドレイ(JULES + RAE)」が21年春夏シーズンに立ち上がる。“アクティブ & リラックス”をコンセプトに、ワークアウトなどに使える機能性と日常に取り入れやすいデザイン性を両立した服と、着心地にこだわったリラックスウエアを提案する。半年前から自社ECサイトでテスト販売を行っていたが、受注数の増加に伴い12月に自社ECサイトをリニューアルし、D2Cブランドとして正式に運営していく。

 ブランド名は、ワークアウトを趣味とする快活な男性“ジュール”と、アートと音楽に造詣の深いインドア派の女性“レイ”という2人の架空の人物から採用。ブラックとホワイトのシックなカラーをベースに、レースやアシンメトリーなどフィットネスウエアに珍しいデザインを盛り込む。価格はトレーニングブラが7000円〜、レギンスが7000円〜、アウターが1万1000円〜、トップスが4000円〜、ボトムスが7000円〜。ファーストシーズンはウィメンズのみだが、今後はメンズアイテムも展開する予定だ。

 ブランドを手掛けるのは、大手アパレルメーカーでウィメンズブランドのデザイナーやMD、事業部長などとして経験を積んだ西村信一ブランドマネージャー。「ジムでのトレーニングやヨガ、公園でのフィットネスなどが日常の一部になりつつある。洋服もファッションとして消費するより、明確な目的で購入されることが一般的になっている。市場のニーズに対応し、僕が考える理想的なフィットネスウエアを提案したい」(西村ブランドマネージャー)とブランド立ち上げの経緯を語る。D2Cに挑戦するのは、「長年業界に身を置き、売れ残った商品や原料の廃棄、多すぎるサンプルなどを目にしてきたから」だと話し、こう続ける。「大きなブランドでビジネスをやるとどうしても不要な行程が出るし、ブランディングも売りたいモノと売れるモノのギャップが大きくコントロールしづらくなる。ミニマムな組織体制・生産体制で地に足をつけて、ユーザーに深く刺さるブランドをやりたい」。

 顧客とのタッチポイントを増やすため、パーソナルジムと連動した販促も行う。試着可能なサンプルをジムに置き、その後ECで購入する導線を整備するほか、フィットネスイベントと連動した販売会やトレーナーとの商品開発も実施する。またユーチューブで情報発信を行うパーソナルトレーナーやヨガインスタラクターらと協業して動画内でアイテムを着用してもらうなど、時代に沿ったプロモーションを仕掛ける。

問い合わせ先
株式会社AYER
03-3405-8811

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パリの大型素材市、2月展を100%オンライン開催へ

 パリの大型素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION以下、PV)」は2022年春夏向けの21年2月展を100%オンラインで開催すると発表した。会期は2月15~19日の1週間。リアルイベントの再開は2021年後半になると予想されており、世界規模での衛生的制約が引き続くとされているため。
 
 19年9月展は当初リアル展とデジタル展の両方を予定していたが、リアル展の開催を見送っていた。オンライン展には1675社が出展し、4万3000点を超える素材を掲載。約120か国から1万9500人が来場し、オンラインセミナープログラムには4000人以上が参加した。

 ジル・ラスボルド(Gilles Lasbordes)=ゼネラルマネージャーは 「ワクチンの到来により、再開の見通しが立ち始めているように見受けられる一方、衛生危機後の厳しい経済の結果が少しずつ姿を現している。しかしながら、この衛生危機は、ファッション市場向けに新たなビジネスの機会を生み出し、促進させた。デジタルテクノロジーの広範囲にわたる採用と、アパレルブランドが顧客との関係を維持し、パーソナライズし、彼らの購入プロセスを手助けする、新サービスの実現により、ファッション業界のデジタルトランスフォーメーションは、次の段階に入っている。消費行動も変化した。国産であることや『メード・イン』に代表されるように、エコレスポンシブル、透明性、トレーサビリティーが、これまでになく消費者たちの期待の中核を担っている。この進展は、アパレルブランドやサプライヤーたちにとって、新しいノウハウを開発し、そのサービスを刷新し、ファッションソーシングの発展に合わせる好機でもある。リアルイベント再開までの間、このデジタルイベントは、バイヤー、クリエイティブチーム、決裁者、サプライヤーといった、業界の全てのプレイヤーたちが集まり、相互に作用し、活動することを可能にする」とコメントを発表した。

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27歳のファッションユーチューバーなかむは時計「ハミルトン」をどう見る?

 スイスの時計ブランド「ハミルトン(HAMILTON)」は、約10万円という本格派時計としては手頃といえるプライスレンジから、また2020年は特別定額給付金の後押しもあり、20~30代男性を中心に売り上げを伸ばした。同世代を代表する存在であり、現在チャンネル登録者数が12万7000人を数えるファッションユーチューバーのなかむに、リアルな「ハミルトン」感を聞いた。

なかむのお気に入りは
“ハミルトン PSR”

WWD:普段、時計は身に着ける?

なかむ:正直に答えていいんでしょうか(笑)?だとしたら、答えはNOです。学生時代はカジュアルなデジタル式の時計を着けていました。それが広告代理店に入社した際に会社NGになって、以降は“iPhoneでいいや”になってしまいました。でも、ちょうどラグジュアリー感のある時計を探していたんです、本当に。その点、「ハミルトン」は入門編としてピッタリですよね。

WWD:20代男子にとって時計とは、どのような存在?

なかむ:同世代の中には資産価値の高い高級時計を投資目的で買っている人もいますが、僕的にはあくまでアクセサリーですね。

WWD:今回用意した3本の時計の第一印象は?また自身が身に着ける場合、どんなコーディネートとシチュエーションを想定する?

なかむ:一番のお気に入りはデジタル表示の“ハミルトン PSR”です。アクセサリーはシルバー系を着けることが多いから、相性もよさそう。太めのカーゴパンツとかにカジュアルに合わせてみたいですね。“カーキ フィールド メカ”は、シンプルでどんなスタイルにもマッチしますね。だから奇をてらわず白シャツ×ジーンズの着こなしで。個性的な“ベンチュラ”はスーツやセットアップスタイルのはずしでしょうか。その際“ベンチュラ”に視線を集めたいので、ほかのアクセサリーは外します。

「時計はアクセサリー。
足し引きで見せたい」

WWD:自身でアクセサリーブランド「6:4(ブラス)」も手掛ける。時計とアクセサリーの関係性について聞きたい。

なかむ:重複になりますが、僕の中では時計もアクセサリーなんです。だから個性的な時計を着けるなら、ほかのアクセサリーは外すなどバランスを取りたいですね。

WWD:時計はステータスシンボルやアイデンティティーの表明として長い間、愛されてきた。今の20代男子にとってステータスシンボルやアイデンティティーとは?

なかむ:僕の場合はファッションです。それが高じて、現在は仕事にもなっているわけで。周りにも服好きが多く、生きがいにしている人も少なくないです。

WWD:なかむのファッションのこだわりとは?

なかむ:ラグジュアリーブランドを着る一方でアメリカ古着も好きで、つまり“着ず嫌い”はしないんですけど、僕らしさという点ではモードのマインドを着こなしに入れるようにしています。

なかむのワードローブに新たに
「ハミルトン」が?

WWD:「ハミルトン」の平均価格は10万円前後だ。20代男子にとってファッションにかける10万円とはどのような意味や価値を持つ?

なかむ:平均的な給与所得からしたら10万円はかなりの比率。僕が運営するセレクトショップのリューでも10万円以上のコートやジャケットの取り扱いがありますが、20代のお客さまは悩んで踏ん張って購入される印象です。夢や憧れを買うイメージでしょうか。

WWD:百貨店や時計専門店で20代の時計購入者が増えている。彼らに“時計をする当たり前”が戻ってきているのだと思うが、実感する?

なかむ:はい。アップルウォッチユーザーは多いし、「G-SHOCK」人気も健在です。

WWD:「ハミルトン」は自分へのご褒美を含むギフト需要も高い。なかむが今年一番頑張ったこととは?

なかむ:コロナショックに負けず、リューの売り上げを1.8倍にしたことですね。コロナ以前は店休日なしだったんですが、緊急事態宣言を受けて休業して7月に再開したときには土曜日を中心に週一のみのオープンに変更したんです。その代わりに、必ず僕が店頭に立つようにしました。お客さまと直接コミュニケーションすることで、売り上げを伸ばすことができました。

WWD:そんな自分へのご褒美は?

なかむ:現在の住まいが手狭になったので、年末に引っ越しを考えています。広さを倍以上にするつもりです。たたんで収納している服を全部ラック掛けしたいんです。

WWD:そのワードローブの中に新たに「ハミルトン」も入る?

なかむ:今回あらためて深く知ることができたし、「ハミルトン」はアクセサリー感覚で取り入れられる個性的なデザインがそろうから選択肢に加えたいです。

自転車スタイルには
“カーキ フィールド メカ”

 「リーダーバイク」の自転車はリューへの通勤用に購入。「“カーキ フィールド メカ”はテキスタイルストラップだから、スポーティーにも着けられますよね。女性受けもよさそう」となかむ。

PHOTO:NORIHITO SUZUKI

問い合わせ先
「ハミルトン」/スウォッチ グループ ジャパン
03-6254-7371

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【家飲み】「日々、レベルが上がっているのでは?」。スーパーの総菜コーナーで、ひと際目立っている揚げ物『メンチカツ』

 昨今のから揚げブームは、スーパーの総菜コーナーでも圧倒的な存在感を誇っている。コロナ禍でスーパーも生鮮食品よりむしろ、総菜や弁当の販売を強化しており、なかでも、家庭での調理頻度が減少している「揚げ物惣菜」コーナーが充実している。揚げ物惣菜でひと際目立っているのが「メンチカツ」である。
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【中食】「日々、レベルが上がっているのでは?」。スーパーの総菜コーナーで、ひと際目立っている揚げ物『メンチカツ』

 昨今のから揚げブームは、スーパーの総菜コーナーでも圧倒的な存在感を誇っている。コロナ禍でスーパーも生鮮食品よりむしろ、総菜や弁当の販売を強化しており、なかでも、家庭での調理頻度が減少している「揚げ物惣菜」コーナーが充実している。揚げ物惣菜でひと際目立っているのが「メンチカツ」である。
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【ホーム】「日々、レベルが上がっているのでは?」。スーパーの総菜コーナーで、ひと際目立っている揚げ物『メンチカツ』

 【ホーム】とは、飲食店での感動を家庭に広めるためのマーケティングニュースとして、定期的に配信。  昨今のから揚げブームは、スーパーの総菜コーナーでも圧倒的な存在感を誇っている。コロナ禍でスーパーも生鮮食品よりむしろ、総菜や弁当の販売を強化しており、なかでも、家庭での調理頻度が減少している「揚げ物惣菜」コーナーが充実している。揚げ物惣菜でひと際目立っているのが「メンチカツ」である。
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テイクアウト、第3波で増加した方44%。「飲食店を応援したい」、店と客の絆深まる。

テイクアウトグルメを今年利用した方は54.6%と半数以上が利用。年代性別には、20代女性が最も多く、71.7%。株式会社ぐるなび(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉原 章郎)が12月11日~13日で20代~60代の会員1千人に調査した。ぐるなびは、2020年「今年の一皿」にテイクアウトグルメを選出した。
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ハワイアンが来ている。「アロハテーブル」好調で、すかいらーくも追随。ハワイに行けないお客が疑似体験?

 ゼットンが展開するハワイアン業態「アロハテーブル」が好調だ。コロナ禍でも既存店売り上げの戻りが早い。そしてすかいらーくグループも、既存のファミレスから、独自のハワイアン業態への転換を進めている。いまなぜハワイアン?
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社会とつながる「ファッションは素敵だぜ!!」 エディターズレター(2020年9月23日配信分)

※この記事は2020年9月23日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

社会とつながる「ファッションは素敵だぜ!!」

 さぁさぁ皆さん、2021年春夏ウィメンズ・ファッション・ウイーク、始まってますよ~。

 と声高に叫んでみたのは、ワタシも日本にいるせいか例年に比べ「始まったんだ」感が薄かったから。でもニューヨーク・コレクションを見て、「あぁ、やっぱりファッションは素敵だぜ!!」とつくづく感じております。ということで4連休明けの本日はめんどくさい話はせず(笑)、とりとめもなく、NYコレクション前半戦のお話をしたいと思います。

 「ファッションは素敵だぜ!!」と思った一番の理由は、多くのブランドがことごとく「マスクをファッションにしているから」です。トップスやボトムス、バッグ&シューズとマスクの色柄を合わせた「Matchy Matchy(元来は「そろえ過ぎ」という否定的な意味ですが、今回は「コーディネイト完璧!!」くらいポジティブに捉えてくださいw)選手権」のグランプリは、「アリス アンド オリビア」。もともと「女の子だもん。可愛けくなりたいの」くらいシンプルな欲求にポジティブに応えるブランドです。今シーズンのマスクスタイルでガールズグループの前に現れたら、大盛り上がりは間違いないでしょう。余談ですが、ワタクシのマスクから考えるコーディネートコラムは今春抜群のパフォーマンスを記録しまして、世間の「おしゃれマスク」&「おしゃれなマスクスタイル」を求めるニーズはなかなかに大きいことを実感しております。このニーズを的確に捉え、危機さえポジティブに乗り切ろうとしている逞しさに「ファッションは素敵だぜ!!」なのです。

>マスクから考えるコーディネイト 東京ブランドのマスクで8スタイルに挑戦!!

 1つのブランドが提案するルックは、総じて大幅に減少しています。これまで5、60ルックは当たり前だった「アナ スイ」の21年春夏シーズンは、35ルック。そのほかのブランドも半減から3割減は当たり前。ムダなモノは作らない、アイデアは厳選してクリエイションを枯渇させない。そんなサステナブルなマインドが垣間見え、やっぱり「ファッションは素敵だぜ!!」です。

 「トム フォード」が発表したビジュアルには、マスクは一切登場しませんでした。代わりに徹頭徹尾一貫したのは、眩しいくらいネオンカラーのリップ。ビビッドカラーな唇のモデルは、「破顔」という言葉がピッタリなくらい大きく口を広げ、白い歯を覗かせます。洋服は、シンプルながらハッピーな色柄のカフタンドレス。トム・フォードは、「完全なロックダウンが少し緩和された後、ソーシャル・ディスタンシングを意識しながら友人と屋外で楽しんだディナー」を思い出したと言います。まだ気は抜けないから、気を使わないラクな洋服で。でも久しぶりの再会だから、ちょっとはドレスアップしてみたい。カフタンドレスは、そんなアンビバレントな気持ちの象徴であり、鮮やかなリップは、素敵な洋服に身を包んだときの高揚感の表現です。Zoomでも、めっちゃ映えることでしょう。さぁ、繰り返しますよ。「ファッションは素敵だぜ!!」(笑)。

 やはりファッションとビューティは、社会と密接につながっています。いつものように現地では体感できないけれど、写真だけでも強く伝わる。それが分かったこともまた、「ファッションは素敵だぜ!!」の理由なのでした。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「ルイ・ヴィトン」で運動不足を解消! おうち時間にぴったりなモノグラムのヨガマットなどを発売

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は屋外、室内で活用できるスポーツアイテムを発売した。全国の店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 新型コロナウイルス感染拡大でおうち時間が増え運動不足になりがちな今、ぴったりな3つのアイテムだ。すべてのアイテムに「ルイ・ヴィトン」シグネチャーのモノグラムがデザインされている。

 滑り止めなど安全性にもこだわったモノグラムのヨガマット“エテュイ・タピ ヨガ”は25万4000円。モノグラムのストラップとカードホルダーもついている。

 テニスラケット“エテュイ・ラケット テニス”は21万円で、調整可能なストラップ付きのケースと“LV”イニシャルをデザインしたテニスボールが3つ付属する。

 魔法瓶“フラスク ホルダー”は22万2000円で、本体とホルダーの両方にモノグラムを施した。保温と保冷に対応している。

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アパレル&コスメ販促の新スタンダード!?「LINEショッピング」の“真の力”

 LINEが運営するショッピングサービス「LINEショッピング」が、存在感を高めている。同サービスはLINEアプリ上で3億点以上の商品を購入できるサービスで、ファッションとコスメが主力アイテムになっている。コロナ禍も手伝い、同サービスの年間の流通額は今年度で2000億円に達すると見られ、全体の流通額はファッションECサイトでは「ゾゾタウン」に次ぐ位置になる。「LINEショッピング」は、ファッション&コスメのネット通販の新スタンダードになるのか。

 「LINEショッピング」には、「楽天市場」「ゾゾタウン」といったネット通販モール、オンワードやベイクルーズなどの有力アパレル・小売り企業の運営するECサイト、「グッチ」の公式通販サイトなど300が参加しており、取り扱いアイテム数は3億点に達する。「LINEショッピング」の強みは、8600万MAU(Monthly Active Users=月間アクティブユーザー数)に達する圧倒的なトラフィックを持つメディアであることだが、「『LINEショッピング』は『ゾゾタウン』や『楽天市場』のような、いわゆるネット通販モールではありません。我々は“コマースゲートウェイ”と呼んでいますが、そうしたサイトへの送客が主な役割になります」と高柴慶人LINEショッピングチーム マネージャー。つまり「LINEショッピング」の役割は、あくまで通販サイトとLINEユーザーをつなぐこと。仕組みとしてはユーザーが、それぞれのブランドやモールの通販サイト上で決済し、購入するようになっている。そのため、ブランドやサイトにとって、「LINEショッピング」は、ブランドから売り上げの一部を支払うアフィリエイトサービスという位置づけになる。売れた時の手数料は5〜10%ほどになる。

 「LINEショッピング」は、ネット通販の広がりに伴い主流になりつつある新しいデジタルマーケティングと販促プロモーションの象徴だ。「ブランド側からするとユーザーへのポイント還元率を上げることで、商品の価格は変えず、しかも期間や商品をピンポイントに絞ることもできる。従来のウェブ広告とは比べ物にならないほど効率的で効果的なプロモーションになる」と「LINEショッピング」の営業担当である瑞慶覧清香さん。実際に、あるブランドは自社ECサイトと有機的に連動させることで、「LINEショッピング」内での売上高を20倍に引き上げたという。

 15日からは、販売員スナップのECアプリ「スタッフスタート」との連携もスタートした。「『スタッフスタート』の導入で、ユーザーは単品の検索・比較だけでなく、コーディネートの見れるようになり、さらに送客のボリュームは増えそうだ。実際に『LINEショッピング』で最も強力なカテゴリーがファッションとコスメだが、ファッションとコスメに限ってもまだまだ伸ばすことができる。LINEにとっても『LINEショッピング』がLINEポイントの圧倒的な稼ぎ頭であり、とても重要なコンテンツになりつつある」と高柴マネージャー。ファッションビジネスのプロモーションの新しいスタンダードになるか。

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読者約1万5000人が選ぶ「美的」ベストコスメ大賞が発表 「ベストビューティウーマン」には戸田恵梨香を選出

 小学館が発行する美容誌「美的」は17日、読者が選ぶ2020年の「美的ベストコスメ大賞」と「美的ベストビューティウーマン」を発表した。“20年の見た目も内面も美的な人”を表彰する「美的ベストビューティウーマン」には女優の戸田恵梨香を選出した。過去には女優の深田恭子や石原さとみらも選出されている。

 純白のドレスに身を包んだ戸田は、「選ばれたことに純粋に感激しています。(コスメに関しては)特に今の時期は乾燥肌なので保湿に気を使っています。20年は世の中が大きく変化した年でしたが、その中で私自身も停滞せず進化できるように意識していました。おうち時間では今まで以上に健康を意識して、健康に関する本を読みふけっていました。来年は腸内環境を整えることに注力したいです」とコメント。

 「美的ベストコスメ大賞」では、スキンケアカテゴリーのクレンジング部門に「ファンケル(FANCL)」“マイルドクレンジング オイル”、化粧水部門に「ナチュリエ(NATURIE)」の“ハトムギ化粧水”、洗顔部門に「洗顔専科」の“パーフェクトホイップ U”、美白部門に「オバジ」の“オバジC25セラム ネオ”、エイジングケア部門に「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」の“アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス”が受賞した。

 メイクアップカテゴリーではリップ部門に「オペラ(OPERA)」の“リップティントN 05”、単色アイシャドウ部門に“ザ アイシャドウ スパークル004SP マリアージュ”がランクインした。ベースメイクカテゴリーにはクリーム&リキッドファンデーション部門に「スック(SUQQU)」の“ザ クリーム ファンデーション”、パウダリーファンデーション部門には「アルビオン(ALBION)」の“パウダレスト”、コンシーラー部門―には「ディオール(DIOR」」“ディオールスキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー”などとなった。

