MTG「シックスパッド」のEMSオンラインジムを体験! 刺激・音楽・映像のシンクロは新鮮かつ筋肉痛必須

 トレーニングブランド「シックスパッド(SIXPAD)」を展開するMTGは昨年秋から、先進のEMSオンライン ジム「シックスパッド ホームジム(SIXPAD HOME GYM)」の新サービスを開始しました。同サービスは、自宅でわずか10分の短時間で高効率の「ハイブリッド トレーニング」を受けられるもの。まさにウィズ・コロナ時代にぴったりです。その「シックスパッド ホームジム」を生で体験できる専用ライブスタジオが原宿にあるというので、先輩記者と2人で体験してきました。

 「シックスパッド ホームジム」は、専用アプリをつなぐことで自宅にいながら運動できる先進のEMSオンラインジムです。運動医科学権威である京都大学名誉教授の森谷敏夫氏のEMS理論、MTGが開発した独自波形、クリスティアーノ・ロナウド選手のトレーニングメソッドにより生み出されたブランド独自のコアテクノロジーを応用・開発し、なんと全身7部位14カ所の筋肉を同時かつ効率的に鍛えられるというEMSトレーニングスーツを着用します。

 まずトレーニングスーツを着用しますが、ファスナーで締め付けを調整できるため意外と快適に着られます。見た目がピチピチして恥ずかしいのでは……という心配も特になし。有酸素運動時にEMSを併用すれば、EMSが速筋を刺激することで筋トレに類似した効果が同時に得られ、より多くのカロリー消費が期待できるそうです。そしていざトレーニングを始めますが、今回は自宅と同様の環境にするため、iPadを設置して画面越しのインストラクターに合わせて動きます。

 動き自体は、体の前で腕をクロスして腰をひねるなど全く難しいものではないのですが、EMSの刺激がこんなに負荷がかかるとは!体中が勝手にピクピク動き、開始1分で「これは効いているな」と実感。トレーニング(動き)に合わせたEMSの刺激、音楽、映像がシンクロする感覚は新鮮で一つ一つを楽しんでいました。しかし笑顔になれたのは最初だけ。5分過ぎでもう体中から悲鳴が……。先輩記者も私も息切れしながら10分を終えました。まだなんとか心地よい疲れです。

 ここで終われるかと思いきや、スタジオで私たちを見守ってくれていたインストラクターの人や広報担当者が「もう1回いきましょう!」とまさかの発言。日本人特有の断れない体質である先輩記者と私は再びトレーニング開始です……。

 2回目の10分間はほとんど記憶がありません。そんな中でも、普段運動をしない私を救ったのは画面越しのインストラクターのエール。音楽や映像もあることで自宅でも孤独感もなくトレーニングできそうです。登場するインストラクターは、なんと100人以上のオーディションを勝ち抜いた先鋭たち。厳しくたまに甘やかしてくれる(きつかったら膝をついていいと言ってくれる!)エールを通して画面越しでも親近感が得られます。

 ライブスタジオはスタジオレッスンを受けるトレーニングエリアのほか、シャワールームやパウダールームも完備。しかもシャワーヘッドは「リファ」の「リファファインバブル S」。毛穴よりも小さい1μm以下の泡が毛穴汚れをすっきり。備え付けのドライヤーは弊紙「WWDビューティ ベストコスメ2020」で美容機器&ツール・新製品部門1位を受賞した「リファビューテック ドライヤー」。これを体験するためだけにも行く価値ありでは。

 「シックスパッド ホームジム」は、全てのレッスンでトレーニングスーツが必須。また専用アプリがインストールされたスマホかタブレットが必要です。今回の体験以外にもバイクやギアを使うレッスンもあり、価格は月額6080〜1万4380円。「人との接触が気になる」というコロナ太り、そして年末年始の正月太りの人にもおすすめです。

 ちなみに次の日ではなく、トレーニング直後から全身筋肉痛に。階段の上り下りは支えがないと歩けませんでした(それが3日間ほど続いた)。2人とも放心状態……、原宿駅のカフェで2時間休息をしたのち帰宅の途につきました。

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スパイバーが250億円を調達、世界的にも稀な「事業価値証券化」で

 スパイバーはこのほど、250億円の資金調達を行った。「事業価値証券化」という珍しい資金調達手法で、金融関係者も「世界的に見ても成功事例は少なく珍しい」という。スパイバーが独自に開発を進めている人工タンパク質素材「ブリュードプロテイン(BREWED PROTEIN)」は、まだ量産前で無形資産に近い。250億円という巨額の資金は、「人工タンパク質素材」の高いポテンシャルを投資家が認めた形で、スタートアップ企業の新しい資金調達の手法としても注目を集めそうだ。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券がアレンジャー(取りまとめ役)となり、国内の投資家が参画した。調達した資金は、米国の穀物メジャーであるアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(Archer Daniels Midland以下、ADM)と共同で進めている人工タンパク質素材の原料プラントに投じる。

 米国のADMは売上高640億ドル(約6兆6560億円)の穀物メジャー2強の一つで、スパイバーにはこれまでに102億円を出資している。スパイバーと共同で、とうもろこしを主原料とした、年産数千トン規模の人工タンパク質素材の原料プラントの開発と建設を進めている。本格稼働は2023年以降の見通し。

 スパイバーの人工タンパク質素材「ブリュードプロテイン」は、石油を使わずにクモの糸の遺伝子などをベースに強靭な合成繊維やプラスチックを製造でき、かつ省エネルギーで製造できる特徴がある。2019年には少量ながら、ゴールドウインと共同開発した高性能アウター「ムーンパーカ」の販売にもこぎつけていた。

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バーニーズ新宿が2月末で閉店へ 30年の歴史に幕

 バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)新宿店が2月28日に閉店する。新宿店の顧客向けにはすでに封書で通知されており、14日にはコーポレイトサイトで発表予定だ。閉店の理由は「売上高の減少が継続し、回復の見込みが立たないため退店という結論に至った」から(広報担当者)。新宿店は日本1号店として、1990年11月にオープンし、開店30周年を迎えたばかりだった。新型コロナの影響で都心へのショッピング人口が減少する中、バーニーズ ニューヨークのような大型店は苦戦が続いていた。

 上陸当初は、伊勢丹が米国バーニーズ ニューヨーク本社と連携して子会社としてバーニーズ ジャパンを設立して運営していた。2006年、伊勢丹は全株式を住友商事および東京海上キャピタル系投資会社へ譲渡。15年にはセブン&アイ・ホールディングスか完全子会社化している。

 米バーニーズ ニューヨークは19年に経営破綻し、米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)に売却されている。

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三越伊勢丹とそごう・西武が首都圏店舗の営業時間を短縮 「緊急事態宣言」再発出受け

 三越伊勢丹とそごう・西武は8日から、政府による1都3県における「緊急事態宣言」発出を受け、当該地域にある店舗の営業時間を短縮する。

 三越伊勢丹の対象店舗は、伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店、伊勢丹立川店、伊勢丹浦和店、三越恵比寿店。閉店時間を1時間(三越日本橋本店、伊勢丹立川店は30分)繰り上げて19時とする。

 そごう・西武は西武池袋本店、西武渋谷店、そごう横浜店、西武東戸塚S.C.、そごう千葉店、そごう大宮店、西武所沢S.C.、そごう川口店が対象。営業時間を30分(西武池袋本店のみ1時間半)短縮して19時半までとする。

 政府は7日午前に専門家に意見を聴く諮問委員会を開始。国会への報告を経て、菅義偉総理大臣が夕方に開かれる政府の対策本部で宣言を出す方針だ。

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「オンデーズ」が販売スタッフを募集 未経験も安心なサポート体制

 メガネやサングラスを製造・販売する「オンデーズ(OWNDAYS)」は、店舗スタッフを募集する。全国の直営店舗で接客・販売を担当し、「度数が合わなくなった」「パソコンを使う時間が長くなり、目が疲れる」といったニーズに応えて商品提案を行う。

 入社後の研修で接客スタイルやメガネ加工の仕方など業務に必要な知識を学ぶ。最近はオンライン研修も充実しており、動画配信サイトを活用して自分で学習することも可能だ。眼鏡加工検査技士やフロアスタッフ検定といった社内資格も取得できる。

 積極的に新規出店しているため、店長やスーパーバイザーなどのポストに就くこともできる。店舗スタッフの平均年齢は29歳で、約70%が女性。キャリアパスも豊富で、社長に直接提案する制度もある。

「オンデーズ」は国内外に350店舗以上を構えるアイウエアブランド。“シンプルプライス”“レンズの追加料金0円”“最速20分でお渡し”“オシャレ・スタイリッシュ”などを強みに、10年連続前年比150%超えを記録するなど大きく成長している。

募集職種
販売スタッフ

応募条件
学歴・経験不問
職種・業種・社会人未経験、第二新卒歓迎
「ファッションやオシャレが好き!」という方にピッタリ

勤務地
「オンデーズ」直営店のいずれかに配属
◎勤務地は希望を考慮。U・Iターン歓迎
◎地域正社員は転居を伴う転勤なし

北海道
小樽、札幌

関東
東京(新宿、渋谷、秋葉原、水道橋、有楽町、池袋、銀座、南砂町、お台場、吉祥寺、多摩平、立川)
神奈川(横浜、座間、川崎、青葉台)
千葉(ユーカリが丘、木更津、富津、ちはら台)
埼玉(入間、富士見、さいたま、朝霞)

東海
静岡(浜松志都呂)

北陸
石川(新小松、鹿島、かほく、もりの里)
富山(小矢部)

中部
愛知(名古屋、東浦、豊橋、常滑)
岐阜(岐阜、関)

関西
大阪(梅田)

中国・四国
岡山(岡山、倉敷)

九州・沖縄
福岡(博多)
大分(大分)
宮崎(宮崎)
熊本(熊本)
沖縄

雇用形態
正社員、地域正社員
※選択可、途中変更可能

正社社員:スーパーバイザーやエリアマネージャーなどの管理職を目指せる。転居を伴う異動や配置転換あり
地域社員:同じ地域で長く活躍するポジション。転居を伴う転勤なし

勤務時間
シフト制(実働8時間)
※1カ月の残業は平均5時間程度

シフト例/10:00~19:00、11:00~20:00、12:00~21:00

休日休暇
月9日(シフト制)※土日休みも考慮
有給休暇
慶弔休暇
特別休暇
産前産後休業制度(取得率100%)
出産準備特別休業制度
年間休日108日

給与
地域正社員:月給21万円~27万円
正社員:月給23万円~30万円
店長職正社員:月給30万円~47万円(店長職経験者のみ)
※上記はスタート時の給与
※年齢・経験・スキルなどを考慮し決定

月給20万円以上+固定賞与(年2回)+インセンティブ+変動賞与
※能力や経験に応じて加給・優遇

福利厚生・待遇
昇給年2回(5月・11月)※人事評価制度に基づいて決定
交通費全額支給
各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
時間外手当(全額支給)
出張手当
社内資格手当
制服貸与
車通勤可(店舗による)
駐車場完備(店舗による)
勤続手当(入社1年経過以降)
時短社員制度(育休後)
社員割引制度
福利厚生マイレージ「STAPA」
英会話研修
報奨旅行
社内ワーキング・ホリデー制度
★公休日数を自由にカスタマイズし、7~30日の連休を作れる「めっちゃホリデー制度」あり
★産休育休活用例
ライフイベントに関わらず、長く働き続けられるための制度が整う
・出産準備特別休業制度:産前休業前30日間を休業期間とし、給与全額支給
・時短社員制度(育児休業後):6時間勤務・残業なし・土日

応募期限
2021年2月3日まで

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アパレルD2C「フーフー」、「身に着けることで、思いもかけない自分と出会える」 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.7

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界にはこれからの“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第7回は、アパレルD2Cブランド「フーフー(FOUFOU)」のデザイナー、高坂マール氏に迫りました。文化服装学院在学中からユニークなビジネスを始め、リアル店舗を持たず、SNSで新作を発表しオンラインストアでの販売を行ってきました。また2020年には自身初の著書となる『すこやかな服』を発表するなど、着実に成長を遂げています。音声座談会では、ブランドコンセプトである“健康的な消費のために”について、服が果たす役割、「世界一小さくて世界一大きなブランド」を目指す理由などを聞きました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

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「断腸の思い」でスキから離れる エディターズレター(2020年10月7日配信分)

※この記事は2020年10月7日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「断腸の思い」でスキから離れる

 コロナ禍により自分の仕事が大きく変わって、半年が過ぎようとしています。大きな変化は、ライブ配信や動画が格段に増えたことでしょうか?現在、カメラに向かってお話する回数は、およそ週3。事前に構成を考えたり、台本を書いたり、最終的な見え方を想像して演出を練り直したりの時間も含めると、働く時間の1/3はライブ配信、および動画の収録に費やしています。コロナ前は1/10にも満たない程度でしたから、大きな変化です。そう言えばラジオで芸人のトーク番組を聞いていると、彼らによるYouTubeの話が出てこない日はありませんね。ラジオというオールド・メディアで、YouTubeというニュー・メディアの話をする、テレビという古くなりつつあるメディアに出ていた芸人たちの話を聞くと、「時代は変わったんだ。私たちも変わらなくっちゃ」と思います。

 話を、芸人から私に戻しましょう。週に3回もライブ配信の準備、同じく週に3、4回の頻度でメルマガ、つまりこの“お手紙”をしたためていると、まぁまぁな時間を「書く」という業務に割くことになります。私がスタートした連載は9月以降、大半を後輩に譲りましたが(無理やり渡したのかもしれませんw)、それでも「トーチング」連載などはどうしても自分で続けたいし、元来プレイヤー気質で取材して記事を書くことは大好き。本能の赴くままに突っ走ると、あっという間にマネジャーの一面は見る影もなくなってしまいます。でも誰もが未経験の状況下で迅速なディシジョン・メーカーがいないのは、本当にキツいことです。今あらためて思うのは、「書く」という業務を今まで以上に絞り込まなくちゃいけないという自戒。個人的に断腸の思いではありますが、いよいよ受け入れるべき時が訪れたのでしょう。

 なんてコトを考えていたら本日、皆さんに参加を募った「トーチング」のセッションの取材中、同じような悩みを聞きました。本日の悩める業界人は、セレクトショップのトップ販売員であるがゆえ経営や店舗運営にも半分足を突っ込んでいる女性でした。コロナ禍で厳しい状況だから、「一着でも多く売らなくちゃ」と思ってしまう。でも、そう思って動けば動くほど、自分はプレイヤーになってしまう。そんなジレンマに陥っていらっしゃいました。

 分かる~。厳しい時って、目の前の問題に集中しなくちゃって思うし、周りの環境も遠い将来を想像することを簡単に許してくれませんよね。でも、目の前に集中してしまうと、次の展望は開けない。状況は苦しくても、いや、苦しいからこそ、私のように「断腸の思い」でスキなことから、得意なことから離れなくちゃならない時ってあるのかもしれません。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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【アワード候補21】「ダイニングイノベーション西山さんからは、300店舗はいけるよと言われました」マニアプロデュース天野社長

 エー・ピーカンパニーを退職後、2017年に東京・西荻窪にオープンした「ギョウザマニア」が大ヒット。その後も、小籠包や北京ダッグなど数々の「マニア」を出店。「ギョウザマニア」は、『ミシュランガイド東京2019』にてビブグルマンを獲得。昨年は、4店舗(直営)を新規オープン。2021年、更なるマニア旋風を巻き起こすマニアプロデュース株式会社代表取締役・天野裕人氏にマニア戦略を聞いた。
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ルミネが営業時間短縮 夜8時閉館 7日から

 ファッションビルのルミネは7日から当面の間、ルミネ・ニュウマンの全15館の閉館時間を夜8時に前倒しする。政府による首都圏1都3県の緊急事態宣言を受けたもの。ルミネの店舗は海外を除き、東京都と神奈川県に集中しているため。パルコや渋谷109などは6日の時点では「未定」としている。ルミネを始め、有力なファッションビルの多くは年明けの1月2日からセールをスタートしたばかり。外出自粛と営業時間の短縮は、販売に打撃を与えそうだ。

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「ナイキ」“怪我ゼロ”目指す新ランシューズ 厚底の機能を安全性に応用

 「ナイキ(NIKE)」は、“怪我ゼロ”をコンセプトにした新作ランニングシューズ“リアクト インフィニティ ラン 2(REACT INFINITY RUN 2)”(1万7500円)と“ズームX インヴィンシブル ラン(ZOOMX INVINCIBLE RUN)”(2万円)を発売する。いずれも高いクッション性と安定性を備え、ランナーの故障防止に特化した機能を有する。“リアクト インフィニティ ラン 2”は1月14日から、“ズームX インヴィンシブル ラン”は2月18日から、ナイキアプリや公式オンラインストア、一部の直営店舗で販売する。

 “リアクト インフィニティ ラン 2”は、昨年発売した“リアクト インフィニティ ラン”をアップデートしたモデル。前作同様にフライニットのアッパーを使い、つま先やフォクシング(アッパーとソールをつなく部分)など耐久性が求められる箇所の強度を高め、足の甲や中足部のムレやすい箇所は通気性を向上させた。はき口は、シュータンが一体化したブーティタイプからシュータン独立型に変更。厚みのあるシュータンを用いて、シューレースの圧迫感を軽減させた。ミッドソールには最速の厚底ランシューズにも採用されている高反発フォーム“ズームX”を採用し、ゆりかご型のアウトソールがスムーズな重心移動をサポートする。

 “ズームX インヴィンシブル ラン”は、“リアクト インフィニティ ラン 2”よりも“ズーム X”を多く使用し、前足の底幅を広く設計して安定した走りを支える。アウトソールには全面ラバーを敷いて、耐久性も高めている。

 発売に先駆けて行われたプレス説明会では、本国の開発担当者が両モデルのコンセプトや開発の経緯を語った。「怪我をしないことは、速く走ることと同じくらい重要なミッション。化学的な根拠だけでなく、『もっとクッション性が欲しい』というランナーの直感的な声も参考にして商品開発を進めた。エリートランナーからファンランナーまで、幅広い人の足元をサポートするしたい」と話した。

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「ショッピファイ」がバンタンと連携 EC人材育成のための教育プログラムを提供

 ECプラットフォームの「ショッピファイ(SHOPIFY)」を運営するショッピファイ ジャパンはバンタンと連携し、生徒に向けたEC人材育成のための教育プログラム「Shopify EC実践講座」を提供する。

 同プログラムでは、同社社員と同社教育パートナーの三浦卓也、EC立ち上げプログラムを自治体や教育機関と連携して提供するWEBUO代表の吉田透らが登壇するオンライン講義を1月からの3カ月間、毎週金曜日に実施する。ショッピファイサイトの構築やECに取り組む理由の掘り下げ、商品作成や顧客層のターゲティング、コンセプトや戦略立案に至るまでを学ぶことができる内容になっており、ストア開設以降もビジネスの成長につなげるためのカリキュラムを用意した。

 また取り組みの一環として、バンタン高等学院が実施した2020年度の文化祭に出品された商品を「ショッピファイ」で販売するなど、今後バンタン内でのイベントでもさまざまな連携を予定している。

 カナダ発の「ショッピファイ」は、現在約175カ国で100万以上のショップが利用する。18年に日本に上陸し、ブラックフライデー・サイバーマンデーのデータでは全世界51億ドル(約5340億円)以上の流通総額を達成する。

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ラフ&ミウッチャによる初めての「プラダ」広告キャンペーン 対話を生み出す試み

 ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)が共同で手掛ける「プラダ(PRADA)」は5日、2021年春夏広告キャンペーンを公開した。9月にミラノ・ファッション・ウイークでコレクションを発表した際に対話を見せた両者だが、今回はキャンペーンを通して消費者に質問を投げかける広告を打ち出した。それぞれのキャンペーンビジュアルには異なる質問事項が掲載されており、ブランドのウェブサイトで回答するよう呼びかけ対話を生み出す試みだ。回答は今後キャンペーンを展開していく際に活用されるという。

 広告キャンペーンではいかにテクノロジーが20年の生活に影響を与えたかについて掘り下げており、物理的な距離に関係なく人々のコミュニケーションを可能にしたという点を評価している。質問内容はテクノロジーを中心に、将来の展望や多様性、サステナビリティ、価値観などさまざまなテーマを取り扱う。例えば、“クリエイティビティは才能か、スキルか?”“「クラウド」という言葉で連想するのは雲か、データか?”“私たちはペースを落とすべきか、加速するべきか?”といった内容を問いかけている。

 キャンペーンの撮影にあたって「プラダ」は、著名な写真家ではなくモデルを360度撮影できるよう複数のカメラを使用した。クリエイティブは伊「ヴォーグ(VOGUE)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるフェルディナンド・ヴェルデーリ(Ferdinando Verderi)が担当し、ミウッチャとラフによる新体制でデジタル発表した2021年春夏コレクションで起用したモデルたちが登場する。

 デジタルショーの後に開催されたミウッチャとラフの対話では、共に働くことや“新さ”、さらに朝になにを飲むかなど幅広いテーマが語られた。全体で35分に及ぶショーと対話の動画再生数は、2020年春夏コレクションのショーと比較して16倍、6月に行われたオンラインイベントである“プラダ・マルティプル・ビューズ21年春夏(Prada Multiple Views SS21)”の4倍を記録した。「プラダ」によると、これにより同イベントは最も視聴されたオンラインイベントになるという。

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人気スタイリスト、編集者らが児童養護施設出身者を支援 市川実和子など23人が参加するバザーを開催

 モード誌などで活躍するスタイリストの井伊百合子、エディターの渡部かおり、PRの枝比呂子による「プラス・一歩・プロジェクト(+IPPO PROJECT)」は、児童養護施設出身者の支援を行うゆずりは(東京・国分寺市、高橋亜美代表)と組み、「ファッションの持つポジティブな力をさまざまな社会問題解決につなげていく」活動を開始する。第一弾として、ファッションやビューティ業界関係者が商品を持ち寄るバザーを開催。運営費を除く全売り上げをゆずりはに寄付する。

 バザーは1月13日~2月28日に、渡部が主宰するウェブサイト「THE SHE」の特設サイト内で実施する。また3月6~8日には、東京・神宮前の人気ヘアサロン「ツイギー(TWIGGY)」のギャラリースペースで、ポップアップイベントも実施する予定だ。

 バザーには井伊、渡部、枝のほか、女優の市川実和子や「ツイギー」のオーナースタイリスト松浦美穂、写真家の長島有里枝、スタイリストの古田千晶や小川夢乃ら計23人が参加し、出品する。

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「ボッテガ・ヴェネタ」、インスタグラムアカウントを削除か

 250万のフォロワーを有し、これまで190万の投稿を行なってきた「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のインスタグラムアカウントが突如なくなった。アカウント削除の理由や復活の可能性は不明。「ボッテガ・ヴェネタ」がソーシャルメディアにおけるラグジュアリーブランドの役割を見直しているのか、単なる技術的な不具合なのかなどさまざまな憶測が飛び交っているが、同ブランドの広報はコメントを控えた。

 昨年12月に2021年春夏コレクションを映像形式で発表した際、ダニエル・リー(Daniel Lee)=クリエイティブ・ディレクターは、メゾンコードを“人間味のある”ものへ再構築していくと語っており、コレクション自体も触感やクラフト、楽しさにあふれるものだった。インスタグラムを離れることは、ブランドのファンとのより真正な関係性を探ることの一部なのかもしれない。

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マルジェラ、自身の手によるアート作品を初公開 パリで展覧会を開催

 マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)は、自身の手による彫刻、写真、インスタレーションなどの展覧会「マルタン・マルジェラ」を開催する。同氏がアート作品を発表するのはこれが初となる。

 会場は仏百貨店を擁するグループ・ギャラリー・ラファイエット(GROUPE GALERIES LAFAYETTE)の芸術財団が運営する美術館ラファイエット・ アンティシパシオン(Lafayette Anticipations)で、会期は4月15日~7月25日の予定。

 同財団は、「マルタンは素晴らしいアーティストであり、その作品はアートの世界でも高く評価されている。彼は思慮深く控えめな人、見捨てられた物、忘れられた場所などを独自の視点で見つめ、そうした存在に新たな尊厳をもたらす。この展覧会はマルタンの芸術性に着目したものだ」とコメントした。

 ラファイエット・ アンティシパシオンは、19世紀の建物をオランダの建築家レム・コールハース(Rem Koolhaas)率いる設計事務所OMAがリノベーションしたもので、広さはおよそ2230平方メートル。今回展示される作品のほとんどは館内のワークショップで制作されており、マルジェラは展覧会の空間美術も手掛けている。作品は展覧会のオープンまで非公開だが、1月中にティザービジュアルを発表するという。

 マルジェラは1988年に自身のブランド「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA)」を設立。公の場に姿を見せることはほとんどなく、ミステリアスな存在として知られてきた。同ブランドは現在「メゾン マルジェラ」として伊OTBグループ(OTB GROUP)の傘下となっており、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)がクリエイティブ・ディレクターを務めている。なお、マルジェラ本人を題材にしたドキュメンタリー映画「マルタン・マルジェラ イン・ヒズ・オウン・ワーズ(原題:Martin Margiela in His Own Words)」が2019年11月に公開されている。

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「RMK」が新発想のカラーファンデーションを発売 色の力で透明感を引き出す

 「RMK」は、色の力を使って透明感を引き出す“カラーファンデーション”(全5色、各20mL、各4500円)と、“エアリータッチ フィニッシングパウダー”(全3色、各8.5g、各4500円)を3月12日に発売する。

 “カラーファンデーション”は、自然な明るい肌をかなえる下地レスのファンデーション。ホワイト、グリーン、イエロー、パープル、コーラルの5色をラインアップする。ベージュ系でカバーするファンデーションとは異なり、個々がもつ肌色を生かしながら色ムラやくすみ、血色など足りないカラーだけを補ってトーンアップする。

  “エアリータッチ フィニッシングパウダー”は、エアリーなつけ心地でしっとりと肌に溶け込むフェイスパウダー。透明性が高い結晶タイプの「クリアクリスタルパウダー」とオイルを絶妙なバランスで配合し、肌の内側から輝くような艶感を演出する。皮脂吸着効果でテカリやベタつきを防ぎ、さらさらとした心地よい仕上がりを保つ。

 また3月1日には、 “UV フェイスプロテクター”2種を発売する。 “UVフェイスプロテクター アドバンスド”SPF50+/PA++++(60g、3500円)は、スキンケア発想で美容クリームのような保湿力をそなえ、日中の乾燥から肌を守りながら潤いを与える。ブランド最高峰のUVカット力で紫外線ダメージから肌を保護する。“UVフェイスプロテクター ルーセント”SPF35/PA++++(60g、3500円)は、コーラルカラーとプリズムシルバーパールがくすみや色むらをカバーして自然にトーンアップ。ともに「ウォータースキン UVカットテクノロジー」を採用し、均一な薄いUVカット膜によって塗っているのにまるで素肌のような快適さを実現した。

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「ミッションはデジタル化推進」 好調「ランコム」のリー新事業部長にさらなる飛躍を聞く

 日本ロレアルが展開する「ランコム(LANCOME)」は、ロングセラー美容液“ジェニフィック アドバンスド N”や、2020年のベストコスメに名を連ねた化粧水“クラリフィック デュアル エッセンス ローション”の好調、さらには定期便の拡大など、コロナ禍でも存在感を見せつけた。7月1日付でランコム事業部長に就任したスー・ジョン・リー(Sue Jong Lee)氏は、「ビギナーズラック」と笑顔を見せる。日本ロレアルの中でも大きな売り上げを占める「ランコム」のさらなる飛躍は、リー事業部長の手腕に掛かっている。

WWD:これまでの簡単な経歴と、日本の事業部長としてのミッションを教えてください。

スー・ジョン・リー事業部長(以下、リー):ロレアルグループで約20年の実績があります。フランスで約10年、韓国、中国といったアジアで約10年、ビューティマーケットを見てきました。一昨年に今回のオファーがあったのですが、日本のマーケットは洗練されていて、お客さまとも距離も近い、密接な関係を築いている市場だと考えていたので、当時のミッションは、伝統的なことを重んじ店頭でのサービスに重きを置くものでした。ただ昨年のパンデミックによりミッションも変わりました。バーチャルな体験などデジタル化を進めていくことが私のミッションだと思っています。

WWD:具体的にデジタル化のミッションとは何ですか?

リー:伝統を取り入れながらスピーディーにデジタル化することです。たとえば昨年は初めてバーチャルイベントを実施しました。11月にパリのブティックを彷彿とさせるバーチャルショップを期間限定オープンし、プレス向けお披露目会には日本のミューズである女優の戸田恵梨香さんも参加してショップを体験してもらいました。今回のバーチャルショップは、パリ本社とも準備を進め、デジタルでもラグジュアリーで質の高いイノベーションを発信できたと思います。

WWD:バーチャルショップ以外にも面白い訴求を行なっていますね。

リー:たとえば、大型モニター付きのサンプリング専用ベンディングマシンを「ランコム」がコスメブランドで日本初導入(20年10月20日時点)したイベントを東京・原宿の「アットコスメトーキョー(@COSME TOKYO)」で行い、喜んでいただきました。

WWD:デジタル化への投資は進めますか?

リー:今、オフラインのお客さまもオンラインで検索しどちらでも買い物をする時代で、シームレスで境目がありません。19年は広告宣伝費としてオフライン、オンラインで半々でしたが、20年はオフライン3割、オンライン7割にシフトしました。プリントを減らしているというのではなく相対的に投資を拡大しており、よりよい環境を作っていきたいと思っています。パンデミックなど厳しい状況ですが今、チャンスではないでしょうか。デジタル化をミッションとしていますが、紙も大事ですしクオリティーが高いと感じでいます。今後はオンラインとか、オフラインとかを意識しない時代になると思っています。

WWD:今後の方針を教えてください。

リー:製品では、昨年の売り上げが前年比40%増と成長を続ける美容液“ジェニフィック アドバンスド N”から新製品が登場します。そのほか、最高峰ライン“アプソリュ”の強化、グローバルユーズのアマンダのビジュアルでメイクアップも発売します。またわれわれはビューティテックにおいてリーダーです。肌測定、ファンデーションの色などの測定体験を推進するなどでビッグデータを保有しており、お客さまに役立つ形で活用していきます。

WWD:最後に、リー事業部長にとって日本とはどんな存在ですか?

リー:実は以前から日本に来たいと思っていました。なので一昨年、ランチをしている時に日本へのオファーを受けたのですが、何の仕事かも聞かずに「イエス」と答えてたぐらいです(笑)。私は韓国出身ですが、祖父は日本の大学で勉強していましたし、祖母も日本で仕事をしていたようで、日本とはとても縁があります。日本に来れたことを大変嬉しく思っています。

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ファーイーストカンパニーが販売スタッフを募集 お客さまのニーズに合わせたコーディネート提案を

 ファーイーストカンパニーは、自社ブランドの販売スタッフを募集する。全国の店舗で採用。販売・接客をはじめ、在庫管理、ディスプレイ、ダイレクトメール作成など店舗運営に必要な業務を担当する。

 お客さまとのコミュニケーションを深め最適なアイテム提案をすることで、「またあなたが担当して欲しい」と思ってもらえる接客を行う。日々の業務を通して接客スキルを磨き、ブランドだけでなく自分自身のファンを増やす。

 福利厚生も充実しており、宿泊施設や映画館、レジャー施設の利用割引などが受けられる福利厚生倶楽部も備える。

 今回採用するブランドは、幅広い世代の女性に愛用されるデザインで、長く着用できることが特長だ。素材、デザイン、製法など全てにこだわるため、生産枚数が限られている。それらの商品と1点でも多く出合い、「その良さを知っていただきたい」という思いで提案している。

募集職種
販売スタッフ

応募条件
接客または販売経験者(扱った製品や業界は不問)
※学歴不問
※業界未経験者歓迎

勤務地
全国の「アナイ」「アルアバイル」のいずれかの直営店(商業施設内)
※勤務地は希望を考慮して決定
※転居に伴う転勤は基本なし

「アナイ」
北海道、宮城、東京、千葉、神奈川、埼玉、群馬、新潟、石川、愛知、静岡、京都、大阪、兵庫、広島、岡山、愛媛、香川、福岡、大分、熊本

「アルアバイル」
北海道、宮城、東京、千葉、神奈川、埼玉、愛知、京都、大阪、福岡

東京・神奈川・愛知・京都・大阪で積極採用中

雇用形態
正社員・契約社員
※雇用形態は面接時に相談
※正社員登用制度あり

勤務時間
シフト制(実働7.5時間、休憩1.5時間)
※時間帯は配属店舗により異なる
※残業は月平均20時間以下

休日休暇
シフト制(月8日以上)
年次有給休暇
夏季休暇(8日)、冬季休暇(8日)
結婚休暇
慶弔休暇
産前産後休暇
育児休暇
バースデイ休暇

給与
月給20万~35万円
※経験と能力、前職給与を考慮し決定

福利厚生・待遇
昇給年1回
賞与あり(正社員のみ)
通勤費手当(全額支給)
社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
時間外手当
社員割引制度
福利厚生倶楽部(宿泊割引、映画鑑賞割引、公共施設や飲食店・保育施設のサービスなど)
時短勤務あり
EAPサービス(メンタルサポートプログラム)
確定拠出年金
育児時短勤務制度
奨学金返済制度
資格取得支援制度
退職金制度(3年以上勤務の正社員対象)
育児支援手当制度

応募期限
2021年1月24日まで

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コロナ禍の女性労働者の苦境 衣類産業の労働力の80%を占める

 国際労働機関(International Labour Organization以下、ILO)よると、衣類産業で働く女性は、新型コロナウイルスの感染拡大で差別やハラスメントの増加、賃金格差の拡大、不平等な家事や育児、介護の強要に直面している。続けて新型コロナが収束したとしても、これらの格差が縮まる可能性は低いと報告している。効果的な改善措置がなされなければこのような不平等な待遇は拡大し、貧困問題解消とジェンダー平等におけるコロナ禍前の前進を無にする可能性がある。ILOはその一因に、コロナ対策の議論の場に圧倒的に女性の代表が不足していることを挙げている。

 ジョニ・シンプソン(Joni Simpson)ILOアジア太平洋地域シニア・ジェンダー・スペシャリストは、「女性は衣類産業の労働力の80%を占めているため、パンデミックによる大きな影響を当初から受けている。さらに職場だけでなく、家庭内での労働やジェンダーに基づく役割が課されている」と言う。女性がパンデミックで受ける短期的なものから長期にまで及ぶ課題に対処できるよう、ILOは意思決定の場にあるものが、さまざまな属性のニーズと現実問題に基づいてジェンダーを考慮した措置を施策していくことを推奨する。各国は金銭的援助活用の推進、性別にかかわらず利用できる社会的セーフティネットの設立と維持に焦点を当てるべきだと主張する。

 例えば衣服工場が運転再開をしたときに女性が安心して働けるよう、責任者は家事や介護における無償のケア労働の蔓延解消に取り組み、サポートを提供する必要がある。コロナ対策について考える際には、あらゆるジェンダーの人々が職場、家庭、自身のコミュニティーでどのように影響を受けるか想像するべきだという。中でも女性への暴力やハラスメントが増加していることから、レギュレーションやマネジメント、管理職のトレーニングなど、安全で尊厳のある職場環境を作る取り組みを増やすことが重要となる。ILOは職場のシステムや生産体制の変化が、女性には異なる安全上のリスクを起こす可能性があることに特に注意を払う必要があると述べた。

 また女性は介護や地域社会の一員としてコロナ対策の最前線にいることが多いため、政策決定の際に女性にしかるべき発言権があることが大事だと言う。ILOは、「女性が参加するために、ジェンダーに配慮された機会を提供するべきだ」との見解を示した。労働者や雇用主、バイヤー、政府などは、意思決定や話し合いの場などあらゆる局面における女性の関与が、新型コロナによってより一層厳しいものになっているという可能性を考慮しなければいけないと呼びかけている。

 ILOと世界銀行グループのメンバーの国際金融公社によるパートナーシッププログラムであるベターワーク(Better Work)のジェシカ・ワン(Jessica Wan)=ジェンダー・スペシャリストは、「政府や企業、ステークホルダーなどは、新型コロナによるパンデミックが女性や男性の労働者に及ぼす影響を多面的に理解するべき。それをもとにスマートで、サステナブルで、ジェンダーに包括的な政策を考えていくことが重要だ。新型コロナによる危機的状況では、すでにある格差がより広がる恐れがあり、衣類産業の社会的および経済的な環境の改善は進まないだろう」と語った。

 ILOの調査では、アジアの主要な衣料品生産国の衣服の輸入量は、パンデミックにより2020年上半期に70%急落したという。その結果工場での生産能力も低下し、労働者の解雇が急増した。アジア太平洋地域では、19年に約6500万人が衣類産業で雇用されており、これは世界全体で75%を占める。ILOは、衣類産業で働く人はパンデミック以降平均して2〜4週間分の仕事を失い、現在生産ラインに戻っているのは5人に3人だけだと見積もった。

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【主張】緊急事態宣言、飲食店「狙い撃ち」の理不尽さ

 政府は、東京、千葉、埼玉、神奈川の一都三県を対象に緊急事態宣言を発令する方針を固めた。8日(金)からの実施で期間は1月末までとされる。飲食店営業は20時までで、酒類の提供は19時まで。居酒屋の営業はほぼ成り立たない。飲食店を狙い撃ちするような今回の措置に強く抗議したい(編集長・遠山敏之)。
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【アワード候補21】不思議店名で月商1000万円連発のラーメン店。社長も「商圏調査やりません」と言う「不思議ちゃん」だった

 大阪を地盤に「人類みな麺類」などと、風変わりな店名で店舗数を伸ばしている企業がある。UNCHI株式会社(本社:大阪市淀川区、代表:松村貴大)。東京進出店も月商1000万円ペース。ただ、綿密な商圏調査は無視。独特の「経営理論」がある。
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2021年は原点回帰の再生と新創業 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。年明け後もコロナの感染拡大が収まらず、引き続きファッション企業は厳しい舵取りを余儀なくされる。克服するための諸条件を提案する。

 2020年は過剰供給とロスとコストの転嫁で多産多死のギャンブルビジネスと化したアパレル業界がコロナで強制終了を迫られた“清算”の年となったが、明けた2021年は焦土からの再生と新常態下の創業が競われることになる。アパレルの再生と新創業のキーポイントはどうあるべきだろうか。

まずは“清算”と“リセット”で原点回帰

 ロスとコストを積み上げた価格を無理押して過剰供給する業界論理が多産多死で行き詰まった以上、適時適量供給と適正価格で「大切に創って大切に売る」原点に回帰しないことには何も始まらない。「より多く売らねば」というプレッシャーでいびつに変形しロスとコストが膨れ上がった事業構造と業務プロセスを一度リセットし、顧客・自社・取引先の“三方よし”が成立する、新常態下で継続可能な事業構造を再構築するしかない。その要点は以下の7項目ではないか。

(1)コストを押し上げていた不採算の店舗や事業を“清算”して低コストの販路と事業に集約する。
(2)コストを押し上げていた業務手順や組織を見直して業務を再構築し不要な組織をリストラする。
(3)売り上げより消化歩留まりと在庫回転を優先して販売と仕込みの予算を平準化し、売り上げと在庫の月度偏差(山谷)を均してロスと運営コスト、賃料負担(最低保障家賃)を圧縮する
(4)企画・発注のサイクルとプロセスを現実の在庫回転と乖離しないよう再構築してロスの元を断ち、主軸サプライヤーとオンデマンドなVMIを組む
(5)初期配分・補給・再編集・店間移動・売価変更のプロセスと手法を再構築し、POS依存の値引き販売を脱却して最適供給・消化を図る
(6)店舗のレイアウトと商品配置、接客導線と品出し導線、陳列・補充・編集・在庫管理業務の手順を見直して運営人時量を圧縮する
(7)店舗とEC、サプライヤーをデジタルに繋いで業務プロセスを直結し、時間とコストとロスを圧縮する

 (2)(4)(7)を実行して確実に成果を上げるには、(a)生産段階からのICタグ/インレイ※1導入、(b)店舗とECのリアルタイム在庫連携、(c)サプライヤーとのリアルタイム在庫連携と企画・生産のデジタル連携、(d)品番からSKU、SKUから絶対個品へ管理・運用単位の精密化、(e)店舗作業の分単位棚卸しと再構築、マニュアル化――以上の5点が欠かせない。

 アパレル業界、とりわけアパレルメーカーは商品開発に偏って店舗運営と在庫運用を軽視する風潮が根強く、組織として業務の詳細をつかんで改善しマニュアル化する習慣を欠き、店長や販売員の属人的な能力として入れ替えたり切り捨てたりして済ませてきた。そんな間接的運営・運用では効率化できず、新常態下のシリアスな環境では生き残れない。根底から発想を切り替え「大切に売る」べく、現場と顧客を起点に業務を再構築するべきだ。

夢を見る前に現実を見よ

 上記の7点は、売り上げの拡大という免罪符が許容してきた仕込みと在庫、販路と組織の無理と無駄をすべからく“清算”し、売り上げの水位が大きく下がった状況が続いても企業が存続できるよう身を縮めるリストラ策だ。結果として売り上げが伸びるかもしれないが、まずは逆風下でも収益を確保し、企業の存続を図らねばならない。そんなデフレ経営で地道に歩んできた西松屋チェーンやしまむらが本領を発揮している現実を直視するべきだろう。西松屋チェーンの売上対比販管費率は33.5%、人件費率は8.4%、賃借料率は10.9%、しまむらの売上対比販管費率は28.3%、人件費率は11.0%、賃借料率は6.5%と抑制されている(どちらも20年2月期)。

 少子高齢化で衰退する日本を無理押し活気づけようとしてきたインフレ政策がコロナ禍で決定的に行き詰まった以上、拡大の夢を追い続けては経営が破綻してしまう。最悪に最悪が重なる事態を覚悟し、まずは身を縮めるべきだ。陽はまた昇るが、破綻してはその日を待つこともできなくなる。

 “新常態”とは人口と経済、生計と消費の萎縮というシュリンク社会であり、成長より存続を優先せざるを得ない。少子高齢化による社会負担増(増税と社会保険料増)で国民の生計が疲弊し、無理押しするインフレ政策が労働価値を下落させ資本の増殖と生計の窮乏という二極化をあおり、日本社会の相互扶助余力を枯渇させ、コロナ禍で若者とりわけ非正規雇用の女性が追い詰められる中、ファッションビジネスが夢を追い夢を売れる状況ではない。

 消費が萎縮する中で資本が増殖すれば、企業は生き残るべく労働で稼ぐより資本で稼ぐようになる。店舗販売からECへの急速な移行、百貨店の自前商売から定借賃貸への不動産業化は必然だったが、どちらも労働生産性が10倍になるから9割の従業者を振り落とすことになる。労働集約型事業から資本集約型事業への転換が様々な分野で進めば、資本がさらに増殖する一方で勤労者の生計は窮乏し、一握りの資本家とその取り巻きが豪勢な消費を謳歌する一方で勤労者の消費はますます萎縮していく。

 そんな現実を否定できない以上、売り上げの拡大を免罪符に許容してきた仕込みと在庫の無理と無駄、ロスとコストを徹底して潰し、これまでとは次元を画したお値打ち価格で顧客に応え、企業と雇用の存続を守ると決意するしかない。サステナビリティとはきれいごとではなくギリギリの決意なのだ。

新創業の4条件

 リストラを徹底できずロスとコストと組織の自重に押し潰されて破綻する企業が続出する一方、しがらみのない新たな事業者が焦土から台頭するに違いない。そんな創業ベンチャーが順調に離陸し成長していくにはいくつも条件があるが、必須は以下の4点と思われる。

(1)商品に機能と価格の革新性がある
イメージやデザインだけでなく、市場を開く新たな役割(機能)、競争力ある価格が問われる。カッコよければ使い勝手や価格に魅力がなくてもイケると思い込むのは無理があるし、デザイナーのクリエイションやインフルエンサーのキャラクターで引っ張る売り上げ規模には限界がある。

(2)在庫負担をミニマムに抑えるサプライの革新性がある
C2M※2なりVMI※3なり短サイクル調達なり、在庫負担をミニマムに抑えるオンデマンド・サプライの仕組みが必要で、生産段階とのデジタル連携、サプライヤーとの在庫連携が問われる。水平分業で繋がりを分断したら負けで、チームワークが成長力を決めると言ってもよいだろう。

(3)固定費と流通コストを抑えて損益分岐点が低い
固定費も流通コストも低く抑えれば、売上の拡大による収益改善が加速度的になる。クラウドファンディングとSNSから自社ECを拡大し、ドロップシッピング※4で複数ECモール出品に引き当てるなど、流通コストと在庫効率の両立を図れば黒字化も早い。

(4)市場規模の限界を見切って採算売上規模を低く抑える
過大投資で損益分岐点を上げてはファイナンス依存の罠に落ちるし、販路を広げる毎に固定投資を要しては黒字化が遠くなる。カテゴリーにもよるがC2MやD2C※5は市場規模にガラスの天井があり、採算ラインを上げてしまうと収益化が遠のき投資回収が困難になる。ブームに乗って林立した米国D2Cベンチャーのファイナンス依存と挫折に学ぶべきだろう。