 ヘアケア部門ではクラシエホームプロダクツ「ディアボーテ ヒマワリ」の“オイルインシャンプー” “オイルインコンディショナー”、美容賢者が選ぶベストコスメ部門に、「ランコム(LANCOME)」の“クラリフィック デュアル エッセンス ローション”、「美的 グラン」読者部門に「アスタリフト(ASTALIFT)」の美容液“スパークル タイト セラム”となった。

 「美的ベストコスメ大賞」は、読者の投票のみで選ぶ “その年、最も良かった”コスメに贈られる賞で、今年は1万5048人の読者アンケート結果のもと、スキンケア、メイクアップ、ベースメイク、ヘアケア、美容賢者、「美的」40代向けの新雑誌「美的 グラン(GRAND)」のベストコスメ6部門116編の1位を発表した。鈴木智恵「美的」編集長は「どんな状況下でも楽しいニュースを発信したいというのが編集部一丸の思いだ。このベストコスメ大賞を通して、新型コロナウイルス禍でも、いかに読者が化粧品を楽しんでいるかというのを伝えたい」と語った。

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「WWDビューティ ベストコスメ2020」アウトバストリートメント・総合部門

 「WWDビューティ ベストコスメ2020」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで今年もっとも売れた製品を発表。アウトバストリートメントの百貨店・セミセルフ部門は、植物やハーブの香りや力が生かされたアイテムが目立った。1位は、「ラ・カスタ(LA CASTA)」の“アロマエステ ヘアエマルジョン”で、「ブランドのベストセラーアイテムで質感が好評」との声。2位は「シャネル(CHANEL)」の限定品“チャンス オー タンドゥル ヘア オイル”と、「アヴェダ(AVEDA)」の“ダメージレメディー シリーズ デイリー リペア”が同率だった。バラエティー・ドラッグストア部門では、スキンケアと見紛うアイテムが目を引く。1位は、「エイトザタラソ(8 THE THALASSO)」の“リペアショット&EXモイスト 美容液オイル”だが、「シリーズの全てのアイテムが人気」という。2位は、「サイン(SIGN)」の“システミックオイル”。3位に「アンドハニー(&HONEY)」の“メルティ モイストリペア ヘアオイル 3.0”が入った。

百貨店・セミセルフ部門

1位 “アロマエステ ヘアエマルジョン”

「ラ・カスタ」

 1位の“アロマエステ ヘアエマルジョン”は、オーガニックの植物成分やハーブエキスをたっぷり配合した洗い流さないタイプのヘアトリートメント。オイルをベースにした処方なのにベタつきを感じさせない使用感が好評。滑らかに浸透しながらなじみ、質感から髪の痛みに働きかける。パサつきを感じるほど艶がない、輝きを取り戻したいなどの悩みの解消に一役。ケアするたびにラベンダーやレモン、カモミールなどが爽やかに香る。(80mL、2500円 150mL、4500円 140mL[リフィル]、3800円)

2位 “チャンス オー タンドゥル ヘア オイル”

「シャネル」

 2位の“チャンス オー タンドゥル ヘア オイル”は、20年1月に限定発売したヘア オイル。やさしく香るフローラル フルーティーのロマンティックな「チャンス オー タンドゥル」の香りでヘアケアできるアイテム。タオルドライした後、あるいは乾燥の気になる時などにオイルを手のひらに取り、毛先に向かってなじませていく。保湿に優れたホホバオイルとサンフラワーシードオイルが、軽やかでしなやかな髪をかなえる。(35mL、6500円)※数量限定発売

2位 “ダメージレメディー シリーズ デイリー リペア”

「アヴェダ」

 “ダメージレメディー シリーズ デイリー リペア”が同率2位。日本人女性の傷んだ髪を救うために開発されたシリーズで、03年の発売以来、不動の人気を誇る。植物をベースとした独自のテクノロジーを活用した「ナチュラルリペアシステム」を採用。オーガニックのキノア種子エキスなどのパワフルな力で髪を補修し、キハダエキス、サンダルウッドなどが髪のキューティクルを滑らかに整える。誕生から10年が経った13年にパッケージをモダンにリニューアルした。(100mL、3500円)


バラエティー・ドラッグストア部門

1位 “リペアショット&EXモイスト 美容液オイル”

「エイトザタラソ」

 1位は、スキンケア発想のヘアケアブランドの“リペアショット&EXモイスト 美容液オイル”。保湿に働く幹細胞エキスや海洋美髪成分など複合的に配合。ダメージによる髪内部の空洞化を保水させて補修する「エイトザタラソ」のヘアオイルはベタつきのない使用感で扱いやすく、するするとなじみながら髪の水分と油分のバランスを整える。パサつき、広がり、くせ毛、うねり、ゴワつき、湿気による広がり、紫外線ダメージなど、髪にまつわるあらゆる悩みの解消へと導きながら艶やかに仕上げるマルチパーパスなアイテムだ。(100mL、1400円)

2位 “システミックオイル”

「サイン」

 2位の“システミックオイル”は、髪はもちろん肌のケアもこれ1本でOK!のマルチユース。スタイリングした後、手に残ったオイルはそのまま手になじませることも可能だ。天然由来成分のみでつくられたナチュラルオイルは、毛髪や肌への浸透性の高さに考慮し、シアバターやコメヌカ油を採用して配合した。また、スタイリング剤としても活用でき、はやりの濡れ髪スタイルにも最適。爽やかなシトラスオレンジの香りがケアする時間を豊かなものにする。(120mL、1500円)

3位 “メルティ モイストリペア ヘアオイル 3.0”

「アンドハニー」

 3位は、“メルティ モイストリペア ヘアオイル 3.0”。18年にデビューした「アンドハニー」と同様の水分量に着目し、うねりとくせげに特化した新シリーズ。マヌカハチミツ60%、ローズハチミツ20%、国内産生ハチミツ20%の独自比率を採用したハチミツ美容、90%以上の保水保護成分、うねりをケアする水分コントロール成分の導入などでケアし、まとまりやすい髪に仕上げる。シリーズ4アイテムはそれぞれの香りが楽しめ、ヘアオイルにはブルガリア産のダマスクローズを用いたシャワーローズハニーの香りを付した。(100mL、1400円)

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT : AKIRA WATANABE

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ユナイテッドアローズが6種のタキシードを発表 ウエディング企画会社と提携

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS以下、UA)はウエディング企画会社ベストアニバーサリー(BEST ANNIVERSARY)と提携したタキシードを発表した。

 ベストアニバーサリーが経営するドレスサロン、アクア・グラツィエ(ACQUA GRAZIE)、デスティニーライン(DESTIYN LINE)、ア・リリアーレ(A LILIALE)の全国の店舗で取り扱う。

 UAは全6種のタキシードを監修。イギリスのムーン(MOON)やイタリアのカノニコ(CANONICO)など国内外のメーカーの高品質生地をUAのパターンで仕上げた。色はオーソドックスなネイビーに加え、ブラック、カーキ、ベージュ、ホワイトと幅広くそろえた。

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ユナイテッドアローズが6種のタキシードを発表 ウエディング企画会社と提携

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS以下、UA)はウエディング企画会社ベストアニバーサリー(BEST ANNIVERSARY)と提携したタキシードを発表した。

 ベストアニバーサリーが経営するドレスサロン、アクア・グラツィエ(ACQUA GRAZIE)、デスティニーライン(DESTIYN LINE)、ア・リリアーレ(A LILIALE)の全国の店舗で取り扱う。

 UAは全6種のタキシードを監修。イギリスのムーン(MOON)やイタリアのカノニコ(CANONICO)など国内外のメーカーの高品質生地をUAのパターンで仕上げた。色はオーソドックスなネイビーに加え、ブラック、カーキ、ベージュ、ホワイトと幅広くそろえた。

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2020年SNSで“バズった”コスメ総まとめ マスクメイクからCビューティまで

 SNSで話題を集め、“バズった”コスメをデパコスとプチプラともに紹介する。今年は新型コロナウイルスによりマスクメイクが普及する中、“マスクにつかない”“マスクをしていても崩れない”アイテムなどが浮上。また、引き続き韓国コスメの人気は健在で、さらに中国からのCビューティも注目を集めた。

「アンプリチュード(AMPLITUDE)」
“クリア リップコート”

 リップカラーに重ねて使うことで美しい仕上がりを長持ちさせるトップコート。カラーと混ざりにくいオイルがリップメイクをコーティングし、崩れやマスクへの色移りを防ぐ。発売から約2週間で全国の店頭で品切れ、ECは発売後2日で品切れするほど人気に。

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」
“アンリミテッド ラスティング フルイド”

素肌感がありながらも高いカバー力を誇るリキッドファンデーション。汗や湿度にも強く、マスクに付きづらく崩れにくいことで話題に。アジア人女性のために開発された全24色の豊富な色展開も特徴だ。

「アディクション(ADDICTION)」
“ザ アイシャドウ”

 ブランドを代表する99色の単色アイシャドウが8月に全面リニューアル。ファンも多いなだけあり、リニューアルが発表された直後からSNSで話題沸騰。熱狂的なファンはメディアから発信された情報を元に廃盤になるカラーなどを瞬くに特定し、発信してバズを広げた。発売後もレビューが絶えなかった。

「エルメス(HERMES)」
“ルージュ・エルメス”

 メゾン初のメイクアップアイテムとして注目を集めたリップスティック。3月に世界同時発売され、日本でもブティック前に開店前から行列ができたほか、公式サイトにもアクセスが殺到した。ピエール・カルダンがデザインしたシックなパッケージは“映える”ことでSNSでも幅広く拡散された。

「ナーズ(NARS)」
“ZEN コレクション”

 ブランド初の日本限定コレクション・白いパッケージで話題になっただけでなく、俳優の横浜流星とダンサーの菅原小春を起用したビジュアルも注目を集めた。SNSでは製品に対する期待や評価だけでなく、横浜流星と菅原小春の美貌をたたえる投稿が相次いだ。なお、今年は俳優や男性アイドルを起用したビューティブランドが多出した。

「ロムアンド(ROM&ND)」
“ジューシーラスティングティント”

 リップティントは以前からKビューティのブームではやっていたが、唇が乾燥したり荒れることも。「ロムアンド」のリップティントは長時間発色しつつも潤いを保つことで口コミで話題になった。潤んだようなジュワッとした発色とボリュームを与え、手ごろな値段で人気に。ベルベットタイプはマスクにつかないことでもトレンドアイテムに。

「ヒンス(HINCE)」
“トゥルーディメンションラディアンスバーム”

本国韓国でも発売直後に話題となり、欠品が続いていたスティック型のハイライト・チーク。「シャネル」のスティックハイライトが大ブームを起こしたこともあり、デパコス級の品のある艶を演出することで話題に。ブランド自体もスタイリッシュな世界観と製品で注目を集めている。

「ズーシー(ZEESEA)」
“ダイヤモンド シリーズ カラー マスカラ”

 中国発メイクブランドのラメ入りカラーマスカラ。人気ユーチューバーも次々とレビューを投稿し、華やかな仕上がりから各種SNSを賑わせた。中でも人気は瞬きする度に目元が煌く「#銀色ダイヤ」というカラー。そのほか大英博物館や画家のピカソとコラボするなど、独特な世界観を築き注目を浴びている。

「ジーユー(GU)」
“フォーミーバイジーユー”

 ファッションブランド「ジーユー」のコスメライン。ベーシックとトレンドの両方を取り入れたアイテムをそろえ、国産で成分にもこだわっている。価格帯は590~1490円ながら「想像以上のクオリティー」「普段しないメイクに挑戦できた」などの評価が集まり、ECで欠品するアイテムも。と

「ビー アイドル(B IDOL)」 
“ザ アイパレ”

 NMB48メンバーで美容ユーチューバーの吉田朱里プロデュースのアイシャドウ。通称「女子力おばけ」と呼ばれ、同世代から熱い支持を得ている吉田朱里のこだわり抜いたカラー4色を1つにしたパレット。使いやすいカラーと上品なラメでどんなシーンにも合う質の高さでも好評だ。

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「アレキサンダー・マックイーン」2021年プレ・フォール・メンズ・コレクション

 「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」が2021年プレ・フォール・メンズ・コレクションを発表した。

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スニーカーの取引所「ストックX」が280億円を調達 評価額は約3000億円に

 リセールスニーカーのオンライン取引所「ストックX(STOCK X)」はこのほど、シリーズEラウンドで2億7500万ドル(約286億円)を調達したと発表した。今回の資金調達で累計の調達額は4億9000万ドル(約509億円)、企業評価額は28億ドル(約2912億円)になる。

 スニーカーコレクターのジョシュ・ルーバー(Josh Luber)が創業した「ストックX」は、まるで株式市場のようにオンライン上でスニーカーを値付けし、取り引きするオンラインサイト。世界的なスニーカーブームを背景に、猛烈な勢いで利用者が増え続けており、今秋、累計取引総額が30億ドル(約3120億円)を突破し、損益分岐点を上回った。

 「ストックX」の売り先は200カ国・地域に達しており、米国以外の国・地域での取引額は前年比で2.6倍増に拡大。最近は「Xボックス」や「プレイステーション5」などのゲームや家電の扱いもスタートしており、そちらの取り引きも急増しているという。

 リードインベスターはタイガー・グローバル・マネジメント(TIGER GLOBAL MANAGEMENT)で、今回新たに名門ベンチャーキャピタルのアルティメーター・キャピタル・マネジメント(ALTIMETER CAPITAL MANAGEMENT)とサンズキャピタル(SANDS CAPITAL)、ホエール・ロック・キャピタル(WHALE ROCK CAPITAL)が加わった。タイガー・グローバル・マネジメントのグリフィン・シュローダー(Griffin Schroeder)パートナーは「オンラインマーケットプレイスは凄まじい勢いで成長している。『ストックX』はオンラインで売買するする人たちを中心に置いた新しい仕組みとして注目だ」とコメントしている。

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「アディダス」の“スタンスミス”がビーガン設計に 2024年までに全てのバージンポリエステルの使用を廃止

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は定番スニーカーの“スタンスミス”の全ての商品においてリサイクル素材を使用し、動物由来の素材を使用しないビーガン設計に切り替えることを発表した。アディダスはサステナビリティへの取り組みとして2024年までに「アディダス」の全ての製品においてバージンポリエステルの使用を廃止し、リサイクルポリエステルに切り替えることを目指す。

 “スタンスミス”のアイコニックなシルエットと価格はそのままに、高機能リサイクル素材“プライムグリーン”を採用し、アッパーにはレザーと同じ見た目と手触りの日本製のプレミアムPUコーティングを施したリサイクルポリエステルを使用した。アウトソールには、天然ラバーやリサイクルラバーを使用し、レース、ライニング、インソールなどのディテールにも全てリサイクル素材を使用した。

 アディダス オリジナルス フラッグシップストアや公式オンラインショップのほか、ABCマート各店、アトモス各店などの「アディダス オリジナルス」取り扱い店舗で販売する。

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ユニクロが全国369の児童養護施設などにマスクと冬服を寄贈 錦織圭選手が施設を訪問

 ユニクロは、児童養護施設や経済的に困難な状況にある子どもの支援拠点、難病児支援施設など全国369の施設に、「エアリズムマスク」10万点とアウターなど冬物衣料品2640点を寄贈する。それに先立って12月16日に、ユニクロのグローバルブランドアンバサダーであるプロテニスの錦織圭選手が都内の児童養護施設を訪問し、マスクや衣料品を手渡すとともに子どもたちと交流した。

 錦織選手と子どもたちはマスクをデコレーションするワークショップなどを体験。子どもたちからの「なんでテニスが好きなの?」「今まで戦った相手で一番強かったのは誰?」「テニスと同じくらい頑張ってきたことは何?」といった質問にも答えた。「今年はコロナ禍で子どもたちも生活や精神面で大きな影響を受けたと思う。届けたマスクと冬服で元気に新年を迎えてほしい」と錦織選手はコメントしている。

 支援物資は、日本財団による「子どもサポートプロジェクト」の「第三の居場所」事業、「難病の子どもと家族を支えるプログラム」事業、児童養護施設を支援するみらいこども財団を通じ、全国の施設に届けられる。「今後も服のビジネスを通し、社会的、経済的に困難な状況に置かれた子どもたちの支援に取り組んでいく」と広報担当者。

 また、ユニクロを運営するファーストリテイリングは3月以降、コロナ感染症対策支援として、世界26の国と地域の医療機関やNPOに、医療用を中心としたマスク1673万点、医療用ガウン143万点、「エアリズムマスク」60万点、「エアリズム」インナー47万点、その他衣料品52万点を寄贈している。

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アーティスト・真鍋大度も注目 “心地よく楽しい”「バルミューダ」のクリーナー

 シンプルかつスタイリッシュなデザインと画期的な機能にファンが多い「バルミューダ(BALMUDA)」から、かけやすさを極めた掃除機“バルミューダ ザ・クリーナー(BALMUDA The Cleaner)”が誕生した。Perfumeの映像演出や“リオ2016大会閉会式東京2020のフラッグハンドオーバーセレモニー”でプロジェクション映像のディレクターとテクニカルディレクターを務めるなど、国内外で数々のプロジェクトのディレクションや制作に携わるアーティストの真鍋大度さんも「バルミューダ」の物づくりに共感する1人だ。試行錯誤を繰り返しながら常に新たな挑戦を続ける真鍋さんに、家電選びへのこだわりや“バルミューダ ザ・クリーナー”について聞いた。

心引かれるのはデザインに
機能性が伴ったアイテム

 今回話を伺ったのは、真鍋さんご自身の作業場だ。ここで1人黙々とプログラミングを進める日もあれば、仕事仲間との打ち合わせや作業、Twitch※でのイベント配信なども行う。例年なら海外での仕事も多いが、今年は新型コロナウイルスの影響により自宅や作業場で過ごす時間が増えたという。「本を半分に減らしたり服を友人に譲ったりと、断捨離をしました。でもレコードだけは手放せなくて、ここには5000枚近くあると思います」と笑う。そんな真鍋さんの家電選びのこだわりは、デザインに機能性が伴ったもの。「ただ見た目が優れたものには興味を持てない。使ってみて初めて感じる心地よさや使い勝手、工夫が感じられるものは長く使いたくなるし、愛着が湧きますね」。
 多数のプロジェクトに関わる中で、100人を超えるチームで長期に渡る制作をすることもあれば、SNSなどを通して自身の企画を“実験的”に発信することもある。「プロジェクトによってさまざまな立場にならざるを得ないけれど、僕個人としては誰も思いつかなかったことを思いついた瞬間に心が躍ります。やってみると簡単にできるけれど、なぜか誰も思い浮かばなかった、というようなことを見つけたときが一番うれしいですね」。

※ Amazon.com が提供するライブストリーミング配信プラットフォーム

「バルミューダ」に共感する理由

 “バルミューダ ザ・クリーナー”の特徴の1つは、デュアルブラシヘッドが採用されていること。2つのブラシをそれぞれ内側に回転させることで床面との摩擦を軽減し、まるでクリーナー自体が浮いているかのような軽いかけ心地を実現した。ほうきのように両手で持ち、左右に大きく動かすことで、広いフローリングや畳なども力をかけずに素早く掃除することができる。「(“バルミューダ ザ・クリーナー”の)第一印象は、ロボットなどに使用される全方位に動くオムニホイール(全方向移動型車輪)。普段は“クイックルワイパー”で済ませることも多く、率先して掃除機をかけることはないんです。軽やかに動いてくれる” バルミューダ ザ・クリーナー”は、そんな僕でも使っていて気持ちがいいし楽しいですね。スティック上面のボタンで操作できるというシンプルさもいい。以前購入した海外製の掃除機は使い方が分からなくて、説明書を見返したことがあるんです」。インテリアになじむスタイリッシュなデザインも魅力だ。「家電っぽくないブラックカラーも気に入りました。そのまま置いておきたくなるから、掃除のたびに引っ張りだすというストレスがない。ハンディクリーナーとして機材やレコードの隙間も気軽に掃除できますね」。
 スペックで語られることの多い家電を、“どれだけ良質で素晴らしい体験を提供できるか”に重きを置いて開発される「バルミューダ」の製品。真鍋さんは、その姿勢に共感するという。「掃除機という今までも存在していたものに“体験”という新しい価値を添えていますよね。突飛じゃないのに新しい……。僕が生み出す作品も、そんな新鮮な驚きを提供できるのが理想です。でも、それって難しいんです。一足飛びに行ける近道や必勝法はないですし。新しいものを生み出すときは、これまでの研究者たちがどのようにアプローチしていたのかをリサーチする時間を大切にしています。コロナで先の読めない今は特に、未熟な作品でも個人の場で発表したりと、動き続けていたいという気持ちが強いです。それが10年後に作品になっている可能性だってあるし、プロトタイプのもの同士がくっついて新しいアイデアになるかもしれませんから」。

新しい掃除体験を提案

 ”バルミューダ ザ・クリーナー”の着想源は、ホバークラフト。独自の“ホバーテクノロジー”により、水面や地面を浮いて進むホバークラフトのように、まるで浮いているかのような軽いかけ心地と自由自在な動きを実現した。先述のデュアルブラシヘッドに加えて360度スワイプ構造を搭載したヘッドにより、前後、左右、斜めと自由自在にヘッドを動き、テーブルの下や家具の脚周りもスムーズにかけられる。ヘッドの四隅にはローラーが付いており、壁沿いやコーナーにぴたりと沿わせてそのままスライドすれば、隅々まで掃除が可能だ。付属のスタンドに本体を載せれば充電スタート。空間に調和するシンプルで美しいたたずまいは、「バルミューダ」ならでは。掃除が楽しくなるという新たな価値を提案する“バルミューダ ザ・クリーナー”。日常の掃除が変わる体験をぜひ味わいたい。

PHOTOS:KOUSUKE MATSUKI

問い合わせ先
バルミューダ
0120-686-717

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「メゾン マルジェラ」が新ストアコンセプトの旗艦店を続々オープン パリや大阪に

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は、メゾンのルーツやジョン・ガリアーノ(John Galliano)=クリエイティブ・ディレクターのデザインコードを反映した新たなストアコンセプトの旗艦店を続々と開いている。6月のロンドン・ブルートン通りへの出店を皮切りに、11月20日には大阪の心斎橋パルコ1階に130平方メートルの店舗をオープン。12月12日には、有名ブランドのブティックが軒を連ねるパリ・モンテーニュ通りに2フロアからなる250平方メートルの大型店を開いた。さらに同18日には中国・上海のショッピングモール「リール(REEL)」にも160平方メートルの店舗を出店する。これらの店舗では、男女共通の“Co-Ed”コレクションを中心に、ウエアからバッグ、シューズ、スモールレザーグッズ、ジュエリー、アイウエア、フレグランスまで全てのラインをメンズ・ウィメンズの垣根なく展開。ジェンダーレスを具現化した空間になっている。

 新ストアコンセプトを手掛けたのは、これまでに同ブランドのポップアップストアの空間やショー会場のセットを担当したこともあるオランダ人建築家のアンヌ・ホルトロップ(Anne Holtrop)率いるストゥディオ・アンヌ・ホルトロップ(Studio Anne Holtrop)。ガリアーノが確立したメゾンの視覚的言語を空間に落とし込んだ。その出発点となったのは、ホルトロップ自身が2018-19年秋冬“アーティザナル”コレクションのショー会場のために制作した枕のような形状の大きな白い石膏のオブジェ。それを発展させ、石膏でファサードや壁、柱を作り上げた。通常、壁の内側に使用される石膏をむき出しにした構造は、“ライニングの匿名性(anonymity of the lining)”というメゾンのデザインコードを反映したものだ。また、一部を切り取ったような不完全な長方形をベースにしたディスプレーテーブルやベンチ、棚からは、服の本質的な輪郭だけを残して削ぎ落とす“デコルティケ(decortique)”の技法が見て取れる。

 すでにガリアーノがクリエイティブ・ディレクターに就任してから6年が経つが、ジャンフランコ・ジャンアンジェリ(Gianfranco Gianangeli)最高経営責任者(CEO)はこのタイミングでの刷新について「彼(ガリアーノ)はメゾンのヘリテージを尊重しながら、彼ならではのメゾンコードを確立してきた。コレクションと顧客のために、そんな新たなコードを建築的な構造に落とし込む時が来た」と説明。また新ストアコンセプトに関しては、「単色の空間というアイデアを維持することが唯一の方針だった」とし、「服とアクセサリーを前面に押し出す純粋なフレーム、つまりコレクションのクラフツマンシップを反映した空間になっている」と述べる。

 今回の一連の出店は、親会社OTBの中で急成長中のブランドの一つである「メゾン マルジェラ」の地位を裏付けるものであるとともに、卸売りチャネルへの長年の依存から脱却する戦略を反映したものだ。ジャンアンジェリCEOは、「世界中でたびたびロックダウンが実施された後、人は皆、リアルに肌で感じることやサービス、洗練を特に重視するようになったと思う。有意義な購買体験を提供することは、これまで以上に重要なことになっているだろう」とコメント。3年後には、ビジネスにおける小売りの占める割合を現在の約40%から全体の3分の2以上まで増やすことを見据える。

 また上海店が完成すると、同ブランドは世界に22の独立型店舗と9カ国に35のショップインショップを構えることになる。今後の出店計画については、「現在、中国には2店舗しかないため成長の余地は大きい。今後2年間で中国にいくつかの新規出店を計画中だ。また、私たちは世界的に小売りの拡大に取り組んでおり、そこには拡大の大きな可能性がある。2021年にはアメリカのマイアミとニューヨークに新たな店舗をオープンする予定だ」と説明。さらに、韓国、日本、シンガポール、タイでも新規出店を計画しているほか、22年秋にはオムニチャネル戦略の一環としてウェブサイトを刷新する予定だという。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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教えて!パタゴニアさん 連載第4回 生産者の生活向上に貢献するために必要なこと

 サステナビリティ先進企業のパタゴニアの担当者にその取り組みを聞く連載第4回。今、全産業的に重視されているのが企業活動における“透明性”ですが、特にファッション産業では、2013年に縫製工場が多数入居するパングラデッシのラナ・プラザが崩落して1100人以上もの人々が犠牲になった事故をきっかけに、労働環境や労働条件などに対して生産者の配慮を求める声が強くなっています。そうはいってもほとんどの衣料メーカーは、製造工場を所有しておらず、製品のデザインや販売のみを行っています。パタゴニアも例外ではありません。では、どのようにして生産者の人権を守っているのでしょうか。第3回の「トレーサビリティーが大切な理由」に続いて、篠健司・環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャーに聞きます。

WWD:パタゴニアはどのように生産者の人権を守っていますか?

篠健司・環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー(以下、篠):私たちは世界中の企業とパートナーシップを組み、集団として衣類の製造により派生する害を緩和すべく緊密に取り組んでいます。また、パタゴニアはサプライヤー、そして私たち自身に業界最高の環境的および社会的水準を課していて、この工程を管理するために業界にあるツールやスタンダードを活用して、厳格な水準が存在しない場合はそれを自社で作り上げています。

WWD:ラナ・プラザの崩壊事故により、改めて労働環境や労働条件などに対して問われるようになりました。

篠:「スウェットショップ(労働搾取工場)」とは、そもそもは19世紀に労働者が暑く混雑した、大気が循環しない劣悪な工場環境で長時間にわたって労働してもわずかな賃金しか受け取れない工場ことを指しています。1913年のニューヨークの衣料品工場の火災は146人の死者を出し、そのほとんどは若い女性で半分以上がユダヤ系の移民でした。この事故が改革の呼びかけの口火を切りました。それからちょうど100年後に起きたバングラデシュのラナ・プラザの崩壊は1100人以上の死者を出し、新たな改革の呼びかけが起こりました。

WWD:ラナ・プラザ事故の後も改善されていない工場はあると聞きます。

篠:世界にはいまだにひどい状況の下で長時間の低賃金労働をしている人々がいます。そうした工場で働く人々のほとんどが女性で、貧困で、教育を受ける機会や公民権を剥奪されているケースがあります。労働法(の確立および施行)では不十分な場合があり、労働者は弱みに付け込まれたり、差別的な待遇や嫌がらせを受けたり、あるいは労働組合を結成する権利を持っていなかったりします。脅迫されたり騙されたりすることもあります。

WWD:パタゴニアはいつからどのように取り組みを始めましたか?

篠:1990年代初頭、会社の成長に伴い、契約工場の作業プロセスの改善に着手しました。工場契約担当者と品質管理チームが、工場を品質および労働環境の両面で評価することを始めました。そのときに、訪問できない工場とは取引をしないことを決定しました。91年には、全ての契約工場を招いて初のサプライヤー会議を開催し、各工場のさまざまなパフォーマンスを格付けするスコアカードを導入しました。90年代半ばには、第三者監査機関による契約工場の訪問監査と、契約を検討中の新規工場の査定を始めました。

WWD:環境への取り組み同様に着手が早いですね。

篠:96年、人権保護団体がある米国ブランドの衣料品の下請け工場で児童労働が行われていたことを暴露したことがきっかけに、当時のクリントン大統領が主導した「ノー・スウェット・イニシアチブ」にパタゴニアは招待されました。そして、アパレル企業の責任ある労働慣行を監督する非営利団体「公正労働協会(FLA)」の創設会員になりました。

WWD:FLAの会員であることが意味することは何ですか?

篠:責任ある労働慣行に対する説明責任を負うことを意味します。FLA認定は、パタゴニアが達成していることや、改善が必要な項目ついての客観的な評価を保証していて、お客さまにもその情報を提供しています。会員の責務の一部として、工場監視プログラムの質を査定するためにサプライチェーンの一部の抜き打ち監査が行われ、改善の必要性を明示するとともに、監査結果はFLAのウェブサイトに掲載され一般にも公開されます。

WWD:このような取り組みを行うには専任のスタッフが必要になりそうですね。

篠:2002年、当社のサプライチェーン全体で社会的責任の順守を監視するため、ソーシャル・レスポンシビリティ・マネージャーを雇用して、契約工場とより密に協力してサプライチェーンについて知識を深め、かつ、サプライヤーとの関係の強化を始めました。その結果、透明性を高めるために取引する主要工場の数を50%削減しました。

10年には、工場レベルにおける社会的責任と環境的責任を一体化し、全ての下請け工場を識別し、ほぼ100%の裁断・縫製工場を監査するようになりました。13年、サプライチェーンの職場行動規範を強化して生活賃金の項目を加え、原価計算に生活賃金レートを考慮する方針を実行に移しました。これらの取り組みが、パタゴニアのサプライチェーンにおける公平な賃金という課題に対処する短・中・長期戦略の一部になりました。

WWD:フェアトレードの認証付きで多くの衣料品を販売しています。

篠:14-15年秋冬シーズンから、製品を作る全ての人の生活を改善できるよう、米国のフェアトレード認証団体Fair Trade USAとパートナーシップを組み、アウトドアウエア企業として初めて、フェアトレード認証製品を展開してきました。2014年に1工場10製品で始まったパタゴニアのフェアトレード・サーティファイド製品数は、17-18年秋冬シーズンには12工場440製品まで拡大しています。

作った人の手に直接支援金を届ける

WWD:具体的に何を行っていますか?

篠:「労働者の支援」「地域社会の強化」「強制労働の撲滅」「労働環境の安全確保」「児童労働の撲滅」のため、製造するフェアトレード製品ごとに、労働者が生活水準を改善するために使うことのできる賞与を支払っています。この賞与は工場の労働者に直接送られ、民主的に選出された労働者から構成されたフェアトレード委員会が、その用途を決定します。労働者はそれらをヘルスケアや託児所などの地域事業のために使用したり、あるいはラップトップ・コンピューターや電子レンジなどこれまで購入できなかったものを買ったり、ボーナスとして支給したりしてきました。またこのプログラムは、社会的かつ環境的順守だけでなく労働者の健康と安全を促進し、労働者と経営者の間の会話を促進します。

WWD:製品の売り上げの一部が直接労働者に渡るということですね。

篠:はい。お客さまがフェアトレード・サーティファイド製品を購入すると、その売り上げの一部が直接、その特定の製品に命を吹き込んだ人たちの手に渡るということになります。そしてそれは、私たちのグローバル経済においては非常にまれな、優れた価値観への一票となるのではないでしょうか。

WWD:現在の製品の何パーセントがフェアトレード・サーティファイド縫製ですか?

篠:76%です。このフェアトレード・プログラムにより6万6000人の労働者を支援しています。

WWD:現在、力を入れていることを教えてください。

篠:3つの大きなプロジェクトを進行しています。

1つ目は衣料製造に携わる労働者に対する生活賃金の指針を具体的に現実なものにするために、業界内で取り組みを進めています。主にはフェアトレード・サーティファイド・プログラムを拡張しています。またFLAのメンバーであるブランドとサプライヤーが各自のサプライチェーンにおいて生活賃金モデルを試験的に取り入れて履行する「公正な報酬」プロジェクトにも参加しています。

2つ目は裁断・縫製工場以外(繊維工場、染色工場など)のサプライチェーンにおける労働条件を向上させる努力の強化です。台湾の繊維工場における人身売買を撲滅させるための重要な手段を採用しました。15年6月から法律で定められている以上の斡旋手数料を払った外国人労働者へは返金し、外国人労働者を雇用するために工場(または斡旋業者)が手数料を課す慣行を停止することへの合意をサプライヤーから取り付けました。

3つ目はパタゴニアの契約工場の火災予防管理能力の向上を奨励する取り組みとして、13年にFLAの火災予防イニシアチブに参加して資金を提供しました。私たちは現在パタゴニアの契約工場全てに適用するためにこのプログラムを拡大しています。

目標は私たちのビジネスに関わる人々の人生に肯定的な恩恵をもたらすこと

WWD:パタゴニアが目指すことを教えてください。

篠:衣類産業の多くが社会的水準の視点に欠けていて、主に女性の労働者が差別にさらされながら、危険な労働環境の中、低賃金の長時間労働を強いられています。ファストファッションの絶え間ない要求は常にこの問題を悪化させています。しかし、これが一律というわけではありません。パタゴニアは長年、私たちのビジネスがサプライチェーンにおける労働者とそのコミュニティーに及ぼす影響を分析し、管理するための強固な社会的責任プログラムを構築してきました。私たちの目標は環境への悪影響を最小限にするだけではなく、私たちのビジネスに関わる人々の人生に肯定的な恩恵をもたらすことです。

答えてくれた人:篠健司(しの・けんじ)/環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー:東京生まれ。1988年、パタゴニア日本支社設立直後に入社。広報、店舗運営を経て99年に退職。2001年に再入社し、物流部門、環境担当を経て現在はサステナビリティ業務を担当。好きなアウトドアアクティビティは、美しい自然の中を走るトレイルランニング。日常的に可能な限りの脱プラに取り組む。10年以上、ペットボトル飲料は購入していない

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「通好みのペアリングは科学的にも実証」多彩なペアリングが魅力の”バカルディ ラム”【PR】

 居酒屋のセンスが光る「ラム×鶏肉」の秀逸なペアリング。ラムと聞くと、王道のロングカクテル、モヒートを連想するが、ラムをソーダやコークで割ったカクテルと鶏のペアリングが、今、居酒屋の風景を変えている。鶏料理とラムのペアリングは保証済であり、科学的にも立証されている。居酒屋だからこそ、カジュアルにラムを楽しみたい。ラムハイで乾杯、悪くない。
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スシロー、台湾茶カフェ「シェアティー」2号店。あんぱん導入でフードメニューも。

回転寿司の株式会社スシローグローバルホールディングス(本社:大阪府吹田市、 代表 取締役社長 CEO:水留 浩一)が、台湾発祥で世界に500店舗以上を展開する台湾茶『Sharetea』(シェアティー)の日本2号店を東京・吉祥寺に12月11日(金)にオープンさせた。
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空き物件が目立つ街。赤坂、神保町、人形町。路面物件も出ているが、家賃がまだ下がらない。勝負は来春か

 郊外住宅街立地が注目される一方で、都心物件は厳しい。銀座、新橋、田町で空き物件が目立つ中、その動きがオフィスと商業地域が混在するエリアにも広がってきた。東京23区で言うと赤坂、神保町、人形町などの街だ。ただ、家賃はまだ下がっていない。
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「焼とりてっぱん葵町」新規オープン。新業態から見えた『ヨシックス』の本気度

 寿司居酒屋「や台ずし」を中心に、323店舗(2020年9月30日時点)を展開する株式会社ヨシックス(愛知県・名古屋市:代表取締役会長兼CEO 吉岡昌成)が、11月26日(木)、名古屋市東区、千種駅徒歩3分の場所に「焼とりてっぱん葵町」をオープンさせた。既存ブランド「これや葵町」からの業態転換、同社の新業態である。「や台ずし」に次ぐ、第2の柱になるのか。新業態「焼とりてっぱん」から、ヨシックスの本気度が見えた。
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「ローベリーテ アンド シーオー」2021年春夏コレクション

 「ローベリーテ アンド シーオー(ROBELITE & CO.)」が2021年春夏コレクションを発表した。

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「WWDビューティ ベストコスメ2020」コンディショナー・総合部門

 「WWDビューティ ベストコスメ2020」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで今年もっとも売れた製品を発表。コンディショナー・総合部門の百貨店・セミセルフは、香りもヘアケアの重要な要素であることを感じさせるラインアップだった。1位は「ロクシタン(L’OCCITANE)」“ファイブハーブス リペアリングコンディショナー”で、「購入者の多くがリピーター」という。2位は、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」の“L&Aコンディショナー N”。3位は、「スリー(THREE)」の“スキャルプ&ヘア オーダレンジ コンディショナー R”と「ラ・カスタ」の“アロマエステ ヘアマスク 35”だった。バラエティー・ドラッグストアは、頭皮から髪の健康を考えるアイテムが目立った。1位は、「スカルプD(SCALP D)」の“薬用スカルプパックコンディショナー”[医薬部外品]で「頭皮系トリートメント不動の人気商品」という。2位に「モレモ(MOREMO)」の“ウォーター トリートメント ミラクル10”。3位は、「アルジェラン(ARGELAN)」の“バランシング モイスト ヘア トリートメント”や「ラ・カスタ」の“エキストラモイスト ヘアマスク”などが入った。

百貨店・セミセルフ部門

1位 “ファイブハーブス リペアリングコンディショナー”

「ロクシタン」

 ヘアシャンプー総合部門に続き、“ファイブハーブス リペアリングコンディショナー”が1位。熱や紫外線、乾燥などの環境による外的要因や、切れ毛や枝毛のダメージなどの悩みから救うシリーズのコンディショナー。ブラックオーツエキスにソイプロテクト、サンフラワーオイルから成る独自の修復成分リペアリッチコンプレックスを配合。髪の内部から働きかけ、補正へと導く。ラベンダーにゼラニウム、スウィートオレンジ、アンジェリカ、イランイランの5つのハーブをブレンドしたエッセンシャルオイルが、指通りの良い美しい髪に近づける。(250mL、2600円 500mL、4400円)

2位 “L&Aコンディショナー N”

「ジョンマスターオーガニック」

 2位は、“L&Aコンディショナー N”。根元から毛先まで、その一本一本まで柔らかくて艶のある髪へとアプローチ。森のバターとの異名を持つアボカド油と、砂漠でも自生できるほどのパワフルなホホバ種子油を高配合。髪を芯から保湿し、ふわっと柔らかな仕上がりをかなえる。さらに、コメ由来の補修成分もプラス。ラベンダーをメインに置くハーバルコンビネーションの香りで満ちるケアタイムで心身もリラックス。(236mL、3900円 473mL、6900円)

3位 “スキャルプ&ヘア オーダレンジ コンディショナー R”

「スリー」

 健やかな髪と頭皮に着目し、メンテナンスと頭皮育成ケアを行う“スキャルプ&ヘア オーダレンジ コンディショナー R”が3位。アイテム名のオーダレンジとは、ORDERLY(整える)とCHANGE(変える)の意味を持たせた造語、髪の退色を最小限に抑制しながら、日々のダメージをリセット、頭皮と頭髪のバランスの安定を目指す。ベルガモット果実油などの精油に、クランベリー種子油などの植物油、アカモクエキスなどを配合した処方は保湿と皮膚の軟化にパワフルに働く。ノンシリコーン処方。(165g、3300円)

3位 “アロマエステ ヘアマスク 35”

「ラ・カスタ」

  同率3位に入った“アロマエステ ヘアマスク35”は、パーマやヘアカラーなどで特に傷んだ髪を、ローズマリーやティートゥリーといったオーガニック植物成分や、アルテア根やセージ葉などのハーブエキス、アボカドオイル・シアバターなどが補修・保護。しっとり潤いのある艶やかな髪に仕上げる。心地よいフローラルハーブの香りで、心も髪も輝かせる人気製品だ。(230g、2000円)


バラエティー・ドラッグストア部門

1位 “薬用スカルプパックコンディショナー”

「スカルプD」

 1位は、“薬用スカルプパックコンディショナー” [医薬部外品]。頭皮の健康こそ発毛の基本とするフィロソフィーに掲げるブランドの、頭皮とコラーゲンの関係からアプローチするシリーズ。主成分のトリプルホールド成分は、ゲットウ葉エキス、メリッサエキス、オオバクエキスで構成。この独自成分がパワフルに働き、頭皮環境を整える。またクロレラエキスなどの湿潤剤もプラス。頭皮を健やかで柔らかい状態にキープする。(350mL、3612円)

2位 “ウォーター トリートメント ミラクル 10”

「モレモ」

 韓国発の人気のヘアケアブランドのヘアトリートメント“ウォーター トリートメント ミラクル 10”が2位。ウオータータイプを採用した、簡単でスピーディーなケアを提案。さらっとしたしなやかな髪に導く。塗布して10秒、ぬるま湯でオフすることで髪と頭皮に潤いが蘇る。保湿成分やシルクアミノ酸などがキューティクルに浸透し、髪の水分蒸発をガード。さらに加水分解ケラチンなどのタンパク質が働き、健やかな美しさに近づける。(200mL、2280円)

3位 “バランシング モイスト ヘア トリートメント”

「アルジェラン」

 3位は、“バランシング モイスト ヘア トリートメント”。フランス産の手積みされたオーガニックカレンデュラオイルを配合。ベータカロチンやビタミンAが、毛先までみずみずしく仕上げる。さらに、水蒸気蒸留法で抽出されたフランス産のローズマリー精油が髪の内部に浸透し、健康を取り戻す。日常使いのオーガニックをコンセプトに、精油の持つ力を生かしたアロマブレンドが芳醇で心地よい香りのヘアケアを提案する。(500mL、1505円)

3位 “エキストラモイスト ヘアマスク”

「ラ・カスタ」

 パーマやカラーなどで繰り返しダメージを受けた髪を集中的に補修するスペシャルケアトリートメント。オレンジ油やイランイラン花油などのエッセンシャルオイル、カミツレ花エキスやアルテア根エキスなどのハーブエキスをはじめとする、オーガニック植物エキスを高濃度に配合。さらにダメージを効果的に補修するタンパク質が傷んだ髪の一本一本をケアする。毛先まで潤いに満ち、美しい艶とまとまり感が続く髪に仕上げる。(200g、3500円)

3位 “ケアプラス ファイバー トリートメント”

「ハホニコ(HAHONICO)」

3位 “スーパーポジティブ ダメージリペア トリートメント 詰替用”

「ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)」

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT : AKIRA WATANABE

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佐々木あさひや関根りさなど美容インフルエンサーが本気で選ぶ!MYベスコスを紹介

 ユーチューブやインスタグラム、ツイッターなど各種SNSで活躍するトップインフルエンサーに、「今年の新製品で買って良かったアイテム」をヒアリング!