※1インレイ…ICチップとアンテナというICタグの中身で、生産段階で製品にインレイを封入する方式もある
※2.C2M(Customer to Manufactory)…ネットやショールームで受注してからデジタル生産や3Dプリンタで素早く生産して“個客”に届けるパーソナル対応の無在庫販売手法
※3.VMI(Vendor Managed Inventory)…あらかじめ定めた陳列棚割と販売計画に基づいてベンダーに在庫管理と補給(補充生産も含む)を委任する取引形態
※4.ドロップ・シッピング…在庫を抱えず(預からず)受注してベンダー(出品者)が顧客に直送するEC事業形態。
※5.D2C(Direct to Consumer)…ブランドメーカーが店舗やネットの小売業者を通さず、自社のサイトやショールーム、ポップアップストアで直販する販売形態

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。著書に店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)、12月11日に出版した「アパレルの終焉と再生」(朝日新書)

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アシックスがニューヨーク5番街の旗艦店を閉店

 アシックスが、米ニューヨークの旗艦店「アシックス フィフス アベニュー フラッグシップ(ASICS 5th Avenue Flagship)」を12月に閉店した。新型コロナウイルス感染症の収束が不透明な中、店舗営業の継続リスクなどを踏まえて決定した。これに伴い、2020年12月期に賃貸借契約解約損と減損損失を約23億円計上する見込み。今後、北米事業のさらなる収益改善を図る。

 同店は17年に米国初の旗艦店として、高級ショッピングエリアのニューヨーク5番街にオープン。「アシックス(ASICS)」と「アシックスタイガー(ASICS TIGER)」を扱い、ランニングからスポーツ、ライフスタイルまで幅広いカテゴリーをそろえていた。

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ラフ・シモンズと私 エディターズレター(2020年10月2日配信分)

※この記事は2020年10月2日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ラフ・シモンズと私

 ラフ・シモンズが加入した「プラダ」は、胸元で握りしめたケープにより“未だベールに覆われている”感もありますが、「これから楽しみ!!」なカンジになりました。トライアングルのモチーフや素材使い、ミニマルなムードは「プラダ」のまま、ますます顕著になったアート志向や工業的デザインはラフ・シモンズの得意技。まさにミウッチャ・プラダとラフ・シモンズ、2人の共同クリエイティブ・ディレクターがイーブンな立場で働いたコレクションだなぁ、と痛感しました。以後、素敵なマリアージュになりそうです。

 とっても嬉しかったのは、コレクションの直後に公開した、ミウッチャ・プラダとの対話で笑顔を見せたことでした。

 10年以上前になりますが、彼には一度、まぁまぁな長さのロングインタビューをしたことがあります。ちなみに以後は、バックステージでショートインタビューを1回、日本で1回、残りの突撃は玉砕続きです(笑)。

 パリで発表した「ラフ・シモンズ」のコレクションについて、パリメンズが終わった翌日、ショールームに赴きました。「ジル サンダー」のトップも手掛けていた頃のお話です。「ジル サンダー」の香水に関する打ち合わせで遅れているとのことで、2時間くらい待った記憶があります。そして今はもうそんなコトありませんが、当時の「ラフ・シモンズ」は、ショールームでも「サンプルを着ちゃダメ」なブランドでした。撮影なんて、もってのほかです。今だったら「そんなバカな!!」と反論の1つも試みるでしょうが、当時はまだビビっていました。ただひたすらに彼を待っていた記憶があります。2時間遅れのラフは、開口一番「Tired(疲れた)」と呟き、ますますビビります(笑)。「君は、僕に会うには若すぎる」的なジャブも繰り出され、「いや、もう30過ぎてます」と返すと「そうか。驚いた」との答えでした。今思えば、ジョークだったのでしょうか?

 振り返れば、もっとも緊張したインタビューの1つです。もはや内容はほとんど覚えていませんが、「イーストパック」とのコラボレーションが始まり、多くのモデルが巨大なバックパックを担いで、ケミカル・ブラザーズの「ALL RIGHTS REVERSED」をBGMにランウエイを闊歩したシーズンでした。インタビューで最後に「あなたなら、あの巨大バッグに何を入れて、どこに行く?」と聞くと、「夢だよ。少年はいつも夢でいっぱいなのさ」と笑って返され、胸を撃ち抜かれました。

 以来、世間はミニマリストと評する、彼の人間臭さが大好きです。「ジル サンダー」のラスト・コレクションでの号泣、映画「ディオールと私」で垣間見せたプレッシャー、そして早々に破談となった「カルバン・クライン」を去った直後に見せつけた怒りに溢れるコレクション。感情をグラフ化したら乱高下していた印象の彼が、ミウッチャとの対談で見せた笑顔に、新たな時代の訪れを勝手に感じたのです。

 10歳の子どもからの「ファッションデザイナーになりたいんだけど」なんて質問にもにこやかなラフを見て、「自分もずっと、こんな風に笑える人でありたい」と思いました。それが、豊かな人生の秘訣ですよねぇ。最近、非常にバタバタしており、心の余裕をなくしかけておりました。あらためなければ!

 ということでワタクシ、本日はお休みをいただきます。ので、来週月曜日のお手紙はありません!長々、「週明け、お手紙を休みます」というお手紙をお送りしてしまいました(笑)、ゴメンなさい。次回は、水曜日。夏休みはまだ消化しきっていないので、どこかでまた会社を休み、お手紙もお休みするかもしれません。悪しからず、です。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「エトヴォス」から初のクッションファンデーションが登場

 「エトヴォス(ETVOS)」は2月17日、スキンケア発想のベースメイク“ラシャススキン シリーズ”からブランド初のクッションファンデーション“ミネラルグロウスキンクッション”(レフィル・パフ付き4800円、ケース1000円)を発売する。UVカット(SPF32・PA+++)効果があり、全3色をラインアップする。

 同アイテムは、3種のヒト型セラミドや保湿成分を配合し、バリア機能に大切な潤いを補いながら乾燥小ジワを目立たなくする。べたつきにくい、さらっとした美容オイルを採用し、オイルベースでありながらもみずみずしく伸びの良いテクスチャーが特徴だ。肌の透明感を演出するレフ板パールが光を反射し、シワやシミ、毛穴を自然にカバーしながら立体感のある艶肌をかなえる。クレンジング不要で石けんで落とすことが可能だ。

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気温低下を受けてしまむら、無印、ユニクロの12月度は前年超え 緊急事態宣言で「客足減は必至」

 専門店チェーン、セレクトショップの2020年12月度売上高(既存店ベース)は、月後半の気温低下を受けて前年実績を超えたという企業が多かった。ただし、19年12月は暖冬によって苦戦したという声が強かったため、その反動という面もある。コロナ禍でも一定の売り上げを築ける企業の顔ぶれが定着した一方で、復調の兆しが見えない企業も固定されている。

 「ファッションセンターしまむら」のECを含む既存店売上高(11月21日~12月20日)は、前年同期比11.3%増。19年12月が同9.0%減だったという面はあるものの、これで4カ月連続の2ケタ増となった。「急激な冷え込みとなった後半にプルオーバーやボトムス、発熱素材の肌着などが売れた」。

 「無印良品」を運営する良品計画の直営既存店とECの合計売上高(12月1~31日)は前年同月比9.4%増。19年12月も同9.8%増と好調で、そこからさらに伸ばした。引き続き人気の食品をフックに客数が同13.2%増と伸び、全体を底上げ。衣服・雑貨でも靴下やパジャマ、防寒アウターなどが売れ、売り上げは同1.4%増となった。12月3日にオープンした「無印良品 東京有明」も「計画を超える売り上げ」で推移しているという。

 ユニクロの実店舗とECの合計売上高(同)は同6.2%増。19年12月は暖冬で同5.3%減だったため、これで一昨年並みに戻したことになる。客数も同0.3%増と、コロナ第三波の中ではまずまずの数字。「年末感謝祭を前年より2日間長く実施するなどにより、密を避けつつ集客ができた。売れ筋は“ヒートテック毛布”やラウンジウエア、室内での防寒を意識していると思われる“ヒートテック”のボトムスなど」といい、“巣ごもり”ホリデーシーズンのニーズをつかんだ。

 ワークマンの既存店売上高(同)は同6.1%増。「防寒アウターや発熱素材のボトムスやインナー、タイツが好調だった。また、降雪があった日本海側地域では、防寒長靴やブーツ、手袋なども売れた」。

 ユナイテッドアローズ(UA)の実店舗とECの合計売上高(同)は、ビジネスニーズの落ち込みを受けて引き続き同21.7%減と苦戦。他社が軒並み好調なEC売り上げも同0.2%減と落としているが、これは「20年春夏で『エメル リファインズ(EMMEL REFINES)』事業を終了したこと」「ECでもビジネスニーズの商品の売れ行きが弱いこと」「19年は暖冬による在庫整理にために早期から行っていたVIP顧客向けセールを20年は後ろ倒ししたこと」などが影響したと見ている。

 首都圏では再度の緊急事態宣言の発令が見込まれている。19年の4~5月ほどではないものの、消費ムードの落ち込みは今後避けられなさそうだ。「デベロッパー側が時短営業に踏み切るのなら従うが、感染予防は徹底しつつ可能な限り通常営業を続ける」「(今回の宣言は飲食業が中心対象になるのだとしても)客足の減少は避けられない」(ユニクロ、良品計画など)といった声が出ている。

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アルベール・エルバスの新ブランドがついに始動 クチュール・コレクション期間中に映像で発表

 アルベール・エルバス(Alber Elbaz)は、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)とのジョイントベンチャーによる新ブランド「AZファクトリー(AZ FACTORY)」をローンチする。1月25〜28日にパリで開催される2021年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークの公式カレンダーに加わり、1月26日20時からデビューコレクションのプレタポルテを披露する予定だ。エルバスはファッション業界への完全復帰の舞台として、ランウエイではなく映像を選択。「新型コロナウイルスが蔓延する前から、デジタルの世界で発表したかった」とコメントした。映像はこれから制作予定で、詳細については「サプライズ」としている。

 エルバスは15年10月まで、「ランバン(LANVIN)」のアーティスティック・ディレクターを14年間務めた。その後19年10月にリシュモンと合弁会社AZファッション(AZFASHION)を設立して、本格的に活動を再開。パリにあるカルティエ財団の最上階に本社を構え、20年12月にはローラン・マルカイズ(Laurent Malecaze)=ザ ウェブスター前最高経営責任者(CEO)をCEOに迎えた。

 新会社や新ブランドについて多くを語っていないものの、女性のための“ソリューション”ワードローブを提供することを掲げ、20年11月には「AZファクトリー」のビジュアルやアプローチ方法、ターゲットなどを公開。ブランドの公式インスタグラム(@azfactory)も設立し、エルバスの個人アカウント(alberelbaz8)と合わせてオフィスを準備する様子などを投稿している。

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「コーチ」がミッキーとコラボ Cocomiが妹のKoki,を撮影したビジュアルも公開

 「コーチ(COACH)」はこのほど、ミッキーマウスとキース・ヘリング(Keith Haring)とコラボしたコレクション“ディズニー ミッキーマウス x キースヘリング”を発売した。キャンペーンビジュアルにはモデルのカイア・ガーバー(Kaia Gerber)やKoki,、俳優のコール・スプラウス(Cole Sprouse)、モデルのシャオ・ウェン・ジュ(Xiao Wen Ju)、リアリティースターのマイルズ・オニール(Myles O'Neal)が登場する。また、コレクションを纏ったKoki,の姿を、今回特別に姉のCocomiが撮り下ろした。彼女は最近写真にも力を入れており、雑誌「エル(ELLE)」の誌面でもKoki,を撮影している。

 同コレクションは、1980 年代にヘリングが描いたミッキーマウスのイラストをフィーチャー。ミッキーの耳をモチーフにグラブタンレザーを使用したバッグやコインケース、トートバッグのほか、ヘリングのアート作品をプリントしたジャケットやスエットなどをそろえる。価格帯は1万2100〜31万円。

 また、発売に合わせ期間限定のバーチャルショップを展開中だ。店内ではバーチャルで製品を体験し、購入できるようになっている。Koki,が出演するスペシャル動画やヘリングにまつわる音楽が聴けるスポティファイのプレイリスト、ミッキーのARフィルターのダウンロードなどデジタルコンテンツも充実している。

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「僕がグラニフの社長になったわけ」 “アパレルECの実力者”から経営トップへ 村田昭彦氏に聞く

 11月、あるニュースがファッションECの関係者たちを驚かせた。ファッションECの実力者として知られる村田昭彦氏が、「デザインTシャツストア(Design Tshirts Store)」を運営するグラニフの新社長に就任したからだ。村田新社長は、オンワード樫山(現オンワードHD)に新卒で入社後、ネットプライスやカフェグローブ・ドットコムを経て、2007年にベイクルーズに入社し、ECの担当役員として5年でECの売上高を5倍に引き上げたファッションECの実力者だ。18年9月にはDX担当役員としてオンワードホールディングスに入社するもわずか1年で退社し、去就が注目されていた。村田氏に話を聞いた。

WWD:ベイクルーズのECを成功に導き、オンワードHDに電撃移籍。常務執行役員に就任するも、わずか1年で退職。その理由は?

村田昭彦:もともとは新卒で入社した会社だったし、オンワードHDでの仕事はやりがいもあった。だが、やりたいことがあって退職した。ただ、コロナ禍などいろんなことが重なって、結局は長期休暇のようになっていた。

WWD:その期間は何を?

村田:子どもに朝食を作ったり、一緒に遊んだり、オンワード時代に付き合いで始めたゴルフが楽しくなって練習場に行ったり。プログラミングの勉強なんかもしていた。最高に楽しかった。ときどきEC関連のコンサルティングの仕事も請けたりもしたが、収入だけを考えるならフリーでコンサルティングを請け負った方が断然いい。

WWD:グラニフの社長に就任した経緯は?

村田:20年1月に買収してグラニフ社のオーナーになっていた投資ファンドの丸の内キャピタルからオファーを受けた。他にも大手企業のEC関連など並行していくつかオファーをもらっていたが、グラニフの仕事の内容が一番魅力的だった。経験したことのない経営トップという仕事も魅力だったし、グラニフという企業自体のポテンシャルも非常に高い。何より丸の内キャピタル側の、短期ではなく中長期的に企業価値を高めたいという考え方に共感した。7月から顧問になり、9月25日付で代表取締役CEOに就任した。

WWD:グラニフは19年6月期の業績を官報で公表していて、売上高107億円、営業利益8億8700万円、純利益2億4200万円。ベイクルーズやオンワードと比べると企業規模は大きくはないが、経営トップというのは初めての経験だ。不安は?

村田:不安より(初めての経験に)チャレンジできることへの喜びの方が大きい。先ほども言ったようにグラニフのビジネスモデルはポテンシャルが非常に高い。消費者へのNPS調査をすると、「グラニフ」のポイントの高さは際立っていて、実はショッピングセンターで同じフロアに並ぶ「無印良品」や「ユニクロ」よりもずっと高い。

村田:多種多彩なグラフィックを軸にした「グラニフ」のビジネスモデルはなかなかユニークで、老若男女問わず幅広い層がターゲットでありながら、それぞれの商品、例えばアニメのキャラクターTシャツ一つをとっても有名なものから無名のものまでバラエティに富んでおり、かと思えばカルト的な人気を誇るクリエイターのハイセンスなグラフィックTシャツもあり、一つ一つの商品自体はニッチで成り立っている。しかも一般のアパレルと異なり、セールをほとんどしないので利益率も高い。

WWD:今後の戦略は?

村田:いまはTシャツを軸にパーカやワンピースなどのアパレルが中心だが、今後はバッグやシューズ、雑貨、インテリアなどにも商品の幅を広げ、“グラフィックを用いたプロダクトブランド”にシフトさせる。消費者調査などをしても「グラニフ」の人気を支えているのは、あくまでグラフィックであって、モノ自体はキャンバスというか媒体にすぎない。なので媒体=商品をアパレルに固定する必要はなく、もっと広げていけるはずだ。

WWD:小型店舗・高効率が「デザインTシャツストア グラニフ」の特徴だったと思うが、店舗のサイズはどうなる?

村田:アイテム構成を広げるため、店舗のサイズは大きくなる。現在ファッションビルや郊外大型モールに出店している店舗の標準サイズは20坪(約66平方メートル)、月坪効率は35〜45万円ほどだが、今後は40坪くらいに広げていく。来年のGW明けあたりから、新型店舗の出店をスタートする。店舗は年間で10店舗くらいのペースで出店していく。もちろん定番品をプロパー(定価)で売り切るというビジネスモデルは堅持する。デジタル技術を活用して1〜2週間で受注生産する仕組みを取り入れたり、ECにも力を入れていく。

WWD:村田社長の目から見てECは?

村田:これからですね(笑)。現在でもEC化率は15〜20%くらいあるが、売り上げよりデジタルマーケティングの有機的な活用やサイトのUI/UXの改善、在庫連動など、ベーシックにやらなきゃいけないことが山積みだ。もちろん店舗とのOMOなども積極的に仕掛けていきたい。その結果として売り上げも伸びるだろう。その意味では伸びしろが大きい。いまは商業施設の要請などもあってセールも一部行っているが、今後はそれもやめていきたい。

WWD:中長期的な目標は?

村田:詳細は申し上げられないが、3〜5年で売上高を2倍以上に引き上げたい。数字だけ見ると野心的にも見えるかもしれないが、グラニフにはそれだけのポテンシャルがある。大手アパレルのEC担当役員として日本のアパレル業界を見てきたが、“ユニクロ一強”状態は揺るぎないと思っていたが、グラニフを通じて脱アパレル型ビジネスモデルを進めればチャンスはあると思っている。顧客にとって嬉しい事、社会にとっていいことを追求していけば、目標達成の難易度はそこまで高くないはずだ。

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「バーバリー」がブランドのシグネチャーを凝縮した数量限定カプセルコレクションを発売

 「バーバリー(BURBERRY)」は1月5日、ブランドのシグネチャーを凝縮した数量限定のカプセルコレクション“Burberry's Future Archive”を発売した。国内では銀座店と公式オンラインストア、「マイテレサ(MYTHERESA)」で取り扱う。銀座店では同コレクションに合わせた特別ディスプレーを公開中だ。

 同コレクションはダイヤモンドキルティングコートやボマージャケット、フィールドジャケットなどのブランドを代表するアウターを中心に、バケットハットなどの小物で構成する。ウィメンズとメンズで販売するダイヤモンドキルティングコートのパーカはトレンチコートに着想を得たコットンギャバジン製のバックパネルで再解釈するなど、ブランドの歴史をモダンに反映したアイテムがそろう。全てのアイテムには特別なエディションナンバーを施した。

 キャンペーンビジュアルは、ジョーダン・ダン(Jourdan Dunn)とエイドリアン・チャバダ(Adrian Chabada)をモデルにアレッシオ・ボルゾーニ(Alessio Bolzoni)が撮り下ろした。

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誕生5年目を迎える「エヌドット」がプロ用ブランドとして飛躍! 2021年はサロンメニューの幅広い展開に注目

 プロフェッショナルメーカー、ナプラのヘアブランドで、エンドユーザーからの認知度も高い「エヌドット(N.)」。2017年4月にスタイリングシリーズを発売して以来、ヘアカラーやカラーシャンプー、メンズラインなどを次々とローンチして話題を巻き起こしてきた。一般のファッション&ビューティ誌で取り上げられる機会も多いため、ホームケアアイテムの話題が先行しがちだが、実はヘアサロンで使用する業務用ラインも徐々にアイテム数を増やしてきた。ここでは、いよいよ充実した「エヌドット」のプロユース製品の概要を紹介する。
 
 美容師がサロンで使用するプロユースラインのスタートは、2018年7月に発売したヘアカラー剤。ヘアカラー剤はファッションカラーのほか、グレイカラーやクイックカラー、ヘアマニキュアとカテゴリーを広げ、「エヌドット」を代表するアイテムとなった。カラー剤以外にもカーリング剤、ブリーチ剤などを充実させていく中、20年3月に4浴式システムトリートメント“ケラリファイン”が登場し、サロンの売りとなるメニューのほぼ全てを「エヌドット」がサポートできるようになった。

年間提案から悩み別対応まで
メニュー提案の幅を広げる
「エヌドット」

 「エヌドット」はこれまで、一般消費者の間での認知度が高い一方で、意外にも業務用ラインにスポットライトが当たるケースが少なかった。しかし、19年後半から立て続けにアイテムをローンチし、メニュー提案の幅が飛躍的に進化した。「4浴式トリートメント“ケラリファイン”の登場により、髪をケアしながら他のメニューを行う“時短施術”が可能になったことは大きい。例えば“パーマ×ケラリファイン”のメニューでは、根元パーマと毛先のトリートメントの組み合わせにより『髪がふわっと立ち上がらない』『毛先が傷んでいる』という2つの悩みを同時に解決できるようになった。“クイックカラー×ケラリファイン”では、白髪の根元リタッチを行いつつ、毛先のダメージもケアする時短提案で、お客さまの高いニーズに応えられるようになった」と武田政彦専務は話す。

 これまでプロユースラインでは、SNS上でのヘアカラーデザインの話題が先行し、都心の“トレンドセッターサロンが使うブランド”というイメージが強かったが、地域密着サロンでニーズの高いメニューも顧客に合わせて提案できるようになり、その知名度は全国的にさらに高まりそうだ。

「エヌドット」の
主な業務用アイテムを紹介

大人女性向けのケアや
時短施術など
顧客に合わせた
メニュー提案の一例を紹介

PHOTO : HIROKI WATANABE

問い合わせ先
ナプラ
0120-189-720

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冒険家から見た山本寛斎さん 北極圏を共に旅した荻田泰永さんが回想

 2020年は一時代を築いたファッションデザイナーの訃報が相次いだ年だった。長年エネルギッシュな創作活動を行ってきた山本寛斎さん(享年76)もその一人。文化・芸能からスポーツ界、ビジネス界まで幅広い交流で知られた寛斎さんは、晩年に冒険家・荻田泰永さんと知り合い、一緒に北極圏に行った。荻田さんは子供のような好奇心で行動する寛斎さんの姿が鮮烈だったと振り返る。

 北極や南極での単独歩行の冒険で知られる荻田さんが、寛斎さんと初めて会ったのは2018年2月。寛斎さんは極地冒険に強い関心を持っていた。「初対面の私に『僕も北極に行きけますかね?』とおっしゃったんです。(社交辞令で)私にそう話しかける方は多いので、受け流すように『まあ、大丈夫ですよ』と答えました。でも、数カ月後に再会した際、『北極に行くためにタクシーを使わず歩くようにしているんですよ。体力をつけなくちゃね』と言われて……。本気だったんだと驚くとともに、私も大丈夫だと言った手前、後に引けなくなりました」