佐々木あさひ/美容ユーチューバー

スキンケア
「ビトカ(BITOKA)」“クリスタルクリーム”

クリームなのに透明という新感覚なテクスチャーでありながら、ナノレベルの粒子でとにかく浸透がいい。また、しっかりと艶・ハリを与えてくれ、今年一の“発光透明肌”を感じられた感動的アイテム。
しっとり潤うのに重くなく夏のメイクから乾燥した今の季節のスキンケアにも安心して使えます。使えば使うほど素晴らしさを感じさせます。

メイクアップ
「コスメデコルテ(DECORTE)」“AQ ブラッシュ06”

パウダーなのにしっとりと蒸気感が感じられる質感で、磨くようにつけるとテクニックいらずで艶を生み出します。
付属のブラシも幅広で粉含みもよくとても優秀。06番のカラーも本当に絶妙で青み・黄みどちらのメイクに振っても決まります。必ず褒められる一品。

ヘアケア
「リファ
(REFA)」“ビューテック ドライヤー”

髪一本一本の表面はしっかり乾かしつつ、内側の水分は逃さない“レア髪”を作ってくれるドライヤー。これまで髪に優しいドライヤーは風量が弱いものが多い気がしていたけど、こちらはしっかりと風量はあるので髪が早く乾きつつ、パサつかない。スーパーロングの私には直接塗るヘアケアアイテム以上になくてはならない美しい髪を保つ必須アイテム。

関根りさ/ユーチューバー

スキンケア
「アユーラ(AYURA)」“リズムコンセントレートα”

リニューアル前から好きで使っています。ジェルのような軽めのテクスチャーで夏場も使いやすいところもいいです!肌が揺らいで何を使ったらいいか分からないとき時でも使える、私の中の安心アイテムです。このシリーズのパックもおすすめです。

メイクアップ
「スック(SUQQU)」“コンフォート リップ フルイド フォグ”

どの色味も絶妙で最高!ソフトマットなリップで乾燥もあまり気にならず、縦ジワも目立ちにくく使いやすい。フィット感もあり、マスクにも付きにくいのも気に入っているポイントです。

ヘアケア
「ウェットブラシ(WET BRUSH)」“プロ フレックスドライ パドルブラシ/ピンク”

とにかく髪の毛がサラサラになります。髪の毛をとかしているときに髪が引っ掛かる人はぜひ試してほしい!ブラシに穴が開いているので、ドライヤーを当てながら使うと髪が早く乾き時短にもなるので、オススメです。

ゆうこす/モテクリエイター・ユーチューバー

スキンケア
「ノブ(NOV)」“ノブ Ⅲ デイバリア UV”

マスクによる肌荒れでみんなが悩んでる中、「とてもいいタイミングで発売された!」と感謝の気持ちでいっぱいになった製品です。最近はスキンケアの最後に使っています。肌もバリア機能を高めていかなければ!

メイクアップ
「ラカ(LAKA)」“ジャストチーク”

ジェンダーフリーなブランドコンセプトも好きですし、驚くほどふんわりと頬に馴染んでくれて、とにかく肌がきれいに見えるチークなんです!塗った日は自分のことが好きになれます。見た目も可愛くて大好きです。

ヘアケア
花王“イネス”

これまであまり一般的なドラックストアで購入できなかった本格的な頭皮ケアライン。とにかく使っていると心も解れるのが最高です。私はシャンプー・トリートメント共に5本ずつ買い貯めしちゃいました......!

かじえり/メイクアップアーティスト・美容系ユーチューバー

スキンケア
「シトラナ(SITRANA)」“シカプロテクト クレンジングバーム”

敏感肌でも使えるダブル洗顔不要のバームタイプのクレンジング。肌に優しく鎮静作用とエイジングケアを兼ね備えつるんとした美肌にしてくれます。

メイクアップ
「レブロン(REVLON)」“カラーステイ ロングウェア クッションファンデーション”

カバー力があるのに自然な仕上がりで崩れず持続力がある。艶とセミマットの間の絶妙な仕上がりで、2300円とは思えないクオリティー。お値段以上のコスメだと思います。

ヘアケア
「ヘアレシピ(HAIR RECIPE)」“和の実 ふわふわシャンプー”

ノンシリコーンなのに泡立ちがすごい!ライスオイル成分配合で髪一本一本にハリとコシが出て軽く、エアリーな髪に。猫っ毛ペタンコ髪さんにオススメです。

本田ユニ/コスメサロン主催者

スキンケア
「メディヒール(MEDIHEAL)」“ティーツリーエッセンスパッド”

あの有名な「メディヒール」のティーツリーからついにトナーパッドが!朝のメイク前に肌を整える目的で使っています。私は5分ほどおいていますがそのまま拭き取りシートのように使ってもよし!朝に使っても前髪につかずお気に入りです。

メイクアップ
「リリーバイレッド(LILYBYRED)」“ラブビームチーク#01”

韓国でも大人気だったラブビームチークが紙のパッケージからハート型のパッケージに変わり発売されたもの。全色持っていますが特にコーラルピンクの#01がお気に入り。ふわっと頬が色付きます。パール入りで頬に立体感と艶も。

ヘアケア
「フローラノーティス ジルスチュアート(FLORA NOTIS JILL STUART)」“リペアヘアオイル”

私は髪が細めで重めのオイルだとぺったんこになってしまうのですがこれは本当に軽い!テクスチャーも4種類から選べますがどれも軽めです。スタイリングにも使いますがベタっとしなくて良いです。女の子らしい香りばかりなのも好みです。

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アダストリアが韓国事業から撤退

 アダストリアは韓国で運営する全店舗を営業終了し、子会社である現地法人アダストリア コリアを清算する。2014年に1号店を出店し、現在は韓国国内で直営ECを含め7店舗を運営している。ただし、長引く政治問題や不買運動を背景に「黒字化には至っていない。コロナ禍の先行き不透明感を踏まえ、早期の収益化が難しいと判断した」と発表している。韓国の19年12月期売上高は、前期比4.3%減の11億円だった。

 営業終了するのは、自社ECのほかは「ニコアンド(NIKO AND…)」5店、「ジーナシス(JEANASIS)」1店。全ての清算手続きが終了するのは21年3月の予定。なお、退店に伴う減損損失は計上済みで、21年2月期の連結業績予想に変更はない。

 明洞にある「ユニクロ(UNIQLO)」のソウル旗艦店も1月末で閉店するという報道が出ている。

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「クレストブリッジ」新クリエイティブ・ディレクターに江角泰俊氏 ブランド浮上のカギは「発信力」

 三陽商会の「ブルーレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL CRESTBRIDGE)」は2021年春夏コレクションから、「エズミ(EZUMI)」デザイナーの江角泰俊氏をクリエイティブ・ディレクターに据える。21-22年秋冬からはメンズの「ブラックレーベル」のクリエイティブトップも兼任する。前任の三原康裕氏は2020-21年秋冬をもって契約満了により退任した。

 同社は近年、百貨店販路の客数減などから主力ブランドの苦戦が続いている。「クレストブリッジ」もその例外ではなく、「バーバリー(BURBERRY)」の冠を失った2015年以降は低迷が続いているが、「顧客基盤と商品の品質を強みにしながら『選ばれる理由』を丁寧に作っていけば、もっと面白くできる」と江角氏は前を見据える。ブランド浮上のカギを聞いた。

WWDジャパン:クリエイティブディレクターを引き受けた経緯は?

江角泰俊「ブルーレーベル・クレストブリッジ」クリエイティブ・ディレクター(以下、江角):今年の2月ごろに、三陽商会から打診があった。「エズミ」でロンドンスタイルに焦点を当ててもの作りをしてきた自分と「クレストブリッジ」は親和性があると感じた。歴史のある大手アパレルから声を掛けてもらえたことが、ファッションデザイナーとしてとても光栄だとも感じ、引き受けることを決めた。

WWD:「クレストブリッジ」の強みをどう分析する?

江角:ほぼ全ての商品に使用されている“クレストブリッジ・チェック”(赤、紺、白のタータン柄)に代表されるように、プレッピーでオーセンティックな世界観がはっきりしていることだろう。商品の質だけでなく、ブランドへの憧れでファンを作れるブランドはそう多くない。

WWD:デザインの方向性は変わるのか?

江角:三陽商会には優れた企画機能がある。自分の役割はモノづくりに細かく口を出すよりも、全体を見渡しながらタクトをふることだと認識している。今はもう、服そのものの魅力だけで差別化できる時代ではなくなった。お客さまが店に足を運ぶ理由、買う理由をトッピングできるかどうかに掛かっている。その一環として、ブランドの発信には深くコミットしていきたい。

WWD:どんな発信を考えている?

江角:企画担当者とも密にコミュニケーションをとりながら、商品やその背景にあるストーリーを最大限に伝えられる形で、SNS投稿のクリエイティブや店舗のVMDを作っていく。2021年春夏は、「クレストブリッジ」の原宿本店にスケッチ(英ロンドンの喫茶店)をテーマにした装飾を施した。ブランドのガーリーなイメージとスケッチカフェのキッチュな魅力を融合させ、服を選びながら「ブルーレーベル」の世界に没頭できるような空間を目指した。これをインスタグラムなどとも連動させて打ち出していく。新作の立ち上がりだけでなく、端境期にも店へ足を運んでいただくには、常に鮮度のある売り場を作ることが必要だ。カルチャーやアートなどを絡めながら、店頭にお客さまを呼び込む話題を提供していきたい。

WWD:メンズの「ブラックレーベル」についての構想は?

江角:まだブランドの研究を進めている段階だが、フェミニンなブルーレーベルに比べて、(テイストが)固い印象が受けている。アウトドア、ミリタリーなどの要素も交えながらギミックやユニークな要素を入れ込んでいきたいと考えている。

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アナ・ウィンター編集長がグローバル・エディトリアル・ディレクターに就任

 経営統合を進めるコンデナスト(CONDENAST)は15日、アナ・ウィンター(Anna Wintour)米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長兼コンデナスト アーティスティック・ディレクターが、チーフ・コンテンツ・オフィサーとグローバル・エディトリアル・ディレクターに就任したことを発表した。アナ編集長は現職を継続しながら、新たな役職で全体のコンテンツやビジョン、方向性を統括する。

 ほかにも、アナ編集長の後任候補といわれている英「ヴォーグ(VOGUE)」のエドワード・エニンフル(Edward Enninful)編集長はイギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペインなどコンデナストの持つヨーロッパ地域を総括するエディトリアル・ディレクターに昇進。イタリア版「バニティ・フェア(Vanity Fair)」のシモーネ・マルケッティ(Simone Marchetti)編集長は、フランス、イタリア、スペインなどヨーロッパにおける「バニティ・フェア」のエディトリアル・ディレクターに就任した。

 新人事ではさらに、エイミー・アストリー(Amy Astley)は「アーキテクチュラル・ダイジェスト(Architectural Digest)」、ディビア・ターニ(Divia Thani)は「コンデナスト・トラベラー(Conde Nast Traveller)」、ウィル・ウェルチ(Will Welch)は「GQ」のグローバル・エディトリアル・ディレクターにそれぞれ任命された。

 コンデナストのロジャー・リンチ(Roger Lynch)最高経営責任者(CEO)は今回の人事について、「アナの任命はコンデナストにとって極めて重要な局面だ。彼女は新しい人材を養いながら育成し、時代を先行する力を持っており、メディア業界の最も優れた指導者の一人だ」と述べた。

 6月には同社での人種差別的な労働環境について社員が声を上げ、幹部への批判が殺到したことからアナ編集長の退任の噂が流れた。しかしアナ編集長はその後、全責任が自分にあると従業員向けにメモで認めた上で謝罪し、役職の継続を発表した。

 経営の統合を随所で進めるコンデナストは、メディア業界に大きな打撃を与えた新型コロナウイルスの感染拡大を受けてコストのさらなる削減を目指す。広告収入も急落したことから、スタッフの解雇や減給を行ったが、12月現在は回復傾向にあるという。

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TSIホールディングがグループ再編 子会社14社を統合

 TSIホールディングスは16日、グループ会社の再編を発表した。ファッション事業を展開する子会社のサンエー・インターナショナル、サンエー・ビーディ、ナノ・ユニバースなど14社を統合して新会社TSI(仮称)を発足させる。2021年3月1日、22年3月1日の2段階で統合を進める。純粋持ち株会社TSIホールディングスの傘下に事業子会社が連なる体制から、事業持ち株会社TSIによって組織をスリム化して効率を高める。

 21年3月1日付でサンエー・ビーディを吸収合併存続会社として、サンエー・インターナショナル、TSIグルーヴアンドスポーツ、ナノ・ユニバース、アングローバル、ローズバッド、アイソラー、TSI・プロダクション・ネットワーク、TSI ECストラテジーを統合する。サンエー・ビーディーは商号をTSIに改める。

 22年3月1日付でTSIと上野商会、ジャック、アルページュ、スタージョイナス、アンドワンダーが吸収合併する。同時に、TSIホールディングスはTSIを吸収合併し、新会社TSI(仮称)で新しいスタートを切る。

 TSIホールディングスは同日、「トルネードマート(TORNADO MART)」などを運営する子会社スピックインターナショナルの全株式をシーズメン(東京、三河宏彰社長)に譲渡すると発表した。譲渡金額は非公開。スピックインターナショナルの20年2月期業績は、売上高29億円、営業損益が2億1600万円の赤字だった。

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GACKTとROLANDが一流による一流のためのプロジェクト発足 “伝説のキャバ嬢”と一流同士のトークを披露

 10~20代向けのアパレルECを運営するデイジー(DAZZY)は、表現者として幅広く活動する“一流芸能人”GACKTと、実業家としても知られる“ホスト界の帝王”ROLANDによるプロジェクト「G&R」を発足した。12月16日に都内で発表会見を開き、プロジェクトの全貌を明かした。

 2人のイニシャルから名付けられた「G&R」は、GACKTが「女性を一流にするためのブランドを作らないか?」とROLANDに話を持ち掛けたことがきっかけでスタートした。さらに「一流の女性といったらこの人しかいない」というGACKTの一言で、“伝説のキャバ嬢”門りょうをディレクターとして招へい。第1弾として、一流の女性へと導くためにイメージしたドレスとランジェリーをプロデュースした。世の中にパワーを与えたいと、門りょうがディレクションしたのは、カラフルで多くの人が手に取りやすい価格帯のドレスとランジェリーだ。

 発表会見は、予定時間よりも40分押しで始まった。イライラが募り始めた報道陣もいざ会見が始まると、2人のオーラに静まり返る。「今の世の中に対して、元気を与えられるのではないかと思い、このタイミングで発表させてもらうことにした」とGACKT。「ドレスやランジェリーは他人を魅了するためだけのものじゃなくて、自分に勇気を持てるものでもあると思う。自分に自信を持ちたい全ての女性に着てもらい、新しい自分に気付いてもらいたい」と今回のコレクションのコンセプトを説明した。

 一流の条件を問われると、「年齢問わず、こんな素敵な人に出会えてよかったと思える人。僕はROLANDに初めて会ってときにまず面白い奴だなと思った。終始笑顔にさせてくれて、初めて会ったのに別れるのがもどかしいと思わせてくれたことが嬉しかった。その日から弟のように僕が彼を慕っている」(GACKT)、「僕は何かを極められることが一流だと思う。GACKTさんのことはみんな一流だと分かっているので割愛するが、何に対しても一切妥協がない。人前に出るという部分を共通点だとすると、見せ方やファンの喜ばせ方などまだまだ僕には足りないところで、いつも学ばせてもらっている」(ROLAND)と答えた。

 会見後半には門りょうも登場。“マインドも一流になれるように”と、事前に募った女性の悩みに3人が答えた。「自分に自信を持って仕事をしていくには?」という質問には、「やりきることが大事。日々の努力しかない。突き詰めていくと頑張るしかなく、近道はない。自信を持つためには努力が必要」(ROLAND)、「何かを添える。笑顔を添えるとか言葉を添えるとか、そういう積み重ねが相手に届く。それが返ってきたときに自信を持てるようになるんじゃないか」(GACKT)、「自信がなくても自信を持っているように見せるのがいいと思う。虚勢を張って生きていいんじゃない?」(門りょう)。「必要ないと思うのに、他人と比べてしまう」との質問には「一番になるしかない。マラソンに例えると他人が見えるのは2番以降。一番はゴールテープしか見えない。解決方法は1番になるしかなくて、先頭を切るために何ができるか考えてごらん」(ROLAND)、「一番になったからこそ見えるものがある。努力して、そこにたどり着いたときに本当に自分自身を褒めてあげればいい」(GACKT)、「比べる人がいるのはいいこと。その人よりも良くなりたいと思えば、比べること自体はいいことだと思う。自信を持って」(門りょう)と、一流のトークで会場を魅了した。

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美容室業界のオリンピック「JHA」を制した内田聡一郎「レコ」代表 「一人のクリエイターとして自信が持てた」

 ヘアサロン業界最高峰のアワード“ジャパン ヘアドレッシング アワーズ(以下、JHA)”の授賞式が11月に開催され、31回目となった今年は、「レコ(LECO)」の内田聡一郎代表が“ジャパン ヘアドレッサー オブ ザ イヤー”大賞部門のグランプリを受賞した。「JHA」は1990年に発足し、年に1度優れた作品を作った美容師、ヘアメイクアップアーティストを表彰するアワードで、そのレベルの高さから“美容室業界のオリンピック”とも称される。ここでは、そのグランプリを制した“時の人”、内田代表に受賞の感想を聞いた。

WWD:グランプリ受賞が決まったときの感想は?

内田聡一郎(以下、内田):正直びっくりしました。準グランプリまで決まった段階で、「グランプリは絶対自分じゃない」と思ったんです。それは準グランプリを受賞した「カーニバル(CARNIVAL)」のkazuさんの作品が、“カットとカラーで魅せる”という点で自分と似たテイストだったから。これまでは毎年、ヘアメイクで魅せる作品やカットデザインで魅せる作品など、テイストの異なる作品がバランスよく受賞していたので、今回もグランプリは準グランプリとは違う系統の作品が受賞すると思っていました。

WWD:今回の受賞作品には“いかにもJHA”といったテイストの作品がある一方で、これまでの受賞作とは違ったタイプの作品もあった。

内田:そうですね。幅広いタイプの作品があって新しい風を感じました。

WWD:受賞したときの周囲の反応は?

内田:SNSでのお祝いメッセージがヤバかったです(笑)。私自身も今回が3回目のノミネートでのグランプリ受賞で、悲願だったのでうれしかったですね。

WWD:内田さんはファッションのフィールドでも活躍していて、JHAはある意味“業界ど真ん中”のアワード。だから“悲願”と考えていたというのは意外です。

内田:僕の理想は“ハイブリッド”で、ファッションもやるけど美容業界的な仕事にも注力する、という姿勢を見せたかったんです。ただ作品作りには“サロンワークとリンクした作品を作る”というこだわりがあって、そこでファッションと美容をつなげている感覚はありますね。こういうコンテストには、サロンワークとはかけ離れた、作り込んだクリエイティブ作品も多くて、それはそれでとても素晴らしいけれど、自分には作れない。自分たちのサロン「レコ」には、ファッションに合わせたエッジィなヘアデザインを求めるお客さまが多くて、そこで提案するスタイルの延長線上にある作品を作るようにしています。

WWD:今回のグランプリ受賞作品も、少し手直しすればサロンワークでも提案できそう。

内田:そうですね、サロンスタイルをブラッシュアップさせた作品です。カットのフォルムとカラーのコントラストで魅せたヘアデザインは、ストリートのパンクスタイルの女性からインスパイアしたもので、ジオメトリックなファッションも、ストリートで着ていてもイタくないと思います。

WWD:受賞したことで、自分の中で何か変わった?

内田:変わりましたね。僕はよくメディアに出させてもらっていることもあり、よく「オーナーとしてもうまくいっているし順風満帆だよね」とか言われるんです。“カリスマ美容師”や“有名美容師”でひとくくりにされて「あなたは特別だよね」みたいな……。自分でも挫折や苦労があったのに、そういう対応がコンプレックスだったのですが、匿名で選ばれるJHAで評価してもらったことで、一人のクリエイターとして自信が持てました。ただ受賞したからには、今後は評価され続けていく義務があると思っているので、そのプレッシャーはありますね。

WWD:今年はコロナ禍で大変な一年でしたが、その締めくくりにいいニュースになりました。

内田:そうですね。この状況下で「美容師にクリエイションて必要なの?」「何のためにクリエイションに取り組んでいるの?」といった議論もありましたが、不安に感じているスタッフに対しても、この受賞が一つのアンサーになればと思っています。

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BLACKPINKのROSEの告知効果で視聴者増加 「サンローラン」21年春夏コレクション

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」は15日、2021年春夏ウィメンズコレクションの動画配信をした。同ブランドの最新デニムキャンペーンに登場し、ブランドアンバサダーも務める韓国ガールズグループのBLACKPINKのメンバーであるROSEが同動画の視聴を呼びかけ、多くのファンが殺到した。

 ROSEはコレクション発表には登場しなかったものの、自身の公式インスタグラムアカウント(@roses_are_rosie)のストーリーにコレクション動画を引用して「私と一緒にみよう(Go watch it with me)」と投稿した。視聴者の誘導効果は抜群で、「サンローラン」は具体的な数字を提供していないが、配信された90分後には17万5000回以上の再生数だった。

 ROSEの最新インスタグラム投稿には、フォトグラファーのグレイ・ソレンティ(Grey Sorrenti)による「サンローラン」とのキャンペーン撮影の様子もあげられている。投稿には「このキャンペーンの撮影のためにパリに飛んだことは、いい経験でとても思い出深い。この状況での数少ない海外での仕事だったが、それがこのキャンペーンであったことがとてもうれしい」とコメントした。

 BLACKPINKはそのパフォーマンスもさながら、K-POP界でもっともファッショナブルなガールズグループとしての人気も厚い。メンバーのLISAは、「セリーヌ(CELINE)」や「M・A・C」のグローバルアンバサダーに起用された。

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“イエナカ消費”を追い風に伸長 アダストリアの生活雑貨業態「ラコレ」が出店強化

 アダストリアは、2017年春に立ち上げた生活雑貨とアパレルの業態「ラコレ(LAKOLE)」を重点ブランドとして出店強化する。売り場の約半分で買いやすい価格の雑貨を打ち出していることで、市場全般としてアパレル消費がなかなか本調子に戻らない中でも、3~11月の既存店売上高は前年同期比5.1%増で推移。これは休業していた4~5月も含めた数字という。雑貨のみでは3~11月で同30.8%増。「利益もまだまだ伸びしろがあり、成長させたい」と福田三千男アダストリア会長兼社長も力が入る。現在、郊外SC中心に21 店を構えるが、今後はファッションビル、駅ビル、地下街などにも出店し、21年春夏では10~15店を新規出店予定だ。

 同業態はもともと、機能性を打ち出したアパレルと数万円の大型家具なども含む雑貨の業態としてスタート。19年秋にリブランディングし、アパレル・雑貨ともに価格を抑制。雑貨は100~1000円の日用品(コモディティ)に変えたが、「アジアのトレードショーで買い付けてきて、パッケージだけを変えたような商品では売り場を魅力的に見せることはできない。いくら安くても売れない」(猪瀬清久ラコレ営業部長)と失敗。そこで、20年春からは色別注やブランド名の刻印などのひと手間を加えるようになったことで上向いた。更に、コロナ禍による“イエナカ消費”の盛り上がりも大きな追い風となっている。現在、売り上げ全体に占める雑貨の比率は約30%という。

 低価格の雑貨業態の競合として、まず思い浮かぶのは“100均”。「“100均”は圧倒的な物量が魅力だが、“点”での提案が中心。ユーチューブなどでは『“100均”でこれだけおしゃれな日用品がそろう』といった企画も人気だが、あれは商品を選び編集することに慣れている人だからできること」と猪瀬部長。一方、「ラコレ」はシーンという“面”で訴求する。キッチン、バス、リモートワークなど、それぞれのシーンで必要とされる商品を色やテイストを統一した形でそろえ、「その商品を使っている生活がイメージしやすい」ことが支持につながっていると見る。

 コロナ禍以降よく売れた商品は、トレンドのくすみカラーを取り入れた水筒(小サイズ900円)、美濃焼の皿(豆皿200円~)、オリジナルのイラストが描かれたまな板(800円)、「他社ではおおよそ2000円前後で出している」という1000円のミニスツールなど。

 雑貨は生産ロットがアパレルよりも大きく、色別注、型別注となると数千~数万個からの生産となる。「現状は20店舗しかないため(ロットはそこまでまとまっていないことも多いが)、メーカーは将来性を見て協力してくれている」。そのためにも出店を加速。これまでは400平方メートル前後でSC中心に出店してきたが、認知を上げるために都心の交通量の多い立地などには70~100平方メートル前後で出店。立地に合わせてMDも組み替えられるようにし、3月から新たに打ち出すスキンケア商品やカラーコスメ類(どちらも中身は国産中心)、イヤリングなどのアクセサリー類を前面で展開、集客につなげていく考え。現在、本社内に小型のモデル店舗も作り込み、デベロッパーにアピールしている。

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国内外の最新コスメが集結する「国際化粧品展」開催 “オンライン映え”コスメや日本発ビーガンコスメも登場

 見本市主催最大手のリード エグジビション ジャパンは2021年1月13~15日、化粧品専門展「国際化粧品展(COSME TOKYO 2021)」を東京ビッグサイトで開催する。同イベントは、国内はもちろん世界各国の化粧品が一堂に集う日本最大の化粧品専門展。国内外の商社や小売店、サロンなどのバイヤーやディーラーが多数来場し、最新コスメの仕入れに関する商談が行われる“ビジネスの場”だ。9回目となる今回は、約500社の最新コスメ約2万点が集う。また、同時開催として初めて「エステ・美容医療EXPO」を開催するほか、「美容・健康食品EXPO(インナービューティEXPO)」「化粧品開発展」も開く。

※出展社数、製品数、製品情報およびセミナー講演数は、同時開催展を含む2020年10月2日時点での最終見込みであり、開催時には増減の可能性があります。/出展社数は出展契約企業に加え、共同出展する グループ企業・パートナー企業も含む。(同種の展示会との出展社数、製品展示面積の比較)

目玉は「アットコスメ」とコラボした
ベストコスメ コレクション

 「国際化粧品展」では毎回、企業の担当者や分野のスペシャリストを招いたセミナープログラムや展示企画などを用意しているが、今回の特別展示企画は日本最大のコスメ・美容サイト「アットコスメ」とコラボレートした“ベストコスメ コレクション”を開催。9月に大阪で行った化粧品専門展でも好評だった展示企画で、東京では初開催となる。「ベストコスメアワード2020」受賞アイテムが一堂に会し、“売れるコスメ”の共通点を解説する。

ウィズコロナ向けコスメや
日本発ビーガンコスメも登場

 今年の特徴として、ウィズコロナ時代を意識したコスメも続々と登場する。マスク着用による肌荒れを鎮静化するシカクリームをはじめ、“オンライン映え”するグリッターコスメ、“お家美容”の需要にぴったりな最新パックやマスクなどがラインアップ。そのほか、国産のビーガン・ハラル認証コスメ、CBD(カンナビジオール)アイテムといったトレンド製品もそろう。

「エステ・美容医療EXPO」も
初開催

 これまで「国際化粧品展」の中で訴求していたエステ・美容医療分野だが、年々需要が高まってきたことから、「エステ・美容医療EXPO」としてスピンアウトし初開催する。日本初上陸の痩身マシンや成分を肌の深部まで浸透させる最先端のエレクトロポレーションといった注目の美容機器が登場。さらに、併催セミナーでは 「美容医療トレンド」「サロン集客」などビジネスに役立つ全120講演を開催する。

INFORMATION
国際化粧品展(COSME TOKYO 2021)

期間:2021年1月13~15日
時間:10:00~18:00(最終日のみ17時終了)
会場:東京ビッグサイト
住所:東京都江東区有明3-11-1
入場料:招待券持参者は無料(招待券がない場合は5000円)


問い合わせ先
[国際] 化粧品展 東京 事務局
主催者 リード エグジビション ジャパン
03-3349-8587

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「サンローラン」2021年春夏コレクション

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」が2021年春夏コレクションを発表した。

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D2Cジュエリーブランド「ヘリカルコード」が初の実店舗オープン ギャラリーやカフェも併設

 D2Cジュエリーブランド「ヘリカルコード(HELICAL CHORD)」は12月16日、東京・恵比寿にギャラリーとカフェを併設した初の実店舗をオープンした。実際にアイテムを手に取ることのできる同店で、ブランドの世界観を体験してもらうことが狙いだ。

 同ブランドはデザイナーのKangが2005年に設立した「アートオブインスピレーション(ART OF INSPIRATION)」をリブランディングして誕生したもの。ブランド名は“helical(らせん)”と“chord(音)”を組み合わせ、“人生のパートナーのような存在として、ジュエリーで毎日を少しでも豊かにしたい”という思いを込めた。国内トップクラスの職人が一つ一つ丁寧に制作した高品質なジュエリーをそろえ、中間業者を通さずに適正な価格で販売する。全てのアイテムに生涯無償保証が付いている点も特徴だ。

 同店ではキーモチーフである“らせん”を表現した“ヘリカル”コレクションや、“つながり・チェーン”を表現した“コードリンクス”コレクションのアイテムなど全22デザインのアイテムを自由に試着することができる。またブライダルリングは、Kangデザイナー自身が直接接客し、カップルのストーリーに着想を得たオーダーメイドのアイテムを提案する。

 さらに店内はギャラリー機能も持たせ、Kangデザイナーの着想源となったモチーフなどを展示し、各コレクションの世界観を演出した。加えて、「アートオブインスピレーション」のコレクションやKangデザイナーが著名人にデザインしたオリジナルジュエリーなども展示し、ブランドヒストリーを体験できるスペースも設けた。カフェでは12月の期間中にドリンクを注文した人を対象にオリジナルのスイーツをプレゼントする。

■HELICAL CHORD GALLERY & CAFE
オープン日:12月16日
営業時間:11:30~20:00(平日)11:00~20:00(土日祝)
住所:東京都渋谷区恵比寿南2-17-3 1階

問い合わせ先
ヘリカルコードフリーダイヤル
0120-846-707 (11:00〜20:00)

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いじめられてる(!?)アパレルを、私たちは肯定したい エディターズレター(2020年9月18日配信分)

※この記事は2020年9月18日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

いじめられてる(!?)アパレルを、私たちは肯定したい

 ビジネスメディア「ダイヤモンド オンライン」の「アパレル元社員覆面座談会」が“メチャキツ”ですね。「上が詰まっている」「百貨店は本当に偉そう」「プロ意識に欠けている」「あれでは今後も変われない」ーー。財津一郎ならずとも「キビシー」と漏らし、同業として(私たちは自分たちがメディアではなく、ファッション&ビューティ業界の一端と思っているフシがあります)悲しくなって、「ごめんなさい!」と半ベソをかきながら謝りたくなる衝動に駆られます。

 上述のコメントは、全て真実なのだと思います。でも、なんか「いじめられてる」カンジがするのも事実です。これは「ダイヤモンド オンライン」に限らず、「ガイアの夜明け」なども見ていると「ごめんなさい……」と漏らしてしまいそうな場面が度々。私たちが「いじめられている!?」と感じる記事や番組は、なんだかレギュラー化している印象があります。リアクションの良いコンテンツなのでしょう。

 この「いじめっぽい」の原因は、なんでしょうか?やっぱり「外から見ると、よくわかんない」からなのでしょうね。いや、他の業界だってそうかもしれませんが、ことアパレル業界は「排他的」に映るのでしょう。それが、業界の遅れを指摘する記事に、ちょっとだけ悪意に思えるエッセンスが加わる原因で、「いじめられてる!?」という感覚につながっているのかな?と思います。いや、頑張らなきゃいけないのは、私たちなんですけれどね。

 社内の同僚は今、なんとなく同じ思いを抱いているのでしょう。ビジネスプランニング部の櫻井部長が「『WWDジャパン』はファッションとビューティ業界を肯定しながら、健全な発展のためのプラットフォームとして機能すべき」と発言した時、私たちは皆、「それだ‼︎」とヒザを打ちました。

 「業界を肯定しながら」、私たちには必要なスタンスですね。周りは、否定ばっかりするかもしれません。なら私たちは、そんな皆さんと同じ方向を見据えながらも、肯定しながら、健全な発展のために指摘もしながら、そこに向かいたいと思っています。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

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俺の、「原価じゃぶじゃぶ」のデリ&カフェは、「俺フレ」冷食も売る複合店。地方SCが興味持ちそう

 「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」で知られる俺の株式会社が新業態を東京・東銀座に出店した。もともと「俺のBakery」だった物件で、1階をデリと食品販売の「俺のGrand Market(グランマーケット)」、2階を飲食主体の「俺のGrand Table(グランテーブル)」とした。小売、中食、外食を融合させた「グローサラント」業態だが、地方の商業施設の「ウリ」としていける予感がする。
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俺の、「原価じゃぶじゃぶ」のデリ&カフェは、「俺フレ」冷食も売る。地方SCが興味持ちそう

 「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」で知られる俺の株式会社が新業態を東京・東銀座に出店した。もともと「俺のBakery」だった物件で、1階をデリと食品販売の「俺のGrand Market(グランマーケット)」、2階を飲食主体の「俺のGrand Table(グランテーブル)」とした。小売、中食、外食を融合させた「グローサラント」業態だが、地方の商業施設の「ウリ」としていける予感がする。
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「ダンスキン」が「ウジョー」とのカプセルコレクションを発表 アシンメトリーなパフォーマンスウエア

 ゴールドウインのアクティブウエアブランド「ダンスキン(DANSKIN)」は、西崎暢によるファッションブランド「ウジョー(UJOH)」と協業したカプセルコレクションを発表した。

 ラインアップは、タンクトップとTシャツがドッキングしたトップス(1万8000円)や、制電素材を使ったワンショルダーのストラップ付きスカート(3万5000円)、防水素材でできたスリーブにスリットを入れたコート(6万5000円)などの全9型。いずれも「ウジョー」が得意とするアシンメトリーなカッティングを取り入れながら、「ダンスキン」の着心地にこだわった機能素材を融合している。販売は2021年2月から、「ダンスキン」「ニュートラルワークス(NEUTRALWORKS)」の実店舗をはじめ、「ダンスキン」「ウジョー」の公式オンラインストアなどの限定店舗で取り扱う。

 「ウジョー」の西崎は「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」や「ワイズ(Y’S)」でパタンナーとして経験を積み、2009年に「ウジョー」を立ち上げた。パタンナー視点の本質的なテーラリング、大胆なカッティングに定評がある。これまでにミラノやパリでファッションショーを披露している。

 「ダンスキン」は1882年にニューヨークでスタートし、“ダンス”と“スキン”を掛け合わせたブランド名の通り、ダンサーたちの体を包む第二の肌のようなウエアを扱ってきた。現在はバレエダンサーのプロフェッショナルウエアだけでなく、トレーニングやヨガ、ランニングまで幅広いシーンで使用できる商品をそろえる。「ウジョー」の他にも、「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」や「レキサミ(REKISAMI)」のデザイナーであり、バレエダンサーとしての経験を持つ幾左田千佳との協業ライン「ディア ダンスキン(DEAR DANSKIN)」を展開している。

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新世代立ち飲み「岩瀬串店」が20代女子をトリコに。推定坪月商30万円。「格好良くて、映えて、コスパ良し」

 福岡の中心街・天神から徒歩15分。流行の飲食店やショップが立ち並ぶ大名エリアにある「岩瀬串店」は、連日多くの若者でにぎわいを見せている。いわゆるセンベロ系ではなく、外観はスタイリッシュ。だが、そんな格好良さだけではない人気の秘密があった。
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「内田理央、本気でTシャツビジネスに挑む」Vol.0 オタク時代に気づいたTシャツの魅力

 女優やモデルとして活躍する内田理央の普段着は、Tシャツやパーカなどカジュアルが多い。自身のグッズTシャツでは“普段着で着用できるファンT”をコンセプトに、ビキニ姿や虫眼鏡、目もと、幼少期の写真など、さまざまな要素を一つのイラストとして落とし込む。そこで本人が持つ独自の感性と個性を存分に生かしながら、ファッション性や売り方、ブランドの存在理由にまでこだわった「本気のTシャツビジネス」をスタート!「WWD JAPAN.com」が紹介する各界の先駆者にTシャツという商品や、プリントするイラスト、完成した洋服の売り方というビジネスについて学びながら、名前貸しとは全然違う、本気のTシャツビジネスを目指します。0回目は本人にTシャツの魅力について聞いた。

WWD:どうしてTシャツを作りたいと思った?

内田理央(以下、内田):今は女優・モデルを中心に活動していますが、学生時代はキャラクターTシャツを大量に所有するほどのオタクでした。当時は「オタク」と思われていたのに、モデルを始めて、ストリートテイストでキャラTを着こなすと「オシャレ」って言ってくれる。そこで「Tシャツが持つ力はすごいんじゃないか?」と思うようになりました。最近は、自分のグッズTシャツを販売しています。ファンの皆さんは楽しんで着用してくれますが、まだまだ「グッズ」。さらにTシャツの魅力・ビジネスについて知りたいと思いました。

WWD:これまでに製作したTシャツのデザインの着想源はどこから?

内田:コラージュを手掛けている友人に、自分が持つ色々なイメージを伝えて製作しています。親知らずを抜いた記念に製作したTシャツは、フロントに“OYASHIRAZU”を、バックには私が親知らずを抜いた時の写真をプリントしました。

WWD:それらを通して、Tシャツの可能性やデザインのポテンシャルを感じたんですね。

内田:新型コロナウイルスの影響で経営が厳しい企業や団体とコラボして、Tシャツを一枚でも多く販売することで少しでも社会貢献したいという思いも強いです。今年買った動物園のグッズTシャツは、普段着としてはなかなか着用しづらいものでした。みんなが購入して着用写真がSNSで広がれば、「動物園を救えるのに!」と勝手に悔しくなってしまいました。

WWD:Tシャツは奥が深く、生地やサイズ感、パターン、イラスト、売り方もさまざま。そのあたりを一緒に勉強する覚悟はある?

内田:知識のない人間がアパレル業界で実績を築くというのは、過去のタレントさんたちを見ても「大変な道のりだ」と覚悟しています。それでも今だからこそ、「Tシャツで世界を救いたい」と思っています。一から勉強したいです。

WWD: 3カ月〜半年ぐらいは“Tシャツ修行”を積まなければいけないかも。

内田:もちろんです!よろしくお願いします。

WWD:現段階でコラボしたい相手はいる?