 19年3月、寛斎さんはカナダの北極圏の村に9日ほど滞在した。北極徒歩遠征の前線基地となるイヌイットの村は一年中雪で覆われ、日中でも気温はマイナス20〜30℃になる。寛斎さんは荻田さんがアンバサダーを務めるアウトドアウエア「ポールワーズ(POLEWARDS)」のダウンジャケットにたくさんのワッペンをつけて現地入りした。

 寛斎さんは広大な雪原や神秘的なオーロラにはあまり興味を示さなかった。一方でイヌイットの暮らしに興味津々で、着ている民族衣装やブーツに関する質問をイヌイットに矢継ぎ早にし、繰り返しカメラに収めた。特に子供たちと話すのが何より楽しい様子だった。「モノの見方が普通の人とは違う。これが一流のクリエーターの思考なのか」と荻田さんは感じた。

 独自性は荻田さんに対する質問にも表れていた。数々の取材を受けてきたが、極地冒険に関して聞かれることはある程度決まっている。だが寛斎さんの質問は初めて聞かれることが多く、改めて自分の冒険を考えるきっかけになった。アムンゼンやスコットが好きだという寛斎さんは、「冒険家」という人種に強い好奇心を持っていたようだった。

 冒険家とデザイナー。通常なら交わる機会がない職業の二人が出会うことで互いに刺激を受けた。「寛斎さんは好奇心を原動力にして常に動き回り、あの太陽のような情熱で私を含めた周囲を魅了しました。本当に尊敬できるかっこいい人でした。もっとお話しがしたかった」

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【アワード候補21】社員にやりたい放題させる大阪の居酒屋。「NO管理主義」の社長は「楽グループ」にどこか似ている

 組織のメリットと個人店の良さを掛け合わせた「組織的個人店集団」を標榜。大阪・福島の立ち飲み店「ジャックとマチルダ」など、個人店のような個性的な店舗を大阪市内で10店舗展開する株式会社クラマ計画。物理学大学院を出て、アインシュタインに憧れる佐竹伸彦社長は、コロナ禍で足踏みの2020年を経て、21年は再び出店攻勢を目指している。
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ネオ立ちそば「よもだそば」。インドカレーやニラ天など「エモい」品揃えでジワジワ店増やす

 2020年の暮れも迫った12月11日、新宿西口に新しいタイプの立ち食いそば「よもだそば」の4号店がオープンした。場所は、ヨドバシカメラ本店の裏手、三番街通りのフレンチ・ビストロの名店「ル・クープシュー」跡地。客単価5000円ほどしたおしゃれなレストランから、立ち食いそばへとテナントが変わったのは、東日本大震災の直後と同様に、コロナ禍による経済の悪化で、デフレが進んでいるのを象徴している。
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百貨店12月度は1〜2割の減収 「緊急事態宣言」の再発出に戦々恐々

 百貨店主要5社の2020年12月度業績は、おしなべて1〜2割の減収だった。9〜11月に掛けて郊外店、続いて都心店でも徐々に業績の回復傾向が見られたが、新型コロナ第3波が本格化したことで再び停滞している。クリスマスやおせち料理などの巣ごもり需要、衣料品のセール前倒しなども目立った押し上げ効果にはつながっていない。

 各社の前年同月と比較した売上高は、三越伊勢丹が14.0%減、高島屋が12.3%減、大丸松坂屋百貨店が19.3%減、そごう・西武が9.6%減、阪急阪神百貨店が16.5%減。「都心店を中心に、来店客数が11月よりも減っている」(阪急阪神百貨店)「入店、購買客ともに大きく前年を割った」(そごう・西武)との声が上がる。

 衣料品フロアなどでは12月からクリアランスセールを段階的に開始したが、目立った誘客効果は得られていないようだ。三越伊勢丹はECでセールを前倒して開始したものの、両本店(三越日本橋本店、伊勢丹新宿本店)で婦人服が前年同月比1割減、紳士服が同2割減。高島屋は婦人服が同26 %減、紳士服が同36%減だった。「(暖冬傾向だった前年と比較して)気温が低いからコートが売れるかといえば、そういう傾向も見られない。衣料品は全般的に厳しい状況」(同社広報)。

 特選衣料など高価格帯の商品は、国内富裕層の消費に支えられて引き続き堅調。「例年であれば年末年始の旅行などに充てる娯楽費を、百貨店での消費に転じているのではないか」(阪急阪神百貨店広報)。同社の特選衣料・雑貨は前年同月の実績を上回り、遠方客向けのウェブ決済サービスでは250万円を超える注文もあった。そのほかの4社も特選衣料・雑貨カテゴリーは前年同月実績を超えた。

 4日には、菅義偉首相が1都3県で特措法に基づく「緊急事態宣言」の発出を検討していることを発表した。具体的な制限内容・対象については明らかにされていないものの、百貨店各社には戦々恐々としたムードが漂っている。「現時点での当社の対応は全くの白紙」(大丸松坂屋百貨店広報)「政府の動きを注視しているが、再び営業が短縮・停止ということなれば、かなり厳しい状況になる」(三越伊勢丹広報)。

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「ニューバランス」の新作“フィフティセブン/フォーティ”は2つの人気モデルを融合

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、1980年代に誕生したランニングシューズ“574”と、1994年にリリースしたトレーニングシューズ“650”を融合した新作“フィフティセブン/フォーティ(57/40)”を1月9日に発売する。価格は1万6500円で、サイズは26.0〜29.0cm。公式オンラインストアや直営店などで扱う。

 アッパーに“574“を象徴するスエードとヌバック、メッシュの組み合わせを採用し、ミッドソールには“650”を彷彿とさせる波打つデザインを用いた。ラストは同ブランドでは細身の“SL-1”。大きなNロゴは昨年発売した“327“に着想している。白と黒をベースとした2種類のマルチカラーを用意する。

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〜立ち上がれ!産地の若者たち 後編〜 一着の半纏に込める思い 長野の縫製工場で働く櫻井さんの挑戦

 海外製のファストファッションやSPA(製造小売業)アパレルの台頭により、国内の繊維産地は衰退傾向にある。そのような中、産地では若い人材が中心となって新しいビジネスチャンスを生み出そうとする取り組みも生まれている。( 前編はこちら
 
 シャツメーカー、フレックスジャパンは豊かな緑に囲まれた長野県千曲市に本社と自社工場を構える。ここで若手社員主導による、新たなアパレルブランドのプロジェクトがスタートしようとしていた。プロジェクトリーダーの櫻井太河さん(32)は机に広げたウール生地のスワッチ見本を一枚一枚丁寧にチェックする中、ふとその手を止めた。上質なつやと滑らかな質感を併せ持つその生地は、他のどれよりも理想的だった。「こんなリサイクルウールがあるのか」。衝撃を受けた櫻井さんは、すぐさまこの生地を織る尾州の大鹿(愛知県一宮市、大鹿晃裕社長)の毛織物工場に向かった。
 
 櫻井さんが中心となって19年夏に立ち上げた新ブランド「コドウ(CO:DO)」は、若手社員4人が主体となって運営。櫻井さんが提出した稟議書がきっかけで社内新規事業コンペが開かれることになり、全11案の中で1位を獲得してテスト事業化にこぎ着けた。ブランドはサステナビリティと伝統産業の融合がテーマ。中長期では正式な事業化を目指すが、「まずはブランドをきっかけに自分たちの会社、長野という地域を広く知ってもらうきっかけにしたい」(櫻井さん)という。
 
 フレックスジャパンは創業(1940年)から国内量販店、百貨店、セレクトショップなど幅広い取引先に良質なシャツを提供してきた。櫻井さん自身、大学卒業後は東京のセレクトショップの販売職についたが、服そのものの生産背景への興味が高まり、結婚を機に同社への転職を決めた。与えられた役割は生産管理と海外向け販売。モノづくりに携わる喜びを感じながら仕事をする一方、苦しみも味わった。外国製品に押されて需要は右肩下がり。自分たちのこだわりや提案よりも、納期の厳しさから目の前の難題を“こなす”ことで精一杯な毎日。このままでいいのか――。そんな危機感が、櫻井さんを新しい挑戦へと突き動かした。
 
 櫻井さんは大鹿の彦坂雄大さん(32)との出会いを「腹の底ではお互い似たことを考えていたのが分かったし、歳も同じで不思議な縁を感じた」と振り返る。「トレンドは東京のアパレルメーカーやデザイナーだけが作るものでいいのか。これまで下請けだったわれわれが、(生産の)川上や川中から面白いことを仕掛けていけば、日本のファッション産業全体をもっと面白くできるはず」。そんな櫻井さんの熱意に彦坂さんも心を動かされ、協業が決まった。
 
 第1弾として発売するのは“ジャパニーズショートコート”。いわゆる半纏(はんてん)だが、大鹿のリサイクルウール素材“毛七”のダブルフェイスメルトンを使用することで防寒性、見た目の上質さを確保。中綿を使用しないことでスマートなシルエットに仕上げ、ホームウエアとしてはもちろん、よそ行き着としても使える1着を目指した。ボタンは長野県の伝統工芸品である松代焼を、包装紙には和紙の内山紙を使用するなど、ディテールにもこだわった。
  
 12月21日から地元銀行などが運営する地元密着型のクラウドファンディングのプラットフォーム「CF信州」で資金調達を開始し、すでに70万円近くの支援金が集まっている(12月末時点)。「コドウ」はシーズンにとらわれず2カ月スパンでの新作ローンチを計画し、第2弾として、袈裟(けさ)をモチーフにしたバッグの企画を進めている。「自分たちの活動は、日本のアパレル産業全体から見ればほんの小さなもの。だがこの活動をきっかけに、日本全国の産地にいる若手たちがアクションを起こすきっかけになればうれしい」

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編集長は先月何した?「エルメス」「シロ」の展示会、「ファッション通信」出演、パルコで宇川さんと中2病トーク

 明けましておめでとうございます。本年も「WWDジャパン」をどうぞよろしくお願いします。昨年から続くリモート生活はそれなりに楽しいですが、新しい出会いは生まれにくいですよね。だから今年はかなり意識して新しい出会いを作り、この連載でも面白い人やことを紹介したいと思います。お付き合いください!

12月1日(火)
サステナビリティイベントを開催。
その時パリはロックダウンだった

 弊社主催のサステナビリティに関するオンラインイベントを実施しました。終了後、登壇者のひとりで企画の相談相手でもあった川崎さん(シンフラックス主宰)にお礼メールをしたら「向さんたちがシャカリキだったのでそれに応えるべく食いつきました」と返事をもらいました。シャカリキって(笑)、久しぶりに聞いた言葉です。確かにこの数カ月はシャカリキでした。登壇者の日程調整はパズルのごとしだし、政治や最新技術が絡む話は勉強が必須だし、ロックダウン中のフランスと同時通訳を介したオンライン対談の環境整備は不安だらけだし。でも喉元過ぎれば熱さを忘れるですね。多くの反響をもらいエネルギーチャージをしました。「WWDジャパン」はサステナビリティ抜きにファッションの未来はないと思っておりこれからもイベント企画をシャカリキで継続します。一緒に企画してくれる方募集中!

12月2日(水)

「エルメス」の展示会で写真を撮りまくる

 この連載で「エルメス(HERMES)」の登場頻度が高いのはそれだけ「エルメス」が展示会やイベントを開催しているから。それと商材の領域が広いから。この日の展示会でも家具からゲーム、ジュエリーなど幅広いアイテムを見ました。そしてどれも欲しくなってしまうんだな、これが。特に惹かれたのは冒険心を刺激される青い海洋儀です。たくさん写真を撮ったのでご覧ください。

12月9日(水)(水)
「veja」の子ども靴がカワイイ。
そして展示会は楽しい

 この週はインポートブランドの2021年春夏の展示会を連日訪れました。サンプルを海外から取り寄せるのは大変そう。その分、実物を見て触れる展示会は意味があるし記憶に残ります。そしてどこでも“サステナビリティ”がキーワード。ただしその表現方法はそれぞれで楽しいです。

12月10日(木)
「ファッション通信」の収録で
栗野さんと2020年を語り合う

 学生の頃から欠かさず見てきたテレビ番組「ファッション通信」に出演できるとは、自分も大人になったな~と感慨深い(笑)。「ファッションサミット2021」と題した討論番組で、お相手はユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文さん。恐縮すぎる。制作チームがスゴイ本気でして(当たり前ですが)、「コロナによる消費者の価値観の変化は?」といったお題に必死に答えました。いつもは質問をする側ですが、こうやって質問を受けると深く考えるからいいですね。自分の仕事もこんな風に誰かの思考のきっかけになっているといいな。ということで皆さま、今週末9日(土)23時はテレビ東京「ファッション通信」へお越しください!

12月12日(土)
DOMMUNE宇川直宏氏と「ファセッタズム」落合氏と
中2病対談を繰り広げる

 心斎橋パルコのオープニング記念のトークイベントに出演しました。場所は心斎橋の予定でしたが、感染拡大中につき渋谷パルコのスーパー ドミューン(SUPER DOMMUNE)から。トークのお相手は“現在美術家”宇川直宏さんと「ファセッタズム(FACETASM)」の落合宏理さん。お題は最近のデジタルコレクションについて、です。デジタル上のファッション表現は黎明期なので失敗もたくさんあるけど、逆に面白さもたくさんあると私は思っています。実際に映像を観ながらデザイナーたちがデジタルコレクションを通じて伝えようとしていることを言語化したわけですが、これがめちゃくちゃディープで我ながら最高におもしろかったです。私が何となく「良い」と思ったことを映像の権化である宇川さんが解説&掘り下げてくれて、映像の作り手でもある落合さんがその苦労と面白さを実感を持って語ってくれる。それが嬉しくて正直視聴者の存在を忘れて弾丸トークしました。たとえるなら放課後の教室の陽だまりで好きなことを話し続ける感じ。中2病に罹るのってある種の癒しですね。

12月17日(木)
「SHIRO」の展示会で
ショウガや昆布に触れる

 
 コスメブランド「シロ(SHIRO)」の展示会は、リニューアルオープンした表参道本店で開催されました。で、これがすごかった!「シロ」が自然素材から生まれることは知っていましたが、売り場でその背景を赤裸々に伝えているのです。壁面にずらりと並ぶケースの中には昆布やあずき、オリーブ、サボテン、ひまわりの種、ヨモギ、ラベンダーなど約70種類の素材が展示されておりさながら漢方薬局。しかも日本全国の生産者の姿に始まり、とれたままの現物、砕いた姿など制作の工程も見える。コスメを買いに来てゴマの実をしげしげ見ることになるとは。これぞ“透明性”ですね。

 最近「ファッションやビューティは農業から始まる」と思うことが多いです。食品は手に取れば畑の映像が浮かぶけど、服になったコットンやウール、クリームも同じように畑や牧場から来ていることについては最近まで深くは考えませんでした。私は。だけどサステナビリティの取材を重ねることで意識が変わってきました。なんてことを思っていた矢先にこのお店を訪れたので興奮。お土産にいただいた生姜がピリリと辛くておいしかったです。

12月23日(水)
コロネット、オンワードHDへの
CEO取材で仕事納め

 1月25日号「CEO特集」に向けて、編集部総出で連日CEOを取材中です。この日に取材したのは七宮信幸コロネット社長。商品を生産はないインポーターのビジネスは“目利き”と情報が仕事の原点。メディアと近い部分がありますね。そして28日にはオンワードホールディングスの保元道宣社長への取材で仕事納め。デジタルに通じた保元さんが進めてきた新しいビジネスの形が2021年は色々形になりそう。ただし、以前のような大量生産・大量出店ではな機動力ある面白い小中規模ブランドがしかもデジタル上に増えそうだから取材する側もマメにチェックしないと、ついていけなくなりそうです。気合いだ~。

12月31日(木) 
12月発行号を振り返る
&在宅勤務のお供

 例年なら忘年会やクリスマスパーティーやらで12月の平日夜はほぼ全日が会食でした。今年は毎日自宅で夕食。なんて健康的なんでしょう!それなのになぜ体重が増えるのでしょう!そうか、晩酌をしてしまうからか!体重増加と戦いながら制作した3号がこちら。ぜひお手に取ってください。

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ライブ動画配信中に投げ銭を受け取れるサービスがローンチ オンラインサロンの新たな収益ルートとして注目

 オンラインサロンの請け負い制作などを手掛けるビルドサロンは、Zoom上において視聴者からリアルタイムで投げ銭を受け取れる新サービス“ビルド投げ銭”の提供を開始した。これにより、同社が提供するオンラインサロンにZoomを組み込んだサービス“ビルドズーム”の運営者は、月額プランに加えて視聴者から任意の金額を受け取ることが可能になった。

 これまでビルドサロンには、オンラインサロン運営者から「月額会費以外の収益のルートを構築したい」といった要望が寄せられていた。また、オンラインサロン利用者が運営者に直接支払う費用が、固定費の月額費と初回入会費しかなく、任意でサポートを受けたいときに適切な支払い方法を用意するのが煩雑で面倒などの問題もあった。

 そうした経緯から、任意の金額をオンラインサロン利用者からリアルタイムで受け取れる“ビルド投げ銭”の提供に至った。送金は、送金アプリ“プリン”やチケット販売サービス“チケットペイ”と連携して行う。

 “ビルドズーム”および“ビルド投げ銭”は自前のオンラインサロンとZoomを連携する買い切りのサービスで、一度組み込めば毎月支払う必要があるランニングコストは不要(Zoom有料プランを除く)。なおコロナ渦におけるCSRの一環として、2021年1月31日までの期間限定で無料で設置する取り組みを実施中だ。

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【アワード候補21】「ラーメンファンは浮気しますが、私は浮気しません」。三児の「ママ社長」が目指すのは24年の株式上場

 新春企画【アワード候補21】は、フードリンクニュースが独自で選出した、2021年注目の次世代経営者を、1月4日から一人ずつ紹介していく。トップバッターは、都内を中心に「焼あご塩らー麺 たかはし」を展開する株式会社ヒカリッチ アソシエツ 代表取締役の高橋夕佳氏。2021年の抱負を聞いた。
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国内外から出演オファー 71歳のインスタグラマー、内藤朝美のポジティブ マインド

 71歳のインスタグラマー、内藤朝美さんをご存知でしょうか?テレビやウェブメディアで“インスタグランマ”として紹介され、ハイブランドを颯爽と着こなすファッショナブルな投稿が人気を集めています。昨年10月にスタートしたアマゾン(AMAZON)のオンデマンド・プリントサービス「マーチ バイ アマゾン」でアーティストやクリエイターが制作したTシャツの着用モデルに選ばれたり、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」のインターナショナルチームからウェブキャンペーンモデルとしてオファーを受けたりするなど、活躍の幅を広げています。

 普段はクラシックカーの販売を手掛ける内藤オートの副会長としての顔も持ち、娘であるさおりさんにスタイリングやメイクのアドバイスも受けながら、インスタグラムで日々のファッションをアップしています。「この年齢だからこそ何でも挑戦してみたい」と語る朝美さんのポジティブなマインドの秘訣と、「当初は海外に向けての発信だった」と朝美さんの写真をインスタグラムでアップする、娘のさおりさん2人に話を聞きました。

WWD:さまざまなメディアで紹介されて話題になっていますが、そのことをご自身ではどのように感じていますか。その後、何か変化はありましたか?

内藤朝美(以下、朝美):最近、たくさん声をかけていただいていますが、何か変わったという実感はないんです。オファーをいただいた当初は、「そんなことできないわ」と思っていました。ただ、この年齢だからこそ何でも挑戦したいなと思って。実際にやってみるととても楽しかった。スタッフの方はお若いですが、年代を越えて仲良くなれたり、そのあとも友人として交流させてもらったりと、とても刺激がありました。

WWD:そもそもインスタグラムをスタートしたきっかけは?

朝美:娘のさおりがブログを始めたことがきっかけです。「私のモデルになって」というので、親子のダイアリーにもなるし「いいわよ」と。彼女がスタイリングをして撮影しているのですが、5、6年前にインスタグラムに移行しました。小さいときから娘もファッションが大好きで、ファッション関連の本を購入したり、一緒に買いものに行ったりしていました。

内藤さおり(以下、さおり):私はスタイリストになりたいと思っていましたが、家業を継ぐことを選んだので、何か違う形で表現できたらと思いスタートしたんです。今では、母を通してやりたかったことが実現できています。母がいてくれてとても嬉しいですね。

WWD:朝美さん自身がファッションに目覚めたきっかけは?

朝美:3、4歳の頃からブローチやイヤリングがものすぐごく好きだった。バッグも欲しがっていました。どうしてだか分からないのですが(笑)。当時はそれほど既製服もなかったので5歳まで母親があつらえてくれたのですが、ふんだんにギャザーを入れたスカートや、凝った編み目のセーターなどを編んでくれたのを覚えています。ファッションの原体験の嬉しい思い出として残っています。

WWD:今では「シャネル(CHANEL)」「セリーヌ(CELINE)」「ロエベ(LOEWE)」といった海外ブランドから、国内の「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「ビズビム(VISVIM)」といったハイブランドまでさっそうと着こなしていますが、新しいものと長年大切にしている服をミックスして着こなしているのが印象的です。

朝美:洋服も靴もバックも思い出深いものばかりで、とても愛着があります。古いものってとても素敵で「あれをとっておけばよかったな」と思うことも。使い込んだものと新しいものを組み合わせてトータルにコーディネートしています。45年くらい前に購入した「エルメス(HERMES)」のケリーバッグも現役ですし、20年選手のものもたくさんあります。なかなか家の中が片付かないですね(笑)。

WWD:さおりさんがヘアを担当し、スタイリングやメイクなどトータルにアドバイスしているそうですね。

朝美:そうなんです。今では娘が「これ着てみて!」と提案してくれることも多く、自分では選ばないような服でも実際に着てみると「なるほど!」と思うことが多いんです。自分でメイクをする際は、ブルーのアイシャドウとピンクのルージュが好きで、よくその組み合わせになります。若い時は口紅だけで過ごしていましたが。

WWD:服を購入する際のポイントやこだわりはありますか?

朝美:夫がクラシックカーの販売をしている仕事柄、一緒にパリ、ロンドンなどの海外で同行する機会が多かったのですが、外国の方というのは派手でも地味でも振る舞いがとても自然だし、自分が着たいものを着て楽しんでいます。私自身、年齢に見合った“それなりのスタイル”というものがイヤで。海外では、その人の装いが素敵だと思ったら声をかけて褒めてくれるんです。

若い頃はベージュや茶色の方が多かったのですが、おばあちゃんになったら赤やピンクを着たいと思っていました。昔からヒョウ柄も好きで今でもよく着用しますよ。典型的なおばあちゃんになるのに抵抗があったんだと思います。ファストファッションの店に行ってもかわいい商品がたくさんあると思いますし、先日着用させてもらって違和感なく着られました。決して年相応が悪いとは思わないですが、それだけに捉われたらつまらないし、損しちゃう。人生一回しかないですし。

さおり:実はインスタグラムをスタートした当初、海外を意識していたんです。海外の方が「誰が着ようが良いものは良い」という考え方なので、受け入れてくれるのではないかと思って。それで英語でも紹介しているんです。すると海外からのフォロワーや“いいね”数も増えていきました。実際に海外の方からインスタグラムのDMを通してオファーを頂くことが多いです。今では日本のメディアで紹介されたことをきっかけに国内の問い合わせも増えました。

WWD:スタイリングを考える際のポイントはありますか?