内田:大好きな横浜中華街です(笑)。今年はなかなか行けなくて、落ち着いた時に小籠包だけ食べに行きました。私はずっと「小籠包のTシャツを自分で着たい」と憧れていて、特に応援したいと思っています。横浜中華街で働く人たちだけが着用するのではなく、ファッションが好きな人や若い人、中華街を知らない人など、いろいろな人が着用できるものを作りたいです。

WWD:今の夢は「老若男女が着用する小籠包Tシャツ」ですね(笑)。それが今後、どう変わるのか、乞うご期待ですね。

内田:それはとても難しいことですが、夢は大きく持ちたいと思います!

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一時停止が決まった「GO TO トラベル」 ファッション業界への還元はどの程度あった?

 コロナ第3波の拡大を受け、「GO TO トラベル(以下、GO TO)」の12月28日~1月11日の停止が発表された。「GO TO」の地域共通クーポンは使用対象店舗としてアパレル小売業も含まれており、ファッション業界としても今回の停止は無関係な話ではない。ただし、実際のところは「『GO TO』の還元は観光業や飲食業が中心で、ファッション小売業への還元はごく一部」と嘆く声も業界内からはこれまでも聞こえてきていた。5月にファッション小売業支援のための署名活動を立ち上げ、コロナの終息が見えない中でその後も政府や省庁に陳情を続けているシューズブランド「ユナイテッド ヌード(UNITED NUDE)」の青田行・日本法人社長に聞いた。

WWD:青田社長らが5月にオンライン署名活動を立ち上げ、その後も政治家や官僚などと面会して要望を伝え続けてきたことなどが背景の一つとなって、ファッション小売業も「GO TO」の対象となった。

青田行「ユナイテッド ヌード」日本法人社長(以下、青田):対象になるように働きかけてくださった方々にまずはお礼を言いたい。ただ、そのうえで「GO TO」によるファッション業界への還元は一部にとどまっているというのが実情だ。制度設計上、地域共通クーポンはやはりホテル内や飲食店などで使われるケースが圧倒的に多く、当社の店頭でクーポンを使用するお客さまは週に2~3人いるかどうか。ファッション小売店でもクーポンが使えるという認識を広める努力がもっと必要だと思っていたが、ここにきて感染第3波が広がって、状況も変わってきた。

WWD:感染再拡大の中で、今後の状況をどのように考えて、どんな動きをしているのか。「GO TO」は2020年度の第3次補正予算で、21年6月末までの延長(約1兆円の追加予算計上)も明らかになったが。

青田:今後、感染がさらに広がれば、一部地域には再び緊急事態宣言が発令される可能性もある。そうなると、われわれは“不要不急”業種としてまた休業を余儀なくされる。そこまでの状況には至らないとしても、消費が低迷する中でファッション小売業としても他の業界と同様、支援を得るために政府に対して働きかけを続けていくことは大切だ。5月以降、政治家や官僚の方と面会し、企業破綻も相次いだファッション業界の状況や業種を限定しない経済活性化策の必要性などを訴えてきた。引き続き、菅義偉内閣の有識者会議メンバーでもある国際政治学者の三浦瑠麗氏を通して、11月にも長坂康正・経済産業副大臣や永澤剛・経済産業省製造産業局生活製品課長などと面会する機会を得た。その場では、「GO TO」の仕組みに代わる、より小売業に直結する施策の必要性を伝えた。

WWD:具体的にどのような施策や支援を訴えたのか。

青田:「GO TO」は人の移動が伴うことで感染も拡大させてしまう恐れがある。しかし、小売業の活性化のためには旅行先のみで使えるクーポンである必要性はなく、地元で使える業種を問わない(=ファッション分野の小売りに限らない)買い物券のようなものの方が消費には直結する。また、「GO TO」は仕組みがやや煩雑で、どうすればクーポンの使用対象店舗になるのかが分からないといった声も業界内からは聞こえてきた。そこで、2019年10月の消費増税に伴って実施されたキャッシュレス・ポイント還元事業の仕組みを再度活用して、キャッシュレスで買い物をするお客さまは割り引くような形を来年度予算などで採るのはどうか、といったことも伝えた。その方式なら、小売店の側は既に一度経験していることなので新たな設備投資が必要ないし、お客さまも仕組みに慣れている。

WWD:引き続き、世の中には「経済優先・消費活性化推進は、すなわち人命の軽視だ」という批判の声もある。

青田:4~5月の緊急事態宣言下とは違い、今はコロナ禍でも「比較的影響がない、むしろ今までよりも好調だ」という人・業種と、その反対に「非常にダメージを受けている」という人・業種とに二極化していると思う。われわれの業界にも、好調企業と年末の資金繰りに苦労している企業がある。「影響がない、好調だ」という人には経済を回していってもらわないと、コロナでは助かっても経済面で困窮し立ち行かなくなるというケースが大いにあり得る。余裕がある人が経済を回すことをためらわないような、「消費をしてもいいんだ」と感じられるムード作りを政府や業界に対して訴えていくことが、今後も大切だと思っている。

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「キジマ タカユキ」から「オーラリー」と「スタイリスト私物」とのコラボキャップが発売

 「キジマ タカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)」は、「オーラリー(AURALEE)」とスタイリストの山本康一郎の「スタイリスト私物」とコラボした帽子をウェブサイト上で抽選販売する。期間は12月19日10時から〜21日10時まで。当選者は22日12時から順次発表される。

 コラボした帽子は全2型。定番キャップのつばを7mmの厚さに変更し、アウターとのバランスを追求した“CASHMERE FLANNEL CAP”(2万5000円)と、昨年11月に発売した「スタイリスト私物」とのコラボモデル“LAYERABLE COTTON HAT”(1万6000円)。「オーラリー」が特別に製作したフランネル生地を使用した“CASHMERE FLANNEL CAP”は、厳しい環境のもとで育ったカシミヤ山羊の毛を100%使用し、ライナーにシンサレートの中綿を加えたことでボリュームと暖かさを兼ね備えた。また後ろ側のゴムギャザーによりフィット感を高め、内側のテープ裏にはサイズ調整用のベルクロアジャスターを付属した。

 “LAYERABLE COTTON HAT”は、昨年のモデルからブリムを5mm広げ、クラウンの角を取り、前回より丸みのあるシルエットに仕上げた。耐水・はっ水性を備えたコットン100%の高密度オックスを使用し、ウレタンコーティング加工を生地の裏側に施しハリ感を出した。本体内側にはフィット感を調整できるドローコードを付属したほか、オーバーサイズ設計によりキャップとのレイヤーが可能だ。

 また「キジマ タカユキ」代官山店において、両サンプルの試着を12月18日まで行っている。営業時間は16時から20時まで。

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男性2名が実践するファッションとしてのカラーメイク

 近年のメンズコスメ市場は、ベースメイクやカラーメイクを発表するブランドが相次ぎ、スキンケアだけでなく、BBクリームやファンデーション、さらにはカラーメイクを取り入れた男性も増加している。メイクを普通にしている韓国アーティストの台頭で中性的な“美”に憧れる若者が増加しているのに加え、ラッパーでファッションアイコンとしても人気を博すエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)やポスト・マローン(Post Malone)はネイルをファッションの一部として取り入れていることなどから、街中でネイルをしている男性を見かけることも珍しくなくなった。今回、メイクをファッションの一部として、メイクを含めたトータルファッションを楽しむ男性2人を取材した。

アクセサリー感覚で楽しむメイクやネイル

 

WWD:メイクはいつごろから始めた?

野口:今年の初夏くらいからです。新型コロナウイルスの影響で、人と会いづらくなっていた状況だったので家にいる時間が長くなっていました。それを逆手にとって自宅でいろいろ試したり、研究したりして過ごしていました。始めるにはちょうど良いタイミングだったと思います。

WWD:きっかけは何だった?

野口:アクセサリーを着用するような感覚でネイルをしている男友達がいて、はじめはネイルに興味を持ちました。普段黒い服しか着ないので、体の一部に色があるのが新鮮で楽しかったです。メイクも目元にカラーがあってもいいかなとネイルの延長で始めました。ファッションに挿し色を加えるような感覚で、今では日々自分の好きなカラーを探していて、完全に“沼”にハマっています。

WWD:メイクを始めて気づいたことはあった?

野口:その日の気分は大きく変わります。先ほども言いましたが、黒い服しか着ないので、街中で目立たないようとどこか意識しています。でもメイクをしていると少し視線を感じるので、それが良い緊張感で生活にハリが生まれました。決して目立ちたいわけでないんですが(笑)

WWD:どのようにメイクの情報を得ているの?

野口:ユーチューブでも見るような韓国っぽい“メンズメイク”は、自分のしたいイメージとは異なっていたので、あまり参考にならないなと思っていました。ピンタレスト(PINTEREST)で探しているうちに、ネイルとメイクをしている海外のモデルを見つけて自分でも真似できそうだなと思って参考にしています。

WWD:メイクをする時の基準は?

野口:ネイルの色によって気分が変わるので、今日は(インタビューを受けるので)落ち着いた印象の緑を塗っています。目元には「ウズ(UZU)」のカーキのアイライナーやマスカラを引いています。「ウズ」は友人が使っていて興味を持ちました。気分を上げたいときは暖色系のコスメを使用して、オンオフ関係なく自由に楽しんでます。

WWD:メイクをするようになったら、周囲の人もメイクも気になるようになった?

野口:メイクを始めるまでは全く分からなかったんですが、自身で使用することで色んなブランドがあって、どういったメイクができるといった理解度も深まりました。街中の女性のメイクを見てどんな風に自分に落とし込めるか、どうすればファッションとして取り入れられるかを考えています。

WWD:ネイルや目元以外のメイクはしない?

野口:以前にBBクリームを試してみたんですが、肌を覆いつくすような印象だったので現状ネイルとアイメイク以外はしていないですね。ただ何かほかに楽しめるものがあれば取り入れたいなと思います。最近では眉ティントにも興味があります。ネイルと同じようにしばらく色が持つので、カラーが楽しめていいんじゃないかなと思います。

WWD:買い物は店頭?オンラインサイト?

野口:お店の雰囲気や店員さんと話すのは緊張するのでオンラインで買うことが多いです。ネイルをしている友人も買い物に行くときに「彼女さんにプレゼントですか?」と聞かれると話していて、まだ男性がメイクやネイルをすることに世の中は慣れていない、理解が追い付いていないのかなと感じています。

WWD:メイクをしたい男性に向けて何かアドバイスするとすれば?

野口:どの色やどんな物を使うのが正解と考える必要はないと思います。ブルーべース、イエローベースなど自分の肌に合ったパーソナルカラー診断もありますが、自分が楽しいと思うカラーを使えばいいと思いますし、ロジカルに考える必要はないって伝えたいです。

メイクも合わせたファッションを意識

 

WWD:メイクをはじめたきっかけは?

定岡:中学2年生のころにK-POPアーティストのビッグバン(BIGBANG)にハマり、男性がアイラインやリップなど、メイクをしていることに衝撃を受けたのがきっかけです。当時、周囲にはメイクをしている男性がおらず、化粧品の知識もなかったので、最初は軽くファンデーションをしたり、眉毛を描いたりと初歩的なことから始めました。

WWD:そこからどのようにメイクを覚えた?

定岡:"渋谷系メンズ"雑誌「メンズエッグ(men's egg)」がギャル男風メイクのファンデーションの塗り方や眉毛の整え方などが特集していて、それを参考にしていました。今でこそユーチューブなどでもメイクのハウツー動画が溢れていますが、当時はメンズ雑誌から情報を得るしかなかったんです。

WWD:女性向け雑誌は読んでいなかった?

定岡:当時、メンズ誌は肌や眉の整え方など身だしなみとしてのメイクしか載っていなかったので、次第に姉や妹が買っていた「セブンティーン(Seventeen)」(集英社)などを読み始めて、アイシャドウやリップの塗り方など徐々にカラーメイクの勉強をしていました。

WWD:どうやって自分に合うコスメを探していった?

定岡:以前、韓国コスメショップで働いていたほど韓国コスメが好きなんですが、成分にもこだわっているものも多い反面、ファンデーションなどはなかなか、肌に合うものを見つけられませんでした。なので百貨店で外資系ブランドのBAさんにアドバイスをもらったり、手につけて色味を確認したりして探しました。

WWD:店頭でタッチアップもしてもらう?

定岡:実は、今まで顔にタッチアップしてもらった経験がないんです。メンズメイクがどんどん普及すればいいなと思う反面、現状男性がタッチアップしている光景はまだまた珍しいですし、僕自身も少しタッチアップを受けるのに抵抗があります。韓国コスメショップで働いていた時に、店外で入りたそうにしていた男性のお客さんに声をかけると、「メイクの知識もなく女性しかいなくて恥ずかしくて……」と言っていて、僕と同じように周囲の目を気にしているんじゃないかと感じました。はやく世間の理解が深まればなと思います。

WWD:どれくらいの頻度でメイクしている?

定岡:毎日です。仕事の時は現場にメイクさんがいても自分でしちゃうくらいこだわりが強いですし、コンビニに行くときでさえメイクは欠かせないです。いつもメイク道具は持ち歩いていて特にUVカット効果の高い日焼け止めは欠かせません。

WWD:メイクにはどれくらい時間をかける?

定岡:大体1時間~1時間半です。仕事上、朝がとても早い時もありますがそれでも欠かさずメイクをします。メイク後の自分が好きだし、自信を与えてくれる。それが一日のモチベーションにもなるのでメイクをする時間は、僕にとってはすごく大切で楽しい瞬間です。

WWD:マスク生活を強いられる今、メイクにも何か変化はあった?

定岡:リップはマスクを外した時に塗るようにしています。顔の大部分が隠れているので見えている目元は、特に以前よりもメイクで遊ぶようになりました。これまで使ってこなかったマスカラを塗り始めたり、アイシャドウもピンクなどの明るい色を取り入れたりしています。マスカラは「ウズ(UZU)」を愛用していて、肌が暗めなので主張が強くなり過ぎないようにコッパー(ブロンズカラー)などのブラウン系を使っています。

WWD:こだわっているメイクのポイントは?

定岡:最近はホワイトのアイラインです。今まではブラウン系のアイシャドウは使っていましたが、「ウズ」ホワイトのアイラインを使うようになってから、カラーを引き立ててくれるオレンジやイエローなど原色系のアイシャドウを使うようになりました。これまでリップやアイブロウなどは使用していましたが、本格的にカラーメイクを始めたのは「ウズ」を使用し始めたのがきっかけです。

WWD:メイクを始める前後で何か変わったことは?

定岡:沖縄出身でよく日焼けしていたこともあり、肌が黒いのがコンプレックスでした。メイクはそういったコンプレックスをカバーしてくれて自信をくれるので、メイクをしている自分のほうが100倍くらい好きです。コンプレックスをなくしてくれる生活に欠かせない存在です。今はファッションの一部としても取り入れています。

WWD:どんな風に取り入れている?

定岡:アイラインって昔は黒系のカラーが多くて目を大きく見せたり、強調したりというイメージでした。今は目元にカラーを持ってきて、アクセサリー感覚でファッションに合わせたメイクにハマっています。例えば、今日の少しモードなコーディネートだと白いレザーのベストと刺し色のオレンジを目元にアイラインの色でリンクさせています。メイクも込みのファッションを意識しています。

WWD:どうすれば男性のメイクにもっと理解が深まると思う?

定岡:メイクをしている男性がもっと“自分”を発信していかなきゃいけないと思います。
どうすればメンズメイクが広まるのか、当たり前になるのかを僕も日々考えています。

WWD:メイクに一歩踏み出せない男性に言葉をかけるなら?

定岡:他人からどう見られるか、メイクをしている自分がどんな風に思われるか不安な気持ちになる男性も多いはずです。僕も昔はそうでした。自分のメイクが周囲にどう思われるか不安で、なるべく自然に見えるように気を使いましたし、不安で鏡ばかり見ていました。だけど今ではメイクをすることで自信も持てたし、今では「誰かの目を気にして躊躇する必要はない。もっと自分らしさを表現したほうがいい」と強く思います。

WWD:ダイバーシティの価値観が広まりつつある現在、“メンズメイク”という言葉に違和感を感じる?

定岡:女性が必ずメイクをしなければいけないという決まりはないし、逆に男性だからメイクをしちゃいけないという決まりもない。だから誰がしていてもおかしくない世の中になればいいなと思います。そういった意味では“メンズメイク”という言葉がなくなるほど寛容な社会になればなと思います。

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アディダス、「リーボック」売却検討を認める 有力候補はバーニーズの親会社

 アディダス(ADIDAS)は14日、かねてより話にあがっていた傘下ブランド「リーボック(REEBOK)」の売却を検討していると正式に認めた。売却先にはブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)が有力視されている。

 アディダスは新たな5カ年計画の一環として、「『リーボック』の今後の戦略の見直しを開始した。売却と、われわれの一部であり続けることの両方が可能性として挙がっている。正式な決定は21年3月10日に発表する」と述べた。

 ABGと契約し、“NBA史上最高のセンター”と呼ばれるシャックことシャキール・オニール(Shaquille O'Neal)は、一年以上前から「リーボック」の獲得への興味を示していた。2015年にABGと契約を結んで知的財産の所有及び管理をし、自身の名を冠した「シャック ブランド(SHAQ BRAND)」を国際的に拡大したオニールは、90年代にNBAで「リーボック」のアンバサダーを務めていた。

 情報筋によると、「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEWYORK)」「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」「フォーエバー21(FOREVER 21)」を持つABGは、「リーボック」の獲得に間違いなく関心があるという。ABGは他にも、「ボルコム(VOLCOM)」「スパイダー(SPYDER)」など50を超えるブランドや資産を管理している。

 「リーボック」は06年にアディダスに31億ユーロ(約3193億円)で買収されて以来、業績は長らく低迷しており、新型コロナウイルスの影響で店舗の休業を余儀なくされたことから欧米を中心に売り上げが激減した。16年に導入した強化戦略が奏功し18年にようやく黒字化したが、20年の「リーボック」の1~6月期の売上高は前年同期比27.2%減の6億ユーロ(約756億円)となった。マット・オトゥール(Matt O'Toole)=リーボック社長は、現段階でのコメントを控えている。

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「WWDJAPAN.com」読者が選ぶ2020年ベスコスは?「無印」「シャネル」「ダヴィネス」が人気

 「WWDビューティ」は現在、今年最も売れた化粧品をたたえる「WWDビューティ ベストコスメ2020」を毎日発表している。また、公式インスタグラムアカウント(@wwd_jp)では、フォロワーに「今年買って良かった」と思うスキンケア、メイクアップ、ヘアケアをそれぞれ聞いた。そんなフォロワーが選ぶベスコスはプチプラからデパコス、D2Cブランドなど分野や価格帯も多岐にわたり、アイテムもさまざまだった。ここでは各カテゴリーで回答数が多かったブランドをランキング形式で紹介する。

スキンケア

1位 無印良品 “導入化粧液”“アルガンオイル”“ホホバオイル”など
2位 アルビオン “薬用スキンコンディショナー エッセンシャル”など
3位 イプサ “ザ ・タイムR アクア”など

 スキンケアでは「無印良品」が圧倒的に人気で、中でも“導入化粧液”が多くの支持を集めた。また「アルビオン」の“薬用スキンコンディショナー エッセンシャル”や「イプサ」の“ザ ・タイムR アクア”など、「WWDビューティ ベストコスメ 2020」のスキンケア部門にランクインした不動のベストセラーも見られた。

メイクアップ

1位 シャネル “ルージュアリュールラック””ボームエサンシエル”など
2位 アディクション “ザ アイシャドウ”
3位 ディオール “サンク クルール クチュール”など

 メイクアップは「シャネル」がトップで、10月に発売したばかりの艶タイプのリップ“ルージュアリュールラック”という回答が多かった。「アディクション」は今年の夏にリニューアルした“ザ アイシャドウ”が支持を集め、その中でもスパークルタイプが人気だった。また「ディオール」もリニューアルしたアイシャドウパレット“サンククルール クチュール”が好評だった。

ヘア

1位 ダヴィネス “オーセンティックオイル”“オーセンティックバター”など
2位 エヌドット “ポリッシュオイル”“ナチュラルバーム”など
2位 モロッカンオイル “トリートメント”など
2位 コタ “スタイリング ベース B7”“スタイリング ベース B5”など

 ヘアはサロン専売品がほとんどで、ヘアオイルがトップを独占。「ダヴィネス」の“オーセンティックオイル”や「エヌドット」の“ポリッシュオイル”、「モロッカンオイル」の“トリートメント”など、はやりのウエットヘアを簡単にかなえるアイテムが目立った。いずれもブランドを代表するアイコン製品だ。

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「ディウカ」2021年春夏コレクション

 「ディウカ(DIVKA)」が2021年春夏コレクションを発表した。

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ムスリムモデルのハリマ・アデンがインスタで振り返る「ヒジャブとモデル活動」