さおり:ファッションはストリートからも生まれる、あくまでも“日常”だと思うので、撮影の際はストリート感も意識しています。きれいになりすぎない、ゴージャスになりすぎない。バランスが重要だと思っています。

WWD:シューズやバッグ、アクセサリー使いも個性的です。

朝美:前世がインディアンだったんじゃないかと思うほど(笑)、ネイティブアメリカンのジュエリーが大好きです。昔のものが好きで集めています。海外に行った際に購入したり、娘がネットを通してアリゾナのインディアンジュエリーを買ってくれたりもします。

WWD:「ビズビム」の服にそれらのアクセサリーをコーディネートしていたりしていますね。

さおり:デザイナーの中村ヒロキさんに教えてもらって購入したインディアンジュエリーもあります。店に載っていない、何百年前のもので現存するジュエリーを所有している商品なども扱っているようなお店ですが、買えるものの範囲で集めています。

朝美:息子が着ている「ビズビム」の服を借りて着ることもありますし、バンダナ柄の薄手のダウンは娘が購入してくれたものです。

WWD:先日、「シュウ ウエムラ」のメイクアップアーティストがメイクを施し、撮影をしている写真をインスタグラムにアップしていましたが、どういった経緯で実現したのですか?

さおり:「シュウ ウエムラ」のインターナショナルチームの方が、母のインスタグラムを見つけてオファーしてくれたものです。製品をリニューアルしたタイミングで声をかけてくださり、キャンペーンモデルとして「シュウ ウエムラ」のウェブサイトでも掲載されていました。ブランドとしても、母のような年代を起用したのは初めてのことだったと聞いています。

WWD:海外が先行でスタートしたアマゾンのオンデマンド・プリントサービス「マーチ バイ アマゾン」(ブランドや作品のクリエイターがオリジナルの作品をアップロードし、アマゾンがプリントして消費者に届けるサービスで、クリエイターにとっては先行費用や投資、在庫管理が不要)では、アーティストやクリエイターが制作したTシャツの着用モデルにもなっている。

さおり:そのプロジェクトは、フランス人のディレクターのオファーで実現しました。オファーをいただく機会が増えましたが、母にとって楽しくないと意味がないので、話を伺って楽しそうだなと思ったらトライすることにしています。

WWD:内藤オート副会長としての仕事は、どの程度していますか?仕事とインフルエンサーの両立をやってみていかがですか?

朝美:今は子どもたちに任せている部分が大きいので、私は昔からのお客さまにご挨拶させていただくことがメインですが、仕事は私にとって生きがいになっています。今はとても良いバランスだと感じています。

WWD:日々、健康や美について気を付けていることはありますか?

朝美:たくさんのお水を飲むことです。水分が足りないと言われたことをきっかけに血流も良くするためにも意識して飲んでいます。私にとってはそれがちょっとつらいですが(笑)。あとはよく寝たり食べたり、笑うようにしたり。自分で言って自分で笑ってしまうこともよくあります。美容に関しては乾燥に気を付けています。自分に合ったものを選び、化粧水なら手で温めて3回ほど「入れ入れ」と思いながら浸透させるようにしています。

WWD:インスタグラムではポジティブな姿勢が伝わってきますが、前向きになる秘訣は?

朝美:多かれ少なかれ悩みがない人はいないと思います。私はもともと能天気で楽天家。「なんとかなるわよ」という気持ちでいます。つらいことがあっても、きっと次の日にはいいことがあると思い、そのことに前向きになって取り組んでいけるように心掛けています。最初はポーズをとって撮影することすらとても恥ずかしかったのですが、慣れてしまえばとても楽しいんです。

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国内外から出演オファー 71歳のインスタグラマー、内藤朝美のポジティブ マインド

 71歳のインスタグラマー、内藤朝美さんをご存知でしょうか?テレビやウェブメディアで“インスタグランマ”として紹介され、ハイブランドを颯爽と着こなすファッショナブルな投稿が人気を集めています。昨年10月にスタートしたアマゾン(AMAZON)のオンデマンド・プリントサービス「マーチ バイ アマゾン」でアーティストやクリエイターが制作したTシャツの着用モデルに選ばれたり、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」のインターナショナルチームからウェブキャンペーンモデルとしてオファーを受けたりするなど、活躍の幅を広げています。

 普段はクラシックカーの販売を手掛ける内藤オートの副会長としての顔も持ち、娘であるさおりさんにスタイリングやメイクのアドバイスも受けながら、インスタグラムで日々のファッションをアップしています。「この年齢だからこそ何でも挑戦してみたい」と語る朝美さんのポジティブなマインドの秘訣と、「当初は海外に向けての発信だった」と朝美さんの写真をインスタグラムでアップする、娘のさおりさん2人に話を聞きました。

WWD:さまざまなメディアで紹介されて話題になっていますが、そのことをご自身ではどのように感じていますか。その後、何か変化はありましたか?

内藤朝美(以下、朝美):最近、たくさん声をかけていただいていますが、何か変わったという実感はないんです。オファーをいただいた当初は、「そんなことできないわ」と思っていました。ただ、この年齢だからこそ何でも挑戦したいなと思って。実際にやってみるととても楽しかった。スタッフの方はお若いですが、年代を越えて仲良くなれたり、そのあとも友人として交流させてもらったりと、とても刺激がありました。

WWD:そもそもインスタグラムをスタートしたきっかけは?

朝美:娘のさおりがブログを始めたことがきっかけです。「私のモデルになって」というので、親子のダイアリーにもなるし「いいわよ」と。彼女がスタイリングをして撮影しているのですが、5、6年前にインスタグラムに移行しました。小さいときから娘もファッションが大好きで、ファッション関連の本を購入したり、一緒に買いものに行ったりしていました。

内藤さおり(以下、さおり):私はスタイリストになりたいと思っていましたが、家業を継ぐことを選んだので、何か違う形で表現できたらと思いスタートしたんです。今では、母を通してやりたかったことが実現できています。母がいてくれてとても嬉しいですね。

WWD:朝美さん自身がファッションに目覚めたきっかけは?

朝美:3、4歳の頃からブローチやイヤリングがものすぐごく好きだった。バッグも欲しがっていました。どうしてだか分からないのですが(笑)。当時はそれほど既製服もなかったので5歳まで母親があつらえてくれたのですが、ふんだんにギャザーを入れたスカートや、凝った編み目のセーターなどを編んでくれたのを覚えています。ファッションの原体験の嬉しい思い出として残っています。

WWD:今では「シャネル(CHANEL)」「セリーヌ(CELINE)」「ロエベ(LOEWE)」といった海外ブランドから、国内の「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「ビズビム(VISVIM)」といったハイブランドまでさっそうと着こなしていますが、新しいものと長年大切にしている服をミックスして着こなしているのが印象的です。

朝美:洋服も靴もバックも思い出深いものばかりで、とても愛着があります。古いものってとても素敵で「あれをとっておけばよかったな」と思うことも。使い込んだものと新しいものを組み合わせてトータルにコーディネートしています。45年くらい前に購入した「エルメス(HERMES)」のケリーバッグも現役ですし、20年選手のものもたくさんあります。なかなか家の中が片付かないですね(笑)。

WWD:さおりさんがヘアを担当し、スタイリングやメイクなどトータルにアドバイスしているそうですね。

朝美:そうなんです。今では娘が「これ着てみて!」と提案してくれることも多く、自分では選ばないような服でも実際に着てみると「なるほど!」と思うことが多いんです。自分でメイクをする際は、ブルーのアイシャドウとピンクのルージュが好きで、よくその組み合わせになります。若い時は口紅だけで過ごしていましたが。

WWD:服を購入する際のポイントやこだわりはありますか?

朝美:夫がクラシックカーの販売をしている仕事柄、一緒にパリ、ロンドンなどの海外で同行する機会が多かったのですが、外国の方というのは派手でも地味でも振る舞いがとても自然だし、自分が着たいものを着て楽しんでいます。私自身、年齢に見合った“それなりのスタイル”というものがイヤで。海外では、その人の装いが素敵だと思ったら声をかけて褒めてくれるんです。

若い頃はベージュや茶色の方が多かったのですが、おばあちゃんになったら赤やピンクを着たいと思っていました。昔からヒョウ柄も好きで今でもよく着用しますよ。典型的なおばあちゃんになるのに抵抗があったんだと思います。ファストファッションの店に行ってもかわいい商品がたくさんあると思いますし、先日着用させてもらって違和感なく着られました。決して年相応が悪いとは思わないですが、それだけに捉われたらつまらないし、損しちゃう。人生一回しかないですし。

さおり:実はインスタグラムをスタートした当初、海外を意識していたんです。海外の方が「誰が着ようが良いものは良い」という考え方なので、受け入れてくれるのではないかと思って。それで英語でも紹介しているんです。すると海外からのフォロワーや“いいね”数も増えていきました。実際に海外の方からインスタグラムのDMを通してオファーを頂くことが多いです。今では日本のメディアで紹介されたことをきっかけに国内の問い合わせも増えました。

WWD:スタイリングを考える際のポイントはありますか?

さおり:ファッションはストリートからも生まれる、あくまでも“日常”だと思うので、撮影の際はストリート感も意識しています。きれいになりすぎない、ゴージャスになりすぎない。バランスが重要だと思っています。

WWD:シューズやバッグ、アクセサリー使いも個性的です。

朝美:前世がインディアンだったんじゃないかと思うほど(笑)、ネイティブアメリカンのジュエリーが大好きです。昔のものが好きで集めています。海外に行った際に購入したり、娘がネットを通してアリゾナのインディアンジュエリーを買ってくれたりもします。

WWD:「ビズビム」の服にそれらのアクセサリーをコーディネートしていたりしていますね。

さおり:デザイナーの中村ヒロキさんに教えてもらって購入したインディアンジュエリーもあります。店に載っていない、何百年前のもので現存するジュエリーを所有している商品なども扱っているようなお店ですが、買えるものの範囲で集めています。

朝美:息子が着ている「ビズビム」の服を借りて着ることもありますし、バンダナ柄の薄手のダウンは娘が購入してくれたものです。

WWD:先日、「シュウ ウエムラ」のメイクアップアーティストがメイクを施し、撮影をしている写真をインスタグラムにアップしていましたが、どういった経緯で実現したのですか?

さおり:「シュウ ウエムラ」のインターナショナルチームの方が、母のインスタグラムを見つけてオファーしてくれたものです。製品をリニューアルしたタイミングで声をかけてくださり、キャンペーンモデルとして「シュウ ウエムラ」のウェブサイトでも掲載されていました。ブランドとしても、母のような年代を起用したのは初めてのことだったと聞いています。

WWD:海外が先行でスタートしたアマゾンのオンデマンド・プリントサービス「マーチ バイ アマゾン」(ブランドや作品のクリエイターがオリジナルの作品をアップロードし、アマゾンがプリントして消費者に届けるサービスで、クリエイターにとっては先行費用や投資、在庫管理が不要)では、アーティストやクリエイターが制作したTシャツの着用モデルにもなっている。

さおり:そのプロジェクトは、フランス人のディレクターのオファーで実現しました。オファーをいただく機会が増えましたが、母にとって楽しくないと意味がないので、話を伺って楽しそうだなと思ったらトライすることにしています。

WWD:内藤オート副会長としての仕事は、どの程度していますか?仕事とインフルエンサーの両立をやってみていかがですか?

朝美:今は子どもたちに任せている部分が大きいので、私は昔からのお客さまにご挨拶させていただくことがメインですが、仕事は私にとって生きがいになっています。今はとても良いバランスだと感じています。

WWD:日々、健康や美について気を付けていることはありますか?

朝美:たくさんのお水を飲むことです。水分が足りないと言われたことをきっかけに血流も良くするためにも意識して飲んでいます。私にとってはそれがちょっとつらいですが(笑)。あとはよく寝たり食べたり、笑うようにしたり。自分で言って自分で笑ってしまうこともよくあります。美容に関しては乾燥に気を付けています。自分に合ったものを選び、化粧水なら手で温めて3回ほど「入れ入れ」と思いながら浸透させるようにしています。

WWD:インスタグラムではポジティブな姿勢が伝わってきますが、前向きになる秘訣は?

朝美:多かれ少なかれ悩みがない人はいないと思います。私はもともと能天気で楽天家。「なんとかなるわよ」という気持ちでいます。つらいことがあっても、きっと次の日にはいいことがあると思い、そのことに前向きになって取り組んでいけるように心掛けています。最初はポーズをとって撮影することすらとても恥ずかしかったのですが、慣れてしまえばとても楽しいんです。

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森星の「今日からできるサステナビリティ」Vol.2 身体が変わる“発酵食”と意識が変化したきっかけ

 渋谷スクランブルスクエアで開催中の新プロジェクト「シティ シェド(CITY SHED)」のポップアップストアで、事業者としてプロジェクトの立ち上げから商品MD、プロモーション、空間デザインまでを初めて指揮したモデルの森星。「都会のなかの循環のかたち」をテーマに、彼女の愛用する約50のアイテムをセレクト販売している。全3回にわたるインタビューでは、「シティ シェド」発足の背景から、具体的なアクションに至るまで、生活に取り入れられそうなヒントをお届け。第2回は、彼女がサステナブルな生活へと意識が変わったきっかけや実践する食習慣について紹介する。

WWD:サステナブルな生活へと意識が変わったきっかけは?

森星(以下、森):私の母は、以前から菜園や養蜂など、都会の中でも自然の循環を感じる生活を実践していましたが、子どものころは全く興味がありませんでした。新しいモノやトレンドのファッションを好んでいて、モデルとして働くようになってから、それらを自分で稼いだお金で買えることが嬉しくて。“新しいモノをたくさん所有すること=幸せ”だと思っていたのかもしれません。でも、ただ新しいモノを追うことに次第に虚しさを感じるようになりました。それは仕事を通して、色々な物事に触れ合えたからこその気づきなのですが、自分が手に取ったり食したりするモノを少しずつ見直すようになりました。

なので「これ!」という具体的なきっかけはありませんが、両親やファッションデザイナーをしていた祖母の影響でファッションが好きになり、モデルになりたいと思ったことは間違いない。20代後半になり「モデルとしての仕事を深堀りしたい」と思ったときに、外見を整えるだけではなく、普段の生活も人の参考になるような存在でありたいと感じるようになりました。もちろん人によって正解は違いますが、私自身自分が購入するアイテムの生産背景を聞くのは楽しいし、それを知っていれば自信を持ってシェアできます。

WWD:「シティ シェド」は結果的に自分のルーツを辿るようなプロジェクトになっている。

森:どんな家庭でも、人のルーツには美しさがあります。今までは、自分のアイデンティティーは自分が作り上げるものという考えを持っていましたが、ルーツを知ることで己を知り、さらに己を知ることでこれからの役目を定められる。まだ明確には見えていないけれど、「自然と共生することをファッショナブルに描く」ことが今の自分の役割だと感じています。

以前、海外の村で出会った男性が、地域全体を豊かにすることを自分の夢として語っていました。そんな皆が共感する心の豊かさは決してお金で買えないし、他人に奉仕することで自分も満たされるような夢の持ち方がうらやましかった。私自身も、人としての内外の美しさを高めていきたいと感じるようになりました。

WWD:新プロジェクト「シティ シェド」の一方で、サステナブルフードトラック「エデン(EDEN)」の取り組みも行っている。

森:「エデン」は“発酵人”の田上彩さんとスタートしたフードトラックで、発酵食品を取り入れたお腹にも環境にもやさしいメニューを提供しています。皆が癒される空間作りも昔からやりたかったことの1つでしたが、店舗を構えるには時間も手間もかかります。まずは移動できるフードトラックでメニューも季節に応じて変化する方がいいと思いました。発酵食品はムダが出ないし、その中では微生物が共存しながら平和な小宇宙を築いている。田上さんから「人は発酵の仕組みから色々なことを学べる」と聞いて興味が沸きました。

もし私が一人で始めようとしていたら、ファッションのキラキラした世界から来た人が興味本位だけで首を突っ込んでいると思われ、農家の方たちにもスムーズに受け入れてもらえなかったかもしれません。田上さんと一緒に取り組みながら、自分自身を違う環境に置くことで、改めて感謝できたり、新しい気づきがあったりする。それがモデルとしての表現の幅にもつながったりと、いい連鎖反応になっています。コロナ禍でなかなか稼働できないのが残念ですが、フードトラックのニーズも増えているので、2021年はもっと色々なことをやっていきたいです。

WWD:そもそも田上さんとの出会いは?

森:出会いは彼女がセレクトショップの販売員時代です。それ以前は表舞台に立っていた経歴もある方。当時から、きらびやかな世界に身を置きつつも湘南で自然に囲まれた生活を送っていて、一見相反する“ファッショナブルな世界と自然の豊かさ”のバランスを取ろうとしている姿に共感したし、自分とも似ていると感じました。

WWD:森さん自身が生活に取り入れている発酵食品は?

森:お味噌汁1杯から朝をスタートすると、すごく身体が整います。他には納豆を食べたり、生のケフィア菌からヨーグルトを作ったりしています。

WWD:体調が変わった実感は?

森:すごくあります。人のマインドと何かを溜め込む腸は似ていて、どちらも行き過ぎるとストレスになります。新しいことを吸収するには取り入れるスペースを作ることが大切。発酵食品を食べると自分の腸のデトックス効果でそれを感じることができて、気持ちのアップダウンが少なくなった気がします。

WWD:1日3食を摂っている?美容トレンドでもある「腸活」には「お腹が空いてから次の食事を摂る」というすすめがある。

森:意識的にではなく、結果的に1食になりつつあります。朝はミカンなどの水分量の多いフルーツや野菜を少しとお味噌汁を飲んでいるのですが、夕方にやっとお腹が空く程度に。以前は空腹になるとイライラを感じることもありましたが、今はそれが苦痛ではなく、逆に集中力が保たれて、調子がいいことに気付きました。

水を飲むのも良いのですが、栄養は水分と一緒に摂ると吸収されやすいので、特に午前中は“水分量の多い食事”を心掛けています。肉や魚も消化に8時間ほどかかるので、できれば野菜や果実は最初に食べて胃の負担を軽くするのがおすすめです。

WWD:他に最近始めたことは?

森:野菜の葉や皮までまるごと料理に使うことにはまっています。以前は当たり前に切り落としていましたが、皮に含まれる栄養や美味しさに目覚めました。特にキウイは、皮ごと食べた方が断然美味しくておすすめ。バナナの皮の成分も身体にいいと聞いて、焼いてお茶に入れたり、ハチミツに漬けたりしてみたのですが……私には合いませんでした(笑)。皮に残っている農薬には注意が必要ですが、色々な野菜をまるごと食べてみて、日々自分のコンディションと照らし合わせています。

サステナビリティと聞くとシリアスに考えがちですが、自分にとっての“好き”や“気持ちがいい”から入り、できることから始めれば、それが1番エゴのない自然の循環のかたちになる。自分にもストレスのない取り入れ方が理想ですね。

■ポップアップショップ「シティ シェド」
日程:12月16日〜1月5日
場所:渋谷スクランブルスクエア 4F スペース4
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12
営業時間:11:00〜21:00
オンラインにて特設サイトがオープン中

※次回は「サステナブルなファッションと、ものづくりへの興味」をお届け

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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「ロクシタン」の限定で人気のフレグランス“エルバブランシュ”シリーズが定番に シャワージェルやハンドクリームも用意

 「ロクシタン(L’OCCITANE)」は1月27日に、2020年3月に限定販売したフレグランス“エルバブランシュ”シリーズを、お客からの再版の要望を受けて定番アイテムとして発売する。オードトワレのほか、シャワージェルやボディーミルク、ハンドクリームの全4品をラインアップする。

 “エルバブランシュ”(50mL、8000円10mL 3200円)シリーズは、全製品共通してホワイトクローバーやホーリーグラス、マシュマロなどを配合した、みずみずしくクリーンなフローラル調の香りだ。オードトワレは50mL(8000円)と持ち運びに便利な10mL(3400円)の2サイズを用意。シャワージェル(250mL 2900円)は植物由来の洗浄成分が肌を優しく洗い上げ、保湿成分のマシュマロルートエキスが乾燥から守る。シアバターを配合したボディーミルク(250mL 3900円)は、洗浄後の肌をみずみずしく整えて保湿する。ハンドクリーム(30mL、1400円)は植物由来成分を6種類配合し、ほのかな香りと指先まで滑らか潤いを与える。

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日本未上陸のフランス発ビューティブランドが集結

 フランス大使館はこのほど、日本未上陸のフランス化粧品商談会を開催した。通常はフランスから企業担当者が来日して自社製品をアピールするものの、コロナ禍で来日がかなわずフランス大使館が変わって展示会を行った。サステナビリティを尊重したスキンケアブランドのほか、フレグランスブランドなど8ブランドがそろった。

マヤ族の女性が愛用「マウェナ」

 スキンケアブランド「マウェナ(MAWENA)」は2020年1月に誕生し、メキシコ・マヤの女性たちが何百年も前から治癒と再生のために使用してきた“スキンツリー”と呼ばれる木の樹皮から採取した成分をベースにした製品をそろえる。動物実験は行わずビーガン処方を重視するほか、マヤの女性たちの地位向上を図るため製品の売り上げの2ユーロを寄付することを約束する。モリンガの成分を配合したクレンジングオイル(100mL、53ユーロ=約6700円)、美容オイル(50 mL、110ユーロ=約1万3000円)などを扱う。日本では百貨店やセレクトショップでの展開を目指す。

100%自然由来成分、フランス製の「オーリューション」

 「オーリューション(OOLUTION)」は、大手化粧品メーカーでオーガニック部門を担当していたアンヌマリー・ガブリカが独立して13年に立ち上げたオーガニックスキンケアブランド。オーガニックまたは持続可能な野生植物を原料とした成分を配合する。100%ナチュラル由来、ビーガン、フランス製にこだわる。混合肌や乾燥肌など肌タイプ別にアイテムを扱い、エイジングケアクリーム(30 mL、43ユーロ=約5400円)、美容オイル(15 mL、47ユーロ=約5900円)などをそろえる。日本ではオーガニックコスメのセレクトショップなどへの進出を狙う。

敏感肌も安心して使える「ジャカディ」

 ベビーケアブランド「カダム(CADUM)」から派生した「ジャカディ(JACADI)」は、赤ちゃんの敏感肌にも使用できるナチュラル成分にこだわったスキンケアブランド。15年に誕生して以来、アメリカやモロッコ、中国、スペインなど15カ国で展開する。フェイスクリームやボディーローション(39ユーロ=約4900円)のほか、ハンドクリーム(19ユーロ=約2400円)や98%がナチュラル由来成分のハンドジェルなども扱う。日本では百貨店や化粧品専門店での展開を希望する。

香水の都で誕生した「シャボー」

 「シャボー(CHABAUD)」は香水の都グラースで製造する100%フランス製のフレグランスブランド。独自の世界観を香りで表現し、感情を目覚めさせる香水(250ユーロ=約3万1000円など)や、キャンドルなどのホームフレグランスをそろえる。12年のリニューアル以降、イタリアやイギリス、中国やロシアなど15カ国へ輸出を開始した。日本での販売はもちろん、新商品の開発や販売戦略を共同で行えるパートナーを探している。

 そのほか、約10年ぶりに再上陸を果たすスキンケアブランド「パイヨ(PAYOT)」や高級香水「イクス・ニイロ・パリ(EX NIHILO)」なども日本進出を目指し、フレンチビューティの存在感を強めていく。

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綿花農家の自殺問題に向き合う 創設者がオーガニックコットンプロジェクトの意義を語る

 持続可能なビジネスとは、そのビジネスに携わる全ての人々にとっても持続可能であることが条件だ。サプライチェーンが長く複雑なアパレルビジネスは、業界全体で手を取り合い、生産者の生活向上に貢献する方法を探る必要がある。そのアプローチの一つを実践するのが、インドの綿花農家の支援を行うピース バイ ピース コットンプロジェクト(以下、PBP)だ。

 PBPは2008年に通販大手のフェリシモの通販ブランド「ハコ!」の事業から立ち上がったプロジェクトだ。当時、世界最大の綿花の生産地であるインドでは綿花農家の高い自殺率が問題視されていた。農薬や化学肥料、遺伝子組み換えの種を買うために借金した農家が、それらを適切に使えなかったり、そもそも土地に合わなかったりなどの理由で収穫量が減り、借金を返せずに自殺してしまうという状況が生まれていたのだ。PBPはこの問題を解決するために、インド産のオーガニックコットンを使用した製品に基金をつけて販売し、その基金でインドの綿農家の有機農法への転換支援と、農家の子どもたちの就学・奨学金を支援する。20年3月時点で、総基金額は1億円を超え、有機農法へ転換した農家の件数は11の地域で1万5000世帯以上、復学した子どもの数は2064人、さらに高等教育に進んだ子どもの数は928人を達成した。PBPを立ち上げた葛西龍也一般財団法人PBP代表理事に話を聞いた。

WWD:PBPを立ち上げた背景は?

葛西龍也一般財団法人PBP代表理事(以下、葛西代表理事):最初は私的な動機だったんです。フェリシモの「ハコ!」の事務所を東京に構えるに当たって、家賃を支払うために原価の低い商品を探していて、偶然目に付いたのがホームセンターで売られていた軍手でした。軍手の原料は落ち綿で原料費が安く、右も左もないので効率的に大量生産されていました。これを1双1000円で売れたら家賃が払えるだろうと考え、手に着用するものなので手をつないでコミュニケーションが生まれるようなツールとしての軍手をコンセプトに、商品企画を進めました。加えて、フェリシモが01年の9.11をきっかけに開始したチャリティーTシャツ「ラブ&ピース プロジェクト」に着想を得て、軍手に子どもの未来を支援する基金を付けて販売するアイデアを思いつきました。

WWD:「ラブ&ピース プロジェクト」とは?

葛西代表理事:9.11が理由でニューヨークとアフガニスタンの親を亡くした子どもの支援を目的にしたものです。08年の時点で約20万着のTシャツを販売していました。そこで、フリーペーパー「ディクショナリー(DICTIONARY)」の創刊者で「Tシャツアズメディア」という活動をしていた桑原茂一さんに相談に行きました。桑原さんは僕の話をじーっと聞いた後に「それってオーガニックコットン?」と聞きました。「いや、違います」と答えると、「君は20万枚もTシャツ売って誰かを助けたって言っているけど、その裏でたくさんの農家の人々が死んでいるのを知っているか?」と言うんです。調べていくと、インドの綿農家では綿花を育てるための農薬や化学肥料、遺伝子組み換えの種を買うために借金し、それらが適切に使えなかったり、そもそも土地に合わなかったりして収穫量が減り、借金を返せないプレッシャーに負けて自殺してしまうという状況がありました。インド政府もこれを問題視し、自殺した家族に保証金を渡す制度などを作って対応にあたっていました。

WWD:そうした背景を知る人は少ないかもしれない。

葛西代表理事:補償金目当てに亡くなってしまう人もいて、年間3万人ほど亡くなっているというのです。僕はチャリティーTシャツを作って、どこかの誰かを救った気になっていたけど、その裏では原料を作る人を殺していたかもしれない。この頃は日本にファストファッションが上陸した年でもありました。これから安い服がたくさん販売されていく時代の流れと、農家の自殺問題を重ね合わせるとゾッとしましたね。何とかしなければ、と思いました。そこで、インドのオーガニックコットンを使った商品に基金を付けて販売し、農家の有機農法への転換を支援して、そこから取れるオーガニックコットンを使ってまた服を作る循環の仕組みを思い付きました。軍手を作るコンセプトは残っていたので、オーガニックコットンで日本製の軍手を作ることになりました。1000円で売りましたが、その頃には原価率の話はどこかに行っていましたね(笑)。

WWD:軍手はどのくらい売れた?

葛西代表理事:10年5月末の時点で1万8770双販売し、軍手以外のオーガニックコットン商品の販売も含めて660万円の基金が集まっていました。

サステナビリティは短期的な計画では取り組めない

WWD:現地の寄付先はどのように探した?

葛西代表理事:最初は集めた基金を、オーガニックコットンを販売する人に渡せば完結するだろうと安易に考えていました。しかし、アパレルビジネスは想像していたより複雑でした。農家の人々は綿花からタネを取り除く作業をするジン工場に綿花を持ち込んで現金を得ますが、当時はジン工場がお金を渡す代わりに農薬を渡すケースが多くありました。08年の10月に初めてインドに行き、現地のジン工場に話しに行くとサックスブルーのシャツを第三ボタンまで開けて金色のネックレス、金色のブレスレットをつけた明らかに怪しいインド人の男性たちが「俺らに任せてくれたら大丈夫」って言うんです。絶対嘘だと思いましたね(笑)。この頃になってやっと、サプライチェーンでは買う立場の人が売る立場の人より強いことに気が付きました。

WWD:つまり農家は一番弱い立場に置かれている。

葛西代表理事:そうです。綿を農家から買う立場の人に任せてはどうなるか分からないと思い、第三者機関を探そうとジャイカ(JICA)のインド事務所を尋ねると、有機栽培への支援に取り組むNPO団体の情報をくれました。その中の一つが現在のパートナーである現地NPOのチェトナ・オーガニックでした。チェトナ・オーガニックは元国連の食料政策事務局で働いていたインド人が母国の課題を解決したいという思いで立ち上げ、インド有数の貧困地帯であるオリッサ州の小規模農家の有機農法への転換を支援していました。どうせ支援するなら、一番困っているところにと思い、10年4月にはオリッサ州に視察に行き、契約締結を決めました。

WWD:有機農法の支援以外にも、農家の子どもたちの就学を支援しようと思った理由は?

葛西代表理事:ジャイカで話をしている時に、貧困地帯の農家では多くの場合、児童労働が行われていて、子どもたちが学校に行かずに働いていることを教えてもらいました。そこでプロジェクトの参加条件として児童労働を禁止すること、現地の子どもたちの奨学と復学支援、高等教育への奨学金を支援することを決めました。

WWD:17年には一般財団法人化した。現在の法人参加企業の数は?

葛西代表理事:豊島やヤギなど法人会員は6社です。19年に展示会を開催して以降、参加ブランドも増えています。この課題は僕たちだけで取り組むものではなく、参画企業それぞれができることを実践してもらいたい。ヤギはインド最大のオーガニックコットンの紡績工場であるナハール社と連携して、オーガニックコットンの原糸に基金をつけて購入する「ヤーンプロジェクト」や種の購入を支援する「シードプロジェクト」を提案してくれています。

サステナビリティとは人が良い未来を描ける環境

WWD:今後の目標は?

葛西代表理事:共感してくれるお客さんやブランドを増やすことです。基金の金額は100円から選べますが、店頭でほかの商品と並んで値段だけを見たときに100円の違いは大きいのだと思います。きちんと目的を伝えるための手段として、来年には購入者がアプリを通して支援先を選択できるシステムもローンチ予定です。昨今、サステナビリティやSDGsへの取り組みを開始する企業は多く見受けます。しかし、短期的な取り組みでは意味がありません。農家の支援も基本的には3年計画なので、「今年はサステナビリティに取り組むけど、来年は分かりません」と言うようなところと取り組むのは難しい。しっかりと腰を据えて頑張ろうとしている人たちと協力していきたいです。

WWD:これまでに1万5000世帯以上の有機農法への転換を支援してきた。この成果をどう見る?

葛西代表理事:振り返れば何もないところからよくやったなと思いますが、1万5000世帯を背負っているって重たいんです。これからどうやってアパレルや消費者の皆さまに伝えていくか――その課題の方が大きい。ただ、昨年現地に行った時にうれしいことがありました。僕に照れ臭そうに話しかけてくれたインド人の男性が、実はPBPの奨学金で大学へ行き、政治学を学び、今はオリッサ州政府の農業担当の役人として働いていると言うんです。実は奨学金を支援すると決断したときに、あなたは子どもが村から去ることを手伝っていると言われたこともありました。それでも、学びたいのに学べないのはおかしいと思って始めました。しかし、最近はちゃんと村に戻って来るケースがあるんです。その男性はきちんと勉強して、自分で物事を決められる立場になった。少なくともその人の人生には何か影響与えられたかもしれない。彼のように主体的に行動を起こしてくれている人が出てきたのは社会にとって大きな変化となります。サステナブルというと、さまざまな捉え方がありますが、僕は人を軸に考えます。変化を起こせるのは人だからです。人々が自分にとって良い未来を描ける環境を作っていくことが僕にとってのサステナビリティです。

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有名デザイナー33人に聞いた“本当は自分で発明したかった”ものとは?

 今日のファッションは、歴史の中のさまざまな時代に発明されたものであふれている。そして、できることならその生みの親になりたかったと考えるデザイナーも多いようだ。実際、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)は晩年、ブルージーンズを生み出したかったとよく話し、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)も白Tシャツを発明したかったと語っていた。そこで、米「WWD」は現在業界の第一線で活躍するデザイナー33人に“本当は自分で発明したかった”アイテムについて質問。デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)やステラ・マッカートニー(Stella McCartney)が挙げたものとは?

アレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell'Acqua)/「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」ウィメンズ・クリエイティブ・ディレクター

ペンシルスカート。「ヌメロ ヴェントゥーノ」のアイコンとなっているものだから、自分で発明したかった。私にとってこのスカートは厳格なシルエットと極めてフェミニンな雰囲気のコントラストを演出しているアイテムで、フェミニンな素材でもマスキュリンな素材でもアレンジすることができる。いつの時代にもふさわしい着用シーンがあるので、全ての女性がワードローブに1着持っておくべき。

アナ・スイ(Anna Sui)/「アナ スイ」デザイナー

「リバティ(LIBERTY)」による“タナ コットン”。私の一番好きな生地とプリントと組み合わせだからね。プライベートで着る洋服にはこの生地を多用していて、コレクションでも多く使用してきた。

阿部千登勢/「サカイ(SACAI)」デザイナー

私は逆のアプローチをとっていて、すでに存在するものを使って全く別のものに変えるのが好き。例えば、スーツを作り変えたら、それはもはや昔ながらのスーツではなくなる。だから、この質問とは反対の考え方を持っている。

クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)/「クリスチャン ラクロワ」デザイナー

「オシュコシュ(OSHKOSH)」のような作業着。とてもクレバーで実用的だ。自分でも愛用していて、もう40年以上着ている。

クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutine)/「クリスチャン ルブタン」デザイナー

デニムとビーチサンダル。

デムナ・ヴァザリア/「バレンシアガ(BALENCIAGA)」アーティスティック・ディレクター

「黒」という色。なんでもファッショナブルに変える色だから。

ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)/「ドリス・ヴァン・ノッテン」デザイナー

自分のことを発明家だとは思っていないので、何かを開発する必要はない。私が取り組んでいるのは、何かをクリエイトすることだと考えている。(すでにある)たくさんの選択肢の中から何かを作るのはとても楽しいこと。私にとって色やプリントは画家にとっての絵具のように最も重要なツールで、そのアレンジを楽しんでいる。何か特定のアイテムと常に結び付けられてしまうことは、すごく制限されるように感じる。

ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)/「ガブリエラ ハースト」「クロエ(CHLOE)」クリエイティブ・ディレクター

“発明”されたかどうかは分からないけれど、エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)は芸術家のアルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)やサルバドール・ダリ(Salvador Dali)と一緒にブローチやジュエリーを作っていたし、私もそんなことができたらよかったのにと思う。

ヘロン・プレストン(Heron Preston)/「ヘロン・プレストン」デザイナー

もちろん、靴下。

ジャック・マッコロー(Jack McCollough)&ラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)/「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」デザイナー

自分たちが生み出したかった!!!と思うのは、完璧な黒のクルーネックコットンTシャツ。私たちになくてはならないものの一つであり、今も実際に着ているしね。僕たちにとっては、永遠のクラシックアイテムだ。

ジェイソン・ウー(Jason Wu)/「ジェイソン ウー」デザイナー

スパンクス(補正下着)を発明したかった。本当に!

ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)/「ジャンポール・ゴルチエ」デザイナー

ジーンズ。それは、年を重ねるごとによくなっていく唯一の洋服。人のようにね。

ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)/「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」デザイナー

カシミヤのセーターだね。これ以上優れたものはない。

ジョン・ガリアーノ(John Galliano)/「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」クリエイティブ・ディレクター

トレンチコート。「メゾン マルジェラ」というメゾンやこの上ない品を象徴していると感じる。ダブルボタンのトレンチコートは私にたくさんのインスピレーションを与えてくれた。

ジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)/「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」クリエイティブ・ディレクター

スリップドレスを発明したかった。ある種の官能性とリラックスした心地よさを持ち合わせている素晴らしいアイテムだと思う。すごく繊細に作られていて、もともとは他の洋服の下に着るためのものだったけれど、今では一枚で着られるようになったところが気に入っている。

キム・ジョーンズ(Kim Jones)/「ディオール(DIOR)」メンズ・アーティスティック・ディレクター

白Tシャツか、ジーンズ。この2つは誰もが持っていなければいけない天才的なアイテムで、シンプルさと機能性を併せ持つデザインの頂点だと思う。実際に私も1905年の「リーバイス(LEVI’S)」のジーンズを持っているよ。

マーク・ジェイコブス(Marc Jabos)/「マーク ジェイコブス」デザイナー

最初に思い浮かんだTシャツとジーンズがすでに挙がっているので、スニーカーかな。

マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)/「ディオール」アーティスティック・ディレクター

間違いなく、デニムジーンズ。世界で最も民主的で実用的で、そして機能的なアイテムだから。

マッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgetti)/「MSGM」クリエイティブ・ディレクター

クラシックなグレーのメランジフリースを使ったスエットのセットアップを発明したかった。

マシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)/「ジバンシィ」「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」クリエイティブ・ディレクター

ピン、ファスナー、ハサミ。

マイケル・コース(Michael Kors)/「マイケル・コース」デザイナー

アビエーターサングラス。シックでクールだし、とてもセクシーだ。たとえ17歳でも77歳でも、誰にだって似合う。ブラッド・ピット(Brad Pitt)やゼンデイヤ(Zendaya)、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)が究極の代表例だが、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領のようにぶっちぎりで似合う人はいないだろう。

ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)/「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター

テーラードパンツ。

オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)/「バルマン(BALMAIN)」クリエイティブ・ディレクター

外出時のワードローブで最もシックなアイテムだと思っているので、ダブルボタンのジャケット。

ポール・アンドリュー(Paul Andrew)/「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」クリエイティブ・ディレクター

白Tシャツ。何年にもわたって次第に私自身のパーソナルなスタイルの象徴になっていったからね。お気に入りは、「サンスペル(SUNSPEL)」のオーガニックコットンのクルーネック。このアイコニックなアイテムのカジュアルなエレガンスは、多くのかしこまったシーンで着るのにもふさわしい。

ポール・スミス(Paul Smith)/「ポール・スミス」デザイナー

発明したかったと思うものについては分からないけど、自分が成し遂げた中で最も誇りに思っているのは、100%ウールを使用したシワができないスーツを開発したこと。

フィリップ・リム(Phillip Lim)/「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」デザイナー

スニーカーを発明したかった。誰もが持っているファッションアイテムだからね。私は目的のあるデザインを信じていて、スニーカーはまさにスタイルと機能性が完璧に融合したもの。

ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)/「ヴァレンティノ(VALENTINO)」=クリエィティブ・ディレクター

ジーンズ。いつだってデニムと「リーバイス」が好きだ。

リック・オウエンス(Rick Owens)/「リック オウエンス」デザイナー

プラットホーム。こんなバカげた何かを思いついていたらよかったのに。

ステラ・マッカートニー/「ステラ マッカートニー」デザイナー

ファスナー。ユーティリティーの要素があり、荒々しい要素もある。セクシーで激しく、力強い上に実用的。とても無垢でシンプルだけど、イケてる。なんて素晴らしいデザインなのだろう。ファスナーを必要としない人なんていないでしょう?

トリー・バーチ(Tory Burch)/「トリー バーチ」デザイナー

レトロでスポーティー、クール、実用的な70年代のトラックスーツを発明したかった。新型コロナウイルスの感染拡大以来、とても身近になったアイテム。

小泉智貴/「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」デザイナー

私からはバレエのチュチュスカートかな。とにかく可愛いから!

ヴェラ・ウォン(Vera Wang)/「ヴェラ・ウォン」デザイナー

すばり、レギンスだね。フィギュアスケートやバレエを楽しみ、週末はアスリートにもなる運動好きなファッションデザイナーとして、私のマインドやスタイル、生活に快適さは最も重要な要素。レギンスはいつも私のワードローブの基本にあって、素敵なアウターや繊細なトップス、テーラードアイテムを合わせられるし、下着としても着られる。それが娘たちを怖がらせてきたのは確かだけど、今となっては全世界の人々がレギンスやアスレジャーアイテムを中心に生きている。だから、本当は化学繊維のライクラをまず発明したかったとも言えるけれど、レギンスも間違いない!

ヴェロニカ・エトロ(Veronica Etro)/「エトロ」クリエイティブ・ディレクター

シャツはずっと発明したかったと思っていたアイテム。多くの場面で使用できるし、男性的でありながら女性的であり、エレガントでセクシー。フォーマルだけど、休暇に持っていくのにも適している。普遍的な衣服でありながら、何度もカスタマイズしたり再解釈したりもできる。

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「キジマ タカユキ」が業界を25年間走り続けられた理由とは? 木島隆幸デザイナー本人が語る

 卓越した技術と洗練されたデザインで人々を魅了し、日本が世界に誇る帽子ブランド「キジマ タカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)」。デザイナーの木島隆幸は、帽子デザイナーの第一人者である平田暁夫氏のもとで、オートモード(オートクチュール)の技術を学びキャリアをスタートさせた。洋服とは違いコーディネートに必ず必要とはされない帽子だが、木島デザイナーはそれを物ともせずファッション業界を25年間走り続けてきた。その技術はファッションデザイナーにも大きな影響を与え、これまで「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」、「オーラリー(AURALEE)」などとのコラボアイテムを製作。また1999年に初の直営店となる代官山店を、2019年には渋谷パルコ店をオープンするなど、経営者としての顔も併せ持つ。この業界で生き抜いてきた術や次世代への継承について本人に聞いた。

WWD:なぜ帽子を作ろうと思ったのか?

木島隆幸デザイナー(以下、木島デザイナー):10代の頃は帽子ではなく古着が大好きで、他の人が真似できないオリジナルのスタイルを追求していました。その後ヒップホップカルチャーに出合い、その格好良さに魅了されたと同時にパンクやロンドン・ファッションも好きになりました。20代の前半になると、それまで購入していた「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」や古着を売却し、今度はスーツスタイルに路線を変更しました(笑)。それらの経験を通して、自分が洋服を作るとまとめることができないと感じたのです。でもファッション業界には携わりたかったので、コーディネートに付随する帽子を選びました。

そして後の師匠となる平田暁夫先生が主催する帽子教室に一年間通うことにしましたが、何も習得できずに時間だけが過ぎてしまいました。一年経った後、「就職先ありますか?」と教えて頂いていた先生に問うと、「あるわけないでしょ」と言われてしまいました。でもその先生が「平田先生のアトリエに空きがないか確認してみるよ」と手を差し伸べてくださいました。そして平田先生から「すぐにでも来てほしい」と返事をもらい、すごく幸運なことに入社することができました。私がアトリエに入った時は、ファッション自体の盛り上がりが最高潮で、ブランドのショーに対する投資額はすごいものでした。当時はデコラクティブなもので競い合っており、毎回苦労の連続。ミシンでは縫えないようなゴムやビニールを持ち込まれ発注を受けていました。この世界に飛び込んでからの経験が刺激的で、いつの間にか、帽子づくりに没頭していましたね。

WWD:「キジマタカユキ」の帽子の一つの特徴である“カバンの中にしまっても型が崩れない”。そこに行き着いた理由は?

木島デザイナー:私は平田先生のアトリエで5年ほど修行を積んだ後、独立しました。独立した当初はビジネスの仕方すらもわかりませんでした。そこで、修行を積んでいた際に通い詰めていたユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)の栗野宏文さんに「商品を見てください」と連絡しました。栗野さんに「物が良いのは分かるけど、この帽子を被るシチュエーションが私には分からない」と言われたことで、「洋服に合うものでなければ何の意味もない」ということを気付かされました。そこから“帽子単体ではなく、洋服とどれだけマッチできるか”ということを根本的に考え、帽子をかぶる際のデメリットを消していったなかの一つです。

WWD:さまざまなファッションデザイナーとのコラボを行なっているが狙いは?

木島デザイナー:一つの価値観だけで物事を考えてしまうと、自分の容量の中でしかデザインが生まれないし抜けだすことができなくなります。彼らは帽子に関しては素人なので、その発想はもの凄く面白いものや突拍子のないものがあり、刺激を受けることが多い。自分の中の枠を広げるには必ず必要なもので、欠かさず行うようにしています。

WWD:これまでに一番衝撃を受けたファッションデザイナーは?