 新型コロナウイルスによるロックダウンにより多くの人が自身を見つめ直し、価値観をも再考することになった。ケニアの難民キャンプで生まれアメリカで育った、ソマリアにルーツを持つモデルのハリマ・アデン(Halima Aden)もその一人だ。彼女は11月末、自身のインスタグラムでヒジャブとともに活動してきたこれまでのモデル人生を振り返り、ファッション業界でのキャリアがヒジャブを着用する女性としての彼女のアイデンティティーを反映していなかったと結論づけた。フランクな絵文字やコメントを交えた複数のストーリー投稿で自身の体験をまとめながら、ファッション業界の人種や宗教に対する価値観について当事者として声をあげたのだ。その背景には、彼女と共により多くの時間を過ごしてきた母親からの影響も大きかったという。

 アデンは2016年11月に開催された「ミスUSA」のミネソタ代表を決めるコンテストにヒジャブを着用して出場したことが話題になった。入賞を逃したものの多くのメディアに取り上げられるきっかけとなり、ヒジャブを着用したモデルとして初めて有名ファッション誌の表紙にも起用されるなど、ファッション業界に新風をもたらした人物だ。

 インスタグラムの最初の投稿には、17年に彼女を「フェンティ ビューティ バイ リアーナ(FENTY BEAUTY BY RIHANNA)のキャンペーンに起用したリアーナ(Rihanna)に感謝の意を表明しながら「これが本当のハリマ。これが私の立ち返るところ」とコメントした。続けて「マイノリティーの中のマイノリティーでいることは簡単ではない。私の“ヒジャブの旅”は山あり谷ありだった。新型コロナ禍と業界から距離を置いたことにより、私が旅のどこで道を踏み外したのか気づくことができた」と書き出している。

 “ヒジャブの旅”の中で彼女は後悔している仕事をいくつも上げており、その中にはジーンズを頭から被せただけのものもある。“あなたのスタイルを探そう(FIND YOUR STYLE)”と書かれた広告の写真を引用して、「なぜスカートやワンピースしか着ないのに、ジーンズを頭に載せることに同意してしまったのだろう」とコメントした。

 ほかにもニット帽を被り、その下からはみ出すようにスカーフを巻いているものや、イエローを使用したアイメイクを施して目元だけを写したものも、自身のアイデンティティーに添うものではなかったと振り返っている。アデンは自分の価値観に反することをしたことを後悔しながら、同時にムスリムのスタイリストの少なさにも言及している。

 「この業界が、私でさえ葛藤している“つつましさ”で私を称賛する限り、私の心は救われない。その間にも私の同志は利用されて傷ついている。私は今自分のために立ち上がっているけれど、ファッションの中で自分の魂を見失ってしまったすべての人々のためにも、このようなスタンスをとっている。私たちはファッションによる評価を必要とすることはない」と語った。

 また黄色いスカーフをターバンのように身に付けた写真を引用して、「みんなから“ホットなヒジャブ着用者”だと思われたがっていたのを覚えている。それ自体がもう目的を見失っているのに。正直言うと、それはめちゃくちゃなだけだった」とコメントした。

 一方で女友達からの応援やサポートは、彼女の振り返りの中でたびたび見られる。「ヒジャブについて自分を振り返ってみると、友人たちに囲まれている時が一番心強かった。これこそ私が今、自分自身について探っているテーマだ」と言う。エティハド・トレーニング・アカデミー(Etihad Training Academy)で制服とヒジャブを着た女性と手を繋いでいる写真のコメントには、「これは、私が正しいことをした時。それは、素晴らしいことに取り組み、ステレオタイプを打ち破る他のヒジャブ着用者と交流を重ねていくこと」と語る。

 「私はファッション業界の間違った部分にいたが、この業界がランウエイショーや雑誌だけの世界でないと知ることができてよかった。現在は恩返しをしながら、本当の変化をもたらしているブランドがたくさんある。本当の意味でシステムを変えるためには、このような対話をもっと増やしていかなければいけない。それ以上も以下もない」とし、アデンはファッション業界に急いで復帰するつもりはないと述べた。そして、「私はこれからも自分らしいユニークな方法でキュートでいるわ!」と締めくくった。

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伊オンワードラグジュアリーグループの全株式を譲渡 オンワードHD、欧州事業悪化で

 オンワードホールディングス(HD)は、連結子会社オンワードイタリアS.p.A.が保有するオンワードラグジュアリーグループ S.p.A.(以下、OLG)の全株式を譲渡した。

 譲渡先は伊投資会社のNEMO S.R.Lで、売却額は非公表。これまでオンワードグループとの取引関係はなかった。OLGは2018年10月設立、資本金は2000万ユーロ。ラグジュアリーブランドの衣料品とシューズの製造・販売を主幹事業としてきたが、新型コロナウイルスの影響で足元の欧州の事業環境が急速に悪化していた。2020年2月期の売上高は1億2454万ユーロ、営業損益は1478万ユーロの赤字、純損益は1354万ユーロの赤字だった。

 オンワードHDは19年10月にイタリア事業の縮小や韓国事業からの撤退などを盛り込んだ「グローバル構造改革」の実施を発表。新型コロナの影響で事業の選択と集中の加速を余儀なくされる中、今回の事業譲渡もその改革の一環となる。譲渡日は12月11日。

 なお米WWDは、「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」などを擁するOTBがオンワードHDの「ジル サンダー(JIL SANDER)」獲得に向けて動いており、両者はすでに交渉の席についているとも報じている。この件に関してオンワードHDは「コメントを差し控える」(同社広報)としている。

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「WWDビューティ ベストコスメ2020」アウトバストリートメント&スタイリング剤・新製品部門

 「WWDビューティ ベストコスメ2020」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで今年もっとも売れた製品を発表。アウトバストリートメントとスタイリング剤の新製品は、バラエティー・ドラッグストアのみで集計した。アウトバストリートメント1位は「アンドハニー(&HONEY)」の“メルティ モイストリペアオイル”となった。「うねり・くせ毛ケアができるオイル。パッケージの可愛さもSNS映えする」とのコメント。2位は「エイトザタラソ(8 THE THALASSO)」の“バランシングセラム&スムースリペア 美容液オイル”と、「ヘアレシピ(HAIR RECIPE)」の“和の実 さらとろライスオイル”が同率となった。スタイリング剤では、ヘアだけでなく手指、ネイル、ボディーケアにも使えるバームが人気を集めた。また、ウエットスタイルの人気も継続中で、もみこむだけでウエットな艶が表現できるアイテムもランクインした。スタイリング剤1位は「プリュスオー(PLUS EAU)」“ポイントリペアピュア”。「マスカラタイプのスタイリング剤で、手を汚さずヘアのお直しができる。衛生的で時代の流れとマッチしていた」との意見。2位は「ボタニスト(BOTANIST)」“ボタニカルヘアバーム”。3位は「ロンドGINZA WITH ミラボーテ」“グロスバーム24H”という結果になった。

アウトバストリートメント・新製品部門

1位 “メルティ モイストリペアオイル”

「アンドハニー」

 製品の90%以上をマヌカハチミツ・ローヤルゼリー、アルガンオイル、プロポリスなどの保湿&保護成分で構成した“メルティ モイストリペアオイル”。マヌカハチミツ60%、ローズハチミツ20%、国内産生ハチミツ20%と、3種類のハチミツを独自比率で配合することで、髪の水分量を高め、うねり・くせ毛のケアを実現。ヘアオイルはシャワーローズハニーの香り。シャンプー、トリートメントと併用しても香りがケンカすることなく、ほのかな香りのレイヤードが楽しめる。(100mL、1400円)

2位 “バランシングセラム&スムースリペア 美容液オイル”

「エイトザタラソ」

 ベタつかず、サラリとしたテクスチャーの“スムースヘアオイル”。髪や頭皮も肌と同じように老化する事実に着目した、スキンケア処方の美容液オイル。リンゴ果実培養細胞エキスなど3種の植物幹細胞エキスのほかに、褐藻エキスである「ラミナリアオクロロイカエキス」を保湿成分として配合。シャンプー新製品部門に“スムースシャンプー”もランクインしており、インバスアイテムとの併用率も高い。(100mL、1400円)

2位 “和の実 さらとろライスオイル”

「ヘアレシピ」

 米1000粒から1滴しか取れない貴重な国産ライスオイルで作った“和の実 さらとろライスオイル”。ライスオイルに含まれるオレイン酸が、日本人の分厚く硬いといわれるキューティクルにしっかり浸透し、リノール酸がキューティクルを補修。また、米に含まれる「ガンマ-オリザノール」が、紫外線A波、紫外線B波を吸収し、紫外線ダメージから髪と地肌をプロテクト。髪だけでなく、地肌や手、ボディーオイルとマルチに使える。(53mL、2000円)


スタイリング剤・新製品部門

1位 “ポイントリペアピュア”

「プリュスオー」

 マスカラ形状のスタイリング剤で、髪の乱れが気になる部分をサッとなでるだけでスタイルが整う“ポイントリペアピュア”。一般的なアイメイク用マスカラよりも大型のブラシにジェル状の保湿ケア剤がついており、乱れた髪を包み周りの髪になじませる。手を汚さず、アホ毛やトップの短い浮き毛、まとめ髪のえり足などを抑える。人気のシースルーバングの仕上げにもいいと人気を集めた。ポーチに入るサイズで持ち運びにも便利。(10mL、1100円)

2位 “ボタニカルヘアバーム”

「ボタニスト」

 毛先にもみこむと、動きのあるウェットスタイルが作れると支持された「ボタニスト」“ボタニカルヘアバーム”。カカオ脂・シア脂・アーモンド油などの植物オイルがベースで、手に取ると体温でオイル状のテクスチャーになり、肌にスッとなじみ髪に潤いとツヤを与える。ヘアだけでなくハンドクリームとしても使える。「ボタニスト」インバスアイテムと併用する人も多い。レモングラスとゼラニウムの香り。(32g、1500円)

3位 “グロスバーム24H”

「ロンドGINZA Withミラボーテ」

 ヘアサロン「ロンド」とミラボーテが共同開発した“グロスバーム24H”。保湿成分であるシアバターを配合し、自然なまとまりと柔らかさのある質感が出せる。髪に潤いを与えながら毛束感を出せるため、初心者でも人気のウエットスタイルを作りやすい。オイルやクリームと比較すると軽い仕上がりで、カールや巻き髪などエアリーなスタイルにオススメ。シリコーン・パラベンフリーでハンド、ボディーの保湿クリームとしても使える。(40g、1600円)

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT : MISA KOTAKE

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創業125年を物語るクラフツマンシップの輝き 「スワロフスキー」のホリデーコレクション販売中

 オーストリア発のクリスタルブランド「スワロフスキー(SWAROVSKI)」が、クリスマスに向けたホリデーコレクションを「スワロフスキー」ストアと公式オンラインストアで販売中だ。

 特徴は、創業125年を物語る伝統のクラフツマンシップと革新的なテクニックを融合してパワーアップした品質とデザインだ。低温で固まるセラミックに手作業で1 つ1 つクリスタルをはめ込む「スワロフスキー」独自のポインティアージュ技法をはじめ、カットやセッティングの精緻な技術によってその輝きにさらに磨きをかけた。

 「スワロフスキー」の代表的モデルであるクラシックな“テニス(TENNIS)”に繊細なカットを施した“テニス デラックス(TENNIS DELUXE)”のネックレスは、フォーマルなシーンにも着用できるラグジュアリーなデザインにアップデートされた。「スワロフスキー」のアイコニックなシリーズである“スパークリングダンス(SPARKLING DANCE)”の新作は、バレリーナのチュチュからインスピレーションを得たエレガントなデザインだ。また、“ヴィットーレ(VITTORE)“のリングはペアシェイプやスクエアカットのジルコニアが象徴的で、タイムレスなデザインは手持ちのリングやジュエリーとの組み合わせも楽しめる。クリスマスシーズンに着用する高級感のあるアクセサリーとして、また大切な人に贈るギフトとして提案する「スワロフスキー」ならではのコレクションだ。

 現在、「スワロフスキー」はファミリーの5代目が経営を担っており、世界約170カ国におよそ3000店のショップを構える。伝統と革新に裏打ちされたモノ作りは世界で評価を高めている。

問い合わせ先
スワロフスキー・ジャパン(コンシューマーサービス) 
0120-10-8700

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「#FR2」の石川涼がスニーカーヘッズの為のファッションブランドをスタート 第1弾は“エア マックス 95”

 「#FR2」などを手掛けるせーのの石川涼社長がスニーカーヘッズ(熱狂的なスニーカーコレクターを指す)の為のファッションブランド「ザ・ネットワーク ビジネス(THE.NETWORK BUSINESS)」をスタートする。“Social Sneakers Service® for sneaker heads worldwide(世界中のスニーカーヘッズのためのソーシャルスニーカーサービス)”をコンセプトに、アトモス(ATMOS)と「ザ・ネットワーク ビジネス」の公式オンラインサイトで販売する。

 第1弾は、12月17日に発売する“ナイキ エアマックス95 OG(NIKE AIR MAX 95 OG)”のネオンイエローから着想を得たスエットパーカとスエットパンツのセットアップ。USコットンを使用した肉厚のヘビーウエイト素材で、全体にネオンイエローのグラフィックをプリントする。価格は3万6000円。ノベルティーとして、スニーカーの行列などに並んだときに便利な折りたたみ椅子が付く。

 “エア マックス 95”の発売日と同じく、17日に発売する。

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「モロッカンオイル」からカラートリートメントが登場 ヘアカラーの悩みをカバー

 アルガンオイル配合のヘアケア製品を展開する「モロッカンオイル(MOROCCANOIL)」から、カラーヘアマスク“モロッカンオイル カラー デポジティング マスク”が誕生した。髪を健康的に保つ「モロッカンオイル」ならではのヘアケア効果があり、トレンドに合わせたカラーリングやカラーした髪の色落ちやダメージなどの悩みをカバーできる全7色をラインアップする。一時的なカラーリングを手軽に楽しめるため、“おこもり美容”でホームカラーに挑戦する感度の高い層から注目を集めている。

色落ちしたカラーを
短時間でリフレッシュ

 ここでは、染める前の髪色がダークからライトブラウンまで対応する“ボルドー”を使用した髪のビフォー、アフターを紹介。ボルドーカラーは、肌なじみのよい暖色カラーとして幅広く支持されており、「モロッカンオイル」のヘアカラーでは、深みのある色を演出する。シャンプー後、タオルドライした髪にマスクを塗布し、5〜7分放置してすすぐだけで簡単にカラーチェンジが可能だ。また、毛先だけやインナーカラーを染めるなど、ポイントカラーを楽しむこともできる。

混ぜ合わせて
理想の色を作ることも可能

ヘアトリートメントとの
ダブル使いで潤い&艶をキープ

 “モロッカンオイル カラーデポジティングマスク”を使った後は、カラーした髪をさらに艶やかにキープする“モロッカンオイル トリートメント”のダブル使いがおすすめ。

 “モロッカンオイル カラー デポジティング マスク”は、アルガンオイルや美容成分を配合し、瞬時に髪に浸透しやすく、内側から艶のある髪に導く。べたつかない処方で、アウトバストリートメントからスタイリンまでマルチに活用できる。両アイテムとも「モロッカンオイル」ならではの、ほのかに甘く香る官能的な香りが特徴だ。

問い合わせ先
モロッカンオイル ジャパン
0120-440-237

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「鬼滅の刃」×「アナ スイ」 襧豆子の着物の柄、胡蝶姉妹の髪飾りなどをモチーフにした48アイテム

 バンダイはTVアニメ「鬼滅の刃」と「アナ スイ(ANNA SUI)」のコラボコレクション“ANNA SUI meets 鬼滅の刃”を発売する。12月17日から「アナ スイ」の日本公式オンラインストアとバンダイのファッション公式オンラインストアで予約を受け付ける。

 「アナ スイ」のモチーフである蝶、バラやゴシックなデザインと「鬼滅の刃」のキャラクターの世界観の融合をテーマにしている。竈門襧豆子の着物柄の麻の葉をデザインしたバッグ、胡蝶姉妹の蝶の髪飾りや羽織をデザインしたスカーフなど全48アイテムを販売する。

 バッグ(2種、3万800円税込)、カシュクールエプロン(2種、1万1000円税込)、マイクロファイバーハンカチ(4種、1100円税込)、タイツ(4種、2640円税込)、マルチスカーフ(4種、3850円税込)、ネックレス(3種、1万4300円税込~)傘(4種、5500円税込)、Tシャツ(4種、5830円税込)、ソックス(4種、2750円税込)、2つ折り財布(2種、1万9800円税込)、キャップ(2種、5500円税込)、ピアス(1万5400円税込)、ポーチ(2種、3300円税込)などを用意した。

 「鬼滅の刃」は吾峠呼世晴の、同名の漫画作品を原作としたTVアニメ。アクセサリーブランド「ジャムホームメイド(JAM HOME MADE)」や「ジーユー(GU)」とのコラボも発表している。

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日本発“冷え”と“巡り”に注目した温活ショーツが登場 「マクアケ」先行で1000万円売り上げ

 下着やコスメなど女性の美と健康に寄り添う商品の企画・販売を行うシルキースタイルは、12月15日、温活ショーツ「オンド ミュウ(ON DE MIU)」ビューティーショーツを公式ウェブサイトで発売する。「オンド ミュウ」は同社初の自社ブランドで、多くの女性が悩む“冷え”や“巡り”に着目しながら下着としての美しさも追求した大人のための温活インナーを提供。

 東洋医学の観点から約2年かけて開発されたビューティーショーツは”よもぎ蒸し“から着想を得た蓄熱素材の“αオーラわた”を使用した“子宮あたためクロッチ”と素材をクロスさせた構造が体に合わせて伸び縮みする“解放クロスフリー設計”が特徴でいずれも特許出願中だ。温め機能と17ものパーツから構成されるショーツは総レースでエレガントなデザインで、メード・イン・ジャパン。クリスタルフェザー、ディープサファイア、モナコクォーツ、ダリアルビーの4色展開で、価格は5500円。

 クラウドファンディング「マクアケ(MAKUAKE)」で10月1日〜11月29日に先行発売したところ、当初の目標の34倍の約1000万円以上を売り上げたという。シルキースタイルでは、新たな発想の下着サブスクリプションサービスもスタートする。

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「ランボルギーニ」が東京の新拠点「ザ ラウンジ トウキョウ」で最新V10モデルを日本初披露

 イタリアのスーパースポーツカーブランド「アウトモビリ・ランボルギーニ(AUTOMOBILI LAMBORGHINI)」は、自然吸気V10エンジンを搭載した“ウラカン(HURACAN)”の最新モデル“ウラカンSTO”を発表した。11月18日のオンラインによる世界発表の後、20日に東京・六本木の「ランボルギーニ」の体感スペース「ザ ラウンジ トウキョウ(THE LOUNGE TOKYO)」で、世界で初めて実車が披露された。

レーシングテクノロジーが
注ぎ込まれたロードカー

 “ウラカンSTO”は、同一仕様のマシンで競うワンメイクレースに参戦している“ウラカン スーパートロフェオ(HURACAN SUPER TROFEO)EVO”と、2018、19、20年のデイトナ24時間レースを3連覇、セブリング12時間耐久レースを2連覇した“ウラカンGT3 EVO”のレーシングテクノロジーを活用して生まれたロードカーだ。この戦績を誇る高い技術力を注ぎ込まれた車両性能が、(数々のレースを勝ち抜いた)“実話に基づいている(BASED ON A TRUE STORY)”というモットーの由来となっている。

サーキットを走行しているような
エモーション

レース経験を生かした技術的ノウハウを有する“ウラカンSTO”は、まるでサーキットを走行しているような臨場感が得られる

 特筆すべき特徴は、レーシングマシンのテクノロジーから生まれたエアロダイナミクス(走行時の空気抵抗)、自在なステアリングと高性能ブレーキシステム、ボディーの75%以上にカーボンファイバーを使用して実現した軽量化だ。最高出力640hp(470kW)、最大トルク565Nm/6500rpmの自然吸気V10エンジンを搭載し、0-100km/hはわずか3.0秒、0-200km/hは9.0秒という加速力で最高速度は310km/hに到達する。レーシングカーさながらの高揚感とエモーションを体感できる。2021年春以降のデリバリー予定だ。