木島デザイナー:「アンダーカバー」の高橋盾デザイナー。「『ボルサリーノ』のようなハットを少し凸凹させてほしい」と発注を受け、それを自分なりに解釈して作ったことがありました。それは今でも私の大好きなモデルの一つになっています。

「慢心せず、考え続けることが大切」

WWD:服とは違い無くても良いとされる中で、生き残ることができた要因は?

木島デザイナー:帽子という枠だけに留まらず、ファッションという大きな枠を意識してきたからだと思います。あとは「自分がまだまだ未熟者」と反省ばかりしていることかな。

WWD:経営者としての苦悩はあった?

木島デザイナー:本当に運だけです。自分たちだけでは絶対に続けることができなかったし、周りの人たちに支えていただきました。

WWD:ブランドを継続できる人とできない人の差をどう考える?

木島デザイナー:私は悪い意味で優柔不断。良い意味ではフレキシブルに色々なことへの対応ができました。ブランドの世界観は崩さず、それぞれの時代に合わせた商品を提案できるかどうかが大切だと思います。今は多様化の時代で、過去と比較することは難しいですが、短命では終わらないブランドづくりを常に意識し、自分からは一切営業をしないというやり方をしてきました。

WWD:理想とする帽子の被り方・合わせはあるか?

木島デザイナー:私は帽子が元々好きな人や似合う人には興味がありません(笑)。そういう人たちは自分が似合うものを知っているし面白くない。私は帽子が嫌い・似合わない人に対して「キジマ タカユキ」の帽子を勧めていきたいです。そういう人たちが喜んでくれるのが一番うれしい。100人いれば100通りの被り方があると思っています。

WWD:木島さんの技術・ノウハウを次の世代にどのように伝えていく?

木島デザイナー:私は手取り足取り教えることはしません。好きであったり興味があったりする人間は、見ている視点が違うので言わなくても出来るようになります。私は「作り方に正解はない」と考えています。率先して自分たちで「もっと良いものがないか」を模索していかなければ、彼らの成長は止まってしまいます。

WWD:コロナ後、コレクションの在り方は変わっていくと思う?

木島デザイナー:デジタルでは味わえない雰囲気や空気感は実際に行かないとわかりません。私はパリに行く度に、打ちのめされて帰ってきています。それが私の中ではとても重要だし肌で感じ取りたい。

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2021年は新発想の洗顔料が豊富 続く“マスク荒れ”による肌トラブルにも

 長期化する“ウィズマスク生活”によって、マスクによる肌荒れで悩む人が後を立たない。マスクの摩擦や蒸れた状態が長時間続くことで肌のバリア機能が低下してしまい、肌トラブルの原因となっている。肌を清潔な状態に保持することが重要であるため、洗顔に着目しているブランドが多く、2021年は洗顔フォームやクレンジングが豊作だ。

シュワっと“自活発泡”する
酵素洗顔で毛穴ケア

 酵素洗顔料「パパウォッシュ」を展開するイー・エス・エスは、36年ぶりとなる新ブランド「アス バイ パパウォッシュ(USS BY PAPAWASH)」を21年2月1日に立ち上げる。皮脂由来の肌悩みを起こしやすい20~30代がターゲット。第1弾として、過剰な皮脂による肌トラブルを改善するパウダー状洗顔料”USS by パパウォッシュ バブル”(40g、2200円)を発売する。開発には1年半かかったという。

 洗顔料は水と混ぜると1秒で発泡。炭酸が発生し、酵素を含むマイクロバブルに変わり、酵素の力で毛穴汚れと古い角質をオフする。洗顔の間も弾ける微弱炭酸によりターンオーバーを促し、使うたびに血色の良い明るい肌へと導く。

天然スクラブでダブル洗顔不要

 ハグアンドスマイルは21年、「ニーゼロイチハチ ザ ベスト コスメティック(2.0.1.8 THE BEST COSMETIC)」をリニューアルする。2月1日に「ニーゼロネオ(20NEO)」とブランド名を改め、「ウォーターホールドクレンジングジェル」(150g、4000円)を発売する。

 カナダの氷河で採取された希少なクレイと、天然スクラブを配合し、メイクや皮脂汚れをやさしくオフする、ダブル洗顔不要のクレンジングだ。汚れや老廃物を吸着し、肌を健やかに保つ。

“低バリア肌”に着目し、
洗浄剤フリーを実現

 プレミアアンチエイジングの「デュオ(DUO)」は1月20日、洗浄剤フリーの洗顔料“ザ 薬用バイタルバリアウォッシュ”(110g、3000円)を発売する。バリア機能が乱れがちな“低バリア肌”に着目。スキンケア成分のみで洗うという洗浄剤フリー技術を実現した。水感覚のようなミルク状の洗顔料で“強バリア肌(しなやかな肌)”へと洗い上げる。

泡洗顔で肌荒れ&ニキビケア

 常盤薬品工業が展開する「なめらか本舗」は3月2日、美白ラインから“薬用泡洗顔”(200mL、800円)を発売する。泡洗顔の市場は7年間で約160%拡大(2020年TPCマーケティングリサーチ調べ)しており、同ブランドの泡洗顔も年間売上個数約100万個とヒットしている。同社の調査によると、洗顔にあるとうれしい効果でニキビケアや美白効果が求められていることが判明。そこで、肌荒れやニキビ予防しながら透明感のある肌に洗い上げる洗顔料を開発した。

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ハイプビーストジャパンの和島昭裕社長が退社

 ストリートファッション&カルチャーのオンラインメディア「ハイプビースト(HYPEBEAST)」などを運営するハイプビースト(香港)の日本法人、ハイプビーストジャパンの和島昭裕社長が2020年12月31日付で退社した。後任は発表していない。

 和島氏は1974年生まれ。アメリカ・アリゾナ州立大学卒業後、広告代理店、サザビーリーグ、楽天を経て、14年にファーフェッチジャパンを立ち上げた。ハイプビーストジャパンを設立した19年3月15日付で、同社の社長兼マネジングディレクターに就任。日本カルチャーの理解と発信を強化し、アジアにおけるビジネス拡大に努めた。

 和島氏は退社後、新会社を設立し、ファッションにかかわる新事業をスタートする。

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日本発の吸水ショーツが続々登場 機能に加えオシャレ感も加味する4ブランドを紹介

 2020年、女性に心地よい環境を提供しようとするフェムテック関連アイテムが続々登場した。その中でバリエーションが増えたのが、吸水ショーツだ。吸水性はもちろんだが、薄さにこだわり違和感のなり着心地を追求したり、また豊富なカラー展開やスタイルの多様などオシャレ感も加味したり、進化が止まらない。海外ブランドが主流だった吸水ショーツだが、日本人の体型に合わせたブランドも増えてきた。今回は、日本発の4ブランドを紹介する。

ピリオド(PERIOD.)

 
 「ピリオド」の吸水ショーツは、表面は肌触りの良い生地を用いて濡れても漏れにくい工夫を施す。スタートは“スポーツ”と“ヒップハガー”を展開し、その後、“スポーツ0”“クラッシック”“ハイ ウエスト”“ボクサー”を用意する。たとえば、 “スポーツ0”は「何も身につけていないかのようなゼロ感覚」から名付けており、従来の下着の締め付け感を軽減する。“クラシック”はウエスト部分に透ける素材を取り入れたエレガントなデザインだ。“スポーツ0”や“クラッシック”は最大20mL、“ハイ ウエスト”“ボクサー”は最大30mLの吸水が可能だ。価格は4000〜6500円。

ナギ(NAGI)

 「ナギ(NAGI)」は、速乾や吸収、防臭、防水といったそれぞれ別の機能を持つ4層で、標準的なスタンダードや、お尻側のデザインをスリムにしたスリム、夜でも安心な心地よいホールド感を特徴とするフルの3タイプをそろえる。スタンダードは30mLの、フルは45mLの吸水が可能。スタンダードはブラック、パープル、グリーン、ベージュ、アズキの5色、スリムはブラック、オレンジ、グリーンの3色、フルはブラック、ブルー、グリーン、オレンジ、アズキの5色と、豊富なカラーバリエーションも特徴だ。価格は5250〜5800円。

エミリーウィーク(EMILY WEEK)

 ベイクルーズグループが展開する女性のバイオリズムに寄り添うライフスタイルブランド「エミリーウィーク」は、全体に柔らかいオーガニックコットンを使用し肌触りにこだわった吸水ショーツを展開する。マチ部分は吸水と防水の両方の機能を兼ね備えた1枚の生地を内蔵した3層構造。ブラックとオールドブラウンの2色をそろえ、同色同素材の定番ブラとナイトブラも提案し、ショーツとブラをセットで使用できるのはファッションを主軸とする企業のブランドならでは。価格は4900円。

ガールズリープ(GIRLS LEAP)

 「ガールズリープ」は、肌に当たる面、吸水布、防水布、外面の4層構造で、特に肌の当たる面の素材は試作を重ね、コットンタッチの吸水速乾のポリエステル素材を採用する。吸水量は20cc程度で少ない日はこの1枚で対応できる。ジュニアサイズ(ヒップ82〜88㎝)からそろえ、Mサイズ(87〜93㎝)、Lサイズ(92〜98㎝)の3サイズを用意する。価格は3900円。

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HAVE A HAPPY MOODE 2021

新年あけましておめでとうございます。

2021年もバーニーズ ニューヨークをどうぞよろしくお願いいたします。

IMG 1975 HAVE A HAPPY MOODE 2021

バーニーズ ニューヨーク各店では、本日1月2日(土)から営業しております。

ウィンターセールは要チェック!

人気のデザイナーブランドから、<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションまで、この時期に活躍するアイテムがオフプライスでラインナップしています。

 

もちろんオンラインストアでも開催しております。ご自宅でもセールアイテムがチェックできますよ。

2021年もバーニーズ ニューヨークでのショッピングをお楽しみください!

 

WINTER SALE

銀座本店 / 新宿店 / 六本木店 / 横浜店 / 神戸店 / 福岡店 / オンラインストア

詳しくはこちらから>>>

「子たちのお守りのような一冊に」 性教育ユーチューバ、シオリーヌが初の書籍刊行

 助産師で性教育ユーチューバーとして活動するシオリーヌこと、大貫詩織さんは「性の話をもっと気軽にオープンに」と言うビジョンのもと、中高生に向けた性教育に関する発信を続けてきた。2019年に開設したユーチューブチャンネルでは、コンドームの付け方やパートナーが避妊に協力してくれない時の伝え方など、学校の性教育では教えてもらえないが、確かに必要な具体的で実用的な知識を提供し、現在チャンネル登録者数13万を超える。12月には初の書籍となる「CHOICE 自分で選び取るための『性』の知識」(イースト・プレス)を発売した。同書では体の仕組みや妊娠、避妊などについて分かりやすく解説されているだけでなく、自分らしく生きるために恋愛や体、社会といかに向き合うべきかと言った疑問にも回答する。ツイッター上に「#シオリーヌの性教育本CHOICE」とともに集まる読者からの感想では、「10代のころに出合いたかった一冊」として話題を集めている。シオリーヌさんに話を聞いた。

WWD:日本の性教育への問題意識が芽生えた瞬間は?

大貫詩織(以下、大貫):総合病院の産婦人科で助産師として働くなかで、多くの女性が自分の体の仕組みについての知識が足りないことに気付きました。特に産後の避妊の話をすると、「避妊についてこんなにちゃんと教えてもらったのは初めてです」と言う反応が多い。本来なら自分の体に何かが起きてみて初めて気付くのではなく、妊娠・出産という大切なライフイベントが起こる前にちゃんと知識を持って納得いくライフプランを立てることが大切なはずです。出産を控えた女性が入院する病棟で勤務していましたが、この方達が妊娠する前に出合いたかったと思うことがよくありました。もっと若い世代の子たちに正しい情報を伝え、意思決定に寄り添える仕事をしたいと思い、助産師の3年目から改めて性教育について勉強し、思春期保健相談士の資格を新たに取得しました。

WWD:なぜ、発信の場としてユーチューブを選んだ?

大貫:学校で講演をすると、学校側から「あまり具体的なことを伝えすぎないでほしい」という要望を受けることがよくありました。例えば、コンドームは実物の写真ではなくイラストにしてほしいとか、具体的にどこでいくらで購入でき、どのように使うかなどには触れないでほしいとか。せっかくの機会をいただいたのに、一番大事なことに触れないで帰ってきてしまった、すごく中途半端なことをしてしまったと申し訳なさやもどかしさを感じていました。そこでアフターフォローの場として、情報を求めている中高生が親しんでいるユーチューブであれば自分の伝えたいことがダイレクトに発信できると思ったんです。

WWD::ご自身が表に出ることへの抵抗は?

大貫:よく聞かれますが、全然なくて(笑)。実は高校生の時からアマチュアお笑い芸人として大会に出ていたり、バンド活動をしたり、人前で何かを表現する活動は好きなんです。周りにもユーチューブで発信活動をしている友人も多く、編集の仕方などは教えてもらえる環境にありました。

思春期の子たちが今抱えている疑問に答える

WWD:ユーチューブを開始して2年。視聴者からの反応には変化が?

大貫:最初は「こんなことユーチューブでやる人初めて見た」という驚きの反応が多かったです。最近ではメディアの影響もあり、性に関する情報をきちんと学ぶことが大切であるという意識が人々の間で培われている気がしています。現段階でもっとも再生されたのは、コンドームの付け方に関する動画で約300万回再生されました。正しい避妊方法や、いつになったらセックスして良いと思うかなど、思春期の子たちが今抱えている疑問に対する有用な知識を提供するものへの反響が大きいです。具体的な性教育には慣れていないけど、情報を求めている人はたくさんいると実感しています。視聴者のうち大体女性が6〜7割で、年齢層は13〜24歳が過半数です。40〜50代の視聴者もいらっしゃいます。

WWD:なかにはネガティブなリアクションも?

大貫:「こんな話は必要ない」といった反応はほとんどありませんが、多いのはセクハラです。教育的な側面で性の話を聞く経験が少ない日本では、性の話=下ネタ、エロと捉えられてしまう。女性が顔を出して性に関する話をしているといくら動画の中で教育的な内容を話していても「じゃあ自分のセックスの実技指導をしてよ」とか、「マスターベーションしてるところを見せろ」と言うようなコメントが来たり、ツイッターのDMで下半身の写真が送られてきたりもしました。

WWD:それらに対してはどんな対処を?

大貫:今まさに問題になっていますが、日本ではネット上の嫌がらせに対する対処が取りづらいため、個人で予防を頑張るしかありません。視聴者さんからのうれしいコメントが届くこともあったのですが、ツイッターのDMは渋々閉じてしまいました。ユーチューブのコメントはスタッフに最初に確認をしてもらっています。

WWD:きちんと伝わる内容にするために気をつけていることは?

大貫:中高生に人気のエンタメ系のユーチューバーさんの編集は参考にさせてもらっています。性教育の話をただ淡々と話そうとすると専門用語も多く予備校の映像授業みたいになってしまうので、映像の長さは10分前後に収め、効果音を効果的に用いてテンポよく飽きずに見てもらえる工夫をしています。大学時代に塾講師のアルバイトをしていたので、中学生の子たちに楽しんで学んでもらうためコツはそこで身につけました。

WWD:同僚からはどんな反応が?

シオ:一緒に働いている看護師仲間からは「ユーチューブってこんな風に使えるのね」というような好意的な意見が多かったです。当時は精神科の児童思春期病棟で働いていて、入院している思春期の女の子たちが動画をきっかけに、「実は私も生理があんまり来ないんだ」と相談にきてくれたり、パートナーとの関係について相談してくれる子が増えたり、助産師がその子たちが抱えているような悩みの相談にものれる仕事だと知ってもらえてうれしかったです。

WWD:動画ではハヤカワ五味さんらも登場するが社会を変えていくために、横のつながりを意識している?

大貫:動画の中には女性のヘルスケアを支えようと活動している五味ちゃんや、性暴力に関する支援メディアMIMOSASを運営する人らも登場します。一人で頑張っていると、どんなに声をあげても変わらないとめげそうになったり、なんで私がセクハラを我慢しなければいけないんだろうと落ち込んだりもします。そんな時に同じ志を持って未来の世代により良い社会を残そうと活動している人たちと連携することで、お互いにモチベーションを高めあい、支えあうことができています。あとは、せっかく多くの人が見てくれているなら、その発信力で社会に役立つ活動をされている方々をより多くの人に知ってもらうお手伝いもしたい。思春期の世代と上の世代をつなげる存在になりたいです。

中高生にとってお守りになる一冊を作りたい

WWD:改めて、「CHOICE」を出版しようと思った理由は?

大貫:よく「性教育でおすすめの本はないですか?」と聞かれるますが、男の子向きや女の子向きなど条件付きでおすすめすることが多かったんです。どんな人にでもまずこれだけ読んでもらえれば大丈夫と言える内容を網羅した一冊を作りたかったんです。

WWD:出産や避妊に関する話題だけでなく、パートナーとの関係の築き方、人権の話、この世界でどう自分らしく生き抜くかという話までにも触れているが、あえて広く語ろうと意識した?

大貫:性教育の学びを深めていくと、全部つながっているのだということが分かります。性的な関係を他人と結ぶときは、人間関係が生まれます。そこではパートナーシップについて考えなければいけないし、互いの権利を尊重する関係性がどういうものかを知っていなければいけないなし、今の政治がきちんと人権を大切にしているのかまで考えなければいけません。社会の問題と性教育は切っても切り離せないはずなので、本の中でもきちんと書いています。

WWD:動画でも選挙の話や人権の話もされているが、再生回数は変わる?

大貫:実際変わります。前に同性婚訴訟の動画も出しましたが、再生回数は伸びませんでした。でも私のユーチューブは、収益を上げるためのものではありません。たとえ再生数が少なくとも皆さんに知ってほしいと思う情報は根気強く上げていきたい。

WWD:書籍をどんな人に届けたい?

大貫:メインターゲットは中高生をイメージしました。これから社会に出ていく子たちに向けて何かあったときに自分を守ってくれるような知識が載っているお守り代わりの一冊になってほしい。子どもをサポートする立場にいる大人にも伝え方の参考にしてもらえる部分がたくさんあります。私自身も、ここに書かれていることを10代のうちに知っていればあんなに我慢しなくてよかったんだろうなと想像します。

WWD:きちんとした性教育を受けて来なかった大人に向けても何かメッセージはあるか?
大貫:20〜30代の読者からも「今の自分にも響いた」「自分の生活を見直すきっかけになった」という感想を多くもらっています。ジェンダーを学んでいると、漠然とした生きづらさが言語化されて気持ちがすっきりしたり、救われることあるんだと身をもって感じています。

子どもたちが安心して未来に希望を抱ける社会へ

WWD:今後日本の性教育はどう変わるべきか?

大貫:大きな課題は文部科学省が定める学習指導要領の中にある“歯止め規定”だと思います。中学生の保健の分野では、妊娠に至る経過、つまり性行為のことについては取り扱わないことにします、というようなことが明言され、セックスに伴う具体的な避妊法や妊娠をした時の中絶など具体的な知識が伝えきれないシステムが作られてしまっています。それにもかかわらず性行同意年齢は13歳というのは大きな矛盾ではないでしょうか。10代の中絶が年間1万件以上起きているなかで、それでも子供たちにはまだ早いと言い続けるのには疑問です。

WWD:今後の目標は?

大貫:子どもたちが安心して未来に希望を抱ける社会することです。10月にはパパママ議連で、性教育に関する勉強会をさせていただきました。アフターピルの問題や夫婦別姓の問題など、少しでも大人が声をあげ、次の世代が生きやすい社会に変えていく努力を続けます。

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「子たちのお守りのような一冊に」 性教育ユーチューバ、シオリーヌが初の書籍刊行

 助産師で性教育ユーチューバーとして活動するシオリーヌこと、大貫詩織さんは「性の話をもっと気軽にオープンに」と言うビジョンのもと、中高生に向けた性教育に関する発信を続けてきた。2019年に開設したユーチューブチャンネルでは、コンドームの付け方やパートナーが避妊に協力してくれない時の伝え方など、学校の性教育では教えてもらえないが、確かに必要な具体的で実用的な知識を提供し、現在チャンネル登録者数13万を超える。12月には初の書籍となる「CHOICE 自分で選び取るための『性』の知識」(イースト・プレス)を発売した。同書では体の仕組みや妊娠、避妊などについて分かりやすく解説されているだけでなく、自分らしく生きるために恋愛や体、社会といかに向き合うべきかと言った疑問にも回答する。ツイッター上に「#シオリーヌの性教育本CHOICE」とともに集まる読者からの感想では、「10代のころに出合いたかった一冊」として話題を集めている。シオリーヌさんに話を聞いた。

WWD:日本の性教育への問題意識が芽生えた瞬間は?

大貫詩織(以下、大貫):総合病院の産婦人科で助産師として働くなかで、多くの女性が自分の体の仕組みについての知識が足りないことに気付きました。特に産後の避妊の話をすると、「避妊についてこんなにちゃんと教えてもらったのは初めてです」と言う反応が多い。本来なら自分の体に何かが起きてみて初めて気付くのではなく、妊娠・出産という大切なライフイベントが起こる前にちゃんと知識を持って納得いくライフプランを立てることが大切なはずです。出産を控えた女性が入院する病棟で勤務していましたが、この方達が妊娠する前に出合いたかったと思うことがよくありました。もっと若い世代の子たちに正しい情報を伝え、意思決定に寄り添える仕事をしたいと思い、助産師の3年目から改めて性教育について勉強し、思春期保健相談士の資格を新たに取得しました。

WWD:なぜ、発信の場としてユーチューブを選んだ?

大貫:学校で講演をすると、学校側から「あまり具体的なことを伝えすぎないでほしい」という要望を受けることがよくありました。例えば、コンドームは実物の写真ではなくイラストにしてほしいとか、具体的にどこでいくらで購入でき、どのように使うかなどには触れないでほしいとか。せっかくの機会をいただいたのに、一番大事なことに触れないで帰ってきてしまった、すごく中途半端なことをしてしまったと申し訳なさやもどかしさを感じていました。そこでアフターフォローの場として、情報を求めている中高生が親しんでいるユーチューブであれば自分の伝えたいことがダイレクトに発信できると思ったんです。

WWD::ご自身が表に出ることへの抵抗は?

大貫:よく聞かれますが、全然なくて(笑)。実は高校生の時からアマチュアお笑い芸人として大会に出ていたり、バンド活動をしたり、人前で何かを表現する活動は好きなんです。周りにもユーチューブで発信活動をしている友人も多く、編集の仕方などは教えてもらえる環境にありました。

思春期の子たちが今抱えている疑問に答える

WWD:ユーチューブを開始して2年。視聴者からの反応には変化が?