「ランボルギーニ」を体感できる
ラウンジがオープン

 “ウラカンSTO”日本初披露の会場となった「ザ ラウンジ トウキョウ」は、「ランボルギーニ」が運営する常設の施設としてアメリカ・ニューヨークに続く2拠点目で、運営はイタリア・ボローニャの本社が直接行う。地下1階、地上3階の建物で、1階はイベントスペース、2階はオーナーとのコミュニケーションフロア、3階はイタリア料理でもてなすホスピタリティーゾーンを設置した。注目点は、イタリア本社以外では初となる「ランボルギーニ」の個人オーダープログラム“アド・ペルソナム(Ad Personam)”専用スタジオを地下1階に常設していることだ。

 スタジオ内にはシートやホイール、内外装素材、ボディカラーなどの多彩なオプションが展示されており、それらのサンプルを見ながら3Dのコンフィギュレーションプログラムを用いて、細部までこだわった自分だけの1台をオーダーすることができる。その仕上がり具合は、VR(仮想現実)で確認することも可能だ。現在、日本で販売された「ランボルギーニ」の約80%が“アド・ペルソナム”で仕上げられているという。

 「ランボルギーニ」の情報発信拠点である「ザ ラウンジ トウキョウ」はオーナーが自由にくつろげるリラックスした空間で、「ランボルギーニ」のコアコンセプトである“インフォーマルなラグジュアリー”という世界観を表現した。また、オーナーだけでなく、一般向けのミーティングやイベント、展示会など幅広い目的で利用が可能だ。

 日本市場における「ランボルギーニ」のビジネスは成長を続けており、この勢いは新型コロナ禍においても衰えていない。独自のレーシングスピリットを象徴した渾身の新モデルの発表、ブランドのDNAやイタリア文化を発信する新しいコミュニケーションスペース「ザ ラウンジ トウキョウ」のオープンで、「ランボルギーニ」は身近な存在としてさらに注目を集めそうだ。

問い合わせ先
ランボルギーニ カスタマーセンター
0120-988-889

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キム・ジョーンズ手掛ける「フェンディ」のデビューは自身初のオートクチュール 21年1月にパリで発表

「フェンディ(FENDI)」は、2021年1月27日にパリでキム・ジョーンズ(Kim Jones)新ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターによる初のコレクションとなる21年春夏オートクチュール・コレクションを披露する。9月の就任当初は21年2月にミラノ・ファッション・ウイークでのデビュー予定としていたが、前倒した。新型コロナウイルスのパンデミックによる先行き不透明な状況のため、観客を迎えてのショーになるかは現時点では未定だが、パリ旧証券取引所(Palais Brongniart)を会場に発表を行う。
 
 キムにとって初めてのウィチュールとなる同コレクションの制作には、メンズウエアとアクセサリーのアーティスティック・ディレクターを務めるシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)と、シルヴィアの娘でジュエリーを手掛けているデルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)も携わる。また、「フェンディ」は15年から“オートフリュール”と呼ぶファーを生かした秋冬のオートクチュールのみをパリやローマで発表しているが、春夏シーズンに向けて制作するのは今回が初めてとなる。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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キム・ジョーンズ手掛ける「フェンディ」のデビューは自身初のオートクチュール 21年1月にパリで発表

「フェンディ(FENDI)」は、2021年1月27日にパリでキム・ジョーンズ(Kim Jones)新ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターによる初のコレクションとなる21年春夏オートクチュール・コレクションを披露する。9月の就任当初は21年2月にミラノ・ファッション・ウイークでのデビュー予定としていたが、前倒した。新型コロナウイルスのパンデミックによる先行き不透明な状況のため、観客を迎えてのショーになるかは現時点では未定だが、パリ旧証券取引所(Palais Brongniart)を会場に発表を行う。
 
 キムにとって初めてのウィチュールとなる同コレクションの制作には、メンズウエアとアクセサリーのアーティスティック・ディレクターを務めるシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)と、シルヴィアの娘でジュエリーを手掛けているデルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)も携わる。また、「フェンディ」は15年から“オートフリュール”と呼ぶファーを生かした秋冬のオートクチュールのみをパリやローマで発表しているが、春夏シーズンに向けて制作するのは今回が初めてとなる。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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百貨店の本当の“余命” 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。百貨店に関してネガディブな報道が飛び交っているが、中には首を傾げたくなる記事もある。じっくり検証してみた。

 コロナ禍が長引いて、またぞろアパレルや小売業の“余命”予測が流行りのようだが、安直な計算で無闇に不安をあおる記事が横行している。「プレジデント・オンライン」の「『三越伊勢丹の“余命”はあと2年強』経済アナリストが試算する百貨店社の末路」と銘打った記事など、あまりに経営の現実から乖離して不安をあおるだけの無責任な計算だ。不要な誤解が広がらないよう百貨店の経営実態に即した“余命”を真っ当に計算して提示することにした。

経済アナリストが計算した百貨店の“余命”

 「プレジデント・オンライン」の記事は経済アナリストの馬渕磨理子氏によるもので、各社の2020年2月期と同3月期の実績を基準に売上総利益が7掛け、販管費が8掛けになって営業赤字が続いたと仮定した損失が最新中間期末の現預金を食い潰すのに何カ月かかるかという計算だ。それによれば三越伊勢丹ホールディングス(HD)は28カ月、高島屋は170カ月、エイチ・ツー・オー リテイリング(H20)など19カ月しか“余命”がない。

 その計算では三越伊勢丹HDは毎月16億円、高島屋は7億円、H20は14億円の赤字を垂れ流して現預金を食い潰していくが、J.フロント リテイリング(JFR)は14億円の黒字になって永遠の“余命”となる。現預金はキャッシュフローの一端に過ぎず、借り入れを増やせば容易に増やせるものだから“余命”の計算に使うには不適切で、借り入れ能力の元となる純資産、あるいはそれに含み益を加えた実態株主資産を基準とするべきだ。

 あまりに経営の現実から乖離した安直な計算で、“余命”を宣告された3社がその期限に前後して破綻する可能性はゼロだから、3社もアホらしくて反論もしないようだ。執筆者も三越伊勢丹HDには土地・建物が約7000億円、H20にも同2500億円の資産があるから資産を売却すれば“余命”は伸ばせると最後に補足しているが、企業の“余命”を予測してメディアにさらすには安直に過ぎるのではないか。

大手百貨店企業の“余命”は意外に長い

 企業が破綻するのはキャッシュフローの突発的異変(黒字倒産)でもない限り「超過債務」状態に陥ってからで、信用ある大企業は純資産(株主資本)が大きくマイナスにならないと破綻しない。今日の過剰資金供給環境では大企業の黒字倒産はあり得ないし、例え決算書上で純資産がマイナスになっても、不動産や有価証券の含み益で追加融資を受けられるし、売却して益出しすることもできるから即破綻ということはないが、最も現実に近い“余命”は純資産を食い潰すまでの期間だ。

 各社の今中間期末の純資産を起点に、通期の予想純損失が今後も続くという最悪の事態を想定すれば「超過債務」に陥るのに何年かかるかという計算をしてみたが、最も短いH20でも10.92年、三越伊勢丹で11.33年、高島屋で11.71年、不動産業化するJFRは20.32年と各社とも当分、破綻しそうにない。

 純資産対比の運転資金比率は三越伊勢丹HDで11.5%、高島屋で9.3%、H20で10.0%と低く、余命に関わるほど財務上の負担を考慮する必要がない。不動産業化が進むJFRでは棚資産が前期から半減しており、買掛金と営業債務が一括されているため正確ではないが、預かり売上金で492億円余の回転差資金が生じている計算になる。不動産投資が嵩んで純資産対比借入金比率は115.4%と、H20の70.7%、高島屋の54.1%、三越伊勢丹HDの36.1%より頭抜けて高いが、この順に不動産業化が進んでいるということだ。

 今中間期のような異常事態が続くとは思えないから非現実的に厳しい計算方法だが、それでも最低10年は潰れそうもないという結果だったから、各社の膨大な含み益を考えれば“余命”は半永久的な域になる。この結果を見て「百貨店は永遠です!」と言いたくなるかもしれないが、残念ながら小売業態としての百貨店はすでに“死に体”で、ことアパレルの消化仕入れ販売に関しては「終わった」と言わざるを得ない。
大手百貨店各社は過去の資本蓄積が厚く、都心の一等地に構える店舗の不動産価値も高く、アパレルメーカーやテナント出店型アパレルチェーンのような財務のひっ迫はないが、大手4社を比較すると「脱百貨店」の進展度合いで業績や財務状態に少なからぬ格差が開いており、もはや「百貨店業」として比較する意味さえ疑われる状況になっている。

「脱百貨店」の進展による明暗

 かつて「百貨店」として最も成功していた三越伊勢丹HDが「脱百貨店」が遅れて業績が暗転する一方、高島屋は子会社の東神開発を軸とした商業施設事業とクレジット・金融事業に救われ、JFRは百貨店のハイブリッド化という不動産事業化とパルコ事業に救われているどころか、永遠不滅と言いたくなるほどキャッシュフローが改善されている。H2Oは関西圏に集中した百貨店事業が例外的に上手く行っており、コロナ禍で百貨店事業が暗転する一方で食品事業(阪急オアシスとイズミヤの食品スーパー部門)が急浮上するなど、多分野化が報われた感がある。

 三越伊勢丹は20年3月期で百貨店事業売り上げが94.9%も占めたがセグメント利益は15.9%に過ぎず、その割に資産の73.5%も使って資本効率が極めて悪い。クレジット・金融事業は、売り上げは2.1%に過ぎないがセグメント利益の41.0%を占め、使用資産も15.4%と資本効率が高い。不動産事業も売り上げは3.0%だがセグメント利益は43.1%を占めて最大で、使用資産も11.1%と資本効率が高い。

 今中間期では百貨店事業が212億9700万円の赤字に転落し、クレジット・金融事業が12億8500万円、不動産事業が29億9700万円の黒字を計上しても焼け石に水で合計170億1500万円の赤字に沈み、「脱百貨店」の遅れに直撃された。

 高島屋は20年2月期で百貨店事業売り上げが89.1%と三越伊勢丹HDよりは低いが、セグメント利益は29.5%に過ぎず、使用資産は66.1%も占めて資本効率が悪い。クレジット・金融事業は売り上げこそ2.0%に過ぎないが、セグメント利益は20.7%を占め、使用資産は9.6%と資本効率が極めて高い。商業開発事業は売り上では5.2%だがセグメント利益は42.2%も占めて最大で、使用資産も22.4%と資本効率が金融事業並みに高い。建装業は売り上げの3.8%、セグメント利益の7.6%を占め、受注事業ゆえ使用資産は1.8%と限られる。

 今中間期では百貨店事業が138億8800万円の赤字に転落したが、クレジット・金融事業が21億600万円、商業開発事業も郊外施設に救われて32億3800万円の黒字を計上し、合計赤字額を86億6500万円と三越伊勢丹HDのほぼ半分に押しとどめている(三越伊勢丹と高島屋は「事業」と言わず「業」としているが、他社とそろえて「事業」と表記した)。

 JFRは20年2月期で百貨店事業売り上げが66.1%まで落ちたが、ハイブリッド化で採算性が改善されてセグメント利益の47.5%と最大を占め、使用資産も40.7%と利益貢献に見合っている。次いでパルコ事業が売り上げの28.0%、セグメント利益の29.2%を占め、使用資産も29.7%と利益貢献に見合っているから、パルコの買収は成功だったと評価される。不動産事業は売り上げの4.2%にとどまるがセグメント利益は18.1%も占めて収益性が高く、使用資産も22.8%と利益貢献にほぼ見合っている。クレジット・金融事業は売り上げの1.7%、セグメント利益で5.1%、使用資産も6.8%と限られる。

 今中間期では百貨店事業が213億5700万円の赤字、パルコ事業も26億400万円の赤字に転落し、不動産事業が16億3400万円、クレジット・金融事業が4億5300万円の黒字を稼いでも焼け石に水で、合計赤字は218億7300万円と4社で最大となった。不動産事業の都心集中がコロナ禍では裏目に出たわけで、東神開発のような郊外対応が急がれよう。

 H2Oは20年3月期で百貨店事業売り上げが52.7%とJFRよりさらに低いが、セグメント利益は62.0%も占めるほど好調で、使用資産も19.8%と資本効率も突出して高い。食品事業(スーパーマーケット)は売り上げの39.5%、資産の13.3%を占めるが、14年に経営統合したイズミヤが不振でセグメント利益は25億300万円の赤字だった。不動産事業は売り上げの1.0%に過ぎないが、セグメント利益は22.3%も占め、使用資産も15.5%と資本効率が高い。

 今中間期では百貨店事業が34億5600万円の赤字に転落、不動産事業も3億1800万円、その他事業も14億2800万円の赤字に転落したが、イズミヤの食品スーパー部門を分割して阪急オアシスと運営を統合した食品部門がコロナ禍で急浮上して29億200万円のセグメント利益を稼ぎ、合計赤字は23億100万円と4社で最もダメージが浅かった。

会社は残るが「百貨店」も従業員も消えていく

 日本の大手百貨店企業は簡単には潰れないことが分かったと思うが、これまでの「百貨店業」が続けられるわけではない。3フロアも4フロアも埋めてきたアパレルは業績悪化で退店が加速し半分も維持できないし、インバウンドが潰えた化粧品もこれ以上は広がらない。

 ハイブリッド化して定借賃貸のテナントに切り替えるにしてもアパレル関連は半減するし、化粧品も広がらず、雑貨や飲食ばかりになるが、コロナが収束しない限り、飲食も当分は苦しい。D2CブランドやRaaS※1.のショールームストアも話題にはなるが広がりは限られるから、いずれ売り場は埋まらなくなるし、その前に家賃収入が目減りして旨味がなくなってしまう。上層階はいっそオフィスに切り替えたいが、リモートワークの定着でそれも難しくなってきた。

 ECに活路を求めるにしても、ECモール事業者に対するアドバンテージとなるC&C(クリック&コレクト)※2.利便を提供するには店舗数の桁が致命的に足らないし(米国のコールズやしまむら級の千店前後の店舗数が必要)、それ以前に受注引き当てシステムや物流システムの段階で行き詰まり、大半を外部に依存する“張子の虎”で終わりかねない。それらのほとんどを実現してEC比率が30%を超えたニーマンマーカス(NEIMAN MARCUS)やノードストローム(NORDSTROM)とてフルプライス(百貨店)部門の赤字を埋めきれなくなり、ニーマンマーカスは破綻し、ノードストロムも減収減益を止められなくなっている。唯一、突破口となりそうなのはコールズ(KOHL’S)がアマゾン(AMAZON)と提携し、中国の銀泰百貨店がアリババ傘下で再生したように、フロント・決済・物流を備えたプラットフォーマーと連携することだろう。

 不動産業への転換は資本効率を高め財務体質を強固なものにするかもしれないが、その過程で「百貨店業」に従事して来た人々の9割を振り落とすことになるし、投資利回りもじりじりと下がっていく。会社は永らく残るが、「百貨店業」は遠からず一部の都心旗艦店や郊外・地方のサテライトストアを残して消えていき、従業員も大半が離散していく。

 コロナを契機にライフスタイルも社会関係も消費行動も都心集中志向から生活圏分散志向に転じ、服装マウンティングの必要も薄れてお洒落を競う意味もなくなり、久しく元には戻らないだろうから、商業施設もアパレルも生活圏へシフトし、カジュアル化・低コスト化が加速する。百貨店企業は不動産業化と並行して郊外シフトと低コスト化を急ぐべきだろう。


※1. RaaS(Retail as a Service)…小売事業者が蓄積する顧客データや販売ノウハウに、テクノロジーを掛け合わせ、支援サービスを開発・提供すること
 
※2. クリック&コレクト(C&C)…EC受注に顧客の近隣店舗の在庫を引き当て、店渡しやローカル直行宅配で最速かつ送料なしで届けるローカルOMO(店舗とECの融合)体制 

 

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)

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食べ合わせの科学分析で分かったジントニックのポテンシャル。「ボンベイ・サファイアで始まる、居酒屋のカンパイ」【PR】

 ジンが注目され、居酒屋でもジンを使用したドリンクが強化されている。ジンと言えば、ジントニックが定番であるが、ジンソーダを提供する居酒屋も増えてきている。ジンは、数種類のボタニカル(スパイスやハーブ)が使われており、香り、味わい、余韻があることで、主にスパイスを使った料理との相性が良いと言われているが、居酒屋では一体どんな料理とのペアリングを秘めているのだろうか。
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「時短だから仕事少ない方がいいよね」は「余計なお世話」 バロック・ママ社員による新部署での挑戦

 バロックジャパンリミテッドは、CSR強化や社員へのサステナビリティの観点から、ママ・パパ世代の働きやすさを考慮した「Eコンテンツ開発部」を新設し、同部署から10月に既存ブランド「イム(Y/M)」をEC専業ブランドとして再始動した。従来からある「EC事業部」は既存ブランドの通販業務を担っているのに対し、「Eコンテンツ開発部」はコンテンツやブランド開発から一気通貫で担当する。これにより「アパレルのEコンテンツの最大化と事業化」を目指す。

 「Eコンテンツ開発部」には、現在4人のママ社員が在籍。全員が「スライ(SLY)」「マウジー(MOUSSY)」「ロデオクラウンズ(RODEO CROWNS」の店長やMD、営業などで活躍し、産休・育休から復帰した経験豊富な敏腕メンバーだ。中でも第1号メンバーの牛込里沙マネジャーは、組織から仕組み作りまでを任せられる同部署のキーマンでもある。

 そもそも発足のきっかけは、「20代から会社を支えてくれている社員のライフスタイルの変化を受けて」と熊川大輔・上席執行役員 営業統括本部 副本部長。「店舗管理やスタッフ同士のコミュニケーションは、時短勤務だと難しいこともある。決定力とパワーのある子たちを既存事業に復帰させたかったのが本音だが、これらの課題解決に挑戦する新たな部署を作ってみようと思った」と加える。以前からの構想を、新型コロナウイルスとベテラン社員たちの産後復帰が重なったことが後押した。

 現場では、MDと生産に関する業務をペアで取り組み、急な休みでも「その人しかできない」状況を回避。内装から手作りしたという本社の1フロアには、デスクから撮影スタジオまでが1カ所にまとめられ、「(定時に帰るには)社内の移動時間でさえもったいない」というママたちの意見が、作業動線にまで反映されている。

メリットは「子育てを軸にサポートしあえる“雰囲気”」

 ママ・パパ世代を集めて“部署化”する効果について「1番のメリットは、理解してカバーし合える環境にある。子どもが体調不良のとき、快く休ませてあげられる“雰囲気”が大切。たとえ相手が悪く思っていなくても、心苦しい環境はある」と牛込マネジャーは語る。「育休復帰後の業務内容」や「子育てと仕事の両立」は、アパレルに限らず全ての企業の課題だが、この“休みづらさ”が“子育てへの理解のなさ”と表現される場合も多い。一方で「仕事へのモチベーションはとても高い。1番、結果主義の部署かもしれない」と補足する。

 4人が手掛ける「イム」は、アパレルD2Cブランドのプラットフォーム事業「YOUR BRAND PROJECT Powered by ZOZO」の1ブランドとして10月21日に、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で先行発売。「ウェア(WEAR)」公式ユーザーのウェアリスタである社内外の6人をディレクターに迎えた商品は、当初の見込み売上に対して120%と好調なスタートを切っている。特にウェアリスタの1人である「Misatoさんとのコレクションが売れ筋」で、カフタンニットワンピースは、200枚が完売。今後はコラボメンバーを増やし、反響のあるコレクションは単体でのブランド化も検討する。

 発足間もない「Eコンテンツ開発部」だが、牛込マネジャーは「時短だからそんなに仕事を与えない方がいいよね、は余計なお世話(笑)。それも周囲の優しさだが、女子の気持ちをもっと繊細にくみ取る必要がある」。実は牛込マネジャー自身、育休開けにスピード感がゆるやかな部署に配属され、「今日与えられた仕事が1時間で終わった。物足りない」と、逆に熊川大輔・副本部長を呼び出したエピソードがあるという。

 それを受けて「時短だからと変に仕事量を減らすのではなく、きちんと役割を与えた方が生き生きと働いている。会社はノルマを定めて、ルールはスタッフが決める方が、今の時代に合っているのでは」と熊川大輔・副本部長。

 産休・育休復帰で不安を抱えるママ社員が、仕事の感覚を取り戻せる環境を作ることは、さまざまな内情を抱える社員の多様な働き方の後押しになり、会社全体の活性化につながる。

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大トロを焼肉のように焼く「焼うお いし川」。30代女子をコロッとイカせて、客単価1万円を稼ぐ

 東京・築地にある「焼うお いし川」。大トロをはじめとした新鮮な海鮮を焼肉のようにロースターで焼いて食べる店だ。コンセプトは「肉を使わない焼肉」。これが30代女性に受けており、客単価は1万円近いが、予約しないと入りにくい状況だ。
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