大貫:最初は「こんなことユーチューブでやる人初めて見た」という驚きの反応が多かったです。最近ではメディアの影響もあり、性に関する情報をきちんと学ぶことが大切であるという意識が人々の間で培われている気がしています。現段階でもっとも再生されたのは、コンドームの付け方に関する動画で約300万回再生されました。正しい避妊方法や、いつになったらセックスして良いと思うかなど、思春期の子たちが今抱えている疑問に対する有用な知識を提供するものへの反響が大きいです。具体的な性教育には慣れていないけど、情報を求めている人はたくさんいると実感しています。視聴者のうち大体女性が6〜7割で、年齢層は13〜24歳が過半数です。40〜50代の視聴者もいらっしゃいます。

WWD:なかにはネガティブなリアクションも?

大貫:「こんな話は必要ない」といった反応はほとんどありませんが、多いのはセクハラです。教育的な側面で性の話を聞く経験が少ない日本では、性の話=下ネタ、エロと捉えられてしまう。女性が顔を出して性に関する話をしているといくら動画の中で教育的な内容を話していても「じゃあ自分のセックスの実技指導をしてよ」とか、「マスターベーションしてるところを見せろ」と言うようなコメントが来たり、ツイッターのDMで下半身の写真が送られてきたりもしました。

WWD:それらに対してはどんな対処を?

大貫:今まさに問題になっていますが、日本ではネット上の嫌がらせに対する対処が取りづらいため、個人で予防を頑張るしかありません。視聴者さんからのうれしいコメントが届くこともあったのですが、ツイッターのDMは渋々閉じてしまいました。ユーチューブのコメントはスタッフに最初に確認をしてもらっています。

WWD:きちんと伝わる内容にするために気をつけていることは?

大貫:中高生に人気のエンタメ系のユーチューバーさんの編集は参考にさせてもらっています。性教育の話をただ淡々と話そうとすると専門用語も多く予備校の映像授業みたいになってしまうので、映像の長さは10分前後に収め、効果音を効果的に用いてテンポよく飽きずに見てもらえる工夫をしています。大学時代に塾講師のアルバイトをしていたので、中学生の子たちに楽しんで学んでもらうためコツはそこで身につけました。

WWD:同僚からはどんな反応が?

シオ:一緒に働いている看護師仲間からは「ユーチューブってこんな風に使えるのね」というような好意的な意見が多かったです。当時は精神科の児童思春期病棟で働いていて、入院している思春期の女の子たちが動画をきっかけに、「実は私も生理があんまり来ないんだ」と相談にきてくれたり、パートナーとの関係について相談してくれる子が増えたり、助産師がその子たちが抱えているような悩みの相談にものれる仕事だと知ってもらえてうれしかったです。

WWD:動画ではハヤカワ五味さんらも登場するが社会を変えていくために、横のつながりを意識している?

大貫:動画の中には女性のヘルスケアを支えようと活動している五味ちゃんや、性暴力に関する支援メディアMIMOSASを運営する人らも登場します。一人で頑張っていると、どんなに声をあげても変わらないとめげそうになったり、なんで私がセクハラを我慢しなければいけないんだろうと落ち込んだりもします。そんな時に同じ志を持って未来の世代により良い社会を残そうと活動している人たちと連携することで、お互いにモチベーションを高めあい、支えあうことができています。あとは、せっかく多くの人が見てくれているなら、その発信力で社会に役立つ活動をされている方々をより多くの人に知ってもらうお手伝いもしたい。思春期の世代と上の世代をつなげる存在になりたいです。

中高生にとってお守りになる一冊を作りたい

WWD:改めて、「CHOICE」を出版しようと思った理由は?

大貫:よく「性教育でおすすめの本はないですか?」と聞かれるますが、男の子向きや女の子向きなど条件付きでおすすめすることが多かったんです。どんな人にでもまずこれだけ読んでもらえれば大丈夫と言える内容を網羅した一冊を作りたかったんです。

WWD:出産や避妊に関する話題だけでなく、パートナーとの関係の築き方、人権の話、この世界でどう自分らしく生き抜くかという話までにも触れているが、あえて広く語ろうと意識した?

大貫:性教育の学びを深めていくと、全部つながっているのだということが分かります。性的な関係を他人と結ぶときは、人間関係が生まれます。そこではパートナーシップについて考えなければいけないし、互いの権利を尊重する関係性がどういうものかを知っていなければいけないなし、今の政治がきちんと人権を大切にしているのかまで考えなければいけません。社会の問題と性教育は切っても切り離せないはずなので、本の中でもきちんと書いています。

WWD:動画でも選挙の話や人権の話もされているが、再生回数は変わる?

大貫:実際変わります。前に同性婚訴訟の動画も出しましたが、再生回数は伸びませんでした。でも私のユーチューブは、収益を上げるためのものではありません。たとえ再生数が少なくとも皆さんに知ってほしいと思う情報は根気強く上げていきたい。

WWD:書籍をどんな人に届けたい?

大貫:メインターゲットは中高生をイメージしました。これから社会に出ていく子たちに向けて何かあったときに自分を守ってくれるような知識が載っているお守り代わりの一冊になってほしい。子どもをサポートする立場にいる大人にも伝え方の参考にしてもらえる部分がたくさんあります。私自身も、ここに書かれていることを10代のうちに知っていればあんなに我慢しなくてよかったんだろうなと想像します。

WWD:きちんとした性教育を受けて来なかった大人に向けても何かメッセージはあるか?
大貫:20〜30代の読者からも「今の自分にも響いた」「自分の生活を見直すきっかけになった」という感想を多くもらっています。ジェンダーを学んでいると、漠然とした生きづらさが言語化されて気持ちがすっきりしたり、救われることあるんだと身をもって感じています。

子どもたちが安心して未来に希望を抱ける社会へ

WWD:今後日本の性教育はどう変わるべきか?

大貫:大きな課題は文部科学省が定める学習指導要領の中にある“歯止め規定”だと思います。中学生の保健の分野では、妊娠に至る経過、つまり性行為のことについては取り扱わないことにします、というようなことが明言され、セックスに伴う具体的な避妊法や妊娠をした時の中絶など具体的な知識が伝えきれないシステムが作られてしまっています。それにもかかわらず性行同意年齢は13歳というのは大きな矛盾ではないでしょうか。10代の中絶が年間1万件以上起きているなかで、それでも子供たちにはまだ早いと言い続けるのには疑問です。

WWD:今後の目標は?

大貫:子どもたちが安心して未来に希望を抱ける社会することです。10月にはパパママ議連で、性教育に関する勉強会をさせていただきました。アフターピルの問題や夫婦別姓の問題など、少しでも大人が声をあげ、次の世代が生きやすい社会に変えていく努力を続けます。

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「シャネル」の「No.5」をモチーフにした限定切手が登場 フランスで発売

 2021年のバレンタインデーに合わせて、「シャネル(CHANEL)」の限定切手がフランスで発売される。フランス郵政公社(La Poste)と「シャネル」は過去20年間、毎年コラボして限定切手を販売しており、今回の切手には誕生から100年を迎える同ブランドのフレグランス「ナンバー5(No. 5)」のシルエットやハート模様があしらわれている。

 切手は2種類をそろえ、ピンクと赤を基調としたものは2.16ユーロ(約272円)、オレンジと赤のものを1.08ユーロ(約136円)で販売する。それぞれ120万枚と252万枚生産する。1月22日、23日にパリの9区の郵便局が運営する雑貨屋「ル・カレ・ダンクル(Le Carre d’Encre)」で1.08ユーロの切手が5枚セットで4.40ユーロ(約550円)で発売され、25日から同店舗や一部の郵便局、フランス郵政公社のサイトから購入可能だ。

 1921年、ココ・シャネル(ガブリエル・シャネル Gabrielle Chanel)は自身のラッキーナンバーに因んで伝説的なフレグランス「ナンバー5」を生み出した。調香師のエルネスト・ボー(Ernest Beaux)が香りを手掛け、当時珍しかったアルデヒドを用いた香調や無機質な瓶を採用して香水の歴史に変革をもたらした。

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2021年のインナーケアは“出汁”と“免疫力”に注目

 2020年は、新型コロナウイルスの影響で生活様式が一変し、外出機会の減少に伴う運動不足や食生活の変化などから健康や美容に対する意識が一段と高まった。“おうち時間”が増えたことで生活習慣を見直すきっかけとなり、肌や体調を内側からサポートするインナーケアに注目が集まっている。

 トレンド総研が美容インフルエンサー100人にアンケート調査を実施したところ、68%が新型コロナウイルスの感染拡大以降(20年3月以降)インナーケアの興味が高まったと回答した。さらに62%が「新しいインナーケアにチャレンジした」と回答しており、インナーケアの注目度の高さがうかがえる。そこで今回、日々の生活に取り入れやすい粉末スープやタブレットなど「おいしく」摂取できるインナーケアアイテムを紹介する。21年のインナーケアは、日本の食文化に着目した“出汁”と、体調管理のカギを握る“免疫力”に注目だ。

サプリ感覚のヘルシー出汁
“UMAMIサプリ”

 アナイスカンパニーがプランニングを手掛ける「フレンフドリー ヘルス クラブ(FRIENDLY HEALTH CLUB)」は、出汁に着目した“UMAMI(ウマミ)サプリ”を展開している。

 食生活の乱れや運動不足、精神的ストレスなどさまざまな問題に対し、自分自身で健康やライフスタイルを簡単に整えられるようにしたいという思いから、脳と体が必要とする“アミノ酸”を“出汁”という形で手軽に飲めるようにパッケージした。

 粉末スープ仕様の“UMAMIサプリ”は、ストレスマネジメントやダイエット、質の高い睡眠、理想的な朝、疲労といった目的別にサポートする5つのフレーバーをそろえる。鰹、鯖、鮪、昆布、椎茸などの出汁をベースにハーブをブレンドし、素材が持つ風味やうま味を感じられる。価格は各10包、1600円。

そのまま飲める“和だし”飲料

 コカ・コーラは、飲料ブランド「ゴーグッド(GO:GOOD)」からキッコーマンが監修した“和だし”飲料“GO:GOOD ゴクっ!と旨い和だし”を販売している。「ゴーグッド」は、19年に忙しい合間でも気軽においしく味わえるリキッドフードブランドとして誕生。“GO:GOOD ゴクっ!と旨い和だし”は、リラックス効果も期待できるうま味にこだわり、世界でも注目されている出汁をベースに開発された。厳選したかつおや昆布、あごのエキスにより、出汁本来の味わいと香りを引き立たせている。「飲料として飽きがくることなく」飲み干せて、料理にも使える。価格は185g、148円。

免疫力を高めるビタミンCの
吸収をサポート

 ポーラは2月1日、12種類のビタミンを含むサプリメント「ネクステージ シー」を発売する。免疫力を高める栄養素のビタミンCと、その吸収をサポートする「ドラゴンヘッドエキス」を配合し、ビタミンCが体の中に長くとどまるように工夫されている。口溶けのよい顆粒状で、酸味のあるハーバルシトラス風味を採用しているため、水がなくても手軽に摂取できるのが特徴だ。価格は30包、4900円。

400種類以上の栄養素を含む
“飲む化粧水”

 菌ケアサービスを展開するKINSは、乳酸菌が作り出す400種類以上の生成物質をまとめて摂取できる“KINS ESSENCE”を販売している。発酵の力に着目し、腸内の善玉菌を育て腸内環境を整えるエッセンスで“飲む化粧水”とも呼ばれている。お酢のような沢山な酸味で、そのままでも飲み物や料理にふりかけても摂取が可能だ。

免疫機能の維持を
サポートするタブレット

 ファンケルは、キリンホールディングスの独自素材「プラズマ乳酸菌」を使ったサプリメント“免疫サポート チュアブルタイプ”を販売している。健康な人の免疫機能維持に役立つ機能性表示食品で、免疫の司令塔プラズマサイトイド樹状細胞に働きかけるプラズマ乳酸菌を1000億個配合。レモンヨーグルト風味で、口腔内で噛み砕いて服用するチュアブルタイプ。ファンケル独自の技術を採用し、口の中に入れるとシュワっと炭酸が発砲するのも特徴だ。価格は30日分(60粒)、3000円。

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10〜20代にちょうど良い新スタイリングブランド発売 開発には人気美容師の内田聡一郎「レコ」代表が参加

 ヘアケア製品メーカーのアリミノ(ARIMINO)は、新スタイリングブランド「ダンスデザインチューナー(DANCE DESIGN TUNER)」を1月7日に発売する。“ちょうど良さ”や“心地よさ”を大切にする10〜20代の男女をターゲットに、“ひとりひとりのリズムに合わせて”をコンセプトに掲げる。ワックスジェル“ブレイクキープ”やヘアミルク“バレエメロウ”、トリートメントオイルジェリー“モダンシマー”など全6製品をラインアップする。価格は1800〜2500円。

 アリミノ商品開発部の今野由香氏は、「アリミノは、2000年に『スパイス』を、2008年に『ピース』を発売し、スタイリング剤で業界シェアNo1として約10年ごとに大きなトレンドを作ってきた。2つの進化版として、10、20代をターゲットに新スタイリングブランドを打ち出す。個性を出すけれども出しすぎない。シンプルだけどシンプルすぎない。ちょうどいいバランスを狙った。ターゲットと同世代の若手社員の声を生かして開発を進めた」と話す。

 製品の開発には、アドバイザーとして人気美容師の内田聡一郎「レコ」代表が参加。スタイリスト目線でデザインやクオリティーを追求した。内田代表は、「今までありそうでなかった質感で、ジェルより固まらずにワックスよりもキープしてくれる“ブレイクキープ”と、
オイルとジェリーのいいとこ取りをして、伸びが良くセット力もある“モダンシマー”がお気に入り」と話す。

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佐久間裕美子著 「Weの市民革命」 「消費アクティビズム」の時代に、企業はどう成長していくべきか

 ニューヨークに在住し、これまで「ヒップな生活革命」(朝日出版社)、「ピンヒールははかない」(幻冬舎)、「真面目にマリファナの話をしよう」(文藝春秋)などを上梓してきた佐久間裕美子氏による新刊「Weの市民革命」(朝日出版)が発売されました。佐久間氏には昨年4月にアメリカのサプライチェーンの現状について寄稿してもらい(「佐久間裕美子のNYリポート 新型コロナ禍を機にサプライチェーンを再考する」)、コロナ禍で浮き彫りになったサプライチェーンの問題点を的確に解説していただきました。

 新刊「Weの市民革命」では、新型コロナやアメリカ大統領選挙によって、社会変革を求める力が消費文化や企業にどんな影響を及ぼしたのかというグローバルな視点から、ニューヨークに暮らす一人の消費者として見た、まわりのコミュニティーの変化、さらには差し迫った地球温暖化や廃棄問題などに関するグローバルな動きと、「自分ごとのサステナビリティ」や「自分はどんな消費者でありたいか」といった一消費者の目線で書かれた環境問題に焦点を当てています。

「消費アクティビズム」の時代が到来

 「消費」によって自身のスタンスを表明し、社会の変革を求めて声をあげていくミレニアル世代や、それより若い世代のジェネレーションZに対し、企業側がそれにどう向き合い、これまでの利益重視型から新たな一歩を踏み出そうとしているかの事例は、その流れが強くなってくるであろう今後の日本においても、知っておくべき内容です。

 「自分が反対する政治家とつながりのある企業やブランドには不買の姿勢を表明する『ボイコット』と、自分が信じる大義や価値にコミットする企業やブランドには喜んでお金を使う『バイコット』の二本柱からなる、『消費アクティビズム』の時代が到来した」といいます。それをけん引するミレニアム世代は、モチベーションも高く独立精神も強いが、同時に自我も強いため、皮肉を込めて「ミー(Me)」世代と呼ばれていましたが、財力と消費力がある彼らを中心に「消費」を通じた社会運動を先導するようになったといいます。そのあとに続くのはミレニアル世代同様に、社会意識や環境への関心が高く、ミレニアル以上に世界を変えたいというモチベーションと危機感の強いジェネレーションZ世代。彼らは環境、差別、移民問題といった人権問題に対し、「個人の自由より世界全体の人権を重んじ、過去に抑圧されてきた人たちの真の社会的平等追求することが自分たちの『共同責任』」であり、それが「『We』の時代の到来」の背景にあるといいます。

 アメリカなどの海外のみならず、日本に目を向けてみても、若者による企業や社会への投げかけは、少しずつ顕著になってきています。つい最近では、女子高生たちがファミリーマートの総菜シリーズ「お母さん食堂」のネーミングを変えてほしいと訴える署名活動を行い話題になっています。お母さんが食事を作るのは当たり前という“無意識の偏見”につながりかねないとしているのです。

 SNSの発達であっという間に運動が世界に拡散されていく時代に、企業側はどう変化していくべきなのでしょうか?著書にある「革命が中継されている」という言葉は決して大げさなものではないということを、紹介されている事例を読み進めるうちに理解していきます。

企業の政治的スタンスを表明させる若者のエネルギー

 これまで、政治的立場の表明を避ける姿勢を貫くことで政治的立場が違ったり、中立の消費者を遠ざけてしまうリスクを避けてきたりした企業も、若い消費者たちの購買力と発信力が、企業に政治的スタンスを表明させる原動力になっていると言います。加えて、人権問題などの政策の変更により、直接的に影響を受ける従業員や顧客の権利を守るためにもスタンスを表明するようになってきているとしています。事例の一つとして紹介されていたのは、中絶の権利を制限しようとするいくつかの州の運動に対して、大企業から中小のファッション企業までが連名で「(中絶を制限することは)従業員や顧客の健康、独立性、経済的な安定を脅かすもの」とする書簡をニューヨーク・タイムズ紙の全面広告に掲載したという内容でした。

 「企業の存在意義は利益を出すことだけではなく、具体的な社会課題の解決、『パーパス(目的)』の達成を目指す企業の方が組織として強く、長期的な成功を実現できる」。そのシフトを促しているのは、主にミレニアル世代の従業員や消費者であり、企業に対する彼らの目線がコロナ禍においてますます厳しくなっている。――彼らの声に柔軟に耳を傾ける企業と、変革に腰の重い企業では、それこそ長期的な成長に差が出るのではと示唆する内容でした。近年、「パーパス・ドリブン(目的に動かされる)」という言葉を耳にすることも増えましたが、目的に向かって邁進する企業が最終的には企業の存在意義を強め、社会に支持され必要とされるのではないでしょうか。

 実際に、新たなビジネスのシステムや考え方も生まれています。株主だけでなく、従業員や顧客を含むステークホルダーを大切にしているかといった評価軸に従って、証券の価値が決まる証券取引所、ロングターム証券取引所が2020年9月にオープンしたそうです。四半期ごとの短期の財務諸表で判断する社会システムに替わり、長期的なバリューを創出できるかを重視しており、企業に長期的持続性を求める投資家と、長期的なビジョンを持つ企業とをマッチングすることで、「社会全体に対して責任を負うことへのインセンティブを創出する」というのが特徴です。

自社の事業に関わる全ての人々がステークホルダーである

 2000年代になって、「株主へ利益を還元することよりも、『社会全体の利益』を優先する企業形態が登場し、社会や地域全体を自分のコミュニティーとみなし、それを守るための経済活動にコミットする企業が増えてきた」と言います。「従業員、コミュニティー、サプライヤー(物資の供給元)やベンダー(出入りの業者)、顧客、株主といった、自社の事業に関わる全ての人々をステークホルダー(利害関係の保持者)とし、事業に関わる全員の勤務・商業環境を整備したり、フェアな賃金を確保したりするだけでなく、彼らの幸せを実現しようと努めることが組織を強くし、事業の持続性を高める」という考え方です。

 調査会社デロイトのミレニアルの動向を分析するリサーチ結果によると、ミレニアル世代は、仕事のやりがいよりもワーク・ライフ・バランスや勤務形態の柔軟性を重要視する一方で、17年以降の結果では、彼らにとって働く企業を決める上で大切なのは、雇用主の経営方針がサステイナブルあるいはエシカルであるか、従業員や顧客を大切にしているか、商品やサービスのクオリティーが良いかといったことであり、経営陣に求めるのは、「競争ではなくコラボレーション、権力闘争ではなく透明性を重んじる企業文化」だと言います。

 アクティビストでもある従業員が増えていく中で、今後企業はどのように彼らと向き合い、変革を求める声に耳を傾けるか、それが企業評価、ひいては、社会における企業価値につながっていくのではないかと思います。「社会のプログレスを信じる従業員との良好な関係が、ビジネスとしての成功に必要な要素の一つであることを企業側も理解しつつある」という流れは、ますます加速していきそうです。

 佐久間氏はあとがきで、「新時代の『We』は社会全体の集合的な利益だけを追求するものではない。一人ひとりが差別や抑圧を受けずに生きられる世の中を目指し、自分以外の誰かのために、声を上げたり、行動を起こすから『We』なのだ」と締めくくっています。

 著書の中ではこのほかにも、アパレル産業のサステナビリティから、佐久間氏がゼロ・ウェウスト(ごみをゼロにすることを目標に廃棄物を減らす取り組み)を実践してみた話まで、住んでいるニューヨークの環境問題を織り交ぜながら、とても分かりやすく書かれています。まだまだここでは書ききれませんので、興味のある方はぜひ手にとってみてください。

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花王が日本企業初のトリプルA獲得 環境先進企業を選定する2020年度CDPスコアで

 花王は、国際非営利団体CDPが昨年12月に発表した2020年度の環境先進企業に関する調査結果で、「気候変動」「森林」「水」の3つ分野で最高評価の“Aリスト”企業に選定された。評価対象となった約5800社の中でトリプルA企業は前年度の6社から10社に増加。国内企業では、トリプルA獲得は初となる。花王のAリスト入りは「気候変動」分野が2回目、「森林」分野は初、「水」分野は4回目。

 同社は2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定。製品のライフサイクル全体を通して環境負荷低減に積極的に取り組む。今回のAリスト選定で評価された点は、CO2削減目標の策定、パーム油や紙・パルプの持続可能な調達の推進、国内外工場における水使用量の削減や節水製品の提供、消費者などさまざまなステークホルダーと協働で行う“いっしょにeco”の活動、気候変動や森林伐採、水リスクがビジネスに及ぼすリスクについての積極的な開示など。

 本年度の調査でAリストに選定された企業は300社以上となり、前年度比45%増だった。国別では日本企業が最も多く66社がAリストに選ばれ、次いで米国が58社、英国が21社、ドイツが19社、フランスが18社の順だった。Aリストに選定された日本企業は、欧州事業の全電力を再生可能エネルギーに切り替えたトヨタのほか、富士通、キリン、三菱電機、NEC、サントリー食品インターナショナルなど。Aリスト企業は増加傾向にあるものの、全体の74%はC~Dスコアの間にあり、環境情報の開示をし始めたばかりの企業が大部分を占めている。

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